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河野りぬさんの長男・ピー太くんは、生後1カ月のころ、左目の「先天白内障」が判明。幸い良い医師との出会いがあり、無事手術を受けることができました。退院後、ピー太くんは視力訓練のために左目にコンタクト、右目はアイパッチをつけなければなりません。何もわからないピー太くんは、アイパッチをつけると泣いて暴れます。河野りぬさんは、紆余曲折の末、負担なく安定した訓練ができるつけ外しのリズムを見つけました。歩けるようになると、新たな問題が発生! ピー太くんが1歳ごろになると、歩けるようになって行動範囲が広がり、その結果頻繁にコンタクトレンズを落とすようになってしまったから大変! サイズが合わないのでは? と思い病院で見てもらうも、先生からはベストフィットと言われたそうです。 度数が落ち着いている大人と比べ、サイズアップや度数変更がある乳児はそもそも買い替えの頻度も高いのに、健康保険の補助は1年に1セットまで。 わが子のためとはいえ、コンタクト紛失による大きな出費にめまいがする河野りぬさん夫婦なのでした。 まだじょうずにコミュニケーションが取れない年齢のうちは、コンタクトが外れて見えにくくなったことを子ども自ら伝えるのは難しいでしょう。「見えづらくなった」「コンタクトが取れた」とピー太くんが言えるのを待つしかないのがつらいところですね。 >>次の話 河野りぬさんのマンガはInstagramで更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね! 監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年02月18日河野りぬさんの長男・ピー太くんは、生後1カ月のころ、左目が「先天白内障」であることがわかりました。幸い良い医師との出会いがあり、無事手術を受けることができました。退院後、ピー太くんは左目にコンタクト、右目はアイパッチをつけなけれなならないのですがーー。嫌がる息子を押さえつける日々… ※乳児は生後1カ月から定期的に目の健康診断を受けます。 目の動きや瞳孔の大きさ、光に反応する能力、網膜に異常が無いかなどを検査し、赤ちゃんの目の発育を調べます。ただ、自覚的な視力検査が可能となるのは一般的に3歳からと言われています。 視力訓練のためとはいえ、毎日泣いて暴れるピー太くんに無理やりコンタクトやアイパッチをつけることは虐待のように思え、つらくなってしまいます。 親としては目のためになることはなんでもやりたいと思っていたそうですが、とにかく毎日訓練だけで精一杯なのでした。 将来的に必要なことだと理解していても、暴れて泣き喚くわが子の姿を毎日見ていたら、神経もすり減ってきますよね。ピー太くん自身がコンタクトもアイパッチも自分に必要なものだと早く理解してくれると良いですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。河野りぬさんのマンガはInstagramで更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね! 監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年02月16日河野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。近所の眼科を受診すると、診断結果は『先天性白内障』。設備の整ったA育病院のY先生のもと、手術を受けることになりました。約1時間半の手術を終えたピー太くん。ついに、河野りぬさんの付き添い入院が始まったのですがーー。入院中一番キツいのは夜… 付き添い入院で一番つらかったのは、病棟の子どもたちの泣き声だったそう。付き添いをしている他のママも、看護師さんも全員のケアができるわけではありません……。 その後、ぴー太くんは無事退院。アイパッチやコンタクトを使いながら、すくすくと成長しているそうです。 今は子どもの個性のほんの一部として目のことを受け入れ、子育てしている河野りぬさん。これからも息子さんが健やかに成長されることを願っています。河野りぬさんのマンガはInstagramで更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね! 監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年02月14日河野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。近所の眼科を受診すると、診断結果は『先天性白内障』。手術をするために、設備の整ったA育病院を受診しました。不安でいっぱいだった河野りぬさんでしたが、A育病院のY先生はどんな質問にも丁寧に答えてくれました。おかげで落ち着いて手術に臨めそうです。手術中はトイレにこもりきり… ※誤:搾乳機正:搾乳器 ※誤:ベット 正:ベッド ※術後最初の飲水は、病棟スタッフに確認してからおこないます 手術当日、小さなわが子を祈るような気持ちで送り出した河野りぬさん。手術中は、搾乳機を持っていかなかったことを後悔したそう。 ピー太くんの手術の経過も気になりつつも、長時間の断乳によってカチカチに張った胸の痛みと戦っていたのでした。 授乳中の赤ちゃんが手術をする際は、搾乳器がマストアイテムだったようです。これから子どもが手術を受けるママに、ぜひ伝わってほしいアドバイスですね。 >>次の話河野りぬさんのマンガはInstagramで更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね! 監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年02月12日河野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。さまざまな病気の可能性が頭をよぎり近所の眼科を受診すると、診断結果は『先天性白内障』。手術が必要なため、改めて大きな病院で診てもらうことになりました。不安でいっぱいだった河野りぬさんでしたが、A育病院のY先生と出会ったおかげで、落ち着いて手術に臨めそうです。 ついに、手術のための入院を迎えます。病院での出会い 病院で出会ったのは、河野りぬさん夫婦が恐れていた目のガン、『網膜芽細胞腫』を患った子どもとそのママでした。 入れ違いで退院するというその親子からエールをもらった河野りぬさん。眠れない夜をたくさん乗り越えてきたんだろうと思い、身が引き締まる思いがしたと振り返っていました。 子どもが病気にかかっても、保護者ができることは限られています。それは自分が患うよりもつらく、何もできないことにもどかしさを感じることでしょう。 きっと手術を終えたママもいろんな思いを抱えているはず……。ピー太くんの手術も成功すると良いですね。 >>次の話河野りぬさんのマンガはInstagramで更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね! 監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年02月10日河野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。さまざまな病気の可能性が頭をよぎり近所の眼科を受診すると、診断結果は『先天性白内障』。手術が必要なため、改めて大きな病院で診てもらうことになりました。日本小児眼科学会からすすめられたA育病院でY先生に出会った河野りぬさん。Y先生は、目の異常に早々に気づいてすぐに眼科を受診したことを「グッジョブです!」と褒め、手術の説明を始めました。手術の内容や術後の生活について説明を受けると、さまざまな心配事が浮かんできますが、河野りぬさんは思いの外落ち着いていることに気づきます。 これは、暗中模索だった状態から病名がわかり手術が受けられるようになった安心と、Y先生への信頼があってのことだったようです。Y先生は、退院後についての説明を続けます。小児用コンタクトレンズが抱える課題 ※10歳まで1日6時間のアイパッチ訓練について…最初のころは1時間からスタートし、徐々に時間を増やして半年かけて6時間装着させ、以降は毎日6時間のアイパッチ訓練を10歳まで維持します。 ※価格はメーカーによって異なります。 術後、ピー太くんはハードコンタクトをつけることになります。しかし子どもは失くしてしまいがち。その都度購入するとなると大きな出費です。 昨今、ハードコンタクト購入に際し補助金をもらえるようですが、それも昔はなかったそう。少しずつ患者に寄り添う制度ができているといえど、まだまだ足りていないと感じてしまうのでした。 幼少期からコンタクトレンズをつけざるをえない子どもがいるけれど、それは決して多い人数ではないため、価格が高かったり認知が低かったりし、苦労することが多いようですね。少しずつ理解が深めるために、河野りぬさんはこのマンガを描いていると言います。ベビーカレンダーの記事も、認知を広げる一助になることを願います。 >>次の話河野りぬさんのマンガはInstagramで更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね! 監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年02月08日障害者手帳には3種類ある「障害者手帳」とは、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種類の手帳の総称です。身体障害者手帳は、身体障害者福祉法に基づき、身体の機能に一定以上の障害があると認定された方に交付される手帳です。障害の種類や程度によって1級から7級の等級が定められています。療育手帳は、知的障害(知的発達症)があると判定された方に交付される手帳です。自治体によって名称が異なる場合があり、例えば東京都や横浜市では愛の手帳、青森県や名古屋市では愛護手帳という名称で療育手帳が発行されています。知的障害の程度によって手帳の等級が判定されますが、判定基準および等級に応じた支援サービスの内容などは、各自治体によって運用が異なっています。精神障害者保健福祉手帳は、一定程度の精神障害の状態にあることが認定された方に交付される手帳です。手帳の交付は精神疾患(機能障害)の状態と能力障害(活動制限)の状態から総合的に判断され、その程度によって1級から3級に等級が定められています。参考:障害者手帳|厚生労働省上記のいずれの障害者手帳も、取得することでさまざまな支援や福祉サービスをうけることができますが、手帳の等級(障害の重さの程度)などによって、その内容は変わります。このコラムでは、・障害者手帳取得のメリット、デメリット・障害者手帳がない場合に、将来受けられる支援や合理的配慮についてなど、障害者手帳についてのギモンから、将来に役立つかもしれない情報まで専門家の先生のアドバイスを交えてご紹介します。【専門家が回答】障害者手帳取得にはメリットがある?分かりやすく解説!ここからは障害者支援制度に詳しい行政書士の渡部伸先生に、障害者手帳取得についての質問にお答えいただきます。(質問)子どもに知的障害(知的発達症)があり、「療育手帳」を取得できる可能性があると言われました。取得のメリットやデメリットを知りたいです。また、取得できないのはどういう場合でしょうか。取得できないと療育が受けられないのではないかと不安です。(回答)療育手帳を取得することには、さまざまなメリットがあります。たとえば、働く場面での選択肢が広がります。企業などで働くことを希望する際に、一般の人と同じ方法での採用が難しい場合、障害者雇用の枠で働くという可能性が生まれます。障害者雇用で働くためには、手帳があることが条件となります。またそれ以外の場面でも、医療費の助成や公共交通機関の割引、NHKや携帯電話料金などの割引、映画館などレジャー・スポーツ施設の割引、所得税など税金の控除など、多くの経済的なメリットもあります。これらは、手帳の等級や自治体などで異なる場合があります。デメリットは基本的にはありません。周囲に手帳を持っていることを知られたくない、といった心理的な負担を感じる人はいるかもしれませんが、サービスを利用するとき以外、他人に持っていることを知られることはありませんし、普段はしまっておけば大丈夫です。療育手帳が取得できるかどうかは、18歳未満の場合、児童相談所でIQや日常生活の動作などから総合的に判定されます。なお療育についてですが、療育を行っている公的機関や民間の障害児通所支援などを利用する際には、「受給者証」が必要になります。こちらは手帳とは別の制度なので、療育手帳がないと受けられないものではありません。Upload By 発達障害のキホン(質問)子どもが療育手帳(愛の手帳)を取得していましたが、更新できず返納しました。発達障害がある場合、精神障害者保健福祉手帳は取得できますか?取得の目安の年齢があれば知りたいです。また、取得するとどんなメリットがあるでしょうか?(回答)発達障害がある場合は、精神障害者保健福祉手帳の対象となる可能性があります。目安の年齢は特にありません。最初に精神科を受診してから6ヶ月経過していれば申請可能です。医師の診断書など必要な書類をそろえて、役所の障害福祉窓口で申請します。精神障害者保健福祉手帳は、ほかの障害者手帳と異なり、取得後も2年ごとに更新する必要があります。メリットですが、療育手帳や身体障害者手帳と比較すると、受けられる支援は限られる場合があります。例えば、各自治体で行っている重度心身障害者への医療費助成は、重度の身体障害者手帳や療育手帳の所持者はほとんどの自治体で対象となりますが、精神障害者保健福祉手帳の所持者は1級のみ、あるいは対象外としている自治体もあります。そのほか各種の割引や減免など、手帳の等級や自治体などによって受けられるサービスもあります。障害者雇用については、2018年から精神障害者も対象となっていますので、将来の進路の選択肢が広がるという意味で、大きなメリットがあると思います。Upload By 発達障害のキホン(質問)障害者手帳がなくても、将来的に、高校や大学などの受験や、就職する際など、支援や合理的配慮を求めることはできるのでしょうか?(回答)合理的配慮とは、障害のある人が教育や就業、その他社会生活において障害のない人と平等に参加できるよう、それぞれの障害特性や困りごとに合わせて行われる配慮のことで、行政や学校・企業などの事業者には、この合理的配慮を可能な限り提供することが求められています。この合理的配慮の対象となる障害者は、障害者手帳を持っている人に限定されません。手帳がなくても、障害により日常生活に困難のある方も含まれます。受験に際して合理的配慮を求めるためには、医師の診断書や個別の教育支援計画、学校内で行ってきた支援の実績など「配慮の必要性」を示したうえで、事前に申請をする必要があります。具体的な配慮の内容としては、集中しやすいように別室受験やイヤーマフの持参、拡大文字の問題冊子の配布など、本人の困りごとに応じた支援を依頼することができます。ただし、学校などによって対応できることは異なるようです。就業の場においては、募集や採用の時点で、本人や支援者などから必要な配慮についての意思表明を行います。そのうえで本人と企業の間でどのような配慮ができるかを相談、検討し、合意したうえで配慮を行います。就業の場合は受験と異なり継続的な支援になりますので、定期的な見直し、改善が行われることになります。Upload By 発達障害のキホン障害者手帳についての関連コラムはこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2024年02月04日このお話は、片方の手の指が3本で生まれてきたお子さんのお話です。なぜ手の指が3本なのかというと、先天性の手足の欠指症だから。手足の欠指症とは、手や足の指の数が1本や2本、3本または4本だったりと、一人ひとり手や足のかたちはさまざまです。出産後、医師から告げられ、生まれてきた子どもが欠指症だとわかったママ。その事実にとても驚き、悲しんでいました……。 3本の指で生まれてきた赤ちゃん。 ※親が子どもの障害を受容するまでの過程として有名なDrotar,et al.(1975)の段階説。「ショック」「否認」「悲しみと怒り」「適応」「再起」という5つの段階の心理的プロセスを踏むとされている。 「泣いてしまう」「他の人の手ばかり見てしまう」「こんなふうに思うなんて子どもに申し訳ない」 ……当法人によく寄せられる声です。 悩まないはずはないし、落ち込まないはずもありません。でも、未来はちゃんと笑えます! 絶対大丈夫!! ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター NPO法人Hand&Foot
2024年02月01日外出先のトイレで下着にあるものが付着しているのを発見した私。「何か大きな病気なのかも……」と不安になっていたところ? トイレでビックリ中学1年生のころ。休日に、母と仲良しの友だち親子と一緒に買い物に出かけた私。ショッピングを満喫して帰ろうとしたとき、私はお手洗いに行くことにしました。 トイレに入りズボンと下着を脱いだ瞬間、まさかの光景が。なんと下着に血がべっとりとついていたのです! 何が起きたのかわからずフリーズした私。とりあえず、トイレットペーパーで下着についた血を拭き取ってみたのですが、染み付いておりきれいにならず……。 まさか…病気?私は「何か大きな病気にかかったのでは?」と不安な気持ちになってしまいました。というのも当時、テレビで隠れた病気のサインを紹介する番組があり、ガンなど大きな病気のサインとして吐血や下血などの「出血」が絡んでいたことを思い出したからです。まさか自分が……と私は大ショック。 きっとこの出血を家族に打ち明けたら悲しむに違いないと思い、誰にも相談する気になれなかった私。また血が出てきたら怖いからとトイレットペーパーをぐるぐる巻きにして下着に挟み、母たちの元へ戻り帰宅しました。 たまらず母に相談しかし、帰宅後トイレで下着を確認するとさらに出血が。「このまま出血が止まらなかったら……」と不安が大きくなった私は、母と2人で話せるタイミングを見計らい打ち明けることにしました。すると、母はクスッと笑い、「それ生理が始まったんじゃないかな?」と言いました。 大きな病気かもと思っていた私は、ハッと目が覚め、そういえば小学生のころに「生理」って授業で習ったなと思い出しました。そして一気に不安だった気持ちが解け、「これが生理なのか~」とすごく安心しました。 初めての生理は、自分が想像していたよりもしっかり血が出ていて病気かもと不安になった私。学校の保健の授業でしか習っていなかったこともあり、初潮を実際に迎えたときに適切に対応するのは難しかったです。今は1人の娘がいる母親になったので、大きくなったら生理について詳しく教えてあげたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/杉野 ひまわり作画/加藤 みちか監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2024年01月31日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。10年以上も通院している病院のシステムすら曖昧になってきた母・あーちゃん。何かやらなくてはいけないというのは理解しているようで、とりあえず自分のペースで動いてしまうため、気が付けば周りに迷惑をかけてしまう行動を取ることも……。本当に目が離せません。久しぶりにきょうだいと食事をしたあーちゃん。しかし、帰宅後に電話で話していると、一緒に付き添っていた娘たちときょうだいの1人の存在が記憶から消えているようでした。さらに、自宅での生活も普段とは真逆のことを報告していて、それがちゃんとしているアピールなのか、ただ普段の自分の行動を忘れているだけなのかもわかりませんでした。 認知症は本当に予測不能… あーちゃんは、自分がひどい結婚生活を送っているのは母(おばあちゃん)のせいだと思っています。 私たち姉妹は離婚を勧めましたが、今の生活を選んだのはあーちゃんです。 ※たんたん(夫) 思い返せば数年前のこれ、認知症あるあるの物盗られ妄想だった……!? あのとき、もう少し疑念を持っていれば……と、後悔しています。 いつものインスリン注射の付き添いの前日。確認の電話をすると、あーちゃんの言動が変です。 どうやら、前に受けたインフルエンザの予防接種と間違ている模様。 そして翌日。いつもの時間にあーちゃんは現れませんでした。 確認はしたけれど、強烈なインプットには勝てなかったようです。 あーちゃんは、昔からいろいろなことを人のせいにして片付けることがよくありました。最終的にはすべて自分で決めているはずなのに。数年前、あーちゃんがお店のポイントカードをたんたん(夫)に取られたと言ったときも、いつものように人のせいにしているだけだと思っていました。今思えば、これは認知症あるあるの物盗られ妄想だったのかもしれません。あのとき、もう少し疑念を抱いていたら、今はもっと違う状態だったのかも……。そんなふうに考えてしまうこともあります。 その後も、私たち姉妹は少しずつ進行していくあーちゃんの認知症に振り回されて行きます。先日のインフルエンザの予防接種では、いつもと違うパターンの通院ということもあって、姉妹で何度も確認していたのですが、その分強烈にインプットされていたようで……。普段のインスリン注射の時間が予防接種の予約時間だと思い込んで、いつもの通院時間に現れなかったのです。 でも不思議なことに、毎週インフルエンザの予防接種と勘違いしていたわけではなく、ちゃんと来た日もあれば混同していた日もあって……。何がきっかけかわからないので対策もできないのですが、この予測不能な症状に振り回されるのは、本当に大変です。 --------------あっさり忘れてしまうこともあれば、強烈にインプットされていることもあり、いつ何が起きるかわからないのは、サポートする側にとっても大きな負担ですよね。それでも、感情的にならずに冷静に対応する家族の皆さんには脱帽です。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月31日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。糖尿病の持病がある母・あーちゃんは、毎週インスリン注射を受けています。それ自体は問題なくこなせるのですが、別の日にインフルエンザの予防接種を受けたところ、いつもと違う診察室・先生になっていて理解が追いつかず、その場でキョロキョロしてしまう事態に。いつものパターンとは違うと、対応できなくなってしまったようです。やらなくてはいけないことがあるのはわかっているけれど、それが何かわからない……。あーちゃんは今、何をしていてもそんな状態なのかもしれません。やらなくてはいけないことを自分のペースでこなそうとするため、突拍子もない行動に出ることも多く、本当に目が離せなくなってきました。 あれ?記憶から消されている…? あーちゃんは5人きょうだいです。 伯父に呼ばれ、亡くなった叔母の家に行くことになり姉妹で付き添うと、ただ叔母の家を掃除するだけだったようで、早朝からあーちゃんを迎えに行ってから叔母の家へ向かうという大移動に。 帰宅後、あーちゃんから電話がかかってきました。 なんだか話の雲行きが怪しくなってきました。 恐る恐る聞いてみます……。 今日、一緒にいたのは誰かというのを忘れてしまったようです。 時間と労力をかけて付き添った今日という日が、なかったことになっているようです。 その日、伯父たちと一緒に食事をした私たち。 このやりとりを何度も繰り返しました……。 そして、糖尿病の話が出ると……。 え? 違うよね……!? めちゃくちゃちゃんとしゃべっているのに、内容がウソばかり……。姉妹で困惑。 食後、うれしそうにあんみつを食べていました……。 むしろ、甘いものを食べまくっているように思うのですが……。 ある日、伯父に呼ばれて亡くなった叔母の家に行くことになったあーちゃん。今は誰も住んでいないため、家をどうするのかという話になるとあーちゃんが理解できないと思い、姉妹で付き添うことに。しかし、いざ伯父と合流すると目的は家の片付けだったことが判明。あーちゃんを早朝に迎えにいき、逆方向に2時間もかかる叔母の家へ向かうという遠回りをすることになりました。 その後、片付けをしてから、皆で食事をして解散となったわけですが、夜になってあーちゃんから私のところに電話がかかってきて、今日1日どんなことがあったのかを聞かされました。……え? 私もいましたが? 話を聞いてみると、今日1日の記憶から私たち姉妹と伯父1人の存在が消えていました。めちゃくちゃ疲れながら付き添ったのに……。 あーちゃんの兄弟は全員が糖尿病。そのため、食事会中も糖尿病の話で盛り上がっていました。するとあーちゃんも負けじと、自分は食事に気を付けていてケーキなんて何年も食べていないと語りだしました。その口ぶりは、ものすごくちゃんとしている風だったのですが……実際には、ケーキ以外の甘いものもたっぷり食べているのです。姉妹で「何言ってるの!?」と、思わず突っ込みたくなりました。 --------------食事会をしたこと自体は忘れていないのに、誰がいたのかわからなくなるのではなく、一部のメンバーだけ記憶から抜け落ちてしまうこともあるのですね。でも、実際に時間も労力もかけて付き添った人からすると、記憶から消されてしまうのは少し寂しいかもしれませんね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月30日野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。さまざまな病気の可能性が頭をよぎり近所の眼科を受診すると、診断結果は『先天性白内障』。手術が必要なため、改めて大きな病院で診てもらうことになりました。当面手術室が使えず、最短でも手術できるのは1カ月後だと言われ、ショックを受ける河野りぬさん夫婦。そこでパパは、少しでも早く手術を受けられる病院に行けるよう紹介状を書いてもらえないか? と提案しました。パパの考えはーー。次の紹介先の病院で診てもらうと… 誤:検診正:健診 パパが別の病院の紹介状をお願いしたのは、A育病院のX先生宛に紹介状をもらうように指南されていたからでした。 そうして出会ったのがY先生。河野りぬさんに「グッジョブです!」と声をかけ、すぐに受診したことを褒めてくれました。自身の判断は正しかったと、改めて思う河野りぬさんなのでした。 周囲から「(生後間もないのに怖い思いをさせるのは)かわいそう」と言われ、受診を悩んでいた河野りぬさんでしたが、自分の判断は正しかったと初めて肯定されました。“お母さんの勘”はすごいですね。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年01月29日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの通院に付き添っていたある日のこと。院内にあった休診の案内を見つけ、あーちゃんはメモを取っていました。しかし、たった1分足らずでまた同じようにメモを取ろうとして、短期記憶障害を目の当たりに。すぐにかかりつけ医に相談したものの、薬の増量を提案され、正しい知識を身に付けるための冊子を渡されて終わり。そろそろ専門医の受診が必要かもしれないと思うように……。毎週受けているインスリン注射とは別の日に、インフルエンザの予防接種を受けたあーちゃん。先生も診察室もいつもと違うため、名前を呼ばれていても理解ができずにキョロキョロしてしまいました。いつものパターンから外れてしまうと、もうひとりで対応するのは難しくなっているようです。 もう新しいことを始めるのは無理 以前はよく聞いていたこの言葉も、最近はすっかり聞かなくなりました。 その代わり、めちゃくちゃ明るくこんなことを言うように。 何の自慢にもなってないんですけどね……。 10年以上も通院している病院のシステムがわからなくなってきたようです。 「名前を呼ばれるまで待つ」というのも、できなくなってきました。 やることはわかっているので、動いていたい様子。 理解しているのか謎ですが、とりあえずやさしく言い聞かせておきます……。 あーちゃんの異変に気付いてから、8カ月が過ぎました。最初のころのように、どうして付き添うのかと聞かれることはなくなったものの、自分が認知症であることを受け入れたわけではありません。ただ、自分の記憶力に問題があるというのはうすうす感じているようで、忘れてしまったことを取り繕えなくなると「私、忘れるの得意だから!」と言い切るようになりました。気にしないふりなのか、開き直りなのか……。 そして、だいぶ普通の生活にも支障が出てくるようになり、10年以上も通院している病院のシステムもよくわからなくなってしまいました。診察のときにやらなくてはいけないことがある、というのはわかっていても、それが何かはわからないようで、あーちゃんももどかしそうです。さらに、自分のペースで動き始めてしまうため、順番がきていなくても処置室に入ろうとしたり、フライングで測った血圧の測定結果を、無記名のままナースステーションに勝手に置いてきてしまったりと、目が離せません。 思えば初めて認知症のことで担当医の先生と話したとき、「もう新しいことは始められないし、2つのことを同時にはできません」と言われました。それは単純に洗濯をしながら食事の支度をするという同時進行のことだと理解していたのですが、もしかすると「やらなくてはいけないこと」と「指示を待つこと」も該当することになるのでしょうか……。 --------------やらなくてはいけないことがあると思ったら、体を動かしていないと不安になるのでしょうか。どこに行っても自分のペースで行動されてしまうと、本当に目が離せないので付き添いも大変そうです。また、本人のプライドを傷つけないような配慮も求められそうですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月29日これは、3歳と5歳の子どもが初めてのインフルエンザで熱せん妄(発熱に伴う異常な行動)を発症し、対応に追われたいもみさんの体験談です。事の始まりは1月末、子どもたちがそろってインフルエンザに罹患したことでした。3歳の息子がインフルエンザと診断された夜、「椅子が飛んでる! 大きいボールが飛んできた!」と叫び、突然現れた幻覚症状に、とにかく氷枕と保冷剤で首や脇などを冷やすことで対応したいもみさん。翌日、続けて熱を出した5歳の娘もインフルエンザと診断されます。その夜、今度は娘が遠くを見つめながら口を開閉して「ポッポッポッ……」と音を出す異常な状態に。数分後、娘は気が付いたかと思うと、昨夜の息子と同じように幻覚を見て大声で叫び始めたのでした。「椅子が近づいてくる!」と急に起き上がった娘。いもみさんは幻覚が見えている娘の症状を見守り……。 娘と息子の症状の違いに理由はある? 近づいてくる椅子だけでなく、壁を小さい人が登っている幻覚まで見始めた娘。おでこを触ると、昨夜の息子と同じように熱が上がっています。いもみさんは氷枕や保冷剤を用意し、体を冷やすことに。後日、先日とは違う小児科を受診。子どもたちの様子について聞いたところ、先生から「熱せん妄は高熱からなるものもあるし、インフルエンザ自体がそういう症状を引き起こしやすいとも言われている」と説明を受けました。 いもみさんは、姉弟にあらわれた症状に納得したのでした。 なにはともあれ、いもみさんの子どもたちが元気になってよかったです。高熱時やインフルエンザのときは熱せん妄が起こるかもしれないと知っておけば、いざというときも慌てずに対処できますよね。おかしいと思ったら病院を受診したり、夜間の場合は緊急外来に相談したりと落ち着いて行動したいですね。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年01月28日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんと外出すると、ほぼトイレ行脚のような状態になるほど、数分おきにトイレへ行くように。トイレ自体はひとりで入れるので、自分のタイミングで行ってもらうようにしていたところ、食事中に店外のトイレに行ったはずが迷子になるという事件が発生……。今後はその都度付き添いが必要かもしれないと思い始めました。ある日の通院時。院内に掲示されていた年末年始の休診の案内を見つけ、あーちゃんはメモを取りました。しかし、たった1分足らずでメモをしたのを忘れたのか、再度メモを取ろうとしました……。短期記憶障害を目の当たりにして、すぐにかかりつけ医に相談しましたが、薬の増量や認知症に関する正しい情報が書かれた冊子をもらっただけで、何も進展することはありませんでした。 当たり前のことができなくなる恐怖 先生も診察室もいつもと違うインフルエンザの予防接種。あーちゃんは明らかに動揺……。 名乗りもせず、突然看護師さんのもとへ……。けげんそうな顔をされてしまいました。 そんなあーちゃんをなんとか診察室へ誘導。 今日、打ったのが何の注射なのか理解できていないようでした……。 お年寄りの中には、キャッシュカードに暗証番号を書いてしまう人もいると聞いたことがあります。 そんな人本当にいるのかと思っていたら……身近にいました(夫)。 あーちゃんはお金を下ろすたびに暗証番号を忘れ、ヘルプの電話がかってくることも。 暗証番号をカードに書くわけにはいかないので、お金を下ろすのも付き添わないと……。 糖尿病の持病があるあーちゃんは、毎週木曜日にインスリン注射を打つために通院しています。インフルエンザの予防接種を受ける時期になり、できれば同じ日にしたかったのですが、予約が取れず別の日となってしまいました。いつもと同じ病院だけれど、診察室も先生も違う……。それが理解できなかったようで、あーちゃんは名前を呼ばれてもキョロキョロしていました。いつもと違うパターンには、もう対応できなくなってしまったみたいです。 さらに、これまでに数えきれないほどやってきたであろう「キャッシュカードでお金を下ろす」というのも、暗証番号が覚えられずに失敗するように。何度も間違った暗証番号を入力してしまい、ロックがかかってカードが使えなくなるという状況も経験しました。確認してみると、まったく使ったことのない暗証番号を入力していたり、桁数が足りていなかったり……。そのたびに、「印鑑持ってきて」と大騒ぎ。カードに暗証番号を書くわけにもいかないので、お金を下ろすときは付き添うようにします。 暗証番号は何十年も使っているもので、脳で覚えられていなくても体が覚えていてくれそうな気もしますが、どうしてわからなくなってしまうのか……。まあ、それが認知症だと言われればそれまでですが。こうして、昨日までできていたことも突然できなくなっていくのかと思うと、心配でたまりません。 --------------日常生活を送る上で欠かせないことを忘れていくのは、近くで見守る身としてはとても心配ですよね。急にお金を下ろしたいときも出てくるとなれば、そこに毎回付き添うのも大変そうです。そんなときはどうするのか、早めに家族で話し合っておくとよさそうですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月28日河野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。さまざまな病気の可能性が頭をよぎり近所の眼科を受診すると、診断結果は『先天性白内障』。手術が必要なため、改めて大きな病院で診てもらうことになりました。大きな病院で診てもらうためには紹介状が必要です。しかし、近所の眼科に依頼するも、すぐに書いてもらません。 早急に大きな病院を受診したい河野りぬさんは、電話をしたり病院を直接訪ねたりし、やっとの思いで診断書を手に入れたのでした。大きな病院へ行くも、手術日はまさかの…!? 誤:検診正:健診 誤:検診正:健診 誤:開眼機正:開瞼器 ついに大きな病院を受診できましたが、手術を受けられるのは最短でも1カ月先だと言われショックが隠せません。 手術の予定が混んでいるのかと思いきや病院側の事情だと知り、パパは手術が早くできる別の病院への紹介状をお願いするのでした。 振り出しに戻ったようなショックですね……。ピー太くんや河野りぬさん夫婦のためにも、最善の手段を提示してもらえることを願います。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年01月27日当てはまる特性とそうではない特性がある……。これって発達障害なの?「もしかしたら発達障害かもしれない?」と思って調べても、当てはまる特性とそうではない特性がある、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の特性に少しずつ当てはまるけれどどっちなの?と思われたことがある方は多いのではないでしょうか。なぜそのようなことが起こるのでしょうか。発達障害を理解するには、具体的なイメージをもつことが大切です。以下のケースの男の子は発達障害に該当するでしょうか?また、発達障害だとしたら、どのような診断がつくでしょうか?一緒に考えてみてください。ケース:時間にルーズな小4の男の子Upload By 専門家体験談小学4年生の男の子の例です。ゲームが大好きなのですが、ゲームで遊び始めると、友達との約束や宿題をやる時間、寝る時間などを忘れて熱中してしまいます。寝る直前になって宿題をやり始めても、疲れているのでそう簡単には終わらず、翌日は寝不足となって授業にも集中できなくなります。ただし、教室のルールを厳守しすぎる傾向があり、ルール違反をした友達を注意するという面もあるそうです。ゲームの時間は1日〇時間と決めても、1日しか持ちません。また、この子の場合、ゲームにだけ集中しているのかというとそうではなく、プレイ中に気が散って、ゲーム機の電源をつけたままほかの遊びを始めることがあり、ゲームへの情熱にもむらっ気がみられます。さて、この男の子には発達障害があるのでしょうか?ADHD(注意欠如多動症)?ASD(自閉スペクトラム症)?Upload By 専門家体験談男の子には「活動の切り替えが苦手」「用事を忘れてしまう」「気が散りやすい」という特徴がみられました。このことから、ADHD(注意欠如多動症)の特性の可能性があるのではと考えられます。また、ケースをよく読むと、ゲームをやり続けるこだわりや教室のルールを厳守しすぎる律儀な面もみられます。こうした面に加え、ASD(自閉スペクトラム症)の特性である対人関係の困難さが見えるならば、ASD(自閉スペクトラム症)と診断される可能性もあります。ちなみに、これらは特性によって生活上の支障が生じた場合「診断」されます。このように発達障害の人の一部は、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)などいくつかの特性がまじりあっているタイプになるため、一概にASD(自閉スペクトラム症)である、ADHD(注意欠如多動症)であると診断されるとは限らないのです。発達障害には「重複」や「強弱」がある発達障害のようではあるけれど、どの障害とも言い切れない……、はっきり答えが出ていない解説に驚いたり、釈然としない思いを抱かれた方もいらっしゃるかもしれません。ですが、これが発達障害の実際の姿です。この男の子の例のように、発達の特性に「重複」や「強弱」があることは、発達障害を理解する上でとても重要なのです。私は、発達障害がある人のことを「~ができない」と考えるのではなく「~よりも~をする」という「選好性」を持っている人だととらえています。例えば「雑談よりも内容重視の会話をしたがる」、「対人関係よりも自分のこだわりを優先する」、「じっとしていることは苦手だが、思い立ったらすぐに行動に移せる」といったものです。その優先するものが少数派なため、発達障害の人たちは周囲から理解されづらく、生きづらさを感じているのです。発達障害は、けっして特別なものではありません。発達の特性は、いわゆる「ふつう」と地続きのものです。いまは特に困難を感じることなく生活している人の中にも、発達障害の特性がある人はいます。もし特性に当てはまる部分があったという人は、生活をしていて困ることがでてくる前に、自分の特性、自分のやりたいことを理解すること、そして生活環境の調整に取り組んでいただければと思います。マンガ/吉田いらこ(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年01月27日これは、3歳と5歳の子どもが初めてのインフルエンザで熱せん妄(発熱に伴う異常な行動)を発症し、対応に追われたいもみさんの体験談です。事の始まりは1月末、子どもたちがそろってインフルエンザに罹患したことでした。なんとか子ども2人を寝かしつけたいもみさん。3歳の息子のうなされるような声で目を覚ますと、顔を真っ赤にして「椅子が飛んでる!大きいボールが飛んできた!」など幻覚を見て怖がっています。慌てて氷枕と保冷剤で首や脇などを冷やし、熱が下がった息子は再び眠り、いもみさんはホッとしたのでした。眠ってくれたとはいえ、息子の氷枕はすぐにぬるくなります。いもみさんは何度も取り替えながら夜を過ごし……。 嘘でしょ!?今度は娘の様子が…※発熱の際、熱を下げる効果はそれほどありませんが、頭を冷やすことで気持ちよく休めるようになり、結果的に症状の改善に繋がりやすくなることになります。 ※腿の付け根→ももの付け根 子どもたちが眠りにつく中、いもみさんはスマホで息子の幻覚について検索。“冷やす”という判断は間違っていなかったことにホッとしました。翌日、息子に続いて熱を出した5歳の娘を連れて病院へ。息子と同じくインフルエンザと診断されましたが、寝る前に薬をきちんと飲んで氷枕も使い就寝。今夜は娘がつらいだろうと予想しながら添い寝していたいもみさんでしたが、聞きなれない音に目が覚めます。音の発信源は隣で寝ている娘。遠くを見つめながら口を開閉し「ポッポッポッ…」と音を出していたのでした。いもみさんは必死に娘に呼びかけますが、何かにとりつかれたように音を出し続ける娘……。数分後、急に気が付いたかと思うと、昨夜の息子と同じように娘も幻覚を見て叫び始めたのでした。 高熱がでるのは体がウイルスと戦っているからですが、発熱に伴う異常な行動=熱せん妄を目にすると慌ててしまいますよね。監修の松井先生によると、熱せん妄では2階から飛び降りるといった異常行動が見られることもあるそうです。発熱時は子どもの様子に注意し、異常があれば気付けるようにしておきたいですね。>>次の話監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年01月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。あらゆることを忘れてしまうようになった母・あーちゃん。しかし、ハイヒールをはくことは忘れていないようです。明らかに足元がおぼつかなくなってきても、自分ではその感覚はないようで、会うたびにハイヒールを履いています。さすがにけがが心配になったので、なんとかウェッジソールの靴を新調してもらいましたが、いざ会ってみるとまたハイヒール……。オシャレ心はまだまだ健在です。あーちゃんは、外出すると数分おきにトイレへ行くようになりました。トイレ自体はひとりでできるので、勝手に行ってもらっていたのですが、お食事会の最中に店外のトイレへ向かって迷子になるという事態に……。そろそろ、トイレも付き添いが必要かもと思い始めていました。 短期記憶障害がひどくなってきて この日は年に1度の健診。 質問の意味を理解しないまま答えたようで、看護師さんも困惑……。 院内には、年末年始の休診予定が貼り出されていました。 すぐにメモを取り出したあーちゃん。 メモをしたのもつかの間……。 すぐにまたメモを取ろうとします……。 ついさっき、自分で書いていたよね……? あーちゃんの短期記憶障害を目の当たりにし、かかりつけ医に相談してみることに。 かかりつけ医からは冊子が渡されました。 冊子の内容はネットで調べればわかることばかり……。専門医ではないから、仕方ないのかもしれません……。 あーちゃんの性格上、薬以外の提案は拒否しそうなので、もうできることはないのかも……。 年に1度の健診の日。検査のために朝食を抜くように言われていたので、前日の夜と当日の朝に連絡を入れて、無事に朝食抜きで病院に到着しました。しかし、看護師さんからの「朝食は食べましたか?」の問いに元気よく「はい」と答えたあーちゃん。慌てて私がフォローしたので大丈夫でしたが、質問の意味が理解できていないのだろうと悟りました。 その日、病院には年末年始の休診予定が貼り出されていました。忘れてはいけないとメモをとるあーちゃん。私もスマホで予定表を撮影したのですが、1分ほどして「年末年始の予定が書いてあるわね」と言ってメモを開きました。そして、たった1分前に書いたメモを見ながら「書いてあるわ!」と、ひと言……。いくらなんでも、忘れるのが早すぎるのでは? あーちゃんの短期記憶障害を目の当たりにして、私は早速かかりつけ医に相談してみました。しかし、インターネットでも調べられるようなことがまとめられた冊子を渡され、薬の増量を提案されただけ。そろそろ専門医の受診も考えなくてはいけないのでしょうか。でも、薬をもらう以外だと介護認定を受けて介護サービスを利用するのが一般的です。あーちゃんの性格上、きっとそれは拒否するでしょうし、本人の意思を無視するわけにもいかないし……難しい判断です。 --------------受診する病院を変えるというのもストレスになりそうですし、病院を変える理由も忘れてしまうだろうということを考えると、なかなか積極的にはなれないですよね。でも、症状がどんどん進行しているようなので、一度専門家に相談してみるのはよさそうです。本人の意思を尊重しつつ、介護する側がすべて負担を背負うことがないような方法が見つかるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症が進行するにつれて、貴重品の管理も大変になってきました。大事なことは忘れないようにメモに書き、「いつもの場所」に置くようにしていたのですが、その「いつもの場所」すら忘れてしまうように……。貴重品を持たないわけにもいかないので、管理をどうしていくのか悩みどころです。大事なことでも忘れることが多くなってきたあーちゃんですが、ハイヒールを履いて出かけるのは変わりません。しかし、最近は足元がおぼつかないため、靴屋へ連れて行き、なんとか好みに合いそうな靴を新調してもらいました。しかし、次の通院ではまたハイヒールを履いて現れ、足元にはそこまで不安はないと言い張るのでした。 ついに迷子になった母 Kさんはあーちゃんの学生時代の友人で、娘さんは姉と幼なじみ。この4人で食事中、あーちゃんがトイレから一向に戻らず……。 ついに、迷子になってしまったようです……。 なんとか場所を特定して迎えにいくと、今いるビルとはまったく別のビルにいました。 あーちゃんはもともと頻尿でしたが、最近は特にひどくなっているように感じます。 さすがに尿パッドを付けたらどうかと言っても拒否……。 もう、外食も厳しくなってきたかもしれません。 ある日、あーちゃんと姉が学生時代からの友人であるKさん母娘と4人でお食事会をしたときのこと。途中でトイレに行ったあーちゃんが一向に席に戻らず、その場にいた全員が心配していました。すると、「どこにいるのかわからない!」と、あーちゃんから電話がかかってきました。 周りにあるものを聞き出して、なんとか場所が特定できましたが、なんと食事会をしていたお店のあるビルとはまったく別のビルの違う階にいました。Kさんは認知症のことを知っているため、そこまで混乱はなかったものの、店外のトイレは付き添いが必要だと実感した出来事でした。 そしてこのトイレ問題は、最近私たち姉妹の悩みの種でもありました。しかし、インターネットで調べてみると、認知症の頻尿は珍しくないようです。どうやら、トイレに行った記憶がなくなってしまうからだそうで……。お出掛けのたびにトイレ行脚になるのは、かなりストレスです。 --------------認知症を患う家族が戻ってこないとなると、焦ってしまいますよね。外食するときにはトイレの場所がどこにあるのかを事前に確認し、付き添いも必要になってきそうですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月26日河野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。さまざまな病気の可能性が頭をよぎり近所の眼科を受診すると、診断結果は『先天性白内障』。手術が必要なため、改めて大きな病院で診てもらうよう医師から言われてしまいました。親戚の医師に相談すると「すぐにでも手術したほうが良い」とのこと。受診した近所の眼科に紹介状の作成を頼んだのですが、2日経っても用意してもらえませんでした。 電話で催促しましたが、反応はイマイチ……。すぐ書いてもらうことは難しそうだと感じた河野りぬさんは、病院を直接訪ねてみることにしたのですがーー。病院へ紹介状の催促に行った結果…!? 河野りぬさんが紹介状をもらえず焦っていたころ、パパは信頼できる小児眼科を探していました。しかし、小児眼科自体が少なく、思い切って日本小児眼科学会へ直接連絡してみることに……。 一方、河野りぬさんは近所の眼科へ出向き、早急に紹介状がほしい旨を受付で詳しく説明しました。しかし、午前診療が終わっても結局紹介状はもらえずじまい……。河野りぬさんは諦めて帰宅することにしました。 帰宅してお母さんに紹介状をもらえなかったと報告していたそのとき。近所の眼科から紹介状が手配できたと電話がかかってきたのです−−! わが子のためにできる限りの最善を尽くすパパとママ。紹介状をもらえたので、ようやく大きな病院で診てもらえることになりそうです。不安はありますが、一歩前進できてよかったですね。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年01月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。娘たちに通帳と印鑑を預けていることを忘れ、実印登録の変更をしてしまった母・あーちゃん。なんと、あーちゃんのお金を密かに狙っているであろう夫のたんたんとともに手続きをしていたことが発覚。慌てて再度変更手続きをすることに……。長い結婚生活の間、ずっと夫のたんたんに苦しめられてきたはずなのに、認知症は母・あーちゃんのそんな記憶すら消してしまっていました。再度姉妹で刷り込み教育を実施することにしましたが、わかっているかどうか、正直微妙なところです。さらにこのころ、メモを「いつもの場所」に置いておくというのも難しくなってきました……。 靴を新調したけれど… あーちゃんは今でもハイヒールをはいています。 何度言っても、足元がおぼつかないのを認めたくないようです……。 なんとか、あーちゃん好みの靴を選んでみました。 本当はこういう靴が一番ですが、あーちゃんの好みからはかけ離れているのでNG……。 めちゃくちゃ盛り上げておだてた結果、無事にお買い上げです。 帰り道でも、何度も同じ話を繰り返していました。 しかし、次の通院ではまたハイヒールをはいていて……。 なんだかんだ言い訳をしていました。 また始まりました……。 病院の帰り、お茶をしているときにトイレに並んでいたあーちゃん。 しばらくすると、急にドアノブをガチャガチャし始めました……。 そして、ドアが開かないことを確認して、店員さんに文句を言っています。 さすがに予想外の展開で私たちもビックリ……。 中から人が出てくると、何事もなかったかのように入っていったのでした……。 もともとオシャレ好きだったあーちゃん。そこは認知症が進行しても変わらないようで、70歳を超えていても、まだ細い7cmほどのハイヒールをはき続けています。足元がおぼつかないから、卒業してほしいと言っても聞く耳をもたず……。 でも、さすがにけがも心配なので、抵抗するあーちゃんをなんとかなだめながら靴屋さんへ行き、好みに合いそうな靴を選んで買ってもらいました。これで安心……と思いきや、自分の足元はおぼつかないと思われることに納得がいっていないようでした。 しかし、次の通院に付き添ってみると……。またいつものハイヒールで登場したので、新しい靴をはくように強く言いました。そして通院後にお茶をして帰ったのですが、そこで人がまだ入っているトイレのドアを開けようとするという謎の行動に……。もしかして、並んでいるうちになぜ自分が並んでいるのか忘れたということ!? --------------70歳を超えてもまだハイヒールをチョイスしているのは、女性としてとてもかっこいいと思いますが、心配も増えるところなので、家族としてはそろそろ卒業してほしいですよね。あーちゃんも納得して購入した靴に意識が向くように声がけしたいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。新しい薬を追加してから初めての通院。全身を黒のワントーンでまとめてオシャレをしていて、もしかしたら薬の効果かも? と思ったのもつかの間……。外食に行っても自分が何を食べているのかがわからず、移動中もずっとトイレに行きたがるなど、気になる症状はそのまま続いていたのでした。やらなくては思いつつ、先延ばしになっていた銀行の手続きと掃除をするため、姉妹そろって実家へ向かいました。銀行の手続きは、お姉さんの手厚いサポートもあり無事に終了したのですが、実家の掃除で問題が発覚。糖尿病を患う母・あーちゃんの部屋に、なぜか大量のお菓子があって……。 「いつもの場所」を忘れてしまう… この日、フロア係にじっと見つめられながら、印鑑登録の変更手続きが完了。 あーちゃんの財産を狙うたんたんと手続きしてしまわないよう、次は娘に相談するように伝えます。 ※たんたん:ワフウフの実父(あーちゃんの夫) 姉妹で相談して「刷り込み教育」を実施することに。 刷り込み教育を受けたあーちゃんの反応……。 全部あーちゃんから聞いた話ですけど……。 勝手にいろいろな手続きをしないよう、今回もメモを残すことに。 少し前まで、ひんぱんにメモをとる姿を見かけていましたが、今はさっぱり……。 大事なことなので、メモに加えて口頭でも伝えておきます。 しかし、内容を確認するために「いつもの場所」から移動させてしまいます。 「いつもの場所」からメモを動かさないように強く言うのですが……。 メモの場所ではなく、内容がわからなくなってしまったようです……。 いつもの通院に合わせて、実印登録の変更手続きをしに行きました。フロアご案内係の人からの視線を感じ続けていましたが、あーちゃんのお金をたんたんに奪われないためには必要な手続きなので、やるしかありません。そして、ついでにたんたんの悪事を刷り込んでおきましたが、まるで初めて聞いたかの反応を示していました。全部あーちゃんから聞いた話なんですけどね。 ほんの少し前までは、何かあるとすぐにメモをしていたあーちゃん。しかし、もう「メモを取った」ということを忘れてしまうようになり、その意味がなくなってしまいました。そのため、家の掃除をしたときに、大事なことを書いたメモの置き場所を決めたのですが……。 しばらくすると、そのメモに書かれていることの意味を聞くために決まった場所から持ち出し、やがて「いつもの場所」自体を忘れてしまったのです。しかし、どこかでメモを目にすることもあるようで「通帳と印鑑って何のこと?」と、そのたびに意味を確認してくるように。「通帳と印鑑は娘たちが預かっている」というたったひと言のメモについて、一体何度説明したことか……。 --------------本人に悪気がまったくないので、責めるわけにもいかないですが、何度も同じことを説明するのはストレスになりますよね。言い方によってはプライドを傷つけるかもれないと思うと、言葉選びも慎重にしなくてはいけません。しかし、メモの管理も難しくなってくる状況だと、貴重品の取り扱いも心配ですね……。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月24日河野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。さまざまな病気の可能性が頭をよぎり、病院を受診しました。眼科を受診した結果、ピー太くんに『先天性白内障』の診断が下りました。わかってはいたものの、複雑な気持ちになる河野りぬさん。対するパパは、さまざまな可能性を考えた中で「亡くなる心配がないなら……」と安堵していました。 河野りぬさんは、そんなパパの反応に少しだけ気持ちが軽くなったのでした。急いで手術を受けたいのに… ※日本小児眼科学会HPでは、両眼性では生後10週、片眼性では生後6週までとなっています。 誤:検診正:健診 すぐにでも手術した方が良いということが判明し、河野りぬさんは前日に受診した眼科で紹介状を書いてもらうことにしました。 ところが、2日経っても近所の眼科からは連絡が来ず、電話をかけても要領をえない返事。河野りぬさんは腹を決め、紹介状を書いてもらうべく、直接出向くことにしました。 自分のことなら少々のことは我慢できても、わが子の成長や体に関わることはやはり待っていられませんよね。皆さんが河野りぬさんの立場なら、病院に対してどのように対応しますか? >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年01月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの気になる様子についてかかりつけの医師に相談したところ、新しい薬が追加されることになりました。どんな薬かとインターネットで調べてみると、中期以降の認知症に処方される薬のようでした。まだ診断を受けて半年足らずだというのに、思ったよりも早く進行している事実にショックを受けるのでした……。新しく薬が追加されてから、最初の通院。毎回着ていたカーキのブラウスではなく、黒のワントーンコーデでオシャレになっていた母・あーちゃん。もしかして、新しい薬が効いている?と淡い期待を抱いたものの、外食をすれば「これ何?」の繰り返し、出先でも「トイレに行きたい」の無限ループ、さらに外出している目的もすっかり忘れていて、相変わらずのあーちゃんでした。 一体何を食べているの…? 銀行に到着すると、あーちゃんはやっぱり今日の目的を忘れていました。 銀行のお姉さん、いろいろとありがとうございました……。 再発行していたキャッシュカードがなくなっていることが発覚。 その後、掃除をするため実家に向かい、まずは台所をチェック。予想どおり、使用感ゼロ。 とりあえず、見えるところからどんどん片付けていきます。 そこで、箱に隠してあったキャッシュカードを発見……! それはこっちのセリフ……。 隠した理由は本人しかわからない……。 実印を預けたことを忘れ、印鑑登録の変更をしていた……。しかも、たんたんと! ※たんたん:ワフウフの実父(あーちゃんの夫) よりによって、あーちゃんの財産を狙うたんたんと手続きをするなんて……。 悲しそうな表情はするけど、きっと怒られている理由はわかっていない……。 そんな中、押し入れを開けると……。大量のお菓子を発見! あまりの衝撃に、姉妹で顔を見合わせます。あーちゃんは糖尿病も患っているのに……? お菓子……? 延び延びになっていた銀行の手続きに向かった私たち。あーちゃんは、銀行のお姉さんに誘導されないと書類が書けない状態でしたが、なんとか手続きは終了。続いて掃除と失くしたらしいキャッシュカードの捜索のために、そのまま実家へ直行します。 実家に入ってまずチェックしたのが台所。予想通り、まったく汚れていないので食事の用意はしていないと思われます。パンやバナナがあったので、そういった調理不要なものを食べているのか……? と、考えている時間はなく、すぐに部屋の掃除に着手。探していたキャッシュカードも無事に発見しました。 そんな中、あーちゃんが勝手に実印登録の変更手続きをしていたことが発覚。次から次へと問題が出てきます……。さらに、片付けようと思って開けた押し入れの中に、大量のお菓子を発見! よく見ると、賞味期限が何年も切れているものもあります。そもそも、あーちゃんは糖尿病なので、お菓子が家にあるはずがないのですが……。これは、一体どういうことでしょう?? --------------銀行の手続きが済んでひと段落だと思ったところで、大きな問題が発覚しましたね。隠していたお菓子を食べていたとしたら、糖尿病にも影響がありそうです。もしかして、自分に持病があることも忘れてしまったのでしょうか……? より管理が必要になってきますね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月23日河野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。さまざまな病気の可能性が頭をよぎります……。夫婦で相談し、病院を受診することを決めました。小児眼科での検査方法を調べた河野りぬさんは、絶句……。まだ幼い孫に怖い思いをさせたくないと考える両親からは、2週間後の2カ月健診で診てもらうことをすすめられました。それでも河野りぬさんは、2カ月健診を待たずに眼科の受診を決意したのです。 眼科を受診した結果… 誤:開眼機 正:開瞼器 眼科を受診した結果、ピー太くんに『先天性白内障』の診断が下りました。 手術が必要になるため、改めて大きな病院で診てもらうよう医師に言われた河野りぬさん。パパに報告すると、第一声は予想外の「よかった~」という言葉。さまざまな可能性を考えた中で「亡くなる心配がないなら……」と安堵していたのでした。 どんな障害も受け入れる、と覚悟を決めようとしても、親としてわが子の将来を思うと不安になったり、悲観したりしますよね。早い段階で目の異常を見つけられたことが、ピー太くんにとって良い方向に繋がると良いですね。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年01月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。どこにいても、すぐに周りの人と打ち解けて、親しげに話している母・あーちゃん。しかし、あとで話していた内容を聞いてみると「さあ?」と、まったくわかっていないことも多々……。最近では、話を合わせるスキルも衰えてきたのか、とんちんかんな返事をすることも増えてきました。かかりつけの医師に最近のあーちゃんの様子を相談したところ、薬が新しく追加されることになりました。インターネットで調べてみると、どうやら中期以降の認知症に処方される薬のようで、まだ診断を受けてから半年もたっていないのに、想像以上に進行が早くてワフウフさんはショックを受けてしまいます。 新しい薬の効果?あーちゃんに変化が… 今日の通院コーデは、着慣れたカーキのブラウスではなく、シックなワントーンコーデ! 言っていることは同じでも、表情がなんだか明るい! 突然、先日亡くなった自分の妹について話しだしましたが、不仲の原因がたんたんになっていました……。 ※たんたん:ワフウフの実父(あーちゃんの夫) 本当の不仲の原因は、あーちゃんの失言によるもの。 まぁ、たんたんには罪がたくさんあるので、ついでに不仲になった原因になっておいてもらうことにします。 通院を終え、腹ごしらえに向かった私たち。そこで、見るものすべてについて聞いてくるあーちゃん。 何もわからないながらも、一応完食してくれました。 食事を終え、一緒に実家のある駅まで行くと言うと、理由を聞かれてしまいました。 銀行に行くのは納得してくれましたが、用件がわからないようです。 お店を出る前にトイレに行きますが、目の前の洗面台にも気付いていない様子……。 帰り道、電車の向かい側からあーちゃんを見ると、話しているのに表情は「無」でした。 そして、最寄り駅に着いて早々に「トイレ」……。 姉は怒りを必死にしずめながら、尿漏れパッドの装着を提案したのでした。 結局、尿漏れパッドを装着するためにまた「トイレ」へ……。 薬を追加してから初めての通院。「毎回ついてきてくれなくても大丈夫なのに」と、言っていることはいつもと変わらないあーちゃんですが、どことなく表情が明るいように感じました。さらに、季節に関係なく着続けていたカーキのブラウスから卒業し、全身を黒で統一したシックなコーデでオシャレまでしています。これは薬の効果なのか……! そしてこの日は、通院のついでに延び延びになっていた銀行の手続きをすることにしていました。ここ最近のガス代の請求金額から、おそらくもうあーちゃんは食事の支度はできていないと思った私たち姉妹は、ひとまず腹ごしらえをしようとごはん屋さんへ。しかし、メニューの写真を見ても実物のお料理を見ても、あーちゃんは自分が何を食べているのか理解できていないようでした。 なんとか食事を終えて帰路に着きましたが、今度は「トイレに行きたい」の無限ループが始まりました。姉が尿漏れパッドを使うように言ってなんとかループが終わったものの、短時間で何度も行かれると、こちらのペースも乱されてしまいます。とはいえ、トイレの訴えをスルーするわけにもいかないので、困ったものです。 --------------服装や表情など、新しい薬を追加してからあーちゃんに変化が見られるようになりましたね。これが薬の効果ならうれしいですが、自分が食べているものがわからなかったり、短時間のうちに何度もトイレに行ったりと、気になる行動もまだ続いています。この調子だと、必要な手続きは早めに済ませておくのが安心かもしれませんね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月22日河野りぬさんは長男・ピー太くんが生後1カ月のころ、目の奥が白いことに気がつきました。産後2週間後の健診も、1カ月健診でもピー太くんに問題はなしでした。しかし、検索をするとただごとではない雰囲気……。小児眼科を受診することにしました。 すぐ検査か、2週間後か… 誤:開眼機正:開瞼器 誤:開眼機正:開瞼器※赤ちゃんの固定の仕方は病院によって異なります。 誤:検診 正:健診 誤:検診 正:健診誤:検診 正:健診まもなく生後2カ月の健診でしたが、さまざまな心配が残ります。夫の強い意向もあり、早く眼科を受診することにしたのでした。 痛い思い、怖い思いをする検査を赤ちゃんにするのはかわいそうだという両親の気持ち、共感できますよね。しかし、検査を2週間後に先延ばしにしたら、治療が遅れてしまって赤ちゃんに悪影響が出る場合もあります。皆さんならこの場合、小児眼科の受診を急ぎますか? >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年01月21日河野りぬさんの長男・ピー太くんに目の障害が見つかり、手術を受けるまでを描いたお話です。河野りぬさんは長男・ピー太くんを出産後、実家に里帰りしていました。夜にしっかり寝てくれることもあり、新生児との生活に慣れ始めていたのですが……。 健診では問題なかったのに…誤:検診正:健診 誤:検診 正:健診誤:検診 正:健診 授乳中、河野りぬさんがピー太くんの顔を見ていると、片目だけ目の奥が白いことに気がつきました。スマホで検索すると、そこには『先天性白内障』の文字が……。これをきっかけに、病院の受診を決めたのでした。 乳幼児の健診をおこなうのは小児科医です。目の専門家に診てもらう機会がほとんどなく、目に何らかの障害があったとしても見過ごされてしまうことが多いのだとか。しかし、なかなかその事実を知る機会はありません。 目の異常がないか、小さいうちは特に注意を向けたいですね。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修者:医師 つきみ野・藤田眼科 院長 藤田 剛史先生 著者:マンガ家・イラストレーター 河野りぬ
2024年01月20日初めての妊娠、そして出産。母子ともに検査を受け、問題がなければいよいよ明日は退院! しかし息子の検査で、突然「舌小帯短縮症」と告げられました。退院前日に起こった、私がプチパニックになった体験談を紹介します。 突然告げられた「舌小帯短縮症」出産を終え、私も息子も検査を受け、問題がなければ明日は退院の日。先天性代謝異常の検査のため息子を新生児室に預けて病室でのんびりしていると、ナースコールが鳴り、助産師さんから「ちょっと新生児室に来てください」と言われ……。 何かと思い新生児室に向かうと、院長先生が息子を抱いていました。「赤ちゃん、舌が短いの。舌小帯短縮症って言うんだけど。舌の裏側の下側と接しているところ、短いでしょ?」。先生は特に深刻な様子ではなく、どちらかと言えば明るい口調でそう言いました。言われた舌の裏側を見せてもらいましたが、小さい赤ちゃんの口の、さらに小さい舌が短いか長いかなんて、私にはわからず……。でも「○○症」と言われると、なんだか身構えてしまいました。 考えてみると、甥っ子に症状が「ご家族で舌が短いとか、滑舌が良くないとか、同じ症状の人はいない? 今はミルクも飲めているみたいだからいいけど、大きくなって手術となると、全身麻酔になるの。もし今なら、麻酔もしないですぐに“ちょきん”って切っちゃいますよ」。そう言いながら、先生はハサミで物を切るジェスチャーをしました。突然聞いたことのない病名を言われて、どんな病気か、どんな影響があるのかわからず、簡単に“ちょきん”と言われても……。私はプチパニックになってしまいました。 思い返してみると、姉の2人目の子ども、私から見て甥が4歳になっても少し舌足らずな話し方で、一生懸命話してくれているのに聞き取れずに何度も聞き返す、ということがありました。そして甥は今度手術をする、という話も姉から聞いていました。 夫と姉に相談し、“ちょきん”することに甥の話を先生にすると、「そうそう! そういう話し方になってしまうことが多くて。ミルクも飲みづらくなるかもしれないし、今“ちょきん”したほうが良いと思うんだけど」と。そうは言われても、簡単に「じゃあ“ちょきん”お願いします!」とは決断できない私。いったん「夫に連絡してみます」と、病室に戻ることにしました。夫と姉に連絡すると同時に、舌小帯短縮症について調べることに。確かに、調べてみるとすぐに切ってしまったほうが良さそうで、夫も姉も同意見でした。そして私は新生児室に戻り、先生に「“ちょきん”お願いします! 」とお伝えしました。 院長先生が気が付いてくれたことを知る「じゃあすぐに切っちゃいますね!」と、息子を連れていく先生。私が病室で待っていると、3分も経たずに助産師さんが息子を連れてきてくれて「“ちょきん”は一瞬で、全然泣かなかったですよ!」と教えてくれました。息子は何事もなかったようにきょとんとしています。そして気になったことを助産師さんに聞いてみました。「舌小帯短縮症って、今日の検査項目だったんですか? それとも先生が気が付いてくださったんですか?」。助産師さんは「検査項目ではなく、検査前に先生が目視で全身を見ていたので、そのときに気が付いたんだと思いますよ」とのこと。 思い返すと院長先生はいつも本当に丁寧に接してくれて、立場上とても忙しいはずなのに決して流れ作業にせず、向き合って対応してくれているのを感じていました。 今回の息子の舌小帯短縮症も、ただ検査項目を見るだけでなく、先生がしっかり1人ひとり診てくれているからだなと思いました。この産院を選んで、この先生に対応してもらって、本当によかったと改めて実感した出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/みいの著者:森まり子0歳の男の子のママ。本業は育休中で、現在は子育てをしながらライターとして活動中。主に子育て・共働きに関する体験談や、ママ向けの美容記事を執筆している。
2024年01月13日