米Audibleは14日、小説や落語などのオーディオエンターテイメントコンテンツが聴き放題となるアプリ「Audible」のAndroid版を公開した。利用料金は月額1,500円。ログインにはAmazonのアカウントが利用でき、登録後1カ月間は無料となる。「Audible」は、オーディオブックが聴き放題となるアプリ。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリアでは、すでに提供されており、数百万人以上のユーザーがいるという。日本国内でのサービスでは、小説や落語、ビジネス書、童話、ライトノベルなど20以上のジャンル、数千タイトルがラインナップされているほか、古谷一行さん、竹中直人さん、岸田今日子さんなど、著名人がナレーターを務めた作品も用意されている。機能面では、0.5倍から3倍まで6段階で朗読スピードを調節できる機能、指定した時間で再生を終了する「スリープタイマー」機能、章を飛ばしたり、後で聴き直すための「ブックマーク」機能も搭載している。Android向けアプリからの公開となるが、iOS向けアプリも今夏中にリリースするという。
2015年07月14日アルゼンチンで『アナと雪の女王』にダブルスコアの大差をつけ、同国歴代NO.1の大ヒットとなった『人生スイッチ』。7月25日(土)に迫った日本公開を前に、山田孝之や斎藤工、小堺一機、松尾スズキ、シシド・カフカ、鈴木おさむ、竹中直人など、映画通・映画好きとして知られる著名人たちから、絶賛のコメントがシネマカフェに到着した。第87回アカデミー賞「外国語映画賞」にアルゼンチン代表作品としてノミネート、第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも正式出品され、あまりにも斬新な面白さで話題をさらった本作。人生において、決して押してはならないスイッチを押してしまったがために、不運の連鎖に巻き込まれる6人の男女をユーモアたっぷりに描いた前代未聞のブラック・コメディ。スペインが生んだ名匠ペドロ・アルモドバルがプロデュースした。その先の展開を1ミリたりとも読ませない展開と、誰もが初めて見る圧巻のラストの衝撃に、世界中の映画通たちも舌を巻き、そして爆笑!それは、日本の著名人や映画監督たちもまったく同様だった様子だ。<コメント一覧>■山田孝之(俳優)負の連鎖が続き苦しくなる描写が多いのに、観終わった今最高にすっきりしている。それはこちらが思ったことを登場人物たちが“とことんやってくれる”から。映画の世界にモラルや法律なんて関係無い。作る側としても観る側としても見習うべきだ。■松尾スズキ(作家・演出家・俳優)登場人物全員、見苦しい。だけど、その見苦しさから一秒も目が離せない。時にオシャレにすら思える。それは、監督のセンスが抜群に新しいから。■シシド・カフカ(ミュージシャン)きっと日常に潜む人生スイッチ。絶対に押したくない!衝動に素直な登場人物達を羨ましく思いながらも、人に優しく慎重に生きていこう、と心に刻みました。■鈴木おさむ(放送作家)一つずつの作品と物語が濃く、パワーにみなぎっていて、前菜のない、メインだらけのコースを食べたような、そんな映画です。全てが自分のまわりにありそうでなさそうで、でもスイッチ一個でありえるんだろうな。だからおもしろい。■竹中直人(俳優)観ている間じゅう興奮しっぱなし!何だこの映画は!?すごすぎる!声を出して良いなら終始「うわー!」「うおー!」って叫びながら観ていたい!この映画は確実に爆発している!!■斎藤工(俳優)※公式ブログ「斎藤工務店」よりなんじゃこりゃ!!最初のエピソードから驚愕の求心力こんなんありかよ、、面白すぎる。グザヴィエ・ドラン然り映画の文法が変わりつつあるのか。『人生スイッチ』は7月25日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマライズほかにて全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:人生スイッチ 2015年7月25日より全国にて公開(C) 2014 Kramer & Sigman Films / El Deseo
2015年07月02日元ヤクザ、お人好しのシングルファーザー、キレ者の司法書士という3つの顔を持つ男を若手実力派の田中圭が演じ、好評を博した深夜ドラマの映画化『劇場版 びったれ!!!』。11月に全国公開される本作から、待望の特報映像が解禁となった。「カバチタレ!」「極悪がんぼ」「ダンダリン労働基準監督官」などを生み出してきた田島隆が原作を務める“司法書士”漫画の新シリーズが、連続TVドラマ化に続き、劇場版としてよりパワーアップして帰ってくる本作。「びったれ」とは、小心者を意味する広島弁だ。司法書士事務所に勤務する、お人好しで頼りないシングルファーザーの伊武努(田中圭)が、「切れ者の司法書士の顔」、そして法的な手段でも動じない輩には「元・極道の顔」という、3つの顔で理不尽な目にあう庶民を助け、人の温かみと厳しさを突き付ていく痛快な裏リーガルドラマ。連続ドラマは、tvkほか全国10のローカル局で始まるも、“地元”・広島では同時間帯の視聴率6.3%(チャンネル占拠率33.5% ※第8話)、福岡では視聴率4.3%(チャンネル占拠率36.7% ※第7話)と大好評を博し、その勢いのまま映画化が決定した。今回解禁となる30秒特報では、庶民を助けるはずの主人公・伊武を襲う数々の困難が描かれていく。極道時代の過去をネタに中傷を受けたり、家族の絆に亀裂が入ったり、足を洗ったはずなのに大乱闘…。果ては、ライバル弁護士・霧浦(山本耕史)からは痛烈な批判を受け、そして宿敵の実父・伊武制覇(竹中直人)からも宣戦布告されている。ドラマ版に引き続き、本作の主題歌を担当するのは、関西出身のアイドルパンクDJユニッ「あゆみくりかまき」。6月24日にメジャー2ndシングル「蜜蜜蜜(ハニーハニーハニー)」をリリースしたばかりの彼女たちが、この劇場版のために書き下ろした新曲「森森森(もりもりもり)」もこの特報映像の中で解禁されている。広島発の超庶民派・司法書士は、理不尽なことばかりの社会に風穴を開けることができるのか?まずはこの特報映像を覗いてみて。『劇場版 びったれ!!!』は11月、全国にて公開。ドラマ「びったれ!!!」DVD-BOX(発売元・販売元:キングレコード)は7月8日(水)よりリリース予定。(text:cinemacafe.net)
2015年06月25日映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(7月4日公開)のジャパン・プレミアが23日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、来日中のエリザベス・オルセンとジョス・ウェドン監督、女優の米倉涼子らが登場した。アイアンマン、キャプテン・アメリカの登場で幕を開けたジャパン・プレミア。本作で新たにアベンジャーズに仲間入りするスカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセン、続いてジョス・ウェドン監督がレッドカーペットに姿を現すと、会場の熱気は急上昇した。その後、エリザベスと監督は、吹き替えキャストの米倉涼子、竹中直人、宮迫博之と共にステージに登場。監督は「(本作の)ヒーローたちはすごい力を持っている。力というのは、愛する人のために使って戦うことに意味がある」と熱く語り、エリザベスは「すばらしいキャストの一員になれたことを感謝しています」と喜びを伝えた。2人に続き、竹中直人が「私トテモ興奮シテマス」などと片言の日本語であいさつすると、会場は爆笑。宮迫が「真面目にやれよ!」とツッコんだ。米倉は「今回の『アベンジャーズ』は、あっちこっちでの戦いや、愛情や友情や…1段階、2段階、3段階もスケールアップしている」と絶賛。そして、「次回、日本のストーリーがある時には、ちょっとだけでも出させていただきたい」と監督に出演を直談判すると、監督は「今度こそ約束します!」と誓い、2人で指切りを交わした。また、宮迫は演じたホークアイ役について、「私にも嫁も子供もいます。ホークアイの『家族のために死ぬわけにはいかない』という気持ちは、自分と重なってやりやすかった」と語った。イベントの最後には、監督とエリザベスが法被を着て、全員で鏡開き。日本流のヒット祈願で盛り上がった。
2015年06月23日現時点で世界歴代5位の興行収入を記録している『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ジャパン・プレミアが6月23日(火)に開催。来日中のエリザベス・オルセン、ジョス・ウェドン監督、日本語吹き替えを担当した竹中直人、米倉涼子、宮迫博之が出席した。マーベル・コミックのヒーローたちが集結した『アベンジャーズ』シリーズの最新作。地球を守る存在として“アイアンマン”トニー・スタークが開発した人工知能によるシステム“ウルトロン”が、人類こそ地球の平和を脅かす最大の敵と認識し、牙をむく。アベンジャーズは人類を守るべく戦うが…。会場脇に止まった車からエリザベスが下りると沿道からは歓声が飛ぶ。エリザベスは全身「ディオール(Dior)」の黒いドレスで優雅にレッドカーペットを歩いた。舞台挨拶では、本作からのシリーズ参加についてエリザベスは「最初は緊張したし、ワクワクする気持ちもありました。素晴らしいメンバーの一員になれたことに感謝しています」と笑顔で語った。実験で生み出された超能力を持つスカーレット・ウィッチを演じたが、「これからも演じ続けられるというのが嬉しい。日本のみなさんにも早く観てほしいです。大きな愛、復讐心、そして怒りを抱えたキャラクターであり、これからどうなっていくのか?見守ってほしいです」と呼びかけた。米倉さんは前作に続いてスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウの日本語吹き替えを務めたが、声だけでなく生身の女優として本シリーズへの出演を熱望!前作に続き顔を合わせたウェドン監督に、ドスを利かせた声で(?)「前回(来日した際に)もオファーしていましたが、残念ながら出演することはできず…。しつこく(笑)、もし日本でのストーリーがあれば、ちょっとでも出させていただければ」と次回こそはと出演を懇願し、これには監督も「今度こそお約束します!指切りします」と誓っていた。“愛”がテーマの本作。ホークアイの声を担当した宮迫さんは「自分も病気をして、家族のために死ぬわけにいかないホークアイと重なる部分がありました」と家族への思いを口にする。監督は「ひとりひとりのヒーローたちがすごい力を持ってはいますが、単に力を持っているだけでは意味がありません。愛する者や互いを守るためにその力を使うこと、家族への愛、自分がいる社会への愛こそが重要なのです」と説き、さらに「この映画は自信作です。実は今日、誕生日なのですが、大好きな日本で温かく迎えていただき最高のバースデイプレゼントをいただきました」と日本のファンへの感謝を口にした。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 2015年7月4日より全国にて公開(C) Marvel 2015
2015年06月23日世界的ヒットシリーズ最新作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に出演するエリザベス・オルセンとジョス・ウェドン監督が来日。6月23日に日本語吹き替えキャストの竹中直人、米倉涼子、宮迫博之も加わり、ジャパン・プレミアイベントが開催された。ジャパン・プレミアイベントの模様6月9日時点で全世界興行収入が13億4910万ドル(約1618億円)に到達し世界歴代興収第5位にランクインという大ヒットを記録中の本作。人類の平和を守るために開発されたはずの“ウルトロン”が人類に牙をむき、アベンジャーズたちが愛を武器に人類を守る戦いに身を投じる。本作からのシリーズ参加で、人体実験で生み出された超人的能力を持つスカーレット・ウィッチを演じているオルセン。黒いディオールのドレスに身を包み、レッドカーペットに登場し、沿道からの歓声に笑顔で応え、レッドカーペットを闊歩した。既に人気の確立された大ヒットシリーズへの参加についてオルセンは「最初は緊張したし、ワクワクする気持ちもありました。これからもウィッチを演じ続けられたらうれしいし、日本のみなさんには早く観てもらいたいです!大きな愛、そして復讐心や怒りを抱えたキャラクターです。これからどうなっていくのか見守っていただけたら」と日本のファンに向けて語った。米倉は、アメリカでのプレミアにも参加し現地の熱気を感じたようで「前回以上に盛り上がりがスケールアップしてました」と語る。作品自体も「2段階も、3段階もアップした、期待通りの作品になってます」と胸を張る。自身、吹き替えキャストとしてではなく、次回は女優としての参加を熱望しており、前作に続いて顔を合わせたウェドン監督に「前回もオファーしていましたが、残念ながら今回も出演はできず…(苦笑)。しつこく(笑)、(次作で)日本でのストーリーがある時はちょっとでも出させていただけたら…」と脅迫気味に(?)出演を直訴! ウェドン監督は「今度こそ、お約束します。指切りいたします」と次作での起用を約束した。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』7月4日(土) 全国公開
2015年06月23日女優の米倉涼子が23日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(7月4日公開)のジャパン・プレミアに登場し、ジョス・ウェドン監督に次作への出演を直訴。監督は「約束する」と誓い、2人で指切りを交わした。ジャパン・プレミアには、本作で新たにアベンジャーズに仲間入りするスカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセン、ジョス・ウェドン監督、そして、日本語吹き替え版キャストの米倉涼子、竹中直人、宮迫博之が参加。日本のファンに本作をアピールした。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に続き、本作でもブラック・ウィドウの声を務めた米倉は「素敵なみなさんと一緒のステージに立てていることに感謝します」と感激。「今回の『アベンジャーズ』は、1段階、2段階、3段階もスケールアップしている」と本作を絶賛し、「期待以上の映画になっている」と興奮気味に語った。そして、ジョス監督に前回会った時に出演交渉したが「残念ながら叶わなかった」といい、「しつこくまた(笑)。次回、日本のストーリーがある時には、ちょっとだけでも出させていただきたい」と再び直訴。監督は「今度こそ約束します!」と誓い、2人で指切りを交わすと、米倉はうれしそうな表情を見せた。イベントの最後には、"ウルトロン"に見立てた樽が登場。「最強集結!アベンジャーズ!」の掛け声に合わせて鏡開きを行い、ヒットを祈願した。
2015年06月23日女優の米倉涼子、俳優の竹中直人、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之が27日、東京・港区の増上寺で行われた、米映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のヒット祈願イベントに出席した。背中が開いた黒のミニドレスで登場した米倉は、先月、米・ロスアンゼルスで開催されたワールドプレミアに参加。「みなさん扮装していたり、盛り上がりが尋常じゃなかった」と会場の様子を振り返りつつ、「迷うくらいスケールが大きい作品。仲間たちの絆で人々を守るストーリーに感動するし、応援したくなる」と笑顔でアピールした。イベントでの祈祷を終えた米倉らは、屋外で行われた弓射式にも出席。“弓の名手”ホーク・アイ役の宮迫は、的の中心に矢を射る腕前を見せ、「真ん中に当てろと言われたので、緊張しました」と安堵の表情。3人とも的中した結果にも、「決して折れない矢が3本とも刺さったので、大ヒット間違いなし!」と自信を覗かせていた。また、昨年12月に結婚した夫と離婚&別居報道の渦中にある米倉は、この日、左手薬指に指輪をつけておらず、"決して折れることがない愛の矢を射る"と題したイベントにちなみ、報道陣が「愛の矢は折れていませんか?」、「進展は?」などと声を掛けるも、表情を変えることなく足早に会場を去った。7月4日に全国公開する本作は、アメリカン・コミックに登場するヒーローたちを描く「アベンジャーズ」シリーズ第2弾。人工知能・ウルトロンが選択した“人類滅亡”の危機を前に、アベンジャーズは闘いを挑む――というストーリーで、日本語吹き替え版の声優を米倉、竹中、宮迫が務めている。
2015年05月28日世界的ヒットシリーズの最新作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で前作に続いて、日本語吹き替え版ボイスキャストを務める竹中直人、米倉涼子、宮迫博之が5月27日(水)、増上寺にて行われたヒット祈願イベントに出席した。先月より世界各国で公開が始まり全ての国と地域で初登場No.1に輝くなど大ヒットを記録している本作。世界の平和を守るために“アイアンマン”トニー・スタークが人工知能「ウルトロン」を発明するが、ウルトロンはやがて、“究極の平和”として地球を脅かす唯一の存在=人類を抹殺することを選択。アベンジャーズたちがそれに立ち向かう。竹中さん、米倉さん、宮迫さんは増上寺の安国殿にてヒット祈願を行ない、それぞれが矢を奉納した。その後、安国殿前にて、宮迫さん演じるホークアイの得意技でもある弓により、先ほど奉納した矢を射ぬいて願掛けをする弓射式を執り行い、3人とも見事に「アベンジャーズ」の“A”のマークが描かれたパネルを射抜いた。3人とも無事に弓を射抜いてホッとした表情だが、特に宮迫さんはホークアイ役とあって「外すわけにはいかないので緊張しました。『真ん中に当ててくれ』と言われてたし」と語り、煽り気味の司会に対しても「あなたがプレッシャー掛けてくるので正直、イラッとしました」と本音を口にし笑いを誘っていた。既に3人ともアフレコを終えているが、この日も眼帯に黒のロングコートというニック・フューリーになりきって登場した竹中さんは「オファーをいただく前の3年と12か月前から準備をしてきました。サミュエル・L・ジャクソンの声は僕しかいない!」とノリノリで完成した映画についても「すごい映画になってます!」とニッコリ。米倉さんは、アメリカで行われたワールド・プレミアに日本を代表して出席したが「朝、レッドカーペットを用意している段階から人が集まっていて、みんな(キャラクターの)扮装をしてるんです」と現地の熱気を明かし、現地のファンと共に鑑賞した作品についても「5分に1度くらい沸くんです!」と興奮を口にしていた。米倉さんに対してはイベント終了間際の退出時に、先日の離婚報道のその後に関する質問も飛んだが、大音量のBGMに報道陣の質問はかき消され、スタッフの制止もあって米倉さんは無言で会場を後にした。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月27日5月30日公開の映画『誘拐の掟』の公開記念イベントが19日、都内で行われ、俳優の竹中直人、グラビアアイドルでタレントのおのののかが出席した。本作は、リーアム・ニーソン演じる私立探偵マット・スカダーが、ひとりの少女の命を懸け、連続誘拐殺人犯との交渉を繰り広げるサスペンスミステリー。作品の見どころである酔いどれ探偵スカダーの交渉術にちなみ、『探偵物語』の松田優作が大好きという竹中直人が登場し、おのののかを電話で口説いた。開口一番「結婚して下さい!」といきなりプロポーズした竹中に対し、おのは「急すぎるので」と拒否反応。時間を置いて、おのののかがビールの売り子をしていたということでビールを飲んで「俺と付き合え! この野郎!」と再度口説き文句を言うも、おのから「ちょっと急ぎすぎるしごめんなさい…」と拒否られて「リーアム・ニーソンの交渉術には叶いません…」とギブアップした。そんな竹中の性急なアプローチにおのは「急だとこっちも…。口説くとしたら、何回かお食事を重ねてからがいいと思います」と当たり前のアドバイスを送ると、竹中は「何もわからないですよ。僕はテクニックがないので…」と半ばあきらめ状態だった。イベント中、口説きに失敗した竹中だったが、おのから「今若い娘の中で枯れ専女子が流行っているんです。竹中さんに初めて生でお会いしたんですが、ダンディーさというか大人の色気がありますよね。朝からこんなにかっこ良い59歳がいるのかと思うとびっくりです。本当にかっこ良いと思いますよ」と"枯れ専女子"発言されてニヤけ顔。続けて「お食事に誘われたら全然行きますよ! その後はどうなるかわからないですけど(笑)」というおのの意味深発言に戸惑いを見せた竹中だったが、「今度共演させて下さい!」と満更でもない様子だった。映画『誘拐の掟』は、5月30日より全国公開。
2015年05月20日『シンドラーのリスト』や『96時間』にも出演する、62歳にしてダンディなリーアム・ニーソン主演の映画『誘拐の掟』公開を記念し、5月19日(火)都内でイベントが開催され、日本のダンディ俳優代表として、竹中直人が登場した。見どころである、誘拐犯との電話交渉にちなみ、この日用意されたのは、ひとつの黒電話。竹中さんならどう交渉しますか?という無茶ぶりに、誘拐されたおばあちゃんを返してくれと、話をもちかけるも、身代金が3,000万と聞きすぐに諦めるという演技を披露。では、次は女性を口説くときはどうしますか?と振られると、「僕と結婚してくれないか?」と突然告白。すると、どこからともなく、電話先の声が聞こえ、“美人すぎる売り子”として知られるおのののかが登場した。電話の返事はもちろんNOだったのだが、今日のファッションは、“美人すぎる人質”として映画に登場するダニエル・ローズの真っ赤なコートにちなみ、赤のワンピースにしましたと笑顔を見せた。本作について尋ねられた竹中さんは、「62歳なのに老眼鏡をかけていないんだよ。おかしいだろ」と怒りをあらわにするも、「老眼鏡をかけている方の姿をみてもキュンとしますけどね。竹中さんと今日初めて実際にお会いして、こんなに素敵な59歳がいるんだなと思いました」と褒められると、それまでの怒りがうそのように、立ち上がって喜んだ。年上の男性はいかがですか?という質問に対しておのさんは、「『枯専女子』という言葉があるくらい大人の男性が流行っていますけど、私はリーアム・ニーソンの声が好きだったのと、今回の役では禁酒をしているシーンがあるんですが、それが可愛らしいなと思いました」と話した。『誘拐の掟』は5月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:誘拐の掟 2015年5月30日より全国にて公開(C) 2014 TOMBSTONES MOVIE HOLDINGS, LLC.
2015年05月19日俳優の竹中直人が5月19日に、都内で行われた映画『誘拐の掟』のPRイベントに出席。主演を務めるリーアム・ニーソンの大ファンだといい、「哀愁漂う存在感がたまらない」とホレボレした様子だったが、「62歳なのに老眼じゃないし、髪もある」と納得いかない表情も。「僕は59歳だけど、もう老眼だし、髪の毛だって…」と笑いを誘った。イベントの模様過去に苦悩するアルコール依存症の元刑事で、探偵の主人公・マット・スカダー(ニーソン)が、連続猟奇殺人犯と壮絶な心理戦を繰り広げるサスペンスアクション。ローレンス・ブロックによる傑作ミステリー『獣たちの墓』を、『マイノリティ・リポート』『アウト・オブ・サイト』の脚本家であるスコット・フランクが脚本と監督を務め、映画化した。「表情を変えない、淡々としたお芝居が染み入る。映画をA級、B級って分けたりしたくないけど、仕事を選ばず、いろんなタイプの役柄を演じるのはすごい」とニーソンの魅力を語る竹中は、「殺人のシーンは思わず目を背けたくなっちゃうけど、そんな悪の不気味さも魅力。監督のセンスが抜群ですよね」と作品にも太鼓判を押した。イベントにはタレント・おのののかも駆けつけ「リーアムさんは62歳とは思えないほど、素敵。若い女の子の間では、枯れ専(年配の男性に惹かれる)も流行っている」とニッコリ。竹中とは初対面だといい「ダンディさと大人の色気があって、かっこいい」とリップサービスしていた。『誘拐の掟』5月30日(土)全国公開取材・文・写真:内田 涼
2015年05月19日今週末にいよいよ公開となる話題の“狂気”の音楽映画『セッション』。このほど、公開記念イベントとして、俳優の竹中直人さんと「東京スカパラダイスオーケストラ」が登壇するスペシャルセッションライブ付き上映が「TOHOシネマズ新宿」で開催されることがわかった。名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。 ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。 恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。第87回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネート、見事3部門、助演男優賞[J・K・シモンズ]/編集賞/録音賞を受賞した『セッション』。今回決定したスペシャルセッションライブは、「釘付けになった!」と本作を絶賛する竹中直人さんと、世界を股に掛けるスカバンド・東京スカパラダイスオーケストラが登場する。ミュージシャンとしても活動する竹中直人さんとスカパラの夢の共演。映画に共鳴した彼らの“セッション”を目撃してみて。<映画『セッション』公開記念スペシャルセッションライブ付上映>時間:4月21日(火)18:30の回(上映前)場所:TOHOシネマズ 新宿(4月17日オープン)登壇者:竹中直人、東京スカパラダイスオーケストラ(敬称略)料金:通常料金(プレミアボックスシート・プレミアラグジュアリーシートは別途追加料金が必要です)※登壇が予告なく変更・中止になる場合がございます。※特別興行に付き前売鑑賞券、ムビチケはご使用になれません。(text:cinemacafe.net)■関連作品:セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年04月16日佐々木希の初舞台が決定、今年10月下旬より東京・シアタークリエ他で上演する舞台『ブロッケンの妖怪』に出演する。同作は人気個性派俳優・竹中直人と生瀬勝久がタッグを組む「竹生企画」の第2弾。2011年の第1作『ヴィラ・グランデ 青山~返り討ちの日曜日~』に続き、人気劇作家・演出家の倉持裕を迎え新作を上演する。舞台『ブロッケンの妖怪』チケット情報佐々木は「私が舞台に立つ日がくるなんて、夢にも思いませんでした。今からとてもとても緊張しております。お芝居もまだまだ未熟な私ですが、竹中さん、生瀬さんを始めとするキャストの皆様から沢山の事を吸収したいと思います。竹中さんとは私の連ドラ初出演の時にご一緒でき、今回の初舞台でも共演させて頂けることにご縁を感じています。尊敬する多才な方ですが、撮影の合間は、お茶目で気さくで魅力的で、またお会いできると思うと楽しみです。生瀬さんとは最近バラエティ番組の収録現場でご一緒させて頂き、周りの方とも自然にコミュニケーションを取っていらして、優しくて素敵な方だと感じました。稽古場でもたくさんお話しできたらと思います」と初舞台に期待を寄せている。作品は霧に包まれた孤島を舞台に笑いと怪奇が交わる、倉持の新作ホラーコメディ。竹中と生瀬は孤島へ取材にやって来た絵本作家と担当編集者という役どころだ。ふたりはそれぞれ「再び生瀬さんと舞台を共にすることは もう今から怖いです。ますますパワーアップした生瀬さんが目を剥いて迫ってきそうで……。何とか踏ん張って受け止めようと思っています。今回倉持さんの描く世界は ホラーという事でホラーが大好きな僕は今からかなりテンションが上がっています!!佐々木希さんは昨年のドラマで共演させて頂き 無限の可能性を感じました。きっとコメディセンスも持っている女優だと思うのでかなり期待しています。初舞台だからと恐れず思い切って演じて欲しいと思っています。」(竹中)、「竹生企画は私からのラブコールで始まった企画ですので、また全力で先輩の胸をお借りして、素敵な舞台を創りたいと思っています。作・演出の倉持さんには全幅の信頼を寄せています。あとは作品を俳優がどのように具現化するのか、それにつきますので、気を引き締めて頑張ります。佐々木希さんの初舞台については、同じ俳優ですので偉そうなことは言えませんが、舞台を好きになって頂きたいです」(生瀬)とコメントを寄せている。舞台は10月下旬より東京・シアタークリエ、シアター1010他、全国各都市で公演予定。出演は他に、大貫勇輔、田口浩正、高橋惠子。東京公演のチケット一般発売は9月を予定。
2015年04月14日ドラマや映画、バラエティなど多方面で活躍する女優・佐々木希が、竹中直人と生瀬勝久が出演する「ブロッケンの妖怪」にて、待望の舞台デビューを果たすことが明らかとなった。2011年、竹中さんと生瀬さんが舞台で激突し話題となった「竹生企画」第一弾「ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~」から4年。屈指の超個性派俳優でありクリエイターでもある二人が本作で再びタッグを組む。物語の舞台は孤島。絵本作家の打越(竹中さん)、担当編集者の黒柳(生瀬さん)は小さな孤島を訪れる。打越には放浪癖と浮気性があり、心配する打越の恋人もやって来た。森と砂浜、そして大きな洋館がぽつんと一軒建っているだけの孤島。その洋館には、虹子(高橋惠子)という女と娘の小真代(佐々木さん)、使用人の稲井(大貫勇輔)が暮らしており、生活必要品は船乗りの泊(田口浩正)が本土から運んでくる。打越たちはこの島で目撃される「ブロッケン現象」を取材しに来たのだった。霧の濃い日に、洋館の影が霧に映り、海の上にもう一つの洋館が現れるのだという。謎めいた母娘の住む洋館、そして日に日に近づいて来るもう一つの洋館の影。打越はふとある日、その洋館の影にあるものを見つけ…。それぞれの思惑を巻き込みながら、霧に包まれた孤島で不思議な物語が展開する。前作に続き人気作家・演出家の倉持裕を作・演出に迎え、バラエティ豊かなキャストが集結。ドラマや映画、CMなどで美しさを遺憾なく発揮し、女子たちからの絶大な人気を誇る佐々木さんが初舞台を踏むのも本作の見どころのひとつだ。さらにはミュージカル「ピーターパン」のフック船長役や、舞台「アドルフに告ぐ」への出演決定など、舞台や映像で着実なキャリア重ねている大貫勇輔、前作に続き出演の田口浩正、竹生企画初参加となる高橋惠子と、個性豊かなメンバーが名を連ねた。佐々木さんは「私が舞台に立つ日がくるなんて、夢にも思いませんでした。今からとてもとても緊張しております。お芝居もまだまだ未熟な私ですが、竹中さん、生瀬さんを始めとするキャストの皆様から沢山の事を吸収したいと思います」と意気込みを語り、初舞台を心待ちにしている様子。そんな佐々木さんに対し、“先輩”となるお二人は「きっとコメディセンスも持っている女優だと思うのでかなり期待しています。初舞台だからと恐れず思い切って演じて欲しいと思っています」(竹中さん)、「同じ俳優ですので偉そうなことは言えませんが、舞台を好きになって頂きたいです」(生瀬さん)とエールを送った。公演は、10月下旬より、東京・シアタークリエ、シアター1010ほか、全国各都市公演を予定。<公演概要>「ブロッケンの妖怪」作・演出 倉持裕出演:竹中直人生瀬勝久佐々木希大貫勇輔田口浩正高橋惠子主催:東宝株式会社株式会社キューブ公演日程:2015年10月下旬~12月中旬シアタークリエシアター1010ほか各地公演予定。東京公演チケット一般発売:9月予定(text:cinemacafe.net)
2015年04月14日「嵐」の相葉雅紀を主演に迎え、サスペンス調の“月9らしからぬ月9”と注目が集まっているドラマ「ようこそ、わが家へ」。沢尻エリカ、足立梨花、藤井流星(ジャニーズWEST)、高田純次など次々と脇を固めるキャストの名が明らかにされてきたが、さらにこのほど竹中直人と山口紗弥加の出演が発表された。直木賞作家・池井戸潤の同名人気小説を原作とする本作。相葉さんが演じるのは「池井戸作品史上、最弱のヒーロー」と言われる本作の主人公は、気弱で争い事が大の苦手な青年・倉田健太。ある日をきっかけに、ストーカーに追われることとなった健太と家族の奮闘を描いていく。そんな本作に出演することが決定した2人。山口さんは1996年に放送された「おいしい関係」以来の月9レギュラー出演、竹中さんは昨年放送された「失恋ショコラティエ」に続き2年連続での月9出演となる。今回2人は、高倉家が立ち向かうもうひとつの闘いーー寺尾聰扮する父・太一の“会社の不正との闘い”を描く企業ドラマのパートで物語の鍵を握る重要な役を演じる。寺尾さん扮する太一は、健太と同じく気弱…そんな性格が起因してか、勤めている大手都市銀行・青葉銀行の出世レースから脱落し、取引きのある中小企業・ナカノ電子部品の総務部長として出向中というちょっぴり哀しい男。山口さんが演じるのは、そんな太一の部下として総務部でどんな経理上のミスも見逃さない「領収書デカ」の異名をもつ契約社員・西沢摂子。そして竹中さんは、太一と敵対することとなるアクも押しも強いヤリ手の営業部長・真瀬博樹。香川照之が怪演した「半沢直樹」の大和田常務など、池井戸作品の企業ドラマには強烈な敵役が登場し、その激闘が視聴者の心を鷲掴みにしてきた。寺尾聰 VS 竹中直人のベテラン対決は大きな見どころとなりそうだ。「ようこそ、わが家へ」は4月13日(月)スタート/毎週月曜21時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年03月27日俳優の竹中直人と女優の福島リラが、石井隆監督のバイオレンスアクション映画『GONIN サーガ』(2015年秋公開予定)に出演することが20日、明らかになった。本作は、前作『GONIN』から19年後の2014年を舞台に、男たちが遺した家族による血と宿命の争いが描かれる。五誠会で3代目・誠司(安藤政信)が力をつける中、前作で命を落とした組員、久松の息子・勇人(東出昌大)、同じく大越の息子・大輔(桐谷健太)、五誠会に囲われる麻美(土屋アンナ)、19年前の事件を追うルポライター・森澤(柄本佑)ら五誠会に恨みを持つ4人が出会い、新たな物語が幕を開ける。竹中が演じるのは、五誠会に雇われ、勇人や大輔らの命を執念深く狙うヒットマン・明神。医療用のチューブであるカニューラをつけた異様なルックスだが、ターゲットを確実に仕留める腕をもつ。竹中は、石井監督のデビュー作『天使のはらわた 赤い眩暈』(1988年)以来、ほとんどの作品に参加し、前作『GONIN』(1995年)でも、リストラされたサラリーマン役で出演した。「石井隆監督のパワーがエネルギーがこれでもか! これでもか! とみなぎった作品になっているに違いない! そんじょそこらに転がっているような作品では決してない! この映画にふたたび参加できたこと、それは僕にとっての夢であり僕にとっての『映画』であった」と語る竹中。「新たなキャストで再びよみがえる『GONIN サーガ』ぜひ劇場で観ていただきたい! そして石井隆の世界を是非スクリーンで体感してほしい」と呼びかけている。一方、竹中扮するすご腕のヒットマン・明神と行動を共にする女殺し屋の余市を演じるのが、モデルとして国際的に活躍し、ハリウッド映画『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)でヒュージャックマンの相棒・ユキオ役で本格的な女優デビューを果たした福島リラ。今回の出演を「マスターピースの続編に参加させて頂けたこと自体、とても光栄に 感じています」と喜び、「今から完成作品を観ることが楽しみです」と期待を寄せている。2人はNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014年)で共演。竹中から製作サイドに「余市を演じるには彼女しかいない」と推薦があったことが、福島の起用の決め手となった。その独特な佇まいに強いインパクトを感じていたという二宮直彦プロデューサーは、「石井監督作品史上、最凶の殺し屋コンビをご堪能いただきたいです」と自信をのぞかせ、竹中の怪演を「こんなに怖い竹中さん…夢に出そうです」と評している。その他、勇人の母・安恵役に井上晴美、大輔の母・加津子役にりりィ、誠司のフィアンセ・百合香役に松本若菜、誠司のボディーガードでもある松浦組の組長・松浦役に菅田俊、その松浦のボディーガード・黒木役に井坂俊哉といった、演技派俳優陣が脇を固める。
2015年02月20日次世代のデジタルエンターテイメント市場のさらなる成長を目的とする業界団体“DEGジャパン”(会長:塚越隆行)が主催する『第7回DEGジャパン・アワード ブルーレイ大賞』の授賞式が2月17日に都内で開催され、各受賞作品を発表した。ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社が発売・販売する『アナと雪の女王』がグランプリとベスト高画質賞・アニメ部門(洋)の2冠を達成し、同社の高橋雅美氏は、「今までディズニーは大賞に縁がなかったので、夢がかなって心から嬉しい」と受賞の喜びを語った。その他の画像昨年、社会現象となった“アナ雪”が、ブルーレイ市場でも旋風を巻き起こした。審査を務めたデジタルメディア評論家の麻倉怜士氏は、「ストーリー性、画質、音質、3D表現。それらすべてのクオリティが抜きん出た作品であり、総合力で文句なしにグランプリに選出した。何より300万枚売り上げた販売実績がすばらしく、ブルーレイを幅広い層に啓蒙した」と受賞理由を説明した。授賞式には同賞のアワードアンバサダーを務める竹中直人と、モデルでタレントの筧美和子が駆けつけ、受賞者を祝福。『アナと雪の女王』について、「魅力は何度も観たくなる美しさと、楽曲のすばらしさ。この作品に声優として参加できず、残念でしたが(笑)、機会があれば僕を呼んでください」(竹中)、「映画館とブルーレイで拝見しましたが、まるで自分が美術館にいるような気持ちにさせる芸術的な作品。こうした作品が、おうちで観られるのは嬉しいこと」(筧)と話した。「発足から8年が経ち、アワードは7回目。『継続は力なり』という言葉もありますが、最近はDEGの話を耳にすることも増えた」と語る塚越会長は、「ブルーレイは映画をはじめ、音楽、バラエティ、教養と幅広いコンテンツを楽しんでいただけるメディア。今後も多くのお客様にブルーレイの良さをお届けしたい」と抱負を述べた。『第7回DEGジャパン・アワード ブルーレイ大賞』主な受賞作品グランプリ:『アナと雪の女王』(発売元・販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)ベストBlu-ray 3D賞:『ゼロ・グラビティ』(発売元・販売元:ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社)ベスト高画質賞 映画部門(洋画):『トランセンデンス』(発売元・販売元:ポニーキャニオン)ベスト高画質賞 映画部門(邦画):『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』(発売元:テレビ朝日/販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント)ベスト高画質賞 アニメ部門(洋):『アナと雪の女王』(発売元・販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)『アナと雪の女王』MovieNEX発売中オンデマンド配信中取材・文・写真:内田 涼
2015年02月17日映画『お江戸のキャンディー』のプレミア試写会が4日、都内で行われ、キャストの真山明大、高橋ひろ無、橋本淳、南羽翔平と監督を務めた広田レオナが出席した。映画『お江戸のキャンディー』のプレミア試写会に出席した南羽翔平、高橋ひろ無、広田レオナ監督、真山明大、橋本淳(左から)28日から池袋シネマ・ロサで公開する本作は、バレエ作品「白鳥の湖」の初版をモチーフに、男同士の恋愛を描いたBL作品。"EDO"で1番の美しさを誇る男花魁・白鳥太夫(真山)は、飴屋のセクシーなフリ松(高橋)と恋に落ちる。しかし、白鳥太夫は、自分にそっくりなお伝(真山)に惑わされたフリ松の心変わりを聞かされ、ある決断をする――というストーリーで、広田の夫で俳優の吹越満、竹中直人も出演している。清楚な白鳥太夫と妖艶なお伝の2役を演じた真山は、「セリフがあんまりないし、2役やるのは大変だなと思った。でも、衣装が華やかだったので、すんなり入り込めました」と撮影を振り返り、相手役の高橋は、「成就しないものが恋。恋をキラキラ終えたいなら、成就した瞬間に死ぬことが幸せなのかも」と究極の愛について熱弁。劇中で、2人はキスシーンに挑んでおり、広田監督が、「すごいキスしてましたね! 30回くらいしたっけ?しなくても良いところでもしてたし、キスシーンの後に、(真山が)『女性より良かった』って言ってた」と暴露すると、真山は、「本当に何の違和感もなく出来た」と赤面しながら照れ笑いしていた。また、撮影現場での広田監督について、高橋が、「女性を感じさせない男気溢れる監督だった。映画に対する情熱を感じた」と印象を話すと、他キャスト陣からも次々と、「怒鳴る、怒る」と声が飛び、広田監督は「最初はドン引きしてたよね? 怖がって近づいて来なかった。私が目の前にいるのに、助監督の方に行っちゃって」と苦笑い。そんな本作では、総製作費600万円という低予算ながら、ナレーションを女優の桃井かおりが務めており、広田監督は、「最初は乗り気じゃなかったけど、衣装合わせの写真を1枚送ったら、『あんたバカじゃないの!? 最高じゃん!』って言って引き受けてくれました」と"友情"エピソードを披露していた。
2015年02月06日7人のメンバーそれぞれが圧倒的な個性を放つ「関ジャニ∞」が、日本が誇る映像鬼才・堤幸彦と再びタッグを組んだ、ヒーロー・バラエティ・エンターテイメント『エイトレンジャー2』のDVD&ブルーレイが、1月21日(水)に発売されることが決定。その発売を記念して、本人たちが着用した“税金スーツ”や、1作目のオリジナルスーツ、劇中に登場する“エイトレンジャーミュージアム”のグッズなど、撮影の小道具があわせて一挙展示されることも決まった。悪の組織“ダーククルセイド”を壊滅し、一時の平和が訪れたかのように見えた近未来都市、八萬市(エイトシティ)。あれから5年。市は年間犯罪発生率0%という驚異的な記録を達成し、エイトレンジャーは救世主として祭り上げられ、過去の貧乏生活からは想像のできないほど優雅な生活を送っていた。だが、その中にレッドの姿はない…。そんな中、突如、街中で爆発事件が発生。街頭ビジョンには壊滅したはずのダーククルセイドの旗、そしてレッドの姿が!突然の仲間の裏切りに困惑するエイトレンジャー。対立の末に導き出した彼らの“答え”とは?エイトレンジャーは再び、街を救えるか?2012年に公開し、全く新しいヒーロー映画として大人気となった『エイトレンジャー』。 勧善懲悪が根底にありながらも、葛藤や友情を描いたストーリー、そして飾らない魅力の「関ジャニ∞」だからこそ可能なシュールな笑いが幅広い世代の心をつかみ、スマッシュヒットを記録。そして、前作から2年を経て蘇ったのが本作だ。共演は、前作から引き続いて東山紀之、ベッキー、竹中直人など演技派俳優が参加。さらに前田敦子、赤井英和、ダイアモンド・ユカイ、肥後克広(ダチョウ倶楽部)など、バラエティ豊かな面々が加わっている。笑いも涙もパワーアップした“新生エイトレンジャー”。かつて時給800円で雇われ、綿素材のダボっとしたつなぎスーツだった彼らが、本作では“税金”で新調したスリムな高級スーツに変身。そんな思い出たっぷり(?)のスーツや、“エイトレンジャーミュージアム”で売られているグッズ、“ゴージャズ居酒屋 泣泣プレミアム”のメニューなど、30アイテム以上の小道具は、1月20日(火)から東京・大阪のタワーレコードなどで展示される予定だ。『エイトレンジャー2』DVD&ブルーレイは1月21日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エイトレンジャー2 2014年7月26日より全国にて公開(C) J Storm/2014エイトレンジャー2映画製作委員会
2015年01月15日フジテレビのスペシャルドラマ「上流階級~富久丸百貨店外商部~」の完成披露試写会が1月13日(火)に開催。主演の竹内結子をはじめ、斎藤工、竹中直人、桂文枝、草刈正雄が舞台挨拶に登壇した。アルバイトから正社員になった叩き上げの老舗一流百貨店の販売員が、突然、富裕層にありとあらゆる商品を営業する「外商部」に配属されることに。しかも月に1,500万円の売り上げ目標を達成できないと即クビ!デパートの経営の屋台骨とも言える存在ながら、あまり知られていない外商部の姿が描き出される。竹内さんは本作に出演するまでデパートの「外商部」の存在自体、ほとんど知らなかったそうで「こういったお仕事をされている方々がいるんだ!と思ったし、人にモノを売るってこんなに大変なのかと感じました」とふり返る。斎藤さんは竹内さん演じる静緒のライバル的存在で、エリート社員の修平を演じているが「いまだに2,000円以上の買い物はドキドキするので『こういう世界があるのか!』と思いました」と語る。劇中、大金持ちの顧客を相手に次々と高級品を売りさばいていくが、竹内さんは「値段がケタ外れで、自分の経済観念がおかしくなりそうになりました。ダイヤモンド一粒で6,000万円とか『マンション買えるじゃん!』って。そういうものがズラッと並んでいて、恐ろしい光景だなと思いました」と語り、斎藤さんも。「デパートをお借りして撮影したんですが、僕が担当する家具でメープル素材のものがあって、一式集めると軽く“億”を超えるそうで(苦笑)、自分の残高を考えて現実に引き戻されました」とため息をついた。俳優や芸能人も、一般人から見たらタイトル通り“上流階級”の人間に思えるが、登壇陣に自分が上流階級にいると感じる瞬間を尋ねると、竹内さんは「仕事で移動の時にエコノミー席じゃない席に座ると『やったー!』って思います」と回答。また、もしもここにいる男性陣に外商部の販売員としてものを売るなら誰に?という質問に、竹内さんはまず、さきほど「2,000円」発言をした斎藤さんを除外。その上で文枝師匠を選び「(自宅を訪れて)ピンポンしたら言ってもらいたいことが…(笑)」とおねだり。文枝師匠は竹内さんのフリに快く「いらっしゃ~い!」と応じ、会場は笑いに包まれた。スペシャルドラマ「上流階級~富久丸百貨店外商部~」は1月16日(金)21:00~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年01月13日日本とトルコで100年以上の歳月を超えて語り継がれる、国境を超えた友情を描く映画『海難1890』。日本・トルコ両首脳お墨付きの国家級プロジェクトとして製作が進められている本作に、演技派俳優の内野聖陽と忽那汐里が出演することが明らかとなった。日本よりおよそ9,000kmも離れた、アジアとヨーロッパの2つの大州にまたがるひとつの国・トルコ共和国。かつてオスマン帝国として歴史に名を刻んだ同国と日本は、長きに渡り交流を深めてきた。しかし遥か海を越えた両国の友好には、歴史の裏に隠された2つの知られざる物語があった…。1890年9月、オスマン帝国最初の親善訪日使節団を載せた軍艦「エルトゥールル号」は、その帰路の途中、和歌山県串本町沖で海難事故を起こし座礁、大破。乗組員618人が暴風雨の吹き荒れる大海原に投げ出され、500名以上の犠牲者を出してしまう。しかし、この大惨事の中、地元住民による献身的な救助活動が行われ、69名を救助することができた。この出来事によりこの地で結ばれた絆は、トルコの人々の心に深く刻まれた。時は流れ1985年、イラン・イラク戦争勃発。サダム・フセインのイラン上空航空機に対する無差別攻撃宣言によって緊張が高まった。テヘランに残された日本人は215人。この状況を打開すべく、日本大使館はトルコへ日本人救出を依頼。トルコ首相は、それを快く承諾し、まだ500人近くのトルコ人がテヘランに残っていたにも関わらず、日本人に優先的に飛行機の席を譲ったのだった。今回、本作の主演に抜擢されたのは、「JIN-仁-」(TBS)の坂本龍馬役や「臨場」(テレビ朝日)、「とんび」(TBS)など舞台・映画・TVで主演を努め圧倒的な存在感を示す内野聖陽。1890年9月に遭難したエルトゥールル号船員の介抱、治療に奔走する医師役を好演する。ヒロインには、『許されざる者』『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』で第37回日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞した忽那汐里が、事故当時の紀伊大島樫野村に住み医師・田村のサポートをする女性とテヘラン脱出のため大使館に掛け合う日本語教師の2役を演じる。内野さんは今回の出演決定について「撮影はまだ始まったばかりですが、良いものを作り上げんとする雰囲気と活気に満ち溢れ、とてもいい現場です。この歴史的な実話を映画化することはとても意義のあることだと思います。自分にとってイスラム文化は馴染みが薄いですが、それは私の演じる田村という医者も同じこと。これからトルコの役者たちと触れ合う中で、田村の中でもきっと何かが生まれてくると思うので、内野が感じるトルコ人の発見を田村の中に反映できたら面白いなぁと思っております」とコメント。一方の忽那さんも、「作品のベースとなるお話を聞き、トルコと日本という国の間にこんな密接な関係があったことがとても新鮮でした。長きに亘るトルコとのお互いの助け合いの歴史を、映画を通してお互いに確かめ合う象徴となるような作品が出来ることを期待しています。トルコでの撮影もいまから楽しみです。精一杯、2つの役を演じ切りたいと思います。頑張ります」と意気込みを語っている。その他にも、夏川結衣、小澤征悦、竹中直人、笹野高史など豪華出演陣が脇を固める本作。トルコ国文化観光省が全面バックアップ、『「海難1890」を成功させる会』の最高顧問に安倍首相が就任するなど日本&トルコ、両国間における国家プロジェクトとして大きな盛り上がりを見せそうだ。『海難1890』は12月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月13日企業向けSNSを提供するビートコミュニケーションは12月17日、「ビジネス環境と我々の働き方の変化」に関する慶應義塾大学 総合政策学部教授 竹中 平蔵氏のインタビューを公開した。竹中 平蔵氏は著書の中で「これから世界はフラットな世界とスパイキーな世界に分かれていく」と語っており、今回のインタビューではこの発言を中心に、これからのビジネス環境がどのように変化し、働き方もそれに連れてどのように変わるかについて尋ねている。同氏によると、モバイル通信やクラウド技術を始めとするデジタル技術の革新によって「課長・部長などの管理職が不要になり始めている」という。これは、デジタル技術の活用で「一部の意思決定者と作業担当者がいれば事足りる」ことによるもので、働き方が大きく変わり、職場へ行くことなく仕事ができるようになっていくとのことだ。これは、時間による労働管理の終焉に繋がり、「成果で労働を計る必要が出てくる」と竹中氏。テクノロジーの変化だけではなく、それに伴う価値観の変化が働き方をも変えて行く未来がやって来る。ビートコミュニケーションによると、2025年頃にはホワイトカラーに就く社会人の1/3がオンラインワーカーになるといい、個人の置かれている状況や価値観に合わせて働き方が選べる時代になる可能性がある。そうした時代の変化に合わせるには、様々な働き方をサポートするコミュニケーションのプラットフォームとして、社内SNSが効果的のようだ。
2014年12月22日竹内結子を主演に迎え、2015年1月に放送されるスペシャルドラマ「上流階級~富久丸百貨店外商部~」。このほど、本作の共演陣に斎藤工ら豪華キャストが決定した。竹内さんとはドラマ初共演となる。原作は作家・高殿円によるお仕事小説。本作の舞台は、神戸の老舗一流百貨店。ノルマ・月1500万を達成するため、一癖も二癖もある日本屈指のお金持ちを相手に、竹内さん演じるバイトからの叩き上げアラフォー女性・鮫島静緒が奮闘する姿を描く。今回出演が決定した斎藤さんが演じるのは、静緒の同僚で、ちょっと“ワケあり”な外商員・桝家修平。良家出身で一見、幼少期から甘やかされて育てられたお坊ちゃんタイプに見えるが、実は様々な顔を持ち合わせているミステリアスな男だ。ドラマでは鍛え上げられた肉体美を披露するシーンもあり、「昼顔」で世の女性たちを魅了した斎藤さんが醸し出す男の色気に再び話題が集まりそうだ。さらには本人が「初めて」と語る、コスプレ姿で少女アニメの振り付けを踊る場面もあるそうで、「ダンスの先生に教わりながら練習します!」と意気込む。これまで見たことのない、新たな斎藤工の演技も見逃せない。竹内さんとの初共演の感想を聞いてみると、「凛とした芯の強さと明るさで、現場を照らし引率して下さる竹内さん。男社会と言われている百貨店の外商部でひときわ輝くお姿は鮫島静緒と重なります」とコメントを寄せている。斎藤さんのほかにも、外商部で働く静緒の上司・邑智崇役には竹中直人、そして富久丸百貨店のカリスマ外商員・葉鳥士朗役には草刈正雄、富久丸百貨店東京店の紳士服カリスマバイヤーで静緒の夫・神野久臣役に田中哲司、地下食品売場の超ベテランパートで富久丸の生き字引、そして情報通で静緒のよき理解者・時任真由美役には倍賞美津子が。さらに、カリスマ外商員・葉鳥が抱えていた“太い顧客”たちには、浅野ゆう子、高畑淳子、森口瑤子、渡辺いっけいと2015年新春を飾る豪華キャストのアンサンブルにも注目だ。スペシャルドラマ「上流階級~富久丸百貨店外商部~」は2015年1月16日(金)21時~放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日映画『日々ロック』の公開を記念して11月23日(日・祝)、主演の野村周平をはじめ、二階堂ふみ、前野朋哉、竹中直人、岡本啓佑(黒猫チェルシー)、「The SALOVERS」、落合モトキ、喜多陽子、入江悠監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)にて連載中の榎屋克優の人気漫画を原作に、風呂なし、金なし、女なしのヘタレロックンローラー・日々沼拓郎が、突然、ライヴに乱入してきたトップアイドルとの出会いを通じて成長していく様を描く。野村さんと二階堂さんは主人公とヒロインという関係性で、劇中でも決して共演シーンが少なかったわけではないのだが、なぜか撮影中はなかなか上手く喋れなかったそうで、ようやくこの公開の舞台挨拶を通じて「やっと話せるようになりました…(笑)」(野村さん)とのこと。仲良くなったのも束の間、この舞台挨拶で現時点で予定されている舞台挨拶は最後ということで、野村さんは「悲しいです…」と寂しそう。この日は作品にちなんで、登壇陣に今後挑戦したい“ロック”なことは?というお題が与えられたが、野村さんは「ディズニーランドを買い占めて10人くらいで遊びたい。別に(ディズニーランドが)大好きというわけじゃないんですが…。(友人に)『乗れよ、勝手に』と言いたい」と野望(?)を掲げる。これに既婚者の前野さんが「結婚式をディズニーランドでやりたいです。結構リアルに(笑)」と乗っかり笑いを誘う。二階堂さんは、最近“切り絵”の教室に通う計画を立てているそうで「繊細で内に向かう作業もまたロックだと思います」と微笑んだ。竹中さんは「オレは寿司だ!脇で寿司握って客に出したい!」とロック過ぎる願望を明かし、会場と登壇陣を笑いの渦に包んだ。この日は、現場で入江監督から「全く褒められることがなかった」とボヤいていたという野村さんのために、これまで過去作品を含め主演俳優を褒めたことがないという入江監督がわざわざ、自身のノートに手紙をしたためてきており、全員の前でそれを朗読。出会った時の印象や撮影中の野村さんの姿勢に触れ、特にダサい日々沼拓郎を演じる上で「顔が小さくて手足が長いイマドキのイケメンの素質を捨てて、汚らしい主役になりきった!」と称賛を送る。野村さんは「やっと褒められて、背中がムズムズします」と照れ笑いを浮かべつつ「僕も監督好きです」「好きです…好きです(笑)」と告白3連発で会場は再び笑いに包まれた。『日々ロック』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年11月24日2015年1月10日より公開される人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐ 第7章』のポスタービジュアルが公開された。第7章のポスタービジュアルでは「守るべきものはあるか?」というコピーとともに、2015年のゴールデンウィーク公開予定の『長編版』の主役になるという隊長の後藤田継次(筧利夫)とイングラムが全面に登場。不穏な雰囲気に包まれた背景には、「特車二課解体」「ベイブリッジ爆撃」といったワードに加え、「柘植行人」(アニメ映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』で鍵となった人物名)や「Ultima Ratio.」(同作で出現した飛行船に書かれていた文字)、「正義の戦争」と「偽りの平和」(ともに同作で竹中直人演じる荒川茂樹の台詞)、さらに過去となったはずの「幻のクーデター」という言葉が書かれている。第7章のエピソード12「大いなる遺産」は、押井守監督本人によって描かれる『機動警察パトレイバー2 the Movie』の後日譚となっており、2015年GWに公開される『長編版』への布石となる、シリーズ中で最もシリアスな展開かつハードな内容になっているという。実際の物語では、病に倒れた警視総監の後継者人事が噂される中 、無用の長物といわれながら存続してきた特車二課の解体が遂に現実に。不穏な空気を察知した特車二課隊長・後藤田が、先代の隊長・後藤が特車二課の存続のために、警察内部に仕掛けた"遺産"を探り始め、かつて幻のクーデターを率い、現在は収監されている一人の男と対峙する。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で制作している。11月29日からは、エピソード10「暴走!赤いレイバー」とエピソード11「THE LONG GOODBYE」の2話で構成された『第6章』が、2015年1月10日からは、エピソード12「大いなる遺産」と「シリーズ総集編」で構成された『第7章』が公開される。(C)2014 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2014年11月21日2012年、ある母の極限の愛と復讐を描いた『嘆きのピエタ』で、ヴェネチア国際映画祭「金獅子賞」を受賞した韓国の鬼才キム・ギドク。その監督最新作にして、“映画史上最も壮絶なヒューマンドラマ”ともいわれているR指定映画『メビウス』の日本公開が、12月6日(土)に決定。いち早く本作を鑑賞した二階堂ふみ、大森南朋、竹中直人ら日本の実力派俳優が揃って絶賛のコメントを寄せていることが分かった。家族としての関係は冷え切っている、父・母・息子の3人が暮らす、とある上流家庭。ある日、夫と近所に住む女との不貞に気づき、嫉妬に狂った妻は、夫の性器を切り取ろうとする。だが、あえなく失敗し、その矛先は息子へと向かう。凶行に出た後、妻は家を出ていき、夫と息子はとり残される。性器を切り取られてしまった息子は、絶頂に達することを知らずに生きていくのか。生きていく自信をもなくした息子への罪悪感に苛まれる父は、自身の身をもって絶頂に達することができる“ある方法”を発見。それを息子に教えることで、再び父子の関係を築いていく。だが、そこに妻が戻り、家族はさらなる破滅への道をたどり始める…。最近、脚本や製作を担当しながら監督は若手に任せてきたキム・ギドクが、自らメガホンをとり放つのは、第70回ヴェネチア国際映画祭で初お披露目となり、その過激な性描写から韓国でも上映制限がなされた超問題作。母親が我が子の“性器を切り取る”というその衝撃的すぎる内容から、日本での上映ももちろんR18+指定に。全編にわたり、セリフが一切なく、「笑う」「泣く」「叫ぶ」の3つの要素のみで「性」と「家族」と「人間」を描いていく、これまでにない物語となっている。不貞の夫を演じるのは、『悪い男』『受取人不明』などキム・ギドクの初期作品に出演し、ギドクのペルソナと呼び声の高いチョ・ジェヒョン。また、女優人生をかけて本作への出演を決めたというイ・ウヌが、浮気な夫への嫉妬に憑りつかれた狂気の母、さらには父の浮気相手である妖艶な女を一人二役の体当たり演技で魅せ、韓国映画界の新星ソ・ヨンジュが性器を切り取られてしまう息子役を熱演する。先日、本作のプロモーションのために来日したキム・ギドク監督と対面を果たしている、二階堂さん、大森さんは、次のように大絶賛のコメントを寄せ、本作の根底に流れる人間の本質をついていく。二階堂さん:「痛いです。赤いです。強いです。メビウス。キム・キドク監督はとまらない、どこまでも行ってしまう。お会いした時に柔らかい瞳のその奥に狂気と刹那と愛と、真っ直ぐに感じました」。大森さん:「叫び 嘆き 嗚咽 怒り 諦め あらゆる感情がフィルムの中にうごめいている。こりゃヤバいぜ」。本国韓国ではキム・ギドク作品に出演すること自体が敬遠される中、日本の俳優たちからの監督への支持は熱く、数多くのクリエーターたちをも唸らせている本作。なお、これらのコメントが入ったチラシビジュアルは、各地の上映劇場でも目にすることができる。<そのほかのコメント>竹中直人/俳優とんでもない映画を観てしまった!!スクリーンを観ながら何度眼を覆ったことか!!しかしホラーでもスプラッターでもない!!こんな映画観たことがない!!果してこれは映画なのか!?まるで悪夢だ!!キム・ギドク恐るべし!!押見修造/漫画家「惡の華」男としての自分の抑圧を、そのままごろんと放り出されて目の前でぶっ潰されるような。これは根源的な地獄で、同時に天国でもある。自分はこの中であの「セックス」をずっと求め続けるんだろうなと思いました。三浦大輔/劇団ポツドール主宰・劇作家・映画監督台詞が一切ない。と聞くと『絵』だけにこだわったスかした映画を思い浮かべるが、この映画はそれとは真逆にある。『人間』だけにこだわった泥くさい映画だった。いのうえ ひでのり/劇団☆新感線 主宰 / 演出家なんか凄ェ !やっぱキム・ギドクは凄い。母性、暴力、家族愛、嫉妬、狂気、SEX、チ○コ、あらゆる人間の業が表に渦巻く迷宮は、まさにメビウスの輪。台詞が一切無いことも見る者の想像力と緊張感を掻き立てる。面白かったです。山本 浩司/俳優なんだこれは!?大事なトコロがキュンとなる。真面目に観たらソンするぞ!三浦 誠己/俳優キム・キドクの中に眠っていた真っ新な、赤ン坊の様なパッションが力技で胸倉を掴んでくる!表現の規制が、この作品の息苦しさを図らずも歪に浮かびあがらせた。…疲れた(笑)『メビウス』は12月6日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月20日竹中工務店とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は11月6日、両社の技術を組み合わせ、各種ビル管理サービスをクラウド上で実現する「次世代建物管理システムプラットフォーム」を開発し、11月より順次提供を開始すると発表した。「次世代建物管理システムプラットフォーム」は、竹中工務店のビルコミュニケーションシステム(ビルコミ)と、NTT Comのセキュアなクラウド環境やVPNネットワークを組み合わせ、各種ビル管理サービスをクラウド上で実現する。オープンプラットフォームを採用し、建物サービスの向上に取り組むさまざまな企業が参加可能。クラウドを活用するため、一拠点ビル内の管理だけでなく、複数ビルのエネルギー管理やエリア状態の監視などへの適応を実現した。NTT Comは、同プラットフォームに対し、セキュアなクラウド環境である「Biz ホスティング Cloudn VPC タイプClosedNW」と「Biz ホスティング Enterprise Cloud」、セキュアなVPNネットワーク「Arcstar Universal One」を提供。これらは、複数建物の管理にも親和性が高く、さまざまな用途にも柔軟に対応できるセキュアな建物管理システムの構築が可能だ。また、同社は、ビッグデータのリアルタイム解析サービスも提供する。エネルギー使用量予測やデマンドコントロール、エネルギーモニタリング、建物設備の異常検知などクラウド上で実現することを目指し、オープンソース「Apache Storm」と同社のストリーム処理技術を活用。これにより、大量のビックデータをクラウド上にてリアルタイムに処理することができる。一方、竹中工務店の提供するビルコミは、建物内の空調や照明、セキュリティ、防災、各種センシングといった設備システムを、相互にネットワークでつなげ、情報をクラウドに統合するプラットフォーム。同システムの基幹部分には、多様な機器を接続する M2M 通信プロトコルで、オープンソースのMQTT(MQ Telemetry Transport)を採用し、大量の情報の効率的な処理を実現するほか、エネルギー消費量の見える化システムなど各種アプリケーションへのデータ提供・連携が簡便に行える。両社は今後、次世代建物管理システムプラットフォームを活用し各サービスを提供する企業との連携を進めていく考えだ。
2014年11月07日岩松了が“竹中直人の会”に書き下ろした代表作のひとつ『水の戯れ』が16年ぶりに再演、11月1日夜に東京・本多劇場で幕を開けた。主演には岩松の舞台初出演となる光石研を迎え、ほかにも菊池亜希子、池田成志、近藤公園ら、魅力的な顔ぶれが揃った。初日前日に行われたゲネプロの様子をレポートする。M&Oplays プロデュース『水の戯れ』チケット情報ほぼ真ん中に存在感のある階段がそびえ、昭和の気配をありありと残す「テーラー北原」が舞台。中年に差し掛かった仕立屋の春樹(光石研)は、10年以上前に自ら命を絶った弟の妻であった明子(菊池亜希子)に想いを寄せ、彼女のための洋服をこっそり仕立てている。「テーラー北原」には、ふらりと舞い戻った兄・大造(池田成志)とその中国人の恋人・林鈴(瑛蓮)が滞在中。近所の交番の巡査・増山(近藤公園)もしばしば上がりこんでは、無駄口を叩いて帰っていく。増山は、明子とある縁でつながる菜摘(根本宗子)への恋心が芽生え始めたところだ。互いの想いをなんとなく知りながら距離の縮まぬ春樹と明子だったが、とあるきっかけにより、機が熟したかのように結婚の運びとなる……。欲しくてたまらなかったものを手に入れた男の話である。次男ながら家業を継ぎ、ただただ実直に働いてきたであろう春樹は、長年抱き続けた想いが明子に通じたとき、子供のように取り乱す。「ずっと闇だった、オレの人生」に一気に光が射し、「……生きていけるよ、オレ。」と、生の実感をようやく見出すのである。だがその半年後から始まる二幕では、結婚したふたりに早くも綻びが生じている。大造曰く「もてる女」である明子から見え隠れする他の男の影に怯え、嫉妬を膨らませていく春樹。明子も徐々に精神が不安定になっていく。互いの想いのベクトルが相手に向かっていることは客席からは明らかなのに、どうしてこんなにもすれ違ってしまうのだろう。春樹と明子の対比として描かれるのが、兄・大造と林鈴のカップル。想いのベクトルの話でいえば、風来坊であるらしい大造のそれは、真っ直ぐ林鈴に向かっているかは判然としない。そもそもこのふたりには育った文化が異なるというハンデがあり、顔を合わせれば喧嘩ばかり。にも関わらず、不思議な安定が彼らを支えている。男女の仲は本当に不可思議だ。ラスト、春樹は衝撃的な行動に出る。岩松作品にはままあることだが、今回は不思議と、その行動がストンと自分の中に入ってきた。それだけ、恋する春樹の気持ちにぴったりと寄り添えたということなのだろう。大人の俳優たちが演じる大人のメロドラマだが、初めて異性を好きになったときの瑞々しい感覚がよみがえった。そして、じんわりとした余韻がいまだ消えない。東京公演は11月16日(日)まで。その後、大阪、愛知、神奈川でも公演。チケット発売中。取材・文:武田吏都
2014年11月04日竹中工務店はICTを活用した顧客への迅速かつ的確な対応と生産性向上を目指し、2014年4月1日~9月末までの半年間に、営業・設計・作業所(建築現場)の各部門を中心に約4,000台のiPad(一部iPhone)を導入し、「竹中スマートワーク」の実現に取り組んでいる。その概要は、以下の動画ようなものだ。ワークスタイルの変革は一部の部門から順次導入していくケースも少なくないなか、全社規模で一気に実施した背景には、事前の入念な準備があったからのようだ。○PDAやiモードの時代からモバイル端末を試行「建築現場における管理業務は、立ち仕事や巡回しながらの仕事がほとんどなので、同じ場所に留まって作業する職種と比べると、はるかにモバイル端末への期待が大きいのです。これまでは現場で実施する検査や気付きなどは、野帳や図面にメモを書き込んでおき、事務所に戻ってからパソコンで書類化するという作業が必要でした。モバイル端末を活用し、現場で確認した内容をその場で電子データとして記録できれば、業務効率は向上するという認識は以前から持っていました」と語るのは、今回導入を担当したグループICT推進室の森康久氏だ。1990年代ごろからPDAなどのモバイル端末を業務利用できないか継続して研究してきたが、当時はデバイスの性能が十分ではなく、本格展開には至らなかった。ここ1年ほどでモバイル端末の性能が大きく進展し、ようやく業務利用の環境が整った。そこでパイロット導入による検証・評価や他社の状況などを踏まえて検討した結果、範囲を絞った段階的な導入では効果が薄いと判断した。「個人の『便利ツール』として本人の仕事の効率化に使っているだけでは、あまり大きな効果は望めませんが、通信機能を活用して部門を超えた関係者間のコミュニケーション変革を進めることができれば、大きな業務プロセス改善が期待できます。それならプロジェクトの最前線を担う担当者全員を対象にして一気に導入し、ワークスタイル変革の動きを作ろうと判断しました」(森氏)会社規模が大きく全国に支店を展開する環境に加え、主要となる営業・設計・作業所の各部門によって、iPad活用が有効な業務内容、求めるアプリは当然異なる。こうした個別要件に対応してスムーズなワークスタイル変革を進めるため、各部門を統括する本社部門や各支店のキーマンと、どんな業務にiPadを適用できるかのアイデアや、業務として目指す姿についての意見交換を重ねてベクトル合わせを行った。基本コンセプトとして「①省時間・時間の有効活用」「②書類作成の手間削減」「③コミュニケーションの密度向上」「④プレゼンテーションの武器」「⑤新たなワークプレイス・業務効率化への進展」の5項目を設定した。これを元に各部門の業務課題解決策へとブレイクダウンしていき、営業向けは「竹中スマートデスク」、設計向けは「竹中スマートデザイン」、作業所向けは「竹中スマートサイト」といった活用メニューを策定していった。○3D疑似体験アプリやFaceTimeなどを営業活動に利用営業部門へは、出先で端末の活用が見込める担当者を中心に約500台のiPadを導入した。「iPad mini」と「iPad Air」の選択は各自の希望に任せたところ、およそ半々の結果だったという。同社ではセキュリティの観点からパソコンの持ち出しは許可制となっており、原則的には紙資料を持って顧客訪問を行ってきた。以前から、外出中にメールや社内システムを利用したいという要望が強かったので、iPad導入後の利用率はかなり高いという。「営業では、お客様からの要望を分析・整理し、社内の関連部署に素早く伝達することが重要です。こうした情報共有のために社内システムを構築していますが、システムへの登録は社内に限定しているため、訪問中に作成したメモを帰社後にパソコンに打ち込み、情報発信していました。また、責任者の承認を受けてから情報共有する仕組みとしていますが、その責任者も外出先では承認することができず、結局肝心の情報伝達が1~2日かかってしまうこともありました。iPad導入後は、担当者は外出中の空き時間に情報を入力でき、責任者も外出先から承認できるので、情報伝達の時間は大幅に短縮しています」と、営業部門への導入を担当した芦田浩史氏は語る。顧客へ紹介するパンフレットは、冊子に加えて電子カタログとしてクラウド型のコンテンツ共有アプリ「Handbook」で閲覧できる環境を整えた結果、準備をしていない内容についての質問もその場で対応できるようになった。また、設計段階で建物の外観や内部の様子を3Dで疑似体験できる自社開発アプリ「VRuno」(ブルーノ)を活用することで、効果的なプレゼンテーションによる技術力のアピールも可能となった。「自社が保有するさまざまな技術を紹介するのに、図面や資料だけでお客様に具体的なイメージをお伝えするのは大変なことです。iPadから3Dや写真などを使うことで、より効果的にイメージを伝えられるようになりました」(芦田氏)FaceTimeを使った打合せの試みも始めている。顧客との打合せの中で、専門家への技術的な内容に関する質問には、後日専門家を同行のうえで回答することもある。今回のモバイル端末導入により設計部門などの専門家もiPadを保有することになったため、打合せ中にFaceTimeを通じて、専門家がお客様の質問にFace to Faceで応じることで、疑問が解決できた事例も出てきている。モバイル端末の活用が、時間や距離を超えた、顧客への迅速な対応にも貢献している。○3Dモデルを顧客先で紹介できるのが最大のメリット設計業務そのものの効率化にはiPadは向いていない。間接業務を徹底的に効率化して、設計業務に集中できる環境を作るのがiPadの導入目的だという。設計部門へのiPad導入を担当した片倉潤也氏は、業務改善の狙いを次のように語る。「設計部門は一般的に図面を作成する業務とイメージされがちですが、図面を作るためにはまずお客様を訪問し、これから作ろうとしている建物に対する想いを聞き出すことが重要です。これまでお客様とは紙の図面や資料で打合せをしていました。打合せ用の図面や資料は、紙で準備すると枚数が多くなってしまい、持ち運びが大変です。また事前に準備していなかった事柄に話が及ぶと、持ち帰って次の打合せで回答せざるを得ませんでした。電子化した資料を、いつでも社内ファイルサーバやクラウドサービスからiPadで参照し、その場ですぐに説明、回答できるようになったことで、資料不足によるお客様の意思決定の遅れや、再訪問という二度手間を防止できるようになっただけでも、かなりの時間短縮効果が生まれました」(片倉氏)営業部門と同様に「Handbook」を利用してカタログ系の資料を格納するほか、顧客ごとに作成する設計部独自の提案資料などは、社内ネットワークにVPN接続し、普段からパソコンで利用しているファイルサーバにアクセスして閲覧しているという。特に3Dモデルを見せるとお客様の理解度が上がり、漠然としていたイメージが具体化し、その結果としてより深い議論ができるようになる。「以前から3Dモデルをお見せすることは可能でしたが、パソコンの持ち出しが制限されていたので、3Dモデルを見ていただく機会もあまり多くはありませんでした。iPadが導入されて、いつでもお客様先や現地で3Dモデルをお見せできるので、お客様の意思決定をより迅速に引き出せるようになりました」(片倉氏)設計部門では、こうした顧客と接する機会の多い中堅以上の設計担当者を中心に、約800台のiPadを導入している。顧客の想いをかたちにおこし、顧客満足度の高い合意形成に貢献するとともに、ロスのない創造型業務を追求していけるようになった。○図面確認、配筋検査などには専用アプリを活用作業所では、必要となる大量の図面をすべて電子化してiPadに格納することで、手元にない図面を確認するために現場と事務所を往復するといった時間を削減できるようになった。ただ、A1サイズで作成される図面の原本をPDF化して通常のPDFビューアで開いても、拡大縮小時に画面が鮮明化するまでに時間がかかって使いづらい。この問題は、建設業界向けの図面共有サービス「CheX」(チェクロス)を採用することで解決した。配筋検査に利用するのは自社開発アプリだ。既存の自社開発システム資産を活用して、iPadの導入に合わせて最適化したiOS用アプリとして完成させた。iPadから写真を撮影してその場で検査結果を電子データとして記録していけるので、以前のようにデジカメで撮影した写真をパソコンに取り込んで整理したり、検査記録として整える手間が大きく削減された。この配筋検査アプリはパソコン用に開発された社内の書類作成システムとも連携可能であり、iPadで記録した写真やチェック内容を報告書として帳票出力する機能も備えている。「iPadを導入する狙いは、図面を取りに事務所へ戻るとか、デジカメで撮影した写真を整理するなどの副次的作業に要している時間を極力削減し、より重要な施工管理業務に使える時間を確保し、管理密度を向上させることです」と、作業所へのiPad導入を担当する金澤英紀氏は語る。こうした取り組みを確実に実行するため、作業所のトップである作業所長をはじめとする組織の管理者にもiPadを導入し、一体となって業務効率改善に取り組む環境を整えた。導入台数は全国の作業所で約2,000台になる。「本格導入前の試行中に気付いたのは、組織の長が自分で体感してよいと思わなければ活用がなかなか進まないということでした。トップが旗を振る環境を作れば、現場に出る担当者もiPadを活用するモチベーションがあがります。また、所長などの管理職は、お客様対応などで外出していることも多い。そんなときでも、FaceTimeを使えば映像付きで状況を伝達できるため、現場の担当者は必要に応じてタイムリーに、判断やアドバイスを求めることができるようになりました」(金澤氏)FaceTimeは当初の想定以上に作業所の所長や担当者に好評だという。また現在、社内システムのiPad対応を順次進めており、「iPadを用いて、例えば決裁事項などを外出中でも確認・対応できる環境を整備することなどにより、判断プロセスのスピードアップや隙間時間の有効活用を進めていきたい」(金澤氏)と今後の展開も見据えている。○iPad導入に続く今後の重点課題はノウハウ共有約4,000台のiPadの導入に際しては、全国の支店から推進担当者を70名ほど選任し、基本コンセプトである「竹中スマートワーク」の目的から、iPadの基本操作、業務用アプリ(CheXなど)の使い方までを講習し、これを持ち帰って推進担当者から各部門にノウハウ伝達やサポートを行う体制とした。現時点では利用ログを調べると、iPadの利用状況にはまだ個人によってばらつきがあるという。今後は活用の底上げが重要なテーマになる。「まずは取得可能な各種ログをもとに利用状況を見える化し、各支店の推進担当者と情報共有して、よく使いこなしている人の『うまい使い方』を事例として水平展開するとともに、あまり使っていない人へは再教育などの底上げ活動を検討しています。本社が机上だけで考えた施策を機械的にあげても各部門の状況にそぐわなければ効果は出ませんので、利用率底上げの方法論は各部門のキーマンと連携して、実態に即した対策を打ち出していく予定です」(森氏)iPadへのアプリのインストールには自由度を持たせており、業務担当者には積極的に新しい活用方法の発掘にトライしてもらいたいと森氏は語る。各部門の業務担当者の声を吸い上げ、説得力のあるモバイル端末活用の具体的な姿を、利用者の体験談として全社に発信していくことが、今後のモバイル活用の業務定着化には不可欠である。iPadの導入がほぼ完了したこれからが「竹中スマートワーク」の本格始動となるだろう。
2014年10月31日