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京都サンガでは「サンガに関係する全ての人々と夢と感動を共有し、地域社会の発展に貢献する」を理念としています。この理念をもとに「子ども」に焦点を当て、「子どもまんなかプロジェクト」と題し、2012年から「サンガつながり隊」という活動を行っています。2012年の発足からこれまでに接した人の数は11万人以上。たくさんの小学生とその保護者らを見てきたよっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」。今シーズンは子どもたちからの質問に答える形でお送りします。第8回目の今回は、「どうして世の中にはたくさんのルールがあるの?」と子どもからの質問です。サッカーでも学校でもルールを守ることは大事ですが、「ルールを守る」ことだけを最優先にしているとおろそかになってしまうものがあるのです。果たしてそれは......?<<前回|連載一覧>>スポーツの中にはルールがありますが、ルールを守ることだけを最優先にしていると......【今月の子どもからのQuestion?】どうして世の中にはたくさんのルールがあるの?<よっしいコーチの回答>大きく言えば社会、身近なところでは学校やスポーツの中にはたくさんのルールがあります。ルールは多くの人が安全で快適に過ごすために必要なものとして、考えられてきました。しかし、無条件にルールを守ることを最優先にしていては、本来の安全や、楽しさがおろそかになってしまう場合もあります。■ルール上はOKだけど......。良心の呵責を感じない?先日、「サンガつながり隊」の最後に行った試合中にボールが高台に乗ってしまいました。そこで、ある子が手でボールを取ったところ、「ハンド!」という声が上がったのです。その高台は子どもが上るには少し危険な場所でした。それでもルールを守って、手を使わずに上るべきだったのでしょうか?他にも「ボールの上に座ってはいけない」や「他の教室に入ってはいけない」など、子どもたちの間にはルールがたくさんあるようです。しかし、理由を訪ねてみても、「わからない」「先生がそう言ったから」という答えしか返ってきません。逆にルールにはなくても守ってほしいこともあります。手つなぎ鬼ごっこで転んだお友達に「大丈夫?」と助けに行った子にタッチする子がたまにいます。確かにルール上はOKですが、みなさんはどう思われますか?スポーツには「ルールの前にフェアであれ」という考え方があります。子どもたちには自分の良心に照らして恥じない行動をスポーツから学んでほしいと思います。ルールにないからと言って人間としての一線を越えたことをしてしまった場合、それはフェアではなくスポーツや遊びの本質から外れていると言えるでしょう。■本質を理解しているかどうかで、練習の成果も大きく変わるスポーツや遊びに限らず、生きていく上で「本質」を理解することはとても大切です。例えば、サッカーで2対2や3対3のゲーム形式の練習をよくやりますが、目的はパスをすることでも味方を使うことでもなく、「ゴールすること」「ボールを奪うこと」が本質です。同じ時間練習しても、本質を理解しているのかしていないのかで、練習の成果も大きく変わるはず。ですから子どもたちにはルールや決まりごとを守る以前に、「なぜそうするのか?」「本当にこれでいいのか?」を考える習慣を身につけてほしいものです。そして、指導者や保護者など、大人はルールや禁止事項、約束事を子どもに伝える時は、できるだけ理由も添えてあげることによって、常に本質や目的を考え、理解し、行動できる人間への成長を促したいところです。<<前回|連載一覧>>福中善久(ふくなか・よしひさ)大阪体育大学卒業後、大阪YMCAで幼児~小学生を中心に様々なスポーツやキャンプ指導にあたった。また、大学生の指導者育成や高齢者スポーツなど幅広く活動。京都サンガでは未来を担う子どもたちに、スポーツを通じて「人と人がつながっていくことの大切さ」を伝える「サンガつながり隊」のコーチとして活動。地域の小学校を中心に年間2万人の子どもと関わっている。▼サンガつながり隊の詳細はこちら
2019年12月23日京都サンガでは「サンガに関係する全ての人々と夢と感動を共有し、地域社会の発展に貢献する」を理念としています。この理念をもとに「子ども」に焦点を当て、「子どもまんなかプロジェクト」と題し、2012年から「サンガつながり隊」という活動を行っています。2012年の発足からこれまでに接した人の数は11万人以上。たくさんの小学生とその保護者らを見てきたよっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」。今シーズンは子どもたちからの質問に答える形でお送りします。第7回目の今回は、「自分の限界を超えるにはどうしたらいいの?」と子どもからの質問です。サッカーでもほかの事でも、「これ以上無理かも」と思うときがありますが、果たしてそれは本当に乗り越えられない壁?最近増えている、失敗する姿を見られるのを頑なに拒む子らにチャレンジ精神を植え付けるやり方とは......<<前回|連載一覧>>バウンドしたボールをキャッチするプログラムも、みんなで一緒にチャレンジすることで次々にできるようになる【今月の子どもからのQuestion?】自分の限界を超えるにはどうしたらいいの?<よっしいコーチの回答>スポーツに取り組んでいると、どうしてもうまくいかないことがあります。「自分の力はここまでなのかな?」と思ったり、諦めて辞めてしまう人も少なくありません。しかし、今、あなたが目の前にしている壁は、単なる思い込みかもしれないのです。■自分で限界を決めてない?「ノミの法則」をご存じでしょうか?本来、ノミは30cm近くジャンプする力があるのですが、高さ5cmの容器を上から被せた環境でしばらく放置していると、容器を外してもその高さまでしか跳べなくなってしまうのです。しかし、そのノミを30cmの高さを跳べるノミがいる環境においてあげると、再び30cmの高さまでジャンプできるようになるというのです。つまり、高く跳べなくなったノミは自分で限界を決めてしまっていたのです。「ノミの法則」のような現象は、「サンガつながり隊」でたびたび見かけます。例えばボールをバウンドさせてキャッチするプログラムがあるのですが、難易度を上げると最初はみんなうまくできません。ところが、誰かひとりができるようになると、周りの子が次々とできるようになるのです。個人だけでなくクラス対抗のグループプログラムでも同じような現象が起こっています。大切なのは、「ムリ」と決めつけて諦めるのではなく、「仲間」あるいは「身近なライバル」と一緒に取り組みながらチャレンジする気持ちなのです。ペアで練習するようなトレーニングなどで、楽しみながら自然に成長できます■サッカーでの成長にも「とりあえずやってみよう」精神が大事最近は、自分の失敗を他人に見せるのを頑なに拒む子や、負ける自分が許せない子が増えています。しかし、「とりあえずやってみよう」というチャレンジ精神や、「うまくなりたい」という向上心を持たなければ、成長は望めません。山登り未経験の人がいきなりエベレストに登ることはできませんが、自分より少し上手い人は身近に見つけられるはず。私も小学校、中学校時代は1学年上の先輩に憧れ、彼らの練習を見ながら育ったことで、サッカーが上達できたと思っています。皆さんも、サッカーの練習であれば、パス練習などのペアトレーニングを一緒にやってみたり、学業なら成績の良い人と一緒に机を並べて勉強してみたりしてはいかがでしょうか?楽しい時間を過ごしながら、自然と自分が成長することを実感できるかもしれませんよ。<<前回|連載一覧>>福中善久(ふくなか・よしひさ)大阪体育大学卒業後、大阪YMCAで幼児~小学生を中心に様々なスポーツやキャンプ指導にあたった。また、大学生の指導者育成や高齢者スポーツなど幅広く活動。京都サンガでは未来を担う子どもたちに、スポーツを通じて「人と人がつながっていくことの大切さ」を伝える「サンガつながり隊」のコーチとして活動。地域の小学校を中心に年間2万人の子どもと関わっている。▼サンガつながり隊の詳細はこちら
2019年12月16日京都サンガでは「サンガに関係する全ての人々と夢と感動を共有し、地域社会の発展に貢献する」を理念としています。この理念をもとに「子ども」に焦点を当て、「子どもまんなかプロジェクト」と題し、2012年から「サンガつながり隊」という活動を行っています。2012年の発足からこれまでに接した人の数は11万人以上。たくさんの小学生とその保護者らを見てきたよっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」。今シーズンは子どもたちからの質問に答える形でお送りします。第六回目の今回は、「頑張っているのに上手くいかないときはどうすればいい?」と子どもからの質問です。サッカーでもほかの事でも、頑張っているのになかなか上手くいかないときはあるもの。そんな時、壁を乗り越えるためにどうしたらいいのでしょうか。上手な導き方とは?<<前回|連載一覧>>頑張っているのに上手くいかないときはどうすればいいのか【今月の子どもからのQuestion?】頑張っているのにうまくいかないときはどうしたらいいですか。<よっしいコーチの回答>サッカーを続けていると、なかなか上手くなれない時期が必ずあります。本人としては「こんなに頑張っているのに、どうして上手くならないんだろう」と不安になる人も多いのではないでしょうか?でも、そんな時は少し視点を変えることで、乗り越えるためのヒントを得ることができるのです。■上手くならないのは練習量の問題ではないサンガつながり隊では、つま先をくっつけた状態で仲間と手をつなぎ、立ち上がるプログラムや、「なべなべ底抜け」を行うことがあります。2人でやるのは簡単ですが、4人、8人と人数が増えてくるとなかなか上手くできません。二人でならばうまくいくことも...人数が増えると「今までのやり方」では成功しなくなるので、新しい方法を考えなければならないのです特にこの2つのプログラムは2人で成功できても4人、8人など人数を増やして成功させるには、方法を変えなければ成功しません。今までのやり方だけにこだわるのではなく、少し距離を置いたり、視点を変えることで、新しい方法を考えなければならないのです。つまり、「ある程度のレベルに達してから、なかなか上手くならない」「どうしてもできないことがある」というのは、練習量の問題ではなく、考え方や物事の見方の問題なのです。■ドリブルで相手をかわせない場合は......皆さんも「これはこうするものだ」と思い込んでしまっていたり、無意識に「枠組み」をつくってしまったりしていませんか?サッカーに例えるとすれば、ドリブルで相手をかわすことがうまくいかない場合、ドリブルで何とかすることを考えるより、「パスを使って相手をかわしてみよう」など考え方を変えてトライしてみてはいかがでしょうか。ずっとフォワードとしてプレーしてきた選手が伸び悩んでいるとします。そんな時は、試しにディフェンダーとしてプレーしてみるのはいかがでしょうか?センターバックとして相手フォワードと対峙すれば、身体の使い方やフェイントなど、どんなプレーがセンターバックとして守りにくいのか、また、サイドバックであれば、自分が攻め上がってクロスボールを入れる時、フォワードにはどんなポジショニングをしてほしいかを体験から知ることができるはずです。私自身も、試合に出ていてうまくいかなかったことが、試合に出られなくなった時に外から他の選手を見て気づくこともたくさんありました。学生時代、ファッションに詳しい友人に服を見立ててもらったことがあります。これまでの私はモノトーンの服ばかり着ていたのですが、友達が見立てたのは黄色のチェックのシャツ。自分では絶対に選ぶことはないものでしたが、実際に来てみるとすごく似合っていて気に入ったことがあります(笑)冬休み、これまでの考え方や物事の見方を変えて、新たなチャレンジをしてみてはいかがでしょうか?<<前回|連載一覧>>福中善久(ふくなか・よしひさ)大阪体育大学卒業後、大阪YMCAで幼児~小学生を中心に様々なスポーツやキャンプ指導にあたった。また、大学生の指導者育成や高齢者スポーツなど幅広く活動。京都サンガでは未来を担う子どもたちに、スポーツを通じて「人と人がつながっていくことの大切さ」を伝える「サンガつながり隊」のコーチとして活動。地域の小学校を中心に年間2万人の子どもと関わっている。▼サンガつながり隊の詳細はこちら
2019年12月09日京都サンガでは「サンガに関係する全ての人々の心を明るくすると同時に、サッカーを通じて地域を振興し、連帯を深めること」を理念としています。この理念をもとに「子ども」に焦点を当て、「子どもまんなかプロジェクト」と題し、2012年から「サンガつながり隊」という活動を行っています。これまで福中善久コーチの「エガオノミカタ」としてお送りしてきたコラムがリニューアル。よっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」としてお送りしますのでお楽しみに。第五回目のコラムをどうぞ。「サンガつながり隊」では最後にゲームを行っています。私も中に入って子どもたちと一緒にプレーすることがあるのですが、私が得点したら「大人なのに本気でゴールしてズルイ」と言う子が多いです。確かに子どもがゴールできるように、大人がお膳立てしてあげるのもひとつの接し方ですが、本気でプレーした先に真の楽しさや喜びがあったり、選手が本気でプレーする姿に見る人が心打たれたりするのがスポーツの本質。そして、子どもたちにとって、スポーツは大人が真剣に取り組んでいる姿を見たり、大人の力を体感できる良い機会です。「大人ってすごいんだ」、「本気ってすごいんだ」という姿を見せるのも大切な学びのひとつだと私は考えています。<<前回:口に出す、誰かに教えることで伝える力がつく!サッカーで体験するアクティブラーニング大人が真剣な姿を見せることも大事。子どもの興味関心を広げたいなら大人がその姿を見せましょう。■①学びの原点は模倣にあります例えば今ほど便利なものであふれていなかった時代、火を起こしたり、食料となる動物を狩ったりすることを、人はどうやって学んだのでしょう?大人が火を起こしたり、狩りをしたりする姿を見た子どもが真似しながら学んでいったのではないでしょうか?「いいか、よく見とけよ」と言いつつ得意げにナイフで鉛筆を削る父親の姿を見て、「大人ってカッコいいな」とか「お父さんってスゴイな」と思った経験をひとつやふたつお持ちの方もきっと多いはずです。現代の日常生活の中であれば、「あいさつをしなさい!」と言って聞かせるのではなく、大人が率先してあいさつする。あるいは「千ャレンジしなさい!」ではなく、大人がいろんなことに興味を持って実践する姿を見せることが大切です。■②大人であっても完璧ではありません大人が子どもの前で何かをやって見せようとする時、どうしても完璧にこなす姿をお手本として見せようとします。でも、大人といえども何事も成功するとは限りませんよね?子どもは大人の失敗からも多くのことを学ぶことができます。「大人も失敗するんだから、子どもの自分が失敗しても大丈夫なんだ」とか、「失敗した時はこうやってフォローすれば大丈夫なんだ」と子どもに感じてもらうことができれば、それは素晴らしい学びの機会になったということです。■③本気で取り組める環境設定をしてあけましょう大人が子どもたちに混じってサッカーをすると「どうせ大人にかなわないんだ」とあきらめる子がいます。でも、「大人がゴールしたら1点、子どもがゴールしたら10点」というルールがあれば大人が3点取っても子どもは全力でゴールを目指します。以前、子どもチーム、大人の女性チーム、男性チームが参加する「田んぼラグビー」を見学する機会がありました。大人の方が技術や力では勝るものの、体の重みでぬかるみに足を取られてしまいますが、子どもは大人たちの間を軽快にすり抜けることができるので、おのずと皆が全力でプレーしないといけない環境がありました。また真剣に取り組むほど勝ちたい気持ちが強くなるのが人間です。大人も子どもも本気でプレーし、その先にある勝利の喜びを爆発させていた田んぼラグビーを見て、スポーツの中にある学びを改めて感じました。<<前回:口に出す、誰かに教えることで伝える力がつく!サッカーで体験するアクティブラーニング福中善久(ふくなか・よしひさ)大阪体育大学卒業後、大阪YMCAで幼児~小学生を中心に様々なスポーツやキャンプ指導にあたった。また、大学生の指導者育成や高齢者スポーツなど幅広く活動。京都サンガでは未来を担う子どもたちに、スポーツを通じて「人と人がつながっていくことの大切さ」を伝える「サンガつながり隊」のコーチとして活動。地域の小学校を中心に年間2万人の子どもと関わっている。
2019年01月31日