アイドルグループ「X21」のメンバーとして活躍した犬塚しおり(22)が、東海テレビにアナウンサー職で入社したことが、17日までにわかった。同局アナウンサー紹介サイトの一覧に掲載され、“犬塚アナ”としてのインスタグラムも開設された。犬塚アナは、タレント時代の自身のインスタグラムで「ご報告です。4月1日、東海テレビに入社しました。東海テレビでアナウンサーとして、今後は頑張っていきます!!それに伴いInstagramのアカウントを移行することになりました」とそしてアナウンサーとしての新アカウントでは「はじめまして!東海テレビ新人アナウンサーの犬塚しおりです」と、同局キャラクター「イッチー」のぬいぐるみを抱いた姿で登場。「大好きな地元でアナウンサーとしてお仕事ができること、とても嬉しいです!」と張り切った。同局サイトではインタビューが掲載され、犬塚アナは生放送番組への出演経験からアナウンサーを志したと説明。「中学1年生から始めて、中学3年生から高校生2年生の時にはアイドル活動をしていました」と説明するともに、大学にも通い、ゼミでは言語学や音声学を学んだとも明かしている。2002年2月10日生まれ、名古屋市出身。14年にオスカープロモーション「全日本国民的美少女コンテスト」で入賞。16年に同コンテスト出身者たちによる次世代アイドルグループ「X21」に2期メンバーとして加入し、18年11月のグループ解散まで活動した。
2024年04月17日2023年10月27日に、バンド『クレージーキャッツ』のメンバーであり、俳優の犬塚弘さんが亡くなったことを、産経新聞社が報じました。94歳でした。犬塚さんが亡くなったことで、『クレージーキャッツ』のメンバー全員がこの世から旅立つことに。1955年に、ジャズバンド活動で出会ったハナ肇(はな・はじめ)さんとともに『ハナ肇とキューバン・キャッツ』を結成した、犬塚さん。グループ内では、ウッドベースを担当していました。後にバンド名を、『クレージーキャッツ』に改名。1961年に発売した、バンドの代表曲ともなる『スーダラ節』が人気を博しました。また、哀愁漂う演技力を発揮し、映画『男はつらいよ』など、数々の舞台や映画にも出演し、俳優としても活躍をしていた犬塚さん。犬塚さんの訃報に、多くの人から悲しみの声が上がっています。・向こうでメンバーのみなさんと会っていますかね…。お悔やみ申し上げます。・『クレイジーキャッツ』は永遠です。・笑いと喜びをくれた、たくさんの作品を生み出してくれてありがとう。犬塚さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年10月27日俳優の神尾楓珠が17日、都内で行われた舞台『里見八犬伝』の公開ゲネプロ&囲み取材に、主演の佐野勇斗をはじめ、松田凌、岐洲匠、塩野瑛久、上田堪大、結木滉星、財木琢磨とともに参加。舞台初挑戦で、勇ましい殺陣を披露した。滝沢馬琴原作の同舞台は、知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが出会い、立ちはだかる悪霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていく歴史ドラマ。2012年の初演から4回目となる今回、キャストを一新した。8つの玉を持つ八犬士は、舞台初主演の佐野が犬塚信乃を演じ、松田が犬川荘助、岐洲が犬田小文吾、神尾が犬江親兵衛、上田が犬村大角、結木が犬飼現八、財木が犬山道節をそれぞれ演じる。神尾演じる犬江親兵衛は、八犬士の中で最年少ながら最強の力を持っているが、人間らしい感情を理解できない時もある勇敢な戦士。公開ゲネプロではまず、眩い光の中から現れる登場シーンで存在感を放ち、そこから舞台上を走り回りながら見事な殺陣を披露した。八犬士が集結して繰り広げるダイナミックな殺陣のシーンも圧巻だ。囲み取材では「今まで培ってきた芝居のことだけではできないことだったり、足りないものがすごく見えた稽古期間だった。その中でも周りの方々が素晴らしい方々だったので、その人たちを見て学びながら初日を迎える感じなんですが、どんな感じなんだろうっていうのが一番で、それを楽しみながらできればいいかなと思っています」と語った。
2019年10月18日ダンスボーカルユニット・M!LKのメンバーで俳優の佐野勇斗が17日、都内で行われた初主演舞台『里見八犬伝』の公開ゲネプロに、松田凌、岐洲匠、神尾楓珠、塩野瑛久、上田堪大、結木滉星、財木琢磨とともに参加。“剣の達人”である主人公・犬塚信乃を演じ、華麗な殺陣を披露した。滝沢馬琴原作の同舞台は、知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが出会い、立ちはだかる悪霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていく歴史ドラマ。2012年の初演から4回目となる今回、キャストを一新した。8つの玉を持つ八犬士は、舞台初主演の佐野が犬塚信乃を演じ、松田が犬川荘助、岐洲が犬田小文吾、神尾が犬江親兵衛、上田が犬村大角、結木が犬飼現八、財木が犬山道節をそれぞれ演じる。佐野演じる主人公・犬塚信乃は、自らの運命に翻弄され、最後はその運命を受け入れ、犬士として生きていく若者で、銘刀「村雨」を振るう剣の達人。公開ゲネプロでは、運命を受け入れるまでの苦悩や、徐々に悪に立ち向かっていく覚悟を決めていく様を迫真の演技で表現し、戦いのシーンでは剣の達人として見事な殺陣を披露した。公開ゲネプロ前に行われた囲み取材では、「舞台としては2回目で初めての座長。しかも殺陣も初めてということで、初めて尽くしで正直最初はものすごく不安でしたが、八犬士そして(演出の)深作(健太)さんをはじめ、たくさんのキャスト・スタッフさんに支えていただき、舞台ってこんなに楽しいんだって思えた!」と語っていた。
2019年10月17日ダンスボーカルユニット・M!LKのメンバーで俳優の佐野勇斗が17日、都内で行われた初主演舞台『里見八犬伝』の囲み取材に、松田凌、岐洲匠、神尾楓珠、塩野瑛久、上田堪大、結木滉星、財木琢磨、演出の深作健太氏とともに登場。「舞台ってこんなに楽しいんだって思えた!」と語った。滝沢馬琴原作の同舞台は、知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが出会い、立ちはだかる悪霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていく歴史ドラマ。2012年の初演から4回目となる今回、キャストを一新した。8つの玉を持つ八犬士の1人である主人公・犬塚信乃を演じる佐野は「舞台としては2回目で初めての座長。しかも殺陣も初めてということで、初めて尽くしで正直最初はものすごく不安でしたが、八犬士そして(演出の)深作(健太)さんをはじめ、たくさんのキャスト・スタッフさんに支えていただき、舞台ってこんなに楽しいんだって思えた!」と語り、舞台のやりがいに目覚めた様子。同舞台は、10月14日に作品の故郷である千葉・館山での公演を予定していたが、台風のため中止に。事前に館山を訪れていた佐野は「みなさん『里見八犬伝』を愛していて、そのみなさんに観てもらいたいという気持ちで頑張っていたので、残念で悔しい気持ちでいっぱいです」と心境を告白し、「館山だけに限らず、全国、台風の被害がたくさん出ているところもあると思いますが、全国を回らせていただくので、少しでも勇気づけられる公演をできればと思っています」と力強く語った。舞台『里見八犬伝』は、10月17日~21日に東京・中野のなかのZERO大ホールにて東京公演。11月の大阪、福岡、愛知公演を経て、11月30日~12月8日に東京・明治座にて東京凱旋公演を行う。
2019年10月17日俳優の山崎賢人(22)が4日、自身のブログを更新し、主演舞台『里見八犬伝』の12都市、全33公演が無事終了したことを報告した。「感謝感激雨霰」と題して更新されたブログでは、4月15日より開幕した同舞台が5月31日の東京凱旋公演で千秋楽を迎えたことについて、「舞台 里見八犬伝 33公演すべて無事終えることができました」と報告。「沢山のお花手紙やプレゼントありがとうございました劇場に足を運んで下さった方々本当にありがとうございました」と、ファンに感謝を伝えた。また、「最後まで誰1人かけることなく無事に走り抜けれて本当に良かったと思います!全スタッフ、キャスト本当にお疲れ様でした。信頼のおける前回のメンバーに、新しいメンバーも加わり今回も本当に最高のカンパニーでした!」と振り返り、「里見八犬伝を再演という形で犬塚信乃を2度生きれたこと、学んだこと、この経験は僕の中で確実に大きなものとなりました。そして作品の故郷、館山からはじまり全12都市で届けられて本当に嬉しく思います」と、舞台『里見八犬伝』への思いをつづった。続けて、「パワーを沢山をもらいました。本当にありがとございました!感謝です!」と改めて感謝の気持ちを記した山崎。メンバーと肩を組んだ集合写真なども公開し、「これからも1日1日大切に生きていきたいと思います!」と締めくくった。
2017年06月05日歴史伝奇小説『南総里見八犬伝』を原作に、アクションスペクタクル時代劇として2012年、2014年に上演され、人気を博した舞台『里見八犬伝』。この春、脚本(鈴木哲也)、演出(深作健太)をさらにブラッシュアップした、決定版ともいえる舞台が再登場する。舞台『里見八犬伝』チケット情報仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの玉に導かれた八人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが、幾多の困難に立ち向かいながら、悪の集団を討ち滅ぼしていく様を描いた一大冒険活劇だ。主演となる八犬士のひとり、“犬塚信乃”役を担うのは、2014年版で堂々の初舞台にして主演を務め上げた山崎賢人である。2年4か月ぶりに再び信乃を演じることについて「同じ作品をさらに磨き上げて、同じ役で挑めるなんて、映像の仕事ではほぼあり得ないこと。楽しもうと思っています!」と意気揚々。徹底的に読み込んだことがうかがえるボロボロになった前回の台本を手に、2度目の舞台に挑む心境を語った。「前回はすべてのことが初体験でした。客席の一番隅の人にまで届けなければいけない声の出し方だったり、時代劇の所作だったり。全部が新鮮で、大変だったけどすごく楽しかったですね」初めてづくしの体験を振り返る表情はとことん晴れやかだ。「何も考えず、悩まずにやっていました。怖いもの知らずなんです」と悪戯っぽく笑う。共演者たちから「座長」と呼ばれていたことにも「共演の皆さんのほうが、座長級の方がいっぱいいましたからね。僕は皆に支えてもらった座長でした」と柔らかな笑顔。謙虚で力みのない姿勢が好印象だ。だが、初舞台でつかんだ自らの課題、再挑戦への意気込みに話を向けると、その瞳にたちまち力がみなぎった。「もっと動き回れるな、と思いましたね。表現する、という意味で。舞台上にいる時間を、ちゃんと生きないといけないなと思うので。今回、また違う信乃をお見せしたいという思いがあります。前回から2年4か月のあいだに経験を積んだ分、何かもっと伝え方があるんじゃないか…って。探って、挑戦していきたいと思います」演出の深作健太について「舞台への愛情がすごくある、熱い目をした方。そんな深作さんのためにもこの舞台を成功させないと、と思いました」と語るその口調に、負けず劣らずの熱量が立ちのぼる。精悍で怖いもの知らずの今度の座長は、きっと皆の頼れる存在となって爽やかに舞台を疾走することだろう。「運命に翻弄されながらも、それを乗り越えていく力、生きる勇気を伝えたい。誰しも人生うまくいかないことがあるだろうけれど、自分の力で運命をこじ開けていく信乃の姿を、共感を持って見てもらいたいですね」東京公演は4月18日(火)から24日(月)まで文京シビックホール 大ホールにて。取材・文上野紀子
2017年01月27日山崎賢人が2014年に初舞台にして初主演を飾ったスペクタクル時代劇「里見八犬伝」が、2017年4月より再演されることが決定。今回は、南総館山を皮切りに全国12か所で上演される。知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌、8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが怨霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていくという、滝沢馬琴原作の壮大な歴史ドラマを舞台化。時代物の舞台作品に抜群の腕を振るう鈴木哲也が既存の物語設定をもとに脚本を書き下ろし、故・深作欣二監督の代表作としても知られる作品を、息子の深作健太が舞台版として演出。対決、変幻、忠義と裏切り、恋と友情など…さまざまな要素が散りばめられた人間ドラマをベースにした、ドラマティックなアクションエンターテインメントが繰り広げられていく。2年4か月ぶりの上演となる今回は、2014年版で初舞台・初主演を飾り、迫真の演技で大絶賛を浴びた山崎さんが、再び主演・犬塚信乃に挑む。冴えた殺陣、演技の懐の深さ、心を抉る台詞など、いずれも喝采を浴び、山崎さんは初舞台とは思えない抜群の存在感を魅せた。脚本・演出をさらにブラッシュアップした今回は、東京のみならず、全国12か所を巡る大型プロジェクトとして開催する。大規模なアクションスペクタクルのネオ時代劇が、大都市以外で公演されるのは異例のこと。「里見八犬伝」の魅力と醍醐味を全国各地で楽しめる、またとない機会となっている。『一週間フレンズ。』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』から、『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラと ダブル世界の大冒険だニャン!』まで、活躍目覚ましく、俳優としてのさまざまな役柄に挑戦してきた山崎さんの犬塚信乃再演に、注目していて。「里見八犬伝」は4月15日(土)・16日(日)南総文化ホール、4月18日(火)~24日(月)文京シビックホールほか5月まで全国12か所にて公演。(text:cinemacafe.net)
2016年11月28日俳優・山崎賢人が、舞台『里見八犬伝』に主演することが28日、わかった。公演は2017年4月から5月にかけて、全国12カ所で行われる。同作は江戸時代に書かれた滝沢馬琴原作の読本を舞台化。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが悪と戦っていく。映画監督・深作健太が演出を務め、2012年、2014年と上演を重ねてきた。2014年版で、初舞台にして初主演を務めた山崎(犬塚信乃役)は、今回再演で戻ってくる。山崎は2017年、すでに4本の主演映画公開を控えるという多忙さを見せているが、今回は原作の故郷である千葉県館山市・南総文化ホール(4月15~16日)を皮切りに、全国12カ所で公演を行う。公演スケジュール・館山公演:南総文化ホール 4月15日~16日・東京公演:文京シビックホール 4月18日~24日・大阪公演:梅田芸術劇場メインホール4月29日~30日・高松公演:レクザムホール 5月3日・高知公演:高知県立県民文化ホール 5月5日・長崎公演:長崎ブリックホール 5月7日・福岡公演:福岡サンパレス 5月10日・金沢公演:本多の森ホール 5月13日・広島公演:広島文化学園HBGホール 5月16日・愛知公演:刈谷市総合文化センター 5月20日~21日・青森公演:リンクステーションホール青森 5月24日・仙台公演:東京エレクトロンホール宮城 5月27日
2016年11月28日あべ美幸の同名漫画が原作のミュージカル『八犬伝―東方八犬異聞―』二章が、11月23日に開幕した。本作は、犬塚信乃や犬川荘介ら8つの玉に導かれた若者たちが、それぞれの真実の願いや戦う意味をみつけていく冒険ファンタジー。2015年8月に上演された初演の続編で、今作では犬阪毛野や犬山道節との出会いや、琥珀とのエピソードを描く。『八犬伝―東方八犬異聞―』二章 チケット情報前作に引き続き、演出・音楽は浅井さやか(One on One)、脚本は空想組曲のほさかよう。犬塚信乃役の坂口湧久ら続投メンバーに加え、犬川荘介役の松村龍之介、犬坂毛野役の安里勇哉(TOKYO流星群)、犬山道節役の山本一慶、九重役の帆風成海、琥珀役の岡村さやかが今作から出演する。舞台は全員での歌唱で幕を開けた。感情の温度まで伝わってくるような一人ひとりの歌唱はもちろん、全員で歌ったときのハーモニーも美しく印象的。劇中のコーラスもすべて出演者が袖で歌っているという。歌もナチュラルで聴きやすく、ミュージカルが苦手な人でも入り込みやすいはず。浅井によるオリジナルの楽曲はどれもキャラクターに寄り添うような温かさを感じた。ストーリーに妖や異形のもの(刀、動物)が登場する本作だが、前作同様、映像は使わずにマイムやダンスなど肉体のパフォーマンスで表現。村雨(天羽尚吾)の常に舞っているかのような軽やかな動きや、荘介と完全に動きをリンクさせた四白(美木マサオ)は本作の魅力のひとつだ。布やロープを使った演出も幻想的だった。ゲネプロ後の会見では「それぞれのキャラクターの“生きる意味”が違う形で描かれている。その“生きる意味”を大切に皆さんに届けられたら」(山本)、「オープニングやクライマックスは演じていても鳥肌が立つ。ぜひ観ていただきたい」(畠山遼)、「これほどまでに全員が一丸となって作っているカンパニーも珍しい」(三上俊)と本作の魅力をアピール。最後に松村が「この舞台に立てたことを光栄に思います。原作の世界を尊敬しつつこのメンバーでしかできないものを皆さんにお届けできるよう精進します」、坂口が「またこの作品に参加できることがすごく嬉しいです。前回よりもいい『八犬伝』、前回よりもかっこいい信乃が演じられるように頑張ります」と挨拶した。ミュージカル『八犬伝―東方八犬異聞―』二章は、11月27日(日)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて。取材・文:中川實穗
2016年11月24日演劇ファンが熱を持って観続けてきた“大人計画の役者・阿部サダヲ”が、ここ数年で“皆が知っている俳優・阿部サダヲ”になった。映画とドラマで続く主演や、話題作への出演など、阿部が「いま最も求められている俳優」のひとりであることは間違いない。来年3月には主演舞台『八犬伝』への出演も決定している。そんな阿部に見えているのはどんな景色なのか。現在の心境を訊いた。『八犬伝』チケット情報日本の長編伝奇小説のひとつ、滝沢馬琴著の『里見八犬伝』。この名作をもとに、今回新たに演劇としてこの作品に光をあて、8人の若者の成長物語として描く舞台が『八犬伝』だ。阿部は八犬士のひとり、犬塚信乃を演じる。「台本を読んで思ったのは、主役ではあるけど意外と普通の人ですよね。他の八犬士は個性的だけど、信乃は周囲の人との関わりで動いていく人。ただ、物語はやっぱり信乃が軸にならないといけないから、芯はブレないようにしようと思っています。信乃のまっすぐなところ、企みがないところは意識しながらっていうバランスが難しいけど、稽古場で作っていくのは楽しみですね」。脚本は『ロミオ&ジュリエット』の上演台本や劇団☆新感線『港町純情オセロ』の脚色を手がけるなど、近年めざましい活躍をみせる青木豪。演出は星野源主演の『テキサス』やシス・カンパニープロデュース公演で高い評価を得ている河原雅彦が担う。河原は2002年の解散まで「HIGHLEG JESUS」の総代を務めており、阿部とは同世代の小劇場仲間とも言えるが、意外にも演出を受けるのは初めてだと明かす。「共演者としての河原さんはよく知ってるんですけどね。演出家としての稽古場での居方ってきっと違うじゃないですか。聞く人によって“優しかったよ”とか“けっこう厳しいよ”とか言っていることが違うので、今回は優しいほうの河原さんだといいな(笑)」。八犬士には阿部のほか、瀬戸康史、津田寛治、中村倫也、近藤公園、尾上寛之、太賀、辰巳智秋と若い俳優が集結。また大人計画での共演も多い田辺誠一や二階堂ふみら、多彩なキャストが顔を揃える。公演は3月8日(金)から31日(日)まで東京・シアターコクーン、4月4日(木)から10日(水)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、4月13日(土)から14日(日)まで愛知・刈谷市総合文化センター アイリスにて上演する。チケットは12月15日(土)より一般発売開始。なお、阿部のインタビュー全容は@チケットぴあ『今週のこの人』のコーナーにて掲載。
2012年11月20日江戸時代後期、滝沢馬琴が28年の歳月をかけて完成させた、長編伝奇小説『里見八犬伝』。この大作が青木豪脚本、河原雅彦演出により舞台化、来年3月の東京・シアターコクーンを皮切りに、大阪、愛知でも上演される。そこで八犬士の一人・犬塚信乃を演じる阿部サダヲに、本作にかける思いを訊いた。『八犬伝』公演情報詳細今回の脚本を初めて読んだ時、「やったことがあるんじゃないかっていうくらい、読みやすかった(笑)」と明かす阿部。確かに登場シーンのセリフ回しからして、いかにも阿部らしい、破天荒でコミカルな信乃の姿が目に浮かぶ。「青木さんとは初めてですが、僕のことをすごくよく知ってくれている感じ。『これが言いたいんでしょ?』みたいなセリフも多くて(笑)」。だが信乃と言えば、八犬士のなかでもヒーロー的な役割を担うキャラクター。阿部本人は、今回の信乃役をどう捉えているのだろうか。「純粋な奴だと思うんですよね。信乃が戦隊もので言う“赤レンジャー”になるのではなく、ほかのみんながそれぞれの色に染まっていればいいのかなと。逆に僕だけが染まっていないというか。八犬士のなかでひとつ柱になるような、ブレない人ではいたいですね」。共演者には瀬戸康史や田辺誠一など、これまでありそうでなかった組み合わせの面々。そこには妙な不安定感があり、逆にそれが本作の魅力にも繋がっている。「なんか得体の知れなさがありますよね。僕の信乃はイメージしやすいですが、逆にほかの方はイメージし難い。近藤(公園)くんとこういう役で絡むこともそうないですし、また田辺さんが意外なボールを投げて来る人ですから(笑)。そこでお客さんがどんな期待をして来るのか。不安でもあり、楽しみでもあります」。中でも阿部が楽しみにしているのが、時代ものならではの殺陣シーン。「すごく好きなんですよね。客席で観ていても、迫力のある殺陣があると“ザワッ”とするじゃないですか。そういうのを今回も感じて欲しいし、感じさせたいです」。これまで数々の作品で題材となってきた『八犬伝』。なかでも阿部の印象に残っているのが、深作欣二監督の映画『里見八犬伝』だと言う。「だから同じ『八犬伝』でも、いろんなやり方があるんだなって思いましたね。特に今回は、すごくスピード感がありますし。それを河原さんが、さらにどうおもしろくするのか。きっと入りやすいものになると思いますので、あまり時代ものだと意識せず観に来て欲しいなと思います」。『八犬伝』は、3月8日(金)から31日(日)まで東京・シアターコクーン、4月4日(木)から10日(水)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、4月13日(土)から14日(日)まで愛知・刈谷市総合文化センター アイリスにて上演。チケットは、12月15日(土)より一般発売される。なお、チケットぴあではインターネット先行抽選も実施。大阪公演は11月19日(月)11:00まで先行受付中。東京公演は11月19日(月)11:00より先行受付スタート。取材・文:野上瑠美子
2012年11月16日江戸時代から語り継がれる壮大なスペクタクル『里見八犬伝』が、AAAの西島隆弘らのフレッシュなキャストを得て舞台化される。『里見八犬伝』はこれまで舞台、映画、ドラマなど数々に作品化、翻案化されているが、中でも有名な映画版(1983年)の監督を務めた故深作欣二の息子・深作健太がこの舞台の演出を手掛けることでも話題だ。若手ながら経験豊富な実力派揃いの八犬士中、唯一初舞台となるのが犬川荘助役の渡部秀。『仮面ライダーオーズ』などで人気上昇中の注目株に話を聞いた。『里見八犬伝』公演情報「深作さんは昔特撮モノに関わっていらしたそうで、『オーズ』での僕のアクションとかを見て声を掛けてくださって。そのきっかけもですし、舞台もいつかやりたいと思っていたのですごくうれしかったです!舞台経験豊富な方たちの中で全く初めてなのは僕だけですけど、こうして役をいただいたからには全力で挑みたい。ずっと舞台をやって来た方にも負けたくないです!」。犬川荘助は主役・犬塚信乃(西島)と行動をともにし、主従関係にありつつも親友の間柄。だが彼に対して嫉妬混じりの複雑な感情を抱えており、ひとりの女性・浜路(森田彩華)を巡って火花を散らす場面も。「初舞台でこんな感情の起伏のある役をやらせていただくのはすごいチャレンジ。荘助の柱としてある“誠実さ”を大事に演じたいですね。初舞台ですが『オーズ』のときにとにかくたくさんイベントをやったので、たくさんの人に生で見られることは慣れてるんです。ただ人前でちゃんと演じることは初めてなので、やっぱり緊張しますね。それにイベントと違って、お客さんに“どれぐらい芝居できるんだろう?”って試される感覚がある。そうした中でちゃんと結果を残したいです」。アクションも大きな見どころのひとつ。「殺陣の稽古を個人的に始めてます。僕スポーツは得意なんですけど……ナメてましたね、殺陣を。すごく難しい。筋肉の使い方が全然違うし、動きの中に感情も込めないといけないし。でも殺陣はこの作品のメインでもあると思っているので、頑張りますよ!」。ちなみに荘助ら八犬士たちはそれぞれに霊力を持つ8つの玉を持つ。その玉には文字が一文字ずつ刻まれているのだが(荘助は「義」)、渡部に「自分を一文字で表すと?」と尋ねると、「炎」との答え。「お話いただいたときから、この舞台に燃えてます!」。若き八犬士たちの熱いぶつかり合いが楽しみだ。東京・新国立劇場 中劇場にて11月16日(金)から26日(月)まで上演。チケットは8月25日(土)より一般発売。チケットぴあでは、プレイガイド独占最速先行・いち早プレリザーブを8月8日(水)11時まで、インターネット先行抽選・プレリザーブを8月7日(火)11時から13日(月)11時まで受付。大阪公演あり。取材・文:武田吏都
2012年08月06日