むくみはなぜ起こるのでしょう。むくみの原因にはさまざまありますが、病気が原因の場合には、腎臓病によるむくみが多いといわれています。むくみが起こるメカニズムむくみは、身体に余分な水分が留まってしまうことで引き起こされます。人間の身体は、体重のおよそ60%が水分といわれており、そのうち3分の2が細胞内にあります。そして、残りの3分の1の水分は血液内などにあるといわれており、その多くが細胞間液になります。細胞間液は血液の血漿(けっしょう)成分でできており、栄養素などを運ぶ役目をします。通常、心臓がポンプのように力強く動くことで、全身の血液を循環させます。その際、身体が必要としている酸素や栄養素などを血液と一緒に動脈を通して、すみずみまで運びます。そして、細胞内で不要となった老廃物などを、静脈やリンパ管を通して心臓へと戻します。しかし、なんらかの原因で、この細胞間液が、うまい具合に静脈やリンパ管に戻れなくなったり、静脈やリンパ管の流れが滞ってしまったりすると、そこで細胞間液も留まってしまい、むくみの原因へと繋がるのです。むくみの原因とはむくみが引き起こされる原因はさまざまです。長時間の立ち仕事やデスクワークなどで、同じ姿勢をとり続けていると、重力などが原因で朝履いた靴が夕方きつくなってしまうようなむくみを引き起こすことがあります。また、締め付けのきつい下着や衣服、ベルトなどは血流を妨げてしまうので、その部分がむくみやすくなる原因にもなります。むくみの原因は重力や身につけている衣類だけではありません。なんらかの病気が原因となってむくみの症状がひきおこされている場合もあります。その場合は、原因となっている病気によって、対処法も変わってくるので、まずは、専門の医師に相談のうえ、原因を明らかにし適切な治療をおこなうことが非常に大切です。むくみと腎臓の関係とはむくみの症状が引き起こされる病気で一番多いといわれているのが腎臓の病気です。腎臓の病気によるむくみは、「腎性浮腫」といわれ、足だけでなく全身に起こります。また、このむくみは腎臓の病気にとって、かなり重症化したサインでもあり、病気がかなり進行していないと腎性浮腫はひきおこされないといわれています。腎性浮腫の原因とは腎臓は、身体の中の水分量を調節したり、老廃物を尿として排出したりする機能を持っています。しかし、病気によってその機能が破壊されてしまうと、余分な水分やナトリウムなどを排出できず、身体に留まってしまいます。この排出できなかった水分や老廃物がむくみを引き起こすことになります。むくみを引き起こす腎臓の病気とは腎臓の病気でも、むくみを引き起こすものとそうでないものがあるといわれています。タンパクを排出するネフローゼ症候群身体の中の老廃物を排泄してくれる腎臓では、毛細血管のかたまりである糸球体(しきゅうたい)が血液の濾過(ろか)装置として機能し、老廃物のみを取り除く仕組みになっています。しかし、この糸球体になんらかの障害が起き、血液中にあるタンパクが大量に濾過されてしまい、尿と一緒にタンパクを排出してしまうことで、血液中のタンパクが減る低タンパク血症で、むくみなどの症状が引き起こされるのがネフローゼ症候群です。低タンパク血症で、血液中のタンパクの量が減ってしまうと浸透圧の関係で血液中の水分などが血管の外へと染み出します。その血管の外に溜まってしまった水分などがむくみとなるのです。ネフローゼ症候群の原因はさまざまで、むくみの症状も、原因や排出されてしまったタンパクの量、年齢などで変わってくるといわれています。少しずつ症状があらわれる場合もあれば、急にあらわれる場合もあり、その原因は、腎臓から組織の一部をとって検査をする腎生検で判明することが多いのです。糸球体腎炎腎臓内の濾過装置である糸球体に炎症が生じ、血尿やタンパク尿が出てしまう症状を糸球体腎炎と呼びます。これには急性糸球体腎炎と慢性糸球体腎炎の2種類があり、急性糸球体腎炎の場合は、扁桃炎や咽頭炎などの1〜3週間後に発症するといわれています。むくみのほか、血尿、タンパク尿、尿量の減少、高血圧の症状があらわれます。慢性糸球体腎炎は、1年以上の長期に渡って血尿やタンパク尿などが続くものを指します。急性糸球体腎炎と同じく、むくみ、血尿、タンパク尿、高血圧の症状に加えて、頭痛や倦怠感などの症状もあらわれます。腎臓の働きが低下する腎不全健康な腎臓に比べてその働きが、30%以下にまで低下してしまった状態が腎不全になります。腎炎などで糸球体の細かな網目が詰まってしまい、血液の濾過が十分にできなくなり老廃物を排泄しきれなくなることで腎不全となります。腎不全になると、尿の出が悪くなるだけでなく、全くでなくなったりするため、身体に水分が溜まりむくみとなります。慢性腎不全になると、腎臓の機能を完全に回復するのは不可能ともいわれています。末期症状まできてしまうと、腎臓の機能が低下しすぎて、生命維持にも関わってくるため、腎臓の働きを補うための人工透析や、腎移植が必要となります。ひどい場合は病院へ立ち仕事やデスクワークなどが続くと、むくみの症状はあらわれやすくなるため、少しぐらいのむくみなら、と気にしなくなりがちですが、むくみの裏にはさまざまな病気が隠れている場合もあります。気になるときは、迷わず専門の医師に相談しましょう。監修:川端久雅
2017年04月30日あなたは予防接種を受けているだろうか。または子供に受けさせているだろうか。ワクチンには病原体の感染を防いだり和らげたりする効果があるが、一般的にはあまり知られていない危険性もある。私たちはその危険性と、必要性を踏まえ、ワクチンというものをもう一度考えてみてもいいかもしれない。学校、病院、メディアなどで繰り返し宣伝される「ワクチン神話」(Photo by jacco de boer)日本は予防接種を推奨しているため、学校、病院、メディアでは大々的に予防接種の広告が打ち出されている。私たちは予防接種のメリットについて理解するチャンスは多いが、副作用などのデメリット、必要性などについての情報は自分で調べない限りなかなか手に入らない。予防接種が義務接種だった時代には、反対の市民運動が日本各地で起っていた。その結果、1994年に予防接種法が改定され、義務接種ではなく、全ての予防接種が任意となった。にもかかわらず、現在の分類の仕方は「定期接種」と「任意接種」とに別けられており、あたかも「定期接種」が「任意接種」ではないように見せられている。今もこのように、予防接種は半強制的に行われているのだ。全ての予防接種が任意接種である今の時代の私たちは、どれだけ予防接種の知識があるだろうか。ただ「打つのが当たり前」と思っているなら、一度予防接種について考え直してみた方がいいかもしれない。現代の日本はそんなに病気が蔓延している国?(Photo by David Shackelford)戦後の日本は衛生環境が現代に比べると悪かったため、たくさんの乳幼児が伝染病で命を落としていた。しかし、衛生環境の改善とワクチンの導入で、伝染病は激減。にもかかわらず、今ではほとんど存在しない病気のワクチンが推奨されているのをご存知だろうか。そんな中で私たちは、接種するワクチンが本当に必要なのか見極めなくてはならない。「新・予防接種へ行く前に(ジャパンマシニスト社)」は、予防接種についての本だ。モットーは、広告をとらない、スポンサーをおかない、専門家には平易な言葉と高みにたたない、つねに「弱い」もの・「少数」のものの視点を忘れない。この本には実に詳しく予防接種についての情報があらゆる視点から書かれている。下記は本書の一部。BCG・・・生後半年を過ぎたら必要なしポリオ・・・病気そのものがありません麻疹風疹混合(MR)・・・単独ワクチンという選択もDPT/DT・・・D、DTを選べないのが大問題日本脳炎・・・接種見合わせの間も患者は増えていませんインフルエンザ・・・厚生労働省も乳幼児にすすめていませんおたふくかぜ・・・自然感染の機会を待って水ぼうそう・・・重い病気を持つ子供だけ子宮頸がん・・・ワクチンで防げるのは16型と18型だけこの本を読めば、ポリオの国内の自然感染は30年前に終わっていることや、日本脳炎も現代では感染者は年間一桁程度でそのほとんどが高齢者であり、20歳未満であると0〜2人まで激減していることがわかる。このように、衰退、またはすでに国内ではなくなっている病気もある。それらの病気のための予防接種は本当に必要があるのだろうか。なぜそんなにワクチンの副作用を疑わなければならないのか?(Photo by Carlos Reusser Monsalvez)ワクチンはウイルスや細菌、また菌が作り出す毒素の病原性を弱めて作っている。病原菌を体に接種するのだから、抵抗力が弱っている時などに接種をすることは絶対に避けたい。しかもワクチンはウサギやニワトリやサルなどの動物の内臓の細胞などを使っているため、薬事法上「生物由来製品」であり「劇薬」扱いである。もしワクチンの中にアレルゲンとされるものが入っていた場合は、呼吸困難や失神を起こし、ひどい場合は死亡してしまう可能性もある。また製造される過程でアルミニウムやホルムアルデヒド、水銀などの添加物が使用されていることも副作用をもたらす原因だと考えられる。通常インフルエンザのワクチンでは卵を使い6ヶ月かけて培養するところを、最近は、蛾の幼虫の遺伝子を組み換える方法により、2ヶ月で培養できるようになった。(参照元:Wonderful World)日本ではまだ申請中であるが、アメリカではすでに実用化されている。効率を重視し遺伝子組み換えが行われた製品が、私たちの体にどのような問題を起こすかは分かっていない。それは接種する人の健康を本当に考えて作られているのだろうか。欧米で行われる「水ぼうそうパーティー」(Photo by Brooke Lark)なんと欧米では水ぼうそうになった子供の家に水ぼうそうになってない子供たちを集めて「水ぼうそうパーティ」を行うという。水ぼうそうは小さい頃にかかれば大した病気ではなく、実際にかかってしまえば強い免疫を得られることから、こういったパーティを開くのだとか。環境の向上した日本では、子供に多かった麻疹やおたふくかぜといった感染症の流行が少なく、体内で一度作られた免疫機能が、再度抗原に接触することによって、さらに高まる「ブースター効果」が得にくい。それに加えてワクチンで流行を抑えているため、自然感染の機会は減り、強い免疫を持った母親が少なくなってきているのだ。これでは赤ん坊にしっかりとした免疫を譲ることはできない。私たちはウイルスや細菌を恐れ、遠ざけすぎたために、小さな病気にも抵抗力を十分に発揮できなくなっているのだ。私たちは呼吸をしながら生きている。空気中には細菌やウイルスが常にいるため、病気にかからずに生きていくことはできない。しかし病気になることで、免疫がつき、強くなっているということも忘れてはいけない。メリット、デメリット両方を見比べる冒頭でも述べたように、予防注射のメリットの情報というのは私たちのまわりに溢れている。しかしデメリットの情報を踏まえてしっかりと考えることが大切だ。全ての予防接種を「打つ、打たない」と判断するのは私たち国民一人ひとりである。それには「予防接種を受けることが当たり前」「ワクチンは安全」といったワクチンに対しての姿勢を変える必要がある。しかし予防接種の副作用の訴訟問題は全国で起きているのが現状である。ワクチンに副作用の可能性がある以上、予防接種は決して安全なものだとは断言できない。そのリスクを念頭に入れ、たくさんある中のどの予防接種が自分や自分の子供に本当に必要なのかを判断することが大切と言えるだろう。—————Text by バンベニ 桃ーBe inspired!
2017年01月25日こんにちは。健康管理士のSAYURIです。体を動かすと心地よい季節。スポーツの秋とも言われるように、健康のために何か運動を始めようとする人も多いのではないでしょうか。しかし、そうは思ってみても仕事や子育てなどで時間が取れない人も多いはず。そんな人に嬉しい研究結果が2016年8月に発表されているので、ご紹介したいと思います。●日常生活の身体活動が生活習慣病のリスクを軽減アメリカ・ワシントン大学のHmwe H kyu氏らの研究チームが、健康のための運動だけでなく、家事や仕事など日常生活に伴う活動量と病気のリスクを調査した結果、日常生活における身体活動量でも病気のリスクは軽減された というのです。同氏らが1週間の総身体活動量が600METs未満の人と8000METs以上の人を比べた結果、8000METs以上の人は600METs未満の人と比べて『糖尿病』のリスクが28%低かったそうです。さらに、『虚血性心疾患』のリスクが25%、『乳がん』のリスクが14%、『大腸がん』のリスクが21%、『脳梗塞の』のリスクでは26%も低くなっていたというのです。1週間に8000METsの活動量というと、かなりハードに動き回らなければなりませんが、kyu氏らの調査では最も活動量による健康利益が高いのは、1週間に3000〜4000METs とのことです。●METsって何?ジムに通った経験のある人はご存知かと思いますが、“METs”とは椅子に座るなど安静の状態を1として、体を動かしたときの運動強度がその何倍かを示した数値です。たとえば通常歩行は3METs、子どもの着替えやお風呂、小さな子どもを抱えての移動、掃除機をかける動作なども3METsとなり、自宅で行うストレッチなどの軽い運動は3.5METs、床を磨く作業は3.8METsとなります。ここから1週間の身体活動量を割り出すためには、毎日掃除機を30分かけた場合では“3×30×7=630METs”となります。小さな子どもを抱えての移動も3METsとなるので、1日トータルの移動が1時間あると仮定するとこれだけで“3×60×7=1260METs”となります。ダイエットを気にするママのためにこのMETsの消費カロリーを見てみましょう。体重52kgの人が10分間子どもを抱いて移動したとすると17kcalの消費となり、10分の移動を1日6回、1週間すると714kcalも消費できることになります。これを他の運動に置き換えると、ランニングや腕立て伏せ、腹筋運動なら約110分、水泳のバタフライなら約80分、ウォーキングでは早歩きで約150分など、結構きつめの運動をしなければなりません。そう考えると、こまめに掃除機をかけたり、ベビーカーをやめて子どもを抱っこしての移動にしたりすることは、ママにとっても嬉しい身体活動だと言えるでしょう。【参考リンク】・Physical activity and risk of breast cancer, colon cancer, diabetes, ischemic heart disease, and ischemic stroke events: systematic review and dose-response meta-analysis for the Global Burden of Disease Study 2013 | The BMJ()・改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』 | 国立健康・栄養研究所(PDF)()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)●モデル/いちご姫(いちごショートくん)
2016年10月20日こんにちは、保育士でライターのyossyです。『RSウイルス感染症 』という病気をご存じでしょうか?ほとんどの子どもが幼いうちに一度はかかると言われている病気です。軽度で終わることも多いため、どんな病気かあまり知らない人も多いでしょう。しかし、RSウイルス感染症の患者のほとんどは2歳以下の子どもたちであり、重症化すると怖い病気です。ここでは、RSウイルス感染症に関して具体的にみていきましょう。●3割の乳幼児が悪化する!?RSウイルスに感染すると、大体4~6日間程度の潜伏期間をおいて発症します。主に発熱・鼻汁といった症状が出て、数日程度でおさまることが多いようです。はじめて感染した乳幼児の場合、7割程度は上記のような症状に留まるのですが、残りの3割程度の子は、次のような重い症状が出てしまいます。・ひどい咳・喘鳴(呼吸をする際に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音が聞こえる)・呼吸困難ひどくなると『細気管支炎(さいきかんしえん) 』や『肺炎 』にまでなってしまうのです。筆者の子も1歳のときにRSウイルスにかかりましたが、熱が長く続き、入院するまでに悪化してしまいました。軽視せずに、「おかしい」と思ったらすぐに医療機関を受診したいですね。●夏から秋にかけても安心できない!以前は、“RSウイルスといえば冬にかかるもの”というイメージがあったかもしれません。しかし、近年は夏~秋でもかかるケースが増えている ため、注意が必要です。季節に関わらず、思いあたる症状があれば、「もしかして……」と疑ってかかるようにしましょう。●ワクチンはなし! とにかく基本の感染予防をしっかりとRSウイルス感染症のワクチンは、残念ながら今のところありません。重篤な症状を抑えるための投与剤は存在しますが、早産で産まれた乳児、免疫不全・ダウン症候群を持つ乳幼児など、投与対象者は限られている のです。RSウイルスは飛沫感染、もしくは接触感染によって広がっていきます。そのため、次のような基本の感染予防をしっかり行いましょう。・咳が出る場合は必ずマスクを着用する・うがい、手洗いの励行・特に子どもが触れるものを中心に消毒する(アルコールや塩素系の消毒剤などを用いる)低月齢であればあるほど注意が必要です。軽症で済むことが多いため、「これぐらい平気だろう」と思ってしまいがちですが、特に1歳未満の子が感染してしまうと危険なRSウイルス感染症。周囲の家族も少しでも咳の症状が見られたら、マスクをする、念入りに消毒をするなどして対策し、予防していきましょう。【参考リンク】・RSウイルス感染症Q&A(平成26年12月26日) | 厚生労働省()・IDWR 2013年第36号<注目すべき感染症>RSウイルス感染症 | NIID 国立感染症研究所()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年10月08日PMSとは月経前症候群のことで、生理前になると、頭痛や腹痛、イライラ、無気力などの症状があらわれます。PMSの症状や程度は人によってさまざまですが、その数は200種類以上とも言われています。今回は、PMSの症状や対処方法、似ている病気について詳しく解説します。PMSの不快な症状を80%の女性が経験生理前になると頭が痛くなったり、イライラしてしまうことはありませんか。 これらの不調が生理前にあらわれることを、月経前症候群(PMS)と言います。PMSの症状は、排卵後からあらわれやすくなります。 そして、生理の1週間前から2~3日前になると症状が顕著になり、生理が始まるとウソのように症状がなくなっていきます。PMSの原因にはさまざまな説がありますが、ホルモンの急激な変化やストレスなどがあげられています。また、PMSは生理のある女性の80%が経験していると言われていますが、症状や程度は人によってさまざま。 実に、PMSの症状は、200種類以上もあるのです。具体的にはどのような症状があるのか、「体」と「心」に分けて見ていきましょう。PMSの体の症状・頭痛・頭が重い・腹痛・下腹部がはる・乳房がはる・便秘・下痢・むくみ・おりものが増える・だるい・肩こり・背中が痛い・腰痛・眠い・不眠・ほてり・めまい・立ちくらみ・手足の冷え・食欲低下・体重が増える・のどが渇く・吐き気・しびれ・耳鳴り・肌荒れ、にきび・化粧ののりが悪いこれらの症状は、複数同時にあらわれることもあります。また、症状は毎月同じではなく、体調などによっても変化します。PMSの心の症状PMSの心の症状には、下記のようなものがあります。・イライラ・無気力・ボーっとする・落ち込む・憂鬱・攻撃的になる・落ち着きがなくなる・感情がコントロールできない・楽しくない・集中力がなくなる・性欲が高まる・性欲が低下する・自信がなくなる・不安になる・弱気になる・悲しくなる・涙もろくなるこのような症状のせいで、会社や学校に行けなくなって家に引きこもったり、仕事や勉強などが手につかなくなったりすることもあります。PMS体験者の声インターネット上にも、PMSに悩まされる女性のさまざまな声があがっています。その一部を紹介します。・生きている意味がわからないくらい、無気力になる。・ものすごくしんどくて、訳が分からなくなる。・生理なんてもういらない。・何もやる気がでなくて、自分にうんざりする。・自分の存在を否定したくなる。・夫の行動のすべてが気に入らなくなる。・言うことを聞かない子どもに、手をあげてしまうことがある。PMSのせいで、いつもなら受け入れられることでも頭にきてしまい、怒ったり、泣いたり、そして自分自身にもイライラして、 自己嫌悪になって塞ぎこんでしまう…といった悪循環にはまってしまうこともあるのです。なりやすい性格PMSには多くの女性が悩まされていますが、なりやすい性格もあります。 怒りっぽかったり、几帳面や完璧主義といった性格の人は、比較的PMSの症状が出やすいと言われています。こちらの記事(PMSってなに?生理前の不調を理解して改善しよう)で詳しく解説しているので、興味のある人はご覧ください。PMSの症状を治療で改善PMSの症状は、治療を受けて改善することもできます。 症状が多彩なので、不快な症状に対しての対処療法がまずあります。痛みには鎮痛剤、むくみの解消には利尿作用のある薬などが処方されます。また、低用量ピルなどのホルモン療法も行われます。 低用量ピルを服用するとホルモンの急激な変動が抑えられるため、症状の緩和が期待できるのです。PMSと症状の似ている病気があるPMSと似た症状が出る、別の病気もあります。・月経前不快気分障害(PMDD)PMSのような精神症状があらわれますが、PMDDはさらに症状が重いのが特徴です。 精神状態が著しく悪化して、自分や恋人、家族を傷つけてしまったり、日常生活を送るのが困難な場合には、PMDDの疑いがあります。PMSと同様、生理が始まると症状は解消されます。・うつ病憂鬱、自信が持てない、無気力、涙もろいなどの症状が、生理前の時期以外にもあらわれている場合は、うつ病の疑いがあります。 うつ病は、自傷行為を引き起こすこともあるため、早めに精神科を受診するようにしてください。・甲状腺の異常(バセドウ病・橋本病)甲状腺は、のどぼとけの下側、気管の前にあります。 血液中にホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌し、基礎代謝を高め、体温や脈拍を調整する働きがあります。甲状腺ホルモンが過剰分泌された状態をバセドウ病と言い、初期症状としてイライラや疲れといった、PMSと似た症状があらわれます。一方、ホルモンの分泌量が低下した状態を橋本病と言い、むくみや冷え、便秘、眠気、無気力など、こちらもPMSと似た症状があらわれます。まとめこのように、PMSには多彩な不快症状があります。 PMSによる症状であれば、生理が始まるとともに解消しますが、生理のたびに悩まされるのはつらいものです。治療で症状を改善することもできるため、症状が気になる人は婦人科を受診するようにしてください。また、PMSと思っていたら別の病気だったというケースも考えられます。 生理前の時期以外にもPMSのような症状がある場合には、我慢せずに受診することが大切です。出典:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]
2016年10月07日子供のかかりつけの病院っていつ頃、どうやって決めたらいいのでしょう。3歳までは予防注射もたくさん受けますし、病気も多い時期。どんな事に気をつけて選んだらいいのか、これからかかりつけの病院決めや予防接種デビューするママの参考になったら嬉しいです。我が家の場合は…最寄り駅に小児科はあるのですが、任意の予防注射が受けられなかったため、任意の予防注射などもしっかり受けられる、隣駅の小児科に。担当の先生や助手・受付のお姉さんもとても感じが良く、何度か通ううちに信頼のおける先生だと感じたので、そこに決めました。時間帯も午前は朝8時半〜12時、午後は15時半〜18時までやっており、午前中の診療なら日曜日以外全てやってるので、急に熱が出た時にも助かります。人気があって混んではいますが、ネット予約システムも導入されているのも助かるポイント。当日診療開始15分後以降にネットで予約して、自分の番が近づいた頃に向かえばいいので、長時間待つ事もなく、とても便利なシステムです。かかりつけ医を決める時の3つのポイント1、クリニックor総合病院?まずは周辺の情報収集を!周辺に住んでいるママや保育園の先生などから、小児科の情報を色々聞いておくと良いです。周囲の口コミ情報は、かかりつけを選ぶときに役立ちます。転勤など引っ越しをされる際は、現在のかかりつけの先生に、その地域で知っている小児科が無いか聞いてみると良いですよ。街のクリニックは先生がほぼ固定されていて、行けばいつもの先生に診てもらえます。まずは近くのクリニックをかかりつけ医に選んでみてから、セカンドオピニオンとして地域の総合病院を利用したらいいんじゃないかと思います。2、何かあったときに行きやすい所がベスト!働くママならなおのこと、いくら評判が良い病院であっても、家から遠いと通うのは大変!小児科が開いている時間や曜日は勿論のこと、駐車場やエレベーターはあるのかなど、子どもを連れて行きやすいかも、しっかりチェックしておきましょう。3、最後の決め手は、診察&説明が丁寧か!先生によっては対応も異なります。説明が丁寧だったり、不安なことなど質問しやすい医師だと、ママも少し安心できますよね。なかなか一回の受診ではわからなかったりするで、何度か受診してみて決めてみるのが良さそう。少しでも不安を感じたら、別の小児科を受診してみるのも大切です。赤ちゃんは痛みや症状など自分で伝えることができないので、ママの状況判断も大事ですね。ただし、あっちこっち小児科を変えて診てもらえばいいという訳ではありません。長い目でみて、子どもの健康と成長に寄り添ってもらえる小児科を選びましょう。予防接種はどこで受けたらいい?病気の診察と予防接種を受ける病院を使い分けているママもいるようですが、できることなら予防接種は、ふだんから診てもらってるかかりつけの小児科で受けるのがベスト。予防接種前に体調崩をしてしまっても、予定通り予防接種を受けられるかなど、かかりつけの先生に直接質問できる点は大きいです。小児科によっては、母子手帳をもとに予防接種のスケジュールなどの予約や相談にものってくれますよ。忘れやすい、予防接種はアプリで管理!小児科でも予防接種のスケジュールなどをたててくれる場合もありますが、予防接種を受け忘れてしまっては大変です。ママ自身もしっかり管理した方がいいですね。我が家はまだアナログに紙で管理してます(笑)普段必ず見る冷蔵庫の扉に貼ったり、ホワイトボードに書いたりしてます。お兄ちゃんと妹のがごっちゃにならない様に気をつけています。でも、最近では便利な予防接種アプリがあるそう。調べたら、ここの予防接種のスケジュールアプリ「 予防接種スケジューラーアプリ」が良さそうでした。予防接種お知らせメールなどが届いたり、使い勝手が良さそうです。赤ちゃんの予防接種って種類も回数も多く、スケジュール管理が大変。アプリなど上手く活用して、少しでも管理しやすいように工夫していきましょう。
2016年09月16日あなたは日頃から笑顔でいることを心掛けていますか?笑顔でいることは優しい表情になれるだけではなく、美容効果や病気の予防にも効果的なんです。どんなメリットがあるのか、早速見てみましょう。常日頃から意識して、笑顔でいることを心掛けていると幸せになれます1.美容効果顔の表情は、笑顔の時一番顔の筋肉を使うので表情筋のエクササイズになります。口角を思いきり上げて笑顔をつくると、頬が痙攣したり筋肉痛になるくらい普段使用していない筋肉を動かしているのです。表情筋が鍛えらればリフトアップ効果が生まれ、口角が上がった美しい笑顔は若々しい印象を与えてくれるのです。2.第一印象優しい表情で口角が下がっている人と上がっている人どちらが声を掛けやすいですか?笑顔は、人の心を開かせて安心感を与えます。人を惹きつける大切なコミュニケーションツールのひとつにもなり、ポジティブな考え方ができるようになります。3.病気の予防楽しい事をしていたり、楽しい事を考えて笑顔でいるとNK細胞が活性化されると言われています。NK細胞が活性化されると、免疫力が上がり風邪やインフルエンザの予防や治りを早くしてくれる効果・癌細胞を排除してくれる効果があるものまであるのです。また笑う事により脳の血流が増加する為、脳の血流不良による病気や脳の老化予防になると言われています。4.笑顔による複式呼吸腹式呼吸により酸素をたくさん取り入れる ことができます。酸素を取り入れることにより自律神経が安定し、副交感神経が活発になりイライラ・ストレスの解消やホルモンバランスを整える事ができます。横隔膜の動きにより内臓機能が活性化され、基礎代謝が高まり老廃物を外に出します。笑顔でいることで、こんなに良いことがたくさんあります。日頃から笑顔でいることを意識して、幸せになりましょう!
2016年09月08日予防医学を食事から東京都千代田区に本社をおくアンファー株式会社は、「予防医学を食事から」を提案している。これを実現するために、2016年冬より新フーズブランド「Dr’sNaturalrecipe(ドクターズナチュラルレシピ)」を始動する予定だ。今回、同ブランドの始動に先駆け、期間限定で特別メニューを提供中。期間は2016年8月1日(月)~9月18日(日)、場所はRonHermanが展開中の「RHカフェ」(千駄ヶ谷店・二子玉川店)だ。1日限定各10食で「RHカフェ」とのスペシャルコラボメニューを提供する。提供するのは、「オーガニックマッシュグレーンと彩り野菜のパワーサラダ」「スパークレンズパスタココナッツ海老とホタテのクリームソース」「スーパークレンズパスタアサイーイチゴとミントの仕立て」の3種類。いずれも価格は税込み1,300円となっている。アンファーアンファーの企業理念は「いつまでも美しく・健やかに生きる」こと。このための低GIやアレルギー対応の「予防医学食」などを提案し、人々の健康を支えている。今回、RHカフェとのコラボレーションで実現したメニューは、デトックス・高栄養素・安心を念頭に開発したドクターズフードプログラム商品だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※アンファーxRHカフェスペシャルコラボメニューを期間限定販売~予防医学を食事から~
2016年09月01日【ママからのご相談】生後6か月になる娘がいます。先日小児科で、「日本脳炎の予防接種も打っていいよ」と先生に言われました。しかし予防接種の目安としてはいろいろな資料に3歳と書かれています。どういうことなのでしょうか?●A. 日本脳炎を確実に予防するためには生後6か月からのワクチンを。こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。時代の変化により、予防接種の数や種類はどんどん変化しています。そして最近気になるのが『日本脳炎』の予防接種。今回は日本脳炎の予防接種について、小児科の先生に最新の情報を聞いてきましたのでご紹介します。●推奨年齢が変わったワケ『日本小児科学会』は2016年2月、日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、最近日本脳炎が発生した地域・ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域に住んでいる小児に対し、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種をはじめる ことを推奨しました。「東京などはブタの抗体保有率が高くないのでは?」と先生に質問したところ、『以前都内の学童に日本脳炎抗体の有無を調べたところ、ワクチンを接種していなくても抗体が検出される場合が多くあったのです。つまり感染した人が運良く脳炎を発症しなかっただけ。東京でも日本脳炎にかかる可能性は十分ある のです』と回答されました。また、『近年日本脳炎を発症した子どもの年齢が3歳未満でも数例あることから、生後6か月から接種したほうがいいのでは、ということになりました』ということです。実際に2009年と2011年に1歳児、2015年に0歳児が発症しています。予防接種を受ける前の3歳未満でも注意が必要ということがわかりますね。●生後6か月で接種しても大丈夫なのかいままで3歳で接種していたものをそんなに早めて大丈夫なのかが心配ですよね。先生によると、『日本脳炎ワクチンを3歳未満で接種する場合、半量の0.25mL を接種します。3歳以上で接種するのと効果、副反応に差がないことは確認されています。余計な追加接種(2期接種の9〜13歳以外)も必要ありません。同時接種もできますのでワクチンスケジュールに影響を与えることもないでしょう』とのことです。ここまで確認されているなら安心ですね。早めに接種するほうがメリットは大きいのでしょう。●3歳未満で接種したい人はどうしたらいいのか現段階では、区や市などの自治体から日本脳炎の予診票が送られてくるのは3歳の誕生日前です。もし早めに接種したい、という人は自治体に電話をして早めに送ってもらう 必要があります。待っているだけでは送られてきませんので、こちらから要望を伝えてくださいね。予防接種を待っている3歳までのあいだに日本脳炎にかかってしまうかもしれないと思うと、恐ろしいですよね。ウイルスを媒介するのは蚊なので、夏は特に注意したい季節。小児科の先生や家族と相談し、接種時期を決めてみてはいかがでしょうか。●ライター/momo(ママライター、元モデル)
2016年07月17日~口から毒を入れれば病気になる〜 現代の子供が昔の子供に比べて虚弱体質になったと言われて久しいですが、これは食生活の変化が大きく影響しています。人間の細胞の基は食生活にあります。子供の頃から、お水やお茶ではなく、炭酸飲料や人工飲料などを飲み、ジャンクフードやインスタント食品などの不健康極まりない食品や栄養の偏った美味しいものばかりを食していたら丈夫な身体になる筈がありません。大袈裟でも何でもなく、口から毒を入れているのですから、病気や虚弱体質になって当然。子供にはしっかりとした栄養バランスのあるものを食べさせて、ジャンクフードや人工飲料を過剰に与えない。大人も同じく、健康で若く美しく長生きしたいのなら、腹八分目である程度粗食に徹し、フルコースや喫煙を含め、食欲をコントロールできる強い意志が必要です。また、身体に良い物は“良薬口に苦し”と言って、決して美味しくはないけれど、日常的に食していれば健康で長生きができます。苦あれば楽あり、これも正負の法則なのです。
2016年06月30日こんにちは、栗生です。日頃、病院に行くのはもっぱら子どもの通院です。子どもの病院といえば、まず1ヶ月検診。その次に生後2ヶ月で初めて予防接種を受けに行ったという人も多いのではないでしょうか。この0歳児の予防接種、経験してみると、けっこう大変なんですよね。わが家は早めに集団生活(保育園入園)をさせる予定だったこともあり、定期接種・任意接種すべてをコンプリートすることにしました。でも、調べてみてびっくり。予防接種って種類が多い上に、同じ種類を「しばらく経ってから、もう一度追加接種してね〜」というのもあるじゃないですか。自分の仕事のスケジュール管理だって苦手なのに、それより多忙な赤子の予防接種スケジュールが私にコントロールできるのか?…と当初はあきらめ気味だったのですが、ありがたいことにかかりつけ医のほうでスケジュールを組んでくれることが判明。赤子の体調によっては予防接種ができない日もあり、スケジュール通りにいかないこともありましたが、なんとか無事に0歳のワクチンマラソンを終えることができました。これで少しは赤子のマネージャー業に自信がついたかな?…と息をつく間もなく、赤子は幼児へとステップアップし、また新たな業務がたっぷり発生するのでありました…。今日のカルタ「予防接種はもはや競技」
2016年06月29日●PMS・月経不順・無月経などの生理トラブルに注意20代は、体の機能も若く体力に満ちた時期。しかし、決して病気と無縁というわけではありません。若い女性の場合、知識がないためにトラブルや病気を見過ごして重症化することも多いので、特になりやすい病気の基礎知識だけでも身につけておくことが大切です。○将来の妊娠にも関わる生理トラブルまず20代の女性に気をつけてほしいのは、次に挙げる生理に関するトラブルです。・月経前症候群(PMS)生理の3~10日ほど前から生理が始まるまでの間に起こる、心身の不調のこと。イライラや気分の落ち込みといった精神的な症状が出る人もいれば、頭痛や吐き気などの肉体的な不調となって現れる人もいます。ピルの服用によって症状が緩和するケースもあります。・月経困難症仕事や家事が手につかないほど生理痛がひどい状態のこと。そのうち、原因に子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が絡んでいるものを「器質性月経困難症」、特に病気がないのにホルモンの影響で強い痛みが起こるものを「機能性月経困難症」と言います。特に後者は、10・20代の若い女性に多い病気ですが、通常は、加齢や出産によって徐々におさまっていきます。・月経不順生理が2カ月に一度しかこない、周期がバラバラで安定しない、ダラダラと長く続くなどの症状を「月経不順」と呼びます。主な原因は、ホルモンバランスの乱れ。体が未熟な10代で生理周期が乱れるのはよくあることですが、20代で起こる場合、恋愛や仕事のストレス、無理なダイエットが原因でホルモンバランスが崩れている可能性があります。・続発性無月経それまであった生理が3カ月以上止まってしまうことを「続発性無月経」と言います。何らかの原因で、脳の視床下部や下垂体、または卵巣の機能が正常に働いていない場合に起こります。特に若い女性に多いのは、ストレスや過労のほか、過激なダイエットによる栄養不足が原因で体の機能がストップしてしまうケースです。上記のような生理に関するトラブルがある場合、原因として子宮や卵巣の病気が絡んでいることも考えられます。原因不明の場合でも、放置すると、将来の不妊の原因になる可能性も。「よくあること」と見過ごさず、早めに婦人科で相談しましょう。●20代でも子宮・卵巣の病気が増えている生理のトラブルのほか、次に挙げる病気にも注意が必要です。・卵巣のう腫子宮や卵巣の病気の中でも、10・20代の若い世代に多発しているのが、卵巣にできる良性腫瘍(しゅよう)である「卵巣のう腫」です。初期には自覚症状がほぼありませんが、腫瘍が大きくなると、下腹部にしこりができ、違和感やお腹の張りを覚えることもあります。また、腫れた卵巣がねじれを起こし(卵巣茎捻転)、激しい痛みが生じる場合もあります。・子宮内膜症「子宮内膜症」は、子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所にでき、炎症や癒着を起こす病気です。それによって、ひどい生理痛や経血量の増加といった症状を引き起こします。初潮から年数を増すごとに増加する傾向があり、発症のピークは40代ですが、20代でかかる人も少なくありません。・バセドウ病「バゼドウ病」は、首にある甲状腺という器官から出る甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気で、特に20・30代の若い女性に多い病気です。甲状腺ホルモンには新陳代謝を促す働きがあるため、多すぎると代謝が異常に活発になり、体のかゆみや口のかわき、甲状腺が腫れる、脈拍数が多くなる、食べているのにやせてくる、眼球が出てくるなどの症状が現れます。甲状腺の病気にはほかに、甲状腺ホルモンが少なくなって代謝が低下し、疲れやすくなったり、むくみや体重増加などの症状が出たりする「橋本病」という病気もあります。・子宮頸がん女性特有のがんの中でも、近年、20代の女性の間で増えているのが「子宮頸がん」です。子宮頸がんは、子宮の入り口付近にできる悪性腫瘍。その発生には、主にセックスを介してうつる「HPV(ヒトパピローマウイルス)」が関係していると考えられています。通常、初期には症状がまったくなく、進行すると、生理以外の出血、セックスの際の出血、おりものの変化などの症状が出ることがあります。重症化すると命に関わりますが、検診などで早期に発見できれば、比較的治療しやすいがんだと言えます。20代女性がなりやすい病気には、自覚症状がないものや症状がわかりにくいものも多いので、早期発見のためには定期的な検診が不可欠です。ぜひ20代のうちから、気軽に通えて相談しやすい、かかりつけの婦人科を見つけておきましょう。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 鈴木俊治医師葛飾赤十字産院 副院長日本産婦人科医会 副幹事長1988年長崎大学医学部卒業、日本医科大学付属病院産科婦人科学教室入局、葛飾赤十字産院産婦人科派遣をへて米国ロマリンダ大学胎児生理学教室へ研究留学。帰国後、日本医科大学産科婦人科学講師、学助教授、東京臨海病院産婦人科部長を経て、現在は葛飾赤十字産院にて副院長を務める。
2016年06月28日おりものには、膣内にバイ菌などが侵入するのを防ぐ優秀なガードマンとしての働きもあります。また、おりものの色でからだの状態を知ることができます。例えば、ピンクのおりものは子宮体がん、子宮頸がん、子宮頸管ポリープなどのサインでもあるのです。ピンクのおりもの、不正出血をチェック通常のおりものは、卵の白身のような乳白色か透明です。それ以外の場合は、何らかの病気を疑う必要があります。茶色やピンク色のおりもの場合は、同時に不正出血をしていないか、からだの状態をチェックしてみましょう。不正出血をしているときは、子宮体がんや子宮頸がんなどの疑いがあります。また子宮頸管ポリープ、子宮筋腫、子宮頸管炎などの病気が原因の場合もあります。女性特有のがんの可能性も、早めの検査をストレスや過労、乱れた食生活、喫煙などが積み重なると、体内環境も悪化。人によっては早い年代で女性特有のがんにかかるリスクもあります。不正出血が見られる、ピンク色のおりものが出ると、これらの背後にがんなどの病気が隠されている危険性もあります。早期発見・早期治療により、回復は十分に見込めます。異常に気がついたら、1日でも早いケアを行いましょう。おりものがピンク色だったら、びっくりしますよね。このサインを見逃さずに、病院に行くようにしましょうね。情報提供元:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]
2016年06月15日5月病というと社会人などの大人がかかるようなイメージがありますが、最近は低年齢化し園児が5月病にかかるケースも増加しています。子どものストレス状態には早く親が気づいてあげたいですよね。どんな症状がありどの様に対処したらいいのでしょうか。5月病の原因とは?5月病になる原因は1つではありません。新しい環境に慣れないことから「早く適応したい」という焦りがうまれ、頑張りたい気持ちが空回りしストレスになることや、逆に、新しい生活への期待が高すぎて現実とのギャップに落ち込んでしまうケースもありあす。また、性格が真面目な場合、新生活で緊張した状態を持続することで疲れてしまったり、長い休みで緊張の糸が切れてしまい、前の生活に戻りたくなくなるなど、様々な原因があります。5月病になっていないか、ここをチェック!5月病になっているかどうかは下記をチェックしてみましょう。・朝なかなか起きない・園に行くことを嫌がる・イヤイヤが増えた・親に甘えることが多くなった・以前できていたことをやらなくなった・疲れやすくゴロゴロしていることが多くなったさらに小学生の場合は、・食欲がなくご飯をあまり食べなくなった・笑うことが少なくなった、表情が暗い・学校でのことをまったく話さなくなった・一人になりたがったり、一人で部屋にこもることが多くなった上記のチェック項目に多くあてはまるなら要注意です。5月病の対処法5月病になってしまった場合はどのように対応したらよいでしょうか。まずは子どもの話をよく聞いてあげること。その日あったことなどを、何気ない会話の中で聞き出しましょう。食事やお風呂の時などは話しやすいですね。無理やり聞き出すのではなく、あくまでさりげなく聞いてみましょう。普段からなんでも話せる親子関係を築いておくことは大切です。甘えたい時は、思いっきり甘えさせてあげましょう。「もう〇歳なんだから」などと突き放されると精神的ストレスが増加してしまいます。スキンシップをいっぱいとりましょう。子ども自身はとても頑張っているので「頑張れ」と無理強いをすることはよくありません。「無理しなくていいよ」「よく頑張ってるよ」など、子どもの行動を認めてあげましょう。休みの日には体を思いっきり動かしたり、普段から規則正しい生活のリズムを作ったりすることも効果があります。夜更かしなどが続くと肉体的にもダラけてしてしまい起きられない、行きたくないということにつながってしまいます。5月病は大抵一過性のものであり1~2ヶ月で症状がおさまることがほとんどです。あまり症状が長引く際は病院で診察してもらう必要もあるかもしれません。しかし上記の対処にくわえ、親が子どもとしっかり向き合い笑顔で生活することで新しい環境にも適応していくはずです。普段から子どもの様子を観察し、少しでも様子が違うようであればしっかりとケアできるようにしておきたいですね。
2016年05月27日病気を抱え、恋愛や結婚を諦めてしまう人もいます。コラムニスト・ひかりさんがそんな悩める女性に対して、アドバイスをします。■病気を理解してくれる人と人生を共にしたい(Aさん・34歳)3年前にブラック企業に転職してしまい、1年半後に無理がたたり精神疾患(双極性障害Ⅱ型)を発症しました。結局は、休職後、退職しました。1年ほど前にやっと医師から就業許可が出て、フルで働けるようになりました。回復したのはよかったのですが、この疾患は完治がなく、最悪な場合、一生薬を飲みながらの生活となります。自分の調子さえ上手くコントロールできず、この疾患に遺伝の可能性もあることから、子どもは諦めています。ただ、できれば恋愛したい、理解してもらえるなら人生を共に歩めるパートナーを見つけたい。でも、病気が病気だけに、なかなか受け入れてくれる人もいないだろうなぁ、と。どう思いますか?■Aさんへの回答私は精神的な病気については知識がないので、それについてはお医者さんとよく相談の上、行動された方がいいと思います。だからここでは一般的な話で言いますが、病気があろうがなかろうが、その人自身に魅力があれば、恋愛や結婚もできる可能性は高いと思いますよ?もちろん、その魅力がなにかは人それぞれ。一緒に話していると、相手の気持ちを楽にさせてあげられるほど、素敵なものの考え方をできるのか。一緒に住む人が、ずっと家にいたくなるほど、掃除が上手でおいしい料理を作れるか。ずっと見ていたいくらい美しいのか。さらに言えば、相手を養えるくらい経済力がある、なんてことも、人によっては魅力かもしれません。もちろん、それ以外のことでもいいでしょうし。Aさんがどんな魅力を持つか、自分の特徴をよく理解して見つけてみては。そして、それを磨いていってみてはどうでしょうか。■“ありのままの自分”を受け止められたい?よく人は、「“ありのままの自分”を受け止められたい」と願います。ただ、その“ありのままの自分”を、自分自身で受け止められているのでしょうか?「自分では受け止められない人を、人には受け止めてもらいたい」というのは、難しい話です。自分でも受け止め、オススメできるくらいの人だからこそ、人も受け止めたくなる、とは思いませんか?自分を受け止めるためにも、「自分のことをよく知る」ことは重要です。そのためにも、「自分の心の声をよく聞き、自己と対話をすること」「自分に嘘をつかずに、自分のいいところも悪いところもきちんと見て、その上で悪いところは責めるのではなく、反省して成長していくこと」といったことが、大事だと思います。自分を責めたところでいいことなんてありません。そのエネルギーがあったら、自分が成長し、変わることに使いましょう。結局は、「どんな思想を持つのか?」が、自分の言動を大きく変えていくものなんですよね。自分を責めるような思想を持っていたら、どんなに健康な人だって心が弱ってきます。まずは自分をもっと大切に、愛してあげてみてはどうでしょうか? それがいい恋をつかむためにも、重要ですよ!■最終回のご挨拶2013年9月から連載していた「ひかりの恋愛お悩み相談」は、今回で最終回となります。人それぞれ、悩みはちがいますが、結局は、「自分」が変われば、「環境」も変わるし、「相手の反応」も変わってくるもの。環境や人のせいにばかりしていないで自分が変わることで状況が好転していくことは結構あるものなんですよね。お悩み相談は、私の公式ブログ 「ホンネのOL“婚活”日記」 で、引き続き募集しています。いままで、どうもありがとうございました。
2016年03月30日毎年冬になると流行し、学校や職場などで感染拡大が叫ばれる「インフルエンザ」。重症化すると死にいたることもあり、予防が欠かせない病気だ。ワクチンの予防接種が有効とされているが、接種しても感染することがあると聞く。では、どのような対策が適切なのだろうか。そこで今回は、インフルエンザウイルスの特徴とワクチンの有効性、適切な予防法などについて、順天堂大学大学院 医学研究科感染制御科学講座 山本典生准教授にお聞きした。○インフルエンザと風邪の違いインフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって起こる急性感染症の一種で、通常の風邪とは異なる病気のこと。ここで、風邪とインフルエンザの違いからおさらいしてみよう。主な違いは次のとおり。■風邪(普通感冒)病原体: ライノウイルス、アデノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、インフルエンザウイルスC主な症状: 鼻水、くしゃみ、咳(せき)悪寒: 軽度、極めて短期熱: 37.5度前後合併症: まれ■インフルエンザ病原体: インフルエンザウイルスA、インフルエンザウイルスB主な症状: 発熱、筋肉痛、関節痛悪寒: 高度熱: 38~40度合併症: 気管支炎、肺炎、脳症高熱などの症状のつらさに加え、合併症リスクが高いこともインフルエンザの怖いところだ。厚生労働省の発表(「平成27年我が国の人口動態」)によると、日本人の死因は、1位「悪性新生物(がん)」、2位「心疾患」に次いで、3位に「肺炎」が入る。高齢者の肺炎は特に深刻な問題とされているが、肺炎には細菌感染(肺炎球菌など)やウイルス感染(インフルエンザウイルスなど)が関与するといわれている。肺炎による死を防ぐという点においても、インフルエンザの予防は重要だ。一般に、"インフルエンザのワクチンを接種すれば大丈夫"と思う人も多いだろう。しかし、ワクチンを打ってもインフルエンザに感染する場合がある。「残念ながら、ワクチンを打っても感染してしまうことはあります。というのも、予防接種は注射によるものなので血液中には抗体が上がってくるのですが、鼻の粘膜などには上がってきません。その点から、感染を防ぐものというよりは、重症化を防ぐものと捉えられています。ただ感染はしたとしても、血液中の抗体によって全身に広がらずに重症化を抑えることができるので、大きな意味があることだと思いますね」。○潜伏期間は検査で「陰性」と出ることもインフルエンザは「学校保健安全施行規則」に定められている伝染病であり、感染が確定すると5日間の出席停止になる。会社の場合は対応がさまざまだが、医師の許可が下りるまでは出勤停止としているところが多いようだ。「例えば高感度の検査キッドを使って検査をすれば、感染後5日を過ぎた場合でもウイルスが検出される可能性はありますし、周りに感染させてしまうリスクはゼロとは言えません。一方で休みが長引くと支障が出ますので、ウイルスの量が少なければ現実的に感染の広がりは防げるだろう、という考えに基づいて5日間と設定されているのでしょう」。なお、インフルエンザをはじめとするウイルス感染症には潜伏期間があるため、その段階で病院に行くと「陰性」で出る可能性も否定はできないという。「潜伏期間はウイルスの増殖が十分でなく、"感染はしつつあっても症状は出ていない"という期間。そのときに検査をすれば、感染していても陰性で出る可能性はあるでしょう。そもそも検査キッドには検出限界値があり、限界値に達していないと検出はできません。ただ通常は、ウイルスの増殖と比例して症状が出ますし、症状が出てから"何かが起きている"と感じて病院に行くと思いますので、感染の場合は陽性で出ることのほうが多いとは思います」。最後に、今年の傾向をお聞きした。「まだ検出報告数が少ないので傾向はつかめませんが、何が起きてもおかしくない状況でしょう。例年にならうと、年明けから注意が必要です。学校の新学期が始まるとともに集団感染が起きて、感染数が伸びてくるのではないかと個人的には思います」。お話を聞いて、インフルエンザはワクチンの予防接種をしていても油断ならないものだと痛感した。厚生労働省では、ワクチン接種のほか、咳エチケット、外出後の手洗い、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取などを推奨している。少しでも感染リスクを減らすために、ワクチンの予防接種と日常でできる対策との"合わせワザ"でこの冬を元気に乗り切りたいものだ。
2015年11月27日猫はおしっこの病気になりやすいことは飼い主さんにも広く認知されてきていますが、微妙な言葉の表現に混乱があるようです。細かな違いですが、病気を正しく認識するために、混乱しやすい泌尿器の用語について解説します。○尿路結石、尿道結石、尿管結石の違いこれは解剖の図をみて頂ければ一目瞭然です。尿管は腎臓から膀胱をつなぐ管で、尿道とは膀胱から外にでるまでの管です。そして尿路というのは腎臓から外にでるまで全てを示します。そのため結石が腎臓にあっても膀胱にあっても尿路結石と呼びます。尿道は1本しかないので、結石が詰まった場合はすぐに尿毒症の症状が現れますが、尿管は左右2本あるので片方が詰まっても症状が出ないことがあります。人間の尿管結石は3大激痛の1つと言われるほどですが、猫の場合は必ずしも痛みを伴うとは限らない(または痛みがあっても隠す)ためレントゲンで偶然発見されることもあります。○結石と結晶の違い結晶ができているのと、結石ができているのは大きな違いです。結晶は顕微鏡でしか見えず(尿がキラキラ光ることはある)、結晶が凝集して目に見える結石になります。レントゲンやエコー検査で発見された場合は結石、尿検査で発見された場合は結晶のことが殆どです。基本的には結石の方が強い症状が出やすいですが、結晶があるだけでも膀胱炎の症状が出る猫もいますし、結石があっても全く無症状の猫もいます。結石が見られた場合は詰まると危険なので結石を溶かす治療を行います。猫で頻繁にみられるストルバイトとリン酸アンモニウムマグネシウムは同じものです。ストルバイトは地質学者の名前からとったようです。病気の用語は些細な違いですが、病気の症状や治療法が変わってきますので正確に覚えておくと、病気への理解が深まりますね。■著者プロフィール山本宗伸獣医師。Syu Syu CAT Clinicで副院長を務め、現在マンハッタン猫専門病院で研修中。2016年春、猫の病院 Tokyo Cat Specialistsを開院予定。猫に関する謎を掘り下げるブログnekopediaも時々更新。
2015年06月25日風邪の予防や対策のために、マスクをして寝るという方は少なくありません。しかし「マスクをしたまま寝るのって本当に大丈夫なのかな?」と体への負担が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。寝るときのマスクって睡眠にはOK?風邪の主な感染経路は、鼻や口を通してウイルスが体内に入リ込むことです。そのため、それらの部分をガードしてくれるマスクは、風邪予防に効果的な方法として考えられています。そして、問題の「寝るときにマスクをしていてもよいか」という点ですが、結論からいうと、就寝時は鼻やのどが乾燥しやすいので、それを防ぐうえでとても効果的だそうです。鼻やのどが乾燥してしまうと、免疫力が低下し、ウイルスの繁殖が増長されてしまうからです。ただし、息苦しさを感じるのであれば、睡眠が妨げられてしまうので、注意が必要です。もし、寝ている最中にマスクが原因で目が覚めるようでしたら、マスクのサイズを変えるか使用をやめるようにしてください。夏風邪と冬の風邪は違うので要注意!風邪の予防にマスクは効果的ですが、「夏風邪」については注意が必要です。夏風邪とは、単に夏にひく風邪ではなく、夏風邪特有のエンテロ(腸)ウイルスや、アデノ(のど)ウイルスによる感染症のことを指します。これら夏風邪の原因となるウイルスは、湿気が多く、不潔な環境を好むと言われており、就寝時のマスクがかえって逆効果になってしまうケースもあるのです。だからといってマスクをはずしなさいというわけではありません。大事なのは、定期的にマスクを交換し、きちんと清潔な状態に保つこと。ウイルスが好む環境を作らないことです。夏風邪にかかっているときは普段よりもマスクの管理をきちんと行うようにしましょう。より予防効果を上げるには?寝るときにマスクをして、保湿効果を高めることは風邪予防の第一歩です。さらに効果を高めるためにマスクと並行した風邪対策もご紹介します。風邪予防で大切なのは、乾燥をさせないこと。そのためにも加湿器の使用は有効です。もし、加湿器がない場合は水を入れたコップなどを枕元に置くだけでも違うと言われています。加湿による結露が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は結露が起きるくらいのほうが風邪の予防には適しているのだそうです。このように、適切なマスクの使用は風邪予防に有効であり、他の対処法と組み合わせることでさらなる効果が期待できます。自身の症状に合わせた方法で取り入れてみてはいかがでしょうか。photo by pixabay
2015年06月15日自分では気づかないことでも他人からすれば一目瞭然ということはたくさんあります。睡眠中の行動もそのひとつで、実は無意識に病気のサインを発していることもあると言われています。家族だからこそ気づけることもたくさんあるのです。睡眠と病気の関係睡眠中には体が色々なサインを発していると言われています。寝相の良い人・悪い人、寝言を言う人・言わない人……と、まさに寝ているさまは千差万別。今回はそれぞれにどのようなサインが隠されているのかをご紹介します。<寝言を言う>ひと言だけの寝言でなく、ストーリー性のある寝言を話す人がいます。実際に寝言を聞くと、本人が起きているのかとびっくりしますが、このような状態で手足を動かしたり、暴れたりするという場合は「レム睡眠行動障害」を疑ってみたほうがよいかもしれません。これは睡眠中の夢に伴って異常行動を示すものです。いびきは睡眠障害の表れかも!?<大きないびきをかく>大きないびきをかく人が疑われるのは「睡眠時無呼吸症候群」という睡眠障害です。いびきをかいているのを見ると、あたかも熟睡しているかのように感じますが、実際はそうではないそうなのです。いびきをかいているときの眠りは基本的に浅いもの。熟睡はできていないと考えられています。あるデータでは、いびきをかく男性の3割、女性の2割が睡眠時無呼吸症候群の疑いがあると言われています。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に一時的に呼吸が止まってしまう病気で、無呼吸の状態から正常に戻るときに心臓や血管に大きな負荷がかかるそうです。家族からいびきを指摘されたことがある方や熟睡感を得られないお悩みの方は、一度お医者さんに相談することをおすすめします。脚の違和感が気になる<脚をばたばたさせている>睡眠障害のひとつに「むずむず脚症候群」という症状があります。これは脚に虫が這っているような違和感を覚えるもので、特に夜間に出やすいと言われていて、不快感が気になって寝付けくなる人も多いそうです。また、この不快感を紛らわそうと、睡眠中に脚を動かしたり、叩いたり、撫でたりすることがあると言われています。むずむず脚症候群の特徴は、平均発症年に約20歳と約49という2つのピークがあること。睡眠中に脚に違和感を覚える方は、早めにお医者さんに相談してみましょう。photo by Fallingstar
2015年06月08日機能性食品「AHCC」の研究・製品化などを行っているアミノアップ化学は17日、女性特有の病気である「子宮頸がん」の基礎知識をはじめ、子宮頸がんの予防効果が期待できるAHCCの最新研究結果や予防方法のアプローチなどをまとめたニュースレター「AHCC通信 Vol.3」を発行した。子宮頸がんは、毎年約3,000人以上が亡くなっているといわれる深刻な病気。とりわけ、がんの中でも330代までの若い患者が多く、重症になると子宮摘出など大がかりな手術が必要となり、妊娠をすることができなくなったり、手術後の障害も多いといわれている。また、がんになっても進行するまで無症状であることが多く、予防・早期発見には若いうちから定期的に子宮がん検診を受けることが大事とのこと。子宮頸がん患者の99%は、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染していることから、HPVが原因ウイルスであると考えられている。HPVは女性の約80%が知らない間に感染しているといわれ、20~40代の若い年齢での感染者数が増加しているとも言われている。こうした子宮頸がんに対して、予防効果が期待されているのが「AHCC」だ。AHCC(Active Hexose Correlated Compound : 活性化糖類関連化合物)は、シイタケ属に属する担子菌の菌糸体培養液から抽出されたα-グルカンに富んだ植物性多糖体の混合物。健康食品・サプリメントとして、日本のみならず、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニアなど広範囲で販売されており、現在では統合医療の一手段としても取り入れられている。2014年10月29日に米国・ヒューストンで行われた「第11回アメリカ癌統合医療学会(SIO2014)」においては、「ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染した女性にAHCCを投与するとウイルスが死滅する」という研究結果も発表され注目を集めている。HPVを除去する医薬品は未だ開発されていないため、この研究では更に大規模な試験を計画しており、AHCCの作用とHPV死滅の因果関係解明が期待されている。なお、3月28日に神戸学院大学にて「ハイリスクHPV感染に対するAHCCによる治療の可能性」に関するセミナーが行われるほか、大阪大学にて「サプリメントの臨床応用への薬剤師の役割」に関する講演が29日に実施される予定となっている。
2015年03月23日毎年、健康診断に行っていても、健康的な生活を送っていたとしても、病気にならないという保証はありません。病気はいつ起きるかわからないからこそ、どんな症状が起きたら病院に行ったらよいのかを把握しておきたいですよね。そこで今回は、海外サイト『TODAY Health』から、気になる症状と疑われる病気について紹介します。■1:肩甲骨の間の鋭い痛み=心臓発作かもしれない心臓発作を起こす人の約30%は、胸部圧迫感が起きていません。女性の場合、肩甲骨の間の痛み、顎の痛み、息切れ、吐き気などもよく起こります。このような症状があれば、注意する必要があります。心臓発作は、突発的な激痛のような感じです。その時は救急車を呼んでください。■2:雷鳴のような頭痛=動脈が風船のように膨らんでしまう、動脈瘤かもしれないみなさんも、多少の頭痛は経験がありますよね。通常であれば頭痛薬を飲めば痛みもなくなるはず。しかし、今までにない強い頭痛で、突然発症するような場合は、救急車を呼ぶようにしてください。決して自分で運転して病院に行かないようにしてくださいね。■3:右下腹部の鈍い腹痛=虫垂炎かもしれない虫垂炎は、一般的には盲腸とも言われています。虫垂炎の痛みは通常、腹部中央から始まり、徐々に右に移動します。もし虫垂が破裂すると、危険な合併症を起こすこともありえるので要注意です。■4:目を覚ますほどの歯痛=歯ぎしりかもしれない常習的な歯ぎしりは、神経が炎症を起こしたり、歯のエナメル質が削れたりしてしまう可能性があります。歯医者に行き、問題を解決しましょう。就寝中にナイトガードと呼ばれる歯ぎしり防止のマウスピースを使うことで、歯ぎしりを防ぐことができます。■5:発熱を伴う中背部痛=腎臓の感染症かもしれない発熱、吐き気、背部痛があるときは、おなかの虫のせいだと決めつけないでください。それは腎臓の感染症かもしれません。治療としては抗生物質が適しているため、医者に連絡を取りましょう。■6:薬を飲んでも効かないほどの生理痛=子宮内膜症かもしれない子宮内膜症は、子宮内膜が子宮内腔以外の場所に発生・増殖する病気です。もし、生理痛のときに市販の薬を飲んでも効果が無い場合、この症状が原因かもしれません。ひどい生理痛を持つ女性は、子宮内膜症の可能性もありえます。■7:ふくらはぎに痛みを感じる=深部静脈血栓症かもしれない深部静脈血栓症は、エコノミークラス症候群と呼ばれることもあります。経口避妊薬を飲んでいる人や、長時間車や飛行機に乗った人がなりやすいといわれています。もし長時間、車や飛行機で移動する場合は、1~2時間ごとにストレッチをしたり、歩いたりしましょう。また水分を飲み、脱水症状にならないようにしてください。……以上、7つのサインをご紹介しました。体調が悪くなっても、「今は仕事が忙しいから」「いつか行こう」と理由を付けて、病院に行くのを先延ばしにしている人はいませんか?またインターネットで自分の症状を検索し「これなら大したことない」などと安心して、そのまま放置する人もいますよね。しかし体調不良の状態を放っておくと、症状がだんだん悪化していく可能性もあります。もし自分の体に異変を感じたら、早めに病院へ行き診断してもらいましょう。(文/椎名恵麻)【参考】※7 pains you should never ignore-TODAY.com
2015年01月27日冬は風邪や感染症が気になるシーズン。皆さん、どんな対策をしていますか?実は、普段からやっている「あること」を見直すだけでも予防効果が期待できるとか。ウィルス性の病気にかかってしまう理由が分かると、予防もしやすくなると思います。ウィルスが活発な冬は感染対策が必要冬は乾燥する季節。さらに、空気は温めると乾燥するので、暖房をつけている部屋のなかは特に湿度が低くなっています。また、冬はインフルエンザやノロウィルス、ロタウィルスなど、感染症が流行しやすいです。これは、ウィルスが飛散しやすいことや、乾燥していることからノドが炎症を起こしやすく、ウィルスに対する抵抗力がなくなってしまうからです。感染症はマスクや予防接種で対策するのもひとつの手です。でも、人間が持っている免疫力を高めて対策する方法もあります。そのためには、どんなことをすればいいのでしょうか?免疫力を強化するのは睡眠!睡眠は免疫機能を高めて、ウィルスから身体を守るために役立つと言われています。また、ストレスを軽減する作用もあるのだとか。「病は気から」という言葉がありますが、ストレスや不安を抱えていると免疫力が低下してしまうと考えられています。そのため、睡眠を取ればインフルエンザやノロウィルス等の病気にかかりにくくなると言えるでしょう。ただし、睡眠の質が悪いと効果が薄くなってしまいます。J-STAGE(科学技術振興機構)によると、深いノンレム睡眠は免疫力の強化に役立つと言われています。ぐっすり眠ることが感染症対策の予防につながるでしょう。ぐっすり眠って元気な身体をキープしよう誰しもインフルエンザやノロウィルスにはなりたくないもの。乾燥する冬場は感染症の予防が欠かせません。でも、どんな対策をすればいいのかと考えていた方もいると思います。人間の免疫力はさまざまなウィルスをやっつけることができます。その力を最大限に発揮するには睡眠がポイント。免疫力の強化とストレス解消ができるからです。ウィルスに感染しないためには、万全の対策を立てる必要があります。そのなかでも、よい睡眠は効果的な予防のひとつになるはず。できるだけぐっすり眠れるサイクルを作って元気な身体をキープしましょう。Photo by Drew Leavy
2014年12月19日COPDという病気をご存じですか。最近では、有名歌手や高名な落語家もこの病気にかかっていることが報道されています。COPDは40歳以上の喫煙者に多く、ヘビースモーカーほどリスクが高い。つまり、喫煙者には誰にもリスクがある病気なのです。「タバコ病」と呼ばれるCOPDについて、順天堂大学名誉教授の福地義之助先生にうかがいました。○つらい「息切れ」。正常な呼吸ができなくなる!前出の落語家が、酸素吸入器をつけ、車いすで移動している様子がテレビ番組で紹介されていました。「呼吸が苦しい」と言ってかなり辛そうでしたが、COPDとはどんな病気なのですか。「COPDとは、Chronic(慢性的)Obstructive(閉塞性の)Pulmonary(肺の)Disease(病気)の略で、日本語では『慢性閉塞性肺疾患』です。“閉塞性”とはどういうことかというと、気管支の壁に炎症がおき、たんなどで空気の通り道がふさがれたり、気管支の先にある肺胞が壊れてしまい、正常な呼吸ができなくなるのです。『慢性気管支炎』や『肺気腫』と呼ばれていた病気の総称です」「正常な呼吸ができない」状態とは?「肺をゴム風船にたとえるとわかりやすいです。ゴムには弾性があって空気を入れると膨らみ、口を離すとシュッと空気が出ますね。COPDになると肺が古い風船のようになって弾力が弱くなり、新しい風船のようにシュッと早く息が出ない。縮み方も遅く、全部縮み切らず、肺の中に空気が残ってしまう。一言でいえば、息を早く吐こうと思っても吐けなくなります。誰でも階段、坂道を上ると普段より息がはずみますね。COPDでは息を吐くのに時間がかかるから、吐ききらないうちに次の息を吸わなければならない。試しに息を半分吸って止めて。そこからもう一度吸ってみてください。苦しいでしょう。それが歩くたびに積みかさなる。それがCOPDの代表的な症状『息切れ』です。繰り返されるうちに、肺は古い空気でいっぱいになり、新鮮な空気が入らなくなります」実際やってみると、実に苦しいのです。息を吐けないということは吸えないということでもあるのだ、と気づかされます。で、この息切れが、COPDの初期症状の重要なサインなのです。「息切れを年のせいと思い込む人も多いのですが、昨年は何ともなかった人が年のせいだけで息がきれるようにはなりません」○肺だけでなく、全身の病気でもあるでも、人間が生きていくのに、酸素は不可欠。新鮮な空気が入らないのは、体にとってかなり危険な状態ではないかと思うのですが…。「ええ、COPDが進んで血液中の酸素濃度が低下すると、体内でも特に酸素をたくさん使う脳や心臓を始め、全身の臓器が影響を受けます。同じ喫煙者でもCOPDの人では、動脈硬化が進み、2型糖尿病、骨粗鬆症、消化性潰瘍、逆流性食道炎、うつ病のリスクが高くなります。認知症もおそらくそうでしょう。COPDは肺の病気ですが、全身の病気でもあるのです」このCOPDは、進行すれば24時間酸素吸入装置を使う「在宅酸素療法」治療を受ける必要があり、生活は大きく制限されます。しかも、最重症のステージ4になると、5年後の生存率は約40%と、命にかかわる病気でもあります。実際に、COPDは2013年の男性の死亡原因の8位に入っているのです。○原因の95%がタバコの煙。受動喫煙にもリスクが現在、日本には40歳以上の8.6%、530万人のCOPD患者がいると推定されています。この数字は、福地先生たちが行った大規模調査(2001年発表)によるもの。福地先生たちが全国の40歳以上の約2600人に協力してもらい、呼吸機能検査を行ったところ、8.6%にCOPDが疑われる異常が。何とその95%が喫煙者だったことが、COPDが「タバコ病」と呼ばれるゆえんだそうです。「タバコの有害なガスは肺の気管支や肺胞の細胞に炎症を起こすのです。大気汚染の影響もありますが、先進国ではタバコが主たる原因です」どのくらい喫煙歴があるとCOPDのリスクがあるのですか。「1日の本数×喫煙年数で表す『喫煙指数』というのがあります。400(1日20本×20年)以上の人がCOPDになるリスクは20~30%。800以上はハイリスク。1200の人はほとんど既にCOPDだと考えてよいと思います。個人差がありますので、200で発症する人もいます」ちなみに、COPDはタバコの煙による肺の炎症だから、吸っている本人だけではなく、同じ室内で煙を吸う人にもリスクがあります。つまり、受動喫煙でもリスクはあるのです。その理由を、福地先生は次のように説明します。「たとえば、タバコを室内で吸っている人が1人いれば、屋外に注意報が出ているときのPM2.5よりももっと高い濃度になります。喫煙者がいる家庭といない家庭の室内のPM2.5平均濃度には約10倍の差があります」○きれいな肺に戻るには3年。なるべく早く禁煙を自分と家族や周囲の人をCOPDから守る最も効果的な方法、それは「禁煙」。福地先生は、「少しでも早く禁煙を」と訴えます。「禁煙によって、室内のPM2.5を平均して約60%も減らすことができます。既に初期症状が始まっている人も、禁煙後、半年程度でせきや痰は減りはじめます。炎症のない、タバコを吸わない人に近い肺に戻るには3年くらいかかるので、少しでも早く禁煙してほしい」福地先生は「美肺延年」という言葉で、禁煙を呼びかけています。タバコを吸わない、きれいな肺は寿命を延ばす、という意味だそう。「30代でタバコをやめれば寿命は6年延びるし、60代でやめても3年伸びます。タバコをやめるのは早ければ早いほど寿命は延びますが、年をとってからでも禁煙の効果はあります」以前は「治らない病気」と言われていたCOPDですが、今は薬物療法や呼吸リハビリテーションなどの治療で、軽症のまま進行を抑えられる可能性も。COPDの初期はレントゲン撮影では見つかりにくいのですが、スパイロメーターという機器を使った呼吸機能検査を受ければすぐに診断できます。息切れが気になり始めたら、すぐに呼吸器科を受診して検査を。
2014年12月18日寒い季節。うっかり底冷えした時に女子がなりやすい病気の代表例が「膀胱炎」です。膀胱炎は病院に行って抗生物質を処方されれば簡単に治る病気ですが、真冬にかかる膀胱炎は、再発を繰り返してしまう人が増えるのが特徴です。腎臓と膀胱の機能をサポートして冷えを撃退し、膀胱炎になりにくい体質を作る食品を、香港薬膳師のマダム晴子がご紹介します。ぜひ参考にしてください。■1.シナモン底冷えするような寒い場所でミニスカートなどを履いて、ついうっかり下半身を冷やしてしまった時にぴったりなのがシナモンです。シナモンは「下半身のホッカイロ」といっても過言ではありません。冷えが原因で悪寒がする時や生理前、生理中などにもおすすめです。■2.ふき痛みを伴う膀胱炎になってしまった時にいただきたい食品は、お野菜のふきです。ふきには天然の解毒効果があります。また体を温めながら解毒してくれるので、冷え性が原因の膀胱炎に効果的です。土佐煮などで冬のお料理としていただいてください。■3.ニラ膀胱炎が進んでついには血尿が出てしまった時に効果的なのはニラです。(※血尿が出てしまう前にきちんと病院へ行って抗生物質を処方してもらいましょう)ニラは冷え性が原因で膀胱炎を繰り返してしまうタイプのひとにお勧めです。■4.小豆普段から下半身がむくみがちで、あまり尿の出がよくない(お手洗いが遠い)タイプの人におすすめなのが小豆です。小豆は身体の中に溜まった余分な水分をどんどん体外に排出する働きをサポートします。甘さを控えたお汁粉などでいただくといいでしょう。■5.ぜんまい強い痛みや熱をともなう膀胱炎に効果的なのはぜんまいです。利尿作用が高く、普段からムクミがちなタイプに相応しいでしょう。早春が旬のぜんまいは、てんぷらなどでいただく大人の味で、ビールとの相性がいいでしょう。■6.冬瓜冬瓜は夏場が旬の野菜ですが、膀胱炎に効果的な食品なのでご紹介しておきます。冬瓜には、膀胱炎が原因のむくみや熱をスピーディに排出する利尿作用が期待できます。夏場、特に梅雨時などの湿度が高い時期も膀胱炎になりやすい季節なので、その頃にいただいてください。■7.とうもろこしのひげお茶として市場に流通している「とうもろこしのひげ茶」は、膀胱炎になってしまった時の水分補給にぴったりです。お茶の中でも利尿作用が極めて強く、膀胱にたまった熱をどんどん排出する働きをサポートします。■8.白菜キムチやお漬物で手軽に摂れる白菜も、利尿効果が期待できる冬野菜です。普段から胃が弱いタイプの人は白菜の生食を避けて、お鍋などの温かいお料理でいただくのがポイントです。■おわりにいかがでしたか?膀胱炎は生活の質を落とす、女子の悩みの種です。普段の食生活にちょっぴり気を使うことで、膀胱炎になりやすい体質から抜け出すことができます。また再発予防にぜひ役立ててください。(マダム晴子/ハウコレ)
2014年12月18日寝ている間に病気に!なんて、考えてもみなかったかもしれませんね。でも実際、寝ている間に重篤な病気を発症することがあります。残暑が厳しいこの時期、特に注意したい睡眠中に起きる病気について、ご紹介します。あの怖ーい病気は夏に多い!まだまだ暑いこの時期。炎天下で、仕事やスポーツに励む人もいることでしょう。そんなときは、大量の汗をかいたりして、血液中の水分が不足しがち。いわゆる脱水状態に陥りやすくなります。そうなると、血液は濃くなりドロドロ状態になります。これが脳の血管を詰まらせ、あの怖ーい病気、脳梗塞の引き金となるわけですね。脳梗塞は、時として命に関わる重篤な病気。何の前触れもなく、突然発症するのが特徴です。発症リスクを上げる原因となるものは、いくつかありますが、寝ている間も汗をかくこの時期、特に注意が必要です。脳梗塞の起きやすい時間帯は睡眠中!?この怖ーい病気、脳梗塞が起きやすい時間帯ってあるのでしょうか?実はあるんです!脳梗塞は、安静時、特に睡眠中に起きる傾向があり、4割程度は睡眠中に発病すると言われています。また、朝目覚めた時にも多いそう。なぜなら、起きてすぐは血液の濃度が高くなっていますし、加えて、交感神経が緊張することで血圧が上昇しやすい時間帯だからです。高血圧は、脳梗塞の最大の危険因子とされていますから、朝は発症リスクの高い時間帯となるわけです。朝起きた時に、半身の手足が動かしにくい、ろれつが回りにくい、しゃべりにくい、めまいがするといった症状があれば、要注意!すぐに病院に行って検査してもらいましょう!睡眠中の悲劇を招かないために「そんな怖い病気のことを考えたら、うかうか眠っていられない!」、なんて考えないでくださいね。心配するあまり睡眠不足になったら、それこそ本末転倒です。暑くて寝苦しい夜は、「電気代の節約だっ!」と気合いでがんばるより、上手にエアコンを使って体温を下げましょう。他にも、日頃から睡眠中の悲劇を避けるための対策をとっておくことができます。例えば、肉よりも魚介類を多く食べること、塩分を控えめに摂ること、納豆を食べること、梅干しやレモンなどに含まれるクエン酸を摂ることなどは、脳梗塞を予防するのに役立ちます。普段から、こういったことを心がけておきましょう!そうすれば、過度に心配することなく、安心して眠れるでしょう。Photo by Chris March
2014年09月06日猫がかかる病気には様々なものがあります。今回は、その中から恐ろしい病気の一つであるFIPの基礎的な情報について解説いたします。○FIPとはFIPとは猫伝染性腹膜炎(feline infectious peritonitis)の略称です。猫コロナウィルスの感染が原因とされている、若い猫に発生しやすい致死率が非常に高い病気です。FIPは発症する原因が未解明なこと、確定診断が難しいこと、有効な治療方法がないことから飼い主さんにご説明するのが最も難しい疾患の1つです。今回は、非常に混乱しやすいポイントについて解説します。○FIPの原因FIPは猫コロナウィルスが原因ですが、猫コロナウィルスに感染した猫全てがFIPになるとは限りません。これは動物病院でFIPについて説明される中で、最初に混乱しやすいポイントです。猫コロナウィルスに感染していてもピンピンしている猫は日本に沢山います。なぜなら猫コロナウィルスは本来感染してもほとんど症状がでない、病原性の低いウィルスだからです。しかし、稀に猫コロナウィルスが猫の体内で突然変異を起こし、FIPウィルスに変化することがあります。猫コロナウィルスがFIPウィルスに突然変異してしまった猫のみがFIPを発症します。昔は、猫コロナウィルスとFIPウィルスは全く別のウィルスだと考えられていましたが、最近の研究で猫コロナウィルスが体内で変化してFIPを発症していることが分かりました。○なぜFIPウィルスに変化するか?猫コロナウィルスが、なぜ突然変異を起こすのかはわかっていません。若齢の猫で多いこと、免疫が弱った猫で発症しやすいことから、猫コロナウィルスに対する免疫反応が関係していると考えられています。○よくある症状FIPの症状も、混乱しやすいポイントです。腹膜炎という名前が付いていますが必ずしも腹膜炎の症状がでるとは限りません。FIPは体の様々な場所で炎症を起こすので症状も様々です。よく見られる特徴的な症状としては、お腹や胸に水が溜まる(胸水、腹水)、発熱、神経症状(ふらつきや眼振等)、黄疸、眼の異常などです。しかし、中には食欲不振や、元気がない、痩せてきたなど、他の病気でも一般的にみられる症状しかでないこともあります。腹水や、発熱などの特徴的な症状がなくてもFIPの可能性はあるので注意が必要です。腹水などの水の溜まる症状がでるFIPをウェットタイプ、それ以外の症状しかみられないFIPをドライタイプと呼ぶことがあります。しかし、FIPの猫は多かれ少なかれ両方のタイプが組み合わさった症状がでます。そして、どちらかのタイプはそれぞれ他のタイプに変化することもあります。○FIPの検査FIPは様々な場所で炎症を起こすので、血液検査、レントゲン検査、エコー検査など全身の検査が必要です。これらの検査で、FIPによく見られるような検査結果が多いとFIPの可能性が高まります。また、FIPの診断の助けとなる検査にウィルス検査があります。「抗体価測定」や「PCRによる遺伝子検査」などがそうです。そしてこのウィルス検査が最も混乱しやすい点です。これらの検査は、猫コロナウィルスに感染しているかどうかを調べる検査です。しかしウィルス検査ではFIPウィルスと普通の猫コロナウィルスのどちらに感染しているか区別ができません。ウィルス検査結果が陽性であっても猫コロナウィルスに感染しているだけでFIPとは限らないのです。そして、FIPであってもウィルス検査で陰性のこともあるので注意が必要です。○なぜウィルス検査をするの?ウィルス検査は、診断の補助のために行われます。例えば猫コロナウィルスの抗体価では、抗体価がすごく多いという結果がでると、よりFIPの可能性が高いと言われています。反対に抗体価が少ないのならFIPの可能性が低いと考えられます。ここまでの文章で、ずっと「FIPの可能性が高い」と書いているのは、これらの検査結果がFIPと一致しても、まだFIPと確定診断することができないからです。多くの場合、FIPを診断するには猫ちゃんの年齢や、症状などのプロフィールに全身検査とウィルス検査等の結果を加味してFIPと暫定的に診断しています。○確定診断はできないのか?最も診断精度が高いと言われている検査は組織学的検査です。組織学的検査というのは手術でFIPが疑われる病変を一部摘出して行います。そのため全身麻酔をかける必要があります。しかし、FIPが疑われる猫は、総じて状態が悪いため麻酔のリスクを考えなければいけません。そして、病変が脳や眼など、組織検査に適さない場所にしか現れないこともあります。また仮に、組織学的検査によってFIPと診断されたとしても有効な治療方法がないことから、この検査を希望されない飼い主さんが多いです。こういった事情が重なり、多くの猫はFIPと確定診断することが難しいのが現状です。○FIPの治療FIPの根本的な治療方法は「ありません」。治療の目標としては、症状を緩和させてあげることになります。副腎皮質ステロイド製剤や他の免疫抑制剤が使われます。FIPの猫の多くは1~2カ月で亡くなってしまいます。しかし、中には治療の反応が良く数年間生きる猫も報告されています。そして、高齢でFIPに罹った猫の方が、病態の進行が遅いことが多いです。○本当にFIPの治療はないか?FIPは非常にやっかいな病気なので、世界中で多くの獣医師が西洋医学、東洋医学を駆使してFIPの治療法を研究しています。論文でも、少数の研究でFIPのより良い治療法が報告されています。しかし、症例数が少なかったり、他の研究者が同じ治療法をやってみてもうまくいかなかったりなど、獣医師全体の見解が一致する効果的な治療法は現在のところ報告されていません。しかし、これらの少数の報告から効果的な治療方法がみつかる可能性もあるので、色々な治療法をチャレンジすることは無駄だとは思いません。○「FIPの猫が治ったと聞いたのですが?」「FIPの猫が治ったと聞いたのですが?」。確かに、グーグル等で「FIP治った」と検索するといくつかのページがヒットします。FIPの致死率は非常高いですが、どんな病気でも100%とは断言できないので、治ることもあるかもしれません。しかし、注意点としてその猫は「本当にFIPだったのか」と考えなくてはいけません。なぜなら上記のようにFIPは診断がすごく難しい病気だからです。若齢で、黄疸や腹水などFIPの症状に一致しており、全身検査でもFIPを疑う検査結果が多かった猫がいます。猫コロナウィルスの抗体価も高く、これらの情報から考えるとFIPの可能性が高いですが、その猫は治療で元気になりました。その猫は組織検査をしていませんが、FIPではなくFIPのような症状が重なっていただけだった可能性も十分にあると思います。つまり、FIPの可能性が高いと動物病院で言われても、FIPではないこともあります。FIPの可能性が高いと言われたので治療を諦めてしまうのは、判断が早すぎるのではと思います。○予防猫コロナウィルスに感染しないことができれば、それが一番の予防です。しかし猫コロナウィルスは日本国内にも蔓延しており、ブリーダーさんやキャッテリー等猫が集まる施設では、完全に猫コロナウィルスを根絶することは非常に難しいと言われています。ご自宅の猫がまだ猫コロナウィルスに感染していないのであれば、室内飼育を徹底しウィルスとの接触を避けることが重要です。新しい猫を迎える場合は、その猫が猫コロナウィルスに感染していないかチェックしてから迎えましょう。既に猫コロナウィルスに感染していても、焦ることはありません、猫コロナウィルスに感染している猫の殆どはFIPを発症しません。FIPの発症にはストレスが関係していると考えられていますので、ストレスのかからない生活を心がけましょう。多頭飼育では、FIPの発症率が特に高いことがわかっています。5匹以上の同時飼育は避けた方が良いです。また、猫の飼育頭数の基準の1つに、「部屋の数以上に猫の飼育数を増やさないこと」というものがあります。例えば3LDKにお住まいならば、飼育する猫の数は3匹までになります。猫は生まれもっての単独行動動物なので、どんなに同居猫と仲良しでも1匹で休まる部屋を確保してあげて下さい。○ワクチンはないのですか?FIPは、単純なウィルス感染ではなく免疫が関係した病気であるため、ワクチンの開発に苦労しています。アメリカおよび欧州の数カ国でFIPワクチンが販売されていますが、日本国内ではこのワクチンは未承認です。このワクチンは有効性に疑問があるため、海外でも必ず摂取を推奨されるワクチンではありません。FIPはまだまだ未解明なことが多く「予防、診断、治療」全てが難しいのが現状です。2013年に突然変異したFIPウィルスに関する新しい発見が報告されました。近い将来、組織学的検査を行わなくても診断できる検査や、よりよい治療法が発明されるかもしれません。○その他の執筆記事・猫がいる家でアロマをたくと命にかかわる!?・人用の市販薬を猫に飲ませても大丈夫なのか?・猫にも利き手があるって、本当?・猫にもニキビができるって知ってた? -予防とケアを解説■著者プロフィール山本宗伸職業は獣医師。猫の病院「Syu Syu CAT Clinic」で副院長として診療にあたっています。医学的な部分はもちろん、それ以外の猫に関する疑問にもわかりやすくお答えします。猫にまつわる身近な謎を掘り下げる猫ブログ「nekopedia」も時々更新。
2014年01月14日今回のテーマは、食事とうつ病、地中海料理で発症を予防!?ヨーロッパ全体の中でも年齢調整自殺率が低いといわれる地中海沿岸地域。うつ病の予防には、食生活も関係があると言われるけれど…今回は食事とうつ病の関係について、精神科医の徳増先生から教えてもらいました。こんにちは。精神科の徳増です。今回は、食事とうつ病についてお話しさせていただこうかと思います。うつ病は病院に通い正しい治療を受ければ、治る可能性が高い病気であることが広く知られています。しかし、その予防法についてはあまり論じられていません。地中海沿岸諸国では、ヨーロッパ全体と比べて年齢調整自殺率が低いことをご存じでしょうか?地中海料理は、豊富なオリーブオイル、魚介類、ナッツ類、野菜、果物を使うことが特徴的ですが、ヨーロッパ15の国の自殺率を比較すると、ギリシャやスペインなど、オリーブオイルを多く摂取する国ほど自殺率が低いことがわかっているのです。気候条件、民族性、失業率など、自殺率にはさまざまな要因が関与していますが、食事とうつ病のリスクの関連を調べる大きな研究スペインで行われました。するとその結果は、「典型的な地中海料理を食べている人ほどうつ病になりにくい」というものでした。さまざまな考察が可能ですが、一つには、うつ病とメタボリックシンドロームは関係があることが知られていますので、地中海料理はヘルシーで良いということが言えるかもしれません。食材別でみると、オリーブオイルは一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)を豊富に含んでおり、抗酸化作用を有します。魚はω-3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)に富んでおり、これが中枢神経系の神経細胞膜の流動性を高め、セロトニンの輸送を促進するとされています。木の実や穀類に含まれる葉酸・ビタミンBは、s-アデノシルメチオニンという物質を作り、神経伝達物質の代謝に必要とされています。これら、不飽和脂肪酸、抗酸化物質、葉酸、ビタミンBなどの作用が組み合わさることでうつ病のリスクを減らすと考えられるでしょう。最近、日本でうつ病が多いのは、食生活が欧米式に変わったことが影響しているのではないかと考える学者もいます。食生活は、体だけではなく心の病気にも影響するということでしょうか。地中海料理、近いうちに日本でもブームがくるかもしれませんね。【PROFILE】お名前(ふりがな):徳増卓宏(とくますたかひろ)先生専門科:精神科年齢:27歳勤務先:都内某病院好きな女性のタイプ:母性的な人初デートに連れていく場所は?:お台場とか…海の見える街なぜドクターを志したのですか?:大学受験の時に、ふと医者を目指そうかなと思いました女性たちからイケメンドクターといわれることにどう思いますか?:純粋にうれしいですね<2013年7月17日現在>
2013年11月29日Q:黒カビの発生を予防する効果があるのは、次のうちどれでしょうか?A:わさびB:からしC:しょうが(答えは矢印の下です!)↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓解答:A:わさび解説:わさびには抗菌作用があり、浴室や冷蔵庫など、カビを防止したい箇所で役立ちます。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月28日手洗い、うがい、適度な運動、加湿にマスク…。風邪予防で気を付けていることは多いけれど、食べ物ではどうでしょうか? 風邪予防に効果的なビタミンCなど気軽にとりたいですよね。最近ビタミン不足だなぁと感じたときにも、冬にぴったりの熱々で美味しいレシピのご紹介です。材料(作りやすい分量*4~5人分)・卵:3~4個・鶏肉:1枚(300~400g程度)・レンコン:正味200g程度・生姜:1~2片・水:5カップ(1リットル)・麺つゆ:適量・粉末だし:適量・うどん:4~5人分・お好みの薬味:適量作り方1. まず、材料を準備します。レンコンは皮を剥き、薬味はお好みで刻んでおきます。2. 鶏肉は今回もも肉を使用しましたが、胸肉でもOKです。厚みが均一でない場合は厚い部分をそぎ切りして開きます。全体をフォークで刺して穴をあけたあと、一口大に切り、分量外の塩を少量ふって揉み込みます。 3. レンコンは水を入れた鍋の上ですりおろします。(特に白だし等を使ってつゆの色味を綺麗に出したい場合はこの方法が酸化しにくく、おすすめです。)4. 生姜もすりおろして加えます。香りも活かすため、皮は剥かずにすりおろします。5. 粉末だし、麺つゆ、鶏肉を加えて中火で加熱します。(生姜を入れているため味付けは普段より少し薄めでOK。)沸騰してきたら灰汁をとり、香りがとぶため灰汁をとった後は弱火にし、沸騰させすぎないようにします。6. かるく溶いた卵を2~3回にわけて加えます。円を描くように少しずつ加えてその都度よく混ぜます。終わったら、卵が固まる前に火を止めて完成! おろしレンコンの、温かい大根おろしとふやけた揚げ玉の中間のような不思議な食感も魅力的です。また、意外にビタミンCが豊富なため、定期的に食べると風邪予防にもつながります。体を温めてくれる生姜も一緒に、美味しく食べて風邪予防しませんか?
2013年01月11日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「ホウレン草のカレー」を含めた全4品。風邪予防、美肌効果などに効果があるホウレン草を使ったカレーに、ニンジンの甘みが広がるライスを添えて。 たっぷりホウレン草のカレー ホウレン草を1.5束も入れた、鉄分たっぷりのカレー。食べやすく、お子様にもオススメ! おろしニンジンライス すりおろしたニンジンをお米と一緒に炊いた、彩りのきれいな一品です。 カリフラワーのサラダ カリフラワーのゆで加減はお好みで! 手に入りやすい旬の野菜を使っても。 お好みフルーツヨーグルト プレーンヨーグルトとキウイ、バナナの身体に良いデザート。カレーの後に最適。 ⇒今週の献立一覧はこちら レシピ制作: E・レシピ
2012年12月26日