近年、男の子の名付けでは漢字一文字の名前「一文字ネーム」が人気です。3月生まれの男の子では、名前ランキングTOP10のうち5つが「一文字ネーム」でした。また、「桜」や「春」といった春らしい漢字を使った名前が増加しています。3月生まれの男の子3,488名の名前から、人気の名前・漢字ランキングTOP10を紹介します。 < 3月生まれ >人気の名前ランキングTOP10 男の子1位暖(主なよみ:だん)1位蓮(主なよみ:れん)3位蒼空(主なよみ:そら)4位湊(主なよみ:みなと)5位結翔(主なよみ:ゆいと)6位朝陽(主なよみ:あさひ)7位湊斗(主なよみ:みなと)7位凪(主なよみ:なぎ)9位颯真(主なよみ:そうま)9位碧(主なよみ:あお < 3月生まれ >人気の漢字ランキングTOP103月に生まれた男の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「翔」、2位「陽」、3位「斗」でした。2022年、2023年と2年連続で年間漢字ランキング首位の「翔」が、3月も首位を獲得。190名の赤ちゃんの名付けに用いられました。 そして、3月は「桜」と「春」が大きくランクアップし、多くの赤ちゃんに名付けられていました。 「桜」春の代名詞「桜」は1月95位・2月51位・3月31位と、春が近づくにつれ順位を上げています。「桜」という漢字を用いた名前は「桜翔(主なよみ:おと)」、「桜雅(主なよみ:おうが)」など39種類のバリュエーションで名付けられました。 「春」「春」は2月100位圏外だったものの、3月は46位へと大幅にランクアップ。「春翔(主なよみ:はると)」、「春瑠(主なよみ:はる)」、「春斗(主なよみ:はると)」など27種類のバリエーションで名付けられました。「一文字ネーム」に注目!近年男の子の名付けでは漢字一文字の「一文字ネーム」がトレンド。3月は人気の名前ランキングTOP10のうち5つが「一文字ネーム」です。特に、名前ランキング4位「湊」や7位「凪」、9位「碧」など、男女どちらの名付けにも多く用いられている「ジェンダーレスネーム」が上位にランクインしており、引き続き人気を集めています。 ※()内は主なよみを表記<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年3月1日(金)〜2024年3月25日(月)調査件数:3,488件(男の子)※本調査内容を転載される場合は、出典が「株式会社ベビーカレンダー」であることを明記くださいますよう、お願いいたします。
2024年04月23日近年、赤ちゃんの名付けでは男女の性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」がトレンドです。なかでも漢字一文字の名前がトレンドです!今回は3月生まれの赤ちゃん6,783名の名前から、男女どちらにも名付けられていた人気の「ジェンダーレスネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位凪(主なよみ:なぎ)3月に最も多く名付けられていたジェンダーレスネームは「凪」でした。2023年男の子の名前ランキングでは8位、女の子は24位と、年間を通して人気のジェンダーレスネームです。風や波が静まる様子を意味する「凪」。穏やかで、落ち着いて行動できる人に。そして、周囲にやすらぎを与えるになってほしいという想いが感じられます。 1位翠(主なよみ:すい)同率で1位に輝いたのは「翠」。女の子の名前の年間ランキングでは、2021年は55位、2022年は19位と順位を上げ、2023年は3位に。女の子に名付けられることが多い名前ではありますが、最近では男の子にもじわじわと人気が出てきています。 草や木の葉のような青々とした色を表す「翠」は、どこか神秘的な印象を与えます。「すい」という二音の響きも個性的です。 3位葵(主なよみ:あおい)3位にランクインしたのは「葵」。女の子の年間名前ランキングでは2022年3位、2023年は11位と女の子に人気の名前ですが、少しずつ男の子の名付けにも用いられるようになっています。 「葵」は、アオイ科の植物のこと。太陽に向かって育ち、可憐な花を咲かせることから、名付けに人気です。同名では、女優の森川葵さんが活躍されています。 4位陽葵(主なよみ:はるき、ひなた、ひまり)4位に入ったのは「陽葵」。2023年の女の子の名前ランキング1位だった「陽葵」ですが、最近は男の子の名付けにも見られるように。女の子は「ひまり」「ひなた」というよみが人気ですが、男の子は「ひなた」「はるき」とよむことが多いようです。 日の当たる丘を指す「陽」という漢字は、男女どちらにも人気。また、「葵」は太陽に向かって花を咲かせる植物であることから、生命力や希望を感じさる名前です。 5位凛(主なよみ:りん)5位は「凛」。2023年の年間ランキングでは、女の子2位、男の子96位にランクインしており、かつては女の子の名前の印象がありましたが、今は男の子にも多く名付けられるようになってきています。 「凛」は、凛々しくきりっとしていて隙がない様子を表します。そのことから、「人に頼らず自分の人生を歩んで欲しい」という親御さんの願いが感じられます。 5位伊織(主なよみ:いおり)同率で5位に入ったのは「伊織」。2023年の男の子の名前ランキングでは20位に入っており、3月生まれのランキングでも男の子の方が多く名付けられている様子。古風な印象のある「伊」という漢字に、絹糸で織った布を表す「織」という漢字を組み合わせることで、上品で芸術性を感じさせる名前になっています。 7位律(主なよみ:りつ)7位にランクインしたのは「律」。2022年の男の子の名前ランキングでは15位でしたが、2023年は9位とTOP10入りを果たしています。2024年に入り、女の子の名付けにも用いられるようになってきました。 「律」は掟や定め、法則に従うことを示す漢字。「真面目で誠実な人に育つように」という親御さんの願いも込められていそうですね。「りつ」という二音の響きも新鮮で、洗練された印象になります。サッカー日本代表選手の堂安律選手が、同名で活躍されています。 8位蒼(主なよみ:あお、あおい)8位に入ったのは「蒼」。2023年男の子の名前ランキングでは6位、2022年は4位と、こちらも男の子の名付けに人気。男女ともに「あお」「あおい」というよみで名付けられることが多いようです。 「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。ア行が続く「あお」という響きが、おおらかで開放的な印象も与えます。同名では俳優の中村蒼(なかむら あおい)さんが活躍されています。 9位陽向(主なよみ:ひなた)9位に入ったのは「陽向」。2023年の男の子の名前ランキング13位、女の子は150位という順位でしたが、今年は女の子でもさらに人気が出そうです。 「ひなた」というよみが「日向」を連想させ、明るくあたたかい印象の名前に。「みんなの人気者になれるように」というパパ・ママの願いも感じられます。 10位詩(主なよみ:うた)10位にランクインしたのは「詩」。女の子の名前ランキングでは2022年5位、2023年13位に入っており、特に女の子に多く名付けられることが多い名前です。 「うた」という古典的なよみが魅力的。また、「詩」は感情をリズムに乗せて言葉にしたもの。「自分の気持ちをうまく表現できる人になってほしい」「美しい言葉を使える人に育ってほしい」といった、パパ・ママの願いが感じられます。 3月生まれの赤ちゃんの名前で人気だった「ジェンダーレスネーム」のうち、7つの名前が「一文字ネーム」という結果でした。また、「陽葵」「陽向」と「陽」という漢字を用いた名前が2つランクインしており、あたたかい陽射しの春を連想させます。これからご出産予定の方は、参考にしてくださいね。photo:@kanhiji さん(べビカレメイト)<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年3月1日(金)〜2024年3月25日(月)調査件数:6,783件(男の子:3,488件/女の子:3,295件)
2024年04月19日私たちがこうして文章をすらすらと読めるようになるには、険しい道のりがあったはず。誰もが子供の頃は、国語の教科書や漢字ドリルと向き合い、時にはくじけそうになりながら、日本語を勉強したことでしょう。ただでさえ、漢字は難解なもの。同じ字でも読み方が複数あるため、幼い子供は何度もミスを繰り返しながら学習していくのです。小学2年生の気持ちがこもりすぎた『珍解答』Instagramに1枚の写真を投稿したのは、小学2年生の子供を育てる、母親のcotacocouniさん。ある日、我が子の漢字テストをチェックしていたところ、突っ込まずにはいられないミスを発見しました。「感情がこもりすぎている…」ほかの問題で見事に正解を続ける中、子供は惜しいミスをしてしまった模様。そのミスは、気持ちを表に出しすぎてしまったのが敗因のようでした。『大嫌いな野菜』という例文を「だいっ嫌いな野菜」と回答した、投稿者さんの子供。謎の『溜め』には、野菜に対する拒否感が詰まっているのでしょう。あまりにも野菜が嫌いで、『大』を強調せずにはいられなかったのかもしれません!投稿者さんは、我が子の珍解答を目にして、「相当、野菜が嫌いなんだね…」と笑ってしまったといいます。模範解答ではないものの、しっかりと意味を理解していることが伝わってくるため、むしろ大きな花丸をあげたくなりますね![文・構成/grape編集部]
2024年04月12日筆跡心理学では、文字の癖からその人の心理や性格を読み取ることができます。そして実は、その逆も可能です。文字の癖を変えることで、心理や性格は変わっていきます。つまり、筆跡で自己分析をしながら、性格改善もできるのです。今回は、筆跡改善のポイントを3つ具体的に紹介します。もし当てはまるところがあれば、早速今日から筆跡を変えてみましょう!■「筆跡を変える意識」が性格にも変化を起こすまずは、「筆跡を変えることで性格も変えられる」という理由を説明しましょう。人には、それぞれ行動傾向があります。そして普段の言動の多くは、頭で考えてから実際の行動に移しますよね。「文字を書く」ということも、何かしらの心理や考えが働いてする行動の1つです。例えば、せっかちな人は急いだ文字を書きますし、マイペースな人は丁寧でゆったりとした文字を書きます。これが筆跡心理学の考え方です。筆跡改善では、これと逆の発想を用います。思考が行動に表れるならば、行動を変えることで思考も変えられると考えるのです。ただし、単純に文字を変えただけで性格もすっかり変わるかと問われると、やはり難しいでしょう。大切なのは、文字を書く度に何度も「そうそう、私はこう変わりたいんだ」と意識して、自分自身に刷り込ませていくこと。筆跡改善による性格の変化は、文字を書くことで自分の意識を変えていく方法なのです。■【なりたい性格別】筆跡改善のポイントここでは早速、目指したい性格別に筆跡改善のポイントを紹介します。筆跡心理学セミナーで筆者が実際によく聞く「直したい性格」から3つをピックアックしました。◇(1)「コミュニケーション能力」を上げたいセミナー等で性格の悩みを聞くと、「人付き合いが苦手」という声は多く挙がります。社会生活をする上で、コミュニケーション能力は大切な要素。仕事でもプライベートでも、できるだけ円滑な人間関係を築きたいと思う人は多いでしょう。コミュニケーション力アップを目指すには、線と線をきっちりくっつけすぎず、適度に隙間を空けてみてください。そもそも、コミュニケーションが苦手な方の筆跡は、隙間が少ない傾向にあります。例えば、「口」という文字の1画目と2画目。ここの隙間を意識するとオープンマインドになります。他人に対して興味を抱きやすくなり、思いやりにあふれてくるでしょう。ただし、下の線はしっかり閉じること。下も隙間を開けてしまうとルーズさが目立ち、逆に人間関係で悪影響が出てしまう可能性もあります。また、へんとつくりの間は心の広さを表します。ここの隙間を少し開けるよう意識することで、心にゆとりができるでしょう。積極的に情報を得ようという姿勢になり、社交性アップも期待できます。逆に、へんとつくりの隙間が狭いと頑固になりやすく、場合によっては人間関係のトラブルにつながる可能性も。ぜひ「隙間」を意識してみてくださいね。◇(2)物事を継続する「意志の強さ」が欲しい勉強やダイエットなど、「何かを続ける」ということはなかなか大変なもの。最初のうちは頑張っていても、いつの間にか投げ出してしまう……といった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。意志の強さや最後までやり遂げる粘り強さが欲しい場合は、文字ハネを強く書くよう意識してみましょう。また、最後の縦棒を下に長く書くこともポイントです。ここで大切なのは、最後の1画まで気を抜かないこと。自分が続けたいことを想像し「諦めない!」という気持ちを再認識するようにしてみてください。文字を書く度にしっかり意識できている場合は、ぜひ自分を褒めてあげましょう!◇(3)しっかり意思表示したい職場など組織の中で、自分の意思をうまく伝えるのは難しいものですよね。主張しすぎると悪目立ちしたり、輪を乱したりしてしまうし、かといってずっと黙っているのもストレスにつながるでしょう。そもそも意思表示することが苦手な方は、文字が小さい傾向にあります。そのため、まずはいつもより大きめに書くことを意識してみましょう。ノートの罫線や枠がある場合は、範囲いっぱいにのびのび書いてみます。無意識のうちに自分が作っているガードを取り払うイメージです。また、縦棒の上部を短く書いている場合は、少し長めを意識してみましょう。縦棒が短い方は協調性に富んでいるのですが、自己主張は苦手な傾向があります。縦棒を上に伸ばすことで上昇志向が高まり、自己アピールがうまくできるようになるはずです。ただし、あまりに縦棒を長くしすぎると我が強くなりすぎるところも。文字の1/3程度を意識して、適度に伸ばすのがポイントです。■文字を変えれば性格も変わる!筆跡改善は、何度も繰り返すことで徐々に意識を変えていく方法です。例えば受験をする時「めざせ○○大学合格!」と書いて貼るなど、日頃から見えるところに目標を掲示することで意識改革をしますよね。それと同じように、筆跡改善でも文字を書く度に「変わろう」と意識したり、変化した自分をイメージしたりすることで、徐々に成果が表れてくるものです。そのため、筆跡改善は最低でも半年は必要。1年くらい続けると、かなり意識改革ができるでしょう。スマホなどデジタルツールが主流となり、なかなか文字を書く機会が減っている時代。あえて紙の手帳を使ったり、日記をつけたりするなど、日々の習慣に取り入れることでより筆跡改善は進むかもしれません。(関由佳)※画像はイメージです
2024年04月03日見慣れた文字なのに意外と正しく読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「子」を含んだ漢字「束子」、「賽子」、「螺子」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 29正しく読めたらスゴイ!最初のお題は「束子」。まず、「子」の読み方は、みなさんご存じのものが多いと思います。訓読みの「こ」、音読みの「し、す」のほか、十二支の第一位(動物ではネズミ)を指すときは「ね」とも読めます。「束」のほうも、見慣れた漢字のひとつです。訓読み「たば」のほか、「束縛」、「約束」などで使われる「そく」という読み方や、「つか」と読むこともできます。では、この二つを組み合わせた言葉「束子」はなんと読むのでしょう?「束子」は「たばこ」ではありません!正解は、「たわし」でした!「束子」は、掃除や炊事をするときに使うおなじみのアレ。器物をこすって洗うための道具です。では、なぜ「束」を「たわ」と読むのでしょう?語源を調べてみると、束子はわらやシュロの毛を束(たば)ねてつくられたことから、「たはし」「たわし」となったという説がありました。(諸説あります)今でも使われている「亀の子束子」は、1907年に西尾正左衛門氏が考案。シュロの葉の繊維などを束ね、二本の針金でより合わせて両端をつないだ楕円状のスタイルで、握りやすく使いやすいことから人気を得ていきました。「賽子」の読み方は…?正解は、「さいころ」でした!「賽」は、ふだんあまり見ない難しい漢字ですよね。でも、「お賽銭(さいせん)」などにも使われているので、サッと読めたかたもいるかと思います。むしろ読めないのは、見慣れた漢字「子」のほうです。なぜ「ころ」なのでしょう?『日本国語大辞典』によると、「ころ」は「ころがる」「ころころ」の「ころ」と同じ意味の接尾語、とのこと。「子(こ)」に親愛の意味を表す接尾語の「ろ」がついたと説明されています。「さいころ」には、ほかにも采子、骰子、投子、角子などの表記があります。「螺子」の読み方は…正解は、「ねじ」でした!なかなか難しい読み方でしたので、読めたかたはスゴイです!「螺子」とは、物を締めつけるのに使われる螺旋(らせん)状の溝があるもののこと。「螺」の音読みは「ら」で、螺子は「らし」と読んでもOKです。そもそも「螺」は、巻貝や螺旋状のものを意味する漢字で、「法螺貝(ほらがい)」や「螺鈿(らでん)」などにも使われています。また、「ねじ」という言葉の由来は、「捩(ね)じる」という動詞を名詞にしたものです。ほかに、「捻子」や「捩子」も「ねじ」と読めます。「螺子」はあまり漢字で使うことはないかもしれませんが、遭遇したときサッと読めるとステキですよね。ぜひ、この機会に覚えてくださいね。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)文・田代わこ
2024年03月31日近年、赤ちゃんの名付けには「一文字ネーム」が大人気。女の子の一文字ネームには、古風で和風な印象のある「レトロネーム」や、植物の漢字を用いた「ボタニカルネーム」が多くランクインしていました。2024年2月生まれ女の子4,051名の名前を調査! 女の子の名付けに人気の「一文字ネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位翠(主なよみ:すい)2月生まれの女の子に最も人気だった一文字ネームは「翠」でした。2022年名前ランキングでは19位でしたが、2023年には3位に大躍進しており、今年も引き続き注目度が高い名前です。 「翠」は、草や木の葉のような青々とした色を表す漢字。「すい」という響きも個性的で、どこか神秘的な印象を与える名前です。 2位凛(主なよみ:りん)2位にランクインしたのは「凛」。2022年、2023年ともに年間ランキングでは2位に入っている、近年大人気の名前です。「凛」は、凛々しくきりっとしていて隙がない様子を表します。そのことから、「人に頼らず自分の人生を歩んで欲しい」という、パパ・ママの願いが感じられます。「りん」という響きの可愛らしさ、呼びやすさも人気の理由です。また、厳しい寒さを意味することから、毎年冬生まれの女の子に多く名付けられています。 3位紬(主なよみ:つむぎ)3位に入ったのは「紬」。年間名前ランキングで2022年は8位、2023年は4位と近年人気の高い名前です。「紬」はつむぎ糸で織った絹織物のこと。繭から糸を引き出すことを表す漢字の成り立ちから、物事の糸口を引き出すという意味もあります。どこか古風で、日本的な美しさを感じさせるレトロネームです。 4位楓(主なよみ:かえで)4位にランクインしたのは「楓」。楓は秋になると美しく紅葉することから、例年秋冬生まれのお子さんの名付けに人気の名前です。また、男の子の名付けにも用いられることが多いジェンダーレスネームの一つです。「楓」は落葉樹の一種で、実に羽のようなものがついていることから、「自立して大きく羽ばたいてほしい」という願いも感じられます。 5位詩(主なよみ:うた)5位は「詩」。2022年の年間ランキングでは5位、2023年は13位と、安定した人気を誇る名前です。また「うた」というよみが、古典的な印象です。「詩」は、感情をリズムに乗せて言葉にしたもの。「自分の気持ちをうまく表現できる人になってほしい」「美しい言葉を使える人に育ってほしい」といった親御さんの願いが感じられます。 6位凪(主なよみ:なぎ)6位にランクインしたのは「凪」。1月のランキングから41ランクアップし、2月の一文字ネームランキングではTOP10入りを果たしました。「凪」という漢字は、風や波が静まる様子を意味します。「穏やかで、落ち着いて行動できる人に。周囲にやすらぎを与えるになってほしい」という想いが感じられます。また、男の子の名前としても人気のあるジェンダーレスネームの一つでもあります。 6位葵(主なよみ:あおい、あお)同率で6位に入ったのは「葵」。2022年の名前ランキングでは3位、2023年は11位と、安定した人気のある名前です。また、男女ともに名付けられることの多いジェンダーレスネームです。「葵」は、アオイ科の植物を指します。太陽に向かって育ち、可憐な花を咲かせることから名付けに人気。花の名前を用いたレトロネームです。 8位結(主なよみ:ゆい)「結」が8位にランクイン。2022年の年間名前ランキングでは69位、2023年は46位と、少しずつ順位を上げている名前です。「結」には、「結ぶ」「物事をまとめる」「植物が実をつける」という意味があり、名付けに大人気。2023年の年間漢字ランキングでは、女の子で1位、男の子で19位と、男女どちらにも多く用いられています。 9位椿(主なよみ:つばき)9位に入ったのは「椿」。冬に可憐な花を咲かせる「椿」が、1月から176ランクアップし、一文字ネームのTOP10に入りました。また、古風な印象を与えるレトロネームの一つです。 「木」偏に「春」と書く「椿」は、雪のなかでも美しい花を咲かせる常緑高木。忍耐強く控えめながら、心の強さや凜とした美しさを感じさせます。 9位澪(主なよみ:みお)同率で9位にランクインしたのは「澪」でした。2022年の年間ランキングでは10位、2023年は17位と、毎年安定した人気のある一文字ネームです。 「澪」は、細い水路を表す漢字。みずみずしく爽やかな印象を与えます。「みお」というよみは2023年よみランキング4位と人気のよみ。二音の響きが愛らしく親しみやすいため、多く名付けられています。 女の子の「一文字ネーム」人気ランキングTOP10では、「紬」「詩」「葵」「椿」といった「レトロネーム」が大人気。また、「楓」や「椿」といった、この季節ならではの植物の漢字を用いた名前もランクインしていました。これからの名付けの参考にしてくださいね。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年2月1日(木)〜2024年2月25日(日)調査件数:4,051件(女の子)
2024年03月25日近年、男の子の名付けは漢字一文字の名前「一文字ネーム」がトレンド。なかでも、男女どちらの名付けにも用いられる「ジェンダーレスネーム」や、春の訪れをイメージさせる漢字が人気でした。2024年2月に生まれた4,186名の男の子の名前から、人気の「一文字ネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位湊(主なよみ:みなと)2月生まれの男の子にもっとも多く名付けられた一文字ネームは「湊」でした。2022年の名前ランキングでは7位、2023年は4位と、毎年名前ランキング上位に位置し、定番人気となっている名前です。 水上航路の集まる「湊」という漢字を用いることによって、「友人が集まってくるような人気者になれるように」という願いが込められることも多いようです。 1位蓮(主なよみ:れん)同率で1位だったのは「蓮」。12月、1月に続き、3カ月連続で一文字ネーム1位に輝いています。2023年の年間ランキングでも1位となっており、近年大人気の名前です。 「蓮」は、夏に花を咲かせる植物のハスのこと。泥水の中から育ち、美しい花を咲かせることから、周囲に染まらない清らかさと強さを感じさせます。「れん」という響きが、洗練された都会的な印象も与えます。同名の著名人では、人気アイドルグループSnow Manの目黒蓮さんが活躍されています。 3位凪(主なよみ:なぎ)3位は「凪」。2022年の名前ランキングでは13位、2023年は8位と、少しずつ順位を上げています。「凪」という漢字は、風や波が静まる様子を意味します。「穏やかで、落ち着いて行動できる人に。周囲にやすらぎを与えるになってほしい」という想いが感じられます。また、女の子の名前としても人気のあるジェンダーレスネームの一つでもあります。 4位蒼(主なよみ:あお、そう)4位には「蒼」がランクイン。2022年の年間ランキングでは4位、2023年は6位と、根強い人気のある名前です。また、男女どちらの名付けにも用いられるジェンダーレスネームでもあります。 「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。2023年男の子漢字ランキングで7位に入っており、近年名付けに人気の漢字となっています。「あお」というア行が続く響きが、おおらかで開放的な印象も与えます。 5位碧(主なよみ:あお、あおい)5位に入ったのは「碧」。2022年の名前ランキングでは1位、2023年は3位と、近年大人気の名前。また、人気のジェンダーレスネームでもあります。 「碧」は、自然が生み出す美しい青緑色を表す漢字。海が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩めるようにと、願いを込めて名付ける親御さんが多いようです。 6位暖(主なよみ:はる、だん)6位にランクインしたのは「暖」。2022年の名前ランキングで20位、2023年は11位と、年々人気が高まっています。女の子に名付けられることもあるジェンダーレスネームで、女の子は「はる」とよむことが多いようです。 「暖」は、「ぬくぬくとして暖かい」「豊かで不自由しない」という意味がある漢字。「だん」というよみは、力強さを感じる濁音ネームの一つです。7位樹(主なよみ:いつき)7位には「律」がランクインしました。2022年の名前ランキングでは15位、2023年は14位と、安定した人気のある一文字ネームです。 「樹」は、立木や木を植えることを表します。「生い茂る樹木のように豊かでのびやかに育ってほしい」という願いを込めて、名付けに用いるパパ・ママも多いようです。 7位柊(主なよみ:しゅう)同率で7位にランクインしたのは「柊」。2022年の名前ランキングでは36位、2023年は45位という順位でした。 「柊」は漢字のつくりに「冬」がつき、冬に花を咲かせるため、冬生まれの赤ちゃんの名前にぴったりです。「ひいらぎ」という常緑樹を指し、幹は小ぶりながらも強く頑丈で、古くから邪を祓う木として親しまれています。「不運から身を守り健やかに育つように」と、名付けに用いる親御さんも多いようです。 9位晴(主なよみ:はる、せい)同率で9位に入ったのは「晴」。2月は立春を迎え、穏やかな季節でもあることから、「暖」「晴」という漢字が人気に。「晴」は1月の順位から100ランクアップしています。また、男女どちらにも用いられるジェンダーレスネームの一つです。 雲が去り、澄んだ空が広がることを意味する「晴」という漢字。晴れた空のように明るく穏やかな心の持ち主になるようにと名付けに人気です。 9位朔(主なよみ:さく、はじめ)同率で9位にランクインしたのは「朔」。1月から55ランクアップし、2月は一文字ネームTOP10入りを果たしました。 「朔」は欠けた月が元に戻る様子を表し、そのことから「月の第一日目」「はじめ」といった意味を持つようになりました。月のサイクルを起源にしていることから自然と調和した美しさ、そして「はじめ」という意味を持つことから新たなスタートや希望もイメージさせる名前です。 9位颯(主なよみ:そう、はやて)さらに同率で9位にランクインしたのは「颯」。2022年の名前ランキングで22位、2023年は17位と、少しずつ順位を上げています。 「立」に「風」と書いて、「颯」。風がさっと吹く様子や、きびきびした動きを表す漢字で、爽やかでキリリとした印象の名前になります。 2月生まれの男の子に人気の「一文字ネーム」ランキングTO10のなかに、「凪」「蒼」「碧」「暖」「晴」とジェンダーレスネームが多数ランクインしていました。また、「暖」「晴」といった春の訪れを連想させる漢字も入っていました。これからご出産される方は参考にしてくださいね。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年2月1日(木)〜2024年2月25日(日)調査件数:4,186件(男の子)
2024年03月24日見慣れた文字なのに意外と正しく読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「人」を使った漢字を3つセレクト。「美人局」、「防人」、「仙人掌」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 28正しく読めたらスゴイ!「美人画」や「美人薄命」などに使われている、おなじみの漢字「美人」。「局」のほうも、「テレビ局」や「郵便局」などで見慣れた文字です。では、この二つを組み合わせた言葉「美人局」は正しく読めますか?「美人局」は「びじんきょく」ではありません!正解は、「つつもたせ」でした!「美人局」の意味は二つあり、ひとつは「偽物をつかませて詐欺をすること」、もうひとつは「女が情夫などと共謀して他の男と姦通し、その男から金銭などゆすりとること」。今は後者の意味で使われることが多く、ニュースの見出しなどでも「美人局の手口で脅迫」などと載っています。では、なぜ「美人局」を「つつもたせ」と読むのでしょう?百科事典によると、もともと「筒もたせ」と書き、博奕(ばくち)用語だったものが転用された可能性がある、とのこと。「美人局」の文字は、中国の書物に出ていたものを当てたそうです。つい「びじんきょく」と読みたくなってしまう漢字ですが、正しい読み方「つつもたせ」を覚えておきましょう!「防人」の読み方は…?正解は、「さきもり」でした!日本史や古文などが好きなかたなら、サッと読める漢字だったと思います。「防人」の意味は、辺境の地を守る兵士のこと。もとは、中国唐時代の辺境警備兵を指した言葉で、「ぼうじん」という音読みもあります。日本では奈良・平安時代、北九州の海の崎々を守った兵士を指したことから、「崎守(さきもり)」と読むようになったそうです。「防人」でよく知られているのは、万葉集にある「防人の歌」。防人やその家族がつくった歌のことで、家族との別れや生活の辛さなどを詠んだものが多く残されています。ちなみに、「防人」の読み方は、「さきもり、ぼうじん」のほか、「せきもり、さきむり」などでも間違いではありません。「仙人掌」の読み方は…正解は、「サボテン、せんにんしょう」でした!「仙人掌」は、みなさんが知っているサボテン科の植物のこと。最近は室内でインテリアとして手軽に楽しめるミニサボテンも人気で、身近な植物のひとつです。サボテンを漢字で書くことはほとんどないと思いますが、漢字の「仙人掌」は漢名、つまり中国での名称です。ほかに、サボテンの異名として「覇王樹」もあります。ちなみに、「サボテン」の語源は、ポルトガル語の sabão(石鹸)と日本語の「手」を組み合わせたもの、など諸説あり、「シャボテン」と呼ばれることもあります。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)文・田代わこ
2024年03月16日近年、赤ちゃんの名付けでは男女の性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」が大人気! なかでも漢字一文字の名前がトレンドです。今回は2月生まれの赤ちゃん8,237名の名前から、男女どちらにも名付けられていた人気の「ジェンダーレスネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位翠(主なよみ:すい)2月に最も多く名付けられていたジェンダーレスネームは「翠」でした。女の子の名前の年間ランキングでは、2021年は55位、2022年は19位と順位を上げ、2023年は3位に。女の子に名付けられることが多い名前ではありますが、最近では男の子にもじわじわと人気が出てきています。 「翠」は、草や木の葉のような青々とした色を表す漢字。「すい」という響きも個性的で、どこか神秘的な印象を与える名前です。 2位凪(主なよみ:なぎ)2位は「凪」。2023年の男の子の名前ランキングでは8位、女の子は24位と、年間を通して人気のジェンダーレスネームです。「凪」という漢字は、風や波が静まる様子を意味します。穏やかで、落ち着いて行動できる人に。周囲にやすらぎを与えるになってほしいという想いが感じられます。 3位凛(主なよみ:りん)3位にランクインしたのは「凛」。2023年の年間ランキングでは、女の子の名前2位、男の子の名前96位にランクインしており、かつては女の子の名前の印象がありましたが、今は男の子にも多く名付けられるようになってきています。 「凛」は、凛々しくきりっとしていて隙がない様子を表します。そのことから、「人に頼らず自分の人生を歩んで欲しい」という親御さんの願いが感じられます 4位陽葵(主なよみ:ひまり、はるき)4位に入ったのは「陽葵」。2023年の女の子の名前ランキング1位だった「陽葵」ですが、最近は男の子の名付けにも見られるように。女の子は「ひまり」というよみが人気ですが、男の子は「はるき」とよむことが多いようです。 「陽」は、日の当たる丘を指す漢字。また、「葵」は太陽に向かって花を咲かせる植物であることから、生命力や希望を感じさせます。 4位紬(主なよみ:つむぎ)同率で4位に入った「紬」。2023年の女の子の名前ランキングで4位に入っていた「紬」は、2024年も人気継続中。男の子の名付けにも用いられるようになっています。 「紬」は高級な絹織物のこと。繭から糸を引き出すことを表す漢字の成り立ちから、物事の糸口を引き出すという意味もあります。 6位蒼空(主なよみ:そら)6位にランクインしたのは「蒼空」。2023年男の子の年間名前ランキングでは12位にランクインしており、「蒼」という漢字は男の子の年間漢字ランキング7位にも入っています。 「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。そこに「空」を組み合わせることで、陸と空の青さを重ねたような、雄大で美しい名前になっています。 7位湊(主なよみ:みなと)7位に入ったのは「湊」。2023年の男の子の名前ランキングでは4位、2022年は7位と、毎年男の子に人気の名前ですが、女の子にも名付けられています。「湊」という漢字は、水上航路が集まる港を表します。「集まる」という意味から、「人気者になれるように」「友人に恵まれるように」といった願いを込めて、名付けに用いられるようです。 8位碧(主なよみ:あお、あおい)8位は「碧」。2023年男の子の名前ランキングでは3位、2022年は1位と、近年男の子に大人気の名前です。女の子の2023年のランキングでは80位でしたが、今年の動向が注目されます。 「碧」は、自然が生み出す美しい青緑色を表す漢字。海が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩めるようにと、願いを込めて名付ける親御さんが多いようです。 8位蒼(主なよみ:あお、あおい、そう)同率で8位に入ったのは「蒼」。2023年男の子の名前ランキングでは6位、2022年は4位と、こちらも男の子の名付けに人気。男の子は「あお」「あおい」「そう」とさまざまなよみが見られますが、女の子は「あお」というよみが人気でした。 「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。ア行が続く「あお」という響きが、おおらかで開放的な印象も与えます。同名では俳優の中村蒼(なかむら あおい)さんが活躍されています。 10位暖(主なよみ:だん、はる)10位には「暖」がランクインしました。男の子は「だん」「はる」、女の子は「はる」というよみで名付けられることが多いようです。「だん」というよみは、力強さを感じる「濁音ネーム」でもあります。 「暖」は「ぬくぬくとして暖かい」「豊かで不自由しない」という意味がある漢字。寒さが厳しい2月生まれのお子さんに、温もりやあたたかさを感じる名前をつけた親御さんが増えていました。 10位葵(主なよみ:あおい)同率10位にランクインした名前は「葵」。2023年女の子の名前ランキングでは11位、2022年は3位に入っており、女の子に人気の名前ですが、少しずつ男の子にも名付けられているようです。 「葵」は、アオイ科の植物のこと。太陽に向かって育ち、可憐な花を咲かせることから、明るく元気にすくすくと育つようにという親御さんの願いが感じられます。同名では、女優の森川葵さんが活躍されています。 2月生まれの赤ちゃんに人気だった「ジェンダーレスネーム」のうち、9つの名前が「一文字ネーム」という結果に! また、「葵」「蒼」「碧」といった「あお」「あおい」とよむ漢字が多く用いられており、トレンドとなっています。これからご出産予定の方は、参考にしてくださいね。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年2月1日(木)〜2024年2月25日(日)調査件数:8,237件(男の子:4,186件/女の子:4,051件)
2024年03月16日知っている文字なのに意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「灰汁」、「出汁」、「塩梅」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 27正しく読めたらスゴイ!「灰皿」や「灰かぶり姫」など、誰もが知っている漢字「灰」。「汁」のほうも、「汁物」や「みそ汁」などでおなじみの文字です。では、この二つを組み合わせた言葉「灰汁」は正しく読めますか?「灰汁」は「はいじる」ではありません!正解は、「あく」でした!「灰汁」の意味は、みなさんご存じのとおり、料理で肉などを煮たとき汁の表面にブクブクと浮き出てくる白いもののことを指します。また、野草などの植物に含まれている渋み成分のことも「灰汁」といいます。ただ、もともと「灰汁」とは、文字どおり植物の灰を水に浸して得られる上澄み液のことを指しています。この液体はアルカリ性で洗浄力があり、昔から洗剤や染色などに使用。平安時代には、洗濯するときに灰汁を使っていたそうです。ちなみに、「アクの強い人」などと使うときのアクも漢字にすると「灰汁」。この場合のアクは、人の性質や文章などににじみ出てくる癖や、ちょっと嫌な雰囲気、強すぎる個性のことを表しています。「出汁」の読み方は…?正解は、「だし、だしじる」でした!ふだん料理をするかたなら、それほど難しくない読み方だったと思います。ただ、ときどき「でじる」と読んでいる方もいるので、この機会に覚えておくとよさそうです。国語辞典によると、出汁とは「煮出汁(にだしじる)」の略で、昆布やかつお節などの旨み成分を煮出した汁のこと。書き方は「出汁」のほかに、「だし汁」、「出し汁」、「出し」などもあります。ちなみに「人をダシに使う」のダシは漢字にすると「出し」。意味は、自分の利益のために人や物事を利用することです。「塩梅」の読み方は…正解は、「あんばい」ですが、「えんばい」でもOKです!まず、「あんばい」と読む場合、「塩梅」のほかに「安排、按排、按配」とも書きます。あまり見慣れない漢字ですが、この「安排、按排、按配」の意味は、「ほどよく配置したり、処理したりすること」。また、「塩梅(えんばい)」のもともとの意味は、「塩味と酸味、料理の調味」です。国語辞典によると、「あんばい(安排、按排、按配)」と「えんばい(塩梅)」が混同されて使われるようになり、今では「塩梅」を「あんばい」と読むようになったそうです。このため、「塩梅」の意味も複数存在。おもな意味は次のとおりです。1.塩と梅酢で調味すること、料理の味加減を整えること2.健康具合3.物事のほどあい、ほどよく処理すること料理だけでなく、どんな場面でも「いい塩梅」に整えるのが理想的ですね。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)文・田代わこ
2024年03月10日見慣れた文字なのに意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「論う」、「焦らす」、「阿る」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 26正しく読めたらスゴイ!「論文」や「論争」、「反論」など、よく知っている漢字「論」。「ろん」という読み方はみなさんご存じかと思いますが、では「論う」は正しく読めますか?「論う」は「ろんう」ではありません!正解は、「あげつらう」でした!国語辞典によると、「論う」の意味は、「物事のよしあしを議論する、ささいな非などをとりたてて言う」など。例えば、「今後の方針について論う」、「あの記者は有名人の発言をいちいち論う」などと使います。ふつうに議論するというよりは、非難をこめて意見を言うような状況で使用されることが多い言葉です。ちなみに、「あげつらう」の「あげ」は「挙げ」、「つらう(つらふ)」は状態などが長く続くことを表し、もともとはネガティブな意味を含む言葉ではなかったそうです。「焦らす」の読み方は…?正解は、「じらす」でした!「焦」にはいくつか読み方があるので、一瞬どれが正しいのか迷いますよね。サッと読めたかたはスゴイです!「焦らす」の意味は、「相手の望むことを妨げて、相手の気持ちをいらいらさせる」など。使用例は、「焦らしてなかなか教えてくれない」、「エサをあげるふりをして飼い犬を焦らした」などです。思い通りにならずいらいらするときに使う「じれったい」も、漢字で書くと「焦れったい」となります。「焦」には、ほかにもいくつか読み方があるのでご紹介。・「焦らる」……「いらる」意味は「いらいらする」で、「苛る」とも書きます。・「焦る」……「あせる」意味は「気がいらだってあばれる、じりじりする」など。「焦るとミスが増える」、「焦って結婚したら後悔する」などと使います。・「焦がれる」……「こがれる」意味は「焼けて焦(こ)げる、人を恋い慕う」など。後者の意味では、「思い焦がれる、恋い焦がれる」など恋バナで使えます。・「焦」……「しょう」(音読み)使用例は、焦土(しょうど、焼け野原の意味)や焦燥(しょうそう、あせっていらいらするの意味)など。漢和辞典を見ると、「焦」という文字は、「鳥」を意味する「隹」と「火」を組み合わせたもの。鳥を火であぶる、こがすというのがもともとの意味です。「阿る」の読み方は…正解は、「おもねる」でした!意味は、「相手の機嫌をとって気に入られようとする」など。例えば、「上司に阿る」、「世間に阿る記事を書く」などと使います。「阿」という漢字は、人名の「阿部」や地名の「阿波」など「あ」という読み方にはなじみがありますが、「おもねる」の読み方を知っているかたは少ないかもしれません。そもそも、「おもねる」という言葉自体、ふだんの会話ではあまり使わないと思いますが、この機会に覚えておくと、何かの役に立つかもしれません。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『新選漢和辞典』(小学館)文・田代わこ
2024年03月02日2024年1月に誕生した赤ちゃんの名前を大調査! 大谷翔平選手の名前の漢字が、人気の漢字1位に!2024年1月生まれの男の子の赤ちゃん3,353名の名前から、人気の漢字ランキングTOP10を紹介します。 <1月>男の子に人気の漢字ランキング 漢字:「冬」・「睦」に注目!1月に生まれた男の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「翔」、2位「斗」・「陽」で、2023年12月の漢字ランキングTOP10に入った漢字すべてが1月もTOP10に入るという結果になりました。二刀流で活躍し、日本人史上初(アジア人史上初)の2回目のシーズンMVPを受賞したプロ野球選手・大谷翔平選手の名前にも使われている「翔」の人気は不動です。 男の子の名付けで人気の漢字がほぼ固定の中、大きく順位を上げたのが、2023年12月の59位から、1月は37位にランクアップした「冬」と、2023年12月の100位圏外から1月は51位へとランクアップした「睦」。1月は旧暦で「睦月」と呼ぶことから、「睦」という漢字が多く名付けに用いられたと考えられます。 ※()内は主なよみを表記<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年1月1日(月)〜2024年1月25日(木)調査件数:3,353件(男の子)※本調査内容を転載される場合は、出典が「株式会社ベビーカレンダー」であることを明記くださいますよう、お願いいたします。
2024年02月24日2024年1月に誕生した女の子の赤ちゃんの名前を大調査! 1月生まれは冬らしい漢字や読みの名前が増加していました。2024年1月生まれの女の子の赤ちゃん3,254名の名前から、女の子の漢字・よみの人気ランキングTOP10を紹介いたします。 <1月>女の子に人気の漢字・よみランキング 漢字:冬らしい漢字「柚」・「凛」・「柊」が人気1月に生まれた女の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「結」、2位「花」、3位「乃」でした。注目の漢字は「柚」。「柚」は 12 月の季語でもある「柚湯」を連想する漢字で、名前ランキングTOP10でも5位に「柚葉」がランクインしました。2023年12月16位からさらにランクアップし、1月は14位を獲得しました。人気の名前 1 位でもあり、例年冬場に人気が高まる「凛」は、2023年12月45位から、1月は23位へと大きくランクアップ。「凛」を用いた名前は「凛」のほか、「凛桜(主なよみ:りお)」・「凛音(主なよみ:りお)」など35種類のバリエーションで65名の赤ちゃんに名付けられました。 また、男の子の名前ランキングでも人気の「柊」が、女の子の名前でも増加。2023年12月90位から、1月43位へと大幅にランクアップ。「柊」を用いた女の子の名前では、「柊花(主なよみ:しゅうか)」が44位にランクインしたほか、「柊里(主なよみ:しゅり)」・「柊翠(主なよみ:ひすい)」など22種類の名前で名付けられていました。 よみ:冬らしさを感じる名前に着目1月のよみランキングTOP3は、1位「えま」、2位「めい」、3位「ゆあ」でした。特筆すべきは雪景色をイメージさせるような「ましろ」。名前ランキングで首位を獲得した「茉白」のよみが、2023年12月の65位から、1月は23位へと大きくランクアップ。そして、「ゆずは」・「ゆず」・「ゆずき」など、TOP100圏内に「ゆず」がつく名前が3つもランクインしていることから、冬らしさを感じる名前の人気が高まったことが分かります。 ※()内は主なよみを表記<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年1月1日(月)〜2024年1月25日(木)調査件数:3,254件(女の子)※本調査内容を転載される場合は、出典が「株式会社ベビーカレンダー」であることを明記くださいますよう、お願いいたします。
2024年02月22日私たちがコミュニケーションをとる時に使っている、文字。不思議なもので、実は文字というものは、少し不自然な点があっても読み取ることができるのだとか。例えば「こにんちは、おんげきですか?きょうは、いいてきんですね」といったように、本来の形と異なっていても、脳内で自然と補正してくれるようです。看板に書かれた『不思議と読める文字』に驚く声qp(@akarusa)さんがX(Twitter)に投稿したのは、街で目にした1枚の看板。壁に掲示された、白地に赤文字の看板を見て、qpさんはこう思ったといいます。「ギリギリ読めそうだ」qpさんが『ギリギリ』と表現したのは、無理もありません。なぜならば、看板は老朽化によって文字が崩れ始めていたのですから。ぱっと見では何かの暗号や、ファンタジー世界の言語のようにも見える、看板の文字。しかし、文字の全体図を見ると、自然と何が書いてあるかが分かるはずです!それぞれの字のパーツが抜けてしまったり、全体的に変形してしまったりと、元の姿は見る影もありません。それでも、文字の全体図を考えてみると、qpさんのいう通り『ギリギリ』解読することができるはずです。あなたの視界にも、自然とこんなメッセージが浮かび上がって来たのではないでしょうか…!月極駐車場につき無断駐車禁止読めなかった人は、正解を知ってヒザを打ったことでしょう。分かった上で写真を見ると、不思議と急に正しい文字が浮かび上がってくるはずです。不思議な写真は拡散され、多くの人から「すげえ!なぜ自然と読めるんだろう」「マジだ…分かった瞬間ハッとした」といった声が寄せられました。なお、難易度の高い下部の小さな文章については、「『契約者以外の駐車は金〇万円申し受けます』ではないか」という意見が上がっています。もはやアートのようにも思えてくる、駐車禁止の看板。注意喚起という本来の役割は果たせそうにないものの、今後も通りがかった人たちに不思議な感覚を与え続けてほしいですね…![文・構成/grape編集部]
2024年02月20日よく知っている文字なのに意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「具に」、「序に」、「太々しい」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 25正しく読めたらスゴイ!「道具」や「家具」、「具材」など、ふだん使っている漢字「具」。「ぐ」という読み方は誰もが知っていると思いますが、では「具に」は正しく読めますか?「具に」は「ぐに」ではありません!正解は、「つぶさに」でした!国語辞典によると、「具に」の意味は、「すべて備わっているさま、完全に、詳細に」など。別の漢字で「備に、悉に」とも書きます。使用例は、「刑事は室内を具に調べた」、「状況を具に語る」など。「つぶさに」という言葉は聞いたことがあっても、漢字表記となると知らないかたも多いと思います。「具」には、ほかにも読み方があるのでご紹介。・「具える」……「そなえる」意味は「備える」と同じで、「物をそろえておく、準備する、身につける」など。漢和辞典によると、「具」という文字の「目」の部分は貝の略で、貨幣を表しているとのこと。その貨幣を両手で持つ状態を表した漢字が「具」。つまり、「貨幣をそなえる」というのが元の意味でした。「序に」は「じょに」ではありません!正解は、「ついでに」でした!ふだん使い慣れた言葉でも、漢字にすると意外と難しいですね。読めたかたはすごいです!「序に」の意味は、「ちょうどその機会に、そのおりに」など。「買い物の序に郵便局にも行く」「序に言わせていただくと」などと使用。「序でに」とも書きます。「序文」や「順序」など「じょ」の読み方には慣れているので、つい「じょに」と読みたくなりますが、違いました。ほとんど平仮名で使われる言葉ですが、漢字の「序に」も読めるとステキですね。「太々しい」の読み方は…正解は、「ふてぶてしい」でした!おもな意味は、「開き直って図太くかまえている」など。使用例は、「彼は太々しい男だ」、「被告人は太々しい態度をとっている」など。似たような意味で「猛々しい」もあります。こちらの読み方は「たけだけしい」。「盗っ人猛々しい」という言葉は聞いたことがあると思いますが、その意味は、「悪いことをした人が図太く居直る」となります。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『新選漢和辞典』(小学館)文・田代わこ
2024年02月18日近年、男の子の名付けは漢字一文字の「一文字ネーム」がトレンド。また、最近は男女どちらにも名付けられる「ジェンダーレスネーム」の人気が継続中です。今回は2024年1月に生まれた3,353名の男の子の名前から、人気の「一文字ネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位蓮(主なよみ:れん)2024年1月にもっとも多く名付けられた一文字ネームは「蓮」でした。12月の名前ランキングでも1位、2023年の年間ランキングでも1位と、近年大人気の名前です。 「蓮」は、夏に花を咲かせる植物のハスのこと。泥水の中から育ち、美しい花を咲かせることから、周囲に染まらない清らかさと強さを感じさせます。「れん」という響きが、洗練された都会的な印象も与えます。著名人では人気アイドルグループSnow Manの目黒蓮さんも同じ名前で活躍されています。 2位凪(主なよみ:なぎ)2位にランクインしたのは「凪」。12月の名前ランキンで2位だったトレンドの名前です。2022年の名前ランキングでは13位、2023年は8位と、少しずつ順位を上げています。「凪」という漢字は、風や波が静まる様子を意味します。「穏やかで、落ち着いて行動できる人に。周囲にやすらぎを与えるになってほしい」という想いが感じられます。また、女の子の名前としても人気のあるジェンダーレスネームのひとつでもあります。 3位律(主なよみ:りつ)3位にランクインしたのは「律」。2022年の名前ランキングでは15位でしたが、2023年は9位とTOP10入りを果たしています。 「律」は掟や定め、法則に従うことを示す漢字。「真面目で誠実な人に育つように」という親御さんの願いも込められていそうですね。「りつ」という二音の響きも新鮮で、洗練された印象になります。サッカー日本代表選手の堂安律選手が、同名で活躍されています。 3位湊(主なよみ:みなと)同率で3位に入ったのは「湊」。2022年の名前ランキングでは7位、2023年は4位と、毎年名前ランキング上位に位置し、定番人気となっている名前です。 水上航路の集まる「湊」という漢字を用いることによって、「友人が集まってくるような人気者になれるように」という願いが込められていそうです。また、海を連想させることから、毎年夏生まれの男の子に特に多く名付けられています。 5位柊(主なよみ:しゅう)5位にランクインしたのは「柊」。2022年の名前ランキングでは36位、2023年は45位という順位でした。 「柊」は漢字のつくりに「冬」がつき、冬に花を咲かせるため、冬生まれの赤ちゃんの名前にぴったりです。「ひいらぎ」という常緑樹を指し、幹は小ぶりながらも強く頑丈で、古くから邪を祓う木として親しまれています。「不運から身を守り健やかに育つように」と、名付けに用いる親御さんも多いようです。 5位暖(主なよみ:はる、だん)同率で5位にランクインしたのは「暖」。2022年の名前ランキングで20位、2023年は11位と、年々人気が高まっています。女の子に名付けられることもあるジェンダーレスネームで、女の子は「はる」とよむことが多いようです。 「暖」は、「ぬくぬくとして暖かい」「豊かで不自由しない」という意味がある漢字。「だん」というよみは、力強さを感じる「濁音ネーム」のひとつです。 5位新(主なよみ:あらた、しん)さらに同率で5位にランクインしたのは「新」。前月は20位という順位でしたが、新しい年が始まる1月に多く名づけられる傾向にあります。 「新」は、始まりや新しい物事を表す漢字。「あらた」は明るくフレッシュな印象に、「しん」は潔く新鮮なイメージになります。 8位蒼(主なよみ:あお、そう)8位にランクインしたのは「蒼」。2022年の年間ランキングでは4位、2023年は6位と、根強い人気のある名前です。また、男女どちらの名付けにも用いられるジェンダーレスネームでもあります。 「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。2023年男の子漢字ランキングで7位に入っており、近年名付けに人気の漢字となっています。「あお」というア行が続く響きが、おおらかで開放的な印象も与えます。 8位旭(主なよみ:あさひ)同率で8位にランクインしたのは「旭」。2022年の名前ランキングでは38位、2023年は21位と、じわじわと人気を高めている注目の名前です。 「旭」は「朝日」を表し、力強く明るいイメージを与えます。また、きらきらと輝く様子も表し、輝かしい未来や希望を連想させます。 10位碧(主なよみ:あお、あおい)10位には「碧」がランクイン。2022年の名前ランキングでは1位、2023年は3位と、近年大人気の名前。また、人気のジェンダーレスネームでもあります。 「碧」は、自然が生み出す美しい青緑色を表す漢字。海が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩めるようにと、願いを込めて名付ける親御さんが多いようです。 10位楓(主なよみ:かえで)さらに10位に入ったのは「楓」。2022年、2023年ともに年間名前ランキングでは45位でしたが、2024年はさらに人気が高まりそうです。楓は秋になると美しく紅葉することから、例年秋冬生まれの赤ちゃんに多く名付けられる傾向です。また、女の子の名付けにも人気で、ジェンダーレスネームのひとつでもあります。 「楓」は落葉樹の一種で、実に羽のようなものがついていることから、「自立して大きく羽ばたいてほしい」という願いも感じられます。 2024年1月生まれの男の子に人気の「一文字ネーム」ランキングTO10のなかに、「凪」「暖」「碧」「蒼」「楓」とジェンダーレスネームが多数ランクインしていました。「一文字」×「ジェンダーレス」の名付けの人気ぶりが止まりません! 今後も男の子の名付けでは、ジェンダーレスな一文字の名前が加速しそうです。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年1月1日(月)〜2024年1月25日(木)調査件数:6,607件(男の子:3,353件/女の子:3,254件)
2024年02月12日近年、赤ちゃんの名付けでは男女の性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」が大人気! なかでも漢字一文字の名前がトレンドです。今回は1月生まれの赤ちゃん6,607名の名前から、男女どちらにも名付けられていた人気の「ジェンダーレスネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位凛(主なよみ:りん)2024年1月に最も多く名付けられていたジェンダーレスネームは「凛」でした! 2023年女の子の名前ランキング2位だった「凛」。男の子の名前ランキングでは96位にランクインしており、かつては女の子の名前の印象がありましたが、今は男の子にも多く名付けられるようになってきています。 「凛」は、凛々しくきりっとしていて隙がない様子を表します。そのことから、「人に頼らず自分の人生を歩んで欲しい」という親御さんの願いが感じられます。 (※)「凛」と「凜」は同じ「りん」とよむ名前ですが、漢字のつくりの下部分が「示」か「禾」で異なる異体字です。ベビーカレンダーの調査では、どちらも人気が高い名前であるため、分けて集計しています。 1位楓(主なよみ:かえで)2位は「楓」。11月・12月とジェンダーレスネームランキングで1位に輝いており、根強い人気を誇ります。 楓は秋になると美しく紅葉することから、例年秋冬生まれの赤ちゃんの名付けに人気です。 「楓」は落葉樹の一種で、実に羽のようなものがついていることから、「自立して大きく羽ばたいてほしい」という願いも感じられます。 3位凪(主なよみ:なぎ)3位に入ったのは「凪」。2023年の男の子の名前ランキングでは8位、女の子は24位と、年間を通して人気のジェンダーレスネームです。「凪」という漢字は、風や波が静まる様子を意味します。穏やかで、落ち着いて行動できる人に。周囲にやすらぎを与えるになってほしいという想いが感じられます。 4位翠(主なよみ:すい)4位には「翠」がランクイン。女の子の名前の年間ランキングでは、2021年は55位、2022年は19位と順位を上げ、2023年は3位に。女の子に名付けられることが多い名前ではありますが、最近では男の子にもじわじわと人気が出てきています。 「翠」は、草や木の葉のような青々とした色を表す漢字。「すい」という響きも個性的で、どこか神秘的な印象を与える名前です。 5位陽向(主なよみ:ひなた)5位に入ったのは「陽向」。こちらは特に男の子に多い名前ですが、最近では女の子にも用いられるように。今年の動向に注目されます。 「陽」は、日の当たる丘を指す漢字。そして「ひなた」という響きから、お日様をイメージさせる温かい印象の名前に。明るい未来や希望も感じさせます。 6位澪(主なよみ:れい、みお)6位には「澪」がランクインしました。男の子は「れい」、女の子は「みお」というよみで名付けられることが多いようです。 「澪」は、水の流れや水路を表す漢字。みずみずしく爽やかなイメージです。男の子の「れい」というよみは洗練された印象に。女の子の「みお」という響きは可愛らしい印象を与えます。 6位律(主なよみ:りつ)同率で5位にランクインしたのは「律」。男の子の2023年名前ランキングでは9位に入っており、男の子に人気の名前ですが、少しずつ女の子にも名付けられているようです。 「律」には「掟」や「定め」といった意味があるほか、「旋律」といった言葉に用いられる「音程」という意味もあります。真面目な印象と、どこか芸術的な雰囲気も感じさせる名前です。 6位柊(主なよみ:しゅう)さらに同率で5位に「柊」がランクイン。赤い実をつけクリスマスを代表する植物のひとつでもある「柊」を用いた名前が、12月に引き続き1月も大人気でした。2022年の名前ランキングでは36位、2023年は47位でしたが、これからさらに人気が出そうな名前です。 「柊」は「ひいらぎ」という常緑樹。幹は小ぶりながらも強く頑丈で、古くから邪を祓う木として親しまれ、節分には柊鰯(ひいらぎいわし)を玄関に掲げる風習も。「不運から身を守り健やかに育つように」と、名付けに用いられることもあるようです。「柊」は漢字のつくりが「冬」になっており、冬生まれの季節感もありますね。 6位葵(主なよみ:あお、あおい)さらに同率で6位に「葵」がランクイン。男の子には「あお」、女の子には「あおい」というよみで名付けられることが多いようです。 「葵」は、アオイ科の植物を指します。太陽に向かって育ち、可憐な花を咲かせます。明るく元気に育つようにと、近年は男女ともに人気の漢字になっています。 10位蒼空(主なよみ:そら)10位に入ったのは「蒼空」。2023年男の子の年間名前ランキングでは12位にランクインしており、「蒼」という漢字は男の子の年間漢字ランキング7位にも入っています。 「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。そこに「空」を組み合わせることで、陸と空の青さを重ねたような、雄大で美しい名前になっています。 1月生まれの赤ちゃんに人気だった「ジェンダーレスネーム」TO10のうち、8つの名前が「一文字ネーム」という結果に! 「ジェンダーレス」×「一文字ネーム」の人気ぶりはまだまだ続きそうです。これからご出産予定の方は、参考にしてくださいね。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年1月1日(月)〜2024年1月25日(木)調査件数:6,607件(男の子:3,353件/女の子:3,254件)
2024年02月11日近年、赤ちゃんの名付けには「一文字ネーム」が大人気。一文字ネームランキングには、古風で和風な印象のある「レトロネーム」や、植物の漢字を用いた「ボタニカルネーム」が多くランクインしていました。3,254名の名前を調査した2024年1月生まれ女の子の名前ランキングより、人気の「一文字ネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位凛(主なよみ:りん)2024年1月生まれの女の子に最も人気だった一文字ネームは「凛」でした! 前月の名前ランキングでも1位、2023年の年間ランキングでは2位と、近年大人気の名前です。「凛」は、凛々しくきりっとしていて隙がない様子を表します。そのことから、「人に頼らず自分の人生を歩んで欲しい」という、パパ・ママの願いが感じられます。「りん」という響きの可愛らしさ、呼びやすさも人気の理由です。 2位楓(主なよみ:かえで)2位にランクインしたのは「楓」。 楓は秋になると美しく紅葉することから、例年秋冬生まれのお子さんの名付けに人気の名前です。また、男の子の名付けにも用いられることが多いジェンダーレスネームのひとつです。「楓」は落葉樹の一種で、実に羽のようなものがついていることから、「自立して大きく羽ばたいてほしい」という願いも感じられます。 3位澪(主なよみ:みお)3位にランクインしたのは「澪」でした。月間名前ランキングでは、12月19位でしたが、1月は8位にランクアップ。年間の名前ランキングでも毎年安定した人気を誇る名前です。 「澪」は、細い水路を表す漢字。みずみずしく爽やかな印象を与えます。「みお」という響きも人気愛らしく親しみやすいため、人気です。 4位紬(主なよみ:つむぎ)4位に入ったのは「紬」。年間名前ランキングで2022年は8位、2023年は4位と近年人気の高い名前です。「紬」はつむぎ糸で織った絹織物のこと。繭から糸を引き出すことを表す漢字の成り立ちから、物事の糸口を引き出すという意味もあります。どこか古風で、日本的な美しさを感じさせるレトロネームです。 4位翠(主なよみ:すい)同率で4位にランクインしたのは「翠」。2022年名前ランキングでは19位でしたが、2023年には3位に大躍進しており、今年も引き続き注目度が高い名前です。 「翠」は、草や木の葉のような青々とした色を表す漢字。「すい」という響きも個性的で、どこか神秘的な印象を与える名前です。 6位葵(主なよみ:あおい、あお)6位は「葵」。2022年の名前ランキングでは3位、2023年は11位と、安定した人気のある名前です。また、男女ともに名付けられることの多いジェンダーレスネームのひとつでもあります。「葵」は、アオイ科の植物を指します。太陽に向かって育ち、可憐な花を咲かせることから名付けに人気。花の名前を用いたレトロネームです。 7位詩(主なよみ:うた)一文字ネーム7位は「詩」。12月の名前ランキングでは38位だったものの、1月は17位にランクアップ。「うた」という古典的なよみが魅力的なレトロネームのひとつです。「詩」は、感情をリズムに乗せて言葉にしたもの。「自分の気持ちをうまく表現できる人になってほしい」「美しい言葉を使える人に育ってほしい」といった親御さんの願いが感じられます。 8位鈴(主なよみ:すず、りん)8位は「鈴」。前月の名前ランキングでは132位という順位でしたが、今月は20位に大幅ランクアップ。年間ランキングでも2022年の64位から、2023年は43位にランクアップしており、今年のランキングが注目されます。「すず」も「りん」も特徴のある響きで、可愛らしく華やかな印象になるレトロネームです。 9位結(主なよみ:ゆい)「結」が9位にランクイン。2022年の年間名前ランキングでは69位、2023年は46位と、少しずつ順位を上げている名前です。「結」には、「結ぶ」「物事をまとめる」「植物が実をつける」という意味があり、名付けに大人気。2023年の年間漢字ランキングでは、女の子で1位、男の子で19位と、男女ともに名付けに多く用いられています。 10位杏(主なよみ:あん)10位は「杏」。2022年の年間名前ランキングでは24位でしたが、2023年は19位とランクアップしており、今年のランキングに注目です。 「杏」は春先に淡いピンク色の花を咲かせ、初夏にオレンジ色のかわいらしい実がなる「あんず」を意味する漢字です。「あん」という響きも親しみやすく、可愛らしい印象に。同名では女優の杏さんが活躍されています。 女の子の「一文字ネーム」人気ランキングTOP10では「紬」「葵」「詩」「鈴」といった「レトロネーム」が多くランクインしていました。また、「楓」「葵」「杏」といった植物の漢字を用いた「ボタニカルネーム」も人気です。これからの名付けの参考にしてくださいね!<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年1月1日(月)〜2024年1月25日(木)調査件数:6,607件(男の子:3,353件/女の子:3,254件)
2024年02月10日近年、男の子の名付けは漢字一文字の「一文字ネーム」がトレンドです。また、男女の性差を感じさせず、男女どちらにも名付けられる「ジェンダーレスネーム」が多いのも近年の傾向。今回は2023年12月に生まれた3,569名の男の子の名前から、人気の「一文字ネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位蓮(主なよみ:れん)2023年12月にもっとも多く名付けられた一文字ネームは「蓮」でした。2022年の名前ランキングでは3位、2023年は1位と、近年大人気の名前です。 「蓮」は、夏に花を咲かせる植物のハスのこと。泥水の中から育ち、美しい花を咲かせることから、周囲に染まらない清らかさと強さを感じさせます。「れん」という響きが、洗練された都会的な印象も与えます。著名人では人気アイドルグループSnow Manの目黒蓮さんも同じ名前で活躍されています。 2位凪(主なよみ:なぎ)2位にランクインしたのは「凪」。2022年の名前ランキングでは13位、2023年は8位と、少しずつ順位を上げています。「凪」という漢字は、風や波が静まる様子を意味します。「穏やかで、落ち着いて行動できる人に。周囲にやすらぎを与えるになってほしい」という想いが感じられます。また、女の子の名前ランキングにも入っているジェンダーレスネームのひとつでもあります。 3位湊(主なよみ:みなと)3位に入ったのは「湊」。2022年の名前ランキングでは7位、2023年は4位と、毎年名前ランキング上位に位置し、定番人気となっている名前です。 水上航路の集まる「湊」という漢字を用いることによって、「友人が集まってくるような人気者になれるように」という願いが込められていそうです。また、海を連想させることから、毎年夏生まれの男の子に特に多く名付けられています。 4位楓(主なよみ:かえで)4位に入ったのは「楓」。2022年、2023年ともに年間名前ランキングでは45位でしたが、2024年はさらに人気が高まりそうです。楓は秋になると美しく紅葉することから、例年秋冬生まれの赤ちゃんに多く名付けられる傾向です。また、女の子の名付けにも人気で、ジェンダーレスネームのひとつでもあります。 「楓」は落葉樹の一種で、実に羽のようなものがついていることから、「自立して大きく羽ばたいてほしい」という願いも感じられます。 5位碧(主なよみ:あお、あおい)5位にランクインしたのは「碧」でした。2022年の名前ランキングでは1位、2023年は3位と、近年大人気の名前。また、「碧」も人気のジェンダーレスネームです。 「碧」は、自然が生み出す美しい青緑色を表す漢字。海が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩めるようにと、願いを込めて名付ける親御さんが多いようです。 5位樹(主なよみ:いつき)同率で5位に入ったのは「樹」という名前。2022年の名前ランキングでは15位、2023年は14位と、毎年安定した人気を誇る名前です。「樹」はその字の通り「生えている木」を意味する漢字。「大樹」「樹木」「樹林」など生命力あふれる木々をイメージさせます。 7位柊(主なよみ:しゅう)7位にランクインしたのは「柊」。男の子の名前では、赤い実をつけクリスマスを代表する植物のひとつでもある「柊(ひいらぎ)」を用いた名前が、11月に引き続き12月も大人気でした。2022年の名前ランキングでは36位、2023年は45位という順位でしたが、これからさらに人気が出そうな名前です。 「柊」は「ひいらぎ」という常緑樹。幹は小ぶりながらも強く頑丈で、古くから邪を祓う木として親しまれています。「不運から身を守り健やかに育つように」と、名付けに用いられるようです。 7位暖(主なよみ:はる、だん)同率で7位にランクインしたのは「暖」。2022年の名前ランキングで20位、2023年は11位と、年々人気が高まっています。女の子に名付けられることもあるジェンダーレスネームで、女の子は「はる」とよむことが多いようです。 「暖」は、「ぬくぬくとして暖かい」「豊かで不自由しない」という意味がある漢字。「だん」というよみは、力強さを感じる「濁音ネーム」のひとつです。 9位律(主なよみ:りつ)9位にランクインしたのは「律」。2022年の名前ランキングでは15位でしたが、2023年は9位とTOP10入りを果たしています。 「律」は掟や定め、法則に従うことを示す漢字。「真面目で誠実な人に育つように」という親御さんの願いも込められていそうですね。「りつ」という二音の響きも新鮮で、洗練された印象になります。サッカー日本代表選手の堂安律さんが、同名で活躍されています。 9位蒼(主なよみ:あお、あおい、そう)同率で9位に「蒼」がランクイン。2022年の名前ランキングでは4位、2023年は6位と、毎年TOP10入りの大人気ネーム。また、男女どちらにも人気のあるジェンダーレスネームのひとつです。 「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。ア行が続く「あお」という響きが、おおらかで開放的な印象も与えます。 9位旭(主なよみ:あさひ)さらに同率で9位にランクインしたのは「旭」。2022年の名前ランキングでは38位、2023年は21位と、じわじわと人気を高めている注目の名前です。 「旭」は「朝日」を表し、力強く明るいイメージを与えます。また、きらきらと輝く様子も表し、輝かしい未来や希望を連想させます。 2023年12月生まれの男の子に人気の「一文字ネーム」ランキングTO10のなかに、「凪」「楓」「碧」「暖」「蒼」とジェンダーレスネームが多数ランクイン。「一文字」×「ジェンダーレス」の名付けの人気ぶりはまだまだ継続中! これから男の子をご出産予定の方は、参考にしてくださいね。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2023年12月1日(金)〜2023年12月25日(月)調査件数:7,320件(男の子:3,751 件/女の子:3,569件)
2024年02月02日意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「強か」、「私か」、「微か」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 24正しく読めたらスゴイ!「強い」や「強める」など、誰もが読める漢字「強」。音読みの「強烈」や「強欲」なども難しくない読み方です。では、「強か」は正しく読めますか?「強か」は「つよか」ではありません!正解は、「したたか」でした!国語辞典によると、「強か」の意味は、「非常に強いさま、しぶといさま、はなはだしいこと」など。別の漢字で「健か」とも書きます。使用例は、「強かなチーム」、「強かな女性」など。「したたか」という言葉は知っていても、漢字にすると意外と読めないこともありますね。ちなみに、「強」にはほかにも読み方があるのでご紹介。・「強ち」……「あながち」意味は、もともとは「強引なさま」ですが、今は打消しの語とともに「必ずしも(~ではない)」という意味で使われることが増えています。使用例は、「強ち間違いではない」など。・「強いる」……「しいる」意味は、強制すること。「無理強いする」などと使います。「私か」は「わたしか」ではありません!正解は、「ひそか」でした!「私」は毎日のように使う言葉なので、つい「わたし・わたくし」と読みたくなりますが、違います。「私か」の意味は、「人に知られないようにするさま」など。「私かに想いを寄せる男性から告白された」などと使います。ちなみに、「密か」、「窃か」、「秘か」も読み方は「ひそか」。人目を忍んで秘密に物事を行うような意味を表す漢字は、バラエティ豊かですね。「微か」の読み方は…正解は、「かすか」でした!「かすか」のおもな意味は、「物事がはっきりと認められないさま、さみしいさま、みすぼらしいさま」など。別の漢字では「幽か」とも書きます。使用例は、「微かな匂いが残っている」、「微かな記憶をたどる」など。「微妙」、「微笑」など「び」と読むことが多い漢字ですが、「かすか」の読み方もぜひ覚えておいてくださいね。なお、「微か」の読み方として「かすか」のほかに「ひそか」を記載している辞典もあります。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『デジタル大辞泉』(小学館)『字通』(平凡社)文・田代わこ
2024年01月29日見慣れた文字なのに、意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「塗す」、「質す」、「戦く」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 23正しく読めたらスゴイ!「厚塗り」や「塗り絵」など、誰もが読める漢字「塗」。動詞「塗る」は読めると思いますが、では「塗す」は正しく読めますか?「塗す」は「ぬりす」ではありません!正解は、「まぶす」、「まめす」でした!「まぶす」という言葉は知っていても、漢字まで知っている人は少ないと思います。正解できたかたは、スゴイです!では、簡単に意味をご紹介。「まぶす」は、粉などをまみれさせる、一面になすりつける、という意味。使い方は、「粉砂糖をまぶす」、「片栗粉をまぶす」など。「まめす」も「まぶす」と同じで「まみれさせる」の意味。この「まみれさせる」を漢字で書くと、「塗れさせる」となります。「汗塗れ」や「泥塗れ」などはよく使う言葉ですが、意外と漢字は知られていないかもしれません。「質す」は「しつす」ではありません!正解は、「ただす」でした!「品質」や「質問」などで見慣れているので、「しつす」と思ってしまいそうですが、違います。「質す」の意味は、「質問する、問い確かめる」など。「疑問点を質す」、「真意を問い質す」などと使います。ちなみに、「ただす」には別の漢字もあります。「正す」の意味は、「間違いを正すこと」。「誤りを正す」、「行いを正す」、「姿勢を正す」などのように使います。「糺す」の意味は、「罪や真意などを調べる」。「事件の真相を糺す」のように使います。「熟す」、「じゅくす」以外の読み方は…正解は、「こなす」でした!「こなす」のおもな意味は、「1.粉状にする、2.問題をうまく処理する、3.軽蔑する」など。ふだんよく使われるのは、「仕事をてきぱきとこなす」など2番目の意味です。ただ、語源は「粉になす」なので、「形のあるものを粉にする」が本来の意味のようです。「成熟」、「熟女」など、「じゅく」のイメージが強い漢字ですが、「こなす」という読み方もぜひ覚えておいてくださいね。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『デジタル大辞泉』(小学館)文・田代わこ
2024年01月21日見慣れた文字なのに意外と読めない漢字や難読漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、正月にご縁のある「御御籤」、「独楽」、「骨牌」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 22正しく読めたらスゴイ!お正月になると、一度は引いてみたくなる「御御籤」。「御」は見慣れた漢字ですが、「籤」は画数も多く難しいですね。「ぎょぎょせん」とも読めそうですが、違います。「御御籤」の読み方は…正解は、「おみくじ」でした!ほかに「御神籤」とも書きます。「籤(くじ)」は見る機会が少ない漢字ですが、「くじ引き」や「くじで1等が当たった」など平仮名にするとおなじみの言葉です。『日本国語大辞典』によると、「御御籤」とは神仏によって吉凶を占うくじのこと。「おみ」は接頭語です。昔は命名するときや家督をつぐ人を選ぶときなどに「御御籤」が使われていましたが、現在では個人の吉凶を占うのがほとんどです。特に、初詣のとき神社や寺に出かけたら、試してみるかたも多いと思います。お正月の風物詩のひとつです。「独楽」の読み方は…正解は、「こま」でした!「独」も「楽」も難しい漢字ではありませんが、なかなか「こま」と読むのは難しいですよね。正解できたかたは、すばらしいです!独楽は玩具のひとつ。歴史は古く、奈良時代から儀式で使われはじめ、平安時代には貴族の遊びとして取り入れられるようになりました。庶民の遊びとなったのは、江戸時代になってから。やがて、子どもの玩具として定着しました。こまは自立して回るので、「お金が回る」「いろいろなことが円滑に回る」など縁起が良いと考えられ、正月の遊びとして浸透したといわれています。とはいえ、現在こま回しをする子どもの姿を見ることはほとんどないですよね。お正月のこま遊び、復活してほしい風物詩です。「骨牌」の読み方は…正解は、「かるた」でした!ほかに、「歌留多」とも書きます。『世界大百科事典』によると、かるたの語源はポルトガル語で「カード」などを意味するcarta。16世紀にポルトガルから日本に持ち込まれたcartaをマネして国産のかるたがつくられ、上流階級で遊ばれるようになったそうです。やがて庶民にも広まりますが、賭博に用いられることが多く、江戸時代には禁止令も出されました。いっぽう、小倉百人一首など教育系のかるたもあり、正月遊びの「いろはかるた」もこちらの仲間。一説によると、小倉百人一首を覚えるために行われていた行事が、江戸時代に正月遊びとして定着し、今のかるた遊びにつながっているとのこと。子どもから大人まで楽しめるかるた、お正月にぜひ遊んでみてください。以上、お正月にご縁のある漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)『日本のたしなみ帖しきたり』(自由国民社)文・田代わこ
2024年01月06日ジェイソン・ステイサム、シルベスター・スタローンら豪華俳優が出演する人気アクションシリーズの第4弾『エクスペンダブルズ ニューブラッド』が現在公開中だ。自らを“消耗品軍団”と名乗り、CIAから依頼される数々の超難関ミッションを乗り越えてきた最強軍団“エクスペンダブルズ”。本作で新たに主演となったジェイソン・ステイサムがシルベスター・スタローンの意志を継ぎ、どのような“ニューブラッド”を見せてくれるのか?今回は長年ステイサムの一挙手一投足を追い続けている“ステイサム学会”のDIEsuke氏とデッドプー太郎氏に、『エクスペンダブルズ』シリーズやその他の作品で見せるステイサムの魅力について、アツく語っていただいた。――まずは、おふたりの自己紹介をお願いいたします。DIEsukeステイサム学会員、チンピラ映画ライター、映画タッグ“ビーパワーハードボイルド”のラリアット担当DIEsukeと申します。自分でも何者か年々分からなくなっているんですが、総合して映画ポン引きを自称しております。デッドプー太郎ビーパワーハードボイルドのホームページ、YouTubeチャンネルを細々と運営しているデッドプー太郎です。DIEsukeさんとはタッグを組んで来年で10年です。普段は会社員をしています。この10年間ビーパワーハードボイルドであることは全力でひた隠しにしています。――おふたりがジェイソン・ステイサムに注目したきっかけを教えてください。DIEsuke一番最初に注目したきっかけは、中学の頃に観た『トランスポーター』ですかね。見た目はタフなガイなんですが、シリーズ通して見てみると、困っている誰かに流されがちなんですよね、ステイサムは。最初はツンツンしてるのに。おかげさまで何だかんだで結果的に修羅場に突っ込むんですよ。損得関係なしな、命がけのデレとでもいいましょうか。戦闘力はあってもどこか完璧じゃない。そういうところが注目したきっかけです。『トランスポーター』デッドプー太郎同じく『トランスポーター』です。ちょうどスタローンや(アーノルド・)シュワルツェネッガーの勢いが弱まっていた2000年代前半。『マトリックス』の影響をモロに受けたVFXまみれの映画ばかり公開されていた時代に、CGに頼らないアクションと皮肉の利いたブラックジョークは衝撃的でした。友だちが興奮気味に「信頼できる男ができた」と話していたのが思い出深いです。あいつ元気かなぁ……。――今回の『エクスペンダブルズニューブラッド』のステイサムには何回タギりましたか?またその中で1番タギった瞬間を教えてください。DIEsukeこれは僕だけかもしれませんが、タギるどころか終始ガンギマリでした。ですが強いてひとつ挙げるなら、予告編でも使われているステイサムの「仲間じゃない。兄弟同然だ」というスタローンへの思いを言葉にして告白するシーン。あそこはシリーズを追ってる者からしたら震えましたよ。何ならちょっと泣きました。『エクスペンダブルズニューブラッド』予告編デッドプー太郎できるだけ冷静に観ようと思っていたのですが無理でした。「EXPENDABLES」という文字が出るだけで取り乱してしまいました。気づけば汗でびっしょりでした。試写を観た日、「今日は何でもできる気がする」と健康のために通っているスポーツジムで自分の体重より重い重量で筋トレをして翌日寝たきりになりました。普段はウォーキングくらいしかしないのを忘れていました。『エクスペンダブルズニューブラッド』――『エクスペンダブルズ』シリーズでこそ堪能できるステイサムの魅力を教えていただけますでしょうか。DIEsukeやはりスタローンとの熟年夫婦感ですかね。普段は互いに憎まれ口を叩いたりしつつも、何だかんだ互いのピンチを放っておけない関係性はシリーズの魅力のひとつです。多くの言葉を交わさずとも死地へ突撃する関係性はグッときますね。デッドプー太郎抜群の返しです。大好きなシーンをひとつ挙げると、1作目のラストで一緒にいたがるヒロインに「いつでも会えるから」とスタローン演じるバーニーが紳士的に別れるんです。あのときのバーニーは間違いなくカッコつけてたし、何なら自分に酔っていたのですが、帰ってきたバーニーにステイサム演じるクリスマスが「本音を言えよ!!タイプじゃなかっただけだろ!?」とつっこんで、思わずバーニーが笑い出す。仲良い同性どうしでも「あっ!!今カッコつけてるんだろうな」と気づいてしまうとそっとしてしまいがちですが、あのぶっこみ方は素直に憧れました。『エクスペンダブルズニューブラッド』――それでは、今回の『エクスペンダブルズ ニューブラッド』でこそ堪能できるステイサムの魅力はありますでしょうか?DIEsuke“はぐれエクスペンダブルズ”と化すクリスマス(ステイサム)ですね。他人からどう評価されるかが重要視される世の中ですが、たとえ肩書きを奪われようが自称するキープ・オン・エクスペンダブルズな姿勢は僕も見習おうと思いました。デッドプー太郎予告でも触れられているとおり、バーニー(スタローン)の身にいろいろ起こるのですが、そのときのクリスマスの「ワイルドカード」で全額スったとき以上の落ち込みっぷり。「スタローンの精神を引き継ぐ」と言わんばかりに全方面で一生懸命なステイサムが堪能できます。気合を入れ過ぎたあまり、潜入という言葉をド忘れして銃撃戦に発展したり、単独行動を取りがちになるスタローンの悪いところも引き継いでいたのも魅力的です。スタローンとステイサムの間に飾られた言葉はいらない『エクスペンダブルズニューブラッド』――『エクスペンダブルズ ニューブラッド』ではステイサムがスタローンの意思を引き継ぐ場面があります。シリーズを初期からご覧になっているおふたりは、スタローンからステイサムへの継承をどのように受け取りましたか?DIEsuke『3』辺りでも若手を呼んでいたので、「何となく継承したいんだろうな、スタローン……」という気持ちが伺えましたが、まさか本当に継承するとは夢にも思いませんでした。例えば同じように『クリード』シリーズも継承をテーマのひとつに据えていましたが、そう考えると『エクスペンダブルズ』はずいぶんザックリと継承してるなあ、と。でもスタローンとステイサムの間に飾られた言葉はいらない。そう思わせてくれる引き継ぎでしたね。デッドプー太郎1作目の頃からスタローン相手にブラックジョークで堂々と渡りあえるステイサムの存在感に、スタローンも「引き継ぐならコイツ」と思っていたのでしょう。その後は皆さんもご存知のとおり、『ワイルド・スピード』に乱入してもファミリーに入るか入らないかのギリギリの距離感で出演し続けるバランス感覚、『MEG ザ・モンスター』での人類を超えた活躍を通して機が熟したのでしょう。ただ、懸念としてはスタローンは昔から自身の言ったことや設定をド忘れする人です。『クリード』でガンだったはずなのに続編でピンピンしていたロッキー。定期的に戦場に帰ってしまうランボー。すぐにヘルメットを脱いで平常運転だった『ジャッジ・ドレッド』……。もし『エクスペンダブルズ5』が公開されることがあっても、しれっと真ん中に立っているかもしれません。『エクスペンダブルズニューブラッド』――ステイサム初心者の人にステイサムの魅力を伝えるときに、おススメのステイサムエピソードがありましたら教えてください。DIEsukeステイサムはinstagramの公式アカウント(@jasonstatham)を持っているんですが、彼のプライベートが少しだけ伺えます。普通であれば何を食べたとか、家族の写真をアップするもんですが、ステイサムほどの男となれば違います。モノクロの筋トレ写真がやたら多いかと思えば、自撮りの距離感が近すぎたり、遠景があっても逆光で見えづらかったり。最近は他の人に撮ってもらうか、映画のオフショットを使うようになったみたいですが、普段は完全無欠なキャラなのに少し使い方が不器用なところがかわいい。どっちかというと嫁のロージー・ハンティントン=ホワイトリーのインスタを追ってた方がステイサムの動向を追えるという。やたらファンにサービスするようなミーハーな使い方をせず、演じる劇中のキャラ同様、あくまで武骨にSNSを使っているのも魅力ですね。デッドプー太郎YouTubeで検索すればゴロゴロ転がっていますが、過去にキットカットのCMに出演されております。キットカットのCMなのに一切“Have a break”できないピリついた空気が張り詰めています。ステイサムの魅力を漢字1文字で表すとすると……?『エクスペンダブルズニューブラッド』――『エクスペンダブルズ』シリーズを除いて、フェイバリットステイサム作品を3本教えてください。DIEsuke『ハミングバード』『ブリッツ』『MEG ザ・モンスター』ですね!!特に『ハミングバード』には恩があります。ホームレスになったステイサムが借りぐらしする話なんですが、ちょうど僕が1カ月無職になったときは毎日DVDで見ていました。いろいろ見放されたと感じていた自分に、ステイサムを勝手に重ねていたというか。ド派手なアクションがあるわけではないんですが、僕にとっては大切なステイサム映画の1本です。『ハミングバード』デッドプー太郎『アドレナリン』『デス・レース』『MEG ザ・モンスター』。ひたすらテンションを上げていかないと死ぬという設定でレッドブルをがぶ飲みしたり無茶をし続ける『アドレナリン』は、現在におけるステイサムのターニングポイントだったと思います。なお、『デス・レース』は無名時代のスタローンが出ていた作品のリメイク。その後に脚本がスタローンの『バトルフロント』でも主演を務めていたので、歴史を通して着実にスタローンの引継ぎが進んでいたことが分かりますね。勉強になっただろ?『アドレナリン』――ブロマンス映画がにわかに流行っているので、『エクスペンダブルズ』でステイサムとカップリングを考えるとしたら、どの俳優やキャラクターがふさわしいと思いますか?DIEsukeあんまりこういうマウント取るのもどうかと思いますが、ブロマンスが流行る前から『エクスペンダブルズ』でスタローンとステイサムは10年以上イチャイチャしてますからね。そんじょそこらのブロマンスと年季が違うぞ、と。でも強いて挙げるとするならば、ジェラルド・バトラーでしょうか。同じ英国出身、同じジャンルで覇を競ってる感があります。いつか共演して英国タフガイ俳優ナンバーワンを決めてほしいですね。デッドプー太郎ちょっとキツイ話をすると、昨今の流行もあり“ビジネスブロマンス感”がする作品が多いと思います。仲良くキャッキャしとけばウケるだろ?的な。その点、『エクスペンダブルズ』はいい年こいた大人たちがバーでダーツやカラオケで大喜びしてますからね。あの放課後感が好きです。話を戻しましてDIEsukeさんとやや被りますが、同じく英国出身のダニエル・クレイグです。銃撃戦の最中ふたりで延々と英国仕込みのジョークの応酬をしてほしい。それが無理ならふたりで黙々とフィッシュ&チップスを食べている様子が見たいです。『エクスペンダブルズニューブラッド』――ステイサム自身やステイサムの魅力を漢字1文字で表すとしたら何になりますか?DIEsuke“芯”ですかね。作品選びもそうですし、映画の中のキャラもそうですが、とにかくステイサムは芯がブレない。僕もリアルで見習いたいと思ってます。勝手に。デッドプー太郎同じく“芯”です。出世作である『トランスポーター』や先日公開された『オペレーション・フォーチュン』などスーツをビシっと着こなし、高級外車も似合ういわゆるイケオジですが、スキャンダルとは無縁で、パパラッチされた写真はいつもTシャツかポロシャツです。映画でもオフでもブレていませんね。ただ、これだけステイサムを好き勝手語っておきながら最後にお伝えすると、『エクスペンダブルズ』の一番の推しはスタローンなんです。ごめんなさい。『エクスペンダブルズニューブラッド』『エクスペンダブルズニューブラッド』公開中(C)2022 Ex4 Productions,Photo:AFLO『エクスペンダブルズニューブラッド』YouTube: 映画ヨタ話「ビーパワーハードボイルド 炸裂連弾」()HP: 「BE POWER HARD BOILED Z」()
2024年01月06日意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、新年に欠かせない「金団」、「鯑」、「紅白膾」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 21正しく読めたらスゴイ!おせち料理に必ず入っている「金団」。「金」も「団」も見慣れた漢字ですが、「きんだん」でも「かねだん」でもありません。みなさんは、正しく読めますか?「金団」の読み方は…正解は、「きんとん」でした! 「金」は読めると思いますが、「団」が間違いやすいですよね。でも、実はふだんから使っている言葉のひとつ。例えば、「ふとん(布団)」や「すいとん(水団)」なども「とん」と読みます。では、「きんとん」の由来について簡単にご紹介。「きんとん」は、色が黄金色だったことから名づけられたそうで、室町時代の文献には和菓子のひとつとして登場。アワの粉などで団子をつくり、中に砂糖を入れたようなお菓子だったそうです。江戸時代初期の文献に出てくる「きんとん」は、くず粉をこねて味噌汁に入れたもの。今の金団とは、ずいぶんイメージが違いますね。お正月にいただく料理の金団は、甘く煮たクリやインゲンなどにサツマイモなどの餡(あん)をからめたもの。ただ、意外なことにこの正月料理の「きんとん」は、江戸時代の文献に出ておらず、明治以降に考案された新しい料理だそうです。おせち料理の「金団」にこめられた意味は、金を黄金や金銀財宝と見立てて金運を願ったもの。ぜひ金運アップを祈りながら、甘くておいしい金団をいただきましょう。「鯑」の読み方は…正解は、「かずのこ」でした!これは難しいですね。正解できたかたは、すばらしいです!「かずのこ」とは、ニシンの卵や加工品のこと。ニシンは「かど」と呼ばれることもあり、そこから「かどのこかずのこ」に変化しました。ふつう漢字では「数の子」と書きますが、漢和辞典には「鯑」も載っています。子孫繁栄の縁起物として今ではお正月料理に使われていますが、この意味合いは室町後期から出ていたそうです。例えば、大名などが太閤秀吉をもてなすためのお膳にも「かずのこ」は使われていたとのこと。天下人も食べていた縁起物、コリコリとした歯ごたえもおいしく、お正月には欠かせない料理ですね。「紅白膾」の読み方は…正解は、「こうはくなます」でした!「膾」の読み方が難しいですね。そもそも「なます」って何?と思われている人もいるかもしれません。「なます」とは、細かく切った魚や貝、獣などの生肉を酢で調理したもの。かなり古い調理法のひとつで、『日本書紀』にも登場しています。今の刺身も、古くは「なます」と呼ばれていたそうです。室町時代には「なます」から「刺身」とも呼ばれるようになり、しだいに生肉に限らず、細かく切った野菜などを酢であえたものも「なます」と呼ぶようになりました。今では、ダイコンやニンジンを細かく切って酢で調理した「紅白膾」が「なます」の貴重な生き残り。古代から続く調理法なので、せめてお正月ぐらいは「なます」をいただきたいですね。ちなみに、紅白膾は紅白の水引を表したもので、平安と平和を願う料理です。野菜と酢の組み合わせは体にもいいので、ぜひおせちの一品として加えてみてください。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。おせち料理を食べながら、これらの漢字を思い出してくださいね!参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)『新選漢和辞典 Web版』(小学館)『日本大百科全書』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)文・田代わこ
2024年01月03日博学多才(はくがくたさい)とは、豊かな知識を有しており、さまざまな分野の才能に恵まれた人を表した四字熟語です。「博学」とは多方面への学問に明るいという意味であり、「多才」は多くの才能があるといった意味をもつ言葉です。博学多才には「博」「学」「多」「才」といった、4つの漢字が使われています。それぞれの漢字を、ある特定の1文字と組み合わせることで、4つの熟語が完成します。次章で正解となる、共通の1文字を紹介するので、答え合わせしてください。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は小学5年生で習う漢字!正解は「識」です。博学多才と組み合わせると「博識(はくしき)」「学識(がくしき)」「多識(たしき)」「才識(さいしき)」の4つ。「博識」とは、広範囲の分野に関する知識があることや、物事を広く知っているさまを表現した熟語です。「学識」は、学問や見識のこと。学問上の知識を意味することもあります。「多識」とは、多くの物事を知っているといった意味をもつ熟語です。最後の「才識」とは、才知・識見を意味しています。漢字テストは、ただ問題を解くだけでなく、関連した熟語をまとめて覚えることで、語彙力向上に大きく役立ちます。博学多才はもちろんのこと、紹介した4つの熟語の意味も覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年01月02日2023年に誕生した男の子の赤ちゃん44,716人の名前を大調査! 男の子の名付けに用いられた漢字には、今年の世相やトレンドが色濃く反映されていました。男の子の名前に人気の漢字ランキングTOP10を紹介します。 1位翔2023年生まれの男の子の名前で最も多く用いられていた漢字は「翔」でした! 「翔」は2019年から5年連続で1位に輝いている名付けに大人気の漢字です。WBCでMVPを受賞するなど大活躍の大谷翔平選手の名前にも使われていることから、今後も引き続き人気が続くことが予想されます。 名前ランキングでは、2位「陽翔」、5位「結翔」、16位「大翔」など、TOP100に11の名前でランクイン。特に「と」と読む止め字として用いるのが人気のようです。 「翔」は、羽を大きく広げて飛び舞う様子を表す漢字。「大きく羽ばたいてほしい」という願いを込めて用いるパパ・ママが多いようです。 2位陽2位にランクインしたのは、「陽」という漢字。女の子の漢字ランキングでも9位にランクインしている、ジェンダーレスな漢字の代表格です。 名前ランキングでは2位「陽翔」、10位「朝陽」、13位「陽向」などが入っており、「ひ」や「はる」といった読み方が人気です。 太陽の「陽」であることから、明るく陽だまりのようなあたたかさを感じさせる名前になります。 3位斗3位は「斗」という漢字でした。ここ数年毎年5位以内にランクインしており、近年男の子の名付けで人気が高い漢字です。名前ランキングでは、7位「湊斗」、22位「碧斗」、30位「結斗」などの名前で用いられており、止め字として多く使われています。 「斗」は柄杓を表す漢字。星座の「北斗七星」などにも用いられるため、自然の美しさや壮大さ、そして神秘性を感じさせます。 4位大4位に入ったのは「大」でした。こちらも毎年5位以内にランクインしている人気漢の字です。名前ランキングには、16位「大翔」、17位「大和」、27位「陽大」・「蒼大」などがランクインしています。 「大」は「大きい」という意味以外に「立派な様子」も表します。「心も体も大きく立派に育ってほしい」というパパ・ママの願いが感じられます。 5位真昨年に続き、「真」が5位にランクインしました。15位「颯真」、19位「悠真」などに用いられており、「ま」と読む止め字として人気です。 「真」は、「うそや欠け目がなく充実していること」を表す漢字。正直で真心のある人になるように、と名付けに多く用いられています。 6位太6位に入ったのは「太」という漢字で、こちらも昨年と同じ順位でランクイン。35位「陽太」、40位「颯太」、58位「蒼太」などが人気で、止め字として多く用いられていました。 「太」には「豊か」という意味があり、元気で力強い印象が加わります。 7位蒼7位には「蒼」がランクインしました。昨年の9位から2ランクアップしています。名前ランキングでは、6位「蒼」をはじめ、12位「蒼空」、27位「蒼大」など、それぞれ異なるよみでのランクインが印象的です。また、女の子の漢字ランキングでも90位にランクインしています。 「蒼」は青々としげる緑を表し、爽やかで自然体な印象に。すくすくと健康に育つように、という意味を込めて名付けに用いられることが多いようです。 8位人8位にランクインしたのは、「人」でした。31位「悠人」、40位「碧人」、86位「颯人」といった名前に用いられており、「と」と読む止め字で用いるのが人気です。 「人間」を表す漢字を用いることで、真っ直ぐ芯の通った人を連想させます。 9位悠9位には「悠」がランクインしました。名前ランキングでは、19位「悠真」、31位「悠人」、35位「悠」などに用いられています。また、女の子の漢字ランキングでも83位にランクインしています。 「悠」は「はるか遠く、のんびりとした様子」を表す漢字。スケールの大きさを感じさせます。 10位颯10位は「颯」。昨年11位から1ランクアップしました。名前ランキングでは、15位「颯真」、17位「颯」、40位「颯太」といった名前に用いられており、「そう」という読みが人気のようです。 「颯」は風がさっと吹く様子を表し、「颯爽」の熟語を連想させるため、爽やかでキビキビとした印象に。 毎年人気の「翔」という漢字ですが、2023年はメジャーリーガー・大谷翔平選手の活躍によりさらに人気に火がついた印象でした。また、「陽」「蒼」「悠」など男女ともに名付けに用いられる漢字も多数ランクインしており、ジェンダーレスネームの人気ぶりを感じる結果となりました。これからの名付けの参考にしてくださいね。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2023年1月1日(日)〜2023年10月1日(日)調査件数:87,544 件(男の子:44,716 件/女の子:42,828件)
2024年01月02日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「僻む」はなんて読む?「僻む」の読み方、皆さんは分かりますか?送り仮名に「む」がつく言葉って案外たくさんありますよね。なかなか漢字のつくりからも推測しにくそう…。では、いったいなんと読むのでしょう?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「ひがむ」でした!「物事を素直に受け取らないで曲げて考える。自分が不利なようにゆがめて考える」ことを表します。「僻み」は、嫉妬や妬みが屈折した感情のことで、軽い被害妄想とも言えるよう。「妬む」という言葉がよく混同しがちですが自分が悔しいと感じるのが「妬み」、相手のせいと感じるのが「僻み」というよう使い分けてみてください!皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年12月30日一子相伝(いっしそうでん)とは、学問や芸のコツや具体的なやり方を、秘伝として自分の子供だけに伝える慣わしのことです。基本的には、子供1人だけに伝えるため、外部に方法が漏れることはありません。例えば、代々受け継がれているうなぎ屋で、独自に作られたタレを次代に受け継ぐ際は「一子相伝のタレ」「秘伝のタレ」などと表現します。「一子相伝」には、「一」「子」「相」「伝」といった4文字が使われており、共通の漢字と組み合わせることで、新たに4つの熟語を生み出します。この「共通の漢字」こそが、本記事で出題する漢字テストの答え。分からない人は、次章で正解をチェックしましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。答えは小学1年生でも知っている漢字!正解は「手」です。小学校1年生で習う漢字として知られています。一子相伝と組み合わせることで「一手(いって)」「手子(てこ)」「手相(てそう)」「伝手(つて)」という4つの単語が完成。「一手」とは、基本的に囲碁や将棋に関連して使われる言葉です。囲碁では、石を一つ打つ行為であり、将棋においては駒を一つ動かすことを、一手といいます。ほかにも、1つの方法だけを押し通すことや、自分だけでおこなうこと(独占すること)も一手と表現します。「手子」とは、支点のまわりを回転する棒のこと。力を効率的に利用することで、小さい力が大きなものを動かすパワーになります。ほかにも、大きな目的を達成するために有力となる手段を手子と表現します。「手相」とは統計学を用いた占いのこと。ある特徴をもった手相の人は、このような運に恵まれているケースが多いなど、膨大なデータを元に判断しています。「伝手」とは、なんらかの物事を進めるにあたって、頼りになる人のこと。伝手を頼るなどといった使い方をします。[文・構成/grape編集部]
2023年12月27日白黒分明(はっこくぶんめい)とは、いいこと(善)と悪いこと(悪)がはっきり区分されている様子を表した四字熟語です。「白黒」とはすなわち善悪のことであり、「分明」は明確に分かれていることを意味する熟語。白黒分明には「白」「黒」「分」「明」という、4つの漢字が使われています。それぞれの漢字は、特定の1文字と組み合わせることで、それぞれ独立した熟語が誕生します。次章では、正解となる「特定の1文字」を発表していくので、答え合わせしてください。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は小学2年生で習う漢字!正解は小学2年生で習う「点」という漢字です。白黒分明と組み合わせることで「白点(はくてん)」「黒点(こくてん)」「分点(ぶんてん)」「明点(めいてん)」といった熟語が生まれます。「白点」とは、文字通り白い点のことです。そして反対に「黒点」は、黒い点を表しています。しかし黒点の場合は、太陽の表面に見られる斑点を指すこともあります。太陽の表面において、部分的に温度が下がっているところに黒点が見られることは、多くの人がご存じでしょう。「分点」とは、道や線が分岐するポイントのことです。ほかにも天球上で、黄道と赤道が交わるポイントのことも、分点と表します。単にコンマという意味で用いられることもあるため、覚えておきましょう。「明点」とは、電気化学用語の1つです。画素欠点の1種であり、異物によってカラーフィルターが破れてしまい、1点のみ白く光る現象のことを明点といいます。ただし明点は専門用語であるため、分かる人は極めて少ないでしょう。やや難易度の高い問題であったかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年12月26日「文化遺産(ぶんかいさん)」とは、過去から受け継がれた物の中において、この先(将来)も守っていくべき「財産」とされる文化のことです。文化遺産には「有形文化遺産」と「無形文化遺産」の2つがあります。前者はなんらかの建造物や遺跡、記念館など形あるもの、後者は習慣や伝統技術・食文化・知識など形のないものを指します。文化遺産という熟語は「文」「化」「遺」「産」といった、4文字から成る四字熟語です。すべての漢字は、ある共通の1文字と組み合わせることで、それぞれ独立した熟語が完成します。共通の1文字(クイズの答え)や誕生する熟語の意味について、次章で解説していきます。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学3年生で習う漢字!正解は、小学3年生で習う「物」という漢字です。文化遺産に使用されている各漢字と組み合わせることで「文物(ぶんぶつ)」「化物(ばけもの)」「遺物(いぶつ)」「産物(さんぶつ)」といった熟語が誕生します。「文物」とは、文化の産物のことです。主に芸術や学問、宗教、法律などに関連したものが該当します。「化物」とは本来の姿とは異なる、奇怪な姿に変化したもののこと。オカルト的な言葉として用いられるケースが多いですが、インチキな人を表す場合もあります。かつての日本では、医者の姿に変装して遊郭などで遊ぶ僧侶のことも「化物」といったそうです。「遺物」とは、亡くなった人が残したもの(遺品)です。誰かの忘れ物(落とし物)や、昔から現在まで残るものを、遺物と表現することもあります。ただしこの場合は、文化遺産のように価値のあるといった意味ではなく「時代遅れなもの」といったニュアンスで使われるため、注意してください。「産物」とは、特定の土地で生産されたもののこと。またなんらかの背景があって生み出されたものを「〇〇の産物」と表現することもあります。[文・構成/grape編集部]
2023年12月25日