俳優の大野拓朗(33)と甲斐翔真(24)が4日、都内で行われたDaiwa House Special『クラウディア』Produced by 地球ゴージャスのプレスコール&取材会に登場した。同作は岸谷五朗・寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」によって2004年に初演された「反戦三部作」の第1作目で、岸谷が脚本・演出・振付を手がける。桑田佳祐が書き下ろした主題歌「FRIENDS」ほか、サザンオールスターズの数々の楽曲でつづられるジュークボックスミュージカル。約12万人の観客を動員し、再演を熱望する声が多かった本作が18年振りに復活を果たし、プレスコールでは「真夏の果実」、「愛の言霊〜Spiritual Message〜」、「恋のジャック・ナイフ」が披露された。Wキャストで「根國」の剣豪・細亜羅(ジアラ)役を務める大野は「“和製シェイクスピアこと”岸谷五朗さんが描かれた深くてメッセージ性が強くて、そしてロマンティックな脚本をアンサンブルのみんなをはじめ、キャスト全員がすごい熱量で体を使って全身全霊で表現してくださって、珠玉のエンターテインメント作品に昇華されていると思います」とコメントした。同じくWキャストの甲斐は「『地球ゴージャス』に出演するという実感がないくらいとっても光栄な経験をさせていただいています。名前の通り、地球をゴージャスにできるように、そして今を生きる僕らに向けて、自分たちを讃えられるような作品にできたら」と思いを語った。プレスコールにはそのほか廣瀬友祐、小栗基裕、田村芽実、門山葉子、美弥るりか、上山竜治、中河内雅貴、平間壮一、新原泰佑、湖月わたる、岸谷が登場した。同公演は、東京・東京建物 Brillia HALLにて4日~24日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて、29日~31日にかけて上演される。
2022年07月04日忙しい日々の中でのコーヒーブレイクが頭をクリアにしたり、自分らしさの輪郭に気づけたりする日常のスイッチに。十人十色の楽しみ方を伺った。今回は、文筆家・甲斐みのりさんの愛するコーヒー時間を教えてもらいました。4月27日(水)発売Hanako1208号「美味しいコーヒーと新しい習慣。」よりお届け。本日のおやつは〈鉢の木〉()の「こけしみるく」2本378円。「くるみとみるくあんが入った洋風まんじゅうで、東北生まれのこけしの小話を添えて手土産にすることも」。〈ミナペルホネン〉のトレイを喫茶テーブルに。和歌山〈バニラカフェ〉のデカフェで一服。外で飲むコーヒーの味は格別。水筒から飲むのは味気ないので紙コップを、凸凹したベンチに安定感が欲しかったのでトレイを持ち運ぶなど、少しずつ進化中です」気になった建築を眺めては、トレイ上の“どこでもミニテーブル”でコーヒーを嗜む。非日常感に心躍る、ピクニック喫茶を楽しんでいる。〈鉢の木〉店頭にて。散歩もおしゃれ服で臨むのが甲斐さん流。懐かしい物語を共有できる、私にとっては博物館みたいな空間だったんです」そして友人のバイトが決まり、客として足を運ぶように。友人が想いを込めて淹れてくれるコーヒーも好きになり、ほかのお店への興味もどんどんふくらんで、純喫茶巡りが趣味になる。「とはいっても、豆乳などで割ったコーヒーが今でも好きです。Profile…甲斐みのり(かい・みのり)旅、散歩、手土産、建築などを題材に、書籍や雑誌、Webに執筆。その土地ならではの魅力を届ける著書多数。近著に『歩いて、食べる京都のおいしい名建築さんぽ』(エクスナレッジ)がある。(Hanako1208号掲載/photo : Kenya Abe, Yoichi Nagano, Yoshiko Watanabe text : Kyoko Kashimura, Mako Yamato edit : Nao Yoshida)
2022年05月06日ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が出演する、西川・エアー「エアーポータブル モバイルマット大谷翔平モデル」発売記念インタビュー動画が5日より、特設サイトにて公開される。今回のインタビューでは、大谷が幼い頃から現在までずっと大切にしてきたという実生活でのルーティー ンを公開。また、オフシーズンについても言及している。○■大谷翔平インタビュー――子どもの頃はどんな毎日を過ごしていましたか?僕が野球を始めたのは小学校2年生の秋、3年生になるかならないかぐらいの時で、小学校の時は土日が基本的に野球の練習や試合があったりという感じでした。僕はリトルリーグに所属していたものの、地元の少年野球団みたいな所には入っていなかったので、平日は普通に遊んだり、5年生か6年生ぐらいまでは週2でスイミングをしていたので、その練習をしていました。睡眠は、9時ぐらいには寝る子どもだったと思います。――オフシーズンにもルーティンはありますか?大体練習が10時ぐらいからスタートするので、8時ぐらいに起きてご飯を食べて、少しゆっくりしてから練習場に行って練習します。練習時のスケジュールは、ウエイトやトレーニングがあるかどうかで終わる時間が1〜2時間変わるのですが、遅くても3時くらいには帰ります。帰ったあとは、ご飯を食べて、そこから1〜2時間ぐらい昼寝をして、起きてやる事をやって、ご飯を食べてゆっくりして寝るという感じです。――長いシーズンを戦う上で、非常に大事なリカバリーの時間になっているという事ですね?大事ですね。ピッチャーは特に、投げて中5であったり4の時もありますが、その中でどれだけ回復させていくか、大体20から30試合投げる中では、特に後半に向けては大事になってきます。そのため、最初に疲れを溜めないのも大事ですが、後半にしっかり疲れを抜いて次の試合に臨むという意味でも睡眠は大きい事だと思います。――ご自宅ではずっと「エアー」マットレスをお使いとのことですが、遠征の際はどうされていますか?もうずっと使っています。枕も使ってます。もちろんビジターに行くとベッドが変わったりもするので、自分の家のベッドの方がより良い睡眠ができているとは思います。しかし、やはり深い眠り、質も大事なので、量と合わせてそこも大事だと思います。――シーズン中、試合の結果によっては眠れない日などもありますか?あります。僕は、負けた日や打てなかった日が寝れないという事があんまりないタイプです。むしろすぐ寝れます。どちらかというと勝った試合だったりとか、いい試合だったりとか、体が興奮している状態の方が寝れない時があります。――オフシーズンはよく眠れていますか?リラックスした状態で寝ることができます。次の日投げなきゃいけないプレッシャーはないので、ちゃんと睡眠が取れる環境はあるかなとは思います。精神的に興奮してる状態、試合が終わった後の状態みたいなものはないので、睡眠にしっかり集中できます。
2022年04月05日岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット・地球ゴージャスが、今は亡き歌姫・本田美奈子.を主演に迎えて2004年に初演、翌年にアンコール上演された「クラウディア」。桑田佳祐が書き下ろした「FRIENDS」ほか、サザンオールスターズの数々の楽曲で綴る日本ミュージカル界の至宝とも呼ぶべき作品が、キャストを一新してよみがえる。敵対民族の女性との愛に翻弄される剣士・細亜羅(ジアラ)役をWキャストで演じる大野拓朗、甲斐翔真に話を聞いた。共演はないが、共にミュージカル『ロミオ&ジュリエット』でロミオ役の経験があり、また同じ身長(185㎝)でもある2人。キャラクター性にもある共通点が。大野お芝居の方向性やキャラクターの持っていき方が、甲斐くんと僕とはちょっと似てるなって。そしてたとえるなら、彼は端正なゴールデンレトリバー。僕はハッピーなゴールデンレトリバーって言われるんですよ(笑)甲斐同じ犬種なんですね(笑)。僕のロミオに大野くんのロミオの影が見えると言われたことがあったのでやっぱりある意味、似ているんでしょうね。大野今までは雰囲気が違うWキャストの方とご一緒させていただくことが多かったんですけど、今回は雰囲気は似ているけど年齢だけが大幅に違う。そこでどういう違いが出てくるのか楽しみ。音楽劇『クラウディア』に出演の大野拓朗あらすじからは『ロミオ&ジュリエット』を想起させるが、甲斐はロミオとの違いをつかみかけている様子。甲斐ロミオはとにかくジュリエットが好きな一心の、世間知らずな若者。それに比べるとジアラは年齢も考え方も大人だし、本物の愛というものもたぶん知っていた。そしてクラウディアという女性との出会いでもっとすごい愛を知ったけれども、その愛を追求するには戦いから逃れることができず……という。表面上では和製『ロミジュリ』と感じるかもしれませんが、深く知るとそうじゃない、別の中味があるんですよというのを今のうちに言っておきたいです(笑)。大野『クラウディア』は岸谷さんの手掛ける“反戦三部作”の中のひとつの作品で、いま上演することにとても意味を感じます。殺陣や歌、衣裳を最大限に生かし表現をする世界観を通して、観てくださった方が、『大切なことは何か』を感じ取ってくれたら嬉しいです。“本物の愛”を彩るのは、「真夏の果実」などの名ナンバー。大野サザンオールスターズの素晴らしさはエンターテインメント性。桑田さんの歌声も明るい曲では本当に楽しそうで、しっとりした歌だとめちゃくちゃ胸に響く。1曲1曲それぞれがすごい作品になっていますよね。『クラウディア』はサザンオールスターズの楽曲で綴るジュークボックスミュージカル。ジュークボックスミュージカルはブロードウェイでも流行っていて、自分自身も挑戦したいという気持ちがあったので楽しみです、とっても。甲斐実は桑田佳祐さんの年越しライブに行かせていただいたんですが、3時間のステージの一瞬も飽きなかった。なんでしょうね、あの遊び心。僕の2022年はサザンから始まったので、責任を持ってこの『クラウディア』を頑張ります!音楽劇『クラウディア』に出演の甲斐翔真岸谷&寺脇は出演せず、彼ら若いキャスト陣に地球ゴージャスのスピリットを託す。普遍のメロディで18年ぶりに語られる不変の愛の物語は、今の観客にどう映るだろう。取材・文:武田吏都 撮影:石阪大輔■日程・東京公演2022年 7月4日(月)~24日(日) 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)・大阪公演2022年 7月29日(金)~31日(日)森ノ宮ピロティホール■チケット情報
2022年03月29日ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が出演する、デサントジャパン「デサント」の新ブランドムービー“DESCENTE x 大谷翔平「WE MOVE ON. 〜 想像の、はるか先へ。」が17日より、デサント公式YouTube内にて公開される。二刀流での活躍を続ける大谷によるベースボール界の新たな歴史の幕開け。社会の変化による新しいライフスタイルの幕開け。デサントの新たな挑戦の幕開け。新ブランドムービーでは、それぞれの幕開けを大谷の表情やセリフ、「WE MOVE ON. 〜 想像の、はるか先へ。」のメッセージと共に表現している。また同チャンネルでは、撮影現場の当日の様子を収めたメイキング映像やインタビューも合わせて公開される。インタビューで、大谷は「(二刀流が)ここまで続いてラッキーだなっていうのが一番かな」とコメント。「ケガとかもありましたけど、特に嫌になるってこともなかったですし、やめたいと思うこともなかった」「それはチームメイトだったり、スタッフの方であったり、そういう風に続けたいと思う環境があったので、それは運が良かったと思います」などと語っている。
2022年03月17日俳優の三浦翔平が20日、公式YouTubeチャンネル『三浦屋の翔へいへ~い』を開設した。同チャンネルは、インフルエンサーマーケティング企業であるMIHAの支援のもと、三浦のプライベートや仕事の舞台裏など、今まで見られなかった姿をコンテンツとして配信する。第1弾の配信動画として、三浦とスペシャルゲストが参加するライブ配信を30日(21:00~)に行う予定だ。コメントは以下の通り。■三浦翔平今回、MIHAさんとの取り組みを大変嬉しく思っております。今後YouTubeを通じて、私のプライベートや趣味、仕事の舞台裏などのコンテンツを、ゆる~く配信していく予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください!!
2022年01月20日男の子の名づけで、2021年漢字ランキング1位と大変人気の高い「翔」。「羽ばたく」という意味を持ち、野球で大活躍中の大谷翔平選手やタレントの櫻井翔さんなど、有名人にも使われていることの多い漢字です。 今回は、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2021年赤ちゃんの名前ランキング」から、名前に「翔」を用いた男の子に人気の「翔ネーム」TOP10をご紹介します。 1位陽翔(主なよみ:はると、ひなと、ひなた)「陽翔」は2020年名前ランキングでは3位でしたが、2021年は2位にランクイン。2021年生まれの男の子に最も多く名づけられた「翔ネーム」です。さらに、「はると」というよみは2021年のよみランキング1位でした。 年間を通して多くつけられる人気の名前ですが、太陽を意味する「陽」を用いた「はると」というよみは、特に春生まれに増加する傾向にあります。「陽」という漢字は、2021年漢字ランキングで4位にランクインしています。 2位大翔(主なよみ:ひろと、はると、やまと)2021年名前ランキングで、8位にランクインした「大翔」。2020年は6位でした。 「大」という大らかで男らしい漢字は、2021年漢字ランキングでも2位に入っている人気漢字。羽ばたくという意味の「翔」とつなげることで、「大きく羽ばたく」という意味に捉えられます。子どもの健やかな成長や、輝かしい将来像を願った名前です。 3位結翔(主なよみ:ゆいと、ゆうと、けいと)2020年に13位だった「結翔」は、2021年10位にランクアップ。よみランキングでは「ゆいと」が7位、「ゆうと」が8位にランクインしています。 「ゆい」という響きはどこかやさしい印象、「ゆう」という響きは伸びやかな印象に。男らしい「翔」という感じと合わせて、それぞれバランスの良い名前になっています。 4位悠翔 (主なよみ:はると、ゆうと、ゆいと)2021年名前ランキングでは43位、2020年は37位にランクインした「悠翔」。2021年よみランキングでは「はると」は1位、「ゆうと」は8位、「ゆうと」は7位と、いずれも人気のよみ方となっています。 「悠」は「遥か遠く」「細く長い様子」を表し、のんびりとスケールの大きな人をイメージさせる漢字。2021年漢字ランキングでは8位にランクインしています。 5位海翔 (主なよみ:かいと、うみと)2021年名前ランキングで46位だったのは、「海翔」。2020年は40位でした。「海」が夏をイメージさせるため、特に夏生まれの男の子に多い名前の一つです。 広い心やスケールの大きさを感じさせる「海」という漢字。「羽ばたく」という意味の「翔」と合わせることで、より大きく成功する将来像をイメージさせる名前です。 6位晴翔 (主なよみ:はると)2020年に63位だった「晴翔」が、2021年は53位にランクアップ。「はると」というよみは、2021年よみランキングで1位にもなっています。 「晴」は、晴れた空のように明るい心の持ち主を想像させる漢字。「はる」というよみも穏やかで明るい印象になり、年間を通して人気の名づけ漢字です。 7位翔(主なよみ:しょう、かける)2021年に63位だった「翔」。2020年の45位からはランクダウンしていますが、毎年人気の名前です。 「しょう」というよみはサ行で爽やかなイメージになる一方、「かける」というよみは元気なイメージに。有名人では、タレントの櫻井翔さんが同名で活躍されています。 8位蒼翔(主なよみ:あおと、そらと)2021年の名前ランキング80位にランクインした「蒼翔」は、2020年ランク外からの大躍進! 「あおと」というよみは、よみランキング4位にもランクインしており、「蒼」は漢字ランキング9位にも入っています。 植物が生い茂る様子を表す「蒼」という漢字は、ナチュラルで爽やかなイメージに。「すくすくと育つように」という願いも込められていそうです。 9位湊翔(主なよみ:みなと)2021年の名前ランキングでは82位だった「湊翔」。よみランキングでは3位に、「湊」という字は漢字ランキングで14位にもランクインしています。 水上航路の集まってくるみなとを表す「湊」という漢字は、海を連想させるため夏生まれの男の子に人気の漢字。また「集まる」という意味から、「人気者になるように」「良い友人に恵まれるように」と使う場合もあるようです。 10位奏翔(主なよみ:かなと)2021年名前ランキングで99位にランクインした「奏翔(主なよみ:かなと)」。「奏」という字は、漢字ランキング18位にもランクインしています。 音や声を「奏でる」という意味で使われる「奏」という漢字は、どこか芸術性や知性を感じさせる字。「かなと」という響きは、賢くシャープな印象にもなります。 男の子の名づけで人気の漢字「翔」は、TOP100に10種類の名前でランクインしていました。また、「翔」は止め字に多く使われており、「〇〇と」とよむ「と止めネーム」は男らしくかっこいい印象になります。これから男の子の名前を考えられる方は、参考になさってくださいね!【調査概要】調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2021年1月1日(金)~2021年10月1日(金)調査件数:58,739件(男の子)
2022年01月02日嵐・櫻井翔12月6日放送の日本テレビ系情報番組『news zero』でキャスターを務める嵐・櫻井翔(39)が大炎上している。■櫻井翔が大炎上も背景にある「遺族の気持ち」「今月8日、太平洋戦争から80年が経過するということで、その発端となったアメリカ・ハワイの真珠湾攻撃で魚雷を投下する電撃機の搭乗員として参加した男性に櫻井さんが取材することになりました。特集冒頭、櫻井さんは『戦争は絶対にしてはいけない……太平洋戦争を経験した方を取材するたびに必ず出てくる言葉です』とも話した上で、今回の取材VTRが流れました」(テレビ局関係者)この放送で櫻井は現在103歳の元搭乗員・吉岡政光氏へ直接取材を敢行した。吉岡氏とともに茨城県の日本立体を見学し、攻撃機のレプリカに櫻井が乗り込む様子なども放送された。そして吉岡氏の自宅で当時の話をインタビューする流れに。櫻井が「出撃のときの気持ちは覚えていらっしゃいますか?」と問いかけると、吉岡氏はハワイで「全軍出撃」となるまでの流れを説明。「(アメリカの)白い洋服を着た兵隊がたくさん乗っていた。それをちらっと見ながら操縦員が“よーい、撃て”」と吉岡氏は続ける。そして「私が持っている魚雷を落とす投下索を引っ張って」と魚雷投下寸前までを詳細に語った。すると櫻井は「そういうときはどういう気持ちなんですか?」と質問。吉岡氏は「魚雷が当たったということで非常に安心しましたけど」と答えた。その後、吉岡氏が放った魚雷で米軍艦ユタが沈没し、真珠湾攻撃ではアメリカ戦艦など6隻が沈没し、民間人含む約2400人が死亡したという櫻井のナレーションのもと、その当時の映像が差し込まれる。インタビュー映像に戻り、櫻井は「戦時中ということはもちろんなんですけど」と前置きした上で、「アメリカ兵を殺してしまったという感覚は、当時は?」という質問を投げかけるが、吉岡氏は「いや……」としばらく言葉を詰まらせてこう答えたのだ。「……私は『航空母艦と戦艦を沈めてこい』という命令を受けているんですね。……『人を殺してこい』ってことは聞いてないです。従って、命令どおりの仕事をしたんだ。もちろん人が乗っかっていることはよくわかっていますけど、しかし、その環境というのは私も同じ条件です」すると、櫻井の「アメリカ兵を殺してしまった……」という質問にネット上は批判の声が殺到する。《櫻井翔が元日本兵の方を人殺し扱い。もし自分がこういう無神経な質問されたらその場でブチ切れそう》《自分で考えたのか台本なのか。温室育ちのアイドルにインタビューさせるからこんな質問でるんだろうが。とりあえずドン引き》《正直キャスターとしてもアイドルとしてもゴミだということが周知されればいいのに》櫻井のこの発言で傷ついた人が多くいるのは事実かもしれない。加えてアイドルがキャスターの真似事をしたと思う人もいるだろう。ただ、櫻井を中傷する多くのネット上の声は、彼があまりに無知で、軽い気持ちで質問したと捉えているものが大半だ。しかし、彼の戦争への思い入れは尋常ではない。12月7日発売の『Newsweek日本版』では「櫻井翔と『戦争』戦没した家族の記憶」と題し、約2万5000字のレポートを記している。■思い入れの強い2万5000字国内外、訪れた先で必ず戦争資料館に赴いているという彼は、冒頭でこう綴っている。《なぜ私が戦争について取材をし、伝えなければならないと思っているのか。それは、私が遺族だからです》そう始まった櫻井のレポートは、26歳の若さで戦死した大伯父について多くの証言や資料、写真などを用い、徹底的に調べ上げた内容だ。大伯父がどんな覚悟で戦地へ赴き、家族やあったはずの青春に想いをめぐらせ「死にたくない」という恐怖を振り切って戦い、どのように散っていったのかまでを刻銘に書き下ろしている。櫻井が抱いている喪失感は間違いなく遺族のそれと言えるだろう。これまでにも櫻井はキャスターとして「戦争」をテーマに多くの取材をしてきた。約19万人の日本兵が亡くなった戦地・パプアニューギニアでは“少しでもご遺骨を日本に帰す手伝いができたら”と、這いつくばるように日本兵の遺骨を収集。韓国でも軍事境界線の北緯38度線に赴いたり、ハワイでは真珠湾攻撃について退役米軍兵から当時の話を聞いている。たしかに『news zero』での櫻井の言葉選びは間違っていたのかもしれない。しかし、アイドルとして、キャスターとして長年発信してきた櫻井が、自分の放つ言葉の影響力を理解していなかったとは考えづらい。戦争を経験した人も少なくなり、直接話を聞けず後悔している遺族も多い中、櫻井は103歳の吉岡氏に取材することができた。直接的な言い回しでも、本音を引き出し、戦争を風化させてはいけないという目的意識があったはずだ。吉岡氏は、櫻井からの踏み込んだ質問に、前述のように「命令どおりの仕事をした」と答え、たまらない表情でこう続けた。「ですけれども、……後からはですね。それとは切り離すと、『戦争はしちゃいけない』ということをですね、一番身をもって知っているのは、私たちだと思っています」これこそが、櫻井が最も引き出したかった言葉で、戦争を知らない世代に伝えたかったことなのかもしれない。
2021年12月10日メジャーリーグ、ア・リーグのMVPに輝いた大谷翔平「ショウヘイ・オオタニ!」日本中が注目した米・メジャーリーグのMVP発表。ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、見事“満票”でア・リーグのMVPに輝いた。「打者としては並み居るスラッガーと最後までホームラン王を争い、投手としては9勝を記録。“二刀流”の活躍は世界中の野球ファンの心を鷲掴みにし、アメリカでも大きな旋風を巻き起こしました。MVP選出は発表前から確実視されていましたが、日本人としては’01年のイチローさん以来、満票での選出は日本人初の偉業ですよ」(スポーツ紙記者)■大谷翔平選手の父親が語った息子のこと選手間投票による『年間最優秀選手』や『コミッショナー特別表彰』など、今シーズン手にした栄誉は数知れず。漫画から出てきたようなスーパースターの活躍に多くの人が勇気を与えられているが、週刊女性は7月に、彼を育てた両親の“親心”を耳にしていた。「“二刀流”は本人がやりたいから、優先させました。でも、本音を言えば心配ですよ。休みながらやってほしいな、とか」そう語ったのは、自身も野球経験者であり、少年野球の監督も務めた大谷の父。厳しさを知った上で、息子の決意をこう振り返った。「“早くアメリカに行って、どこまで自分の力が通用するのかやってみたい”と言ってメジャーに挑戦しましたけど、今思えば正解かなと。やっぱり、選手としては1年でも長くプレーしたいものだし、サラリーマンみたいに定年が決まっているわけじゃありませんからね」心配の声を漏らしながらも、前人未到の記録を次々と打ち立てる息子を誇らしく語った父。母もまた、大谷を献身的に支えてきた。オフシーズンには、帰国した息子の住むマンションに手作りの料理を冷凍して持って行くこともあるそう。父にそのことを尋ねると……。「よく知ってますね(笑)。外食でコロナに感染したら困るし、妻は健康に気を遣ってますから。翔平の身体が心配なんですよね」もともと焼肉屋でパートとして働いていた母だったが、アメリカに渡る息子を全面的にサポートするため、体制を整えたという。「翔平がアメリカに行くときだったかな。バックアップするため、やることも出てくるだろうからパートは辞めました」(大谷の父)11月15日の会見では家族を持つことについて問われ、「特に考えていないですかね。よきタイミングでというか。まぁそうなるようにしかならないものだと思っているので。今のところまだまだ先じゃないかと思っています」と口にした大谷。彼のそばには、誰よりも心強い“MVP級”の家族の支えがあった。
2021年11月19日ミュージカル界の新星・甲斐翔真による初の単独ミュージカルコンサートが、12月25日(土)のクリスマスに有楽町・オルタナティブシアターで開催されることが決定した。甲斐は、2020年にミュージカル『デスノート THE MUSICAL』にて初主演(夜神月役)・初舞台を経験。その後同年11月よりミュージカル『RENT』にてHIVポジティブな元ロックシンガー・ロジャー役を、2021年1月より『マリー・アントワネット』にてフェルセン伯爵役を演じた後、5月より『ロミオ&ジュリエット』にて主演ロミオ役を演じるなど、ミュージカル界で快進撃を繰り広げている。10月よりシアターコクーンで上演された日本初演ミュージカル『October Sky-遠い空の向こうに-』では、初の単独主演としてホーマー・ヒッカム役を好演し、2022年3月公演のミュージカル『next to normal』にゲイブ役での出演が発表されたばかりと、その躍進に一目置かれつつある中、今回のコンサート開催を決断した。今回のコンサートでは、これまでに出演した作品の人気ナンバーはもちろん、今後のミュージカル界を背負う期待を込めて、他数々のミュージカルナンバーを披露する。さらに、初めてのミュージカルコンサートに甲斐が尊敬する先輩ふたりを豪華ゲストとして迎えることが決定。元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、退団後もその圧倒的な歌唱力でミュージカル『ドン・ジュアン』にてマリア役を好演し、2022年2月より公演のミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』にデア役で出演が決まっている真彩希帆。2017年と2020 年、『RENT』に2回出演し、エンジェル役からマーク役への転身を実現し、来年はミュージカル『The View Upstairs -君が見た、あの日-』など主演作品を控えている平間壮一だ。このふたりはそれぞれのソロナンバー及び甲斐とのデュエット曲も予定している。『KAI SHOUMA MUSICAL CONCERT on Christmas Day 2021 Featuring MAAYA KIHO and HIRAMA SOICHI』は、有楽町・オルタナティブシアターにて2公演を予定。公演時間、チケット情報など詳細は後日HP・SNS等で発表。■甲斐翔真 コメントいつか、と夢見た念願のミュージカルコンサートを開催させていただくことになりました。とても嬉しくて胸がいっぱいです。まだまだミュージカルの経験は少ない僕ですが、今まで出演させていただいた5作。そして思い入れのある曲。好きな曲。などを皆様の前で披露させていただきます。そして先輩であり、ミュージカル『RENT』でご一緒した平間壮一さん。素晴らしい歌唱力に心奪われ、いつかご一緒出来たらと思い、ダメ元でお願いしたらまさかのOKをくださった真彩希帆さん。このお二方をゲストにお招きし、ソロコンサートでしか出来ない、贅沢な時間を2021年のクリスマスに皆様と共有できたら良いなと思っています。どうぞ楽しみに待っていてください。【開催情報】『KAI SHOUMA MUSICAL CONCERT on Christmas Day 2021 Featuring MAAYA KIHO and HIRAMA SOICHI』出演:甲斐翔真 / ゲスト:真彩希帆平間壮一日程:2021年12月25日(土) 開催 2公演予定場所:オルタナティブシアター(東京都千代田区有楽町2丁目5−1 有楽町センタービル 7階 別館)主催:アミューズ甲斐翔真オフィシャルHP: 甲斐翔真Twitter: 甲斐翔真Instagram: 公演に関するお問い合わせ:アミューズ チアリングハウス( )
2021年11月12日小さなお仏壇のまわりは、とてもにぎやかだった。『はらぺこあおむし』の絵本、『アンパンマン』のチーズのぬいぐるみ……。みんな“翔平ちゃん”のお気に入りのグッズだという。そのなかでも大切そうにケースにおさめられている名前入りのボールはひときわ目を引いた。《翔平くんへ》、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手(27)が当時1歳6カ月だった同じ名前を持つ男の子・川崎翔平ちゃんにプレゼントしたサインボールなのだ。「今年は大谷選手が大活躍してくださったので、私たちもうれしかったです」ボールを見つめていた記者に、そう話してくれたのは翔平ちゃんのお母さんで、兵庫県内で暮らす川崎静葉さん(35)。「川崎家の大恩人ですからね。二刀流の大活躍でMVPの最有力候補にもなっていますが、私たちも選ばれることを必死に祈っているんです。今年、テレビやスマートフォンで私や夫の太志(33)はずっと大谷選手の活躍を応援していました。打って投げて……、大谷選手の姿を見ると、翔平のお見舞いに来てくれたあの日のことを、あざやかに思い出すことができます」大谷選手がホームランを打つたび、静葉さんは翔平ちゃんに向かって声をかけた。「翔平、大谷選手がまたホームラン打ったで!」川崎家のリビングルームの壁には、いたるところに翔平ちゃんの写真が貼ってあるのだ。そんな写真たちにまざり、知人がプレゼントしてくれた色紙も飾ってあった。《太志と静葉と翔平がずっと一緒に笑っていけるよう今みんなで一つ一つ乗り越えている三人になってからすごす濃い一分一秒という時間が絆を深め、その絆を運んでくる》色紙の日付は2017年6月13日、翔平ちゃんの誕生日。文章には静葉さんと太志さんの祈りが込められているように思えた。■「大谷選手のような強い子に」、翔平と命名された心臓病の赤ちゃん翔平ちゃんの名前の由来を静葉さんが教えてくれた。「『翔平』という名前は、悩みに悩んだ末に、生まれる直前に決めました。『翔』という文字には、『大きな志』という意味があるそうです。病気に負けず、大きな志を持ち、大きな心で育ち、大谷翔平選手のように世界を翔る子になってほしい、そして誰にも平等に接することのできる優しい子になってほしいと願い、この名前をつけることにしました」生まれてくるわが子の名前に、願いを込めるのは誰もが同じだろう。しかし、翔平ちゃんの命名は文字どおり命がけだったのだ。おなかの赤ちゃんの心臓の異変が見つかったのは、静葉さんが妊娠30週のころ。「最悪の場合、おなかのなかで死んでしまう可能性もあると……。それで、赤ちゃんが元気なうちに帝王切開をして、すぐに強心剤で治療を始めることを病院の先生方にすすめられたのです。でも、やっぱり翔平という名前が赤ちゃんに力を与えてくれたのでしょうか。当日、元気な産声を聞いたときには、私も看護師さんの手を握り、『生まれた!よかった!』と、声を上げていました」しかし無事に生まれてほっとできたのもつかの間のことだった。出産後の診断で、翔平ちゃんは「左室緻密化障害」による「拡張型心筋症」と診断されたのだ。誕生から5カ月後、翔平ちゃんは大阪府吹田市にある国立循環器病研究センターに転院する。センターで主治医を務めた小児循環器科内科医長の坂口平馬先生が、病気について解説する。「拡張型心筋症は心臓の筋肉が収縮する機能が低下して、心室が拡張する病気で、難病に指定されています。“左室緻密化障害”は心臓の左心室の筋肉が弱くなっている状態で、翔平ちゃんの拡張型心筋症の原因の一つになっていると診断しました」強心剤による内科治療はすぐに限界を迎えた。国立循環器病研究センターに転院した直後、検査を受けていた翔平ちゃんは、呼吸困難を起こし、心臓マッサージを受けることに。「先生がこうおっしゃったのです。『翔平ちゃんの心臓はもう限界です。明日にでも補助人工心臓を装着する手術を行います』」(静葉さん)まだ生後半年の赤ちゃんを待っていたのは、医師たちの予想を超えた過酷な運命だったのだ。静葉さんも、そのときのことを思い出すと、いまも胸がしめつけられるようだという。「右心室と左心室の壁である心室中隔に突然大きな血腫ができてしまい、補助人工心臓を装着した左心室を押しつぶしてしまったのです。そのために補助人工心臓を取り外して、ECMO(体外式膜型人工肺)で延命措置をとらなければいけなくなりました。さらに右心室の動きも低下してしまったため、急きょもう1つ補助人工心臓を装着することになったのです。ようやく手術を終えて、胸の下のあたりから4本の管が見えている翔平の姿を見たとき、あまりの痛々しさにただあやまることしかできませんでした。 『ごめんね、ごめんね、痛い思いばかりさせてごめんね』と」年明けの1月から左心室と右心室、合わせて2台の補助人工心臓が稼働を始めたが、これは日本の小児科では初めてのケース。それでも静葉さんは胸に湧き上がる不安を押し殺し、翔平ちゃんに明るい笑顔を見せるようにしていたという。「翔平も人工心臓が2つで、二刀流やな!大谷選手といっしょやで!翔平も元気になったら、大谷選手の応援に行こうな」■「(翔平ちゃんが)自分の名前から名付けられたことは光栄です」2台の補助人工心臓に頼らざるをえない状況は細い平均台の上をそろそろと歩くことにも似ていた。それに補助人工心臓はあくまでも心臓移植への“橋渡し的な役割”を果たすにすぎないのだ。だが移植手術を受けるためには莫大な費用が必要となる。海外での移植手術は、ほとんどが自己負担となり、また渡航するためには医療設備がそろっている専用のチャーター機に搭乗しなければならない。「夫や私の知人たちが募金をするために『しょうへいくんを救う会』を立ち上げてくださったのは’18年6月のことでした。会の活動を知ってもらうために、私たちも記者会見に臨みました」(静葉さん)太志さんや静葉さんにとって、大勢の報道陣の前で話すことはもちろん初めての体験だ。しかし2人は息子のために必死に訴えかけた。「多くのことは望みません。ただ生きて、一度も帰ってきたことのないおうちに帰ってきてほしいです。翔平といつか一緒にごはんを食べて、お風呂に入って、笑って、泣いて、そんな当たり前の日々を過ごしたいのです」「しょうへいくんを救う会」が掲げた目標額は3億5千万円。募金活動だけではなく、すでに心臓移植手術を受けた子供たちの「救う会」から、その余剰金が寄付されていた。それでも目標額にはまだ1億2千万円足りない……。じりじりと焦る太志さんや静葉さん、そして救う会のメンバーたちに“思いがけない知らせ”が届いたのは、’18年ももう終わろうとしているころ。なんと大谷翔平選手が、翔平ちゃんのお見舞いに来てくれるというのだ。当時、大谷翔平選手は日本に滞在していた。メジャー1年目終了直後に右ひじ靱帯の修復手術を受け、リハビリに励んでいた彼は、翔平ちゃんのことを知り、こう語ったという。「(翔平ちゃんが)自分の名前から名付けられたことは光栄です。縁があるので、なんとしても力になりたいです」■「あったかいね」、翔平ちゃんを優しく抱きしめた大谷大谷選手が大阪にある国立循環器病研究センターを訪れたのは’19年1月5日。翔平ちゃんは1歳6カ月になっていた。大谷選手の印象について静葉さんはこう語る。「身長は193センチもあります。メジャーリーガーですし、変な言い方ですが、体もゴツゴツしていて、威圧感も受けるのではないかと想像していたのです。でもスーツ姿だったせいもあるかもしれませんが、実物の大谷選手は“優しいお兄さん”という感じで、すごく柔らかな、こちらが安心してしまうような雰囲気だったのです」ニコニコと笑いながら翔平ちゃんのそばにやってきた大谷選手。「今日は本当にありがとうございます。この子が翔平です」「翔平です。同じ名前だねぇ。元気?」翔平ちゃんのほっぺを指でプクプクとしてくれる姿からも大谷選手の思いやりが伝わってきた。静葉さんを感激させたのは、翔平ちゃんに優しく接してくれたことだけではない。大谷選手は静葉さんや太志さんに、いろいろな質問を投げかけたのだ。「ご両親は毎日病院で付き添っていらっしゃるんですか?そうですか、うーん、大変ですね」“この人は、翔平の病気を理解しようとしてくれている”、大谷選手の真心が静葉さんの胸を打った。静葉さんは意を決してお願いすることにしたという。「よかったら抱っこをしてくれませんか」と――。「翔平は心臓移植手術が成功したとしても、それで終わりではありません。健康な子となんでも同じことができるようになるわけではないのです。息子が成長したときに、『あなたのために、素晴らしい選手がお見舞いに来てくれて、抱いてくれたんだよ』、そう言ってあげたかったのです」そんな静葉さんの思いが伝わったのかもしれない。「えっ、僕が抱っこしてもいいんですか?」、大谷選手は、看護師さんにサポートされながら、翔平ちゃんを抱きしめ、こうつぶやいたのだ。「あったかいね……」翔平ちゃんも大谷選手の腕のなかが気に入ったのか、ずっとおとなしくしていたという。大谷選手はプレゼントを用意してくれていた。真っ白なボールに《翔平くんへ》という名前とサインを書くと、翔平ちゃんの手に、ちょこんとのせてくれた。翔平ちゃんにとっては初めての革の手ざわりだったのだろう。興味深そうにボールをじいっと見つめていた。そんな翔平ちゃんのほうへ大谷選手が片手をゆっくりと差し出すと、まるでその瞬間を待っていたかのように、翔平ちゃんがぽいっとボールを手放したのだ。「おおっ、キャッチボールだ」大谷選手がボールを受け止めたとき、部屋のなかでそんなどよめきが起こった。一瞬、驚いていた大谷選手はニコリと一言、「野球しよっか!」。ふんわりとした声が、その場にいた人々の心のなかもあたたかな空気で満たしていった――。この後、静葉さんはこのキャッチボールを数えきれないほど何度も何度も思い出したという。「息子の人生でたった一度のキャッチボールでした。私も夫も、あの幸せな日のこと、そして奇跡の瞬間を生涯忘れることはないでしょう」
2021年11月03日’19年1月5日、大谷翔平が大阪の病院で心臓病の赤ちゃん・川崎翔平ちゃんをお見舞いしたというニュースは、多くのテレビや新聞で報じられ、その反響は想像以上だった。街頭募金で配るチラシを見た人たちも「翔平くん!?知ってる!」「大谷選手と会った子や!」と、声を上げる。また寄付を集めるために立ち上げられた団体「しょうへいくんを救う会」の事務局への電話も鳴りやまないほどだったという。寄付金が目標の3億5千万円についに達したのは1月24日、大谷選手のお見舞いから19日後のことだった。費用をクリア、事務手続きもクリア、テキサス州の小児病院の受入れ態勢も整った。ところが飛行機が飛ばないというのだ。国立循環器病研究センターで主治医を務めた坂口平馬先生が当時の状況を解説する。「翔平ちゃんが装着していた補助人工心臓は、血液の循環を助けるポンプが体外にあるタイプの機械で、長期間の使用を想定していません。長期間使用すると、体の管を埋め込んでいる部分から菌が入り、感染症を引き起こすリスクが高くなります。また補助人工心臓を安定して動かせる電源を備えた飛行機は多くありません。プライベートジェットに頼らざるをえず、その運航に慣れた会社も限られているのです。飛行機もメンテナンス中だったりで、渡航の時期がどんどん先延ばしになってしまいました」2月ごろから翔平ちゃんの体調は悪化していった。3月5日付の母・川崎静葉さんの闘病日記には、こんな記載が――。《全体的に、血液量や水分が多いため、抜くことになりました。脱水にならないように、慎重に水分を抜いていますが、喉が渇いたと、母の姿を見ると泣いていました。1ccずつゆっくり水をあげていますが、足りないと泣いてしまいます。炎症の数値も高く、どこからか感染してしまい、発熱もあります。とてもとてもしんどそうです。炎症の数値が上がって泣いて興奮したことも重なって、不整脈が出てしまったので、電気ショックをしました。すぐに不整脈は安定しましたが、本当に心配で…》一刻も早く渡米を……、祈るような気持ちで待ち続けてきた静葉さんと父・太志さん。しかし、主治医の坂口先生から電話があったのは’19年3月10日未明のこと。「お母さん、病院に来ますか?翔平ちゃん、ちょっとあまりよくないかもしれない」■闘いぬいて、お空にのぼっていった翔平ちゃん病院に駆けつけた家族たちが見たのは苦しそうな翔平ちゃんと、懸命に延命処置を続ける医師たちの姿だった。この日のことを思い出したのか、涙で静葉さんの言葉もとぎれとぎれになる。「そのころの翔平は、再びECMOを使っていました。水分をうまく排出することができず、体もパンパンにむくんでいるのが痛々しくて……。絶対に翔平の命をあきらめたくない。でも、これ以上、翔平につらい思いをさせ続けるのは本当に正しいことなのか……」静葉さんが自問自答を繰り返しているうちに、主治医の坂口先生が、静かに声を発した。「抱っこしてあげて」ECMOをつけたままの抱っこなど、それまでは絶対に許されないことだった。先生のその言葉で、お別れのときが近づいていることを、病室の家族たちは悟ったのだ。「声は届いているからね、いっぱい声をかけてあげて」、先生が教えてくれたとおりに静葉さんは翔平ちゃんを抱き上げて語りかけた。「ありがとう翔平、ありがとう……」お見舞いの日に大谷選手が言ってくれたように、その小さな体はあたたかだった。「声をかけながら抱きしめているうちに、血圧はどんどん下がっていき、家族みんなが見守るなか、翔平はついに旅立っていきました。力いっぱい闘いぬいて、まるで眠っているような翔平の体から、ECMOの管や、たくさんの点滴のチューブが外されていきます。生まれて初めてようやく身軽になった翔平に、私は心のなかでこんな言葉をかけました。『もう、つらくてしんどい思いをしなくていいんだよ。おうちに帰ってゆっくり休もうね』と――」■命を救われた女の子は「私も大谷選手に会いたい!」翔平ちゃんが亡くなってから3度目の秋をむかえた。いまも大谷選手の活躍は川崎一家の“生きる力”になっているという。静葉さんは言う。「もちろん翔平を忘れることはないのですが、大谷選手の姿は、より楽しい記憶を思い出させてくれるのです。翔平の弟も、大谷選手がテレビに映るとパチパチと拍手をしています。弟は翔平に会ったことはありません。でも兄弟って不思議ですね。私たちが“にいに”のお話をよくするからなのか、家に写真がいっぱいはってあるからなのか、お兄ちゃんのことが大好きなようです」大谷選手がMVPの有力候補になっている以外にも、最近の静葉さんにはうれしいことがあった。「みうちゃんが今年8月にテキサス州で心臓移植手術を受けて成功したと聞いたことです。心臓移植手術のための寄付金は余剰金が出ることがあります。翔平の場合は渡航しての手術がかないませんでしたので、ほぼそのまま残っていました。それが8歳のみうちゃん、2歳のゆいちゃん、2人の女の子の『救う会』に寄付されて、役に立つことになって、本当によかったと思っています」みうちゃんは9月末に無事に日本に帰国。みうちゃんのお父さんは本誌の取材にこう答えてくれた。「昨年3月から、日本そしてアメリカとずっと入院生活が続いていましたので、自宅に帰ってこれたときはとても喜んでいました。発症してからは階段が上れなかったのです。いまは自分でスタスタと上れるようになりました。みうがこんなに元気になれたのは翔平ちゃん、ドナーの方、病院の方々、それに翔平ちゃんのお見舞いに来てくださった大谷選手……、いろいろな人の力があってのことです。みうにはこの命を大切にして自分の人生を歩んでいってもらいたいと思います。大谷選手のプレーをYouTubeで見せたところ、『私も会いたい!』と、言っていました」命のバトンでつながった重い心臓病と闘う子供たち。静葉さんは彼らのことを“小さな戦士たち”と呼んで、応援を続けている。「翔平がアメリカで手術を受けることができなかったのは残念でしたし、とても寂しいことでした。それでも……、親の自己満足かもしれませんし、翔平1人の力ではないこともわかっています。でも、翔平が大谷選手といっしょに、2人の女の子の命を救ったのだと思うと、すごく誇らしいのです。翔平が生きていたことが、誰かの役に立ったのですから」この秋、静葉さんは大谷翔平選手にこんなファンレターを送ったという。一部だけ紹介したい。《拝啓大谷翔平様大谷選手が息子に、たくさんの優しさをくださったことをいまでも鮮明に覚えています。あんなにもおとなしく抱っこされ続ける翔平を見て、驚きつつも、とても幸せな時間となりました。翔平がお空へいってしまってから悲しみで包まれていた私たちでしたが、大谷選手がはなつ大きなホームランを見るたび、お空にいる翔平にきっと届いている!と思うと、かわいい笑顔がいつでもよみがえってくるのです。弟には翔平というカッコいい兄がいること、そして心の優しい偉大な選手が兄を応援してくれたことを伝え続けたいと思います。私たちはこれからも一生、翔平とともに生き続けます。そして家族一同で、大谷選手をずっとずっと応援させてください……》
2021年11月03日ミュージカル『October Sky─遠い空の向こうに─』が、東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕した。これに先立ち行われたゲネプロと初日前会見の様子をレポートする。元NASAの技術者ホーマー・H・ヒッカム・Jr.の自伝小説『ロケットボーイズ』を原作に、ジョー・ジョンストン監督がメガホンを握った青春映画(1999年公開)をミュージカル化した本作。劇中では、米ウェストバージニア州の炭鉱町コールウッドを舞台に、ロケットに夢を託す高校生の奮闘や彼らを取り巻く人間模様が展開される。周回する人工衛星スプートニクの目撃を機に「いつかロケットを打ち上げたい」と夢見る主人公ホーマーには、本作で初めてミュージカルのシングルキャストを務める甲斐翔真がキャスティング。閉塞感の漂う炭鉱町を抜け出し、ロケット制作を決心する「星を見上げて」のラストでは昂った気持ちを伸びやかな高音に乗せ、観客を圧倒した。ホーマーの前に次々と立ちはだかる現実のやるせなさ、行き場のない悲しみや葛藤を、甲斐は歌声だけでなく芝居の声色や表情にもにじませる。ホーマーの悪友で義父の暴力に苦しむロイには、阿部顕嵐。顔のアザを隠すことなく気丈に振る舞う様子に胸が痛む。ムードメーカーのオデルに扮する井澤巧麻は、底抜けの明るさで雰囲気をやわらげ、優れた科学の知識でホーマーの夢に貢献するクエンティン役の福崎那由他は、屈託だらけの序盤からチームの“頭脳”として必要とされ、次第に頼もしくなっていく様子を立ち上げた。彼ら“ロケットボーイズ”の奮闘を応援する科学の教師ミス・ライリー(夢咲ねね)と繰り広げるコミカルな「言われた通りに」に注目したい。ホーマーの父ジョンに扮する栗原英雄は、炭鉱夫を束ねる自分と異なる人生を歩もうとする息子を理解できず苦しむ。夢を諦めて炭鉱夫になった過去を語る「お前はおまえ」は必聴ナンバーだ。朴璐美は母エルシー役。1幕の「地に足つけて」で息子の背中を押す一方で、ミス・ライリーやホーマーの恋人ドロシー(中村麗乃)と歌う2幕冒頭の「最後のキス」で息子と離れがたい気持ちも覗かせ、時代を超えた普遍的な親心を届けた。ゲネプロ前に行われた初日前会見で、稽古を経てどういうカンパニーになったか問われた座長の甲斐は、演出を手がけた板垣の「僕の演出する舞台には主役・脇役・アンサンブルという隔たりはなく、全員が主役で見せ場を持っている」という言葉を紹介。その上で「まさにおっしゃる通り、主役の集まりみたいなカンパニーになりました」「誰に感情移入しても感動できるようになっています」と手応えを語った。上演時間は約160分(休憩含む2幕)。東京公演は10月24日(日)まで。その後、11月11日(木)~14日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールへ巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年10月08日甲斐翔真が主演するミュージカル『October Sky -遠い空の向こうに-』が10月より上演される。1999年公開映画『遠い空の向こうに』をミュージカル化、アメリカでのトライアウト版からいち早く日本で初演される注目の作品だ。9月中旬、本作の稽古場を取材した。この日は初めて1幕全体を通すという稽古内容。開始前に演出の板垣恭一が「今日はとりあえず(シーンを)繋げてみましょう。あれ?という謎があれば、整えていきましょう」と稽古意図を説明する。すかさず栗原英雄が「謎だらけだよ!」と返し、現場は明るい笑いに包まれた。“初めての通し”にあたるキャスト陣からは、一種独特の連帯感、高揚感が伝わってくる。舞台は1957年、アメリカの小さな炭鉱町。物語は炭鉱の情景から始まり、この話が単なる青春譚ではないことがすぐにわかる。男たちは命の危険と隣り合わせの炭鉱で働いており、その町で育った高校生ホーマーは違う世界へ飛び出していきたいと思っている。そんな中、人類初の人工衛星スプートニクが彼らの住む町の空を横切った――。その日からホーマーと仲間たちはロケット作りに熱中していく。希望に燃える若者と、行き詰っていく現実に苦悩する大人たちの対比は、『ビリー・エリオット』なども髣髴とするが、本作は主人公たちが高校生というある種将来の選択のリミットが見えつつある年齢であることや、大きな夢の中にも「サイエンスフェアで優勝し、奨学金を得て大学に行く」と現実的な目標設定があることなどで、リアリティがあり、とても共感できるものになっている。ホーマーを演じる甲斐翔真は、夢に向かう一途さの中にも、様々なことに気を遣い悩む心優しさが見える役作り。そんなホーマーだからこそ味方が増えていくのがよくわかる。また、特に星を見上げ夢を歌いあげるナンバーからは、まばゆいほどの“憧れ”が伝わってきて、感動的。おそらく本番での大きな見せ場になるのだろうと楽しみになった。ホーマーの親友であり一緒にロケットを作るロイ・リーは、阿部顕嵐。1幕ではホーマーと周りの人々との間を上手く行き来する、器用なバランス人間という印象だが、どうやら彼には彼の事情がありそうだ。オデル役の井澤巧麻の調子の良さ、いかにも科学オタク青年といった風のクエンティン役・福崎那由他と、ボーイズたちの魅力も四者四様。一方で栗原英雄、朴路美らが扮するホーマーの家族は、家父長制の色が濃い時代感と、その中でもそれぞれが葛藤していく姿をしっかり描き出す。1幕終盤、ロケットを飛ばす実験は成功するが、彼らはこのあと夢に手が届くのかは、本番舞台を楽しみにしよう。夢を見て、悩み、迷った青春時代を過ごした人には必ず響くものがあるであろうミュージカルの誕生はもうすぐだ。東京公演は10月6日(水)から24日(日)まで東京・シアターコクーンにて。チケットは発売中。その後大阪公演もあり。取材・文:平野祥恵
2021年09月30日2021年9月4日、エアーバンド『ゴールデンボンバー』の鬼龍院翔さんが自身のブログで結婚を発表しました。鬼龍院翔、一般女性との結婚を発表『応援してくださっている皆様へ』というタイトルでブログを更新した鬼龍院さん。結婚報告のコメントは、鬼龍院さんらしさにあふれた内容でした。鬼龍院翔です。いつも応援していただきありがとうございます。世の中が大変な時期に私事で大変恐縮ではございますが、私、鬼龍院翔は令和三年九月四日に入籍いたしました。このような決断に至った理由は多々あるのですが、自分なりに沢山悩み考え抜いて選択した決断です。報告をせずに隠し通すという選択肢もあったのかもしれませんが、自身の尻の毛の脱毛をしたことを発信しただけでネットニュースの記事になってしまう様な状態の私では入籍という出来事はいずれ必ず記事になってしまいますので、堅苦しく自分らしくない話にはなってしまいますがこのような形で報告させていただく結論に至りました。相手は現在も過去にも芸能活動歴の無い一般の方です。そのため、今後とも親も含めて家族のプライバシーに触れる様な行為は控えさせていただきたく思います。また、このような話題をバンド活動の中でどの程度言及していくべきなのかを考えた結果、耳に入れたくないというファンの方もいらっしゃることから、本日九月四日以降は鬼龍院翔からこの件についてあらためて触れる可能性があるとしたら「出産」「離婚」「家族の安全が脅かされた時」くらいではないかと予想されます。普段何でもネタにしているくせに今回に関しましては歯切れが悪いコメントになってしまいすみません。色々なファンの方の心情があるだろうと考えると、このような形が良いのではと思いました。私の人生において一番優先するものはバンドです。それは今までもこれからも変わりません。明日からも変わらず音楽と笑いを軸にしたゴールデンボンバーの活動を続けていきます。皆さんに楽しんでいただけるよう精一杯頑張ってまいりますので、今後とも応援をいただけましたら嬉しいです。いつも応援してくださっているファンの皆さんに感謝しています。鬼龍院翔オフィシャルブログーより引用これまで熱愛の報道が出てこなかった鬼龍院さんからの突然の発表に、ファンからは祝福のコメントが多数寄せられています。・あの鬼龍院さんが結婚とは…!おめでたい!!・結婚報告のコメントが、ところどころ笑えて、さすがだなと思った。いつまでもお幸せに!・真面目な人柄が出ている。きっといい家庭を築くんだろうな。鬼龍院さん、ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2021年09月04日ミュージカルデビューは昨年の『デスノート THE MUSICAL』。以降、この1年半で『RENT』や『マリー・アントワネット』、そして上演中のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』ではタイトルロールのロミオ役に抜擢されるなど、またたく間にその存在を印象づけた甲斐翔真さん。真っ向から役に飛び込み、エネルギッシュな歌声で魅了。「僕は運がよかったんだと思います。ほとんどの作品が、ちょうどキャストが大きく入れ替わるタイミングでオーディションがおこなわれたので…」控えめにそう言うが、すべてオーディションで自身が掴んだ役だ。それまで『仮面ライダー』シリーズを筆頭に映像作品で活躍していた甲斐さんをミュージカルの世界に引き込んだのは、韓国で観た『ジキル&ハイド』だそう。「プライベートで韓国に旅行した時に、事務所の人から『ミュージカルも観てきたら?』と言われて何気なく観たのが『笑う男』という作品だったんですね。とてつもなく面白くて衝撃を受けて、そこから韓国に行くたびにいろんな作品を観ていたなかで『ジキル&ハイド』を観た時に圧倒されて…。その後、もう一回韓国に行って1日で昼夜2回観劇して、自分も絶対にミュージカルをやりたいとなりました」その同じ作曲家のフランク・ワイルドホーンによる『デスノート~』が初舞台というのも運命的だ。しかし、当初は喜びより苦しさが勝っていたそう。「そもそも舞台自体が未知の領域すぎて、稽古って何?みたいなところからの出発でした。だからといって演出の栗山(民也)さんは僕を新人扱いせずに、高度なことを要求してこられる。求められるハードルが高く、その域まで到達しなくてはいけないのが苦しくて。でも本番が始まったら緊張を忘れるほど楽しかったです」それほど心を掴んだのは、一挙手一投足に返ってくる観客の生の反応。「ここまで積み上げてきたものがお客様に届いて、拍手が起こることがシンプルに嬉しかったんです。自分たちが発したもので人の心が動いたと感じられた時に、幸せだなって思いました」その本番が毎日のように、そして何度も経験できることが「嬉しい」とも。「うまくいったと思う瞬間はあっても、全体的にうまくできたことはないんです。でも、何回も本番があって理想を追い求められるのはありがたい。昨日の自分を超えたいんです。もともとスポーツをやっていて、負けず嫌い精神が身についているからなのかも」ミュージカル『RENT』で演じたのは、恋人がHIV陽性になったことを苦に命を絶った過去から引きこもり、厭世的に生きるロジャー。その彼が感情を爆発させる場面での、やるせなさや哀しみ、行き場のない怒りや虚しさを抱えた心の叫びは強く胸を打った。「ずっと溜め込んできた感情を抑えて抑えて一気にはじける。そこの起伏はすごく意識していました。歌ってはいるんだけれど、歌っていると思っちゃいけなくて、脳と気持ちをリンクさせながら発した言葉に、メロディがついていく感じというか。歌詞は言葉で、メロディはしゃべる時のイントネーションみたいなものだと思うんです」その甲斐さんが、「甲斐翔真という人は“ミュージカルの人”なんだと印象づけてくれた作品」だと話すのが、今年頭のミュージカル『マリー・アントワネット』だ。数々の大作ミュージカルの第一線で活躍するキャストの中で堂々たる舞台姿で注目を集めた。「フルオーケストラで歌うグランドミュージカルは初めてで、同じ歌でも、これまでとはすべてが違いました。歌唱指導の方につきっきりで反復練習を重ねて、基本から歌を改革しました。発声もですし、声の響かせ方から息の流れも全然違う。こういう“ザ・ミュージカル”という作品では、まずは美しい旋律を声で作り上げていくことが求められるんです。そしてさらに、そのなかに心情をきちんと入れていく必要があります。しかも、貴族の役だったので立ち居振る舞いも普段通りではいけなくて。そうしていく中で、自分の出したことがない声が見つかったり、まだまだいろんな可能性があるんだなと感じられた気がしました」音楽で綴っていく舞台だからこそ、演じることを大事にしている。「ただただ綺麗に歌うようなことだけはしたくないんです」と熱を込める。「人って一面的じゃないから、歌も一方向じゃないと思っています。たとえば、今回演じるロミオも、ただただ優しいだけの甘い青年じゃないですよね。どこかに憤りみたいなものも持っていて、本当に大切な友人が目の前で刺された瞬間、理性をなくして、衝動的に相手を刺してしまう激しさがある。でも一方で、すぐに言い訳したり気の小さいところもあって人間らしい。そういう多面的な部分をちゃんとロミオの中に作っていきたいし、歌の中でも表現していけるとも思っています」そしていつかは、憧れのあの作品に。「ミュージカル『ジキル&ハイド』が好きすぎて、自分の中でこの場面はこう表現したいっていうのがあるくらい(笑)。いつかやれたらいいですね」かい・しょうま1997年11月14日生まれ、東京都出身。ドラマ『仮面ライダーエグゼイド』で注目され、映画『君は月夜に光り輝く』など数々の作品に出演。今年、出演映画『偶然と想像』がベルリン国際映画祭コンペティション部門で銀熊賞を受賞。ロミオを演じるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は現在上演中。シャツ¥30,800カーディガン¥49,500パンツ¥36,300シューズ¥66,000(以上ファセッタズム TEL:03・6434・9893)※『anan』2021年6月2日号より。写真・来家祐介(aosora)スタイリスト・吉本知嗣ヘア&メイク・MIZUHO(vitamins)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年05月30日大谷翔平との交際説が囁かれたカマラニ・ドゥン(インスタグラムより)「ビッグフライ!オオタニスゥアン!」米・大リーグで本塁打王争いの最前線に立つエンゼルスの大谷翔平投手。打って投げてとその勢いはとどまることを知らない。規格外の能力はメディアでも「野球マンガのキャラクター」と形容されているほどである。その非現実ぶりはプレーに限ったことではなく、“内面”にも同じことがいえよう。甘いルックスでありながら野球一筋、高みに到達するために日々たゆまぬ自己研鑽を続けるストイックぶり。かと思えば、チームメイトからも愛され、ファンにも神対応をみせる。絶対にモテるはずなのに浮いた話は聞こえてこない。つまり、マンガの人なのだ。彼の成績が上向きになればなるほど、世間から聞こえてくるのは「大谷は誰と結婚するのか」の声である。ことプロ野球選手にはさまざまな面で妻のサポートが必要だと考えられているというのもあるだろう──。■栗山監督の“束縛”《たぶん、積極的にアプローチします。相手の出方を待ったりするタイプではないです》これは、女性誌『anan(アンアン)』のインタビューで“女性を好きになったら”と問われたときに大谷が出した回答だ。「積極的にアプローチする」としながらも、これまで決定的な熱愛報道はなかった。野球に打ち込みすぎて恋愛などしている暇がないのかもしれないが、理由はほかにもあったと考えられそうだ。それは、周囲が彼に干渉しすぎていたこと。色恋で道を踏み外さないようにと、とことん神経を尖らせてきた経緯がみてとれる。プロ1年目からメジャーに旅立つまで、“親代わり”として育ててきた日本ハムの栗山英樹監督は、“二刀流”ゆえにケアも2倍必要な大谷に対して特別な制限を設けていたと明かしている。《外出する時には、誰と行くのか、全部教えろ、と。特に北海道は、少し活躍するとすぐにスター扱いされてしまう。つい「ちょっとススキノ行くぞ!」となりがちなんです。(中略)外出相手をすべて僕に報告となればみんな誘いにくくなる。僕に誰とどこに行っているか把握されているので、相手も翔平に門限を破らせにくくなるんです》(『週刊新潮』2018年)目を丸くするような過保護ぶりというか、もはや束縛に近いものすら感じる。チームメイトとの関係がこじれなかったか心配になるくらいだ。遊び盛りのヤンチャ選手ならグレてしまいそうなものだが、大谷は違った。本人がインタビューで発していた一流の自制心を引用したい。《べつにディスコに行ってみようかなとか思わないです。(中略)こうやってチヤホヤされる世界ですし、王様になったら終わりの世界なんで、なかなか体験できないですよね》(『カドカワ』2017年)■牽制される女子アナたち栗山監督の監視とそれに呼応する大谷。この師弟関係がいわゆる「大谷と恋愛」を遠ざけてきた要因のひとつであることは間違いないだろう。栗山監督は「クリスマスイブにもひとりでバッティング練習に打ち込んでいた」と『新潮』に嬉々として綴っている。単に“スポ根”という言葉では括りきれない鬼気迫る何かがそこにはある。もうひとつ。“悪い虫が寄り付かないように”と牽制する存在があった。それは大手マスコミだ。振り返れば、スポーツ紙や週刊誌は常に忍びよる(?)女性の影について過剰反応を示してきた背景がある。たとえば、かつて噂になったバレーボールの狩野舞子についても「同じブレスレットをつけていた」「大谷の試合を観戦していた」というだけの理由で双方の親に直撃取材を敢行した。ほかにも、野球選手と近いポジションにあった女性たちにも厳しく目を光らせていたことがわかる。以下に挙げるのはあくまで一例。《大谷を“狙っている”のは「女子アナ軍団」にほかならない。過去にはカトパンこと加藤綾子アナ(32才)が大谷を取材時、「好みのタイプは?」「結婚は?」などプライベートな質問をしたり、テレビ朝日の宇賀なつみアナ(31才)が胸の谷間を強調した服装で大谷に挨拶をして話題となった》(『女性セブン』2018年)いかにも女性誌らしい切り口だが、とにかく文面から伝わってくるのは女子アナへの敵対視ではないか。インタビュー取材をしただけで叩かれるなら、女子アナとて「触らぬ大谷に祟りなし」と不用意な行動を避けるようになった側面もあるだろう。“メディアの抑止力”はこんなかたちでも働くのか。栗山監督による「守り」とマスコミの「攻め」。日ハム時代の大谷の周囲が“親衛隊”化してしまったのはむろん、彼が国宝級の野球選手であるからにほかならない。──現在は怪我もなく絶好調。ホームラン王争いの真っ只中にあって、前年までとくらべて現地の様子がより伝えられるようになった。すると、あることに気づかされる。外国人女性が仕掛けるアプローチの凄まじさだ。■外国人女性の積極性例は枚挙にいとまがない。週刊誌にはスポーツ専門の放送局に所属する美人リポーターのアレックス・カリーが球団関係者やメディア関係者に対して、「大谷を紹介してほしい」とお願いしてまわっていると報じられた。テレビ中継にはエンゼルスのユニホームを着た女性が「hey SHOHEI 私とデートしませんか。DATE? My# 私の電話番号→」と書かれたボードを掲げているのが映し出される。現地のファンがアップしたと思しきYouTube動画には、次の打席に備えて素振りをしている彼に、超至近距離で飛び跳ねながら嬌声をあげている様子も。動画のタイトルは『目撃!大谷翔平を狙うギャルたち』ときた。浮かびあがってくるのは、日本人女性のガツガツとはくらべものにならない積極性である。アイドル目線で彼を追っていた方々は今後、パワーヒッター揃いのL.A.女子たちを抑えられるかに注目するのも面白いかもしれない。無菌室で育てられたがゆえの恋愛免疫のなさがどう転ぶか……見ものである。ちなみに現地のゴシップメディアもすでに大谷の熱愛を追いかけているようで、ハワイ出身のソフトボール選手、カマラニ・ドゥン選手との熱愛疑惑について書いているメディアを発見。一緒に写っている写真が彼女のインスタグラムに掲載されたことから噂が広まったらしいが、よくよく記事内容を和訳してみると、《噂をクリアするために、私たちはカマラニ・ドゥンの社会的プロフィールを追跡した。するとドゥンは8年以上付き合っているボーイフレンドと至福の関係にあることがわかった》(『Bae Magazine』)8年越しの彼氏がいたことがわかったって堂々とされても……あまりに根も葉もなさすぎるだろう。大谷のスクープが出るのはまだ先になりそうだが、栗山監督の心中やいかに。〈皿乃まる美・コラムニスト〉
2021年05月29日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の上演が決定し、黒羽麻璃央と甲斐翔真がロミオ、伊原六花と天翔愛がジュリエット役を務めることが25日に明らかになった。シェイクスピアによる名作を、2001年にパリでミュージカル化した同作。全世界でのCD・DVD売上は700万枚にわたるヒットを記録、日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演を行った。その後2011年に日本オリジナルバージョンを上演して人気を博し、今回は2019年以来2年ぶり、10周年の上演となる。『エリザベート』『モーツァルト!』など手掛けた日本初演作は軒並み大ヒットし、近年では『ポーの一族』『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』といった"名作の世界初のミュージカル化"も成功させている小池修一郎が演出を手がけ、2017年の新演出からは「近未来を思わせる、破壊された世界で起こる物語」という設定を据えている。過去のロミオ役では城田優、山崎育三郎、柿澤勇人、古川雄大、大野拓朗、ジュリエット役には昆夏美、フランク莉奈、清水くるみ、生田絵梨花、木下晴香、葵わかなとミュージカルスターを生み出す演目となっている。今回ロミオ役には、黒羽麻璃央と甲斐翔真という気鋭の若手たちが決定。ジュリエット役には、伊原六花と天翔愛というフレッシュな2人が抜擢された。伊原は、高校時代にはダンス部のキャプテンとして“バブリーダンス”で一世を風靡、2018年よりドラマ・CMで活躍するほか、昨年は『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3のマリア役(公演中止)にも配された。天翔は、藤岡弘、の長女として幼い日から父の薫陶を受け、現在は音楽大学で実力を磨きながら、夢であるミュージカル出演を叶えたシンデレラガール。高校在学中に、自主制作映画の全国コンクール「高校生のためのeiga worldcup2019」で最優秀女子演技賞を受賞しており、その演技力に期待が高まっている。更にベンヴォーリオ役に味方良介と前田公輝、マーキューシオ役に新里宏太と大久保祥太郎、ティボルト役に立石俊樹と吉田広大、死のダンサーに小㞍健太とKバレエカンパニー所属の堀内將平と、いずれも魅力的なWキャストが集う。さらにキャピュレット夫人を春野寿美礼、乳母を原田薫、ロレンス神父を石井一孝、モンタギュー卿を宮川浩、モンタギュー夫人を秋園美緒、パリスを兼崎健太郎、ヴェローナ大公を岡幸二郎、キャピュレット卿を松村雄基が演じる。東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて5月21日~6月13日、大阪会場は梅田芸術劇場メインホールにて7月3日~7月11日。○小池修一郎 コメント2011年に始まったミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、3シーズン5度目の上演を迎える。私が手掛ける宝塚版との違いは、現実社会とのリアリティの持ち方であろう。ヴェローナを近未来都市と捉え『失われた世界の再生』をテーマに、愛の力を描いて行きたい。既にミュージカルで頭角を現している黒羽、甲斐のロミオに対し、初出演の伊原、天翔のジュリエットの体当たりの挑戦がどんなドラマを見せるか、大いに楽しみであり期待している。○黒羽麻璃央 コメント僕にとっての『ロミオ&ジュリエット』は、大きなテーマとして“愛”はもちろん“出会い”をもたらす作品です。前回は小池修一郎さん、出演者の皆さん、そして今回はロミオ役。前回出演した時にロミオを演じる2人に密かに嫉妬して、いつか演じたいと思っていたので、今回夢が叶いました。自分がこの先俳優という仕事を続けていくうえで、看板になる役であり、作品だと思っています。歴代のロミオ役は、いまやミュージカル界のトップにいる方々ばかりでプレッシャーはありますが、それこそも楽しめる自分なりのロミオを創っていきたいです。2021年版として新しく生まれ変わります。この時代にとてもピッタリな“愛”をテーマにした作品ですので、是非お越しください。○甲斐翔真 コメント世界中の人が知っている「ロミオ」という役を演じることへの責任、そして焦りを非常に感じております。ですが、関わるすべての方に感謝しながらしっかりと演じていきたいです。『ロミオ&ジュリエット』は、ロマンチックでありながら、“愛と犠牲”、“幸福と孤独”、“破壊と再生”など難しいテーマが織り交ざっていて、お客様がそれらを考えるきっかけになる作品でもあると思います。2021年のこの『ロミオ&ジュリエット』が今の時代にどのような関わりを作れるのか、しっかりと考えて作品に向かっていきたい。こんなご時世の中、劇場に来てくださった方には、必ず素敵な時間をお届けします。○伊原六花 コメント誰もが知っている、愛されている作品に出演することが決まって、本当に光栄で夢のようです。昨年残念ながら上演中止となってしまった 『ウエスト・サイド・ストーリー』(以下 WSS)が『ロミオ&ジュリエット』を元にした作品だったので、ジュリエットを演じる事にもご縁を感じます。『WSS』を上演できなかった悔しさや、培ってきた稽古での想いなどをプラスして今回に挑みたいです。ジュリエットは可憐で純粋なイメージがありますが、戯曲を読むと冷静さを持ちつつも16歳という年齢ならではの熱量や行動力がある女の子です。私自身も良いと思ったことには没頭してしまうタイプなので共感できます。歌もダンスも練習をしっかりし、作品に入り込んで作っていきたいです。最大限出せる力を全てぶつけて、ジュリエットと共に成長したいです。○天翔愛 コメントミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、世界の名作でありますし、“純愛”を貫ぬくストーリーや楽曲の美しさが一番心に残っていた作品で、いつか演じてみたいとずっと願っていました。今回、オーディションを通過し、ジュリエットとして出演が決まった時は「夢が叶った!」と驚きと嬉しさで感謝の気持ちが溢れ、震えるほどでした。父に最初に報告したのですが、「選んでくれた方々に感謝を忘れずに作品に取り組むように」とアドバイスをもらいました。私はジュリエットと同じ十代なので、作品のテーマである“愛”に目覚めていくトキメキや愛の力の素晴らしさを、十代ならではの純粋さや感性、一途さで繊細に表現していきたいです。そして初舞台ということに甘えず、全身全霊を込めて歌・ダンス・演技に取り組み、「観に来てよかった」と皆様に心から思っていただけるように頑張ります。○出演者一覧ロミオ:黒羽麻璃央/甲斐翔真(Wキャスト)ジュリエット:伊原六花/天翔愛(Wキャスト)ベンヴォーリオ:味方良介/前田公輝(Wキャスト)マーキューシオ:新里宏太/大久保祥太郎(Wキャスト)ティボルト:立石俊樹/吉田広大(Wキャスト)キャピュレット夫人:春野寿美礼乳母:原田薫ロレンス神父:石井一孝モンタギュー卿:宮川浩モンタギュー夫人:秋園美緒パリス:兼崎健太郎ヴェローナ大公:岡幸二郎キャピュレット卿:松村雄基死 :小㞍健太/堀内將平(Wキャスト)
2021年02月25日櫻井翔1月16日から放送されているバラエティー番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』(日本テレビ系)で、嵐の櫻井翔が華麗な“SHOW”を見せている。「『嵐にしやがれ』の後続番組で、櫻井さんが初の単独MCを務めています。芸能人や一般人から募集した、やってみたいことや見てみたいことを実行していく番組です」(スポーツ紙記者)初回の視聴率は13%と順調な滑り出しを見せたが、櫻井の心境は複雑なようで─。「嵐の後番組を自分が背負うことに対して、プレッシャーを感じているんです。これからは、視聴率や番組の評価に対して、彼が矢面に立たされますからね。そうした不安からか、昨年12月下旬に初回の収録を終えた後、親しい友人には“自分ひとりでやっていけるかな……”と漏らしていたそうです」(櫻井の知人)■できるなら週3で“5人がそろう日まで、番組を守る”という思いが、ときとして重荷になっているのかもしれない。櫻井が心配していることはもうひとつある。「1人でMCをする難しさを実感しているようです。これまで、彼はTBS系のバラエティー番組『櫻井・有吉THE夜会』で一緒にMCを務める有吉弘行さんからイジられるなど、ときにほかの司会者からフォローされていたので、1人で番組を回すことにまだ慣れないのかもしれませんね」(同・櫻井の知人)2つのバラエティー番組を抱える一方で、報道番組『news zero』(日本テレビ系)の月曜日キャスターも続投していく。「最近はますます『zero』への思いを強めていて、“できるなら、週に3回は出演したい”と話していますよ。これまでは嵐のツアーなど、グループの仕事も抱えていたので、週1回の出演が限界でした。今後は、個人の仕事に専念できるので、スタジオはもちろん、取材でたくさんの現場に行くのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)“週3キャスター”には、やりたいことがあって……。「国際問題に興味を持っているんです。昨年は新型コロナウイルスが、世界中に甚大な被害をもたらしました。櫻井さんは、海外に住んでいる友達から被害の状況を聞いて、現地の様子をたくさんの人に伝えたがっていました。状況が落ち着いたら、海外を飛び回るつもりなのでは」(同・芸能プロ関係者)今年はバラエティーでも、報道番組でも“1億3000万人”の人たちを驚かせる活躍をしてくれることだろう!
2021年02月06日俳優・甲斐翔真のカレンダー『甲斐翔真 2021-2022カレンダー』(アミューズ 2,600円)が、3月に発売されることが決定した。予約は3日にオンラインショップ「A! SMART(アスマート)」で開始し、11日までの対象期間内に注文した全てが本人の直筆サイン入りとなる。昨年1月に『デスノート THE MUSICAL』の主人公・夜神月役でミュージカルデビューを飾った甲斐。ミュージカル『RENT』では自身初の金髪姿で最年少のロジャー役を熱演し、現在上映中のミュージカル『マリー・アントワネット』ではフェルセン伯爵役を務めるなど、若手ミュージカル俳優として注目を集めている。今回のカレンダーは「音」をテーマに、音楽や演劇に没頭する日常をイメージして撮影を行った。バスタブに寝そべりながら読書したり、ヘッドホンをして音楽に身を委ねたり、台本を読み耽ったりと、1年間を通して甲斐の様々な姿が楽しめるファン必見の1冊だ。今回のカレンダーについて甲斐は「12枚の写真、それぞれに曲が流れていそうだったり、ピアノの音が聞こえてきそうだったり、風や雨の音がしそうだったりはたまた静寂の音がしそうだったりと、音に囲まれて楽しんでいる自分を写真におさめました」と解説し、「このカレンダーで、皆さんの1年間に寄り添えたら」とコメントを寄せた。
2021年02月03日お出かけや旅行に行くのが難しい近頃。そんなときは、全国各地のお菓子をお取り寄せして、家にいながら旅行気分を味わってみるのはいかが? 今回は、手土産のプロである甲斐みのりさんに動物や乗り物をモチーフにしたもの、缶も含めて可愛いものなど、大人も子どもも見て楽しい、食べておいしい親子で楽しめる全国各地のお菓子を紹介してもらいました。すべてお取り寄せできるので、早速チェックしてみてください!お取り寄せお菓子#01Go To ▶ 東京『明美』の都電もなか 「都電の車庫をデザインした箱入りのもなか。都電型のもなかの皮の中に、北海道産小豆と、白玉からつくったやわらかい求肥が。ひとつずつ、昔なつかしい都電の車輌をデザインした小箱の中に入っています。お菓子を食べたあとも電車遊びが楽しめます」▶お取り寄せ方法電話(03-3919-2354)にて注文都電もなか(10輌入り/車庫型箱)¥1,700(問)明美03-3919-2354お取り寄せお菓子#02Go To ▶ 愛知『青柳総本家』のカエルまんじゅう 「創業明治12年の名古屋の老舗・青柳総本家の『柳に飛びつくカエルのマーク』をイメージした愛らしいおまんじゅう。『旅から無事帰る』などの願掛けの意味も。薄皮の中にはこしあんが入っています。箱には、ハサミで切り取るとカエルのお面がつくれるデザインがほどこされています」▶お取り寄せ方法青柳総本家オンラインショップカエルまんじゅうこしあん(6個入り)¥843(問)青柳総本家0120-016-758お取り寄せお菓子#03Go To ▶ 新潟『越乃雪本舗大和屋』のおいしいおえかき 「和三盆糖を使ってつくられた、クレヨン型のユニークな干菓子。紅茶、チョコ、バラ、キャラメル、和三盆、ゆず、抹茶、コーヒー、8つの色と味が一箱に揃っています。お絵かき遊びをするときのように、楽しい気持ちで味わうことができます」▶お取り寄せ方法越乃雪本舗大和屋オンラインショップおいしいおえかき¥1,782(問)越乃雪本舗大和屋0258-35-3533お取り寄せお菓子#04Go To ▶ 京都『ヒカミヤ』の鬼っこお豆セット 「地元・福知山に伝わる鬼伝説にちなんで誕生した豆菓子。赤鬼は青のり醤油味でほんのりしょっぱく、青鬼は砂糖をまぶして甘い味に。国産大豆を使用して、ポリポリとした食感を楽しめます。鬼がテーマのアニメや漫画がヒットする今、子どもたちも大喜び」▶お取り寄せ方法ヒカミヤ オンラインショップ鬼っこお豆2個セット¥1,300(問)ヒカミヤ090−1730−1532newhikamiya@gmail.comお取り寄せお菓子#05Go To ▶ 東京『カタヌキヤ』のパンダバウム 「型抜きが楽しめる、パンダの形のバウムクーヘン。みんなで集まって遊んでからじっくりと味わってください。アーモンドがふわりと香る、やさしい味わいのプレーンバウムは、日本茶にもコーヒーや紅茶にもよく合います」▶お取り寄せ方法カタヌキヤ オンラインショップパンダバウム(3個入り)¥1,620(問)カタヌキヤオンラインショップ076-207-3620(土日祝除く10:30-17:00) info@katanuki-ya.comお取り寄せお菓子#06Go To ▶ 香川『禾』のこどもクッキー 「『おいしい・安心・安全』な素材を使ったクッキー。上白糖、動物性の油脂、小麦粉、卵、乳製品を使用せず、米粉に、レモン、ココア、イチゴのパウダーを合わせています。アレルギーや食事制限がある子どもも大人も、みんな笑顔でおやつの時間を過ごせます」▶お取り寄せ方法禾 オンラインショップこどもクッキー くだものM(15個入り)¥648(問)禾0879-49-3431お取り寄せお菓子#07Go To ▶ 福岡『千鳥屋本家』のチロリアン 「ヨーロッパのチロル地方に伝わる伝統的なロールクッキーをアレンジしたのが『チロリアン』。歯切れのいい筒状のクッキー生地の中には、コーヒー豆・バニラ・ストロベリー・抹茶、4種類のクリームが。発売以来40年以上愛されるお菓子です。缶のデザインもチャーミング」▶お取り寄せ方法千鳥屋本家オンラインショップチロリアン 丸1号缶¥1,200(問)千鳥屋本家092-737-7881お取り寄せお菓子#08Go To ▶ 兵庫『マキィズ』の神戸ファッションチョコレートハンドバッグ 「明治時代の開港以来、西洋文化をいち早く取り入れ、独自のファッションや洋菓子文化が発展してきた神戸らしいチョコレート。すべてオリジナルのチョコレートを使用し、ミルクチョコレートはまろやかで濃厚な味わいに、ホワイトチョコレートはクリーミーでやさしい風味」▶お取り寄せ方法マキィズ オンラインショップまたは電話(078-862-1424)にて注文神戸ファッションチョコレートハンドバッグ(8個入り)¥3,888(問)マキィズ078-862-1424お取り寄せお菓子#09Go To ▶ 岐阜『ねこの約束』の招き猫マドレーヌ 「日本一の招き猫の産地・愛知県常滑市との縁から生まれたという、招き猫型のマドレーヌ。岐阜県産の小麦やハチミツなど厳選した素材を使って、色とりどりな仕上がりに。レモンを使った黄色は良縁、野菜フルーツ味の赤は病除など、色ごとに願いが込められています」▶お取り寄せ方法イブキスタイル オンラインショップ招き猫マドレーヌ(8個入り)¥2,000(問)ねこの約束058-265-8909お取り寄せお菓子#10Go To ▶ 北海道『札幌 千秋庵』の小熊のプーチャンバター飴 「大正10年創業の老舗菓子店の人気の品。北海道産の豊かなバターの香りと風味をしっかり感じられるバター飴。缶や包みに描かれた『プーチャン』と親しまれる小グマの絵がなんとも可愛らしい。ハガキよりひとまわり小さなサイズの缶は携帯用の小物入れにしても便利」▶お取り寄せ方法千秋庵オンラインショップ小熊のプーチャンバター飴 缶入¥648(問)千秋庵0120-37-8082※すべて税込み価格です甲斐みのり旅、散歩、お菓子、手みやげ、クラシックホテル、暮らし、雑貨などを主な題材に雑誌・書籍・webなどに執筆。著書に『全国かわいいおみやげ』(サンマーク出版)、『たべるたのしみ』(ミルブックス)など。www.loule.netphotography/Chiharu Fukutomiselect&text/Minori Kai
2021年01月30日ミュージカル『マリー・アントワネット』が28日に東京・東急シアターオーブにて初日を迎え、キャスト陣がコメントを寄せた。同作は『エリザベート』『モーツァルト!』など数々の傑作を生み出したミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイが手がけるミュージカル。2006年に日本で初演を迎えて以来世界で上演されている。フランス革命で散った王妃マリー・アントワネット(花總まり・笹本玲奈)と、庶民の娘マルグリット・アルノー(ソニン・昆夏美)、2人の“MA”の運命が交錯する。華麗なドレス満載の華やかな世界と、パンを食べるのにも困る庶民の姿を対比し、実力派キャストたちがフランス革命に向かうキャラクターたちを熱演。背後に渦巻く陰謀や民衆の暴走など、革命の負の面も描く物語となっている。公演は東京・東急シアターオーブにて1月28日〜2月21日。27日の公開ゲネプロには、花總まり、ソニン、田代万里生、上原理生、原田優一、駒田一、彩吹真央 、彩乃かなみ、川口竜也らが登場した。○花總まり コメント今回はコロナ禍での上演ということで特別な想いをキャスト一同が抱いてでの舞台になります。この舞台をご覧頂きたい、成功させたいという気持で各自様々な感染予防対策を精一杯行ってまいりました、観客の皆様におかれましてはどうぞこの特別な『マリー・アントワネット』をお楽しみ頂ければ幸いです。残念ながら観劇が叶わなかった方々にもこの舞台上から熱いメッセージをお届けする気持ちと全てに感謝して演じたいと思っております。○笹本玲奈 コメント徹底された厳しい感染対策の中で進めてきたお稽古を経て、今日無事にこの日を迎えられる事を心から嬉しく思っております。今後どの様な状況になるかは誰にも分かりませんが、一回一回の公演を『今日と言う日は今日しかない』という心持ちで務め、劇場にお越しくださったお客様に最高の舞台を全身全霊でお届けします。○ソニン コメントこの作品の再演が意味のあるものだと感じれる瞬間が多くありました。私にとって大切な役であり再び出演できる事に心より感謝し、興奮しています。厳しい状況の中で開幕までたどり着いた事は、カンパニーで起こした革命的な偉業だと思っています。お客様が、普段見ている世界で悩んでいる事を、舞台を通じ浄化し昇華できるそんな力を信じて、私は瞬間瞬間を誠実に皆様にお届けします。エンタメが届ける力を、明日を生きる糧を、お持ち帰りいただけるような力を持ってるこの作品、是非に受け取りにいらしてください。○昆夏美 コメントこのような厳しい状況の中ではありますが、再びこの作品をお客様にお届けできますこと大変嬉しく思っております。カンパニー一同、気持ちを一つに稽古を重ねました。幕が開くということは決して当たり前ではなく、奇跡なんだと感じます。この奇跡に感謝をし、責任を持って舞台を務めたいと思っております。そしてご観劇くださったお客様の心の潤いとなれば幸いです。○田代万里生 コメントいよいよ劇場へ! 昨年は公演中止が相次ぎ、個人的には2019年12月以来、約一年振りのミュージカル出演となりますが、この作品が控えていることが心の支えでもありました。演出家も振付師も海外から生中継で稽古場映像をチェックして下さり、沢山のスタッフにも支えて頂きながらブラッシュアップを繰り返して今日を迎えています。フィクションとノンフィクションが融合した超大作。こんな今だからこそ、この作品から新たな気付きが生まれると信じています。○甲斐翔真 コメント健康で安全に。そして限られた時間の中で濃密に作り上げてきたこの作品をお客様に届けられるという「喜び」に満ち溢れています。ここまで来るためにバックアップをして下さった全ての方々に感謝し、初日に挑みたいと思っています。最初は、想像の数十倍の高いハードルに呆然としました。こんな大役が自分に務まるのか、と悩むこともありました。でも今は、この作品に関われていることを誇りに思います。大好きな『マリー・アントワネット』に出演できて幸せです。フランス革命という激動の時代、マリーという『人間』を心底愛し、命がけで救い出そうともがいたフェルセンを楽しみにしていただければと思います。
2021年01月28日三浦翔平撮影/高梨俊浩12月11日に公開の映画『天外者』。7月に亡くなった三浦春馬さんとの共演を、親友の三浦翔平が振り返った。翔平のデビューからの付き合いだった2人の関係は作品の中にも色濃く反映されている――。■クランクイン前には2人でごはんに三浦春馬さんが全身全霊をかけ挑んだ最後の主演映画『天外者』が、12月11日に公開される。薩摩藩士から実業家となり、日本の新たな時代を切り開いた男、五代友厚を演じた。その友厚と切磋琢磨しながら、志高く生きた盟友の坂本龍馬を演じたのが、プライベートでも親交の深かった三浦翔平だ。「撮影中の春馬は、すごい熱量で五代友厚と向き合っていて、五代とともに人生を過ごしているように見えました。特に龍馬が亡くなり、才助から友厚に名を変えて実業家となった後、自分の病を隠しながら大阪商人の前で演説をする姿には、鬼気迫るものがあって、僕は試写で見たんですけど、その迫力に圧倒されました」ストイックに役作りをするタイプの春馬さんを間近に見てきて、この映画にかける思いはすさまじいものがあったと振り返る。「クランクインする前にふたりでごはんに行ったんですけど、そのときから五代について熱く語っていたし、劇中の殺陣のシーンに関しても入念に動きを確認して。龍馬と背中合わせで戦うシーンがあるんですけど、そこのシーンは納得がいくまでやり続けてました」坂本龍馬役は、今までもテレビや映画などでたくさんの役者が演じてきた歴史上でも人気の高い人物だが、今回は若さあふれる野心に燃えた豪快な龍馬を熱演した。演じる前には龍馬の墓参りもしたという。「クランクイン前に早めに京都に入り、幕末・明治維新期専門の博物館である霊山歴史館や龍馬ゆかりの地をまわりました。お墓には最後に行ったんですけど、どうしても行かなきゃ!っていう思いで向かって、“演じさせていただきます”という報告をしました。資料を読んで頭では理解してたけど、歴史館やゆかりの地を巡ったことで、目で見て触れて深く理解できた部分もあったので、行ってよかったなって思いましたね」■「翔平が龍馬でよかった」ってふたりが出会ったのは、’08年放送のドラマ『ごくせん』第3シリーズ。翔平のデビュー作でもあり、初めてのことで不安ばかりの撮影で支えになったのが春馬さんだった。それからはプライベートでも飲みに行ったり、サーフィンに出かけたりする仲に。親友だからこそ作り出すことのできた才助と龍馬の空気感が、スクリーンからも伝わってくる。「龍馬を題材にしたいろんな作品を見ていたので、その役に引っ張られてしまわないかという不安もあったんですけど、春馬と一緒にやることによって自然と僕の思う龍馬像ができあがっていきました。やっぱり春馬だったから撮れたし、五代が春馬だから、あの龍馬ができたんですよね。春馬からも“翔平が龍馬でよかった”って、撮影後に言われたのがうれしかったな」中盤、船の甲板でふたりだけで語り合うシーンがある。「もうすぐ日本の夜明けじゃ」と龍馬が声を上げ、才助とふたりで目を輝かせながら朝日を眺めるのだが、翔平自身も思い入れの深いシーンとして挙げる。「まさにあのシーンは、ふたりだけで何度も読み合わせをしたシーンなんです。本番直前はふたりともまったく話さなくて……。でもそれがすごく心地よくて。春馬も僕も気持ちが入っていて、監督から一発OKをいただきました。いろんなことがあって打ちのめされた才助の背中を押すために、龍馬が才助をわざと焚きつけることでまた才助のうぬぼれが戻って、日本を変えていこうってお互いの気持ちを確認し合う重要なシーンなんです。あのシーンはセリフも、ふたりの関係性もそうだし、僕の中で一生残るシーンです」ただひとつ心残りなのが、完成した作品を春馬さんと見られなかったことだと話す。今、どんな気持ちで公開を迎えようとしているのか、悲しみをにじませながらも答えた。■……正直、ツライ「春馬と一緒に見たかったですよ。本当だったら今、僕の横に春馬がいて、五代の役作りだったり、あのシーンはどうだったの?とかいろいろ聞きながら取材に答えていたんだろうなって……。でも本当にいい作品だし、みなさんに見ていただきたいので、宣伝しかり舞台挨拶しかり、春馬がいない今、自分にできることは何でもやろうと思いました。……正直ツライですよ、でも映画を見てくださったお客さんにはそういう思いをしてほしくないんです。春馬自身も望んでることじゃないと思うし、彼の意志を受け取ってみなさんには前向きな気持ちになってほしいです。五代や龍馬がそうだったように、よりよい未来に向けて自分は何ができるか少しでも考えていただけるきっかけになればうれしいです。僕も映画が公開されたら、ちゃんと春馬に報告したいと思っています」【コラム1】映画は去年の撮影だったので僕が31歳だったんですけど、坂本龍馬が亡くなったのが33歳。何か感慨深いものがありましたね。龍馬が生きた時代は、国の反目にまわったら命を狙われるわけじゃないですか。だから、ごはん食べてお酒飲んで酔っ払ってなんてできないはずなんですよ。もしかしたら、いきなり扉から刺客が入ってきて、切られるかもしれない。そんな精神状態で生きていくなんて、僕には想像できない。日本を変えるために、命がけで生き抜いた龍馬や五代友厚の偉大さを改めて感じました。【コラム2】僕が思い描く坂本龍馬の魅力は豪放磊落(ごうほうらいらく)で自由、小さなことにこだわらないけどすごく合理的、でもちょっとせっかち。薩摩藩と長州藩に薩長同盟を結ばせたり頭もいいし、行動力がある、そしてまじめにひとつのことに突き進むんだけど、ときにはふわふわしたりするところもあって、いろんな面を持った人だったのかなって思います。そういうところが、今も愛され続けている理由なのかもしれないですね。そういう人柄、すごく魅力的だと思うし、憧れます。【コラム3】7月に息子が生まれました。昔からインタビューで「若いうちに子どもが欲しい」ってよく話してたけど、やっぱり子どもは可愛いですね。赤ちゃんって毎日、顔が変わるから見ていても楽しい。自分自身が変わったこと?まわりからは「穏やかになったね」って言われることが増えました(笑)。自分の中では基本的なところは何も変わってないと思うけど、守るものが増えたっていう責任感が出てきたかな。仕事も今まで以上にもっと頑張らないといけないなって、強く思うようになりました。【コラム4】天外者(てんがらもん)は、鹿児島弁で「すさまじい才能の持ち主」という意味なんですけど、僕のまわりにも天外者は多いですよ。誰っていうよりも、この業界にいる人たちは全員、すさまじい才能の持ち主だと思います。それは役者にかかわらず、裏方の方たちもそうだし……。あとアスリートも音楽家もクリエイターの方も、僕が仲よくさせてもらっている人たちはみんな天外者です。日々、彼らからたくさん刺激をもらってます。『天外者』2020年12月11日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開取材・文/花村扶美ヘアメイク/清水恵美子スタイリング/根岸豪
2020年12月10日花村想太、平間壮一、堂珍嘉邦、甲斐翔真らが出演するミュージカル『RENT』が11月2日に東京・シアタークリエで開幕した。初日を控えた1日には公開舞台稽古が報道陣に披露されるとともに、出演陣が囲み取材で意気込みや心境を語った。『RENT』は20世紀末のNYを舞台に、貧困やHIV感染症、薬物依存症、同性愛といった様々な社会的困難に直面しつつ日々を懸命に生きる若者たちの姿を描く青春群像劇。1996年にオフ・ブロードウェイで初演されて以降、ブロードウェイでは12年4か月のロングランを記録したほか、15か国で上演されている世界的ヒットミュージカルだ。シアタークリエでは2008年から上演を重ね6度目の上演となるが、今年は海外在住の演出家はコロナ禍で来日が叶わずリモートでの演出という、例年にない状況を乗り越えての上演。しかし出演者たちは熱い情熱とひたむきさで、この作品特有の優しく愛情あふれる世界を描き出した。Wキャストの役どころが多い本作、1日の公開稽古には平間、甲斐のほか遥海、加藤潤一、RIOSKE、鈴木瑛美子、宮本美季(シングルキャスト)らが出演。2015・17年公演にも別の役柄で出演していた平間は、今回は語り部であるマーク役に初挑戦。今までのマーク役ともひと味違う、傷つきやすそうな繊細さと優しさのある、平間らしいマークを作り上げている。ロックシンガー・ロジャー役として初出演する甲斐もパッションある歌声で体当たりの演技を見せた。ほか、コケティッシュさと迫力ある歌声で聴かせたミミ役の遥海、抜群の歌唱力と天真爛漫なパフォーマンスを見せたモーリーン役の鈴木瑛美子らが印象的。若い才能がぶつかりあい輝く新生『RENT』の誕生となった。HIV感染症が死に直結していた90年代と今では社会情勢は大きく様変わりしているものの、特に今年は新型コロナウイルスが蔓延して、いつも以上に病や死、そして“不安”が身近にある人も多いだろう。そんな中での今年の『RENT』。会見で平間は「ソーシャルディスタンスなどで人との距離感があり、心が離れ通じ合えないこともある中ですが、信じる仲間、信じられるものがあれば強く生きていける。そういうものを『RENT』を通して伝えていきたい」と話し、甲斐は「今年の『RENT』はこれから先、二度とやることはできない。2020年版『RENT』は面白いと胸を張って言えます」と語った。おそらく観客にとっても今年の『RENT』は特別な『RENT』になるに違いない。公演は11月2日(月)から12月6日(日)まで同劇場にて。チケットは発売中。取材・文:平野祥恵
2020年11月04日1996年にオフ・ブロードウェイで初演されて以降、世界各国で熱狂的ファンを多く持つ人気ミュージカル『RENT』の製作発表会見が10月8日、都内で開催された。シアタークリエでは2008年から上演を重ね、今回は3年ぶり6度目の上演。会見は花村想太、平間壮一、堂珍嘉邦、甲斐翔真、遥海、八木アリサら、20名のキャストが登壇。登壇者はマウスシールドを着用し、会見の模様はYouTubeで生配信されるなど、withコロナの時代らしい会見ながら、ピースフルで愛に溢れた内容で、しっかりと『RENT』の世界観を伝えた。作品は20世紀末のNYを舞台に、家賃(RENT)を滞納するような貧困やドラッグ、HIV、セクシャルマイノリティといった社会的痛みに直面した若者たちが、時にぶつかりながらも愛しあい、夢を追いかける物語。オーディションを勝ち抜いて出演を掴み取ったキャストたちは、RENT出演経験のある者から初舞台の者まで、キャリアの差はバラバラなれど、それぞれが口々に作品に対する愛を語る。ビデオ・アーティストのマークを演じるのは花村想太と平間壮一。普段Da-iCEのメンバーとして活躍する花村はこれが初ミュージカル、対して平間はマーク役初挑戦ながら別の役柄で過去2回本作に出演している。花村が「僕はこの作品を観てミュージカルのステージに立ちたいという夢を持ちました。その夢がいま叶おうとしていることが本当に幸せです」と感慨深げに語れば、平間は「人生の中で何か整理がつかないことがあったときに、この『RENT』という場所が、皆さんの気持ちを受け取れる場所でありたい」と笑顔で語る。またファンから寄せられた「ここが見どころというシーンは?」という質問に対しては、花村が「全部……ですね」と答えると、平間が「間違いない、全部です!」と重ねるなど、息の合ったところも見せた。ほかにも3度目のロジャー役となる堂珍嘉邦が、コロナ禍で演出のアンディ・セニョールJr.が来日できずリモートでの演出となっていることに触れ「経験しているキャストが補えるものがあればいいなと思って毎日みんなと話したりしています」と語り、初挑戦でロジャーに挑む甲斐翔真が「『RENT』は嘘が通用しない。本物にならないといけないということは、とても怖く辛いことですが、『RENT』はそういう苦しい思いをして作り上げられるものだと思う」と話すなど、経験の多寡は違えど、同じく熱い思いをもって稽古に臨んでいることを伺わせた。『RENT』は美しくも現代的サウンドに彩られた音楽にも人気が高い。会見の冒頭にはその劇中歌3曲の披露も。CMソングとして使用されたこともある劇中を代表するナンバー『Seasons of Love』ではキャスト20名が揃って愛を歌い上げ、2020年版『RENT』のサウンドを響かせた。東京公演は11月2日(月)から12月6日(日)にシアタークリエで上演される。チケットは10月10日(土)に発売。取材・文・撮影:平野祥恵
2020年10月09日織田裕二主演、中島裕翔、鈴木保奈美らが共演する「SUITS/スーツ2」が7月27日放送再開。放送された3話では甲斐と蟹江の“友情”と、甲斐が幸村に送った「あなたを守る」という言葉に多くの視聴者が注目している。本作は全米メガヒットドラマの日本版として2018年に放送された1stシーズンの続編。負け知らずの敏腕弁護士・甲斐正午に織田さん、アメリカ留学から帰国した天才ニセ弁護士・鈴木大輔に中島さん。2人が勤務する幸村・上杉法律事務所の共同代表・幸村チカに鈴木さん。パラリーガルの聖澤真琴に新木優子。甲斐の秘書・玉井伽耶子に中村アン。甲斐のライバル弁護士・蟹江貢に小手伸也。「幸村・上杉法律事務所」のもう1人の代表・上杉一志に吉田鋼太郎。その娘・上夏美に森七菜といったキャスト。大輔が帰国し再び甲斐と共に働き始めた矢先、上杉が妻の死をきっかけに事務所に復帰しようとし、上杉の復帰を阻止しようとする甲斐やチカたちとの攻防がはじまる…というのがこれまでの物語。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。3話では上杉がシニアパートナーの過半数の票を集めて代表権の交代を画策するものと考えたチカが、甲斐に企業再生部門の瀬川修一(笹野高史)を味方につけるよう命じる。大輔はチカからディナーに誘われ、幼い頃のことなどをいろいろと尋ねられ、その目的がわからず困惑。そして瀬川のもとを訪ねた甲斐は、チカに対して不満を抱く彼から建設中の商業ビルプロジェクトを潰せという案件を提案される。一方、経済誌の“アソシエイトが選ぶ働きやすい法律事務所”という記事で「幸村・上杉法律事務所」がワースト2位だったことで、東大ロースクールがインターンシップの廃止を検討しているとチカに責められる蟹江。東大ロースクールから抜き打ちで視察に来た真野を出迎えるが、真野からアソシエイトが蟹江の仕事ぶりに不満を抱いていると指摘されショックを受ける…というストーリー。昔話に花を咲かせた後、「1度だけ言ってやる。特別だ。蟹江先生、君はすごい」と落ち込む蟹江を励ます甲斐。普段はいがみ合いながらもお互いをリスペクトするその姿に「お互い支え合ってリスペクトして凄くいい関係」「甲斐先生と蟹江先生の戦友感すきだなぁ」「昔話に花が咲いている姿にジーンとくる」などの声が次々と送られる。そしてラストでは上杉との“戦い”が迫るなか、甲斐が幸村に「約束しますよ。私はどんな状況になろうと、あなたを守る」と告げるのだが、このシーンにも「甲斐先生かっこよすぎませんか…」「甲斐先生とチカさんの関係本当に素敵です」といった声や、「東京ラブストーリーかよー」「これは?ラブストーリーか?」と織田さんと鈴木さんの共演作「東京ラブストーリー」を連想した視聴者からの感想も寄せられている。(笠緒)
2020年07月27日映画『君が世界のはじまり』(7月31日公開)の完成記念トークイベントが29日に都内で行われ、松本穂香、中田青渚、片山友希、金子大地、甲斐翔真、小室ぺい、ふくだももこ監督が登場した。同作は、2016年に短編小説「えん」で第40回すばる文学賞佳作を受賞し、2019年には『おいしい家族』で長編劇映画監督デビューを果たしたふくだももこ監督の最新作。ふくだ監督の原点である2本の短編小説「えん」「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」を再構築し、1本の映画にした。挨拶では、金子が「いよいよ明後日公開ということで、僕自身、楽しみにしています」と語り始め、司会者から「7月31日公開です」とツッコミが入る場面も。「若干アガってます、よろしくお願いします」と動揺する金子に、甲斐が「6月31日と勘違いしたらしいです」とフォローしていた。バンドシーンでは、甲斐が「金子くんはかなり爆発してた。大変でしたね。感情大爆発みたいなシーンだったので」と振り返ると、金子は「らしいです。楽しい気持ちだったり怒りだったり、いろんなことを爆発させるシーンだったので、すごい緊張感ありました」と苦笑する。一方、ミュージシャンとして活躍する小室は「普段暴れるようなことはやらないので、逆に楽しかったです。みんなすごかったです」となかなか冷静な様子を見せた。また高校時代について聞かれると、松本は「私は演劇部だったので、隅っこ、視聴覚室でひっそりやったり、全然人はこなかった」と明かし、「いろんな役をやりました。こういう場で100回くらい言わせてもらってるんですけど、冷凍マグロの役とか」とはにかむ。「高校生が考えてるので、ベルを鳴らしたら時が止まるとか……私が鳴らしたら、みんな止まるんです。それを本当に人が少ない中、一生懸命いやったりしていました。アニメだから成立できることを実写でやってました」と語った。
2020年06月29日松本穂香主演、ふくだももこ監督による最新映画『君が世界のはじまり』から、主要キャラクターに焦点をあてたイメージビジュアル4種が解禁となった。劇中で親友同士である松本さん演じる“えん”と幼なじみの琴子(中田青渚)、父親に鬱屈とした思いを抱える純(片山友希)と東京からの転校生で、純と関係を持つ伊尾(金子大地)はそれぞれツーショットで。そして、サッカー部主将で学年で指折りの人気者・岡田(甲斐翔真)と、ロックバンド・「NITRODAY」のVo&Gtを担当、本作で演技に初挑戦した小室ぺい演じる琴子の初恋相手・ナリヒラにクローズアップした単独でのイメージビジュアル。劇中でも、えんと琴子は一緒に通学し、一緒に授業をさぼり、一緒にたこ焼きを食べる親友同士。無邪気な表情でふざけあい、教室の片隅でじゃれ合う自然体な2人の姿が切り取られており、背後に映るピンク色のカーテンが印象的。一方で純と伊尾を映し出したビジュアルは、薄暗く淡いグリーンに包まれている。視線は決して絡むことがなく、背を向けていても同じイヤホンで音楽を共有する2人からは、鬱屈した想いを抱えたままどうすることもできず、刹那的な関係で痛みを忘れようとする心の叫びが聞こえてくるよう。さらに、青紫の光に照らされ、夜の学校に一人佇む岡田。ナリヒラは町の工場の貯蔵タンクを見つめる後ろ姿が切り取られており、どんよりとした灰色の空模様が彼の心の模様を映し出しているかのように感じられる。カラーの異なるこの4種類のビジュアルは、青春のその瞬間にしか存在しないヒリヒリするようなエネルギーが詰め込まれ、誰もが通過してきた、甘く、ほろ苦い過ぎ去りし日々が描き出されている。『君が世界のはじまり』は2020年夏、テアトル新宿ほか全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年05月27日松本穂香主演、ふくだももこ監督最新作の映画『君が世界のはじまり』が、この夏に全国公開予定。この度、本作の特報映像と共に、松本さんを取り巻くネクストブレイク必至の若手俳優たちが演じる各キャラクターのイメージクリップが一挙に解禁された。今回明らかになったネクストブレイク必至の若手俳優たちは、劇中で「ザ・ブルーハーツ」の「人にやさしく」を披露。世代を超えて愛される名曲が、少年少女たちの言葉にできない心の叫びを乗せて、切なく熱く観る者の胸の奥に届いていく。松本さん演じる主人公・えんの幼なじみ・琴子を演じるのは、本作以外にも今泉力哉監督の最新作『街の上で』の公開が控える中田青渚。「普段の私は、琴子のように自分の気持ちに正直な人を羨ましく思っているので、琴子を演じることは新鮮であり、挑戦でした。監督や松本さんと撮影前から2人の関係性について何度も話し合い、大切に作りました」と語る。母親が家を出ていき父親に鬱屈とした思いを抱える純には、連続ドラマ「セトウツミ」でハツ美役を演じたほか、映画『ここは退屈迎えに来て』など話題作へ多数出演してきた片山友希。「5人、3人と奇数で集まることが多かった。心の中で2.2.1や2.1で分かれると、いつも私が余るんやろうなと思っていた」という片山さんは、「仲良い子はいたけど、親友や幼馴染みといった特別な子は今もいない。その寂しさを知って、ずっと隠していた感情を声に出そうと思いました」と明かす。東京からの転校生で純と関係を持つ伊尾に、ドラマ「おっさんずラブ」のマロ役で話題となり、W主演作『猿楽町で会いましょう』が待機中の金子大地。「ザ・ブルーハーツ」はもともと好きで「よく聴く」という金子さんは「やっぱり最高だなと改めて思いました。台本を読んだ時に面白いと感じたことが映像にもしっかり出ていて、皆さんにも伝わると思います」とコメント。琴子に密かに思いを寄せる岡田には、映画『シグナル100』や舞台「デスノート THE MUSICAL」への出演に加え、「仮面ライダー」シリーズでも人気を博した甲斐翔真。「あの時みたいに何にも縛られず自由に生きたいなぁなんて青春時代を思い出すこともあると思います。そんな華やかな青春のイメージとはまた違った、思春期の高校生たちのリアルなもがきがこの映画から見えたらいいな」と思いを込める。そして、これまで彼氏はいても恋をしたことがなかった琴子がひと目惚れする相手・ナリヒラには、いま注目を集めているロックバンド「NITRODAY」のVo&Gtを担当し、本作で演技に初挑戦した小室(おむろ)ぺい。「青春時代というものがなんとあまりに痛々しいものであるかを数年ぶりに追体験することになりました。窓の外で止まったままの空、本当にそれがすべてだった日々。でもあの時感じていた、痛みやら焦りやら涙やら全部にまとめて火をつけた時、僕らは残った灰の中からやさしさを拾い集めることができるんじゃないか。そういう希望があるこの映画が好きです!」と小室さん。彼らが、まさに等身大の魅力で紡ぎ出した、魂を焦がす青春映画の新たなマスターピースを作り上げた。また、解禁された特報映像では、寂れゆく町で燻る高校生たちの、気怠く、淡く、痛いほど危うく儚い青春の一瞬が切り取られている。さらに併せて公開されたキャラクターイメージクリップは、彼ら一人一人の思いにフォーカスした象徴的なものに仕上がっている。『君が世界のはじまり』は2020年夏、テアトル新宿ほか全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年05月14日女優の松本穂香が主演を務める、映画『君が世界のはじまり』(2020年夏公開)の追加出演者、特報映像、キャラクターイメージクリップが14日、明らかになった。同作は、2016年に短編小説「えん」で第40回すばる文学賞佳作を受賞し、2019年には『おいしい家族』で長編劇映画監督デビューを果たしたふくだももこ監督の最新作。ふくだ監督の原点である2本の短編小説「えん」「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」を再構築し、1本の映画にした。松本演じる主人公・えんの幼なじみである琴子役に中田青渚、母親が家を出ていき父親に鬱屈とした思いを抱える純役に片山友希が決定。さらに東京からの転校生で純と関係を持つ伊尾役に金子大地、琴子に密かに思いを寄せる岡田役に甲斐翔真、これまで彼氏はいても恋をしたことがなかった琴子が一目惚れする相手・ナリヒラ役にロックバンド・NITRODAYのVo&Gtを担当し、本作で演技に初挑戦した小室ぺいと、ネクストブレイク必至なキャストが集結した。彼らはブルーハーツの「人にやさしく」を劇中で披露する。解禁された特報映像では、寂れゆく町で燻る高校生たちの、気怠く、淡く、痛いほど危うく儚い青春の一瞬が切り取られた。さらに合わせて公開されたイメージクリップでは、彼ら一人一人の思いにフォーカスしものとなっている。○中田青渚 コメント私が演じた琴子は口も態度も悪いですが、自分の気持ちに正直で、周りの人から、琴子の生き方が羨ましいと思われるような女の子です。普段の私は、琴子のように自分の気持ちに正直な人を羨ましく思っているので、琴子を演じることは新鮮であり、挑戦でした。監督や松本さんと撮影前から2人の関係性について何度も話し合い、大切に作りました。一瞬で過ぎ去ってしまう青春時代の儚さや苦しさがぎゅっと詰まっている作品になっていると思います。○片山友希 コメント5人、3人と奇数で集まることが多かった。心の中で2.2.1や2.1で分かれると、いつも私が余るんやろうなと思っていた。実際そうだった。仲良い子はいたけど、親友や幼馴染みといった特別な子は今もいない。その寂しさを知って、ずっと隠していた感情を声に出そうと思いました。○金子大地 コメントブルーハーツはもともと好きでよく聴くんですが、やっぱり最高だなと改めて思いました。台本を読んだ時に面白いと感じたことが映像にもしっかり出ていて、皆さんにも伝わると思います。僕の演じる伊尾はすごく繊細な人物だと思いました。簡単に伊尾のことを説明するのは難しいのですが、とにかく僕も葛藤しながら演じました。みんなでこの作品のために一生懸命作った作品なので是非観ていただきたいです。○甲斐翔真 コメントあの時みたいに何にも縛られず自由に生きたいなぁなんて青春時代を思い出すこともあると思います。そんな華やかな青春のイメージとはまた違った、思春期の高校生たちのリアルなもがきがこの映画から見えたらいいなと思います。誰にも言えないこと、言葉にできないこと、人それぞれ悩みがあると思います。悩むということがいかに人を育てているか、僕はこの作品で気付きました。たくさん悩んでたくさん想い出を増やしていきたいですね。○小室ぺい コメント今回この作品を通して、青春時代というものがなんとあまりに痛々しいものであるかを数年ぶりに追体験することになりました。窓の外で止まったままの空、本当にそれがすべてだった日々。でもあの時感じていた、痛みやら焦りやら涙やら全部にまとめて火をつけた時、僕らは残った灰の中からやさしさを拾い集めることができるんじゃないか。そういう希望があるこの映画が好きです! 是非皆さんよろしくお願いします。
2020年05月14日