赤ちゃんはかわいいけれど、どうにも気持ちが晴れなかったり、イライラしてしまったり、理由もなく不安になったり。これらは、いわゆる産後うつに見られる現象です。産後うつというと赤ちゃんを産んだお母さん特有の現象のように思われてきましたが、このたび、お父さんの16.7%、つまり約2割にも、産後3か月までの間に産後うつのリスクが高かった時期があったという研究結果が、国立成育医療研究センターにより発表されました。夫の、また自分の、産後うつを回避するためには、いったいどうしたらいいのでしょうか。研究員の竹原健二さんに、詳しいお話を伺ってきました。■いいにくいけどお父さんもしんどい竹原さんは、もともと妊娠・出産や、妊産婦のケアの研究を専門にしていたそうですが、実際に自分が子どもを育てる側になったとき、「意外にお父さんも大変だぞ」と思ったといいます。しかし、世の風潮は、「お母さんは大変なんだから、お父さんはがんばって手伝ってあげてね」の一色。もちろん、子育てにおいてお母さんの方が大変なことはわかっているのですが、だからといって、お父さんが大変ではないというわけではないのだけどなあ……と竹原さんは内心思ったそうです。竹原さんは、やはり子どものいる男友だち同士で、「子育てって、がんばるほどしんどいよね、楽しいけどしんどいよね」、「だけど、しんどいって言う場所がないよね」という点で意見の一致をみたそうです。女性は身体からお母さんモードになっていきますが、男性はそうはいきません。通常の仕事の負担・責任に加え、家事・育児の負担、夜泣きや夜の授乳・ミルクにつきあうことによる睡眠不足などが加わり、完全にキャパシティオーバーなのです。さらに、定時に退社したくても、上司や周りの理解が得られなかったり、子どもの世話がうまくできなくて、それを妻に指摘されて落ち込んでしまったりすることもあります。そんなときに、共感してくれる友人もなく、行き場のない悩みがたまってしまったら、心の体調を崩すことは大いにありえることではないでしょうか?■父親の産後うつは時代が産んだ現象海外ではすでに1990年代にPaternal Depression(父親の産後うつ)についての論文が発表されていたといいます。その後、2005年頃には、医学系の専門雑誌に父親の産後うつについての記事が数多く掲載されていたそうです。ところが、当時、日本ではほとんど話題にならなかったとか。その理由を竹原さんにお尋ねしてみたところ、「イクメンという言葉が出てきたのが2009、2010年頃ということを考えると、2005年は、お父さんが家事や子育てをするという考えが、まだ日本に定着していない時期でしたよね。そういう意味では、当時の日本では父親の産後うつというのは、あまりなじまない考え方だったのだと思います」とのことでした。長いあいだ、日本では女性は家、男性は外で仕事、という考え方は根強く、それが日本の経済成長を支えてもきました。それが、ここに来て、労働力の不足や、経済、および雇用の不安定化に伴い、働いていなかった女性のなかにも働かざるを得なくなる女性が出てきました。また、男性は男性で家事や子育てを手伝わなくてはならなくなりました。イクメンという言葉はその現実をポップに表現することで、社会に、お父さんがいままでに選んでこなかった生き方の提言をすることに成功したといえるでしょう。その反面、もしかしたらわが国における父親の産後うつは「イクメンという言葉が生まれた時代が作り出した現象」なのかもしれません。■夫婦で産後うつにならないためには女性の多くは、まさか自分の夫が産後うつになるなどとは思いもしないでしょう。妻の方からできること、また夫婦で危機を乗り切るためにはどうしたらいいかをうかがいました。まず、「男性も産後うつになる可能性があることを、女性にも知っておいてほしい」と竹原さん。また、お母さん向けの産後うつに対応するカウンセリングは存在しますが、お父さんの場合、そもそも産後うつを疑って診察を受けるケースはほとんどないと考えられています。ですから産後うつと診断される人もほとんどおらず、ケア体制もないのです。さらにこわいのは、夫婦そろって産後うつになってしまうことです。センターの調査によると、100家族のうち、1~2家族は、同時期にうつのリスクありと判定された夫婦がいた、という結果が出ています。夫が産後うつになると、妻もそうなるリスクが高くなり、そうなると、意図しないまでも、ネグレクトに近い養育状況に陥ってしまいかねないそうです。「元気じゃないと、子育てってできないですからね」という竹原さんの言葉に大きくうなずきました。竹原さんは、研究者として医師や看護師、助産師、保健師と接する際、子どもを持つお父さんのメンタルヘルスにも気を配るよう勧めているそうです。お父さんを、単にお母さんや子どものケア提供者としてみるのではなく、メンタルヘルスを悪化させる可能性のある未来の患者としてみること、具体的にいうと、赤ちゃんの検診に一緒についてきたお父さんにも、一声かける、といった類のことですね。*夫婦にとって、産後はもっとも大変な時期のひとつであることは間違いありません。竹原さんは強調します。「一般的にお母さんの方が大変ということは確かなのです。ですから、お互いにどちらが大変かを競い合うという不毛なことはやめて、子育てという大変だけれどやりがいのあるプロジェクトをいかにしてふたりで協力して乗り切るか、ということに力を注いでください」子どもが大きくなるまでには、決して短くない時間がかかります。それまで、お父さんとお母さんができるだけ笑っていられる時間を増やせるといいですよね。(文/石渡紀美)【取材協力】※竹原健二・・・国立成育医療研究センター研究所研究員。専門は母子保健の疫学。妊娠・出産や妊産婦ケアに関する研究を国内外で手がける。近年は産前産後の父親に関する調査研究を複数実施している。三児の父親でもある。
2016年01月30日結婚する前はスリムでスタイル抜群だった妻。今は見る影もなく、別人のように太ってしまった。あぁ、あの頃に戻りたい……。今回は、マイナビニュース会員のうち既婚の男女300名に「結婚してから妻・夫は変わりましたか?」と質問してみた。Q.結婚してから妻・夫は変わりましたか?はい(男性)21.3%/(女性)20.0%いいえ(男性)78.7%/(女性)80.0%Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どんなところが変わりましたか?○妻から見た夫■だらしなくなった・「いつもごろごろ」(34歳女性/その他/その他)・「げっぷやおならを抑えずにするようになった」(34歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「結婚した油断なのか、身だしなみに全く気を使わなくなり、ただのおっさんになった」(27歳女性/商社・卸/事務系専門職)■冷たくなった・「思いやりがなくなった」(47歳女性/その他/その他)・「すぐ怒鳴るようになった」(37歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「プレゼントなどがなくなった」(31歳女性/その他/その他)■優しくなった・「私がちゃんと家事をするので優しくなった」(32歳女性/その他/事務系専門職)・「さらに思いやりがでた」(28歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)・「自分に少しだけ優しくなりました」(31歳女性/その他/その他)■家庭的になった・「掃除をするようになったり、家事を手伝うようになったりした」(29歳女性/金融・証券/営業職)・「優しい、家事をこなしてくれる」(47歳女性/医療・福祉/専門職)・「子どもが生まれたら子どもばかわいがっている」(38歳女性/情報・IT/事務系専門職)■その他・「お金遣いにうるさくなった」(26歳女性/農林・水産/技術職)・「外面が良かったのがダメ男になった」(28歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「一緒に暮らすようになってから、やたらとくっつきたがるようになった」(32歳女性/自動車関連/事務系専門職)○夫から見た妻■体型が変わった・「少し丸くなった」(34歳男性/情報・IT/技術職)・「太った」(41歳男性/運輸・倉庫/技術職)・「体型」(37歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)■子ども中心になった・「子ども中心に生活するようになった」(50歳以上男性/機械・精密機器/技術職)・「母となりました」(49歳男性/その他/販売職・サービス系)・「子どもができてからは子ども優先になった」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)■冷たくなった・「以前はわがままを聞いてくれたが、今は聞いてくれない」(33歳男性/電機/技術職)・「昔は自分の話をよく聞いてくれた」(50歳以上男性/建設・土木/技術職)■強くなった・「自己主張が強くなった」(36歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)・「気が強くなった」(34歳男性/食品・飲料/販売職・サービス系)・「自分が偉いと命令口調になった」(49歳男性/通信/事務系専門職)■その他・「料理の腕が上がった」(29歳男性/食品・飲料/営業職)・「経済観念がしっかりした」(40歳男性/学校・教育関連/営業職)・「いろいろなこと大ざっぱになったように思う、昔はもっと気配りができる子だったような……」(30歳男性/学校・教育関連/専門職)・「接する時間が増えたことでお互いに理解できる部分が増え、優しくなった」(43歳男性/アパレル・繊維/技術職)■総評結婚前は優しく話もよく聞いてくれたのに、結婚したとたん態度が豹変。冷たくなり、自分に構ってくれなくなった……。妻側からはそんな夫の変化に戸惑う声が多く寄せられた。良い変化としては「家庭的になった」「一家の主として頼りがいが出た」といった回答が寄せられた。「あまり束縛しなくなった」という回答も挙がっていたが、夫婦の信頼関係が築けた証なのかもしれない。一方、夫側から多く寄せられたのは、ズバリ「太った」などの外見の変化。結婚による安心感からか、外見に気を使わなくなり急激に「おばさん化」してしまう女性も多いよう。体重が2割以上増えたことで見た目がまるっきり変わってしまい、「本当におばさんになってしまった」と嘆く男性もいた。男性からは他にも「子供を叱ってる姿が怖い」「ふてぶてしくなった」「口答えが増えかわいさがなくなった」といった意見が寄せられていた。「母は強し」とよく言うが、結婚すると女性は良い意味でも悪い意味でも次第に「強く」なるようだ。生活環境も習慣も大きく変化する結婚。それに合わせ、性格や人間性も徐々に変化していくのかもしれない。調査時期: 2015年11月19日~2015年11月29日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性150名 女性150名 合計300名調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2016年01月20日出産後、夫の何気ない一言でイライラしたり、育児に対する協力が見られないことがストレスとなったりして、夫への愛情が薄れてしまうことを「産後クライシス」と呼んでいます。出産後の女性は、急激なホルモンバランスの変化で、体だけでなく精神的にもデリケートになる時期。そんな大切な時期に夫の理解が得られないと、その後の夫婦関係に亀裂が生じてしまい、夫に対する愛情がなくなってしまうことも。最悪の場合、離婚に至るケースもあるようです。産後クライシスは事前の工夫で、防ぐことができます。今回は、産後クライシスに陥らないためにしておきたい3つのポイントをピックアップしてみました!■1.実母や義母など、家族に協力してもらう産後のデリケートな時期は、ホルモンバランスの乱れも影響しているので、ママだけの力でどうこうできるものでもありません。1人で頑張りすぎると余計にストレスを感じて精神的にまいってしまい、夫婦関係が悪化しやすい原因となってしまいます。夫のちょっとした言葉にもイライラしてしまい、かえって負のスパイラルが生じてしまうおそれがあるので、夫だけでなく、実母や義母などの家族にも協力してもらえるよう、事前に働きかけておくことが大切です。双方の両親が遠方に住んでいる場合は、電話で愚痴を言ったり、相談をしたりして、精神的な負担を軽減する工夫をしてみましょう。■2.自分の気持ちは素直に夫に伝えよう出産した女性の悩みや体の変化は、男性には到底理解できないものです。そのため、今どんな状態なのか、どうしてほしいのかを明確に夫に伝えることが必要になります。要領の良い男性なら、一を伝えるだけで十を理解してくれますが、大抵の男性は1つずつわかりやすく説明しないと理解してくれないようです。たとえば、洗濯物を干しておいてもらいたい時に、「洗濯を干しておいて」とだけ伝えても、思った通りにはしてもらえないことが多いもの。実際に、「洗濯物は干してくれていたけど、雨が降ってきたのに取り込んでくれていなかった」というケースがあります。男性の言い分としては「干しておいてとは言われたけど、取り込んでとは言われていないから」だそう。こうした事態を避けるためには、「ここに洗濯を干して、雨が降ったらすぐに取り込んでおいてね。あと、洗濯物が乾いていたら、片付けてくれたら嬉しいな」と、面倒でも細かく伝えておくことが大切です。そのほか、「イライラしてぶつかるときもあるけど、本音じゃないからわかってね」と、あらかじめ伝えておけば、多少は衝突が防げるはずです。■3.夫婦で家事や育児の担当を決める産後クライシスで悩むママの多くは、夫が家事、育児に協力的ではないと思っているようです。まずは、少しずつでも夫に、家事へ協力する姿勢を持ってもらうことが、産後クライシスを防ぐポイントになるでしょう。まずは家事をやってもらうことからスタート。いつもやっている家事を1つずつ箇条書きにして、それぞれ夫と妻、どちらが担当するかを決めておくと、ママの負担や不満も解消されるはずです。初めての家事に戸惑う男性もいると思いますが、はじめから完璧を求めるのはNGです。。最初は、家事をすることに意義がある、ということをわかってもらうことが大切。「本当に助かる!」「パパがしてくれるから安心ね」などと褒め言葉を添えて、感謝の気持ちを伝えておきましょう。夫としても、妻がいつもこんな大変な思いをしているのかと理解するきっかけとなり、より一層労わってくれるようになるかもしれません。夫婦で互いに理解し、歩み寄ることで、産後クライシスを防いでください!
2014年11月27日20日(現地時間)にイベント出席した際、顔立ちが別人のように変わっていて世間を驚かせたレニー・ゼルウィガー。本人は悪びれることなく変貌を認め、「ハッピーよ」と語っている。20日、レニーはロサンゼルスで行なわれた「ELLE」主催の「第21回ウィメン・イン・ハリウッド」授賞式に出席したが、眉と目の間隔が以前よりずっと狭くなり、目尻にはしわがある一方、頬のあたりはこわばったようにも見えて、ネット上で「まるで別人!」と大騒ぎになった。現在45歳のレニーはこの騒ぎについて、「みんなが、私が別人に見えると思ってくれてうれしいわ!私の人生は変わったの。前よりハッピーで満ち足りた生活を送っていてうれしいから、きっとそれが外見に現われたのね。友達からも穏やかになったと言われているの」と「PEOPLE」誌に語った。かつては無理を重ねたうえ、疲労を隠すために間違った選択をしていたが、いまはより健康的なスローライフを楽しんでいるというレニー。恋人のドイル・ブラムホールとの関係も順調。「私の外見は変わったかもしれない。でも、加齢で変わらない人なんている?私は変わった。私は幸せよ」と、世間のうわさなどまるで気にしていない様子だ。(text:Yuki Tominaga)
2014年10月23日出産の後も意外と体重って減らないよ、という経産婦さんの言葉を聞いたことはありませんか? 実際に私も、妊娠中に7kg増えた体重が産後すぐでは3kgしか減っていなくて、残り4kgは脂肪!? と驚愕しましたものです。とはいえ、産後は骨盤が緩んでいる時期なので体型を整える絶好のチャンスです。出産を機に、妊娠前よりもスタイルが良くなったという人もいます。私は、骨盤ケアと授乳効果で、産後1ヵ月で妊娠前より2kg痩せることができました。そこで今回は、自分でできる産後骨盤矯正についてお伝えします。■あなたの骨盤はどのくらいゆがんでいますか?まずは骨盤のゆがみ具合をチェックしてみましょう。仰向けに寝て両足を腰幅に開き、左右の骨盤の一番高いところに親指を、床に中指をつけて、高さを比べてみましょう。骨盤の左右で高さに差があれば、骨盤がゆがんでいるサインです。もっと簡単に見分ける方法として、靴底の減り方を見る方法もあります。靴底の内と外のすり減り方に違いがあれば、骨盤がゆがんでいるといえます。■お尻歩き体操私が産後行った骨盤矯正運動とは「お尻歩き体操」です。やり方は簡単。1.足を伸ばして床に座る2.腕を体の前で組んで、お尻を左右交互に動かしながら前に10歩、後ろに10歩移動を繰り返すというものです。進む時にはお尻が床から離れないように注意してくださいね。■骨盤ケアベルトを使ってみましょう骨盤は分娩台から降りる一歩目からゆがむといわれています。そのため、産後はすぐに「さらし」で骨盤を締めるのが効果的です。私も、産後2ヵ月間は24時間骨盤ベルトをするようにしていました。骨盤は正しい位置でしっかりと固定されると、ウエストの引き締めやO脚改善にも効果があります。ただし、つける位置を間違えると骨盤がゆがんだ状態で固定されてしまうので逆効果になることも。しっかりと着け方を確認し、「気持ちいい」「楽」と感じる場合は着用を続けてください。妊娠中についた脂肪は、水分を多く含んでいて落ちやすい脂肪だといわれています。しかし、産後6ヵ月を過ぎると、それも定着した脂肪になってしまいます。そうなる前に、しっかりと骨盤ケアをして、妊娠中についた脂肪を落としましょう。
2014年08月24日