■太陽・月・海原の神「三貴子」が並び鎮まる希少な神社にぎやかな阿佐ヶ谷(あさがや)の駅を少し離れて路地を入ると、そこには静かで明るい神域が広がっています。東京都杉並区に鎮座される「阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)」。人々の暮らしと密着した地域にありながらも、ひとたび足を運び入れれば、その神聖さが肌で感じられる素敵な神社です。手水を済ませて玉砂利を踏みしめながら歩くと、右手には能楽殿があらわれ、いっそう明るく清々しい雰囲気が感じられるのではないでしょうか。※この能楽殿は、通常閉じられていますが、催しの際などに開かれます主祭神は、伊勢神宮におわします太陽の神様「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」と、その御饌(みけ)の神である食物神「豊受大神(とようけのおおかみ)」。そして、天照大御神と時を同じくして「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」から生まれた、月の神様「月読尊(つくよみのみこと)」と、海原を治めよと言われた「須佐之男尊(すさのおのみこと)」の4柱です。この阿佐ヶ谷神明宮において特に珍しい特徴は、拝殿から臨むことのできる御正殿に「天照大御神」、東西両殿に「月読尊」「須佐之男尊」の3つの御殿がお祀りされているところ。中央が「天照大御神」の御殿で、東に「月読尊」、西に「須佐之男尊」の御殿が並んでいるのです。神話・古事記に「兄弟神」として登場する「三貴子」が、このようにひとつの神社に並んでお祀りされているのは、全国的に見ても大変珍しい姿だと言えます。拝殿からその「御垣内三殿」を拝することができますが、広く拓けた明るい場所に美しく並ぶ3つの御殿の姿は、いつ見ても静謐で清らかな空気をたたえています。■その姿を大きく変えた「平成の大改修」阿佐ヶ谷神明宮は、かつて「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が東国への勢力拡大のため遠征をしたその帰りに、この「阿佐谷」で休息したと伝えられ、その後、彼の功績を慕った村人が建てたお社が起源だと言われています。この国の最高神である「天照大御神」がお祀りされていたこの場所には、その後も、この村の各地に散らばっていたいくつものお社が次第に合祀(併せてお祀りすること)されていきました。このように、今ではさまざまな神様がこの地に鎮まって、人々の暮らしを見守っているのです。この神社に大きな変革があったのは、まだ記憶に新しい平成21年のこと。境内に祈祷殿(ご祈祷が行われる場所)や能楽殿が新設され、以前は拝殿と本殿がひとつの形になっていたものが別々に切り離されることになったのです。こうして私たちが祈りをささげる場所となる拝殿からは、現在のように並ぶ三貴子のお社を見つめることができ、それぞれの神様をより意識しやすい姿に生まれ変わりました。御本殿は青空の下に緑の杜を背にしたかたちで、静かに、そしてひときわ眩く鎮座しています。特別なときにしか足を踏み入れることのないその空間は、目には見えなくともごく自然に神様の存在を感じられるような、素晴らしい心地よさを感じます。そして平成26年には、伊勢神宮が20年に一度お宮を新たに立て替えて神様にお遷りいただく「式年遷宮」という祭祀に伴って、撤下された鳥居のひとつを受け継いで、この御本殿前に置かれることとなりました。それまで伊勢神宮の神域を御守りしていた鳥居が、今はこうして、この阿佐ヶ谷神明宮を見守っている……。そう思うと、お伊勢さまとの深いご縁を感じずにはいられません。■あらゆる災難厄事を払いのける「八難除」「降臨殿」と呼ばれる祈祷殿では、「天照大御神」の荒魂(あらみたま)と「豊受大神」が併せてお祀りされています。この場所には、江戸時代に奉納された、銅製の黒い「三本御幣」を拝することができます。それは、この阿佐ヶ谷神明宮に集まる庶民からの信仰が厚かったことを示す、大変貴重で珍しいものです。私たちの人生には、あらゆる節目が訪れます。「安産祈願」「初宮詣」「七五三詣」「成人式」「年祝い」などといった、人生儀礼の数々。その折々に神様へご報告を申し上げ、その恵みとご加護に感謝し、これからの繁栄を願うのが御祈祷です。この祈祷殿の御神前は、御祈祷のとき以外は入ることのできない場所。きっと、その厳かな空気を肌で感じられることでしょう。※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいていますこの場所で受けることのできる御祈祷の中でも、阿佐ヶ谷神明宮ならではのものといえば、「八難除」です。「八難」というのは、8つの難という意味ではなく、「世の中にあるあらゆる災い」のことを指しています。厄年の災い、方位や地相・家相に起因する災い、火や水にまつわるの災い、人の災い、因縁から来る災い……。挙げればキリがないほど、私たちの生きる世の中には、数多くの災難や厄事が存在しています。「八難除」とは、それらすべてを取り除く御祈祷であり、御祭神である八百万の神々の中心となる「天照大御神」様のご加護をいただいて、それぞれの人生が素晴らしいものになるようにと願うもの。最近よくないことが続いているという方や、何か不安なことがあって前に進めないという方、身の回りで病気や事故が増えているという方も、この御祈祷を受けられてみてはいかがでしょうか。■巫女が最後の縫製を行う「神むすび」の御守り※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいています阿佐ヶ谷神明宮といえば、特に話題を呼んでいるのが「神むすび」という御守りです。ブレスレットタイプになっているので、手首やバッグなどに着けて、肌身離さず持ち歩くことができます。美しく繊細に編み込まれたデザインで、その色やモチーフにも、さまざまなものがあります。春なら桜、梅雨の時期なら紫陽花、秋には月うさぎなど、季節ごとに期間限定のものが準備されるのもワクワクします!こちらは、阿佐ヶ谷神明宮でご奉仕をしている巫女さんが仕上げの縫製を行い、大切に作られているのも特徴です。その中に御神気が込められ、私たちのもとへと届くのですね。「神むすび」は阿佐ヶ谷神明宮のオリジナルであり、珍しい形の御守りですが、私たちがより身近に持つことができるのではないでしょうか。御守りとは、日々の暮らしの中で折に触れて神様の存在を意識し、その御神徳にあやかりながらも、常に感謝を忘れないための「形あるもの」です。その出会いは「直感」が大切。神社に訪れた際に御守りを目にして、あなたが強く心惹かれるものがありましたら、ぜひ手に取ってみてください。それがあなたと、その神社・神様との絆を示す、ひとつの証になることでしょう。■行事ごとに少しずつ変化する御朱印御朱印については、阿佐ヶ谷神明宮の場合、大きく分けて2種類があります。「神明宮」のものと、「月読尊」のお社である「月読社」のものです。また、「神明宮」の御朱印については、祭祀や催し物などにちなんで手作りの印が追加されることがあります。お正月、観桜会、夏越の大祓、七夕、例祭、新嘗祭、年越しの大祓など……それぞれのモチーフになるものが、季節を感じさせてくれますね。昨今は、多くの神社でいただける御朱印にも、限定のものなどが増えてきました。思わず見とれてしまうような、美しい御朱印に出会うこともありますよね。ただし、それをいただくために神社に訪れるというよりは、さまざまな季節に足を運び御朱印の変化も楽しみつつ、お詣りを通じて神様と心を通わせることを大切にしてみてください。きっと、そのような心で何度も足を運ぶことができたなら、その神社はあなたの人生にとってかけがえのない場所となり、その祈りの心を神様も喜んでくださるに違いありません。■変わらぬ「祈り」と「感謝」の心を、変わりゆく時代の中に皆様は、「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉をご存知でしょうか?阿佐ヶ谷神明宮の神職の方が、神社を守り受け継いでいく中で大切にされていることのひとつで、「伝えるべきものの本質はかたちを変えることなく守りながら、時代とともに変えてゆくべきものは変えながらつないでいく」という意味があります。「神道」というのは、何世代も前の日本を生きたご先祖さまたちから順番にバトンを手渡してきたからこそ、今日まで日本に息づいている大切な文化です。古くから多くの人が信仰を寄せて神々をお祀りし、その心のよりどころとなってきた神社。これから先も、時を越えてその本質を受け継ぐためには、さまざまな工夫や時代に即した変化もまた、必要な努力なのでしょう。しかし、神社に訪れる私たちこそ、その場所が持つ本来の役割やあるべき心の姿を、忘れることなく残していかなくてはなりません。当たり前の日々の中に存在する感謝の気持ちや、この国を守ってくださっている神様たちへ祈りを捧げる心を、失くしてしまうことのないように……。神社に足を運んだときこそ、神様を想い、手を合わせることの意味を噛みしめてみてください。私たちはその積み重ねで、神様を感じる心が養われ、どんなときも迷わずに心明るく生きていくことができるのですから。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!拝殿に向かって右手側にあるのは「元宮」。向かって左から、阿佐ヶ谷神明宮の誕生のきっかけである「日本武尊」、三貴子の生みの親である「伊弉諾尊」、その妻であった「伊弉冉尊」がお祀りされています「神むすび」以外にもさまざまな御守りがありますが、この「災難除」の御守りがふと目に留まりました。日本らしいイメージの五色の色合いと、素朴さの中に宿る美しさが印象的です。※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいています学問の神様である「菅原道真公」がお祀りされる北野神社。五角形の鳥居は比較的新しいもので、「合格」するようにとの願いが込められています。ぜひ、何かの試験を控えている方は、こちらの鳥居をくぐってお詣りしてみてくださいね!道祖神である「猿田彦大神」をお祀りする猿田彦神社の前にある、立派な「夫婦欅」を見上げてみてください。阿佐ヶ谷神明宮の3000坪の敷地には、このような立派な大樹が、いたるところにそびえ立っています阿佐ヶ谷神明宮は、地域の人々にとって大切なコミュニケーションの場となる役割も、積極的に果たしています。神楽殿では能などの伝統芸能の奉納やバリ舞踊・ジャズストリートの会場になるほか、骨董市や植木市などが開催されるなど、広く親しまれているのです。それでいて、「瑞祥門」という神門より内側は厳かに神聖に、神事が執り行われる場所としていました。このようなけじめも素晴らしく、神域を神様のための場所として、守ることの大切さを感じずにはいられません。ぜひ足を運んで、その清々しい空気を隅々まで感じてみてください!■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)【御祭神】■主祭神天照大御神(あまてらすおおみかみ)豊受大神(とようけのおおかみ)月読尊(つくよみのみこと)須佐之男尊(すさのおのみこと)■元宮(もとみや)日本武尊(やまとたけるのみこと)伊弉諾命(いざなぎのみこと)伊弉冉命(いざなみのみこと)【境内末社】■猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)猿田彦大神(さるたひこおおかみ)■北野神社(きたのじんじゃ)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)【鎮座地】〒166-0001東京都杉並区阿佐谷北1-25-5※駐車場完備【電話】03-3330-4824【FAX】03-3310-9007【最寄駅】JR中央線「阿佐ヶ谷駅」北口より徒歩2分(※「阿佐ヶ谷駅」は、特別快速並びに土日の快速では停車しません)東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」北口より徒歩10分
2018年10月08日会津美里町の指定天然記念物に指定されている会津五桜の一つ「薄墨桜」や、シーズンには敷地内に150種10万株のあやめが咲き乱れる「あやめ祭り」など、花咲く神社としても有名な伊佐須美神社。今回は福島県会津の神様訪問です。 伊佐須美神社の鳥居。紫陽花の季節に訪問。 伊佐須美神社の歴史と御祭神四柱伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)は、福島県大沼郡会津美里町宮林にある岩代国一ノ宮です。地元の方からは「伊佐須美様」と呼ばれ、会津の総鎮守として親しみと崇敬を集めてきました。 境内には神様の使いのような真っ白な猫がゆったりとくつろぐ姿も。 学業の神様・菅原神社もあります。合格祈願に訪れる人が多いです。 神門横には苔生す庭園も。初夏のしっとりした緑が美しい。 神門は立派な桜門。扉には菊の御紋が飾られています。 創建は崇神天皇10年(前88)で、約2000年もの歴史ある神社。祭神である四道将軍・大毘古命(オオヒコノミコト)と建沼河別命(タケヌナカワワケノミコト)が別々の道を進みながらもやがてこの土地で再会を果たしたことが由来し、「会津(相津)」という地名がついたと云われています。その際、国土開拓の祖神である日本神話に登場するイザナギ・イザナミの夫婦神を父子が天津嶽山頂に祀ったのが伊佐須美神社。そのため伊佐須美神社には、伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)と、社殿を創建した大毘古命(オオヒコノミコト)・建沼河別命(タケヌナカワワケノミコト)の父子を御祭神としてお祀りしています。(※御祭神四柱を総称して「伊佐須美大明神」と奉称) 「夏越(なごし)の大祓 茅の輪(ちえのわ)くぐり」。祓い方の方法は、左から右、左と8の字を描くようにくぐります。半年間の罪穢れを祓い清め、残る半年間の催促を祈って進みます。伊佐須美神社のご利益実は平成20年の火事によって本殿・神楽殿・神饌所などが消失してしまったため現在は仮社殿なのですが、農林・水産・漁業・商工・土木・建築・交通運輸のあらゆる殖産興業の守護神として名高く、また豊作祈願・商売繁盛・開運・延命長寿のご利益に加え、イザナギ・イザナミの夫婦神のご夫婦を祀っていることから”会津の縁結び神社”としても知られています。 現在は仮の御社殿。今後、焼失以前の御社殿を模した新しい造営計画が立案中。 天海大僧正が植栽されたと言われるパワースポットの桧と、桧に寄り添うように生えている縁結びの紅葉。 旅の途中に寄り道したワケ伊佐須美神社の伊佐須美大明神は、イザナギノとイザナミが国土開拓の祖神、そして大毘古命と建沼河別命は東海や北陸、東北を開拓し農林や水産などあらゆる会津文化を生み出した神様と云われているため、「何か迷ったときに方向性を示してくれる神様たち」としても知られているのです。進むべきか進まぬべきか、引くべきか押すべきか、道に迷ったときに訪れれば、ひらめきや道筋を進むパワーをくれるパワースポット。今回は開拓の神に相談したいことがあって旅の途中でちょっと寄り道。伊佐須美大明神様、「旅の者から相談です。」拝殿前に立つと、改めてなんと言って相談したらいいのか悩んでしまいます。しかも神様が4人いるので、誰に聞けばいいのか…。悶々として手を合わせます。(妄想発動)ーお参り(妄想)中ー私「こんにちは、東京から来た五十嵐です。よろしくお願いします。」イザナギ「はいよろしく。何に悩んでいるのかな。」私「意外な人が出て来た。実は今なんとなく運気が停滞している気がしていて…」イザナギ「それでそれで?」私は「それで…仕事を増やすとか減らすとか、契約先を変えるとか何かしらアクションを起こした方がいいのかなと思ってるんです。」イザナギ「ふーん。」私「でも、行動できるほど時間も気持ちも余裕がなくてウジウジしてるんですけど。今ってなんか進んだ方がいいのか聞きたくて。」イザナギ「っていうか、その質問のために会津まで来たの?」私「そうです。だって珍しいんですよ、開拓の神って。しかも御祭神全員が開拓神て。」イザナギ「まぁね。でもあんまり具体的な相談じゃないから難しいな。」私「まぁ、ふんわりはしてるかも。」イザナギ「ふんわりって言うか、もっさりかな。」私「でも、悩みってそういうものでは?」イザナギ「私はね、イザナミと爆誕した後、高天原の偉い人たちに国土つくれって言われて、天の橋から矛で海をかき回して島を作ったの。」私「それが日本なんでしたっけ。」イザナギ「もちろん言われたから作ったっていうのもあるけど、私は大好きなイザナミと一緒に住むための場所を作ったに過ぎないの。そうすべき理由があったから、従ったまで。私がしたことはみんなにとってはパイオニア的なんでしょうけど、でもね、本当に見ないといけないのはそこかしら?あなたにとって、何か行動を起こすべき理由はあるのかしらね。あ、今日私が夕飯作る当番なの、じゃあね。」神様の言葉を代弁するためのお便り「おみくじ」イザナギが後半ちょっとオネエ口調だったのは気になりますが(なにせ脳内の出来事のため)、神様の声を代弁するためにおみくじで運勢もみてみましょう。運勢:凶なんとなく全てに行き詰まりの感を覚える運勢です。仕事:ここで急いで結論を出そうとしても駄目。流れが有利にかわるまでねばり心のゆとりが欲しいもの。正直、旅先での凶は精神的に結構辛い。はい、その通りです。まったく、イザナギの言う通りですよ。”長い人生にはこういう時期もあります。焦らず、苛立たずここは一つ試練の時と心得て頑張りましょう。”試練の時。焦らず、苛立たず、忍耐の時期ということでしょうか。確かに今行動する理由がないからこそ、進めばいいのかそのままでいいのかウジウジしていたんですよね。”春は近い。明るい見通しがほどなく開けます。”まだ夏ですが、春には開けるっぽいので今は我慢なのでしょう。我慢に次ぐ我慢。とにかくこのおみくじ、「がんばれ。」の文字が多い。こんなに応援してくれるおみくじははじめてです。イザナギありがとう。春までちょっと長いけど、もう少し踏ん張ることにしましょう。さて、せっかく福島まで来たから円盤餃子食べて帰ろっと。伊佐須美神社
2018年08月16日■1900年前、日本武尊が創祀したと伝えられる神社東京の下町・根津(ねづ)。この周辺の地域は、谷中・根津・千駄木をまとめて、通称「谷根千(やねせん)」と親しまれ、日本の懐かしい雰囲気が残されています。こちらに鎮座する「根津神社(ねづじんじゃ)」は、およそ1900年も前に、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が千駄木の地に創祀したと伝えられる、由緒ある神社。境内を歩くだけで、その長い歴史にロマンを感じることのできる場所です。この神社を創祀したと言われている「日本武尊(やまとたけるのみこと)」そのものが、優れた武神として神話の英雄でもあり、日本各地の神社でお祀りされている神様です。この地はこれまで、幾多の空襲・震災・火災の難を逃れてきました。その事実を知ると、人々が根津神社に寄せる信仰や信頼、そして、この場所に宿り続ける確かな力も感じられる気がします。総称して「根津権現(ねづごんげん)」と呼ばれているこちらの主祭神は、「須佐之男命(すさのおのみこと)」「大山咋命(おおやまくいのみこと)」「誉田別命(ほんだわけのみこと)」の三神。さらに、相殿(あいどの=主祭神以外にも合わせて神様をお祀りすること)には、「大国主命(おおくにぬしのみこと)」や「菅原道真公(すがわらのみちざねこう)」もお祀りされています。どちらの神様も有名で力のある雄々しい男神であり、総合して厄除けや勝運にお力を貸してくださるとして、長く親しまれてきました。根津神社が数多くの災害や戦火の被害に遭わず、ここまで残り続けていることからも、これらの神様方がその災いを退けているからこそだと言えます。社殿の雰囲気も、見事な貫禄と懐の深さを感じさせてくれます。境内では、いつも多くの参拝者が思い思いに、ゆっくりと心地よさそうに過ごしている様子が見られます。■300年前の江戸時代に生まれ、今も美しく残される社殿根津神社には、朱塗りが美しい重厚な社殿が、本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の7つ、今なお残されています。これらは、江戸時代に五代目将軍・徳川綱吉が、兄・綱重の子である綱豊(=六代目将軍・徳川家宣)を養子とし、綱豊が江戸城に移る際、その氏神社である根津神社の社殿大造営を行った際のものです。この社殿ができてから、根津神社は現在の場所に御遷座されたという歴史があります。300年以上も前の建物が、現代までひとつも欠けることなく、寸分の狂いなく同じ場所にあり続けているということには、揺るぎない神様のお力と御神徳を感じずにはいられません。これらの建物は、国の重要文化財として、今なお大切に受け継がれています。また、明治維新の時代には、明治天皇が江戸を「東京」として政務を行うにあたり勅使を遣わされ、この神社で国家安泰の御祈願を修めらたという御由緒も。神社というのは、その多くがとても長い歴史を持っています。それぞれの時代を生き、その土地にご縁をいただいた人々にとって、その存在は確かに心のよりどころとなってきました。日本各地に素晴らしい神社が数多く残されているのは、日本人が時代を越えて、人から人へとつないでいった証に他なりません。根津神社は、そんな壮大な時代の流れとロマンを間近で実感できる、かけがえのない場所なのです。■女性守護の優しい神様「乙女稲荷」この神社には、力強い男神とともに、優しさと華やかさを感じさせる「乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)」が鎮座されています。こちらの神様は、そのお名前が表現する通り、女性守護と縁結びの御神徳で親しまれてきました。こちらのお社があるのは、池の上にせり出す舞台のような、少し小高い場所。お祀りをするご神体は、岩の中に包まれている珍しいかたちです。それが「胎内」を思わせるということも、女性にゆかりの深い神社と伝えられる由縁のひとつになっています。乙女稲荷神社からは、根津神社の歴史ある社殿も一望できて、ここからの眺めもまた格別です。この場所にはやわらかな女性らしい雰囲気があり、御本殿の雄々しさとはまた違った、温かな心地よさが感じられるのではないでしょうか。稲荷大神である「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」は、農業や商売にもお力を貸してくださる神様です。現代社会を生きる、働く女性にとっても、きっと心強い味方になってくださることでしょう!■三社の御朱印と対照的な御朱印帳根津神社の御朱印は、全部で三社いただくことができます。中央が根津神社、左が乙女稲荷神社、右が駒込稲荷神社の御朱印。こうして三社分を並べてよく見てみると、御朱印の印の字体が違うことに気づきます。その違いには、どことなくそれぞれのお社の特徴が表れているようにも思えました。まずはそれぞれの神社にお詣りをしてその雰囲気を体感してから、こちらの御朱印をいただいてみてくださいね。それぞれの神社の空気をしっかりと感じ取ることは、そこにいらっしゃる神様に、より心を寄り添わせることにつながっているはずです!そして、まさに根津神社を表現しているかのような、2種類のオリジナル御朱印帳も素敵です。雄々しい男神を連想させる、黒地に御神紋のシンプルな御朱印帳。そして美しいツツジと楼門、裏には境内の千本鳥居があしらわれた、淡く柔らかなピンク地の御朱印帳。男性にも女性にも嬉しいデザインではないでしょうか。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!境内末社の「乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)」へと続く、千本鳥居です。春には、この鳥居をくぐりながら、3000株ものつつじが見事に咲き誇る様子を眺めることができます。女性の心をときめかせてくれる、美しい千本鳥居の並ぶ道が、私たちを乙女稲荷神社へと導いてくれます。根津神社でいただける、さまざまな御守りの中の一部です。左端2つ……月次花御札(つきなみはなみふだ)より2種。全部で13種類。お花を飾るように、季節ごとに飾りましょう。右寄り中央……つつじの幸せ鈴守。小さな可愛らしい鈴の御守りです。つつじの色には数種類あります。お好みでどうぞ。右端……根津神社の御守り。黒地と白地で2種類あります。根津神社ならではの、つつじのお花の刺繍が素敵です。こちらは「駒込稲荷神社(こまごめいなりじんじゃ)」のお社。御祭神は乙女稲荷神社と同じ神様がお祀りされていますが、また違った雰囲気のある神社です。御眷属(ごけんぞく=神様の御使い)の狐様が背筋を伸ばして見つめあいながら、お社を守られている姿が印象的です。地域に深く根付き、長い歴史の中で人々に愛されてきた神社では、時代を越えて確かに息づいている優しさや強さが感じられるものです。神社という空間を「感じてみる」ということは、私たちの心をより豊かに育ててくれるのではないでしょうか。今を生きる中で、その意味や感謝に目を向ける大きなヒントが、神社のお詣りには隠されている気がしてなりません。根津神社は、春の「つつじまつり」はもちろん、境内でそれぞれの季節を楽しむことのできる素敵な神社です。神社の周辺も情緒あふれる街並みですから、ぜひ一度足を運んでいただき、ゆっくりと過ごしてみてくださいね。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】根津神社(ねづじんじゃ)【御祭神】■主祭神須佐之男命(すさのおのみこと)大山咋命(おおやまくいのみこと)誉田別命(ほんだわけのみこと)■相殿大国主命(おおくにぬしのみこと)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)【境内末社】■駒込稲荷神社(こまごめいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)■乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)【鎮座地】〒113-0031東京都文京区根津3-28-9【電話】03-3822-0753【最寄駅】■電車をご利用の場合地下鉄千代田線「根津駅」「千駄木駅」より徒歩5分地下鉄南北線「東大前駅」より徒歩5分都営三田線「白山駅」より徒歩10分■バスをご利用の場合・上58「上野松坂屋前-早稲田」のバスに乗車→「根津神社入口」下車、徒歩1分・上60「上野公園-池袋東口」のバスに乗車→「根津駅前」下車、徒歩5分・上26「上野公園-亀戸駅前」のバスに乗車→「根津駅前」下車、徒歩5分・草63「池袋駅東口-巣鴨駅-豊島区役所」に乗車→「団子坂下」下車、徒歩5分・東43「江北駅前-田端駅前-東京駅丸の内北口」に乗車→「向丘一丁目」下車、徒歩5分・茶51「駒込駅南口-本郷三丁目駅前-秋葉原駅前」に乗車→「向丘一丁目」下車、徒歩5分
2018年08月02日仕事運を上げる田無神社。前回不忍池辨天堂の弁財天様に元彼との復縁について相談し、その直後来東するはずだった元彼が来れなくなるという、まさかのメッセージを受け取りました。結局、元彼は日程をずらして来ることにはなりましたが、なんとも言えない複雑な気持ちを抱えたままの再会に。気分を上げたいこともあり、せっかくなので元彼も一緒に仕事運が上がる七奈先生おすすめのパワースポット・田無神社へ向かいました。今回も氏神様からアポイントを取ってもらって出発!龍神様がいる良い気の流れを感じる神社。田無駅から徒歩6分ほどで到着。それほど大きな神社ではないのですが、参拝の方が程よい人数で途切れなく訪れます。地元の方に親しまれている神社なのでしょう。また、明治神宮の宝物殿前広場のように、涼やかでいい気が流れているのわかります!これはパワーをもらえそう!*金龍神にまっすぐ伸びた参道。”開かれた神社”の言葉通り全体的にオープンな印象です。田無神社の御祭神は龍神様。境内には中国の五行説 ”万物は木・火・土・金・水から成る”という考え方に基づき、金龍・赤龍・白龍・青龍・黒龍の五龍神が祀られています。それぞれの龍神様で司るご利益が異なります。金龍神一番大きなお社は金龍神。大地・豊穣の守護神。家庭運・頭領運・事業運等にご利益有。田無神社にはあちらこちらに龍がいます。ぜひ探してみてください!赤龍神うっかり見逃してしまいそうな赤龍神は火の守護神。書斎・学業・勝負事・昇進等 にご利益有。白龍神金属の守護神であり、倉庫・金運・飲食・結婚運等でご利益をいただける白龍神。青龍神樹木・風の守護神で、庭園・話術・音楽性・積極性等でご利益をいただける青龍神。黒龍神水・雨の守護神で、厠・浴室・健康運・夫婦運・交際運等でご利益をいただける黒龍神。境内には他にも、龍と玉を撫でると昇運を授かる”撫龍(なでりゅう)”や龍神様ごとのご神木など、まさに龍好きにはたまらない龍だらけの神社。一度の参拝でいろいろなご利益を授かることができるのも嬉しいです!相談内容は「大規模な仕事をしてみたい!」私の場合、仕事の相談は恋愛のことより明確でした。龍神様に、ライターとして一度大規模な仕事をしてみたいですが、どうしたら良いかの相談です。また、昔からアートが好きで以前はダンス公演の企画運営や現代美術作家さんの制作を手伝ったりしていたこともあり、今後アートや美術に関わる仕事もしていきたい旨を伝えました。無事にお参りを終えたので、帰る前に恒例のおみくじを引きます。田無神社はおみくじの種類が豊富!仕事運を上げに来たということもあり、今回は金運みくじで運を試します。*こんなに詳しいアドバイスが書かれたおみくじは初めてです。ロト6やってみようかな…。 参拝直後に舞い込む仕事。やっぱり結果早すぎ!田無神社を出て、元彼と近くのカフェで一休み。カフェラテを飲みながら、話は元彼が今関わっているタイアップ芝居の話になったところで、その公演を観に来ないかとのお誘いが。私:「せっかく行くなら芝居の劇評とか書きたいなぁ」元彼:「ああ、いいんじゃない。じゃあタイアップ先の媒体にも載せられるか聞いてあげるよ。書いてくれるならそれはちゃんと仕事として発注するし。」え?仕事で行っていいの?!元彼から仕事をもらうなんて考えたこともなかったので、またも思いがけない結果が。そういえば裏ホロスコープで相性を教えてもらった時、私にとってうお座は『結婚相手、仕事相手、恋愛感情がなくても結婚出来る相手』だと七奈先生は仰っていました。つまり元彼は、結婚相手ではなく”仕事相手”ということ……?よくわからなくなり七奈先生に今回の出来事を相談したところ、「神社に行った直後に起こったことなので、彼の親戚に不幸があったことや仕事の話に繋がったことは、神様からの啓示として受け取った方がいいですよ!弁財天様のところに行った直後に元彼が来れなくなったのは、『その彼はやめときなさいな』という弁財天様からのサインで、龍神様のところへ行った後元彼から仕事が来たということは、『仕事での付き合いは良い』というサインでしょう。」と、七奈先生。やはりそうですか……つまり元彼は、”恋愛はダメだけど、仕事では良い間柄”であるということ。そうなると、元彼とは今後仕事で付き合っていく仲になりそうですね。ちなみに龍神様へ参拝して一週間ほど経った頃、区長さんと話をする機会があったのですが、それがご縁で今後区としてのお仕事に繋がりそうな展開も。形になって行くのはまだまだこれからですがきちんと成果が残せるように頑張ります!(裏ホロスコープで七奈先生に見てもらった私の運勢では、今年は仕事を通して新しい恋の出会いがあるそうなので二重に頑張らないと!)*田無神社には縁結びの神様も。専用のおみくじを引いて中の紐を結び所へくくり良縁を祈願するそう。七奈先生からのアドバイスを受けて恋愛と仕事、2つのパワースポットに行って来ましたが、参拝手順を守り真摯な気持ちで相談すると、神様はちゃんとその答えをくださるのだと身を以て体感しました。ただし、いただいた答えをその後生かせるかどうかは自分次第。チャンスを逃さずつかんでいくために、常にアンテナを張っておくことも大事だとわかりました。今回の私のように「神様からの啓示なのかどうかわからない!」と迷った時は、七奈先生がズバリ判断してくださるので、悩んだらその時は迷わず占いリリコイへ!―――――――――――――――――――――流光七奈(りゅうこうなな)先生*プロフィール:物⼼ついた頃から、⾒えない世界とつながる能⼒があり、幼少より様々な相談を受け、潜在意識レベルの癒しと解決策を提供してきた。近年は、この特殊能⼒と経験を可視化する作業をし、よりロジカルな⼼理オントロジストとして、個⼈鑑定の枠を超え、占い師や経営者のコンサルティングを行う。原宿にハワイの恋神様に恋愛祈願もできる、恋愛専門占いショップ『占い リリコイ』をスタート。*インフォメーション:恋愛専門占いショップ『占い リリコイ』ホームページ:流光七奈先生公式ホームページ:著書:コミックエッセイ『ダンナさまは幽霊』 (出版 イースト・プレス) ,続編『ダンナさまは幽霊 霊界だより』 (出版 イースト・プレス) (2018年6月13日発売)田無神社東京都西東京市田無町3-7-4tel:042-461-4442裏ホロスコープで見る!今後の運勢どう変わる?表裏運命術(裏ホロスコープ)で、私の仕事と恋愛の行方。-vol.2-【実録!】今後の運勢どう変わる?表裏運命術(裏ホロスコープ)で、仕事と恋をみてもらいました。-vol.1-
2018年07月30日お宮参りが生まれたばかりの赤ちゃんとの初めての外出という人もいるのではないでしょうか。「初めての外出、どんな準備をすればいいの?」「お宮参りって何の意味があって、どんなことをするの?」。両家の両親とのお付き合いやマナーなど知りたいことがたくさんあることと思います。今回はママの不安や疑問を解消する項目をまとめました。■お宮参りとは?基本情報「お宮参り」とは赤ちゃんの誕生をお祝いし、生まれて初めて神社に参拝することです。「初宮参り」や「初宮詣」とも呼ばれます。一般的に男の子は生後31~32日目、女の子は生後32~33日目に行うものとされていますが、北海道・東北地方・北陸地方などでは生後100~120日目とされており、地域によって行うべき時期には違いがあるので確認してみてください。お宮参りでは、神社で祝詞(のりと)をあげておはらいしてもらうことができます。ここではお宮参りの意味、神社の選び方、時期やかかる費用、誰が参加するのかなど、基本情報をご紹介します。▼お宮参りをする意味お宮参りは、赤ちゃんが健やかにすくすく成長することを祈願して行われるお祝いの儀式です。氏神様(その土地の神様)に赤ちゃんの誕生を奉告し、地域の一員として認めてもらうという意味もあり、お宮参りをするとその神社の神様に一生涯見守られるといわれています。ある調査によると、8割以上の人がお宮参りを実施しているということですが、必ずしも行わなければならない行事ではありません。赤ちゃんやお母さんの体調、家族や親族の希望や都合を含めて総合的に行うかどうかの判断ができると良いですね。赤ちゃんが生まれると、それまでとは生活がガラッと変わります。常に自分のことよりも赤ちゃんを優先させなければならず、分からないことだらけで不安になることも多いでしょう。お宮参りを、赤ちゃんだけでなく、最初の1カ月を無事に乗り切った家族全員のお祝いととらえてみるのはいかがでしょうか。▼お宮参りをする神社の選び方しきたりからすると氏神様がまつられている神社にお参りするのが良いでしょう。お宮参りには赤ちゃんの誕生をお祝いし、神様に奉告する意味がありますので、安産祈願をされた方は同じ神社が良いかもしれません。しかし、古くからの慣習の意味合いは薄れてきており、お宮参りをする神社は都合に合わせて自由に選んでも問題ありません。生まれたばかりの赤ちゃんとのお出かけは、想像以上に大変です。駅から近い、駐車場から歩く距離が少ないなど、赤ちゃんとご自身の都合に合わせて候補を出してみてください。神社によって記念品を授与されたり、境内で写真を撮影できたり、祝い着を貸してくれたり、さまざまな特徴があり、これらも神社を選ぶ際の基準になります。▼お宮参りに予約は必要なのかホームページを持っているか・お宮参りの情報が詳しく載っているか、予約ができるか、ネット上で予約が完結するか。これらは神社によって大きく異なります。事前にホームページで調べてみて、欲しい情報がなければ電話で確認するのが早くて確実です。予約ができる神社とできない神社は半々という印象です。祭事とぶつかると待つ可能性があるので、可能なら予約した方が確実。予約ができない神社でも、行事の予定を確認しておくと良いでしょう。祈祷の始まる時間が決まっている神社もあれば、時間が決まっておらず集まり次第始めるという神社もあります。何組か合同で行われたり、混雑時を除いて一組ずつ行われたり、祈祷のしかたもさまざまです。▼お宮参りの時期はいつかお宮参りは通年行うことができます。時期は前述の通り生後30日(地域によって異なります)頃とされていますが、必ずしもこの日付ぴったりに行わなければならない、というわけではありません。赤ちゃんや両親の体調、お天気、お日柄、参加者の都合を考慮して日を決めると良いでしょう。赤ちゃんは生まれたばかりで外出にはまだ慣れていない時期ですので、体調を優先してください。祈祷の時間は、9:00~16:30頃が一般的です。神社によって8:30開始や17:00終了など、受け付け時間にばらつきがあります。受け付け時間は通年変わらない神社が多いですが、寒冷地では夏季と冬季で時間が変わることもあります。▼お宮参りにかかる費用・お金神社に払うお金は初穂料または玉串料と呼ばれ、5,000円~10,000円が相場です。記念撮影の相場は30,000円前後。セット内容やどのような商品を選ぶかによって、値段は大幅に変わります。データで納品だったり、フォトブックを作成したり、希望と予算を考えながら決めましょう。衣装はベビードレスを購入するなら10,000円前後。祝い着は、フォトスタジオや神社で無料で貸してくれるところもあります。これ以外の一般のレンタルだと10,000円~30,000円。祝い着の購入は10,000円台から100,000円台までと値段の幅はかなり広くなっています。お宮参りの後のお食事会は外食する場合、ランチで3,000円~8,000円、ディナーで5,000円~15,000円。おじいちゃんやおばあちゃんからお祝いをもらっていたり、神社への支払いをしてもらったりした場合、お食事会はお父さんお母さんが負担すると良いでしょう。これらの費用を誰が払うのか、マナーや決まりはありません。お祝いの行事ですので参加者同士で話し合い、みんなが気持ちよく過ごせる時間になるといいですね。■初穂料・玉串料祈祷の際に支払うお金を、初穂料または玉串料といいます。相場は5,000円から10,000円の間。金額が決められており、下は3,000円から上は30,000円まで幅広く設定されていたり、金額を自由に自分で決められたり、神社によってさまざまです。授与品が用意されている神社も多く、金額の設定がたくさんある場合は、支払う額によってその内容が変わることが多いようです。ご祝儀袋に入れて納めるよう書かれているサイトもありますが、いくつかの神社に直接問い合わせたところ、必ずしもご祝儀袋は使う必要はなく、お財布から直接支払っても問題ないとのことです。▼お宮参りには誰が参加者したらいい?お父さん、お母さん、赤ちゃんだけでお宮参りをする人は少なくありません。他の参加者としては母方のおじいちゃん、おばあちゃん、または父方のおじいちゃん、おばあちゃんいずれかだったり、両家のおじいちゃん、おばあちゃんが全員そろって参加したりします。お宮参りでは父方のおばあちゃんが赤ちゃんを抱くという風習がありますが、絶対ではありません。お宮参りには実施するかどうかも含め絶対の決まりはないので、両家のおじいちゃん、おばあちゃんと話し合い、参加者を決めるといいでしょう。■お宮参りの流れ一日の流れは、まずお宮参りを行い、その後に記念撮影やお食事会を開催するのが一般的です。といっても赤ちゃんも家族もまだ長時間の外出に慣れていない時期ですので、一日に全て行う必要はありません。様子を見ながら無理のない計画を立てましょう。赤ちゃんがいると、物事は計画通りに進まないことの方が多くなるかもしれません。突然の体調不良で日付をずらさなければならなくなったり、お食事会を行う予定だったのにキャンセルしなければならなくなったりすることもあるでしょう。「せっかく日付を決めたのに」「せっかくレストランの予約をしたのに」と思うかもしれませんが、主役は赤ちゃんです。赤ちゃんの体調を一番に考えてくださいね。▼お宮参りの後は家族での食事会家族の食事会をするのかしないのか、正解はありません。両家のおじいちゃん、おばあちゃんと話し合って決めましょう。記念の席なので神社の祈祷には参加できないけれど、食事会には参加したいという人もいるかもしれませんね。ただ赤ちゃんは生まれたばかりであまり外出には慣れていない頃です。赤ちゃんやお母さんの体調を一番に考えて決めてください。生後100日にはお食い初めという儀式もありますので、お食事会はお食い初めに合わせて開催するという人もいます。▼出張撮影・フォトスタジオでの記念撮影お宮参りの記念写真は、撮影されることを強くおすすめします。生まれたばかりの赤ちゃんは一日ごとに顔がどんどん変わっていきますので、この頃の姿を残しておけるのは貴重なチャンス。出張撮影かフォトスタジオでの撮影か、どちらも行う必要はないので好きな方を選ぶと良いでしょう。出張撮影のメリットは、神社で撮影してもらえるので、雰囲気たっぷりの臨場感がある写真になることです。また移動の必要がないので負担が少ないのもポイント。デメリットは、屋外での撮影なので、天気が悪いと撮影が大変になってしまうことです。スタジオでの撮影のメリットは、ゆっくりと撮影できること。カメラマンやスタッフの方が赤ちゃんの気分を盛り上げ、良い表情を引き出してくれます。天候に左右されることもありません。デメリットは、神社からスタジオまで移動しなければならないことや、神社の雰囲気が写真に反映されないことが挙げられます。■お宮参りのパパ・ママの服装、祝い着お宮参りの服装、気になりますよね。ここで詳しく述べていきます。パパは、ほとんどの方がスーツで参加します。ママは着物、スーツ、ワンピースなどさまざま。赤ちゃんには祝い着と呼ばれる衣装(産着、初着、掛け着とも)やベビードレスを着せるのが一般的です。いずれにしても神様に失礼のない服装で参加するのがマナーです。▼お宮参りの赤ちゃんの服装白羽二重に祝い着がしきたりですが、現在はベビードレスの上に祝い着を着せたり、ベビードレスのみで参加したりすることが多いようです。祝い着は暑いので、夏場は薄手のベビードレスを選択する人も増えてきました。産着・祝い着祝い着は着せるというよりも、赤ちゃんを抱き、抱いた人の上から掛けて使用するものです。赤ちゃんの首の後ろに掛け、抱いた人の肩と脇にひもを通して首の後ろで結びます。この祝い着は、フォトスタジオでレンタルできますよ。その他貸衣装や、新品を購入(お直しして七五三で着ることも可能)、両親のお下がりを利用するという人もいます。男の子の祝い着の色は黒、グレー、青、白。柄は鷹や兜、龍が一般的。鷹は千里眼を持つことから広く先を見通し、物事の本質を見極める力、力強い爪からは幸運をしっかりにぎって離さないことを表しています。兜には悪いことから赤ちゃんを守り、元気な成長を願う気持ちが込められています。龍は強くたくましくという想いとともに、天に向かって上っていくことから出世・飛躍という意味があります。女の子の祝い着の色はピンク・赤・黄色・水色で、柄は鞠や鈴、花車がおすすめです。蹴鞠は貴族の遊びだったことから、高貴さや品の良さを表しています。鈴はその音が敵を追い払うお守りであるとともに、味方や神を呼び寄せるものとされています。花車は車に花を飾った柄です。車は貴族の乗り物なので高貴な模様とされており、花はお祝いを象徴したモチーフです。▼お宮参りの両親・祖父母の服装お宮参りは赤ちゃんのお祝いなので、赤ちゃんの衣装に気をとられてしまいがちですが、大人の服装にも気を使いましょう。服装にも厳格な決まりはありませんが、赤ちゃんの服装の格に合わせ、神様に失礼のない服装を選んでください。祖父母の服装は普段着でも良いとされていますが、Tシャツやジーパンなどのラフな服装は避けるべきです。着物赤ちゃんに祝い着を着せるのなら、やはり大人も着物で合わせたいところ。色が多くなるとごちゃごちゃしてしまい、記念撮影ではうるさい印象になってしまいます。そのため、男女ともに全体的にまとまった色味のほうが、すっきりした印象になるのでおすすめです。派手な装飾品は避けたほうが無難。お母さんの体は出産したばかりで回復の途中なので、締め付けるのは心配です。授乳しているお母さんも多いため、無理に着物を着る必要はありません。体調を一番に考えて服装を決めてください。ワンピース体に負担をかけず、着心地が良くて見栄えにもこだわりたいならワンピースが良いでしょう。七五三や入園式など、さまざまなシーンで使い回しのきく落ち着いたデザインが人気です。お宮参りは赤ちゃんが主役のお祝いの行事なので、赤ちゃんが引き立つようおさえた色味のものが良さそうです。授乳しているお母さんには授乳口がついたタイプや、ワンピースに見えるセットアップがおすすめ。産後すぐは体型がまだ元に戻っていないので、産前のものを着る予定があれば事前に着てサイズを確認してください。スーツスーツで参加する場合も、落ち着いた色味のものを選んでください。ブラックやダークカラーがおすすめです。下はパンツでもスカートでも、着ていて楽なものが良いでしょう。出産前のスーツを着る予定の人は、事前にサイズの確認が必要です。スーツでなくても、上にフォーマルなジャケットを羽織るだけでずいぶん印象が変わりますよ。男性はスーツで参加する人が圧倒的に多くいます。▼お宮参りの季節別の注意点生まれたばかりの赤ちゃんは体温調節がうまくできないので、季節や体調に合った服装を選ぶことが重要です。ここからは夏の暑さ対策、冬の寒さ対策についてお伝えします。しきたりにこだわりすぎず、赤ちゃんが気持ち良く参加できることを一番に考えてあげられるといいですね。夏は暑さ対策赤ちゃんにとって、汗をかきやすく真夏の暑い時期は負担が大きいもの。そのため、生後30日にとらわれすぎず、涼しくなってから実施するのもおすすめです。赤ちゃんには祝い着を着せるのが一般的ですが、祝い着は暑いので夏はそれを避け、薄いベビードレスを選ぶ人も多いようです。しかし、祝い着にも夏用の涼しい素材(絽)でできたものもあります。絽は透け感があり絹よりもさらっとした生地です。祈祷の最中はクーラーがきいて寒いこともあるので、暑さ対策だけに気を使うのではなく、タオルや羽織物などどんな気温でも対応できるように用意しましょう。冬は寒さ対策寒い時期は風邪をひきやすくなるので、夏と同様に真冬の一番寒い時期は避けた方が良いかもしれません。服装は、厚着をさせるよりも体温調節が簡単にできるようなものが良いでしょう。外は寒くても屋内は暖房がきいて暑いということもあるので、脱ぎ着しやすいカーディガンのようなものを何枚か用意したり、おくるみやケープを持参したりするのがおすすめです。レッグウォーマーやスヌードも防寒には効果的です。また、記念撮影は寒いときに屋外でするのは、赤ちゃんにも大人にも負担になります。スタジオでの撮影の方が良いでしょう。■お宮参りの食事お宮参りの後は食事会をする人も多いようです。お食事会は必ず開かなければならないなどの決まりはありませんので、参加者どうしで話し合って決めましょう。生後100日のお祝いの行事、お食い初めを兼ねてお食事会を開く人もいます。生まれたばかりの赤ちゃんとの外食は意外と気をつかうもの。マナーが気になり気疲れしてしまう人もいるので、お食事会を開くなら場所を探して予約するなど、事前に準備をしておいた方が安心できます。▼お宮参りの食事をとるレストランの注意点お宮参りの後、お食事会を開く場合のレストラン選びのポイントをお伝えします。和室の個室が予約できて、授乳室やオムツ替えスペースのあるレストランがベストです。レストラン側が「子どもの入店は可能」と案内していても、赤ちゃんとの外出に慣れていないこの時期は「泣いたら他のお客さんの迷惑になるのでは」と心配になることも多いでしょう。レストランの雰囲気を知るために、下見ができると安心ですね。まだ離乳食も始まっていない時期なので、赤ちゃんのアレルギーに神経質になることはありません。しかし、参加者の中にアレルギーを持っている人がいないか、レストランでアレルギー対応してもらえるのかは事前に確認しておきましょう。和室があると赤ちゃんを寝かせやすい生後1~3カ月ではまだ首がすわっていない赤ちゃんがほとんどなので、赤ちゃんを寝かせられる和室のあるレストランがおすすめです。寝返り前なら和室以外でも、大きめのソファなどを使って寝かせられます。寝かせる場所がないと誰かがずっと抱いていなければならないので、「赤ちゃんを寝かせる場所があるか」は重要なポイントですよ。和室やソファがなくても、ハイローチェアなど赤ちゃんが休める場所を用意してくれるレストランもあります。授乳室やオムツ替えスペースがあるかこの頃の赤ちゃん連れが一番気になるのは、授乳室やおむつ替えのスペースがあるかどうか。この問題は、その施設が子どもを歓迎しているかどうかを判断する一つのポイントにもなります。特に、オムツ替えスペースがないとオムツを替えることができないので、必ず確認しましょう。授乳に関しては授乳ケープで対応できます。個室であればそこまでマナーや人目を気にすることもないでしょう。個室だと赤ちゃんが泣いても安心子連れOKのレストランでも、赤ちゃんが泣いてしまうと「他のお客さんに迷惑をかけていないか」と気になってしまいますよね。その点、個室なら赤ちゃんが泣いても安心ですし、多少動いても問題ありません。大人もゆったりとした気分でお食事できるので、追加料金を払っても個室の利用をおすすめします。▼お宮参りの食事の予算レストランのタイプやメニューによって幅広いので一概には言えませんが、ランチでは3,000円~8,000円、ディナーは5,000円~15,000円の間が一般的。お食事代金の他に、個室使用料やサービス料金がかかるレストランもあります。値段も大事ですが、せっかくのお食事会なので、前述のように赤ちゃんや大人にとってゆったりとお食事を楽しめるかどうかも重要です。総合的に判断して、お祝いにふさわしい良い時間になるようセッティングできるといいですね。▼お宮参りの食事は誰が払うのか決まりはありません。おじいちゃんやおばあちゃんが払ってくれるなら、甘えてしまうのも良いでしょう。お祝いごとですから、無下に断るのはよくありません。お返しは必要ありませんが、お礼の気持ちを表したいときは、メッセージカードや小さな贈り物を送るのはいかがでしょうか。■シーンに合わせたお宮参りの準備を外出に慣れていない時期に加えて、参拝だけでなく記念撮影やお食事会もするとなると、決めることも多くて大変です。事前に準備できることはできるだけやっておきましょう。地域によってお宮参りを行う時期が異なっていたり、季節によって用意も変わってきたりしますので、それらを考慮するのを忘れずに。お宮参りは、赤ちゃんとの初めての外出となるかもしれない貴重な機会です。良い思い出を作れますように。
2018年07月30日寺院群や茶屋街のある景観が「小京都」とも例えられ、その古風な街並みで観光都市としても人気の高い、城下町・金沢。歴史的な文化を重んじる一方で、21世紀美術館の開館や、音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ金沢」が2016年まで開催されるなど、新しいものへの理解もある、まさに「温故知新」の街。今回は、加賀百万石として栄えた石川県金沢市にある「尾山神社」を訪れました。尾山神社は、神門にステンドグラスが施された全国的にも珍しい神社。金沢らしい情緒溢れる雨が、しっとりと小道をぬらす旅の途中で、尾山神社の神様訪問です。 神門にはステンドグラス神門にステンドグラスをあしらった神社は恐らく尾山神社くらいではないでしょうか。それほどに歴史的建築物としては抜群に珍しく、加賀藩を治めた前田家の威光を象徴する建造物でもあります。伝統を守りつつも新しいものを柔軟に取り入れる金沢人の気質が、神門にもあらわれているかのようです。しかし、和漢洋3つの様式を取り入れたデザインはさすがに斬新すぎたのか、当時は「反対する意見もあった」という記録が残っているそうです。この物議を醸した神門、現在は金沢のシンボルとして有名になっただけでなく、国の重要文化財にも指定されているので、反対を押して建造に踏み切った判断は間違っていなかったということでしょう。(結果オーライ!)「楽器の庭」と呼ばれる池泉回遊式の庭園尾山神社は、神門をくぐると正面に拝殿が見え、その横に利家公の像や蓮の葉のオブジェなどが並ぶ庭園です。実際には、敷地面積がそれほど広い神社ではないですが、神門をくぐるとすっきり広々とした印象を受けます。さすが金沢のパワースポット、良い気が満ちている!せっかくなので、池の周りも歩いてみましょう。この庭園は、江戸時代後期から明治初期にかけてかたちづくられた「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)」で、別名「楽器の庭」とも呼ばれています。日本庭園の形式のひとつである「池泉回遊式」とは、中心に設けた池の周りを巡りながら鑑賞するタイプの庭園のこと。金沢であれば、「兼六園」も池泉回遊式でつくられています。同じ形式の庭園としては他にも京都の「鹿園寺(金閣寺)」や岡山の「後楽園」などが有名でしょうか。尾山神社の庭園が「楽器の庭」と呼ばれるのは、「鳳笙島(ほうしょうじま)」「琵琶島(びわじま)」「鳥兜島(とりかぶとじま)」「琴橋(ことはし)」といった、池に浮かぶ島や橋などの名前が、雅楽にちなんでつけられているからだそうです。なんとハイセンス。 尾山神社に祀られた神様尾山神社には、加賀藩の初代お殿様である前田利家公と、利家公の正室であるお松の方が主祭神として祀られています。「傾奇者(かぶきもの)」と言われた前田利家公は、派手好き・長槍使い・血気盛んな武将…と、なかなかのやんちゃくれだったそうですね。(大河ドラマ「利家とまつ」でご存知の方も多いでしょう。)そんな武将の御祭神なので、「文武両道」「必勝」のご利益があると言われています。そして、利家とお松が夫婦で祀られていることから、「夫婦円満」「子宝安産」を祈願される方もいるそうです。神様、利家様、お松様、「旅の者から相談です。」拝殿前に立つと、本殿までが一本の道のようにすっと見通せます。なんだか不思議な気持ちになる神社。旅先のお参りですが、しっかり(ちゃっかり?)相談はしたいと思います。拝殿でこのようなことを思うのは自分でもどうかと思うのですが、本当のことを言えば、利家よりも利家の甥っ子・前田慶次郎の方が好みです。(漫画家・原哲夫先生の描く『花の慶次~雲のかなたに~』のイメージで話しています。)でも、一族内で癖の強さがこれだけしっかり遺伝しているのだから、きっと利家様もイケメンのはず。(脳内妄想で)会うのがちょっと楽しみ。それではお参りを…。ーお参り(妄想)中ー※以下脳内での勝手な会話です。最後までお付き合いください。私「こんにちは、東京から来た五十嵐です。」利家公「おう、よう来たな。…なんじゃ、某の顔に何かついているか?」私「いえ!なんでもないです!気にしないでください。(利家を凝視)」利家公「ところで賽銭は入れたのか?」私「あ、まだです。」利家公「某に聞きたいことがあるなら、賽銭が先じゃ。」私「はいお願いします(チャリンと5円)」利家公「少ないっ!!!」私「ちょ!ご縁がありますようにっていうアレなんですけど?!」利家公「冗談よ。また松に怒られてしまう。それで、主はどんな縁を所望か?」私「そりゃ、いい人とのご縁です。」利家公「笑止!主は戦う気がないではないか!」私「戦いに来たわけではないのですが。なんの話ですか…?」利家公「戦も恋愛も、結局は勝負事。勝つために必死になっていない者に縁などない!」私「なんかそれっぽいこと言った。じゃあ、恋愛に勝つ秘訣を教えてくださいよ。」利家公「…先手必勝。」私「できればもう少し具体的なアドバイスが欲しい。」利家公「欲深め!」私「やめて!槍はやめて!」お松の方「およしなさい!またそんな荒っぽいことを。」利家公「おおハニー。」私「助かった…」お松の方「ごめんなさいね。大丈夫?」私「はい…利家様は幸せですね、こんな立派な奥さんがいて。松さんはどうして色々許せるんですか。心広すぎ。」お松の方「恋愛はね、この人だと決めたら迷わずに信じないと。子供ができたのに旦那がカッとなって職を失くしても信じてあげないと。」利家公「いや、あれはね、実はお前が侮辱されたのもあってね…」お松の方「でもやっぱり斬っちゃうのはだめよね。」利家公「ぐぬぬ。」お松の方「旅の方。私はこの人が職を失っても、亡くなった後も、たとえ人質になっても、前田家を支えた続けました。全てはこの人を、前田を信じて行ったことです。」利家公「…苦労をかけたな、まつ。」お松の方「いいの、私アナタを愛してるから。」利家公「まつ…。」お松の方「アナタ…。」私「あの、ごちそうさまでした。(そっと退散)」神様の言葉を代弁するためのお便り「おみくじ」利家公とお松の方がそんなアドバイスをくれたかどうかは(脳内の出来事のため)定かではありませんが、神様の声を代弁するためにおみくじで運勢もみてみましょう。運勢:小吉恋愛:父母に相談せよ父母に相談…だそうです。娘が結婚できない理由を相談しろと…?(それは屈辱!)願望には「他人の助けにあって思う様になります」と書かれていますね。この「他人=父母」ということですかね。縁談には「思う程に早くは叶わぬが気長くすれば吉」。「思っているより時間はかかるけど、気長に待てばいいご縁が、親族からやってくる」ということなのか。親族からやってくるいいご縁て、もうお見合い以外なくない?できれば利家と松みたいに恋愛結婚したいけど。お見合いかぁ…。(すでに確定事項)でもお見合いもいいかもなぁ…。戦も恋も勝負事。ここはひとつ、利家流恋愛の必勝法に従って、とりあえずはいつでも戦(お見合い)に出られるよう、褌(勝負下着)だけはいつもきれいにしておくことにします。帰ったらまず、表参道のBRADELIS New Yorkに行かないと。------------------------尾山神社花の慶次~雲のかなたに~ New York
2018年07月26日■太古の時代から聖域とされていた「多摩の大宮」東京都杉並区の「大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)」は、広大な鎮守の杜に抱かれた、懐深い神社です。広さは、東京ドームが丸々収まって、さらに少し余るくらい。その広大さから、武蔵の国の「三大宮」のひとつとして「多摩の大宮」や「武蔵國八幡一之宮」などとも称されています。一の鳥居からは、本殿に向かって参道がまっすぐに伸びています。初夏の参道を歩いていると、神様のもとへ近づくにつれて、神域の深い緑に誘われ、心が静かに澄んでいくような心地でした。この地は、多くの重要な遺跡が発掘されていることから、太古の時代から「聖域」として崇められていたのではないかと推測されています。いにしえから今日に至るまで、長きに渡り多くの人にとっての「特別な場所」だったのでしょう。御祭神は、八幡大神(はちまんおおかみ)である「応神天皇(おうじんてんのう)」と、その父にあたる「仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)」、そして母にあたる「神功皇后(じんぐうこうごう)」の親子三柱。そのため、夫婦の縁結びはもちろん、子授かりや安産、そして子育てに至るまで。この三柱の神様には、家族の絆を結び、深めてくださる御神徳があります。加えて、母である神功皇后は女神でありながら、武を象徴する神様としても有名です。さまざまな困難や災厄を払いのけて、戦を勝利に導いたお力で、厄除け開運の御利益も授かることができます。この地に「大宮八幡宮」が創建されたのは、平安時代後期のこと。「八幡大神」を守護神とする源氏の源頼義(みなもとのよりよし)公らが、奥州の乱を平定するための遠征でこの地に差し掛かった時、空に不思議な雲が棚引き、まるで源氏の白旗が翻っているように見えたといいます。彼はそれを見て「八幡大神のご加護のしるし」だと喜び、頼義公は「乱を鎮めた暁には、この地に神社を構える」と誓いました。そして見事、奥州を平定した後、約束通りこの地に「大宮八幡宮」を創建しました。これが、この神社のはじまりです。■家族の縁を結び育む「安産」と「子育て」の御神徳大宮八幡宮は、ぜひご家族で足を運んでいただきたい神社です。それは、「神様」であると同時にひとつの「家族」でもある3柱の御祭神が、一体となって私たちを見守ってくださる、そんな空間だからこそ。「子育て八幡さま」や「子安神」としても名高いのは、固い絆で結ばれているその親子の神様の御神徳ゆえなのです。この土地が「東京のへそ」と呼ばれているのは、東京の重心の位置にあるからというだけではありません。「へそ」という言葉で連想される「お腹」や「胎内」にあたる場所である、この神社の杜……。それがまさに、私たちをやさしく包み込んで「胎内回帰」をさせてくれるような存在だからでもあります。神門をくぐるとすぐに、左右に大きくそびえ立っている銀杏(いちょう)の御神木。これは、社殿に向かって右手が男銀杏で、左手が女銀杏である「夫婦銀杏」です。夫婦円満・夫婦和合の象徴として、ふたりがこのように仲睦まじくあるようにとのシンボルになっています。それと同時に、訪れる私たちのことを両脇から温かく見守っているかのようなその姿は、「父母」の姿を思わせました。七五三の時期で、ご家族でのご参拝がますます増える秋には、その葉が見事に色づいて私たちを迎えてくれます。家族揃って神様にご報告や感謝をすれば、かけがえのない時間がその絆をさらに深めてくれるのではないでしょうか。大宮八幡宮では、これから新しい命を迎えられるご家族に、「安産」の御祈祷も行っています。御祈祷を受けられた方には、マタニティマークと銀杏の葉っぱがあしらわれた可愛らしいオリジナルの御守りや安産祈願絵馬、そして腹帯を授かることができます。そして、赤ちゃんが生まれてからの「初宮詣」や、子どもの成長に伴う多くの人生儀礼。そのたびに、ぜひご家族みんなで神社に足を運んでみてください。このやさしい杜の中で「安産」や「子育て」の御神徳を授かれるのは、親となるすべての方にとって、心強くうれしいものでしょう!■「心のふるさと」として鎮守の杜を感じる場所大宮八幡宮の大きな特徴は、神社そのものも「子育て」ということに対して、とても熱心だというところです。その理由には、境内に神社が設立した「大宮幼稚園」があることや、ボーイスカウト・ガールスカウトの野外活動のために、「スカウトの森」と呼ばれる拠点を提供していることなどが挙げられます。この神社は家族にとって大切な場所であるだけでなく、子どもたちにとっても、その心と体を健やかに育むためのかけがえのない場所なのです。境内で家族の笑顔や子どもたちの元気な声が生まれ、誰もが心に安らぎを感じられるような「鎮守の杜」としての役割。神職の皆様は、それぞれの人にとって「心のふるさと」となるようにという想いを大切に、この神社を守り続けています。社殿に向かって左手奥にまわると、いくつかの摂社・末社があります。その中で「大宮稲荷神社/三宝荒神社」のお社の前にあるのが、御神木である「共生(ともいき)の木」です。この木は不思議なことに、榧(かや)と犬桜という二種の異なる木が、一本の幹で結ばれています。姿形や種の異なる存在が、互いを支え、助け合いながら生きる――。その存在は私たちに、自然や自分と違うものとも調和して、共に生きていくという心を教えてくれているかのようです。国際協調・宗教協力・相互扶助・夫婦和合などを象徴するものとして、大切にされています。■「印」としての意味を重視した御朱印大宮八幡宮の御朱印は、そもそも「御朱印」というものが担っていた「印」としての役割を大切に、できるだけ御朱印の上に文字が被らないようにと考えられています。写真右が、大宮八幡宮のもの。その神社の核となる社名の印とともに、「武蔵之國八幡一之宮」と「子育厄除八幡」という文字も押されます。こちらの御朱印は、時期や祭祀による変化はいたしません。しかし、写真の左側の御朱印は「大宮天満宮」という境内社の御朱印です。大宮八幡宮では、この二種類の御朱印を拝受することができます。そのどちらも受けられたいという場合は、必ず社殿の右手奥に鎮座する「大宮天満宮」にもご参拝をして、神様とご縁を結ぶようにいたしましょう。何度も足を運んでいる神社であっても、よくよく調べてみると、これまでは気づいていなかった素敵な摂社や末社に出会えることも多いものです。それぞれのお社によって、雰囲気や空気が違って感じられるのもおもしろく、深く知るほどに「余すところなく、神社の魅力を体感したい!」と感じることでしょう。皆様も神社に足を運ばれましたら、ぜひ御本殿だけでなく、境内に点在する摂社・末社にもお詣りをしていただければと思います。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!広大な敷地を持つ、この大宮八幡宮。たった一つの記事では、とてもご紹介し尽くせないほど、魅力的な場所や授与品があります。その中から少しだけ、写真でご紹介させていただこうと思います。御朱印をいただくことができる、境内社の「大宮天満宮」です。御祭神は、「天神さま」と親しまれている、学問・受験合格の神様「菅原道真(すがわらのみちざね)」です。大宮八幡宮の境内で、「八幡さま」と一緒に、子どもたちを見守ってくださっていることでしょう。いろいろな表情が楽しい「だるまみくじ」は、中におみくじが入っています。お腹に「福」の文字があり、おみくじを引いた後のだるまは持ち帰って飾ることができます。あなたは、どんな表情のだるまが気になりますか?社殿に向かって右側の手水舎手前には、水神様をお祀りしている「多摩清水社(たましみずのやしろ)」が鎮座されています。さまざまな場所に石の亀さんがいる、癒しの空間です。龍神様の頭をかたどった龍口から出る御神水は、延命の力があると言われる豊かな浄水です。神門をくぐった先に、このような「ねがいぶみ」を書くことのできるスペースがあります。こちらは、神様にお届けしていただく「お手紙」です。日頃の感謝や、あなたが心に願うことを心静かにしたためて、拝殿のお賽銭箱付近にある専用の「祈願箱」に納めましょう。結婚式などが行われる「清涼殿」を出て右手には、「幸福(しあわせ)撫でがえる石」があります。大きな岩がかえるの顔に見え、撫でることで開運招福、そして良縁を結んでくれると話題のパワースポットです。これにまつわる縁結びの絵馬や授与品などもありますので、気になる方はぜひ……!大宮八幡宮では、季節ごとの祭祀や行事もたくさん行われています。子どもたちやご家族が楽しめるようなものはもちろん、6月に行われる「水無月書写会」や、旧暦の8月15日に合わせた「十五夜の神遊び」など、日本の美しい文化を身近に感じることのできる催しがたくさんあります。神社から生まれる賑やかさ、そして静けさを、どちらも感じていただきたいです。日々の忙しなさを忘れ、心の落ち着くひとときを過ごしに、ぜひ足を運んでみてください。あなたにとっても、この大宮八幡宮が安らぎや元気を授かることのできる「心のふるさと」となることを、心から願っています。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)【御祭神】■主祭神応神天皇(おうじんてんのう)仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)神功皇后(じんぐうこうごう)【境内社】大宮天満宮(おおみやてんまんぐう)大宮稲荷神社(おおみやいなりじんじゃ)/三宝荒神社(さんぽうこうじんじゃ)若宮八幡神社(わかみやはちまんじんじゃ)/御嶽榛名神社(みたけはるなじんじゃ)/白幡宮(しらはたぐう)多摩清水社(たましみずしゃ)【境外社】谷中稲荷神社(やなかいなりじんじゃ)【鎮座地】〒168-8570東京都杉並区大宮2-3-1【電話】03-3311-0105【FAX】03-3318-6100【最寄駅】■電車をご利用の場合京王 井の頭線「西永福駅」より徒歩7分京王 井の頭線「永福町駅」より徒歩10分■バスをご利用の場合◎京王井の頭線「永福町駅」より・「佼成会聖堂前(永70)」か「中野駅(中71)」行きで「大宮町」バス停下車・「新高円寺駅(新02)」か「高円寺駅(高45)」行きで「大宮八幡前」バス停下車◎東京メトロ丸の内線「方南町駅」より・「永福町(宿33/中71)」行きで「大宮町」バス停下車◎東京メトロ丸の内線「新高円寺駅」より・「永福町(高45/新02)」行きで「大宮八幡前」または「大宮町」バス停下車◎JR「高円寺駅」南口より・「永福町(高45/新02)」行きで「大宮八幡前」または「大宮町」バス停下車◎JR「新宿駅」西口バスターミナル17番のりばより・「永福町(宿33)」行きで「大宮町」バス停下車◎JR「中野駅」南口より・「永福町(中71)」行きで「大宮町」バス停下車
2018年07月23日パワースポットとして、また日本の歴史や文化への再評価から、各地の神社仏閣を訪問することは、日常のひとこまとして定着しつつあるようです。さらに、最近注目が高まっているのは、参拝の証にいただくことのできる”御朱印”。神社仏閣を巡る旅のお供に、御朱印帳にもこだわってみませんか?御朱印集めをもっと気軽に楽しんでもらえるようにという思いから誕生した「御朱印帖+」をご紹介します。京都の職人が一冊一冊手貼りで仕上げる「御朱印帖+」 「御朱印帖+」は京都生まれ。京都の職人が一冊一冊を手貼りで仕上げています。 御朱印をいただくのに最適な越前和紙(奉書紙)を使用したり、表紙は滋賀県・高島産の帆布を採用するなど、日本の伝統技術と上質な素材がこの一冊に詰まっているんです。 カラフルなデザイン。発想次第で使い方は自由自在 御朱印帳というと和をモチーフにしたデザインが多い中で、何よりも目を引くのは鮮やかなカラーリングとカジュアルなグラフィックは「タロアウト」 「cement produce design」などのデザイナーによるもの。デザインもバリエーションも豊富なのでお気に入りの1冊を見つけてみて。 御朱印帖は「経本綴じ」というアコーディオンのような独特のつくり。背綴じがないので、写真などを台紙に張り付けても偏ることがなく、また屏風のように広げて一覧できます。 だから本来の御朱印集めの他にも、写真を貼ってアルバムやトラベルログにしたり、あるいは寄せ書きの台紙にしたり。また、スケッチやコラージュ、アイデアを書き留める”和製のノート”としてなど、使い方次第で日常のいろいろな場面でも活躍します。 初夏の陽気に誘われて、神社仏閣巡りが楽しくなる季節。お気に入りの一冊とお供に出かけてみて。 御朱印帖+¥1,500〜 (税別)御朱印帖+
2018年07月13日妊娠5ヶ月を迎え、安定期に入ると気になるのが戌の日の安産祈願。古くから伝わる安産を願って行う行事ですが、いつ・どこへ・誰と行けばいいのか悩みますよね。ここでは戌の日についての基本的な知識や情報、2018-2019年の戌の日カレンダーや安産祈願のできる全国の神社お寺情報も紹介します。腹帯や初穂料など、耳にしたことのある言葉についても解説していますので、はじめての妊娠の方や、上の子のときもやったけどイマイチよくわかっていないという方にもオススメです。■戌の日とは?妊娠すると突然耳にするようになる戌の日(いぬのひ)。ふだん生活しているなかではあまり聞いたことがない言葉だけに、「何のことだろう?」と疑問をもった方も多いと思います。戌の日は、安産祈願にピッタリとされる日。でも「安産祈願をする日だ」ということがなんとなくわかったとしても、なぜ戌の日なのか、そもそも戌の日はどんな日なのかまでは、知らないまま過ごしていることが多いのではないでしょうか。まずは戌の日とはどんな日なのかを知って、「どうして安産祈願は戌の日にしたほうがいい」と言われているのか、あらためておさらいしておきましょう。▼戌の日ってどんな日?戌の日とは、十二支(じゅうにし)で一回りする日付の呼び方のひとつです。十二支とは、“子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥(ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い)“の12の動物のこと。それぞれ、12日ごとに巡ってくるので、月に2〜3回はそれぞれの動物の日がやってきます。この十二支に十干(じっかん)“甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き)”を組み合わせたものが干支と呼ばれるもので、年(年干支)・月(月干支)・日(日干支)をそれぞれ表しています。たとえば、2018年7月1日ならこうなります。年干支:戊戌(つちのえいぬ)月干支:庚申(かのえさる)日干支:甲午(きのえうま)戌の日は、このうち日干支の十二支部分が“戌”に当たる日を指します。▼なぜ戌の日が安産と結びついたの?戌の日が安産と結びついたのは、戌=犬のお産と関係があります。犬のお産は人間と比べて軽く、一度にたくさんの子どもを産むため昔から安産の神様として崇められてきました。そのため、十二支の“戌”の日は安産祈願にピッタリの日として、言い伝えられてきているのです。ただし、安産祈願などの風習は地域によって異なります。今、自分が住んでいる地域の風習に合わせるのか、ママかパパの生まれ育った土地の習わしに合わせるのかによって違いが出そうなときには、夫婦で話し合って2人が納得できる方法で行うようにしましょう。▼いつ・誰とお参りすればいいの?安産祈願は、安定期といわれる妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日に行くという習わしもあるようですが、戌の日でなくてもご自身の都合のよい日に行えます。せっかくの安産祈願だからと、戌の日のなかでも大安に当たる日を選ぶと、安産祈願で有名な神社ではかなり混雑する可能性があります。また、土日も混雑する傾向にあるため、空いている日に行きたいという方は平日の戌の日ではない日を選ぶといいかもしれません。基本的には妊婦さん本人がご祈祷をしてもらいます。一緒に行くのは、パパになるパートナー、妊婦さんのご両親などの近親者が多いようですが、とくに決まりはありません。一緒に安産祈願をしてほしいと妊婦さんが思う人と行くようにしましょう。▼どこで安産祈願をしたらいい?安産祈願は、神社だけでなくお寺でも行えます。安産祈願の神様、仏様を謳っているところはもちろん、ご祈祷内容に「安産祈願」と書かれている神社・お寺でご祈祷をしてもらえます。お住まいの地域の近くに安産祈願をしてもらえる神社・お寺はないか確認してみましょう。なお、神社には、◯◯神社、◯◯大社、◯◯八幡宮など祀られている神様によって呼び名が異なりますが、基本的にはどの神社であっても問題はありません。気になるときには事前に電話などで確認を取っておくと安心ですよ。<関連記事> 戌の日に安産祈願の参拝は不要!? 妊婦が本当にすべきこととは どうして安産祈願を「戌の日」(いぬのひ)に行うの? ■戌の日の計算方法戌の日は12日ごとにやってきます。戌の日または、十二支のどれかでも1日知っていれば計算が可能です。十二支の並び順は子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。例えば今日が寅なら、8日後が戌の日です。戌の日のカレンダーが記載されているサイトや、妊娠5ヶ月目の最初の戌の日を出産予定日の入力だけで計算してくれるサイトなどでチェックするとカンタンに確認ができますよ。■2019戌の日カレンダー1月1日(火)、13日(日)、25日(金)2月6日(水)、18日(月)3月2日(土)、14日(木)、26日(火)4月★7日(日)、★19日(金)5月★1日(水)、13日(月)、25日(土)6月6日(木)、18日(火)、30日(日)7月12日(金)、24日(水)8月★5日(月)、★17日(土)、★29日(木)9月10日(火)、22日(日)10月4日(金)、16日(水)、28日(月)11月9日(土)、21日(木)12月★3日(火)、★15日(日)、27日(金)★=大安■2020戌の日カレンダー1月8日(水)、20日(月)2月1日(土)、13日(木)、25日(火)3月8日(日)、20日(金)4月★1日(水)、★13日(月)、25日(土)5月7日(木)、19日(火)、31日(日)6月12日(金)、24日(水)7月6日(月)、18日(土)、30日(木)8月11日(火)、★23日(日)9月★4日(金)、★16日(水)、28日(月)10月 10日(土)、22日(木)11月3日(火)、15日(日)、27日(金)12月9日(水)、★21日(月)★=大安■腹帯について安産祈願は“帯祝い”とも呼ばれ、安産を祈願しおなかに帯を巻く習わしがあります。そのため、安産祈願や戌の日といえば、“腹帯”という言葉も出てくるのです。この腹帯はどんなものなのか、事前準備は必要なのかなどについて確認していきましょう。▼腹帯って何?腹帯とは、古くから妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日から身につけるよう言い伝えられているおなかに巻く布のことです。昔は木綿のサラシを巻いていましたが、今では腹帯として腹巻きを巻いたり、骨盤ベルトを締めたりすることもあります。巻き始めのタイミングや巻く有無なども現代では、「巻きたい人が巻きたいものを巻きたいタイミングで巻けばよい。きついと感じる人は巻かなくてもよい」とされています。その由来は諸説ありますが、よく耳にするのが2世紀ころに存在したとされている神功皇后の安産にあやかっているという説です。神功皇后が15代目の天皇となる応神天皇を身ごもっているときに、おなかに巻いた帯の中に石を入れて戦争へ行き、無事戻ってきての出産が安産だったことから、腹帯を巻く風習が広まったとされています。▼腹帯は事前に準備したほうがいいの?安産祈願をする前に腹帯を準備したほうがいいかどうかは、ご祈祷をしてもらう神社やお寺によって異なります。なかには、ご祈祷のときに腹帯のサラシを授けてもらえるケースもあり、必ずしもご祈願前に用意しておかなければならないものではないためです。また、たとえご祈祷のときに神社やお寺から腹帯を授けられなかったとしても、その場で腹帯をしている必要ななく、その後に用意しても問題はありません。そもそも腹帯は、必ずつけなければならないものではないため、腹帯をしようと考えている方は「準備タイミングとして安産祈願の日を目安にするのもひとつの方法」程度に考えておくとよさそうです。<関連記事> 妊娠中の「腹帯」、どうしてもつけなきゃいけないの? 【医師がポイントを伝授】妊婦さんのための失敗しない「腹帯」の選び方 妊娠中の腹帯事情。どんな腹帯より「サラシ」をオススメしたい理由 ▼腹帯の巻き方腹帯のなかでも、サラシを使って自分で巻く場合には、巻き方を間違えてしまうときつく締めすぎてしまっておなかに負担がかかる可能性があります。正しい締め方を知って、きついなと感じたら自分で調整するようにしましょう。<参考サイト>帯の巻きかたガイド | 水天宮 ■戌の日のお参り・ご祈祷方法具体的な戌の日のお参り、ご祈祷方法を紹介します。▼お参りの仕方(神社の場合)1:神社についたらまず、手水を行います。※手水とは、神社の入り口近くに設けられている手水舎で、手を洗い、口をすすいで手や口を清めることです。2:安産祈願の用紙に必要事項を記入します。3:受付となっている神札所などで、神職または巫女に用紙を渡し、初穂料を納めます。4:待合場(待合室)でご祈祷を待ちます。5:案内に従い、ご祈祷を受けます。▼ご祈祷は予約必須? 初穂料はいくら?ご祈祷の予約については、必要なところと不要なところがあります。安産祈願を行う神社・お寺が決まったら予約が必要かを事前に確認しておきましょう。初穂料(神社やお寺に納めるお金)は、5,000〜10,000円ほどが一般的です。金額にかかわらずご祈祷は受けられますが、授けられるものに違いがあるケースも。「どこどこでは◯◯を授けてもらえる」という情報を元に、神社やお寺を決めた場合には初穂料によって内容に違いはないのか、チェックしておくと安心です。<関連記事> ご祈祷代はいくら? 安産祈願イベント“戌の日”の知識と皆の過ごし方 ▼御札の置き場所は?安産祈願を神社やお寺で執り行うと、安産祈願札という御札をもらえることもあります。いただいてきた御札は、家のなかでも家族が集まる明るい場所が望ましいとされています。できれば、御札の向きは南向きか東向きで静かで高いところに置きましょう。なかなかいい場所が見つからない場合には、家族が毎日お参りできるような場所を選ぶのがおすすめです。“いつも丁寧にお参りできること”を条件に置き場所を探すのがポイントです。■安産祈願のできる全国の神社・お寺リスト全国には、安産祈願ができる神社はたくさんあります。ここでは、安産祈願で有名な全国の神社をピックアップしてご紹介します。必ずここに書かれている神社でなければならないわけではないので、もし近くに住んでいる場合は参考にしてみてくださいね。(★=お寺)▼北海道北海道神宮(札幌市)、西野神社(札幌市)、上手稲神社(札幌市)、手稲神社(札幌市)、札幌諏訪神社(札幌市)、彌彦神社(札幌市)、北海道護国神社(旭川市)、函館八幡宮(函館市)、浦幌神社(十勝郡)、鹿追神社(河東郡)▼東北櫛引八幡宮(青森県)、唐松神社(秋田県)、盛岡八幡宮(岩手県)、大沢金勢神社(岩手県)、志和稲荷神社(岩手県)、湯殿山神社(山形県)、月岡神社(山形県)、大崎八幡宮(宮城県)、諏訪神社(宮城県)、熊野神社(宮城県)、住吉神社(福島県)、安積国造神社(福島県)▼関東太平山神社(栃木県)、日光二荒山神社(栃木県)、産泰神社(群馬県)、一之宮貫前神社(群馬県)、筑波山神社(茨城県)、大宮氷川神社(埼玉県)、久伊豆神社(埼玉県)、鴻神社(埼玉県)、箭弓稲荷神社(埼玉県)、千葉神社(千葉県)、代々木八幡宮(東京)、子安神社(東京)、大宮八幡宮(東京)、水天宮(東京)、日枝神社(東京)、横浜水天宮(神奈川県)、稲毛神社(神奈川県)、溝口神社(神奈川県)<関連記事> プレママ御用達!? 安産祈願で行ってみたい神社はココ! 「『水天宮』で戌の日に腹帯を巻きたい」 東京近郊で気軽に安産祈願!体験者の声と「おすすめの神社」3選 ▼甲信越・北陸彌彦神社(新潟県)、白山神社(新潟県)、諏訪大社(長野県)、生島足島神社(長野県)、山中諏訪神社(山梨県)、甲斐国一宮浅間神社(山梨県)、武田神社(山梨県)、安産日吉神社(石川県)、足羽神社(福井県)、▼東海大富士山本宮浅間大社(静岡県)、垣子安神社(岐阜県)、伊那波神社(岐阜県)、塩釜神社(愛知県)、熱田神宮(愛知県)、伊奴神社(愛知県)、田縣神社(愛知県)、大縣神社(愛知県)▼関西長浜八幡宮(滋賀県)、長岡天満宮(京都府)、敷地神社/わら天神(京都府)、御香宮神社(京都府)、日根神社(大阪府)、住吉大社(大阪府)、坐摩神社(大阪府)、上宮天満宮(大阪府)、伊太祁曽神社(和歌山県)、湊川神社(兵庫県)、伊勢神宮(三重県)<関連記事> 安産の神も! 民俗学者がすすめる“京都の寺社”3選 ▼中国・四国広島東照宮(広島県)、厳島神社(広島県)、安子神社(島根県)、一之宮倭文神社(鳥取県)、★不洗観音寺(岡山県)、★岩渕山観音寺(山口県)、大麻比古神社(徳島県)、★金倉寺(香川県)、★香園寺(愛媛県)、下崎神社(高知県)▼九州・沖縄水天宮(福岡県)、宇美八幡宮(福岡県)、武雄神社(佐賀県)、★高野寺(佐賀県)、諫早神社(長崎県)、★長崎山清水寺(長崎県)、青島神社(宮崎県)、★江平子安観世音菩薩(宮崎県)、★高城山子安観音(大分県)、春日大社(大分県)、浮島神社(熊本県)、石體神社/石帯神社(鹿児島県)、照国神社(鹿児島県)、★西来院(沖縄県)、波上宮(沖縄県)■まとめ戌の日は、安産祈願にピッタリの日です。安産祈願は必ずしなければならないものではありませんが、「無事に生まれてきてほしいという気持ちを込めてお祈りしたい」と思ったときにはぜひ、戌の日に安産祈願をしてみてくださいね。参考サイト水天宮|トップページ 帯の巻きかたガイド | 水天宮 神社本庁 | お神札のまつり方 【安産祈願 北海道8選】北海道神宮ほか有名神社や寺から厳選 | 安産祈願のプラスワン 北海道で安産祈願を受けよう!札幌市内・市外で人気のある神社 | MARCH(マーチ) 北海道でお勧めする安産祈願の神社6選! | はぴいくライフ 【北海道・東北】安産祈願におすすめの神社・寺とは?お守りも紹介! 東北地方 | 戌の日の安産祈願 【関東】安産祈願がかなう有名安産スポット!(東京の水天宮、八王子の子安神社)|photoHug (フォトハグ) 【関東】安産祈願におすすめな神社・寺とは?お守りもご紹介! 【東海】安産祈願で有名な神社・寺を一挙ご紹介!お守りはどんなの? 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2018年06月30日■6月30日は半年の節目!「夏越の大祓」の日梅雨の雨模様も本格的になり、夏本番も目の前です。毎年、6月のこの時期になると、多くの神社には「あるもの」が設置されるようになります。草を束ねて作られた、大きな丸い輪っか。神社によって多少、形や大きさの違いはありますが、大抵は人がくぐれるくらいのサイズで作られており、本殿や拝殿の前に堂々と構えているのではないでしょうか。実際に見たことのある方も、多いことでしょう。その大きな輪こそ、「茅の輪(ちのわ)」と呼ばれるものです。これは、毎年6月30日頃に行われる、「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」という神事の前に、神社の境内に現れます。「夏越の大祓」というのは「水無月大祓」とも呼ばれ、ちょうど半年の節目となるその日に、過去半年に私たちが背負ってしまった「罪穢れ(つみけがれ)」を祓い清めるもの。日本に古来から伝わる、大切な神事です。神社によっては時期が多少ずれることもあるようなのですが、大体は6月30日に「大祓式」が執り行われます。今回は、この「夏越の大祓」について、お話していこうと思います。この神事がなぜ行われるのか、そこにはどのような背景や理由があるのかを知って、皆様にもぜひ、半年の節目に神社に足を運んでいただければと思います。■心身を汚してしまう「罪穢れ」とは?日本の神道の世界では、人は本来、誰もがきれいな心を持って生まれてくるとされています。しかし、日々を生きる中で、私たちは知らず知らずのうちに、大なり小なり罪を犯し、穢れによって心を汚してしまってるのです。「罪穢れ」の「罪」とは、法律に触れるような犯罪ばかりではありません。人に迷惑をかけてしまったり、自分勝手な振る舞いをしてしまったり……。いけないとわかっていても、ついやってしまう「よくない行為」は、誰にでもあるものです。そして「穢れ」とは、「気枯れ」でもあるとされているもの。人の「気が枯れる」、つまり「元気がなくなってしまう状態」を言います。たとえば、病や死などに直面すると、人間は誰しも「元気」がなくなってしまいます。そして、ネガティブな心は周囲にいる他の人にも伝染しやすいもの。どんなに小さなことであっても、あらゆる面で「元気を失わせてしまうもの」が、「穢れ」の正体です。そう考えると、私たちの生きる世界には、「罪」も「穢れ」もたくさん溢れていることに気がつきませんか?そして神社では、こういったすべての「罪穢れ」を、半年ごとにきれいに「祓い清める」ことをとても大切にしているのです!■罪穢れを「人形」に移して祓い清める「大祓式」そのものは6月30日に行われることが多いのですが、たとえ当日の神事に参加ができなくても、事前に神社に足を運べば「夏越の大祓」できちんと祓い清めを行っていただくことができます。それには、神社で用意されている「人形(ひとがた)」もしくは「形代(かたしろ)」というものに、自分の「罪穢れ」を移してお祓いをしていただくようにしましょう。この、紙で人の形をかたどった「人形」は、ひとり1枚ずつ必要です。自分の名前・生年月日・年齢を書いて、その「人形」で自分の身体を撫でましょう。そして最後に、ゆっくりと3回息を吹きかけます。こうすることで、自分の体や心にあった「罪穢れ」を「人形」に移すのです。この「人形」は、「大祓式」において祓い清められます。本来は、川に流すなどして、水の力で「罪穢れ」を浄化するものでした。しかし神社によっては、お焚き上げなどの方法で、祓い清める場合もあります。いずれにしても、このようにして、半年の間にため込んでしまっていた自分の中の「悪いもの」を、きれいに消し去るわけですね。■災いを祓う「茅の輪くぐり」の物語1年に2回、6月30日と12月31日に行われる「大祓」。しかし「夏越の大祓」については、「茅の輪」がその象徴のようにもなっています。これは、なぜなのでしょうか?実は、この「茅の輪」の起源は、日本のとある伝承から来ているのです。昔、「須佐之男命(すさのおのみこと)」という神様が旅をしていて、ある村で一夜の宿を借りようとします。その村には、「蘇民将来(そみんしょうらい)」と「巨旦将来(こたんしょうらい)」という兄弟が暮らしていました。巨旦将来は、お金持ちでありながらも宿を貸すことを断ってしまうのですが、蘇民将来は貧しいながらも宿を貸し、心を込めておもてなしをしたのだそうです。やがて年月が過ぎ、その土地に悪い疫病が流行っていたとき、須佐之男命は以前恩を受けた「蘇民将来」の子孫を助けようと「蘇民将来の子孫は、茅の輪をつけて名乗り出なさい」と言い、その子孫を救ったのです。この神話に基づいて、「茅の輪くぐり」は始まりました。蘇民将来の名前を呼びながら茅の輪をくぐることで、病や災いを祓え除けるという儀式が現代に伝わったのです。「須佐之男命」は災いを除ける強い力を持つ神様ですから、どんな悪いものも払いのけて、元気に夏を乗り切ることを願って、このような形になったのでしょう。茅の輪のくぐり方茅の輪については、大体6月頃から長いところで7月頃まで、神社に設置されています。茅の輪が出ている間は、いつでも、何度くぐっても大丈夫。くぐり方は、一般的に次のような手順で案内されています。1.茅の輪の正面で一礼をして、左回りに1回くぐって正面へ。2.もう一度、茅の輪の前で一礼。今度は、右回りに1回くぐって正面へ。3.さらに茅の輪の前で一礼。再び、左回りに1回くぐって正面へ。4.一礼してから、また茅の輪をくぐり、そのまま御神前へ。5.お詣りをしましょう。さらに、この茅の輪くぐりには、くぐりながら唱えるとよいとされている「夏越の歌」というものもあります。代表的なものを三首、ご紹介しておきましょう。◆ 水無月の夏越の祓へする人は千歳の命延ぶと言ふなり(意味:6月に夏越の祓をする人は、長く寿命を延ばすと言われています)◆思ふこと皆尽きねとて麻の葉を切りに切りても祓へつるかな(意味:心の中にある悩みごとは、みな尽きてしまえと、麻の葉を切りに切ってお祓いをしました)◆宮川の清き流れに禊せば祈れることの叶はぬはなし(意味:御神域に流れる清らかな川で穢れを落とせば、祈り願う心で叶わないことはありません)このような歌を唱える場合もあれば、次のような「略拝詞(りゃくはいし)」と言われる言葉を唱える場合もあります。◆祓へ給へ清め給へ守り給へ幸へ給へ(読み:はらえたまえきよめたまえまもりたまえさきわえたまえ)くぐり方にしても、唱える言葉にしても、神社によって異なる案内がある場合もありますので、説明書きがあればその内容に応じて行ってみてくださいね。形式はもちろん大切なのですが、ともすると「難しそう……」と感じてしまう方もいらっしゃるのではないかと思います。そんなときは、まず「夏越の大祓」というのは「心と体をきれいにすることなんだ」ということを意識して、茅の輪をくぐってお詣りをするところから始めてみませんか?半年間の悪いものをすべてデトックスして、また新たな気持ちで頑張れる自分になれるように、心を込めてお詣りすることが第一歩です!■新たな気持ちで、健やかに生きるさて、この「夏越の大祓」という神事、これで少しご理解いただけたのではないでしょうか?御朱印を集めている方にとっては、さらにうれしいことかもしれませんが、神社によっては「夏越の大祓」限定の御朱印を書いていただけるところもあります。そのほかにも、大祓の形代をおさめた場合に「茅の輪の御守り」を頒布している神社もあるようです。「清浄」を大切にする神道ならではの、古くから伝わる重要な文化、それが「夏越の大祓」です。自分の中の「罪穢れ」を祓い清めることで心身をリセットして、また新たな気持ちで半年を過ごしていくためにも。神社では、毎年このような神事が行われているのです。ぜひ神社に訪れて、この「夏越の大祓」の神事に触れ、心と体をきれいにしましょう!皆様がまた次の半年間を、清く・明るく・元気に過ごせますように……。
2018年06月24日■神様と人々を結ぶ「開かれた神社」東京都西東京市に鎮座する「田無神社(たなしじんじゃ)」は、鎌倉時代に創祀されたと伝えられています。「開かれた神社」をテーマに、日本の伝統文化を多くの人に伝え、地域社会との絆を深めるために、さまざまな試みを積極的に行っています。主祭神は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と、この地の水や風を司り「尉殿大権現(じょうどのだいごんげん)」と呼ばれる「級津彦命(しなつひことみこと)」と「級戸辺命(しなとべのみこと)」。そのほかにも境内のあちこちに、多くの神様がお祀りされています。そして、この神社の最大の特徴。それは、金龍・青龍・赤龍・白龍・黒龍の「五龍神」がお祀りされているということ。これは、全国でもとても珍しいことです。田無神社ならではの、五柱の龍神様にまつわる境内のスポットや授与品、そしてたくさんの見どころについて知れば、きっとあなたも足を運んでみたくなることでしょう!田無神社が大切にしている「開かれた神社」という考え方。それは、神様と参拝者の心をつないでいくことでもあるのではないでしょうか。日本の文化が感じられる行事や、地域に根ざしたイベントなどが季節ごとに開催されています。境内には、子どもから大人まで誰もが楽しめるような工夫がちりばめられ、祭祀やイベントが行われる際には、多くの参拝者で賑わう神社です。■各方位を守護する五柱の龍神様は、御神徳もそれぞれ境内には田無神社を守護する五柱の龍神様が、それぞれお祀りされています。「五行思想」に基づいて、中央を守る金龍神を本殿に、東に青龍神、南に赤龍神、西に白龍神、北に黒龍神が鎮座されています。ぜひくまなく境内を探していただき、龍神様を見つけてみてください!その龍神様の守護にあやかって、田無神社では「五龍神方位除け」という御祈祷や御札・御守りを受けることができるのも大きな特徴です。私たちは生まれ年によって、「九星気学」という考えによる(一白水星、二黒土星……といった9つの)星回りがあります。そしてその星回りで、「八方塞がり」や「鬼門」「裏鬼門」など、悪い方位に位置するタイミングが巡ってきます。五柱の龍神様には、このような方位による災いを除けてくださるお力があるのです。そして嬉しいことに、そのお力は「五龍神方位除け」だけにとどまりません。五柱の龍神様はそれぞれ、次のように異なる御神徳を授けてくださるという点も、大切なポイントなのです!◇◆金龍神◆◇運気上昇、幸福招来。「土用」を象徴する、中央並びに大地・豊穣の守護神。家庭運・頭領運・事業運などの事柄を司り、大地に根ざす基盤を作れるように導く。◇◆青龍神◆◇技芸向上、就業成就。「春」を象徴する、東方並びに樹木・風の守護神。庭園・話術・音楽性・積極性などの事柄を司り、新芽が芽吹くように発展へと導く。◇◆赤龍神◆◇勝運向上、成績向上。「夏」を象徴する、南方並びに火の守護神。書斎・学業・勝負事・昇進などの事柄を司り、灯火のような先見の明を与える。◇◆白龍神◆◇金運向上、良縁成就。「秋」を象徴する、西方並びに金属の守護神。倉庫・金運・飲食・結婚運などの事柄を司り、鉱脈を掘り出すような収穫へと導く。◇◆黒龍神◆◇健康増進、家内安全。「冬」を象徴する、北方並びに水・雨の守護神。厠・浴室・健康運・夫婦運・交際運などの事柄を司り、流水のように新鮮な気を保たせる。あなたも、お力添えをいただきたいことがあれば、それぞれの龍神様に向けて、心を込めてお祈りをしてみてくださいね。あなたの応援をしてくださる神様に、きっと出会えるはずです!■五龍神様の御神徳「一楽萬開」が人生の道を開く田無神社ならではの授与品のひとつには、毎年11月23日の新嘗祭(にいなめさい=収穫を神様へ感謝する祭祀)から2月3日の節分祭までの間に頒布される、「一楽萬開札(いちらくまんかいふだ)」もしくは「一番札」とも呼ばれるものがあります。こちらを受けることで、私たちは龍神様より「最初の楽(一楽)」をいただけます。「楽」というのは、心と身体が楽しくなること。私たちの人生や生活を、豊かで健やかにしてくれるものです。龍神様からいただいたひとつの「楽」がまた次の楽を呼びこみ、次々に「楽」が集まることで「萬の道(人生)」が開かれる、という意味が込められています。「一楽萬開札」は、家の玄関もしくは、その年の吉方にお祀りしてください。神様からいただいた「楽」に感謝し、大切に育むことで、皆様の人生の道がますます明るく開かれていくことでしょう!毎年、11月23日~2月3日の間に頒布される「一楽萬開札」(一番札とも呼ばれます)。■御朱印や御朱印帳は神主・巫女の装束がモチーフ御朱印について上……通常御朱印左下……月詣り御朱印右下……としはじめ御朱印通常、田無神社でいただくことができる御朱印は、写真の一番上にあるデザインです。「田無神社」の文字とともに、装束がモチーフになった印、そして「五龍神方位除」の文字が書かれています。写真の左下にある紫色の御朱印は、各月の1日と15日に訪れる「月詣り」の日に、受けることができる特別御朱印です。月詣りというのは、月の始まりである1日と、折り返し地点にあたる15日の節目に、神様にご挨拶と感謝の気持ちをお伝えする日です。このような大切な日にお詣りをした際は、ぜひ神様に日頃の御礼をお伝えしてから、こちらの特別な御朱印をいただいてみてくださいね。写真右下の御朱印は、「としはじめ書体」という、お正月の三が日にのみいただくことができるものです。お正月らしさを感じさせる美しい書体と、龍神様の印がとても素敵です!御朱印帳・御朱印帳袋について左から、紫袴仕様・緋袴仕様・浅葱仕様、3種類の御朱印帳。そして、田無神社のオリジナル御朱印帳・御朱印帳袋もまた、神主と巫女の装束を全面にデザインした魅力的なものとなっています。御朱印帳と御朱印帳袋のいずれも、緋袴仕様・浅葱仕様・紫袴仕様の3色があり、男性にも女性にも大変人気です。自分のお気に入りの御朱印帳を持つと、御朱印集めもますます「特別」なものになる気がします。素敵なデザインの御朱印帳に出会えると、心がワクワクしますね!■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!田無神社には、龍神様のほかにも、多くの神様がお祀りされています。ぜひ、ゆっくりと境内を歩き、それぞれの神様にご挨拶していただければと思います。ここ数年でさらに境内が整備されており、さまざまなおみくじが並びワクワクする「おみくじ処」や、可愛い烏骨鶏(うこっけい)の飼育小屋なども誕生しました!参拝された皆様が、楽しみを見つけられる場所がどんどん増えています。「心で感じる」ことを大切に、丁寧に境内を歩いてみてください。そうすれば、あなたにとって「とっておきの場所」が、きっとあちこちで見つかることでしょう!境内には、五柱の龍神様の御神木があり、触れることもできます。その幹に手を触れて自然の力も感じながら、龍神様からパワーをいただいてくださいね!田無神社ならではの、「五龍神」にまつわる授与品やおみくじです。右上……可愛らしい、五龍神おみくじです。気になった龍神様を、一体選んで引いてください。右下……金青赤白黒、五柱の龍神様の御守りです。それぞれの御神徳を意識して、お受けになる方が多いです。左上……御祈祷の際に、お初穂料を壱万圓以上お納めすると授与される、五龍神の御幣です。左下……おみくじ携帯袋です。大切にしまって時折読み返してみると、思わず勇気づけられることも。東参道にある朱色の鳥居を一歩出ると、大きな石に彫られた撫龍様。龍神様や玉を撫でると、昇運を授かることができます。感謝を込めて撫でていると、その表情がより生き生きして見えるような気がするので不思議です。参道の途中、拝殿に向かって右手にいらっしゃる道祖神様。田無神社では、良縁結びの神様としてお祀りされており、御夫婦が仲むつまじく寄り添ったお姿を見ることができます。秋になり、銀杏の御神木が一斉に金色に染まると、境内は空も大地も黄金色の美しさを見せてくれます。私が訪れた日は、落ち葉が山のように小高く集められ、子どもたちが楽しそうに落ち葉の絨毯で遊んでいました!神様と皆様のご縁を結ぶ場所、神社。そこは、それぞれの人生を守り、いつでも心の支えとなってくれる場所です。うれしいときや楽しいとき、そして辛いときや苦しいときも、折に触れて訪れてみてください。不思議と、心が温かくなるのではないでしょうか。田無神社もまた、たくさんの神様、そして龍神様とともにそこに在り続け、門を大きく開いて多くの方をお迎えしている素敵な神社です。皆様もぜひお出かけくださいね!■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】田無神社(たなしじんじゃ)【御祭神】■主祭神大国主命(おおくにぬしのみこと)級津彦命(しなつひことみこと)級戸辺命(しなとべのみこと)■配祀神応神天皇(おうじんてんのう)八衢比古命(やちまたひこのみこと)八衢比売神(やちまたひめのみこと)猿田彦大神(さるたひこおおかみ)須佐之男命(すさのおのみこと)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)大鳥大神(おおとりおおかみ)日本武尊(やまとたけるのみこと)【鎮座地】〒188-0011東京都西東京市田無町3-7-4【電話】042-461-4442【FAX】042-467-9236【最寄駅】■電車をご利用の場合西武新宿線「田無駅」北口より徒歩6分■バスをご利用の場合・JR中央線「武蔵境駅」北口バス停より「ひばりヶ丘駅」行きに乗車(約10分)→「田無駅」バス停下車、徒歩6分・西武池袋線「ひばりヶ丘駅」バス停より「武蔵境駅」か「田無駅」行きに乗車(約10分)→「田無駅」バス停下車、徒歩6分・JR中央線「吉祥寺駅」バス停より「花小金井駅」行きに乗車(約20分)→「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分・JR中央線「三鷹駅」バス停より「田無橋場」行きに乗車(約15分)→「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分【Facebook】
2018年06月12日■心願成就のパワースポット「東京の白蛇さま」東京都品川区の「上神明天祖神社(かみしんめいてんそじんじゃ)」は、「東京の白蛇さま」と呼ばれ、「白蛇」をお祀りしている数少ない神社のひとつです。白蛇は、清浄な心と優しさを授け、幸運を招くと言われています。御祭神は、伊勢神宮にお祀りされている「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」の主祭神をはじめ、「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」と「応神天皇(おうじんてんのう)」。そして境内にある末社は、厳島弁天社と伏見稲荷社。たくさんの神様が鎮座していらっしゃいます。かつて、この神社のある一帯の地域が「蛇窪(へびくぼ)」と呼ばれていたことから、そのすべての神様を総称して「蛇窪大明神」とお祀りしているのだそうです。まずは、この神社が生まれたきっかけと伝えられているお話から。鎌倉時代のことです。武蔵の国(現在の東京・埼玉)一帯が大干ばつに苦しんでいたとき、この地で古池のほとりにあった龍神社に雨乞いをしたところ、大雨が降り続きその危機を救ったことがあったのだそうです。こうして、「蛇窪龍神さま」の神恩に感謝して生まれたと言われています。そして「白蛇さま」をお祀りするようになったのにも、不思議な由縁が。この神社にはかつて清水の湧き出る洗い場があり、そこには白蛇が住んでいました。しかし、いつの間にかその洗い場がなくなってしまったため、その白蛇は仕方なく近くの公園の池に移り住むように……。そんなあるとき、その土地に住む方の夢枕に白蛇が出てきて、「1日も早くもとの住みかに帰してほしい」と懇願したのだそうです。それを知った宮司は弁天社を建立することに決め、白蛇さまに神社へお戻りいただいたのでした。「龍神」と「白蛇」の組み合わせは「巳が辰(身が立つ)」ということで、立身出世の御神徳があります。こちらの神社にお詣りしたところ、お仕事関係のよいご縁や、勝負事などの好成績を得ることができたというお声もたくさん届いているそう。そして「白蛇」は、七福神の紅一点である女性の神様「弁財天」の御使いでもあるのをご存知でしょうか?弁財天は手に琵琶(びわ)という楽器を持っていることから、音楽や芸能の才能を伸ばし、さらに学問に通じる知恵の神様としても知られています。さらには、雨乞いの断食祈願に基づいて、衣食住をつかさどり、家業繁栄・家内安全の御神徳を持つ「稲荷大神」もお祀りされていることから……。心願成就、除災招福、立身出世、家業繁栄、家内安全など、さまざまな御神徳・御利益がある東京のパワースポットなのです!■「清浄の心」と「人の繋がり」を大切に「上神明天祖神社」に初めて足を運んだとき、私はまず「清らかな雰囲気の神社だな」と感じました。きれいに掃き清められた境内に、テントの下で誰でもゆっくり休むことのできるベンチ。静かで柔らかな空気が居心地よく、境内の中でのんびりと過ごすことができます。公式Facebookでは神社の日常を垣間見ることができるのですが、この神社が「お掃除」をとても大事にしていることに、皆様もすぐ気がつくのではないでしょうか。もちろん、皆様に気持ちよくご参拝していただくためという理由もありますが、なにより神様はとっても綺麗好きなんです。神様方にいつでも心地よくいていただけるよう、「清浄の心」を第一にしているのですね。そして、地域の皆様がこの「上神明天祖神社」を大切にしているのも、さまざまなことから伝わってきます。月に一度必ず行われるという、地域の方による清掃活動。神社が周りのお店と協力して作ったという「スネークタウンマップ」という地元愛あふれるタウンマップ。都営浅草線沿いの『東京福めぐり』という開運八社さんぽの一社としても、神社同士の絆を感じます。すべて、「人のつながり」を大切にしているからこそ生まれる、ご縁の温かさゆえ。皆様も、一度足をお運びいただければ、その清らかさと温かさを、肌で感じられることでしょう!■御朱印に込められた意味とおもてなしの心この神社では、季節や行事によっても変化のある、素敵な御朱印に出会えます。その中の一つひとつの印に込められた意味も深く、知れば知るほど「なるほど!」とうなずきたくなります。「蛇窪大明神」の通常の御朱印は、上の写真の中で「紫の巳」と「緑の龍」の印が押された一番右のものです。向かい合う白蛇さまと蛇窪龍神さまの上には、三種の神器のひとつである八咫鏡(やたのかがみ)にかたどられた社印が、太陽のように差し昇っています。それぞれに意味があり、神社の成り立ちを表現しているのですね。「蛇窪大明神」の御朱印には写真の通り期間限定のデザインがあり、1月・4月・9月には、それぞれ特別御朱印をいただくこともできます。そのほかに「上神明天祖神社」の御朱印、「弁財天」の御朱印もありますよ!オリジナルの御朱印帳は、白地に白蛇さまが描かれた、清らかで美しいデザインです。この白地のものが、最もスタンダードな御朱印帳なのですが……。時折、黒地やピンク地に白蛇さまと龍神さまが描かれた特別なものが、限定御朱印帳として登場することもあるようです!気になる方は、ぜひ神社のWebサイトやFacebookをチェックしてみてくださいね。■「巳の日」は白蛇さまの特別な日皆様は、カレンダーなどで「巳の日」というものを見たことがありますでしょうか?12日ごとに巡ってくる、十二支の「巳」の日です。この日は、「巳くじ」という巳の日限定のおみくじが出るほか、巳の日特別祈願なども受けることができます。ちなみに、干支が巳年の方には「巳年生まれの方の特別祈願」というものもあるそうなので、ぜひご縁を深めていただければと思います。珍しい御祈願の中には、美白祈願というものも!美白だなんて、白蛇さまならではの、女性にうれしいお願いごとですね。さて。「巳の日」の中でも、最も縁起のよい日。それが、60日に一度巡ってくる「己巳(つちのとみ)の日」です。この日の限定御朱印は、さらに特別なんです!こちらの美しい御朱印は話題を呼び、毎回「己巳の日」は、多くのご参拝者で長蛇の列ができるのだとか。手書きで丁寧に書かれる御朱印なので、お待ちいただく時間も長くなってしまうため、神主さんや巫女さんはこれまでもさまざまな工夫を凝らしながら、皆様に「来てよかった」と思っていただけるように考えているのだそうです。特に素敵なのは、この日の御朱印の挟み紙(御朱印が他のページに写らないように挟む紙)の工夫。なんと、上神明天祖神社にいらっしゃる絵の上手な巫女さんが描き下ろしている、きれいなカラーイラストになるのだそう!長い間待ったとしても、御朱印帳を開いたときに「あぁ、うれしい!」と感じていただけるように、一つひとつに心を込めているのですね。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!可愛すぎて、いつ行ってもやさしいお顔で癒してくださる「撫で白蛇さま」です。ぜひ、やさしく撫でてあげてくださいね。なんと、天然記念物山口県「岩国のシロヘビ」の脱皮と蛇窪大明神のお札が入っています!大変貴重な御守りです。お茶目な表情の龍神さまが守っている水鉢。願い札に「蛇窪龍神さま」宛のお願い事を書いてこの水に浮かべると、御札は水に溶けていき、龍神さまに届きます。京都伏見稲荷大社の御分霊がお祀りされている稲荷社です。どことなく凛とした雰囲気のある、素敵な空間です。皆様も実際に足を運んでいただき、その目で、心で、素敵なものを見つけてみてください!神社で出会うことができるのは、それぞれの神様はもちろんのこと、神主さんや巫女さんの作り出す空気や雰囲気、参拝の方に楽しんでいただきたいという想いで工夫の凝らされたおもてなし……。素敵な神社に出かけてみると、きっと多くのものを感じられることでしょう。そして、その場所を訪れるご参拝の方々も、素敵な文化を支え受け継いでいくひとりとなるのです。あなたも、かけがえのない毎日に「感謝の気持ち」を忘れることなく、さまざまな神社に出かけてみませんか?そして、目には見えないけれど、私たちが「大切にしていくべき文化」に、そっと触れてみてくださいね。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】上神明天祖神社(かみしんめいてんそじんじゃ)【御祭神】■主神天照大御神(あまてらすおおみかみ)■配祀天児屋根命(あめのこやねのみこと)応神天皇(おうじんてんのう)【境内末社】■厳島弁天社市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)田心姫神(たごりひめのかみ)湍津姫神(たぎつひめのかみ)蛇窪龍神(へびくぼりゅうじん)白蛇大神(しろへびおおかみ)■伏見稲荷社稲荷大神(いなりおおかみ)【鎮座地】〒142-0043東京都品川区二葉4-4-12【電話・FAX】03-3782-1711【最寄駅】都営浅草線「中延駅」より徒歩5分東急大井町線「中延駅」より徒歩6分JR横須賀線「西大井駅」より徒歩8分【Facebook】
2018年05月21日■御朱印がきっかけ?――神社に魅せられる「御朱印ガール」とはここ数年の「パワースポットブーム」と共に、寺社仏閣で「御朱印」を集める方がじわじわと増えてきました。最近は書店や文房具店などでも、当たり前のように御朱印帳が並んでいるのを見かけませんか?そのデザインも、可愛いものから格好いいものまで、実にさまざまです。個性の光るオシャレなものがどんどん増えていて、見ているだけでも飽きません。巫女として神社でご奉仕をしていても、御朱印帳をお持ちになるお若い方がかなり多くいらっしゃる印象を受けます。割合としては女性の方が多く、世に言う「御朱印ガール」がこんなにも増えていることに、私は驚きと感動を覚えています。これは、本当にすごいことです。なぜなら、こうやって「御朱印」を入り口に「神社」や「神様」の世界に興味を持ってくださる方が、ずいぶん広がってきているはずです。まずはこういった「きっかけ」が世の中に広がれば、その中でひっそりと輝いている「日本の大切にしていきたい心の文化」にも、多くの方が自然と目を向けてくださるようになることでしょう!御朱印関連の書籍や、インターネットでの記事。さらにはテレビでも「パワースポット」として神社を見かけることが多くなってきました。神様や神社にとっても喜ばしいことに、そういったところでの紹介を通じて、一つひとつの神社の存在を知り「行ってみよう!」と足を運んでくださる方も、どんどん増えているのです。■「御朱印」に込められた神社の工夫と想い当然、神社の側としても、御朱印は神様と皆様を繋げる大切なもの。神社ごとに、オリジナルの御朱印帳を作ったり、御朱印そのものにも季節や行事限定のデザインがあったり……。より皆様が「神社」を身近に感じ、楽しんでいただけるようなきっかけとするべく、さまざまな趣向をこらしているところも多いのです。神社の運営は、あくまでも営利目的ではありません。神様のための場所であることは、もちろんです。さらに言えば、私たちが目には見えない世界の働きに目を向けて、きちんとあらゆることに「感謝」をしながら生きていくための場所として。神社は、世のため人のためにも、欠かせない役割を担っているのです。こういった文化を、私たちは「時代に寄り添う形」で上手に継承していく必要があります。神社の運営に関わっている神職たちは、さまざまな趣向を凝らしながら、多くの方にとって「人生の中の日常」や「心のよりどころ」として「神社」の存在があり続けられるように努めています。ですから、御朱印をきっかけに「神社」に足を運び、その文化と空気に触れていただけるという機会を、それぞれの神社が大切にしているに違いありません。■たくさんの神社に足を運んでみましょう!御朱印集めは、いつから始めても、どこの神社から始めても大丈夫なものです。もし、どこから始めようかで迷ったら、すでに一番身近でお世話になっている神社の御朱印からいただくのもよろしいのではないでしょうか。たとえば「氏神社(うじがみしゃ)」。これは、あなたの生活の拠点となる場所にある神社で、その土地を守っている神様(氏神様)がお祀りされている神社です。あなたがその土地で暮らしているのは、氏神様にご縁をいただいたからこそ。改めて、ご挨拶とともに「これからもよろしくお願いいたします」という気持ちを込めて、その「ご縁」を御朱印という形にするのも素敵ですね。その他にも、できればさまざまな神社に、足を運んでみてください。ペースは、もちろんゆっくりで構いません。「御朱印集め」は人生の中での「神様とのご縁」を記録していくことですから、急ぐ必要などないのです。それよりも、ぜひ丁寧に、一つひとつの神社や神様との出会いを、御朱印帳を通じて感じてみてください。きっと、さまざまな神社に足を運ぶ中で「ここに来ると不思議と癒されるから、また行きたい」とか、「この神社にいると、なぜかいつも元気になれる」とか、そんな素敵な出会いが見つかることでしょう!■御朱印も「一期一会」の出会い基本的に御朱印は、いただくための「自分専用の御朱印帳」を持つことをおすすめします。世界にたったひとつの、神様とあなたとの絆を形にするもの。その御朱印が刻まれる一瞬は、二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いとなるのです。たとえば、これから母親になるという方が、生まれてくる赤ちゃんに「はじめての御朱印帳」を贈ってあげる……なんていうのも素敵ですね。はじめてのお宮参り(初宮詣)から始まり、節目の参拝でいただく「その子だけの御朱印」が刻まれていきます。大きくなったら「自分で持っていなさいね」と渡してあげれば、それも親から子に継承できる、ひとつの素敵な文化になることでしょう。御朱印はその時によって、書き手も、入る日付も違います。印のかすれ具合や、文字の様子など「その時々の違い」があるもの。だからおもしろいのです。たとえば、時には「墨書き」があまり上手ではなかった、というようなこともあるかもしれません。ですが、それに対してあれこれ言うよりも、その一つひとつの出会いも「一期一会」の素敵なご縁だと思って、広い心でお受けしていただければと思います。■御朱印はいただいてからが「ご縁」のはじまり前回もお伝えしたように、御朱印は「スタンプラリー」ではありません。スタンプは集める過程がおもしろく、コレクションできたことが「ゴール」のようでうれしいものですよね。しかし、こと「御朱印」に関しては、自分の御朱印帳にその記録をいただいたところからが、神社や神様との深い「ご縁」という絆の始まりなのです。「御朱印」は、ご神体の分身のようなもの。御朱印帳を開いて眺め、思いをはせることでも、その神社の神様と「つながることができる」ものです。たとえ遠く離れた場所にある神社であっても、なにかお力添えをいただきたいときや、お礼をお伝えしたいときなどは、御朱印帳を開いてみてください。そのてのひらの一冊から、きちんと神様とコミュニケーションが取れます。「御朱印帳」というものが生み出し、結び、運んでいる神様とのご縁。そのページの一つひとつに刻まれた絆や思い出を、ぜひ大切にしてみてください。その想いは、どんなときでも必ず、目には見えない世界に届いているはずですよ。
2018年04月22日「御朱印」の意味と、真のご利益(りやく)を実感する秘訣。それは八百万(やおよろず)の神様や、一つひとつの神社と「ご縁」を結ぶことから始まります!神様や神社にも、それぞれの特徴やご利益の得意分野があります。たくさんの出会いの中で、あなたの人生をもっと素敵なものに変える、大事なご縁があるかもしれません。「御朱印帳」をたずさえて神社を巡る、「神社女子」そして「御朱印ガール」をはじめとする、たくさんの方のために。知れば知るほど面白い、神社や神様についての基礎知識。そして、各地のおすすめしたい神社とその御朱印を、これから連載という形で、少しずつご紹介していきます。■なぜ今、パワースポットが注目されるのか近年「パワースポット」という言葉が流行し、「御朱印帳ブーム」も続いています。今、世の若い女性たちの間でも、関心が高まっている「神社」。皆さんは、「神社女子」や「御朱印ガール」とも呼ばれる、女性の神社ファンが増えているのをご存知ですか?もしくはもうすでに、ご自身の「御朱印帳」に御朱印を集めている、という方もいらっしゃるかもしれません。ではなぜ、「パワースポット」として、神社に魅力を見出す人が増えているのでしょう?おそらく皆さんが「神社に行く」最大の理由は、神様からの「ご利益(りやく)」と呼ばれるお力添えにあるのではないでしょうか。「神様にお祈りをすると、目には見えないけれど、力を貸してくれるらしい!」と聞いて、たとえば「あの神社は縁結びのご利益がすごいらしいですよ!」と言われたら?誰だって「えっ、そしたら私も、恋人ができるようにお願いしにいこうかな」って思いますよね。ですから、この「神社」や「御朱印」ブームは、ともすると「パワースポットに行って、ご利益をもらおう」というニュアンスに取られてしまいがちなことがあるのです。でも、神社に行くときは、ただただ一方的に「幸せをいただきにいく」という考え方でいるのは、実はとてももったいない話です。なぜなら、その心がけ次第で、あなたにとって神社が、「足を運ぶだけでも幸せになれる」「自分の人生をよりよく変えるきっかけ」となる場所になるからです。■「神社」は、一体どんな場所なの?神社を「幸せになれる場所」にするために、一番大切なこと。それは、「どんなときでも“ありがとう”の気持ちを伝えること」です。「まだご利益をいただいていないのに、お願いする前に感謝するの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。決して早くはなく、むしろだまされたと思って、皆さんに先にやっていただきたいのがこの「感謝」です。なぜなら、私たちが生きていくのに一番大切で、それを持っているだけで必ず幸せになれる力というもの。それが、「幸せを手に入れる力」でもなく「幸せになれる運のよさ」でもなく「幸せやありがたさに気づける力」だからです。そばにあるのに、いつもはあまりにも当たり前で見向きもしなかったようなこと。しかし、その価値に目を向けて、きちんと「感謝」できる心。神社は、その存在を通じて大切な「心を育てる機会」を私たちに与えてくれるのです。神社というのはそもそも、私たち人間が、目には見えない「神様」という存在を意識し、感じることのできる場所です。昔から日本人は、この場所を大切に守り継ぎながら、折に触れて自分の身近にある「幸せ」に感謝をしてきました。お宮参りや七五三などの人生儀礼はもちろん、初詣などの年中行事の際も、神様とのご縁に感謝しながら、いつでも見守っていただいているということを実感し、喜んできました。私たちも、まずはその「心」から、大切にしてみましょう。ついつい神様に、「どうかご利益をください!」と真っ先にお願いをしたくなるところですが、まずは慌てることなく。神社は「感謝をする場所」なのだと思ってみてください。それが、あなたの人生をどんどん好転させていく、最初のきっかけになるはずです!■「御朱印」の真の意味「御朱印」というのは、そもそもお寺において、お経を書き写してお納めしたことの証としていただける、大切な印だったのだそうです。それが現在は寺社仏閣でいただける「参拝の証」という意味のものになりました。そう、御朱印はいわば、神様・仏様との「ご縁」の証だといえます。ご参拝と一緒に拝受することによって、その神社や神様とあなたとを、より強い絆で結びつけることになります。ですから、いただいた「御朱印」は、御守りや御札と同じように「ご神体」の分身のようなもの。つまり、「御朱印」は持っていることによって、御守りと同じように、神様があなたをそばで守ってくださるのです。誰しも、御守りや御札は、大切にするものですよね。ですから、パンフレットの裏に記念にスタンプを押して帰る、というような「観光記念スタンプ」とは、しっかり区別して考えなくてはいけません。「御朱印」は普通のノートなどにはお願いせず、専用の「あなただけの御朱印帳」をご用意ください。そして、保管する際も、大切に扱うようにしてくださいね。もしご自宅に神棚や仏壇があればそちらがベストですが、ない場合は「専用の置き場所」を決めて保管していただくのがよろしいと思います。■御朱印帳から感じる「ご縁」のチカラ「御朱印」は、神社によってさまざまな工夫や想いが込められている、とても素敵なものばかりです。眺めているだけでも楽しくて、つい「集める」ことにわくわくしてしまい、「コレクション」のようになりがちかもしれません。しかし、「たくさん集める」ことよりも、その一つひとつの「ご縁」を、どうか大切にしていただきたいのです。御朱印帳を使って、これまで積み重ねてきた神社や神様との「ご縁」を感じながら、さらにさまざまな場所を訪れてみること……。それは、私たち日本人にとって、古くから受け継がれてきた文化の奥深くに隠れている、人生にとって大切なことを一つひとつ見つけていく、「宝探し」のような時間です。きっと、あなたが神社や神様の存在を心に宿して生きていくことは、「自分自身の在り方」を、よい方向に変えていけることへとつながっています。その場所で「自分の心や生き方に向き合う」ことで「人生の幸せ」に気づくことができる……。それこそが、「神社」の真の価値なのだと私は感じています。■今こそ大切にしたい、日本ならではの精神文化どんなことも「感謝」できる清らかで強い心を育てれば、生き方や人生もおのずと変わっていくものです!そして、前向きに明るくがんばっている人を、神様はどんどん後押ししてくださいます。そして、その「目には見えない応援」に、いかに気づくことができるか。それが、私たちに問われているのかもしれません。「今、どうするべきか?」「今、なにをすべきか?」せわしない毎日を懸命に生きていくうちに、私たちはよくその迷路に迷い込んでしまいます。その迷いを解決するヒントが、神社には隠されていることでしょう。知れば知るほど面白い、神社や神様についての基礎知識。そして、各地のおすすめしたい神社とその御朱印を、これから連載を通じて少しずつご紹介してまいります。まずは、今回の第1回を含め、第3回までを導入編でお送りする予定です!日本の精神文化を通じて、深い「心の学び」を促してくれる神社の世界。皆さんとともに、楽しみながら歩いていけたらと思います。
2018年04月12日子供の健やかな成長を願い、神社でいただく「子供守」。最近では純和風一辺倒だった従来のお守りとは一線を画す、かわいらしい絵柄のお守りが続々登場しています。今回は子供にもたせたくなる「子供守」のなかから都内でお分かちいただけるもの3つを紹介しましょう。広大な上野恩賜公園にある〔上野東照宮〕のパンダ柄のお守り世界遺産に登録された日光東照宮がもっとも有名ですが、全国各地にも同じく徳川家康公を祀った東照宮があります。上野東照宮は、博物館や動物園が建ち並ぶ上野恩賜公園のなかにあり、徳川幕府を開いた徳川家康公をご祭神としてお祀りする神社として寛永4(1627)年に創祀されました。出世や必勝祈願、健康・長寿に御利益がある神社として信仰されてきました。金色に光輝く社殿は、戦禍を逃れた江戸初期の建築物として国の重要文化財にされています。そんな上野東照宮の子供守は、同じく上野恩賜公園内にある上野動物園の人気者、パンダの親子をあしらったデザインで人気を集めています。参拝の記念としてはもちろん、パンダをはじめ動物が大好きなお子さんに喜ばれそうなお守りです。【上野東照宮】●住所東京都台東区上野公園9-88●アクセスJR山手線、京浜東北線、都営地下鉄銀座線ほか「上野駅」下車徒歩7分子供服メーカー〔ミキハウス〕とコラボ! 「東京大神宮」の子供守「東京のお伊勢さま」として親しまれている、飯田橋にある東京大神宮は明治13(1880)年に伊勢神宮の遥拝殿として創建されました。伊勢神宮の神様のほか結びの働きを司る造化の三神をお祀りしていることから、縁結びの御利益で知られ、良縁を祈願する女性たちが大勢参拝に訪れる神社としてもたびたびテレビ等で取り上げられています。授与所に縁結びのおみくじやお守りが数多くありますが、ここで紹介したいのが東京大神宮の子供守。人気の子供服メーカー〔ミキハウス〕と共同で作ったお守りで、伝統的な麻の葉文様にかわいいウサギとクマのキャラクターをあしらっています。子供のオシャレにもこだわりたいお母さんにぴったりのお守りといえそうです。【東京大神宮】●住所東京都千代田区富士見2-4-1●アクセスJR「飯田橋駅」下車徒歩5分人気スポット、麻布十番に鎮座する「十番稲荷神社」の子供守各国の大使館や小洒落たレストランなどがある一方、昔ながらの雰囲気を保つ商店街が混在し独特の魅力を放つ麻布十番。「十番稲荷神社」は江戸時代に起きた火事の際に、池に住んでいたカエルが鎮火したという伝説がある神社です。境内にはこの伝説にちなみ、カエルの像やカエルのお守りなどがあります。厄除けのほか商売繁盛のご利益があることで知られ、鳥居の近くには大きな宝船の石像も。そんな十番稲荷神社の子供守は、かわいらしい親子の狐とカエルが描かれた愛らしいデザイン。かわいい我が子が通学や外遊びから「無事に帰る」を祈念して、持たせたくなるお守りです【十番稲荷神社】●住所東京都港区麻布十番1-4-6●アクセス地下鉄大江戸線「麻布十番駅」下車すぐ
2018年04月10日「恋人と復縁したい」、「よりを戻したい」なら、神社にお参りしてみてはいかがですか。最後にはやっぱり神頼み。様々ないわれのある神社をご紹介します。■ 縁結びといえば「出雲大社」縁結びといえば島根県の「出雲大社」です。「大国主命」という神様が祀られていて、旧暦10月の神無月には、全国の神様が出雲大社に集い、縁結びの相談をしているといわれています。参拝する時に気を付けたいのが、正面の本殿前で参拝するのはもちろんですが、神様は向かって左方向を向いています。そのため、左側にも設けられた礼拝場所で、神様の正面からもお参りしていきましょう。 ■ 和泉式部も復縁を願った? 「貴船神社」平安時代の女流歌人、和泉式部が復縁を祈願しに参拝し、願いがかなったことから有名になった、京都の「貴船神社」です。自然の中にあり、心を鎮めるにもぴったりな美しい神社です。参拝方法は、「本宮→奥の宮→結社」の順で回ってください。本宮では「水占いおみくじ」をしましょう。水に浮かべると文字が出てくる不思議なおみくじです。 ■ 仲を取り持つ神に参拝「白山比咩神社」「イザナミ」と「イザナギ」の仲を取り持ったという神様「ククリヒメノミコト」が祀られる、石川県「白山比咩神社」です。日本神話に出てくる、夫婦神の仲を取り持ったほどの力がある神様です。石川県が総本宮とされていて、全国各地に白山神社が存在し、「白山信仰」とも言われているほど、たくさんの人に信仰されているので、ご利益が期待できそうですよね。 ■ ハートの絵馬? 「気多大社」出雲大社にも祀られている縁結びの神様、「大国主命」が祀られている石川県「気多大社」。毎月1日には「ついたち結び」といわれる、神楽や御祈祷が行われます。この神社の凄いところは、縁結び専用の祈願所があるところです。珍しいハートの絵馬に願いを書いて祈願しましょう。 ■ とにかく恋愛成就のパワーをもらってこよう「誰かと復縁したい」、「よりを戻したい」という気持ちは大いに分かりますが、神様も相手があることを簡単には実現してくれません。それならば是非、縁結びの神社で、恋愛運アップや恋愛成就のために、パワーを貰うつもりで参拝してみましょう。きっと、何か良い方向に転がってくれるはずです。(今津貴/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2018年01月30日「神奈川県は江の島の『江島神社』は、美人として知られる多岐理毘売命、多岐津比売命、市杵島比売命の三女神を祭る神社です。市杵島比売命は三女神の中でもとくに美しく、心のきれいな舞姫。水の女神でもあるので、お参りで心身を洗い流すように浄化してもらい、やさしい心の美人になれるよう願ってみましょう」 そう話すのは、スピリチュアリストで古神道研究家の暁玲華さん。最近、女性に注目されているという“美人になれる神社”。祭られている女神さまにあやかって美肌になったり、お参りで浄化され、内面から輝くオーラあふれる美人になれたり……と、全国には美の御利益がある神社が数多くあるそう。 そこで、美人願望あふれる記者が、暁さんおススメの江島神社に行ってみた。 のどかに走る江ノ電に揺られ、江ノ島駅で降りたら、長い橋を渡り江の島へ。土産物店が並ぶにぎやかな参道を抜けると、そこが江島神社だ。目の前にそびえる山の下腹から順に辺津宮、中津宮、奥津宮の3つの社殿が鎮座している。そのうち市杵島比売命が祭られているのは、2番目の中津宮。 順路に従い辺津宮から参拝して、中津宮へ。朱色の華やかな社殿に、看板にはピンクのハートを模した羽衣マーク。見るからに乙女な雰囲気で、テンションが上がる! 社殿でお参りをして、隣の授与所をのぞくと、美人祈願の絵馬を発見。絵馬は5種類あり、美肌、美形、美笑、美髪、美白と5つの美から選んで祈願できる。美肌推しの記者は、迷いなく美肌祈願の絵馬を選択。絵馬の表は、市杵島比売命と思われるかわいい女神様のイラストが。 絵馬と同じく美肌から美白まで5つの美の願いを込めたチャームと、チャームをセットできる「よくばり美人守」のストラップもこちらで授与いただける。よくばりな記者は、全チャームをゲット。これで完璧な美を手に入れられるはず!
2018年01月03日「河合神社は、手鏡の形をした絵馬に自分の化粧品を使ってお化粧をして奉納する美人祈願がユニーク。自分自身のなりたい顔を絵馬に描いて、厄を落として美人になるというわけです」 そう話すのは、スピリチュアリストで古神道研究家の暁玲華さん。最近、女性に注目されているという“美人になれる神社”。祭られている女神さまにあやかって美肌になったり、お参りで浄化され、内面から輝くオーラあふれる美人になれたり……と、全国には美の御利益がある神社が数多くあるそう。 なかでも、最近とくに人気急上昇で、多くの女性が訪れているのが京都市にある河合神社。ご祭神は、女性の守護神として知られる玉依姫命だ。 そこで、美人願望あふれる記者が、暁さんイチオシの河合神社に行ってみた。 河合神社は、世界遺産にも指定されている由緒正しい下鴨神社の摂社で、下鴨神社境内に鎮座している。京阪「出町柳」駅から徒歩8分。正面の入口から境内に入って左手に河合神社があるが、表参道をそのまま北に進み、まずは下鴨神社本殿へ。 「表参道沿いには清らかな小川が流れ、原生林の姿が残る『糺の森』が広がります。本殿でのお参りの前に、ここを通ると心身が浄化されますよ」(暁さん) 確かに林の中を歩いていると、冬のキリッと冷えた空気が気持ちよく、心の中も澄んでいくよう。本殿でのお参りを済ませたら、来た道を戻り、目的の河合神社へ。朱色の鳥居をくぐると、シンプルな白木の門に「女性守護日本第一美麗神河合神社」との看板が。“日本第一”との文字に、期待が高まってくる。 まずは入口左手の奉納品・授与品の受付で「鏡絵馬」を授与いただく。一見どれも同じに見えるが、木目の出方がそれぞれ異なるので、美肌を目指す記者はなるべく木目が薄く、白っぽい絵馬を厳選。美人祈願は、すでにここから始まっているのだ! そしていよいよ絵馬に“なりたい顔”を描いていく。受付の正面に「鏡絵馬御化粧室」なる専用の建物があるので、そこへ移動。机と椅子が用意されており、納得いくまでじっくり“お化粧”できる。 御化粧室にはサインペンや色鉛筆もそろっているが、ふだん使っている化粧品を使うとより御利益があると聞き、愛用のアイシャドーやアイライナー、口紅も使って、絵馬にバッチリメークをほどこす。 目を大きく、印象的にしたい記者。まずは黒目をアイライナーで拡大し、まつげはバチバチに。仕上げに、小顔に見えるよう髪も書き込んでできあがり。描きあがった鏡絵馬を手に本殿へお参りして、美人祈願。 「どうか小顔&パッチリお目目の美人になれますように!!」といつもの5倍くらいの時間をかけ、神様に願かけ。ちなみに、本殿の脇には「御白石」という白いツヤツヤした石も祭られており、触ると色白の美肌になれるそう。「御白石様、どうかツルツル美肌を授けてください!!」と、気合を入れて10回ほどなでさせていただく。 最後に、本殿横に願いをこめて鏡絵馬を奉納。それにしても、ずらりと並んだ鏡絵馬は圧巻。1つとして同じ顔なく、「みんなどんな顔になりたいのかな」と想像しながら、眺めるのもちょっと楽しい。 受付には、鏡絵馬のほかに美人になれるお守りやご神水を使った石けんなど、美にまつわるさまざまな授与品が並んでいる。記者は、お財布の中などに忍ばせて持ち歩けるお守り「美志守」と、ふだん使っている鏡に貼れるシール状のお守り「御鏡守」をチョイス。「御鏡守」は和美人のかわいらしいイラスト入りで、おススメだ。 玉のように美しいといわれる美麗神・玉依姫命のご加護が得られますように!
2018年01月01日2018年は戊戌(つちのえいぬ)の年。戊戌は陽の土で、 戊は植物の成長を意味し、戌は草木が枯死する意味を持ちます。その特徴がより強調される新年は、不要な物を捨て去り、新たな始まりを迎えてゆける年といえるでしょう。2018年は山や丘の上など高台にいる神様や、今年の運気と同質の気を持つ山.土の気を持つ神社へ初詣に出かけるのがおすすめです。もちろん、氏神様(お住まい近くやご実家近くの神社)へも参拝し、感謝と新年の祈願をされると良いでしょう。また、初日の出を見に高地へ出かけたり、参拝の際に温泉に入ることで、さらに運の底上げがされやすくなります。■初詣におさえておきたいマナーと御手水・拝礼の手順神社は神様がお住まいの住居であり、神聖な空間。鳥居をくぐる前には深くお辞儀(90度)を。神様の通り道になる参道の中央を避けて端を歩きましょう。 参拝の前に欠かせないのが、御手水でけがれをはらい、心身を清めること。正しい手順を知っていますか?1. 御手水舎(おてみずしゃ・おちょうずや)で手と口をすすぎます。一礼をしたらまず柄を清め、左手、右手の順で水をかけます。2. 左手に注いだ水で口を清めます。柄杓に直接口をつけるのはマナー違反です。3. 左手を水で清め、残りの水で柄を清め、柄杓を元に戻して、一礼。拝礼の手順は、神社によって違いはありますが、二礼二拍手一礼が一般的です。1. お賽銭を静かに入れます。2. 深く二礼。3. 二柏手します。4. 感謝の気持ちで祈願。5. 深く一礼。参拝の基本マナーを抑えて、初詣での時に子どもにも教えてあげられるといいですね。続いて、2018年に初詣ですると運気が上がる、大地のエネルギーが強い神社ベスト5をご紹介しましょう。■2018初詣におすすめの神社ベスト 5 第1位「大國魂神社」武蔵国総社であり歴史ある東京五社(明治神宮・靖国神社・東京大神宮・日枝神社)のひとつでもある「大國魂神社」。武蔵国・東京を守る強力な力を秘めた土地神様でもあり、大地のエネルギーが強い2018年は、東京近郊にお住まいの方にとって特に参拝されたい神社でしょう。主祭神は「大國魂大神」で、出雲大社と同じ福の神。良縁、仕事運、厄除けのご利益があります。また、同じ境内にある宮之咩(みやのめ)神社は、芸能・安産・女性の魅力を高める女神であり、北条政子も祈願したと言われる「アメノウズメノミコト」が祀られる歴史ある神社。境内全体がパワースポットですが、特に「拝殿・本殿前」、「本殿裏樹齢千年の大イチョウの御神木」には力強いエネルギーが満ちています。「大國魂神社」〒183-0023東京都府中市宮町3-1■2018初詣におすすめの神社ベスト 5 第2位「信濃国一之宮 諏訪大社」諏訪大社の総本社。地元の人からは「お諏訪様」と呼び親しまれる、日本最古の神社のひとつです。4社内あり、その中で最も古いとされる「前宮」と「本宮」の上社、日本最大の狛犬が鎮座する「秋宮」と「春宮」の下社からなります。7年に一度行われる「御柱祭」は歴史が古く、風と雨を司る「諏訪大明神」は五穀豊穣と必勝祈願の神で、武田信玄ら多くの武将に信仰された神社でもあります。富士山と立山のレイライン(聖地を繋ぐ直線)などで結ぶ神霊磁場上にも位置し、その結界力は強大。本宮の放つ神のエネルギーは圧倒的で「新たな柱を立てたい」人に力を与えます。また、前宮は自然のパワーによる浄化力が揺るぎなく、大地と山の神の力があふれています。本宮と前宮の神は夫婦でもあり、家庭円満の神様でもあります。4社全てを参拝されることが最も良いですが、下社の参拝後にぶらりと下諏訪温泉街散策もおすすめです。「信濃国一之宮 諏訪大社」上社本宮:長野県諏訪市中洲宮山1上社前宮:長野県茅野市宮川2030下社春宮:長野県諏訪郡下諏訪町193下社秋宮:長野県諏訪郡下諏訪町5828 ■2018初詣におすすめの神社ベスト 5 第3位「猿田神社」「猿田神社」は、古くから八方除けの神社として信仰され、開運法のひとつでもある「お砂とお水取り」が行えます。皇居からも東に位置する日出づる方位となり、日本で最も東にある神社。東京近郊にお住まいの方にとっても吉方位となる東に位置し、最大のパワーを授かりたい時に日帰りで行ける神社です。道開きの神として名高く、発展と向上を後押しし、交通安全、縁結びのご利益があります。「猿田神社」千葉県銚子市猿田町1677■2018初詣におすすめの神社ベスト 5 第4位「雑司が谷 鬼子母神堂」池袋からほど近い場所にある「雑司が谷 鬼子母神堂」。鬼子母神には数えきれないほどの子どもがいたと伝えられ、安産、子育ての神様として多くの女性参拝者が訪れています。武芳稲荷堂は地主神であるお稲荷様の「倉稲魂命」が祀られ、産業全般にご利益が。ご本堂裏手の「北辰妙見大菩薩」は、国土を守り、さまざまな災いを消し去り、福を呼ぶ守護神が祀られています。境内には、子授け銀杏と呼ばれる樹齢700年の大イチョウがそびえ立ち、お散歩がてらパワーチャージができる女性や子どもに優しい都心のエネルギースポットです。「雑司が谷 鬼子母神堂」東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20■2018初詣におすすめの神社仏ベスト 5 第5位「伊奴神社」2018年の干支である戌にまつわる神社であり、災難、厄除けの神様が祀られる「伊奴神社(いぬじんじゃ)」。御祭神の一人「伊奴姫神(いぬひめのかみ)」は安産と子宝、夫婦和合のご神徳がある神様で、子授けと子どもの成長を祈願する神社として、戌年には多くの参拝者でにぎわいます。中でも人気の子授け御守は、赤白夫婦で持つのがおすすめです。境内には犬石像が祀られ、愛犬家にもうれしい戌パワーがあふれる癒しの空間。可愛い犬型のおみくじや、犬のための健康幸福御守などもあります。「伊奴神社」愛知県名古屋市西区稲生町2-12どこに初詣に行くか、もうお決まりですか? 「2018初詣におすすめの神社ベスト5」を参考に、2018年にふさわしい場所での初詣で、さらに運気アップの一年としてくださいね。
2017年12月17日神社でお参りした際に、社務所でお分かちいただく御神札。ところが、自宅に持ち帰った後に御神札をなんとなくそのまま立てかけているだけ、という人はいませんか?正しい御神札のお祀り方法を理解して、自分や家族の幸せを神様に見守っていただきましょう。これから月に1回、御神札の正しいお祀りの仕方や日々の奉仕についてお届けしていきますね。そもそも御神札をお祀りするってどういうこと?御神札には神様が宿っています。神棚をつくるということは、神様を自宅に招くということ。神様が自宅にいてくださって、自分や家族を日々見守っていただけるなんてとても素晴らしいことだと思いませんか?神棚とは御神札を納める社殿を模した「宮形」と、それを置く「棚板」からなるものの総称です。「神棚は欲しいけどインテリアに合わなくて」「賃貸だから壁に板を設置できない」という人は、宮形を用意せずとも次の方法で神様に失礼のない方法でお祀りをしてみましょう。宮形を置かない御神札の祀りかた御神札はできれば、自分の目線より高いところにお祀りしましょう。たとえば、本棚やチェストなどの収納家具の最上段です。お祀りする前には塩をひとつまみ、手になじませてから水ですすぎ手を清めてから始めましょう。次に御神札をお祀りする場所を整えるため、新しい雑巾を同じく塩をひとつまみ入れた水で濡らして水拭きをし、乾くのを待ちましょう。御神札は直接お祀りするのではなく白い新しい布や、奉書紙を敷いた上に置くようにします。奉書紙は和紙や文房具を扱うお店で手にはいりますが、難しければ習字で使う半紙でもOKです。また、御神札の向きが「南向き」か「東向き」になっているか、100均で買える方位磁石で方角を確認するようにしましょう。御神札の近くにトイレやゴミ箱があるのはNG神様は清浄なところを好み、不浄を嫌います。神社へ行くとどこもかしこも掃き清められ、清々しい気持ちになりますよね。これは神職さんが毎日丁寧にお掃除をしているからなのです。御神札をお祀りすると決めた収納家具の近くにトイレがあれば、その場所は不適当。ゴミ箱も同様なので、場所を再考して離れた場所にお祀りするようにしましょう。おうちに御神札をお祀りしたら、その周囲が清浄になるよう気を配りたいもの。忙しくて毎日掃除機がかけられなくても、できるだけ御神札をお祀りしたお部屋だけはキレイにするなど、自分で無理のない範囲で空間を整えてください。御神札をお祀りしたら、御神札のある場所があなただけの小さな神社になります。毎朝欠かさずお水と塩、お米、お酒をお供えして「今日も一日お見守りください」と手を合わせましょう。次回は「本式の神棚をつくる際に揃えるもの」についてお届けします。●ライター大浦春堂
2017年11月22日最近では御朱印集めを趣味にするなど、神社や仏閣にお参りに行く女子が増えています。しかし、御朱印帳だけでなく、持って行ってはいけないものを持ち込んでいる人もちらほら……。せっかくのご利益が災厄になってしまうなんて、恐ろしいですよね。そこで今回は、占い師の脇田尚揮さんが“神社にお参りするときに持って行ってはいけないもの”をご紹介致します。文・脇田尚揮■刃物…尖ったものを向けるのは不義にあたる刃物を人に向けるのは失礼だというのは常識。これは神様に対しても同じです。ミニバサミやカッター、カミソリの類を鞄の中に入れっぱなしにしていませんか? 中身を確認せずにいると、うっかり持ち込んでしまうなんてことも。神様から嫌われてしまうと、せっかくのご加護が得られなくなってしまいます。なるべく、荷物は少なめで軽装を心掛けましょう。■生もの…肉・魚は死体を持ち込むことにお買い物ついでに神社に寄ったりする人がいますが、それは避けた方が良いかもしれません。お肉やお魚などの生ものを持ち込むことは、“動物の死骸”を持ち込むことに等しく、とんでもなく失礼なことなのです。神社仏閣内では殺生がご法度なので、絶対に持っていかないように気をつけましょう。何かのついでに、足を運ぶというのは避けましょう。■動物…神様によっては敵を連れ込むに等しい可愛がっているペットと神社にお散歩……なんて聞くと、平和的で愛しい日常のよう。しかし、それも参詣する上ではNGの場合も。犬や猫などの動物を苦手とする神様も、中にはいるのです。お狐様を祀るお稲荷さんなんかは、その最たる例ですよね。敵だと見なされてしまうので、できるだけペットと一緒にお参りに行くのは避けてください。■血の流れ…心身が不浄な状態で行くのは失礼に「何だか身体が重いから、お参りにでも行こうかな」なんて思う、敬虔な女子の皆さんには気をつけて欲しいことがあります。それは生理中の参詣。神社仏閣内では“血を流す”ということがタブーとされているため、できる限り心身ともに良いコンディションで行くことが望ましいです。ゆっくり休んで、体調を整えてから臨むのが良いでしょう。一口に“神様”と言っても、タイプは様々。そこは私たち人間と同じですよね。基本的には礼節の心、そして感謝の気持ちを忘れなければ問題ないのですが、気づかぬうちに失礼を働いている場合も。少なくとも、上記のものは持ち込まないように気をつけましょう。神様から嫌われてしまうだけでなく、呪われてしまう恐れもありますからね……。(C) kryzhov / Shutterstock(C) pirtuss / Shutterstock(C) Volodymyr Burdiak / Shutterstock(C) Africa Studio / Shutterstock(C) SIBOK18 / PIXTA(ピクスタ)
2017年09月29日「レンタル浴衣 姫ころも」で変身。浴衣姿で足湯、撮影も楽しい「星野リゾート界 出雲」のすぐ近くにある「レンタルゆかた 姫ころも」は、かわいい浴衣や帯がいっぱい揃うショップ。浴衣・下駄・巾着・着付けがセットでまる一日借りても1,800円。日傘、雨傘のレンタルや手荷物預りは無料。足湯、鯉のエサやり、神社など、傘を片手にそぞろ歩いて、姫気分での撮影も楽しそう。スポット情報スポット名:玉造アートボックス姫ころも住所:松江市玉湯町玉造1241 玉造アートボックス内電話番号:0852-67-5050「とんぼ玉工房 いちの家」で出雲の思い出になる蜻蛉玉が作れる!「とんぼ玉工房いちの家」には、カラフルでかわいい色ガラス出来た蜻蛉玉がいっぱい。神代の昔から宝石のように身につけられた蜻蛉玉。完成品やパーツを加工して作ることも出来ますが、ここは、バーナーでガラス棒を溶かして玉を作り、好きな模様をつけたオリジナルな蜻蛉玉作りに挑戦してみては。スタッフが丁寧に教えてくれます。スポット情報スポット名:とんぼ玉工房いちの家住所:松江市玉湯町玉造1045電話番号:0852-69−9367スピリチュアルな「玉作湯神社」で願い石にお参り。叶う石に願掛けこんもりした緑に囲まれた玉作湯神社は、奈良時代の出雲風土記に登場する由緒ある神社で、有名なスピリチュアルスポット。触って祈れば願いがかなうという神秘の丸い自然石である願い石と、お神水で清めて願掛けして持ち帰る叶い石も。参拝は「二礼・二拍手・一礼」で。心込めて石に願いを掛けてみて。スポット情報スポット名:玉造湯神社住所:島根県松江市玉湯町玉造522取材・文/小野アムスデン道子スポット情報スポット名:星野リゾート界 出雲住所:島根県松江市玉湯町玉造1237電話番号:0570-073-011(9:00~20:00)
2017年08月22日歴史を感じられる「箱根旧街道」江戸時代から残る箱根の旧街道。箱根湯本の駅からバスに乗り「箱根支所前」で降りるとすぐ近くに旧街道があります。箱根に来たら、1度は来てみたいスポットです。小田原から続いている旧街道で、元箱根から恩師箱根公園の500mは杉並木通り。幻想的な雰囲気です。普段は味わえない、荘厳な自然のオーラが感じられました。歩いていると、途中に茶屋を発見。トロりとした食感でとてもおいしい甘酒をいただきました。旧街道を歩いたからこそ飲める一杯です。春頃はまだ肌寒く感じるので、防寒具などを用意して行くのがおすすめです。スポット情報スポット名:箱根旧街道芦ノ湖に浮かぶ「鳥居」箱根の有名なスポットの1つが鳥居。芦ノ湖に浮かんでいる鳥居は、「平和の鳥居」とも呼ばれています。運が良ければ、鳥居越しに船が見られます。この鳥居から石段を通って箱根神社の本宮まで行けますが、石段は滑りやすかったのでスニーカーが正解でした。浄化スポットとして有名な参道は、龍の道とも言われています。夏でも雨が降ると肌寒いので、パーカーなどを持って行くと安心です。関東屈指のパワースポット「箱根神社」そして、箱根の代表スポットであり、関東屈指のパワースポットと言われているのが「箱根神社」です。箱根に来たら、ぜひ訪れたい場所ですよね。境内にある本殿は、九頭竜大神のパワーがあると言われていますが、思っていたよりコンパクトで可愛らしい印象でした。本宮以外の人気スポット「龍神水」や「安産杉」本宮以外にも人気なスポットが境内にあり、安産のご利益がある杉「安産杉」や、けがれた心を洗い流してくれると言われている「龍神水」なども人気です。箱根神社に来たら、ぜひ立ち寄りたいですね。また、箱根神社には、箱根の伝統工芸品である寄木細工のお守りがあります。「和合御守(なかよしまもり)」とも言われており、縁結びにも効果があるとか。ひとつひとつが手作りのため、世界にひとつだけの自分のお守りです。「箱根神社」の御朱印をいただくおしゃれなデザインの御朱印帳などが増え、御朱印集めをする女性が増えましたね。この旅でも御朱印帳を持って箱根神社に行ってきました。参拝の思い出におすすめです。箱根神社の御朱印は全部で3種類。今回いただいた御朱印「箱根神社」の他に「九頭龍神社」や「恵比寿様」もあります。箱根の歴史をじっくり味わう旅箱根には人気の観光スポットがたくさんありますが、旧街道と箱根神社は特に歴史を感じられる趣深いスポットでした。ホテルからも近かったので、この2カ所は行くことが出来て良かったと感じました。「星野リゾート界 箱根」で伝統工芸品に触れ、観光では歴史あるスポットをいくつも訪ね、存分に歴史を感じられる旅となりました。スポット情報スポット名:箱根神社住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1電話番号:0460-83-7123スポット情報スポット名:星野リゾート界 箱根住所:神奈川県足柄下(あしがらしも)郡箱根町湯本茶屋(ゆもとちゃや)230電話番号:0570-073-011
2017年08月08日受験シーズンには学生でいっぱいになる「北野天満宮」京都市上京区にある「北野天満宮(きたのてんまんぐう)」は、平安時代の中頃である天暦元年に建てられた神社といわれています。文武両道の優れた才能を持っていたとされる菅原道真が祀られている神社で、その神聖なるパワーは学問の神様という別名がついているほど。天神さんや北野さんという通称名もあり、全国に存在する天神さんの総本山としても知られています。北野天満宮がもっともにぎやかになるのは受験シーズン。全国各地から菅原道真がもつパワーを得ようと、学生たちが集まります。お牛さんのイラスト入り絵馬に願いを込める「北野天満宮」では様々なお守りやお札が販売されています。その中でも一願成就のために訪れる方にとって外せないのが、お牛さんのイラスト入り絵馬。サインペン付きの祈願絵馬に自分の願いを書き込み、願いを込めながら奉納しましょう。絵馬を掛ける場所には、願いごとの成就を手助けするといわれる「一願成就所牛舎」があります。お牛さんと呼ばれる牛を撫でることで、願いごとの成就が後押しされるといわれています。季節によって表情を変える境内の姿は神秘的神聖な場所である「北野天満宮」には、様々な自然の風景が凝縮されています。梅園が有名な神社としても知られていますが、新緑の時期にはさわやかな緑色が印象的な青もみじも見頃です。鶯橋という名の朱色をした橋と、青々と生い茂った青もみじは、人々の心を奪うような色のコントラストを見せてくれます。少し汗ばむような初夏の時期に、自然の涼しさを感じることも。心をホッと落ち着かせるのにぴったりの場所です。お参りだけでなく、自然の風景を眺めるのにもおすすめの「北野天満宮」。四季折々の変化を楽しむことができるので、どの季節に訪れても飽きることのない場所です。近くに立ち寄る際は、ぜひ境内を散策してみてください。スポット情報スポット名:北野天満宮住所:京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所電話番号:TEL:075-461-0005 FAX:075-461-6556
2017年08月04日京都の街を古くから見守ってきた禅宗の「東福寺」京都市東山区にある「東福寺」。本尊は釈迦如来で、開基は鎌倉時代前期の公卿・九条道家、臨済宗の僧・円爾(えんに)によって開山されたお寺です。最初は天台・真言・禅の兼学の堂塔を完備したものの、相次ぐ火災で焼失した後、京都五山の第4位の禅寺として中世、近世を通じて栄えました。明治時代にその規模は縮小されましたが、現在も25か寺の塔頭を有する大寺院です。境内にある通天橋と開山堂、そして東福寺本坊庭園は通年拝観できます。峡谷に架かる美しい「通天橋」で日本の四季を感じて東福寺境内の、ちょうど中央に位置する「通天橋」。1380年(天授6年)に谷を渡る労苦から僧を救うために、臨済宗の禅僧・春屋妙葩(しゅんおくみょうは)が架けた橋であるといわれています。本堂と開山堂とを結ぶ橋廊で、渓谷・洗玉澗の水のせせらぎが聴こえ、橋の両側に豊かな自然を感じることができる人気スポットです。鮮やかなもみじが色付く秋の特別公開期間中は、美しい風景をひと目見たい観光客が多く訪れます。必ず訪ねたい・宇宙観を表現した「本坊庭園」の魅力2014年に国指定名勝に登録された、東福寺本坊庭園。広大な方丈を囲む東西南北の位置に4つの庭が配されているため、当初は東福寺方丈八相の庭という名称でした。禅宗の方丈には昔から数多くの名園が残されてきていますが、方丈の四周に庭園を配置させているものは東福寺本坊庭園のみ。作庭家の重森三玲によって、1939年(昭和14年)に作られました。質実剛健な風格を基調として、現代芸術の抽象的構成をも取り入れた、禅宗庭園に仕上がっています。小市松の庭園(北庭)や円柱で作った北斗七星(東庭)など、世界からも注目される庭園です。東福寺はJR奈良線・京阪本線の東福寺駅から徒歩10分ほどのところにあります。1年を通してさまざまな風景が見られますが、特にもみじが織り成す景色は絶景です。静かな美しさを実感しに、ぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか。スポット情報スポット名:東福寺住所:京都府京都市東山区本町15−778電話番号:TEL 075-561-0087FAX 075-533-0621
2017年08月02日一際目立つカラフルなお寺、「八坂庚申堂」に行こう!京都は特に神社仏閣の多い観光地として有名なエリアですが、東山地区にあるお寺「八坂庚申堂(やさかこうしんどう)」は、そのカラフルな見た目でひときわ目を引く観光スポットです。歴史を感じる佇まいとカラフルなお手玉のような「くくり猿」は、一見ミスマッチなようでモダンで写真映えする風景です。この「くくり猿」には、お願いごとをする目的だけではなく「ここで絵になる写真を撮りたい!」という人も多く訪れます。年に6回・庚申の日前夜の「庚申信仰」とは?「庚申信仰」とは、人間の身体の中にいる三尸(さんし)という虫が寝ている間に身体の中から這い出し、その人が犯した罪を天の上の帝釈天に告げて寿命を短くしてしまう、という説が始まりです。この夜は一睡もせずに夜を明かし三尸(さんし)の虫を封じるという習わしがこの信仰を広めたのです。2017年は今後、四庚申の8月1日、五庚申の9月30日、納庚申の11月29日に行われます。八坂庚申堂に奉納される「くくり猿」の魅力くくり猿の形は、お猿さんが手と足を縛られて身動きが取れない姿を現しています。猿は人間に近い動物ですが、自分の欲に正直に駆け回っている姿こそが人間の中にある欲望そのものだといわれています。庚申さんによって、その欲を抑えつけられ動かないようにくくりつけられているのが、くくり猿ということです。願うときは、まずくくり猿に自分の願いを込めます。そしてひとつ自分の欲を手放してみてください。これが願いを叶える秘訣です。「見ざる、言わざる、聞かざる」の猿が隠れています!庚申の使いであるという3匹のお猿さん。この3猿とくくり猿の霊力によって「猿結び」イコール「縁結び」のご利益もあるといわれています。見ざる、言わざる、聞かざるのポーズを取った、3匹の猿が八坂庚申堂の境内の至るところに隠れているので、探して歩くのも楽しいでしょう。悪いことをしてしまった時には、庚申さんの怖い顔を想像してみてください。くくり猿のように自分を戒めて、欲望をコントロールするためのアイコンとなるでしょう。願いごとをし、色鮮やかな素敵な写真撮影ができる「八坂庚申堂」。浴衣や着物で訪れるのもおすすめです。まるでアート作品の様に美しいくくり猿に、あなたも願いごとをしてみませんか?スポット情報スポット名:八坂庚申堂住所:京都府京都市東山区金園町390電話番号:075-541-2565
2017年08月01日「法観寺」周辺には人気の観光名所が集まります京都駅から「法観寺(ほうかんじ)」や「二年坂(にねんざか)」へ行く際は、公共交通機関を使う方法とレンタルサイクルや徒歩で行く方法など色々あります。乗り換えなしで近くまで行くならバスがおすすめ。市バスでは京都駅からおよそ20分で到着します。法観寺・二年坂の周りにも寺院が集中しており、有名な清水寺や三年坂をめぐることも可能です。時間に余裕があれば京都の町を歩きながら法観寺を目指しても、30~40分あれば着くことができます。京都・祇園のシンボル的存在「法観寺」の五重塔京都の東山にある「法観寺」は、通称「八坂の塔」とも呼ばれているお寺です。見どころは敷地内にある五重塔。聖徳太子が建てたというのが有力な説とされる五重塔は、坂の上に建っていることもあり、京都の町からも眺めることができるシンボル的な存在です。参道から「法観寺」に向かう途中で見える景色は、まさに京都のイメージ。五重塔は内部を公開していて拝観することができます。拝観希望の場合は事前の問い合わせがおすすめです。石畳の坂道がどこから見ても絵になる「二年坂」清水寺の参道である三年坂と並んで有名な「二年坂」。「二寧坂」とも書く場合もあります。ここの魅力は風情ある石畳。三年坂に比べて、傾斜が緩やかな二年坂の両端には、京都市の伝統的な建造物を保存する地区に選ばれている、大正時代からの建物が並びます。石畳と古い町並みの組み合わせは、どこから見ても絵になります。二年坂のもう一つの魅力は、坂沿いに軒を連ねる土産物屋です。京都名物や可愛らしい雑貨をそろえるお店は観光客に人気。ゆっくりと坂を歩きながらお土産を選ぶのもおすすめです。法観寺と二年坂は、観光パンフレットやテレビでも取り上げられている名所です。五重塔から見える石畳の二年坂、そして二年坂から見上げる五重塔はどちらも京都らしい風景。法観寺を参拝した後は二年坂でお土産物を見たり、甘味処でひと息ついたりしてみるのも良いでしょう。スポット情報スポット名:法観寺住所:京都市東山区清水八坂上町388電話番号:075-551-2417
2017年07月29日ご祭神は「日本三大怨霊」の一人・崇徳天皇「日本三大怨霊」とも呼ばれ祀られてきた崇徳天皇は、今でいう香川県にあたる讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切り、堂にこもって祈願し続けたと伝えられています。そのためこの「安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)」は、古くから断ち物の祈願所として人々に信仰されてきました。崇徳天皇は、戦によって阿波内侍という女官と別れなければならなくなります。人々に自分と同じような悲しい思いをしてほしくないと、男女の幸せを妨げるあらゆる悪縁を断ち切る力を持っているそう。そのパワーは絶大で全国から縁切りしたいと願う人々が集う神社です。縁切り縁結び碑をくぐって明るい未来を御祈願しよう神社には「縁切り縁結び碑」という碑があり、それに願いを書いた「形代」というお札を貼って御祈願します。巨大な碑には一面びっしりと形代が貼られており、たくさんの願い事で覆い尽くされています。御祈願の作法として、まず御本殿に参拝します。次に身代わりのお札である形代に、切りたい縁や結びたい縁の願いを書いてください。最後にその形代を持って、願いを思い浮かべながら碑の表から裏へくぐります。反対からもくぐって、形代を碑に貼りつけて終了です。悪い縁を断ち切って良縁を叶えられますようにと、心から願うことが大切です。効果は抜群?! 数々の縁切り縁結びエピソードこれまでたくさんの人々がこの「安井金比羅宮」を訪れ、願いを叶えています。そんな縁切り縁結びエピソードには、神様による荒業ともとれる強引さで願いが叶った、というエピソードも。強烈なご利益が受けられると語られています。縁切り縁結び碑のほかに、絵馬にも悪縁切りのご利益がある、と多くの人が奉納しています。絵馬には様々な断ち切りたい願いが込められており、一人ひとりの願いの重さを感じられます。様々な願いが交差する縁切り神社「安井金比羅宮」。困ったとき、苦しいときは神頼みすることもひとつの解決案です。あなたも悪縁を断ち切って良縁に恵まれるよう、参拝してみてはいがかですか?スポット情報スポット名:安井金比羅宮住所:京都市東山区下弁天町70電話番号:075-561-5127
2017年07月16日神秘的な幻想風景が広がる朱色の世界にうっとり数え切れないほど多くの赤い鳥居が連なる「伏見稲荷大社」は、お稲荷さんと呼ばれる全国の稲荷神社の総本宮。この鳥居は、願いが神様へ通ったことのお礼として参拝に来た人によって奉納されたもの。江戸時代から続くこの習慣は、現代でも続いており、今や奉納された鳥居は一万基を超えるといわれています。どこまでも続くような朱色のトンネルに差し込む日差しが美しいと、観光客が絶えない人気スポットです。感じた重さによって願いが叶う石?!鳥居のトンネルを進むと「奥の院」という場所に到着します。ここではキツネの面の絵馬に願い事を書いて奉納することができます。訪れた人たちが書いたキツネの表情は千差万別。つい見入ってしまう光景です。そして「伏見稲荷大社」に来て忘れてはならないのが「おもかる石」。この石は、叶えたい願いを頭に思い浮かべながら持ち上げ、感じた重さによってその願いが叶うかどうかわかるものと言われています。訪れた際には、ぜひチャレンジしてみてください。「伏見稲荷大社」にはユニークなグルメがいっぱい!「伏見稲荷大社」の参道には、ユニークなグルメがたくさんあります。その中でも有名なのが「すずめの丸焼き」です。稲荷神社は五穀豊穣の神様でもあります。その五穀を食べてしまうすずめを退治するために「すずめの丸焼き」が誕生したと言われているのです。この名物、実はいつ行っても食べられるわけではありません。12月から2月までが収穫時期になるので、食べてみたい人はこのシーズンを狙いましょう。稲荷山からのパワーを浴びながら、珍しいグルメを味わってみてはいかがですか?海外からの観光客にも大人気のスポット、「伏見稲荷大社」へは、JR奈良線の稲荷駅で下車し歩いてすぐ。ぜひ足を運んで、圧巻の千本鳥居を歩いてみてください。スポット情報スポット名:伏見稲荷大社住所:京都市伏見区深草薮之内町68番地電話番号:TEL 075-641-7331 FAX 075-642-2153
2017年07月16日1500年の歴史を持つ縁結びの神社「川越氷川神社」「川越氷川神社」は、埼玉県川越市にある縁結びのご利益で有名な神社です。古墳時代に欽明天皇により創建されたと言われ、1457年に川越城が築城されてからは、城下の守護神として歴代城主の信仰を集めてきました。現在の本殿は県の重要文化財となっており、美しい彫刻が特徴です。祀られている五柱の神々はみな家族であることから、家族円満の神様として縁結びのご利益があると信仰されるようになりました。世界遺産を有する川越市で行われる夏の祭事懐かしい日本の街並が残り、都内近郊からの観光スポットとして人気の川越市。2016年には山車行事が無形文化遺産に登録され、世界的にも注目を集めました。そんな川越市に鎮座する「川越氷川神社」で開催される「川越氷川神社縁むすび風鈴」は、2014年から始まった夏のイベントです。7月から9月まで、良縁の願いを込められた風鈴が境内を飾ります。昨年は30万人を動員した一大イベントとして、数々のメディアでも話題になりました。良縁の願いを風鈴に託し、夏を感じられるお祭りお祭りの間、川越氷川神社の境内は良縁を願うたくさんの人々で賑わいます。境内のシンボルエリアとなるのが縁むすび風鈴回廊です。回廊には無数の風鈴が吊り下げられていて、願いを書いた木の短冊を結ぶことができます。風鈴は全部で11色。回廊は色とりどりの江戸風鈴が飾られ、涼やかな音を立てる風鈴に夏の風情を感じられます。神社の境内を幻想的に演出する、数々の風鈴境内の随所に飾られる竹毬風鈴オブジェは、ボール状の竹細工の中に風鈴が飾られています。まるで鳥かごに入った美しい鳥たちのように、色とりどりの風鈴が美しい音色を響かせます。緑の木々の中に風鈴があしらわれているのは、風鈴小路エリア。このエリアは透明な風鈴だけが飾られ、回廊のカラフルな風鈴とは違った、清らかな雰囲気を放っています。今年から始まる新行事も。川越で過ごす充実の夏毎年好評の「川越氷川神社縁むすび風鈴」ですが、今年から始まる新行事にも注目です。「恋あかり」と呼ばれる新行事は、夏の夜を幻想的に彩るイベント。参加者は、社殿で特別良縁祈願祭を執り行った後、特製のぼんぼりを手に、神社から街へ出かけます。神社近郊の酒販店や飲食店では川越のクラフトビールなどを販売。川越の街が一体となって夏を盛り上げます。「川越氷川神社」はJR東武東上線の川越駅から東武バスに乗り、川越氷川神社で降りてすぐです。由緒正しい神社が幻想的に染まる夏祭りは必見。カップルでも家族でも友人同士でも、良縁を願うすべての人が楽しめるお祭りです。イベント情報イベント名:川越氷川神社縁むすび風鈴催行期間:2017年07月01日 〜 2017年09月10日住所:埼玉県川越市宮下町2-11-3電話番号:049-224-0589(川越氷川神社 社務所)
2017年07月14日