本当はやめなければいけないとわかっているのだけど、どうしてもやめることができない悪い習慣があって困っていたりはしないだろうか。体重の増加が気になっているのについつい間食をしてしまったり、時間を有効に使いたいのにスマホでダラダラとネットやゲームをやって時間を浪費してしまったり、悪い習慣を「やめたいのにやめられない」ことで悩んでいる人はきっと少なくないはずだ。新年度や月のはじめなど意識が高くなるタイミングで「今度こそやめるぞ!」と決意をしても、それでキッパリと悪い習慣をやめられることはほとんどない。何度もやめてみては挫折し、やめてみては挫折しを繰り返し、それでも懲りずにまた「今度こそはやめるぞ」と決意する。客観的に見るとかなり滑稽なのだが、少なくとも「今度こそは本当にやめるぞ」と決意している時は本気なのだから笑うに笑えない。思うに、意志の力だけでどうにかなる問題であれば、それはもうとっくにどこかでやめられているはずである。それができないということは、意志の力だけに頼らない別のアプローチを考えなければいけない。今回紹介する『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』(古川武士/日本実業出版社/2014年1月/1400円+税)は、そんな今まで意志の力だけで悪い習慣をやめようとして失敗してきた人におすすめできる一冊だ。本書は、習慣化コンサルタントである著者が悪い習慣をやめるためのメソッドを体系的に説明したもので、そのメソッドは意志の力ではなくNLPとコーチングをベースにしている。「やめようと思っても意志が弱くて続かない」と思っている人は、ぜひ本書の心理的・行動的なアプローチを試してみて欲しい。○悪い習慣をやめられないのには理由があるそもそも、悪い習慣はなぜなかなかやめることができないのだろうか。思うに、本当にその習慣に「悪いことしかない」のだったとしたら、特に何もしなくても自然にやめられているはずである。それでも悪い習慣が手放せないのは、実はその習慣の中に肯定的な意味が含まれているからだ。悪い習慣を断ち切るには、まずこの事実に気づかなければならない。たとえば、ダラダラとスマホをいじったりテレビを見たりすることはリラックスにつながるし、飲み会でお酒を思いっきり飲めば少なくともその間は嫌なことを忘れることができる。このような肯定的な側面を無視して意志の力だけで悪い習慣をやめてしまうと、いままで悪い習慣によって満たされていた欲求が満たされなくなってストレスが溜まり、どこかでまた元に戻ってしまう。悪い習慣をやめるには、まず最初に「悪い習慣によって満たされていた欲求は何なのか」を理解する必要がある。その上で、本書ではこの欲求を他の行動に「スイッチング」することで満たしつつ、悪い習慣を断ち切る戦略が紹介されている。たとえば、だらだらとスマホをいじることでリラックスしていたのだとしたら、熱中できるミステリー小説を読んでリラックスすることに行動のパターンを切り替えてみる。これはただ漠然と「やめるぞ!」と決意するのに比べて、だいぶ戦略的なメソッドだと言えるのではないだろうか。○ロードマップを作って時期に応じて戦略を変えるさらに、本書で紹介されているやめる習慣メソッドは、中止の期間に応じて戦略を変えることを推奨している。具体的には、3ヶ月かけてある悪い習慣を断ち切る場合、第1週~第3週を禁欲期、第4週~第7週を無気力期、第8週~第10週を安定期、第11週~第13週を倦怠期と名付けてそれぞれの期間で対策の力点を変えていく。たとえば、はじめたばかりの禁欲期であれば、時には投げやりになってしまうこともある。そういう場合があるのは仕方がないと受け止めた上で、上限を設けて段階的にやめる時間を増やすように工夫する。一方で、最終段階の倦怠期は変化をつけることでやめることのマンネリ化を防ぐ工夫をする。最初に設定したスイッチング行動を別のものに変えてみるなどが考えられるだろう。このようにやめるという行為を点ではなく線と考えて、ロードマップを作って対策を打つというやり方はメソッドの実効性を高めることにつながっている。本気でやめたいと思うなら、不確実な意志の力に頼るよりも、本書で紹介されているような戦略を立てて確実に一歩一歩進んでいったほうが実際にやめられる確率も高くにあるに違いない。○悪い習慣をやめれば好循環がはじまる悪い習慣をやめることができれば、人生はどんどんよいものに変わっていく。生活の主導権を取り戻すことができるので、毎日を快適に過ごすことができるようになるし、そうなればさらに他の悪い習慣を断ち切るためにエネルギーを使うこともできる。悪い習慣をやめることは、人生に好循環をもたらすことに等しい。やめたいと思っているのにやめれないことがある人は、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。長年やめることができなかったあの習慣を、今度こそ手放すことができるかもしれない。日野瑛太郎ブロガー、ソフトウェアエンジニア。経営者と従業員の両方を経験したことで日本の労働の矛盾に気づき、「脱社畜ブログ」を開設。現在も日本人の働き方に関する意見を発信し続けている。著書に『脱社畜の働き方』(技術評論社)、『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(東洋経済新報社)がある。
2015年05月15日札幌グランドホテルはこのほど、糖尿病やメタボリック予防を応援するランチメニュー(ブルーサークルメニュー)の提供をホテル内レストラン3店舗で開始した。販売するメニューは、糖尿病専門の「萬田記念病院」と共同開発したもの。ホテルの料理長と萬田記念病院の栄養士長とが、おいしく食べられることはもちろん、量や栄養バランスにも配慮したメニューに仕上げた。総カロリーは500kcal以上~600kcal未満、食塩相当量は3g未満に収めている。ガーデンダイニング 環樂(本館4F)では、旬のグリーンアスパラガスのごま和えやかつおのたたき、季節野菜の炊合わせ、かれいの素焼などがセットになった「カロリーコントロール御膳」(エネルギー505kcal)を用意する。価格は2,200円。チャイニーズダイニング 黄鶴(東館2F)では、油を抑えた中華料理のセット「カロリーコントロールランチ」(エネルギー588kcal)を提供。くらげのサラダや根菜と豚肉の蒸し物、肉を使用しない麻婆茄子豆腐などを食べることができる。価格は2,200円。北海道ダイニング ビッグジョッキ(別館1F)からは、ボリュームがありながらヘルシーな「カロリーコントロールランチ」(517kcal)が登場。豚しゃぶ肉と春雨のサラダや小海老とほうれんそうのスープ、帆立貝ときのこの昆布蒸しなどがセットになっている。1日10食限定で、価格は1,300円。同ホテルでは、開発途上国の子供たちの学校給食への支援を行う『TABLE FOR TWOプログラム』に参画している。これらのメニューの販売数に応じ、1食につき20円を同プログラムに寄付するとのこと。※価格は税込
2015年05月13日新生活も一段落してゴールデンウィークまっただ中ですね! さて、ゴールデンウィーク明けから気をつけたいのが五月病。なんだかやる気が起きなくなったり、仕事の効率が落ちたり、体の調子が悪くなったり…。五月病のきっかけはその人にあるのではなく、その人をとりまく外部環境の変化によるものが多いそうです。私も5月は不調が続くことがあるのですが、あえてその変化を楽しみ、刺激を楽しむようにして乗り切るようにしています。さて、今回はそんな五月病を吹き飛ばすために私が実際に活用している文房具をご紹介します。○■いつもと違う色のボールペンを使ってみる皆さんが普段仕事で使っているボールペンは何色でしょうか? あまり意識せずに黒色のボールペンを使っているという方は5月はいつもと違う色、例えばブルー系の色に変えてみてはいかがでしょうか? ブルー系であればビジネスでも違和感なく使うことができます。オススメはサラサクリップ。100円(税別)とリーズナブルながらサラサラとなめらかな書き味で色数も豊富。なんとブルー系だけで5色の展開が用意されています。○■あえて手間がかかる鉛筆を使う最後に鉛筆を削ったのはいつですか? なかなか仕事で使う機会が無い鉛筆ですが、久しぶりにあの懐かしい感触を楽しんでみてはいかがでしょうか。私は主にアイデアを練るときに鉛筆を使うことが多いです。懐かしい赤と青の鉛筆も資料のチェックの際に使ったりします。当たり前ですが鉛筆は使い続けるために、芯を削らなければなりません。乱暴に扱うと芯が折れますので丁寧に扱わなければいけません。はっきり言ってボールペンよりも手間がかかります。ただ、その手間を敢えて楽しんで、鉛筆の木の温もりや柔らかさを感じてみてはいかがでしょうか?削りたての木の懐かしい香りもあなたを癒してくれるのでは?○■紙にこだわったメモ帳・ノートを使ってみるミスコピーをした裏紙や会社支給のふせんにメモをするのも良いのですが、書きやすい「ちょっと良い紙」をメモに使ってみましょう。オススメは紙を扱って95年の伝統ある文房具メーカー、マルマンのニーモシネ。ニーモシネの紙は国産のオリジナル筆記用紙。どんな筆記具とも相性が良く、文字のかすれ・にじみ・裏抜けがほとんどありません。少しの厚みと独特の張りがある紙で、一枚一枚がしっかりとしています。筆記具の走りも滑らかなのでいつもよりアイデアが湧き出るかも!?ゴールデンウィーク明けになんだか仕事がうまく進められないな…と感じたら! 缶コーヒーやガムなどで気分転換するのもいいですが、いつも当たり前のように使っている文房具を見なおして、仕事にちょっと刺激をプラスしてみては。変化を楽しんで五月病を吹き飛ばしましょう!【今回紹介した文具】ゼブラ「サラサクリップ」三菱鉛筆「鉛筆 ユニ シリーズ」三菱鉛筆「朱藍 鉛筆」マルマン「ニーモシネ」たかたく文房具の魅力を発信するウェブマガジン
2015年05月05日ゴールデンウィーク前後は、5月病を発症しやすい時期です。新年度がスタートして約1ヵ月、今までと違った生活を送ることで、無意識のうちに感じていた緊張やストレス。それが5月に入り、連休が続くことで緊張の糸が切れ、5月病を発症する、というケースも珍しくありません。家族を支えるママがダウンしてしまうと、家の中はパニックになってしまいます。家族のためにも、そして自分自身のためにも、5月病には要注意です。ママが5月病にならないように、気をつけておきたいポイントをまとめました。■ママの5月病対策(1)ストレスや疲れを溜め込まない連休中に溜まった家事を一気にしようとしたり、今までやり損ねたことに挑戦しようとしたりする気持ちがあるかもしれませんが、まずは今まで蓄積された疲労やストレスを発散することを考えましょう。せっかくの休みを満喫するには、しっかりと休息をとって、体調を整えておくことが大切。くれぐれも無理をし過ぎないようにしてください。■ママの5月病対策(2)リラックス効果のあることを心や体をリラックス、リフレッシュできる方法は人それぞれ。体を動かすことでストレスを発散できる人もいれば、おうちでスイーツを作ったり、睡眠をたっぷりとったりすることでリラックスできるという人もいるでしょう。子どもが小さいうちは、外出すると余計に疲れてしまうので、おうちでできるリラックス方法を考えてみては? たとえば、香りのよい入浴剤を入れて、お風呂でゆっくり過ごしたり、ハーブティーを飲んだり、アロマを焚いたりするのもよいかも。自分にピッタリな対処法で、心と体をリラックスさせれば、きっと5月病予防に繋がるでしょう。■ママの5月病対策(3)家族との関わりを大事にする5月病対策には、人との関わりを持つということも有効です。子どもとのコミュニケーションを普段よりも大事にしたり、パパと過ごす時間を多くつくったりして、家族との関わりを持つようにしましょう。一緒に過ごすうちに、悩みを相談したり、普段感じていることを素直に話したりすることができるようになり、心のモヤモヤが解消されて、5月病とは無縁の体を手に入れられるはずです。イライラしたり、不安になったりしたなと感じた時は、とにかく気分転換をして、感情を溜め込まない工夫をしましょう。今回挙げたポイントを押さえて、ゴールデンウィークを楽しく過ごしてくださいね!
2015年05月05日「モテない・・・」「好きな人にふり向いてもらえない・・・」と恋の悩みを抱えている方に質問です。『みなさんはどんな生活習慣を送っていますか?』ここでギクリとした女性、恋のチャンスを逃す原因はそこに隠れているかもしれません。なぜなら生活習慣はその人のイメージづくりに欠かせないものです。また、生活習慣を改善すれば表情が活き活きするなど、プラスの雰囲気をつくるにも欠かせません。そこで今回は、どんな生活習慣を身に付けている女性に好印象を抱くのか、男性の声を紹介いたします。これを機に生活を改善してみましょう!■1.早寝早起き「いつも表情の明るい職場の女性なんですが、夜10時には寝て、朝の5時に起きる生活を送っているそうなんです。なんでいつも朝から元気をもらえるのか納得いきましたね」(30代/SE)早寝早起きは健康な生活の第一条件!そして好印象間違いなしの習慣です。夜更かし気味な人はすぐにでも健康サイクルにチェンジすべきです。早寝早起きをすればお肌の調子だってよくなりますし、朝の表情だって活き活きと健やかになりますし、メリットだらけですよ!■2.スタイルキープ「顔はそうでもないのに、健康的な細さで姿勢もキレイだから、男性社員のウケのかなりいい女性がいるんです。聞いた話だと、ヨガやランニングを日常的にやってるらしいですね」(20代/クリエイティブ系)「間食やインスタント系の食事を食べてる姿を見たことない子って、やっぱり体系がスマートなんです。ちゃんと食事に気を遣ってるからですかね」(20代/大学生)やはり運動と食事は美しさに必要不可欠。見た目が美しくなるのはもちろん、この2つをちゃんと意識している雰囲気自体が、男性にとって好印象のようですね。とはいえ、急に過酷な食事制限や運動をはじめても三日坊主で終わってしまうので、ムリなくカンタンにできることからスタートしましょう。 続けることがなにより大切!■3.掃除「サークルの帰りに、清潔感があってサークル内でも評判の女の子の家に遊びに行ったんです。そしたらイメージ通り。いきなり家に行ったのに、部屋がめっちゃキレイだったんですよ」(10代/大学生)モテる女性に必要不可欠な条件。それは「清潔感」です。ぱっと見の部分だけ綺麗にしていても、ふとした瞬間に見えたカバンの中が汚かったり、急に訪れたら家が汚かったり、なんてことになればかなりのマイナスポイントに。逆に、普段人に見られないところをキレイにしている女性は、もう心がキレイな証拠だと男性は感じるようです。そのため、お部屋の掃除は超重要です。「掃除・・・メンドウ・・・」という方は、習慣を身につけるために、机周りやカバンの中を整理するように意識するなど、小さなことを継続してみましょう。■4.好きな物に触れる「職場にいつも明るくてポジティブな人がいるんです。落ち込んでる姿を見たことないから、その秘訣が気になって聞いてみたんです。そしたら『なんだろ、毎日好きな音楽聞いたり、趣味の絵を描いたり、あと友達とたくさん笑ってるからかな』って言ったんです。なんだか納得がいきましたよ」(30代/美容師)毎日自分の好きなものに触れていれば、その楽しい気持ちが表情や仕草に表れて活き活きとした雰囲気をつくりだすようです。しかも、嫌なことや落ち込むことがあっても、自分の好きな物に触れれば気分もリフレッシュできます。つまり、ストレスを溜めずに上手に解消できるため、結果として、男性ウケバッチリのポジティブオーラにつながるのでしょう。ヒマな時間になんとなくテレビを見るような生活ではなく、時間があれば自分の好きな物を見つけてどんどん触れていきましょう!■おわりに美しい生活をしている人は、自然と美しくなるもの。ゆえに、男性のハートをゲットするためにも、まず生活習慣を見直しましょう。できることから少しずつ取り組んで改善していけば、内面から美しくなれますよ!(大西薫/ハウコレ)(横田 彩夏/モデル)(柳内 良仁/カメラマン)
2015年04月28日5月になると、なんとなく体がだるくなる、仕事へのモチベーションが下がってしまう……そんな方も多いですよね。この症状を一般的に「五月病」と呼んでいますが、そもそも何が原因で起こるものなのでしょうか?特に今年から社会人として働き始める新卒の方は、その原因を知って早めに対策をしましょう!五月病ってどうして起こるの?五月病が起こる原因は、いくつか考えられます。たとえば、4月から始まった仕事に対して張り詰めていた緊張感が、5月になって一気に緩んでしまう、というもの。また、ゴールデンウィーク中の休み気分が抜けずにそれを引きずってしまう、というのも原因の一つとされています。その他にも、3~4月の間に溜まった疲れが5月に一気に押し寄せる、季節の変わり目によって身体の調整がうまくできないなど、考えられる原因はさまざまです。五月病は、仕事のモチベーションを低下させるだけでなく、食欲不振やめまいなど、心身にさまざまな症状を引き起こすもの。悪化させないためにも、早めの対策が大切です。五月病は快眠で改善しよう!睡眠には、単純に身体の疲れを癒してくれるだけでなく、心の疲れやストレスも取り除いてくれる役割があります。生活環境が変わると、自分でも気付かないうちにストレスを溜めてしまうもの。それを解消してくれるのが睡眠なんですよ。もちろん、普段もしっかりと眠ることは大切ですが、季節や生活環境が大きく変化する4~5月はとりわけ、いつも以上に睡眠には気を配ってあげたいところ。とくに、新しい仕事を始めたばかりのときは、覚えることが多く、脳も疲労してしまうものです。新卒者の方は、できるだけ早めに眠ることを心がけましょう!新卒者は、快眠のための対策を!早く眠りたいのに、仕事や生活環境の変化などで気持ちが落ち着かず、なかなか寝付けない……という方もいるかもしれませんね。そんなときは、積極的に身体を動かすのがおすすめです。「運動習慣がない人は不眠になりがち」と言われるように、運動と快眠は密接に関係しているんです。大切なのは、1日だけではなくできるだけ毎日続けること。気持ちが疲れているときだからこそ、軽く運動をして、ぐっすりと眠れるように身体を整えましょう。またお風呂に浸かって心身をリラックスさせるのも効果的です。春なので、湯船に桜を浮かべた「桜風呂」を楽しむ、なんていうのも良いかもしれませんね。新卒者は、生活環境の大きな変化でストレスを抱えることもあるかもしれません。しかし、不眠で身体が不調になれば、心身ともにどんどんと疲れていってしまうもの。せっかくの新生活。入社後に五月病でダウンしないためにも、早い段階から対策をしていきましょう!Photo by Linzi
2015年04月24日中国では、近年、経済成長に伴なう所得の増加や、生活水準が向上し平均寿命が延びたことによる高齢化の進展、ライフスタイルの変化で糖尿病などの生活習慣病が増加したことなどにより、医療費が増加しており、ヘルスケア(医療)市場も急成長しています。医療へのニーズが拡大する一方、中国では「看病難、看病貴」(医療機関にかかることが難しく、その費用も高い)といわれる社会問題が生じており、その対応として政府は、国民皆保険制度の実現を進めるとともに、医療機関の整備や高度化、民間・外国資本の医療への参入規制緩和などで、医療へのアクセスを改善する政策を打ち出しています。また、新たな産業育成の観点から、バイオ医薬品や中国医学(漢方薬)の育成・支援なども掲げています。特にバイオ産業は重点分野とされ、複数の国家バイオ産業基地が建設されているほか、3月に米製薬大手と中国のバイオ医薬品会社が提携するなど、取り組みが進んでいます。一方、政府は増加する医療費を抑制するため、国家基本薬品制度を創設し、一般大衆に必要と判断した医薬品をリストアップして指導価格を示し、公開入札することで薬価の引き下げを図っています。そのため、一部の薬価が大幅に値下がりするなど、医薬品メーカーの価格競争は厳しくなっており、6,000以上あるとされる国内医薬品メーカーの競争力強化に向けた再編につながる可能性も指摘されており、今後の動向が注目されます。足元で、中国の経済成長率は鈍化傾向にあるものの、国民生活の変化や政府の医療改革などにより、今後も医療費は増加が続くと予想されているうえ、対GDP比でみた中国の医療費は、主要先進国と比べ低水準にあり、成長余地が大きいと考えられることなどから、中国のヘルスケア市場のさらなる拡大が期待されます。(※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2015年4月17日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2015年04月20日大阪市立大学は、糖尿病の血糖コントロールが悪化することで睡眠の質の劣化を伴う睡眠障害が引き起こされること、ならびに睡眠障害が早朝高血圧を起こすことで糖尿病の心血管障害の原因となることを明らかにしたと発表した。同成果は、同大大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学の稲葉雅章 教授らによるもの。詳細は4月14日付でオープンアクセスジャーナル「PLOS ONE」に掲載された。糖尿病患者は、肥満に伴う閉塞性睡眠時無呼吸症候群を除いた場合でも一般人に比べ約2倍の不眠が見られると言われており、さまざまな原因が検討されてきた。また、近年の研究から、睡眠時間が短くなると糖尿病の有病率が上昇することや、睡眠障害を有する患者では2型糖尿病の発症確率が有意に高くなることから、睡眠障害による糖尿病増悪の可能性が示唆されていたものの、直接的な関与はよくわかっていなかった。今回、研究グループは、63名の2型糖尿病患者に対して脳波計を用いた精密な睡眠の質判定を実施。その結果、血糖コントロール指標であるHbA1cの増悪につれて、深睡眠の程度を示すレム睡眠潜時が短縮すること、ならびに血糖コントロール増悪により深睡眠の徐波睡眠相が減少することなどが判明したとするほか、深睡眠の障害が動脈硬化進展につながる可能性も示唆されたとする。これらの結果を受けて研究グループは、現在、睡眠障害により特異的に有効とされるオレキシン阻害薬を用いることで睡眠障害を改善させ、それによりどのような効果が得られるのかについての解析などを行っており、予備段階の研究では、睡眠障害による交感神経系の活動性低下や血糖コントロール改善が認められているとのことで、今後、患者数を増やして睡眠障害に対する治療の位置づけを確立することを目指した研究を進めていく計画だとしている。
2015年04月16日「ウーマンウェルネス研究会 supported by Kao」はこのほど、歯科医師の高柳篤史先生監修による、歯周病予防のための「歯ぐきのハレチェック」と「セルフケア2ポイント」について公開した。高柳先生によると、歯周病を予防する上で、初期症状である「歯ぐきのハレ」に気づくことはとても大切であるという。歯ぐきのハレは、歯と歯ぐきの間に細菌が入り込むことで起きるが、軽度なものであれば、セルフケアで健康な歯肉に戻すことができるとのこと。歯周病予防で大切な「歯ぐきのハレ」は、自分ではなかなか自覚しにくいという。そこで高柳先生は、チェックのための3つのポイントを挙げている。1つ目は、最初に炎症が起こりやすい部分である「歯間乳頭」。健康な歯ぐきは歯間乳頭が引き締まり、三角形をしているが、はれていると先端が丸くなる。特に奥歯はブラシが届きにくいのではれやすい。2つ目は「歯ぐきの色」。健康な歯ぐきは薄いピンク色をしているが、はれていると炎症し、赤みが強くなる。3つ目は「ブラッシング時の出血の有無」で、出血があった時は歯周病の疑いが高い。健康な歯ぐきであれば、念入りにブラッシングしても出血することはないという。歯周病予防のためのセルフケアで、心がけたいポイントは2つあるという。1つ目は、歯周病の原因物質である歯垢(しこう)をしっかりと取り除くこと。高柳先生は、歯と歯ぐきの間を意識し、出血がある部分も避けずに歯垢(しこう)を除去することが大切とアドバイスしている。2つ目は「歯ぐきの血流を回復する」こと。歯ぐきがはれると、歯垢(しこう)由来の毒素によって歯ぐきに炎症性物質などの老廃物がたまり、血流に障害が起きやすい状態となっている。歯ぐきにたまった老廃物を排せつし、歯ぐきをマッサージすることで、歯ぐきの健康を保つ効果が期待できるという。健康な歯ぐきのためのマッサージ方法についても紹介している。歯と歯ぐきの境目に指や歯ブラシを軽く押し当て、小刻みに動かす。続いて奥歯から前歯の中央に向かって、滑らすように大きく動かしていく。さらに奥歯から前歯の中央に向かって、下から上へ弧を描くように(上の歯ぐきは上から下に向かって)動かすとよいとのこと。なお、喫煙者の場合は、喫煙による血管収縮で、歯ぐきがはれにくいため、非喫煙者より歯周病に気づくのが難しい傾向にある。上記に記した3つのチェックポイントに当てはまらなくても注意が必要、としている。
2015年04月14日塩野義製薬はこのほど、糖尿病患者3,580名と医師298名を対象に実施した「糖尿病患者と医師の治療行動に関する意識調査」の結果を明らかにした。調査期間は2015年1月。医師を対象に、患者に対して「脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなる」というリスクについて説明しているか尋ねたところ、93.3%が「行っている」と回答した。しかし、「説明を受けたことがある」と回答した患者は49.1%だった。そのほか、「腎障害(透析)になることがある」「失明することがある」「足を切断することがある」という合併症などのリスクに関しても、医師の「説明している」より、患者の「説明をうけたことがある」が下回っており、リスクに関する医師の説明が患者に認識されにくいことが明らかとなった。治療継続について尋ねたところ、糖尿病の治療について「継続しなければならない」と回答した患者は89.4%だったが「患者自身が治療を継続しなければならないと思っている」と回答した医師は62.1%だった。また「治療を続けることで合併症を予防できる」という質問に「そう思う」と回答した患者は84.6%であるのに対し、「患者はそう思っている」と回答した医師は57.6%だった。患者は医師が思っているよりも、"治療継続意識・合併症予防の必要性"を認識しているようだ。続いて、患者に「医師に指示された運動や食事の管理をやっているか」と尋ねたところ、「運動をしっかりやっている」は30.3%、「食事の管理をしっかりやっている」は32.5%だった。いずれも約3割にとどまり、医師が期待するほど生活習慣の改善は実践できていないという結果になった。糖尿病治療に関して、「医師以外に関わりのある医療関係者はいるか」という問いに対し、64.9%が「いない」と回答した。医師以外の医療関係者(看護師・栄養士・薬剤師など)にもっと相談したいと思うか尋ねたところ、「相談したい」と回答した患者は21.7%だった。
2015年03月30日ヒューマン・データ・ラボラトリはこのほど、全国の20~60代男女500名を対象に実施した「食の安心・安全に関する意識調査 ~人工甘味料編~」の結果を明らかにした。調査期間は3月13日~15日。カロリーゼロやカロリーオフを標榜(ひょうぼう)する「人工甘味料」が入っている加工食品や飲料などの商品を選んでいるか尋ねると、55.2%が「選ぶ」と回答した(「毎回選ぶ」6.4%+「時々選ぶ」37.4%+「特定の食品のみ選ぶ」11.4%)。理由について聞くと、最も多い回答は「カロリーが低いから」(68.5%)だった。2位は「ダイエットに役立つから」(34.8%)、3位は「健康面に良い気がするから」(25.7%)となっている。特に女性を中心にカロリーゼロやカロリーオフの機能性に期待していることがわかった。一方で、「人工甘味料」が入っている加工食品や飲料などの商品を「選ばない」と答えた人にその理由を聞くと「不自然な甘さだから」(31.7%)、「健康面に悪い気がするから」(30.4%)、「カロリーや糖分を気にしておらず、摂取する必要を感じていないから」(28.6%)、「安心・安全性が感じられないから」(21.4%)などが挙げられた。「人工甘味料」の健康面に対するイメージを見ると、「人工甘味料」が入った商品を選ぶ人と選ばない人では、「人工甘味料」の健康評価は両極に分かれていることがわかった。年代別に見ると、悪いイメージを持っているのは30代が最も多い。30代は、小さい子どもがいる家庭も多いと考えられることから、子どもの健康に配慮して摂取は控えたいと考えているのではないか、と同社は分析している。2014年9月にイスラエルの研究チームが、「飲料・加工食品等に使われているサッカリンなどの人工甘味料には、代謝に関わる腸内細菌のバランスを崩し血糖値が下がりにくい状態にする作用がある」という研究結果を発表した。摂取することにより、糖尿病や肥満といった生活習慣病のリスクを高める可能性があるという。そこで、「人工甘味料」には生活習慣病のリスクを高める可能性があるという研究結果を知っていたか調査したところ、65.7%が「知らなかった」と回答した。「聞いたことはあるが詳しい内容は知らない」は27.5%で、「内容まで知っていた」という人は7.2%にとどまっている。
2015年03月30日今の自分は、これまでの生活習慣が作ったものです。つまり、今のあなたの体型も、これまでの生活の結果ということ。生活習慣を変え、肥満の原因を改善すれば自然に痩せていきます。生活習慣は長い時間をかけて作られたものですから、それを変えるためにはある程度の期間が必要です。■習慣の種類実は、行動によって、習慣化するのにかかる期間は異なります。「行動習慣(1か月):勉強、日記、片づけ、節約、家計簿をつける身体習慣(3か月):ダイエット、運動、早起き、禁煙、筋トレ思考習慣(6か月):論理的思考力、発想力、ポジティブ思考、ストレス発散思考」<引用:『30日で人生を変える「続ける」習慣』古川 武士 (著)>つまり、ダイエットのような身体習慣を変えるには、最低3ヶ月の期間が必要なのです。3ヶ月続けるのは大変に思えますが、逆に言えば3ヶ月続ければ、あとは体が自然とその習慣を行えるようになるので、楽に続けていくことができます。■習慣化の前に現状把握さて、ダイエットの習慣づけをする前に、まずは今の自分にどんな習慣があるのかを振り返ってみましょう。「無くて七癖」というように、無意識で行っている習慣は案外多いもの。振り返ってみれば、あなたのダイエットを邪魔している習慣も分かります。それをしっかり把握するためにも、まずは自分の生活習慣を記録して「見える化」してみましょう。■見える化の方法Excelやスマホアプリなどを使って、1日24時間の記録をしてみましょう。特に、クラウド上で情報を共有できるツールを使えば、PCでもスマホでも記入することができるので便利ですよ。まずは最低一週間、日々の食事・睡眠・運動等の生活習慣を記入してみましょう。行動を書き出すことで、自分の生活習慣を客観的に「見える化」します。記入した表を見てみると、様々なことに気づけると思います。例えば、「間食をしていないつもりだったけれど、実は寝る前にジュースを飲む習慣がついていた」、「運動不足だった」、「睡眠時間がバラバラで、生活リズムが不規則だった」などなど。これらの中に、あなたが太ってしまった原因があります。自分でダイエットする場合も、プロにダイエットコーチを依頼する場合も、この資料を見ながらダイエットメニューを組み立てます。■あとは実践あるのみしかしいくら良いメニューを考えても、実践しなければ結果はでません。この「書き出して見える化」はダイエット期間中ずっと続けましょう。書き出すだけで「食べ過ぎ防止」になるからです。■最後に以前、ダイエットに関する質問を受け付けるコーナーには様々な質問が寄せられました。中には、「目先のダイエットノウハウよりも、まずは自分を振り返ることが必要かな?」と感じる内容も。今の自分を振り返り、ダイエットへのモチベーションを上げてから、本格的なダイエットメニューに取り組んでいきましょう。ダイエットは“大好きな自分”に生まれ変われるチャンスです。明日から「見える化」ダイエットを始めましょう!(林田玲子/ハウコレ)
2015年03月28日文化放送は、4月に「文化放送 糖尿病予防キャンペーン」を実施するのにあわせ、新コーナー『ラジオ糖尿病講座』を開始する。同キャンペーンは、自身や家族のため、糖尿病を正しく知って、正しく向き合っていくことを目的に実施する。キャンペーンスピーカーには野村邦丸アナウンサーを起用。野村アナは、キャンペーンスポットCMを放送するほか、『くにまるジャパン』(毎週月~金曜、9時00分~13時00分生放送)内にて新コーナー『ラジオ糖尿病講座』も担当する。同講座は、全16回にわたり、日替わりで糖尿病に詳しい医師をゲストに迎えて放送する。「どんな人が糖尿病になるのか」「自覚症状」「家族ができること」「糖尿病予防のメニューのポイント」「高齢者の注意点」など、さまざまなテーマで展開する。毎回、医師から糖尿病に関するクエスチョンが出され、それに野村アナが答える形で進行する。放送日程は、4月1~3日、6~10日、13~17日、27・28・30日。放送時間は12時18分頃~28分頃(『くにまるジャパン』内)。
2015年03月27日生活習慣病を予防する可能性のある新規化合物を研究するフレグライド研究会はこのほど、「8年熟成恒順香醋」から肥満などの予防効果が期待される新成分「FRAGLIDE1(フレグライド1)」を発見したことに関する記者発表会を開催した。香醋(こうず)とは、もち米を原料に製造された中国の「黒酢」のこと。江蘇省鎮江市の名産品であり、中国国内の80%以上の香醋を江蘇恒順社が生産・販売しているとのこと。江蘇恒順社の香醋の中でも最高級とされているのが、8年間熟成させて作ったという「8年熟成恒順香醋」。その特殊な製法は、中国の無形文化財に指定されているほど。さらに、生産量も鎮江市で製造される香醋年間総生産量の0.2~0.3%とごくわずかであるため、中国国内では市販されておらず、政府などの御用達の品として取り扱われているという。8年熟成恒順香醋は、体内ではつくることができない必須アミノ酸8種類を含む17種類のアミノ酸を含有。その中でも、体内での消化・吸収に優れるといわれる遊離アミノ酸は、総アミノ酸量の30%以上を占めている。そして、江蘇恒順社の日本総代理店および8年熟成恒順香醋の独占販売企業として、2001年に設立されたのが日本恒順だ。同社は日本国内で「恒順香醋 8年熟成」(10ml×14本・税別1,800円 / 150ml・税別1,800円 / 500ml・税別4,000円)を販売する傍ら、同商品に含まれる有用成分の研究を行ってきたという。その過程で、北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科の辻野義雄教授らの研究グループが、肥満などの生活習慣病を予防する可能性のある新規化合物を発見。香醋(fragrance vinegar)の「FRAG」とButenolide化合物の「LIDE」、今後も同様の機能性物質が見つかることを期待した「1」を組み合わせて、「FRAGLIDE1(フレグライド ワン)」と名付けたとのこと。そして今回、辻野教授ら5名が発起人となってフレグライド研究会が発足した。日本恒順は同研究会の代表企業を務める。日本恒順代表取締役社長・桝谷文武氏は、「私はこの15年間、8年熟成恒順香醋を毎日飲んでいます。職業柄、1日5回ほど会食をしていますが、糖尿病にもならずに健康です」とコメント。そして、「肥満で苦しむ人は日本だけでも約2,000万人いるといわれますが、その方々が本当に欲しいと思っているものを届けたいと思って研究してきました。今回フレグライド1が発見されたことで、これまでの"見つけるため"の研究から、砂糖や塩のように"供給するため"の研究に転換していきたいと考えています」と語った。○8年熟成恒順香醋にしか含まれない新成分「フレグライド1」とは?発表会では、同研究会代表を務める辻野教授が、フレグライド1の細胞実験(2010年)と動物実験(2014年)の成果について発表した。細胞実験の結果、フレグライド1が「PPARγ」を活性化させることを確認。PPARγとは、脂肪組織の細胞核内に多く存在するタンパク質のこと。これが活性化すると、インスリンの抵抗性(インスリンが正常に働かない状態)の改善を促し、肥大化した脂肪細胞を減少させ、代謝しやすい小型の脂肪細胞の増加を誘導するという。「この働きにより、メタボリック症候群、動脈硬化、高脂血症などの生活習慣病の予防や改善が期待できます」と辻野教授。さらにフレグライド1のPPARγの活性化作用により、「白色脂肪細胞」を「褐色脂肪細胞」へ変化させる効果が示唆されたとしている。白色脂肪細胞は皮下や内臓に多く見られ、体内では消費できなかったカロリーを脂肪として蓄積するとのこと。一方で褐色脂肪細胞は、鎖骨、肩甲骨、胸まわりに多く分布し、脂肪を燃焼させてエネルギーに変換させる働きを持つとされている。しかし褐色細胞の数は、新生児の頃を最多として成長とともに徐々に減少し、成人する頃には4割程度しか残らないという。褐色脂肪細胞には、脂肪を燃焼させる"工場"としての役割を持つミトコンドリアが数多く存在し、それを動かしているのが、タンパク質「UCP-1」だという。フレグライド1は、このUCP-1の発現量を増やす働きをするため、脂肪をより効率よく燃やすことが期待できるとのこと。○体重や内臓脂肪の増加などを抑制3カ月にわたって実施した動物実験では、高脂肪食を与えたマウスを「高脂肪食・フレグライド1投与群(以下フレグライド1投与群)」と「高脂肪食・フレグライド1非投与群(以下コントロール群)」に分け、通常の食事を与えた「ノーマル群」とともに比較した。なおフレグライド1の投与量は、人が食品として摂取する場合に非現実的にならないように配慮し、1日に1kgあたり0.037~10μgと設定した。その結果、フレグライド1投与群は最小投与量0.037μgで、「体重変化」「内臓脂肪量」「血中アディポネクチン濃度」「レプチンの分泌量」「インスリンの分泌量」において、良好な結果が得られたという。まず体重に着目すると、コントロール群は実験期間中に継続して体重の増加が見られたのに対し、フレグライド1投与群は増加を約26%抑えることができた。また、フレグライド1投与群はコントロール群と比べて、そけい部の皮下脂肪の増加が約35%抑制されていた。加えて精巣周囲脂肪、腎臓周囲脂肪、腸間膜脂肪といった内臓脂肪の増加も、平均で約15%抑えられていた。さらに、脂肪細胞から分泌されるタンパク質である「アディポネクチン」の濃度にも変化が見られた。アディポネクチンは、細胞内の脂肪を減らしてインスリン受容体の感受性を上げる作用のほか、動脈硬化抑制、抗炎症などの作用が報告されている。その血中濃度を比較したところ、コントロール群では血中濃度が低下したのに対し、フレグライド1投与群では大きな減少は見られなかった上に、投与量の増加に比例して分泌量が増加することがわかった。続いて、レプチンの分泌量を比較。レプチンは肥満の抑制や体重増加の制御の役割を果たすペプチドホルモンだが、過剰分泌すると血圧を上昇させるといわれている。実験の結果、フレグライド1投与群で過剰な分泌は見られず、その副作用は起こらないと判断できるとのこと。最後に、血糖値の上昇を抑える働きを持つという「インスリン」の分泌量に異常がないかどうかを調べた。結果として、コントロール群では過剰分泌が確認されたのに対し、フレグライド1投与群では分泌量が下がり、あわせて血糖値の上昇を抑えることが示唆された。なお、投与量を変えて毒性の有無についても調査を行ったところ、1日の最大投与量を1kgあたり10μgにした群でも、副作用などの問題は見られなかったとしている。同研究結果は、3月28日に岡山大学・津島キャンパスにて開催する「日本農芸化学会2015年度大会」で発表予定。辻野教授は、「フレグライド1は、まだ実験や効果検証が始まったばかり」としながら、今後について「引き続き肥満や糖尿病について実験で効果を検証し、臨床実験では有効性や安全性を検証していく予定です。将来的には、健康食品や機能性食品、医薬品などにも展開できればと思っております」と期待を込めて話した。
2015年03月26日博報堂行動デザイン研究所は3月25日、東京大学先端科学技術研究センター 渡邊克巳氏(専門:認知科学分野)の監修のもと実施した、生活者の「行動の習慣化」に関する調査の分析結果の一部をレポートにまとめ発表した。同レポートは、2014年12月5日~12日、首都圏の20~69歳の男女を対象に、「習い事(540サンプル)」「コーヒー(男性300サンプル)」「ノンシリコンシャンプー(女性300サンプル)」に関して、インターネット調査で実施したもの。行動デザイン研究所と東大先端研は、生活者の新しい行動がいかに定着し、また離脱にいたるのかという「行動の習慣化」、および「習慣行動の離脱」のプロセスを考察している。これまでマーケティング分野で理論的に解明されてこなかった「行動の習慣化」のプロセスを統計学、認知心理学の見地から解析し、要約として4つのトピックにまとめた。それによると、意識項目と行動項目の比較においては、生活者の好意(意識)と行動はリンクしないことが明らかになった。意識項目で「とても好き+やや好き」と回答したものの、同時に「頻度を減らすつもり/頻度を減らした/やめようと思っている」と回答した人は、好意を持っている総数の6割程度に及んだ。その一方、生活者の好意が減っているものの、習慣は惰性的に続いていると考えられることもわかり、生活者に最初の認知や理解を促すために「好意」を高めることは重要ではあるものの、継続的な習慣として根付かせるためには「好意」とは異なるアプローチを追求する必要があると考えられる。レポートはここからダウンロードが可能だ。
2015年03月26日東京大学(東大)、キリン、小岩井乳業は3月12日、カマンベールチーズの摂取にアルツハイマー病の予防効果があることを確認し、その有効成分を同定したと発表した。同成果はキリンR&D本部基盤技術研究所、小岩井乳業、東大大学院農学生命科学研究科の中山裕之 教授らの研究グループによるもので、米科学誌「PLOS ONE」に掲載された。これまでの研究で、チーズなどの発酵乳製品を摂取することで老後の認知機能低下が予防されることは知られていたが、それがどのような成分とメカニズムによるものかはわかっていなかった。同研究グループが今回、市販のカマンベールチーズの摂取によるアルツハイマー病への作用を検証した結果、アルツハイマー病モデルマウスにカマンベールチーズから調製した餌を摂取させると、アルツハイマー病の原因となる脳内物質であるアミロイドβの脳内沈着が減少し、脳内の炎症が緩和されることがわかった。さらに、オレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールとう物質が、脳内で異物の排除を担うミクログリアという細胞のアミロイドβを除去する機能と抗炎症活性を促進していることを特定した。これらの物質は乳の微生物による発酵過程で生成されたと考えられている。
2015年03月13日ゆっくりと糖質が消化吸収される「スローカロリー」の可能性をさまざまな領域から研究することなどを目的として、一般社団法人スローカロリー研究会が発足されたことに伴い3月4日、その設立発表と設立を記念した講演会が東京都・八重洲にて行われた。○「スローカロリー」とはどのようなものか「スローカロリー」とは、体内でゆっくりと消化吸収される糖質(エネルギー)のことで、糖質の「質」や「摂(と)り方」に着目した考え方を指す。糖質がゆっくり消化吸収されることで、急激な血糖上昇や過激な脂肪蓄積を抑えることができる。一般社団法人スローカロリー研究会の理事長・宮崎滋氏は研究会の設立意義を次のように話す。「日本人の平均BMI値の推移をみると、男性は肥満やメタボが増加しており、女性は若い世代でのやせすぎが課題となっています。1970年代までは和食中心の食生活で、炭水化物からのエネルギー摂取が多かったのですが、近年は欧米型の食生活となり、脂肪摂取量が増えています。このような中で、たんぱく質や糖質、脂質をどのくらいの量で摂(と)ればよいか、というだけでは片付かない問題が多々起きているのです」。消化吸収の早い糖は小腸の入り口近くで吸収されてしまうので、摂取後の血糖値が急激に上昇してしまう。スローカロリーであれば、小腸全体でゆっくりと消化吸収されるため、血糖値の上昇を抑えることができる。血糖値の上昇がゆるやかであることは、「内臓脂肪がつきにくい」「血圧が下がる」などのメリットが得られる。また、満腹感や集中力の持続できるという。つまり、現代に多い糖尿病や肥満などの生活習慣病のリスクを低減するためには、エネルギーの量のみで判断するのではなく、糖質の体内での使われ方や吸収のされ方など、「質」を考慮すべきだと提言した。○メタボや生活習慣予防になるスローカロリー生活続いて、一般社団法人日本生活習慣病予防協会理事長の池田義雄氏が、スローカロリー生活のメリットについて講演した。2007年のIDF(国際糖尿病連合)による「食後血糖値の管理に関するガイドライン」によると、食後高血糖は大血管合併症や網膜症、心筋血流速度低下、糖尿病などさまざまな危険性を示す根拠とされている。「ガイドラインでは、食後高血糖は有害であり、対処すべきとされています。ですが、食後高血糖は自覚できるものではなく、デジタル糖尿計などでないと計測できません」。自覚できないからこそ、ゆっくりと吸収される糖質を摂取するように心がけたほうがよい。その指針となるのがGI値で、ブドウ糖を摂取したときを100として、それぞれの食品の血糖値上昇率を相対的な数値で表した値となる。GI値が低ければ低いほど、血糖値の上昇は遅くなる。「GI値が高い食品を食べるときにはパラチノース、食物繊維、乳製品、酢、豆類などを合わせて摂(と)ると、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。パラチノースは天然の糖質成分で、蜂蜜などにも含まれています」。パラチノースは砂糖と同じカロリーで、砂糖に似たすっきりとした味わいを持ちながらも消化吸収が5分の1という特徴を持つ。虫歯や下痢の原因になりにくく、ブドウ糖(グルコース)や砂糖と組み合わせて使ってもゆっくりと消化吸収されるようになるので、混ぜて使うのもOKだという。○各分野からみた「スローカロリー」のメリット最後に宮崎氏、池田氏に加え、関連分野の専門家をさらに招き、ディスカッションが行われた。スポーツ医学分野代表として、慶應義塾大学 スポーツ医学研究センター教授の勝川史憲氏は「スポーツ分野でもスローカロリーは注目されています。筋肉の中のグリコーゲン量には限りがありますが、スローカロリーはゆっくりと吸収されるため、長時間するスポーツにおいては重宝されます」と、スポーツにおいても注目が集まっていると話した。臨床栄養の分野からは、東京女子医科大学病院 栄養管理部の柴崎千絵里氏が参加。「最近、糖質制限を個人の判断で行っている人が多いですが、炭水化物を抜けばよいという単純なものではありません。安易に糖質制限をすると、腎不全など病気を進めてしまうこともあります。糖質は摂(と)るべきだし、どのように摂(と)るかが大事です」と、ダイエットなどで糖質をなくすよりも、糖質の摂(と)り方を変えるべきだと語った。また、食品業界から登場した三井製糖の商品開発部・奥野雅浩氏は、パラチノースの特長について説明した。「パラチノースはほかの甘味料と違い、それ自体が糖類であるので、エネルギーになります。大量に摂取したとしてもゆっくりと吸収されるので、安全にエネルギーが摂(と)れます。ただ、医療などの専門分野からは『ゆっくり吸収』に評価をいただきますが、(世間)一般では『ゼロカロリー』などに比べ(パラチノースは)インパクトが弱いです。一時的なブームでなく、じっくりとその効果を伝えていければ」。ともすれば、控えたほうがいいと思われがちな糖質。しかし、エネルギーとして必要不可欠なものでもある。だからこそ、「量」ではなく「質」を改善することが大切。「スローカロリー」を意識して、ゆっくり糖質が吸収されるような食生活を目指してみてはいかがだろうか。
2015年03月11日岐阜大学は3月3日、国際基準を満たす治験薬製造設備を設置し、同設備によりクロイツフェルト・ヤコブ病(ヤコブ病)の治験薬の開発を進めると発表した。治験薬製造には無菌状態が不可欠で、国際基準を満たす必要がある。今回設置された設備はそれを満たすもので、高温高圧下の環境で数十種類の有機化合物を合成して製薬し、無菌状態の設備内で分包することができる。こうした設備を大学で導入するのは世界で初めてとのことで、大学内で人体へ使用可能な治験薬を製造することが可能になる。ヤコブ病は数カ月にわたる進行性痴呆や視力障害、錯乱、めまい、無感情などの症状が見られ、発病から3~12カ月で死亡する希少難病。原因は神経細胞に存在する「プリオン」と呼ばれるタンパク質が破壊され、異常構造となり毒性を帯びて神経細胞を殺すためとされているが、現在のところ有効な治療法は確立されていない。同大学の大学院連合創薬医療情報研究科の桑田一夫 教授を中心とした研究グループはこれまでの研究で、プリオンタンパク質の正常構造を安定化させ、異常構造への変換を抑制する化合物「メディカルシャペロン」を治験薬として開発している。新設備の設置により人体への治験が可能となることで、ヤコブ病を始めとするプリオン病の治療法の確立へとつながることが期待されるほか、アルツハイマー病など他の認知症の治療薬研究にも役立つと考えられている。なお、ヤコブ病に対する治験は2年後を予定している。
2015年03月03日幼児や小児がいる方は、ぜひ知っておいてほしいことがあります。それは、彼らを将来肥満児や生活習慣病にさせない方法です。アメリカの調査では、子どもの肥満をつくりだす要因の一つが「睡眠不足」だということが分かっています。将来、我が子を肥満児にさせないためにも、今のうちから対策をとっておきましょう。睡眠と肥満児の密接な関係日本生活習慣病予防協会のページで紹介されていたアメリカの調査結果によれば、子どもの肥満は、孤食と睡眠不足とテレビ視聴によってリスクが高まるのだといいます。この3つの要素がそろうと、その確率がなんと1.7倍にも上がるのだそうです。毎日子育てをする中で、将来、肥満や生活習慣病にさせないためにはどうすればいいのかを知りたいという親は多いでしょう。このアメリカからの調査は、一人でご飯を食べさせることや、夜更かしをさせること、そしてテレビを長時間見させることは子どもにとってマイナスになることが分かります。肥満と睡眠不足の関係そもそも、子どもでなくとも、肥満と睡眠不足は密接に関わり合っていることが研究により分かっています。起きている時間が長ければ、それだけものを食べる回数が増えるということもありますが、実は食欲に関係するホルモンの増減に秘密が隠されているといわれています。睡眠不足になると、食欲を抑制するホルモンであるレプチンの分泌が低下し、反対に、食欲を増進させるホルモンであるグレリンの分泌が増加するというのです。このホルモン分泌の増減によって、思わず食べ過ぎてしまうことが多くなり、肥満につながりやすいのだと考えられています。子どもにはたっぷりの睡眠と一家団欒の時間を睡眠不足は肥満につながることは分かりましたが、孤食も同じように肥満につながりやすいといわれています。その原因としては色々なことが考えられていますが、一つに、一家団欒で食事をすることで、家族の間で感情的なつながりを持つ機会が増え、より健康的な食品を選ぶようになるという説があります。家族一緒の食事では、比較的、肥満予防に効果的な食品や栄養である、野菜や果物、カルシウムなどの摂取量が増えるというデータもあります。しっかりと睡眠をとって、家族そろって肥満になりにくい食品を食べること、テレビやパソコン、ゲームなどを適度にすることなどがポイントになりそうです。小さいお子さんをお持ちの方は、ぜひ気にしてあげてください。Photo by Katie Laird
2015年02月24日メニエール病という病気をご存知でしょうか? 最近、人気男性アイドルがメニエール病と診断されたというニュースが話題になったので、名前だけは聞いたことがあるという人もいるかもしれません。今回は、メニエール病と睡眠の関係についてお届けします。メニエール病とは?メニエール病は、めまい・耳鳴りなどの症状が繰り返し起こる病気で、場合によってはうつ病を併発することもあると言われています。冒頭の男性アイドルは、ある日を境にめまいなどによって立ち上がることもできなくなってしまったそうです。メニエール病は原因不明の病気と言われています。ただ、現在では耳の中にリンパ液が溜まることが一因という報告もあるのです。睡眠障害がメニエール病を引き起こす原因に?一見すると睡眠と関係なさそうなメニエール病ですが、この病がじつは「睡眠障害から引き起こされている可能性がある」という論文が発表されました。その論文の根拠になった実験は、メニエール病の患者、数十人に入院してもらい、睡眠中の呼吸や脳波を測定するというもの。その結果、睡眠時間は健康な人よりも30分ほど長かったものの、ノンレム睡眠(深い睡眠)が少なく、レム睡眠(浅い睡眠)が多いということがわかったそうです。このことから、メニエール病の患者は1~2割の確率で睡眠障害も併発している可能性がある、と考えられています。早期発見のためにも検査を!確かに、常にめまいや耳鳴りに襲われている状態を想像すると、ぐっすり眠ることはできなさそうですよね。この結果を踏まえてメニエール病患者に専用マスクと食事指導で治療を行ったところ、半年間ほどでめまいや睡眠時無呼吸などの症状は改善されたそうです。夜の睡眠中にはさまざまな難病を治すヒントが隠されているとも言われています。検査を受けることで、思わぬ病気の早期発見につながるかもしれません。気になる症状がある方は早急に医師に相談するようにしましょう。photo by Robo Educational Toys BV
2015年02月19日東芝は2月16日、糖尿病が重症化する可能性が高いハイリスク者を抽出・分析し、その結果に基づく保健事業の立案、実行、効果検証までのPDCAサイクル全体を支援するサービスを健康保険組合向けに2月末日から開始すると発表した。今回、保険者の健診データとレセプトデータを独自の手法により分析することで、糖尿病でありながら医療機関において十分な治療を受けていない、あるいは未受診であるハイリスク対象者を高精度に抽出する手法を開発した。また、透析治療、インシュリン治療、投薬治療の治療ステージごとの状態の人数変動を確率として算出し、保健事業にかかる費用を算定する手法も合わせて作成した。さらに、開発した手法を適用し、東芝健康保険組合と共同で糖尿病ハイリスク対象者の抽出および受診推奨などの介入を行う実証を実施した。その結果、高精度にハイリスク者を抽出することで介入の効率性が高まり、約90%の介入対象者が治療を開始するとともに健診値の改善が確認できたという。一方、厚生労働省は、全ての健康保険組合に対し、健康診査(健診)やレセプトなどの健康医療データの分析、それに基づく加入者の健康保持増進のための事業計画である「データヘルス計画」の作成・実施を義務化している。そこで今回、「データヘルス計画」を作成する健康保険組合を支援するための新サービスを開発したという。今後は、まず糖尿病ハイリスク者分析から保険者向け保健事業支援サービスに参入し対象疾病を拡大していくとともに、地域包括ケアも見据えた事業へと展開していくとコメントしている。
2015年02月17日整体師のりょうです。骨盤のゆがみは自らの生活習慣が原因になっていることをお話ししながら、骨盤の矯正法をご紹介しております。3回目の今回は、生活習慣の言葉の意味についてお話したいと思います。○生活習慣とは癖のことです生活習慣は日常においてよく聞く言葉ですが、「身体に良くない生活習慣」というのは、癖のことなんです。癖というのは自分では気づいていないことが多いですよね。気づいていないものを正すことなんてなかなかできません。だからこそ、生活習慣を正すことは難しいのです。皆さん、骨盤はゆがんでいるものとしてストレッチすることで、気づいていないゆがみを正すことも可能ですよ。○足を左右に動かすことで骨盤矯正ができるでは今回の矯正ストレッチをご紹介しましょう。まず、足の下に敷く少し高さのあるもの(クッション、枕、座布団など)をご用意ください最初に右の骨盤から矯正しますので、右の太ももの下にクッションを入れてうつぶせになり、肘を立てます。右足を曲げて床と90度くらいになるようにしましょう。○ゆっくり左右に足を動かしますではここからストレッチを行っていきます。90度の状態から、足先を左へゆっくり倒してみましょう。無理せずいけるところまで倒してください。ある程度まで倒したらゆっくり戻し、今度は右側へ倒しましょう。右側も同じくいけるところまで無理なく倒してください。そしてまた中央へ戻します。この一連の動きを1回として、これを10回繰り返し行います。○骨盤が動くことをしっかり意識しましょう一見、足の運動のように見えますが、やってみると骨盤の右側がグーっと動くため、骨盤に効いていることが分かります。骨盤を矯正するということは、骨盤周りの筋肉を柔軟にするということなのです。その動きを意識することが大事です。ストレッチをする際は、動きや部位などを意識するのとしないのとでは、その効果が半減します。身体の硬い人は、写真のような角度までいかずにあまり足が倒れないと思いますが、無理せずご自身のできる範囲で行ってください。今回はクッションを敷きましたが、このクッションがとても重要な役割を果たしていますので必ず使用してくださいね。右側ができたら左側も同様に行ってください。毎日行うことが大切です。○著者プロフィール鮎川 良奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計240万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。
2015年01月29日こんにちは、ぽこひろです。カップルが同棲、結婚をするとなると、お互いの異なる生活習慣のすり合わせが必要になるわけで、それが「目玉焼きにはソースか醤油かの問題」とかを巻き起こし、ときに破局にすら繋がるケンカの原因にもなりうるわけです。その違いが大したものでないならまだしも、あまりに常識とかけ離れたものである場合には、カレから即刻「NO!」を突きつけられてしまうかもしれませんね。そこで今回は、2~30代男子50人に「『マジで勘弁して!』と思った彼女の生活習慣」についてアンケートを行いました。みなさんは果たして、カレと共生可能ですか・・・・・・?■1.ケチャップぺろんっ「彼女が、家でご飯を食べるとき、ケチャップとかマヨネーズとかを使った後にフタを閉める前に、先っぽにちょっと出てるのを『ぺろん』って舐めるの。びっくりして『それなに!?』って問いただしたら、『へ? こうしないとフタのところで固まるでしょ』って当然のように言われて、マジで萎えた」(公務員/25歳)これはすごいですねぇ・・・・・・(笑)。その子の家庭では、夕食のたびに家族みんなによる「ぺろんぺろんリレー」で行われていたのでしょうか。壮観ですね。■2.お風呂のお湯で口をゆすぐ「風呂で歯を磨くのはわかる。だけど、その後風呂の水で口をゆすぐのはわからない!大好きな彼女だったけど、ドン引きしました」(大学生/21歳)これは、お湯がもったないからとかそういう理由があるのでしょうか。定かではありませんが、少なくとも一緒にお風呂に入ったときにされたら結構なインパクトがありますよね。■3.ラ☆裸族「さすがに彼女が裸族の末裔(まつえい)だったのは驚いた。とってもクールで、外ではちょっとお硬い美女として通ってる憧れの人だったのに、一気にイメージダウン。平然とおっぱいぶらんぶらんして歩いてるんだもん・・・・・・」(営業/27歳)一時期世間でも話題になった「裸族」。どうやら衣服による締め付けがないため健康法として成り立っているようですね。これは、彼も引き入れて裸族に仲間入りしてしまうほうが楽かも?■4.おならは我慢しない「なんか、生理現象だからしかたない、とかいう家族の見解らしく、家の中ではおならは我慢せずに音まで出してしていいって習慣を持ってた。せめてすかしてほしいと思った。その前に付き合った彼女は、ちゃんとトイレでしてたのに」(広告/31歳)男子よりも女子のほうが、おならのモラルは求められがちです。が、男子としてはやはり、全部をトイレでしろまでは言わずとも、せめてミュートでお願いしたいのが総意でしょう。■5.親には逐一報告「生活習慣ていうのかわからないんだけど、『親には大事なことは全部話す』ってルールがあったらしくて、彼氏と初めてセックスした日のこととか、彼氏に誕生日プレゼントをなにもらったとか、いちいち報告した。怖いわ」(証券/30歳)親との固い絆は結構ですが、彼氏としては自分のプライベートまで切り売りされている気分でなかなかしんどいものがあるかもしれませんね。■おわりにいかがでしたか?もしも万が一、みなさんに当てはまるものがあったら、なるべく改善されることをオススメします。もしくは、それを含めてすべて愛してくれる相手を探すか・・・・・・。「もしかしてやばいのかな、私・・・」と思う習慣があれば、一度ネットなどで広く聞いてみ他方が良いかもしれません!(川上ぽこひろ/ハウコレ)
2015年01月25日昼食後、会社での仕事ってどうしてあんなに眠くなるのでしょうか。とはいえ、眠くても眠れないのがビジネスマンのつらいところ。今回は食後の眠気と糖尿病との関係についてご紹介します。食後の眠気は、昔はなかった!?人類は、農耕を始める前は「食後の眠気」とは無縁だったという説があります。農耕が始まってから食事による糖質摂取→食後に高血糖になる→眠気が起こるというパターンになったと言われています。食後の眠気とは無縁だった時代は、獣などの外敵に襲われるリスクも少なくなかったのでしょうね。現代でも、糖質制限食にすると食後の眠気がなくなるという人も実際にいるようです。逆に、普段は糖質制限食を主食としている糖尿病患者が糖質を摂取すると、血糖値が上がり眠気やだるさを訴えることもあるのだとか。糖質は眠気と深いかかわりがあるということが分かります。糖尿病の症状?なかには低血糖でも眠気が出る人がいるのだそうです。私たちの身体は、糖質を摂取すると一時的に血糖値が上昇しますが、インスリンを分泌することで血糖値を下げようとします。通常は、血糖値が100mg/dlを切るとインスリンの分泌は止まるものですが、そのまま分泌が続き、結果的にインスリンを渇上に蔓延させてしまうタイプの人もいるのだそうです。このようなタイプの人を機能性低血糖症と呼びます。この病気の患者は食後数時間すると血糖値が60mg/dlを切り、低血糖になって眠気、動悸、だるさなどを訴えるのだそうです。糖質制限食をお試しあれ健康な人は、インスリンの分泌が途中で止まるので低血糖になることはないのだそうです。ただし、健康の過信には要注意。糖質をとれば、程度の差こそあれ、食後に高血糖になるため、眠気は生じるようです。つまり、高血糖でも低血糖でも、健康な人でも糖質を摂取すれば食後は眠くなるということです。食後の眠気に悩んでいる方には、米やパン、麺類、イモ類などの糖質が主成分のものを控える糖質制限食がおすすめです。一度試してみてはいかがでしょうか。Photo by Chloe Hague
2015年01月22日冬は風邪や感染症が気になるシーズン。皆さん、どんな対策をしていますか?実は、普段からやっている「あること」を見直すだけでも予防効果が期待できるとか。ウィルス性の病気にかかってしまう理由が分かると、予防もしやすくなると思います。ウィルスが活発な冬は感染対策が必要冬は乾燥する季節。さらに、空気は温めると乾燥するので、暖房をつけている部屋のなかは特に湿度が低くなっています。また、冬はインフルエンザやノロウィルス、ロタウィルスなど、感染症が流行しやすいです。これは、ウィルスが飛散しやすいことや、乾燥していることからノドが炎症を起こしやすく、ウィルスに対する抵抗力がなくなってしまうからです。感染症はマスクや予防接種で対策するのもひとつの手です。でも、人間が持っている免疫力を高めて対策する方法もあります。そのためには、どんなことをすればいいのでしょうか?免疫力を強化するのは睡眠!睡眠は免疫機能を高めて、ウィルスから身体を守るために役立つと言われています。また、ストレスを軽減する作用もあるのだとか。「病は気から」という言葉がありますが、ストレスや不安を抱えていると免疫力が低下してしまうと考えられています。そのため、睡眠を取ればインフルエンザやノロウィルス等の病気にかかりにくくなると言えるでしょう。ただし、睡眠の質が悪いと効果が薄くなってしまいます。J-STAGE(科学技術振興機構)によると、深いノンレム睡眠は免疫力の強化に役立つと言われています。ぐっすり眠ることが感染症対策の予防につながるでしょう。ぐっすり眠って元気な身体をキープしよう誰しもインフルエンザやノロウィルスにはなりたくないもの。乾燥する冬場は感染症の予防が欠かせません。でも、どんな対策をすればいいのかと考えていた方もいると思います。人間の免疫力はさまざまなウィルスをやっつけることができます。その力を最大限に発揮するには睡眠がポイント。免疫力の強化とストレス解消ができるからです。ウィルスに感染しないためには、万全の対策を立てる必要があります。そのなかでも、よい睡眠は効果的な予防のひとつになるはず。できるだけぐっすり眠れるサイクルを作って元気な身体をキープしましょう。Photo by Drew Leavy
2014年12月19日前回 に引き続き、後編でも毎日の生活習慣を変えるだけで、出逢いの頻度をグッと高められる方法を紹介していきましょう。■1.SNSなどを有効利用してみる昔と違い今は、スマホひとつで出会うきっかけをつくることができる便利な時代です。特にSNSは友人との交流はもちろん、全く知らない人との繋がりを持てるツールなので、そこから交友関係を広げていくことも可能です。ただ、純粋に出会いを楽しみたい男性もいれば、体目的で近づいてくる男性もいるということをお忘れなく。平気で嘘をついてくる人もいるので、本当に信用できるかどうかを見極める判断力が必要になるでしょう。■2.地域の行事にも参加する仕事などで忙しく、これまであまり地域の行事に参加したことがない人は、積極的に地域の催しに顔を出すようにしておくと良いですよ。お祭りなどは地域の若い男性も意外と多く集まります。学生時代の友人などとの繋がりもあり、昔話しに花を咲かせられるかもしれません。地域の行事は各自治体が発行している情報誌や、自治体のHPなどから知れるので、小まめにチェックして参加できそうな行事にはぜひ足を運んでみてくださいね。■3.ペットがいるなら散歩している人が多い時間を選ぶ犬などのペットを飼っていて散歩をさせているなら、ジョギングや犬の散歩などをしている人が多い時間帯を狙ってみましょう。犬が恋のキューピッド役になってくれ、そこから恋愛に発展するケースもありますよ。犬の散歩をしている男性は、犬好きなので、大抵は会話しやすい雰囲気になっているはずです。■4.同窓会や合コンなどに足を運ぶ出会いは待っていても訪れてはくれません。自分から積極的に行動することでやっとチャンスを掴めるということは覚えておきましょう。飲み会や同窓会、合コンの誘いがあれば出来る限り参加して、交友関係を深めることが大切です。その場で素敵な異性に巡り合えなかったとしても、女性陣から男性を紹介してもらえるケースもありますし、参加していた男性陣の友達との繋がりを持てる可能性もあります。「お酒が苦手だから」と敬遠している人も、ノンアルコールビールなどもあるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。いかがでしたか? 明日から使えるものもあったと思います。毎日を充実させられるように、そして素敵な異性と出逢えるように、1つからでもライフスタイルを変えていってはいかがでしょうか?
2014年11月29日1人でも多くの人との繋がりを持って、そこから恋愛に発展させたいと思っているなら、日頃の気持ちの持ち方やライフスタイルを見直してみましょう。生活習慣を変えることで、人との関わりが多く持てるようになったり、異性と巡り合えるチャンスを手に入れたりすることができますよ。今回は、人脈を広げるためにできることをピックアップしてみました! ■1.朝活に積極的に参加する朝の時間をもっと有効に使う方法を知っていますか? 「朝活」という、朝の時間を活用する活動を行うことで、1日の始めを有意義な時間にすることができます。朝活でどんなことをするのかは自分次第。自分だけで楽しむことも可能ですが、せっかくなら地域で活動している朝活に参加してみると良いでしょう。ビジネスに関する活動、ライフスタイルやビューティーに関わる活動など、いろいろな催しを行っているので、自分に合った朝活を行うことができます。人気の朝活なら、多くの人が参加するので、そこから出逢いを広げられるかもしれませんよ。■2.ランチは外食にチェンジしてみるいつもお弁当を持参して、社内でランチをしているのなら、週に数回は外食にチェンジしてみるのもひとつの手。ランチの時間帯はあらゆる業種の人がいるので、自分とは違った世界で活躍している男性と運命的な出逢いを果たせるかも? 外食の頻度が増える分、金銭管理をしっかりしないといけないので、金銭面ではデメリットに感じるかもしれません。ただ、やりくり上手になれる可能性があるので、家庭的な一面を持てるようになるでしょう。■3.お稽古を始める何かひとつでも趣味や特技があれば、そこから交友関係を広げることはできますよね。習い事をスタートすれば、同じ習い事をしている人と交流することができますし、共通の目的や目標を持って取り組めるので、強い絆が生まれやすくなります。また、フットサルやバレーなどのスポーツ系なら、チーム内だけでなく大会などを通して他のチームとの繋がりもでき、広い人脈を持つことができますよ。体を動かすことでダイエット効果にも期待できるので、美容、健康に良く、美しい体を手に入れて、より恋愛運を高められることもできると思います。引き続き後編でも、素敵な男性と巡り合える可能性の高い生活習慣を紹介しています。毎日を充実させるためにも、フリーから脱出して日々に潤いを与えるためにも、ぜひチェックしてみてくださいね!
2014年11月28日愛知県・蒲郡市は11月24日、蒲郡市民会館にて「蒲郡市民講座『チョコレートの機能性と健康生活』」を開催。蒲郡市らが行っている「チョコレートの摂取による生活習慣病の予防・改善効果」の実証研究の中間結果報告や、チョコレートの健康効果に関する講演などが行われた。○産学官連携でのヘルスケア計画同講座は、2013年度に蒲郡市が策定した「蒲郡市ヘルスケア計画」の一環として開催された。同計画は、「市民の健康・予防と早期発見・回復」「再生医療等のヘルスケア産業の育成・集積」の2つの基本方針を軸としている。同計画の実現に向け、蒲郡市が主体となって、市民の健康維持や病気の予防に関する取り組みを積極的に推進。「市民の健康意識の向上・健康寿命の延伸」など、市が抱える主要課題に取り組んでいるという。その蒲郡市の理念に、産業界では明治が賛同。現在、愛知学院大学(学)と蒲郡市(官)と連携した産学官共同での実証研究を実施している。○血圧が有意に低下講座ではまず、この実証研究の中間結果報告が行われた。実証研究は、蒲郡市民を中心とした45~69歳の男女を対象にして行われ、計347人分のデータを得た。参加者は、カカオポリフェノールが70%以上含まれているチョコレートを1日25g、4週間にわたって毎日継続摂取。そして、4週間の摂取の前後で体重やBMI、血圧などを測定したほか、摂取開始日からの自覚的な体調を調査するためのアンケートも実施した。研究を監修した愛知学院大学 心身科学部学部長・大澤俊彦教授が、「チョコレートを用いてのこれだけの大規模な研究は初めてですが、非常に画期的な結果が得られました」と話すように、今回の研究ではチョコレートが健康にポジティブに働くことを示唆するデータが複数得られている。まず、チョコレートを食べたことによって、参加者の血圧が有意に低下していた。参加者は「高血圧群」(収縮期血圧140mmHg以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上)と「正常血圧群」(収縮期血圧140mmHg未満かつ拡張期血圧90mmHg未満)の2群に分けられ、それぞれ研究開始前後での血圧の変化をチェックした。すると、摂取前は125.3mmHgだった参加者全体の収縮血圧(最高血圧)の平均値は、摂取してから4週間後には122.7mmHgまで減少。特に「高血圧群」は、摂取前後で比べると平均値が145.6mmHgから139.744mmHgまで改善されており、正常血圧群に比べて血圧の低下量が大きかった。大澤教授は、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールに血圧を下げる効果があると解説する。血管内部に炎症が起こっていると血管が狭くなり、それに伴って血圧が高くなる。だが、その炎症部分にカカオポリフェノールが作用すると、炎症が軽減されて血管が広くなる効果が期待できる。その結果として、赤血球が通りやすくなり、血圧が下がるという。そのため、「チョコレートのカカオポリフェノールは、持続性のある血圧降下作用が期待できます」と大澤教授は話す。特に、カカオポリフェノールが70%含まれているような、高濃度のポリフェノール含有チョコレートが効果的だという。○動脈硬化の予防にもつながるかもさらに、チョコレートが動脈硬化の予防につながる可能性を示唆するデータも得られている。動脈が本来の働きをしなくなる動脈硬化は、脂質異常症によって引き起こされると言われている。日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」によると、「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dL以上」「HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dL未満」「中性脂肪が150mg/dL以上」これらのいずれかが該当すれば、脂質異常症と診断される。今回の研究では、LDLコレステロールを排除する役割を持つHDLコレステロールが、チョコレートの摂取によって有意に増加していることが判明した。大澤教授は、「これは、食事摂取による動脈硬化予防に向けての重要な効果といえます」と力説。さらに、体調を調査するためのアンケートによって、チョコレートを食べることが精神的にも健康になることがわかったことを報告した。○チョコ大好きな楠田枝里子さんも登場講演の後は、大澤教授を含めたパネリストによる座談会が開催された。座談会には「チョコレートの奇跡」などの著書があり、大のチョコレート好きを自認するタレント・楠田枝里子さんも参加。チョコレートのでき方や含まれている成分とその効能を語るなど、熱烈な"チョコマニア"ぶりを披露して会場をわかせた。座談会に参加した稲葉正吉蒲郡市長は、研究参加者として自身も4週間チョコレートを摂取したエピソードを披露。「根っからのチョコレート好きなので、苦にはなりませんでした」と話すと、会場は大きな笑いに包まれた。最後に大澤教授は、今回の発表は中間報告であり、チョコレートに関するさらなる研究が必要だと指摘。その上で、「ヒト試験では証明されていないさまざまな機能、特に認知症に関する効果はこれからヒトで証明していく必要があります」と、チョコレートの秘められたパワーをさらに解明していきたいと話した。また、今回の結果を受けて、「チョコレートを1日に25g程度食べるということを、ぜひ習慣にしていただきたい」と提案した。
2014年11月28日NTTデータはこのほど、レセプト(診療報酬明細書)データ等を活用した糖尿病性腎症重症化予防対策を埼玉県にて開始したことを明らかにした。糖尿病は現在、1,000万人が罹患(りかん)している病気だが、初期は自覚症状が出にくく、医療機関を受診しない人が4割近くいるという。そのまま放置して病状が進むと、目のかすみや手足のしびれ等の症状が出るだけではなく、重症化すると人工透析等のリスクも高まる。人工透析に移行すると週3回(1回当たりの治療時間4~5時間)ほどの頻度で治療をする必要が生じ、QOL(生活の質)が低下する可能性もある。さらに重症化すると、失明や壊疽(えそ)による足の切断などのリスクも高くなる。糖尿病の重症化を予防することは、生活の質を維持するとともに医療費適正化の効果もある。そこで埼玉県下18市町(※1)在住の国民健康保険の被保険者約100万人を対象に、糖尿病性腎症重症化予防対策事業を行う。すでに10月から糖尿病の重症化リスクが高い人を抽出する準備を進めており、今後、医療機関未受診者や治療中断者に対する受診勧奨および通院中の方に対する食事・運動等の生活指導を行う。このように、レセプトデータ等を活用して複数の市町村が共同して実施する糖尿病性腎症重症化予防対策事業は、全国で初となる。※1川越市、所沢市、飯能市、狭山市、羽生市、鴻巣市、上尾市、草加市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、八潮市、三郷市、日高市、鳩山町、幸手市、さいたま市の計18市町(入間市は市単独で4月から同様の事業を行っている)。
2014年11月26日協和発酵キリンはこのほど、妊娠中の女性特有の病気である「妊娠糖尿病」の病気の症状や原因、リスクの現状について明らかにした。厚労省によると、日本国内で糖尿病と糖尿病予備群の総数は2,050万人と推計されている。糖尿病患者の増加とともに、最近増えているのが「妊娠糖尿病」である。妊娠中は胎児に糖を与えるため、母体はインスリンが効きにくい状態になる。食生活や生活習慣に気をつけていても、糖のバランスが取れず血糖値が高くなり、軽度の高血糖をきたすことがあるという。妊娠糖尿病の診断基準は2010年に大きく変化し、世界共通の診断基準が提唱された。現在、「妊娠中に初めて発見、または発症した糖尿病にいたっていない糖代謝異常である」と定義されている。妊娠糖尿病の罹患(りかん)率は、全妊婦の10%前後だという。妊娠中に血糖のコントロールができなくなる状態が続くと、早産や尿路感染症、妊娠高血圧症候群、羊水過多症などのリスクが上昇。また、胎児が巨大児になり難産となったり、出生後の赤ちゃんが低血糖を起こしたりする可能性も高くなる。同社では妊娠糖尿病になりやすい主なリスクファクターとして、「糖尿病の家族歴」や「肥満」「35歳以上の高年齢」などを挙げている。「巨大児分娩既往」「原因不明の習慣流早産歴」「原因不明の周産期死亡歴」「先天奇形児の分娩歴」を持つ場合も注意が必要だ。「尿糖強陽性または2回以上反復する尿糖陽性」「妊娠高血圧症候群」「羊水過多症」も罹患するリスクが高いとのこと。妊娠糖尿病は、定期的な検診と適切な治療で血糖値を管理していくことが重要となる。出産後には血糖値は元に戻るが、将来、糖尿病を発症するリスクが高いことが報告されている。
2014年11月18日