秋吉久美子に注目が集まっているー。『赤ちょうちん』『妹』などの青春映画で1970年代に、鮮烈なデビューをした秋吉も、ことしで女優生活45年。その初めての自伝的著書が出版される。さらに10月には、主要作品を集めた特集上映も企画されている。著書はタイトルが『秋吉久美子 調書』、9月18日に筑摩書房から刊行される。映画評論家で映画監督でもある樋口尚文さんが共著者。あまり受けることのない貴重なロングインタビューと、膨大な秘蔵写真が収録されている。著書について、秋吉は「今回の『調書』という本は、新しい人生の境地が見えてきた自分だからこそ言えることもあるし、そもそも私が年齢を重ねたというエクスキューズがあるからこそ「ああ、こんなふうだったんですね」と素直に読者に受け入れてもらえる部分も大きいのでは。たとえばかつて一緒に仕事をして亡くなった監督たちのことについてもたくさんお話ししていますが、今は私のほうが年上になっていたりするので、語ってもいいかもしれないと考えたんですね。こうしてふりかえってみると、自分の映画人生って、もちろんこまごまと感情的な愛憎などはあったと思うんですけど、とてもみずみずしい時代でした。平成ってちょっとモノトーンな、くすんだ感じでしたが、昭和の映画の現場は鈴木清順さんの映画みたいにカラフルな記憶として残ってますね。だから、『調書』ではオブラートにくるみながらも、なるべく本当のことを言おうと思ったんです。なにしろ『調書』という書名ですから、映画の現場について当たり障りなくボカしたり美化したりするのは許されない、ちゃんと受けて立とうと思った。そろそろしらばっくれるのもほどほどに、というタイミングだったかな(笑)。」と語っている。この著書刊行にあわせて企画されたのが、シネマヴェーラ渋谷の特集上映「ありのままの久美子」(10.17〜30) 。主演第一作の『十六歳の戦争』(監督松本俊夫)、藤田敏八監督の青春三部作『赤ちょうちん』『妹』(1974)/『バージンブルース』、大林宣彦監督の『異人たちの夏』『可愛い悪魔』(TVムービー)など。『調書』の共著者、樋口尚文監督の『インターミッション』も上映される。ぴあアプリでも、9月18日から「秋吉の成分」と題し、ロングインタビュー企画「クリエイター人生」の連載が開始される。秋吉久美子が愛する映画、文学、音楽、旅行など、そのユニークな感性をつくった「成分」を掘り下げる。(文中のコメントは、その連載から転載)
2020年09月18日1953年にアメリカ・メジャー・レーベル・デビューを飾り、1999年には日本人初の「国際ジャズ名声の殿堂」入りを果たすなど、60年以上に渡って世界的に活躍しているジャズ・ピアニストの秋吉敏子。この度、ジャズ・サックス&フルート奏者の巨匠で、彼女の夫君でもあるルー・タバキンとの共演歴が50周年を迎え、その記念公演を「奇跡の音響」と称えられる東京文化会館 小ホールで開く。【チケット情報はこちら】公私共にパートナーであるタバキンとの関係を、秋吉は次のように語る。「彼とはデュオ以外にも、カルテットやビッグ・バンドなど様々な形で数え切れないほど共演してきました。サックスとフルートを同じくらいの高い水準で吹きこなせる奏者は、世界的にも類がないと思います。来年は結婚生活も金婚式ですが、長続きの秘訣は、“お互いに干渉しないこと”。ニューヨークの自宅での生活の大半は、ルーが地下室、私が2階と分かれて練習していて、彼が階段を上がってくるのはお腹が空いた時だけなんですよ(笑)」注目のプログラムは、ふたりのデュオと各々のソロを織り交ぜた多彩な内容。近年の秋吉の公演の慣例通り、『ロング・イエロー・ロード』で幕を開け、『ヒロシマ~そして終焉から』の第3楽章『HOPE』で締め括る流れを予定しているという。「私が渡米した頃は、日本人がジャズをするのはハンディキャップと思われていた時代。そこで単身、差別の中で成功を目指す決意の曲として、1961年に書いたのが『ロング・イエロー・ロード』でした。以来50年以上も弾き続けていますが、その“長い私の道のり”は今も続いています」そしてトリの『HOPE』。この作品にも彼女らしいメッセージが込められている。「親交のある広島のご住職の依頼で作曲し、原爆の3日後に撮影したという女性の写真にインスピレーションを受けました。初演は2001年8月6日(広島市)だったのですが、その直後の9月11日にアメリカで同時多発テロが起こって。以来、私は平和への祈りを込めて、公演の最後に必ずこの作品を演奏するようになりました」プライベートでは著名なワイン・コレクターでもある秋吉&タバキン夫妻。『ロング・イエロー・ロード』のイメージにふさわしい銘柄を尋ねると、さすが納得の答えが。「フランス・ボルドーの『シャトー・オーブリオン』。ボディが厚く、ポテンシャルが十分に発揮されるまでに長い熟成を必要としますから」公演は9月15日(土)東京・東京文化会館小ホールにて。チケットの一般発売に先がけて、現在プリセールを実施中。受付は5月25日(金)午後11時59分まで。取材・文:渡辺謙太郎
2018年05月21日グラビアアイドルの榊まこと秋吉美来がこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『美少女伝説 NeatGirl』(発売中 4,104円税込 発売元:スパイスビジュアル)の発売記念イベントを行った。同DVDは、現役女子高生グラドルとして人気を博している榊まこと秋吉美来の初めてとなる共演作品。今年5月に茨城でロケを行い、2人がビキニやレオタード、メイドやスクール水着などを着用してボディーをたっぷりと披露している。今回の撮影で初めて会ったという2人だが、秋吉が「初めて会ったのに息がピッタリでとてもいい感じで撮影ができました。共演自体初めてでしたが、1人の時と空気が違って楽しかったです」と満足げ。そんな彼女たちが撮影した同DVDを榊が「一緒にお風呂に入ったり美来ちゃんが上げた脚を私が支えたストレッチなどがあります」と紹介し、「一緒にお風呂に入ったシーンでは、洗いっ子とかはないんですけど、水を掛けあったりして楽しい感じになっています」とアピールした。榊まこ(さかき まこ)1999年12月2日生まれ。神奈川県出身。B型。身長152㎝。スリーサイズはB73・W57・H86。中学生だった2015年3月に1stDVD『美少女伝説』でジュニアアイドルとしてデビュー。以降もDVDをコンスタントに発表し、テニスで鍛えた極上のボディーを披露してグラドルファンを湧かせる。8月26日には早くも最新作をリリース予定。特技はテニス。趣味は買い物、お笑い鑑賞。秋吉美来(あきよし みく)2000年3月27日生まれ。静岡県出身。B型。身長151㎝。スリーサイズはB86・W59・H85。今年デビューしたばかりの現役女子高生グラドル。1stDVD『美少女伝説』では、高校生とは思えない艷やかなボディーを披露してグラドルファンのハートを射止めた。9月23日には2ndDVDのリリースも控えており、前作に比べて大人っぽい姿が見られるとか。特技は剣道、小物作り。趣味は音楽。
2016年09月17日『の・ようなもの のようなもの』の公開を記念し、1月23日から東京・ 角川シネマ新宿で、森田芳光監督のデビュー作である『の・ようなもの』が1週間限定で上映中だ。同日、主演の秋吉久美子、同作で俳優デビューした伊藤克信、長年森田組の助監督を務め、『の・ようなもの のようなもの』ではメガホンをとる杉山泰一監督がトークショーを行った。その他の写真駆け出しの落語家の青春群像を描き、1981年に公開された『の・ようなもの』。当時、主人公が恋に落ちるソープ嬢を演じた秋吉は、「和気あいあいとした雰囲気のなかに、人生の苦さや痛さ、残酷さが繰り返しやってくることを描いた作品。当時、森田監督が天才だと気づかなかったけど(笑)、35年経つと、自分でも見え方が変わってくる」としみじみ。共演した伊藤についても、「青春の輝きや不安定さを天真爛漫に演じていて、今見ると(笑)、めちゃくちゃお芝居がうまい」と35年越しに絶賛した。現在公開中の『の・ようなもの のようなもの』は、『の・ようなもの』の35年後を描いた“続編のような”完全オリジナルストーリー。30歳で脱サラし、落語家になった主人公・出船亭志ん田(松山ケンイチ)と、彼を取り巻く個性豊かな面々の人間模様を軽妙に描く。秋吉は両作品の関係性を、「まるで『ゴッド・ファーザー』のパート1とパート2みたい。森田監督と杉山監督、ふたりでコッポラ」と評した。一方、伊藤は「当時はとにかく無我夢中だった」と俳優デビューを振り返り、「今、思い出してもいい役だと思う」とニンマリ。杉山監督は「当時、台本を読んでもよくわからなかったけど、それでも映画を見るとジーンときてしまう。自分自身の映画への価値観が変わった」と話した。『の・ようなもの のようなもの』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年01月23日7月25日(土)・26日(日)に長野・軽井沢大賀ホールで「第4回軽井沢ジャズフェスティバル」が開催される。【チケット情報はこちら】毎年夏に行われている同フェス。今年は、初日の7月25日(土)昼公演にジャズピアニストの桑原あい、夜公演に秋吉敏子・Monday満ちる親子、2日目の26日(日)昼公演に山下洋輔meets 寺久保エレナなど10組の出演が決定している。チケットは発売中。■第4回軽井沢ジャズフェスティバル7月25日(土)【昼公演】開場12:30 / 開演13:00出演:牧山純子(violin)/ 桑原あい(Solo Piano)/寺久保エレナ(as)クァルテット7月25日(土)【夜公演】開場 17:30 / 開演18:00出演:田中菜緒子(p)トリオ/ meg(vo)with Stray Dogs / 秋吉敏子(p)with Monday満ちる(vo &flu)デュオ7月26日(日)【昼公演】開場12:30 / 開演13:00出演:ハクエイ・キム(p)/ ai kuwabara trio project / TOKU(vo & Flh)グループ / 山下洋輔(p)meets 寺久保エレナ(as)料金:S席5,000円 /A席(ステージサイド席)4,000円 /B席(2回立見席/合唱席)3,000円
2015年05月15日神奈川県横浜市では10月11日~12日、市内各会場にて「横濱JAZZ PROMENADE 2014」が開催される。同イベントは、1993年から開催している日本最大級の規模を誇るジャズ・フェスティバルで、今年で22回目の開催となる。横浜みなとみらいホールでは、10月12日にジャズピアニスト・秋吉敏子さんを迎え、「横濱特集」として横浜に縁のあるミュージシャンたちがほぼノンストップで演奏を行う。また、歌手・渡辺真知子さんも初出演する。横浜元町ショッピングストリートでは両日、プロのデキシーランドジャズバンドが街中を練り歩き、街全体を盛り上げる。イベント会場は、横浜市開港記念会館、関内ホール大ホール・小ホール、ランドマークホール、横浜赤レンガ倉庫第1号館ほか合計49カ所。開催時間は12時~20時頃(会場により異なる)。
2014年10月09日世界的なファッション誌『VOGUE(ヴォーグ)』の日本版『VOGUE JAPAN』が、“圧倒的な活躍をみせた女性”を選出する『VOGUE JAPAN Women of the Year 2012』の授賞式が都内で行われ26日、受賞した女優の前田敦子、剛力彩芽、アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅらが登壇した。剛力は「私にとって憧れの大人の雑誌だと思っていて、素敵な賞をいただけて嬉しい」と大喜び。また、きゃりーは喜びながらも「あ、すみません。ちょっとお仕事行ってきます」と式を“中抜け”して初出場が決まった『NHK紅白歌合戦』の会見に急ぎ足で向かった。【写真】前田敦子、剛力彩芽ら受賞者のアップショット第8回目となる今年の受賞者は秋吉敏子、伊調馨、尾野真千子、きゃりー、清川あさみ、剛力、前田、ヤマザキマリ、由紀さおり、吉田沙保里の10人。授賞式は雨が吹きこむ屋外特設ステージで行われ、純白のドレスに身を包んだ前田敦子は寒さに震えながらも「一人の人間としてしっかりした女性になれるように頑張ります」と笑顔を見せた。建築家の重松象平氏が制作した円盤型のトロフィーを受け取った尾野は「このような素晴らしい賞に恥じぬよう、これからも女優として自分らしく頑張っていきたいと思います」と胸を張った。映画化もされた『テルマエ・ロマエ』の漫画家・ヤマザキマリは「普段は机に引きこもっているので、私の人生の中でこんなところに出てくる日が来るとは思ってもいませんでした」と照れ笑いを浮かべていた。
2012年11月26日横浜みなとみらい21は、10月6日、7日にみなとみらい21地区において、デキシーランドジャズのパレードを行うことを発表した。これは、同日に行われる「横濱JAZZPROMENADE 2012」と連携して開催される。今回の取り組みは、街の賑(にぎ)わいを創出するため、公共空間を活用する社会実験の一環として行われる。グランモール公園でのパレード演奏の他、みなとみらい21地区の空間特性を生かし、地区内の内水域で初の船上パレードも行う。船上演奏とパレードは、渡辺正典&キングクレオール(6日)、有馬靖彦とデキシー・ジャイブ(7日)が出演。ジャズライブは吉野悟「PEACEFUL BIRDS」(6日)、bohemianvoodoo、横濱サクソフォニスト(7日)が出演する。また、行進ルート周辺には、軽食や国内外の珍しいビールを提供するビア&フードスポットも出現。広い空と海と華やかな音楽を感じながら、心地よい秋の週末を楽しむことができるという。同時開催イベントとして、日本最大級のジャズ・フェスティバル「横濱JAZZ PROMENADE 2012」も開催。世界的なプロからアマチュアまで幅広く集い、今年は世界最高峰のジャズ・アーティストの1人、秋吉敏子さんも出演予定。9月28日~10月14日までは、横浜赤レンガ倉庫で80種類を超えるビールが登場するビール祭り「横浜オクトーバーフェスト2012」も開催する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月20日綾瀬はるか主演による来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の新たなキャストが7月19日(木)に発表。物語の重要な舞台となる福島県出身の秋吉久美子、芦名星、白羽ゆりのほか、「利家とまつ」以来の大河となる反町隆史、小泉孝太郎、村上弘明、生瀬勝久、小堺一機、加藤雅也、吉川晃司が出演することが明らかになり、綾瀬さんと共に記者会見に臨んだ。幕末の戊辰戦争で“賊軍”である会津出身であり、同志社を創設した新島襄の妻となった新島八重。男尊女卑の社会風潮の中を「天下の悪妻」と呼ばれながらも生き生きと時代を駆け抜けた彼女の生涯を描く。6歳から18歳までを福島で過ごした秋吉さんは、女でありながらも八重らと共に会津戦争を戦い抜く山川艶を演じるが「『福島の人はこうなんだよ』ということ、そしてそれは日本全体と同じなんだということを前向きに伝えたい」と意気込みを明かす。反町さんは会津とは対立する薩摩の人間で、会津戦争では八重の銃弾を受けたとも言われる大山巌を演じる。久々の大河となるが「台本が感動できる内容だったので、台本、そして素晴らしいキャストに負けないように頑張りたい」と気合い十分の様子。小泉さんは、最後の将軍・徳川慶喜役だが、いまで言う総理大臣とも言える武家のトップにのぼりつめた気持ちは?という問いに「身近にトップにのぼりつめた人がいるので聞いてみたい」と父で元首相の小泉純一郎氏を役づくりの参考に?吉川さんが演じるのは西郷隆盛。役柄について聞かないままにオファーを受けたそうで、「そんなムチャぶりあるかよ!って思いました。いろいろ似てないところがあるので…」と現代に伝わる西郷像とのギャップに困惑気味。「どうすればいいかみなさん教えてください、というのが本音」と苦笑を浮かべていた。加藤さんは土佐藩士で明治以降は自由民権運動を指揮する板垣退助を演じるが、物語で描かれる時代について「絶対に崩れないという神話が崩れた時代」と現代との相似を指摘。「そういう時代を生きなくてはならなかった人を演じることは意味があることだと感じています」と静かながら意気込みを感じさせた。白羽さんは秋吉さん演じる艶の娘・登勢、芦名さんも艶や登勢と同様に八重と共に会津戦争を戦う雪子を演じるほか、生瀬さんは勝海舟、小堺さんは岩倉具視、村上さんは“幕末の賢侯”と称された松平春嶽に扮する。また、この日の会見には出席しなかったが、市川染五郎が孝明天皇役を、貫地谷しほりが八重の幼なじみの高木時尾を、その夫で元新撰組の斎藤一を降谷建志(Dragon Ash)が演じることも新たに発表された。NHK大河ドラマ「八重の桜」は8月末よりロケ撮影が開始される予定。■関連作品:リアル~完全なる首長竜の日~ 2013年初夏、全国東宝系にて公開映画 ひみつのアッコちゃん 2012年9月1日より全国にて公開© 赤塚不二夫/2012「映画 ひみつのアッコちゃん」製作委員会
2012年07月19日