伊東市(庁舎:静岡県伊東市、市長:小野 達也)は、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞された北里大学特別栄誉教授の大村智博士を講師にお招きし、文化講演会「北里柴三郎先生の実学の思想と私の研究」を2024年1月28日(日)に伊東市観光会館ホールにて開催します。伊東市文化講演会1大村智博士は北里柴三郎博士と縁が深く、本講演会は北里柴三郎博士を顕彰するとともに、大村智博士の研究に多大な影響を与えた北里精神について講演していただくものです。北里柴三郎博士は細菌学者として有名ですが、大正2年(1912)、伊東に構えた温泉付き別荘は、温泉保養地・伊東の先駆けとなりました。伊東尋常高等小学校(旧西小学校)に通う子供たちのために、私財を投じた橋(通学橋)の架設や別荘内の温泉プールの開放、また、鉄道誘致運動への協力が、昭和13年(1938)の伊東線開通につながりました。令和6年(2024年)は北里柴三郎博士が新千円札の肖像に採用され、伊東市内でも記念碑が設置されます。本講演会は、伊東市内でノーベル賞受賞者のお話を聴くことができるまたとない機会です。是非ご来場ください。伊東市文化講演会2<大村智博士略歴>1935年、山梨県韮崎市生まれ。化学者。北里大学特別栄誉教授。東京理科大学特別栄誉博士。薬学博士(東京大学)、理学博士(東京理科大学)。1974年、伊東市のゴルフ場周辺の土から発見された新種の放線菌が生産する抗寄生虫抗生物質エバーメクチンをもとに開発されたイベルメクチンによる線虫感染症の新しい治療法の発見により、2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞。・演題「北里柴三郎先生の実学の思想と私の研究」・開催日2024年1月28日(日) 開場14:30 開演15:00・会場伊東市観光会館ホール(静岡県伊東市和田1-16-1)(自家用車はなぎさ観光駐車場をご利用ください。無料)・入場無料・イベントURL 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月14日独自の大豆由来成分「エストロガノン」を配合株式会社 鈴木ハーブ研究所(以下、鈴木ハーブ研究所)が、塗るだけで体毛ケア(体毛処理後の肌を整え、手入れを楽にすること)をしながら、美肌に導くローション「パイナップル豆乳ローションプレミアム」を、10月30日にリニューアルして発売した。同ローションは2023年3月末時点で、累計販売本数619万本以上という「パイナップル豆乳シリーズ」の中でも1番人気の商品となっている。今回のリニューアルでは、同社独自の大豆由来成分「エストロガノン(イソフラボンダイズエキス)」が配合されている。テクスチャーがなめらかになり、保湿力もアップ「エストロガノン」は、成分抽出のために使用する溶媒が変更され、テクスチャーがなめらかになり、保湿力もアップ。溶媒の種類・温度・撹拌の回転数を何度も調整した結果、従来のダイズエキスと比べ、約1.5倍の濃度で抽出を可能にした。1本あたりの内容量は100mL。10月30日から鈴木ハーブ研究所の公式WEBサイトのほか、楽天市場やAmazonなどといったECサイトにおいて、税込み価格4,180円で販売が開始されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※パイナップル豆乳ローションプレミアム
2023年11月14日高耐久性の新しいハイドロゲルを開発花王株式会社ヘアケア研究所・マテリアルサイエンス研究所・解析科学研究所は10月26日、ダメージを受けやすいキューティクルに代わる新しいヘアケア素材を開発したと発表した。そのヘアケア素材とはハイドロゲルの新素材で、現在はトリートメントに応用されているという。花王では、“疑似キューティクル”となるような高耐久性と高潤滑性を持つ新素材の開発を目指し、ツルツル滑る機能があり、化粧品の感触調整などにも使用されるハイドロゲルに着目した。ハイドロゲルとは水を含んだ高分子物質の総称だ。しかしこのハイドロゲルの多くは摩擦に弱く洗髪で流れてしまう。そこで研究所では、耐久性に優れた新しいハイドロゲルを開発しようと、ハイドロゲルに化粧品の感触調整材として使用されるポリエチレングリコールを加える方法を見出した。検証で高耐久性・高潤滑性を立証研究所では、新素材を配合したヘアトリートメントで耐久性の検証を実施。その結果、新素材の成分は1万回の摩擦や洗髪でも残存していることがわかったという。また、新素材を配合しないヘアトリートメントに比べ、新素材配合のヘアトリートメントで処理した毛髪は、潤滑機能が保持されていることがわかった。同社では、新素材は化粧品で使用される汎用素材を混ぜ合わせるだけのシンプルな工程で作製できるため、トリートメントやヘアカラーリング製品などの開発に活用するとしている。(画像はプレスリリースより)【参考】※花王 ニュースリリース
2023年11月09日昭和女子大学(学長 金尾朗:東京都世田谷区)現代教育研究所は、電通「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」と連携して、高校教員や高校教員を目指す学生を対象に「先生による、先生のための、先回り研修会」(略して「先3」)を10月21日(土)から全5回開講します。「先3」は、面白くてタメになる教員研修を目指して昨年度から始まりました。後手に回ることなく、社会で求められることをいち早く察知し、面白くてタメになる先回りの教育を行っていくにはどうすればいいか?対話、論理、批判、創造の4つのチカラを切り口に、教育界以外の異業種の人たちとの先回り対話を通じて、近未来の学びを探究 ⇒ 共創していきます。今年度から三菱みらい育成財団の助成を受けて、本格的にスタートします。先生による、先生のための、先回り研修会(「先3」(さきさん))【日時】[ 第1回 ]10/21(土)14:00 ~ 16:40対話[ 第2回 ]11/25(土)14:00 ~ 16:40論理[ 第3回 ]12/16(土)14:00 ~ 16:40創造[ 第4回 ] 1/27 (土)14:00 ~ 16:40批判[ 第5回 ] 2/24 (土)14:00 ~ 17:00 先生たちのアクティビティデザイン【開催方法】対面(昭和女子大学 東京都世田谷区太子堂1-7-57)またはオンライン【対象】高校の先生(中高一貫校の先生を含む)、高校の先生を目指す学生【費用】各回1,000円【講師紹介・申込】 をご確認ください。【お問い合わせ】昭和女子大学現代教育研究所 E-mail: saki3@swu.ac.jp 本件に関する取材のお申し込み先昭和女子大学広報部03-3411-6597 / kouhou@swu.ac.jp 昭和女子大学ホームページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月12日1つで5役の薬用ジェル(医薬部外品)株式会社マイビューティーは、運営するヒップ専門エステサロン「美尻研究所」にて、お尻のためのオールインワンジェル『ヒップネスオールインワンジェル』を発売した。『ヒップネスオールインワンジェル』は、お尻のケアに必要な化粧水・美容液・クリーム・ピーリング・パックの5つの機能が集約されている。肌に潤いを与え、肌荒れ・シミ・ニキビを予防する薬用ジェルである。サロンクオリティのジェルで極上美尻に『ヒップネスオールインワンジェル』には、保湿と整肌のための薬用成分として、「プラセンタ」と「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合。「プラセンタ」は、お尻の黒ずみに有効で、「グリチルリチン酸ジカリウム」は、ニキビの炎症を抑える働きがある。ほかにも、たるみをヒップアップする「コラーゲン」、ざらつきに塗るピーリング成分として「フルーツ酸AHA」、バリア機能を高める「ビタミンE」、保湿に欠かせない「ヒアルロン酸」を配合した。120g(約一か月分)入りで、通常販売価格は、6,600円(税込み)。お得な定期コースでは、50%オフとなる初回限定価格の3,300円(税込み)で販売する。2回目以降は、20%オフの5,280円(税込み)となる。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース株式会社マイビューティー※ヒップネスオールインワンジェル美尻研究所 Online shop
2023年07月06日公益財団法人 名古屋産業科学研究所・中部TLO(以下 中部TLO)と株式会社 双日イノベーション・テクノロジー研究所(略称:SIIT)は、大学や公的研究機関などアカデミアの研究成果を活用した新産業創出を支援するため、連携協定を締結しました。アカデミア研究成果を活用した新産業創出に向けた連携TLO(Technology Licensing Organization)は、アカデミアの研究者の研究成果を特許化し、それを企業へ技術移転する役割を果たす組織です。アカデミアが生み出す新産業創出のための研究成果への期待が日増しに高まる中、TLOは、大学発の新産業を生み出し、そこから得られた収益の一部を研究者に還元することで研究資金を増やす仕組みを有していることから、大学の研究活動を一層活性化させる「知的創造サイクル」の中心として機能しています。さらに、TLOには、アカデミア、企業、ベンチャーキャピタルとの連携を強化しながらアカデミアの研究成果を事業化していくプラットフォームとしての役割も求められるようになっています。そのため、補助金獲得、事業化資金の確保、起業家教育プログラムの実施、インキュベーション施設の確保など、既存のインフラに効率的にアクセスできるハブとしての機能を提供することによって、アカデミア関連ベンチャーの創出・育成に向けた支援事業を強化している側面もあります。こうした背景の下、中部TLOは、中部・東海地域の大学や公的研究機関が生み出す研究成果における特許取得や技術移転だけに留まらず、社会実装の観点からもサポートする活動を展開しています。一方、SIITは、初期段階の新技術の評価・検証を行い、社会実装へと繋げる取り組みを推進しています。今回、これら二つの機関が互いのノウハウを補完し合うことで、アカデミアの研究シーズの事業化、事業後の支援を通じて、新産業の創出力を強化する取り組みを行っていくべく合意したものです。中部TLOとSIITは、地域を超えたアカデミア発ベンチャーの創出とその迅速な成長に向けて、積極的に取り組んでまいります。■公益財団法人 名古屋産業科学研究所 中部TLO中部TLOは、長年の特許を中心とした技術移転事業や幅広い産学連携支援で培った経験を活かし、新たな技術育成を目指す活動を進めています。より社会実装に近い公募事業のサポートや大学を含む公的機関からの委託業務を通して、大学や公的研究機関で研究開発された成果を企業の新しいビジネスにつなげる支援をおこなっています。加えて、新産業創出・社会貢献に向け高い価値がある課題については、公的資金だけではなく民間資金の活用などこれまでにない取り組みで産学連携を活性化することにチャレンジしています。 ■株式会社 双日イノベーション・テクノロジー研究所SIITは商社を母体とし理系博士の研究員(社員)を中心に構成する技術研究所です。SIITでは、大学等のシーズ段階にある内外の新技術を、社会実装につなげるべく双日や関係パートナーとともに育成してゆきます。具体的には、将来有望な新技術を探索し、技術的のみならず商業的な分析・検証を実施、さらに知財の確認および手当てを行い、事業化まで支援します。その際に、内外の多様な顧客基盤を持つ双日および同社のグループ会社各社と連携し、ビジネスを知り尽くした商社の視点で、ニーズに根差した事業、もしくは隠れたニーズを顕在化させるような革新的な事業を目指します。現在注力している分野は、脱炭素、サーキュラー・エコノミー関連ですが、今後はこれにとどまらず広げてまいります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月15日肌周期から健康を支える日東メディック株式会社は、「肌周期研究所」を設立。ウェブアプリ「肌周期checker」も同時リリースしたと11月25日に発表した。同研究所では、皮膚科専門医の協力のもとに、肌周期、肌ケア、生活習慣などについて情報提供する。肌周期から健康を支えるサービスだ。Webアプリ「肌周期checker」では、医師監修のアルゴリズムから分析された肌状態のチェック、最適化されたアドバイスを受けることができる。肌だけでなく、健康状態に関する情報提供も行っている。肌の悩みに合わせて役立つ情報を発信同社は、富山市を拠点に点眼薬、眼軟膏剤、皮膚科溶剤などの医療用医薬品の研究開発を行っており、2017年に経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定されている。今回のサービスは、肌周期に特化して、加齢や生活習慣などターンオーバーの乱れに早期に気づき、肌の悩みや間違った肌ケアを解決するための手段として立ち上げたものだ。今後はオンラインセミナー、調査レポートの報告、コラム記事の掲載など情報発信に力を入れていくとしている。(画像はプレスリリースより)【参考】※日東メディック株式会社のプレスリリース(@Press News)※「肌周期研究所」公式サイト
2020年11月27日小顔に特化したヘアサロン「こがお研究所 表参道」美容サロンを経営するユニックスは2月20日、運営する「こがお研究所 表参道」の来客数が、オープン4か月目で500名を突破したと発表した。「こがお研究所 表参道」は、小顔に特化したヘアサロン。「ヘアスタイルやヘアカラーで“小顔”に見せる」という、ユニークなコンセプトで注目されている。カットが9,000円、カラーが10,000円と通常より高めの価格設定でありながら、小顔効果の高さで人気を博している。ベストなデザインで魅力を引き出す「こがお研究所 表参道」では、まずカウンセリングで悩みや希望を徹底的に聞き取り、個々の頭の形や顔の輪郭・パーツの特長などを見極めながら、ベストなヘアスタイルとヘアカラーを提案する。小顔に見せる工夫は、顔周りの前髪やサイドのデザイン。そして部分的に入れることで効果を上げるポイントカラーの場所や量などにもこだわっており、その人の持つ魅力を最も印象的に見せるスタイリングで小顔を作り出す。カウンセリングからシャンプー、カット、カラーリングなど、全ての工程を一人のスタイリストがマンツーマンで担当し、二人三脚で小顔を作り出していくのも特徴だ。さらに美容院のスタイリングを自宅でも再現できるように、スタイリングのポイントやヘアケアについても丁寧にアドバイスしてくれる。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社 ユニックスのプレスリリース※株式会社 ユニックスのホームページ
2019年02月28日お買い物部でもたびたびご紹介している〔GIRLS’TREND研究所(ガールズトレンド研究所)〕シリーズ。どれもかわいいものばかりですが、「少し派手かな……?」と買うのをためらってしまっている方もいるのではないでしょうか。そんな方に必見!〔GIRLS’TREND研究所〕からシンプルで使いやすいアイテムも出ているんです♪ぜひチェックしてくださいね。シンプル イズ ベスト!大人かわいいスマホケースiPhone6/6s/7/8に対応〔GIRLS’TREND研究所〕といえばかわいらしくて、少し派手な若い人向けのアイテムが多いイメージでしたが、今回大人女子にもうれしいシンプルなデザインのものも登場しました♪ドット柄も控えめで英字がおしゃれ度をアップしてくれますよ!ケース自体透明なので、スマホ本体の色によってかわいらしくもかっこよくもなります。これが100円なんて驚きですよね。モバイルバッテリーもおしゃれに!続いてご紹介するのは同じデザインのモバイルバッテリーです。こちらは500円商品なので注意してくださいね!でもモバイルバッテリーが500円ってかなりリーズナブルです。〔ダイソー〕おそるべし。スマホと同じくらいの薄さなので持ち運びも便利!化粧ポーチや小さなバッグに入れても場所をとりません。バッテリー本体を充電するためのUSBケーブルは付いてきますが、スマホを充電するケーブルはないので、こちらも注意が必要です!まとめ「〔GIRLS’TREND研究所〕の商品は、私にはかわいすぎる……」と諦めていたみなさん!いかがでしたか?シンプルだけどおしゃれなアイテムもあったんですね。〔GIRLS’TREND研究所〕には、この他にもまだまだたくさんのアイテムがあります。ぜひお店でチェックしてみてくださいね♪
2018年03月15日〔ダイソー〕で大人気の〔GIRLS’TREND研究所(ガールズトレンド研究所)〕シリーズ。今回もかわいい新作を見つけてきたのでさっそくご紹介いたします♪かわいいがギュギュッと詰まったスマホグッズは必見です。画面保護フィルムもかわいく♡左:《防指紋保護フィルム(iPhone6/6s用、マンガ)》右:《iPhone用液晶保護フィルム(6/6s/7/8、ハート)まずご紹介するのはスマホの画面保護フィルム。もういまや欠かせないアイテムですよね!無地のものが主流ですが、せっかくならスマホの画面もかわいくしてみませんか?写真の左にある《防指紋保護フィルム(iPhone6/6s用、マンガ)》は、指紋がつきにいということなのでペタペタ触ってみたところ、本当に指紋がつかないんです!すごい……。右側の《iPhone用液晶保護フィルム(6/6s/7/8、ハート)》は液晶保護フィルムということもあって、先ほどの商品よりもしっかりした印象です。今回、LIMIA編集部のまみたす。のスマホにつけてみることに!一度落としてしまって以来、気泡入りまくり、汚れまくりの保護フィルムを変えてないんです……。まずは付属のクロスで画面をキレイにしましょう!100円商品にも関わらずクロスも付いてくるのはうれしいですよね♪あとは慎重に貼るだけ!あんなに汚かった画面が見違えるようにキレイになりました♡割れてはいますが、全然画面もみやすくなりました(笑)。でもこのままではやっぱりダメなので、近いうちに修理しようと思います……。保護フィルムの値段はピンキリで悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そんな方はぜひ100均の保護フィルムを使ってみてくださいね♪ハートのインパクト大!《iPhone用スマホケース(6/6s/7/8、ハート)》最後にご紹介するのは《iPhone用スマホケース(6/6s/7/8、ハート)》です。白と赤だけのシンプルな色合いですがそれがかわいいですよね♡大きなハートがどーんとあるだけで、シンプルだけどインパクトのあるかわいいスマホケースです。シリコン製なので手にもなじみやすいですよ♪ただ、200円商品なのでお会計の際には注意してくださいね。まとめ今回は〔GIRLS’TREND研究所〕から出ているスマホグッズの中から、ハートのものを集めてご紹介しました♡”ガールズトレンド”研究所なだけあってかわいいアイテムばかりでしたね!この他にもかわいくてリーズナブルなアイテムがたくさんあるのでぜひチェックしてみてください。【ダイソー】新生活にぴったり!おしゃれで大容量《ランドリーボックス》〔ダイソー〕のお灸で始める!プチ不調をおしゃれにセルフメンテナンス
2018年03月14日NECと大阪大学は4月4日、大阪大学の吹田キャンパス内に「NECブレインインスパイヤードコンピューティング協働研究所」(以下、協働研究所)を本年4月1日に開設し、脳科学の研究に基づく新しいコンピューティング(脳型コンピューティング)技術に関する共同研究を開始した。両者は研究所の開設により情報通信研究機構の脳情報通信融合研究センター、理化学研究所の生命システム研究センターと連携強化を通じ、新しい情報通信産業を創出する「脳情報科学活用型」産業イノベーション拠点を構築する。近年、少子高齢化による労働力不足の深刻化と、IoT(Internet of Things)のさらなる拡大によるデータ量の爆発的増加がグローバル規模で進む中、これからのICT技術には省エネルギー性と柔軟な適応性に優れた人と地球にやさしい、新しいコンピューティングの発想が求められている。協働研究所では、脳が持つ優れた環境適応力、認識力、判断力、ならびに高効率な消費電力性など、脳の特性に学ぶ新しい情報処理技術として脳型コンピューティングの研究を開始する。この考え方のもと、NECと大阪大学が協働し、情報科学、脳科学の最先端の知見を融合することで、新しい脳型コンピューティングシステム(Brain-Inspired Computing System)の実現を図る。さらに、協働研究所では、これらのイノベーション活動を支え、学術・産業の両面で事業化を推進する人材(アントレプレナ)の育成に中長期的な視点で取り組む。これまでNECは、大阪大学と情報通信研究機構の共同による脳情報通信融合研究センター、ならびに、分子レベルでの動態シミュレーションにおいて世界的にみてもトップクラスの理化学研究所の生命システム研究センターと個別に共同研究を進めてきたが、その連携をさらに強化していく体制が整った。研究所長は大阪大学大学院 特任教授の柳田敏雄氏、副研究所長は大阪大学大学院情報科学研究科 教授の村田正幸氏、NEC 主席技術主幹の加納敏行氏の2人、人員は3人を含め、計12名(2016年4月1日時点)。
2016年04月04日生理学研究所(生理研)は3月18日、新しいものを「見て触れる」経験をすることで、視覚の情報処理を司る脳部位「視覚野」が変化することを、サルを用いた研究によって明らかにしたと発表した。同成果は、同研究所 感覚認知情報研究部門 郷田直一助教、小松英彦教授らの研究グループによるもので、3月18日付けの米科学誌「Current Biology」オンライン版に掲載された。視覚野は脳の後頭葉にあり、入力された視覚情報を分析し認知・判断している。その機能はこれまで実際に体験してきた視覚の経験によって変化するが、触覚や聴覚などといったほかの感覚の経験の影響は受けないとこれまで考えられていた。同研究グループは今回、セラミックやガラス、布といったさまざまな素材で作られた棒状の物体を実際に見せ、触れさせるという課題をサルに遂行させ、素材の見た目と手触りを十分に経験させた。これらの素材はサルにとってはもともと馴染みがないものだが、自身の経験としてすでに知っているものと知らなかったもの、それぞれを実際に「見て触れる」経験をさせる前と後で、サルが各素材の写真を見ているときの脳活動がどう変化するか、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)を用いて計測した。この結果、脳の視覚野の下側頭皮質の活動が、「見て触れる」経験後には、滑らかさ、硬さ、冷たさなどといった手触りが似た素材に対しては似たような反応をし、手触りの違う素材に対しては異なったパターンの反応を示す結果となった。下側頭皮質後部は、視覚の情報処理に特化した脳領域であると考えられていたが、今回の研究結果は、素材の外観を見るだけでなく手触りを合わせて経験することで、その反応パターンが手触りの違いを反映したものへと変化したことを示している。同研究グループは今回の成果について、「脳がさまざまな物を認識したり質感を感じるメカニズム」の全容を解明するための重要な足がかりとなると説明している。
2016年03月18日生理学研究所(生理研)は1月14日、脳卒中後のリハビリテーションによって運動機能が回復するメカニズムを発見したと発表した。同成果は生理研の伊佐正 教授と名古屋市立大学大学院医学系研究科の飛田秀樹 教授および石田章真 助教を中心とする共同研究チームによるもので、米国科学誌「Journal of Neuroscience」に掲載された。脳卒中などの脳損傷時では、随意運動に関わる運動野と脊髄を結ぶ神経回路(皮質脊髄路)が傷害されるため、四肢の麻痺が現れてしまう。リハビリテーションは損傷を受けた脳の再編成を促すことで麻痺した手足の機能の回復を導くと考えられているが、その仕組みについては詳しくわかっていなかった。今回の研究では、運動に関わる神経核「赤核」と、大脳新皮質に存在し随意運動を司る「運動野」との結合に注目。脳出血を起こしたラットに対し、リハビリテーションとして麻痺した側の前肢を一週間集中的に使用させると、前肢の運動機能が著しく回復し、運動野において手の運動に相当する領域が拡大することを発見した。さらに、リハビリテーションを実施したラットでは、訓練を行わなかったラットに比べ運動野から赤核へ伸びる神経線維が増加していることを確認。さらに、この運動野と赤核を結ぶ神経回路の機能を選択的に遮断したところ、リハビリテーションによって回復した前肢の運動機能が再び悪化することがわかった。これらの結果から、リハビリテーションによって運動野-赤核間の神経回路の強化、いわば神経回路の再編成が運動機能の回復に必要であることが実証された。同成果について研究グループは「これまでに詳細が明らかにされていなかった、脳卒中後に行われるリハビリテーションの作用機序の一端を解明したものであり、より効果的なリハビリテーション法の開発に向けて非常に重要な一歩となる知見であると考えます。」とコメントしている。
2016年01月14日野村総合研究所(NRI)とパロアルト研究所(PARC)は1月7日、イノベーション創出を目的とした包括提携に関する覚書を締結した。今後、両社は共同で、日本および東南アジアをはじめとしたアジア地域において企業や政府機関などに対し、先端ITを利用した企業活動のイノベーションの創出に向けた各種サービスを提供していく。両社が包括提携して共同で行うサービスや活動として、1)ビッグデータ分析などのアナリティクスサービス、2)イノベーション創出に関するコンサルティングサービス、3)1と2のサービスの提供に向けた営業活動、4)IT基盤や情報セキュリティーに関する先端技術研究、5)1~4の活動およびプロジェクト実施のため、両社の拠点を相互に活用することを例に挙げている。NRIは、日本およびアジア地域における金融や流通、通信分野のコンサルティングやITソリューションに強みを持っており、新たなビジネスやサービス共同創出のプログラム「NRI未来ガレージ」や「NRIハッカソン」などのイノベーション創出活動にも積極的に取り組んでいる。一方、PARCは創立以来、イーサネット、レーザープリンター、ユビキタスコンピューティング、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)をはじめ、さまざまな技術を開発してきたイノベーションに関する先駆的研究開発企業。これまでも両社は、日本国内においてイノベーション・コンサルティングやビッグデータ分析などの分野で共同プロジェクトを実施し、成果を挙げている。今後、両社は覚書に基づき、さらなる共同事業の拡大およびイノベーションの創出を目指す。
2016年01月08日基礎生物学研究所と生理学研究所は12月24日、温度によってオスとメスが決まる「ミシシッピーワニ」の性決定の仕組みを解明したと発表した。同成果は、基礎生物学研究所 分子環境生物学研究部門/総合研究大学院大学の大学院生 谷津遼平 氏、宮川信一 助教、荻野由紀子 助教、井口泰泉 教授、生理学研究所 細胞生理研究部門 齋藤茂 助教、福田直美 氏、富永真琴 教授、米サウスカロライナ医科大学 河野郷通 助教、Louis J. Guillette Jr 教授、Innovative Health ApplicationsのRussell H. Lowers 博士、北海道大学 勝義直 教授、鳥取大学 太田康彦 教授らを中心とする研究グループによるもので、12月18日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。ヒトを含む多くの動物は、性染色体の組み合わせなどといった遺伝的な要因によって性が決まるが、ワニやカメなど一部の爬虫類では、卵発生中の環境温度によって性が決まる「温度依存型性決定」があることが知られていた。たとえば、ミシシッピーワニは、33.5℃で孵卵するとすべてオス、30℃ではすべてメスになる。今回の研究では、ミシシッピーワニの卵発生中の胚がどのように外部温度を感じるのか、温度受容因子の実体の探索とその仕組みの解明を目指し、温度を感じるセンサータンパク質である「TRPイオンチャネル」を環境温度を感じる分子の候補として解析を進めた。この結果、ワニの性決定時期の生殖腺では、受容温度域が異なる5種類のTRPチャネル遺伝子が働いており、なかでもTRPV4というTRPチャネルが一番顕著に存在することがわかった。TRPV4チャネルは哺乳類では30℃から34℃付近の温度を受容することが報告されており、ワニの温度依存型性決定と関連する温度域に相当している。そこで実際にTRPV4チャネル遺伝子をワニからクローニングし、どのような温度域で活性化されるかを調べたところ、ワニのオスが産まれる温度付近で活性化されることがわかった。また、野生のワニの卵を採取して、TRPV4チャネルの阻害剤あるいは活性化剤を塗布し、オスになる温度とメスになる温度で卵を育て、数週間後に性分化への影響を調べたところ、TRPV4チャネルの活性を操作することで、特にオス化に重要な遺伝子の発現が変化することが明らかになった。さらに、オス産生温度で孵卵しても、TRPV4チャネルの阻害剤を塗布すると、メス化した個体が認められたという。同研究グループはこれらの結果から、ワニの性決定においては、TRPV4イオンチャネルが環境温度を感じる実体として関与すると結論づけた。今後、動物の性決定様式の多様性や、環境と生物の間の相互作用を考えるうえで、発生学・生態学・環境学に大きく貢献できるとしている。
2015年12月24日MMD研究所は12月22日、「2015年スマートフォンアプリコンテンツに関する定点調査」の結果を発表した。調査は、MMD研究所独自のもので、20~69歳以上のスマートフォンを所有する男女を対象に実施し、562人の有効回答が得られた。調査期間は12月10日~12日。これによると、コミュニケーションアプリ以外で2015年最も使ったスマートフォンアプリのジャンルは、「ゲーム」が19.0%と最も多く、次いで「SNS」が13.0%、「動画」が10.7%となった。2013年、2014年に行った同様の調査と比較すると「ゲーム」と「動画」の利用がそれぞれ増え、「SNS」の利用は減少傾向にあることがわかった。SNSの利用状況では、「現在利用している」もので最も多かったのが「Facebook」で44.1%、次いで「Twitter」が39.5%、「Instagram」が14.9%となった。2014年の調査と比較すると「Facebook」が7.9ポイント減少、「Instagram」が1.4ポイント増となった。スマートフォンでの音楽利用状況は、iOSユーザーが「購入したCDからスマートフォンに取り込んで聴いている」が32.6%と最も多く、次いで「iTunes Storeから購入して聴いている」が27.6%、「レンタルしたCDからスマートフォンに取り込んで聴いている」が23.0%となり、「スマートフォンで音楽を聴かない」と回答した人が35.1%となった。Androidユーザーは、「YouTubeなどの動画サイトで音楽を聴いている」が19.5%、「購入したCDからスマートフォンに取り込んで聴いている」が15.5%、「レンタルしたCDからスマートフォンに取り込んで聴いている」が10.5%となり、60.7%が「スマートフォンで音楽を聴かない」となった。2014年と比較すると、「スマートフォンで音楽を聴かない」が増加傾向にあり、iOSで3.4ポイント増、Androidでは2ポイント増となった。「定額制音楽配信サービスで音楽を聴いている」ではiOS8.2ポイント増、Androidでは0.6ポイント増となった。プリインストールアプリの利用状況は、iOSユーザーで最も多かったのが「インターネット」で91.6%、次いで「カメラ」が90.8%となった。一方Androidユーザーは「電話」が88.5%と最も多く、次いで「メール」が87.6%となった。また、OS別で異なる結果となった項目は「メッセージ」「ミュージック」「メモ」の3項目だった。「メッセージ」ではiOSが69.0%、Androidが34.4%と34.6ポイント差がつき、「ミュージック」ではiOSが55.2%、Androidが28.2%と27.0ポイント差、「メモ」ではiOSが69.9%、Androidが44.6%と25.3ポイント差となった。
2015年12月24日慶應義塾大学SFC研究所データビジネス創造・ラボ(慶應SFC研究所)と日本マイクロソフトは11月26日、「第4回 データビジネス創造コンテスト ~データと想像力で子育てに笑顔を!Dig Parenting Insight(データビジネス創造コンテスト)」を開催すると発表した。両社は、「データサイエンティスト」の育成を目的としてコンテストの開催を行う。これにより、2020年に25万人不足するといわれているビッグデータを活用した分析、ビジネスイノベーションの創出、情報戦略を実働できる新たなIT人材の育成を進めていく。データビジネス創造コンテストでは、さまざまなオープンデータと、マイクロソフトが提供するMicrosoft Azure、Power BI(Excel)などの分析に必要なIT環境を活用し、全国の高校生から大学院生たちが、政府の少子化対策として挙げている5つの重点課題(1.子育て支援施策を一層充実、2.若い年齢での結婚・出産の希望の実現、3.多子世帯へ一層の配慮、4.男女の働き方改革、5.地域の実情に即した取り組み強化)を解決するデータ分析力とビジネスアイデアを競う。参加チームは、「データと創造力で、子育てに笑顔を!」をテーマに、自ら情報収集・分析し、少子化問題への理解を深めるとともに、データ分析から導きだされるビジネスアイデアの提案を行う。募集期間は、2015年11月26日~2016年2月12日で、最終選考・表彰式は、2016年3月26日。データビジネス創造コンテストの期間中、第1回~第3回までのコンテストの実績をもとに、新たに統計の知識がないことを前提とした応募学生向けのデータ活用オンライン・オフラインセミナーを実施するほか、応募者専用のデータコンシェルジェを設置し、期間中のデータの活用方法やツールの使い方をサポートする。ほかにも、子育てに関するエキスパートからの勉強会とアドバイスを行っていく。
2015年11月27日スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月5日、今年のノーベル医学・生理学賞に北里大学の大村智 特別栄誉教授ら3名を選出したと発表した。今回は、アイルランドのWilliam C. Campbell氏、中国のYouyou Tu氏との共同受賞で、大村特別栄誉教授は抗寄生虫薬のエバーメクチンを発見した業績が評価された。エバーメクチンから開発されたイベルメクチンはアフリカなどの感染症に対し大きな効果をあげている。同教授はこれまでにも、2014年に医学への顕著な業績に与えられるガードナー国際保健賞を受賞するなど、寄生虫病に対する治療法の研究で国際的な評価を得ていた。
2015年10月05日楽天は7月29日、インターネットの未来を予測し、新たなテクノロジーを創出するための研究機関「楽天技術研究所」の海外拠点を、シンガポール(楽天技術研究所 Singapore)と米国ボストン(楽天技術研究所 Boston)に新設した。「楽天技術研究所」は、所属する研究者たちの専門性を生かした活動を支援し、インターネット全般における先進技術を革新的なサービスにつなげる研究機関で、インターネット企業の技術研究所として産学連携にも積極的に取り組んでおり、教育機関と人材交流を図りつつ、アカデミックな知識を取り入れながら研究を進めている。同社はこれまで、東京以外の研究所として、2010年6月にニューヨーク、2014年2月にパリに設立しており、今回の新設で4カ国5拠点での展開となる。今回新設した「楽天技術研究所 Singapore」は、心理学や行動科学、モバイルソーシャル分野を研究領域の主体とし、これらの知見に基づいた顧客満足度を高めるインターネットサービスの研究を実施。同成果は同社の各事業にフィードバックし、さらなるサービスの向上を図る。一方、「楽天技術研究所 Boston」の研究領域は、機械学習や深層学習、AI分野を主体とし、特に人工知能分野の研究を推進。世界の各開発拠点にいるビッグデータチームとも連携し、ビッグデータ活用のさらなる高度化を図る。また、新設の両研究所は、シンガポールおよびボストンを中心とした海外の大学・研究機関と積極的に連携し、海外における研究者の採用を進める。その第一弾として、「楽天技術研究所 Singapore」では同日より、アジア各国・地域のデータサイエンティストを対象に、楽天の子会社となるVikiの保有するデータを用いた課題解決のコンテスト「Rakuten-Viki Global TV Recommender Challenge」を行っていく。
2015年07月30日富士通研究所、富士通デザイン、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは、富士通デザインが開設している新たな価値づくりなどに取り組む場「HAB-YU platform」にて8月よりから来年3月まで、富士通研究所が開発した部屋全体をデジタル化するUI技術と富士通SSLが開発した共創支援アプリケーションの実証実験を実施すると発表した。富士通研究所が開発した部屋全体をデジタル化するUI技術は、持ち込んだスマート端末とその場に設置された表示機器が自動的に連携してUIをその場全体に拡張させる技術。プロジェクターとカメラを組み合わせた装置を複数設置して壁や机などの広い空間を一つのウィンドウシステムとして機能させることができるという。また、ユーザーが持っているスマート端末の位置を認識しIDを特定するセンシング技術や大画面と人の動きが連動した直感的なUI技術も開発している。ユーザーが持っているスマート端末の位置を認識しIDを特定するセンシング技術では、カメラなどで構成された環境センサーとスマート端末内のセンサーの連携により、ユーザーの位置と持っているスマート端末のIDを同時に検出できるもの。位置を正確に検出できるが端末IDは認識できない環境センサーと、位置はわからないが端末IDは取得できる端末内の慣性センサーの情報を歩く、止まるなどの人の行動を用いて紐付けることで、位置とIDのセンシングを実現した。これにより、個人とスマート端末を紐付けることができるため、特定のスマート端末の画像を共有・表示することなどが可能になるという。一方、大画面と人の動きが連動した直感的なUI技術では、決められた簡単なジェスチャで、目の前の壁に自分の使用するスマート端末の画面を転送したり、アプリケーションを呼び出したりできるという。また、壁に投影された画面上に手書きでメモする操作、手書き文字を選択して文字認識する操作、認識結果の文字を付箋サイズで表示する操作など、大画面でのアイデア創出を補助する手書き文字をベースとしたUIを開発した。実証実験では、HAB-YU platform(東京都港区六本木 アークヒルズサウスタワー3F)に設置された表示機器と持ち込んだスマート端末を動的に連携する技術を開発し、その技術を使って、アイデア発想のワークショップに参加した複数のメンバーが、様々な人のアイデアを共有することで効率よく活発な議論が行えることを検証する。富士通研究所は今後、「HAB-YU platform」での実証実験において抽出した課題から技術開発をさらに進め、富士通SSLと共同で富士通SSLがすでに販売している共創支援&学習支援ツール「WebコアInnovation Suite」への適用を進めていく。
2015年07月27日フラワーアーティスト・東信による花や植物を題材とした実験的なクリエイションを行う「東信、花樹研究所」と、日本の伝統・技術を活かしたものづくりを行う「丸若屋」による共同プロジェクト「花器研究所」が始動。その第1弾として名窯・辻精磁社とのコラボレーションによる花器を発表した。古来より美術品としても人々に愛でられ、様々な文化や時代性を取り込みながら発展を遂げてきた花器。「花器研究所」は、“花”と“器”という2つの側面から花器に注目し、そこに現代の感性を加えることで、花器の本質的な価値を再発見することを目的として発足されたものだ。辻精磁社とパートナーシップを組んだプロジェクト第1弾では、禁裏御用達として天皇や皇族のための器のみを生産し、“幻の名窯”と謳われてきた辻家の名品の中でも一際存在感を放つ大壷「四君子」にフィーチャー。春夏秋冬それぞれを代表する4つの植物がひとつの絵に収められたこの大壷に、“現代の四季”の植物のモチーフを新たに4つ加えて「四君子」ならぬ「八君子」という概念を構築して表現した。十五代・辻常陸による古来からの繊細な筆使いで描かれた青い花々が、器の中で永遠の命を宿したように躍動している。
2015年07月14日不眠症の総合研究所があるのをご存知でしょうか? いったい何をするところなのでしょうか? ある研究所では、「脳の疲労」に不眠症の原因があると見出して、それを解決するための治療を実施しているそうです。不眠症の総合研究所とは?今回は、ある不眠総合研究所のご紹介です。「不眠症の研究所」というと、どんなことをやっているのか、とても気になりませんか?その研究所では、不眠症の原因は「脳の疲労」にあるという考えのもと、「脳を休めて、心身のバランスを整えることが不眠症解消につながる」と説いています。疲れがとれない、リラックスできない、緊張状態が続くなどの状態は「脳からの休みたいというサイン」なので、これを取り除いてあげることが重要なのだそう。脳はサインを出している?そこで、その研究所では「頭と体の血流をよくすること」に力を入れているそうです。主に行われている施術は2つで、頭のマッサージと整体です。頭のマッサージをすることで、脳の血流が改善し、脳の疲労解消に効果があるそう。また、整体で筋肉の緊張をほぐすことで、体は自ら正しいバランスを取るようになるのだとか。現代社会は誰もが多忙で安らげる時間が少なく、脳も体も常に緊張状態、心身のバランスが乱れている人が多いと言われています。確かに頭と体を整えることが治療の第一歩なのかもしれませんね。不眠症の人が陥りやすい罠ある研究者の話によると、不眠症の人はベッドに入って眠れなくても、そのままの状態でじっと我慢したり、本を読んだりして、何とか寝ようと努力をすることが多いと言います。でも、不眠症の人は、寝ようと努力すればするほど眠れなくなってしまったり、本を読む(活字が目に入る)だけで脳が覚醒してしまったりするそうです。つまり、これらの行動が逆効果というわけですね。では、どうしたらいいのでしょうか?おすすめは「眠れなかったらベッドから出ること」だそう。ベッドに入っても眠れない状態が続くと、「ベッド=眠れなくて苦しい」という意識が頭に刷り込まれてしまって、悪循環に陥ってしまうからなんだそうです。photo by pixabay
2015年06月10日ペンタセキュリティシステムズ(ペンタセキュリティ)は5月18日、IoT(Internet of Things)分野のセキュリティを専門とする研究所「Penta IoT Convergence Lab(ピックル)」を設立したと発表した。IoTの技術を搭載する端末は、今後もさまざまな業種で普及が見込まれている。その一方で、インターネットに接続した端末がサイバー犯罪者にとって格好の餌食になると危険視もされている。例えば、スマートカーが搭載するIoTデバイスが外部からセキュリティ侵害された場合、コントロールを奪われ、最悪、搭乗者の人命に関わる恐れもある(関連記事:スマートカーのセキュリティ事故は「人命に関わる」)。同社は、IoT製品用の防御ツールがセキュリティ市場の主軸となると判断。同社が保有する既存の研究所に加え、IoT分野のセキュリティ研究を進めるピックルを新設した。ピックルでは当面、ペンタセキュリティが保有する暗号化技術をIoT向けに最適化し、製品開発に注力する。同社の最高技術責任者であるDS Kim氏は、「IoTにおけるセキュリティは、最も注目されている分野」とコメント。続けて「自動車の情報セキュリティやマシンラーニングといった新規技術を研究開発し、市場をリードする」と、IoT市場にかける意気込みを述べた。
2015年05月19日リクルートホールディングスは4月15日、「Recruit Institute of Technology」を人工知能(AI)の研究所として再編し、AI分野の世界的権威を新たにアドバイザーとして迎え、リクルートグループ各社と連携したグローバル規模のAI研究を開始したと発表した。同社は「2020年に総合人材サービス領域でグローバルNo.1、2030年に人材領域・販売促進支援領域でグローバルNo.1」という中長期な戦略ビジョンの実現に向け、破壊的技術(Disruptive Technology)としてのAI研究に着目し、2015年4月1日より、AI分野の研究所として新生RITをスタートさせたという。今回、同研究所のアドバイザーとして就任したのは、Tom M. Mitchell氏(米カーネギーメロン大学教授)、Oren Etzioni氏(Allen Institute for Artificial Intelligence CEO/元・米ワシントン大学教授)、David M. Blei氏(米コロンビア大学教授)の3名。米カーネギーメロン大学のMitchell教授は、黎明期から機械学習の基礎・応用に幅広く取り組んできた代表的な研究者で、機械学習の代表的な教科書『Machine Learning』の著者でもある。あわせて、同社は米マサチューセッツ工科大学メディアラボのコンソーシアム研究所のメンバーになっており、Alex ’Sandy’ Pentland教授のもとに客員研究員を派遣してビッグデータ分析の新しい取り組みの研究を開始している。同社はすでに米国やイスラエルのAI関連企業と協業を開始しており、これらの結果も順次報告していく予定だ。
2015年04月16日リクルートホールディングスは4月15日、「Recruit Institute of Technology(RIT)」を人工知能(AI)の研究所として再編し、グループ各社と連携したグローバル規模のAI研究を開始することを発表した。RITでのAI研究は2015年4月1日付で開始。アドバイザーには、AI分野の世界的権威で機械学習の代表的な教科書である「Machine Learning」の著者でもある米カーネギーメロン大学のTom M. Mitchell教授、ならびに米国人工知能学会(Association for the Advancement of Artificial Intelligence:AAAI)フェローで元 米ワシントン大学教授のOren Etzioni氏、膨大なデータの中からパターンを見つけるための代表的な機械学習手法であるトピックモデルの第一人者である米コロンビア大学のDavid M. Blei教授らが就任。すでに米マサチューセッツ工科大学メディアラボのコンソーシアム研究所メンバーとして、客員研究員を派遣してビッグデータ分析の研究を進めているほか、米スタンフォード大学にもコンピュータフォーラムメンバーとして、客員研究員を派遣して自然言語処理研究を行う予定だとしている。なお今後は、世界のAI研究人材の採用を積極的に行いながら、各有識者の指導のもとAI研究を推進していく予定だとしている。
2015年04月15日日立製作所は2月27日、2015年4月1日付で、現在の中央研究所、日立研究所、横浜研究所の国内3研究所とデザイン本部および海外研究拠点を、「社会イノベーション協創統括本部」、「テクノロジーイノベーション統括本部」、「基礎研究センタ」の2統括本部・1センタに再編すると発表した。今回の再編では、先端技術のベストマッチにより、フロントの研究者が顧客と共に課題解決のソリューションを協創する、顧客起点型の研究開発体制を確立する。新たに設立する「社会イノベーション協創統括本部」は、東京・北米・中国・欧州の4地域センタの研究者が、顧客と共に課題を共有し、新たなソリューションを協創するフロント組織となる。独自のサービスデザイン手法により、顧客とともに課題を可視化し、ビジョンや解決策の策定・検討などを行う。「テクノロジーイノベーション統括本部」は、日立研究所、横浜研究所と中央研究所の一部を統合し、機械、エレクトロニクス、材料、情報通信、制御、エネルギー、生産、システム、ヘルスケアの9つのセンタから構成される。社会イノベーション協創統括本部が開発するソリューションに必要な技術基盤の強化や技術の融合、革新的製品の研究開発に取り組む。「基礎研究センタ」では、将来の社会課題を解決することを研究テーマに、長期的視点で最先端の研究開発を進めるとともに、グローバル・オープンラボとして、さまざまな研究機関との連携を通じ、次の社会イノベーション事業の芽を創生する。今回の再編では、大学や各研究機関との連携を強め、オープンイノベーションによるさらなる基礎研究の強化を図っていく。
2015年02月27日MMD研究所は12月12日、スマートフォンのセキュリティに対する意識調査を実施し、その結果を発表した。同調査によると、セキュリティ対策を講じていない理由で最も多かったのは「対策方法が分からないから」だった。同調査は12月5日から6日にWeb上で実施したもので、20歳以上のスマートフォン所有者561人が対象。結果は次の通り。まず、スマートフォンに対する不安について聞いたところ、「故障」(50.3%)が最も多く、次いで「ウィルス感染」(46.5%)、「不安は感じない」(16.9%)だった。続いて、ウィルス感染への不安を持っていると回答した人利用するOSについて聞いたところ、iOSが38.9%、Androidでは53.6%だった。さらにスマートフォンのセキュリティ対策については、「パスワードや指紋認証などによる画面ロックの設定」(46.2%)が最も多かった。有料または無料の「セキュリティアプリのインストール」と回答したのは38.9%だった。このほか、セキュリティ対策を講じていない理由についても聞いた。結果は「対策方法が分からないから」(43.3%)が最も多く、次いで「対策の必要性を感じないから」(38.5%)だった。
2014年12月12日甲南大学と富士通研究所は、富士通研究所が開発した、人が集まったその場で端末や機器をつなげて画面共有や協働作業を可能にするプレイスサービス基盤と、その上で動作する学習支援のサービスを試作開発し、これらを活用した授業(スマート教育)の実証実験を11月より開始したと発表した。実証実験では、教員や学生が所持するタブレットや、教室に設置されたプロジェクターなどを自動的に連携させることにより、講義資料の自動一斉配布・消去、グループ内の協働学習、学習進捗の経過観察、学習結果の大画面共有などのサービスを実現し、それらの有効性を検証する。実験は2015年3月まで行われる予定で、実験成果を基に、甲南大学ではICTを活用した効果的な授業のあり方を検討していくほか、富士通研究所では、富士通グループで推進している明日の学びプロジェクト)との連携も視野に入れて本実験成果の活用を検討。小中高校・大学などの授業向けだけでなく、企業内の会議、店舗での接客など様々な分野に本基盤を展開していく予定だという。
2014年11月20日日立製作所は、独立行政法人防災科学技術研究所の「防災情報システム」を構築し、稼働を開始したと発表した。同研究所はこのシステムを利用して、自然災害に関するさまざまなデータをもとに大規模シミュレーション解析を行い、地震、津波、火山噴火、地すべり、風水害、雪氷災害などの自然災害に関する研究を行うとともに、これらの研究結果などをWebサービスとして随時公開していくという。このシステムは、大規模シミュレーションシステムと公開系クラウドシステムによって構成され、日立のテクニカルサーバ「HA8000-tc/HT210」を中核としており、複数のサーバ間でファイルを共有し、高速なデータ転送による並列処理を可能とする、日立独自開発の分散共有ファイルシステム「Hitachi Striping File System」により、データ処理の高速化を実現しているという。さらに、日立のユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage 100 シリーズ」を採用し、合計約3.3PBの大容量ストレージ環境を実現している。システムのうち、大規模シミュレーションシステムは、従来システムの約21倍となる298.9 TFLOPSの総合理論演算性能を実現。 また、公開系クラウドシステムは、「日立クラウド基盤導入ソリューションPowered by Apache CloudStack」を適用し、研究者が研究結果などを公開する際は、ポータル画面から簡単な操作によってWebサーバやストレージなどの必要なITリソースを準備することができ、オンデマンドで利用できるという。また、災害時などWebサービスにアクセスが集中する際には、Webサーバにリソースを優先的に割り当てることが可能で、さらに、従来設置していた多数の物理サーバを集約し、一元管理できるため、セキュリティレベルが統一され、効率的なシステム運用が可能となる。
2014年11月05日MMD研究所は10月1日、20代から50代のオンライン英会話サービスの利用者を対象にる利用実態調査を実施し、その結果を発表した。同調査は、MMD研究所が7月末に公開したオンライン英会話に関する調査において、認知度の高かった上位5サービスの利用者を対象に実施したもの。いずれも、スマートフォンやタブレットで受講できる英会話サービスとなっている。調査の対象となったのは、DMM英会話、レアジョブ英会話、産経オンライン英会話、QQイングリッシュ、ラングリッチの利用者、計500人(各サービス100人)。実施期間は9月12日から18日まで。結果は次の通り。まず同調査では、オンライン英会話利用者500人に、オンライン英会話を利用しようと思った理由について聞いた。結果は「オンライン英会話という新しいサービスが気になったから」が70.8%と最も多く、次いで「通う必要がないから」が55.8%、「価格が安いから」が51.4%だった。続いて、過去の英語学習の経験について聞いたところ、「特に何もしていなかった」と回答したのは6.2%。全体の93.8%が何らかの英語学習を行っていたことがわかった。また、英語学習経験者469人のうち、「現在も継続している」と回答したのはわずか5.8%。最も多い断念した理由は「通うのが面倒になったから」(46.1%)だった。このほか、現在利用しているサービスを申し込む際に重要視した点についても聞いた。結果は「料金の安さ」が最も多く58.4%、次いで「講師の質」(47.2%)、「予約のしやすさ」(45.4%)だった。また、自身が利用している「オンライン英会話」の満足度についても聞いた。満足度は、5段階評価(とても満足、やや満足、どちらでもない、やや不満、とても不満)で料金の安さ、講師の教え方、予約のしやすさなど計9項目について聞いている。結果は「とても満足」と「やや満足」を合わせた数値で最も重要視した項目である「料金の安さ」で、満足度が最も高かったのはDMM英会話だった。なお、DMM英会話は「料金の安さ」のほか、「予約のしやすさ」と「サポート対応」の満足度が高かった。他のサービスでは、レアジョブ英会話が「教材の内容」「講師の人数」、産経オンライン英会話が「受講時間の長さ」、QQイングリッシュが「講師の教え方」「Skype音声の質」、ラングリッチが「ブランイメージ」の満足度が高かった。また、オンライン英会話を継続して利用したいかという質問には、96.0%の人が継続意向があると回答した。
2014年10月01日