毎日エクササイズに励んでいるし、低カロリーな食事を心がけている。悲しいかな、年齢を重ねるごとに代謝が悪くなるせいか、がんばっているのに成果がでないこともありますよね。そんなときにも漢方が役立つことを知っていますか? ダイエットがうまくいかないときは、漢方に頼るのもひとつの手です。十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)なかなか痩せない場合は、痩せにくい体質になってしまっているのかもしれません。女性に多く見られる低体温は、代謝を下げてしまいます。そんなときにおすすめなのが「十全大補湯」。血の巡りが悪く、冷え性の女性に効果的なのだとか。十全大補湯にはその名のとおり、当帰(とうき)、川きゅう(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)、蒼朮(そうじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、人参(にんじん)、桂皮(けいひ)、黄耆(おうぎ)、甘草(かんぞう)の10種類の生薬が使われています。蒼朮のかわりに白朮(びゃくじゅつ)を使うこともあります。防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)夕方になると体がむくみやすい、汗をかきやすい人は、体内の水分バランスが乱れているかもしれません。その結果、老廃物がたまって肥満につながることも…。このような悩みに効果的なのが「防已黄耆湯」。防已とはツヅラフジ科の植物の根で、体の中にたまった水を排出する作用があります。これに利尿作用や汗を調節する黄耆などの生薬を組み合わせることで、ダイエット効果が期待できます。あまり運動をしないぽっちゃり体型の人にも効果的。むくみによる下半身太りには「牛車腎気丸(ごしゃじんぎがん)」が処方されることもあります。防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)いわゆる「ビール腹」といわれるような、ぽっこりお腹のなかには、脂肪が含まれています。一度つくとなかなか落ちず、ダイエットでも苦労するパーツですよね。この下腹の肥満に効くのが「防風通聖散」。便秘解消、利尿作用、代謝改善などの作用を持つ生薬を組み合わせ、体質改善を目指します。皮下脂肪が多いタイプにおすすめです。ニキビの改善にも役立つうれしい効果も。ダイエットをサポートする健康食品と違って、漢方は薬なので痩せる効果が認められています。「これさえ飲めばすぐに痩せる!」と期待するかもしれませんが、飲んだらすぐに痩せる魔法の薬ではありません。体質を見極め、それにあった食生活やライフスタイルを見直す必要があります。また、体質によって効果に差があるので、今回紹介した漢方があなたに効果を発揮するとは限らないもの。ドラッグストアで手軽に買えるものもありますが、より効果を期待するなら医師や薬剤師に相談してから服用することをおすすめします。
2016年03月27日イライラしたりのぼせたり… 「もしかして、更年期?」と思うときはありませんか? でもこの症状、卵巣機能の老化による更年期障害と違い、自律神経の乱れが原因になっているケースが多いのだとか。この「プレ更年期」のつらい症状を緩和する漢方を紹介します。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)「当帰(とうき)」とはセリ科の植物で、この根茎を乾燥させたものは月経不順やPMSといった女性特有の症状に効果を発揮。これにキク科の植物「蒼朮(そうじゅつ)」や、ボタン科の植物「芍薬(しゃくやく)」などの生薬を配合しています。貧血や冷え、めまいなどの症状に効果的。産前産後の諸症状の改善のために処方されることもあります。加味逍遥散(かみしょうようさん)漢方では血の巡りが悪くなってしまった状態を「お血」といいます。月経不順や顔のくすみが見られる場合は、このお血である可能性が高いかも?これを改善するための漢方が「加味逍遥散」。これにも当帰、芍薬、蒼朮が含まれていますが、さらに柴胡(サイコ)というセリ科の植物の根を乾燥させたものを配合しています。自律神経失調症やのぼせ、肩こり、イライラなどの症状に効果的です。桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)これもお血に効果のある漢方。桂枝とは「桂皮」ともいわれ、シナモンのような香りが特徴です。生理痛やつわりに効果があり、幅広い年代の女性をサポートします。この桂枝(桂皮)に芍薬や桃の種子を乾燥させた桃仁(とうにん)、ボタンの根の皮を乾燥させた牡丹皮(ぼたんぴ)などをブレンドしたのが桂枝茯苓丸。のぼせや多汗、頭痛などの症状や、シミにも効果があるのだとか。桃核承気湯(とうかくじょうきとう)月経前後に便秘になりやすい人は、この桃核承気湯がおすすめ。桃仁や桂皮を中心に、便秘解消効果のある大黄(だいおう)や緊張を和らげる作用のある甘草(かんぞう)などが配合されています。PMSや産後の精神不安やのぼせにも効果的です。プレ更年期もしんどいですが、本番の更年期障害はもっとつらいのだとか。10代の生理痛から始まり、アラフィフの更年期まで、女性の人生の半分は何かとトラブルに悩まされるもの。漢方を上手に使って快適な生活が送れますように!
2016年03月26日香港が大好きで、年に2、3回は訪れています。行くたびに新鮮な発見があり、何度言っても飽きないんですよね。年末にも2泊3日の旅を楽しんできました。香港といえばグルメやショッピングのイメージが強いのですが、実はビューティだって楽しめるし、漢方や占いなどこの街ならではの魅力に溢れています。今回はそんな香港の面白さをダイジェストにお伝えします。まずは漢方でめぐりを整える香港で必ず立ち寄るのが、街に点在する亀ゼリー(亀苓膏)や漢方茶がいただけるスポット。亀ゼリーとは亀の腹甲を干して粉末にしたものに、漢方を煎じたもの合わせてゼリー状に固めたものです。肌がぷるぷるになるような美肌効果やデトックス効果が期待できる香港伝統の味。まだ食べたことがない、という方は是非一度トライしてみてくださいね。今回は少々風邪気味だったため、温かい漢方茶をいただくことにしました。数十種の漢方を煎じて造られた漢方茶は、ほんのり苦味もありますが、思いのほか飲みやすく、飲み始めてすぐに指先まで温まるのがわかるほどのめぐらせ力があります。日本でもこんな気軽に漢方を取り入れられるといいのに、なんて毎回思ってしまいます。そして、もうひとつのおすすめが「火鍋」。数年前から香港では火鍋がブームで、専門店もたくさんあります。辛いスープとベーシックなスープの2つの味が楽しめる「陰陽鍋」は日本でもお馴染みですが、香港のスープは漢方も投入されていて、美と健康にもしっかりアプローチしてくれます。薬味がお代わりし放題だったり、辛い薬味も種類が充実していたりするので、辛党にはたまりません! 私も辛さにヒィ〜ヒィ〜言いながら汗を流してデトックス気分でいただきます。一香港、一火鍋はもはや基本になってしまいました。極上のスパで身も心も蕩けるような贅沢な時間香港も街角のマッサージ店からホテルの高級スパ様々なタイプのサロンがあります。歩き回ってちょっと疲れた時など、街角のマッサージ店は本当に便利。フットマッサージやクイックマッサージタイプの店舗が点在しているので、駈込み寺として活用しています。そしてそれとはまた別に、うっとりするような贅沢な時間を過ごすのも香港ステイの喜びのひとつ。なかでも「ザ・ペニンシュラ香港」のザ・ペニンシュラスパで過ごす最上のひとときは、幸福感そのものです。スパエリアに入った瞬間からそこはもう非日常の世界。洗練されたモダンオリエンタルな美が迎えてくれる贅沢な空間。香港の喧噪が嘘のような静寂が、心からリラックスさせてくれます。トリートメントの技術などクオリティが高いのは言うまでもなく、リラクゼーション効果も抜群です。マシンを使ったフェイシャルトリートメント Intraceutical Rejuvenate Anti-Ageing Treatment は、自分で鏡を見て驚くほどの小顔効果がありましたし、Aromatherapy Massage は一度の施術でむくみも取れてボディラインもスッキリ。全身くまなくトリートメントしていただいた肌は、吸い付くようなジューシー感で、もうぷるんぷるんです。自分が40代というのを忘れてしまいそう(笑)。パワースポットの黄大仙(ウォンタイシン)でお参り&開運占い黄大仙は道教の寺院で、お参り&占いの場所として有名です。私もこれまで取材やプライベートで何度か訪れましたが、パワースポットとしてもおすすめの場所です。日本語ができる先生も数人常駐しているので(「日本語」と看板に書かれています)、言葉の心配もありません。以前一緒に行った友人夫婦は、その的中率に驚いていました。私もみてもらいましたが、今年から良くなると言われ、ホッ。安心な気持ちがまた運気を呼び込みそうです。寺院の周りには風水グッズなどを販売しているお店もたくさんあって、手頃な価格で購入できるのでちょっとしたお土産にも最適。黄大仙のパワーで開運力も持ち帰りたいですよね。 ストレスを抱えていても、独特の高揚感で前向きなパワーへと軌道修正してくれる香港。次の旅先にいかがですか?
2016年03月23日漢方専門店のリーディングカンパニーである薬日本堂株式会社が運営する「ニホンドウ漢方ミュージアム」にて、2月19日(金)・20日(土)の2日間限定で、「温潤美冬」をテーマにした冬の漢方ビューティーイベントが開催される。毎回、夏と冬の年に2回の開催となる漢方ビューティイベントは、2012年の初開催以来、今年で8回目を迎える。美容や健康の役に立つ日常に取り入れやすい漢方の智慧を学べる場として、ヘルスコンシャスな女性たちに大人気だ。今回のイベントでは、冷え・乾燥が気になる冬に、美と潤いをチャージして健康美を養う智慧が詰まった内容を用意。イベント期間中は、特別展示のほか、薬日本堂漢方スクール人気講師によるセミナーや充実の体験ブース、ミュージアム案内ツアーなど、体験型のスペシャルコンテンツが展開される。ワンコイン体験ブースでは、冬におすすめの和漢植物を使ったバスソルトづくりや、タイプ別に選んで作るオリジナルティー、そのまま飲んでも、または料理のアレンジとしても使える和漢だし作りなど、制作したアイテムをそのままお持ち帰りもできるセミナーが500円で参加できる。ワンコインセミナーでは、舌でみる体質チェック講座や、座って行う簡単気功講座、薬膳素材の使いこなしセミナーなど、実践的な内容の漢方の智慧が詰まった30分のセミナーも開催される。漢方や薬膳に興味がある人はもちろん、漢方についてあまり知らなくても、女性同士やお一人様でも気軽に参加できる本イベント。冬の冷えや乾燥に悩んでいるなら、ぜひ会場へ足を運んでみてはいかがだろうか。(text:cinemacafe.net)
2016年01月22日富士通、富士通研究所、北里研究所 北里大学東洋医学総合研究所(東洋医学総合研究所)は12月10日、触診時の漢方医の触感をデータ化するグローブ型触感センサを共同で開発したと発表した。漢方医学の診断基準は問診・脈診・舌診・腹診などによる漢方医の主観および知識に依存することが多く、診断基準を漢方医の育成などに活用するには診断の形式知化や客観が必要となる。今回開発したグローブ型触感センサは、電界が無くても正負の電荷が分かれる性質をもつ誘電体薄膜を圧力検知素子として用い、加圧時に内部の電荷の状態が変化する特性を利用して、高感度な圧力センサを実現した。ポリマーフィルムを使って薄さ100~300μmまで薄膜化したことで、医師の手触り感を損ねることなく高感度かつ安全にセンシングできるほか、圧力検知素子自体の駆動電源を不要とした。また、グローブの指先部に反射マーカーを取り付け、マーカーの動きを検知する近赤外線カメラにより、医師の手の動きを約0.2mmの精度で検知するシステムを構築。10ミリ秒ごとに触診の位置を取得し、圧力センサから取得したデータと組み合わせることで、触診の正確な位置と圧力を同期して記録することが可能となっている。実験では、圧力センサとして実際の触診に限りなく近い数値データを取得できることが確認されたという。富士通らは今後、センサ感度のさらなる向上や手のひらなど圧力センサーの適用範囲拡大を検討し、開発技術により漢方専門医の触診をデータ化し大量に蓄積・客観化して、医師の触診の支援につなげていくとしている。
2015年12月10日漢方専門店のリーディングカンパニーである「薬日本堂株式会社」が運営する東京・品川「ニホンドウ漢方ミュージアム」で、8月21日(金)・22日(土)の2日間にわたり、夏の漢方ビューティーイベントが開催となる。2012年の開催以来、今年で7回目を迎える漢方ビューティイベントは、「漢方とは何か?」を気軽に体験しながら、美と健康に役立つ漢方の智慧を学べると女性に人気のイベントだ。今回のテーマは、「美夏爽巡(びかそうじゅん)」。夏を爽やかに過ごすとともに、秋冬を健やかに迎える智慧が詰まったプログラムが盛りだくさんだ。今年は、暦の上では8月8日の「立秋」から秋が始まり、8月23日は暑さが和らぐ時期、「処暑」となる。漢方医学の考え方では、体内の余分な湿気が原因で、この時期の身体は、夏のダメージを溜め込んだ状態。夏の暑い時期に熱をうまく発散させないと、こもった熱が動機や不眠につながったり、秋に咳がでやすくなると考えられている。夏の過ごし方で、秋、そして冬にまで不調が長引くケースもあるので、早め早めにダメージをリカバーすることが大切になりそうだ。今回の夏の漢方ビューティイベントでは、特別展示のほか、薬日本堂漢方スクール人気講師によるセミナーや充実の体験ブース、ミュージアム案内ツアー、イベント限定ランチなど、スペシャルコンテンツなどが展開される。おすすめは、手軽にワンコイン(500円)で楽しめる体験ブース。巡りと温めに着目した和漢植物をブレンドした和漢の入浴料づくりや、夏に疲れがちな胃腸をケアする爽快美養ブレンドのお茶づくり体験、岩塩と残暑シーズンおすすめの和漢植物やスパイス、ハーブを独自のレシピに沿ってミックスする和漢シーズニングづくりなど、知っていると役立つ知恵が学べる。ぜひチェックしてみて。(text:Miwa Ogata)
2015年07月06日シンガポールのショッピングモールやチャイナタウンを歩いているとよく目にする漢方店の数々。あまりにもたくさん似たようなお店がありすぎてどこへ行ったらいいか迷ってしまう・・・また、中国語しか通じないお店も多いとよく聞くので何だかハードルが高そう・・・そう思っている方も多いのではないでしょうか?今回はそんな方でも比較的買い物をしやすいHockhau Tonic(Chinatown Point店)をご紹介。場所は観光や買い物でも利用する方が多いMRTチャイナタウン駅。その駅から直結のショッピングモールChinatown Point内の地下一階にある店舗へ潜入!シンガポールを代表する漢方&健康食品店「Hockhau Tonic」シンガポール島内に50店舗以上があるのでこのお店をご存じの方も多いはず。また、マレーシア、インドネシアにも展開していて、取り扱う商品は、高い品質であることを意味する「GMP基準」にこだわったものばかり。種類豊富なハーバルティーお店の向かいには、ペットボトル入りのハーバルティーがこのようにずらっと並んでいます。店舗によってはハーバルティーのみ販売しているところもあるので、この光景をよく目にする人も多いはず。どれもS$1.20(約100円)前後とリーズナブルなハーバルティーが多いですが、中にはS$5(約400円)程するものもあります。種類・効能はかなり豊富。ちなみに、洋參羅漢果茶は咳止め作用のがあるとのこと。ほんのり甘みがありとても飲みやすい口当たり。中国語表記だけではなく、このように小さく英語表記もあります。燕の巣や、朝鮮人参などの高級品も!店内は広々していますが、商品が所狭しと並びます。燕の巣はかなり種類豊富でインドネシア産とマレーシア産のものを取り扱っています。また朝鮮人参もカナダ産のアメリカン朝鮮人参と中国産朝鮮人参があり、スライス、カプセル、パウダーなどの種類を選べます。個性的なパッケージの咳止め薬や腹痛止め薬店内を進んでいくと、目に入ってきたのがこちらの咳止め薬、S$7.50(約650円)。ムカデ入りかと思って聞いてみると、この会社のロゴでムカデは入っていないとのこと。ひと安心。ちなみに成分は英語と中国語の両方表記があるのでわかりやすいと思います。また、赤ちゃん用の腹痛止め薬もありました。こちらはS$5.40(約470円)。人気商品「漢方スープシリーズ」こちらの漢方スープシリーズは人気商品とのこと。効能により金額はまちまちですが、比較的リーズナブル。腎機能強化などの作用があるこちらのスープはS$3.50(約300円)。他には心機能強化や、食欲促進効果のあるものもあります。ハーバルゼリーやお茶も種類豊富試してみたいハーバルゼリー。いくつか種類があり、栄養価の高いディーツと万能薬のロンガンを使ったゼリー、また栄養豊富でデトックス効果のあるウィートグラスのゼリー。それぞれ1つS$2.80(約240円)。名前からして気になるパールハーバル。こちらもデトックス効果があるとのことです。これらのハーバルゼリー10個買うと少し割引がきいて、計S$22(約1,900円)。こちらは、ほてった体の熱を取り除いてくれる効能の夏桑茶。常夏ならではの人気商品。20袋入って、S$1.60(約140円)とは嬉しいですが、日本へのお土産はやはり夏場が向いているかと思います。中国語だけ話す店員さんも多いとは聞いていましたが、実際行ってみて英語で対応してくれる店員さんも多くいらっしゃいました。悩んでしまうくらい種類が多いので、是非店員さんに直接聞いてお買い物を楽しんでみてください。
2015年03月26日女性ホルモンの量が減ることで、特有の症状が出たり病気にかかったりするのであれば、ホルモンの分泌量を増やせばいい、ということになります。そこでよく登場するのがHRT(ホルモン補充療法)や漢方、サプリメントというキーワード。いろいろあってよくわからないし、わたしにも必要なものかしら? と疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。どうやったら女性ホルモンを増やせるの?「更年期障害」や「プレ更年期」なんてまだ先のこと、と思っていてはいけません。アラフォー女子はすでに女性ホルモンが減少している年代。老化していく自分の身体のことを知り、今からしっかりと対応していくことが重要です。「老化してホルモンを出せなくなった卵巣の機能を取り戻すことは、残念ながらできません。サプリメントや食事で“女性ホルモンをアップする”という言葉もよく使われますが、ホルモンを直接増やせるわけではありません。現実的に増やすことができるのは、HRT(ホルモン補充療法)だけ。例えて言うなら、砂漠を渡りきるためにラクダに栄養と水分を補給するのがHRT、何日も水なしで生きられるラクダ体質に改善していこうというのが漢方です」と教えてくださるのは、日本のHRT(ホルモン補充療法)の先駆者である小山嵩夫先生。小山嵩夫先生 Profile婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。 HRT(ホルモン補充療法)は、究極のアンチエイジング法!HRTとは「Hormone Replacement Therapy」の略で、女性ホルモンを薬剤によって補う療法。女性ホルモン(エストロゲン)の量が以前のように戻れば、更年期症状を緩和するだけでなく、閉経後にリスクの高まる骨粗鬆症や動脈硬化の予防にもなります。何より女性ホルモンによって美しさを保たれている髪や肌にも潤いが戻り、美と健康の底上げができるのがメリット。HRTが究極のアンチエイジングと称される理由はそこにあります。でも、50代のホルモン量をいきなり30代の量まで戻すわけではありません。基本的には、更年期症状を抑えることができる必要最小限の量をプラスするもの。閉経後の女性ならホルモン量を40代半ば程度にアップさせるという具合です。薬剤のチョイスや量の調節や補充のタイミングは、医師と患者さんとの細やかなやりとりで、的確に判断されなければなりません。HRTの処方はまさにオーダーメイドなのです。HRT(ホルモン補充療法)が日本であまり普及していない理由とは?欧米諸国では、すでに40年以上前から盛んになっていたHRT(ホルモン補充療法)。日本での普及は格段に遅れているのが実情です。国民性のせいか「人工的にホルモンを足すなど、不自然なことまでしなくていい」という考えを持つ人がいることが、普及が遅れた原因のひとつだとか。さらに国内では「HRTを続けていると乳がんになる」という報道がされたことがあり、医師でさえもHRTに偏見を持つ人が少なくないと言われます。「発端となったのは、米国で2002年に発表されたWHIの報告なんです。5年以上HRTを続けると、乳がんのリスクが26%上がるというもの。でも、この臨床試験には大きな問題がありました。サンプルの女性1万6000人は、HRT開始が平均63歳、喫煙率50%、肥満率や高血圧率も高く、もとから乳がんや心筋梗塞などのリスクが高い人が対象。日本のHRTの利用者とは、あまりにもかけ離れていますね。それを真に受けて報道した日本のマスコミの責任は、重大だと今でも思っています。2006年に厚生労働省が行った、日本女性を対象とした調査結果では、“HRTにより、乳がんのリスクは60%減る”という、まったく逆の報告がされているんですよ」と小山先生。もちろん、HRTが絶対に安全な治療とは言えないかもしれません。エストロゲン剤だけの投与では子宮体がんのリスクが高まるなどのデメリットもあります。もともと受けてはいけない人もいることも覚えておきましょう。【HRTを受けられる婦人科の目安は?】●HRTに理解のある医師がいる●「更年期外来」を掲げている●日本女性医学学会や、更年期医療関連団体の認定医リストに掲載されている●カウンセリングに時間を割いてくれる●外来患者に更年期世代の女性が多い●更年期医療に関してカウンセリングなどを自由診療としている【すぐにHRTを受けられない人】●乳がんになったことがあるか、治療中の人●子宮体がんや他のがんの治療中の人●血栓症・塞栓症になったことがある人●心臓病や脳卒中と診断されている人●原因不明の不正出血がある人●重度の肝臓疾患がある人※そのほか、受けるのに注意が必要な人もいます。詳しくは、医師に相談してください。健康保険で受けられる、HRT(ホルモン補充療法)HRT(ホルモン補充療法)を受ける場合、具体的にどの方法で行うか、どの薬剤をどの程度の量で投与するかは、年齢や症状、その人の体の状態次第です。前述のように女性ホルモンにはエストロゲンと黄体ホルモンがありますが、子宮のある女性には、ふたつを組み合わせて使うのが基本。黄体ホルモンを加えるのは、子宮体がんのリスクを低下させるためです。エストロゲンによって厚くなった子宮内膜を剥がして排出させる働きがあるので、当然、生理と同じような出血が起こります。手術などで摘出し、子宮がない場合や、とても作用の弱いエストロゲン剤の場合は、エストロゲン単独でも使われます。治療薬の種類もさまざまで、飲み薬だけでなく、皮膚に貼るパッチタイプやさっと塗るだけのジェルタイプもあります。ほとんどが保険の適用内です。ここでHRTについて、ちょっとした素朴な疑問を小山先生にぶつけてみました。■体に何か変調は起こらないのですか?「おりものは増えますが、もともとの作用なので心配は無用。最初は乳房の張りや下腹部が張るなどの症状が出るものの、続けるうちに消えていきます」■閉経してからでないと使えないのですか?「更年期の症状がある人は、閉経前でも問題ありません。閉経後、だいぶ経過してしまってから始めるよりは、いろいろなメリットがあります」■どれくらいの期間続けていいのですか?「日本では『5年が目安』と言われることが多いもの。『学会のガイドラインで5年と決まっている』と告げる医師もいるようですが、決められているわけではありません。更年期症状緩和が目的なら5年を目安に。きちんと管理し、医師との話し合いされていれば、長く使い続けてもよい場合のほうが多いと思います」漢方やサプリメントで、ホルモンUPをサポート!最近は、婦人科でも普通に処方してもらえることが多くなった漢方薬。現在、厚生労働省から認可を受け、保険が適用になる漢方製剤(生薬のエキスを抽出して加工した薬)は約150種、生薬(天然の植物や動物、鉱物)では約200種あります。HRT(ホルモン補充療法)の先駆者である小山先生も、漢方治療に長年の経験を持ち、以前から更年期症状の治療薬としてクリニックで処方してきました。「更年期女性には、HRTには抵抗があるけれど、漢方であれば・・・と安心感を持つ人がとても多いと思います。漢方は穏やかに作用するので、こじれた更年期症状をピタッと止めるような劇的な効果はそれほど期待できません。でもナチュラルな分、安心してもらえます。いまやHRTと漢方薬を併用するのも普通ですよ」と小山先生。「女性ホルモンの減少というはっきりした原因に対し、ホルモンそのものを補充するという、シンプルだけど根本的な治療がHRT。一方、漢方はほとんどの場合、中枢に働きかけ、その人がもともと持っている防衛機能を利用して、今出ている症状を改善していくんですね。ですから、漢方薬は更年期に多いホルモンバランスの乱れやストレスなどが関係していそうな不定愁訴が得意なんです」更年期の症状緩和におすすめのサプリメントとは?そして、最後にサプリメントについてです。日本では食品に分類され、日本の薬事法では「○○に効く」「○○の症状を改善する」のように効能を謳ってはいけないことになっていましたが、2015年度より、ある程度は言えるようになりました。また、サプリメントの本来の目的は健康増進なので、自分の更年期の症状にズバリなサプリメントが見つからない…ということも。でもサプリメントは日々進化。新しい臨床データが発表されたり、どんどん改良されたり、新しいタイプも登場しています。アラフォー女子に知っておいていただきたい、主なサプリメントを幾つかご紹介します。【更年期の症状緩和におすすめのサプリメント】●抗酸化作用:コエンザイムQ10、アスタキチンサン、ピクノジェノール●女性ホルモン様の成分:エクオール、大豆イソフラボン●精神症状を抑える:セントジョーンズワート●代謝を促進する:EPA、αリポ酸●アンチエイジング効果:DHEA、プレグネノロン身体の不調が気になる方は、これらのサプリメントを試してみるのもよいでしょう。1種類のサプリメントは少なくとも3週間は続けて摂るとよいそうです。いかがでしたか? 45〜55歳が平均と言われる"更年期"に向けて、いまからアラフォーが知っておくべき「ホルモンUP大作戦」。不安を感じる前にまずはきちんとした「知識」を得ることが大切です。自分の身体の状態を把握して、改善やサポートできる術を知ることから始めましょう。それこそが、美と健康を維持していくことにつながるのです。
2015年03月10日まだ身近でない?漢方薬「漢方薬」と聞くと、「身体に良さそう」などの漠然としたイメージがある一方で、実際購入して使用するには馴染みがなく、戸惑ってしまうこともあるのではないでしょうか。漢方薬は女性の味方!株式会社ナンブが展開する楽天市場の和漢方薬ショップ「40歳からの女性の和漢薬・加味逍遥(かみしょうよう)」では、同ショップで人気の漢方薬トップ3を発表しました。第3位は、「ホノミ フラーリンQ錠」。当帰芍薬散と当帰建中湯を合わせた薬となっており、月経痛や月経不順に悩みをもつ女性の中で、できれば西洋薬から離れたい、というニーズから人気の出た商品とのことです。第2位は、「ツムラ加味逍遥散(かみしょうようさん)」。店名にもなっている「加味逍遥散」とは、イライラなどの不定愁訴、便秘、肩こりなどに効く漢方で、柴胡(セリ科の根)、当帰(セリ科の根)、芍薬(シャクヤクの根)など、複数の素材が入っている漢方となっています。第1位は、「ホノミ チョウケイ錠」。こちらの商品も加味逍遥散エキスを主原料とし、冷え、月経痛、更年期障害などの女性特有の症状に効果のある漢方となっています。問い合わせの対応、啓蒙活動にも力を「40歳からの女性の和漢薬・加味逍遥」では、漢方に関する問い合わせにも対応しており、「漢方薬の選び方がわからない」という問い合わせなどに対して、薬剤師による丁寧な電話相談や小冊子の配布、SNSの活用を進めているとのことです。婦人病に悩んでいて、漢方に興味のある女性は、一度ネットショップを覗いてみては。(画像は「40歳からの女性の和漢薬・加味逍遥/楽天市場」より)【参考】・40歳からの女性の和漢薬・加味逍遥/楽天市場・株式会社ナンブ プレスリリース/PR TIMES
2015年02月01日漢方専門店の薬日本堂株式会社が運営する「ニホンドウ漢方ミュージアム」(東京都・品川)にて、2015年2月20日(金)・21日(土)の2日間、「温感美潤」をテーマに、冬の寒さと乾燥から身を守り、美と潤いを養う漢方の智慧が学べる漢方ビューティーイベントが開催される。2012年の初開催以来、6回目となる漢方ビューティ―イベントでは、毎回季節にちなんだテーマに基づき、「漢方って何?」の疑問に応えたり、おうちで気軽に漢方の智慧を実践できる技などのさまざまなプログラムを展開。無料のお試しレッスンやワンコインセミナーでの人気の講座へ参加できるだけでなく、特別展示・試飲コーナーでは漢方・生薬についての基本や薬膳についてもアドバイザーが分かりやすくレクチャーするなど、訪れるだけで、漢方ライフをスタートするきっかけが見つけられるイベントとなっている。今回のイベントでは、ワンデイセミナーの人気講座「気功」と「冬の養生マッサージ」のフリーレッスンを用意。 先着20名限定で無料で30分のミニレッスンが体験できる。またワンコイン体験ブース(事前予約不要/各500円)では、和漢食材を組み合わせて作るオリジナル入浴剤や、お茶作り体験、和漢グラノーラ作りなど、自分で作って持ち帰ることができるアイテムづくりにもチャレンジできる。そのほか予約が必要なワンデイセミナーでは、漢方スタイリストによる「美女力がUPする冬の薬膳酒づくり」や九星と五行と占盤で2015年の運勢を読み拓く「天源術で占い体験」などなど、興味をそそられるセミナー多数。特設サイトにて予約ができるので、ぜひチェックしてみてはいかが。(text:Miwa Ogata)
2015年01月23日(画像はプレスリリースより)肌トラブル、1位は「乾燥」乾燥シーズンに突入し、肌のトラブルが気になってきた人が多いのではないでしょうか。10月16日、漢方デスクは、肌のケアに関する調査を実施し、9割以上の女性が肌のトラブルを抱えていると発表しました。同調査で具体的なトラブルを尋ねたところ、1位「乾燥」(21%)、2位「しみ、そばかす」(18%)という結果に。多くの女性がトラブルの原因は、睡眠不足や不規則な食生活などの生活習慣であると回答しました。スキンケアを重視しつつも満足せず普段の肌のケアに関しては、スキンケアに気をつけているという人が過半数に達し、デイリーケアを重視している人が多いことがわかりました。しかし、その効果については懐疑的な人が多く、「満足していない」と回答した人は49%にものぼりました。漢方を利用する人も肌の悩みの解決方法として、漢方に興味がある人は約4割強おり、これからの肌ケアの選択肢として支持を受けていることが判明。また、実際に利用したことがある人や現在利用中の人も17%いることがわかりました。最後に綺麗な肌の芸能人は誰かという質問に対しては、綾瀬はるかさんが堂々の1位に。石原さとみさんや桃井かおりさんなど、化粧品の広告に登場している女性が上位を占めました。【参考】・漢方デスク ニュースリリース・漢方デスク プレスリリース(Value Press!)
2014年10月20日こんにちは。薬膳インストラクター/漢方アドバイザーの土田紗那(ちったん)です。突然ですが、みなさんはお肌のためにどんなことをしていますか?私は嬉しいことに「美肌の秘訣は?」といったご質問をよくいただくのですが、日傘を使ったり、日焼け止めを塗ったり、保湿をしっかりしたり…。(肌の老化の原因の8割は紫外線と言われているんです!)デイリーケアは当たり前のことしかしていないんです。心がけていることは老廃物をなるべく溜め込まないようにすること、そしてキレイと健康の基本である食事、インナーケアを大切にしています。大事なキーワード、「気」・「血」・「水」って?漢方では人間の生命活動に必要なものの根本は、気(気力・体力・活力など生命エネルギー)・血(血液)・水(血液以外の水分)と考えられており、この3つの流れをスムーズにすることが重要になってきます。そのため、ストレスや老廃物などを体に溜め込むことは様々な面で良くありません。老廃物は定期的にプロの手を上手に借りて排毒リンパマッサージでしっかり毒素を流してもらい、3つの気・血・水を意識すること、溜めずに流すことを行っています。また、体温を上げること、免疫力を上げること、腸内環境をととのえること、酸素、発酵食品、食物繊維などのキーワードを意識して生活をしています。キレイと健康の基本はやっぱり食事!人間は食べたもので出来ていると言っても過言でないのでインナーケアがとても重要です。心・身・食、心とカラダは常につながっているもの。美容と健康を追求した食生活こそが健康になること、ひいては日々のキレイにつながると実感しています。キレイは毎日の積み重ね!かと言ってあまりストイックにならず、楽しく続けられることが何よりも大事ですよね。食事だけでは限界も…そんな時は助っ人サプリ!旬のものは栄養価が高いので、意識してとり入れており、食卓では四季の彩りも楽しんでいます。しかし、食べ物だけでは限界がありますよね。そんな時はやっぱり心強い助っ人“サプリメント”を上手に活用しています。仕事柄、美容情報をいろいろと耳にしたり、自分でも情報収集を積極的に行っていますが、最近web上で話題となり気になっていたのが「グルコサミンが肌に良い」ということ!グルコサミンは“関節に良い”というイメージが強いのですが、肌にも良いってどうしてなんだろう?と気になっていたところ、キレイスタイル編集部より日本水産「さっと飲めるグルコサミン/かんで食べるグルコサミン」というサプリメント商品をご紹介いただき、早速毎日飲んでいます。グルコサミンが肌に良いヒミツとは?なぜグルコサミンが肌に良いのか、私なりに調べてみたところ…通常、ヒアルロン酸は分子が大きいため、化粧品で取り入れても経口摂取しても吸収されにくいという特徴があることを知りました。美肌の元となる成分なのに、取り入れるのがとても大変なのです。ですが、このサプリに含まれている「N‐アセチルグルコサミン」という成分は、なんとヒアルロン酸の400~3,000分の1の大きさで、摂取するとそのまま腸から体内に吸収されて、真皮下でヒアルロン酸を自らつくり出すらしいのです。化粧品やサプリでヒアルロン酸を取り入れるより、N‐アセチルグルコサミンを取り入れた方が効果的なヒアルロン酸の摂取につながるんですね。さらに、一般的なグルコサミンとN‐アセチルグルコサミンの違いってなんだろう?と調べたところ…一般的なグルコサミンは、体内で分解しづらく排出されてしまう為、食事からの摂取はあまり効果的ではないそう。ですが、この商品に含まれるN‐アセチルグルコサミンは元々、体内に存在しているものなんですって!だから効率的に体内に吸収されるんですね。生活シーンにあわせたタイプを選んで、楽々サプリライフ午前中は体内デトックスの時間なので、朝はパウダータイプの「さっと飲めるグルコサミン」をチョイスし、オリジナルのスムージーにいれて楽しんでいます。(素材の味を邪魔せず、ほのかな甘みがスムージーにぴったり!)昼は外での打合せや撮影が多いので、タブレットタイプの「かんで食べるグルコサミン」を持ち歩いて、お菓子感覚で食べたり…(ヨーグルト風味でおいしいんです!)こんなふうにパウダーとタブレットタイプを生活シーンにあわせて活用しています。味も苦いものをイメージしていましたが、ほのかな甘みがあって本当に飲みやすいです。美味しいのでストレスなく続けられることが嬉しい!飲み始めて、とにかく肌の調子が安定してきました。家族からも肌の変化に気付いてもらえたりと、グルコサミンの効果に驚きです。この商品は大手食品会社「日本水産」さんが国内で自社製造しているサプリなので、高品質で安全性も期待できます。メリットがたくさんで嬉しい「さっと飲めるグルコサミン/かんで食べるグルコサミン」。肌の潤いを保つには「食生活」「インナーケア」「コスメ」だけではなく、こういった効果的なサプリメントをあわせて摂取することも大切ですね。 ・ニッスイ公式オンラインショップ「海の元気倶楽部」はこちら
2014年07月16日(画像はプレスリリースより)「漢方ビュー」平子理沙にインタビュー漢方ビューは、ミッションステートメント株式会社による運営また制作されている漢方のポータルサイト。「漢方の基礎知識」をはじめ、動画で紹介されている「診察ムービー」、さらに多様な病気や症状を漢方医学と西洋医学、両方の視点から説明している「悩み別漢方」など、漢方の知識を楽しみながら理解できるコンテンツや、そのほか健康に役立つ情報などを、定期的に公表している。漢方ビューではこの度、モデル等で活躍する平子理沙へあらゆる世代に支持される美しさの秘密と健康方法をインタビューしている。平子理沙はインタビューで、健康や美容の為に継続しているのは、お風呂だと話している。また食事のとり方のコツは、体に良いか悪いかではなく、自分の体が求めている食べ物を、バランス良く食べているそうだ。そして綺麗な肌を保つ為には、気になる美容や健康についての本を購入して、情報を集めているとのこと。漢方については、自然なイメージがあり、漢方風呂を試したことがある、と話している。平子理沙について東京出身。「美人百花」や「MAQUIA」などの女性誌で活躍。平子理沙はデザイナーや、モデル、ミュージシャンなど幅広い才能を持ち、雑誌やCM、イベントなどで活躍している。【参考リンク】▼ミッションステートメント株式会社 プレスリリース (PR TIMES)
2014年04月09日(画像はニュースリリースより)女性に多い悩みに対応する5つの処方クラシエ薬品は、「漢方薬を分かりやすく・選びやすく」のコンセプトで展開している、「漢方セラピー」シリーズから新たに、ストレス、めまい、肌トラブル、貧血など、女性が多く抱える悩みに対応する5処方を追加し、4月15日に全国の薬局・薬店、ドラッグストアから発売する。セルフメディケーションの考えを持つ人の増加で、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分でコントロールするという傾向にある。その反面で、はっきりと病気と診断まではされず、心身の不調である、いわゆる不定愁訴を抱えながらそのまま対処していない女性も増えていることから、漢方薬が得意とする女性の悩みの症状改善へアプローチする。心と体の両面からアプローチする漢方薬ストレスなどの起因によるのどのつかえ感や神経不安症の症状へ、「半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)」、めまいや立ちくらみに「苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)」、おなかの調子を整える「桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)」。カサカサした肌や、肌のかゆみに対応し、肌に栄養を与える「当帰飲子(トウキインシ)」、月経やダイエットによる貧血や冷えに効果的な「人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)」の5タイプをそろえた。通常の薬だけでは十分に対応しにくい症状などを分かりやすく、選びやすく、飲みにくいイメージの漢方薬をスティックタイプで飲みやすくした5処方を新たに追加して展開する。【参考リンク】▼クラシエ薬品株式会社ニュースリリース
2014年03月15日以前に比べれば、かなり一般にも浸透した感のある「漢方」。なのですが、まだまだ理解されていない部分もあります。そのひとつが、よく「目に見えない生命の根源的なエネルギー」などと説明される気でしょう。一体、気とは何ぞや?そこで今回は、漢方に造詣の深いドラッグストア勤務のYさんと、皆さんの関心も高いだろう恋愛をテーマに、気というものを考えてみました。■エネルギーは「目に見えない」のが当たり前――結局、気が目に見えないからわかりづらいんですよね。「でも、それは当たり前ですよ。エネルギーなんですから。太陽光や水(力)を利用した発電でも、太陽や水は見えますけど、それらから生じたエネルギー自体は当然目に見えません。それと、心身にとってのエネルギーを『ごはんじゃないの?』という方もいますが……」(Yさん)――それは違いますよね。だって「ごはん」と「人間」の関係は、例えていうなら「燃料」と「自動車」ですから。単に燃料を入れたって……。「動きませんよ。動くには動くための、人間で言えば生命活動を行うためのプロセスを経て、燃料をエネルギーに変えなくては」人間も飲食物から、気というエネルギーを生み出さなきゃ、生きていけません。■フラれたら「気」が変になる――気は、心臓や胃が動くといった自律神経系から、手足を動かすなどの体性神経系、さらには思考や情緒といった感情面まで、まさに人間の行動すべてにかかわっていますね。「だからこそ、『生命の根源的エネルギー』なんです。中でも、気の変化にともなう感情・情緒の変化が分かりやすいでしょう。例えば、彼氏・彼女とうまくいってれば気分がよく、多少の問題にもやる気をなくさず、元気で強気に取り組めます」――でも、ちょっと相手の気持ちが離れると、途端に弱気になったり。あるいは相手に完全に気がない状態、いわゆる「フラれた」なんてことになったら……。「ものすごく気がめいったり、気が迷ったり。もう気が気でない、いわば今までの気のエネルギーの状態が、フラれた瞬間、一気に大変化するんだから、心身のバランスはめちゃくちゃです。体は動かず、頭はまわらない」つまり、失恋は気の存在をハッキリ意識できるイベントのひとつといえますね。■「気」が見える時代が来る!?――こういう話をしてもまだ、「でも目に見えないし、科学的じゃないし」という人はいます。「自分の感覚・直感で感じたものが、信じられないなんて……。そういう人って、フラれたことがないんですかね(笑)。ただ現在、気は、目に見える、科学的な存在になりつつありますけどね。ドイツで誕生した振動医学では、簡単にいうと、生体内の波動により、臓器や器官がそれぞれ特定の周波数を持つとされています。そして波動が弱まったり、滞ったりすると、身体各所の周波数にもズレが生じ、その度合いによって症状が出るという」――つまり、気の波動が正常になれば、心身の不調が改善される。まさに東洋医学的ですね。「今、ドイツでは、臨床の現場で振動医学を生かした治療が行われていて、また、波動を可視化する装置の開発も進められているようです」気が目で見られる。そんな時代が来るんですかね。■失恋に効果的な漢方とは?――先に話した「失恋」ですけど、これって東洋医学的に考えると「気虚(ききょ:"気(エネルギー)"が不足の状態)」か「気帯、気逆(きたい、きぎゃく:いずれも気が正しく巡ってない状態)」、あるいはその複合型という状態ともとらえられますかね?「そういう側面はあるでしょう。であれば、落ち込みがひどい人には気を補う人参メインの『補中益気湯』『人参養栄湯』とか」――イライラがひどいなら、肝の気の流れを正常にする『抑肝散』『柴胡加竜骨牡蛎湯』といったところですか。「もちろん、その人の証(しょう:体質、性格などから判断する心身の状態の分類法)や伴う症状なども含めた総合的な判断になりますけど、漢方はメンタル症状にも強いですし、失恋で崩れた心身のバランスを回復させる一助にはなりそうですね」つらく悲しい失恋も、漢方の力で気分が楽になるといいですね。(OFFICE-SANGA 岩井浩)
2012年11月29日漢方と聞くと、冷え性や女性の悩みというイメージがあるかもしれませんが、そのエッセンスは「体質を改善する」ということ。では、アレルギー体質の人が発症する花粉症にも漢方は有効なのか?また、食事などでも、漢方の知識で花粉症の症状を和らげることはできるのか?漢方専門店の、「ニホンドウ漢方ブティック」で、お話を伺いました。――まず、花粉症というのは、漢方の立場から見てどういう状態なのでしょう?漢方では、体にとって良くない外からのものを"邪気"と呼ぶのですが、花粉症は、その"邪気"が体内に侵入して悪さをしている状態と考えます。体力低下、ストレス、胃腸の働きの低下などは花粉症にかかるリスクを高め、便秘、体の冷え、虫歯や傷、肌のトラブルは、花粉症を悪化させる要因となります。漢方で考える花粉症のタイプには、症状が出始める前の時期は「肺虚タイプ」・「脾虚タイプ」、症状が出始めた時期には「寒タイプ」・「熱タイプ」があります。大きく分けると、この4タイプです。――それぞれのタイプを、詳しく教えてください!まず、症状が出始める前のほうは「肺虚」、「脾虚」と言いますが、この用語をご説明しますね。漢方では、体を"肝・心・脾・肺・腎『の』五臓"に分類し、「虚」という字は不足・機能低下を表します。つまり、「肺虚タイプ」は、肺の機能が低下している方とか、低下しやすい方、という意味です。『肺』は、鼻・呼吸器系・大腸に関連がある部位で、『肺』は体表部分の防御も担っているので、「肺虚」のタイプは花粉などを体内に取り込みやすくしてしまいます。そのため、鼻水やのどの痛みなど、鼻炎症状が出やすくなります。『脾』は、消化吸収機能を管理しており、体内の水分を滞りなく巡らせる働きがあります。「脾虚」のタイプは余分な水分がたまりやすくなり、水分の巡りが悪くなった結果、鼻炎症状が悪化します。また、『脾』の機能低下は、『肺』の機能低下を招くことにもなります。症状が出た後の「寒タイプ」・「熱タイプ」は、症状の出方が異なります。寒タイプは、くしゃみ、水のような薄い鼻水が多い方。このタイプの方は、体が冷えやすく、水分代謝が良くない体質です。体に余分な水分がたまりやすくなり、その結果、鼻炎症状が悪化します。熱タイプは、のどが痛がゆく、ひどいと耳の中までかゆい、目が赤く炎症を起こしたり、黄色く粘るような目やにが出る方。体に熱がこもりやすくなり、症状を悪化させやすくなります。――それぞれ、どんな対処をすればいいのでしょうか?漢方専門店では、漢方薬の処方のほか、食事、生活習慣などをアドバイスさせていただいています。薬は、今ご説明した大まかなタイプ分けだけでなく、その方の症状・体質によって最適なものがありますので、自己判断はせず、必ず漢方専門機関にてご相談ください。代表的な漢方薬としては、下記の通りです。肺虚タイプ…補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)脾虚タイプ…六君子湯(りっくんしとう)、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)寒タイプ…小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)熱タイプ…辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)ただし、こうした漢方薬で症状が軽くなる・治まることはあるのですが、症状が出なくなる方もいれば、一旦治まっても翌年症状が出る場合もあったりと、個人差があります。漢方は体質改善をするものですから、「完治」については何とも言えません。漢方薬のほか、食べるものにも気を配って、少しでも症状を軽くしていただきたいと思います。とると良いものとしては、肺虚タイプの方は山いも、人参、白きくらげ。脾虚タイプの方は、穀類、豆類、いも類、きのこ類。寒タイプの方は、ショウガ、ネギ、ニラなど体を温め代謝を助けてくれるもの。熱タイプの方は、消化のよいさっぱりした食事を心がけてください。いずれのタイプの方も、生ものや冷たいもの、味の濃いもの、甘いもの、脂っこいもの、つらいものは控えめにしましょう。そうした食事は胃腸に負担をかけ、『脾』の働きを弱めます。――花粉症って、ある年突然なりますよね。予防としてできることはありますか?漢方での花粉症予防として、「防御する力を高める」ことと、「『脾』の力を高める」ことが挙げられます。「防御する力を高める」ためには、マスクをするなど花粉を体内に入れない工夫とともに、山芋やきのこ類など、『気』を補うものをとりましょう。本来人に備わっている体のエネルギーである『気』には、体内に入ってくる悪いものから体を防御する力があります。「『脾』の力を高める」ためには、胃腸に負担をかけないことです。そして、消化吸収を助けて、『脾』の力を高める穀類や豆類、いも類をとりましょう。摂取した水分を滞りなく巡らせたり、食べ物をしっかりと消化することができます。――ありがとうございました!ニホンドウ漢方ブティック品川本店健康と美を応援する漢方相談専門店。「若い方に、もっと漢方を活用してほしい」という思いから、おしゃれで明るい雰囲気の店舗の造りとなっている。漢方薬やオリジナルブレンド茶、和漢食材やスキンケアアイテムなど幅広い商品がそろう。文/島田彩子)【ノベルゲーム】異性への不安を解消する、心理攻略ゲーム~男心編
2012年03月13日仕事で緊張する場面が続く、旅行に出掛けるといつも便秘をする……。そんな悩みを持つ人に、漢方での改善法をご紹介します。漢方医で西洋医学と漢方を融合した治療を行うセンプククリニック院長の千福貞博(せんぷく・さだひろ)先生に、「漢方薬の効能」などについて、お話をうかがいました。■漢方は、便秘プラス「ほかの何か」をも治す千福先生はまず、漢方薬の良い点についてこう話します。「漢方薬のメリットは二つあります。一つは、その症状だけを治すのではなく、『ほかの何か』についてもいっしょに改善してくれる、おまけが付いてくるということです。例えば便秘を解消したい場合、単に便を通すだけでなく、便秘と同時によく起こる『腰が痛い』とか『月経不順だ』というほかの症状も一つの薬で治してくれます」体の不調は、頭痛の場合でも、肩こりがする、目が疲れているなど、複数の症状が同時に起こることがほとんどです。千福先生は、「西洋医学の場合は、症状ごとに薬が処方されます。頭痛のための鎮痛剤、肩こりを緩和させるための薬、眼精疲労用の薬と、それぞれ適応が異なるからですが、漢方は複数の生薬を混ぜてあるため、一つの薬で効果があるのです」と言います。■一人ひとりの体質、原因を追及して処方する漢方では、複数の痛み、症状に一つの薬で対応ができるということですが、その理由は診断の方法と直結しています。「便秘を訴える人はたくさんいますが、その人たちの体質や生活環境は十人十色です。漢方では、便秘に限らずどんな症状に対しても、『なぜその人にその症状が起こっているのか』の原因を探ります。探り方として、まずその人の体質、体力、抵抗力、症状の現れ方(『証(しょう)』と呼びます)を診断します。証は、体力があるがっちりタイプの人(『実証(じっしょう)』)と、きゃしゃで体力がなさそうな人(『虚証(きょしょう)』)に大きく分かれます。また、不調の原因を『気(き)・血(けつ)・水(すい)』」の3つで追及していきます。およそ、気とは気力、血とは血液、水とは水分のことと考えられ、不調があればこのうちのどれかが、減少していたり滞っていたりしているといった具合に診ていきます。ときには3者全部に問題があることもあり、先に述べた『実証・虚証』と合わせて診断します」と千福先生。一人ひとりの体質に適合する治療法を見つけてじっくり治していくのが漢方の方法だ、と言います。■漢方薬は長期で飲んでも効果が落ちないさらに千福先生は、漢方薬のもう一つのメリットについてこう語ります。「便秘とともにおなかが痛む、あまり体力に自信がない、乾燥した便が出る、などという人に私がよく処方するのは、麻子仁丸(ましにんがん)という薬です。これは6種類の生薬で構成されていて、これだけで、それら複数の症状を改善することができます。下剤の場合、西洋薬は即効性があって劇的に効くことが多いのですが、飲み続けると効果が落ちてきます。慢性的な便秘といった症状に対して、残念ながらずっと同じ薬が効き続けることはありません。一方、漢方の場合は、5種類以上の生薬が入った薬を選べば、いつまでも効き続けます」さらに、体質別の便秘の漢方薬について、千福先生は次のように続けます。「体力がありそうな女性で、おへその左下あたりを押さえて痛む人には桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、右下が痛む人には大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんびとう)、左右両方の下腹が痛む人には通導散(つうどうさん)を処方します。(このような下腹部の圧痛を於血(おけつ)といいます)これらの薬はどれも、ホルモンのバランスを整える作用があるため、便秘の解消と同時に、月経不順、月経困難、月経前症候群(PMS)などの婦人科系の症状も改善していきます。また、この『於血(おけつ)』という血液の流れの悪い状態が同時に改善され、肩こり、腰痛、精神的不安などにも効果があります。便秘とともにこれらの症状を訴えられる患者さんはとても多いのですが、その場合は、西洋医学の下剤ではなくてこの漢方薬を処方しています」■便秘にはおへそを意識したウォーキングを千福先生は、便秘対策として自分でできるケアについて、次の方法をすすめます。「まず、食物繊維が豊富な食材の料理を食べることです。肉ばかり食べていては、便秘の改善はありません。また、日常的に軽い運動を取り入れることです。なんといっても、ウォーキングがおすすめです。歩くときにおへそをひっこめるようにして、下腹部に力を入れるようにしてください。腸の運動が促進されて、便秘の改善にはとてもいい。あと、知人の医師が推奨している方法ですが、『その場足踏み』を1回につき5分ほど実践してみてください。太ももを高く持ち上げて、行進スタイルのように腕を大きく振って、その場で足踏みをするだけです。足を上げるたびにおなかが刺激を受けているのを感じるでしょう。腸にも運動をさせるわけです」■漢方薬はいつ飲んでもいい最後に、漢方薬の飲み方と副作用についておたずねしました。――「漢方薬は食間に飲む」と言いますが、そうなのでしょうか?千福先生「漢方薬は生薬、つまり天然の物を使っているので、アレルギーや特別な体質でない限り、胃腸が荒れることはありません。よって、空腹時に飲むと効果は上がりますが、生薬だからこそ、いつ飲んでもいいのです。食間だと飲み忘れたり、職場で飲みにくかったりすることもあるでしょうから、食後10分ほどしてから飲むなど、忘れないタイミングを見つけて飲むとよいでしょう」――「漢方薬は副作用がない」と聞きますが、本当ですか?千福先生「西洋医学の薬に比べるとそう言えますが、副作用がないわけではありません。自然の素材といえども、体質によって合わない食べ物があるように、自分にとって合わないと思えばすぐに医師に相談してください。特に、風邪の漢方薬に入っている生薬『麻黄(まおう)』は注意して服用してください。不眠、動悸、全身の脱力感、精神興奮などが現れることがあります」漢方薬には、「長期で飲み続けられる」、「複数の症状を一つの薬で改善することができる」というメリットがあることを具体的に知ることができました。これをヒントに自分に合う漢方薬を見つけ、体質改善に挑みたいと思います。監修:千福貞博氏。外科医。医学博士。大阪市北区医師会理事。センプククリニック(大阪市北区Tel:06-6366-8778)院長ほか。西洋医学と漢方を融合させた診療を行っている。(阪河朝美/ユンブル)【関連リンク】【コラム】ドキドキ、汗、便秘、頭痛……ストレスと疾患の境目は?【コラム】心の安定のために、自律神経に働きかける骨盤エクササイズ【コラム】心療内科医に聞く。怒りをコントロールする方法
2011年07月28日