全国50公演のツアーを敢行し延べ10万人を動員、そのツアーを収録したBlu-ray&DVDがオリコン週間チャート1位を獲得するなど、デビューから30年以上を経てなお、自らの全盛期を更新し続けるロックバンド“ユニコーン”。年の瀬も押し迫った本日12月11日(金)、今年初となる新曲を発表した。この楽曲は、読本『椿節弓張月』などで知られる源平時代の武将“源為朝”がモチーフになっている。タイトルの「TIME-TO-MORE」は、源平時代最強とされる武将“源為朝”の名前である「ためとも」と発音できる、ユニコーンらしいサウンド&遊び心満載のニューシングルとなっている。今回の楽曲は、“源為朝”ゆかりの町である、佐賀県の東部に位置する上峰町の「我が町の武将の知名度を全国区に!」という意向に、ユニコーンのメンバーが賛同して制作され、佐賀県上峰町“源為朝プロジェクト”テーマソングとなっている。楽曲には「源為朝」の名前こそ登場しないものの、タイトルの「TIME-TO-MORE」という造語(?)にはじまり、「(全ての)源」「(…の)ためと思う」「(…の)ためを思おう」といったフレーズが連呼されるなど、「かの武将の名前を全国に轟かせたい!」という町の想いをユニコーンが真正面から受け止めた仕上がりになっている。さらに「鎮西山」や「五万ヶ池」といった為朝伝説に登場する実在の地名も盛り込まれるなど、令和の時代から源平時代に思いを馳せることができる内容になっている。また本日より、同曲を使用した上峰町のプロモーションビデオもYouTubeで公開。源為朝を題材にしたアニメーションは『PSYCHO-PASS サイコパス』『ハイキュー!!』『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズなどを手掛けてきたスタジオ「Production I.G」が、アニプレックス協力のもと制作した。また配信(ストリーミング / ダウンロード)用のジャケットでは、ユニコーンのメンバー5人が当時の甲冑に身を包み、あたかも源平時代の合戦に臨むようなイラストの仕上がりになっている。■佐賀県上峰町ショートムービーアニメ「鎮西八郎為朝」■ 配信限定シングル『TIME-TO-MORE』2020年12月11日(金)発売
2020年12月11日歌舞伎俳優の市川染五郎が東京・新橋演舞場『五月花形歌舞伎』で『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』の源為朝を初役で演じる。祖父・初代松本白鸚、父・松本幸四郎も演じた役に挑む染五郎が現在の心境を語った。市川染五郎関連のチケット情報1969年に初演された本作は、曲亭馬琴原作の伝奇物語をもとに三島由紀夫が書いた創作歌舞伎。三島は小説以外にも『地獄変』や『鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)』などの歌舞伎を創り、一連の作品は“三島歌舞伎”と呼ばれている。初演時は演出も三島が買って出るなど渾身の力を注ぎ、壮大な物語を幻想的でロマン溢れる歌舞伎に仕立て上げた。物語は忠誠を貫く英雄、源為朝の活躍を描いたもの。「上の巻」「中の巻」「下の巻」からなり、伊豆、四国、九州、琉球(現在の沖縄)と様々な地で繰り広げられるスケールの大きな芝居で、上演時間は休憩を入れて5時間近い。染五郎は「祖父が三島さんと創り上げた作品で、細部にわたってこだわりがあります。SF的でどこか古怪な感じもします。三島さんを筆頭に、(創作した)一座の熱を感じますね。そういうものを全て再現できれば」と意欲を語る。脚本も初演時のものを変えずに上演するそうだ。「あえて変えないでと思っているのは、この作品に対する取り組み方のひとつのテーマだと思っています。もしも変えるのであれば、初演時と同じ苦労をすべきじゃないかと。練り上げたものを通らないと変えることは出来ないです」。見どころについては「スペクタクルというよりはパンクですかね。絵に描いたようなヒーローの活躍や、役者がどれだけ輝いているか」を楽しんでと話す。今月は同じ新橋演舞場で『仮名手本忠臣蔵』の大役、大星由良之助役にも挑んでいる。「これが出来なきゃ意味が無い、高麗屋としてもとても大事な役です」。梨園の名家に生まれ、年齢とともに重責を担っていく立場になった今、歌舞伎俳優としての決意が垣間見えた。今後やってみたいことについては意外な答え。「究極は自分が書いたものを人に演じてもらって、自分は客席で観たいです」。来年は40歳を迎える。「ちょうど新しい歌舞伎座が完成する年なので、ハッキリとした目標が定められます。今年一年、来年に照準を合わせて頑張ります」。公演は新橋演舞場にて、5月1日(火)から25日(金)まで夜の部で上演する。チケットは発売中。
2012年04月18日