着物を自分で着付けるのは難しいと思われがちですが、コツを掴めば初心者でも一人で簡単に着物を着ることができます。着物の基本の着方や、キレイな着こなし方のポイントを動画で詳しくご紹介します。和装の着付けを身につけよう日本で昔から着られている着物ですが、初詣やイベントのときなどに着る特別なものと認識している方も多いのではないでしょうか。ハードルが高いと思われがちな和装の着付けですが、実はポイントを押さえていれば初心者でも簡単にできるのです。今回は、着付けの基本をご紹介します。日本ならではの装いを正しく着こなすためにも、基本を身につけてワンランクアップした大人の女性に近づきましょう。きれいに見える襟幅や着丈を決めよう着物の後ろに、背中心と呼ばれる縫い目があります。ここが背中の真ん中にくるようにして着物に袖を通しましょう。衣紋と呼ばれる後ろ襟の部分は、首からこぶし一つ分あけて着るのが、きれいに見せるポイントです。襟が決まったら着丈を決めます。着丈は、床すれすれの長さがきれいに見えます。上前から丈を決めるのがポイント。まず上前を腰骨より少し被せ、下前を床から15cmほど上げたところで入れ込んで、上前のつま先を7~8cm引き上げます。おはしょりと襟を整えよう襟幅や着丈が決まったら、腰の位置で紐を結んで固定させます。紐に2回通し、真ん中では結ばず少し横にずらして片花結びを。端は巻いた紐に入れ込みましょう。次におはしょりを整えます。脇の下にある身八ツ口から手を入れて、指先を下にして真っすぐ下ろして整えましょう。背中側は、中指をしっかりと立てると整えやすいです。襟の部分は、半襟を1.5cm出して整えるときれいに見えます。伊達締めと帯板をつけよう襟とおはしょりを整えたら、胸下あたりで紐を結びます。前から着物を押さえながら紐を後ろで交差させて、前に持ってきましょう。斜めになっているおはしょりを引き上げて、真っ直ぐになるよう整えたら伊達締めをします。真ん中で2回結び、紐の端を挟み込みましょう。あとは帯板を付ければ、着付けの基本は完了です。着物を着て街の散策にでかけよう!ポイントさえしっかりと押さえておけば、着物の着付けは初心者でも簡単にできます。この基本のポイントをしっかりと押さえておかないと、せっかく着られてもすぐに着崩れてしまうこともあるので要注意。着物は、洋服とは違って背筋がピンと伸びる感覚になれます。日本ならではの着物を着て街を散策すると、いつもとは違った景色も見えてくるかもしれません。ぜひ着物を着ておでかけしてみてください。監修:ハクビ京都きもの学院
2019年03月01日浴衣の着付けのポイントをおさえれば、初心者でも一人で簡単に浴衣を着ることができます。上品で一目置かれる、着崩れしにくい浴衣の着付け方やコツを、動画と静止画で詳しくご紹介します。着付けをマスターして浴衣を普段使いに夏といえば、浴衣の季節。花火大会はもちろん、縁日やちょっとしたお出かけなどに、さらっと自分で着られるようになりたいもの。大人ならではの美しい浴衣の着こなし方を身につければ、どこへ行っても恥ずかしくありません。着物と違って、一度慣れてしまえば簡単に着られる浴衣。今年こそは、浴衣の着方をマスターして、大和撫子を目指しましょう。着崩れしにくい浴衣の着方大人ならではの美しい着物の着方を、着付け一級講師の南出千賀子先生に教えていただきました。TIP1:丈の長さを調節する下着を着て、浴衣をはおります。両手で左右の襟を持ち、前で合わせます。丈の長さは横から見たときに、くるぶしが隠れるくらいの長さにします。TIP2:上前の幅を決める上前の幅を決めます。左手が右の肋骨の下にくるように押さえます。このとき、左肘で押さえておくようにすると手の位置がずれません。※仕上がりは、左襟が上になります。「右前」といい、自分から見て右側が手前で、左側が上です。右手が左襟の下の懐にすっと入る、と覚えておくと間違いません。TIP3:下前の幅を決める下前の幅を決めます。TIP2で決めた左手の位置がずれないように気をつけながら、右手を左の肋骨の下へ。裾の端を上げて下に向かって裾すぼまりのシルエットになるようにします。余った分は折り返して。TIP4:裾の高さを決める上前をかぶせ、TIP3で決めた位置に固定して裾の高さを決めます。右脇を押さえておく手を、左手から右手に変えます。TIP5:腰紐を締める左手で腰紐の中心あたりを持ち、右のウエストに当てます。腰紐を後ろに回し、締めた後、左の位置で蝶々結びにします。左右の身八つ口から手を入れて、おはしょりのたるみを取り、平らに整えます。TIP6:後ろ襟を整える合わせた共襟を片手で持ち、もう片方の手で背縫いを持って下に引っ張り、こぶし一つ分を目安に衣紋を抜きます。TIP7:胸紐を締める襟元、胸元をきちっと押さえるために胸紐を締めます。TIP8:背中のシワを伸ばす背中のシワを伸ばします。TIP9:おはしょりを整えるおはしょり線を腰骨の下に合わせます。TIP10:伊達締めを結ぶ伊達締めの中央を胸の下に合わせます。両手を後ろに回し、伊達締めの片方を折りあげ、左右均等に引っ張ります。TIP11:全体を整えて完成左右の伊達締めの下にある脇縫いを持って下に引っ張り、身八つ口を整えてシワを取ったらできあがりです。着付け師クオリティの浴衣の着こなしを浴衣の着付けを着付け師さんに頼むと時間もお金もかかってしまいますが、自分一人で着こなせるようになるとスマートに準備ができます。浴衣のセルフ着付けをぜひマスターしてくださいね。監修:南出千賀子協力:KIMONO BIJIN“全国の着物女子と着物に関するまとめやステキな情報が集まる女の子のためのコミュニティメディア。浴衣以外にも着物や和を楽しむための情報が毎日更新中!”出典:出演/草別 真誉
2019年02月21日振袖の着せ付けを無料で学べる日本和装ホールディングスは、2018年2月より、振袖の着せ付けを無料で学べる教室を開く。「優しい振袖着せ付け教室」では、無料で振袖の知識や着せ付け方法を学ぶことができ、業者に任せずとも自力で振袖を着付けるための手助けとなる。着慣れていないだけに、業者に任せきりの人は多いだろうが、この機会に着せ付け方法を身につけてみてはいかがだろうか。いざという時の安心を日本和装ホールディングスは、1986年に設立されて以来、受講料無料のきもの着付け教室を開催してきた。そうした活動で培われたノウハウを活かし、今回の振袖無料着せ付け教室の開始に至ったわけだが、きっかけは今年の成人式に起きた、成人式当日に業者と連絡がとれなくなったというトラブルである。いざという時、自力で着せ付けができることで最悪の事態を逃れることができる。どうしても業者に任せきりになりがちな晴れ着は、特別なものだからこそ、着せ付け方法を身につけ、自分で家族に着せ付けられる重要性は高い。あってはならないこととは言え、いざという時に安心できるという観点で、無料着せ付け教室を受講することは、非常に有意義だと言えそうだ。(画像はプレスリリースより)【参考】※日本和装ホールディングスのプレスリリース
2018年01月16日賢く綺麗に見える着物風アレンジ浴衣を着物っぽく着こなせる着物風アレンジ。より上品な印象になるため、大人の女性にぜひ覚えてほしい着こなしです。着物っぽく着るコツは、浴衣に和装小物を取り入れること。やり過ぎると浴衣の清涼感を損ねかねないので注意が必要です。和装の知識に自信がない人でも大丈夫。参考にして、ぜひ今年の浴衣アレンジに活かしてみてください。首元のワンポイントになる「半襟」半襟とは、襦袢という和装用下着に縫い付ける、取り換え可能な襟のこと。襟の半分ほどの長さであることが名前の由来です。本来の目的は皮脂や化粧汚れなどから下着を保護することでした。人さし指分の幅が美しく見える黄金バランス。半襟は柄やカラーバリエーションも豊富です。無地や柄入りでも落ち着いた色味であればシックな印象になります。逆に、鮮やかな色合いや大きな水玉などのポップな柄を合わせれば、モダンな印象に早変わり。男性がネクタイでスーツに変化をつけるように、半襟ひとつで浴衣の異なる雰囲気を楽しめます。大人クラシカルな「お太鼓結び」お太鼓結びとは、古典的な着物帯の結び方です。浴衣用の半幅帯を使ったリボン形の可愛らしい蝶結びや文庫結びから、出来上がりが四角い形のお太鼓結びに変えることで、大人っぽい上品な浴衣姿になります。さらに帯を着物で使う名古屋帯などにすると、より上質な着こなしができるので、目上の人が同伴する席などちょっとしたよそ行きにも適した格好となるでしょう。大人の女性におすすめの結び方です。豪華に見せる「帯揚げ+帯締め」帯揚げとは、帯結びの仕上げに使う補助的な布のことで、帯締めとは帯を固定する紐のことです。帯揚げは、画像の結び方が一般的。背中から通した紐を体の前で一度結び、片方で作った輪の中にもう片方の紐を通して両端を帯に入れ込む作り方です。両端をねじって帯に入れ込んだり、脇に蝶々結びを作ったりする方法もあります。一方、帯締めは飾りが付いているものもありますが、1本の紐から花などの形を作って華やかに見せる方法もおすすめです。帯揚げと帯締めのバランスを鏡で見ながら、適宜調整しましょう。足元のオシャレ「和装草履+レース足袋」木製で歯のついている下駄から、和装草履に履き替えるだけでも着物風になります。踵が草履の端から指1本分出るサイズが美しいとされますが、慣れない人は足が痛くなりにくいジャストサイズを選んだ方が無難です。どれを選べばいいか不安な場合は、浴衣を店舗に持ち込んで店員さんにアドバイスしてもらいましょう。さらに、足袋を履けばより着物テイストにすることが可能。夏向きのレース足袋を選べば、足元に優美さが漂います。着物風アレンジは、浴衣の装いをより清楚で美しく見せてくれます。ちょっとした小物使いでレトロモダンな雰囲気に変わるので、着る側も見る側も新鮮な気持ちになるでしょう。また、和装小物を取り入れることは、日本の伝統文化を学ぶいい機会にもなります。いつもと違う印象の浴衣姿で、涼やかに、そして艶やかに夏を楽しんでみてください。監修:株式会社ハクビ
2017年08月21日ふくら雀で帯にボリュームを出す帯結び「ふくら雀」は、古典的なイメージのアレンジ方法です。冬の寒さに耐えるため、羽根をふくらませた雀をモチーフにしており、昔から縁起が良いものとされています。半幅帯に比べてアレンジが簡単な兵児帯を用いて、ボリュームがほしいときに活用することが多い結び方です。自分で帯のアレンジができると、着こなしの幅も広がり便利でしょう。今年の夏は、ぜひふくら雀のアレンジを習得して、浴衣を品よく着こなしてください。夏祭りや花火大会に活躍するのではないでしょうか?「ふくら雀」の結び方1まずは、手先を120cmぐらいとります。それを、肩にかけ、ひと巻きしたらぎゅっと締めてください。同じところにもうひと巻きして、ぎゅっと締めます。浴衣の着くずれを防止するためにも、しっかりと締めるのがポイントです。次に、タレを上にしてひと結びします。ここでも、ぎゅっと締めてください。結び目に近い位置で、手先を使って羽を作ります。これが、雀の羽根の部分になるので、リボンのような形に整えるのがポイントです。ヘアゴムで中心を縛り、2枚の羽根を洗濯ばさみなどで固定します。「ふくら雀」の結び方2タレの結び目部分を左右に広げます。ふっくらとふくらみを作るように通し、タレ先を中に折り上げてください。ここで、だいたいの形が決まるので、丁寧に行うのがポイントです。タレ先の長さを調整して、帯締めをリボン結びで縛ります。リボン結びが見えないように、タレのふくらみの中に隠してください。ふんわりするように形を整え、後ろにまわすとふくら雀の完成です。自分でも簡単にできる帯のアレンジ方法なので、ぜひ今年の夏は挑戦してみてください。品のある浴衣の着こなしができるでしょう。今は浴衣の種類も豊富で、帯のアレンジ方法も定番の文庫結びやリボン返しなど、さまざまです。ひとつでもアレンジ方法を知っていると、ほかの結び方もすんなり習得できるのではないでしょうか?ふくら雀は、古典的なイメージで、日本古来の女性らしい品のある着こなしになります。縁起が良いモチーフにもなっていて、簡単にできるのも魅力です。今年の夏は、ふくら雀を習得して、品のある女性を目指してみませんか?監修:株式会社ハクビ
2017年08月21日