石原さとみさんが、出演中のドラマ『Destiny』の撮影秘話を教えてくれました。この作品によって自分自身がとても強くなり、成長したと思います。検事を目指して猛勉強を続けていた西村奏は、大学2年の夏、野木真樹(亀梨和也)との出会いをきっかけに森知美(宮澤エマ)、梅田祐希(矢本悠馬)、及川カオリ(田中みな実)ら4人の大切な仲間ができ青春を謳歌していた。ところがある日、想像もしていなかった事件が奏たちを襲い青春時代は突然終焉。12年後、検事となった奏は再び事件と向き合うことに。いくつもの謎が運命的な愛と交錯するサスペンス×ラブストーリーで、主人公の奏を演じている石原さとみさん。今作について「次々と展開を迎える物語ですが、その都度、感情の機微まで丁寧に描きスピード感もあるので“サスペンス”というより人間ドラマを撮っている感じがして。すごく贅沢な時間でした」と語った。「私たち役者陣もそうですが、監督をはじめ照明部や音声部など撮影に関わる各部署のこだわりが強く、この作品にかける想いが伝わってくる現場でした。正直最初は、育児との両立をしながら撮影に挑むことに不安はあったし、どちらも100%で取り組んでしまいがちなので、やはり大変で。でもこの作品によって自分自身がとても強くなり、成長したと思います。丁寧な脚本を書いてくださった吉田(紀子)さんと、どんな疑問や不安をぶつけても寄り添って答えを出してくれた中川(慎子)プロデューサーに支えられたことも大きいです。完成した作品を見たらロケーションや映像がとても美しく、まるで映画を観ているようで。頑張ってよかったと、大きなやりがいを感じました」撮影時にはこんなエピソードも。「クランクインの日に5人組の一番仲がよかった大学時代のシーンを撮影することになったんですが、声のトーンや会話のテンポ、はしゃぎ具合などを頂点まで持っていくスピードがすごく速くて。みなさんさすが、プロフェッショナルだと思いました。そのなかでも亀梨さんは、みんなをまとめて引っ張るためにすごく盛り上げ、助けてくれたと思います。その時に撮った5人の写真は、お気に入りフォルダに入れて撮影期間中ずっと見返していたぐらい好きな写真になりました。それから、5人で車に乗って夕陽待ちをしていた時のこと。亀梨さんが、SMAPさんの『オレンジ』を歌詞も見ずにアカペラで歌ってくれたんです。ロケーションも相まって同世代の私たちは大感動。その直後に撮影した夕陽のシーンは大好きです」奏の生き様からは希望や勇気がもらえる、と石原さん。「いろいろな困難に巻き込まれても、強い探求心が原動力になって行動に移せるから頑張れるんです。だから、奏は決して不幸ではないんですよね。誰にでも日々の仕事の疲れや悩みはあるかと思います。でも、自分が何のために生きているのかとか、なぜこうやって行動に移しているのだろうと考えれば、自分の人生の目的や原動力に気づけるはず。そうなれば、人生は少し楽になると思います」『Destiny』汚職事件に巻き込まれ命を落とした父と同じ検事を目指して猛勉強を続けていた奏は、大学で出会った仲間と青春を過ごし、そして初めての恋をする。ところがある事件をきっかけに、友情は突然終わりを告げる。12年後に待ち受けていた運命とは…。毎週火曜21:00~テレビ朝日系にて放送中。いしはら・さとみ1986年12月24日生まれ、東京都出身。俳優として活躍中。主演作はドラマ『アンナチュラル』や『恋はDeepに』をはじめ多数。主演を務めている映画『ミッシング』は5月17日より公開予定。※『anan』2024年4月24日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・宮澤敬子(WHITNEY)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2024年04月23日2月23日(金・祝) に公開される映画『コヴェナント/約束の救出』よりスタッフ陣が語る撮影秘話コメントが到着した。本作は、2018年のアフガニスタンを舞台に、アメリカ軍曹長のジョン・キンリーとアフガン人通訳アーメッドの絆を描いた作品。『シャーロック・ホームズ』シリーズなど、数々のアクションエンターテインメントを世に送り出してきたガイ・リッチー監督が、緊迫感に満ちた壮大な社会派ヒューマンドラマに初挑戦した。本作を彩るのは、従来の戦争映画のイメージを払拭するような美しい景色の数々。「僕たちは、かなり大胆な決断をしたんです。茶色っぽい映画にすることだけは絶対に避けたかった」と語るのは撮影監督のエド・ワイルド。「こういった映画は、環境の特徴や衣服が理由で茶色になりやすいので、兵士のギアについている小さな赤いタグのように、切れ味を加えるような色のポイントを入れるようにしました」と話す彼は、大胆な色彩を使いつつ照明を最小限にとどめ、本作の外観に細かなこだわりを盛り込んだ。またスタイルに関しては、今は亡き報道写真家のティム・ヘザリントンの戦争写真からひらめきを得たと語るワイルド。へザリントンの作品についてワイルドは、「彼は、深い愛着を感じられるような撮り方をすると同時に、客観的な視点でスケールの大きな画を撮るんです。だから、本作もそのように撮ろうとはじめに決めました」と振り返る。物語のほとんどがアフガニスタンで展開される本作だが、撮影不可能であるアフガニスタンに代えて撮影地にはスペイン・アリカンテが選ばれた。共同脚本&製作のアイヴァン・アトキンソンは、「スペインに決定した最も大きな要因は、アフガニスタンを舞台にした別の映画がスペインで10年ほど前に撮影されていたからなんです。僕自身、アフガニスタンにあまりにも似ていることに驚きました」と裏話を明かした。製作に名を連ねたジョン・フリードバーグも「アリカンテには、マカロニウエスタンっぽい山々があったり、廃墟となった人家や建物があったりして、完璧でした」と同意。撮影地に関してガイ・リッチーは、「本当に似ているか不安になりましたが、アフガニスタンの写真と比べるとちゃんと同じに見えるんです。僕にとってはそれで十分でした」と率直に語った。また、ガイ・リッチーへの絶大な信頼が分かる撮影秘話も多い。フリードバーグは、「ガイ・リッチーと一緒に仕事をするのは夢のようなことでした。彼が求める完成度のレベルは非常に高く、自然とみんなの基準も高くなります」と尊敬を込めた熱いコメントを寄せた。さらには「俳優から上手く演技を引き出すこともできるんです。それが、彼と一緒に仕事をしたいと思う理由の1つですね。とても楽しい人だし、人当たりもいいし、そのうえ頭も切れる」と絶賛。ワイルドも同様に、「本作の撮影で感じたエネルギーやペースがとても楽しくて、開放的で、大好きです。ガイ・リッチーは、俳優たちと一緒にシーンについて考えたり、作業をしたりすることに多くの時間を費やして、その場にエネルギーをもたらします。そのおかげで、本作の脚本の率直さや緊張感が維持されるんです」と現場での様子を語っている。<作品情報>『コヴェナント/約束の救出』2月23日(金・祝)公式サイト: STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月15日3月3日(金) に全国公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』より、主人公サミーを演じるガブリエル・ラベルのオーディション秘話などが公開された。スピルバーグによる初の自伝的作品ということで、世界中から注目が集まる本作で主人公のサミー・フェイブルマンを演じるのは、オーディションで大抜擢されたバンクーバー出身の期待の新星ガブリエル・ラベル。ガブリエルは最初のオーディションを受けるにあたり、この役やスピルバーグとの関連についてほとんど何も聞かされておらず、知らされていたのは“賢くて自分のことをよくわかっているキャラクター”ということだけだったという。そんな状況の中受けた2度目のオーディションは、まさかのスピルバーグとのZoomミーティング。緊張を監督にほぐされてから、ラベルはモノローグを演じてみせた。「スティーヴンは、自分に好印象を残してほしいわけじゃない、と言ったんだ。彼が望んでいたのは、賢くて、自分をよく知り、周囲の環境にフラストレーションを感じているリアルな子どもだった。彼の姿勢や笑顔といった、取り入れたいものがいくつかあったけど、彼もぼくも、特に彼を真似しようとは決して思っていなかった」とオーディション当時の出来事を回顧するガブリエル。サミー役を演じることが決まった後、もっと役やスピルバーグが育ってきた環境について研究するため、スピルバーグの方から定期的に電話で話をしないかと提案があったとのこと。電話についてスピルバーグは「基本的にはガブリエルが、私の母や父、一緒に育った人たちについて、私をインタビューすることになったんだ。彼は自分でリサーチを行ったので、私からビデオやフィルムを渡すことはなかった。彼は、自分が立てた課題から引き出せるもので、何ができるか見つけたいと思っていたんだ。全ての通話を彼がコントロールしていたことが、とても興味深かった。私もコントロールするタイプだからね。だから彼もそうだと分かったとき、“彼はこの役をうまくやるだろう。ひょっとしたら、私よりも私のことを多少なりとも理解するようになるかもしれない”と思ったよ」と話し、ガブリエルが役作りを懸命に行う姿を見る中で、自身との共通点を感じていたと明かした。電話でのインタビュー以外にも、スピルバーグが10代の頃に実際に使っていた様々なスーパー8カメラの使い方、編集機へのフィルムの装着方法や編集方法、オープンリール式映写機の使い方などの習得に努めたガブリエルは今まで経験したことのない専門的な技術の習得に苦戦するものの、サミーに照準を合わせるにはその難しさを認め、うまくいったときの誇りを感じることが不可欠だったという。また、自身のブラウンの瞳をスピルバーグの瞳の色に合わせてカラーコンタクトでブルーグリーンに変えるなど、熱い情熱と飽くなき探求心のもと監督の期待に応えてサミーを体現した。そんなガブリエルの演技にスピルバーグはこれ以上ないほど満足していたようで、制作の最後にスタッフとキャストに向けて行われる恒例の乾杯で、「この映画のキャスティングで一番大変だったのは、私のような男をキャスティングすることだった。だがホームランを打てたと思っているよ。この子が次々とホームランを打ち始めてくれたからね」と話し、ガブリエルに大きな敬意を表した。なお、スピルバーグの期待に応えたガブリエルは、数々の映画賞にノミネートされ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ブレイクスルー演技賞などを受賞している。<作品情報>『フェイブルマンズ』3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ撮影:ヤヌス・カミンスキー関連リンク公式HP::
2023年02月17日『ザ・ファイター』『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』のデヴィッド・O・ラッセル監督最新作『アムステルダム』より、製作秘話が到着した。本作ではハリウッドの第一線で女優として活躍し、これまで様々なキャラクターを演じ世界中を魅了してきたマーゴット・ロビーが、アーティストとして活動するヴァレリーを演じている。劇中には、アカデミー賞ノミネート歴のある美術スタッフたちが作り上げたヴァレリーのアート作品が多数登場するが、実はその中の一部にマーゴット作のアート作品があることが判明した。これまでDCの“悪カワイイクレイジーなヴィラン”ハーレイ・クインをはじめ、個性的なキャラクターからリアルな役柄まで見事に演じ女優として才能を発揮してきたマーゴット。本作で演じたヴァレリーは戦争の残留品を使い“生きる意味”を込めた作品を手掛けるアーティストで、ヴァレリーにとってアートを作ることは“人生を前向きに生きよう”という意志の表れでもある。そんなヴァレリー役を演じるにあたり、マーゴットは役作りとして実際にアート制作に挑戦。そして「私は実際にヴァレリーが作るようなアート作品を作ってみた。それらの作品はどんどん奇妙になっていった。ヴァレリーは芸術的だけど、ちょっと変わっている」と告白。マーゴットにとっては奇妙に感じたアート作品だったが、それをラッセル監督に見せたところ、監督がとても気に入り予定にはなかったが急遽劇中に登場させることになった。ラッセル監督は「アートワークは映画の中の人格です。マーゴットは、ユーモアにあふれた超クールで楽しいアートを作ってくれました。僕を含めスタッフたちもみんな、マーゴットが自宅で作ったものを見て、すばらしいと感心したんです。そしてそれは実際に映画に使われています。そのことに僕たちはとても興奮しているんです。キャストは皆、本当に役になりきって独自の役作りをしてくれました」と絶賛。本作にはラッセル監督作『アメリカン・ハッスル』で第86回アカデミー賞美術賞にノミネートされたプロダクションデザイナーのジュディ・ベッカーをはじめ、映画業界の第一線を活躍する美術スタッフたちが勢ぞろいしているが、彼らも絶賛する、新たな才能を開花させたマーゴットが作り出したアート作品をぜひ劇場で堪能してほしい。『アムステルダム』は10月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アムステルダム 2022年10月28日より全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2022年10月17日これを見れば、もっとカープが好きになる♪選手の数だけドラマがある!カープ珠玉秘話公開カープ秘話を紹介する「鯉のはなシアター」(広島ホームテレビ)は、貴重な本人インタビューを軸に紐解いていく番組。今回は、カープピッチャー陣5名に注目し、「鯉戦士のいい話」をお届けします。支配人・桝本壮志(放送作家)エースと球界を代表する守護神の秘話を紹介!▸大瀬良大地…抜群の制球力でチームを牽引する鯉のエース▸九里亜蓮…リーグ屈指の持ち球で打者を翻弄する最多勝投手▸森下暢仁…複数の球種で三振を奪う三年目投手▸床田寛樹…年々ストレートの威力を上げる左腕▸栗林良吏…直球とレジェンド直伝のフォークで三振の山を築く鯉の守護神■放送予定広島ホームテレビ(HOME)▸2022年4月7日(木)深夜0時15分~■出演者▽広島東洋カープ:大瀬良大地選手、九里亜蓮選手、森下暢仁選手、床田寛樹選手、栗林良吏選手【MC】支配人・桝本壮志(放送作家)■4月7日(木)はカープ三昧!カープ応援中継“勝ちグセ。”▸2022年4月7日(木)午後6時17分~「広島×巨人」HOME勝ちグセ。中継をみてカープを応援しよう!豪華プレゼントも当たる!解説:金石昭人実況:吉弘翔(HOMEアナウンサー)■番組紹介「鯉のはなシアター」は、とある架空の映画館――。スクリーンに映し出されるのは、広島東洋カープと広島にまつわる知られざるドラマです。広島やカープゆかりの著名人が訪れ、珠玉の一話が幕をあける!番組公式HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月05日長く続いてきたお菓子には、物語があります。時代を映した誕生秘話もあれば、いまとなっては想像するしかできないことも多いけれど、それもまた微笑ましく、味わい深いチョコレート菓子を、さらにおいしくしてくれるはず。時を超えて、ティータイムを彩る、老舗のチョコレート菓子をご紹介。Top’s(トップス)前・東京五輪年に開業した、赤坂のレストランから誕生。最初の東京五輪が開催された1964年、東京・赤坂にアメリカンスタイルのレストラン『Top’s』が誕生。デザートのひとつとして出されていたのが、チョコレートケーキだ。なめらかなチョコレートクリームで3層のスポンジ生地を包んだケーキは、そのおいしさに「持ち帰りできないか」との声が相次ぎ、テイクアウトが始まったという。上から下まですっとフォークが入る、クリームや生地のやわらかさは、レストランから生まれたデザートならではだろうか。クリームに散らしたクルミの食感も最高のアクセントだが、どんな経緯で作られたかは、いまとなってはわからないという。ただ、上面に描かれた、蔓が伸びたブドウのデコレーションには、逸話が残されている。鈴なりの実がなるブドウは、西洋では豊穣・繁栄を願う縁起物。そこには、“Top’sのケーキで、家族が豊かになりますように”との、創業者の願いが込められているのだそうだ。その姿、テクスチャーはそのままに、近年は時代に合わせて、材料や製法を進化させているという。写真:旧TBS会館内にあったレストラン『Top’s』。チョコクリームでブドウが描かれたケーキ。時折出合うクルミがアクセントの、なめらかでクリーミーなチョコレートケーキ。ミニサイズ(2~3人分)¥1,080など全4サイズ。渋谷店/東京都渋谷区宇田川町21‐1渋谷西武A館5FTEL:03・3496・014310:00~20:00不定休アトリエ&カフェ トップスセンガワ、トップスカフェ 阪急三番街店など、全国のケーキショップで販売。写真:チョコレートケーキレギュラー(4~5人分)¥1,890Gouter de Maman(グーテ・ド・ママン)お菓子好きが高じて開いた、おやつ屋さんの良品。“ママのおやつ”という名の店は、いまも工房で腕をふるう三富恵子さんが、ただただケーキが大好きで、1983年に開いたという“おいしいおやつ屋さん”だ。子供のころにおばあちゃんが作ってくれたカスタードクリームの味。お酒が入っているから食べられなかった幼いころのケーキの記憶、ビストロのマダムが作っていた、素朴で温もりのあるデザート……。お菓子を食べ歩いてきた経験を糧に、いい材料を選んで作る、誰もが安心して口にできるケーキが、昔もいまも店頭に並ぶ。チョコレートケーキは、キャラメルプディングとともに、開業当時から続くロングセラー。当時の主流は、チョコレートのスポンジ生地と、チョコレートのクリームを重ねたものだったが、クリームが苦手な人でも食べられるものをと、ザッハトルテを参考に考案した。チョコレートの生地は、お酒は使わず、バターや生クリームとともにじっくり焼き上げ、濃厚ながらしっとりと食べやすい。凄腕パティシエが作る、お酒がビシッと効いた洗練されたものとは違うおいしさが愛おしい。写真:ファサードが可愛い、オープン当時の店舗。お酒が入らない、やさしいザッハトルテ!?しっとりと焼き上げたチョコレート生地を、特製グラッサージュショコラでコーティングしたケーキ。1本¥2,376。東京都港区三田2‐17‐29グランデ三田1FTEL:03・3456・320511:00~19:00日曜休、月曜不定休※その他不定休ありホールサイズはオンラインショップより取り寄せ可。写真:チョコレートケーキ1カット¥475The Okura Tokyo(ジ・オークラ・トウキョウ)ホテル開業当時から続く、オークラ・クラシック。日本ならではのホテルを目指し、「ホテルオークラ東京」が開業したのは、1962年。材料となるクーベルチュールチョコレートが、まだ手に入りにくかった時代に、ココアを使ってそれに負けない深みを出せないかと試行錯誤の末に誕生したのが、チョコレートパイだ。卵黄やミルクとともに、たくさんのココアを入れて、炊き上げたチョコレート・カスタードを、薄く焼いたパイ生地に一気に流し込んで仕上げる。シンプルな見た目とは裏腹に、スピード感とスキルを要するケーキなのだと、いまも伝統のレシピを守り続けている「The Okura Tokyo」のスタッフは言う。流し込む型が古くなっても、新調するのは、変わらず、当時主流だった大ぶりのアメリカンサイズ。そこにチョコレート・カスタードがたっぷりと入るが、やさしい甘さとチョコレート感で、すっと食べられてしまう。加えて、フルッとなめらかな食感は、どこか懐かしく新鮮で、濃厚な小ぶりタイプとは違うおいしさ。よく知られたフレンチトーストやレモンパイに負けないオークラ・クラシックだ。写真:建て替え前の「ホテルオークラ東京」本館。アメリカンサイズのチョコカスタードパイ。たっぷり詰まったチョコレート・カスタードは、冷やして食べると、舌触りが一層なめらかに。ホール(¥4,560)は、3日前までに要予約。東京都港区虎ノ門2‐10‐4オークラ プレステージタワー 5F デリカテッセン シェフズガーデンTEL:03・3505・6072ケーキ11:00~20:00(営業時間は変更あり。詳しくはHPで)無休写真:チョコレートパイ1カット¥570※『anan』2022年1月19日号より。写真・馬場晶子スタイリスト・大谷優依文・齋藤優子協力・AWABEESUTUWA(by anan編集部)
2022年01月16日気になるコスメの開発秘話をお届けする「コスメラボ」。今回は、大人気『LUNASOL』の21年秋新作アイパレットについてです。ジュエルなキラめきで魅了する至高のパレット。アイカラーレーション“宝石職人”をテーマにしたコレクションでヒロインを飾る、リュクスなキラめきを放つアイシャドウパレット。右から、たおやかなベージュ系、EX12。モダンなカーキ系、EX13。各¥6,820 7/16限定発売(カネボウ化粧品 TEL 0120・518・520)ルナソルの新作は〝BIJOUTIER(宝石職人)〞にオマージュを捧げたコレクション。なかでもヒット確実のアイシャドウパレットはジュエルのようなキラめきが魅力。カラーバリエーションはダイヤモンドをモチーフにした「EX 12」のベージュ系とエメラルドのように透明感溢れるグリーンがキーの「EX 13」の2色。「どちらも左上のダズリングクリアカラーをセットしたのが最大のポイント。職人が宝石を磨き上げて研ぎ澄ませたようなまばゆい輝きをまとっていただけるアイパレットになっています」(ルナソル商品開発担当・立花愛さん)開発を進めていく上で、何度も立ち止まって突き詰めたのは、配合したパールのキラめき。「左上のカラーはルナソルのアイシャドウ史上最大の大粒高輝度パールを採用しているのですが、パールはインパクトのあるものをたくさん入れればキラキラするというわけではないんです。粒が大きいほど肌に影を落とすことになるし、ギラギラしてしまうだけで抜け感を出すのも難しくなってしまう。透明感や立体感を出すことと上品な仕上がりであることは譲れなかったので、理想のキラめきを追い求めてサイズ違いのパールの配合比率を何度も追求しました」キラキラのラメが主役といえど大切にしたのが4色のカラーが奏でるハーモニー。「4色すべてを使って初めて目元の印象が洗練される構成で、華やかでありながら肌に寄り添う発色。様々なシチュエーションで活躍してくれると思います」先行発売で完売が続出した他のアイテムも見逃さないで!「リップ、アイライナー、マスカラ、フェイスカラー、ネイルが発売になるのですが、どれも目元の輝きをさらに鮮烈に印象づけるようなアイテム。ぜひ、セットでお楽しみください」※『anan』2021年7月7日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・荻野玲子取材、文・石橋里奈
2021年07月07日気になるコスメの開発秘話をお届けする「コスメラボ」。今回は、クラランスの人気No.1目元用美容液待望のリニューアルについてです。すっきり引き締まった印象的な眼差しに!グラン アイ セラム Vトリプルフィトコンプレックス配合で、目元の肌を引き締め、くっきりとした印象的な眼差しに導く目元用美容液。大気汚染やブルーライトから肌を守る、アンティポリューションコンプレックスも採用。15㎖¥6,930(クラランス TEL 03・3470・8545)マスク着用がニューノーマルとなり、視線が集まる目元のケアに力を入れる人も多い中、クラランスの人気No.1目元用美容液が待望のリニューアル!「リニューアルした目元用美容液は、まぶたが重くなりやすいアジア人女性の骨格や特徴の研究を続ける、V コントア シリーズから登場します。今回、目が小さく見える要因である、むくみの影響について研究を強化。その結果、目まわりにある微小循環の流れが遅くなると、過剰な血液や水分が漏れ出てしまい、むくみやクマの原因となることが分かりました。また、睡眠不足やライフスタイルの乱れなどの内的要因に加え、紫外線や大気汚染、ブルーライトなどの外的要因も肌ストレスとなって、微小循環の流れを妨げることが判明しました。そこに対抗すべく誕生したのが、この美容液です」(クラランス マーケティング部PR担当・三宅由佳さん)今回のキー成分となるのが、3つの植物を凝縮したトリプルフィトコンプレックス。「目元に水分をため込むのを抑制し、むくみを防ぐため、植物のエキスパートであるクラランスは、3つの植物に着目。特に注目なのが、藻類の一種で、今回新配合した整肌成分・アイリッシュモス(トチャカエキス)です。また、肌表面の引き締めにアプローチする植物成分も配合しています」目元にフィットする、クーリングアプリケーターにも注目!「ひんやりとした使用感で、目まわりを優しくプレスしながらなじませることで、むくみに働きかけます。アジア人の骨格に合わせて開発しているので、狙ったポイントを的確にケアできる設計に。メイクの上からも使えるので、日中のケアにも最適です。ホームページでご紹介している、オリジナルメソッドと組み合わせて、ぜひご使用いただければと思います」※『anan』2021年6月30日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・荻野玲子取材、文・松原 彩
2021年06月23日名作アニメーション「101匹わんちゃん」に登場するディズニー史上最も悪名高き “ヴィラン”(悪役)の誕生秘話が明かされる、パンクロック・エンターテインメント『クルエラ』。本作では、アイコニックな白黒ファッションで知られる以前の“クルエラ”と、カリスマ・デザイナーのバロネスが激突するファッション対決が話題となっている。エマ・ストーン演じるクルエラとエマ・トンプソン演じるカリスマ・デザイナーのバロネスによる、“ファッション対決”。デザイナーとして“クルエラ”という名前を世の中に広めようとする彼女は、ロンドンで大きなブランドを構えていたバロネスに真っ向から勝負を仕掛ける。クルエラはギラギラと輝くスタッズをつけた驚異のパンクファッションや、ごみ収集車から無数の布を繋ぎ合わせたドレスで登場するなど、誰も想いつかない斬新なデザインで、バロネスに対抗する。挑戦的な洋服が多いクルエラの一方で、エレガントかつ上質なデザインが目立つバロネス。キャラクターも衣装も全く異なる2人には熱い注目が注がれている。本作の衣装を担当したのは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のコスチュームを手掛け、アカデミー賞受賞経験のあるジェニー・ビーヴァン。彼女はバロネスの衣装に対して「バロネスは、彼女がどういう人で、影響はどういうところから来ていて、今の状況がどうかということを考えたら、ものすごく明確なのです」と製作前から、イメージはしっかりつかめていたという。「それは、明らかに『ディオール(Dior)』や『バレンシアガ(BALENCIAGA)』とか。そういう素晴らしい50年代、60年代のファッション・デザイナーです。彼女はとても良いデザイナーです。私たちは、彼女のためのスタイルを見つけました。シンメトリックで、とても体にピッタリしていて、とてもお高くとまっているのです」と、デザインへのこだわりをコメント。「ディオール(Dior)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」など、現代に至るまで愛されたブランドが生まれた時代にデザイナーとして活躍したバロネスならではのデザインが施されているのだ。一方でクルエラに対しては、クレイグ・ギレスピー監督が「すべてのレッドカーペット・イベントを、キャラクターから来たものにしようとしました。とてもダイナミックなものにね。そういうふうにして、世界がクルエラを見ることになるんです」と、バロネスのショーを遮るかのように、ド派手に登場するクルエラのファッションショーについて明かす。「そして誰かが、クルエラがゴミ収集車で登場する、というアイディアを思いつきました。それは、クルエラがやるのにぴったりの挑戦的なことだと感じられました。彼らがいつも詐欺を働いているところから来たから、それは、彼らが手に入れることが出来るものです。そういうところから生まれたんですよ。そして僕は、ビジュアル的にインパクトが強いものにするやり方を探していました。これは、彼女が強いインパクトを与えるためのフィナーレなんです」と語る。劇中にも登場するゴミ収集車のドレスには、すでに本作を鑑賞した観客からも驚きと絶賛の声が上がっており、 “クルエラ”という存在を世の中に強くアピールするという彼女の強い気持ちが、このド派手なファッションショーを実現させたのだ。最後にジェニーは「私はファッション・デザイナーではありません。私は、洋服でストーリーを語る人です。実際、私の人生で、洋服にまったく興味がありません。私は、洋服でストーリーを語るのが大好きなんですよ」と語る。「だから、私にとって、本作は本当に素晴らしかった。これらの美しく書かれたキャラクターたちに没頭することが出来きました」とジェニー。ただ身に着けるためのものではなく、キャラクターを表現するために欠かせない本作の“衣装”に、ぜひ注目してみて。『クルエラ』は公開中、ディズニープラス プレミアアクセスにて配信中。※プレミアアクセスは追加支払いが必要(text:cinemacafe.net)■関連作品:クルエラ 2021年5月27日より劇場にて公開、2021年5月28日よりディズニープラスプレミア アクセスにて配信© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年06月20日気になるコスメの開発秘話をお届けする「コスメラボ」。今回は、ジェンダーや年齢にとらわれないアイテムを展開する『アスレティア』のブランド初となるシャンプー&トリートメントの紹介です。アクティブシーンに活躍する2品が登場。右からリフレッシュ ヘア&ボディシャンプー、クイック ヘアトリートメント右から、コレひとつでヘアもボディもすっきり軽やかに洗い上げる全身シャンプー。200㎖¥3,080たった10秒間揉み込んで洗い流すだけで、指通りなめらかな潤いに満ちた髪を叶えるトリートメント。200g¥3,300(athletia TEL 0120・220・415)〝美しさは鍛えられる。〞をコンセプトに、ジェンダーや年齢に縛られないスキンケアやライフスタイルアイテムを揃えるアスレティアから、ブランド初となるシャンプー&トリートメントが発売に。「アスレティアでは、3つの商品ラインを展開していて、今回のシャンプー&トリートメントは、active&goのラインから登場。こちらはその名の通り、アクティブなシーンに求められるアイテムや、時短で効率よく美をアップデートする高機能なアイテムが揃うライン。新製品はまさに、この2つの要素を実現したアイテムです」(athletia マーケティング部商品開発担当・倉持麻未さん)シャンプーはヘアもボディも心地よく洗い上げる2in1。「1本にすることで、ジムや旅先にも持ち運びやすく効率的にケアできるとともに、アイテム数を減らすことで、環境へも配慮。ただ、異なるパーツゆえ、両方の洗い心地、仕上がりの満足度を高める部分は苦労しました。独自の洗浄技術を搭載し、肌の〝体幹〞を強化する独自開発のビオエナジェティックコンプレックスや、サボンソウ葉エキスなど自然由来の保湿成分を配合し、皮脂や汚れをすっきりオフしつつ、髪はなめらかな指通りを、肌には潤いを与え、使用感の両立を叶えました」トリートメントは、たった10秒でなじむ浸透力の高さが魅力。「こちらも最先端の独自技術と、オリーブ油やヒマワリ種子油など自然由来の潤い成分を組み合わせ、水に分散しやすく、素早く髪表面に広がる剤を開発。10秒という短い置き時間で高いトリートメント効果を実現しました。洗い流した直後は指通りなめらか、乾かした後は、エアリーなさらさらの髪に仕上がります。2品とも、外出先でのケアはもちろん、忙しい毎日のケアにもぴったりです」※『anan』2021年6月23日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・荻野玲子取材、文・松原 彩
2021年06月16日気になるコスメの開発秘話をお届けする「コスメラボ」。今回は大人気下地『Primavista(プリマヴィスタ)』の新作です。メイクくずれを許さないすべての人に朗報!プリマヴィスタスキンプロテクトベース〈皮脂くずれ防止〉スキンプロテクトヴェールが、皮脂による化粧くずれを防止しながら負担感のないつけ心地まで両立。夕方までサラリと明るい美肌を保ってくれる。レギュラー SPF20・PA++ 25㎖¥3,080*編集部調べ 5月29日発売(花王 TEL 0120・165・691)2009年に誕生し、11年連続化粧下地売り上げNo.1(※)を記録してきたプリマヴィスタの〝皮脂くずれ防止化粧下地〞がリニューアル。新しい生活様式に適応する機能が追加された。「マスク生活の影響で、メイクをする機会が減ったり肌のカサつきを気にする人が増えています。そんな中、ベースメイクにはラスティング力だけでなく、肌への負担の少なさや、しっとり感を求める声が高まってきました。そこで〝皮脂くずれ防止化粧下地〞にも、持続力だけでなく負担感のない使い心地やしっとり感をプラスしようと、リニューアルに至りました」(花王プリマヴィスタマーケティング担当・寺山愛さん)進化のポイントは、主に3つ。「ひとつめは、テカりにくさのパフォーマンスの向上です。皮脂を固める粉体と吸収する粉体、はじく油の〝世界初トリプル成分アプローチ〞で余分な皮脂を抑え、涼しげな印象の肌をキープします。ふたつめは、サラリと軽い使用感。肌表面でムラなく均一な膜を作って密着する技術が、スムースなのびのよさ、しっとりした負担感のないつけ心地を叶えます。最後は自然で明るい仕上がり。これひとつで満足できるほど、美肌見せ効果を高めることに成功しました」マスクで擦れても落ちにくい処方を追求して、300もの処方を試したという苦労も。「開発担当者が毎日違う処方のテスト品を使い、実際にマスクをして落ちにくさを試したり。マスクも素材によって擦れ方が違うので、色々なものを使って効果を検証したようです。そんな努力もあって、従来品で高い評価を受けていた落ちにくさはそのままに、肌に負担のない軽いつけ心地と、しっとり感のある化粧下地が完成しました。マスクの着用によるメイクのくずれや肌の閉塞感が気になるという方は、ぜひお試しください」※インテージSRI調べ。全国全業態 2009年11月~2020年10月 化粧下地 金額ベース※『anan』2021年6月2日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・荻野玲子取材、文・風間裕美子
2021年06月14日気になるコスメの開発秘話をお届けする「コスメラボ」。今回は、音楽をはじめとするエンタメで知られる会社「エイベックス・エンタテインメント」が開発したヘアケアの新作です。シュッとひと吹きで、クリーンにリセット完了。ルミナスヘア マルチドライシャンプー髪と頭皮のニオイやベタつきのリセットのほか、肌にも使えるミスト状ドライシャンプー。6/3発売。右から、ベルガモットの香り、無香料 50㎖ 各¥1,200(エイベックス・エンタテインメント)今回紹介する「ルミナスヘアマルチドライシャンプー」を開発したのは、音楽をはじめとするエンタメで知られる会社「エイベックス・エンタテインメント」。トップアーティストの舞台裏をサポートし続けてきた経験と技術を結集させたコスメの開発にも力を入れていて、その多くが誰もが簡単に使える利便性、確かな効果実感、続けやすい価格など、多方面で好評を得ている。「地球温暖化やアウトドアブームなどの影響を受けて近年、水を使わずに髪と頭皮のニオイやベタつきを簡単にリセットできるドライシャンプーのニーズが高まっていました。それに加え突然、withコロナの時代へ。手肌を常に清潔に保ちたい気持ちも高まりましたよね。そんな2つのニーズを1本に集約したのが『ルミナスヘアマルチドライシャンプー』です」(エイベックスビューティメソッド開発担当・谷口亮太さん)手指消毒剤に含まれるエタノールは以前からドライシャンプーにも配合されることが多く、フケやかゆみ、ニキビ予防に有用。エタノールという共通点を見出したことが、マルチドライシャンプーの開発のきっかけだそう。「髪と頭皮、手肌のほか、テーブルやドアノブ、マスクの消毒にも使えます。いつでもどこにでも気兼ねなく使ってほしいから、エタノールと天然由来成分のみで作ったのも、今回のこだわりです」マルチドライシャンプーを使った後の髪は、うるおってサラサラに。しかも花粉、PM2.5、ウイルスが付着しやすい髪を無意識に触ってしまうことも多いので、リセットできて衛生的。静電気も起きにくい状態に整う。コンパクトで携帯しやすい点はもちろん、無香料とベルガモットの2種から香りを選べるのもジェンダーレスな時代にマッチ。さすが、トレンドを常にリードする企業です!※『anan』2021年6月9日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・荻野玲子取材、文・北川真澄
2021年06月06日気になるコスメの開発秘話をお届けする「コスメラボ」。今回は『ADDICTION』の新作です。原石に込められた力で個々の美を引き出す。Summer 2021 Collection“THE UNPOLISHED GEM”上から、ザ アイシャドウ アンポリッシュ ジェム(101、105)各¥2,750ザ アイシャドウ クリーム(106C、107C)各¥2,200ザ ブラッシュ アンポリッシュ ジェム 101¥3,630ザ ネイルポリッシュ L(右から101C、105C、102C、106SP)各¥1,980 すべて5月21日限定発売(アディクション ビューティ TEL 0120・586・683)人気ビューティブランド・アディクションから、夏の新色がお目見え。カラフルでおしゃれなコレクションの背景には、宝石にまつわるストーリーが秘められている。「今シーズンのコレクションは、〝磨かれる前の原石〞がテーマ。美は磨かれた石だけでなく、荒々しい原石にも存在する。人間も同じで美しさに定義はなく、人それぞれ固有の美を持っている。そんなメッセージを込めて、クリエイティブディレクターのKANAKOが色や質感をクリエイトしました」(アディクションブランドマネージャー・大澤亜希子さん)一番の注目アイテムは、多色の粒が混ざったザアイシャドウアンポリッシュジェム。「ノイズのある原石でも美しい、ということを表現するために、色の粒を混ぜました。これが技術的にはとても難しくて、どの色をどれくらい混ぜれば表現したい発色になるかを模索して、何度もやり直しをすることに。結果、マットな中にほんのりパールが輝く、最高におしゃれなアイテムが完成しました。この多色アイシャドウをまぶたにのせて、上からツヤ感のあるザアイシャドウクリームを重ねれば、ハイライト効果で立体的なアイメイクを作れます」そのほかには、ピンク系とオレンジ系の夏らしいチーク、とびきりおしゃれなネイル10色、リップアイテムなどがそろう。「どのアイテムも、色番号以外にこだわりの色名がついています。たとえばザアイシャドウクリームの103Cにはイブニングエメラルドという色名が。これ、実はペリドットのことなんです。ペリドットは、特に暗い中で美しい輝きを放つことから、昔はイブニングエメラルドと呼ばれていたとか。ほかにも宝石にまつわる言葉を冠した色名がたくさんあります。ぜひ色名もチェックしながら、メイクを楽しんでくださいね」※『anan』2021年5月26日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・荻野玲子取材、文・風間裕美子
2021年05月22日お笑いコンビ・次長課長の河本準一が3日、YouTubeチャンネル『河本じゅんちゃんねる』に出演。元SMAPでタレントの中居正広に“口止め”されていたという秘話をぶっちゃけた。この日公開された動画「【ジャニーズ】SMAPを語る。木村拓哉さんとプリクラを撮っていたら...する事がスーパースターでした!!!」内で、メンバーそれぞれのエピソードを交えながら、SMAPについて熱く語った河本。そのなかで、公私ともに「むちゃくちゃお世話になった」という中居のエピソードとして、「ここだから言う。実は、中居さんは、お古を若手の芸人さんにいつもプレゼントしてくれてた」と告白。「『俺のイメージが、“良いお兄ちゃん”みたいな感じになるじゃないか』と言われるかもしれませんけど……。これは中居さんから止められてたんですよ。『俺はそういうキャラクターじゃないから、言わなくていいよ』って」と、“口止め”されていたことを明かしつつ、「我々が若手のころは着れないようなお値段の服を、いっぱい持ってきてくれて。『みんなで好きなもの取っていって』って、いつもやってくれたの。どんだけ優しい兄ちゃんだよ。ものすごい面倒見がいいわけ」と、中居の行動に大感激したことを振り返った。ジャニーズ事務所の後輩たちにも、たびたび洋服のお下がりをプレゼントしている中居だが、河本は、「まったく関係がない若手の芸人のところに服を持ってきて、『みんな着て行っていいよ』って。本当によくしてくれたんです」としみじみ。自身の後輩のみならず、芸人のことも気にかけてくれる中居の人柄について、「場の空気も読めますし、本当にあの方は素晴らしい方」「SMAPのリーダーをやることは、とんでもないプレッシャーだったかもしれませんけど、中居さんだったからやれたんじゃないかな」と語っていた。
2021年03月06日昨年末、年明けと2回連続で掲載し、大好評だった“ラグジュアリー企画”から、King&Princeメンバーの素の魅力を感じられる撮影秘話を公開。さらに、バレンタインの季節ということで、メンバー一人ひとりの好きなところを“ティアラ(ファン)”たちに徹底取材!■平野紫耀(24)〈撮影秘話〉撮影中はスイッチが入ってグッと色っぽくなるのに、それ以外はいつもの天然キャラ(笑)。この日は途中からしゃっくりが止まらなくなってしまい、「びっくりさせてよ〜」とスタッフたちに言いまくっていました。(笑)。そういうときのクシャッとした笑顔は、色っぽい表情に勝る魅力があります。〈Fan’s Voice〉色っぽいのにクシャッとした笑顔が好き。■永瀬廉(22)〈撮影秘話〉海人くんがベッドルームで撮影していると、奥のバスルームから飛び出てきた廉くん。おどかそうとしたものの出るタイミングがわからなくなり「10分以上待ったよ……」と(笑)。努力家で真面目なのに、ちょっと不器用なところがたまりません。〈Fan’s Voice〉努力家で、実はちょっと不器用なところが好き。■高橋海人(21)〈撮影秘話〉ベッドルームでの撮影が始まると終始照れっぱなしだった海人くん。あまりに照れすぎて、カメラマン以外のスタッフが部屋から退散したほど(笑)。今をときめくトップアイドルなのにそういう無邪気なところ、母性本能がくすぐられちゃいます。〈Fan’s Voice〉とにかく照れ屋さんなところがかわいくて好き。■岸優太(25)〈撮影秘話〉撮影の合間に、冗談を言ったりおちゃらけたりして場を盛り上げていた岸くん。実はこの日、一日中ハードスケジュールをこなしたメンバーたちを少しでも癒そうとしていたこと、スタッフはみんな気づいていました。さりげない気遣いができるところが素敵です。〈Fan’s Voice〉愛され後輩キャラなのに頼れるところが好き。■神宮寺勇太(23)〈撮影秘話〉絶景が見渡せるバルコニーでの撮影時、ほかのメンバーがじゃれ合っていたところをいとおしそうに見守っていた神宮寺くん。5人のなかではどちらかというと口数が少ないからクールな印象だけど、穏やかで優しい性格が伝わってきました。〈Fan’s Voice〉一見クールだけど、穏やかに見守るまなざしが好き。「女性自身」2021年3月2日号 掲載
2021年02月19日Netflixで配信される心温まる友情の物語を描いたアニメーション映画『クロース』より、日本版キーアートと制作秘話が明かされる特別映像が到着した。本作は、“サンタクロースの誕生秘話”を全く新しい伝説として描くアニメーション映画。寒くて暗いスミレンズブルクの町にやって来た落ちこぼれ郵便配達員のジェスパーは、不思議なおもちゃ職人・クロースと友達になり、町の住民におもちゃを配り始めたことで、長年争っていた住民たちのわだかまりが解けはじめ…というストーリー。監督は『怪盗グルーの月泥棒 3D』の共同クリエイター、セルジオ・パブロス。到着した映像では、パブロス監督が「有名だけど生い立ちが不明なキャラクターを描きたかった」と本作を作ったきっかけを明かしている場面からスタート。アニメ映像も併せて流れる本映像では、こだわりのアニメーションのスタイルについても明かしており、「背景にシールを貼ったような図にはしたくない。これはCGを使わない現代のアニメだ」とコメント。<従来のアニメーション>と<本作でのアニメーション>を比較する映像も登場している。様々な国から集まった250名のスタッフが、スペインのSPA Studiosに集結し製作された本作。ディズニー映画『プリンセスと魔法のキス』(2009年)以来の2D手描きアニメーション大作でありながら、キャラクターを照らすライティング技術を反映し、本作では数年前には不可能と考えられていた新しいビジュアルを実現させた。なお、声の出演としては、ジェスパー役を『ダージリン急行』のジェイソン・シュワルツマン、クロース役を『スパイダーマン』シリーズのJ・K・シモンズが担当。日本語版では、内山昂輝(ジェスパー役)、玄田哲章(クロース役)、中村千絵(アルバ役)、塩田朋子(ミセス・クラム役)、斉藤次郎(モーゲンス役)らが参加している。Netflix映画『クロース』は11月15日(金)よりNetflixにて独占配信開始。※15日(金)17時から3日間は登録せずに視聴が可能(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年11月11日「anan」2172号10/16水曜日発売「纏う、色気。」特集です。表紙にご登場いただいた、テミンさんの撮影秘話を紹介します。anan編集部テミンさんの色気、可愛げ、そして…。数えきれない魅力大放出! の撮影日でした。今年6月から8月にかけて、ソロアーティストとして初の全国アリーナツアーを完走したテミンさん。SHINeeとして見せてくれる顔とはまた違う魅力でいっぱいのライブをanan編集部スタッフも拝見させていただいたのですが、その時印象的だったのが、さらに増したテミンさんの色っぽさでした。グループの末っ子として、デビュー当時から可愛らしいイメージの強かったテミンさんが、2人のダンサーさんと舞う妖艶なダンスに目が釘付け。そして、そこにしっかりと漂う品。もしテミンさんを次に撮影させていただける機会があるとしたら、テーマは“上質で、凛と匂い立つような色気”なのではないかと、その時から編集部で(勝手に)イメージしていました。そしてついに実現した、ソロとしてのananカバー初登場! 特集タイトルも「纏う、色気。」となり、テミンさんの持つ様々な“色気”をグラビアで撮り下ろそうということに。艶っぽく上質感ある色気、ワイルドで強い色気、そして圧倒的な透明感から生まれる澄んだ色気…。その写真の数々は、ぜひ本誌でお楽しみください!当日、「よろしくお願いします!」と言いながら、テミンさんは明るいキラキラ笑顔でスタジオに現れました。そのまま「うわ~」と喜びの声をあげて、お弁当やケータリングが置いてあるテーブルへ。「おいしそう」と眺める姿が、まだ撮影スイッチが入る前の“色気より食い気”的な感じでとても微笑ましかったです。さらに、メイクルームへ入ろうとするも、別のドアからどこかへ行ってしまいそうになり、一斉に皆に止められて恥ずかしそうに笑う姿は完全に“色気より可愛げ”で、スタジオはすっかり温かい空気に包まれました!ところがヘアメイクと着替えを済ませ、カメラの前に立った瞬間…がらっと違うオーラというか光のようなものをまとったテミンさん。次々とモニターに映る流し目、横顔、微笑み、流れるように決まるポージング。すべてのカットに“色気”が宿っていて、スタッフ皆、息を呑み続けました。途中、コンタクトレンズの不調で一瞬痛そうな表情を浮かべる場面もありましたが、「撮影の流れを切りたくないから、このままやります。大丈夫です!」と力強く宣言。本当にそのまま、シャッターが切られている間は全く痛みを顔に出さず、最後までやり切ってくださいました。このプロ根性というか、“表現すること”に対する姿勢が、テミンさんの圧巻のパフォーマンスを育んだのだろうなあと、その秘密の一端を垣間見たような気がしました。ちなみにインタビューで特に印象的だったのは、後半、SHINeeの話になった時。明らかにテミンさんの表情が嬉しそうに崩れ、何か言うたびに爆笑し、とても楽しそうな雰囲気になったんです。SHINeeという言葉が出るだけでテミンさんはきっと少しリラックスできたり、自然と笑顔になったりするんだなと思いました。最後に、「スープがとってもおいしかったです!」と、丁寧にご飯の感想とお礼までおっしゃってスタジオを去っていかれたテミンさん。こちらこそ素敵な時間をありがとうございました!(Y)
2019年10月15日ふくだももこ監督『おいしい家族』に出演する松本穂香さんに、映画の見どころ、撮影秘話についてお聞きしました!「映画の主演は初めてで、私でいいの?という気持ちはありつつも、脚本を読んだらとても面白くて。この作品に出られるっていうのが、すごく嬉しかったんです」舞台はとある島。松本穂香さん演じる橙花が久々に帰省すると、「母になる」と宣言した父が待っていた。そんな意表を突く始まりながら、最後には心温まる物語。その指揮をとったのが、新進気鋭のふくだももこ監督だ。監督は、松本さんのことを“妹みたい”と話すほど、意気投合した模様。「新鮮でした。20代の監督はいても、お会いするのは男性が多くて。年齢が近い女性監督とはお会いするきっかけがなかったので。ふくだ監督はストレートに物事を伝えてくれるから、私も素直に応えられました。でも、お姉ちゃん感はないかな(笑)。いい意味で抜けていて、姉よりいとこですね」とはいえ、親交が深まったのは映画の完成後。撮影中は適度な距離感があり、それは演じた橙花という役に没頭していたから。「ツンツンした役柄もあり、私が現場に一番馴染んでなかった。正直、監督とコミュニケーションをとった記憶もなくて(笑)。毎回、役に必死になってしまうんです」撮影中は、ドラマの役作りも並行して行っていた。それほど役に没頭するなら、さぞ大変だと思いきや、当の本人は涼しい顔。「作品によって場所も人も違いますし、衣装やメイクも違うから、自然とそうせざるを得ないんです。自分で役を切り替えるというより、周りのみなさんに作ってもらっている感じが強いですね」監督のアドリブにも全力で対応。それは、「純粋に面白いものが好きだから」とも。「やらない手はありません。面白いと思うことには乗っかっていきたいんです。でも最近コント番組に出演させていただいて、人を笑わせることが一番難しいと気づいて。前は舐めてかかってたんだなって(笑)。難しいからこそ好きでもあるんですけどね」この松本さんの言葉のように、“好きなことには正直でいてもいい”。この映画には、そんなメッセージが込められている。「私は、好きなことは好きと言える性格。でも、もし好きな人の嫌いなことが好きだったら…。大きな声で言えるかはわからないけど(笑)、好きと言うことは間違ったことではないと思うんです。好きなことに一生懸命でいることは素晴らしいことだと、改めてこの作品が気づかせてくれました」『おいしい家族』夫と別居中の橙花が、母の三回忌で故郷の島に戻ると、亡き母の服を着て出迎える父・青治(板尾創路)の姿が。最初は受け入れられない橙花だったが…。好きなものを今まで以上に大切にしたくなる作品。監督・脚本/ふくだももこ出演/松本穂香、板尾創路、浜野謙太ほか9月20日より全国公開。©2019「おいしい家族」製作委員会まつもと・ほのか1997年2月5日生まれ、大阪府出身。連続テレビ小説『ひよっこ』で注目を集め、その後続々とドラマやCMに出演。映画『わたしは光をにぎっている』が年内公開予定。ワンピース¥34,000(Y.M.Walts/MARVIN&SONS TEL:03・6276・9433)バレッタ¥7,000(NORTH WORKS/UTS PR TEL:03・6427・1030)その他はスタイリスト私物※『anan』2019年8月7日号より。写真・杉江拓哉(TRON)スタイリスト・李 靖華ヘア&メイク・尾口佳奈(KOHL)取材、文・野村紀沙枝(by anan編集部)
2019年08月01日俳優の木村拓哉が、11日に放送されたTOKYO FM『木村拓哉 FLOW supported by GYAO!』(毎週日曜11:30~11:55)で、ジャニーズ入りの秘話を明かした。今回、高校の同級生であるマツコ・デラックスがゲスト出演。マツコは、テレビ出演が増えていった経緯について「ものすごく熱心に口説いてくれた方がいて、あなたが言うならわかりましたっていうのを渡り歩いていたらこうなっていた。周囲の人に恵まれた」と語った。すると、木村も「自分もまったく一緒かな」と同調。「他の話を聞くと、自分から書類に写真貼って、全部記入して、封筒に入れて、『お願いします』って感じて履歴書を送るってお話を聞くけど、全然違う」と言い、親戚が勝手にジャニーズ事務所に履歴書を送ったと明かした。そして、「『いついつに来てください』って言われたんだけど、4回くらいバックレて。アンチだったから嫌だって、4回くらいバックレて、5回目に『やりたくてもできない人がいるんだから1回行ってみなさい』って言われて行った」と説明。「『ジャニーっていうのがいるから会ってくれ』って言われて。俺、ジャニーって言われているから完全に頭の中は外国人じゃん。外国人のおじさんどこにいるんだろうって。1人おじさんがいて『ジャニーさんてどこにいるんですか?』って聞いたら『僕だよ』って言われて」と、ジャニー喜多川社長との出会いを語った。そのときに、ジャニー社長から「とりあえず踊っちゃいなよ」と言われてリハーサル室へ。木村は「すごかったんだって! 俺が初めてその日に行ったでっかいリハーサル室があって、そこに鏡がバーッて一面あって、300人以上いたのかな。で、一番後ろに立って…」と回顧。マツコが時期を尋ねると、「中2の終わりくらいかな」と答えた。
2018年11月11日アカデミー賞最有力作品との呼び声も高い『アリー/ スター誕生』の秘話を、プロデューサーのビル・ガーバーが「The Hollywood Reporter」に語った。ブラッドリー・クーパーとレディー・ガガが演じているジャクソン&アリーのコンビは当たり役となったが、企画当初はビヨンセが主演、クリント・イーストウッドがメガホンをとる予定であった。2人の顔合わせの際、ガーバーは「座りながらこう考えていた。『ぼくは歴史的なことが起こる瞬間に居合わせているんだ』ってね。でも、それは起こらなかった。映画ビジネスっていうのはそんなもんさ」とふり返る。ビヨンセの妊娠で企画は中断され、イーストウッドはほかの作品を監督することになったのだ。ブラッドリーは5年前にジャクソンの役をオファーされていたものの、「彼を演じるには自分は若すぎる。それだけの経験がない」として断っていた。しかし、5年が経ち、その間に奇しくもイーストウッド監督作の『アメリカン・スナイパー』に主演。「イーストウッド監督が大好きだし尊敬している。彼が『恐怖のメロディ』を監督したのは41歳だったじゃないか!」と思い直し、まずは『アリー/ スター誕生』の監督に就任。「若すぎる」と思った問題も年月が解消しており、ジャクソンの役も受けることとなった。「監督デビュー作とはいっても、彼は編集やプロデュース業で多くの映画に関わってきたから、映画製作において何事に対しても非常に決断力が高いんだ。自分がどうやって撮影したいかを理解している。どうやってレディー・ガガのことを撮りたいかも。音に関してもそうだね。自分の声をこんな風に聞かせたいというのがわかっている」とガーバーはブラッドリーの“監督力”に太鼓判を押す。「40を超えた男が、文字通りカメラの周りで動き回りながら演じているというのを見るのは、すごくおもしろかったよ」。(Hiromi Kaku)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2018年11月05日リドリー・スコット監督の映画『ゲティ家の身代金』の公開を5月25日に控え、主演のミシェル・ウィリアムズが撮影秘話を明かした。本作は、世界一の大富豪ともいわれたアメリカ人石油王ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された事件を映画化。2017年11月、ハーベイ・ワインスタインのセクハラ問題に端を発した騒動によりジャン・ポール・ゲティ役のケビン・スペイシーが突如降板することになった。全米公開1カ月前の出来事。映画はすでに完成していた。この非常事態に、リドリー・スコットは、即座に「再撮影だ」と決断。数日後にはクリストファー・プラマーの出演が決まり、1週間後には撮影がスタート、その2週間後には映画を完成させた。クリストファー・プラマーの演技は高く評価され、アカデミー賞演技部門ノミネートの歴代最高齢記録を更新。リドリー・スコット監督のもと、共演者・スタッフが一丸となったからこそ成し遂げられた偉業だった。主演のミシェルは、「なにがそれを可能にしたか話すわ。まず最初に、誰かが『そうだね。それをやるのは正しいことだ。だから、そのお金を払うよ』と申し出ないといけなかったの。その後は、みんながホリデーをあきらめないといけなかった。サンクスギビングのお休みだったのよ。だから、そのお休みをあきらめて、他の仕事のスケジュールを入れないようにして、私たちが再び集まらないといけなかったのよ」と奇跡の要因を挙げる。苦境の中で監督の存在は大きかったようで、「彼は本当にマエストロなの。彼が仕事をしているのを見られるのは、本当に素晴らしい。彼はとても巨大なオーケストラを指揮しているみたいなのよ」と振り返った。リドリー・スコット監督は、「理由は簡単だ。一人の行いが全員の仕事を台無しにする事などあってはならない」と語っていた通り再撮に迷いはなかった。ミシェルは「多分、彼がかんしゃくを起こしたところをただの1度さえ見たことがないけど、1度だけイライラしていたことがあるわ。なぜなら、110度(摂氏43度)でものすごく暑かったからよ。でもそれ以外は、一緒に仕事をしていてリドリー・スコットよりエキサイティングな人はいないわ。そして、彼は80歳なのよ」とその魅力を伝えている。(C)2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年05月24日