社会的にも省エネ化がうたわれるようになり、家づくりのテーマのひとつとしても省エネが掲げられるようになりました。その中でしばしば聞かれるのが「省エネ基準義務化」という言葉。一体どのような義務で、住宅や生活はどのように変わるのでしょうか。詳しく見てみましょう。■省エネ基準義務化への対応2015年から、現代の住宅における「省エネルギー性」に関する基準が設けられ、省エネが義務化することが決定しました。法案の名称は「建築物の省エネルギー性能の向上に関する法律案」というものです。日本の省エネルギー基準は、当初「新省エネルギー基準」というものが設けられ、そこから「次世代省エネルギー基準」「改正省エネルギー基準」へと強化され、東日本大震災後の2013年、新たに「改正省エネルギー基準」というものに改正されました。そして、これまでは基準でしかなかった省エネルギー基準が2020年にはすべての新築住宅を対象に義務化することが求められるようになりました。つまり、国が定めた省エネルギー基準に則った家でないと建てられないことになっているのです。これまでの住宅では、石油やガスなどのエネルギーが多用されていましたが、国内におけるこれらのエネルギーの自給率はわずか4〜5%。そのため国としては少しでも住宅での消費エネルギー量を減らしたいと考えているのです。また、義務化されることで温室効果ガスの排出量の削減も狙えるため、こうした目的も考えられるでしょう。突如起こったことのようにも思えますが、海外ではすでに省エネ基準の義務化は進んでいて、アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国などでは数十年前から適合義務がありました。冬に暖房が必要になる国でありながら無断熱が許されていたという日本の状況は、世界から見ても遅れた状態にあったのです。また、日本で特に弱点だったのが窓の性能。窓の断熱性能は「熱貫流率」が低いほど高性能と言われますが、日本ではこの数値が4を超えるアルミ複層ガラスを用いている住宅が多く見られます。実は窓は、暑さ、寒さの原因と言われるほどに重要なもので、ドイツでは数値が1.3を超えるものは使用禁止となっています。こうした点を考慮すると、これまでの日本は他国に比べると基準が低いと言わざるを得ない状況だったのです。■改正省エネルギー基準は前の基準とどこが違う?改正省エネルギー基準の義務化が重要であることはわかりましたが、省エネ基準自体は昔からあったものです。今回の改正省エネルギー基準が今までのものとどのように違うのかわからないという方も少なくないでしょう。以下では、以前の基準と比較してどのように変わったのかを見てみましょう。【一次エネルギー消費量基準を導入】もっとも大きな違いとしては、旧基準である次世代省エネルギー基準が、壁が開口部などの冷暖房する空間と外気を仕切る「外皮」を断熱性能だけで評価していたのに対し、改正省エネルギー基準では、外皮に加え「一次エネルギー消費量基準」というものを新たに導入した点が大きな変更点です。一次エネルギー消費量とは、住宅の燃費の良さを表すもの。これまでの住宅では主に断熱性能を評価していましたが、それだけでは家の中で使うエネルギー量を減らすには至りませんでした。そこで、設備機器を含めた全体の省エネ性能を評価することで燃費の良い家を増やそうと、一次エネルギー消費量の基準が設けられたのです。戸建住宅の場合、空調や冷暖房、換気、照明、給油、家電調理などの設備のエネルギー消費量を合計することで、一次エネルギー消費量は算出されます。その際、太陽光発電やエコキュートなどの高効率給湯器は、エネルギー削減量として差し引くことができます。こうして算出された一次エネルギー消費量が、旧基準の断熱性と標準的な設備を考慮して割り出された基準値を下回ることが求められます。【外皮の計算方法も新しいものに変更】一方、外皮の評価方法も従来のものとは変わります。これまでは床面積から算出した「熱損失係数」と「夏期日射取得係数」を活用していましたが、それに代わり、外皮表面積から算出する「外皮平均熱貫流率」と「冷房期の平均日射熱取得率」に変更されました。これは、室内の寒暖差によって急病を起こしてしまう「ヒートショック」や結露の防止など、エネルギー消費量だけでは測ることのできない室内温度分布の観点も考慮されています。そしてこれまであった「年間暖冷房負荷」の基準が廃止となりましたが、断熱性能については旧基準に相当する水準が引き続き求められます。【地域区分は6から8に変更】改正前は6つだった区分が8つに変更されました。また、すべての区分で「日射遮蔽性能(日射熱取得率)」「断熱性能(熱貫流率)」の基準が設けられていましたが、改正後は区分1〜4に属する寒冷地においては日射遮蔽性能の基準が設けられておらず、区分8に属する蒸暑地においては断熱性能の基準が設けられていません。省エネ基準の判定は、「建築主の判定」と「設計・施工指針」のふたつのルートで行われます。建築主の判定は複雑な計算を用いる必要があるため、特別な支援プログラムが用いられ、一方の設計・施工指針に用いられる「外皮性能簡易計算法」は、外皮の建材に関する仕様書を使うと簡単に算出することができます。■新しい基準では光熱費が以前と比べてどれくらい削減できる?新しい基準が定められたことで、光熱費にはどのような変化があるのでしょうか。改正省エネルギー基準をすべて満たしている家と無断熱の家で比較してみると、60%近くもの削減が予想されることがわかりました。また、国土交通省が発表している資料によると、昭和55年に建てられた無断熱の家の年間光熱費が133,000円なのに対し、平成28年に建てられた省エネ基準を満たした家の年間光熱費は52,000円という結果が出ています。年間費用で比較しても大きな差額だと言えますが、これが35年も積もると、その差額は2,835,000円にものぼることになるのです。それでは、具体的にどのような部分において費用が削減されるのか見てみましょう。家庭におけるエネルギー消費は「給湯」がもっとも多く、次いで「照明・動力」「暖房」「冷房」という順番になっています。そのため、空気中の熱を集めて熱に変えるヒートポンプ技術を使った「エコキュート」、これまで無駄にしていた排熱を使ってお湯をつくることができる潜熱回収給湯器「エコジョーズ」などを駆使することで、給湯にかかる光熱費をぐんと抑えることができます。また、照明はLEDへの切り替えが進んでいますが、これも省エネに効果的。LEDの消費電力量は白熱電球の4分の1〜5分の1と言われていて、電力の変換効率は最大で34%。蛍光灯が25%、白熱電球が10%なのに比べると節電性が高いことがうかがえます。LEDは寿命の長さも特徴のひとつで、白熱電球の寿命が1,000〜2,000時間、蛍光灯の寿命が6,000〜12,000時間なのに対しLEDの寿命は40,000〜60,000時間。圧倒的に長く、光熱費のコストダウンも狙えるのです。さらに、実際に家を建てる地域よりも1段階寒い地域での省エネ基準に合わせると、節約効果はぐんと向上します。こうした機能の高い住宅を昭和55年の無断熱の家と比べると、年間で光熱費に190,000円もの差が生じるという結果も見られました。この金額が15年積み重なると3,000,000円もの差額になります。省エネ基準を満たすためには初期費用がかかるという懸念がありますが、こうした光熱費の差額を考慮すると、最終的には省エネ住宅の方がずっとお得だと言えそうです。■ゼロエネルギー住宅とは?これからどんどん普及していく?住宅の省エネルギー化を進めるにあたって、政府が最終的な目標としているのが「ゼロエネルギー住宅」です。これは住宅で使用されるエネルギーをゼロにすることを目標としているもので、現在の計画では、2030年に新築住宅の平均をゼロエネルギー住宅に、2050年にすべての住宅がゼロエネルギー住宅となることを目指しています。ゼロエネルギー住宅では、これまで掲げられてきた省エネに加え「創エネルギー」の導入も推奨されています。そして自宅で消費するエネルギー量よりつくりだすエネルギーの方が多い家を「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」、ZEHには至らないものの近い状態の住宅を「NearlyZEH(ニアリー・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」と呼んでいます。NearlyZEHの定義としては、「ZEHを見据えた先進住宅として、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量をゼロに近づけた住宅」とされています。数値で言うと、100%以上の省エネを実現したものをZEH、75%以上100%未満の達成率のものをNearlyZEHと定めています。以下では、具体的にZEHと認可されるために必要な条件を見てみましょう。【外皮の高断熱化】ZEHを実現するには、屋根や壁など外皮の断熱性を高めなくてはなりません。「強化外皮基準」で8つに分けられた区分のうち、住宅が該当する区分が定める数値を下回らなくてはなりません。高断熱が実現し、夏は涼しく冬は暖かい家になると、冷暖房の利用が自ずと減ってきます。住宅における冷暖房によるエネルギー消費量は大きいため、この部分が減ることによってエネルー消費量はぐんと少なくなります。ZEHの目的として、単純にエネルギー面がプラスマイナスゼロになれば良いというわけではなく、使用するエネルギー量自体をきちんと減らすことも考慮されていることが窺えます。【高効率な省エネルギー設備】ZEHの住宅では、使用する設備に省エネタイプを選ぶことも重要です。前述のようなエコキュートやエコジョーズといった設備や電球などの設備をはじめ、工夫できるところはたくさんあります。住宅で使用する設備は給湯や照明のほかにも、冷暖房や換気に関するものなど多岐にわたります。これらのひとつひとつに省エネタイプのものを選ぶことで、住宅全体のエネルギー消費量が抑えられZEHの実現へとつながるのです。【再生可能なエネルギーを活用】上記でご紹介した方法のように、極力使用するエネルギー量を抑えることは大切です。しかし暮らしていく上で、エネルギー量を完全にゼロにすることは不可能でしょう。そこでZEHの住宅を叶えるために、消費量以上のエネルギーを生み出すことが求められるのです。ポイントとなるのが、「自然エネルギー」。自然エネルギーとは太陽光や地熱、風力、水力など自然の力を活用して起こすエネルギーのこと。エコキュートなども自然エネルギーを上手に活用した設備となっています。ほかにも屋根に太陽光パネルをつけて発電をしたり地中に管を通したりすれば、家で使う電力をまかなえるだけでなく、余った分は電力会社に売ることもできます。また、こうしたエネルギー量を測るために計測装置を設置することも、ZEHの条件のひとつと言えるでしょう。もし家を建てる際にZEHを希望する場合、高性能な設備などを用意するために追加費用として2,500,000〜3,000,000円ほどかかると言われています。やむを得ない費用とは言え、大きな額の出費となってしまうことが予想されます。そこで国ではZEHの補助金制度を設けています。対象となる設備は高断熱の外皮や窓、高効率の空調や給湯、換気、照明器具などで、2016年度の補助金の額は全国一律で1,250,000円、寒冷地仕様の住宅の場合は1,500,000円でした。この時注意しておきたいのが、ZEHにおいて不可欠な太陽光発電は補助の対象外であるということです。しかし、太陽光パネルの設置費用は補助金の額にほぼ相当しています。そのため、補助金は太陽光パネルの設置費用に充てると良いでしょう。また、対象となる住宅の条件は以下の通りなのでこちらも申請前に確認しておきましょう。・専用住宅で、補助金の申請者自身が常時居住する住宅であること。ただし、住宅の一部に店舗などの非住宅部分があっても、条件を満たせば認められます。・新築建売住宅の場合は、申請者が建売住宅の購入予定者でもあること。・既築住宅の場合は、申請時に申請者自身が所有していること。賃貸住宅や集合住宅は基本的に対象外となりますが、申請者が所有する賃貸住宅・集合住宅の一部に申請者自身が居住する場合、その部分にのみ申請することは可能です。■まとめ国は2020年までに省エネ基準の義務化やZEHの標準仕様化を目指しています。もちろんエネルギー消費量を考えたゆえのことではありますが、これによって私たちの住宅が快適で暮らしやすいものになることが予想されます。省エネ基準の義務化にともない、省エネと創エネを実現していきましょう。
2017年03月01日地球温暖化を緩和させるためにさまざまなエコ活動が見られますが、その活動を住宅に応用したものが「省エネ住宅」です。しかし「実際に住人にはどのようなメリットがあるのかいまいちよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は省エネ住宅について詳しくご紹介します。■省エネ住宅って?そもそも省エネ住宅とはどのような住宅なのでしょうか。簡単に言うと、消費エネルギーを極力抑えた家のこと。家庭では冷暖房や給湯器などさまざまなものにエネルギーを使っていて、日本で1年に発生する二酸化炭素は12億トンにものぼると言われています。そして、そのうちの1割が住宅から出ていると言われているのです。こうした点から、消費エネルギーの削減とともに二酸化炭素の排出量を減らすことが省エネ住宅の目的となっています。また、単純にエネルギー消費を抑えれば良いのではなく、省エネでありながら快適であるという点が省エネ住宅におけるポイントとなります。「快適な住宅」とは、真冬や真夏でも過ごしやすい家のこと。中でも、部屋の暖かさを逃さない「断熱」、外からの熱気を入れない「日射遮蔽」が快適さを決めるカギとなります。断熱と日射遮蔽の機能が高い家であれば、冷暖房に頼る必要がなくなり、自然と消費エネルギーの削減にもつながるためです。家の中ではさまざまなことにエネルギーを消費しますが、全体の30%を冷暖房が占めていると言われています。そのためこの部分を改善することで大幅な省エネも見込めるのです。■省エネ住宅で利用される自然エネルギー省エネ住宅において欠かせないのが「自然エネルギー」というもの。あまり聞きなれない言葉ですが、太陽光や風、水の力を活用したエネルギーのこと。これらを二酸化炭素の原因となる電気やガス、石油などのエネルギーの代わりに使うことで省エネにつながります。自然エネルギーは、主に「太陽熱」「風」「地熱」の3つが重宝されています。以下でそれぞれのエネルギーの活用法を見てみましょう。【太陽エネルギーの活用】太陽エネルギーは主に太陽光発電に活用されていて、屋根や庭に太陽光パネルを設置して電気に変換するという方法が採用されています。実際につくられた電気は家庭で使うことができるほか、余ったら電力会社に買い取ってもらうこともできます。また、太陽光とオール電化を併用すれば、節約にもつながるでしょう。つくられた太陽光熱は、冬と夏で異なる活用法が考えられます。例えば冬は、外気を専用のダクトで取り込んで屋根に設置したガラスで暖め、それを床下に送って放出することで家を暖めることができます。夜は外気の取り込みを中止して、床下に貯めた暖かい空気を放出すれば家中が暖かいまま夜を過ごすこともできるでしょう。一方、夏には暑い空気が家に溜まらないように屋外に熱気を放出することもできます。さらに、放出した空気や太陽熱を活用してお湯を沸かす仕組みにしておけば、お風呂や給湯などに活用することもできます。【地熱エネルギーの活用】地熱エネルギーとは、日本の豊かな地熱資源を活用したもの。地下5メートルの地中は一年中安定した温度を保っているため、太陽光発電や風力発電のように天気に左右されることがないという強みを持ったエネルギーです。地中熱の活用法にはいくつかありますが、ひとつめは「空気循環」、ふたつめは「熱伝導」です。空気循環には「クールチューブ方式」と「ヒートポンプ方式」があります。クールチューブ方式は建物の外から地中にかけて管を埋め、地中から建物内にもその管を通すというもの。夏に30度の外気を管に通すと、15度ほどの地中で冷やされます。そしてそれを屋内に持ち込んで室内を冷やすという仕組みです。しかしこの方法にはデメリットもあります。高温多湿な地中で冷やすため結露が生じカビが生えてしまうのです。そこで採用されるのが「ヒートポンプ方式」。管の中には外気ではなく気体の冷媒を通して熱を取り除くことで結露を防ぐことができるのです。また、熱伝導に利用する場合は「伝導型地中熱利用方法」というものが採用されています。床下システムというものを設置しておき、春から夏にかけて暖められた地中熱を冬まで持ち越します。そして冬になると床下に暖気を送り込み家を暖めるという仕組みです。そのほかにも、風車の回転を利用した風力エネルギーや、水の力を利用した水力エネルギーなどが挙げられます。■省エネ住宅の設計ポイント実際に省エネ住宅の建設を考える際に、どんなところに気をつけたら良いのでしょうか。住宅が省エネ住宅に該当するかどうかを判断するには「住宅の省エネルギー基準」というものが基準とされていて、一般的にはこれを満たすと省エネ住宅とみなされています。これは1980年に制定されて以来、法律の改正に合わせて強化されていて、2013年の改正時からは外皮性能と住宅全体で使用するエネルギー量の二面から住宅の省エネルギー性能が評価されるようになりました。また、この基準は日本全国を8地域に分け、エリアごとに基準値を定めています。さらに、省エネ基準を上回る基準として「住宅事業建築主の判断の基準」、「低炭素建築物の認定基準」というものもあります。これらの基準を満たすためには高度な設計が求められますが、以下のような点に気をつけておくと良いでしょう。【断熱】まず大切なのが断熱を意識することです。床、外壁、天井、屋根など外気に接している部分を断熱材で隙間なく包みましょう。室内から熱を逃さず温度を下げないことが大切です。もし断熱材に隙間があると熱が室外へと逃げてしまうだけでなく、逆に外から熱が侵入しやすくなってしまいます。すると室内の温度を一定に保つことが難しくなり、結果的に結露ができやすくなってしまうのです。特に大切なのが、窓など開口部の断熱。冬の暖房時に室外へ出てしまう熱の5割が開口部から、夏の冷房時に外から侵入する熱の7割が開口部からと言われていることからも、断熱のキーポイントであることが窺えます。二重窓にしたり複層ガラスの窓にしたりすることも効果的です。【遮熱】次に大切なのが遮熱です。断熱が進むと今度は熱を外に出すことが難しくなってしまうため、直射日光による熱が入り込むのを避ける必要があるのです。遮熱をすると冷暖房の効きが良くなるというメリットがあります。遮熱の具体的な方法には、窓の内外にブラインドや遮熱ガラス、ひさしなどを設置して太陽熱を遮断する方法が考えられます。ブラインドなどは、窓の内側より外側につける方が効果がぐんと上がります。【換気】そして換気も非常に重要です。絶えず空気が流れる環境をつくっておくことで部屋間の温度を一定に保つことができるようになり、快適性が向上するだけでなく結露予防にもなります。■省エネ住宅のメリット省エネ住宅にすると快適な住まいが手に入ることがわかりましたが、実際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下で見てみましょう。【コストが削減できる】まずは省エネが実現することによってコスト削減につながるという点がもっとも大きなメリットだと言えるでしょう。住宅の環境が整うことによって冷暖房に使う費用を削減することができます。さらに太陽光発電などでつくった電気を売ればお金をつくることも可能です。【家の中の寒暖差が少ない】前述の通り、省エネ住宅には断熱材が使われていて、家の中の温度差を少なくするように努めています。機密性にも優れているため、外の寒さや気温の変化に影響を受けることが少なくなります。家の中の部屋間の温度差も少なくなるので、高齢者やペット、赤ちゃんにとっても住みやすい住宅が実現します。【空気がきれい】省エネ住宅は気密性にも優れていますが、一方で空気が外へ出て行きにくくなり淀んでしまうというデメリットも考えられます。そこで現在の省エネ住宅では、室内の空気を効率よく換気するシステムを採用。計画的に空気を循環し、いつでも家の中の空気をきれいに保つことができるようになりました。【遮音性、耐久性が高い】気密性の高さゆえに、外からの騒音をシャットアウトするとともに、家の中で発生した音も外に漏れにくいつくりにもなっています。結果、遮音性の高さも兼ね備えた住宅になります。また、断熱性が高く結露を防いでくれるのも省エネ住宅のポイントのひとつ。そのため構造部に腐食が出ることもなく家自体の耐久性も向上します。【環境にやさしい】そして忘れてはならないのが、本来の目的である地球にやさしい家であるという点。自然エネルギーを駆使しているので、問題となっている二酸化炭素や有害物質の排出量を抑えることに成功し、人間だけでなく、環境にもやさしい住宅が実現します。■省エネ住宅のデメリット良いところだらけのように思える省エネ住宅ですが、デメリットもあるのでしょうか。実は使うエネルギーやつくりが通常とは異なっているために初期費用が高くなってしまうのです。例えばオール電化にする場合、自然エネルギーを使った設計にすることからも、一般的にガスの設備に比べると費用は高く設定されています。新築で省エネ住宅にする際はもちろん、リフォームで省エネ住宅を実現する場合でもコストは高くついてしまうでしょう。そのため、窓などの開口部だけに絞ってリフォームをするなど部分的なリフォームからはじめるという方も多く見られます。しかし、初期費用が高いからと言って省エネ住宅を諦める必要はありません。日本では省エネ住宅の普及に力を入れていることからも省エネ住宅に対する補助を拡大しています。実際に以下のような補助があるので、一度検討してみると良いでしょう。【エコキュート補助金】給湯に使用するエネルギーは、家庭で消費するエネルギー量の3分の1を占めていると言われています。そのためエコキュートは省エネ効果の高い給湯器として国から認定され、補助金の交付対象になっています。しかし、国の補助はすでに終了していて、全国一律の補助は存在していません。現在は自治体ごとに補助を行なっていて、補助金額も自治体によって異なります。また、自治体によっては補助を終了しているところもあるので注意が必要です。補助を希望する場合は、まず自治体が補助を行なっているかどうか確認しましょう。さらに補助は先着順となっているため、見つけたら早めに申し込んでおくと良いでしょう。【省エネリフォーム減税】また、省エネ機能が向上するリフォームを行う場合は税の控除が受けられます。例えばすべての窓に二重サッシやペアガラスを取り付けるなどの断熱リフォームと、天井裏に断熱材を設置するなどのリフォームを行った場合などが対象となります。減税には主に、「ローン型減税」、「投資型減税」、「固定資産税の減税」の3つがあり、状況に応じて併用することも可能です。ローン型減税の場合は5年以上の住宅ローンを借りて一定の省エネリフォームをした場合に利用することができ、一方の投資型減税の場合は住宅ローンの借り入れがなくても利用することができるもの。太陽光発電も設置する場合は控除額が増額されます。また、リフォーム完了の翌年にかかる固定資産税を3分の1減額することも可能となります。もし省エネリフォームを検討している場合は、これらを上手に使って賢く省エネ住宅をつくりましょう。■まとめいかがでしたか?省エネ住宅は環境にやさしいだけでなく人間にとっても快適で住みやすい家を実現してくれるものであることがわかりました。初期費用が高いというネックは補助金を活用しながら解決すれば、通常のリフォームと大差ない費用で行うことも可能です。家での時間をより心地よいものにするためにも一度検討してみるのも良いでしょう。
2017年03月01日パナソニックから、独自の人の「暑い」「寒い」の感覚を見分ける温冷感センサーに加えて世界初(※1)温度の異なる2つの温風を作り、その異なる温風を同時に吹き分けることにより、快適性と省エネ性が向上したルームエアコン「エオリア」WXシリーズ/Xシリーズが10月下旬より順次発売します。※1 2016年10月21日発売予定 家庭用エアコンにおいて。(パナソニック調べ)ルームエアコン「Eolia(エオリア)」の新シリーズが発売迫る2015年に搭載した温冷感センサーは、人の「暑い」「寒い」の感覚を見分けて個別に快適な温度空間を実現し、高い評価を得ました。一方で、複数の人を同時に快適にするためには、これまでの気流システムでは限界がありました。本製品は、1つの熱交換器で温度の異なる2つの温風を作り出す世界初のダブル温度熱交換器を搭載し、その異なる温度の温風を同時に吹き分ける新開発のダブル温度気流システムにより、速く無駄なくその人にあった快適な温度空間を作ることが可能になりました。また、従来品比10倍(※2)のOHラジカルを生成する「ナノイーX(エックス)」を搭載し、エアコン内部の清潔性や部屋の空気環境の向上を実現。さらに、「人がふれる空気の清潔さや快適な温度にもっとこだわりたい」との意味をもたせ、パナソニックエアコン事業開始から60周年を迎える本製品の愛称に、ギリシャ神話で「風の神」の語源をもつ「エオリア」が採用されました。※2 「ナノイー」:毎秒4,800億個と、「ナノイーX」:毎秒4兆8,000億個との比較。 ESR法による測定。(パナソニック調べ)特長1. 世界初の温度の異なる2つの温風を作り、同時に吹き分け快適性と省エネ性の向上を実現2. 「ナノイーX」で、エアコン内部も部屋の空気もキレイ3. 蓄熱効率を向上した新エネチャージシステム搭載で、霜取り時の体感温度の変化を低減製品情報【品名】冷暖房・除湿タイプ インバータールームエアコン(壁掛けセパレート式)【愛称】Eolia(エオリア)【シリーズ名】WXシリーズ/Xシリーズ【容量】WXシリーズ 4.0~9.0 kW/Xシリーズ 4.0~9.0 kW【本体希望小売価格(工事費別)】オープン価格【発売日】2016年10月下旬より順次【月産台数】WXシリーズ計 2,000台/Xシリーズ計 25,000台商品に関する問い合わせ先パナソニック エアコン ご相談窓口フリーダイヤル 0120-878-692(受付9時から20時)
2016年09月21日ミック経済研究所は3月22日、国内のデータセンター(DC)市場と消費電力量に関する調査「データセンタ市場と消費電力・省エネ対策の実態調査」を発刊したと発表した。調査期間は2015年12月~2016年2月。今回の調査は、日本国内のDC市場の売上高やDCの消費電力量、延床面積、省エネ対策などについて、主要DC事業者31社の面接取材による個別実態調査とデスクワーク調査14社のデータにより全体を推計したという。同調査において、「DC市場」とは「ハウジング、ホスティング、クラウド(SaaS・ASP、PaaS、IaaS)サービス関連売上」としている。また、「DCの消費電力量」は、「IT機器系消費電力量」としてDC内のサーバ、ストレージ、ネットワーク機器などの消費電力量、「ファシリティ系消費電力量」としてDC内の空調機、電源設備(UPSほか)、照明、そのほか設備の消費電力量となっている。同調査によると、2015年度の国内DC市場規模は2014年度に対して8.0%増の1兆8,394億円、国内商用DCの消費電力量は同7.6%増の150.8億kWhとなる見込みであり、市場規模の成長率と比較すると消費電力量の伸びは0.4ポイント低くなるという。DCの市場規模は、今後もユーザ企業のIT環境においてクラウドと物理サーバを統合したシステム構築により利用が拡張することで、年平均成長率4.4%増で成長すると見込んでおり、2020年度には2兆2,807億円になると同社は予測する。消費電力量については、IT機器はクラウドや仮想化技術により集約化が進んでおり、ラックあたりの実効消費電力はわずかだが上昇傾向にあるという。DCの利用が増えると共に稼働ラック数も増えるため、売上に準じてIT機器系の消費電力量はアップする。ファシリティはラック稼働増加に対応するため、空調や電源系の消費電力量もアップする。ただし、継続的に行ってきた省エネ対策の効果や省エネ効率が高い新型DCの稼働率が上がったことにより、ファシリティ系消費電力量のアップを抑えることができていると同社は見ている。消費電力量は年平均2.7%増と売上高の成長性を下回りつつも増えていき、2020年度には171.9億kWhになると同社は予測する。ここ数年間で新設されたDCでは、消費電力の大きな削減効果を期待した対策として、外気冷却の導入が進んでいるという。調査対象事業者が保有する主要DC110拠点のうち、36%にあたる40拠点が外気冷却を利用し、さらに19%にあたる21拠点が外気を直接的にサーバルームに採り入れる方式を採用しているという。直接外気冷却システムを利用するDCでは、部分的であるが、一定の省エネ効果が得られているとのことだ。ただし、年間の温湿度の差が激しい日本では、直接外気冷却は温度や湿度のコントロールに一定のノウハウが必要となること、また外気取入の設備設置には通常のDC建築に追加投資が必要なことなどが課題になるという。今後の新設DCにおいては、現在までにノウハウを蓄積したDC事業者の空調方式の一選択肢となることも想定されるとのこと。
2016年03月23日電力自由化で、毎月支払う電気代を安くおさえることが出来るようになっても、電力のムダ遣いをしていては意味がありませんよね。せっかくのこの機会に、家電の省エネ性能を見直してみましょう!そこで今回は、デザインと機能性の高い家電がそろう、二子玉川 蔦屋家電の住コンシェルジュ・久保雄一さんと、食コンシェルジュ・築野由佳さんにインタビュー!スタイリッシュな節電家電と、この春おすすめのミニ家電を紹介していただきました。■オーディオ×LED電球! 省スペースで省エネ久保さん:春の買いかえを機に見直してほしいものの一つが、照明です。LED電球は、省エネなだけではなく、寿命が長いので頻繁に交換しなくていい、熱を持ちにくいなど白熱球に比べてメリットが多いんです。おすすめしたいソニーの『LED電球スピーカー LSPX-100E26J』は、LED電球とBluetoothスピーカーが一体化したアイテム!いま使っている電球と同じように、照明機器に取りつけるだけで使うことができます。取りつけた機器のランプシェードの素材によって、音の響きが変わるのもおもしろいですよ。明るさは全光束360lmで調光も可能と、照明としてもしっかりと使える。それでいて、消費電力は約9W(LED約7W +スピーカー約2 W)なのも特徴です。■冷蔵庫は年間10,000円もムダにしているかも…!―家電の買いかえと言えば、冷蔵庫。なかなか壊れるものでもないので、タイミングが掴めません。築野さん:冷蔵庫の寿命は一般的に10年ですが、10年前と最新モデルの年間電気代を比べると、10,000円近く差が出ることも! 買いかえで、省エネが実感しやすい家電ですね。冷蔵庫は大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。冷蔵室は食材をつめこまずに余裕を持たせると、冷気が効率よく循環し、ムダ無く庫内を冷やせて省エネになります。―容量が大きいと価格も高いのでは?確かに大容量モデルは価格が高いですが、最新の省エネ技術を搭載しているので、小容量よりも年間電気代が安くなる傾向です。おすすめは、4人家族なら日立アプライアンスの『R-X5200F』。517Lと大容量ながら、1年間の電気代がおおよそ4,320円(160kWh/年)と、かなり低いことがわかります。また、日立は食材の鮮度を保てる「真空チルドルーム」など、食材の廃棄ロスの軽減につながる独自機能にも注目です!■ドラム式洗濯機はヒートポンプ式。電気代3/4カット!―ドラム式洗濯機も気になっているのですが、省エネ性能はどうですか?久保さん:ドラム式洗濯機にはヒーター式と、ヒートポンプ式がありますが、後者のほうが省エネ。ヒートポンプ式は庫内の湿った空気を熱交換器(ヒートポンプ)で除湿し、再び庫内に送りその風で乾かす方式で、ヒーターを使わないぶん電気代が抑えられるんです。おすすめはパナソニックの『ドラム式洗濯乾燥機 NA-VX5E3L-W』。例えば、家族4人の1日の洗濯物量を6kgとして、これを洗濯から乾燥までさせても、電気代は約16.5円(610wh)。ヒーター式の4分の1の電気代で済みます。また、軽い汚れの化繊衣類(1kgまで)なら60分で洗濯・乾燥が完了するコースを搭載しているのもポイントです。子どもの体操服や給食着、スポーツウェアなど、急ぎで洗い、乾かしたい衣類があるときも安心ですよ。―こんなに電気代に差がでるなんて驚きです。いろいろなお話を聞いていると、家電を見るのが楽しくなってきました! 後編 は、春のおすすめミニ家電です。わずか0.2秒で立ち上がる、おしゃれなオーブントースターも登場!二子玉川 蔦屋家電「ライフスタイルを買う家電店」をテーマに、BOOK&Cafeの空間の中で、家電だけではなく、インテリアや書籍なども販売し、様々なライフスタイルを提案する。売り場は食、住、美といったジャンルに分かれており、各売り場には、それぞれのジャンルの専門知識が豊富な「コンシェルジュ」と呼ばれるスタッフが在籍。「私の生活に合うのはどの商品?」などの疑問に、親身にアドバイスをしてくれます。東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットTEL:03-5491-8550 後編へつづく
2016年03月18日iPhoneの「省エネ道」に王道はない。どれだけ節約してもバッテリー容量が増えるわけでなし、不要不急の機能をこまめに切るだけのことだ。それが電力消費量の多い機能であればラッキーなだけ、ひたすら節約することがバッテリーを長持ちさせる唯一の方法といえる。しかし、バッテリー消費量はソフトウェアの動作で改善されることがある。ムダな演算を控えるよう設定を変更すれば、そのぶんバッテリー消費量は減少する。液晶ディスプレイのように電力消費量が多いデバイスを管理するソフトウェアも、最適化すればムダを削れるだろう。システムレベルでの機能オン/オフは、ユーザレベルでの対処が困難なこともあるが、条件が変われば状況も変わる。そう、ソフトウェアアップデートでiOSの仕様が変更されれば、これまで不可能だった設定変更が可能になるかもしれない。iOS 9のソフトウェアアップデートには、バッテリー消費に直結する仕様変更が含まれている。一見地味だが、ディスプレイの使用頻度を大きく変える変更であり、しかもiOS 8の頃から利用しているユーザには気付きにくいところにスイッチがある。この設定を変えれば、バッテリーのもちは多少なりとも改善されるだろう。その仕様変更とは、一定時間iPhoneの未使用状態が続くとロック状態になる「自動ロック」のこと。iOS 8までは、ロックまでの時間が最短1分とされていたが、iOS 9からは最短30秒に変更された。仕様が変更されたとはいえ、自動ロックの設定をiOSが勝手に変えるわけでなし、ソフトウェアアップデートでiOS 9に更新したユーザであれば以前の設定がそのまま続く。ということは、iOS 8のときロックまでの時間を(当時最短の)1分に設定していた場合には、iOS 9で最短が30秒に短縮されたにもかかわらず、なにもしなければ1分の設定のまま過ごすことになる。前置きが長くなったが、塵も積もればなんとやら、ロックまでの時間を30秒に変更すればiOS 9のバッテリーのもちは多少なりとも改善されるはずだ。
2015年12月10日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが今週のテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「省エネ女子」。anan男子100人に「恋愛に対する欲求、モチベーションが低い“省エネ女子”はアリですか?」とアンケートを実施したところ、63%が「ナシ」と回答。面倒くさがり屋で冷めた人との印象からか、不支持が上回る結果に。恋愛に興味を持たない省エネ男子も増加の一途のようだけど、坂上さんの意見はどうでしょうか?* **恋愛しないで平気な人は、女性に限らず、男性にも多い。バージン、チェリー率の高いことったら。重大な問題!いまや多様な生き方が認められてきた時代。ゲイやオネエの人たちと同じように、恋愛未経験の人もひとつの個性として成立しちゃうんですよね。そこから自分だけじゃないっていう安心材料にもなっていく。ただし、恋愛すること、つまり人と交わるってことは、生きていく上ですごく大事なんですよ。この省エネな人たちは、その人間活動をやめちゃっているってこと。根底には傷つきたくないっていう理由があるんでしょうが、めんどくさい!って一言で片付けてしまう。まぁ、この「めんどくさい」には、だいぶかっこつけも入っていると思いますけどね。恋愛経験値が低いと知識ばかりが増えて頭でっかちになり、机上の空論にだけは長けていく。それに反して人の持つエネルギーって、どんどんなくなっていくんです。省エネモードにするのは加減のできる年になってからで十分。臆せずとことんエネルギーを発散してほしいですけどね!※『anan』2015年10月21日号より。写真(C)Peeter Viisimaa
2015年10月19日富士通と日本工営は9月3日、国内の企業内サーバルームに向けてIoTによる省エネ化事業で協業することに合意し、10月よりサービス提供を開始すると発表した。両社は協業を通じて、建物内のエネルギー使用量の可視化と空調・照明設備の遠隔制御を可能にする富士通のクラウド型EMSサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution Enetune-BEMS」と、日本工営が長年培ってきた建物設備の省エネ運用や改修技術を組み合わせ、サーバルームでの電力使用状況の監視から省エネ化コンサルティング、設備の導入工事、政府系補助事業の申請手続までワンストップで提供する。同サービスの提供開始に先立ち、富士通社内のサーバルームで実施した実証実験では、同サーバルーム内の空調搬送動力における消費電力を27%(年間で約200万円の電力料金に相当)削減することに成功した。同サーバルームの延床面積約1000平米、ラック数約200台という環境の下、センサーを活用してサーバルーム内の電力使用状況、温度・湿度情報を継続的にモニタリングし、そのデータをもとに空調搬送動力を遠隔制御で調整するなどの詳細なチューニングを行った。同サービスの販売価格は初期費用500万円からとなっている。
2015年09月03日7月8日~10日の3日間、東京ビッグサイトで「第10回 総務・人事ワールド」が開催された。オフィスのセキュリティや防災、省エネ・節電対策から、人事労務・採用担当者を対象とした支援サービス、ワークスタイル変革に関するソリューションなど、幅広く総務・人事部門をサポートする製品やサービスが展示された。AGCグラスプロダクツは省エネ・節電関連エリアで、同社が提供するLow-Eガラス「アトッチ」を紹介していた。同製品は、既存の窓ガラスをそのまま利用して、後付けでガラスを重ねて設置することによって、遮熱・断熱効果を高めるというもの。「後から設置できる」ということから「アトッチ」という名前がつけられたという。通常の1枚ガラスと、同製品を利用した2枚ガラスとでは、窓付近の温度で10℃程度異なるという。遮熱効果を重視した製品ではあるものの、可視光も約17%カットされるという。省エネ効果についてたずねてみると、建物幅15m、奥行き15m、6階建て、基準階床面積225m2、南向き、基準階階高3.6m、建物全体のガラス面積432m2の条件下では、年間で32.4%の空調エネルギーの削減を見込んでいるという。ただし、窓の数や日差しの入り方で、省エネ効果は異なってくるという説明だった。同製品は平成25年度の省エネ大賞受賞製品にも選ばれている。※本展は業界関係者のための商談展です。一般の方のご入場はできません。
2015年07月10日こんにちは、ライターの矢沢ゆうです。「省エネ系女子」という言葉を、皆さんは聞いたことがあるでしょうか。ファッション誌なんかでこの言葉が発信されてから徐々に浸透しつつある、いわば「新しい○○系女子」の1つです。恋愛に対して非常にマイペースで、行動力が低い女子たちのことを「省エネ系女子」と呼ぶそう。しかし、「恋愛したい」という思いがあるのに省エネしてばかりでは、いつまでたっても成果は得られません!「節電しましょう」と言われますが、それに便乗して恋愛まで節電しちゃうのはもったいないんです!というわけで、今回はそんな「省エネ系女子」の特徴を4つご紹介したいと思います。これに当てはまったあなたは、ちょっと危ないかも!?■1.口癖は「めんどくさい」「仕事でもプライベートでもすぐ『めんどくさい』とか言っちゃう。男の同僚に『お前そんなんだから彼氏出来ないんだわ』って言われた・・・。」(25歳/女性)この口癖、意外と出ちゃっている女性っているんですよね。省エネ女子は恋愛や仕事に関係なく「めんどくさい」「だるい」といって、エネルギーを節約しちゃう人が多いよう。もちろんそれも良くないですが、このような言葉遣いをするだけで女性としての品がガタ落ちです・・・。もしこれに当てはまったなら、今すぐ言葉遣いを意識しましょう!きっと、「めんどくさい」で全てを避けちゃうクセも、変化するはずです。■2.恋愛がしたいと騒ぐだけ「彼氏欲しい、恋愛したい!って騒いでいる女子ほど行動してないよね。口だけの女は男から信頼をなくすということに気づいて欲しい。」(35歳/男性)女性の皆さん、大人の男性からこんな意見が出ていますよ!確かに恋愛がしたいと騒いでいるだけの女子って、恋愛に向けて行動力がとても低いような気がします。今では婚活パーティーや街コンなど、様々な場所で出会いの場が設けられています。自分と同じような「省エネ系女子」が友人にいるようなら、その人を誘って一緒に出会いを求めて行動をすると良いですね!■3.好きでもない男性と付き合う「好きでもない男と付き合う女ってどういう神経しているの?男からしたらバカにされている気分にしかならない。」(24歳/男性)省エネ系女子は「とりあえず付き合ってみよう」という軽い気持ちで、好きでもない男性と付き合ってしまうケースが多いです。自分から本気で好きになることがあまりないため、いざ付き合ってみても長続きしません。経験を重ねるというプラスの思考に変えれば、それなりのメリットはありますね。しかし、それで学びを得ることが出来たとしても、人間性を疑われる元になったり、ビッチだと噂されたり、適当な恋愛をしているうちに、本当にいい出会いを逃してしまうことだってありえます。軽い気持ちで付き合うのは避けた方が無難です。■4.本命になれなくても気にしない「好きになった人がセフレなだけ。相手には彼女がいるし、このままがいいやって思っているよ。」(21歳/女性)これに当てはまった方は、かなり重症な省エネ系女子と断言して良いでしょう。本命になろうと努力しているなら話は別ですが、そうでない場合は早めに二番手の女を卒業するべきです。いくらマイペースに恋愛をしているとはいえ、自分で自分の首を絞めるような恋愛は辛いですしね。■おわりにこうして見てみると、省エネ系女子はどんな○○系女子よりも厄介な生き物ですね・・・。いつまでも節電をしていたら、恋愛での幸せはなかなか掴めません。まずは1と2の行動を意識して変えてみましょう。そうすることで3と4のような考え方も、自然と変わるかもしれませんよ!(矢沢ゆう/ハウコレ)
2015年07月04日三菱電機は6月22日、営業運転中の小田急電鉄車両にて直流1500V架線対応の「フルSiC適用VVVFインバーター装置」の省エネ効果の検証結果を発表した。同実験は、小田急電鉄の1000形リニューアル車で、営業運転車両の主回路システム全体での消費電力量および電力回生率を、フルSiC適用のリニューアル車とSi GTO(ゲートターンオフサイリスタ)適用の従来車両で、約4カ月間比較したもの。実験の結果、加速時の力行電力量が約17%減少、電力回生率が従来システムの34.1%から52.1%に向上し、全体として約40%の省エネ効果が得られたという。
2015年06月22日関西電力はこのほど、スマートフォンアプリ「LINE」を活用し、節電や省エネなどに関する情報発信や問い合わせに自動返答するサービスを開始した。国内の電力会社でLINEアプリを活用するのは、同社が初という。同サービスは、LINEアプリの「関西電力 はぴeみる電」アカウントを登録することで、無料で利用できる。具体的には、節電・省エネに役立つサービス「はぴeみる電」に関する情報を発信するほか、自動言語解析技術を利用し、引越し時の電気の契約手続きや家電機器の省エネにつながる使用方法といった利用者からの問い合わせに自動で返答する。2015年7月からは、「はぴeみる電」に登録している利用者が電気料金や電気使用量を確認できる機能や、スマートメーターを設置している利用者が電気使用量のアラートメッセージ機能を設定できる機能を追加する予定。「はぴeみる電」の加入件数は累計約113万件(2014年度末時点)。主な機能・サービスとして、最大過去25カ月分の電気使用量や電気料金を確認(月別・日別・1時間別)できる機能、よく似た家庭と光熱費・CO2排出量をランキング形式で比較する機能、電気料金が確定するとメールで通知する機能などを提供している。
2015年05月07日国土交通省は10日、一定の省エネ性能を満たした住宅の新築や改築に、商品券などに交換できるポイントを発行する「省エネ住宅ポイント」制度の申請受付を開始した。対象は、2014年12月27日~2016年3月末の期間に新たに建築する住宅の取得(新築タイプ)、または2014年12月26日までに完成した新築住宅の購入(完成済購入タイプ、工事完了から1年以内)となる。リフォームは全ての住宅が対象で、工事内容は、窓の断熱改修、外壁、屋根・天井または床の断熱改修、設備エコ改修などとなる。新築の場合は1戸当たり30万ポイント(1ポイント=1円相当)、リフォームの場合は1戸当たり上限30万ポイントの範囲で工事内容に応じたポイントを発行する。なお、耐震改修を伴うエコリフォームの場合は1戸当たりの上限は45万ポイントとなる。発行されたポイントは、エコ商品・エコ商品券、地域商品券、地域産品、復興支援商品、商品券・プリペイドカード(環境配慮型)、環境寄附、復興寄附などに使用できる。即時交換も可能。申請受付は予算上限に達し次第、締め切る。同省は、遅くとも2015年11月30日までには締め切るとしている。
2015年03月11日ツインズは、「省エネリフレクトヒーター エコロミースーパー マイコン式」(ECSH-600)と「省エネリフレクトヒーター エコロミースーパー メカ式」(ECSS-600)を発売した、価格はオープンで、推定市場価格はECSH-600が14,800円前後で、ECSS-600が10,000円前後(いずれも税別)。省エネリフレクトヒーター エコロミースーパーは、部屋全体ではなく、人のいる一部分だけを暖めるのに特化したスポット暖房専用の暖房器具。ヒーターの背面にハニカム反射板を設置することで、熱を効率的に前方に反射する。同社によると、1m離れた場所での暖かさは、2倍の消費電力の暖房器具よりも上回っているという。ヒーターの出力は200W / 400W / 600Wの3段階で切り替え可能だ。マイコン式のECSH-600とメカ式のECSS-600の2タイプがラインナップされているが、ECSH-600は、1 / 2 / 4時間後に電源を切るオフタイマー機能を装備している。いずれも、0~25度の範囲で上下に角度調整が可能。温度ヒューズ、異常過昇防止サーモスタット、転倒時電源オフスイッチの安全装置も搭載している。本体サイズは、W310×D260×H470mm。質量は、ECSH-600式が2.9kgで、ECSS-600が2.8kg。
2014年10月14日一般社団法人パッシブハウス・ジャパンがプロデュースした建物の一次消費エネルギーを計算するソフト「建もの燃費ナビ」を使用して、日本で初めて住宅メーカーの省エネ性能を定量的に燃費で比較できる 「建もの省エネ×健康マップ」 がウェブサイト上にオープンしました。リリース情報は以下の通り。----------------------------------------------------日本では初めて住宅を建てようと思ったとき、大多数の人はインターネットで住宅メーカーのホームページを見る、そして住宅展示場に行くという行動からスタートすると言われています。しかし住宅メーカーの家は非常に高いということが判明すると、地元の工務店や建売に変更していく方も多いようです。それでも最後まで住宅メーカーで検討していくと、複数のメーカーの性能比較が必要不可欠となります。中でも耐震性能と省エネ、断熱性能に関しては各社「我社が一番優れている」といったパンフレットや営業トークが目につき、聞けば聞くほど、どこの会社が高性能なのかが、購入者側からは分からなくなってくるというのが現実です。この現状を自動車業界に置き換えてみると、リッター何キロかわからない状態でカタログと営業トークで低燃費かどうかを購入者が判断することと同じ。結果として購入者は本当に欲しい低燃費の車を買うことができず、低燃費な車を開発する必要性は薄れ、それでも真に低燃費の製品を提供するメーカーは他社製品との大きな価格差に悩まされ、日本社会の省エネ化は思うように進まない、という事態に陥りかねません。車の10倍以上の価格の住宅購入の際に、購入者のための公平な燃費表示が存在しないという事は大きな問題です。一方、まだ余り知られていない事実ですが、家の断熱性能と健康には深いかかわりがあり、しかるべき断熱性能の暖かい家に住むことで住まい手が健康になるという研究結果が出ています。室内の温度むらの少ない暖かい家に住むことで、一人年間約1万円の医療費の削減につながるという研究結果もあります(国の保険負担率で割り戻すとおよそ4兆円の国家予算に相当)。しかしこれには住宅の高断熱化(すなわち省エネ化)による燃料費の削減分は含まれていないため、実質的な節約金額はこれを大きく上回ります。ここでいう暖かい家と健康の相関性は、現在の住宅メーカーの標準レベルである「次世代省エネ基準」程度ではまだまだ小さく、それを更に上回る「トップランナー基準」レベルを超えた断熱性能の家で顕著になります(ちなみにEUの省エネ義務基準は日本のトップランナー基準すら大幅に上回ります)。今現在、人口1億2000万人のうち、約1億人は冬の間暖かい生活ができていないと言われるほど、日本人は世界的に見ても珍しいほど寒さを我慢して暮らしている国民であり、その犠牲の上に現在の家庭のエネルギー消費量の統計があることを忘れてはなりません。3.11後、自然エネルギーへのシフトが叫ばれるようになりましたが、基本はなんといってもこれまでのエネルギーの浪費を止めること、すなわち省エネです。しかも本当に必要なのはこれまでのような「我慢の省エネ」ではなく、断熱やパッシブデザインといった「建物の躯体強化」による「健康になれる省エネ」なのです。今回の「建もの省エネx健康マップ」のように省エネ性能や建物内の温熱性能が一目瞭然となれば、購入者側から住宅メーカーに対して、「金額が高くても省エネ性能が高い住宅を選びたい」「同じ省エネ効果ならば太陽光発電よりも断熱強化を選びたい」という意思表示がなされる土壌ができます。パッシブハウス・ジャパンは業界関係者、そして住宅購入を予定される一人でも多くの方にこの省エネx健康マップを見ていただきたいと考えております。----------------------------------------------------
2012年10月10日省エネと、防災兼用LED商品・マジックバルブ(懐中電灯兼用LEDライト)を手がけるラブロスは15日、新型マジックバルブ「MB-5W-7H-A/B(A電球色/B昼白色)」を発売する。希望小売価格は4,900円。同商品は、2010年10月に発売された、LED照明として初めてリチウムイオン充電池を内蔵したマジックバルブの新型。バッテリー点灯時間が約7時間と、従来の約3時間に比べ、2倍以上になっている。また、直径約10mmの高性能蓄光フィルムを電球中心部に貼り付けることで、停電時でも取り付け場所がわかるなど、改良がなされている。7ワット型で白熱電球40ワット相当の明るさで、12時間使用しても約2円と経済的。口金部分(最大30mm)を伸ばせば、持ちやすい懐中電灯に早変わりする。さらに、低発熱のため、点灯時に口金から安心して外すことが可能。同商品は、日立のお店、東芝ストア、家電量販店やホームセンター、住宅設備機器販社はもとより、秋葉原の自社ショップであるダイレクトショップと、WEBサイトでも販売される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日昨年7月にいったん終了した住宅エコポイント制度が、被災地復興支援と住宅の省エネ化を目的とした「復興支援・住宅エコポイント」として再開され、平成24年1月25日よりポイント交換受付が開始しました。●「復興支援・住宅エコポイント」とは復興支援・住宅エコポイントとは、地球温暖化対策の推進に資する住宅の省エネ化、住宅市場の活性化、東日本大震災の被災地復興支援のため、エコ住宅の新築またはエコリフォームをした場合にポイントが発行され、そのポイントを被災地の商品やエコ商品等と交換できる制度です。 このトピックスでは、数回にわけて復興支援・住宅エコポイントについて情報を発信していきます。今回は、「ポイント発行の対象となる“エコ住宅の新築”と”エコリフォーム”」についてご紹介します。 ポイント発行の対象となる“エコ住宅の新築”とは? ≫ ●エコ住宅の新築以下の基準に相当するエコ住宅を新築した場合がポイント発行の対象となります。A:省エネ法に基づく「トップランナー基準」相当の住宅外壁、窓等の断熱性能に加えて、給湯設備や暖冷房設備等の建築設備の効率性について総合的に評価して得られる一次エネルギー消費量が、省エネ法に基づく「住宅事業建築主の判断の基準(トップランナー基準)」に相当する新築住宅。B:省エネ基準(次世代省エネ基準)を満たす木造住宅「省エネ基準」を満たす外壁、窓等を有する木造住宅。 さらに、上記AとBに該当する住宅に、太陽熱利用システムを設置した場合もポイントが加算されます。エコ住宅のポイント発行数は、・被災地 300,000ポイント・被災地以外 150,000ポイント・太陽熱利用システムを利用する場合は+20,000ポイントになります。-----------------------------------------------※被災地とは、「東日本大震災に対処するためにの特別の財政援助及び助成に関する法律」に基づく「特定被災区域」をさします。 詳しくはこちら 工事の対象期間は平成23年10月21日~平成24年10月31日の間に着工したものになり、申請期限はそれぞれ以下のように異なります。申請期限は以下の通りです。一戸建ての住宅 : 平成25年4月30日まで共同住宅 10階建以下 : 平成25年10月31日まで共同住宅 11階建以上 : 平成26年10月31日まで----------------------------------------------- ポイント発行の対象となる“エコリフォーム”とは? ≫ ●エコリフォーム以下の基準に相当するエコリフォームを、新築した場合がポイント発行の対象となります。A:窓の断熱改修・ガラス交換・内窓の設置・外窓の交換B:外壁、屋根・天井又は床の断熱改修改修後の外壁、屋根・天井又は床の部位ごとに、一定の量の断熱材(ノンフロンのものに限る)を用いる断熱改修が対象。エコリフォームのポイント発行数は、改修した内容に応じて異なります。 こちら から詳細をご確認ください。-----------------------------------------------申請期限は以下の通りです。平成25年1月31日までただし、共同住宅で耐震改修を行うものは下記10階建以下 : 平成25年10月31日まで11階建以上 : 平成26年10月31日まで申請には、指定された書類への記入と証明書が必要になります。-----------------------------------------------次回は申請方法と、ポイント交換のルールについてご紹介いたします。また、復興支援・住宅エコポイントの詳細につきましては、以下のサイトからご覧いただけますので、よくご覧の上ご活用ください。■国土交通省 住宅エコポイント事務局ホームページ
2012年03月27日