大人気マンガシリーズ、今回はのりママ(@gibo_episode)さんの投稿をご紹介! 「果物アレルギーの娘に果物を食べさせた義母」第2話です。果物アレルギーの娘。それにも関わらず、義母がお土産に持ってきたリンゴを娘に食べさせようとして…?すかさず止めると…?出典:instagramはあ!!??出典:instagram義母はさらに…?出典:instagram娘を差別され…出典:instagram夫に相談するも…?出典:instagram全然分かってくれない出典:instagram夫まで…!出典:instagram頼りにならない…出典:instagram娘を差別してくる義母。夫もこの調子では、頼ることもできませんね…。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gibo_episode)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年03月06日「子どもへのジェンダーハラスメント」第1話。子どもの頃、親からジェンダーハラスメントを受けていたHさん(女性)。お父さんからもお母さんからも、弟と男女差別をされて育ちました。ママからのお悩みをマンガ化しているまめねこさんが描く、Hさんのエピソードです。自身のお子さんの知育体験や「子育て世代の方とシェアしたい」と、ママたちから寄せられた体験談をマンガ化し、Instagramに投稿しているまめねこ(@ma.me.ne.ko)さん。 今回、マンガ化された体験談の中から、「子どもへのジェンダーハラスメント」をご紹介します。幼い頃から弟と差別されて育ってきたHさん(女性)のエピソードです。 「子どもへのジェンダーハラスメント」第1話小さい頃から当たり前のように「女はこう、男はこう」とお父さんから男女差別を当然のようにされて育ったHさん。つらい日々でしたが、やがてお父さんとお母さんは離婚。お母さんについていくことになったHさんは、ようやくお父さんと離れられると安心します。 しかし、今度はお母さんによるきょうだい差別が始まって……。 離婚後のある日、Hさんに目玉焼きを作ってくれたお母さん。しかしそれは、消費期限の切れた卵で作られたものー。 「もったいないから食べて?あなたなら大丈夫だから」 お父さんと離れて安堵していたHさんですが、今度はお母さんから差別を受けることになるのでした……。 著者:イラストレーター まめねこ4歳差男子2人のママ。クセの強い長男と、自我芽生えまくりの次男、ふわっとした夫、ブッサかわな愛犬とで5年前から山奥暮らしを満喫中。Instagramでは日々の知育あそびや、フォロワーさんのお悩みをマンガ化して投稿しています。
2021年12月18日「孫差別をやめてほしい!」。私の義母に対する切なる願いです。私には3歳の息子がいます。夫には姉がおり、姉にも5歳の息子がいます。娘の子どもも嫁の子どもも、義母にとっては同じ孫なはずなのに、娘の子どものことばかり考えている義母。義母の言動にモヤモヤしながらも、どのように対策をしていくか試行錯誤しています。 義母の話題は娘の子どものことばかり私の息子が生まれたとき、義母はとても喜んでくれました。しかし、病院へ来てくれた義母の第一声は「このあと娘の子どものお迎えがあるからちょっとしか居られない」。忙しい中会いにきてくれたことはありがたいのですが、その後も生まれたばかりの息子の話題に触れることはなく、娘の子どもが保育園でお友だちと喧嘩をした話など、正直わが子を出産したばかりの私にはあまり関係ない話をして帰っていきました。 義母が娘の子どもの話ばかりするのは、それからもずっと続いています。息子のお祝いの席でも、話題はずっと娘の子どものこと。私の息子の話をしても、すぐに娘の子どもの話にすり替えられてしまいます。 モヤモヤが残る息子の初めて行事息子の初めての行事、お宮参りでは両親を呼んだところ、私の父母は来てくれましたが義父母には断られました。理由は「その日は娘の子どもの習い事で送迎があるから」。1歳の誕生日会もきてほしいとお願いすると、特に確認をすることもなく「娘の子どものことがあるから行けないわ」と断られました。 義母の娘は共働きの家庭なので、保育園への送迎も祖母である義母がおこなっていました。そういった家庭の事情もあるので、義母が娘の子どものことばかり考えるのは仕方ないとは思います。ただ、何度も娘の子どもを優先され、私は孫への対応に差をつけられたように感じてモヤモヤしてしまいます。 モヤモヤが少し解消! 考え方を変えて…こんな義母に、夫もあきれています。夫は「一生に一度の行事に来てほしいと頼んでいる。それでも娘の子どもの送迎が優先なのか」と義母に訴えましたが、義母は「そうねぇ……」と言って黙るばかり。また、この訴えについてあまり気にしていないようで、行けないことへの釈明などもありません。そんな義母の様子に夫があきらめてなんとなく話が終わってしまいます。 私としては毎回とてもモヤモヤしていました。でも最近は、「むしろ義母に会わないほうが気がラク」と考えを切り替えるように。義母に会わなければ、娘の子どもの話ばかり聞かされることもありません。もちろん、こんなふうに考えていることは夫にも息子にも内緒ですが、考え方次第でモヤモヤも少しだけ解消されました。 義母に悪気はなく、孫差別をしているつもりも毛頭なく、ただ娘の子どものことで頭がいっぱいなのだと思います。でも「どんなときも娘の子どもが第一優先」という考え方は私には理解できず、悲しい気持ちになってしまいました。義母とは長くお付き合いをしなくてはならないので、程よい距離感と気持ちの切り替えで乗り切っていこうと思っています。 著者:海原えめ3歳の男の子を育てるアラフォー母。幼児食インストラクターの資格を保有。育児において食生活を大切にすることを重視している。
2021年09月26日子育て中の悩みとして耳にすることがある「孫差別」問題。大人だけでなく、子どもにもストレスを与えてしまう問題だけに、対応に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。投稿者さんも、義母による孫差別に悩まされているひとり。自分の子どもが義妹の子どもと比べられて嫌な気分だったのですが…。■義妹とグルになって「孫差別」をする義母義妹やその子どもたちと一緒に買い物に行くと、あからさまに意地悪をされてしまい…。義妹からも嫌味を言われる始末。それだけならまだしも…。■理不尽な理由で孫を叱る義母義妹の子どもばかりを可愛がる余り、遼を悪者にし、辛く当たるのです…!理不尽の極み。悔しすぎる「孫差別」問題に、読者から共感や衝撃な実体験のコメントが多数届きました!■「孫差別」をする義両親に読者の不満が爆発!孫に順位をつける義両親に、苛立ちを隠せない読者から、共感や実体験のコメントが殺到しました。・私の義母も、娘の子を“うちの子”と言っていました。 このパターンと全く同じです。 上の子はもう八歳ですが、生まれてから今まで、1度もかわいいと言われた事がありません。下の子も同様です。・我が家も義妹の子どもがイチバンです。 うちの子たちは正月生まれということもあり、お年玉のみで誕生日プレゼントはありません。義妹の子どもには、両方プレゼントしているのに…と差別を感じています。 ・うちには男の子がひとりいます。 義実家ラインがあり、「最近産まれた義妹の娘の写真を送るから嫁ちゃんも見てね〜!」と言われ、時々チェックしていたところ…義母が「やっぱり、孫は女の子が1番可愛いー!」と書いていました。その言葉が忘れられません。・義母は夫の兄の息子を溺愛しています。私に息子が生まれたとき、同じように可愛いがってくれるだろうと思い込んでいたので、それは思い違いだったと気づいたときには少なからずショックを受けました。私の息子へは興味も愛情も希薄でした。・義母は、自分が男の子を3人産んだからなのか、男の子の方が可愛いと言います。うちの子は女の子。「おばあちゃんと一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりしたい」と言っても「疲れるから」と断られます。でも甥っ子には「男の子は手がかかって可愛い」と言うのです。 一昨年の年末も、「やっぱり男の子の方が可愛い」と娘の前で言われてしまい、悲しくなりました。・うちの義母も、孫に順位をつけています。今もですが、実娘の産んだ初孫の男の子が1番可愛いらしく、次は実娘が産んだ次男。3番目にやっと我が家の長男です。さらに、嫁に対する「義母の“嫌味”問題」への声も…!■「いい加減にして!」義母の“嫌味”問題にもコメントが殺到・私が長女を出産したとき、義母が「男の子じゃないのね」と一言。お祝いもなく、長女には何ひとつプレゼントやお年玉もない。そして「次こそは男の子ね」と、プレッシャーをかけてくる。・義母と夫の親族は、どうしても私が「楽な人」と決めつけたいみたいで、双子を出産すると「育児もいっぺんに済んで楽」と言われ、その後に3人目を出産した際にも「もう3人目で慣れてるから楽」と言われ続けたのに…。義妹がひとり目を出産したときは「ひとり目で慣れてないから大変ね」とねぎらっていて、ものすごく手伝ったり援助したりしていて悲しかったです。・母乳の出が悪く 仕方がなくミルクを息子に飲ませていたら、義母に「この子は母乳じゃなくミルクを飲まされて可哀想」と言われて、ショックでした。母乳で育てたくても、出なかったのに…。理不尽すぎる「孫差別」問題に悩まされる恵ファミリーは、義妹の離婚問題まで加わり、さらにややこしい事態に発展してしまい…!? 気になる連載はウーマンエキサイトに掲載されています!▼義父母がシンドイんです!/孫差別する義母
2021年09月19日物議をかもした、『メンタリスト』として活動しているDaiGoさんの、生活保護受給者に対する差別的発言。ことのほったんは、DaiGoさんが自身のYouTubeチャンネルで「自分にとって必要のない命は僕にとって軽い。ホームレスの命はどうでもいいんで」などと、生活保護受給者に対して、否定的な意見を展開したことでした。その後、発言が差別的だとしDaiGoさんに対して批判の声が続出。ワイドショーなどでもDaiGoさんの発言は取り上げられるなど、大きな注目を集めました。『EXIT』兼近大樹が、自身の経験から持論を展開2021年8月26日放送の『ABEMA Prime』(ABEMA)では、DaiGoさんの発言をはじめ、少年によるホームレス襲撃事件などを特集。なくならない差別やホームレスが被害にあう事件について、お笑いコンビ『EXIT』の兼近大樹さんが持論を展開しました。過去にホームレス生活を送っていたことがある兼近さん。差別や事件が起きる背景には、想像力の欠如があると指摘します。例えば、DaiGoさんなんて、たぶんちゃんとした家庭に生まれて、そういうまっとうに生きてきた人なわけですから、たぶん想像できないと思うんですよ。そういう人がいて、どういう背景があって、その人はなぜこうなっているかっていう。そういう人のことをまったく想像できない人って、たぶんこの世の中にいっぱいいて。だからホームレスの方でも個人こじんだと思うんですよ。みんな理由があって、それぞれ違うっていうのがあるんですけど、その背景をまったく見なかったからこういうことをいってしまったっていうことだと思うんですけど。ABEMA Primeーより引用その上で、それぞれ事情を抱えた人の背景を想像できない、世の中にも問題があるとした兼近さん。放送終了後、視聴者からは兼近さんの意見に共感の声が寄せられています。・想像力のなさは、まさにその通りだと思う。相手の立場で考えることも、想像力の1つ。・表面的なことだけでなく、その問題の根っこまで考える必要があるよね。・個人の問題ではなく、社会全体の問題としてとらえるべきという兼近さんの意見に賛成。残念なことに、こうした差別問題は定期的に発生し、そのたびにさまざまな意見が交わされてきました。一体なぜ差別問題はなくならないのか…その1つに、私たち一人ひとりの想像力の欠如が間違いなくあるのでしょう。人権意識や生活保護受給者がおかれている状況について意識を改めたいものです。[文・構成/grape編集部]
2021年08月28日義父母との関係構築に悩むママやパパもいることでしょう。その中には、兄弟姉妹の子どもと自分の子どもとの間で、「孫差別」をされた経験がある人もいるようです。今回は、ウーマンエキサイトアンケートに寄せられたエピソードの中から「孫差別する義父母」に関するうっぷんをご紹介します。■孫差別とは?孫差別とは、祖父母が子どもの孫同士を比べて、えこひいきすることを言います。例えば、娘の子どもだけかわいがって、息子の孫はかわいがらない、差をつけるなどの孫差別に悩む人は一定数いるようです。「夫には妹がいて、結婚して3人姉妹がいます。私たち夫婦の第一子は女の子。義母から『最初は女の子でもいいけど、男の子を生まないと嫁じゃない』と言われ、次に男の子が生まれたのに、『おめでとう』の一言もなかった。義母は三姉妹ばかりかわいがっている」「義母は、夫の兄の息子を溺愛しています。私に息子が生まれた時は、同じようにかわいがってくれるだろうと思い込んでいたので、それは思い違いだったことを知った時には、少なからずショックを受けました。私の息子へは、興味も愛情も希薄でした」「元主人の母の話です。自覚はないようでしたが、元主人の姉が産んだ娘が、うちの下の娘より4歳下の長子で一人っ子で、その子と孫差別されていました。たまに帰省する私たちに話すのはその孫の自慢話ばかり。洋服やおもちゃも買い与えているようでした。うちの姉妹には、たまたま帰省が正月ならお年玉がありましたが、『顔を見せない孫にあげるお年玉はない』とはっきり言われました」「私は長男の嫁で、2人の息子がいます。義両親は、『娘の産んだ子どもがすごい』と言ってくる。でも実際は、私の子どもたちの方が優れていても、褒めてくれません。娘の産んだ孫が内孫で家族だと言います。盆、正月も、『娘家族が来るから』と言われるようになったので行かなくなりました」自分の子どもに産まれた孫同士を差別するなんて、にわかに信じがたい話ではありますが、実際に孫差別に悩んでいる人のつらい心情がうかがえます。同じ孫でも、住む場所の実際の遠さや、心の距離が反映されて、それが孫差別という形に現れてしまうのかもしれませんね。■内孫外孫?性別による差別?また、寄せられたコメントを見ていると、「内孫」と「外孫」というキーワードが出てきました。「義母は『内孫』とか『外孫』とかにこだわる。自分が男の子しか産めなかったからってそんなの知るか!」「内孫」とは、自分たちの跡取りとなる夫婦から産まれた子のことをさし、「外孫」とは、他の家に嫁いだ娘が産んだ子どものことを指します。ただ、時代とともに「嫁ぐ」という考え方が薄れてきている中、いまだにこだわる人がいることに驚きも感じます。さらに、孫の性別によって差別されたというエピソードもあるようです。「『次男だから女の子を産め』と言われ、男の子を2人出産。長男のところは女の子1人。もちろん、私も子どもたちもいじめられました。「長男のところは女の子だからかわいがってもらってよかったね!」と思っていましたが、本当は男の子がよかったらしいです」「義母は、自分が男の子を3人産んだからか『男の子の方がかわいい』と言います。うちの子は女の子。『おばあちゃんと一緒にお風呂に入りたい』とか『一緒に寝たい』と言っても、『疲れるから』と断られます。でもおいっ子には、『男の子は手がかかってかわいい』と言います。娘の前で言われた時は悲しくなりました」「妊娠してつわりが落ち着いてから、『性別が男の子』と義実家で報告したら、義母に『でもまだそうと決まってないしね!』と言われてモヤっとしました。 性別が分かる前から『女の子の気がする』とずっと言っていました。義母はすでに孫が男の子2人いて、女の子も見たいという気持ちがあったんだと思います」「うちは男の子が一人います。 最近、義理の妹に女の子が産まれました。義実家ラインがあり、私は参加していないのですが、『産まれた赤ちゃんの写真を送るから嫁ちゃんも見てね〜!』と言われていたので、時々チェックしていました。その場で、義母が『やっぱり、孫は女の子が一番かわいいー!』と書いていました。 その言葉が忘れられません!」自らが産んだ子どもの性別や、すでに産まれた孫の性別も影響してか、産まれてくる孫の性別にこだわりを持つ義父母も少なくないようです。しかし、生まれてくる子どもの性別は選べるものではありませんから、「女の子を産め」とか「男の子の方がかわいい」などと言われても、困ってしまいますよね。■孫差別の乗り越えかたそれでは、こんな困った孫差別を乗り越えるためには、どのようにすればいいのでしょうか。「強烈な個性の義母を変えるのは困難だし、関わりたくないので、できるだけ接触を避けました。『嫌な相手には何も期待しない』と割り切りました。悪口を言えば、自分の品位が下がるので、子どもたちにも悪口は言わないように伝えました」「幸い夫の実家は遠いので、徐々に会わなくなっていきました。息子をかわいがってくれない義母なんかに、なにも期待する必要はない。『息子のおばあちゃん』とは思わず、『他人』と思うことで、何も寂しさは感じなくなりました」「親にしてみれば娘の産んだ子どもは、嫁が産んだ子よりかわいいらしいです。 幸いなことに、私は一人娘で近くに住むうちの両親は、それは大切に孫たちに接してくれたので、娘たちも愛情を感じて感謝しており、たまにしか会わない義両親からの言動も、大きな心の傷にはならずに済みました「ちょうどコロナで1年間会わなくてすんだので、ほっとしています。コロナが落ち着いたらまた帰省しなきゃいけないんだろうけど」「いい嫁キャンペーンをやめて、しばらく音信不通にした。 今は孫も部活で、ばあばどころじゃない」「実家の母は、どちらの肩を持つ事もなく、『嫌な思いをしたね』と話を聞いてくれました。『お義母さんは思ったことをすぐに口に出してしまうところがあるのね。でも、大変な時にはいつも助けてくれて助かるでしょ。波風立てない方が楽だから、何かあったら、お母さんに話してね』と。その言葉で、怒りに震えていた私は冷静さを取り戻しました。義母さんには確かに子どもたちを見てもらっていて、助けてもらってます。そのありがたさを考えたら、ぐっと我慢できました」コメントのひとつひとつを読んでみると、孫差別の乗り越え方は人それぞれなのだと考えさせられます。孫差別は、確かにとてもつらいことで、理不尽な行為に対して、落ち込んでしまったり、怒りを抱えたりと、ママやパパたちも悩むことと思います。特に、義父母との関係がそもそもうまくいっていない場合も多く、解決の糸口が見つけられず、そのまま疎遠になったという声も、コメントでは多く見られました。ただ、一番注意する必要があるのは、差別された孫、つまり子どもたちのメンタルケアです。正当な理由もなく、本来無条件で愛情をかけてくれるはずの祖父母から差別されたと感じたら、きっと深く傷ついてしまうことでしょう。子どもの様子を注意深くみてあげて、もし傷ついた様子が見られたら、親からはたっぷりと愛情をかけてあげたいところです。また、本当に子どもがつらい思いをするのであれば、義父母と距離をとった方がいいかもしれません。
2021年07月29日知られざる史実を基に、ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちによる驚くべき復讐計画を描く『復讐者たち』から、無差別復讐計画“プランA”について語られる本編映像が解禁となった。この度解禁する本編映像は、ドイツ人600万人に向けた無差別復讐計画“プランA”が語られるシーン。ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちで結成された過激なナチス残党狩り組織“ナカム”のメンバーの1人、『ブレードランナー2049』『蜘蛛の巣を払う女』などのシルヴィア・フークス演じるアンナが、「裁判による正義なんて待てない」とアウグスト・ディール演じる主人公マックスに話し始める。「彼らは見てたのよ。私たちがあちこちで迫害されるのを。喜んでた、収容所も知ってた。ドイツ人たちは私たちの悲鳴を聞いてたの。私たちの子を殺し、自分の子には絵本を読む」と目の前のドイツ人たちに怒りの眼差しを向け、「目には目を、600万人には600万人を」と悲しみと憎しみの涙を流す。無慈悲な方法で妻子を奪われ、ナチスへ復讐心を燃やすマックスですら当初は信じがたい復讐計画“プランA”。だが、次第に彼もこの計画の重要なピースとなっていく。マックスがラストに下した決断は見逃せない。『復讐者たち』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:復讐者たち 2021年7月23日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国にて公開© 2020 Getaway Pictures GmbH & Jooyaa Film GmbH, UCM United Channels Movies, Phiphen Pictures, cine plus, Bayerischer Rundfunk, Sky, ARTE
2021年07月24日誇り高く、差別にけっして屈しないオモニ(朝鮮語で母の意)。でも、差別の矛先が僕に向いたとき、オモニは初めて弱気を見せた。そんなオモニを守るため、僕は立ち上がったーー。「今日の判決で正しく差別が罰せられたことは、差別をなくし社会をよくする希望になると僕は思っています。僕自身も、この判決で家族と一緒に回復していきたい」5月12日、東京・霞が関の司法記者クラブで行われた記者会見で、そう力強く語ったのは、在日コリアンを母に持つ中根寧生さん(18)だ。そんな息子の姿を誇らしく見守るのは、母の崔江以子さん(47)。長く苦しい母子の二人三脚の闘いに一区切りがついた瞬間だった。■新聞報道で始まったネット上でのヘイト《悪性外来寄生生物種》《人もどき》《見た目も中身ももろ醜いチョーセン人》……。寧生さんに向けられたあまりにも差別的な言葉の刃たち。きっかけは2018年、寧生さんが参加した、地元・神奈川県川崎市の平和イベントの様子が地元の新聞で紹介されたことだった。当時・中学校3年生の寧生さんは、共生の思いを披露。この模様が報道された直後から、ネット上の掲示板、ツイッターなどに大量の差別的な書き込みがなされた。そのうち最もひどい前出の投稿が「写楽」と名乗る匿名ブログによるものだった。「新聞に載ったのをうれしいなと思ったら、突然、差別的な書き込みが……。ショックもありましたが、怒りがこみ上げてきました」■生活圏に突如やってきたヘイトデモもともと差別とは無縁に生きてきたという寧生さん。「小さいころからオモニや家族に“2つのルーツがあるというのはとても素晴らしいことだよ”と教えられて育ってきました。友達や周囲の人から差別されたこともなかったんです」江以子さんはこう教えてくれた。「私たちが住む川崎市の桜本地域は、昔から地域の人たちと多文化共生の街づくりをしてきたという歴史があります。私も、差別をなくしともに生きる社会づくりを目指す『ふれあい館』の職員として、そうした環境づくりのために努力してきました」自分の育った素晴らしい環境が、母を含む周囲の人たちの力によって維持されてきたものだったことに寧生さんが気づいたのは2015年。桜本にヘイトスピーチデモがやってきたときだった。寧生さんは自ら希望して、江以子さんとともに抗議のために街頭に立った。「ずっと桜本に住んでいたので、世の中の人はみんな桜本にいる人たちみたいだと思っていたんです。『僕たちはともに暮らしている仲間です』と、話せばわかってくれると……」だが、まだ中学生に上がったばかりの寧生さんに浴びせられたのは衝撃的な言葉だった。〈朝鮮人を殺せ〉〈朝鮮人は死ね、国に帰れ〉「今まで言われたことがないような罵声を浴びて、『え!』と思った。今まで生きてきた中でいちばん嫌な時間でした」(寧生さん)■「お前を見ているぞ」ネット上での脅迫が始まった一方的に“自分たちを殺す”と言ってくる者に話は通じなかった。桜本のヘイトデモをきっかけに、江以子さんはヘイトスピーチを止めるための法律や条例の制定に向けて動き出す。「ふれあい館では『ちがいは豊かさだ』と子どもたちに伝えてきました。在日コリアンの子には、自分の名前、本名で生きること、ちがいを隠さないで生きることを、後押ししてきたのです。でも、あんなヘイトスピーチや差別があったら、そんなふうに生きられないですよね。だから、自分がしてきたことの延長として、子どもたちのためにヘイトと闘うしかなかった」江以子さんはメディアで訴え、参考人として国会にも立った。すると、誹謗中傷や脅迫が始まった。「毎週末、『おまえを見ているぞ』と、監視しているかのようなことをツイッターに書き込む人物も。警察に相談したら、家の表札を外す、電話の電源を抜く、インターフォンが鳴っても出ない、子どもと一緒に外を歩くことも控えるようにとアドバイスを受けました」寧生さんも振り返る。「弟はまだ幼かったので、なんとか守らないとって。お祭りのときもオモニと離れて歩いたり、映画は父と一緒でオモニだけは留守番だったり。ヘイトは、家族の大切な時間まで奪ってしまうんです」それでも江以子さんは弱音を吐かず、差別解消のために矢面に立ち続けた。■最後まで法廷から逃げた68歳の差別ブログの主しかし、息子がヘイトスピーチの対象になったとき、初めて母は弱気を見せた。「写楽」の書き込みを侮辱罪で告訴するため、警察で調書を作成した。投稿によってもたらされた不安や絶望を、肩をふるわせて泣きながら話した寧生さん。その様子を見た江以子さんは、帰り道、思わずこう漏らした。「私が朝鮮人だからこんな思いをさせてしまってごめんね」寧生さんはこう振り返る。「すごくショックで何もいえませんでした。今まで『異なるルーツを持つことは豊かなことだ』と教えてくれていましたから……」“オモニにもうこんな言葉を言わせたくない”。寧生さんは、改めて裁判の場で訴える覚悟を決めた。ブログの主は大分市の68歳男性だった。男性は一度も裁判に出席せず、横浜地方裁判所川崎支部は男性に91万円の支払いを命じる判決を下した。だが、あえて寧生さんは控訴した。「すべて弁護士に任せて、裁判に出てこないのは、まったく反省がないのだと思ったからです」今年2月、裁判の場に立った寧生さんは、涙ながらにこう訴えた。「僕は悪性外来寄生生物種ではなく、人もどきではなく、中身ももろ醜いチョーセン人ではなく、家族に愛されて、家族を大切に思い生きる人間です」結局、ブログの主は裁判に現れることはなかったが、5月12日に東京高裁が下した判決で賠償金は130万円に増額された。この種の裁判では異例の賠償額だ。人種差別は人格権侵害で、それ自体が独立して違法なものと判断できる画期的な判決だった。判決が下ったとき、寧生さんは大学1年生になっていた。
2021年06月04日私は物心が付いたころから、母親からのきょうだい間の対応の差を感じていました。私はずっと「私は親からきょうだい差別を受けている」と思っていました。でも、大人になってからは「あれは、区別だったのかも」と思うことも。しかしどちらにしても、私にとってはつらい経験でした。 幼いころから感じていた「差」私は幼いころから、私と弟に対する母の対応に差を感じていました。例えば、おもちゃ。おもちゃ箱の中には、弟のプラレールやトーマスのおもちゃがたくさん詰まっていました。でも、私のおもちゃはないのです。弟のおもちゃで遊んだ記憶はあるのですが、自分のおもちゃで遊んだ記憶はありません。 私に向けられたものは、本棚に立てられた幼児教育の教科書だけでした。写真を見ても、これは私の記憶違いではなさそうでした。 弟は褒められるのに、私は…少し成長してからは、「弟は褒めてもらえるのに、私は褒めてもらえない」と思うことが多くありました。 例えば、学校のテスト。私が90点台を取ると、「どうしてこんな問題を間違えたの!? ちゃんと勉強しなかったからでしょ!」と怒られました。一方、弟が50点台を取ると、「ここも、ここも、できたね! 頑張って勉強したからだね! すごいね!」とやさしく褒められていました。それを見た私は大ショックです。私のほうが良い点数なのに、なぜ私は怒られるのか。なぜ弟は褒められるのか。 とてもつらかったことを覚えています。 母は私のことが嫌いなのだと思ったなぜ母は「きょうだい差別」をするのか。幼い私が考え出した答えは、「ママは私のことが嫌いだから」でした。「ママは弟のほうが好きなんだ」「私はいらない子なんだ」そんなことを考えると、つらくて悲しくてたまりませんでした。 しかし、今になって考えると、あれは「差別」ではなく「区別」だったのではないかと思うこともあります。母は私に「あなたは何でもひとりで、じょうずにできた。でも弟は何をやらせても遅いし、下手だった」と言っていたことがあるからです。 平等に接してほしかったもしかしたら母は、こう考えたのかもしれません。 「姉には遊びより教育を与えたい。弟には教育より遊びを与えたい」「もし50点で良いと姉を褒めたら、姉がそれで良いと勘違いして怠けてしまうかもしれない。逆に、90点を取れないからと弟を叱るのは、弟には酷だ」 確かにその子の個性、その子の個性に合わせた対応をすることは大切なことです。しかし子どもの私にとって、それはとてもつらい出来事だったことに変わりはありません。 私も親となった今、子どもへの接し方の難しさがわかるようになりました。でもやはり、あからさまにきょうだい間の対応を変えることは、子どもの心を傷付けることに繋がると感じています。 子どもの個性に合わせた対応をした結果、傷つく可能性があるくらいなら、みんな同じように接してあげたいと感じます。私は現在第二子を妊娠中です。第二子が生まれたあとは、自分のつらかった経験を思い出し、どちらも「差別されている」と感じないよう、平等に接してあげたいと思っています。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在第二子妊娠中。
2021年05月17日■前回のあらすじ美月たちにお金がかかるからと援助を申し入れてきた義母。援助は断ったものの、夫は解決に向けて義実家に向かうことに…。夫が問題をどう解決するのかと不安に思っていた矢先、義妹・美月さんから怒りのメッセージが次々と送られてきました。夫は、義母と美月さんに自分の考えや解決までの道筋について話してきたそうですが…。それでも義母は、私たち家族に助けを求めたいよう。そんなときに声を出したのは意外にも…!?見かねた義父がようやく口を開くと、美月さんは大荒れだったとか。しかし義父の提案に安堵した義母は早めに布団に入ったようで、夫はこの後、義父と話して帰ってきたそうです。今回のことで、義母と義妹の暴走について見て見ぬ不振りをしていた義父も思うところがあったそうで…。それからさらに1ヶ月後、義父がひとりで我が家を訪ねてきました。次回に続く!(全6話)毎日21時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ タキノユキ
2021年04月29日■前回のあらすじもともと仲の良かった義母と義妹の美月。恵たちに子どもができても、義母は美月の子どもばかりかわいがるのでした…義母の孫差別があまりにひどいので、私たちはお盆とお正月にしか帰省しなくなりました。遼も4歳になり、いとこと自分に対する義母の扱いに差があることがわかる年齢になっていました。そんなある日のことです。この時の遼は、本当にただ逃げようとしただけ。その状況を見ていたはずなのに、義母が取った行動は…。一方的に「男の子だから」という理由だけで遼を責める義母に腹が立ち、抗議をしたのですが聞き入れてもらえず…。これ以降は、できるだけ遼から目を離さないようにしても、食事の支度など目を離したすきに健太くんやさくらちゃんに同じようなことをされ、義母が庇うということが繰り返されます。夫も、そんな義母の言動には、我慢できないようで…。遼もこんな義両親に懐くはずもなく、いつも自分を可愛がってくれる、私の実家にばかり遊びに行きたがるようになりました。夫も、暖かく迎えてくれる私の実家のほうが居心地が良いようで、義両親宅とは疎遠になっていきました。ところが…。次回に続く!(全6話)毎日21時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ タキノユキ
2021年04月26日アメリカに根深く残る人種差別を不気味で独特な世界観で描くAmazon Originalドラマシリーズ「ゼム」が、本日4月9日(金)より240を超える国と地域で独占配信。キャラクターポスター、キャラクタークリップ、トレーラー映像が公開されている。本作は、アメリカで実施された音楽・映画祭“サウス・バイ・サウスウエスト”のエピソードプレミア枠にて「2021オーディエンス・アワード」を受賞したAmazon Originalドラマ作品。全10話となるシーズン1では、1950年代を舞台に、黒人差別にまつわる契約に苦しめられる黒人家族を描く。彼らは“黒人の大移動”として知られている時代に、ノースカロライナから白人ばかりが住むロサンゼルスへ引っ越してくる。そして閑静な住宅街を舞台に、悪質な警察や隣人、そしてこの世のものではない何者かの恐怖に追い詰められ、一家は破滅へと向かう――。出演は『ハリエット』のデボラ・アヨリンデほか、アシュリー・トーマス、アリソン・ピル、シャハディ・ライト・ジョセフ、メロディー・ハード、ライアン・クワンテンほか。クリエイターはリトル・マービンほか、エグゼクティブプロデューサーには『レディ・プレイヤー1』「マスター・オブ・ゼロ」などのリナ・ウェイスも名を連ね、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンとAmazon Studioの共同制作による作品。本作の配信開始にあわせて、本作の独特な世界観を映し出したトレーラー映像が公開。さらにキャラクタークリップでは少しずつ変化していく登場人物たちの様子を映し出しており、その不気味な光景は必見となっている。「ゼム」字幕版はAmazon Prime Videoにて独占配信中。日本語吹替版は7月23日(金)より独占配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2021年04月10日ディズニーのストリーミング配信サービス「Disney+」では、過去に作られた人種差別的な描写や人種に対するステレオタイプな表現がある作品に対し、昨年10月から「注意書き」を表示している。対象作品は『ピーター・パン』『わんわん物語』『ダンボ』『おしゃれキャット』『スイスファミリーロビンソン』などだ。ディズニーは公式サイト内の「Stories Matter」でこれらの作品を例に挙げて過去の過ちを認め、「(おとぎ話にあるような)『いつまでも幸せに暮らしました…』というのは、ただ起こるわけではありません。努力が必要です。私たちの努力が必要なのです」「私たちは過去を変えられません。しかし、その過去を認めること、学ぶこと、そして今日夢に描く明日をみんなで作り上げていくことはできるのです」と多様性・包括性に満ちた世界を作ろうと呼び掛けている。今週、「Disney+」は新たなステップとして、これらの作品を子どもたちが視聴しないよう、制限をかけ始めたことが明らかになった。大人のプロフィール(アカウント)からは検索可能だが、7歳以下の子どものプロフィールでは検索しても出てこないという。「Polygon」の調査によると、1作目が視聴制限されながらも、続編では差別的な描写のない『ピーター・パン2 ―ネバーランドの秘密―』『わんわん物語II』などは、現在も子どものプロフィールから視聴可能とのこと。ディズニーはこの件に関して正式なコメントを発表していない。(Hiromi Kaku)
2021年01月28日コンビニエンスストア『ファミリーマート』のオリジナルブランドである、『お母さん食堂』。和洋中の弁当や惣菜、食材がラインナップされており、手ごろな価格で食事を楽しむことができます。2020年12月、ネットで『お母さん食堂』という名称が議論を呼びました。ファミリーマート『お母さん食堂』の名称が議論に発端は、「『お母さん食堂』の名称を変えたい」というネットの署名活動。発案者の高校生らは、署名のウェブサイトで「『母親=料理をする人』という固定観念や偏見を増長させてしまう」と危険性を訴えました。確かにひと昔前までは「夫が仕事、妻は家庭」という風潮であり、共働き家庭が増えた2021年現在もそのイメージは残っています。そんな中、『お母さん食堂』という名称がさらに『母親=料理をする人』というイメージを定着させ、母親の負担が増えてしまわないように、発案者たちは今回の署名活動を立ち上げたのです。※写真はイメージネットで賛否の声署名活動はネットで拡散され、主張に対する肯定的な意見や批判的な意見が多数上がりました。【肯定的な意見】・確かに、ジェンダーバイアス(性別による偏見)かも。『おふくろの味』って意味なのは分かるけど…。・自分もこの名称はずっと気になっていました。我が家は父親が料理を作っていたし、女性=料理は古い。・これは昭和の価値観。少しずつ小さな部分を変えていくことで、世間の偏見も変わっていくと思う。【否定的な意見】・この名称は『忙しくて食事を用意できない母親のための食堂』という意味合いもあるのでは?・昔から『おふくろの味』って言葉があるし、別に問題ないと思う。言葉狩りだよ。・温かくて親しみやすい名称だと思うけど…。母親の料理の味って、ずっと記憶に残るからね。人の考えは千差万別であるため、これらの意見に正解といえるものはないでしょう。ちなみに、『お母さん食堂』のCMにはタレントの香取慎吾さんが割烹着で出演しています。ファミリーマートの考える『お母さん』の定義は、性別を問わないのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2021年01月01日2020年春から流行した新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。マスクや消毒液などの深刻な品不足を引き起こしたほか、感染を恐れた一部の人々が患者だけでなく医療従事者も差別し、社会問題となりました。看護師のぱれちに(paretiny)さんは、フォロワーから寄せられた『コロナウイルス差別の現実』を漫画に描き、Instagramに投稿。「医療従事者同士でも、悲しい差別が起こっている」といいます。人々のために、コロナウイルス患者の治療にあたっている看護師たち。ワクチンがない中で働くことに、恐怖を感じている人も少なくないでしょう。そんな看護師たちに対し、同僚たちは冷たい目を向けていました。コロナウイルスに対するどうしようもない恐怖や、やり場のない憤りなどを、仲間にぶつけてしまっていたのです。また、コロナウイルス患者を受け入れた医療機関に勤めている、医療従事者やスタッフには慰労金が支給されましたが、仕事内容の差から「不平等だ」という意見が出ていました。【ネットの声】・病院全スタッフに、コロナウイルスの適切な知識を持ってもらいたい。・今まさにコロナウイルスの患者さんがいる病棟で、やりきれない想いで働いています。・患者さんと接した後、PCR検査を受けました。本当に周りからの目が冷たく、最悪でした。・「人は追いつめられると本性が出る」というやつですかね…。コロナウイルスの感染は広まり、もはや「誰かのせい」とはいえない状況になっています。仲間意識を取り戻す人が増え、心身どちらの面からもしっかりと支え合えるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月05日つるの剛士(45)が9月12日、「自分は生きていて差別という概念はないし、意識をすることもない」「今後も差別をすることはない」といった趣旨のツイートをした。ネットでは、その内容を疑問視する声が相次いでいる。3日、農林水産省の公式Twitterアカウントが「農作物の盗難被害が発生している」と投稿した。それを引用したつるのは、《うちの畑も最近パクチーやられました(現行犯でしたが※「日本語わからない」の一点張り)ので気をつけてください》と投稿。さらに、コメントに返信する形で《一応目星がついていますので。畑近くの工場で働いてる外国人。もちろん次見つけたら通報します》とつづった。するとTwitterでは《犯罪行為をする人は、その行為をする個人が問題なのであって、その個人が属する人種や国籍などといった属性とは、基本的に無関係》《じゃあパクチー取ったのが日本人だったらつるの剛士は「日本語わかる人にパクチー取られた」って言うんか?》との声が。「外国人である」という属性を伝えたつるのに、「なぜ?」と疑問が投げかけられていた。「そもそも農林水産省の投稿には『外国人による犯罪』とは書かれていません。在日外国人は差別を受けやすく、偏見の目を向けられることも多い。そのため今回の投稿によって差別感情が助長されるのではという懸念が。実際、《やっぱり外国人犯罪》《やはり外国人か》といったコメントも散見されます。つるのさんに差別の意図がなく“事実を述べただけ”でも、SNSでの言葉選びに慎重さは必要といえるでしょう」(全国紙記者)「差別を扇動している」との声も上がるなか、つるのは12日にTwitterを更新。そして、こうツイートした。《僕は生きていて、そもそも差別という概念はないですし、意識をすることもない》《僕は今後も差別なんてしませんので、どんな人であろうと悪いことには悪いとハッキリと言います。差別を助長しているのは紛れもなく犯人本人であり、被害者が泣き寝入りしてしまう世の中こそ差別だと思うからです》しかし、ネットでは彼の差別に対する認識を疑問視する声が上がっている。《「自分は差別していない」という思い込みが一番危険なんだよつるのさん。私も他の方に指摘されて自分の差別心に気付いたことはままある》《「自分の中に差別という概念はなく意識をすることもない」と素朴に思っている人は多いだろう。そういう人に「意識しないでいるのは既にある差別を黙認しているから」と言っても通じないだろう》《差別のない誰もが生きやすい社会、ここに向かうには、私たち一人一人が自分は関係ないと思わず、最大限の想像力を持って差別と向きあう、そんな社会への視野を持たなければいけません》《無意識の差別が蔓延してるから、自分の言動の起源やそれが与える影響についてもっと意識していくことが大事》
2020年09月15日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者や濃厚接触者、医療従事者などに対する誹謗中傷や差別行為が後を絶ちません。看護師のぱれちに(paretiny)さんは、コロナウイルスによる差別の実態を漫画に描き、Instagramに投稿。誤解や偏見によって生み出される人の心の歪みに、ゾッとしてしまいます。漫画では、コロナウイルスによる差別で、引っ越しを余儀なくされた人の実体験が描かれています。登場人物は石を投げ入れられたり、物を壊されたり、誹謗中傷されたりなど卑劣な差別行為に追い詰められ、ついにはマイホームを手放す事態になってしまいました…。コロナウイルスは誰もが感染する可能性があり、感染者や濃厚接触者には何の罪もありません。ましてや医療従事者は人々の健康のため、懸命に働いてくれる存在です。本来は同情や労り、敬意の念を表されるべき人々が、人権侵害の恐怖に怯えなければならない実態に、胸が痛みます。読者からは、怒りの声が相次ぎました。・ひどすぎる。自覚症状ないだけで、自分も感染者かもしれないのに。・他人に意地悪をする人は、自分自身に呪いをかけているようなもの。・本当に許せない。コロナウイルスより怖いのは、間違った正義で他者を傷付ける人間ですね。コロナウイルスに関連した差別や誹謗中傷は、人々や社会の分断を生み出すもっとも邪悪で許しがたい行為です。憎むべきはウイルスであることを、決して忘れてはならないでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年09月02日2020年1月頃から発生し、世界中で流行している、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。同年7月現在も、日本では感染者が確認されており、外出時のマスクの着用や手洗いなどの徹底が呼びかけられています。その中で、感染者や濃厚接触者はもちろん、医療従事者などに対し、心ない言葉をあびせるといった差別が横行。コロナウイルスによる社会の混乱は、あらぬ誤解や偏見を生み、一部の人を深く傷付けているのです。感染者への差別を、加藤浩次がバッサリ同月28日に放送された情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、ニューヨーク州が実施する感染対策について紹介。ニューヨーク州では、陽性者の濃厚接触者を追跡する『トレーサー』という役割を3千人ほど採用し、それによって新たな感染者を早期発見することで、さらなる感染拡大を防いでいるといいます。そういった取り組みに対し、番組のコメンテーターを務める高橋真麻さんは、日本で感染者を割り出すことの難しさについて、次のように語りました。個人情報が漏れたりするのがどうして嫌かっていうと、『コロナ』っていうと悪者扱いされる。今までコロナ差別っていうのがあった通り、コロナにかかったって人にいえないみたいな状況が、こういったことを生みだしていると思うので。あんまりコロナにかかったからっていって差別するような社会の雰囲気をまずなくしたほうが、もうちょっとみんなが申告しやすいし、今まで自分が動いてきたところとか行ってきた場所とかもいいやすいのかなって思います。スッキリーより引用高橋さんのコメントに対し、番組のMCを務める加藤浩次さんは「おっしゃる通り」とうなずき、こう意見を述べました。本当にその、差別があるっていうのは知識がないっていってるようなもんですからね。しっかりした知識を持ってないから、そういう差別みたいなのが生まれてしまうっていうのがあるから。そこはしっかりした知識を持ちながらやらないといけないということですね。スッキリーより引用加藤さんは「差別をするっていうのは、知識がないといっているのと同じ」とバッサリ。しっかりした正しい知識を持って感染予防対策を行い、周囲に感染者が出た際は冷静な対応をするよう呼びかけました。番組の視聴者からは、加藤さんの発言に対して共感の声が上がっています。・加藤さんの発言、その通りだと思う!すごくいいこというなぁ。・素晴らしい。コロナウイルスの感染者を攻撃する人は、理解できずにひたすら恐怖心があるからだと思う。・感染予防対策をしていたにも関わらず、かかってしまう人もいる。コロナウイルスのせいで必要以上に周囲と敵対するのはよくない。コロナウイルスに限らず、正しい知識が欠如していたり、必要以上に恐れなどのネガティブな感情を抱いたりするところから、差別は生まれるといえます。正しい知識を取り入れ、冷静な判断力を持って対応することが大切ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月28日所属したチームのコーチが上手い子とそうでない子をあからさまに差別するので、自信を失ってチームを退団したが、数か月たっても自信が回復しない。サッカーが嫌いになったわけではなさそうだけど、今はほとんどボールも触らないし、こんなときはどうすればいい?子どもに合うチームを探すか、他の道を探すべきか迷っている。というお母さんからご相談です。みなさんならどうしますか?今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとに3つのアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<お前いらなくない?と中傷される中学生のクラブ内いじめ問題<サッカーママからのご相談>小四の息子がいます。運動神経は良い方ではありません。一年から、スクールで遊び程度にサッカーをはじめ、昨年から本人の上手くなりたいという気持ちからチームに入りました。その際にスクールは退会しています。しかしながら、自分から入りたいと言ったのにチームに入団して半年経っても自分から練習をしたりせず、親が言って練習するような状態でした。ですが、しばらくすると自分が成長している実感が出てきたのか、前向きに取り組む様になりました。ようやくやる気を出してくれたと思っていたのですが、所属したチームのコーチが上手な子とそうでない子をあからさまに差別する対応をとることもあり、自信を失ってチームを辞める事となりました。数か月たちますが未だに自信が回復しません。サッカー自体を嫌いになったわけではないようですが、今はスクールにも行っていないし、時々、本当に時々ボールを触るぐらいです。こんな時は、子どもに合いそうなチームを見つけて続けさせるべきなのか、サッカーは辞めて他の道を一緒に探すのが良いのかとても迷っています。なにかアドバイス頂けたら幸いです。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただき、ありがとうございます。短いお便りだけなので、正確に把握できないかもしれません。そこを踏まえてお聴きください。■選択肢を限定しているのでは?ご相談のメールから、お母さんはいま、息子さんのことをあまり認める気分ではないのかな?という印象を受けました。「自分から入りたいと言ったのにチームに入団して半年経っても自分から練習をしたりせず、親が言って練習するような状態でした」「今はスクールにも行っていないし、時々、本当に時々ボールを触るぐらいです」そのような言葉から推測するに、息子さんに対して「なんだかなあ」と残念に感じているのではありませんか?間違っていたらすみません。でも、誤解しないでくださいね。お母さんを責めているのではありません。お気持ち、非常にわかります。もっと前向きにやってよ。やる気出してよ。シャキッとしてよ。子どもに対して、そんなふうに思うこと、ありますよね。私にもよくありました。何かに付け、「もう、本当に不甲斐ない!」と思っていました。お母さんがそんなふうに残念な気持ちでいるときに、お母さんだけの思惑で動くのは危険です。お母さん自身が「この状態を早く何とかしたい」と焦ってしまい、冷静に行動できないかもしれません。親が冷静に動けないときはほとんどの場合、子どもの意思や気持ちを尊重できていません。すでにお母さんは「こんな時は、子どもに合いそうなチームを見つけて続けさせるべきなのか、サッカーは辞めて他の道を一緒に探すのが良いのか」と選択肢を限定して、焦っている様子がうかがえます。では、どうしたらいいか。三つアドバイスさせてください。■声に出していなくてもお母さんからの無言の圧力を感じているはずひとつめ。立ち止まってください。お母さんの息子さんへのネガティブな気持ちを、まずは鎮めましょう。スクールにも行かず、自分でボールを蹴るくらいの息子さんが気になるようですが、「息子とサッカーにまつわること」をとにかく気にしない。見ない、聞かない。そう決心して、なるべくサッカー以外のことで息子さんとつながってください。一緒に何か作って食べる。家で映画を見る。同じ本を読む。一緒にゲームをする。何でもいいです。それも難しければ、一時的に息子さん以外のことで自分を忙しくしてください。首都圏などにお住まいならまだコロナの影響で動きづらい状態ですが、そのなかで自分の趣味や好きなことを見つけてください。子育て以外のことに熱中しましょう。そんなふうにお母さんの視線が息子さんから離れることは、彼自身にとってもいい影響を及ぼすはずです。サッカー、どうするの?もうやめるの?続けないの?もし声に出していなかったとしても、息子さんはお母さんからの無言の圧力を感じているはずです(本人に自覚がなかったとしても)。そこから解放されれば、彼自身にも余裕が生まれます。いまは親子ともに精神的な余裕がない状態だと考えられます。すでにお伝えしましたが、そんなときはあまり新しいことを始めたり、決断をしないほうがいいと思います。■自分で決めなさい、と言いながら親が誘導していないかふたつめ。これまでの子育てを少し見直してみましょう。ご相談文に、「所属したチームのコーチが上手な子とそうでない子をあからさまに差別する対応をとることもあり、自信を失ってチームを辞めた」とありましたが、これは、息子さんが「差別だよ。こんなチームにはいたくない。とりあえずやめる」と強く主張し、自分から決心して退団したのでしょうか?もし、お母さんが「もうやめたら?」と働きかけていたとしたら、少しばかり過干渉な部分がなかったか、考えてみてください。この連載で何度か書きましたが、あれこれと世話を焼くことは、過度になると「転ばぬ先の杖」になってしまいます。大人が世話を焼くことは、子どもが自分で考えたり、決心して自分から動く機会を奪います。失敗もしないし、子どもも何も考えなくていいので楽ですが、そこに成長はありません。杖があると、足腰は鍛えられないのです。そして、注意すべきは「自分で決めなさい」と言いながら、「こうしたらいいのに」「これがいいと思うけど」と誘導している場合です。これは私自身もここに気づくのに時間がかかりました。主体的に動く人間になってほしいと思いながら、いつの間にかうまくいくよう誘導していました。ところが、親が「良かれと思って」動くと、あまりうまくいきません。したがって、親は放置する勇気を持たなくてはいけません。私の子どもは二人ともすでに大学生です。今思えば、放置できてこそ、親になれるのかなという気がします。■待っていても子どもが動き出さなかったら?(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)最後、三つめは、お子さんの気持ちを考えること。ご自分の焦りや感情に向き合うのではなく、「いま、この子はどんな気持ちなんだろう?」と考えてみてください。好きで始めたサッカーがうまくいかなかった。息子さんは大いに傷ついているはずです。傷を癒せるよう、少し休ませてあげてください。「せっかく頑張ろうとしていた矢先だったのに残念だったね。でも、また他のところでやってもいいし、サッカー以外のことをしてもいいよ。いつも応援してるよ」そんな言葉をかけてあげてください。そして、息子さんが自分から動き出すのを待ってください。なかなか動き出さなかったら?もう一度、「いま、この子はどんな気持ちなんだろう?」と観察してください。動き出すペースは人それぞれです。お母さんのペースを押し付けず、「放置する勇気」を奮い起こしましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年07月22日2020年7月4日、カリフォルニア州にあるレストランでは1組のフィリピン系アメリカ人の家族が食事を楽しんでいました。叔母の誕生日のお祝いをしていたジョーダン・チャンさんたちがハッピーバースデーの歌を歌い、記念写真を撮っていると、近くのテーブルに座っていた白人男性が彼女たちに向かって差別的な言葉を叫び始めたのです。「このクソアジア人!お前らがいたアジアの国へ帰れ!ここはお前たちの場所じゃないんだ!出て行け!」突然のことに驚いたジョーダンさんは動画を撮り始めます。すると男性は撮影されていることを知りながらも、さらにアジア人を侮辱する非常に口汚い言葉をいい続けたのです。アジア人を侮辱する男性客に気付いたウエイトレスは男性の暴言にジョーダンさんたちが驚いていると、そこに1人の女性が割って入ります。「どうぞあなたがお引き取りください」男性に向かってそういったのは、ウエイトレスのジェニカ・コクランさん。しかしそれでもまだジョーダンさんたちを侮辱する言葉をいい続ける男性に対して、ジェニカさんは強い口調でこういい放ったのです。今すぐ出て行きなさい!あなたがここにいることは許されない!私たちのお客様にそんな口の利き方をしないで!彼らは大切なお客様よ。この店はあなたの入店を今後一切認めないわ!その場にいたジョーダンさんの叔父は『Inside Edition』の取材で、家族を守ってくれたジェニカさんに対して「感謝してもしきれない」と語っています。ジョーダンさんがこの時の動画をInstagramに投稿するとたちまち拡散され、白人男性への非難が殺到。男性はIT関係の企業の経営者だということが分かり、数日後にメディアを通じてジョーダンさんたち家族に対して謝罪コメントを出しました。一方で男性に対して毅然とした態度で対応したジェニカさんに世間から称賛の声が上がり、「人種差別に立ち向かった彼女にチップをあげよう」と複数の寄付金サイトが立ち上がっています。家族で食事をしていただけのジョーダンさんたちは、この出来事によって楽しい時間を一気に奪われてしまったはずです。そんな時にすぐさま彼女たちを守ろうとしたジェニカさんの行動は、家族にとって唯一の救いとなったことでしょう。新型コロナウイルス感染症が広まって以来、アメリカではアジア人が差別的な言動で攻撃される事件が増えています。誰もがお互いに見た目や考え方の違いを受け入れ、平和に共存していける世界になることを願わずにいられません。[文・構成/grape編集部]
2020年07月15日オプラ・ウィンフリーが司会を務め、体系的な人種差別や米国の現状についてアカデミー賞ノミネート経験のある映画監督エヴァ・デュヴァネイや人権擁護活動家らと対話する「緊急討論 人種差別社会の行方」(原題OWN Spotlight:Where Do We Go From Here?)が、日本で配信、放送されることになった。本番組は、現在ますます高まりを見せる「Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター/黒人の命は大切)」運動を受け、米国ディスカバリーのグループブランドであるOWN:Oprah Winfrey Network(以下OWN)が制作。OWNをはじめディスカバリーチャンネル、HGTV、Investigation Discovery(ID)、Food Network、TLCをはじめとする米国の全19ブランドにおいて、現地時間6月9日と10日の2夜にわたり同時放送を行った。名司会者として知られるオプラが黒人の人権擁護活動家やアーティスト、思想的リーダーらとのリモートでの対話を通して、いまのアメリカ社会で直面している人種差別や今後の課題、そして、この先自分たちがどう歩んでいくべきかという疑問を検証し、具体的な打開策を探る。登壇者は、ピューリッツァー賞受賞歴を持つジャーナリストのニコール・ハンナ-ジョーンズ、『13th-憲法修正第13条ー』『グローリー/明日への行進』「ボクらを見る目」監督のエヴァ・デュヴァネイ、『グローリー/明日への行進』でキング牧師を演じた俳優デヴィッド・オイェロウォ、ジョージア州の州議会議員を務めた経験を持つステイシー・エイブラムスら。オプラは番組について、「私は友人や思想的リーダーの方と今後の予定や方向性について、プライベートな会話をしています。彼らの発想や懸念、コメントに焦点をあてることは、全国民にとって興味深くかつ役立つものになると思いました」とコメント。また、OWNのプレジデントを務めるTina Perryは、「OWNは黒人の生活および地位向上に特化したネットワークとして、ジョージ・フロイドの殺害を悼み、有意義な変化をもたらすために私たちが共に何ができるかを自問しながら、この困難な時期にコミュニティにとって重要な対話と役立つリソースを提供することに全力を尽くします」とコメント。Discovery, Inc.のプレジデント兼CEOであるDavid Zaslavは、「歴史上この重大な時期に、私たち全員に洞察力や視点、行動力を与えてくれるオプラのような人は他にはいないでしょう。私たちはOWNと連携し、ディスカバリーならではのグローバルネットワークを通じ、200以上のマーケットに及ぶ10億人もの潜在的視聴者に対して、経済的および社会的正義と平等に関する問題について重要な議論を拡大することを光栄に思っています」と語っている。「緊急討論 人種差別社会の行方」は、動画配信サービス「Dplay」にて6月27日(土)12時より開始する「特集:差別なき世界を求めて」内にて無料配信。CS放送「ディスカバリーチャンネル」にて6月27日(土)19時~前編、6月28日(日)19時~後編と、2夜連続で放送。(text:cinemacafe.net)
2020年06月26日2020年5月25日、アメリカ・ミネソタ州で黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行された後、亡くなりました。この事件の翌日、ある12歳の黒人少年がInstagramに投稿した動画が一気に拡散しました。少年の名前はキードロン・ブライアントくん。キードロンくんは「僕の心の中にある思い」としてInstagramでオリジナル曲『I Just Wanna Live(僕はただ生きたいだけ)』を披露。するとその動画が話題となり、共感や称賛の声が殺到したのです。 この投稿をInstagramで見る Keedron Bryant(@keedronbryant)がシェアした投稿 - 2020年 5月月26日午後2時01分PDT僕は黒人の若者。しっかりと立つためにできることはすべてしている。でも周りを見渡すと、同類の人たちがどんな目に遭っているかが分かる。毎日、僕は獲物のように追われている。僕らはトラブルなんて望んでいないのに。こんな苦しみはもううんざりだ。僕はただ生きたいだけ。神様が僕を守ってくれる。僕はただ生きたいだけ。僕はただ生きたいだけなんだ。keedronbryantーより引用(和訳)まだあどけなさの残る12歳の少年が「僕はただ生きたいだけ」と歌う姿に人々は心を打たれ、「あなたの心の痛みを感じる」「涙が止まらない」などのコメントが寄せられています。またキードロンくんの歌声はアメリカを代表する有名人たちの心も動かしました。バラク・オバマ前大統領や歌手のジャネット・ジャクソン、ケイティ・ペリーら数々の著名人が自身のInstagramにキードロンくんの動画をシェアし、彼を称賛しています。それだけではありません。なんとキードロンくんはこの数週間後、大手レコード会社『ワーナー・レコーズ』と契約を結び、6月19日に『I Just Wanna Live』が正式にリリースされたのです。発売日が『ジューンティーンス(Juneteenth)』というアメリカの奴隷解放を祝う日だということにも、大きな意味があるのでしょう。 この投稿をInstagramで見る Keedron Bryant(@keedronbryant)がシェアした投稿 - 2020年 6月月23日午前11時44分PDT海外メディア『TODAY』によると、この曲を作詞したのはキードロンくんの母親なのだそう。彼の胸の内を代弁したような歌詞は、きっと愛する息子が抱える不安や葛藤を理解している母親だから書けるものなのでしょう。ワーナー・レコーズは『I Just Wanna Live』の収益を全米黒人地位向上協会(NAACP)に寄付すると発表しています。ジョージ・フロイドさんの事件をきっかけにアメリカを始め、世界中で警察の黒人への暴力や人種差別に抗議するデモが行われています。12歳の少年が歌という形で訴えたパワフルなメッセージは、多くの人の心に届いていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月26日『人種が違う』というだけで起きる差別の歴史は古く、残念ながら現在でも根強く残っています。誰もが被害者にも加害者にもなり得る人種差別。人種間にかぎらず、差別そのものがなくならない理由や要因は、長い歴史の中で複雑に絡み合い、ひと言では簡単に説明できません。しかし、尾添(@ozoekkk)さんがTwitterに投稿した体験談を読めば、差別問題解決のきっかけがつかめるのではないでしょうか。『叔母と私と、人種差別の話』日本から南欧に移住し、30年以上現地で暮らす叔母を持つ投稿者さん。叔父の葬儀のため、叔母が暮らす南欧を訪ねた際、都市部のカフェで人種差別を目の当たりにしたといいます。叔母と私と、人種差別の話 pic.twitter.com/XhqdjhHoYb — 尾添 (@ozoekkk) June 25, 2020 差別の根本にあるのは、孤独と未知の恐怖。差別する人は、現実に向き合いもせず、軽蔑したり怯えさせたりすることで自分を守る臆病者。海外で暮らす人たちが今以上に少なかったであろう時代から、異国の地で暮らしてきた叔母だからこそ、その言葉には重みがあります。また、叔母は差別を許してはならない理由について、こうも語っていたのでした。『生きる』ということは、社会や世界とつながり、支えあっていくこと。人種や性に関する差別は特に許してはいけない。個性を否定することだから。目の前にいる相手を知るということは、社会を知り、世界とつながる一歩目ともいえます。『自分と違う』『自分の知らない現実』というだけで目をそらし、ましてや相手を否定し続けた先に、一体何が残り何が得られるというのでしょうか。誰かと違うことは何も怖くないことだと、一人ひとりの内側から変えていかなきゃ進まない気がする。自身が目の当たりにした差別をきっかけに、そう語る投稿者さん。人種だけでなく、世の中には性的指向や性別、生まれ育った地域や職業など、数多くの差別が存在します。「自分に差別は関係ない」と思っていても、現実に差別は起きていて、自分が気付かないだけでとても身近な問題です。もしかしたら、知らないうちに差別を受け、または差別している可能性も。「差別はいけない」と語るのは簡単なことですが、では実際に差別をなくすためにはどうすればいいのか…答えは自分の心の中にあるのではないでしょうか。尾添さんのほかの作品はコチラから現在、イラストレーターや漫画家として活躍している尾添さん。ほかの作品はInstagramやウェブサイトから見ることができます。ぜひ、ご覧ください。ウェブサイト:戯曲キャンディInstagram:尾添(ozoek12)[文・構成/grape編集部]
2020年06月26日外務省によると、2020年6月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者数は全世界で700万人を超えています。差別をなくすため、大切なのは…?家族とともに海外で暮らしているハスエリコ(@rostock_jp)さん。ある日、ハスさんの娘さんが近所の子供たちにこのような言葉を投げかけられました。アジア人!コロナウイルス持ってるんだろ!差別的な発言に傷付いた娘さんは、ハスさんに半泣きでこのことを報告。これを聞いたハスさんは、すぐにその発言をした子供の家を訪れました。出てきた母親に対し、娘さんが差別的発言を受けたことを伝えると、彼女はうろたえながらこういってくれたそうです。それは本当に許されないことだわ。それ以上話し続けると泣いてしまいそうだったハスさんはいったん家に帰りました。すると、先ほどの母親と父親、そしてその子供たちが謝罪しに来てくれたそうです。父親が「さぁ、やったことを謝るんだ」というと、差別をした子供はチョコレートを差し出しながらこう謝ってくれたそうです。僕がいいました。ごめんなさい。これに対しハスさんは…。とても悲しいことだったし、あれは差別だ。でも、こうして来てくれてありがとう。これで終わりかと思いきや…その後の展開に驚きその謝罪の後、改めてみんなで自己紹介をしました。すると、その子供たちと娘さんが同じ年齢だと分かり、彼らはすぐに一緒に遊びに行ったのだとか。それ以来、娘さんとその子供たちは仲よく遊んでいるそうです。このことから、ハスさんは次のように語っています。大事なのはお互いを知ること、対話なんだなぁと身をもって体験しました。知らないものは不安がある。なら知ろうとすればよい。勉強ってそういうことだね。すると我が家の子供たちと年齢が一緒だということがわかり、すぐに一緒に遊びにどこかへ行ってしまった。それ以来すっかり仲良く遊んでいる。大事なのはお互いを知ること、対話なんだなぁって身をもって体験しました。知らないものは不安がある。なら知ろうとすればよい。勉強ってそういうことだね。— ハスエリコ@GOLDKÄFER&シュヴェリーン城公認ガイド (@rostock_jp) June 9, 2020 差別されたことをうやむやにしないハスさんと、また自分の子供が差別したことを受け入れ、きちんと謝らせることのできる親…両者の姿勢を見習いたいものです。また、その後仲よくなれた子供たちの純粋さにも心打たれます。投稿にはさまざまな声が寄せられていました。・大人がまずちゃんとした考えを持ってないといけないんだな…背筋が伸びました!・「私とあなたは違うけれど、同じ人間。考えてみればそうだよね、ごめんね」と許し合える子供たちに希望を感じました。・逆ギレせずに、我が子の非を認め謝ることのできる親子。そして、謝ってくれたら許せる心。学ぶべき姿勢ですね。多くの人がこの2つの家族の行動に驚き、感心していました。ハスさんのいう通り、まずは互いを知るために対話することが重要なのでしょう。単に『差別をしてはいけない』ということだけでなく、『差別をなくすにはどうすればいいのか』について考えさせられる投稿でした。[文・構成/grape編集部]
2020年06月15日米国では、黒人差別に対する抗議運動「Black Lives Matter(BLM)」が全土に広がりつつある。個人のみならず、マクドナルドやスターバックス、ウェンディーズなどの大企業も活動理念に賛同の意を示し、寄付などを行っている。しかし、現在Twitterでは「#BoycottStarbucks(スターバックスをボイコットしよう)」というハッシュタグがトレンド入りしているのだ。一体何が起こったのだろうか。スターバックスは4日、「私たちは黒人の従業員、顧客、コミュニティのために行動を起こし、学び、サポートすることに全力を注いでいます。人種的公平性を促進する機関に対し、スターバックス基金から100万ドルを拠出します」と声明を発表。BLMに寄り添う姿勢を明らかにしたが、社内では真逆とも言える対応が取られていた。米BuzzFeedは、スターバックス本部から店舗マネージャーに送られた「ドレスコード・ポリシー」というタイトルのメモを入手。そこには、BLM支持のメッセージを込めたTシャツやピンズの着用を禁止するとの方針が明記されていた。その理由として、そういったメッセージ性のあるアイテムを身に着けることは、安全性や顧客との関係、スターバックスのパブリックイメージを害する恐れがある、と書かれている。面従腹背とも言えるスターバックスの行動が明らかになると、ソーシャルメディアでは失望や落胆、怒りの声が多く挙がり、これが冒頭のハッシュタグに繋がる。TODAYがこの件に関してスターバックスにコメントを求めると、広報担当者は「このポリシーは昔からあるもので、スターバックスは構造的な人種差別を終わらせるための役割を全力で果たしている」と回答。確かに、’18年5月に「全ての人に歓迎される店舗であるために、従業員が政治的、宗教的な意図を持ったアイテムを身に着けることを禁じる」とするポリシーが制定されている。しかし、従業員が特定のシンボルやアイテムを身に着けたい場合は、本部に申請し、承認してもらえるシステムも存在しているという。
2020年06月12日NHKの番組「世界のいま Mr.シップ」が6月7日、アメリカで発生したデモについて公式Twitterアカウントで説明。しかし、「筋違い」「差別の助長では」と厳しい指摘が相次いでいる。アメリカでは先月25日、黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人の警官に首を膝で抑え続けられ不当に殺害された。そのことをキッカケに黒人差別への抗議としてデモが行われ、次第に暴動へと発展。混乱続くいっぽうで「Black Lives Matter」というスローガンが拡散され、Taylor Swift(30)やBillie Eilish(18)といった著名人たちを筆頭に黒人差別の横行する社会に人々が警鐘を鳴らしている。そんななか7日、「世界のいま Mr.シップ」はTwitterアカウントで動画を投稿した。そこには黒人のキャラクターが登場し、「俺たちが怒る背景には、黒人と白人の間に貧富の格差がある」と語った。続けて白人のほうが資産を黒人の7倍も平均的に持っていることや、新型コロナウイルスの影響で黒人の失業が相次いでいると言及。そして「こんな怒りがあちこちで噴き出したんだ」と紹介した。前述のように抗議が暴動にまで発展したのは、黒人差別への怒りが根底にある。貧富の差を理由に暴動が発生したという認識は果たして正しいだろうか?ネットでは「筋違いでは」と番組の認識を疑問視する声がこう上がっている。《これではアフロアメリカンの人権のためのプロテストではなく、金のために暴動を起こしている印象しか与えない》《動画自体があり得ない視点からつくられていて論外。米国内の黒人の怒りがどこから来ているのかを知るための勉強になってない》《「経済格差が暴動の原因だ」みたいなミスリード、最悪。問題のすり替え、制作側の悪意すら感じます》また動画に登場する黒人男性は、筋肉質でタンクトップ姿。そして、粗暴な口調でもある。番組はTwitterでこうも投稿している。《白人警察官には黒人に対する漠然とした恐怖心があって、今回の抗議デモの発端となったような事件がなくならないとも言われているんだ》こうして黒人を、恐怖心を抱かせるような存在として伝えることは適しているだろうか?ネットでは「差別を助長しているのでは」との声がこう相次いでいる。《「黒人=暴力的なデモ」を連想させるイラストや、オラオラ系の喋り方。情報の薄さと不正確さが際立つ》《NHKは、こんなヒドい人種プロファイリングの絵を、全国放送で流しただけでなく、SNSで拡散?なぜ筋肉ムキムキで血が浮き上がってる?これこそ、米国だけでなく、世界で、何百万人の人が闘っている偏見と構造的な差別を象徴》《白人警官は黒人に「漠然とした」恐怖心があるのだと言ったうえで、その「漠然とした恐怖」を表象するような、いかつい黒人像。差別扇動以外の何物でもない》これまでも「Black Lives Matter」に関連するツイートを発信してきた大坂なおみ選手(22)は9日に動画を引用し、黒人男性がいぶかしむような表情をするGIF動画を投稿した。他にも英語ネイティブのTwitterユーザーを中心に動画は世界中に拡散。ジョセフ・M・ヤング駐日米国臨時代理大使も「侮辱的で無神経」と言及している。NHKは9日、「番組では、デモの発端が、黒人男性が警察官に押さえつけられて死亡した事件であることを紹介した」と前置きしながらも「視聴者からこのアニメーションについて、問題の実態を正確に表していないなどというご批判をいただき、掲載を取りやめました」との声明を発表。現在、動画は削除されている。
2020年06月09日私は物心が付いたころから、母親からのきょうだい間の対応の差を感じていました。私はずっと「私は親からきょうだい差別を受けている」と思っていました。でも、大人になってからは「あれは、区別だったのかも」と思うことも。しかしどちらにしても、私にとってはつらい経験でした。 幼いころから感じていた「差」私は幼いころから、私と弟に対する母の対応に差を感じていました。例えば、おもちゃ。おもちゃ箱の中には、弟のプラレールやトーマスのおもちゃがたくさん詰まっていました。でも、私のおもちゃはないのです。弟のおもちゃで遊んだ記憶はあるのですが、自分のおもちゃで遊んだ記憶はありません。 私に向けられたものは、本棚に立てられた幼児教育の教科書だけでした。写真を見ても、これは私の記憶違いではなさそうでした。 弟は褒められるのに、私は…少し成長してからは、「弟は褒めてもらえるのに、私は褒めてもらえない」と思うことが多くありました。 例えば、学校のテスト。私が90点台を取ると、「どうしてこんな問題を間違えたの!? ちゃんと勉強しなかったからでしょ!」と怒られました。一方、弟が50点台を取ると、「ここも、ここも、できたね! 頑張って勉強したからだね! すごいね!」とやさしく褒められていました。それを見た私は大ショックです。私のほうが良い点数なのに、なぜ私は怒られるのか。なぜ弟は褒められるのか。 とてもつらかったことを覚えています。 母は私のことが嫌いなのだと思ったなぜ母は「きょうだい差別」をするのか。幼い私が考え出した答えは、「ママは私のことが嫌いだから」でした。「ママは弟のほうが好きなんだ」「私はいらない子なんだ」そんなことを考えると、つらくて悲しくてたまりませんでした。 しかし、今になって考えると、あれは「差別」ではなく「区別」だったのではないかと思うこともあります。母は私に「あなたは何でもひとりで、じょうずにできた。でも弟は何をやらせても遅いし、下手だった」と言っていたことがあるからです。 平等に接してほしかったもしかしたら母は、こう考えたのかもしれません。 「姉には遊びより教育を与えたい。弟には教育より遊びを与えたい」「もし50点で良いと姉を褒めたら、姉がそれで良いと勘違いして怠けてしまうかもしれない。逆に、90点を取れないからと弟を叱るのは、弟には酷だ」 確かにその子の個性、その子の個性に合わせた対応をすることは大切なことです。しかし子どもの私にとって、それはとてもつらい出来事だったことに変わりはありません。 私も親となった今、子どもへの接し方の難しさがわかるようになりました。でもやはり、あからさまにきょうだい間の対応を変えることは、子どもの心を傷付けることに繋がると感じています。 子どもの個性に合わせた対応をした結果、傷つく可能性があるくらいなら、みんな同じように接してあげたいと感じます。私は現在第二子妊娠中です。第二子が生まれたあとは、自分のつらかった経験を思い出し、どちらも「差別されている」と感じないよう、平等に接してあげたいと思っています。 イラスト:ののぱ監修/助産師REIKO著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在第二子妊娠中。
2020年05月22日2020年4月現在、増え続ける新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者を救うため、多くの医療従事者が懸命に働いています。誰よりも最前線に立って、多くの患者と接さなくてはならない医療従事者の疲労はピークに達しているでしょう。そんな中、一部では医療従事者本人や、医療機関に勤める親を持つ子供たちに、心ない差別が横行。厚生労働省によると、医療従事者であることを理由に、以下のような事態が起きているといいます。・医療従事者の親を持つ子供たちが、保育所への通園を断られた。・医療従事者に対し、タクシーの運転手が乗車を拒んだ。同月17日、こういった事例に対し、厚生労働省はTwitterを通して次のような呼びかけを投稿しました。「新型コロナウイルス感染症の治療に当たっている医療従事者の子どもたちが、保育所への通園を断られた」、「医療従事者が、タクシーへの乗車を拒まれた」、などといった心ない事例が紹介されています。— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2020年4月17日 医師や看護師などの医療従事者は、感染防御を十分にした上で、患者の検査や治療、感染症のまん延を防止するなどといった、国民が望む仕事を行っています。正確でない情報により、医療従事者に対応することは慎むべきですし、場合によっては人権侵害になることもあります。— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2020年4月17日 厚生労働省は、医療従事者が十分な感染対策を行ったうえで国民のために働いていることを前置きし、「正確でない情報を信じて対応することは人権侵害にもつながるため、慎んでほしい」と強く抗議したのです。【ネットの声】・ありえない。誰よりも危険をおかして頑張っている人たちにやることじゃない。・医療従事者です。病院から出た時に嫌な顔をされたり、指をさされたりしています。・酷すぎる。世界でも日本の死亡者数が少ないのは、医療従事者が頑張ってくれているからこそでしょう。・自分は医療従事者ですが、タクシーの運転手から「大変な中、働いてくれてありがとう」といわれたことがあります。残念なことに、一部の人の振る舞いによって、つらくやるせない思いを抱いている医療従事者がいるのは事実。当然ながら、医療従事者も同じ人間です。中には大切な家族を守りながら、不特定多数の人々を救うという大変な任務にあたっている人もいるでしょう。私たちが戦う相手は人間ではなく、コロナウイルスであることを今一度意識したいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月19日2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大を受け、多くの人が自宅で過ごしています。外出自粛を余儀なくされているため、普段以上に需要が高まっているのが、オンラインでのショッピングです。その結果、日本中の宅配業者は、人々のもとへ荷物を届けるため、日々作業に追われています。ダレノガレ明美が配達員への差別に苦言同月16日に、タレントのダレノガレ明美さんが、Instagramを更新。配達員がコロナウイルスの影響を受けて、いわれのない差別を受けている現状について、ショックな想いをつづりました。 この投稿をInstagramで見る ダレノガレ 明美(@darenogare.akemi)がシェアした投稿 - 2020年 4月月16日午前2時31分PDT配達の方にそのボールペンでサインしたくないです!とか配達の方の前で荷物に除菌スプレーかけたりしてる方がいるんだって…ボールペンならあ!自分のボールペンありますとかで良いのにな…配達の人がいなくなったらすごく不便になるよ?毎日荷物を持ってきてくださる方に感謝しなきゃね。悲しい…darenogare.akemiーより引用一部では、コロナウイルスの感染を恐れるあまり、荷物を持ってきた配達員に対して失礼な態度を取る人もいるのだとか。ダレノガレさんは、そんな状況について「大変な時に荷物を届けてくれる配達員への感謝を忘れてはいけない」と訴えました。持ってきてくださりありがとうございます!が正解かと…感謝の気持ちを忘れてはだめですそして、、、配達員のみなさんいつも重い荷物をありがとうございます感謝の気持ちでいっぱいです!darenogare.akemiーより引用ダレノガレさんの投稿に対し、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられています。・本当にそれ!そんな差別をするなら、自分で倉庫まで取りに行ってほしいと思います。・大変な状況の中働いてくれている配達員に対して、感謝の気持ちしかありません。・配達員として働く者です。そういってもらえると嬉しいです。感染のリスクと戦いながら、普段より多い仕事量をこなすことは、配達員にとって大変な苦労があるでしょう。非常事態の中でも、懸命に働く人たちによって、私たちの生活は支えられています。そういった人たちへの感謝の気持ちを忘れずに過ごしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月17日メイクやファッションをちゃんとすれば、女子はみんなカワイくなれるよね。だから見た目を盛るのってチョ~楽しい。それとおんなじで、じつは心も盛れるって知ってた?見た目美人は女子のあこがれだけど、心の中がおブスだったらなんかちょっとリスペクトできない感じがしちゃう。どうせだったら、見た目も心もどっちも美人なほうがいいもんね。だから今日はあなたの心美人度をチェックしてみよう!■人種差別日本ではあんま聞かないけど、海外では結構多いんだよね。「ウチらそんな差別しないし」って思ってるコは心美人度レベル1クリア!「○○人はバカ」とか「○○人は嫌い」って思っちゃうと残念ながら心がおブスになっちゃうよ。でも、人種差別の気持ちは減らすこともできるから安心してね。差別の心を減らすためには、いろんな外国の人と友達になってみればオッケー。■学歴差別高卒なんか恥ずかしいとか、中卒じゃお先まっくらだとか言ってくる大人っているよね。いくら周りがそう言ってきても、「学歴なんか関係ないし」って思ってるコは心美人度レベル2クリア!学歴だけじゃなく、職業も関係ないよ。社長だからエラいとか、プータローだからダメとかはないからね。他人とかかわる経験が少ないと、そういう肩書だけで人を判断しがちになっちゃう。だから、「差別してるかも」と思ったときは、人とちゃんとかかわっていけば大丈夫だよ。■収入差別お金があったほうが幸せで、お金がないと不幸だ・・・・・・って思ってる人って多いよね。そうやってお金の量で人を差別しちゃうと、残念ながら周りから心おブスって思われちゃうんだ。といっても、お金をほしがっちゃダメっていう意味じゃないよ。お金が好きなのはもちろんオッケー。だけど、お金がない人でも不幸ではないってことは知っておこうね。そうすれば心美人度レベル3クリア!■男女差別オレオレ過ぎると引くけど、恋愛ではやっぱり男子に優しくリードしてほしいよね。だから「ヘタレ男はマジムリ!」って思ってる女子がけっこういるの。男女関係なくヘタレてるのはイヤって思うのなら別だけど、男性だけヘタレちゃダメって思うなら心おブスになっちゃうよ。心美人度レベル4をクリアすれば、男子からは叩かれないし女子から見てもカッコいい人気者になれるんだ。■まとめ楽勝でクリアできるのもあれば、意外とクリアしにくいのもあるよね。クリアできないのがあったとしても、ヘコまないでだいじょうぶだよ。だって、今からクリアできるようにすればいいんだから。それが、心を盛るってことのイミ。まずは心の中にある差別の気持ちを減らしていこう。自分でも気づかなかった、隠れた差別意識を見つけよう。心を盛って、内面をカワイくしていけば、あなたの心美人度はどんどんアップしていくよ!(羽林由鶴/ハウコレ)
2020年04月15日