今回は、日常に役立つかもしれない便利な情報を紹介します!是非参考にしてみて下さいね♪コンセントを差した瞬間、パチッと火花が散る経験はありませんか? この記事では、火花の原因とそれに対する対処方法、さらにコンセントや電源プラグが焦げてしまった場合の対処方法について詳しく解説していきます。知識を身につけ、事故防止に役立ててみてくださいね!1. 火花の原因電源プラグを差したときに火花が散る原因は以下の通りです。機器の電源をオンにしたまま電源プラグを抜き差しした場合過剰な「OAタップ」や「たこ足配線」をしている場合高電圧時にプラグを差し込んだ場合コンセントの差し込み口に異物が混入している場合コンセントにホコリが付着している場合(トラッキング現象)電源コードが断線している場合外的要因である雷サージが起こった場合2. 火花が出たときの対処方法それぞれの原因に応じた対処方法を紹介します。電源をオンにしたままプラグを抜き差ししないように注意する過剰な「OAタップ」や「たこ足配線」をやめるコンセントの差し込み口を掃除する断線している電源コードは買い替える雷が鳴っている間は電源プラグを抜いておくまた、火花の原因が分からない場合はブレーカーを落とし、原因を探ることが重要です。それでも分からない場合や危険を感じる場合は、電気工事会社に連絡しましょう。3. 使用を中止し原因究明をコンセントから火花が出た場合は、使用を中止して速やかに原因を究明することが必要です。火花は一瞬の出来事でも、その原因が分からないまま使用し続けることは危険です。そのサインを無視せず、使用を中止して原因を確かめましょう。結論コンセントから火花が散ることは非常に危険です。日頃からコンセント周辺や電源プラグ、電源コードの状態に注意し、安全対策を行いましょう。症状が気になる場合は、電気工事店やメーカーに相談して適切な対処を行ってください。明日の私をちょっと楽に♪今回は、日常に役立つかもしれない便利な情報を紹介しました!ぜひ参考にしてみてくださいね♪(lamire編集部)※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2024年02月06日アイドルグループ・A.B.C-Zの新曲「火花アディクション」のミュージックビデオが23日、ポニーキャニオン公式YouTubeチャンネルにてプレミア公開され、あわせてグループ初のベストアルバム『BEST OF A.B.C-Z』のリリースが2022年2月1日に決定したことも発表された。A.B.C-Zの戸塚祥太が主演を務めるMBS/TBSドラマイズム『凛子さんはシてみたい』(MBS 毎週火曜24:59~、TBS 毎週火曜24:58~)オープニング主題歌である同曲。2019年にリリースされたLiSA「紅蓮華」の作曲を手掛け一躍注目を集めたシンガーソングライターの草野華余子が、ドラマのために書き下ろしたもので、女性目線の歌詞とクールなメロディがドラマにより深みを与えている。また、同曲のミュージックビデオ公開にあわせ、A.B.C-Z初のベストアルバム『BEST OF A.B.C-Z』のリリースが2022年2月1日に決定。アルバムは初回限定盤A、初回限定盤B、初回限定盤C、通常盤Zの4形態を展開。ピアニストの清塚信也提供楽曲や「火花アディクション」が収録されるほか、“あの曲”が再録される。さらに、全てのMusic ClipのBlu-ray化も決定しており、Dance Clipや過去のバラエティ映像などの傑作選も収められる。○■BEST OF A.B.C-Z【初回限定盤A-Music Collection- (3CD+2BD)】※同内容・同価格にてDVD盤あり/5,610円(税込)CD Disc11.Za ABC~5stars~2.ずっとLOVE3.Twinkle Twinkle A.B.C-Z4.Walking on Clouds5.Never My Love6.Legend Story7.SPACE TRAVELERS8.花言葉9.火花アディクション10.???(新録)11.You...CD Disc21.Moonlight walker2.Take a “5” Train3.Reboot!!!4.終電を超えて〜Christmas Night5.忘年会!BOU!NEN!KAI!6.JOYしたいキモチ7.Black Sugar8.DAN DAN Dance!!9.チートタイム10.頑張れ、友よ!11.Nothin’ but funky12.夏と君のうたCD Disc3 ファンセレクト盤Blu-ray Disc1 収録内容・「Za ABC~5stars~」Music Clip・「ずっとLOVE」Music Clip・「Twinkle Twinkle A.B.C-Z」Music Clip・「Walking on Clouds」Music Clip・「Never My Love」Music Clip・「Legend Story」Music Clip・「SPACE TRAVELERS」Music Clip・「Shower Gate」Music Clip・「Moonlight walker」Music Clip・「花言葉」 Music Clip・「Take a "5" Train」Music Clip・「今日もグッジョブ!!!」Music Clip・「Reboot!!!」Music Clip・「テレパシーOne! Two!」Music Clip・「忘年会!BOU!NEN!KAI!」Music Clip・「終電を超えて〜Christmas Night」Music Clip・「Future Light」 Music Clip・「Rock with U」Music Clip・「JOYしたいキモチ」 Music Clip・「Black Sugar」Music Clip・「Crush On You」 Music Clip・「リンネ」Music Clip・「DAN DAN Dance!!」Music Clip・「チートタイム」Music Clip・「GAME OVER!!!」Music Clip・「Nothin’ but funky」Music Clip・「夏と君のうた」Music Clip・「火花アディクション」Music Clip・「???」Music ClipBlu-rayDisc2 収録内容(Dace&Image Clip集)・「砂のグラス」Dance Clip・「ボクラ~LOVE&PEACE~」Dance Clip・「Desperado」Dance Clip・「My life」Dance Clip・「Like A Blow」Dance Clip・「Never My Love」Dance Clip・「僕らのこたえ~Here We Go~」Dance Clip・「Finally Over」Dance Clip・「Black Sugar」Dance Clip・「Crush On You」Dance Clip・「光」Special Image Clip〜僕たちと君のアンセム〜・「頑張れ、友よ!」Dance Clip・「テレパシーOne! Two!」Dance Clip・「GAME OVER!!!」Dance Clip・「Nothin’ but funky」Dance Clip・「火花アディクション」 Dance Clip・「???」Dance Clip封入特典・えびの10周年スペシャルキャンペーンカード・えびの10周年スペシャルフォトブック仕様・豪華スリーブケース仕様【初回限定盤B-Variety Collection- (3CD+BD)】※同内容・同価格にてDVD盤あり/5,280円(税込)CD Disc1&Disc2 (初回限定盤A同様)CD Disc3 ファンセレクト盤+メンバーソロ新曲(5曲)Blu-ray収録内容10年分のバラエティ映像傑作選鑑賞会(仮)封入特典・えびの10周年スペシャルキャンペーンカード【初回限定盤C-@Loppi・HMV限定盤〜HIBANA EDITION〜- (3CD+BD)】※同内容・同価格にてDVD盤あり/4,950円※全国のローソン店頭Loppi端末、HMV(EC・店舗)限定販売。CD Disc1&CD Disc2&CD Disc3(初回限定盤A同様)Blu-ray収録内容・「火花アディクション」Music Clip・Making of 「火花アディクション」封入特典・えびの10周年スペシャルキャンペーンカード仕様・火花アディクション衣装撮り下ろしジャケット【通常盤Z(3CD) 3,850円】CD Disc11.Za ABC~5stars~2.ずっとLOVE3.Twinkle Twinkle A.B.C-Z4.Walking on Clouds5.Never My Love6.Legend Story7.SPACE TRAVELERS8.花言葉9.新曲(清塚信也提供楽曲)※通常盤限定トラック10.???(新録)11.火花アディクション12.You……CD Disc21.Moonlight walker2.Take a "5" Train3.Reboot!!!4.終電を超えて〜Christmas Night5.忘年会!BOU!NEN!KAI!6.JOYしたいキモチ7.Black Sugar8.DAN DAN Dance!!9.チートタイム10.頑張れ、友よ!11.Nothin’ but funky12.夏と君のうたCD Disc3 ファンセレクト盤 10曲初回生産封入特典・えびの10周年スペシャルキャンペーンカード・えびの10周年メンバーソロチェンジングジャケット5セット初回プレス仕様・ピクチャーレーベル数量限定予約購入先着特典・3形態(初回限定盤A、初回限定盤B、通常盤Zの3形態)同時予約購入特典:「5☆すたぁ〜ず」ラバーキーホルダー※@Loppi、HMV・HMV&BOOKSは全4形態から3形態の購入が対象。・CD購入特典【初回限定盤A】歴代ポスター絵柄カードセット Ver.1【初回限定盤B】歴代ポスター絵柄カードセット Ver.2【通常盤Z】歴代ポスター絵柄カードセット Ver.3
2021年11月23日マット・デイモンとベン・アフレックが24年ぶりに脚本家としてタッグを組んだ『最後の決闘裁判』。親友マットと因縁ある役柄で火花を散らすベン、2人の貴重な金髪姿をとらえた場面写真が到着した。24年前、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で本作同様に共同脚本を手掛け、第70回アカデミー賞脚本賞受賞を果たしたマットとベン。下積み時代を経て、長年の親友同士である2人は着実にスターとしての階段を駆け上がり、映画界にとってなくてはならない存在となって名を馳せてきた。本作では、日本が誇る黒澤明監督の『羅生門』から影響を受け、親友同士の2人が24年ぶりに共同脚本に挑んだことも話題のひとつ。いまだ歴史家たち間で物議を醸すフランス最後の決闘裁判を、事件を告発した被害者マルグリット(ジョディ・カマー)、被害者マルグリットの夫カルージュ(マット・デイモン)、訴えられた容疑者ル・グリ(アダム・ドライバー)という登場人物3人の視点で、1つの事象を描く3部構成となっているのが最大の特徴。マット演じる騎士カルージュの主君であり、王の従兄として絶大な権力を持つピエール伯を演じたのがベン。女好きで常にワインを手にし、アダム・ドライバー演じるお気に入りの従騎士、ル・グリを依怙贔屓。カルージュが得るはずだった土地の所有権をル・グリへの報酬として贈呈したり、カルージュが父から受け継ぐはずだった長官職をもル・グリに任命してしまうという横暴ぶりで、カルージュとは常に因縁を抱える役どころとなった。そんなピエール伯に対し、マット演じるカルージュは、戦場における勇気と技量で他者から尊敬されてきたものの、頑固で無骨な軍人気質で、軽薄なピエール伯とは反りが合わない。ル・グリに肩入れするピエール伯に怒り心頭で、騎士として主君に忠誠を誓いながら、あまりの処遇に王宮へ直談判するほどの仲違いを起こしてしまう。現実世界では同じ夢に向かって切磋琢磨してきた親友同士でありながら、劇中では熾烈な火花を散らす関係性になっている点に注目。さらに本作では、マットとベンの2人とも金髪姿となっており、ヴェネチア国際映画祭では、ベンが自身の金髪姿に対し「僕はブロンドのカツラをかぶりました(笑)」とコメントし、笑いを誘うひと幕もあった。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月12日今クール、法廷ドラマが火花を散らしている。『リーガルV』(朝日テレビ系)と『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)だ。『リーガルV』の初回視聴率は15.0%で首位!いっぽう『SUITS』は初回14.2%で第3位、(ビデオリサーチ調べ)。トップ3のうち2つが“法廷モノ”という事態となっている。まだまだ僅差ではあるものの、『SUITS』の第2話は11.1%と3.1%下落(ビデオリサーチ調べ)。ひとまず軍配は『リーガルV』に上がっている。視聴率女王・米倉涼子(43)とトレンディードラマの申し子・織田裕二(50)。どちらも主演にふさわしい役者だが、差を分けたものはいったい何なのか。ドラマウォッチャーはこう分析する。「『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)コンビの織田裕二と鈴木保奈美(52)に、中島裕翔(25)が加わって新風を吹かせる。キャスティングはかなり良いと思います。しかし海外ドラマの『SUITS』を原作としているため、独特のリズミカルな会話の掛け合いや身振り手振りが浮いているように思います。第2話はセクハラがテーマでしたが、残念ながらあまり締まりのない展開で退屈さを覚えさせるものでした」それに対して、『リーガルV』の小鳥遊翔子は『ドクターX』の大門未知子を彷彿させる。「『リーガルV』はコミカルなシーンとシリアスなシーンのメリハリがしっかりしているように感じました。ストーリー展開のテンポも良いですし、無駄がなく飽きさせない構成となっています。スタッフも『ドクターX』とほぼ同じで新境地を開拓したとはまだ言えませんが、その点を除けば、『SUITS』よりも“わかりやすい”のではないでしょうか」(前出・ドラマウォッチャー)『リーガルV』の第2話は、18日に放送予定。ここでも『SUITS』を超えたとなれば、さらに勢いに乗りそうだ。
2018年10月17日「僕がやってますけど、あくまでも僕の“役”でして。僕がしゃべってること、これ全部セリフなんです……」 ステージに立ち、そう語り始めたのは、『火花』原作者として出演する又吉直樹(37)。舞台『火花-Ghost of the Novelist』の冒頭のひとコマだ。芥川賞受賞以来、映画、ドラマ、コミックと展開されてきた『火花』の舞台化。又吉本人に話を聞いた。 「最初にコンセプトを聞いたとき、まず、僕が本人役で出ると聞いて驚きました。さらに、“なぜ『火花』を書いたのか?”“これはどういうテーマがあるんだ?”と、原作者として聞かれたくないことを舞台上で聞かれるという作り方は斬新やな、と思いました。これ、見たいな、と。これまでも、取材で聞かれるたびに真剣に答えてきたんです。でも帰り道で、“ああ言うたけど、ちゃうよなあ。次回はちょっと言い方を変えよう”と。そんで言うと、“これもちょっとちゃうな”ってことが多々あって。つまりは、もともと自分でも全部わかって『火花』を書いたわけじゃないし、いまも、本当の意味を答えられないんです」(又吉・以下同) 発表から3年。自身が感じる“『火花』前”と“『火花』後”の変化は? 「以前は、本好き、洋服好き、サッカー好き、社交的でない、とか、僕についていろんなトピックみたいなものがあったと思うんです。でもいまは、それが1回なくなって、“本を書いた芸人”という見られ方になった。もしかしたら、芸人として幅が狭まったかもしれないですね(笑)」 『火花』に登場する先輩芸人・神谷のセリフには“芸人・又吉直樹”の本音も垣間見ることができる。 「神谷が、『芸人は、芸人をやってなくても芸人や』みたいなことを言う。それは僕自身、芸人というものを職業として捉えてないからなんですね。世間がイメージする“芸人”という形をやることが、はたして芸人なのか?と。おのおのに芸人としての立ち方があると思うので、自分なりのやり方で面白いことをやっていけたらいいなぁとは思っています」 昨年には、受賞後第1作となる長編小説『劇場』を発表。今後も“又吉先生”の新作を期待していい? 「小説を書くって、しんどいっすよ。“エッ!こんなにパワーがいるの?”って思うくらい(笑)。でもなんというか、いまは、“書かないといけない”という意識は強いですね」
2018年04月14日3月30日に東京・紀伊國屋ホールにて『火花』~Ghost of the Novelist~が開幕。上演に先がけて公開ゲネプロが行われた。本作は、売上累計部数300万部を超え、第153回芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹の初純文学作品『火花』が、2016年のドラマ化・2017年の映画化に続き、満を持して舞台化されたもの。【チケット情報はこちら】「こんにちは、原作者です」と、又吉が観客に向かって語りかけ、舞台の構造について説明をするところからはじまるこの舞台。小説家になりたかった女優・観月ありさの登場によって、虚構と現実が入り混じり、新たな「火花」が語られることになる。物語の中のお笑いコンビ・スパークスの徳永を演じるのは、注目の若手俳優である植田圭輔。コダワリを強く見せる一方で、どこまでも素直でもあるという徳永のアンビバレンツな魅力を見事に熱演。その徳永が尊敬する先輩芸人・神谷を演じるのは、石田明(NON STYLE)。本業のお笑いの実力を遺憾なく発揮しつつも、理想と現実の間で苦しむ芸人の苦悩を演じきった。その他、徳永の相方である山下役に、ドラマ版と同じく好井まさお(井下好井)、また神谷の相方役である大林役は宮下雄也と、芸達者なメンバーが揃っている。そして今回、原作には登場しない「観月ありさ役」という難役を演じる観月は、自らの役回りについて「小説の火花を朗読しながらストーリーテラーのように進行しつつも、観月ありさ役をやったり、神谷君の恋人役をやったりと忙しく、切り替えが難しかった」と言い、ハグなどの密着シーンが多い又吉との絡みについても「又吉さんとは普段も交流が多いので、正直照れてしまいます」と、様々な部分で苦労を重ねたことを語った。また、原作者の「又吉直樹役」を演じる又吉は、稽古を重ねてきたものの、ゲネプロを終えて「“なるほど、こういう話なんや”っていうのが、わかりましたね」(又吉)と、改めて手応えを感じた模様。「稽古で何回も通してきたんですけど、いろいろ、つながりました」と、収穫を語った。「舞台はその場その場といいますか、1回1回違いますし、1回目と2回目も違いますし、日によっても全然違います。特にそういう、舞台の“その場でしか見られへん”というものと、今回のお芝居のお話自体がすごく相性いいと思うんで、ぜひ、足を運んでいただきたいなと思います」と又吉が語る『火花』~Ghost of the Novelist~は、4月15日(日)まで東京・紀伊國屋ホール、5月9日(水)から5月12日(土)まで大阪・松下IMPホールにて上演。チケット好評発売中。
2018年04月02日又吉直樹が『火花』を書いた理由を、観月ありさが問う!――小説『火花』をなぞるだけではない構成ですね。観月:そうなんです。私は、小説の世界と舞台独自の世界の両方を行き来する、ストーリーテラー的な役回り。ふたつの世界が複雑ではあるんですが、上手く絡み合っているので、脚本は読みやすかったです。又吉:作中で僕は、観月さんからどうしてこの作品を書いたのかを問われます。正直、小説のテーマって聞かれても答えるのが難しいんです。「ないです」と言ってしまうこともあるくらい、「なんでやろ」という部分は客観的に直視しにくい。この舞台に出ることでそれに迫れるなら、自分が原作の作品に出るのは照れくさいですけど、面白そやなと。――おふたりとも本人役ですね。観月:役名は自分だけど、演じる以上、自分ではない。難しいですね。手探り状態です。又吉:素を出すのとも違うし。観月:どうしたら観た人は、私っぽいと思ってくれるんだろう?又吉:役を演じている時とも、素でバラエティとかに出ている時とも違いますしね。どこを切り取れば、本人としての説得力が出るのか。ベロベロに酔っぱらって演じるとか?観月:確かに、毎日のように飲んでるしね(笑)。又吉:僕は、猫背にしようかな。観月:まったん(又吉さん)ぽい!又吉:自覚はないんですけど、テレビで見ると「もっと背筋伸ばせよ」って思うんですよ。――そもそも、観月さんは原作をいつ読みましたか?観月:当時、『キャサリン三世』という番組で共演してて、書き終わってすぐに贈ってくれたんです。又吉:小説書いてることも、あり姉(観月さん)には話してて。観月:お仕事では芸人さんとして接していたので小説家のイメージが湧かなかったけど、読んだら描写がとても素敵でびっくりしちゃって。まったんは小説を書く前も、執筆中も、受賞後も、変わらずこのまんま。ほっとします。番組が終わっても「また仕事できたらいいね」とお互い言っていたんですけど、社交辞令ではなく、こうして実現させてくれて嬉しかった!又吉:“女優・観月ありさ”は、佇まいそのものが特別な方。お芝居の大先輩ですし、頑張らないと。『キャサリン三世』での僕の芝居、まあひどかったですからね。ただ、あの「もう少し、なんとかならへんか」という頃から、その後お芝居で成長できる機会はなかったので、怒られへんように気合でやるしかないです。観月:お芝居となったら、急に人格が変わって怒ったりして?ない、ない(笑)。楽しくやっていこうね。小説『火花』の物語を織り交ぜながら、“観月ありさ”が“又吉直樹”に、小説を書いた理由を問う。脚本・演出は小松純也。原作世界の芸人役に、石田明(NON STYLE)と植田圭輔。東京公演/3月30日(金)~4月15日(日)紀伊國屋ホール大阪公演/5月9日(水)~5月12日(土)松下IMPホール全席指定一般8000円(税込み)ほかチケットよしもと予約問合せダイヤルTEL:0570・550・100みづき・ありさ1976年12月5日生まれ、東京都出身。4歳からモデルとして活躍し、‘91年、女優デビュー。同年、シングル『伝説の少女』をリリース。代表作『ナースのお仕事』を含む26年連続連ドラ主演記録を持つ。ブラウス、パンツ(共にPINKO/PINKO JAPANTEL:03・3557・9861)ピアス、リング(共にアガタ パリ/アガタ ジャポンTEL:03・6456・4080)またよし・なおき1980年6月2日生まれ、大阪府出身。高校卒業後、NSCに入学。‘03年、綾部祐二とピースを結成。‘15年、純文学デビュー作『火花』が第153回芥川賞を受賞する。‘17年、2作目『劇場』を発表。※『anan』2018年4月4日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年03月31日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹による芥川賞小説『火花』が、2016年のドラマ化、2017年の映画化に続き、今度は『火花 -Ghost of the Novelist-』として舞台化。しかも原作者である又吉と観月ありさがともに本人役で出演するというトリッキーな設定ときた。そこで又吉と観月の2人にインタビューし、舞台への意気込みについて聞いた。『火花』は、なかなか芽が出ない若手芸人・徳永と、彼が惚れ込んだ先輩芸人・神谷との交流を軸に、お笑い業界の栄光と挫折を描く青春ドラマ。舞台版で興味深いのは、小説『火花』の世界と、現実に存在する作者・又吉直樹と女優・観月ありさの世界を交錯させる二重構造により、『火花』の魅力を改めて掘り下げていく点だ。舞台を演出するのは、『ダウンタウンのごっつええ感じ』や『笑う犬の生活』など数多くの人気バラエティ番組を手がけてきた共同テレビのプロデューサーで演出家の小松純也氏。キャストは観月、又吉のほか、『弱虫ペダル』や『おそ松さん on STAGE』の植田圭輔や、NON STYLEの石田明らが出演する。――まずは、今回のオファーを受けた時の感想から聞かせてください。又吉:最初に『火花』が舞台化されると聞いた時は「ああ、そうなんだ」くらいの軽い気持ちでしたが、その後、出演を打診された時は、自分の書いた作品に出るという恥ずかしさとともに、プロットに対して「これは面白そうだな」という気持ちの両方がありました。今までは原作者という立場での参加でしたが、今回は自分も出演するということでそこは少し立ち位置が違うし、また、原作に光を当ててもらえるからうれしいなとも思いました。観月:まず『火花』という作品で又吉くんから声をかけてもらえたこと自体がうれしかったです。前々から「何かあったら声をかけてね」と言っていたけど、社交辞令じゃなく、ちゃんとオファーしてくださったんだなと。だから、観月ありさ役じゃなくても、やらせていただきたいと思いました。○又吉直樹、観月ありさが2人とも本人役で出演――脚本を読まれて、どう思われましたか?又吉:僕は原作者・又吉直樹として「どういう意図で『火花』を書いたのか?」と問われていく構造です。どこまで小松さんが計算されているのかわからないけど、すごく複雑な構造が面白そうなことになっています。観月:本人役というのは初めてでしたが、脚本はとても面白くて、すらすらと楽しく読めました。『火花』のお話に付随して、私たち2人のストーリーが上手く絡んでいくんです。ある時は俯瞰で『火花』という物語を見ながら、ある時は『火花』の中に女優として入り込みながら、いろんな距離感で『火花』を見ていくという感じでした。又吉:観月さんは一番複雑な役ですよね? 観月ありさとして出演しているけど、他に劇中のヒロイン2役も演じているから。観月:そうなんですよ。自分の役を演じるのも初めてだったから、どうしようかなと思いましたが、他にも劇中に登場する2役を演じています。――観月さんが又吉さんに「なぜ小説『火花』を書いたのか?」と尋ねるシーンがあるそうですが、実際にその答えが明確に描かれるのかが気になります。又吉:それは今回小松さんが設定した1つの大きなテーマやと思うんです。役として僕がその問いに答えるかどうかはわからないけど、約2時間の芝居を観終わった後、観てくれた人が「おそらくこういうことやったんやろ」と、何か1つ感じられる作りにはなるんじゃないかと思っています。それを早い段階で、僕が口頭で言ってしまうのは違うと思うので、そういうことではなく、だんだん答えが立ち上がってくる物語になっているのかなと僕自身は思っています。○観月ありさが又吉直樹に愛の告白!?――劇中で、観月さんが又吉さんに「愛してる」とささやくシーンがありますね。又吉:ふふふ。そうなんですよ。まだ、通し稽古が始まってないんですが、楽しみですね。観月:台本に「愛してる」とか「ぎゅっとする」とか書かれていて。全然知らない人だったらあまり抵抗がないんですが、又吉くんとは知り合ってから何年も経つので、台本を読みながら「けっこう恥ずかしいな」と思いました。又吉:そうですよね。僕も今回、観月さんと舞台で共演するというのは、バラエティ番組でご一緒するよりもすごく緊張します。――今回の舞台をやることで、原作者として小説との距離感は変わったりしますか?又吉:そうですね。「ここはこういうふうに解釈してくれたんや」「ここはこういうことやったんや」と、あとから自分自身も気づかされる部分がありました。原作者と言っても、作品のことをすごくわかっているわけではないので。書いたのは僕やけど、なぜ書いたのか?という答えみたいなものは完全に出てない部分がありますし、それをやりながら考えられる作りになっているのかなと。○複数の肩書きを持つ2人――おふたりとも、いろんなジャンルの肩書きをもってらっしゃるという共通点がありますね。又吉:僕はそんなにやっていることは変わらないです。芸人として普段からコントも自分で書いてますし。でも観月さんは、女優、歌手、モデルという3つのジャンルはぜんぜん違いますよね?観月:でも、表現するという意味ではすべて同じです。私からすれば、小説を書けること自体、すごいことだと思います。又吉:いや、表現というところでは根本が一緒なのかもしれない。小説を書くのは体力がいるなあと思いますが、実在しない人物に架空の台詞を言わせるのはコントに近いといえば近いし。観月:いやあ、私はすごいと思いますよ!――最後に、これから舞台を楽しみにされているファンの方へのメッセージをお願いします。又吉:原作と同じものをやろうということではなく、原作に迫るために必要な仕掛けが施されたものになっています。そこに注目して観てもらえたらと。観月:やはり又吉くんご本人が出ていることが大きいですね。実際、又吉くんは何を思ってこの描写を描いたのだろうと思って原作を読まれた方も多いと思いますが、今回は私がご本人にそのことをずけずけと聞いていくわけです。そこが『火花』ファンの方には味わい深いところだと思います。舞台『火花 -Ghost of the Novelist-』は、3月30日~4月15日に東京・新宿の紀伊國屋ホールで上演。■プロフィール観月ありさ1976年12月5日、東京都出身。子役モデルを経て、1991年ドラマ「もう誰も愛さない」で注目される。同年、初シングル「伝説の少女」で、日本レコード大賞新人賞を受賞。女優としてドラマ「ナースのお仕事」シリーズや「斉藤さん」シリーズに出演し、人気を博す。近作は主演ドラマ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」(17)。モデル、テレビ、映画、舞台、バラエティ番組などで幅広く活躍中又吉直樹1980年6月2日、大阪府出身。お笑いコンビ・ピースのボケ担当。2010年、キングオブコントで準優勝し、M-1グランプリで4位に。芸人活動と併行して、エッセイや俳句など文筆活動も行い、2015年の中編小説「火花」で第153回芥川龍之介賞を受賞。2017年には長編小説「劇場」を発表。現在、大河ドラマ「西郷どん」に徳川家定役で出演中観月ありさ衣装クレジット:ブラウス、パンツ=PINKO/PINKO JAPANピアス、リング=アガタ パリ/アガタ ジャポン
2018年03月19日1月19日、お笑いコンビNON STYLEの石田明(37)が自身のTwitterを更新。ピースの又吉直樹(37)が芥川賞を受賞した小説『火花』の舞台版に出演することについて報告した。 石田はTwitterで「あっ!解禁に乗り遅れた。『火花 -Ghost of the Novelist-』上演決定」と明かした。天才芸人・神谷役を石田、徳永役は俳優、植田圭輔(28)が演じる。主演は女優の観月ありさ(41)が務め、又吉自身も本人役で登場する。 舞台版『火花』の公式ホームページでは出演者のコメント動画が公開され、石田は炎上覚悟でと前置きをした上で「打倒!桐谷健太!!」とコメント。映画版『火花』で同じ神谷役を演じた俳優の桐谷健太(37)へのライバル宣言をし、「責任は又吉がとります」と付け加えた。 これに対しファンは、「おー!めっちゃめちゃ面白そう」「個人的には、テレビでの火花が一番好きだけど、舞台も見てみたいな」「楽しみにしています!!!」「凄いですね頑張ってください☆♪」「マジっすか!!大阪上演バンザイ絶対に行きますー!!」と反応を見せている。 舞台は東京公演は紀伊國屋ホールにて3月30日~4月15日、大阪公演は松下IMPホールにて5月9日~5月12日まで上演される。
2018年01月19日「第153回芥川賞」を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の初純文学作品『火花』が舞台化されることが19日、明らかになった。女優の観月ありさが本人役で主演を務め、又吉も本人役で出演する。又吉直樹観月ありさ2016年のドラマ化、2017年の映画化に続き、初の舞台化が決定。舞台では、『火花』原作者・又吉のところに女優・観月ありさが現れ、「『火花』を私にください」とお願い。作者・観月が小説の世界をなぞりつつ、歪めつつ、又吉の原作世界の核心をあぶり出してゆく。そして、並行して展開する原作の物語で、芸人・徳永と先輩・神谷の関係やコンビが破たんを迎えると、観月の物語世界も破たん。小説の世界と「作者」の世界は交錯し、同時にクライマックスを迎える。又吉は「映画やドラマ、マンガなど、いろいろな形にしていただきましたけど、今回の舞台がもしかしたら一番斬新で、『火花』に新しい光を当ててくれるんじゃないか。より『火花』の内面に踏み込めるかもしれない」と期待。親交のある観月の出演に「嬉しいというか、光栄ですね。でも、怖さもあります。凄い人ですからね」、自身の出演についても「なるほどな、というか。自分が呼ばれた理由がわかりましたね。凄く面白い仕掛けだなと思いました」と心境を明かした。観月は、本人役での出演に「女優さんの役は前からやりたいと思っていたので嬉しいです。でも、観月ありさ本人のようであって本人ではない。女優さんの役という不思議なシチュエーションなので、面白く演じられるように頑張りたい。ドラマや映画版とは違った舞台ならではの面白さも伝えられるように頑張りたい」と意気込んでいる。観月、又吉のほか、漫才コンビ・スパークスの徳永役に俳優の植田圭輔、徳永が弟子入りする先輩・神谷役にお笑いコンビ・NON STYLEの石田明を起用。脚本執筆と舞台演出は、劇作家としての出自を持ちながら『ダウンタウンのごっつええ感じ』など数多くのバラエティ番組制作に携わる共同テレビプロデューサー・演出家の小松純也氏が務める。舞台『「火花」~Ghost of the Novelist~』は、3月30日~4月15日に東京・新宿の紀伊國屋ホールで上演(4月2日、9日は休演日)。植田圭輔石田明
2018年01月19日菅田将暉、桐谷健太という、いま最も旬な2人を主演に迎えた映画『火花』。このほど本作の主題歌に、ビートたけしが作詞・作曲し、浅草での下積み時代を歌った名曲「浅草キッド」が決定。ともに歌手としても活動する菅田さんと桐谷さんが歌い上げる、本主題歌が入った最新予告も公開された。「ピース」又吉直樹の芥川賞受賞作を、自身も芸人である板尾創路が監督を務めて映画化。このたび、売れない若手芸人・徳永と、彼が憧れる先輩芸人・神谷をそれぞれ熱演する菅田さんと桐谷さんが主題歌を歌唱することになった。今年、auのCMソング「見たこともない景色」で華々しくソロデビューを飾り、2ndシングル「呼吸」も発売され、歌手としても話題を集める菅田さんと、昨年、同CMから大ヒットした「海の声」で第58回日本レコード大賞優秀作品賞を受賞し、第67回NHK紅白歌合戦にも初出場を果たした桐谷さんが、歌でも夢のタッグが実現。しかも、今回の主題歌は、たけしさんがいつか売れる日を夢見てもがく若手芸人の気持ちを綴った「浅草キッド」。福山雅治もカバーしたことのある名曲だ。本楽曲で映画のラストを飾りたい、という板尾監督たっての希望で起用が叶ったという。8月下旬に行われたレコーディングでは、劇中の神谷と徳永のように桐谷さんが菅田さんをリードしながら、2人で何度もテイクを重ね丁寧に歌い上げていた。その楽曲が全編に流れる最新予告からも、2人の息の合ったやりとりや、“芸人である”ことの葛藤が伺える。夢に向かって生きた2人の芸人の人生にそっと寄り添うような、切なくも力強い主題歌を、ここから確かめてみて。『火花』は11月23日(木・祝)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月27日菅田将暉と桐谷健太という「三太郎」CMの“鬼ちゃん”“浦ちゃん”コンビで、又吉直樹の芥川賞受賞作を映画化する『火花』。このほど、理想と現実の狭間で葛藤する彼らや、ヒロインの木村文乃らとの関係性も映し出した予告編と新ポスタービジュアルが公開された。お笑いコンビ「ピース」又吉さんの原作小説を、お笑い芸人であり、俳優・映画監督でもある板尾創路が映画化した本作。漫才の世界に身を投じるも、結果を出せず底辺でくすぶっている青年・徳永を、『帝一の國』や『銀魂』の大ヒットも記憶に新しい若手No.1俳優・菅田さん、強い信念を持ち徳永の師となる先輩芸人・神谷を、映画・TVなどで大活躍を見せる桐谷さんが演じることでも話題沸騰。ヒロイン・真樹には、主演作「伊藤くん A to E」など話題作が続く木村さん。さらに、徳永と漫才コンビ「スパークス」を組む山下役には川谷修士(「2丁拳銃」)、神谷と漫才コンビ「あほんだら」を組む大林役には三浦誠己といった個性あふれる2人がキャスティングされ、本格的な漫才シーンも見どころとなる。今回公開された90秒の予告は、徳永(菅田さん)と神谷(桐谷さん)による、クスりと笑えるボケ&ツッコミの応酬からスタート。夢に向かって眩しいぐらいに全力で生きている2人の仲睦まじい姿を映し出す一方、やがて、2人が漫才に対する意識のズレを感じはじめ、理想と現実の狭間で葛藤するシーンも収められ、まさに“映画”のテーマを凝縮。お笑い芸人である板尾監督の視点から描かれる、徳永と神谷の人物像に期待が高まる映像に仕上がった。また、木村さん演じる真樹を交えた3ショットや、それぞれのコンビの場面カットが追加されたポスタービジュアルも、“夢”に向かって全力で生きる2人の10年間を想像させるものとなっている。『火花』は11月23日(木・祝)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月16日「ピース」又吉直樹の初純文学作品にして、第153回芥川賞を受賞した小説を、監督・板尾創路が映画化した『火花』。菅田将暉と桐谷健太がW主演を務めることでも話題の本作から、この度特報映像が公開された。若手コンビ「スパークス」としてデビューするも、まったく芽が出ないお笑い芸人の徳永(菅田将暉)は、営業先の熱海の花火大会で4歳上の先輩芸人・神谷(桐谷健太)と出会う。神谷は、「あほんだら」というコンビで常識の枠からはみ出た漫才を披露。それに魅了され、徳永は神谷に「弟子にしてください」と申し出る。神谷はそれを了承し、「俺の伝記を書いて欲しい」と頼む。その日から徳永は神谷との日々をノートに書き綴ることに。その後徳永は、拠点を大阪から東京に移した神谷と再会。毎日のように芸の議論を交わし、神谷の同棲相手である真樹(木村文乃)とも仲良くなり、仕事はほぼないが才能を磨き合う充実した日々を送るように。しかし、いつしか2人の間にわずかな意識の違いが生まれ始める――。物語は、漫才の世界に「夢」を持って身を投じるも、結果を出せず底辺でくすぶっている青年・徳永と、強い信念を持った先輩芸人・神谷が出会い、「現実」の壁に阻まれ、「才能」と葛藤しながら歩み続ける青春ストーリー。青年・徳永を菅田さん、先輩芸人・神谷を桐谷さんが演じるほか、木村文乃、川谷修士(「2丁拳銃」)、三浦誠己、加藤諒らが出演する。解禁された特報映像では、徳永が神谷に弟子入りを志願するシーンからスタート。そして、「スパークス」「あほんだら」がコンビでステージに立っている姿や、「お前に神谷さんの何が分かんねん!」と怒鳴る徳永、木村さん演じる神谷の恋人・真樹の姿も。夢に向かって眩しいぐらいに全力で生きている2人の仲睦まじい姿だけではなく、思い描く理想と現実の間で葛藤するシーンもあり、本編完成が待ち遠しくなる特報となっている。『火花』は11月23日(木・祝)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2017年06月23日俳優の菅田将暉と桐谷健太がW主演を務める映画『火花』(11月23日公開)のティザービジュアる、及び場面写真が公開となり、同時に新キャストも発表された。同作は又吉の芥川賞受賞作で、単行本の部数は253万部を突破。お笑い芸人で映画監督の板尾創路がメガホンをとり、芽の出ないお笑い芸人・スパークスの徳永(菅田)は、先輩芸人・あほんだらの神谷(桐谷)に魅了され、「弟子にしてください」と申し出る。木村文乃が神谷の恋人でヒロインの真樹を演じる。ティザービジュアルでは、神谷が徳永の肩を組み、二人の眩しい笑顔が印象的な写真に「笑いながら、もがき倒した10年間」というコピーが記される。今回公開された場面写真では、徳永・神谷・真樹のほか、徳永と漫才コンビ「スパークス」を組む山下(2丁拳銃 川谷修士)、神谷と漫才コンビ「あほんだら」を組む大林(三浦誠己)、そして新キャストである加藤諒の姿が。加藤は徳永の後輩芸人であり、目まぐるしいスピードでスターの階段を駆け上がっていくピン芸人・鹿谷役を演じる。場面写真でも、フリップを片手にステージに立っている姿で、ネタ披露の場面を期待させた。
2017年06月06日「ピース」の又吉直樹の第153回芥川賞を受賞した話題作の映画化『火花』。この度、本作の新たなキャストとして、CMやドラマにひっぱりだことなっている個性派俳優・加藤諒が決定。また、それぞれの登場人物の場面写真とティザービジュアルも到着した。若手コンビ「スパークス」としてデビューするも、まったく芽が出ないお笑い芸人の徳永(菅田将暉)は、営業先の熱海の花火大会で4歳上の先輩芸人・神谷(桐谷健太)と出会う。神谷は、「あほんだら」というコンビで常識の枠からはみ出た漫才を披露。それに魅了され、徳永は神谷に「弟子にしてください」と申し出る。神谷はそれを了承し、「俺の伝記を書いて欲しい」と頼む。その日から徳永は神谷との日々をノートに書き綴ることに。その後徳永は、拠点を大阪から東京に移した神谷と再会。毎日のように芸の議論を交わし、神谷の同棲相手である真樹(木村文乃)とも仲良くなり、仕事はほぼないが才能を磨き合う充実した日々を送るように。しかし、いつしか2人の間にわずかな意識の違いが生まれ始める――。5月に発売されたばかりの「劇場」も話題となっている又吉さんの初純文学作品を、板尾創路が監督する本作。漫才の世界に身を投じるも、結果を出せず底辺でくすぶっている青年・徳永を菅田将暉、強い信念を持ち徳永の師匠となる先輩芸人・神谷を桐谷健太がW主演を務めるほか、ヒロイン・真樹には木村文乃、徳永と漫才コンビ「スパークス」を組む山下役には川谷修士(2丁拳銃)、神谷と漫才コンビ「あほんだら」を組む大林役には三浦誠己といった2人がキャスティングされ、本格的な漫才シーンも見どころとなっている。そして今回新たに発表された加藤さんが演じるのは、徳永の後輩芸人であり、目まぐるしいスピードでスターの階段を駆け上がっていくピン芸人の鹿谷役。併せて公開されたスチールでは、フリップ片手にステージに立っている姿が。劇中でどんなネタを披露してくれるのか気になるところだ。またティザービジュアルは、「笑いながら、もがき倒した10年間。」というコピーが添えられ、2人のやわらかい表情が印象的な1枚。芸人の先輩後輩という関係性を超え、人間として互いを敬い刺激し合っている徳永と神谷の絆が垣間見えるようだ。『火花』は11月23日(木・祝)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2017年06月06日沖縄で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」で23日、映画『火花』のクランクアップ会見が行われ、監督を務めたお笑い芸人の板尾創路が登壇。W主演を務めた俳優の菅田将暉と桐谷健太からのメッセージ映像も公開された。お笑い芸人・ピースの又吉直樹の芥川賞受賞作を原作とした同作は、芽の出ないお笑い芸人・スパークスの徳永と、徳永が"師匠"と慕う先輩芸人・あほんだらの神谷の師弟関係を描いた物語。菅田将暉が徳永、桐谷健太が神谷、木村文乃が神谷の恋人でヒロインの真樹を演じる。なお、原作は2016年からNetflixでドラマ化され、NHKで連続ドラマとしても放映されている。会見では、菅田と桐谷からのメッセージ映像が公開され、桐谷は「めっちゃ楽しかったし、苦しさもあった」と撮影を振り返り、「神谷という役をやれたことがよかったし、二度とこういう役は来ないんじゃないかなという役に出会えて奇跡だと感じています」と感慨深げに語った。菅田も「お笑い芸人さんを演じるって、一生に一度といっても」と同調。そして、「ドキュメンタリーではないけど、漫才シーンは本当にお客さんが入って、本気でライブをやった」と演技を超えて芸人になりきったようで、「相方の修士さんが本当に信頼がハンパなかった」と相方・山下役に川谷修士(2丁拳銃)への信頼も語り、「楽しかった」と振り返った。監督を務めた板尾も、芸人を演じた菅田と桐谷の演技に手ごたえを感じている様子。「2人とも関西出身でお笑いも大好きで、漫才師の役を恐れ多いとも言っていた。漫才師をリスペクトしているので、漫才師を役者が演じられるのかという不安があったみたい」と明かした上で、「演じるというよりコンビになっていただいた。漫才コンビを作っていかないとこの映画は成功しないと思っていたが、成功したかな」と自信をのぞかせた。
2017年04月23日映画『火花』のクランクアップ囲み会見が、4月23日(日)、第9回沖縄国際映画祭にて行われ、メガホンを取った板尾創路が出席。W主演の菅田将暉と桐谷健太のコメント映像も流れた。板尾監督は、菅田さんと桐谷さんについて、「2人とも大阪出身なので、人前で漫才することは、関西人特有の芝居といえど、笑わせたい気持ちが強くて。リハでは別のネタをやって本番まではそのネタをやらないんです。本当に芸人がバトルしているような雰囲気の撮影でした」と、気合いの入った演技に手放しで絶賛していた。又吉直樹(ピース)が第153回芥川龍之介賞を受賞した同名作の映画化『火花』。第8回沖縄国際映画祭では、林遣都と波岡一喜がW主演したNetflixオリジナルドラマ版が特別上映され話題を呼び、満を持しての映画化となった。『火花』は、若手コンビ「スパークス」としてデビューするも、パッとしないお笑い芸人の徳永(菅田さん)と、徳永が尊敬してやまない4歳上の先輩芸人・神谷(桐谷さん)の運命的な関わりを描き出す。話題作の映画化ということもあり、板尾監督は「撮影というより、文章を映像にするというのが一番難しかったです。又吉の思いとか、漫才師として生きてきたことや、考えていること、伝えたいこととかの脚本を作るのが」と、又吉さんの思いを汲み脚本を練り上げた。原作では徳永と神谷による携帯メールのやり取りが綴られる点において、「原作にはない神谷が徳永にメールで文章を送るところの新しいメール文章を、せっかくなので又吉に考えてもらおうと思ってオーダーしたら、何パターンも送ってきてくれて」と、又吉さんとのやり取りも明かす。前述のNetflixオリジナルドラマ版も見ていると話した板尾監督だったが、「Netflixは本当に300時間を超える長い映画みたいな感じだったので、ゆったり撮っている印象がありました。映画は尺2時間なので、より小説の体感に近い表現にしようかなと。まったく違う『火花』になっていると思います」と、決意を新たにしていた。以下は、菅田さんと桐谷さんのコメント(抜粋)。■菅田将暉「お笑い芸人さんを演じるのは一生に一度と言っても(過言ではない)。もちろんドキュメンタリーではないけど、漫才シーンとかは本当にお客さんが入って、本気でただ笑わそうとするネタをやりました。僕の相方が本当に信頼感が半端じゃなかったので。ちゃんと受け取ってもらいました」■桐谷健太「めっちゃ楽しかったし、プラス、苦しさもあった。神谷という役をやれたことが、すごくよかったし、もちろん徳永にも、(菅田)将にも支えられ、相方にも支えられ、監督が優しい目で。なかなか二度とこういう役はこないんじゃないかなという役に出会えて、奇跡だと感じています」「島ぜんぶでおーきな祭第9回沖縄国際映画祭」は21~23日、沖縄県那覇市をメイン会場に県内各地で開催中。『火花』は11月23日(木・祝)より全国公開。(cinamacafe.net)
2017年04月23日お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹の第153回芥川賞受賞作「火花」が、11月に映画化されることが決定。主演には、菅田将暉と桐谷健太を迎え、又吉さんの大先輩・板尾創路が監督を務める。若手コンビ「スパークス」としてデビューするも、まったく芽が出ないお笑い芸人の徳永(菅田将暉)は、営業先の熱海の花火大会で4歳上の先輩芸人・神谷(桐谷健太)と出会う。神谷は、「あほんだら」というコンビで常識の枠からはみ出た漫才を披露。それに魅了され、徳永は神谷に「弟子にしてください」と申し出る。神谷はそれを了承し、「俺の伝記を書いて欲しい」と頼む。その日から徳永は神谷との日々をノートに書き綴ることに。その後徳永は、拠点を大阪から東京に移した神谷と再会。毎日のように芸の議論を交わし、神谷の同棲相手である真樹(木村文乃)とも仲良くなり、仕事はほぼないが才能を磨き合う充実した日々を送るように。しかし、いつしか2人の間にわずかな意識の違いが生まれ始める――。物語は、漫才の世界に「夢」を持って身を投じるも、結果を出せず底辺でくすぶっている青年・徳永と、強い信念を持った先輩芸人・神谷が出会い、「現実」の壁に阻まれ、「才能」と葛藤しながら歩み続ける青春ストーリー。原作が掲載された雑誌「文學界」は驚異的な売り上げを記録し、単行本の部数は253万部を突破、さらには「第153回芥川賞」を芸人として初めて受賞する快挙を達成するなど、発売当初から大きな話題に。そして昨年6月からは「Netflix」にてドラマ化、また同ドラマはNHKでも連続ドラマとして放送が決定しているなど、いまもなお注目を集めている。そして今回、この映画化を手掛けるのは、2010年に『板尾創路の脱獄王』を監督し、初長編監督作品にも関わらず、釜山国際映画祭を始めとした国際映画祭などに出品され、第29回藤本賞・新人賞と、第19回日本映画批評家大賞・新人監督賞を受賞するなど、監督としての才能も高く評価されている板尾さん。また『青い春』『クローズEXPLODE』の豊田利晃が、板尾さんと共に脚本を担当する。昨年だけで9本の映画に出演し、今年も『キセキ―あの日のソビト―』や『帝一の國』など話題作に出演する菅田さんが演じるのは、お笑い芸人・徳永。そして、『彼らが本気で編むときは、』の公開を間近に控える桐谷さんが、先輩芸人・神谷を演じる。お互い「三太郎」シリーズで“鬼ちゃん”と“浦ちゃん”でお馴染みとなった2人だが、映画は今回が初共演。共に大阪出身でもある2人が見せる関西弁のセリフや漫才シーンは必見となりそう。お笑いがなかったら、いまの自分は存在していないと思うと話す菅田さんは、「常に芸人さんの繰り出すパンチが好きで好きで好きで好きで仕方なかった。人を笑わす、この痛みが無いと生きていけないとすら思っています。そんな自分にとって神様であり日常である芸人さんを演じるということに物凄く怖さがあります」と語り、「でも板尾さんと出会ってなんかもうどうでも良くなりました。だってこんなにおもろそうな座組。原作。そして聞いたら芸人さんあるあるだと言うじゃないですか。知りたい。そんな欲求がある事をお赦し下さい。ただ好きなものに邁進して良いと言う許可が下りたので、この度マイクスタンド一本のステージに立たせて頂きます」とコメント。桐谷さんも「幼い頃から、人を笑かして笑顔と笑い声が生まれたときのエネルギーが大好きでした」と話し、「役者が芸人を演じるのではなく、芸人を生きます。あーコワ」と意気込んでいる。さらに、神谷の恋人でヒロイン・真樹役を木村文乃、徳永と「スパークス」というコンビを組むツッコミ担当・山下役を「2丁拳銃」川谷修士、神谷と「あほんだら」というコンビを組むツッコミ担当・大林役を三浦誠己が演じる。今回の映画化にあたり原作者の又吉さんは、「子どもの頃から尊敬している板尾さんに預かっていただけることが嬉くてなりません」と喜び、またキャスト勢についても「菅田将暉さん、桐谷健太さん、木村文乃さん、お三方とも僕にとって色気と才気が爆発している特別な俳優さんです。そして、2丁拳銃・修士さん、俳優の三浦誠己さん。昔からお世話になっている大好きな先輩なので心強いです」とコメントしている。『火花』は11月、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年02月14日お笑い芸人・ピースの又吉直樹による小説『火花』が映画化されることが14日、わかった。同作は又吉の芥川賞受賞作で、単行本の部数は253万部を突破。2016年からNetflixでドラマ化され、26日からはNHKで連続ドラマとしても放映される。芽の出ないお笑い芸人・スパークスの徳永は、先輩芸人・あほんだらの神谷に魅了され、「弟子にしてください」と申し出る。菅田将暉が徳永、桐谷健太が神谷、木村文乃が神谷の恋人でヒロインの真樹を演じる。監督は又吉の大先輩でもある芸人・130Rの板尾創路が務める。2010年に初監督作品『板尾創路の脱獄王』で数々の賞を受賞し、才能を高く評価されている板尾は、今回のオファーを快諾。「語りを画にして登場人物の思いを観客に届けるのが私の今回の一番の仕事だと思い半年かけて脚本を作りました」と振り返り、「最終的に”スパークス”と”あほんだら”という二組の漫才コンビを誕生させ、M1グランプリに出場させたいです」と野望を見せた。後輩芸人・徳永を演じる菅田は「お笑いがなかったら、今の僕は存在していないと思います」と、熱い思いを語る。「そんな自分にとって神様であり日常である芸人さんを演じるという事に物凄く怖さがあります」と葛藤を表しながらも、「板尾さんと出会ってなんかもうどうでも良くなりました」とふっ切り、「ただ好きなものに邁進して良いと言う許可が下りたので、この度マイクスタンド一本のステージに立たせて頂きます」と決意を述べた。桐谷は「人に笑ってもらえる最上の喜びと、この上ない困難さ。それを生業とする芸人さんは狂気の沙汰。怪物です」と芸人について語る。同作を「そんな世界に生きようとする、愛おしい男たちの物語」と分析し、「役者が芸人を演じるのではなく、芸人を生きます。あーコワ」と、恐ろしさと楽しさをにじませた。原作の又吉は、作品について「舞台に立ったすべての芸人、それを支えてくださった多くの人達が大切に共有していた風景を、たまたま僕が書かせて貰っただけ」と説明する。「その風景を子供の頃から尊敬している板尾さんに預かっていただけることが嬉くてなりません」と喜びを表し、「ドキドキしてきました。よろしくお願いいたします」と期待を寄せた。脚本は板尾と、映画監督・豊田利晃が共同でつくりあげる。また、徳永の相方・山下役に川谷修士(2丁拳銃)、神谷の相方・大林役に三浦誠己が決定している。
2017年02月14日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、芸人初の芥川賞に輝き、大ベストセラーとなった小説『火花』。動画配信サービス・Netflixでドラマ化され、世界190カ国への配信を開始してから1カ月が経過した。日本独自の文化である「漫才」にスポットを当てた作品のため、海外のユーザーに受け入れられるのか…といった不安もあったが、実情はどうなのか。Netflixの最高コンテンツ責任者であるテッド・サランドス氏に、日本発作品への期待を含めて話を聞いた――。――『火花』が配信されて1カ月がたちました。視聴ユーザーの半数が海外からだと伺いましたが、この評価はいかがですか?日本の制作者は、これまで国内に向けてすばらしいテレビ番組や映画を作ってきた歴史がありますが、アジア以外でそれらの作品が目に触れる機会が、それほどありませんでした。今回『火花』が、世界190カ国に配信されましたが、海外のユーザーにもとても喜んでもらっています。「漫才」というとても日本的で独特な世界観を持った作品でも受け入れられているということは、すばらしいことだと思っています。――海外の人たちは「漫才」を知らないので、「漫才」で検索して『火花』を見るわけではないですよね。Netflixは、ユーザーへのレコメンド(おすすめ)機能によって視聴する形が多いと思うのですが、どういった要素でレコメンドされ、『火花』が海外の人に見られているのですか?日本が好きなユーザーにレコメンドされていることもありますが、『火花』という作品は悲哀を帯びているものなので、感動的で情緒のある作品が好きな方に届いているんだと思います。悲しい作品を見て、自分の現状と置き換えて、「あ、まだ自分はまだマシなんだ」という風に感じる方もいるかもしれないですね。――やはり海外には「漫才」が理解されないのではという懸念がありましたが、サランドスさんはご覧になって理解できましたか?私は見る前に漫才の複雑さを全く知らない状態で拝見したんですが、非常に魅了されました。スタンダップコメディなど、ちょっとした寸劇に近いところもあるので、海外のユーザーも見ていくうちに理解できるようになって、すぐになじむことができると思います。――漫才は2人ですが、日本には1人で行う「落語」という古典芸能もあります。こちらをテーマにしたドラマ作品も最近増えているんですよ。そうなんですか! 今後社内の会議で「RAKUGOはどうか?」と話したら、みんなびっくりしますね。今度言ってみたいと思います(笑)――『火花』を世界配信するのをジャッジされたのはサランドスさんと伺っていますが、その決め手はなんでしたか?現場の作業は日本のチームが取り組んでいたのですが、とにかく原作が大変な人気であるということと、いただいた内容を見て、新たな試みとして良い作品になるのではないかということで判断しました。――他の国でも、それぞれオリジナル作品を制作していると思いますが、今どれくらいの数が進行しているんですか?オリジナル作品の制作に着手しているのは12カ国で、現在51本を手がけています。幸いなことに優れたチームが各国にいるので、私が全てに携わることはなく、必要なところに入って作業しているという形ですね。――これまでも、フジテレビが制作したリアリティ番組『テラスハウス』などの日本のコンテンツが配信されていますが、世界でウケていますか?とてもよく受け入れられています。アメリカにも同じようなリアリティ・ショーはあって、こちらの出演者はみんな意地悪なんですが、『テラスハウス』の場合は皆さんとても礼儀正しいので、そこが魅了されていますね。内容的には恋愛などの人間関係を描くものなので、それはどの国でも普遍的に支持されます。――サランドスさんは、好きな日本の映像作品はありますか?やはり黒澤明監督ですね。彼ほどすばらしい仕事をした人はいないと思います。現代のものはちょっと追いつけていないですが…三池崇史監督ですかね。すばらしい映画監督で、ちょっとダークで万人向けの作品にはならないかもしれませんが(笑)、できればシリーズ物を撮ってもらえればいいなと思います。――今後もぜひ日本の作品をNetflixを通して世界で配信してほしいと思うのですが、求める作品像はどのようなものでしょうか?個人的には、あえて海外向けに作りこみをせず、あるがままの日本らしい作品が、どうすれば世界の皆さんに喜んでもらえるのかというのを考えています。今までは、それが効果的に行われていないということがあると思いますので、まずは実現できるすばらしい物語と、それを作る作家を見つけなければいけないと思っています。日本のルーツをきちんと保ったままの作品に出会い、世界に持って行きたいのですが、その要素が何かというのは、まだ分かりません。経験を積んで、探っていきたいですね。テッド・サランドス2000年からNetflixのコンテンツ取得部門を指揮。ホームエンターテインメント関連に20年以上の実績があり、Netflix入社前は動画配信会社ETD、Video City/West Coast Videoの取締役。アスペン研究所のヘンリー・クラウン・フェローで、学校の芸術教育に特化したNPO、Exploring The Artsの役員を務め、さらにトライベッカ映画祭とロサンゼルス映画祭の映画諮問委員、アメリカン・シネマテークの役員、米国テレビ芸術科学アカデミーの執行委員、アメリカン・フィルム・インスティチュートの理事も兼任している。(C)2016YDクリエイション
2016年07月06日3日から全10話の配信を一斉に開始した、Netflixオリジナルドラマ『火花』。主な舞台として、東京・吉祥寺で多くのロケを敢行しており、配信開始後早速、SNS上などで、吉祥寺の風景への反応が見られた。同作は、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が執筆した、第153回芥川賞受賞作の同名小説が原作で、売れない芸人・徳永(林遣都)と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷(波岡一喜)の姿を通して、笑いとは・才能とは・生きるとは・人間とはを描くもの。5人の監督がメガホンをとり、世界190カ国に配信されている。この中で、徳永と神谷が、酒を酌み交わしながら日々を過ごす街が吉祥寺。駅前商店街のハーモニカ横丁や、緑あふれる井の頭公園といった名所はもちろん、座敷の大衆居酒屋、どこか懐かしい裏道などが、夢を追いかける登場人物たちの日常生活をリアルに映し出す演出に、大きく貢献している。第2話を担当した毛利安考監督は「2人が飲んだ後、長々と夜の街を歩いていたり。普通の尺の映画だったらできない贅沢なシーンです」と解説。「でも、ああいう映像の中にこそ上京したものが感じる東京の気分がにじみ出てくると僕は思っていて。少し落ち込んで夜歩いていたら、街のどこかから歌声が聞こえてきて、それがちょっといい歌でなんだかうれしくなる…そんなことがいつもどこかで起こっているのが、東京なのかなと思うんです」と、作品で描かれる街のイメージを語っている。今作では吉祥寺以外にも、同じ中央線沿線の高円寺や、温泉街の熱海などでもロケを実施。日本の古き良き街並みが数多く登場しており、海外のNetflixユーザーにとって、従来イメージしていた日本とは一味違う風景が切り取られている。(C)2016YDクリエイション
2016年06月04日夢かなわず去って行く者たちの哀しみ、彼らにむけた惜別の思い。林遣都は又吉直樹が生み出した2015年最大のベストセラー「火花」からそんなメッセージを受け取ったという。「でも、だからと言って人生は終わらない。まだまだ通過点。そんな希望も感じました」と自らに言い聞かせるように語る。波岡一喜もまた、ここで描かれる幾人もの人々の人生を自らに重ね合わせて「僕の30代は『火花』」というくらいに強い思いをこの作品に抱いたという。出版不況のさなか、250万部超というモンスター級の大ヒットとなった、又吉直樹の芥川賞受賞小説を全10話、総計530分の重厚な人間ドラマとして映像化した「火花」。いよいよ動画配信サービス「Netflix」にて世界190か国へ全10話一挙に同時ストリーミング開始となった。売れないお笑い芸人・徳永(林さん)と、彼がある営業先で出会い、その強烈なインパクトに魅了され師と仰ぐようになった先輩芸人の神谷(波岡さん)。彼らが浮き沈みを体験しつつ、夢を追い、挫折し、それでも歩みを進めていく約10年の歳月をつづる。林さんは滋賀県出身、波岡さんは大阪出身。共に関西から夢を背負って上京してきた身であり、お笑い芸人と俳優という違いはあれども、徳永と波岡の姿はまぎれもなく自分たちそのものだった。林さんは言う。「東京に夢と目標を持って出てきて、うまいこと行かずに苦しんで、でも小さな喜びもいっぱいあって…。自分自身の日常に近いと思える部分がたくさんあって、脚本を読んで『この役はやりたい!』って強く感じました。これまでも、よくサエないナイーヴな青年を演じてきたけど(笑)、徳永は本物のナイーヴ!僕も自分はナイーヴと思ってるから『本物を見せてやる』って(笑)」。10代半ばでいきなり映画『バッテリー』で主演に抜擢され俳優デビューし、その後も次々と話題作に出演している25歳。世間から見れば陽の当たる道を歩き続けているように見えるが…。その陰で時に挫折を味わい、葛藤を抱えながら歩んできた。「よくそう(挫折したことがないと)言われますが、そんなことないです。心の底から悔しい思いをした時期もあったし、理想としているものができなかったり、行き詰まって、全てを捨てて『やめたい』って思ったこともありますよ。徳永は、それでもどこかで自分の考えてることやセンス、才能をきっと誰かが見てくれていると思ってて、それが受け入れられたらきっとブレイクできるはずと思ってる。悔しい思いをしながらふつふつと秘めている思いがあるけど、でも、それをうまく出せない葛藤、もどかしさもあって、そういう部分をうまく表現できたらという思いがありました」。波岡さんは脚本になる前に、事務所の社長から「波岡のイメージにすごく近い」と言われて原作を手渡されたという。「共通点は確かにいっぱいありました。まず、思ったことをすぐ言ってしまうところとか(笑)。あとで『言わなきゃよかった』って思うんだけど、我慢ができない(苦笑)。もろい部分も含めて似てるなと感じました」とふり返る。そして、役を勝ち取り、実際に演じる中で、神谷に背中を押された部分も。「自分が面白いと思ったことを貫いてるんですよね、神谷は。どうしても長くやっていく中で、自分を信じることを見失いがちになるし、神谷の行く末を見ても、それが必ず正しいとは限らないんですけど(笑)、それでも、自分を信じてやってるヤツってかっこいいんですよ」。波岡さん自身、まさしく自分を信じ、時に体を張り、コツコツとキャリアを積み重ねてきた俳優であると言えそうだが…。「そのつもりでしたけど、まだまだ結果がついてきてないですからね。旅の途中です。自分はホームランを狙うようなバッターじゃない。ずっとバントヒットを重ねて得点を積み重ねてきたけど、それがぶれてしまうこともある。『このままでいいのかな?』とか『やめようかな』と思ったこともある。でも神谷を演じて改めて、もっと自分を信じていいのかなと思いました。初めて出た『パッチギ!』という映画は、僕にとってバントヒットのつもりがフワフワとボールが上がって、なぜかホームランになっちゃった作品でしたけど、この『火花』ももしかしたらそんな作品になるんじゃないのかな?と期待してます(笑)!」徳永にとって、神谷との出会いが、その後の人生に大きな影響を与えることになるが、林さんも波岡さんも、本作の総監督であり、第1話、第9話、最終第10話の演出を務めている廣木隆一監督との出会いについて「衝撃だった」と口を揃える。林さんは、本読みの段階から、台本を見ずに俳優の生のやり取りだけを注視する廣木演出のすごさをこう語る。「監督が台本を見てないってことは、(シーンの)終わりがないんです。セリフが終わっても『カット』が掛からない内に僕らが勝手に芝居を終わらせるわけにいかないので。役になり切ってないと通用しない!間がもたなくて思い付きで小手先でやったらすぐ見抜かれて『足すねぇ…』と言われて(苦笑)。ただ、愛にあふれている監督で、ちゃんと役に向き合い、その人物になってやっていれば、必ずいい作品になる、必ず人の心を動かせるという演出をしてもらいました。若い人がみんな、廣木さんとやりたがる理由がよくわかりました」。波岡さんは「テストから何十回とやって『何がダメなんだ?』と思うんだけど、答えはくれないんです(笑)。現場はいい意味でピリッとしてました」と充実感を漂わせた。徳永と神谷の関係性という点でも、林さんと波岡さんは適役と言えるのかもしれない。2人が出会ったのは、林さんがデビューしてまだ間もないころに主演した映画『ラブファイト』の現場。波岡さんは「遣都が10代のころからずっと知ってるし、先輩後輩って関係も(神谷と徳永に)遠からず…です」とうなずく。林さんも、“リアル火花”とも言える2人の関係性を明かしてくれた。「僕自身、影響されやすい時期に波岡さんにビシッと言われた経験もあります。徳永がネタに悩んで妥協したり、違う道に進もうとして、神谷が正しい道に引き戻すというシーンもありますが、それに近いやり取りが波岡さんとの間にありましたよ」。いまだから、そして、この2人だからこそのドラマが、きっと多くの人々の心に、自分自身の物語として突き刺さるはずだ。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年06月03日お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹による第153回芥川賞受賞作を初めて映像化したNetflixオリジナルドラマ「火花」の完成披露試写会が6月2日(木)、都内で行われた。同作は本日3日(金)より全世界190か国で全10話の一斉配信が始まったばかりだ。舞台挨拶には作者である又吉さんをはじめ、主演の林遣都と波岡一喜、共演する門脇麦、「井下好井」の好井まさお、「とろサーモン」村田秀亮、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュン、廣木隆一監督、白石和彌監督、沖田修一監督、久万真路監督、毛利安孝監督が出席。また、挿入歌「二人で feat.西内まりや&YU-A」をSPICY CHOCOLATEと西内、YU-Aが披露した。イベント開催日が36歳の誕生日だった又吉さんは「頭の中で考えて書いたものが、こうして才能ある人たちに映像化してもらえるのは、僕の人生のごほうび。皆さんにお礼が言いたいです」と感無量の面持ち。漫才師として高みを目指す若者の青春と挫折を切り取った本作に、「僕だけじゃなく、みんなが見ていた風景なんやと気づいた。(ドラマとして)いい作品を見せてもらい、原作者が言うのも変ですが、この作品に関わることができて感動しています」としみじみ語っていた。「人生で一番うれしい日。僕こそ、又吉さんに感謝しています」と語った林さんは、「残せたことを誇りに思える、自慢できる作品になりました。俳優としてデビューしてからの10年、すべてをぶつけました」と並々ならぬ思い入れ。波岡さんも「俳優人生のすべてを出し切った」と強い達成感を示し、「ドキドキよりもワクワクが勝っています」と世界配信に胸躍らせていた。Netflixオリジナルドラマ「火花」は世界190か国にて全10話一斉同時配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月03日又吉直樹(ピース)の芥川賞受賞作を実写化したNETFLIXオリジナルドラマ『火花』の完成披露イベントが6月2日、都内で行われ、又吉をはじめ、主演の林遣都と波岡一喜、共演する門脇麦、好井まさお(井下好井)、村田秀亮(とろサーモン)、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュン、廣木隆一監督、白石和彌監督、沖田修一監督、久万真路監督、毛利安孝監督が出席。また、挿入歌「二人で feat.西内まりや&YU-A」をSPICY CHOCOLATEと西内、YU-Aが披露した。その他の写真本作は累計250万部を突破する大ベストセラーを初めて実写化。売れないお笑いコンビの徳永(林)が、独自のお笑い論をもつ天才肌の先輩芸人・神谷(波岡)に弟子入りし、「お笑いとは?生きるとは?」とあがきながら、人生を模索する。同日、誕生日を迎えた又吉は「36年生きてきて、自分の頭にあるものを作品にし、それを才能ある人たちに映像化してもらえる。僕にとっては人生のごほうびであり、皆さんにお礼を言いたいです」と喜びもひとしお。3日より世界配信がスタートし、「日本はもちろん、海外の皆さんの反応が純粋に楽しみ。ワクワクしています」と期待に胸を踊らせた。漫才師役に挑んだ林は「僕自身『火花』という作品を残せたことが誇り。デビューしてからの10年すべてをぶつけましたし、一生自慢できる作品になった」と強い達成感。「今日は人生で一番うれしい日になりました。又吉さんに感謝しています」とあふれる思いに、瞳を潤ませた。一方、波岡も「俳優人生の全部を出し切った」と林に負けじと、作品への思いを熱弁。「(大役に)ドキドキした気持ちもありましたが、今はやっと世界配信されるワクワクが勝っています」と晴れやかな笑顔を浮かべていた。取材・文・写真:内田 涼NETFLIXオリジナルドラマ『火花』世界190か国にて全10話一斉配信中(ストリーミング)
2016年06月03日又吉直樹さんの大ベストセラー作品『火花』の映像作品が、Netflixで配信スタート。売れない芸人の徳永を林遣都さん、徳永が憧れる先輩・神谷を波岡一喜さんが演じます。林さんと神谷さんにお話しを伺いました。――おふたりの出会いは?林:17歳の頃に共演して、初めてごはんに連れていってくれた先輩です。波岡:遣都は、ダメな子なんですよ(笑)。仕事はちゃんとしてるんですけどねぇ…。林:私生活はちゃんとしてない?波岡:周りに流されやすい!林:(笑)。こうして釘をさしてくれる数少ない先輩が、波岡さん。徳永が好きで憧れている神谷を演じたのが波岡さんだったので、僕は自然にできました。――原作の感想は?林:先輩と後輩の素敵なストーリーで、「やりたい!」と思いました。波岡:神谷のガンガンいくところは、かなり僕に近かったですね。ただ、神谷の台詞が2ページくらい続くとこは「どんだけ喋んねん!このウンチクを覚えなあかんのか」と(笑)。――漫才のシーンが見事です。どんな準備を?林:僕の相方を演じた(井下好井の)好井さんは又吉さんと親しくて、薦められた漫才のDVDを全部観ました。タカトシさん、チュートリアルさん、ピースさん、又吉さんが前に組んでいた線香花火…ボケが引っ張るタイプの漫才からヒントをもらって膨らませる作業でした。波岡:神谷は天才肌で、練習しすぎると段取りになってしまう。なので練習は5回くらいでストップ。あとは脚本の「すごくウケた」みたいな1行のト書きを構成作家さんが漫才にして、本番前に1回だけ合わせて、アドリブを入れていく感じでしたね。――全10話を一気見できるのは、配信のよさですね。林:気持ちを途切らせず見てもらえるのは、ありがたいことです。波岡:世界配信ってことで、『火花』を見た外国人から海外で「Oh, KAMIYA!」と話しかけられる可能性も(笑)。じゃ最後に、林さんにとって、ずばり『火花』とは?大事なとこやで!林:ちょっ…(笑)。キャストもスタッフも自信をもって届けられる作品です。4か月の撮影期間、芸人として生きたと誇れます。波岡:よし!◇はやし・けんと1990年、滋賀県生まれ。’07年、映画『バッテリー』で主演デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。現在、ドラマ『精霊の守り人』に出演中。9月には舞台『家族の基礎』出演を控える。林さん/ジャケット¥39,000(ラッピンノット/HEMT PRTEL:03・6427・1030 )Tシャツ¥12,000(リヴォラ/スタジオ ファブワークTEL:03・6438・9575)パンツ¥26,000(ワイアット/スタジオ ファブワーク)なみおか・かずき1978年、大阪府生まれ。’05年、映画『パッチギ!』で注目を浴びる。現在BS時代劇『立花登青春手控え』に出演中。私生活では、2児の父。◇芸人の徳永は、熱海の営業で神谷と出会い、弟子入りを志願。神谷の伝記を書き始める。神谷の相方役に、とろサーモンの村田秀亮さん。門脇麦さん、田口トモロヲさん、染谷将太さんらも出演。6/3より全10話配信開始。※『anan』2016年6月8日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・菊池陽之助(林さん)インタビュー、文・小泉咲子
2016年06月03日女優の門脇麦が2日、東京・Zepp ダイバーシティ東京で行われたNetflixオリジナルドラマ『火花』(3日配信開始)の舞台あいさつに登場。同作に登場する夢を追いかける男性に対し、「やっぱり安定した人がいいなという気持ちがあります」と冷静に見解を述べた。同作は、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が執筆した、第153回芥川賞受賞作の同名小説が原作で、売れない芸人・徳永(林遣都)と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷(波岡一喜)の姿を通して、笑いとは・才能とは・生きるとは・人間とはを描くもの。門脇は、神谷と同棲して支える女性・真樹役を演じている。そんな役柄を演じた門脇だったが、「女性なら誰でも支えたいという気持ちは共感できると思うんですけど、そういう気持ち半分と、やっぱり安定した人がいいなという気持ちがあります」と、正直な意見を披露。主人公の芸人活動を応援するあゆみ役を演じたはずの徳永えりも「私も安定してた方がいいです(笑)」と門脇に同意した。さらに、追い打ちをかけるように、主人公の相方の恋人・百合枝役を演じる高橋メアリージュンも「私も20代前半の時だったら何年か支えていきたいと思うんですけど、出産とか考えるとやっぱり安定した方が…」とリアルな条件まで飛び出す始末。林と波岡それぞれの相方役を務める本職漫才師の村田秀亮(とろサーモン)は「ちょっと切なくなってきた…」、好井まさお(井下好井)も「出産の話をしだしましたよ…」と、いたたまれない状況になってしまった。舞台あいさつの前には、一般招待客が1話から3話を試写。門脇は「3話まで見ていただいたら、(徳永と神谷の)おふたりの魅力は十分伝わってると思うんですけど、4話以降も、どのキャラクターもどんどん愛おしくなってくると思うので、引き続きお楽しみいただければ。レッツNetflix(笑)」と呼びかけた。ところが、この「レッツNetflix」というキャッチーな響きが気に入ったのか、その後あいさつする登壇者も、口々に「レッツNetflix」と言い出し、監督陣まで使いはじめるプチブームに。ほぼ全員が言ったと思われた中、原作者の又吉は最後に「ちょっと勇気がなくて、『レッツNetflix』って言えなくてすいません」と乗り遅れてしまったことを謝罪していた。
2016年06月03日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が2日、東京・Zepp ダイバーシティ東京で行われたNetflixオリジナルドラマ『火花』(3日配信開始)の舞台あいさつに登場。自らの小説が映像化されたことに、「僕の人生に対するご褒美やなと本当に感じています」と感激を語った。同作は、又吉が執筆した第153回芥川賞受賞作の同名小説が原作で、売れない芸人・徳永(林遣都)と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷(波岡一喜)の姿を通して、笑いとは・才能とは・生きるとは・人間とはを描くもの。今回、5人の監督によって映像化された全10話が、世界190カ国に一斉に配信され、このイベントには香港と台湾のメディアも取材に入った。又吉は、ドラマ化された作品を見て「そこまで長い小説じゃないんで、原作で書いてない部分をどうするんやろう、大変やろうなって思ってたんですけど、その部分ですごいグッときた」と感想。今作を書くにあたって思い描いていた風景が、「僕だけのものじゃなくて、みんなが一緒に見てた風景なんだ」ということを、映像を見て気づいたのだという。このことで、又吉は「本当に良いものを見れたというか、原作者としてNetflixの作品に関われて良かったなと、とても感動しています」と、いつも通りの淡々とした口調ながら、熱い思いを吐露。この日は又吉の誕生日で「36年、いろいろあって生きてきたんですけど、自分の頭で考えたものを自分で書いて、それをむちゃくちゃ才能ある人たちの手によって映像にしてもらえるっていうのは、僕の人生に対するご褒美やなと、本当に感じています」と、最高のバースデーに感激していた。今回は若手漫才師の世界を描いた作品ということで、同じくあいさつに立った林は「満足いくまで納得いくまでやらせてくださいと(相方役の好井まさおに)言いました」、波岡も「『ロッキー』でシルベスター・スタローンがボクシング下手やったら面白くないじゃないですか。漫才師の話で僕らが漫才が下手だったらどうしようもないんで」と猛稽古を重ねて役に臨み、これまでの役者人生の経験も注ぎ込んだという。又吉はその漫才のシーンについて「すごかったですね。普通に笑いながら見ましたし、すごいリアリティがあって最高でした」とプロ目線から絶賛。世界中で配信されることには「ただただ純粋に楽しみですね。面白くつくっていただけたので、ワクワクしています」と期待を込めた。ちなみに又吉は、この会場の楽屋で、配信スタートを祝うケーキが用意されているのを見て、「一瞬自分の誕生日のだと思って、ちょっとだけうれしそうな顔してたんですけど、それを誰にもバレていないことを、ただただ願っていて、そのプレッシャーに耐えられなくて、今ここで言ってるんです」と正直に白状。「それも含めて、僕らしい誕生日になったな」と、自らまとめていた。
2016年06月03日又吉直樹(ピース)の芥川賞受賞作を実写化するNETFLIXのオリジナルドラマ『火花』がついに完成。約530分に及ぶ全10話が、6月3日から日本をはじめ全世界190の国と地域で同時配信される。文字通り世界中が注目するなか、4カ月間にわたる撮影で火花を散らした林遣都と波岡一喜。二人の胸に今、去来するものは?その他の画像売れないお笑いコンビの徳永(林)が、独自のお笑い論をもつ天才肌の先輩芸人・神谷(波岡)に弟子入りし、「お笑いとは?生きるとは?」とあがきながら、人生を模索する。累計250万部を突破する大ベストセラーの実写版出演に、林は「二度とないチャンス。必ず“残る”ものにしたいという強い思いで、すべてを注ぎました」と振り返る。一方の波岡は「僕ら世代で、『火花』出演がうらやましくない俳優はいない。逆に『自分でいいのか』という不安や焦りもありました」と本音を明かす。二人は08年公開の青春映画で共演した経験があり「それ以来、すごく可愛がってもらっているので、自然と(劇中の)師弟関係も生まれた」(林)、「初対面じゃないから、お互い『はじめまして…』をすっ飛ばして、役に入り込めた」(波岡)。インタビューの席では、波岡が「遣都は声ちっちゃいから、レコーダーもっと近づけたほうがいいですよ」と筆者に促してくれる場面も。役作りの重要なカギである関西弁に話題が及べば、「僕は関西出身なので…」(林)、「関西言うても、遣都は滋賀やけどな」(波岡)と丁々発止のやり取りで、取材を盛り上げる。ちなみに波岡は大阪出身。二人が適役であると再確認する瞬間だ。日本映画界の先端をひた走る廣木隆一をはじめ、白石和彌(『凶悪』)、沖田修一(『横道世之介』)ら実力派の監督が演出を手がけており、林は「他の現場では、体験できないことばかり。順撮りなので、感情面でも濃密に役と向き合えた」と強い達成感を示す。配信開始と同時に一気に全話楽しめるのがNETFLIXの大きな特徴で、波岡は「テレビだと次回も見てもらうために、どうしても1話毎に山場が必要になってくる。でもNETFLIXなら、全話いっぺんにドンでしょ(笑)。見る人それぞれの楽しみ方ができるし、演じる側も9時間近い映画を一本撮った感覚なんですよ」と新たなコンテンツメディアの登場に、期待を寄せた。取材・文・写真:内田 涼NETFLIXオリジナルドラマ『火花』6月3日(金)から全世界同時配信(ストリーミング)
2016年06月02日いよいよ6月3日より、第153回芥川賞にも輝いたお笑いコンビ・ピース又吉直樹の同名小説を原作としたドラマ『火花』が、世界最大級のオンラインストリーミングサービス・Netflixで、世界190カ国に全10話一挙同時配信される。○林遣都が漫才の"芸風"を確立本作は若手芸人の世界を舞台に描かれた作品。林遣都演じる漫才コンビ「スパークス」の徳永と、彼が師と仰ぐ先輩芸人「あほんだら」の神谷(波岡一喜)との関係を通して、芸人とは、笑いとは、才能とは、そして人間が生きることとは何かを描いている。ドラマ『火花』は、各話50分程度の全10話で、総監督を務めているのは、1、9、10話を演出した廣木隆一。そのほか、『凶悪』の白石和彌(3、4話)や、『横道世之介』の沖田修一(5、6話)といった気鋭の映画監督が演出に名を連ねている。統一感はありつつ、各話で少しずつ作風が違っていて飽きさせない。原作では徳永と神谷との師弟関係に重点が置かれ、あまり描かれていなかった相方・山下(井下好井・好井まさお)とのコンビ間の葛藤や、所属事務所の担当社員(染谷将太)との交流なども丹念に描かれ、原作以上に多角的に若手芸人を取り巻く実情を浮き彫りにしている。自分たちが世間に見向きもされない怒り、自分が面白いと思う笑いとテレビで求められる笑いとの違いに葛藤する姿、先に売れていく後輩たちを目の当たりにした焦燥、売れ始め周囲からの待遇が変わっていくことへの戸惑い、自分が変わっていくことへの恐怖、そして"使い捨て"のように仕事を失っていく絶望感……そんな若手芸人の苦悩が、又吉独特の文体をそのまま描写したかのような美しい映像で迫ってくる。こうした作品で難しいのは実際の漫才をいかに見せるかだが、この部分も本作は丁寧だ。スパークスとあほんだらの漫才それぞれが、ちゃんと各コンビ独自の漫才になっているのがそれを証明している。ドラマ後半には「ああ、この漫才はスパークスっぽいな」と思えるほどだ。もともと芸人である好井まさおはもちろん、漫才は素人である林遣都もネタを自分のものにし、あたかもコンビが実在しているかのように、"芸風"を確立させている。圧巻は第9話の漫才シーン。「世界を覆すような漫才をやるために、この道に入りました」という徳永の前口上から始まる漫才は、あまりに切なく胸が締め付けられる。○波岡一喜の起用で成功が約束された本作の肝となるのは間違いなく神谷だ。徳永は彼に憧れ、"弟子"になり、彼の言動に振り回されてもなお、彼についていく。その魅力に説得力がなければ、物語自体が破綻してしまう。神谷役に波岡一喜をキャスティングできたことで、この作品の成功が約束されたと言っても過言ではない。それくらい波岡演じる神谷は、狂気をはらんだカッコよさと、どうしようもない情けなさと、強烈な愛嬌が同居していて魅力的だ。まさに、「憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で恐れながら愛する」対象だった(「」内は『火花』原作本より)。実際、徳永がそうであったように、視聴者である僕も、彼についていくかのように、約450分にわたる『火花』の世界に没頭してしまった。波岡はこれまで、大根仁監督の『ライオン丸G』で主演しているが、それ以外はいわゆる名バイプレーヤーとして脇を固めてきた。一時期はチンピラ役といえば波岡一喜と言われるほど、数多くの作品に出演し存在感を発揮してきた。そんな波岡にとって、破天荒でカリスマ性のある神谷はハマり役だ。例えば、物語冒頭の花火大会での漫才のシーン。原作では、主人公・徳永のコンビ「スパークス」の漫才はウケる、ウケないの前に誰にも聞いてもらえないという切なく印象的な始まりである。これをドラマでは、その漫才の直前に、町内会によるチープな出し物が披露され喝采を浴びるシーンを加え、さらに切なさを増幅させている。スパークスが舞台を降りると、すれ違いざまに「仇とったるわ」と言って舞台に上がる神谷。そして、見向きもしない花火目当ての観客たち向かって鬼気迫る表情で叫ぶ。「地獄! 地獄! 地獄! 地獄……!」その姿は紛うことなく「やかましいほどに全身全霊で生きる」神谷そのものだった。『火花』は売れない若手芸人たちを描いたドラマである。けれど、まだ何者でもなく、何者かであろうとあえぐ僕らすべての物語でもある。この美しくも残酷な作品がこのような形でドラマ化されたのは"平凡な奇跡"だ。果たして、原作の読者から賛否両論を巻き起こしたあの"あほんだら"なラストシーンはどのように描かれているのか。それはその目で確かめてほしい。(C)2016YDクリエイション戸部田誠(てれびのスキマ)1978年生まれ。テレビっ子。ライター。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『コントに捧げた内村光良の怒り』(コア新書)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)などがある。
2016年06月02日第153回芥川賞を受賞した又吉直樹の処女小説を実写化する日本発のNETFLIXオリジナルドラマ『火花』(全10話)が、6月3日(金)より世界190カ国で同時配信される。それに先がけ東京と大阪で開催された全話イッキ観試写会では、観客から「期待以上に豪華で映画のよう」「(530分)目が離せずあっと言う間に観終わってしまった」など、「期待以上の出来」という感想が多数寄せられた。その他の写真NETFLIXオリジナルドラマ『火花』は、漫才の世界に身を投じた青年たちの十年を描いた群像劇。“お笑い”にかける芸人たちのストイックで純粋な情熱を映しながら、生きることの意味、愛しさを謳いあげる人生讃歌になっている。林遣都と波岡一喜が主演を務め、売れない芸人の徳永(林)と先輩芸人の神谷(波岡)、それぞれの歩みを主軸に物語は進行する。主人公ふたりは、売れないお笑いコンビ・スパークスと、激烈で独特なネタを披露するあほんだらという別々のコンビを組んでおり、劇中ではそれぞれが漫才をする場面が度々、登場する。アンケートでは「感動した!」という声が多く、特にキャストについて、「演技が素晴らしく上手!」「(林演じる主人公の)徳永が又吉さんに見えた」「漫才がだんだん上達していく過程がすごかった」と、芸人さながらの漫才を披露したふたりを絶賛するコメントが寄せられ、「ライブシーンに震えた」「ラストライブに感動。ボロボロ泣いた」など、最終話に関する感想も目立った。そのほか全体を通して「主人公の心情が伝わってきて、本当にステキな作品」「おもしろいだけじゃなく社会の厳しさや現実的なところもあって親しみが持てる」「自分の大切な人や大切な事について考えさせられた」と、人間関係の描写や、登場人物の心情を丁寧に描いているところに、共感が持てるとの声もあり、全10話を鑑賞した満足度は、東京会場が90.5%、大阪会場が90.6%という結果になった。また、本作は廣木隆一監督、白石和彌監督、沖田修一監督ら映画界で活躍する監督たちが手がけていることでも注目を集めており、ぴあ映画生活が映画ファン向けに独自でとったアンケート調査では、「映画並みのクオリティ! 画力、洗練されたセリフの数々、全体に満ちる日本人特有のわびさび、全てに対してこだわりが凄くて、これがドラマというなんてもったいない!」「監督が1話ごとに違うので印象の違いがおもしろかった。監督ごとのテンポの違いがその話と合っていてよかった」「監督の個性がうまく合わさっていて違和感がない」「普段見ているドラマよりも人の気持ちを繊細に描いた“完璧”な作品」などの声が寄せられ、映画ファンからも好評を集めた。NETFLIXオリジナルドラマ『火花』6月3日(金)全世界同時配信
2016年06月01日