話題の低糖質、スイーツにも!ローカーボベジスイーツ専門店「パティスリー ポタジエ」は、カボチャをたっぷり使ったハロウィンスイーツ『低糖質カボチャとアサイーのハロウィンロール』を期間限定で販売する。専属の管理栄養士の下、栄養価を計算して手作りされる「パティスリー ポタジエ」のスイーツ。カロリーを制限するのではなく、低糖質にすることで血糖値が急激に上がるのを防ぐ「ローカーボベジスイーツ」作りに努めている。意外!カボチャとアサイーの組み合わせハロウィンシーズン限定で販売されるのは、やはり「カボチャ」を意識したメニューだ。スーパーフルーツ・アサイーやバナナクリームと合わせ、生クリームと一緒にココア生地で包み込んだ『低糖質カボチャとアサイーのハロウィンロール』は、キュートなオバケがデコレーションされたデザインも人気。1カットあたりの糖質は10g以下に抑えられているが、甘みはしっかりあっておいしさは折り紙付き。ハロウィンパーティーの主役として、テーブルを盛り上げてくれるだろう。そのほか、【赤パプリカのガレット】や【カボチャとピーナッツバターのサブレ】、【トマトとブラックココアのパウンドケーキ】など、低糖質で作られたスイーツを詰め合わせにした『ハロウィン限定焼菓子5種入』も発売される。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ECホールディングスプレスリリース
2016年10月02日カルビーは9月23日、「フルグラ」ブランドから、『フルグラ 糖質25%オフ』(価格はオープン。想定価格は1,000円前後・税込)をQVCジャパンにて数量限定・先行テスト発売した。同商品は、グラノーラ生地に大豆たんぱくを使用することで、従来の「フルグラ」から糖質25%オフを実現したグラノーラ。1食(50g)あたりの糖質量を18gに抑えた。トッピングには、くるみやアーモンドのナッツ類を使用し、甘さ控えめながらも香ばしく、毎日飽きずに続けて食べることのできるおいしさを実現したという。たんぱく質や食物繊維も多く含んでおり、牛乳200mlをかけた場合は1食(50g)あたりたんぱく質を15.5g、食物繊維を7.3g摂取できる。なお、18~69歳の女性1日あたりのたんぱく質の推定平均必要量は40g、食物繊維の目標量は18g(厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より)。同商品の発売は2017年1月16日を予定しているが、今回はそれに先立ち、TVを中心としたマルチメディア通販企業のQVCジャパンにてテスト販売する。次回の番組放送日時は10月15日の6:30~7:00。
2016年09月24日よく耳にする糖質制限ダイエット。なんとなく知っていても、ちゃんとしたやり方は知らない・・・という人も多いのでは?体に無理なくやせられるという糖質制限ダイエットの基本をマスターして、健康でスリムな体を手に入れましょう。■■「糖質制限ダイエット」とは?糖質というのは炭水化物のこと。「糖質制限ダイエット」とは、米や麺類、パンなど、炭水化物の多い食べ物を制限するダイエット法です。糖質をおさえる代わりに肉や野菜などはしっかり食べることができ、食事制限の必要はありません。糖質は他にも、じゃがいもなどのイモ類やケーキなど小麦粉を使ったお菓子、砂糖、和菓子などにも多く含まれています。糖質が体内に入ると、血糖値が上昇してインスリンというホルモンが多く分泌されます。インスリンは糖質と結びつくと脂肪になるため、糖質の量を制限すれば、血糖値の上昇をおさえることができて、脂肪がつきにくくなるというわけです。■■基本のやり方糖質制限ダイエットの基本は簡単です。3食きちんと食べることと、糖質の量を減らすこと、糖質を減らしてもそのほかのおかずはしっかりと食べること。この3つをしっかり守りましょう!1回に食べる糖質の量は50g以下におさえ、炭水化物以外の栄養はしっかりとるのがポイントです。理想は20g以下とも言われていますが、始めは無理のない範囲で始めるのが長続きする秘訣。もっと早くやせようと思っておかずを減らしたり食事を抜いたり、糖質をまったくとらないというのはNGです。糖質は、ケーキやパンなどにも含まれています。つい甘いものを食べたくなってしまう・・・という人は、ちょっとがんばってがまんしましょう。■■メリット糖質制限ダイエットのメリットは、苦しい食事制限をする必要がないこと。肉や野菜など食事の量は減らさないので栄養をしっかり取れて、健康を維持しながらダイエットできます。カロリー計算などをする必要もないので、面倒なことが苦手な人にもぴったり。空腹も感じにくく、比較的楽にダイエットできます。無理しないのでリバウンドする恐れも少ないという、優れたダイエット法なのです。■■注意点糖質制限ダイエットは、糖質をまったくとらないダイエットではありません。糖質は脳に必要な栄養素。また、筋肉や内臓など体のすべてを動かすために欠かせないエネルギー源です。そのため、糖質を必要以上に制限したり完全にOFFにしてしまうと、体がエネルギーが不足してしまいます。脳の働きが落ちて、集中力が低下したり、うつ状態になってしまうことも・・・。筋肉量も減少し、内臓の働きも悪くなります。■糖質制限ダイエットを成功させるには?ダイエットではどれもそうですが、糖質制限ダイエットでも無理は禁物。ごはん好きや甘いもの好きには少し辛いかもしれません。基本をきちんとおさえてダイエットしてみてください。(K.S/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年08月29日『緩やかな糖質制限 ロカボで食べるとやせていく』(山田悟著、幻冬舎)は、無理なく自然にやせられるダイエットとして話題を呼んでいるロカボの実践書。著者は、北里研究所病院の糖尿病センター長。『ロカボバイブル』『糖質制限の真実』などのヒット作も持つ、ロカボの第一人者です。ロカボが普通の糖質制限と異なるのは、“穏やかな”糖質制限であること。「一食あたりの糖質量を20~40グラムに抑え、それとは別に間食として1日10グラムまでのスイーツも食べ、1日の糖質摂取量をトータルで70~130グラムにしましょう」というような考え方なのだそうです。■糖質の数字をある程度は意識すべきまず、現在の日本人が平均的に摂っている糖質は、一食あたり平均90~100グラム、1日では270~300グラム程度。しかしロカボ食だと、普通の食事の半分弱になるまで、糖質を抑えるという感覚になるといいます。そこでロカボを行うときは、この数字をある程度は意識すべき。とはいえ毎食、厳密に数値を守らなければいけないというわけではないとも著者は説明します。多少オーバーしたとしても、それでダイエットが台なしになるということではないのです。■糖質の摂取量に下限を決めるべし!ちなみにロカボが普通の糖質制限と違うのは、糖質の摂取量に下限を決めていること。糖質を完全に抜いてしまうのではなく、毎食、ある程度は食べてほしいというのです。ここが、“穏やかな”という表現の裏づけかもしれません。逆によくないのが、下限を決めない極端な糖質制限を行ってしまうこと。そうした場合、血糖値こそ低くなるものの、飢餓状態に入ったと認識した体が安全弁的な機能を働かせ、ケトン体という物質をつくり出すようになるというのです。ケトン体は脳のエネルギー源になるものですが、つくられることによって、血管に障害が起きる可能性もあるといいますから注意が必要。極端な糖質制限推奨派のなかには、「胎児はケトン体を主たるエネルギー源にしているのだから、問題ない」と主張する人もいるのだとか。しかし発育の悪い胎児と普通の胎児とを比較した先行研究によると、発育の悪い子は血糖値が低く、ケトン体が高いということがわかるのだそうです。そもそも、ケトン体を産生する食事の際、どんなことに注意すべきかは、「国際ケトン食研究グループ」から医療従事者に勧告されているもの。にもかかわらず、一般の人が医療従事者のモニタリングを受けることなくそうした治療を受けるのは、控えるべきだと著者は主張します。■おいしく楽しく食べて健康になれる極端な糖質制限を行うことには、他にもデメリットが。食べられるものの幅が狭くなってしまい、食事の楽しみが減ってしまうというのです。単純なことではありますが、これはたしかに大きな問題であると考えるべきでしょう。しかしロカボの定義に従えば、食べられるものの幅はぐんと広くなるといいます。なにしろ、ロカボの定義をわかりやすい表現に置き換えたとしたら、「おいしく楽しく食べて健康になれる食事法」ということになるというのですから。いくら健康になるといっても、食べるものを我慢してばかりでは人生がつまらないものになってしまいます。しかもそれ以前に、続けること自体が困難になってしまうはず。■ごはんやパンは半分~3分の1だけ先ほどロカボの定義について、「一食あたりの糖質量を20~40グラムに抑えて食べる」とご説明しました。ざっくりいうと、ごはんを通常の盛りの半分、あるいは3分の1程度にしたうえで、おかずをおなかいっぱい食べれば、それだけでロカボの基準値内の食事になるというわけです。パンにしても同じで、食パンであろうとロールパンであろうと、全部食べるのではなく、半分~3分の1だけ食べるようにするということ。お米やパンを半分しか食べられないと、すぐにおなかが空いてしまうのではないかと心配になるかもしれませんが、その心配もないと著者。ロカボの食事では、お米やパンを半分~3分の1に減らしたら、それで終わりにするのではなく、他のものでおなかをいっぱいにすべきだから。サラダでも肉でも魚でも、なんでもしっかり食べて大丈夫で、たんぱく質や油の量を気にする必要もないそうです。パンにはバターをたっぷり塗っても問題なし。それどころか、塊のまま、パンの上に乗せるような意識で食べてもかまわないというのですから驚きです。■ロカボなら健康的にやせていける!いわばロカボの食事法は、これまでの食事からなにかを完全に抜いたり、食事全体の量を減らしたりするものではないということ。食事とおかずのバランスを変え、お米やパンの量を減らしたぶん、おかずの量を増やして食べましょうという考え方であるわけです。しかもロカボでは、基本的に食べられないものはなし。だから食事の楽しみが削られることもなく、健康的にやせていくことができるというのです。*無駄なものを減らし、食べたいもので補うというロカボの考え方は、非常に現実的。本書に目を通してみれば、その有効性を実感できるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※山田悟(2016)『緩やかな糖質制限 ロカボで食べるとやせていく』幻冬舎
2016年08月06日ドリームエクスチェンジはこのほど、「北浜スイーツショップ FOCE(フォーチェ)」と「focetta(フォチェッタ)」において、『超低糖質ひんやりレアチーズ(4号サイズ/12センチ)』(1,900円・税込)を発売した。同商品は、6月に発売した低糖質生チョコレートに次ぐ低糖質スイーツの第2弾。砂糖は使わず、自然由来の甘味料を使用して、糖質は1食(ホールケーキ8等分)あたり0.9gに抑えた。4号サイズのホールケーキを丸ごと食べても、糖質量は茶わん1杯分のごはんの半分以下だという。素材には、専属の管理栄養士と医師の指導のもと、北海道産クリームチーズとカマンベール、酸味のきいたフロマージュブランを使用した。配合バランスにこだわることで、濃厚な味わいのレアチーズケーキが完成したという。さくさくとしたタルト生地には大豆粉のほかに、クルミと信州産高野豆腐を使用している。同商品は公式オンラインショップ、楽天市場、Yahoo!ショッピング、DeNAショッピングでも販売している。
2016年07月06日こんにちは、ライターの齋藤惠です。みなさんは『希少糖(レアシュガー)』をご存じですか?“自然の糖”として大変貴重なものらしいのですが、私たちがいつも食べている糖類と何が違うのでしょうか。また、どのような効能があり、食べ方があるのでしょうか。今回は、意外と知られていない“希少糖”についてお話ししていきます。●希少糖は次世代の甘味料!?一般社団法人『希少糖普及協会』によると、希少糖とは自然界にその存在量がすくない“単糖”および、その誘導体と定義されています。難しい言葉で説明されていますが、具体的にはガムなどに含まれていることで有名な『キシリトール』などが希少糖の一種です。他にも、『エリスリトール』や『D-プシコース』という種類もあります。自然界に大量に存在している“ブドウ糖”や“果糖”にはないさまざまな効能があるとされ、次世代の甘味料や食品添加物 として近年注目を集めています。●食べても太らない!? 希少糖の驚くべき効能希少糖には、今までの糖類にはなかったたくさんの効能があります。・食後血糖値の上昇を抑える・内臓脂肪の蓄積を抑える・動脈硬化の抑制・抗う蝕性(虫歯になりにくい)・寿命延長作用・抗酸化作用・虚血障害保護作用・抗骨粗鬆症・抗癌作用・植物生育調節作用・植物病虫害耐性増強作用などたくさんの効能があります。また、抗肥満作用があることからメタボ対策としても期待されています 。そのため、希少糖の大量生産が可能になり、市場で手に入るようになってからは“太らない砂糖” として広まり、健康意識の高い人を中心に需要が高まっています。●希少糖は普通の砂糖代わりに使える高い健康効果を持つ希少糖は、普段の料理やお菓子作りで砂糖に代わって使うことができます。積極的に希少糖の効能を取り入れましょう。ケーキ作りに希少糖を使えば柔らかいスポンジを作ることができますが、和菓子などの生菓子に使うと保存性が高まります。さらに、ヨーグルトに入れると酸味が緩和され、まろやかさや粘りが増すことが分かっています。現在では従来の砂糖や果糖の代わりに希少糖を使って製造されている商品もあり、ダイエット効果の期待できる食品 として販売されています。コンビニやスーパーでどうしてもお菓子が食べたくなってしまったときは、“希少糖入り”と表記されているものを選ぶと、罪悪感なく食べることができそうですね。----------いかがでしたか?同じ糖を取るのであれば、肥満の原因になる砂糖より健康効果の高い希少糖を選びたいですね。希少糖は今後ますます私たちの生活にとって身近な存在になっていくことでしょう。もはや“糖=太るもの”というイメージは古いのかもしれません。【参考リンク】・希少糖とは | 一般社団法人 希少糖普及協会()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年06月27日タンデコロリは6月17日、三井製糖が販売している天然の糖質「パラチノース」を配合した「ヘルシーアイシングクッキー」(400円~・税別)を発売した。同社では、菓子やケーキに装飾・彩りを加えた「デコラティブ・スイーツ」を制作している。「アイシングクッキー」もその中のひとつで、色とりどりのロイヤルアイシングを使い、クッキーの上にテーマやモチーフに沿ったデコレーションを施している。「ヘルシーアイシングクッキー」は、糖質スローオンの考えに基づいて開発したクッキー。糖質スローオンとは、糖質をオフするのではなく、糖質の小腸での消化吸収速度をゆっくりするという考え方「スローカロリー」の実践方法のこと。そのために今回、スローカロリーの代表的なものである「パラチノース」を素材に採用した。パラチノースは、はちみつの中に微量に含まれる天然の糖質。砂糖と同じカロリーでも、小腸での分解速度が砂糖に比べて約5倍遅く、ゆっくり消化吸収される。甘さは砂糖の約1/2だが、良質な味質を持っているのが特徴。「ヘルシーアイシングクッキー」も、パラチノースのほどよい甘さを生かし、おいしく仕上げたとのこと。
2016年06月17日●食事代わりにお菓子を食べてはいけない理由近年、食事から糖質量を減らすことでやせる「糖質制限ダイエット」が話題だ。同ダイエットは、大幅減量を達成した成功者がいる一方で、体への悪影響を危惧する声もしばしば聞かれる。そういった背景も踏まえ、スローカロリー研究会はこのほど、マスコミセミナー「糖質とダイエット ~糖質を正しく摂取するには~」を開催した。○糖質を上手に摂取するという選択スローカロリー研究会は、糖質をオフするのではなく、小腸での消化吸収がゆっくりと行われるように摂取する「スローカロリー」の考え方を提唱する。同研究会は2015年2月に発足して以降、このスローカロリーの有用性について調査・研究を進めるとともに、情報の蓄積・発信を行ってきた。そして、健康づくりのための食生活を指導する医療・保健指導従事者をはじめ、一般生活者に向けての知識の普及に寄与することを活動目的として掲げている。同研究会理事長を務める、結核予防会理事・総合健診推進センター長の宮崎滋氏は「糖質は、私たちが生きていくための大切なエネルギー源。思考力や活動量を落とさないためにも摂取は重要です」と語る。また、日本文化を象徴する和食には米・砂糖が欠かせないこと、加工特性や保存性といった便利さは現代人にマッチしていることにも触れながら、「エネルギー量や栄養バランスを意識しながら糖質を上手に摂取していく方法が重要になります」と述べた。○「お菓子が食事代わり」は危険続いて、武庫川女子大学 国際健康開発研究所講師の森真理氏が「スローカロリーの考え方と若者の食生活の実態について」と題して講演を行った。森氏は、日本の女子中高生の血糖値が高めであることに言及。その原因が「若年層の食習慣」にあるとし、問題点として、食事代わりに菓子を食べたり、菓子パンやジュース、菓子などを間食で頻繁に摂(と)ったりする習慣を指摘した。これでは1日の中で血糖値が何度も急上昇・急降下を繰り返し、血糖値が高めに推移してしまうという。○血糖値はなぜ高くなる?ここで、食後に血糖値が上がる仕組みを整理しておこう。食事をすると胃で消化され、腸でブドウ糖に分解されて腸から吸収される。吸収されたブドウ糖は肝臓へ送られ、血液中に流れ込み全身へ。そうして上がった血糖値を調整するために、すい臓からインスリンが分泌。その働きによって血液中のブドウ糖は筋肉細胞や脳細胞などに取り込まれ、エネルギーとして使えるようになるとともに、血糖値も正常値まで下がることになる。「規則正しい食習慣をしている人は、血糖値も安定しています」と森氏。一方で、血糖値が高い人もいる。その原因は、長期にわたる糖質の摂りすぎによって、糖質を上手く細胞に取り込めなくなることだという。炭水化物や甘い物を食べ過ぎると、急激に上がった血糖値を調整しようとして大量のインスリンが分泌される。それを繰り返すうちにブドウ糖を細胞に取り込みづらくなり、血糖値が高いままになってしまうというのだ。このようなインスリンの過剰分泌は、内臓肥満や高血圧、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病のリスクを上げることがわかっている。では具体的には、どのような食生活を送ればいいのだろうか。●糖質の正しい「選び方」と「食べ順」を知ろう○糖質の「種類」と「量」に注意そのポイントは、糖質の「種類(質)」や「量」にある。というのも、糖質の種類や量によって血糖値の上がり方が異なるため、インスリンの分泌量も変わるからだ。森氏はその一例として「白米」を挙げる。白米のご飯を2膳に増やした場合、1膳よりも食後血糖値は高くなり、インスリンの分泌量も増える。一方で白米と同じ糖質量の玄米を白米と比較すると、白米に比べて玄米は食物繊維を多く含むため、食後血糖値の急上昇を抑えることができる。血糖値の変動は、固体か液体かによっても変わる。白米と同じ糖質量のジュースを白米と比較すると、液体であるジュースの方が糖の吸収が早く、食後血糖値の上昇も激しい。さらにインスリンが急激に出ることで低血糖になるため、すぐに空腹感が生じるという。なお糖尿病の栄養指導では、「食べる順番」も重要視されている。例えば、最初に白米を食べるよりも、食物繊維を多く含む汁物から食べる方が食後血糖値の上昇はゆるやかに。つまり、同じカロリーでも食べる順番を変えることで糖の吸収に差が出るということだ。○糖質を「スロー」に「オン」同研究会では、スローカロリーの考えを取り入れた実践方法のことを「糖質スローオン」と表現する。そのポイントは次のとおり。■単純炭水化物より複合炭水化物を選ぶジュースなどの液体(単純炭水化物)よりも、米などの固体(複合炭水化物)を選び、しっかり噛(か)んで食べる。■糖質単体ではなく、脂質やたんぱく質と組み合わせる白米や麺のみの単品ではなく、主食・副菜・主菜をバランスよくそろえ、糖質を脂質やたんぱく質と一緒に摂る。■食事では、まず食物繊維から食べる食物繊維から先に摂ることが血糖値の急上昇を防ぐため、野菜を先に食べる(「ベジタブルファースト」という考え方)。■糖質の吸収をゆるやかにする食品と一緒に摂るヨーグルトや乳製品、酢などの糖質の吸収をゆるやかにする食品と糖質を一緒に摂ることで、血糖値の急上昇・急降下を抑えられる。■空腹時の糖質摂取は、スローカロリーの食品を選ぶ空腹時に糖質を摂る場合は、カスピ海ヨーグルトやパラチノース(砂糖から酵素転換をして作られる糖)といった糖質の吸収をゆるやかにする食品を選んで食べる。■食後に運動をする食後にウォーキングなどの有酸素運動を行うと、血糖値が下がるといわれている。森氏は、「糖尿病リスクの高い日本やアジアの人にとって、『糖質スローオン』を実践することは、糖尿病や生活習慣病の予防として有効です。あらゆる食事の場面で実践できるような食環境を実現することが理想的でしょう」とまとめた。世間では「糖質制限ダイエット」とひとくくりにされがちだが、実践する前に、提唱する人によって方法が異なる点や、自分の体質や生活に合っているかという点も十分考慮しなければならない。その中で「スローカロリー」「糖質スローオン」という考え方は、糖尿病や生活習慣病を防ぐために有効な食事法と言えるだろう。またダイエットの観点から見ても、上手に糖質と付き合っていくことは、思わぬ健康リスクやストレスを引き起こすことなく、理想の体形をキープできる方法なのではないだろうか。
2016年06月07日ブルーカレント・ジャパンはこのほど、専門家監修のもと、「極端な糖質制限の危険性」「適度な糖質を健康的に摂る方法」について明らかにした。2月3日~5日にかけて、10代~70代の男女700人を対象に「食事によって積極的に摂(と)るべきであると思う栄養素」を尋ねたところ、「食物繊維」(66.4%)、「ビタミン」(65.0%)、「ミネラル」(49.5%)、「カルシウム」(63.1%)といった栄養素が上位に並んだ。しかし、「糖質」と回答したのは19.1%で、同じ三大栄養素である「たんぱく質」(42.0%)よりも半分以上少なかった。糖質カットで痩(や)せるということが認知された影響もあってか、積極的に摂ろうとの意識は希薄であることがわかった。近年、三大栄養素のたんぱく質、脂質、糖質のうち、糖質を制限する食事療法「糖質制限」が注目されている。糖質制限をすることで血糖値の急上昇を防ぎ、太るホルモン「インスリン」の過剰な分泌を抑え、痩せやすい身体を作るという原理だ。しかし、東京慈恵医科大学附属病院 栄養部課長の濱裕宣先生や、解毒女子の会主宰・伊澤花文先生などの専門家は、自己流や極端な糖質制限は逆効果になると指摘している。糖質のみを知識なく極端に制限して、たんぱく質や脂質をむやみに摂取すると、エネルギー過多となり、逆に太ってしまう可能性もある。また、糖質を制限すると、血糖値を保つため副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌される。分泌をくり返すと副腎が疲れ、不眠や無気力感などの症状が出る場合もあるという。さらに糖質制限によって血糖値を上げるホルモン「グルカゴン」が過剰に分泌されると、胃酸の分泌が抑制され、消化不良を起こす可能性も高まる。消化不良は腸内細菌を乱し、便秘や腹部膨満感の原因になるほか、身体に必要なミネラルやビタミンなどの栄養素を吸収できないなど、さまざまな問題を引き起こしてしまうという。糖質制限の経験有無について調べたところ、71.3%が「糖質制限を行いたくない」と回答した。糖質制限が注目される一方、糖尿病治療やダイエット目的などで食事療法を行う際は、ごはんやパンなどの主食である糖質は制限したくないと多くの人が考えていることがわかる。濱先生と伊澤先生は、極端な糖質制限により「糖質をカットする」のではなく、「糖質の吸収を抑える」ことが大切であると述べている。適度に糖質を摂取しつつ、吸収する糖質の量を無理なくコントロールした方が、健康と美容の両面でメリットが大きいという。糖質の吸収を抑える栄養素として「食物繊維」が挙げられる。近年の研究では、水溶性の食物繊維「大麦β -グルカン」を含む食品の摂取により、糖質の吸収が53%抑制されることが報告されている。また、朝食に大麦を食べると、朝の直後だけでなく昼や夕方の糖質の吸収を抑制することが明らかとなった。研究では、被験者は朝食として糖質の含有量が50gになるように調整した大麦、または白小麦パンを摂取。昼食後に血糖値を比較したところ、朝食で大麦を食べた群は、白小麦パンを食べた群と比べ44%糖質の吸収が抑えられていたことがわかった。このように、1日の最初に食べた食事が、次の食事の血糖値に影響を及ぼすことを「セカンドミール効果」と呼ぶという。大麦は、可食部100gあたりの食物繊維が精白米と比べて約20倍も多く、朝食の主食を「大麦ごはん」に置き換えるだけで、無理なく糖質をコントロールできるとのこと。
2016年05月09日モンテールはこのほど、砂糖に比べ血糖値があがりにくい糖質(エリスリトール)を使用した、糖質量10g以下(※2)のスイーツ『スイーツプラン』シリーズから、「2Pクリームワッフル・ミルクコーヒー」などを発売した。「2Pクリームワッフル・ミルクコーヒー」は、「小麦ブラン(ふすま粉:小麦の外皮部分)」を配合したワッフル生地でコーヒークリームを包んだスイーツ。小麦ブランは、スイーツとの相性を考え、小麦の種類を指定してブレンドした。さらに、特殊な焙煎(ばいせん)製法「熱風焙煎」により、小麦ブラン特有の香りを低減させた。独特の香りが抑えられたことで、ワッフルの生地から甘く香るコーヒー風味がさらに際立つようになったという。自家製カスタードを加えたコーヒークリームとの組み合わせも楽しめるとのこと。糖質量は、2個で8.4g。沖縄を除く希望小売価格は140円。5月31日までの期間限定で販売する。新商品「ミルククリームプリン」は、なめらかなプリンとカラメルソースに、北海道産生クリームを使用したミルククリームをトッピングしたスイーツ。糖質は9.6gと低く抑えた。沖縄を除く希望小売価格は150円。「2Pなめらかクリームシュー」はリニューアル販売。自家製のカスタードを加えて仕立てたなめらかなミルククリームを、小麦ブラン入りの香ばしいシュー生地に詰めた。糖質量は2個で7.9g。沖縄を除く希望小売価格は140円。5月31日までの期間限定で販売する。※価格はすべて税別※2エリスリトールを除いた糖質量(分析値)
2016年05月02日希少糖「D-プシコース」配合4月1日、世界で初めての希少糖配合化粧品「レアスウィートコスメ アクティブスキンジェル」が販売開始された。同商品は、株式会社セレーネが、希少糖関連商品の開発を進める株式会社レアスウィート等の協力により商品化したもの。希少糖とは自然界にわずかしか存在しない単糖のことで、その中でも最も研究が進んでいる希少糖「D-プシコース」は砂糖の7割ほどの甘みがありながらカロリーはほぼゼロの、まさに「夢の糖」。現在保湿剤として化粧品に多く使われているムコ多糖の代わりにこの「D-プシコース」を使えないかという発想から、同商品が誕生した。「夢の糖」を使って目指せ、夢のお肌!同商品は、化粧水・美容液・乳液・クリームの4役を1つで担うオールインワンジェル。希少糖と厳選された植物由来成分が独自のナノ処方によって角質層まで浸透し、加齢や紫外線、乾燥によってダメージを受けた肌に潤いをあたえる。今後はウェブサイトやテレビショッピングなどの通信販売を中心に販売し、5年後には年間10億円の売り上げを目指す。容量50gで値段は税別6000円。伸びがいいため、1つで約2ヶ月は持つとのこと。セレーネは今後も希少糖を配合したコスメやスキンケア商品の開発・販売を行っていく。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社セレーネプレスリリース・レアスウィートコスメ
2016年04月09日理化学研究所(理研)は3月23日、形に揺らぎのある糖鎖を特定のタンパク質「レクチン」と結合させて固定することにより、折れ曲がった状態の糖鎖構造を原子レベルで可視化することに成功したと発表した。同成果は、理研 グローバル研究クラスタ糖鎖構造生物学研究チーム 山口芳樹チームリーダー、長江雅倫研究員らの研究グループによるもので、3月14日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。糖鎖は主に細胞の表面に存在している生体分子で、その多くは細胞膜に埋め込まれたタンパク質や脂質に結合し、細胞同士や細胞の外から内への情報伝達、タンパク質の品質管理・機能調節など、生体内における重要な役割を果たしている。また、一般に柔軟な構造をしており、ひとつの糖鎖がいくつもの形をとるという"揺らぎ"があることが知られている。しかし糖鎖の形は非常に速い速度で相互に変換しており、糖鎖の個々の形を実験的に正確に捉えることはこれまで困難だった。そこで同研究グループは今回、揺らぎのある糖鎖を特定のレクチンと結合させることにより、揺らぎを止めた状態の糖鎖構造の可視化を試みた。糖鎖のモデルとしては、これまで折れ曲がった構造をとると予想されていた「バイセクト型糖鎖」を採用。レクチンは、バイセクト型糖鎖に結合する互いに無関係な2種類、「Calsepaレクチン」と「E4-PHAレクチン」を使用した。まずバイセクト型糖鎖と各レクチンとの複合体を作製して、X線結晶構造解析を行った結果、どちらのレクチン-糖鎖複合体においても、糖鎖の2本の枝のうちの1本の「1-6アーム」と「1-3アーム」が反対の向きを向いた折れ曲がり構造をしていることがわかった。また、糖鎖の折れ曲がり構造が水溶液中でも存在することを確認するために、溶液NMR法を適用しその立体構造を調べたところ、水溶液中においてもバイセクト型糖鎖はCalsepaレクチンとの結合時に折れ曲がり構造をとることが確認された。同研究グループは今回の成果について、糖鎖とタンパク質の相互作用原理や、糖鎖がタンパク質を調節するメカニズムの理解につながることが期待できるとしている。
2016年03月23日「糖質制限」がここ数年注目を集め続けています。ダイエット目的だけでなく、糖質を減らして健康になったという人も多い反面、異議を唱える専門家もいて、最近ちょっと心配になった人もいるのでは?果たして、あなたがやっている糖質制限は本当に安全なのでしょうか?糖質制限メソッドのひとつ『ケトジェニックダイエット』(講談社)の著者、医師の斎藤糧三先生を直撃しました!「単刀直入に言いますよ。糖質制限“だけ”というのがキケンなのです!間違っているんです。やみくもに糖質をカットしただけの食事では、いずれ体を壊してしまいます」いきなり不安になってしまいますが、何が間違っているのでしょう?「糖質の摂りすぎは確かにメタボリックシンドロームの元凶です。低糖質な食事は生活習慣病の予防にもなり、アンチエイジング的にも有効であることが徐々にわかってきました。ただ、糖質を減らした分、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどをきちんと摂ることが重要。特にタンパク質は、糖質制限をしている間は、それまで以上にしっかり摂らなければダメ。これ、厳守です。タンパク質が足りないと、筋肉が減って痩せにくい体になるのはもちろん、体調不良を引き起こしかねません。糖質制限が悪いわけではなく、糖質制限“だけ”がダメなのです。これを肝に銘じましょう」(斎藤先生)糖質制限をするとタンパク質が足りなくなる!糖質を摂らないでいると「脳のエネルギーがなくなる」「低血糖状態になる」などと言われますが、実はそうではありません。ヒトのカラダには、食べ物から糖が全く入ってこないときでも、体内で自力で最低限必要な糖を合成する機能が備わっているからです。そのしくみは、糖を新たに生み出すという意味で「糖新生」と呼ばれています。糖をつくる材料は、主に筋肉中のタンパク質を構成しているアミノ酸。つまり糖新生とは「食べ物の糖が入ってこないから、筋肉を壊して糖をつくり出しちゃいましょ」というシステムなのです。「糖新生は何も珍しいことではなく、夜眠っている間など長時間に渡って糖質が入ってこないとき、普通に働いているシステム。でも、糖質を制限すると糖新生がよけいに働きます。つまり、筋肉のタンパク質がいつもよりたくさん使われてしまうわけです。しかも、タンパク質は糖質や脂質と違って体内に貯蔵しておくことができないので、毎日こまめに摂り続けなければなりません。日本人はもともと、タンパク質の摂取量が少なめで、女性は特に足りていない。そこで糖質を制限すると、輪をかけてタンパク質不足になってしまいます。だから、糖質制限中はタンパク質をより積極的に摂る必要があるんです」(斎藤先生) 女性の大敵、「むくみ」や「冷え」も「タンパク質不足」が原因かも!ご存じのように、タンパク質は肉や魚、卵、乳製品、大豆製品などに多く含まれる栄養素。「カラダをつくる材料なのでとても大切」と、家庭科で習った記憶があると思います。でも、大人になるにつれて、その重要性を忘れてしまっている人も少なくありません。では、もう一度、考えてみましょう。人のカラダを構成している筋肉、骨、皮膚、髪の毛、歯や爪、臓器、血管、血液、ホルモン、酵素…など、ほとんどがタンパク質からできています。カラダの大部分がタンパク質でできていると言ってもいいほどです。カラダをつくる材料が不足したら、どうなると思いますか? 単純に考えても土台が満足に作れないので、いろいろな支障が出ることは想像がつきます。「たとえば、日本人女性に多い『むくみ』。これがタンパク質不足が原因で起こることはあまり知られていません。 むくみは細胞と細胞の間にある水分(細胞間質液)が異常に多くなるために起こる現象ですが、細胞間脂質が増えてしまうのは「アルブミン」というタンパク質が不足するからなんです。肉や魚をあまり食べず、野菜中心の食生活をしていて水太り気味の人の中には、日常的にむくみがある人が多い傾向にあります。それはタンパク質が不足している可能性が高いのです」(斎藤先生) 女性に多いと言えば「冷え」。これに関してもタンパク質が意外にも大きく影響しているのです。なぜなら体温を生むのは主に筋肉で、カラダを動かさなくとも熱を発生させています。筋肉が少なければ熱は生まれない。筋肉を効果的に増やすためには充分なタンパク質が必要。さらにタンパク質は、消化するときの熱(食事誘発性体熱産生)が糖質や脂質も多いので、タンパク質をしっかり摂ると体温が下がりにくくなります。 タンパク質が足りないと不眠やイライラ、精神面へも影響が!タンパク質は神経伝達物質の材料でもあるため、タンパク質不足は精神面にも影響を及ぼします。神経伝達物質の中でも特に顕著なのは「セロトニン」不足。気分を安定させて睡眠や体温のリズムを保働きのあるセロトニンは安眠を誘うホルモンをつくる材料でもあるため、タンパク質不足は不眠にもつながるのです。「そして、落ち込む、イライラする、うつっぽいなどの精神症状。これは女性ホルモンの低下でも起こるものですが、実は単純にタンパク質不足であることも少なくありません。びっくりでしょう? そういう患者さんにタンパク質をしっかり摂ってもらうと、急によく眠れるようになったり、うつっぽい症状も軽くなることがあるほど。タンパク質から神経伝達物質がつくられるときには、ビタミンB群が必要なので、これも欠乏しないように気をつけます。また、タンパク質を多く摂ると、アミノ酸が増えて血液が酸性に傾きやすくなりますが、それを中和するのにアルカリ金属が消費されます。アルカリ金属のひとつ、マグネシウムはセロトニンの合成にも欠かせないもの。妙にイライラしていたらマグネシウム不足も疑ってみましょう」(斎藤先生)『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる! ケトジェニックダイエット』(斎藤糧三/講談社)より 間違った糖質制限では、足がつったり肌がカサカサ、痩せにくい体に!「タンパク質と話がそれますが、糖質制限“だけ”をすると、寝ている間にふくらはぎがつるなどの症状も出ます。これは、マグネシウム不足の代表的な症状なんですよ。マグネシウムは穀物に多く含まれています。糖質が高いからといって根菜類もカットするとマグネシウムが足りず、足がつることに…。自己流で糖質制限を始めた人はこんな症状が表れると『糖質制限はやはりよくない』などと早合点することになります。 糖質を控えてタンパク質を多めに摂るときは、マグネシウムが不足しないようにアルカリ金属を含む野菜や大豆製品を一緒に摂ることが大切です」(斎藤先生)タンパク質は女性が気になる「肌」とも関係があります。皮膚はご存じ「コラーゲン」というタンパク質でできているので、肌の潤いが足りない女性はコラーゲン不足、つまりタンパク質不足。また肌に関して言えば、タンパク質不足は大人のニキビや肝斑の原因にもなるのです。タンパク質が不足すると肝機能が低下して解毒がうまく行かなくなるため、毒素や老廃物が体内を巡り、皮脂腺に貯まったり炎症を促してしまうから!他にもコラーゲンが必要不可欠な組織は、粘膜や血管、歯茎などがあります。ダイエットを繰り返した女性の中には、喉の違和感を感じる人も多いのだそう。これはコラーゲン不足で喉の粘膜が癒着してしまうためです。斎藤先生から糖質制限ダイエッターのみなさんへ「ずばり! タンパク質不足は太りやすさにつながります。それは基礎代謝量が低くなるから。基礎代謝量のうち、脳や内臓の代謝量はみなさんほぼ同じ程度なんですが、差が付くのは筋肉の代謝量です。筋肉量が多い人は必然的に基礎代謝量が高くなり、太りにくい体質に。無論、筋肉不足の人は太りやすいということです。よく、筋肉量を増やして代謝量をアップするには運動が大切と言われます。でも、運動と同じくらい大切なのが材料=タンパク質の確保です。糖質制限ではただでさえもタンパク質が不足するので、肉や魚、大豆製品を積極的に摂ってくださいね」(斎藤先生)厚生労働省の「食事摂取基準」では、タンパク質の推奨量として、18歳以上の女性は1日50gとなっています。でも、糖質制限をしている場合は60gは摂りたいもの。肉や魚は正味量の約20%がタンパク質。100g中20gです。60gを肉や魚だけで摂る場合は、1日で約300g必要と覚えておきましょう。覚えておきたいタンパク質量の目安・肉類(100g)… 約20g・魚類(100g)… 約20g・卵(1個)… 約6g・豆腐(1丁300g)… 約20g・大豆(100g) … 約10g・豆乳(100ml)… 約7g・納豆(1パック40g)… 約6.6g斎藤糧三先生 プロフィール1973年東京都生まれ。医師。1998年に日本医科大学を卒業後、産婦人科医に。現在、日本機能性医学研究所所長、一般財団法人日本ファンクショナルダイエット協会副理事長、サーモセルクリニック院長、ナグモクリニック東京・アンチエイジング外来医長。機能性医学をいち早く日本に紹介し、日本人として初めての機能性医学認定医に。栄養療法、アレルギーの根本治療、ケトジェニックダイエットの啓蒙・指導、更年期症候群の治療、アスリートの栄養管理など、得意分野は多岐に渡る。著書に『慢性病を根本から治す「機能性医学」の考え方』(光文社新書)。『スーパーフード事典 BEST50―栄養素、効能、おいしい食べ方がわかる』(監修/主婦の友社)。そして話題の新刊『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット』(講談社)が2月24日発売に。
2016年03月18日●ダイエットを成功に導く4つのルール講談社はこのほど、『ケトジェニックダイエット 糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる! 』(斎藤糧三著 / 1,404円・税込)を発売した。前編では、同書をもとに、糖質制限に肉をプラスして痩(や)せる「ケトジェニックダイエット」の理論について紹介。今回の後編では、同ダイエットのやり方を解説するとともに、著者であるナグモクリニック東京・アンチエイジング外来医長の斎藤糧三医師のインタビューをお届けする。○ダイエットを始める前に同書では、始める前の注意点として、まず「筋肉量を減らさないこと」をあげ、体組成計を用いて、毎日決まった時間に同じ条件で記録することを勧めている。また、ケトジェニックダイエットは、健康な人向けのものであるため、糖尿病の人や腎臓・肝臓に問題がある人は、主治医と相談するようにとのこと。やってもよい期間は、2週間を目安に最長でも1カ月以内。気になる症状があるときは、自己判断せずに医師や専門家の意見を仰ぐこと、1カ月以上継続したい場合は、血液検査を受けるなどして体調や健康状態をチェックしてから行うことを示している。○これだけは押さえたい4つのルールここからは、ケトジェニックダイエットのやり方をまとめていこう。■ルール1. 糖質を制限する摂(と)ってもよい糖質の量は、1食20g以下(1日あたり60g以下)。同ダイエットが他の糖質制限と大きく違う点として、糖質量が100gあたり10g未満の食品・食材は「低糖質食品」とみなし、1食分の糖質量にカウントしなくてもよいとしている。■ルール2. タンパク質をしっかりとる1日に摂るべきタンパク質の量は、体重1kgあたり1.2~1.6g(多くても2.0gは超えないように)。体重55kgの人なら、1日55kg×1.2~1.6g=66~88gが必要量。この体重の人が、肉だけでタンパク質を摂るとすれば、肉は正味量の約20%がタンパク質量のため、1日330~440g必要となる。各食材のタンパク質量の目安は以下を参考にしてみよう。肉類(100g) 約20g魚類(100g) 約20g卵(1個) 約6g豆腐(1丁=300g) 約20g大豆(100g) 約10gなお、タンパク質を摂取できる食材は、牛・豚・鶏・羊などの肉類全般、魚介類全般、卵、大豆製品。中でも牧草を食べて育った「牧草牛(牧草飼育牛)」は、オメガ3脂肪酸などの栄養素を豊富に含んでいるため、おすすめとのこと。■ルール3. 食物繊維・ミネラルをしっかりとる1日に摂るべき食物繊維の総量(水溶性と不溶性の合計)は20g以上。葉野菜は重量の3~5%が食物繊維のため、食物繊維の1日の摂取量を生の葉野菜に換算すると400~670g。両手山盛り以上の野菜をサラダにして食物繊維が約20g摂れるとしている。同書では、「肉・魚」と「野菜・きのこ」を同量ずつ食べることを推奨。野菜の中でもいも類・根菜類には糖質が高いものが多いので、注意が必要とのこと。1日に摂るべきミネラルの量は、カリウム3.5g以上、カルシウム650mg以上、マグネシウム350mg以上。ミネラルは、大豆、生わかめ、ほうれんそう、納豆、アボカド、アーモンドなどの食材から摂れる。■ルール4. オメガ3脂肪酸を小さじ1杯以上/1日1日のオメガ3脂肪酸の必要量は2g以上(1日小さじ1杯以上)。体内で合成できない「必須脂肪酸」は、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の2つ。普段の食事でオメガ3脂肪酸は摂りにくいため、同ダイエットではあえて1日の量を定めている。オメガ3脂肪酸は、以下のオイルから摂取できる。サチャインチオイルあまに油えごま油ヘンプシードオイル青魚の油これらのオイルは加熱調理には向かないので、サラダなどのドレッシングにするか、冷たいスープに混ぜるとよいとのこと。なお同書には、OK食材・NG食材や、自炊派・外食派・コンビニ派にあわせた食材の選び方も書いてあるので参考にしてみよう。続いて、働く男女が同ダイエットを行う際の注意点をお聞きするべく、斎藤医師にインタビューを試みた。●ドクターに聞いた! 働く男女が実践するときの注意点○著者・斎藤糧三医師にインタビュー――「ケトジェニックダイエット」は運動しなくても痩せますか?もちろん、運動しないよりはした方がいいのですが、ケトジェニックダイエットでは、運動をしたときと同等の体重の変化が見込めます。糖質を制限してたんぱく質の量を増やせば、筋肉がついて脂肪の蓄積をブロックできますので。ご高齢の方にもおすすめです。――働いていると、急な飲み会などでダイエットができない日もあります。ゆるくやってもいいのでしょうか?翌日から頑張ったほうがいいですね。もしケトジェニックダイエット中におむすびを1つ食べたら、そこで痩せる回路が止まりますから。それが1食でもあれば、その日は痩せる可能性が低くなってしまいます。それ以上ならもっと。"今日はしょうがない、次の日から頑張る"と思って切り替えましょう。――残業で帰りが遅いこともあって……。食べる時間が遅くなっても、お肉を食べないとダメですか?食べられるなら食べてください。でも寝る前の3時間以内に食べると、交感神経が高まって睡眠の質が落ちるといわれているので注意しましょう。ちなみに、睡眠時間は7時間より多くても少なくてもよくありません。――より効果を得るためには、牛なら牛と同じ種類の肉を食べ続けたほうがいいですか? それとも変えたほうが?牛肉は亜鉛などの栄養素が多く含まれるのでおすすめですが、好きな肉を食べて大丈夫。同じ種類を食べ続けても効果は出ますよ。肉が食べられない人や苦手な人は、大豆製品や魚でも問題ありません。――糖質制限ダイエットの中には、肉・卵・チーズを中心に食べる「MEC(メック)食」もあります。先生は卵のアレルギーだとお聞きしました。特に卵や乳製品のアレルギーがなければ、MEC食でもいいのでしょうか?いやいや、アレルギーに気づいていない人がかなり多いんですよ。遅延型アレルギーというIgE抗体が関わっているタイプは、アレルギー症状に気づきづらいですし、なかなか検査もしないでしょう。その点、肉は人間が長い間食べてきた食材ですので、アレルギーが起こりにくく、よりリスクが少ないと思います。あなただって卵や乳製品のアレルギーかもしれないよ? 顔色悪いし(笑)。――部屋が暗くても顔色悪いの、わかりますか!?(笑)。女性の場合は生理があるから貧血の可能性もありますが、アレルギーの人はヒスタミンが出て血行が悪くなるんです。ケトジェニックダイエットは血行がよくなるので、試してみたら顔色も改善すると思いますよ。――他に女性にとっておすすめな点はありますか?一番は「たるまないよ」ってこと。筋肉をつけないと体はたるんじゃいますが、タンパク質を摂取して筋肉をちゃんとつけておくと、太りにくくなるし、たるみません。――男性に向けてのメリットは?例えば健康診断の前にケトジェニックダイエットをやれば、脂肪肝の値は正常になると思いますよ。――ありがとうございました。糖質を制限しながらタンパク質などの栄養素を補うケトジェニックダイエット。同書では、糖質の体への影響、肉やタンパク質の健康効果、ケトン体回路を回して痩せる理論などがわかりやすく解説されている。痩せる以外に、さまざまな健康・美容効果が期待できることも興味深い。挑戦する際は、同ダイエットのルールを守って、正しい方法で行うようにしよう。
2016年03月10日●体がボロボロになる人とならない人の違い講談社はこのほど、『ケトジェニックダイエット 糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる! 』(斎藤糧三著 / 1,404円・税込)を発売した。○糖質制限ダイエットへの賛否両論糖質制限は、近年ブームを巻き起こしたダイエット法の1つ。文字通り、食事から糖質をカットして痩(や)せる方法だ。実際に痩せた人がいる一方で、そのリスクもしばしば議論の的になる。「こんなに体重が落ちて体に害はないのか? 」「完全に糖質を抜いても本当に大丈夫なのか? 」といった声である。著者のナグモクリニック東京・アンチエイジング外来医長の斎藤糧三医師は、同書で、糖質制限ダイエットに否定的な意見があることを認めながら、間違った糖質制限のリスクを解説。そして、正しい糖質制限として「ケトジェニックダイエット」を提唱している。○やめられない人は「糖質中毒」かも?まず、斎藤医師は「糖質制限が悪いのではない」という見解を述べている。糖質(炭水化物から食物繊維を除いたもの)を摂取すると血糖値が急激に上がり、それを下げるために「インスリン」というホルモンが分泌。このインスリンは"肥満ホルモン"ともいわれ、過剰に分泌されると血中の糖質と結びついて脂肪になる。これが糖質によって「太る」メカニズムだ。なお、食後血糖値の急上昇・急降下は、太るだけでなく、冷えや老化なども引き起こすという。とはいえ、糖質は大切なエネルギー源。「糖質を抜いたら頭が働かない」「フラフラしてしまう」と心配する人もいるだろう。しかし、それは「糖質中毒」のサインかもしれない。糖質は脳に影響を与えるため、強烈な中毒性と依存性を招くのだという。同書では、「パン屋さんの脇を通るとき、匂いに誘われて素通りできない人、それはかなりの中毒症状だと自覚しましょう」と警告している。○糖質「だけ」制限するから危険では、糖質制限はなぜ危険視されることがあるのか。斎藤医師は、その理由を「糖質だけを制限するから」と指摘。それまで糖質を摂(と)っていた人が糖質を制限すると体重は減る。しかし糖質を摂取しなくなると、「糖新生」といって、体内で筋肉などをもとに糖質をつくるしくみが働くため、筋肉をつくるタンパク質を補わないまま糖質制限を続けると、体がボロボロになってしまう可能性があるというのだ。そこで斎藤医師は、糖質制限に「肉食」をプラスする「ケトジェニックダイエット」を提案。同ダイエットは、糖質制限をしつつ、タンパク質などの栄養素をしっかり摂る"正しい糖質制限"と明言している。●糖質を枯渇させることで脂肪が燃える!○ケトジェニックって?続いて、「ケトジェニック」という聞き慣れない言葉について説明しよう。「ケトジェニック(ketogenic)」は、日本語訳で「ケトン体生成の」という意味。同書のタイトルにも「ケトン体回路を回し健康的に痩せる! 」とあるが、同ダイエットでは、ケトン体回路を活発に回してケトジェニック状態にすることがダイエットのポイントとなっている。糖質は、タンパク質・脂質と並ぶエネルギー源の1つ。食事で糖質を摂らなくなると、前述した「糖新生」というシステムにおいて、脂肪から分解されるグリセロール、筋肉を構成しているアミノ酸などを材料に、体内で糖をつくり出すようになる。ただし、糖新生でつくれる糖質量にも限りがあるため、エネルギーのメインは「糖エネルギー」から「脂肪酸エネルギー」へとシフトし、体内の中性脂肪を分解してエネルギーをつくり出すことになるという。○減らしたいのは「体脂肪」だけ!このとき、脂肪酸の一部はケトン体という物質に変わる。これが「ケトン体回路」。つまり、体脂肪からケトン体が発生するまでのシステムのことで、体脂肪を燃やして痩せるという仕組みだ。このケトン体回路が動くと、あらゆる細胞でエネルギーとして使われる。あえて糖質を摂らないでずっと枯渇した状態にしておくと、ケトン体を供給しなければならず、脂肪細胞中の中性脂肪がどんどん分解・放出されていく。同書では、このケトン体回路が活発に回り続けた状態を「ケトジェニック状態」と表現している。ケトジェニックダイエットでは、「減らしたいのは体脂肪だけ」がキーワード。糖新生によって筋肉を構成するアミノ酸が消費されるため、タンパク質を多めに摂取して体内のタンパク質を維持することが重要なのだ。そして、このダイエットの効果は痩せることだけではない。実践した人が感じた効果として、「髪の毛の量が増える」などのルックスの変化、「疲れにくくなる」「集中力が増す」といった健康の実感、「貧血」「冷え性」「むくみ」などという不調や病気の改善についての報告があるという。「ごぼう茶」による若返り術や1日1食の健康法などを提唱する、ナグモクリニックの南雲吉則総院長も同書を推薦する一人。感想をお聞きすると、「私は1日1食にしてから痩せて体調もよくなりました。そのときはまだ概念がなかったのですが、今思えば空腹状態のときは『ケトジェニック状態』だったんですよね。日本にケトジェニックという理論を持ち込んだ斎藤先生は、すばらしいと思います」とコメントをくれた。○ココナッツオイルでケトン体が約3倍に?糖質が枯渇したとき、脂肪酸の一部からつくられるケトン体。しかし糖質を枯渇させなくても、「ココナッツオイル」などに含まれる中鎖脂肪酸を摂ると、直ちに肝臓に運ばれ、ケトン体をつくることができるという。驚くのはその量。斎藤医師が副理事長を務める日本ファンクショナルダイエット協会が行った研究では、10名の被験者にココナッツオイル33gを摂取させた。その3時間後、血中ケトン体濃度は平均して摂取前の約3倍になった。同協会の理事長を務める白澤卓二医師は、ココナッツを取り入れた健康法などを提唱している。今回、ケトン体を増やすココナッツオイルの効果についてうかがったところ、「斎藤先生には『ずるをしてる! 』って言われちゃうんだけどね(笑)。ココナッツを入れると本当にケトン体が増えるんです。糖質制限をしている人は痩せるし、していなくても脳の老化予防にいいですよ」と語ってくれた。後編では、ケトジェニックダイエットの具体的なやり方と、斎藤医師のインタビューをお届けする。
2016年03月09日「糖質制限ダイエット」をご存じですか? 近年のブームで何となく方法を知っている人も多いかもしれませんが、自己流や極端な糖質制限は危険です。今回は医師の視点から、糖質制限ダイエットの注意点と正しい方法について解説します。○極端な糖質制限が危険な理由糖質制限は、エネルギー源となる3大栄養素のたんぱく質、脂質、糖質のうち、糖質を制限する、あるいはコントロールするダイエット法です。糖質を制限することで血糖値の急上昇を防ぎ、太るホルモンである「インスリン」の過剰な分泌を抑えることで痩せやすい身体を作ることができます。冒頭で述べたとおり、ただ単に糖質だけを極端に制限するというダイエット法は非常に危険なため、おすすめはできません。ここでは危険な理由を3つに分けて説明します。理由1. 糖質分のエネルギーが不足する糖質は身体にとって必要な栄養源であり、減らした糖質分のカロリーを他のたんぱく質、脂質でおきかえなければエネルギー不足となってしまいます。逆に糖質のみを制限し、たんぱく質、脂質を際限なく摂取したとしても、今度はエネルギー過多となってしまいます。理由2.消化不良から腸内細菌が乱れる糖質を制限することで影響のあるホルモンはインスリンだけではありません。血糖値はある一定以下に下がらないように調整されています。血糖値が下がると「グルカゴン」という血糖値を上げるホルモンが分泌されます。グルカゴンが分泌されると胃酸の分泌が抑制されるため、消化不良を起こす可能性があります。消化不良を起こすと腸内細菌が乱れ、便秘や腹部膨満感、さらには身体にとって必要なミネラルやビタミンといった栄養素を吸収できないなど、さまざまな問題を引き起こします。理由3. 副腎の疲れが招く不眠や無気力感ほかにも、血糖値を保つために副腎(腎臓の近くにあり、多くのホルモンを分泌する内分泌臓器)から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。コルチゾールの分泌が絶えず繰り返されると副腎が疲れ、ほかの副腎皮質ホルモン「アルドステロン」の分泌にも不調和をきたします。その状態を副腎疲労症候群といい、不眠や無気力感など、うつ病と同じような症状が特徴です。コルチゾールはストレスホルモンともいわれ、ストレス過多の現代人は副腎が疲弊しているケースが多いため、極端な糖質制限は危険が伴います。○まずは「食べ順ダイエット」がおすすめそこで私がおすすめしているのは、まずは食べる順番を変えるダイエット法です。両手のひら1杯分の野菜を先に食べ、次に手のひら1枚分のタンパク質、最後にグーのサイズの糖質を多く含む食材を食べることで、食後の血糖値を緩やかに上げて緩やかに下げることが可能となります。実は順番を変えるだけで、健康な人でも血糖値のピークが20以上も下がります。それだけでも十分ダイエット効果が得られます。どんなダイエット法も、まずは自分に合っているか、本当に必要なのかを見極めて、楽しく続けられるものを選択しましょう。※画像は本文と関係ありません○著者プロフィール: 関由佳(せき・ゆか)内科医、味噌ソムリエ、メディカルフード研究家カラダクリニック銀座国際栄養顧問医師専門は予防医学、栄養療法。学生時代から予防医学に興味があり、野菜を多く使った料理を得意とし研修医の頃野菜ソムリエの資格を所得。同時期にアメリカのZONEダイエットに出会い、食事で血糖値をコントロールする方法を学び、ZONEダイエットをもとに日本人に合わせた食事バランスガイドを作成。ダイエット外来や糖尿病治療にそのメソッドを応用しオーダーメイドの栄養指導やレシピ本も出版。2013年9月からNYの料理専門学校に留学しChef’s Trainingディプロマ取得、その後約半年間ミシュラン星つきレストランや精進料理店などでインターン後帰国。現在はカラダクリニック銀座にて予防医学に力を入れた診療行う。2015年味噌ソムリエを取得し、ひよこ豆を使った味噌作りなど発酵食やNYスタイルのスーパーフードを活用したレシピでの料理教室を開催している。ブログDr.Yukaのゆるゆるバランスダイエットでも情報を発信する。
2016年02月17日数年前から糖質制限ダイエットが注目され、糖質オフのビールやチューハイといったアルコール商品や糖質オフのスイーツなどが続々と発売されています。日々の食生活で、糖質の摂取量に気をつけている人もいるのでは?厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、糖質の1日の必要最低量はおよそ100gとされています。ご飯やパンには糖質が多く含まれているイメージがありますよね。炭水化物のなかには、どれくらいの糖質が含まれているのでしょうか?今回はその点を探るため、管理栄養士の望月理恵子さんに「“糖質の多い炭水化物”トップ10」を伺ってみました。200gあたりの糖質で比較してみましょう。上位にランクインしている炭水化物は、ダイエット中は要注意です。■10位:そば・茹でただけ(41.2g)まず、ズルズルっと食べたいそばが10位にランクイン。炭水化物量は少なくありませんが、消化がよく、ポリフェノールが含まれているため、健康的な炭水化物といわれています。■9位:うどん・茹でただけ(41.6g)温かくしても冷たくしてもおいしいうどん。同じ重量のご飯と比較した際、うどんは水分を多く含むため、カロリーは低め。ただその分、うどんは量をたくさん食べてしまうので、あまり差はありません。■8位:そうめん・茹でただけ(49.8g)夏によく食べるそうめんは、サラっとしていて簡単に300gほど食べられてしまい、糖質アップしやすい食品のひとつです。ミョウガやシソ、ネギなど薬味をたくさん使うと、糖質の吸収を穏やかになります。薬味たっぷりで食べるようにしましょう。■7位:パスタ・茹でただけ(53.8g)パスタソースを使ったり、自分なりのアレンジを楽しんだりと手軽につくれるパスタ。自作するときは、パスタ具材に海苔や野菜を多めにすることで、糖質の吸収を穏やかにします。■6位:素焼きそば(54.75g)料理が面倒な日も簡単に作れて、野菜も摂れる焼きそばですが、高カロリーといえるため、ダイエット中に食べすぎるのは注意したい食品です。キャベツやピーマンなどの具材を多くすると穏やかな吸収になります。ただ人参は糖質の多い野菜のひとつなので、入れる量は控えめにしましょう。■5位:素ラーメン(55.8g)醤油や味噌といった定番から、坦々麺やサンマーメン、つけ麺などいろんな種類があるラーメン。なかでもつけ麺は、麺の量が1.5~2倍ほどになるので、その分糖質も増えるので調理の際は注意が必要です。またラーメンを食べるときは、トッピングの卵やチャーシュー、もやしなどから食べはじめることで、糖質の吸収を穏やかにできます。食べる順番も意識してみてください。■4位:白米(73.6g)日本人の主食である白米が4位にランクイン。混ぜご飯や炊き込みご飯にして米の量を減らすと、糖質が少なくなります。また、たけのこご飯やかやくご飯にすることで、糖質の吸収を穏やかにできます。■3位:コーンフレーク(81.2g)朝食として食べることが多いコーンフレーク。200gでは81.2gと高めですが、実際には、1人前の分量は40gで糖質は17gほど。さらにビタミンやミネラルもバランスよく入っているので、糖質に気をつけている人にはおすすめです。■2位:食パン(88.8g)朝の食卓に欠かせない食パンは、ホームベーカリーを使って自宅で作る人も多いですよね。ライ麦パンや胚芽パンなどにすると、糖質の吸収を穏やかにすることができます。焼いても糖質は変わりません。■1位:餅(99g)1位は、お正月にたくさん食べるお餅。お雑煮が定番ですが、きなこをまぶしたり、醤油につけたりと、いろいろとアレンジして食べることが多いもの。200gでは糖質が99gになりますが、切り餅1個では25gほどです。ただ、吸収がよく、血糖値をあげやすいので、食物繊維が多い野菜や海藻などの食品と一緒に食べるようにしましょう。もちろん食べすぎには要注意です。*200g当たりのランキングでは、白米やパン、餅、コーンフレークの糖質が多いように見えますが、ご飯は1人前160gほど、パンは6つ切りで1枚60g、餅は1個50g、コーンフレークは1人前40gです。そのため1回量としては、記載よりも少ない糖質摂取になります。これに対して、そうめんは1人前300g、そばやパスタは1人前250gほどになり、実際に食べるときは、表記よりもプラスの糖質になるため注意しましょう。健康や美容のためにも「何を食べようかな?」と迷ったときには、糖質を意識してメニューを選ぶようにするといいかもしれません。(文/椎名恵麻)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2016年02月13日糖質が気になるあなたに飲食店の新規開業支援を行うdishは、2月15日に新商品「低糖質ラーメン」の販売を開始する。同社は本格的低糖質パスタシリーズ「Delicarbo(デリカーボ)」を販売しており、これまでに「フェットチーネ」と「スパゲッティ」を展開。大豆麺やこんにゃく麺とは違う本格的な低糖質麺が健康志向の男女から人気を集め、累計販売数30,000食の人気商品となっている。ついに登場!低糖質ラーメンそんなデリカーボの第三弾として、「低糖質ラーメン」が登場。糖質は通常のパスタよりも77%もオフとなり、健康や美容のために糖質を制限したい人にうってつけだ。生麺のようなモチモチとした食感で、スープは「とりがら醤油」と「とんこつ醤油」から選べる本格派。おいしく食べられるので、ストレスを感じることなく糖質を抑えた食事を続けられる。ラーメンとはいえ、カロリーは30%もカット。レタス8個分の食物繊維も含まれているため、ラーメン好きの男性はもちろん、女性にも嬉しい一品だ。ダイエット中には縁遠かったラーメンが、これからは胸を張って食べられるようになりそうだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・Delicarbo(デリカーボ)・dishプレスリリース
2016年02月13日紀文食品は2月29日、「糖質0g麺 魚介醤油味つけ麺スープ付き」「糖質0g麺 丸麺 冷やし中華たれ付き」(各200円)を、全国で発売する。同社は、2013年より「糖質0g麺」シリーズを展開しており、おからやこんにゃくで作った麺はラーメン屋パスタなどにアレンジも可能。今回発売する新商品は、麺はゆでずに水洗いするだけで食べられる。「糖質0g麺 魚介醤油味つけ麺スープ付き」は、ポークと魚介の濃厚な味わいのスープ付き。「糖質0g麺 丸麺 冷やし中華たれ付き」には、しょう油ベースのあっさりとした風味が特長のオリジナルたれが付いている。いずれも、好みで具材を添えて食べるのもおすすめとのこと。なお、添付スープ・たれには糖質が含まれている。また、平麺タイプの「糖質0g麺」(145円)、のど越しのよい丸麺タイプ「糖質0g麺 丸麺」(150円)もリニューアルした。両商品とも、レタス約4個分の食物せんいが入っている。※価格はすべて税別
2016年02月08日楽しい飲み会、飲み過ぎは「糖質」も心配楽しい飲み会、ついついアルコールを飲み過ぎてしまうことはないだろうか。そこで心配なのが「糖質」だ。ワイン、特に白ワインは糖質が多めの傾向があるという。赤・白ともに気軽な値段で発売サッポロホールディングス株式会社のグループ企業、サッポロビール株式会社は、2016年3月29日(火)より糖質ゼロのワイン「ボンヌサンテ糖質ゼロ 赤・白」を発売する。近年、ビールテイスト飲料や日本酒でも好評な「糖質ゼロのアルコール商品」。同商品は、日本初の糖質ゼロを実現したワイン。どんな料理にも合うスッキリとした飲み口と、フルーティな香りが特徴の飲みやすいワインとなっている。糖質が気になる人・ダイエット中の人にもまた、ペットボトルを採用していることで、軽くて取り扱いやすいのも嬉しく、糖質が気になる人でも気軽なデイリーワインとして飲むことができる。糖質制限をしている人、ダイエット中の人、家飲み女子会などにも最適なワインだ。商品名 「ボンヌサンテ糖質ゼロ」赤・白容量720mlパッケージ ペットボトル、スクリューキャップアルコール分 9%参考小売価格 600円(税抜) ※参考小売価格は、販売店の自主的な価格設定を拘束しません。(引用:プレスリリースより)(画像はプレスリリースより)【参考】・サッポロホールディングス株式会社 プレスリリース
2016年02月05日小樽ダイニングはこのほど、同社ECサイト「糖質制限おたるダイニング」にて、「糖質制限フォンダンショコラ(4個セット)」(1,480円・税込)を発売した。2月14日までの期間限定で販売する。同社ではこれまで「糖質制限苺クリームのロールケーキ」や「糖質制限北海道生キャラメル」といった、糖質を抑えたスイーツの開発を行ってきた。他にも糖質をコントロールした「鮭麹焼 幕の内ランチ」「中華あんかけ麺ランチ」なども提供している。今回は、バレンタインデーにあわせ、通常よりも糖質を61.4%カットしたフォンダンショコラを開発した。同商品には、小麦粉や砂糖は使用せず、大豆粉を用いている。パティシエの技術と同社のノウハウにより、大豆粉とは思えないしっとりとした生地に仕上がったという。カカオ豆は風味が濃いガーナ産のものを使用。また、通常は70%程度のカカオ豆を使用することが多いが、同商品にはカカオ豆100%のカカオマスを使用している。糖質は1個あたり糖質5.9g。同商品は、ヤマト冷凍クール便にて発送。冷たいままでもしっとりとした生チョコの味わいが楽しめるが、電子レンジで少し温めると、チョコレートのとろける食感が楽しめるという。
2016年02月01日オシャレなベーグルで糖質カット!ベーグル専門店「ジュノエスクベーグル」では1月6日より、糖質が気になる人に向けた『糖質制限ベーグル』2種を新発売させた。東京・自由が丘を拠点にした老舗のベーグル専門店「ジュノエスクベーグル」は、ベーグルの本場・ニューヨークスタイルが特徴の老舗店だ。生地を粉からじっくり練り上げ、発酵させたのちに一気にボイル。この工程によって、中までぎゅっと目の詰まった、もちもち食感のベーグルが生まれる。今回登場した『糖質制限ベーグル』は、材料の小麦粉に糖質含有量の少ない小麦たんぱくや大豆粉をブレンド。もちもちの生地感や食感、美味しさはそのままに、糖質を50%以上カットすることに成功した。お好みはどのベーグル?発売されるのは、香ばしいくるみを使った「くるみ」(税抜350円)と、ビターなココア生地に甘酸っぱいクランベリーがよく合う「ココアクランベリー」(税抜340円)だ。それぞれ、2~3分程度トースターで温めて食べるのがオススメだという。話題のココナッツオイルや、ヘルシーなデリと合わせて食べれば、ダイエットメニューとしてもバッチリだ。「ジュノエスクベーグル」では今後も、どんなメニューにも合わせやすい「胚芽」(税抜320円)や、チーズや野菜によく合う「セサミ」(税抜330円)、鮮やかな彩りの「キャロット&レーズン」(税抜330円)も登場する予定。(画像はプレスリリースより)【参考】・ジュノエスクベーグルプレスリリース
2016年01月15日ぴあはこのほど、『おやじダイエット部の逆襲 糖質制限難民を救え! 』(桐山秀樹著)を発売した。同書の著者は、2012年に「糖質制限」でダイエットに挑戦するメタボ中年たちの姿を描いた『おやじダイエット部の奇跡』を発売。平均22kg減をたたき出した中年男性たちのリアルなダイエット記録として、ベストセラーとなった。著者によると、現在、「糖質制限」ダイエットがメジャーとなっているが、その中には間違った糖質制限やストイックすぎる食事療法もあるという。同書は、間違った糖質制限に危機感を抱いた著者が、本当の糖質制限の方法やそこから生まれる効果について紹介するというもの。同書では、情報の氾濫と糖質制限難民の大量発生について、リバウンドの原因、糖質過多の怖さ、糖質制限を続けている人たちの共通点、効果のある糖質制限商品などを紹介。また、中高年層は、これからの後半生のために健康な体を手に入れることが大事であるとして、長続きする「ルーティーン糖質制限」の方法をドキュメント形式で掲載している。価格は1,404円(税込)。
2015年12月24日イーテックはこのほど、「低糖質唐辛子とんこつラーメン風」(税込560円)を同社が運営するオンラインショップ「低糖食堂」で発売した。同商品は、糖質が気になる人も安心してとんこつラーメンが楽しめるように開発された低糖質食品。麺、スープ、薬味すべてを合わせても、糖質量は約21gに抑えている。II型糖尿病やダイエットなどの理由で、糖質制限をしている人におすすめだという。麺は、こんにゃくや大豆を一切不使用。でんぷんを難消化性でんぷんや水に溶けにくい加工でんぷんに置き換え、小麦ふすま、小麦たんぱく、味を付けるために少量の小麦粉を入れて製造した。低糖質麺は小麦粉100%の麺と比べると味が劣るため、ピリ辛のとんこつスープでカバーできるように仕上げたとのこと。
2015年12月22日UHA味覚糖は、アンディ・ウォーホルのセルフポートレートと名言をパッケージにデザインした缶入りのどタブレット「味覚糖のどタブレット缶 アンディ・ウォーホル」の第4弾商品を、12月7日より順次発売すると発表した。フレーバーはミント、グレープ、コーラの3種。いずれも価格はオープン。想定小売価格は200円前後(税抜)。「味覚糖のどタブレット缶 アンディ・ウォーホル」は、同社が販売する缶入りのど飴「味覚糖のどタブレット缶」と、20世紀を代表するビジュアルアーティストの一人 アンディ・ウォーホルがコラボレーションした商品。2015年3月2日に発売された第1弾商品、2015年6月に発売された第2弾商品、[2015年9月7日に発売された第3弾商品]では、缶パッケージにウォーホルのアートを使用していた。今回発売する第4弾商品は、30種類全てがウォーホルのセルフポートレートと彼の名言でデザインされている。イラストレーターであり、画家であり、写真家であったウォーホルは、ビジネスアートとして制作した著名人の注文肖像画においては、撮影した写真をシルクスクリーンに転写し、着彩を施していた。彼自身のセルフポートレートでも同様の手法を取ったものや、撮影された写真をそのまま使用したものなど数多く存在し、写真の中に写るウォーホルも多種多様な姿が見られるということだ。
2015年12月07日シャトレーゼはこのほど、糖質を大幅にカットし、カロリーを100kcal以下に抑えた「やさしい糖質生活 どら焼き」と「やさしい糖質生活 どら焼き抹茶」を発売した。同社では、糖質が気になる人に向けたスイーツシリーズ「やさしい糖質生活」を展開している。これまでに「やさしい糖質生活ショートケーキ」や、主食としても食べられる「やさしい糖質生活テーブルパン」などを販売。今回の新商品2種類を加えると全11種類となる。新商品は、小麦粉の代わりに食物繊維と大豆粉を、砂糖の代わりに「エリスリトール」という甘味料を使用したどら焼き2種。食物繊維と大豆粉を用いたどら焼きの皮は、ふんわりとした仕上がりとなっている。中身のあんには、自社工場で炊き上げる小豆の煮汁を使用し、あん特有の風味や旨みはそのままに、糖質を抑えるよう工夫した。「やさしい糖質生活 どら焼き」(172円)は、1個当たりの糖質量は4.8g(エリスリトールを除く)、カロリーは100kcal。「日本食品標準成分表2010」のどら焼きと比較し、糖質を87%、カロリーを48%カットした。「やさしい糖質生活 どら焼き抹茶」(172円)には、宇治抹茶を使用したほろ苦く旨みのあるあんが入っている。1個当たりの糖質量は4.4g(エリスリトールを除く)、カロリーは99kcal。「日本食品標準成分表2010」のどら焼きと比べ、糖質を88%、カロリーを48%カットしている。※価格はすべて税込
2015年11月29日シャトレーゼは11月27日、「やさしい糖質生活 どら焼き」「やさしい糖質生活 どら焼き抹茶」(各172円/税込)を全国の「シャトレーゼ」店舗で発売した。やさしい糖質生活 どら焼きは、砂糖の代わりに「エリスリトール」という甘味料を使用し、どら焼き皮を食物繊維と大豆粉で作ったどら焼き。あんこは、白州名水で炊いた小豆の煮汁で作られている。1個当たりの糖質量は4.8g(エリスリトールを除く)、カロリーは100kcalだという。やさしい糖質生活 どら焼き抹茶は、ふんわりしたどら焼き皮に、小豆の煮汁と宇治抹茶を使用したあんを挟んだ。1個当たりの糖質量は4.4g(エリスリトールを除く)、カロリーは99kcalに抑えたとのこと。
2015年11月27日松谷化学工業はこのほど、名城大学薬学部らとの共同研究において、 希少糖のD-プシコースが、高ショ糖・高脂肪食負荷肥満マウスを用いた研究において、抗肥満作用があることを「第36回日本肥満学会」にて発表した。同研究は、名城大学薬学部、香川大学医学部、自治医科大学医学部統合生理学部、名古屋第一赤十字病院内分泌内科と同社研究所が共同で行った。「D-プシコース」は、自然界に存在量の少ない「希少糖」の一種。砂糖の7割程度の甘さを持っているが、ノンカロリーという特徴がある。また、抗糖尿病および抗肥満作用を示し、肝細胞内のグルコキナーゼの核外移行を促進してグリコーゲン量の増加を起こすこともわかっている。そこで今回、D-プシコースによるグルコキナーゼの核外移行による肝糖利用の促進と肥満との関連性について検討を行った。研究では、C57BJ雄性マウス(10週齡)に、高ショ糖・高脂肪食を投与すると同時に5%D-プシコース溶液を自由飲水下で8週間投与。投与期間中の体重増加、飲水量、摂食量を記録した。摂取期間終了時に、尾静脈血糖値およびインスリン濃度、内臓脂肪量の測定を実施。また、肝臓内で糖の代謝を高める酵素「肝グルコキナーゼ」の発現についても調べた。その結果、高ショ糖・高脂肪食の投与により体重増加が進むことが確認できた。一方、D-プシコースの投与では、高ショ糖・高脂肪食投与による体重増加は抑制されることもわかった。摂食量および飲水量には差は見られなかった。結果として、高ショ糖・高脂肪食投与による血糖値、血中インスリン濃度、内臓脂肪量、肝グルコキナーゼ発現の増加は、D-プシコースの投与によりいずれも抑制されたことが明らかとなった。
2015年10月07日江崎グリコは9月1日より、おいしく食べて糖質オフを実現する新商品を「冷凍食品」「アイス」「菓子」のカテゴリーから順次発売する。9月1日には、本格的なおいしさで糖質30%オフを実現した「糖質オフキッチン 野菜たっぷり麺<和風カレーうどん>」(希望小売価格350円前後/税別)を発売した。「糖質オフキッチン」シリーズは、トウモロコシ由来の食物繊維素材を使用することで麺に含まれる糖質の30%オフを実現した冷凍食品。1食分の糖質量は40g以下、カロリーは300kcal以下に抑えたラーメン、パスタを販売してきた。今回は秋冬に需要が高まるうどんタイプを新発売した。麺はツルッと食べられる平打ち麺を使用。独自の製麺技術により、糖質量を抑えながらもおいしく食べごたえのある麺となっている。うどんのスープはかつおの風味が決め手の和風カレーで、6種類の野菜が入っている。9月28日には、1個80kcalと糖質40%オフを実現した「カロリーコントロールアイススイーツ<苺のレアチーズケーキ味>」「同<ガトーショコラ味>」(希望小売価格158円前後/税込)の2味を新発売する。両商品は、ケーキのような味わいが楽しめるデザートカップアイス。「苺のレアチーズケーキ味」は、クリームチーズアイスといちごソースの組み合わせに、バニラクランチをトッピングした。「ガトーショコラ味」は、チョコアイスとチョコソースを組み合わせたものに、チョコクランチをトッピングしている。9月29日には、関東地区限定で「糖質オフキッチンライススナック」を発売する。お米と食物繊維で作った生地を、香ばしくフライしたライススナックで、「牛」「じゃこ」「のり」の3味を展開する。希望小売価格は税込138円前後。※うどんの糖質は「日本食品標準成分表2010」干しうどんゆでと比較、アイスの糖質は「日本食品標準成分表2010」ラクトアイス(普通脂肪)と比較したもの
2015年09月01日紀文食品は8月31日、「糖質0g麺」シリーズとして、「糖質0g麺 丸麺」、「糖質0g麺 丸麺 カルボナーラソース付き」、「糖質0g麺 カレースープ付き」を発売する。「糖質0g麺」は、麺がこんにゃくやおからなどで作られた、糖質量0gの商品。平麺タイプの販売のみだったが、今回、ラーメンやパスタにアレンジしやすい丸麺タイプを発売した。またカルボナーラのソースがついた商品と、これまでの平麺タイプの麺にカレースープがついた商品も新たに展開。いずれも麺は水洗いのみで、簡単に調理できるという。価格は「糖質0g麺 丸麺」が税別150円。「糖質0g麺 丸麺 カルボナーラソース付き」、「糖質0g麺 カレースープ付き」が共に税別200円。
2015年08月10日