被告人を「死刑」にするか、それとも「死刑回避」か。観客一人ひとりに被告人の命が委ねられます。一般社団法人リーガルパーク主催の参加型裁判演劇「極刑」横浜公演が、2024年6月1日(土)に横浜 人形の家「あかいくつ劇場」にて開催されます。昨年1月と9月に東京で開催された公演の好評に伴い、初の東京以外での開催となります。11月16日(土)には、松本公演(長野県)でも開催を予定しております。横浜公演のチケットは、カンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 参加型裁判演劇とは?参加型裁判演劇とは、参加された観客全員で判決を考えていただく、日本初の体験型演劇です。裁判所から裁判員候補者として呼出されたという設定なので、会場にお越しいただいた時からすでに演劇に参加しているのです。開演後に行われるくじ引きで6名の裁判員が選出され、裁判官と並んだ席に座り、被告人や証人に直接質問。審理終結後、別室に移り評議して判決を下してもらいます。選出されなかった観客の皆様も、スマホから質問、評議、評決を投票します。まさに裁判員裁判をリアルに体験していただきます。その日の参加者、そして誰が裁判員に選出されるかによって、毎回毎回、裁判の進行と判決が変わります。裁判員制度とは?裁判員制度は、平成21 年5 月21 日に始まりました。この制度は、司法に市民が参加するものとして、国民の中から選ばれる裁判員が重大な刑事裁判に参加する制度です。裁判員は,法廷で行われる審理に立ち会い、裁判官とともに被告人が有罪か無罪か、有罪の場合にはどのような刑にするのかを判断します。そして、制度開始から15年目を迎えた令和5年から、18歳の高校生も裁判員対象者となりました。そこで、改めて裁判員制度の意義を問うとともに、裁判員に選ばれたときの心構えを持ってもらおうと、この参加型裁判演劇を企画しました。「極刑」のここが面白い!◆観客のあなたは、全員1裁判員として裁判に参加します!リアルな裁判に沿って劇は進行し、実際に自ら判決を判断していただくため、日常の生活ではなかなか体験できない空間に誘います。◆裁判員に選出された観客は、舞台上の被告人や証人に直接質問する機会があります!劇中の裁判の流れが、あなたの質問によって大きく変わる可能性も!その日参観した観客により、毎回裁判の進行や判決が変わる。それが参加型裁判演劇「極刑」の特徴の1つです。◆演劇の間、観客の皆さまは自身のスマホで専用のチャットに投稿できます。粛々と進行する裁判の傍らで、リアルタイムで質問や意見交換を行っていただきます。自分と違う様々な意見や感想に触れながら、自分の考えを形成していく経験ができる。これが参加型裁判演劇「極刑」の最も大きな魅力です。◆将来、いつ裁判員に選ばれるのかわからないなか、実際に選ばれて裁判に参加したときにどのような思考になりまた感情を持つのか。そういった経験をする貴重な機会になります。昨年公演の感想◆死刑や命について真剣に向き合う時間だった。自分は「死刑」やむなしと投稿ボタンを押したが、その後ズンと重くなる、恐怖のような感覚に陥った。(30代会社員)◆目の前で繰り広げられる裁判を見ながら、スマホにリアルタイムで流れてくる沢山のチャットを見られるのがすごく面白かった。(20代学生)◆たまたま選ばれた裁判員のメンバーがどんな考えを持っているのか。それによって判決が変わるということに、人が人を裁く制度の危うさと責任の重さを感じました。(40代主婦)◆自分がいつ裁判員候補者に選ばれるかわからないなか、この様に裁判員裁判を体験し、事件の判決について考える機会を得られたのは本当によかったと思います。もっと沢山の人に体験して欲しいと思いました。(50代自営業)ストーリー横浜市鶴見区で起きた強盗殺人事件被告人の佐瀬研一は、借金に追われ、かつて勤務していたホリカワ機械を訪れて経営者の堀川秀男に借金を申し込んだものの、拒絶された。被告人は、事務所の机の中にはいつも数万円の現金が置かれていることを思い出し、それを盗もうと決意した。深夜、ホリカワ機械の事務所に侵入し、金を探したが、秀男に見つけられた。被告人は、持っていたナイフで秀男を刺し殺し、さらに、物音に気付いて事務所にやってきた秀男の妻良子にも見つけられ、良子まで刺し殺した。この後、被告人は、引き出しにあった12万円入りの封筒を奪って逃走した。裁判において、検察官は死刑を求刑。弁護人は死刑を回避すべきと主張した。被告人、被害者それぞれがもつ背景。あなたなら、どう裁きますか。総合演出:弁護士 今井秀智元検察官、大学教員、(一社)リーガルパーク代表理事、法教育授業を行う傍ら、ドラマ等の法律監修を務める。公演概要参加型裁判演劇『極刑』参加型裁判演劇『極刑』-私が法廷に!?- 横浜公演公演日時:2024年6月1日 (土) 12:30 / 17:00※開場は、開廷の30分前です。会場:横浜人形の家「あかいくつ劇場」(神奈川県横浜市中区山下町18)■出演者検察官: 三咲 順子弁護人: 秋葉 陽司被告人: 東 虎之丞 / 井上 翔太被害者娘: 小口 ふみか被告人母: 真行寺 君枝裁判長:四宮 啓 / 今井 秀智■チケット料金前売 一般:5,000円、学生:3,000円当日 一般:6,000円、学生:4,000円(全席自由・税込)※ご来場の際、学生証等の提示をお願いします。■関係団体主催:一般社団法人リーガルパーク共催:株式会社アゴラ・ステーション協力:株式会社タイプ・アール、株式会社アスコ後援:神奈川県教育委員会臨床法学教育学会、法と教育学会、龍谷大学犯罪学研究センター、一般社団法人刑事司法未来(CJF)、株式会社TKC、刑事弁護OASIS一般社団法人リーガルパークについて法やルールの意義を考える「法教育」に関する事業に特化した団体です。 全国学⽣法教育連合会(USLE)と連携し、⼤学⽣・法科⼤学院⽣を引き連れて、全国の⼩・中・⾼校で模擬裁判や模擬投票等の法教育授業を展開しています。「憲法マップ」等の教材開発や、講演会・セミナーも手がけております。【法人概要】一般社団法人リーガルパーク本社所在地:東京都渋谷区東3丁目25番3号 203号室代表理事:今井秀智事業内容:■学校教育事業(⼩・中・⾼校)■企業・法人向け事業■教材・商品開発■法律監修事業HP: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月27日静岡市内の各所でゴールデンウィーク中に開催される「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」のプレス発表会が3月15日に開催され、主催の「SPAC-静岡県舞台芸術センター」の芸術総監督を務める宮城聰らが出席し、今年のラインナップの詳細が発表された。「ふじのくに(静岡県)と世界は演劇を通じてダイレクトに繋がっている」というコンセプトの下、国内外の舞台芸術を届けてきた同演劇祭。今年も国内外の先進的な演劇作品、パフォーマンスアートがプログラムされている。鳥取市を拠点に活動する劇団「鳥の劇場」とSPACの初の共同制作による作品では、生誕100年を迎える安部公房が1967年に発表し、自ら“黒い喜劇”と呼んだ『友達』を上演。隣人愛を盾に近づいてくる集団に飲み込まれていく青年を描く本作について、演出を務める「鳥の劇場」の中島諒人は、現代の日本社会を覆う「息苦しさ」に言及しつつ「何でこんなに集団やコミュニティが苦しいものになってしまったのか? 中にいるとわからないけど、芝居を通じて外から見ると、現在の社会の課題、時代について考えられるのではないか?」といま、上演することの意味を語る。「鳥の劇場」中島諒人(中央)(撮影:F4.5牧田奈津美)また、瀬戸山美咲が演出と上演台本を手がけ、昨年、利賀芸術公園「利賀山房」で創作初演された「楢山節考」を、舞台芸術公園内の屋内ホール「楕円堂」にて上演。姥捨て山の物語=棄老伝説を瀬戸山が独自の解釈でエネルギッシュに描いた本作だが、今回、3人の俳優に加え、チェリストの五十嵐あさかによる生演奏も加わる。2018年の同演劇祭にて「民衆の敵」を上演し、観客を魅了した演出家トーマス・オスターマイアーと彼が率いる「シャウビューネ」は今回、チェーホフの「かもめ」を上演する。ベルリンでの上演では、象徴的な大木が舞台美術として客席にそびえ立っていたというが、今回は大木の代わりに、オスターマイアー自身の発案により、雄大な景色を観客の目の前で描いていくというスペシャル版演出で上演する。SPAC『白狐伝』チラシSPACの新作公演では、日本およびアジアの美を世界に知らしめた智の巨人・岡倉天心が晩年に英語で執筆したオペラ台本『THE WHITE FOX』を宮城が新たに台本化し「白狐伝」として上演。白狐と人間が織りなす幻想的な愛の物語だが、宮城はこの作品について「天心の近代への絶望がにじみ出ているんですが、本当に絶望していたなら、こんな戯曲は書かない――死後何十年か先への“希望”が埋め込まれている」と語る。このほか、カメルーン生まれで、パリで大人気のダンサー・振付家のメルラン・ニヤカムが、アフリカの神話にもとづく摩訶不思議な世界を肉体で表現する「マミ・ワタと大きな瓢箪」、誰もが知る童話「カチカチ山」を、観客が参加する“回遊型”の間食付きツアーパフォーマンスとして描く「カチカチ山の台所」など、創意工夫に富んだ多様な企画が盛りだくさんとなっている。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督・宮城聰(撮影:F4.5牧田奈津美)宮城は会見で最近、気になることとして「日本の人たちが自己完結型となり、他者との関係に興味を持たず、期待もしない――『人はどうせ変わらない』という意識でいる」と指摘。「関係の中で成長していくというイメージを信用しなくなった風潮の中で、演劇はそれでもなお人は変わりうる、成長しうるということを実感させてくれるもの」と語り、「目の前の利益をとりあえず確保する、5年先に損しないようにする…という意識ではなく、『20年後を考えて、いまこっちをチョイスしていく』という意識、20年後の物差しをもうひとつのポケットに入れること提唱したい」と演劇の意義、そして演劇祭を通して訴えたい思いを語った。「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」は4月27日(土)より5月6日(月・休)まで静岡市内各所で開催。取材・文:黒豆直樹ふじのくに⇄せかい演劇祭2024 上演全ラインアップ■『友達』[SPAC×鳥の劇場]共同制作ジャンル / 製作都市(国):演劇 / 静岡・鳥取(日本)演出:中島諒人作:安部公房2024年4月27日(土) 〜4月28日(日)会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」『友達』■『楢山節考(ならやまぶしこう)』演劇 / 富山(日本)上演台本・演出:瀬戸山美咲作:深沢七郎2024年4月27日(土)〜4月29日(月・祝)会場:屋内ホール「楕円堂」『楢山節考』■間食付きツアーパフォーマンス『かちかち山の台所』回遊型演劇 / 静岡(日本)演出:石神夏希2024年4月27日(土)〜4月29日(月・祝)会場:舞台芸術公園ほか『かちかち山の台所』■『かもめ』※日本初演演劇 / ベルリン(ドイツ)演出:トーマス・オスターマイアー作:アントン・チェーホフ2024年5月3日(金・祝)〜5月6日(月・休)会場:静岡芸術劇場『かもめ』 ©︎ Gianmarco Bresadola■『マミ・ワタと大きな瓢箪(ひょうたん)』※日本初演ダンス / パリ(フランス)演出・振付・出演:メルラン・ニヤカム〜グランシップこどものくに連携事業〜2024年5月5 日(日・祝)会場:グランシップ 交流ホール『マミ・ワタと大きな瓢箪』 ©︎ Peggy Riess<駿府城公園で同時開催>ふじのくに野外芸術フェスタ 2024 静岡■『白狐伝(びゃっこでん)』※SPAC新作演劇 / 静岡(日本)演出・台本:宮城聰作:岡倉天心(『THE WHITE FOX』)音楽:棚川寛子2024年5月3日(金・祝)〜6日(月・休)会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場同時開催:ストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡2024」ストレンジシード静岡に初参加する三浦直之(ロロ)(右端)(撮影:F4.5 牧田奈津美)<コアプログラム>ストレンジシード静岡がプロデュースする作品を含む、まさにフェスティバルのコアとなるプログラム。■オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト『パレードとレモネード』※新作演劇 / 静岡(日本)テキスト・演出:三浦直之(ロロ)2024年5月4日(土・祝)~5月6日(月・休)会場:青葉シンボルロード B3(野外上演)移動型パフォーマンス■『The Road to Heaven』※新作インターナショナルコーディネーター:チョ・ヨンスン2024年5月4日(土•祝)〜5月6日(月・休)会場:静岡県庁前〜駿府城公園<オフィシャルプログラム>ストレンジシード静岡とタッグを組んだアーティストが、ストリートシアターの魅力を最大限に引き出す作品を上演するプログラム。■サファリ・P『おちゃのじかん』パフォーマンス・ダンス / 京都(日本)■劇団 短距離男道ミサイル『オチャー・ウォーズ エピソード4/新たなる茶坊 OCHA WARS -EPISODE Ⅳ A NEW HOPE-』演劇 / 宮城(日本)■ワワフラミンゴ『タヌキのへそくり』演劇 / 東京(日本)■お寿司『にぎにぎしく逃逃』パフォーマンス / 京都(日本)<オープンコールプログラム>公募により選ばれた、ストリートシアターの可能性に挑戦するアーティストによるプログラム。■ほころびオーケストラ『恋するロボット』演劇 / 東京(日本)■鈴木ユキオプロジェクト『風景とともに』ダンス / 東京・山梨(日本)■浅川奏瑛×演劇空間ロッカクナット『ビトゥイーンズ・パーティー』パフォーマンス / 福岡・埼玉・東京(日本)■のあんじー『待たない!』演劇 / 東京(日本)■第二次谷杉 ≒ ミミトメ『すべての主人公はこの通りで』演劇インスタレーション / 東京(日本)■Co.SCOoPP『まちなかサバイバル!』パフォーマンス / 京都(日本)他、演劇祭期間中は関連企画も開催。関連企画の詳細や各公演の最新情報は、公式特設サイトにてご確認ください。◆ふじのくに⇄せかい演劇祭 特設サイト:◆ストレンジシード静岡 公式サイト:◆SPAC公式サイト:
2024年03月19日新国立劇場2024/2025シーズン演劇のラインアップが発表された。2月28日に実施された説明会には新国立劇場演劇芸術監督の小川絵梨子が登壇し、上演作品や新たな取り組みについて説明した。ロシアのウクライナ侵攻が始まった頃にプランを立てた作品が多いと話す小川。「失ったり、不安になったり、傷ついたり、恐怖を感じたり、その中でもなんとか生きて未来への希望を見出したいと葛藤する人々を丁寧に描く物語が、多く集まったと思います」と述べたうえで、各作品の説明に移った。■『ピローマン』(2024年10月8日〜27日)(左から)成河、亀田佳明作:マーティン・マクドナー翻訳・演出:小川絵梨子出演:成河、亀田佳明、斉藤直樹、松田慎也、大滝寛、那須佐代子イギリスの劇作家、映画監督であるマーティン・マクドナーの人気作が登場。日本でも人気の高い作品だ。翻訳・演出は小川絵梨子が手がける。「10年ほど前、新国立劇場ではないところで一度演出していますが、キャストやコンセプトなどを一新した形でのお届けになると思います。ある架空の国で、非常に理不尽な状況などがある中で、ある作家を中心に描かれる物語です。理不尽な世の中で、物語を生み出す作り手の意義、そして責任、物語が紡ぎ出していくべき希望について問う作品になればと考えています」(小川)。■『テーバイ』(2024年11月7日〜24日、新作)(上段 左から)植本純米、加藤理恵、今井朋彦(下段 左から)久保酎吉、池田有希子、木戸邑弥原作:ソポクレス『オイディプス王』『コロノスのオイディプス』『アンティゴネ』翻訳:高津春繁(『オイディプス王』『コロノスのオイディプス』)、呉 茂一(『アンティゴネ』)による構成・上演台本・演出:船岩祐太出演:植本純米、加藤理恵、今井朋彦、久保酎吉、池田有希子、木戸邑弥 ほか新国立劇場初登場となる船岩祐太が構成、上演台本、演出を担う。ソポクレスの『オイディプス王』、『コロノスのオイディプス』、『アンティゴネ』を下敷きとした物語だ。「私の任期に始まり、続けている“こつこつプロジェクト”から上がってきた作品です。既に1年以上の“こつこつ”を続け、さらに稽古をしての上演となります。オイディプスの運命や、クレオンが権力者になっていくまでの、そこでの葛藤と、人間のもつ不安、迷い、ある種の自己欺瞞などによる苦難、困難を体験しながら、テーバイの土地で生きていこうとする人々、為政者を描く物語です」(小川)。■『白衛軍 The White Guard』(2024年12月3日〜22日、日本初演)(上段 左から)村井良大、前田亜季(下段 左から)上山竜治、大場泰正、大鷹明良作:ミハイル・ブルガーコフ英語台本:アンドリュー・アプトン翻訳:小田島創志演出:上村聡史出演:村井良大、前田亜季、上山竜治、大場泰正、大鷹明良 ほかブルガーコフの小説を、オーストラリアの作家アンドリュー・アプトンが戯曲化。「ロシア革命直後、ソビエト政権が誕生したときのキーウにいたある一家の物語を描いています。戦争、侵略という、あらゆる正義の名のもとに行われている破壊活動は、人々の人生、家族の生き方、個人の思い、そしてもちろん命というものを潰していってしまう。まさしくいまに繋がっている物語かと思います」(小川)。演出は上村聡史が担当する。■こつこつプロジェクト Studio公演『夜の道づれ』(2025年4月)(上段 左から)石橋徹郎、金子岳憲(下段 左から)林田航平、峰 一作、滝沢花野作:三好十郎演出:柳沼昭徳出演:石橋徹郎、金子岳憲、林田航平、峰一作、滝沢花野三好十郎作品を、新国立劇場初登場の柳沼昭徳が演出する。「元々ラジオドラマとして書かれ、三好さんの作品の中でもあまり上演されていない作品だと思います。主人公のふたりはまさしくこの、(新国立劇場が面している)甲州街道沿いをずっと歩いている。戦後の日本で、夜中の甲州街道をふたりで歩きながら、日本がそれまでどのように歩んできたのか、そしてどのような道を進む選択して歩んでいくべきかというのを問いかける作品です」(小川)。『テーバイ』と同じく第2期こつこつプロジェクトからの作品で、通常より小規模かつ簡素に上演する試演という位置付けとなる。これまでクローズドで展開してきた“こつこつプロジェクト”だが、小川は「料金をなるべく低価格にして、たくさんのお客さまに観ていただき、お客さまとのトークセッションなどを実施し、さらに作品の強度を上げる、“こつこつプロジェクト”の延長の形という新しい試みを始めます」と意欲的だ。登場人物がほぼ家族のみという作品を通して、いまの日本、世界、社会のありさまを映し出すシリーズ「光景─ここから先へと─」■Vol.1『母』(2025年5月〜6月、海外招聘公演)『母』舞台写真提供:ブルノ国立劇場作:カレル・チャペック演出・上演台本:シュチェパーン・パーツル字幕翻訳:広田敦郎出演:ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニー■Vol.2『ザ・ヒューマンズ─人間たち』(2025年6月、日本初演)作:スティーヴン・キャラム翻訳:広田敦郎演出:桑原裕子■Vol.3『消えていくなら朝』(2025年7月、フルオーディション7)作・演出:蓬莱竜太登場人物がほぼ家族のみという作品を取り上げるシリーズ。「社会の最小単位ともいわれる家族。さまざまな家族が織りなす光景として、いまの日本、世界、社会のありさまを映し出し、それを手がかりに皆で考えたり、もう一度出会ったりしていこうということを意図とし、お届けするシリーズです」と小川は語る。1作目の『母』は、カレル・チャペックの『母』。日本初演となる。チェコの共和国のブルノ国立劇場を迎えての招聘公演だ。小川自身がチェコを訪れ、演出家や芸術監督と直接話をしてきたという。「それは有意義なことでした。ブルノ国立劇場はレパートリーシステムをとっており、この作品もそのレパートリーのひとつ。近年、テルアビブでも上演し、大きな評判をよんだそうです。演出家、芸術監督もいらっしゃる予定なので、そこでいろんなお話を聞くという国際交流も必ず、やりたいと思っています」(小川)。『ザ・ヒューマンズ─人間たち』も日本初演作品。アメリカ出身のスティーヴン・キャラムによる戯曲を、桑原裕子の演出で上演。「とても不思議な作品で、家族の日常の会話が描かれてはいるけれど、家族であろうと共有し得ない、もしくは打ち明けられない、という人たちが抱えている、そこはかとない不安、果てしないある種の恐怖みたいなものが、会話の中からこぼれ出していくよう」と小川。近年映画化され、高い評価を得ている。3つ目の『消えていくなら朝』は、蓬莱竜太が2018年に新国立劇場のために書き下ろした作品。蓬莱自身の演出、またフルオーディション企画の第7弾として上演する。「いままさに、稽古場で第2次オーディションが行われており、たくさんの役者さん方のご協力を得ながら進めている。当時でも十分に切実だった宗教2世の問題に切り込んでいる作品。2020年代となった今、さらに鮮明な、そして身近な物語として我々に響いていくのではないかと考えます」(小川)。■こつこつプロジェクト─ディベロップメント─ギャラリープロジェクト「作り手が通常の1カ月の稽古ではできないことを試し、作り、壊して、また作る場にしたい」という小川の思いから始まった「こつこつプロジェクト」第3期がスタートする。演出家は第2期から参加の柳沼昭徳に加え、栗原崇、鈴木アツトが新たに参加する。また、一般の人々を対象としたトークセッションやワークショップなどを実施するギャラリープロジェクトも引き続き展開。さらに小川は「視聴覚に困難を持たれている方にも作品を楽しんでいただけるような公演も、積み重ねていきたい」と意欲を示した。また、新しい作り手、若手の登用のほか、力を入れたいと語ったのが、これまでも実施してきたプレビュー公演だ。「全部の公演ではないのですが、2日間のプレビュー公演を行い、お客さまのアンケートをいただき、3日間ほど劇場を閉める、さらに稽古を積み重ね、デザイナーの方々には作品とのマッチをさらに磨き上げていただく。客観的な目を通したうえで初日を迎えるためのプレビュー公演ですが、様々な演劇の作り方、創造の場を、さらに模索、開拓していくことも積み重ねていきたい」、また、世界の国立劇場とのつながり、国際交流について積極的に繋いでいきたいとも述べた。説明会の後に実施された懇談会でも、小川は記者から寄せられる様々な質問にひとつずつ丁寧に答え、ブルノ国立劇場での出会い、経験について、フルオーディション企画の手応えなどに触れた。あらためて質問が寄せられたプレビュー公演については、「作っていると、どんどん主観に入っていってしまう。プレビューというのは、観客の新しい視点を組み入れながら作品を立ち上げていくシステム。プレビューをすることがどういうことなのか、劇場側の我々も体験をして、その意義をこの先も問うていきたい」と、力を込めて語った。実施にあたっては日程調整の難しさがつきまとうが、2024年10月の『ピローマン』では既にプレビュー公演実施が決定。こうした様々な取り組みを通して、多くの人の心に響く、より力強い舞台が実現されることを期待したい。取材・文 加藤智子
2024年03月08日無限のネコ定理(主宰:西覚)、無限のネコ定理第3回公演『演劇を考察してみよう!』が2024年4月17日 (水) ~2024年4月21日 (日)に王子小劇場(東京都北区王子1-14-4佐藤電機ビル王子佐藤ハイムB1F)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 無限のネコ定理公式ホームページ 無限のネコ定理X(旧:Twitter) あらすじやっほー!おひさ!元気してる?!?!?!実は今年の4月に『演劇を考察してみよう!』っていう舞台に出るんだけど予定が合えば是非!!!!どんな舞台かっていうとー音楽とか、映画とか、なんかその辺と演劇を比べる演劇だよ!チケット料金はね、3000円なんだけどコレはね、うん正直安いと思う!実はこれチケット一枚売ると300円私に入るの…今月クレカの支払いがヤバくてさぁ、最近稽古で全然バイ…もっと見る深海「ちょっと待って全然ダメ!あらすじ!あらすじだからこれ!ちゃんとして!?」順川(不服そうに)「劇団第7ターミナルに所属する順川は、もう演劇を辞めようとしていた。身支度も済ませ、就職先も探し、はい、オサラバ。止めてくれるな友よ、止めてくれるな、止め・・・止め、ちょ、マジで・・・」ゴッ!! ガガッ!! ガシャーン!!順川「はぁ、はぁ・・・うん。未練はないが、最後に1本、作品を描こうと思った。書いて、これで終わりにしようと。・・・終わりにすることなんて、誰でもできる。」こうして、演劇を信頼し、ほかのどの芸術分野にも出せない答えを出すために、順川は自分自身との闘い、或いは 全てのカルチャーと向き合う日々が始まっていくのだった。 「死守せよ、だが軽やかに手放せ。命を削って全力で挑め!さぁ!演劇を考察してみよう!」アフタートークについて今回のアフタートークでは演劇だけでなく様々なジャンルの方を交えてのトークを予定しております。 現段階では演出家から、第57回岸田國士戯曲賞受賞作家である岩井秀人氏 (ハイバイ)、 お笑い芸人から、R1グランプリ2014ファイリストであるTAIGA氏(サンミュージック)など、素晴らしい方々の参加が決定しています。※追加ゲストの可能性があり後日発表予定。 アフタートークでは様々な角度からこの作品、並びに娯楽、芸術分野全体の可能性についてトークできたらと思っております。本公演および無限のネコ定理について2022年、コロナ禍に旗揚げされた「無限のネコ定理」は平均年齢25歳。メンバー全員が学生時代から劇作を学んでおり、役者もできるという稀有なユニットです。今回はメンバー内のすやまあきらが脚本、松尾元勢が演出を務めることになりました。脚本・すやまあきらのコメント本作の見どころは 《演劇を考察する話を、演劇という媒体で上演するところ》です。 SNS社会になり、世の中には〈娯楽の数〉が増えすぎました。サブスクの発展もすごいですよね。僕らは所謂Z世代なので、普通に生活してる分には、まあこんなもんかって感じですが、演劇界からしたら大打撃!ただでさえ客足が遠のいてるのに一体この先どうなっちゃうんだい!?っていう。 僕はこれまで必死に演劇を勉強してきましたが、 蓋を開けてみれば音楽には相当こだわりがあるし、映画大好き、お笑い大好き、ラジオ大好き人間です。筋トレなんかも結構ガチでやってます。なので趣味に没頭してると「演劇なんて...」と思うことが死ぬほどあります。 しかし僕の夢は演劇で食う事です。 その矛盾が今回の作品を生み出しました。 「別れる別れる」騒いでるくせにいつまでも別れないカップルとか夫婦いるじゃないですか。 僕にとって演劇ってそんな感じ。 僕と演劇のこの距離が、今作品になりました。たくさんの人に観てほしいです。演出・松尾元勢のコメントなぜ演劇を戦わせるのか。 「演劇は演劇じゃん」なんて言われてしまえばそれまでなんですが、逃げてばっかじゃ前進まないんです。戦うと傷付くんです。でもその傷から何か生まれるものがあるのではないかと模索している、そんな作品です。 きっと傷付く人がいます。是非劇場にお越しください。旗揚げ公演『ハコブネ』第2回公演『ロケット・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・シガレット』公演概要無限のネコ定理第3回公演『演劇を考察してみよう!』公演期間:2024年4月17日 (水) ~2024年4月21日 (日)会場:王子小劇場(東京都北区王子1-14-4佐藤電機ビル王子佐藤ハイムB1F)■出演者西覚浅野悠那(以上、無限のネコ定理)上野陽立(Prelude)宇野雷蔵大数みほ四木ひかり鉄男南木春香松本征樹(劇団俳優座)吉本穂果(TOKYO ハンバーグ)■スタッフ脚本 すやまあきら演出/美術 松尾元勢照明 中西美樹音響 HARLY舞台監督 横山朋也映像 宇野雷蔵映像操作 櫻井れな宣伝美術 梶原慎平/鈴木花実 (印税生活社)制作 阿部将生助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]主催/企画/製作 無限のネコ定理■公演スケジュール4/17(水) 18:004/18(木) 13:00 18:004/19(金) 13:00 18:004/20(土) 13:00 18:004/21(日) 13:00■チケット料金一般:3,000円U-18:1,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月06日SPAC-静岡県舞台芸術センターで、今年もゴールデンウィーク(2024年4月27日〜5月6日)に「ふじのくに⇄せかい演劇祭 2024」が開催される。「ふじのくに⇄せかい演劇祭」は、 “ふじのくに(静岡県)と世界は演劇を通じてダイレクトに繋がっている”というコンセプトのもと、国内外の最先端の舞台芸術を静岡で広く体験できるイベント。前半は舞台芸術公園で、初の[SPAC×鳥の劇場]共同制作となる『友達』を野外劇場で上演。後半は、トーマス・オスターマイアーが率いるベルリン・シャウビューネの最新作『かもめ』が静岡芸術劇場に堂々登場。駿府城公園では SPAC 芸術総監督・宮城聰が岡倉天心の幻のオペラを今に蘇らせる新作『白狐伝』が野外上演される。また、ストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡 2024」では、三浦直之(ロロ)が街を舞台に市民参加劇を創作。劇場で、公園で、街で、パフォーマンスに「心みひらく7日間」となる。現在発表されているラインナップは以下。今後、3月上旬に、この他のラインナップが解禁される予定。<ふじのくに⇄せかい演劇祭 2024 上演ラインアップ [一部]>■『かもめ』※日本初演ジャンル / 製作都市(国):演劇 / ベルリン(ドイツ)演出:トーマス・オスターマイアー作:アントン・チェーホフ2024年5月3日(金・祝)〜5月6日(月・休)会場:静岡芸術劇場『かもめ』 ©︎ Gianmarco Bresadola■『友達』[SPAC×鳥の劇場]共同制作演劇 / 静岡・鳥取(日本)演出:中島諒人作:安部公房2024年4月27日(土) 〜4月28日(日)会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」『友達』■『マミ・ワタと大きな瓢箪(ひょうたん)』※日本初演ダンス / パリ(フランス)演出・振付・出演:メルラン・ニヤカム〜グランシップこどものくに連携事業〜2024年5月5 日(日・祝)会場:グランシップ 交流ホール『マミ・ワタと大きな瓢箪』 ©︎ Peggy Riess<駿府城公園で同時開催>ふじのくに野外芸術フェスタ 2024 静岡■『白狐伝(びゃっこでん)』※SPAC新作演劇 / 静岡(日本)演出・台本:宮城聰作:岡倉天心(『THE WHITE FOX』)音楽:棚川寛子2024年5月3日(金・祝)〜6日(月・休)会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場ストレンジシード静岡 2024 コアプログラム■オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト『パレードとレモネード』(仮)※新作演劇 / 静岡(日本)テキスト・演出:三浦直之(ロロ)2024年5月4日(土・祝)~6日(月・休)会場:青葉シンボルロード B3移動型パフォーマンス■『The Road to Heaven』※新作インターナショナルコーディネーター:チョ・ヨンスン2024年5月4日(土•祝)〜6日(月・休)会場:静岡県庁前〜駿府城公園他、ストレンジシード静岡 2024 オフィシャルプログラムではサファリ・P、劇団 短距離男道ミサイル、ワワフラミンゴ、お寿司の作品を上演。公募により選ばれた、ストリートシアターの可能性に挑戦するアーティストによるプログラム「オープンコールプログラム」では、ほころびオーケストラ、鈴木ユキオプロジェクト、浅川奏瑛×演劇空間ロッカクナット、のあんじー、第二次谷杉≒ミミトメ、Co.SCOoPPが出演する。あわせて、SPACの2024年度年間上演ラインアップも発表された。宮城聰構成・演出の『イナバとナバホの白兎』、別役実の『象』をEMMA(旧・豊永純子)が演出する新作、今井朋彦演出の『メナム河の日本人』ほかの上演を予定している。※最新情報は、公式特設サイトにてご確認ください。◆ふじのくに⇄せかい演劇祭 特設サイト:◆ストレンジシード静岡 公式サイト:◆SPAC公式サイト:
2024年02月22日1月19日(金) より1カ月間「新国デジタルシアター」にて、演劇『どん底』が無料配信されることが決定した。「新国デジタルシアター」は、時や場所を選ばずに新国立劇場の舞台芸術を鑑賞することができる映像配信プラットフォームだ。『どん底』は、日本では1910年(明治43年) に『夜の宿』と題して初演されて以来、百年を経た現在でもたびたび上演されるロシアの作家ゴーリキーの名作。本作は、新国立劇場2019/2020 シーズンに「一人の人間と一つの集合体」の関係をテーマとしたシリーズ「ことぜん」の第一弾として、安達紀子による新訳で上演された。演出にあたったのは、2023年に新国立劇場『貴婦人の来訪』ほかの演出で第30回読売演劇大賞 最優秀演出家賞も受賞した五戸真理枝。五戸は、本作に「社会と人間」というテーマを見出し、新しい視点で描き出した。<配信情報>演劇『どん底』無料配信■配信期間1月19日(金) 12:00~2月19日(月) 12:00■配信メディア新国立劇場ウェブサイト内 新国デジタルシアター※新国立劇場YouTubeチャンネルからもご視聴いただけます。■配信内容2019/2020 シーズン演劇『どん底』日本語上演収録日:2019年10月16日(水)詳細はこちら:
2024年01月13日コロナ禍から4年。5類に以降し、演劇界の2023年は活気が戻った。歌舞伎では市川猿之助の事件が衝撃的で、現代演劇ではミュージカルが再演の好舞台が続出した年だった。観劇は355公演だった。『笑の大学』より撮影:細野晋司①『笑の大学』(PARCO劇場。2月14日所見)は三谷幸喜戯曲の中でも最高水準の喜劇だ。四半世紀ぶりの上演を三谷自身が演出。内野聖陽と瀬戸康史が初めて組んだ結果、絶妙の演技合戦となり上質の“悲喜劇”が生まれた。非常時に喜劇など許さないとする警視庁検閲官・向坂睦男が内野、無理難題を上回る面白い台本を書く劇団の座付作家・椿一が瀬戸。追い込んでいく内野の気迫、押し戻す瀬戸は柔軟でナイーブ。正攻法で演じると笑いが吹き出す。ふたりのやり取りが火花を散らす密室劇になった。②創立40周年のこまつ座が記念公演で秀作を連発した。『きらめく星座』(4月8日所見)、『闇に咲く花』(8月4日所見)、『連鎖街のひとびと』(11月10日所見、いずれもサザンシアター)だ。『きらめく星座』より、左から)久保酎吉、松岡依都美、大鷹明良、瀬戸さおり撮影:宮川舞子井上ひさし氏の最高傑作『きらめく星座』はレコード店の主人・信吉が久保酎吉、妻・ふじの松岡依都美、傷痍軍人・源次郎の粟野浩史、居候・竹田慶介の大鷹明良のチームワークが抜群。『闇に咲く花』は神社の神主・牛木公磨を演じた山西惇が巧い。山西は4月に新国立劇場『エンジェルス・イン・アメリカ』でも見事な演技。舞台俳優として脂が乗っている。『連鎖街のひとびと』は千葉哲也の存在感が際立った。③野田秀樹のキラキラと輝く才能には嫉妬さえ覚える。『兎、波を走る』(東京芸術劇場・7月5日所見)も奇抜な発想力、言葉のゴロ合わせ、コトバ遊び。その演出は俳優の声量、発声のトーンを変えさせて人格や人物を浮かび上がらせて秀逸だった。『NODA・MAP第26回公演「兎、波を走る」作・演出:野田秀樹撮影:篠山紀信2年ぶりの新作は母娘の物語。脱兎の高橋一生、アリスの多部未華子、その母の松たか子、さらに大倉孝二、秋山菜津子、山崎一といった個性派俳優を野田はビジュアルな装置・衣装と早いテンポの演出によって自在に演じさせた。見る者を不思議の国に迷い込ませて想像力をかき立てたが、それにしても舞台の松たか子は野田ワールドで光る。『ART』より©インプレッション④小川絵梨子の演出が冴えていたのが『ART』(パブリックシアター・5月30日所見)だ。小日向文世、イッセー尾形、大泉洋という腕達者の3人がここぞとばかりに芸を競った上、それぞれに芝居を自由に発揮させて動かしたのだから面白いに決まっている。白い背景に白い線が斜めに走っただけの現代アート。「絵画」は描く人の感性によって誕生し、それをどう感じ取るか。やはり主観、想像力だ。高額で購入したセルジュの小日向、結婚間近の友人・イヴァンの大泉、大親友・マックが尾形。スレ違いの会話の応酬。極上のコメディになった。<初代国立劇場さよなら特別公演>令和5年10月歌舞伎公演『妹背山婦女庭訓』<第二部>チラシ⑤国立劇場が閉場し、57年間の歴史に幕を閉じた。その「さよなら特別公演」が9・10月の通し狂言『妹背山婦女庭訓』(9月4日、10月5日所見)。中村時蔵が9月の第1部で太宰後室定高。女形の大役を初役で勤めた。10月の第1部では豆腐買おむら、藤原鎌足の2役。また、1部は尾上松緑が初役の大判事清澄で大健闘、2部では尾上菊之助がお三輪と采女の局の2役と奮闘。松緑、菊之助が2029年に予定される再開場での中心になるに違いない。復活狂言、通し狂言の上演を看板にしてきた国立劇場の閉場は、名残惜しい限りである。プロフィール大島幸久(おおしま・ゆきひさ)東京都生まれ。団塊の世代。演劇ジャーナリスト。スポーツ報知で演劇を長く取材。現代演劇、新劇、宝塚歌劇、ミュージカル、歌舞伎、日本舞踊。何でも見ます。著書には「名優の食卓」(演劇出版社)、『歌舞伎役者 市川雷蔵 のらりくらりと生きて』(中央公論新社)など。鶴屋南北戯曲賞、芸術祭などの選考委員を歴任。「毎日が劇場通い」という。
2023年12月30日俳優たちがチームを作り演劇で競い合う。昨年大好評を得た『演劇ドラフトグランプリ』 が今年も開催される。プロデューサーの荒牧慶彦さんと、座長を務める七海ひろきさん、高野洸さんに“演劇”への想いを伺いました。『演劇ドラフトグランプリ』とは…座長に選出された数名の俳優たちが、ドラフト会議によって演出家や共演する俳優を自らドラフト指名してチームを結成。上演時間や舞台形式などのルールにのっとり、クジで決まったテーマに沿って演劇作品を創作し、公演当日に作品を披露。審査員と観客の投票によりグランプリを決定するイベント。荒牧慶彦さんが発案し、その企画・プロデュースで昨年6月に第1回が開催され好評を得た。荒牧慶彦演劇は、お客さんに観てもらって初めて完成するもの。舞台のよさはなんといっても生であること。僕はミュージカル『テニスの王子様』で初めて舞台に立たせていただいて以降、その魅力に取り憑かれました。演劇って、幕が上がりお客さんに観てもらって初めて完成するものだと思うんですよ。どんなに稽古場で完成したと思っても、初日の緊張感は格別ですし、思わぬところで笑いが起きたりもする。ときに起きるハプニングも大好きです(笑)。劇場の中にいろんな感情が渦巻いて、演劇という空間が出来上がる。だから台詞や物語は同じでも、毎回違うものが出来上がるし、それが演劇の魅力だと思います。MANKAI STAGE『A3!』で劇団員の月岡紬(つきおか・つむぎ)を演じ、舞台は役者の力だけで成立するものではなく、裏で支えてくれるスタッフがいてこそということにも気づかされました。この考えは今、僕がプロデュース業をする上でもひとつの指針になっています。僕がプロデュースする「演劇ドラフトグランプリ」は1話完結型の演劇が複数、オムニバス形式で上演されます。ひとつの舞台でジャンルの異なる演劇を一気に観られるのが魅力です。僕が座長を務める劇団『一番星』のテーマは“アイドル”。みんな動ける子たちなので、いい舞台になると思います。あらまき・よしひこ1990年2月5日生まれ、東京都出身。2012年に、ミュージカル『テニスの王子様』2nd seasonでデビュー。2.5次元舞台を中心に、舞台『刀剣乱舞』『ヒプノシスマイク‐Division Rap Battle‐』Rule the Stageなどで人気を博す。’22年にはドラマ『たびくらげ探偵日記』で主演を務めるなど活躍の幅を広げている。ジャケット¥82,500シャツ¥23,100パンツ¥33,000(以上ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03・3470・6760)イヤカフ、上¥9,900下¥12,100リング¥33,000(以上ライオンハート/シアン PR TEL:03・6662・5525)その他はスタイリスト私物七海ひろきみんなが私の台詞を待っている、“間”がすごく好きなんです。小学校時代の朗読の授業でお芝居に興味を持って、そこからずっと夢中になり続けています。むしろ正解がないものだから、やればやるほどもっと進化できるんじゃないかとやめられない。思ったように全然できなくて苦しかったり、落ち込むことがあっても、私はきっと一生やるんだろうなと思っています。とくに舞台で、相手が台詞を言ってからの“間”…私が何を言うのか、みんなが注目して待っている瞬間がものすごく快感(笑)。自分の言葉で話すときの“間”はすごく苦手で何か言わなきゃって焦るのに、台詞だと全然平気なんです。しかもそこで私が発した言葉でお客様が泣いたり、ときには怒ったり…劇場の空気が動くのを感じるのも好き。結局やっぱり、観てくださる方がいるっていうことがモチベーションになっているんです。近年は声優や映像のお仕事もさせてもらっていますが、そちらはスタッフさんも一緒にお芝居を作っている感覚がより強いです。制作側の思い描くイメージにのっかって一緒に作り上げていく感じ。こう見せたいからこう演じてほしいと、自分では思いつかなかったお芝居を求められる瞬間があって、まだまだいろんな可能性があるんだなと思うと本当に楽しいです。ななみ・ひろき1月16日生まれ、茨城県出身。2003年に宝塚歌劇団に入団し、男役スターとして人気を博す。’19年の退団後は、俳優、歌手、声優など幅広く活躍。昨年にはドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』に主演。今年、舞台『THE MONEY』のプロデュースも手がけた。’24年放送開始のアニメ『戦国妖狐』千夜役で声の出演。ジャケット¥72,600(ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿)シャツ¥41,800(ガラアーベント/サーディヴィジョンピーアール TEL:03・6427・9087)右手のリング¥24,200左手のリング¥15,400(共にライオンハート/シアン PR)その他はスタイリスト私物高野 洸お客さんに見せる上で、嘘にならない芝居がしたいんです。俳優をやろうと決めてから、ドラマ、舞台、映画といろいろな現場で気づきをもらいながら、少しずつ演じることを学んでいる感覚です。なかでもとくに発見が多かったのが、今年出演した舞台『キングダム』の現場。共演者はそれこそ“演劇”のど真ん中にいるような方々ばかりで、舞台に登場した瞬間に観客を引き込んでいく力と、その見せ方がすごかったんです。でも同時に、僕が同じことをしても意味がないとも思いました。みなさんそれぞれが歩いてきた道の中で自分はこれだというものを見つけて、それを貫き通してきて身につけたもの。僕も自分なりのものを見つけていきたいです。今、僕が重視しているのは、いかにナチュラルに見せるかということ。お芝居は“嘘”ですが、お客さんに見せる上で、嘘にならないようにしたいんです。どんなに自分が役の気持ちに寄り添えても、お客さんに伝わらなければ意味はなくて。作品での自分の立ち位置を理解して、役柄の背景をどう落とし込んだらナチュラルに見えるかを考える。必ずしも毎回100%やれるわけじゃないけれど、ときには想像の120%できる瞬間もあって。お芝居って、わからないなとも思うし、面白いなとも思うんですよね。たかの・あきら1997年7月22日生まれ、福岡県出身。2009年よりDream5メンバーとして活動し、’14年に「ようかい体操第一」でNHK紅白歌合戦出演。活動終了後は俳優としてミュージカル『刀剣乱舞』膝丸役で人気を博し、今年は舞台『キングダム』で主人公・信を演じた。’19年にソロCDデビューも果たし、’24年1月30日に新曲『ex‐Doll』がリリース。ジャケット¥64,900シャツ¥23,100パンツ¥31,900ベルト¥13,200(以上ラッド ミュージシャン/ラッドミュージシャン 原宿)その他はスタイリスト私物『演劇ドラフトグランプリ2023』12月5日(火)17:00開演日本武道館総合演出/植木豪総合司会/山寺宏一特別審査員/中川晃教楽屋レポーター/髙木俊アシスタントレポーター/田中涼星【劇団『一番星』】座長/荒牧慶彦演出/川尻恵太出演/木津つばさ、高橋怜也、福澤侑、松井勇歩【劇団『びゅー』】座長/高野洸演出/松崎史也出演/北川尚弥、高木トモユキ、古谷大和、松島勇之介【劇団『国士無双』】座長/染谷俊之演出/中屋敷法仁出演/糸川耀士郎、椎名鯛造、鳥越裕貴、長妻怜央【劇団『恋のぼり』】座長/玉城裕規演出/私オム出演/石川凌雅、小西詠斗、萩野崇、服部武雄【劇団『品行方正』】座長/七海ひろき演出/三浦香出演/加藤大悟、唐橋充、後藤大、廣野凌大アリーナ席・1階席1万3500円2階席1万1500円3階席9500円Mitt TEL:03・6265・3201(平日12:00~17:00)※『anan』2023年12月6日号より。写真・宮崎健太郎スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・車谷 結(荒牧さん)塩田勝樹(七海さん、高野さん)取材、文・尹 秀姫構成、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年12月06日『演劇ドラフトグランプリ2023』が5日に東京・日本武道館で行われた。同グランプリでは、5名の座長たちによるドラフト会議で指名された俳優、演出家から結成された5チームが、上演時間や舞台形式など決められたルールに則って、オリジナル演劇を製作、披露。審査員と観客による投票で、グランプリが決定する。総合演出は植木豪、審査員として集英社『週刊少年ジャンプ』中野博之編集長、講談社『週刊少年マガジン』川窪慎太郎編集長、小学館『週刊少年サンデー』大嶋一範編集長、秋田書店『週刊少年チャンピオン』松山英生編集長、ナターシャ『ステージナタリー』熊井玲編集長が名を連ねた。総合司会を山寺宏一が務め、冒頭では、特別審査員の中川晃教が国歌を披露。各作品のナビゲーターを鈴木拡樹、楽屋裏からはレポーターの高木俊(※高ははしごだか)、アシスタントレポーターの田中涼星が俳優たちの様子を届ける。トップバッターの劇団「びゅー」(座長:高野洸、演出:松崎史也、演劇テーマ:天気、出演者:北川尚弥、高木トモユキ、古谷大和、松島勇之介)は、日本神話をモチーフに、観客を八百万の神に見立てながら日本武道館全体を使った演出で盛り上げた。劇団「国士無双」(座長:染谷俊之、演出:中屋敷法仁、演劇テーマ:宝箱、出演者:糸川耀士郎・椎名鯛造・鳥越裕貴・長妻怜央)の作品は、クリスマスを前にしたサンタたちが、戦火に生きる少年と心を通わせながらも厳しい現実に直面する。劇団「品行方正」(座長:七海ひろき、演出:三浦香、演劇テーマ:待ち合わせ、出演者:加藤大悟、唐橋充、後藤大、廣野凌大)の作品は、ある場所に集まった5人の意外な関係性や思惑が次々と明らかになっていくコメディで、最後には歌のパフォーマンスも。劇団「一番星」(座長:荒牧慶彦、演出:川尻恵太、演劇テーマ:アイドル、出演者:木津つばさ・高橋怜也・福澤侑・松井勇歩)は、アイドルが禁止された世界でアイドル活動を行う4人と捜査官の攻防を描き、こちらも歌とダンスのパフォーマンス。劇団「恋のぼり」(座長:玉城裕規、演出:私オム、演劇テーマ:初恋、出演者:石川凌雅、小西詠斗、萩野崇、服部武雄)の作品では、1人の老人が戦時下の沖縄を回想する形式で、4人の少年の友情を表した。投票タイムを経て、グランプリは劇団「恋のぼり」に。作・演出の私は「まさか獲れるとは思っておらず、嬉しい限りでございます。素敵なご縁で作品を作らせていただき、玉城さんがご縁をつないで、このチームで芝居ができてよかったです」と喜ぶ。座長の玉城は優勝旗を手にし「鯉のぼりを掲げた後に素敵な旗を掲げられるとは思わず、本当に嬉しく思います。皆様と共に今日過ごした一夜の賜物だと思っています。こんな素敵な催し物やってくださった、まっきー(荒牧)、ありがとうございました」と感謝した。同グランプリ プロデューサーも務めた荒牧は「本来であれば、演劇に好みはあれど優劣をつけるものではなくて、その時その時の環境や時代や流行やタイミング、いろんなものが折り重なって混ぜ合わさったものが演劇だと思っております。今日、それらすべてを掴み取った劇団鯉のぼりがグランプリを取りました。今夜、武道館に愛されたのは劇団恋のぼりです」と称える。「今日、この演劇ドラフトグランプリという場で、さまざまなジャンルの演劇を披露することができて、本当に嬉しく思っています。今日を通して、演劇を愛する気持ちがより深まりました。皆様もより演劇を愛する気持ちが深まっていたら幸いです」と挨拶し、会場は拍手に包まれた。同公演はシアターコンプレックスTOWNにて配信されている。
2023年12月06日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、秋の学園祭『2023翔愛祭』を開催します。ユーザーイベントの祭典『2023翔愛祭』には、45のユーザー団体および外部参加団体が出展いたします。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、秋の学園祭『2023翔愛祭』の開催をお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ|2023翔愛祭秋の学園祭『2023翔愛祭』■ 開始/終了日程11月11日(土) 21:00 ~11月26日(日) 21:00□ 開会式11月11日(土) 21:00~□ 閉会式11月26日(日) 21:15~出展内容のご紹介体育館ステージイベント翔愛学園の体育館では、参加団体によるトークやライブが連日開催されます。11月11日(土) 21:00から行われる開会式に続いて、出展団体の開会宣言を紹介する『CSSSWWML(不夜城!カメ研。)』や、著作権の切れた往年の名曲を鑑賞する『童謡・唱歌友の会♪&Classical Music友の会♪』など、18団体のステージが予定されています。キャラフレ・ライブイベント : スペシャルゲスト『秋廣優莉恵』さんが、アバターでライブに登場11月18日(土) 20:00~秋廣優莉恵『秋廣優莉恵』千葉県佐倉市出身1st 写真集「Too...Love」はトップ28位を記録した。CD、写真集共に売り上げは好調を見せている。歌、トーク、モデルとマルチに活動を行う。宮城県歌謡作家協会主催作品発表会ではゲストをつとめた。また地域との関わりも深め鹿島田商店街の催しに積極的に参加している。今冬から来春までにタイアップ写真集発売予定。<リリース実績>1st Single「Too say,もうLove...」2nd Single「流星のフルーレ」<写真集>「Too…Love」「1.5」運動場テントブース翔愛学園の運動場テントでは、主に臨海パークで活動を行っているサークル団体が出展致します。栃木県足利市の広告代理店『いいね!プロジェクト推進委員会』や、キャラフレの紹介動画を制作しているユーザー団体『「みんなで育てるキャラフレ」同盟』など14団体がブースを構えます。校舎内部活ブース翔愛学園の校舎内で、普段授業が行われる教室がある東棟では、学園内で部活動を行っている団体が出展致します。自分たちで撮影したかわいい猫の写真をスライドショー形式で展示する『ねこねこ写真館』。キャラフレ内で遊べるオリジナルのミニゲームを多数展示している『ミニゲーム制作同好会』など、32団体が出展致します。以上 全47団体が出展キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月10日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、秋の学園祭『2023翔愛祭』を実施します。ユーザーイベントの祭典・秋の学園祭『2023翔愛祭』には、45のユーザー団体および外部参加団体が出展いたします。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、秋の学園祭『2023翔愛祭』の出展団体をお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ|2023翔愛祭秋の学園祭『2023翔愛祭』■ 開始/終了日程11月11日(土) 21:00 ~11月26日(日) 21:00□ 開会式11月11日(土) 21:00~□ 閉会式11月26日(日) 21:15~出展団体のご紹介運動場テントブース・「みんなで育てるキャラフレ」同盟・あいはら部・スクリプト研・カリッシュ事務局・翔栄モード研究所・ネコミミクオリティーズ・Aⅲ’s(アイス)・クイズ研究会・「GCC」・CSSSWWML(タブン…カメ研?)・CCA~シュシュエール~・辻蔵さんが好きなことをするサークル・舞龍総合事務局・いいね!プロジェクト推進委員会校舎内部活ブース・ねこねこ写真館・童謡・唱歌友の会♪ & Classical Music友の会♪共催・ミニゲーム制作同好会・小梅の学園祭ゲート展示室・ネットラジオDJ部・スライド制作部・翔愛学園鉄道友の会・ぱんだんすを広める会・ナッツ&プティン部・「学校」「虹の足」制作委員会・エッセイのようなものを出展しようとする部・天文部&天文部・七夕イベント製作委員会・翔愛さんぽ倶楽部・ゆどうふ・写真同好会・TMG (Towahara Music Gallery)・オリジナルイラストの会・CRF48・ゲーム実況部・一条 蜜希(キャラフレユーザーアイドル)・天使研究会(仮)・黒ノ州~クロノス~・ストーンマニア協会・おいでよ♪なぞ部・キャラフレインディーズ (CFI)・翔栄交通研究会・765プロダクション・弁当屋!ほか弁・ゆかり王国 翔愛支部・ハピネス事務局・愛を求めるハリセンうさぎ団(アムド)ステージイベント・開会式終了直後~24:00|CSSSWWML(元…カメ研?)・11月12日 (日) 21:00~22:00|童謡・唱歌友の会♪&Classical Music友の会♪・11月17日 (金) 23:00~24:00|天使研究会(仮)・11月18日 (土) 21:00~22:00|TMG (Towahara Music Gallery)・11月18日 (土) 22:00~23:00|一条蜜希・11月18日 (土) 23:00~23:59|ゆかり王国・11月19日 (日) 21:00~22:00|ストーンマニア協会・11月23日 (祝) 22:00~23:00|CRF48・11月24日 (金) 22:00~23:00|CCA~シュシュエール~・11月24日 (金) 23:00~00:00|カリッシュ・11月25日 (土) 21:00~22:00|CCA~シュシュエール~所属・双星 亜美(個人)・11月25日 (土) 22:00~23:00|キャラフレインディーズ(CFI)・11月25日 (土) 23:00~24:00|ネットラジオDJ部以上 全45団体が出展キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月02日PSYCHOSIS File:005♨お風呂場演劇♨『HOKUSAI And The Dr.Caligari』が2023年11月1日 (水) ~2023年11月5日 (日)に北千住BUoY(東京都足立区千住仲町49-11)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ X(旧Twitter) PSYCHOSISによる新作『HOKUSAI And The Dr.Caligari』キャスト15名のビジュアルが解禁PSYCHOSIS File:005 お風呂場演劇『HOKUSAI And The Dr.Caligari』のキャスト15名のビジュアルが解禁された。今公演は高取英のSF戯曲『カリガリ博士 −葛飾北斎とその娘お栄篇−』を演出の森永理科が再構成。元銭湯を改装したアートスペース・北千住BUoYを舞台も客席もシームレスに使いSFとSMが盛り込まれた実験的な作品である。今作は『事実は角度により異なる』をキーワードに、どの席でも必ず『見えない』シーンが登場する。観客は声や音で楽しむ事ができるだろう。音楽はロックバンドkehre.の倫奈が担当する。写真はイマイトシヒロが担当した。主演は謎の女スパイ・ルクセンブルク役を演じる辻真梨乃と葛飾北斎役の飯塚勝之(少年王者舘)。カリガリ博士役を黒川武彦(モメラス)、ゲッベルス役を柳十兵衛、その部下クラウスを國崎馨が担当する。チケットはカンフェティにて発売中。尚、トートバッグ付きLIMITED TICKETの販売は好評のうち終了している。今公演の来場特典として倫奈(kehre.)による「WALTZ OF PSYCHOSIS -initial- 」「MIRAI INAI feat.LIKA MORINAGA」が収録されたスペシャルなCDが配布される予定だ。(数量限定)■イントロダクション「地球内部に別の種族がいる可能性がある。北斎はそのことを知っていたのではないか・・・」世界に君臨した後に地底を制圧しようと目論むゲッベルスはフリッツ・ラングの映画メトロポリスに着想を得て、マリアロボットを創る計画をカリガリ博士に持ちかける。一方ラングは、葛飾北斎の春画に影響を受け、北斎をモデルとしたポルノ映画の撮影を計画していた。一方葛飾北斎は・・・お風呂に浸かっていた!劇作家・高取英の歴史と虚構を縦横無尽に駆け抜けるSFファンタジー【ATTENTION】本公演はキャストが縦横無尽に舞台及びフロアを移動しあれやこれやが起こるため、どのお座席でも全貌を観ることができません。見えない楽しみを見つけてください。PSYCHOSISとはP S Y C H O S I S = サイコシス。月蝕歌劇団出身の森永理科を中心に高田ゆか、國崎馨が立ち上げたプロジェクト。音楽に様々なバンドを迎え、精神をかき乱すアバンギャルドな爆音演劇を創造する。コンセプトは闇を知るために闇を覗く。現在メンバーは5人。オルタナ系演劇を自称しているが全く広まる気配はない。公演概要PSYCHOSIS File:005♨お風呂場演劇♨『HOKUSAI And The Dr.Caligari』公演期間:2023年11月1日 (水) ~2023年11月5日 (日)会場:北千住BUoY(東京都足立区千住仲町49-11)■出演者森永理科國崎馨大島朋恵(りくろあれ)MIKA(百夜一夢)柴奏花小坂知子高田ゆか中村つぐみ辻真梨乃南雲美香飯塚勝之(少年王者舘)乃々雅ゆう黒川武彦(モメラス)曽田明宏(モメラス)柳十兵衛■スタッフ脚本:高取英(『カリガリ博士-葛飾北斎とその娘お栄篇-』より)構成・演出:森永理科(PSYCHOSIS)音楽:倫奈(kehre.)音響:大貫誉(SESYSTEM)照明:上田茉衣子(LICHT-ER)写真:イマイトシヒロ舞台監督:吉川尚志当日制作:イビケイコ■公演スケジュール11月1日(水)19:0011月2日(木)14:30/19:0011月3日(金・祝)14:30/19:0011月4日(土)14:30/19:0011月5日(日)14:30※開場は、開演の30分前です。■チケット料金前売LIMITED TICKET(トート付き/送料込み):7,400円 ※終了※ADVANCE TICKET(一般前売り):4,300円STUDENT TICKET(学生):3,000円当日DOOR:4,800円(整理番号付自由席・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月13日エーシーオー沖縄主催、生活の中に演劇をー全国47都道府県を巡る演劇の旅ー歌えよ踊れ 愛さ島うちな~『沖縄燦燦』が2023年10月28日 (土) ~2023年10月29日 (日)に江原河畔劇場(兵庫県豊岡市日高町日置65-10)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 過去公演より過去公演より沖縄の島々に伝わる古謡を掘り起こして創作された躍動感あふれるミュージカル。心を元気にする。“何度でも観たい”“五歳若返る”“明日からまた頑張ろうと思えた”との声がたくさん!!エジンバラフリンジ演劇祭で五つ星を獲得した舞台をお見逃しなく!!過去公演より過去公演より過去公演より過去公演より過去公演より団体概要「命どぅ宝(ヌチドゥタカラ)」私たちは「生きる力」を信じています。私たちのミッションは、「舞台芸術をとおして人間賛歌を人生の素晴らしさを多くの人たちと分かち合う」ことです。「劇場は命薬(ヌチグスイ)」のもと人々の想像力や感性を育み「生きる力」を涵養する場を創出します。※日本で唯一の地上戦があった沖縄はあらゆるものが壊されました。エーシーオー沖縄のプロデューサーで芸術監督である下山久が初めて沖縄の地を踏んだのが1972年復帰の年、沖縄戦から27年目でした。戦後、日本から切り離され、異民族支配の中でも豊かに育まれている芸能や文化に圧倒され、家々の開け放たれた窓から聞こえてくる三線の音色に「生きる力」を感じました。それはエーシーオー沖縄のミッション「生きる力」を涵養する場をつくりだすことや「りっかりっか*フェスタ」の掲げるテーマ「劇場は命薬」に繋がり、作品を創る源になっています。公演概要生活の中に演劇をー全国47都道府県を巡る演劇の旅ー歌えよ踊れ 愛さ島うちな~『沖縄燦燦』 公演期間:2023年10月28日 (土) ~2023年10月29日 (日)会場:江原河畔劇場(兵庫県豊岡市日高町日置65-10)■出演者知花小百合、伊佐幸子、古謝渚、上原唯、伊集春華、比嘉大志歌・演奏:くによしさちこ、美音、伊波はづき■スタッフ振付:知花小百合音楽:松元靖舞台美術デザイン:滝善光衣裳:阿部美千代照明:坂本義美音響:富山尚舞台監督:猪股孝之演出助手:嶺井南希■公演スケジュール10月28日(土) 13:00/17:0010月29日(日) 11:00※開場は、開演の20分前です。■チケット料金大人:2,500円U25:1,500円(全席自由・税込)※高校生以下入場無料(当日要証明証提示)/未就学児入場可 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月05日俳優の南野陽子が「関西演劇祭2023」(11月11日~11月19日)の実行委員長に就任。10月4日、東京・神保町よしもと漫才劇場で行われた発表記者会見に出席し、「熱い思いを抱え、チャンスを狙っている人たちが集まると思うので、面白いパワーあふれる瞬間を見せていただくチャンスになるはず。私も一観客として楽しみたい」と抱負を語った。「関西演劇祭」は“つなぐ”をテーマに、劇団、観客、審査員やスタッフなど、参加者すべてをさまざまな形でつなぐ演劇祭として、2019年9月にスタート。5回目の開催となる今年も、全国から多数の参加エントリーが寄せられ、有名無名問わず、選りすぐりの10劇団と共に演劇祭を盛り上げていく。COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールを会場に、期間中は、各劇団が45分に込められたオリジナルストーリーを披露する。大小の劇場、ミュージカルからストレートプレイまで多彩なジャンル、スタイルの舞台に挑戦している南野は、「作品や俳優を通して、いろんな意見や考え方を、間近で見せてもらえる。『自分はこうだな』と思いや悩みを気づかせてくれて、自分と向き合えるのも、舞台を観る楽しさ。“推し”を探して、応援するのも楽しい」と舞台の魅力を熱弁。「まっさらな気持ちで、(各劇団の)舞台を見て、思いきり楽しんでもらえれば」とアピールした。発表会見には南野をはじめ、フェスティバル・ディレクターの板尾創路、スペシャルサポーターを務める野上祥子(ネルケプランニング代表取締役社長)、三島有紀子(映画監督) 、岡田健(NHKエンタープライズ ドラマ部エグゼクティブ・ディレクター)、スーパーバイザーの西田シャトナー(劇作家・演出家・俳優・折紙作家)が出席した。板尾創路板尾はスタート当初から、5年連続でフェスティバル・ディレクターを務めることになり、「ありがたいし、(5年間は)あっという間。関われることが幸せだなと、年々思う」と感慨しきり。「お芝居に興味がある人、出たい人に参加していただき、本当に楽しいし、来年も参加したいなと思ってもらえる演劇祭なので、つながりもたくさん生まれるのでは」と期待を寄せた。また、過去に「ベストアクター賞」を受賞した寺井竜哉についてのエピソードも披露。寺井は板尾も出演した映画『リボルバー・リリー』(2023年8月公開)にキャストとして名を連ねており、「試写では気が付かなかったんですけど、(主演の)綾瀬はるかさんと絡んでいて『くそっ!』と思いながら(笑)。勝手につながっていくんですね。大したもんです」と同祭が掲げる“つながり”に思いをはせていた。取材・文・撮影:内田涼<開催概要>「関西演劇祭2023」2023年11月11日(土)~11月19日(日)※11月11日(土)オープニングセレモニー後公演※11月14日(火)・15日(水)は休演日※11月19日(日)表彰式のみ会場:COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール(大阪市中央区大阪城3-6)参加劇団:Artist Unit イカスケ(大阪) / 演劇組織KIMYO(愛知) / 餓鬼の断食(奈良) / 劇団イン・ノート(東京) 劇団FAX(京都) / バイク劇団バイク(東京) / PandA(福岡) / MousePiece-ree (大阪) 無名劇団(大阪) / ヨルノサンポ団(大阪)実行委員長:南野陽子(俳優)フェスティバル・ディレクター:板尾創路(お笑いコンビ130R・俳優・映画監督)スペシャルサポーター:野上祥子(ネルケプランニング代表取締役社長)/ 三島有紀子(映画監督) / 岡田健(NHKエンタープライズ ドラマ部エグゼクティブ・ディレクター)スーパーバイザー:西田シャトナー(劇作家・演出家・俳優・折紙作家)賞:MVO(most valuable opus) / 脚本賞 / 演出賞 / アクター賞 / 審査員特別賞 / 観客賞受賞特典:2024年3月開催「関西演劇祭inTokyo」@新宿シアタートップスへの出演 他協賛:アース製薬株式会社 / 株式会社FIELD MANAGEMENT EXPAND / トワロン株式会社 / コアレックス信栄株式会社企画・製作:吉本興業株式会社 / 関西演劇祭実行委員会チケット情報公式サイト
2023年10月04日「関西演劇祭2023」実行委員長発表会見が4日、東京・神保町よしもと漫才劇場にて開催され、女優の南野陽子が実行委員長に就任することが発表された。会見に臨んだ南野は「パワーあふれる瞬間を見せていただけるのが楽しみ」と期待を口にしていた。2019年9月にスタートした「関西演劇祭」は、“つなぐ”をテーマに、劇団・観客・審査員やスタッフなど、参加するすべての人をさまざまな形でつなぐ演劇祭。5回目となる今年も、全国から多数のエントリーから、選りすぐりの10劇団が魂の芝居を見せる。南野は、実行委員長という大役に「申し訳ないという思いがあります」と胸の内を明かすが「自分も舞台に立たせていただいていますが、俳優の友人もさまざまなジャンルの舞台に立っているので、観劇することが多い」と演劇は身近な存在だという。「演劇をやっている人たちはちょっと変わった、熱い思いを抱えている人間らしい人が多い」と語った南野。そんな情熱を世に送り出すきっかけとなるのが本映画祭。南野は「パワーあふれる瞬間を見せていただけるのはとても楽しみです」と期待に胸を膨らませているというと「まずは観客の視点で楽しみたい」と語った。会見には、フェスティバルディレクターの板尾創路、スペシャルサポーターの野上祥子、三島有紀子、岡田健、スーパーバイザーの西田シャトナーも参加した。5年にわたりフェスティバルディレクターを務める板尾は「この演劇祭に参加した人は、趣旨の通り、繋がっている人が多い」と開催後に飛躍を遂げている人がたくさんいることを特長にあげ、第3回ベストアクター賞に輝いた寺井竜也とは映画『リボルバー・リリー』で作品を共にしたようで「僕は知らなかったのですが、前半綾瀬はるかさんと絡んでいるシーンもあって、『くそ―』って思いながら見ていました」と笑う。板尾にとって、演劇祭出身者が活躍するのは「うれしい反面、悔しい。仕事の上ではライバルですから」と発言し、会場を笑わせていた。若い力の活躍が期待される演劇祭。南野は現在放送中の特撮ドラマ『仮面ライダーガッチャード』にも出演し、若手俳優と芝居をする日々だが「いまの若い子たちはすごくお芝居がうまい。感性も豊かでなんでも器用にこなす。私が若いころはこんなにもできたのかな……と思うことがあります」と賞賛すると「若い人との現場ではとても学ぶことが多いです」と本演劇祭でも多くのことを吸収しようと目を輝かせていた。
2023年10月04日11月中旬まで音楽や演劇、美術、映画など、計15以上の公演・企画を展開中の「Bunka祭」。その中で、今回はBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で満喫する「映画×食×本」を紹介。現在、複合文化施設「Bunkamura」は、隣接地の再開発工事に伴い、オーチャードホールを除き、2027年度中まで長期休館中だが、渋谷を中心とした代替施設で活動継続中。6月、ミニシアターの街・渋谷で30余年培ってきたBunkamuraカラーを携え、渋谷駅前・宮下エリアに誕生した「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」。今秋は、名作の一挙フィルム上映に始まり、愛される偉人たちの生き様や言葉が胸を打つドキュメンタリーから社会派サスペンス・スリラーまでバラエティに富んだラインアップとなっている。ワーナー・ブラザース創立100周年記念上映“35ミリで蘇る ワーナーフィルムコレクション”selected by ル・シネマワーナー・ブラザース作品の中から、厳選した全15作品を貴重な35ミリフィルムで上映する「ワーナー・ブラザース創立100周年記念上映“35ミリで蘇る ワーナーフィルムコレクション”selected by ル・シネマ」が、9月29日(金)より特集上映。そして、愛にあふれたローマ教皇の真の姿に迫る『旅するローマ教皇』、衝撃の実話の映画化『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』、作家パトリシア・ハイスミスの素顔を映し出す『パトリシア・ハイスミスに恋して』、第35回東京国際映画祭で主要3冠を獲得した心理スリラー『理想郷』が、順次公開スタートとなる。『旅するローマ教皇』また、「ドゥ マゴ パリ」が、ル・シネマ 渋谷宮下の各階ロビーで小さなスタンドカフェ「ドゥ マゴ パリ プチカフェ」としてオープン。プチサイズにリニューアルされた名物・タルトタタン、オリジナルブレンドのホットコーヒーをはじめ、特別な映画体験に寄り添うメニューを提供。29日(金)からはプチ・キッシュ、赤ワインにクレーム・ド・カシスを加えたカクテル・カーディナルは『旅するローマ教皇』公開日より提供予定。「プチ・キッシュ(三元豚のベーコンキッシュ)」500円(税込)※9/29より提供ロビーで目を引く「LIBRAIRIE」コーナーには、アートショップ「NADiff」による特別なキュレーションがなされたブックストアも併設。映画鑑賞の前後にはもちろん、映画を観ない日にも、行くだけでなにかある空間が広がる。(シネマカフェ編集部)
2023年09月26日一般社団法人遊戯空間は、コロナ禍を経て、4年ぶりの開催となった「第14回桐生市有鄰館演劇祭」(隔年開催)に東京の演劇ユニット 遊戯空間が参加、16日午後2時公演で、演劇祭9団体23演目のトップバッターを切ったことをお知らせします。「妖話会 ayashi no wakai Stage-4 - 雨月物語「菊花の約」「浅茅が宿」(石川 淳『新釈雨月物語』より)」で描くのは、戦乱の世にも育まれる友情や愛情―死してなおその恩義に応えるため、時空を超えた人の思いが織りなす異界の世界。「菊花の約」の赤穴宗衛門は役務の道中に疫病にかかることで語り手の丈部左門と出会い、また「浅茅が宿」含め両作品には室町時代の戦乱と、相次ぐ疫病の流行に翻弄される人々が登場し、現代の世相と相通ずる世界観に観客も我がことのように没入しました。動画 16日夜公演ダイジェスト: 舞台写真1 2023年9月15日「妖話会Stage-4-雨月物語/有鄰館演劇祭」ゲネプロ舞台写真2遊戯空間主宰で演出の篠本 賢一は、観世流能楽師・観世 榮夫氏の私塾で長らく直接薫陶を受け、有鄰館の趣ある蔵を生かし、シンプルで幽玄な世界を生み出しました。また遊戯空間所属の加藤 翠は、有鄰館演劇祭設立当時の1997年から参加の女優・千賀 ゆう子氏とともに何度も桐生に足を運んだ女優で、有鄰館の空気感をとらえながら、すっきりかつ情感たっぷりに文芸の立体化に挑みました。この遊戯空間に、群馬県内でプロデュース・演出・俳優として活躍する中村 ひろみが、昨年の「三島由紀夫リーディングat有鄰館公演」に続き出演。土蔵である酒蔵の中で、設楽 瞬山演奏の尺八、篠笛、能管の響きにのせて繰り広げられる様式美を追求した「雨月物語」に観客から大きな拍手をいただきました。舞台写真3舞台写真4■遊戯空間 俳優、演出家の篠本 賢一が主宰し、現代劇創作を続けている集団。1988年旗揚げ。近年は、主に古典芸能の現代劇化や現代詩の演劇化など、「文学性の高い言語を軸にした劇的空間創造」に注力。その理念と方法は、篠本が約20年間にわたり故観世 榮夫から薫陶を受けた能楽ワークショップの経験が基となっている。日本の古典芸能が持つ優れた演劇性を未来につなぐ劇―現代人の心に豊饒な感動を与え、新たな「様式美」を追求する「現代の能楽」を目指している。<篠本 賢一>東京都出身。俳優、演出家。「遊戯空間」主宰。故観世 榮夫より能メソードを吸収し、伝統演劇を視野に据えた現代劇を創作している。また福島の詩人・和合 亮一の現代詩をテキストにした「詩×劇」シリーズにも着手し、3.11以後もコラボ作品を上演する。アマチュアへの指導、交流も精力的に行い、演劇や朗読の魅力の拡散に努めている。最近の主な演出に『詩×劇 フクシマの屈折率』『サド侯爵夫人』など。宮城学院女子大学 非常勤講師。篠本 賢一<加藤 翠>埼玉県出身。慶應義塾大学文学部卒。俳優養成所から劇団活動を経て後、フリーの俳優として活動。2005年から千賀 ゆう子企画の活動に参加し、坂口 安吾、岡本 太郎らの作品や、近松門左衛門、平家物語の古典原文の語りに取り組む。桐生市の有鄰館演劇祭には過去5回出演。近年の主な作品に『安吾を語る「白痴」』(千賀 ゆう子企画)『正義の人々』(オフィス再生)、語り『桜の森の満開の下』、『炎のメモワール(原爆被爆手記)DVD』など。加藤 翠<中村 ひろみ>東京都出身。明治大学文学部演劇学科卒業。1989年~群馬県前橋市在住。92年~演劇プロデュースとろんぷ・るいゆ主宰。劇場ではない空間の歴史や文化を活かし、ゼロからの作品づくりに取り組む。2019年 上三原田農村歌舞伎舞台初のシェイクスピア劇プロデュース・演出・出演。前橋文学館リーディングシアター制作・演出・出演多数。群馬大学並びに県立県民健康科学大学非常勤講師、一般向け朗読・演劇セミナー講師多数。中村 ひろみ<演奏/設楽 瞬山>都山流尺八を川村泰山師に師事。NHK邦楽技能者育成会卒業。NHK邦楽オーディション合格。2011年の第37回都山流本曲コンクール全国大会をはじめ、同大会第40回 第42回にて金賞ならびに文部科学大臣奨励賞受賞。演奏活動の他、数多くの演劇や語りの音楽も手がける。現在、都山流尺八楽会竹琳軒大師範。都山流本曲講士補、検定委員補。泰山会会員。山本邦山尺八合奏団団員。むつのをメンバー。アンサンブルアンビエンス アーティスト。物語シアターメンバー。日本三曲協会会員。設楽 瞬山■群馬県桐生市・有鄰館演劇祭「蔵芝居」第14回有鄰館演劇祭 蔵芝居2023: 1997年第一回有鄰館演劇祭「蔵芝居」開催以来、隔年開催。県内外から様々な劇団やユニットなどが参加し公演を行なう。趣ある「蔵」を生かした実験的な演目が行われ、東京はじめ群馬県外の多くの演劇人が、その魅力にひかれている。有鄰館(旧矢野蔵群)は、享保2年(1717年)に現在の矢野園の創業者である近江の商人初代矢野久左衛門が来住し、二代目久左衛門が寛延2年(1749年)現在地に店舗を構えて以来、桐生の商業に大きく寄与してきた矢野本店の蔵群。この蔵群は酒・醤油・味噌などの醸造業が営まれていたころの建物で、古いものは天保14年(1843年)、敷地内には合計11棟あり、ビール蔵を除いた建物が桐生市指定重要文化財となっている。蔵芝居旗有鄰館・酒蔵内部■遊戯空間 有鄰館×雨月物語 リーディング公演 概要遊戯空間公演 第14回桐生市有鄰館演劇祭参加「妖話会 ayashi no wakai Stage-4 - 雨月物語「菊花の約」「浅茅が宿」(石川 淳『新釈雨月物語』より)」作 :石川 淳構成・演出:篠本 賢一<出演>語り:篠本 賢一 中村 ひろみ(演劇プロデュースとろんぷ・るいゆ) 加藤 翠演奏:設楽 瞬山<日程 2023年>9月16日(土)14:00開演9月16日(土)18:00開演9月17日(日)14:00開演(全3回)※受付開始・開場は開演の30分前<会場>有鄰館・酒蔵 群馬県桐生市本町2丁目6-32<チケット料金(予約・日時指定自由席)>一般(前売)2,500円 :(当日)3,000円学生(前売)1,500円 :(当日)2,000円高校生以下(前売・当日共):1,000円*予約ページ カルテットオンライン <問合せ/遊戯空間>Mail: yugikukan@gmail.com Tel : 090-8432-8033*メールでご予約の方は本文に「氏名・かな・希望日・枚数・電話番号」を記入し送信<スタッフ>作 :石川 淳構成・演出 :篠本 賢一舞台監督 :国井 聡照明 :文月、曽根 一輝音響 :小森 広翔チラシデザイン:工房S協力 :有限会社創新企画 演劇プロデュースとろんぷ・るいゆアトリエそら制作 :一般社団法人遊戯空間 ■新釈「雨月物語」『雨月物語』は上田 秋成によって江戸時代後期に著わされた読本。9編の怪異小説から成り近世日本文学の代表作ともいわれる。石川 淳はこれを創意ある現代語訳で現代に蘇らせた。「菊花の約」ときは室町時代。丈部左門は出雲の侍赤穴宗衛門と出会い、義兄弟の契りを結ぶ。赤穴は9月9日の重陽の節句に必ず帰ると約束し、出雲へと旅立つ―。「浅茅が宿」戦国時代の下総。勝四郎は家の再興のためと発起し、妻に「秋には帰る」と言い残して京に上る。しかし戦乱のため帰郷は叶わず7年の歳月が流れた。ようやく帰った勝四郎を待っていたのは―。■遊戯空間 次回公演 仇討ちされた側から見た「忠臣蔵」『吉良屋敷』シアターΧカイ提携・遊戯空間公演作 :関根 俊夫美術・上演台本・演出:篠本 賢一2023年11月1日(水)~11月5日(日) 劇場/東京・両国 シアターΧカイ元禄十五年(1702)十二月十四日に起きた「忠臣蔵」を仇討ちされた、側の『吉良屋敷』から見た意欲作。台本は、山田 洋次門下の関根 俊夫、上演台本・演出には、十年にわたり『全段通し仮名手本忠臣蔵』を上演してきた篠本 賢一が満を持してあたる。出演 :佐々木 梅治(劇団民藝)、河野 正明(劇団俳優座)、中山 一朗、永野 和宏(劇団新人会)、大川原 直太(劇団俳小)ほか音楽演奏:設楽 瞬山(尺八) 早川 智子(琴)令和5年度芸術文化振興基金助成事業日程 :2023年11月1日~5日チケット(全席指定):S席 6,000円 S席墨田区民割 5,000円 A席 4,500円学生 3,000円<次回公演お問合せ・遊戯空間>HP : メール : info@yugikukan.com 制作携帯: 090-8432-8033<次回公演アーカイブ配信>11月6日(予定)より ■団体概要名称 :一般社団法人遊戯空間主宰 :篠本 賢一所在地:埼玉県和光市新倉2-12-1-310TEL :090-8432-8033 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月25日『紛争地域から生まれた演劇シリーズ』の15年を記念して、全国5都市で東京とそれぞれの地域の演劇人が協同して、シリアとウクライナの戯曲のリーディング公演が9月21日(木) より行われる。『紛争地域から生まれた演劇シリーズ』は、国連教育科学文化機関ユネスコ傘下のNGO・国際演劇協会(ITI)の日本センターが、演劇を通じて平和の構築を目指すプロジェクトの一環として2009年から取り組んでいるもので、これまでにアフガニスタン、アルジェリア、パレスチナなどの戯曲を上演してきた。今回は、シリア出身の作家アドナーン・アルアウダによる『母と娘の物語ハイル・ターイハ』と、ウクライナ出身の作家ナターリア・ヴォロズビートによる『Bad Roads―悪路―』が上演される。『母と娘の物語ハイル・ターイハ』は、シリアの厳しい自然や因習、近代化していく社会の中で強い意志で人生を切り拓こうとする母と娘の姿を、音楽や詩をふんだんに用いて描く語り物。そして『Bad Roads―悪路―』は、ウクライナ東部のドンバス地域を舞台に、2014年から続くロシアによる侵攻を背景に“女性が経験する戦争”を6つの短編作品で展開する。総合プロデューサーは林英樹、演出は『母と娘の物語~』の金沢公演が岡井直道(劇団アンゲルス)、福山公演が林、前橋公演が林と中村ひろみ(演劇プロデュースとろんぷ・るいゆ)、『Bad Roads~』は生田みゆき(文学座)が手掛ける。出演者やスタッフなども公演ごとに異なり、公演地の劇団や俳優と共同製作、現地滞在製作が実施される。■林英樹 コメントシリアに対する私たちのイメージは内戦で破壊されつくした廃墟の都市や、一時、メディアで大きく取り上げられた数百万人に及ぶ難民が国内外、ヨーロッパに押し寄せる姿だと思いますが、今回の作品は内戦に至る前の平和な時代のシリアの庶民の物語です。一方、ウクライナの作品は作家自らが戦争の最前線に足を運び、ジャーナリスト、医師、兵士、戦争の影響を受けた人々にインタビューを実施する中で、作家自らにとって戦争とは何かを深く問いかけることから生み出された作品です。「知ることで生まれる変化というものがある。」紛争や戦争を演劇で直接止めることは出来ないかもしれませんが、演劇には「何か」変化を生み出す可能性があると私は考えています。皆さんと一緒に、それを探したいと思っています。<公演情報>『紛争地域から生まれた演劇シリーズ』15年記念 地域連携プロジェクト■『母と娘の物語ハイル・ターイハ』金沢公演:2023年9月21日(木) 〜24日(日)福山公演:2023年11月11日(土) ・12日(日)前橋公演:2024年1月27日(土) ・28日(日)■『Bad Roads―悪路―』八尾公演:2023年12月7日(木) 〜9日(土)新潟公演:2024年1月20日(土) ・21日(日)特設サイト:
2023年09月20日ハロー!プロジェクトメンバーによる演劇公演、演劇女子部「ビヨスパイ~消えたアタッシュケース~」のソロビジュアルが公開された。本公演は、ハロプロタレントによる女子だけの演劇舞台公演プロジェクト。BEYOOOOONDS、汐月しゅうらが出演し、脚本を渡辺千穂、演出を西森英行が担当する。『ビヨスパイ』は、11月10日(金) から19日(日) まで東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ、23日(木・祝) から26日(日) まで大阪・サンケイホールブリーゼで開催。チケットの一般販売は、10月21日(土) 10時よりスタートする。また、一部上演回にてアフタートークショーが開催されることも発表された。<公演情報>演劇女子部「ビヨスパイ~消えたアタッシュケース~」脚本:渡辺千穂演出:西森英行(InnocentSphere)音楽:和田俊輔振付:YOSHIKO殺陣:六本木康弘衣裳・ウィッグ:鈴木真育歌唱指導:新良エツ子■出演者BEYOOOOONDS、汐月しゅうアンサンブル:大塚優希・田畑渚・福田楓・瑚菊(JAE)【公演スケジュール】■東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ11月10日(金) 18:3011月11日(土) 11:30 / 15:00 / 18:30★11月12日(日) 11:30 / 15:0011月13日(月) 休演日11月14日(火) 18:3011月15日(水) 18:3011月16日(木) 18:30★11月17日(金) 18:30★11月18日(土) 11:30 / 15:0011月19日(日) 11:30 / 15:00■大阪・サンケイホールブリーゼ11月23日(木・祝) 15:00 / 18:30★11月24日(金) 18:30★11月25日(土) 11:30★ / 15:0011月26日(日) 15:00※客席開場は、開演の30分前。※★アフタートークショー【アフタートークショー】■東京11月11日(土) 18:30公演登壇者:江口紗耶、清野桃々姫、平井美葉、里吉うたの11月16日(木) 18:30公演登壇者:島倉りか、西田汐里、高瀬くるみ、前田こころ11月17日(金) 18:30公演登壇者:一岡怜奈、山﨑夢羽、岡村美波、小林萌花■大阪11月23日(木) 18:30公演登壇者:一岡怜奈、島倉りか、平井美葉、里吉うたの11月24日(金) 18:30公演登壇者:江口紗耶、高瀬くるみ、前田こころ、小林萌花11月25日(土) 11:30公演登壇者:西田汐里、山﨑夢羽、岡村美波、清野桃々姫オフィシャルサイト:
2023年09月19日今回で35回目の開催となる『池袋演劇祭』がいよいよ9月1日(金)に開幕される。平成元年(1989年)から実施されているこの演劇祭。東京都豊島区内の9つの会場で25もの団体の参加、一般公募から選ばれた100名の審査員による採点で、大賞をはじめとする12本の賞が決まる。豊島区は、池袋を中心に数多くの小劇場やアトリエが存在する、「演劇を志す若い人々が集う街」。若い演劇人を育成し、より多くの人たちに演劇にふれてもらう場として、池袋演劇祭が企画されている。豊島区が推進する「国際アート・カルチャー都市構想」の一環として、「まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市」を実現。プロ・アマを問わず参加できる、演劇や劇場文化のすそ野を広げるために開催される地域に根ざしたユニークな演劇祭なのだ。参加団体が2分で公演をPRする「前夜祭・CM大会」の開催もある。9月11日(月)までの毎週月曜正午にエントリー作品を演劇祭のYouTubeチャンネルに公開、10月5日(木)正午までの再生回数と審査員アンケートをもって「CM大会賞」として3作品が決まる。そのほか、前回(第34回)の大賞団体「劇団東俳」による大賞受賞公演『激流ノ果テ』が9月30日(土)から10月1日まで、全4公演行われる。第34回大賞受賞公演劇団東俳『激流ノ果テ』今回の演劇祭のみにとどまらない企画に参加団体の士気も高まることだろう。<開催概要>第35回池袋演劇祭2023年9⽉1⽇(金)〜9月30⽇(土)会場:豊島区内9会場アトリエファンファーレ東池袋、池袋東口ゲキパ、北池袋 新生館シアター、シアターKASSAI、シアターグリーン(BASE THEATER、BOX in BOX THEATER、BIG TREE THEATER)、萬劇場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)参加団体:全25団体(うち大賞受賞1団体)主催:池袋演劇祭実行委員会後援:一般社団法人豊島区観光協会、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)協賛:サンシャインシティ、NPO法人いけぶくろ大明、豊島区町会連合会、株式会社豊島新聞社、豊島ケーブルネットワーク株式会社、文芸坐プロモーション、舞台芸術学院協力:東京商工会議所豊島支部、豊島区商店街連合会、池袋西口商店街連合会、池袋東口美観商店会、WACCA池袋助成:令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業公式サイト:(旧Twitter):(池袋演劇祭*マイムちゃん)Facebook:
2023年09月01日今年で5回目を迎える関西演劇祭(11月11日(土)~19日(日))の関連企画『関西演劇祭ネクストジェネレーション』が8月26日(土)、27日(日)、道頓堀ZAZA HOUSE (大阪市中央区)で上演される。本企画は、関西の若手クリエイターやプレイヤーとの新たな出会いを期待して企画された。関西演劇祭フェスティバル・ディレクターを務める板尾創路は「僕自身、若い世代の舞台をあまり観たことがないので、とても楽しみ。今の人はどういう表現をするのか、何に興味があって、どういうテーマを出してくるのか。同業者として勉強になるし、刺激にもなる。ジェネレーションギャップをどんどん感じたい」と期待を寄せる。本企画のアンバサダーに就任した三船美佳は「舞台出演も観劇も数える程度しかしたことがない私でいいのかなと思った」とオファーされた際の気持ちを明かしつつ、「演劇初心者代表ということで、微力ながらお力になれれば」と。それに対して板尾は「演劇初心者の方にも来ていただきたい企画なので、同じ目線で語れる三船さんは適任」と返し、「俳優としてのキャリアを積んでいるし、なんと言ってもあの三船敏郎さんの娘さんですから。もしかしたら敏郎さんも現場に来られるのでは?」と笑う。改めて生の舞台の面白さを聞くと、三船はニューヨークで観た芝居を思い出すという。「とても小さな劇場で、私を含めて3人ぐらいしかお客さんがいなかった。私が同じ状況だったら凹むだろうな......と思ったものの、出演していた俳優さんは怯むことなく、至近距離で全力の芝居をしていた。自分が愛するものを伝えたいというエネルギーに、度肝を抜かれた」。今回もそんな素敵な出会いが待っているのだろうか。三船は「演劇初心者はどこの劇団の何の演目を観たらいいか分からないと思うんですが、今回はいろいろな劇団をセットで観られるチャンス!『板尾さんに会いたい』というミーハーな気持ちがきっかけでもいい。観たら絶対感動するんじゃないかな」となど言い、板尾も「ちょっと通なイベントに見えるかもしれませんが(笑)、普段から演劇を観ている方はもちろん、演劇を初めて観る方にこそぜひ来てほしい」。本企画には4団体が参加。各劇団の上演時間は約45分。劇団・クリエイター・観客とのコミュニケーションの場として好評の“ティーチイン”も行われる。取材・文:五月女菜穂
2023年08月24日1981年からドイツで3年おきに開催されている国際舞台芸術フェスティバル、世界演劇祭(Theater der Weltテアター・デア・ヴェルト)。16回目となる2023年は、同演劇祭としては初めてプログラム・ディレクターの公募が行われ、世界30か国、70を超える応募の中から、フェスティバル/トーキョーやシアターコモンズのプログラムを手がけてきた相馬千秋と、演劇研究者・岩城京子のコンビによる企画提案の採用が決定。相馬が、初の非西洋人女性としてプログラム・ディレクターに就任した。「世界の複数化」「孵化主義の実践」といった明確なテーマを掲げ、フランクフルトと、隣接するオッフェンバッハの2都市で開催された同演劇祭の開幕から数日間を、駆け足で体感してきた。オープニング作品の会場となったオッフェンバッハのキャピトルシアター撮影:伊達なつめ6月29日、演劇祭のオープニングは、国際金融都市フランクフルトではなく、当方のような外国人には未知の街、オッフェンバッハで行われた。人通りも多くはない街角に建つキャピトルシアターで上演されたのは、市原佐都子作・演出『バッコスの信女―ホルスタインの雌』。人工授精で生まれた巨大ペニスを持つ牛と人間のハーフが登場し、性と生殖にまつわるあらゆる幻想や道徳が唾棄されて、性別どころか人間と動物の境界やヒエラルキーまで曖昧になってゆく。ギリシャ悲劇の換骨奪胎の次元を超えた、挑発に満ちた問題作だ。相馬がパフォーミングアーツ部門のキュレーターを担当したあいちトリエンナーレ2019で初演され、市原が岸田国士戯曲賞を受賞した重要な作品ではあるものの、その過激さをドイツの観客がどう受け取めるかは未知数で、観ていて非常に緊張した。実際に中盤以降、席を立ち出て行く観客も複数いたけれど、終演後の拍手はその反動のように熱く、カーテンコールは4回に及んだ。オープニング作品として上演された、市原佐都子作・演出『バッコスの信女―ホルスタインの雌』カーテンコールの様子撮影:伊達なつめ相馬は、「皆すごく揺さぶられたみたいですね。観た人が、必ず感想を言ってくるんですよ。おもしろくなかったら何も言ってこないはずだから、相当衝撃を受けたんだと思います。市原さんがかなり危険なゾーンを、あえてギリギリまで攻めているということを皆さん理解しているようで、額面通りに受け取って怒り出す人はいなかった。文脈を含めて、しっかり伝わった気がします」と、意図が伝わったことを確信していた。非西洋人の女性として、西洋ー東洋、男性ー女性といった二元論を脱することはもとより、「人間以外の生命や非生命までをも含んだ世界」が複層的に存在すること、すなわち「世界の複数化」を掲げたプログラム・ディレクターにとって、その理解への第一歩を踏み出せたと言えそうだ。フランクフルト応用美術館で観た小泉明郎、サエボーグ、スザンネ・ケネディ&マルクス・ゼルクほか小泉明郎『解放されたプロメテウス』(C)Jörg Baumann翌日からの週末2日間は、演劇祭期間中は深夜まで開館するという、フランクフルト応用美術館へ。ここは今回のテーマのひとつである「孵化主義の実践」を促す場と設定されている。「孵化」(incubation=孵化/潜伏の意)は、新型コロナ蔓延中の2年前の シアターコモンズ21※() でも「孵化/潜伏するからだ」というキュレーション・コンセプトで使われていた言葉だ。パンデミックで誰もが体験した中断や停滞、待機や隔離の時間を、命の誕生までに必要な時間である<孵化>や、病気が現れるまでの<潜伏>期間に重ねることで、「不確定な状態、宙づりの状態」を肯定的に受け入れ、新たな創造につなげ得る有益な時間と考える態度を「孵化主義」と名付けている(と当方は理解した)。※シアターコモンズ:2017年設立。演劇の「共有知」を活用しながら社会の「共有地」を生み出すプロジェクト「孵化のさや」となったフランクフルト応用美術館は深夜まで開館撮影:伊達なつめウズベキスタンのサオダット・イズマイロボ『Zukhra』は、ベッドに横たわる女性が背負う歴史や宿命が夢の断片のように浮かび上がるのを、同じように床に横になり、夢うつつに見つめることで、彼女の感覚に寄り添えそうに思える映像作品。小泉明郎『解放されたプロメテウス』は、不安に苛まれながら浮遊するいくつもの身体が、その母語ではない日本語の声とともに「われわれを知覚せよ」と迫ってくるようなVR作品。以前東京で体験した際と、入管法の改悪を経た今とでは、解像度がまるで異なって見えることに戦慄した。(※後日、今回のために新たに加えた表現があることを知った)そんな鑑賞者の速まる脈拍を鎮めるかのように、「チル・アウト」という休憩室が隣接していた。クッションやソファー、耳栓、遮音のためのヘッドフォンなどが置かれ、完全な仮眠や瞑想も可能なスペースだ。ボーハールト/ファン・デル・スホート (BVDS)『Echo’s Chamber』(C)Jörg Baumann胎児の影が見えるような人工子宮を抱きかかえてみるコレクティヴ・Keikenの『Palu Angel Taizokai』も、遊牧民のゲルのようなテントの中で動物でも植物でもないらしい不思議な生きものの存在を眺めるBvdSの『Echo’s Chamber』も、みな鑑賞者が寝転がってリラックスできるのがデフォルト。「Incubation Pod(孵化のさや)」と命名されたこの建物全体が、硬直した脳や体を休め、義務や使命や社会から離れて時を過ごす場として担保されていると同時に、鑑賞した作品に対する気づきの感度を高めることにも貢献しているような気がした。4日目は、フランクフルト動物園のとなりのスペースでサエボーグの『スーパーファーム』。今回は子どもや若年層を対象とした「ヤング・ワールズ部門」でのエントリーのため、ほんわか素直な「かわいい」ヴァージョンだ。赤ちゃんから老人まで、参加者もみんなシッポや蹄や立った耳のカチューシャを付けて、ラテックスの動物たちと踊ったり、うんちを投げ合ったりして純粋に楽しむ。人間が動物を鑑賞する動物園ではなく、シッポや蹄を付けた動物どうしの交流である点に自覚的だったのは、やはり大人より子どもたちで、その光景の健全さを目に焼き付ける時間となった。サエボーグ『スーパーファーム』参加者はここからツールを選んでみんな動物になる撮影:伊達なつめサエボーグ『スーパーファーム』ブタさんに変身中撮影:伊達なつめそして最後に観たのが、スザンネ・ケネディ&マルクス・ゼルクの『ANGELA(a strange loop)』。スザンネ・ケネディ&マルクス・ゼル『ANGELA(a strange loop)』(C)Jörg Baumannポストヒューマン時代の新世代演劇人として注目の的のケネディが、マルチメディアを手慣れた筆記用具のように使って描くのは、心身不調で機能不全状態にある女性アンジェラに起きる、胎内くぐりのようなイニシエーションの世界。体調が悪い時に悪夢を見てさらに具合が悪くなるように、ストレンジ・ループから抜け出せない切実さは、まさに「不確定な宙づり状態」そのものだ。そしてこれを閉塞ではなく孵化ととらえる当演劇祭の指針が、この4日足らずの鑑賞体験によって、自然と腑に落ちるようになってきていることにも気づいたのだった。プロフィール伊達なつめ(だて・なつめ)演劇ジャーナリスト。演劇、ダンス、ミュージカル、古典芸能など、国内外のパフォーミングアーツを取材し『InRed』『クウネル』『act guide』等の一般誌および専門誌やwebメディアに寄稿。東京芸術劇場企画会議委員。コロナ禍以降の世界4都市(東京・ロンドン・ニューヨーク・ソウル)の舞台芸術界の動向をアーカイブするWEBサイト 「世界ステージ・カレンダー withコロナ」() 運営。
2023年07月26日2019年佐藤⾠海演劇祭最優秀賞CoRich舞台芸術アワード!2021 ランクインムシラセの人気演目再演ムシラセ2023年本公演『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』が2023年7月13日 (木) ~2023年7月18日 (火)に駅前劇場(東京都世田谷区北沢2-11-8TAROビル3F)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて6月8日(木)12:00より発売中です。カンフェティにて6月8日(木)12:00よりチケット発売中 公式ホームページ 公式Twitter 好評を博した『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』再演決定!!2019 年開催された佐藤⾠海演劇祭『つやつやのやつ』で最優秀賞受賞作品を受賞した作品を、本公演として2021年にリビルド・新作「ファンファンファンファーレ!」とともに上演しました。『つやつやのやつ』は売れないお笑い芸⼈が同期のお通夜で先輩後輩元彼⼥にもみくちゃにされながらも前を向くお話。『ファンファンファンファーレ!』は死んだ「推し」を追いかけていたファンと、お笑い芸人を目指す女子高生の出会うことで始まる『なぜ表現をめざすのか・それを応援する、されるということはどういうことなのか』をストレートに描いた、構成としては王道の物語です。2021年の初演では口コミが口コミを呼び、ほぼ毎公演満員御礼を頂戴しました。再演希望の声も多く、多くのお客様にお届けできたらと考えております。ムシラセとは演出家・劇作家・舞台写真家の保坂萌の創作する演劇公演のためのユニット。2008年設立、年に1-2回の主催公演と招聘公演等に参加。自分以外の誰かの目にはそれが絶望に写っても、自分自身にとっては愛すべき人生で、その逆もまた然り。人間と人間とのやりとりを笑いを交えて描き、エンターティメントでありながらも社会を斜めから切り取る作風が特徴です。舞台写真家でもある保坂のビジュアライズへのこだわりは劇作においても活かされており『人間がそこにいることの美しさ』をコンセプトに、最後には一筋の希望の光が差し込むような物語を創作しています。物語の登場人物がこの世界のどこかで生きているかも?と錯覚する観劇体験を提供し、観劇後も少し幸せな気分になってもらえる演劇を目指しています。2019年佐藤辰海演劇祭・ムシラセ『つやつやのやつ』にて優勝。2021年本公演『つやつやのやつとファンファンファンファーレ!』CoRich舞台芸術アワード!2021にて17位にランクイン2022年本公演『瞬きと閃光』CoRich舞台芸術アワード!2022にて6000を超える演劇公演の中からTOP5にランクイン。脚本・演出:保坂萌(ほさかめぐみ)演出家・劇作家・舞台写真家。舞台衣装を学び、2008年演劇プロデュースユニットムシラセ立ち上げ。並行してスポーツカメラマンを経て舞台写真家として活動。ムシラセ全作品の作演出、2013年アニメーション監督森本晃司との共同制作「羊人間012」共同脚本・演出。舞台写真家としては小劇場から大劇場までメインビジュアル撮影や舞台写真担当等も多く担当しており、分野を超えて様々なアーティストと幅広く創作している。公演概要ムシラセ2023年本公演『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』公演期間:2023年7月13日 (木) ~2023年7月18日 (火)会場:駅前劇場(東京都世田谷区北沢2-11-8TAROビル3F)■出演者佐藤新太辻響平(かわいいコンビニ店員飯田さん)菊池美里インコさん(実弾生活)瀬戸ゆりか(青年団)有薗芳記永田紗茅(柿喰う客)潮みか(悪い芝居)中野亜美元水颯香川上献心(劇団風情)土橋銘菓(声の出演)■スタッフ脚本・演出・写真:保坂萌舞台監督:水澤桃花舞台美術:袴田長武照明:保坂美沙(C.A.T)音響:星知輝楽曲:Renn Saito衣装:渡辺実希宣伝美術:藤尾勘太郎宣伝ヘアメイク:上野小百合・村上峻介演出助手・宣伝動画:つかてつお制作:小泉美乃(合同会社soyokaze)■公演スケジュール7月13日(木)19:30★7月14日(金)19:307月15日(土)14:00/19:307月16日(日)13:00/18:00●7月17日(祝・月)13:00/18:007月18日(火)14:00★初日割●土橋銘菓おまけスピンオフ上演※開場は、開演の30分前です。■チケット料金前売:4,300円初日割:3,800円当日:4,500円初日割:4,300円推し缶付きチケット:10,000円(全席指定・税込)【推し缶付きチケットについて】①選択キャストのチェキ1枚②選択キャストのブロマイドセット③つやファン!オリジナルステッカー④インコさんデザイン・本染手ぬぐいをオリジナル缶に詰め合わせた推しの缶詰チケットです。推し缶は終演後受付にてお渡しします。※全ての公演回で同じ料金です。※前売り限定 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月15日株式会社レプロエンタテインメントが運営する浅草九劇と、幅広いエンターテインメントジャンルの番組を無料で放送するBS松竹東急がタッグを組み、演劇公演とテレビドラマで立て続けに公開される『君しか見えないよ』。その演劇公演が、6月1日(木) から6月11日(日) の間、東京・浅草九劇にて上演中だ。本作は演劇公演の上演後、テレビドラマ版として放送するプロジェクト「演劇で、テレビドラマで、」シリーズの第1弾。同じ作品を多様なメディアを活用しながら展開することで、幅広い鑑賞体験が楽しめる。今回の『君しか見えないよ』では、2022年に岸田國士戯曲賞を獲得した山本卓卓(範宙遊泳代表)が脚本を、キングオブコント2013の優勝者にしてキャストの岩崎う大(劇団かもめんたる主宰)が演出を担当。主演を川島海荷が務めるほか、キャストには岩谷健司、郡山冬果、浜名一聖、ベンガルも名を連ねる。主人公・熊村亜寿(川島)のモノローグによって、本編は幕を開けた。8年前、実家にバラエティ番組の撮影クルーが訪れたものの、編集後の放送映像しか記憶にないという。落語のような一人問答を繰り広げながら、亜寿はいつしか同じ日をもう一度なぞることになるが、8年後の変化を知らない当時の父(岩谷)が現在の自分に話しかけてきたり、暑苦しく厚かましいロケクルーの存在(浜名・岩崎)に戸惑ったりしながら、在りし日の家族に想いを馳せていく。物語は、亜寿が舞台上に登場しない「君」へ向かって語りかけるようにして進む。ヒロインにして狂言回しでもある多彩な役どころを、川島は清廉な魅力を振りまきながら形にしてみせた。父親役の岩谷はとぼけたおかしみを折々に滲ませ、客席の笑いを誘う。母親役の郡山はミステリアスな一面を覗かせ、祖父役のベンガルは「元役者」という設定で立ち回りを披露するシーンも。ロケ芸人・タランチュラ米櫃(浜名)による寒々しいギャグに、すぐさま乾いた笑い声を挟むディレクター役・岩崎の“哲学”ぶりにも注目だ。客席にいるとされる不在の「君」へ健気に語りかける亜寿の姿に、コロナ禍で無観客だった頃の寂しい客席を思い浮かべて切なくなる側面も。このようにタイトル『君しか見えないよ』の「君」が何のメタファー(隠喩)か考えながら観ると、より豊かな観劇時間になるかもしれない。また壁やドアなどがゴムや紐で表現されている亜寿の実家がどのような行方をたどるのか、そのビフォーアフターに想いを巡らせるのも鑑賞のポイントだろう。公演終了後の7月9日(日) に放送されるテレビドラマと、どのようなシンクロを見せてくれるのかにも注目だ。今回、主演を務める川島は、「『君しか見えないよ』は、劇場でしか感じることのできない不思議な世界観を持った作品です。それに加えて映像になるというのも、演劇の枠を超えて新しい感覚で皆さんに楽しんでもらえるのでは、と思っています」とコメント。また、「“君”とは誰なのか、この作品に隠されたファンタジックなリアルをぜひ見てもらいたいです」と作品に対する想いも明かしている。上演時間は約85分(休憩なし)。演劇版は6月11日(日) まで。BS松竹東急におけるテレビドラマ版の放送は7月9日(日) 21時からを予定している。テレビドラマ版では、演劇版の全編映像に付随してドラマ用に撮影された新しい描写が加えられた映像作品となっており、演劇版と合わせて観ることにより、より様々な角度から楽しめるドラマになっているとのこと。いびつながらも、温かい家族の会話を通じて匂い立つホームドラマ作品。まずは、劇場でしか観ることのできない角度から、『君しか見えないよ』の世界観を楽しんでみてはいかがだろうか。取材・文:岡山朋代撮影:渡部秀平<公演情報>『君しか見えないよ』6月1日(木)~11日(日) 浅草九劇『君しか見えないよ』メインビジュアル作:山本卓卓(範宙遊泳)演出:岩崎う大(かもめんたる)出演:川島海荷岩谷健司郡山冬果浜名一聖岩崎う大ベンガルチケット料金:一般5,800円、DVD付きチケット9,000円詳細はこちら:<番組情報>スペシャルドラマ『君しか見えないよ』7月9日(日) 21:00~23:00 BS松竹東急(BS260ch/全国無料放送)
2023年06月07日世田谷パブリックシアターが、『シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16-演劇-』の参加アーティストの募集を開始した。『シアタートラム・ネクストジェネレーション』は若い才能の発掘と育成のための事業として2008年度より開催され、公募により選ばれた団体またはアーティストにシアタートラムでの上演機会を提供している。昨年度からは「演劇」「フィジカル」の2ジャンルに分け、隔年で募集。2023年度は「演劇」ジャンルの団体・アーティストを募集する。過去の受賞団体には、ミナモザ、てがみ座、悪い芝居等が名を連ね、若手団体の登竜門的存在に。近年では瀬戸山美咲(ミナモザ)、長田育恵(てがみ座)、野上絹代(快快)ら、受賞団体のアーティストが、世田谷パブリックシアター主催公演に登場、また演劇賞を受賞するなど、さらに活躍の幅を広げている。■世田谷パブリックシアター芸術監督 白井晃からのメッセージ世田谷パブリックシアターでは、今年も『シアタートラム・ネクストジェネレーション』の募集をいたします。昨年から、隔年で、演劇とフィジカルの2ジャンルに分けての募集となりました。舞台芸術のあらゆる可能性に門戸を開きたいという願いから、ジャンル分けをしています。というわけで、今年は「演劇」です。じゃあ、どこまでが演劇でどこからがそうではないのか、という疑問が生まれるかもしれません。しかし、それは皆さんの主観にお任せいたします。だから、我こそは新しい「演劇」の形である、と思える皆さんは、是非ともご応募いただきたいのです。表現が持っている宿命とも言えるのは、新しさへの追求です。たくさんのエントリーを心からお待ちしております。詳細はこちら:
2023年05月13日第48回菊田一夫演劇賞が13日発表となり、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞に輝いた。同賞は演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の高い舞台成果が評価され、演劇大賞に選ばれた。菊田一夫演劇賞には、天海祐希(『広島ジャンゴ2022』ジャンゴ役、『薔薇とサムライ2−海賊女王の帰還−』アンヌ役)、坂本昌行(『THE BOY FROM OZ』ピーター・アレン役、『凍える FROZEN』ラルフ役)、望海風斗(『ネクスト・トゥ・ノーマル』ダイアナ役、『ガイズ&ドールズ』ミス・アデレイド役、『ドリームガールズ』ディーナ・ジョーンズ役)、そして『スラムドッグ$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』の上演台本と演出を務めた瀬戸山美咲が選出された。また、菊田一夫演劇賞特別賞は永年の永年の舞台におけるアクション指導の功績が称えられ、渥美博が受賞した。
2023年05月13日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、春の学園祭『2023皐月祭』を実施します。ユーザーイベントの祭典・春の学園祭『2023皐月祭』には、50のユーザー団体および企業が出展いたします。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、春の学園祭『2023皐月祭』の出展団体をお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ|2023皐月祭春の学園祭『2023皐月祭』■ 開始/終了日程5月13日(土) 21:00 ~5月28日(日) 21:00□ 開会式5月13日(土) 21:00~□ 閉会式5月28日(日) 21:15~出展団体のご紹介運動場テントブース・スクリプト研・ネコミミクオリティーズ・「みんなで育てるキャラフレ」同盟・あいはら部・Aⅲ’s(アイス)・カリッシュ事務局・翔栄モード研究所・CCA~シュシュエール~・クイズ研究会・CSSSWWML(元…カメ研?)・舞龍総合事務局・辻蔵さんが好きなことをするサークル・翔栄町ドラマ制作委員会・いいね!プロジェクト推進委員会校舎内部活ブース・ねこねこ写真館・エッセイのようなものを出展しようとする部・小梅の学園祭ゲート展示室・TMG (Towahara Music Gallery)・童謡・唱歌友の会♪&Classical Music友の会♪共催・ネットラジオDJ部・ミニゲーム制作同好会・愛を求めるハリセンうさぎ団(アムド)・翔愛学園鉄道友の会・小説部・しほひな・翔愛さんぽ倶楽部・天文部&天文部・七夕イベント製作委員会・お食事記者倶楽部・オリジナルイラストの会・写真同好会・天使研究会(仮)・ぱんだんすを広める会・ナッツ&プティン部・翔栄交通研究会・一条 蜜希(キャラフレユーザーアイドル)・ストーンマニア協会・ハピネス事務局・黒ノ州~クロノス~・765プロダクション・Ranampia事務所・ゆどうふ・おいでよ♪なぞ部・弁当屋!ほか弁部・キャラフレインディーズ (CFI)・ゆかり王国 翔愛支部・CRF48withあまなっ党・スク水愛好会・翔愛学園ゲーム実況部!(ブースなし参加)ステージイベント・開会式終了直後~24:00|CSSSWWML(元…カメ研?)・5月14日(日)21:00〜22:00|ストーンマニア協会・5月15日(月)22:30〜24:00|ネコミミクオリティーズ・5月16日(火)22:00~23:00|おいでよ♪なぞ部・5月19日(金)22:00~23:00|CCA~シュシュエール~・5月19日(金)23:00~24:00|カリッシュ・5月20日(土)21:00~22:00|TMG (Towahara Music Gallery)・5月20日(土)22:00~23:00|一条蜜希・5月20日(土)23:00~24:00|765プロダクション・5月21日(日)21:00~22:00|童謡・唱歌友の会♪&Classical Music友の会♪・5月21日(日)23:00~24:00|Aⅲ’s(アイス)・5月23日(火)22:00~23:00|Ranampia・5月26日(金)22:00~23:00|天使研究会(仮)・5月26日(金)23:00~24:00|ゆかり王国・5月27日(土)22:00~23:00|キャラフレインディーズ(CFI)・5月27日(土)23:00~24:00|ネットラジオDJ部以上 全49団体が出展キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月11日演劇&スペシャルドラマ『君しか見えないよ』の制作が決定した。本作は、株式会社レプロエンタテインメントが運営する浅草九劇とBS松竹東急がタッグを組んだ「演劇で、テレビドラマで、」シリーズの第1弾。演劇作品を制作・上演し、演劇の物語が後にテレビドラマとしても放送され、それぞれの観劇・視聴体験を違った感覚で楽しむことができる、新しい形でのプロジェクトとなる。主演を務めるのは、現在上演中の舞台『キングダム』で河了貂役として出演中の川島海荷。そのほか岩谷健司、郡山冬果、浜名一聖、岩崎う大(かもめんたる)、ベンガルと、舞台・映像の双方で活躍する実力派が顔を揃えた。脚本は『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・演出家の山本卓卓(範宙遊泳)、舞台演出は劇団かもめんたるの主宰として2020年・2021年の岸田國士戯曲賞に2年連続ノミネートされた岩崎がそれぞれ担当する。演劇公演は、6月1日(木) から11日(日) に浅草九劇で上演。ドラマは、7月9日(日) 21時よりBS松竹東急で放送される予定だ。■川島海荷 コメント舞台と映像を融合させ、新しいエンタテインメントに挑戦していく作品ということで、いまから楽しみです。台本を読んだだけではわからない、私の想像を超えた演出が待っている気がしています。このストーリーから生み出されるパラレルワールドをぜひ沢山の方に楽しんで欲しいです!■株式会社レプロエンタテインメント 企画プロデューサー 森永恭平 コメント演劇とテレビを接続する。双方の魅力的なクリエイターやアーティストがクロスオーバーするような場所を作れないか。BS松竹東急さんとともに、そこからこの企画は始まりました。上手に説明もつかない内から、脚本の山本卓卓さんが素晴らしい物語を作り上げてくれました。演劇演出に岩崎う大さん、ドラマ演出に杉山弘樹さん、主演に川島海荷さん、そして岩谷健司さん、郡山冬果さん、浜名一聖さん、ベンガルさんと各界で活躍する素敵な方々に集まってもらいました。クロスオーバーの準備は万端です。みんなのアイデアを結集させながらこの物語を作り上げていきたいと思います。そして何よりお客様には、是非この物語のふたつの違ったエンタメ体験を楽しんでいただきたい。ただただそれが本望でございます。■BS松竹東急株式会社 編成局 執行役員 局長 柏木恒二 コメントBS松竹東急では歌舞伎をはじめとした演劇を数多く放送しておりますが、いつか演劇とテレビをクロスオーバーしてみたいと考えておりました。演劇には演劇の、テレビにはテレビの楽しさがあります。それぞれの欠点を補いながら、それぞれの持ち味を増幅する、そんな考えにレプロエンタテインメントのみなさんが共感してくださいました。今回は新しいエンタテインメントの発明に、素敵なスタッフのみなさんと進めることが楽しみで仕方がありません。<公演情報>『君しか見えないよ』6月1日(木)~11日(日) 浅草九劇作:山本卓卓(範宙遊泳)演出:岩崎う大(かもめんたる)出演:川島海荷、岩谷健司、郡山冬果、浜名一聖、岩崎う大、ベンガルチケット料金:一般5,800円、DVD付きチケット9,000円詳細はこちら:<番組情報>スペシャルドラマ『君しか見えないよ』7月9日(日) 21:00~23:00 BS松竹東急(BS260ch/全国無料放送)
2023年04月25日翔愛学園の生徒になって楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、毎年恒例の『学園祭』イベントを実施します。キャラフレが最も盛り上がる年2回の学園祭『2023皐月祭』は、5月13日から5月28日までの期間限定イベントです。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( )にて、春の学園祭『2023皐月祭』開催の日程をお知らせします。春の学園祭『2023皐月祭』春の学園祭『2023皐月祭』翔愛学園の生徒になって楽しむ学園生活コミュニティ『キャラフレ』では、2010年のサービススタートより、年に2回の『学園祭』イベントを実施しています。通算26回目となる今回の学園祭は、バーチャルな学園内でユーザー同士が集まって行っている部活動やサークル活動の中でアイデアを出し合って、創作ストーリーやミニゲームを発表したり、オリジナルアイテムを配布するものです。昨年の11月に行われた秋の学園祭では56団体もの出展がおこなわれ、たいへん賑わいました。今回も団体ごとに得意分野を活かした、個性豊かな出展ブースが並ぶことでしょう。『キャラフレ』は、基本プレイ無料・アイテム課金のブラウザゲームで、どなたでも手軽に登録し、すぐに楽しんで頂けます。今なら、すでに活動中の部活に参加して、学園祭を創る活動にも間に合います。ご自宅のPCやスマートフォンから学園祭を気軽に体験してください。2023皐月祭 日程2023年5月13(土) 21:00 ~ 5月28日(日)21:00キャラフレ - charafre.net : テントブース出展募集皐月祭期間中は運動場にテントを張り、特設ブースを設けています。特設ブースでは学園を卒業したOB・OG生やカレッジ生徒を中心としたサークルによる出展と、企業や外部団体による期間限定アイテムの販売や交流会、コンテンツ配信をおこないます。※テントブース出展に関するお問い合わせ: info@charafre.net 運動場特設テントブース『2022年度末福袋』販売開始2023年3月31日(金)17:00~桜の開花目前の翔栄町では、毎年恒例の年度末福袋の販売がスタートします。男性・女性でフロアが分かれており、全9種類の福袋が発売されます。福袋は何が入っているか見えませんが、ショップを出なければダブリ無しで購入できます。(ショップを退出するとシャッフルされるため、同じ福袋が当たる可能性があります)女子は新作ワンピースと新作ウィッグ。男子は新作セット服(トップス+ボトムス)と新作ウィッグが必ず入っており、が必ず入っており、500コイン(有料ゲーム内通貨)で2セット分の衣装が揃うお買い得な福袋となっています。2022年度末福袋『イースター収穫祭』2023年4月1日(土) 15:00~ 4月9日(日)いっぱいゲーム内の教会に隣接する『フォレストファーム』で、素材アイテム「たまご」が収穫でき、一定個数を集めて「美術室」へ持っていくと、イースターにちなんだインテリアが作成できます。「たまご」をたくさん集めて自分の部屋をイースターに飾りましょう。『イースター収穫祭』翔愛学園の新学期は4月3日から2023年 4月3日(月)17:00~新学期翔愛学園では、年に3回ある期末試験の成績によって進級することができます。進級条件を満たした生徒には、新学期がはじまる4月3日(月)17:00以降に通知されます。進級するとクラス替えとなります。新しい教室で、新しい友だちを増やしましょう。キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。キャラフレの特徴学園生活コミュニティ「キャラフレ」・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月31日毎年ゴールデンウィークに開催され、世界各国から優れた舞台芸術作品を招聘・紹介するSPAC‐静岡県舞台芸術センターによる「ふじのくに⇄せかい演劇祭2023」が今年は4月29日(土・祝)から5月7日(日)まで開催される。去る3月15日に発表された、同演劇祭と駿府城公園をはじめとする静岡の市街地各所にて同時開催される「ふじのくに野外芸術フェスタ2023静岡」の全プログラムを紹介する。開幕を飾るのは中国・フランスを代表する演出家の日本初演作まず注目したいのが、開幕日に上演される2作品。ひとつ目は、せかい演劇祭としては13年ぶりの中国からの招聘作品となる、中国を代表する演出家、孟京輝(モンジンフイ)による『アインシュタインの夢』。アインシュタインが残した手紙や会話の記録などからインスピレーションを得た実験的な作品で、演出の孟京輝は中国で最も歴史ある中国国家話劇院に演出家として所属する傍ら、小劇場の運営や国内の複数の演劇フェスティバルのディレクターを務めている。スピーディな対話や歌唱・生演奏、恋愛メロドラマなどその多彩な作風で若者の共感を得ており、中でも『恋愛的犀牛』(’99年初演)は2,500回の公演を重ね、中国国内で「現代の恋愛バイブル」として知られるなどブームを巻き起こし、観劇がステータスになるほど若者の熱狂的な支持を集めている。『アインシュタインの夢』『アインシュタインの夢』※日本初演ジャンル / 製作都市・国:演劇 / 北京・中国公演日時:4月29 日(土・祝)13:30、30日(日)13:30上演時間:75分(途中休憩なし)会場:静岡芸術劇場そしてもうひとつが2014年から2022年までアヴィニョン演劇祭のディレクターを務め、2月に、パリ・シャトレ座のディレクター就任が発表されたばかりのフランスを代表する劇作家・演出家オリヴィエ・ピィによる『ハムレット(どうしても! )』。アヴィニョン演劇祭の市民参加型シリーズ企画として翻訳・演出し、俳優や一般市民、俳優学校の学生らとともにリーディング形式で2021年に上演、大きな評判を呼んだ本作は全10作に及び、そのエッセンスを凝縮したエピソード11が『ハムレット(どうしても!)』として上演される。ピィの演劇を貫くのは「ことばの力が世界を変える」という信念。傑作戯曲を新たな視点で体感できそう。『ハムレット(どうしても! )』(C) Christophe Raynaud de Lage / Festival d’Avignon『ハムレット(どうしても! )』※日本初演ジャンル / 製作都市・国:演劇 / アヴィニョン・フランス公演日時:4月29日(土・祝)17:00、30日(日)17:00上演時間:140分(途中休憩なし)※各回開演25分前よりプレトークありテキスト:ウィリアム・シェイクスピアに基づく翻訳・演出:オリヴィエ・ピィ会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」バラエティ豊かな韓国発の3作品若手演出家の新たな視点による作品から巨匠による意欲作まで、バラエティ豊かな作品が揃った韓国からの招聘作品も見逃せない。韓国の社会問題を細やかに描くスタイルで知られるチョン・インチョルよる演出の『XXLレオタードとアナスイの手鏡』。――大学入試を控えたジュノ。彼はレオタードを着ると幸せを感じるが、友人やガールフレンドには絶対に言えない。ところがある日、レオタード姿の男性の自撮り写真が流出、同級生たちが写真の人物を特定しようと騒ぎはじめた…...。一体誰が、何の目的で拡散させたのか? ――。2014年のセウォル号沈没事故をきっかけに、事故の犠牲となった高校生たちが暮らしていたアンサン市の協力を得て制作され、2015年の初演以来上演を重ね2022年にはロンドンでも上演され話題を呼んだ。「いま」を生きる若者たちの心の機微をポップに描き出す作風に注目だ。『XXLレオタードとアナスイの手鏡』(C)kisoul『XXLレオタードとアナスイの手鏡』※日本初演ジャンル / 製作都市・国:演劇 / アンサン・韓国公演日時:5月3日(水・祝)14:00、4日(木・祝)13:00上演時間:90分 ※各回開演25分前よりプレトークあり、5月3日(水・祝)公演終演後アーティストトークあり演出:チョン・インチョル作:パク・チャンギュ会場:静岡芸術劇場ひとりの歌い手が太鼓(プク)のリズムに乗せ、独特の節回しで喜怒哀楽を語る朝鮮の民俗芸能「パンソリ」。その技能保持者でもあるパク・インヘが州(チェジュ)島に伝わる〈家の神々の起源譚〉を、6人の“群唱”による叙情豊かな音楽劇に仕立てた『パンソリ群唱 ~済州島 神の歌~』。伝統芸能よりも創作手段としてのパンソリに注目し、活動するパクが、伝統的な家のあり方を映す神話を家族がコミュニケーション不全を乗り越え再生していく物語として昇華する。演劇祭最終日の7日にはパンソリの代表的な曲目や民族楽器の実演など、パンソリへの理解が深まるレクチャーも開催される予定。『パンソリ群唱 ~済州島 神の歌~』(C) NA Seungyeol『パンソリ群唱 ~済州島 神の歌~』※日本初演ジャンル / 製作都市・国:音楽劇 / ソウル・韓国公演日時:5月5日(金・祝)12:30、6日(土)13:00上演時間:95分 ※各回開演25分前よりプレトークあり演出・作・音楽監督:パク・インへドラマトゥルク:イ・ギョンファ会場:舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」「ふじのくにせかい演劇祭2023」最終日に上演されるのが“韓国のピナ・バウシュ”とも評され、2002年FIFAワールドカップオープニングセレモニーの振付を務めるなど、長年にわたり国際的に高い評価を受ける振付家・アン・ウンミ振付・演出の『Dancing Grandmothers 〜グランマを踊る〜』。アン・ウンミが故郷を巡る旅で出会ったグランマたちが自由に踊る姿を記録した映像と、鍛え抜かれたカンパニーのダンサーの身体とが化学反応を起こしポジティブなエネルギーが満ちる本作を、今回は静岡に暮らす“グランマ”たちと共演するスペシャルバージョンで上演する。会見でSPAC芸術監督の宮城は「そんなところにダンスはないよと思われるようなところにわざわざ出向いて、そこにダンスを発見していった。自分とは異なるものの中にリスペクトすべき文化を発見し、それを理解しようとする。アン・ウンミさんの仕事は今非常に重要な仕事じゃないかなと思っています」と称えた。劇場がダンスフロアと化すこと必至の演劇祭フィナーレをぜひ見届けたい。『Dancing Grandmothers 〜グランマを踊る〜』(C)Young-Mo Choe『Dancing Grandmothers 〜グランマを踊る〜』※日本初演ジャンル / 製作都市・国:ダンス / ソウル・韓国公演日時:5月7日(日)14:00 / 19:00上演時間:90分 ※各回開演25分前よりプレトークあり振付・演出:アン・ウンミ会場:静岡芸術劇場駿府城公演で上演される『天守物語』、注目アーティストの作品を身近に楽しむ「ストレンジシード静岡」演劇祭と同時開催される、広場や公園、路上など、身近な場所でアートに出会える「ふじのくに野外芸術フェスタ」では今年、宮城演出の代表作『天守物語』が上演される。1996年の初演以来、日本国内のみならずインド、パキスタン、中国、韓国といったアジア各地やヨーロッパなど世界30都市で上演を重ねるうちに、「アジアの文化がいかにダイナミックに交流してきたか。そして地下水のように共有しているものがあるということが実感としてわかってきた」(宮城)という本作を駿府城公園で上演する。宮城演出の特徴である「俳優による生演奏」と「二人一役の手法(ひとつの役を“台詞”を担当する俳優「語り手」と“動き”を担当する俳優「動き手」のふたりで演じる)」をはじめ、アジアの多様な演劇の伝統を現代の新しい創作につなぐ趣向が散りばめられた“祝祭音楽劇”。SPAC公演ならではの特徴として、「時間の感覚だけは現代の人間の時間間隔にマッチするよう意識した」(宮城)というあたりにも注目したい。なお、2日には「東アジア文化都市2023静岡県」春の式典でも上演され、5月27・28日には浜松城公園での野外上演も決定している。『天守物語』(c)MIURA KoichiSPACレパートリー『天守物語』ジャンル / 製作都市・国:演劇 / 静岡・日本公演日時:5月3日(水・祝)、4日(木・祝)、5日(金・祝)、6日(土)※各日18:45開演上演時間:65分 ※各回開演35分前よりプレトークあり演出:宮城聰作:泉鏡花音楽:棚川寛子会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場【ストレンジシード静岡2023全ラインアップ】5月4日(木・祝)~6日(土)に開催されるストリートシアターフェス「ステレンジシード静岡2023」では、「ストリートシアターってなんだ?」をテーマに掲げ、「日本では定着していない“ストリートシアター”について参加アーティストと共に考えたい」(ストレンジシード静岡フェスティバル・ディレクター:ウォーリー木下)という今年、一部海外作品を除き、国内アーティストは全て新作を発表。駿府城公園周辺の市民の憩いの場となっている駿府城エリア、静岡の街の中心地となっている市役所エリア、個性あふれる店舗が並び発展をし続けている人宿町、毎日江崎ビルエリアを舞台に、ストレンジシード静岡がプロデュースする作品を含むまさにフェスティバルの核となる「コアプログラム」、ストレンジシード静岡とタッグを組んだアーティストがストリートシアターの魅力を最大限に引き出す作品を上演する「オフィシャルプログラム」、公募により選ばれたストリートシアターの可能性に挑戦するアーティストによる「オープンコールプログラム」の3つのプログラムで展開する。コアプログラムでは、「本物の空、本物の風が起こってる中で、どうやって観客の想像力を使った演劇が作れるかということを試してみたい」と語る、フェスティバル初のウォーリー演出による作品も上演される。[コアプログラム]・『χορός/コロス』(日本)※新作『χορός/コロス』ギリシャ演劇で生まれた「その他大勢」と「殺す」というふたつの意味を持つタイトルで、自身の記憶に今でも残っているという1985年の豊田商事会長の刺殺事件を下敷きにした作品を想定しており、演劇祭ならではの祝祭感のなかにほんの少し毒が入ったような作品になりそうとのこと。公演日時:5月4日(木・祝)~6日(土)※各日11:00開演上演時間:約40分作・演出・構成・美術:ウォーリー木下振付・演出・出演:いいむろなおき、金井ケイスケ、黒木夏海、冨田昌則音楽:吉田能出演:いいむろなおき / 金井ケイスケ / 黒木夏海 / 冨田昌則 / 公募で選ばれた出演者会場:フェスティバルgarden(駿府城公園 東御門前広場)・『Woman with Flower』(韓国)『Woman with Flower』空中パフォーマンスに特化した韓国のカンパニーが、江崎ビルをキャンパスに、ゴッホの絵を手がかりに、ダンサーが空中パフォーマンスにより壁面で絵を描く。公演日時:5月4日(木・祝)、5(金・祝)、6(土)※時間未定上演時間:約30分演出:アン・ウィスク振付:キム・ジジョン / アン・ウィスクテクニカルディレクター:ファン・ソンタクテクニカルアシスタント:キム・ミンテプロデューサー:イ・ランヒ出演:キム・ジジョン / パク・ジェヒョンコ・ギョンミン / イ・ミニョン会場:毎日江﨑ビルきゅうかくうしお、江本純子、マームとジプシーらが静岡の街で創作[オフィシャルプログラム]・きゅうかくうしお『素晴らしい偶然をつないで』ダンサーの辻本知彦、森山未來が立ち上げた、さまざまなジャンルのアーティストで構成される「きゅうかくうしお」。2022に城崎国際アートセンターで創作した作品「醸す」を、人宿町全体にインストール(街をジャックする形で展開)する。メンバーが作品を展開するポイント(店舗や劇場、倉庫、道路等)を辻本と森山が踊りながら繋いでいくパフォーマンス。※辻本知彦の「辻」のしんにょうは点1つが正式表記・江本純子『おでミずむ(仮)』劇団「毛皮族」主宰の劇作家・演出家・俳優、江本純子が、ストレンジシードでは初めて本格的な夜のプログラムを創作。1月から静岡の街をリサーチしており、フェミニズムなど社会的なテーマを扱った、歌などを伴った作品を想定しているとのこと。・マームとジプシー『break-fast』岸田國士戯曲賞や読売演劇大賞優秀演出賞を受賞した藤田貴大が作・演出を務めるカンパニー。公園内の芝生や木々に囲まれたなかで寝泊まりしてそこで朝食を作り、食事をするといったキャンプの形を利用した物語を計画しているとのことで、今後の海外展開も想定したポータブルな新作をプロトタイプで上演する。・tupera tupera(ツペラ ツペラ)いえやすんぷ プロジェクト 『フラワー家康といっしょに ちょんまげ行列』絵本作家としても活躍するユニット。駿府城をつくった徳川家康にちなんで、家康が実はガーデニングを愛していたというエピソードから着想したワークショップを開催する。・エンニュイ『平面的な世界、断片的な部屋 ストレンジシードver.』お笑いコンビ・クレオパトラのメンバーとしても活動する長谷川優貴が主宰する劇団。児童公園を舞台に、公園の風景の中の人たちを切り取って、同時多発的に起きてるものを捉え普段とは違う景色に見せてくれるという。[オープンコールプログラム]・TACT(TAkasaki Community Theater)『スパイダー糸の件』・DANCE PJ REVO『STUMP PUMP SHIZUOKA』・安住の地『わたしが土に還るまで』・ダンスカンパニーデペイズマン『ギガ超獣ギガ』・お寿司『怪獣回しし』ラインアップ発表会見より、左から)草野冴月(ストレンジシード静岡コミュニティディレクター)、宮城聰(SPAC芸術総監督)、ウォーリー木下(演出家・ストレンジシード静岡フェスティバルディレクター)、若林康人(ストレンジシード静岡プログラムディレクター)撮影:平尾正志そのほか関連企画として日本・中国・韓国の演出家たちが自由に語り合う「スペシャルトーク」(4/30)、宮城聰とアーティスト・論客たちが駿府城公園の開放的な空気のもと自由に語らう「広場トーク」(5/5)、舞台芸術公園の入口にオープンする「せかいの劇場ミニミュージアム『てあとろん』」、お茶摘み体験なども開催予定。各公演チケット発売中!※詳細は特設サイトにてご確認ください。◆ふじのくに⇄せかい演劇祭 特設サイト: ◆ストレンジシード静岡 公式サイト:
2023年03月27日