東京都江戸東京博物館で7月4日から開催中の『2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」特別展 戦国!井伊直虎から直政へ』。その開会前日に、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(毎週(日)後8・00 NHK総合ほか)で主人公・直虎を演じる柴咲コウが来場し、フォトセッションと質疑応答が行われた。「おんな城主 直虎」特別展 チケット情報井伊氏に代々伝わる『世継観音像』や井伊直親の『青葉の笛』など、井伊直虎や井伊氏にまつわる数少ない資料が出品される本展。展示を見学し、囲み取材に応じた柴崎は、「直虎さんの“花押”の実物を見たのは今日が初めてです。(直虎は)実在してたんだなと(改めて)感じました」と、直虎の花押が入った448年前の書状『井伊直虎関口氏経連署状』を見つめて感慨深そうな表情。印象に残ったものを問われると「個人的には刀がすごく好きなので、ついつい吸い寄せられてしまいます(笑)」とニッコリ。井伊直政の太刀『太刀 銘 来国光』や徳川家康所要の脇指『脇指 銘 備前国住長船勝光 宗光備中 於草壁作』をはじめ、数多く展示されている刀が気になったと話す。「直虎から直政へ」がテーマの本展。ドラマでこれから描かれる時代の物も展示されており、柴咲は「放送はまだ先ですが、いよいよ今週から直政役の菅田将暉くんとの撮影が始まります。彼とのお芝居の対峙をどうやっていこうかと思案しているところだったので、その良きヒントになったと思います」と話す。ドラマについては、「(直虎は)城主としては素人から始めているので、周りにいろんなことをうかがって。特に政次さんは、ライバルのようにやりとりしながら、実は支えてくれて。そこでいろんなヒントを得ながら、直虎さんオリジナルのやり方を編み出すようになったなと感じています。いよいよ20話から30話台へなっていくわけですが、(直虎に)もう少し知恵も出てきますし、機転も効いてきます」と直虎の変化を語る。これからの放送では「直虎さんは今までのおぼつかない政(まつりごと)のやり方では上手くいかない状態になってきて、それをどう治めていくかという展開になります。波乱も出てくるんですけれども、そこはなかなか説明がしにくくて…。とにかく見ていただきたいという思いでいっぱいです。特に30、31、32、33話は絶対、見てください!」と笑顔を見せた。特別展は、東京都江戸東京博物館で8月6日(日)まで、静岡県立美術館で8月14日(月)から10月12日(木)まで、滋賀・彦根城博物館で10月21日(土)から11月28日(火)まで開催。音声ガイドでは、ドラマで南渓和尚を演じる小林薫がナビゲーターを担当しているので、そちらもぜひ楽しんで!取材・文:中川實穗
2017年07月06日『2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」特別展 戦国!井伊直虎から直政へ』が、東京都江戸東京博物館で7月4日(火)から開催される。「おんな城主 直虎」特別展 戦国!井伊直虎から直政へ チケット情報現在放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」(毎週(日)後8・00 NHK総合ほか)は、戦国時代を生き抜き、後の徳川四天王のひとりで彦根藩の藩祖・井伊直政を育てた遠州井伊谷のおんな城主・井伊直虎の生涯を描いた物語。柴咲コウが主人公・直虎を好演し、今後の展開も注目を集めている。本展は、その登場人物に関連した資料や文化財を通じ、主人公ゆかりの地の歴史や文化を紹介するというもの。井伊直虎や井伊氏にまつわる数少ない資料が展示される。注目は、井伊氏に代々伝わる【世継観音像】(戦国時代 16世紀 井伊谷 龍潭寺)。龍潭寺外では初めて展示されるもので、本展のための調査によって仏像の厨子の背面に「『次郎法師』が大藤寺に奉納した」と書かれていることが判明したという。ドラマでは第8回「赤ちゃんはまだか」(総合テレビ2月26日放送)で、南渓和尚が仏像を彫るシーンが放送された(※実際は南渓和尚が彫ったという記録は残っていない)。ほかにも、直虎の花押が入った唯一の書状【井伊直虎・関口氏経連署状】(浜松市指定文化財 /永禄11年(1568) 蜂前神社・浜松市博物館保管)。ドラマ第13回「城主はつらいよ」(総合テレビ4月2日放送)では、直虎が方久に土地を与えるシーンとして登場した(※ドラマは実際に直虎の花押が記された書状の内容とは異なる)。同じく第13回で登場した、「今川仮名目録」として有名な、今川家が領国内を統治するために定めた分国法【今川家式目】(戦国時代 明治大学博物館)(※直虎が今川家式目を受け取った記録は残されていない)。さらに、第6回「初恋の別れ道」(総合テレビ2月12日放送)に登場し、井伊直親が身を隠していた信濃から井伊谷へ戻る際に寺野の地で寄進したと伝えられている【青葉の笛】(浜松市指定文化財/戦国時代 寺野六所神社)も展示。「青葉の笛」は、460年の時を超え、神社外初公開となる。今回、初めて展示されるものもあり、直虎ファンはもちろん、歴史好きも楽しめる本展。東京、静岡、滋賀と巡回するのでぜひチェックして!『2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」特別展 戦国!井伊直虎から直政へ』は、東京都江戸東京博物館で7月4日(火)から8月6日(日)まで、静岡県立美術館で8月14日(月)から10月12日(木)まで、滋賀・彦根城博物館で10月21日(土)から11月28日(火)まで開催。取材・文:中川實穗
2017年06月26日「撮影が始まったころは、周りがみんな芸能人!みたいな感じがありましたが、ようやく慣れてきました。月1ペースで開いている『直虎会』を通して、みなさん気さくな方だとわかって(笑)」 そう語るのは、NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』で奥山六左衛門を演じている、田中美央(42)。初めての大河ドラマ出演は、オーディションで獲得した。 「殺陣の訓練などいろいろ準備しましたが六左衛門は、まだ一回も抜刀していない。この先もあるのかどうか(笑)。いつも汗をかいて、鈍くさくて。私をイメージして書いてくださったのかと思うほど、僕そのものです。純和風の顔なので、もっと時代劇のオファーがあると思っていましたが、今回がほぼ初めて。NHKに入った瞬間、ここまでくるのに20年かかったなあ、と感慨深かったですね。でも、スタジオパークの直虎展に行っても、誰も気づいてくれなくて(笑)」(田中・以下同) ナレーターとしても活躍する美声で、ミュージカル俳優を目指したことも。 「ミュージカルの勉強をする一方で、ふつうのお芝居も深めてみたいという思いはずっとあって。決定的だったのは、(大阪芸大)卒業間近に『アニー』の最終オーディションに落ちたことです。演技が全然ダメだったと聞かされたとき、歌や踊りをメインに考えていたけど、根幹になるものは、やはりお芝居なのだな、と痛感しました。今後目指すのは、名バイプレーヤーと言われる役者。『名前はわからないけど、この人、よく出てるね』という存在になれたらいいなぁと」
2017年06月11日日本でアニメーションが初めて公開されてから100周年、という節目の年に始動する、ゴジラ映画史上初のアニメーション企画『GODZILLA 怪獣惑星』。来週6月12日(月)~17(土)にフランスにて開催される「アヌシー国際アニメーション映画祭2017」に本作が参加するにあたり、W監督を担う静野孔文監督と瀬下寛之監督からコメントが到着した。1954年に誕生した映画『ゴジラ』は、巨大な文化的アイコンとして世界中の人々に愛されてきた。2016年には庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』が公開され、興行収入82.5億円を記録する大ヒットとなった。そして2017年、『ゴジラ』はアニメーション映画となって降臨する。本作が描くのは、これまでのどんな『ゴジラ』とも一線を画すシビアでハードな未来世界。ゴジラを倒すことだけを考えている移民船に乗る1人の青年・ハルオを主人公に、2万年もの間、地球に君臨し続けてきた“ゴジラ”とそれに対峙する人類の因縁の物語だ。監督には、劇場版最新作『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』がシリーズ最高興収の64.3億円(6月1日時点)を突破している静野監督。コンビを組むのは、SF漫画の鬼才・弐瓶勉原作の、世界中のクリエイターやSFファンを虜にした伝説のコミック「BLAME!」の映像化を成功させた瀬下監督。CG領域の第一線で培われたその手腕は、『シドニアの騎士 第九惑星戦役』や『亜人』で立証済みといえる2人だ。そんな本作が、フランス「アヌシー国際アニメーション映画祭2017」の招待作品に。「アヌシー国際アニメーション映画祭」といえば、1960年にカンヌ国際映画祭のアニメーション部門が独立して始まった国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)の公認で、世界最大規模のアニメーション映画祭。『GODZILLA 怪獣惑星』は、今後公開の長編新作のメイキングを紹介する「Work in Progress」というプログラムに招待されている。6月14日(現地時間)午前9:30からの上映には、静野監督と瀬下監督が登壇の予定。なお、この「Work in Progress」には2015年に『バケモノの子』(細田守監督)、2016年に『この世界の片隅に』(片渕須直監督)が日本からは招待されており、近年映画祭の中で注目が高まってきている。静野監督は、「ゴジラがアニメになることを世界の人たちはどう思っているのか、気になるところ。アヌシーに集まるアニメファンが我々の『GODZILLA』にどんな反応を示すのか、とても楽しみです」とコメント。また、瀬下監督は「世界最高のアニメーションフェスティバルに、世界最高の『怪獣』が登場する、そんな歴史的瞬間に立ち会えて幸せです」とコメントを寄せている。『GODZILLA 怪獣惑星』第一章は11月公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月05日片編み込みを生かして、落ち着きのあるクラシカルなスタイル片編み込みだけで構成するスタイルです♪両サイドで片編み込みを作り、それをネープ(襟足)でまとめるだけの簡単スタイル!ネープにボリュームを出した落ち着いた印象のクラシカルなアレンジです。固い印象に成り過ぎないように、ルーズに引き出すのがポイント。柔らかいシルエットで誰にでも抵抗なく挑戦できる、落ち着いた品のある大人アレンジです2本の片編み込みだけで作るまとめ髪アレンジレシピ① 真ん中に分け目を入れ、髪を左右2つにブロッキングします。② ブロッキングした左の髪を裏編み込みで編んでいきます。この時、片方の毛束だけ下の髪をすくって編み込んでいく片編み込みで編んでください。左のブロッキングでは右側の毛束にだけ下の髪をすくっていき、すくう髪がなくなったら三つ編みで編んでいきます。③ 同じく右のブロッキングも裏編み込みで編んでいきます。右のブロッキングでは、左側の毛束にだけ下の髪をすくっていきます。④ 編み込みの毛先を反対側の耳元へ持っていき、アメピンで留めます。余った髪は毛先を折り込んでください。⑤ バランスを見ながら全体の髪をルーズに引き出せば完成です。編み込み部分を手で押さえながらトップの髪を少しだけつまんでいってください。シチュエーションに合わせた飾りで華やかにアレンジ♪編み込み部分に飾りを付けるだけでまた違った印象に☆なにもつけずにクラシカルなスタイルにしてみても良し♪お花の飾りを付ければガーリーな雰囲気に変身!パールピンで飾ればお上品なパーティー風に!クラシカルなスタイルからかわいいスタイルにもなります♪いろいろなシュチュエーションにも、飾りによって対応できるアレンジなので、みなさん飾りを変えて楽しんでみて下さい美容師/綴木香奈(M’s HAIR)
2017年05月11日「第40回日本アカデミー賞」授賞式が3月3日(金)に開催され、片渕須直監督による『この世界の片隅に』が本命視されていた『君の名は。』を押さえ、最優秀アニメーション作品賞に輝いた。そのほか、『映画「聲の形」』、『ルドルフとイッパイアッテナ』、『ONE PIECE FILM GOLD』と並ぶ中での受賞となった。『この世界の片隅に』は2007~2009年まで、「漫画アクション」に連載された、こうの史代の同名漫画を片渕須直監督がアニメーション映画化。太平洋戦争真っ只中の広島を舞台に、戦時下に生きたひとりの女性・すずの姿と、市井の人々の日常に戦争が及ぼす影を丹念な描写でつづり、観る者の心に深い余韻を残した。クラウドファンディングにより製作資金を調達し、6年の歳月を経て完成。主人公のすずの声を女優のんが務めている。SNSや口コミを中心に評判が広がり、上映館数は当初の63館から300館以上に拡大した。片渕監督らは緊張した面持ちで壇上に上がり、ブロンズを受け取った。スピーチでは、「6年以上かかって作った映画なんですが…諦めなくてよかったです」と片渕監督は、絞り出すように話し出した。「諦めなくて済んだのは、プロデューサーの丸山(正雄)さんが、途中でやめようと思ったとき『もうちょっと続けよう』と6年言い続けてくれたからです。途中でもういっか、と思っていたら、たぶん皆さんの心の中にすずさんという小さなかわいらしい主婦の姿が宿ることもなかったと思います。ここに立てていること自体が、いろいろな人の支えあってのことだと思っています」と、隣に立つ製作陣に心を込めて挨拶をした。主題歌ならびに音楽を担当したコトリンゴも壇上に立った。そして、「監督に6年前に出会って、本当にこんな素晴らしい作品に出会えて。今どんどん世界に小さなすずさんが遠征に行っているので、心から応援したいなと思っております。ありがとうございました」と、まだまだ広がるすずさんの輪にもエールを贈った。(cinamacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2017年03月03日片渕須直監督が女優・のんを主演に迎え、6年の歳月をかけて作り上げたアニメーション映画『この世界の片隅に』。このほど、片渕監督とのんさんがメキシコ入りし、2月23日(現地時間)より首都・メキシコシティ最大級の映画館「Cinemex」で行われた初の海外プレミア上映に参加。その後、メキシコ各地を回った。本作は、戦時下の広島・呉を舞台に、激化する戦況の中、大切なものを失いながらも前を向いて毎日を生きる女性、すずを描いた珠玉のアニメーション映画。日本では2016年11月の公開以来、SNSの口コミなどにより上映劇場が63館から300館にまで拡大、15週連続で国内映画ランキングのベストテン入りを果たし、累計動員は170万人、累計興収は22億円を突破するロングランヒットを継続中。各映画賞でもアニメーションの枠を超えて受賞が相次ぎ、第40回日本アカデミー賞では優秀アニメーション作品賞と優秀音楽賞を受賞している。メキシコシティの会場「Cinemex」には多くの日系企業も招待され、現地メディアも多数詰めかける盛況ぶり。片渕監督、のんさん、製作した株式会社ジェンコ代表・真木太郎氏、そしてスペイン語の吹き替えですずさんを演じた女優・エリカらが約30分間に渡るトークショーを実施した。片渕監督は「この映画はすずさんのドキュメンタリーとして制作しました。けっして遠い昔の話と思わずに、1人の女性の話だと思って観てみてください。そうすると、みなさんの中に小さな幸せが生まれるのではないかなと思います」と挨拶。観客からは温かい拍手が贈られた。その後、24日には、広島県と友好提携を結んでいるグアナファト州の都市サラマンカでマリアッチという民族衣装を着たのんさん、片渕監督らが登場。翌25日には、同じくグアナファト州のイラプアトとレオンで着物姿を披露して歓声を浴びた。映画を観た現地の人々からは、「感動して言葉が出ない」「涙が止まらなかった」など熱い声が続出、「こんなアニメーションは初めて見た」という声も上がっていた。エリカさんも「すずさんを演じることは、自分の人生にとって大きな学びになりました。まじめで前向きに生きるすずさんのように、過酷な状況においても強くあり続け、日々を送れるように頑張らなければならないと思いました」と話し、すずさんの生き方に共感した様子。メキシコでは字幕版と吹き替え版の2種類が上映されるが、のんさんは「エリカさんはとても素敵な方で、チャーミング。絵を描くのが好きで、私やすずさんとの共通点が多く、ぜひみなさんにスペイン語吹き替え版も観て欲しいと思いました」と話し、すずさんを通じて温かな交流が生まれたことも報告。また、のんさんは今回のプレミア上映に、「『いまは胸がいっぱいで…お家に帰ってじっくり考えます』というメキシコの方の感想を聞き、日本のみなさんと変わらない反応に驚きました。やっぱりこの映画は世界中に届けられるメッセージを持っている素晴らしい作品だと改めて思いました!もっとたくさんの人、そしてもっと多くの場所で観ていただきたいと思います」とコメント。そして片渕監督は、「タンポポの綿毛はメキシコにも。こんなタイプのアニメーション映画は初めて観ただろうメキシコの方々にあたたかく迎えていただいています」と、遠く離れた異国の地にも、毎日を大切に生きようとする、すずさんの想いが確かに届いた喜びを語っていた。メキシコでは3月10日から約300スクリーンでの公開が決定。さらに海外配給は【タイ】公開中、【アルゼンチン、チリなど南米諸国】3月17日~、【香港】3月30日~、【イギリス】6月、【ドイツ】7月、【アメリカ】【フランス】9月と公開が続々決定している。『この世界の片隅に』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2017年03月01日「和尚さんの腕におとなしく抱かれていてかわいい」「ちゃんとお芝居している感じが愛おしい」と、お茶の間をほっこりさせているのは、大河ドラマ『おんな城主直虎』(NHK総合・毎週日曜20時〜ほか)で、小林薫演じる南渓和尚が抱っこしている茶トラねこさん。 特に役名はないのだが、現場では“にゃんけい”と呼ばれ、親しまれている。そんな人気者に意外な事実が!実は“にゃんけい”はのんさん(1歳・日本ねこ)、りのさん(推定6歳・日本ねこ)という2匹のねこさんが演じているというのだ。 さっそく取材を進めると、見た目はそっくりの2匹だが、性別も性格も正反対のタレントねこさんであることが判明。男のコののんさんは人が大好きな甘えん坊で、本作がドラマデビューとなる新人ねこさん。女のコのりのさんは、やんちゃで遊び好き、毛づくろいも大好きなおしゃまさんで、『最後から二番目の恋』などのドラマにも出演しているベテランねこさんだったのだ。 「出演者たちが、ねこちゃんたちに触って癒されています。特にご自身もねこを飼われている柴咲コウさんがいちばんお世話をしてくれていますね。小林薫さんは、ねこちゃんたちのことを『共演者』と表現なさっています」(ドラマスタッフ) 収録現場では、同じようにかわいがられ、演者として認めてもらえている2匹。これからも南渓和尚が出演する限り、“にゃんけい”のかわいい姿も見られるのだそう。のんさんとりのさん、どちらが出演しているのかを見分けられるようになったら、あなたはもう立派なスターねこマニアなんだニャ!
2017年02月17日第71回毎日映画コンクール表彰式が15日に神奈川県内で行われ、日本映画大賞に輝いた『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督、『この世界の片隅に』(日本映画優秀賞)の片渕須直監督、女優ののん、『君の名は。』(アニメーション映画賞)の新海誠監督が出席した。夢の中で入れ替わった男子高生・瀧と女子高生・三葉の恋と奇跡の物語を描いた『君の名は。』の新海監督は、興行収入242億円を超え、世界中で爆発的ヒットを続けていることに、「誰もここまでとは想像していなかった」と驚きつつも、「たまたま多くの人が観たいと思った映画を、たまたま僕たちが出すことができた」と冷静に分析。アニメ制作は1本につき早くても3年はかかるそうで、「いま44歳だから、あと20年として何本作れるんだろうと思うと、次に1,800万人が観てくれるかはわからないけど、1本1本が全力で命がけですね」と語ると、次回作は2019年を目標に構想を練っていることを紹介。また、本作で声優を務めた神木隆之介について、「主役続投はいまのところイメージしていない」と言いながらも、三葉役の上白石萌音、音楽を担当した「RADWIMPS」とも「もう一度お仕事でご一緒したい」と期待を寄せた。クラウドファンディングで制作費3,622万4,000円を集め、第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、激化していく世の中で日々を大切に生きる女性・すずの暮らしを描いた『この世界の片隅に』は大藤信郎賞、音楽賞も受賞。片渕監督は「この題材から、本来は及びつかない結果」というヒットぶりや、本賞をはじめとした各映画祭での受賞歴に目を丸くし、「ご覧になって認めていただいたことは有り難い」と嬉しさをにじませた。主人公の声を務めたのんは「素晴らしい作品というのは前から確信していた」と胸を張ると、「監督、スタッフ、キャスト、観てくださった方みんなでこの映画を広めて、みんなで賞をいただいたようで、すごく嬉しく興奮しています」と喜び、「人は笑えることがあれば明日が見えるという力強いメッセージに感動しました」と感想も伝えた。フルCGによる特撮ゴジラ映画として庵野秀明が総監督、樋口が監督を務め、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみなど総キャスト329名が出演し、興行収入82億円を突破した『シン・ゴジラ』は、美術賞、女優助演賞(市川実日子)も受賞。樋口監督は、「この重たいトロフィーを持っていると、60年前に我々の先輩がゴジラの映画を作り続けてくれたおかげなんだなと思います。そして、それ受け継いで我々が日本を舞台に本気で作った結果だと思います」と誇りを胸に抱き、「感謝しています」と謝辞を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2017年02月15日女優ののんが15日、神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた第71回毎日映画コンクール表彰式に登場した。同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。アニメ映画『この世界の片隅に』が日本映画優秀賞、アニメ部門 大藤信郎賞、音楽賞に選ばれ、会場には片渕須直監督、のん、音楽を担当したコトリンゴが登場した。片渕監督は「日本映画全体の中の優秀賞をいただけるようになったのが、本当にありがたいと思っています」と感謝を述べる。第二次世界大戦中の日本の普通の姿を描いた同作だが、実は「アニメーションの技術を活かすのにぴったりだった」と振り返った。主役・すずの声を担当したのんは、同作が素晴らしい作品だと「公開される前から確信していた」が、「こんなにたくさんの方に観ていただけるような作品になるとは」と改めて驚いた様子。のんは「本当にびっくりですね、とお話ししたら、監督は『監督は無限に夢を見るので』とおっしゃて」とエピソードを披露し、「ああ、本当にたのもしくてかっこよくて、素直な監督だなと思って、参加できてよかったと強く思いました」と、片渕監督の印象を語った。また、のんは作品に参加して「人は笑えることがあれば明日が見えるんだ」というメッセージを受け取ったという。「どんなことがあっても、毎日が戻ってくるという力強いメッセージを感じて感動しました」と改めて作品の感想を表した。さらに司会の生島ヒロシが「『この世界の片隅に』が、世界の隅々に行き渡るようになりますね」と話しかけると、片渕監督は「ちっちゃな片隅が集まっているのが世界なんじゃないかなと思います」と返し、会場は拍手に包まれた。■受賞一覧<作品部門>日本映画大賞:『シン・ゴジラ』日本映画優秀賞:『この世界の片隅に』外国映画ベストワン賞:『ハドソン川の奇跡』<監督賞・脚本賞>監督賞:西川美和『永い言い訳』脚本賞:向井康介『聖の青春』<俳優部門>男優主演賞:本木雅弘『永い言い訳』女優主演賞:筒井真理子『淵に立つ』男優助演賞:香川照之『クリーピー 偽りの隣人』女優助演賞:市川実日子『シン・ゴジラ』スポニチグランプリ新人賞:毎熊克哉『ケンとカズ』スポニチグランプリ新人賞:中条あやみ『セトウツミ』田中絹代賞:松原智恵子<スタッフ部門>撮影賞:斉藤幸一『64 ロクヨン』美術賞:林田裕至・佐久嶋依里『シン・ゴジラ』音楽賞:コトリンゴ『この世界の片隅に』録音賞:白取貢『聖の青春』<ドキュメンタリー部門>ドキュメンタリー映画賞:『桜の樹の下』<アニメーション部門>アニメーション映画賞:『君の名は。』大藤信郎賞:『この世界の片隅に』<TSUTAYA映画ファン賞>TSUTAYA映画ファン賞(日本映画部門):『君の名は。』TSUTAYA映画ファン賞(外国映画部門):『ズートピア』<特別賞>特別賞:島村達雄(白組社長)
2017年02月15日映画雑誌「キネマ旬報」が主催する「第90回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」が2月5日(日)、都内にて行われ、4冠受賞となった『この世界の片隅に』のメガホンをとった片渕須直監督、声の出演を務めたのん、真木太郎プロデューサーが出席した。弾む足取りで登場したのんさんは、「片渕監督をはじめ、スタッフ、キャストの皆さま、皆さんですごく同じところに向かう気持ちがありました。観てくださった方も、製作者の一員かのように、この映画を広めてくださった印象があります」と、満面の笑みで喜びのスピーチを行った。「キネマ旬報ベスト・テン」は、アメリカのアカデミー賞よりも古い歴史を持ち、その年の称賛すべき作品や映画人を多面的に選び出している特徴を持つ同賞。年齢や所属の幅も広い映画を多く観ている選出者が、当年の映画界の実勢を反映することから、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価も受けている。日本映画ベスト・テン、日本映画監督賞、読者選出日本映画ベスト・テン、読者選出日本映画監督賞の各部門で受賞となった本作。アニメーション作品の第1位は、1988年度『となりのトトロ』以来、さらにアニメーション作品の日本映画監督賞受賞は初めてという快挙を成し遂げた。こうの史代の同名コミックをアニメ映画化した『この世界の片隅に』は、昭和19年、広島市から呉に嫁いできた18歳のすず(のんさん)が、戦争で物資が欠乏する中、つつましながらも前向きに生きる日常を繊細に描いた。ヒロインを演じたのんさんの感情豊かな表現が胸を打つ本作。意表をついたキャスティングについて、真木プロデューサーが「監督が、どうしてものんさんを起用したい思いがありまして」と明かすと、片渕監督も、「こうのさんが原作で描かれたすずさんという18歳の主婦の魂を実在する人のように信じたかった。何よりも、声が備わったときに完成したと思いました。のんさんにやっていただけて、本当によかったと思います」と感謝の言葉をつらねた。拍手喝さいを受けたのんさんだったが、「読者の皆さんが監督を選ばれているというので、すごくうれしいことだと思いました。形に残るもので評価していただけるのが、私も自分のことのようにうれしいです」と言うと、すかざず片渕監督に「自分のことだと思います」と突っ込まれた。慌てたのんさんは、「いや、でもこれは監督にもらった賞なので!すごくこんなに(トロフィーが)重いと、いただいたんだなって思います」と話し、あどけなさに観客からは温かい笑いが起こっていた。そのほか、表彰式には、主演女優賞の宮沢りえ、主演男優賞の柳楽優弥、助演女優賞の杉咲花、助演男優賞の竹原ピストル、新人女優賞の小松菜奈らが出席した。(cinamacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2017年02月05日クラウドファンディングで製作費を募った珠玉のアニメーション映画が、12週連続トップ10入りを果たし、累計動員130万人超、累計興収17億円突破の大ヒットとなっている『この世界の片隅に』。この大ヒットを記念し、主人公・すずの声を務めたのんが新たに声を録り下ろし、片渕須直監督が監修を務めた“すずさんのありがとう”動画が解禁となった。広島市江波で生まれた絵が得意な少女・すずは、昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉へと嫁ぎ、18歳で一家の主婦となった。あらゆるものが欠乏していく戦時下で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす日々。やがて、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが、次々と奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、広島に昭和20(1945)年の夏がやってきた――。片渕監督が6年の歳月をかけて作り上げた本作。戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて、真っ直ぐに生きる女性・すずの姿を描き、絶賛の口コミとともに次々に上映拡大が決定。大作・話題作がひしめく中、12週目の1月28日・29日2日間の週末興行成績は約6,800万円、動員は約5万人を記録、公開館数は201館(初週より+138館)にも広がり、全国映画週末動員ランキング(興行通信社調べ)では9位にランクイン。本作はこれで12週連続トップ10入りを果たし、現在までの累計動員は130万人、累計興収は17億円を突破。さらに2月4日(土)から、再上映を含み新たに73劇場で公開が決定が決まっている。また、先週発表された第59回ブルーリボン賞では、片渕監督がアニメ映画では初となる監督賞を受賞するなど、各映画賞でも注目を集めている。今回、多くの方が主人公・すずに会いに劇場を訪れてくれたことに感謝して、片渕監督監修のもと、のんさんが声を務めるすずが“ありがとう”の気持ちを伝える約1分間のムービーが完成。コトリンゴの歌声に乗せ、劇中の名場面が散りばめられたものとなっている。なお、3月3日(金)のメキシコを皮切りに海外での公開がスタート。片渕監督と、のんさんが現地に赴き、現地の観客との意見交換を行う予定。その後、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、メキシコ、台湾、香港、タイなど全世界23の国と地域で上映が決定している。『この世界の片隅に』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2017年02月03日2002年のメジャーデビューから今年で15周年となる森山直太朗。1月27日より、半年間に及ぶ「15thアニバーサリーツアー『絶対、大丈夫』」をスタートさせた。【チケット情報はこちら】15周年を記念した今回のツアーは埼玉・川口総合文化センターリリアを皮切りに、7月29日(土)東京・NHKホール公演まで、約半年間に渡り全国43会場で47公演開催。自己最多となる84,000人を動員予定。ライブでは昨年リリースされロングヒットを記録したオールタイムベストアルバム『大傑作撰』や、最新アルバム『嗚呼』収録曲など、この15年の歩みの中で生まれた名曲の数々を披露。森山直太朗の「これまで」、そして「これから」も垣間見える大充実の内容となっている。また、会場では15周年記念ブック「森山直太朗大百科」も販売された。こちらは、音楽シーンでも独自のポジションを獲得するに至った森山直太朗の魅力をさまざまなアングルから検証した読み応えたっぷりの一冊。ツアー各会場で購入すると通常の表紙とは別絵柄のアザーカバーが特典として付く。同ツアーの1月から4月までの前半分のチケットはすでに全会場完売。5月から7月までの後半分のチケットは発売中。■15周年記念ブック「森山直太朗大百科」出版:ぴあ株式会社価格:1,574円(消費税別)■森山直太朗 15thアニバーサリーツアー『絶対、大丈夫』※ツアー後半分日程5月12日(金)神戸国際会館 こくさいホール(兵庫県)5月14日(日)広島上野学園ホール(広島県)5月20日(土)サンポートホール高松大ホール (香川県)5月21日(日)西予市宇和文化会館 (愛媛県)5月26日(金)熊本県立劇場演劇ホール (熊本県)5月28日(日)宝山ホール (鹿児島県)6月3日(土)長野市芸術館メインホール (長野県)6月4日(日)新潟県民会館大ホール (新潟県)6月10日(土)名古屋国際会議場センチュリーホール(愛知県)6月11日(日)ひこね市文化プラザグランドホール(滋賀県)6月17日(土)相模女子大学グリーンホール大ホール(神奈川県)6月18日(日)茨城県立県民文化センター大ホール(茨城県)6月25日(日)ロームシアター京都メインホール(京都府)7月1日(土)東京エレクトロンホール宮城 大ホール(宮城県)7月2日(日)いわき芸術文化交流館アリオス大ホール (福島県)7月9日(日)沖縄コンベンションセンター劇場(沖縄県)7月15日(土)沼津市民文化センター大ホール(静岡県)7月17日(月・祝)高山市民文化会館大ホール(岐阜県)7月21日(金)なら100年会館大ホール (奈良県)7月28日(金)NHKホール(東京都)7月29日(土)NHKホール(東京都)
2017年01月30日1月8日(NHK総合 毎週日曜 20:00~ほか)からスタートするNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』は、戦国時代において女性でありながら「直虎」という男の名前を名乗り家督を継ぎ、厳しい戦国の世を生き抜いた井伊家の当主・井伊直虎の激動の人生を描いた作品である。己の知恵と勇気を駆使し、そして仲間たちと力を合わせて国を守り、発展への礎を築いた主人公・井伊直虎を演じる柴咲コウに話を聞いた。――まずは主役として起用された感想を聞かせて下さい。自分が大河ドラマの主演として出られるとは全く考えていなかったので、素晴らしい機会を与えられたなという気持ちでした。森下佳子さんの台本が面白くて、努力せずに言葉が入ってくる感じがありますし、自分と同じ年代であまり歴史モノに興味のない人にも受け入れてもらえるような予感がしています。――実際に撮影に入ってみていかがでしょう。最初の1週間くらいは猫かぶっているタイプなですけど、時間がたつにつれ素が出てきてます。やっぱり、ずっと気は張ってられないんですよね。本番にすべてを注ぎたいと思うので、そのほかの時間はリラックスするよう心掛けています。自分の役をまっとうするということが今一番やらなければいけないことなので、もう少し時間が経てば周りが見えてくるのではないかと思っています。――今回、演じられる直虎の魅力についてはどう思いますか?その場で沸いた直感だけで勝負しているのではなく、話しながら行動しながら考えている部分があって。そういった機転が利いているところが、その後、城主になるだけの人物なんだなと感じています。その根底にあるのは"思いやり"だと思うんです。自分がどう生きるか、どう潤うかというより、周りがどう潤って豊かになっていくか、という思いやり。そういうところがすごく魅力的ですね。――柴咲さん自身と直虎の共通点は。わりと多いと思います。まず考えないで一歩踏み出してしまうところとか。たとえば政次(高橋一生)のように虎視眈々というか、表情に表さずに物事をやり遂げていくとか、目標を立てて水面下で行動していくとかそういうタイプでは決してないですね。それに、国を守ろう、地域を守ろうとなったら第一に自分を犠牲にしてまでもみんなのために、みたいなところも気持ち的にはあるので、そこを直虎がどう乗り越えていくのか興味を持っているところです。――ひとつの役を長く演じていく上で、心がけたいことや大切にしたいことは?仕方ないと思いますが、撮影が続いていくと中だるみが生じたりするので、必ず本番前にそれをリセットして、毎回初心、毎回初めて物語を読んだ時の気持ちで役を体現していきたいです。とにかく中途半端でなく、毎回本気でセリフを話し、表情をつけていきたいですね。――信長や秀吉、家康などの武将たちが活躍する戦国ドラマとは違い、井伊家の視点で描かれることについてはどう思いますか。戦国時代において実際に大きな力を持っていたのは限られた人たちだったからこそ、そういう人たちの物語に憧れや魅力を感じると思うんです。でも、小さいからこそ芽生える辛さだったりとか、課題だったりとか、乗り越えていかなければいけない壁だとか、現代に生きる自分たちにも当てはまることがたくさんあると思います。直虎が女性として城主を務めていく中で、女性の社会進出が活性化されていると言われながらも実際には多様化していないという矛盾を抱えている今の社会においても、共感していただける部分は多いのかなと思います。――女性でありながら「直虎」という名前を名乗り、領主として生きた彼女の行動にはどのような思いが込められていると思いますか。ドラマの中でどのように描かれるのかまだ分かりませんが、(後の井伊直政の幼名である)虎松(菅田将暉)の「虎」なんですよね。自分と深い絆のある直親(三浦春馬)の子の名前から取っている、それがすべてを物語っていると思います。――と、いいますと?「彼の魂を宿して生きていく」という言葉がセリフにもあるんですけど、それは、形としては伴侶やパートナーとして生きられなかったけども、軽い意味でなく彼の魂を引き継いで自分が生きてつないでいくんだ、架け橋になっていくんだという意気込みというか宣言だと思うんです。――現代とは比べものにならないくらい男性社会だった戦国時代において、きっと並々ならぬ決意だったと思います。女性の幸せについて、家庭に入ることなのかなとかいろいろと考えると、そういったものをすべて取っ払って城主として生きていくことを決めた彼女の行動には、ものすごい覚悟を感じました。
2017年01月06日のんが主演を務め、細谷佳正、小野大輔、潘めぐみら豪華声優陣たちも脇を固める映画『この世界の片隅に』。この度、本作が1月4日付で観客動員数75万人、興行収入は10億円を突破したことが分かった。すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年、20km離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20年の夏がやってきた――。公開8週目の昨年12月31日と今年1月1日(日)の週末興行成績は約3,700万円、動員数は約3万人を記録した本作。公開館数は初週より53館プラスし116館で上映され、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では、先週の10位からワンランクアップの9位に浮上と、今年も勢いが止まらない。さらに、今週7日(土)からは上映劇場が一気に58館増え、今後順次公開で累計200館を超える予定となっている。監督の片渕須直は、多くファンの気持ちに応えようと精力的に活動を続け、「大ヒット御礼全国舞台挨拶行脚」で都内のほかにも日本各地を訪問。そして今後も京都にて「片渕須直監督特集ナイト」などの関連イベントも開催される予定だ。 また本作は、アメリカを始めフランス、イギリス、ドイツ、メキシコ、台湾、香港、タイなど全世界で18か国でも上映が決定。日本のみならず、世界中で注目を集める今後にも注目したい。『この世界の片隅に』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2017年01月05日「全国の劇場へこんなにたくさんのお客さんが詰めかけていただいて、本当にありがたいですね」と映画のヒットを支える観客への感謝を口にしたのは、いま全国で大ヒットを記録している映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督。右肩上がりに増える観客動員数、公開1週目には63館だった上映館が最終的には3倍以上となる200館(累計)を超える予定など、公開から1か月以上を経てもなお話題に事欠かない本作。連日、全国の劇場で舞台挨拶を行う片渕監督は映画のヒットについてこう語る。「映画は完成して劇場で上映されて、そこでお客さんから戻ってくる感想や反応を栄養にしながら、どんどん成長していくものだと思っているんです。SNSがあることで、お客さんの想いや感想がダイレクトに伝わってくる世の中になったんだなぁと思います」と真剣なまなざしで“社会現象”ともいえるこの状況を分析する。監督の映画や観客に対する真摯な言葉から、本作が異例のヒット作品へと成長していった本質に迫っていく。戦時中の広島・呉を舞台に、知らない土地に嫁いだ少女・すずさんが懸命に生きる姿を描いた本作。登場人物たちの息づかいが感じられるようなディテールにこだわった描写の数々からは、アニメにも関わらずある種の“生々しさ”さえ感じる。「アニメーションは誰かがイメージしたものを人の手で描いているので“画面の中に偶然が忍び込まない”と言われています。必ず誰かが考えて、それを絵に描きます。でも僕らは戦中の広島や呉を描くにあたって、自分たちの想像に任せないで、客観的な資料から知識と情報を集めて、“当時はこうだったに違いない”というものを描くことを目指しました。そうすると僕らが意図していなかった要素も映画にいっぱい入ってくるんですね。それが入れば入るほど映画が本当の世界に近づいていくわけです」。監督をはじめスタッフは1930~1940年代当時の雑誌や公的機関が発行した通達、当時撮影された写真や日記、回覧板に到るまで、様々な一次資料に目を通し、作品にリアリティを反映させていった。「セミ・ドキュメンタリーのような形で、実際の情報が作品に入ってくることによって、より映画の世界観が現実の方に拡張されていったような気がします。映画の世界観が、映画の中の現実だけじゃなくて、映画を観る側の現実とも触れ合って重ね合わさって、広い世界を持つ映画ができ上がったのかなと。例えば映画では第二次世界大戦中の広島と呉を描いていますが、お客さんとお話をしていると“ウチの祖母はあの海軍工廠で働いていたんです。若い頃はあんなふうだったんですね”とか“当時その町に住んでいました。あの通りでした”という年配の方もいて、僕らの予想を遥かに通り越して、この映画が広い現実の世界に直接結びついているんですね。お客さんそれぞれの現実とか思い出と結び合わさって、映画って本当の意味で完成するんだなぁと思います」。一次資料から得た膨大な情報をもとに、歴史に埋もれてしまいそうな戦時中の庶民の生活をアニメーションで浮かび上がらせる作業は、まるで仏師が木から仏を掘り出すようなストイックさとクリエイティビティを感じる。「いやいや、それは大袈裟ですよ(笑)。制作中に戦時下の生活のディテールがわかってきて、その先があるとしたら“当時の人たちが戦争をどう思っていたのか”その心情を読み解いてみようと考えました。そうすることですずさんや他の登場人物が、それぞれの場面でどんな想いを抱いているのかを映画の中で作り上げることができるかもしれないと思ったんです」。監督は登場人物たちが話す広島弁のイントネーションにもこだわった。監督もヒロインのすずさんを演じたのんさんも共に関西出身。キャラクターの心情を突き詰めることはできても、広島弁のイントネーションやニュアンスの確認は、試行錯誤の繰り返しだったという。「スタジオの中には常に広島弁がわかる人に複数いてもらって、僕たちも広島弁に慣れるようにしました。作業をずいぶん繰り返す中で段々ニュアンスが掴めて来て、あっ今の広島弁は違うな、と自分たちでもわかるようになっていきました。そうした試行錯誤の結果として、映画を見てくれた広島のお客さんから“登場人物がみんな自分たちのおばあちゃんの時代の言葉を喋っていた”という感想をもらいました。“いまの広島弁ではない”ということなんですよね。映画を通じて“うちのおばあちゃんには、あんな可愛らしい娘時代があったんだなぁ…”と感じてもらえる広島弁が作り出せていたということですよね」。映画の舞台となった広島の観客が監督に投げかけた嬉しい言葉。監督は早速、のんさんにその感想を伝えたところ、彼女から「“広島弁”と“昔の雰囲気”という二つの課題がクリアできていたんですね!良かった!」というメッセージが帰って来たとのこと。「彼女はやっぱり演じることが好きなんだなと思いましたね。闇雲に台本の上の台詞を感情的にぶつけていくのではなくて、きちんとすずさんという人格を彼女の中でイメージしようとしていました。彼女自身が不自然さを感じないすずさんのキャラクターを掴んでいった。そうした上で、すずさんがしゃべる台詞回しに、ちゃんとお客さんに対してエンターテインメントとなる面白さを持たせようという、何重にも意識を持って収録に挑んでいました」。終戦から70年以上がたった。戦争体験世代が減少する中、ディテールにこだわり抜いた描写と妥協のないキャストの熱演で彩られた本作が、戦後世代に“戦時下のリアリティ”を伝えてくれる。「戦争がある日突然に終わっても、そこで全てが終わるのではなく、そこで生活をしている人にとっては、その日の晩ごはんもあり、翌日の朝ごはんもあるのであって…。そうやってずっと生活を続いていくわけですよね。そうしてそれが僕たちの“今”に至ってる。そこに思いいたるというか、そうした当時の当り前な感覚に浸りたい。“歴史の1ページ”というその瞬間しか思い浮かべられないようなことではなく、時の流れをちょっと俯瞰して上から見ながらも、その時の流れに没入できるような作品を目指しました。それが『この世界の片隅に』なんです」。ロードショーから年をまたいで2017年になっても、しばらくは日本全国の映画館で『この世界の片隅に』をめぐる活況が続きそうだ。(text/photo:Hiroshi Suzuki)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2016年12月29日現在公開中ののん主演アニメーション映画『この世界の片隅に』が、この度公開7週目で興行収入8億円、動員数は60万人を突破したことが分かった。すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年、20km離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20年の夏がやってきた――。本作は、片渕監督が6年の歳月をかけて作り上げたアニメーション映画。 戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性・すずの日々を描いている。キャストには、 主人公・すず役ののんさんを始め、細谷佳正、小野大輔、潘めぐみら人気声優陣らも脇を固める。11月12日の公開から7週目となった12月24日、25日の週末興行成績は4,500万円、動員は3万人、公開館数は初週より43館プラスされ106館となり、正月興行の大作が続々と公開する中、全国映画動員ランキングでは10位を死守しており好調だ。そして今回の結果を受けて、片渕監督から「2016年は、映画『この世界の片隅に』の完成、公開とともに、たくさんの出会いとご縁に恵まれた年になりました。 これからもよろしくおねがいいたします」と感謝の気持ちが込められた直筆のメッセージも到着。年明けには、順次累計200館を超える予定の本作。広島国際映画祭2016での「ヒロシマ平和映画賞」受賞など、映画賞でも高い評価を得ており、今年多くのアニメーション作品がヒットを繰り出す中、本作の勢いもまだ続きそうだ。『この世界の片隅に』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2016年12月28日のんが主人公の声を務め、『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直監督が6年の歳月をかけて作り上げたアニメーション映画『この世界の片隅に』。SNSなどによる口コミから、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では前週6位から4位に異例のジャンプアップ、3週連続で週末興収が前週越えというヒットを記録していることが分かった。こうの史代の同名漫画を原作にした本作は、戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性、すずを描いた珠玉のアニメーション映画。絵が得意な少女・すずは、昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ、18歳で一家の主婦に。あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らし、毎日を築く、すずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の8月がやってくる――。11月12日、全国63館よりスタートした本作。3週目には82館に拡大され、全国動員ランキングは6位に浮上、4週目の12月3日(土)、4(日)は公開館数87館、週末興行成績は6,791万4,220円、動員4万6,108人で、前週比104%の興収となり、全国映画動員ランキングではなんと4位にジャンプアップ。累計では32万8,618人動員、累計興収4億5,074万140円を突破。週を追うごとに右肩上がりに勢いを増している。口コミのさらなる拡がりを感じさせる結果となった4週目は、学生、女性層、シニア層の動員に加え、カップルやファミリー層などが一緒に鑑賞する姿が増え、SNSでも感動を伝える声が相次いだ。このヒットを受けてTVでの紹介も相次ぎ、12月2日(金)放送のCX「ユアタイム」では10分強に渡る特集が放送され、12月5日のNHK「あさイチ」では「ことしの映画トレンド」という切り口で、SNSによる口コミ効果が爆発的に広がっている作品としても紹介された。また、3日に発表になった「第38回ヨコハマ映画祭」では、『湯を沸かすほどの熱い愛』『ディストラクション・ベイビーズ』『シン・ゴジラ』など、今年公開の錚々たる映画をおさえ、日本映画ベストテン第1位と作品賞をW受賞、のんさんも「作品世界を決定づけた声音の魅力を称えて」審査員特別賞を受賞した。片渕監督は多くファンの気持ちに応えようと、公開後も精力的に活動を続けており、「大ヒット御礼全国舞台挨拶行脚」でこれまでに訪れた場所は、都内のほかに広島県、山口県、宮城県、静岡県、滋賀県、大阪府、京都府など。なお、今後も広島や兵庫、東京、埼玉での舞台挨拶を予定している。「この映画をみてほしい」「この映画をまたみたい」という熱が、日本全国へますます拡がりを見せている本作。今週末からは90館に拡大、年末年始も順次上映劇場を拡げ、累計で当初の3倍近くの約180館での上映が決定している。『この世界の片隅に』はテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2016年12月06日片編み込みをマスターして、簡単アレンジのマンネリから脱却!!「玉ねぎヘアやくるりんぱなどのヘアゴムを使った定番アレンジに飽きてきた。」「三つ編みなら何となくできるけど使い道が分からない。」そんな方にオススメなのが「片編み込み」。少し難しそうに聞こえるけど、文字通り片方だけを編み込むので普通より少し簡単。そこで今回は、片編み込みのデザインを生かしたアップスタイルを紹介します。 「三つ編み」の次は「片編み込み」に挑戦!片編み込みの作り方まずは表三つ編みのおさらいから。毛束を3つに分けて、「端に来る毛束を隣に重ねる」を左右交互に繰り返すのが三つ編みの編み方。編み込みは端の毛束を重ねるときに、ベースの毛束を足していくのですが、今回は片編み込み。写真の様に外側の毛束は普通に編んで、内側の毛束のときだけベースの毛束を足して編んでいけば、片編み込みになります。 アンバランスがカワイイ!片編み込みだけで作るアップスタイルサイドの毛束を毛先まで片編み込みにしていきます。今回はサイドに集めるようにベースの毛束を取っています。毛先まで編んだら片方だけ毛束を引き出して、丸めてピン留めしたらアシンメトリーアップスタイルの完成です。片編み込みは片方が少し浮いたようなニュアンスが出るので、ラインを強調したい、装飾的に作りたいときにオススメのテクニック。まずは手元が見える顔周りで練習するのが良いかも。簡単アレンジからのステップアップにぜひ片編み込みに挑戦してみてください。
2016年12月01日現在公開中のアニメーション映画『この世界の片隅に』。この度、本作で主人公の声を担当したのんが、物語の舞台となった広島・呉を旅する姿を収めた写真集「のん、呉へ。2泊3日の旅 ~『この世界の片隅に』すずがいた場所~」が発売されることが決定した。映画『この世界の片隅に』は、戦時中の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きていく女性・すずの日々を描いた物語。原作は、こうの史代の同名漫画で、それに惚れ込んだ片渕須直監督が、約6年の歳月をかけ徹底的な時代考証・現地考証を重ね、丁寧かつダイナミックに描き出している。今回のんさんは、広島・呉を訪れ、歴史の見える丘、商店街のれんが通り、軍港など作品にゆかりのある場所や、呉の魅力溢れる名所などを巡っている。写真集には、2泊3日の旅を楽しむ彼女の元気な姿を、美しい呉の風景と共に楽しむことが出来る。また、片渕監督とのスペシャル対談も収録されており、映画を観た方はまさに必見となっている。「のん、呉へ。2泊3日の旅 ~『この世界の片隅に』すずがいた場所~」は12月16日(金)より発売。(cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2016年11月28日11月12日(土)から公開スタートした、のん主演映画『この世界の片隅に』。この度、クラウドファンディングサービス「Makuake」では、本作の海外進出をサポートするためのプロジェクトが、本日22日(火)より開始されている。『この世界の片隅に』は、戦時中の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きていく女性・すずの日々を描いた物語。原作はこうの史代の同名漫画で、それに惚れ込んだ片渕須直監督が、約6年の歳月をかけ徹底的な時代考証・現地考証を重ね、丁寧かつダイナミックに描き出している。本作は、昨年3月から5月にかけて「Makuake」にてクラウドファンディングを実施し、誕生した映画。主人公の声を担当するのはのんさん。わずか63館での上映ながら、全国映画動員ランキングの10位に2週連続でランクイン。累計興行収入は1億6,289万9,760円、累計動員数は10万人を突破。テアトル新宿においては、公開から18日(金)までの1週間での興行収入が、この10年間での歴代1位の記録を達成している。今回新たに開始するプロジェクトは、片渕監督が海外に赴くための渡航費用・滞在費用を集めるためのプロジェクト。本作は現在イギリスを始めフランス、ドイツ、メキシコ、アメリカを始めとする世界15か国での配給がすでに決定している。この国々に片渕監督が直接行くことにより、世界の人々がこの映画にどのような反応を示すのか、現地の人々が世界で唯一の被爆国である日本にどんな感情を抱くのかを監督自身が直接感じとれるよう、今回のプロジェクト実施が決定。本プロジェクトの支援者には、片渕監督からの海外渡航報告レポートや、片渕監督が行う海外渡航報告会イベントに参加出来る権利などのリターンが用意されている。片渕監督は「決して“ローカル”なものにはならないと確信しています。戦争を生み出した主義や思想とはまるで縁がなく、ただ単にそんな時代に生まれ育ってしまったすずさん。たいへんな時代に一生懸命にごくふつうの家事を営み続けようとしたすずさん。そんなすずさん自身のことを、たくさんの国々の人たちと話してみたい。そう思っています」と思いを寄せている。『この世界の片隅に』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2016年11月22日「ぴあ」調査による2016年11月11日、12日のぴあ映画初日満足度ランキングは、アニメーション映画『この世界の片隅に』がトップに輝いた。その他の画像本作は、第13回文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞したこうの史代の同名漫画が原作。軍港の街・呉に嫁いだ主人公すずが、戦争が進み、あらゆるものが欠乏していく中でも、工夫を凝らして毎日を生きていく姿を描く。出口調査には、10代から60代まで幅広い年代からコメントを寄せられたが、日々懸命に生きるすずの姿に、「すずの葛藤がよく伝わった」「暗く悲しい物語になると思っていたが、綺麗な絵とすずの明るいキャラクターのおかげで感情移入しやすかった」「絶望的な状況でも懸命に生きようとするすずに心打たれた」「身近な家族の大切さを教えてくれた」などの感想があがった。すずの生活を丁寧に描き出したのは『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督。徹底した現地調査やヒアリングを積み重ね、すずが生きた世界を色鮮やかに表現しており、観客からは「戦争の悲惨さと、その内側の物語を知ることができた」「戦争シーンのリアルな苦しさと、日常の生活風景がバランスよく、暗くなり過ぎずに観れた」「日常が積み重ねられた後、爆弾が落ちてすべてが変わってしまう衝撃が言葉にできない」「戦争の時代を知らないからこそ、この映画を通して当時の生活や苦労を知り、感じることが多くあった」などの声が聞かれた。なお、満足度ランキングは、名優ソン・ガンホが主演するヒューマン・サスペンス『弁護人』が2位に、老人ばかりのオーケストラに加入した主人公の奮闘を描く杏主演作『オケ老人!』が3位に入っている。(本ランキングは、11/11(金)、12(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『この世界の片隅に』公開中
2016年11月14日こうの史代の同名漫画を長編アニメ化した『この世界の片隅に』の初日舞台あいさつが11月12日、東京・テアトル新宿で行われ、本作で声優初挑戦を果たした女優ののんをはじめ、片渕須直監督、音楽を手がけるコトリンゴが出席した。舞台あいさつ その他の写真昭和19年から20年の広島を舞台に、呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずが、戦況が悪化し、あらゆるものが欠乏していく中でも前を向き、日々を大切に生きようとする姿を描く。すでにイギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、南米諸国をはじめ世界14か国で公開されることが決まっている。印象に残るシーンについて、のんは「やっぱりお料理をするシーンですね。節約する方法を調べたり、着物をリサイクルしたり、すずさんが一生懸命に生活を楽しんでいる姿がすてき」とコメント。自身は「生活する才能がない。毎日ごはんを3食食べたり、洗濯するのが苦手」だというが、「この作品がきっかけに、生活するのが楽しくなった」と話した。また、「お仕事に集中すると、ごはんを食べるのも忘れてしまうと聞いた」と片渕監督の素顔を明かすと、当の片渕監督が「そういえば、のんさんが差し入れで、焼きそばパンを買ってきてくれた」とうれしそうな表情を浮かべる場面もあった。完成までに6年の歳月を費やした片渕監督は、「4人で(製作を)始めた作品を、クラウドファンディングなどで応援が増えて、たくさんの皆さんと完成させることができた。公開初日を迎えられたのは、僕だけの手柄じゃないことをご記憶いただければ」と感無量。コトリンゴは「作品に参加できてすごく幸せです。一生の宝物になりました」としみじみ語った。『この世界の片隅に』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年11月12日女優・のんが11月12日(土)、都内で行われた主演作『この世界の片隅に』の初日舞台挨拶に登壇。戦時下、日々を懸命に生きるヒロインを演じ「私は生活する才能がなくて…。毎日3食食べたり、洗濯するのが苦手です…」とユニークな発言で、会場を和ませた。能年玲奈から芸名変更したのんさんが、アニメ声優に挑戦した復帰作。こうの史代の同名漫画を原作に、第二次世界大戦中の広島・呉で大切なものを失いながらも、日々を胸に刻み、前を向いていく女性・すず(のんさん)を描いた。舞台挨拶にはのんさんをはじめ、片渕須直監督、音楽を手がけるコトリンゴが出席した。のんさんは印象に残るシーンとして、すずが料理するシーンを挙げ「節約したり、着物をリサイクルしたり、一生懸命だけどどこか楽しんでいる姿がすてきだなと思った」のだとか。“生活する才能がない”のんさんも、本作を通して「生活するのが、楽しくなった」と心境に変化も。日常の幸せを問われると、「ポテトチップスとチョコレートを食べること」と照れながら、話していた。6年の歳月をかけて本作を完成させた片渕監督は「4人で製作を始めたが、どんどん応援が増えて、たくさんの皆さんと一緒に作る映画になった。今日という日を迎えられたのは、僕だけの手柄じゃないとご記憶いただければ」と感謝の意。「まるで本当にすずさんがいるみたいだった」とのんさんの声優ぶりを絶賛し、「のんさんが、焼きそばパンを差し入れしてくれた」と秘話も明かした。また、コトリンゴさんは「この作品に関わることができて、すごく幸せです。一生の宝物になった」と感激しきり。片渕監督に対し、「本当にありがとうございました。なかなかお礼できずに、いまここで言っちゃいました」と感謝を述べていた。『この世界の片隅に』はテアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2016年11月12日「すごくてこずりました。現場でとことん向き合っていただきました」と発した厳しい言葉の内容とはうらはらに、キュートに微笑んだのは、のん。戦争が背景にあるアニメーション作品『この世界の片隅に』で主人公すずの声を担当し、アニメ映画初主演にチャレンジした。声の出し方から人物描写にいたるまで、片渕須直監督を質問攻めにしたと明かしたのんさんの、新たな血肉となった渾身作に込めた思いとは。人物に声を吹き込むというオファーを受けたとき、素直に驚いたと話したのんさんは、共に送られてきたこうの史代が描いた同名原作を読み終える頃には、「絶対にやりたい」と決意を固くしていた。「これまで、戦争は自分が住んでいる世界とは別のものだと捉えていたんですけど、作品ではちゃんと日常があったんです。戦時下の物語として、本当に大切に生活が描かれているところが自分としてはすごく新鮮で、素敵だなと思いました」と、作品の虜になった。のんさんが伝えるように、『この世界の片隅に』は、太平洋戦争の時代に広島県呉市に生きたひとりの女性・すずの日常を描いた物語。戦争と隣り合わせに生きることになったすずが、健気に生活を送る姿―日々の炊事や洗濯、苦手なお針子に、ちょっとした恋愛―を繊細なタッチで綴った。ホワホワしていてかわいらしく天然、だけど、ひとつことを決めたらやり通すような芯の強さが垣間見える主人公は、のんさんの清廉なパブリックイメージに重なるよう。声入れについて、のんさんは「いままで女優としては、体全部を使って表現していました。表情や動き、相手との掛け合いもあるので、自然と五感を動かすことがとっかかりになっていたんです。でも、今回は基本的に私ひとりで(声を)入れていく作業で、表現を乗せるのが難しかったです」とふり返る。だから、冒頭の監督質問攻めのくだりになる。「リハーサルのときに全部終わって帰ろうとする監督を呼び止めて、台詞の解釈を聞いたりしました。でも、足りなくて(笑)。すずさんの人柄を掘り下げたくて、スタッフさんを介してLINEに箇条書きでバーッと書いたものを毎晩送りつけて、『ここはどうですか?』と細かく聞いたりしていました。監督は、とことん全部答えてくださいました」と、熱いやり取りの経緯を説明した。のんさんの想いを超えてくるように、監督も高い熱量で現場をリードした。「監督って…、ものすごくタフなんです。ごはん休憩なしで何時間もいっちゃうくらい集中力がすごくて、乗っからせていただきました。途中、『あ、ちょっとダメかも』と思ったときには『トイレ行きます!』って行ったりして(笑)。すごく楽しかったです」。幼少期から始まったすずの物語は、やがて18歳でお嫁にいく姿を追いかけてゆく。優しい旦那さんと仲良く暮らすすずのもとへ、重巡洋艦「青葉」の水平となった地元の同級生・水原が訪ねてきて、ちょっとしたドラマが生まれる。淡い初恋にも似た感情を持っているような描写がある水原とすずだっただけに、大人になって再会した二人の間には微妙な空気が流れるのだ。それは、のんさんが「現場に入ってからも、ギリギリまですずさんの気持ちがわからなかった」と、最も悩んだシーンでもあった。「水原さんがきて、布団でぬくぬくと二人きりになるシーンでは、すずさんが彼に膝枕をしたりするんです。その行動は意外だったし、本当にすずさんの気持ちがわかりませんでした。すずさんが水原さんのほうに揺れているようにも見えるというか」。迷い、悩むのんさんに、小さい頃は兄弟みたいな関係性の二人だったという裏設定が告げられる。リラックスできる間柄だからこそ取った行動と納得したのんさんは、最大の難所をクリアはしたものの、「すごくてこずりました」と、男女の機微を声だけで表現する難しさを痛感したのだった。ひとつひとつの場面と向き合った結果、作品が完成することは、この上ない喜びだろう。のんさんは、「素晴らしい作品に出させていただきました」と充足感を覚えながら、戦争をモチーフにした作品に関わることへの想いも同時に寄せる。「戦争という題材が入ってきているからこそ、どんなことがあっても日常を生きていかなくてはいけないというテーマを感じました。私くらいの若い年の人も、日常の大切さを、より感じる作品になっていると思います。日常を普通に生きる…普通であることが、すごく素晴らしいことだと感じていただけると思います」。(photo / text:Kyoko Akayama)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2016年11月11日こうの史代原作コミック『この世界の片隅に』が、片渕須直監督によりアニメ映画化された。主人公・すずは、第二次世界大戦下、突如広島から呉にお嫁に行くことになる。戦火にさらされ大切なものを失いながらも、明るく前を向いて生きる18歳のすずの日々が描かれている。その他の画像声優を務めるのは、女優・のん。監督たっての願いだったそうだ。「のんちゃんにお願いをしたいっていうのは、そこはかとなくずっと思っていて。いつのまにか、絵を描くときに、頭の中でのんちゃんの声が鳴っていたんです。それが僕だけでなくて、他のスタッフたちも同じだったんです」(片渕監督)。声優の経験は多くないのんだったが、「原作を読んで、やりたい! 私がやるんだ! という気持ちがすごく強くありました」とオファー当時を振り返る。「すずさんは、ぼーっとしているのに、すごくパワフル。そんななところが似ている」と、自身も話すほど、性格の印象もそっくりだ。片渕監督は制作にあたり、当時の防空頭巾、おしろい、雑誌、呉の航空写真といった資料集めはもちろんのこと、すずが劇中で作っている海苔の作り方まで習った。「街の風景も、天気も知った上で描いていったら、すずさんがより本当に存在しているように描けるんじゃないかな、って思ったんです」。のんも監督の徹底したリサーチに、「資料の多さに驚きました」と目を輝かせた。「のんちゃんは本当に努力家だと思います。それに、入れ込んでいくと芝居の熱量がどんどん上がっていくんです」。そう片渕監督が語るように、のんは役に対して誠実に向き合った。本作は原作をほぼ忠実に描いているが、一部台詞を変えているところがある。「のんちゃんは、台本と原作とを照らし合わせて、『ここ違っているんですけど、どういう意図なんですか?』って全部聞いてきてくれたんです」。それに対し、「わからない感覚は全て監督に相談をして、腑に落としました。そうしたことで、すずさんの感情が沸き立ったときの感覚もすごく共感ができました」とのんも話す。ひとつひとつを我が事のように捉えていくのんと、片渕監督の真摯さによって、作品に命が吹き込まれていった。最後にのんは、「普段は家族を誘って映画館にいかないかもしれませんが、家族や友人、大切な人と観ると、すごく素敵なものをみつけられると思うので、ぜひ誰か大事な人と観に行ってもらいたいです」と思いを語った。『この世界の片隅に』11月12日(土)より全国公開取材・文・写真:小杉由布子
2016年11月10日「広島国際映画祭2016」が11月11日(金)から13日(日)までの3日間、広島県広島市内4会場で開催される。【チケット情報はこちら】ワールドプレミア/ジャパンプレミアを含む、国内外から選りすぐった作品を上映する本映画祭。今年は岩井俊二監督の特集企画を実施。岩井の最新作で、女優の黒木華が第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した『リップヴァンウィンクルの花嫁』をはじめ、代表作『リリイ・シュシュのすべて』、ドキュメンタリー映画『市川崑物語』など、新旧作品を上映。さらに、岩井が企画プロデュース・脚本を務めた連続ドラマ『なぞの転校生』全12話オールナイト一挙上映も行われる。そのほか、上映作品には、戦時中の広島県呉市を舞台にした『この世界の片隅に』、広島出身の西川美和監督の監督デビュー作『蛇イチゴ』など、広島にゆかりのある映画人、および広島で撮影された新旧作も名を連ねる。海外からは、伝説の映画製作会社「ディアゴナル」の創設者であるフランスのポール・ヴェッキアリ監督が来場し、最新作『劣等生』を上映。また、特別招待作品として、ホセ・ルイス・ゲリンが監督を務めた『ミューズ・アカデミー』が、2017年1月の全国公開に先駆け上映される。豪華ゲスト陣を迎えての舞台挨拶やトークショーも充実。『母と暮せば』の女優・吉永小百合、先述の岩井俊二監督や西川美和監督らが登壇を予定している。チケットは発売中。■広島国際映画祭201611月11日(金)~13日(日) NTT クレドホール、八丁座(広島県)ほか登壇予定:吉永小百合/岩井俊二/片渕須直/こうの史代/西川美和/ポール・ヴェッキアリ/ホセ・ルイス・ゲリンほか前売チケット:フリーパス(3日通し券) 2300円 / 1日券 1200円高校生以上は有料。1日券は期間内いずれか1日有効。フリーパスは開催期間通して有効。
2016年11月09日風景をミニチュアのように捉えた写真で人気の写真家・本城直季による写真集『東京』が、10月27日に刊行された。本城直季は、雑誌や広告など幅広い分野で活躍している写真家。デビュー作である写真集『small planet』で第32回木村伊兵衛写真賞を受賞しており、その後、『Shinkirou』、『TREASURE BOX』、『京都 KYOTO』などの写真集を発表してきた。作品はメトロポリタン美術館や、ヒューストン美術館にも所蔵されている。今回発売される最新作の『東京』は、『small planet』から続く独特の手法を用い、クールな視点で“東京”を上空から捉えたもの。様々な建造物が地面を覆い、まるで基盤のように地平の彼方まで拡がる日本の首都・東京を、都市風景を撮り続けてきた本城ならではの視点で今、改めて見つめなおした。【書籍情報】『東京』著者:本城直季ブックデザイン:佐々木俊並製/64ページ/B4変型発刊:2016年10月27日価格:2,500円
2016年10月30日女優・のんが10月28日(金)、第29回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた特別招待作品『この世界の片隅に』の本編上映後に、メガホンをとった片渕須直監督とともに舞台挨拶に立った。能年玲奈から芸名変更したのんさんが、アニメ声優に挑戦した復帰作。第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、激化していく世の中で大切なものを失いながらも、日々を胸に刻み前を向いていく女性・すず(のんさん)を描いた。原作は第13回(2009年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した、こうの史代の同名漫画。この日は本作がイギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、南米諸国をはじめ世界14か国で公開されることが発表され、のんさんは「すべての人に響く作品だと思うので、海外の皆さんに見てもらえるのは、すてきなこと」と感激しきり。片渕監督も「原爆は日本だけでなく、人類史的な悲劇」と海外での反応に期待を寄せていた。「すずさんの力強く生きる姿に、涙があふれる」と語るのんさんは、「当時のことは、自分にとって、漠然と別次元だと思っていたが、原作を読んでそうではないと知った。目の前にある毎日の暮らしを一生懸命に生きる部分を意識した」と初声優をふり返った。そんなのんさんの声優ぶりについて、片渕監督は「広島弁や呉弁など難しかったはずだが、とてもナチュラルに習得してくれ、完成度の高いものになった。彼女のことが誇らしい」と大絶賛!片渕監督は現在56歳。戦時中を生きた人々が減っていくなか「当時を知る人が少なくなることは残念なこと。自分の両親が生きた時代のことを知ることで、私もやっと大人になれたと思う」と語っていた。第29回東京国際映画祭は、11月3日(木)まで開催中。『この世界の片隅に』は11月12日(土)よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2016年10月28日能年玲奈から改名した女優・のんが28日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた第29回東京国際映画祭の特別招待部門出品作『この世界の片隅に』(11月12日公開)の舞台挨拶に、片渕須直監督と共に出席した。同作は、こうの史代の同名コミックを原作とするアニメーション映画。戦時中、広島・呉に嫁いだ主人公・すず(のん)と、夫の周作(細谷佳正)を取り巻く人間関係と戦時下での生活、悲劇と再生を描いていく。主演声優に初挑戦したのんは、「すずさん役をやらせていただいた、のんです! えー、今日は…よろしくお願いします!」と最初のあいさつからマイペースな話口調。あるシーンを説明する時に言葉がなかなか出ず、監督がフォローして笑いが起こる場面もあったが、自分の言葉で一生懸命、役作りや作品の魅力を伝えた。演じたすずについては、「あからさまに戦争に嫌悪感を示している人ではないのかなと思った」と話し、「それよりも目の前にある毎日の暮らしを一生懸命にいきるっていう部分を意識しました」と演じる上で気をつけたことを振り返った。そして、「普通に日々を送る、どんなことがあっても毎日がめぐってくるという、普通がすごく愛おしくなる作品」とアピール。「生きるということに涙があふれてくる…涙が悲しいものではなく、何があっても生活を続けるという力強さに心が震える映画だと思います」と作品の魅力を伝えた。監督は、「(戦争の時代を)単純に想像するのではなく、この時代はこんな時代だったんだなと確かな手ごたえを感じたくてこの映画を作りました」と映画化を決めた思いを告白。のんの演技について、広島弁をしっかりものにし、「最もナチュラルに存在しているすずさんを演じることができて、彼女のことが誇らしい」と絶賛すると、のんは隣で恐縮していた。
2016年10月28日