スチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)によるコーチ(COACH)が、2月12日(日本時間2月13日未明)にニューヨークでフォール 2019 コレクションショーを開催した。解体と再構築をテーマに掲げたコーチの今シーズン。メゾンを象徴するパターンや、職人の手仕事によって生み出されるアイコニックな要素は、サイケデリックなムードを含みながら、新しいものへと進化を遂げた。ショーにはゲストとして、女優でコーチ フレグランスの顔であるクロエ・グレース・モレッツ(Chloe Grace Moretz)や、俳優兼プロデューサーでコーチのメンズの顔であるマイケル・B・ ジョーダン(Michael B. Jordan)、日本からはモデルのKōki,が初のニューヨークファッションウィークに参加。また、AMIAYAなど多くのインフルエンサーも世界から駆けつけた。
2019年02月14日男性とのトークで盛り上がったと思っていても、トークの内容が原因で恋愛に発展しないこともありますよね。今回はそんな、恋愛の発展を邪魔するNGとされるトークを紹介します。仕事に対する愚痴は恋愛に発展しない仕事に関する愚痴は女性同士や同僚同士では盛り上がることが多く、男性相手にもついつい愚痴を言ってしまうという人は少なくありませんよね。男性も「そうだよね」や「大変だよね」と労わってくれる人が少なくないため、自分の気持ちを分かってくれたと自分の中で盛り上がってしまう人も少なからずいるとされています。ただ男性からすると仕事に対して愚痴ばかり話す女性というのはあまり魅力的ではなく、むしろ仕事を楽しんでいたり積極的に取り組む女性の方が魅力的に見えると言います。そのため男性と恋愛に発展させたいのであれば、仕事の愚痴ではなく仕事を楽しんでいるという明るいトークをすることがおすすめです。恋愛や結婚に対して必死に見られるトークもNG男性とのトークでNGとされる内容の一つに、恋愛や結婚に対してあまりにも意欲が強いものが挙げられます。男性からするとトークをしている女性が恋愛や結婚に関してどのような考えを持っているのか興味を持っているものの、恋人がいないアピールや結婚したいアピールが過剰になってしまうと「重い」と感じてしまう人も少なくありません。そのため恋愛や結婚に関しての話題を出すことはいいのですが、強くアピールしてしまうと圧迫感を与えてしまうことから恋愛に発展しにくくなっているようです。またそのような女性とのトークは大人らしい余裕を感じにくいため、友人関係で留めるという男性も少なくありません。年齢に対するコンプレックス話は30代以降はNG!?ほかにも30代以降の女性が注意しておきたいのは、年齢に対するコンプレックスをトークに盛り込むことです。ついつい「もう30歳だから」とネガティブなトークをしてしまう女性が少なくないのですが、年齢に対して後ろ向きになってしまう女性に対して男性は魅力を感じにくい傾向があります。特に年齢を含めた立ち振る舞いに関しては30代以降は他人から評価される傾向があるため、何も打ち込めるものを持っていない・楽しみがないというような女性と恋愛をしたい男性は少ないようです。このため年齢に対するコンプレックスはもちろん、年齢に関してネガティブなトークをすると恋愛に発展しにくいと言われています。
2019年02月08日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第27回アクマの辞典ザ行【ジ】➤「自己肯定感」(じここうていかん)…今後、肯定力に実力が追いついてない問題が深刻に今回のテーマはザ行から「自己肯定感」である。私の文章はよく「自虐系」と言われるのだが、正直そういうノリはもう流行らないだろうし、むしろこれから「うちの子が真似したらどうするんですか」と怒られる側になっていくと思う。つまり売れもしない内から芸風がオワコンになるという、2019年の目標は「転職」に決定なのでは、という状態だ。だが冷静に考えたら私は無職だった。無職ほど世相に振り回されない安定した職業はない、悪いが今年も安泰である何故自虐がもう流行らないかというと、今は無駄な謙虚さより最初に言った「自己肯定感」のほうが大事だからである。日本人は諸外国の人々に比べて自己肯定感が低いと言われている。何故そうなったかと言うと日本には「自信満々な奴はその自信がなくなるまでハンマーで殴って良い」という法律があるからだ。目の前で人が屠殺されれば誰だって「俺はハゲだし嫁はブスです」と卑屈なまでに謙虚になってしまうだろう。しかし、それはもう古い。そうやって他人の自信を奪おうとする奴こそ、ネイルハンマーの釘を抜く側で殴ってやるべきだ、という声がだんだん大きくなってきているのだ。自分の価値は他人が決めるものではない、どれだけ自分が自分を認めてやれるかのほうが大事だということである。つまり、人様に向かってブスだデブだと言ってくる連中なんぞに認められることなんかより、鏡に映った自分を見るたびに「どうして石原さとみがこんなところに?」と思えるようにしたほうが良い、ということだ。つまり鏡に石原さとみの写真を貼れば解決である。もちろん個人が「俺は誰が何と言おうと卑屈で行く」「はじめましてチンカスです」という方向性で行くなら止める権利はない。しかし自信のある人に対し他人が「もっと謙虚になれ」「身の程を知れ」というのはもはや、大きなお世話な世の中なのだ。だから私も、あまり自虐的なことを書きすぎると、親御さんたちから「うちの子のセルフリスペクトがロストしたらどうするんですか」と怒られるかもしれない、ということである。だが私も、昔に比べて「自己肯定感」は格段に上がっているのだ。今から10年前、私はその時も無職だったのだが、当時のブログにはもっと「ニートですみません」「無職の分際で」というようなことを書いていたと思う。それに対して今は「無職である自分に誇りを感じている」というスタンスだ。それもセルフリスペクトだけではない。「働かずに食う飯は美味いか?などとおっしゃいますが、農家さんが一生懸命作った米は誰が食っても美味いに決まっているでしょう、失礼じゃないですか?」という他者に対するリスペクトまで持てるようになったのだ。自分を肯定できない奴が心から他者を肯定できるわけがない。恋愛においても、自己肯定感の低い女は愛され下手で恋人ができなかったり、クズ男にハマったりといいことがないと言われている。とりあえず鏡に憧れの芸能人の写真を貼るところからはじめよう。【ザ】➤「財力」(ざいりょく)…相手に求めるのは古い【ジ】➤「自己肯定感」(じここうていかん)…今後、肯定力に実力が追いついてない問題が深刻に【ズ】➤「ずるい女」(ずるいおんな)…30歳以上はつんく♂が歌い出す【ゼ】➤「ゼクシィ」(ぜくしぃ)…あの厚さはズルズルつきあって結局結婚しないまま別れる男を撲殺するため【ゾ】➤「ゾンビ映画」(ぞんびえいが)…「ゾンビ映画好きだよ、バイオハザードとか」と言ったら怒られる世界プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2019年02月07日毎年恒例である岸惠子のトークショーが今年も5月・6月に上演される。今年のタイトルは「岸惠子 ひとり語り 輝ける夕暮れ」。第1部で一人芝居『わりなき恋』の上演、第2部でフリートークを行うという。その取材会が行われた。前半の一人芝居『わりなき恋』は自著小説の朗読劇。2015年に初演し好評を博した作品を新演出・凝縮版で上演する。岸は「今回で3度目になりますし、どうかとは思ったのですが、私の心もなにもかもを注いだ作品なので。どうしてもこれを一幕目にやりたいって」と今回の上演の経緯を語る。これまで2度上演している作品だが「今年はちょっと凝縮して、“これは聞いてほしい”と思うところをやります」。物語は成熟した女の愛と矜持の冒険譚。岸は「恋なんて突拍子もないことが人生の最晩年にあってもいいんじゃないかなと思うんです」と語る。「今、日本でも世界でも高齢者が非常に増えていますよね。でもある日テレビを見ていると、若い看護士さんに“おばあちゃん、食べなきゃだめよ”と赤ちゃん言葉であやされて、生きているかもわからないような表情をした高齢者の方を延々と大映ししていて。私は憤りを感じました。それで、年を取っても輝くとまではいかなくても、人生の夕暮れ時にパーッと虹が立つような話があるといいなって、高齢者の男女が巡り合って恋に落ちる物語を書きたいと思いました」後半のフリートークでは、岸が今もっとも大切にしたいことや、変わらずに伝え続けていきたいことを語るそう。「実は今エッセイを書いていて。幻冬舎の社長さんが“最晩年を生きている今のあなたの生活を書いてくださいよ”って言うから(笑)、むつかしいなとは思ったのですが、私が感じることなどを書いてる最中です。そのお話もするつもりです。私の舞台を観に来てくださる方は50、60、70代の方々だと思うので、そういう方にちょっと聞いてほしいなと思うことを話そうと思っています」。エッセイのタイトルは『孤独という道連れ』。「“孤独”って寂しいひとりぼっちだって意味で捉えられてるんじゃないかと思って。でも私は、若いときから割とひとりでいるのが好きだったし、ひとりじゃなきゃできないことがたくさんあるんですよね」。パリと日本を往復しながら、唯一無二の人生を歩いてきた岸ならではの、聡明で豊かなトークを楽しみにしたい。「岸惠子 ひとり語り 輝ける夕暮れ」は、5月18日(土)の東京・新宿文化センター 大ホールを皮切りに、愛知、埼玉、千葉、大阪、神奈川など全10会場を巡演。取材・文:中川實穗
2019年02月06日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第26回アクマの辞典ガ行【ギ】▶「疑似恋愛」(ぎじれんあい)…他人の恋路を邪魔すると馬に蹴られて死ぬ、たとえ相手が二次元でも今回のテーマはガ行から「疑似恋愛」である。疑似恋愛とは、二次元やアイドル、まともに見たら網膜が焼けてしまうイケメンや美女など、自分のものになる確率が極めて低い相手と、脳内でだけ「つきあっている」設定で楽しむ恋愛である。つまりただの「妄想」なのだが、脳内というのは唯一何をやっても罰せられない、世界一治安が悪い、無法地帯である。逆に、脳内で二次元やアイドルとつきあわなかったらどこでつきあうのだ、ここ以外で交際しようとしたら、国家権力や医療機関を呼ばれる恐れがある。もちろんあくまで妄想なので不毛と言えば不毛なのだが、そうすることにより、本人がセロトニンでビショ濡れになれると言うなら、それはそういう健康法でもあるのだ。それを止めるというのは、ジョギングをしている人に体当たりをかますに等しい。だが、ジョギングや筋トレがそんなに体当たりされないのに対し、この「疑似恋愛」には、未だに後ろから追突してくる人間がいるのだ。何故ぶつかってくるかというと「コースアウトしている人間を正しい道に戻してやるため」である。先日「二次元の男に夢中な30過ぎの友達に三次元の男を紹介してやった」という記事を見て「これは戦後のエピソードだろうか」と思った。平成も終わる今だからこそ、あえて昔の悲惨な歴史を振り返ろうという企画なのかと。だが残念なことに平成30年の話だった。もちろん、その二次元好きの友人が男を紹介してと言ったわけではない、「二次元の男などというクソの役にも立たないものに現実逃避している友人の目をこの私が覚まさせてやらなければ」という「正義感」略して「大きなお世話」によるものである。逆に文字数が増えてしまったが、これは疑似恋愛趣味だけではない、世の中には妙齢の女がリアルの男との恋愛や結婚には目もくれず趣味に没頭している姿を全部「現実逃避」と呼ぶ勢がいるのだ。恋愛以外現実じゃないとは、お前はリアルの範囲が狭すぎやしないか、と思うが、そういう人間にとっては全ての趣味が「恋愛以下」もしくは「恋愛の代替」なのである。男が「俺様たちに興味がないなんて、どうかしてんじゃねーの?」と、趣味没頭女を悪く言うのは2兆歩譲ってまだわかるが、同性までもが「画面と話してる暇があるなら、合コンにでも行こうよ!時間がもったないぞ!」と言ってくるのは絶望的すぎる。それは親切ではない、三次元の男のほうが二次元の男より優れているという、自らの価値観の押しつけである。こういった「オタクの目を覚まさせようとする人」というのは未だいなくならないのだが、そろそろオタクたちは「ちゃんと起きている」ということに気付いたほうが良いのではないだろうか。起きて、顔を洗い、メガネをかけた上で「三次元より二次元のほうが良い」と言っているのだということを、メガネをかけてちゃんと見てほしい。【ガ】▶「ガールズトーク」(がーるずとーく)…ガールたちの年代によって、美容、健康、など話題が変わるが、他人の悪口だけが普遍【ギ】▶「疑似恋愛」(ぎじれんあい)…他人の恋路を邪魔すると馬に蹴られて死ぬ、たとえ相手が二次元でも【グ】▶「グーグル」(ぐーぐる)…グーグルに話しかけられるかどうかで年がわかる気がする【ゲ】▶「減点方式」(げんてんほうしき)…美人は初対面が最高点で後は字が汚いだけで減点されるというが、字が綺麗でも「隙がなくて可愛くない」と減点される【ゴ】▶「ご飯デート」(ごはんでーと)…パパ活のパパ側はそう言ってそうプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2019年01月21日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第25回アクマの辞典ワ行【ヲ】➤「ヲタ夫婦」(をたふうふ)…「結婚したんだから足洗うよね」と言ってくる者もいるので油断はならない今回はワ行から「ヲタ夫婦」だ。最近は「ヲタ婚活」などヲタク同士でパートナーを見つけようという催しも活発だが、そもそも「ヲタ同士なら仲良くできんだろ」というのも乱暴な考えだったりする。インターネットでは日夜、ヲタク同士が「戦に次ぐ戦」「学級会が終わって学級会が始まる」という、一般人がその場で吐いてしまうような陰惨な戦いを繰り広げているのだ。むしろヲタク同士というのは「ケンカのネタに困らない」間柄だったりもする。しかし、人生の大半を二次元と向かい合ってきたため、いざ三次元に向かうと何を話してよいかわならない、というヲタクがいることも確かだ。そして、ヲタクの特徴に「得意分野の事なら饒舌になる」というのがある、つまり何を話してよいか全くわからない一般人相手より、ヲタク相手のほうがお互い話しやすいだろう、というのも一理ある。だが、ヲタクは得意分野の話になると、饒舌にもなるが同時に早口にもなってしまうし、興が乗り過ぎると会話ではなく、独り言と化すので、本当にそれでコミュニケーションが取れているかは別の話である。このように、話すだけならヲタ同士のほうがスムーズかもしれないが、それが結婚となると「同じアニメが好き」というだけでは難しい。むしろ片やジャニヲタで片や軍ヲタという、全く趣味が違う二人でも趣味にかける金銭感覚や、時間の感覚が似ていればそんなに揉めることはない。逆に、同じゲームの同じキャラが好きでも「課金は月1万まで」の人間と「リボ払いにしてでも出るまで回す」という人間が一緒になっては上手くいくはずがない。じゃあリボ払い同士が結婚すれば上手く行くのかというと、それはそれで早急に破滅すると思うが、少なくとも「どちらか一方が我慢を強いられる」という状況にないだけマシだ。そもそもヲタクがパートナーに求める「自分の趣味を理解してくれる人がよい」というのは「私の推しカプがどれだけシコいか相手にも理解してほしい」「2人で“尊い!”と叫んで気絶したい」という意味ではない。理解してほしい、というのは「否定はしないでほしい」つまり「ほっといてくれ」ということである。つまり、私の推しカプがどれだけSSS(スーパーシコシコ)かはわかってくれなくてよいから、それが私にとって大切なものだということはわかってほしい、ということである。しかし、世の中には、自分が理解できないもの=ゴミと見なし、配偶者の趣味のものを勝手に捨ててしまったりする人もいる。趣味がわからないのは仕方ないが、少なくとも「パートナーの大事なものをゴミ扱いする相手」とは一緒にならないほうがよいだろう。つまり共通の趣味を持つことより、お互いの趣味を否定しないことのほうが大事なのだ。「我ら推しているものは違えど、推しを大事に思う気持ちはわかり哲也」とお互い認め合っているのが理想の「ヲタ夫婦」ではないだろうか。【ワ】➤「忘れられない男」(わすれられないおとこ)…大体「この恨み忘れてなるものか」という動機で覚えられている【ヲ】➤「ヲタ夫婦」(をたふうふ)…「結婚したんだから足洗うよね」と言ってくる者もいるので油断はならない【ン】➤「N’夙川BOYS」(んしゅくがわぼーいず)…ンしゅくがわボーイズ、辞典の「ん」項目に現れた新たな救世主、バンドプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2019年01月07日エルメス(HERMÈS)は2月5日より、銀座メゾンエルメス フォーラムにて、オランダのアムステルダムに拠点を置くアーティスト・向井山朋子による「ピアニスト」展を開催する。Installation concert for you, Stadschouwburg Haarlem, the Netherlands|2003|©Werry Croneピアニスト・美術家として活動する向井山朋子は、1991年にガウデアムス国際現代音楽演奏コンクールで優勝して以来、オランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団やニューヨーク・フィルハーモニックを始めとする世界の楽団にソリストとして招聘され、新作の初演に携わってきた。近年は、自ら振付や演出を行う舞台作品やアートインスタレーションを発表するなど、幅広い分野で活躍。音楽が演奏される空間と、それに関わる演奏者や観客の関係性を追求し、さまざまな境界を横断、侵犯、共存する作品の制作を目指している。今回の「ピアニスト」展は、ピアノのパフォーマンスをベースとした新しいタイプの展覧会。自然と人間の時間を律する立春に始まり、演奏は毎日2時間ずつ行われ、ギャラリー会場はその前後1時間を含めた4時間だけオープンする。日々、1時間ずつの時差を設けて開催される展覧会の中で、鑑賞者は「ピアニスト」のインスタレーションの一部となり、向井山も鑑賞者を「開かれており、無防備で、可能性に満ちた作品のパートナー」として受け入れることにより、交差する時間と音楽に満たされた冒険の旅へと誘う。Installation performance Woman in the Dunes, Oerol Festival 2016, Terschelling, the Netherlands|2016|©Tomoko Mukaiyama24日間の会期を終えるとき、ギャラリーは元の時間へと戻っていく。コンサートホールでも劇場でもない、銀座のアートギャラリーを舞台に、意図的にずらされた非日常の中で、美しい音楽とともにゆっくりと回転する時間の流れを堪能してみては。【展覧会情報】「ピアニスト」 向井山朋子展会期:2月5日〜2月28日会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座 5-4-1 8F時間:日程により異なる期間中無休、入場無料開館時間の詳細はエルメス公式ウェブサイト(www.maisonhermes.jp/ginza/le-forum/archives/842721/)にて
2019年01月03日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第23回アクマの辞典ラ行【リ】▶「理想が高い」(りそうがたかい)…顔によって言っていい条件の数が変動する、ブスは1個でも「高い」と言われる今回のテーマはラ行から「理想が高い」だ。日本は「理想の相手は?」と聞かれて二項目以上答えると「ブスのくせに理想高い」「だから結婚できないんだよ」と口を極めて罵倒される国なので、多くの女が「優しい人」という薄らぼんやりした返答をすることを余儀なくされている。特に相手に「年収いくら以上」を求める女は嫌われがちだが、ここを完全に不問にしろと言われたら、結婚生活以前に人間生活が破綻してしまう。相手に「結婚生活をやっていける年収」を求めるのは当然だろう。では「やっていける年収」「毎日見ても健康を害さない顔」程度の相手ならそこで妥協すべきでありそれ以上を求めるのは贅沢で、理想が高い身の程知らずということになってしまうのだろうか。そんなことはない。何故なら、交際も結婚も妥協してまでしなければいけないことではないからだ。「とにかく日本国籍が欲しい」「何がなんでも姓を変える必要がある」という特殊事情があるなら妥協もやむなしだが、そうでないなら理想を下げてまでするほどのことではないだろう。むしろこの「妥協」のせいで「しないほうがマシだった」な結果になることもままある。しかし世の中には「女は30までに結婚しないと」などという脅迫が満ち溢れており「結婚はしなくてはいけない」→「結婚するためには妥協が必要」→「妥協できない理想が高い女は結婚できない」→「そういう女は地獄の業火に焼かれて死ぬ」ということにしたい人間が多いため、妥協は必要で理想が高いのは悪という考えが蔓延してしまっている。ともかく「結婚」の称号を得ることが最重要で、その内容に関しては細かく問い過ぎるな、ということである。そんな世の中において、それでも「理想が高い」人間はそう言った脅迫や一般論に屈しなかった鋼のメンタルと確固たる自分を持っている人間と言える。脅迫に屈し、妥協に妥協を重ねた相手と結婚し野垂れ死ぬより「年収1000万以下の男と結婚するぐらいなら野垂れ死んだほうがマシ」という高潔な精神の持ち主である。同じ野垂れ死にでも後者のほうがその死に顔は安らかだろう。「結婚すれば安泰」というのがもはや都市伝説であると判明している昨今、むしろ理想は高く持ち結婚に対しては「結婚?まあ俺のお眼鏡にかなう相手が見つかったらしてやってもいいけどな?」と乙女ゲーに出てくる俺様野郎みたいなスタンスを取ることが、妥協づくめの結婚をするより幸せになれるのではないだろうか。【ラ】▶「ラブホテル」(らぶほてる)…女子会や外国人旅行客の宿泊先として活躍、カップルはヤれればどこでもいいだろうから譲るべき【リ】▶「理想が高い」(りそうがたかい)…顔によって言っていい条件の数が変動する、ブスは1個でも「高い」と言われる【ル】▶「ルックス重視」(るっくすじゅうし)…毎日見るなら形が良いものが良いだろう。【レ】▶「連絡を待つ女」(れんらくをまつおんな)…連絡が来たら来たで「すぐに返信しないほうが良い」というしゃらくさいテクを使おうとする【ロ】▶「ろくな男がいない」(ろくなおとこがいない)…自分ですらわからない自分の魅力をわかってくれる男がいないことプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年12月21日エルメス(HERMÈS)が、銀座メゾンエルメス フォーラムで、「ピアニスト」向井山朋子展を開催。会期は、2019年2月5日(火)から28日(木)まで。向井山朋子は、オランダ・アムステルダムに拠点を置くアーティスト。ピアニストとして国際的に活躍する傍ら、自ら振付や演出を行う舞台作品やインスタレーションなども手がけ、幅広く活動している。彼女が演奏や作品を通して追及するのは、音楽が演奏される空間と、それに関わる演奏者や観客の新しい関係性。たった1人の観客のためのコンサートや、舞台上に鑑賞者が上がることで成立するパフォーマンスなど、思わずハッとさせられるような自由で斬新な方法で、”音楽を聴く”という日常的な経験について、新たな感覚を私たちに与えてくれる。今回の展覧会「ピアニスト」では、演奏を通じて”時間の流れ”を表現する。万物の新しい1年が回りだす立春から始まり、パフォーマンスは毎日2時間ずつ行われ、1日ごとに1時間ずつずらして開催される。この意図的にずらされた非日常の中で、ギャラリーの空間は音楽に満たされ、ゆっくりと回転する時間の流れを刻んでゆく。日常が切り離された特別なひと時を銀座で味わってみてはいかがだろう。【詳細】「ピアニスト」向井山朋子展会期:2019年2月5日(火)〜28日(木)※無休・開館時間は日程により異なる。詳細は公式ホームページより確認(。※会期中は、演奏前後の1時間を含めた4時間だけオープン。※入場無料会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座 5-4-1 8階【問い合わせ先】TEL:03-3569-3300
2018年12月17日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第23回アクマの辞典ヤ行【ユ】▶「ゆとり世代」(ゆとりせだい)…30代のゆとりも増えるので、「若く見られた」と喜ぶゆとりも出てくるかも今回のテーマはヤ行から「ゆとり世代の恋愛」だ。「ゆとり」とは何か若い奴の悪口を言いたいが、語彙が死んでて何も出てこない時にとりあえず繰り出される言葉として有名だが、そもそも「ゆとり世代」とは正確にはどこを指すのか。ウィキペディアによると、主に悪口で使われている「ゆとり世代」は1987年4月2日から2004年4月1日生まれを指すらしい。つまり、初代ゆとり世代は、もう30歳ぐらいなのである、若者を揶揄する言葉として「ゆとり」を使うのはもはや「マンモスうれピー」級の遅れ感なのだ。しかし「ゆとり」という言葉はすっかり悪口として定着していて、その枕詞は「これだから」が大半であり「さすが」とか「俺たちにできないことをやってのける」とかはあまり言われない。そんな「これだからゆとりは」と言われるゆとり世代だが、その元となった「ゆとり教育」を思いついたのは、当たり前だが当時子どもだったゆとり世代ではなく、大人だ。つまりゆとりを生み出した元凶である、ゆとりより上の世代が「これだからゆとりは」と言っているのだ、海原雄山が自分で作ったあらい(※)に対し「このあらいを作ったのは誰だあ!」とブチ切れているようなものである。そんな、ある意味被害者と言えるゆとり世代だが、その特徴として「主体性や積極性がなく何事に対しても興味が薄い」というのがある。中高年の大好物としておなじみの「若い者の○○離れ」である。特に「若者のセックス離れ」という言葉はよく聞く話題だ。よって「ゆとり世代は恋愛にも積極的ではない」となってしまうのだが、これはゆとり世代が消極的性格だからというより「暇つぶしの選択肢が増えた」せいではないだろうか。私が若いころは、文明があまり発達しておらず、竪穴式住居に住んでおり、当然娯楽も、石を遠くに投げて爆笑するか、男と女、もしくは男と男、女と女、組み合わせは何でもいいが、人が二人以上いればできる「恋愛」という原始的な遊びしかなかったのである。つまり「セックスしないと時間が経たない」からやっていたのである。それが今では、スマホやパソコン一台あれば一日容易につぶれる、というか意図せず潰してしまうこともしばしばだ。それだけではなく、娯楽はひと昔前に比べ飛躍的に多様化し安価で手軽なものも増えた。そんな数ある暇つぶしの中で「恋愛」というのはかなりコスパが悪い。時間も使うが「風が吹けば桶屋が儲かる」と同じく「サイゼリヤを初デートに使うとネットが炎上する」ということわざがある通り「安く済まそうとする奴は恋愛する資格がない、出直して来い」という風潮さえある。つまり、恋愛は娯楽のレビューサイトでは「コスパ☆1」だ、コスパ重視の若者はまず選ばないだろう。このように恋愛というのは割と贅沢品なのだ、贅沢せずに慎ましく生きてるんだから逆に恋愛しない若者を褒めてもよいだろう。※「あらい」…さしみの一種。こい・くろだい・すずきなどの肉の生身を冷水や氷で洗いちぢませたもの【ヤ】▶「ヤンデレ」(やんでれ)…リスカ画像を送ってきた後にデレられるとさらに怖いので現実向けではない【ヰ】▶「ヰタ・セクスアリス」(ゐた・せくすありす)…バンド名かと思ったら森鴎外の小説。キラキラネーム創始者の底力【ユ】▶「ゆとり世代」(ゆとりせだい)…30代のゆとりも増えるので、「若く見られた」と喜ぶゆとりも出てくるかも【ヱ】▶「ヱビス」(ゑびす)…発泡酒しか買わない奴が、たまに奢りでヱビスビールを飲んでおいて「ヱビスはクセが強い」と言っている印象※個人の感想【ヨ】▶「嫁姑」(よめしゅうとめ)…両方自分がいじめられてると思っているプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年12月07日滅多にテレビに姿を見せないボブ・ディラン(77)が、人気のトークショーに出演した。これだけでも驚愕に値するが、“トーク”を見せる番組であるにも関わらず、何と一言も発することなく退場してしまった。ジミー・ファロンが司会を務める「THE TONIGHT SHOW」の冒頭。エリック・サティのジムノペディ第1番が流れる中、薄暗い客席に座るファロンのもとへ、ウイスキーボトルを手にしたディランが歩み寄る。グラスをファロンに手渡し、ウイスキーを注いで乾杯。2人でウイスキーを楽しみながら、なぜかサーカスの鑑賞がスタートする。無言でグラスを傾けつつ、サーカスに見入るディランとファロン。サーカスはクライマックスに達し、感極まったファロンはスタンディングオベーションを贈るが、ふと気づくと横に座っていたディランが消えている。「ボブ?ボブ?ボブはどこへ行ったんだ?」とうろたえるファロン。サーカスの出演者に「そこには誰もいなかったわよ」と指摘されると、「……あのウイスキー、何が入っていたんだ……」。そしてウイスキーにスポットが当たり、スキットは終了する。言うまでもないが、これはボブ・ディランのオリジナルウイスキー「Heaven’s Door」のプロモーションだ。ディランは2015年に「bootleg whiskey」という商標を取得し、酒造家のマーク・ブシャラ氏と提携、“テネシー・ストレート・バーボン、ダブル・バレル・ウィスキー、ストレート・ライ・ウィスキーの3種の発売を今年4月に発表していた。価格帯は1本50〜80ドル(約5600円〜9000円)だが、限定の「テネシー・ストレート・バーボン10年」が130ドル(約14700円)で仲間入りした。オフィシャルサイトで販売中だが、残念ながら日本からの注文は受け付けていない。
2018年11月26日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2019年プレフォールコレクションショーが東京を舞台に行われる。ショーは11月27日20時にスタート。その模様をライブストリーミングで配信する。SNSの公式ハンドルネームは「@MaisonValentino」、ハッシュタグは「#ValentinoTKY」。
2018年11月24日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!☆第22回アクマの辞典マ行【ミ】▶「(人を)見る目」(みるめ)…モテないわけではなく、周りの人を見る目がない今回のテーマはマ行から「(人を)見る目」である。これはデカい虫しかいない無人島に生まれたというのでなければ、ある意味最重要なものだ。たとえ容姿や才能、金などに恵まれていたとしても、これがないと、何一つ恵まれずに裸一貫で生まれてきた上ケツが汚ねえヤツより最悪な人生を送る羽目になる。むしろ恵まれた人間ほど人を見る目が必要になる。そもそも何もないヤツには「何か目当て」のヤツが寄ってこないのである。もちろん何か目当てのヤツどころか何も寄ってこず、たまに勢い余ったカナブンとかがぶつかってくるだけの、デカい虫しかいない島に生まれてきたのと大して変わらない人生にもなりがちだ。だが、何も寄ってこないということは当然変なのも寄ってこないのだ。片や、何か持っている人間のところには人が集まる、集まれば集まるほどその中に「変なの」が混ざる率が上がる。よって変なのを掴まないための「人を見る目」が必要となってくる。例えば小室哲也さんなど、全盛期にもう一生働かなくていいぐらいの収入を得たはずだ。だがその後、何故あんなワイルドをゲットした展開になってしまったかというと、チープなスリルに身を任せたり、理由はいろいろあるだろうが、寄ってきた変なヤツの話に乗ってしまったからというのも大きいだろう。「才気がある人間ほど人を見る目がない」という説もある。容姿や才能に恵まれた人間は、幼少より周りに褒められ、素直に育っているため「まさかこの誰もが認める砂場の砂で堅い団子を作るのが天才的に上手い俺様をだますヤツなどいるはずがない」というように「人を疑う心」にパラメータを振り忘れて大人になってしまったりするのだ。よって、実際1~2度だまされてやっと「あ、俺をだますヤツがいるんだ」と気づくことになるのだが、1~2度だまされた時点で人生が終わっている可能性もある。片や何も持っておらず、周りから褒められた経験がない人間は、少し褒められただけで舞い上がる「チョロい」人間になってしまうケースも多々あるが、逆に「この祖父母にも塩対応された俺様に優しくするとは、こいつ何を企んでいるのだ」と猜疑心の塊となり、「てめえドコ中だよ?」と絡んでくるヤンキーの如く、人を見たら「お前、ナニ教だよ?」と自分に近づく人間は全員宗教の勧誘と思っているヤツも多い。これは人を見る目があるというよりは、素直な人間が「全員信じる」のに対し「全員信じない」という全てをシャットアウトする戦法である。こうすれば、変なヤツにだまされることはなくなるが、純粋な好意の人間も追い出すことにもなり、当然「孤独」である。「人を見る」というのは人を疑うことであり「人を見て態度を変える」というのは下品な行為だと思われがちだ。だが、「おかしい」「合わない」と思った人間から距離を取れないようではワイルドをゲットすることになる。だからと言って人を見すぎると、孤独になる。人を見る時は「視力0.7」ぐらいで見るのがベストかもしれない。【マ】▶「マウンティング」(まうんてぃんぐ)…優位を取ろうとする女をマウンティングゴリラと呼べるようになった、功績の高い言葉【ミ】▶「(人を)見る目」(みるめ)…モテないわけではなく、周りの人を見る目がない【ム】▶「無償の愛」(むしょうのあい)…無償労働をさせるために使われる言葉【メ】▶「メシウマ」(めしうま)…アイスはバニラ、のように「FXで大損した人」などがシンプルで一番うまい【モ】▶「モテ期」(もてき)…生まれた瞬間に終わっているケースが多いプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年11月21日8日(現地時間)、人気ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」(以下、「VS」)のファッションショーがニューヨークで開催された。今年のショーは「VS」の幹部が「準備期間に丸1年かけ、例年より壮大なショーになる」と約束していた通りのものに。パフォーマンス・アーティストは増え、ビービー・レクサとホールジーは、エンジェル(モデル)顔負けの露出度の高い派手な衣装でパフォーマンス。さまざまな理由で昨年は出演できなかったモデルたちも復帰し、ショーはより一層華やかさを増した。出産のためしばらくショーを遠ざかっていたベハティ・プリンスルーの夫のアダム・レヴィーン、バーバラ・パルヴィンと交際中のディラン・スプラウスなど、エンジェルたちの交際相手が応援に駆け付けていたのも印象的だ。復帰したエンジェルもいれば、卒業を決めたエンジェルも。1999年からこれまでに18回のショーに出演してきたアドリアナ・リマは、SNSで卒業を発表し「翼をくれるだけじゃなくて、羽ばたくことを教えてくれた」として「VS」に感謝の意を表した。毎年ゴージャスさが話題となる“ファンタジー・ブラ”は、今年は「ドリーム・エンジェルズ」と名付けられた約1億円のブラをエルザ・ホスクが着用。「スワロフスキー」の2100個の合成ダイヤモンドで作られており、「ホンモノのダイヤじゃないのに、なぜそのような価格に?」という疑問の声も上がっていたが、美しい輝きを放っていた。(Hiromi Kaku)
2018年11月10日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■アクマの辞典ハ行【ハ】▶「腹黒女」(はらぐろおんな)…女から見て気に入らない女は全部「腹黒」ということになる今回のテーマはハ行から「腹黒女」だ。腹黒とは、表面上は白を装いながら、その振る舞いは全て自分の利益のためという、腹の中は真っ黒のイカみたいな奴のことである 。しかし、デキ婚のことを本人たちや新婦の親が「授かり婚」と言い変えたりするように、腹黒女たちは自分たちのことを「腹黒」などと言ったりはしない。何と言うのか?「あざとかわいい」だ。これは「なんでもヤバいと言っておけばいいと思ってるだろ」と怒られるの承知で「ヤバい」と言うに等しいパワーワードだ。ちなみに「パワーワード」も最近、多用されすぎの思考停止用語としてよく怒られる。つまり二倍怒られてでも使いたい「ヤバいパワーワード」=「あざとかわいい」なのだ。読んで字の如く、計算しつくされた、あざといファッション、メイク、しぐさをしつつも、男にはそのあざとさを勘づかれてない、もしくは「もう、あざといんだから!」と言われながら飯を奢られている女のことである。昔からよくいるブリっ子じゃねえかと思うかもしれないが、本物のあざとかわいい女はバカを装ったりしない。なぜなら、それが何の得にもならないとわかっているからだ。「バカを装え」は女の鉄板モテテクであり、合コン「さしすせそ」などその代表だろう。確かにそれがヤリコンだというなら、前戯から後戯まで「すごーい」だけでよく「さしせそ」すら不要なのだが、真面目な結婚をしたい女に対して、婚活コンサルタントが「バカを装え」とアドバイスしているところもあるというから驚きである。そこがペットショップなら「バカそうだけどクソカワイイ」で決めても良いと思うが、結婚相手として「バカ」かどうかで女を選ぶ男はそれ以上のバカか「バカだから操りやすい」と思っているかのどちらかだ。もちろんホンモノのバカの方でいらっしゃるなら、そのようなお相手と結婚しても「ベストマッチング」かもしれないが、コンサルのアドバイスに盲従し「バカを装って」結婚した場合、その相手はちょっと口答えしたり自分の意見を言ったりしただけで怒りだす可能性が非常に高い。「バカ(自分より下)と思って結婚した」のだから当然だ。それも、カワイイだけのバカ女が1人、2人肩に乗っていても余裕で歩ける、むしろちょうどいいハンデという、手足に重りをつけて生活しているサイヤ人のような真の高スペック男ならまだ良いかもしれないが、そこまでの甲斐性もなく「バカな女(共働き必須)希望」の男はもはや結婚相手を探しているとも言い難く、素直に「お母さん希望」と言ってくれたほうが助かる。よってモテるために「バカを装う」というのは、そういう男を寄せ付ける「雑魚モテ」をするだけである。本当に「あざとかわいい」女はそんなことはせず、むしろ平素は「しっかりした女」、ともすれば「1人で生きていける女」のようにふるまうという。それでは男を寄せ付けないと思われるかもしれないが、もちろんツッパリ倒した女ではなく、弱みやバカさも見せる、ただその弱みやバカさを見せる相手を「厳選」するのだ。そうすれば相手は「俺にだけ本当の自分を見せてくれている」「頼られている」思うのである。あざとかわいい女は「一本釣り」なのだ。いらぬ雑魚に時間をかけないのが、その「あざとさ(頭の良さ)」の所以である。【ハ】▶「腹黒女」(はらぐろおんな)…女から見て気に入らない女は全部「腹黒」ということになる【ヒ】▶「姫扱い」(ひめあつかい)…王族に生まれなくても高いシャンパンを入れればなれる、良い世の中【フ】▶「不意打ちキス」(ふいうちきす)…性犯罪【ヘ】▶「平成」(へいせい)…自分が平成だったら二十代のうちに終わらせてほしかったと思う【モ】▶「モラハラ男」(もらはらおとこ)…「間違ってるお前」を正しにやってきた間違ってる男プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年11月07日プロバスケットボールの五十嵐圭選手(38)の妻でフリーアナウンサーの本田朋子(35)が1日、自身のブログを更新し、10月31日に第1子となる男児を出産したことを報告した。本田は「私事ではありますが、皆さまにご報告させていただきます。昨日、第一子となる3334gの元気な男の子を出産いたしました」と報告。「初めて臨んだ出産は想像以上のことばかりでしたが、沢山の方々のサポートのおかげで乗り越えられました」とつづった。続けて、「元気に産声を上げて誕生してくれた我が子にも、感謝の気持ちで一杯です」と我が子にも感謝。「これから夫婦でたっぷりの愛情を注ぎながら、愛おしい存在を守っていきたいと思っております。これからも何卒よろしくお願いいたします」と決意を記した。本田は、2013年7月に五十嵐選手と結婚。今年7月2日に自身のブログで第1子妊娠を発表していた。
2018年11月01日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第20回アクマの辞典ナ行【ナ】➤「涙(は女の武器)」(なみだ)…使ったら死ぬ(社会的に)系アイテム今回のテーマはナ行から「涙(は女の武器)」だ。女のみなさん、涙を武器に使ったことがあるだろうか、女たるもの、眼球から涙を散弾銃のように撃ち相手をハチの巣にするぐらい朝飯前のはずだ。でもそれを使うと、力の差が圧倒的になってしまうので使わないであげていると思う。だが、液体状の涙を武器として使っている者はいる。特に子どものころ、涙は「切り札」として常用されていた。幼少時の涙というのは、日本の道路交通法みたいなもので、どれだけ歩行者が全裸に靴下のみ着けて道路に大の字で寝ていようと、とりあえずそれを轢いた車が悪い、となってしまうように、どんな事情があろうと「泣かせたほうが悪い」となり、先生などに怒られていた。つまり泣いたもの勝ちである。これは男子でも使えるが、男子は3才ごろから「男の子は簡単に泣いてはいけない」という男女差別にさらされており、泣くのは恥ずかしいこと、まして女子に泣かされるなど即刻腹を切るべき、と刷り込まれているので、なかなかこの切り札は使えないものである。では、大人になってから涙を武器とするのはどうだろうか。タイマン、特に痴情の場でなら大人になってからも使っていいと思う、別れ話で女が泣き出したり、逆にゴールデンボンバーのPVのように男が縋り付いて、女々しくて女々しくて辛くなったりしても、これは二人のことである。しかし、ビジネスなど、社会的な場で涙を武器にするというのは下策である。たとえ涙でビジネス上のピンチを切りぬけたとしても、それは「泣いてるお前が可愛くて」許したわけではなく「うわあ」という、許すというより引いたため「退いた」だけである。しかも1人涙を武器にする女がいると、一瞬にして「女は泣けばいいと思っている」という、主語巨大化現象が起きてしまうため、社会的な場で液状の涙を武器にする女は、涙を武器にするぐらいなら口から溶解液を出して戦う、という女から蛇蝎の如く嫌われる。大人になってからの涙を武器にするという行為は子どもの時より「切り札」度が上がっており、一度公の場で使うと「そういう人」と思われるし、何度も通用するものではない。ドラクエなら「メガンテ(※)」と思ったほうがいい、自分も無傷では済まないからだ。しかし、涙も尿と同じで、我慢に限界があり、どれだけ出すまいと思っても出る時は出る。そんな「限界まで我慢したが断腸の思いで漏らした」という涙に対しても「泣けばいいと思って」と言われてしまう時もある。この時の悔しさは筆舌に尽くしがたいものである。涙を武器として自在に操っているものもいるかもしれないが、そんな器用なことできない女のほうが多い。職場などで大の大人が涙を堪えきれないほど追いつめられるというのは異常事態なのだ。それを「泣けばいいと思っている」と女なら誰でも自在に使える武器扱いし、パワハラがうやむやにされている側面もあるのではないだろうか。※「メガンテ」…自らの命と引き換えに大爆発を起こし敵を砕けさせるという自爆呪文【ナ】➤「涙(は女の武器)」(なみだ)…使ったら死ぬ(社会的に)系アイテム【に】▶「肉食女子」(にくしょくじょし)…ヤリマンと同一にされがちだが、肉なら緑に変色した鶏肉でも食うというわけではない、結構選ぶ。【ヌ】▶「ヌーブラ」(ぬーぶら)…勝負服は綺麗に着られるが、勝負下着としては最悪な諸刃の剣【ネ】▶「猫」(ねこ)…猫がいれば男はいらないと言っている女はマジで言っているので「そんなこと言って~」と茶化すと殺される【ノ】▶「呪い」(のろい)…女はこうするのが一番幸せ、など、幸せのフリした呪いがたくさんあるプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年10月20日人気モデルが登場する『子育て&ビューティートークショー』2018年11月14日(水)、吉祥寺東急REIホテル3階「むさしの間」において、田中マヤの『子育て&ビューティートークショー』が開催される。同イベントには、ビューティーモデルの田中マヤが登場。ママになっても美しい田中が、美しさのヒントや子育てについて語る。開催時間は11:00から12:00まで。参加費は無料。定員は80名(先着順)。イス席と畳席の2種類が用意されていて、子どもと一緒に参加することができる。ベビーカーもOK。ハガキにて応募を受け付けている。イベントに関する詳細は、田中マヤオフィシャルブログを確認。人気ビューティーモデル 田中マヤ田中マヤは1981年7月30日生まれ。奈良県出身。ESPRITに所属し、モデルとして活躍。「VERY」、「CLASSY」、「VOCE」など、多くの美容誌やファッション誌に登場している。美容や健康に関する知識が豊富なことで知られ、ブログやInstagramを通じて積極的に情報を発信。Instagramのフォロワー数は4万人を超える。著書には、「美容モデル田中マヤのマタニティビューティー」、「ビューティーモデル田中マヤの野菜レシピノート」、「ビューティーモデル田中マヤの美容通信」などがある。(画像は田中マヤオフィシャルブログより)【参考】※田中マヤオフィシャルブログ※ESPRIT※田中マヤ Instagram
2018年10月17日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第19回アクマの辞典タ行【ツ】▶「都合のいい女」(つごうのいいおんな)…わかっててそのポジションを守ってる女もいるので営業妨害は良くないのかも今回のテーマはタ行から「都合のいい女」である。「都合のいい女」という言葉が浸透したのは、そういうタイトルのドラマがあったところからだろうと、調べてみたところ、すでに25年前のドラマであることが判明し戦慄した。ちなみに主演はW浅野のゆう子のほうである。一応、若者に言っておくがそういう漫才コンビがいたわけではない。では都合のいい女とは具体的にどういう女なのか。まず「呼んだらすぐ来る」が、都合のいい女の標準搭載機能のようだ、むしろこの「フットワークの軽さ」がない女は都合のいい女とは言えず、車だったら「タイヤがない」みたいなものだそうだ。ちなみに「すぐ来る」というのは暇だからというわけではなく「先約があっても男の呼び出しを最優先する」のが、都合のいい女であり「今日は女子だけで盛り上がっちゃお~!」と言った三秒後に男からLINEが来たら、即そっちに行くのである。そして次に欠かせないのが「すぐ体を許す」という点だ。もうこの時点で「都合のいい女」というのは「無料デリヘル」というボランティア活動だということがわかる、五輪ボランティアよりもよほど就活に使えるのではないだろうか。他にも奢りや借金の肩代わりなど「ATM扱い」や八つ当たりをされる「サンドバッグ代わり」などが、都合のいい女の条件に挙げられている。しかし、それらの理不尽に「耐えてる」ようでは都合のいい女としては徳が低く「彼に頼りにされている」「私にだけに本当の自分を見せてくれる」という「ありがたさ」を感じてこそ一人前だという。また、都合のいい女には度量のデカさも必要であり、彼に他に女がいても受け入れるという。それも「自分が本命だから」という受け入れ方ではなく、セカンド、サード、ついにはホームを回ってしまうような位置でも、そのポジションを懸命に守るのが都合のいい女だ。それ故に都合のいい女は、彼の周囲の人間に紹介してもらえないことが多いそうだ。万が一会っている時に、彼の知人に遭遇してしまっても彼女ぶるのではなく、瞬時に「友達の鳩子」然とした態度を取れるのがデキる都合のいい女である。このように、尽くすというより「搾取」に近いわけだが、都合のいい女自身が、自分が都合のいい女であると気付いていないかというと気付いている場合のほうが多いのではないか。なぜ我々がコンビニをよく利用するかというと便利だからである、つまり自分が便利になればなるほど好きな男にご愛顧いただけるなら、そりゃ便利になるっきゃないでしょと言う話だ。企業戦略としては当然であり、ライバルに負けないためにはどんどん便利になって当たり前である。ただ、コンビニとしてリピートしてもらえることに満足なうちは良いが、ある日突然「伊勢丹扱いしてほしい」という気持ちが芽生えたら不幸である。それに24時間営業も月日が経つごとに体に堪えるようになるだろう、頃合いを見て、自分を少なくとも「駅ビル扱い」ぐらいにしてくれる男を見つけたほうが良いかもしれない。【タ】▶「タラレバ」(たられば)…二兆円あったら二兆円さえあれば年とともに仮定のスケールがデカくなる【チ】▶「ちやほや」(ちやほや)…若いころに全くちやほやされなかった女は加齢に強い【ツ】▶「都合のいい女」(つごうのいいおんな)…わかっててそのポジションを守ってる女もいるので営業妨害は良くないのかも【テ】▶「手料理」(てりょうり)…バナナがおやつに入るかより、クックドゥが手料理に入るかで揉めがちな昨今【ト】▶「友達の恋人」(ともだちのこいびと)…危険な恋など起こらず、だいたい「友達がトイレに行っている間の無言」がキツイ存在プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年10月06日月曜日から金曜日の午後6時より放送中のネットラジオ『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』。10月より木曜日のパーソナリティに、声優の沢城千春が決定した。アニメ『Caligula -カリギュラ-』、『中間管理録トネガワ』など人気作品に出演している沢城。実は大の音楽好きで、自身でバンドを組んで活動しているほど。番組はギターを片手に音楽と向き合う1時間の生放送。番組では「沢城千春に聞きたいこと」、「沢城千春に番組でやって欲しいこと」、「応援メッセージ」、「ふつおた」などメールを募集中。■『A&G ARTIST ZONE THE CATCH 沢城千春のTHE CATCH』日時:2018年10月4日(木)スタート毎週木曜日18時~19時レギュラー生放送媒体:超!A&G+動画配信出演:沢城千春
2018年09月26日本田朋子が潤いリップの秘密を公開2018年9月11日(火)、フリーアナウンサーの本田朋子は、「リップケア」というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。空気の乾燥などから唇を守るリップケアアイテムを明かした。本田朋子が愛用しているのは『LusciousLIPS(ラシャスリップス)』と『Obagi ダーマパワーX リップエッセンス』。『LusciousLIPS』はグロスとしても使えるリップ美容液で、塗るだけでぷっくりとした滑らかな唇に仕上げる。塗って1分経つと、唇の細かな縦じわが目立たなくなるのが特長。豊富なカラーバリエーションを取り揃える。『Obagi ダーマパワーX リップエッセンス』は、ビタミンA誘導体、エラスチンに加え、コラーゲン、ヒアルロン酸などを配合した美容液リップ。なじみやすく、唇にふっくらとしたボリューム感をプラスする。本田朋子のプロフィール本田朋子は1983年8月16日生まれ。愛媛県出身。2006年4月にフジテレビジョンに入社し、2013年9月に退社。現在はPhonicsに所属し、フリーアナウンサーとして活躍している。アスリートフードマイスター、ジュニアアスリートフードマイスターの資格を保有する。(画像は本田朋子オフィシャルブログより)【参考】※本田朋子オフィシャルブログ※LusciousLIPS※Obagi※Phonics
2018年09月23日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第18回アクマの辞典サ行【サ】▶「サレ妻(夫)」(されつま・されおっと)…彼女らがシタを退治するのが現代の桃太郎今回のテーマは「サレ妻(夫)」である。サレ妻(夫)とは、配偶者に不倫されている者のことを指す。日本は昔から不貞に対する罪が重く、不義密通は重ねて4つだし、切る奴の腕が悪いと1.5ぐらいにされちゃうのである。今でこそ刑事罰はないが、どう見ても社会的には「こいつは不倫したんだから死ぬまで殴って良い」扱いされているとしか思えない。よって、サレが報復し、シタがヒドイ目に遭う勧善懲悪ストーリーは特にネット上では人気である、ジャンルとしては水戸黄門や、暴れん坊将軍と同じだ。つまり、したら最後、バレたら絶対悪として成敗、一件落着大爆笑されてしまうのが不倫である、IQが0.5以上あるなら、しないほうが良いとわかる。しかし、不倫をしている人間は多い、つまり不倫は人のIQを0.4以下というもはや視力ならメガネがいるレベルまで下げるということである。だが、そういうリスクがあるからこそ不倫は燃えるとも言う。つまり、不倫をしている人間は、銃口を口に突き付けられながら「狂気の沙汰ほどおもしろい…」というアカギ状態というわけだ。しかし全員、闇雲に舞い降りた天才、というわけではないので、きっちり不倫のツケを払わせられたりするのだが、そもそも「不倫はツケを払う行為」だと理解しないまま不倫をしている人間が多いと言う。特に独身の者は、自分は独身だからノーダメと思って気軽に既婚者と関係を持ってしまったりするが、もちろん相手の配偶者に訴えられ、慰謝料を払うはめになる場合があり、証拠があれば、戦ってもまず勝てない、何故なら不倫したほうが悪いからだ。さらに、バレた途端、不倫相手が妻や夫側に寝返るケースもある、バレても、された妻や夫が許せばシタ妻(夫)はノーダメだからだ。多額の慰謝料を請求された上、禁断の愛を交わしあっていた相手の、熱い手のひら返しを見ることになるのである。だが一番ハイリスクなのは既婚者同士の不倫、つまりダブル不倫だ、これはバレた場合、最悪、配偶者から離婚&慰謝料請求、さらに不倫相手の配偶者から慰謝料を請求という「慰謝料倍プッシュだ」状態になるのである。このように、金銭的にも社会的にも大きな損失を被る恐れがある不倫だが、残念ながら、不倫によって負うダメージは女のほうが遥かに高い。不倫ニュースを見ても、若い女の不倫は村1つ焼いたのか、というぐらい騒がれ、片や大御所男性芸能人の不倫は「あいつなら愛人の一人や二人いても不思議ではない」とほぼ完スルーだったりするのだ。だがここで「男女差別だ」などと叫んでも誰も聞いてくれない、何故なら不倫してしまったのは事実だからだ。「誰にも話を聞いてもらえなくなる」これが不倫の一番恐ろしいツケかもしれない。【サ】▶「サレ妻(夫)」(されつま・されおっと)…彼女らがシタを退治するのが現代の桃太郎【シ】▶「しまむら」(しまむら)…ユニクロよりセンスが問われてしまうので、ファッションに興味がなくても穏健派は行かない【ス】▶「据え膳」(すえぜん)…据え膳食わねば男の恥という心意気で逮捕者が出る【セ】▶「セクハラ」(せくはら)…「そんなこと言われたら何も話せない」というが、最初から仕事のこと以外何も話す必要はないのだ【そ】▶「ソロ男」(そろお・そろおとこ)…結婚しない男、この理屈で行くとオナニーはソロセックス【プロフィール】カレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年09月20日『エリカ・アンギャルさん 体と心を満たす美のトークショーin大阪』開催概要2018年10月28日(日)、大阪市にあるブリーゼタワーにおいて、『エリカ・アンギャルさん 体と心を満たす美のトークショーin大阪』が開催される。ミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントを務めた経験をもつエリカさんが、食やライフスタイルのメソッドを伝授。自分を満たし、周りの人を幸せにする方法についても語る。開場時間は13:30。開催時間は14:00から15:30まで。参加費は4,860円(税込み)。9月28日(金)までに申し込んだ場合は、早割価格4,320円(税込み)が適用される。申し込み方法などの詳細は、アクチュアルミーのウェブサイトを確認。エリカ・アンギャルさんのプロフィールエリカ・アンギャルさんは1969年生まれ。オーストラリア・シドニー出身。2004年から8年間、ミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントとして活躍。栄養学をはじめ、予防医学に関する専門的な知識を有し、ハッピーに過ごすための食とライフスタイルを提案している。『「ラブダイエット」スイーツなしで体と心を満たす美の教科書』、『和食の食べ方を知れば、女性はもっと美しくなれる』、『自信という最上のドレスの手に入れ方』など著書多数。(画像はエリカ・アンギャル オフィシャルサイトより)【参考】※アクチュアルミー※エリカ・アンギャル オフィシャルサイト
2018年09月07日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第17回アクマの辞典カ行【カ】▶「格差婚」(かくさこん)…した瞬間に「上手くいきっこない」の呪いをかけられる今回のテーマは「カ行」から「格差婚」である。みなさんは「格差婚」と聞いて何を思い浮かべるだろう、『永遠にともに』だろうか。このように「格差婚」というのは、女の収入が男のダブルスコア以上だったり、女はハリウッド女優のようで豹を飼っているが、男はネルシャツをパンツインしてヤモリとルームシェアしている場合だったりと「女のレベルが男より遥かに高い」時に使われているような気がする。それも「ハイスペックな女」と結婚したのだから「ハイスペック婚」と呼ばれても良いようなものだが、何故かそうは言われない。おそらくこれは「男の収入は女より上で当たり前」なる考えが残っているからだろう、よって「女がハイスペック」という部分に焦点を当てず「男が女より格下」という部分をフィーチャーした「格差」などという厳しい言葉が使われている気がする。割と女に対しても男に対しても失礼な言葉であるしかし、世間の「なんか気に入らねえと思われてる度」からすると、ハイスペック婚も、格差婚も大差はない。「ハイスペック婚」は「上手いことやりやがって地獄に落ちろ」と思われているし、格差婚は「女の下でヘラヘラしやがって恥知らず地獄に落ちろ」と思われている。つまり両方、ゴートゥーヘルを願って止まれない関係である、この辺は男女平等なので安心できる。このように、男が上だろうが女が上だろうが、お互いに差がありすぎる結婚は、妬みの対象であり好奇の目にさらされる関係である。そして決まってこう言われる「どうせ長続きしない」と。もちろん全ての格差婚が上手くいかないわけではないが、“永遠にとも”にいなかった例も多いので格差が別れを招く可能性はある。しかし「部屋が暗い時、諭吉に火をつけて灯り代わりにする」など、第一次世界大戦中の成金みたいな金銭感覚と価値観についていけねえ、という場合もあるが、格差離婚の原因は、その格差に対し「俺の嫁は稼いでいてすごい」と認められるか「こいつは稼いでいることを鼻にかけて俺を見下している」と卑屈になるかの違いだという。また稼いでいるほうも「自分がこれだけ働けるのは夫のおかげ」と感謝するか「こいつは私が食わせてやっている」と見下すかでは大きな違いがある。つまり、どっちのスペックが上だろうが下だろうが、リスペクトがなければ上手くいかないということである。また、どこを買うかも人によって違う「こいつは無職のヒモ野郎だが、野菜にすら“さん”づけするところが推せる」ということもある。それを、たかだか収入や社会的地位、容姿の差だけでお他人様の結婚を「格差」呼ばわりするのは良くない。そんな言葉で自分の妬みをオブラートに包むぐらいならドストレートに「なんか気にいらねえ婚」と言ってしまったほうがいい。【カ】▶「格差婚」(かくさこん)…した瞬間に「上手くいきっこない」の呪いをかけられる【キ】▶「聞き上手」(ききじょうず)…聞いているフリが上手い人【ク】▶「黒歴史」(くろれきし)…自分の歴史のみならず「あいつとつきあったのは黒歴史」と他人の歴史の一部になっている場合がある【ケ】▶「ケチ」(けち)…そいつはケチな男じゃない、君に金を使いたくないだけだ【コ】▶「小室哲哉」(こむろてつや)…彼の人生に文句を言うより、曲を聞いたほうがとても有意義プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年09月06日8月10日、東京は夜の6時。パーティーのメイン会場となった大塚は「OMO5 東京大塚」の1階にある「eight days cafe」。場内の熱気は、早くも最高潮!たくさんの人が『PeLuLu』1周年のお祝いに掛けつけてくれました。 p.m.6:美味しい飲み物と食事とおしゃべりと 受付をすませたら、早速カウンターへ。まずは、ドリンクをセレクト。限定発売中の「フレシネ アイス キュベ エスペシアル」と「フレシネ アイス ロゼ キュベ エスペシアル」(各750ml サントリーワインインターナショナル)を用いたフルーツ入りの冷たいカクテルは、バースデーパーティ気分が高まります。大きなテーブルには続々と運ばれてくる、目にも美しい料理は「エイトデイズカフェ」によるもの。どれも美味しい!という声が多く聞かれました。 p.m.7 :『PeLuLu』1歳を祝したパーティーを彩るトークショー 時刻は19時。1階のカフェスペースに続々と人が集まり始めると、壁に大きく映し出された映像では、ファッションもライフスタイルもこだわりたい大人の女性に向けた人気の連載をいくつかピックアップして紹介されました。カラテカ矢部太郎さんによる「ニームの森」、イラストレーター カイフチエリさんによる「湘南通信」、そして毎日更新している「名品図鑑」など。 そして、その連載陣から「甲斐みのりの隙間の時間」の甲斐みのりさんと、「イラストコラム」の平澤まりこさんによるスペシャル トークショーが行われました。 誕生日が近く、互いに9月という共通点もある二人は、プライベートでも親しくされてらっしゃるとそう。それだけに、話は弾み、まるでいつもの会話を聞いているような30分ほどの時間は、あっという間!もっと聞いていたいと思わされるほど愉しかったトークショーの内容を少しお伝えします。 一緒に海外旅行に出かけるというお二人にとって、旅とはどのようなものなのでしょう。 「買い物をするのも楽しみの一つだし、絵を描きたいと思わせてくれるもの」と平澤さんが言えば、「記録として写真に残したいと思わせてくれるもの」と話す甲斐さん。そんな息もピッタリの旅慣れた二人だけに、会場の「OMO5 東京大塚」にも触れ、「客室は無駄の作りであることに加え、壁紙は部屋によって異なるなどからもこだわりを感じさせてくれます。時間をかけて、全125の客室に泊まり、コンプリートするという楽しみ方もいいかもしれませんね」。などというアイデアもこっそり教えてくれました。 次回は、駆け付けてくださったゲストの皆さまにお渡しした、お土産についてレポートします。 OMO5 東京大塚:Yukihiro Nishiwakitext:Akira Watanabe
2018年08月26日秋田で開催される「IKKO メイク&トークショー」2018年9月2日(日)、由利本荘市文化交流館 カダーレにおいて、「IKKO メイク&トークショー」が開催される。IKKOによる若返り&ビューティーレッスン、トーク、唄など盛りだくさんの内容だ。開場は13:30。開演は14:00。全席指定で、料金はS席が5,500円(税込み)、A席が4,500円(税込み)。由利本荘市文化交流館 カダーレの住所は、秋田県由利本荘市東町15。チケットは、チケットぴあ、セブンチケットなどで購入することができる。イベントに関する問い合わせは、秋田テレビ事業部(電話番号:018-866-8030)まで。IKKOのプロフィールIKKOは1962年1月20日生まれ。福岡県田川郡福智町出身。「髪結処サワイイ」で8年間経験を積んだ後に独立。テレビCM、舞台などのヘアメイクを手がけ、IKKO流「女優メイク」を確立し、多くの女性からの支持を集める。現在は、ヘアメイクアップアーティストやタレントとして活躍。商品開発や、執筆、講演など活躍の幅は広い。著書には「IKKO 心の格言200」、「IKKOの字語りエッセイ 道」などがある。(画像は秋田テレビより)【参考】※秋田テレビ※IKKO オフィシャルサイト※由利本荘市文化会館 カダーレ
2018年08月12日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第14回アクマの辞典パ行【パ】▶「パパ活」(ぱぱかつ)…何重にもオブラートをかぶせた援助交際今回のテーマは「パパ活」である。「パパ活」とは簡単に言うと、飯を奢ってくれたり何か買ってくれたり、お小遣いをくれたりするパパ的存在のおっさんを捕まえることだ。しゃらくさい言い方しやがって、結局援助交際じゃねえかと、と思うかもしれないが「パパ活」は、実際はどうあれ、「あくまでおっさんに払う対価はデートやトークだけ」なのである。つまり「大3枚で一発」※みたいな世界観ではないのだ。果たして世の中に、女に高い飯を奢ってトークだけで満足する男がいるのだろうか、という疑問も湧くが「男の奢りは全部セックス目的」と断じてしまうのは「女のオシャレは全て男にモテるため」と言うぐらい失礼な話だろう。ともかく、今出会い系にはこの「パパ活」をしている若い女が多いと言う、もちろん成人同士が合意の元でしていることなら、とやかく言うことではないが、両者に「思惑の違い」があるとトラブルになりやすい。女のほうは、本当にトークとデートだけで援助してもらいたい、と思っているのに、男のほうは「そうは言っても交渉次第でワンチャン」と思っている場合である。逆に「大3枚で一発、渋るようなら2枚で妥協、それでもダメならせめて口でゲーセン」と思っている女が「若い女の子と楽しくおしゃべりしたい」と思っているおっさんとミートするのも不幸な事故である。しかし、最初は本当にデートだけのパパ活をしようと思っていた女でも、目の前に「大」をちらつかされたら、少し触らせるぐらいなら、とズルズル行ってしまうかもしれないし、しゃべるだけで満足しようと思っていたおっさんも、いざ若い女を前にすると変な気を起こさないとも限らない。「パパ活」というライトな言葉を使っていても、やはり身元不明の人間と出会うことには変わりないので、リスクはあるのだ。ところで実際「パパ活」の相場はどのぐらいなのだろう、飯を奢ってもらうにしても、サイゼリアだったら一人で食ったほうがマシなはずである。そこで早速「パパ活 相場」で検索したところ、トップに「体ありでパパ活するといくらもらえる?」というページが出てきた。やっぱり体ありなのかよ、とミラノ風ドリアをひっくり返して帰るところだったが、読んでみるとやはり「パパ活は体なしが原則」とは書かれており、高くても3万、安くなると5千円の場合もある、という。だが「体なし」を前提としながらも、もし体ありにするなら「最低3万はとれ」と書かれている、やはり「大3枚」の世界だったようだ。逆に体ありで3万も出せないような男は「パパ」を名乗る資格はないから切ったほうが良い、という。パパになっても金がなくなれば唾を吐かれて切られる、ということだ。男も女も「パパ活だから大丈夫」などということはない、と肝に銘じたほうが良いだろう【パ】▶「パパ活」(ぱぱかつ)…何重にもオブラートをかぶせた援助交際【ピ】▶「ピラニア女」(ぴらにあおんな)…金持ち男の子どもを妊娠し養育費をせしめる女日本だと養育費を取り立てるシステムがグダグダなので真似しないほうが良い【プ】▶「プチ整形」(ぷちせいけい)…プチだけに気付かれず、ついつい自ら整形カミングアウトしがち【ペ】▶「ペタジーニ」(ぺたじーに)…友達の母親と結婚という生きるエロマンガ、だが離婚したらしい【ポ】▶「ポイズン」(ぽいずん)…言いたいことも言えない世の中、というネタが通じなくなってきたことがポイズン※大3枚=3万円の意味プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年08月06日「田中マヤのランチトークショー」開催概要2018年9月7日(金)、ホテルメルパルク大阪カナーレにおいて、「田中マヤのランチトークショー」が開催される。ビューティーモデルの田中マヤが、「美のセルフケア 時短!簡単!即効!」をテーマに、トークを展開。受け付け開始時間は11:00。11:20に開演し、ランチを楽しんだ後、12:10からトークショーが行われる。終演予定時間は13:30。同イベントは無料。抽選でペア50組、100名が招待される。ランチトークショーにはずれた人の中から、抽選で30名にキリン堂グループお買い物券(1,000円分)がプレゼントされる。応募の締め切り日は8月10日(金)。応募方法などの詳細は、田中マヤ Instagramまたは、田中マヤオフィシャルブログを確認。問い合わせは、田中マヤ ランチトークショー キャンペーン事務局(電話番号:03-6353-5738まで)。人気ビューティーモデル 田中マヤ田中マヤは1981年7月30日生まれ。奈良県出身。ESPRITに所属し、ビューティーモデルとして活躍する。内と外から美を追究することをモットーとし、ジュニア野菜ソムリエ、ホリスティックビューティー検定などの資格を保有。著書には、「ビューティーモデル田中マヤの美容通信」、「ビューティーモデル田中マヤの野菜レシピノート」などがある。1児の母でもある。(画像はESPRITより)【参考】※田中マヤ Instagram※田中マヤ オフィシャルブログ※ESPRIT
2018年07月26日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第14回アクマの辞典バ行【バ】▶「バックハグ」(ばっくはぐ)…痴漢の得意技でもあるので使用には細心注意が必要今回のテーマは「バ行」から「バックハグ」だ。新しい体位かな?と思ったら、あながち間違いではなかったようで「後ろから抱きしめること」を指し、男女ともに「キュン」とくる行為として今アツいようだ。このような「ときめき体位」は「壁ドン」「顎クイ」のように定期的に爆誕するが、こういったものが「これをやれば女はみんな落ちる」「男は全員喜ぶ」といった風に拡散してしまうのは危険な気がする。上目使いや、アヒル口のような単独行動ならいい。ミスっても「ウンコ我慢してんのかな」と思われるぐらいで済む。ただ相手に何かする行為というのはどれも「※ただし交際相手に限る」と注釈をつけた方がいいものばかりである。「壁ドン」とか、交際相手以外にやられたら、不快を越えてただ恐怖である、自分より力の強い男に壁に追いつめられたら怖いに決まっている。体に触れる顎クイやバックハグなど言わずもがなであり、男だっていきなりよく知らん女に後ろから抱きつかれたら、ときめくより「妖怪だ」と思うだろう。つまり「ときめき体位」は「好きな人へのアプローチ」ではなく「カップルの前戯」だと思っておかないと大変なことになる。しかし、こう言うと必ず「でも相手がイケメンなら喜ぶんだろ」もしくは「美人なら何されてもいいんだろ」という者が現れる。「※ただしイケメンに限る」という秀逸すぎる注釈が生まれてしまったばかりに、女はどんなセクハラ行為でもイケメンなら許すし喜ぶという誤解が生まれてしまったのである。そんなことはないのだ。欧米のほうでも美人女優にキスされたティーンの男子が「ファーストキスは好きな人としたかった」と怒っていた、というのだから、女も男も相手の顔が良くても嫌なものは嫌なのだ、嫌じゃないのはイケメンとか美人とかではなく「相手に好意を持っているとき」だけだ。例え「イケメンなら何でも嬉しい」と豪語している女がいても、その女が考えるイケメンとは「ドウェイン・ジョンソン」かもしれないのだから、ジャニーズ系がおいそれと触っていいものではないのである。やはり、他人の身体に触る、というのはリスキーな行為なのである。女も「さりげないボディタッチ」が男を喜ばせる鉄板モテテクとして、旧石器時代あたりから語り継がれてきたのだと思うが、そろそろ平成も終わるし、見直しが必要なのではないか。男は女以上にそういう行為に異議を唱えにくいのだ。ちなみにバックハグの効果だが、男の場合は「相手を守りたい」女の場合は「相手に甘えたい」という気持ちが伝わる、とのことだが、女の場合単純に「乳が当たる」という効果もある。だがそれも、好意を持っている女の乳だから価値があるのだ。【バ】▶「バックハグ」(ばっくはぐ)…痴漢の得意技でもあるので使用には細心注意が必要【ビ】▶「ビッチ」(びっち)…ビッチと言われて喜ぶ女は「小悪魔」の意だと思っている正しくは「ヤリマン」【ブ】▶「武勇伝」(ぶゆうでん)…大体が過去の犯罪自慢なので、賢い奴は黙ってるバカはSNSに書く【ベ】▶「ベッキー」(べっきー)…1周回って応援するフェーズがなかなか来ない【ボ】▶「ボトックス」(ぼとっくす)…顔面に菌を打ってまで小顔を求める、明日を捨てた戦士プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年07月20日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!第13回アクマの辞典ダ行【デ】▶「DT」(でぃーてぃー)…恥ずかしいことではないが「逆にカッコいいものにする」作戦は止めた方が良い今回のテーマはダ行から「DT」だ。「DT」とは、いろんな意味があるようだが、このコラムに出てくるぐらいだから「童貞」のことだろう。童貞とは、セックスしたことがない男のことを指し、風俗のみで経験がある男のことは素人童貞、という。処女が今でも「価値があるもの」という気持ち悪い考えが消えないのに対し、童貞は一貫してバカにされがちなものであった。厳密に言うと「童貞シブい」という文化もあったようだが、局地的なものである。しかし、今では「処女云々」がド級のセクハラなのと同じように「童貞いじり」も立派なセクハラだと言われるようになった。考えて見れば当たり前のことなのだが、女へのセクハラでさえここまで野放しにされていたのだから、男へのセクハラなど、まだ問題にすらされていない問題の段階である。ともかく女だろうが男だろうが他人のセクシャリティを笑いにするのはセクハラなわけだが、それ以前に、セックスしていたら何が偉いのか、という話である。確かにその昔、ジョージ秋山御大により「おセックス様」と表され、崇め奉られてきた、セックスだが、男というのは全員セックスしたがっている生き物であり、男の価値はいかに早く女の股間にチンコをツッコむかの「早セックス選手権」で決まる、というのは先日炎上した「女の価値はバッグで決まる」どころではない、失礼な偏見である。俺様の大事なモノをそんな得体の知れない物体Xに預けられるか、と言われたらこちらはぐうの音も出ない。百歩譲って「早セックス選手権」を開催するなら、全員したがっている男を集めるべきだろう、それなら「1位が偉い」はまだわかる、それをもともとセックスに興味がない男を捕まえて「童貞なんだ」とバカにするのは、彼氏とか全然欲しくない女に「そんなんじゃカレシできないよ~」と言うのと同義である。しかし若いころは「セックスしたら偉い」と勘違いしがちである。これは男だけでなく女もだ。逆に女の方が「男に性的対象に見られることがモテ」と勘違いしたりするので危険である。もちろんヤリマンが悪いわけではない、セックスは健康にいいと言うし、安全に気を付ければ「趣味はジョギング」と言うのと変わらないだろう。ただ、自分に自覚があってヤリマンをやるのは良いが、自分じゃ「モテガール」のつもりで男からは「ヤリ田マン子さん」と呼ばれているのは悲しすぎるし、幸せになれない。このように、セックスしていたからと言って大して偉くもなく、むしろヤリすぎたことにより己の価値を下げたり、家庭裁判所にいくことになる者もいたりするのだから、それの経験の有無で人をバカにするというのは、自分のバカを露呈するようなものだろう。【ダ】▶「ダーリン」(だーりん)…一貫して「うちのダァ」と言っておけば男が変わっても気づかれない。【ヂ】▶「地頭」(ぢあたま)…「地頭は良い」というのは「悪い奴じゃない」と同じで良いわけでもない【ヅ】▶「ヅカ」(づか)…沼にハマりやすいオタが、怖くて近づけないもの【デ】▶「DT」(でぃーてぃー)…恥ずかしいことではないが「逆にカッコいいものにする」作戦は止めたほうが良い【ド】▶「毒舌」(どくぜつ)…本当に舌に毒を仕込んでいる奴しか、名乗れないようにしろプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年07月06日