生後9カ月の息子はハイハイするのが大好きで、好奇心いっぱい。ケガをしないように寝室には何も置かず、動きまわるスペースを確保して安心していました。しかしある日曜日の夜、お気に入りのぬいぐるみと遊んでいるときに手が滑り肘を脱臼。初めて救急外来に駆け込むことになりました。 安全対策は万全のはずが…低月齢のころから動きたがりで、ハイハイができるようになると家中の物に触っていたずらし放題だったワンパクな息子。そのため、寝室はまっさらな畳と息子のおもちゃ以外は何も置かれていない状態で、安全対策は万全のつもりでいました。 ぬいぐるみが原因でケガをするなんて大好きなぬいぐるみでごきげんに遊んでいた息子。そばには私も夫もいて、2人のうちどちらかは常に息子を見守っている状態でした。 時刻は18時過ぎ。そろそろ3人でお風呂に入ってごはんにしようか……と話しているときでした。私はお風呂を沸かすために立ち上がり、その場を離れました。すると息子はぬいぐるみを乗り越えてパパのもとへ行こうと手を掛け、その瞬間、そのままズリっと体を捻り、腕があらぬ方向に。いつもと違う息子の泣き方に、どこか痛めたのだと直感しました。 どこに相談する?息子を病院に連れて行くべきかすぐには判断が付かず、出産時に自治体から渡されたパンフレットに記載してあった小児救急相談#8000へ電話しました。息子の状態をお話しすると、患部を冷やしつつ様子を見て、痛みが続くようなら病院に連れて行ってはどうかとのこと。 しかしその時点で18時半。夜遅くに症状が悪化しては手遅れになってしまうのではと不安に思った私は、相談員の方に教えてもらった救急相談#7119へ連絡し、受付可能な病院を紹介してもらいました。 整形外科の救急外来へ電話で紹介された病院のうち、自宅から最も近い病院に連絡を入れ、息子を連れてタクシーで病院へ。整形外科を受診すると、肘の関節が亜脱臼しているとのことでした。先生が息子の腕をぐりぐりと動かすと関節はもとに戻り、痛みがなくなったのか息子は泣き止みました。 そして、脱臼は人によって癖になることがあるということ、無理に素人が治そうとすると悪化することがあるので病院を受診することなどの注意事項を受け、帰宅しました。 どんなに部屋の安全対策に気をつかっていても、目を離さずそばにいても、赤ちゃんは思わぬ物が原因でケガをするということを学びました。また、いざケガをしたときや様子がおかしいと思ったときにすぐに連絡できる機関を覚えておくと、スムーズに対応ができると実感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2021年06月12日私の息子は先天性の病気の影響で肺が片方しかないため、ただの風邪でもこじらせることが多く、ICUに入院したこともあります。そんな息子が新型コロナウイルスにかかれば命に関わると思い、私は息子を極力外に出していませんでした。しかし外出自粛で、ついに息子の喘息の常備薬が残り少なくなり、病院に相談することにしたのです……。 息子の常備薬が残り1週間分!息子は喘息の予防のため、毎日薬を飲んでいます。月に1回かかりつけの小児科に行き、まとめてもらっていました。 最後に行った通院日には、先生にお願いして多めに薬を出していただいていたのですが、その時点ではまさかこんなに長引くとは思っていませんでした。息子の薬は残り1週間分しかなくなってしまったのです。 オンライン診療を調べてみたけれど小児科は新型コロナウイルスの影響でほとんど患者さんがいないとは聞いていましたが、体が弱い息子を病院に連れていくのはやっぱり抵抗がありました。喘息などの定期的な治療薬に関しては、オンライン診療で対応しているというのをニュースで見たので、まずはオンライン診療について調べてみることに。 しかし、近隣のオンライン診療をおこなっている病院に小児科はなく、診療を受ける本人が18歳以上でないと受けられませんでした。 ダメ元でかかりつけの病院に電話 かかりつけの病院は息子の持病についてもよく理解してくれていたので、ダメ元で病院に電話をしてみることにしました。 電話で、息子の体調が非常に安定していること、息子を病院に連れていくのが怖いことを伝え、私だけで行って薬をもらえないか打診してみました。すぐに電話に出た受付の方が先生に確認して、私だけでも構わないと言ってくれたのです。 着いて10分で薬ゲット!30分くらいで処方箋が準備できるとのことだったので、その時間に合わせて病院に行くと、受付の方が自動ドア越しに私の顔を見るなり、処方箋を持って出てきてくれました。私は靴を脱ぐこともなく、病院の入り口で処方箋をもらって薬局へ。 薬局も誰もいなかったのであっという間に準備していただき、着いて10分ほどで薬を手にすることができて本当にほっとしました。 持病がある子どもにとって新型コロナウイルスは本当に恐ろしいですが、持病の薬がなくなってしまうのは、それはそれで不安なものです。今回は外出できない期間が長く、備蓄していた分もなくなってしまったので、病院の柔軟な対応には本当に助けられました。ひとりで考え込まず、早めに病院に相談してよかったなぁと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院まで学んだ食についても執筆。
2021年06月10日「男の子のほうが熱を出しやすいのよ」と元幼稚園教諭の母から聞いていたものの、たまに熱を出すことはあっても、普段はとても元気な長男。しかし幼稚園の年中になってから、なんと5回も同じ病気で出席停止になったのです。 熱を出すと40度超えになる長男わが家の長男は熱を出すと高熱になりやすく、1歳半で40度を超える熱を出しました。初めての高熱のときは熱い体の長男を抱っこして、慌てて小児科に駆け込んだことを覚えています。 高熱が出るたびに診察してもらうと、お医者さんから「喉が腫れていますね」と毎回のように言われていたので、長男は喉がウィークポイントなのかなと思っていました。それでも治りはとても早く、翌々日には完全回復ということが多いので、健康に育ってくれていることをありがたく思っていたのですが……。 年中の5月に初めての溶連菌感染症に幼稚園に入ってからは熱を出すことも減ってひと安心と思っていたころ、急に高熱を出した長男。小児科に行くと「最近、溶連菌が流行っているので検査しましょう」と言われました。 聞きなれない病名に心配になりながらも、検査の結果を待っていると陽性と言われ、しかも出席停止になると聞いてびっくり! すごく大変な病気なのかもしれないとドキドキしながら看病していたのですが、薬を飲んだ翌日にはすっかり熱が下がり、出席停止期間が長く感じるほどでした。 治ったとひと安心…これが始まりでした溶連菌感染症は腎臓に影響が出る場合もあるということで、完治してから尿検査がありました。それも問題がなかったので、よかったと思っていたのですが……。この2カ月後に再び熱が出て病院に行くと、同じく溶連菌が陽性。さらに数カ月後も溶連菌にかかり、多いときは1カ月に2回かかることも! いずれのときも幸いなことに軽い症状で済んだのですが、結局1年間で5回も溶連菌に感染していました。症状としては喉の痛みと発熱なので、私では風邪との区別がつかないのですが、溶連菌感染症のときは長男いわくかなり喉が痛くなるようです。 こんな風に長男は溶連菌に感染し続けているものの、次男にうつったのは1度だけ。私も1度だけかかりました。やはり長男はかかりやすいようです。そのため、手洗いとうがいは必ずおこない、水分もこまめにとるように気を付けています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年06月09日お子さんの集団生活が始まってケガの心配をしていたママでしたが、ある日とうとうトラブルが起きてしまいました。現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。長男は1歳のときから保育園に預け、3歳で幼稚園に入りました。長男はお友だちが関わるケガを2回したことがあります。そのときの相手の親の対応や、私の気持ちを含む体験談をご紹介します。 お友だちに噛まれた!集団行動が始まってケガの心配をしていましたが、長男はもともと大人しい性格ということもあり、無茶なことをしてケガをすることはほとんどありませんでした。そんな長男でしたが、1歳で入った保育園でお友だちに手を噛まれてしまう出来事が! 先生のお話では、同い年のお友だちとおもちゃの取り合いをしたときに、相手の子が長男の手を噛んでしまったそうです。保育園の方針で、相手は教えられないとのことでした。 幸いケガ自体は大したことがなく、長男もあまり気にしていなかったので「まぁ、子ども同士だしこういうこともあるなぁ」と思いました。しかし、その数日後、再度同じお友だちに手を噛まれてしまったのです! 噛み癖のあるお友だちどうも噛み癖のあるお友だちがいるようで、正直「また!?」と思いました。「自分の子どもがお友だちにケガをさせられる」ということに慣れておらず、戸惑いも……。それから数日後、園の交流会があり、夫と参加することに。そこで「K君のご両親ですよね?」と話しかけられたのです。 その方たちは長男を噛んだお友だちのご両親でした。基本的には双方の親に伝えないそうですが、「直接謝罪したい」と園に申し入れたそうです。「申し訳ありませんでした」と謝ってくださり、園や家での対応法を説明してくださいました。まさか直接謝罪されるとは思わず驚いてしまいましたが、「ご両親がこれだけきちんとした方たちなら大丈夫だろう」と夫婦で安心。実際にそれ以降、ご両親や先生たちのフォローのおかげか、長男が噛まれることはなく園生活を過ごすことができたのです。 今度はこちらが加害者に!長男が幼稚園に入り、またケガのトラブルが……。今度は長男が鬼ごっこで走っているときに、止まっているお友だちにぶつかってケガをさせてしまったのです。相手の子は大した傷ではないということでしたが、気が気ではありません。先生には「園でのケガは園の責任なので……」ということで相手の親は教えてもらえませんでしたが、長男本人から相手を聞くことができました。 そこで、園でお会いしたときに相手のママに「この前はすみませんでした。大丈夫でしたか?」と謝罪。幸い快く謝罪を受け入れてくださったのでよかったです。 保育園、幼稚園共に「子ども同士のケガは園の責任」というのが基本方針でした。とはいえ、相手から直接、謝罪が聞けてよかったです。同時に、ケガをさせた相手にも謝ることができてよかったと思います。いろいろな状況があるので「ケガをさせたら相手に必ず謝罪すべき!」ではなく、状況に応じて対応していきたいと感じました。 監修/助産師REIKOイラスト/みいの 著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2021年06月03日どんなに気をつけていても、防ぎきれないこともある子どもの怪我。ついにわが家でも、子どもの大怪我を経験してしまいました。 0コンマ数秒、目を離した隙に…ある秋の日の夜、その日はパパとお姉ちゃんはテレビに夢中だったので、私と当時2歳7カ月の息子で先にお風呂に入ることになりました。時間は夜の8時。まずは息子の全身を洗って、湯船に入れて、それから自分の洗髪を始めました。息子は湯船の中でキャッキャしながらジャンプを楽しんでいます。「滑らないようにね~」なんて声をかけながら、平和な時間が過ぎていきました。 そろそろ流そうかなと思い、「ママ、シャンプーを流すからあっちを向くよ」と声をかけ、一瞬息子から目を離した瞬間、ゴテッと鈍い音とチャポという水の音が! 慌てて目を戻すと、そこには水の中で目を開けて上を向いている息子の姿が! 「ほんの一瞬でまさか水に沈んでしまうなんて!」と一瞬パニックに。慌てて息子を引き上げるとすぐに泣き出したのでホッとしつつも、鈍い音がしていたので「痛いところはない? どこかぶつけた?」と声をかけました。 すると息子が返事をするかしないかで、水面にポタポタと血が……! 2度目のパニックに。顔を見ると顎がパックリと割れているのがはっきりとわかります。テレビを見ているパパに「すぐにきて! あと救急車呼んで!」とお風呂から叫ぶと、「なんで~?」とのんきなパパ。「息子が顎を割ったからすぐに救急車呼んで!」と怒鳴ると、慌てて飛んできたのはいいのですが、「顎を切ったくらいで大袈裟な。押さえとけば治るよ」なんて言うのでびっくり。その間にもポタポタと流れ出る血を、まずは止めなくてはと私の頭の中はフル回転していました。 #8000に電話し、整形外科へとりあえずパパに「きれいなハンドタオルを1枚持ってきて。そして救急車を呼んで」と再度、落ち着いた声で要請してみました。しかし「タオルで押さえておけば大丈夫だよ。ママは本当に大袈裟だ」と譲らないパパ。あまりの能天気さに衝撃を受けながら、「この割れ方はかなり深いから、縫わないといけないはず。まずは着替えさせて。私が病院へ連れていく」と伝え、タオルで顎を押さえた息子をパパに引き渡しました。 パパが頼りにならないのなら、自分でなんとかするしかないと腹をくくり、急いで泡を流し、外出の用意をしました。このときまで、私の頭は洗髪の泡がモリモリ状態でした。そして「夜間・休日に子どもの病気で困ったときの#8000(小児救急電話相談)」へ電話をし、状況を説明しました。 すると「傷が顔であること」「処置が遅れるほどきれいにくっつかないこと」「傷口からの感染が心配であること」の説明を受け、すぐにでも救急の整形外科にかかったほうがよいと説明されました。そしていくつかの整形外科の連絡先を教えてくれました。 5針縫う大怪我に教えてもらった整形外科に電話をすると、取り急ぎの処置はできるけれど顔の傷が残ってしまう可能性が高いと伝えられました。しかし幸運なことに、顔の怪我を縫う処置に長けた同期の医師が別の病院で夜間受付をしているので、案内することができるとのこと。 紹介された病院はわが家から車で30~40分ほどでした。それでも傷が残らないほうが良いと思い、名前と連絡先を教えてもらい電話を切りました。病院へはあらかじめ電話をしていたこともあり、すんなりと診察室へ案内されました。 先生からは「今日来てよかったね。5針くらい縫いますね。処置の間、ご家族の方は外に出てください」と言われました。 麻酔なしで、細い糸で細やかに縫うと傷が残りにくいとのことでした。診察室から出ると、中から息子の絶叫が! 「痛い~! やめて~! あと何回? もうやめて~!」と聞こえるたびにお姉ちゃんがしくしく泣いています。美しいきょうだい愛を感じました。 帰り道のこと、以前からパパは怪我や病気に対して鈍感なところがあり、今回も「ママは大袈裟だと思ってたけど、意外と大変なことだったんだね」なんて言い出す始末。心の中では怒り心頭だったのですが、やっと落ち着いた子どもたちの手前怒るわけにもいかず、「今後は『行かずに後悔』しないよう、とりあえず病院へ行こう。それを忘れるな!」と渋めの声で伝えるにとどめておきました。 その後、抜糸も無事に終わり、今では二重顎の跡なのか縫った痕なのかわからないくらいにきれいになりました。パパも、今ではすぐに病院へ連れて行ってくれるようになりました。親の目が離れた一瞬の隙に、子どもが大怪我をすることもあるのだとよくわかった衝撃事件でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:ゆあママ9歳女児、6歳男児の2児の母。現在は会社員をしながら、恋愛や育児に関する記事を執筆中。「自分に甘く、子どもにも甘い」そんな自分を戒めながら日々生活しています。
2021年06月02日私の育休が明け、1歳になったばかりの長女は保育園に通い始めました。そんなころ、ある日お風呂から出たばかりの長女が、真っ青になって息をしていません! 慌てた私たち夫婦がとった行動とは……。 娘の顔が突然真っ青に!事件はお風呂上がりに起こりました。夫とお風呂に入っていた娘を迎えに行き、バスタオルでくるんで着替えさせようと座布団に置いたとき、娘の顔が突然真っ青になったのです! 口から泡を吹いて、意識がありません。呼吸もしていないようでした。「助けて、お父さん! すぐきて!」と慌てて夫を呼びました。 シャンプーで頭が泡だらけの夫が、腰にバスタオルを巻いてお風呂から飛び出してきました。「どうしたんや」と夫はすぐに娘を抱き上げました。「なんかがのどに詰まったんかもしれやん」。そう言うと、娘を逆さまにして背中をたたき出しました。私は怖くて体が震え、ただおろおろするばかり。すぐに娘は泣き出して、顔も赤みを帯びてきました。私に手を伸ばしてくる娘を夫から受けとり、抱きしめました。ヒックヒック言っていましたが、すぐに泣き止み、そのまま娘は眠り始めました。 しかし、体がかなり熱かったので、おかしいかもと思い測ってみると、高熱が出ていました。「救急車を呼ぶか」。そう言って夫は119番に電話しました。 自分たちの無知を反省まもなく救急車が到着し、かかりつけの小児科へ向かいました。病院で事情を話すと、お医者さんから「熱性けいれんですね。小さいお子さんは、熱が出るときにけいれんを起こすことがあります。今回のようなケースでは、救急車で急いでくるようなことではありませんよ」と言われました。 ほっとしながらも、自分たちの無知を恥ずかしく思いました。熱性けいれんという言葉は知っていましたが、息が止まったような娘を見て、それとはすぐ結び付きませんでした。本当なら、けいれんがおさまるまではそっと静かに様子を見なくてはいけないのに、逆さまにして背中をたたいたり、無茶苦茶なことをしてしまったと反省……。 帰宅して落ち着いたころ、母に電話をすると、私も幼いころに熱性けいれんを起こしたことがあると言われました。「お父さんが慌ててね、舌を噛んだらダメだからって、急いで自分の親指をあんたの口に入れたんやわ。相当痛かったみたいで、爪が割れて、指からは血が出てたよ。それ以来、お父さんの親指は少し変形してるわ」。 確かに父の親指は、指先にへこんだ傷あとがあります。「親はそうやって、いろいろ失敗しながら成長していくもんだよ」。母の話で少し気持ちもラクになりました。※口に指やタオルなどを噛ませると、呼吸ができなくなったり、嘔吐を誘発し吐物が気管に入ってしまったりする恐れがあります。口に物を入れないように注意しましょう。1年後、また同じ出来事が…その約1年後の大晦日の夜、また娘が熱性けいれんを起こしました。数日前から少し熱っぽく、体調が悪かったのです。眠っていたのに急に震えだし、顔が真っ青になりました。前回の経験があったので、少し落ち着いて対応できましたが、熱があまりにも高いので怖くなりました。「熱が上がるときにけいれんするんだよね? すでに熱があるのにけいれんするなんておかしくない?」。「そやな。それに、眠っていてけいれんするのは、やっぱり変やな」。 当時は、今のようにスマホで調べられる時代ではありません。未熟な夫婦は何もかもが心配になり、いてもたってもいられなくなりました。かかりつけ医に電話をかけ、車で急いで小児科に向かいました。 申し訳なさでいっぱいに到着したころにはもう新しい年になっていました。お医者さんからは「熱性けいれんで、何も心配ないです」とのこと。安堵とともに、お医者さんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。薬を待っている間、寒くて暗い待合室はその作業の音だけが響いていました。私たちは気まずい雰囲気のなか、すやすや眠るわが家の「姫」の顔をただ黙って見つめていました。 娘は小学校入学まで毎年熱性けいれんを起こしていました。脳波を検査し、異常はないとわかりましたが、小学校でも急にけいれんを起こさないかとしばらく心配していました。結局、それ以降にけいれんは起こしませんでした。娘も今は26歳、すっかり大人になりました。無知だったとはいえ、もう少し冷静に対応するべきだったと思いました。あの日お世話になったお医者さんには感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:琲音26歳、23歳、17歳の3人の子のベテラン母ちゃん。23歳の次女は肢体不自由です。障害のある子どもとそのきょうだいを育ててきた経験は、私の誇りです。
2021年06月01日こんにちは。3人の子どもを子育て中の小児科医、保田典子です。一部の地域ではあるものの、長期間にわたっている緊急事態宣言。まだまだ気軽に外出ができない状態が続きます。 そんな中、子どもの病気や子育てについて、誰にも相談できず悩んでいる方も多いかと思います。私のクリニックでも、やっぱり受診は減っていて、パパやママたちが困っていないか心配しているところです。そこで、赤ちゃんにとっての「不要不急の受診」について、改めて考えてみたいと思います。 「不要不急の受診」って?私にとっては、の大前提ですが、パパママが心配で受診を考えたなら、それはどんな症状でも「不要不急」ではない、と思っています(もちろん、医療者によっても考え方は違います)。今回は、「受診したほうがいい?」「様子を見ても大丈夫?」と悩む親御さん向けに、赤ちゃんの症状別に受診の目安をお伝えします。 風邪症状咳、鼻水、下痢などが起きる風邪症状。風邪症状自体は、薬を使わなくても自然に良くなっていくこともあります。そのため、食事ができていたり、おっぱいやミルクが飲めていたり、夜寝られている場合は診察が必要というわけではありません。 とはいえ、鼻水にしても小さい赤ちゃんの場合、鼻水が詰まってうまくミルクが飲めなかったり、夜何度も起きてしっかり眠れなかったりすることがあります。そのような場合はいったん受診した方が良いと思います。鼻水に関しては吸引が有効です。咳に関しても同様で、機嫌が良くごはんが食べられている、咳で吐いたりしない、夜眠れているようなら様子を見てもいいかもしれません。しかし、生後3カ月以下で発熱がある場合は、敗血症や髄膜炎大きな病気が隠れている可能性があるため、元気がある程度あってもいったん受診をおすすめします。便秘便秘は「たかが便秘」なのですが、「されど便秘」です。赤ちゃんは「苦しい」「おなかが痛い」と言葉で表現することができません。親御さんが「便秘だな」と感じたら、いったん受診をおすすめします。 ●3日に1回はでている●出るときにスムーズにでている(長時間いきんだり、出すとき痛くて泣いたりしない)●おっぱいミルクの飲みが良いという場合は、家で様子をみても良いでしょう。 逆に4日以上出ていない、出すときに激しく泣いたり長時間いきんだりする、飲みが減ってきた感じがする場合は受診をしましょう。湿疹生後1カ月前後の湿疹は「乳児湿疹」といって、産後のホルモンによる影響で湿疹がでている状態で、多くの赤ちゃんに見られます。ぷつぷつとした発疹がある、赤みがあるだけであれば、様子をみていても大丈夫でしょう。その場合は、しっかりと汚れを落としてくださいね。 また、赤ちゃんの保湿は、アトピー性皮膚炎の発症を抑えることがわかっています。お風呂のあとは、たっぷり保湿をするように心がけましょう。 もし、じくじくした黄色い汁がでてきたり、赤ちゃんがかゆそうにしているときは、病院を受診してしっかり治療を受けた方がいいかもしれません。 生後2~3カ月になってくると、ホルモンの影響がなくなって、湿疹が良くなってくることが多いです。このときにもまだ湿疹がかなり出ている場合は、受診をしましょう。皮膚が弱い子であれば、しっかりとスキンケアの指導を受けて、必要であればお薬を使うことで、きれいな皮膚がキープできる可能性があります。泣き止まない、激しく泣く赤ちゃんは時に、泣き止まないことがあります。例えば生後3カ月くらいによくみられる「コリック(黄昏泣き)」も、理由なく泣き続けます。困り果てた親御さんが病院を受診しようと病院に着いたとたん、ケロッとしているということも。 ですが、泣き止まない赤ちゃんの中には「腸重積」(生後3カ月~2歳未満に多い)という病気が隠れていたり、便秘がひどかった、ということもあります。一概に「様子を見てもいい」かどうかは、なかなか判断が難しいかもしれません。 泣き止まないときに様子をみてもいいのは、●外など環境を変えたらケロッとしている●哺乳は良好●嘔吐を繰り返したりしない などの場合です。哺乳できない、嘔吐した、ぐったりしていたり、顔色が悪かったりしたら受診をおすすめします。 私は、基本的にお子さんが心配であれば様子見せず、受診していいと思っています。でもこの時期、受診をなるべく控えたいという親御さん向けに、受診の目安をお伝えしました。大事なのは、心配なら受診をしておいた方が良いということ。何かあってからでは遅いのです。電話での救急相談(#8000)なども活用しながら、うまく受診のタイミングをつかんでもらえたらと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2021年05月31日赤ちゃんの歯茎に白いブツブツができて、「もしかして歯? 」と思ったことはありませんか? わが家では息子にも娘にも白いブツブツができていました。もしかして病気なのではないかと心配し、病院を受診したときのことをお話しします。 赤ちゃんの歯茎に小さな白いブツブツが!わが家の娘が生後1カ月ごろ、歯ぐきに小さな白いブツブツがいくつかできていました。実は上の子のときも、生後2~3カ月ごろに同じようなブツブツがあったのです。 そのときは「歯が生えかけているのかな?」と思いながらもそのままにしていました。しばらくすると消えてなくなっていたので、今回も気にしないで放置していました。 今度は白い大きなかたまりが!娘が生後4カ月のころのことです。小さな白いブツブツは消えてなくなっていたのですが、今度はひとつだけ大きな白いかたまりができていました。この間まであった小さなブツブツがかたまって、大きくなったような白いかたまりです。 最初は、白いかたまりが見えているだけでしたが、しばらくするとぷっくりふくらんで、できもののようにも見えました。そんな白いブツブツの変化に心配になり、病院で診てもらうことにしました。 診断の結果は「上皮真珠(じょうひしんじゅ)」医師によると、前にあった小さなブツブツも、この大きな白いかたまりも、「上皮真珠(じょうひしんじゅ)」というものなのだそうです。 あごの中で歯が形成するときに残った組織が歯茎から出てきたもので、病気ではないとのこと。「生後6カ月を過ぎるころにはなくなっていくので、そのままにしていて大丈夫ですよ」と説明を受けました。特に治療も必要ないとのことだったので、娘もそのままにしています。 子どもが小さいと、何でも気になります。赤ちゃんだとなおさらです。娘の場合は心配になり受診しましたが、病気ではなくそのままで大丈夫とのことだったので、先生に診てもらってよかったと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラストレーター/みいの著者:藤川智子結婚前は小学校教員、現在は幼児への音楽教育を指導している音楽ママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2021年05月23日1歳の息子が手足口病になりました。発熱と発疹で保育園を休ませていたら、私も晩には発熱。息子の機嫌も悪く、とてもひとりで手に負える状態ではなかったので、実家や義実家に応援を要請して息子を看病してもらいました。そして私の発熱から3日目、手足に発疹が……! 発症に至るまで7月初旬のこと。息子を保育園までお迎えに行くと、「37.7度と熱が高めです」と報告を受けました。その晩、息子の熱はさらに上がり、手足にはポツポツと赤い発疹が。翌日、小児科に連れて行き、手足口病が確定しました。息子の発疹はさらに広がり、見ているのもつらくなるほどでした。口の中が痛いのか食欲も落ち、機嫌も最悪に。そんななか、私も発熱し、熱が下がってきた3日目に手に違和感を覚え、見ると数個の発疹が出ていました。上の娘が手足口病になったときはうつらなかったので、私はかからないと油断していました。 眠れないほどではない息子の発疹は本当にひどく、手足口病では普通は出ないと言われているおなかや背中にも少し広がりを見せていました。私の場合は、「え? 手足口病?」と言われる程度。ただ、大人になってから手足口病にかかった友人は「痛がゆくて眠れなかった」と話しており、この先自分もどうなるのかと戦々恐々でした。結果、眠れないほどではなかったです。私の場合は口腔内がメインで、下唇の裏を見ると無数の発疹が出ていました。口内炎のような、水膨れ状ではない小さな点々。さらに口の中から喉にかけて、普段の風邪よりも広範囲で腫れ上がっているような感覚で、食事以外のときも痛かったです。 発症から3日目が山場、バナナがしみる発疹が出始めて3日目。この日がピークでした。手や足に出た数個の発疹が歩いても痛い、お箸を持っても痛い。何かするたびに発疹のどれかがあたって痛く、ストレスでかなりイライラしました。口の中はしみるし、酸味のまったくないバナナがかなり痛くて驚きました。息子も発疹ピーク時は大好きなバナナを食べず、よっぽど食欲がないのだと思ったのですが、バナナがこんなにしみるとは思いもよりませんでした。 大人が手足口病にかかると重症化すると聞いたことがあり、かなりハラハラしましたが、私の場合は手足の発疹は数個程度で、発疹が出て3日目をピークに1週間ほどでおさまりました。 上の娘が3歳のときに手足口病にかかったのですが、そのときも機嫌が悪く、ちょっと気に入らないことがあると手がつけられないくらいかんしゃくを起こして、親としてもかなりつらかった記憶があります。 でも、実際に自分がなってみて、不機嫌になる理由がわかりました。つらい経験でしたが、そういった面では良い経験になったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2021年05月13日長女が1歳5カ月のとき、腰にできものがあるのに気づきました。おむつかぶれだと悠長にかまえていたら、翌日の明け方に高熱が出てしまったのです。急いで救急に行くと皮膚に細菌が感染する「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」で、即日入院と診断されました。そして、地域の大病院へ移動し、治療を受けたときのことをお話しします。 おむつかぶれじゃない? 急な発熱に驚く1歳5カ月の娘の腰にポチッと虫刺されのような膨らんだ跡がありました。おむつかぶれかな? 虫刺されかな? さして驚くこともなくワセリンを塗って様子を見ることに。そして、夜寝る前の授乳時に少し熱っぽいかなと感じましたが、娘は機嫌も悪くないし普段通りだったのでそのまま寝かしつけました。 明け方の授乳時、ぐずった娘に寄り添っただけで「熱がある!」とわかりました。熱を測ったら40度もあったので、すぐに救急へ行きました。 初めて聞く病名「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」 ぐったりして寝たり起きたりを繰り返している娘。背中は、膨らみを中心に赤く、熱を持って広がっていました。診断名は「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」。皮膚に細菌が感染し炎症を起こしたものでした。すぐに対処しないと全身に広がってしまうし、熱も下げないといけないということで即日入院することに。 そんなに大変な病気だったのかとショックを受けながら、先生の話を聞いていました。救急でかかった病院では小児の入院施設がないため、近くの大きな病院まで1時間かけて移動。その間もぐったりしている娘が心配でした。 初めての入院。長かった5日間まず手の甲に点滴のための静脈留置針を入れました。寝ていても、昼間違う部屋で遊んでいても、きっちり6時間おきに細菌感染症を抑える薬剤を注射して、患部の様子を確認。 娘の熱は入院当日の夜に下がりましたが、患部が痛いのかあおむけに寝ることができませんでした。赤く広がった患部は3日目になってようやく少しずつ小さくなり、色も薄くなっていきました。そのころになると、娘もあおむけに寝るようになったので、やはり違和感があったんだなと感じました。 患部の症状以外はとても元気だった娘は、キッズルームで1日の大半を過ごすまでに回復。5日目に赤みも引いて、患部も小さくなったので、自宅での投薬治療でOKとのことで退院することができました。 虫刺されか? おむつかぶれか?と悠長に構えていたら、実は細菌に感染していた娘。しかも、細菌感染で発熱してしまうことがあることを初めて知りました。小さな変化も見逃さず、「あれ?」と思ったら医療機関を受診するなど、もっと注意していかなければと思った体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:長谷川モリジ8歳、4歳男子、1歳女子の3人子育て真っ最中。調剤薬局事務、秘書、ビジネス文書検定保有。夫の両親、祖父と8人暮らし。今は地元にコワーキングスペースを作る活動している。
2021年05月10日2020年9月、オーストラリアに住むジュリエットさんは、いつものように愛犬のペギーと散歩に出かけました。そこでペギーが、倒れている小さなカササギを見つけたのです。海外メディア『Metro』によると、カササギはケガをして動けない状態で、ペギーはそんな鳥を心配そうに見ていたといいます。「このカササギを放ってはおけない」と思ったジュリエットさんは、カササギを家に連れて帰ります。そして野生動物の専門家にアドバイスをもらい、自宅でカササギを看病することにしました。 この投稿をInstagramで見る Interspecies friendship(@peggyandmolly)がシェアした投稿 カササギを怖がっていた犬が…?モリーと名付けられたカササギは、予想以上に回復が早く、保護してから1週間後にはすっかり元気になったのだとか。もともとペギーはカササギを怖がっていたため、モリーのことも最初は避けていたのだそう。ところが一緒に暮らすうちに、ペギーとモリーは少しずつ距離を縮めていき、気付いたら大の仲よしになっていました。 この投稿をInstagramで見る Interspecies friendship(@peggyandmolly)がシェアした投稿 ペギーとモリーは毎日一緒に遊んでいます。ボールを取り合ったり、くっついて昼寝をしたり、縁側で並んで日向ぼっこをするのも大好きです。そんな日々を過ごすうちに、驚くべきことが起こります。なんとペギーの体から母乳が出ていたのです。ジュリエットさんがペギーを動物病院に連れて行くと、ペギーは妊娠していませんでした。ぺギーがモリーのことを自分の赤ちゃんのように思っているので、母乳が出始めたようです。 この投稿をInstagramで見る Interspecies friendship(@peggyandmolly)がシェアした投稿 ジュリエットさんはモリーが自然に帰りたくなったらいつでも飛び立てるように、常に窓やドアを開けたままにしているのだそう。またモリーが野生でも生きていけるように、エサとなる虫の捕り方も教えたのだとか。しかし、モリーはどうやら「自分は犬で、ペギーが母親だと思っているようだ」といいます。 この投稿をInstagramで見る Interspecies friendship(@peggyandmolly)がシェアした投稿 ペギーとモリーのInstagramのフォロワーは1万4千人を超え、「なんて美しい友情だ」「この子たちは、愛に見た目やサイズは関係ないと教えてくれる」「見ているだけで幸せになるよ」などの声が寄せられています。犬と鳥という、まったく違う種類の生き物なのに、完璧に心が通じ合っているように見えるペギーとモリー。彼女たちがどんな会話をしているのか、聞いてみたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2021年05月10日現在、3歳の長女と生後8カ月の次女の2人の子どもを持つママです。実は子どもを産む前から感情の起伏がかなり激しかった私。たとえば理不尽に夫を怒鳴りつけたり、職場でも他の同僚たちと争いごとが絶えなかったり……。そんな私が「本格的な限界」を感じて、とうとう心療内科へ受診したいきさつをお話しいたします。 睡眠不足が慢性化して感覚がマヒしていた私子どもを産む前から、職場でのストレスなどがあると気になって寝つきが悪い・早朝覚醒といった睡眠障害の症状がありました。しかし、「心療内科」と聞くと受診には抵抗があるのと同時に、睡眠障害の期間が長きに渡っていたので感覚がマヒしており、私のなかで「眠たいけどまだまだ頑張れる」といった気持ちがあったのです。 長女を出産後は、就寝後から起床時まで2時間おきに起こされるのが当たり前の生活で、さらに睡眠不足となり、また昼間や夜間に寝られるチャンスがあっても「またどうせ長女に起こされるから」と気にしすぎて長女が寝た隙に一緒に寝る、といったようなこともなかなかできませんでした。 何も悪いことをしていないのに苛立つ私そして、次女を出産後、とうとう私のメンタルは限界に。具体的には、長女に対して何もしていないのにイライラするようになってしまったのです。しまいには2人の寝かしつけの際に、泣き叫んでいる次女の様子を見た長女が気をつかってか「私、先に寝るね」と言ってきたことにすら腹が立つ始末でした。この状況であれば「空気を読んでくれる物わかりの良い子だわ」と感じる場面なのかなと思います。しかし、長女は普段からお友だちにおもちゃを取られたりしても何も言わない子だったので「自分の意見がない子なのか」と、過去の長女の気にくわない言動と被ってしまって、変な苛立ちを覚えていたのかもしれません。 心療内科を受診した私「とうとう私のメンタルも限界に近いのか」と自身で気付き、まずは市の保健所に連絡。その後、精神保健福祉士の方たちに私の話を聞いてもらい、思い切って心療内科を受診したのが、次女が生後8カ月のころです。医師は私の気持ちや本心を的確にかみ砕いてくださり、「あなたが言いたいことはこう?」と聞いてくれたのが心強かったです。 そして「そんなにずっとつらい思いをしていたのなら、もっと早く受診したらよかったね」と私の気持ちに共感してくれたのが、本当にありがたかったです。 現在は、産後うつと適応障害と診断を受け、服薬とカウンセリングを受けながら心療内科へ通院しています。心療内科を受診したことで「弱い自分」や「ありのままの自分」を受け止められるようになり、「なんでも適度に、できないことはやらない」くらいの気持ちでいられるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年05月10日わが子は赤ちゃんのころ、大泣きをして失神したことがあります。この症状、「泣き入りひきつけ」と呼ばれているのだそうです。今回は「泣き入りひきつけ」を起こしたわが子を前にパニックになってしまったときの体験談をお伝えします。 赤ちゃんが大泣きしていると思ったら…下の子がおすわりできるようになったころ、お姉ちゃんの持っている物がどうしても欲しくて、下の子が大泣きしてしまいました。もともと気性が激しい子だったのですが、かなり激しく泣いているうちに突然過呼吸のような状態になり、さらには失神してしまったのです! それを見ていた私はびっくりしてパニック! わが子の名前を呼び続けました。呼びかけていると目を開けたのですが、ボーっとしている状態。病院に連れて行こうかとも考えましたが、しばらくするといつもと変わらず元気だったので様子を見ることにしました。 健診で「泣き入りひきつけ」だと知るその後、また同じように大泣きして失神。そのときもすぐに元気になったのですが、2度も失神したことから、さすがに心配になりました。ちょうど保健所の集団健診があったので、その際に医師に相談してみると「泣き入りひきつけ」という症状だと知りました。 「泣き入りひきつけ」は、大泣きすることで一時的に脳に行く酸素が減り、けいれんや失神を引き起こすというものだと聞きました。脳が未発達のために、生後半年から2歳くらいまでの子どもに起き、大きくなるにつれてなくなっていくそう。実際にわが子の場合も、失神してしまったのは2度だけでした。 「泣き入りひきつけ」を起こしたら…赤ちゃんが失神した姿を見ると、どうしてもパニックになりがちです。私の場合もパニックになり、赤ちゃんを抱き起こして、大きな声で名前を呼び続けました。 しかし、泣き入りひきつけを起こした場合、揺すったり刺激を与えたりしないで、と医師からは言われました。多くの場合は短い時間で失神やけいれんが治まるそうなので、子どもの衣服を緩め、横にして安静にさせてあげることが大切とのことでした。 以上、わが子が泣き入りひきつけでパニックになってしまった体験談をお伝えしました。みなさんは子どもの泣き入りひきつけを経験したことはありますか? 小さい子どもには起こり得ることなので、知っておいて損はないと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO イラスト:(c)chicchimama著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。
2021年05月06日子どもが怪我をしないように気をつけていても、大人が考えられない行動を起こすことがあります。今回はわが子が歩けるようになって起きたハプニングをご紹介します。 動きまわる子どもとの生活でヒヤリ歩けるようになった1歳半の次女との暮らしは、毎日がハプニングの連続でした。危険かな?と思うものは事前に高い所に避難させたり、しまっておいたりと工夫はしていました。 リビングの扉の開閉時も子どもの指を挟まないように常に気をつけていました。しかし、ある日、目を離した隙に開口部ではなく壁と建物のつなぎ目に次女が指を入れてしまったのです。 思いもよらないところで怪我を洗濯を干しているといつもとは違う泣き声がしたので、次女のもとへ慌てて駆けつけると、リビングの扉と壁のつなぎ目の隙間に次女の人差し指から薬指までが挟まっています。すぐに外そうとしましたが、パニックになった次女は大暴れ! しかも隙間を広げようと扉を開けると、なぜか隙間は逆に狭くなってしまい、私もパニックに。バタバタと暴れながら次女は自ら手を引っ張ってしまい、バキバキバキ!という音とともに指は外れました。 骨折でなくてよかった! 子どものしなやかさに感謝挟まっていた部分は青く、指全体はみるみるうちに赤く腫れあがってきたので、すぐに整形外科へ行きました。病院ではレントゲンを撮り、冷やして固定し、その日は帰宅することに。子どもの骨は柔らかいため、その場では骨折かどうかわからないとのことでした。 数日のあいだ指は腫れたままでしたが、次女は元気で痛がるそぶりもありませんでした。1週間経って再診すると、骨折ではなくねんざだったと診断され、ほっとひと安心しました。 なぜ指を挟んだのか考えると、はじめは広く開いていた隙間に指を入れて遊んでいて、手で扉を押したときに閉まってしまったのだと思います。 扉の開閉時などわかりやすい危険には備えていましたが、私には思いつかない場所でのハプニングに、対処が追いつきませんでした。次女が無理やり引っ張ってしまったけれど、何事もなかったことが不幸中の幸いだったと思います。今思い出してもヒヤッとする出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2021年05月03日現在第2子妊娠中、3歳の長女を育てています。3歳の長女は、本当にごくたまになのですが、自分のおまたを触っては、その手のにおいを嗅ぐことがありました。そして、その行動が原因で、病院に駆け込むことになってしまったときの体験談です。 朝のおしっこで「痛い!」と泣き出したある日、朝起きて「おしっこ! 」と言う長女をトイレにつれていくと、「痛い! 痛い! 」と叫びました。「何が!? 」と聞くと「おまたが痛い!」と半泣き状態。その後、もう一度おしっこをしたときも同じように「痛い!」と大騒ぎしながら泣くので、「傷がついたかな? 」と思っておまたを見ても、傷などは見当たりませんでした。 しかし念のため、急きょこども園をお休みして病院へ向かいました。おしっこをするとき以外は、おまたを痛がる素振りもなく、まったくいつも通りの長女です。「病気じゃなければいいなぁ」と思いながら、診察の順番がくるのを待ちました。 病院で検査! 結果は…病院ではまず、尿検査をしてみることに。すでに「おしっこ=痛い」となっていた長女はおしっこをすること自体嫌がり、病院のトイレにこもってもなかなか採尿ができませんでした。 しかし、朝から痛さ故に我慢していた甲斐あって、おしっこが溜まっていたらしく、10分ほどトイレに座ってようやく「痛いよー! 」と泣きつつ大量のおしっこ。無事尿検査ができました。 尿検査の結果は……異常なし。お医者さんには膀胱炎などの疑いもないので、陰部の中に傷ができたのかもしれないと言われ、塗り薬だけ処方されました。 帰りの車でふと思い当たった前日の出来事「どうしておまたの中に傷が? 」と疑問に思いながら帰宅しているとき、ふと前日の出来事を思い出しました。それは長女のおまたのにおいを嗅ぐ行動。前日お風呂に入っているとき、その行動をした長女が「おまたの中さわっちゃったー」と言ったのです。 そのときはいつもの行動のことを言っているのだと思い、「ダメだよー」と軽く流したのですが、もしかしたらこのときに力加減を間違えて、陰部の中を傷つけていたのかもしないと思い至ったのです。 ばい菌が入ることもあると思い、おまたを触ってにおいを嗅ぐ行動は前々から注意はしていましたが、「見えない部分を傷つける」可能性もあるのかと、触っていたら声をかけて気をそらすなど、より注意をするようになりました。長女はこの一件以来、「またおまたが痛くなるかもしれない」と思ったようで、触る頻度は少なくなりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:水田真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2021年05月02日ひとり遊びもじょうずになってきた1歳3カ月の娘。これまでは私が付きっ切りで遊ぶことが多かったのですが、娘の様子を見ながらそばで家事をすることも増えてきました。ある日いつものようにひとり遊びをする娘の様子を見ていると、ハイハイの姿勢から立ち上がろうとして手をついて転んでしまったのです。その瞬間泣き叫ぶ娘を見て「泣き方がいつもと違う! これはおかしい!」と大慌てしてしまった出来事をお伝えします。 右腕が動かない!娘が転んだあと、いつもと違う泣き叫び方に異変を感じ、私はすぐに駆け寄りました。すると娘も駆け寄ってきたのですが……右腕がだらんとしていて力が入らず、自力で曲げられないことに気づきました。 私が娘の右腕に触れようとするだけで泣いて暴れるので、「これは急いで病院に行かなければ」と慌てて病院を探しました。私には3歳の息子もいるのですが、こんなことは初めてで何科に連れて行けばいいのかもわからず……。 とにかく近くの整形外科や接骨院を調べまくり、1歳の子どもも診察してもらえるところを見つけ駆け込んだのです。 「肘内障」と言われたけれど…病院では「肘内障(ちゅうないしょう)」と診断されました。小さい子どもにはよくあることらしく、脱臼のような状態とのこと。病院の先生が右腕を動かしながら治してくれたようで、安心してすぐに帰宅しました。 しかし、肘内障であれば治療後すぐに元通りになると聞いていたにもかかわらず、その後も娘は右腕を使おうとはせず、触ると痛がるのです。やっぱり何かおかしいと思ったのですが、そのときはすでに夜になっていたので市の救急相談に連絡をして、次の日に別の病院に行くことになりました。 包帯ぐるぐるになった娘の右腕次の日に診てもらった病院では、念のためレントゲンを撮ってもらうことになりました。付き添いができないため、私はレントゲン室のドアの外……。中で泣き叫ぶ娘を待つ時間がとてもつらかったです。 結局、骨には異常なし。でもまだ1歳くらいだと軟骨などレントゲンには写らない骨も多く、その部分が損傷している可能性もあるとのことでした。そこでとりあえず1週間ほど包帯で右腕を固定し、その後また診てもらうことになりました。 1週間後の娘の様子は?包帯で固定し始めて3日後くらいには娘も元気になってきたようで、腕を使おうとする様子も見られました。前回の診察から1週間後の診察でも異常はなく、包帯も外すことになり私もやっと一安心です。 娘が腕に包帯をしていたこの1週間は、着替えをさせづらかったりお風呂で濡らさないようにビニール袋をつけたりと気をつけることが多く、私自身初めての体験で本当に大変でした。 怪我をしたときは泣き叫ぶ娘の様子に私も気が気ではなかったですし、2つも病院に行くことになり大変な数日間でした。ただ、大事に至らず娘が元気になって本当によかったです。今回のことで、子どもがちょっと転んだだけでも何があるかわからないと学んだので、今後も気をつけていこうと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:小松潤子2歳男の子と0歳女の子の母。幼稚園教諭・保育士資格を保有し、4年間教育現場に携わる。現在は育児、美容の記事を中心に執筆中。
2021年05月02日私の娘が「陰唇癒合(いんしんゆごう)」と診断されたのは、生後4カ月ごろの自治体での集団健診時でした。聞きなれない病名に、当時はとても戸惑いました。後日、大きな病院で処置をしてもらうことになった経緯と実際の症状についてご紹介します。 問題ないと思っていた健診で…娘の4カ月健診。身長と体重の測定が終わり、最後に首のすわりなど成長をチェックしていたときのことでした。性器の状態を確認した医師に、「ここ、くっついているのわかりますか?」と聞かれました。 娘の性器は左右のヒダが重なるように癒着していて、わずかな隙間しかありませんでした。このとき「陰唇癒合(いんしんゆごう)」と診断され、初めてその病気のことを知りました。 陰唇癒合の症状とは?医師の話によると、「陰唇癒合」とは女の子の性器の小陰唇(左右のひらひらしているヒダ)がくっついてしまっている状態で、腟口などが隠れているのだそうです。放っておくと、膀胱炎になりやすいなどのリスクがあるのだとか……。 以前からおしっこの出方に違和感があったのですが、出口が塞がっていて狭いためだったのです。私はその場で小児外科がある病院の紹介状をいただき、すぐに予約を取りました。 病院で処置、そして…後日、病院で処置をしていただくことになったのですが、想像していたよりもあっけなく終わりました。 娘の場合、癒着がそれほど強くなかったので、診察のときにヒダをピンセットのようなもので素早く剥がし、炎症箇所に1週間ほど薬を塗り続けて完治しました。薬で癒着を剥がしていく場合や切開するケースもあるのだそうです。ともあれ、早く治ったことにとても安心しました。 病院の先生から、陰唇癒合は後天的なもので、おむつ替えやお風呂のときなどに小陰唇とその周囲を清潔にするなど、毎日のケアが大事なのだと説明を受けました。お風呂に入った際など、陰部もきちんとチェックしてあげたほうがいいなと、改めて気付かされたできごとでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:しまのさくら一女の母で夫と3人暮らし。出産を機に勤めていた会社を退職。現在は育児のかたわら、データ入力の仕事や妊娠・出産・育児に関する記事を執筆している。
2021年05月01日32歳で次女を出産したあと、ずっと体調が悪い日々が続きました。症状は、ひどい倦怠感。何をしたわけでもないのに疲れ切ってしまうのです。どんどん減っていく体重と一向によくならない体調。これは、病名がなかなかわからずに苦しんだ私の体験談です。 やたらとイライラしてしまった産後次女を出産したあと、やたらと気持ちがイライラすることが多くなりました。出産・育児はすでに長女のときに経験しているので、育児に戸惑うということはありませんでしたが、なぜかイライラ。 とにかく、感情の起伏が激しくなりました。でも、これといった決定的な身体的な症状が出るわけではなく、病院でも原因はわからず、数カ月が過ぎていきました。 「体重減少」と「指先の震え」と「多汗」産後5カ月後には、ダイエットをしたわけでもないのに体重が10kg減りました。相変わらずイライラは続き、そこにひどい倦怠感が加わりました。夜はなかなか眠れなくなり、朝は起きられなくなり、生活のリズムは崩れていくばかりです。 そして、新たに表れた症状が「指先の震え」。手のひらを開くと、指先が小刻みに震えました。脈が速くなり、頻繁に汗をかくようになったのもこのころです。 「高熱」と「ひどい下痢」で病院へ2カ月ほど経ったある日、高熱と下痢で病院を受診しました。風邪との診断を受け、帰宅しましたが、症状は一向によくならず、3日後に再び病院へ。そこで新任の内科の先生に診察してもらい、状況は一変しました。 その先生は私を診察すると「バセドウ病の疑いあり」と判断し、血液検査をおこなったのです。その結果、私の不調の原因が「バセドウ病」だと判明し、1カ月の絶対安静、入院生活を送ることになりました。 先生によるとバセドウ病は女性に多く、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される内分泌系の病気で、症状は個人差があるそうです。症状が悪化する前に早めに受診できるとよかったなと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:恋瀬たまこ一男二女の母。商業簿記、珠算、アマチュア無線技士の資格を持つ。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中。
2021年04月28日1歳の娘が発熱し、初めての熱性けいれんを起こしたのは、たまたま私の実家にいるときでした。腕のなかで急激に様子が変わっていく娘を目の前にして動転したのは、新米ママの私……ではなく私の両親。私も初めてのことでもちろん内心は動揺していたのですが、慌てふためく自分の親を見ていたら逆に冷静になれたという体験談です。 スプーンを口に咬ませようとするじいじ「ひきつけだ!」。それまで熱で赤い顔をしていた娘が四肢を硬直させ、白目をむいて蒼白になっていく姿を目にした父が叫ぶように言いました。そして大急ぎでキッチンからスプーンを持ってくると、娘の口に咬ませようとしたのです。 唖然とする私に「昔オフクロが弟にやっていた」「ひきつけで舌を噛み切らないためだ」と言い張ります。確かに昔はそのようなことも言われたようですが、今はあり得ないNG行動。普段は泰然自若としている父の思いがけない行動でした。 大声で呼びかけるばあば母は私を含め3人の子どもを育て上げた経験豊富な子育ての大先輩です。ところが孫のこととなると冷静ではいられないのかすっかり取り乱し、けいれんを起こしている娘の肩を叩きながら耳元で大声で名前を呼んでいました。 あとで聞くと「人間は意識がなくても聴覚だけは残るから」らしいのですが、熱性けいれんの場合は大声をかけたり肩をゆすったり刺激を与えるのはNGと言われています。あまりにうるさいので娘を抱いたまま母と距離をとるしかありませんでした。 逆に冷静になれた自分見たことのない娘の様子に一瞬頭が真っ白になりましたが、目の前で繰り広げられる自分の両親の行動に、「自分がしっかりしなければ」と落ち着きを取り戻しました。そして私は、娘のけいれんが左右対称におきていることを確認し、発作の時間を計りました。 15分以上続くようであれば救急車を呼ぶ必要があると思いましたが、幸いにも5分以内に収まり、娘の様子は普段通りに。時間にしてみればほんの数分の出来事だったのです。 実は私も夫も赤ちゃん時代に熱性けいれんを起こしていたため「娘もいつかなるかもしれない」という思いがありました。そのことから小児救急の本で熱性けいれんの箇所を熟読しており、結果的に冷静な行動ができたとも思っています。いざというときのために小児救急の本は一冊手元におき、気になるところに目を通しておく大切さを感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラスト/キヨ著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。
2021年04月28日一番上の娘は1歳半を過ぎたころからイヤイヤ期に突入し、叱られたときなどにかんしゃくを起こして床に倒れ込むことがたびたびありました。しかし、ある日いつものようにかんしゃくを起こした娘が床に倒れ込んだとたん、いつもとは違う激しい泣き声を上げました。「何事!?」と娘を見ると、後頭部のあたりから血が流れ出していたのです! 頭が切れた原因は?かんしゃくを起こして倒れ込むなり、後頭部から血を流していた娘。慌てて抱きあげて確認すると、後頭部が血まみれで出血が止まらず……。「一体なぜ?」と床を見ると、娘が先ほどまで遊んでいたひらがなブロックが落ちていました。 娘は四角いひらがなブロックの角めがけて勢いよく倒れ込み、頭を切ってしまったようです。髪の毛と出血でよく見えないものの、傷はそれなりに深いようで、止まらない出血にパニックになりながら私は娘を抱きかかえていました。 ふと浮かんだ言葉泣き続ける娘を見て思い出したのは、前にアレルギーの血液検査をしたときの医師の言葉。「検査終わったから抱っこしてあげて! 泣いていると血がなかなか止まらないから!」。あのときも確かに娘の泣き声と呼応するように、血液を採取した手の甲から血がしみ出していたのです。 「まず泣き止ませよう」そう思って必死に心を落ち着かせ、娘の背中をぽんぽんしながらやさしく声をかけました。「痛かったね。大丈夫大丈夫。おかあさんがいるよ」。娘は次第に落ち着いて、涙と共に出血も少なくなりました。 どこで診てもらえばいいの?娘の様子も落ち着いたので、濡れたガーゼで血をぬぐっていくと、娘の後頭部には幅1cmほどの傷がありました。ちょうどひらがなブロックの角が刺さった形で、中心部は結構深い傷。血は止まっているものの、素人目にはこのままにしていいものかわかりません。場所が頭だったこともあり、不安になって近所の小児科に電話しましたが、「うちでは縫うような傷は診られません」と断られてしまいました。その後、外科併設の小児科を見つけて電話したものの、話し中で繋がらず……。診察時間が終わりに近づいていたこともあってとりあえず向かってみたのですが、「外科は大人しか診られない」と断られ、総合病院を紹介されました。 自分の備えの足りなさを実感総合病院では比較的すぐに診てもらうことができました。幸い傷は縫うほどではなく、消毒だけで終了。とはいえ、ケガした娘を気にかけながら、行ったことのない病院のはしごはかなり精神的にきつく、家に帰りついたときにはへとへとに。「ケガをしたとき診てもらえる病院」を事前に調べていなかったことを深く後悔しました。 このときの娘のケガはそれほど大したことがなかったものの、もっと大きなケガでこんなふうに病院で診てもらうまでに時間がかかっていたらと思うと本当にぞっとしました。子どものケガは想定外のタイミングで起こるので、きちんと事前に下調べをしておくことが大切なのだとつくづく実感した出来事です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2021年04月19日長男が4歳のとき、当時通っていた認定こども園にお迎えに行くと、担任の先生から「お弁当を食べたあとに吐いた」と報告を受けました。嘔吐は一度だけで、そのほかの症状は何もありません。その日に小児科を受診すると胃腸炎との診断。処方薬を飲ませたのですが、登園すると昼過ぎに一度だけ吐くという謎の状態が続きました。そして最終的には、意外な原因が判明したという体験談です。 整腸剤を飲んでも止まらない嘔吐長男が初めて嘔吐した日は木曜日で、かかりつけ医は休診日だったため、いつもとは違う小児科に行きました。その小児科では急性胃腸炎と言われ、整腸剤を処方されました。帰宅後は吐くこともなく、元気も食欲もあったため、翌日の金曜日も登園させることに。 しかし、夕方お迎えに行くと、担任の先生は「また昼過ぎに一度だけ吐いた」というのです。私はまだ整腸剤が効いていないのかと思い、様子を見ることにしました。 まさか園でのストレス?土日はこども園はお休みなので、家でゆっくり過ごしました。すると家では吐かず、普段通りの様子。しかし月曜日に登園させると、また吐いたのです。私は「下痢がないし、嘔吐は1日に1度だし、胃腸炎ではないかも」と感じていました。 「もしかしてこども園のストレスかな? 」と思い、担任の先生に相談しましたが、特に園でトラブルはなく、普段通り遊べているとのこと。長男自身も登園を嫌がることはありませんでした。 かかりつけ医で原因が判明私は再度受診することにし、今度はかかりつけ医に行きました。経緯を説明すると、医師は「多分、花粉だね」とひと言。花粉が原因で片頭痛になり、嘔吐してしまうケースがあるというのです。たしかに、当時は3月で花粉の多い季節だったので、登園する途中や園庭で花粉を吸っている可能性がありました。 その日からアレルギー用の薬を飲むと、2日後には嘔吐が止まりました。私は花粉で吐く症状があることを知らなかったため、とても驚きましたが、登園する日だけ嘔吐していた理由もわかり、ホッとしました。 その後も花粉シーズンになると、長男はアレルギーの薬を飲んでいます。5歳のときは同じく嘔吐の症状でしたが、6歳になった今年は嘔吐はなく、鼻水とくしゃみという一般的な症状になりました。花粉症はなじみのある病気ですが、人によって、年によって、症状の出方が変わるのだと非常に勉強になりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:土田えり子2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。
2021年04月13日赤ちゃんを抱っこする……ママにとって欠かすことのできないお世話の1つです。最初は小さかった赤ちゃんも、成長するにつれて抱っこの負担も出てきますよね。私は子どもが生後3カ月のころ、「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)」になってしまいました。今回は、その当時のことをお話ししたいと思います。 腕の痛みを放置した結果生後3カ月の子どもが「抱っこをして」と泣くようになったころ、はじめはベビーラックも活用し、抱っこの時間を調整していました。しかし、それでは満足してくれなくなり、抱っこをする日が増えていきました。すると、出てきたのが腕の痛みです。ただ、痛みがあるときとないときがあり、我慢はできたので、そのまま何も処置はせずに2週間ほど放置していました。ある朝起きると、右腕にピリピリと痺れるような痛みがあり、腕が動かせないほど。動かそうとすると余計に痛みが増して、抱っこはもちろん、そのほかのこともほとんどできないくらい痛みがひどくなったのでようやく病院へ行くことにしました。 「狭窄性腱鞘炎」診断と治療病院に行くと、「狭窄性腱鞘炎」と診断され、授乳中でも安全性が高い湿布と塗り薬を処方していただきました。 医師から「なるべく腕を休ませるように」と指導を受けて、テーピングで腕をサポートしながら子どものお世話をおこないました。パパも夜中以外は手伝ってくれていましたが、やはり夜は泣きます。子どもを抱っこをしながらの治療は、回復するまでに時間がかかりました。 「狭窄性腱鞘炎」改善への道結局、狭窄性腱鞘炎が完治するまでに3カ月ほどかかりました。子どもをお風呂へ入れることが一番腕に負担がかかるので、パパに頼れる日は頼りました。パパの助けがなければ完治までもっと時間がかかっていたと思います。 私のように、狭窄性腱鞘炎にかかり、手や腕の痛みがどうしようもないときは、周りの人の助けがやはり必要です。産後、腱鞘炎になるママは多いそう。なるべく無理はせずに、できる範囲で家事や子育てをしていきましょう。 産後はどうしても赤ちゃん優先で、ママは無理してしまい、気付かないうちに症状が悪化、重症化しやすくなります。つらいかもと思ったら、なるべく休息の時間を取るようにもしたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:新山紗季6歳、4歳、1歳の三児の母。現在は医療機関で働くかたわら、記事執筆をおこなう。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2021年04月07日私は現在2児の母親ですが、第1子である長女の右足にあった赤い血豆のようなものが出産直後からずっと気にかかっていました。それが「血管腫」であると診断されてから、まだ乳児である長女の治療を決断した体験談をお伝えします。 入院中から気になった血豆のようなもの長女は難産の末に生まれた3,900gの大きめな子どもでした。そして生後2~3日ごろから、長女の右足の人差し指付近にある血豆のようなものが気にかかるようになりました。 長女を産んだ産院では小児科医の健診が入院中におこなわれるため、気にかかっていた血豆のことを相談したところ、小児科医から「血管腫」との診断が。そして「通常であれば、3歳ごろに消えていく子どももいるが、消えない子どももいる。しかし、それは形成外科の医師でないと正確な診断はできない」と言われました。 専門医へ受診を決めた理由血管腫と言われたときは、私はまだ産後間もなかったため、余裕がなく外出もままならない状態で、すぐに「じゃあ形成外科で詳しい診査を受けてみます」という気持ちにはなれませんでした。本格的に「形成外科の専門医に長女の血管腫のことを聞いてみよう」と思い立ったのは、長女が生後6カ月のころです。受診しようと思った理由は「もし、このまま消えなかったら、長女が将来的に見た目を気にするのではないのか」とか「どうせ治療するのならば、あまり記憶がないころに治療したほうが後々ラクなのではないか」と夫婦で考え、決めました。 血管腫の治療の決め手そして、いよいよ形成外科を受診し、専門医からも「血管腫」と診断されました。そして、小児科医と同様に「将来的に自然に消えることもあれば消えないままの子どももいる。治療はレーザーになるが、悪性ではないので治療するかどうかはお母さんに任せます」と言われました。私は受診したものの、いざレーザー治療といわれると「本当にこんな小さな子どもに痛い思いをさせてまでやるべきなのだろうか」と非常に悩むことに……。しかし、医師の「もし、レーザー治療を考えているのであれば、皮膚が柔らかい乳児のうちからおこなうと効果が出やすい」と助言を受けたことが治療を決断した決め手でした。 そして、長女は生後6カ月からレーザー治療を開始。母子分離でおこなうため、もちろん処置中はギャン泣きで、そのたびに切ない気持ちでいっぱいになりました。しかし、レーザー治療を4回ほど続けていくと、ものの見事に血管腫がきれいに消えたのです。結果がこんなにもわかりやすく出ると、今となっては早期に治療の決断したことをよかったと感じています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/まきこんぶ著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年03月24日現在7歳になった息子が生後4カ月で熱性けいれんを起こし、救急車を呼んだときの話です。その後息子が6歳になるまでは熱が出るたびに、またけいれんを起こすのではないかと私はおびえていました。今回は息子が6歳を迎えるまで、どんなことが大変だったのかも交えてお伝えします。 授乳中に突然白目に!生後4カ月になったばかりの息子はその日、予防接種を受けてその副反応なのか38度の熱を出していました。病院へ電話すると様子見でいいとのことだったので、自宅で待機することに。 ですが夜8時ごろ、授乳していると突然息子が白目になってビクビクとけいれんを起こし始めました。そのときの光景は今でも忘れられません。私はパニックで泣きながら息子の名前を呼ぶことしかできず、夫がすぐに救急車を呼んでくれました。 搬送後2度目のけいれん15分程で救急車が到着し、そのころには息子のけいれんもおさまっていました。搬送中は静かに眠る息子を見て、少しほっとしたのを覚えています。しかし病院に到着後、またけいれんを起こした息子。 先生がすぐにけいれん予防の坐薬をいれてくれたおかげか、5分ほどでおさまりました。ほっとしたのも束の間、先生から「髄膜炎か脳炎かもしれない」と衝撃的なひと言が。詳しく検査するためにその日から1週間、息子の入院に付き添うこととなりました。 複雑型の熱性けいれんと診断1週間の入院生活の間、息子はけいれんを起こすことはありませんでした。熱性けいれんは生後6カ月以降で起こすことが多いようで、息子はまだ4カ月だったため、先生は髄膜炎などを疑われたようです。ですが検査をした結果、複雑型の熱性けいれんと診断されました。 特に治療は必要なく、すぐに退院となりましたが、そこから息子が熱を出すたびにまたけいれんを起こすのではないかとおびえる日々が始まりました。さらに、けいれんを予防するために発熱時にいれる坐薬の副反応が厄介だったのです。 坐薬の副反応に苦労息子が6歳になるまでは発熱のたびにけいれん予防の坐薬をいれなければならず、その坐薬には眠気やふらつきなどの副反応が起こる場合があります。転倒しては危険なのでしばらく安静にさせておく必要があり、坐薬をいれるたびに目が離せない状態に。一瞬でも目を離して転倒しては危険なので、ふらつきがおさまるまでの約3時間、私はお手洗いにも行けませんでした。 そしてさらに苦労したのが、1回目の坐薬をいれた8時間後にもう1度坐薬をいれる必要があるということです。例えば夜の6時に坐薬をいれた場合、2回目の坐薬は真夜中の2時。看病で寝不足のなか、夜中に起きて検温をし、坐薬をいれるのは体がきつかったです。 子どもが突然けいれんを起こすと本当に心配です。私も当時は泣くしかできず、母親はなんて無力なんだと痛感したのを覚えています。息子を失ってしまうのではないかという恐怖感は今も忘れられません。その息子も今では元気に小学校へ通っていますが、これからも子どものことで心配になることはたくさんあるでしょう。でもそれを子どもと一緒に乗り越え、親として強く成長してきたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:今井彩香小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2021年03月22日上の子たちが保育園から風邪をもらってきてしまい、下の赤ちゃんに感染しないようにと充分注意を払っていたにもかかわらず、うつってしまいました。なんだか呼吸が苦しそう! 病院で「RSウイルス感染症」と診断され、入院して治療をすることになったときの様子をお伝えします。 RSウイルスって何?RSウイルスは風邪の原因となるウイルスの一種で、大人や年長児が感染しても軽い鼻風邪程度ですむことが多いそうですが、生後2カ月のわが子は入院治療が必要となり、1週間入院しました。 呼吸がとても苦しそうでしたが、RSウイルスに対する薬(抗ウイルス薬)がないので症状を和らげる治療をおこなうことに。内容は点滴、1日3回の鼻水と痰の吸引、ネブライザー、飲み薬。血液中の酸素濃度を器機で常に測り、呼吸がつらくないかの確認をしながら過ごしました。 赤ちゃんの様子わが子の場合は、微熱と鼻水と少しの咳、特に気になったのは胸から聞こえる「ゼーゼー、ヒューヒュー」という音です。呼吸をするたびに喉の辺りがくぼみ、苦しそうな感じがしましたが、機嫌はとてもよくて、母乳も普段通りたくさん飲んでいました。 病院で酸素濃度を測ると、正常値に達していないときに出るピーピーという通知音が頻繁に鳴っていたので、早くに受診してよかったと思いました。 上の子の心のケアのつもりが本末転倒上の子の鼻水が気になりつつも、産後の入院で寂しい思いをさせてしまっていたので、一生懸命赤ちゃんのお世話をしているところに「近づいちゃダメ」とは言えず……。結局、赤ちゃんに風邪をひかせてしまい、私も付き添い入院することでまた上の子にかわいそうな思いをさせてしまいました。赤ちゃんにはもっと苦しい思いをさせてしまい、しっかり注意を払うべきだったと反省しました。 上の子は鼻水程度の風邪をしょっちゅうひいていたので、このくらい大丈夫だろうと油断してしまいました。まだ外出をしていない赤ちゃんでしたので、風邪の原因として考えられるのはきょうだいからの感染だと思います。少しの鼻風邪が赤ちゃんにとってこんなに大変な症状になってしまうとは思ってもおらず……。抵抗力の弱い赤ちゃんには、細心の注意が必要なのだなと実感した出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:高橋四葉四児の母。自然分娩二回、帝王切開二回を経験。現在子育てに奮闘しながら自身の体験をもとにした記事を執筆中。
2021年03月11日生後5カ月の息子の性器が突然真っ赤に腫れてしまいました。上の子は女の子で、男の子の性器ケアには無縁だった私。どうしたものかとハラハラした体験談と、小児科の先生から教わった性器のホームケアもあわせてご紹介します。 性器が真っ赤に…!私には5歳の娘と生後5カ月の息子がいます。いつものように子ども2人と一緒にお風呂へ入って、息子の体を洗っていたときのことです。いつもは覆われてまったく見えないはずの性器の先が真っ赤に腫れて、ちょっと顔を出している状態でした。 すぐにでも病院へ連れて行きたかったのですが、すでに時刻は18時半。かかりつけの小児科は、もう閉まっていました。触ったときに痛がる様子も気にする様子もなかったので、夜間救急病院へは行かずお風呂でもさっと洗うだけにして一晩様子を見ることに。 診断結果は亀頭包皮炎翌日受診した小児科での診断結果は、亀頭包皮炎(きとうほうひえん)でした。性器の先と皮の間にたまったばい菌が原因で炎症を起こしてしまう、男の子にはよくあるトラブルなんだそうです。ちょうどおなかの風邪を引いて下痢気味だったので、免疫力が下がっていたことも原因の1つと言われました。 ひどくなると膿が出て、飲み薬や塗り薬が必要な場合もあるのだとか。幸い息子は軽症で薬は不要でした。その代わり、先生からむきむき体操と座浴、小まめなおむつ替えをするように指導を受けました。 座浴のためにベビーバス再登場小児科で教わったむきむき体操の手順は簡単。性器の先を皮の部分から出してあげて、きれいに洗い流すだけ。最初は洗面器にお湯を張って座浴をしようとしましたが、お風呂が大好きな息子はうれしくなってバタバタ足を動かしてしまい、お湯はこぼれるし今にもひっくり返りそうで本当に危険! そこで、新生児のときだけ使って今までしまっていたベビーバスを再登場させました。生後5カ月の赤ちゃんが全身浸かるには狭いけれど、お尻を浸けるだけなら十分なサイズ。毎日夕方のお風呂で全身を清潔に洗うことに加えて、3日間は朝と昼もおむつ替えのタイミングにベビーバスの中で座浴させた結果、腫れも落ち着きました。 上の子は女の子だったので、今までむきむき体操とは無縁。今回小児科の先生から教えてもらうまで聞いたこともありませんでした。悪化させることなく早めに完治できたのも、正しいホームケアを丁寧に指導してくださった先生のおかげです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:近藤あいこ5歳女児と0歳男児の2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年03月10日毎日のおむつ替え。ついつい流れ作業になりがちですが、女の子の場合はある配慮が必要でした。わが家では生後8カ月の娘が1週間入院する事態となってしまったのです。そのときの体験を紹介します。 始まりは微熱からおむつ替えといえば、ウェットティッシュ片手に娘の足を軽く持ち上げて、後ろから前に拭いていた私。上の子が男の子だったこともあり、深く考えず拭いていました。 しかしある日、微熱が3日ほど続くので近くの小児科へ連れて行きました。機嫌も悪くないので風邪だろうと軽く考えていたのですが、血液検査後、CRP(炎症反応)の値も高く、至急総合病院へ行ってくださいと言われてしまったのです。 病名は「腎盂腎炎」動揺を隠せないまま紹介状をもって総合病院へタクシーで直行すると、いろいろな検査をされました。その結果、「腎盂腎炎」という病名が……。娘の機嫌は悪くなかったので最初は信じられませんでしたが、先生曰く急変していた可能性もあると言われ、早めに診断してもらってよかったと感じました。 しかし薬をもらって帰れるのかと思いきや、抗生剤を点滴投与するため入院が必要とのことで1週間離れ離れになることに……。もちろん毎日会いに行きましたが、私が帰るときに大泣きするわが子に後ろ髪を引かれる日々でした。そして1週間後に数値が安定し、ようやく退院できたのです。娘は退院後も離れ離れになることを警戒していたのか、しばらくは私にべったりでした。 原因は“おまた”の拭き方!?原因は、おまたを後ろから前に拭いていたこと……。もちろんこれだけが原因とは言えませんが、女の子は特にばい菌が入りやすく、拭き方には注意が必要だと先生に言われました。必ず前から後ろに拭くこと! 便のときは特に前から後ろ! それがどれだけ大事なことか思い知らされました。 そして、おむつをこまめに替えてあげることも大事なんだそう。1人目の長男のときは初めてということもあり、こまめすぎるほどにおむつを替えて丁寧に拭いていたのに、2人目になるとつい慣れてしまって「まぁいいか」と清潔に保つことの大切さを忘れていました。 こまめなおむつ替えと、女の子の場合は前から後ろに拭くといった基本の大切さを痛感しました。腎盂腎炎になってしまったことの大変さもありましたが、親は病院に泊まれず、生後8カ月の娘をひとり病院に置いていかなければならなかったことが切なかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:篠島ゆき野2児の母。米軍基地勤務を経て、理想的な子育て環境を求めて北陸へ移住。現在は、育児関連のライターとして活動中。
2021年03月02日つたい歩きを始めた生後9カ月の次男。私がしっかりドアを閉めなかったことが原因で、ドアに指を挟んでしまい爪が剥がれる事態に。泣き叫ぶわが子を強く抱きしめ、心から「ごめんね」と謝るしかなかった私の体験談をご紹介します。 つたい歩きで私を追いかける次男次男が生後9カ月になったころのこと。つたい歩きがじょうずになり、自分の行きたい場所へ自分で行けることがうれしかったようで、よく私を追いかけていました。そんなある日、リビングのドアを開けたまま玄関を掃除していると、ぺたぺたとつたい歩きをして近づいてくる次男の足音が聞こえてきました。 次男が来る前に、玄関の掃除を終わらせようと急いでいると、急にドアが「バタンッ」と閉まり、それと同時に次男の大きな泣き声が……。 指の先端が真っ赤に…慌ててドアを開けると、指を挟んだようで指の先端部分が真っ赤。痛がって号泣している次男の姿がありました。保冷剤で指を冷やしますが、泣き止まない次男の様子に、心底ドアを閉めなかったことを後悔。 「ごめんね! ママが悪かったね! 痛かったねぇ……」と、私も必死になって次男をなだめました。挟んだ指をよく見ると爪の中に空気が入っているように見えます。次男が落ち着いたので、その日はとりあえず様子を見ることにしました。 爪が剥がれる事態に…指を挟んでから数日の間は、内出血をして赤紫色になり、少し爪から膿が出ていました。それが約1週間もすると爪の間に隙間ができ始め、浮き上がっているような状態に。 次男が爪を引っかけないよう、絆創膏を巻いて保護します。しかし、何かの拍子で絆創膏が取れてしまったようで、ついには付け根を残し、爪がベロンと剥がれてしまったのです。次男の痛々しい小さな手を見て、「本当にごめんね」と涙……。強い自責の念に駆られました。 その後すぐ皮膚科に行って簡単な処置をしてもらい、爪が生えてくるまでは常に絆創膏を巻いてあげるようにとのことでした。帰り道、キャッキャと楽しそうに笑う次男の笑顔を見て、この子がなるべく痛い思いをしないよう、注意していかなければいけないなと強く思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:堀江ゆうき二男の母。現在第三子を妊娠中。現在はフリーランスとして育児をしながら、体験談・出産・妊娠についての記事を執筆。
2021年02月28日インドにある動物保護施設『アニマル・エイド・アンリミテッド・インディア』がメスの子犬を保護しました。まだ生後数週間と見られる子犬は野生動物に頭を噛まれて大ケガをしていたのです。スタッフの姿を見た子犬は必死に起き上がろうとしますが、それすらできません。なぜなら頭の傷がとても深く、傷口からひどい感染症を起こしていたからです。必死に生きようとする子犬子犬は『スプリンクル』と名付けられます。感染症が体に広がっていたためノドまで腫れあがり、頭を動かすことができない状態でした。スタッフは痛み止めと抗生剤を投与して、薬が効くことを祈ります。痛みに耐えながらも一生懸命に食べて生きようとするスプリンクル。兄弟姉妹犬たちはそんな彼女を励ますかのようにそばで見守っています。しかし、それから8日間もスプリンクルは走ることも遊ぶこともできませんでした。心配したスタッフは、最後の望みをかけて、スプリンクルを母犬と兄弟姉妹たちの元に帰すことに決めます。そして2週間後…どうなったかは動画をご覧ください。元気よく兄弟姉妹犬と遊ぶスプリンクル。母犬はまるでお礼をいうようにしっぽを振ってスタッフに近付いてきました。この動画には4千件を超えるコメントが寄せられています。・最初に子犬がしっぽを振っているのを見て号泣してしまった。・ハッピーエンドでよかった。この子の命を救ってくれてありがとう。・この動画を見て、大きくなったら動物を助ける仕事がしたいと思った。保護された時のスプリンクルは危険な状態でした。もし抗生剤が効かなかったら、助かっていなかったそうです。しかし彼女は生きることを諦めませんでした。そして最後はスタッフの懸命な看護と、母犬や兄弟姉妹犬の愛情が奇跡を起こしたのでしょう。尊い命が救われて本当によかったですね。[文・構成/grape編集部]
2021年02月26日現在3歳の男の子を育てています。生まれつきイビキが大きかった息子ですが、最近は寝苦しそうにすることが多く、呼吸も止まっている?と気になるように……。病院に相談したところ、予想外の事態になった体験談をご紹介します。 息が止まっている?3歳になる息子はもともとよくイビキをかく子どもでした。夫も同じようにイビキが大きかったので、「遺伝かね~」とあまり気にしていなかったのです。 しかし、ここ1カ月ほどイビキが以前よりも激しいだけでなく、寝息が数秒間止まったあとに、「カハッ!」と苦しそうにすることが増えました。本人も深く眠れていないようで、深夜に度々起きて泣いてしまうことも……。心配で病院に連れて行くことにしました。 撮影した動画を小児科医に見せる先生に診てもらうため、気になる様子をスマホで撮影。どこの科に連れて行くべきか迷い、かかりつけの小児科に相談したところ、診てもらえることになりました。動画を見せると、「胸が動いているので、無呼吸ではなさそう」とのこと。 そして、夜に指にはめて脈拍と血液中の酸素飽和度を測る器械を貸し出してくれました。夜に計測すると、就寝時に息子の酸素飽和度がかなり下がることがわかりました。翌日、もう一度病院に行くと「大きな病院で診てもらったほうが良い」ということで、紹介状を書いてもらいました。 大学病院でも動画を見せる大学病院で動画を見せると、「扁桃腺肥大による無呼吸の疑いがある。一度検査入院してみては?」と提案されました。就寝時の脈拍と脳波を一緒に測るとのこと。ただ、あくまでも念のためにということで、何か病気が隠されているかどうかは検査してみないとわからないとのことでした。 息子は生まれてから一度も私と離れたことがないのでかわいそうな気持ちはありますが、何か問題があった場合には早く見つかったほうがよいと思い、入院を決意。1カ月後に予約しました。 動画の大切さを実感今回の出来事で感じたのが、子どもの様子を動画撮影することの大切さです。最初の小児科でも大学病院でも、「お母さんが動画を撮ってくれていたから様子がよくわかった」と言われました。 今回のような睡眠時など特定の環境でしか状況がわからない場合は、動画はとても有益な情報になるとのことです。まだ結果は出ていませんが、念のため動画を撮っておいてよかったと実感しました。 初めは「私の気のせいかな? 病院に行くのは大げさかな?」とも思いましたが、思い切って病院に相談してよかったです。検査の結果は、「アデノイドが大きい」ということで切除を勧められましたが、コロナウイルスが落ち着くまではとりあえずは見送っています。この件はどうなるかわかりませんが、今後も気になる症状があれば、動画や写真で記録しておこうと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年02月19日