映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(8月13日公開)の大魔神復活イベントが10日に東京・神田明神で行われ、寺田心、杉咲花、猪股怜生、三池崇史監督が登場した。同作は1968年からの3部作、2005年の平成版とヒットを記録した映画『妖怪大戦争』の令和版。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変え、東京を向かうという未曾有の事態に、妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄(寺田)が「世界を救う勇者」に選ばれ、妖怪たちとともに大冒険を繰り広げる。キャスト陣は浴衣で現れ、寺田は「すごく涼しくて気持ち良いです」と満足げ。作品の見所を聞かれると、寺田の弟を演じた猪俣が「妖怪の特殊メイクとか大魔神と妖怪の戦いとか見所はいっぱいあるんですけど、妖怪の世界の中で、ケイとダイがお互いを助けたいという気持ちが強くなっていくので、兄弟の絆や成長しているところも見てほしいです」とアピールし、寺田も「本当に尊敬します」とそのしゃべりに感心する。三池監督も「困っちゃうね、勝てない」と目を細めていた。この日は大魔神復活イベントということで、寺田と猪俣のかけ声に合わせ大魔神がどんどんふくらみ、作中と同じくらいの大きさに。寺田は「すっごく大きいですね。映画の中だとセットとかでお会いしてるんですけど、CGなので、間近で見させていただくと、すごく迫力というものを感じます」と驚く。最後に寺田は「こうして大魔神が復活し、改めて時の重みを感じています。いよいよ3日後に公開します『妖怪大戦争 ガーディアンズ』ぜひよろしくお願いいたします」と頭を下げた。
2021年08月10日マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)のデザイナー黒河内真衣子が、長野県立美術館本館・東山魁夷館のユニフォームをデザイン。本館の新築オープンにあわせて、2021年4月10日(土)より導入される。セットで着用できるジャケット×ドレス本館・東山魁夷館の両館のために、黒河内が制作したのは、ブランドらしいシャープなアールカッティングが施されたロングドレスと、比翼仕立てのダブルブレストジャケット。後者のジャケットは、ドレスの襟と美しく重なるノーカラーデザインのため、エレガントなレイヤードスタイルを楽しむことも可能。またユニフォームの機能性を追求した、軽やかな着心地も実現している。長野の土地にオマージュを捧げてさらに美術館が位置する、自然豊かな長野の土地にちなんだパレットやモチーフも印象的。ユニフォームカラーは、この地を愛した日本画家・東山魁夷による“深いブルー”にオマージュを捧げて。またジャケットの首元を飾るスカーフには、長野の県花であるリンドウを濃紺の刺繍で上品に表現した。ブランド10周年の単独展覧会もまた、長野県立美術館では、2021年6月19日(土)から8月15日(日)まで、 マメ クロゴウチ初となる単独の展覧会「10 マメクロゴウチ(10 Mame Kurogouchi)」を開催。旅や色、刺繍など、これまで発表されたコレクションに共通するいくつかのキーワードを、デザイナー自身のダイアリー、着想源となった品々や写真、テキスト、オリジナルのテキスタイル、コレクションのアーカイブなどを通して、多角的に可視化する。さらに、展覧会の開催を記念して、作品集「10 マメクロゴウチ(10 Mame Kurogouchi)」を刊行。テキストと写真を主軸に「読む展覧会」として、展示内容と作品集が相互補完するようにデザインした。詳細長野県立美術館 本館・東山魁夷館 制服リニューアル導入日:2021年4月10日(土)住所:長野県長野市箱清水1-4-4 (善光寺東隣)■展覧会「10 Mame Kurogouchi」会期:2021年6月19日(土)~8月15日(日)会場:長野県立美術館 展示室3開館時間:9:00〜17:00(展示室入場は16:30まで)休館日:毎週水曜日観覧料:一般 500円、高校生以下または18歳未満 無料※東山魁夷館との共通観覧料は、 一般800円※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者と、付添者1名は無料※会期などは変更となる場合あり(最新情報は美術館ウェブサイトを確認)〈同時開催〉・「めぐりあいJAXA─ながのとながめ」(会場:展示室1)・「長野県立美術館メイキングドキュメントつながる美術館宮崎浩とランドスケープ・ミュージアム」(会場:展示室2)会期:2021年6月19日(土)~8月15日(日)観覧料:無料【問い合わせ先】TEL:026-232-0052■書籍情報『10 Mame Kurogouchi』発売時期:7⽉発売予定販売価格:2,970円発⾏元:⻘幻舎⻑野県⽴美術館ほか書店で発売
2021年02月25日トッズ(TOD’S)は、「トッズ T ファクトリー」の第3弾でマメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)の黒河内真衣子とコラボレーション。「マメ クロゴウチ フォー トッズ(Mame Kurogouchi for TOD’S)」をトッズ 銀座にて先行発売したのち、6月17日(水)から岩田屋本店にて、7月15日(水)から阪急うめだ本店にて順次販売する。トッズ×黒河内真衣子「トッズ T ファクトリー」の第3弾トッズの「T ファクトリー」は、クリエイティブな領域で活躍するデザイナーやアーティストとのコラボレーションにより、革新的なプロジェクトを生み出すトッズのクリエイティブなラボ。これまで、第1弾でアレッサンドロ・デラクア、第2弾でアルベール・エルバスとともにカプセルコレクションを製作してきた。今回は、日本人デザイナーとして世界でも活躍の幅を広げる黒河内真衣子がタッグの相手に。“日々の生活がよりシンプルで、より美しくなること”を主眼に置き、ビジネスミーティングからカントリーサイドへの小旅行まで、女性の幅広いニーズに応えられるウェアやハンドバッグ、シューズを揃える。カラーは、ブラック、ブルー、ベージュ、ホワイトの4色に絞ることで、シンプルだからこそ見える、変わることのない品質の魅力を引き出した。「D スタイリング バッグ」に着想したボストンバッグバッグのラインナップの中でも目を引くボストンバッグは、トッズのアイコンである「D スタイリング バッグ」からインスピレーションを得たもの。丸いコロンとしたフォルムに、マメが用いるこぎん刺しのディテールで、エレガントかつノスタルジックなムードを纏った。また、縦長のトートバッグは精緻なカッティングを施すことで、まるでラフィアのかごバッグのように軽やかな仕上がりだ。「ゴンミーニ」もコラボ仕様にシューズには、ボストンバッグと同じ刺繍やクロコの型押しを施したダブルストラップのサンダルが登場。さらにトッズのアイコン「ゴンミーニ」が、履き口とモカラインにカラーコントラストを効かせた刺繍を施してアレンジを加えた特別な1足として展開される。トレンチコートやジャケットはシンプルかつ上質に今回コラボレーションで誕生したウェアには、さらりと着こなせるような気軽さ、上質な美しさ、そして機能性を兼ね備える。展開するのはレザーのワンポイントを配したトレンチコートやジャケット、パンツ、ブラウスなど。なめらかで光沢のあるブラウスは、女性らしいシルエットを保ちつつも、ビジネスや外出のシーンに対応できるシンプルなデザインだ。なお、黒河内は、日常の何気ない瞬間、自然が生む美しさを繊細なワードローブのデザインとして落とし込み、2010年のデビュー以来コレクションを発表し続けてきた。2020年春夏シーズンからは、パリコレクションの公式スケジュール内でランウェイを披露している。【詳細】「トッズ T ファクトリー」第3弾アイテム価格例:・トレンコート(ベルト付き) 406,000円+税・ブラウス 143,000円+税・パンツ 83,000円+税・バッグ 189,000円+税・シューズ 93,000円+税・ジャケット 593,000円+税・パンツ 406,000円+税・サンダル 136,000円+税■販売店舗 / 取り扱い・トッズ 銀座発売日:2020年3月27日(金)住所:東京都中央区銀座5-5-13・岩田屋本店 新館2階=トッズ特設会場販売期間:2020年6月17日(水)~6月30日(火)※当初2020年4月8日(水)~5月12日(火)の展開予定だったが会期変更。住所:福岡県福岡市中央区天神2-5-35・阪急うめだ本店 1階 コトコトステージ 11販売期間:2020年7月 15日(水)~21日(火)※当初2020年4月8日(水)~4月14日(火)の展開予定だったが会期変更。住所:大阪府大阪市北区角田町8-7・TOD’S.COM(トッズ公式オンラインショップ)発売日:2020年3月27日(金)
2020年02月07日デザイナーの黒河内真衣子が手掛けるマメ(mame)が、2017-18年秋冬コレクションを発表した。コレクションのテーマは「TIMELESS」。先シーズンに引き続き、作家・朝吹真理子による同名小説にインスピレーションを得た黒河内は、作中に登場する北国を旅し、そこで出合った民族衣装や舞踏衣装、婚礼道具の色布や糸のあしらい、荒々しい手仕事に魅了され、それらのディテールをコレクションに反映したという。夕焼けと霧が交わる空の色、鮮やかな色で弾けるかまどの火、花びらのように大きな牡丹雪など、小説の中に登場する描写や北国で見た景色は、サックスブルー、カーディナルレッド、アイリス、ラベンダーグレー、アイボリーなど、アンティークのムードが漂うカラーパレットへと落とし込まれた。ジャカードのドレスやジャケットにあしらわれたシグネチャープリントは、古典的な風景柄を配し、エキゾチックな魅力を放っている。特徴のある袖のライン、組紐のボタン、着物の八掛のように鮮やかなライニングの配色など、散りばめられた伝統的なディテールは音を奏でるように結びつき、官能的でモダンな旋律を生む。随所に見られる巧みな素材使いも印象深い。玉虫色に輝くドレスは、繊細な刺繍のオーガンジースリーブで切り替え、リブニットはサテンカフスのアクセントを施してリズミカルに。さらに、北海道の北方民族衣装に見られるグラフィカルなモチーフは、柔らかく肌触りのよいニットのプルオーバーやコート、ドレスの一部へと形を変え、秋田県に伝わる“なまはげ”の蓑笠を思わせる藁細工のディテールは、極めて精緻なパターンのオーバーコートへと見事にエンボディメントされた。「大切なものはいつまでも変わらない。そういった記憶の蓄積のような洋服を作りたい」と話すデザイナーの黒河内。小説の世界に思いを馳せた旅は、北国の歴史と情景を辿り、ブランドのストーリーに新たな記憶のページを書き足すことになった。
2017年06月03日2016春夏は「アルケミスト(錬金術)」をテーマに選んだmame。デザイナー・黒河内真衣子さんのインスピレーションを刺激するものとは?そして、彼女が考えるデザイナーの役割とは?彼女の言葉から、mameの現在地とこれからを読み解く。ーー2016春夏では錬金術、アルケミストがテーマになっています。これも、様々な素材や技術をmameなりのやり方で編んでいく「美しいイメージ」なのでしょうか。今回のコレクションにあたり、ニューメキシコと奄美大島を旅されたと伺いました。黒河内さんご自身が、その場所に赴くことは、クリエイションにはどのような影響があるのでしょうか?今は情報を集める方法が多岐に渡る時代です。携帯電話でも、自分が気になる情報をすぐ、簡単に調べることが出来ますよね。ところが「こういうものが見たい」と思って、実際にその場所に赴いてみると、探していた目的以上の何かを発見することがあります。目にしたささいなことに心を動かされることがよくあります。例えば、目的地への道中で見た光景だったり、工場の片隅にあるゴミ箱に捨てられていた試作品の一部だったりするかもしれません。実際の現場でしか触れられないものは、携帯の画面上では決して出会えないものだと感じています。その何かに出会うために、時間を作り、なるべく現地へ行くようにしています。試作品の一部は、現場の人にとっては日常の光景だったり、捨ててしまうほど、些細なものかもしれませんが、私たちにとっては、新しいデザインを想像するための重要なヒントにもなりえます。「このピースを、美しいドレスのパーツとして使ってみたい」という思いが沸き上がってきます。デザイナーとして私がいつも行っていることは、そういったパズルの組み合わせを考えていくことです。半年後の次のクリエイションのために、パズルを完成させるためのかけらとかけらの組み合わせを探しています。ーー具体的に、2016春夏のコレクションではどのようなパズルの組み合わせが見つかりましたか?今シーズンは、鹿児島県の奄美大島とニューメキシコの2カ所をリサーチに訪れました。それぞれの場所ではまだパズルは完成しなくて、破片のようなものでしかありませんでした。途中の鹿児島ではミルク色の薩摩焼を目にしたり、奄美大島のでは泥染の技術を学びました。ニューメキシコでは、美しいグリーンの風景を表現するためには、どんな色の掛け合わせや技法が出来るだろう?と思いを馳せていました。それらの記憶を元に、日本に戻って職人さんと話しながら「自分が見てきた、あの景色の色を作りたい」と相談しながら進めてきました。そうして完成したのが2016春夏コレクションです。ーーこれからのmameは、女性にとってどんなファッションでありたいと考えていますか?ブランドを設立した当初からずっと変わらないことですが、自立した女性には、オンでもオフでも、様々なシーンの中でその人だけの戦いがあると思います。その人たちの背中を押してあげられるような、そんな洋服を作っていきたい。それがmameというブランドの役割だと思っています。1/2に戻る。
2016年01月19日