ミュージカル『カムフロムアウェイ』の公開ゲネプロが6日に東京・日生劇場で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫、演出のクリストファー・アシュリーが取材に応じた。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』の公開ゲネプロにキャスト陣集合演出のクリスは「この作品を作ってから9年間、世界には大きな分断、たくさんの紛争が起こっています。戦争やパンデミックがある中で、優しさ、他人に対して寛容になることがテーマの作品手がけることができて幸せな思いです。しかもこの作品は実在の人間、今も生きている方々をモデルにしている作品で、そういう作品を手がけるのは僕も初めてでした。作品のメイキングの段階からとても協力してくださって、今ではこの作品のファンとして崎中追っかけ回してくれています」と作品について説明する。日本人キャストの印象を聞かれると、「この作品については何もかも知り尽くしていたつもりですが、このキャストから作品、人物についてたくさんのことを学んでいます。この人たちが好きすぎて、今後キャリアの中でこの人たち以外とは仕事をしないと決めたところです」とジョークを飛ばし、シルビアからは「絶対ですね?」とツッコまれていた。また、稽古でのエピソードを聞かれると、咲妃は「スタンバイキャスト(上條駿、栗山絵美、湊陽奈、安福毅)の皆様が通し稽古をなさったんですけど、本当にすごいものを目撃させていただきましたし、そんなスタンバイキャストの方たちの底力に支えていただいていて、お届けできることが大変心強い」と感謝する。シルビアも「他の作品と比べても、(役として)入り込むことが難しいんです。位置関係がパズルのようで。覚えただけで入れるわけでないから、感動しました」と語り、周囲も「すごかったね」と感心していた。最後には町長役の橋本が前に出て「今悩んでいる方、壁にぶつかっている方、前に進もうと思って不安になっている方々にエールを送りたいと思います。三三七拍子!」と宣言し、キャスト陣は戸惑いながらもついていく。「せーの、Welcome to the Rock!」と掛け声で締めたもののうまく締まらず、テイク2に。橋本は「村長役の……」と間違えてツッコまれつつ、最後は全員で決めていた。また、キャストコメントは以下の通り。○■キャストコメント安蘭けい「足かけ約6カ月稽古で準備してきました。今振り返ってもあっという間すぎて明日が初日なんて信じられなくて。本当にすごく密度の高いお稽古をさせてもらってきたので、明日は素晴らしい初日になるだろうなと思ってます」石川禅「半年間私たちは高い高いハードルをいくつもいくつもみんなで乗り越えてやってきて。実在した人物を演じることはたくさんあったんですけど、今もお元気で実在していらっしゃる人物を演じること本当にないんです。最後の高いハードルというのは、限りなくドキュメントに近づけたフィクションで、嘘をつかないで気持ちになり変わって演技すること。そのハードルを飛び越えて行こうと思ってるんですけど、楽しいキャスト人たちが揃ってるので、毎日毎日爆笑しながらやっています」浦井健治「昨日お稽古をしてまして、袖中で安蘭さんがちえちゃん(柚希)と『始まるってことは終わっちゃうんだね、寂しいね』と話してたんです。6カ月毎日8時間くらいいて、舞台稽古ではスウィングの4名も見守ってくれているんですけど、半ば寂しい顔をしていて、この16人でちゃんと5月まで完走できることを目標にやってこれたんだなという部分が幸せなのと、この作品から人と人ってあったかいんだなということを感じさせていただいているので、大切にしていきたいと思います」加藤和樹「稽古が始まる間からミュージカル界のアベンジャーズたちと共演するということでドキドキしていたんですけども、稽古を重ねていく中でみんなが同じ時間を共有して、失敗も笑いに変えながら前に進んでいく感覚が、一つのカンパニーというよりファミリーの感じがすごくするんです。不安ももちろんありますけど、長い稽古期間で培ってきたものを舞台上で出して、日比谷界隈で1番エネルギーのある作品に仕上がっていると思います」咲妃みゆ「お稽古場を振り返ると本当に壮絶だったんですけど、本当に愛おしい日々でした。1人の人間として今後の人生でこことにずっと持っておきたい大切な考え方などを、私自身この作品からたくさん学ばせていただいていることにとても感謝しています。モデルとなったこの作品の方々への敬意を胸に一回一回お届けしたいと思います。見どころは美しい舞台セット、必見です」シルビア・グラブ「先ほど初めて舞台上で照明とセットと全部合わせて通させていただきまして。M13『Somewhere in the Middle of Nowher』でみんな1列になって上を向いて窓の外を向いた瞬間に涙が出てきちゃって。めっちゃ感動しちゃった。すごいです。これで最後のピースのお客様が入った時にどれだけ冷静でいられるかわからないくらい最高でした」田代万里生「衣装もナチュラルというかカラフルというか、楽屋でも普段着なのか衣装なのかわからないくらいですし、男性陣は全くメイクをしていません。僕は帽子をかぶるので整髪料すら付けていない。女性もされているけどされていないような方もいて。ガンダーでも突然の出来事なので、綺麗に着飾ったりしてませんが、こんなに日常と非日常のカテゴライズがない作品は初めてです。全部で50公演以上地方を回ります。約100分なので、5,000分くらいこれから僕らは一緒に歩んでいくといことで、ぜひたくさんの方に届けていきたいなと思っております」橋本さとし「役者のキャリアは中くらいですけど、最も過酷な稽古だった気がします。僕そんなミスらないんですけども、めちゃくちゃミスって。ミスしてもみんなが笑い飛ばしながらやっていますので、稽古は恥のかき捨てと言いますか。いっぱい稽古でミスしながらやっとここまで辿り着いた。北東の果てのニューファンドランド人になりました」濱田めぐみ「お稽古場にいる時からこのメンバーは1m以上離れずにぴたっと、1日8時間ずっと一緒にいたので、他人じゃなくファミリーで。親族の寄り集まりみたいなニュアンスがあって、そのままステージに上がって、舞台上でも近くでお芝居するんですけど、舞台上にいて不安かなと思って見回すと家族がいる。我々がお稽古場で過ごしてきた半年の中で、積み上げてきたチームワークが垣間見えると思いますし、観客の皆様も毎回一員にになってくださるのだと楽しみで仕方ないです」森公美子「ハンナという役をやっておりまして、メガネをかけた時はハンナでございます。メガネを取った時は島民ということでございまして、これで皆さん『今は〇〇だな』というのがわかると思います。楽しい稽古場で7kg痩せました。『カムフロムアウェイダイエット』というくらい頑張ってますので、ぜひ観に来てください」柚希礼音「『全く演じずにやる』ということがテーマで、お稽古中から何度も何度も『演じない』と言われてめちゃめちゃ難しかったんですけど、その度にキャストの皆様が家族のように『こうしたらいいんじゃない』『ああしたらいいんじゃない』と自分のことのように教えてくれるんですよね。作品があたたかいんですけど、キャストのみんなもあったかくて、あたたかさでどうにかなるんじゃないかというくらいぽかぽかとしながら、お客様にあたたかい物語を心から届けたいと思っています」吉原光夫「あいうえお順なんで、いつも最後で。僕は人の言うことを聞きたくなくて役者やってますけど、この稽古期間中は番号とか位置とか、言うことを聞かなくちゃいけなかったので、地獄すぎて、稽古が早く終わればいいと思いました。でもこの穏やかで誇り高い作品がどう日本の客さんに届くのか。この作品を商業演劇に上げるときにノイズが走るんです。それをどうホリプロさん始め、ミュージカル界のポンコツスターたちがどう穏やかに優しく人に穏やかに思いを寄せてお客さんに向けるかは、まだ始まってないので、初日まで気持ちを緩めずに人の言うことを聞いて頑張りたいなと思います。3.11がある日本、まだ地震が起きたり不安な状態で、人が人を傷つけあう時代に、この作品は穏やかな風を与えると思いますので、心して劇場に来て、楽しんでください」東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年03月06日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の公開ゲネプロが6日に東京・日生劇場で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫、演出のクリストファー・アシュリーが取材に応じた。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』差し入れを食べるのをやめた森公美子製作発表会見では「痩せるつもりで来たのにどんどん太ってくんですよ。気になっている今日この頃です」と言ってた森だが、初日を前にして「膝が死ぬんじゃないかというようなお稽古をしまして、楽しい稽古場でなんと7kg痩せました」と発表し、周囲は驚き。「本当に『カムフロムアウェイ』ダイエット。ガボガボなの、ここ」と衣装のお腹の部分が余っていることをアピールするが、本番に入ったら「痩せない、もう」と宣言する。「本当にたくさんいろんな幸せを(カンパニーの)ファミリーからいただきまして、私たちいろいろドキュメントを見たり9.11の映像を改めて見たりとかして、たくさん勉強もさせていただきまして、私が1番ニューファンドランド島にいる方に近い体型だということもわかりました。(演じる)ハンナの役の方にも『体型だけは似ております』と言われて、頑張っていますので、ぜひ観にきてください」と呼びかけた。森は改めて「誰かが稽古中、必ず何か差し入れをするんですよ。それが習慣となってまして、稽古中は食べるものが豊富で、豊富すぎて自分でもびっくりするほど『全然痩せない』と思ってたんですけど、そろそろ食べるのをやめようかなと思ったら痩せ始めました」と振り返る。「ケンタッキーフライドチキンもマックもあったし、本当に現場とは思えない。普通だったらおせんべいとかお菓子なんですけど、肉まんとか置いてますからね、平気で」と苦笑していた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年03月06日朝夏まなとが主演を務めるミュージカル『モダン・ミリー』の全キャストが発表された。原作は1967年に公開されたミュージカル映画。物語の舞台は1920年代のニューヨークで、「大切なのはロマンスよりも理性!」をモットーに、モダンガールに憧れて田舎町から出てきたミリー・ディルモントは、下宿先で知り合ったミス・ドロシー・ブラウンや偶然の出会いを繰り返すジミー・スミスと仲良くなったり、玉の輿を狙って就職した会社の社長・トレヴァー・グレイドンに猛アプローチをかけたり、世界的歌手マジーのパーティーに参加したりと、新しい生活を楽しんでいた。そんな中、ドロシーが行方不明になってしまう。下宿先の女主人ミセス・ミアーズが、下宿にきた身寄りのない女性たちを誘拐していると知ったミリーたちは、ドロシー救出作戦を決行する――。2年ぶりの上演となる今回は、ミリー役を既報の通り朝夏が務めるほか、ジミー役で田代万里生、グレイドン役で廣瀬友祐、ドロシー役で夢咲ねね、ミリーの下宿先で働く中国人チン・ホー役で大山真志、マジー役で土居裕子、ミアーズ役で一路真輝が出演する。演出・翻訳は小林香が手がける。ミュージカル『モダン・ミリー』は、2024年7月から8月にかけて東京・大阪・愛知・福岡で上演される。■田代万里生 コメントジミー役として初出演させて頂きます。台本を読み、CDを聴き、ジュリー・アンドリュース主演の原作映画を観ましたが……なんて楽しい作品!!ミュージカルの素晴らしさが全てがここに!劇場でお待ちしております!■廣瀬友祐 コメント再演という事に少々驚いています。そして、間違い無く自分の役者人生にとって忘れられない作品となった今作。再びトレヴァー・グレイドン役として出演できることに感謝すると同時に、少々緊張しております。■夢咲ねね コメント今回の公演でドロシー役を演じます。なんとも愛しいキャラクター達ばかりのハッピーな作品!そして信頼するキャストの皆様とご一緒できることもとてもワクワクしています。是非、皆さま劇場で一緒にハッピーになりましょう♡■大山真志 コメントチン・ホーという中国人の役を演じさせて頂きます。大山真志です。素敵なキャスト、スタッフの皆様と共に観た方全てを元気に、そしてハッピーになれる作品を創りあげたいなという思いで僕自身もとても楽しみにしています。■土居裕子 コメント華やかで、楽しくて、キュンときて、観終わったあと幸せになる。モダンミリーはそんなミュージカルですね。でも今回は、私も出演?!嬉しすぎるけど、とっても緊張しちゃう!お客様に100倍楽しんでいたいただけるよう、私もうんと楽しんで臨みます!■一路真輝 コメント『モダン・ミリー』にまた参加させて頂ける事とても嬉しいです。ミリーのキラキラと前向きに生きる姿はお客様だけでなく、私たち出演者にも沢山の勇気をもらえました。2024年ヴァージョンも沢山の幸せをお届けできますように!<公演情報>シアタークリエ2024年7月公演ミュージカル『モダン・ミリー』演出・翻訳:小林香【出演】朝夏まなと 田代万里生 廣瀬友祐 夢咲ねね 大山真志/土居裕子 一路真輝入絵加奈子 安倍康律砂塚健斗 高木裕和 常住富大 堀江慎也 村上貴亮伊藤かの子 島田彩 橋本由希子 湊陽奈 吉田萌美 玲実くれあ【公演日程】東京公演:2024年7月10日(水)~28日(日) シアタークリエ大阪公演:2024年8月3日(土)・4日(日) 新歌舞伎座愛知公演:2024年8月11日(日・祝) Niterra 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール福岡公演:2024年8月16日(金)~18日(日) 博多座東京凱旋公演:2024年8月24日(土)・25日(日) 昭和女子大学人見記念講堂公式サイト:
2024年02月29日アメリカ同時多発テロ「9.11」の日、カナダの小さな町で実際に起こっていた奇跡を描くブロードウェイのヒット作、『カム フロム アウェイ』。テロの発生によりアメリカに着陸できなくなった飛行機の乗員・乗客と、人口の倍近い人数を迎え入れることになった町の住人、計100近い登場人物を、たった12人の出演者が演じ分ける趣向のミュージカルだ。待望の日本初演にあたって集まった空前の豪華キャストより、同年生まれで親交も深い加藤和樹と田代万里生に、稽古場の様子や本作の魅力を語ってもらった。“稽古”ではなく“訓練”、体に叩き込むしかない――おふたりのミュージカルでの共演(競演)は、2021年の『マタ・ハリ』と『ジャック・ザ・リッパー』以来となりますね。田代そうですね。和樹君はいつも僕より先に台詞を覚えていたので、困ったら和樹君のほうを見ると口の動きで教えてくれて、“歩くプロンプ”みたいでした(笑)。加藤あははは! ただ今回はもう、いっぱいいっぱいですね!田代そう! こんな和樹君、初めて見たと思って。いつもだったらほかの人の台詞と立ち位置まで全部すぐ覚えるのに、今回はまだテンパってるから、和樹君も人間だったんだなー!って(笑)。加藤人間ですよ~。この作品は全員が出ずっぱりだから、覚えることがすごく多いんです。台詞も動きもタイミングの指定が細かくて、頭で覚えるんじゃなく体に叩き込むしかない。田代演出補のダニエルが、稽古初日に「これは稽古じゃなく訓練」とおっしゃっていたけど本当にそうで、ほかの作品とは違う覚え方が必要なんだよね。1個の文章を何人かで分担して言うことが多いし、ほかの作品だと相手の台詞を聞いて咀嚼してから自分の台詞を言ったりできるけど、この作品は聞いてからじゃ遅いんですよ。加藤そう、遅いの(笑)。今はようやく体に入ってきたという段階です。田代超ざっくりだけど、通し稽古もできたしね。全貌が見えて、これからやるべきことが明確になってきた。加藤芝居を作っていくのはこれからですけど、形は見えてきましたよね。僕もようやく皆さんの稽古に追いついてきたかな。田代稽古してて思うのは、この作品は、みんながお互いに支え合わないと成立しないっていうこと。加藤本当にそう。それがこの物語とリンクしていて、よく出来ているなあと思います。――それぞれの役どころを紹介していただけますか。加藤僕はニューファンドランド島にやってくるニューヨーカー、ボブを主に演じます。物が盗まれたり人が撃たれたりといったことが日常的にあるニューヨークから来たので、無条件に助けてくれる島の人たちに対しても最初は疑心暗鬼になっていて。でもみんなの優しさに触れてどんどん変わっていく、人間的な変化の大きい役どころかなと思いますね。モデルになった方とリモートで少しお話することができたんですが、島に着いたばかりの頃はやはり不安だったと。でも1日で不安が消えて、その後も何度も島に行ってるとおっしゃっていました。田代僕が演じるケビンJは、浦井健治さん演じるロサンゼルスの会社経営者、ケビンTの恋人兼秘書。作詞作曲家のコンビは、実際にこの出来事に遭遇したたくさんの人にインタビューしてこの作品を書いてるんですが、ケビンJにはしてないみたいなんですね。ケビンTから聞いた、“T曰く”の役だからか、劇中ではTが発した言葉に対してJがちょろっと皮肉を言うようなシーンが多くて。秘書でありながら若干僕のほうに主導権があって、健ちゃんを困らせるようなことを言って健ちゃんがタジタジする関係性を楽しんでる、みたいな感じですね(笑)。あとは、イスラム教徒のアリ、現地の空港職員ドワイトなども演じます。加藤僕もボブのほかにいくつか役があって、そのひとつがメグ姉(濱田めぐみ)が演じるアネットの“妄想”の中というか(笑)、ちょっと誇張された回想シーンに登場する機長。田代セクシー機長ね(笑)。イメージとしては、もう上裸です!加藤上裸にサスペンダーに帽子、みたいなイメージではやってます(笑)。限られた時間の中でのお芝居なので、面白くできたらいいなと。あとは、クミさん(森公美子)とアフリカ系夫婦の役も演じます。田代クミさんと和樹君、本番では帽子とかストールなんだろうけど、稽古場だとふたりして頭にタオルを巻いてるから、なんかラーメン屋さんを経営する夫婦みたいで(笑)。加藤みんなそれで笑ってましたよね(笑)。あともうひとつ、ネタバレになるので詳しくは言えないんですが、自分では結構見せ場だなと思ってる役もあるので楽しみにしていてください。ミュージカルではあまり見たことのない“日常の加藤和樹”が見られるかも?――稽古場でのお互いの印象を教えてください。加藤万里生さんは、共演する度に違う表情を見せてくれるので本当に楽しいんですよ。『マタ・ハリ』の時は、同じ役だったからこそ、こういうアプローチもあるのか!という衝撃があって。田代あの時は、同じ役をやってる感じがしなかったよね。それぞれが違う役をやって、「グッジョブ!」って言い合ってた感じ(笑)。加藤万里生さんのラドゥーは、演出の(石丸)さち子さんですら思い描いてなかったラドゥーだったと思います(笑)。そのあとの『ジャック~』では、陽気でちょっと人を食ったような役。今回みたいな軽めの万里生さんを見るの、僕は初めてという気がします。田代それは和樹君もだよ。今回はみんなそれぞれ等身大の自分を生かせる役を演じてるから、ちょっと当て書きみたいに感じられる時があって。和樹君のボブもそうで、ミュージカルではあまり見たことがない“日常の加藤和樹”が見られてる感じがします。ボブのちょっと、アタフタしてるところとか(笑)。加藤舞台では見せないだけで、日常の僕は常にテンパってますからね(笑)。今回の出演者の中で僕は下から2番目なので、そういう気質が特に出てるのかもしれないです。元々末っ子なので、この現場はすごく居心地がいいんですよ。田代あ、末っ子なんだ! そういう感じしないよね。お兄ちゃん気質に見える。加藤面倒を見たいタイプでもあるんですけど、先輩ばかりの現場に来ると元々の末っ子気質が出てきて、自由に居られる感じがします。田代多分この現場は、全員居心地がいいよね(笑)。誰も遠慮をしないから本当に清々しい。加藤そうそう、みんな自由だから(笑)。田代まず先輩のクミさんとか(吉原)光夫さんが切り出して、(橋本)さとしさんがボケて(笑)。加藤ボケてるつもりはないんでしょうけど(笑)、そうですね。台詞を噛んでも「もう1回お願いしまーす!」って遠慮なく止めるから、僕も間違えていいんだって思えます。田代だけどさとしさん、メディアの皆さんを入れた公開稽古では急にスイッチが入ってて。加藤めっちゃカッコ良かったですよね!田代多分皆さん、お客さんが入ったら化ける人たちなんだろうな。加藤百戦錬磨の方ばっかりですからね。僕もしっかりついて行かなきゃと思ってます。――音楽の印象はいかがですか?田代100分間、最初から最後までずーっと音が鳴ってるんです。歌と台詞が常に同時進行してて、前奏でも間奏でも後奏でも誰かが喋ってて、サビの途中で誰かが歌ってる中にも別の人の台詞が入ってきたりするので、100分間ずっとカオス(笑)。加藤あははは! 100分間の長~い1曲だと思ってもらったほうがいいかもしれないですね。田代そうそう、お客さんが拍手するタイミングも3回しかない演出になってるし。加藤拍手が入ると途切れちゃうから、ってことだと思いますが、ドSな演出ですよね(笑)。音楽自体は、どのジャンルとは言えないくらい色々なジャンルが入っていて、色々な国の色々な人種の登場人物が入り混じってるこの物語を、音楽でも表しているのかなと思います。田代確かに。でもサウンド的には完全にケルティックで、ケルトの楽器が刻むビートの中で僕らが生きてく感じだから、ずっと統一感はあって。加藤ノリが良いですよね。ただ、歌うのは難しい。これだけのメンバーが、ブレスも音量感もニュアンスも揃えるっていうのは大変なことだなと実感してます。その分、ピタッとはまったらとんでもないエネルギー量になるんだろうなと。田代ほかの作品だと、テノールの人はこのパート、バリトンの人はこのパートという分かれ方だけど、この作品は一人ひとりパートが違うからそこも難しいよね。それぞれの自己責任(笑)。加藤そうなんですよ。僕は万里生さんと同じパートのところが多いんですが、たまに違うところにも行くから頼れない(笑)。さっきまで下の段だったのに、急に上の段に行くの!? とかもありますし。歌稽古が去年の10月末くらいに始まって、ずいぶん早いなと思ったんですが、それくらいやらないといざ稽古になった時に稽古ができない作品なんだと。本稽古も、長いなと最初は思ったんですけど、最近ではひょっとしたら足りないくらいかも?と思ってて。田代歌も台詞も動きも、把握するのに時間が掛かる作品なんだよね。開幕1か月前には通し稽古ができるように、しっかり逆算してくれた製作陣に感謝しています。優しさと愛にあふれた大充実の100分間をぜひ体感して――最後に改めて、読者の皆さんにお誘いのメッセージをどうぞ!田代短いミュージカルですが、それはもう大充実の100分間で、1.25倍速くらいで再生している感覚になると思います(笑)。前知識なくサクっと観られる作品ですし、何より面白いのは、今の時代の実話に基づいてるということ。「9.11」の裏で起こっていたことを、時代の当事者として観られるのは、今生きている僕たちだけの特権だと思います。観ると震災を思い出す方もいるかもしれませんが、怖さや悲しみではなく無償の愛、お互いに手を差し伸べあうことの大切さを描いているから、観ていただけたら明日への活力になるんじゃないかな。加藤事故とか震災のニュースって、悲しみとか苦しみにスポットが当たりがちですけど、この作品に描かれてるような優しさと愛があふれる出来事ってきっと実際にもあって、それが人を救うのだと僕も思います。僕自身この間、能登の震災に遭った老夫婦のインタビューをたまたま観て、「元気です」「支援に感謝しています」という笑顔を見たら、自分ももっと頑張ろうという気持ちになりましたし。人に優しくされたら優しくしようと改めて思える、本当に愛にあふれた作品なので、何も考えずに観に来ていただきたいですね。田代和樹君の話を聞いてて思い出したんだけど、子どもの頃、乗り継ぎで降りたチューリッヒの空港で全部の飛行機が飛ばなくなって、3時間くらい空港中の人が足止めされたことがあって。その時、たまたまそこにいたスイスの民族楽団が、みんなの前で演奏してくれたんだよね。加藤へえ~、すごい!田代それで空港中が、すごく温かい雰囲気になったのを覚えていて。この作品にはそれに通じる温かさがあると思うから、ぜひ多くの方に体感していただきたいですね。取材・文:町田麻子撮影:You Ishii★加藤和樹さん&田代万里生さんのサイン入りポラをプレゼント!ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★加藤和樹さん&田代万里生さんのサイン入りポラをプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>ブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』脚本・音楽・歌詞:アイリーン・サンコフデイヴィッド・ヘイン演出:クリストファー・アシュリーミュージカルステージング:ケリー・ディヴァイン【キャスト】(50音順)安蘭けい石川禅浦井健治加藤和樹咲妃みゆシルビア・グラブ田代万里生橋本さとし濱田めぐみ森公美子柚希礼音吉原光夫(スタンバイ)上條駿栗山絵美湊陽奈安福毅【東京公演】2024年3月7日(木)~3月29日(金)会場:日生劇場<ツアー公演>【大阪公演】4月4日(木)~4月14日(日) SkyシアターMBS【愛知公演】4月19日(金)~4月21日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール【福岡公演】4月26日(金)~4月28日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール【熊本公演】5月3日(金・祝)・4日(土) 熊本城ホール メインホール【群馬公演】5月11日(土)・12日(日) 高崎芸術劇場 大劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年02月29日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の稽古場プレスコールが13日に都内で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫が登場した。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』稽古場披露キャスト陣は思い思いの場所でM1「Welcome to the Rock」を歌いながらアップし、改めて同曲の実際の稽古を披露。演出補のダニエル・ゴールドシュタインからは「とてもよかった」「素晴らしすぎます、芝居がうますぎて」という絶賛の言葉がかけられ、「3つくらいだけ」と細かいセリフのタイミングなどの直しが入る。「お客様はぶっとんじゃうんじゃないか」と褒めるダニエルに、橋本が「いい演出のおかげだよ!」と返すなど、明るい空気で進んでいった。振付穂のジェーン・バンティングからは、足を振り下ろすタイミングや角度などの修正も。M10「Screech In」では椅子のセッティングなどもキャスト陣が自ら行なっている様子も本番そのままに稽古が行われた。フォトセッションではスタンバイの上條駿、栗山絵美、湊陽奈、安福毅も呼び込まれ、実は本日が誕生日という栗山にキャスト陣が全員でハッピーバースデーの歌を贈る。最後には町長役の橋本が「ポンコツ町長じゃないところを見せる」と意気込みながら全員で気合いを入れようとするも、何をやるのか伝わっておらず失敗。稽古場でも披露した「Screech!」という掛け声で締めていた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、 愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。○■キャスト陣 コメント安蘭:とても楽しい稽古で、毎日毎日ひいひい言いながらも笑いの絶えない現場でございます。今聞いたらあと3週間。けっこう長いなと思ってるんですけれども、きっとあっという間に過ぎていって、これからどんどんどんどん良くなるんだろうなと思っています石川:ご覧になったお客様にとって歴史に残るミュージカルかもしれませんけど、多分やってる私たちにとっても歴史に残るミュージカルなんです。それくらいみんなでいま一致団結して大変なことをやらせていただいてます。浦井:本当に毎日笑いが絶えなくて、こんなに仲良くやらせていただいていることを光栄に思っております。スタンバイのみんなも一緒に作っている感覚があるので、お客様に伝わればいいなと思っております。加藤:再演が難しいキャストが集まっていて、活躍されてる方ばかりの中で一員として携われることを光栄に思っております。一つ一つのシーンがみんなで力を合わせないとやれないので、自分のためというより、人のために周りを見て、みんなで最高に楽しくお客様に喜んでもらえる作品にしていきたいと思っています。咲妃:つい先日、すべてのチームの動きがついて、私としては安心もしましたけど、ようやくスタートラインに立ったなという気持ちでもいます。皆さんと一緒に稽古を重ねていくうちに、この作品への愛や理解がどんどん深まっていって、早くお届けしたいなという気持ちもあります。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。シルビア:こんな濃いメンバーなんですけれども、もはや合宿みたいな稽古場になっております。ものすごく楽しんでいます。みんな恥をかきながら、常に笑い合って、お互いの間違いを叱るではなく楽しみながら作り上げている稽古場がすごい好きです。ぜひぜひ客席から応援しに来てください。田代:初日まで4週間切ったあたりで通し稽古をやったんですよね。あんまり他の作品でこういうことはなくて、ここから初日に向けて何回通しができるんだろう。どんどんブラッシュアップして、稽古場でプレビューして、万全の体制で初日を迎えたいなと思っております。橋本:正直2曲でもうかなり疲れました。でも本当に『見られるってすごいねんな』と思って。皆さんに来ていただいたおかげで、ものすごく気合いが入りまして。役者の本能っていうんですかね? 昨日まで「Screech-」は1行しか歌えなかったのに、全部歌えました。今日のエネルギーは全部出し尽くしました。濱田:今までのカンパニーだと大体年長組になっていて、年齢的にも1番上の方のこともあるんですが、今回はこの私でさえ中堅どころで、素敵なかわいいポンコツな先輩方と、和気藹々とした稽古場で、楽しくやらせていただいております。とにかく高いエネルギーのまま突っ走って素敵な初日を迎えたいと思います。森:このメンバー全員が揃っての『カムフロムアウェイ』は今回だけかもしれない。皆さん忙しいので、私は引退をかけて、膝をしばいて頑張ってます。自分の歌さえもしっかり覚えてないのに、椅子の番号を覚えろと言われて。本当に面白いものが見れると思います。このメンバーですし、楽しいですし、音楽が素晴らしく、ケルト音楽に乗った振り付けが、見応えのある踊りとなっておりますので、ぜひ劇場の方に足を運んでいただければと思っております。柚希:100分間全員がずっと出ているミュージカルが本当になくて、朝から晩までずっと私たちここにいて、本当にクタクタになってお稽古しています。人と人が支え合うというお話を、カンパニーも支え合って作っていて。支え合わないとできない作りになってるらしいんです。絆が生まれて、それをお届けできると思いますので、お客様に楽しんでいただけるように頑張ります。吉原:見ての通り、僕以外は非常に面倒くさいメンバーが……大変なことになるかなと思ったんですけど、嘘偽りなく和気藹々と。ダニーが寛容で性格的にも僕らとフィットしてゆっくりたっぷり稽古をやってるし、結構ポンコツが多いんですけど、ジェーンもできない我らに痺れを切らさずにいっぱい教えてくれて、この2人のおかげでここまで来れたのかな。ダニーが言ったんですけど「辛い状況の中で、どれだけ人に愛を注げるか、人に優しくできるか」というのがテーマなので、今うちらもどんどん辛い状況になっていく中で喧嘩せずに。そして世の中も辛い状況ですが、自分が辛い時に誰かに愛を注げるように僕は精進してます。元々愛が深いんですけど、精進します。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年02月13日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見が30日にカナダ大使館で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫が登場した。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』会見で涙を見せた森公美子マンハッタンの消防士の息子を持つ母・ハンナを演じた森は「ハンナは『まさか息子がそんなところに行くわけない』という思いでやってくれと言われて……」と説明しつつ、役の内容に「泣きそうになる」と涙をこらえる。何役も務めなければいけないため「ちょっと重い役ではあるんですけど、このポンコツが『今、私、誰!?』って。『私どこいったらいいの!?』って、その状況がずっと続いてて、泣きそうに。『どこどこどこ!?』と3〜4役やってて」とその大変さでも涙を流し、周囲は笑いながらも労っていた。「子供をすごく心配して歌わなきゃいけないんですけど、稽古中には泣きながら歌って、歌えない部分もあって、喉が詰まっちゃって歌えない」「演出家のダニーからは『そんな歌い方しちゃダメ。軽く歌わなきゃ』と言われて」と明かす森。周囲もさまざまな役を演じるため「稽古中にも『あんた誰!?』(役名で)誰が歌うと書くとわからないので、『さとしが歌う』『光夫の次』とかそういう感じで書いて進んでる」と苦労が重なっている様子。一方で「昨日はおにぎりを差し入れましたが、とうこさん(安蘭)がハンバーガー入れてくれたりとか、痩せるつもりで来たのにどんどん太ってくんですよ。気になっている今日この頃です」と締めくくっていた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年01月30日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見が30日にカナダ大使館で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫が登場した。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見にキャスト集結カナダ大使館代表として、主席公使デボラ・ポール氏から「2024年はカナダと日本の友好95周年という記念の年です。友好関係の基礎となっているのは、人と人の絆です。このミュージカルの心温まるストーリーを通じて、多くの方がカナダについてもっと知り、コミュニティ、思いやり、そして人と人とがつながることで生まれる癒やしの力の大切さを感じてくださることを願っています」とメッセージが送られる。また主催のホリプロ 菅井敦社長は「この一つの作品にこんなに素晴らしい方々を集めてしまって、他のミュージカルに大変申し訳ないなと思うぐらいの、日本を代表するミュージカル界のトップスターの皆さんにお集まりをいただいております」と自信を見せる。キャストは役や稽古について語り、安蘭は「私はダイアンといろんな人を演じるんですけれども、ダイアンはセリフやシーンがあるんですが、他の役は一言とかなのでどうにか違いを出したくて、声を変えたりとかいろいろ挑戦してるんですけれども、やりすぎだと言われる」と苦笑する。直前まで別の公演に出演していた加藤は、周囲から「来てないですよね」「そんなに知らないと思う」とからかわれ、「仲間に入れてくださいよ!」と立ち上がる一幕も。「2度とこのキャストでは再演できないだろうなという第一線で活躍している方々ばかりですし、一人一人の力が一つになった時にどれぐらいのエネルギーが出るんだろう」と期待した。町長役の橋本は「稽古が大変だとか作品が大変だとか言いたくはないんですけど、めっちゃ大変です」ときっぱり。「稽古を止めてはいけないという一心で、とりあえずセリフが飛んでも近いことを言ってればいいやろと突拍子もないことを言って、みんなわかって『さとしだね〜』と笑い飛ばしてくれる」と言ったそばから、「まだまだポンコツな店長……店長じゃない! すいません!」と言葉通りの間違いも。「ポンコツな町長ではありますけど、みんなと一緒に素敵な町を表現できたらと思います」と意気込んだ。吉原は「最初嫌だったんですよ、合わないかなとか。浦井とか」と名指しで会場を笑わせる。しかし「マジで最高のメンバーでやれてるんですよね。みんなが傷ついて失って今の立場にいる。無条件で繋がっている。本当にいい稽古なんです。お祭りごとじゃなくて、このメンバーが集まって命をかけてやっている」と太鼓判を押した。このメンバーを知った時の心境について一言ずつ求められると「よく集まったなと思いました」(安蘭)、「本当にこの一員に加われるのかと信じられない気持ちでした」(咲妃)、「びっくりしました」(シルビア)、「楽しみでわくわくしました」(濱田)、「面白いなと思いました」(森)、「稽古場がめちゃめちゃ楽しみ」(柚希)とそれぞれ表す。さらに「浦井くんと仲良くなれるかな」(吉原)、「俺もついにここまで来たかって思いました」(橋本)、「稽古のスケジュールが合うのかなと思いました」(田代)、「いっしょに芝居するのが楽しみすぎてワクワクしました」(加藤)、「幸せすぎるんですけど、光生さんと仲良くなれると思ってませんでした」(浦井)、「楽屋どうするんだろうと思いました」(石川)と個性豊かな回答を見せた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年01月30日1月28日、迷惑系YouTuberの煉獄コロアキ(41)こと杉田一明氏が、電撃ネットワークの南部虎弾さん(享年72)の通夜で田代まさし(67)に対して執拗に絡む様子をXで公開した。昨年11月、10代の女性に対して、公演チケットの不正転売に関与したと決めつけた動画をYouTubeに投稿し、名誉毀損の疑いで逮捕された杉田氏。同年12月には50代男性を不法に拘束したとして再逮捕されたが、その後、釈放されたことをXで報告していた。そんな杉田氏だが、まだまだ迷惑行為をやめないようだ。1月28日、杉田氏は《田代まさしを私人逮捕しようと思って話したら暴行された ふざけんじゃねぇよ こいつ反省してない》とXに綴り、南部さんの通夜で田代に執拗に絡もうとする自身の動画をアップした。その動画では、文脈は不明だが「やってねえって言ってんだろ」などという田代に対し「私人逮捕してんだよ」などと杉田氏は発言。イラついてみせた田代が胸ぐらを掴むと「触ってんじゃねえよ。暴行罪だぞ」と杉田氏は述べた。その後、田代は動画を撮り続ける杉田氏の取り巻きに対して「やめろよ」と注意していた。田代は南部さんの通夜に、簡単な言葉では言い表せないほど複雑な思いを抱えて参列していたはずだ。違法薬物を所持していたなどの理由で何度も逮捕されてきた田代。いっぽう南部さんは、そんな田代の芸能界復帰を支えてきたのだ。例えば’10年9月に田代が麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕された直後、南部さんは翌年1月に自身のブログで田代から年賀状が届いたと報告。その際、南部さんは《遠くで、見守るのが一番いいと思ってる》と綴っていた。また’15年に電撃ネットワークが結成25周年記念の祝賀会を開いた際に、田代をゲスト出演させ、南部さんは「裏切られた気持ち」と言いつつ、「でも、これからマーシーがどうやって生きていくんだと、今のままだと、逃げたままで生きていかなきゃいけない」と厳しくも優しい言葉をかけていた。さらに’19年11月に田代が覚醒剤所持と使用および大麻所持事件で再び逮捕された後、’22年2月に南部さんは自身のYouTubeチャンネルで田代が出所すると報告。「もう田代さんに期待なんか何もしてない」と言いつつ、「『また何かやりましょう』って言ったら、本人が『やりたい』って言ったら何かやりましょうよ」「田代ちゃん待ってるよ」と呼びかけていた。そうして見守ってくれていた南部さんの訃報に際し、田代は今月21日、Xでこう追悼していた。《かねてから大変お世話になっていた電撃ネットワークの南部虎太さんがお亡くなりになりました。僕が何回つまづいても、南部さんは彼の主催のクレイジーナイトというイベントに毎回僕を呼んでくれました》(原文ママ)《そのご恩も果たせないまま亡くなられた事はとても残念です。南部さんと中村ゆうじさんと三人でラジオをしたり、CDを出した事を昨日の事のように覚えています。南部さん天国で安らかに…》田代にとって南部さんは強く思い入れのある存在だ。その思いを微塵も理解していないかのように、南部さんの通夜で田代を“私人逮捕”しようとした杉田氏に対し、Xでは怒りの声が続々と上がっている。《マーシーがどんな想いで、南部氏の通夜に参列したか考えようね》《マーシーかわいそうだし、南部さんのお通夜なのに何してるの?失礼すぎる》《お通夜の会場で迷惑かけるのは南部さんのご家族と会場を貸してる方双方に迷惑かかってるのマジでわかって欲しい》《通夜でこれはないわ》
2024年01月29日2024年1月21日に逝去が報じられた、お笑いタレントである南部虎弾(なんぶ・とらた)さん。お笑いトリオ『ダチョウ倶楽部』の初代リーダーとして活躍するほか、お笑いグループ『電撃ネットワーク』の身体を張った過激な芸風は、海外からも注目を集めていました。南部さんのあまりにも急な旅立ちに、多くの同業者やファンから偲ぶ声が上がっています。田代まさし、亡くなった南部虎弾さんにコメントバンド『ラッツ&スター』のメンバーであり、元タレントの田代まさしさんも、南部さんとゆかりのある1人。田代さんは、これまで薬物依存症で複数回逮捕されており、長い間、依存症の回復に向けたリハビリテーションに励んでいます。2010年に田代さんが再逮捕された際、南部さんは自身のブログで「田代まさしはこれで最後です!」と怒りのコメント。また、「本当にバカだなあ!みんなで立ち直らせようとしていたのに」と悔しい思いをあらわにしていました。しかし南部さんは、その後も田代さんを見捨てることなくサポート。主催のイベントにも、何度も田代さんを呼んでいました。依存症と闘ってきたつらい過去と、南部さんとの思い出を振り返り、田代さんはこのようにコメントしています。訃報…かねてから大変お世話になっていた電撃ネットワークの南部虎弾さんがお亡くなりになりました。僕が何回つまづいても、南部さんは彼の主催のクレイジーナイトというイベントに毎回僕を呼んでくれました。そのご恩も果たせないまま亡くなられた事はとても残念です。南部さん天国で安らかに… pic.twitter.com/yiVVTSmcHm — 田代まさし (@MarcyTashiro) January 22, 2024 何度人生でつまずいても、見捨てることなく、優しく背中を押してくれた南部さん。田代さんが大切な人だからこそ、時には厳しい言葉をかけ、かばい、再出発を応援していたに違いありません。その存在は、田代さんにとって大きかったはず。恩を返せなかったことを悔やみ、「天国で安らかに」と南部さんを偲びました。南部さんの情に厚い人柄が分かる、田代さんとのエピソード。多くの人が田代さんのコメントに共感の声を寄せています。・南部さん、本当に優しい方だったんだなあ。涙が出た。・きっと、南部さんは今後も、雲の上から田代さんを応援していると思いますよ。・田代さんが再逮捕された時、すごく悲しんでいたのを覚えている。田代さん、負けないでくださいね。南部さんの想いは、田代さんにもしっかりと届いています。今後、田代さんが立ち直ることが、南部さんにとって最大の恩返しになることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年01月22日株式会社メモリード(本社:長崎県西彼杵郡長与町/代表取締役社長:吉田 昌敬)は、地域のコミュニティづくりの一端を担い、様々な繋がりの場になることを目指して、伊万里市松島町に「いこいテラス伊万里」を2023年10月3日~14日までプレオープンいたします。1時間利用で1ドリンクサービスとなります。ホームページ: 月額料金で、軽食やドリンク、動画配信サービス視聴、健康器具などを自由に楽しめ、カルチャー教室などの学びの場も開催。かつての縁側のように、出会い・語らいを気軽に体感できる上質な憩いの空間です。【女性限定にした理由】「たまには主人と別々での時間がほしい」「ご主人に先立たれ一人で寂しい」というお客様のお声を頂戴し、お一人で気兼ねなく訪れることができ、コミュニティーが築ける場所を提供したいと思い、女性限定といたしました。【いこいテラス伊万里 概要】所在地 :佐賀県伊万里市松島町362-2 パークサイド松島II 1階(西側)営業時間:10:00~17:00営業日 :月~土曜日(祝日除く)利用料金:一般 時間利用:700円(1時間) 月額会費:5,000円/月互助会会員 時間利用:500円(1時間) 月額会費:3,000円/月いこいテラスラウンジ※写真はイメージです住み慣れた場所で、もっと幸せに楽しく過ごすことができますように。そんなことを願って、この「いこいテラス」でお待ちしています。※今秋より佐賀・長崎・福岡で順次店舗オープン予定です。【会社概要】株式会社メモリード1969年(昭和44年)創業以来、「ありがとうをもっと届けたい。ありがとうにもっと応えたい」の理念のもとに、婚礼・葬祭・ホテル・レストラン・貸衣装・写真・保険事業等で成長を続けています。所在地:メモリードグループ総合本部長崎県西彼杵郡長与町高田郷1785-10TEL :095-857-1777 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月10日マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)の2024年春夏コレクションがフランス・パリで2023年9月26日(火)に発表された。「初期伊万里」を着想源にモダンな日本食を楽しめるレストラン「HIGASHI-YAMA Tokyo」や和菓子店「HIGASHIYA」を手掛けている、緒方慎一郎監修の複合施設「オガタ・パリ(Ogata Paris)」。静謐な和空間が広がる同施設を発表の舞台とした今季は、17世紀前半の⽇本磁器の記憶を宿す「初期伊万里」の陶片を着想源とした。散見されたのは、草花のモチーフが浮かび上がる、どこか奥ゆかしい印象のアイテム。ゆったりとしたシルエットのシャツドレスや美しいカッティングのデニムウェアなどに、有機的なモチーフをエンボス加工で表現した。ヘルシーな肌見せを叶えるシアーニットのドレスやトップスには、「初期伊万里」に描かれた海景を投影。胸元には、陶片のようにシャープな切り替えが施されている。コレクションに透明感をプラスするラメジャージーのアイテムは、表面をなめらかにし、美しい光沢を出すためにかける釉薬のよう。スタイリングに軽快なアクセントを加えるロンググローブやクロップド丈のトップスのほか、素肌に光を纏っているかのような幻想的なムードを演出するロングドレスが展開された。カラーパレットは、かつての陶⼯たちが陶器の素地の色“白”を生み出す試行錯誤の過程で生まれた「初期伊万里」の色味にインスパイア。ホワイト、エクリュ、ミントグリーンといった淡いカラーを基調としつつ、ブラックやネイビーのダークなカラーを差し込んで、コレクションを引き締めた。
2023年09月30日12月9日(土) から24日(日) にかけて東京・よみうり大手町ホールにて、12月26日(火) から28日(木) まで大阪・新歌舞伎座にて、日本初演となるミュージカル『ジョン&ジェン』が上演されることが決定した。『ジョン&ジェン』は、『ワイルド・パーティ』『アダムス・ファミリー』『ビッグ・フィッシュ』といった多くのオン/オフ・ブロードウェイ作品に携わるアンドリュー・リッパと、本作で初めて舞台作品の歌詞・脚本手掛けたトム・グリーンウォルドによる作品で、1995年にオフ・ブロードウェイで初演された。舞台は1985年から現代にかけてのアメリカ。変わりゆく社会を背景に、親子や姉弟という家族の関係性に焦点を当て、知性とウィットに富んだ台詞と美しいメロディーが溢れる秀逸なミュージカルだ。出演者は二人。1幕では姉と弟の幼少期から青春期が、2幕では母親と息子とのすれ違っていく人生が描かれる。ピアノ、チェロ、パーカッションの生演奏が奏でる胸に響く旋律とともに織り成される家族の物語は、人の心に寄り添い、癒しを与えてくれる感動作となっている。日本初演となる本公演で、演出・翻訳・訳詞・ムーブメントを手掛けるのは、音楽座および劇団四季を経て国外で研鑽を積み、国際的活躍する市川洋二郎。これまでに国内では、濱田めぐみを第24回読売演劇大賞優秀女優賞に導いた『Tell Me On A Sunday~サヨナラは日曜日に~』(演出・翻訳・訳詞/2016)や、第15回「小田島雄志・翻訳戯曲賞」を受賞した『The View Upstairs -君が見た、あの日-』(翻訳・演出・振付/2022)、国外ではロンドンでのミュージカル『ユーリンタウン』(演出/2018)や、『GALAXY TRAIN - A New Musical』(原案・脚本・日本語台本・演出/2023)など、国内外で多くの作品を手掛けるほか、2023年オリビエ賞最多部門受賞作品のロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)製作『となりのトトロ』では中トトロ役で出演するなど、俳優としても活躍する市川が、日本初演となる本作に挑む。舞台に登場するのは、ジョンとジェンの2人のみ。ジョン(1幕=弟、2幕=息子)には、近年舞台俳優としてのキャリアも重ねている森崎ウィン、幼少期から音楽に携わり、15歳から声楽を志し、現在ではミュージカルに欠くことのできない存在となっている田代万里生。そして、ジェン(1幕=姉、2幕=母)には、豊かな声量と表現力を武器に、ミュージカル作品に留まらず、バラエティ番組や音楽番組でも他を圧倒する存在感を放つ新妻聖子、劇団四季では数々の作品でヒロインを演じ、退団後はさらに様々なジャンルの舞台作品で活躍をみせる濱田めぐみが決定した。1幕では姉弟、2幕では親子の関係性を、森崎・田代、新妻・濱田がダブルキャストで演じる。<演出・キャスト コメント>■演出・翻訳・訳詞・ムーブメント:市川洋二郎人間は生きる過程で、色々な「荷物」を心の中に蓄積していきます。友達と笑いあった春の午後。太陽が燦々と煌めいた幼い夏の朝。大事な人と過ごした温かな夕暮れ。涙を流した寂しい夜明け。二度と戻れない、決して帰ることの無い、あの日々。そのひとつひとつが今の自分を形作っている大切な要素です。これまで積み上げてきた時間が、私たちを未来へと導いてくれるのです。けれど中には、心に暗い影を落とす思い出も無いわけではありません。それは、深く胸をえぐり、じわじわとその奥深い所を侵食していきます。もしかしたら「生きる」ということは、この世界の喜びを知ると同時に、その苦しみを味わい、それを乗り越えていく方法を学ぶための魂の試練なのかもしれません。この作品との出会いが皆さんにとって、自らの旅路を振り返り「生きる」ということをお考えになる機会になることを祈っております。■森崎ウィン2人ミュージカル。この言葉に心を奪われ運命だと感じ、今作のキャストの一員として加わらせて頂きました。そして日本初演となる今作、初めて尽くしの内容に脚本を読むだけでワクワクが止まりません。皆様の元に届くまで精一杯楽しみながら努めます。どうか、劇場に受け取りにお越し頂けると嬉しいです。■田代万里生2幕ものの二人芝居ミュージカル!共に出ずっぱりで歌いっぱなしのお相手は、濱田めぐみさんに新妻聖子さん。僕は、1幕では【弟のジョン】、そこから時が経った2幕では【息子のジョン】、名前は同じですが異なる2役を演じます。どちらも子供から大人のシーンまで演じますが、なんと冒頭の僕の登場シーンは5歳!一体どうなってしまうのか!?今からとても楽しみです。日常が非日常となる瞬間を、是非劇場で体感して下さい。■新妻聖子ほぼ歌で紡がれる2人だけのミュージカルです。私が演じるジェンは、一幕は姉として弟を二幕は母として息子を不器用ながらも愛し、護りぬくと誓った女性。毒親、思春期、トラウマ、子離れ。誰もが必死に乗り越えるべきことに立ち向かいながら、より良い自分を目指して今を生きている。人生のもどかしさや歓びを同じ空間で味わって頂けるような、そんな芝居になる予感がしています。12月に劇場でお会いしましょう!■濱田めぐみ物語の構成に凄く興味が湧きました。音楽の素晴らしさと芝居の枠組みがシンプルだからこそ際立ってクッキリと見えてくる作品。演じる役者、その時の環境によっても全く別物の舞台が存在するんだろうなと今から楽しみです。今までに無かったタイプの作品にチャレンジできる事、そしてキャストの新妻聖子ちゃん田代万里生くん、舞台初共演の森崎ウィンくんとガッツリお稽古して作り上げていく時間をとても楽しみにしております。是非劇場へ私達と素敵な時間を過ごしにいらしてください!<公演情報>PARCO PRODUCE 2023 ミュージカル『ジョン&ジェン』音楽:アンドリュー・リッパ歌詞:トム・グリーンウォルド脚本:トム・グリーンウォルド、アンドリュー・リッパ演出・翻訳・訳詞・ムーブメント:市川洋二郎出演:森崎ウィン/田代万里生(ジョン役Wキャスト)、新妻聖子/濱田めぐみ(ジェン役Wキャスト)【東京公演】12月9日(土)~12月24日(日)会場:よみうり大手町ホール■チケット料金(税込)全席指定:10,000円U-18チケット:3,000円(観劇時18歳以下対象)U-30チケット:5,000円(観劇時30歳以下対象)※U-18チケット・U-30チケット:前売販売のみ/要身分証明書/当日指定席券引換※未就学児の入場はご遠慮ください。一般発売:8月19日(土)【大阪公演】12月26日(火)~12月28日(木)会場:新歌舞伎座■チケット料金(税込)全席指定:10,000円一般発売:9月22日(金)公式サイト:
2023年07月04日ドラマ10「大奥」の【三代将軍家光・万里小路有功編】が1月17日放送。斉藤由貴演じる春日局に「斉藤由貴さんの春日局が怖い」「予想以上凄みのある春日局」などの声が続出。その迫力に多くの視聴者が恐怖を感じた模様だ。男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いてセンセーションを巻き起こした、よしながふみによるコミック「大奥」を原作に、3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまでをドラマ化する本作。江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、“若い男子にのみ”感染し“数日で死に至る”恐ろしい病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」が日本中に広がり、男子の人口が女子の1/4まで激減。男子が希少な存在となったことで、女子が男子の代わりとして労働の担い手となり、江戸城でも将軍職が女子へと引き継がれ、大奥も男の世界へと変貌を遂げる…という世界観のもとストーリーが展開する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。【三代将軍家光・万里小路有功編】は“男女逆転”大奥の始まりを描くエピソードとなり、赤面疱瘡が広まるなか、若い男子にのみ感染するはずの赤面疱瘡によって3代将軍家光がまさかの死を迎えるところから始まる。春日局は家光が赤面疱瘡で死んだとなれば、また戦乱の世に逆戻りすると考え、家光の死を隠し秘密裏にその娘を将軍の身代わりにし子を産ませ、徳川幕府を維持しようと考える。そして公家出身の僧・万里小路有功が、春日局の策略で無理やり還俗させられ大奥入りさせられる…という物語。春日局の策略によって家光の側室「お万の方」となり、家光の心を開いていく万里小路有功役で福士蒼汰。本来の家光の隠し子で家光の死を偽装するため、将軍に据えられた徳川家光(千恵) 役で堀田真由。元々の家光の乳母で大奥の実質的な創設者でもあり、千恵を拉致、跡取りを産ませる目的で大奥を男性中心に入れ替え、有功を大奥入りさせた春日局役で斉藤さん。春日局の子で家光の側近となる稲葉正勝役で眞島秀和。有功付きの小僧で彼とともに大奥へ入り部屋子となる玉栄役で奥智哉。春日局の命により有功の部屋子となるのちの大奥御右筆・村瀬正資役で岡山天音といったキャスト。8代将軍の徳川吉宗役で冨永愛も出演する。放送が始まると「斉藤由貴さんの春日局が怖い」「斉藤由貴さんのど迫力にヤラれました」「大奥、斉藤由貴が出演1分で「これはすごい怪演……!」て思った」「予想裏切らないどころか予想以上凄みのある春日局の斉藤由貴」など、斉藤さん演じる春日局の迫力に触れた視聴者からのツイートがタイムラインに続出する事態に。また「福士蒼汰がめちゃくちゃ有功様」「話し方も身のこなしも姿も美人すぎて有功福士蒼汰のことばかり考えてしまう」など福士さんの有功を高く評価するコメントも数多く投稿されている。【第3話あらすじ】有功は家光から贈られた猫に若紫と名付け、若紫の存在で家光と有功の距離は次第に縮まっていく。一方、玉栄は有功のことを良く思わない者たちから嫌がらせを受け始める。有功もまた玉栄の変わった様子が気がかりになっていく。そんな中、有功と家光を繋ぐ若紫を巻き込んだある事件が起こってしまう…。ドラマ10「大奥」は毎週火曜22時~NHK総合ほかで放送中。(笠緒)
2023年01月18日1月10日(火)より放送開始のドラマ「大奥」より【3代・徳川家光×万里小路有功編】のキービジュアルが完成。デザイン担当の清川あさみのコメントも到着した。【3代・徳川家光×万里小路有功編】は、赤面疱瘡が広まり、本来の3代将軍・家光も死亡した後の物語。春日局は秘密裏に、その娘・千恵を将軍の身代わりにし子を産ませ、徳川幕府を維持しようとする…。福士蒼汰が万里小路有功、堀田真由が徳川家光を演じ、春日局役を斉藤由貴がつとめることがすでに発表されている。この度公開されたキービジュアルのデザインは、昨日公開された【8代・徳川吉宗×水野祐之進編】と同様、清川あさみが担当。寄り添う家光と有功の周囲に散りばめられた花のモチーフが印象的だ。清川あさみ清川さんは、「お互いに傷を暖め合うような有功と家光の空気感が美しいです。二人の関係は優しく穏やかで、時に激しさを伴う一途な愛のようなカタチに見えます。大奥の全ての『はじまり』をコンセプトを蕾に見立てて制作しました」とコメントを寄せた。ドラマ10「大奥」は2023年1月10日より毎週火曜日22時~NHK総合にて放送(※初回15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2022年12月20日株式会社田代陶器店(本社:佐賀県有田町、代表取締役:田代 憲督)と村上玄輝陶房が2021年からスタートさせたコラボ企画『村上玄輝陶房×田代陶器店』の2022年の作品公開を「荒波の時代の中、信念を抱き上へ昇る。」という思いを込め、2022年10月吉日に予定しております。麒麟■次の世代の絵付師昭和の時代、有田焼を第一線でリードした絵付師の次の世代のお話です。彼の名は村上 玄輝(故人)。細かい筆遣い、多彩な色の組み合わせで人々を魅了させ、昭和のセレブ達の御用達となっていました。そんな華々しい活躍の中、彼は誰一人として赤の他人を弟子に迎え入れず、唯一、息子の俊彦(長男)と邦彦(次男)に彼のアイデンティティと、絵付け技術の全てを降り注ぎ、次の世代へバトンを渡しこの世を去りました。父の思いを受け継ぎ、二人はその後、数々の展覧会や個展に出店。2人は父が残したレガシーに更に磨きをかけ、細かく繊細かつ大胆で躍動感のある作品を次々に生み出しました。その絵付けに誰もが吸い込まれる、日本の職人の美。人の手で作り上げられたまさに宝石。父のアイデンティティを誇りに二人は絵付けの頂点へと日々挑戦し続けています。■株式会社田代陶器店 代表 田代の想い田代陶器店の代表、田代は幼い頃から玄輝さんの作品に触れその素晴らしさをいつか世界に届けたい、そして“有田焼の大航海時代を作る”この想いからブランド計画を進めています。今の有田焼に必要な物、それは手間を省く事や大量生産ではありません。先人が残してくれた技術を令和の時代に磨きをかける事、それが100年先の有田焼を作る事だと信じています。鳳凰七宝鶴■コラボ企画について2021年からスタートしたコラボ企画、村上玄輝陶房×田代陶器店昨年は、コロナ禍の中、厄払いの意味を込めて“麒麟”を描いて頂きました。2022年は荒波の時代の中、信念を抱き上へ昇る。という思いを込めた作品を発表します。公開は公式SNSより、2022年10月吉日の公開予定となっております。WEB SITE : Facebook : Instagram: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月18日●思いが結実「すごくありがたく思います」俳優の古川雄大が、自身初となるミュージカルコンサート『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』を4月1日〜4月10日まで東京・IHIステージアラウンド東京にて開催する。同コンサートには、常日頃から古川が先輩として慕い、共に『モーツァルト!』のタイトルロールを務めた山崎育三郎、『エリザベート』で共演を重ねた花總まり、愛希れいかのほか木下晴香、黒羽麻璃央、佐藤隆紀(LE VELVETS)、田代万里生、廣瀬友祐といった、縁の深い面々がゲストとして登場。また千秋楽では、明日海りおとの初共演も実現する。豪華ゲストを迎え作り上げる、記念すべき初ミュージカルコンサートは一体どのようなものになるのか。古川に話を聞いた。○■「本当に貴重な機会を頂いた」――初ミュージカルコンサートがついに開幕します。昨年夏に予定されていたものの、惜しくも公演中止に。「いつの日か必ず実現させます」と誓っていた思いが今回結実することとなりました。昨年夏の公演中止は、すごく悔しい思いをしました。悲しいですし、その気持ちをどこにぶつけていいのか分からなかったです。そうしたなか、今回こうして、また公演を開催する機会を頂けたことをすごくありがたく思います。本当に貴重な機会を頂いたので、ファンの皆さんに満足してもらうことはもちろん、関わっていただいた全ての方に「ステージをやって良かったな」と思ってもらえるようなパフォーマンスをしたいです。――コンサートはどのような内容になりますでしょうか?一部は、完全に役になり切るというわけではないのですが、その曲の世界観を伝えるために演じ分けをしながら、ショーのような形にしたいと思っています。二部はコンサート寄りといいますか、自分が出演していない作品の曲を歌ったり、踊ってみたり、ゲストの方をお呼びしたり、一部と二部ではっきりと色を分けた構成になっています。楽曲は基本的に自分が出演した作品のもので、僕がミュージカルに出演するようになった歴史を感じられるようなセットリストになっているはずです。ありがたいことに、たくさんの素晴らしい作品に恵まれているので、どの曲を選ぶかは難しかったのですが、おいしいところを持ってきた結果、結構大変です(笑)。●テンパり具合も見どころに?――そのくらい濃密な内容だということがうかがえます(笑)。これまでの歴史に触れながら、新しい挑戦もされるそうですね。女性曲や今まで出演していないミュージカル作品からも何曲か歌う予定です。女性の曲も歌ってみたいと思い、楽曲を探すところからスタートしたのですが、いざ歌ってみると、キーを合わせていく段階で、その曲の良さが失われてしまったり、やはり女性が高いキーで歌うからこその魅力みたいなものがあるという風に感じて……。候補に挙がっていた曲の中から厳選して、日替わりで挑戦するつもりです。今はそれをどう散りばめていくかを考えている段階です。――古川さんのミュージカルの歴史を辿ることのできるセトリということで、稽古をするなかで感じることもあるのではないでしょうか?この前ゲストで出演していただく方々とリハーサルさせていただいて「懐かしいな」と思いましたし、当時はあんなに大変だった楽曲が今は少し軽く歌えるようになったり、自分の成長を感じる部分もあります。また、自分の中で試してみたい歌い方もあり、当時とは歌い方を変えようとしている楽曲もあります。○■豪華ゲスト登場のステージに――今回はゲストも豪華キャストが勢揃いです。ゲストの皆さんの印象や当日どのようなステージになりそうかを日程順に教えていただけますか? まずは花總まりさんですね。花總さんは僕がルドルフ役の頃から、エリザベート役を演じられているレジェンドですし、皆さんにとってもそういう存在の方だと思います。最初はルドルフとエリザベートで始まり、僕が頑張っていくことで、フェルセン伯爵とマリー・アントワネット、トートとエリザベートと、段々と役の関係性も近くなり、今回こうしてミュージカルコンサートでデュエットさせていただけるという、まさに「vol.1」の初日にふさわしいのではないかと思います。なので、すごく緊張しています。ゲストコーナーで何を話すのか、僕がホストとしてその場を仕切るわけなので「どう仕切ろう!」と(笑)、そればかり考えているのですが、あまりシミュレーションしすぎてもつまらなくなってしまうだろうなと思うので、本来であれば台本も作るのですが、今回は台本なしで挑戦してみようかなと思ったり。二幕では、僕のテンパり具合も見どころになってきます(笑)。――テンパり具合! 注目させていただきます(笑)。続いて、廣瀬友祐さん、黒羽麻璃央ですね。ヒロくんとは、元々同じ事務所で頑張ってきて、ずっと仕事のパートナーという感覚です。プライベートで遊んだことはあまりないのですが、普段一緒に遊ぶ友人よりも会っているという不思議な関係性で、すごくいいパートナーだなと思います。麻璃央は次の世代の新しい風と言いますか、勢いのある俳優で、今回の僕との共演を「新旧ロミオ対決」という風に見る人もいらっしゃるのではないでしょうか? 「さあ、どっちが上手いんだい?」みたいな(笑)。僕としては負けられないところもありながら、いろいろな楽しみ方ができるコラボなのかなと思います。●「最後になるかもしれない」楽曲も――佐藤隆紀さんはいかがでしょう?シュガーとは一番異質な声の組み合わせの日なのかなと思います。トートとフランツで共演もあるのですが、同じステージで歌うのは一瞬だったので、「この二人の声が混ざるってどんな感じなんだろう?」と楽しみにしています。当日は「この曲を歌うんだ!」という風に、皆さんを驚かせられるのではないかと思います。また、トークと歌のギャップが結構ある日なんだろうなと。あまり知られてないんですけど、シュガーとはちょっかいを出し合ったりする仲なんです。シュガーはコミュニケーションをとるのが上手なんです。僕に合わせた感じで来てくれるので、それに甘えられます。当日のゲストコーナーでも、「シュガー喋ってよ〜」という風にトークは甘えに甘え切ってると思います(笑)。――甘えに甘える古川さんも楽しみです(笑)。木下晴香さんはいかがでしょうか?自分がコンサートをやって、誰をゲストに呼びたいのかと考えた時に、まずパッと浮かんだのは木下さんかもしれません。『ロミオ&ジュリエット』や『モーツァルト!』で共演させていただいて、「合わせるのは1回でいいね」というくらい、何作も相手役をやる中で生まれた安定感みたいなものをお届けできるんだろうなと思っています。そして今回のコンサートでは二度とできない、本当に最後になるかもしれない楽曲をデュエットする予定です。――続いて、山崎育三郎さんですね。育三郎さんも僕がミュージカルを始める前から、StarSの3人がいらっしゃって、すごい方々だなと思っていました。そんななか、僕がミュージカルの世界に足を踏み入れたら、そのスターと共演するわけで……。育三郎さんとは『モーツァルト!』でWキャストを務めさせていただき、教わったことがたくさんあります。先輩後輩としていろいろなお話もさせていただいているなか、今回のコンサートでもデュエットさせていただきたいと思い、僕がホストとしてお呼びするというのは恐れ多いのですが、胸を借りるつもりでお声がけさせていただきました。育三郎さんとのゲストコーナーもちょっと緊張します (笑)。MCもされていますし、何でもできる方なので、僕はどう立ち回ればいいのか。でも、そんな僕のぎこちなさも楽しんでいただけたらと思います(笑)。●田代万里生の“神対応”に感動――愛希れいかさんはいかがでしょうか?愛希さんとは『エリザベート』でご一緒させていただいていますし、実は出演されている舞台を何作も拝見させていただいています。共演させていただいている時も感じましたが、やはり素敵な方だなと思います。また次の『エリザベート』でもご一緒させていただけるということで、今回のコンサートはその予行練習みたいな……予行練習じゃないですね(笑)。――ちょっと語弊が(笑)。一足先に見れちゃう、ですね(笑)。「『エリザベート』の公演がもう待ちきれない」という人には、ちょっと先取りできる組み合わせなのかなと思います。注目ポイントです。――そして田代万里生さんですね。万里生さんは優しさの塊の方です。前に「『トルコ行進曲』のジャズバージョンが好きなんです』とお伝えしたら、翌日に「はい」って楽譜をくれたことがあったんです。それだけで優しい方だなと思ったんですけど、先日リハーサルさせていただいた時にそのエピソードを話したら、わざわざ実家に電話してホテルにファックスしてもらって、それを僕にくれたらしくて!――すごい!そういうことをナチュラルにできちゃう方なんです。何か見返りを求めるわけでもなく、「俺、こんなことやってやったぜ」というような素振りを見せることも一切なく、キラキラとした瞳で「はい」と渡してくれる。そんな人見たことありません。その純粋さが、包み込まれるような歌声にも滲み出ていますよね。同じフェルセン伯爵も演じさせていただいて、尊敬する先輩です。――最後は、今回が初共演となる明日海りおさんですね。舞台を何度も見させていただいているので、お会いするのが楽しみです。宝塚のトップまで上り詰めたそのステージでの輝きと、役を離れた時のギャップといいますか…いつか共演させていただきたいなと思っておりました。ゲストコーナーは一番緊張するかもしれません。どんなトークが生まれるのか、「古川雄大は何を喋るんだろう?」って楽しみじゃないですか(笑)? その部分も含め、どこでも聴けない本当に貴重なコンサートになっていると思います。同じステージに立てる光栄な時間を楽しみたいです。●ライブツアーは「いい意味で裏切れる気がします(笑)」○■ライブツアーも開催「新たに僕のことを知れる」――こうしてお一人ずつ名前を聞くと、改めて錚々たるゲストの方々だと実感します。さて、4月27日にリリースするミニアルバム『i be』についてもお話をお伺いしたいです。こちらはどのような内容のアルバムに仕上がっていますか?アルバムのテーマは「繋がり」で、タイトルは「〜になりたい」という意味の『i be』と名付けました。この数年のコロナ禍で、未来への希望や「繋がり」というものをすごく考えさせられ、その思いを自分なりに曲にしたものを皆さんに聴いていただいて、否定するも良し、共感するも良し。いろいろな楽しみ方をしていただけると嬉しいです。――5月2日からは大阪・愛知・東京でのライブツアー「古川雄大 LIVE TOUR 2022 ~i be~」も開催されますね。ミュージカルコンサートとは雰囲気も変わるのかなと思うのですが、いかがでしょうか?全く別物になります。ファンの皆さんにはどんな風に受け取っていただけるのか気になります。僕はそこまで明確に歌い分けをしていないので、切り替えみたいなものは大丈夫なのですが、楽曲のテイストが全く違うものもあるので。ミュージカルコンサートを楽しんでいただいて、ライブを観ていただけたら、また新たに僕のことを知れると思うので、知りたい方はぜひ来ていただけたら嬉しいです(笑)。――観ていただいて、と(笑)。新たな古川さんを知れるということは、いい意味での裏切りも?いい意味で裏切れる気がします(笑)。ただやっぱり、年齢を重ねて、ライブのスタイルも変わってきているので、難しい部分もありますね……。「裏切りたい」という欲はあるのですが、「求められる期待に応えたい」という思いもあるので、せめぎ合いです。今までのライブのスタイルを知ってくださっている方は「こんな感じになったんだ!」と驚かれるかもしれません。――楽しみにしております。では最後に改めて、コンサートを楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いいたします。今回は「vol.1」ということで、色んなことが巻き起こるのではないかなと思います。「vol.2」「vol.3」と続けることができたとしたら、その原点で、ベーシックとなる「vol.1」を見届けていただきたいです。ベーシックと思いきや、「すごい基盤が出来た」と思っていただけるコンサートになると思うので、ぜひ観ていただきたくて……この思いを何とか伝えたいのですが、言葉にするのが難しいです(笑)。自分にとっても挑戦となる部分もかなりあるのですが、全身全霊で挑んで、最高の時間をお届けします。ぜひ『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』を見届けていただけると嬉しいです。■プロフィール古川雄大(ふるかわ・ゆうた)1987年生まれ、長野県出身。07年にドラマ『風魔の小次郎』で俳優としてデビューし、同年12月にミュージカル『テニスの王子様』で初舞台に立つ。その後『エリザベート』、『ロミオ&ジュリエット』、『モーツァルト!』などのミュージカルに出演し、脚光を浴びる。20年には連続テレビ小説『エール』(NHK)、映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』などの話題作に出演。21年『女の戦争~バチェラー殺人事件~』(テレビ東京系)でテレビドラマ初主演を果たし、4月18日スタートの月10新ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』に出演する。■『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』日程:2022年4月1日(金)〜4月10日(日)会場:IHIステージアラウンド東京出演:古川雄大ゲスト:明日海りお木下晴香黒羽麻璃央佐藤隆紀(LE VELVETS)田代万里生花總まり廣瀬友祐愛希れいか山崎育三郎※50音順コーラス:塚本直堤梨菜川口大地脇卓史演出 / 振付:TETSUHARU主催:TBS / 研音
2022年03月31日幼い息子を事故で亡くした夫婦。苦しみと悲しみを抱きつつも、彼らを取り巻く人々との交流によって少しずつ変化していく夫婦の日常を繊細に描いた佳品がKAAT神奈川芸術劇場に登場する。デヴィッド・リンゼイ=アベアーによるこの戯曲は、2007年にピューリッツァー賞戯曲部門を受賞。ニコール・キッドマンが自らプロデュースし、主演した同名映画(2010年公開)も大きな話題を呼んだ。今回は、『チック』(2017年上演)の翻訳・演出で第25回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞し注目される小山ゆうなが演出を担い、連続テレビ小説『まれ』など話題のテレビドラマの脚本を手掛ける篠﨑絵里子が上演台本を担当。精鋭クリエイター陣にも期待が集まる本作で、夫婦を演じるのは、瑞々しさと芯の強さを合わせ持ち、幅広いフィールドで存在感を示す小島聖(ベッカ役)と、ミュージカルや演劇の舞台において、豊かな表現力で役柄の幅を広げている田代万里生(ハウイー役)だ。切なくも優しい家族の物語がいかに立ち上がるか、稽古真っ只中のふたりに話を聞いた。日々新たな感情と向き合う刺激的な稽古場――稽古での手応え、あらためて感じる作品の印象や発見など、まずは今の率直な思いを教えてください。小島最初にこの舞台のお話をいただいて、戯曲を読み、映画も観ました。その時は、どこか他人事のような感覚でいたと思います。今、稽古を重ねて一つひとつの言葉の意味を深く考え出したら、もうどうしたらいいのか分からないほど、いろんな感情が押し寄せて来て……。子どもを失ってしまった、その悲しみは抱えているけれど、だからと言ってこの夫婦は日々暗い生活をしているわけではない。日常を暮らしながら、ふとした時に感情が揺さぶられる。そういった気持ちの強弱を表すことがとても難しいな〜と思いながら今、稽古をしています。田代僕は、日常を描いた作品というものをこれまであまり経験したことがなかったんですね。ミュージカルだったらしっかりウォーミングアップをして、体も声も整えて臨みますが、この作品ではあまり気合を入れ過ぎると「声が大き過ぎる」と言われたり(笑)。共演の皆さんは、日常から稽古に入る、その境目がないくらいに自然にお芝居をされていたので、僕にとっては本当に新しい世界が広がったなという感覚です。作品に関しては、僕も最初は、何かを演じなきゃいけないと思っていたんですが、実際にお子さんがいらっしゃる聖さんをそばで見ていると、だんだん他人事ではなくなって来て。ふたりの息子のダニーは舞台には出て来ませんが、先日、声を収録するためにダニー役の男の子が稽古場に来てくれたんですね。その子と戯れているうちに、新たな感情が生まれて来たり。今後もっと稽古が進んでいったら、また知らない自分に出会えるんじゃないかな…、そんなふうに感じています。――幼い子どもを亡くす、そんな過酷な出来事を演技として疑似体験していく過程は、非常に難しく痛みを伴うだろうと想像します。妻のベッカと夫のハウイー、それぞれの人物をどうとらえ、どう表現出来たらと考えていらっしゃいますか?小島あくまで物語なのですが、どうしても子どもがいると…、演出の小山ゆうなさんも同じくらいのお子さんがいますので、分かり合える部分は多いです。でもあまりにも感情移入してしまうと成立しなくなるし、私としても、ベッカとしても、手放していかなければいけない部分がいっぱいあって。日常会話のなにげない一言がベッカにとってはすごく引っかかって、それをきっかけに口論になってしまったり。でも笑い合うこともあるし……、本当に気持ちが揺さぶられっぱなしです。田代ハウイーは、良かれと思って言ったことが全部裏目に出てしまったり、ベッカを守るためにしたことが、逆にベッカの癇に障ってしまったりするんですよね。小山さんがおっしゃるには、ハウイーもベッカも相手を責めているのではない、現状に対して自分がどうしていいかわからないから、相手にあたってしまうと。口論をしていても、そこには愛がある。そこが大事だということを、小山さんの演出を受けて思いました。小島小山さんはすごく懐の深い、お母さんみたいな方です(笑)。言葉の選び方が的確で、体にスッと馴染む言葉で伝えてくれるので、稽古は非常に楽しいです。田代あるシーンの立ち稽古が終わると、普通は演出家が「あそこはこうしようか」という話をすることが多いですが、小山さんからは逆にどう思ったかをまず聞かれます。役者がどうしたいのか、どう思っているのかを大切にされているんだなと思いましたね。――稽古場でのお互いについての印象、新しい発見についても伺いたいです。小島万里生さんのことは、もちろんお名前も、ご活躍なさっていることも知っていましたが、ご本人についてはよく知らず、本当に今、まっさらな気持ちで「こういう方なんだ〜」と思いながら毎日一緒に稽古場にいます(笑)。なんか、シュッ!としているんです。紳士的なたたずまいで、ハウイーにぴったりじゃないかなと思います。田代聖さんはとても柔らかい印象があるんですけど、お芝居していて時々、ピリッとした芯の強い女性が見えて来て。それがカッコ良かったり、怖かったり、いろんな色が出て来ています。小島フフフフ。田代まだまだ僕の知らない一面があるだろうと(笑)。ハウイーとベッカは一定の距離を保ってお互いを支え合っている、そんな夫婦に感じるので、今はちょっと俯瞰しています。ラビット・ホールは現実世界の裏返し?――ベッカの母親役の木野花さん、妹役の占部房子さん、ともに確かな実力を持つ魅力的な俳優さんですが、小島さんは劇中家族として向き合うなかで、どんな刺激を受けていらっしゃいますか?小島すごく楽しいですよ!木野さんは以前に一度ご一緒したことがありますし、占部さんは舞台を拝見していて、いつかご一緒したいと思っていた方なので、今回はとても嬉しいです。おふたりとも一緒にいて、家族であることが信じられるので、本気で怒れるし、本気で頼っていいんだなと思えます。ベッカとしても私としても、とても心強いです。――そして、交通事故を起こしてベッカとハウイーの息子の命を奪ってしまった青年ジェイソンを、新原泰佑さんが演じます。これまでミュージカルでの活躍が多く、おそらく本格的な会話劇は初挑戦かと。田代さんは似た経歴から、稽古場でどのように見ていらっしゃいますか?田代ベッカとハウイー、ベッカの母と妹の、家族4人のシーンが多いので、新原君は本当にジェイソンのように、いつものメンバーの中にポンと入って来る感じで、飄々としている部分もあれば、緊張している部分もあるなと感じますね。僕も彼くらいの年齢の時は何もかもが初めてで、緊張していたので、自分を見ているようでもあって……。でも僕なんかよりも堂々としていて、すごいな!と思って見ています。――タイトルの『ラビット・ホール』ですが、この“ウサギの穴”は一般的には「抜け出せない道に進んでしまう」といった意味を持ち、この夫婦の状況を端的に表しているともとれます。危機的なニュアンスを感じる言葉ですが、ベッカとハウイーは、ラビット・ホールから抜け出すことが出来るのでしょうか?小島それは……わかりません(笑)。わからないけれど、否定的にも考えていなくて。その穴はすごく素敵な未来への入り口かも知れないし、逆にすごく暗い世界への入り口かもしれない。どっちか、というよりも、混沌としたままでいいのではないかな、答えは出ないのではないかな……と思います。(田代に)どうでしょう(笑)?田代僕は、このタイトルにまったくネガティブなイメージはないですね。以前、『アリス・イン・ワンダーランド』というミュージカルでウサギを演じたので、むしろワクワクして台本を読んだら、全然違う世界だったのでビックリはしましたけど(笑)。現実世界の裏返し……といったふうに、悲しいことは楽しいことになるかもしれないし、楽しいことは悲しいことになるかもしれない。そんなキャッチーで面白いタイトルだなと。今回の舞台セットも、スタッフの方が“現実世界の裏返し”を表現するような面白いものにしようと考えていらしたので、劇場でそれを見るのも楽しみです。小島うん、きっと素敵な空間になると思います。――その空間で繰り広げられる夫婦の日常を、ぜひ覗きに伺いたいと思います。田代映画を観るような気持ちで気軽に劇場に来ていただき、ご自身の人生と少しだけ重ねて観ていただけたら。それによって皆さんの心に何か変化を起こすことが出来たら嬉しいなと思います。小島お客様には“演劇っていいな”と思っていただけたら。ぜひ観に来てください!取材・文:上野紀子撮影:川野結李歌『ラビット・ホール』2022年2月23日(水・祝)~2022年3月6日(日)※当初予定していた2月18日より開幕日が変更になりました。会場:KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ神奈川公演後、兵庫公演(兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール)あり
2022年02月15日SNSで話題!ブラック企業の不倫事情を赤裸々に紹介!「@yuyuyuko0202」さんの「「明らかにこっちに気がついているのに…」野村さんに迫られる私を、田代くんは見て見ぬ振りをして…【ブラック企業の不倫事情】<18話>」を紹介します。社内恋愛、社内不倫…愛憎渦巻くブラック企業の恋愛模様のお話です…。前回、総務の山下さんは野村さんにトイレに連れ込まれそうになりましたね。野村さんの力が強すぎて、山下さんは万事休す…!!救世主現る…?!しかし…力が緩んだ隙に…なんとか自力で逃げることに成功…!セクハラをする上司を見て見ぬ振りする部下…。これは相当、悪質ですね…。なにはともあれ、何事もなくて良かった…。今回は「「明らかにこっちに気がついているのに…」野村さんに迫られる私を、田代くんは見て見ぬ振りをして…【ブラック企業の不倫事情】<18話>」をご紹介致しました!次回、「理想の上司だと思っていたのに…」野村さんの“本性”を知ってしまって…(恋愛jp編集部)(イラスト/@yuyuyuko0202)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2021年12月24日1月28日(金)にLINE CUBE SHIBUYAで開催される『Japan Musical Festival 2022』。出演は中川晃教、加藤和樹、知念里奈、田代万里生、藤岡正明ら実力派から花村想太、木下晴香、東啓介ら勢いのある若手俳優、歌舞伎界の新鋭にしてミュージカルでも注目されている尾上右近のほか、鈴木勝吾、平野良といった主に2.5次元作品で人気を博している俳優が名を連ねる。さらに2月上演予定の新作ミュージカル『The View Upstairs‐君が見た、あの日‐』からは平間壮一、小関裕太をはじめとするカンパニーが揃って出演。加えて井上芳雄と海宝直人の映像出演も決定、まさに今の日本のミュージカル界の様々なジャンルから第一線で活躍しているミュージカルスターが集う、ミュージカルの祭典になりそうだ。さらに、本ステージは「最新の映像技術を用いて、従来のコンサートのイメージを超えた、特別な体験」になるとのこと。そのひとつが、抽選で選ばれた観客合計20名がアバターとして舞台上に登場、キャストと共演できるというシステム(応募可能対象は、12月17日(金)から26日(日)までにチケットぴあ他で当公演の配信チケットを購入いただいた方)。この「アバター」がいったいどういうものなのか、出演者の東啓介が体験した様子を取材した。初めての3Dアバターに大興奮!使用される技術は株式会社ワントゥーテンが開発した3Dアバター生成プラットフォームANATOMe(アナトミー)。全身を3Dスキャンして、動く3Dアバターを自動生成するシステムだ。ANATOMe撮影スタジオに到着した東さん、モニターに表示されているサンプル映像を見てさっそく「すげぇ、ゲームやん!」とテンションがあがった様子。人体を赤外線で3Dスキャンし、自動的に22か所の関節が検知されてアバターが出来る、そのため袖のゆったりした服などはNG、目線と表情は固定して……といった説明を受けたのち、撮影開始。東さんが指定された円の上にゆったり腕を広げて立ち、その回りを柱状の筐体が回転、360度スキャンしていく。所要時間はわずか10秒。その後「関節にあわせて骨をアバターに入れるのに少し時間がかかります」と言われたものの、それとて数分ほどで、あっという間にモニターに東さんのアバターが登場! もともとANATOMe側で用意されていたモーションだが、ディスコフロアのセンターで東さん(のアバター)がキレキレのダンスをし始めた。これには東さんも「ヤバい、恥ずかしい、すごい!」と興奮。「ちゃんと身長デカいんですね……」と自分のアバターを見つめている。そのあと光の具合などを調整、合計3度のスキャンをし、満足なアバターが出来上がった模様。最後には今回の公演とは直接関係ないもの、東さんのアバター2体が対戦する格闘ゲームも体験し、大喜びの東さんだった。その後、この日のアバター体験の感想に加え、公演に対する意気込みを東さんに聞いた。自分がアバターになるのは、不思議な気持ちだけど愛おしい(笑)――楽しそうにされていましたね。ゲームとか、お好きなんですか?はい、特に昨年の自粛期間は共演した俳優仲間とボイスチャットをしながらオンラインゲームをけっこうしていました。今日のアバター体験は、自分もゲームの中に入っちゃうような感覚が不思議で面白かったです。――ご自身のアバターが踊っていましたが、どんな感覚でしたか。不思議な気持ちです。でも愛おしい(笑)。さっき踊っていたの、たぶん「シェリー」(ジャージー・ボーイズ)の振付ですよね? ちょっと下手なのがまた可愛い、ずっと見たくなっちゃう。頑張れ! と(笑)。――今回の『Japan Musical Festival 2022』では、抽選で合計20名のお客さんもアバターで皆さんと共演できるとのこと。これ、つまりダンスができなくても、アバターはちゃんと踊ってくれるってことですよね?そう、画期的ですよね! ここ数年で配信という参加型のスタイルは定着してきましたが、また新しい参加型のコンテンツ。観客の方も「まさか自分が参加できるなんて」と思うでしょう。僕も、自分の好きなアーティストのステージに、自分がアバターとして存在できるとなったらすごく嬉しい。ちょっと恥ずかしさもありますが(笑)。それよりも一緒に動いて、共演できるって、楽しいなと思います。今回はこちらの指定の動き(ダンス)をアバターが一緒にするのかなと思いますが、今後、自分の思い通りの動きやポーズ、顔の表情も動くようになっていったら最高ですね。あとは映画『サマーウォーズ』じゃないけれど、アバターサーバみたいなのができて会える場所みたいなのがあっても面白い。このコンテンツの今後の展開も気になります。名だたる共演者と一緒に、今回のフェスは勿論、ミュージカル界を一層盛り上げたい――『Japan Musical Festival 2022』という公演自体、日本ミュージカル界を盛り上げていこうというような意気込みが感じられるものになりそうで、楽しみです。この公演にお声がかかった時はどう思われましたか。もう「ありがとうございます」しかないです。世の中には名だたるミュージカルスターさんがいっぱいいる中で僕を呼んでくださって……。しかも共演した方も多いんですよ。『ジャージー・ボーイズ』メンバーも、『マタ・ハリ』メンバーもいる。嬉しいです。――何を歌うかは決まっているのでしょうか。『ジャージー・ボーイズ』メドレーは100%あります! 『ジャージー~』は僕は昨年のコンサートバージョンで初参加。これは本公演をやるはずだったものがコロナの影響でコンサートバージョンに変更になったのですが、来年、改めて本公演が決まっています。花村想太さん、有澤樟太郎さんという新しい方も加わりますが、ほとんど昨年のコンサートとメンバーも変わらず……愛を感じますね。そのキャストも今回の『Japan Musical Festival 2022』に何人も出るので、「本編、頑張ろう!」という意気込みを、このフェスでも感じていただけるのではないでしょうか。――ほか、今回のフェスで楽しみにしていることは。女性の方はおふたりとも(知念里奈、木下晴香)僕は初共演なので、もし何かコラボできることになったら楽しみだな。『ジャージー・ボーイズ』メンバー、『マタ・ハリ』メンバーとも、その作品の楽曲以外のものを一緒に歌えるかもしれないというのも、ミュージカルコンサートやフェスティバルならではですよね。(加藤)和樹くんともしふたりで歌えるとしたら、何があるかな? とか考えるのは、すごく楽しいです。――ミュージカル界が盛り上がるためにこういう企画が続くといいですね。はい。ディズニーのガラコンサートがあるように、ミュージカルでもその輪がどんどん広がり、こういうフェスティバルがもっともっと大きくなっていくといいなと思います。そのためにはまず第一回目を成功させたいです!――ちなみに東さん、お客さんと舞台上で共演したことはありますか?ないです。なので今回、アバターとはいえファンの方とご一緒するのは初。その初体験をご一緒できるのは20名の方です。ぜひ勝ち取ってください(笑)! ……アバター、すごく面白かったので、みんな体験した方がいいと思いますよ、本当に。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント東啓介さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!取材・文:平野祥恵撮影:源賀津己『Japan Musical Festival 2022』日程:2022年1月28日(金) 17:00開場/18:00開演会場:東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)チケット情報:12月26日(日)までにチケットぴあにて配信チケットをご購入の方から、抽選で10名様にアバター参加権をプレゼント!詳しくは以下販売ページにてご確認下さい。
2021年12月20日田代万里生&平方元基ペアと太田基裕&牧島 輝ペアというWキャストで上演されるミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』が、12月13日に開幕した。ふたつのペアのゲネプロレポートをお届けする。本作は、2009年にブロードウェイで初演され、その後韓国で大ヒットした二人ミュージカル。幼馴染アルヴィンの弔辞を書くために、短編小説家のトーマスが、自分の心の中に広がる空想世界で、アルヴィンとの出会いからの転機を一つひとつ振り返っていく。日本初演は’19年。今回も出演する田代万里生&平方元基ペアが出演し、2役を交互に演じる相互上演が話題を呼んだ。2年ぶりの上演となる今回は、役柄は固定となり、【アルヴィン・田代万里生&トーマス・平方元基】【アルヴィン・太田基裕&トーマス・牧島 輝】という2ペアで上演される。演出は初演から引き続き高橋正徳(文学座)が手掛ける。平方元基(トーマス役)、田代万里生(アルヴィン役)ベルが鳴り、生演奏とふたりの子供の話声から舞台は始まる。「人が死ぬと、良いことを話すんだよね」「弔辞っていうんだよ」――。まず登場するのはトーマス。アルヴィンの弔辞を書こうとしている。アルヴィンについて、「彼は私の親友でした」と書くが、「良き友達」と書き直し、さらに「最も古い友達」と、どんどん遠くなっていく。トーマスはアルヴィンのことを何も知らないと気付き、途方に暮れていた。その空気をパッと晴らすように「君の頭の中には、何千もの物語があるはずだよ!」と語りかけるのがアルヴィンだ。笑顔のアルヴィンは、トーマスをふたりの物語に導いていく。牧島 輝そこから広がっていくのは、アルヴィンとトーマスが小学1年生で出会い、成長し、社会に出て、すれ違い、永遠の別れに至るまでの追憶の旅。アルヴィンは本屋の息子として生まれ、大人になっても地元に留まり、父を継いで本屋の店主になる人物で、たくさんの本を読んでいるぶん、ユニークで繊細で少々変わり者でもある。一方トーマスは、そんなアルヴィンを時に心配し「普通になれ。じゃないといじめられる」と忠告しながらも、実際にいじめられたら助けにいくような人物。進学で地元を出た後は、小説家として名声を手にするベストセラー作家となる。そのふたりが全38曲(!)の楽曲を通し、関係性の転機となるような瞬間を辿っていく。初演も拝見した筆者は、2年前は「ふたりの友情」の物語という印象だったのが、今回はそこに「それぞれの人生」が加わったように見えた。稽古場インタビュー( 太田&牧島() / 田代&平方() )でもトーマスの行いは話題に上がっていたが、彼がなぜそうしたのかが今回とてもよく伝わってきて、物語の印象が変化する。ふたりだけのミュージカルではあるが、当然ふたりだけの世界で生きているわけではないアルヴィンとトーマス。それぞれの人生が混じり合って、この物語は動いていたことに気付いた。開幕に寄せて演出の高橋が、「田代さん、平方さんチームは再演にあたり解釈を掘り下げ、役を研ぎ澄ましていく事で、この作品により深みを与えてくれました。太田さん、牧島さんチームはこの作品に新たな光を当て、稽古場では今までとは違ったトーマスとアルヴィンの関係を発見することが出来ました。同じ戯曲、楽曲でありながら、それぞれのチームの色彩がハッキリとしたものになったと思います」とコメントしていたように、各ペアの違いはこの作品の面白さも教えてくれた。平方元基【田代&平方ペア】は2度目ということもあり、お芝居のひとつひとつ、楽曲の一曲一曲から、ふたりの記憶が滴るほどだったのが印象的。一つひとつの思い出がまぶしく、なんだかんだ言いながらも田代アルヴィンに巻き込まれるのが楽しそうな平方トーマスや、田代アルヴィンのコロコロ変わる表情、相手を見つめる目に宿るもの、歌っていないほうの人物の表情、心が重なった時のハーモニーの素晴らしさ……挙げていくときりがないが、ふたりの感情が鮮やかに客席に流れ込んでくるようだった。田代万里生【太田&牧島ペア】は、牧島がこのようなミュージカル作品に初挑戦であることや、幼馴染を演じるには年齢が離れていることなどが、いい意味で、役の関係性に影響しているように感じた。牧島の必死さは、牧島トーマスが「ベストセラー作家」として大成しながらも必死で作品や社会生活と向き合う姿を際立たせ、そうなると太田アルヴィンも、そんな彼の親友として器が広がり、牧島トーマスをやさしく受け止めているように見えた。そういう印象の違いは衣装からも感じるところであり、田代アルヴィンの衣裳は初演同様、どこか天使を思わせるものであるのに対し、太田アルヴィンの衣裳は人間らしいものだった。だからこそ、ペアによって残るシーンや台詞が全く違う。演出にもそれぞれに細かな違いがあり、特にラストシーンでの違いは、それぞれのペアの関係性が顕著に出ているように感じて印象的であった。太田基裕太田が前述のインタビューで「余白が美しい作品」と述べていたが、2ペアが演じることでその余白がさらに広がったように感じる。大切な人たちと会う機会の多い12月にぴったりなこの作品を、ぜひ堪能してほしい。上演時間は休憩なしの110分。出演者の4人が並ぶことはないが、開演前のアナウンスは4人揃って話しているので、そちらもぜひお聞き逃しなく!取材・文:中川實穗撮影:田中亜紀
2021年12月14日ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』の公開ゲネプロが12日に東京・よみうり大手町ホールにて行われ、田代万里生、平方元基が登場した。同作は音楽・作詞:ニール・バートラム、脚本:ブライアン・ヒルによって、2009年にブロードウェイで初演され、ドラマ・デスク・アワードにノミネートされた(ミュージカル作品賞、作曲賞、作詞賞、脚本賞)ミュージカル。故郷を同じくする2人の男、トーマス(平方元基/牧島輝)とアルヴィン(田代万里生/太田基裕)の友情の物語を描く。人気短編小説家のトーマスは幼なじみのアルヴィンの突然の死に際し、弔辞を読むために故郷へ帰ってくる。しかし言葉が思い浮かばないトーマスの前に死んだはずのアルヴィンが現れ、トーマスの心の奥深くにあるたくさんの物語を紐解くうちに、2人の間に存在したはずの数々の結びつきが明らかになっていく。2019年に迎えた日本初演では、田代と平方が2役を交互に演じる相互上演が話題に。今回の公演では、亡くなった幼馴染アルヴィンを田代万里生が、小説家トーマスを平方元基が固定で演じる。公演は東京・よみうり大手町ホールにて12月13日〜25日。○田代万里生 コメントいよいよ開幕です! クリスマス大定番映画であり、アメリカでは毎年この時期にTV放映もされるという『素晴らしき哉、人生!』(1946年)に出てくる、命を絶とうとする主人公ジョージ・ベイリーと翼のない見習い天使のクラレンスの2人両方をモチーフとしたアルヴィン。時と共に役が染み渡りさらにパワーアップした今回の稽古場では、元基からはスーパーアルヴィン! と呼ばれています。全ての幕が閉じた時、あなたの心には温かなクリスマスプレゼントが…劇場で最高のクリスマスを共に過ごしましょう!○平方元基 コメント初演に続き再演出来ることを大変嬉しく思っています。今回は12月25日のクリスマス当日に千穐楽を迎えられるとのことで喜びも大きいです。「これがプレゼントだよ!」といった大きなプレゼントではないかもしれませんが、皆さまにちっちゃなちっちゃなプレゼントをひとつずつ丁寧にお届けし、自分なりの、自分だけの『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』をお観せしたいと思っています。自分だけの感想を持って頂ける、自分だけの色んな思い出が蘇るような、そんな作品に仕上がっているので、是非そこを楽しんで頂きたいです。僕たちからのささやかなプレゼントだと思って受け取っていただけるように本番公演つとめてまいりますので、最後までどうぞよろしくお願いします。○演出:高橋正徳(文学座) コメント両チーム共に稽古場で積み重ねてきたものが、劇場という空間で花開くのを感じました。田代さん、平方さんチームは再演にあたり解釈を掘り下げ、役を研ぎ澄ましていく事で、この作品により深みを与えてくれました。太田さん、牧島さんチームはこの作品に新たな光を当て、稽古場までとは違ったトーマスとアルヴィンの関係を発見することが出来ました。同曲でありがなら、それぞれのチームの色彩がはっきりとしたものになったと思います。ミュージカル『ストーリ・オブ・マイ・ライフ』が演出の手を離れ、お客様の元に届き、また成長していくのか、楽しみです。
2021年12月12日ブロードウェイと韓国で大ヒットしたミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』が、12月13日に開幕する。’19年の日本初演から2年ぶりに上演される本作は、亡くなった友達アルヴィンの弔辞を書くために、小説家トーマスが、空想世界でアルヴィンと共に記憶の旅に出る、切なくやさしい二人ミュージカル。2度目の上演となる今回は、日本初演ペアの田代万里生&平方元基に加え、新ペアとして太田基裕&牧島輝が出演する。太田&牧島ペア() に続き、今回は日本初演ペアである田代と平方に稽古に入っての感想を聞いた。ふたりは日本初演では、2役を交互に演じる相互上演をしたが、今回は、亡くなった幼馴染アルヴィンを田代万里生、小説家トーマスを平方元基が固定で演じる。“ふたりでひとつ”感は初演よりもさらに――“日本初演ペア”のおふたりは、今日で稽古2日目ということですが、お稽古はどんな感じですか?平方初日から60ページ分くらい進みました。これはものすごいスピードなのですが、楽しいよね(笑)。田代前回はお互い2役演じたし、稽古と同時進行で日本語の台詞や歌詞もブラッシュアップしていくような状況だったんですけど、今回は再演ということで比較的かたまった状態でスタートできています。なので本質をちゃんと見極めながら、一個一個できているんじゃないかなと感じています。――久しぶりの共演はいかがですか?田代やっぱり毎日、元基と会えるので。平方俺もそれ、すごく嬉しい。’19年のあの日々を過ごした仲間というか……当時はこの作品の前に『エリザベート』でも一緒だったから、半年間ずっと一緒にいられたんですよ。そういう、全部を話さなくても何を感じて何を考えているのか理解してくれるような人たちと一緒にやれているので、よりこの作品の親友感は出てくるんじゃないかなと思っています。それに今、あの頃の記憶を辿りながらやれていることは、この作品をイチから構築していくうえでも助かっているとも感じています。田代確かに。トーマスとアルヴィンが幼馴染という設定なので、初演の時よりそのニュアンスは出ているんじゃないかなって感じがしますね。――お芝居ではどう感じられますか?平方万里生くんのこと、2年前も好きでしたけど、よりなんかこう……公開告白みたいだけど(笑)、なんか、目が合っただけですごく安心というか、すごい包容力。田代(笑)平方万里生くんのこの2年での変化があるとしたら、そこなんじゃないかなってすごく思う。この作品はふたりしかいないから、頼るのも相手しかないわけです。それが万里生くんでよかったなって、2年前よりももっと思います。田代この2年間で元基は大きい作品をたくさん担って、初演の時からさらに頼もしくなっている部分を感じるし、アルヴィン(田代)の一言一言がすごくよく染みてくれるっていうか。すごく影響を受けてくれるトーマス(平方)なので、そこはアルヴィンとしても、僕としても嬉しいです。ふたりだから、どちらかが決めつけてお芝居してしまったりすると、無意識のアクリル板みたいなものができちゃいますから。そういう意味では、“ふたりでひとつ”感は初演よりもさらに深まっていくのかなと思っています。言葉をちゃんと、届けるために――2度目だからこそ大事にしたいことはありますか?平方言葉をちゃんと伝えたいな、という気持ちがあります。僕たちが台本を読んで、理解して話すことと、一度しか観られないお客様が耳だけで聴いて、それをどう解釈できるかってところはまた違いますうからね。そこを大事にするためにも、言葉をちゃんと伝えていきたいな、と思いますね。平方元基――田代さんはどうでしょう。田代そうですね……平方元基じゃない?元基のこと大事にしたいんじゃない?(笑)田代(笑)。この作品にはすごく哲学的な、深みのありそうな言葉もあるんですけど、でも伝えたいことはすごくシンプルなんです。難しそうだけど実は簡単、簡単だけど難しいっていう、その相反するところがたくさんある作品で。初演の時よりもっと明確に、お客様にスッと入るような言葉を届けたいと思っています。――言葉をより届けるって、具体的にどのようなことになるのですか?田代今回、台詞でも初演からブラッシュアップされている部分が何カ所かあります。英語から日本語への訳し方についても、演出の高橋(正徳)さんや翻訳の保科(由里子)さんと相談して、僕と元基からもアイデアを出しました。脚本の英語をもう一度見つめ直して、「直訳はこうなるけど、本質はこういうことで、日本人の感性で音で聴いた時にはこっちのほうがいいんじゃないか」とかいろんな相談をしたので、そこでクリアになったこともあるんじゃないかなって。田代万里生平方もちろん台詞は俳優が馴染むようにも持っていかないといけないっていう部分があるんだけど、今回の、ここの擦り合わせができたのはとてもよかったです。やっぱり1回目より2回目ということで、実感を持って舞台上にいられるためにもすごく必要な作業だったと思いました。――高橋さんとは演出について何かお話されましたか?田代(稽古場にいる高橋にzoom画面を向けながら)こちらが高橋さんです!高橋どうも(笑)。今も毎日、相談しながら言葉をブラッシュアップしたり、役者の芝居自体ももう一度見つめ直しながら再構築している感じです。田代以上、現場からでした!一同(笑)――音楽にはどんな魅力がありますか?平方台詞と戯曲と音楽がちゃんと馴染んでいるから、なんでこの音楽がここに入っているんだろうねっていうことがないんですよ。常にアルヴィンやトーマスが感じていることが増幅されてその音が鳴っている。BGMにも必ず意味があって、内側から出てきているものが表現されているんですね。だからすごく自然にいられます。「よし次この曲来るぞ、がんばろう!」みたいなことがなくて、ちゃんと物語を踏んでいけばそのテンションになれるのも、素敵な楽曲ばかりだなと思う理由のひとつです。田代全部が「トーマスとアルヴィンの空気感が音楽になった」というふうになるまで一体化したいですよね。一番明るい“お葬式ミュージカル”――作品自体にはどんな魅力を感じられていますか?田代アルヴィンとトーマスは全然違うタイプの人間と思いきや、きっと観る方はどちらにも共感すると思うんです。自分の中のアルヴィンとトーマスっていう2面性を感じ取ることが、改めて自分を見つめ直すきっかけにもなると思います。あとはやっぱりふたりが6歳くらいの頃から大人になっていく過程を描く話なので、大人になることで選択しなくちゃいけないこと、捨てなくちゃいけないこと、色々なことがテーマとして扱われている。だから観る人を限定しないし、誰もがアルヴィンにもトーマスにもなれる作品だというのが、一番の魅力かなと思います。2019年初演舞台写真撮影:西木義和平方トーマスって一見ずっと悩んでいるし、なんでそんな可哀そうな選択をするんだよ!って人だと思うんです。だけど、どんなふうに生きてきても、置いてきてしまったものとか、見ないふりをしたこととかあると思うんですよ。親友だったのにそういえば今は連絡も取ってないしどこに住んでいるかもわからない友達とか、僕も全然いる。そういうことはきっとみんなあるんじゃないかなって。そしてそのことを、敢えて掘り起こさなくてもいいくらいの浅い問題として捉えている人のほうが多いと思う。この作品は、そういうものを敢えて物語にすることで、皆さんの心に投影できるというか。問題にはしなかったけど、こういうことってあったよねって。2019年初演舞台写真撮影:西木義和だけどこの作品ではその人が亡くなるんですよね。そこで気付かせてもらえるものがある。トーマスにとっても、こういう機会がなければ振り返るような問題じゃなかったと思うんです。みんなそうじゃんっていうようなことだと思うから。この物語は、そういうことを振り返るきっかけとかチャンスを授けてくれるんじゃないかなと思います。――そのトーマスを演じるって、どんな気持ちになるのですか?温かい?辛い?平方温かい気持ちがあったから辛いんですよね。あんなにも自分の青春を構築していた一つひとつのものを置き去りにしてきた自分の人生に突然気付くから。それを気付かせてくれて、また満たしてくれるのもアルヴィンだったっていうことですよね。それも辛いんですけどね。――もう会えないですからね。田代でもこの作品は多分、一番明るい“お葬式ミュージカル”なので。一同(爆笑)平方ほんとそうだ(笑)。だって「弔辞読みます」って言って始まって、「弔辞読みます」って言って終わるからね(笑)――明るいお葬式ミュージカル、楽しみにしています(笑)。取材・文:中川實穗ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』2021年12月13日(月)~2021年12月25日(土)会場:東京・よみうり大手町ホール
2021年12月07日ピューリッツァー賞戯曲部門を受賞したデヴィッド・リンゼイ=アベアーによる『ラビット・ホール』を、小山ゆうなが演出。夫婦役として初共演を果たす小島聖と田代万里生に話を訊いた。小島と田代が演じるベッカとハウイーの夫婦は、4歳のひとり息子を交通事故で亡くしたばかり。悲しみは同じながら、夫婦には微妙なズレがあるようで、「目指すところは一緒なんですけどね。捉え方の違いによって摩擦が起きている状態。でもそういうことって決して遠い話ではないですし、恥ずかしいけれど自分の日常を思い出したりしながら、ベッカという役になっていけたらと思います」と小島。田代も「お互い逃げているわけでもないし、ハウイーはハウイーなりに、ふたりの明日をどう紡いでいったらいいか一生懸命考えていると思うんです。でもあのズレ方っていうのは男と女だからなのか…。永遠のテーマですね」と苦笑いを浮かべる。さらにはベッカの妹で妊娠中のイジーや、姉妹の母のナットらが登場。家族だからこその強い想いと、それゆえの綻びが、丁寧な会話の積み重ねから描かれていく。「これを観て自分に照らし合わせない人はいないと思うんです。迷いながら生きている人たちが、答えが見つからなくても、その中で進んでいる今が間違っているわけではないんだと。ちょっと背中を押せるような作品になればいいなと思います」と田代。小島も「この作品は押しつけがましくないのがいいなと思っていて。『こっちが正解!』となると疲れますが、そういった無理矢理なところがない。そこが救いだと私は思います」と続ける。KAAT神奈川芸術劇場の今シーズンのテーマは“冒(ぼう)”。そこで本作におけるふたりの冒険を聞くと、「劇中で歌わないストレートプレイへの出演や、演出家の小山さんも共演者も劇場も僕にとっては初めて尽くし。知らない国にやって来た、“ラビット・ホール”に迷い込んだ気持ちもありますが(笑)、とても素敵な作品に出会えて僕は本当に運がいいなと思います」と田代。「あまり子どもがいる役をやったことがなかったので…」と語る小島は、ベッカと同じく子どもを持つ母親でもある。それだけになかなか重い役どころではあるのだが…。「最初に戯曲を読んだ時、なんとも言えない気持ちになったのが正直なところです。でも私があまりガーンとしていても、何も伝わらないですから。そこを落とし込んだ上で、舞台上では軽やかに放出出来たらと思います」と微笑んだ。取材・文:野上瑠美子
2021年11月15日世界口笛大会で優勝実績をもつ口笛演奏者である加藤万里奈が、新たな挑戦として10月20日に歌手デビューいたします。デビューシングル「名前の無い駅」デビューシングル「名前の無い駅」が、テレビ埼玉「情報番組マチコミ」のエンディングテーマに採用され、1日から放送。新人デビュー前に採用されることは稀で、加藤万里奈への期待度は高まっています。「情報番組マチコミ」は毎週月曜から金曜の午後4時30分から5時45分放送されます。9月1日にはワールドコア株式会社が運営する音楽レーベル HolosMusicにて口笛童謡のアルバム「DO YOU MARINA」を世界配信しています。口笛童謡のアルバム「DO YOU MARINA」加藤万里奈_1加藤万里奈_2〈リリース情報〉加藤万里奈「名前の無い駅」M1.名前の無い駅作詞:北爪葵 作曲:南乃星太 編曲:伊戸のりおM2.名前の無い駅(口笛テイク Guitar 大久保昭)M3.名前の無い駅(オリジナル・カラオケ)YZME-1525210月20日CDリリース定価:¥1,000(税別価格:¥909)Melody Records〈番組情報〉情報番組「マチコミ」( )放送日時:毎週(月)~(金)16:30~17:45 ※生放送・16:30~17:00 首都圏ネット枠(テレビ埼玉・テレビ神奈川・千葉テレビ)・17:00~17:45 テレビ埼玉■ 加藤 万里奈(かとう まりな)1998.12.7生まれ 22歳 A型中学在学中にアメリカで開催された世界口笛大会のティーン部門女子部で優勝。2014年には芸術文化功労賞を受賞。2018年からは女優としての活動も開始。口笛だけではなく、バイオリン、乗馬など多岐にわたり活動。水戸市の「魅力宣伝部長」に就任。2019年、日本人で初めてアメリカニューヨーク市のカーネギーホールに於いて口笛を演奏 。2019年4月よりデヴィ夫人宅に住んでいる女子大生。口笛世界チャンピオンとしてバラエティー番組に出演!!2021年10月に歌手デビュー!!加藤万里奈_3【TV出演】TBSテレビ「サンデージャポン」(2021年)フジテレビ「ノンストップ!」(2020年)日本テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」(2020年)テレビ朝日「激レアさんを連れてきた。」(2020年)日本テレビ「ヒルナンデス!」(2019年)【トピックス】加藤万里奈「DO YOU MARINA」YouTube動画 加藤万里奈「DO YOU MARINA」Spotify 加藤万里奈HP 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月08日ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』が9月9日(木)に開幕する。本作は、世界的に有名な未解決事件として恐れられた殺人犯・通称“ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)”をモチーフにチェコ共和国で創作されたミュージカルを原作に、韓国独自のアレンジを施し大人気作となったミュージカルの、日本初演。刑事アンダーソン役と殺人鬼ジャック役を回替わりで演じる加藤和樹と、新聞記者モンロー役を演じる田代万里生の対談を前篇・後編でお届けする。こちらは後編。「セクシー」って書かれたTシャツを着ているような役柄です。――稽古場での加藤さんの印象をお聞かせください。田代実は今、作品のSNS企画で、新聞記者モンローとして稽古場でいろんな写真を撮っているんですけど、和樹くんはどこを撮っても絵になるんですよ!加藤いやいや(笑)。田代和樹くんのOKテイクの多さにびっくりしています!――(笑)。わかる気がします。役者としてはいかがですか?田代ジャックは、堂珍(嘉邦)さんとのWキャストですが、現段階の僕の中では、堂珍さんのジャックは空中に浮いているような、ミステリアスな力を持ったイメージ。そして和樹くんのジャックは、地に深く根を張っていて、実存していそうなイメージ。重厚感があります。それに体幹がすごいからアクションもカッコいいし、決めるところはバシッと決めるんですよ。加藤地に根を張ってっていうのは、僕のイメージの中でジャックに重みのようなものをすごく感じているからだと思う。田代うん。それが和樹くんにすごく似合ってるし、堂珍さんのジャックとそれぞれ対照的で面白くなってる。本当にアプローチが各々違うもんね。白井さんもそれぞれの個性を活かしている感じがします。加藤そうですね。田代あと、和樹くんは激しい心情の芝居とか激しいアクションをしても、いたって冷静なんです。いい意味で、役に飲まれちゃうことがなくて、いつもちゃんと加藤和樹が役を支配したうえで役そのものになる。そういうイメージがあります。加藤あまり役に引っ張られることはないかも。ましてや今回は二役だから、よりそうですね。アンダーソンは溜まっていく一方で、ジャックは発散する一方なので、アンダーソンを演じたあとにジャックを演じるとストレス解消になります(笑)。田代そうそう、それと和樹くんは天使(参照: 前編() )なんですけど、セクシー隊長でもあるので!――(笑)田代天使でセクシー隊長。和樹アンダーソンは、もはや「セクシー」って書かれたTシャツをずっと着ているような役柄です。2人はははは!田代アンダーソンとしては辛いシーンもたくさんあるんですけど、きっとお客様には萌えポイントがすごくいっぱいあると思う!以前、仕事で和樹くんのファンの方とお話しする機会があったんですけど、皆さん、「加藤和樹とタバコ」とか「暗闇の中、炎に照らされる加藤和樹」とか……加藤(大笑い)田代そういうのが観たいとおっしゃっていたのですが、ここに全部あります!!――観たいセクシーが全部!田代そう!一同(笑)田代あと、アンダーソンと元彼女であるポリーとのお芝居で、その佇まいや表情だけでいろんな過去をお客さんに想像させなきゃいけないシーンがあるんですけど、それを和樹くんがやると大変リアルで味があって・・・加藤ははは!田代何があったんだろう?って思う。さらにそのシーンではアンダーソンのやさしさが少しだけ滲むんですけど。強がってるし、いきがってるし、アウトローだし、コカイン中毒のダメなヤツなのに、そこでフッと硬派なりの無言のやさしさを感じさせる。そこがすごく素敵なんです。なんかね、滲み出るものがあるんですよ。やさしさとか強さとか葛藤とかで湯気が出ている感じ。――加藤さん的には別に狙っているわけじゃないですよね、きっと。加藤狙ってやってたらヤバいヤツですよ(笑)。田代やっぱ人生経験が豊富じゃないとセクシーにならないと思うので。――田代さんの絶賛が止まらないですね。田代ははは!絶妙なバディ感のあるモンローとアンダーソン――加藤さんは田代さんとお芝居していていかがですか?加藤新鮮ですよ。「やっと一緒にできる」というのもあるけど、『マタ・ハリ』でガッツリ万里生さんのお芝居も観ているから初めてやる感じもあまりないんです。今は毎回稽古が新鮮で面白いです。――田代さんはどんな方ですか?加藤ほんとにいっつも目がキラキラしているんですよ。お芝居でも、捉えたいものに対してのアプローチの仕方に嘘がなくて真っ直ぐだなという印象があります。それは万里生さんならではのもので、モンローも、だから嫌な感じがしないんですよね。僕がモンローと関わるのは、ほとんどアンダーソンの役の時なんですけど、万里生さんの芝居によってモンローとアンダーソンは絶妙な関係性になっていると思います。すごく不思議な関係性なんだけど、傍から見ているといいバディ感がある。なんかそこはやっていて心地いいですね。妙な安心感があって。田代そういうところで僕らの色っていうのが出たら嬉しいです。劇場で一緒にお芝居をするのは初めてですけど、『マタ・ハリ』の稽古の時、僕がひとりでラドゥーを練習していると、いつも突如アルマンとして入って来てくれていたんですよ(加藤は初演でアルマンの役も演じていたので)。加藤やってたね(笑)。田代その時は遊びでやっていた感じもあったけど、今はその延長で本気でやっているような感覚もあります。――楽しさが伝わってきます。では最後に、今、世の中は明るいとは言えない状況ですが、その中でこの作品を観ようかなと思われているお客様に伝えたいことはありますか?田代日常で、なにかに抑制されていたり、言いたいけど言えないことがあったり、やりたいけどやれないことがあるような中で、この作品は、音楽も、物語も、芝居も、全部振り切っているんですよ。落ちるところまで落ちて、やりたいところまでやって、人はバタバタ死んでいくし、加藤(笑)田代みんな好きなこと言ってるしね(笑)。ある意味、カオスを浴びるような作品になると思います。それはひとつのストレス発散でもあるんじゃないかなと思いますね。でもその先に、この作品が一番届けたいメッセージが隠されていると思います。加藤欲を満たすには犠牲が伴うんだよというような大事なことも教えてくれる作品です。ある意味、愛ゆえの物語でもあるので、大切な人がいる方は、その愛の訴え方は本当に正しいのかとか、そういうことも自分に問い直せるんじゃないかなと思います。こういう時代だからこそ、こういう作品を観て考えてみてもらえたら嬉しいです。取材・文:中川實穗撮影:源賀津己ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』公演グッズを3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!★新聞記者モンロー役の田代さんが特ダネ写真を激写!「特ダネ!モンロータイムズ」インスタアカウントは こちら()公演情報ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』【東京公演】2021年9月9日(木)~2021年9月29日(水)会場:日生劇場【大阪公演】2021年10月8日(金)~2021年10月10日(日)会場:フェニーチェ堺 大ホールチケット情報
2021年09月03日ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』が9月9日(木)に開幕する。本作は、世界的に有名な未解決事件として恐れられた殺人犯・通称“ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)”をモチーフにチェコ共和国で創作されたミュージカルを原作に、韓国独自のアレンジを施し大人気作となったミュージカルの、日本初演。白井晃が演出を手掛ける本作で、刑事アンダーソン役と殺人鬼ジャック役を回替わりで演じる加藤和樹と、新聞記者モンロー役を演じる田代万里生の対談を前篇・後編でお届けする。今回はその前編。稽古場はカオス?!――現状、全シーンの大枠はできて、細かい部分のブラッシュアップに入っているそうですが(取材時)、どんなお芝居になりつつありますか?加藤カオスです。田代ははは!加藤僕は韓国でこの作品を観たのですが、その時の印象よりもものすごく深い物語になっています。韓国版はショーアップされた楽曲などもありましたが、白井さんのつくり方はそれとは違い、お芝居ありきの音楽というか。ミュージカルよりも音楽劇に近いイメージ。“お芝居をしている”という作品になりつつあるなという感覚です。――音楽劇に近いというのは。加藤もちろんこの作品は楽曲の素晴らしさも魅力なんですけど、その中で白井さんがおっしゃるのは――これは当たり前のことかもしれないですが、“急に曲が流れるのではなくて、役者がそこにいるから音楽が流れ出す”ということです。そういう“心情が伴う流れ”が見えないと、お客様もついてこられないので。そういう意味で、“音楽がここにある”というような芝居だなと感じています。田代和樹くんが韓国で観た時に、ジャックのナンバーはライブみたいだったと言っていたのですが、白井さんの演出はそれとは相反するような、お芝居に音楽が共存しているようなイメージです。ショーアップされて振付も決まっていれば、固まるのは早いんですけど、白井さんは「こういう動きをしてほしい」というよりも「こういう気持ちでいてほしい」という演出で、時間をかけてじっくりと積み重ねているような感じです。――脚本を読ませていただくと、じっくり向き合う稽古は精神的にきつそうだなと感じますが、どうですか?田代和樹くんは2役演じるから、役によるんじゃない?加藤精神的にきついのはアンダーソン(切り裂きジャックの連続殺人事件を追う刑事)ですね。彼は抱えているものが多いんです。それはポリー(アンダーソンと思いが行き違う娼婦)のこともそうですし、ロンドンという街に対しても思うことがありますし、自分の存在意義みたいなものもそう。さらに、ジャックの事件を追う立場ではあるのですが、そこへの自問自答みたいなものがあるんですよ。アンダーソンの歌に「何のために追いかける?」というような歌詞もありますが、そこをすごく迷っている。そういうものが常に心にあるような役ですね。モンローはみんなの不幸がエネルギーになる(田代)こんな万里生さんは見たことない(加藤)――もうひとつの役・ジャック(ロンドンの街を恐怖に陥れる連続殺人鬼)はどうですか?加藤楽しんで演じています(笑)。振り切ったもん勝ちみたいな。ダニエル(純真なエリートだが闇に堕ちていく外科医、木村達成と小野賢章がWキャストで演じる)とは、ある意味表裏一体というか。ジャックの存在が大きければ大きいほど、ダニエルの内面にあるものが膨れ上がっていくような役なので、白井さんからは、自分が想像していたよりも「もっと大きく」とか「もっとダニエルを煽るように」という演出を受けています。思っていたよりやっていいんだなって感じです。――韓国で観たジャックとも違いますか?加藤もちろんぶっ飛んでいるという意味では共通している部分もあるのですが、演出の仕方だったり、ジャックの在り方だったりは別物ですね。“ダニエルに通じている”という部分は白井さんならではのところだと思うので、目指したいです。――田代さんは、ビジュアル撮影のタイミングで取材させていただいた時に、モンロー(スクープのためならどんな手段も厭わず事件を追う新聞記者)を「どんなふうになるのかわからない」というお話をされていました(参照記事: 田代万里生「今までとは違うものをさらけ出す」() )。実際に稽古が始まってどうですか?田代葛藤していたり不安そうな顔のキャラクターが多い中、モンローはずっと狂気的に笑っているんですよ。ある意味ジャックと同じで、好きなことしかやっていない人です。自分がやりたいことをゴリ押しして、全部実現させながら物語が進んでいくので、僕はあまりストレスがないですね。みんなみたいにどんどん病んでいく感じとかないです。楽しいです!加藤(笑)。でもそのぶん動きまくるよね。記者の役だから。田代そうね。だから誰よりも汗をかいてる。特ダネ欲しさに燃えています!――やはり韓国版のモンローとは違う感じですか?田代韓国版のモンローはコミカルな雰囲気もあったようですが、今回のモンローはコミカル要素というよりも、本当に狂気と欲望丸出しという感じ。何に対しても誰に対しても全くひるまない、ものすごい圧と熱量がある役になっています。加藤「特ダネをものにしたい!」「あわよくばそれで…!」というような役ですよね。田代そう、だからみんなの不幸がエネルギーになるんですよ(笑)。みんながダウンしていけばいくほど、モンローはそれを燃料にして高らかに笑っていくっていう。加藤でもこんな万里生さんは見たことないと思いますよ。割とちゃんとした人の役が多い印象がありますけど、こんなに汗かいて、常に笑って……アンダーソンに対してはちょっとうざいし(笑)。田代白井さんには「モンローはハエのようにアンダーソンにまとわりついてくれ」と言われているので。(加藤と田代がWキャストでラドゥーを演じた、’21年6~7月上演のミュージカル『マタ・ハリ』で)ラドゥーを演じている時は「気持ち悪い」って言われてたんですけど、今モンローをやってる時は「うざい」って言われるんですよ(笑)。快感です!2人(爆笑)全く違うキャラクターだからこそ楽しめた『マタ・ハリ』での経験――そのミュージカル『マタ・ハリ』ではWキャストで同じ役でしたので、違う役で一緒に芝居するという意味では初めてですが、そこはいかがですか?加藤僕は今言った通りで、万里生さんにモンローのようなイメージはなかったので、すごく新鮮です。だから新しい面も見られるのですが、それでもやっぱり役に万里生さんらしさが出ている。そこがいいなと思っています。万里生さんが演じることで、モンローがある意味すごくピュアに感じるんです。変な下心というより、「特ダネが欲しい!お金が欲しい!」という純粋な欲求が見える。だから憎めないんだよなって感じです。「言ってることは間違ってないしな」っていう(笑)。そこが面白いし、万里生さんならではのモンローだなと感じます。――加藤さんは、田代さんのお芝居にピュアさを感じているんですね。加藤それはラドゥーを演じた時にも感じました。僕とは全く違うラドゥーでしたしね。これは万里生さんの特性だと思っています。田代僕らはお互いのキャラクターが全然違うので、真似しても同じにならないんですよね。Wキャストの時って、「敢えて相手とは違うことをやってみよう」と考えることもあるのですが、和樹くんとは、純粋に自分がいいと思うものをやって、それがお互い「それ面白いね!」と心の底から思える関係でいられたなと思います。だから『マタ・ハリ』の時、すごく楽しかったです。――田代さんは加藤さんにどんな印象がありますか?田代こういうアウトローな風貌なんですけど、中身は天使です。加藤(笑)田代ほんとに!『マタ・ハリ』カンパニー内でのリーダーシップとか、途中で中止になって大千穐楽ができなくなったときの仲間へのケアとか、本当に素晴らしかった。カンパニーのグループLINEとかでみんなの士気を高めたり、みんながずっと思っていたけど言えなかったことをポーンと言ってくれたりもしました。誰に対しても無償の愛を感じることも多くて、僕も何度も助けられましたね。――田代さん、前回のインタビューでも加藤さんのことを頼りにしてるっておっしゃってましたもんね。田代カンパニー全員が頼りにしてたと思う。だから僕の中では天使です!この作品では、そんな天使さんが切り裂きジャックを演じます!加藤あははは!(手を叩いて笑う)【後編につづく】(後編は、田代さんの加藤さん愛が炸裂します)取材・文:中川實穗撮影:源賀津己「ぴあアプリ」なら【アプリ限定】激レア稽古場ショットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=367a323a-5adc-431f-95c8-562411e07a68&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。公演情報ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』【東京公演】2021年9月9日(木)~2021年9月29日(水)会場:日生劇場【大阪公演】2021年10月8日(金)~2021年10月10日(日)会場:フェニーチェ堺 大ホールチケット情報ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』加藤和樹×田代万里生 対談【後編】は9月3日(金)公開予定です! 公演グッズプレゼントもありますのでお楽しみに!
2021年09月02日ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』が12月13日(月)~12月25日(土)まで東京・よみうり大手町ホールにて上演される。この度、2019年の初演ペアである田代万里生と平方元基に加え、新ペア太田基裕と牧島輝の出演が決定し、それぞれのメインビジュアルが解禁された。日本初演時、ミュージカル界で活躍を続ける田代万里生と平方元基が、役柄を入れ替えての相互上演で話題となったミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』。今冬、新しいペアである太田基裕と牧島輝を迎えクリスマスシーズンに合わせ上演される。メインビジュアルは田代&平方のハートフルさ、太田&牧島のクールさがそれぞれ際だつ出来栄えだ。なお本公演のツアー公演はなく、チケットは今秋発売予定。最新情報はホリプロステージ公式HPにて発表されるので、ぜひチェックしてほしい。<アルヴィン役:太田基裕・コメント>ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』アルヴィンを演じます太田基裕です。台本を読み、この作品の豊かさ、奥ゆきを感じました。出演者は二人だけのミュージカルです。今回のパートナーの牧島輝さんとじっくりと積み上げていきたいと思います。美しい瞬間に僕自身も、そして皆様も出会えますように。2度とない時に心から感謝しながら、劇場でお待ちしております。<トーマス役:牧島輝・コメント>今回『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』に出演できることとても嬉しく思います。優しくて切なくて、誰もが共感できる部分のある舞台だと思います。田代さん、平方さんペアとは全く違う『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』になるのではと思っております。2人芝居に挑戦するのは初めてです。緊張、プレッシャーももちろんありますが、ペアである太田さんはとても頼れる方なので、時には頼って、時には頼ってもらえるように楽しみながら2人の世界を作りたいと思います。劇場で皆様にお会いできる日を心待ちにしております。■公演情報ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』12月13日(月)~12月25日(土)上演※諸般の事情により当初の発表より初日の日程が変更になりました。何卒ご了承下さい。会場:よみうり大手町ホール
2021年08月05日2019年の初演時即完し、 大好評を博したミュージカル「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」が2021年12月、よみうり大手町ホールにて待望の再演が行われることが決定した。音楽・作詞ニール・バートラムと脚本ブライアン・ヒルの手によって2009年にブロードウェイで初演され、ドラマ・デスク・アワードにノミネートされたミュージカル「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」(ミュージカル作品賞、 作曲賞、 作詞賞、 脚本賞)。ブロードウェイ上演の後、2010年に韓国で上演され「スリル・ミー」同様、大ヒットととなり、現在まで幾度も再演を重ねて韓国ミュージカルの定番作品として成長した。「ジキル&ハイド」などを上演するOD Musical Companyのプロデュースにより、2011年には同作の映画化がされ、2020年には10周年公演を行っている。この作品は、故郷を同じくするふたりの男、トーマスとアルヴィンの友情の物語である。長年の友であるアルヴィンの死に対して弔辞を書くために、 自分の心の中に広がる空想世界でアルヴィンとの出会いからの転機を一つ一つ語っていくトーマス。アルヴィンは、その追憶の旅の中でトーマスを導くために、彼の心の中にある物語を探し回る。音楽と歌を通して、ふたりは自分たちの冒険を語り、過去の不和に触れ、最後には固い友情の根底にある愛を見出すことに。ある種のラブストーリーであり、偶然の出会いがお互いの人生を永遠に変えた二つの魂の物語だ。二役を交互に演じる相互上演が話題を呼んだ2019年の“日本初演ペア”、今回の公演では、亡くなった幼馴染アルヴィンを田代万里生が、小説家トーマスを平方元基が固定で演じる。演出は高橋正徳(文学座)。今夏に新しいペアも発表される。公演は12月14日(火)~25日(土)東京・よみうり大手町ホールにて上演。 ツアー公演はなし。チケットの販売は今秋予定。 詳細は決まり次第公式HPにて発表されるので、引き続き情報をチェックして欲しい。<演出家・キャストよりコメント>■演出:高橋正徳(文学座)この作品は2年前、 田代万里生さん平方元基さんをキャスト相互上演という形で日本初演を迎えました。 初演を立ち上げる大変さもさることながら日替わりで役を変えて演じて行くというのは相当なハードルでした。 ですが二人の努力の結果、 同じ二人が同じ台詞を喋り、 同じスコアで唄っているにも関わらず役を入れかえると随分違った印象の作品になったと思います。 今回二人と共により作品を深めていく時間にしたいと思っています。そして、 新たに加わる二人の才能が作品に刺激を与えるだけでなく、 新たな眼差しをもたらしてくれる事に期待しています。今年12月大手町ホールにて待ちしております。 ご期待ください。■アルヴィン役:田代万里生「君の頭の中には、 何千もの物語があるはずだよ!」今年のクリスマスシーズンは『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』が待っている!こんなに嬉しいことはありません。 2019年の日本初演からわずか2年、 今回は平方元基が作家のトーマス、 田代万里生が本屋のアルヴィンのみを演じます。 ノンストップの全1幕(約110分)で2人とも一度も舞台からはけずに出ずっぱり。 名曲揃いのミュージックナンバーは38曲もあります。 劇中ではアメリカで大定番のクリスマス映画「素晴らしき哉、 人生!」がキーポイントとなっているので、 まさにクリスマスシーズンのご観劇にもぴったり。 大人になったあなたの【心の落とし物】が、 この作品できっと見つかるはず。劇場でお待ちしております!■トーマス役:平方元基二役交互出演の初演、 とんでもないことに挑戦させるなぁ~と思いながらも、 毎日頭が沸騰しつつ、 一つ一つシーンを作っていきました。 いやぁ、 稽古時間も短くて本当に苦しかった(笑)。 舞台に上がったら約110分一本勝負。 逃げも隠れもできない出ずっぱり。 何もかもが新鮮な体験でした。 初演の台本を開くたびに当時の記憶が目まぐるしく駆け巡ります。 韓国まで観に行ったのもいい思い出です。今回はトーマス役として、 また、 この作品に出会うことができました。 より深く、 役と向き合い、 初演では辿り着けなかったさらに遠く、 さらに高いところまで皆様をご案内できるよう、 万里生くんと共に、 精進して参ります。 より輪郭を深く際立たせたトーマスを造形したいと思います。どんな天使が見られるのか、 今から僕もワクワクしています。 よろしくお願いします。【公演情報】ミュージカル「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」作詞・作曲:ニール・バートラム / 脚本:ブライアン・ヒル演出:高橋正徳(文学座) / 翻訳・訳詞:保科由里子キャスト:田代万里生(アルヴィン役)、平方元基(トーマス役)今夏、 新ペア発表<公演スケジュール>期間:2021年12月14日(火)~12月25日(土)会場:よみうり大手町ホール企画制作:ホリプロ※ツアー公演はなし公式HP: 公式Twitter:
2021年06月16日世界的に有名な未解決事件として恐れられた殺人犯・通称“ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)”をモチーフにチェコ共和国で創作されたミュージカルを原作に、韓国独自のアレンジを施し、大人気作となったミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』(2009年初演)が、白井晃演出にて日本初演される。新聞記者モンロー役として出演する田代万里生に話を聞いた。今まで演じてきたものとは違うものをさらけ出す──ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』は韓国で大ヒットした作品で、今回が日本初演となりますが、そのオリジナルキャストになることをどう思われていますか?まず、モンロー役(スクープのためならどんな手段も厭わず事件を追う新聞記者)を僕にっていうのが意外でした。僕はどちらかというと誠実な役が多いのですが、それとは真逆の、僕史上最低最悪じゃないですけど(笑)、欲にまみれた誠実さのない役ですからね。──韓国版と同じイメージになるのでしょうか?プロデューサーからヒントを頂いたのですが、韓国版のモンローとはまた違うイメージだそうです。ビックリしたのは、ある意味ちょっとルキーニ(ミュージカル『エリザベート』にも登場する実在の人物。エリザベートの暗殺者と言われている)っぽいかもと。どんなふうになるのか、僕も楽しみにしている感じです。──どんな感じなんだろう……。想像できないでしょう?(笑)真っ当な人間を切り裂いてみたらその中身は……というところを担うのかなって。モンローはまさに、綺麗に装っている内側の部分をたくさん見せるので、すごく重要な役になりそうです。──内側の部分をですか。はい。今まで僕が演じてきたものとは違うものをさらけ出すことになると思います。それもただ剝き出しにするのではなくて、装いながら出すような感じなんじゃないかな。あと、随所でモンローはダニエルやアンダーソンと一緒に行動していくので、その中での立ち位置も見つけていきたいなと思います。一見、ダニエルやアンダーソンのほうが屈折した人間のように思うんですけど、実は「いや、これモンローのほうがやばいやつなんじゃないか?」というところが随所に出てくる。ラストシーンもモンローが重要な流れに持っていきますし。早く白井さんとお話してみたいです。新しい挑戦をたくさんしないと務まらない──白井さんがモンロー役に田代さんをイメージした理由はご自身としてはなんだと思われますか?やっぱり今も話した「一皮むいたら」というところがポイントなのかなと思っています。最近は誠実だけじゃない役もやらせてもらっていますが、一見そうは見えない僕だからこそ、裂いて中から出てきたものがどう見えるのかっていう。そこを多分、白井さんが引き出してくださるんじゃないかなと今は思っています。でも本当になぜ僕にっていうのは僕自身も伺ってみたいです(笑)。──白井さんと田代さんは初タッグですし、その大切な役割を託したのは舞台上の姿を観てのことなのでしょうか。白井さんは、こまつ座『きらめく星座』(’17年)の田代万里生を観てくださっているんです。グランドミュージカルの舞台に立つミュージカル俳優としてではなく、坊主姿の脱走兵で、それこそ剥き出しの役をやっているところを観てくださっていて。いわゆるミュージカルファンの皆さんが抱く僕のイメージとはまた違うものもキャッチしてくださっているのかな? と思います。僕自身も新たな田代万里生に出会えることを楽しみにしています。──これまでとは違った心持ちで挑む役になりそうですね。白井さんはストレートプレイのイメージも強いですが、モンローはどちらかというと特にお芝居で物語をしっかり成立させていく役なので、そういう意味でも今まで僕が演じた役と一味違うんです。新しい挑戦をたくさんしないと務まらないなと思っています。──世界的に有名な未解決事件をベースにしたお話ですが、現時点でストーリーに関してはどう思われていますか?ベースが切り裂きジャックなので、『スウィーニー・トッド』とか『ジキル&ハイド』みたいなちょっと怖いスリラーミュージカルをイメージすると思うのですが、この作品にはその2作とは違うものがあって。なんだろう、ダニエルとアンダーソンなど、比較的同世代の人物たちが色々な人生を生きているというのが、一番違うかもしれませんね。それに、上記2作にモンローのような立ち位置の人物は出てきません。それだけに、とても重要なキャラクターだなと思っています。──音楽はどうですか?ロックナンバーも多く、キャッチーで、日本人にはすごく合うんじゃないかな。それに今回日本語で歌われたら、いくつかの曲はきっとこれからミュージカルコンサートとかでみんなが歌いたがるような曲になりそうです。──田代さんがあまり経験のないような楽曲もあるのでしょうか?モンローのソロナンバーには、アップテンポで大勢を引き連れて歌うものもあります。また、張り上げるだけではなく、切れ味よく芝居の緩急で差し込んでいく感じも。全体的に僕にとっては新しいタイプの楽曲なので、楽しみにしています。初共演の加藤和樹くんは頼りにしています──日本初演のものをつくるってどうですか?楽しみですね。僕は日本初演のものをけっこうやらせていただいてるほうだと思うんです。『スリル・ミー』とか『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』とか『マルグリット』とか『サンセット大通り』とかたくさんやらせていただいてきて。何度も上演されている『レ・ミゼラブル』や『エリザベート』のような作品は「こうじゃなきゃいけない」というような固定観念が役者側にもお客さん側にもあって、そこにはめていくのか敢えてはずしていくのか、というようなところがありますが、新しい作品だと本当にゼロからなので。本作品は既に韓国版がありますが、白井さんや役者たちから提案もたくさん出てくると思いますし、みんなで新たに創っていけたらなと思っています。──ダニエルを演じる木村達成さんとは、『エリザベート』(’19年)では親子でもありましたが。美しい息子でしたね~(笑)。実際には同世代のほうには入るくらいなんですけど(笑)。あと、この作品の直前に『マタ・ハリ』で加藤和樹くんとご一緒するのですが、『マタ・ハリ』はWキャストで同じ舞台には立てないので、これが舞台上では初共演になります。今年は和樹くんとは半年くらい一緒にいることになると思うので、頼りにしています。ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』キービジュアル。男性メインキャスト6名の顔の”パーツ”で構成されている──田代さんは今どんなところに喜びを感じてお芝居をされていますか?僕は去年、ミュージカルへの出演が0本だったんです、コロナの影響で。一方今年は現時点でミュージカル『マリー・アントワネット』や『スリル・ミー』に出演させていただき、今後を含めると1年に5本のミュージカル出演が予定されています。その1公演1公演の中で感じる、「劇場に行って、舞台に立ったら、お客さんがいる」ということへの喜びは、なんとも言えないものがあります。『マリー・アントワネット』を今年の1月2月にやったときは、あの大きな空間にお客様が入っている光景を見るのが1年以上ぶりで。大勢の人が決められた時間に集まって、固唾をのんで見守って、暗転を待って、序曲の1音目を待って……という劇場のあの文化って、やっぱりリモートでは味わえないことだなとすごく実感しました。だから今は、「劇場に立って、お客様が観てくださっている」ということに喜びを感じていますね。──当たり前のようなことが、一変しましたからね。本当は当たり前じゃないですけどね、でもやっぱり公演が続くとそんなふうに感じてしまうこともあって。今は「明日公演がある」「明日も本番がある」ということが、自分にとってはすごく元気が出るものだなと思います。それはやっぱりお客さんが求めてくださるからこそで。そこはより一層感じています。──『ジャック・ザ・リッパー』も楽しみです。今はまだ未知の世界にそわそわしています。きっと今までやってきたことだけだと通用しないと思うので、なにか一歩大きく踏み出すつもりです。記念すべき日本初演の本公演、是非劇場で見届けてください!取材・文:中川實穗撮影:杉映貴子ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』作曲:Vaso Patejdl作詞:Eduard Krecmar脚本:Ivan Hejna演出:白井晃出演ダニエル:木村達成・小野賢章(Wキャスト)アンダーソン:加藤和樹・松下優也(Wキャスト)ジャック:加藤和樹・堂珍嘉邦(Wキャスト)グロリア:May’nポリー:エリアンナモンロー:田代万里生他【東京公演】2021年9月9日(木)~2021年9月29日(水)会場:日生劇場【大阪公演】2021年10月8日(金)~10月10日(日)堺市民芸術文化ホール(フェニーチェ堺) 大ホールチケット情報
2021年06月14日4月1日(木)に東京芸術劇場シアターウエストで開幕し、5月2日(日)まで予定されていた東京公演形17公演が中止となったミュージカル「スリル・ミー」。この度、田代万里生、新納慎也、成河、福士誠治、松岡広大、山崎大輝ら全出演者が登場する特別トークショーの開催が急遽決定した。5月1日(土)12:00より行われる特別トークショーでは、演劇ライターの上野紀子が聞き手となり、出演者がミュージカルに関するトークを展開。稽古場でも一堂に会すことはなかったという6人が集まるこのイベントで何が起こるのか。すでに「スリル・ミー」を観劇した方、中止に伴い公演を観ることができなくなった方、これから群馬、愛知、大阪での公演に参加予定の方も、ぜひキャストたちのミュージカルにかける思いに耳を傾けてほしい。■主催社よりコメント東京都に発出された緊急事態宣言に伴い、悔しくも4月24日がミュージカル『スリル・ミー』の東京公演千穐楽となりました。当初予定していた5月2日までの17公演が中止となったことから、「劇場でお会いする機会を失ってしまったお客様のために何かできないか」と出演者からも提案をうけ、急遽この企画を決定いたしました。作品をご覧いただけなくなってしまった方や、群馬、愛知、大阪での観劇を予定している方、既に東京公演をご観劇頂いた方、皆様により公演を楽しんで頂けるように、作品への思いなどをお伝えできればと考えております。稽古場でもキャスト6人が一堂に会すことはありませんでしたので、何が飛び出すか予測不能な“スペシャルトーク“をこの機会にぜひお楽しみください。【トークショー ライブ配信詳細】出演:田代万里生、新納慎也、成河、福士誠治、松岡広大、山崎大輝 / 聞き手:上野紀子(演劇ライター)日程:5月1日(土)12:00~12:45アーカイブ視聴期間:〜5月2日(日) 12:00視聴券価格:1,800円(税込)※視聴券をご購入頂いた方はどなたでもご視聴頂けます。視聴券発売日:4月29日(木・祝) 10:00〜視聴券発売URL: ※ご利用には「e+(イープラス)」への会員登録が必要となります(入会金・年会費は必要ありません)配信メディア:イープラス「Streaming+」※利用方法・推奨環境・動作チェック視聴券に関する問い合わせ先:Streaming+視聴者ご利用ガイド※ホリプロステージでのご回答はできかねます。ご了承下さい。【ツアー公演】●群馬公演期間:2021年5月4日(火)・5日(水)ー5月4日(火)16:30(田代×新納)ー5月5日(水)12:30(成河×福士)/ 16:30(松岡×山崎)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター主催:高崎芸術劇場お問い合わせ:高崎芸術劇場チケットセンターTEL:027-321-3900(10:00~18:00【年中無休】)●愛知公演期間:2021年5月15日(土)・16日(日)ー5月15日(土)15:00(成河×福士)/ 18:30(成河×福士)ー5月16日(日)12:30(松岡×山崎)/ 16:30(田代×新納)会場:ウインクあいち大ホール主催:メ~テレ/ メ~テレ事業お問い合せ:メ~テレ事業TEL:052-331-9966(祝日を除く月〜金 10:00~18:00)●大阪公演期間:2021年5月19日(水)~23日(日)ー5月19日(水)13:30(松岡×山崎)/ 18:30(成河×福士)ー5月20日(木)13:30(成河×福士)/ 18:30(松岡×山崎)ー5月21日(金)18:30(田代×新納)ー5月22日(土)13:30(成河×福士)/ 18:30(田代×新納)ー5月23日(日)13:30(田代×新納)会場:サンケイホールブリーゼ主催:サンケイホールブリーゼお問い合わせ:ブリーゼチケットセンターTEL:06-6341-8888(11:00~15:00)公式HP:
2021年04月27日