みなさんは「離婚」というワードをよく口にしますか?なかなか口に出したいワードではないですよね。 今回は「離婚」というワードを何かにつけて口に出す義母を描いた漫画を紹介します!『何かにつけて”離婚”を武器に暴れる義母の末路』主人公は「離婚よ!」が口癖の姑を持つソラ。嫁であろうが、義父であろうが気に食わないことがあるとすぐに「離婚だ!」と言い出します。出典:lamire復讐を目論むソラ…そんな姑にうんざりしていた頃、ソラは我慢の限界を迎え、復讐をすることに。この日は、義両親とのお食事会。出前の皿を洗っていない!と怒る義母。ソラは「片付けもできないなら離婚しかないわねえ」という義母に、「プレゼントです」と言って離婚届を突きつけます。あまりの急展開に驚く一同。まさかのハッピーエンド!出典:lamireしかし、義父が本当に離婚届を書こうとし、改心する義母。結果、義両親の夫婦仲は改善されたのでした…。読者の感想離婚を武器にする女なんてろくなもんじゃない。さっさと別れてしまえ、と思ったのですが思いもよらぬ展開で驚かされました。でもよくよく考えてみれば1番平和的な結果だったのでよかったです。(26歳/フリーター)あまりにも離婚を武器にしていることを見透かされての改心でしょうか…?その後、仲がよくなったようなので義母が自分を振り返るいいきっかけになってよかったですね。(38歳/主婦)(lamire編集部)(イラスト/モナ・リザの戯言)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年12月22日みなさんは「離婚」というワードをよく口にしますか?なかなか口に出したいワードではないですよね。 今回は「離婚」というワードを何かにつけて口に出す義母を描いた漫画を紹介します!『何かにつけて”離婚”を武器に暴れる義母の末路』主人公は「離婚よ!」が口癖の義母を持つソラ。嫁であろうが、義父であろうが気に食わないことがあるとすぐに「離婚だ!」と言い出します。出典:lamire復讐を目論むソラ…そんな義母にうんざりしていた頃、ソラは我慢の限界を迎え、復讐をすることに。この日は、義両親とのお食事会。出前の皿を洗っていない!と怒る義母。ソラは「片付けもできないなら離婚しかないわねえ」という義母に、「プレゼントです」と言って離婚届を突きつけます。あまりの急展開に驚く一同。まさかのハッピーエンド!出典:lamireしかし、その出来事をきっかけに義父が本当に離婚届を書こうとし、改心する義母。結果、義両親の夫婦仲は改善されたのでした…。読者の感想離婚を口癖にするような人は、結局離婚する気が無いのでしょう。別れる別れると言って別れない友達カップルみたいなものですかね…。離婚と告げたくせに、実際に相手が家出とかすると、落ち込みが物凄いんだろうなと思います。めんどくさい人たちです。(44歳/事務)こんなに離婚を連発する姑の琴線に触れるものがあったのでしょうか。それともあまりにも離婚を武器にしていることを見透かされての改心なのか気になりました。その後、仲がよくなったようなので姑が態度を改まるいいきっかけになってよかったですね。(31歳/主婦)(lamire編集部)(イラスト/モナ・リザの戯言)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年12月19日みなさんは「離婚」というワードをよく口にしますか?なかなか口に出したいワードではないですよね。 今回は「離婚」というワードを何かにつけて口に出す義母を描いた漫画を紹介します!『何かにつけて”離婚”を武器に暴れる義母の末路』主人公は「離婚よ!」が口癖の姑を持つソラ。嫁であろうが、義父であろうが気に食わないことがあるとすぐに「離婚だ!」と言い出します。出典:lamire復讐を目論むソラ…そんな姑にうんざりしていた頃、ソラは我慢の限界を迎え、復讐をすることに。この日は、義両親とのお食事会。出前の皿を洗っていない!と怒る義母。ソラは「片付けもできないなら離婚しかないわねえ」という義母に、「プレゼントです」と言って離婚届を突きつけます。あまりの急展開に驚く一同。まさかのハッピーエンド!出典:lamireしかし、義父が本当に離婚届を書こうとし、改心する義母。結果、義両親の夫婦仲は改善されたのでした…。(lamile編集部)(イラスト/モナ・リザの戯言)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年11月19日恋人から夫婦になり、一緒に笑ったり悲しんだり、時にはケンカをしたりしながら重ねていく年月。熟年夫婦ともなると、「ときめき」なんて言葉はもう過去のものになっていて、「若い頃のようなスキンシップは照れくさくてできない」という人も多いかもしれません。しかし、「こんなスキンシップも温かくていいな」と思わせてくれる漫画が、おーちゃん(ohchan_65)さんのInstagramに投稿されていたので紹介します。※矢印をクリックすると、次の画像をご覧いただけます。 この投稿をInstagramで見る おーちゃん(@ohchan_65)がシェアした投稿 熟年夫婦の2人には、手を握るようなスキンシップは全然ないけれど、「湿布を貼ってもらう時に相手のありがたさを感じている」というおーちゃんさん。この投稿には、多くのコメントが寄せられましたが、中でも「スキン湿布(シップ)ですね」というコメントに多くの『いいね!』が集まっていました。このコメントには、おーちゃんさんも「そうきましたか。素晴らしい!もはや才能」と絶賛。また、同じようなスキンシップをしているという人たちからは、こんな共感の声もありました。・私も肩を揉むとか腰を踏むとか、そんな感じのスキンシップです~!・私もよく腰と肩が痛い時だけ「ヒジでグリグリして!」とスキンシップをはかっています。年齢を重ねると、いろいろと痛いところや若い頃にはなかった不調が気になるもの。しかし、それがスキンシップのきっかけとなって、お互いに労わり合い、助け合える関係になるというのも素敵ですよね。この投稿を見て、「自分たちもこんな夫婦になりたい」と憧れる人も多かったようです![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2022年11月05日「本当に主人は主人、私は私で。皆さんにご迷惑をかけないように、ちゃんと仕事させていただこうという認識です」(「週刊ポスト」9月9日号より)タレントの三田寛子(56)が、夫であり歌舞伎俳優の中村芝翫(57)との別居を認めた。これまで芝翫の度重なる浮気報道を乗り越えてきた夫婦が結婚31年目にして離婚の危機にあるという。8月24日、厚生労働省が発表した統計によると、2020年に離婚した夫婦の5人に1人にあたる21.5%が結婚生活を20年以上続けた「熟年離婚」だったという。「新しい結婚や出産のあり方などは、芸能人の動向に少し遅れて一般人の間に広まっていきます。離婚もまた例外ではありません」家族問題評論家の池内ひろ美さんは解説する。安室奈美恵さんや酒井法子など、芸能界で“おめでた婚”があたり前になってから、一般人の間でも増えていったように、熟年離婚も以前から、芸能界では珍しいものではなくなっていたという。「熟年離婚にはいくつかのパターンがあります。芸能人も一般人もそこは同じです」(池内さん)それでは芸能人はどんな理由で熟年離婚しているのか見ていこう。■夫から切り出す離婚には女性の影が「ビートたけしさん、石坂浩二さん、橋幸夫さんはいずれも再婚ありきでした。妻とはすでに別居していて、長年自分を支えてくれた“恋人”と入籍したいという事情があった。女性からも『長年尽くしたのだから正式に』というプレッシャーもあったでしょう」そう語るのは芸能ジャーナリストの城下尊之さんだ。芸能界でも一般の世界でも、男性から熟年離婚を切り出す場合、別の女性の影が見え隠れすることが多いという。「『女優である浅丘ルリ子に老母の介護を任せるわけにはいかない』といって離婚してから、5日後に再婚した石坂さんには、世間もだまされましたね。妻側は夫の言い分を額面どおりに受け取るのは要注意です。ただ、妻が相応の財産分与なり慰謝料を受け取れるなら、世話から解放され、自分の老後を充実させられるので、そんな夫とは別れてしまってもいいでしょう」(池内さん)水前寺清子と八代亜紀は、いずれも夫がマネージャーや事務所の社長として公私にわたり妻を長年支えてきた。「2組とも超熟年になり離婚の道を選択。八代さんの夫には新たな女性の存在も取りざたされました。公私ともにパートナーというのは、気持ちを切り替える時間がありませんから、つらいのかもしれませんね」(城下さん)■自ら離婚を選んだ妻は前向きに夫婦で一緒に働いていて、妻が稼ぎ頭で夫をリードしている場合も、夫から離婚を切り出すケースは多いと池内さん。「妻は夫のことを男性としてではなく、弟子や後輩のように見てしまう。夫のほうも仕事に忙殺されている間はよしとしていますが、晩年になり仕事が減り落ち着いてくると『これでよいのか』と人生をやり直したくなってしまう」一方、子供の独立や夫の退職を機に、妻が夫を見限る熟年離婚も増えている。「河野景子さんは典型ですね。親方だった貴乃花さんが相撲協会と対立して、突如として退職。親方の妻としての役目を終えたタイミングで早々に離婚を決断しました。鈴木保奈美さんも石橋貴明さんが地上波のレギュラーをすべて失ったタイミングで離婚をしました」(城下さん)家庭を顧みず第一線で働いてきた夫の退職が、熟年離婚の引き金になることは多いという。「プライドを捨てられない夫は仕事をえり好みし、再就職先が見つかりにくい。ずっと家にいるくせに、『家のことをおろそかにしないなら、仕事をしてもいいぞ』などと不可解な束縛をしてくる。ぬれ落ち葉のような夫に妻はうんざりしてしまうんです」(池内さん)夫を見限って離婚した妻は、未練なく前向きに生きていける。河野景子は映画プロデューサーと新しい恋を始めていると伝えられているし、鈴木保奈美は本格的に女優復帰し、ドラマに引っ張りだこだ。自ら離婚を選んだ妻たちが、恋に仕事に前向きに生きているのを見れば、あなたも思うことはあるのではないだろうか?
2022年09月16日平均寿命が男性より長い女性にとって、老後の「年金」は大事な収入源。年金は、一度受給を開始したら、死ぬまで“減らない財布”です。だからこそ、少しでも受け取れる額を増やしたいもの。その増やし方、教えますーー。「PGF生命の調査では、60歳の25%が『貯蓄が100万円未満』。4人に1人は老後資金がほぼない状態なのです。とくに私が心配しているのは女性の老後です」こう話すのは、最新著『私の老後私の年金このままで大丈夫なの?教えてください。』が話題の“年金のプロ”長尾義弘さん。「総務省の『家計調査(’19年版)』では、高齢の無職の夫婦世帯の平均支出は月額約27万円。シングルの場合は月額約15万円です」今回、長尾さんは独自の年金受給額シミュレーションを使い、夫が正社員の専業主婦、ともに正社員の共働き夫婦、ともに自営業の夫婦が、65歳から年金を受給した場合の月額受給額を試算。また、女性のさまざまなライフスタイルの変化により、起こりうる年金受給の変化についても試算(数字はすべて概算。以下、コメントはすべて長尾さん)。妻の立場別、老後のリスク別に、もっとも得な年金の受け取り方を長尾さんの試算をもとに徹底解説していこう。「妻が専業主婦の世帯では、前出支出平均と比べ月額2万円の赤字となり、けっこう生活は厳しい。そこで提案したいのは、夫にとにかく70歳まで働いてもらうこと」70歳まで夫の収入だけで生活し、夫婦とも年金受給を70歳からに遅らせることで、なんと年金受給額は36万円にアップする。「共働き夫婦も考え方は専業主婦と同じ。夫だけが70歳まで働くより、妻も働くことで、妻1人になったときの生活不安をより軽減できるのでがんばってください」国民年金しかない自営業の夫婦の場合は「国民年金基金」に加入して、老後の年金を増やす方法を長尾さんは勧める。そして、離婚や死別、親の介護やシングルのままなど、状況の変化の中でも、しっかり年金について考えておく必要がある。■妻が専業主婦の場合夫は60〜70歳まで厚生年金に入れる仕事に就き、夫婦の年金受給は70歳に繰り下げる。【現状】妻の平均賃金:月額20万円(妻は結婚のため30歳で退職)夫の平均賃金:月額50万円夫の60〜65歳の再雇用賃金:月額30万円〈65歳からの年金受給額〉妻:月額約7万円(年額約89万円)夫:月額約18万円(年額約213万円)夫婦の合計月額:約25万円【対策】・夫は70歳まで働く・夫婦共に年金の受給開始を70歳まで遅らせる〈70歳からの年金受給額〉妻:月額約10万円(年額約126万円)夫:月額約26万円(年額約312万円)夫婦の合計月額:約36万円※約11万円の得!!現在の企業は60歳退職、65歳まで再雇用のケースが多い。「そのまま65歳から年金受給すると、月額受給額は約25万円で、高齢夫婦世帯の平均支出額より月額2万円足りない計算。まだ夫の健康状態に問題がないようなら、あと5年間は働くように上手に舵取りしてください。もし65〜70歳の間の仕事が厚生年金に加入していない職場でも、収入によって繰下げ受給ができれば、月額約27万円よりは十分多い金額を受給できるので、働いてもらうことが大切です」さらに夫が先立つことも考え、今後、あなたも厚生年金に加入できるパートや派遣社員で社会復帰し、自分の受給額を増やすこともぜひ検討してほしい。■妻が共働きの場合夫婦共に70歳まで再雇用で働き、年金受給は70歳から。【現状】妻の平均賃金:月額26万円夫の平均賃金:月額39万円妻の60〜65歳の再雇用賃金:月額18万円夫の60〜65歳の再雇用賃金:月額30万円〈65歳からの年金受給額〉妻:月額約12.4万円(年額約149万円)夫:月額約15.4万円(年額約185万円)夫婦の合計月額:約28万円【対策】・夫婦共に70歳まで働く・夫婦共に年金の受給を70歳まで遅らせる〈70歳からの年金受給額〉妻:月額約18万円(年額約217万円)夫:月額約23万円(年額約273万円)夫婦の合計月額:約41万円※約13万円の得!!「夫婦共に正社員で、2人とも65歳から年金受給すると、合わせて月額約28万円。現状でも高齢夫婦の平均支出額を上回っていますが、夫が先立った場合、妻だけでは月額約12万円で高齢単身者世帯の平均支出額の約15万円には足りません。そこで妻が1人残った場合の安心な老後のためにも、夫婦そろって70歳まで働き、年金受給も70歳からにすること」こうすることで、70歳以降の年金生活でも、趣味などにお金を回せ、潤いある生活を送ることができると同時に、妻だけになったときの年金受給額も月額17万円にアップ。これなら1人の老後もなんとか年金だけでやっていける金額だ。■妻が夫と自営業をしている場合国民年金基金に加入し、70歳まで働き、年金受給は70歳から。【現状】妻:国民年金のみ夫:国民年金のみ〈65歳からの年金受給額〉妻:月額約5.7万円(年額約68万円)夫:月額約5.7万円(年額約68万円)夫婦の合計月額:約11万円【対策】・60歳以降も国民年金に任意加入して満額に・国民年金基金に加入・夫婦共に70歳まで働く・年金の受給を70歳まで遅らせる〈70歳からの年金受給額+国民年金基金(月額:妻約4万円、夫約5万円)〉妻:月額約13万円(年額約159万円)夫:月額約14万円(年額約174万円)夫婦の合計月額:約27万円※約16万円の得!!「自営業の夫婦が受け取る年金は国民年金(老齢基礎年金)だけなので、2人合わせて月額約11万円。平均支出と比べて16万円も足りません。できるだけ早いうちから国民年金基金に加入し、年金を“2階建て”にしましょう。無理はいけませんが、なるべく多い金額を掛けることが“安心老後”を迎えるコツ」夫婦が国民年金基金に月額3万5000円ずつ、約20年掛けた場合、65歳以降合わせて月額9万円が受け取れる。また国民年金も満額にするため任意加入して払い続けることで、70歳からの月の受給総額は夫婦で27万円に。「必ず夫だけでなく妻も国民年金基金に加入し、妻1人の老後にも備えることが肝心」■熟年離婚を考えているケース増え続ける熟年離婚。今後離婚を考えている場合、必ず「年金分割」を利用し、夫の厚生年金の半分を受け取る。【現状】妻の平均賃金:月額8.5万円(パート)夫の平均賃金:月額40万円夫の60〜65歳の再雇用賃金:月額25万円〈65歳からの年金受給額〉妻:月額約6.5万円(年額約78万円)夫:月額約15.5万円(年額約186万円)夫婦の合計月額:約22万円〈婚姻期間30年で按分割合50%の場合〉妻の厚生年金:約3万円夫の厚生年金:約3万円〈離婚後65歳の年金受給額〉年金分割:月額約3万円妻の基礎年金:月額約6.5万円月額:約10万円【対策】・離婚したら正社員の仕事に就き、70歳まで働く(月額13万円)・年金の受給を70歳まで遅らせる〈70歳からの年金受給額〉妻:月額約15万円(年額約177万円)月額:約15万円※約5万円UP!!「『年金分割』は婚姻期間中の厚生年金は夫婦共同で支払っているとみなし、厚生年金の最大半分を妻が受け取るというものです」妻が60歳以降に離婚したケースで、年金分割の按分割合は50%。夫が認めた場合だが、それでも離婚後の妻の年金受給額は月額約10万円と厳しい。「そこで提案したいのが、たいへんですが70歳まで働き、自分の基礎年金分の受給を70歳まで遅らせること。こうすることで、受給額はぐんと増え約15万円になりますよ」■介護で離職するか悩んでいるケース離職は年金が激減するので極力避けて働き続ける。【現状】平均賃金:月額25万円〈65歳からの年金受給額〉月額:約11万円(年額約129万円)【対策】・介護離職をしないで70歳まで働く・介護保険、介護サービスを活用する・再雇用で70歳まで働く(月額20万円)・年金の受給を70歳まで遅らせる〈70歳からの年金受給額〉月額:約18万円(年額約216万円)※約7万円UP!!「母親と二人暮らしの正社員のシングル女性(53歳)。最近母親に介護が必要になって、介護離職したいと相談を受けました。いまや介護は日本全体の問題。たしかに仕事と介護の両立はたいへんですが、1人で抱え込むと後で後悔することに。介護する人の老後を試算すると、仕事は無理をしてでも続けるべきです」長尾さんの試算では53歳で退職すると、厚生年金加入期間が短くなるため、65歳からの受給は月額約11万円と激減。「平均的な介護日数は約5.1年。介護離職ではなく、介護保険をうまく活用して介護サービスを使うことで、行政や専門スタッフの力を借りてなんとか乗り切ってほしいものです」■夫に先立たれたら……と不安なケース夫の遺族厚生年金と基礎年金は受給し、自分の年金受給だけ75歳から。【現状】妻:専業主婦夫の平均賃金:月額40万円夫の60〜65歳の再雇用賃金:月額25万円企業年金あり(月額5万円)〈65歳からの年金受給額〉妻:月額約6.5万円(年額約78万円)夫:月額約20.5万円(年額約246万円夫婦の合計月額:約27万円〈夫の死後の年金受給額〉遺族厚生年金:月額約7万円妻の基礎年金:月額約6.5万円月額:約13万円【対策】・75歳までは夫の遺族厚生年金月額約7万円と夫の保険金で生活・基礎年金部分だけ受給を75歳まで遅らせる〈夫の死後の年金受給額〉遺族厚生年金:月額約7万円妻の基礎年金:月額約12万円月額:約19万円※約6万円UP!!「5歳以上年上の夫がいる専業主婦の場合を想定して試算してみましょう。ただでさえ女性のほうが6年以上長生きというデータがあるので、妻が75歳を過ぎると夫が先立つ可能性が高い。妻の基礎年金だけを75歳から受給するようにして、それまでは夫分の年金でやりくりすることが理想といえます」遺族厚生年金は夫が生きていた場合の受給額の約半分。また企業年金は夫死亡と同時になくなってしまう。夫の死後の妻の年金は月額約13万円。それがこの方法で約19万円になるという。「もし妻が75歳になる前に夫が亡くなったら、そのときから自分の基礎年金を受け取る手続きも可能なのでご安心を」■このままシングルかも……と想像するケース正社員の立場を確保し、70歳まで働ける環境を築く。【現状】平均賃金:月額17万円〈65歳からの年金受給額〉月額:約11万円(年額約126万円)【対策】・転職し正社員の仕事に就く(月額30万円)・再雇用で70歳まで働く(月額15万円)・年金の受給を70歳まで遅らせる〈70歳からの年金受給額〉月額:約18万円(年額約212万円)※約7万円UP!!「派遣社員として働き、現在親と同居中の女性(月収17万円)がこのままの生活を続けた場合、65歳からの年金受給は月額約11万円。高齢単身者世帯の月の平均支出額は約15万円なので、4万円足りない計算。むずかしいとは思いますが、受給額を増やすには、とにかく正社員になってベースとなる給料を上げる努力が必要です」もし35歳で月給30万円の正社員になり、そこからキャリアアップしながら60歳で定年。再雇用で70歳まで働き、年金受給を70歳まで遅らせれば、月額18万円受給可能に。「たいへん厳しい提案ですが“安心老後”のためには、とにかく正社員をめざすことです」人生100年時代、70歳までは働き盛りと考え、乗り切ることが必要とされているといえそうだ。【PROFILE】長尾義弘ファイナンシャル・プランナー。新聞・雑誌・WEBなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。『私の老後私の年金このままで大丈夫なの?教えてください。』(河出書房新社)など著書多数
2022年06月01日2010年にイクメンブームが起こりましたが、それも今や違和感がある言葉となり使われなくなってきました。それほどまでに父親の育児参加が当たり前になったからです。しかし“イクママ”という言葉が流行ったことはありません。背景には「母親が育児をするのは当たり前」という社会の固定概念があるからです。これまで多くのパパに育児支援をしてきた大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生は、「父親の育児参加は社会的な意義につながる」とパパ育児が与える影響の奥深さを語ります。 パパの育児は5人の人を幸せにする!?「父親の育児は、5人の人を幸せにします。5人とは、母親、子ども、父親である自分自身、企業、社会のことです」と小崎先生は語ります。一つずつして解説していただきました。 ◆母親児童虐待の加害者として一番多いのが実母です。その一因が孤独です。虐待までいかなくても、母親のワンオペ育児は孤立感と結び付きやすいもの。さまざまな負担を強いることになります。パパが子育ての同志として向き合ってくれる、話を聞いてくれる、一緒に悩んでくれる。それだけでも母親の幸福度は変わります。 ◆子ども今は核家族化、家族の孤立化、父親の長時間労働などの影響で、身近な大人はママしかいないという環境の子どもも少なくありません。でも子どもにとって幸せな環境は、多様な人と関われる環境です。父親が積極的に育児に関わることで、遊びも価値観も広がります。 ◆父親(自分自身)過労死や自殺は男性の方が多いことで知られています。男性社会の根底にある価値観が影響していると考えられます。序列、経済性、効率重視の世界で生きていると、失敗したときに大きくメンタルが傷付くことがあります。対する子どもという存在は、非経済であり、非効率であることが当たり前。それが子どもの素晴らしさです。男性が育児に参加することで、その世界観を経験し、許容することでより豊かな人生になります。 ◆企業ワークライフバランスを重視した社員が自社で働くことにより、会社全体の雰囲気が良くなり、モチベーションや作業効率、メンタルヘルスが向上します。企業にとっても大きなプラスです。 ◆社会母親、子ども、父親、企業が幸せになっていくと、社会全体が豊かになります。社会が子どもを豊かに育てることで、大人の人生も豊かになります。結果的には少子化が和らぐことにも結び付きます。これまで母親に傾いていた子育てが変化することで、社会は大きく変わっていきます。 パパが子育てに無関心→熟年離婚に!?子育てに父親が関わらなかったことが要因で、離婚につながるケースもあるそうです。 離婚は年数が比較的浅いカップルが多いですが、最近は熟年離婚も増えてきました。 以前の夫婦や家族は定型化していて、「結婚すれば夫婦」「子どもが生まれれば家族」というイメージが定着していました。ところがさまざまな価値が多様化していく現在、家族のスタイルも決まった形がなくなってきました。 夫婦や家族もスタートから一緒に、父親と母親が作り上げていく時代です。特に親子のスタートは、子育てです。 「子どもが育っている時期に父親が関わらないと、一緒に家族を作っていく感覚が作られません。結果、それらの恨みや辛み、しんどさが熟年離婚の理由として挙げられることがあるのだと思います」と小崎先生は分析します。 自分自身が豊かに生きられる! ごきげんパパでいよう 「周りの子育て中の男性はごきげんですか」と小崎先生は問いかけます。 仕事や人間関係、将来への不安などが原因となってストレスを抱え、誰にも相談できず、孤立感を高めてしまう男性が増えているそうです。だからこそ小崎先生は男性自身の幸せのための子育てを推奨しています。 「子育てすることで、子どもと一緒に成長できるんです。自分自身が大きく変化します。感性や忍耐、物事の見方や葛藤など、親になることで成長できます。それから、子どもがいろいろなことに挑戦したり、頑張ったり、またうまくいかなかったりと、保育所や幼稚園、また習い事などでいっぱいそういう場面に出逢います。自分ではない、他人の行動でこんなにもドキドキできるのは、親ならではの特権です」 さらに子育ては親の世界観を広げてくれます。大人だけではあまり行かなかった公園や動物園、科学館などの施設へ行き、自然と触れ合う機会も増えると言います。「パパ友やママ友、子どもを通じていろいろな人と知り合ったり繋がったりできます。子どもと一緒に世界が大きく広がりますので、その世界を楽しんでほしいと思います」と小崎先生は話します。 理想を求め過ぎない「ええかげん」で楽しく子育てところが父親が子育てに関わったからといって、無条件にハッピーになれるわけではありません。ちゃんと寝ない、食べない、散らかす、大声を出すなどという子どもの非効率で非経済的な様子に、イライラを増幅させているケースもあるようです。 「最近では男性の産後うつに注目が集まっています。今年改正された男性育休についても、母親のため、子どものためという目的が語られがちですが、一番の目的は父親が幸せになること、その波及効果として母と子にも好影響がある、ということだと思います。父親への支援も必要なんです」 子育てにストレスを感じている親に、小崎先生は「ええかげん、が子育ての極意」とアドバイスします。 「子どもの人生は自分の人生じゃない。だから子どもに理想を求め過ぎないことです。ちゃんとできてなくても『まあ、いっか』と思うようにすると、子育てが楽しくなります。一番大切なのは、子育てを通して親自身が楽しく生きること。自分の人生を楽しくごきげんに生きていけるよう、仕事とは違う世界の価値観で肩の力を抜く経験をしてほしいです」 誰かと比べない自分たちらしい子育てを探してパパによる積極的な子育てが求められる時代ですが、何事にも多様性が求められる現代。関わり方に正解はなく、十人十色です。それぞれの家庭の在り方によって異なります。小崎先生は「幸せの青い鳥を探す必要はない」と表現します。 「幸せのモデルはありません。モデルなき時代をわたしたちは生きています。だから誰かと比べるとしんどくなります。子育てに関していうと、『うちはどうする?』と自分たちらしさの意識を高めることが大事です。でも父親が変化することで、確実に社会は変わっていきます。父親の育児は大きな可能性を秘めていると思います」 取材・文/大楽眞衣子監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。3人の息子が生まれるたびに育児休暇を取得。市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。NPOファザーリングジャパン顧問、東京大学発達保育実践政策学センター研究員。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信をおこなう。「男の子の本当に響く叱り方・ほめ方」(すばる舎)、「育児父さんの成長日誌」(朝日新聞社)、「パパルール」(合同出版)など、著書多数。著者:ライター 大楽眞衣子社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。
2022年05月29日歌舞伎俳優の中村芝翫(56)が新型コロナウイルスに感染したと、1月27日に発表された。26日の公演終了後から喉の痛みなどを感じていたという芝翫。そこでPCR検査を受けたところ、陽性と判明したという。現在は体調も回復しつつあるとのこと。ただそんななかで注目を集めたのが、妻でタレントの三田寛子(56)が濃厚接触者に該当しないと発表されたことだった。理由について三田は1月28日の「ひるおび!」(TBS系)で家庭内感染を避けるため、家族会議を経て別々のところで住んでいたとコメント。あくまで別居ではないと強調している。芝翫といえば、今日まで複数回の不倫報道が浮上。そのつど、三田が神対応で火消しに走るという内助の功ぶりを発揮してきた。しかし3回目となる2021年末の不倫報道では、彼女もついに匙を投げたのか。1月7日の「ひるおび!」(TBS系)では「三男も成人しましたので。これからは小欲知足の精神で、一生懸命勉強してお仕事頑張ります」としたものの、これまでのような夫を擁護するコメントはなし。そのため、夫婦関係を危惧する声も囁かれている。そんななか、恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんは「二人の関係がどうなっていくかは定かではありません。ただこうした中年夫婦の危機は、よくあるケースだといえます」と語る。その理由とはーー。■中年夫婦に訪れる3つのビッグイベント夫婦というのは、時期によって迎えるイベントにある程度の傾向がみられます。イベント自体は避けることができないもの。そのタイミングで夫婦は存在意義を問われ、場合によっては離婚を選択することもあります。なかでも50〜60歳のいわゆる中年夫婦には、関係性の大きな変化につながるイベントが複数あります。これをどう受け止めるかで、夫婦関係は破綻にも強固にもなるのです。・子どもの自立まずは、子どもの大学卒業や成人という自立のイベントです。精神的にも金銭的にも母や父といった役割をいったん卒業できるため、もう一度「妻と夫」としての役割が大きくなります。そのとき、関係性に大きな変化が訪れるのです。“子はかすがい”とは言いますが、夫婦のコミュニケーションや家族維持のモチベーションの中心に子どもがいすぎるのも考えもの。そうした夫婦は子どもが巣立った後、どう関係を維持していけば良いか戸惑うことになるからです。コミュニケーションのとり方がわからない。家族を維持するモチベーションが消失する。そんなケースもよくあるのです。・人生残り半分を考える人生100年時代と考えたとき、50〜60歳は意外にも折り返し地点ということになります。寿命を100年にしないとしても、現在の平均寿命が男性81.41歳で女性87.45歳。あと残りの人生20〜30年をどう生きるかは、中年期に差し掛かったときの大きなテーマとなるのです。このとき例えばパートナーに対して長年にわたって大きな不満を抱えていたり、本当にやりたいことが別にあったりしたならば……。「残りの時間を使って別の人生を」と考えるのは、非常に合理的といえます。20年は人が生まれてから成人するまでの長さですから、大きなチャレンジも可能です。そうなったときに足かせと思われ、相手に見切られてしまうこともあるかもしれません。・定年による経済面の変化現在では60歳定年説も崩れつつあり、65歳、70歳と労働寿命も年々長くなっています。ただ60歳をすぎると働き続けるといっても正社員から嘱託社員になるなど、雇用面や収入面での変化も大きく生まれてきます。夫が外で働き、妻は家を守る。そういった昭和型のパワーランスが崩れるのが、この定年時期を迎えた夫婦なのです。夫の収入が減り、妻がパートで賄う。年金と貯蓄で生活を回す。お互い同額程度にパートなどをしながら、生活を支えあう。夫婦ごとに生活を維持する方法は異なるでしょう。ただ例えば“夫が全面的に家庭の経済を担う”という状態が変化したとき、夫婦のパワーバランスも変化していきます。それによって、関係性の変化が生まれる場合もあるのです。現在、日本の離婚件数に占める熟年離婚※の割合は約19.4%といわれています。これは1980年の熟年離婚の割合である7.7%と比べると、約2.5倍にものぼります。女性の自立が叫ばれる昨今ですが、夫婦からの自立も時代とともに加速しているのかもしれません(※熟年離婚とは、同居期間が20年以上の夫婦を指します)。そうした点から考えると中村芝翫さんと三田寛子さんご夫婦の動向は不倫という下世話な話題なだけでなく、日本が抱えるパートナーシップの問題を色濃く表すできごとなのかもしれません。(文:おおしまりえ)
2022年02月02日どんなに理想のパートナーを選んでも、順風満帆な結婚生活が永遠に続くとは限りません。ふとしたきっかけに「離婚」の二文字が頭をよぎることもあるでしょう。離婚を考える場合、お金の問題は避けては通れないものです。離婚が頭をよぎったときのために知っておきたいお金の知識についてFPが解説します。離婚する際の流れ※所得制限額及び所得についての詳細は、お住まいの区市町村に確認して下さい。「自立支援教育訓練給付金」と「高等職業訓練促進給付金」ひとり親が就職に有利な資格を取得をする際に、受講料の一部負担や、生活費を補助してもらえる制度です。それぞれの制度の特徴は下記の通りです。条件を満たせば、受講料の一部が戻ったり、資格の学校に通いながら最大4年間・月額10万円がもらえたりします。子どもがまだ小さく在宅で仕事をしたい場合には、PC関連の資格を取って在宅ワークを始めるのもおすすめです。また、幅広い分野でオンラインでの仕事のニーズが増えているので、資格取得にチャレンジし、副業から開業を視野に入れるのもよいでしょう。出典:厚生労働省「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」より執筆者作成教育格差をなくす「高等教育の修学支援新制度」こちらは、ひとり親に限らず所得が低い世帯が対象の制度です。子どもが大学や短大、専門学校などへ進学するときに、授業料が免除・減額になったり、返済不要な給付型奨学金をもらえたりします。大学・短大・専門学校・高専などの進学先や、自宅か自宅外などによって支給額が違ってきます。授業料等の免除および減額、給付型奨学金の支給額対象は、住民税非課税世帯かそれに準ずる世帯です。年収に応じて減額される額や給付金額が違ってきます。参考:高等教育の修学支援新制度離婚後の生活をシュミレーションしてみる熟年離婚はより慎重に子育て中のひとり親には、児童扶養手当や修学支援新制度など手厚いサポートがあります。一方、子育てが終わった熟年離婚の場合、特別なサポートがありません。大切なのは、離婚後の生活が成り立つかどうか、事前にシミュレーションをすることです。40歳で離婚をしても、人生はまだまだ長く続きます。それまでにいくらの資産が必要なのか、離婚後の収入で暮らせるかどうかを考えてみましょう。新生活の準備は計画的に専業主婦や扶養内で働いていた人が離婚を考えるなら、早めに就職活動を始めましょう。資格を取って就職活動の範囲を広げるのも手です。また、今後はパート社員でも条件が緩和され、社会保険に加入しやすくなります。今は70歳まで働くのが普通の時代に突入しています。キャリアの棚卸しをして、自分らしい働き方を早めに見つけてはいかがでしょうか。離婚にまつわる費用に関するまとめ今回は、知っておきたい離婚にまつわるお金についてお伝えしました。離婚はゴールではなく通過点。後悔しない離婚をするためには、離婚後のお金のこと、仕事のこと、子どものことをじっくり考えてみることが大切です。離婚したほうが幸せと考えるのであれば、あとは準備とタイミングと覚悟次第でしょう。本記事を参考に、離婚とお金について検討してみてください。
2021年02月01日「熟年離婚」という言葉が流行語になり、いわゆる老後を前にした夫婦関係のあり方に注目が集まったのは、かれこれ15年ほど前になるだろうか。近年、そのあり方はさらに細分化し、「離婚未満」を選ぶケースが増えているという。かがりび綜合法律事務所の野条健人弁護士は、次のように話す。「50~60歳というのは、子育ても終え、次のステージに向けて立ち止まる人が多い時期。もちろん不倫問題もありますが、それも含めてあらためて夫との関係を見直した結果、離婚を選択する女性が増えるようです」最近増えているというのが、今までとは違った婚姻のカタチを模索するケースだという。2年前に「夫源病」と診断され、最近のテレビ番組で「卒婚している」と語った上沼恵美子さんもそのひとりだ。「卒婚」とは、婚姻関係は続けつつ、夫婦が互いに干渉することなく、個々の人生を歩んでいくカタチのこと。上沼さんは「私は本宅に、夫は同じ市内のマンションに住み、週に2回、食事をしに来る。結婚というのは同じ電車に乗ったということ。新婚のときはお互いを見つめているが、そのうち違う景色を見始め、さらに好きなことをし始めるが、それでいい。でも、同じ列車」という趣旨の発言をした。また、将来的に離婚を視野に入れ、そこに向けてお互いが準備をしている「エア離婚」というカタチを発表して話題になったのは、小島慶子さんだ。夫に「こんな人とは老後を過ごせない」と告げたなど、赤裸々な告白に驚いた人も多いだろうが、準備期間があるのは、お互いに利点が多そうだ。ここで、昭和女子大学理事長の坂東眞理子さんにも話を聞いた。著書『老活のすすめ』のなかで、人生100年時代の新たな生活提案をしているが、婚姻関係の多様化も自然な流れだという。「夫婦のカタチはそれぞれ。特に60歳を過ぎたら、夫婦はベッタリでなくてもいいのです。私は常々、人間関係には距離が大切と言っていて、車間距離ならぬ“人間距離”ですねーー近すぎれば衝突してしまうし、常に目の前にいられたら煩わしく、自由を奪われた気になる。けれど、離れすぎれば関係そのものが絶たれてしまいます。長年連れ添った夫婦も同じこと。新婚当初は一心同体、なんて思ったかもしれませんが、上手に関係を続けるためには、互いにとって心地よい距離が必要なのです」類人猿研究学者によれば、そもそも恋愛関係が続くのは長くて4年なんだそう。「ほかの動物ならば、そのときが終われば自然と別れていきますが、人類はそうではありません。なぜなら多くの場合、子育てのためにパートナーがいるほうが、メリットが大きいからです。夫は協力なんてしてくれなかった、ワンオペで苦労してきた、という方も多いでしょうが、裏を返せば、経済的な心配がないから子育てに集中できた側面もあるはず。そう考えると、子育てを終えたあとは次のライフステージに立っているので、一緒にいる必要はなくなるわけです。それにお互い、家族のためにじゅうぶん頑張ってきたわけですから、これからは自由にやりたいことをして過ごしていいのです。妻に求められてきた“従順さ”“耐え忍ぶ美徳”などは、現代の女性には必要ありません」離婚を選ぶ夫婦がいる一方で、いくつになってもラブラブな夫婦もいて、さらにその間には無数の婚姻のカタチがある。「卒婚」「エア離婚」のほかにも、「夫・妻という役割を捨て、同居人として互いに得意なことをする」「同じ家に住みながら、関わりを持たない家庭内別居」「休日だけ別々に過ごす、あるいは一緒に過ごす」など、じつにさまざまだ。坂東さんによると「正解はなく、大切なのは、自分は何がしたくて、何がイヤなのか、きちんと立ち止まって考えてみること。そして適切な距離を知り、心地よく暮らせる方法を見つけること」だという。「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月20日人生百年時代を迎え、仕事や子育てが一段落した世代に対し、「これからの自分の人生をどう豊かに生きていくか」を明るく、コミカルに描いた映画『お終活熟春!人生、百年時代の過ごし方』より、特報映像とティザービジュアルが到着した。名優・橋爪功と高畑淳子が、熟年離婚寸前の夫婦を演じ、「BOYS AND MEN」のリーダー・水野勝が夫婦に「お終活」を勧める葬儀社勤務の菅野役で主演する本作。特報映像では、ケンカばかりの夫婦の様子からスタート。娘が知り合った水野から終活フェアの話を聞き、母に勧めたことをきっかけに大騒ぎとなる大原家。最初は妻からの提案を頑なに拒否していた夫だが、菅野との交流や妻の突然の病をきっかけに変化していく。“終活”というテーマながら、明るく、コミカルな映像となっている。またティザービジュアルは、主人公菅野の上に、大原夫妻と娘、菅野の上司で一級葬祭ディレクター桃井が重なり、前途多難な感じの中にも楽しそうな様子が垣間見える。ストーリー結婚50年になる大原夫妻。夫・真一(橋爪功)が定年退職後、家にずっと居ることで妻・千賀子(高畑淳子)は夫在宅ストレス症に陥っていた。相手への気遣いも全く無くなり、真一は健康麻雀、千賀子は健康コーラスに通って趣味仲間にお互いの愚痴を言い合う、熟年離婚寸前の夫婦。そんな折、娘・亜矢(剛力彩芽)は自分が営むキッチンカーの客で、葬儀社に転職したばかりの菅野(水野勝)と出会う。菅野から終活フェアに誘われた亜矢は、千賀子に行くことを勧める。フェアで最新の終活情報を得た千賀子は、前向きに今後のことを考えようとするが、真一は縁起でもないと嫌がり、新たな危機が生まれる――。『お終活熟春!人生、百年時代の過ごし方』は2021年5月21日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2021年01月06日こんにちは、婚活FP山本です。嘘か誠か、新型コロナウィルスによる長い自粛生活で、「コロナ離婚」と呼ばれる離婚が増えているといわれています。愛し合ったからこそ結婚した夫婦なのですから、長く一緒にいれば愛が深まりそうにも思えますが、本当にコロナ離婚が増えているなら残念といえます。そこで今回は、コロナ離婚の真偽とその原因、さらに夫婦関係の見直しポイントについて詳しくお伝えします。あなたの人生に、お役立てくださいませ。確かにコロナ離婚は増えている!まずは、コロナ離婚が本当に増えているのかどうかをお伝えします。結論からいえば、コロナ離婚が増えているのは事実です。ニュースやネット記事でも頻繁に見かけるでしょうが、確かにコロナ離婚は今、すごい勢いで増えているといえます。強いていえば、離婚にまでいたっていなくても、コロナ離婚を考えるほどに夫婦仲が悪くなっている世帯は多いのが実情です。もっとも、元々不仲な夫婦もいれば、コロナによって不仲になった、相手の欠点が見えて嫌になった方までさまざまなので、原因は一概にはいえません。少なくともコロナ離婚が増えている状況なのですから、既婚者は全員が離婚を警戒すべき時期といえます。「ウチは絶対大丈夫」などと油断することなく、まずは自身の言動や立ち振る舞いを自己分析しましょう。コロナ離婚相談も急増中!実際に、筆者の元へコロナ離婚相談をしに来られる方も急増中です。直接的な相談でなくても、周囲でコロナ離婚を検討中という声は頻繁に届いています。さらにコロナ離婚でなくとも、夫婦間だけでは息が詰まり、愚痴という形でのガス抜きを要望される方も多いです。どちらかといえば、体感的には「愛が深まった夫婦」は残念ながら少数派といえます。ただ一方で、逆の「コロナ婚活」を希望する方も増えていますから、まずはこのような大局観を知っておきましょう。理由・原因はさまざまだが「価値観の相違」が多い次に、コロナ離婚の理由・原因についてお伝えします。直接的な理由は本当にバラバラですが、総じて「価値観の相違」が多いです。そして相手との違いが少しずつ、しかし確実に苦痛を感じ、そして自粛生活という逃げ場がない状況で苦痛が増大し、最終的にコロナ離婚を決意されています。少し注意が必要なのが、コロナ離婚では「年収」が関係ないことも多いという点です。分かりやすく年収が下がったから離婚というケースもありますが、1000万円程度の年収を保っていても離婚というケースもあります。特に年収が高い方は、要注意です。価値観も相手の心情も、目には見えません。自分は大丈夫と思っていても、ある日突然に相手から離婚を突き付けられることも多々あります。少なくとも今は十分に警戒しておきましょう。ストレス増やコロナへの警戒感の相違も要因になりがちただでさえ今は、コロナの自粛生活でストレスが増えて皆がピリピリしています。そしてコロナへの警戒感も人それぞれですから、この相違もコロナ離婚の要因になりがちです。収入が減った、雇用を失ったという方も多く、今は本当に誰もが離婚しやすい状況といえます。この状況をコロナ離婚せずに乗り切れるかどうかは、本当に「夫婦次第」です。普段以上にコロナ離婚を警戒して、相手と接するときには注意を払いましょう。コロナ離婚せずとも熟年離婚しそうなケースが多い次は、別角度でコロナ離婚の原因・理由をお伝えします。簡単にいえば、コロナ離婚は今、離婚をしなくても将来的に熟年離婚しそうなケースが多いです。どちらに転んでも最終的に離婚しそうな夫婦で、それが早まっただけといえるのがコロナ離婚といえます。そして熟年離婚もコロナ離婚も、基本的には「夫婦間の思いやりやコミュニケーションの不足」が最たる原因です。これらを増やそうとしなかった、大切にしなかった結果ともいえます。大切にしているはずが、相手からすれば大切にしていないと思われた結果ということも多いです。家族のためを思って一生懸命に働いた結果、「仕事が好きなだけ」と家族をないがしろにしてきたと思われるような方は本当に多いといえます。しっかりと、夫婦間の歩調を合わせていきましょう。なぜ離婚されるのか本気で分からない方も……コロナ離婚も熟年離婚も、どちらも双方が分かりやすく不仲と思っているケースもありますが、なぜ離婚されるのか本気で分からない方もいます。しかし思い当たる理由があってもなくても、実質的に離婚は夫婦の一方が望めば成立してしまうのが現実です。仮に法律上、離婚は回避できたとしても、恋人時代のような関係性に戻ることは不可能に近いといえます。一方が真剣に離婚を考える事態になってからでは手遅れですから、そんな事態になる前に対処していきましょう。夫婦関係の見直しには「コミュニケーション」が必須今度は、夫婦関係の見直しポイントについてお伝えします。結論からいえば、夫婦関係も人間関係の一種ですから、やはり「コミュニケーション」がポイントです。またここでいうコミュニケーションでは、「負の感情をともなうもの」を話し合えているかがポイントになります。たとえば、あなたが嫌だなと感じた相手の言動を、しっかり相手に嫌だと伝えているでしょうか。そして相手はそれを聞き入れ、謝罪や改善をしているでしょうか。離婚になる夫婦の多くは、このようなコミュニケーションを取れていないからこその離婚です。一般的には、女性は伝える努力を怠り、男性は聞き入れる努力を怠ることが多いといえます。そもそも夫婦は互いに生まれも育ちも性別も違いますから、普通や常識も違って当然です。ぜひ良質なコミュニケーションを通して、互いに歩み寄るよう配慮していきましょう。夫婦双方が在宅勤務や家事育児への思いやりが大切多くのコロナ離婚の事例を見聞きした結果、離婚の最初の引き金は「慣れない在宅勤務によるテレワーク」であることも多いです。一方が、あるいは両方が在宅勤務なのに、家事育児への配慮・思いやりが不足したことが原因といえます。現代は共働きが主流であるとともに、家事育児も共同作業なのが基本です。離婚の最初のきっかけは「実に些細なこと」がほとんどですから、些細なことのうちにコミュニケーションを図って改善していきましょう。[adsense_middle]コロナ離婚するなら事前にマネープランを立ててから!最後に、コロナ離婚を考えている方に大切なことをお伝えします。コロナ離婚するかどうかは当人の自由です。たとえ子供がいたとしても、不仲な関係性を見せ続けるくらいなら離婚したほうがよいこともあります。ただ、コロナ離婚するなら事前にマネープランを立ててから離婚しましょう。というのも熟年離婚も含めてですが、離婚したほうが幸せと思っていたら、主に経済面が原因でかえって不幸を感じているという方が少なくありません。どうしても離婚を考える場合は感情的になりがちで、多少の収入源があればなおさらですが、それでも警戒が必要です。実際にコロナ離婚相談で、離婚後のお金の面をシミュレーションした結果、全然生活できないというケースも実に多いといえます。特に子供がいる場合は教育費が誤算になりがちです。十分な見通しと準備のうえで、コロナ離婚を実行しましょう。恋人関係の破局ではない。「離婚の意味」を理解しようそもそも現代は「老後資金2000万円問題」が立ちはだかっており、多くの場合で結婚していないと生き抜けない時代です。コロナ離婚後に再婚活するにしても、すでに結婚適齢期を大幅に過ぎている方も多いといえます。コロナ離婚は、若い頃の恋人関係の破局とは意味合いが全然違うのが実情です。まずはマネープランを通して金銭面を確認し、そのうえで本当にコロナ離婚するのか考えましょう。コロナ離婚したほうが幸せとは限らない!コロナ前から、そもそも現代は3組に1組が離婚するような時代です。それだけ離婚も一般的とさえいえますが、少なくとも「コロナ離婚したほうが幸せ」とは限りません。コロナ離婚を考えるほどに今は追い詰められているでしょうが、最低限の冷静さだけは失わずに判断していきましょう。
2020年06月13日【今週の悩めるマダム】夫との愛がなくなってもうずいぶんと長い月日がたちます。弁護士に離婚相談をしに行ったのですが、離婚理由などから、私に有利になる離婚はできない、と。さらに嫁いだ一人娘にも相談したら「今更やめて」と言われました。このまま愛のない結婚生活を死ぬまで続けるのでしょうか?(愛知県在住・60代主婦)60代というのは確かにある意味「今更」の年齢でもありますが、仮に奥様が70代や80代だとしても起こり得る問題だと思うのです。愛がないのに一緒にいることの苦しみは計り知れません。女として愛されたいと思うのは当然ですし、そういう意味で60代という年齢は「今更」ではないと思います。まだまだやり直せる年齢です。僕ももうすぐ還暦ですが、自分が還暦であることが信じられないくらいにまだ若いのです。離婚をした時には本当に老けました。未練たらしいことは言いたくないですが、家族みんなで幸せになると僕一人勝手に信じていたので、離婚を突き付けられた時の人生への絶望感は壮絶なものがありました。そこから怒濤の子育て生活が始まるのですが、それが逆に生きる糧になりました。その子も、この9月にフランスで高校生になったんですよ。長い間子育てに専念できたことで、僕は絶望から立ち直ることができたというわけです。還暦を直前に控えて、前よりも元気になったかな、と思っています。息子に感謝ですね。さて、話を本題に戻しましょう。僕が気にすることじゃないかもしれませんが、ご主人は離婚の可能性など毛頭考えていないと思うのです。そこでいきなり離婚を突き付けられると、ご主人がおいくつか分からないですが、相当なショックを受けられることでしょう。奥様は自由になられるからいいですが、ご主人の喪失感は半端ないんじゃないか、と想像できます。それとも、もう愛がないので、そこはまったく気にならないのでしょうか?「辻さん。でも、私の人生はどうしたらいいの?どこまで我慢をし続ければいいのですか?私だって生きているんです」そういう声が戻ってくるでしょうね。難しい問題です。そこで提案なのですが、一度、〝お試し離婚〟をしてみるというのはどうでしょう?ご主人と話し合い、お互いが同意したなら、仮の離婚をしてみる。真実味を出すため、周りに離婚したと伝えてもいいと思います。でも戸籍上は離婚をせず、あくまでも仮の離婚形態をとるわけです。そして、同居はしばらく続けるのです。とはいえ夫婦ではなくなったので、お互い何をしても自由ということがいちばんのポイント。それで様子をみて、気が変わったら復縁もあり、と最初に決めておいてください。面倒くさいと思われるかもしれませんが、ここまで時間をかけて夫婦をやってきたわけですから、もし解消するにしても、それなりの時間をかけるほうがいいと思います。いきなり離婚を突き付けるのではなく、お互い面と向かってしっかりと話し合ってみてください。そこに保険のこと、生活費のこと、年金のこと、娘さんのことなど、いろいろな事情が関わってきます。そのお試し期間を経たうえで、本当の離婚に踏み切るのか、思いとどまるかは奥様次第です。【JINSEIの格言】いきなり離婚を突き付けるのではなく、“お試し離婚”はどうでしょう?お互い何をしても自由ということがポイント。それで様子をみて、最終的な判断をしてみるといいと思います。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2019年10月01日こんにちは、婚活FP山本です。先般、国が老後資金として2000万円必要などと言いましたね。突然の発表に驚いた人も多いのですが、それほどまでに年金が少ないことを初めて知った方も多いようです。そもそも年金とはいくらくらい貰えるものなのか、何か対策は無いのか……気になった人も多いでしょう。そこで今回は、国民年金と厚生年金の平均受給額や年金・老後対策について詳しくお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。国民年金の支給額は満額で80万円ほど!まずは、国民年金についてお伝えします。結論からいえば、国民年金の支給額は「満額で80万円程度」です。具体的な金額は毎年のように変わり、最新の平成31年4月分からの年金額は78万100円となっています。一ヶ月あたりに直せば、およそ6万5000円ですね。詳しくは後述しますが、年金額は「保険料の納付年数(月数)」で変わります。40年しっかり支払えば80万円程度になりますから、例えば半分の20年分しか保険料を支払っていなければ、貰える年金額も半分の40万円程度です。どちらにせよ、少額かもしれませんが……。もっとも年金は、保険料の支払い期間は決まっているのに年金の受け取り期間は「終身払い」です。つまり生存している限りもらえます。色々と不満も聞きますが、メリットも大きいのではないでしょうか。会社員の妻である女性は国民年金!想像以上に勘違いしている方も多いのですが、いわゆる専業主婦の女性がもらえる年金は「国民年金」です。会社員の妻として扶養に入っていれば保険料を支払わずに済みますが、あくまで「無料で国民年金に加入している」という扱いになります。このため年金額は、満額でも80万円程度です。会社員の扶養なのだから、妻も夫と同じく厚生年金が貰えると思っていた……という勘違いは、かなり危険といえます。そう思っていた方は、早急に何か老後対策を取りましょう。厚生年金の受給額は満額でも300万円ほど!次は、厚生年金についてお伝えします。厚生年金は、会社員が国民年金の上乗せとして貰える年金です。ただ、厚生年金は「保険料の納付額(年収)」で、大幅に貰える年金額が変わります。最近は年収も変わりやすいので、尚更に金額が分かりにくいのですが、ひとまず目安は以下の通りです。(※あくまで目安です)これに、先ほどの国民年金が加算されて貰えることになります。仮に40年満額を合算すると、年収400万円の方なら約170万円で月14万円ほど、年収1000万円の方でも約300万円で月25万円程度です。老後資金がたくさん必要なのも、何となく分かるところではないでしょうか。ただ、この通り「年収を上げれば年金も上がる」点も知っておいて頂きたいところです。目先でもお金は必要でしょうし、ついでに先々のためにも年収アップに努めましょう。「想像以上に安い」と感じる人がほとんどハッキリ言って、年金額は「想像以上に安い」と感じる人がほとんどです。また当人の年収が高いほど生活水準も高い傾向にありますから、どちらにせよ年金だけでは生活が成り立たないでしょうね。むしろ年収が高い人ほど、「現役との格差」を感じることになります。かといって、収入が落ちるのに合わせて生活水準も落とせるものではありません。落とせるにしても、ダイエットと同じく「少しずつ」が基本です。先々を見据えて動いていきましょう。将来の受給額は「納付額と年数」で決まる今度は、年金全体の基本と大局観をお伝えします。年金の受給額は、基本として「納付額(年収)と納付年数」で決まるのですが、他にも様々な要素や制度が絡み合い、かなり複雑です。ただ、簡単にいえば「がんばったほど多くもらえる」わけですから、そこまで心配する必要はありません。また、統計によると全体的な平均年金額は月15万円ほどとなっています。年収なら180万円ですね。現在の平均年収が400万円少々ですから、計算通りといえます。もし結婚していれば、そして共働きなら二人分で月30万円ほど入ってくるのが基本です。一人で月15万円と考えると厳しいですが、二人で月30万円なら相応に余裕も出てくるのではないでしょうか。この数字を前提に、一度は老後を考えておくと良いでしょう。[adsense_middle]収入などを元に、年間いくら貰えるか確認を老後不安の高まりを受けて、最近では様々なところで「年金額の試算」ができるようになっています。大抵は、収入や勤続年数などを入力するだけです。どうしても不安なら近くの社会保険労務士に相談する手もありますが、お金も要りますし、まずは手軽に試算してみませんか。そうして、年間いくら貰えるかが分かったら、現在の生活水準と比べて「毎月・毎年どのくらい足りないか」を計算しましょう。その差額×余命分が、あなたに最低限必要な老後資金です。「繰り下げ受給」や「付加年金」を検討しようここからは、年金(老後)への対策についてお伝えします。まずは「繰り下げ受給」です。これは、簡単にいえば「もらう時期を遅くする代わりに年金額を増やしてもらう」という制度になります。厚生・国民のどちらも可能で、それぞれ一ヶ月あたり0.7%、最大で42%(70歳受給時)まで増額が可能です。また「付加年金」という制度もあります。これは国民年金が対象です。毎月400円を追加で支払う代わりに、将来的に「支払った月数×200円」が年金に加算されます。仮に40年間ずっと支払いを続ければ、480ヶ月×200円で9万6000円となり、ざっと2年で元が取れるというものです。どちらも、ほぼ誰にでもできる対策ではないでしょうか。誰にでもできますが、やったか否かで大幅に老後が変わる可能性があります。年金や老後が不安な人は、一つずつでも対策を積み上げましょう。65歳から貰わなくていい対策もセットに対策というのは「とにかくすればいい」わけではありません。例えば繰り下げ受給をするのなら、セットで65歳からすぐに年金をもらわなくても大丈夫な家計状態にしなければなりません。カツカツの人にとっては、たとえ400円でも将来の致命傷になることもあります。かといって、何もしなければ老後に困る可能性が高まってしまうでしょう。何かをする前提の一方、その行動の負の面や家計全体へのしわ寄せなども考えつつ、できる限り良さげな対策を取っていくことをおすすめします。年金保険やイデコ、不動産投資など方法は様々老後対策は、他にも様々です。一番、一般的な対策としては「年金保険」が挙げられるでしょう。様々な生命保険会社で取り扱っており、内容は様々ですが、基本は「一定の時期まで保険料を支払い、以後は年金形式でお金をもらう」というものです。これは節税にもなります。また最近では「iDeCo(イデコ)」も人気です。正式には「個人型確定拠出年金」といい、簡単にいえば「自分で運用して年金を作る」ものになります。自分で運用(投資)する以上、勉強も必要ですしリスクもありますが、節税になるなど様々なメリットもあるのでおすすめです。さらに、最近では「不動産投資」も注目されています。投資金もリスクも大きい代わりに、入ってくるお金も大きく安定性も高いです。まずは、どんな方法があるかを知ることが大切でしょうね。毎月コツコツ動くほどに収入総額は増える!結局のところ、老後対策に一朝一夕はありえません。すべての対策は毎月コツコツ動き、少しずつ将来の収入総額を増やしていくことになります。時間があるほど効果も大きくなる半面、時間がないほど効果も小さくなり、必要性を追求するならリスクが必要です。どの程度の時間が必要かは様々ですが、一般論としては「最低でも20年程度」でしょうか。仮に老後資金が2000万円必要なら、年間100万円で20年ですからね。金額や数字はともかく、なるべく早くから老後対策に動き出しましょう。老後をどうするか、夫婦で話し合うことが肝心最後に、肝心なことをお伝えします。確かに、いくら年金が貰えるかは大切ですし、増やす努力も重要です。しかし、一番大事なことは「老後をどうするか、どう過ごすのか」を、夫婦で話し合うことといえます。これ次第で、老後に本当に必要なお金が大幅に違ってきますからね。例えば仕事はどうでしょう?60歳、65歳で辞めるのか、それとも80歳くらいまで働くのかで随分違います。住まいはどうですか?実家や地方に移るのと、今のままかで大きく違ってくるでしょう。とりわけ「介護が必要になったらどうするか」は、かなりの金額差が出てくる要素です。入ってくる年金額を前提に老後を考えるのではなく、したい老後の暮らしぶりを前提に必要なお金を考えるのが正解といえます。その方が努力や向上にも繋がるでしょう。ぜひ一度、夫婦でじっくり話し合ってみましょう。[adsense_middle]「独身や熟年離婚」は老後を生き抜けない要素先ほどもお伝えしましたが、年金額は一人平均15万円です。一人ではかなり厳しいでしょう。日常生活はなんとかなっても、働けなくなったり介護が必要になったりしたらアウトです。結婚しなかった独身の方、熟年離婚を控えている方は、老後破産予備軍でしょうね。相応の年齢になれば中々どうにもなりませんが、まだ若いうちなら取り返しもつきます。なるべく婚活や夫婦仲の改善に励む一方、一人で生きるなら相当な対策が必要と考えて、励んでいきましょう。年金平均と生活水準を考え、差額への対策を考えよう年金は「いくら貰えるか」が大切な一方、「いくら生活に必要か」も重要です。一般的な年金平均と生活水準の差額を余命分考えたのが、例の「老後2000万円」になります。まずは年金の少なさと対策の必要性を知り、そして対策には時間が必要なことも知り、なるべく早めに老後対策を考えて動き出していきましょう。
2019年08月14日「“介護離婚”の多くは熟年離婚になりますが、熟年離婚は経済的に厳しいのが現実です。それでも精神の解放を求めて『離婚したい!』と思うなら、一度きりの人生、後悔のないようにしてほしいですね」そう語るのはマネーセラピストの安田まゆみさん。最後の手段ともいえる、介護離婚という難しい結論。そんな介護離婚についての知っておくべきお金の話を安田さんに聞いた(会社員の夫を持つ専業主婦」を想定)。「まず、婚姻中に夫婦が築いた共同財産は離婚時に財産分与の対象になり、基本は夫婦半々。預貯金のほか夫の厚生年金や結婚後に購入した自宅などが対象です」(安田さん・以下同)一聞すると収入の少ない主婦にとっては福音だが、いざ試算すると現実は甘くない。「たとえば40~50代の夫婦なら、子どもにお金がかかる時期なので、いざ介護離婚となっても預貯金が少ないことがほとんど。仮に自宅を売却しても多くはローンの残債もあり、1,000万円も残ればいいほうです。そうすると、妻がもらえるのは500万円にすぎません。介護が始まると身動きがとれなくなることが多いので、不安がある人はいまのうちに正社員などの安定した職を得て、かつ共同財産の額を増やしておきましょう」離婚には初期費用も必要だ。「安く見ても引っ越し関連で80万円。また、裁判や調停費用に備えて、80万円は用意しておきたいところです」いっぽう60代以降ともなると、就職は難しい。そのため、夫の退職金などまとまった財産があればそれを分け、あとは年金分割でやりくりすることが基本になる。「現在、夫婦合わせた年金の支給額は月に22万~23万円ぐらいです。そのうち、仮に妻の年金受給額が老齢基礎年金(6.5万円)と結婚前に加入していた厚生年金を合計した7万円だとしたら、夫の受給額は差し引き約15万円。このうち、年金分割の対象になるのは夫の老齢基礎年金分を除いた8.5万円のなかから、勤めていた期間のうちの結婚期間分だけなので、妻がもらえるのは半分で多くても4万円弱。つまりこの場合、離婚後の年金収入は7万円+4万円強で月11万円と少しです。財産分与があれば手元のお金は増えますが、離婚後も数十年生きることを考えれば、1カ月あたりのプラスは数万円でしょう」なお、夫に介護を丸投げされたことが離婚の火種になったとしても「それで慰謝料を請求するのは難しいでしょう」と安田さん。離婚を検討するなら、まずは“いまできること”を考えてみよう。
2019年06月07日夫婦仲が悪くなると、会話もなくなり、「家庭内別居」と呼ばれる状態になることがあります。家庭内別居になったら、そのことを理由に離婚できるのでしょうか?本記事では、家庭内別居が離婚理由として成立するかどうかについて説明します。家庭内別居から離婚する場合の注意点についても知っておきましょう。家庭内別居とはどんな状態?誰でも一度は耳にしたことがある「家庭内別居」。いったいどのような状態なのかを知っておきましょう。家庭内別居の定義「家庭内別居」は法律用語ではありませんが、一般によく使われている言葉です。「家庭内別居」に、厳密な定義はありません。夫婦としての関係は破綻しているにもかかわらず、離婚することなく同居している場合に、「家庭内別居」と呼ばれます。家庭内別居の状態では、夫婦間に会話が全くなくなっているのが普通です。寝室はもちろん、食事も別々というケースもあります。家庭内別居が続くと熟年離婚になりがち日本では、離婚率自体はそれほど上がっているわけではありませんが、離婚全体に占める熟年離婚の割合が増えています。家庭内別居が続くと、夫婦関係修復が困難になり、熟年離婚になる可能性が高くなります。家庭内別居の夫婦がどれくらいいるのかのデータをとるのは困難ですが、熟年離婚が増えていることで、家庭内別居も増えていることが推測されます。家庭内別居になるケースとは?別居や離婚との違いを知っておこう「家庭内別居するくらいなら、離婚した方が良いのでは?」と思うかもしれません。しかし、離婚や別居の選択ができず、家庭内別居となることはよくあります。家庭内別居になるケースとしては、次のような場合が考えられます。別居したいけれどできない理由がある夫婦の関係性が悪くなると、離婚するか否かの結論を出す前に、まず別居という選択肢をとることもあります。しかし、別居すると経済的困難が生じる場合や、持家があってどちらも出て行きたくない場合などは、すぐに別居というわけにもなかなかいきません。このような場合には、家庭内別居せざるを得ないことになります。離婚したいけれど親権について決まらない子供がいる場合、離婚時にどちらが親権者になるかを決めなければなりません。親権を取りたい場合、離婚前でも子供と別居すれば不利になってしまいます。離婚時の親権が不安な場合にも、家庭内別居することがあります。明確な原因がなく家庭内別居になることもある家庭内別居になった原因がよくわからないことも珍しくありません。結婚生活に不満やストレスを感じている場合、いつの間にか夫婦の会話がなくなり、生活も別々になってしまうということがあります。家庭内別居は何年か続くと離婚理由になる?離婚をするときに問題になるのが、離婚理由です。家庭内別居が離婚理由になるかどうかを知っておきましょう。裁判で離婚するには離婚理由が必要離婚理由とは、裁判になった場合に離婚が認められる理由(法定離婚原因)です。離婚理由がなくても双方が合意すれば協議離婚ができますが、一方が離婚に納得しない場合には、離婚理由が必要になります。家庭内別居はそれだけでは離婚理由にならない別居が長期間続いている場合には、法定離婚原因のうち「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当する可能性があります。長期間の別居により、婚姻関係は実質的に破綻していると考えられるからです。家庭内別居を長期間続けた場合でも、別居の場合と同様、婚姻関係は破綻していると思うかもしれません。しかし、家庭内別居というだけでは、婚姻関係は破綻しているとはみなされないのが通常です。[adsense_middle]家庭内別居で離婚が認められるケースとは?家庭内別居自体を理由に離婚することはできませんが、次のようなケースでは離婚できる可能性があります。浮気がきっかけになっている家庭内別居となったきっかけが離婚理由となるようなものであれば、離婚は可能です。たとえば、どちらかの浮気をきっかけに、家庭内別居になることもあるでしょう。浮気(不貞行為)は離婚理由になりますから、浮気をきっかけに家庭内別居になった場合には離婚できます。生活費を渡さないたとえ家庭内別居の状態であっても、婚姻中である以上、夫婦は生活費を分担する義務(婚姻費用分担義務)があります。家庭内別居中、相手が必要な生活費を渡してくれないなら、悪意の遺棄として離婚理由に該当します。家庭内別居を終わらせるにはどうすればいい?家庭内別居を終わらせるには、夫婦関係を修復するか、離婚を進めるか考える必要があります。家庭内別居からの夫婦関係修復は可能?家庭内別居になったとしても、夫婦関係修復が不可能なわけではありません。ただし、放っておいて自然に修復できる可能性はきわめて低いでしょう。また、家庭内別居が長引くほど、修復が難しくなってしまうことは言うまでもありません。夫婦関係修復をしたいなら、自分から相手に働きかけることが必要です。会話が全くなくなっているなら、あいさつからでも始めてみましょう。いきなり面と向かって関係修復について話し合うよりも、ちょっとしたきっかけから少しずつ会話を増やしていく方が効果的です。家庭内別居からの離婚の切り出し方家庭内別居になっている場合でも、離婚については慎重に切り出した方がよいでしょう。協議離婚するには、夫婦が離婚に合意しなければなりません。たとえ家庭内別居であっても、相手が離婚にNOと言えば、簡単に離婚はできないということです。「婚姻関係は実質的に破綻しているんだから、相手は離婚に応じれくれるはず」という思い込みは危険です。強引に離婚を進めようとすれば、相手は意固地になって離婚を拒否することもあります。相手の気持ちも確認しながら話を進めるようにしましょう。家庭内別居で離婚する場合の注意点家庭内別居の後、離婚することになれば、慰謝料や財産分与で夫婦の関係を清算しなければなりません。家庭内別居後の離婚で注意すべきことを確認しておきましょう。①家庭内別居中の浮気でも慰謝料が発生する家庭内別居では夫婦としての関係が破綻しているため、どちらかが浮気をする可能性も高くなります。家庭内別居になっている状態で浮気をした場合、慰謝料が発生するのかという問題があります。婚姻関係が実質的に破綻していれば、不貞行為は認められず、慰謝料は発生しないのが原則です。そのため、別居している夫婦の場合には、一方が浮気をしても、他方が慰謝料請求できないことがあります。家庭内別居の場合には、裁判になっても、婚姻関係が破綻しているとまではみなされないのが一般的です。家庭内別居中に浮気をすれば、離婚時に慰謝料請求される可能性があります。②家庭内別居は財産分与には影響を与えない財産分与では、離婚時の夫婦の財産を2分の1ずつに分けるのが原則です。しかし、離婚する前に別居が先行している場合には、別居時が財産分与の基準時となります。離婚前に家庭内別居の期間があっても、家庭内別居が開始したときを基準として財産分与を行うということはありません。通常どおり、別居時や離婚時を基準として財産分与を行います。家庭内別居に関するまとめ家庭内別居は、別居とは違います。同居している以上、婚姻関係が破綻しているとはみなされにくく、通常は離婚原因にもなりません。家庭内別居の状態で浮気をしたとしても、不貞行為として慰謝料が発生する可能性があります。家庭内別居から離婚したい場合には、相手と話し合って、離婚に合意する必要があります。夫婦関係の清算のため、きちんと話し合いをし、円満離婚を目指しましょう。離婚問題で困ったら専門家に相談することが大切親権や養育費・慰謝料など、離婚問題でお悩みの場合は法律のプロに相談することをおすすめします。でも、どうやって法律のプロを探せばよいのか戸惑う方も多いはず。。日本法規情報では、日本全国3000人以上の専門家の中からあなたの要望に沿った専門家を案内することが可能です。もちろん、相談窓口や専門家案内は無料なので、まずはお気軽に相談することをおすすめします。
2019年06月05日日本の離婚率と言えば、「夫婦の3組に1組が離婚」といった数字を聞いたことがある人が多いと思います。日本の離婚率は高いように思いますが、はたしてそうなのでしょうか?本記事では、日本の離婚率について解説し、日本では離婚率が高いと言われる理由についても検証します。日本の「離婚率」が高いというのは本当?厚生労働省「平成29年人口動態統計月報年計(概数)の概況人口動態総覧(率)の国際比較」日本の離婚率の推移日本の離婚率は、近年上昇しているのでしょうか?戦後の日本の離婚件数及び離婚率の推移は、次のグラフのとおりです。厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況結果の概要」このデータによると、同居期間15年未満の夫婦の離婚件数は、平成17年をピークに概ね減少傾向です。しかし、同居期間15年以上の夫婦の離婚件数は、それほど減っていません。同居期間35年以上に限っては、平成17年よりも平成29年の方が多くなっています。同居期間が長い夫婦というのは、熟年離婚ということです。つまり、離婚全体に占める熟年離婚の割合が増えているのです。離婚率が高いと言われるのは熟年離婚が増えたから近年離婚件数はむしろ減少傾向です。けれど、これまで離婚しなかった40~50代以上の夫婦の離婚が増えたため、離婚率が高くなった気がするのではないかと思います。熟年離婚が増えているのはなぜ?熟年離婚が増えている理由としては、以下のような点が考えられます。共働き夫婦が増えた女性は離婚するとなると経済的な心配があります。今は40代以上でも働いている女性が多いですから、離婚後に直ちに困るといったケースが少なくなってきています。年金分割制度の創設平成20年度から、離婚時に夫の年金保険料納付記録を分けてもらえる「離婚時年金分割」の制度が始まりました。年金だけで生活していくことは難しいですが、年金分割すれば多少なりとも年金が増えることで、専業主婦やパートの人でも離婚しやすくなったというのがあります。高齢化により寿命が長くなった寿命の短かった昔は、夫婦で余生を過ごす時間はそれほど長くはありませんでした。しかし、現在では寿命が延びたため、子供が巣立ったり仕事を引退したりした後も、夫婦でいる時間が増えてしまったというのがあります。残りの人生、今のパートナーと過ごすのではなく、自分の好きなように生きたいという人も増えています。相手の介護をしたくないという理由もあるでしょう。婚姻期間が長くなったということは、離婚できる期間も長くなったということです。長い人生の中で、離婚という選択肢を取る余裕ができたことも熟年離婚が増えた理由と考えられます。熟年夫婦の離婚理由では、熟年夫婦はどういった理由で離婚しているのでしょうか?一般に、離婚原因として、最も多いのは、性格の不一致です。離婚原因については、こちらの記事をご参照ください。熟年夫婦であっても、離婚理由の中心的なものは、性格の不一致です。と言っても、長年一緒にいる夫婦はお互いの性格をよく知っているはずですから、性格の不一致で即離婚を決めているわけではありません。熟年夫婦の場合、長い夫婦の歴史の中で、浮気、浪費、親族との不和など、いろいろな事件を経験しています。その時々には離婚せずに乗り切ったけれど、納得いかないことを積み重ねた結果、最終的に性格の不一致として離婚を決めているケースが多いように思います。日本の離婚率:まとめ日本の離婚件数は、平成14年をピークに減少しており、離婚率も低下しています。近年、離婚が増えているようなイメージがあるのは、熟年離婚が多くなっているからです。寿命が長くなったことにより、性格の合わないパートナーと余生を過ごすよりも、残りの人生自分の好きなように生きたいと考える人もいるでしょう。熟年離婚にはリスクもありますから、しっかり準備して臨むのがおすすめです。
2019年03月26日離婚する夫婦は増えていると言われていますが、どのような理由で離婚をしているのかが気になるのではないでしょうか?ここでは、夫婦の離婚原因についてランキング形式でご紹介します。男性、女性がそれぞれ離婚を考える場合の離婚原因の違いについても知っておきましょう。離婚原因ランキング1位から10位は?夫婦がどんな理由で離婚しているかを知るためには、裁判所の発表している司法統計が参考になります。司法統計には、家庭裁判所に申し立てがあった婚姻関係事件(主に離婚調停)の申立人に「申し立ての動機」の調査を行って、男女別にまとめたものがあります。最新の司法統計のデータから、離婚原因をランキング形式でみてみましょう。※この調査は、複数の選択肢の中から、1人3個まで回答ができるものです。()内に、全体の何%の人がその理由を挙げているかを付記しました。妻から申し立てた場合の離婚原因ランキング平成29年度、家庭裁判所に離婚調停などの申し立てがあった件数は、妻側からが4万7,807件、夫側からは1万7,918件と、妻側からが圧倒的に多くなっています。妻側の申し立ての動機のランキングは、次のとおりです。1位性格が合わない(39%)女性が離婚原因とする中で最も多いのは、性格の不一致です。他の原因がある場合でも、性格も合わないと考える人は多いでしょう。2位生活費を渡さない(28%)夫から生活費を渡してもらえないことで離婚を考える女性はかなり多いようです。生活費を渡さないのは、経済的虐待と言えるでしょう。3位精神的に虐待する(25%)精神的虐待を理由に挙げる人も多くなっています。いわゆるモラハラです。4位暴力をふるう(21%)夫に暴力をふるわれると、当然離婚を考えることもあるでしょう。かなりの女性が夫の暴力を受けているようです。5位異性関係(16%)異性関係は、夫婦の関係に亀裂を及ぼします。夫が浮気すれば、夫を信頼できなくなってしまいますから、離婚を考えるのも当然でしょう。6位浪費する(10%)夫婦の財布は1つです。夫の浪費により生活に支障が出るようなら、離婚原因にもなるでしょう。7位家族を捨てて省みない(8%)夫婦というのは協力して家庭を築くものです。夫が仕事や他のことで全く家庭を省みなければ、何のために結婚しているのかもわからなくなるでしょう。8位性的不調和(7%)性交渉拒否、性的不能、異常な性癖、セックスレスなど、性的な問題は夫婦にとって大きな障壁となります。離婚の原因として夫との性的不調和を挙げる人も少なくありません。9位家族親族と折り合いが悪い(6%)今は夫の親との同居が少なくなったとはいえ、夫の家族や親族との付き合いをしなければならない場面はあります。家族や親族とうまくいかずに離婚を考える人もいます。10位酒を飲み過ぎる(6%)お酒を飲み過ぎ、問題を起こしてしまう夫はいます。夫の酒癖の悪さから、離婚を考えることもあるでしょう。夫から申し立てた場合の離婚原因ランキング夫が申し立てた場合の申し立ての動機は、次のような順位になっています。1位性格が合わない(61%)夫が申し立てた場合でも、やはり性格の不一致がトップです。男性の場合は、半数以上が性格が合わないことを離婚原因の1つとして挙げています。2位精神的に虐待する(20%)夫が妻から精神的虐待を受けているケースも多いようです。妻の性格がきつ過ぎる場合、夫側は虐待と捉えていることもあるでしょう。3位異性関係(14%)夫婦間には貞操義務がありますから、妻の浮気がわかれば、夫も離婚を考えるのは当然です。男女問わず、異性関係は離婚原因の代表的なものです。4位家族親族と折り合いが悪い(13%)夫が妻側の親族と折り合いが悪いこともあります。相手の親族との不調和を挙げる人の割合は、男性の方が大きいようです。5位性的不調和(12%)男性では、離婚を考える原因として性的不調和を挙げる人の割合が、女性の倍近くになっています。男性の方が、性的な問題を重視する傾向があります。6位浪費する(12%)妻の浪費も家庭生活に影響を及ぼします。夫が妻の浪費により離婚を考えることもあるでしょう。7位同居に応じない(8%)相手が同居に応じないことは、女性では圏外(12位)ですが、男性では7位にランクインしています。女性が出て行って戻ってこないケースが多いことがうかがわれます。8位暴力をふるう(8%)暴力をふるうのは男性だけではありません。妻の暴力を理由に挙げる男性も、相当数います。9位家族を捨てて省みない(5%)妻が家族を捨てて省みないこともあります。この場合には、夫の方が離婚を考えることもあるでしょう。10位生活費を渡さない(4%)妻が財布を握っていて、夫に生活費を渡さないこともあるでしょう。女性側ほどではありませんが、生活費を渡してもらえないことを理由に挙げる男性もいます。法律上の離婚原因となるものは限られている離婚原因が何であれ、夫婦が離婚することに合意していれば、協議離婚ができます。もし相手が離婚に合意しない場合には、裁判所を通じて離婚することを考えなければなりません。離婚調停は話し合いの延長ですから、両者が合意すれば離婚は可能です。しかし、裁判では、法律(民法)上の離婚原因がない限り、簡単に離婚はできないことになっています。民法上の離婚原因民法770条1項1~5号に離婚原因として定められているのは、次の5つになります。配偶者に不貞な行為があったとき配偶者から悪意で遺棄されたとき配偶者の生死が3年以上明らかでないとき配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないときその他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき性格の不一致、経済的・精神的虐待、暴力、酒癖などは離婚原因になる?上の司法統計で挙げられている離婚原因のうち、「異性関係」は民法770条1項1号の不貞行為に、「生活費を渡さない」は2号の悪意の遺棄に該当します。その他の離婚原因は、5号の「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当しない限り、法律上の離婚原因とはなりません。どんな場合に「婚姻を継続し難い重大な事由」となるかは、ケースバイケースの判断が必要になります。男女とも多くが離婚の原因と考える「性格の不一致」も、それだけでは法律上の離婚原因にはなりません。努力してもどうしようもないなら離婚原因になる「婚姻を継続し難い重大な事由」として離婚原因になるのは、共同生活の回復が見込めない程度に夫婦関係が破綻している場合、すなわち努力しても修復不可能な場合です。性格の不一致というだけでは離婚できませんが、性格の不一致により夫婦関係が実質的に破綻しているなら、離婚が認められる可能性はあります。離婚原因を作れば慰謝料を払わなければならないことがある法律上の離婚原因がある場合、離婚原因を作った側は、相手に対して慰謝料の支払義務を負うことがあります。ただし、離婚原因があれば必ず慰謝料が発生するわけではありません。慰謝料を払わなければならないのは、離婚原因となった行為に、違法性がある場合です。不貞行為や暴力、悪意の遺棄などでは慰謝料を請求できます。それ以外の離婚原因でも、違法性があると言えるレベルなら、慰謝料請求できる可能性があります。離婚原因を作った側でも親権者になれる夫婦間の離婚の原因と子供の親権とは関係ありません。たとえば、母親が不貞行為をして離婚原因を作った場合でも、母親は子供の親権者になることができます。子供の親権者は、子供にとってどちらの親に育てられるのが良いかを基準に決めます。夫婦の問題と親子の問題は切り離して考えるということです。夫婦の離婚原因まとめ日本では、法律上の離婚原因に該当していなくても、お互いが合意さえすれば離婚できるシステムになっています。全体の約9割が協議離婚ですから、大部分が「性格の不一致」など法律上の離婚原因とまでは言えない理由で離婚しているものと思われます。もし相手が離婚に同意しなかったら、簡単に離婚はできません。離婚したいけれど相手が拒否している場合には、離婚原因があることの証拠が必要になりますから、弁護士などに相談して対処しましょう。
2019年03月18日・離婚したい・離婚させたくないいまのあなたはどちらの心境でしょうか。離婚に悩む夫婦や離婚を未然に防ぎたい夫婦に向けて、パピマミ編集部が、離婚の「原因」とその「解決策」、そして「予防」について、お話しします。離婚の原因パターンを知ろう!風邪を引く原因が様々なように、離婚をする原因も様々 です。風邪を引いた原因が「昨日お風呂に浸かりすぎたからだ!」とは思いませんよね。もちろん1つの要因かもしれませんが、いくつかの問題が合わさったときに、風邪の症状が出るもの。風邪と同じように離婚の原因も1つではなく、複数の問題があると思って問題ありません 。だからこそ、いろんなパターンの離婚原因を知る必要があるのです。●離婚しそうな考え方の特徴「破局するのはどのタイプ? 周囲で“離婚”した夫婦の特徴と対処法」や「辛党でお酒好きはキケン? 離婚しがちな人に見られる特徴3選 」を読むとわかるように、離婚する夫婦の話を聞いていると、一定の法則のようなものが見えてきます。価値観が違っていたり、金銭感覚が違っていたり。結婚する前は優しかったのに、結婚したらDVに変貌したり。あなたはどうでしょうか。極端な考え方をしていませんか?もし自分の考え方に疑問を持ったのであれば、「あなたにも訪れる?産後の離婚危機の考え方 」を読んでみてください。夫婦に亀裂が入る1つのパターン を理解できます。妻や夫にイライラしていても、イライラするだけなら問題ありません。ありませんが、その思いを口に出してしまうと離婚の危機につながります。「言っちゃってるカモ? 夫が離婚を考える“妻の無神経な一言”3つ」に書かれている3つの言葉は、男女問わず言われたら傷つく言葉です。離婚したくなるのも頷けます。自分が相手に対して、ヒドイ言葉を言っていないか、確認してみてください。●繋がっていたと思っていたのは自分だけ?離婚を切り出した経験のある方のお話を聞くと、相手がものすごく驚く、とおっしゃいます。ネット上では、・女は男の浮気をわかる・男は何も知らないというような意見であふれていますよね。しかし現実は、「20年待った!? トツゼン離婚を切り出す夫の気持ちと対処法」に書かれているような状況になり得ます。20年も前から離婚したいと思っていたことに、妻は一切気付いていなかった わけですから。「仲良しだったのにナゼ!? おしどり夫婦が突然離婚してしまう理由」を読んでもわかるように、周りからおしどり夫婦だと思われていて、片方が本当におしどり夫婦だと思っていも、もう片方はウンザリ しているかもしれません。自分たちは本当につながっているのか?を考えるのは、離婚を防ぐ上で大切なのではないでしょうか。実体験からわかる離婚問題を解決する方法離婚の原因がわかったら、次は離婚を解決する方法を考えてみましょう。解決といっても、「夫婦円満に戻りたい」「もう終わらせたい」など、十人十色ですよね。ここでは、離婚を防ぐための解決策 をご紹介します。●夫婦間での価値観のすり合わせ離婚危機に陥る夫婦の問題は、「夫婦の「すれ違い離婚」を防ぐ3つの方法」にも書いたように、価値観のすり合わせ を行なっていない夫婦は、離婚率が高いうえ、夫婦の満足度も低い傾向にあります。価値観や金銭感覚がズレているのは、ガソリンで動く車を水で動かそうとするようなもの。結婚の前提としてムリ が生じてきます。「離婚の危機にまで発展!私は産後の夫婦関係の危機をこう乗り越えた」には、すり合っていなかった価値観を元に戻すことによって、離婚を乗り越えたエピソードが紹介されています。「不倫から修復した例も!? 主婦たちが離婚危機を乗り越えたエピソード3つ」の3つのエピソードも、解決策は「価値観 」が重要になっています。ぜひ、自分の家庭と照らし合わせてみてください。●離婚を突きつけられたときの対処法「離婚するor許す? 夫が不倫したときに妻たちがとる対応ランキング」は、パピマミ編集部が453人にアンケートを取った結果から導き出されています。1位が「話し合いの上で判断する 」。2位が「問答無用で離婚する」でした。このランキングは妻にアンケートを取っていますが、夫に取っても1位は同じになるでしょう。結婚した相手ですから、問答無用で離婚を考えたりはしないはず。その点を踏まえると、離婚しようか迷っているときに、参考になるのではないでしょうか。パピマミ編集部が593人にアンケートを取った「問答無用で離婚? 夫が専業主夫を希望したときの妻の対応ランキング」のランキングも興味深く、夫が主夫になりたいと提案したときの妻たちの対処法を紹介しています。5位に、「離婚する」があり、すぐさま離婚しようとはならない様子。もし離婚を突きつけられたのであれば、まずは「話し合う」ことが何よりも大事ですね。まとめ離婚の問題は人それぞれで、やり方も考え方も違ってきますよね。「自分たちはどうすればいいんだろう?」としっかりと夫婦で考えて、納得のいく答えを出していきましょう。あなたが幸せになることを願っています。
2018年10月15日宮沢りえ(45)、チェ・ジウ(42)、LiLiCo(47)……近年、目にすることが多くなったのが40OVERの女性芸能人による「熟年婚」。そこで今回、精神的にも、経済的にも自立したこの世代が「熟年婚」で成功するための秘訣を徹底取材。恋はまだ、遠い日の花火ではない!! 「かつて、結婚相談所はシニア専門のところを除いて35歳の年齢制限があり、多くの相談所が入会を受け入れていませんでした。それが、ここ10年で様変わり。私も表参道で相談所を経営していますが、いまではアラフォー女性も少なくありませんし、50代の方も大勢いらっしゃいます」 こう「熟年婚」の気運の高まりを解説してくれたのは、結婚相談所マリーミーの代表で、オールアバウト恋愛ガイドの植草美幸さん。1年以内の成婚率80%という実績を誇り、歯に衣着せぬアドバイスで知られる植草さんに、大人の婚活女子が陥りがちな落とし穴と、その脱却術を伝授してもらった。 「熟年婚はたしかにトレンドですが、アラフォー以上の婚活が厳しい状況であることに変わりはありません。平成27年の国勢調査を元に計算すると、40歳以降に結婚できる女性は、なんと0.7%!まして、40代以上の女性は妊娠の可能性も低くなるので、男性にとっては、交際はしても、わざわざ結婚する必要を感じないのです。熟年婚はそれを壊すほどのメリットがないと成立しないと心得て」(植草さん・以下同) もちろん相手選びは慎重に行う必要があるが、こうしたハードルを越えるには、相手に完璧さを求めないことも重要になってくる。 「そもそも結婚願望がない男性に飛びつくのはもってのほかですが、あわせて重要なのは、相手に完璧さを求めないこと。40代以上ともなると経験から自信がつき、より多くのことを男性に求める傾向にありますが、これは逆効果。そもそも完璧な男性なんてこの世に存在しません」 自分のことを棚に上げ、相手にばかり求めるようでは0.7%に入れるはずもない。そこで、磨くべきは「大人の女性ならではの魅力」。最大の武器は包容力だという。 「若い女性にはない落ち着きと余裕があり、男性のプライドが傷つくような言葉を避け、冷静に話ができる落ち着いた目的思考型であることです。でも現実には、それこそマイルールを相手に押しつけたり、高飛車だったり、海外ドラマの主人公気取りという『性格ドブス女』が少なくありません。これは、『完璧を求めない』ともリンクしますね。真に成熟した大人の女性なら、相手に対して細かいこだわりは持たないはずです」 そして、やっぱり美意識も欠かせない! 「若作りはイタいだけですが、所帯じみてもいけません。目指すは実年齢マイナス5歳と『しっとり感』。いくつになってもモテる方や熟年婚を成功させた方は、これらがしっかり当てはまります」 こうした条件がそろったとき、男性は「一人より、この女性といる人生のほうが、居心地がよい」と思うそう。 「親の介護や、相手にお子さんがいるなど、熟年婚には大人として解決すべき課題がたくさんあります。だからこそ、大切なのは『こだわらないこと』。2人の間に子どもがいないのなら、別居婚だってOK。熟年婚に必要なのは、パッションではなく、あくまで相互理解と感謝なのです。だからといって熟年婚が味気ないものというわけではありません。結婚することで、愛とセックスと経済的な安心を同時に得られれば、人生の後半戦もきっと充実したものになりますよ」
2018年05月28日宮沢りえ(45)、チェ・ジウ(42)、LiLiCo(47)……近年、目にすることが多くなったのが40OVERの女性芸能人による「熟年婚」。そこで今回、精神的にも、経済的にも自立したこの世代が「熟年婚」で成功するための秘訣を徹底取材。恋はまだ、遠い日の花火ではない!! 「結婚しようと思ったのは、『一緒にいてこんなに楽な人はいないな』と思ったから。よく夫婦になると2人の関係性が変わってしまうといわれているけれど、私たちは何も変わりません」 そう話す小林幸子さんが電撃入籍を発表したのは57歳のとき。お相手は8歳年下で、再生医療会社を経営する林明男さんだ。世間的に言えば十分すぎる「熟年婚」だが、10歳でのデビュー以来、「頭のなかは常に『仕事』。『結婚』はまったく頭になかった」という小林さんにとってはこのタイミングが必然だったという。 「もし若いころに主人と出会っていたら、『あ、どうも』ですれ違っていたでしょう」(小林さん・以下同) 歌謡界のスターという看板を背負い、肩に力を入れて走り続けてきた小林さんがようやく出会えた、スッと力を抜ける相手、それが林さんだったのだ。 「レストランで私がお会計をしようとしたら、『何をしているんですか?』って怒るんです。そんなことも私にとっては新鮮でしたね。何しろプロポーズの言葉が、『小林幸子の人生を背負わせてください』でしたから。『背負う?私何キロかしら?』って言ったら『そうじゃない』って(笑)」 もちろんこんなやりとりができるのも、互いに対するリスペクトがあるからだ。結婚発表の翌年、小林さんはニコニコ動画の生放送に初登場。歌謡界からの「降臨」として話題を呼び、若者たちの間でブレークを果たしたが、じつは、この挑戦の陰にも林さんの存在があったという。 「(ニコニコ動画という)演歌とはもっとも遠い世界からのオファーでしたから、はじめは私も『それって、何?』と躊躇していたんです。そんなときに、『思い込みを捨て、思いつきを拾う』という言葉を教えてくれたのが主人でした。これは彼の仕事のうえでも大切な考え方で、どの世界にも共通することだなぁと思って。彼は苦労しながら23歳で会社を起こしていて。私と通じる部分もあるし、何より尊敬の思いは常にあります」 結婚から7年、晩酌をしながらの夫婦の会話は尽きることがないという。 「まったくけんかをしたことがないんです。私の不機嫌のスイッチが入りそうになると、彼はひゅっと話を変える。そのやり方が天才的にうまいんです。夜食を作るのも彼のほうが手早いですね」 共通の趣味はスキューバダイビング。結婚前から親しんでいた小林さんに対し、林さんは素人同然だったが、あっという間上達し、いまは林さんのほうが上級者に。 「朝、『ちょっと行ってくるよ』って出かけていって、ライセンスを取って帰ってきてしまう。そんな人です」 ここまで聞いてくると小林さんが一方的に寄りかかっているようにも思えるが、こんなエピソードも。昨年、林さんの会社の支援する研究グループがiPS細胞の研究に成功し、世界的な注目を集めたときには……。 「もう私も大騒ぎ。2人で乾杯して酔っ払いました。それほどうれしくて」 かたや歌謡界の大スターとして、かたや世界を股にかける経営者として、多忙な毎日を送る小林さん夫妻。互いに自立しながら夫婦の絆を大切に育んでいる小林さんは、自身の経験から「熟年婚」についてこんなふうに語ってくれた。 「いい年になって寂しいから誰かに寄りかかろうという結婚は違うと思いますね。結婚していようがいまいが、寂しさは自分で克服しなければならないことですから。作曲家の遠藤実先生が『寄りかかるのではなくお互いに寄り添うのが結婚』とおっしゃっていましたが、まさにそのとおりだと思います」
2018年05月28日宮沢りえ(45)、チェ・ジウ(42)、LiLiCo(47)……近年、目にすることが多くなったのが40OVERの女性芸能人による「熟年婚」。そこで今回、精神的にも、経済的にも自立したこの世代が「熟年婚」で成功するための秘訣を徹底取材。恋はまだ、遠い日の花火ではない!! 「『熟年婚』の相手は、若いころに出会っていても必ずしも結ばれなかった可能性が高いと思うんですよ。40代、50代になった今の自分とは、相手に求めるものが明らかに違いますからね」 そう語るのは『だめんず・うぉ〜か〜』などのヒット作を持つ漫画家の倉田真由美さん(46)だ。 人生の上り坂ともいえる20代、30代なら、結婚相手を選ぶ基準は「ドキドキ感」であったり、「イクメンであること」だったり、あるいは子どもを養うための「稼ぎ」だったりするものだが、そうした選択の末路について倉田さんは手厳しい。 「精神的、経済的に力を合わせて人生の荒波を乗り越えていくのはけっして悪いことではありませんが、でも、そういう基準で選んだはずの夫が、定年を迎えると友達のいないうっとうしい人に変貌し、妻を束縛する例をたくさん見てきました……」(倉田さん・以下同) では、人生の下り坂が視野に入ってきてからの熟年婚の相手に求める基準とはどういったものなのだろう? 「お互いいい年になっているわけですから、大抵の人は自立して生きてきていますよね。経済的にも精神的にも誰かに寄りかかる必要がない。そう考えると、熟年婚の基準というのは、自分の人生を自由に生きるのを妨げない人かどうか、ということなのかもしれませんね」 また、幸せな「熟年婚生活」を送っている女性は、夫婦でベタベタするわけではなく、のろけ話も自然なのが特徴だと倉田さんは見ている。 「ある程度の年齢になると、若いころの男女関係とは違い、一緒にいるだけで安心感が得られたり、体の接触も穏やかなものになってきますよね。手をつなぐにしても、もちろん『恋人つなぎ』じゃなくなりますし(笑)」 倉田さんによれば、こうした穏やかな関係からスタートできるかどうかも、熟年婚成功の鍵だという。 「交際期間が長いのも熟年婚の特徴。阿川佐和子さんにしても急に恋に落ちてというふうではないですよね。あと最近読んだ、たかぎなおこさんのコミックエッセイ『お互い40代婚』はまさにおだやかスタートの好例でした。知人の西原理恵子さんも、前の夫・鴨志田さんとはドキドキだったと思うけれど、現在の事実婚のパートナーである高須院長とはとても穏やかな関係。それがうまくいっている秘訣だと思いますよ」 一方、この世代だからこそ気をつけなければいけないのが、初めから介護を視野にいれた熟年婚だと倉田さん。ずっと独身だった男性が熟年になって結婚を思い立つ理由として、親の「介護」をしてほしいというものがあるが……。 「たしかに年齢的には親の介護も、自分たちの介護も発生する時期。だけど最初からそこを意識しすぎた結婚はうまくいかないことが多い。結婚はあくまで自分たちのためにするものですから」 大切なことはいかに一緒の時間を共有できるか、に尽きる、と倉田さん。 「やっぱり共通の趣味を持てるかどうかがいちばん重要だと思います。熟年婚というのは互いに寄りかかっていない分、一度すれ違ってしまうと、その隙間はどんどん広がってしまいますからね」
2018年05月28日宮沢りえ(45)、チェ・ジウ(42)、LiLiCo(47)……近年、目にすることが多くなったのが40OVERの女性芸能人による「熟年婚」。そこで今回、精神的にも、経済的にも自立したこの世代が「熟年婚」で成功するための秘訣を徹底取材。恋はまだ、遠い日の花火ではない!! 「結婚は恋愛の延長ではありません。いわば、親亡きあとの緊急連絡先になる人との『家族契約』。『大好き』だの『バラ色』だのといった、浮かれた気持ちだけで維持できるものではないのです」 そう語るのは、男女問題研究家の山崎世美子さん。自身も52歳で再婚した、「熟年婚」の経験者だ。 「日本はいまカップルの3組に1組が別れる時代。とくに若い世代の離婚率は高く、女性は24歳までの若年層が離婚全体の6割を超えています。まさに『若気の至り』だと言えますね」(山崎さん・以下同) その点、酸いも甘いもかみ分けた大人同士の熟年婚なら、過度な期待を抱かないため結婚生活も安定しやすい傾向だというが、山崎さんはこうも指摘する。 「好きな人ができたら『恋人命』になってしまう女性は、どの年代にも存在します。いわゆる恋愛体質の女性は、熟年でも浮かれた結婚になりやすいので、注意が必要です」 ではなぜ、浮かれてはいけないの?率直に山崎さんに尋ねると、「浮かれたあとは、下がるだけ!」とピシャリ! 「たとえばいま彼氏がいて毎日バラ色だったとしても、実際は50代男性の3人に1人が尿もれしているんです。恋愛時代なら知らずに済んでも、結婚すればそういう事実に向き合い、受け入れなければなりません。それに、自分自身もええカッコだけしていられないでしょう。恋人時代に睡眠時間をけずってでも彼に尽くせるのは、別々の家に帰る時間が来るから。同じことを結婚後も続けていては、身も心もぼろぼろになってしまいます」 芸能界でも、「浮かれ」が原因でスピード破局したと思われる例は少なくない。 「なかでも遠野なぎこさん(38)は印象的。2度目の結婚の際に、『お酒の力で打ち解けました』とコメントしていましたが、お酒の力を借りれば楽しいに決まっています。でも、家族契約は楽しいことばかりじゃありません」 つまり、「結婚とは家族という契約の始まり」だと念頭に置くことが大事。そのうえで、熟年婚を成功させるための、具体的な心構えは? 「なんだかんだいって、男性が結婚を決意するのは『この女性を守りたい』と思うとき。そう考えれば、金銭面、あるいは精神面で、あなたの支えにならない相手は選ばないほうが賢明です。そして、結婚したからといって尽くしすぎないこと。疲れるばかりか、『されて当然』というダメ男を育成する結果になります。夫といえど、自立した一人の大人。結婚によって『母親』になっては本末転倒。夫の世話を焼くだけのスキルがあっても、あえて愛に余力を残して、守られるべき『妻』でい続けましょう」 そうまでしてでも熟年婚をするメリットは? 「人はやっぱり一人では生きていけません。以前、ご主人を亡くされたある奥様が、『もし夫が生き返ったら、また笑いながら人の悪口を言いたいわ』と話していたのですが、これがまさに夫婦の最終形。なんでも話せる『友達以上の友達』になれる可能性があるのもまた、夫婦なのです」
2018年05月28日【オレ様リーマンの非ジョーシキ恋愛入門193】約半年間、爆速でフッたりフラれたりを繰り返した必死すぎる婚活経験を生かして、なぜか上から目線で本音の恋愛論を語ります。ちなみに普段は、どこにでもいそうなただのアラサーリーマン。オレは自分が結婚してよかったと心から思っているので、結婚をすすめることばかり書いている。だが、一般的にはそうではないようだ。結婚生活は大変だ、我慢が必要だ、自分の時間がなくなる、結婚しても3組に1組は離婚するなど、ネガティブな情報のほう多いように思う。なぜなのかを調べていたら、ある興味深い事実に気づいた。■離婚件数は10年以上減少している結婚がネガティブに捉えられる理由を探るべく、いろいろと検索してみたら離婚件数の表が出てきた。見ると、2002年から2016年にかけて離婚件数は毎年徐々に減っているのだ!289,836組から216,798組と結構な減り方である。これには驚いた。なんとなく離婚は増えていると思っていたからだ。作成しているのは厚生労働省。さすがに間違いはないだろう。気になって「離婚は増えている」と謳っているサイトを見ると、ソースがなかったり、「1970年代と比べて離婚件数は◯倍」などと書かれている。いやいや、1970年代って…もうすぐ2020年代に入るというのに…■熟年離婚も減っている他にも調べてみた。思いついたところで熟年離婚。家庭を顧みず、仕事人間だった夫が定年退職を機に妻から突然別れを告げられる…そういうの増えてそうじゃない?…と思ったが、こちらも別に増えていない。全体の離婚件数と同じく、ここ14年で減少している。2002年45,536組が2016年には37,604組だそう。というか、熟年離婚って結婚して20年以上経つ夫婦のことを言うらしい。つまり、20歳で結婚して40歳で別れても熟年離婚。そこからして、オレが思ってたのと違うのだけど…。■3組に1組離婚しているかわからないもう一つよく言われる、3組に1組離婚するという話だが、これについてはわからない。この数字は1年間の婚姻数を離婚数で割ったものだ。1年間で3万組結婚して1万組離婚したから、3組に1組離婚していると。よく考えたらおかしい。仮に結婚適齢期の人が10万人、既婚者が100万人いたら、婚姻数が1万組に対して、離婚数は10万組となったりして、結婚した1組に10組は離婚するというわけのわからないことになる。要するに、母数が違うものを比較しても意味がないということだ。また少子高齢化が進めば、この数字は自動的に上がってしまう。■あなたは正しいと思うか?こういった事実に対して、結婚にネガティブに書く人たちはどう説明しているのか?ざっと検索すると、ソースなしで離婚が増えていると感覚的に書いていることが圧倒的に多い。仮に調べていたとしても、先述したように1970年代と比べるとか、細かく見ると〇歳代の離婚は増えているとか、果ては、離婚件数は減っているけど実は仮面夫婦が増えているなど、正直あえて悪いところを探しているように見受けられる。たしかにせっかく結婚しても、みんながみんな結婚生活を続けられるわけではない。離婚する人もいるだろう。婚姻件数も減っているのでそれも考慮すれば、割合的に離婚が増えているとも言えるのかもしれない。だが、そこに言及している記事は、オレが調べた限りでは一つもない。現実以上に離婚が多いと言われすぎではないだろうか?また、仮に3組に1組離婚することを真に受けたとしても、3組に2組結婚し続けると見るほうが、確率的に正しいと言ってもおかしくないのではなかろうか?調べれば調べるほど、考えれば考えるほど、正直、オレは離婚に対する記事のほとんどが非常に偏っており、信頼するには値しないと思ってしまう。もっとはっきり言ってしまえば、悪趣味なほどのあら探し…いや、もはや“あら作り”ばかりで、同じく結婚について書いている者としては「恥を知れ!」と声を大にして言いたい。離婚件数がこの14年減ってるのに、何でわざわざ1970年代と比べるんだ?普通に考えておかしいだろう?仮面夫婦は増えている?そんなの、いったいどうやって調べたというのだ?この状況は果たして正しいと言えるだろうか?あなたはどう思う?
2018年05月01日熟年離婚ではなく「卒婚」を選択する夫婦が増えてきているといいます。そもそも卒婚とはどのようなものなのでしょうか。離婚とどう違うのでしょうか。また、なぜ卒婚が選ばれるか……。今回はそんな「卒婚」についてご紹介します。 1. 卒婚とはなにか?離婚との違い2004年にフリーライターの杉山由美子さんが書いた、『卒婚のススメ』という本をきっかけに話題となった「卒婚」という夫婦の形。「結婚を卒業する」という意味の造語ですが、いったい離婚とどういった違いがあるのでしょうか。そもそも離婚とは、「婚姻関係を解消」するものですよね。卒婚とは、婚姻関係のままで「夫婦生活を解消」し、お互い自由に生きていくものなんだそうです。卒婚のスタイルは夫婦それぞれ異なり、別居や同居は問わないんだとか。株式会社かんでんCSフォーラムが40代以上の既婚女性を対象に行った調査によると、約3人に1人の割合で「卒婚をやってみたい」と答えたそうです。意外と多くの女性が卒婚に興味がある様子。卒婚のメリットとは、「離婚という煩わしい手続きをしないで、夫婦それぞれが自由に生きられる」というところにあります。調査対象が40代以上ということで、これまでの夫婦生活で自由時間が少ない女性が多かったのかもしれませんね。また、離婚とまではいかなくても、現在の夫婦スタイルに疑問を抱いているかたもいるのかも。 2. 男性は「卒婚」についてどう思う?離婚するほどではないけれど、結婚に対して不満があるかたが選択するのが「卒婚」なのかもしれません。やはり離婚となれば、子どもにも負担をかけますし、なにかあったときに後悔することも。卒婚だと法律上は夫婦関係のため、それがいざというときの精神的な支えにもなりそうですね。それでは男性は、卒婚についてどう考えているのでしょうか。筆者の知人の既婚男性数名に卒婚について説明した上で、どう思うか聞いてみました。俺が結婚した理由は、お互いに協力して生きていきたいから。卒婚は相手よりも自分の生きかたを尊重するってことでしょ。俺はそう思った時点で離婚したい。中途半端な関係よりそのほうが楽そう。(20代男性)働いてるうちはいいかもしれないけど、働けなくなったときにお金や生活の問題がでてきそう。でも、困ったときは卒婚を解消してまた夫婦生活に戻ればいいのか。離婚してないわけだし、手続きもいらないし。そんな関係があってもいいかもしれない。(30代男性)今まで夫婦でやってきたことをひとりでするわけだから、今までよりも自由に使える時間と金が少なくなりそう。卒婚するのは、それなりの覚悟が要りそう。(30代男性)意見はもらったものの、皆さん卒婚に対してあまり興味がない様子でした。「支え合ってこそ夫婦」という考えが多く、卒婚後の生活が大変そう……というのが正直な感想のようです。 3. 「自分らしい生きかた」を求めるには男性が重視する「協力」や「支え合い」ですが、もしかしたらそれが女性にとって「夫婦のため」「家族のため」というしがらみになり、夢や自由な時間を諦める要因になっているのかも。それを取り戻すには、「卒婚」がうってつけというわけですね。離婚も以前に比べると随分ポピュラーになりました。家族や友人に再出発を誓い、結婚指輪を破壊する「離婚式」も近年、話題です。「結婚=無条件の幸せ(当たり前)ではなく、自分らしい生きかたを追求することが幸せである」という考えかたが浸透し、「別れ」がネガティブでなくポジティブになる時代なのかもしれません。しかし、かといって卒婚や離婚を経ないと自分らしく生きられないわけではないですよね。結婚生活を営んだままでも個人の時間を尊重し、お互いに依存しすぎないことでそれは可能なのではないでしょうか。例えば依存することで、「妻(夫)がいないとダメかも」と、すべての行動に消極的になる可能性があります。お互い自立して自分のためだけの時間を作り、さまざまなことに挑戦することで自信がつき、より自分らしい生きかたを目指せたら、それは素敵なことだと思いませんか? 浸透しつつある「卒婚」という夫婦の形。離婚とは違って気軽に、独身のような生活を試せるのも魅力のひとつですね。ただし卒婚することで、お金のことや生活のことなど、新たな問題が浮上することもあります。夫婦生活を続けながら「自分らしく生きる」という行動ができるように、今一度「夫婦の形」を再確認してみてもいいかもしれません。自由に生きられない不満な気持ちを解消して、お互いに納得のいく生活ができますように。 参考:「卒婚」ってなに?離婚じゃない、新しい夫婦のかたち「卒婚」に関する調査結果
2018年03月24日昨年12月に厚生労働省が発表した「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」によると、離婚件数は21万2000組。最近では、「熟年離婚」や「死後離婚」といった言葉を耳にする機会も増え、離婚が珍しいものではなくなった印象も…。「離婚を考えたことがある」女性が多数派!?もっと身近な人たちの声を聞いてみたいと思い、ママテナでは、女性181名に「もしも夫にされたら真剣に離婚を考える行動(期間:2017年7月19日~7月21日まで)」という独自のインターネットアンケート調査を実施しました。同調査では、まず「これまで離婚を考えたことがあるかどうか」を聞いたのですが、その結果は以下の通り。Q. 今までに真剣に離婚について考えたことはありますか?・現在離婚の手続きをしている(1.1%)・離婚について夫と話し合ったことがある(26.5%)・離婚について考えたことはあるが夫には伝えていない(41.4%)・離婚について考えたことはない(30.9%)実際に手続きをしている途中の人がいれば、自分の中でだけ考えたことがある人もいて、離婚の検討度合いに多少の差はあるものの、約7割の女性が“真剣に”離婚を考えた経験があるということがわかりました。離婚が珍しくなくなってきたとはいえ、こんなに多いとは思わなかったので、少し驚いてしまいました…。「DV」「お金」は離婚のきっかけになりやすい?「離婚を考えたことがある」との回答が多数派であることがわかりましたが、女性たちはいったいどんなタイミング、きっかけで離婚を考えるのでしょうか?こちらは、TOP10までのランキング形式で見ていきましょう。Q. もしも夫にされたら真剣に離婚を考える行動1位:DV(78.5%)2位:生活費を入れない(76.2%)3位:浮気(60.8%)4位:借金(55.8%)5位:モラハラ(52.5%)6位:ギャンブル(49.2%)7位:愛情が感じられない(43.6%)8位:育児放棄(34.8%)9位:家事をまったくしない(18.2%)10位:親の面倒をみない(17.1%)「DV」には、「身体的暴力」や「精神的暴力」、「経済的暴力」など、種類も多様化していて、大きな社会問題のひとつとなっています。なかには、子どもに対しての暴力や子どもに「危害を加える」と脅すなどもあるようなので、1位になるのもうなずけます。また、TOP10には、「生活費」「借金」「ギャンブル」といったお金にまつわる項目が多くランクインしていて、離婚を考える上で重要視されていることがわかります。もうひとつ興味深いのは、9位「家事をまったくしない」の項目。18.2%とほかの項目に比べポイント数は高くはありませんが、共働き世帯が増えていることも関係しているのか、「家事は女性のやること」という考えがなくなってきている証拠ともいえそうです。出来ることなら、いつまでも円満に過ごしていきたいものですが、妻も夫も、そして子どももみんなひとりの人間。うまくいかないことがあって当然なのかも…。とはいえ、離婚というのは人生の大きな決断。ゆっくり時間をかけて考えて、決断すべきなのかもしれませんね。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年03月05日夫婦関係に悩んでいる、という相談者は少なくありません。結婚してからずっとアツアツ…というケースのほうが珍しく、多かれ少なかれ関係がうまくいかない時期というものを経験しているご夫婦が多いように思います。実は夫婦には「危機におちいりやすい時期」というものが存在することをご存知でしょうか。このタイミングを知っておくことで、関係をうまく軌道修正できるかもしれません。■夫婦クライシスその1:生まれてくる子どもに対する“温度差”が原因「妊娠時」夫婦の危機が訪れやすいといわれている時期のひとつ、それが妊娠時です。おなかの中に新しい命が宿れば、夫婦でその喜びを分かち合いたいものですよね。でも夫はなぜか、私ほど喜んでいない。そんな態度から「どうしてもっと喜んでくれないの?」「関心を持ってくれないの?」と不満を抱いてしまうことがあります。実はこの時期、夫と妻とでは「親になる」ことへの意識に微妙な差があります。男性の場合、子どもができる喜びと同時に「これからどうなるんだろう」「大丈夫だろうか」「父親としてやっていけるだろうか」という不安、恐怖がわきあがってくるようです。そのため、複雑な気持ちが自然と顔にでてしまうこともあるでしょう。妻の妊娠は、男性に喜びと不安の相反する感情がごちゃ混ぜになり、複雑な気持ちが生まれる。そういうものなんだと知っておくだけで、妻は少し不満がやわらぐのではないでしょうか。そもそも、夫と自分とでは気持ちにズレがある。だから、100%理解されなくても80%くらい分かってもらえればいいか。そう思って妻が接すれば、お互いの心も落ち着いてくるかもしれません。■夫婦クライシスその2:夫の居場所がなくなってしまう「出産後」出産直後は、子どものことで手いっぱいになってしまう妻に対し、夫は「居場所がない」「かまってもらえない」という意識が生まれ、2人の間に溝ができてしまうことがあります。そんな心のスキにつけこまれ、中には浮気に走ってしまう夫も。そんな最悪な状況になる前に、まずは「夫婦で話をする時間」を意識して持つようにしましょう。とはいっても、出産後はやるべきことがたっぷりあって、なかなか難しいかもしれませんね。でも「子どもだけではなく、あなたのことも気にかけているよ」というメッセージを会話で伝えていけば、夫が抱く疎外感も少しずつ解消されていくはず。家の中に自分の居場所があると思えれば、夫は家族のことを今以上に気にかけてくれるようになるのではないでしょうか。 ■夫婦クライシスその3:異動や新規事業立ち上げなど「仕事の転機」仕事の転機も、意外に危機が訪れやすいタイミング。これは、男性だけに限らず、働くママの場合にも当てはまります。「仕事の喜びを共有できない」「家では不安をはくことができない」などの理由から、気持ちを共有できたり、はげましたりしてくれる“夫・妻以外の誰か”へ気持ちが傾きがちになってしまうようです。この場合も、基本は出産後の対応と同じ。夫婦間でなるべく会話をすることが大事です。特に意識してほしいのは「話を聞く」ということ。といっても、無理やり「この前の件、どうなった?」「今日は大丈夫だった?」と矢継ぎ早に聞く必要はありません。相手が話し始めた時に聞いてあげるだけで大丈夫です。相手が話しかけてこない時はそっとしておき、その代わり「おつかれさま」「ありがとう」などの声がけをしていきましょう。慣れない育児で頭がいっぱいになっている時、「おつかれさま」とねぎらいの声をかけられると、それだけでホッとすることはありませんか? それは夫も同じ。お互いにねぎらいと感謝の言葉をかけるようにすると、自然と夫婦の危機回避につながっていくはずです。■夫婦クライシス番外編:熟年離婚をしないために…○○で関係修復では、すでに夫婦の溝が埋められないほどに広がり、子どもが成人してからの離婚を決めている、あるいは検討している場合はどうすればいいのでしょう。答えはズバリ、少しでも関係修復したいと思っているなら、婚姻関係にあるうちに1人の時間をたくさん持ち、あえて距離をとることです。簡単にできる方法としては、寝室を別々にする家庭内別居。できることなら1人旅で「自分1人だけ」の感覚を取り戻すのもおすすめです。「この先、どうするのか」「どうなっていきたいのか」を考える時間をつくっていきましょう。人は年齢を重ねるにつれ、変化していくこともあります。今、抱いている相手への不満が5年後、10年後も依然として残っているのか、それとも変化するのか。今は、相手の反応に嫌気がさしていても、数年先には相手も変化し、違う反応を示してくるかもしれません。そういったことを、1人になった時間で自分にじっくり問いかけ続けてみましょう。相手のこと、相手との関わり方がクリアになっていくのではないでしょうか。夫婦の危機。できれば訪れてほしくないものですが、否応なく出くわしてしまうこともありますよね。代表的な3つのタイミングに共通しているのは、「夫婦それぞれが自分のことで頭がいっぱい」であること。夫婦関係に不穏な空気が流れた時は自分、あるいは相手が「手いっぱい」になっているかもしれないな、と考え、ふと立ち止まってみるといいかもしれませんね。
2018年02月22日将来“下流老人”にならないために今からできる対策こんにちは、金融ライターの齋藤惠(めぐみ)です。今回取り上げたいテーマは"下流老人"。かつて2015年の新語・流行語大賞の候補としてノミネートされ、一気に世間に広まった言葉です。下流というとあまり聞こえの良い言葉ではないのですが、あえてこのテーマを扱うことで、私たちの将来に潜む課題と今からできるお金の対策についてご提案したいと思います。目次下流老人の本当の意味とは?どうして下流老人になってしまうのか?下流老人にならないために今からできること●下流老人の本当の意味とは?そもそもの発端は、NPO法人代表・藤田孝典さんの著書『下流老人』がはじまりです。本の中で、下流老人とは『生活保護基準相当で暮らさざるをえない高齢者と、その恐れがある高齢者。月額13万~18万円程度の年金、年150万~200万円程度の基準で暮らす人 たち』と具体的に説明されています。藤田さんはこのネガティブとも取れる言葉をあえてつくることで、現代の高齢者が抱える貧困問題を世間にもっと知ってほしいという願いを込めたそうです。●どうして下流老人になってしまうのか?下流老人になる理由は、単に「若い頃に貯金を怠っていた」からだけではありません。実際に生活に困っている高齢者の実状を紐解くと、止むに止まれぬさまざまな理由がありました。急な病気によって収入が絶たれ、高額な治療費と生活費のために貯金を切り崩さざるを得なくなった子どもの病気やワーキングプアが原因で、年金や老後の貯金を子どもの介護や生活費に使ってしまう熟年離婚などがきっかけで独り身となり、生活に困っても助けてもらえる拠り所がなくどんどん孤立化していくこのように、一時期までは普通の生活をしていてある程度の蓄えを持っていても、ある日突然、貧困状態に陥ってしまう ことが将来的に考えられるのです。下流老人は人ごとではない!今のうちから老後を意識した生活を!老後までまだまだ余裕がある人たちにとっては、「今からできることは限られているのでは?」「若いうちから老後を心配するなんて、ネガティブな生き方だ」と感じるかも知れません。しかし現状でこのような問題が起こっている以上、自分のこととして今のうちから備えておくことは決して無駄にならないと思うのです。人生の終盤でお金にも心にもゆとりを持って暮らすために、早い時期からお金などの準備をしておくことは、これからますます必要になっていくことでしょう。●下流老人にならないために今からできることでは具体的に今からできる老後の対策はどのようなものがあるでしょうか?大きく分けて2つ考えられます。1、いつもの貯金+不測の事態に備えた貯蓄2、家族・友人との密な人間関係づくりまずは貯蓄 です。これは一般的な老後の生活費などに加えて、自分の病気や家族(子ども)が働けなくなった場合などの不測の事態にも対応できるほど、念には念を入れた貯蓄プランを今から導入すべきということです。自分が元気なら新たな収入確保も見込めるかも知れませんが、年金生活を始めたときに不測の事態が起こってはどうしようもないですからね。次に人間関係 づくりですが、熟年離婚でなくても「パートナーに先立たれてしまった 」「近くに子どもが住んでいない 」など、将来孤立化してしまう原因はいくつも考えられます。そんなときに悩みを相談できる存在がいるかいないかは、貧困と切っても切れない繋がりがあるのです。また人間関係は数年で築けるものではありません、今の親戚家族や友人を大事にすることが、将来自分を下流老人になる危機から救ってくれるかも知れません。参考書籍:『下流老人一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書) 新書』藤田孝典●モデル/TOYO●ライター/齋藤惠(めぐみ)
2017年10月02日日本の離婚率は近年どんどん増加しているといいますが、中でも急増していると言われているのが、“熟年離婚”。熟年離婚は一般的に結婚生活が20年以上の夫婦の離婚を指す そうですが、50代以上の離婚を熟年離婚と呼ぶことが多く、定年退職や子どもの独立などを機に、夫へ離婚を切り出す妻が増えているといいます。端から見ると、「ここまで来てどうして今さら離婚?」と疑問に感じてしまうこともありますが、離婚を決意した妻の意志は固く、夫や子どもが説得しても思いとどまることはないようです。では、どのような男性が妻に熟年離婚を切り出されてしまうのでしょうか?熟年離婚される男性の特徴について、30代〜60代の女性にお話を聞いてみました。●(1)家庭を顧みず仕事に没頭『結婚してからずっと仕事一筋。妻や子どもと過ごす時間はほとんどなく、休みの日は家族サービスよりも自分の休息や趣味に時間を費やす。妻から見てそういう男性って、「今すぐにでも別れたい!」ってほどではないんですよね。離婚にはいろいろリスクもありますし、子どもにも迷惑がかかる上、仕事に一生懸命なことが離婚理由にはならない。だから子どもがいるうちは離婚しない。でも子どもが就職したり結婚したりして独立したら、もう夫に用はなくなる 。それで離婚に踏み切るのでしょう。友人にもいますよ、そういう人』(60代女性/専業主婦)稼いできてくれるのならそれでいいと割り切れる人にはいいのかもしれませんが、家事も育児もワンオペでやってきて、夫は一切家庭のことに関わろうとしないとなると、やはり不満が募ってしまう人が多いでしょう。夫婦は二人で家庭を築き、共に子どもを育てていくものですから、それをないがしろにしている男性に愛想を尽かしてしまっても無理はありません。●(2)モラハラ『自分が一番偉い、自分の意見が絶対という感じで、常に奥さんを従わせてきたような男性じゃないかな。長年積み重なってきた苦労や我慢が限界を迎えて 、熟年離婚に至るんだと思います』(40代女性/会社員)精神的DVとも言われるモラハラは、周りに理解されにくいものです。加害者も自分がモラハラをしているという感覚がありません。しかし、被害者側は心にたくさんの傷がついており、パートナーへの不信感は募っていくばかりです。そしていつしか修復できないほど心の距離が開いてしまっています。その結果、夫が家にいる時間が長くなってしまう定年や子どもが独立したことを機に、夫と離れて第二の人生をスタートしようと決意するのではないでしょうか。●(3)親の介護を妻だけに任せる『夫の母が熟年離婚していますが、その原因は義母の介護だったと聞きました。自分の母親の介護を妻にだけ押し付けて、自分は好き勝手やっていたみたい。しかも、義母には元気なとき、さんざんいびられたとか。恨みしかないのに都合よく介護をさせられて、我慢の限界だった ようです。それがあるからか、姑は私にとても優しいですよ』(30代女性/パート)嫁姑の仲が悪かったのに、それを夫が修復しないままきてしまった結果がこれですね。関係が修復されていないのに義理の母の介護を一人でやらされることになったら、相当なストレスでしょう。これは、離婚を切り出されてしまうのも無理ないなと感じます。----------いかがでしたか?他にもさまざまな原因や特徴があると思いますが、一つ言えることは、妻を熟年離婚に走らせてしまう夫というのは、長年妻の気持ちをないがしろにしてきている 、ということです。妻の気持ちを考え、思いやりを持って接していれば、妻から熟年離婚を切り出されることはほとんどないでしょう。世の旦那様方は、将来、妻から熟年離婚を迫られたくなければ、今一度自分の妻への言動を振り返ってみてはいかがでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年08月02日作家でエッセイストの阿川佐和子(63)が5月17日、一般男性と結婚したことを発表した。お相手は69歳の元大学教授。阿川が63歳にして初婚ということに驚きの声が上がっているが、実はここ数年“シニア婚”が急増しているのだ。 「熟年離婚の増加や高齢化社会の影響からか、近年50~60代の婚活が活発になってきています。熟年離婚や配偶者と死別した高齢者の再婚も増えているのですが、中高年層の初婚も急増中。50代の初婚は、10年前と比較するとなんと1.5倍という数字が出ています」(シニア向け婚活に詳しいフリーライター) 一昔前までは27歳が女性の結婚適齢期とされていたが、そんな感覚は時代遅れということだろうか。“シニア婚”が急増している理由を、前出のフリーライターはこう分析する。 「いまの中高年世代はとにかく若々しくて元気な人が多い。健康寿命も延びていますからね。つまり“アラ還”であっても今後20年、30年と、まだまだ人生は長いのです。彼らが『これからも人生を謳歌したい、晩年を一緒に過ごす相手が欲しい!』と思うのは自然の流れかもしれませんね」 さらに50歳を過ぎてからの結婚には、じつは意外なメリットがたくさんあるという。 「まず、この世代には金銭的に余裕のある人が多いです。定年している人であれば、時間的な余裕もありますね。いままでの貯蓄や退職金、年金でのんびり老後を過ごせるわけです。そして“シニア婚”の場合、親が結婚に介入することはまずありません。若者同士だと『うちの子にはもったいない』と高望みする親に結婚を邪魔されることもありますが、お互い60歳を超えていればそういう心配はしなくていい。逆に介護問題はありますが、アラ還同士なら、親の介護も最初から分かった上で相手を選べます。最後に、妊娠や出産に悩まずに済むこと。不妊治療の壁にぶち当たってギクシャクしたりする夫婦が多いなか、これは“シニア婚”ならではのメリットと言えるでしょう」(前出・フリーライター) 阿川は自身の結婚について「今後はできることなら、互いの健康を気遣いつつ、足腰が丈夫なうちにできるだけたくさん好きなゴルフをし、おいしいものを『おいしいね』と言い合い、くだらないことに笑い合って、ときどき言い争いつつ、穏やかに老後を過ごしていければ幸いかと存じます」とコメントしている。 アラ還こそ、現代の結婚適齢期なのかもしれない。
2017年05月20日