ミュージカル『COLOR』の稽古場歌唱シーン披露が21日に行われ、浦井健治、成河、濱田めぐみ、柚希礼音、小山ゆうな(演出)が取材に応じた。同作は草木染作家・坪倉優介が自身の体験を綴ったノンフィクション「記憶喪失になったぼくが見た世界」のミュージカル化作。交通事故で記憶喪失になった"ぼく"が、周囲を理解し「新しい自分」を生き始めていく姿を描く。出演者は3名のみで、成河(ぼく)×濱田めぐみ(母)×浦井(大切な人たち)、浦井(ぼく)×柚希(母)×成河(大切な人たち)という組み合わせで上演される。浦井は「成河くんがアイディアの宝庫で、いろんなことをやりたい、こうやったらどうだということをどんどんやっていく。作ることの喜びを学んで、自分の中では成河と作る時間がかけがえのないものだと改めて初心に戻ります」と心境を吐露。「お客さんに見ていただくのはもちろんですが、作ることが人生のありがたさと感じてきた自分がいます。そういうことができるのは友達としても嬉しかったし、2人で両方やりきるのは大変だけど、1つのセリフを言うのに受け手と発信者が何を思ってるのか理解しているだけで全然違うことになると学ばせていただいたので、今までやってなかった部分もあるかもしれないとすごく貴重な経験になっています」と現在の稽古から学んだことを明かした。成河は「いっしょいっしょ!」と周囲を笑わせつつ、「作りながら変えながら稽古をしているので、普通とは違いますね」とオリジナルならではの過程について述べる。さらに「作ることが好きで、最近特に、作る作業さえしたらやる人は別でもいいやくらいに思っちゃう。その時に健ちゃんを見ると、上演の喜びに溢れてる人。作ると言うある種頭でっかちになってくところだけど、彼を見てパーンと手放していく作業を学び直してます。作って満足してちゃダメだという」と感謝。「相乗効果になっていって、それを大きなところからゆうなさんが見守っていてくれて、心地いいです」と現場の様子を語った。2人がそれぞれ演じることによって、セリフが微妙に違っていたのでは? 」という指摘には、成河が「今日の稽古に関しては、言い間違いだね!」と苦笑し、周囲も爆笑。またそれぞれの息子の印象を聞かれると、柚希は浦井について「こんな大きいのに守らなきゃ感がある。記憶がなくなってる前半とか、ぽにょぽにょしてるから守らなきゃと思います。成長していくと感無量」と表現し、浦井は「ぽにょぽにょしてます」と照れ笑い。濱田は成河について「事故に遭う前の親子はさっぱりと言うか、べったりしてなかった分、事故に遭ってからギクシャク感があり、触りたいけど触り方がわからなくて、時間が過ぎていけばいくほど寄り添っていける。事故をきっかけに逆に近くなっていくような」と関係を表す。「たまに、そんちゃんの目の奥にものすごい孤独があって、役として見た時に震えるような思いになるんです。この子は強がって『大丈夫だよ』とか言うけど、どれだけ苦しんでるんだろうと、イマジネーションを掻き立てるような目をしてくるんですよ。涙が出そうになるけどいやいやいやとこらえて。その時その時起こる火花を生で大事にしていくのがテーマで、今のところそれがすごく効いてる気がします」と手応えを感じているようだった。東京公演は新国立劇場小劇場にて9月5日~9月25日。大阪公演はサンケイホールブリーゼにて9月28日~10月2日、愛知公演はウインクあいちにて10月9日~10月10日。
2022年08月22日当社グループが徳島県勝浦郡上勝町から名西郡神山町周辺で建設を進めてまいりました「ユーラス上勝神山ウインドファーム」の竣工式が、8月10日(水)に上勝町内で執り行われました。式典には、飯泉 嘉門徳島県知事をはじめ地元や工事関係者約70名が参列し、発電所運営の安全を祈願しました。同発電所は、標高約900~1,000mの稜線沿いに1基当たりの出力が2,300kWのエネルコン社製の風車を15基設置したもので、設備容量は34,500kWとなり、四国において最大の風力発電所になります。また、当社グループにとっては県内2カ所目のウインドファームとなります。既に本年7月10日より営業運転を開始しており、一般家庭の約20,000世帯相当分の電力を供給するとともに、年間約31,000トンのCO2削減効果が見込まれます。発電した電力は四国電力株式会社へ全量売電いたします。「自然エネルギー立県とくしま推進戦略」を推進する徳島県において、当社グループは今後もクリーンエネルギーの普及拡大を通じ、地球環境保全の一翼を担うという理念のもと、地球環境保全ならびに持続可能な社会づくりに貢献してまいります。【発電所の概要】発電所名:ユーラス上勝神山ウインドファーム所在地 :徳島県勝浦郡上勝町~名西郡神山町周辺規模 :34,500kW(2,300kW×15基/エネルコン社製)ユーラス上勝神山ウインドファーム竣工式の様子 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月12日神山羊の新曲「Summer Time feat.池田智子」が、2022年8月24日(水)に配信リリース。神山羊の新曲「Summer Time」ひと夏の恋を描いた1曲神山羊は、2018年11月に初投稿した楽曲「YELLOW」が1億再生を突破し、瞬く間に人気となったサウンドクリエイター。神山羊のミュージックビデオ制作には、King Gnu(キングヌー)常田大希率いるクリエイティブレーベル・PERIMETRON(ペリメトロン)が参加したこともあり、楽曲が持つ世界観にも注目が集まっている。そんな神山羊の新曲「Summer Time feat.池田智子」は、ひと夏の男女の恋愛を描いた、切なくも爽快な1曲。レイドバックしたギターや、涼やかなシンセが心地良いサウンドが夏にぴったりなドライブソングとなっている。初のゲストボーカルに池田智子今回の楽曲でコラボレーションを果たした池田智子は、TENDRE(テンダー)と歌ったサントリーほろよいCM「水星 × 今夜はブギー・バック nice vocal」が話題を呼んでいるシンガー。これまでDAOKO(ダオコ)やずっと真夜中でいいのに。など、様々なアーティストへの楽曲提供を行ってきた神山羊だが、自身のリリースでゲストミュージシャンを迎えるのは今回が初となる。ジャケットはイラストレーター・朝野ペコが担当新曲「Summer Time feat.池田智子」のジャケットアートワークは、イラストレーターの朝野ペコが担当。楽曲の歌詞を元に描かれた男女のイラストは、AORやシティポップリバイバルをリスペクトしつつも2022年のムードを表現したものだ。【詳細】神山羊 新曲「Summer Time feat.池田智子」配信日:2022年8月24日(水)
2022年08月06日“楽器の王様”ともいわれるオルガンの魅力を存分に楽しめる「サントリーホールでオルガンZANMAI!」が8月11日(木・祝)に開催されるが、俳優の浦井健治がナビゲーターと朗読で登場する。本イベントは、オーストリアの名門リーガー社製のオルガンが設置されたサントリーホールで、小さな子どもから、オルガン愛好家まで楽しめる6プログラムを開催するもの。浦井はミュージカルやストレートプレイなど数々の舞台作品での活躍を中心に、テレビやラジオでも活躍しており、本イベントにも熱い想いと意気込みをもって参加する。■浦井健治(ナビゲーター)インタビュー――浦井さんは、これまでにもサントリーホール 大ホールでの「成人の日コンサート」、ブルーローズ(小ホール)での「サロンコンサート」にご出演されています。サントリーホールの雰囲気や響きにはどのような印象をお持ちですか?やはり、サントリーホール自体が芸術といいますか、例えばロビーを歩いていても、その足元から高貴な「音」が聴こえてきて、自分の姿勢が凛とするイメージがあります。その包み込まれるような空間に身を委ねますと、軽やかで幸せな気分になります。そしてそこに集うお客様の、純粋に作品や音楽を楽しむ温かな笑顔や佇まい。その全てが、芸術を愛する空間になっていると思います。――浦井さんはミュージカルをはじめ多方面で活躍されています。そんな浦井さんにとっての、クラシック音楽やオルガン音楽に対するイメージや思い出のエピソードなどがありましたら、お聞かせいただけますか?ミュージカルをやっていると、オルガンを含めさまざまな楽器の音に触れる機会は増えます。しかし、クラシック音楽はやや敷居が高いのではと、身構える自分もかつてはいました。その固定観念を取り除いてくださったのが、共演させていただいた俳優の故・藤木孝さんでした。共演当時にはオペラなどのDVDをいただいたり、クラシックの舞台作品がどれだけ素晴らしく、そしてどれだけ大衆のために歌手や指揮者が心を込めているかを教えてくださいました。――名作ミュージカル『オペラ座の怪人』という作品について、どのような思いをお持ちでしょうか。ファントムやラウルという魅力的な登場人物にあふれた作品で、俳優や歌手なら一度は演じたい役のオンパレードというイメージです。特にファントムは、複雑かつ繊細で、狂気も持ち合わせる表現が必要な、悲しみと愛を背負う役だと感じるので、演じる役者それぞれの魅力や人間力が、役に乗ると思います。――今回は、「オルガン×オペラ座の怪人」という初の試みで、浦井さんには朗読という形で物語を進行していただき、大木さんのオルガン演奏と共演されます。アコースティックギターとの朗読共演のような経験があるので、今回は“オルガン”という楽器との朗読がとても楽しみです。大木さんの呼吸や表現の機微に乗りながら、オペラ座の怪人の世界をお客様にお届けできるよう努めます。――また、三浦はつみさんの「珠玉のオルガンコンサート」、そして6企画の最終公演となる「トークでもオルガンZANMAI!」ではナビゲーター役としてご登場いただきます。トークや案内役は光栄な役割ですが、今回はやはりお客様と同じ目線で、コンサートやオルガンという素晴らしい楽器を堪能しつつ、オルガンを楽しむという時間を皆さまと一緒に過ごしたいと思っています!「サントリーホールでオルガンZANMAI!」8月11日(木・祝)オルガン研究所 (※予定枚数終了)大ホール10:00開場10:30開始(11:30終了予定)“ポジティフ” ビー アンビシャス!ブルーローズ(小ホール)12:00開場12:30開演(12:55終演予定)ブルーローズ(小ホール)14:30開場15:00開演(15:25終演予定)珠玉のオルガンコンサート大ホール13:00開場13:30開演(14:30終演予定)有料オンライン(ライブ&リピート)配信ありオルガン×オペラ座の怪人大ホール15:30開場16:00開演(17:00終演予定)トークでもオルガンZANMAI!『演奏だけが仕事じゃない!?~オルガニストの裏側』(※予定枚数終了)ブルーローズ(小ホール)17:00開場17:30開始(18:00終了予定)24時間限定無料オンライン(ライブ&リピート)配信あり「サントリーホールでオルガンZANMAI!」特集WEBページインタビュー取材・文:飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)■チケット情報
2022年07月28日神山健治監督と荒牧伸志監督の最新作『ULTRAMAN』のシーズン2がNetflixで全世界に配信されている。前シーズンではかつて科学特捜隊に所属していた早田進の息子、進次郎が迷いながらもウルトラマンになるドラマが描かれたが、最新シーズンは伝説のウルトラ6兄弟のイメージを継ぐキャラクターが集結。6話構成でクライマックスまで一気呵成に進む“シーズン2らしい”作品になった。本シーズンはシーズン1と何が違うのか? ウルトラマンを集結させる際に監督たちは込めた“隠しスパイス”とは? 両監督に話を聞いた。『ULTRAMAN』シーズン1は2019年にNetflixで配信をスタートした。舞台はウルトラマンの存在が過去のものになった時代。しかし、再び地球に危機が迫り、早田進次郎はウルトラマンとして活動することになる。世界観や物語の導入部が提示され、ひとりの主人公が試練を乗り越えてウルトラマンになっていく物語がシーズン1では描かれた。しかし、まもなくスタートするシーズン2では新展開に突入。謎の人間消失事件が発生し、ジャーナリストの東光太郎がその謎を追う中で超人になってしまい、様々なウルトラマンたちが集結して異星人の陰謀に立ち向かう。神山まず最初の段階で、新しいウルトラマンを3人登場させることが決まっていました。その上、原作のシーズン1ではあえて描いていなかったり、原作の連載が進んだ部分もあるので、それをすべてテーブルに並べて、何を使ってシーズン2を作るのか考えたら……正直にいうと途方に暮れました(笑)。6話で新たに3人のウルトラマンを出さないといけない。それに当時はまだタロウのキャラクターを完全には掴み切れていなかったんです。原作では我々が描かなかった部分のエピソードを膨らませてタロウの物語が進んでいたのでこれは……困ったなと(笑)。でも結果としては、最初に“無理だなぁ”と思うようなことを振られた時の方がうまくいくんだなと改めて思いましたね。転機になったのは前シーズンでレイアウトを担当した内山寛基が新たにシリーズ監督に就任したことだ。神山僕も荒牧監督も『ウルトラマンタロウ』を観ていた世代ではなかったんですけど、今回、シリーズ監督をやってくれた内山くんは「タロウのこの部分が面白いと思います」というアイデアを持っていた。そこで彼に入ってもらって、一緒にやっていく中で「彼にはタロウがこのように見えているのか」と思う中で、我々もタロウのことが理解できましたし、6話で描く以上、仮に他のドラマが手薄になってしまうことがあったとしても、タロウを中心にしようという割り切りができたんです。荒牧僕らが内山くんに「こういうのやりたいでしょ?」ってつついた部分もあったんですよ(笑)。彼ならきっとできるし、前シーズンではレイアウトもやってくれていたので、今回はシリーズ監督として僕らとやりとりしたり、僕らがバックアップしたりしたりしながら作っていった。それが結果的にはすごく良かった。神山少なくとも僕はヒーローが集まっていくことに“やったー!”と思う世代ではなくて、ひとりのヒーローを掘り下げていく方が好きなんです。集まってくると技とかもどんどんインフレーションを起こすし、この面白さって一体、どこにあるんだろう?って思ってたんですよ(笑)。でも、内山くんはヒーローが集まることにちゃんと価値を見出していたから、彼がそのことを僕らにちゃんと伝えることができたら、お客さんにも伝わるだろうと思ったんです。シーズン2に込められた“隠しスパイス”とは?『ULTRAMAN』シーズン2神山監督が“第三の価値観”と表現する内山監督が新たに加わったことでエピソードやキャラクターが整理され、6話と限られた時間の中で観客が“イッキ見”したくなるような脚本が用意された。前シーズンは主人公の迷いや逡巡をある程度の時間をかけて描いていったが、本シーズンは世界観や設定はすでに共有済み。冒頭からクライマックスまでフルスピードで物語が進んでいく。神山そういう展開ができる時とできない時があると思うのですが、今回は結果としてそうなりましたね。前シーズンは旧来通りのテレビシリーズの考え方で、次のエピソードを楽しみにしてもらう形式に全力を傾けたわけですけど、今回はNetflixのフォーマットに合ったものになったと思います。通常、主人公の成長を描く時は、必ず前の世代だったり先輩から説教されたり、否定されたり、喧嘩したりするのが一種のお約束としてあるんですけど今回は“隠し味”として入れてるんです。新しく登場するキャラクターって異物なので、そもそも摩擦感がある。それは作家にとっても、お客さんにとってもそうなので、劇中の人まで摩擦を感じてると、物語の時間もかかる上にぜんぜんうれしくないんですよ(笑)。でも、うれしくないのになぜか入れてしまう暗黙の法律がエンターテイメント業界にはあるんです。だから今回は摩擦は最後の最後に“隠しスパイス”のように入れて、基本的には排除したことがこのスピード感につながっていると思います。両監督は本作のシーズン1で初めてタッグを組み、『攻殻機動隊 SAC_2045』でもモーションキャプチャーの技術を駆使したアニメーション制作を手がけてきた。ふたりがこの数年で得たノウハウや思考が本作にも投入されている。荒牧実写でも着ぐるみのスーツで撮影するわけですから、そういう意味ではモーションキャプチャーと大きく変わらない。中に人が入って動くわけですから。その点で、この技術と題材の親和性は高いと思います。僕はずっとキャプチャーをやってきて、良いところと悪いところを感じた上で、それをどうブラッシュアップしていこうかやってきた結果が現在なんです。長所がちゃんと表現できて、弱点はあまり気にならないやり方がある程度のところまでは見えてきた。だから今後もジワジワとやりながら、もっとブラッシュアップできるんじゃないかと思っています。神山作り手としてはキャプチャーの良さと弱点を3年前よりはよりわかってきたなという気がします。『ULTRAMAN』が救われているのは、そもそもウルトラマンがマスクをしたヒーローで、マスクをしていることで絵空事が成立している部分があって、それがキャプチャーでも成立しているんだと思うんです。これがアニメーションのキャラクターの顔をした登場人物のドラマ部分がもっと長かったら、観ている人がもしかしたら違和感を感じるかもしれない。でも、ウルトラマンになっている時は違和感がないんです。今回のシーズンは変身しっぱなしなので、その点でもうまくいったと思います。事前知識の不要なシーズン2の強み、取捨選択されたスピード感のある展開、ウルトラマンとモーションキャプチャー技術の相性の良さが相まって生まれた『ULTRAMAN』シーズン2は“イッキ見”必至の作品になっている。『ULTRAMAN』シーズン2Netflix にて世界配信中(C)円谷プロ (C)Eiichi Shimizu,Tomohiro Shimoguchi (C)ULTRAMAN 製作委員会 2
2022年05月04日徳島県で菌床椎茸の生産販売を行う神山椎茸生産販売協同組合(所在地:徳島県名西郡神山町、理事長:神原紀仁)は、徳島県神山町と「神山しいたけ」の魅力を発信するダンスミュージックビデオ「おいしいたけ劇場」を制作し、動画サイトYouTubeにて2022年3月24日に公開いたします。神山の「おいしいたけ劇場」日本語ver.■しいたけソング制作の背景*椎茸嫌いの子どもに「神山のおいしいたけ」を届けたい椎茸は、大人はもちろんのこと、子どもの成長にも必要不可欠な栄養素(ビタミンDなど)が豊富に含まれています。しかしながら、子どもが嫌いな3大野菜(なす・ピーマン・しいたけ)でもあります。新鮮で本当に美味しい椎茸を食べることで、椎茸嫌いを克服してほしいとダンスミュージックビデオ「おいしいたけ劇場」が企画されました。椎茸のおいしい秘密がわかる歌詞にも注目!分厚くて軸までおいしく食べられる神山椎茸を食べると、きっと椎茸が好きになるはずです。【動画】肉厚でジューシーな神山椎茸について: 【動画】神山の「おいしいたけ劇場」店頭ショートバージョン: ■「神山のおいしいたけ劇場」注目のポイント!*米国国際映画祭2冠ノミネートの「盆栽たいそう」スタッフ集結!海外にも通用するダンスミュージックビデオを完成させるため、動画制作チームには、米国国際映画祭2冠にノミネートされたダンスミュージックビデオ「盆栽たいそう」のスタッフ陣(監督・撮影・振り付け・音楽)が再びタッグを組んで制作されました。椎茸のかわいい妖精が椎茸嫌いの子どもにアピールする「ドラマ編」と、子供たちがのびのびダンスをする「ダンス編」があります。*クレヨン画作で魅せるあたたかいアニメーションカラフルなクレヨン画を使って椎茸の妖精たちの背景をアニメーションにしました。クレヨン画アーティストのうにのれおな氏が手がける、あたたかみのあるアートな世界観をお楽しみください。*子どもたちによる3ヶ国語の歌とキュートな「おいしいたけダンス」日本の椎茸を世界中で食べてほしいと、日本語・英語・中国語でそれぞれレコーディングしました。日本語と英語ソングを歌うのは、日本郵政「とどけ、きもち」を歌っている福島渚ちゃん、英語ソングは岡田モニカちゃん(新人)、中国語ソングは、「盆栽たいそう」の大里菜桜ちゃんと小泉天善くん(新人)です。キュートなダンスは、サンリオピューロランドやアイドルなどの振付師としても有名な富田彩氏が担当しました。小さなお子さまから大人まで歌って踊れるダンスミュージックビデオの完成です。■ダンスミュージックビデオ「おいしいたけ劇場」の概要配信日:2022年3月24日公開日本語(M V編) (ダンス編) 英語 (M V編) (ダンス編) 中国語(M V編) (ダンス編) <出演>児玉すみれ、柳谷優翔、小林慧流、川北晃大朗<「おいしいたけ劇場」>作詞・作曲 :チャンベビユウコ/編曲:鈴木めぐみ訳詞協力 :日下部亮(IF YOU WANT)/岡田マリア(英語詞)、Kosame(中国語詞)音楽制作協力:Ongakushitsu.Inc歌 :福島渚(日本語・英語)、大里菜桜(中国語)、キイ(日本語)、岡田モニカ(英語)、小泉天善(中国語)<スタッフ>脚本・監督 :香西志帆(「盆栽たいそう」、「盆栽deボンジュール」、映画『恋とオンチの方程式』ほか)音楽 :鈴木めぐみ振付 :富田彩(東宝芸能)撮影 :宮永智基、松浦聖アートディレクター :中村トモアキ(trio)クレヨン画アーティスト:うにのれおなアニメーション :佐々木竜也しいたけ衣装デザイン :小川百統子しいたけ衣装制作 :吉田愛服飾専門学校企画 :Shikokuブランド株式会社制作 :神山椎茸生産販売協同組合■組合概要名称 : 神山椎茸生産販売協同組合代表者 : 理事長 神原紀仁所在地 : 〒771-3203 徳島県名西郡神山町鬼籠野字小原102番地設立 : 昭和62年8月事業内容: 菌床生椎茸・乾椎茸スライスURL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】神山椎茸生産販売協同組合TEL : 088-676-1105FAX : 088-676-1190お問い合わせ: sunmush@k-shiitake.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月24日アイドルグループのジャニーズWEST(中間淳太、藤井流星、小瀧望、神山智洋、重岡大毅、濱田崇裕、桐山照史)が出演する、パイロットコーポレーション「Juice(ジュース)」シリーズのWEB動画「#Juice 持って Mixed Juice 踊ってみた」が24日(9:00〜)より、特設サイトにて公開される。今回のWEB動画では、ジャニーズWESTの8thアルバム表題曲「Mixed Juice(ミックスジュース)」のミュージックビデオをモチーフに、メンバー7人と各メンバーそっくりな(?)7人のかわいらしい指人形が登場。 メンバーカラーの「ジュース」片手に、カラフルなおそろいの衣装に身を包み、ポップなシンクロダンスを披露する。一番の注目ポイントは、メンバー一人ひとりが操る指人形のダンスシーン。手の甲に描かれている顔は、メンバーが直々に「ジュース」で描いた自分の似顔絵を、それぞれCG加工によりアニメ化したもので、本人の表情や動きとシンクロする場面は必見だ。さらに、舞台のあちこちに描かれたメンバーによる個性的な落書きや、映像の中に紛れさせたジャニーズ WESTファンへのメッセージなど、見どころ満載の作品に仕上がっている。今回の撮影に向けて、まずはメンバー7人の手・指の形や大きさを測り、それぞれのサイズに合わせた指ダンス用の衣装を、現場に持ち込んだミシンで製作。重岡いわく「今までさまざまな衣装のフィッティングを体験したけど、手の衣装を合わせたのは初めて」とのことで、メンバーたちは目の前で縫われていく自分たちの衣装をうれしそうに眺めていた。さっそく桐山が「さあ、服を着ようかな」 と完成した自分の衣装を装着し、ポケットに手を入れるような仕草をして面白がっていると、そこへ中間が加わり、一緒に指サッカーをして遊ぶ場面も。その姿を楽しそうに見ていた小瀧も「これだけで4時間は遊べるね」と語るなど、早くも指ダンス人形の世界にどっぷりハマっている様子だった。そもそも今回の指ダンス人形の企画は、重岡が過去に手の甲に顔を描いた指ダンス動画を上げていて、それを「ジュース」の制作陣が視聴したことがきっかけでスタート。そこで今回の動画でも、 指ダンス人形の顔はメンバー自ら似顔絵を描いた上で、それをCG加工し、まるで生きているように動かす処理を施している。それぞれの顔には一人ひとりの個性が出ていて、とても魅力的だが、メンバーの中で最も似顔絵を描くのに手こずっていたのが藤井。描き終えた藤井の手の甲を見た濱田が「寝起きのような顔」、桐山が「愛嬌はあった」と表現したユニークな顔にも注目だ。また、指ダンスの撮影のために、手や指のメンテナンスを完璧にしてきたというメンバーたち。中でも神山は、爪をピカピカに磨いてきたそうで、自慢の爪を周囲に披露。休憩中、時折一人黙々と指ダンスの練習をしている姿も。実は「指ダンスのフリー演技があった時に、これができたら楽しそう」と、こっそり「ムーンウォーク」の自主練習をしていたのだとか。そうした陰の努力の成果と持ち前のセンスを存分に発揮した神山は、本番中もワンテイクOKを連発。撮影後、メンバーが選ぶ、ジャニーズWEST“No.1 指ダンサー”の称号を見事獲得した。「ジュース」を持ちながら踊るシーンでは、斜め下に向けたペン先を親指で挟んで、人差し指と中指をリズムに合わせながら動かす。指ダンス人形では、足に相当する部分が人差し指と中指、腕にあたる部分が親指と小指ということで、時にはとても難しい動きも要求されたが、指導するハンドダンスの先生も「本当によく動かせますね」と目を丸くするほど、次々と成功させていたメンバーたち。撮影中、「やればやるほど、とても手が柔らかくなって、慣れてきました(笑)」と話していた中間を筆頭に、監督やスタッフも驚くほどのスピードで指ダンスを極めた。ジャニーズWESTの新曲「Mixed Juice」の歌や踊りに合わせて、指ダンス人形の映像をシンクロさせるべく、カメラアングルや舞台セット、一人ひとりの動きなどにとことんこだわった今回の動画。圧巻は一列になった指ダンス人形たちが、一斉にくるりと90度回転して、ダンスを決めるシーン。練習中、 アクションがなかなか難しいと話していたメンバーたちだったが、いざ本番になると、一回目でピタリと合わせて一発OKを獲得。それでも、さらにシンクロ率を高めようと、モニターでプレイバックを確認しながら、修正点を指摘し合い、小瀧の申し出で再度チャレンジすることに。その後、4テイク目にして誰もが納得の完璧なダンスを成功させた瞬間、現場から大きな拍手が沸き起こった。そして「Mixed Juice」MVのフィナーレを彷彿とさせるラストカットは、神山の「超〜ジュース〜♪」という歌詞をきっかけに、指ダンス人形が自由に踊り出すと、そのままカメラが引いていき、セットやスタジオが映り込み、歌と映像が同時に終わる印象的なシーン。監督から「自由にダンスしてください」という指示を受けたこの場面では、指ダンス人形がメンバーの意思で縦横無尽に歩いたり、ムーンウォークをしたりなど、見ているだけで楽しい雰囲気が伝わってくる映像となった。○■ジャニーズWESTインタビュー――撮影の感想をお聞かせください。重岡:楽しくて、指ダンス。めっちゃ笑えるよな。よくテレビでやる動物のハプニング映像を見ている感覚っていうか。おっちょこちょいの、かわいいやつらが頑張って踊っているみたいな。桐山:指は毎日使っているはずなのに、ちょっと苦戦するという。小瀧:慣れてへんのやろな。この指だけ動かすというのは難しい。藤井:手がおかしな状態になるので、途中で結構つりそうになる。中間:衣装もかわいかったね。神山:僕らと同じ格好で作ってもらって。重岡:職業柄、いろいろな服を着させてもらうけど、指の衣装のフィッティングは初めてやろ。一同:確かに(笑)。重岡:スタイリストさんに「丈感、大丈夫ですかね?」と言われて、「大丈夫です」って。中間:しかも、顔の部分は自分で描いたわけやんか。それも結構見どころなんじゃない? 流星がなかなか個性的な顔になっていたし。藤井:やばい仕上がりになってた(笑)。濱田:寝起きみたいになっていたよね。藤井:大丈夫なんかなという。まだそこは映像を見れていないので、僕だけ出来上がりが心配。桐山:愛嬌はあったけどね。かわいい感じになっていた。重岡:自分たちも、指のダンスも撮影してもらって面白かったよね。完成が楽しみです!――初挑戦の“指ダンス”はいかがでしたか?神山:ダンスで体を動かすのとは訳が違って、最初にテストの動画を見た時は、できるかなと心配になりました。中間:結構、難しかったよね。薬指を折って、人差し指だけを動かすダンスとか。重岡:撮影中は「ジュース」のペンも持っていたからね。中間:楽器をやっていたメンバーはうまいなと思った。シゲはうまい。ピアノやってたから。小瀧:カミちゃんも、左手やったら、うまくできたんかな。重岡:関係あるの?桐山:スタッフさんか誰かが言っていたの?小瀧:うん。「重岡さん上手ですね」って。桐山:悔しい〜! また、しれっと言うところが悔しい。重岡:まぁ、肩の力を抜いたらできるよ(笑)。肩に力が入りがちなので、リラックス、リラックス。――メンバーの皆さんの中から“No.1 指ダンサー”を選ぶとしたら?濱田:これはもう最初に決まっているんですよ。神山です。重岡:俺ちゃうんや。今の流れなら、絶対俺やん。スタッフさんが言ってたんやで。濱田:絶対違う。小瀧:スタッフさんが選ぶんやったら、シゲかもしらんけど、ハマちゃんが選ぶんやから。濱田:理由はあります。カミちゃんは皆が休憩中、一人だけ衣装をはめて、指でムーンウォークの練習をしていました。小瀧:そんなシーン、撮影でやらんのに。濱田:使わないんだけど、一人で「違うなぁ」とか言いながら。小瀧:ライブでやる?「指ムーンウォーク」重岡:今後もやるやつやん。ライブ映像とかでも面白いかも。ポップな感じになって。桐山:各々が遊びながらできるから、そういうムービーが作れると面白そうだね。――それでは、ジャニーズWESTの“No.1 指ダンサー”は神山さんに決定しました。神山:ありがとうございます!桐山:(重岡さんを指差して)一人だけ納得できていないな(笑)。――「ジュース」の書き心地やカラーバリエーションなど、オススメのポイントをお聞かせください。小瀧:本当に書きやすくて、スラスラ書けます。流星が一回、「yea〜」と書くシーンがあって、なみなみで線を伸ばしていくんですけど、見ていても気持ちがいいぐらい本当にストレスなく書けていました。しかも、カラーバリエーションが豊富で42種類もあります。重岡:発色というか、色もむっちゃキレイよね。小瀧:書いていて、楽しいし見やすいし、最高な「ジュース」なんですよ。重岡:いろんなビジネスのシーンでも使えるし、学生さんとかも自分好みのノートとかでね。桐山:男の子が大好きな「金」もあるというね。あれはなかったよ。重岡:金で名前、俺も書きたいもん。小瀧:なんか売れる気するな。桐山:自分の名前を金で書いたらテンション上がるやん。――「ジュース」をどんな時に、どんなシーンで使いたいですか?桐山:昨年、後輩から「プレゼントです」って、直筆の手紙をもらったんですよ。それがめちゃくちゃうれしくて、僕も誰かの誕生日やお祝いは絶対直筆で書こうと思いました。僕たちはそれぞれ、七色の虹色のメンバーカラーをもらっているので、何かメッセージを出す時には、絶対に7色を使おうと思います。中間:今年、照史から直筆の手紙をもらえるのかな?桐山:(小声で)あげます。藤井:めっちゃ恥ずいやん。桐山:逆にあげるっていう?重岡:いらん、いらん。桐山:もらえ、そこは。重岡:いる、みんな?中間:俺も、めっちゃいらん(笑)。――学生時代のペンにまつわる思い出をお聞かせください。藤井:僕ね、落書きが好きだったんですよ。一同:してそう!藤井:ほんまに学生時代、絵はそんなに上手くないんですけど、プリントとかにずっと誰かの顔の目をリアルに描くのが好きだったんです。アニメではなく、ガチに瞼を描いていました。重岡:あれだけ使いこなせたら、気持ちも晴れるやろな。桐山:ペン売り場で「こんなことできますよ」みたいなのがあったらいいですよね。一同:確かに。桐山:ほんまに色を重ねてできるんやなと思ったよ。あと、「ジュース」は太さが変えられるからいいよね。今回の動画でも、机にいろいろイラストを描けるのも、太さや色のバリエーションが豊富だから、あれだけ描けるんやなと思って。藤井:文化祭の看板とかも、「ジュース」を使ったらすごくかわいくなりそう。
2022年02月24日神山羊のファーストアルバム『CLOSET』が、2022年4月27日(水)にリリース。神山羊の1stフルアルバム『CLOSET』神山羊は、2018年11月に初投稿した楽曲「YELLOW」が1億再生を突破し、瞬く間に人気となったサウンドクリエイター。神山羊のミュージックビデオ制作には、King Gnu(キングヌー)常田大希率いるクリエイティブチーム・PERIMETRON(ペリメトロン)が参加したこともあり、楽曲が持つ世界観にも注目が集まっている。アニメ主題歌「群青」や「色香水」など13曲そんな神山羊のファーストフルアルバム『CLOSET』に収録される楽曲は、TVアニメ『空挺ドラゴンズ』OPテーマ曲であるメジャーデビューシングル「群青」、TVアニメ「ホリミヤ」OPテーマとして世界中でバイラルヒットを記録した「色香水」など13曲。さらに、インディーズ期の代表曲「YELLOW」「青い棘」「CUT」の3曲を、再レコーディングしたアルバムver.として収録する。初回盤にはフォトブック付き販売形態は通常盤と初回盤の2タイプ。初回盤は、トールサイズのデジパックのCDと、36Pフォトブックを同梱した三方背BOXとなっている。アートワークは、グラフィックデザイナー/アートディレクターの金田遼平が手掛けた。新曲「セブンティーン」を先行配信3月9日(水)には、アルバム収録の新曲「セブンティーン」が先行配信。思春期特有のうずまく感情を、オルタナティブなバンドサウンドで表現したアップナンバーとなっている。レコーディングには、 ドラムにOKAMOTO’S(オカモトズ)のオカモトレイジ、 ベースに秋山黄色やアイナ・ジ・エンド等の作品でも活躍している なかむらしょーこが参加した。【詳細】■神山羊 ファーストアルバム『CLOSET』CD発売日:2022年4月27日(水)・初回盤 [CD+PHOTOBOOK] 4,000円 ※トールサイズデジパック+三方背特別BOX仕様・通常盤 [CD] 3,000円<収録曲>1.YELLOW -CLOSET ver.-2.セブンティーン3.色香水4.Girl.5.青い棘 -CLOSET ver.-6.煙7.O(until death)YOU8.群青9.仮面10.CUT -CLOSET ver.-11.SHELTER12.Laundry13.CLOSET■神山羊 新曲「セブンティーン」配信日:3月9日(水)
2022年02月05日2023年1月東京・新国立劇場中劇場にて上演されるミュージカル『キングアーサー』の全キャストが発表され、アーサー役を浦井健治が演じることが決定した。本作は、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』、宝塚歌劇花組公演『CASANOVA』など、数々のヒット作を生み出しているドーヴ・アチアが音楽・脚本・作詞を手掛けるフレンチミュージカルの日本版。天から下される運命に立ち向かう主人公アーサーを演じるのは、浦井健治。最強の騎士として評されアーサーの敵として立ちはだかるメレアガンを演じるのは、伊礼彼方 / 加藤和樹(Wキャスト)、 アーサーに忠誠を誓うが恋敵となるランスロットを演じるのは、太田基裕 / 平間壮一(Wキャスト)、アーサーの妻グィネヴィアには小南満佑子 / 宮澤佐江(Wキャスト)、アーサーの甥ガウェインに小林亮太、アーサーの兄ケイに東山光明、アーサーに仕え導く魔術師マーリンには石川禅、アーサーの異父姉であるモルガンに安蘭けいの出演が決定した。日本版の演出を手掛けるのは、『デスノートTHE MUSICAL』韓国プロダクションにて、2015年・2017年に演出捕として携わり、2020年には韓国演劇界最高峰の演劇賞にて演出賞を受賞、今、韓国演劇界で最も注目される新進気鋭の演出家オ・ルピナ。さらにクリエイター陣には、日本演劇界のそうそうたる顔ぶれが集結し、ドーヴ・アチアによる多彩な音楽と共に世界中で語り継がれるアーサー王の物語が装い新たに描かれる。東京公演の後、2~3月に群馬、愛知、兵庫公演ほかツアー公演が予定されている。■演出:オ・ルピナコメント2023年『キングアーサー』の演出を務めますオ・ルピナです。日本での初演出ということでとてもワクワクし緊張もしています。しかし、 キングアーサーという作品が持っている「運命に勝つ人間の強い意志と恋」というテーマは、 どこの国でも感動と共感を導くテーマなので、 素晴らしいスタッフと俳優の皆さんと一緒に素晴らしい作品になると確信しています。私にとってミュージカルは「刹那の瞬間と感情を舞台で拡張させられる魅力的な芸術」です。映像で表現するのより、 作る人と見る人の想像力をもっとも刺激できるジャンルだと思います。そういう意味で、 キングアーサーは人間的な部分とファンタージ的な部分を持ち合わせている作品なので、 さらに楽しく、 幸せに作品作りができると思い、 期待しております。私にとって今回の『キングアーサー』は挑戦であり、 新しい跳躍の始点になると思いますので、 最善を尽くしてお客様と心通わせる作品を作るために努力したいと思います。【公演概要】『キングアーサー』<東京公演>日程:2023年1月会場:新国立劇場 中劇場※2~3月に群馬、愛知、兵庫公演ほかツアー公演予定<キャスト>アーサー:浦井健治メレアガン:伊礼彼方 / 加藤和樹 (Wキャスト / 五十音順)ランスロット:太田基裕 / 平間壮一 (Wキャスト / 五十音順)グィネヴィア:小南満佑子 / 宮澤佐江 (Wキャスト / 五十音順)ガウェイン:小林亮太ケイ:東山光明マーリン:石川禅モルガン:安蘭けい碓井菜央加賀谷真聡工藤広夢当銀大輔長澤風海・加藤翔多郎長澤仙明半山ゆきの・新井智貴大井新生大場陽介岡田治己加藤さや香鹿糠友和鈴木百花高島洋樹高橋慈生田口恵那田極翼東間一貴内木克洋長嶋拓也永松樹西尾真由子花岡麻里名藤本真凜MAOTO松平和希 (五十音順)<スタッフ>日本版台本・演出:オ・ルピナ翻訳・訳詞:高橋亜子音楽監督:竹内聡振付:KAORIalive美術:二村周作照明:高見和義音響:山本浩一映像:上田大樹衣裳:前田文子ヘアメイク:宮内宏明擬闘:栗原直樹エレクトロニックミュージックデザイン:ヒロ・イイダ歌唱指導:やまぐちあきこ演出助手:河合範子舞台監督:徳永康子稽古ピアノ:中條純子演出家通訳:キム・テイ宣伝デザイン:山下浩介
2022年01月31日舞台『LUNGS』の公開ゲネプロが5日に東京・東京グローブ座で行われ、神山智洋、奥村佳恵、谷賢一(演出)が取材に応じた。同作は2011年の初演以降世界中で上演され続け、「現代戯曲の最高傑作」との呼び声も高い会話劇。2019年には作者ダンカン・マクミランがさらに戯曲をブラッシュアップし、ロンドンのオールドヴィック・シアターにて、マット・スミス、クレア・フォイというスターキャストにより上演され大きな話題を呼び、今回が日本初上演となる。「そろそろ子供をもつべきなのか」という若いカップルが直面する問いを発端に、リアルでシャープな言葉で、スピーディーに男女の会話が展開していく二人芝居となる。すでに大阪公演を終え、東京グローブ座で5日〜23日の公演を予定している同作。100分の2人芝居、セットも時間経過などの表現もなしという作品に、神山は「どっちかの台詞が止まれば舞台が止まると、どきどきしながらやっていて。大阪で本番もやらせていただいて、稽古期間も合わせると2カ月以上かけて作り上げてきているので、反射的に台詞が出るくらいになっている」と自信を見せる。公演を終えるとプールに入ったくらい疲れるという奥村は「眠たくなるんですよ。プール入った後って眠くなるじゃないですか。本当に眠くなるんですよねえ」とぼやいていた。初の単独主演となる神山は「責任感はあるんですけど、出演者も少ないし舞台もシンプルなので、カンパニーの人数も極端に少ない。基本的に関西人だし、元々ジャニーズWESTというにぎやかなところから僕が飛び出しているので、盛り上げるのは僕の使命的なところはあるのかなと感じます」と、現場の士気を高めている様子。膨大な台詞量については、集中力を高めるために青の蛍光ペンで線を引くようになったということだが、その方法を教えてもらった奥村は「私も蛍光ペンで引いてたんですけど、途中でインクがなくなって、絶望しちゃいましたね」と苦笑する。2人の台詞が重なったまま話し続けるシーンもあり、神山は「そこは日本人とは違う感覚はありますよね。海外の方の作品を観ていたら、俳優さん同士が一緒にしゃべってるので、そういうイメージなのかなというのは、『ジュラシック・パーク』を見ていて思いました。台詞を覚えてる時期に金曜ロードショーでやってたので、『こういうことか!』って」と意外なところからヒントを得たようだった。演出の谷は「まさか『ジュラシック・パーク』とは」と驚きつつも、神山について「現場にする気遣いがすごくある方だなと思うんです。気遣ってる感じを見せないで気遣ってくれているので、恩着せがましくない。あることについて『素晴らしいね』と言ったら、『そこは座長なので自分が引っ張らないと』と言っていて、当然のように努力して当然のように結果を出してくる。しっかりしなくちゃというところを出さずにやってるんだと思いました」と絶賛した。ジャニーズWESTのメンバーの反応について聞かれた神山は「桐山(照史)はすごい楽しみにしてくれてて、早い段階で観に来てくれるはずなんですよね。小瀧(望)はドラマ主演をやるので、スケジュールの関係で大阪までわざわざ観に来てくれて、公演が終わったその日の夜中にメールで『やばい、しゃべり出したら止まらへん。興奮してる』みたいな内容が来たりとか。『今度、感想聞かせて』と言ったら、会った時に『素晴らしかった』と言ってくれた」と明かす。「メンバーに頑張ってる姿を見せたいというのもあるので。メンバーに褒められたいです」とはにかんでいた。また2021年を表す1文字を聞かれると、「前」と答えた神山。「去年はこんなにフルキャパでエンタメをお届けできるのが難しかった、どんどん前に進んでいる、良い方向に向かってるんじゃないかなと感じています。ジャニーズWESTで言うと上半期はライブツアーをやらせていただいて、そこで全員がソロを披露したりいろいろ挑戦をやって、下半期はドラマとか舞台とかバラエティとか色んな方面で個々が活動させていただいて、走り抜けた7周年でした」と振り返り、「前進した1年ですね」とまとめる。取材会の終わりには、なぜか走って捌ける奥村&谷から取り残され、苦笑する姿も見せていた。
2021年12月05日神山健治がWOWOW開局30周年記念として、監督・脚本を手掛けるオリジナル新作長編アニメが「永遠の831」に決定、キービジュアルが公開された。「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズ、「東のエデン」シリーズなど数々の名作を送り出し、『ロード・オブ・ザ・リング』の姉妹編にあたるオリジナル長編アニメを制作することも発表、また新たな取り組みで全世界から注目を集めているアニメーション監督、脚本家の神山健治。神山監督がWOWOW開局30周年記念としてWOWOWオリジナル新作長編アニメを手掛けることは発表されていたが、この度、タイトルとともにティザービジュアルも公開。「止まっていた時間を動かしたのはだれ?」とのキャッチコピーが付けられている。「永遠の831」は2022年1月、放送・配信予定。(text:cinemacafe.net)
2021年08月03日SF映画の金字塔『スター・ウォーズ』シリーズ初のアニメプロジェクト『スター・ウォーズ:ビジョンズ』のジャパン キックイベントが14日、都内で開催。同作品に参加する7社9人の監督が出席し、今秋に配信される同作品をアピールした。『スター・ウォーズ』の生みの親であるジョージ・ルーカスが日本の神話や黒澤明監督の多大な影響を受けたことから、同プロジェクトが始動。昨年末に発表されると大きな話題となった。“シリーズ創造のルーツ”ともいえる日本で、日本を代表するアニメスタジオが制作を担い、新たな視点(ビジョン)で自由にスター・ウォーズの新たな物語を描く。9話からなる短編集となり、7社9人の監督がそれぞれの作品を手がけた。この日は作品のメガホンをとった「神風動画」の水崎淳平氏、「キネマシトラス」の垪和等氏、「サイエンス SARU」のチェ・ウニョン氏、アベル・ゴンゴラ氏、「ジェノスタジオ」の五十嵐祐貴氏、「スタジオコロリド」の木村拓氏、「トリガー」の大塚雅彦氏、今石洋之氏、「プロダクション I.G」の神山健治氏の9人が登壇。込めたメッセージや制作での苦労を語った。水崎監督が手がけた『The Duel』は、侍のようなキャラクターが登場する作品。「スター・ウォーズの世界の端っこでこんなことがあったのではないか、と思って作った」といい、「これまでアメコミなど、アメリカのファンがついている作品を手がけることが何回かあった。そこでこだわったのは“思い切って概念を壊すくらいの勢いで作ること”。それがいい形でファンにウケていた。なので今回も自分たちのスタイル通りに概念を壊すやり方で取り組んだ」と振り返った。TRIGGERの大塚監督は「エピソード1より古い時代」に設定した、『The Elder』を制作した。「これで初めてスター・ウォーズを見る方もいるかもしれないので映画を見ていなくても大丈夫な作品にした。シリーズのキャラクターは一切関係ないけど、本家にも出てくる師弟関係を描いた」とした。また同じくTRIGGERの今石監督は2019年に公開され、ヒットとなった『プロメア』のスタッフを「そのまま続投してこの作品を作った」と紹介。「プロメアで試行錯誤して成功した部分を余すことなく活かしきった。そこにスター・ウォーズらしさをプラスしている」と述べた。「プロダクション I.G」の神山監督は「13歳のときにスター・ウォーズを見て、将来スター・ウォーズを作る人になるんだと思った」といい、「今それを作れることになってとにかく喜びしかない」としみじみ。ここ最近はCGを駆使した作品を手がけてきたが、今回の制作した『九人目のジェダイ』はアニメーターによる作画で作り上げたという。「エピソード9の後の時代に設定しています。果たして銀河系は平和になったのか?を考えた。スター・ウォーズの魅力はライトセーバーとジェダイの存在だと思っている。ライトセーバーと騎士がどうなったのかと発想した。再生のストーリーという感じですね。オリジナルのキャラクターは一切出てこないです。大海原に旅立っていく冒険譚をほかのキャラクターで描きたかった」と構想を明かした。『スター・ウォーズ:ビジョンズ』は9月22日よりディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて配信スタート。なお、『スター・ウォーズ:ビジョンズ』参加スタジオおよび作品タイトル一覧は下記のとおり。■神風動画『The Duel』(原題:『The Duel』)■キネマシトラス『村の花嫁』(原題:『The Village Bride』)■サイエンス SARU『T0-B1』(原題:『T0-B1』)『赤霧』(原題:『Akakiri』)■ジェノスタジオ『のらうさロップと緋桜お蝶』(原題:『Lop and Ocho』)■スタジオコロリド『タトゥイーン・ラプソディ』(原題:『Tatooine Rhapsody』)■TRIGGER『THE TWINS』(原題:『The Twins』)『The Elder』(原題:『The Elder』)■プロダクション I.G『九人目のジェダイ』(原題:『The Ninth Jedi』)
2021年07月14日J.R.R.トールキンによる伝説の小説シリーズを基に映画化され、数々の賞に輝いた『ロード・オブ・ザ・リング』3部作から20年。このほど、映画化を手がけたスタジオ「ニューライン・シネマ」がワーナー・ブラザース・アニメーションと組み、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズの神山健治監督を迎えてオリジナル長編アニメが制作されることになった。アニメ作品は中つ国を形成し、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で映像化された壮大な冒険へとつながる伝説の戦いを描く。タイトルは『THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM』(原題)。ヘルム峡谷の要塞にまつわる知られざる物語が展開され、中つ国伝説の人物にしてローハン国の強大な王、ヘルム・ハンマーハンドの人生とその血塗られた時代が描かれる。監督は神山健治(「Blade Runner:Black Lotus」シリーズ、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズ)を監督に迎え、独立した新作として制作される。プロデューサーはジョセフ・チョウ(「Blade Runner: Black Lotus」シリーズ)、脚本はジェフリー・アディスとウィル・マシューズ(「ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス」シリーズ)が務める。また、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作と『ホビット』3部作でピーター・ジャクソン監督と共に脚本家を手がけた、アカデミー賞受賞者のフィリッパ・ボウエンがコンサルタントとして本作に参加する。ニュー・ライン・シネマによる『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』3部作は、史上最も成功し、高く評価された映画シリーズのうちに入る。6作品を合わせると、映画賞受賞数及びアカデミー賞ノミネート数は史上最多。これには『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のアカデミー賞11部門受賞が含まれており、単一の映画作品としてはアカデミー賞受賞数タイ記録を達している。本作は独立した作品ではあるが、『ロード・オブ・ザ・リング』の姉妹編という位置づけ。『ロード・オブ・ザ・リング』のストーリーやビジュアルが織り込まれ、中つ国の素晴らしさと映像美を再びファンに届けることとなる。ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・グループのチーフ・オペレーティング・オフィサーのキャロリン・ブラックウッドとニューライン・シネマのプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリチャード・ブレナーは共同声明を発表し、「ニューラインは、J.R.R.トールキンが創造した素晴らしい世界に深い愛着があります。ですので、ワーナー・ブラザース・アニメーションの皆様と一緒に再び中つ国の世界へ戻るチャンスを得られたのは夢のような話です」とコメント。神山氏とのタッグについて、「ヘルム峡谷は、映画史上最大級の戦いの舞台となったことでファンに知られていますが、これを手がけた多くのクレイティブ・スタッフと素晴らしい監督である神山健治氏の指揮のもと、新しい視点から切り取ったその歴史をお届けできることに大変興奮しています。世界中の観客が、一大叙事詩である中つ国の歴史の豊かさを新たな方法で堪能できるに違いありません」と期待を寄せる。さらに、ワーナー・ブラザース・アニメーションのプレジデント、サム・レジスターは「この作品は、J.R.R.トールキンの語られざる世界を壮大な形で描くものです。『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』の三部作を手がけた才能豊かなスタッフに加え、今回初めてタッグを組むこととなる優れた映像作家と仕事できることを光栄に思います。さあ、はじまりです」と宣言する。アニメーション制作は「Sola Entertainment」。注目のボイス・キャスティングが現在行われており、映画化に向けて急ピッチで制作中。ワーナー・ブラザース・ピクチャーズが全世界で配給する予定となっている。『THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM』(原題)日本公開は未定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロード・オブ・ザ・リング 2002年3月2日より公開
2021年06月14日『Blade Runner: Black Lotus』シリーズや『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズでお馴染みの神山健治を監督に迎え、オリジナル長編アニメ『THE LORD OF THE RINGS: THE WAR OF THE ROHIRRIM』(原題)の製作が決定した。J.R.R.トールキンによる伝説の小説を基にした『ロード・オブ・ザ・リング / 旅の仲間』が世界的な大ヒットとなってから20年。最も成功した映画シリーズのうちに入る、革新的な3部作を生み出したスタジオが再び原点に立ち返り、新たな冒険をファンに届ける。『The Lord of the Rings: The War of the Rohirrim』(原題)では、ヘルム峡谷の要塞にまつわる知られざる物語が展開。中つ国伝説の人物にしてローハン国の強大な王、ヘルム・ハンマーハンドの人生とその血塗られた時代が描かれる独立した新作だ。プロデューサーはジョセフ・チョウ(『Blade Runner: Black Lotus』シリーズ)、脚本はジェフリー・アディスとウィル・マシューズ(『ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス』シリーズ)が務める。また、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作と『ホビット』3部作の脚本家のひとりでアカデミー賞受賞者のフィリッパ・ボウエンがコンサルタントとして本作に参加する。本作は独立した作品ではあるが、ニューラインによる『ロード・オブ・ザ・リング』の姉妹編。『ロード・オブ・ザ・リング』のストーリーやビジュアルが織り込まれ、中つ国の素晴らしさと映像美が再び描かれるもようだ。そしてワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・グループのチーフ・オペレーティング・オフィサーのキャロリン・ブラックウッドとニューライン・シネマのプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリチャード・ブレナーが共同声明は以下の通り。「ニューラインは、J.R.R.トールキンが創造した素晴らしい世界に深い愛着があります。ですので、ワーナー・ブラザース・アニメーションの皆様と一緒に再び中つ国の世界へ戻るチャンスを得られたのは夢のような話です。ヘルム峡谷は、映画史上最大級の戦いの舞台となったことでファンに知られていますが、これを手がけた多くのクレイティブ・スタッフと素晴らしい監督である神山健治氏の指揮のもと、新しい視点から切り取ったその歴史をお届けできることに大変興奮しています。世界中の観客が、一大叙事詩である中つ国の歴史の豊かさを新たな方法で堪能できるに違いありません」さらにワーナー・ブラザース・アニメーションのプレジデント、サム・レジスターは「この作品は、J.R.R.トールキンの語られざる世界を壮大な形で描くものです。『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』の3部作を手がけた才能豊かなスタッフに加え、今回初めてタッグを組むこととなる優れた映像作家と仕事できることを光栄に思います。さあ、はじまりです」とコメント。アニメーション制作はSola Entertainmentが手がける。現在ボイス・キャスティングが行われており、映画化に向けて急ピッチで制作が進められているところだ。配給はワーナー・ブラザース・ピクチャーズが全世界で務める予定。なお日本公開は未定となっている。『THE LORD OF THE RINGS: THE WAR OF THE ROHIRRIM』(原題)日本公開未定
2021年06月14日アイドルグループ・ジャニーズWESTの神山智洋が、舞台『LUNGS』で初の単独主演を務めることが30日、明らかになった。同作は2011年の初演以降世界中で上演され続け、「現代戯曲の最高傑作」との呼び声も高い会話劇。2019年には作者ダンカン・マクミランがさらに戯曲をブラッシュアップし、ロンドンのオールドヴィック・シアターにて、マット・スミス、クレア・フォイというスターキャストにより上演され大きな話題を呼び、今回が日本初上演となる。「そろそろ子供をもつべきなのか」という若いカップルが直面する問いを発端に、リアルでシャープな言葉で、スピーディーに男女の会話が展開していく二人芝居となる。ポップでロックな創作スタイルで脚本・演出ともに高い評価を受ける谷賢一が演出を務め、神山は単独主演・二人芝居ともに初挑戦。舞台には定期的に出演し、2018年の『オセロー』では確かな演技力を魅せ高い評価を得た神山が、2020年8月の『正しいロックバンドの作り方 夏』以来、約1年ぶりの主演を務める。同作の台本の1ページ目には作者によって「この作品は、素舞台で上演されることを想定している。背景も、家具類も、小道具も一切なく、マイムもしない。衣裳替えもしない。照明変化や音響で、時間や場所の移動を示すことも行わない。」と書かれており、2人の俳優、演出家をはじめとするクリエーションチームの想像力、そして客席の想像力のもとに立ち上がる作品となっている。東京公演は東京グローブ座にて2021年10月、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて11月。○演出:谷賢一 コメント戯曲を初めて読んだとき、手が震えました。こんなにすごい本があったのか! と。演劇は俳優の演技を通じて、観客が自分の想像力のキャンバスに絵を描いていく芸術です。演者と観客で共に描く絵画なのです。すべての演劇がそうですが、この『LUNGS』は俳優の身体を通じて時間も空間もすべて観客が描き、塗る。演劇の究極の形です。奇しくも昨年、同じ作者ダンカン・マクミランの作品『エブリ・ブリリアント・シング』を演出・上演して、そのパワーとユーモア、演劇的可能性に圧倒されました。またこうして世界最先端・最高峰の作品に関われることを誇りに思います。主演の神山さんと手を取り合い、息を合わせ、同じ理想を共有し、日本の観客にこの素晴らしい作品を最高の形でお届けしたいと思います。○神山智洋 コメント単独主演も二人芝居も初めてで日本初上演の作品、お話をいただいたときは「いよいよきたか」と思いましたが、ここまで初めて尽くしを一気にやらせてもらえることは燃えますし、とてもありがたいことだなと感じています。二人芝居は未知数すぎて、ワクワクしている部分ももちろんありつつ、素舞台という絵変わりがないチャレンジングな作品なので、魅せるためには細かいとこまで詰めていかないとと思っていて、稽古期間中は追い詰められているかもしれないです(笑)。日本初演ということで参考にできるものがないのですが、今後どこかで上演されるときには今回がベースになることもあると思うので、僕たちなりの『LUNGS』を創り上げたいです。「子供をもつ、もたない」という、今の時代にリアルで身近なテーマを持つ作品です。演出の谷さんともう一人の出演者の方と三人四脚で、スタッフの皆さんにも支えてもらいながら一丸となって、皆さんに楽しんでもらえる、面白いものを創りたいと思います。僕自身初めて尽くしだからこそ、まずは楽しみながら、せりふの一言一言に想いをこめ、意味を持って伝えられるよう頑張ります!
2021年05月30日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)、公開を控えている『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年6月4日公開)は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。シリーズを通して、アクション監督を務めているのが、香港に渡りドニー・イェンの元で多くの作品に関わってきた谷垣健治だ。谷垣アクション監督の指揮のもとで生まれた『るろうに剣心』のアクションは日本のアクションの水準を塗り変えたとも言われており、「最終章」ではさらに進化した映像を見ることができる。一方で、鑑賞者としては「何かすごいことはわかるんだけど、何がすごいのか具体的にはわからない……」ということも多いだろう。今回は、そんなアクション初心者に向けて、撮影の面から『るろ剣』アクションの面白さについて話を聞いていく。○■剣心の刀はもはやカメラを狙う――『るろうに剣心』のアクションでは、「マスターショット」という、カットを切るのではなく長回しで撮影する手法が採用されてるということですが、どんな利点があるのでしょうか?マスターショットは元々大友監督も取り入れられていますが、「本当に戦っている」ように見せることができる点が大きいですね。伝統的な香港映画などのように、最初に1手~3手までやってカット、次に4手~7手まで……と撮っていったら、カットごとに決めが入る完璧なアクションにはなるんですが、呼吸感などもメカニカルになってしまう。もちろん、その完璧さで勝負する映画もありますけど、『るろ剣』に求めているのは完璧な振りではなく、本当に戦っている感じ、ということなんです。ちゃんと決まった手はあるんだけど、それを通してやることで生まれるものが、映像に出ている。例えば、役者が少しバランスを崩したけど、そこをリカバーして次の動きに行くとか、そういう「いいアクシデント」は僕らの大好物で。全てカットを割って決め決めで撮影すると、そういう映像にはならないんです。ただ、マスターショットだけでやっているわけでもありません。マスターだけで撮っていると、いろんな情報が流れてしまうこともあるんですよね。しかも、例えば3台のカメラでずっと撮りっぱなしにしていると、互いに映り込まないようにある程度距離を取らなきゃいけない。映画には閉じた構図と開いた構図というのがあって、群衆の外から撮ることもあれば、中に入って撮る場合もあるわけじゃないですか。だから、僕らはまずマスターで撮って、その後にピックアップショットを撮ります。中に入って「この動きだけを撮る」というのがとても重要なんです。ピックアップショットを撮るときにも、マスターショットの良い影響があって、役者さんはすでに1手から30手目までを演じて嗅覚を覚えてるから、「さっきの5手から8手目を寄りで撮りたい」と言ったら即興で簡単にできるし、切り取り方にもつぎはぎ感がなくなります。――たとえば『HiGH&LOW』では乱闘アクションの撮影で、坊主だらけの学生達に交じるために撮る方も坊主にして…という話も聞いたことがありますが、そういうこともあるんですか?『HiGH&LOW THE WORST』の場合は、カメラマンではなくアクション部の鈴村正樹君が、高校生達の戦いを撮るときに、群衆の中でカメラをカメラマンに引き継ぐというサポートをしていたんですね。でも、カメラが引いたら鈴村君の姿が見えてしまうから、40歳を超えてるんだけど、高校生に見えるように坊主にして中に入っていた(笑)。そういう風にアクション部がカメラマンのサポートをすることはよくあります。カメラマンがバランスを崩さないように両脇に立って誘導したり、戦っているときにカメラの横で葉っぱを降らせたり、なんてことまでしています。『るろ剣』で中に入り込む例だと、剣心の「龍槌閃」。あれはもう、佐藤健はカメラの石坂(拓郎)さんを狙ってますから(笑)。彼はそこの思い切りが良くて、ちゃんと当ててくれる。結局、そこまで思い切ってくれないと我々もOKを出せないんです。そして、そういうアクションのために、ハード面から、安全な模擬刀を開発しました。○■道具が安全だから、気持ちがリアルになる――『るろ剣』のアクションは刀を実際に当てていることもポイントで、そのために安全な模擬刀を開発されたと伺っています。厳密に言うと『るろ剣』で開発したのではなく、1度『GANTZ』で使っていたというのを聞きつけて、改良して取り入れさせてもらいました。伝統的な撮影用の刀でいうと「竹光」があるんですが、ケガのリスクがあって、戦う時に近くに入っていけないんです。でも『るろ剣』には、素手で戦うくらいの距離感が欲しい。新たな刀を使うことによって、立ちまわりの種類は画期的に変わりました。もちろん、当たって痛くないわけではありません。でも、致命的な怪我にはならない。僕らはよく言うことですが「本当に相手を斬る気持ちになってほしい」から、安全を求めるんです。矛盾してるように聞こえるかもしれないですけど、例えば真剣を持たされて「相手は絶対に避けるから、斬りに行ってください」と言われても、斬れないんですよ。だって「万が一、相手が避けられなかったら?」と考えてしまう。でも模擬刀だと、思いっきりいけるじゃないですか。よくアクション映画で「リアリティ」という言葉を使うけど、そのリアリティというのはどこから生まれるのか……本物の日本刀を持ったら、道具としてはリアルでも、役者の気持ちはリアルにならないんですよね。安全な刀だと、相手を斬りに行く気持ちはリアルになる。どちらが大事かというと、後者でした。過去作でも瀬田宗次郎(神木隆之介)は、剣心の懐に入って刀を避けますけど、竹光だったらあんなことは指示できないです。本気の気持ちで芝居に行ってほしい、いろんなことを気にしないで芝居に集中してほしい、という気持ちから生まれたものなんです。○■『るろ剣』はカメラが役者に合わせて動く映画――スピード感のあるアクションとして、「ジャンプカット」と呼ばれる、あえて前後をつながない編集の仕方もされているとか。そんなに大げさなことではなく、編集していると、けっこう「ジャンプカット」は出てくるんですよね。もっと言うと、バラエティもジャンプカットだらけじゃないですか。お店の前のカットの次にはもう中に入っている、とか。アクションを立ち回り通り真面目につなぐのではなく、呼吸感やリズムを気にしてつなぐと、自然とジャンプカットになっているという感覚です。「The Final」では、縁のアジトに入った時に剣心が一対多数で戦っていて、上から飛び降りてくる敵をカンカンカンカーン! と倒しているけど、音に合わせて画は飛んでいます。現場ではちゃんと段取りがあってきっちりやっているんだけど、編集しているうちに耐えられなくなって(笑)。忠実につなぐというよりも、気持ち良いか気持ち良くないか、イケてるかイケてないかというところで編集します。最初から決めるのではなく、膨大なアクションから編集の時点でどんどん切り落とす。最初から「ここを落とす」と決めて撮っていたら、絶対スカスカになってしまいます。――そうなると、本当に撮影にすごい時間が必要になりますよね…。大変ですよもう、本当に(笑)。――剣心と縁の最終決戦では、大友監督から「感情が見えるアクションにしてほしい」というリクエストがあったとのことですが、今までのような手法があってのアクションだったのでしょうか?「感情が見える戦い」というのは大友監督がシリーズを通してずっと言っている話なので、今回だけに限らないんですけども、特に剣心と縁との戦いは心がけました。今までに話してきた道具や撮り方も、そもそもすべてのことは「役者の感情を途切れさせない」ことがスタートなんです。照明、衣装、殺陣にしても、やっぱり、「役者が何も気にせず集中するために」というのが1番で、僕らは立ち位置もほとんど決めません。僕らが「work for camera」と呼んでいる"カメラに合わせて役者が動く"映画と、"カメラが役者に合わせて動く"映画、2種類あるとしたら『るろ剣』は"カメラが役者に合わせて動く"。「役者の気持ちで動くんだから、バミリなんかつけるんじゃないよ」という感覚があります。そうすると照明やカメラは大変で、必死に動くことになるんだけど、でもやっぱり1回はそれでやってみる、ということが大事。いつも「自分もアクションをするつもりで撮ってほしい」と言っているんですが、すべては役者の気持ちを作るためなんです。■谷垣健治1970年生まれ、奈良県出身。倉田アクションクラブで学び、1993年に単身香港へ渡る。ドニー・イェンの元で多くの作品に関わる。ジャッキー・チェンが会長を務める香港動作特技演員公會の唯一の日本人会員で、日本では日俳連アクション部会委員長を務める。主な作品は、『捜査官X』(11年)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『新宿スワンII』(17年)など。
2021年05月21日ミュージカル『GHOST』の公開ゲネプロが4日に東京・シアタークリエで行われ、浦井健治、咲妃みゆ、桜井玲香、水田航生、森公美子が取材に応じた。2018年に日本で初演されたミュージカル『GHOST』が、約2年半ぶりに蘇る。主人公サムを演じるのは、初演時にも圧倒的な演技・歌唱力で見事にその役を昇華させた浦井健治。ヒロインのモリーは、初演後も多くの大役を演じ演技力に磨きのかかった咲妃みゆ、そして帝劇デビューも果たした桜井玲香を新たに迎え、Wキャストで務める。コロナ禍で演出家のダレン・ヤップとはZoomでやりとりをしたという同作だが、浦井は「とても仲の良いカンパニーになってます。Wモリーも異常な仲の良さです」と紹介。今回の舞台で出会ったという2人だが、咲妃は「初めましてだったんですけど、すごく心地が良くて、一緒に過ごさせていただいた」、桜井は「本当に大好き! 好きが止まらないくらい好き!」と互いへの思いを表す。咲妃が「いろいろな相談事とか他愛もない話とか、率先してしたくなる不思議なパワーを持ってる子です」と桜井について語ると、森は「あまりの仲の良さで2人は同じ楽屋。稽古中の机も2人一緒だったし、サムとカール(水田)も一緒の机で隣同士で、私だけ1人別だったんですよ。誰も話しかけてくれないし、すっごいさみしい状態でした」と嘆き、浦井は「話しかけてましたよ!」とつっこむ。咲妃が「サムさんを間に挟んだ状態で、なんだか恐縮なんですけど……」と苦笑すると、森が「(Wキャストだから)今日を境に会えなくなるんだよね」と話を向け、咲妃は「もうすぐ会えなくなるねと話して。『寂しい寂しい』って」と心境を吐露。浦井は「楽屋にいると2人が爆笑してて、何が起こったんだろうと思って聞いてみると、お弁当をひっくり返したとか、他愛のない話で盛り上がっていた」と振り返った。浦井は改めて2人について「芯の強い女性だと思います。ただ強いではなく、優しさとか包容力も、2人ともに兼ね備えられてる。男もちゃんとついてこいよ、みたいなそういう女性というか」と語る。そんなカンパニーについて、水田は「笑いが絶えない稽古場でした。森さんを筆頭に盛り上げてくださって、僕たちはそれを見て笑うという和やかな雰囲気でした」とまとめていた。
2021年03月04日生まれ育ったドイツ作品の翻訳劇を中心に目覚ましく活躍する演出家・小山ゆうなと、演劇界を代表する スターの一人、浦井健治の初顔合わせにより、社会主義体制が永遠に続くかに見えた時代の若者と愛情 の物語を、三部構成で上演することが決定した。本作は、映画「Time Stands Still」(1981年、ハンガリー、ペーテル・ゴタール監督)や、映画「A Time to Love and a Time to Die」(1958年、エリッヒ・マリア・レマルク原作、ダグラス・サーク監督)などからインスピ レーションを受け、ドイツの作家フリッツ・カーターが綴った三部構成の戯曲。東ドイツで生まれ、東ベ ルリンで育った彼は成人後、西ドイツに移住。ベルリンの壁崩壊後、再びベルリンに戻り、創作活動を行う。ベルリンの壁崩壊前の社会主義体制下で青春期を過ごした作家自身の経験を活かし、社会主義国家 の息苦しい日常や反体制運動、西ドイツへの逃亡などを背景に、ときにコミカルに、ときにシリアスに、またときにメランコリックに、普遍的な人間の感情を描いたのが『愛するとき 死するとき』だ。翻訳・演出を手掛けるのはドイツで生まれ育ち、劇団NLTの演出部を経て、現代劇、リーディング、ミュー ジカルと幅広く活躍する小山ゆうな。世田谷パブリックシアター主催公演では『チック』『イザ ぼくの運命の ひと』に続く三作目の演出作品となる。『チック』での複数の演劇賞受賞を機に、様々なジャンルの演出 経験を積み上げた小山にとって、本公演は凱旋公演とも言える。出演者には、ミュージカル、ストレートプレイ、映像作品と他分野で安定した演技力を披露する浦井健治が決定。世田谷パブリックシアター主催公演では、シェイクスピア作『トロイラスとクレシダ』で戦いに翻弄さ れ変わっていくトロイラスを、イプセン作『ペール・ギュント』で幸せを追い求め彷徨うペールを、繊細な演技で体現した。シアタートラムには本公演が初出演となる。『愛するとき 死するとき』は2021年11月~12月にシアタートラムで上演予定。
2021年03月01日生まれ育ったドイツ作品の翻訳劇を中心に目覚ましく活躍する演出家・小山ゆうなと、日本演劇界を牽引する俳優・浦井健治の初顔合わせにより、社会主義体制が永遠に続くかと思われた時代の若者と愛情の物語『愛するとき 死するとき』を、三部構成で上演することが決定した。本作は、1981年に公開されたペーテル・ゴタール監督映画『Time Stands Still』や、1958年公開のダグラス・サーク監督映画『A Time to Love and a Time to Die』などからインスピレーションを受けたドイツ作家、フリッツ・カーターが綴った三部構成の戯曲。東ドイツで生まれ、東ベルリンで育ったカーターは成人後、西ドイツに移住。ベルリンの壁崩壊後、再びベルリンに戻り、創作活動を行った。ベルリンの壁崩壊前の社会主義体制下で青春期を過ごした作家自身の経験を活かし、社会主義国家の息苦しい日常や反体制運動、西ドイツへの逃亡などを背景に、ときにコミカルに、ときにシリアスに、またときにメランコリックに、普遍的な人間の感情を描いたのが『愛するとき 死するとき』である。翻訳・演出を手掛けるのはドイツで生まれ育ち、劇団NLTの演出部を経て、現代劇やリーディング、ミュージカルと幅広く活躍する小山。世田谷パブリックシアター主催公演では『チック』『イザ ぼくの運命のひと』に続く三作目の演出作品となる。一方、出演が決まった浦井は世田谷パブリックシアター主催公演で、シェイクスピア作『トロイラスとクレシダ』で戦いに翻弄され変わっていくトロイラスを、イプセン作『ペール・ギュント』で幸せを追い求め彷徨うペールを、繊細な演技で体現。シアタートラムには本公演が初出演となる。コロナ禍による閉塞感を抱える人も多い今だからこそ、日常と対比しながら、人類にとって普遍的なテーマである「愛」を通し、現実への反発と許容をより明晰に描き出す人間ドラマ『愛するとき 死するとき』。公演詳細は決定次第、劇場HPにて公開されるので続報を待とう。●演出:小山ゆうな『愛するとき 死するとき』の作者フリッツ・カーターには、作家フリッツ・カーターと演出家アーミン・ペトラスの二つの名前があり、カーターのプロフィールには「アーミン・ペトラスのプロフィールと混同しないように」と記されていますが、異なる二つのプロフィールに共通するのは、彼が何らかの方法・事情で東から西への移動自体が難しかった 1990年東西ドイツ統一以前に東から西ドイツに移住しているという点です。本作は、この稀有な経歴の作家が2002年、ペーテル・ゴタールの「Time Stands Still」やエリッヒ・マリア・レマルク原作の「A Time to Love and a Time to Die」といった映画をモチーフにし、青春群像劇やメロドラマの要素を織り込みながら、大きな夢が社会システムにより残酷に断ち切られる様を悲喜劇として描いた作品で、同年の「今年の代表作」に選ばれました。構成も独特で、関連がなさそうな三部が、根底の部分では繋がりを見せ、ジャンルもモノローグ・会話・音楽等様々な要素を行き来します。2017年ヴォルフガング・ヘルンドルフ原作、ロベルト・コアル上演台本の『チック』を、19年再演時と 18年には同作家の『イザ ぼくの運命のひと』のリーディング上演をしました。同じく同時代ドイツ作家の作品で、この大好きなシアタートラムで創作に入れる事を楽しみにしています。また、ミュージカルからシェイクスピアなど古典ストレートプレイまで演劇の世界を自由に横断しながら、常に日本の演劇界を牽引していらっしゃる浦井健治さんが初めてシアタートラムに登場との事、私自身、浦井さんをトラムで拝見できるなんて!とワクワクしております。一年前にお目にかかった際、浦井さんは、演劇の話から社会や世界の話まで奥深く考察されながら話して下さり、聞き入ってしまった事を思い出します。浦井さんを通してカーターの言葉がどの様に聞こえてくるのか楽しみです。他、強力なクリエイティブチーム、キャストが集結予定です。不安定な時期ではありますが、楽しい作品が作れればと思っております。●浦井健治演出の小山さんと初めてお目にかかったのは、ちょうど一年くらい前のことです。今自分が考えていること、興味があること、コロナ禍中での想いなども交えながら、前を向いて、演劇のことを考え、想いを寄り添わせ、とても貴重な時間だったことを覚えています。そんなやりとりをきっかけにして、今回の『愛するとき 死するとき』をやってみないか、というお話を頂きました。東西ドイツが分断されていた頃の東ドイツが舞台のお話しです。若者や挫折を味わった元ヒーローや、家庭のある男性の苦悩。僕は色んな年齢の、色んなシチュエーションの男性を演じる予定です。閉塞感の中の日常のもがきが、今のコロナ禍の状況とどこか通じている気もしますが、傍から見たら恵まれているなぁと思う人生でも、人には言えない満たされない思いや悩みが、きっとあるはず。この作品は今のこの時期の人々の鬱屈とした心情を炙り出したりする気がしています。そんな、やるせない人たちの生き方を小山さんと描き出していけたらと考えています。そして、今後発表される共演者の皆さまと、どんな化学反応になっていくのか、今からとても楽しみです。そして僕にとっては初めてのシアタートラムへの出演となります。実は、憧れと、少しの怖さがある劇場です。このような形で実現させて頂き、心から、光栄です。お客様との距離も近く、緊張感のある空間で、濃密なドラマをつくり出せたらなと思っています。皆様、どうぞ楽しみに待っていてください。【公演概要】『愛するとき 死するとき』作:フリッツ・カーター翻訳・演出:小山ゆうな / 出演:浦井健治ほか日程:2021年11月~12月 / 会場:シアタートラム主催:公益財団法人せたがや文化財団 / 企画制作:世田谷パブリックシアター後援:世田谷区
2021年02月26日アイドルグループ・ジャニーズWESTの重岡大毅、中間淳太、神山智洋が、女優の上戸彩と共に大阪ガスの新CMに出演することが分かった。新CM「大阪ガスで電気代ダイエット」編は3月1日より関西エリアで放送され、大阪ガスWEBサイトでも公開される。本CMは関西のとあるマチを舞台にした「とあるマチの物語」シリーズの最新作で、引き続き上戸がメインキャラクターを務め、 重岡、中間、神山が3人のユニット「さすガっス隊」を演じる。代表曲「っス!っス!っス!」のゲリラライブ以降、約1年の歳月を経てとあるマチに戻って来たさすガっス隊。神山のダンスセンス、中間の頭脳、重岡の熱い魂が合わさり、パワーワードを織り込んだ待望のニューシングルは大ヒットする。そんなある日、上戸がテレビをつけると3人の姿が……というストーリー。80年代のアイドルを彷彿とさせる新ユニフォームをまとった重岡、中間、神山の、エアロビクスブームを意識したテンポの良いダンスに注目だ。大阪ガスWEBサイトでは、CMと同時にさすガっス隊が登場するWEB限定動画も公開される。
2021年02月25日ミュージカル『GHOST』の会見が9日、都内で行われ、浦井健治、咲妃みゆ、桜井玲香、水田航生、森公美子が出席した。2018年に日本で初演されたミュージカル『GHOST』が、約2年半ぶりに蘇る。主人公サムを演じるのは、初演時にも圧倒的な演技・歌唱力で見事にその役を昇華させた浦井健治。ヒロインのモリーは、初演後も多くの大役を演じ演技力に磨きのかかった咲妃みゆ、そして、帝劇デビューも果たした桜井玲香を新たに迎え、Wキャストで務める。浦井は「コロナ禍でたくさんの思いをいろんなところでそれぞれに感じていると思いますが、人と人のつながりや、寄り添う心の素晴らしさ、人は1人じゃないんだという思いだとか、そういったメッセージがこもったミュージカル。この時期だからこそ伝えられるメッセージがあるなと感じています」と本作の魅力を語った。今回初参加となる桜井は「初演を既にされているということで、1個完成している作品ですが、稽古中も私の考えや表現を周りの皆さんがすごく尊重してくださっているので、形をとらわれず、のびのびと自分らしく演じられるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った。報道陣から、本番に向けてどのような話をしているのか浦井と桜井に質問が飛んだ場面で、初演に引き続き霊媒師のオダ・メイ役を演じる森が「私がすごく思っているのは…」と切り出し、「2人の濃厚なキスシーンが何度もあるはずで、それはどう処理するのかなってすごい思っているんですよ。CG加工をするのかな? と思ったりしている」とキスシーンに興味津々。浦井は「見せ方とか、マスク越しとか、今みんなで考えを出し合っています」と返した。ミュージカル『GHOST』は、3月5日~23日に東京・ 日比谷シアタークリエにて上演。
2021年02月09日ファミリーマートは、「ケンズカフェ東京」のシェフ・氏家健治監修によるチョコレートスイーツ第2弾を、2021年1月26日(火)より全国のファミリーマートにて販売する。「ケンズカフェ東京」の氏家健治監修によるチョコレートスイーツ第2弾2020年10月に発売された第1弾に続く今回、前回と同じくサステナブルな“Bean to Bar”チョコレート「エクアドル・スペシャル」を使用し、ファミリーマートだけのオリジナルスイーツを完成させた。「ふんわり濃厚ガトーショコラ」など5種を展開する。「エクアドル・スペシャル」とは「エクアドル・スペシャル」は、高品質なカカオの産地として知られるエクアドルのカカオのみを使用したチョコレート。厳選されたカカオを“Bean to Bar”で仕上げており、芳醇でリッチな香りやコク、カカオ本来の柔らかな苦みと酸味のバランスを堪能できる。「ケンズカフェ東京」の代名詞、ガトーショコラは2種類が登場「ケンズカフェ東京」で不動の人気を博すガトーショコラ。今回は、こだわりのBean to Barチョコレート入りのチョコクリームと、生クリームを使用した「ふんわり濃厚ガトーショコラ」と、本格的かつ程よい苦みの「ガトーショコラ」を展開する。カカオの香りあふれる「ザッハトルテ」カカオの香りあふれる「ザッハトルテ」は、冬にぴったりの濃厚な味わい。ふんわり・しっとりとした食感のショコラ生地に、濃厚なチョコレートソースをたっぷりかけている。ワンハンドで楽しめる「濃厚ショコラエクレール」「濃厚ショコラエクレール」は、シュー生地の中にチョコレートクリームをたっぷり忍ばせ、カカオ感をアップさせた濃厚な味わいのチョコレートでコーティング。ワンハンドで気軽に楽しめるスイーツに仕上げた。チョコレート尽くしの「チョコがけバウムクーヘン」チョコ味のバウムクーヘンにチョコレートをかけた「チョコがけバウムクーヘン」。しっとりとした食感で、チョコレートと一緒に食べた際に生地自体の味もしっかりと感じられるように仕立てている。ケンズカフェ東京とコラボのバレンタインチョコもまた同日1月26日(火)より、ケンズカフェ東京とコラボレーションした限定バレンタインチョコレートセットを発売。シックなブラックのボックスには、サクサクのサンドクッキーやこだわりのショコラを詰め込んだ。他にもトリュフアソートやプラリネアソートなど、1,000円以下でゲットできるチョコレートセットも用意した。さらに、自宅で簡単に本格的なスイーツ作りを楽しめる、ケンズカフェ東京氏家健治シェフ監修のスイーツ作りキットも登場。濃厚ガトーショコラ、本格チョコチャンククッキー、2色のチョコポップの3種がラインナップする。【詳細】ファミリーマート 「ケンズカフェ東京」氏家健治監修スイーツ発売日:2021年1月26日(火)より順次取り扱い店舗:全国のファミリーマート※店舗・地域によって発売日は異なる。価格:ふんわり濃厚ガトーショコラ 168円(税込)ガトーショコラ198円(税込)ザッハトルテ 298円(税込)濃厚ショコラエクレール 178円(税込)チョコがけバウムクーヘン 190円(税込)■バレンタインチョコレートケンズカフェ東京 サンドクッキー&ショコラ 1,200円(税込)ケンズカフェ東京 プラリネアソート 600円(税込)ケンズカフェ東京 トリュフアソート 800円(税込)おうちで楽しむ手づくりキット 各1,200円(税込)種類:濃厚ガトーショコラ、本格チョコチャンククッキー、2色のチョコポップ
2021年01月25日株式会社ファミリーマートは、ケンズカフェ東京の氏家健治シェフ監修のサステナブルな“Bean to Bar ”チョコレート「エクアドル・スペシャル」を使用したシリーズの第2弾として、「ふんわり濃厚ガトーショコラ」156円(税込168円)など合計5種類を、2021年1月26日より全国のファミリーマート約16,700店で順次発売いたします。 ※商品によって発売日、発売地域が異なります。■こだわりの“Bean to Bar”チョコレート! 待望の第2弾が登場!ご要望にお応えし、第1弾商品も一部再発売!“Bean to Bar”チョコレートとは、カカオの選定からチョコレートに至るまでの工程を一貫して製造したチョコレートです。ファミリーマートは、ケンズカフェ東京の氏家健治シェフ監修のもと、カカオの聖地と言われるエクアドルのチョコレート工場とタッグを組んで本気のチョコレート「エクアドル・スペシャル」を作り上げました。「エクアドル・スペシャル」を使用したシリーズ第1弾の発売時(2020年10月)には、「濃厚ショコラエクレール」が、デザート週間売上ランキングで1位を獲得するとともに、大変ご好評をいただき、SNS等でも大きな話題を集めました。このたび、シリーズ第2弾の新商品として「ふんわり濃厚ガトーショコラ」と「ザッハトルテ」を発売いたします。また、お客様からのご要望にお応えし、第1弾にて発売した、デザート・焼き菓子も再登場いたします。冬にぴったりな濃厚な味わいと、あふれるカカオの香りをぜひともお楽しみください。■オリジナルチョコレート「エクアドル・スペシャル」の特長とサステナビリティ「エクアドル・スペシャル」は、カカオの有数の産地であるエクアドル産のカカオのみを使用しております。エクアドルは、カカオベルト(※)に位置し、高品質なカカオの産地です。“Bean to Bar”製法を駆使し、カカオ本来の芳醇でリッチな香りやコクを生み出しました。 確かな原材料と製造技術で、カカオ本来の柔らかな苦味と酸味のバランスがよい、ファミリーマートでしか味わうことのできない、特別なチョコレートです。また「エクアドル・スペシャル」では、美味しさはもちろん、カカオ農家の繁栄を守るため適正な価格でカカオを購入し、カカオ豆の産地エクアドルでチョコレートを製造することで、輸送を最小限にとどめるなど、環境保全に繋がるサステナブルな試みを進めております。人にも、地球環境にも優しいチョコレート「エクアドル・スペシャル」は、地球の未来を守るための第一歩と考えております。(※)カカオベルトと呼ばれる北緯20度と南緯20度の間にある国々はカカオの木の栽培に適した天候で、カカオが多く生産されております。■ケンズカフェ東京 氏家健治シェフからのコメントファミリーマートとの取り組みは今年で6年目となりますが、当初より、原料から徹底的にこだわったチョコレートを作り、チョコレートの奥深さや本来の美味しさを多くの人に知っていただきたいという想いがありました。昨今、チョコレートは、素材を活かした味や香りが楽しめるものがトレンド化しています。そういったトレンドを汲み取りながら、構想5年、プロジェクト始動から2年の時を経て、ついに「エクアドル・スペシャル」が完成いたしました。納得のいくまで試作を何度も繰り返し、原料、価格、味わい、どれをとってもコンビニエンスストアでは考えられないクオリティを実現しました。まさに「ファミリーマート チョコレート革命」と呼ぶのにふさわしい仕上がりと言えます。パッケージを開けた瞬間から"あふれるカカオの香り”をお楽しみください。【商品詳細】商品名:ふんわり濃厚ガトーショコラ価格:156円(税込168円)発売日:1月26日(火)発売地域:全国(沖縄県を除く)内容:こだわりのBean to Barチョコレート入りのチョコクリームと、生クリームを使用したガトーショコラです。濃厚なチョコレートとふんわりとした食感が特徴です。※商品中のチョコレートは「エクアドル・スペシャル」です。商品名:ザッハトルテ価格:276円(税込298円)発売日:1月26日(火)※沖縄県は2月16日(火)発売発売地域:全国内容:こだわりのBean to Barチョコレートを使用した、冬にぴったりの濃厚なザッハトルテです。蒸し焼き製法で、ふんわり・しっとりとした食感に仕上げたショコラ生地に、濃厚なチョコレートソースをたっぷりかけました。※商品中チョコレートの約50%が「エクアドル・スペシャル」です。商品名: 濃厚ショコラエクレール価格:165円(税込178円)発売日:1月26日(火)発売地域:全国内容:こだわりのBean to Barチョコレートをクリームに使用した、ワンハンドでお楽しみいただけるエクレアです。コーティングチョコのカカオ感をアップさせ、さらに濃厚な味わいに仕上げました。※クリーム中に使用しているチョコレートはすべて「エクアドル・スペシャル」です。※商品中チョコレートの約36%が、「エクアドル・スペシャル」です。商品名:ガトーショコラ価格:184円(税込198円)発売日:1月26日(火)※西日本エリアでは2月2日(火)発売発売地域:全国内容:こだわりのBean to Barチョコレートを使用した、本格的かつ程よい苦みのガトーショコラです。※商品中チョコレートの約30%が「エクアドル・スペシャル」です。商品名:チョコがけバウムクーヘン価格:176円(税込190円)発売日:1月26日(火) ※西日本エリアでは2月2日(火)発売発売地域:全国内容:チョコ味のバウムクーヘンにチョコレートをかけたチョコづくしの商品。しっとりとした食感で、チョコレートと一緒に食べた際に生地自体の味もしっかりと感じられる仕立てにしました。※商品中チョコレートの約23%が「エクアドル・スペシャル」です。※画像はイメージです。※軽減税率対象商品につき、価格は消費税8%にて表示しております。※東日本エリアは、新潟・長野・山梨・静岡(一部除く)より東側の都道県。西日本エリアは、富山・岐阜・愛知・静岡(一部除く)より西側の府県。ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、地域に寄り添い、お客さま一人ひとりと家族のようにつながりながら、便利の先にある、なくてはならない場所を目指してまいります。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月24日企画展『SPAGHETTI PRESENTS JUNCTION #001 「攻殻機動隊 SAC_2045」』が、東京・表参道の複合的カルチャースペース・スパゲッティ(SPAGHETTI)にて2020年12月19日(土)から2021年1月31日(日)まで開催される。アニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」の企画展2020年4月からNetflixのオリジナルアニメシリーズとして配信開始された近未来SFの金字塔『攻殻機動隊 SAC_2045』。同作は、2045年のアメリカ大陸西海岸を舞台に、全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー、通称"攻殻機動隊"が戦う姿を描いたアニメ作品だ。共同監督として同作品を手掛けたのは、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズの神山健治と、『APPLESEED』シリーズの荒牧伸志。攻殻機動隊シリーズで初めて"フル3DCGアニメーション"を採用したことでも話題となった。そんな『攻殻機動隊 SAC_2045』の企画展『SPAGHETTI PRESENTS JUNCTION #001 「攻殻機動隊 SAC_2045」』が開催される。本展では、『攻殻機動隊 SAC_2045』と、ストーリーカルチャーやアートシーンで活躍する複数のアーティストがコラボレーションし、企画展のために書き下ろした新作などを展示する。複数のアーティストが参加参加アーティストの一人・一乗ひかるは、2018年よりイラストレーターとして活動し、書籍、広告、パッケージなどのイラストを手掛ける若手クリエイター。迫力のある構図やポップな色使いが特徴のイラストを描く一乗ひかるが、どのような作品を発表するのか注目だ。また、アパレルブランドへのデザイン提供をはじめ、CDジャケットや広告など幅広い領域で活動する高橋鉄平や、株式会社任天堂でデザイナーとして勤務した後、イラストレーターとして活動を始めた矢野恵司、ネット上で活動する正体不明のアーティスト・Bustaskillも参加。会場では作品展示に加え、オリジナルグッズの販売も行われる予定だ。ファンにはたまらない、見どころ満載の企画展となりそうだ。【詳細】SPAGHETTI PRESENTS JUNCTION #001 「攻殻機動隊 SAC_2045 」開催期間:2020年12月19日(土)~2021年1月31日(日)開催時間:11:00~18:00会場:複合的カルチャースペース「スパゲッティ」住所:東京都渋谷区神宮前5丁目3-13 1階TEL:03-6427-1402
2020年12月18日山口祐一郎、浦井健治、保坂知寿が出演する舞台『オトコ・フタリ』が12月12日、シアタークリエで開幕した。初日に先駆け11日には最終舞台稽古が報道陣に公開されるとともに、会見も行われた。「オトコ・フタリ」公演情報はこちら山口祐一郎と、浦井健治。ミュージカル界を牽引する帝王と大スターが共演する本作は、NHK大河ドラマ『篤姫』『江~姫たちの戦国~』の脚本家である田渕久美子が書き下ろした三人芝居だ。抽象画家の大家でありながらなぜか“愛”をテーマにした作品だけは描けない禅定寺恭一郎(山口)の屋敷に、須藤冬馬(浦井)と名乗る青年が「母を出せ」と踏み込んでくる……という物語。なぜ恭一郎は“愛”が描けないのか? 冬馬の真意は? ……と、次の展開が気になる物語がテンポよく進む。一方で、飄々とした大物画家感を出しながらも冬馬をおちょくる一面やムキになる顔がチャーミングな山口、思い込んだら一直線という冬馬の熱血漢っぷりと情にほだされやすそうな素直さが可愛らしい浦井と、田渕が俳優たち自身の魅力をキャラクターに落とし込んだような脚本がなんとも愉快で、その世界の中を泳ぐ俳優たち自身も心なしかテンションが高く楽しそう。さらにここに有能家政婦・中村好子役として保坂が加わる。保坂の小気味よい芝居とコメディエンヌっぷりも存分に発揮され、クスリとした笑いから爆笑まで、さまざまなグラデーションの可笑しさが次々と押し寄せる作品に。そして2幕では少しシリアスな展開もあり、それぞれのキャラクターの人生に思いを馳せるような妙味もブレンドされ、奥行きのあるものになっていた。会見では山口が「それぞれの役者のキャラクター、チャーミングなポイントをこれほど温かく書いていただいた本はない。それを、僕たちの色々な芝居を一緒に作ってきた演出の山田和也さんが、それぞれの個性をさらに伸ばしてくださるディレクションをしてくださった。めったにない素敵な作品」とアピール。浦井は「山口さんと保坂さんはミュージカル界をずっと牽引してきたレジェンドであり憧れ。稽古場で話してくださる過去のエピソードなどもすごく勉強になる」と共演を喜び、保坂は「軽いタッチのお話なのですが、実はけっこう深い。それぞれが人生で背負ってきたものが出ないと薄くなる作品ですが、そこを山田さんも丁寧に作っておられました」と話した。なおこの会見の場で、声の出演として大塚千弘が参加することも発表に。会見に出席した大塚は「親戚の集まりかな、と思うくらい居心地の良い稽古場だった」と話し、浦井も「演出家に『3人が仲が良すぎて、それが舞台上に出ちゃうのは作品的にちょっと…』と注意された」と明かしていた。なお、このミュージカル界の大スター3人を揃えて歌はナシ!? と残念に思うファンの方はご安心を。中島みゆきの『糸』、米津玄師の『Lemon』といった歌が劇中、意味をもって登場しているのでお楽しみに。東京公演は12月30日(水)まで同劇場にて。1月上演の大阪・愛知公演のチケットも発売中。(取材・文:平野祥恵)
2020年12月14日12月12~30日に東京・シアタークリエで上演される『オトコ・フタリ』は山口祐一郎、浦井健治、保坂知寿による3人芝居。脚本は、NHK大河ドラマ『篤姫』『江~姫たちの戦国~』の脚本家としても知られる田渕久美子の書き下ろしで、3人へのあて書きとなる。抽象画家役の山口に役づくりについて聞くと、脚本との関係をこう説明する。「田渕さんの脚本にはしっかりしたルールがあるので、何度観ても面白いと思います。というのも、たとえば人気のあるスポーツはルールがしっかりできていて、毎回なにが起こるのかわからない。そこではルールに基づきながらもプレイヤーが懸命に汗を流している。もしルールが弱いと、プレイヤーは自分でルールをつくらないといけないから動きはぎこちなくなってしまいます。でも田渕さんの脚本は隙がなく、どんなに僕たちがのびのび暴れまわっても大丈夫。崩れない脚本だからこそ、僕たちは自由に羽ばたけます」。それを受け、「オトコ・フタリ」のうちもうひとりのオトコである浦井は、演出の山田和也のすさまじさに触れた。「僕たちは羽ばたいているんだけど、山田さんの手腕のなかに埋め込まれていて、鉄骨みたいに絶対に崩れないんですよ。すごい方だなぁと、山田さんのすさまじさや、微笑んでいるけれども目の奥にある深さを感じます」。その言葉にまた山口も「山田さんは僕たちの動きに合わせて、あらかじめ作ったプランを調整してくれる。スーパースターです」と頷く。また保坂は脚本について「私たちがただ棒読みしても面白いと思う」と信頼を寄せる。「自由にやらせていただくなかで、そもそも面白い脚本をもっと面白く、より鮮明に見えるように山田さんがうまく私たちを調教してくださっていると思います(笑)」。今作には、“傍目には微笑ましいほどに仲良く喧嘩する”2人のオトコとそれを見守る一人のオンナが登場する。では山口と浦井のオトコフタリの関係は?と尋ねると、浦井の「(山口について)僕の目標とする方であり、どこか兄のような感じ。父とは言わないです」という答えに、山口がすぐに「息子とは言いませんが、弟のような気持ちです」と返す。保坂は隣で「持っている空気が似ている。2人とも柔らかい。だからご兄弟のような雰囲気です」と微笑んだ。東京公演後は1月15~17日に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、23・24日に愛知・刈谷市総合文化センター アイリスにて。文・河野桃子
2020年11月16日元サッカー女子日本代表でタレントの丸山桂里奈(37)と元サッカー日本代表の本並健治氏(56)が5日、さいたまスーパーアリーナで開催された「第31回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE」(TGC)にサプライズ登場し、結婚を電撃発表した。ステージ上で公開結婚式を挙げた2人を直撃し、馴れ初めや結婚相手に決めた理由などを聞いた。○■丸山から好きになり告白「人間離れしていてかっこいいなと惹かれて」4日に入籍した2人は、「マイナビウエディング」のステージにウエディングドレス姿とタキシード姿で登場。牧師役を務めた元日本代表の前園真聖氏の言葉に導かれて永遠の愛を誓い、“誓いのキス”として投げキッスを交わした。スペランツァFC大阪高槻の監督と選手という関係だった2人が夫婦に。結婚式後に2人に心境を尋ねると、本並氏は「実感があまり湧かない。徐々に、なんですかね」と話し、丸山は「人妻になったという響きがかっこいい。人妻なんですよね」と“人妻”という言葉をかみしめた。丸山は、もともと本並氏のことが人として好きだったが、今年に入ってから恋愛相手として意識。「もともと知っている人で、そのときはそんなに顔の形とか見てなかったんですが、こんなにはっきりしている顔ってあるんだなと。人間離れしていてかっこいいなと惹かれていき、気持ちというより体からという感じでした」と本並氏のかっこよさを改めて感じて好きになり、本並氏に告白したという。「『好き』ということは言いました。『すごい好き』よりもすごい好きだし、『もっと好き』って言われたらもっと好きだし、ただの『好き』が0だとしたら、100とか1000とか万とか、それくらい好きというのは伝えました」と本並氏への愛の大きさを語る丸山。本並氏は回答を保留することなくOKしたそうで、「好きなんやなーって思いました」と告白されたときの心境を振り返り、「魅力的な人。人を惹きつける魅力があり、彼女のいるところは盛り上がる。人が集まってくるというのがすごく魅力だなと思いました」と話した。○■プロポーズなく、本並氏が丸山の両親に結婚話そこから2人の時間を重ね、8月に入ってから本並氏が結婚を意識。丸山へのプロポーズよりも先に、丸山の両親もいるときに結婚の意思を伝えたそうで、「8月に入ってから結婚を意識して、けじめをしっかりしないといけないなと思い、タイミングがちょうどよかったので。彼女もいて、パッと見たら泣いていました。どういう涙かわからないですけど」と説明した。「私は(結婚について)しゃべるとは思ってなかった」と突然の結婚話だったという丸山は、「なんで泣いていたかというと、自分のお父さんとお母さんの気持ちになっちゃって。たぶん親の気持ちになったらこうなのかなって」と涙の理由を告白。自身の気持ちを尋ねると、「順番というものがあるじゃないですか。先にプロポーズして、そのあとにお父さんとお母さんに言うものなのかなって、私は構えていましたから。昭和の人間なので昭和でくるかなと思ったんですけど、新しかったですよね。飛び越えて言うっていうのは新鮮でした。自分の中ではまだプロポーズされたとは思っていない」と順番が逆だと指摘しつつ、「そりゃうれしいですよ!」と喜びを語った。本並氏は「コロナでしゃべれなかったり、離れ離れというのもあって、そこで気持ちの部分は近寄っていった。結婚すればいろんなことができるだろうし、堂々と付き合えるかなと思ったので」と結婚を決意した心境を告白。交際していく中で新たに知った一面に惹かれたそうで、「親孝行な部分もありますし、すごく気を遣うんです。コロナに関してもすごくケアしているし、こう見えて神経質。ぶっ飛んだ発言をしているけど、逆にしっかりした部分も目立ってくきて。いい子だなと思いますね」と明かした。一方、丸山は結婚相手に決めたポイントについて、「顔も好きですけど、一緒に歩いていると全部太陽を吸収してくれて、私はそこまで直で日に当たらないから、そういうのはすごくいいかなと」と丸山らしい独特な点を挙げてから、「動物に優しい。優しいだけではなく動物が寄ってくる人間で、すぐ犬になめられているんです。人間だけでなく動物にも愛されている人がいいなと思って」と、優しさあふれる本並氏の人柄に惹かれたと説明した。○■楽しく、健康第一の結婚生活を! 10月から同居スタート昨年9月に丸山を取材した際、自身にとっての師匠は誰かという質問に対し、本並氏を師匠の1人として名前を挙げ、「私は怒られたことがほとんどなかったんですけど、一番サッカーの大事なときにすごい怒られた。私のために怒ってくれるというのが初めてだったので、人間として尊敬できるなと思った。私が不満を言っても、納得することが返ってくる方で、同じ人間としてすごい」と尊敬の思いを語っていた。選手時代の監督であり、師匠として尊敬していた人が夫に。丸山は「師匠が旦那様になっても、弟子にはならなくてもいいですよね? 妻で大丈夫ですよね? とすると、師匠は卒業かもしれないです」と宣言し、「でも、私は体育大卒で目上の人には従おうというのがあるので。あと、私は骨太な人についていきたいので、背中を見て歩いていきたいと思います」と加えた。2人が目指すのは、楽しく、そして健康第一の規則正しい結婚生活とのこと。丸山は「一緒にいて楽しいのがいいですが、3食ご飯を食べるというのも大事。私よりも年齢が上なので、しっかり食べてもらってちゃんとした生活を。よく寝て食べる。そうじゃないと体力がつきませんから」と、年齢差もあり健康をより意識しているそう。本並氏も「栄養をしっかりとって長生きしようということです!」と話し、また、「僕は好きなことをやってくれたらいい。人生1回しかないですし、やりたいことをやってくれたら。人に迷惑をかけなかったら何でもいいです」と語った。同居は「10月から」とのこと。丸山は「場所は言わないですよ」と言い、「都内ですよね?」と念のため確認すると、「都内です。23区。もうちょっとヒントを出すなら、20区。3区減りました!」と答え、本並氏が「減った3ってどこだ!?」とツッコミ。丸山の発言について「意味わかります?」とフォローしてくれる場面もあり、お互いのことを理解し合っている熟年夫婦のような雰囲気もあった。
2020年09月06日舞台『正しいロックバンドの作り方 夏』の公開ゲネプロが10日に東京・東京グローブ座で行われ、藤井流星、神山智洋、栗原類、吉田健悟、中村梅雀、西田征史が取材に応じた。同作は日本テレビ深夜ドラマ「シンドラ」第12弾として放送された同名ドラマの舞台化作。ロックバンド“悲しみの向こう側”のメンバーで、バンドを愛する心配性のリーダー・シズマ(藤井)、夢も目標も特にないイマドキ大学生・テツ(神山)、天才かもしれない不思議くん・オギノ(栗原類)、とにかく明るいムードメーカー・コバ(吉田健悟)の成長物語となる。ソーシャル・ディスタンスを守るためにステージ上で行われたフォトセッションでは、それぞれソロで写真を撮られ、梅雀のポーズに「かわいい!」「一番アイドル!」とキャスト陣が声をかける一幕も。最後には「キエチマエカナシミ〜!」と全員で作中のキーフレーズで決めていた。新型コロナウイルスの感染が広がる中、稽古中もずっとマスクをつけていたというが、藤井は「初めて本番を迎えて、『こんな感じの表情をしてたんや』とわかったのもあって、新鮮」、神山は「二段階で稽古を楽しめたのが大きかったかな」と振り返る。神山は「こういう状況の中で舞台をやることに対して、エンタメを届けられるのはすごい力になるのかなと思いますし、ファンの皆様にご協力いただいて、感染拡大防止に努めながら、千秋楽までの1週間ちょっと、誰1人欠けることなく走り続けられたらなと思います」と意気込んだ。上演に際しては、キャスト・スタッフ全て検査を行い、陰性だったと報告。「陰性という文字も一瞬どきっとする」(吉田)、「アホやから、陰性って文字を見ても、一瞬、どっちかわからない」(藤井)、「英語でネガティブって書いてあるし」(梅雀)と周囲を笑わせる。梅雀がベースの腕前を披露するシーンもあるが、西田が「あそこのフレーズは梅雀さんに任せました」と説明すると、梅雀が「題名は『後悔』」と明かし、キャスト陣も「初めて聞いた」と驚いていた。ドラマからの舞台上演となったが、藤井は「僕はジャニーズショーはやったことあるんですけど、こういう舞台は初めてなので、『神山さんお願いします! 引っ張ってください!』って」と不安だった様子。西田は「流星くんが初舞台に近いという感じで不安がってて、よく聞いたら演出家が怖いと思ってるらしくて、灰皿が飛んでくるようなイメージが」と苦笑し、「それは違うよ、というところから説いていった」と語る。「ドラマの生っぽいお芝居から、急に腹式になるのも違うと思ったので、ドラマと舞台の中間を目指すように作っていった」と方針を明かした。「所属するジャニーズWESTと、今回演じたロックバンドが通じるところがあるか?」という質問には、神山が「グループがのし上がっていくためにぶつかり合うのが必要なんじゃないかな。ジャニーズWESTはぶつかりは避けて仲良くやっていきたいという思いはあるけど、ぶつかってより強くなるものもあるのかなあ、という視点は増えた気がします」と答える。藤井も「『夢を追う時間は長い方がいい』というセリフがあるんですけど、ジャニーズWESTにもはまったりするなと思う。デビューするまでにも時間かかりましたし、今でもCD買ってくれる方いっぱいいますけど、そんなはじめから売れてたわけでもなかったので、ちょっと重ねちゃう」と心境を吐露。また、「同作を観たメンバーが焼きもちを焼くか?」という質問に対し、藤井は「こないだ重岡大毅が24時間のドラマ主演に決まったときも、グループのメールで『すげーな、おめでとう!』『お前、よくあん中から行けたな!』とみんなで祝った」とエピソードを披露。神山は「メンバーの頑張ってる姿を好きなメンバーばかりなので、焼きもちを焼かせるとしたら、めちゃめちゃ(バンドの)仲いいところ見せて、『ジャニーズWESTの時の2人じゃない』と思わせられたら成功だと思います」と笑顔を見せた。今回、舞台の配信も決定。神山は「こういう状況であって、応募してくださったけど観に来れなかったという方もたくさんいらっしゃると思うので、配信という形で皆さんの手元に届けられる日が来るのは嬉しい」と喜びを表す。藤井は「チケットが取れても怖いから行けないという人もいると思う」と配慮し、栗原は「劇場で見るとは違った楽しみ方もあるかもしれない」と期待。藤井が「オンラインライブもやらせてもらってますけど、舞台って全然違うと思うので、楽しみですね。めちゃくちゃ嬉しいです」と語ると、出演者にも関わらず吉田が「俺も観たい」と言い出し、笑いを誘っていた。東京公演は東京グローブ座にて8月9日~8月30日、大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて9月2日~9月8日。撮影:阿久津知宏
2020年08月10日Netflixオリジナルアニメとして全世界へ配信中の、『攻殻機動隊』の最新作『攻殻機動隊 SAC_2045』。そのアニメーション監督である神山健治さんと荒牧伸志さんにお話を伺いました。――今作は、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズの世界観を引き継ぎながら、モーションキャプチャを駆使した3DCGという新しい映像表現を用いています。このようなアプローチに至った経緯とは?荒牧:最初はシリーズではなく、一本の映画をつくろうと話していて。どういう切り口がいいかと悩んでいました。神山:S.A.C.の続編としてつくるか、全く新しい攻殻機動隊としてつくるのか、どんなアプローチが一番いいのだろうと。でも、S.A.C.に全く触れないとなると、僕が参加する意味がないんじゃないかとも考えて。S.A.C.の世界観を生かして、続編的な意味合いでつくっていくことになりました。荒牧:それが2015年かな。今作は、僕から神山さんに声をかけました。その段階から3DCGでやりたいと頼んでいました。20年間3DCGでつくってきて、さらなる可能性の手応えを感じていて。同時に、一人で突き詰めることに限界があるなと。攻殻機動隊という題材を3DCGで、かつ僕とは違う経験を持つ神山さんとつくることができれば、表現の幅が広がるのではと期待しました。――今作ではどのようなテーマを意識して物語をつくりましたか?神山:僕は脚本を書く時、「人間」と「社会」と「今」の要素を対比させながらイメージを膨らませています。特に、いつも「人間」を深く掘り下げて描いていると思うんです。『STAND ALONE COMPLEX』でも「人間」を描いていました。人は個でありながら、社会を形成して初めて人間たり得ている。テクノロジーを使うのも人間です。今作では、人間と対比した「社会」と「今」を描くために、「経済(社会)」と「AI(今)」の要素を取り入れています。経済を継続させていくための戦争“サスティナブル・ウォー”や、いずれ来ると言われているAIが人の知性を超える瞬間“シンギュラリティ”の設定を物語の中心に据えている。経済が破綻し、テクノロジーが発達した世界で、人間はどう生きていくのか、そんなことを考えて今作の物語を描きました。――作品の制作過程において、どのような苦労を感じましたか?神山:僕ら自身、この物語がどこに帰結していくか分からず手探りで、紡いでいくのが大変。つくっているというより探している感覚。その物語を可視化するためのアイデア出しも、設計図に起こすのも、予算の中でCGを依頼するのも、死ぬほど大変です。荒牧:脚本で固めたつもりでも、モーションアクターさんに演じてもらうと気づくことがあります。いろいろな段階で行ったり来たりを繰り返しているので…どの作業も大変ですね。素子の魅力は完璧さ。それゆえに描きづらさも…。――監督お二人から見て、草薙素子にどんな魅力を感じますか?神山:あれだけ屈強な男たちを束ねるリーダーシップや行動力。それでいて人間味や思いやりのある人。その完璧さですかね。描いていておもしろい。普通、隊長というのは成長を描くのが難しく、おもしろみに欠けるから、物語の主人公になりづらい。でも映画『プレデター』で隊長役のシュワちゃんを観て、素晴らしい主人公が登場した!と思った。それが影響しているのかもしれません。荒牧:全身義体の女性という特殊性と自分の信念を持っている安定感。とても魅力的だけど、物語をつくる上では大変です。完璧ゆえに失敗させられない。失敗しても、先を見据えての失敗というか。それが動かしづらくて…。なので、今作では新人のキャラクターである(江崎)プリンを登場させました。物語を動かしてもらうために。――プリンにはそんな役割が…。神山:プリンはいろいろな狙いがあります。紅一点だった素子の近くに、可愛らしい女性が出てくると嫌われる部分はあるだろうと思いつつ、出しました。最初はどうしても異物感を抱かれると想定していたので、中途半端に好かれるより振り切ってしまおうと考えてつくりました。――今作の素子についてはいかがですか?イリヤ・クブシノブさんの描く素子はこれまでのクールな印象と異なり、可愛らしさを感じます。神山:イリヤくんの描くイラストは、少女の最も美しい瞬間を切り取っているところ、瑞々しいところが一番の良さだと思っています。今作の素子には上手いことそれが出ているなと。イリヤくんのデザインによって、より素子が身近な存在になった。可愛いお姉さんのような感じですよね。あらまき・しんじ(写真右)1960年生まれ、福岡県出身。2004年映画『APPLESEED』でモーションキャプチャ技術を導入した世界初の3Dアニメを制作。日本における3DCGアニメの第一人者。かみやま・けんじ(写真左)1966年生まれ、埼玉県出身。2002年映画『ミニパト』でアニメ監督デビュー。『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』はTVアニメ初監督作で国内外問わず人気に。作中で実際に登場する背景のラフ画。アニメでは大道具や小道具の一つひとつを3DCGでつくり込んでいる。屈強な男たちを束ねる公安9課のリーダー・草薙素子。神山監督は彼女を「理想の上司」と表す。『攻殻機動隊 SAC_2045』経済災害が発生し、AIが劇的に進化した世界では“サスティナブル・ウォー”が勃発。元公安9課(内務省直属の対テロ攻性組織)メンバーはある事件へ巻き込まれていく。Netflixで全世界独占配信中。©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会※『anan』2020年7月15日号より。取材、文・阿部裕華写真・後藤利江(by anan編集部)
2020年07月11日7/8(水)発売のanan2208号「体感せよ!エンタメの最新系。」特集の表紙は『攻殻機動隊 SAC_2045』の少佐こと草薙素子。表紙制作エピソードを紹介します。『攻殻機動隊』草薙素子のエモい瞬間。『攻殻機動隊 SAC_2045』の少佐こと草薙素子が、時空を飛び越えananカバーモデルとして降臨です!屈強な男たちを束ねる、強くたくましいリーダーである素子が、やさしくて柔らかな、みずみずしい表情を披露してくれました。普段は見せることのない色っぽい一面に、ドキッ……。描き下ろしてくださったのは、キャラクターデザインを務める人気イラストレーター、イリヤ・クブシノブさん。フューチャリスティックでありながらも、どこか郷愁を感じる、奥深き草薙素子を描ききってくださいました。小さい頃に観た『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』冒頭シーンの素子が衝撃的すぎて、イラストレーターになったというイリヤさん。「実は5年ほど前から、ananの表紙でイラストを描きたいと思っていました。素子がその夢を叶えてくれてうれしい」と感動のお言葉! イリヤさん自らの手で、イリヤさんの人生に大きな影響を与えた素子を描いていただき、ananの表紙を飾っていただけるなんて、大変光栄な思いです。今号の裏表紙をめくったところには、表紙とは別ポーズの素子も掲載。保存版のイラストとして楽しんでいただけるものになっているので、そちらもお見逃しなく。特集では、イリヤさんのほか、神山健治監督×荒牧伸志監督、声優として素子を演じ続ける田中敦子さん、さらには攻殻機動隊ファンの西川貴教さんといった豪華メンバーの方々へのインタビューを通して、『攻殻機動隊 SAC_2045』の魅力を多角的な視点で掘り下げています。Netflixオリジナルアニメとして世界に配信されている今作、これまで攻殻機動隊に触れてこなかったという方でも大丈夫、存分に楽しめる内容になっています。現代の社会問題に向き合うテーマの提示だったり、モーションキャプチャを駆使した3DCG映像のド迫力だったり、劇的に進化するAIと相反する人間のノスタルジーだったり……まだ観ていない方は、ぜひ本誌を片手に、素子とともに未来を体感してください!(O)
2020年07月07日