お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーが『THE MANZAI 2020 マスターズ』(フジテレビ系)に出演。桜を見る会や原発問題を批判した漫才に、波紋が広がっている。「お客さんが若いので、今日は『桜を見る会』の話をしましょう」と、切り出した村本大輔(40)。安倍政権が公文書をシュレッダーにかけたことを持ち出し、「安倍政権支持者が俺のことを嫌いで、普段からSNSで攻撃を仕掛けてくるのはそいつらなんですよ」と息巻いた。さらに「GoToトラベル」にかけて、「中曽根首相の葬式に税金1億円使われたから、あの世はGoToの対象だと思いますよ」と痛烈に皮肉った。過去にツイートを削除したことから、「逃げた」とフォロワーから非難されたという村本。「安倍政権が公文書をシュレッダーにかけたことは許して、お笑い芸人がTwitterを削除したことは許さない」と繰り返し、「わかったことは1つ。俺のTwitterは公文書より上だ!」と叫んだ。後半は東日本大震災の話に切り替え、救援物資や原発問題、朝鮮学校に至るまで早口でまくし立てた。最後に、「お笑い芸人は悲しい話を笑いにすることができる、痛みに触れて笑うことができるわけですよ」と“使命感”を力説。そして、「フジテレビ、絶対にこのネタ、改ざんすんなよ」と締めくくった。スタンドマイクを1人握りしめ、5分間の独壇場を展開した村本。相方・中川パラダイス(39)は、ほとんど「はい」や「うん」など相槌のみだった。最高顧問として出演したビートたけし(73)は、「ああいうの北千住の駅前によくいたな」とコメント。苦笑気味に見ていたMCの矢部浩之(49)は、「ロックやな」と反応。Twitterではトレンド入りするほど、議論が巻き起こっている。《年に1回テレビで正論をバシッと言ってくれる日。すかーっとするわー》《村本、よくやった。臭いものに蓋し続けて平和と微笑むこの国は腐ってるからな。しっかり笑いも起こってたしよく頑張ったと思う》賛辞が広がるいっぽう、否定的な意見も上がっている。《漫才でもない自分の偏った考えを喋るだけなのはもうTwitterとかYouTubeとかでやれよ……》《ウーマンラッシュアワー、村本の相方が可哀相になってきた。 なにこの漫才?》放送後、村本は《ずっと言いたいこと言い続けるよ。誰が不快になろうともね。今後ともやるからよろしくな》などとツイート。昨年も同番組で社会問題を展開し、注目を集めたウーマンラッシュアワー。『モーニングショー』(テレビ朝日系)の取材にその真意を問われ、「無関心の人の耳のシャッターを開けたい」とコメント。村本は、大飯発電所のある福井県・おおい町が出身地。父親の同級生に拉致被害者がいたことなどから、社会問題とされていることを話すのは「普通のこと」だったとも明かした。しばしばツイートが炎上する村本だが、「間違っていてもいいから発信し続けること」「どっちの意見だとしても喋らないといけない」と発言。そのうえで、「炎上したら広がる。広がったら考える人がいる」と述べていた。年に一度、地上波で披露する漫才。そこには村本の強い意志が込められているようだ。
2020年12月07日漫才コンビのおぼん・こぼんが4月19日放送の『笑点』(日本テレビ系)の演芸コーナーに出演。テレビ等で話題となっている不仲ネタを取り入れながらの漫才を披露し、ネット上で反響を呼んでいる。おぼん・こぼんは、今年で芸歴55年を迎える漫才協会所属のベテランコンビ。だが近年は“コンビ仲の悪さ”がフューチャーされ、『水曜日のダウンタウン』(TBSテレビ系)にも度々出演。「解散ドッキリ」は本当の解散になりかけ、「仲直り企画」は全くの失敗に。そうした様子が、若者世代の間でも話題となっている。この日の『笑点』で披露した漫才でも、おぼんが「おぼん・こぼんの漫才の特徴は、まず(コンビ)2人の目線が合いません」と早速不仲ネタをフリに。またそれを受けたこぼんも「(おぼんを)見たくもございません」「そっぽ向いとこか」などと応戦。世間に認知された不仲ぶりで、きっちり掴みの笑いを取っていた。しかしネタが進んでいくと途中でボケ・ツッコミを入れ替えながら、あうんの呼吸で漫才を展開。定番の歌ネタなどを披露しながら、互いに笑顔で漫才を進めていく。大ベテランに、一切のぎこちなさは感じられなかった。ネット上でも幅広い世代から、おぼん・こぼんの不仲漫才の完成度の高さを称賛する声が続出していた。《おぼんこぼん、ちょっとだけ仲良くなっているんじゃないか説w》《子ども達がおぼん・こぼんが仲良くしてる!!と反応してる。水曜日のダウンタウンで若い世代におぼん・こぼんの名前広まったね》《タップに歌に漫才にモノマネ、仲が良かろうが悪かろうが今日も息ピッタリ。動きが完全にシンクロ、さすが大御所です!》
2020年04月20日お笑いコンビのEXITが4月6日に、YouTubeチャンネルを更新。『コロナに負けるな!!?EXITのコロナ注意喚起漫才ぶっかま!!?』と題した漫才を公開した。“ネオ渋谷系漫才”と称されるEXITのチャラさを生かした、新型コロナウイルスへの注意喚起が話題だ。EXITは「パンデミック」や「オーバーシュート」といった片仮名の“コロナ用語”を、ユーモアあふれる掛け合いで説明。加えて「これを見ているあなたは大丈夫かもしれないけど、あなたの大切な人は大丈夫じゃないかもしれないんだ!」と強く呼びかけた。7日16時の時点で22万回を超える再生回数を記録し、視聴者から《わかりやすい》《説得力ある》という声が広がっている。シンガーソングライターの大黒摩季(50)も、《若い子ちゃん達これ見てお仲間に拡散してねわかりやすい現状解説だから》と絵文字を添えてリツートした。さらに政府が布マスクを1世帯あたり2枚配布する方策にも触れ、兼近大樹(28)は「マスク2枚の政治を批判できるほど、若者って真剣に政治と向き合って参加してたかな?」と投げかけた。だが「こんな時だけ喚いてんじゃねえよ」とピシャリ。「今は助け合って生きていくべきで敵はウイルスなの」とし、「間違えてしまった誰かを攻撃している暇あるんだったら、今できること、誰かに伝えられることを考えて動こうぜ」と訴えている。この呼びかけを讃える声も上がっている。《マスク二枚批判で攻めたなと思いきや、それは若者ってそもそも選挙行ってない・政治に参加しようという流れへのフリだった。完璧じゃん》《政治批判ばっかして得意げになってる著名人とは格が違う ちゃんと注意喚起になってる発信をしてるのすごい》《批判ばかりしないでみんなで協力しあって乗り越えていければいいね》また “コロナ漫才”が生まれた発端は、タレントの志村けんさん(享年70)の死でもあったという。りんたろー。(34)は7日に更新したブログで、強い危機感を抱いたきっかけを《日本の喜劇王の訃報だった》と綴った。それからはウイルスの知識や情報を集め、予防対策に努めたという。さらに多くの人に危機感を伝えるため、《僕達を引き寄せEXITを生み出した「ザイマン」しかないだろう》と3日間で漫才を作ったとも明かした。EXITの真摯な思いが詰まった漫才で、危機感が高まる人が増えることを願いたい。
2020年04月07日せいやさんが跳びはねてハイテンションでボケて、粗品さんがキラーワードで突っ込む。若さとセンスと笑いへのパッションがまぶしい漫才コンビ。平成生まれ初の『M-1グランプリ』チャンピオン。お笑い界期待値No.1の霜降り明星が『M-1』優勝後の変化や、今後の目標について語ってくれました。――’18年『M-1グランプリ』初の決勝進出にして、優勝となったんですね。せいや:嬉しかったです。去年1年は『M-1』のことだけ考えてふたりで死ぬほど努力したんで。寝る間を削って毎日ネタ考えて、作戦会議もいっぱいしたよなぁ。粗品:自分らの個性とか、『M-1』の性質とか、あらゆること考えて、どの段階でどのネタをするかもかなり話し合いました。――凄い。おふたりともとてもクレバーで、しかも努力家ですね。粗品:でないと、激戦の『M-1』は取れないと思います。――優勝して人生変わりました?粗品:変わりましたね。誇りを持って仕事できるようになりました。家族も喜んでくれたし。――そういえば、粗品さんは1000万円の賞金で親孝行するって宣言されてましたが。粗品:僕、高校時代に父ちゃんが亡くなってるんですけど。お墓買えてなくて、ずっと母ちゃんの部屋にお骨があったんですよ。だから、賞金でお墓を買いました。けど、お墓ってめっちゃ高くて、賞金だけでは足らんかったです(笑)。――優勝してモテるようになったとかは、ないですか?せいや:モテかぁ……。粗品:モテるようになったかどうかはわかりませんけど、女性ファンは増えましたね。ただ、20代のコンビにしては、女性ファンの比率は高くなくて、シブいですけど。せいや:うちはわーきゃー言わず、ネタをしっかり聞いてくれるファンが多いんで、ありがたいですね。――せっかくなので、読者に「相方のここがモテ要素だ」というアピールをしてもらえますか?せいや:粗品はスタイルがいいんで。もっとファッションとか気をつかったらモテると思うんですけどね。はっきり言って“イモい”。しかもオタク気質やから、アニメのTシャツを着たりする、“イモオタ”なんですよ(笑)。粗品:“イモオタ”って言うな!これは理由があんねん。『M-1』優勝してから急にオシャレになったりしたら、気持ち悪いやろ?だから、あえて昔から持ってる服ばっかり着てるんですよ。――対して、粗品さんから見たせいやさんのモテ要素は?粗品:せいやは母性本能をくすぐるところがあるじゃないですか。見た目、ほぼ2歳児ですから(笑)。せいや:2歳児よりは大きいわ。――では、相方より自分のほうがモテるぞと自信のあるところは?せいや:僕は粗品より女性に対して優しいという自信があります。粗品:えー、そうかぁ?せいや:僕は妹が2人いる長男なんで、女の子に優しくするのが当然 と思ってるんです。だから女の子に顔蹴られても、怒らない。粗品:それは怒れよ。っていうか、好きなプレイってだけやろ(笑)。せいや:僕は女性には思いっきり甘えてほしいタイプなんですよ。粗品:それをいうたら、真っ向からかぶるけど。僕は、父ちゃん亡くなってからひとりで、母ちゃんを支えてきたんで。女性ファーストでいったら、僕のほうが意識高いと思う。――どちらも女性に優しいということで。では、最後にこれからの目標を聞かせてください。粗品:テレビやいろんな場で活躍していきたいというのもあるんですけど、劇場でお客さんの前で漫才をすることは、ずっと大切にしていきたいと思っています。どんな時も、漫才は僕らの味方やから。せいや:僕も同じ気持ちです。僕らは出会ったきっかけも漫才、人生を変えてくれたのも漫才。根っこに漫才があって、その上でいろいろな活動があるわけですからね。――本当に漫才が好きなんですね。ひょっとして『M-1』にもう1回出たいと思ってますか?せいや:出られるなら出たいです。あの緊張感の中で漫才するのは好きなんで。でも、難しいのがわかってるから、出ませんけど。その分の熱量を「しもふりチューブ」で燃やしていきたいんです。まだ慣れないメディアですし、また下積みからやっていく覚悟です。粗品:そしてゆくゆくは、劇場でトリを務められて、大きな笑いもとれる“最高峰の漫才師”になりたいというのが、僕らの目標です。しもふりみょうじょう2013年結成。『霜降りバラエティ』(テレビ朝日系)が毎週木曜25:59~放送中。ボケ担当のせいやは1992年東大阪市生まれ。高校時代いじめられた時にお笑いでハネ返した経験があるタフなハートの持ち主。ツッコミ担当の粗品は’93年大阪市生まれ。ピン芸ネタを競う『R-1ぐらんぷり』2019年で優勝した、卓越したセンスとテクを持つ実力派。「しもふりチューブ」という公式YouTubeチャンネルを開設し、毎日18時にアップ中。目標としている「漫才100本」を披露していくほか、オリジナルゲームや、さまざまな企画にも挑戦している。最新情報は、Twitter(@shimofuri_tube)で発信。企画や質問、コメントはメール(shimofuri@omo.jp.net)にて随時受付中。※『anan』2019年9月4日号より。写真・小林真梨子インタビュー、文・伊藤愛子(by anan編集部)
2019年09月01日●今年で10回目を迎える「ナイツ独演会」お笑いコンビ・ナイツ(塙宣之、土屋伸之)が10月からスタートさせる「ナイツ独演会」は今回で10回目の節目を迎える。独演会に加え、現在も多くの舞台に立ち続けるナイツの2人は、漫才においてどんなことを意識しているのだろうか。また、最近話題になった、時事ネタ漫才の反響については「なんであんなに反響があったのか、いまいち分からない」と率直な感想も明かした。○■漫才は「新鮮な感じでやりたい」――2010年から始まった「ナイツ独演会」は今年で10回目を迎えます。これまでを振り返ってみていかがですか。塙:毎年やっていますが、去年の方が良かったなと思わないようにやっている感じですね。土屋:初日の新鮮な手ごたえが、公演を重ねるにつれて変わったりするんですけど、その新鮮さをキープしながらどう全国を周っていくかが段々分かってきましたね。その辺も経験、積み重ねだなと思います。――塙さんが先日発売された本(『言い訳』)には、「新鮮味がなくなるため、ネタ合わせをしない」という旨が書かれていました。独演会用のネタでも、そこまで練習することはないんですか。塙:練習をしなきゃいけないものはするんですけど、やっぱり新鮮な感じでやりたいですね。言ってしまえば、15公演のうち7公演ぐらいから飽きてくるので、全部違うネタを途中からやりたいぐらいの気持ちではあるんですよ(笑)。新鮮じゃなくなってくるのが1番嫌なので、そこは工夫して、その日だけしかできないことをやるのもいいのかなと思います。土屋:時事ネタやお芝居っぽいものなど、毎年色んなタイプのネタがあります。ものによってはすごい練習しなければいけないものもあるし、そういう意味ではバリエーションがあるから楽しみです。でも見ている人は、全部新鮮で面白く笑えるのが一番いいので、そうなるようにやりたいですね。○■ナイツの信頼関係「コンビを19年やってますから」――ネタ合わせをしなくても、土屋さんがしっかりとツッコミを入れられるのはすごいですよね。土屋:まったく新しいものだと、ちゃんと漫才っぽくはツッコめないと思いますが、ずっとやってきた傾向があるので、その中で遊んでいる分には全然できますね。コンビを19年やってますから。――ところで近年、塙さんは『M-1』の審査員を務めたり、漫才に関する本を出されたりと、審査や論評をする機会も増えました。そういったことがプレッシャーになることはありますか。塙:全然ないですね。別にいつ死ぬか分からないし、気にしてないです。そんなの気にしていたら、オファーを受けないですよ(笑)。――土屋さんはそういった塙さんの活動について、どう感じていますか。土屋:すごい活き活きしていますよね。やっぱり漫才のことを語るときは心から楽しんでいるなと思います。――お2人で「あのコンビが良かったね」といった漫才の話はするんですか。土屋:しないです。でも、「こういうことを考えているんだろうな」とは、大体分かりますね。――そこも長年の経験で、言わずとも分かるんですね。塙さんはお忙しい中ですが、多くの新作ネタを作っていますよね。塙:そちらが本業で、別に働いているのと一緒なので、たいしたことないですよ。忙しいとか大変とかはあまり思ったことはないですね。むしろドラマを26本もよく見ているなと自分でも思いますよ。仕事でもなんでもないのに見ているだけですから。●話題になった「水ダウ」&時事ネタ漫才――塙さんはドラマ『警視庁・捜査一課長』にもご出演されましたが、「演技が棒読み」とネット上で書かれたことをラジオで明かしていました。塙:役者でも26本も見ている人はいないと思うので、もう演技力で抜いた人もいるんじゃないでしょうか。ただ最近、ドラマばっかり見ていて、バラエティをまったく見なくなっちゃって。マジでヤバいと思ったのは、普通にドラマを見ていて、裏の『水曜日のダウンタウン』を見てなかったのはヤバいな、終わってるなと思いましたけどね(笑)。土屋:芸人としてね(笑)。塙:それはさすがに、すぐチャンネル変えましたけど(笑)。――『水曜日のダウンタウン』といえば、「おぼん・こぼん解散ドッキリ」がかなり話題になりましたよね。塙:独演会でもネタで入れられたらいいなと思っていますけどね。おかげでいろいろなネタができるので、助かっています。枝葉がいっぱいある方が漫才がしやすいですから。――話題になったといえば最近、事務所ライブや大阪ドームの試合前に披露した時事ネタ漫才もかなり反響がありました。反響の大きさについては、どう感じましたか。塙:なんであれがあんなに反響があったのか、いまいち分からないですね。寄席芸人なんてみんなあんなのやってますから。だからよっぽどみんな漫才をやっていないんだなと思いますけどね。漫才師が100人いたら80人くらいはやってもいいようなネタです。あれを「すごいね」とか「やるんだ」と言われることがあんまり理解できないですね。当たり前の感じでやっていましたから。土屋:ネタを選んだり作ったりするのは塙さんで、僕はただ漫才のツッコミのテクニックとかで見られたいと思っているので、ドームという広いところでやった漫才がそのままテレビに流されるのが恥ずかしかったですね。そういうことしか感じなかったです。塙:僕らからすると、ひねくれているとかじゃなくて、本当にテレビとかで流してほしくないんですよね。舞台に来た方に向けてやりたいというのが一番なので。○■「見たことない、なにこれ!」と思われたい――直後のラジオでも、塙さんは「寄席とかライブに来たお客さんが『また寄席に来たい』『ここでしか見れない』と思われるように、一生懸命作っている」との旨を話していました。塙:テレビで流されてネットでも拡散されて、どんどん消費されていくとやっぱり「このネタは見たことある」ってなっちゃうので、嫌だなと。「見たことない、なにこれ!」と思われたいというモチベーションだけでやってます。土屋:ちょっと反応が悪い瞬間に「これ、見たことあるのかな」とか、舞台上で頭によぎるだけでも嫌ですね。――冒頭でも挙がった、「新鮮な感じでやりたい」ということですよね。塙:独演会は、お金を払って見に来ている人が一番笑ってくれるのがベストです。お笑いってそういうもんじゃないかなって思うんですけどね。そこに来た人たちだけの共有というか。●塙が分析する「時事ネタ漫才が少ない理由」――ナイツさんは時事ネタ漫才をやることも多いですが、時事ネタ漫才をやる芸人さんが全体的に少ないことは、どんな理由があると考えますか。塙:爆笑問題さんがいるから、というのもあるんじゃないですか。長井秀和さんやいつもここからさん、波田陽区さんだって、時事ネタだったわけじゃないですか。ただ、漫才で時事ネタをやろうとすると、どうしても爆笑問題さんぽくなるし、みんな爆笑問題さんよりは面白くはできないですから。僕らも「言い間違え」というものがあるから、時事ネタができるということだと思うんですよ。だから言い間違えとか、切り口を変えることが大事かなと思います。○■土屋が語る1人遊び「消しゴムサッカー」――話は変わりますが、土屋さんは10歳から約30年間、ご自身が考えた1人遊び「消しゴムサッカー」をやっていたそうですね。8月13日には、「消しゴムサッカー」の大会も開催されました。土屋:夢がかなって本当に感無量です。僕の中では大満足です。ただの自己満足ですが(笑)。――今大会で優勝したのも10歳の男の子でした。土屋:家族も応援に来ていて、その10歳の男の子がシュート決めたら、お母さんが泣き出したりとか、妹が祈るように見ていたりとか。そういうのが目の前で行われていたのも、うれしかったです。――今後、大会は続けていくんですか。土屋:僕のなかでは1つの絶頂を迎えはしたので、後は流れに任せます(笑)。みんながやりたいってなったら、自然と第2回は開催されると思うんですけどね。あそこまでくだらないものを、どこまでみんなが真剣にやってくれるかが面白いですね。――今回の独演会でも、「消しゴムサッカー」についての話題を取り入れたりするんですか。塙:大会の模様をちょっと映像で流そうかなとは考えていますね。土屋:楽しんでくれたらいいですけどね。何人が消しゴムサッカーの映像を見たかったと言ってくれるか分かりませんし、「もう消しゴムサッカーはいいよ」という人も必ずいると思いますけど、悪いことではないので(笑)。塙:そういう人たちとも戦いですね。土屋:覚悟のうえで誰にも言えなかったものをカミングアウトしたので、今は楽しんでいます。――最後に独演会を訪れるファンの方々に向けてメッセージをお願いします。塙:本当に凝縮した内容となっています。なかなかぶっ飛んだネタも考えていますし、テレビでは見れないこともやるので、楽しみにしていただきたいです。地方はゲストを呼ばない構成になっているので、それがなんなのかも予想しながら、楽しんで来ていただきたいです。土屋:僕が関わっているところは消しゴムサッカーくらいですが(笑)、初の試みもありますし、今まで以上に漫才の内容はしっかりやらないとなと思っています。10周年、気合を入れて臨みますので、よろしくお願いします。■ナイツボケ・塙宣之、ツッコミ・土屋伸之によるコンビ。2001年にコンビ結成。2008年~10年「M-1グランプリ」決勝進出、「THE MANZAI 2011」準優勝など、受賞多数。コンビとしてTBSラジオ「土曜ワイドラジオ TOKYOナイツのちゃきちゃき大放送」などに出演中。■「ナイツ独演会 エルやエスの必需品」10月12日の福岡公演を皮切りに、13都市で開催。現在購入可能な公演は、金沢(10月19日)、新潟(10月26日)、札幌(11月10日)の3公演。また、11月19日に東京・草月ホールで「凱旋公演」を開催。チケットぴあで8月26日(~11時)までプレオーダー受付中。8月31日(10:00~)から一般発売開始。
2019年08月23日「がむしゃらに、自分のやりたいことに向かって熱くぶつかっていく若者たちの姿が描かれています。ドラマを見て、漫才師になりたいという人が出てきてくれたら、こんなうれしいことはないです!」そう語るのは、ドラマ『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系・土曜23時15分~)で、漫才に初挑戦中の渡辺大知(29)。彼が演じる辻本潤は、高校生ながら元プロのお笑い芸人だ。転校先で出会った主人公・上妻圭右(間宮祥太朗)の笑いにかける情熱に心を揺さぶられ、圭右を誘って漫才コンビの相方となる。「撮影中は、漫才ができているのかどうかわからない不安はありました。でも、漫才って楽しい!と思いましたし、間宮くんと徐々に息が合っていくのを感じました。ドラマの制作発表で漫才を披露したときも、ネタ合わせを1回したくらいでしたけど、お互い安心感があるなかでやれたのはよかった。“間宮くん、こういうノリは面白がるだろうなあ”とわかるようになったのは自分でも驚きました(笑)」演出は、芸人であり、クリエーターとしても活躍する劇団ひとり(42)。「ひとりさんは、僕を“辻本さん”と役名で呼んで、本当にドラマの登場人物と話すように接してくれました。演者もされているので、僕らの気持ちの部分を大事にして『この場面、どういう気持ちになりますか?』と聞いてくださる」俳優デビューから10年。音楽活動と並行し、その独特の存在感で、近年は主演作も急増している。「音楽と演技を両方やっていることが自分には向いている。そう思うようになってから、1本、1本の作品に勝負を懸けて臨むようになりました。作品がよくなるんだったら、演出の方とかに嫌われてもいい覚悟でぶつかっていこうって思ってやっています」
2019年08月19日結成25年を迎えたお笑いコンビ・タカアンドトシが、13年ぶりとなる全国ツアー「タカアンドトシ日本全国漫才行脚~この漫才が目に入らぬか!?~」を7月26日より開催する。13年ぶりに開催しようと思ったのはなぜか!? 2人に話を聞くと、漫才への強い思いを明かしてくれた。○■漫才だけで魅せるチャレンジ13年ぶりの全国ツアーについて、タカは「結成25年ということもあり何かやろうと。あと、新しい漫才をやっていきたいと思い始めて。営業で地方に行くこともあるんですが、いつも8組くらいでやるので、1組だけで漫才だけで魅せたいと思って」と説明。トシは「地方の方々に漫才を見に来ていただくようなライブはあんまりやっていなかった。25年目ですし、ということでやることに決めました」と語った。このツアーでは、新ネタ漫才をはじめ、訪れたご当地の漫才など、さまざまな漫才を披露する。ネタはまだこれから仕上げていくそうだが、タカは「漫才だけだと飽きてしまうので、いろんな形の漫才を入れていかないといけない。飽きさせないでできるかチャレンジ。違う感じの漫才が作れれば」と意気込み、「令和になって初のツアーなので、みんなが知っているような時事ネタから入って、というイメージ」と明かすと、トシも「平成を振り返ろうという漫才もやろうかなと思っています」と加えた。○■「欧米か!」の呪縛から放たれ自由にタカアンドトシといえば、「欧米か!」で知られる「○○か!」漫才で大ブレイク。今回のツアーで「欧米か!」に続く第2のキラーワードを狙っているのか尋ねると「そういう話はない」と即答。タカは「『欧米か!』も、面白い漫才を突き詰めていったら偶然できたネタの中のフレーズ。面白い漫才を作ろうと思って偶然出てきたらうれしいですけど、狙って作れるものでもないので」と語った。トシも「よく『欧米か! の次は?』って言われてどうしたらいいか悩むこともあったんですが、結局、狙って作れないなって。だったらそれに縛られてうまいこと漫才できないよりは、そのとき面白いと思った漫才をやろうと。だからそこはまったくこだわっていない」ときっぱり。「結婚して子供もできて、13年前とは状況が全然違う今の僕らができる、今の僕らが面白いと思う漫才をやっていけたら」と続け、呪縛から放たれて自由な漫才ができるようになったかという問いに「そうですね。いまだに『欧米か!』って言っていただけるのはありがたいんですけど」と答えた。○■楽しむ余裕ができ“究極の形”に進化中!?芸人として日々努力していることはあるのか尋ねると、トシは「何もないですけど、好きなのでバラエティは見ます」とのこと。それに対し、タカは「それがすごい。俺はまったく見ないですからね。バラエティを見ると、自分だったらこうボケるとか考えちゃうんですよ。だからあえてオフの時間を設けるようにしています」と真逆のようで、テレビでは風景や動物を見て癒やされているという。また、タカは「前は考えすぎていた。すべての仕事の前に『こうボケなきゃ』とかいろいろ考えていたんですけど、今はあまり考えなくなりました。自由気ままに」と25年間での変化を告白。トシについても「最近変わった。前は自分がツッコまないといけない、回さないといけないって、それに縛られて自由度がなかったんですけど、最近ボケたりもしますし楽しみ出した」と変化を感じているようで、トシ本人も「肩の力を抜くことは覚えました」と話した。そしてタカが「芸人になり始めている感じがしている」と上から目線で評価すると、トシは「25年目にして!?」と笑った。さらにタカは「中学時代、コイツは俺を笑わせるために、俺はコイツを笑わせるために、2人だけのお泊まり会とかしていた。それが仕事になって2人で人を笑わせなきゃいけないってなっていったけど、2人だけで楽しむのが本来の姿。コイツを笑わせようと思ってやったら、それを見ている人も笑ってくれるっていう」と熱く語り、「あの頃に戻り始めているというか、究極の形になっていくんじゃないか」と手応え。今回のツアーでもその“究極の形”を見せられるかもしれないと言い、「腹抱えてツッコめないくらいコイツを笑わせてやるぞと思ってアドリブ入れたりするかもしれない」と話した。トシは「誰なんだよ、お前は! 究極の形って…」と突っ込み、「僕はなんとでもなるんですよ。コイツが変わるか変わらないか。なんで僕が最近ボケられるようになったかっていうと、コイツが『俺だけを見て突っ込め! 1個も逃すなよ!』っていう考えだったけど、最近ふわってなってきているので僕も余裕が出てきた。だからコイツの出方次第ですね」と冷静に分析。2人とも力を抜けるようになり、楽しむ余裕ができたようだ。○■解散危機は一度もない同級生コンビのタカアンドトシは仲の良さも有名だが、解散危機はなかったのか尋ねると「本当にない」「多少のケンカはあっても、そこからコンビ解散に飛躍することはない」ときっぱり。お互いに心がけていることも特にはないそうだが、タカは「以前番組で交換日記みたいのをやって、『楽屋の洗面所で歯を磨いてペッてやるときに水しぶきがかかるから腰を曲げてやってくれ』って言われて、腰を曲げてやるようになりました」と細かいエピソードを披露。トシが「しょうもねーな!」と突っ込むと、「相手が嫌がることはしないっていうことですよ」と返した。○■「漫才が面白い」と言われるコンビで最後に、安定した地位を確立している2人の今後の目標は何か質問。タカは「ずっと出続けていられるようになりたいですけど、テレビが昔ほどメディアとしてダントツに強い時代ではなく、SNSもあったり、ネットの番組も増えていたり、どうなるかわからない。でも、テレビに出られなくなっても漫才をちゃんと極めておけば飯は食っていけるんじゃないかというところもあり、このツアーをやろうとなった」と漫才を磨いていくことを第一に。トシも「漫才で出てきた意識もありますから」と同じ気持ちで、「テレビは減ったり出ていたりというのがあると思いますが、安定して面白い漫才が常にできるような2人でいたい。そこがなくなると不安です。あいつら漫才面白くないよなって言われるのは一番しんどい。『タカトシの漫才面白いよね』って言ってもらえるコンビでありたい」と漫才への強い思いを明かした。■プロフィールタカアンドトシタカ(1976年4月3日生まれ、北海道出身)とトシ(1976年7月17日生まれ、北海道出身)のコンビ。中学の同級生で、1994年5月に結成。1997年に「全国吉本若手漫才」で優勝。『爆笑オンエアバトル』(NHK)のチャンピオン大会では、第7回(2005)と第8回(2006)の2年連続優勝。タカのボケにトシが「○○か!」とツッコミを入れる漫才でブレイクした。2016年には北海道観光大使に就任。東京進出後も地元・北海道での活動にも力を入れ、北海道ローカルの冠番組も持つ。
2019年06月19日青春マンガの巨匠・森田まさのりの最新作“漫才漫画”「べしゃり暮らし」の連続ドラマ化が決定。主演の間宮祥太朗が渡辺大知と漫才コンビ役、劇団ひとりが連続ドラマの初演出に挑戦する。併せて、キャストによるコメント映像が到着した。■あらすじ主人公・上妻圭右は、学校一笑いに貪欲な“学園の爆笑王”。ある日、高校生ながら元プロの芸人だった辻本潤が大阪から圭右と同じクラスに転校してくる。初めはぶつかり合う2人だったが、やがて漫才コンビを組むことになって…!?■「ろくでなしBLUES」「ROOKIES」を生み出した人気漫画家・森田まさのり、渾身の最新作“漫才漫画”が初映像化原作者は、「ろくでなしBLUES」「ROOKIES」と、青春漫画の金字塔となる作品を生み出し、単行本累計7,500万部以上を記録した人気漫画家・森田まさのり。2005年から2006年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)、2007年からは「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載されてきた彼の渾身の最新作“漫才漫画”が今回、初めての映像化となる。演出を担当するのは、お笑い芸人としてはもちろん、小説家や映画監督としても知られる劇団ひとり。バラエティー番組のレギュラー5本、ラジオ、CMに出演するほか、初の小説「陰日向に咲く」が100万部を超えるベストセラーとなり、その映画化作品も大ヒットを記録。さらに2014年には自ら著した小説「青天の霹靂(へきれき)」で初めて監督を務めたほか、脚本・出演も務め、卓越した才能で活躍している。そんな彼が本作で連続ドラマの初演出に挑戦する。主人公・上妻圭右を演じるのは、若手実力派俳優の筆頭・間宮祥太朗。2008年にドラマ「スクラップ・ティーチャー~教師再生~」で俳優デビューし、映画「闇金ウシジマくんザ・ファイナル」や「帝一の國」では強烈なキャラクターを見事に演じきり、演技力の高さに注目が集まっている。ドラマや映画、さらにCM出演と数多くの豊富な経験と確かな実力を持つ彼は、テレビ朝日での連続ドラマ主演は今回が初となる。そして、圭右の相方・辻本潤を演じるのは、渡辺大知。ロックバンド黒猫チェルシーのボーカルとしても活躍する一方、2009年に演技未経験にもかかわらず2,000人の中からオーディションで映画『色即ぜねれいしょん』の主演を勝ち取り俳優デビュー。同作品で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、以後『勝手にふるえてろ』「恋のツキ」「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」などさまざまな作品に出演する、唯一無二の存在感を放つ実力派俳優だ。今回到着した映像では、キャストの2人が漫才形式かつアドリブで、今回の出演決定について想いを語っている。■キャストコメント間宮祥太朗(上妻圭右役)原作が好きで、オファーを受けたときに嬉しさしかなかったと語る間宮さんは、実際に漫才の練習をしてみた感想について、「楽しいです。他の芸人役の演者さんたちは、かっちりしたネタを練習されていて大変な部分もあると思いますが、僕たちはアドリブの“べしゃり”が多いです。その場の空気感を大切にするために、あえてあまり練習をしない方がいいという劇団ひとりさんからの提案どおりに、何が起こるかわからない、一発本番の緊張感ある空気で撮影する予定です。」と語った。また、「この作品は、僕たちが演じる2人だけではなく、みんなが面白く、すごい生きざまがあります!たくさん笑った結果、“カッコいい”に行きつければ本当に嬉しいです。」と本作への意気込みを語っている。渡辺大知(辻本潤役)元々お笑いを見るのが好きだったと語る渡辺さんは、今回の役柄について「僕は高校の頃からバンドをやっていて、どうやったら音楽で食べていけるのかを真剣に考えていたので、そういうやりたいことに向かって突き進んできたところが、内容や役柄ともリンクしているように感じます。」と自身との共通点を語った。主演・演出の2人については、「(間宮さんは)パワフルなのにどこか繊細さを感じさせるところもあり、そういう部分が圭右っぽいですね。」「(劇団ひとりさんは)的確な演出をされる方です。まさにこの作品に出てくる登場人物のように、モノを作ることに対してすごく真摯。妥協せず、モノづくりのことを考えている方だと感じています。」とコメント。また、「お笑いをする人たちの青春の話ですが、笑いに限らず、そして年齢も関係なく、やりたいことに向かって突き進んでいく人たちのうずきというか、熱さみたいなものを感じ取ってもらいたいです。」と本作に込めた想いを語った。劇団ひとり(演出)今回の連続ドラマ演出について劇団ひとりさんは、「以前からやってみたかったので嬉しいです。」とコメント。また「早速、時間と予算の重圧に押し潰されそうな日々を送っておりますが、いい物を届けられるよう現場の皆さんと奮闘しております。」と現在の撮影状況も明かした。森田まさのり(原作者)「絶対漫画にできないと言われて、一度は連載を断念せざるを得なかった、このお笑いというジャンルですが、あんなにドラマチックな芸人さんたちが漫画にできないわけがないと信じていました。そして連載開始から今年で14年目を数える僕の最高傑作と自負するこの作品は、色んな方々のご尽力により、ついにテレビドラマ化を果たしました!」と喜びの声をあげた。また今回の映像化について、「生命を吹き込まれた圭右や辻本たちがどんな声で、どんなしゃべり方で笑わせに、また泣かせに来てくれるのか、楽しみで仕方ありません。」と期待のコメントを寄せた。若き漫才コンビの成長を追いながら様々な人間模様を描き出す、笑えて泣ける、熱き男たちの青春群像劇。才気あふれる2人が漫才師という役柄を通して、どのような化学反応を見せてくれるのか?続報にも期待したい。土曜ナイトドラマ「べしゃり暮らし」は7月、毎週土曜日23時15分~テレビ朝日系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2019年04月26日●幼少期から変わらない2人の関係性『第46回NHK上方漫才コンテスト』(2016年)優勝、『M-1グランプリ2017』3位、そして昨年も敗者復活から『M-1グランプリ2018』で4位になるなど、多くの実績を残すお笑いコンビ・ミキ。そんな彼らは3月から全国ツアー『ミキ漫2019 全国ツアー』を開催する。兄弟でコンビを組むに至った経緯や、2人の関係性、そして漫才やラジオへの想いなどを語った。○■弟・亜生「お兄ちゃんは絶対やと思っています」――兄弟でコンビを組まれていますが、どのような経緯があったのですか。昴生:僕が先に芸人になって活動していました。亜生は社会人として働いていましたが、「しんどい、芸人になりたい」という夢があったらしく、相談されてコンビ結成にいたりましたね。――元々、お2人はお笑い好きだったんですか。昴生:好きでしたね。テレビもずっとお笑い番組を見ていましたし。亜生:『ごっつ』(『ダウンタウンのごっつええ感じ』)は一緒に見てましたね。僕はちょっと世代ではなかったんですが、お兄ちゃんの影響で見ていました。昴生:でも『ごっつ』を今見ると、「あの時、なんで笑ってたんやろ」って思いますね(笑)。「トカゲのおっさん」の哀愁とか、子どもからすれば訳が分からないはずなのに、当時は本当に理解して笑っていたのかなと思います。亜生:兄ちゃんもそれを言っているぐらいですから、僕はまったく分かってなかったです。「お兄ちゃんが笑ってる=面白い」と、笑っていましたね。○■兄弟の関係性は「すごくちゃんとしているかも」――そういった兄弟の関係性というのは、現在では変化しているんですか。亜生:いや、変わっていないです。基本的に僕の中では、お兄ちゃんは絶対やと思っていますね。昴生:変わらないですよね。舐めた口きいたらしばきますし(笑)。亜生:「お兄ちゃんが笑っているということは面白いんやな」ということは植え付けられています。昴生:いまだにやりますからね。ひな壇に座っていても、僕の顔を見て「笑っていいんやな」と笑いだすんです。亜生:小さい頃からのクセが抜けないんですよ。時々、僕だけ笑っていて「ヤバい」って(笑)。昴生:別にええねん! 笑っても。亜生:人の感性だから別にいいのに、ヤバいことしてると思っちゃうんです。昴生:楽屋の大部屋で僕が話していて、亜生は離れたところにいて聴こえてないのに、僕が笑ったりすると「ハハ!」って笑ったりしますから。亜生:心がこもってない笑いですよね。とりあえず笑っとけみたいな。僕が舞台とかでボケたときも一番最初にお兄ちゃんを見ますもん。これ笑ってくれてるのかなって。昴生:めっちゃ視線感じるわ~。亜生:今年31歳でこれやから、一生クセが抜けないでしょうね。ただ、そういった意味では、お兄ちゃんと弟という関係性がすごくちゃんとしているかもしれないです。昴生:兄ちゃんってまだ呼んでる段階でね。この年で兄ちゃんはなかなかですよ(笑)。●下積み時代は「ボロクソに言われた」――2012年にお2人はコンビ結成されて、2016年には『NHK上方漫才コンテスト』で優勝、その翌年には『M-1グランプリ』で3位になりました。結果だけを見ると、かなり順調なように感じます。昴生:コンビを組んで1カ月後にオーディション受かって、劇場のメンバーになれました。ただ、そこから賞を獲る4年間はしんどかったですね。劇場のメンバーから落ちて、また受かってを繰り返していたので。亜生:正直、最初の1カ月で受かった時に、「俺、キングコングになれる」って思いましたもん。すぐ売れるって。昴生:当時腐らなかったから、今の自分たちがあるなとは思いますね。亜生:作家さんとかに「漫才が古い」とかめちゃくちゃボロクソに言われてました。でも、お兄ちゃんは「変えへん」って言ったから、「じゃあ、これでやろう」と。そしたら、賞レースも取れたので、「ざまあみろ」と思いましたね(笑)。昴生:芯だけはブレたらアカンなと思っていました。ただ、霜降り明星とか和牛さんの新しい漫才を見ると、「このままじゃアカンかな」とブレそうになることもあったんですが(笑)。○■ミキが漫才で大事にしていること――大事にしている芯というのは、具体的にはどんなことですか。昴生:昔から変わっていないのは、「2人だけの会話を大事にしたい」ということです。みんなは新しいお笑いを作るのをすごく頑張っていますが、僕らはそれは無理やと思っていますし、昭和の古い漫才が好きなので。天才じゃないから、僕らの物差しで「無理せんとこ」と(笑)。いかに昔から受け継がれてきた伝統的な漫才を昇華して、その灯を絶やさないことが出来たらいいなと思っていますね。亜生:(笑)。「伝統の灯を絶やさない」とかカッコイイこと言いますよね(笑)。ホンマにインタビューでこういうことを残すんですよ。僕はそのたびに恥ずかしくなるんです(笑)。「人を傷つけない漫才をしたい」とか、そういうのを残したがるんですよ。昴生:「人を傷つけない漫才」って言って、1年間マジでしんどかったです(笑)。亜生:僕らの漫才を見て、「コイツら、伝統を受け継ぐやつか」と思われるのも(笑)。僕は純粋に漫才が楽しくなりましたね。舞台に出る前はしんどいと思っていても、出たらめちゃくちゃ楽しい。NGK(なんばグランド花月)でやった後とかも、絶対に袖で「ええわ~!」って言っちゃうんですよ。漫才をしていて鳥肌が立つような感覚です。●いつか東京でラジオをやりたい――昨年も様々な場でご活躍されたお2人ですが、個人的には『ミキのオールナイトニッポン0(ZERO)』や『爆笑問題カーボーイ』へのゲスト出演など、ラジオでのご活躍も印象的です。昴生:ラジオはやりたい仕事の1つですね。今もKBS京都で『ミキの兄弟でんぱ!』という番組をやっていますが、日曜のお昼放送なので、ちゃんと言葉を選んで話しています。ミキを好きな人は面白いと感じていただけると思いますが、『オールナイトニッポン』を聴いてくれた方には物足りないと思うんですよ。『オールナイトニッポン』はかなりアダルトな内容だったので(笑)。僕らもそういう内容にしようとは考えてなかったんですが、作家の(奥田)泰さんが仕向けるからああなってしまいました。亜生:でも、泰さんも僕らのことをすごく好いてくれて、台本もペライチで「2人はフリートークが面白いから、フリートークをしてください」と言ってくださってありがたいですね。ただ、内容は全部下ネタなんですが(笑)。――それこそ、奥田さんが作家として携わっている『オードリーのオールナイトニッポン』も、かなりフリートークが多いことで知られていますね。昴生:オカンは「あんなラジオやめて」と言ってましたが、オトンは「あれがラジオだ」と言ってました(笑)。僕らもいつか東京でラジオをやりたいですね。深夜の生放送ができれば最高です。亜生:生のラジオはやりたいですね。○■『爆笑問題カーボーイ』での裏話――『爆笑問題カーボーイ』に出演した際には、同番組の常連ハガキ職人「ひろだ☆つの」さんが、亜生さんと高校時代に同じサッカー部だったことが話題を呼びました。亜生:高校時代のサッカー部の先生が手紙をくれるというネタだったんですが、「なんでこれ知ってるの? インタビューでも言ったことないのに」ということばかりで。「怖いな」と思っていたところ、CM中にディレクターさんが「本名はこういう方で」と言ったときに「え~~!」と驚いて。僕らはただビックリでしたけど、リスナーさんや爆笑問題さんは感動してましたね。「え、そことそこ繋がってるの?」って。彼にもすぐ連絡したんですが、いつもネタを投稿している番組に後輩が出て、「めっちゃ感動した」と言ってましたね。昴生:実力はあるし、「作家に誘ったらええやん」って言ったんですけどね。ハガキ職人から作家になるパターンは結構ありますし。亜生:でも彼も他に夢中になっていることがあるので。そういうのを知っているくらい仲良いんですよ(笑)。――昨年、もっとも印象的なお仕事はなんですか。昴生:去年はやっぱり全国ツアー(『ミキ漫2018』)ですね。『M-1』の前でしたが、「「おっしゃ~! やり切った! 今年はこれでええわ」って思ったくらいです(笑)。かなりしんどかったんですが、「やって良かったな」という達成感がありましたね。――今年も全国ツアー『ミキ漫2019』が開催されます。意気込みをお聞かせください。昴生:昨年は「漫才を見てもらいたい」と思ってやりました。今年ももちろん漫才が中心ですが、2人をもっと見てもらいたいなと思っています。漫才の他にも、VTRを使ったりコーナーで2人で遊んだりという企画を考えています。亜生:去年と違うことをやりますので、ご期待ください。個人的にも、2019年は色々やってみる、チャレンジの1年にしたいですね。■ミキ兄・昴生、弟・亜生による兄弟漫才コンビ。2012年4月にコンビ結成後、2016年『第46回NHK上方漫才コンテスト』優勝、2017年『M-1グランプリ2017』3位。コンビとして『ミキの兄弟でんぱ!』(KBS京都ラジオ)などに出演中。■ミキ漫2019 全国ツアー【料金】前売3,000円/当日3,500円3月22日(金)東京:銀座ブロッサム 中央会館4月5日(金)愛知:日本特殊陶業市民会館5月1日(水)鹿児島:鹿児島県民交流センター 県民ホール5月19日(日)岩手:盛岡劇場 メインホール6月2日(日)愛媛:内子座6月23日(日)北海道:道新ホール7月6日(土)福岡:ももちパレス 大ホール7月15日(月・祝)富山:富山県民会館8月4日(日)島根:島根県民会館 中ホール8月25日(日)長野:北野文芸座9月29日(日)大阪:新歌舞伎座※チケットに関する詳細はチケットよしもとホームページ。
2019年02月06日お笑いタレント・ビートたけしが認めた若手芸人をたけし自ら表彰する漫才コンテスト「ビートたけし杯 漫才日本一」が28日、東京・浅草の東洋館で行われ、マッハスピード豪速球が優勝した。たけしが名誉顧問を務める「江戸まちたいとう芸楽祭」の一環で行われた同コンテストは、“その日一番ウケたヤツ”が優勝というもの。初開催の今回、芸歴10年以下の若手漫才コンビ31組がエントリーし、映像審査で選出されたオッパショ石、がじゅまる、ヤマメ、ブラットピーク、ゆかりてるみ、いい塩梅、マッハスピード豪速球、キープランニング、ザ・パーフェクト、モンローズの10組が本戦に出場した。観客投票、放送作家の高田文夫氏、お笑いコンビのナイツの審査により、優勝に輝いたのはマッハスピード豪速球。たけしによって発表されると、2人は「やったー!」と喜びを爆発させた。昨年5月までオフィス北野に所属し、現在はフリーで活動しているコンビで、それを知るとたけしは「選ぶんじゃなかった」と笑いを誘った。マッハスピード豪速球は「オフィス北野にいた時にたけしさんに1回挨拶できたことがあって、その時に『漫才師か?』と聞かれて『コント師です』って答えたら『あ、そっか』って。あのとき『漫才師です』って言ってたら何かあったのかなと思って、そこから漫才を始めた」と、たけしがきっかけで漫才を始めたと告白。「そうしたら、たけしさんがオフィス北野からいなくなっちゃって、一生見せられないんじゃないかなと思ったら、今日の話がきて、優勝して本当にうれしいです」と喜びを語った。たけしは、「浅草を中心に関東の漫才ブームがくればいいなと思って」と同コンテストを立ち上げた思いを告白。マッハスピード豪速球の優勝に「第1回でうまいチャンピオンも出た。盛り上がってうれしい」と満足の様子で、「基本的にはなんの評論もなく、ただウケたヤツ、おもしろい人にあげようということ。客席もお客さんも我々もみんな順位が同じだったので、笑いっていうのは面白いと思ったらみんなが面白いって思うんだろうなと思った」と語った。見届け人として宮藤官九郎、服部征夫(台東区長)も登場した。
2019年01月29日2017年に初演され、大好評を博した舞台『夫婦漫才』が、待望の再演だ。妻として漫才師として明るく生きる信子に大地真央、その夫の伸郎に中村梅雀という最強コンビ。さらに川崎麻世のほか、村上ショージ、竹内都子、正司花江といった漫才界を肌で知る面々や、上杉祥三、吉沢京子ら手練のメンバー、大地と宝塚の同期で、在団中はいぶし銀の演技で魅せた未沙のえるなど、初演メンバーも再集結。そこに今回初参加の野添義弘が加わり、盤石の役者陣で挑む。【チケット情報はこちら】昭和初期の大阪。幼なじみとして育った信子(大地)と伸郎(梅雀)は、「のぶ」コンビとして長屋の人気者だ。戦後になり、晴れて夫婦となったふたりだったが、昼も夜も働き詰めで家事にも奮闘する信子にくらべ、伸郎は定職にも就かずフラフラ。自然と口喧嘩も多くなるが、明るい掛け合い漫才のような様子が評判を呼び、ついには芸能プロダクションがスカウトに訪れる。漫才師となった信子と伸郎は、高度成長期とテレビ黄金時代に乗って、売れっ子になっていくが……。初演時は、「現代に近い日本人を舞台で演じるのは初めて、関西弁でセリフを言うのも、宝塚のトップお披露目公演以来」だったという大地。それだけに、初演の好評を受けての再演は「本当に嬉しくて、お客様の再演希望が後押しとなりました。再演では、よりパワーアップしたものをお見せできるよう、お稽古に励みたいと思います」と意気込む。中でも注目されるのは、やはり梅雀との漫才シーンだ。「今回も大阪公演があるので、笑いの本場でご覧いただく緊張感はありますが、ここでの“漫才”は、信子と伸郎の会話の中から出来上がったもの。より自然な“おもろい夫婦”を目指したいですね。梅雀さんとは『夫が多すぎて』、そして『夫婦漫才』初演と、今回で3度目の共演。さらに息の合った夫婦ぶりをご覧いただけるはずです」と大地は笑う。その言葉通り、漫才が本作の横糸だとすれば、縦糸は夫婦の愛のドラマだ。「戦前から始まり、昭和、平成の時代にかけて夫を支えて生きた信子は、とても愛情の深い人。そこに日本人の持つ強さや優しさが見えるから、お客様はご自身と重ね合わせて感動していただけるのだと思います」と大地は語る。再演を得て、東京会場となる明治座に新たなレパートリーが加わった予感だ。「歴史がある明治座は、味わいがあって大好きな劇場です。ロビーに並んだお土産屋さんをのぞくのも楽しいですね。老若男女問わず、ご夫婦でも独身でも、お友達同士でもおひとりでも、思いきり笑って泣いて、心が温かくなる作品ですので、ぜひ劇場にお越しください!」公演は2月8日(金)から17日(日)まで、東京・明治座にて。その後全国を周る。取材・文:佐藤さくら※川崎麻世の「崎」は立つ崎が正式表記
2018年12月17日ウーマンラッシュアワーが12月9日、「THE MANZAI 2018」(フジテレビ系)に出演。社会問題を盛り込んだ漫才を披露し、大きな反響を呼んでいる。特に、終盤の村本大輔(38)による問題定義が評判だ。村本は得意の早口で「LGBTの人たちにカミングアウトという言葉を使わせている。自分が自分のことを言うのにカミングアウトという言葉を使わせている社会は普通じゃない」「沖縄の海ってだれのもの?日本のもの?アメリカのもの?違う。沖縄県民のものなんです。今こそ沖縄県民の怒りの声に耳を傾けるべき」とまくし立てた。さらに「この漫才は1人でもできる」と差し込み相方・中川パラダイス(37)で笑いを取ると、「漫才師だから最後は笑いに変えたけど、笑って誤魔化すなよ」と言い切って去っていった。Twitterでは賛同の声が上がっている。《ウーマンラッシュアワー、「BTSを不謹慎だと叩くなら、いまこそ被爆者の気持ちに寄り添おう」とか、時事ネタを入れつつ最後の「笑って誤魔化すなよ」は本当に刺さった》《同調圧力、予定調和に乗っかって、弱者を見てみぬフリして笑ってんじゃねぇって話》《日々のニュースやワイドショーよりよっぽど「ニュース」してるのだけは確かだ》いっぽうでその内容から《ウーマンのはちょっと笑えん。漫才として成立してなくない?》《漫才を披露するとこで自分の偏った政治的意見を言うこと自体が間違ってるだろ》《言いたいことを早口でまくし立ててるだけでしょ》といった声も。しかし賛同派はこう述べている。《ウーマンラッシュアワーは漫才の体はなしてないかもしれないけど、嫌いじゃない》《ちゃんと聞いてみたら、否定してるんじゃなくて、関心を持てって言われてる気がした》《風刺と言っていいのかはわからないけど、また次の漫才も楽しみだなと思った》放送終了後、村本はTwitterを更新。「僕の漫才には知り合った人の怒りがあります。朝鮮学校の生徒さん、沖縄の劇場のスタッフさん、被災地で知り合った人など。センターマイクの前に1人でも人がいたら僕の居場所です」「またおれの思う漫才を作ります。ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べている。
2018年12月10日いま最も勢いのある漫才師・千鳥が贈る、年に1度のスペシャルステージ『千鳥の大漫才』。年々人気に拍車がかかり、今では開催の度に満員御礼と、大好評を博している本公演。今年はこれまでの開催地である東京、大阪に加え、広島、福岡もめぐる4都市での開催が決定した。「千鳥の大漫才2018」チケット情報バラエティ、CM等で今や飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らが、漫才番長としての実力をたっぷりと見せつける新作漫才、そして昨年の単独ライブで話題を呼んだスペシャル企画など、今回も“クセがすごい”と唸らずにはいられないラインナップでお届けする。公演は、10月11日(木)東京・中野サンプラザ、11月8日(木)広島・JMSアステールプラザ大ホール、11月15日(木)大阪・梅田芸術劇場メインホール、11月29日(木)福岡・博多座にて開催。チケットは8月11日(土・祝)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、チケットぴあでは7月28日(土)10:00よりプレリザーブの受付を開始。『千鳥の大漫才2018』【東京公演】日時:10月11日(木) 18:15開場 19:00開演会場:中野サンプラザ料金:5800円(全席指定)※5歳以上有料、4歳以下ひざ上無料(座席が必要な場合は有料)。【広島公演】日時:11月8日(木) 18:15開場 19:00開演会場:JMSアステールプラザ大ホール料金:5800円(全席指定)※5歳以上有料、4歳以下ひざ上無料(座席が必要な場合は有料)。【大阪公演】日時:11月15日(木) 18:15開場 19:00開演会場:梅田芸術劇場メインホール料金:5800円(全席指定)※5歳以上有料、4歳以下ひざ上無料(座席が必要な場合は有料)。【福岡公演】日時:11月29日(木) 18:00開場 19:00開演会場:博多座料金:5800円(全席指定)※4歳以上入場可(有料/ひざ上不可)。
2018年07月16日4月7日(15:00~17:30)に生放送される『第53回 上方漫才大賞』のノミネート発表会が13日、大阪・カンテレ本社で行われた。発表会には奨励賞、新人賞のノミネート者が出席。奨励賞には、かまいたち、ジャルジャル、なすなかにし、アインシュタイン、和牛が選ばれ、会見には和牛を除く4組が登場した。かまいたちの山内は「なんとか優勝して、よしもとに持って帰りたいなと思います。松竹芸能の本気のときのマネージャーがいるので(笑)」と、松竹芸能所属のなすなかにしに対抗心を燃やす場面も。相方の濱家は、併せて行われたネタ順を決める抽選会でトップバッターに決定したことに、「賞レースは1番手が不利なイメージがありますので、「あっ!」と思いました」というが、「関西テレビに感謝しつつ、でき限りの漫才を精いっぱいやりたいと思います」と意欲を見せた。またジャルジャルの後藤は、「去年まで関西テレビで『ジャルやるっ!』という番組を7年やらせてもらったんですが、終わってしまいましたので、奨励賞を獲って、それをきっかけに再び始まるという奇跡を信じています!」と力強く語った。新人賞には、アルミカン、ネイビーズアフロ、祇園、マルセイユ、見取り図、霜降り明星、さや香の7組がノミネートされた。先日行われた"ひとり芸"のナンバーワンを決める『R-1ぐらんぷり2018』(カンテレ・フジテレビ系)の決勝に、コンビそろって出場した霜降り明星のせいやは、「『R-1ぐらんぷり』の決勝も、一瞬で負けてしまったので、この賞を獲って、コンビでやり返します! 絶対、獲ります!」とリベンジを誓った。『第53回 上方漫才大賞』の模様は4月7日(15:00~)に、カンテレ、ラジオ大阪で生放送される。
2018年03月13日関西よしもと若手のホームグラウンド「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)のオープン3周年記念会見が1日、同劇場で行われ、上方漫才協会会長の中田カウス、副会長の中田ボタン、同劇場を拠点に活動するゆりやんレトリィバァ、ミキら若手芸人が出席した。同劇場は2015年にオープン。同時に発足した上方漫才協会に所属する若手が連日、お笑いライブを行い、漫才の腕を磨く修業の場ともなっている。この日の会見は客席にお笑いファンを集めたイベント形式で行われ、今年、さまざまな賞レースで優勝するなどお笑い界にめきめきと頭角を現す若手が次々とネタを披露し、会場を沸かせた。カウスは「丸3年やってきたが、その間に若手がグングンと伸びて、その師匠である上方漫才協会はとても充実している。相撲協会にも見習ってほしいですね。こちらは今のところ不祥事もないですし(笑)」と話題の角界スキャンダルに一撃を食らわせながら、若手たちの成長を喜んだ。また、これまで関西の若手を審査対象に行われてきたコンテスト「上方漫才協会大賞」を、来年1月8日、大阪・なんばグランド花月にて開催される第三回大会より、東京の若手にも枠組みを広げると発表。カウスは「東京にも力のある子、伸びてこようとする才能のある子がいる。大阪で3年やってきて、協会も地固めができたところで、東京の若手にも参加してもらおうということになった」と説明し、大会のさらなる発展に期待を寄せた。会見には、新たに審査対象となる東京・よしもと∞ホールで活躍する芸人の中から、相席スタート、おかずクラブ、ニューヨーク、横澤夏子も登場。おかずクラブのオカリナは「東京の劇場や賞レースでも関西芸人の勢いがすごいので、この機会に『日本の首都は東京だぞ』というところを見せたい」と意欲を見せた。そんな宣戦布告を受け、関西の若手も奮起。3日に行われる『M-1グランプリ』のファイナリストに名を連ねる兄弟漫才師のミキは「ぜひ優勝したい!」と意気込んだ。だが、続く質疑応答の場で、ミキの兄・昴生がいきなりカウスから「キミ、東京でえらいコソコソ遊んでるらしいな?」とあやしい行動をツッコまれるはめに。これに激しく動揺する昴生が「師匠、やめてください!うるさいですよ!」と抵抗するも、カウスは「でも、東京でフラれてばっかりなんやろ?」とさらに追い打ちをかけ、大阪の“彼女”の名前を白状させるなど、漫才さながらのやりとりで笑いを誘っていた。
2017年12月02日漫才コンビの中田カウス・ボタンが30日、都内で結成50周年記念イベント「漫才のDENZO 全国ツアー」東京公演に出演し、終了後に囲み取材に応じた。2013年にスタートした「漫才のDENZO 全国ツアー」は、上方漫才の普及のために中田カウスが企画したお笑いライブ。4年の年月をかけ、この東京公演で47都道府県を周り終えた。囲み取材には、公演に出演したNON STYLE、トレンディエンジェル、ミキも出席した。カウスは「心配することなく、事故なく、どこ行っても歓迎されて喜ばれて。漫才は本当にうれしいですね。小さいお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで同時に笑ってもらえるというのが非常にいい」とあらためて漫才のすばらしさを感じた様子。「4年の間に若手の伸びしろにびっくりしました。中堅が焦ってるんではないかと思うくらい追い上げてきて、まだまだ伸びしろがあると思う」と若手の成長にも驚いたという。コンビ結成50周年については「50年やろうと思っての50年ではなく、大事なことは毎日一回一回をちゃんとこなしているかどうか。その連続の50年」とカウス。そして、「50年やった経験をどこに持っていくかというと、若手の子たち。50年の経験の中から彼らの悩んでいることに答えていくというのが僕らの責任。吉本興業105周年。会社の裏も表も全部見てきましたから、アドバイスを心からしてあげられると思う」と笑った。50年の間に解散危機はなく、ケンカもなかったそう。カウスは「ケンカからは何も生まれないのでケンカはやらないですが、議論はとことんやらないといけない。ネタに対しても相方に対しても、いつも疑いを持って毎日送っているので時間が経つのが早い」と議論の大切さを熱弁し、ボタンも「とにかく妥協のない人ですから、すべてが。横におってびっくりしますわ」と明かした。そして、カウスは「東京グランド花月ができるまでは頑張ろうと思います」と宣言。同ツアーも11月10日の大阪公演を皮切り2周目に突入するが、「全国には生の漫才を見てない方がたくさんいるので、こちらから出向いて喜んでいただければという志でやりましたが、本当に喜んでいただいた。この子(若手)たちがこのイベントでトリをとる、受け渡すまでやりたいと思います」と力強く語った。最後に、「漫才とは?」と聞かれると、カウスは「天職」、ボタンは「人生」と表現。カウスは「よく出会いがあったなと思います。何か見つけることが大事。一途になれるくらい惚れたものが漫才であった」としみじみと語った。
2017年10月31日お笑いコンビ・爆笑問題が毎年リリースしているノンストップ漫才のDVD「ツーショット」シリーズの第13弾『2017年度版 漫才 爆笑問題のツーショット』が今年もリリースされた。太田光と田中裕二が、2016年度に起きた、芸能界から、政治経済、国際情勢などさまざまな出来事を独自の切り口で料理しながら、86分ぶっ通しでおくる。今回、太田と田中の2人がマイナビニュースの取材に応じた。昨年のDVDでは、ベッキーの不倫騒動やSMAP解散など芸能界のネタが多かったが、今回は北朝鮮、森友学園、小池百合子東京都知事など、国内外の政治問題のネタが多い。また、太田が「今回のテーマは"スポーツ"ということで(笑)。気持ちいい汗をかいた」と言うように、太田がステージを縦横無尽に動き回るという、これまでの彼らの漫才とは違う展開を見せた。田中も「台本の段階では、(太田が)動くことを想定していなかったんです。稽古を重ねるうちに生まれていったんだけど、本番中は『やべーな』と思いましたね」と振り返る。漫才の終盤のネタ「映画の舞台挨拶」では、太田がさらに暴走。田中は「(稽古では)ふざけてやっていると思ってたんだけど、気に入ってやり出しちゃって。ああいうのって状況によってはまったく受けないこともあるし、一歩間違えれば『何してんだよ』ってことになるんですけどね」とさすがに想定外だったという。まるで勢いがある若手の漫才を見ている錯覚に陥るが、太田は「ちょっとずつ、遊びも増えてきて、楽しんでやれるようになってきたんですね。結成当初は、きっちり意味のあることをやって積み重ねていた。(そのスタイルを)崩すのは、なかなかできないんですよ。自分たちだけで楽しんでいるように見えてしまうと、お客はおいてけぼりになっちゃうから。"俺らのスタイルが浸透している"という判断ができないと、崩せないんです。今は、崩していってもある程度受け入れてくれるじゃないかという感触はありますね」と自己分析する。田中も「自分たちが歳をとったり、お客さんも若い人が増えてきているから、そこは変わっていくこともあると思う。ネタも、きっちり確実にリズムが崩れてはいけないようなネタはきつくなってきますから。これからも、もう少し崩していくかもしれない」と話す。では、2人の漫才は今後どのように進化していくのか。太田は「今回は、本筋と関係ないところで遊んじゃってるから。例えば、あれでM1(M-1グランプリ)に出たら、『馬鹿じゃねえか』って言われちゃうし、点数がつけられるコンテストだと反則になるんですよ」としつつ、「でもほんとは、やすきよ(横山やすし・西川きよし)の漫才のように、きよしさんが遊びだして、やっさんのことをおちょくる。これに、やっさんが対抗し始めて……という本筋とは違うところで面白くなってくる、ああいうのを最終的にはやれたらいいなと思っているんです」と展望を語った。
2017年08月03日お笑い芸人の太平サブローとオール阪神が、22日に放送されたMBSラジオの番組『こんちわコンちゃんお昼ですょ!』(毎週月~金曜12:30~)で、漫才ブーム当時の島田紳助さんの武勇伝を明かした。サブローは、紳助・竜介が当時出演していた漫才番組『名人劇場』(カンテレ・フジ系)について、紳助さんが「あの番組出たないねん。『THE MANZAI』だけでええねん。作り方が気に入らん」と嫌がっていたことを暴露。事前にスタッフにネタを見せるのが納得行かなかったそうで、「見せたら新鮮味が無くなるから」と理由を語っていたという。そして紳助さんは、どうやったら出演しなくて済むのかを真剣に考えていたそうだが、その後すぐ行われた生放送で、一社提供のスポンサー・花王をイジるネタを披露。「竜介知ってるか? ここ(スポンサー)のマーク。昔は満月やったらしいけど、なんで三日月になったのか。あれはライオンに食われたんや」と、競合企業の名前を出して、会場は爆笑に包まれた。紳助さんはネタを終えると、ニヤっと笑い「これでしばらく出ませーん」と言い残して舞台を降りたが、吉本の関係者や番組スタッフは当然真っ青。サブローは「それから二度と出なかったわ(笑)」と振り返った。それを聞いた阪神は、漫才のコンテストで2位に終わったことに納得行かなかった紳助さんが、目録を破って中身の賞金だけ取り出し、副賞の盾も蹴飛ばして帰っていったというエピソードを披露。サブローは「時効やから言える話やな」と懐かしんでいた。
2017年05月24日関西で最も長い歴史を持つ漫才賞『第52回上方漫才大賞』(カンテレ・ラジオ大阪主催)の発表会が6日、大阪・オリックス劇場で行われ、結成25周年を迎えた姉妹漫才コンビ・海原やすよともこが頂点の「大賞」に輝いた。やすよともこは2012年にも大賞を受賞。2度目の大賞は、女性コンビでは大会史上初の快挙となる。会場では受賞記念の漫才を披露したが、妹・やすよは「ネタをやる前に、ちょっと泣きそうになったのを必死でこらえました」と感無量の様子。姉・ともこも「前に受賞してから漫才がより楽しくなった。漫才を続けてきたことが評価されて、めちゃくちゃうれしいです」と喜びを爆発させ、「これからも"漫才師のやすよともこ"と呼ばれ続けるように、ネタを大事にしていきたい」と、決意を新たにしていた。25年前のデビュー当時は、ポッチャリの姉とスリムな妹のコンビだったが、今や姉妹そろってふくよかな体型に。ともこは大賞の賞金200万円の使いみちを聞かれ、「2人ともデカくなったので、漫才の新しい衣装を作りたい。既成の服だと動きにくいので(笑)」とやすよにサイズアップをネタに。やすよは「太ってからの方が『漫才がよくなった』と言われるんです。やっぱり、おもしろいこと言うのにギスギスしてたらアカンって」と好影響を強調したが、すかさずともこから「それ、言い訳やな(笑)」と、ツッコミを飛ばされていた。また、会場でのネタ審査で競われた「奨励賞」はスーパーマラドーナが、「新人賞」はトットがそれぞれ受賞。スーパーマラドーナの武智は、大会の本番中、家族に内緒にしていた"借金"を司会の大平サブローにバラされ、さっそく妻から怒りのメールが届くはめに。実は、相方の田中一彦から「飲み代とかでちょいちょい借りていたお金」が数十万円ほどになっているそうで、賞金の150万円は「まずは相方への返済」に充てるという。田中は「これでお金が返ってきますね!」と大ハシャギだったが、隣で苦笑いを浮かべる武智の圧力にすぐさま屈服。「あ、すみません。ちょっとずつ返してくれたらいいんで…」と弱気な態度に転じ、笑いを誘っていた。
2017年05月07日お笑い芸人のバカリズムが、29日深夜に放送された日本テレビ系音楽番組『バズリズム』(毎週金曜24:30~)で、ゲスト出演したKinKi Kidsに「ベテラン漫才師の佇まい」と突っ込んだ。バカリズムは、堂本光一と堂本剛が登場すると第一声で「ベテラン漫才師の佇まい」と突っ込み、「出て来た感じも、どうもどうもどうもって」と指摘。2人は「いやいや!」と否定し、光一は「ジャニーズ! ジャニーズ!」と主張するも、バカリズムは「そうなんですけど、お二人だけなんか違う。珍しくジャニーズの中で引き芸ですもんね」と話した。番組では、「以心伝心バズテスト」と題して、出会いから25年連れ添ったKinKi Kidsの意思の疎通を検証。剛は「全部当たるでしょうね。家族よりも一緒にいますから」と自信満々だったが、「思い出の場所は?」「一番つらかった仕事は?」という質問にそれぞれ違った答えとなった。また、2人が普段の撮影風景を再現する場面があり、2人の息の合ったやりとりにバカリズムは「漫才そろそろいいですか」とツッコミ。さらに、2人がお互いの連絡先を知らないと話すと、それについても「ベテランのお笑いコンビじゃないですか!」と指摘した。
2016年07月30日関西で最も長い歴史を持つ漫才賞『第51回 上方漫才大賞』(ラジオ大阪・関西テレビ主催)の発表会が14日、大阪・梅田芸術劇場で行われ、漫才コンビのオール阪神・巨人が大賞に輝いた。オール阪神・巨人は第17回(1982年)、第18回(1983年)、第20回(1985年)にも大賞を獲得しており、受賞は31年ぶり4回目。過去3回受賞している横山やすし・きよし、中田カウス・ボタンを凌ぐ歴代最多となる。オール巨人は「まさか4回目がもらえると思わなかった。40周年で8都市を回ったのが評価されたのかなと。ちゃんと見ていただいてたんだなとありがたく思っています」と受賞の喜びを。オール阪神は「これが漫才で最後の賞になるかなと思ったけど、もらってみるともうひとつ欲しい。もらえるなら5回、6回ともらいたい(笑)」とさらなる"V"に意欲を見せた。昨年は芸能生活40周年記念公演の成果が認められ、「芸術選奨文部科学大臣賞」を受賞するなど目覚ましい活躍を見せた上方漫才界の大ベテラン。今年も漫才の新たな試みを計画中という。巨人は「文部科学大臣賞とのダブル受賞で、もうちょっとがんばれと言われてるのかなと。40周年を超えてゆっくりしようかと思ってましたが、来年もなにかもらえるようにがんばります」と意気込んでいた。また、同大会では奨励賞と新人賞が当日披露するネタで競い合う賞レース形式で争われ、奨励賞を銀シャリ、奨励賞をコマンダンテが獲得した。発表の瞬間、思わず抱き合って喜びを爆発させた銀シャリ。昨年も奨励賞にノミネートされていたが惜しくも受賞を逃していただけに「めっちゃうれしいですよ!」と興奮冷めやらぬ橋本は、鰻との抱擁の理由を「やっと獲れたっていう"安堵の抱きしめ"です(笑)」と説明。「全国の賞レースを"上方"を背負って戦いたかったので、『上方漫才大賞』の奨励賞は本当に欲しかった」と感慨深げだった。一方、新人賞のコマンダンテも昨年の雪辱を果たしての受賞。石井は「去年の大会を研究して、今年は僕ららしさを出すネタで獲りに行った」と語り、今年2月の「ytv新人漫才賞」優勝に続く快挙に「正直、笑いが止まらないです!」と満面の笑顔を見せていた。
2016年05月15日5月14日に開催される「第51回 上方漫才大賞」のノミネート者発表会が12日、大阪・カンテレ本社で行われた。発表会には、奨励賞、新人賞のノミネート者が出席。奨励賞には、銀シャリ、チキチキジョニー、スーパーマラドーナ、なすなかにし、ジャルジャルの5組が候補に決まり、欠席のジャルジャルを除く4組が登場した。銀シャリは鰻が「去年結婚しましたが、ノミネートは結婚よりうれしいです!」と喜びを語るも、併せて行われたネタ順を決める抽選会で、賞レースには不利ともいわれるトップバッターに決定。「1番を引いたら賞も獲れると思ってたんですよ!なんとなくですけど…」と強がってみせ、笑わせていた。一方、4番目に決まり、ラストのジャルジャルの前にネタを披露するなすなかにしは、中西が「今日からジャルジャルのネタを研究して、先に同じネタを被せたろうかなと思ってます(笑)」と奇策を明かしていた。新人賞には、ミキ、コマンダンテ、トット、どんぐり兄弟、尼神インター、アルミカン、マルセイユの7組がノミネート。男勝りなやんちゃキャラで知られる尼神インター・渚は、同じ女性コンビのアルミカン・赤坂に「おまえ、えらいブスやな~」といきなりケンカをふっかけ、これには一同から「ガラ悪い!」と総ツッコミが。だが、まったく動じない渚は「関西の女性漫才コンビでどちらがおもしろいかを見せつけたいです。あと、誰も見てなかったら手ぇ出したい(笑)」とぶち上げ、これに赤坂が「それなら、私も手ぇ出します(笑)」と応戦するなど、オンナのバトルで会場を盛り上げていた。大賞の候補者には、海原やすよともこ、中川家、オール阪神・巨人が決定。受賞者は大会当日に発表され、会場で授与式が行われる。なお、「第51回 上方漫才大賞」の模様は、5月14日(15:00~)よりカンテレ、ラジオ大阪で生放送される。
2016年04月13日藤山直美が主演する舞台『おもろい女』が5月29日、東京・THEATRE1010にて開幕する。実在した天才漫才師ミス・ワカナの波乱に満ちた36年の生涯を、ドラマチックに描き出す物語。これまで森光子主演で長く人気を博していた舞台だ。ミス・ワカナとコンビを組んだ玉松一郎は、渡辺いっけいが演じる。初日を前にした28日、同劇場にて藤山と渡辺が心境を語った。舞台『おもろい女』チケット情報まくしたてるワカナのしゃべりに、アコーディオンを抱えた一郎がボーっとした絶妙の間合いで合いの手を入れるというスタイルで、昭和初期にエンタツ・アチャコと並び一世を風靡した夫婦漫才師。戦争・敗戦と移りゆく社会情勢の中、ワカナと一郎は結婚・別離を経てなお二人三脚で漫才師として頂点を極めていく…。藤山と渡辺は息のあった漫才シーンもさることながら、ふたりの日常を描く会話のテンポ感に味があり、面白い。さらに昭和の人情の温かさや、漫才に愛情を注ぎ、軽視されていたこの芸事を一流のエンターテインメントとして認められるようにと奮闘する人々の姿が胸を打つ。笑いと涙が絶妙にブレンドされたお芝居だ。この作品、もとは1965年に森光子と藤山寛美がワカナと一郎を演じたテレビドラマ。藤山は父が主演したこのドラマに子役として出演していた。実に50年ぶりの『おもろい女』への出演となるが、当時のことは「ほとんど覚えていない」と藤山。ただその後、森光子主演で上演されていた舞台は観ていたそうで、「面白かったですし、森さんしか出来ないミス・ワカナというものがちゃんとありましたから、自分がやることになるとは夢にも思っていませんでした。話が来た時には『どうしよう』とうなだれました」と話す。ただし「森さんと同じ役をやると考えたら、今この場に立っていない。同じレベルのものをやろうとは思っていない、ひとつの作品としていっけいさんと巡り合い、皆さんと巡り合い、(今回)させてもらう」と、自分たちならではの『おもろい女』を作ることを決意しているよう。渡辺もまた「(藤山の)お父様が演じた役ですね」と記者に話題を振られると「そのことに関しては考えも出来ないくらい。それを考えていたら多分断っていた。そうではなく、直美さんとだからやってみたいと思った」と話す。真摯な姿勢でも息の合ったところを見せた新生“ワカナと一郎”だが、実はこれが初共演。お互いの印象は「大げさな言い方ですが、お芝居に生きてはる人」(渡辺)、「こんな真面目な人いてるんかなと思うくらい真面目な方で、お芝居に対して前向き」(藤山)とのこと。そんな人柄や温もりも伝わってくる漫才コンビの珠玉の芸が、客席に大きな笑いと感動の涙を届けるに違いない。公演は6月2日(火)まで同劇場にて。その後6月5日(金)から30日(火)まで、東京・シアタークリエにて上演される。チケットは発売中。
2015年05月29日大阪・難波にある全国屈指の若手漫才師が多数出演しているよしもと漫才劇場。4月より公演内容がリニューアル、土日公演に指定席公演の『よしもと漫才ライブ』が登場した。「よしもと漫才ライブ」チケット情報『よしもと漫才ライブ』には、8.6秒バズーカーやバンビーノなどよしもとイチオシの若手芸人からシャンプーハット、海原やすよ ともこら中堅、ベテランと、今をときめく旬の芸人たちが多数出演。さらに吉本新喜劇の若手座員が中心となって繰り広げる「吉本極新喜劇(よしもときわみしんきげき)」も上演する。料金も2000円とリーズナブル。お得でボリューム満点な寄席公演で新たな笑いの新星を見つけよう。チケットは発売中。■『よしもと漫才ライブ』(4月公演)[日程] 4月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)、18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)[時間] 12:30開演/15:30開演[料金] 指定席-2000円※5歳以上または身長110cm以上のお子様はお席が必要となります。※ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。※出演者は変更になる場合がありますので、予めご了承ください。変更・払戻不可。※最新の出演者情報はよしもと漫才劇場ホームページ()でご確認ください。[問] チケットよしもと予約問合せダイヤル■0570-550-100
2015年04月02日高い演技力もさることながら、TVではバイタリティーあふれる発言で人気の女優、藤山直美と高畑淳子。このふたりが漫才コンビを演じる舞台『ええから加減』が7月に東京・シアタークリエで上演される。『ええから加減』チケット情報本作は、2004年のオール読物新人賞を受賞した永田俊也の同名小説をもとに、丁寧な人間描写に定評のある俊英・田村孝裕(劇団ONEOR8)が脚本と演出を手がけて舞台化するもの。大阪のお笑い芸人コンビ「海野濱子・宇多恵」の奮闘を、原作の味わいそのままに涙と笑いで描く。4月某日に行われたポスター撮影では、サザエさんのような髪型を提案するなど、並々ならぬ意気込みを見せる高畑に話を訊いた。劇中ではボケ役の宇多恵を演じる高畑。「台本を読んだら、最初と最後に漫才のシーンがあるんですよ!舞台に立って、お客様に“大したことないな”と思われることほど恥ずかしいものはない。だから稽古場ではたくさん恥をかいて、少しでも“おもろいやないか”と楽しんでいただけるようにお稽古したいですね」と話す。漫才の稽古も「先日あるパーティーでますだおかだの増田さんにお会いして、お友だちになってもらいました(笑)。早速“役者さんと芸人は立ち位置から違いますよ”なんて貴重なアドバイスをもらってます」と準備万端の様子。物語は中堅でそこそこ人気もある漫才コンビの濱・宇多を軸に展開する。若手芸人の人気に押されるようになったふたりが、一念発起して上方演芸大賞を目指すまでが描かれる。新ネタの打ち合わせやネタの練り直し、営業活動や審査員への根回しなど、お笑い界の裏側を綴るエピソードも見どころだ。「台本には濱子と宇多恵の女性の友情なんて、一切書かれてないんです。そこにあるのは、女の大事な時期をひとつの芸事だけにひたすら打ち込んできたふたりの関係。漫才が終わったらパッと帰る……みたいな仲なのに、芸のためには互いのことを思いやる、そこがなんとも魅力的だなって。私自身、芝居に身を削っているという気持ちもあるので、芸事に携わるものとして感じる部分がありました」。これと思ったら突き進む宇多恵と似た部分は、自身にも大いにあるとか。「女優をするって決めた時も、母が“この子は頑固だから”って諦めたくらい(笑)。いつも困難な道のほうを選んでしまうんですけどね」と笑う。ドラマにバラエティーにと忙しい今も、青年座に所属し、外部公演も含めてさまざまな舞台に立ち続ける高畑。「帝国劇場の楽屋口にある提灯に、歴代の名優の名前が書いてあるのを憧れの気持ちで見上げています。私ももっと頑張らないと!って」。そう語る高畑が全力で打ち込む舞台に期待したい。舞台『ええから加減』は7月1日(日)から29日(日)までシアタークリエにて上演。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年05月10日分刻みのスケジュールの中、「よっしゃ!」と気合いの一声をあげて笑顔で席についた佐藤隆太。最新作『漫才ギャング』では相方から突然コンビ解散を宣言されるも、素人の不良青年を相方に再スタートを切るお笑い芸人・飛夫を演じている。脚本を読んだとき「スピード感が伝わり、ワクワクした」原作、脚本、監督はお笑いコンビ・品川庄司の品川ヒロシ。佐藤さんは映画化決定のニュースを聞いたとき、出演したいと思ったという。「『漫才ギャング』っていうタイトルがすごく自分の中に響いてきたんです。きっと“笑い”を題材にしながらちょっと尖った部分もある、自分が挑戦してみたいと思ってた作品じゃないかと勝手に想像したんです」。すると、直後に出演のオファーが来た。脚本を読んだときの興奮を「文字だけで、あれだけスピード感が伝わってくることって、なかなかないです」と語る。「台本の段階から品川さんの個性が出まくっていたと思います。いままでに経験したことのない現場になるだろう、とワクワクしました」。とはいえ、短期間の準備で漫才師役に挑戦するのは大きなプレッシャーだったという。クランクインまでマネージャーを相手に、リハーサルでは最初の相方を演じる綾部祐二(ピース)、新コンビの相方役の上地雄輔と、できる限り練習を積んだ。「この役に限らず、与えられた時間の中でやれることはやりたい。作品の中でちゃんと漫才師になりきれているのかどうか、正直いって自分では冷静に見られないです。ただ今回、映画の宣伝でいろんなバラエティ番組に出させていただくと、共演する芸人の方々が『よかったよ』と言ってくれるんです。初めて会う人間に厳しいことも言わないかもしれないけど、プロ中のプロはそんな簡単に褒めることもないと思う。それでちょっとずつ安心して…。あとはお客さんに判断してもらうしかないと思ってます」。飛夫と新しくコンビを組む龍平を演じる上地さんとはこれが3度目の共演だが、「これだけガッツリ組むのは初めてです」。手探りしながら歩み出す2人を演じるのに、実生活での上地さんとの距離感が功を奏したという。「出会ったのは8年くらい前で、同い年で。そういう安心感はあるけど、お互い知らないところもまだまだいっぱいある。それがちょうどいいバランスだったかなと思います。この2人だからこそ、舞台に立って漫才もできたと思うし、本当に一緒にできてよかった」。その上地さんも含め、主要キャストには監督の前作『ドロップ』に出演していた面々が多い中、初参加の佐藤さんは外様のような感覚は抱かなかったのだろうか?「いや、それほどでも。スタッフもキャストも全体を見れば初めての方が多いわけですから。ま、仲いいなとは思ってましたけどね、最初は(笑)。上地くんと監督とか、みなさん仲がよくて、ちょっとうらやましかったですけど、こうやって見てる感じも悪くないなと思ったりしながら(笑)、最後はその輪に入れたと思ってます」。「前に進めた飛夫のように、佐藤隆太としても前進したい」飛夫も龍平も監督自身が投影されたキャラクターだが、「僕はそこはあまり意識しすぎないようにしました」と言う。「監督も『真似しようとはしないで。僕を演じてほしいとは思わないから。隆太くんならではの飛夫を演じてほしいし、見てみたい』と言ってくれて、スッと楽になりましたね」。また、自身と飛夫にも同じような状況がいくつもある、と佐藤さんは語る。「飛夫は芸人として、僕は役者として10年やってきて、年齢も飛夫はもうすぐ30歳。僕もいま30です。この歳になると、仕事もただ楽しいだけじゃなくて、難しさも分かってくる。変に意地を張って、くすぶってしまう時期かもしれない。そんなことを考えていたタイミングで飛夫という役に出会えたのは、すごく幸せだった」。人は変われる、ということも作品のテーマのひとつ。「変わりたいという気持ちはすごくあります」と佐藤さんはいまの心境を語る。「変わらずに自分らしさとして持っていたい部分もあれば、もっと大人になって世界を広げなきゃいけないと思う部分もある。頑なに拒否してるけど、本心では憧れているものってありますよね。自分にはない何かを持つ龍平に会って前に進めた飛夫のように、佐藤隆太としても前進したい。こんなこと言うのは照れくさいですけど」。(photo:Yoshio Kumagai/text:Yuki Tominaga/hairmake:Yoshito Shiraishi<e.a.t...>/stylist:Norihito Katsumi<Koa Hole inc.>)<衣裳クレジット>・ガウン¥24,150(GDC)・シャツ¥17,850(GDC)・パンツ¥17,850(GDC)<お問合せ先>GDC TOKYOADDRESS:東京都渋谷区猿楽町19-8 T2 A棟TEL :03-5728-2947■関連作品:漫才ギャング 2011年3月19日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開©2011「漫才ギャング」製作委員会■関連記事:上地雄輔、共演陣&品川からハナクソ被害を告発される!Superflyが歌う『漫才ギャング』の主題歌、両A面シングルリリース決定!佐藤隆太が元カノ役の石原さとみにリードしてもらった?『漫才ギャング』完成報告会見ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5デートしたい芸人といえば?
2011年03月16日品川ヒロシ監督が2度目のメガホンを取った青春エンターテイメント『漫才ギャング』の主題歌に、人気アーティストSuperflyの「Beep!!」が決定したことが先日報じられたが、今回、両A面シングルでリリースされることが発表された。品川監督の“直接オファー”で実現した今回のコラボレーション。漫才に人生再生をかける男たちの熱いドラマをSuperflyのソウルフルな歌声が作品を盛り上げる。売れないお笑いコンビのボケ担当・飛夫(佐藤隆太)が、天性のツッコミ能力を持った全身タトゥーの不良・龍平(上地雄輔)と偶然出会い、漫才コンビを結成する。品川監督が長編デビュー作『ドロップ』に続き、自著を自ら映画化。石原さとみが飛夫の元カノ役を演じるほか、ピースの綾部祐二、宮川大輔、ロバートの秋山竜次ら個性派の人気芸人も集結した。実は品川監督、小説を書いているときから「映画になったらSuperflyに主題歌をお願いしたい」と考えていたのだとか。昨年末に行われた完成報告会見では、「映画化が決まって、すぐお願いしに行きました。前作よりポップな映画にしたかったので、女性ボーカルの曲がいいと思ったし、ご本人に直接お会いして、映画のイメージを伝えたら真摯に話を聞いてくれた。デモ音源を聞かせてもらって『これしかない!』とハッキリ思えました」と熱く語っていた。そんな品川監督のストレートな思いに、Superflyが入魂の書き下ろしで応えた「Beep!!」は、グルーヴ感たっぷりなロック・チューン。お笑いの頂点を目指す飛夫&龍平を後押しするアッパーな勢いは、まさに“王道Superfly”というべき仕上がりだ。品川監督×Superflyの強力タッグで、ますます加速した『漫才ギャング』に今後も目が離せない。Superflyの「Beep!!/Sunshine Sunshine」は3月9日(水)発売。『漫才ギャング』は2011年3月19日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。■関連作品:ドロップ 2009年3月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009『ドロップ』製作委員会漫才ギャング 2011年3月19日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開©2011「漫才ギャング」製作委員会■関連記事:佐藤隆太が元カノ役の石原さとみにリードしてもらった?『漫才ギャング』完成報告会見ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5デートしたい芸人といえば?熱さ全開!『ドロップ』DVD発売記念特製シールを3名様にプレゼント輝く!男たちの競演 vol.2肉食系男子、どう?『クローズ』&『ドロップ』成宮寛貴の恥ずかしい癖とは?水嶋ヒロ「ここでは言えないような体の部分を…」
2011年01月21日品川ヒロシが『ドロップ』に続いて自身の小説を映画化した『漫才ギャング』の完成報告会見が新宿のルミネtheよしもとで行なわれ、品川監督と、主演の佐藤隆太、上地雄輔が登壇した。会見の様子『漫才ギャング』は、売れない漫才師とストリートギャングが出会い、漫才コンビを組むことで成長していく姿を描いた青春映画。佐藤、上地のほか、石原さとみ、綾部祐二(ピース)、宮川大輔らが出演している。本作で漫才師を演じた佐藤隆太は「実は生意気にもこの作品には運命的なものを感じていてハードルが高い分、漫才師というキャラクターに挑戦したいと思った」とあいさつ。品川監督については「現場では想像以上の監督ぶりで、常にポジティブで不安も多かった僕の背中を押してくれた。『この人についていけばいい作品に仕上がる』と思える監督だった」とその仕事ぶりを絶賛した。ドレッドヘアーにタトゥーだらけのギャングを演じた上地は「この作品はいろいろな素材がミックスジュースのように混ざった濃いものになってます。老若男女、絶対後悔させないと自信を持っている」とコメントし、「格闘技をやってらっしゃる監督なので、今回の作品ではリアルかつ魅せるアクションにこだわった」と作品をPRした。「『ドロップ』よりもポップな映画にしたかった」と話す品川監督は「ふたりの役に向かっていく過程を観させてもらった。ネタ合わせなど、どんどん漫才が上手くなって行く姿は観ていて感動した。自分の初舞台を思うと、あんなに堂々と出来ないだろうなと思った。まさにベストのキャスティングだと思います」と胸を張った。『漫才ギャング』2011年3月19日(土)より角川シネマ新宿他全国ロードショー
2010年12月22日20代女性が選んだ最強のベテラン芸人は、このコンビ!漫才グランプリと言えば、2001年から毎年開かれている「オートバックス ~M-1グランプリ~」が有名ですよね。今や多くのお笑いファンが注目する大人気イベントとなっていますが、出場できるのは結成から10年以内のコンビやグループに限定されています。では、もしベテラン芸人(コンビ結成15年以上)限定の漫才グランプリが開かれたとしたら、優勝するのはどのコンビ?20代女性348名に聞きました。>>男性編も見るQ.ベテラン芸人(コンビ結成15年以上)限定の漫才グランプリがあったら、優勝しそうなコンビは?(単一回答)1位ダウンタウン(コンビ結成から28年)20.1%2位爆笑問題(コンビ結成から22年)13.5%3位くりぃむしちゅー(コンビ結成から19年)9.5%4位中川家(コンビ結成から18年)8.1%5位さまぁ~ず(コンビ結成から22年)6.6%■ダウンタウン派は……・「松ちゃん&浜ちゃんのコンビは永遠に不滅だと思うから、間違いなく優勝する」(22歳/アパレル/営業)・「フリートークをそのまま漫才にできそうだし、純粋に面白い」(22歳/アパレル/販売)・「絶対にスベらないし、安心して見ていられるので優勝する」(26歳/化学/秘書・アシスタント)・「面白さが全く衰えない。昔とは違う今の漫才が見てみたい気がする」(26歳/精密機器/秘書・アシスタント)■爆笑問題派は……・「コントでなく漫才というイメージが特に強いので、優勝を予想させる」(23歳/印刷/その他)・「笑いのなかに知性を感じる。素晴らしいセンスの持ち主」(23歳/食品/研究開発)・「今でも漫才をやっているし、普通に面白い」(24歳/その他/その他)■くりぃむしちゅー派は……・「どの番組を見ても安定感があり、生番組にも強いので優勝できると思う」(28歳/損保/営業)・「上田さんのツッコミが好きです。優勝してほしい」(25歳/金属/秘書・アシスタント)・「ベテランにありがちなごう慢さがあまりないコンビだと思うので、頑張ってほしい」(23歳/その他/サービス)■中川家派は……・「実際にM-1チャンピオンになっているし、今でも好き。優勝間違いなし!」(22歳/小売/販売)・「芸が確かだし、幅広い年代に受けそう」(23歳/団体/金融系専門職)・「中川家は今でも現役で漫才をしている。他のコンビは、ほとんどがただのタレントになっているような……」(24歳/電機/法務)■さまぁ~ず派は……・「自然体で面白いので好き。優勝を期待できる」(25歳/IT/秘書・アシスタント)・「普通にしゃべりが面白いから、今でも問題なくネタができると思う」(25歳/電気/総務)総評基本的には、自分の好きな芸人を選ぶ人が多かった今回のアンケート。20代女性に人気のある芸人ランキングととらえることもできますが、「好き」以外の要素としては、爆笑問題や中川家といった「今でも漫才をしている」イメージの強いベテラン芸人が選ばれていたようです。上位に入ったコンビは、衰え知らずの実力派ばかり。そんなベテラン芸人たちが長年培った話芸を競い合うイベントが実際にあったら、ぜひ、見てみたいものですね。(文・高木亮介)調査時期:2010年7月9日~7月15日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性348名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク映画やドラマ、あなたの気になるエンタメ情報はコチラでチェック【女性編】歴代のM-1優勝者で一番好きな芸人ランキング【女性編】頭が良さそうなお笑い芸人ランキング完全版(画像などあり)を見る
2010年08月15日その偉業はもはや伝説?最強ベテラン漫才芸人はこのコンビ売れっ子ベテラン芸人の中には、今でも漫才などのネタを披露してくれる芸人がいる一方で、なかなかネタをしなくなった芸人もいますよね。テレビで見ることが少なくなったベテラン芸人(コンビ結成15年以上)の漫才ネタを、もし、思う存分見ることができる大会が開催されたとするならば、優勝するのはどのコンビ?20代男性172名に聞きました。>>女性編も見るQ.ベテラン芸人(コンビ結成15年以上)限定の漫才グランプリがあったら、優勝しそうなコンビは?(単一回答)1位ダウンタウン(コンビ結成から28年)23.8%2位爆笑問題(コンビ結成から22年)16.3%3位中川家(コンビ結成から18年)8.1%4位アンタッチャブル(コンビ結成から16年※2010年2月より活動休止)7.0%5位くりぃむしちゅー(コンビ結成から19年)4.7%5位さまぁ~ず(コンビ結成から22年)4.7%■ダウンタウン派は……・「笑いの神様のような存在。優勝間違いなし!」(23歳/金融/営業)・「この二人に勝てるコンビはいないと思う」(24歳/公益法人/金融系専門職)・「漫才ならダウンタウンは絶対外せない。松本人志のネタはすごい」(27歳/医薬品/研究開発)・「勢いの衰えを一切感じない。若いときよりも面白いネタで優勝しそう」(26歳/学校/事務)■爆笑問題派は……・「太田のボケと田中のツッコミのバランスが最高。右に出るものなし!」(22歳/電気/営業)・「知性が感じられるので好き。優勝してほしい」(24歳/自動車関連/財務)・「今でも漫才を続けているので、一番面白いネタを見せてくれると思う」(25歳/金融/販売)■中川家派は……・「『ちょっとやり過ぎでは?』と思ってしまうほど芸が細かい。実力があるので優勝を予想させる」(27歳/証券/金融系専門職)・「今でも漫才をしているので、その点で有利」(26歳/金属/エンジニア)■アンタッチャブル派は……・「山崎さんのファンです。勢いのあるネタで優勝しそう」(28歳/福祉/福祉系専門職)・「若者に人気があるし、時代に合っているので強いと思う」(23歳/学校/システム)■くりぃむしちゅー派は……・「二人ともトークができて面白い。優勝を期待する」(25歳/不動産/エンジニア)・「上田さんのツッコミは、ボキャブラリーが豊富で好き。優勝してほしい」(24歳/IT/SE)■さまぁ~ず派は……・「独特の空気感があって好き。自分が審査員ならさまぁ~ずを押す」(27歳/運輸/設計)・「いつもの番組で発揮している面白さを出せれば優勝する」(24歳/医療/サービス)総評爆笑問題や中川家は、今でも現役で漫才をやっているイメージが強く上位にランクイン。それ以外の芸人は、普段のテレビ番組で披露しているトークの面白さで選ばれたようです。結果は、20代男性からはダウンタウンが頭一つ飛び抜けて支持を集め、トップとなりました。1982年の結成から30年近く第一線で活躍を続け、その勢いはとどまることを知りません。これからもお笑い界のトップとして頑張ってほしいものです。(文・高木亮介)調査時期:2010年7月9日~7月15日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性172名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク映画やドラマ、あなたの気になるエンタメ情報はコチラでチェック【男性編】歴代のM-1優勝者で一番好きな芸人ランキング【男性編】頭が良さそうなお笑い芸人ランキング完全版(画像などあり)を見る
2010年08月15日