2月16日(金) KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『スプーンフェイス・スタインバーグ』が開幕し、併せて舞台写真と演出の小山ゆうな、ダブルキャストの片桐はいり、安藤玉恵のコメントが到着した。本公演は、死に直面する7歳の少女スプーンフェイスを通じて命の輝き、生きる意味を問う珠玉の一人芝居。原作はミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』や映画『ロケットマン』の脚本で知られる劇作家リー・ホールによるラジオドラマ。これまでにラジオ放送のほか、1998年にテレビドラマ化、2000年に舞台化され、日本では2010年に現KAAT神奈川芸術劇場芸術監督・長塚圭史のリーディング公演として上演された。演出を手がけるのは、2017年『チック』で第10回小田島雄志・翻訳戯曲賞および第25回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した小山ゆうな。2022年2月に上演した『ラビット・ホール』(作:デヴィット・リンゼイ=アベアー)では、息子の死に向き合う母親の心の動きを繊細に表現し、高い評価を得た。本作で再び“子どもの死”をテーマに扱うことについて、「人の生き死にと向き合う事が演劇をやるという事でもありますし、(中略)私も覚悟を決めて作品に真っすぐ向き合いたいと思います」と決意を語っている。7歳の少女スプーンフェイスを演じるのは、ドラマ・映画・舞台・文筆など幅広く活躍する片桐はいりと、『桜の園』(2023) や『阿修羅のごとく』(2022) などの話題舞台に次々出演し、連続テレビ小説『らんまん』や東京ガスのテレビCMでも注目を浴びる安藤玉恵。舞台俳優としてキャリアをスタートし、映像作品でも個性が光るふたりが、一人芝居をダブルキャストで務める。<コメント 全文>■小山ゆうな(演出)この一人芝居を引き受けここまで弛まぬ努力で作り上げてくださった片桐さん・安藤さんお二人に拍手!スプーンフェイスは「勇気」があると周りの人に言われますが、お二人も勇気があるかっこいい俳優さんたちだという事を改めて感じました。客席も近く、正に客席と一緒につくり上げられていく作品。お客様と演者の間に火花が起きる瞬間を沢山感じました。お客様も本当にありがとうございます。今しか観る事のできない、正にライブな素敵な作品なので沢山の方に、そして出来れば両バージョン観ていただきたいです。■片桐はいりここ数カ月スプーンフェイスと過ごして、生きること死ぬことのいろんなことに、七歳の哲学とちょっとシビアなユーモアで立ち向かう彼女にすっかり感化され、わたしもこの世でもっとも苦手なこと、セリフをたくさんしゃべること、死について考えること、がほんのちょっと怖くなくなってきました。奇跡!安藤玉恵さんと二種類の違うタイプのミラクルを、ぜひ皆さんにもおすそ分けしたいです。■安藤玉恵はいりさんと一緒のお稽古の何が素晴らしかったのかと言うと、演技に対して厳しい先輩が、私をじっと見ているという緊張感でした。演出の小山さんは、私のチャレンジを尊重して、変化に敏感に反応してくださって、いろんな話をしながらいい稽古時間を過ごしました。今、やる気に満ちているのは小山さんのおかげです。緊張とどう向き合うか、出る前の舞台袖で考えていました。お見せできるという高揚も、かみしめていました。スプーンフェイス・スタインバーグ、初日の幕が開きました。翻訳も美術も衣装も照明も音響も映像も、制作さんたちもみーんな素敵です。毎ステージ、じっくりと丁寧に、やりたいと思っています。<公演情報>KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『スプーンフェイス・スタインバーグ』2月16日(金)~3月3日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ作:リー・ホール翻訳:常田景子演出:小山ゆうなWキャスト:片桐はいり安藤玉恵チケット情報:()
2024年02月18日ゲームは、子供が大好きな娯楽の1つ。寝食を忘れて熱中した思い出がある人は少なくないでしょう。とはいえ、親からすれば子供がゲームに没頭しすぎていると心配なもの。昨今では、子供のゲーム時間を親が管理できるよう、制限を設けることが可能な場合があります。片桐仁の息子がサンタに叶えてほしい『願い事』2児の父親である、俳優の片桐仁さんが2023年12月24日にX(Twitter)を更新。子供がサンタクロースに向けて書いた、お願いを公開しました。ホワイトボードに貼られた紙に、つづられていた言葉にご注目ください!サンタさんへ原神とSWITCHの制限解除お願いします。@JinKatagiri_nowーより引用サンタさんに頼むことかよ #クリスマス pic.twitter.com/CtAv6TK6TG — 片桐仁なう (@JinKatagiri_now) December 24, 2023 片桐さん宅では、ロールプレイングゲーム『原神』と、ゲーム機『Nintendo Switch』に時間制限を設定しているのでしょう。「ゲームを思う存分やりたい」という想いから、子供は制限解除をお願いしたのです!サンタクロースなら、なんでも叶えられると信じている…と見せかけて、本当は『正体』に気付いてのお願いかもしれません。プレゼントとして、何かしらの物を欲しがるのとは違ったお願いに、多くの人が吹き出しました。・大変だ!『正体』がバレているじゃないですか!・これは、すべてを理解した上でのお願いですね。・クリスマスだけ解除してあげて!・笑った。我が家も子供が小6の時に頼まれました!・ゲームが好きな人の切実なお願いだ。はたして、片桐家を訪れたサンタクロースは願いを叶えてくれたのでしょうか。どちらであったにせよ、クリスマス当日は笑顔があふれているといいですね![文・構成/grape編集部]
2023年12月25日2023年3月18日、俳優の片桐仁さんが自身のTwitterを更新。次男が小学校を卒業したことを報告しました。片桐さんは、次男の卒業式のために、とある衣装を用意してもらったそうです。その写真がこちら。次男春太、小学校卒業。エレ片の衣装でお世話になっている、柳さんにお願いして作ってもらいました。保護者代表挨拶もした…。 #ウェンズデー pic.twitter.com/9kGqHlPtdB — 片桐仁なう (@JinKatagiri_now) March 18, 2023 次男が着ているのは、動画配信サービス『Netflix』で配信されたドラマ『ウェンズデー』に登場する、主人公・ウェンズデーが着用していた制服!『ウェンズデー』とは、1930年代に『ザ・ニューヨーカー』に掲載され、その後テレビドラマ、アニメ、映画化され愛されてきた『アダムス・ファミリー』のスピンオフドラマです。2022年11月23日に『ウェンズデー』の配信がスタートすると、3週連続で『Netflix』ランキング1位をキープするなど、世界中の視聴者が魅了されました。片桐さんや次男も、『ウェンズデー』に大ハマりしたファンの1人なのでしょう。完璧ともいえる、ウェンズデーの再現度で卒業式に挑んだのでした。卒業式での次男の素敵な姿に、さまざまな声が寄せられています。・すごい!めちゃくちゃかっこいい!スカートをこんなに着こなせる男の子は、なかなかいないよ!・卒業式に『ウェンズデー』の格好をするなんておしゃれだなー!型にはまらず、自由に表現してほしい。・クオリティがすごいな。っていうか、片桐さんの次男、つい数年前に誕生したような気がする…。時の流れは早いですね。・次男くんのことがうらやましくなりました…!卒業式とか入学式とか、次男くんみたいに、自由に楽しめたらいいよね。2023年3月18日現在、この投稿には9万件以上の『いいね』が寄せられています。片桐さん一家を応援している人だけでなく、『ウェンズデー』のファンも、次男の卒業式での素敵な姿に魅了されたようです![文・構成/grape編集部]
2023年03月19日3月5日(日)の「情熱大陸」は、俳優・片桐はいりを特集する。朝ドラ「とと姉ちゃん」「ちむどんどん」や、『小野寺の弟・小野寺の姉』『キネマの神様』などに出演した片桐さんは、大学在学中に銀座文化劇場(現:シネスイッチ銀座)でもぎりのアルバイトと同時に俳優活動を開始させ、現在も俳優業の傍ら「映画への恩返し」としてキネカ大森で時々、もぎりを続けている。「俳優になりたいと思ったことはないですね。俳優になったのは、ほぼ偶然ですよ」。初舞台を踏んでから約40年、片桐さんは俳優になったきっかけを聞かれると、いつもこう口にする。映画を観るのが好きで好きでたまらなかった学生時代。将来は、映画館や映画の宣伝部で働くことが夢だったため、俳優になったのは思いがけないことだったという。今回取材が始まったのは、去年の7月。東京・阿佐ヶ谷にある100年以上の歴史を持つ映画劇場のイベントにゲストとして招かれたが、開場前、イベントスタッフと往年の映画の話題で盛り上がり、自らイベントの受付係を引き受けることに。来場者やスタッフと共に映画を楽しむ姿に、映画と映画館への愛情の深さが垣間見える。しかし、自身が俳優として見たとき向いているのは、映画よりも“舞台”だと言う。野外劇「嵐が丘」の稽古に励む片桐さんは、マイムの動きをベースに、俳優と話し合いながら作り上げていくスタイルの稽古に試行錯誤し、何かを探り続ける。「ゼロから作っているから、どうしたら面白いのかなということしか考えない」。そこには、緊張感漂う状況下で密かに楽しんでいる姿が。片桐さんにとって“素であること”とは、“演じること”とは。果たして、その境界を見つけることはできるのか?「情熱大陸俳優/片桐はいり」は3月5日(日)23時~MBS系にて放送。(cinemacafe.net)
2023年03月03日片桐はいり、高良健吾、松岡茉優、萩原聖人、玄理、役所広司、真木よう子、池松壮亮、長塚健斗が出演するラジオドラマ「BITS & BOBS TOKYO」のポッドキャスト配信が、1月6日(金)本日よりスタートした。「J-WAVE」のインターネットオーディオ事業を担うJAVE(ジェイブ)によるデジタル音声コンテンツ配信サービス「SPINEAR」にて、クリエイティブ・ディレクター・高崎卓馬が届けるラジオプログラム「BITS & BOBS TOKYO」。地上波で毎週金曜日25時から放送中の番組では、トークパートに加えて、TOKYOを舞台に女優・長澤樹演じるひとりの少女が、様々な“BITS & BOBS”と出会うドラマパートを、月替わりで豪華ゲストを迎えて放送。今回SPINEARでは、そんなドラマパートから厳選した計18作品を1本ずつアーカイブ配信。片桐さんが出演したドラマが本日から配信スタートしており、来週は高良さん、その翌週は松岡さんと、順次更新されていく。「BITS & BOBS TOKYO」は1月6日より毎週金曜日5時~SPINEARおよび、Apple Podcasts、Spotify、Amazon Musicほか主要なリスニングサービスにて配信。(cinemacafe.net)
2023年01月09日2022年3月15日、俳優の片桐仁さんが、自身のTwitterを更新。この日、誕生日であるという次男との写真を投稿しました。今日3/15は、次男春太の11歳の誕生日でした〜。ふなっしーケーキ!! #ふなっしー #誕生日 #桃味 pic.twitter.com/YGkIKtdxfL — 片桐仁なう (@JinKatagiri_now) March 15, 2022 1枚目のに写っているのが、この日の主役である次男。2枚目には、長男と片桐さん、3人で楽しそうに肩を寄せ合っています。家族の仲のよさがうかがえて、ほのぼのとしますね。【ネットの声】・片桐さん含め、3兄弟のように見えます!すごく似てる!・美男子ですね!もうこんなに大きくなったのか。・美形な息子さんたちですね!片桐さんの役柄的にあまり意識してなかったけど、パパもかっこいい!・あと1年で、小学校卒業ですか。すくすくと育ってください!次男のために用意されたケーキをよく見ると、マスコットキャラクターの『ふなっしー』が描かれています。投稿には、『ふなっしー』本人から「おめでとうなっしー」とお祝いの言葉が寄せられていました。次男にとって、忘れられない誕生日となったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年03月16日映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(12月30日公開)の完成披露試写会が22日に都内で行われ、松本潤、香川照之、杉咲花、片桐仁、馬場園梓、西島秀俊、道枝駿佑(なにわ男子)、蒔田彩珠、片桐仁、馬場園梓、木村ひさし監督が登場した。同作はTBSテレビで2016年、2018年に放送され人気を博した松本主演の連続ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』の映画化作。個性豊かな弁護士たちが、ぶつかり合いながらも99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく、新感覚の痛快リーガル・エンタテインメントで、松本演じる超型破りな弁護士・深山と、香川照之演じる敏腕弁護士・佐田の名コンビがスクリーンに登場し、新たなヒロインとして杉咲花扮する新米弁護士・河野穂乃果も加わる。今回初参加の杉咲は「いち視聴者として楽しませていただいていたこの作品に自分も参加させていただいたことが嬉しくて、ようやく皆さんに見ていただけることが楽しみですし、どんなふうに自分のキャラクターを見ていただけるのかという緊張感もあります」と心境を吐露。29日放送のSPドラマで全貌が明らかになる強烈キャラクターのため、松本は観客に「がんばってついてきてください」とエールを送る。また"モアイフォン"を持って登場した片桐について、松本は「今までは相棒感あったんですけど、ちょっと今回かすんでるんですよ。穂乃果という新たなキャラクターが出てきたことによって。むしろ穂乃果と明石(片桐)の対立もあったりするので、そこも楽しんでいただけると思います」と語る。さらに香川が作品の続編を望むと、松本が「片桐さん、この映画で殉職シーン……」といじり、片桐は「よく言われるんですけど、殉職しないんですよ! 弁護士の助手ですからね、僕!」と抗議。映画とは違い丸みがキュートなショートカットで登場した杉咲も、もし続編となったら「(ビジュアルを合わせるために)髪の毛を伸ばさなきゃいけないね」と言われ、「それまでには伸ばします」と宣言していた。
2021年12月22日松本潤主演の映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』が12月30日(木)に公開される。この度、松本演じる深山のパートナーである、片桐仁演じる明石達也の新場面写真が公開された。99.9%という数字が意味するのは、日本の刑事事件における裁判有罪率。それは日本の司法制度の高い信頼性の証明ともいえる一方、一旦起訴されると検察の考えたストーリーが正しいと鵜呑みにされがち、という大きな落とし穴が。本作はたとえ99.9%有罪が確定している事件でも、最後の「0.1%」まで諦めず、真実を追求する弁護士たちの姿を描いたリーガル・エンタテインメントだ。TBSテレビで2016年、2018年に日曜劇場で放送され、熱烈な支持を集めた松本潤主演の本作がついに待望の映画化を果たす。映画では、超型破りな弁護士・深山(松本潤)、敏腕弁護士・佐田(香川照之)、新ヒロインの新米弁護士・穂乃果(杉咲花)の元に15年前に起きた毒物ワイン事件に関する依頼が舞い込んでくる。その事件には、謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘エリ(蒔田彩珠)が関わっていた。深山たちは、事件が起きた村で出会った青年・守(道枝駿佑)の協力を得ながら、事件を徹底的に調べていくことに。しかし、巧妙に仕掛けられた罠によって、事実を追求してきたはずの深山が、まさかの冤罪を生んでしまう。片桐仁は、お笑いコンビ・エレキコミックとのユニット「エレ片」のメンバーとして活動しながら、俳優としてもTVドラマ『ゲゲゲの女房』(2010年)、映画『アイアムアヒーロー』(2016年)、TVドラマ『あなたの番です』(2019年)などで個性的なキャラクターを演じている。さらには粘土造形家としても知られ、11月からは20年の創作活動を記念した「粘土道20周年記念 片桐仁創作大百科展」を実施し、『99.9』ドラマシリーズでは劇中で登場するスマホケースや斑目法律事務所の明石のデスクに置いてある小道具など片桐自ら手作りしたものも登場しており、映画版でも手作りスマホケースを含め片桐のアート作品が登場する。新場面写真は片桐の誕生日を記念したもの。ドラマシリーズでおなじみの、事件の再現を開始する合図である片手を挙げながら「明石、行きまーす!!」と叫んでいるシーンと、事件の再現をしているのか岩場で鉄パイプを持ちながら忍び寄るシーンの2枚だ。『99.9』といえば徹底的に事実を追求するために深山や明石ら斑目法律事務所の面々が行う、事件の完全再現が見どころのひとつでもあるが、今回はどんな事件の再現をしているのか興味をそそられる。再現シーンでは深山に無茶ぶりを振られながら、それに応え続けてきた明石だが、今回の映画ではどんな無理難題が押し付けられるのだろうか。片桐は「撮影は3年振りなので、最初はうまく役に入り込めるのか不安な部分もありました。しかし、現場に入ると顔なじみのスタッフや演者さんらがいて、素晴らしいチームの元に戻ってこれたと思い、撮影を無事乗り切れました」と撮影を振り返っている。『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』12月30日(木)より公開
2021年11月27日お笑い芸人、俳優、彫刻家と多彩な活動で知られ、本サイトの連載も好評な片桐仁。彼の展覧会『粘土道 20周年記念 片桐仁創作大百科展』が東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)で12月19日(日)まで開催中されている。片桐が、粘土作品を本格的に制作するきっかけとなったのは、1999年にスタートした「粘土道」の雑誌連載。本展では、日用品や電化製品、文房具などに粘土を盛る、という手法で20年以上にわたって制作を続けてきた粘土作品のほか、学生時代に描いた絵画や、テレビブロスの連載で描いたイラスト原画など約380点が展示されている。展示風景より《俺ハンテープ台》 1999年展覧会に先駆けて行われたプレス内覧会には片桐も登場。数々の作品を作ってきた片桐が印象に残っている作品の一つが「粘土道」第一回で制作した作品《俺ハンテープ台》。制作から20年以上が経過し、指先がボロボロになってしまったため、右手を作り直したという。「右手と左手の違いを見てください。相当上手になりました」と片桐。《鈴カメレオン》2018年《鈴カメレオン》は、三重県鈴鹿市で開催された個展に合わせて制作した作品。「ご当地作品を作ると、たいていがダジャレになってしまいます。この作品はタンバリンと鈴を組み合わせてカメレオンにしました」そのほかにも、縄文土器をモチーフにした作品や、動植物、クリーチャーなどさまざまな形をした粘土作品が会場内を埋め尽くされ、その全てに片桐自身による作品解説が添えられている。《合掌土偶2》2011年左《鯛Phone5》 右《カエルちゃん2011》そして、会場奥には片桐が「本人史上最大」と語る粘土作品《公園魔》が展示されている。本作は故郷である埼玉県宮代町にあるタコ型の滑り台をモチーフにしたもの。制作が間に合わず、家族や宮代町の町長なども手伝いに駆けつけたという。また、制作にあたりクラウドファンディングで674人から支援を集めている。《公園魔》2021年後ろに設置された階段から顔を出せるこのほかにも、会場内には片桐家のリビングを再現したコーナーや、小学生から高校3年生までに描いた絵画作品、テレビブロスの連載のために描かれたイラストなど、片桐仁が制作したほぼすべての作品が展示されている。「実家の壁から剥がして持ってきた学生時代の作品も展示しています。よく見ると隅に穴が空いているのがわかりますよ」と片桐。片桐家リビング片桐仁の学生時代の作品テレビブロスの直筆イラストの数々また、会場には実際に粘土で作品を作れるワークショップコーナーも開設。粘土に興味を持ったら、すぐに制作に取りかかれるようになっている。さらには、トータス松本、大宮エリー、野生爆弾くっきー!、竹谷隆之、横山宏、デハラユキノリ、せなすけ、という各界のアーティスト7名とのコラボ作品も展示され、一部はチャリティーオークションも行われる。お笑い、俳優業と並行し、20年以上にわたって制作を続けた片桐仁の歩みと、驚くほどの精巧な粘土の世界を、この機会にぜひ一度肉眼で見ておこう。構成・文:浦島茂世【開催情報】『粘土道 20周年記念 片桐仁創作大百科展』2021年11月20日(土)~12月19日(日)、Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)にて開催。
2021年11月24日芸人・俳優のみならず、彫刻家としても活躍する片桐仁の創作活動20周年を記念し、東京ドームシティの「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」にて11月20日(土)〜12月19日(日)の期間、『粘土道20周年記念 片桐仁創作大百科展』が開催されることが決定した。片桐は、1999年「ヤングマガジンアッパーズ」の連載スタートをきっかけに、“文房具や日用品、電化製品など、あらゆるものに粘土を盛る”をコンセプトに、20年以上にわたり粘土作品を作り続けきた。2015年から4年間、全国のイオンモールで開催された不条理アート粘土作品展「ギリ展」では累計約8万人を動員したほか、2019年6月には自身初の海外での個展「技力展台湾(ぎりてんたいわん)」を実現。オリジナリティ溢れる発想力や細部までこだわったクオリティの高さなどが評価された。また、映画・舞台・ドラマで使用する小道具の制作や、企業とのコラボ作品・デザイン提供など、粘土作品に限らず様々な創作活動も行っている。そんな片桐の集大成であり、過去最大規模となる本展覧会は新型コロナウイルス感染症拡大に伴う影響を考慮し、2020年3月下旬からの開催が中止となっていたが、新会期の開催日程が決定。粘土道としてこれまでに発表された粘土作品をはじめ、初公開となる学生時代に描いた絵画や、「TVブロス」の連載で描いてきたイラスト、取材先で制作した作品を展示するなど、片桐の20年以上にわたる創作活動の全てを網羅する。さらに、前会期中止後にWEBメディア「THAT IS GOOD」内で制作した新作粘土作品や、片桐仁のYouTubeチャンネル「ギリちゃんねる」で作った作品、動画内にたびたび登場する片桐家リビング再現コーナーなどが新たに追加展示されるほか、クラウドファンディングによる本展のランドマークとなる「片桐仁的公園(仮)」を制作。なお、チケット発売は2021年10月下旬頃を予定している。<展覧会によせて 片桐仁コメント>2020 年の春に中止となった『粘土道20 周年記念 片桐仁創作大百科展』がついに開催されることになりました!僕がこの22年間で制作した、粘土作品やイラスト、企業や番組とのコラボ作品、また家族とYouTubeで作った作品など、ほぼ全てを網羅する僕の回顧展になっています。さらに会場で作れるワークショップもあるので、モノづくりの楽しさを知るキッカケにもなればいいなと思います。大人から子供まで楽しめる展覧会になっていると思うので、皆様是非いらしてください!【開催概要】『粘土道20周年記念 片桐仁創作大百科展』期間:11月20日(土)〜12月19日(日) ※開催期間中無休時間:11:00~19:00 ※最終入館は閉館の30分前まで場 所:Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)チケット発売:2021年10月下旬頃を予定。詳細は決まり次第お知らせします。<主な内容>1. アーティスト片桐仁22年の創作活動年表2. 不条理アート粘土作品3. 初公開・学生時代に描いた絵画4. 撮り下ろし片桐仁シアター5. 「テレビブロス」連載イラスト原画「おしえて何故ならしりたがりだから」6. 舞台、映画、ドラマ、C M などに使うため制作した作品たち7. 「ギリちゃんねる」片桐家みんなで作った作品・片桐家リビング再現コーナー8. クラウドファンディングによるランドマーク作品「片桐仁的公園(仮)」9. 常設ワークショップ主催:東京ドーム / 協力:トゥインクル・コーポレーション、大日本印刷、東京ニュース通信社、we+ inc.企画:zaigoo inc. / 協賛:パジコ写真:大坪尚人(講談社)展覧会公式ホームページ: お問い合わせ先は「東京ドームシティ わくわくダイヤル(03-5800-9999)」まで★クラウドファンディングも実施!タイトル:『粘土道20周年記念 片桐仁創作大百科展』会場内に「片桐仁的公園(仮)」をつくりたい!展覧会のランドマークとなる「片桐仁的公園(仮)」の制作に向けて、クラウドファンディングにて9月17日(金)より支援の募集を開始。前会期では片桐仁と来場者が一緒に公園を作る予定だったが、今会期ではファンから支援を募り、片桐一人で作り上げることを決意。“粘土道20周年という節目に、過去最大の作品「片桐仁的公園(仮)」を作りたいんです!”詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。実施期間:2021年9月17日(金)12:00~10月17日(日)23:59詳細・応募先ウェブサイト:
2021年09月17日俳優の片桐はいりさんが、2021年9月からテレビ東京でスタートする新ドラマ『東京放置食堂』で連続ドラマ初主演を果たすことが分かりました。テレ東新ドラマ『東京放置食堂』あらすじ太平洋に浮かぶ島『大島』を舞台に、さまざまな人間模様や島グルメが色濃く描かれている同作。片桐はいりさんは、元裁判官の主人公・真野日出子を演じます。また、日出子が大島で出会う、『風待屋』を営む寡黙な若い店主・小宮山渚を、若手俳優の工藤綾乃さんが、さらに島民には、与座よしあきさん、松川尚瑠輝さん、梅垣義明さんと、個性豊かな出演陣が集結。自然豊かな大島の魅力的な島グルメとカルチャー、そこで繰り広げられる人間模様は、忙しく過ごす現代人の心に優しく染みわたるはずです。『東京放置食堂』主演・片桐はいりコメントひょんなことから裁判官を辞めて、伊豆大島の食堂に流れついた夜ドラヒロインに任命されました。ちょっとお節介で昔かたぎの説教ずき。自分もさまよい中なのに、ちょっといいことをいったりします。ほったらかしの魅力があふれた大島で、島の仲間やびっくりするようなゲストの方々とすったもんだをくりひろげます。週の半ばの真夜中にほんのひと時、都内にある最果て島にご一緒できれば幸いです。『東京放置食堂』主題歌には(元)現役女子高生あたしさらに、同作の主題歌に、若手アーティスト『(元)現役女子高生あたし』の『碧の宵』に決定したことも発表されました。10代を中心に人気急上昇中の若手クリエイターでもある『(元)現役女子高生あたし』。ドラマ主題歌を手掛けるのは、『東京放置食堂』が初です。『(元)現役女子高生あたし』コメント普段はインターネットでカバー曲を配信していたのですがまさか私の歌がテレビに乗るとは思っていませんでした…!これを機に活動の幅が広がれば嬉しいなと思います。海や島どこか懐かしい情景を思い浮かべながら歌いました。私もみなさんと一緒にドラマを見るのが楽しみです!ぜひ主題歌にも注目して見ていただけると嬉しいです!個性豊かなキャストが集結した『東京放置食堂』は、2021年9月15日から『水ドラ 25』の枠で放送スタートです。[文・構成/grape編集部]
2021年09月11日片桐はいり主演ドラマ「東京放置食堂」の放送が決定した。監督は、「ムショぼけ」の放送も控えるアベラヒデノブが務める。人を裁くことに疲れて東京を出た元裁判官・真野日出子がやってきたのは、東京から120キロ南の太平洋に位置する大島。そこで日出子は、島で生まれ育った小宮山渚と出会い、ひょんなことから、渚が祖父から受け継いだ居酒屋「風待屋」を手伝うことに。そしていつからか、そこに人生に悩みを抱える客が顔を出すようになる――。本作は、“東京アイランド”とも呼ばれる大島を舞台とした、大自然に溢れたこの場所だからこそ育まれる魅力的な人間模様と島グルメが色濃く描かれていく。今回、連続ドラマ初主演となる片桐さんが演じるのは、東京生まれ・東京育ち、数多くの被告人を裁き更生させてきた、曲がったことが大嫌いな初志貫徹の元裁判官の主人公・真野日出子。人を裁くことに疲れてしまった日出子は、退官を決意し、大島へ向かい、彼女の第2の物語の扉が開かれる。片桐さんは「ちょっとお節介で昔かたぎの説教ずき。自分もさまよい中なのに、ちょっと良いこと言ったりします」とキャラクターを説明し、「ほったらかしの魅力があふれた大島で、島の仲間やびっくりするようなゲストの方々とすったもんだをくりひろげます。週の半ばの真夜中にほんのひと時、都内にある最果て島にご一緒できれば幸いです」とコメントしている。そのほか島民キャストとして、日出子が大島で出会い、共に「風待屋」を営んでいく寡黙な若い店主・小宮山渚を、「死役所」「歩くひと」の工藤綾乃。与座よしあき、松川尚瑠輝、梅垣義明も参加する。「東京放置食堂」は9月15日(水)深夜1時10分~テレビ東京ほかにて放送。地上波放送終了後ひかりTVで配信。(cinemacafe.net)
2021年08月27日11月より2クール連続で放送される、上野樹里主演月9ドラマ「監察医 朝顔」。この度、第1話のゲストとして、片桐はいりがユニークで型破りな大学教授役で出演することが決定した。法医学者と刑事の父娘を描く本作。第2シーズン第1話では、神奈川県のとある立体歩道橋で群衆雪崩が発生。この日、近くで大きなイベントの開催が予定され、大勢の人がイベントに参加しようと並んでいる中、突然、スタジアムの火災報知器が作動し、人々は火事が発生したとパニックになったという。1人は意識不明の重体、4人が死亡するという大惨事。そして4人の死因を調べるため、朝顔(上野さん)たちが遺体を解剖することになり、平(時任三郎)たち野毛山署の刑事たちは捜査を始める――というあらすじ。そんな第1話にゲスト出演する片桐さんが演じるのは、今回の物語のキーパーソンでもある興雲大学の教授・松本オリビア由美子。夏目茶子(山口智子)と少なからず親交があり、ある日、朝顔は茶子からの紹介で松本を訪ねることになる。型破りでユニークすぎる人間性の松本は、大学内で知らない人はおらず、茶子も一目置くほど。研究以外には興味がなく、何か気になることがあれば人目を一切気にせず研究に没頭してしまうというキャラクター。「はえある第1話でこだわりのある面白い役をやらせていただき光栄です」と参加を喜んだ片桐さんは、「のだめカンタービレ 新春スペシャルinヨーロッパ」に出演していたが、その際に上野さんとの共演シーンはなく、2人は本作が実質初共演。「ほわりとした中に怜悧(れいり)なものがあり、天才という言葉がにあう方だなと感じました」と上野さんについて語っている。「監察医 朝顔」は11月2日より毎週月曜日21時~フジテレビにて2クール連続放送。(cinemacafe.net)
2020年10月15日小芝風花がクズ男に翻弄されるヒロインを演じ、民放連ドラ初主演を務める「妖怪シェアハウス」の第4話が8月22日放送。片桐仁演じる話題の妖怪アマビエの登場と、毎熊克哉演じる酒呑童子の“パリピ”ぶりにタイムラインが沸きあがっている。人に嫌われることを恐れ、空気ばかり読んで生きてきた編集プロダクション勤務の目黒澪を小芝さんが演じ、小芝さんとともにシェアハウスに暮らすぬらりひょん=沼田飛世に大倉孝二、お岩さん=四谷伊和に松本まりか、酒呑童子=酒井涼に毎熊さん、座敷童子=和良部詩子に池谷のぶえ。そんなシェアハウスの大家にして陰陽師の末裔でもある水岡譲に味方良介、澪の上司・原島響人に大東駿介、澪の同僚・山中美雪に内藤理沙、若手編集者の柳沙羅に宮本茉由といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。シェアハウスを潰して駐車場にすると言い出す譲。譲は澪が原因で人間界と妖怪界の均衡が崩れていると責める。澪はみんなに迷惑をかけられないと、近々シェアハウスを出ることを決意するが肝心の引っ越し資金がない。そんな中、原島がバズネタを見つけ書籍化したら金一封を出すと言われ、澪はnoteで自分のどん底体験や妖怪たちのことを少しアレンジして記事を作成、配信すると、それが6万人のフォロワーがいる“しらはま”に拡散されてバズる。メッセージでnoteのアドバイスをくれたり、応援してくれたりするしらはまに胸がキュンとする澪だが、ぬらりはしらはまの優しさに何か裏があると怪しむ。そんな話をしているところ、シェアハウスに妖怪仲間のアマビエ(片桐さん)が現れ、澪に「しばらくは良いことが続くが、長くは続かない」と伝える。その後、noteの書籍化が決まり、引っ越すことが決まった澪だが、澪と酒井のツーショットがSNSにアップされたことで炎上。澪も叩かれてしまうが、アマビエのイラストを投稿するとあっという間に炎上が収まって…というのが今回のストーリー。コロナ禍で話題となった妖怪アマビエの登場に「アマビエの実写化wwwww」「アマちゃんは「令和のスーパースター」という扱い」「片桐仁。アマビエに似すぎ(笑)」などの声が寄せられる。また澪のお別れパーティーでの酒井の“パリピぶり”には、多くの視聴者から「酒呑童子の「からのー???」が好きすぎる。」「酒呑童子さんのお茶目な部分が出てきてファンになりそう」といった声が。妖怪たちが披露した「わらべうた アマビエ CLUB MIX」にも「CLUB MIXww腹抱えて笑った」「わらべうたリミックスver.好みすぎる!」といった感想が送られている。(笠緒)
2020年08月23日7月17日(金)より全国公開される映画『ステップ』の本編を一足先に鑑賞したタレント・俳優の片桐仁のコメント動画が、『ステップ』の公式YouTubeチャンネルで公開された。映画『ステップ』は大切なものを失った人たちの“10年間”の足跡を描いた感動作。妻に先立たれた健一が、仕事と娘・美紀の育児の両立に悩みながらもゆっくりと成長していく姿を描いている。原作は『とんび』『流星ワゴン』など、家族の再生を描き続けてきた作家・重松 清。主演を個性派俳優・山田孝之が務め、共演に國村 隼、余 貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈など豪華俳優陣が名を連ねる。監督は『虹色デイズ』『笑う招き猫』『大人ドロップ』などを手がけた飯塚 健が担当。秦 基博が映画のために書き下ろした主題歌『在る』が物語を彩る。今回公開されたコメント動画では、片桐が、世間が思う個性派俳優としてのイメージとは異なり、終始辛い現実に翻弄されつつもそれを受け入れる山田孝之の「リアクションの芝居」に称賛を送っている。さらに、自身も二児の父である片桐ならではの目線で「家族」の物語についての感想をコメントしている。『ステップ』7月17日(金)公開
2020年07月09日星野源が主演する映画『引っ越し大名!』のBlu-ray&DVDが本日4月8日(水)よりリリース開始。この度、このリリース日に合わせて、星野さんと共演の高橋一生&高畑充希が見どころを明かすコメント映像が到着した。本作は、星野さん演じる書庫にこもって本を読んでばかりの引きこもり侍・片桐春之介が、“引っ越し奉行”として成長していく様を描くエンターテインメント時代劇。今回到着した映像では、まず本作のBlu-ray&DVDリリースを報告する星野さん、高橋さん、高畑さんの3人からスタート。それぞれ見どころを語る場面もあり、星野さんは「鷹村源右衛門(高橋一生)が肌をこう露わにする、非常にセクシーなシーン」と高橋さん演じる春之介の相棒で幼なじみの御刀番・鷹村源右衛門の場面をあげ、春之介に引っ越しのコツを一から指南する於蘭役の高畑さんは「春之介さん(星野源)が引きこもっていた書庫から数日ぶりに出てきたときの顔」とコメント。2分ほどの映像ながら、3人の和気あいあいとした場面を覗くことができる。『引っ越し大名!』Blu-ray&DVDはリリース中。(cinemacafe.net)■関連作品:引っ越し大名! 2019年8月30日より全国にて公開©2019映画「引っ越し大名!」製作委員会
2020年04月08日片桐はいりが、岡田利規の作・演出によるKAAT神奈川芸術劇場プロデュース公演「未練の幽霊と怪物 ―『挫波』『敦賀』―」に出演する。3月上旬、岡田の企画説明をもとに作品のイメージを膨らませる心境を尋ねた。【チケット情報はこちら】能の上演形式に倣い、間狂言を挟んだ2曲の現代能で構成される本作。建築家ザハ・ハディドをシテ(主人公)にした『挫波』と、廃炉の道をたどる高速増殖炉もんじゅをめぐる『敦賀』の2作品が、霊的な存在が思いを語る“夢幻能”の構造を用いて繰り広げられる。新国立競技場の設計者に選ばれたもののデザイン案が撤回され、失意のうちに没したハディド、もんじゅに夢のエネルギー計画を投影した人々が抱える“未練”とは──。岡田からのオファーを「ザハ役かと思っちゃった」と振り返り、周囲の爆笑をさらった片桐。2014年に現代能楽集Ⅶ『花子について』、佐渡薪能『サイコ』と能にまつわる作品への出演が続き、当時の経験やノウハウを求められているのでは……と推測をぶつけてみたところ、「話題にすら挙がらなかった」と笑う。片桐が主に託されているのは、間狂言における“間(アイ)”。通常は狂言師が担い、物語の設定や背景などを解説する役どころで、岡田はドイツの公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリーとして能をモチーフに創作した『NO THEATER』(2017年)でも間狂言を差し込んだ。その“進化版”となる今回、片桐は自身に求められる役割を「狂言の笑いの部分を担当するんじゃないでしょうか」と岡田の構想から類推する。同時に「題材のインパクトを和らげて受け入れやすくするためにお声がけしてくださったわけではない気がする」とも。上演に際して、岡田は「社会の犠牲者が果たせなかった思いを直視せず忘れてしまうことに抗うために、能の構造を借りる」とメッセージを寄せている。開幕は6・7月。東京オリンピック・パラリンピックを前に新国立競技場の問題を再び俎上へ載せるわけだが、片桐は「岡田さんは政治的なメッセージを訴えるために作品をつくろうとしているわけではないのでは」と読み解く。大切なのは、こうしたテーマを題材にどれだけ興味深い作品をつくれるか。キャストに並ぶ森山未來、栗原類、石橋静河、太田信吾や謡手として参加する七尾旅人らの顔ぶれに、片桐は「実現できそうな人たちが揃いましたよね」と信頼を寄せる。「きっといろんな境地へ連れて行ってもらえる、間口の大きな作品になるんじゃないかな」と予想。最後に「通りがかりの人まで驚かせたいですね」と薄く笑った。公演は、6月3日(水)~24日(水)に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて。その後、愛知・新潟・兵庫と巡演する。3/23(月)11:00までプレイガイド最速先行受付中。取材・文:岡山朋代
2020年03月18日『超高速!参勤交代』シリーズをはじめ、ユニークな視点で時代劇の新しいジャンルを開拓してきた土橋章宏の原作を、星野源主演で映画化した『引っ越し大名!』。この度、星野さんや高橋一生、高畑充希も大爆笑した濱田岳演じる中西監物のとあるシーンのメイキング映像が解禁となった。参勤交代をはるかに上回る費用と労力がかかる、無理難題の引っ越しをテーマにした本作。1つの藩丸ごとの引っ越しが“転勤”を思い起こさせるほか、上司からの圧力やパワハラ、藩の減封により人減らし=リストラを行わなければいけないなど、時代劇でありながら現代で働き世代にも共感を呼んでおり、星野さん、高橋さん、高畑さん、濱田さんといった演技派豪華キャストが織りなす、思わずクスッとさせられるコメディパートも老若男女が楽しめると話題となっている。そんな本作では、引っ越しにかかる費用は2万両(=15億円)に対し、藩にあるお金はたったの3千両、足りない分は町の商人になんとか借りて工面するしかないという状況の中、金庫番である勘定奉行・佐島竜五郎(正名僕蔵)はその役割を「引っ越し奉行」となった片桐春之介(星野さん)に丸投げ…。今回解禁されたメイキング映像は、横暴な佐島のやり方に反感を持った勘定頭の中西監物(濱田さん)が、春之介たちを助けるべく、自ら徹夜をしてお金を借りられる商人を調べあげたリストを持ってやってくる…というシーン。中西は徹夜続きという設定から、登場からよたよたと近づき「勘定方の中西だよ」と声が小さすぎる濱田さんの演技に、星野さんも「何ですって…? 本当に聞こえない(笑)」と笑いをこらえきれない様子。その後も続々繰り出される濱田さんのアドリブに、キャストだけでなくスタッフも笑いをこらえきれず、カットがかかると思わず高畑さんが「本番、耐えられない。どうしよう」と手で顔を覆って、泣き笑いしている様子が収められている。濱田さん曰く「(中西は)頑張った自負があるのでドヤ感がある」ゆえに、少し二枚目に見えるらしく、高橋さんも「最初寝ているところから始まるのがすごく面白い…」と濱田さんの光るコメディセンスをべた褒め。本メイキングでも息ぴったりのキャストたちのユーモアのセンスが光るシーンは、随所に盛り込まれている。『引っ越し大名!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:引っ越し大名! 2019年8月30日より全国にて公開©2019映画「引っ越し大名!」製作委員会
2019年09月10日現在放送中のドラマ「凪のお暇」で演じる主人公のこじらせ系元カレ役が話題となっている高橋一生。この度、公開中の星野源主演映画『引っ越し大名!』で迫力満点の大立ち回りを映した高橋さんのメイキング&本編映像が到着した。本作で高橋さんが演じているのは、引きこもり侍・片桐春之介(星野さん)の幼なじみであり、超体育会系の御刀番・鷹村源右衛門。到着したのは、鷹村が巨大な槍、御手杵(おてぎね)を振り回す、大迫力の大立ち回りシーンだ。彼が仕える松平大和守家に伝わる家宝である御手杵の槍。日本号、蜻蛉切と並んで「天下三槍」と呼ばれる名槍で、全長3.8mという巨大さから参勤交代の馬印として使用されるなど「家の象徴」を表す役割が強く、本来は実戦で使用されるようなものではなかったという逸話も。そんな普通の人なら持ち上げるのもやっとだという巨大な槍が、今作では実際に殺陣で使用されている。撮影で使用された御手杵の槍はレプリカだが、その重さは数十キロ、振り回して空中でピタリと止めることは至難の技。高橋さん自身も普段のスーツが合わなくなってしまったほど体を相当鍛えてこの撮影に挑んだそう。メイキング映像では、確認しながら槍を振り回す迫力の場面が映し出され、嬉々とした表情で振り回す本編映像も挿入されている。『引っ越し大名!』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:引っ越し大名! 2019年8月30日より全国にて公開©2019映画「引っ越し大名!」製作委員会
2019年09月06日江戸時代の大規模な引っ越しをテーマにした星野源主演映画『引っ越し大名!』が現在公開中。本作は、時代劇であり、参勤交代をはるかに上回る費用と労力がかかる無理難題の引っ越し(=国替え)をする物語だが、犬童一心監督は「サラリーマンものとしてつくっています」と語っているように、本作はいまを生きる私たちにも共感できるポイントが多い“お仕事映画”としても楽しむことができる。公開より一足先に行われた試写会では、観客から「こういう事あるある、こんな事言う奴いるいる!と今を生きる私達も共感」「パワハラとか、組織内の理不尽とか、今を生きる私たちがすごく共感できて、身近に感じる」「歴史物なんですが現代の会社勤めとしても、上の無茶振りとか共感出来る部分が多くて楽しめました」と働く人たちから共感の声が続々あがっている本作。中でも働く女性たちがまず共感するのは、引っ越しの総責任者“引っ越し奉行”に任命されてしまった片桐春之介(星野さん)だろう。元々書庫番だった彼は、本ばかり読んでいた引きこもり侍。ところが、失敗すれば即切腹という誰もやりたがらない引っ越し奉行の大役を半ば強引に押し付けられてしまうのだ。さらに、引っ越し予算が2万両(=15億円)に対し、藩にある予算はたったの3千両。勘定奉行からは「なんとかするのがお主の仕事だろう!」と理不尽に仕事を押し付けられてしまう。しかし、そんな危機的状況の春之介が、いかにしてこの局面を乗り越えていくのか、その過程が最大の見どころ。春之介を演じた星野さんは、彼が困難を乗り越える際、「大好きだった本の知識が生きてきて、自分の好きなものをそのまま逃さないで、それを生かして成長していくというストーリーは時代劇では見たことがないのですごく面白い」と、得意を生かして困難を乗り越えていく独特な主人公の姿を語っている。本作では、引きこもって本ばかり読んでいたそのときに蓄えた知識を使い活躍する春之介。さらに、それぞれの得意なことを集めればもっと大きな困難も乗り越えられる!春之介を助ける幼なじみで武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)や、前任の引っ越し奉行の娘・於蘭(高畑充希)、義理人情に厚い勘定頭の中西監物ら、江戸時代でも現代も変わらない良いチームの姿にも注目。そして紅一点のヒロイン・於蘭からは、武士という男社会の中で“使えるものはなんでも使って乗り切る”と、たくましく生きる気概を感じることができる。彼女は春之介たちに引っ越しの指南をする影の立役者で、目上の者にも意見を言うことを恐れず、春之介のピンチとなれば馬に乗って颯爽と駆けつける凛々しさがあり、また男性を立てることで彼らが頑張る状況ならば、そうする努力を厭わない立ち回りも。時代は違えど、江戸時代にも同じような仕事の悩みを抱え、立ち向かう彼らの姿は、きっと多くの働く女性を勇気付けるに違いない。『引っ越し大名!』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:引っ越し大名! 2019年8月30日より全国にて公開©2019映画「引っ越し大名!」製作委員会
2019年09月01日8月30日公開の映画『引っ越し大名!』は、土橋章宏の歴史小説『引っ越し大名三千里』を原作にもつ時代劇。星野源演じる姫路藩の書庫にひきこもりっきりの侍・片桐春之介が、なりゆきから姫路から大分・日田への国替え(藩の引っ越し)の責任者に任命されたことから始まるコメディだ。その星野の脇を固めるのは高橋一生、高畑充希、濱田岳ら人気俳優陣。中でも高畑は春之介を陰に日向にサポートする引っ越しのエキスパートにして、また春之介の憧れの君でもあるヒロイン・於蘭を好演している。「台本を読ませていただいて於蘭さんのことをすごく好きだなと思ったんですよね。いろんな要素が入り交じっているかもしれないけど、根本的にすごく強くて優しい人という印象を受けたので、あまり考えずに感じるままに演じるようにしました」彼女が於蘭という人物を「感じるままに演じる」ことができたのには、監督・犬童一心とのリレーションがあったようだ。「犬童さんは私がミュージカル『ピーターパン』を演っていた10代の頃からのお知り合いで。ずいぶん前からお互いに『いつかお仕事ができたら』と言っていたんです。私自身、そんなにテンションの高い人間でもないので(笑)、どこか落ち着いている於蘭さんには共感する部分が多くて。私と於蘭さんの共通点を見つけてくれたのは犬童さんならではなんだろうな、と思っています」ただし、高畑が慢心することはない。公開を直前に控えた今も自らの演技にソワソワするという。「映画にせよドラマにせよ、出来上がりがよくて、観てくださった方が喜んでくれているのがわかってようやく気持ちがゼロになれるというか。試写のときに自分の出演作を観て『あー、面白かった』って純粋にスカっとはなれないんです。だから初号試写は特に苦手です(笑)。でも一緒に試写を観た周りのスタッフさんが『楽しめた』と言ってくれているのでホッとしましたし、嬉しかったです」そんな信頼の置けるスタッフ陣から高い評価を得た『引っ越し大名!』という映画を自身はどう観ているのだろう?「時代劇なんだけどとてもポップで、どの世代も楽しめる作品になったなと思っています。リストラなど扱っているテーマはすごく現代的なので(星野)源さんや(高橋)一生さんのファンの方はもちろん、お仕事をなさっているおじさま方にも刺さる作品になんじゃないかな、と思っています」『引っ越し大名!』8月30日公開撮影/高橋那月、取材・文/成松哲
2019年08月31日移動人数1万人。移動距離は600km。国替えによって姫路(兵庫)から日田(大分)まで引っ越しをすることになった藩士たちの奮闘を描いた映画『引っ越し大名!』が8月30日(金)より公開される。藩の命運を握る超難関プロジェクト。それを中心に立って引っ張ったのが、総責任者の片桐春之介と、春之介の幼なじみ・鷹村源右衛門だ。片桐役を演じた星野源と、鷹村役を演じた高橋一生は、2005年に上演された舞台『アイスクリームマン』で初共演。当時20代だったふたりは14年のときを経て、人気と実力を兼ね備えたスター俳優へと成長した。お互いのブレイクをどう見ていたのだろう。「僕は源ちゃんは源ちゃんだと思っているので、こうやってお会いしても、何も変わっていないです。もちろん自分自身に付加されていくものや、評価される場所や人も増えただろうと思いますが、それによって本質的に変わってしまう人ではないとわかっているので。メディアで顔を見ることが増えたときも『源ちゃんのままでいてくれるんだな』と感じて勇気づけられていました」(高橋)「僕は活動を見ながら、ああこれは大変だろうなあと。やっぱり結構厳しい職業じゃないですか(笑)。売れていく中で変わっちゃう人も多いと思うんですけど、その中で変わらずにいようとしている感じがあって。しっかり耐えているな、わかる、えらいって、そういう感じです(笑)」(星野)「ありがとうございます(笑)」(高橋)「自分もそうありたいと思って活動してきたので。いっちゃんが活躍しているさまを見て改めて自分も頑張ろうって思いました」(星野)その後、星野がレギュラー出演していたドラマ『11人もいる!』で高橋がゲスト出演をしたことはあったが、直接絡む場面はなかった。今作で久しぶりにお互いの芝居を肌で感じたことで、ふたりの胸にはどんな感触が残ったのか聞いてみた。「ぼくは現場で芝居の話をする人が苦手で。いっちゃんもまったくしない人なんですよね」(星野)「現場でそういう話をしてしまったら、私はこれからこういうことをやりますという発表会になってしまう。そうすると会話にならないんです」(高橋)「僕も同じで。ちゃんと芝居で受けたいじゃないですか。いっちゃんはその場その場で面白いことをやってくれる。(濱田)岳ちゃんとか、この現場の人はみんなそうでありがたいなと思ったんですけど、特にいっちゃんとは一緒のシーンが多かったので、なおさらそう思ったというか。鷹村としてやってきたことに対して僕が受けると、それに反応してまた鷹村のお芝居が変わる。純粋にお芝居をやっている楽しさを感じられました」(星野)「こちらがお芝居を変えても、源ちゃんはすべて対応してくれるんです。コメディで時代劇だと、どこか変に現代的になりすぎてしま恐れも出てくると思うんですが、この映画はちゃんと時代劇なんです。みんながそういうお芝居ができる空気にしてくれたのは、座長だと思います」(高橋)予算のない国替え。引っ越しを成功させるためには、家財を減らしたり、時には今で言うリストラも断行しなければならなかった。春之介もまた人事部長さながらの苦渋の決断に迫られる。「春之介が出した案って、ものすごいアイデアだと思うんですね。藩士である彼らにとっては本当に嫌だったと思うし。それでも仲間たちがやるよと言ってくれたのは、春之介の絶対に最後まで諦めない気持ちに打たれたから。これまでの時代劇とはまったく違ったアイデアで、藩士の誇りと絆を表現したところが、この作品の魅力なのかなと思います」(星野)「日本人は、どこか人の顔色を伺うとか、空気を感じる能力に人一倍長けている人種だと思っていて。そういう社会でやっていくには辛酸を舐めることもある。その一方で、そこに何か活路を見いだす人がいて、それがこの作品の春之介のような人だと思うんです。突拍子もないアイデアを出すことによって、状況を打破し、前進する。その姿を見て、こうあるべきだなと思いましたし、こういう気概が時代劇ではあるけれど現代の人々にも通じるお話になっている理由なんじゃないかと感じました。そこがこの作品の素敵なところだと思います」(高橋)映画『引っ越し大名!』は8月30日(金)より全国一斉公開。撮影/高橋那月、取材・文/横川良明
2019年08月29日音楽家としてはもちろん、俳優、文筆業もこなす星野源。その彼の、実に6年ぶりの主演映画が『引っ越し大名!』だ。実際に江戸時代に行われていた国替え=引っ越し。その理由は様々だが、ささいな出来事をきっかけに国替えを命じられた藩のドタバタを描いた本作。“引きこもり”で“コミュ障”という時代劇としてはちょっと特殊な主人公・片桐春之介を演じている。時代劇だけど“喜劇”だから「やりたい」そのタイトルからイメージする通り、コメディであり、時代劇でもある本作。星野さんの“時代劇”への出演は2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」以来となる。「『真田丸』の徳川秀忠は身分が高いので、所作や衣装の着物などもしっかりしていました。頭も中剃りで甲冑を着たりもして。時代劇は“とにかく大変”という印象だったんです。だから時代劇はしばらくやらないように(笑)しようと思っていたら、このお話をいただいて。『きた!大変だ、時代劇だ』と思ったんですけど、まずは脚本を読ませていただきました」。「実際にはこのシーンはなくなったんですけど、僕が演じた片桐春之介が『見切ります!』って言いながら、モノを捨てていくときに、捨てられた人が悲鳴を上げるんですけど、そのときのセリフが『ギャー!』ってカタカナで書いてあったんです(笑)。脚本は原作者の土橋章宏さんなんですけど、原作者の方がこうやって書いてらっしゃるということは、江戸時代の当時の引っ越し、国替えがテーマになってはいるけれど、リアリティラインとしては、時代劇というよりは喜劇なんだと思って、“やりたい”と」。「それでお引き受けしたら、春之介は思っていた以上に、ちゃんとしてない(笑)。どちらかというと社会からドロップアウトしちゃっている人なので、所作や服装をちゃんとしすぎない方が良かったんです。だから衣装のシワも大事なので、休憩時間も横になっていても怒られませんでした。そういう意味ではすごく気が楽だったんです。時代劇だけど、普通の現代劇の人としていた方がいいだろうなという感覚でした。いわゆる、時代劇の形式美みたいなものは、僕以外のキャストのみなさんが担ってくださっていたと思います(笑)」。主役然としなくても、自然と周りがついてくるその人柄と魅力主人公とはいえど、星野さんが演じた春之介は“引きこもり”で“コミュ障”。そんなキャラクターの行動一つ一つが本作の“面白さ”を牽引している。「もう脚本の時点で面白かったので、そこに何かを付け加えることはしない方が良いだろうなとは思っていました。今回の共演者のみなさんも、急に変なことをする人がいなかったので良かったな、と(笑)。でも(濱田)岳ちゃんはプラスしてやっていたのがすごく素晴らしかったです」。「『引っ越し大名!』というタイトルがすでに、なんだか面白いですよね。でも脚本を読んで、最終的にすごく感動したので、そこをしっかり作っていきたいという気持ちが強かった。状況やキャラクターたちの性格から生まれる面白さ。だから目先の面白いことをやるよりも、一つ一つのシーンを真剣に作っていって、その中で自然に生まれる面白さを監督やみなさんに撮ってもらいたいと思っていたんです」。時代劇ならではの大変さはなかったとしても、その撮影現場自体はかなり過酷だったと言う。「京都で撮影していたんですが、気候的にも厳しい時期で、まだ寒さが残っている時期から一番暑いときにかけての撮影だったんです。しかも早朝から深夜まで必死に撮影していました」。「引っ越し唄のシーンも、しんどかったなぁ(笑)。歌いながら移動するだけなんですけど、山の中で全く日よけがないような場所だったので、太陽に照らされながら撮影する、という状況だったんです。丸一日かけて撮ったんですけど、もう、日が暮れたのに撮ってる、みたいな(笑)。昼間のシーンを夜になっても撮影していたので、“使われないだろうな”と思っていたら、案の定、使われてなかった(笑)」。そんな中でもカメラチェンジやポジションチェンジなどで待ち時間も少なくなかった。「そういうときは、ほかのキャストのみなさんと話しながら待っている、という状況でした。だからずっとくだらない話をしてましたよ。完成披露試写会のときのような、みんなが好き勝手なことを話しているような(笑)。誰が中心になってというよりも、みんなが自立している感じだったんです。誰かと誰かが話している隣で、また別の誰かと誰かが全然違う話をしている。それがいつの間にか全員で同じ話をしていたりして。自分も含めて“ここは俺が引っ張っていくぜ!”みたいな人がいなかったんですよ。だからすごく居心地が良かった」。“諦めの悪さ”がもたらすリーダーシップ最初は“引きこもり&コミュ障”の春之介だが、引っ越し奉行となったことで徐々にリーダーシップを発揮し始める。「春之介と似ている」と言う星野さんの“リーダーシップ”について聞いてみた。「うーん…。僕自身は、リーダーシップを取ろう、みたいなことはあまり思ったことがないので分からないですけど、こうしたら一番良いんじゃないの?ということはあるので、そういう意味では、春之介の『諦めない』ところが似ているのかもしれないです」。「何か困難に直面したときに、それを打開するアイデアがちゃんと出るまでずっと考える。こっちを立てたらあっちが立たず、みたいなことって、特にこういう仕事をしていると日常茶飯事なんですけど、それでも僕はどちらも立つまで考えたいと思うタイプです」。「問題が起きたら、何をどう解決して、どういうアイデアを持てばそれが良い形で実現するのか、そういうことをずっと考えちゃうんですよね。だから考えるのが好きなんだと思うんです。そういう諦めの悪さ、みたいなものはずっと持っているので、もしかしたらそこが、何かを引っ張っていくことに繋がったりすることもあるかしれないですね」。犬童監督に「いま、この役を演じられるのは星野源しかいない」と言わしめた星野さん。本作への出演が彼の俳優としての幅を広げたことは間違いない。(text:Ai Takatsuka/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:引っ越し大名! 2019年8月30日より全国にて公開©2019映画「引っ越し大名!」製作委員会
2019年08月28日大ヒットを収めた土橋章宏の傑作時代小説「引っ越し大名三千里」を、『のぼうの城』を手掛けた犬童一心が監督を務め映画化する『引っ越し大名!』から、本編映像が解禁となった。今回解禁された本編映像には、引っ越し奉行・片桐春之介演じる星野源、前任の引っ越し奉行の娘・於蘭演じる高畑充希ら豪華キャストが映画オリジナル曲“引っ越し唄”を大合唱する様子が収められている。姫路から大分への引っ越し道中を映し出したこのシーンでは、星野さんを先頭に藩士らが列をなし、和気あいあいと歌い歩く姿が確認できる。引っ越し唄は準備パートから出発パート、道中パートとストーリーの過程で引っ越しの進み具合とリンクしながら、所々で聴くことができる。楽曲は、脚本開発中に犬童監督のアイディアによって生まれた映画オリジナルのもの。歌詞を原作者であり脚本を担当した土橋さんが制作、振り付けを犬童監督の『のぼうの城』で主役を務めた日本が誇る狂言師・野村萬斎が担当している。道中のシーンは夏に差し掛かった季節に撮影していたということもあり、大変過酷な現場だったそう。星野さんはこの撮影に関して、「朝から晩まで一日中撮影していて、角度を変えて何度も何度も撮影したので、非常に過酷でした」と当時をふり返っている。歌唱力に定評のある高畑さんと歌手としても活動する星野さん。この2人の歌声を聴くことができる大合唱シーンは本作の見どころの1つとなっている。ぜひ大きなスクリーンで堪能してみて。『引っ越し大名!』は8月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:引っ越し大名! 2019年8月30日より全国にて公開©2019映画「引っ越し大名!」製作委員会
2019年08月20日お笑い芸人、俳優、そして粘土作家としても知られる片桐仁の「不条理アート粘土作品展『ギリ展台湾』」が、6月7日(金)より台湾・華山Laugh & Peace Factoryで開催される。『ギリ展台湾』展示風景同展は、片桐が約20年にわたり「何かに粘土を盛る」という方法で制作してきた作品の中から、選りすぐりの作品約120点を展示したもの。会場となった台湾・華山Laugh & Peace Factoryは、カフェや映画館、ショップなどが集まる人気スポット華山文化創意園区内にあるイベントスペース。開幕前日に行われたレセプションでは、片桐は『ギリ展』用に作ったというド派手な特攻服を着て登場。会場に詰めかけた20社を超える台湾メディアから熱心な質問を浴びせられた。レセプションにて現地メディアの取材に応じる片桐仁片桐は「ようやく『ギリ展』の海外進出が実現して本当にうれしい。台湾展のために新たな作品やグッズを制作したり、撮影可能なインスタスポットを作ったり、日本での『ギリ展』にはなかった新しい試みも行っているので、ぜひ多くの人に観に来てほしいです」とコメント。台湾にちなんで制作した新作《TAIWAN》(魚のタイの形をしたお椀)などを披露し、そのダジャレ的創作センスと精巧な出来栄えで大きな注目を集めていた。同展は6月30日(日)まで開催されている。開催情報「不条理アート粘土作品展『ギリ展台湾』」6月7日(金)〜6月30日(日)台湾・華山Laugh & Peace Factoryにて開催
2019年06月07日主演・星野源、共演に高橋一生、高畑充希を迎え、『超高速!参勤交代』シリーズの土橋章宏による「引っ越し大名三千里」を映画化する『引っ越し大名!』。この度、待望の初映像となる特報と、困り顔の星野さんが印象的なティザービジュアル2種が公開された。全ての藩士とその家族全員で引っ越さなければならないため、参勤交代をはるかに上回る費用と労力がかかる引っ越しを、幕府から生涯に7回も命じられ、「引っ越し大名」と呼ばれた実在の大名・松平直矩のエピソードを基に描く本作。特報でも、“人数:10,000人、移動距離:600km、予算:なし?”のテロップとともに、参勤交代よりも厳しいとされる本作のテーマ・国替え(引っ越し)という超難関プロジェクトに挑む片桐春之介(星野さん)をはじめとする姫路藩士の活躍が、コミカルかつスピーディーな映像で映し出されていく。普通に取り組んでは絶対に不可能なこのプロジェクトで、「ひとつ思いつきました!」と語る春之介。一体、どのような知恵と工夫とひらめきで、次々に降りかかる難題をクリアし、この難局を乗り切るのか!?春之介の幼なじみであり武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋さん)、前任の引っ越し奉行の娘・於蘭(高畑さん)といった個性豊かな藩士たちとともに、無事にこの壮大な引っ越しを成し遂げることができるのか!?星野さん扮する春之介の「かかれぃ!」という掛け声とともに、いま、参勤交代よりも過酷な引っ越しが始まろうとしている!また、ティザービジュアルは縁起の良い紅白を背景とした2種で験担ぎ!【紅】には、周囲からは「かたつむり」と呼ばれ、本ばかり読んでいる書庫番の片桐春之介が引っ越し奉行という大役に任命され、「頭を抱える」表情がアップで写し出されている。そしてもう片面の【白】には、源右衛門役の高橋さん、於蘭を演じる高畑さんの2人の時代劇ビジュアルが初公開に!3人とも本作が時代劇映画は初出演。困り顔、晴れやかな笑顔、心配そうな顔と、各々が演じるキャラクターの性格を表現しながら、力を合わせて城ごと引っ越しプロジェクトに臨む姿をポップに描いたものとなっている。『引っ越し大名!』は8月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:引っ越し大名! 2019年8月30日より全国にて公開Ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会
2019年03月15日ラーメンズの片桐仁(45)が3月7日に会見を開き、台湾・台北で粘土作品の個展「ギリ展 in 台湾」を開催すると発表。それに伴い、クラウドファンディングを実施するとも明かした。「ブラックスキャンダル」(日本テレビ系)や「SUITS」(フジテレビ系)といった話題のドラマに出演し、俳優としても大活躍の片桐。その傍らで、粘土作品を20年間制作していた。もとは雑誌の企画で始めたというが、その集大成となる「ギリ展」を全国18ヵ所で開催すると8万人の動員数を記録。その評判は海を越えて伝わり、台湾での開催へと繋がったという。会期は6月7日から30日までを予定している。会見で片桐は、これまでの「ギリ展」を振り返り「老若男女問わず様々な来場者があった」と語った。なかには親子3代で展示を楽しむ姿もあったという。「台湾の方から声をかけていただいた」と台湾進出の経緯を明かした片桐だが「やはりネックになるのは……」と言い、指でお金のポーズ。これまでの「ギリ展」では入場料をもうけていたが、いきなりお金を支払うことに現地では抵抗があるのではと考えたという。そこで「ギリ展 in 台湾」を入場無料で開催するための資金を募るため、今回はクラウドファンディングを実施。「CAMPFIRE」で行われ、3月7日から4月26日までの間に600万円を募っているのだ。そのリターンの種類は実に様々。例えば松本潤(35)が主演を務めた16年のドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」(TBS系)でも使用されたスマホケース「カレイPhone」や、土偶型のペットボトルケース「ペットボ土偶」といった作品群のレプリカを提供。他にも台湾限定のグッズである赤色の手ぬぐいや、片桐自身が直接ペイントした作品も用意するという。日用品をモチーフに作っているため「エンターテイメント性が増している」と、自身の粘土作品について話す片桐。「2020年に向けて世界進出がしたい!」と意気込み、「香取慎吾さん(42)みたいにルーヴル美術館で展示したい。もうイメージはできています!」と笑いながらも豪語した。
2019年03月07日星野源が主演し、高橋一生や高畑充希を共演に迎えた時代劇映画『引っ越し大名!』。この度、星野さんのサムライ姿を写した場面写真が初解禁された。参勤交代をはるかに上回る費用と労力がかかる無理難題の国替え(引っ越し)を生涯に7回も命じられ、「引っ越し大名」と呼ばれた実在の大名・松平直矩のエピソードを基に、引っ越ししなければならないお国の一大事を救うため、姫路藩の藩士たちが奮闘する、汗と努力と涙と笑いの物語を描く本作。主演の星野さんが演じるのは、姫路藩書庫番の片桐春之介。人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもって本ばかり読んでいる引きこもり侍であるため、周囲からは“かたつむり”と呼ばれている。今回到着した場面写真は、大量の本に囲まれ、笑みを浮かべながら読書をする様子が切り取られ、引きこもりっぷりが分かる一枚となっている。しかし、そんな平穏な生活は、藩主・松平直矩に言い渡された国替えというお国最大のピンチに、“引っ越し奉行”として白羽の矢が立ったことで突然終わりを告げることに。最初は、様々な無理難題に怖気づく春之介だったが、周囲の人々の助けを借りながら、引っ越しを通して成長していく姿は、きっと誰もが応援したくなるに違いない。『引っ越し大名!』は8月30日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:引っ越し大名! 2019年8月30日より全国にて公開
2019年01月28日俳優の星野源が主演を務める、映画『引っ越し大名!』(8月30日公開)の場面写真が28日、公開された。同作は『超高速!参勤交代』シリーズで知られる土橋章宏の時代小説『引っ越し大名三千里』を映画化。生涯に7回もの国替え(引っ越し)を命じられた実在の大名・松平直矩をモデルに、お国を救うため知恵と工夫を絞る姫路藩の藩士たちの汗と努力と涙と笑いの物語となる。今回、主人公・片桐春之介を演じる星野源の誕生日である1月28日にあわせ、侍姿の星野を捉えた場面写真を公開。姫路藩書庫番の片桐春之介は、人と話すのが苦手でいつも書庫にこもって本ばかり読んでいる引きこもり侍のため、周囲から「かたつむり」と呼ばれている。今回のカットにも大量の本に囲まれた春之介が、幸せそうな笑みを浮かべながら読書する姿が写されている。大好きな本に囲まれて過ごす彼の平穏な生活は、藩主の松平直矩に言い渡された国替えというお国最大のピンチにとして白羽の矢が立ったことで突然終わりを告げることに。様々な無理難題に怖気づく春之介だが、幼馴染であり武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)や前任の引っ越し奉行の娘・於蘭(高畑充希)など、まわりの人々の助けを借りながら引っ越しの準備が徐々に整っていく。
2019年01月28日12月9日、元SMAPの稲垣吾郎(45)がブログを更新。8日に誕生日を迎え、舞台『No.9』で共演中の片桐仁(45)からもらったプレゼントを公開した。稲垣は『BIRTHDAY』と題したブログを更新。8日に舞台『No.9』大阪公演中に誕生日を迎えたと報告。「コーラスの方々に歌っていただいた本格的バースデーソングは、きっと客席まで響いていたことでしょう」と共演者からのお祝いエピソードを語った。また「片桐仁さんからはお約束の作品!?」として、2ショットを掲載。稲垣の手には耳型のiPhoneケースが。「稽古中に何度も僕の耳を撮らせてほしいと仰っていたので、そんなに僕の事好きなのかな〜って。。お花の柄はブログを参考にしてくれたみたいです」と、片桐からもらったと明かした。ケースには、ベートーヴェンやピアノの鍵盤や花柄が描かれていた。稲垣は「まさか、耳で造ってくるとは・・素晴らしいクオリティー彼は天才だ。。」とまさかのデザインに驚き、クオリティーの高さを賞賛した。片桐といえば、美大出身で粘土作家としても活動。ドラマ『99.9刑事専門弁護士』パラリーガル明石役で出演していた際に片桐の自作のiPhoneケースがドラマ内に登場し、話題となった。稲垣のブログには、ファンから誕生日をお祝いするコメントが1,000近く寄せられた。その中でも「iPhoneケースのクオリティの高さはお見事ですね~」「スマホケース、耳型とは!素晴らしいセンスカッコいいです」「アイデアが凄いなあって感心」「片桐仁さんのプレゼントも素敵!本当に彼は天才ですよね」とプレゼントを絶賛するコメントも多くみられた。
2018年12月09日