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本がつくられるまでの過程が学べる「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」が、16年1月23日から3月23日まで東京の日比谷図書文化館1階の特別展示室にて開催される。同展では、松本大洋の『GOGOモンスター』、吉田戦車の『伝染るんです。』などで知られる日本が誇るグラフィックデザイナー・祖父江慎がデザインした本を用いて、本に使われる紙や本の構造、印刷方法、製本など、アイデア・プラン出しから本が完成するまでの過程を紹介。全3部構成となっており「コズフィッシュの書庫」では、祖父江慎+コズフィッシュによる2,000冊以上に及ぶ全装丁本を展開。20世紀の書籍を展開する前期「cozf編」と、21世紀の書籍を集めた後期「ish編」に分けて展示される。「漱石室」では、多くの日本人に馴染みのある夏目漱石の『こゝろ』や『吾輩ハ猫デアル』の新装版の制作プロセスを紹介。初版本の装丁のために漱石自身が描いた装画や、漱石が手を入れたゲラなども展示される予定だ。「本の実験室」では、アイデア、紙、書体、本の構造、色と網点、加工、本の寿命などのコーナーに分けて本づくりの様々な工程を紹介していく。また、2月18日の18時30分から20時には祖父江慎と、グラフィックデザイナーで武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科教授の白井敬尚による対談「造本あれこれそれ話」を開催。3月10日の18時30分から20時までは祖父江に加え、岩波書店単行本編集部の渡辺朝香と岩波書店製作部の前田耕作を交えた3人によるトークセッション「漱石本制作の舞台裏」が行われる。【イベント情報】「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」会場:日比谷図書文化館1階の特別展示室住所:東京都千代田区日比谷公園1-4会期:16年1月23日~3月23日(前期「cozf編」1月23日~2月14日、後期「 ish編」2月16日~3月23日)時間:10:00~20:00(土曜日は19:00まで、日曜日・祝日は17:00まで)料金:一般300円、高大学生200円、千代田区民・中学生以下・障碍手帳所持者と付き添い1名は無料休館日:2月15日、3月21日
2016年01月07日誠文堂新光社は5日、 書籍「アイデア・ドキュメント文字とタイポグラフィの地平」を刊行した。定価は3,500円。同書は、2000年以降にデザイン誌「アイデア」で掲載された、タイポグラフィと和文書体関連の記事約10年分(約30本)を再録したもの。デジタル技術の革新によってデザイン環境がDTPへと移行した90年代半ば以降、 国内外でタイポグラフィへの関心が高まったことを受け、 誌上でもさまざまな事例や研究を紹介した。同書はそのなかでも古今東西のタイポグラフィについての考察、和文書体や日本語タイポグラフィの歴史研究やレポート、 タイポグラフィについてのブックガイドなどを中心に収録している。なお、収録内容は以下の通り。タイポグラフィ時評(全12回)/秀英体──平成の大改刻/今田欣一「今田欣一の書体設計和字と漢字」/嵯峨本デジタル活字プロジェクト平安、 近世、 そして現代へ対談:永原康史×鳥海修/文字デザインのマニエリスム──1960、 70年代レタリング、 ロゴタイプ、 新書体の諸相/向井裕一「タイポス『タイポス』から『タイポスオールマイティ』、 『漢字タイポス』へ」/小宮山博史「ゴシック体の現状と新しい世界の構築」/愛のあるユニークで豊かなタイポグラフィを求めて座談会:中垣信夫×府川充男×向井裕一/視覚デザイン研究所の発想──同時代のディスプレイ書体を求めて/内田明「日本語活字の文化誌」全4回/祖父江慎「祖父江慎デザイン放談:アンチゴチのむこうに」/内田明「来るべきマンガタイポグラフィ研究のために」/タイポグラフィをめぐる書物──34人の書棚から/祖父江慎「ひらがな骨格ひょうほん」
2015年11月06日糸井重里が手掛ける「ほぼ日手帳」の16年度版が9月1日に発表される。新作の目玉はミナ ペルホネンやアンリアレイジとのコラボレーション商品だ。「ほぼ日手帳」は国内だけで15年度版が55万部を売り上げ、取り扱い店であるLoFt(ロフト)の手帳部門では11年連続で売り上げNo,1を誇る。発売に先駆け、東京・青山の「ほぼ日刊イトイ新聞」の店舗兼ギャラリー「TOBICHI」で行われた内覧会では16年度版の総ラインナップが披露され、糸井自らが新作の「ほぼ日手帳」について語った。16年度版のテーマは“This is my LIFE”。ラインナップとして、糸井が任天堂と共に製作した名作ゲーム「MOTHER2」をモチーフにしたものを始め、ミナ ペルホネンとのコラボ手帳、ビームスと吉田カバンによる共同レーベル「B印YOSHID」とポーターのコラボレーションにより製作されたPCケース、ブックデザイナーの祖父江慎がデザインした漫画家・岡崎京子とのコラボ手帳など、全82種類が並ぶ。この中で今年、糸井に衝撃を与えた1つの“作品”があるという。それが、「色が変わる服」「サイズが変わる服」など最新テクノロジーを駆使し、服の可能性を様々な角度から追求するブランド、アンリアレイジがデザインを手掛け、ポーターが製作した「サークルケース」(ブラック、オリーブの2色 各1万8,500円)。開いた時に真円が現れる、直径34cmの半月形のクラッチバックのような作品だ。糸井はこのサンプルがあがってきた当時を振り返り、「ビックリしたね(笑)。これまで一緒に作ってきた人たちに『もっと遊んでもいい』『もっと自由でいい』と言ってきたけど、アンリアレイジにはそう言ってた自分が(その自由さに)驚かされた。僕自身、『ほぼ日手帳』って、もっと“手帳”として使われるものだと思ってたんですよ。でも、『(作るのを)止めろ』とは言えなかった。それは作った人以上の魂や想いがないと説得できないから。僕にはきっとアンリアレイジの人たちの想いを越えられないと思ったので、これはもう受け入れようと。その上で、絶対喜んでくれる人がいると思ったのも確かなんです。もう最終的にはね、手帳だけ抜き出して(バッグとして)使ってくれても構わないんです(笑)。このコラボは、きっと今後の展開に一石を投じるものになるでしょうね」。この度量の深さこそが糸井重里であり、「ほぼ日手帳」なのだろう。糸井は続けて言う、「みんなが好き勝手に使ってくれるようになって、“自由さ”が見えてきましたね。たまに『手帳をうまく使いこなせません』という質問が来るんです。でも、スポーツカーを買った人が『うまく乗りこなせんが、どうしたらいいでしょうか?』とはあまり言わないですよね。もう、その人のモノになっているんだから、あとはその人がどう使うかなんですよ。最近になって“あんたが主役”感が、ようやく分かってもらえるようになったなと感じてます。手帳とはいっていますが、要は使う人にとっての“日々の入れ物”であって欲しい。何も書かない日があるなら、それはそういう日だった、でいいんです。手帳を通して振り返った時に、使う人の人生そのものになっていてくれたら嬉しいですね。そんな思いもあって、今年のテーマは“This is my LIFE”なんです」。「ほぼ日手帳」は、01年に「ほぼ日刊イトイ新聞」のオリジナルグッズとして誕生し、16年度版で15周年を迎える「ほぼ日手帳」。文庫本サイズの「オリジナル」、A5サイズの「カズン」、ウォレットサイズの週間手帳「WEEKS」、英語版の「Hobonichi Planner」の全4種で、世界82カ国で販売されている。また16年度版の発売を記念して、「ほぼ日手帳」を支える根幹として糸井が大切にしてきたという“ことば”を、さまざまなテーマで集めた展示イベント「手帳のことば展 This is my LIFE.」を、9月1日~8日の期間で渋谷ロフトにて開催。初日となる1日には、作詞家の松本隆を迎え、糸井と“ことば”について語るトークイベントも行われる。【イベント詳細】「手帳のことば展 This is my LIFE.」場所:渋谷ロフト6F住所:東京都渋谷区宇田川町18-2日時:9月1日~9月8日時間:10:00~21:00入場:無料
2015年08月25日東京糸井重里事務所は、9月1日に発売される「ほぼ日手帳2016」の「WEEKS」シリーズとして、マンガ家・岡崎京子氏の絵をモチーフにした「岡崎京子 リバーズ・エッジ」を発売する。販売店は、Webショップ「ほぼ日ストア」およびロフト、東急ハンズ、紀伊國屋書店、丸善、Amazon、楽天ブックスなど、ほぼ日手帳 WEEKS 取り扱い書店。価格は3,240円(手帳本体+クリアカバー+下敷き)。今回発売される「岡崎京子 リバーズ・エッジ」は、漫画家・岡崎京子氏の代表作「リバーズ・エッジ」の鉛筆画が表紙になった、ほぼ日手帳「WEEKS」シリーズの新ラインナップ。デザインは、2015年はじめに開催された「岡崎京子展」を手がけたコズフィッシュのブックデザイナー・祖父江慎氏と鯉沼恵一氏が担当。表紙に描かれている鉛筆画は、「リバーズ・エッジ」初版本のカバーに使われていたもので、 原画の汚れやノイズが積極的に活かされている。真っ白な布地の裏表紙には男の子も印刷され、しおりや見返しの模様にも、通常のWEEKSとは異なる白を際立たせる仕様が施されている。また、特典として、岡崎京子氏の物語集 「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね」からの一文が印刷されたクリアカバーと、「ヘルタースケルター」のイラストが入った特製の下敷きがもれなく付属する。なお、WEEKSシリーズは、1週間分のスケジュールを見開きに収めた週間タイプの手帳。スーツの内ポケットやズボンの後ろポケット、女性用かばんのポケットにも収まる、携帯しやすいウォレットサイズで、全240ページのボリュームがありながら厚みは約10ミリ、重さは130~140グラムとスマートフォンと同程度となっている。一週間にひとつずつ「ほぼ日」のコンテンツから厳選した「週の言葉」を掲載されるほか、全国主要都市のJR、地下鉄、私鉄の路線図が1枚にまとまった「ほぼ日の路線図 2015」のミニサイズ版が標準装備されている。
2015年08月21日東京都・銀座の松屋銀座イベントスクエアは、高さ180cmのミッフィー像や、ミッフィーの原画やスケッチが展示される「ミッフィー展」を開催している。会期は5月10日まで。開場時間は10:00~20:00(5月10日は~17:00)。入場料は一般1,000円、高大生700円、中学生500円、小学生300円。同展では、様々なジャンルの15組のアーティストによりペイント・装飾された高さ180cmのミッフィー像15体や、ミッフィーの原画やスケッチ300点などが展示される展覧会。ミッフィー像は、オランダの絵本作家でグラフィックデザイナーのディック・ブルーナが描く「ミッフィー」の誕生60周年を祝い、日本とオランダを代表する多様なジャンルのアーティスト60組が参加するイベント「ミッフィー・アートパレード」のために作成されたもので、展示されるのは同イベントに参加する日本のアーティストの作品となる。なお、参加アーティストは、大図まこと、鹿児島睦、菊地敦己、気仙沼ニッティング&ほぼ日刊イトイ新聞、小泉誠、合田経郎、佐野研二郎、祖父江慎、tupera tupera、長坂常、ひびのこづえ、福田利之、増田セバスチャン、三沢厚彦、寄藤文平の15組。参加アーティストのひとりである合田経郎は、TV-CM等の広告企画・制作を展開するティー・ワイ・オーのキャラクター開発と、こま撮りアニメーションを手掛ける「ドワーフ」代表のアニメーション作家。海外でも人気の「どーもくん」や「こまねこ」などの作品を輩出した合田氏だが、展示される作品「small miffy」について、「自分は25センチ位の人形とミニチュアのセットを使って作品を作ることが多いので、180センチのミッフィーを小さく見せる事は出来ないか。と考えました。子ども達が抱きしめているぬいぐるみが、ボンッと大きくなったイメージ。もしくは、人間が小さくなったイメージ。そんな、小さくて大きいミッフィーを作る事で、かわいくて偉大なミッフィーとブルーナさんに、敬意を表したい。」と、アニメーション作家ならではの発想を語っている。国内アーティスト15組が手掛けた作品は、松屋銀座での公開を皮切りに青森・神戸・福岡・名古屋・島根と、2016年秋まで全国で行われるミッフィー展にて展示される。なお、「ミッフィー・アートパレード」にはオランダからは45組のアーティストが参加しており、5月から9月までオランダ各地で公開されるとのこと。なお、日本・オランダ合わせて60体のミッフィー像は各地で展示された後、オークションにかけられ、収益はユニセフ(国際児童基金)の教育的プロジェクトのために活用される予定だということだ。
2015年04月21日2戦2勝と最高のスタートを切った新生日本代表。新体制における第1号ゴールを含めた2得点をあげ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から厚い信頼を勝ち取ったFW岡崎慎司(マインツ)は、ゴールに対する独特の美学を貫きながらさらなる成長を誓う。○いまも岡崎の心に色濃く残る通算7ゴール目日本代表として初めてキャップを獲得してから6年半あまり。その間に出場した91試合で積み重ねてきた日本歴代3位の「43」ゴールすべてに重みがあり、それぞれにドラマが凝縮されている。そのなかから、あえてベストゴールを選ぶとすれば――。岡崎は迷うことなく、2009年6月6日にあげた通算7ゴール目をあげる。敵地タシケントで行われた、ウズベキスタン代表とのワールドカップ・アジア最終予選。その前半9分に岡崎をいま現在に至るまで支え、未来永劫(えいごう)に心のなかで神聖化されていくゴールが生まれている。MF中村憲剛(川崎フロンターレ)が放った縦パスに、右サイドからゴール前へ飛び込む。左足によるボレーは相手GKにセーブされたが、直後に岡崎の真骨頂が発揮される。こぼれ球に誰よりも素早く反応し、体勢を崩しながら低空飛行のダイビングヘッドを見舞う。ピッチすれすれで首を必死に伸ばした、お世辞にも美しいとは形容できない姿勢から放たれた一撃はゴールネットを揺らし、岡田ジャパンを南アフリカ大会出場に導く決勝弾となった。○座右の銘「一生、ダイビングヘッド」の起源岡崎はワールドカップの大舞台でもゴールを決めている。それでも、ピッチが荒れ放題で、照明も薄暗かったタシケントのスタジアムでマークした一撃を大事にしている理由は何なのか。「自分に対して自信をもつことができたゴールだったんです」。兵庫県の強豪・滝川第二高校から清水エスパルスに入団した2005年。岡崎は中学時代に所属した宝塚ジュニアFCの山村俊一コーチから、いまも座右の銘としている言葉を贈られている。「一生、ダイビングヘッド」。山村コーチは基本を徹底的に反復させ、そのなかでもシュート練習に大半の時間を割いた。コーチが放つクロスに対してヘディングを見舞い続けた日々を、岡崎は苦笑いしながら振り返ったことがある。「カッコつけてボレーなんてしようものなら、ホントに怒鳴られましたからね」。当時は砂利混じりの土のグラウンドで練習することも少なくなかった。それでもダイビングヘッド中心のメニューは変わらない。地面にこすりつけた額に血をにじませながら、無我夢中で空中遊泳を繰り返した。○ストライカーの矜持を貫かせた絶対的な武器プロ入りに際しては母校の黒田和生監督(当時)から反対され、実際にエスパルスの1年目は8人いたFWで8番目にランクされた。長谷川健太監督(現ガンバ大阪監督)から右サイドバック転向を打診されたこともある。それでも「自分には絶対的な武器がある」という自負が、岡崎にストライカーとしての矜持(きょうじ)を貫かせた。中学時代から磨きあげてきたダイビングヘッドで日本代表を勝利に導き、ワールドカップ切符を手繰り寄せたという点で、通算7点目は原点にもなっているのだろう。ブンデスリーガに戦いの場を移して5シーズン目。不断の努力を積み重ねながらマインツのエースストライカーとして2シーズン連続で2桁ゴールをマークし、プレミアリーグのレスターからオファーが届くまでの存在に成長しても、間もなく29歳になる岡崎のプレースタイルの根本的な部分は変わらない。174cm、76kgと小柄なストライカーが生き残っていくためには、屈強な大男たちが壁を築くゴール前へ怯(ひる)むことなく飛び込んでいく勇気が何よりも求められる。岡崎からはこんな言葉を聞いたこともある。「恐怖を感じる前に飛び込んでいくんです」。○柴崎のゴールを体を張って“アシスト”した理由3月31日に味の素スタジアムで行われたウズベキスタン代表との国際親善試合。後半9分に十八番のダイビングヘッドで2点目を決めた岡崎は、同35分には体を張って味方のゴールを“アシスト”している。相手のFKが壁に当たり、こぼれ球がピッチ中央に弾む。飛び出した22歳のMF柴崎岳(鹿島アントラーズ)が、前に出てきた相手GKの頭越しにループシュートを放つ。距離にして約40m。3回バウンドしてゴールに吸い込まれるまで、岡崎は追走してくる相手DFを抑え、それでいてボールには触れずに、最後は笑いながらボールとともにゴール内へ転がり込んだ。「ゴールというものは、一人の選手にとって大きなものになる。自分はそれを知っているから、ああいうプレーができたんだと思う」。自己犠牲を厭(いと)わない岡崎の献身的な姿に、就任2戦目を5対1の大勝で飾ったヴァイッド・ハリルホジッチ監督も賛辞を惜しまなかった。「素晴らしいことだし、珍しいことだし、(世界中の)どこにも存在しないことだ。(5つのゴールのなかで)実は一番スペクタクルなのかもしれない」。○2戦2発で射止めた新生日本代表のエースの座ボールをかき出そうとした相手DFの足につまずくなど、件(くだん)のシーンではけがに見舞われる恐れもあった。サッカーを愛する子どもたちにはまねをしてほしくないという願いを込めて、岡崎は4月2日に更新したブログにこう綴(つづ)っている。「あの場面で迷わずガムシャラにボールをゴールへ押し込んで欲しいなって思います。まずはガムシャラにサッカーをすることが、みんなには大事だと思うから」。自分自身にリスクを生じさせた点は反省しているが、柴崎のゴールを優先させた選択は後悔していない。2戦2発でハリルジャパンでもエースを拝命し、日本歴代2位の三浦知良(横浜FC)の「55」得点を視界にとらえた岡崎はさらなるレベルアップを誓う。「奪った後に縦への速いボールが自分に入ってくるので、それをどうやってさばけるか。そういうプレーの質を高めてもっとゴールを奪いたいし、チャンスメークもできるようにしたい。まだまだ気が抜けないし、もっと上を目指したい」。原点を貫き通すいい意味での頑固さと、際限なく湧きあがってくる貪欲な向上心。そして、前線で放つ大きな存在感とフォア・ザ・チームの精神。ハリルホジッチ氏を含めた歴代の日本代表監督が、岡崎に魅せられてきた理由がここにある。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2015年04月04日サッカーワールドカップ ブラジル大会日本代表の岡崎慎司(ドイツ・マインツ)が5月27日の代表戦で使用したシューズが、7月12日にミズノから発売される。イエロー×ブラックの存在感が際立つ同シューズは、ミズノの新スピード系サッカーシューズ「バサラ(BASARA )001 TC」(1万9,000円)。直線方向の加速や、高速でのターンがしやすい設計の最新モデルだ。R-ファイバーコントロールという特殊繊維新素材が、ダッシュ時やターン時の横ブレを軽減する。実際に27日のキプロス戦でも、岡崎は右MFとしてキレのある動きで好機を演出し、先制点のきっかけとなるプレーも見せている。岡崎は、同シューズについて「初めて履いた時から僕の足に馴染んでくれて、世界で戦うために最大限のサポートをしてくれるシューズだと感じた。このシューズが裏への動き出し、相手より先にボールに触るための一瞬のスピードというプレーの特徴を最大限に引き出してくれる。僕自身、海外に来て感じた課題を克服し、このシューズと共に新しい自分へ進化していきたいと思う」と語る。「バサラ 001 TC」を含む「バサラ」シリーズ9種類は、全国のミズノサッカー品取扱い店で7月12日より順次発売予定。
2014年05月30日三浦春馬主演の『東京公園』で第64回ロカルノ国際映画祭・金豹賞(グランプリ)と審査員特別賞を受賞するなど国内外から圧倒的な支持を得る青山真治監督が、田中慎弥の芥川賞受賞作品「共喰い」を映画化することが決定した。原作は、芥川賞受賞会見での「もらっといてやる」発言が物議を醸した作家・田中慎弥の同名小説。昭和63年を舞台に、父とその愛人と暮らす高校2年生の遠馬を主人公に、人間の性と暴力を描き出す。主演の遠馬役に、史上最年少の「仮面ライダー」としてデビューし、現在TBSドラマ「サマーレスキュー~天空の診療所~」に出演するなど、いまジワジワと注目度が高まっている若手俳優・菅田将暉。さらにヒロイン・千種を新鋭・木下美咲、父親の愛人役に篠原友希子、乱暴な父親を日本映画界に欠かすことのできない名バイプレ―ヤ―・光石研、実母役に圧倒的な存在感を持つ実力派女優・田中裕子を迎えての映画化となる本作。今回の映画化に際し、原作者の田中さんは「決して万人受けするストーリーではないと思いますが、そのように限定された世界が映画によってどのように広がってゆくのか、原作者として、読者として、観客として、楽しみにしています」と喜びを露にしたかと思えば、「小説の『共喰い』こそが一番だと私は思っています。映画に携わる人たちは、『共喰い』は映画のための物語じゃないか、と考えていることでしょう。勝負です」と挑戦的なコメント。青山監督も「原作が田中氏にしか書けない小説だったように、本作も自分にしか作れない映画になってほしい。こんなことを願うのは久しぶりです」と田中さんからの挑戦状を喜んで受けて立つといった様子。そして主演を務める菅田さんからは「いままでの菅田将暉を知ってくださってる方には想像もつかない、イメージがガラッと変わる作品になると予感していますが、こういった濃厚で生々しい世界観を持つ作品への挑戦が役者として、男として深さをもたらしてくれる転機だと信じ、命を懸けて遠馬を演じたいと思います」と気合十分のコメントが寄せられた。いまなお故郷・山口県下関にこだわり、創作を続けている田中さん。また下関と関門海峡を挟んで対岸に位置する福岡の北九州市門司出身の青山監督も北九州を舞台にした『Helpless』、『EUREKA ユリイカ』、『サッドヴァケイション』の“北九州サーガ3部作”を完成させ、本作も北九州での撮影を敢行。9月にクランクインし、来年夏に公開予定とのことだが、2人の共通点といえる土着的な世界観の中でどのような作品に仕上るのか楽しみに待ちたい。『共喰い』は2013年夏、新宿ピカデリーほか全国にて公開■関連作品:共喰い 2013年夏、新宿ピカデリーほか全国にて公開
2012年08月29日