国際都市ロンドンからわかりやすく情報を発信しているジャーナリスト、木村正人氏が「社会課題を解決するプラットフォーム『Surfvote』」で移民・難民問題について問い、意見投票の結果を公開!SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)はこのたび、「ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争で激増する移民・難民にどう対処すればいいのか?」というイシュー(課題)について12月31日に投票が終了しましたので、結果をお知らせします。投票の詳細イシュー(課題):ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争で激増する移民・難民にどう対処すればいいのか?調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス)調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票投票期間:2023年10月19日〜12月31日有効票数:37票イシューの背景2025年1月までに行われる総選挙をにらみ、世論調査で大差をつけられている最大野党・労働党との対立軸にするため、欧州連合(EU)離脱の失敗を覆い隠すため英与党・保守党EU強硬離脱派の移民・難民攻撃がエスカレート。経済的合理性を全く無視したEU離脱は英国を瀬戸際に追い込み、またEU移民の流入が止まり、労働力不足が賃金を上昇させ、インフレを高止まりさせている。22年4月には、当時のジョンソン政権がビザやその他の入国許可を得ずに英国に入国した人々の一部をルワンダに送り、庇護申請の手続きを行う計画を打ち上げた。その他の例も踏まえ、英国の移民・難民政策ついてどのように考えるか?また日本では移民・難民対策をどのように考えるべきなのだろうか?投票結果とコメントの紹介(一部抜粋・原文ママ)庇護希望者をルワンダに送って、申請を審査するアウトソーシングは適切だと思う13.5%庇護希望者を海上ホテルに収容するのは正しいと思う16.2%庇護希望者を海上ホテルに収容するのは正しいと思う16.2%冷酷な事を言っているという事は自覚しているが、まず国内を最優先とすべき(移民や難民の受け入れに断固反対という訳ではない)。各国にとって受け入れ限界というのはどうしてもある。受け入れ先の社会に馴染む努力をするという意思を明確にしている移民/難民を優先的に受け入れ、国内の受け入れ体制を整えるべきだと思う。その上で、受け入れのキャパシティーを考慮した上で適切な量を受け入れるべき。紛争を逃れてきた難民をもっと日本で受け入れるべきだと思う29.7%国際貢献としてできないですかね…。 経済的理由で日本に来ている外国籍の人に生活保護などの社会保障を与えるなら、それをやめて難民に回せないですかね…。 帰る国がある人は自分の国で面倒を見るべきだと思う。 一方で、自分の国に居られない人は受け入れてあげられたらいいのではないかと思います。難民を受け入れる紛争国の近隣国を支援する方が効果的だと思う8.1%難民の受け入れを現在している国々は支援が必要です。経済的な支援もそうですが、移民・難民には、新しい国での生活に適応するための教育や職業訓練の機会を提供していかなければいけないので、アカデミックなサポートをしていくことも今後の課題になると思います。その他2.7%どの選択肢も妥当だと思います。わからない13.5%何がいい、何がだめ言っている間にも 戦争は続いていて、死者も増え続けている。 その中でもなんとか生き延びた人をどうにかして助けるべきでは。 助けたことによって、どうなるとかではなく 今は目の前にいる困ってる人に手を差し伸べるべき。 先のことはそのあと考えればいいと思う。 命には変えられない。このイシューを執筆したオーサー 木村正人氏国際都市ロンドンから世界情勢を分かりやすく発信しています。元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。あなたの意見・投票を社会のために活用しますPolimill社は社会デザインプラットフォーム『Surfvote』を開発・運営しているICTスタートアップ企業です。社会におけるさまざまな課題や困りごとをSurfvoteにイシューとして掲載しており、どなたでもすべてのイシューを読むことができますが、アカウント登録をすると各イシューに投票したりコメントを書いたりできるようになります。Surfvoteで集めたみんなの意見や結果は、イシューによっては提言書などに取り纏め、関係省庁や政治家、関連団体に提出しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月09日オランダ人作家アーノン・グランバーグの小説「De heilige Antonio」を基に、アメリカが抱える移民問題を背景に親子の絆の物語を描いた『ニューヨーク・オールド・アパートメント』より特報映像と場面写真が解禁された。本作は、短編『ボン・ボヤージュ』が世界各国の賞を受賞した欧米注目の新進気鋭監督マーク・ウィルキンス待望の長編デビュー作。N.Y.を舞台に、安定した生活を夢見て不法移民として暮らすデュラン一家の物語だ。この度解禁された特報映像では、「“透明人間”のように扱われるのはもう嫌なんだ」という印象的なセリフから始まる。N.Y.で不法移民として暮らすデュラン一家の母ラファエラはウェイトレスとして働いており、店で吐いてしまった子どもを介助していると、子どもの母親から「子供に触らないで」と叱られてしまう。息子のティトは自転車に乗ってフード配達中に車に轢かれるが、運転手からは「傷が付いたじゃない!」と怒鳴られ、謝ってしまう。「日陰で生きることしか出来なかった母と子を照らした、ひとすじの愛―」というナレーションの通り、大都会の弱者として懸命に生きる彼らに訪れた恋の予感と、トラブルの気配に目の離せない特報映像となっている。「THE ティバ」また、日本版テーマソングに、国内外からも注目をされている明智マヤ(Vo/Gt)とサチ(Dr)からなる2ピース・ガレージ・ロック・バンド、「THE ティバ」の「winnie」が起用。「素敵な機会をいただきありがとうございます。この映画と歌詞が不思議と合っている気がして、新たなwinnieの物語が増えた気持ちです。映画のストーリーをあたたかく支えることができたら嬉しいです」とコメントを寄せている。併せて解禁された場面写真では、双子の兄弟が恋に落ちた美しい女性クリスティンと芝生に3人で寝転ぶ様子や、疲れた表情で地下鉄に揺られる親子の姿、大都市N.Y.の景色などが収められている。『ニューヨーク・オールド・アパートメント』は2024年1月12日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年11月09日N.Y.の片隅で疎外されて生きる移民親子の痛切な葛藤と成長を描き出した『The Saint Of The Impossible』が邦題『ニューヨーク・オールド・アパートメント』として、2024年1月12日(金)より日本公開。ポスタービジュアルが解禁された。安定した生活を夢見て、ペルーからN.Y.にやってきた不法移民として暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスをしながら2人の息子を育て、息子たちも配達員として家計を支えるギリギリの毎日。街から疎外された自分を“透明人間”だと憂う2人の息子はある日、謎を秘めた女性クリスティンと出会い、恋に落ちる。一方、母ラファエラも白人男性からの耳触りのいい話に誘われ飲食店を開業するのだが――。アメリカン・ドリームを夢見る母と年頃のピュアな息子たち。そんな“大都会の弱者”である貧しい移民家族に訪れた悲劇。日陰で生きる“何者でもなかった”彼らが恋をして、大切な何かに気づき、はじめて“自分”として生きる意味を見出していく。貧しくも懸命に生きる姿をリアルな息遣いが感じられるN.Y.での大胆なロケと、ウィットに富んだ詩的な映像美で紡ぎ出す珠玉の名作が誕生した。欧米注目新鋭監督と実力派女優、注目若手俳優陣の競演短編『ボン・ボヤージュ』が世界各国の42の賞を受賞し第89回アカデミー賞短編実写映画賞ノミネートを果たした欧米注目の新進気鋭監督マーク・ウィルキンス待望の長編デビュー作。ユダヤ人移民の家族で育ち、母親が強制収容所アウシュヴィッツの生存者だったオランダ人ベストセラー作家アーノン・グランバーグの小説「De heilige Antonio」を基に、アメリカが抱える移民問題を背景に親子の絆の物語をリアルに描いた。南米ペルーのオーディションで選ばれたアドリアーノ・デュランとマルチェロ・デュランは本当の双子で、本作が映画デビュー作となる期待の新星。「LOS MORDOS」というロックバンドでも活躍する。母ラファエラ役には、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた『悲しみのミルク』などで知られる国際派女優のマガリ・ソリエル。反骨精神を持つ移民の母を熱演した。兄弟が出会うミステリアスな女性クリスティン役には、タラ・サラー。ベテラン個性派俳優サイモン・ケザーなどが脇を固める。解禁された本ポスターでは、大都会N.Y.で肩身狭く日々を過ごしている兄弟が、神秘的な魅力を放つ女性と出会い、日々の苦悩を忘れて楽しいひと時を過ごすシーンが切り取られる。「ぼくらは懸命に恋をしたー。“透明人間”だったこの街で」というキャッチコピーが添えられた。『ニューヨーク・オールド・アパートメント』は2024年1月12日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年10月19日11月17日(水)よりHuluプレミアにて独占配信される、超自然的スリラー「アンソウル」より予告編が解禁となった。物語の舞台は、ウクライナ移民によって築かれたブラジル南部の小さな田舎町ブリージダ。その町では、30年前のある事件をきっかけに禁止されていた祝祭“イワン・クパーラ”を復活させようとしていた。しかし、30年前の祭りの夜に起こった悲劇が、時を経て再び町と住民を不安に陥れていくことになる。1つの町、2つの世代、3つの家族を結びつける、30年前の秘密とは何なのか…?この度解禁となる予告編で映し出されるのは、その夜だけ精霊が自由に解き放たれるという言い伝えがある伝統の祝祭“イワン・クパーラ”を30年ぶりに復活させようとする場面。祭りの復活を前に、住人たちの間で次々と不思議な出来事が起こり始める。「僕たちは若く愚かだった」と遺し滝つぼへ身投げをする男、目に見えない存在を感じ取る少年、少女の失踪…。そして、30年前の祭りの夜に少女が殺された事件をめぐり、人々の様々な思いが交差する様子が描かれていく。事件のあった夜、森の中で何があったのか?そして、過去の選択の代償が生んだ、3つの家族を結ぶ秘密とは?果たして、30年の時を経てこの町に何が起ころうとしているのか…。謎めく展開を予感させる予告編となっている。本作の脚本を担当したのは、2018年から2年連続でサンパウロ文学賞を受賞したブラジルの作家アナ・パウラ・マイア。彼女は、ブラジルにあるウクライナ国外で最大のウクライナ人コミュニティに注目し、神秘的で豊かな東欧の文化を本作に取り入れることを決めた。衣装やセットも細部までこだわり、カラフルな衣装の色の構成、刺繍やウールの使用、テーブルクロスの刺繍、ピサンカ(ウクライナの特産品)、絵画、詩など、ウクライナ文化の要素が緻密に盛り込まれている。「アンソウル」シーズン1(全10話)は、11月17日(水)よりHuluプレミアにて字幕版・吹替版で独占配信開始。(text:cinemacafe.net)
2021年11月11日移民たちが直面する問題を、ときに温かく、ときにシリアスに描くコミック『バクちゃん』。その著者が増村十七さんだ。バクちゃんが直面する移民あるある。現実世界とも重なる、エモいSF。「バク星生まれの男の子〈バクちゃん〉は、田河水泡『のらくろ』の犬の上等兵以降、初めての真っ黒な主人公かもしれません(笑)」(増村十七さん)バク星では彼らの大切な「夢」が枯れてしまったために、バクちゃんは地球で研究者として働くおじを頼ってやってきた。東京に永住し、夢を食べて暮らせたらと考えているが、のっけから厳しい入国審査や満員電車などの洗礼を浴びる。偶然、名古屋から上京してきた女の子ハナと知り合い、ハナの親戚の遠とおえん縁小こまき牧さん宅に居候できることに…。「私がワーキングホリデーを含めて2年弱カナダに住んでいた頃の、経験や心情を反映させています。カナダは移民が暮らすにはトップレベルに住みやすい国ではあるんですが、それでも新天地での生活には仕事探しや習慣の違いなど自国にいたときには想像もしなかったハードルがあって大変なこともありました」作中で、バクちゃんは移民センターでいろいろな星の人たちと異文化交流したり、仕事探しの愚痴を言い合ったり。同じ星出身者同士は小さなコミュニティを作り、助け合う。バク星からの移民であり、バイト仲間でもあるダイフクは、バクちゃんと出自も性格も考え方も違う。「ダイフクは、カナダ時代の知人をふたりくらい混ぜてできたキャラ。セリフも彼らから実際に聞いた言葉が多いです。理にかなったことを歯に衣着せぬ言い方で、真正面からバクちゃんに投げ、物語を発展させてくれる。重宝する人物です」ちなみに、バクを主人公にしたのは、「描いてみたら可愛くて、半ば直感的に決めた」そう。「ただ、考えてみれば、バクは夢を食べる捕食者だし、地球では誰もが夢を見る。移民はみな夢を求めてやって来ます。そんなふうに夢でつながる部分もあって、バクというアイデアは悪くなかったなと。画一的な線できっちりしたフォルムの生き物が、奇想天外な小さな冒険をしていくというのは、『ドラえもん』など藤子不二雄マンガの影響を受けているかも。落ちる、走るなど、できるだけ機敏に動いてもらっています」読者をたちまち虜にする、健気さやキュートさの塊がバクちゃん。活躍を、これからも見守りたい!オリジナル版は左開き、オールカラーのBDスタイルで自費出版され、文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。その後、商業誌連載へ。以下続刊。KADOKAWA740円©増村十七/KADOKAWAますむら・じゅうしち東京都出身。成員1名のマンガ・イラスト制作集団。商業誌デビューは2012年。※『anan』2020年9月2日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年09月01日ライアン・レイノルズ&ブレイク・ライヴリー夫妻が、移民の子どもの権利を守るためのNPOの2団体「NAACP Legal Defense and Education Fund」と「Young Center for Immigrant Children’s Right」に、合計約2億1000万円(200万ドル)を寄付したことが明らかになった。2人の声明によると、「移民の子どもたちのために、そして彼らの権利を守るために」寄付したという。「『NAACP Legal Defense and Education Fund』の姿勢には感動しましたし、『Young Center for Immigrant Children’s Right』は正義や民主主義に対してだけでなく、人道的な献身にも感銘を受けました」と寄付の理由を明かしている。近年の情勢を受け、色々と考えることがあり、世界に対して思いやりや共感する気持ちが大切と思うようになった2人は、自分たちにできることとして寄付に踏み切った。SNSでお互いにいたずらを仕掛けて驚かせ、特にライアンはジョークでみんなを笑わせるのが大好きなコメディアン気質の人物だが、チャリティー活動には以前から熱心だった。がん撲滅団体やマイケル・J・フォックス基金に寄付したり、『デッドプール』のセットに闘病している子どもたちを呼び寄せたりと、セレブである特権を活かして様々な慈善活動を行っている。(Hiromi Kaku)
2019年09月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「移民キャラバン」です。先進国の搾取が生んだ問題。人道的な解決策を。ホンジュラスやグアテマラなど中米諸国から、数千kmを歩きアメリカをめざす移民たちの集団「キャラバン」が、昨年11月以降、メキシコの国境の町・ティフアナにおしよせ、その数は1万人を超えました。彼らが着の身着のままで母国から逃げ、アメリカを目指す大きな理由は麻薬にあります。麻薬組織の活動がギャング化し、治安をひどく悪くしているのです。そのため安定した仕事がなく、貧困が深刻化、国内にとどまるならギャングになるしか道がない。警察も麻薬組織と結びついて機能しない。犯罪や暴力、飢えと貧困から逃れるためアメリカをめざす人々の呼びかけが、SNSにより広がり、みるみる膨れ上がったのでした。しかし、トランプ政権は移民の受け入れを拒み、メキシコ国境に兵士を7000人超配備。違法入国を試みて拘束された人は2600人。難民申請を待つ人は2500人を超えましたが、ほとんどが却下されています。移民の受け入れに強く反対している人たちの中には、すでに移民としてアメリカに入国している人たちも。自分たちの仕事が奪われることを恐れているんです。これまで中米は安い労働力、農作物の生産などでアメリカ経済を支え、自国の成長を阻害されてきました。自らの手で豊かさを手に入れるための教育や技術を持つことができず、麻薬に手をそめるしか道がなかった人々も少なくありません。この状況を打破するには、キャラバンの人たちが自国で安定した暮らしができるよう、国際社会が動かないといけません。国連ではSDGsといって、持続可能な開発目標を掲げ、各地域の貧困や紛争、人権を踏みにじる行為に、世界中が協調して取り組みましょうと、先進国側に呼びかけています。NPO法人「アクセプト・インターナショナル」がアフリカで行ってきた活動も、参考になるかもしれません。ギャングの若者に道徳的観念を伝え、社会復帰を促す支援を草の根的に行っています。かつて中東諸国に行ったように、苦しむ中米に対して人道支援をするのが日本の役割なのではないかと思います。そうして日本のシンパを増やすことが、安全保障にもつながるのではないでしょうか。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年2月13日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年02月07日人種のるつぼ・アメリカにおける移民問題をテーマに、ハリソン・フォード演じる主人公の移民捜査官が、不法移民や不法就労者を摘発するという職務と、弱者である彼らへの人情の間で揺れる姿を描いた社会派ムービー『正義のゆくえI.C.E.特別捜査官』。本作の公開に先駆けて、衆議院解散翌日の7月22日(水)、渦中の鳩山邦夫前総務相を迎えての試写会が行われ、日本の政治における“正義”について熱く語られた。その徹底的な批判精神と率直すぎる発言でしばしば世間を騒がせてきた鳩山議員。本作で描かれるアメリカの移民制度を引き合いに、「日本には『帰化』はあるが『移民制度』はなく、日本でも移民を受け入れたらどうかという意見はあり、決して他人事ではない。この映画を観て、日本の人も移民という制度や永住権についてどう考えるか、ひとつの契機になれば意味がある。私の言う正義は、国民の財産をかすめとった人が続投で私がクビになるという、日本の政治が正義を実現できていないということ。単純な正義です」と早速、核心に触れた。また、先日恐喝事件への関与が報じられた民主党議員の横峯良郎氏について質問が及ぶと、「日本人は正義を忘れかけている。正義のもとに憲法があり、法律があるはず。正義が崩れると国も崩れる。国会では正義は絶滅寸前、私だけではないか」と断言。先日メディアにて「永田町で二羽の鳩(兄の鳩山由紀夫氏と邦夫氏)が首相を突っつく」と報じられたことを挙げ、「私は正義を貫く白い鳩でありたい」と改めて自らの決意を表した。さらに、話題は8月30日(日)に行われる予定の次期衆院選へ。自民党に属しながら独自のマニフェストを打ち出す意向を見せている鳩山議員だが、「麻生(太郎)首相にも、民主党代表の兄(鳩山由紀夫氏)にも“正義”はなく、日本の今後は任せられない。映画でハリソン・フォードが演じた移民捜査官は優しさ、悲しみを持っているが、自民党の政治にいちばん欠けているのはその優しさではないかと思う。老人、子供、地方に優しい政治を取り戻さなければならない」と語気を強めた。そして「我々の理念や公約をはっきりうたったものを作って勝負していきたい」と夏の決戦に向けて、強い意気込みを見せた。果たして、日本政治が呈示する“正義”のゆくえは…?『正義のゆくえI.C.E.特別捜査官』は9月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■関連作品:正義のゆくえI.C.E.特別捜査官 2009年9月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company, LLC All Rights Reserved.■関連記事:ハリウッドで最も稼いだ男優、今年の1位はハリソン・フォードハリソンがアメリカの“正義”に一石投じる!『正義のゆくえ』最新映像が到着「将来、何が起きるか楽しみにしていきたい」MITの天才を演じたジム・スタージェス
2009年07月24日