“再開”ではなくゼロからのスタートーー2022年にドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)で8年半ぶりに連続ドラマのレギュラー出演に挑み、本格的に俳優業を再開されました。それまで、どんな心境ですごしていましたか?香椎由宇さん(以下、香椎)やっぱり仕事に関しては、常に不安でした。特にこの世界は移り変わりが早いので、不安や焦りがあったんです。なので、いまこうして少しずつお仕事を再開させてもらい、「どれだけの人が私のことを知っているんだろう」「これからどれだけの人に見てもらえるんだろう」と思うと同時に、「どうやって広げていこうか」と考えています。そう思えるまではやっぱり、忘れられることが辛かったですが、離れていたからこそ今、いいきっかけをもらえたな、と。「"ゼロスタート”にできるな」と思って出ています。ーー“復帰”や“再開”ではなく、ゼロからのスタート、という表現なんですね。香椎そうですね、リスタート。そういうふうに思えたのは、自分にとってとてもラッキーだったと思います。ーーなぜそう思えたんでしょう。香椎自分も年齢を重ねましたし時代も変わったのか、オファーをいただく役柄が、以前とまったく変わったんです。たとえば『恋なんて~』では、すごくびっくりするようなセリフをはっきりと言う役柄で。私のイメージってたぶん、「喋らずにキレる人」みたいなのが残っているんじゃないかなと思うんです。どちらかというと、キツイ人。みなさんはよくいい言葉で「クールビューティー」と言ってくださいますけど……「あ、冷たいのね」みたいな(笑)。キャリアはあるけど「新参者」として香椎そういう印象を、なかったことにできるな、というのがリスタート。もうちょっと笑ったり、感情を出すことが多い役柄が、リスタートした時点で来るようになったんです。私自身も以前のイメージを引きずっていたけれど、「あ、そうじゃないんだ」と思えたことは、すごく大きかったですね。ーー仕事観も変わりましたか?香椎変わりましたね。ブランクの間にコロナ禍もあり、現場に行くとまったく知らない状況の現場があって、ああ、これは本当に「新参者です」と言ったほうがいいな、と。なので、この世界にいる年数は長いけれど、わかったような顔をせず、素直に「わかりません」というのを全面に出しています。ーーキャリアがあって「わかりません」と言うことは、なかなか難しいことだと思います。香椎周りは「いやいや、わからないじゃないよ」と言うかもしれませんが、本当にわからないことが多くなっていたんですよ。ーー休業中は、ご家族から復帰を促されることはなかったのでしょうか。香椎まったくなかったです。「やりたいならやれば」くらいのことはありましたが、「やればいいのに」とは言われませんでした。『恋なんて~』の出演オファーが来たと話をしたときも「本当にやりたいならやればいいと思うよ」という感じだったので、「じゃあやろうかな」と。「家に帰ってお母さんがいない」を受け入れる子どもの順応性ーー復帰作品に出演することは、どのように決めましたか。香椎単純にオファーをいただき、台本を読んだからですね。自分がいままで求められていたものと違うものを求められていることは、いいきっかけになると思いました。それで家族に復帰について相談すると「相談してくるということは、やりたいんでしょ?」という感じでした。ーー仕事と育児は、どのように両立していますか?香椎家庭内の生活リズムや家族のやることが少し変わって、まだあまりうまくバランスを取れていないと思います。最近少しずつ「この時間だったら大丈夫」と、自分が稼働できる時間がわかってきたところです。子どもたちの視点で考えると、家に帰ったらお母さんがいるのが当たり前だったのに、撮影期間は私があまりいない。家族の協力はありましたが、「お母さん、いないんだ」という経験をして、変化が大きかったと思います。ただ、子どもたちは本当に柔軟なんですよね。新しい生活に順応してくれています。ーー香椎さん自身は、「新しい私」に出会いましたか?香椎そうですね、先ほど話したように、リスタートして新しい自分を見せていけたらいいなと。それとプライベートでは最近、新たにマシンピラティスを始めました。ーーいいですね! もともと運動はお好きなんですか?香椎全然です(笑)。通っている友達が「すごくイイよ!」と言うので行ってみると、本当によくて。体質的にすごくむくみやすいのですが、マシンの力を借りて無理なく体を動かすことができるので、1時間もやると見違えるようにむくみが取れて体もスッキリします!「午前中に夕飯も作って、午後はひたすらダラダラします」香椎マシンピラティスはまだ始めて1ヶ月ほどですが、週1回なので日時を決めて、無理なく生活リズムのひとつとして取り入れられました。基本的には、家事も午前中にすべて終わりにして、午後はダラダラしたい人なので、用事は午前に集中させています。ーー香椎さんの「ダラダラ」、想像がつかないのですが……。ソファでゴロゴロ、みたいな感じですか?香椎そうそう、ごろんとしながら刑事ドラマの再放送も観ますし、情報番組も見ますし(笑)、もうイメージ通りのダラダラです。午前中に家事も夜ご飯の準備までイッキにやってしまうので、午後は本当に動けません(笑)。ちなみに、今夜はオムライスです。もう作ってきました。香椎由宇さん/俳優1987年2月16日生まれ、神奈川県出身。2001年にデビュー。2005年の主演映画『リンダ リンダ リンダ』をはじめ、さまざまなドラマや映画作品で活躍。2022年に『恋なんて本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)で8年半ぶりに連続ドラマレギュラー出演。2023年は『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)で物語の鍵を握る女性を演じるなど、活動の場を広げている。=========衣装協力)コート¥44,000(AMERI/Ameri VINTAGE)タートルネック¥15,400シャツワンピース¥48,400スカート¥39,600(レキップ)ピアス¥71,500リング¥305,800(マリハ)(スタイリスト:後藤仁子ヘアメイク:神戸春美撮影:松野葉子取材・文:有山千春)
2024年01月03日「この子はどうなるんだろう」という漠然とした不安ーー香椎さんは「チャイルドマインダー」の資格を取得されているんですよね。香椎由宇さん(以下、香椎)はい、勉強して資格を取ったのは4年くらい前ですね。きっかけは、上の子の育て方で「子育てって、こんなに大変なの……!?」と悩んでしまって、どうにか自分で予習をしておかないとまずいぞ、と思ったことでした。ーー予習、ですか?香椎上の子は赤ちゃんのときからずっと、こだわりが強いタイプ。「この子はこの先どうなるんだろう」という不安が大きかったんです。そのとき身近に、上の子の年齢以上の子どもを育てているママ友がいなくて、成長して大きくなったイメージがわかないというか、先の見通しも持てなかったんですね。それでいろいろ調べたところ、チャイルドマインダーの勉強をすることで0歳から12歳までの成長について理解できると思って、「これだ」と。ーー学んだことは実生活でどのように生かされましたか?香椎「いろいろなタイプの子どもがいるんだ」と学べたことが、すごく勉強になりましたね。それぞれいろいろな個性があるのだとわかり、それぞれの子の個性に合わせた接し方がわかるようになったのは、すごくいいことでした。外で泣いている子に声をかけたこともーーそれまで持っていたご自身の価値観が、広がった感覚ですね。香椎広がりました。それに、気持ちの余裕ができました。それまでは、外で癇癪を起こして泣き叫んでいる子どもと親御さんを見かけると、「わかるよ……! お母さん、大変だよね……」なんて思っていたんです。お母さんは「もう慣れていますよ」という表情で、「放っておけば落ち着くから、放っておこう」としていることが多く、クールダウンさせるためにお子さんから少し離れていくこともありますよね。私もそうだったので、気持ちがすごくわかります。たとえばそういう場面で、第三者として子どもに声をかける方法を学びました。ーー香椎さんが声をかけるんですか?香椎そういうこともありますし、私も子どもと一緒にいたら、「ちょっとあの子のところに行って声をかけてみなよ」と促したり。そうすると癇癪を起こしていた子はびっくりすると同時に気持ちが切り替わって、落ち着いて、お母さんのところに向かいます。ーー声をかけてくれたのが香椎さんだと気づいたら、お母さんもすごくびっくりしますよ。香椎たぶん気づいていないと思います(苦笑)。「できるだけ子どもたちのやりたいことを、受け入れたい」ーーご夫婦では、お子さまとの関わり方に共通の指針などはありますか?香椎うーん、すべてにおいて行き当たりばったりで、長い目で見て「こうなってくれたらいいな」というのがないんですよね(苦笑)。なので、子どもが「これをやりたい」と言うことは、とりあえず「やってみれば」というスタンス。それで痛い目を見ることもありますが……(笑)。「できるだけ子どもたちのやりたいことや知りたいことを、受け入れたいよね」というのは、夫婦共通のスタンスかもしれません。ーーしかし実際に子育てしていると、子どもの「やりたい」にどこまで付き合うべきか、加減が難しいと感じます。香椎ね。本当に難しいし、時間にも限りがあるし。「あれやりたい、これやりたい」と言われても、タダでできることじゃなかったりもしますしね。その辺の折り合いが、ものすごく難しいです。今振り返ると、小さい頃は習い事よりももっと公園で遊ばせてあげればよかったのかな、と思ったりもします。正解がないので、悩みますよね。ーー習い事はいろいろしていたんですね。香椎そうですね。でも「やりたい」と言ったから通わせたけど、すぐに「辞めたい」と言うし。「え、やるって言ったの自分じゃん……」って。「やめぐせがつく」というけれど……ーーそう思いますよね(笑)。香椎そうなんですよ。それで辞めると「やめぐせがつくんじゃない?」と言われることもあるし、私自身もそう思っていたので、葛藤しました。そこで最終的に、「そのつど目標を作って、それを達成したら辞めようか」と折り合いをつけたんです。「辞めてもいいけど、とりあえずクロールができるようになるまでやろうか」とか。近めのゴールを決めて、そこまでは頑張ってみようって。香椎そんな中で、空手だけは辞めさせなかったんですけどね。ーーなぜでしょう?香椎これから大きくなってなにかあったときに、自分の身も周りのことも守れるようにいてほしいから、「辞めたい」と言われても空手だけは通ってもらっていました。今でも続けています。ーーもう「辞めたい」とは言わなくなったんでしょうか。香椎もう言わなくなりました。でも本当に長かったです、「辞めたい」と言っていた時期が(苦笑)。ただ、空手道場の先生が「無理しなくてもいいんだよ」と子どもに寄り添ってくれる方たちだったので、なんだかんだで続けてこられたというか。本当にいい方たちに巡り合うことができて、恵まれていると感じます。香椎由宇さん/俳優1987年2月16日生まれ、神奈川県出身。2001年にデビュー。2005年の主演映画『リンダ リンダ リンダ』をはじめ、さまざまなドラマや映画作品で活躍。2022年に『恋なんて本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)で8年ぶりに連続ドラマレギュラー出演。2023年は『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)で物語の鍵を握る女性を演じるなど、活動の場を広げている。=========衣装協力)コート¥44,000(AMERI/Ameri VINTAGE)タートルネック¥15,400シャツワンピース¥48,400スカート¥39,600(レキップ)ピアス¥71,500リング¥305,800(マリハ)(スタイリスト:後藤仁子ヘアメイク:神戸春美撮影:松野葉子取材・文:有山千春)
2024年01月03日妊娠中に感じた「出産は奇跡の連続」ーー妊娠・出産に伴う変化についても伺いたいです。これまでを振り返り、香椎さんはいかがでしたか?香椎由宇さん(以下、香椎)上の子は特に問題なく妊娠期間をすごせたのですが、それ以降の妊娠は入院して管理が必要な状態になったりました。「出産や子育てが大変なのは知っていたけど、妊娠もこんなに大変なんだ……」と、初めて知ったんです。「なぜもっと情報がないの?」と思いながらすごしていましたね。共感し合えるような声になかなかたどり着くことができなくて。検索すると、ネガティブな情報しか出てこないので、メンタルがぶれてしまったり、常に頭のどこかで不安がつきまとっていました。ーー妊娠中にネガティブな情報にとらわれてしまう気持ち、すごくわかります。香椎そういった時期を過ごすと、出産は奇跡の連続なんだな、ということを実感します。きょうだいの個性の違いにビックリ!ーーいま、お子さまはいくつですか?香椎中学生と小学生です。それぞれ個性がまったく違って、出産時の泣き声から違いました。特に上の子はほんとうに手のかかる子で、とにかく抱っこすると下ろせない。抱っこでゆらゆらして、やっと寝てくれたかなと思って下ろすと、絶対に起きちゃうんです。ーー背中スイッチが敏感だったんですね。香椎だから常に、お腹の上で抱っこした状態で寝る「トトロ寝」。そうしないと寝てくれませんでした。だから下の子のときも覚悟していたのですが、下の子はそんなに苦労して寝かしつけなくても勝手に寝てくれるし、気づいたらひとりでミルクを飲んでくれているという(笑)。きょうだいでも全然違うんだなって。また、下の子が赤ちゃんのときには、哺乳瓶を自分で掴んで持てるグッズもあったり、お助けグッズがたくさんあったのも助かりましたね。ーー赤ちゃんグッズは年々すさまじい進化をしていますよね。香椎そうなんです!進化を感じます。香椎成長してからも、それぞれの個性がまったくちがうことを目の当たりにしました。下の子は争いをまったくしない平和主義者で、上の子はとにかく個性が際立っているタイプ。上の子は、お友達のことを「好き!」となったら、100%の愛情で向かっていくところがあります。周りのお母さんたちがいい人で恵まれていることに、感謝しかありません。とても助けられてきたんです。ささいな悩みを話せるママ友への信頼感ーーママ友の存在ってありがたいですよね。香椎本当に! 結構、頻繁に集まっていて、この間は総勢18人でディズニーランドに行きました。ママ友とは日々、ちょっとしたことでもお互いに相談し合ったりもします。「朝起きないんだけど!」とか、「朝ごはん、食べないよー」とか。ささいなやりとりですが、「うちもそうだから大丈夫」みたいな返信があるとうれしくて、そう言ってもらえるだけで十分なんですよね。ーー中学生だと小さい頃とはまた違った悩みが出てきますよね。成長期となると、食欲もすごいのでは?香椎そうなんです。いま朝にお米を3合炊いて、お弁当と朝ごはんで全部なくなって、夜は夜でまた3合炊いて全部なくなります。ーー1日6合、お米を食べているんですね。さすが育ちざかり!香椎だから、ふるさと納税はほぼお米ですね(笑)。いつもお鍋でお米を炊いているのですが、もっと大きいの買わないとと思っています(笑)。香椎由宇さん/俳優1987年2月16日生まれ、神奈川県出身。2001年にデビュー。2005年の主演映画『リンダ リンダ リンダ』をはじめ、さまざまなドラマや映画作品で活躍。2022年に『恋なんて本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)で8年半ぶりに連続ドラマレギュラー出演。2023年は『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)で物語の鍵を握る女性を演じるなど、活動の場を広げている。=========衣装協力)コート¥44,000(AMERI/Ameri VINTAGE)タートルネック¥15,400シャツワンピース¥48,400スカート¥39,600(レキップ)ピアス¥71,500リング¥305,800(マリハ)(スタイリスト:後藤仁子ヘアメイク:神戸春美撮影:松野葉子取材・文:有山千春)
2024年01月02日「結婚について何も知らずに決めたんです(笑)」ーーそのミルクティー、高校時代にみんな飲んでいました。香椎由宇さん(以下、香椎)いろんな方からそう言われるので、「あ、そうなんだ」と思いました。私は高校時代をずっと引きずっているのかなって(笑)。ーーそれって一途ですね!香椎一途です。ーー今回、「新しい私」というテーマでお話を聞きたいのですが、まもなく結婚生活16年目に突入されますよね。2008年に21歳の若さで結婚を決めたことは、それこそ新しい世界に飛び込むような大きな決断だったのではないかと思います。香椎振り返ってみると、「決断した」というよりも、ほんとうに何も知らなかったんです。結婚に対するイメージが何もなかったので、できたんだと思います。いま私は36歳ですが、周りの同級生を見ると、結婚についてもっと真面目に考えています。お金のこと、今後のライフプラン……全部ひっくるめて考えた上でみなさん結婚しているのですごいなと思いますね。もともと特に結婚願望が強かったというわけでもないのですが、あのときはそうすることがただただ自然な流れだったんだと思います。ーー結婚すると報告したとき、ご両親の反応はいかがでしたか?香椎「あ、そうなの」という感じでしたね。両親にしてみれば、「この子が決めたのなら、何か言ったところで聞かない……」というのがあり、何も言わなかったんだと思います。ーー信頼されていたんですね。香椎信頼なのか、諦めなのか(笑)。結婚して初めて「自分で自分を背負っていく」責任感が芽生えたーー結婚されてもう15年。あっという間でしたか?香椎そうですね。結婚後に妊娠、出産、そして子どもたちの成長があり、ほんとうにあっという間でした。ーー結婚が香椎さんにもたらしてくれた「よい変化」って、どんなことですか?香椎そのタイミングで実家を出て、初めて自分で生活することになったのが、いちばんよかったことですね。それまでは常に親が助けてくれたし、私も甘えていましたが、やっと自分で自分を背負って生きていかなきゃいけないという自覚が持てるようになったんです。ーー夫婦で新しい家庭を築くにあたって、新しく決めたルールなどはありましたか?香椎まったくないです。私は仕事をしながら大学にも通っていたので、登校して、仕事に行き、帰ってくるーーの繰り返しで、「ちゃんと家のことをやらなきゃ」「いい奥さんにならなきゃ」とは思わなかったし、私自身もできるとは思っていませんでした。向こうも、それを期待している感じはしませんでしたね。ドラム式乾燥機で初めてニットを洗ったら……香椎ここ最近結婚をした同級生たちからは、やっぱり「家事分担とか、ちゃんとすり合わせてから結婚するよ」という話をよく聞きますが、それぞれ大人としてひとりで生活をしていた者同士がする結婚と、実家暮らしの私みたいな人がぽんっとする結婚とは、ちょっとパターンが違うのかなと思いました。ーーということは家事の分担はどうされていたのでしょうか。香椎それこそ私、初めてドラム式洗濯機を回したときに、乾燥機にかけた服をものすごく縮ませてしまったんですよ。赤ちゃんの服みたいに縮んでしまって(笑)。ーーそんなことがあったんですね!(笑)香椎それで「ほんとうに何もできないんだな」というのがわかったようで……。年が離れているのもあって、夫からは生活の仕方をいろいろと教えてもらいました。香椎由宇さん/俳優1987年2月16日生まれ、神奈川県出身。2001年にデビュー。2005年の主演映画『リンダ リンダ リンダ』をはじめ、さまざまなドラマや映画作品で活躍。2022年に『恋なんて本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)で8年半ぶりに連続ドラマレギュラー出演。2023年は『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)で物語の鍵を握る女性を演じるなど、活動の場を広げている。=========衣装協力)コート¥44,000(AMERI/Ameri VINTAGE)タートルネック¥15,400シャツワンピース¥48,400スカート¥39,600(レキップ)ピアス¥71,500リング¥305,800(マリハ)(スタイリスト:後藤仁子ヘアメイク:神戸春美撮影:松野葉子取材・文:有山千春)
2024年01月02日坂口健太郎主演のノンストップ・ドクター・エンターテインメント「Dr.チョコレート」に、眞島秀和と香椎由宇の出演が決定。第3話(5月6日放送)は、新たな登場人物により、さらなる謎が浮上する。本作は、謎多き義手の元医者と、天才的オペスキルを持つ少女ががタッグを組み、医療仲間たち「チョコレート・カンパニー」と共に、どんな状況下でもワケあり患者の命を救っていく物語。その背景には、少女の両親の命を奪った謎の陰謀を解き明かす目的が…。第2話では、唯(Dr.チョコレート)の両親、寺島夫妻の命を奪った事件の実行犯の正体が判明し、坂口さん演じるTeacherの義手の秘密も明らかになった。次回の第3話では、唯の父である寺島光一(山本耕史)の同期医師・北澤司郎役で眞島さん、その妻で唯の母・葵(安達祐実)の友人でもある睦美役で香椎さんが新たに登場。海王病院の次期外科医局長と目されていた光一の死後、医局長の席におさまっていた北澤とその妻・睦美。2人の登場により、さらなる疑惑と謎が浮上するようだ。眞島さんは「レギュラーキャスト陣のチームワークの良さも目の当たりにして楽しく撮影に参加しております。今後の展開、ぜひお楽しみに!」と呼びかけ、香椎さんは「唯の母親の昔からの友人 睦美がこれからどう絡んでいくのかワクワクしながら台本を待っている日々です」と心境を明かした。▼第3話あらすじTeacherの許可をもらって小学校に通い始めた唯。そんな中、チョコレート・カンパニーに珍しいイベントが舞い込む。お笑い(前田旺志郎)が歌番組の前説で漫才を披露することになり、みんなに観に来てほしいというのだ。どうせスベるに決まってる…唯以外の大人は難色を示すが、同じ番組に人気絶頂のボーイズグループ「WORLD CLASS」(&TEAM)が出演すると知って急に色めき立つ。人気グループを間近で見られるなら…と翌日、みんなで観に行くことに。Teacherと出川(古川雄大)以外のメンバーでテレビ局を訪れると、残高(小澤征悦)は元妻・香織(霧島れいか)にばったり出くわす。行かなかったTeacherと出川は、奥泉(西野七瀬)と会っていた。実は、出川のタトゥーはただのシールで、たまたま入ったタトゥーショップでデザインに引かれて購入したものだった。このタトゥーの謎を解けば、事件の本当の黒幕にたどり着けると考えるTeacherは、奥泉を連れてタトゥーショップへ向かうが…。「Dr.チョコレート」は毎週土曜日22時~日本テレビにて放送中。(cinemacafe.net)
2023年05月05日人生を謳歌する女達の生き様をオリジナル戯曲でお届け嶽本あゆ美 新作書き下ろしオフィス由宇プロデュース第二回公演『ワーニャおばさん!』が2022年10月19日(水)~10月25日(火)に中目黒 キンケロ・シアター (東京都目黒区青葉台1-15-11)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて8月25日(木)10:00より発売開始です。カンフェティにて8月25日(木)10:00よりチケット発売開始 公式Facebook 公式twitter オフィス由宇では2021年、女性への応援歌として『カレンダーガールズ』公演をプロデュース。その勇気に大きな喝采を頂きました。今回も人生を謳歌する女達の生き様をオリジナル戯曲でお届けします。今こそ劇場で泣いて笑って免疫力アップ!『ワーニャおばさん!』(新作)作・演出 嶽本あゆ美ワーニャとくれば、チェーホフの『ワーニャ伯父さん』☆オフィス由宇プロデュース第二回公演に嶽本あゆ美が書き下ろすのは『ワーニャおばさん!』★おばさんは、おじさんよりもパワフル☆「ノーウーマン・ノークライ」とはボブ・マーリーの言葉。この世に女が居なけりゃ嘆きもなし★チェーホフの戯曲をあくまで下敷きに、「ドライブ・マイカー」でもなく、奥深い年齢の女性達が、幸福を求めて理想の終の棲家を作ろうと繰り広げる悲喜劇☆矢でも鉄砲でも持ってこい。私たち負けるものか!常識は女の顔をしていない!?☆人生の秋に恋とフリーダムを求め、夢と希望を業で燃やす登場人物達★・・・だって仕方ないわ。生きていかなくっちゃ!公演概要オフィス由宇プロデュース第二回公演『ワーニャおばさん!』公演期間:2022年10月19日(水)~10月25日(火)会場:中目黒 キンケロ・シアター (東京都目黒区青葉台1-15-11)■出演者駒塚由衣田岡美也子井上加奈子増子倭文江渡辺美佐大石ともこ水口智世江田中完山森信太郎■スタッフ作・演出:嶽本あゆ美照明:塚本悟美術:中川香純音響:小沢高史写真:山之上雅信舞台監督:逸見輝羊収録撮影:泉邦昭宣伝美術:鈴木めぐむ制作:児玉ひろみ主催:オフィス由宇共催:合同会社メメントC■公演スケジュール10月19日 (水) 19:0010月20日 (木) 14:0010月21日 (金) 19:0010月22日 (土) 14:00/18:0010月23日 (日) 14:0010月24日 (月) 14:00/19:0010月25日 (火) 14:00※開場は開演の45分前※未就学児のご入場はご遠慮いただきます。■チケット料金前売:5,500円当日:5,800円(開演の1時間前より販売します)(全席指定・税込)【協力】青二プロダクション/アル☆カンパニー/81プロデュース/エム・カンパニー/シルクロード/劇団青年座/CESエンタテイメント/髭亀鶴/みそじん(50音順) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月25日悩みは自ら解決することで、自信につながり、理想の自分に近づけるという香椎由宇さん。子育てを楽にしたのは、「チャイルドマインダー」の資格を取得したことでした。自分の子供と向き合うために、資格を取得。10代から、モデルや俳優として活躍してきた香椎由宇さん。大学生の頃、芸能活動を一時休止し、カナダへ留学した経験を持つ。「高校時代から海外に行きたかったし、英語しか通用しない環境に身を置いて、英語力を磨きたいと思っていました。当時は周りに助けてくれる大人がたくさんいたのですが、若さゆえの反抗心もまだあって(笑)。自分でできる、というのを見せたかったのでしょうね。自ら何かを選択して動いたのは、この留学が初めてでした」その後、結婚を経て母になると、スキルアップのタイミングは再び訪れた。「初めての子育てはわからないことだらけ。なぜこんなに手がかかって大変なのかと、ずっと悩まされたし、私自身が精神的に追い詰められて、イライラしてしまう毎日でした。本やネットで解決策を探したりもしましたが、子供一括りの一般的なアドバイスはあっても、“自分の子供”とどう向き合ったらいいのかを誰も教えてくれなかった。そんな時たまたま目にしたのが、チャイルドマインダーという資格。日本では民間資格ですが、イギリスでは国家資格として認められているそうです。ベビーシッターからさらに踏み込み、0~12歳の子供の、教育やマインドケア、病気のことなどを学ぶほか、救急救命や薬の取り扱いに関する知識まで幅広く学ぶもの。これこそ、今欲しいスキルだ!と思いました」通信ではなく学校に通った理由は、子育てや家事とはきっぱり分けて勉強に集中したかったのと、自分を甘やかさないため。「週1の通学でしたが、途中駅で母と待ち合わせて、子供を預けてから学校へ向かったり、山ほど出る宿題は子供が習い事をしている間にこなしたりと、時間との戦い。どうやって乗り越えたのか覚えていないぐらい、怒涛の半年でした。それでも続けられたのは、勉強するうちに私の子育ての悩みがどういうものかがわかっていき、子供への接し方や、自分がとるべき行動、スタンスが見えてきたから。気づきもたくさんあって、例えば、先生に『子供の話を、最初から最後まで全部聞いてごらん?』と言われた時は、そういえばそんな余裕すらなかった自分にびっくりしたこともありました」見事、資格を取得した香椎さん。今では子育てに思い悩むこともなくなり、また、ママ友の子供を、自信を持って預かれるようになったという。ゆくゆくは、同じ業界で働くママたちのケアもしてみたい、という目標もできたそう。「自分のために何か始めたいと思ったら、躊躇するよりも始めてしまった方がいい。その理由は、結果、やれたから。『やりたい』と口にしていると、周りが助けてくれたり、背中を押してくれることもわかりました。今ではこうやって資格のことについて話す機会ができたり、同じ学校の生徒さんや先生など人とのつながりが広がって、自分に自信が持てるようにも。私にとって“スキルアップ”とは、理想の自分に近づくための目標かな。次は、子供と外で遊ぶスキルを身につけたいですね」かしい・ゆう俳優。1987年2月16日生まれ、神奈川県出身。小学校6年間をシンガポールで過ごす。ファッション誌のモデルや俳優として活躍。4月18日から放送スタートのドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(CX系、毎週月曜22:00~)に出演する。ワンピース¥50,600(デパリエ/デパリエ ニュウマン 新宿店 TEL:03・6380・5541)ピアス¥18,700リング¥29,700(共にイレーヴ TEL:03・5467・7875)サンダルはスタイリスト私物※『anan』2022年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・金子夏子ヘア&メイク・坂本志穂取材、文・若山あや(by anan編集部)
2022年04月14日俳優の香椎由宇さんが、2022年4月からスタートするテレビドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)に出演することが発表されました。香椎さんが連続ドラマにレギュラー出演するのは、8年半ぶり。ドラマのInstagramでは香椎さんの近影も公開され、変わらぬ美貌に絶賛の声も寄せられています。 この投稿をInstagramで見る 月10ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(@koimaji_ktv)がシェアした投稿 2008年に、同じく俳優のオダギリジョーさんと結婚した香椎さん。結婚後も俳優としての活動を継続している香椎さんですが、テレビ番組への露出は徐々に減っていき、以前ほど見かける機会は少なくなっていました。だからこそ、久々の連続ドラマレギュラー出演は注目を集め、「久しぶりに見た」「相変わらず美しい」とコメントが寄せられています。・マジか…!嬉しすぎるし、久しぶりすぎて、一瞬誰なのかが分からなかった。・久しぶりにドラマで見られるの、嬉しい。・8年半も経っているとは思えない美貌。香椎さんが出演するテレビドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』は、恋に本気になれない6人の男女が織りなす群像ラブストーリー。香椎さんは、面倒見のよいアネゴ肌の、ネイルサロンオーナーという役どころです。ほかに、主演の広瀬アリスさんや西野七瀬さん、飯豊まりえさんなど旬の俳優が集結した同ドラマ。放送をスタートする2022年4月には、さらに話題を呼びそうです。[文・構成/grape編集部]
2022年02月18日広瀬アリス主演の4月スタートの月10ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」に香椎由宇が出演決定。「クロコーチ」(TBS系)以来、8年半ぶりの連続テレビドラマレギュラー出演を果たすことになった。本作は、恋に本気になれない6人の男女が織りなす群像ラブストーリー。香椎さんが演じるのは純(広瀬さん)が働く洋食器メーカー「相良製陶」の元先輩で、現在はネイルサロン「Ambarvalia」(アンバルワリア)を経営する中川岬希(なかがわ・みさき)。広瀬アリス岬希が経営するネイルサロン「Ambarvalia」は、純、響子(西野七瀬)、アリサ(飯豊まりえ)が何かと集まる場。岬希は、ネイルが終わってもダラダラしゃべっている3人に「ネイルが済んだらサッサと帰れよー」と言いながらも、笑顔でお茶を出してくれるサバサバしていて面倒見の良い女性。純たちが話す恋バナにもガンガン首を突っ込みアドバイスするが、岬希自身の恋愛事情は謎に包まれている。香椎由宇8年半ぶりの連続ドラマ出演となる香椎さんが、ミステリアスでクセの強いキャラクターをどう魅せてくれるのか。当の香椎さんは「今までの私には絶対に来ないであろうキャラクターだと思います」と語り、「すごくありがたいと思っていて、久しぶりのドラマ出演でゼロからスタートできるタイミングで、今まででは絶対に出会えなかった役に出会えた事が本当に驚きましたし、嬉しくもある一方、役柄の難しさに頭抱えました(笑)」と明かす。「どこまでやっていいのか、考えずボンボン言うだけのようなキャラクターにはしたくなかったので、その部分をすごく悩みましたね」と新たな挑戦に悩みながらも、「ドラマのストーリーは、1話1話“もどかしい~”っていう風に台本を読んでいました(笑)。キュンキュンするストーリーもですが、純・響子・アリサの女子3人が集まるとこんな風になるんだっていう3人娘の掛け合いだったり、それを見守っている私だったり、そうした空間を女性の方は“うんうん”と頷きながら楽しめると思う」と見どころを語っている。「恋なんて、本気でやってどうするの?」は4月、毎週月曜22時~カンテレ・フジ系全国ネットにて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年02月18日瀧内公美を主演に迎えた映画『由宇子の天秤』が、第27回アテネ国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞。世界各国の映画祭を席巻している本作が、脚本賞を受賞するのは今回が初めてとなり、春本雄二郎監督から喜びのコメントが到着した。アテネ国際映画祭は、現地時間9月22日から10月3日までギリシャで開催されていた今年で27回目を迎える国際映画祭。そのコンペティション部門に選出されていた本作『由宇子の天秤』が見事、最優秀脚本賞に輝いた。映画祭側は選考理由として、「『由宇子の天秤』は、本映画祭のプログラミング中に見なければならなかった何千もの映画の中で、間違いなく傑出した作品でした。私たちはすぐにこの『物語』に夢中になり、メインコンペティションの選出にいち早く決定した作品の1つであり、『これまでのアテネ国際映画祭の歴史で最高の競争力のあるラインナップである』と私たちが考える基礎を築きました。脚本は、ドキュメンタリー番組と、それを撮影するディレクターの実生活に起きた出来事を見事に倫理的に組み合わせています。相互作用するこの継続的なゲームでは、一体何が真実で何が誤りであるかがどんどん曖昧になっていきます。ドキュメンタリーと現実の間の絶え間ない対立、主人公はジャッジする複雑さを突きつけられていくのです」と語る。また、春本監督は、「脚本賞の受賞は初めてのことで本当に嬉しく思います。本作は2014年の初稿から、2019年の撮影までに、10回の改稿を繰り返しました。時代が移ろい、人物が増え、テーマを深く掘り下げたり、構成をより緻密にしていく過程は本当に苦労の連続でしたが、それがこうして報われたことに深い喜びを感じています。そして改稿に際して、貴重な時間を割いて、アドバイスをくださったユーロスペースの北條支配人、松島哲也・片渕須直の両プロデューサーに心から感謝をしたいと思います。ありがたいことに日本での公開、たくさんのお客様にご好評をいただいております。今回の受賞がさらに多くの方に本作を届ける弾みになることを願っております」とコメントを寄せている。本作は、10月2日(土)時点(公開16日目)で国内の動員数が1万人を突破。SNSを中心に絶賛とともに地元の映画館での公開を熱望する口コミが拡散し、公開劇場も5館から60館超えに上映が拡大している。『由宇子の天秤』は渋谷ユーロスペースほかにて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:由宇子の天秤 2021年9月17日より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開©2020 映画工房春組
2021年10月04日『火口のふたり』、『裏アカ』の瀧内公美を主演に迎え、いじめ事件の真相に迫っていくディレクターの葛藤を描いた春本雄二郎監督の最新作『由宇子の天秤』が、9月17日(金)より全国公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルが解禁された。超情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した本作は、三大国際映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭をはじめ、世界の映画祭を席巻。スイスで開催の第35回フリブール国際映画祭のメインコンペティション部門、第9回ヘルシンキシネアジア映画祭、第20回ニューヨーク・アジアン映画祭にも立て続けに招聘が決定している。主演は、『火口のふたり』で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝き、本作でスペインのラス・パルマス国際映画祭の最優秀女優賞に輝いた瀧内公美。また『佐々木、イン、マイマイン』の河合優実、『かぞくへ』 の梅田誠弘、名バイプレイヤーの光石研らが脇を固めている。監督・脚本は、日本の片隅で生きる若者たちの葛藤と不器用な優しさを描いた『かぞくへ』の春本雄二郎。そして長編アニメーション『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の片渕須直が、プロデューサーとして参加している。この度解禁されたポスタービジュアルでは、端に佇む顔の見えない男と制服姿の少女、そして「正しさとは何なのか?」というセリフに挟まれるように立つ瀧内さん演じるドキュメンタリーディレクターの由宇子が、葛藤を抱えた眼差しでビデオカメラをこちらに向けている。由宇子がカメラを向ける先にあるものとは?3人の関係はどう変化していくのか?意味深に配置された人物の構図、そして緊迫感溢れる場面写真の数々が、不穏で衝撃的な展開を予感させる。『由宇子の天秤』は9月17日(金)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:由宇子の天秤 2021年9月17日より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開©2020 映画工房春組
2021年07月02日『火口のふたり』や『裏アカ』などで注目を集めた瀧内公美の主演映画『由宇子の天秤』が、 スペインのカナリア島で開催された第20回ラス・パルマス国際映画祭で最優秀女優賞とCIMA審査員賞をW受賞したことが分かった。ラス・パルマス国際映画祭は、創意的かつ独創的な映画を世界的に発掘することに主眼を置き、スペインで活動する監督や批評家、シナリオ作家といった主要な映画人らで発足される、今年で20回目を迎える映画祭。本作は世界中の作品の中から、メインであるコンペティション部門に選出。本作のほかにも、深田晃司監督の第73回カンヌ国際映画祭「オフィシャル セレクション 2020」作品『本気のしるし』が同じコンペティション部門に、河瀬直美監督の『朝が来る』がパノラマ部門に出品されていた。瀧内さんが演じたのは、女子高生自殺事件を追うドキュメンタリーディレクター。事件の真相に迫るなか、父の政志からある衝撃的な事実を聞かされ、究極の選択を迫られるというストーリーで、 “正しさ”とは一体何なのか、情報社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した衝撃作だ。最後まで緊張の糸が途切れない展開、そして究極の選択に追い込まれる瀧内さん演じる主人公・由宇子の圧倒的な存在感により、見事今回、最優秀女優賞とCIMA審査員賞を受賞。瀧内さんにとって、海外の国際映画祭で主演女優賞を受賞するのは本作が初となる。瀧内さんは受賞に際し「身に余る想いです」とコメント。「春本監督はじめスタッフ、キャストの皆さまに感謝申し上げます。如何なる時でも戦い続けてくれた春本監督に一番御礼が言いたいです」と監督に感謝しきり。脚本と編集も手がけた春本雄二郎監督も同様に、「最優秀女優賞、CIMA審査員賞と2つも名誉ある賞をいただける運びとなり、大変光栄です。主演の瀧内さんをはじめ、この2つの賞は作品に関わった全てのスタッフ・キャストの力が結束したことで受賞に繋がることができたと思っております」と語っている。本作はこれまで、釜山国際映画祭ニューカレンツアワード、東京フィルメックスでは学生審査員賞を受賞しており、平遥国際映画祭では審査員賞・観客賞をW受賞、さらには世界三大映画祭の1つであるベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されるなど、世界各国の映画祭を席巻している。『由宇子の天秤』は9月、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:由宇子の天秤 2021年9月、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開©2020 映画工房春組
2021年04月18日映画『火口のふたり』『裏アカ』やドラマ「恋する母たち」などの瀧内公美を主演に迎えた春本雄二郎監督の最新作『由宇子の天秤』が、第71回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に選出。9月には日本公開されることも決まった。カンヌ・ヴェネチアと並ぶ世界三大映画祭のひとつ、ベルリン国際映画祭。今回選ばれたパノラマ部門は、世界各国から集められた良作かつ現代社会を独自の視点で切り取った作品を数多く選出することで有名で、近年の日本映画では黒沢清監督『予兆/散歩する侵略者 劇場版』(17)、行定勲監督『リバーズ・エッジ』(18)、HIKARI監督『37セカンズ』(20)などの話題作が選ばれている。主人公は、女子高生自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子。事件の真相に迫るなか、父の政志から衝撃的な事実を聞かされ、究極の選択を迫られるストーリー。“正しさ”とは一体何なのか?超情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した本作は、すでに釜山国際映画祭でニューカレンツ部門の最高賞にあたるニューカレンツアワードを受賞、東京フィルメックスでは学生審査員賞を受賞、さらに中国・平遥国際映画祭では審査員賞と観客賞をW受賞するなど、瞬く間に国内外から注目を浴び、そして今回、世界三大映画祭のひとつであるベルリンの切符を手にすることに。パノラマ部門は「新人監督賞」「観客賞」などが受賞対象になる。主演は、『火口のふたり』で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝いた瀧内公美。脇を固めるのは『佐々木、イン、マイマイン』の河合優実、『かぞくへ』の梅田誠弘、さらに日本映画屈指のバイプレイヤー光石研ら。監督・脚本は、日本の片隅で生きる若者たちの葛藤と不器用な優しさを描き、約1万人を動員する異例のロングランヒットとなった『かぞくへ』の春本雄二郎。さらに、今年9月に渋谷ユーロスペースで公開することも決定し、春本監督より喜びのコメントが到着。「世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭に選ばれたことに深い喜びと、それ以上に『大きな意味』を感じています」と監督。「本作は『報道』『教育』をモチーフに『正しさとは何なのか?』について問うています。生まれた時からそれらを『正しい』ものとして享受し、無関心になりつつある私たち。自分に最適化された世界で生き、外の世界があることを想像するのを忘れつつある私たち。今まさに社会を生きる人々に、誰かの『正しさ』『世界』に手を伸ばしてもらいたいと創った映画」と語り、「世界の、そして日本の、一人でも多くの人々に届けて行きたいと思います。この映画を観た方が隣人の世界に思い馳せることを願って」と思いを込めてコメント。ベルリン国際映画祭は新型コロナウイルスの影響でオンラインで実施、3月の開催時に受賞作が発表される予定となっている。『由宇子の天秤』は9月、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。第71回ベルリン国際映画祭は(1)現地時間3月1日~3月5日、(2)現地時間6月9日~20日2回に分けた分散開催。(text:cinemacafe.net)
2021年02月10日謎だらけの島を舞台にした唯一無二の世界観と、心に深くくさびを打つような美しい文章で、広く熱く愛されている河野裕の小説『いなくなれ、群青』が実写映画化し9月6日(金)に全国公開する。捨てられた人たちがやって来る島「階段島」を舞台に島の謎の解明に奮闘する学生たちの姿を描く。悲観主義で感情を表に出さない主人公・七草役に横浜流星、理想主義で正義感が強い幼馴染・真辺由宇役に飯豊まりえが抜擢。実際に中学校から同級生だった2人はお互いを知っていたので、演じやすかったと言う。「あんまり気負わずに七草を演じられたのは、現場で飯豊さんが真辺として存在してくれていたので、それだけで助かっていました。僕たちの実際の関係が、七草と真辺と重なるところがあって演じやすかったです」(横浜)「雑誌では共演したことがあるんですけど、お芝居での共演は初めてだったので、不思議な感覚がありました。」(飯豊)松岡広大、矢作穂香とも同じ高校で、高校時代に戻ったよう楽しい現場だったと語る。「毎日温泉や岩盤浴に入っていたので、循環が良くなったのか、肌がツヤツヤになりました(笑)。あと何回行く?とか言い合ったりして。高校時代が取り戻されたみたいな感じがすごくありました。中学生の時は仕事で良く会っていたし、プライベートでも仲が良かったんですよ。」(飯豊)シリーズ累計100万部と突破したこのシリーズは詩的な表現が印象的で、美しい世界観を表現すると共に、観る人によって捉え方も変わる。七草と真辺の関係は、自分の手で汚したくない程尊敬し合える関係で、演じる上では気をつけていたという。「七草と真辺の関係は、見る人によっては恋愛っぽく思われるかもしれないですが、そこは何かちょっと差をつけたいと思いました。七草にとって真辺は本当に大きい存在で、恋愛とはちょっと違うし、七草のそういう想いは大切にしたいと思って演じました。」(横浜)美しい島での撮影は神秘的で、撮影で雨が欲しい時に実際に降って来たり、晴れて欲しい時に雲がサッと消えたりと、「映画の神様に愛された作品」だとの柳監督の言葉に、横浜も飯豊も自信をにじませた。「原作を読んだ時に階段島ってどんな感じに表現するんだろう?って考えていたんですけど、そういう予想をはるかに超えて映像が綺麗ですし、群青の世界観にのめり込んで、浸って観ることが出来ると思います。僕にとってこの映画は、今までやってきた作品のジャンルとは違って、すごく挑戦的なお仕事でした。監督も素敵な人ですし、学びの多い映画だったので、ぜひ、皆さんの感想を教えてください。」(横浜)「この作品は捉え方とか感じ方とか、こういう映画だったという解釈も全て違うと思いますし、毎回毎回発見があるので、見るたびに色んな解釈をして欲しいなと思います。セリフ全部が難しいように聞こえるかもしれないですが、重みがあって、言葉のひとつひとつが強いので、そこにそれぞれの想いを感じていただければと思います。」(飯豊)『いなくなれ、群青』全国公開中撮影/高橋那月、取材・文/若村幸江
2019年09月07日“読書メーター”読みたい本ランキング第1位を獲得、大学読書人大賞を受賞した、河野裕の同名小説を原作にした映画化作品、『いなくなれ、群青』が本日より公開される。本作は、数々の謎が存在する“捨てられた人たち”の島を舞台に、美しい映像で綴っていく青春ファンタジー。主人公の“七草”は、ある日突然、この島にやってくる。“階段島”と名付けられたこの地に、どうして七草たちが来たのか知る人はいない。だが、疑問さえ抱かなければ、島の日常は安定していた。幼馴染の真辺由宇に再会するまでは……。平穏な生活を望む七草とは違い、誰よりも真っ直ぐで凜々しい少女・真辺は謎を解き明かすため、七草と周囲を巻き込んでいく。波風を立てたくない悲観主義者という、ある意味難しい七草役を演じるのは、「いま最も見たい!」と切望される、横浜流星。端正な容姿と豊かな表情、アクションもできるなど、多くの魅力を備え、近年、主演映画『愛唄-約束のナクヒト-』『チア男子!!』『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』や、TVドラマ『初めて恋をした日に読む話』、『あなたの番です』などなど、次々に出演作が公開・放送され、多くのファンを獲得した人気俳優だ。そして、七草を巻き込み、島の謎に迫っていく真辺役には、TVドラマ『サイン - 法医学者 柚木貴志の事件 - 』に出演し、重要な役を演じる映画『悪の華』公開も控える、飯豊まりえがキャスティング。本作では、さらに矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、黒羽麻璃央らが、横浜や飯豊とともに若者の揺れる心情を細やかに演じていく。島の風景と同様、キャストたちをみずみずしく撮影し、美しい映像世界を作り上げているのは、新鋭・柳明菜監督。思いがけない結末と感動が待つ本作は、この繊細な映像が、いま最も人気がある俳優のひとりである横浜の魅力をどこまで引き出せるのかも、大きな見どころとなっている。『いなくなれ、群青』本日より公開
2019年09月06日映画『いなくなれ、群青』』(9月6日公開)の完成披露試写会が12日に都内で行われ、横浜流星、飯豊まりえ、黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、柳明菜監督、神前暁(音楽)が登場した。同作は、第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得した河野裕の『いなくなれ、群青』を実写映画化。住人がなぜいるのか覚えていない、人口およそ2,000人の階段島に住んでいる七草(横浜)だが、その島に凛々しい美少女・真辺由宇(飯豊まりえ)がやってきたことで、生活が一変する。高校生を演じたキャスト陣。「自身の学生時代に近いキャラクターは」という質問に、松岡から「何年前ですか?」と聞かれた黒羽は「何年前とか言うなよ! 8年前ですよ!」と苦笑する。演じたナドはすぐ屋上へ言っていたが、黒羽は「僕の世代、ゆとり世代は屋上に鍵かかってるからいけなかった」と振り返り、「どちらかといえば七草。何とか系で縛ると『すぐに孤独を感じちゃう男子』。ちょっと闇深いやつ」と自身の学生時代を表す。「でも僕自身は、(松岡が演じた)佐々岡みたいな人に憧れてるんですよ。輪の真ん中にいるタイプ」と密かな憧れを明かした。この回答には、横浜も「なんせ大人っぽい。この中でいると、大人なので。七草でしょうね」と納得。黒羽は「ちゃんと現実も見て、孤独を背負っちゃう系男子。いますよね」とたたみかけた。また、憧れの佐々岡については「常にヘッドホン下げてる系男子」と名付け、「でも、何も聞いてないんでしょ? ケーブルとかつながってなくて、『僕、おしゃれです』みたいな感覚でつけてる! いるじゃん、学年に一人や二人は」と立て続けに主張。松岡が「いたかなあ」と首をかしげると、「共感せい!」とつっこんでいた。仲の良い男性キャスト陣だが、フォトセッション時、横浜は松岡に「泣くなよ」と前振りし、松岡は「泣かないよ!!」とマジレス。最後の一言では、横浜が「本当に映像が美してくて、音楽も素敵で、本当に見てくださる方々がどっぷりとはまれるような美しい世界観があると思うので……」と言葉に詰まり、「あ〜(頭)回らなくなってきた。すごかったのよ、君たちの盛り上がりが!」と黒羽&松岡に抗議し、2人は「俺らが疲れさせた!?」と驚く。横浜は改めて「世界観に浸っていただけたら嬉しいと思いますし、見る人それぞれによってメッセージの受け取り方が違うと思うので、皆さんが何を感じているのか楽しみですし、何度見ても感じ方も変わると思うので、皆さんなりの答えを導き出して、SNSにコメント・感想をお願いします」とアピールした。
2019年08月12日映画『いなくなれ、群青』』(9月6日公開)の完成披露試写会が12日に都内で行われ、横浜流星、飯豊まりえ、黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、柳明菜監督、神前暁(音楽)が登場した。同作は、第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得した河野裕の『いなくなれ、群青』を実写映画化。住人がなぜいるのか覚えていない、人口およそ2,000人の階段島に住んでいる七草(横浜)だが、その島に凛々しい美少女・真辺由宇(飯豊まりえ)がやってきたことで、生活が一変する。高校生を演じたキャスト陣だが、横浜と矢作、飯豊と松岡は高校の同級生でそれぞれクラスメイトだったことを明かし、場内は驚き。飯豊は「広大くんは、(今回演じた)佐々岡とはちょっと違ういます。学級委員をやってました」と説明し、松岡も「3年間学級委員やってました」と語る。「自分で学級委員に立候補した」という高校時代の松岡について、飯豊は「多くは語らないんですけど、『広大さんお願いします』となったら、すごい名言を落としていく。『みんな広大についていくよ』みたいな感じ」とべた褒めし、松岡は「恐怖政治を行ってました」と照れ隠し。逆に飯豊に関しては「まりえさんはそう考えると、馴染んでた」と思い返し、飯豊は「いつものメンバーみたいな決まった人はいなかったけど、正義感はある。誰かが牛乳飲めないっていったら飲んでた!」と自身のエピソードを披露し、周囲から「それ正義感!?」とつっこまれていた。一方、横浜の高校時代について振り返った矢作は「楽しそうな時も、そうでない時もある。七草と真辺の面を両方持ってる感じはします。陽な感じと陰な感じ」と表し、横浜は「二面性を持っています」と苦笑。松岡は「温泉入ると、すごい笑顔になるんですよ」と暴露していた。悲観主義者の七草、理想主義者の真辺、両方の要素を持つという横浜だが、現在の自身については、「近いのは七草かな」と分析。「自分も抑え込むタイプなので、そういうところは似てるかなとは思います」と語る。飯豊からも「演じていて、私とは正反対だと思いました。根本的に正反対です」と断言されていた。
2019年08月12日俳優の横浜流星が主演を務める映画『いなくなれ、群青』(9月6日公開)の本予告映像・本ポスターが2日、公開された。同作は、第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得した河野裕の『いなくなれ、群青』を実写映画化。住人がなぜいるのか覚えていない、人口およそ2,000人の階段島に住んでいる七草(横浜)だが、その島に凛々しい美少女・真辺由宇(飯豊まりえ)がやってきたことで、生活が一変する。ほか黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆らが出演し、新鋭・柳明菜が監督を務める。映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』、TVアニメ『化物語』など数々の作品で知られる神前暁が音楽を手掛け、Salyuが主題歌「僕らの出会った場所」を担当。また、新しい才能たちの挑戦に刺激を受けた小林武史が主題歌プロデュースを行った。本予告はバイオリンの音色と、横浜演じる七草の詩的な独白から始まる映像となっており、「ここは捨てられた人たちの島です」「この島は魔女に管理されています」と、彼らが暮らす階段島の秘密が徐々に明らかになる。島の秘密を解き明かそうとする真辺に、七草は「僕たちは本来一緒にいちゃいけないんだ」と言い放つ。主題歌も初解禁となった。また、ポスタービジュアルでは、群青色の空を背景に七草と真辺が憂いを帯びた表情を見せる。「約束しよう。私たちは必ず、また出会うんだよ。」というコピーが付けられた。さらに主題歌に対し、横浜、柳監督、小林プロデューサーがコメントを寄せた。○横浜流星 コメント作品の世界観、空気感を大切にし、映画の内容に寄り添ってくれている素敵な曲です。物語に最高の余韻を与えてくれます。是非、余韻にどっぷりと浸って欲しいです。○柳明菜監督この曲は、七草・真辺二人の関係、そして映画を、私を、とても深い場所へと導いてくださいました。出会いと別れ、それを、偶然でも奇跡でも運命でもなく、生命体に刻み込まれた営みのように・・・自分の体の奥ではずっと何かが振動し、一点を目指し続けている。それはとてもリアルな感覚。何を捨てたとしても。日々、色々なことがあるけれど、全て、あなたに出会う場所へ向かう旅路なのかもしれません。○主題歌プロデュサー 小林武史やり切れないなと思う日常の隙間に非日常への扉が隠されている。そこに向かうことは必ずしも逃避ではなく、この世界の有り様を組み立て直すことにつながっていくのではないか。そんなことをこの映画のラフ編を見た後で妄想しながら、監督の映画への想いに共感していきました。透明だけど濁っている、そんな曲をイメージしていました。Salyuの肉体の内部から宇宙感まで感じさせる歌唱は、やはり彼女しかできないダイナミズムのある表現だと思います。
2019年08月02日9月6日(金)より全国公開される『いなくなれ、群青』。この度、強く美しい歌声で物語を彩るSalyuの主題歌と、幻想的で圧倒的な映像美の本予告映像、そしてポスターが公開された。第8回“大学読書人大賞”受賞作にして、“読書メーター”読みたい本ランキング第1位を獲得し、シリーズ累計90万部を突破した河野裕による同名青春ファンタジー小説を映画化した『いなくなれ、群青』。謎だらけの階段島を舞台にした唯一無二の世界観と、心に深くくさびを打つような美しい文章で、広く熱く愛されている原作の空気感を大切に再現したのは、新鋭・柳明菜監督だ。「不幸じゃなければ、幸福だと言い張ることだってできる」と考える悲観的な主人公の七草には、今最も観たいと熱望される存在となった横浜流星。彼の幼馴染で“真っ直ぐで、正しく、凛々しい”真辺由宇を体現するのは飯豊まりえだ。そのほか、黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆ら、数々の舞台や映画などで注目を集める若手俳優たちが集結している。映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』、TVアニメ『化物語』など数々の作品で知られる神前暁が音楽を手がけ、ピュアでパワフルな歌声が魅力的なSalyuが主題歌を担当。また、新しい才能たちの挑戦に刺激を受けた小林武史が主題歌プロデュースを行った。いくつもの名曲を生み出してきたタッグによる主題歌『僕らの出会った場所』は、思いがけない結末への驚きを感動の極みへと誘う。公開された本予告映像は、美しいバイオリンの音色と、横浜演じる七草の詩的な独白から始まる。「ここは捨てられた人たちの島です」「この島は魔女に管理されています」と、彼らが暮らす階段島の秘密が徐々に明らかになる中、島での平穏な生活を望む七草に対し、島の秘密を解き明かそうとする真辺の姿が映し出される。階段島を出るために必要な、それぞれが“失くしたものを見つけること”を諦め、日々を過ごす人々に疑問をぶつける真辺に、「僕たちは本来一緒にいちゃいけないんだ」と言い放つ七草の本心とは何なのか。本映像でSalyuの歌う主題歌『僕らの出会った場所』が初お披露目となり、本編への期待感を大いに煽られる。それぞれが胸に突き刺さるような登場人物のセリフのひとつひとつ、そして、“やがて明かされる真相は、青春の残酷な現実を突きつける”というラストの言葉の意味を考えずにはいられない映像となっている。そして、本ポスターも公開。群青色の空を背景に、七草と真辺が憂いを帯びた表情で見つめる姿が印象的だ。“約束しよう。私たちは必ず、また出会うんだよ。”という言葉の意味が気になる仕上がりとなっている。さらに、公式Twitter(@InakunareG)、Instagram(@inakunare_gunjo)での第2弾キャンペーンの実施も決定。当選者は豪華プレゼントとして、8月12日(月・祝)に行われる、キャスト登壇予定の完成披露試写会へと招待される。応募の詳細については公式Twitter・Instagramをチェックだ。あわせて、主題歌『僕らの出会った場所』に対する、横浜、監督の柳、主題歌プロデュサーの小林のコメントがそれぞれ公開された。■横浜流星(七草役)作品の世界観、空気感を大切にし、映画の内容に寄り添ってくれている素敵な曲です。物語に最高の余韻を与えてくれます。是非、余韻にどっぷりと浸って欲しいです。■柳明菜(監督)この曲は、七草・真辺ふたりの関係、そして映画を、私を、とても深い場所へと導いてくださいました。出会いと別れ、それを、偶然でも奇跡でも運命でもなく、生命体に刻み込まれた営みのように……。自分の体の奥ではずっと何かが振動し、一点を目指し続けている。それはとてもリアルな感覚。何を捨てたとしても。日々、色々なことがあるけれど、すべて、あなたに出会う場所へ向かう旅路なのかもしれません。■小林武史(主題歌プロデュサー)やり切れないなと思う日常の隙間に非日常への扉が隠されている。そこに向かうことは必ずしも逃避ではなく、この世界の有り様を組み立て直すことにつながっていくのではないか。そんなことをこの映画のラフ編を見た後で妄想しながら、監督の映画への想いに共感していきました。透明だけど濁っている、そんな曲をイメージしていました。Salyuの肉体の内部から宇宙感まで感じさせる歌唱は、やはり彼女しかできないダイナミズムのある表現だと思います。『いなくなれ、群青』9月6日(金)より全国公開
2019年08月02日俳優の横浜流星が主演を務める映画『いなくなれ、群青』(9月6日公開)の特報が5日、公開された。同作は、第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得した河野裕の『いなくなれ、群青』を実写映画化。住人がなぜいるのか覚えていない、人口およそ2,000人の階段島に住んでいる七草(横浜)だが、その島に凛々しい美少女・真辺由宇(飯豊まりえ)がやってきたことで、生活が一変する。ほか、黒羽麻璃央、矢作穂香・松岡広大・松本妃代・中村里帆らが出演し、新鋭・柳明菜が監督を務める。公開された特報は、「階段島、人口はおよそ2,000人。僕たちはある日突然、この島にやってきた。」という七草の小説の中に登場する印象的なセリフから始まる。さらに階段島という小さな港のある自然豊かな島の幻想的な美しい光景や、七草の通っている高校が映し出され、「どうしてこの島にやってきたのか知る人はいない。みんなその時の記憶を失っている」と意味深なセリフが。さらに「なぜ、真辺はこの島にやってきたのだろうか。ささやかな偶然で僕たちは出会ってまた離れて再会した」「――この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる」という七草の言葉を叙情的な音楽がファンタジックに包み込んだ、幻想的な映像となっている。
2019年06月05日9月に劇場公開される映画『いなくなれ、群青』の場面写真、キャストコメントが公開された。シリーズ累計80万部の小説の実写化となる映画『いなくなれ、群青』。同作は第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得した河野裕による人気青春ミステリー小説。主演は横浜流星、共演に飯豊まりえ、監督は柳明菜が務める。キャストコメントは以下。■横浜流星世界観が幻想的で素敵で、ミステリーだけどファンタジー要素も含まれているところに惹き込まれました。何より10代に感じる繊細な心情や言葉や表現に魅了され、2人の恋よりも純粋な関係に温かく愛おしい気持ちになれる作品です。僕が演じる七草は、真辺との再会をきっかけに島の謎や事件に関わっていくことになります。その中で色々な感情に駆られますが、感情を表に出さない少年です。七草と真辺の空気感を大切に、七草の繊細さを丁寧に演じました。■飯豊まりえわたしが演じさせていただいた真辺由宇は、階段島という異質な閉鎖的空間の中で、唯一、島から出ることに立ち向かおうとする理想を強く持ち、自分の気持ちに正直で素直な女の子です。人が成長していく過程で忘れてしまうもの。記憶から捨ててしまうもの。誰しもが必ずは経験があると思います。この作品に出会ってくださった方の中にある「忘れられない捨てたい記憶。」それら、自分の弱い部分を許して受け入れるきっかけになりますように。■柳明菜監督映画化するにあたり、この作品独特の世界観を大切にしたく、脚本を作る上ではセリフ回し、撮影に向けてはロケーションや映像面での挑戦が多い作品でした。七草を演じる横浜流星さん、真辺を演じる飯豊まりえさん、お二人の空気感とエネルギーに加え、熱量の高い役者陣によって、純度の高い作品に仕上がったと感じています。
2019年04月15日シリーズ累計80万部の青春ミステリー小説の映画化『いなくなれ、群青』から、主演・横浜流星と共演の飯豊まりえの場面写真とコメントが到着した。到着した場面写真では、意味ありげな切ない表情で佇む七草(横浜さん)と真辺由宇(飯豊さん)の2人の姿が。さらに遠くを見つめる七草と真辺由宇、それぞれを写す写真も到着した。今回、ミステリアスな雰囲気の七草役で主演した横浜さんは「世界観が幻想的で素敵で、ミステリーだけどファンタジー要素も含まれているところに惹き込まれました。何より10代に感じる繊細な心情や言葉や表現に魅了され、2人の恋よりも純粋な関係に温かく愛おしい気持ちになれる作品です」と本作の魅力について明かす。また、演じるキャラクターについては「七草は、真辺との再会をきっかけに島の謎や事件に関わっていくことになります。その中で色々な感情に駆られますが、感情を表に出さない少年です」と言い、「七草と真辺の空気感を大切に、七草の繊細さを丁寧に演じました」とコメントしている。そして、誰よりも真っ直ぐで正しく、凜々しい少女・真辺由宇を演じた飯豊さんは「わたしが演じさせていただいた真辺由宇は、階段島という異質な閉鎖的空間の中で、唯一、島から出ることに立ち向かおうとする理想を強く持ち、自分の気持ちに正直で素直な女の子です」とキャラクターを説明。また監督の柳明菜は「七草を演じる横浜流星さん、真辺を演じる飯豊まりえさん、お二人の空気感とエネルギーに加え、熱量の高い役者陣によって、純度の高い作品に仕上がったと感じています」と完成度に自信をを見せている。『いなくなれ、群青』は9月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:いなくなれ、群青 2019年9月、全国にて公開予定©河野裕/新潮社© 2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会
2019年04月12日ドラマ「初めて恋をした日に読む話」の“ゆりゆり”役で大ブレイクした横浜流星を主演に、女優・モデルとして人気を誇る飯豊まりえを共演に迎え、河野裕による青春ミステリー小説「いなくなれ、群青」を実写映画化することが分かった。「階段島。僕たちはある日突然、この島にやってきた。どうして島にやってきたのかを知る人はいない。島の秘密なんてものを、解き明かしたいとは思わない。――この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる」原作は、「サクラダリセット」などで知られる河野裕の同名小説。第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得。4月26日(金)に完結巻が刊行される「階段島」シリーズの記念すべき1作目で、累計80万部を誇る人気青春ミステリー。主演を務めるのは、「初めて恋をした日に読む話」のピンク髪の高校生・由利匡平役が大きな話題となり、『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』が現在公開中、5月10日(金)には朝井リョウ原作の主演映画『チア男子!!』の公開が控えるなど、若手実力派としての実績を重ねる最注目俳優・横浜流星。本作では、ミステリアスな雰囲気を身にまとう主人公・七草というキャラクターを演じる。また、誰よりも真っ直ぐで、正しく、凜々しい少女・真辺由宇を、『暗黒女子』『祈りの幕が下りる時』など多くの映画やテレビドラマで女優としてのキャリアを着実に積み、最近では『劇場版シティーハンター 』や『名探偵ピカチュウ』など声の仕事にも精力的な飯豊まりえが透明感溢れる演技で体現する。監督は、アメリカの高校在学中の2001年に短編映画で「バッカイフィルムフェスティバル」オハイオ州優秀賞を受賞し、帰国後はカメラマン・映像監督として活動をしてきた新鋭・柳明菜が抜擢。併せて、原作小説の書影と横浜さん、飯豊さんが見つめ合う映画の場面写真で構成された1枚が解禁に。原作の持つ繊細な空気感や世界観が、どのように映像で表現されているのか、期待していて。映画『いなくなれ、群青』は9月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年03月22日シリーズ累計80万部の小説『いなくなれ、群青』が実写映画化されることが決定した。『いなくなれ、群青』は第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得した河野裕による人気青春ミステリー小説。主演は、数々の映画で主演を務め若手実力派としての実績を重ねる注目俳優・横浜流星。『暗黒女子』『祈りの幕が下りる時』など多くの映画やテレビドラマで女優としてのキャリアを着実に積んできた飯豊まりえ。横浜はミステリアスな雰囲気を身にまとう「七草」、飯豊は誰よりも真っ直ぐで、正しく、凜々しい少女「真辺由宇」を演じる。監督はアメリカの高校在学中の2001年に短編映画でバッカイフィルムフェスティバルのオハイオ州優秀賞を受賞し、帰国後、カメラマン・映像監督として活動をしてきた新鋭・柳明菜が務める。映画『いなくなれ、群青』は9月に劇場公開。
2019年03月22日女優の香椎由宇(29)が、夫で俳優のオダギリジョー(40)との間に男児を出産したことが22日、わかった。所属事務所がFAXを通じて発表した。FAXによると、母子ともに健康状態は良好。今後の仕事については、育児状況や体調と相談しながら再開するとしている。香椎は2001年にモデルとしてデビュー。その後、女優としてもデビューし、ドラマや映画などで活躍。2008年2月にオダギリと結婚した。
2016年08月22日初主演で出産から復帰女優の香椎由宇が7月スタートのTBS系新ドラマ「走馬灯株式会社」(月曜深夜0:20~)に主演として登場することが分かった。香椎は昨年初めに、俳優で夫のオダギリジョーとのあいだの第1子男児を出産。本作が女優としての復帰作となる。連続ドラマの主演は、彼女にとっても初めてのこととなり、初主演での復帰として注目を集めそうだ。またオダギリジョーのフジテレビ系ドラマ「家族のうた」は低視聴率にあえいだ結果、打ち切りとなってしまったことから、続くクールにおける妻の奮闘が光るものとなるかという点でも、世の注目を浴びるものとなっている。ミステリアスに美しくストーリーは1話完結のオムニバス形式で成り、香椎のみがレギュラー出演する。タイトルにもなっている「走馬灯株式会社」は、人間が死の間際に見るといわれている“一生分の記憶”の映像を見せることを業務とする会社で、その水先案内人、神沼役が香椎となっている。原作は、菅原敬太氏による漫画アクションで連載中の人気作品だ。毎回、利用客の人生映像をまとめたDVDを手渡し、人を記憶の世界へと導いていく、ミステリアスで美しい印象的な女性がこの役だ。香椎のもつ独特の魅力がまさにハマり役となりそうな予感。本人も緊張を感じながらも、とても楽しみにしているとのことなので、ぜひその輝きに期待したい。元の記事を読む
2012年06月13日