福士蒼汰が、ABCテレビの日10枠で2024年1月よりスタートする脚本・遊川和彦によるオリジナル作品「アイのない恋人たち」に主演する。本作は、「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」…。それぞれにアイが欠けている者たちによるラブストーリー。2024年の東京に生きるアラサー男女7人が、それぞれにワケアリな恋愛観や家族の問題を抱えながらも出会い、触れ合い、愛し合おうとする物語。7人は恋愛にまるでいい思い出がなかったり、過去に大きな失恋を経験したりと、それぞれの理由により恋愛と距離を置き、恋人もいない状況。SNSやアプリで繋がりやすくなったこの時代だからこそ、孤独を感じ、不安や苦悩と向き合っている。そんな彼らが求めるのは「人とのつながり」、言い換えれば「愛」でしかない…。登場人物たちは人を愛することで生まれ変わり、新しいステージへ進んでいく。福士蒼汰は、初となる遊川作品で「愛のない男」を演じる。2011年に俳優デビューした福士さんは、数々の話題作に出演し、2023年には「THE HEAD」Season2(Huluオリジナル)で初の海外進出を果たし、シーズン1での好演が話題となったドラマ「大奥」Season2(NHK)にも出演。2024年初夏には大森立嗣監督によるW主演映画『湖の女たち』の公開が控えている。今作で演じるのは33歳の売れない脚本家、久米真和(くめまさかず)。アルバイトをしながらも、テレビの世界で成功することを信じている。独身で彼女もいないのは、真和が基本的に「3回会った女性とは連絡を絶つ」と決めているから。後腐れない関係でいられる相手をアプリで見つけては、出会いと別れを繰り返す日々。心から人を愛することからも、愛されることからも逃げているため、友人からは「愛がない男」と呼ばれている。これまで福士さんが演じてきた主人公とは一味違うキャラクターとなっている。そして脚本は、「魔女の条件」「GTO」「女王の教室」「家政婦のミタ」「同期のサクラ」など数多くのドラマで、その時代が直面する社会問題をテーマにおきながら、極上のエンタメやラブストーリーを描きヒットさせてきたヒットメーカー・遊川和彦。「人生の節目」で悩むアラサー世代の男女7人がどう関わりを持ち、それぞれの悩みや問題と向き合っていくのか。オリジナルストーリーによる、リアルな愛の物語が描かれる。福士さんは、「遊川和彦さんとご一緒できることを、大変光栄に感じています。一筋縄ではいかない作品になると思いますが、アラサーの男女7人が繰り広げる群像劇が楽しみでなりません」とコメント。「同世代だからこそ覚える共感と、真和の独特な人柄を表現できれば」と意気込みを明かす。一方、遊川さんも「『大奥』の福士蒼汰さんは、本当に素晴らしかった。この作品が負けないくらい、彼にとっての新境地になれば」と期待を込めている。「アイのない恋人たち」は2024年1月、毎週日曜22時~ABCテレビほか全国にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年11月03日■前回のあらすじ妻の涼子から、毎日のように暴言を吐かれたり料理を捨てられるなど、ひどい対応を受けている和彦。和彦は、まだ自分がモラハラ被害を受けていることを自覚していなかった…。 >>1話目を見る 【和彦side】結婚しても完璧な妻だった涼子。子どもが生まれてしばらくたったころから、涼子は変わってしまいました。僕の両親と僕を蔑み、お金の話ばかりするようになりました。あの頃の彼女はどこに行ってしまったのだろう…。次回に続く(全9話)毎日18時更新!※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ 新竹(監修:アトリエPP合同会社)
2022年07月16日「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」の脚本家・遊川和彦が手掛ける日本テレビ新水曜ドラマ「家庭教師のトラコ」の放送が決定。地上波民放連続ドラマ初主演の橋本愛が、合格率100%の伝説の家庭教師・トラコを演じる。脚本・遊川和彦×プロデューサー・大平太という「家政婦のミタ」コンビが贈る本作は、謎の家庭教師・トラコが、3人の母親と3人の子どもを救う、個別指導式ヒューマンドラマ。子どもの将来が不安でならないワーキングママ、超富裕層の仲間入りをしたのに居場所がない後妻ママ、実家の定食屋で働きながら底辺であえぐバツイチママという、世代も生活レベルも違う3人の母親。しかし、“自分の子どもを志望校に合格させたい!”という切実な願いが共通点。一方で、その子どもたちも親には言えない“深刻な問題”を抱えていた。そんな彼らにトラコは、世の中にある現実を見せる。子どもたちは、いつの間にか正しいお金の使い方を知ることになり、ほんの少しだけ自分の進む道が分かってくるように。橋本さん演じる家庭教師トラコは、それぞれの家族の生徒に合わせ、風貌を変えて登場。生徒には対等だが、母親にはなぜか異常に厳しい。また、無駄なお金の使い方を嫌というほど見てきた彼女には、大いなる野望が。そのために街の権力者達の子息の家庭教師をし、コネを作り、お金を貯めていく。「トラコ自身も成長しつつ、触れ合う人たちの心や環境が変わっていくというストーリーは、誰かにとっての小さな希望になるかもしれないと思ったので、この作品で力を尽くしたいなと思いました」と出演にあたってコメントした橋本さんは、「トラコは、3つの家庭の生徒に合わせて風貌は変わりますが、根っこの部分は変わりません。プライベートな部分は序盤、謎に包まれたまま進んでいくと思いますので、視聴者のみなさまには、いろんなキャラクターに変身するトラコ自身の本心、本性の部分を、想像しながら見て頂きたいなと思います」とメッセージを寄せている。日本テレビ新水曜ドラマ「家庭教師のトラコ」は7月期放送予定。(cinemacafe.net)
2022年05月26日2022年1月期のテレビ朝日木曜ドラマ「となりのチカラ」に松本潤が主演を務めることが決定。「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」の脚本家・遊川和彦とタッグを組む。思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前な男、“中腰の”中越チカラ――。「人を救いたい」「周囲を平和にしたい」という思いが、すべての行動原理であるチカラだが、いつも中途半端に他人の問題に関わってしまい…簡単に解決できない問題だとわかると、いつもオロオロと中腰になりながら悩んでしまうのであった。そんなチカラが、同じマンションに住む住人たちの悩みを解決し、やがてそのマンションはひとつのコミュニティーとなって強い繋がりを持っていくことに…。現代人の心に癒しと少しの勇気を与えてくれる、社会派ホームコメディーとなる本作。脚本を手掛けるのは、2011年に放送された「家政婦のミタ」で社会現象を巻き起こした脚本家・遊川和彦。「過保護のカホコ」「35歳の少女」など独創的な主人公とそれを取り巻く家族の姿を深く描き出すことで定評のある遊川氏が、今回も“中腰ヒーロー”という新たなキャラクターを誕生させた。妻と二人の子を持つ父親で、普段はゴーストライターとして著名人のエッセイなどを代筆している自称小説家・中越チカラを演じるのは、今冬に公開を控える『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』や、2023年にはNHK大河ドラマ「どうする家康」で主人公・徳川家康役を演じることも発表されている松本さん。テレビ朝日のドラマでは初主演となる。松本潤(中越チカラ役)コメント失敗しないドクターの次に、失敗だらけの中途半端な男を演じることになりました 笑。松本潤です。テレビ朝日で初めてドラマに出演させて頂くことになりました!しかも脚本、監督は気鋭・遊川和彦さん。今まで見たことのないドラマになると思います。僕自身、どんな作品になるのかまだ想像できていません。遊川さんに怒られないようにしながら 笑、ガッチリ組み合って作っていきたいと思います。現代社会の様々な問題に、中腰の中途半端な男がオロオロと立ち向かい「ほんの少しでも世界が良くなること」を願うドラマです。大変な状況が続く日々ですが、見てくださった方が心が軽くなり、少しだけ勇気がもてる。そんな作品にしたいと思いますので、楽しみにしていてください。「となりのチカラ」は2022年1月より、毎週木曜日21時~テレビ朝日にて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年09月20日日本テレビ系10月期土曜ドラマは、柴咲コウ主演、遊川和彦脚本による「35歳の少女」を放送することが決定した。本作は、「〇〇妻」以来5年ぶりに柴咲さんと遊川さんがタッグを組む新たなオリジナルドラマ。物語の舞台は1995年と2020年。<25年ぶりに帰ってきた娘は、10歳の子供だった――>物語の内容は、短い一文以外明かされていない。5年ぶりの民放連続ドラマ主演となる柴咲さんが演じるのは、“35歳の少女”今村望美。「等身大の自分とは違う人物を演じられるのが楽しみ」と明かす柴咲さんは、「1話の台本を読み、自然と感情が揺れ動きました。望美が、望美の周りの人達がどうなっていくのか、毎回次の台本が届くのをワクワクしながら待っています」とコメント。そして「脚本の遊川さん、プロデューサーの大平さんとは『〇〇妻』の時にご一緒しておりますが、この作品では皆で奇譚なく意見を言い合ってより良い作品を作り上げていきたいです」と意気込んでいる。また、「女王の教室」「過保護のカホコ」などを手掛けてきた遊川さんも「35歳の少女という難役にチャレンジするコウさんの勇気と覚悟に応えられるよう、魂こめて物語を書き上げたいと思います」と語っている。「35歳の少女」は日本テレビ系10月期土曜ドラマ(毎週土曜22時~)にて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年07月11日3月20日公開の映画『弥生、三月-君を愛した30年-』の完成披露試写会が19日、都内で行われ、波瑠、成田凌、岡田健史、小澤征悦、黒木瞳、遊川和彦監督が出席した。『家政婦のミタ』や『過保護のカホコ』(ともに日本テレビ系)など多くのヒットドラマを生み出してきた脚本家・遊川和彦が、オリジナル脚本・監督を務めた本作。"ふたりの男女の30年間を3月だけで紡ぐ"というラブストーリーで、昭和~平成~令和と時代をまたぎ、運命に翻ろうされながらも愛を紡いでいく弥生(波瑠)と太郎(成田凌)の半生を描く。主演の波瑠は、遊川監督から熱望されてオファーを受けたそうで、「脚本を読んで感動したのと同時に、弥生という役にハードルの高さを感じました。東北の大震災も描かれていて、期間が空いているから映画を入れようという感覚で受けてはいけないと思いました」と遊川監督に直接会って辞退を申し入れたが、「遊川監督がどれだけこの作品に情熱を入れているのかに気づいて、難しいかもしれないがこんな機会はないと思い、最終的にやらせてもらいますとお答えしました。熱意に負けてしまいました」と翻意してオファーを受けたという。初めて組んだ遊川監督との仕事は「それを話そうと思ったらたくさんあって時間が足りません」と含みを持たせながら「最初に遊川組の洗礼と思ったのが、衣装合わせが9時間掛かっても終わらかなったんです。現場が始まってからも髪の毛とかずっと調整が続いていて、これは遊川組の洗礼かと思い、脱いでは着る、脱いでは着るとロボットのようになっていましたね(笑)」と告白。そんな波瑠について相手役の成田は「監督と意見を言い合っているんですよ。正義と正義がぶつかり合っているのをちょっと離れて見ていました。2人とも言っていることが分かるから、交わるのは大変だな~と思いながら見てました(笑)」と明かすと、隣にいた波瑠は苦笑いを浮かべていた。30年が経過しても変わらない難しさを描いた本作。それにちなみ「今までの人生で変わらず大事にしてきたものは? これから人生で変わらずに大切にしていきたいものは?」という質問に波瑠は「気をつけているし変わらずにいきたいのは、普通で居続けようとすること。(役者は)ちょっと変わったお仕事で毎日同じ場所に行く訳でもないし、いつも始まりと終わりがあってその繰り返しで感情を使ったりします。特別に見えると思うんですが、その特別な作業は色んな人が共感できるような人を表現しなくてはいけないので、普通でいるということを心掛けたいと思っています」と回答していた。映画『弥生、三月-君を愛した30年-』は、3月20日より全国公開。
2020年02月20日『家政婦のミタ』『過保護のカホコ』、そして『同期のサクラ』など、多くのヒットドラマを生み出してきた脚本家・遊川和彦による第2回監督作品『弥生、三月 -君を愛した30年-』が、3月20日(金)に全国公開される。この度、波瑠が演じる、主人公の場面写真が公開された。本作は、完全オリジナル脚本による物語。“ふたりの男女の30年間を3月だけで紡ぐ”という、斬新なラブストーリーだ。弥生の運命の人である山田太郎(やまだたろう)・通称サンタを演じるのは、成田凌。命を落とすふたりの親友・サクラ役に杉咲花、『中学聖日記』でデビューを果たした岡田健史が映画に初出演する。さらに、小澤征悦、黒木瞳といった実力派俳優陣が脇を固める。公開された画像は、制服に身を包み、笑顔で未来に期待を寄せている10代の弥生。そして、病気により若くして命を落としてしまった親友のサクラからのメッセージの入ったカセットテープを聞く40代の弥生の姿。波瑠はひとりで、弥生の生きた30年間を演じきっている。弥生は、周囲に嫌われることも厭わず、自分の正しいと思ったことを貫き通す芯の強い女性。監督を務めた遊川は波瑠について、「とても難しい役だと思っていたけれど、本当に彼女にピッタリだと思いました。彼女からは愛を感じるし、積極性もある。想像以上にすごい人でした」と絶賛。それに対し波瑠は、「遊川さんが書かれる台詞は、とても真っ直ぐで、ただ言うだけではいけないというのが難しいんですよね。その台詞の向こう側に、どんな思いがあるのか。ちゃんと考えないと、ただの直球にしかならないんです。苦労しましたが、濃厚な時間でした」と遊川作品だからこその苦労を語っている。『弥生、三月 -君を愛した30年-』3月20日(金)全国公開
2020年02月18日「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」の遊川和彦が、『恋妻家宮本』に続き第2回監督作品『弥生、三月 -君を愛した30年-』を製作。波瑠と成田凌、映画初共演となる2人をW主演に迎え、“3月の31日間”だけを切り取った、30年のラブストーリーを描く。遊川監督完全オリジナルとなる本作の物語は、ある年の3月1日、3月2日、3月3日とカレンダーがめくられるように、そして時代を飛び越えて描かれていく。高校時代に親友を病気で亡くした弥生と太郎。その後、お互いの想いを秘めたまま別々の人生を歩んで行く。子どもの頃に描いた夢に挑み、結婚相手を見付け子どもが産まれ…。しかし人生は順風満帆では無く、離婚を経験し、災害に巻き込まれ、配偶者を無くし、子どもの頃に抱いていた夢は断たれてしまう。そんな人生の起伏にいつも傍に居てくれて手を差し伸べてくれたのは“あなた”だった――。激動の30年。「3月の31日間」だけを切り取った誰も観たことのないラブストーリー。物語のラスト(3月31日)、人生の意味に涙する…。現在「G線上のあなたと私」に出演中の波瑠さんが演じるのは、正しいことにまっすぐ突き進み、強い信念を持つ結城弥生。『さよならくちびる』「人は見た目が100パーセント」「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season」などに出演する成田さんが、周りに流される弱さを抱えつつも、大切なひと・弥生を人生かけて支えていくもうひとりの主人公・山田太郎を演じる。今回波瑠さんは「実はオファーを受けるかどうか迷っていました」と言い、その理由を「私がこの作品を背負える自信がありませんでした」と語る。しかし、「迷いのなかで遊川さんにお会いした際、監督の熱い想いに心を動かされ、私は弥生を演じることを決めました」と決定した経緯を明かす。また今回主演の2人は映画ドラマを通して初共演。「成田さんは柔らかい雰囲気を持った男性でした。とても人懐っこく、憎めない愛嬌のあるサンタ(太郎)に合っていたように思います」と印象を述べた。そして成田さんは「3月1日から3月31日までの話です。16歳から50歳までの話です。男女二人の、人生の話です。純粋でいる事、素直である事、強くある事、色々な事を弥生から学びました。遊川監督、波瑠さんはじめ、素敵なスタッフ、キャストと、丁寧につくりました『弥生、三月』。ご期待下さい」とメッセージを寄せている。さらに、弥生と太郎の親友で若くして命を落とす高校生・渡辺サクラを杉咲花。太郎と深く関係のある青年・あゆむを、「中学聖日記」に出演、映画は初出演となる岡田健史。人格者で弥生の配偶者となるが、ある事故に巻き込まれる白井卓磨を、「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」では波瑠さんと兄妹役を演じた小澤征悦。太郎の母・真理亜を黒木瞳が演じる。『弥生、三月 -君を愛した30年-』は2020年3月20日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2019年10月28日(写真:アフロ) 開幕直前の平昌五輪。今大会でも、要注目のヒロイン候補がたくさんいる。彼女たちが世界でトップをうかがう選手になるまでには、お互いを高め合う相手が欠かせなかった。その関係性はさまざまだが、本番では、アスリートのライバル物語が新たに生まれることだろう――。 「2歳の息子にも平昌に来てもらうことになりました。彼にも、ときめいてもらいたい」 1月24日の平昌五輪日本選手団結式で、記者団にこう話したのは、カーリング女子日本代表チーム「LS北見(=ロコ・ソラーレ)」キャプテンで3度目の五輪出場となる本橋麻里(31)。 かつてはスキップ(最後にストーンを投じる。ほかの選手への指示もする司令塔)を務めていたが、1児の母となった現在はどのポジションもできるオールラウンドの堅実なタイプの選手に変わった。 そしてLS北見の現在の不動のスキップといえば、藤澤五月(26)。強気で「決まれば大量得点」という一投ができる攻撃型の選手。 2人をよく知る北海道の常呂カーリング倶楽部・田房和彦会長は、こう話す。 「2人の共通点は、新天地に文字どおり『身ひとつ』で飛び込める、フロンティア・スピリット。本橋は、五輪にも出場した『チーム青森』を脱退して、’10年にLS北見を地元で旗揚げした。藤澤は、中部電力という強豪チームで結果をだせず、LSに飛び込むように移籍したんです。男子ではなかなかできない決断ですが、それが女子カーリングの新しい道を作ったんです」 退路を断ってチャレンジしてきた2人は、’16年にLS北見で世界選手権に出場し、男女通じて日本初の銀メダルに輝いた。その直後の本誌取材で移籍のいきさつについて、こう振り返っていた。 「中部電力時代、いい環境に甘えてしまい『環境を変えたい』と思っていたところ、憧れの麻里さんに声をかけてもらったんです」(藤澤) 「ええ、新しい風が必要でしたし、実力がありながら、悔しい思いをしてきた、さっちゃんの力は絶対に必要だと思っていましたから」(本橋) そんな“相思相愛”だった2人だが、本橋は産休に入ると藤澤にスキップを任せ、復帰後もリザーブ(補欠)に回ることに。田房さんがチームの事情を明かす。 「じつは復帰後に出場していた試合で、本橋のショット率は抜群に高いのに、なぜか勝てないという時期が続いたんですね。実力的にはいまでも抜群なんだけれど、彼女はコーチらと相談して、『自分はなるべく試合には出ない』と決めたんだと思います」 本橋がキャプテンとして一歩引いて試合を俯瞰することで藤澤の、“ゲームリーダー”としてのプレッシャーが軽くなった。「本橋さんが見守ってくれている」という安心感から、最高のパフォーマンスを発揮することができたのだ。 そこには、カーリングという競技独特の教えがあるのだと、田房さんは説く。 「カーリングはチームの結束がないと成り立たない競技です。彼女たちには幼いころから、『他人の失敗を喜ぶな』と、つねづね言い聞かせてきました。だから試合中、相手にも『ナイスショット』と言える。それが彼女たちに染みついているカーリングの精神です」 チームがみんなで助け合い高め合う気持ちが強いカーリング選手たち。その象徴が今回世界に挑む、本橋と藤澤だ。’16年の世界選手権でのエピソードとして藤澤は、「予選で発熱したとき、宿泊先で麻里さん特製の豆乳キムチ鍋が体を温めてくれた」と話す。 一方の本橋は「鍋だけじゃないですよ。試合で消耗するから炭水化物をしっかりと取れるように、炊込みご飯など飽きのこないアレンジで。えっ、お母さん役?もう若くないので“お母ちゃん”でいいですよ」と笑った。 本橋は離日直前に、こんなことも言っていた。 「平昌には、みんながいちばん必要とする、お米を持っていきます!」 平昌では、本橋特製の炊込みご飯が、日本を初のメダル獲得に導くことだろう。
2018年02月01日島本和彦原作の伝説の漫画「炎の転校生」が、今回「Netflix」にて「炎の転校生 REBORN」として新たにドラマ化されることが決定。主演には、「ジャニーズWEST」のメンバー全員を迎え、今冬、世界190か国で一挙配信される。かつて「炎の転校生」と呼ばれた一人の男がいた…。その名は「滝沢昇」。伝説の男・滝沢が時を経て校長となり、ある目的のため設立させた謎のエリート校「種火学園」。そこに現れた7人の転校生。偶然にも7人全員、下の名前が「駆(カケル)」だった。彼らには全国の問題がある学校に転校生として忍び込み、学校を内部から改善する極秘ミッションが与えられる。No.1「炎の転校生」を目指し、7人の駆たちの熱血学園バトルが始まる――!原作は、1982年のデビューから燃えるような作品を常に描き続け、2015年に自らの自伝的漫画「アオイホノオ」で第60回小学館漫画賞を受賞した島本氏の「炎の転校生」。「週刊少年サンデー」(小学館)にて1983年から1985年まで全118話にわたり連載された人気漫画だ。今回主演を務めるのは、今年デビュー3周年を迎える、関西出身というノリの良さで抜群な掛け合いを見せ、テレビ、舞台、映画など、それぞれの分野で幅広い人気を集めている「ジャニーズWEST」。メンバーの重岡大毅は、「メンバー7人全員でドラマに出演させて頂けることがいまから楽しみです!このドラマをきっかけに『ジャニーズWEST』というグループ名もまだ知らない方に知って頂くいいチャンスだと思います。力を合わせて、フレッシュな僕たちのパワー溢れる作品をたくさんの方に届けたいです!」と喜び、桐山照史と神山智洋は「ジャニーズWESTだからこそ出せる空気感や、コミカルな所を皆さんに楽しんで頂けるように頑張ります」(桐山さん)、「普段の仲の良さや楽しい空気感が活きるよう一致団結して面白く、楽しく、素晴らしい作品にしたい」(神山さん)と意気込み。まさに炎の如く、やる気メラメラだと気合十分に話す中間淳太は、「原作の世界に皆様を誘えるよう“笑い”に力を注いでいきたいと思っています。頂いたチャンスを活かして新たな一歩を踏み出せるように7人で力を合わせて頑張ります!」と熱く語り、小瀧望は「原作のファンの方にも喜んで頂けるように絶対にいい作品にしたいという気合い十分です」とコメント。また、彼らを演出し監督を務めるのは、数々の人気バラエティ番組を手掛け、近年は『デトロイト・メタル・シティ』『神様はバリにいる』など、映画監督としても活躍する李闘士男。初主演ドラマ「アゲイン!!」で李監督と仕事したという藤井流星は、「またこの作品でご一緒させて頂けることが嬉しいです。監督も僕達も関西出身なので、見て頂く皆様に沢山笑ってもらうことはもちろん、初めて見るような新しいドラマになるよう精一杯頑張ります!」と話し、濱田崇裕も「李監督も僕たちジャニーズWESTも関西の出身なので、関西の笑い×熱血ギャグ漫画『炎の転校生』=大爆笑熱血ドラマとなるようにプレッシャーと緊張でいっぱいですが、それよりも楽しみの方が勝っているので、思い切りぶつかっていきたい」と語っている。そして原作者の島本氏は、「私が好んで作る作品は、熱くて激しくて、バカバカしくて思いっきり笑えて、けれど品があり真面目な切なさがあり作品を堪能した後には無性に元気が出るもの…というのを常に目指しています。今回はそこを踏まえつつ、むしろ原作漫画から飛び出して自由にやってくださいとお任せしました。ジャニーズWEST主演ということで、ハチャメチャな元気でカッコいいものにお洒落感がプラスされたものを私も期待しております?」と期待を寄せている。Netflixオリジナルドラマ「炎の転校生 REBORN」は2017年冬、Netflixにて全世界一挙配信開始予定(全8話)。(cinemacafe.net)
2017年03月25日TVドラマ『家政婦のミタ』『〇〇妻』『偽装の夫婦』などの話題作を手掛けてきた脚本家・遊川和彦が初監督を務める映画『恋妻家宮本』が公開されることが発表された。現代の夫婦や家族の在り方を独自の視点で提起するハートフルなドラマで、阿部寛、天海祐希が初の夫婦役で出演する。その他の情報本作は重松清の小説『ファミレス』を基に、遊川が脚色を手掛け、熟年離婚が増えつつある現代において、子どもが独立した後の夫婦がどう向き合っていくのかをコミカルに描いたドラマ。物語は、息子が結婚して独立し、25年ぶりに夫婦ふたりきりで生活することになった中学校教師の宮本陽平が、妻が隠し持つ離婚届を偶然発見してしまうところから始まる。妻に問いただす勇気もなく、熟年離婚の危機に面した宮本が、悩み葛藤しながらも周囲の人々との関わりを通して家族の在り方を再認識し、妻との新たな一歩を踏み出していく様を描く。主人公・宮本を阿部、その妻・美代子を天海が演じる。遊川監督と初タッグとなる阿部は「遊川さんと天海さんが今まで何本も面白い作品を作ってきたのを一視聴者として楽しませていただいてきました。その一角に加えていただき大変嬉しく思っています。天海さんに色々助けていただきながら、遊川監督のもと素晴らしい作品を目指したいと思います」とコメント。遊川脚本の『偽装の夫婦』にも出演中の天海は「連続ドラマでは何本もご一緒させて頂いている遊川さんが、初めて映画でメガホンをとられる!どんな役でも良いから、ぜひ参加させて頂きたいと思っていました。これがまた、大好きな重松清さんの作品で、更に、素敵な阿部寛さんとご一緒させて頂けるなんて!トリプルで幸せでございます!」と喜びを語っている。遊川監督は、「気のきいた言葉を言わなくてもいい、たとえ失敗してもいい、ただただ愛を伝えようという気持ちを持ち続けること。“愛を伝えることの大切さ”を伝えたい」とコメント。家族や夫婦の姿を鋭い視点で切り取ってきた遊川だけに、初監督となる本作に期待が高まる。『恋妻家宮本』全国東宝系にて2017年ロードショー
2015年11月30日(左)田房永子(右)まんしゅうきつこ――『アル中ワンダーランド』(扶桑社)、『ハルモヤさん』(新潮社)で、人気ブロガーから一躍大ヒット漫画家になったまんしゅうきつこさんと、『男しか行けない場所に女が行ってみました』(イースト・プレス)、『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)などで女性をめぐる社会のありようを鋭く見つめる田房永子さん。一見、ジャンルも作風もまったく違う2人ですが、雑誌の対談で会って以来、意気投合し、今ではプライベートでも親交を深める仲だとか。そんな2人が、去る7月31日にトークイベント「きつこと永子の2人会~旦那と宇宙とダウジング~」を青山ブックセンターで開催しました。会場では、「苦手意識や嫌悪感のある人もいるから……」と、これまで人前やメディア取材では避けてきたというスピリチュアルの話を初披露。いかがわしい、うさんくさいと思われがちな精神世界と、適切な距離を保ちながらうまく付き合う2人の興味深いやりとりの一部を、前後編の2回にわたってお届けします。まんしゅうさんと会ったら田房さんのチャクラが開いた!?田房永子(以下、田房):まんしゅうさんとは、初めて会ったときから、“ずっと前から友達だった”みたいな感じがしたんですよね。まんしゅうきつこ(以下、まんしゅう):わたし、秋元さんっていう友達がいるんですけど、彼女と初めて会ったときも、あまりに話が合いすぎて5時間くらいずーっとしゃべってたんです。田房さんには、そのときと同じような感覚を感じました。田房:秋元さんって、あのまんしゅうさんのブログに出てくる「早くホヤを食いてえ~」の人ですよね。光栄です!まんしゅう:しゃべり方とか性格とか、ちょっと近いかも。(c)アル中ワンダーランドまんしゅうきつこ (著)田房:わたしは、まだまんしゅうさんと面識がないときに『アル中ワンダーランド』を読んで、宇宙人とかクリスタルチューナーの話が出てきたので、「あれ?そっち側の人なんだ!」と思ってうれしくなりました。ちょうど薔薇の季節で、周りの家の奥さんたちが庭先で花の手入れをしていたんですが、まんしゅうさんも庭いじりが趣味だと書いてあったから「近所に住んでたら楽しいだろうなあ」ってなんとなく思ったんです。そしたら、まさにその日の夜に「まんしゅうさんと対談しませんか」という打診のメールがきたから、びっくりしましたよ。まんしゅう:田房さんとは、そういうシンクロみたいな偶然がめちゃくちゃ起こるんですよね。田房さんがうちに遊びにきたとき、「わたし実は、モルダバイトって石を買おうかと思ってて」と話したら、「え、わたし今日、買おうかどうしようか迷って、ネットでずっと調べてたところ」って言われて。田房:モルダバイトっていうのは、知らない人はまったく知らなくていい石なんですが……。まんしゅう:あらゆるパワーストーンの中で、一番クセが強いと言われている石なんですよ。瞑想するときに、これを眉間にセロテープで貼っておくと、チャクラが開きやすくなるっていうのを聞いて、ずっと買おうと思ってたんです(笑)。田房:パワーストーン好きな人たちは、「石酔いする」とかよく言いますよね。石を「この子」って呼んだりもするんですけど、そういう人たちにとって、モルダバイトは「この子は手強い」っていう石みたいです。まんしゅう:わたしもずっとそう聞いていたので迷ってたんですけど、田房さんが「これは買えっていうメッセージかもしれないね」と言うので、その日の夜に買いました。田房:そんな話ばっかりしていたら、わたし、帰り道でチャクラが開くというか、頭頂部っていうか前頭葉のあたりがパッカパッカに開いてる感じがして、スースーする感覚になっちゃったんですよ。宇宙のことに詳しい人と話してると、たまにそうなることがあって。まんしゅう:帰ったあとに、田房さんからすごい長文のメールがきたんです。「たぶん私、少しチャクラが開いたかもしれない」って。その感覚を説明した絵が添付されてきて(笑)。田房:自分なんてチャクラが開くような人間じゃないって思ってたから、これまで何度かそういう状態になっても放置していたんですけど。あまりにバカバカ開いてるのでネットで調べてみたら、やっぱりチャクラが開いた人は、みんな「バカバカ」とか「スースー」とか、わたしの感じ方と同じ擬音で表現していて。仕方ないから、これはもうチャクラが開いたんだと認めることにしました。こんなこと、普段誰にも言わないんですけど(笑)。まんしゅう:わたしの周りの人も、こういう話が大嫌いなので普段は全然しません。ダメな人は本当にダメで、受け付けないので。とくに弟は、わたしがそういう話をすると「目を覚ませ!」ってビンタしてくるんですよ(笑)。「俺は一切信じないからな」って。田房:うちも、旦那がまったくそういうのに興味ないから、言うのは恥ずかしいですね。でも、そういう不思議なことって、普通に起こるんですよね。わたしは出産した後、人影みたいなのがめちゃくちゃ見える時期があって、視界を変えると必ず出てくるんです。そういうのに詳しい友人に聞いたら、それは霊だけど気にする必要はないって。人影が見える時期は、街を歩いていてもなぜかすごく人に絡まれるんですよ。おばあさんに「邪魔よ!」って怒鳴られたり。まんしゅう:妊婦のときは?田房:妊娠中は逆になかったんですけどね。そういう時期がこれまでに3回くらいあって、わたしの中でそれは“アセンション(次元上昇)”的な、自分の中の転換期なんだと思うようにしました。変なことがあっても、「ああ、今はその時期ね」みたいな。じゃないと怖いから(笑)。精霊のせいだと思ったら描けない悩みがなくなった(左)まんしゅうきつこ(右)田房永子まんしゅう:『アル中ワンダーランド』にも描いた通り、わたしはアルコール依存症がひどかった時期だけ、UFOが見えてました。当時は、お酒が足りなくなると夜中に自転車で買いに行ってたんですが、夜空に赤とか黄色の光がずっと後を付けてくるんです。「あ、見守ってくれてるな」と思って(笑)。田房:それは絶対UFOですよ。まんしゅう:田房さんはやさしいですね(笑)。でも、アル中の禁断症状とは言ってますけど、わたしも本当は、あの時期に見えていたUFOはすべて本物だったと思ってるんです。田房:完全にそうだと思いますよ。芸術家の中には、無意識に宇宙と交信したりチャネリング的なことができる人が多いって言いますよね。そうじゃなかったら、地球上にこんなにたくさんすごい作品ってできてないと思う。まんしゅう:わたしもその時期はチャネリングにハマっていました。天の声が聞こえてきて、自分はシリウス星人だって教えてもらったんです。(笑)。田房:すごい!でも、現実の世界だと、そういう人たちには何かしらの病名が付けられちゃうんですよね。日常生活には支障があるし、健康にも害があるから治療しなきゃいけない。だけどそれって「宇宙にアクセスできるような状態になった」って言い換えることもできる気がします。まんしゅう:一説によると、宇宙にアクセスして受け取った内容を、文章や絵画、歌に残すとすごくヒットすると言われているんですよね。谷村新司さんは、プレアデス星人たちが故郷の星を追われたという話をチャネリングで受信して、それを歌にしたのが『昴』らしいですよ(笑)。田房:楽しいからその説信じます!多かれ少なかれクリエイターの人は、そういう何か大きな力に引っ張られて創作している感覚があると思うんです。2年前くらいに、NHKの『スーパープレゼンテーション』という番組で、『食べて祈って恋をして』の原作者のエリザベス・ギルバートが、「作家がアイディアが出なくて苦しむことは無意味だ」みたいなこと言ってたんですよ。物を書くという行為は、精霊によって書かされているだけだから、書けなくても自分を責める必要はないって。「書けないときは、壁を叩いて『おい精霊、いいかげんにしろよ!お前がサボるから仕事が進まないだろ!』と怒ってみてください」とか全世界の作家に向かってアドバイスしていて、「超ヤバいなこの人!でもその通りだ!」と思ったんです(笑)。まんしゅう:なるほど~!田房:「自分は才能ないからやめよう」と思って、あきらめようとしても、どうしてもやってしまうことがあるときは、精霊がついてるんだと思う。プロじゃないのに絵を描いてしまう、とかもそうだし、突然描けなくなるとかも、精霊でしか説明がつかないっていうか。まんしゅう:ほんとですか?実はわたし、『アル中ワンダーランド』がそれなりに重版かかって安心しちゃった部分があって、今まったくなんにも描けない状態になっちゃったんですよ……。仕事はたくさんいただくんですけど、そういうのわたし断れなくて、ぜんぶ引き受けてたらいっぱいいっぱいになっちゃって。田房:本つくるのって全力疾走って感じですもんね。わたしにとって精霊は、“自分を責めないようにするための分身”って感じなんです。私も描きたくて描いてるんだけど、もう半分は誰かがわたしに描かせているっていう感じ。そう思ってたほうが、もし描くことがなくなったときにも気がラクかなと思ってます。まんしゅう:いいですね、わたしもそういう心の拠り所を作ろうと思います!――“自分を責めないようにする”ためのツールとして精霊の存在を信じているという田房さん。アル中時代には、まんしゅうさんも天の声から「あのラフはよくないから書き直せ」と仕事のアドバイスをもらったと言います。自分以外の目に見えない存在が、ストレスやプレッシャーを肩代わりしてくれる。人がスピリチュアルを必要とする理由のヒントが、ここにあるのかもしれません。【後編に続きます。お楽しみに!】Text/福田フクスケ(プロフィール)まんしゅうきつこ埼玉県生まれ。2012年に開設したブログ「オリモノわんだーらんど」で注目を集め、現在は漫画家・イラストレーターとして活躍。『アル中ワンダーランド』(扶桑社)、『ハルモヤさん』(新潮社)が好評発売中。WEBマガジン『ドアラジオ』に『まんしゅうきつこのリフォームワンダーランド』を連載中。田房永子東京都生まれ。2012年に刊行された『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)が大きな話題となり、『ママだって、人間』(河出書房新社)、『男しか行けない場所に女が行ってきました』(イースト・プレス)など注目作を次々刊行。『本当にあった愉快な話』(竹書房)に『キレる私をやめたい』を連載中。
2015年09月11日1979年から放送されたTVアニメ『サイボーグ009』で主人公・島村ジョー(009)を演じた声優の井上和彦が13日、都内で開催された『サイボーグ009VSデビルマン』(2015年10月から2週間限定でイベント上映)の公開記念イベントに参加し、原作者・石ノ森章太郎氏との知られざるエピソードを明かした。この日のイベントには、井上をはじめ、永井豪氏原作のTVアニメ『デビルマン』で主人公・不動明/デビルマンを演じた声優の田中亮一、そして『サイボーグ009VSデビルマン』で新たに不動明/デビルマンを演じる声優の浅沼晋太郎、フランソワーズ・アルヌール(003)役のM・A・Oらが出席。「新旧キャストトークバトル」と銘打ち、それぞれが役柄に対する思いを語ったほか、映画の一部映像も先行公開された。MCから、石ノ森氏との交流について尋ねられた井上は、「よくお電話をいただいて、『和彦、飲みに行くぞ』と誘っていただきました」と振り返る。そして、「行くと、先生は『ちょっと待ってろ』と言いながら作品を描いているんです。ペンを2本持って描くんですが、それがすごい速い。それで『もうちょっとだからな……よし、行こう!』となるんです」と、「1人の著者が描いたコミック出版作品数の世界最多記録」でギネス世界記録に認定されるなど、多作で知られる石ノ森氏らしいエピソードを披露。飲みに行くと、後輩の酒も準備するなど気遣いの人であったという石ノ森氏。井上は「先生が店に行くと、いつも色紙がたくさん待ってるんですよ。だから飲みながらずっとイラスト入りのサインを描いてる。どんなに色紙が積まれていても、ひとつも嫌な顔しないんです」と、当時に立ち返るように振り返った。また、当時の井上は「いろんな人が(石ノ森氏の作品を原作にしたアニメなどを)作ると、先生が考えていたイメージと違うことはないんですか?」と石ノ森氏に尋ねたことがあるという。すると石ノ森氏は、「和彦、この作品に何人の人が関わっていると思う? その人たちの後ろにはみんな家庭があるんだぞ。僕は、自分の作品については自分で描いてる。(アニメなどについては)それを作ろうと思ってくれている人たちが集まっているんだから、僕はみんなを信頼していればいいんだよ」と回答。その言葉に「なんてすごい人なんだ」と胸を打たれたという井上は、同様に石ノ森氏の答えに感動した様子の声優陣に向けて「それからは先生の誘いを断らないで飲みに行くようになりました(笑)」と語り、最後をきっちりと笑いで締めていた。悪魔の力を手に入れた主人公・不動明が、襲い来るデーモンと戦う姿を描く『デビルマン』と、9人のゼロゼロナンバーサイボーグたちが世界から争いを無くすために戦う『サイボーグ009』のコラボレーションである本作は、両作それぞれの新作アニメが、2015年秋に公開されることから実現。本作の監督は、2001~2002年に放送されたTVアニメ『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』を手がけた川越淳氏が務め、人気アニメ『ガールズ&パンツァー』で知られるアクタスが制作を担当する。劇中に登場するキャラクターの新キャストも発表され、009と同等の加速装置を持つミュートス・サイボーグのアポロンを声優の石田彰が、アポロンの姉・ヘレナを本名陽子が演じ、さらに009の父親的存在のギルモア博士を牛山茂、デビルマンの前に立ちはだかるデーモン・ジンメン役に大塚芳忠、明が牧村家に居候する前に家の近所に住んでいた女の子・サッちゃん役を榎本温子が務める。映画『サイボーグ009VSデビルマン』は、2015年10月より新宿バルト9ほかで2週間限定でイベント上映される。(C)2015「サイボーグ009VSデビルマン」製作委員会
2015年08月14日5月1日に発売された漫画誌『月刊ヒーローズ 6月号』(ヒーローズ)にて、OAD(オリジナルアニメDVD)化される島本和彦氏の漫画『ヒーローカンパニー』のアニメスタッフとキャストが明らかになった。『ヒーローカンパニー』は、街の人々と平和を守りながら利益も追及する会社「ヒーローカンパニー」に入社した主人公のアマノ・ギンガを描く等身大のヒーロー物語。本作は、今年秋頃に発売されるコミックス第8巻にOAD同梱版としてアニメ化される。監督は『緋色の欠片』『ヘタリア』を手がけたボブ白旗氏、シナリオは『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』『弱虫ペダル』の広田光毅氏、キャラクターデザインは『これはゾンビですか?』『夢をかなえるゾウ』の田頭しのぶ氏といったスタッフが名を連ね、アニメーション製作は『幕末Rock』『ログ・ホライズン』のスタジオディーンが担当する。キャストは、アマノ・ギンガ役に入野自由、ハドウ・ダイチ役に杉田智和、ブソウ・シュン役に浪川大輔、ヒューガ・ヒカル役に渕上舞、ツルギ・サキ役にLynn、キバ・キハン役に小西克幸、カカオ・バレンタイン役に関智一、ギンガの母役に井上喜久子といった、こちらも豪華声優陣が名を連ねている。なお、『月刊ヒーローズ』6月号では、今回のアニメ化製作スタッフ&キャスト発表のほかに、未知のウイルスによる人類滅亡の危機に現れたニューヒーローを描いた『T-DRAGON』(桜谷シュウ・著)による新連載や、『Smoking Gun 民間科捜研調査員流田縁』などの作者・竹谷州史氏の読み切り作品『災厄乙女パン子』も掲載。5回目を迎える、円谷プロ作品を愛する作家たちによるトリビュート付録ポスター企画『総天然色円谷オールスターズ』では、『日常』などの作者・あらゐけいいち氏がトリビュートイラストを手がけている。さらに、先月号よりスタートした本格声優ストーリー『VOICE CUSSION』の連載を記念し、人気声優をゲストに迎えた新企画「声優魂!」がスタート。第1回目のゲストは、『HUNTER×HUNTER』のゴン=フリークス役などで知られる潘めぐみが登場し、『機動戦士ガンダム』のララァ・スン役などを演じた潘恵子との母娘関係など、赤裸々なインタビューが掲載されている。また、飲食店情報検索サイト「ぐるなび」の"みんなのごはん"コーナーに連載中の『酩酊!怪獣酒場』(青木U平・著)が出張掲載されるほか、『ULTRAMAN』の異星人デザイン募集キャンペーンや、5月号から連載スタートした『VOICE CUSSION』と連動した声優インタビュー企画も掲載。本誌は、全国のセブン-イレブンとセブンネットショッピングで発売中で、価格は200円。
2015年05月01日