SNSで話題!モラハラ夫に実母と不倫された女性の話を紹介!@momotan1000さんの『【#49】「窃盗で逮捕されたよ」ある日父親から“とんでもないこと”を聞いて…?!<モラハラ夫の不倫相手は母親でした>』を紹介します。まさかのニュースに驚き!あの人があんなことになっていたとは……。前回、無事介護職への転職が決まり、一人暮らしを謳歌していたユキさん。このまま平穏な生活が続いてほしいと願わずにはいられませんでしたね!今回のお話は、前回から3年の月日が経っているよう。ある日ユキさんが父と一緒に食事をしていると、とんでもないニュースを告げられたようで……?あれから3年後……なんと母親が逮捕されていた!どうやら窃盗事件のようで……?本当にトンデモない母親ですね……!モラハラ夫と実母の不倫騒動から3年後、その母親が逮捕されていました。容疑は愛人の家から金品を盗むという「あの母親ならやりかねない」という内容で、本当にウンザリ。負の信頼が大きすぎて、もっとすごいことに手を染めていても納得してしまいそう(笑)ともあれ、ユキさんたちに直接的な被害がなくてよかったです……!今回は『【#49】「窃盗で逮捕されたよ」ある日父親から“とんでもないこと”を聞いて…?!<モラハラ夫の不倫相手は母親でした>』をご紹介致しました!次回、母との過去を思い返すユキさん。その影は未だに彼女を苦しめているようで……?毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@momotan1000)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2022年02月04日杉本智代容疑者本人のフェイスブックよりこれも一種のリモートワークというのか。昨年5月、都内の時計店で『カルティエ』など計1234万円相当の高級腕時計が盗まれた。警視庁が逮捕したのは、子育て中の母親。SNSで実行犯を勧誘し、成功報酬を受け取っていた“BTS好き”ママの地元での評判は──。■子どもが4人、生活費に困っての犯行「逮捕されたって本当ですか?そんなことをする女性じゃありませんよ。まさか、を通り越してエーーッ! ってびっくりしちゃう。ご両親や旦那さん、お子さんの気持ちを考えると、なんか私、泣きそうですよ」と容疑者と旧知の女性は涙目で話す。東京・吉祥寺の時計店で有名ブランド『カルティエ』『オメガ』などの高級ビンテージ腕時計24点(販売価格計約1234万円)を盗んだとして、警視庁捜査3課は1月12日、窃盗と建造物侵入教唆の疑いで岐阜県多治見市の職業不詳・杉本智代容疑者(39)を逮捕した。事件があったのは昨年5月18日午前0時半ごろ。男が裏口の窓ガラスを割って閉店後の店内に侵入し、ガラス製ショーケースをバールでたたき割って時計をごっそり奪った。犯行の様子は防犯カメラに映っており、警視庁は同9月、実行犯として栃木県塩谷郡の無職・中田秀平被告(当時26歳、起訴ずみ)を逮捕。杉本容疑者は犯罪グループから指示を受け、実行犯を勧誘する“泥棒リクルーター”として共謀したとみて調べを進めている。「実行犯の取り調べや通信記録から杉本容疑者が浮上した。ツイッターで『在宅』『高収入』といったキーワードで副業を探すうちに窃盗や詐欺の犯罪グループにたどり着き、いわゆる“闇バイト”と知りながら犯罪実行犯をやはりツイッターで募集する役割を担ったようだ。1か月そこそこで計20〜30人を犯罪グループに紹介し、勧誘交渉が成立するたびに数万円の成功報酬を受け取っていたとみられる。今後の捜査の焦点は、グループの上層部にどこまで迫れるかだ」(全国紙社会部記者)杉本容疑者は、「コロナ禍で夫の仕事がなくなり、自分も携帯ショップのアルバイトができなくなった。子どもが4人いるので生活費に困り、悪いことだと思いながらやった」などと容疑を認めているという。犯行現場から西へ直線距離でおよそ226km。陶磁器やタイルなど美濃焼の産地として知られる人口約11万人の中都市・多治見から、杉本容疑者はツイッターでこんなメッセージをつぶやいた。《稼げるバイトあります》《泥棒の仕事あります》手軽さゆえに罪の意識が薄まったのだろうか。言うまでもなく「泥棒」は仕事でもバイトでもないのだが、接触してきた人物に対し、仕事内容は盗みや特殊詐欺の実行犯だと説明して同意を取りつけていたという。しかし、どれほど実感が薄かろうと犯罪の事実は変わらない。窃盗被害に遭った東京・吉祥寺の『江口時計店』オーナーの江口大介さんが事件からの日々を振り返る。■1本250万円の時計も盗まれた「窓ガラスやショーケースの修理などに時間がかかり、事件後約2週間は営業できませんでした。盗まれたなかには1本250万円の時計もあります。警察が押収している商品もまだ戻ってきていませんし、ビンテージ品ということもあってか保険会社がなかなか商品価値を認定してくれず、盗難保険金もいまだに下りていないんです」同店は時計マニアもうなる品ぞろえで知られ、海外ブランドの高級ビンテージ時計も多い。犯行当夜、警備会社からの連絡で飛び起きた江口オーナーは、駆けつけた店で惨状を目の当たりにし、ショック、怒り、呆然といった心情がごちゃ混ぜになったそう。実行犯に続き、リクルーター役が逮捕されたことについては、「犯罪グループの中ではそんなに立場が上の人間ではないだろうし、特に思うことはありません。それよりも時計を返してほしいです」(江口オーナー)と言うばかりだった。杉本容疑者は多治見市に生まれ育った。自営業の両親にかわいがられたひとり娘で、幼少期からおしゃべりだったという。「よく手を引かれながら、さかんにお母さんに話しかけていた姿が印象に残っています。言いたいことは全部言わないと気がすまないみたいでした。お友達が多く、男の子と遊ぶような活発さもありましたね」と当時を知る女性は話す。地元の中学校に進むと、前向きな性格でムードメーカー的な存在に。近所にもきちんと挨拶できる少女になった。「勉強よりスポーツというタイプ。部活動のバレーボールに打ち込み、非行には走らなかった。どちらかといえば気の強い性格だった」(同級生)高校卒業後、美容師の専門学校に進学。しかし、美容師の道は選ばなかった。■明るい性格から携帯ショップ店員に知人の女性が打ち明ける。「シャンプーをしたり薬剤を使うので“手が荒れる”と嫌がったんです。彼女は携帯ショップで働き始めました。接客業に向いているので、よい選択だったと思います」おしゃべりだけれども健康的で礼儀正しい少女はおしゃれに目覚め、髪の色を明るくした。25歳となる’07年に今の夫と結婚し、子宝に恵まれて4児の母に。ふたたび実家近くで暮らすようになった。近所の女性は言う。「いつも大きな声で挨拶してくれる元気なお母さんです。事件を起こすような人とは思えませんでした」かつて自分がそうしてもらったように、子どもの手を引いて幼稚園のバスまで送り迎えをきちんとしていたという。一方、4児の子育ては大変だったようで、こんな声も……。「大変なのはわかるんだけど、朝から晩まで大声で子どもを怒鳴りつけるもんだから近所迷惑。言葉遣いもどんどん乱暴になり、ストレス解消のためか外見も派手になっていった。まったく周囲が見えていない」と近所の住民。実家はお金持ちで家賃も払わず暮らせているはずだという。忙しく子育てする杉本容疑者にとっての癒しは、韓国出身の人気男性アイドルグループ『BTS(防弾少年団)』だった。SNSでカバー画像にしているほか、《BTS(ハートマーク)》《jimin→本命です(ハートマーク)》と宣言するほどメロメロになっている。ジミンは人気の高いメンバーだ。生活苦は事実なのか。実家の両親に尋ねると、玄関先でそろって困惑の表情を浮かべながら、「娘とは世帯が別々なので生活に困っていたかどうかわからないんです。まったくわからない。ごめんなさい」と、父親が手を横に振った。
2022年01月26日阪上翔伍被告(航空大学卒業生のHPより)身の毛もよだつ、医大生のヘンタイ行為が発覚した。福岡県警久留米署は、久留米大学医学部の元学生、阪上翔伍被告(37歳・住居侵入罪などで公判中)を逮捕・送検したと5月10日に発表した。被告人は、部屋の鍵に記された製造番号を使って合鍵を作り、女性宅への侵入や下着泥棒を繰り返していた。■計164件の住居に侵入し下着を窃盗手口はこうだ。「阪上被告は大学のサークルや実習中などに女子学生の鍵の製造番号をこっそり盗み見。その番号を使ってインターネットで合鍵を注文し、自宅に侵入した。自宅の場所は本人や知人との会話から大まかな場所を聞き出し、周辺で一軒一軒、鍵穴がはまる場所を探して割り出した」(捜査関係者)そもそも、他人の家の合鍵を勝手に作れるものなのか。鍵取扱業者の業界団体である『日本ロックセキュリティ協同組合』によると、「ほとんどの鍵は刻印された製造番号がわかれば、ネットで注文して誰でも勝手に合鍵を作れます。人に渡したり、見せたりしないよう注意してほしい」犯行理由について「女性の家に入って、普段見られない世界を見たかった」などと供述していた阪上被告。自宅へ侵入する際はノックをして、中に人がいないか確認。ところが今年1月26日、マンションの一室に侵入した際に、住人である同級生の女子学生と鉢合わせとなり、そのまま住居侵入の疑いで逮捕された。その後の調べで、被告人は同じ学部の女子学生らが住むマンションなどで計164件の住居侵入を繰り返し、女性の下着など計51点(約4万円相当)を盗んでいたことが明るみになった。女性からすればあまりに気持ち悪い話だが、犯行に及んでいた被告人はいったい、どんな人物なのか。■夢を諦めた経験から医療を志す福岡県で生まれ育った阪上被告は、高校を出た後、1浪して九州大学に進学した。卒業後はパイロットを志して航空関係の学校に進んだ。念願の航空会社に入社するものの、パイロット資格の取得には視力や健康面など厳しい審査がある中で、身体面の問題が見つかり、パイロットになる道は絶たれた。具体的にどんな問題があったのかは不明だが、自身の身体の異常で夢を諦めた経験から同じ境遇の人に思いを馳せるようになり、医療を志すようになったという。2014年、航空会社を退職し、実家に戻って医学部受験のため勉強を開始。紆余曲折を経て、2016年4月に久留米大学医学部に入学した。このときすでにヘンタイ行為に手を染めていたようだ。前出の捜査関係者によると、「初めに住居侵入を行ったと確認されているのは、2015年の9月。狙ったのは、被告人の近所に住んでいた当時14歳の女子中学生が住む家でした。この家では自宅の鍵を家のポストに入れて出かける習慣があり、それを知っていた被告人はこっそり鍵を持ち出し、鍵店で合鍵を複製。度々、勝手口から中へ侵入していました」(同・捜査関係者、以下同)同じ家に何度も忍び込んでは、毎回のように下着を盗み出した。気づかれないよう、一度に持ち去る下着の数は1~2点に抑えるよう工夫した。パンティーとブラジャーが一対の場合は、必ずセットで持ち去る徹底ぶり。女性の部屋に入り込む“快感”を覚えた被告人の犯行はさらにエスカレートしていく。「その後、医学部に進学した被告人は、製造番号がわかれば、現物が手元になくても他人の鍵を複製できるとネットで知ったようです」女性の部屋では下着を物色する際に記念の動画撮影をしていただけでなく、下着のほか、使用ずみ生理用品まで盗んでいたからおぞましい。「盗んだ下着は一点一点、保存袋に保管し、丁寧に持ち主の名前まで記名していました。金銭の被害は確認されておらず、今回、鉢合わせするまで気づかれなかった」■公判で被告人は「間違いありません」逮捕後、3月には久留米大学医学部を強制退学処分となっていた被告人だが、同月に保釈されており、現在は公判の真っただ中だ。5月14日には第2回公判が福岡地裁久留米支部で行われ、週刊女性も傍聴に訪れた。午前10時の開廷15分前に裁判所に到着した被告人は黒のスーツにグレーのネクタイを締め、法廷に臨んだ。無表情だが緊張した様子で、時折、天井を眺めては深呼吸。傍聴席には、大学の友人らしき男性が5人ほど座り、審理の経過を見つめていた。今回の公判では検察官が起訴状を読み上げたが、被害事実があまりに多すぎて読み終わるのに5分ほどかかった。事実関係を問われた被告人は、証言台に立ち、「間違いありません」と低い声ですべてのヘンタイ行為を認めた。終始、うつむき加減だった被告人は一切抵抗する気持ちがない様子で検察の主張を受け入れた。今後、6月の最終審理を経て、判決が下ることになる。審理では情状証人として父親が出廷し、示談金の支払いなどを証言する予定だという。■SNSの投稿写真から合鍵が作れる犯罪者が他人の合鍵を勝手に複製することで起きた今回の事件。類似の手口として、泥棒が管理会社を装って住人に鍵を提示させ、製造番号を控えるケースや、SNSに投稿された写真に鍵の番号が写り込み、合鍵を作られるケースも発生している。女性のみならず誰もが事件に巻き込まれる可能性がある。防ぐ手立てはないのか。前出の『日本ロックセキュリティ協同組合』によると、「合鍵を作る際に、依頼者が本当に鍵の持ち主か確認することは、難しい。鍵の登録管理は現実的に不可能で、ウソをつかれたら、見破ることは困難です」近年は技術の向上もあり、精巧に作られた鍵でも複製は可能だという。そのうえで、セキュリティーを高めるために、「『認証ID』を採用した鍵は、タグ状のプレートなどに刻印されたID番号が製造番号とペアになっていて、2つの情報が同時にメーカーに届かないと複製できません。賃貸住宅であればオーナーしかID番号を知りえないので、勝手に鍵を複製されることはありません」この『認証ID』を導入していない限り、不法侵入を完全に防ぐことは難しい。犯罪者に隙を見せないよう、警戒が必要だろう。
2021年05月20日眩しい笑顔が素敵!日の丸を広げる、走る冒険家・Ponちゃん拳銃を突きつけられて、ホールドアップ。「命が惜しければ、金を出せ」日本では、なかなかない話。でも海外旅行では、国によっては、ありえない話ではありません。そんなとき、いったいどう対処すればいいのでしょうか?■「50ドルが命の値段です!」私がかつて、1986年に行われた『第10回アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ系)に参加し、アメリカへ行ったときのこと。ハワイのチェックポイントで勝ち抜いてアメリカ本土に飛ぶことが決まった挑戦者たちに対して、番組スタッフから、およそ次のような注意がありました。「皆さんは、これからアメリカ本土に上陸しますが、本土は観光地のハワイと違って、危険なことがたくさんあります。裏道に入ったら、昼間でも、拳銃を突きつけられてホールドアップされても不思議はありません。皆さんの誰かにもしものことがあったら、この番組は終わります。ですから、財布のなかに最低50ドルくらい入れておいて、いざというときは、財布ごと相手にあげてください。そうすれば、たぶん命は助かります。50ドルが命の値段です!」この注意が本当のことなのか、本土行きが決まって浮かれている出場者たちの気を引き締めるための「おどかし」だったのかはわかりません。でも、この「命の値段が50ドル」というフレーズは、やけに印象に残りました。■生まれて初めての「ホールドアップ」!鹿児島に、「走る冒険家」こと、Pon(ぽん)ちゃんという女性がいます。本名は岩元みささんといい、生まれは1993年。もともと陸上競技をやっていて、高校を卒業後「私自身が挑戦する姿で、周囲の人を勇気づけたい!」と考え、冒険家になった方です。日本で開催されるマラソンだけでなく、世界一過酷と言われる『サハラマラソン』や『イラニアンシルクロードウルトラマラソン』などにも参加されています。2018年の『イラニアンシルクロードウルトラマラソン』では230キロを走破して、日本人初の完走者として話題になったこともあります。このPonちゃん。南アフリカのケープタウンで、現地人の男性にナイフをつきつけられて、「money!」とお金を要求されたことがあるそうです。治安の悪い国に行くこともある冒険家ですから、「いつかはホールドアップに遭遇するかもしれない」と覚悟はしていました。しかし、実際にそうなってみると、怖い……。冷静を装ったけれど、本当に怖かったそうです。おとなしくお金を渡せば、命は助かるかもしれません。しかし、Ponちゃんの頭のなかに、怖いながらも、こんな思いが浮かんできたのです。(ここで私がお金を渡してしまったら、日本からの旅行者が、また同じ目に遭うかもしれない。そして、この人はこれからも同じ手段で、日本人やアジアの人たちからお金を奪い続けて生きていくことになるかもしれない。それは、どっちも嫌だ!)生まれて初めての「ホールドアップ」に恐怖を感じながらも、Ponちゃんはそう考えたのです。■ナイフをつきつける相手に伝えた言葉そんなことを考える間も、ナイフはずっと右の脇腹に突きつけられたまま。まさに絶体絶命。そのとき。(この人は、きっと、愛が足りていない)Ponちゃんは、そう感じました。そして、携帯の翻訳機能を使って、こんな言葉を相手に伝えたのです。「私は日本人です。日本人はアフリカ人のことが大好きです。私は、あなたと友だちになりたい」意外な言葉に驚く相手。すぐには受け入れられない様子。しかし、その後、何度か言葉をやりとりするうちに、相手は突きつけていたナイフをおろして、携帯にこんな言葉を打ち込んでくれたのです。「Sorry」(よかった!心が通じた!)安心したPonちゃんは思いました。(ここでこのままお別れしたら、この人は、あとから「あのときはうまく言いくるめられてしまった」と思うかもしれない……それも嫌だな……)そこで、提案しました。「友だちになってくれてありがとう。ナイフをおろしてくれてありがとう。友だちになった記念に、一緒に買い物に行きましょう。あなたは、何が欲しいのですか?」聞けば、その男性。本当にお金がなくて困っていて、赤ちゃん用のオムツが欲しいと。Ponちゃんは「これは、友だちになった記念だからね」と念押しをしたあと、2人でオムツを買いに行き、仲よくお別れしたそうです。なんて素敵なホールドアップの話でしょうか!Ponちゃんは言っています。「相手を脅して奪うのではなく、仲よくなって助け合うという関係性を、地球で生きていくみんなが大切にしていけたら、世界は平和に向かっていくと信じています」この話を聞いて思いました。「本当にお金に困ったときは、人差し指を相手に向けて、ホールドアップのまねをする。それをされた相手は、“好意としてあげられる額”のお金を黙って渡してあげなくてはならない」そんな慣習を世界中で「約束ごと」にしたら、世界中から「物騒(ぶっそう)な本物のホールドアップ」がなくなるのではないか?……と、そんな夢のようなことを考えてしまいました。(取材・文/西沢泰生)【PROFILE】走る冒険家Ponちゃん(岩元みさ)◎1993年7月4日生まれ。鹿児島県出身。『サハラマラソン(237km)』『ナミブレース(251km)』などで完走。2018年『イランシルクロードウルトラマラソン(230km)』では、最高気温63.1℃の中、日本人初完走。モチベーショナルスピーカーとして講演活動もしている。『走る冒険家Ponちゃん公式チャンネル』→【著者PROFILE】にしざわ・やすお◎作家・ライター・出版プロデューサー。子どものころからの読書好き。『アタック25』『クイズタイムショック』などのクイズ番組に出演し優勝。『第10回アメリカ横断ウルトラクイズ』ではニューヨークまで進み準優勝を果たす。就職後は約20年間、社内報の編集を担当。その間、社長秘書も兼任。現在は作家として独立。主な著書:『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(アスコム)/『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』(三笠書房)/『コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語』(PHP文庫)ほか。
2021年05月17日※写真はイメージです警察に届けても、ささいなこととみなされ、捜査がほとんどされない“微罪”に苦しむ女性たちは多い。加害者たちは罰を受けないことをいいことに犯行を繰り返している。「こちらは被害に遭って怖い思いをしているのに……憤りしかありません」そう語るのは会社員の岩井優子さん(30代、仮名)だ。今から2か月前、都内マンションでひとり暮らしをしている岩井さんに、思いも寄らない出来事が起こった。「その日も残業を終えて、深夜12時ごろに帰宅しました。お気に入りの韓流ドラマを見てくつろいでいたら、玄関からガチャガチャと大きな音がするんです」■CASE1深夜のドアノブガチャガチャ男の恐怖ドアノブは上下に激しく揺れていた。外から何者かが扉をドンドンと叩き、こじ開けようとしているではないか。「のぞき穴を見ても暗がりで一体、誰なのかわからない。何が起こっているのかパニックでした」あまりの動揺で110番すらできなかった、と岩井さんは振り返る。「親しい女友達に電話をかけて、“警察ってどうやって呼ぶんだっけ?”と聞いてしまうほど。その間も扉はガチャガチャと動かされ続けていて、自衛のために包丁まで手にしていました……」強盗か?レイプ魔か?それとも─。玄関ドアから響く激しい金属音が、岩井さんの恐怖心を煽り続けた。「通報後は、5分とかからず3人の警察官が駆けつけてくれました。おそるおそる扉を開けると、見知らぬ男がうなだれるように座っていました。すぐに警察官に連行されていきましたが、かなり酔っ払っていたのだと思います……」後日、岩井さんが警察から聞いた話では、「男は上の階の住人でした。酔って自宅と間違えたようで警察からは“本人も反省している”と伝えられましたが、本人から直接の謝罪の言葉すらありません」警察は「事件性はない」と判断した。「その日以来、深夜にひとり自宅にいるのが怖くてしかたないんです。ひょっとしたらストーカーだったんじゃないか、など悪い考えも襲ってきて眠れなくなりました」一時は睡眠導入剤を処方してもらっていた岩井さんは、いまだショックから立ち直れていない。岩井さんのケースは「微罪」や「軽犯罪」と呼ばれるものだ。ほかにも駅構内で女性ばかりを狙い次々と体当たりしていく「ぶつかり男」や公衆トイレなどでの盗撮などが社会問題化している。殺人事件などの凶悪事件とは違い、命に別状はないし、お金を盗まれているわけでもない。しかし被害者は心に深い傷を負ったまま、日常生活を送ることを余儀なくされる。一方で、加害者はそんな痛みを知ることはなく、何食わぬ顔で日々を送る。■CASE2夜道に出没するサラリーマン風声かけ男都内在住の看護師、藤木春香さん(40代、仮名)は「今も夜道を歩くのは、苦手です」と打ち明ける。2か月前、帰宅途中の午後10時ごろ、自宅近くで変質者による声がけの被害に遭ったのだ。「私が住んでいるのは昔ながらの住宅地。夜は人通りが少ないものの、治安はよいと言われているのですが……」そんな藤木さんに突然、声をかけてきたのは、サラリーマン風の中年男性だった。「『僕のニオイ、かいでみない?』って言うんです。今でもその男のニヤニヤした顔が忘れられません」自宅近くということもあり、後をつけられることを恐れた藤木さんは、男をまくように遠回りをしたが……。「後ろにいたはずの男性が目の前から歩いてきたんです。私の通り道を予測して、先回りしたんでしょうね」あまりの恐怖に藤木さんはすぐに交番に駆け込んだ。「その日は、警察官が5人がかりで送ってくれました。被害届も出しましたし、警察もパトロールを強化すると言ってくれました」しかし、男性の正体はいまだにわからずじまい。「変なことを言われただけ、と思われるかもしれませんが、実際にそんな目に遭ったら恐怖ですよ。警察に毎日、自宅まで送ってもらえるわけではないし、いますぐにでも逮捕してもらいたいですね」■CASE3犯行を繰り返すコインランドリーの下着泥棒「5年前、当時住んでいたアパート近くのコインランドリーで下着泥棒に遭いました」そう被害を訴えるのは、沖縄県に住む会社員の金城真由美さん(30代、仮名)。「梅雨の時季で洗濯物がなかなか乾かなくて。週末には下着からタオルまで、コインランドリーでまとめて洗濯していたんです」洗濯から乾燥まで終わるのに小1時間は要する。「ほかの家事もあったのでいったんアパートに帰り、乾燥が終わるタイミングで戻ったのですが、明らかに洗濯物の量が減っていて……」乾燥機の中を見ると、Tシャツやバスタオル類はそのままに、金城さんの下着だけが姿を消していた。「やられた、と思いましたね。警察に届けようと思い、実家の親にも電話で相談しました。しかし開口一番、“目を離したお前が悪い。逆恨みが怖いから、被害届を出すのは、やめておけ”と強く言われ、断念しました」コインランドリーには防犯カメラはついておらず、目撃者もいないという。「日がたつにつれて、“ひょっとしたら狙われていたのかも”とか“家がバレていないか”と考えると2度とコインランドリーに足を運べなくなりました。知人から聞いた話では、似たような被害が近所で続いており、犯人はいまだ捕まっていないようです」以来、金城さんは洗濯物はもっぱら室内で乾かしているという。■警察は常に人手不足……捜査できない事情もこうした微罪を犯す加害者は、なぜ逮捕されないのか。元刑事の沼沢忠吉さんは次のように語る。「人気刑事ドラマでは、『事件に大きいも小さいもない』という台詞もありましたが、やはり事件によって優先度合いは変わってきます。殺人など大きい事件にかかりきりになると、被害が小さい事件が後回しになってしまうのは現実です」過去には沼沢さん自身も微罪の事件を担当し、下着泥棒を逮捕したこともある。「軽犯罪における捜査が難航する背景には、主に2つの要因があります。ひとつは証拠の少なさです。本来、逮捕状は、さまざまな証拠に基づき、裁判所が強制捜査の必要を認めれば発布されます。そして、この逮捕状があれば、犯人の逮捕が可能になりますが、微罪ではそこに行き着くまで証拠を得られないことも多いのが現実です」防犯カメラに犯人が映っていても捕まえることはできないのか?「映像では名前や住まいはわかりません。また実際の捜査では、過去の映像の解析や聞き込みを行うなど膨大な時間と人手を要します。指紋の鑑識も、そもそも加害者の指紋自体が残っていない、なんてことも多いんです」またもうひとつの原因は、警察の人手不足の問題だ。沼沢さんがいた茨城県では警察官1人当たり600人以上もの市民をカバーしなくてはならないというデータもある。「現場では常に人手不足なのが警察の現状です。僕も現役のころは、1か月の残業時間が360時間を超えたこともありますね。微罪の捜査が難航するのは、警察の怠慢や言い訳だけでないことも知ってもらいたいです」続いては、加害者を罰する難しさを法律的な側面からも見てみよう。杉浦ひとみ弁護士は、次のように解説する。「前出の事例ならドアノブガチャガチャは住居侵入(未遂)、下着泥棒は窃盗罪です。しかし、被害者が相談をして警察が発動できるのは、『法で決められている行為』と限られているんです。犯罪になる行為、それを犯したときに科せられる刑罰は、あらかじめ法律で定めておかなければならない、という考え方があります」これは罪刑法定主義と呼ばれるものだ。「かつて中世の社会などでは、国王が国民を根拠なしに勝手に処罰することができました。つまり“あの人が怪しい”“襲われるかもしれないから不安”という理由だけでは、国家権力が証拠もなしに逮捕や処罰ができない、というわけです。被害に遭うのはつらいことですが、被害感情だけでは加害者は罰せない。その反面、この考えがあるからこそ、私たち市民の自由や権利も守られているのです」■事実関係をまとめて、相談の際に証拠提出では万が一、私たちが被害に遭った場合、どのように救いを求めればいいのか?前出の沼沢さんいわく、「警察に電話で相談してみたいという場合は、生活安全総務課に相談をしてみてください。相談の際は証拠を集めることも大事ですね。例えば、被害者のスマホに残された加害者からのメールや電話の履歴も立派な証拠になります」抱きつきやぶつかりなど、物的証拠がない場合でも何時何分に何が起きたか、言われたのか、事実関係を書面にまとめるのもアリだという。「ただ、“警察なら黙って捜査してくれて当たり前でしょ”と横柄な態度を取られたら、ヤル気をなくしてしまう。過度な権利意識をふりかざすのは控えたほうがいいですね」前出の杉浦弁護士は、次のようなアドバイスをくれた。「“嫌な思いをしている”と訴えるだけでは警察も動けません。可能なら、自分で法や条例を下調べして見当をつけたうえで相談してもよいでしょう。法的な根拠を被害者みずからが示すことで、警察の発動を促せるかもしれません」今はネットで、軽犯罪法や各自治体の迷惑防止条例の内容を気軽に見ることができるので、頭の片隅に入れておいてもよさそう。「また被害者が泣き寝入りしないためには、民事で訴えることも可能です。民法の定める不法行為として損害賠償請求をすることができます。なかには“お金を請求するのは卑しい”と思う人もいるかもしれませんが、怖い思いが消えることはないわけで……。法律は金銭に換算して救済する方法しか認めていないのです」心に受けた傷を回復させるためには、「全国には、警察や自治体によるワンストップの被害者相談センターが設置されています。内容によっては、専門の機関なども紹介してくれますよ」(杉浦弁護士)■自尊感情満たすために加害を繰り返す男問題行動を繰り返している加害者たちもいる。痴漢や盗撮など性犯罪者の再犯防止プログラムを日本で先駆的に実践している精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんはその加害者心理を次のように分析する。「微罪を犯す人たちの問題行動はストレスへの対処行動のひとつ。クレームを言わなさそうな人や自分より弱い立場の人を選んで、相手を傷つけることで自尊感情を満たし、さらに支配したいと考えています。また下着の常習窃盗などは“盗むことで女性とのつながりを感じられる”という『歪んだ承認欲求』もその背景に見受けられます」彼らにとっては、ストレスへの対処行動は手ごろであることもポイントなのだとか。「日常の中ですぐできるからこそ繰り返す。そのたびに対象行為へのハードルが下がる。これも微罪の特徴ですね」実際に加害者が更生することはあるのか?「刑事事件になってはじめて加害者は治療につながります。そこでは罪悪感というよりも、仕事や家庭、社会的な信用や世間体を失いたくないという思いが先行していますね。私が勤めている榎本クリニックでは、痴漢をはじめ盗撮や下着窃盗などの常習者を性依存症とみなし、再犯防止プログラムを行っています。治療には時間もかかりますが、3年以上通院している長期継続者では再犯した人は非常に少ないです」被害女性は“私がそんな格好していたから”“夜道を歩いていたから”など自責してしまうこともある。これについて斉藤さんは、「この考えの背景には、『女性だったらこうあるべきだ』という男尊女卑社会の刷り込みも大きい」と指摘する。被害者にとって理不尽きわまりない微罪は、警察に届け出ることも、加害者の更生もその道のりが険しい。しかし、その現実に絶望せず、知恵を備えることこそが、私たちの最大の武器と自衛策になるのだ。・精神保健福祉士・社会福祉士斉藤章佳さん榎本クリニックにソーシャルワーカーとして長年勤務、さまざまな依存症問題に携わる。著書『男が痴漢になる理由』『小児性愛という病』『セックス依存症』など多数・探偵・元刑事沼沢忠吉さん茨城県警で約20年、事件を担当。現在はDVやイジメ問題などに特化した探偵事務所「寄す処探偵社」と芸術家の活動支援施設「ArtSpace寄す処」を運営弁護士・杉浦ひとみさん東京アドヴォカシー法律事務所。弁護士として子ども、障害者、犯罪被害者、女性など社会的弱者の人権分野に重きを置いた訴訟も多く手がけている取材・文/アケミン
2020年12月13日※画像はイメージですお酒や日用品などを精算前にマイバッグに入れて万引きして、フリマアプリで転売。コロナ感染者が出た店舗をSNSで誹謗中傷。レジのかごまでパクる……。最近、スーパーマーケットを悩ませる不届きモノたちが増えている。中には、わが物顔で犯行を繰り返し、逆ギレするケースも―。■「かごパク」被害急増中「買った品物がマイバッグに入りきらないときは、かごのまま駐車場まで運んで、ついつい持って帰ってしまいます。レジかごは次に行ったときに返せばいいかなと思って」そう明かすのは九州地方に住む30代の会社員の男性。実は彼、「かごパク」の常習犯。悪びれる様子はなく、これまで持ってきたレジかごを返却したことはない。過去にはカートも持ち帰ったことがあるというから悪質だ。「かごパク」とは、買い物で使うレジかごを精算後にそのまま持って帰る行為のこと。“エコバッグを持っていない。持っていても品物が入りきらない”“でも、レジ袋は買いたくない”そんな自分勝手な理由で犯行に及んでいる。レジかごは店舗の備品のため、勝手に持っていけば盗難、つまり窃盗罪になる。「かごパク」は以前から起きていたが、今年7月にレジ袋が有料化されると被害が増えた店もあるという。そのひとつが東京練馬区に本店があるスーパー『アキダイ』。秋葉弘道社長が明かす。「レジ袋有料化前の10倍の被害が出ています。でも、この件が報道されると“困らせてごめんね”と謝って返却してくれたお客様もいました」スーパーを困らせるトンデモ客の行為は「かごパク」だけではない。もっとも深刻なのが万引きだ。万引き対策専門家の伊東ゆうさんが解説する。「セルフレジが増えたことなどから、ここ数年、万引きがしやすい環境になってしまった。さらにコロナ対策で死角が増えたこととレジ袋有料化が重なり、犯人の捕捉数も増えています」生活費の節約目的で万引きをする年金生活の常習犯や、最近では30~50代の初犯も多いという。前出・伊東さんは、「コロナで失業し、路上生活になってしまい、万引きせざるをえない人が増えています。最初は生活のために弁当などをやむなく盗むのですが、慣れてくると盗品を換金するようにもなります」日用品や食品などを日常的に盗み、メルカリなどのフリマアプリなどで転売して金銭を稼ぐ手口。まさに「メルカリ万引き」だ。■ポリ袋の消費量は2倍に増えた「レジ袋万引き」もいる。伊東さんはレジ袋そのものを盗んだ犯人を捕まえたことがある。被害額5円だ。「セルフレジから1枚取ってレジ袋の精算をせずポケットに入れて売り場にいく。商品を精算後、先ほど盗んだレジ袋をポケットから出し、持参したように見せかけ商品を入れる。5円節約したいがための犯行ですが、これも万引きには変わりない」レジ袋だけでなく、無料でもらえるポリ袋も店の備品。大量に持っていくと逮捕の対象になる可能性がある。「“エコバッグが汚れるから”“ゴミ袋やペットの汚物処理などに使う”などの理由からポリ袋欲しさに買った商品を1点1点ポリ袋に入れる人や、ロールごと持っていく人もいます」(前出・同)精算前の商品を持参したポリ袋に入れ、さも支払いがすんだように見せる万引きの手口もあるそうだ。このような現状に前出・秋葉社長はため息をつく。「ポリ袋の消費量は2倍に増えました。温暖化対策のためにレジ袋を有料化したはずなのに、これでは本末転倒です」ほかにも『かご抜け』と呼ばれる、会計前の商品をかごやマイバッグに入れ、レジをスルーし、外に出て万引きする手口も増えているという。しかし、万引き犯を捕まえるのはなかなか厳しい。「コロナ禍でみんなマスクをしているため、顔がわかりにくく困っています。精算後の商品をレジ袋やマイバッグに入れず、手に持ったまま売り場に戻る人は特に難しい。精算がすんでいるのか、店員も迷います。不審な人物には声をかけますが、やっていない人にまで不愉快な思いをさせてしまうことも……」(同)全国万引犯罪防止機構は、警察と連携。万引き防止を促すポスターを作成するなど注意喚起を行うが、事務局の担当者は厳しい現状を語る。「店舗の中には万引きなどの被害届を出さないところも少なくありません。すべての事件で届けを出してくださいとお願いしていますが……」というのも店舗の規模によっては事件の取り調べに従業員がとられると、その間の人手が足りなくなるからだ。「多くの店舗が泣き寝入りをしている状況です。万引きによる損失が増えれば商品の価格に上乗せすることにもなりかねない。損失により閉店に追い込まれることも。そうなれば一般の顧客も被害者。一部の心ない人のせいで、みんなが追い詰められるんです」(前出・事務局)■コロナのせいで俺のせいじゃないやめられない常習犯もいる。「“万引きはコロナのせいで俺のせいじゃない。仕事もなく、2日も食べてない。どうしたらいいんだ”と逆ギレする犯人もいます。家もなく、生活に困窮していて生きるか死ぬかで犯行に及ぶ人もいるんです」(前出・伊東さん)レジの担当者に精神的な負担をかける不届きモノもいる。スーパーマーケット協会団体の担当者が明かす。「4、5月、来店する顧客はイライラし、殺気だっていました。売り切れ商品を出せと無理難題をぶつけたり、マスクをしていないお客様へのクレームをお店に向けたり。些細なことで怒り、怒鳴ったり……。それらの理不尽を一手に受けたのがレジ係です。疲弊した人は多かった」追い打ちをかけたのはコロナの「感染流布」。東京・大阪といった大都市と感染者が少ない地方との温度差は大きかった。「地方の店の店員が都内に行ったことが漏れると風評が広がることもあったようです。感染し、地元にウイルスを持ち込めば店は袋叩きにあい、お客様は来なくなる」(前出・担当者)さらには危険な売り場としての烙印を押され、口コミやSNSで誹謗中傷されることも。従業員もその店で働いていたことが地域でバレると村八分にあうおそれもあった。前出・担当者は続ける。「スーパーは安心安全なものをみなさんに届けようと努力していますし、ほとんどのお客様はちゃんとルールやマナーを守っています。残念ながらほんの一部にはそうではない人もいますが……」消費者も立ち上がらないといけないのかもしれない。
2020年11月07日英国史上最高額&最高齢の金庫破り集団として世界中に衝撃を与えた窃盗劇の実話を描くマイケル・ケイン主演『キング・オブ・シーヴズ』の日本公開が決定。ポスタービジュアルも到着した。バットマンことブルース・ウェインの忠実な執事アルフレッドや、『アルフィー』『サイダーハウス・ルール』でのアカデミー賞受賞など、英国が世界に誇る名俳優マイケル・ケイン。今回本作で演じているのは、かつて“泥棒の王(キング・オブ・シーヴズ)”と呼ばれたブライアン。一度は裏社会から引退し、愛する妻と平穏な日々を過ごしていたが、妻の急逝後、知人のバジルからロンドン随一の宝飾店街での大掛かりな窃盗計画を持ちかけられたことをきっかけに、かつての自分が呼び起こされることに――。知人のバジル役には、『博士と彼女のセオリー』のチャーリー・コックス。かつての悪友たちには、ジム・ブロードベント、トム・コートネイ、レイ・ウィンストン、ポール・ホワイトハウスが演じ、彼らと平均年齢60歳オーバーの窃盗団を結成。綿密な計画のもと、いざ実行日を迎えようとするが、なぜかブライアン自身が突然計画から抜けると言い出し…。併せて到着したポスタービジュアルには、ブライアンを中心に、平均年齢60歳以上の窃盗集団が顔を揃えている。『キング・オブ・シーヴズ』は2021年1月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:キング・オブ・シーヴズ 2021年1月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 / STUDIOCANAL S.A.S. - All Rights reserved
2020年09月28日元キングオブコメディのふたり(左から高橋健一、今野浩喜)元お笑いコンビ『キングオブコメディ』の高橋健一が窃盗と建造物侵入の容疑で逮捕されたのは’15年末のこと。「自宅からは女子高生の制服などが入った袋が70個も発見され、押収品は約600点に及びました。20年ほど前から犯行を重ねており、運送業を営む父親の軽トラを利用して窃盗を繰り返していました」(全国紙社会部記者)彼が育った家庭環境は複雑だった。「高橋の父親は浮気を繰り返し、ギャンブルに大金をつぎ込む。浮気相手から自宅に電話があり、母親が泣きながら対応していたことも。その母親は難病を患っており、高橋が26歳になる直前に自殺しています。そういった家庭環境が、高橋の心を歪めてしまったのかもしれません」(同・前)それでも’10年に『キングオブコント』で優勝。’13年には父親の借金2600万円を肩代わりするなど、稼ぎも増え、売れっ子芸人となった高橋だったが、タバコや酒もやらなかった。唯一のストレス発散方法は“制服”を盗み、“それ”で自慰をすること。裁判では’16年9月に懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決が下った。逮捕からは4年半以上がたち、執行猶予期間は残り2か月ほどだが、現在はどうしているのか?■「世に出ちゃうと身近なところに迷惑をかけちゃう」都内にある高橋の実家を訪れると、2階建て一軒家の雨戸は閉め切られ、ヒッソリとしていた。犯行に使用された軽トラもない。近隣の女性は、「お父さんは病気で体調を崩してから、家に介護の人が出入りしていたの。最近はまったく姿を見ないから、病院に入ったんじゃないかな。健ちゃんも、全然見かけないですね。たまに妹さんが郵便物を整理しに来ているようですよ」芸人仲間が高橋に連絡を試みる動画をユーチューブにアップしているが、返事はなく、消息不明。そんな高橋と連絡をとるべく、週刊女性は高橋の携帯番号に電話をしてみた。「もしも~し……」静かな声の男性が出た。思いのほか明るい。─元キングオブコメディの高橋健一さんですか?「あ……はい、そうですけど」記者が名乗ると、一気に声のトーンは落ちた。─現在は何をしている?「ちょっといろいろ迷惑かけちゃうので……ごめんなさい」─仕事は?「世に出ちゃうと身近なところに迷惑かけるので、申し訳ないですが……」と、何度も“迷惑をかけるので”と繰り返すばかり。相方だった今野浩喜は、昨年に舞台の初主演を務め、今年1月から放送されたTBS日曜劇場『テセウスの船』にも出演するなど、俳優として地道に活動している。喜劇と悲劇を繰り返した男の胸に今、去来するものとは─。
2020年07月29日容疑者が大事に保管していたサドル。すべての被害品について捜査するのだろうか?写真/共同通信「私が離婚して実家に戻ってきてから、弟とは18年も同居していましたが、まさか、こんなことをしていたとは、気づきませんでした。被害者には本当に申し訳ないことをしたと思っています。世間のみなさまにも恥ずかしくて顔向けできません」そう肩を落とすのは、東大阪市で自転車のサドルを盗んだ疑いで逮捕された須田広昭容疑者の実の兄。週刊女性が静岡県沼津市の兄弟が同居していた家を訪れると、苦しい胸の内を語ってくれた。■月に10万円のサドル用倉庫広昭容疑者は昨年の11月下旬、東大阪市内でサドル2個を盗んだとして、大阪府警河内警察署が今年2月13日に容疑者の自宅を捜索。すると、別のサドル11個も発見され、事情を聞いたところ、自宅から約7キロ離れた貸し倉庫からも5800個ものサドルが見つかった。「コンテナ式のトランクルームではなく、大きな倉庫内に2、3畳ごとに仕切りのある部屋を6つも借りていました。黒、白、茶色など色ごとに分けて、サドル1個ずつをポリ袋に詰めていたそうです。倉庫代だけで、月に10万円はかかっていたようです」(全国紙社会部記者)しかも25年も前から盗みを続け、長距離大型トラックの運転手であった容疑者は、東京、横浜、名古屋、大阪など大都市で犯行を重ねていた。単純計算では2日に1個は盗んでいたことになり、サドルに対するかなりの“執着”を感じることができるが……。「最初は仕事のストレス解消のためにやり始めたが、そのうちに楽しくなってきて、収集がやめられなくなった」などと供述しているという。 週刊女性は昨年10月、東京・大田区でサドル159個を盗んだ男の事件も報じたが、独特な嗜好があったのだろうか。「盗品の大半は女性用のママチャリや、電動アシスト自転車のサドルが多いそうです。男性用や、スポーツタイプの自転車のサドルはほとんどないようです。ポリ袋にくるんでいたのも几帳面だったからではなく、そのにおいを保存して嗅ぐためだったのではないかとみられています」(前出・記者)■寂しい思いをした幼少時代の影響か冒頭の実兄に心当たりを尋ねると次のように話す。「女性関係ですか?いや、弟はずっと独身ですが、ほとんど女性に興味は示さない、女っ気のないやつでしたけど。いまでこそ180センチ、83キロと図体はでかいですが、昔からおとなしくて、内向的で、人付き合いが苦手だから、友達もほとんどいない根暗な感じでした。酒も瓶ビール1本程度しか飲まないしタバコも吸わないですから」兄の目に映っていた唯一の楽しみは通販だったという。「青汁、サプリメントや健康飲料、水、冷凍食品を着払いで次々と注文していました。結局、親父が払うんですけど」長距離トラックの運転手としてある程度の収入はあったはずだが、長年の倉庫代に消えていたのだろうか─。広昭容疑者の家族は60年近く前に、現在の沼津の家に引っ越してきて、父は会社員、母は専業主婦の家庭で、兄が小学校へ入るころに、容疑者が生まれたという。「弟が2、3歳のころ、母が脊髄に腫瘍ができる大病を患い、2年ほど東京などの病院に入院していたことがありました。まだ小さかった弟は山梨の母親の実家に預けられたことがあるんです。そのときに寂しい思いをしたことが、のちの弟の性格に影響したのかもしれません」兄弟は7歳離れていたので、昔から一緒に遊んだ記憶も、きちんと会話した記憶もないとか。容疑者が小学校6年になるころに、兄は家を出て東京の会社に就職。以来、30年近くは別々の生活だったという。「そのころは盆も正月もほとんど帰省しませんでしたし、弟に土産やおもちゃなどを買ってきたこともなかった」■サドル以外の収集グセその後、容疑者は地元の中学校、私立高校を出たあと、やはり東京の鉄鋼関連会社に就職した。「結婚する前に、元妻と一緒に、やつの会社の寮を訪ねたことがありましたが、東京で会ったのはそれが最初で最後でした。弟はその会社を1年ほどで辞めて専門学校へ行き、それから配膳関係の仕事をしたんですが、それもすぐに辞めて、以来32歳ぐらいまでは仕事を転々としていた」容疑者は実家に戻ってからはトラック運転手になり、サドル泥棒を始めたようだが、職場は次々と変えていた。7、8年前に容疑者は両親との同居を嫌がって、近所にアパートを借りて住んでいたが、家賃滞納のため、わずか2年ほどで舞い戻ってきたことも。「とにかく人付き合いが下手なので、トラック運転手を選んだのは人と接する機会が少ないからだと思います。私が離婚して戻ってきてから18年ほど一緒に生活したのですが、やつは1週間に1、2日ぐらいしか家にいなかったので、ほとんど会話もしなかった。兄弟であっても、兄弟ではない感じだった」そんな性格でストレスをためやすいのか、容疑者は家庭内暴力(DV)を起こしたこともあるという。「普段はおとなしくて優しいんですが、6年前に他界した母も小言を言うタイプだったので、たまにキレて、両親を殴ることもありました。私にもケンカをふっかけてきたこともあった。気が弱いくせに、ちょっかいを出してくるんです。“お前だって離婚してるじゃねーか”とかね。警察を呼んだことも2回あります。そのときは私が本気で殴ったら、それでたちまちシュンとしてしまって、それ以降は刃向かわなくなった。可愛いもんですよ」ただ、以前から奇妙なクセがあることは気になっていたようだ。「家で取っている新聞紙と、トラックや宝飾品の月刊誌を、自分の部屋に山のように積んであってね。ろくに読みもしないのに、捨てられないんです。そういう妙な収集グセが、今回の事件につながっているのかも……」広昭容疑者の逮捕から1週間ほどして、心労が蓄積したのか、91歳の父親が胃潰瘍からくる重度の貧血のため救急車で病院に搬送。兄は連日、そんな父親を見舞いながら、弟の将来を心配している。「弁済できるものは弁済して、罪を償わせたい。それから、どのくらいの罪になるのか、弟が戻っても、仕事が見つかるのかがいちばん心配です。それでも、兄として精いっぱいサポートしていくつもりです」広昭容疑者に、手を差しのべようとする兄と病床の父親の切実な思いは届いているのだろうか─。
2020年03月10日時代は日進月歩の勢いで進み、貧富の差が拡大する格差社会へ。急激な社会の変化は、一方でそれに適応できず、ストレスを抱え込む人たちを生み出す。近年増えてきている「依存症」の中でも、特に目立つのは「性依存症」だという。そこで、『やめられない人々 性依存症者、最後の「駆け込み寺」リポート』(現代書林刊)の著者であり、医療法人榎本クリニック理事長である榎本稔氏に、その実態について聞いた。写真はイメージです私は東京都内にある6か所でメンタルクリニックを運営しています。池袋本院を中心に、6つのクリニックヘ毎日、約900人の患者さんが通ってきます。その約900人のうち、4人に1人は「依存症」の患者さんです。依存症にはさまざまなタイプがありますが、いちばんよく知られているのは「アルコール依存症」でしょう。かつては「慢性アルコール中毒」、略して「アル中」と呼ばれていました。また、高度経済成長期に急増したものに「ギャンブル依存症」があります。競馬、競輪、ボートレース、パチンコなどに過度にのめり込むのがギャンブル依存症です。■「性依存症」は現代病ここ10年あまり、目立って増えてきたのが数々の依存症のなかでも「性依存症」。具体的には、「痴漢」「盗撮」「のぞき」「露出」「下着泥棒」「風俗通い」「強姦」などの性衝動行為を操り返し行うもので、そのなかでもいちばん多いのが「痴漢」です。性依存症の場合、行為の対象となる相手(多くの場合、女性)がいるため、犯罪になります。しかし、被害者に対する罪悪感は少なく、自分の興奮や快感だけを求める加害者が多いことが特徴です。この性依存症は、現代という時代を背景にした現代病です。むしろほかの依存症より、その色合いが濃いといえ、なかでも年を追って増えているのが若い人たちの罹患(りかん)。日々、彼らと接するうちに見えてきた時代背景を、いくつか紹介したいと思います。豊かな社会豊かな社会になった今、心の病が増えています。一見、矛盾するようですが、飽食の時代になり、糖尿病が増えて飢える心配がなくなった現代社会に、摂食障害のように食べたものを吐いてしまう人がいます。豊かさが、逆にこうした心の貧しさや心の病気・現代病を生んでいるのではないかと、私はつくづく考えてしまいます。ゆるくなった社会規範社会規範がゆるくなり、価値観が多様化しています。これに対応するように、社会生活の基本である自由と規律についてきちんと教わっていない人が多くなり、このためセルフコントロール、つまり自分を抑えるという教育がおろそかになっています。情報化社会今は、ポルノ映像などの“性情報”があふれています。自分の部屋でそれらを見入っていれば、刺激を受けないわけがありません。頭の中に情報が詰め込まれたまま外に出て、対象となる人物に対し、衝動的に痴漢や盗撮をしてしまうのです。■「性依存」は「働き盛りの会社員」に多い傾向性欲は人間誰しも持っており、15〜16歳の思春期の少年は特に性的好奇心が強く、性欲も強いものです。しかし彼らが一様に性依存症になるわけでも、まして性犯罪者になるわけでもありません。どんな人たちが性依存者になるのかを、当院の受診者のデータから検証してみると、30〜40代の男性がおよそ70パーセントを占めました。つまり壮年期、働き盛りの世代に性依存患者が多いのです。次に、彼らの職業はというと半数が「会社員」。さらに学歴を見てみると、4年制大学卒がほぼ半数を占め、大学院卒を合わせると54パーセントにもなっています。これらのデータから、性依存者の平均像として「高学歴で、働き盛りの会社員」という素顔が見えてきます。その年代となれば、おそらく会社では中間管理職として勤務しているケースが多いはず。上司から命令されるプレッシャー、そして部下を指導するプレッシャーなどを受け、それらがストレスとなり、性依存の引き金になってしまうケースも多いのです。■性依存症の実態しかし、幼いころの環境やふとしたきっかけで性依存の症状に苦しめられてきている患者さんもいます。そこで、私のもとに実際に相談へ来た「性依存症」患者・Bさん(34歳)の話を紹介します。Bさんは未成年時に、医療少年院と少年刑務所へ入所し、成人してからは各地の刑務所に服役し、計8回の実刑判決を受けました。それでもやめられなかったのが「ハイヒール盗み」です。Bさんは女性のハイヒールに異常な執着を示す男性でした。単なる盗みではなく、駅の階段などで前を歩く女性に対し、いきなりハイヒールを奪い取るのです。あまりにも異常な行為と思われるでしょうが、性依存症の典型的症例ともいえます。来院したのは2016年2月。服役を繰り返した末、困り果てた父親が法務官に相談したところ当院をすすめられたそうです。Bさんは小太りの体形で猫背、メガネをかけ、ニヤニヤとうすら笑いを浮かべており、異様な印象を受けました。3人兄弟の次男として都内に生まれ、小学2年生のときから学校になじめず、いじめを受けていました。小学校入学以前に母親のハイヒールに特別な関心を持つようになり、性的な欲求を感じるようになったのは小学校3年生。初めてハイヒールを盗んだのは、中学2年生のときだったといいます。Bさんの場合、女性が身につけた特定のものに執着するフェティシズムの典型的症例でした。ハイヒールをはいた女性を見ると追いかけて行き、左足にはいているハイヒールの踵(かかと)をつかんで盗ってしまうというやり方です。当然、被害女性は驚き、叫んで逃げてしまいます。「どうしてそんなことをするのか」とこちらが聞くと、答えは「自分でもわからない」。盗みがうまくいくと「スリルと快感、達成感を得られるが、罪悪感を持つことはない」と話しました。女性関係については、「セックスはしたいと思うけど、女性と話すことが怖くて、童貞」だと言うのです。彼は「性依存症」だけでなく、他人の感情への無関心や社会的規範を無視し、相手を性の対象としてしか見ない人格障害である「反社会的パーソナリティー障害」でもあります。本人と父親に性依存症という心の病気であることを説明し、当院の治療プログラムに参加してもらいました。当院では、初診時に患者さんごとの「リスクアセスメント」(危険度評価)を行いますが、危険度の高低にかかわらず“最低3年間”の治療を基本としています。特に最初の半年間は、集中的にクリニックへ通ってもらうようにします。というのも、患者さんたちは、逮捕されたり出所して間もない時期のため、精神的に追い詰められ孤立してしまうからです。そのような状態から脱するには、同じ心の病を抱えた“仲間”が必要なのです。プログラムの内容としては、自分自身を振り返る「自分史」をはじめ、「性依存と治療」や「性依存と家族」を学び、性依存症について書かれた本や被害者の手記などを読み、内容について考えるミーティング、認知行動療法について学びます。Bさんは駅の階段でハイヒールを盗むことが多かったため、電車で通院させることは危険だと判断し、クリニックの近所にある寮に入ってもらいました。従順に治療を受けていたのですが、約半年後、女性にしつこくつきまとって身体に触れ、再び逮捕・勾留されてしまいました。それを知った私は、性依存症治療の難しさを改めて実感させられたものです。治療中も「ハイヒールを盗むファンタジーがずっと消えない」と話していたBさんの心に潜む闇は、医師の想像を超えるものなのかもしれません。心の病は目に見えません。内臓疾患のように病巣を除去すれば治るというものでもありません。根気強く治療する以外に道はないのです。私が60年にわたって経験し、積み重ねてきたものが、その治療の根幹になっています。性依存をはじめとする「依存症」について、ご理解いただけたでしょうか。患者さんの治療・支援のため新しいシステムをつくり、日々取り組んでいる私たちの活動をあわせて知っていただければ、うれしい限りです。<著者プロフィール>榎本稔◎1935年生まれ。医療法人榎本クリニック理事長。医学博士。拓殖大学客員教授、日本「祈りと救いとこころ」学会理事長、日本「性とこころ」関連問題学会理事長、日本外来精神医療学会名誉理事長、日本精神衛生学会理事、日本デイケア学会理事などを務める。
2019年12月24日ベビーシッター女性から、総額3,000万円以上の窃盗被害を受けたタレントの神田うのさん。6月2日に都内で行われたイベントでは、報道陣に対して涙ながら精神的なショックを語りました。ベビーシッターを雇う側の管理が問題?ネットでは、信頼して子どもの世話を任せていた人物が自身の大切にしていたブランド品や貴金属を盗んだということに対して、ベビーシッターを雇うことそのものへの恐怖や、うのさんへの同情の声が挙がる一方で、・金庫とか入室禁止の部屋とかちゃんと管理してなかったと思われる・盗もうとする気持ちを誘発しない環境って大事だと思う・ベビーシッターとの人間関係ができていないのに、すぐ手にとれる場所に高価な物置いておくのはどうなのかなといった、うのさんの管理能力の甘さやベビーシッターとの脆弱な信頼関係を指摘する声も上がっています。信頼できるベビーシッター会社を選ぶことがなにより大切そこで、ベビーシッターを雇う際に気をつけておかなければいけないことや、トラブルが起きないコツを公益社団法人全国保育サービス協会の長崎真由美さんに伺いました。――ベビーシッターを雇いたい場合には、個人間で契約できるマッチングサイトとベビーシッター会社を利用する2つが主流ですが、どちらが良いのでしょうか。長崎真由美さん(以下、長崎):トラブルを避けるためにも子どもの安全を確保するためにも、ベビーシッター会社のベビーシッターさんをご利用になることをお勧めします。個人契約でお願いするとなると、第三者が絡まないので管理者もおらず、トラブルを解決する手立てもないと思います。――ベビーシッターを雇った場合、家を空ける時にすべきことや貴重品の管理方法を教えてください。長崎:ベビーシッター会社は利用者に対して、貴重品や高価なものは片付けていただく、目につかないところにしまっていただくように事前にお願いをしますので、そのようにしてください。さらに家の中で、子どもを保育する場所の確認や、使用してはいけない、入ってはいけない部屋も確認します。そうした取り決めを事前にすることが何よりも大事になってきます。トラブルを起こさないためには、ベビーシッター会社との約束事(契約内容、利用規約等)をよく確認し、ベビーシッターにどんなお世話をしてほしいのか等々の希望をはっきりと遠慮なく伝えてください。ベビーシッターを変えてほしい時も要望に応えてもらえる――たくさんベビーシッター会社がありますが、自分に合った会社やベビーシッターを選ぶコツはありますか。長崎:ベビーシッター会社のリストから各社の特徴やサービス内容、料金等を調べて、気になる会社がありましたら直接お電話でお問い合わせするのが良いでしょう。ネット上の情報だけでなく、しっかりと事前にベビーシッターにしてほしいこと、疑問に思うこと、不安に思うこと等々を話し合った上で、信頼できる会社を選ぶことが大事になってきます。まずは信頼する会社を選ぶことが信頼するベビーシッターに出会えると思ってください。ベビーシッターの希望を明確にお伝えする際に、ママに合うかどうかも大事ですが、子どもとの相性も忘れないでください。人同士ですから相性の問題も出てきます。変えてほしい場合にもベビーシッター会社に遠慮なくおっしゃってくだされば、できる限りご要望に合ったベビーシッターをコーディネートします。・全国保育サービス協会(石狩ジュンコ)
2015年06月08日ヴェネチア国際映画祭金獅子賞やアカデミー賞脚本賞始め、数多くの賞に輝いたソフィア・コッポラ監督がエマ・ワトソンを主演に実在した10代の窃盗団の顛末を描いた最新作『ブリングリング』。シネマカフェでは女の子ばかりのティーン窃盗団の中で唯一の男の子マークを演じるイズラエル・ブルサールに注目した。本作は実際にあった事件を基に被害総額3億円、ハリウッド・セレブの豪邸を襲ったティーン窃盗団「ブリング・リング」を追ったセンセーショナルな物語で、5人のティーン窃盗団を演じるのは『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンに、ケイティ・チャン、クレア・ジュリアン、タイッサ・ファーミガとフレッシュでキュートな女子ばかり。女子の中でひとり頑張るイズラエル・ブルサールは、1994年生まれの19歳。ロブ・ライナー監督作『FLIPPED』(原題/’10)や、スティーヴン・ヘレク監督作『THE CHAPERON』(原題/’11)に端役で出演しているが、日本公開される出演作品は、実は今回が初めて。彼が演じるマークは学校に馴染めない転校生で、レベッカ(ケイティ・チャン)に出会うことにより、日常生活が劇的に変化していく。コッポラ監督はマークという役柄について、「私は、人々がアイデンティティを追求していく姿にいつも魅かれます。本作ではほとんどのキャラクターがあまり同情できない人物なので、ストーリーに入り込んでいく方法を探さなければなりませんでした。唯一、この中で最も共感できたのはマークでした」と、彼が本作を描くにあたって重要なキャラクターだったことを明かした。そして、イズラエルは「マークとは自己嫌悪に悩むところに共通点があると思う。ミシシッピで育った僕は子どもの頃みんなに好かれてなくて、自分もクラスが嫌いで学校に行きたくなかった」と、自身をふり返って切り出す。「映画の最初のマークは、すごい孤独でどうしようもないやつに見えると思う。それからレベッカと知り合って友達になるんだけど、マークはどんどんレベッカに惹かれていくんだ。そして何もかもダメになったとき、レベッカを頼って裏切られる。その体験からマークは成長していく。ソフィア(監督)は、マークを物語のハートの部分にしたかったんだと思うんだ。彼にはどこか憎みきれない部分があるからね。そのへんをうまく表現できていたらいいと思ったんだ」と語った。また、「観ていると、マークがゲイだと分かると思うんだけど」と言うイズラエル。「そのことについてソフィアと話し合ったんだ。ストーリーの中でマーク自身が、ゲイだってカミングアウトするシーンはなし、それは本作で重要な部分じゃない。ストーリーの本質とずれてしまうからね。だから、マークを自然に演じるようにしたんだ」と話してくれた。「主役はリアルなティーンであることが重要だったの」とフレッシュなキャスティングにこだわったソフィア・コッポラ監督。本作と共に新星イケメン俳優イズラエルの今後の活躍も期待したい。『ブリングリング』は12月14日(土)より渋谷シネクイントほか全国にて公開。(小泉浩子(cinema名義))■関連作品:ブリングリング 2013年12月14日より渋谷シネクイントほか全国にて公開(C) 2013 Somewhere Else, LLC. All Rights Reserved
2013年11月13日インターネットでセレブの住所や外出情報を集め、空き巣を働いていたティーン・エイジャーの窃盗グループを『ハリー・ポッター』の“優等生”エマ・ワトソンが演じたことで話題の、ソフィア・コッポラ監督・最新作『THE BLING RING』(原題)。そのモデルとなった窃盗グループを率いていた青年が、パリス・ヒルトンに「落ち着いてほしい」と忠告していたことが米ゴシップサイト「TMZ」の取材で明らかになった。青年の名はニック・プルーゴといい、2009年に犯した数々のセレブ宅強盗の罪を償い、服役後、今年4月に出所している。彼は先日、パリスがTV番組のインタビューに「もし彼ら(犯人グループ)を見かけたら、どうするか分からないわ。私は争いごとが好きな人間ではないけれど、きっとこう言ってやるでしょうね。『あなたたちには助けが必要よ。そして私の持ち物を返してちょうだい』って」と答えていたのを見て、困惑しているようだ。ニックが言うには、パリスを始めとする被害者たちには総額100万ドル(約1億円)を返却しており、彼女の持ち物もほとんど返しているとのこと。この釈明がをパリスが知っているのか分からないが、どうやらこの一連の犯罪の初被害者にあたるパリスは、『THE BLING RING』の公開で、当時の悔しさが蘇ってしまったようだ。(text:Mieko Nakaarai)■関連作品:THE BLING RING (原題) 2013年12月、渋谷シネクイントほかにて全国にて公開
2013年06月17日リンジー・ローハンに窃盗疑惑がかけられていたようだ。ゴシップサイト「TMZ.com」の報道によれば、リンジーの友人であるサム・マギッドがハリウッド・ヒルズにある自宅で宝石の窃盗にあったと1週間前にロサンゼルス警察に通報し、現在はその訴えを取り消したものの、警察は当初リンジーとリンジーのアシスタントを務めるギャビン・ドイルの2人が犯人だと立証できる複数の目撃者を確保していたという。2011年にもジュエリーの窃盗罪で有罪判決を受け現在、執行猶予期間中と前科もちのリンジー。27日(現地時間)に警察がリンジーの弁護士に2人の事情聴取を求めたものの拒否されている。この事件後、リンジーは家族と過ごすためにニューヨークを訪れており、複数の友人たちはリンジーは容疑者ではないと主張している。リンジーの親友でビジネスパートナーでもあるクラウス・ヒェルムバク氏は「以前からニューヨークへの旅行は計画されていて、ニューヨークではいくつかの仕事のミーティングをこなして、家族と過ごすことになっていたんです。だから逃げるとかそういうことでは全くないんです」と語った。さらに捜査関係者も「リンジーは容疑者ではないし、取調べにも協力的でした。彼女がロサンゼルスから逃亡したなどというのはデマです。それにまずリンジーがパパラッチに取り囲まれることなく、どこかへ逃げることなんて不可能ですからね」と明かしている。■関連作品:マチェーテ 2010年11月6日より新宿バルト9ほか全国にて公開
2012年08月29日ロサンゼルス州地裁が10日、ハリウッドにあるオーランド・ブルームの自宅に侵入および窃盗をした罪で、18歳の新進モデルのアレクシス・ネイエーズ被告に禁固6か月、執行猶予3年の判決を言い渡した。E!Entertainment Television制作のリアリティ番組「Pretty Wild」(原題)に2人の姉妹と出演していた過去もあるネイエーズ被告は昨夏に6人の仲間たちとセレブの邸宅を狙い、次々と住居侵入と窃盗の罪を重ね、リンジー・ローハンやパリス・ヒルトン、レイチェル・ビルソンらが宝飾品や高価な服などを盗まれる被害に遭っている。オーランド宅から盗まれた2本の高級腕時計は未だに発見されていない。ネイエーズ被告は昨年7月にオーランド宅に侵入したことは認めたものの、当時は酒に酔っていたので絵画や腕時計の窃盗には関わっていないと警察に話していた。だが、ネイエーズ被告は裁判で自身への嫌疑に異論がないとする「不抗争の答弁」を行い、それがカリフォルニア州の法制度では有罪を認めるのと同義になることから、住居侵入窃盗罪で判決が下された。ネイエーズ被告はオーランド本人および彼のハリウッドヒルズの自宅に近づかないことも約束させられた。(text:Yuki Tominaga)写真はオーランドと恋人のミランダ・カー。© AFLO■関連作品:ニューヨーク,アイ ラブ ユー 2010年2月27日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© NY5,LLC-All Rights Reserved.■関連記事:スカーレット・ヨハンソンの“ワケあり”幻の監督デビュー作を携帯で無料配信!もうすぐ春!『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』×「VIS」コラボTシャツを3名様にプレゼント岩井俊二監督インタビューN.Y.のダコタハウスが『リリイ・シュシュ』に影響「最も胸きゅんな映画」ランキング!1位はラブコメの帝王のあの群像劇『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント
2010年05月12日