ぴあ創業者の矢内廣が創業50周年を機に初めての自伝『岩は、動く。』を発売した。本書では、自身の生い立ちから、情報誌『ぴあ』の創刊、「チケットぴあ」のスタート、幾度と経験した経営危機や発明のエピソードなどが語られる。書籍には「不可能という名の大きな岩は、信念を持って一生懸命に押していると、一緒に押してくれる人がまず一人現れ、そのうち何人にもなり、皆んなで押してるうちに動き始め、一度ゴロンとすると、ゴロンゴロンと転がります。こうして、動かないはずの岩が何度も動いたのが、ぴあの50年でした。」と書かれており、『岩は、動く。』が本のタイトルになっている。■目次抜粋・幼少時代のあだ名は「哲学者」・起業の原点は「甘納豆紙芝居」・情報誌「ぴあ」命名の種明かし・浅利慶太と押した「起動スイッチ」・ぴあが迎えた「とんでもない」相談役・一度は「断った」株式上場・コロナという「天災」とどう対峙したか・「これからの50年」に向かってほか『岩は、動く。』著者 矢内廣発行・発売ぴあ株式会社発行日2022年12月30日定価2420円本体2200円+税判型四六・上製(ハードカバー)本体242P
2022年12月30日ファッションデザイナーの矢内原充志による「FLOATING LIFE展 ~浮き世に着る服~」が、9月28日から10月2日まで横浜・みなとみらいの象の鼻テラスにて開催される。矢内原充志は、舞台衣装からキャリアをスタートし、アーティストやアートディレクターとしても活動している異色のファッションデザイナー。同展では、活動拠点でもある横浜を象徴する場所のひとつである象の鼻テラスにて、4シーズン振りとなる新作を発表。不思議なフィッティングルームを通して、来場者が新作を実際に身に纏い、体験できる参加型インスタレーションとなっている。同展について矢内は、「自分の事を見ることができるのは自分以外の全ての人であり、自分で自分を見る事はできない。だけど、気がつけばいつも、体をぶさいくにねじって、手軽なメディアまで使って、なんとか自分で自分を見ようとあがく。そんな不確かであやふやな自分という存在を洋服で固めることで、少しでも自由になれないだろうか。軽やかに強く世の中に浮かんでいられないだろうか。横浜のアトリエで作るのは、スケール・位置・機能・いろんなものを一度バラバラにして、組み立て直した服。一面だけの存在を疑う服。そんな服を着て、たくさんの視点で自分が映り込む不思議なフィッティングルームに入れば、いつもとは違う側面に気づくことができるかもしれない」とコメントしている。【イベント情報】「"FLOATING LIFE"展 ~浮き世に着る服~」会場:象の鼻テラス住所:神奈川県横浜市中区海岸通1丁目会期:9月28日~10月2日時間:11:00~18:00(10月2日は17:00まで)入場無料
2016年09月27日ミズノは3月16日、野球のバットスイングの解析を可能とするシステム「スイングトレーサー」を開発したと発表した。同システムは、バットのグリップエンドにミズノが独自に開発したプログラムを組み込んだセイコーエプソン製専用センサを取り付け、スイングをすることで、打者のバットスイングの傾向などを知ることができるというもの。これまでバットスイングの分析というと、スイングの様子をビデオで撮影し、以前のものと比較する、といったことが多く、スイングを科学的に解析し、それを実際の練習に活用するといった取り組みは少なかった。今回、同社では同システムを実用化するにあたって、スイング解説を元侍ジャパン社会人代表監督の小島啓民氏が、データ監修・解説を早稲田大学 スポーツ科学学術院の矢内利政 教授がそれぞれ行い、以下の8つの数値データを解析することで、バットスイングを正確に知ることができることを突き止めたという。スイング時間スイング回転半径ヘッドスピード(MAX)ヘッドスピード(インパクト)ヘッド角度インパクト加速度ローリングスイング軌道これらの計測データは、選手用アプリケーションを利用することで、閲覧が可能なほか、カレンダー機能を用いて、過去の情報と比較することができる。また、スイング軌道をアニメーションとして見ることもでき、選択した2つのスイングを重ねて比較することもできるため、選手の調子の波を調べることも可能だという。さらに素振りモードの活用により、スイングの回数やスイング速度、練習時間などのデータ計測も可能。これにより、練習の質などの向上を図ることができるようになる。加えて、プロ野球選手のスイングデータも収録。自分の軌道を重ねて見たりすることもできる。一方、コーチ向けにもアプリケーションが用意されている。こちらは登録したプレーヤー全員の素振り結果やデータを一覧でみたり、分類分け、比較などが可能。時系列で見て、選手の調子などを客観的に把握することが可能なほか、選手のスイング1つ1つにコメントを付けることも可能となっており、選手の上達を早める強い武器になると同社では説明している。なお、発売日は2015年5月9日。価格はセンサが2万9800円(税別)、センサを取り付けるアタッチメントが1800円(同)。アプリはサーバ使用料が31日あたり980円(同)、コーチ用が2980円(同)となっており、同社 ダイヤモンドスポール事業部 事業部長の久保田憲史氏は、「野球の練習では、コーチなどが指導する際に伝えたい感覚を言葉で表すのが難しい、例えば最短でバットを出せ、とよく言われるが、感覚的にはどういったものか良くわからないという課題があった。しかし、同システムを用いて、実際の数値を使って指導ができるようになれば、もっと練習の効率を挙げられるようになる」と期待を述べ、中学生をはじめとして大学生、社会人幅広く使ってもらいたいとした。なお、ミズノでは、ウェラブルやセンサを活用したビジネスの強化を図っていきたいとしており、同システムについて、販売初年度で6000万円、5年後には2億円規模の事業に育てたいとしている。また、会見には元プロ野球選手の田口壮氏も登場。実際に同システムを付けたバットをスイングしてみて、「このシステムは現役の時に欲しかった。ビデオも用意することなく、スマホだけあれば良いのも手軽。マシンでもティーバッティングでも良いけど、オフシーズンに使って、スイングの改造とかに役立てたかった」と語り、プロ野球選手でも活用が可能であることを指摘していた。
2015年03月16日