MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫)は2024年(令和 6 年)3月3日(日)~ 6月9日(日)までの期間、春季特別展「古代ガラス―輝く意匠と技法」を開催いたします。古代、ガラスは宝石のように尊ばれていました。MIHO MUSEUMが数多く所蔵する古代ガラス作品を各文明ごとに展示します。ビーズやコアガラス、モザイクガラス、カットガラスなど色も輝きも様々な古代ガラスをお楽しみください。また、レストランでは、スープ仕立てにした桃谷そばなどの春季限定メニューをご用意しています。■開催主旨MIHO MUSEUMにはガラスが宝玉であった時代の、美しい装身具や器が多数収蔵されています。この度はガラスとその関連作品を200点あまり展示し、古代のガラス文化を各文明ごとにお楽しみいただきたいと思います。ガラスを発明したと考えられるメソポタミアから東地中海沿岸では、3400年ほど昔に、石をくぼめた型にいれて焼き上げた青ビーズや、粘土のまわりにガラス紐を巻いて器にするカラフルなコアガラスが作られました。古代エジプトにガラスが伝わった新王朝時代、エジプト王家はガラスを独占しました。「ファラオ一族御用達」のガラス工房が宮殿内に存在し、王族でなければガラスを手にできません。そのかわりファラオであったツタンカーメンのお墓には、大量のガラス製品が納められていました。続いて、水晶のように透明なガラスを尊ぶ時代がやってきます。2400年ほど前に、インドの西側からエジプトまでを支配したアケメネス朝ペルシア帝国の宮殿では、宴会に透明ガラスの器が使われたと想像されています。それらは金属同様に鋳造で作られていました。そうしてガラス技法はウナギ登りに進化します。モザイクガラス、カットガラス、垂下による造形、そして古代ローマ時代直前に、とうとう今日に続く吹きガラス技法が発明されました。展覧会にならぶガラスの輝きと共に、それらを生み出した職人たち、そして器を愛でた各文明の立役者たちに、思いを馳せて頂ければ幸いです。■展覧会名:2024年春季特別展「古代ガラス―輝く意匠と技法」■英語タイトル:Ancient Glass Brilliant Design, Stunning Technique■会 期: 2024年3月3日(日)~6月9日(日)■会 場: MIHO MUSEUM〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300TEL.0748-82-3411 URL: ■開館時間:午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】■休 館 日: 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)■入 館 料: 一般1300円、高・大生1000円、中学生以下 無料【20名以上の団体は各200円割引】■交 通: JR琵琶湖線「石山駅」より帝産バスMIHO MUSEUM行50分、お車で新名神「信楽IC」より約15分■主 催: MIHO MUSEUM、京都新聞■後 援: 滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、エフエム京都、帝産湖南交通■担当学芸員:東 容子(MIHO MUSEUM学芸員)■展示総数: 約200件■展示構成: 第1章 古代エジプト ファイアンスと王家のガラス第2章 メソポタミアからエーゲ海へ ガラスの故郷第3章 東地中海の輝き アイビーズとコアガラス第4章 アケメネス朝ペルシアと周辺の国々 無色透明ガラスの出現第5章 古代中国 アイビーズと象嵌第6章 ヘレニズムからローマ時代へ 新技法オンパレード第7章 驚きのモザイクガラス第8章 ローマ帝国以降 日常のガラス器第9章 ササン朝ペルシアからイスラームへ カットガラスを中心に第10章 銀化の愉しみ■講演会3月24日(日)「列品解説」講師:東 容子 (MIHO MUSEUM 主任学芸員 )4月6日(土)「ガラスと文明」」講師:谷一 尚(林原美術館 館長)5月12日(日)「ペルシアのガラス」講師:四角 隆二(岡山市立オリエント美術館 学芸員)5月26日(日)「ガラスの分析から見えてくること」講師:阿部 善也 (東京電機大学 工学研究科 助教)村串 まどか (明治大学 理工学部 助教)※各日とも場 所:MIHO MUSEUM(美術館棟内)南館レクチャーホール時 間:14:00~予約不要、当日美術館棟受付にて整理券配布予定。参加費無料(入館料要)■作品画像東地中海地域 前2-前1世紀カメオ装飾杯 おそらくイラン 9-10世紀■レストラン 『Peach Valley』の桃谷そば農薬や肥料を一切使用しない 秀明自然農法* で育てた素材を主に使用しております。素材の美味しさを是非ご賞味ください。すべて自家製によるメニューでご来場の皆様をお待ちしております。*秀明自然農法について 桃谷そば(白) For VEGAN & RAMEN style愛情たっぷりに育てられた野菜で出汁を取り、白みそ仕立てのこってりスープ。春野菜で着飾ったオリジナル中華そばでございます。自家製お豆腐と一緒にお召し上がりください。桃谷そば(黒) For VEGAN & RAMEN style一方、こちらは完全 和風。昆布出汁と3種のこだわり醤油をつかい仕上げました。こちらも自家製お豆腐と一緒にお召し上がりください。<NEW>昨年(2023)の収穫から信楽産のお米を使用しております。農薬・肥料を使用せず土と生産者の愛情、そしてこの土地の歴史の詰まったお米を是非ご堪能ください。■MIHO MUSEUMについてMIHO MUSEUMは1997年11月に琵琶湖の南、信楽の山中に誕生しました。建築設計は、パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで知られるI.M.ペイ。枝垂れ桜のプロムナードを通り、銀色に輝くトンネルをくぐると、吊り橋の向こうに美術館棟が現れる設計は、中国詩に描かれた桃の花に導かれ洞窟を抜けた先に現れる楽園「桃源郷」をテーマにしています。美術館棟は、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。フランス語版のミシュラン・グリーンガイドで「わざわざ旅行する価値がある」として三ツ星を獲得しており、2017年には世界的ブランドのファッションショーの舞台ともなりました。美術館棟へ続くトンネルは、枝垂れ桜の咲くころは桜色が映り込み、新緑の季節は緑色が反射して、季節ごとに楽しませてくれます。所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて約3,000件からなります。北館では、季節により国内外からの出陳を加えて、開館ごとにテーマ性を持った特別展を開催しています。南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域の4つのギャラリーで古代美術の名宝を展示しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月29日MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫)は2023年(令和 5 年)9月16日(土)から12月10日(日)までの期間、秋季特別展「金峯山の遺宝と神仏」を開催いたします。奈良県の吉野から大峰山にいたる山系は金峯山とも呼ばれ、藤原道長ら有力貴族が参詣する屈指の霊場でした。道長が土中に納めたお経をはじめとする多くの出土品が発見されており、本展では、近年発見された貴重な出土品を含めた、役行者、蔵王権現など、彫刻、絵画、工芸品を約200点展示し、平安人の心の拠りどころとなった「金峯山信仰」のようすを紹介します。■開催主旨奈良県の吉野と和歌山県の熊野を結ぶ修行の道「大峯奥駈道(おおみねおくかけみち)」がユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の登録資産となって来年で二十年を迎えます。とくに「金峯山(きんぷせん)」とも称され、吉野から大峰山(山上ヶ岳 標高一七一九メートル)にいたる山系には、吉野金峯山寺(山下蔵王堂)と大峯山寺(山上蔵王堂)があり、山上において役小角(役行者)が厳しい修行のすえ祈り出したという蔵王権現を祀り、今なお篤い信仰が寄せられています。金峯山山上は、平安時代はじめには開かれ、やがて宇多天皇をはじめ、藤原道長、師通ら皇室や有力貴族が登拝してからは「御嶽詣(みたけもうで)」と呼ばれるように多くの人々の参詣する屈指の霊場となりました。折しも仏教の教えが衰える末法の世の到来にそなえ、道長・師通らはお経を書写し、容器に納めて土中に保持する「経塚(きょうづか)」を山上に築きました。それら経塚遺物を含む膨大な出土品は、すでに明治時代には明らかになっていましたが、本展ではそれらに加え、昭和時代に行われた山上本堂修理に伴う発掘調査による出土品や近年明らかになった新資料をはじめ、「金峯山」にかかわる彫刻、絵画、工芸品を展示し、ひろく金峯山信仰のようすを紹介します。■開催概要展覧会名: 2023年秋季特別展「金峯山の遺宝と神仏」英語タイトル:Autumn Special Exhibition Treasures and Deities of the Peak of Gold会 期: 2023年9月16日(土)~ 12月10日(日)会 場: MIHO MUSEUM〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300TEL.0748-82-3411 URL: 開館時間: 午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】休館日: 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)入館料: 一般1300円、高・大生1000円、中学生以下 無料【20名以上の団体は各200円割引】交 通: JR琵琶湖線「石山駅」より帝産バスMIHO MUSEUM行50分、お車で新名神「信楽IC」より約15分主 催: MIHO MUSEUM、京都新聞後 援: 滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、エフエム京都、帝産湖南交通監 修: 関根 俊一(帝塚山大学 名誉教授)担当学芸員: 片山 寛明(MIHO MUSEUM特任学芸員)辻上 祐貴(MIHO MUSEUM学芸員)展示総数: 195件 うち国宝8点、重要文化財41件、重要美術品9件、都・県指定文化財3件、町・村指定文化財3件、初出品69件※ 会期中、一部展示替えがあります。展示構成: 第1章 役行者伝説と金峯山信仰の始まり第2章 山上本堂の解体修理に伴う発掘調査と遺物第3章 蔵王権現第4章 道長の金峯山参詣と金峯山経塚の遺宝第5章 新出の金峯山経塚の遺宝第6章 金峯山・修験道世界の完成■イベント&プログラム講演会「金峯山の遺宝からみる王朝美」日時:2023年11月12日(日)13:30-15:00講師:関根 俊一 (帝塚山大学 名誉教授)定員:100名 参加費無料(入館料要)場所:南館レクチャーホール予約不要。当日美術館受付棟にて整理券配布。■代表作品鋳銅刻画蔵王権現像平安時代 長保三年(1001) 国宝 西新井大師総持寺蔵画像提供:TNM Image Archive金銅藤原道長経筒平安時代 寛弘四年(1007) 国宝 奈良・金峯神社蔵画像提供:京都国立博物館展示期間:10月3日~12月10日金峯山埋経平安時代 長徳四年(998)寛弘四年(1007) 重要文化財藤原道長筆 東京・五島美術館蔵展示期間:9月16日~10月15日絹本著色熊野曼荼羅図鎌倉時代 重要文化財 京都・聖護院蔵画像提供:京都国立博物館展示期間10月11日~11月5日■MIHO MUSEUMについて自然・建築・美術品が調和した桃源郷MIHO MUSEUMは1997年11月に琵琶湖の南、信楽の山中に誕生しました。建築設計は、パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで知られるI.M.ペイ。枝垂れ桜のプロムナードを通り、銀色に輝くトンネルをくぐると、吊り橋の向こうに美術館棟が現れる設計は、中国詩に描かれた桃の花に導かれ洞窟を抜けた先に現れる楽園「桃源郷」をテーマにしています。美術館棟は、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。フランス語版のミシュランガイドで「必ず訪れるべき場所」として三ツ星を獲得しており、2017年には世界的ブランドのファッションショーの舞台ともなりました。美術館棟エントランストンネルからのぞむ美術館棟コレクション・常設展示・特別展所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて約3,000件からなります。北館では、季節により国内外からの出陳を加えて、開館ごとにテーマ性を持った特別展を開催しています。南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域の4つのギャラリーで古代美術の名宝を展示しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月13日MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫)は2023年(令和 5 年)7月15日(土)から 8月20日(日)までの期間、夏季特別展「蒔絵百花繚乱―江戸時代の名工とその系譜」を開催いたします。開催主旨日本の伝統工芸「蒔絵」。その伝統をさかのぼって行くと、こんなにも多彩で個性的な蒔絵の世界が広がっていました。そこには流行の最先端でいきいきと活動する蒔絵師の姿が見えてきます。17世紀の後期、それまで一般には名を知られない存在であった蒔絵師たちは、京都の観光案内書『京羽二重』など出版物に住所と共に紹介され、やがて自らの名を作品に記し始めました。それまで、名を残さない工人であった蒔絵師たちが歴史の表舞台に登場したのです。町衆が台頭する18世紀以降、蒔絵を受容する層が増し、それに比例して蒔絵師の数も増えてゆきました。そして流行は競争を生み、技術面でも大きく底上げされ、多くの蒔絵師が名を上げる百花繚乱の時代を迎えたのです。本展はこうした蒔絵師達の作品を、のちに各地の伝統へと繋がる彼らの系譜と共に紹介し、みなさんに伝統のバックボーンを知っていただくと共に、美しい蒔絵を求めた当時の日本人の心を、展示作品の中に感じていたければ幸いです。開催概要展覧会名:2023年夏季特別展「蒔絵百花繚乱―江戸時代の名工とその系譜」英語タイトル:Summer Special Exhibition The Maki-e Masters: Their Edo-period Flowering会 期: 2023年7月15日(土)~ 8月20日(日)会 場: MIHO MUSEUM〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300TEL.0748-82-3411 URL: 開館時間:午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】休館日: 月曜日、7月18日(火) ※7月17日(月)は開館入館料: 一般1300円、高・大生1000円、中学生以下 無料【20名以上の団体は各200円割引】交 通: JR琵琶湖線「石山駅」より帝産バスMIHO MUSEUM行50分、お車で新名神「信楽IC」より約15分主 催: MIHO MUSEUM、京都新聞後 援: 滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、エフエム京都、帝産湖南交通担当学芸員:桑原 康郎(MIHO MUSEUM学芸員)展示総数: 182点 うち初公開 30点(予定)※ 会期中、一部展示替えがあります。展示構成:第1章 蒔絵師の系譜 ―山本春正を例に第2章 御用蒔絵師 ―蒔絵師たちの源流第3章 蒔絵百花繚乱 ―京都・江戸における流行第4章 松平不昧公の蒔絵師第5章 明治維新 ―系譜は伝統へイベント&プログラムギャラリートーク:担当 桑原 康郎(本展担当学芸員)日程 7月22日(土)、29日(土)、8月5日(土)、12日(土)、19日(土)時間 13:30~14:30定員 20名参加費 無料(入館料要)場所 美術館棟エントランスホール集合講演会:演題 「蒔絵鑑賞と蒔絵師研究の愉しみ」講師 高尾 曜(たかお よう)独立行政法人日本芸術文化振興会 国立能楽堂事業推進課主任専門員 兼 調査資料係長日程 7月23日(日)時間 13:30~15:00定員 100名 ※当日、美術館棟受付にて整理券配布参加費 無料(入館料要)場所 美術館棟南館レクチャーホール代表作品花鳥蒔絵正月揃 原羊遊斎作 酒井抱一下絵 江戸時代 19世紀MIHO MUSEUM蔵芦鶴蒔絵硯箱 伝後水尾天皇所用 江戸時代 17世紀 泉湧寺蔵梨花精衛蒔絵印籠 飯塚桃葉作 江戸時代 18世紀 個人蔵MIHO MUSEUMについて■ 自然・建築・美術品が調和した桃源郷MIHO MUSEUMは1997年11月に琵琶湖の南、信楽の山中に誕生しました。建築設計は、パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで知られるI.M.ペイ。枝垂れ桜のプロムナードを通り、銀色に輝くトンネルをくぐると、吊り橋の向こうに美術館棟が現れる設計は、中国詩に描かれた桃の花に導かれ洞窟を抜けた先に現れる楽園「桃源郷」をテーマにしています。美術館棟は、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。フランス語版のミシュランガイドで「必ず訪れるべき場所」として三ツ星を獲得しており、2017年には世界的ブランドのファッションショーの舞台ともなりました。美術館棟へ続くトンネルに、枝垂れ桜のピンクが映り込み輝く様子は絶景です。新緑が反射する緑のトンネル、春分・秋分頃に夕日に染まる黄金のトンネルなど、季節ごとに多くのファンが訪れます。美術館棟エントランス新緑に染まるトンネル■ コレクション・常設展示・特別展所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて約3,000件からなります。北館では、季節により国内外からの出陳を加えて、開館ごとにテーマ性を持った特別展を開催しています。南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域の4つのギャラリーで古代美術の名宝を展示しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月12日MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫)は、2023年(令和 5 年)3月18日(土)~6月11日(日)までの期間、春季特別展「美の祈り Universal Symphony」を開催いたします。本展では館蔵品の中から、祈りを宿した東西の作品を紹介します。古代文明の神々をはじめ、大自然への畏敬から生まれた聖獣や聖樹信仰の作品群と、日本の神仏や東大寺の修二会(お水取り)に関する作品、暮らしに籠められた祈りの対象を描いた絵画を中心に、初公開作品8点を加え展示致します。美の祈りを奏でる東西の美しいシンフォニーをお楽しみ下さい。水晶五輪塔 平安時代後期 12世紀 MIHO MUSEUM蔵■ 開催趣旨「祈り」の語源は「生宣(いの)り」、生命の宣言であり、また生きていることへの感謝の意味があります。いにしえより人々は大自然に宿る神性,仏性などの人智を超えた存在に対し畏敬の念を抱き、その対話の手段として祈りを捧げ、大地の恵みである樹や石や金・銀・銅といった鉱物を用いて眼に見える姿に現してきました。その祈りが純粋なものであれば、その姿に美しい精神を見出すことができるのではないでしょうか。MIHO MUSEUMは開館以来、日本と大陸の東西文明に関する美術品を所蔵し公開してきました。当館では南館に古代美術、北館には主に特別展を中心とした日本美術を展示し、あたかも東西の美しい祈りが共鳴しているかのように感じられます。本展では東西の館蔵作品から様々な時代の祈りのかたちを紹介していきます。世界平和への祈りを込めて作られた唐紙の大作「ユニバーサル・シンフォニー」を中心に、古代文明の神々をはじめ大自然への畏敬から生まれた聖獣や聖樹信仰の作品群と、日本人の祈りの対象であった神仏像や東大寺の修二会(お水取り)に関連する作品、また暮らしに籠められた祈りの対象を描いた絵画を中心に、初公開作品8点を加え展示致します。いにしえより捧げられた美の祈りから生まれた作品を通じ、人類普遍の願いである世界平和について考える機会にしたいと思います。美の祈りを奏でる東西の美しいシンフォニーをお楽しみ下さい。■ 開催概要展覧会名:2023年春季特別展「美の祈り Universal Symphony」英語タイトル:Spring Special Exhibition Beauty in Prayer: “Universal Symphony”会 期:2023年3月18日(土)~ 6月11日(日)会 場:MIHO MUSEUM〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300TEL.0748-82-3411 URL: 開館時間:午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】休館日:月曜日入館料:一般1300円、高・大生1000円、中学生以下 無料【20名以上の団体は各200円割引】交 通:JR琵琶湖線「石山駅」より帝産バスMIHO MUSEUM行50分、お車で新名神「信楽IC」より約15分お願い:新型コロナウイルスの感染状況等により、業務内容が変更される場合があります。当館公式ホームページをご確認の上、ご来館ください。主 催:MIHO MUSEUM、京都新聞後 援:滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、エフエム京都、帝産湖南交通担当学芸員:金子 直樹(MIHO MUSEUM学芸員)展示総数:約84点うち初公開 8点※ 会期中一部展示替えがあります。展示構成:第1章 東西の祈り第2章 聖獣たちの護り第3章 生命をもたらす樹第4章 太陽の復活第5章 火と水の法会第6章 神仏の慈愛第7章 暮らしの祈り第8章 祈りの導(しるべ)■ イベント&プログラム講演会1:「注ぐ器“リュトン”に込められた祈りについて」3月25日(土)13:30~15:00講師:稲垣肇(当館主任研究員)講演会2:「焔摩天の物語」4月29日(土)13:30~15:00講師:畑中章良(当館学芸部長)講演会3:「美と祈り 東西を結ぶもの」5月14日(日)13:30~15:00講師:金子直樹 (当館主任学芸員)※1,2,3とも ●会場:南レクチャーホール●参加無料(入館料要)●予約不要:当日美術館棟受付にて整理券配布■ 代表作品牡牛装飾杯 北イラン 紀元前12-紀元前11世紀 MIHO MUSEUM蔵牡鹿形リュトン 小アジア/黒海沿岸地域 紀元前4-紀元前2世紀MIHO MUSEUM蔵焔摩天像 平安時代 12世紀 重要文化財 MIHO MUSEUM蔵※展示期間:4/18~5/14■ MIHOMUSEUMについて■ 自然・建築・美術品が調和した桃源郷MIHO MUSEUMは1997年11月に琵琶湖の南、信楽の山中に誕生しました。建築設計は、パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで知られるI.M.ペイ。枝垂れ桜のプロムナードを通り、銀色に輝くトンネルをくぐると、吊り橋の向こうに美術館棟が現れる設計は、中国詩に描かれた桃の花に導かれ洞窟を抜けた先に現れる楽園「桃源郷」をテーマにしています。美術館棟は、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。フランス語版のミシュランガイドで「必ず訪れるべき場所」として三ツ星を獲得しており、2017年には世界的ブランドのファッションショーの舞台ともなりました。美術館棟へ続くトンネルに、枝垂れ桜のピンクが映り込み輝く様子は絶景です。新緑が反射する緑のトンネル、春分・秋分頃に夕日に染まる黄金のトンネルなど、季節ごとに多くのファンが訪れます。美術館棟エントランス桜色に染まるトンネル■ コレクション・常設展示・特別展所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて約3,000件からなります。北館では、季節により国内外からの出陳を加えて、開館ごとにテーマ性を持った特別展を開催しています。南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域の4つのギャラリーで古代美術の名宝を展示しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月15日資生堂アートハウスが、9月26日から2017年6月末まで館内設備更新工事に伴い一時休館することが決定し、休館前最後の企画展として、「三人の人間国宝による色絵磁器」と「小村雪岱と資生堂書体」が、7月12日から9月25日まで同時開催される。「三人の人間国宝による色絵磁器」展は、磁器の表面に色の付いた文様を施す「色絵磁器(いろえじき)」の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された3人による作品展。資生堂が1975年から1995年にかけて主催した「現代工藝展」のメンバーである十三代 今泉今右衛門と藤本能道、昨年から資生堂が主催している「工藝を我らに」展のメンバーである十四代 今泉今右衛門に焦点をあてる。会場では、鍋島焼の一種である色鍋島の伝統を継承、発展させた十三代 今泉今右衛門の作品をはじめ、その気品を継承しつつ、現代の色鍋島を展開する十四代 今泉今右衛門、また、上絵具を混色する技法を導入し、写実的な作風を確立した藤本能道の作品約35点が資生堂アートハウスの収蔵品から選ばれて展示される。1616年に日本で最初の磁器である有田焼が誕生し、記念すべき400年にあたる今年開催される本展は、現代における色絵磁器の逸品を見るまたとない機会となる。同時開催の「小村雪岱と資生堂書体」展は、今年設立100年を迎えた資生堂意匠部(現 宣伝・デザイン部)の創設期のデザイナーで、資生堂のイメージ形成に大きく寄与した日本画家の小村雪岱の作品をはじめ、そこから触発された様々な言葉や文字、あるいは詩文などが、現代の宣伝・デザイン部デザイナーが描いた資生堂書体によって展示される。また、会場では雪岱による装幀本が併せて展示され、書籍を彩るための文字のデザインにも優れた足跡を残した雪岱の創作世界に迫る。なお、会期中には、十四代 今泉今右衛門とMIHO MUSEUMの館長で静岡文化芸術大学の名誉教授である熊倉功夫をゲストに迎えた対談「有田焼四百年と今右衛門」が開催される他、学芸員によるギャラリートーク、子どものためのワークショップ「日本画を描く、うちわ絵を描く」が行われる。スケジュールなどの詳細は、資生堂アートハウスのオフィシャルページから確認出来る。【イベント情報】「三人の人間国宝による色絵磁器」(同時開催:「小村雪岱と資生堂書体」)会場:資生堂アートハウス住所:静岡県掛川市下俣751-1会期:7月12日~9月25日時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)料金:無料休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日)夏季休館:8月15日~18日
2016年07月06日人間国宝である染織作家・志村ふくみの大規模な回顧展「志村ふくみ―母衣(ぼろ)への回帰―」が2月2日より、京都国立近代美術館で開催される。志村の作品は草木からの自然染料で染められた糸によって織り上げられており、国際的な評価も高い。2014年には「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として第30回京都賞(思想・芸術部門)を受賞し、15年には文化勲章を受章した。文化勲章受章記念として開催される同展では、代表作を中心に、初期の作品から最新作までを一堂に展示。60年におよぶ創作の歩みを紹介するとともに、志村の魅力と芸術の核心に迫るものとなっている。会期中の2月13日には志村と熊倉功夫(静岡文化芸術大学学長)との対談「紬の着物を着て茶室に入ること」、3月6日には志村による講演会「母衣(ぼろ)への回帰」、2月20日と3月12日にはキッズプログラム鑑賞ツアー「これはどんな色?」が開催される。【イベント情報】文化勲章受章記念「志村ふくみ―母衣(ぼろ)への回帰―」会場:京都国立近代美術館 3階企画展示室住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町会期:2月2日~3月21日時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:毎週月曜日(ただし、3月21日は開館)料金:一般900円、大学生500円、高校生・18歳未満は無料
2016年01月07日