“踊るプロジェクト”が再始動し、室井慎次を主人公とした映画最新作が2024年秋に公開予定だ。『踊る大捜査線』の映画シリーズ再始動「踊る」シリーズは、1997年に連続ドラマでスタートし、それまでの刑事ドラマとは一線を画す人間模様を描いた内容で、社会現象を巻き起こした。1998年には、『踊る大捜査線 THE MOVIE』が公開されて大ヒットを記録。2003年には、映画第2弾となる 『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』が公開され、興行収入173.5億円を叩き出し、20年以上たった今でも邦画実写記録の頂点に君臨している。物語の主人公は、織田裕二が演じる所轄の刑事青島俊作。脱サラをして湾岸署刑事課に配属された異色の警察官である青島は、刑事の理想と現実とのギャップに困惑しつつも、真摯に事件に向かっていく。また、柳葉敏郎が演じる本庁キャリア組の室井慎次を始め、数多くの魅力的なキャラクターが登場するのも「踊る」シリーズの魅力だ。これまで“踊るプロジェクト”映画シリーズで6本の作品を通じ、時に熱く、時にユーモアを交えながらリアルな描写で人間ドラマを描いてきた。特に、青島と室井の“熱き友情”は見所のひとつで、1997年のドラマ最終話放送で交わした「あんたは上にいろ。俺には俺の仕事がある。あんたにはあんたの仕事がある。」という2人の約束は、胸に残る台詞のひとつだ。柳葉敏郎演じる室井慎次が主人公数々の名言、名シーンを生み出してきた“踊るプロジェクト”が、2024年に再び動き出す。今作では、柳葉敏郎演じる室井慎次が主人公となる。亀山千広×君塚良一×本広克行の制作陣再集結制作陣には、これまでの“踊るプロジェクト”を支えてきたメンバーが揃った。プロデューサーは亀山千広、脚本は君塚良一、監督は本広克行が務める。【作品詳細】踊るプロジェクト映画最新作公開時期:2024年秋公開主演: 柳葉敏郎プロデュース: 亀山千広脚本: 君塚良一監督: 本広克行
2024年03月22日株式会社ソーシャルテック(本社:東京都新宿区、代表取締役:望月 亨)は、男子プロバスケットボールリーグ(Bリーグ)の宇都宮ブレックス 比江島 慎選手が『チャップアップシャンプー』の新たなアンバサダーに就任したことをお知らせします。宇都宮ブレックス 比江島 慎選手シリーズ累計売上1,000万本突破(※1)のヘアケアブランド『チャップアップ』の『チャップアップシャンプー』が初のCMを制作。アンバサダーとして、「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2024」ファン投票全体1位(※2)で話題となった宇都宮ブレックスの比江島 慎選手を起用しました。新たなステージへの挑戦や向上心を追求し、多くの方に自信と前向きな気持ちを届けていく姿。その強い意志とパフォーマンスは、今回のCMコンセプト「諦めない男は、かっこいい。」そのもの。所属チーム 宇都宮ブレックスでの活躍に限らず、2023年の国際大会で日本代表選手に選出され、逆転勝利の立役者としてアジア最高位の獲得に大きく貢献されました。ナレーションには、2023年大ヒットした「THE FIRST SLAM DUNK」三井寿役で話題となった笠間 淳さん。比江島選手とのコラボレーションにも注目。▼ソーシャルテック 公式YouTubeより ■比江島 慎選手からのコメントバスケットボールと向き合い続けた結果、宇都宮ブレックスや日本代表での活動をきっかけに、このようなお話をいただくことが出来、とても光栄に感じております。『チャップアップシャンプー』を使って、皆様にも未来に向けて良いイメージを持っていただければ嬉しく思います。僕自身も皆様に応援していただけるように、これからもバスケットボールに真摯に向き合い頑張っていきます。■『チャップアップシャンプー』洗練された髪と頭皮のケアを求める方々に向けて、以下の特徴で注目を集めています。・厳選された天然成分と植物エキス5種類のアミノ酸系・植物系洗浄成分を厳選。刺激を最小限に抑えつつ、洗浄力をキープします。・独自成分ジンゲルシックス(R)(赤ショウガ)を配合『チャップアップ』は日本初(※3)の試みとして、高知県四万十産の「赤ショウガ」から抽出したジンゲルシックス(R)を独自配合。頭皮や毛髪をすこやかに保つ上で、ユニークで特徴的な成分です。・ノンシリコンで頭皮に優しい弱酸性頭皮への優しさを追求し、ノンシリコンで製造。また、弱酸性で頭皮環境をサポートします。・爽やかなフレッシュグリーンの香りシャワータイムがより一層心地よくなる、爽やかなフレッシュグリーンの香り。すっきり洗い上げるだけでなく、リラックスした気分に誘います。これらの特徴を結集し、贅沢な洗髪体験を実現しています。チャップアップシャンプー商品ページ: ■比江島 慎選手 プロフィール(C)TOCHIGI BREX INC.出身地 :福岡県生年月日:1990年8月11日身長 :191cm体重 :88kg所属 :宇都宮ブレックス(B.LEAGUE / B1)<日本代表歴> ※2020年以降を抜粋2020年:FIBA アジアカップ2021 予選 Window 12021年:FIBA バスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選 Window1、東京オリンピック20202022年:FIBA W杯2023 アジア地区予選 Window42023年:FIBA W杯2023 アジア地区予選 Window6、FIBA W杯2023<主な受賞歴>2013-14:ルーキー・オブ・ザ・イヤー(NBL)2015-16:レギュラーシーズン ベスト5(NBL)2016-17:レギュラーシーズン ベスト5(B.LEAGUE)2017-18:レギュラーシーズン MVP / ベスト5(B.LEAGUE)2021 :第96回 天皇杯 ベスト52021-22:チャンピオンシップ最優秀選手賞(MVP)■笠間 淳さん プロフィール笠間 淳さん4月10日生まれ、広島県出身。主な出演作品は、劇場アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」(三井寿)、ナレーション「熱血バスケ」(NHK BS)、アニメ「ガンダムビルドダイバーズ」(クジョウ・キョウヤ)、ゲーム「アイドルマスター SideM」(葛之葉雨彦)、「あんさんぶるスターズ!!」(HiMERU)など。■会社概要会社名 : 株式会社ソーシャルテック所在地 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-7-30 小田急西新宿O-PLACE 5F代表者 : 代表取締役 望月 亨設立 : 2012年10月資本金 : 2,000万円URL : 事業内容: ・健康食品・医薬部外品の企画販売・健康食品・医薬部外品の通信販売業・ECサイトの運営※1 シリーズ累計売上1,000万本突破:2023年10月 ソーシャルテック調べ※2 「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2024」特設WEBサイトの最終結果より※3 TPCマーケティングリサーチ株式会社調べ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月06日株式会社マウンハーフジャパン(本社:東京都新宿区、代表取締役:片山 立志)は、当社代表・片山 立志による『通関士試験合格ハンドブック』30周年記念として、本書籍をプレゼントするキャンペーンを、SNS「X(旧:Twitter)」において2023年12月25日(月)まで開催いたします。【企画概要】Xにて、対象ポストをハッシュタグ付き引用リポスト(旧:リツイート)をしていただいた方の中から抽選で15名様に、2024年で30周年を迎える書籍『通関士試験合格ハンドブック』をプレゼントいたします。期間 :2023年12月18日(月)~12月25日(月) 23:59〆切対象者 :XフォロワーXキャンペーンは12月25日(月) 23:59まで【参加方法】手順(1):X(旧:Twitter)にて、マウンハーフジャパン公式アカウント(@MHJ17449545)をフォローしてください。手順(2):対象ポストを、ハッシュタグ付きで「#ハンドブックで絶対合格」をつけてリポストしてください。また、リポストする際には必ず「通関士試験合格の意気込み」を一言添えて、引用リポストしてください。引用元の対象リポスト: 手順(3):条件を満たしてリポストしていただいた方の中から抽選で15名様に、XのDM(ダイレクトメッセージ)にて当選のご連絡を差し上げます。2024年1月5日(金)までにマウンハーフジャパン公式アカウント(@MHJ17449545)からご連絡しますので、必ずDMを受信できるようご設定ください。なお、当選されなかった方へは、DMのご連絡を差し上げない場合がありますので予めご了承ください。【参加規約】 【『通関士試験合格ハンドブック』とは?】片山立志の『通関士試験合格ハンドブック』は、30年もの間“通関士試験受験生のバイブル”として愛されているテキストです。多くの合格者の方々が合格のため一生懸命読んできた本書は、これまでに約10万冊発行されています。■株式会社マウンハーフジャパン 会社概要わかりやすいテキストと効率的な学習方法で通関士試験一発合格を目指す「通関士絶対合格通信講座」を運営。講師である片山立志は、2024年で通関士試験受験指導30年を迎えるパイオニアであり、これまでに数多くの合格者を輩出しています。通関士通信講座のほか、「貿易実務検定(R)」「マーケティング・ビジネス実務検定(R)」「EPAビジネス実務検定(R)」「通関ビジネス実務検定(TM)」などの検定試験の運営を行っており、マウンハーフジャパンの手掛ける検定試験や講座は社内昇格の資格としても多くの企業に取り入れられ、多数のビジネスパーソンが受験に挑戦しています。所在地 : 東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル25階代表者 : 片山 立志設立年月日: 平成8年2月Webサイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月22日凛とした佇まい、でも懐っこさを感じさせる笑顔。多くの話題作に出演し、注目を集めつつある俳優・遠藤健慎。そんな彼が主演を務めるのが長崎を舞台とした映画『こん、こん。』だ。遠藤演じる「フツー」な毎日を送る大学生・堀内賢星がある日、同級生の七瀬宇海(塩田みう)と出会ったことから始まるラブストーリーだ。自分を普通だという賢星との共通点を聞くと「ちょっとメンヘラなところ」と答えた遠藤。そんな遠藤健慎の魅力に迫った。本来の自分から引き算した役作り――撮影に入るまで、横尾監督とはどのようなやりとりがあったんでしょうか。『こん、こん。』までに監督とは2回ご一緒させていただいて、映画を来年撮ろう、と言ってもらっていました。その中でどういった作品にするのか、男女2人がいるんだったら恋愛だよね、だとか、話し合いを何度も重ねて台本になっていった感じですね。なので、制作に入る前のやりとりも多くありました。――がっつりと作品に関わっていらっしゃる形なんですね。そうですね。横尾監督といろんな作品見て、「この作品のこのシーンが良かったね」だとかいろいろといい影響も受けながら、オリジナリティがあふれるものを作りたいという意志のもと、今回の作品が完成しました。――ご自身が演じられた堀内賢星はどのようなお気持ちで準備されましたか?賢星は自分のことを「フツー」だと思っています。普通って本当に人によって尺度が変わるというか。なので一番、大衆的な普通に寄せていくために自分の個性を一度言語化し直してみたり、僕はどんな人間なのかを調べ直してみたりしてから、僕から引いていく、引き算の役作りでした。自分にない経験値のものを演じるときは、ある程度足さないといけない、勉強しないといけないことがあったんですけど、今回は逆に引いていって、より人間味のあふれる子にしたいなと思いました。――自分の個性を見直す、向き合う、となったときに新たな発見もありましたか。僕はどちらかというと、人懐っこい人間なんだろうな、とか、あとは人よりも若干短気な部分があったりするのかな、とか……。そういうところも、見つめ直してみて自分についてより知ることができたというか。ネットでよく見かけるような性格診断テストも片っ端からやってみました。それでどういうタイプの人間で、どういう人と相性がよくてとか……。使える部分はもちろん使って、いらない部分はそぎ落として行ったんですけど、賢星を演じるとなると本当にいらない部分ばっかりでした(笑)。だから、本当に削り落として、削り落としてっていう作業でしたね。――映画を拝見すると、賢星くんはすごく難しい人間なんだろうな、ということを感じました。本当ですか。だとしたらすごくありがたいです。普通がゆえに気難しく受け取られてしまう。僕みたいな人からみたら、賢星は多分普通じゃないし、根暗な子だと見られがちだし。そういうところをどうやって普通にしようか、と抗ったりもしたんですけど、僕の中での「普通」を持ってるのが「普通の子」とも思っているので、あえていろんな人に「普通に見てください」というより、それこそ「賢星にとっての普通の尺度」を模索していった役作りの期間ではありました。――お話をお伺いしていると、遠藤さんと賢星くんは真逆な性格のように感じますが、共感する部分はありましたか?共感するというか……僕が演じた賢星で「これでよかったのかな」と思うのはちょっとメンヘラなところですね。愛に飢えているわけではないんですけど、愛情というものを知ってしまうと、もっと欲しいと思ってしまう。何かが足りなくなってしまいがちな子、というイメージではあったので、そこは僕も同じだな、と思いながら。多分、僕もメンヘラなので。――そんな真っすぐな目で「メンヘラ」だと(笑)。多分、僕はメンヘラなので。大事なことなので2回言いました(笑)。その辺りは結構共感しながらというか、現場に入ってやってみたら多分そうなんだろうな、となったようなところもありました。演じるまでは正直全然違う人間だろうと思っていたんですけど、だからこそある程度パーソナルな部分も投影しつつやってみた感じではあります。――役作りをした上で、現場に入ってからさらにチューニングされていったんですね。そうですね。チューニングには結構時間がかかりました。間違いないと思います。(C)2023 BLUE.MOUNTAIN長崎は「帰るような気持ちになりそう」――撮影中は監督とはかなりお話はされたんですか?してはいたんですけど、どちらかというと、それも削る側の会話の方が多かったです。ここのセリフはもういらないよね、というところはがっつり削りましたし、それこそシーンまるまる削られているところもあります。基本的に現場では自由にやってみろ、という監督なので、考えたものをやってみて、いらないときははっきりいらないと言われるぐらいでした。のびのびやらせていただける監督でした。――共演の塩田みうさんとはいかがでしたか?(遠藤健慎と)塩田みうちゃんとは会話も多かったですよ! でも、賢星とみうちゃんが演じた宇海ちゃんは、だんだん相性が良くなっていく流れも必要だったと思うのでその変化も見せられた、ということは現場ですごく感じました。というところでいくと、彼女がヒロインで良かったな、と思いますね。助けられました。――そんな中、宇海ちゃんがいるにも関わらず、途中で賢星が別の女性に……というシーンもあります。演じていて「いや、お前が悪いだろう」ってすごく思いました(笑)。でも、誰しもが、悪いと思いながらも、一線を越えてしまうことは恋愛じゃなくても、何かの拍子であると思うんですよね。その感覚でいられるように心がけていました。僕のパーソナルな部分でいくと「おー、越えちゃえ!」ってなるところがある気がするので、そこは僕と賢星の差なのかなと思います。――そして、この作品で欠かせないのが「長崎」という場所です。長崎の街はいかがでしたか?いや、すごいです!マイナスイオンを感じていました。空港に降り立った瞬間にぶわっと風が吹いてきて。夏場の撮影だったので、昼帯はむちゃくちゃ暑いんですけど、夜になると、風がクーラーぐらい涼しいんですよ。それが東京ではないじゃないですか。新鮮でしたね。あとは日が長すぎて、日中のシーンむちゃくちゃ長くて、8時ぐらいまで撮ってるんですよ。で、逆に夜が短いので、やっと日中のシーンを撮り終わったと思ったら、夜のシーンに行くよ、みたいな。でも、それも全編長崎で、かつ3週間というタイトなスケジュールだからこそできた経験だろうなとは思うので、俳優として貴重な経験をさせていただいたなと思います。――地元のみなさんもすごく友好的だったとお聞きしました。すごいんですよ、ロケ地貸していただくのも、「いくらでも使ってよ」って。ごはん屋さんで撮影したときは「メシ食いな」って出してくれたり。あと、地元の方からオーディションをしたんですけど、その中に鍼の先生がいて。「肩が……」って言うと、「おいで」って施術してくださったんです。あれがなかったら、ちょっともたなかったかも、と思うときもありましたね。スタッフさんは20人ぐらいで小規模だったんですけど、いざ現場に行くと5、60人ぐらいいらっしゃって。ありがたい環境の中で主演を張らせていただきました。――みなさんも長崎の街を盛り上げたい、という思いがあるんでしょうね。だと思います。監督から聞いたんですけど、空港にも映画のポスターを出してくれていたり町総出で迎え入れてくれている感があります。本当にありがたいし、温かいですね。今度行くときは、帰るような気持ちになりそうです。あのとき関わってくださった方以外にもぜひ観ていただきたいですし、元々は監督が長崎を盛り上げたいという意向で始まったプロジェクトでもあるので、それが成功してもらえたら僕も嬉しいです。(C)2023 BLUE.MOUNTAIN「最年少の仮面ライダーになりたかった」――今回、ぴあに初登場ということで、遠藤さんのパーソナルな部分も少しお聞きしたいな、と思います。長崎に帰るような気持ち、ということでしたが、ご出身は静岡県の清水町なんですよね。どんな街ですか?日本で一番綺麗な川が流れてて、水道の水をそのまま飲めるんですよ。だから18歳で東京に出てきて、初めてペットボトルで売っている水のありがたみを知りました。と、いうぐらい水が本当に綺麗で、やっぱり水が綺麗だとごはんもおいしいんですよね。自然も豊かだし、その川にしかいない鳥もいたりして。――18歳で上京とのことですが、デビューは9歳のときなんですよね。それまではずっと清水町から通われていたんですか?そうですね。中学生になるまでは父と一緒に来ていて、それからは1人で新幹線に乗って。――俳優を志したきっかけはどういったものだったんですか?俳優を志したことはないんですよ。ずっと仮面ライダーになりたくてやっていて。8歳でこの業界に入って、当時16歳で、菅田将暉さんが最年少の仮面ライダーをやっていたから、僕が更新したい!という気持ちだったんですけど、仮面ライダーになってないんですよね。で、ここまでやってきて、辞められないよね、と。それから3年続けていたんですけど、映画『恋い焦れ歌え』をきっかけに、俳優としての楽しさを知って、やっと志すようになりました。そのときは、賢星とは逆で足りないものを足さないといけない役でしたね。かなり大変な現場でした。――10代、ずっと俳優をされてきて、進路に悩まれたことはありましたか?やめるか、やめないか、ということは悩みました。ただ、高校を卒業するときに僕は俳優を言い訳にして大学受験を諦めた人間ではあったので。大学の付属高校に通っていたんですけど、同級生が700人以上いて、大学に行かなかったのは僕とあとひとりだけでしたから。そのときは頑張ろうと思っていたでんすけど、高校までとは違って、やっぱりお金のやりくりとか、食事をどうしよう、となったときにやめるかやめないか、という悩みはたまにありました。――くじけそうになったり、心が折れそうになったときも?心が折れそうなときにはマネージャーさんがいてくれましたね。何も言っていないけど、わかってくれてるのかな。折れそうになったときには、大体マネージャーさんから既にLINEが来ている、みたいな。助けられましたね。――以心伝心のような。そうですね。マネージャーさんがやめるとなったら、僕も続けるかどうかを悩むと思います。それ以外は、やれと言われる限りはやるって決めたので。頑張らせていただけるのも皆さんのおかげだと思っています。あざといなら、ずっとあざといままでいてほしい――今作がラブストーリーということで、恋愛観もお聞きでたらと思います。遠藤さんご自身は理想の恋愛はありますか?うーん……。僕、家ではずっと音楽をかけているんですよ。――どういう系の音楽がお好きなんですか?いろいろ聴くから、幅広いんです。J-POPも好きですし、ヒップホップや洋楽も好きなんですけど、夏場はこれっていうのがあるじゃないですか。サマーチューンをかけたいとか、夜になるとちょっとチルな音楽かけたいとか。そういう、波長が合う方だといいな、というのはありますね。僕自身、音楽の趣味の波が激しいので、夜でも四つ打ち系の音楽を聴くこともあるし、そういうときに、趣味じゃない音楽を聴ける女の子。止めて、って言われると、ルーティンが!ってなっちゃいますね。1日中、音楽かかってるのが僕のルーティンではあるので。あっ、もちろん気は使いますよ!ダメなときはダメ、ということはわかっているし。お互いに気遣える関係性だといいなとは思いますね。――音楽が譲れないところなんですね。かもしれないです。無音だと落ち着かなくなっちゃうので、音楽は必須ですね。――作中ではだいぶ積極的に押される役どころですが、遠藤さんは愛されたい派と愛したい派、どちらですか?うわ、迷うな!愛されたい!愛されたいです!――グイグイ来られても大丈夫ですか。うぅん……。わりと流されがちではあるんですけど……でもなんか……あざとくなくても……いいかな、とは思います。――見抜いてしまうから、とか?かな。あざとい子って、多分、あざといからかわいいじゃないですか。でも時間を重ねていくとあざとさってだんだん減っていくんですよね。そのときに素が見えるぐらいだったら最初から素で来てほしいです。もしくは、一生あざといままでいてくれるか、のどっちかだと思います。変な素の見方をしたくないんですよね。――幻滅してしまう?かもしれないけど、未来が見えなくなってくるのかもしれないです。このキャラクターだったら結婚まで見えますよ、だけどいざ素が見えてくると……。でも、これもこの子のいいところだと思ったら耐えられます。でも、そこまで耐えられるのが恋愛だと思っていないです。――遠藤さんご自身は、恋愛をしたら変わったりしますか?恋愛したら変わる……ですね。1人で抱えていたものを、わりと助けてって言っちゃうタイプかもしれないです。恥ずかしいからあんまりしたくないんですけど、どうしても頼れるところには頼っちゃうクセがあるので。どうしても助けて、となるかもしれないです。――ということは年上がいい?年上の方が頼りやすいかもです。――頼られるのがしんどい、とかでしょうか。僕もいっぱいいっぱいだから、って。でも年上の人がいっぱいいっぱいなのって逆にかわいく見えてくるんですよね。年下だと偉そうなこと言っちゃいそうで自分が怖いです。自分の価値感を押し付けてしまいそう。年上の方は人生経験が厚いから別に押し付ける必要ないですし、年上の方が相性はいいのかなとは思いますね。――いろいろ聞かせていただいてありがとうございます!この作品では「普通」というキーワードが重要にもなってくると思うんですけど、遠藤さんご自身が大切にしたい「普通」は何かということ最後にお聞かせください。礼儀ですね。僕は両親から基本的に作法とか、「ありがとう」と「ごめんなさい」は確実に言える人間であれ、と教わってきていて、それが自分の核の部分にもなっています。逆に「ありがとう」と「ごめんなさい」を言えない人を見ると「普通じゃないぞ、こいつ」って思っちゃうぐらいなんですよ。だからそこの礼節は、ちゃんと体が覚えてくれていたのでよかったです。ここから先どんな人生を歩んでも、そこだけは残さないとな、と思います。取材・文:ふくだりょうこ撮影:杉映貴子<作品情報>『こん、こん』9月29日(金) よりヒューマントラストシネマ渋谷、ほかにて公開(C)2023 BLUE.MOUNTAIN公式サイト:
2023年09月25日ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの吉野北人、岩谷翔吾、長谷川慎が出演する、アートアクアリウム美術館 GINZAの新CMが、4日より関東エリアで放送される。新CMでは、吉野、岩谷、長谷川がアートアクアリウム美術館 GINZAの館内を楽しむ様子をクローズアップ。金魚が泳ぐ癒しの幻想世界に浸り、3人の笑顔があふれる表情とともに同所の魅力を届ける。「金魚と一緒の撮影は、お互いのコンディションとタイミングが大事で大変だったが、お互いが出演者のように準備して撮影に挑むことができた」と話した3人。優雅に泳ぐ金魚と息を合わせた演技が求められる難しい撮影となったが、撮影チーム全員で金魚と上手くコミュニケーションをとりながら進行した。コメントは以下の通り。■吉野北人実はプライベートで来たことがあり、今回の撮影ではとても縁を感じました。竹の色がグラデーションで表現されている金魚の竹林は、日本の良さが表れていてとても素敵です。真ん中にベッドをおいて寝てみたいです!■岩谷翔吾本当に滝が流れているかのような幻想的な空間でした。泳ぐ金魚の尾ひれが、洋服が揺れ動くような感じで、まるでファッションショーを見ているかのようでした。非日常な世界観に一瞬でトリップできました。■長谷川慎ファーストインパクトがすごく、幻想的な世界観に心が洗われました。両サイドに筒状の水槽が並び、照明の色が変わっていく様子が素晴らしかったです。真っ先にスマホを出して撮影しちゃいました。
2023年03月03日内田英治と片山慎三がダブル監督を務めた『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』より、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。さらに公開日が6月30日(金)に決定した。内田英治監督と片山慎三監督がタッグを組み、伊藤沙莉主演で贈る本作は、第40回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭ホワイト・レイヴン・アワードを見事受賞し、第43回ポルト国際映画祭正式出品も控える異色の探偵エンタメ。この度解禁となった予告編では、バーを切り盛りし、裏家業として探偵も営むマリコがある依頼を受けて奔走する姿が映し出される。まさかのFBIから「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してくれ」と依頼されたマリコ。鍵となるのは、光を放つ大きなバスケットケースを抱えて逃げまわる謎の男(宇野祥平)のようだが…。「Da-iCE」が担当する主題歌「ハイボールブギ」のテンポ良いリズムにのせて登場するのは、ホスト(高野洸)とホスト狂いのキャバ嬢(久保史緒里)・おちぶれヤクザ(北村有起哉)・殺し屋姉妹(中原果南、島田桃依)などの個性的な住人たち。SMプレイや殺人事件、ついにUFOも飛び出す!果たしてマリコは、宇宙人を見つけることができるのか?エキセントリックな街・新宿歌舞伎町で巻き起こる騒動の結末は?捜索の末にマリコは何を探し出すのか…?併せて解禁されたポスタービジュアルでは、新宿にあるバー「カールモール」のカウンターにいるバーテンダーのマリコ(伊藤さん)と、その恋人で自称忍者のMASAYA(竹野内豊)が捉えられている。小さなお店には食器や小物がところ狭しと並べられており、こちらを見つめる2人の神妙な面持ちが印象的だ。また、2月10日(金)からはムビチケ前売券の発売が開始。先着前売り特典として、国際映画祭ビジュアルのポストカード、オンライン前売特典はオリジナル壁紙が付いてくる。ムビチケカード 先着前売特典<国際映画祭ビジュアル ポストカード>『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』は6月30日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 2023年6月30日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会
2023年02月08日最終話の配信が始まりさらなる盛り上がりを見せている柳楽優弥主演「ガンニバル」。世界観を構築するこだわりのロケーションについて、片山慎三監督と制作陣が語っている。昨年12月28日より配信がスタートすると、そのセンセーショナルな映像世界が大きな注目を集めた本作。謎が謎を呼ぶ予測不能な怒涛のストーリー展開とキャストたち迫真の演技、そして何より、本作の世界観が大きな魅力となっている。SNS上でも、「久しぶりにこんな狂気じみた世界観の作品みたかも」「集落独特の世界観の作り込み…今1番スゴいドラマ」「世界観に飲み込まれる」など、観るものを引き込むその世界観に絶賛の声が上がっている。本作の世界観を生み出す重要な要素であるロケ場所は一体どのようにして選定されたのか?監督のコメントとともに紹介する。約4か月半にわたって撮影された本作は、一部シーンを除いて、村のシーンなど95%以上がロケにて撮影されている。ロケ地は片山監督自らが現地に赴き、約5か月かけて入念なリサーチを経て選定され、最終的に、茨城県、山梨県、兵庫県、長野県、静岡県、栃木県といった様々な場所で撮影された。本作のロケーションについて片山監督は、「本作の舞台となる供花村の田舎の感じは、僻地にいかないと出てこないものだった」と語る。特に選定する上では、「村感やその場所の特徴、森もただの森ではなくてちゃんと苔が生えていて大事にされている森。人が入らなそうな場所」といった点を大事なポイントとしてあげており、「村の全景や大悟が勤務する駐在所の場所など、村自体の見え方や配置なども選定する上で非常に大事だった」と語っている。このように選び抜かれた場所で、“あの人”が大悟を引きずる印象的なシーンをはじめ、村を集団で歩いているシーン、車と大悟がすれ違うシーンなど、物語の重要なシーンだけでなく、1つ1つのシーンが徹底的にこだわって撮影された。片山監督はロケ撮影について、「わざわざホテルから1時間とか2時間位かけていくような場所ですが、わざわざそういう場所にいって撮るからこそ良い映像がとれる。ロケ場所の選定は大変でしたが、おかげできれいな映像が撮れたと思いますね」と、完成した本編の世界観に自信をみせる。そんなこだわり抜いたロケ地ということもあり、実際の撮影も非常に過酷だったそうで、制作陣は「基本的に宿泊施設からロケ地までが遠く、簡単にはたどり着くことが出来ない秘境での撮影がスタンダードでした。特に井川での供花村に向かう橋のシーンの撮影は片道2時間かけてロケ地に向かいました」と語る。また、「山頂で恵介と岩男が熊発見のシーバーを受信するカットがあるのですが、100メートル以上ある斜面35度の山道をキャスト・スタッフ全員自力で登って撮影しました。とにかく大変だったことを覚えています。ちなみにこのカット、本編で使用された映像は数秒です。細かいカットでも監督は場所選びに一切手を抜くことはありませんでした」と、画に強いこだわりを持つ監督らしいエピソードを明かしている。「ガンニバル」はディズニープラス「スター」にて独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2023年02月05日舞台『ロミオ&ジュリエット』の取材会が27日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて行われ、W主演を務めるTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE・長谷川慎と北乃きいのほか、中尾暢樹、小松準弥、石川凌雅、京典和玖、若杉宏ニ、紺野まひる、鈴木省吾、美羽あさひ、野口かおる、松村雄基、山崎樹範、演出のアレクサンドラ・ラター氏が登場した。世界でもっとも有名な劇作家・シェイクスピアの不朽の名作『ロミオとジュリエット』を原作にした同作。フレッシュなキャスト陣が、ピュアな恋人たちのロマンスや若者たちのやり場のない情熱と葛藤を、芝居とダンスを融合させたムーブメントで表現する。宮崎駿監督が『もののけ姫』の舞台化を初めて認めたことで話題を集めた、イギリス出身のアレクサンドラ氏が演出を務める。今作が舞台初主演となる長谷川は、「初めに台本を読んだときは、何を言っているのか、さっぱりわからなくて混乱してました」とシェイクスピア作品の難しさに直面したことを告白。アレクサンドラ氏の演出のおかげで難解なセリフを紐解くことができたと明かし、「自分がセリフで困っているところを、英語でかみ砕いて違った表現で教えてくれて、意味がわかったことで自分の中に落とし込みながら演じることができました」と感謝を伝えた。また、ライブや大事な撮影に赤の勝負パンツで臨むことで知られる長谷川。報道陣から“初日にはく勝負パンツの色は?”という質問が飛ぶと、「赤ですね……というか、今も赤をはいてます。今日(公開ゲネプロ)もお客さんはいないですが本番なので、今日から2月12日の千秋楽まで、毎日“赤パン”でがんばります!」と気合いをのぞかせた。長谷川の勝負パンツトークで盛り上がっていると、共演の野口が「いつも勝負のときは赤なんですか?」と報道陣さながらに質問。すると、すかさず山崎が「どちらの媒体の方ですか?」とツッコミを入れ、笑いを誘った。
2023年01月28日柳楽優弥主演「ガンニバル」より、片山慎三監督のコメントが到着した。かつてポン・ジュノ監督の助監督として作品に携わっていた過去をふり返り、自身の作品における影響、本作の魅力について語っている。「この村では、人が喰われているらしい」という衝撃的な設定で、企画発表時から大きな注目を集めてきた本作。センセーショナルな内容で実写化不可能と言われてきた原作を、日本が誇る最高峰の豪華キャスト、豪華スタッフが集結し映像化した。片山監督はこれまで、『岬の兄妹』『さがす』で「人間の濃い部分を重点的に見ていた」と語るように、人間の心の奥に潜む闇や欲望をあぶりだしてきた。「ガンニバル」については「登場人物たちの人間関係が凄く濃い。善とも悪ともつかないような物語があって、これなら映像化しても単なる怖いドラマやスリラーに終わらないだろうと。そこに惹かれて、物語にどんどんハマっていった」と、禁忌を犯すという題材に加え、人間関係の描写に面白みや魅力を感じたという。監督が人間関係の描写にこだわるのには『パラサイト 半地下の家族』で米アカデミー賞4部門を受賞した韓国を代表する映画監督、ポン・ジュノ監督の存在がある。片山監督はポン・ジュノ監督作品『TOKYO!』(2008)、『母なる証明』(2009)の2作品で助監督を務めた経験を持つ。実際にポン・ジュノ監督から学んだことを聞くと「形にとらわれないこと。たとえば、怖いシーンからただ怖い感情を引き出すのではなく、ちょっと笑いの要素を入れてみる。そうすることで、一層、(表現の)深みが増すことがあるし、いい意味で別のスパイスが加わったりする。ジャンルにあまりとらわれすぎないようにするといいますか」と明かした。さらに影響を受けたこととしても「ポン・ジュノ監督らしさ、みたいなものをなるべく出さないように意識しても、どうしても撮影するカットが似たりすることはあります。そんな経験をした僕だからこそ出るおかしみ、人間を見る眼差しみたいなものはどうしてもあると思うんです」と語った。最後に、「ポン・ジュノ監督に『ガンニバル』を見せたらなんて言うだろう(笑)。『岬の兄妹』の頃とは明らかに違う作品になっているはずですからね。僕としては、この『ガンニバル』で新しいところへ踏み出そうとしたつもりです。踏み出せたかどうかはまだわかりませんが、そうなっていたらいいなと思っています」と本作の出来栄えに自信をのぞかせた。ポン・ジュノ監督の現場で培った洞察力や本質を見抜く力を持って作りあげられた本作においても、その類まれなる才能は発揮されている。「ガンニバル」はディズニープラス「スター」にて12月28日(水)より独占配信。(text:cinemacafe.net)
2023年01月04日柳楽優弥主演、片山慎三監督の「ガンニバル」より、キャラクターポスターと特別映像が解禁された。本作は、二宮正明による衝撃のサスペンスコミックを『さがす』の片山慎三監督、『誰も知らない』の柳楽優弥主演で実写ドラマ化した日本発ディズニープラス「スター」オリジナルシリーズ。この度解禁されたのは、主人公の阿川大悟(柳楽優弥)、供花村を支配する<後藤家>の次期当主、後藤恵介(笠松将)、大悟の妻、阿川有希(吉岡里帆)と、その娘ましろ(志水心音)、村の秘密の核心に迫るきっかけとなる人物、寺山京介(高杉真宙)そして、後藤家の前当主後藤銀(倍賞美津子)、「この村では人が喰われているらしい」という「供花村(くげむら)」のうわさの真相を追う阿川大悟とその一家と、物語のカギを握る人物たちを映した全5種類。「暴走する愛に、喰われる」ある事件をきっかけに駐在として供花村へ左遷された警察官の阿川大悟。彼は自分の家族を守るために、「人が喰われているらしい」という村のうわさの真相を追うが、徐々に自分の内に潜む狂気に飲み込まれていく。娘のましろが背を向けていることに目もくれず、事件に執着し続ける、先にあるものとは?「一族の掟に、喰われる」“後藤家に関わってはいけない”とうわさされる異質な一族、後藤家を束ねる後藤恵介。白装束に身を包んだ異様な後藤家の一同を背にしながら、こちらをにらみつける恵介は次期当主という責任を背負いながら“後藤家を守るためなら何でもする”と言わんばかりの恐ろしいほどの意思を感じさせる。「異常な村に、喰われる」阿川大悟と共に供花村に越してきた、妻の有希と娘のましろ。大悟のことを支えながら、供花村の村人たちとも仲良くなりつつあったが、徐々に村の平穏な日常が狂気にのみこまれていく。逃げ場のない異常な村で、不安な表情を浮かべる2人は正気でいられるのか?「過去の恐怖に、喰われる」「村の誰かに顔を喰われた」と衝撃的な事実を打ち明け、供花村の真実に近づくためのカギを握る寺山京介。“顔を喰われた”過去に執着し、供花村の真相を探る大悟に近づく京介もまた、真相究明のために危険な橋を渡る。左手で抑えた精巧なマスクの下は、どのような顔になっているのだろうか。「血の支配に、喰われる」後藤家の前当主・後藤銀と後ろには謎の大男“あの人”が映し出される。血の結束で後藤家を束ねてきた銀は、ある日山で無残な遺体として発見され、事件が大きく動き出す。後藤家が一族に深く執着する理由とは?そして、“あの人”と後藤家との関係とは...?未だ多くの謎に包まれる本作だが、それぞれの立場によって抱える思いと、その内に抱える狂気にも似た思いに蝕まれていく不穏さを感じさせるキャラクターポスターとなっている。さらに、キャラクターポスターと合わせて解禁となったキャラクター映像は、狂気に染まっていく警察官・阿川大悟編と、供花村の絶対権力を有する後藤家編の2種。阿川大悟編では、家族を心より愛し、村人に受け入れられ徐々に供花村での生活に慣れていく大悟は、「この村では、人間が喰われているらしい」という常軌を逸したうわさと、村で起きたある事件をきっかけに、後藤家、村人全てに疑いを抱き始める。家族を守るためという、“愛”が暴走していき、大悟の心の奥底に潜んでいた狂気を呼び覚ます。家族のために真相を探っていたはずが、徐々に村の謎に魅入られ、捜査を楽しむような素振りを指摘されるほど狂気の渦に引きずり込まれていく大悟。そして大きく映し出される「人殺し」の文字、大悟が起こした過去の事件の真相とは?そして後藤家編は、大悟と同じく【家族を守る】という使命を持つ恵介の姿が。「ワシにとっての人間は、目の前の主らだけじゃ」後藤家の目の前で、当主・後藤銀が言い放つ、この恐ろしいセリフが、後藤家がこの供花村で絶対的な権力を持っている証であり、そんな後藤家を守るという使命を全うしようと、自分たちの一族を詮索する大悟と対立していくことになる。抗えない血に支配され、後藤家の掟を守る恵介の覚悟と葛藤が見え隠れする映像だ。阿川大悟が正しいのか、後藤家が正しいのか、一言で表せない本作の魅力について、柳楽さんは「サスペンス要素もありますが、僕自身は何より家族の再生が(物語の)軸にあるのかなって思いました。大悟の持っているものって、わかりやすい正義というよりは、何かを守ろうとするときに生まれる「狂気」なんですね。そういう一線を越えてしまう危険性って、普通の人にもあると思うんです」と、サスペンスや正義など一括りにはできない人間の弱さや、心の闇を生々しく表現した作品と話す。また、笠松さんは「もともといろんな顔を持つキャラクターが好きで、後藤恵介もそのひとり。恵介に関しては一見、怪しいですけど、彼の立場、彼が過ごしてきた環境を考えると、そういう背景が徐々に見えてきます。話が進むにつれて、どの人間の、どの行動が正義なのか、どんどんわからなくなってくると思います」と語っている。「ガンニバル」は12月28日(水)17時~ディズニープラス「スター」にて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2022年12月28日ディズニープラス「スター」にて配信開始される「ガンニバル」より、冒頭映像と場面写真が解禁された。本作は、二宮正明の同名コミックを『岬の兄妹』『さがす』の片山慎三監督、脚本を『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允が手掛けた日本発ディズニープラス「スター」オリジナルシリーズ。この度解禁となったのは、戦慄と狂気が渦巻く村へと導く3分間の本編冒頭映像。柳楽優弥演じる阿川大悟が供花村(くげむら)に駐在として赴任される前、前任の駐在である狩野治(矢柴俊博)が、行方不明になる直前、供花村を支配する後藤家へただならぬ様子で向かうシーンから物語は幕を開ける。狩野は後藤家の敷地内に足を踏む入れ、「誰かいますよね、開けてください!」と叫びながら玄関を何度も叩きつけるが誰も反応がない。だが、2階には人影があり、家屋からはビデオカメラで狩野を撮影する怪しげな住人達の人影が。明らかに異様な空気が立ち込める中、狩野は「おい開けろよ、出てこいよ」と怒りに震え、最終的には完全に正気を失い、銃を何発も空へ向かって発砲しながら、「全部知ってるぞ、あんたら人間を喰ってる、そうだろ?認めろよ!」と衝撃的な言葉を言い放つ。場面は一転し、狩野はどこかの洞窟らしき場所にいる。何かに導かれるまま恐る恐る足を踏み入れるとそこには、古びた鉄格子が。この場所は一体何なのか?そして、狩野は鉄格子の先に何を見たのか?戦慄と狂気が渦巻く村へと足を踏み入れてしまった狩野は、この後一体どうなってしまったのか…。不気味な雰囲気をかもし、今後の予測不能な展開を予感させる冒頭映像となっている。さらに新たに場面写真も解禁。解禁されたのは、後藤家が“あの人”と呼び畏怖する謎の大男が阿川大悟に襲い掛かるシーンや、後藤家とともに熊狩りに参加した阿川大悟が後藤恵介(笠松将)に何かを手渡されるシーン、阿川大悟と有希(吉岡里帆)とましろの一家が怪訝そうに何かを見つめているシーンなど、どれも不穏な空気を感じさせる。また、高杉真宙演じる寺山京介の場面写真も初解禁。〈村の誰かに顔を喰われた〉と証言する京介は自らの面を取ろうとしているようだが、その隠された真実の顔とは――。物語の鍵を握る彼が物語にどのように絡んでくるのか、ぜひ注目してほしい。「ガンニバル」は12月28日(水)よりディズニープラス「スター」にて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2022年12月19日映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』が、2023年6月30日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開。監督は内田英治と片山慎三、主演は伊藤沙莉が務める。歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人探し...異色のエンタメ作品映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』は、「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してくれ」という依頼をうけた探偵マリコが、自称忍者である恋人の協力のもと、宇宙人に迫ってゆく...という異色のエンタメ作品。東洋の魔窟と称される歌舞伎町を舞台とした、ブラックユーモアが溢れる、過激で少しだけアダルトな作品となっている。伊藤沙莉が探偵に、竹野内豊は“自称忍者”の恋人役■主人公マリコ...伊藤沙莉新宿ゴールデン街、三番街にある小さなバー「カールモール」のカウンターに立つ女。日々バーテンとして常連の相手をしているが、探偵の顔も持っている。ある日、とある組織から「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してくれ」という依頼をうける。主人公マリコ役は、「全裸監督」、『ちょっと思い出しただけ』などに出演する伊藤沙莉が務める。■MASAYA...竹野内豊マリコの恋人。自称忍者。マリコに協力しつつ宇宙人に迫る。『シン・ゴジラ』『カツベン!』などで存在感を発揮する竹野内豊が演じる。戸塚六平...北村有起哉ラブホテルの清掃員。「カールモール」常連客の落ちぶれヤクザ。天本秀樹...宇野祥平科学者。宇宙人を連れて様々な追手から逃亡。絢香…久保史緒里(乃木坂46)キャバ嬢。「カールモール」常連客のホストに夢中。南部...松浦祐也歌舞伎町のシリアルキラー。キャバ嬢を追う。星矢…高野洸売れないホスト。歌舞伎町で一攫千金を夢見る。主演の伊藤沙莉、その恋人役・竹野内豊の他、北村有起哉、宇野祥平、乃木坂46の久保史緒里、松浦祐也、高野洸ら豪華キャストが参戦する。また、主題歌はDa-iCE(ダイス)が担当。新曲「ハイボールブギ」が、物語を彩る。異才監督2人が6つのストーリーを分業内田英治と片山慎三、2人がダブル監督としてタッグを組んだ『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』。内田英治は日本アカデミー賞に輝いた『ミッドナイトスワン』や『異動辞令は音楽隊!』の公開も控える。一方、片山慎三はポン・ジュノ作品の助監督としてキャリアをスタートし『岬の兄妹』や『さがす』を送り出してきた。異才監督がタッグを組み、6つのストーリーを2人で分業する形で、1本の映画を創り上げた。映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』は、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭のホワイト・レイヴン・アワード、第43回ポルト国際映画祭 観客賞を受賞。さらに、第27回富川国際ファンタスティック映画祭にも正式出品される。映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』あらすじ新宿ゴールデン街、三番街にある小さなバー「カールモール」のバーテンマリコ。そんな彼女は、実はもう一つの顔を持っていた。それは探偵稼業だ。ある日、とある組織から「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してくれ」という依頼をうける。恋人の自称忍者MASAYAの協力のもと、宇宙人に迫ってゆくのだが。【作品詳細】映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』公開日:2023年6月30日(金)テアトル新宿ほか全国公開出演:伊藤沙莉、北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里、松浦祐也、高野洸、中原果南、島田桃依、伊島空、黒石高大、真宮葉月、阿部顕嵐、鈴木聖奈、石田佳央、竹野内豊監督:内田英治、片山慎三脚本:山田能龍、内田英治、片山慎三音楽:小林洋平
2022年08月29日『異動辞令は音楽隊!』の内田英治監督と『岬の兄妹』『さがす』の片山慎三監督がタッグを組み、主演に伊藤沙莉、共演に竹野内豊らを迎えた異色エンタメ『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』。この度、ベルギーのブリュッセル国際ファンタスティック映画祭のホワイト・レイヴン・コンペティション(White Raven Competition)部門への正式出品が決定し、海外ビジュアルと新場面カットが到着した。東洋の魔窟と称される歌舞伎町を舞台にした本作は、内田監督と片山監督というインディーズ界出身の2人がタッグを組み、6つのストーリーを分業、1本の映画として創り上げていくというコラボレーションスタイルの意欲作。この度、正式出品が決まったブリュッセル国際ファンタスティック映画祭(BIFFF:Brussels International Fantastic Film Festival 2022)は、ベルギーのブリュッセルで1983年から開催されているファンタジー、スリラー、SF作品を対象とする国際映画祭で、今年で40回目を迎える(途中コロナで中止あり)。シッチェス・カタロニア国際映画祭、ポルト国際映画祭と並び、世界三大ファンタスティック映画祭の1つに数えられる。本作は『LIFE OF MARIKO IN KABUKICHO』の英語タイトルにて、主要部門であるホワイト・レイヴン・コンペティション部門へ正式出品。それに合わせて初解禁された海外版ビジュアルは、歌舞伎町を舞台に、忍者、宇宙人、ライフルをもつ女性など、本作のエキセントリックでカオスな世界観をイラストで表現したビジュアルで、ジャパニーズ・ファンタスティック・ムービーを色濃く映し出している。キャスト、両監督よりコメント到着伊藤沙莉海外の映画祭に人生で初めて行かせていただいたのが内田英治監督の作品『獣道』でした。なので今回の出品は私自身すごく感慨深いものとなっております。ポップでダークな、滑稽で切ない世界観を海外の皆様にも楽しんで頂けたら嬉しいです!竹野内豊ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭に正式出品されるとの事で、これはスタッフ、キャスト一同にとって大変喜ばしいニュースです。内田監督と片山監督は、海外生活のご経験があるからこそ、一つの国の枠に捉われる事なく、独特な視点と感性で新宿の街を映し出すのではないかと勝手に想像が膨らみます。海外の方々がこの映画を観た時、どの様な反応があるのかとても興味深いです。内田英治監督ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭での上映ありがとうございます。いわゆるファンタ映画への愛が強く、今回の上映はとても嬉しいです。本作は、なんでもありのごった煮映画を片山監督と撮りました。海外のお客さんの反応が楽しみです!片山慎三監督ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で選ばれ光栄に思います。この映画がどう受け止められるのか楽しみでなりません。気軽に観ていただけると幸いです。『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』は2023年、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 2023年テアトル新宿ほか全国にて公開予定©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会
2022年08月26日株式会社ブランジスタメディアは、表紙・巻頭に片山友希さんを迎え、愛媛県西予市と提携し、同市の特集を掲載した電子雑誌「月刊 旅色」2022年9月号を本日公開しました。また、大石絵理さんがロンドン留学時代の友人たちと訪れた、香川・直島でアートを堪能する女子旅を語る連載も掲載しています。■ 「月刊旅色」2022年9月号片山友希さんがナビゲートする「愛媛の西予で全開リフレッシュ」 電子雑誌「月刊 旅色」9月号では、愛媛県西予市と提携し、同市の認知度向上による全国からの誘客を目的とした特集を掲載。「旅色」初登場で、四国に初上陸した片山友希さんが絶景目白押しの西予市を1泊2日で巡り、電子雑誌と動画で魅力を伝えてくれます。また、電子雑誌を紙冊子にしたパンフレットを配布予定。西予市の旅の魅力を、電子雑誌・動画・紙冊子にて、統一感のある立体的なPRを行います。西予市は、海抜0mの海辺から標高1,400mの山間地まで、変化に富んだ景観が魅力。思わず深呼吸したくなる絶景スポットや、お散歩が楽しい町並みなどを巡ります。四国に来ること自体が初めてだという片山さんは「みかんが育つ場所だから、やっぱり日差しがたっぷりで気持ちいい所だなと思いました」と印象を語りました。また、小学校を移築した宇和米博物館で、109mの廊下の雑巾がけタイムトライアルにも挑戦! 準備体操も念入りに挑んだその結果は、ぜひ本誌でご覧ください。旅好きにおすすめの旅程を聞く連載「あの人の旅プラン」は、モデルの大石絵理さんの後編。ロンドンに留学していたときの友人と実際に行った、香川県直島のアートな女子旅について教えてくれました。■ 表紙・巻頭グラビア・インタビュー/片山友希さん 高い演技力を評価され、数々の賞を受賞している俳優の片山友希さんに、普段の旅についてインタビュー。なかなか見られないその素顔は、飾らず自然体。家族旅行などプライベートの旅を教えてもらい、今回訪れた西予の印象深い場所、おいしかったグルメ、気になるお土産についても伺いました。■ 1泊2日のRefresh Trip / 西予市(愛媛県) 片山友希さんは、四国カルストが広がる絶景やレトロな町並みを訪ねたり、かまぼこ板に絵を描いたり、109mもある長い廊下の雑巾がけレースにも挑戦! 全力で挑むその姿は、旅ムービーでもご覧いただけます。まるで夏休みのように、ここにしかない雄大な自然をのびのびと楽しむ片山さんと一緒に旅をしているようなスペシャルムービーを公開中です。片山友希さんの旅ムービー: 動画1: ■ あの人の旅プラン / 大石絵理さん(後編) 旅に詳しい著名人におすすめの旅を聞く連載。旅色アンバサダーとしても「アート旅」の連載を続けるモデルの大石絵理さんの後編は、直島で体験したアート三昧の旅をご紹介。おすすめのアートスポットを教えてもらいました。■ 「あれ食べに行こう」からはじまる旅 タベサキ今宵はお月見ハンバーグ お月見の文化がはじまったのが平安時代。貴族たちは池や盃に映り込んだ満月を愛でたそう。お団子をお供えするのも風流ですが、名店のハンバーグでお月見なんていかがでしょう? 卵と一緒に楽しむ名物ハンバーグをご紹介します。次号、2022年10月号(9月26日公開)の表紙は、長濱ねるさんです。<株式会社ブランジスタメディア 会社概要>URL : 本社所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-4ネクシィーズスクエアビル代表者 :代表取締役社長 井上秀嗣事業内容 :電子雑誌出版・電子広告株式会社ブランジスタメディアは、株式会社ブランジスタ(東証上場6176)のグループ企業です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月25日●連続殺人鬼役で「成長した姿を見せられるかも」NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の内田衛、通称“マモちゃん”を好演して話題となった俳優の清水尋也。片山慎三監督の最新作『さがす』(1月21日公開)では恐ろしい連続殺人鬼に扮し、観客を震え上がらせる。朝ドラ出演のほか、昨年は『映画大好きポンポさん』で念願の声優初挑戦も果たし、「ターニングポイントとなる1年だった」としみじみ。好青年から狂気の男まで演じきり、作品ごとに「これは同じ人なのか?」と思うような“翻弄系俳優”として躍進している清水が「役者として見てくださる方々を振り回せたら」と笑顔を見せながら、「昨年は多くの人に名前を知ってもらった1年。『コイツ面白いな』と思ってもらえたとしたら、今年はさらに興味を持っていただけるように気合を入れたい」とさらなる飛躍を誓った。『岬の兄妹』で注目を集めた片山慎三監督の商業デビュー作となる本作。指名手配犯を見かけたと告げた翌朝に姿を消した男・原田智(佐藤二朗)を主人公に、彼の娘が父親を探していくうちに、連続殺人犯の正体やあらゆる真実を知っていく姿を描く。清水が演じた連続殺人犯の山内は、殺人衝動を抱えた狂気の男。演じるには覚悟を要するような役にも思えるが、清水は「やりたいです」と即答だったとオファーの瞬間を振り返り、「自分以外が山内役を演じていたとしたら、嫉妬していたくらい、作品として完成しています。本当に山内を演じることができてよかったです」とふわりと微笑む。“マモちゃん”からの清水の変身ぶりに驚かされること必至だが、これまでもいじめの対象となる少年を演じた『渇き。』、ドロドロとした感情を抱えた役柄にトライした『ミスミソウ』など、“影”を表現できる役者としても活躍してきた。清水は「最近はさわやかな役やポップな役を演じさせていただくことも増えてきましたが、これまではダークな役をやらせていただく機会が多くて。そういった意味では今回、僕にとって原点回帰のようなところもあるなと思っています。そろそろそういった清水尋也が見たいと思ってくださっている方がいるとしたらすごくうれしいし、僕自身も山内を演じられることを楽しみにしていました」とにっこり。「山内役を通して、ここ数年で成長した姿を見せることができるかもしれないという気持ちもありました」と語る。○■佐藤二朗も絶賛した目の演技「特に意識していた」容赦なく人を殺める山内だが、街に溶け込み、普通の人としての暮らしを営んでもいる。山内をどのような人物だと分析して、役作りに挑んだのだろうか。清水は「普通の人間としての一面があるところを大事にしていました」と口火を切り、「犯罪のニュースを見ていても、近隣の住民からは『そんなことをする人には見えませんでした』という話がよく出てきますよね。山内にもそういったギャップが必要だなと感じていました。山内は親しみやすさもあるし、人の懐に入り込むのがうまい青年。だからこそ被害者を取り込んでいくことができたんだと思います」と話し、セリフのトーンや言い回しなど細かい表現まで、片山監督と話し合いながら丁寧に役を作り上げていったという。山内と対峙することになる智を演じた佐藤二朗は、清水の瞳の演技を絶賛していた。清水自身も「目のお芝居は特に意識していた」そうで、「山内は人を殺めることに快感を覚えていて、ターゲットを目の前にしたときは自分の中の衝動がかけめぐり、目の表情も変化する」とキャラクターの狂気を瞳にも宿し、「観てくださった方に、疑問やいろいろな感情を抱かせるようなキャラクターで、とてもやりがいのある役柄でした。また撮影現場も、時間をかけて、じっくりとものづくりに臨むことができる環境で。いいものを作るために共鳴しているような雰囲気があって刺激的でした」と充実感をみなぎらせる。主演の佐藤からは、「食べる芝居が上手だな!」と声をかけてもらったという。清水は「二朗さんは『食べる芝居って難しいから。それをこれだけうまくできるヤツはなかなかいない』と言ってくださって。ものすごくうれしかったです」と破顔しながら、「二朗さんは気さくだし、とても面白いおじさん(笑)。でも芝居に関しては、これ以上ないくらいの集中力と追求心を持っている方です。僕たち若手にもとても気を配ってくださって、同じ目線になってお芝居をしやすい環境を提供してくださいました。二朗さんのお芝居する姿を間近で見られて、たくさん勉強になりました」と感謝していた。●2021年は「夢はかなう」と実感できた1年2021年は人気漫画を実写化した『東京リベンジャーズ』で半間修二役を演じ、『映画大好きポンポさん』で声優デビュー。朝ドラ『おかえりモネ』の“マモちゃん”では、お茶の間にもファンを増やした。清水は「ターニングポイントになった1年で、特別な1年」と昨年の活躍を述懐する。特に朝ドラ出演は反響が大きかったそうで、「自分の演じている役名がツイッターのトレンドに上がるなんて思っていませんでした!」と笑いながら、「SNSのフォロワーもグッと増えて、これまで僕のことを知らなかった方々にも名前を知ってもらえた1年だったように思います。ひとつ階段を上れたような気がしていますし、一度持っていただいた興味をそこで終わらせないためにも、また今年は面白いことができるように頑張らなきゃいけません」と気合たっぷり。“マモちゃん”の恋人役を演じた恒松祐里については「ちょっと似ているところがあるなと思っている」そうで、「普段はケロッとしたものすごく明るい方。でもお芝居となるとグッとシリアスな役も演じられるし、尊敬しています」と称えつつ再会を望む。“カメレオン俳優”、“翻弄系俳優”という称号がよく似合う。清水は「僕は本当に役に恵まれていて」と出会いを喜び、「『おかえりモネ』のマモちゃんを演じながらも『東京リベンジャーズ』では特攻服を着ていましたし、観ている作品によって僕に抱くイメージがまったく違うのではないかと感じています。朝ドラでは『クレジットを見るまで、マモちゃんが清水尋也だと思わなかった』という感想もいただきました(笑)。それは役者をやっていて、面白いなと感じることの一つです。役者として、見てくださる方を振り回せたらと思っています。今年は『さがす』の山内役で幕を開けるというのも、いい1年のスタートだなという気がしています。またあっと驚かせられたらうれしいです」と力強く語る。また「夢はかなう」と実感できた1年でもあるという。「僕はアニメが大好きで、声のお仕事に憧れがあって。役者の仕事をする前から『いつかアニメの世界に入れたら』と感じていたので、『映画大好きポンポさん』でその少年の頃からの夢をかなえることができました。しかもものづくりに打ち込んでいくという題材で自分の思いと重なる点も多く、『ソードアート・オンライン』という大好きなアニメのキャラクターデザインを担当している足立慎吾さんが参加している作品。足立さんとご一緒できる機会がやってくるんだ!という喜びも計り知れないものでした。『映画大好きポンポさん』からはたくさんの勇気をもらいました」と目を細め、「このお仕事を続けてきて、ありがたいなと思える出会いがたくさんあります。これからも一層、頑張ってきたいです!」と熱っぽく宣言していた。■清水尋也1999年6月9日生まれ、東京都出身。映画『渇き。』(2014年)、『ソロモンの偽証 前編・事件/後編・裁判』(2015年)、『ストレイヤーズ・クロニクル』(2015年)、『ホットギミック ガールミーツボーイ』(2019年)など多数の話題作で存在感を発揮。2021年はドラマ『アノニマス ~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京)にレギュラー出演、『おかえりモネ』に気象予報士で風を読む達人・内田衛役で出演したほか、映画『東京リベンジャーズ』、主人公のジーン役で声優に初挑戦した劇場アニメ『映画大好きポンポさん』、映画『スパゲティコード・ラブ』が公開。1月20日にスタートしたテレビ朝日系木曜ドラマ『となりのチカラ』に上条知樹役として出演している。
2022年01月21日かねてから選択的夫婦別姓制度に異論を唱えてきた自民党・片山さつき参議院議員(62)。10月26日に放送されたラジオ番組でその理由を述べたが、ネットで呆れかえる声が上がっている。同日、TBSラジオの『荻上チキ・Session』に出演した片山議員。そこでパーソナリティの荻上チキ(39)から「選択的夫婦別姓の議論は党内でどういった段階に?」と訊ねられた。すると、「苗字を変えることで不便を感じるというかたの不便は取り除きたいので、事実上、家族戸籍という日本だけが維持しているもののメリットを全部残しながら、通称を公称化しようと思っていて。この夏かけて、かなり広範な戸籍法改正法を準備しております」と返答した。そして「この問題はデジタル化が進んで、そこを全部してしまうと、最後に残るのはほかの国みたいに戸籍をやめて、生まれたときの1人の登録にするかどうか。そこまで行っちゃうと思うんですが」といい、こう続けた。「そうすると『ファミリーヒストリー』みたいな番組が作れなくなってつまらない国になるなと、私は思うので!今あるものを何も全部捨てて消去することはないと思っています」『ファミリーヒストリー』とはNHK総合で放送されている、著名人の家族の歴史を取材する番組。いっぽう選択的夫婦別姓は、権利の話だ。「現行の民法では婚姻にあたり夫婦がどちらかの性を選んで同性になることが強制されています。妻の姓を変えるケースが多いため、妻の姓が夫の姓と同等に尊重されているとは言えません。なにより、姓が変わるということはアイデンティティに揺らぎが生まれます」(全国紙記者)国連は’03年に夫婦同姓を差別的だと廃止を求め、これまで日本に対して3回勧告している。「夫婦同姓を採用しているのは世界中で日本だけです。国連機関『UNウィメン』の事務局長は『女性は選択肢を持たなければならない』と述べたこともあります。面白いテレビ番組が作れないからと、人権問題をないがしろにしてもいいのでしょうか」(前出・全国紙記者)選択的夫婦別姓に対し、「ファミリーヒストリーみたいな番組が作れない。そしてそんな国はつまらない」と持論を展開した片山議員。ネットではこんな声が上がっている。《片山さつき氏によると、夫婦別姓になると、「ファミリーヒストリー」の様な面白い番組が出来なくなるそうだ。本当にそうだとしたら、多くの出演者の歴史がたかだか100数十年しかたどれない、歴史的価値観の番組だってことになるなぁ》《『ファミリーヒストリー』では父方、母方それぞれの祖先、さらにその父方、母方などをさかのぼりさまざま発見がある。当然ながら、違う姓の祖先たちがヒストリーを語り、彩っている》《片山さつきのショボい言い訳。ある意味戸籍のことをめちゃくちゃ馬鹿にしてるよな》《ファミリーヒストリーの為に生きてるんじゃない》《改姓しないで結婚したいっていう権利をそんな理由で奪わないでほしい》
2021年10月29日長編映画デビュー作『岬の兄妹』で日本映画界に激震を与えた片山慎三監督が佐藤二朗を主演に迎えた最新作『さがす』が、10月11日(月)に第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ(コンペティション)部門でワールドプレミア上映。片山監督は日本からリモートで参加し、Q&Aセッションと『新感染』シリーズのヨン・サンホ監督とのスペシャル対談を行った。都内からリモートQ&Aセッションに参加した片山監督は、上映終了後に韓国の観客に向けて「こんにちは、片山慎三です。お会いできてうれしいです。今日は劇場で映画を見ていただき、ありがとうございました。よろしくお願いします」と韓国語で自己紹介。現地司会から韓国語の上手さを褒められて「今日練習しました!」と満面の笑みを見せ、朗らかな雰囲気でQ&Aセッションはスタートした。ストーリーの出発点を聞かれた片山監督は「電車の中で手配中の殺人犯を見た、という話を自分の父親が家族にしたことがありました。その時は誰も信じなかったけれど、数年後に逃亡犯が捕まった際に足取りを調べたら、父が見たという人物こそ、その犯人でした」と自身の実体験がアイディアの種であったことを告白。佐藤さんを父親役に起用した理由については、あてがきで脚本を執筆したことを明かし、「ユーモラスなイメージのある佐藤さんが二面性のあるお父さんを演じたら怖いのではないか、と思った。佐藤さんが普段やっていないようなキャラクターだからこそ、意外性が出て怖さが強調されるはず」と狙いを明かした。Q&Aセッションを終えた片山監督は、「鋭い質問や映画を作っているときには考えなかったような質問があったりして、その時にもらった疑問や考えを次回作に活かそうとも思える。映画祭は僕ら新人監督にとって成長の場」と国際映画祭に出品する意味を説明し、その手ごたえを噛み締めていた。また、完成版を観たという主演の佐藤さんの反応については、「ディテールが面白くて、表情からも満足している様子がうかがい知れました」と嬉しそうに明かしていた。ヨン・サンホ監督とスペシャルリモート対談「『さがす』も伝説的作品の一つになる」さらにこの日は、映画祭公式イベントとは別に、『新感染 ファイナル・エクスプレス』『新感染半島 ファイナル・ステージ』で知られるヨン・サンホ監督とのリモート対談も実施。「さまよう刃」(21/WOWOW)で初めて片山監督作品に触れたというヨン監督は、一瞬でその才能に惚れ込み、片山監督のフェイスブックに友達申請したとか。そして、本作を鑑賞したヨン監督は「ファーストカットから引き込まれ、最初のシーンやカットを見ただけで片山監督のビジョンが感じられる。俳優の演技も素晴らしく、カメラワークや演出など、片山監督のビジョンが映画全体を覆っている。それを実現するためにどんな秘訣があるのか是非とも知りたい」と興味津々。さらにヨン監督は「今日の対談も私から是非!とお願いしたから実現したものです。私は様々なスリラー映画を観てきましたが、『さがす』は私が大好きなスリラー映画のひとつになる。映画史には伝説的スリラー映画があるけれど、この『さがす』も伝説的作品の一つとして名前を挙げることになると思います。僕はもはや『さがす』マニア。ソフト化されたら早く買いたいです」と大絶賛だった。一方、ヨン監督の大ファンという片山監督は「率直な感想をいただけて嬉しいけれど、恐れ多くもあります。ヨン監督は雲の上の存在。僕なんて足元に及びません」と韓国映画界を代表する異才からの激賞に恐縮しきり。ヨン監督は、第26回釜山国際映画祭での反応について「私の周りの知り合いの監督たちは『凄く面白い!』と口々に言っていますし、私も多くの映画人に見るようにと薦めています。また韓国でのSNSでも反応は凄まじく『これは反則だ!新人監督とは思えないくらい完成されている!』などと絶賛のコメントが目立ちます。片山監督には『素晴らしい上映ができている』ということをお伝えしたいです」と報告。これに片山監督は「世界的に評価の高い韓国映画を支える目の肥えた観客の皆さんに褒められるのは嬉しい」と喜びを表現した。日本映画界の未来を熱弁、「一緒に何かできたら」とコラボに意欲も片山監督とヨン監督は同世代。日本映画界に期待することとして片山監督は「日本映画は画やストーリー、内容の力で面白い作品を作り、ヒットさせる意識が必要だと感じます。ヨン監督の作品のように誰が見ても共感し、楽しめて感情移入できるような作家性と商業性を両立させた作品が増えてほしい」と熱弁。ヨン監督も「片山監督のような創作者に果敢な投資を行い、予算をつけていけば必ず素晴らしい作品ができるはず。お互いに切磋琢磨しながら、何か一緒にできるような環境を作っていければ嬉しい」とエールを送り、片山監督は「一緒に何かできたら嬉しい!」とコラボレーションに意欲的だった。最後に、ヨン監督は「釜山国際映画祭のワールドプレミアで上映された『さがす』の韓国内の反応は熱く、片山慎三という名前を韓国の映画ファンが認識するきっかけにもなりました。この映画がより多くの観客に届けばと願っています」と、評判の高さを繰り返して熱くコメント。片山監督は「いい反応を直接ヨン監督から聞けて、今晩グッスリと眠れそうです。ヨン監督とはまた別の機会にじっくりと親交を深めたいです」と感激しきりだった。ワールドプレミア後の釜山国際映画祭会場からは、「監督・片山慎三の名前を記憶しなければならない。個人的な希望としては、今後の日本映画界を引っ張っていく監督に成長を遂げてほしい。想像以上に奥行の深いスリラーだった。」「ポン・ジュノ監督の『母なる証明』のようだと言う人がいるが、その言葉に共感。一場面も見逃せないので、歯を食いしばってトイレに行くのを我慢した」「最高だ。本当に素晴らしい。最後まで没入して感情線を追っていったので疲れたが、とても強烈だった。序盤の撮影もかっこよく、物語の進み方もかなり興味深い」「父親役の俳優・佐藤二朗を知っていたので映画に興味があり、普段コミカルなイメージの俳優として知られているが、本作品でのスリラー演技は印象的で驚いた」など、本作の魅力は海を越えて広がった様子だ。『さがす』は2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さがす 2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会
2021年10月12日スサンネ・ビア、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、白石和彌、中野量太、上田慎一郎、片山慎三など、現在第一線で活躍する国内外の映画監督を見出している《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021》が3日に閉幕。同日行われたオンラインでの授賞式で、各賞が発表された。本映画祭での最高賞に当たる国際コンペティション部門の最優秀作品賞は、マルタ系アメリカ人のアレックス・カミレーリ監督が手掛けたマルタ映画『ルッツ』が選ばれた。最優秀作品賞に輝いた『ルッツ』は、あまりなじみのないマルタで製作された作品。本映画祭でマルタ映画がノミネートされたことも史上初で、開催前から話題を集めた1本だった。主人公はマルタで代々続く伝統漁業を続ける漁師。漁業が下火になる中、自らのアイデンティティである漁師の仕事を続けるべきか、それとも家族を守るべきか?大きな選択を迫られた男の苦悩と葛藤、その決断が描かれる。『ルッツ』©Léo Lefèvre主演のジェスマーク・シクルーナはマルタの実際の漁師ながら、その自然な演技は高い評価を受け、今年のサンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマティック部門で俳優賞を受賞している。今回、審査委員長を務めた俳優、映画監督の竹中直人は、この作品について「すばらしい作品ばかりだったんですけど、『ルッツ』がずしんと残っちゃったんです。なんといっても俳優のお芝居が見事でした。本物の漁師の方々なんですけど、みんな芝居がすばらしい。主人公の顔つきなんてたまらなかったですよ。表現せずして表現しているというか。表情を大きく変えることなく、静かに淡々とお芝居をなさっているのに、(こちらに)ずしっと響いてくるんです。共演者の人たちもすごい。でも、みんな本物の漁師さんなんですよね。みなさんが役者にみえる。やんなっちゃうぐらいすごかった。『ルッツ』はとにかく好きな映画で、心に深く残りました。監督のクールでいて熱意を感じました。ひと言でまとめるのはとても難しいのですが、『ルッツ』は最高の映画でした」と大絶賛した。国際コンペティション 審査委員長を務めた竹中直人見事に最高賞を受賞したアレックス・カミレーリ監督はビデオメッセージで「この度は『ルッツ』をご評価いただき、大変光栄です。グランプリの受賞は本当に素晴らしいことで、優れた映画製作チームにも感謝の意を表します。私たちにとって、グランプリ受賞の知らせ以上の喜びはございません。マルタにいるスタッフたちも喜んでおります。私たちは、この作品をたくさんの愛と信念をもって作りました。小さな場所の小さな物語が、遠い場所まで届くことができると信じておりました。今回の受賞によって、その信念に間違いはなかったと思いました。映像言語というものは、時間も距離も越えて私たちを結ぶ、普遍性のあるものだと思います」と語った。続けて、「私は、今回の受賞を謙虚に受け止めたいと思います。そして私は人生と映画について、多くの偉大な日本の監督たちから学びました。ですので、私の映画人生の第一歩を、日本の皆さんと共有できたことはたいへん光栄です。数年後、次の作品を再び日本の皆さんにご覧いただけることを願っております。いつか日本を訪れたいと思っています」と明かし、コロナ禍で来日が叶わなかったことを残念に思いながらも、日本での受賞に感無量といった表情をみせた。続いて、もうひとつの注目賞となる監督賞は、ドイツのマークス・レンツ監督の『ライバル』が手にした。『ライバル』©Mila Teshaievaドイツで不法に働く母の元に、ウクライナからやってきて、さまざまな過酷な事態に見舞われる9歳の少年、ロマンの姿をまるでドキュメンタリーのように活写した本作は、レンツ監督がデビュー作以来、実に16年ぶりに完成させた作品。ビデオで登場したレンツ監督は「この作品は完成に5、6年を費やし、皆で必死に作り上げました。今回、遠く離れた国で、監督賞を受賞しましたこと、本当に驚いています。私は今、映画の持つ感情やストーリーが地球のほぼ反対の土地でも届いたのだと、実感しております」と喜びを語り、「いま私は、火山が噴火したカナリア諸島で、まさに噴火の様子を撮影しています。今回の受賞によって、私の中には、熱いエネルギーと炎が燃えています」と今後への意欲を見せた。監督賞を受賞した『ライバル』マークス・レンツ監督審査員を務めた船戸慶子氏は、本作について「子どもが主人公でありながら、一切の甘えや優しさを交えず、東ヨーロッパのひとつの現実をある種生々しく切り取ってドラマとして成立させた監督の手腕が際立った作品でした」とまず語り、「一方で、男の子が最初に恋をするのは母親であるという、エディプス・シンドロームという現象についても考えました。作品内の少年の母親はこの上なくチャーミングで。彼女のことを好きになるドイツ人の中年男に、ライバル心を燃やす少年の気持ちが痛いほど伝わってくる。ただ、彼を守ってくれる大人が誰もいなくなったとき、少年は自らを奮い立たせ自分の足で歩いていかなければならない。作品を通して、彼の存在感と物言わぬ主張に圧倒されました。そんな難しい役をこなした子役俳優、映像の美しさ、サウンド効果も含め、監督賞に値する作品だと思いました」と監督の確かな手腕を称えた。国際コンペティション審査員 船戸慶子一方、国内コンペティション部門は、短編部門で逢坂芳郎監督の『リトルサーカス』が、長編部門で萱野孝幸監督の『夜を越える旅』が、それぞれ優秀作品賞と観客賞をW受賞。これは本映画祭としては史上初のことで、さらに今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に対し贈られる「SKIPシティアワード」を酒井善三監督の短編『カウンセラー』が受賞。短編作品の同賞受賞も本映画祭史上初という初ものづくしの受賞結果となった。上:『夜を越える旅』©夜を越える旅フィルムパートナーズ 下:『リトルサーカス』©Yoshiro Osaka最後に今回の開催を振り返ると、映画祭が昨年に引き続きオンライン配信となったことが象徴するように、コロナ禍ということを映画祭においても、作品においても強く感じる機会となった。ただ、入選監督や審査員からは前を向く言葉が並んだ。受賞した監督たちからは総じて、このコロナ禍でも映画祭を開催してくれたことへの感謝の意が伝えられ、各審査員からはコロナ禍に置いても映画作りをやめなかった作り手たちに最大級のエールが送られた。その中で、国内コンペティションの審査委員長を務めた國實瑞惠氏は総評で「アニメ作品をはじめいろいろなジャンルの映画が並び楽しませていただきました。中でも、コロナ禍でありながら、海外撮影に挑んだ作品には、希望と強いエネルギーを感じました。かの今村昌平監督は語っています。『人間は汚濁にまみれているものか、ピュアなものか、胡散臭いものか、スケベなものか、優しいものか、弱弱しいものか、滑稽なものかを真剣に問い、総じて人間とは、なんとおもしろいものかと知り、そして、これを己にいったいなにかと考えてほしい』と。わたしたちの前には、わたしとあなただけではなく、広い世界があり、うごめく人間たちが生きています。広い世界と自分を考え、意識して、映画作りをしていただきたいと思います。今回、受賞に至らなかった作品も含め、映画を志す人たちの活躍に大きな希望をもっております。このコロナ禍においての映画制作はほんとに大変だったと思います。本当にお疲れ様でした」と今回の映画祭に参加したすべての作り手の労をねぎらった。国内コンペティション 審査委員長を務めた國實瑞惠一方、国際コンペティション部門の審査委員長を務めた竹中直人も「どれもこれもすばらしい作品で1本1本に感情移入してしまいました。俳優さんの芝居もとてもすばらしく、ひとりひとりの俳優がその映画を愛して、その映画にしっかりと存在して、呼吸をして、どれも魅力的な映画ばかりでした。監督の眼差しも鋭くて、それでいて優しくてきれいで、素敵な映画ばかりで、審査なんて僕に向いていないなと思いました。どれも最高の作品でした。ありがとうございました。いつかみなさんと、みなさんの作品と出合うことを楽しみにしています」と作り手たちとの再会を願う言葉で総評を締めた。そういう意味で、コロナ禍にあっても決してくじけない、映画作家たちの熱を体感する開催だったといっていいかもしれない。なお受賞結果は以下の通り。<国際コンペティション>■最優秀作品賞『ルッツ』監督:アレックス・カミレーリ■監督賞『ライバル』監督:マークス・レンツ■審査員特別賞『シネマ・オブ・スリープ』監督:ジェフリー・セント・ジュールズ『ミトラ』監督:カーウェ・モディーリ■観客賞『国境を越えてキスをして!』監督:シレル・ぺレグ<国内コンペティション>■SKIPシティアワード『カウンセラー』監督:酒井 善三<国内コンペティション>■優秀作品賞[長編部門]『夜を越える旅』監督:萱野 孝幸■優秀作品賞[短編部門]『リトルサーカス』 監督:逢坂 芳郎■観客賞[長編部門]『夜を越える旅』監督:萱野 孝幸■観客賞[短編部門]『リトルサーカス』監督:逢坂 芳郎取材・文:水上賢治SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021 公式サイト:www.skipcity-dcf.jp
2021年10月03日株式会社文藝春秋電子書籍編集部では、9/29(水)に、片山萌美さんの写真集最新刊「SECRET」を電子オリジナルで配信します。30歳を迎え、女優としても進境著しく、一段と大人の色気を増す彼女が、屋外で、またスタジオで、ランジェリーやシースルーの衣装に包まれた美BODYを披露。テーマは「SECRET」。彼女との、ひと夏の「秘密」を共有してください。撮影は舞山秀一さんです。【片山萌美さんコメント】セクシーなのはもちろんですが、今回はすごく上品な作品にも仕上がっていると思います。舞山秀一さんは被写体が内面から発光しているような写真を撮られる方だと思っていましたが、今回も私の内面を見ながら撮っているように、私の全てを写し出してくださっています。【プロフィール】片山萌美(かたやまもえみ)1990年東京都生まれ。麗澤大学経済学部経済学科卒業。2012年にミス日本「ネイチャー」を受賞。以後「週刊プレイボーイ」をはじめ各誌のグラビアを席巻。女優としても着々と実績を重ね、『万引き家族』『いだてん』などで存在感を示す。写真集に「人魚」「Rashin ≪裸芯≫」など。【書誌情報】書名:デジタル原色美女図鑑 片山萌美 SECRET舞山秀一・撮影/文藝春秋電子書籍編集部・編価格:1200円(税込) ※電子書店によって異なる場合があります配信開始日:2021 年9 月 29 日(水)商品URL: 販売電子書店:Kindleストア、Apple Books、楽天Kobo、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、ブックライブ、honto、BOOK☆WALKER他、電子書籍を販売している主要書店※価格は各電子書店にてご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月29日佐藤二朗が、『岬の兄妹』で鮮烈デビューを果たした片山慎三監督のオリジナル脚本による長編2作目にして、商業映画デビュー作『さがす』に主演。気鋭の韓国のデザイン会社Propaganda(プロパガンダ)制作の超ティザーポスターが解禁され、第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ(コンペティション)部門への出品が決定した。かつて助監督を務めたことがあるポン・ジュノ監督や山下敦弘監督、また俳優・香川照之ら各界のオピニオンからの激賞が相次ぎ、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018にて観客賞と優秀作品賞をW受賞、2019年に行われた北欧最大の国際映画祭であるヨーテボリ国際映画祭ではイングマール・ベルイマン賞にノミネートされた前作『岬の兄妹』。国内外から高い評価を受けるとともに、日本映画界、そして映画ファンに激震を与えた片山監督の続く長編2作目として、前作同様オリジナル脚本を手掛け、満を持して製作したのが本作。観客の心を巧みにつかみ、没入させるエンタメ性、心に潜む生々しさや怖さ・弱さ、滲む悲哀や滑稽さなどを躊躇なくあぶり出す監督がその作家性を存分に発揮し、「人間」そのものの本質を巧みに炙り出す。●主演は佐藤二朗!名バイプレーヤーが魅せる、心を揺さぶる至高の演技本作で主演を務めるのは、映画、テレビドラマ、演劇、バラエティ番組、さらには映画監督に至るまで、八面六臂の活躍を続ける佐藤二朗。本作ではそのユーモラスなパブリック・イメージを封印し、不穏な言葉を残して娘の前から姿を消した父・原田智役として、彼が直面する苦悩や、単純に割り切れない人間の善悪の曖昧さを説得力あふれる演技で見事に表現。片山慎三監督が渾身の力で紡ぎ上げたリアリティあふれる作品世界にて披露される、シリアスさと底知れぬ悲哀を感じさせる説得力あふれる佇まいに注目だ。●気鋭の韓国のデザイン会社:Propagandaがポスタービジュアル制作『ハチミツとクローバー』『愚行録』『あん』『溺れるナイフ』といった邦画の韓国公開時のポスターや、『君の名前で僕を呼んで』『リトル・ダンサー』『キル・ユア・ダーリン』などの洋画、『渇き』『新しき世界』『お嬢さん』『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』「愛の不時着」などの近年の韓国映画・ドラマ界を代表する作品のポスターデザインを手掛け、その卓越したセンスにより、韓国のみならず日本の映画ファンの中でもSNSを中心に話題を呼んだ同社。同社が邦画の国内ビジュアルデザインを手掛けるのは、オール韓国ロケ&韓国のスタッフ・キャストで製作された『アジアの天使』以来2作目。オール日本ロケ、オール日本人スタッフ・キャストの邦画では本作が初のビジュアルデザインとなる。今回発表された、超ティザービジュアルは、光るスマートフォンが無造作に卓球台に置かれ、そこにタイトルロゴ“さがす”を配置したシンプルなもの。しかし、タイトルの意味深さ、ビジュアル全体が纏う不穏さから作品の世界観にグッと引き込まれる仕上がりとなっている。同社の手掛けるビジュアルディレクションの特徴は、情報量を削ぎ落し、映画の本質や空気感、象徴的な瞬間を絶妙なバランスで入れ込めること。いまやアジアのみならず世界から注目されるデザイン会社Propagandaが、本作のエッセンスを交えて産みだす、今後のビジュアル展開にも期待が高まる。●第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門への出品が決定!アジア最大規模を誇る映画祭として、常に世界から注目を集める釜山国際映画祭。第22回では『羊の木』(18・吉田大八監督)がキム・ジソク賞に輝き、第24回では『万引き家族』の是枝裕和監督がAsian Filmmaker of the year(今年のアジア映画人賞)を受賞、昨年開催された第25回では『由宇子の天秤』(21/春本雄二郎監督)がニューカレンツ(コンペティション)部門の最高賞にあたるニューカレンツアワードの受賞を果たしてきた。第26回目となる本年度は、10月6日~15日にかけて開催予定。本作の出品が決定したニューカレンツ部門は、釜山国際映画祭唯一の国際コンペティション部門であり、アジアの新進気鋭の映画監督による第1~2作目が対象。本作の選出に対し、釜山国際映画祭プログラムディレクターのNam Dong-Chul氏は「さすがポン・ジュノ監督の助監督として研鑽を積んでいるだけに、個性的で抜け目のないスリラーに仕上がっている。単にどんでん返しが繰り返されているのではなく、人間に隠された一面の深く重い響きがこだまするスリラーだ」とコメントを寄せている。●アスミック・エース×DOKUSO映画館が贈る次世代クリエイター映画開発プロジェクト第1弾また、本作はつい先ごろプロジェクトのローンチが発表された、アスミック・エースとDOKUSO映画館が共同で運営する、企画開発から劇場公開、国際展開までをクリエイターと密にタッグを組み、日本から世界へと作品を送り届けていく、次世代クリエイター映画開発プロジェクト「CINEMUNI」(シネムニ)の第1弾作品。本作品は韓国との共同製作でもあり、国内での興行のみならず、今後はインターナショナルな作品展開が予想される。●佐藤二朗、片山慎三監督からコメント到着主演・佐藤二朗 / 原田智(はらださとし)役ある日突然、手紙が来た。長文のその手紙の差出人は片山慎三。19年前のドラマで制作だった男だ。制作とはいえ、当時彼は21歳の右も左も分からぬ、いわゆる「使い走り」だった。でも発想や言葉が面白く、「君、オモロイな」と声を掛けたのを覚えている。そのあと彼は、数々の現場で鍛練し、感性を磨き、自腹で『岬の兄妹』という映画を監督した。その彼からの手紙には「自分の商業作品監督デビューとなる次作の主演を是非、二朗さんにやって欲しい」と書いてあった。手紙に添えられた、彼の商業デビューとなる『さがす』という妙なタイトルの脚本を読んでみた。「よくぞ俺のところに話を持ってきた」と思った。ちょっと凄い作品になると思う。ご期待を。監督・脚本片山慎三大阪に住む父が指名手配犯を見かけた、という実体験から生まれたオリジナル作品です。商業デビュー作ということもあり、よりエンターテイメントな作品にしたいという気持ちがありました。オリジナルだからこそ立ち帰る場所が常に自分自身でした。自問自答し、自分が作家として試されているような、良い意味での気合いと思いが入っています。本作のワールドプレミアが釜山国際映画祭で迎えられることとなり嬉しく思います。映画を観てどういう反応が返ってくるのか非常に楽しみに思います。ぜひ日本での公開も心待ちにしていてください。『さがす』は2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年09月01日「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021」コンペティション部門(国際コンペティション・国内コンペティション)の作品公募が2月15日(月)より開始されることが発表された。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、デジタルシネマにフォーカスを当て、若手映像クリエイターの発掘と育成を目的に埼玉県川口市で2004年より開催されてきた映画祭。本映画祭のコンペティションは“若手映像クリエイターの登竜門”として、映画界の未来を担う新たな才能の発掘と育成を主たる目的としている。国際コンペティションは広く世界中から、長編部門と短編部門の二部門に分かれた国内コンペティションは国内作品を対象に、エンタテインメント性とデジタルの新たな表現の可能性を感じる作品を募集。ノミネート作品は映画祭期間中に上映し、著名な映画人等による最終審査を経て、最優秀作品賞をはじめ各賞を授与する。これまでに、海外作品では、カンヌ映画祭4冠を達成したトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督(『うつろいの季節(とき)』)、『シンプル・シモン』のアンドレアス・エーマン監督、『彼の見つめる先に』のダニエル・ヒベイロ監督、『家へ帰ろう』(映画祭上映タイトル『ザ・ラスト・スーツ(仮題)』)のパブロ・ソラルス監督など、世界各国の新鋭をいち早く紹介してきた。国内作品では今年『孤狼の血 LEVEL2』の公開も控える白石和彌監督、『浅田家!』の中野量太監督、『ピンカートンに会いにいく』の坂下雄一郎監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、『岬の兄妹』の片山慎三監督、昨年劇場公開された『泣く子はいねぇが』の佐藤快磨監督、『滑走路』の大庭功睦監督らが本映画祭での受賞・ノミネートを契機に劇場公開や商業映画デビューへと羽ばたいていった。18回目となる本映画祭の開催日程は、9月25日(土)〜10月3日(日)を予定している。開催方式・内容の詳細については、今後の新型コロナウイルス感染症の状況等を考慮の上、後日発表される。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2021開催概要(予定)会期:2021年9月25日(土)〜10月3日(日)会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール(埼玉県川口市)ほか内容:国際コンペティション、国内コンペティション(長編部門、短編部門)ほか主催:埼玉県、川口市、SKIP シティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会公式サイト: ●コンペティション部門 公募概要公募期間:2021年2月15日(月)〜4月5日(月) 必着公募部門:国際コンペティション、国内コンペティション応募方法:映画祭公式サイト内オンラインエントリーフォームから応募URL: 公募対象作品:国際コンペティション(長編作品のみ / 国内作品・海外作品対象)長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の作品国内コンペティション(長編部門、短編部門の2部門 国内作品のみ対象)【長編部門】長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の国内作品【短編部門】商業公開された長編映画を制作したことがない監督による、15分以上60分未満の国内作品※各部門ともに、実写作品(ドラマ・ドキュメンタリー)、アニメーション作品のいずれも応募可能です。※ノミネート結果、賞構成、審査員は後日記者発表および公式サイトにて発表予定です。(参考:2020年賞金総額230万円)※応募規約および応募方法の詳細は 2月15日(月)より映画祭公式サイトで公開します。
2021年02月10日竹野内豊が、連続ドラマW初登場で初主演を果たすことが決定。原作は、発行部数170万部を超えた作家・東野圭吾の最高傑作のひとつ「さまよう刃」。本作で石田ゆり子と15年ぶりに共演する。社会や法律、全てを敵に回してでも家族のために復讐を果たす…。長峰重樹は妻を亡くしたのち、男手ひとつで娘・絵摩を高校生になるまで育ててきた。ところがある夜、絵摩がバイト先から戻らず、やがて凄惨な遺体で発見される。数日後、長峰のもとに犯人の名と居場所を告げる密告電話がかかってくる。教えられたアパートへ向かい、部屋を物色すると、絵摩が殺されていく映像が残されていた。そして、帰宅した犯人の一人、アツヤを思わず殺害してしまった長峰は、主犯のカイジを追う。また、カイジやアツヤは、現行法上はまだ死刑は適用されない「少年」だった――。世論を二分する長峰の逃亡復讐劇が始まる…。2009年に公開された映画版では、逃亡する長峰を追う刑事を演じた竹野内さんだが、ドラマでは主人公・長峰を演じることに。男手ひとつで育ててきた娘を、未成年の男たちに残虐な手段で殺されてしまった主人公が、良心と罪の意識、法律の壁の間でもがき苦しみながらも復讐に突き進んでいく。「誰かの親になったこともない自分に、娘を失う父親役がどこまで務まるのか、正直戸惑いました」とオファー時の心境を明かした竹野内さんは、「去年、真夏の猛暑の中、限られた時間、ロケ地など、、、なかなか思うようにことが進まない条件で、片山監督に全てを委ねて、スタッフ・キャストが一丸となって、試行錯誤しながら丁寧に作り上げた作品です。一人でも多くの方々に届きますように!」とコメントした。そして共演の石田さんが演じるのは、一人息子を不本意な形で失ったことがきっかけで離婚し、父親が経営するペンションで手伝いをしている木島和佳子。偽名でペンションに宿泊する長峰のことを警察に追われている男だと知るが、家族を思う彼の姿に心を揺さぶられ、思わず手を差し伸べてしまう人物だ。竹野内さんと石田さんの共演は「家族~妻の不在・夫の存在~」以来15年ぶりとなり、「竹野内さんと久しぶりに共演できることが楽しみでなりませんでした」と語る石田さん。「倒れそうなほどの暑さの中走ったり泣いたり叫んだり、芝居をしてるというより役を生きるということの意味を考えさせられました」と撮影をふり返り、「竹野内さんも日に日に長峰さんそのもののようになっていき、役に入ってる時は話しかけるのも憚られるほどでした。素晴らしい作品になっていることは間違い無いと思います。どうぞ楽しみにしていてください」と話している。監督は、ポン・ジュノ監督のもとで助監督を務めたという異色の経歴を持つ片山慎三が務めた。連続ドラマW「東野圭吾 さまよう刃」は5月、毎週土曜日22時~WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信(全6話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2021年01月20日NHK連続テレビ小説『なつぞら』で主演を好演した広瀬すずがコメディ作で初主演、そして2021年の大河ドラマ『青天を衝け』で主演を務める吉沢亮がまさかの存在感のない「ゴーストキャラ」を演じた、映画『一度死んでみた』が現在公開中だ。ソフトバンク「白戸家」シリーズなどを手がけ数々の賞を受賞、映画『ジャッジ!』で脚本も務めた澤本嘉光が脚本を手がけ、au「三太郎」、日野自動車「ヒノノニトン」、家庭教師のトライ「ハイジ」等話題のCMを数々世に送り出す浜崎慎治が映画初監督を務め、幅広い楽曲提供で知られる音楽クリエイターのヒャダインが劇伴・劇中曲を手がけた。それぞれのフィールドで活躍する3名が映画という場で集い、どのような化学反応が生まれたのか、今回は3人にインタビュー。広告と映画の制作の違いや、キャストへの印象など、話を聞いた。○■広瀬すずの歌に感じた”プロ”――今回浜崎監督が初映画ということで、主演の広瀬さんからは「撮り終わった時、どういう気持ちだったのか聞きたい」と伺っています。どんな思いがあったんですか?浜崎:そうなんですか!(笑) いかんせん初めての映画なので、必死で。終わったけど終わってないような感覚でもありました。CMだと1~2日で撮影することが多いですけど、映画となると期間も長いから、感動して泣いたりするのかなと思ったら、全然なかったですね。「そういう映画でもないな」と(笑)。広瀬さんも初コメディだったので、チャレンジする部分は多かったと思います。僕も初監督としてチャレンジでしたし、一緒に作っていけた感はすごくあり、撮り終えた時は「終わったな」という感じでした。澤本:それ、感想になってないよ(笑)――広瀬さんは、「大変なこともたくさんあっただろうし、映画のことは嫌いになってないかな?」と。浜崎:すごく楽しかったです! 何日もかけて「大人の文化祭だな」と思いました。――劇中では広瀬さんが歌も披露されていますが、音楽のプロであるヒャダインさんから見て、どんな印象でしたか?ヒャダイン:最初もらった資料の時から、どんどん上手くなって、すばらしいですよね。”歌う役”としてプロなので、本番までに仕上げてくるところに本気を感じました。ただ、前半の曲はうまく歌おうとしたらいけない曲なので、大変だったと思います。広瀬さんが率いる「魂ズ」が、「売れないデスメタルバンド」という設定だったので(笑)。それも、七瀬ちゃんというお嬢様が、グレてるつもりでデスメタルをやっていると思い込んでいるんだけど、ちゃんとできてないというところがいいんですよね。どちらかというとデスメタルというよりスラッシュメタルだから、そこも抜けてるかわいさがある(笑)――澤本さん、浜崎監督からは何かヒャダインさんへのリクエストは。浜崎:せっかくヒャダインさんにやっていただけるので、キャッチーで1回聞いたら耳から離れないようにお願いしました。それからすごいのは、打ち合わせでも「こうすると、どうですか」と話しているタイミングでもうできてることが多くて。お仕事がすごく早いんですよ。僕がしゃべってるうちに、もうヒャダインさんの中で答えが出てるのかな、と思うことが多かったです。ヒャダイン:……そうっすね(笑)浜崎:普通は「1回持ち帰らせてください」と言うのに、打ち合わせの時に大体できてるってすごくないですか!?ヒャダイン:打ち合わせしながら、大体脳内でスケッチはできていて。浜崎:あとは歌詞がちゃんときこえないと面白くない。今回は歌詞に乗せて七瀬の今まで生きてきたことを紹介するシーンだったので、難しいなと思ったんですけど、明確に聞こえて、そこはよかったなと。難しいところをなんなくこなしていただけたのがすごい。澤本:僕は演出面では浜ちゃんにお任せしていたんですが、音楽については「『スター・ウォーズ』のようにしてほしい」と言っていたんですよ。浜崎:言ってました!澤本:『スター・ウォーズ』って、最初から最後までずっと音楽が鳴っているじゃないですか。映画だと音楽をつけない方がいいシーンもあるかもしれないけど、僕たちの足りない分を全部ヒャダインさんに補ってもらおうということで、曲数も多かったですね(笑)ヒャダイン:「いっぱい曲をつけたい」という話は聞いてました。いっぱい使っていただいて、ありがたいなと思いました(笑)○■吉沢亮に感じた「文化系ぽさ」――澤本さんは普段は広告のクリエイティブ・ディレクターとして活躍されていますが、CMを作るときと、映画を作るときと、物語の構築などに違いはあったんでしょうか?澤本:何かやりたいことがあって、それに向かっていくという点では同じと言えば同じですね。あと僕は脚本を書くときに、最初はセリフだけで書いちゃうんです。CMって、ずっとセリフじゃないですか。そのまま映画を撮ると難しくなるので、そこからセリフを抜いていきます。抜いていっても全体のセリフの量はすごいんですけど、書き方から違ってるから分量が違うのかな、と思いました。――それぞれ異なったフィールドで活躍されている方が集まったので、互いにクリエイターとして「すごいな」と思うところもぜひ教えてください。ヒャダイン:僕も映画は好きでよく観るんですが、ポップの塊のような作品だなと思いました。テンポが悪い映画ってイヤになっちゃうんですけど、この映画はずっとテンポがいいからストレスがない。浜崎:澤本さんは昔からCMで一緒にやっているので、脚本を拝見した時に「好きなものが変わらないんだな」と思いました。小ネタが大好きだから、小ネタの集合がどんどん雪だるまみたいに積み重なり、最後にドーンと大きくなる。そこが、澤本さんのオリジナルな部分なのかと。澤本:恐縮です(笑)。CMをやっていると、少しずつ笑っていただいている間に、それが伏線になっていって、小ネタだと思ったものが最後響いてくる……みたいな展開は意識しているので、その手法を長編でやるとどうかな? という意識はありました。他にも、1シーンだけ出てくれてる方も、ただのカメオ出演じゃなくて。CMと同じで、短い秒数でも強い人が強いセリフ言えば効くんですよ。浜崎:そうなんですよね。澤本:長いセリフを言うよりそちらの方が印象に残るので、その感覚を目指したんですが、ちょっと多すぎたかもしれません(笑)浜崎:すごい方のシーンが、いっぱい記憶に残ってますよね(笑)ヒャダイン:あれ、夢だったのかな? みたいな(笑)澤本:ヒャダインさんの音楽も、すごく広告的なんですよね。企画を理解してそれに合わせてくれてるのと、つかみ方がすごくいいので、僕たちの中にヒャダインさんが加わってくれたことが力になっている。僕はヒャダインさんが動画サイトでゲーム音楽をやってる時からすごく好きだったので、会えて嬉しかったです。ヒャダイン:ありがとうございます。浜崎:ヒャダインさんって、誰に対しても会話ができるんですよね。音楽に詳しい人にも詳しくない人にも合わせられる。澤本:僕たちは編集したものに対して「こうでしょ」と言われると、「う〜ん」と思うことがありながらも解決策を探すけど、音楽家の方は「音楽をわかってないやつは何も言うな」という感じかと思っていたんです。でも、ヒャダインさんは「だったらこういうことですね」と理解してくださって、どんどん良くなっていくんですよ。ヒャダイン:もう、職業病ですよね(笑)澤本:全員、職業病(笑)ヒャダイン:相手だって、嫌がらせをしようと思ってリテイクを出してるわけではないので。感情がぐっとなることが無駄なのかな、というアンガーマネジメント的な感覚です。結果、そういう時って良くなるんですよ。浜崎:問題を解決することで良くなりましたね。ノイズを起こしてくれたことで良くなった体験があると、「これは、相手に悪気がないな。よくなるかも」と理解した方が早い。――そういう方が集まると、和やかに場が進みそうですね。今作では「歩く彫刻」と言われる吉沢さんが存在感のないゴースト社員役というところも話題ですが、なぜ吉沢さんをキャスティングされたんですか?澤本:松岡役はぜひ吉沢さんにしたかったんです。ものすごくかっこいいし、造形が素晴らしいけど、テレビなどの言動を見て、おそらくオタクなんだろうなと思って(笑)浜崎:確かにその感じはありますよね。澤本:根っこは文化系なのかなと(笑)。今回は顔面のムダづかい感がすごく良くて、浜ちゃんが上手に演出してくれました。浜崎:吉沢さんが1番「どう表現しようか」と考えてたと思うんですよね。でもメガネをかけてみたらハマりが良いし、もう歩き方や走り方からダメっぽい感じを出してくる。『キングダム』を見て、存在感に驚きましたもん。「同じ人!?」と思いました。澤本:撮影中に、吉沢さんのことを探してたもんね。浜崎:「いないな」と思って探してたら、隣にいたという事件があって(笑)。広瀬さんがいるから、「2人そろわないと回せないな……」と思って、助監督に「なんできてないの?」と言っていたら、ずっと隣にいたんです。ヒャダイン:僕、今考えたら、松岡だけテーマソングつくらなかったんですよ(笑)。こんなに真ん中にいるのに。浜崎:でも、存在感のないところが効いてますよね。――ちなみに吉沢さんは、浜崎監督に「初監督で、この役者厄介だな」と思った人を聞いてみたいと。浜崎:そんな人はいないです!(笑)ヒャダイン:真壁(刀義)さんとか大丈夫でしたか?(笑)浜崎:すごい優しい方ですよ(笑)。びっくりするくらい丁寧な方でした!■澤本嘉光1966年生まれ、長崎県出身。CMプランナー/クリエイティブ・ディレクター。東京大学文学部卒業後、電通に入社。ソフトバンク「白戸家」シリーズ、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」シリーズ、トヨタ自動車「ドラえもん」シリーズ、家庭教師のトライ「ハイジ」など数々のヒットCMを担当。JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤー、カンヌ国際広告祭銀賞など国内外の受賞多数。東方神起などの楽曲の作詞のほか、T.M.Revolution『魔弾』・乃木坂46などのPV制作、コラム執筆、小説執筆など多方面で活躍。映画脚本は『犬と私の10の約束』(08)、『ジャッジ!』(14)に続き本作が3作目。■浜崎慎治1976年生まれ、鳥取県出身。CMディレクター。手掛けた主なCMにKDDI/au「三太郎」、日野自動車「ヒノノニトン」、家庭教師のトライ「ハイジ」、花王「アタックZERO」など。ACCグランプリ、ACCベストディレクター賞、広告電通賞優秀賞、ギャラクシー賞CM部門大賞など受賞多数。これまでに100作以上手掛けた「三太郎」シリーズはCM好感度5年連続1位。(CM総合研究所調べ。14-18年度)。本作が映画初監督作となる。■ヒャダイン1980年生まれ、大阪府出身。本名 前山田健一。音楽クリエイター。3歳の時にピアノを始め、音楽キャリアをスタート。作詞・作曲・編曲を独学で身につける。07年に本格的な音楽活動を開始。動画投稿サイトへ匿名のヒャダインとしてアップした楽曲が話題になり屈指の再生数とミリオン動画数を記録。本名・前山田健一での作家活動でも提供曲が2作連続でオリコンチャート1位を獲得。ヒット曲を量産し続け、アイドルソング、J-POP、アニメソング、ゲーム音楽など幅広い楽曲提供を行う。映画の劇伴音楽としては、『海月姫』(14)に続き本作が2作目。(C)2020松竹フジテレビジョン
2020年03月25日THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの長谷川慎が2月29日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された「第30回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 SPRING/SUMMER」(TGC)に出演。MCの平成ノブシコブシ・吉村崇から肌を絶賛される場面があった。今回、映画『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』(3月13日公開)のスペシャルステージが行われ、主演を務めるEXILE/GENERATIONSの白濱亜嵐をはじめ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの川村壱馬、吉野北人、藤原樹、長谷川慎、俳優の塩野瑛久が登場。長谷川は、川村と藤原とともにランウェイを歩き、先端で6人が集結した。その後のトークで、一人ひとり映画をPR。長谷川は「ダンスを交えたかなり本格的なアクションシーンもあります」と見どころを伝えた。そして、隣にいたMCの吉村から、「あんた肌きれいだね。きれいな肌で…」と褒められると、「ありがとうございます」と照れ笑い。去り際にも再び、「あんた肌きれいね! 近くで見てたけど」と声をかけられ、美肌で吉村を魅了。ともにMCを務める田中みな実も「みんな肌きれい」と絶賛していた。TGCは、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年8月から年2回開催されている国内最大規模のファッションイベント。30回目となる今回、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客での開催となり、LINE LIVE(生中継)にて実施した。テーマは「I・TGC」(※・はハートマーク)で、写真家・映画監督の蜷川実花氏がテーマを象徴するキービジュアルを手掛けた。撮影:蔦野裕
2020年03月01日世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスし、次代を担う新たな才能の発掘・育成と、映像産業の発展への寄与を目的として、2004年に始まったSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。その17回目となる“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020”が、9月26日(土)~10月4日(日)の日程で開催されることが決定した。本映画祭の開催決定に伴い、本日1月23日から3月31日(火)の期間、コンペティション部門(国際コンペティション・国内コンペティション)で作品が公募される。国際コンペティションは広く世界中から、そして長編部門と短編部門の2部門に分かれた国内コンペティションは国内作品を対象に、エンタテインメント性とデジタルの新たな表現の可能性を感じる作品を募集するようだ。ノミネート作品は映画祭期間中に上映し、著名な映画人らによる最終審査を経て、最優秀作品賞をはじめ各賞が授与される。本映画祭のコンペティションは、“次代を担う新たな才能の発掘・育成”が主たる目的。これまでに、海外作品・監督では、カンヌ映画祭4冠を達成し、昨年最新作『読まれなかった小説』が日本でも公開されたトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督(『うつろいの季節(とき)』)、『シンプル・シモン』のアンドレアス・エーマン監督や、『彼の見つめる先に』のダニエル・ヒベイロ監督、『家へ帰ろう』(映画祭上映時のタイトル『ザ・ラスト・スーツ(仮題)』)のパブロ・ソラルス監督など、各国の新鋭をいち早く紹介してきた。また国内作品・監督では、『凪待ち』『ひとよ』の白石和彌監督、『浅田家!』の公開も控えている中野量太監督、『ピンカートンに会いにいく』の坂下雄一郎監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、『岬の兄妹』の片山慎三監督、『サクリファイス』の壷井濯監督らが本映画祭での受賞を契機に劇場公開や商業映画デビューへと羽ばたいていった。この2020年は、どんな才能が登場するのか。早くから期待が高まる。■コンペティション公募概要・公募期間:1月23日~3月31日(火)必着・公募部門:国際コンペティション、国内コンペティション・応募方法:映画祭公式サイト内オンラインエントリーフォームから応募■公募対象作品・国際コンペティション(※長編作品のみ/国内作品・海外作品対象)※長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の作品・国内コンペティション(※長編部門、短編部門の2部門/国内作品のみ対象)※長編部門:長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の国内作品※短編部門:商業公開された長編映画を制作したことがない監督による、15分以上60分未満の国内作品なお、応募規約および応募方法の詳細は、映画祭公式サイトで公開される。■SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020(第17回)開催概要・会期:9月26日(土)~10月4日(日)の9日間・会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール(埼玉県川口市)他・内容:国際コンペティション、国内コンペティション、特集上映、関連企画、イベント等予定(後日詳細発表)・主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会【関連リンク】公式サイト
2020年01月23日ワンダーウォール(Wonderwall)の創設者及び代表であり、武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科 教授の片山正通による、学生から社会人まですべての人に向けて送るメッセージブック『片山正通教授の「仕事」の「ルール」のつくり方』が、9月12日に発売された。片山正通が、武蔵野美術大学に新米教授として着任した頃に「僕がいま大学生だとして、どんな話を聞いたら、これからの人生が有意義な時間になっていくだろう?」と自分に問いかけたことがきっかけで、企画・開催をスタートした特別講義「インスティゲーター(instigator)」。2011年のスタートから、これまでに23組のゲストを迎えた。扇動者という意味を持つ“instigator”。今回発売された書籍『片山正通教授の「仕事」の「ルール」のつくり方』では、編集者・都築響一、ミュージシャン・アーティストのトータス松本、チームラボ代表・猪子寿之、映画監督・是枝裕和、写真家・ホンマタカシら、インスティゲーターたちが、子ども時代や学生時代をどのように過ごしたのか、どんな転機を迎え、どう苦難を乗り越えたのか、そしてなぜ独自性の高い作品を世に生み出し続けることができるのかといった密度の高い講義内容を収録。会場に集う約500人の学生たちが発する熱気をも感じられる内容となっている。ジャンルの異なるそれぞれのインスティゲーター達が話してくれた赤裸々な真実を聞いて、何かを学び、やりたいことを見つけ、実践したいという気持ちになるのは、きっと学生達だけではないはず。社会人としてすでに世に出ている人も、自分とは違う成功者の話だと思ったら大間違い。失敗や苦労の連続の中であがいてきたからこその「今」を伝える本書籍は、どんな自己啓発本よりもパワフルかもしれない。片山がキャリアをスタートした頃、仕事に恵まれず苦労した時期をどのように切り抜けたか、当時自分に課したルールにも本書で触れている。この本が、たくさんの人の一歩前に進む一つのきっかけになれたら。そんな片山の思いが詰まった一冊を手にとってみては。【書籍情報】『片山正通教授の「仕事」の「ルール」のつくり方』出版社:マガジンハウス四六変版、314頁発刊:9月12日価格:1,400円
2019年09月17日野外映画フェス「富士 湖畔の映画祭」が、山梨の富士五湖・本栖湖キャンプ場にて2019年7月26日(金)から28日(日)まで開催される。今回で第5回目を迎える「富士 湖畔の映画祭」は、森に囲まれたスクリーンのまわりにテントを張り、星空の下で映画を鑑賞できる新感覚のアウトドア映画祭。日帰り温泉も近くにあり、都会の喧騒を忘れて映画鑑賞をゆっくりと楽しむことができる。会期中は、良質なインディペデント映画30本以上を一挙上映し、監督や出演者のトークイベントも多数開催。監督や俳優といった、フィルムメーカーとも近い距離で映画の魅力を堪能することが可能だ。上映作品は、インディーズ映画界で話題の『岬の兄妹』をはじめ、齊藤工が監督を務めた『バランサー』、富川国際ファンタスティック映画祭で授賞した、清水康彦監督『MANRIKI』の特別ショートフィルムバージョン「『MANRIKI』特別短編」など。ほとんどの作品で舞台挨拶が予定されており、齊藤工も来場する予定となっている。また、2018年開催時よりコンペ部門を新設。上映作品の多くはその後劇場公開されている。話題になりそうな新作映画を先取りすることができる。【詳細】富士 湖畔の映画祭開催期間:2019年7月26日(金)~28日(日)会場:山梨県富士五湖・本栖湖キャンプ場住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖18チケット:通し券のみ 一律前売り3,500円(税込)、当日券 4,000円(税込)※チケットぴあ、e+(イープラス)で販売中宿泊方法:テント宿泊(※テント場所代が必要)、バンガロー交通:東京より車で2時間、電車、バス■上映作品例・長編コンペメランコリック(監督・脚本:田中征爾)、いつくしみふかき(監督:大山晃一郎)、透明花火(監督:野本梢)、さくらになる(監督・脚本:大橋隆行)、土手と夫婦と幽霊(監督・脚本:渡邉高章)■短編コンペなれない二人(監督・脚本:樋口幸之助)、テロルンとルンルン(監督:宮川博至)、羊と蜜柑と日曜日(監督・脚本:竹中貞人)、中村屋酒店の兄弟(監督・脚本:白磯大知)、VR職場(監督・脚本:高島優毅)、愛しのダディー殺害計画(監督・脚本:イリエナナコ)■スペシャルセレクション部門岬の兄妹(監督・脚本:片山慎三)、バランサー(監督:齊藤工)、『MANRIKI』特別短編(監督:清水康彦)、ツチノコの夜(監督:ウエダアツシ、家族マニュアル(監督・脚本:内田英治)、大観覧車(監督:ベク・ジェホ、イ・ヒーソップ、おろかもの(監督:芳賀俊・鈴木祥)、かぞくあわせ(監督・脚本: 長谷川朋史、大橋隆行、田口敬太)、夢幻紳士 人形地獄(監督:海上ミサコ)
2019年07月13日今、注目の女の子を紹介する『anan』の「イットガール」。今回は女優の片山友希さんです。映画にドラマと出演作続々。素顔は京都弁の愛されキャラ!10月19日公開の映画『ここは退屈迎えに来て』など数々の話題作に出演。「中学生の時に劇団に入り、10代は関西ベースで女優をやっていました。仕事がなくてくすぶっていた時もあるので、今めっちゃ楽しい!上京したばかりの頃はホームシックで泣き続けていたんですけどね、ずっと東京行きたがっていたくせに。でも仕事が決まったらすっと涙がひきました。単純(笑)」。今ハマっているのは、絵を描くことだとか。「道行くおじさんばかり描いています。イラストの連載をやるのが目標です」オフの日のお供は本とマンガとDVD。渋谷直角さんのマンガ『デザイナー 渋井直人の休日』が最近のヒット。真心ブラザーズにハマっています。失恋した時、歌詞に共感して以来のファン。CDを全部集めたいんです電車で見かけたおじさん3人組。「スマホができひん」って話していて。味があってかわいかった(笑)。かたやま・ゆき1996年生まれ。10月12日公開の映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』や来年2月22日公開の映画『ねことじいちゃん』にも出演。※『anan』2018年10月10日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年10月09日プロバスケットボールリーグ・Bリーグから、リーグを代表するプレーヤーを紹介。シーホース三河(PG/SG)のハニカミ王子?!比江島慎選手が登場します。「自慢できる体のパーツ?う〜ん……強いて言うなら、ふくらはぎですかね」照れながらそう話してくれたのは、シーホース三河でポイントガードを務める比江島慎選手。普段はにこやかで柔らかいオーラを放つ比江島選手だが、一度コートに立つとその穏やかな表情は一変。筋肉が織りなす可憐なステップワークでディフェンスをすり抜け、貪欲にシュートを狙う〝点取り屋〞の顔になる。「小学生の頃にたくさんジャンプをしたからですかね、ふくらはぎが発達したのは。ミニバスケットボールのチームに入っていて、縄跳びやジャンプの練習があったんです。あとは中学生の頃、体育館が使えない日は学校の近くにある砂浜で走り込みをしていました。それで足腰が強くなったんじゃないかと思っています」190㎝の長身にバランスよく筋肉がついた体はまさに理想型といえるが、本人曰くコンプレックスも多いという。「実は太りやすいタイプなんです。だから、シーズン中は食事で体重をコントロールしています。独身で一人暮らしだとどうしても外食ばかりになってしまうけど、ガッツリ食べるのは週に1度と決めて、それ以外は腹八分目に抑えています。油物を控え、その分タンパク質を増やすことも意識。本当は大好きなチキン南蛮やカレーライスを腹一杯食べたいんですけどね」シーズンが閉幕しオフ期間に突入したが、「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」のアジア予選が控えている今(6月上旬現在)は、代表戦に向けて気持ちを切り替えるタイミング。息抜きはどうやって?「オフの日はアラームをかけずにとにかく寝ます(笑)。あとは温泉に行ったり、行き先を決めずに一人でぷらっとドライブしたり。BIGBANGのようなアゲアゲな曲をかけて車の中で大声で歌うと、スッキリするんですよ」What’s “B.LEAGUE”?2016年に始まったプロバスケットボールリーグ。トップカテゴリーのB1リーグは3地区・18チームで争われる。5月に行われた上位8チームによるトーナメント戦・Bリーグチャンピオンシップでは、アルバルク東京が初優勝を果たした。アリーナで間近で観る試合はスピード感に溢れ、迫力満点。ファンの数も急上昇中!シーホース三河愛知県の「ウィングアリーナ刈谷」を拠点に活動するシーホース三河。Bリーグ最強クラブを決めるチャンピオンシップに毎年出場している強豪チームだ。「ユニフォームは黒、しかもコーチ陣は黒スーツで決めていて、ラグビーのニュージランド代表『ALL BLACKS』のようなかっこよさがあります。静かなる闘志を持ち合わせたチームです」比江島慎ひえじま・まこと1990年8月11日生まれ、福岡県出身。身長190㎝。2013年よりシーホース三河に所属。先シーズンはレギュラーシーズンMVPに輝く。トップス¥13,000パンツ¥24,000(共にマーカ/パーキング☎03・6412・8217)シューズ¥19,500(ジョーダン ブランド/ナイキ カスタマーサービス)※『anan』2018年7月11日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・高松由佳取材、文・小泉咲子黒澤祐美(by anan編集部)
2018年07月08日横浪修の新刊写真集『MIZUGI』の発売を記念して、ブックデザイナーの祖父江慎をゲストに迎えるトークイベントが3月31日、青山ブックセンター本店で開催される。『MIZUGI』は、フランスとスウェーデンを拠点とする出版社「LIBRARYMAN」の季刊写真集プロジェクト「Seasons Series」の第1作目(Spring)として刊行。同プロジェクトは、アーティストたちが同じ条件のもと、一冊の本という形で一つのテーマを表現するというユニークなアイデアからスタートしている。横浪は『MIZUGI』をリリースするにあたり、自身がかねてより取り組んでいる同じコスチュームに身を包んだ少女たちのポートレート「Assembly」シリーズの延長として、人の体温や湿度といった“生命力”を感じられる「水着」をテーマとして選び、とりわけクローズアップでの撮影を採用。シリーズが持つ匿名性を『MIZUGI』にも与えることで、集団ポートレートとしての魅力や強さが際立った作品集となっている。トークイベントでは、雑誌『装苑』(文化出版局)の仕事などで知られる日本を代表するブックデザイナー・祖父江慎をゲストに招き、本作の制作背景などを通して横浪修の写真の魅力に迫るとともに、2人の仕事についても意見を交わす。また、トークイベント終了後には作家のサイン会も開催される予定。【イベント情報】『MIZUGI』(LIBRARYMAN) 刊行記念横浪修 × 祖父江慎 トークイベント日程:3月31日会場:青山ブックセンター本店 大教室住所:東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア B2F時間:14:00〜15:30(開場 13:30〜)料金:1,350円定員:110名【書籍情報】『MIZUGI』写真:横浪修出版社:LIBRARYMANハードカバー/32ページ/215×275mm価格:6,000円(初版500部限定)
2018年03月30日