「成城石井」は出店100店舗達成を記念し、「ポーター(PORTER)」とコラボレーションしたバッグを開発、成城石井のECサイトにて100点限定で販売する。9月18日15時より予約受け付けを開始した。10月上旬より順次発送される。今回登場するトートバックは、仕事だけではなく買い物でも活躍できるようにとの成城石井の意図をポーターが技術と品質によって表現。カラーはブラックで、素材は表面にコットンサージ、裏面はPVC加工を使用。価格は送料込みで1万6,900円、展開はECショップ「成城石井ドットコム(SEIJOISHII.com)」のみとなる。成城石井は1976年、東京・世田谷区に1号店を出店し、今年3月に100店舗を達成した。2007年にオープンしたECショップでは、成城石井の人気ナンバー1スイーツ「自家製プレミアムチーズケーキ」や、世界中から選りすぐったワインやビール、お菓子など1,200点を超えるアイテムを展開する。
2013年09月19日スーパーの成城石井は全国110の店舗で、11月21日に解禁となるボージョレ・ヌーヴォ 2013の予約販売を9月10日に開始した。ヌーヴォのラインアップは「メゾン・ミッシェル・ジャック」を筆頭に、フランスから同社が輸入した7種類となっている。2013年の葡萄(ぶどう)は春先こそ生育が遅かったものの、7~8月は天候に恵まれたため、品質のよいヌーヴォになることが期待できるとのこと。収穫は10年ぶりに遅めとなるので、例年よりもフレッシュな味わいになる。同店では、三ツ星レストラン「ラ・コート・サンジャック」監修のメゾン・ミッシェル・ジャック ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ(3,600円/予約価格3,300円)、ドメーヌ・カラ ボージョレ・ヌーヴォ・ダムナチュール(3,600円/予約価格3,300円)をはじめ、フランスから自社輸入した7種類のヌーヴォを用意。その他のラインアップは、メゾン・ミッシェル・ジャック ボージョレ・ヌーヴォ(3,300円/予約価格3,000円)カーヴ・ド・ジュリエナス ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ(2,600円/予約価格2,400円)、カーヴ・ド・ジュリナス ボージョレ・ヌーヴォ(2,400円/予約価格2,300円)など。また、白ワインのヌーヴォは、ソーヴィオン・ミュスカデ・ヌーヴォ(2,499円/予約価格2,300円)を用意した。店舗ではボージョレ・ヌーヴォにあわせて、おすすめのチーズやオリーブ、スモークサーモンなども豊富にそろえる。ヌーヴォの2本セットも用意した。セットの内容は、ヴィラージュ・ヌーヴォ(3,600円)と、ドメーヌ・カラのダムナチュール(3,600円)。予約特別価格6,000円。ヌーヴォ紅白セットとして、カーヴドジュリエナスのヴィラージュ(赤)とミュスカデ(白)のセットも選べる(5,000円/予約価格4,500円)。予約受付は11月20日まで。ただし発送の場合は11月19日までとなっている。各店舗の販売数量に達し次第、受付は終了する。ボージョレ・ヌーヴォ 2013の販売開始日は、11月21日0時からとなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月13日今年30歳を迎える松田龍平が石井裕也監督との初タッグで主演を務めた『舟を編む』が先週公開になった。本屋大賞を受賞した三浦しをんの人気同名小説を原作に、15年もの歳月を費やして辞書を編纂する人々のドラマを描き出す本作。『まほろ駅前多田便利軒』に続く三浦作品出演となった松田と初めて小説の映画化に挑戦した石井監督。ふたりに話を聞いた。その他の写真本作のオファーについて「すでに松田さんの主演は決まっていたので『ふたりでやってみろ』というお題を与えられたものだと解釈しました」と語る石井監督。その言葉通り、時に激論を交わしながら二人三脚で主人公の馬締(マジメ)を作り上げていった。これまで演じてきたどの役ともタイプが違う馬締という男について松田は「熱い思いを持っているけど伝え方が分からない。エンジンはかかっているのにアクセルの踏み方が分からなくて、下宿先のタケばあさんに背中を押してもらったら、今度は急発進したりする(笑)」と分析する。松田にとって同い年の監督との現場は初めて。「石井監督は本当は他の俳優さんに言いたいのに言えなくて、僕にダメ出しをしてくることもありました。『馬締のせいでやりづらかったですか?』とか言ったりして(笑)」と冗談交じりに語るが、ふたりで試行錯誤を重ねながらキャラクターを作り上げていく作業を楽しんだよう。石井監督は「誤解ですよ」と苦笑しつつも「もちろん、お友達ではないので仲が良いと言っても踏み入っちゃいけない距離感もある。でも一緒に戦うという気持ちと方向性は共有できてたし、それで十分だった」と手応えをうかがわせる。馬締たちが1冊の辞書作りに費やした時間は15年。松田がデビューしてからこれまでの時間よりもさらに長いことになる。松田は馬締らの生き方に「『これだ』と言い切る強さ、かっこよさを感じるけれど、自分にそれができるかと言われたら難しい。僕自身は“好きな言葉”や“映画ベスト3”でさえも選べないので(笑)」と憧憬をにじませる。だからこそ「辞書作りは人間が人間である希望だと思う」とも。「人と繋がりたい気持ちや他人を知りたいという気持ちからこれだけ多くの言葉が生まれたと思うと、人間は希望にあふれているなと感じる。YESかNO、好きか嫌いで済むはずなのに、そうではなくて『限りなく好きだけど少し嫌い』みたいな思いを伝えるためにまた新しい言葉が生まれる。そういうことを考えた現場でした」。デビューからこれまでの時間を「ここまでの十数年があったのでいま、ここにいるというのを改めて感じますね。これまで出会った人との繋がりというのを意識するようになりましたし、ひとりでは戦うことはできない。一緒に戦ってくれる人たちがいることの喜びを感じます」と振り返り、いまを見つめる。「小さい頃は30歳には悟りを開いていると思っていましたが、大して変わっていない(笑)。このまま行くのかな? と感じつつ、このまま行ってなるものかという思いで生きていきたい」と静かにうなずいた。『舟を編む』公開中
2013年04月16日ファーマーズは、同社の機能性素材である「オボプロン(抗ピロリ菌鶏卵抗体)」配合の「ドクターPiro ヨーグルト」を、大手スーパーマーケット「成城石井」で販売開始したことを発表した「ドクターPiro ヨーグルト」は同社の鶏卵抗体技術を利用し、胃かいようの原因となるピロリ菌を除去する「オボプロン(抗ピロリ菌鶏卵抗体)」を配合した高機能性ヨーグルト(特許第3430853号)。同商品はグリコ乳業の通販サイトで販売していたが、このほどスーパーマーケット「成城石井」の各店舗でも販売を開始した。同社では今回の販売開始をきっかけに、グリコ乳業との連携を強化。売り上げ拡大をさらに目指していくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月18日TEAM NACSが所属する芸能事務所・クリエイティブオフィスキューの会長であり、北海道発のバラエティ番組『水曜どうでしょう』の“ミスター”としても知られる鈴井貴之。彼が2年ぶりに作・演出を手がける舞台『樹海 -SEA of THE TREE-』が、10月6日、東京・ル テアトル銀座 by PARCOにて初日の幕を開けた。それぞれの事情を抱え、樹海へとやって来た4人の自殺志願者たち、佐々木(岡田達也)、リエ(佐藤めぐみ)、齋藤(井之上隆志)、高橋(石井正則)。偶然同じ場所で出会った彼らは、自分こそここで死ぬのだと、お互いに譲る気配がない。そこでこの場所で死ぬのに最もふさわしいのは誰か、それぞれが自殺を決意するに至った経緯をプレゼンすることに。自らの命を絶つため、年間数百もの人々が訪れるという樹海。そんな樹海を舞台にしながらも、ステージ上で繰り広げられる4人のやり取りは、どこか間が抜けており、滑稽である。それは彼らが各々の人生にうちひしがれてはいるものの、どこかに人間くささを残しているからではないだろうか。“死”を望みつつも、自らの思いを吐露することで露わになっていくのは、“生”に対するどうしようもないほどの執着。鈴井はそういった情けなくも愛おしい人間のあり様を、ふんだんに笑いを盛り込みつつ、丁寧に描き出す。女性ならではの苦悩にさいなまれながらも、それゆえの強さも見せる佐藤。栄光と転落を味わった男の傷を、ひょうひょうとした佇まいのなかににじませる石井。最も現代的とも言える自殺志願者のむなしさを、緩急のついた演技で表現する岡田。そしてベテランの井之上が、絶妙な笑いのセンスと高い演技力で、作品にしっかりとした厚みを加える。井之上演じる齋藤の自殺理由は、ほかの3人に比べると非常に異質なものである。しかし時折見せる悲哀の表情、そして彼の存在そのものが、役に対する説得力、さらには本作のメッセージ性を揺るぎないものにしていた。樹海のキツネ役として、鈴井自身も舞台上に登場。観客の笑いを誘いながら、時にその言葉は人間である私たちをドキリとさせる。動物から見れば、樹海に踏み込んできた人間たちは、非常に愚かで勝手な生き物かもしれない。だがそんな人間たちにも、光は必ず差す。そこでどんな一歩を踏み出せばいいのか、それを考えることができるのも、また人間であるはずだ。10月11日(木)までル テアトル銀座 by PARCOで上演された後、10月13日(土)・14日(日)に愛知・名鉄ホール、10月20日(土)・21日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて公演が行われる。取材・文:野上瑠美子
2012年10月07日10月6日(土)より東京・ル テアトル銀座 by PARCOにて『樹海 -SEA of THE TREE-』と題した新作舞台が上演される。作・演出の鈴井貴之に話を訊いた。TEAM NACSが所属するクリエイティブオフィスキューの会長を務める鈴井は、タレント・構成作家として『水曜どうでしょう』など北海道発のテレビ番組を全国的なヒットに導く一方、近年は映画監督としての注目度も高い。舞台を手がけるのは2年ぶりだが、そもそもキャリアの出発点は演劇だった。様々な表現分野に精通する異才が、今、演劇で何を描くのか。「テレビでできることを舞台でやる必要はない。演劇でしかできないことを表現したい」という鈴井の言葉が印象的だ。「今回選んだ“自殺”というテーマは、他のジャンルでは扱いづらいかもしれません。といって、年間3万人という数を見過ごすことはできない。舞台を通して、自殺を考えてしまう人に何か伝えられることがあると思うんです」。“もしも樹海で自殺志願者同士が鉢合わせしたら?”という物語の着想がユニークだ。死にたい事情を抱えた4人が、我こそは自殺するのにふさわしい人間だと言い合う。自分を見捨てようとしている人間が、自己主張せざるを得ない不条理。その光景はまさにコメディといっていい。演じるのは、キャラメルボックスの岡田達也、佐藤めぐみ、井之上隆志、石井正則。鈴井は「それぞれのカラーが際立っていて面白いですよ! それを融合しようとせずに、マーブル模様というか、まだらな感じで舞台に乗せたいと思います」と4人の個性に信頼を寄せる。注目したいのが、“俳優・鈴井貴之”のインパクトだ。「“赤いキツネ”を演じます。場をかっさらうはずだったのに、稽古をしてみると、僕の登場シーンの前から爆笑の連続で、想定より笑いのハードルが上がってしまった。大やけどしないように気をつけます」。すでに第八稿まで重ねているが、台本のブラッシュアップはこれからも続く。「往生際が悪いんですね。先日、実際に樹海まで行ってきたんですけど、そこで新たに生まれたイメージもあるので。公演中も改稿していくかもしれません」。多面的な活動で磨かれた複眼のアングルと、北海道に拠点を置くアウェイの視点があるからだろう。鈴井は固定概念にしばられない。「悪いのは、強い思い込み。それが時には自殺を選ばせてしまう。今はみんな生真面目すぎますよね。だから、もう少し気楽に行こうよ、と。それが僕の願いなんです」。10月11日(木)までル テアトル銀座 by PARCO、10月13日(土)・14日(日)に愛知・名鉄ホール、10月20日(土)・21日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて上演される。チケット発売中。
2012年09月18日大泉洋らTEAM NACSが所属する芸能事務所の社長を務める一方、北海道ローカル発ながら、全国約50局ネット、DVDの売上は数十万セットという大ヒットを記録したバラエティ番組『水曜どうでしょう』の企画、演出を担当した鈴井貴之。1990年には劇団OOPARTSを旗揚げし、前衛的な内容で動員を増やしてきたが1998年に惜しまれつつも解散。その後12年の時を経て、新たな「OOPARTS」の活動をスタートした鈴井。同年10月には演劇とライブハウスの融合を目指した舞台『CUT』を札幌、東京、大阪の各zeppで上演し、鈴井自身も12年ぶりに舞台役者としてステージへ立ち話題となった。そんな鈴井の生誕50年にあたる今年、新たな演劇に挑戦することが発表された。2年ぶりに舞台活動を再開する鈴井が選んだテーマは「樹海」。物語は、事情を抱えた男女4人が自殺の名所「樹海」に迷い込んだところから始まる。死にに来たはずなのに大量の食糧を抱えてきた者や、陣地を主張して、自分以外はここでは死なせないと言う者もいて、何か様子がおかしい。そのうち「私が死のうと思ったわけ」と題したプレゼン大会を始めてしまう。実は本当に死ぬ気はなかったのではないかと気付いてしまう4人。だが、1度足を踏み入れたら2度と出られぬ「樹海」で4人の運命は…。キャストは、劇団キャラメルボックスの岡田達也、佐藤めぐみ、納谷真大、井之上隆志、石井正則に加え、鈴井自身も出演する。舞台『樹海-SEA of THE TREE-』は10月6日(土)から11日(木)まで東京・ル テアトル銀座byPARCOにて上演。その後、10月13日(土)から14日(日)まで名古屋・名鉄ホール、10月20日(土)から21日(日)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて開催する。チケットの一般発売は7月22日(日)より。
2012年04月20日石井聰亙から石井岳龍(がくりゅう)に改名した石井監督が、『五条霊戦記//GOJOE』以来約10年ぶりとなる劇場用長編作品『生きてるものはいないのか』を発表。16日に都内で行なわれた完成披露試写会に主演の染谷将太と共に登壇した。その他の写真映画『生きてるものはいないのか』は、岸田國士戯曲賞受賞した劇作家・前田司郎の代表作を映像化。とある大学を舞台に、18人の登場人物が次々と死に直面する様を、コメディ会話劇と、石井監督の得意とするパンク表現を交えて描いた不条理劇。石井監督は冒頭で改名について「よく漢字を間違われるし、あまり“聰亙”に思い入れもなかったので、生まれ変わったつもりで心機一転したかった」と説明。主演の染谷将太は、『ヒミズ』(園子温監督)で、ベネチア国際映画祭の最優秀新人俳優賞にあたる“マルチェロ・マストロヤンニ賞”を受賞した注目の若手俳優だが、石井監督は起用の理由は「『パンドラの匣〈はこ〉』(2009年公開)を観て、久々にスクリーン映えのする、とても力のある男優さんだと思ったから」と話し、「すべてはラストシーンに向かって作られている作品で、今回の芝居は大変難しく、私の求める要求も高かったので、できる方たちにお願いした」と、染谷ほかオーディションで選ばれた17人の出演者たちを絶賛した。本作で喫茶店の店員として登場する染谷は、「台本がものすごく分厚く、ここまで会話の多い作品は初めて。石井監督は基本的に任せてくれるので、役をどう演じるか自問自答していたら頭がグルグルしてしまった」と苦笑し、「ある意味、これは試練だと思って、実際に喫茶店でバイトをした」と明かした。最後に石井監督は「日本映画界はこの10年で激変し、作品を作りづらくなっているが、私としては本作を成功させて、次の意欲的な作品につなげたい」と映画にかける熱い想いを語った。『生きてるものはいないのか』2012年2月18日(土)よりユーロスペースほかにて公開
2011年11月17日漫画家・真鍋昌平氏の同名コミックを基にした、妻夫木聡主演の映画『スマグラー おまえの未来を運べ』が、22日(土)から公開になるのを前に、石井克人監督がインタビューに応じた。その他の写真本作は、役者になるという夢に破れ、自堕落な生活をおくっていた若者・砧涼介(妻夫木)が、儲け話に乗ってしまったことから多額の借金を抱えることになり、借金を返済するために危険な荷物の運搬と処理を行うスマグラー(smuggler=密輸業者、密入出者の意)に身を投じる物語。「漫画自体が映画的な構成だから、すごくよく出来ていて面白い。漫画にある程度忠実にやれば、映画として絶対面白くなると思い、漫画を元に脚本を書いた」という石井監督は、本作で取り組んだ新たな試みについてアクションシーンを挙げる。「『REDLINE』で、割とアクションの合間にスローを入れていて、それが結構面白いなと思っていたので、アクションシーンをスローで撮りました。背骨のアクションは、すごい早いのが特徴で、5人を5秒で殺しちゃうって人。でも、5秒で終わったら面白くないし、早くて訳が分からない。スローの世界で彼がどうやって動いているのかっていうのを、まず最初に克明に見せたいなって思いましたね」と明かし、「映画は1か月で撮影したんですが、アクションシーンに2週間かけました。4つくらい大きいアクションシーンがあるんですが、その4つで2週間。で、ドラマシーンが2週間。1ヶ月で600時間働くみたいな(笑) 過去の全仕事の中で、一番働きましたね!」とも語った。また、主演の妻夫木について「意外に主人公の砧みたいじゃなくて、大人っぽいというかしっかりした人。だからちょっと砧役はどうかなって思いはあったんですが、やってみたら意外とドンピシャでした」と話したほか、本作で強烈な印象を放つ河島役を演じた高嶋政宏について「高嶋さん自身、河島役を演じるにあたり、色々と調べてくれていましたし、「河島は任せます」と(笑) 高嶋さんは『もう、この役は僕にピッタリなんですよ』ってずっと言ってました(笑) 動きや表情、コスチュームまで、ほぼ全部高嶋さんのアイデアですね!」と笑顔で答えてくれた。『スマグラー おまえの未来を運べ』10月22日(土)全国ロードショー※高嶋政宏の「高」は、正しくは「はしご高」になります。(c)真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会
2011年10月19日ベストセラー作家・伊坂幸太郎のデビュー作を舞台化した『オーデュボンの祈り』が、9月30日(金)に東京・世田谷パブリックシアターにて幕を開ける。キャストとして名を連ねるのは、主人公の伊藤を演じる吉沢悠など個性派12人。初日前日の29日(木)には公開舞台稽古が行われ、演出のラサール石井と全キャストが囲み取材に応じた。『オーデュボンの祈り』チケット情報コンビニ強盗を起こした伊藤は、いつの間にか見知らぬ島に連れられて来ていた。その“荻島”は仙台沖に浮かぶ離島で、150年という長きに渡り、外界との交流を絶ってきたらしい。それだけに島で暮らすのは不可思議な人々ばかり。しかも外界にはない、独自のルールが存在している。そんな中、島の住人・日比野(河原雅彦)の案内で、かかしの優午(筒井道隆)のもとへとやって来た伊藤。人間の言葉を話し、未来が予知できるという優午であったが、その後、何者かによって殺されてしまう。ファンタジー的な世界観の中に、ミステリー要素を取り入れた本作。現実と非現実をさまよっているかのような“荻島”は、もともと、活字だからこそ表現できた場所に違いない。だがシンプルでありながら想像力をかき立てる舞台装置。キーワードの鳥を効果的に表現した背景幕の映像。ブレヒト幕(=左右に動く幕)を使った素早い舞台転換。それら演劇ならではの手法が化学反応を起こし、荻島という魅惑の地を、見事舞台上に現出させている。それはもちろん、演劇を知り尽くした演出家だからこその成せる業。一番の見どころとしてラサールは、「この難物な伊坂ワールドを、どれだけ僕たちが演劇化しているか」と語っていることからも、その力の入れようをうかがうことができる。そして荻島をより魅力的に彩っているのが、キャストたち。その役柄同様、まったくと言っていいほど個性の異なる面々だが、それらが組み合わさったときに奏でられるメロディの心地よさに、正直驚かされた。またそれぞれが、個々としての存在感も十分に発揮。自らの存在意義と真っすぐに向き合った伊藤役の吉沢。かかしに優しさと哀しさの感情を吹き込んだ筒井。ひょうひょうとした中に悲哀をにじませた日比野役の河原。ほかにも石井正則、小林隆、陰山泰など、実力派たちがしっかりと脇を固めている。やがて、荻島に足りなかったピースがはまり、“大切なもの”が島を満たしていく。だが物語はそれで終わりではない。ラサールはこう語る。「伊坂さんの作品には、どこか読者に対して放りっ放しのようなところがある。だからそこはお客さま自身にお考えいただきたいですね」と。観客それぞれに芽生えた感情のピースをもって、真のラストを迎える『オーデュボンの祈り』。その画はさまざまなれど、爽やかな風が吹いていることは間違いないだろう。石井光三オフィスプロデュース『オーデュボンの祈り』は、9月30日(金) から10月12日(水)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演。その後、札幌、大阪、仙台の各都市をまわる。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2011年09月30日藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみらが10月7日(木)、東京・新宿区の新宿ピカデリーで行われた映画『インシテミル7日間のデス・ゲーム』(中田秀夫監督)のプレミア試写会に出席。現金1億6,128万円と共に舞台挨拶に立った。ホリプロの創業50周年を記念して製作された作品で、作家・米澤穂信の小説を原作に、時給11万2,000円の高額バイト料目当てに集まった男女10人が、謎の館に籠りっきりで死の推理ゲームに挑む7日間を描く心理サスペンス。劇中の超高額時給を10人が稼ぐことができた場合のバイト料と同額の現金が用意されたもので、厳めしい表情の警備員8人に囲まれ、物々しい雰囲気の中、キャスト陣は一千万円分の札束を1束ずつ、それぞれ握りしめ、口々に「重い!」と言いながらも一同ニンマリ。一番リアクションが早かった最年長の北大路欣也は「コレ、何キロくらいあるんですか?」と興味津々。藤原さんも「いいですねぇ」と満面の笑み。また本作は、今年3〜4月に撮影されたが、現場をふり返り藤原さんは「欣也さんがいらっしゃっていたので、自然と現場が引き締まりました」と報告。武田真治も「欣也さんは話題をたくさん持っていて、人によっていろいろ話してくださる。僕はDVDの貸し借りをさせてもらい、お礼に万年筆までいただいちゃって、どこまでかっこいいんだろう!と思いました」。石井正則も「欣也さんに自分から話しかけられないんですが、話しかけてくださり、僕がやった刑事ドラマ『古畑(任三郎)』っていうんですけど『見たよ』とおっしゃってくださって嬉しかった」と“北大路伝説”に花を咲かせた。一方、綾瀬さんは初タッグとなった中田監督の印象を「パワーの源でした」とニッコリ。だが中田監督は「僕、しつこいので細かい部分まで詰めていった。俳優さんの中には『もう分かったよ…』と思った人もいたかも」と苦笑い。ベテラン北大路さんの「監督から『ビミョーに違うんです』と言われ、それを体現できるよう努力しました」との言葉に、恐縮気味だった。ほかに阿部力、片平なぎさ、劇中に登場するインディアン人形の声を担当した日村勇紀(バナナマン)らが出席した。映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』は10月16日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:インシテミル 7日間のデス・ゲーム 2010年10月16日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「インシテミル」製作委員会■関連記事:犯人は誰?かつてない心理戦がいま始まる『インシテミル』試写会に5組10名様ご招待究極の心理ゲーム『インシテミル』主題歌がMay’nの「シンジテミル」に決定!ビョンホン、主演ドラマの声優、藤原竜也と初対面「好きな俳優、嬉しい」綾瀬はるか&石原さとみがこれまでにない一面見せる?『インシテミル』クランクアップ
2010年10月07日藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみら豪華キャスト陣が集結した話題の心理サスペンス映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』が先日、クランクアップを迎えた。4月初旬には撮影現場の様子が報道陣に公開され、藤原さん、綾瀬さん、石原さんに、阿部力、武田真治、平山あや、石井正則、大野拓朗、片平なぎさ、北大路欣也に、中田秀夫監督という総勢11名が出席して会見を開催。あわせて本作の特報も解禁となった。映画では、時給11万2,000円という求人広告に釣られ「暗鬼館」という建物に集まった10人の男女の物語が展開。仕事の内容は「暗鬼館」での7日間を24時間監視されるというだけ。それぞれの個室には、異なる殺傷能力を備えた凶器がひとつ。さらに、奇妙なふたつのルール。「夜の10時以降は自分の個室に入っていること」「実験終了は7日間経過するか、生存者が2名になり、実験継続が不可能になった時」――。7日間、何も起きなければ全員が1,800万円以上の大金を手にすることができるのだ。だが早くも2日目、銃殺による死者が…。誰が殺したのか?拳銃を持っているのは誰なのか?参加者は、疑心暗鬼の深遠に落ちて行く――。これまでにも舞台で映画で、幾度となく難解な物語に挑戦してきた藤原さんをして「いままでに読んだことのない台本で、行間を読み取るのが大変でした」と言わしめた本作。綾瀬さんも「読めば読むほど面白くなるお話で、人間の極限を感じます」と頷き、武田さんも「特異な設定だけど、観た人はとてもリアルに感じると思います」と質の高さを強調する。石井さんからは「まさか!?僕が生き残るとは思いませんでしたよ(笑)」と結末(?)を匂わす発言もあったが、果たして嘘かまことか…?それぞれの役どころや、見どころについての質問には、平山さんが「いまの若い女の子をそのまま表したような役ですね」と語る一方で、北大路さんは「“違和感”のあるおっさんです(笑)。そして怖がりで、とても気が小さいです」とコメント。石井さんは「お金欲しさに、とんでもないことをやらかす男です(笑)。妻と別居中の役なのですが、私も以前、別居した経験がありましたので、とてもリアルな演技ができたと思います。その点をしっかり感じとってほしい」とのこと…。綾瀬さんは「二面性のある役です」、石原さんは「唯一、正当な理由で(この仕事に)参加した役だと思います。ただ、真っ当な人物がどのように狂気にかられていくのかを見ていただきたいです」と、共に“意外性”をほのめかす。阿部さんは「前半、混乱しているみんなを仕切る役」、片平さんは「多分、私がやるのでミステリー好きの主婦という、原作にない設定になったのだと思います(笑)」とそれぞれのコメントから何となく、10人の関係性や物語の輪郭が分かるような、分からないような…?また、これだけの豪華キャストが顔を揃えること自体、めったにないが、その中で一番緊張しているのはこの人?オーディション企画「キャンパスター★H50 with メンズノンノ」でグランプリを受賞し、本作で俳優デビューを果たす21歳、大野さんは「何で僕がここにいるんだろうと毎日思っています。みなさん、TVで見ていた有名な方ばかりなので、嬉しくて思わずニヤケちゃいました。みなさんに色々とフォローしていただいて幸せです」と緊張しつつも撮影を楽しんでいるよう。逆にベテランの2人、北大路さんと片平さんは「キャストもスタッフもみんな優しく、現場に通うのが楽しみになっています。藤原さんはどんな人なんだろうと探っています。武田さんはまだ話してくれません(笑)」(北大路さん)、「若い人ばかりで緊張していました。でもみんな、凄く優しく接してくれて、年とって良かったなぁと感じました(笑)」(片平さん)と、こちらも若い俳優陣との共演を楽しんでいる様子。この10人が『リング』シリーズを始めとする数々のサスペンス映画を手がけ、“Jホラー(ジャパニーズホラー)の旗手”として世界的な脚光を浴びる中田監督の下で、どのような物語を紡ぐのか――?『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』は10月16日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの特報はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:インシテミル 7日間のデス・ゲーム 2010年10月16日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「インシテミル」製作委員会
2010年04月15日NTT西日本「フレッツ光」の新CM発表会が1月28日(木)に都内で開かれ、2月1日(月)より放送される一連のCMに出演する豊川悦司、井上真央、石井正則(アリtoキリギリス)が出席した。3人はCMの決めゼリフ「いいんです!」を会見中も連発。さらに豊川さんからは“ダチョウ倶楽部超え”宣言も飛び出した。今回、豊川さんを委員長、井上さんを副委員長、そして石井さんを副委員長代理とする「光にして委員会」が発足し、フレッツ光を普及すべく各家庭や電気量販店を3人が巡る、というこちらの新CM。3人はお揃いの白いシャツに青いネクタイという姿でコミカルに奮闘している。この日も、CMの衣裳で登場した3人。豊川さんは「僕は子供の頃から学級委員とかの“委員”とは縁がなかったので、この歳になって委員長という肩書きがもらえて嬉しい(笑)。(井上さん、石井さんとは)初対面でしたが、撮影の初日から不思議と息が合っていた。ダチョウ倶楽部を超えられるんじゃないでしょうか」とご機嫌。CM中、豊川さんが井上さんを“お姫さま抱っこ”するシーンもあるが、感想を尋ねられた井上さんはCMの決めゼリフを引用し「いいんです!」とニッコリ。設定では3人の中で一番のしっかり者ということになっているが「(普段の井上さんも)しっかり者と見られがちですが、自分でそう感じたことはないです。お2人のやり取りに思わず笑いそうになりながらも、我慢して鋭いツッコミを入れるように頑張りました」とふり返った。石井さんはほとんどの質問に対し「いいんです!」を連発。これに悪ノリするかのように豊川さんは「ダチョウ倶楽部を超えられたと思います」と繰り返していた。会見中、女性司会者が委員長の豊川さんを誤って「審査員」と呼びそうになると、豊川さんは怪訝な顔で「審査員?」と2度聞き返すも「いいんです!」とニッコリ。これには石井さんから「それもいいんですか?おおらかですねぇ」と突っ込まれていた。こちらのCMはすでに3篇の放送が決まっており、「登場」篇は2月1日(月)より、また「引越し」篇と「量販」篇も西日本地区72局にて順次オンエアされる。■関連作品:今度は愛妻家 2010年1月16日より全国にて公開©2010 映画「今度は愛妻家」製作委員会ダーリンは外国人 2010年4月10日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2010 映画「ダーリンは外国人」フィルムパートナーズ■関連記事:薬師丸ひろ子&豊川悦司、水川あさみ&石橋蓮司が“漫才”トーク『今度は愛妻家』相手に愛を伝えるとっておきの方法は?『今度は愛妻家』観客アンケート大発表!薬師丸ひろ子の透明ボイス&「カ・イ・カ・ン」再来20年ぶりコンサート水川あさみ、大ベテランを相手に“女優”対決?薬師丸ひろ子は美肌を強調大切なものに気づく『今度は愛妻家』カップル限定特別試写会に25組50名様ご招待
2010年01月28日