『La boutique Uncinq』を営みながら、毎日を丁寧に過ごす、平野みかほさんの連載がスタート。愛らしい娘さんふたりとの穏やかで微笑ましいエピソードを中心に、みかほさんの好きなものをご紹介していきます。第一回目はみかほさんご自身と、お子さんのことについて綴ってくれました。今後のコラムもぜひお楽しみに……!今月より毎月1回コラムを書かせていただくことになりました、平野みかほです。以前より、【親から子どもへ、ずっと繋いでいきたい服と小物】や【素敵なパパ・ママの推薦図書】など、いくつかの企画に寄稿させていただいたのがご縁になり、今に繋がっています。私自身は、アンティーク/ヴィンテージの衣服や雑貨を取り扱う仕事をしており、中目黒にて『La boutique Uncinq』という小さなブティックを営んでいます。一点ものやさまざまな時代の奥行きを感じられる各国の品々に魅了され、その熱は今も私の心をメラメラと燃やし続けていますが、子育てとの両立はなかなか難しく、試行錯誤の毎日です。私自身、年に数回、海外に買いつけに行く機会があり、気づけば家の中は異国のものが増え、普段から古い品に囲まれて生活しています。そして、古い品と同様に、わが家にはいつも花の存在があります。長女が生まれてから、季節の移り変わりを身近に感じられたらいいなと思い、できるだけ飾るようになりました。今では、「もうすぐ枯れちゃうね」「かれちう?」「お花さんがきれいに咲いた印だよ」「うん! きれい〜」と姉妹でおしゃべりしながら、花の変化する姿を彼女たちなりに楽しんでいる様子で嬉しい限り。長女の好きなお花はアネモネとガーベラ。ときどき近所の花屋さんまでひとりで行き、そのときの気分で自由に選んで買ってきてくれます。次女は「プーリップ(チューリップ)」の名前を覚えて、最近は新しい花々が仲間入りすると、真っ先に「このおはな、なーに? きれーぃ」と興味津々。次女はこれからどんな草花が好きになるのかなぁと、ひそかに楽しみにしています。私の家族構成は、夫・私・長女(8歳)・次女(2歳)。長女の幼児期の印象的だった遊びは、お医者さんごっこで、なぜか耳鼻科限定(笑)。 バナナで電話、玩具の聴診器で私の耳の中を診療し、玩具のフライパンで「いいこ いいこ」してくれました。最後には「はい、どーじょ。おみやげでしゅ。これ食べたらなおりますからね〜あしたもきてくだしゃい」とイチゴを持たせてくれる、何もかもあべこべだった小さなお医者さん。今でもそのときの様子を撮影した動画を見返してしまうほど、大切な思い出のひとつです。そんな彼女が5歳になった頃、「お花を飾る花瓶をつくってみたい」とはじめて自分で挑戦してみたいことを私に伝えてくれたのをきっかけに、現在も通っている陶芸教室。幼児期の習い事の選択については、無理はしない。ただ一緒にいろんなところへ行き、いろんなものを見て、聞いて、感じ合うことを大切に。が、わが家流。幼いながらに、好きなもの、惹かれるものを少しずつ自分のタイミングで見つけていく逞しさを、キラキラした彼女のまなざしに教えてもらったのでした。2歳になった次女は、言葉が会話になってきたような。もにょもにょとしていて聞き取れない単語があるのも事実ですが、可愛いので、よしっ。ちょっとすねてみたり、泣いたふりをしてみたり。急に、変な顔をして家族を笑わせてみたり。木々が枝分かれするような細やかで複雑な表現をたくさん覚えてきました。コロコロと軽やかに変わる気分にまっすぐな姿が少しうらやましい。このコラムでは、子どもたちと過ごすささやかな日々のエピソードを中心に、私らしさを表す好きなもの、その時々で素直に感じたことを、少しずつ綴らせていただきたいと思っています。子育て中でも楽しめるヴィンテージ品とのつき合い方も載せていけたら……「子どもと、私と、らしさと」ぜひ、のんびりとお楽しみいただければ幸いです。PROFILE平野みかほさん8歳と2歳の女の子のママ。“一期一会“をコンセプトに、世界各国から集めたヴィンテージ/アンティークの品々を取り揃えた小さなブティック『La boutique Uncinq』を中目黒に構える。商品の買い付けを始め、オリジナル商品のデザインや製作も手掛けている。Instagram:@la_boutique_uncinq
2024年03月30日7月30日(日)、東京ディズニーリゾートの開園40周年を記念したスペシャルドローンショーが、北海道小樽市「おたる潮まつり」で実施され、約700機のドローンによる約15分間のショーが人々を魅了した。これは東京ディズニーリゾートの夢と笑顔を全国のファンへ届けるスペシャルドローンショーで、今夏以降に開催される全国数か所の花火大会で実施するもの。同日19時40分頃、北海道小樽市「おたる潮まつり」にて、東京ディズニーリゾート40周年スペシャルドローンショーが開催された。このプログラムでは約700機のドローンが一斉に夜空へ飛び立ち、おなじみのディズニーソングに合わせ、ディズニーキャラクターをまるで輝く星のように夜空に大きく描いた。40周年をお祝いするシーンも盛り込まれ、花火大会を訪れたゲストに東京ディズニーリゾートの夢と笑顔を届けた。次回の開催都市は、初回の静岡県静岡市「安倍川花火大会」、今回の北海道小樽市「おたる潮まつり」に続いて、8月5日(土)に宮城県石巻市で石巻川開き祭りを予定(2023年7月6日現在)。そのほかの参加する花火大会については決定次第、公式サイトで発表になる。なお、スペシャルドローンショーの一部の空撮映像「空撮映像 ピーターパン編」が公開になった。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年08月01日はんばた市場は2022年11月23日(水・祝)に、「潮かつおの日記念祭」を開催いたします。開催日の前日にあたる11月22日は、潮かつおが西伊豆町の民俗文化財に指定された日であり、その伝統を町内の住民や子供達、観光に訪れる人々にも広く伝え残していくため、潮かつおを使った特別メニューの販売や試食会を実施します。潮かつおの日記念祭_はんばた市場■「潮かつおの日記念祭」概要・開催日時:2022年11月23日(水・祝)10:00~(売り切れ次第、終了)・場所 :はんばた市場(静岡県賀茂郡西伊豆町仁科980-4)・企画 :(1)体験会(潮かつおの試食・展示販売、鰹節削り体験)(2)潮かつおを使った特別メニューの販売(潮かつおうどん、潮かつおおにぎり、潮かつおカプレーゼ等)■潮かつおとは別名「正月魚(しょうがつよ)」と呼ばれ、正月に神様へ捧げる神聖なものとしても扱われる伝統食材。300年以上の歴史があり、かつては国内各地で生産されていましたが、現在では西伊豆町内の3事業者のみが生産する“絶滅危惧食材”となりました。西伊豆町は2017年11月22日に潮かつおを民俗文化財として指定し、その伝統を守ろうとしています。■はんばた市場とは( )2020年5月22日に漁港にオープンした産地直売所。「はんばた」とは「浜端」が訛った西伊豆 の方言です。獲れたての鮮魚、朝採れ野菜、地域産品などの地産地消推進や、地域外販路の開拓など を目的とし、西伊豆町が店舗を建設。地域の生産者組合が運営管理をしています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月22日皆さんは浮気性の方と付き合った経験はありますか…?何度言っても直らず、しまいには別れてしまう方も…。 今回は実際に「募集した浮気トラブル体験談」をご紹介します!寝ぼけて…ある日、2人で寝ていてそろそろ約束していたご飯屋さんの予約の時間だったので「起きてー」と起こしました。ところが「んーあとちょっと。みかももうちょっと寝よう」との返答が。私はゆり。誰だと思い叩き起こして事情聴取。最初は「みかんと間違えた」と訳のわからない言い訳をしていましたが、最終的には他に女がいたことが判明。みかは1回遊んだだけと言われましたが、たった1回で寝言で間違うかなと疑問に思い、別れました。(女性)出典:lamire知らないアプリが…夫の携帯はときどきこっそり見ていました。ある日、夫が寝た後にこっそり見てみると入っていなかったアプリが入っていました。出典:lamireそこで女性とやりとりしているのを見つけました。見てみると「かわいい」や「今度会おう」などと夫が送っていました。夫を起こし問いただすと慌ててました。「違う」など言い訳をして、とても謝ってきました。それからとても反省していますが、私は許してるようで完全には許してないです。(女性/専業主婦)いかがでしたか?浮気性の恋人を持つ方々はなかなか苦労しているみたいですね…。さっさとお別れして正解かもしれません。以上、浮気トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年06月21日2006年に公開された李相日監督の人気映画を舞台化する『フラガール - dance for smile - 』の稽古場公開取材が4月29日、都内で行われ、主演を務める潮紗理菜、共演する矢島舞美、太田夢莉、兒玉遥が意気込みを語った。2019年の初演に続き、5月14日から5月23日まで、新国立劇場 中劇場で再演される。エネルギーの石油化が進む昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町を舞台に、町おこしの新事業である常磐ハワイアンセンター設立の秘話と、フラガールに生まれ変わっていく地元の少女たちの奮闘劇が爽やかに描かれる。総合演出はフジテレビのトレンディドラマの産みの親・河毛俊作。現代エンタテインメント演劇の巨匠・岡村俊一がプロデュースと構成演出で手腕を振るう。潮紗理菜リーダー・谷川紀美子役で主演を務める潮は「時代の壁を越えて、たくさんの人の心に届く作品に携わることができて、本当に光栄です」と挨拶し、「ご覧いただく皆さんにとって、少しでも心に明かりを灯せるように頑張りたい。舞台を通じて、フラダンスの魅力も知っていただければ」と意気込み。所属する日向坂46を離れての初の単独主演となり、「心細いときもあるが、離れて初めて仲間の存在の大きさ、グループへの愛を感じることも。右も左も分からない私を、稽古場の皆さんが優しく迎えてくださるので、今ここで頑張って、何かひとつでもグループに持ち帰れれば」と新たな挑戦に意欲を燃やした。フラダンスの特訓には悪戦苦闘しているといい、「普段使わない筋肉を使うことも多く、難しさも感じる。毎回お稽古のたびに46リットルの汗をかくくらい頑張りたい。日向坂46なので(笑)」。フラダンスを指導する平山まどか先生役を続投する矢島は、「前回よりパワーアップしたいなと思いますし、実際に振付も難易度が上がっている。私たちも頑張りどころで、脛が筋肉痛です」と苦労を明かした。矢島舞美太田夢莉太田は紀美子の親友でフラガールを目指す木村早苗を演じ、「レッスンの初日は本当に腰が痛くて、終わって2日間くらいは生まれたての小鹿みたいな歩き方になってしまった」と苦笑い。舞台版オリジナルキャラクターである和美役の兒玉は「アイドルをやっていたので、ダンスは楽勝でしょと思っていたが、めちゃくちゃ難しくて」とこちらも苦戦している様子。本公演には48グループの後輩たちも多数共演しており、「私が一番のお姉さんだという現実を受け止められませんが(笑)、フレッシュな若い子たちに負けないように頑張りたい」と奮起していた。兒玉遥取材・文・撮影=内田涼<公演情報>『フラガール - dance for smile -』2022年5月14日(土) ~5月23日(月) 上演会場:新国立劇場 中劇場公式サイト:チケット情報:
2022年05月01日アイドルグループ・日向坂46の潮紗理菜が、5月14日から東京・新国立劇場 中劇場で上演される舞台『フラガール -dance for smile-』で主演を務めることがわかった。潮にとって、初の単独主演舞台となる。同作は、2006年公開の映画『フラガール』の舞台版で、昭和40年の福島県・いわき市の炭鉱町を舞台に常磐ハワイアンセンター設立までのエピソードやフラガールに生まれ変わっていく少女達の笑顔と涙を描く。2019年には元乃木坂46の井上小百合、昨年は乃木坂46の樋口日奈の主演で上演された。再演となる今回は、潮が自身初の舞台単独主演でフラガールのリーダー・谷川紀美子を演じる。そのほか、紀美子の親友でフラガールを目指す木村早苗役で太田夢莉、舞台版オリジナルキャラクターでフラガールのメンバー・和美役で兒玉遥が出演。2019年版、2021年版に続いて、フラダンスを指導する平山まどか先生役を矢島舞美、紀美子と対立する母親・谷川千代役を有森也実が続投する。また今回の再演にあたり、総合演出を河毛俊作氏、プロデュースと構成演出を岡村俊一氏が手掛ける。コメントは以下の通り。■日向坂46 潮紗理菜日向坂46のグループ活動から離れて、ひとりでお仕事することは初めてで、不安な気持ちもありますが、フラガールの主演が決まった時、メンバーのみんながお祝いのメッセージをくれて、本当に勇気が出ました。まだ何もできない私ですが、これから全力でフラガールになれるように頑張ります!
2022年03月08日英国で暮らしながら、執筆活動を続けているライターのブレイディみかこさん。忘れられないと語るのは、人と人がつながる原体験となった言葉でした。ブレイディみかこさんが忘れられない言葉。現在、イギリスで暮らすブレイディみかこさん。最も忘れられないと語るのは、まさに一期一会のつながりだ。「“つながり”と聞くと自分の周囲にいる、既にconnected、linkedしている人を思い浮かべがちですが、見ず知らずの人とふとつながった瞬間、そこでかけられた言葉が非常に心に残っています。20代の頃、それまで生まれ故郷である日本と、好きなイギリスやアイルランドを行ったり来たりしていた私は、腰を落ち着けようと5年間くらい日本で暮らしていました。でも、人間関係でかなり悩んでいて。毎日のように、“今の人生から逃げ出したいな”とか、“でも悩んでいるのは私のワガママなのかな”“このまま自分を捨てて我慢していけば丸くおさまるのかな”と考えたり、限界に達しつつあったんです。思い詰めた末に、好きなアイルランドに2週間くらい旅行して、一人っきりで考えることにしました。行き先は、ずっと行きたいと思っていた、歌手エンヤの生まれ故郷でもある自然豊かな田舎町・ドネゴール。泊まるところも決めていなかったので、現地のツーリストインフォメーションで教えてもらった、教会の真ん前にある小さなB&B(簡素な宿)でしばらく過ごしました。そこは家主であるおばちゃんも一緒に住んでいるような宿で、朝食も作ってくれたりするんです。彼女は毎朝、目の前にある教会のミサに行くような熱心なカトリック信者でもありました。もし彼女に『人生から逃げ出したい』なんて相談したら、きっとカトリックの信者らしく『自分を犠牲にして周囲の人たちのために生きていきなさい』って言われるんだろうなって思ったりしながら、あんまり外に出たりもせず、じっと一人で本を読んで過ごしていました。でもあまりに私が暗いからか(笑)、ある朝、おばちゃんが話しかけてくれたんです。日本では何しているの、どんな感じなの?って。二度と会うこともない人だし、きっとここに戻ってくることもないと思うと話しやすくて、日本では家族や友人にも相談できなかったことを洗いざらい喋りました。そしたら彼女は私の話に耳を傾けてくれてから、『人間はね、幸せになるために生まれてきたんだよ。だからあなたがまず幸せになることを考えなさい』と言ってくれたんです。おばちゃんが実際の私の状況を知らない、いわば無関係の人だからそういうふうに言えたのかもしれないけど。でも、たまたまアイルランドで出会った彼女の、『あなたが幸せじゃなければ、周りの人のことも幸せにできないから。あなたが一番幸せになれる方向で決めなさい』っていう言葉が、私の未来を決めたんです」その言葉はまた、ブレイディさんに人と人とがつながれる可能性を感じさせるきっかけになった。「私が日本で悩んでいた状況と、アイルランドの本当に北の果てにいるような人の状況は全然違うし、理解できるはずがないんだけれど、それでもその言葉で、人間ってつながれる瞬間があるんだって感じました。だって、おばちゃんの言葉はその時の私にとって、日本にいる誰が言ってくれた言葉よりもグッときたし、そうだよなって思えたから。人間は、苦しさや悲しさ、悔しさをそれぞれの人生で経験していて、そういう意味では同じなのかもしれない。だから、たとえ会ったばかりで、言語も文化も人種も何もかも違ったとしても、誰か苦しんでいる人がいれば言葉をかけることができる。人間はみんなつながっている、つながれるんだよなって。アイルランドでたまたま出会ったおばちゃんと心がつながったことで、個人を超えたところで救いを感じたんです」置かれた境遇が違っても、人は手を取り合うことができる。「10年以上前ですが、イギリスで人種差別に反対する運動に関わったことがあります。その時、一緒に運営に携わっていた黒人の知り合いに、何の気なしに『私たち同じだよね』って言ったことがあるんです。イギリスで暮らす中で私はアジア人として差別されることがあり、彼も黒人として差別される立場にあったから。でも、彼はボソッと『僕たちは違うよ』と返しました。よくよく考えたらそうですよね。まだイギリスに来て十数年の私と、ずっと差別をされてきた黒人家庭に育った彼は同じではない。だからパッと線を引かれたんでしょうね。でも彼はこう続けたんです。『僕たちは違うよ。でも、同じことのために闘っているんだ』って。私たち一人一人はみんな違う。人種も文化も、宗教も違うかもしれない。だけど、同じこと、同じ目的のために一緒に闘うことができて、そこではつながれるんだよって言ってくれた気がして。これも忘れられない言葉の一つです。先ほどの話にも重なりますが、きっと人間って基本的には同じ部分を持っている。ディテールは違っても、出会いや別れ、苦しさといった同じような体験をしているからこそ、誰かに心情的につながれる言葉をかけて救うことも、支えることもできるんだと思うんです」ふとした瞬間に、誰とでも心でつながれることがある。そう知っておくことは、気持ちを楽にしてくれるかもしれない。「もし“つながりを感じられる言葉”を聞くために、一生懸命その人との関係性を築いているとしたら、結構息苦しいじゃないですか(笑)。無理に深くつながろうとすると、“自分はこの人を信頼しているけど、相手はどうなんだろう”と気にかけすぎたり、“この人を逃したら私にはつながれる人がいない”と、つながりを死守しようとしてしまったりしがち。そんなふうに、既にある特定のつながりにすがるより、人間は見ず知らずの人とも心でつながれる力を備えている、ということを信頼するのが大事なんじゃないかって。それに、日本って割と立場を大事にするところがありますよね。親だからこうしなきゃいけないとか、恋人だからこうしないといけないとか…立場がゆえの気負いがあるというか。でも、本当のつながりや深い関係性って、立場とは異なるものだから。そんな気負いがないところから、ふっと誰かを救うような、真摯でピュアな言葉が出てくるのかもしれないですよね」イギリスの公立中学校に進学した息子の日常を通して、子どもの成長、社会制度の歪みとその背景にある問題など、ブレイディさんの様々な気づきを記した著書『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。その中に、英語しか話せない息子と、日本語しか話せないブレイディさんの父親の、言葉は通じないものの心が通じているかのように見える関係性を描いたエピソードがある。「立場は“祖父と孫”ですが、遠く離れたイギリスのブライトンと、日本の福岡に暮らしていて、1年に1回、2週間くらい福岡で一緒に過ごすだけ。今はコロナで会えていないし、あんまり家族とは呼べないような関係性かもしれません。言葉も通じないし、お互いの文化もよくわかっていない…でも、二人は確実に通じ合っているんです。言葉がわからないからこそ、お互いがどう思っているか想像したり、気遣い合っているんですかね。言葉は通じていないけど、逆に心のつながりが強いのかもしれません。私が仕事で東京に行く時なんか、昼間は完全に二人っきり。どうして一緒にいられるのか本当に不思議です(笑)」離れていても、心の距離まで離れているとは限らない。「近くにいるだけがつながりじゃない、とも思います。両親とは普段離れて暮らしていますが、やっぱり人生の節目節目を知らせたい存在。息子が生まれた時も、入院してた病室は携帯電話が使えないし、連れ合いに電話してもらおうにも英語しか話せないから伝わらないし、ガウンに携帯を忍ばせて、這うようにして病院のものすごい端の非常階段まで行って父親に電話したのを覚えています(笑)。電話口で『(生まれてきた息子は)元気やったー?』って聞かれて、『元気で出てきたよ、保育器には入ってるけど全然大丈夫だよ』って答えたら、何も言わずに泣いたりしてて(笑)。普段会えなかったり、たまに連絡するからこその濃ゆいつながりってあると思うんです。ずっと一緒にいなくても、何かあったら知らせたい!伝えたい!って感じる相手。そんなつながり方もあると思います」時に悩みの種にもなり、時に救いにもなる人間関係。「上手につながらなきゃ、つながりをキープしなきゃって気負っちゃうと、結局つながりの中に自分を縛ることになっちゃうじゃないですか。それは何かにつけて自分の可能性を狭めてしまう。今あるつながり以外の、意外なところにも心に残るつながりが生まれる可能性があると思って、気負いすぎないほうが、きっといいですよ」ブレイディみかこ1965年生まれ、福岡県出身。ライター、コラムニスト。’96年から英・ブライトンで暮らし、『子どもたちの階級闘争―ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)など著書多数。※『anan』2022年1月12日号より。写真・Kensuke Hosoya(by anan編集部)
2022年01月07日日向坂46の潮紗理菜、丹生明里、松田好花が16日、神奈川・パシフィコ横浜で行われた「Sony presents DinoScience 恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~」(同所にて7月17日より開催)の記者発表会に、ヴァイオリニストの宮本笑里、ロックミュージシャンのDAITA、"恐竜くん"こと田中真士らとともに出席した。発表会前に最新技術を駆使した"新しい恐竜展"となる同展覧会を見学してきたという3人は、感想を聞かれると、潮は「入った瞬間から世界観があり、3D映像だったり、3D音響がすごく充実していて、実際に恐竜たちが動いている姿を見られるところがあったので、まさにタイムスリップしたかのような貴重な体験をさせていただき、時間も忘れてしまうくらい楽しかったです」と目を輝かせ、「図鑑で何トンとか、何メートルという数字を見てきたんですけど、その数字が大きくて想像しきれないところがあって、今日、自分の目で実物を見ることができて、迫力に圧倒されました」とコメント。丹生は「トリケラトプスの赤ちゃんと一緒に展覧会を回っている気持ちになれたのが楽しくて、現代だからこそ作られたものがたくさん飾ってあって勉強になりました。恐竜にも脳腫瘍があるというのを初めて知って、恐竜の世界にも病気とかがあったのかなって思うと、さらに恐竜のことを知りたいなと改めて思いました」と興味を示し、「やっぱり実物大の化石が感動的で、口を覗くと"こんな気持ちで食べられてしまうのか…"とか思って(笑)、その迫力を五感で体感できたので楽しかったです」と声を弾ませた。松田は「今回の目玉ともされているトリケラトプスのレインの化石を見させていただいたんですけど、約6600万年前からほぼ完璧な状態で(見つかって)保管されている化石なんだっていうことを知って、そんな化石が今回、日本初上陸ということで、貴重な化石を肉眼で見させていただけてとても光栄でしたし、すごくワクワクしました」と興奮気味に語り、「ポージングも迫力があるように形成されているんだなと感じましたし、レインと一緒にあったティラノサウルスのスタンも魅力的で、躍動感が素晴らしくて、360°周りから見ることができたので、すごく楽しかったです」と笑顔を見せた。また、同展覧会のアンバサダーを務める小坂菜緒が書き下ろした恐竜イラストがプリントされたグッズも販売されるそうで、潮は「小坂菜緒のサイリウムカラーが紫と白なので、このTシャツにも小坂菜緒が詰まっていてかわいいなと思います」と紹介し、丹生は「日常的に使えるグッズがたくさんあったので、私も使いたいなって思いました」とニッコリ。松田は「リアルな恐竜を科学博で楽しんでもらえるんですけど、グッズではかわいらしい恐竜も感じていただけるのかなと思うので、ぜひチェックしてほしいなと思います」とアピールした。さらに潮は、小坂から「恐竜に例えるとトリケラトプスみたい」と言われたことがあるそうで、「勝手にトリケラトプスに親近感が湧いていたんですけど、偶然にも私の手元に(小坂が書き下ろした)トリケラトプス(のコースター)があって、これは運命だなって思いました(笑)」と喜ぶと、丹生は「(トリケラトプスは)草食恐竜なんですけど、(潮も)葉っぱとか(野菜)がお好きなので」とその例えの理由を説明した。
2021年07月16日旬を揚げる、大衆天ぷらの魅力食材の味を最大限に引き出す“揚げ”の技新しい食材を天ぷらにすれば、新しい哲学が生まれる旬を揚げる、大衆天ぷらの魅力かつては大衆食として親しまれた料理も、歴史を経るごとに技が磨かれ、哲学に溢れた食文化となることがある。江戸前天ぷらもその一つ。江戸前天ぷらの特徴といえば、江戸前=東京近郊で獲れた魚介類をごま油でカラッと揚げること。油のかぐわしい風味と、季節によって変わる食材から旬を味わえることが何よりの魅力だ。「江戸前天ぷら」を受け継ぐ店は東京の街に数多くあるが、ひときわ名店の呼び声高い店がある。それは“天ぷらの神様”と呼ばれる料理人・早乙女哲也さんがはじめた【みかわ 是山居】だ。1976年に日本橋・茅場町で店を開いて以来、各界の著名人たちの舌をも喜ばせてきた。店内はカウンター席のみ。谷口さんの揚げの技術を目の前で眺めることができるそんな【みかわ 是山居】から独立した店【天ぷら やぐち】が人形町にオープン。22年間もの年月をみかわで過ごした店主・谷口ー樹さんによる、江戸前天ぷらのコースをいただくことができる。「修行したのは“みかわ”だけ。生え抜きと言えばいいのか、食材選びから揚げ方、仕上がりのイメージに到るまで、“みかわ”での教えが胸の奥にいつもあります」そう語る谷口さんの天ぷらは、食材ひとつひとつとの向き合い方にも哲学があった。食材の味を最大限に引き出す“揚げ”の技揚げる具材はどれも新鮮な魚介類“みかわ”での教えは数多くあれど、美学として強くあるのが、揚げる前に細工を施すことはなく“揚げ”と言う調理のみで食材の味を引き出し、仕上げることだ。そのために、食材によって捌き方や打ち粉の量、揚げ時間を考える。「みかわでもそうでしたが、揚げる前から『このエビはこう仕上げよう』という完成形が頭の中にあります。そこまで持っていくために、逆算して調理のやり方を考えていくんです」身と頭を別々に揚げたエビの天ぷら例えば、エビは他の食材よりも高い温度で揚げる。水分量が多いので、油の中でしっかりと脱水させるためだ。「衣にも気をつかいます。理想的な衣って顕微鏡で見ると網の目状になっていて、その間から食材の水分が抜けてカラッと揚がるんです」。一方、水で溶いて時間が経つとどうしても粘り気が出る。「天ぷらは脱水作業」との言葉の通り、谷口さんが仕上げた天ぷらはどれも軽く、衣をほとんど感じさせない。薄い衣を纏ったエビの頭からは、エビ本来の風味が強く香り立つ。少しの塩でいただけば、ボイルや鮨とは全く違ったエビの味が体験できる。新鮮な大ぶりの穴子をそのまま揚げるそして、人気の天ぷらのひとつが、3枚おろしをそのまま揚げる大ぶりな『穴子』だ。「穴子は皮目と身の間に独特のクセがあるんです。これを、揚げ具合によってクセではなく“香ばしさ”に変えられるかが勝負です」。揚がった穴子の身はホロホロと細かい食感となり、その変化に驚かされる。無論クセはなく、皮目の香ばしさもアクセントだ。皿に載せ、鉄箸で切った時に揚がる湯気を眺めるのはなんとも食欲をそそる体験だ夜には、こうした天ぷらが8品のコース(12,000円・税別)で楽しめる。提供する間、谷口さんは、1900200℃の温度に熱した油の中に次々と食材を入れ、それぞれの最適な秒数をカウントしながら揚げ上がりを待つ。もちろん、お客さんとの会話にも応じながら。新しい食材を天ぷらにすれば、新しい哲学が生まれる料理人の谷口一樹さん「良い材料を揃えたら、そこそこの天ぷらは作れる。でも、江戸前天ぷらの哲学は“どううまくできるか”にあるんです」そう語る谷口さんは、天ぷらに使う新しい食材の探求にも強い関心を持つ。【みかわ 是山居】で学んだ天ぷらの哲学は、語りつくせるものではないという。「食材がひとつあれば、その食材に対する考え方があります。全ての食材に対して哲学があるわけですから……。全て話そうと思ったら、ここじゃなくバーにでも行かないと(笑)」食材ごとに哲学がある一方で、谷口さんは「天ぷらにする意義のある食材は、限られている」と語る。全ての調理の中で天ぷらが一番向いている食材でないと、“揚げる意味”はないと言う。「ただ、魚を獲る海の状況も僕が修行をはじめた20数年前とは変わっています。昔はよく使っていたのに、今では見なくなった魚だってありますね」。『ししゃも』の天ぷらは、身はホロホロと細かく、独特の旨味が感じられるだからこそ、新しい食材を探求するのだと言う。秋のコースに提供される『ししゃも』は、修行時代のみかわでは扱うことのなかった食材だ。「これまでのやり方をただ単に踏襲するだけじゃなく、自分で開拓していかないと」。それは江戸前天ぷらの流儀を受け継ぐためでもあり、そこにまた新しい哲学が生まれる。伝統ある天ぷらの技術を受け継ぐ谷口さんの元に通えば、新しい料理を体験することができるかもしれない。【天ぷら やぐち】店舗情報住所:東京都中央区日本橋人形町2-9-7 大江戸アクセス2-1F電話:03-3527-3701アクセス:東京メトロ日比谷線「人形町」駅 徒歩4分、都営浅草線「人形町」駅 徒歩4分
2020年11月14日今回、お店をご紹介してくださるのは……【SUGALABAO】店主・須賀洋平氏1976年、愛知県生まれ。ジョエル・ロブション氏のもと、世界各地でグループの新店立ち上げに携わる。2014年に帰国し、翌年、東京・神保町に【SUGALABO】開設。会員制でゲストをもてなすかたわら、様々な分野で活動。須賀洋平氏がオススメするお店門前仲町【みかわ是山居】理論と技の両輪で織りなす至高の味。生ける伝説が手がける最高峰の天ぷら身はふっくらと柔らかく、表面は香ばしく。驚きの旨みを内包する店の代名詞『穴子』15歳で修業をはじめてから古希を迎える今年まで、一日たりとも休んだことはない。早乙女哲哉氏は、こともなげにそう言います。天ぷらという食文化の成熟に大きな影響を与えた伝説的職人。そんな巨匠は、今日も変わらずに厨房に立ち続けます。味だけにとどまらない、カウンター越しに見る名人の技一本の天ぷらで驚きの変化と深みを表現する『アスパラガス』使用する魚介は、年間通して8割方が江戸前。入江が深く、波が立たず、かつ250もの河川が流れ込み植物性プランクトンが豊富な東京湾。そこで育つ小魚は皮が薄く小骨は小さく、天ぷらという料理に適しています。コースの主役は江戸前の魚介ですが、脇を固める旬野菜も吟味し尽くした逸品揃い。さらに秋の松茸、春の山菜など、その季節だけの楽しみも待っています。コースの最後には、貝柱がたっぷりの『天丼』をオススメした須賀氏の声みかわ是山居【エリア】深川【ジャンル】和食全般【ランチ平均予算】10500円【ディナー平均予算】17000円【アクセス】門前仲町駅 徒歩8分▼須賀氏のお店【SUGALABO】店舗詳細SUGALABO(スガラボ)【エリア】新橋【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】30,001円~【アクセス】神谷町駅
2019年07月11日2015年7月より放送されるTVアニメ『うしおととら』のメインキャストとメインビジュアルの第2弾が発表された。発表されたメインキャストは、主人公・蒼月潮役に、TVアニメ『遊☆戯☆王ZEXAL』で九十九遊馬役を務めた畠中祐が抜てき。とら役は『名探偵コナン』シリーズの毛利小五郎役で知られるの小山力也が務める。そのほか、中村麻子役を小松未可子、井上真由子役を安野希世乃が担当。さらに配役は不明だが、茅野愛衣、坂本真綾、高垣彩陽、豊崎愛生、南里侑香、花澤香菜、藤原啓治、牧野由依、水樹奈々といった豪華声優陣の出演が予定されている。畠中は「潮のキャラクターと同じく、真っすぐに演じられるように頑張ります」と意気込みを語り、小山は1992年にOVAとしてアニメ化された際に、とら役を務めた声優の大塚周夫氏が今年1月に亡くなっていることから「このタイミングでとらを演じられる事は、まさに"運命に感謝"です」とコメント。また、小松は「麻子は自分に近いところもあるので、演技に入りやすいと思う」、安野は「真由子の前向きなところを大事にし、彼女に寄り添って演じていきたい」とそれぞれに想いを語っている。本作は、1990年~96年に漫画誌『週刊少年サンデー』(小学館)で連載されていた藤田和日郎による漫画。主人公の少年「蒼月潮(うしお)」と、いつか彼を食ってやろうとつけ狙う大妖怪「とら」の"うしとら"コンビが、世界の存亡をかけた妖怪との壮大な戦いに巻き込まれていく姿が描かれる。人間と妖怪の絆、宿命、さまざまなキャラクターの物語、そして終盤の展開は多くのファンを生み出した。第37回小学館漫画賞、1997年星雲賞コミックなど多数の賞を受賞している。(C) 藤田和日郎・小学館/うしおととら製作委員会
2015年03月30日