1周年を迎えたLITALICO発達特性検査LITALICO発達特性検査は、お子さまの発達特性や困りごと、よく見られる姿やその背景要因、お子さまに合ったサポートの方向性などが分かる、オンライン完結の検査サービスです。2024年4月のリリース後、2025年4月10日時点でチケット購入数が2616件にのぼるなど、1年間で多くの保護者の方に受検いただきました。この記事では、LITALICO発達特性検査の1年間の取り組みや機能改善などについてご紹介します。より使いやすく負担を減らす機能・サービス改善LITALICO発達特性検査では、2024年4月に検査サービスをスタートして以降、ユーザーの皆さまからの声を受けて機能やサービスの改善を行いました。ここでは、受検者の方の負担を減らし、より使いやすくするために行った機能改善から、トピックをご紹介します。LITALICO発達特性検査の検査結果では、家庭向けと園や学校などの外部でのサポートに関する具体的なヒントがレポートとして得られます。相談や、具体的な合理的配慮の依頼の際にプリントしてを持参し、園や学校での共有に活用いただいたという方も多いようです。レポートは、検査での回答や困りごとに応じて量や内容が異なりますが、40ページから100ページ以上になる場合もあります。利用者の方からは「学校に持参し見せるために、学校向けの内容だけを印刷したい」「あまりたくさんの量を一度に共有すると園や学校の負担になるかもしれない」「外部向けの共有は必要ないので、家庭向けだけのレポートが欲しい」などの意見が寄せられました。こうした声を受け、家庭用と園・学校、支援機関といった外部でのサポート用のPDFがそれぞれダウンロードできるようになり、用途に合わせて閲覧や共有がしやすくなりました。過去に受検いただいた方も、マイページからPDFをダウンロードできます。ぜひ、園や学校の先生に、検査結果のレポートをお見せする際にご活用ください。LITALICO発達特性検査は何度も受検できるサービスです。困りごとの現れ方が変わった時や入学・進級や年齢が上がったなどで改めて現時点のお子さまの状況や対応方法を知りたい場合にも活用いただけます。複数回の受検をした場合に変化が見やすくなるよう、前回の検査結果もグラフに表示される機能改善を行いました。グラフや検査結果はマイページからいつでも閲覧やダウンロードが可能です。また過去に受検された場合も、この機能をご利用いただけます。Upload By LITALICO発達特性検査 編集部再受検については、以下の記事で詳しくご紹介しています。併せてご覧ください。メディアや記事での紹介LITALICO発達特性検査について、インターネットのメディアや新聞などでも取り上げていただきました。今回はwebでお読みいただける記事をご紹介します。日本経済新聞朝日新聞 Edu A※クリックすると、発達ナビのWebサイトからほかのWebサイトに遷移します。イベント・学会への参加LITALICO発達特性検査について行ったイベントへの参加や、研究開発に関して、学会での成果発表の取り組みについてご紹介します。Upload By LITALICO発達特性検査 編集部2024年10月12・13日に東京ポートシティ竹芝で開催された「ニューロダイバーシティプロジェクトみんなの脳世界2024〜超多様〜」に出展しました。多様性やニューロダイバーシティをテーマにしたイベントで、会場には2日間で延べ16,252人の来場者が訪れました。LITALICO発達特性検査では、「お子さまを特性から理解する:LITALICO発達特性検査(株式会社LITALICO)」と題し、検査の紹介やブックレットの配布を行いました。イベント開催に併せてLITALICO発達特性検査についてのインタビューも公開いただきました。ニューロダイバーシティプロジェクト日本発達障害学会第59回研究大会で「包括的神経発達症特性質問紙の妥当性・信頼性に関する研究」という題でポスター発表を行いました。LITALICO発達特性検査を構成する尺度の開発において、量的な検討を行った研究について発表しました。日本発達障害学会第59回研究大会Upload By LITALICO発達特性検査 編集部日本認知・行動療法学会 第50回記念大会にて、「尺度開発における質的研究アプローチ」という題で、LITALICO発達特性検査を構成する尺度の開発プロセスについて発表しました。認知的インタビューという方法を通じて、実際に利用する保護者の方の意見を尺度に反映させることの重要性について検討した研究です。日本認知・行動療法学会 第50回記念大会発表の概要と資料は以下でもご確認いただけます。日本認知・行動療法学会 第50回記念大会での発表の概要日本認知・行動療法学会 第50回記念大会での発表の資料※クリックすると、発達ナビのWebサイトからほかのWebサイトに遷移します。今後もLITALICO発達特性検査では、研究開発を進め、論文なども発表していく予定です。2024年7月には発達ナビ会員の皆さま向けのオンラインセミナーを開催しました。セミナーでは検査のプロダクト開発も担当した作業療法士の野田遥が講師を務め、困りごとと、お子さまの特性をどのように読み解き、解決に向けて取り組めばいいのかをテーマにレクチャーを行いました。家庭ではなかなか対応方法が難しいという声も多くある「癇癪」を中心に、「なぜ」に着目して、その要因ごとに解決方法を探っていくという、LITALICO発達特性検査でも大事にしている考え方について、分かりやすく実践的に解説しました。セミナーの内容は、以下の記事で詳しくレポートしています。ぜひお読みください。発達ナビでのサポート情報やコラムLITALICO発達特性検査の活用方法や、使い方などをサポートする情報や、専門家の方のインタビューを発達ナビで発信しています。以下の記事でもまとめて紹介がありますので、ぜひお読みください。発達特性検査編集部LITALICO発達特性検査を受検された方向けのサポート情報もご紹介しています。使い方や検査についての疑問に答えるQ&A形式の記事や、周りとの連携方法についてなどさまざまなテーマがあります。検査結果をより活用いただくため、ぜひお読みください。発達特性検査 活用サポートこれからも、お子さまの困りごと理解と解決のツールとして。LITALICO発達特性検査にご期待ください!LITALICO発達特性検査はおかげさまで多くの方にご利用いただき、1周年を迎えることができました。受検いただいた保護者の方とお子さま、周囲の方にとって、特性や困りごとの理解や対応方法のヒントを助けるツールとして、活用いただければ幸いです。また、開発や改善にお力添えいただいた専門家、保護者のみなさまに改めてお礼を申し上げます。これからも、オンラインでいつでもどこでも受検できる検査として、多くの方に利用いただけるサービスを目指し、さまざまな取り組みや、研究開発やサービス改善を行っていきます。また、多様な場面で、検査の仕組みや検査結果の活用の可能性を広げていければと考えています。ぜひこれからのLITALICO発達特性検査にご期待ください!
2025年04月23日LITALICO発達特性検査は再受検できる?LITALICO発達特性検査は、2024年4月にリリースされたオンライン検査です。保護者の方が質問に答えることで、お子さまの困りごとや特性の傾向、サポートの方向性に関するヒントが得られるサービスです。以前受検された方のなかにはお子さまの困りごとや状況に変化を感じ、「今の状況でもう一度検査したい」という方がいるかもしれません。今回は、LITALICO発達特性検査の再受検について分かりやすく解説します。LITALICO発達特性検査は何度も受検できるサービスです。お子さまの特性自体は変わらないものもありますが、環境とのミスマッチによって困りごとが強くなる場合もあります。逆にお子さまに合った方法を見つけたり環境を調整していったりした結果として、困りごとが出にくくなることもあります。そのため、今のお子さまの状況や変化を確認したい場合や、お子さまに合ったサポートを把握したい場合などに、改めて受検していただくといいでしょう。また、以前の検査結果も記録として残ります。グラフなどで前回の結果と比較していくと、お子さまの変化をキャッチしたり分析したりする材料にも繋がります。一方で、短期間で受検しなおすことにはあまり意味がないこともあります。また結果に振り回されすぎないように注意も必要です。今回ご紹介する具体的な注意点やポイントについて理解したうえで、再受検するかどうかを検討することが大切です。再受検のタイミング検査として明確に設定している期間はありません。ただし、検査に回答する際には、想起期間として、直近3か月のお子さまのことを考えて選択肢を選んでいただきます。そのため、1〜2か月などの短いスパンで再受検しても、結果として変化を捉えにくい可能性があります。また、特性や困りごと自体に関しても一時的な状態として捉えるよりも、ある程度の期間を通して見られた状態を回答いただくことで、検査結果の精度が上がります。お子さまの特性や困りごとの様子が短期間で大きく変動していると感じる場合は、しばらく観察し持続しているかどうか様子をみるといいでしょう。短いスパンで何度も受検するよりも、少なくとも半年〜1年以上の期間をあけて受検いただくことで、より状態が正確に反映されやすく、変化なども捉えやすくなると考えられます。もちろん、強い困りごとが新たに出てきた場合や、家庭では対応が難しい状況や悩みがある場合などには、早めに医療機関や専門機関に相談することをおすすめします。複数回受検することで、グラフとして客観的な数値の変化も見とることができます。そのため、定点観測としての受検のほか、以下のような場合に、お子さまの困りごとの強さが変化したり、新しい悩みが出やすくなったりすることがあります。そのような時に再受検することで、現時点でのお子さまへの接し方や環境調整を見直すヒントとして活用できるかもしれません。・環境の変化が大きい時小学校への入学や、進級・進学などがあった場合、環境の変化により困りごとやその程度が変わ理やすいと考えられます。また、クラス替えなどによる周りの人や環境の変化に影響を受けやすいお子さまもいるため、お子さまの状況を改めて確認するタイミングとして適しています。・新たな困りごとが見られたタイミング以前には見られなかったことで、困りごとや気になることが出てきたタイミングで検査すると、今の状態としての結果が得られます。例えば、学習面では、新しく学ぶことに苦手な内容が含まれていることで困りごとが現れる場合があります。また、人間関係や生活上のルールなど、年齢に応じて要求されるスキルが変わることで、周囲とのギャップや苦手なことが目立つ場合もあります。・困りごとや課題が減ったと感じたタイミング困りごとはお子さまの成長やスキルの獲得・環境調整などによって軽減する場合があります。保護者の視点で困りごとや課題が減ったと感じた時に再受検することで、今の状態を客観的な値や傾向として調べることができます。検査結果は、新たな困りごとの傾向だけでなく、できるようになったことや困りが出にくくなったことなど、特性の現れ方や強さの変化に気づくきっかけとしても役立てられます。・対応方法の変化を知りたい時環境や状況の変化が大きい時期には、その環境や状況、年齢などに応じ、対応方法を変えることが必要になる場合があります。検査結果では、年齢や特性に応じたサポートの方向性が提示されるため、これまでうまくいっていた方法では合わなくなったと感じた時、新しい状況や困りごとへの対応方法が分からない時などに方法を見直すヒントが得られるかもしれません。再受検することの意味・メリットは?過去に受検したことがあっても、以下のような再受検によって分かることや、活用できることがあります。・状況の把握・モニタリングができる現在感じている困りごとを洗い出すことができます。・記録として残せる以前受検した時の検査結果は、再度受検してもマイページから確認できるため、記録から変化を確認できます。・相談の際の共有資料に役立てる新しい困りごとが出てきた時、環境や関係者が変わった時などには相談の機会も多くなります。そのような際の情報共有のツールとして活用することができます。・現時点でのお子さまに合った対処法や環境調整のヒントが得られる検査結果レポートで示される「サポートの方向性」は、検査で分かった特性や困りごとに対する対応方法が、その都度の回答状況と年齢に合わせた内容で出し分けられます。再受検した場合、検査結果レポートはどう変わる?再受検すると、グラフ上で前回の結果と今回の結果が表示されます。どのように変化が見られたかを視覚的に把握するのに役立ちます。ただし、特性によって変化しにくいものや、逆に環境や状況に影響を受けやすいものなどさまざまです。現状の把握や、これからどう対応や調整していくかのヒントとして捉え、細かな数値の変動だけに注目しすぎないことも大切です。Upload By LITALICO発達特性検査 編集部・回答によって変化する結果から、新たな困りや軽減された困りの変化を見つける検査では直近3か月のお子さまについて質問され、検査結果は回答時点でのお子さまの状態像が反映されます。困りごとや特性の現れ方は、お子さまの特性と環境との相互作用で現れます。そのため、お子さまの特性自体は変わらなくても、新しい困りごとが出てきたり、強くなったりすることがあります。一方で、お子さま自身が成長したり、以前の検査結果からうまく合うサポート方法が見つかったりすることで、困りごとが軽減されたり目立たなくなる場合もあります。これらの変化に注目することで、新しい課題や対応方法を見つけたり、家庭や園・学校などでの対応方法について振り返るきっかけとして活用できます。・年齢によって変わるサポートの方向性や困りごとの背景を知る検査結果では、検査受検時の年齢に合わせた内容が提示されます。特性や生じる困りごとが同じであっても、年齢によってその現れ方や場面、現れる背景や具体的な内容が変わることがあります。そのような場合には、ライフステージの変化によって、現れやすい状況や困りごと、困りごとが起きる背景要因を例示として紹介しています。また、対応方法も年齢に応じた難易度の方法を中心にご紹介しています。進学などでライフステージが変わった、年齢が上がり、身の回りのことなどで今までよりも自分でしてほしいことが増えた、思春期が始まりこれまでの接し方がうまくいかなくなったなどの場合には、困りごとの背景要因を読んでお子さまへの理解を深めたり「サポートの方向性」などでヒントになりそうなことを探したりするといいかもしれません。過去の受検結果はマイページの検査結果一覧に保存され、web上でいつでも確認し、PDFをダウンロードすることができます。再受検をしても過去の結果が削除されたり、その検査結果が上書きされたりすることはありません。Upload By LITALICO発達特性検査 編集部再受検した時、検査結果を読むポイントは?保護者として検査結果の変化や差をどのように捉えればいいか、解釈や活用の仕方が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?前提として、結果を過剰に捉えすぎないことが重要です。検査は保護者の方の視点からの回答に基づくため、周囲の見立てと異なる場合もあります。また、スコアの細かい数値の変動自体はあまり気にしすぎないことも重要です。もし、グラフでの「困り」ラベルの「今はない」「やや強い」「強い」に関して、以前の検査結果から変わった場合は、お子さまの状態や困りごとが大きく変化している可能性が高いと言えます。まずはグラフのラベルに変化がないか確認するといいでしょう。・「困り」のラベルの段階が下がった時【例】前回「強い」から今回「やや強い」や「今はない」になったなど環境が合っている、対応が合っている、お子さまのできることが増えたなどの要因で、困りごとが見られにくくなったと考えることができます。ぜひ、お子さまと取り組んでうまくいったことや、対応方法や環境調整でよかったことなどを振り返り、続けていくヒントにしてください。・「困り」のラベルの段階が上がった時【例】前回「今はない」から今回「やや強い」や「強い」になったなど何らかの新しい状況で困りごとが発生するようになった、年齢が上がることによって困りごとが目立つようになった、今までの対応方法でうまくいかないことが出てきたなどの可能性があります。何か、困りごとが現れたり強くなった状況や要因がないかを振り返るきっかけとして、新しい検査結果レポートの背景要因やサポートの方向性を読んで、試してみることをおすすめします。・数字やラベルに変化がない時グラフ上の困りのスコアや困りのラベルが以前の検査結果と同じであっても、具体的に困っている内容は前回と異なる可能性があります。検査結果レポートでは、背景やその詳細な内容、対応方法は以前のレポートと違った内容が出ている場合もあります。その点に注目すると、新しい困りごとやその背景、対応方法のヒントが得られることもあります。例えば、同じ「睡眠の困り」に関して、以前はおねしょに関する困りがあり、今回はおねしょに関する困りはなくなり、新たに「朝起きられない」という困りが現れたとします。睡眠の困りのラベルが同じ「強い」という表示でも、結果としての意味は変わってきます。背景やサポートの方向性などのレポートの内容もその困りに応じて変わります。再受検の際には、レポートをお読みいただき、そうした変化を追ったり、追加情報を得る意味で、新しい情報を見つけることに意義があるといえます。また、検査結果から情報を得るだけではなく、周囲の方の話を聞いたり、相談したりすることも重要です。まとめLITALICO発達特性検査は何度も受検できる検査です。お子さまの困りごとや特性の現れ方は変化することもあります。また、お子さまに合った対応方法や環境の調整の仕方は困りごとによって、またお子さまの年齢やライフステージによっても変わることがあります。そのため、一度受検された方でも、気になることが現れた時や変化があると感じた時に再度受検することで、現時点での特性や困りごとの現れ方について、また環境や接し方がお子さまにあっているかどうかをチェックすることができます。特に入園・入学、進級などのタイミングは、変化や新たな課題が見えやすい時期でもあります。気になることがある場合、再受検し、環境調整や相談のヒントとしてご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2025年04月11日結婚は、互いを深く理解し合い、共に人生を歩み続けるための大きな一歩です。そのため、将来を共にする相手が持つべき特性には、特に注意が必要になります。今回は、結婚生活を送るにあたって避けたい、結婚に向いていない男性の特性を紹介します。【相手の気持ちを考慮しない自己中心的な行動】自分の欲求ばかりを追求し、配偶者の気持ちや状況を考慮できない男性は、共同生活の中で衝突を引き起こしやすくします。相手の立場に立って考えられる優しさが、幸せな夫婦関係の土台を築きます。【問題から目を背ける傾向】逆境やトラブルが発生したときに、それを回避しようとする男性は、家庭生活の中で支えにならないことも。問題に対して共に向き合い、解決策を見出す強さが、共に生きるためには必要です。【責任感のない態度】行動の結果に責任を持つことなく、常に外部の要因に責任転嫁するような男性は、信頼性に欠けるパートナーと言えるでしょう。互いに責任を共有することで、夫婦としての絆が深まるでしょう。【体調が悪い配偶者への配慮の欠如】「急に13万円の引き落としがされ、よく高級釣り具を買う夫を疑ったのですが、どうやら違うようで…。『違うよ!俺じゃない!』と頑なに否定するので、一緒に原因を探ることに。すると、先月家族全員が風邪をひいた際に出費が重なり、高額請求の原因になっていたことがわかったんです。」(女性)真のパートナーシップとは、互いの幸せを第一に考え、支えあうことが大切です。。結婚相手を選ぶ際には、長い目で見た相手の性格や行動パターンを見極めることが大切です。(愛カツ編集部)
2025年03月27日■これまでのあらすじ学校になじめず不登校となった子どもと出来が良い自分の娘を比べ、マウントを取ってきた美知。しかしママ友から指摘され、自分の行為を反省する。そして同じく家の中では嫌味ばかりだった夫と距離を置いたことで、少しずつその関係性も変化していた。そして子どもたちが卒業式を迎えて…。私は、自分が知らず知らずのうちに、誰かに自分の荷物を肩代わりさせようとしてきたのかもしれません。自分の大変さを理解して欲しいと思うより以前に、誰かを見下すことで自分の居る場所が惨めではないと納得させるために…。でもそうやって嘘で塗り固めた居場所にどんなに固執しても、そこには幸せなど何もなく、私自分がさらに醜くなっていくだけなのだと、ママ友と娘に教えられました。そんなふたりがそばにいたこと、そして少しでも一歩前を踏み出そうと自分が思えたことを今は良かったと思っています。自分の人生は誰も救ってくれない。自分を楽しませるのも落とすのも自分自身なのだと私は胸に刻みながら、娘の歩む応援していきたいと思っています。※この漫画は実話を元に編集しています原案:ウーマンエキサイト編集部、脚本: 古口春菜 、イラスト: のばら こちらもおすすめ!かかってきた1本の電話…それはある女性からだった家事も育児も完璧にこなす妻。ある日、一本の電話がかかってきて動揺します。なぜなら、電話してきたのは、大輔が過去に関係を持った女性だったからです。「妻が完璧すぎて」奔放なママ友と道ならぬ関係に職場でも高根の花と結婚できた大輔。しかし完璧すぎる妻との生活が落ち着かなくなり…。この後の大輔の行動によって、想像以上の恐ろしい事態を招くことに! 「犯人は誰でしょう?」1話目はこちら>>
2025年03月10日■これまでのあらすじ美知は、夫に毎日嫌味を言われ誰かと比べられたことで傷ついてきたことを娘の言葉がきっかけで自覚する。そんな状況にいたために、自分よりさらに下だと思ってしまうママ友へのマウントに繋がっていた。娘の言動がきっかけで、夫と家の中で距離を置くこと、さらに自分を変えることを決意したのだった。娘が中3になり塾が忙しくなると、私と夫はまた食事を一緒にとるように。初めはどうしたらいいのかお互いわからず、ただ沈黙しながらの食事がしばらく続きました。しかし、夫が少しずつですが自分自身の話をするように…。その話を聞くうちに、夫自身も私と同じだったんだな、と思いました。仕事のストレスや人付き合いでたまった鬱憤を、自分より下だと思う私にぶつけていただけなのだと…。それは私が莉子さんに対して行ってきたこととなんら変わりはありませんでした。私は自分が被害者だったのではなく、加害者であったのだと強く意識しました。私が莉子さんにしてしまった過ちが消えないのと同じで、夫が私を蔑んできた過去は消すことができません。私たち夫婦が、今後どうなっていくのかはまだわからないけれど、いつかもしかしたらもう一度正面から夫と向き合えるようになる日もあるかもしれません。そして春、ついに娘が卒業を迎えました…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年03月09日■これまでのあらすじ自分が優位だと思い込んできたことで、ママ友と決別する。さらにいつも嫌味ばかりの夫に娘が思いがけず反論。娘を傷つけていたことを知った美知は、夫との食事を拒否する。そして学校で失敗してしまった娘と話しをしようとすると…。娘はいつも周りに流されることなく、自分の中にある正義を大事にしてきました。だから学校になじめず孤立してしまっていた幼なじみの利久くんにも寄り添えたのでしょう。私のように誰かと比べて、自分の居るところを安心することで、自尊心を満足していた人とは違っていました。そんな娘は、食事中はいつも無言でした。夫に嫌味を言われ、それに反論せず黙り込んでしまうことで静かすぎる食事時間。それは娘なりの抵抗だったのかもしれません。本来楽しい時間のはずが、そんな苦痛の時間を娘に与えてしまったことに私はとても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。それなのに娘に褒められたことで、救われた気持ちになってしまう私は、どうしようもなく愚かな母親なのかもしれません。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年03月08日■これまでのあらすじ美知は、自分の娘とママ友の子どもを比較して、自分が優位だと思ってきたことを見透かされ、ふたりの関係は壊れてしまう。そんな中、毎日嫌味を言う夫に、娘が同じように嫌味を返すと、怒り始める夫。娘は「比べられるのが嫌なのに、どうしてお母さんに同じことをするの?」と問う。夫は怒るが、美知はこの夫に自分を認めてほしかったのだと気づき、ある決心をする。夫の嫌味を放置してきたことが、娘をどんなに傷つけてきたのか…。想像すると、胸がひどく痛みました。さらにはそのことに理解できない夫にも、もう期待は持てないと認識しました。そこで、私はもう夫と一緒に食事をしないことを宣言しました。もちろん智花もです。お金で脅してくる夫。でも、もう屈することはありません。これ以上、智花に苦しい時間を過ごしてほしくないのです。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年03月07日多くの保護者、専門家の協力で開発できたLITALICO発達特性検査Upload By LITALICO発達特性検査 編集部LITALICO発達特性検査は、発達が気になるお子さまと保護者のための、オンライン完結の検査サービスです。尺度開発における品質担保に関するコンサルティングを担当した佐藤秀樹先生と、実際に尺度開発を担当した野田遥さん。前編では、今回はLITALICO発達特性検査がどのように作られたのかのプロセスや、品質を担保する方法について伺いました。※尺度:心理測定尺度。質問紙への回答を数値として定量的に扱い、測定したい概念を適切に測るための物差しの役割を果たす。LITALICO発達特性検査を使いやすく信頼できる検査ツールとするため、多くの保護者の声や専門家の協力があったとのこと。後編では、保護者、専門家、開発チーム、それぞれの役割や大事にした考え方について、より詳しく伺います。認知的インタビューでの保護者の役割野田さん:LITALICO発達特性検査では、専門家による検査の質問項目の素案ができた段階から、保護者の方に質問項目についてどう思ったか、違和感がないか、どう理解したかなどを「認知的インタビュー」という方法でヒアリングし、質問項目の改善を繰り返し行ないました。複数の保護者の方に個別とグループそれぞれでインタビューをして、その内容を反映したものを繰り返し見ていただく形で質問項目の内容をブラッシュアップしていきました。認知的インタビューというのは、検査を受ける保護者の立場の方に、どのように理解したか、どのように感じたかということを主観で答えてもらうインタビューです。答えにくい質問がないか、質問の文章の意味が分かりにくいところや誤解しそうなところがないかということを洗い出し、改善するためのものです。前回もお話ししましたが、この検査では多くの保護者の方にご協力いただきこのプロセスを踏んだことが、質問紙※の妥当性の担保につながっています。ーー質問の文章や内容で、検査の妥当性は変わるのでしょうか?佐藤先生:変わります。質問の内容で回答にばらつきが出たり、回答しやすさに違いが出るということがあると思います。例えば、質問が受検者の経験や困りごとにきちんと対応していて、回答もしやすい質問と比べて、「よく分からないな」と思うような質問では回答がばらつきやすくなるので、結果の精度も下がってしまいます。ーーたしかに、何を聞かれているか分からない質問やイメージしにくい抽象的な質問は、どう答えていいか迷うかもしれません。ただ、あまり詳しくピンポイントで聞かれても、当てはまらないと感じることもありそうです。佐藤先生:そうですね。質問が具体的すぎると、受検者によっては自身の経験とは関係がない場合や、判断できずに回答できないということもあり得るので難しいところです。質問の分かりやすさや具体性の程度は、保護者の方への認知的インタビューを通じて担保された部分だと思います。野田さん:家庭やそのお子さまによって状況はさまざまです。例えば、未就学でも、通園されているお子さまもいれば、自宅で養育されているお子さまもいます。お子さまを観察できる時間や場面も保護者の方によって違うと思います。それでも、保護者の方への認知的インタビューを行なうことで、ご意見を伺い、修正することができ、それによって回答しやすくなった質問項目がたくさんあります。「この聞き方だと具体的に限定されて当てはまらない」「抽象的すぎて答えにくい」というような質問内容の改善について、意思決定に非常に役立ちました。使う方の声を直接聞くことが大事なんだなということが、当たり前ではあるのですが、プロセスの中での学びになりました。※質問紙…質問項目の文章と、回答の選択肢で構成された調査票。質問紙形式の検査では、対象となる受検者は、自ら質問文を読んで回答する。野田さん:認知的インタビューについてはすべて文字起こしをして目を通して、実際にいただいた意見を踏まえて質問項目を改善しています。保護者の方にはサービスに関するユーザーインタビューもしています。その中で「保護者の方が本当に困っている」というのをすごく実感しました。発達や子育てに関する本はたくさんある、インターネットでも検索すれば情報はたくさん出てくる。でも、何が正しく、どれが自分の子どもに合う情報か分からないという声がたくさんありました。こうした情報の中にはあまり信憑性のないものが混じっている可能性もあるので、なるべく適切で、専門家の合意が取れているような情報に最初に触れていただけるということが非常に重要だと感じました。できるだけ早い段階でこの検査が届けられるようにしたいと強く思うようになりました。佐藤先生:保護者の方の中でも悩みや感じ方は多様ですので、かなり幅広い意見があったと思います。そういった意見を集約して議論をしながらどう改訂するのかを、専門家や開発チームで合意を取るというのは、かなり難しかったのではないでしょうか。野田さん:いただいた意見は、保護者も専門家もそれぞれの立場によってかなりばらつきがありました。今回の検査対象が3歳から18歳とかなり広くて、未就学用と学齢用、例えば算数に関する質問項目は学年に応じてバラエティをつけるということもしているので、より難しかったです。意見もさまざまで、どうしてもすべての意見や懸念を100%反映して解消するのは難しいこともあるな、と。ある方はこうしてほしい、別の方はその反対の意見を出されていて、その場合にどう合意をとって意思決定するか、項目選定や表現の修正がたくさん出てきました。最終的なプロセスで合意をとれたのでよかったです。専門家の協力と開発チームの思い野田さん:専門家も多くの方にご協力いただきました。質問項目については、保護者の方にお見せする前のプロセスで、お子さまの発達に関する専門家のチームがデルファイ法という方法で改善を行なっています。デルファイ法は、複数の専門家にそれぞれチェックと意見をいただき、その内容を専門家チームで合議し、すり合わせて修正、再度チェックと修正を繰り返すことで、質問項目を磨いていく方法です。今回はデルファイ法だけでも医師、公認心理師・臨床心理士、作業療法士などさまざまな専門家の方にご協力いただきました。佐藤先生:専門家の方も、保護者の方も、同じ方に繰り返しインタビューができたのは、検査の品質を担保するうえでとても大きな強みだと思います。バージョン1、2、3とアップデートしていくのですが、そのアップデートした内容をもとに再度意見をもらうという手続きを取ったことがすごいですね。一般的な予備的調査だと、どうしても1回だけ意見を聞いて、それを質問紙に反映するのが多い印象があります。今回は繰り返し質問紙の改定案を見ていただき、意見をふまえて修正して、というのを繰り返すことができたということですね。野田さん:アップデート版を見ていただいて合意をとったり、さらに気になったことを意見していただく、というプロセスを数回繰り返します。それを複数のプロセスで行なう、ということをしました。このような方法はあまり多くの開発で取られておらず、方法論もまだ確立されていない部分でもあり、COSMINチェックリストを参考にし、佐藤先生にアドバイスをいただきながら実施しています。佐藤先生:専門家同士でも意見が違うこともよくあります。専門家の専門分野やこれまでの経験が異なれば、それだけ多様な意見が出てきますので、合意を取る難易度は高くなります。専門家だからこその意見があって、ここは譲れないという部分もあったりするので、合意を得るのはとても大変だったんだろうなと想像しますね。野田さん:今回の検査では、いわゆるDSM-5の神経発達症群に含まれる部分のほとんどをカバーしています。そのために質問項目数も多くなっています。それぞれの浅さ・深さもなるべくおさえて取れるようにバランスをとっていくと、専門性のある方にとってはもっと細かく聞きたい部分や、逆に質問数が多すぎるという意見が出てくることがありました。デルファイ法のプロセスでも、専門家への認知的インタビューでも、意見が割れることもあり、本当に難しかったですね。佐藤先生:全員が同じ意見で合意できないからと言って、それだけで検査の質が低いということにはならない場合もあると思います。意見が割れた部分を議論して、それが例えば出力レポートのアドバイスなど、このプロダクトに反映されているなと感じます。専門家にとっても、こうした議論をすることはスキルアップにつながります。どういったところに問題意識をもつべきかが明確になったり、どう優先順位をつけるか、支援をする時の視点としても役に立ちますよね。プロダクトの開発が支援にも還元されればとてもうれしいです。レポートで目指したのは「前に進めるための情報」Upload By LITALICO発達特性検査 編集部佐藤先生:今回のプロダクトは質問項目やアンケート形式という点も強みですが、結果の出力、レポートが出てくるというのがいいですよね。そこは具体的にどういった内容・情報をお伝えしようと心がけられたのですか?野田さん:まず大事にしたのは、「検査をしたら終わり」ではなくて、「次に何をしたらいいかが分かる」ことです。「サポートの方向性」という機能で担保しているのですが、お子さまの状況や特性に合わせて、具体的な対応方法の候補がリストの形で示されます。それも、家庭と、園・学校といった外部でのやり方がそれぞれ出力される仕組みになっています。もう一つ、「なぜそれがいいのか」「どういう理由でお子さまが困っているのか」をしっかりお伝えするということです。支援方法などの意思決定をする際にも、お子さまに合うようにカスタマイズするためにも、それを把握していることがとても重要になるからです。「困りや特性の背景の要因」というパートがあるのですが、その部分を丁寧に説明しているというのが、この検査のレポートならではの強みになっていると思います。ーーLITALICO発達特性検査の編集部でも、保護者の方が一人でどうしていいか分からずに抱え込まれて袋小路に入って立ちどまらないように、ということを大事にしています。編集部内や監修者の方々と話し合いながら、レポートの内容にもこだわって制作しました。例えば、保護者の方が読んで理解しやすく、取り組んでみたいと思えるような具体的な方法を紹介するなどです。できるだけ負担なく受け止められるような内容や伝え方を心がけています。お子さまにとってもうまくいきやすい方法で、親子の成功体験が積めるようにしたいという思いもありました。野田さん:不安やネガティブな気持ちを感じる方もいらっしゃると思うのですが、検査はレッテルを貼るものではなくて、「そうだったんだ」と気づいたり、「ちょっと試してみようか」「相談してみようかな」と思っていただけることが一番大事だと思っています。目指しているのは「前に進んでいただくためのプロダクト」です。佐藤先生:それは素晴らしいですね。回答される保護者の方は、お子さまの状態を知りたいという気持ちがある一方で、知ってしまうことへの不安もあると思います。そうした気持ちに寄り添って、不安な部分をできるだけ小さくしたり、サポートできるような工夫がされています。その先の支援や見通しにつなげられるようにするのはとても大事ですね。野田さん:テキスト監修も、それぞれの分野で7人の専門家の方に入っていただいて、企画構想の段階から丁寧に見ていただきました。受検されたユーザーさんがお子さまの検査結果として目にされるのはPDFにして40ページから100ページほどの分量なのですが、実は未就学から高校生、それぞれの年齢群ごと、それから知的障害(知的発達症)のあるお子さまの場合には適切なサポート方法が提示されるなど、テキストはお子さまに合うように出し分けられる仕組みになっています。ですので、システム側で準備したテキストは170万字を超える量になりました。お子さまの成長や状況に合うよう、できる限りの個別最適な情報にしたいという思いでこの形式を取りました。佐藤先生:検査結果を出力できるのは、利便性の面でも大事ですよね。年齢群ごとにアドバイスや提示する視点が変わるというのも素晴らしいです。こうしたシステムを構築するのもかなりの苦労があったように思います。ーー特性は同じでも、年齢によってライフステージや求められるスキルが変わり、新たな困りごとが出てくることもあるという考え方からの配慮で、重要な観点だったと思っています。佐藤先生:それも踏まえて、発達に関する検査では質問紙の内容的妥当性が非常に重要ですよね。発達過程、年齢によって悩みが出てくるということもありますし、それに加えてお子さまごとの特性に関することも入ってくるので、内容的妥当性の合意を取るのは本当に大変です。一方で、受検される保護者の方にとっては、そこが一番大事な点ですので、今回の開発プロセスで合意を取ったことには本当に頭が下がります。野田さん:いただいた意見はなるべく反映しました。どうしても質問紙という形の限界もあって、個人個人の状況によっては回答が難しいという場合もあるかもしれないですが、なるべくスムーズに答えていただけるといいなと思っています。データの蓄積が今後の可能性を広げるUpload By LITALICO発達特性検査 編集部野田さん:少し話は変わりますが、今回デジタルのオンラインでの検査という形式だと、データが積みあがることもメリットの一つだと考えています。研究などでのデータの活用や、この検査自体を改善する、あるいは同じプロダクト形態の別の領域に展開するということも今後の展開として考えられるのではないかということです。例えば、蓄積されたデータを研究することで、検査自体の品質をさらに改善したり、経時的な変化のパターンを見出したりできます。それにより、適切な情報提供やフォローアップがしやすくなる可能性があります。佐藤先生:さまざまな可能性があると思います。たくさんの方に回答いただいて知見が蓄積されれば、質問紙自体の精度を上げることができます。検査結果としてフィードバックする時の内容、得点をもとにどれくらい困りを感じているか、支援を必要としているかといった判断がより正確になってくると思います。それと合わせて、今回の検査項目の中で、精度がいいものとそこまでではないものが分かってくることもあると思います。より精度がいいものだけに絞って短縮版の検査をつくることもできますね。質問項目の数が少ないと、受検者の負担が減りますし、より多くの方に受検していただきやすくなるというメリットがあります。また、検査結果をもとにどのような支援が必要かという部分が明確になってくると思います。「こういう検査結果のパターンが出た方には、こういう支援だとうまくいきやすい」だとか、お子さまの状態像が具体的に理解できるようになることで、より適切な支援をピンポイントで提供し、その後の見通しがクリアになってくると思います。短縮版の話とも関連しますが、そういった適切な支援につながりやすくなるよう、より詳しく調べたい部分の質問項目を細分化したり、対象や領域を絞っていくということを考える材料にもなるはずです。野田さん:たしかにそうですね。ぎゅっとフィルタリングできるような項目を先に回答していただいて、そのうえで、困りの強いものをより厚めに回答していただくなど、簡便にしつつ必要な場所で情報を厚めにとるような仕組みにできるかもしれません。どうしても質問項目が多いと、ご家庭で保護者の方が回答するのは大変だと思うので、そういった形で改善していけるとすごくいいなと思いました。佐藤先生:基本的には項目数が多いと、検査としての妥当性や信頼性の質は上がります。その一方で、項目を減らすと精度が下がってしまうリスクが出てきます。回答データを蓄積させることで、本当に精度のいい項目だけを使うなどして、検査の質自体は下げずに、回答者の負担を減らせるといいですよね。野田さん:今回のプロダクトはWebアプリで提供されていることが強みだと思っています。従来の質問紙と違って、アプリの変更という形で柔軟に改善していきやすいという点です。もちろん研究が伴っての話にはなりますが、先ほどおっしゃっていただいた短縮版や切り出して詳しく調べるといった改善が可能になります。そういった柔軟性はユーザーにとってもメリットが大きいと感じました。佐藤先生:まずはLITALICO発達特性検査を広くたくさんの方に使っていただいて、その中でいろいろな声を汲み取れると次につながっていくのかな、と思いますね。開発でも検査受検でも、保護者が一番の立役者ーー今日お話しを伺っていて、保護者・専門家・開発チームそれぞれの立場から意見を出し合ってLITALICO発達特性検査ができていったことが分かりました。違う意見であったり、同意できないという部分でも、出しあって話し合うこと自体でブラッシュアップできるんだなと感じました。佐藤先生:そうですね。何より、インタビューに協力してくださった保護者の方々が何よりこの検査の開発の功労者だと思います。ご協力いただいた方には、私からも感謝の気持ちでいっぱいです。野田さん:延べ人数ですが、質問紙の開発で2,000人を超える方、プロダクトを磨くためのユーザーインタビューでも50人以上は参加していただいていると思います。たくさんの方のお話しを聞けたことで、開発チームとしても認識が深まりましたし、いいものを作らなきゃというやりがいも感じましたね。ーー保護者の方も開発者ですね。佐藤先生:今回、品質担保のために用いたCOSMINでは、そういった方の意見がないと質の担保ができないプロセスになっているんです。プロダクトの開発にご協力いただけたこと、また研究としてLITALICOの開発チームが開発まで着実に進めてこられたことが素晴らしいと思いますね。みんなが同じ方向を向くために、保護者の検査への回答が第一歩になるUpload By LITALICO発達特性検査 編集部ーー今回の検査は保護者の方がお子さまの状態や困りごとについて、主観的に回答していく検査です。そもそも今回COSMINを用いた質の担保や保護者の方への認知的インタビューもそういった側面から行なっていると思います。主観として保護者の方がどう捉えているかということを可視化する検査にもなっていると思いますが、その点はいかがでしょうか?佐藤先生:検査のフォーマットだけに着目すると、どうしても主観と客観という対立軸になりがちなのですが、主観だからといって精度が低いかというと、私はまったく違うと思います。むしろ、質問紙というのは、回答者、つまり今回の検査で言うと保護者の方のフィルターを通した困りごとを反映するツールだと思うんです。客観的な検査では把握するのが難しい、「その方が見た世界」をもとに結果が反映されるからこそ、回答者やお子さまの状態像がより明確になってくる部分があるはずです。この検査はたくさんの保護者の方や専門家の方の声を反映させて作られたものですので、安心してご利用いただけると思いますね。野田さん:おっしゃる通りです。検査をしても絶対的なただ一つの正解が出てくるわけではないので、保護者の方自身も、実際の回答結果と自分の認識を振り返って確認したり、周りの支援者や関係者の方の見立てと検査結果を合わせてみたりすると、お子さまの多面的な理解につながると思っています。その意味でも、保護者の方の主観的な回答がしっかり反映されるというのは一つの強みだと、佐藤先生のお話で理解できました。ーーおそらく保護者の方は一番近くでお子さまのことを見ていらっしゃると思います。その見立ては周りの方も大事にしていただけるといいのかなと、と思いました。佐藤先生:本当にそうですよね。この結果がいろいろと考えるきっかけになったり、話し合うステップにしていただけたりするといいですよね。お子さまの支援を考えるうえで、私は「子どもに関わる多くの人が同じ方向を向いている」ことがすごく大事だと思っています。当事者の方、保護者の方、支援する側、周囲の方々が同じ問題意識を持って、同じ方向に向かい支えあって工夫の仕方を考える。その同じ方向を向くためのツールとして、LITALICO発達特性検査はとても優れたツールだと思います。開発過程の中でいろいろな方が関わって、できる限り皆さまの声を採り入れながらできたものですので、今後に活かしていけるといいですね。受検された皆さまも、検査を受けてみての感想を教えて頂けるとうれしいです。ぜひ、開発者の一人に加わっていただく感覚で、一緒に育てていただけるといいなと思います。取材・編集:発達特性検査編集部撮影:タムラケンジ
2025年03月07日■これまでのあらすじ美知は、特性ある息子のことで苦しむママ友を下に見ることで自分を保っていたとママ友に告白し謝罪する。その夜、いつも夕食時に嫌味を言う夫が、大手企業に働きながら何品もの料理を毎晩作るクライアントの妻と美知を比べる。すると「そんな家の子どもに生まれたかったな」と娘が言い出し…!?今度は友だちの父親の話を持ち出して、夫を怒らせる娘。もしかしたら娘は、誰かと比べられたときに感じる嫌な感情を夫にも体感させようとしたのでしょうか…?「私はお父さんみたいな人とは絶対結婚しない」と言われた夫は、娘に何も言い返すことができませんでした。そして私は、批判する夫でも自分を認めてほしかったのだと気が付きました。だけどそんな惨めな感情とももう区切りをつけるべきなのだと、ようやくわかったのです。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年03月06日LITALICO発達特性検査はどうやって作った?LITALICO発達特性検査は、発達が気になるお子さまと保護者のための、オンライン完結の検査サービスです。保護者の方がスマートフォンやパソコンから、お子さまに関する150問程度の質問に回答することで、発達特性や困りごと、よく見られる姿やその背景要因、お子さまに合ったサポートの方向性などを知ることができます。受検される保護者の方にとって、「LITALICO発達特性検査は信頼できる検査なのか」は大きな関心事の一つだと思います。そもそも検査がどのように作られているのか、信頼性をどう判断したらいいか、よく分からないという方も多いと思います。そこで今回は、LITALICO発達特性検査の開発プロセスや、品質をどうやって高めていったのかなどについてお話を伺います。※LITALICO発達特性検査は 医学的診断を行なうものではなく、お子さまの発達特性やその背景、適切なサポートの方向性などの情報を提供するためのものです佐藤先生:公認心理師、臨床心理士の立場から関わらせていただいた佐藤秀樹です。今回のプロジェクトでは、検査での質問項目や、質問の仕方、選択肢が適切かどうかなど、検査の妥当性や信頼性の質を担保する観点からアドバイスをしています。Upload By LITALICO発達特性検査 編集部野田さん:作業療法士としてのお子さまの支援経験を活かし、LITALICOで研究開発をしています。LITALICO発達特性検査では、プロダクトマネジメントや尺度の研究開発、コンテンツのディレクションなどに関わりました。今回は、実際にどのような手順を踏んで開発していったか、開発するうえで大事にしたことなども、佐藤先生と一緒に分かりやすくお話しできればと思います。Upload By LITALICO発達特性検査 編集部野田さん:LITALICO発達特性検査は「質問紙法の尺度を用いた検査サービス」です。そもそも、尺度や質問紙といった用語も馴染みがないかもしれませんが、質問紙法は、分かりやすく言うと質問項目の文章と、回答の選択肢で構成されたアンケート形式のことで、対象となる方、つまり受検者は、自ら質問文を読んでそれに回答します。その回答を判断するための基準も含めて「尺度」と呼んでいます。今回、質問紙の開発を進める中で、2つの点で品質の担保がより重要であると感じるようになりました。検査を製品として販売する以上、誤解を与えるような品質なものであってはならないということ。そして、このLITALICO発達特性検査がオンラインのソフトウェアという形であり、人の解釈を介さない検査であるため、尺度自体の品質がより重要になってくるという点です。そこで、実際にどのように尺度を開発し、品質を担保するかというところで、佐藤先生にご相談し、コンサルテーションをお願いしたという経緯です。尺度や質問項目をつくるのは一見簡単そうに見えますが、高い専門性がある方のアドバイスがないと、どうしても内容が偏ってしまったり、間違った方向に進んでしまうという危険性があると感じています。LITALICO発達特性検査は、COSMINという国際的な基準に基づいて開発しています。それは、COSMINに関して日本語版の翻訳に携わるなど、心理尺度の品質保証についての知見がある佐藤先生のお力を借りることができたからです。佐藤先生:LITALICOについては以前から、「発達障害のある方の支援や就労支援を、幅広い年代に画一的なサービスを提供するのではなく、ニーズに応じて関わっている企業」として知っていました。しかも「質問紙の妥当性を評価し、検査の質をどう高めて担保するか」という、私としても関心が高い分野だったので、関われてとても光栄でした。サービス自体は簡便に。内容や結果は妥当で信頼できるものを野田さん:検査をどうやって作っていったのか、一般の方には開発フローがイメージしにくいかなと思います。佐藤先生:一般的な尺度開発として広く行われている方法は、研究者のチームが中心となって、質問項目をたくさん準備するところから始まります。まず、検査でどんなことを知りたいのか(つまり測りたいのか)を検討したうえで質問項目を多めに集めて、質問紙の案を作ります。次にチーム内での話し合いや予備調査を行ないます。その結果をふまえて問題のある項目を見つけて修正するといった工程を経て、項目数を絞った素案を作ります。その後に、検査対象の方に実際に回答していただき、その数量的な結果をもとに、妥当性と信頼性を検討し、優れた項目だけをピックアップして質問紙を完成させるというプロセスです。野田さん:今回の開発で特徴的なのが、こうした一般的なプロセスよりも踏み込んで丁寧に行なった「内容的妥当性」の担保だったと思います。佐藤先生:内容的妥当性は、「質問紙の内容が妥当かどうか」ということです。「質問の仕方が適切であるか」「検査で測定したい状態がきちんと測定できているか」といった観点が必要になるため、専門家でも判断するのはとても難しい部分です。また、内容的妥当性は専門家だけでなくユーザーの方の立場からも判断しなければいけないので、これまでの質問紙開発では内容的妥当性が十分に担保できていないものもあったと思います。LITALICO発達特性検査の開発では、たくさんの保護者の方や専門家の方にご協力いただき、質問項目、質問の仕方、回答の選択肢が的を射ているのかなどについて繰り返し評価をして、尺度を開発できたというのが大きな強みだと思います。野田さん:LITALICO発達特性検査は、保護者の方がオンラインで回答する検査サービスということもあって、サービス自体は簡便に受けられるけれども、その内容や結果については妥当で信頼できるものであるべき、という点から、品質の担保に関してはできる限りのプロセスを踏んでいます。COSMINを基準に尺度開発を行ったこと、特に専門家だけではなく検査対象となる保護者の方への認知的インタビュー(※)を繰り返し行なうことで内容的妥当性を担保することができたことは、今回の開発の大きな特徴だと思います。LITALICOの尺度開発チームによる質問項目の素案を作成後、妥当な質問項目になっているか、その質問項目で検査で調べたい内容がきちんと測れるか、質問の文章が適切かなどについて、専門家と保護者の視点でそれぞれ改善を繰り返しています。専門家はデルファイ法(※)、保護者の方には認知的インタビュー※という手法で実施しています。時間も手間もかかる方法で、なかなか採り入れるのが難しいのですが、検査の品質を保つための重要なステップだと考えました。そのため、内容的妥当性を担保するために、保護者と専門家それぞれの認知的インタビューを1年以上かけて行なっています。※認知的インタビュー:「質問がきちんと理解できて意図された通りに解釈されているかどうか」を評価するために、参加者に尺度の内容について自身の考えや解釈を聞くインタビュー方法※デルファイ法:複数の専門家が質問項目をチェックし、意見に基づいて修正するプロセスを繰り返すことで、質問項目を精査していく方法Upload By LITALICO発達特性検査 編集部佐藤先生:内容的妥当性や信頼性が重要であるということ、このようなプロセスを踏むことが望ましいということは専門家も理解していて、これらを完全に無視した尺度開発というのはないと思います。ただ、認知的インタビューやデルファイ法は繰り返し実施する必要があるため、コストも時間もかかります。そのため、開発者としてはやりたいけれども、実際にはなかなか難しいというのが本音だと思います。調査にご協力いただける専門家や対象者を募集し、場所を確保するだけでも大変なことです。LITALICO発達特性検査の開発では、何より、ユーザーの方から直接話を聞き、一緒にプロダクトを作っています。同意が得られるまできちんと説明し、調査を繰り返し行なったということに頭が下がります。ーー佐藤先生がご存じの中でも、しっかりプロセスを踏んだ開発だったということでしょうか?佐藤先生:私の知っている中ではベストですね!野田さん:たくさんの保護者、専門家のみなさまにご協力いただいてなんとか実現できたところです。佐藤先生:一般的な予備的調査だと、1回だけ意見を聞いて、それを質問紙に反映するということも多いと思いますが、今回の開発では、同じ方にも質問紙の改定案をその都度見ていただいて、意見をもとに修正する、というのを繰り返し行ったというのが大きな(品質担保上の)強みだと思います。野田さん:インタビューして「ここは〇〇だった」という前回の意見をもとに改善して、そのアップデートしたものを見ていただいて合意を取って、そのうえで気になった点について意見をいただき、さらに直すというプロセスを数回繰り返しています。このような形で品質を重視する開発は、前例として多くなかったということもあって、方法論もあまり確立されていない部分もありました。その点は、佐藤先生に具体的なアドバイスをいただきながら進めていったところです。その中で、COSMINの基準についても、佐藤先生に教えていただいて採り入れることができました。佐藤先生:これまで、こういった尺度開発の手続きは、研究者独自のやり方で進めていることが多かったと思うんですよね。妥当性や信頼性の質に関しても、専門家がそれぞれ自分の判断で質を高めようとしていた部分が多いのですが、COSMINはそれらの手続きや質の評価を可視化するためにチェックリストを作成しています。COSMINチェックリストは検査の項目、尺度の質を評価する際の国際的な基準です。基準はさまざまな専門家や当事者の声も採り入れて設定され、妥当性や信頼性などの特性ごとにたくさんの項目があります。今回の検査は、COSMINの基準を満たすように開発されているので、国際的な基準に沿った開発になっていると言えます。その点で、内容的妥当性の質の担保がよくできているのがこの検査の強みだと思いますね。ーーこうした質の担保ができないと、どうなってしまうのでしょうか?佐藤先生:回答はしたけれども理解しにくい質問だったり、自身の経験や考えとは的外れな質問などが含まれている可能性があるので、回答者にとって負担になってしまうリスクがあります。また、受検するたびにばらついた結果が出てしまい、検査結果が安定しない恐れもあります。こうした問題は、検査の妥当性や信頼性を損ねる要因となります。野田さん:そういったことがないように、COSMINの基準をクリアできているか、というのをチェックしていくということです。どのようなプロセスを経たらいいか、どの程度のユーザー数でテストすればいいか、といったさまざまな論点について、基準をもとに開発で満たすように進めていったということですね。もし、クリアできていない場合、佐藤先生にアドバイスいただいてプロセス自体を改善し、なるべく高い基準を満たすように開発できたというのは大きかったです。佐藤先生:お子さまの状態像は一人ひとり異なりますし、支援者の専門分野が多様になると、その分さまざまな意見が出てきます。そのため、実際には認知的インタビューでの意見を完全に集約させて尺度に反映するのは難しいこともあります。こうした研究上の限界点はどうしても出てきますので、COSMINの基準を完全には満たせない項目が含まれてしまうことも少なくありません。その中でも、今回のプロダクトは厳しい基準をできるだけいい評価でクリアできるように開発されていると思います。野田さん:内容的妥当性の担保方法に関する知見があまり広まっていなかったこともあり、COSMINを基準に作成しようと決めるまでは、今回のようなインタビュー研究をこの規模で行なうことは計画されていませんでした。佐藤先生のCOSMINに基づいたコンサルテーションがなければ、このレベルで内容的妥当性を担保することは難しかったと思います。心理尺度や質問紙という形式の検査自体の強みと限界Upload By LITALICO発達特性検査 編集部佐藤先生:広くたくさんの方に簡便に回答していただきやすいのが質問紙法という検査形式の強みだと思います。例えば、発達検査の中には対面式の検査もありますが、お子さまや保護者の方と支援者が対面で検査をして所見をまとめるとなると時間もかかりますし、検査を実施できる専門機関や専門家の数も必要になってきます。特に地方にお住まいの方にとってはシビアな問題です。質問紙の場合、受検者に配布した質問紙の説明文を読んで回答していただくので、より気軽に受検できますよね。ただし、回答者の主観的な判断に基づいての回答になることについては、少し注意が必要です。回答だけをもとに、原因を確定したり診断したりすることはできません。それが限界点になりますね。野田さん:おっしゃる通りで、ユーザーとしては「検査」というと「診断」が出るということを期待される方も多いと思うのですが、LITALICO発達特性検査は医学的診断を行なうものではありません。しかし、診断がなくとも特性や困りとそれらの背景という観点で測定して、すぐにデジタルである程度個別化された情報を届けられるということが、このプロダクトの特徴だと佐藤先生のお話を伺って改めて感じました。検査結果レポートでは、診断の有無にかかわらず理解や支援の助けになる情報を、監修者の先生方と厳選しています。実際に自分のお子さまについて、なぜお子さまが困っているのか分からない、どうサポートしたらいいか分からないという場合に、お子さまの状況を把握するため受検していただくといいのかな、と思っています。そして状況に変化があるかを追っていくための確認としても使っていただけるようになるといいな、と。佐藤先生:そうですね。アンケート形式はとても回答しやすいと思いますし、いつでもどこでも回答できるというのはメリットです。この検査を糸口にして、より専門的な支援サービスを受けることを検討するなど、最初の一歩になりやすいツールだというのが強みだと思いますね。野田さん:逆に言うと、お子さまを支援したり、環境を作ったりするときに、検査だけで完結することはもちろん無理で、専門家を始め、周囲の関わる人たちが一緒に協業していかないと難しい部分は確実にありますね。また、ほかの検査の代わりに受検するというよりは、この検査のメリットを活かすことで、早期かつ簡便に、ある程度適切な情報や個別化された情報を得ていただいて、適切な支援や相談できる場所とつながる、より詳しい情報を調べるという形で使っていただけるといいなと思います。今回、認知的インタビューで保護者の方の意見を聞く中で、困りが一元的ではなくて、本当に多面的なんだなということが印象的でした。それは「質問紙で必要十分なのだろうか」「この形で本当にいいのだろうか」と制作の過程で問いなおすきっかけになりました。その意味でもインタビュー研究という形で尺度の質を確認していく、実際にユーザーの方にお話を聞くことが重要なんだなということを痛感しました。これが質問紙開発以外のプロダクト作りにおいても、ユーザーインタビューを積極的に行なうことにもつながったと思います。やはり、多様な困りに対して一つの形で答えていくしかないというのが質問紙という形式の限界でもあります。強みと限界があるうえで、既存の検査や人を介した直接的な支援と相反するものではなく、両立して使っていただけるものになったかな、というのが個人的に感じているところです。配慮や工夫を重ね、品質を高めた検査。多くの方に使ってほしいーー佐藤先生は、具体的にどのような方に使っていただきたいとお考えでしょうか?佐藤先生:お子さまの状態を知りたいという保護者の方はもちろんですが、私としては、この検査の結果をコミュニケーションのツールに使ってほしいという想いがあります。今回のプロダクトは、家庭の中でお話しする材料になりますし、あるいは学校だったり、支援機関の方と話し合う際の材料になるものだと思います。検査結果レポートの内容も大変充実しているので、そこがこの検査のすごくいいところですね。自分だけで抱え込まないで、いろいろな方とシェアをしてよりよい方向を検討するための第一段階のステップとして、すごく優れたツールだと思います。不安な気持ちと知りたい気持ち、いろいろな悩みを持たれて受検される方が多いと思うのですが、得るものもたくさんある検査だと思います。多くの方に安心してご利用いただけると、私としてもすごくうれしいですね。取材・編集:発達特性検査編集部撮影:タムラケンジ(記事の後編では、開発の過程で保護者や研究者の方の意見がどのように反映され、LITALICO発達特性検査がブラッシュアップされたのか、より詳しく伺いました。合わせてお読みください)
2025年03月06日■これまでのあらすじ美知は、息子の子育てに苦労していたママ友を長年フォローしてきた。しかしママ友を「下に見ている」と指摘され、ふたりの関係は壊れてしまう。数週間後、中学校の行事で再会したふたり。ママ友が息子の特性を認められず苦しんだ過去を明かされる。しかし一方で美知の言葉に傷ついていたと言い…。ママ友と話し過去の言動を振り返ってみて、自分を恥じました。他人を自分より下だと決めつけることで、自分の価値を感じるなんて…。いつからこんな嫌な人間になってしまったのだろう…。こんな人間だからママ友も離れていくのだと思わずにはいられませんでした。その夜、英語スピーチ大会で傷ついた娘を少しでも励まそうと、私は小さい頃に娘が好きだった料理を作ってみました。するとまた夫の嫌味が始まったのですが、思いもよらず娘も同調し始めて…!? まさか娘までも私を見下すの…?※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年03月05日■これまでのあらすじ子どもたちが幼い頃から美知は、息子の子育てで悩むママ友の莉子と仲良くしてきたが、その関係が壊れてしまう。その数週間後、中学校の行事で小学校時代のママ友たちから、美知が攻撃されてしまうが、莉子が美知を庇ってくれる。その理由を莉子に問うと、「息子をダメな子だと思っていたのは私自身なんだ」と言い出して…。息子の「できないこと」ばかりに目が行って、良いところを全然見つけることができなかったと話す莉子さん。息子の特性を認めようとせず、「普通の子」の型に無理やりはめようとしていたことを後悔していました。莉子さんは、自分も疲弊してしまった時、支援センターと出会います。そこで本当に変わらなければいけないのは自分だということに気づいてからは、少しずつ良い方向に向かって行ったのだと話してくれました。そんな大変な苦労と葛藤の中にあった莉子さんを、私がさらに傷つけていたと知って…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年03月04日■これまでのあらすじ美知は、子どもたちが幼い頃から何かと助けてきたママ友の莉子と決裂してしまう。そんな中、中学校での英語スピーチ大会で、莉子の息子は大歓声を浴び、美知の娘は失敗してしまう。すると小学校時代のママ友たちから嫌味を言われてしまい…。そこに一緒にいた莉子にも「親としてサイテーね」と突きつけられてしまうのだが…。小学校時代に同じクラスだったママ友たち。彼女たちが私を嫌っていた理由は、私が娘を使って自慢をしていたからだと言われました。たしかに私は娘が自慢だったけれど、そこまで嫌われていたことを知りませんでした。そんな中、先日私と決別宣言をした莉子さんが、ママ友たちに反論しはじめて…。小学校時代、莉子さんの息子は友だちや先生とうまく折り合いがつけられず、不登校になりました。そのいじめをしていた子どもたちは、このママ友たちの子どもでした。このママ友たちは子どもたちに利久くんをいじめるよう仕向けていましたが、子どもたちが利久くんに謝ったことで一応の決着はつけていました。そして莉子さんもママ友たちに謝罪を要求はしなかったのです。そんな莉子さんが私を庇う堂々とした姿に、ママ友たちは何も言えず去っていきました。でも…、なぜ莉子さんは私をかばってくれたのでしょうか?すると、莉子さんがそれまでとは一転して泣きそうな表情になり…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年03月03日■これまでのあらすじ美知は、息子に悩みを抱えるママ友の莉子を昔から助けてきたつもりだったが、実際には自分より下に見てきた。しかし莉子に激しい嫉妬に駆られ、ケンカ別れをしてしまう。それから数週間後、中学校で英語スピーチ大会が開催。美知の娘・智花と莉子の息子・利久が出場し、久しぶりに莉子と顔を合わせることになるが…。智花のスピーチは普段の実力を出すことはできませんでしたが、それでもあきらめず最後までやり通すことができホッとしました。しかし一生懸命やった娘に対し、小学校時代に仲良くしていたママ友たちに「化けの皮がはがれた」と言われて…。なぜそんなことを言われなければならないのでしょう?さらには小学生時代に私が娘にしていた勉強法のことまでも話題に出され、しかもそれをバカにしていたなんて…。莉子さんだけではなく、私は知り合いのママ友たちに笑われていたのでしょうか…。そして、莉子さんにまで、「親としてサイテーね」と言われてしまい…。もしかして彼女はずっと私のことをそう思ってきたの…!?※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年03月02日■これまでのあらすじトラブルを起こしがちな息子を持つママ友の莉子を長年フォローしてきたつもりの美知。お互いの子どもが中学生になると、莉子は正社員として復帰すると言われる。美知自身も正社員を希望するも叶えられずにいたため、莉子に嫉妬し、「困っている時にだけ擦り寄ってきた」と暴言を吐いてしまう。さらに夫から「何もかも中途半端」と言われたことで、自分の人生について怒りと悲しみでいっぱいになり…。莉子さん親子を助けながらも「下」に見ていた私ですが、今、やっと莉子さんのすごさを思い知らされて…。私は振り返っても、いつもその場しのぎの決断しかしてきませんでした。どうしてもっと自分のキャリアと将来を思い描いてこなかったのか…。それに比べ莉子さんは、息子のことで大変だったはずなのにずっと仕事を続け、努力し続けてきたのです。莉子さんは、私なんかよりずっと「上」の人だった…。その事実に打ちのめされた私でしたが、再び学校の英語スピーチ大会で莉子さんと顔を合わせることに。娘の智花と莉子さんの息子・利久くんが出場するのですが…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年03月01日■これまでのあらすじ美知は、娘の幼なじみで息子の子育てに悩むママ友・莉子に長年寄り添ってきたつもりでいた。しかし莉子は、息子の件がうまくいったからと美知が長年希望していた正社員にあっさりなることが決定。しかも美知の希望していた職種だった。同じ会社を希望するもののあっさり莉子に断られ、さらには「もう気にかけてくれなくていい」と美知との関わりを断とうとしてきて…。保護者に白い目で見られ、先生に厳しいことを言われ、追い詰められているママ友の莉子さんを励ましてきたのは私です。それに、莉子さんの息子の利久くんのことも娘と一緒にフォローもしてきました。それなのに…。さらにこんな日に限って、夫から料理の批判だけでなく、私自身のことを「何もかも中途半端」と言われてしまい…。私の人生が思った通りにいかない…そんなこと誰にも言われなくても一番自分が知っています。でも…。ここまでママ友や夫に言われなければいけないのでしょうか?※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年02月28日■これまでのあらすじ正社員になれずにパート勤務をしている美知は、ママ友が正社員になったと聞き心乱される。なぜならママ友の子どもは小学校時代不登校で勉強ができないと思い込み、優秀な娘と比べて見下していたから。しかし実際にはママ友の子は頭が良く、さらにママ友自身も美知が就きたかった英語を使った仕事だと聞かされる。そこで美知は自分もその会社に入れて欲しいと提案するのだが。私はずっとママ友よりも自分の方がマシだと思ってきました。子どものことで気を病むこともなく、仕事も自由に選ぶことができる。でもママ友の莉子さんは、息子のことで大変な中でも自分の夢を諦めず努力し続けてきたというのです。私の目を見てしっかり話す莉子さんを見て、もう私は誤魔化さずに彼女を認めなければいけないと思いました。それなのに莉子さんが、自分たちのことは気にかけてくれなくていいからと言い出しました。これまで私がどれほど莉子さんのために尽くしてきたのか知っているはずなのに…ありえない…!※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年02月27日■これまでのあらすじ正社員雇用の希望を出しながらパート勤務する美知。小学校時代からのママ友で、以前不登校だった息子を持つ莉子が、正社員になると聞きショックを受ける。ママ友の学歴がないことを知った美知は、詳しく聞こうとママ友の家におしかけると、業務内容が美知が大学時代に就きたかったものと同じだと知ってしまい…。短大卒なのに英語を使う仕事に就き、さらに会社は輸入販売系で、S町にあると聞き…。S町といえば、大企業が集まるオフィス街。そんな場所でママ友が英語を使って働くのだと思うと悔しくて…。学生時代は英語を使った仕事をしたいと頑張ってきたし、たまたま就職先では英語を使う仕事ではなかったというだけで…、私だってできるはず。だからいい案を思いついたのです。莉子さんと同じ会社に入ればいいと…!※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年02月26日■これまでのあらすじ成績優秀な中学生の娘が自慢の美知は娘から、幼なじみだった男の子が学年トップだと聞いて驚く。小学生の頃、その子の母親が困っていると思い、助けてきたつもりだった美知。もしかしてバカにされてきたのかもと思いが強くなり、ママ友の学歴を調べてしまう。するとある事実が判明して…。思い出してみると、ママ友の莉子さんは自分のプライベートをなかなか言わない人でした。自分の仕事のことも、夫の仕事のことも、これまで何度か聞いたけれど、きちんと教えてもらったことはなく…。名前も知られていない短大を出て、どうして正社員になれるのか? 利久くんは本当に天才なのか…?私は、今度こそきっちり莉子さんに話してもらおうと、日程を調整してもらいました。すると、莉子さんの新しい仕事は英語を使うことが発覚。よりによって私がやりたかった英語の仕事を正社員でするなんて、悔しすぎる…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年02月25日■これまでのあらすじ勉強ができる娘を誇りに思ってきた母親の美知はある日、娘を激怒させてしまう。原因は娘の幼なじみで、小学校の時は不登校だった男の子に娘のノートを送ったことだった。勉強ができないと思っていたその子は、天才だと言われてしまう。ママ友はなぜ自分に言ってくれなかったのか? もしかして自分をバカにしたかったのかもと考えてしまい…。娘が小学生の頃、ママ友たちに娘が使っている勉強道具を自宅で見せたことがありました。その時、ママ友の莉子さんもいて、驚いて青くなっているように見えたのでフォローを入れたのですが…。なんて恥ずかしい…自分の娘より、ママ友の子の方が成績は上だったなんて。それにあの時、莉子さんは心の中で「うちの息子の方がすごいのに」と笑っていたかもしれません。もうあの親子に勝てるところなんて何もないのだと、敗北感でいっぱいになった私。でも…。もし、子どもの優秀さがママ友の育て方と関係がないとしたら…? ママ友は、どんなレベルなの?気になった私はママ友のことを調べ…、ついに見つけたのです。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年02月24日■これまでのあらすじなかなか正社員になれずにいる美知は、成績優秀な娘だけが誇りだった。娘の幼なじみで、小学校時代不登校だった息子をもつ母親・莉子が正社員として働くことになったと聞き、ショックを受ける。夕飯で夫の嫌味に耐えられず、つい娘のノートをママ友に送ったと話す。すると突然、娘がものすごい剣幕で怒り出し…。あの男の子が学年トップ!?小さい頃から人に合わせるのが苦手で、小学校では宿題も出せず、友だちにも先生にも距離を置かれて不登校になってしまった娘の幼馴染の男の子が…!? そんなこと、あるのでしょうか…?娘によると幼なじみの利久くんは天才で、教科書を読めば理解してしまうからノートを取らない、家でも勉強しないのだと…! 夫まで利久くんの頭の良さに気づいていたと言い出して…。それが本当なら、なぜママ友は教えてくれなかったのでしょうか? 私はいつだってあの人たちを助けてきたのに、もしかしたらママ友はそんな私を見てバカにしていたのかもしれません…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年02月23日■これまでのあらすじ優秀な娘・智花が自慢の美知は、正社員を目指しながらパート勤務をしている。ある日、智花とテストの結果の話をしていて、美知は智花の幼なじみで、小さい頃からトラブルを起こしがちだった利久と母親の莉子の力になれることはないかと思案。そこで、智花のノートを送ることを思いつく。しかしお礼の連絡をくれた莉子から聞かされたのは、正社員として働くという報告。自分より“下”と思っている莉子が正社員になることを美知は屈辱的に感じ…。莉子さんと話していたら、夕飯を作る時間が短くなってしまい…、仕方なく私は1品だけ総菜を使ってしまったのですが、すぐに夫にバレて「手抜き」と言われてしまいました…。どうして夫は私の粗探しをするのでしょうか。ここ数年、夫は毎日夕飯の献立を見ては私に文句を言い続けているのです。言い返した頃もありました。しかし、言い返すともっと文句が続きご飯がまずくなるので、途中からやめました。この日、食事の時間の重苦しい時間が嫌で、莉子さんが智花のノートをほめてくれたことを話してみました。しかし、智花がそれを聞いて急に怒り出して…!?※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年02月22日■これまでのあらすじ正社員雇用を希望しながらパートで働く美知は、娘が唯一の自慢。成績優秀で正義感も強い娘で本当によかったと思っている。というのも、娘の幼なじみの利久は小学生の頃、問題ばかり起こし不登校になって、母親の莉子も相当つらい思いをしたのだ。そんな利久が中学校には通えていると聞くが、今も困り事があるはずだと思った美知は、智花のノートを送ることに。すると、莉子から電話がかかってきて…。中学生の今も「ノートを見ない」という利久くん。私は、莉子さんがかわいそうだと思いました。なのに…。莉子さんは利久くんが落ち着いてきたから、正社員で働きに出ると言うのです…!これまで莉子さんは利久くんにかかりきりで…。仕事なんてできる状況ではなかったはず。私ですら、正社員になれずにあがいているのに、どうして莉子さんだけ…!?私と莉子さんの関係は…、莉子さんが常に困っている人で、私がそんな莉子さんを支えることで成り立っていました。そんなのおかしい…。私は常に莉子さんの“上”にいるべきなのだから…!※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年02月21日智花は幼い頃から自慢の娘で、中学に入って成績が落ちた子やトラブルを起こした子の話が出ると、智花が優秀で本当によかったと思います。というのも、智花の幼なじみの利久くんは、小学校の時に問題ばかり起こし、不登校になってしまったところを、私は身近で見てきました。もし私が利久くんの母親だったら、とても耐えられないと思っていました。中学に入って学校に通えるようになった利久くん。しかし、きっと今も困り事を抱えているはず…。そう思った私は、久しぶりに智花のノートを送ろうと思い立ちました。きっと莉子さんは智花を褒め、喜んでくれると思ったのですが…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全19話)毎日更新!
2025年02月20日「こども園に行きたくない」にショック!フルタイム勤務を辞めた私特別支援学級に通う7歳の息子がいます。医療機関での診断はまだ受けていませんが、3歳で受けた発達検査の結果などを見ると、ADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)の特性がそれぞれあるような気がしています。私は、息子が生まれる前からフルタイムで働いていましたが、息子がこども園の年中になった頃、発達特性が目立ってきて、登園をぐずるようになったことに伴い、働き方をフリーランスに変えました。目立ってきたのは「不器用さ」と「認知のゆがみによるネガティブ思考」です。息子が年中さんになったあたりから、周囲の子たちに比べて不器用さが目立ってきました。教室に飾ってあるお絵かきや塗り絵が飛び抜けて拙かったのを覚えています。縄跳びは今もできませんし、ボール遊びも苦手でした。息子は自分でもそれが分かるみたいで、「下手だからやりたくない」という発言が増えていました。また、この頃から被害妄想的な発言、「○○くんが僕のこと笑ってる。僕のことをバカにしてる!」などと主張することが増えたのです。ですが、園への送迎の時に友だちとのやり取りを見ていても、先生から園での様子を聞いても、そのような事実はなく、何やら本人が誤解しているという感じでした。Upload By ユーザー体験談そして息子は「こども園に行きたくない」と言うようになりました。これまでにはそんなことはまったくなく、楽しそうに登園していたので、少なからずショックでした。何となくの直感なのですが、「ここは適当にやり過ごしてはいけない。息子が今抱えているしんどさに気づかないふりをして無理にこれまで通りのペースを保とうとすると、あとで余計にこじれるのでは」という気がしたのです。持ち帰り仕事で私が深夜に作業していることも、息子への対応で苦慮していることも夫は心配してくれていたので、「当面はフリーランスで働いて、環境を整えながら過ごしたい」と言っても、特に反対はありませんでした。Upload By ユーザー体験談児童発達支援、宿題対応……フリーランスになって受けた恩恵時間調整がしやすい働き方に切り替えたことで、就学準備や息子のケアに充てられる時間が確保でき、平日昼間の児童発達支援利用もできるようになったので、息子の不安定さは目に見えて落ち着きました。現在息子は小学校1年生で、知的障害特別支援学級に在籍していますが、担任の先生やお友だち達にも恵まれ、心理的安全性を確保しながら過ごせているためか、勉強も意欲的に取り組めていて、いい感じに子育てできていると思います。今息子が苦戦しているのは「宿題」です。1問解くのに時間がかかっているのですが、問題が分からないというよりは宿題に取り掛かるための気持ち作りに時間がかかっている印象です。息子は私が隣にいることで宿題への負担が軽減されているようなので、私は「待つ」姿勢に徹して一緒に宿題を見ています。宿題を見る時間をじっくり取れるのも、時間に比較的融通がきくフリーランスだったからかなと思います。その結果、時間がかかりますが、息子は「宿題しんどいな~」と言いながらも必ず最後まで取り組むことができています。授業参観などでは先生の質問に積極的に発言し、担任の先生からも「授業に楽しんで参加できていますよ。朝のスピーチなども自分から進んでやってくれるし、とてもいい状態です!」とのお言葉。年中時代のネガティブ&無気力な姿を見ていただけに、その言葉がとても嬉しかったです。Upload By ユーザー体験談いいことばかりじゃない⁉経済的な不安しかし、その代償と言いますか、今、私の貯金が大大大ピンチです。仕事に充てられる時間が激減したため、今は会社員時代の貯金を取り崩している状態です。夫婦の生活費はほぼ折半ですが、私が育児にかける時間が多いため、負担割合は「夫6:私4」としています。それでも、貯金が底をつくのは時間の問題です。今後の働き方を再検討しなければなりません。Upload By ユーザー体験談子どもが生まれる前、夫に代わって私が生活を支えていた時代があったので、夫は私に「働き方を変えて、もっとしっかり稼いで」とは言いにくいんじゃないかと思います。とはいえ、「休みの日は、もっと俺が息子を見るわ。息子の送迎とかも、できる限り協力するし」と言われるので、私にもうちょっと働いてほしいと思っているのかな~とも感じています。今は、息子の登校に付き添いをしていたり、平日の午後に、送迎が必要な個別療育の放課後等デイサービスに通っています。まとまった収入を得やすい週5の時短勤務や、フルタイムなどの働き方にシフトすると、おそらくこれらを続けることは難しく、こだわりの強い息子を説得するのは大変だろうなぁ……と悩みは尽きません。あと、転職適齢期を大幅に過ぎた自分が、どこで働くかという問題もありますよね(汗)。母子分離不安がある息子。障害者手帳の取得も視野に入れてさらに、働きかたを変えていくための第一歩は、息子の「母子分離不安」を軽減することです。息子は「6年生になるまで一緒に登校して!」と言うほど、私への依存が強い状態。どうしたらいいか考えていたのですが、今後障害者手帳の取得に向けて、児童精神科を受診しようと思っています。これまでは特に必要性を感じる場面がなかったので手帳の取得を検討していなかったのですが、手帳取得によってなにか現状が変わればいいな、との思いからです。手帳取得によって手当が得られるわけではないことは知っていますが、収入を増やすことと支出を減らすことについて、いろいろな角度から考え続けたいと思っています。エピソード参考/苗イラスト/keiko(監修:室伏先生より)息子さんの特性や、お母様のお仕事についての悩みなど詳しく共有くださり、ありがとうございました。フルタイムからフリーランスでのお仕事に変更される時には、大きなご不安やさまざまな葛藤があったことと思いますが、「ここは適当にやり過ごしてはいけない」と息子さんに全力で向き合われてきたお姿、とてもかっこいいなと思いました。発達障害のあるお子さんへの経済的な支援の一つに、特別児童扶養手当があります。特性はあるものの生活への支障がそれほど強くないお子さんや、知的障害(知的発達症)の軽いお子さんでは手当を受けるのが難しい場合が多いですが、生活に一定程度以上の困難さを伴う場合には手当を受けることができます。児童精神科の受診には、手帳の取得や、手当に関する相談以外にも、医師、医療スタッフによる問診、お子さんの観察、発達・知能検査などを通して、ご本人の特性の理解を深めたり、その子に合った支援の方法を一緒に考えることができるというメリットもあります。息子さんとお母さまが共に安心して過ごせる道が見つかりますことを、私もお祈りしております。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2025年01月21日2024年4月リリース!「LITALICO発達特性検査」の特徴や、お子さまのサポートに活かすヒントをまとめてご紹介新しい年が始まりました。春の就学や新学期に向けて、「もっとお子さまに合ったサポートがしたい」「園や学校、医療機関との連携を深めながら、合理的配慮についても相談したい」とお考えの保護者の方も多いのではないでしょうか?LITALICO発達特性検査は、お子さまの発達特性や困りごと、よく見られる姿やその背景要因、お子さまに合ったサポートの方向性などが分かる、オンライン完結の検査サービスです。このコラムでは、LITALICO発達特性検査の企画段階から参画し、多動・不注意/情緒・行動/感覚/運動(くせ)の検査結果テキストの監修を担当した公認心理師の井上雅彦先生のインタビューを中心に、LITALICO発達特性検査で分かることや、検査結果の活用のヒントなどを解説した記事をまとめてご紹介します。Upload By 発達ナビ編集部LITALICO発達特性検査では、お子さまの特性を、7の大分類と18の小分類に分けて測定します。本検査をご利用いただくことで、お子さまがどのような困りごとがあり、なぜ困っているのかを多面的に理解することができます。この記事では、LITALICO発達特性検査について、その特徴や対象となるお子さまについて、検査で分かること、受検方法などを分かりやすく解説しています。LITALICO発達特性検査に企画段階から携わっている公認心理師の井上雅彦先生は、「診断の有無にかかわらず、子どもの特性を理解し、対応方法や関わりの具体的な方法を提案できるツールが必要だと感じていた」と話します。この記事では、LITALICO発達特性検査ができた背景や、この検査で解決したい親子の抱える課題について、ご紹介しています。お子さま本人にとって障害となる困りごとや子育ての課題を解決するためには、お子さま本人の特性を理解し、その特性や困りごとに応じた対応方法を保護者の方や、園や学校などの周りの人が理解することが、とても重要です。この記事では、特性を検査するとはどういう意味を持っているのか、また、特性を検査することで、どのようにお子さま・ご家族の困りごとや課題をサポートしていけるのかについて解説しています。環境調整とは、お子さまが困りごとや困難さを感じる環境を整えることを指します。ストレスや困難が生じやすい環境を、お子さまに合わせて調整することで、心理的・行動的な困難を減らしていきやすくなります。また、お子さまの特性に適した環境を整えることで、課題や困りごとが軽減できるケースも多くあります。この記事では、お子さまのための環境調整のコツや、LITALICO発達特性検査の検査結果の活用方法を解説しています。園や学校はお子さまにとって、長い時間を集団で過ごす場所になります。しかしながら、集団での行動や学習、自立活動など、家庭とは異なる状況や困難が現れたり、家庭と同じようなサポートが難しかったりという場面も……。そのため、本人に合った環境やサポートの方法を、先生方と保護者が連携してつくっていくことがとても重要です。この記事では、LITALICO発達特性検査の検査結果を活用し、園や学校とスムーズに連携するためのポイントをご紹介します。子育てや福祉に関する窓口、教育相談の窓口などの相談機関は、ヒアリングや相談内容をもとに、保護者の方にアドバイスをする、適切な支援制度を紹介する、医療的な支援に繋ぐといった機能を持っています。その際に、重要になってくるのが保護者の方からの情報です。どのようなことに困っているのか、お子さまにどのような様子や行動の傾向がみられるか、保護者の方がどのくらい困難を感じているかなどを分かりやすく伝えることで、相談の具体性や、その先のサポートの適切さが上がります。この記事では、相談機関との連携の際に、どのように検査結果を活用できるかについて解説しています。発達が気になるお子さまの専門科としては、発達外来や児童精神科、小児神経科などがあります。医療機関での問診は時間が限られていることもあるため、事前にお子さまについての情報や、相談したいことなどをまとめておくとスムーズです。この記事では、医療機関との連携の際の検査結果活用方法についてご紹介しています。「検査結果を受けて、まずは何をすればいいの?」「サポートを試してもうまくいかない場合はどうすれば?」など、検査結果の活用についての疑問にお答えします。お子さまの対応や特性理解に活かすためのヒントを見つけてみてください。「LITALICO発達特性検査」で春からの新生活に備えてみませんか?LITALICO発達特性検査は、お子さまの発達特性や困りごと、よく見られる姿やその背景要因、お子さまに合ったサポートの方向性等を知ることのできるオンライン検査サービスです。お子さまの特性理解とサポートのためのツールとして、ぜひご活用ください。【受検方法】:保護者の方がオンラインにて150問程度の質問に回答いただく形式です【検査時間】:約30分(検査結果は回答完了後、すぐに確認いただけます)【検査価格】:2,970円(税込)※受検1回分の価格【対象年齢】:本検査の対象年齢は3歳~18歳です※就学猶予、原級留置(留年)で高校入学、進級が遅れた場合等は、19歳も受検することが可能です※本検査はお子さまの発達特性やその背景要因、適切なサポートの方向性に関する情報を提供するためのものであり、医学的診断を目的としたものではありません
2025年01月04日小学校、中学校、高校の進路先を大調査!通常学級?特別支援学級?特別支援学校?受験はしたの?こんなことがあった……「就学アンケート」回答募集中!日々子育てをする中で悩むことはたくさんあると思いますが、その中でも発達特性のあるお子さんを育てるご家庭の大きな悩みの一つは「就学、進学」についてではないでしょうか。これまでも発達ナビでは就学・進路について、みんなのアンケートで皆さんの声を聞いてきました。たくさんのご回答や悩み、解決方法などのコメントをありがとうございました。今回はそんな就学、進路についてのデータを大集結させた「就学」についてのアンケートを実施いたします。発達障害や特性のあるお子さんの選んだ進路、トラブル、悩み、進路先の合理的配慮、児童発達支援や放課後等デイサービスの利用などなど……「就学・進学」にまつわる質問へのアンケートです(以前みんなのアンケートで書いていただいた内容と重複している内容でも問題ございません)。回答結果やエピソードをまとめたコラムは年明けに公開を予定しております。これからの就学が不安な未就学児の保護者の方、成人しているお子さんの保護者の方はこれまでの進路を振り返って……さまざまな年代の方のご回答をお待ちしております!
2024年12月20日すでに診断やほかの検査を受けている場合、検査をする意味はあるの?公認心理師の井上雅彦です。LITALICO発達特性検査では、検査結果テキストの監修を担当しています。また、臨床の現場では発達検査などを実施する立場でもあります。LITALICO発達特性検査を受検されるかどうか、迷っている保護者の方の中には、すでにお子さまが医療機関や相談機関とつながっていて、これまでに診断を受けている場合や、発達検査や知能検査など、なんらかの検査を受けたことがある方もいらっしゃると思います。私はそのような場合も、LITALICO発達特性検査の受検は意味があると考えています。診断や、ほかの心理検査とは別のものとして、検査結果で得られるものが異なり、そして、医療機関や相談機関と連携し、併せて活用していただくことで、より意味が増してくるツールがLITALICO発達特性検査だからです。今回はそのことをテーマにお話しします。診断を受けている場合のLITALICO発達特性検査LITALICO発達特性検査は診断の有無にかかわらず、お子さまがサポートを受けやすくすることを目的としています。その前提のうえではありますが、すでに医療機関とつながっている場合には、LITALICO発達特性検査を併せて使っていただくことで、より具体的な支援に役に立つと思っています。一般的に医療機関での診察時間というのは、限られた短い時間であることが多いです。そうすると、その時間内に日々の具体的な困りに対する対応方法を一つひとつ医師と相談して解決法を探っていくというのは難しいかもしれません。また、医療の観点からのアドバイスを得たい場合もあると思いますので、ある程度相談したいことや、保護者の方が課題だと思っていることを整理しておくというのが、とても役に立つと思うのです。そのような場合に、あらかじめ整理したり、お子さまに合いそうなサポートの方法を試してみたりしておくツールとしてLITALICO発達特性検査を使うといいと思います。また、診断や特性自体は変わらなくても、お子さまの環境や年齢などによるライフステージの変化によって困りごとや特性の現れ方は変化することもあります。そのような場合に、この検査はお子さまの具体的な状態を把握するためにも大きな意味があると思います。ほかの検査を受けている場合のLITALICO発達特性検査検査と言っても、WISCや田中ビネーなどの知能検査や、Vineland(ヴァインランド)などの適応能力を調べるための検査、本人の不安やうつ傾向を調べる検査など、種類はたくさんあり、目的もそれぞれ異なっています。これらの検査はそれぞれ測定したいものがあって、それを数値で表すものです。例えば、知能検査では、認知機能の偏りについて測定し、IQ(知能指数)という数値で表します。この数値は、全体と比較してどの水準にあるかを示すことで公的な支援に繋げやすくするという役割があります。また認知機能の中でもどの領域に凸凹があるかというのを数値にすることで本人の困難さをより具体的に示すことを目的としています。検査結果として数値やグラフで示される検査が多く、保護者の方がもらえる検査結果レポートも、検査を実施する機関によって異なりますが、簡易なものが多いです。検査を実施した心理士などによるアドバイスが示される場合もあると思います。しかし、文量的にレポートだけで保護者の方がさまざまな場面で生じている困難の背景を理解し、日々のお子さまへの具体的な対応に役立てるということは難しいかもしれないですね。一方、LITALICO発達特性検査は、オンラインで保護者の方が受検して、日々のサポートに活かすことを目的にした検査です。その点で、レポートはお子さまへの特性理解を踏まえた対応をすることを目的とした作りになっていて、検査で分かったお子さまの特性に合うようなサポート方法のヒントが提示されます。また、検査で分かる領域も、まずはお子さまの特性や苦手を広く測れるように、7つの大分類、18の小分類を扱っています。生活と関連が深い睡眠の課題や、発達に特性のあるお子さまに現れることが多い行動や情緒の課題なども検査項目に含まれています。LITALICO発達特性検査はこうした広い領域を広くカバーするものであり、そのお子さまの特性や苦手なことの背景要因から具体的な対処法まで保護者の方にとって理解しやすい内容で説明されています。このことでお子さまの全体的な発達特性と一緒に対処法を理解することができます。ほかの検査と併用する場合、例えば、それぞれの検査結果をみて、「ああ、この検査の数値で表れている部分は、こういう背景要因があったからなんだ。ではサポートの方法を変えてみよう」などと理解を深めるきっかけにしていただきやすいと思います。また「以前受けた検査では苦手だった部分が、サポートの方法でカバーできている」という点も見つかるかもしれません。Upload By LITALICO発達特性検査 編集部医療機関や相談機関の指示を仰がずに受検しても大丈夫?LITALICO発達特性検査は、検査という名前ではありますが、保護者の方がお子さまの困りごとや支援方法を把握するためのツールです。したがって、ほかの検査を受けている場合やかかっている医療機関がある場合にも、気軽に受検していただいて問題はないと考えています。もちろん気になる場合は、受検前に相談していただいてもいいと思います。中には、「すでに受けている診断や検査と矛盾する結果が出たらどうしよう」と悩まれる方がいるかもしれません。LITALICO発達特性検査は保護者の方の主観で回答する検査ですので、ほかの検査や医師の見立てとは異なる可能性もあると思います。もし、これまでの結果や見立てと違うという場合には、その点が医療機関や相談機関で相談されるいい視点になると思います。例えば、それぞれが課題に感じている点、それほど課題ではないと思っている点が違う場合は、詳しく相談したりすり合わせていくとスムーズです。課題の出る状況や場面が限定的な場合は、それを見つけること自体が環境調整のヒントになることもあります。検査結果は情報の一つとして捉えていただき、決めつけずにフラットな見方をしていただくと、前向きな話し合いやアセスメントがしやすくなります。また、そうした相談の際には、保護者の方が事前に相談の優先順位と要点を整理しておくと、短い相談の時間を有効に使えると思います。お子さまの困りごとは環境や状況、お子さま自身の発達やスキル獲得などによっても変化するので、お子さまの特性や困りごとをどのように把握してどのようにサポートしていくかという視点で、協力体制をつくれるといいですよね。受診・受検から時間がたった場合の「点検」にもUpload By LITALICO発達特性検査 編集部診断のある方でも、服薬治療がない場合には、頻繁な通院をしないというケースもありますし、頻繁に検査をしたり、診断を受け直すという方はそれほど多くないと思います。心理検査も、現状では費用やリソースの観点から、なかなか頻繁には受けられないかもしれません。そうなると、例えば、5歳児健診の時に診断や心理検査を受けて、それからしばらく間が空いているという場合もあると思います。また、発語の課題があって未就学の一時期に専門機関と繋がっていたけれども、その後言葉が出るようになったなどで、一度支援から離れているという方もいるかもしれません。特性のあるお子さまにとって、成長に伴って環境や状況が変わることで新たな課題や困りごとが現れるということは、珍しいことではないのです。例えば、限局性学習症に含まれる学習面での苦手は、その現れ方が一人ひとり違うので、例えば算数の筆算だけが苦手だとか、その学習をする年齢になってはじめて現れる困りごともあります。また、成長に応じて求められる態度やスキルが変化してくることもあるかもしれません。小学校までは許容されていた行動が、中学や高校では認められないという場合もあるかもしれません。人間関係やコミュニケーションや学習など、年齢によって複雑になっていき、そこで課題が出てくるというケースは多いと考えられます。そうすると、特性は変わらないのだけれども、困りごとが変わってきた、対応方法も変えた方がよさそう、という場面は結構あると思うのです。そのような時に、ぜひLITALICO発達特性検査を受検していただいて、変化がないかをみたり、対応方法を変えるきっかけにしていただくといいのではないかと思います。受検してみて、以前受けた診断や心理検査の結果と違うなと感じたり、家庭では対応が難しいと感じたら、その点を相談するために、ぜひ医療機関や相談機関と連携してみてください。医療・専門機関との間を繋ぐ共有ツールとしてすでに診断を受けられている場合、医療機関や専門機関で相談する機会もあるでしょうし、保護者の方もご自身でいろいろと知識を得て、日々のお子さまへのサポートを工夫されていると思います。検査結果のレポートを見て、「私のやり方で合っていた」「私の見立てと同じ」と感じる方もいるでしょう。そういった場合、自信を持って支援を進めていただく根拠になるかもしれないですね。また、背景要因としてまとめられているテキストを使ってよりお子さまの理解を深めたり、今まで試していない方法を見つけて、ヒントにしていただくのもいいと思います。もう一つ、LITALICO特性検査は保護者の方が感じていることの言語化ツールでもあります。ぜひ、医療機関や専門機関、あるいは園・学校・支援者・家族など、周りの方にも、課題に感じていることやお子さまの特性、その背景要因を周りの方と共有するためにも使っていただけることを願っています。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年12月18日結婚相手を選ぶ際には、相手の性格や価値観をしっかりと見極めることが重要です。今回は、後悔することのないよう、結婚前に警戒すべき男性の特性を紹介します。謝罪をしない性格ミスをしても謝らない、もしくは自分の非を認めず正当化する男性は、共感力や他人を思いやる心が不足している可能性があります。こうした性格の男性との生活は、長い関係の中でストレスとなるでしょう。パートナーへの関心の欠如話を聞かない、相手に気遣わないといった行動は、共感力不足を示しています。このような無関心な態度は、結婚生活で大きな溝となってトラブルに発展する可能性もあります。感情共有ができない二人の間に何か話題があっても共感しあえない場合、精神的な疲労や孤独感を招くでしょう。家計の放棄「夫が美容に目覚めたのはいいんですが、買うものがほぼ高級なものばかり。私はプチプラで済ませているのに、夫は家計もお構いなしなんです。お小遣いの範囲内を超え、ついに共有のクレジットカードにまで手をつけ始めて、私は我慢の限界が来ました。」(30代/女性)家計を顧みず好き勝手に買い物をしてしまうパートナーには気をつけましょう。結婚後、給与や貯金面の価値観が合うか確認することは大変重要です。(愛カツ編集部)
2024年11月20日LITALICO発達特性検査の検査結果レポートを見て、これはもう「本」だと思った以前、LITALICO発達特性検査が「お子さまの特性と支援のノウハウをまとめたボリュームたっぷりの一冊の“本”になります」という話をしました。今日はその、“本”のような検査結果のレポートについて、詳しくお話ししようと思います。私は、LITALICO発達特性検査では、企画段階から参画し、多動・不注意/情緒・行動/感覚/運動(くせ)の検査結果テキストの監修を担当しましたが、実際に検査結果のレポートを見たのは、開発が最終段階となった頃、サービスが発表される少し前でした。サンプルとして、レポートをプリントしたものを手に取った時、「検査結果だけど、これはもう、その子オリジナルレシピの“発達支援の本”だ」というふうに感じました。インターネット上でも見られますが、PDFをダウンロードして、プリントして綴じると、ボリュームも人によっては書籍と同じくらいのものが出力されるし、具体的な対応方法まで載っていて読み応えたっぷりで、「検査結果」というよりむしろ、その子について書かれた「本」に近いのではないかという印象でした。悩みや気になることが出てきた保護者の方へ、お子さまサポートの入門書としてこの検査結果レポートを「本」として捉えると、お子さまの発達が気になり始めた保護者の方に、とてもいいなと思っているんです。「うちの子の発達について、気がかりなことがある」「困りごとが目立ってきたり、園や学校の先生から指摘をされた」など、気になることや悩みが出てきたとき、まずはインターネットで検索したり、書店や図書館に行って書籍を探すという保護者の方も多いのではないでしょうか?その中で、「発達障害」や「ASD(自閉スペクトラム症)」・「ADHD(注意欠如多動症)」・「学習症」といった言葉に出合うかもしれません。今、書店に行くと、たくさんの発達障害関連の書籍が置かれていますよね。そうした書籍を何冊も買って、熱心に読まれたという方もいらっしゃると思います。でも、「何冊か読んで、なるほどというところもあったけれど、結局うちの子には、なんだかフィットしないな」と感じたりする保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に、最近気になることが出てきて悩み始めた、というような保護者の方だと、書籍を自分で探してぴったりの情報を得るのはハードルが高いかもしれないですね。Upload By LITALICO発達特性検査 編集部LITALICO発達特性検査は書籍と検査、それぞれの「いいとこどり」私自身、発達障害やお子さまの発達支援に関する著作が10冊以上あります。また、公認心理師として、実際に心理検査を含む臨床の現場にも立っています。その立場からすると、今回のこのLITALICO発達特性検査の検査結果レポートというのは、書籍と検査、それぞれでできたらいいなと思ったことと、それぞれでこれまでできなかったことを「いいとこどり」したようにも見えます。それぞれについて、少し説明しましょう。いろいろな発達障害の書籍を読まれている方、すごく多いと思うのですが、自分のお子さまに合うところと、自分のお子さまとは書籍に書いてあることがちょっと違うよな、ということもあると思うんですよね。先ほどフィットしないといったのは、例えば、「自閉症かもしれないな」と思って書籍を読んだけれど、うちの子はこだわりは強くて当てはまるけれども、感覚過敏性はなさそうだから、その点ではちょっと当てはまらないな、と感じるといったケースは多いと思います。発達特性は人によって違うし、困りごとの現れ方もそれぞれで違うからです。また、「そこまで強い困りではないが、傾向があるな」と感じている場合に、書籍などで使われる「障害」という言葉に違和感を覚えることもあるかもしれません。書籍は、よくあるケースや困りの強いタイプ、医学的に典型的なタイプについて書かれていることが多いと思います。もちろん、そうすることで多くの方に合う内容になりますし、よりイメージしやすくなっていると思います。でも、全ての症状や特性が強く満遍なく現れるケースはあまりありません。実際には、書籍に書かれている各障害の典型的なタイプで全ての症状が当てはまって、困っていることや程度も同じ、書籍に書かれているそのままの方法でサポートがフィットしたというお子さまは、そんなにいないと思うんですよね。一人ひとり、特性の現れ方も違いますし、困りごとになって現れることも違います。だから、本当は対応方法も人によってカスタマイズしないとうまくいかないこともあるんです。その意味では、書籍というのはどうしても、みんなが着られるようなフリーサイズの服のような情報になってしまって、その人に合わなかったり、着心地が悪いな、ということもあると思うんです。書かれている内容が、当てはまるところも一部あるけれども、ほとんど当てはまらないという人もいる。自分でも、書籍を書くときには、その点が悩ましいことでもありました。もっと一人ひとり本人に合うように書いてあげたいけれども、書籍だと、どうしても限界がありますよね。フリーサイズで書くしかない。たくさんの書籍の中から選んでもらって、さらにそれを何冊も読んだ中から、読者の方に情報を取捨選択してもらわないと、自分の子どもの特性を理解することは難しい、ということになります。自分でカスタマイズしてもらう必要があったと思うのです。それが、LITALICO発達特性検査では、質問項目に答えることで、アルゴリズムで必要な情報にカスタマイズしてオーダーメイドの「本」に仕立ててくれる。そういうイメージで捉えると、親子の困りごとに向けた「本」ができる、今までにないようなサービスだと思っています。もちろん、書籍は一般的な知識や専門的な内容を網羅的に得るために、とてもいいと思います。支援法や考え方もたくさんあるので、それぞれ読むことでヒントが得られることも当然あると思います。実際に検査を受けたあと、理解を深めるために書籍も併用していただくといいと思います。一般的な心理検査は、結果が大体A4くらいのレポート1枚にまとめられて渡されるというのが多いかもしれません。検査を実施している機関によっては、直接内容の説明を口頭でしたり、補足の内容をもらえることもあると思いますが、レポートとして詳しく伝えるというイメージではないですね。特に、結果を受けて、次の日から家庭でどう対応したらいいかという情報は、レポートだけでは、ほとんど触れられていないですし、専門家ではない保護者の方が自分で読み解いて情報を得るのは少し難しいかもしれないですね。保護者の方が読んで理解しやすくてすぐに役に立つためというよりは、専門家が評価して支援に役立てることを目的にしているということが前提にあるからです。こういった点から、保護者の方が具体的にどうするか、今できることは何かを見つけるという観点では、なかなか心理検査の結果だけでは足りないこともあるのではないか、と感じることもあります。LITALICO発達特性検査は、インターネットで気軽に受けて、その結果がフィードバックされるサービスです。名称に「検査」とついていますが、これまでの心理検査とはちょっと違って、フィードバックに重点が置かれていることが特徴です。困りごとや特性が現れる背景要因だったり、支援方法や環境調整のあり方の解説が中心になっています。つまり、保護者の方向けに、具体的なサポートに直接つながるような情報がまとめられている。そういう意味で、今までの、みなさんがイメージする「心理検査」とはちょっと違うものかもしれないですね。もちろん、その子の支援についてどうすればいいか、その子のことについてを調べるという意味での「検査」ではありますが、ある意味、一人ひとりにカスタマイズされたその子にあったオリジナルの発達支援の「本」になって現れるサービスだと思ってもらえるとイメージしやすいかもしれません。お子さまサポートの入門書としてUpload By LITALICO発達特性検査 編集部LITALICO特性検査は、サポートの出発点になるような情報がまとめられています。最近気になることが出てきて、自分のお子さまの発達に疑問があるけれども、まだ相談機関に行くまでではない、という段階の保護者の方に特によいのではないかと思っています。インターネットで受けられて、結果がすぐに分かるという意味で、とりかかりやすい仕組みです。しかもLITALICO発達特性検査は障害の有無や診断を目的としたものではないので、受検に対しての心理的ハードルも比較的低いのではないかと思っています。保護者の方には、「明日からどうすればいいか」という示唆が得られる検査であると考えていただくと、受検しやすいかもしれません。検査結果は、全体で177万文字以上のテキストから、お子さまに当てはまる内容や、お子さまに合いやすい対応方法がアルゴリズムで出し分けられて出力されます。受検される保護者の方はお子さまの日頃の様子を振り返って質問項目に答えるだけで、何冊分もの情報から、自動的にそのお子さまの特性や困っていること、対応方法について必要なところだけまとめてもらえる、というイメージです。また、お子さまの困りがどのような背景要因から現れるかが説明されているので、お子さまについて理解するのにも役立ちます。保護者の方が理解しやすいような内容や、家庭で取り組みやすい内容が具体的に解説されているので、まさに「その子の発達支援の入門書」のようなイメージで読んでいただけるのではないでしょうか?もちろん、基本的な知識をお持ちの保護者の方や、すでにサポートを長くされている保護者の方にとっても、お子さまの特性や支援を再整理していくために活用していただけます。支援者や園・学校の先生といった周りの人にも検査結果レポートを共有して、読者になってもらうといいかもしれないですね。レポートの量が多いので、全て読んでもらうのは難しいかもしれないですし、内容がそのまま個別の支援計画や個別の教育支援計画になるわけではないのですが、共有しながら何を重点的に取り組むか、教育目標をつくるための参考になると思います。話し合ったり、家庭での見立てと園・学校での見立ての同じところ、違うところ、試してよかったことや合わなかったことを共有してすり合わせるための材料としても役立つと思います。お子さまの特性理解の入門ツールとして、もっと気軽に「検査」というと、保護者の方にとっては、何かを判定されたり、周りと比べられたりするのではないかというイメージがどうしてもあるかもしれませんが、LITALICO発達特性検査は、親子にカスタマイズされた1冊の「本」を手に入れるくらいの気持ちで、もっと気軽に受検していただけるといいなと思います。ちょうど、書籍1・2冊くらいの価格です(笑)。本屋さんに行ったり図書館で自分で書籍を探してたくさん読むのがちょっと大変だな、という方にとって、よりお子さまの特性に合うよう、おすすめの内容に編集された「本」がもらえる、そんなイメージです。もちろん、LITALICO発達特性検査を「入門書」のようなものとして、さらに知りたいときやサポートが必要なときには専門家や相談機関に繋がっていただいたり、書籍を手に取っていただいたりするのがいいと思います。これまでの心理検査と書籍、実際にお子さまの支援の場面で使うには難しかったところが解決できる、それぞれのいいところが組み合わさったツール。そんな使い方をしていただくことで、この検査は親子にとっての出発点になるのではないでしょうか。少しずつ読んで具体的な方法を試したり、実際に試してからまた読み返したり、結果レポートをずっと手元に置いていただいて、受検された保護者の方にとって、愛読書となるといいなと思っています。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2024年10月18日