吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」の公式サイトにて、第13回「進むべき道」の相関図が公開された。大河ドラマ第63作目となる本作は、「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く物語。吉高さんが紫式部/まひろ、柄本佑が藤原道長と、生涯のソウルメイトを演じるほか、高畑充希、黒木華、町田啓太、塩野瑛久、松下洸平、井浦新、ユースケ・サンタマリアらが出演。3月31日(日)放送予定の第13回「進むべき道」は、4年が過ぎ、天皇の元服からわずか20日後、道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が入内。貧しい暮らしが続くまひろ(吉高由里子)は、人買いと揉める親子と遭遇し、助けようとするが…というあらすじ。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月26日一般社団法人 情報オリンピック日本委員会は、2024年9月1日~9月8日 エジプト・アレクサンドリアで開催予定の「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」の日本代表選手4名と、本年7月21日~7月27日 オランダ・フェルトホーフェンで開催予定の「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」の日本代表選手4名を発表しました。IOI 2024日本代表選手 左から 尼丁さん、太田さん、林さん、平澤さん「第23回日本情報オリンピック(JOI 2023/2024)」予選に参加した2,508名からJOI本選での選考を経た、成績優秀者28名(内1名欠席)による「JOI春季トレーニング」(3月20日~24日)をNTT DATA 駒場研修センターで実施しました。JOI春季トレーニングでは4回の競技(各5時間3課題)・解析・解説を中心に実施し、その結果に基づき、3月24日「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」の日本代表選手4名を決定しました。日本代表選手は以下のとおりです。「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」日本代表選手尼丁 祥伍 (アマチョウ ショウゴ) 灘高等学校 高2太田 克樹 (オオタ カツキ) 筑波大学附属駒場高等学校 高1林 涼太郎 (ハヤシ リョウタロウ) 筑波大学附属駒場高等学校 高2平澤 由埜 (ヒラサワ ユウヤ) 神奈川大学附属中学校 中2(氏名は五十音順、学年は2024年3月現在)この4名は、2024年9月1日~9月8日 エジプト・アレクサンドリアで行われる予定の「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」に日本代表選手として参加します。「日本情報オリンピック第4回女性部門(JOIG 2023/2024)」では、予選に参加した666名から、JOIG本選を経て成績優秀者10名(内1名欠席)が、NTT DATA 駒場研修センターで開催された「JOIG春季トレーニング」(3月20日~24日)に進みました。JOIG春季トレーニングでは、講義・演習等に加え、2回の競技(各5時間4課題)を実施し、その結果から、以下の日本代表選手4名を決定しました。EGOI 2024日本代表選手 左から 植田さん、志村さん、籏智さん、藤居さん「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」日本代表選手植田 奈々子 (ウエダ ナナコ) Rugby School 高2志村 瑛美 (シムラ エミ) 東京都立新宿山吹高等学校 高1籏智 里奈 (ハタチ リナ) 洛南高等学校附属中学校 中2藤居 星 (フジイ アカリ) 北海道札幌南高等学校 高2(氏名は五十音順、学年は2024年3月現在)この4名は、2024年7月21日~7月27日 オランダ・フェルトホーフェンで開催される予定の「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」に日本代表選手として参加します。【国際情報オリンピックとは】国際情報オリンピック(IOI = International Olympiad in Informatics) は、情報科学(informatics)を対象とするものであり、毎年、ホスト国を変えながら1週間程度にわたり開催されます。世界の約80の国・地域から高等学校3年に相当する、学年以下の生徒達が集まり、数理情報科学の能力を競う智の競技会です。競技では、現実の問題をモデルにした与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらに、それをプログラムとして適切に実装することが求められます。「第23回日本情報オリンピック(JOI 2023/2024)」実施要領: 【ヨーロッパ女子情報オリンピックとは】ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI = European Girls' Olympiad in Informatics)は、高等学校3年に相当する学年以下の女子生徒を対象としたプログラミングコンテストです。競技では、与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらにそれをプログラムとして適切に実装することが求められます。EGOIは主にヨーロッパの国・地域を中心に開催されますが、ヨーロッパ以外の国・地域も招待されており、日本は2021年、第1回スイス大会から参加しています。「日本情報オリンピック第4回女性部門(JOIG 2023/2024)」実施要領: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月25日日本、そして世界で活躍をし続ける、ナポリピッツァを日本に広めた功労者サルヴァトーレ・クオモ氏。常にナンバーワンではなくオンリーワンであることを目指す彼の料理は、日々人々を魅了し続けています。そしてこの度、日本開業30周年を記念した食のイベント「100% Italiano」が、東京・渋谷の【Ce La Vi Tokyo】にて行われました。「30年前の日本では、アメリカンピザが流行り、ナポリタンがイタリア料理であると考えられていました。そんな時代に、薪窯とナポリピッツァをイタリア・ナポリから持ち込み、日本に本物のイタリアンを根付かせたいと頑張ってきた僕の歴史を、一緒に歩んできた仲間をゲストに迎えて振り返ります」(サルヴァトーレ・クオモ氏Instagramより抜粋)東京の夜景と開放的な雰囲気がイベントに訪れた人々を高揚させてくれる、クオモ氏の30周年の華やかなお祝いにも相応しいこの日の会場【Ce La Vi Tokyo】様々な種類のチーズや目の前でスライスして頂くハム、フランベする演出でも楽しませてくれるチーズリゾットなど、イベントの雰囲気をさらに盛り上げてくれるイタリア料理の数々東京の夜をひと際華やかな印象に導いてくれるオープンエアのルーフトップ会場には、鮮やかな数多くのイタリア料理が並び、会場の雰囲気を益々華やかなものに。イタリア料理のおいしさを改めて感じられる空間となっていました。ドリンクもワインのほか『サンペレグリノ スパークリング ナチュラル ミネラル ウォーター』(炭酸水)や、『サンペレグリノ エッセンザ』(フレーバーウォーター)、『サンペレグリノ イタリアンスパークリング ドリンク』(フルーツジュース)、またこれらを使ったカクテルなどがラインナップされており、料理とあわせるおいしさを再認識。料理・ドリンクともに、一気にイタリア食材の魅力へと引き込まれていきます。そしてこの日はゲストシェフとして、神谷町にあるレストラン【Pizzeria da peppe NAPOLI STA’CA】のジュゼッペ ・エリキエッロ氏が招待されており、この日のためのスペシャルピッツァを披露。会場内に特別に設置された専用のピザ窯を使用し、次々に焼き上げられていくピッツァを見られる様子はもちろん、真っ直ぐに食材と向き合うシェフたちの姿勢、丁寧かつ素早く仕上げていくプロの技……と、直接その手仕事を目の前で見ることができる、イベント会場ならではの醍醐味がそこにありました。目の前でピザが仕上げられていく様子と、シェフたちの眼差しにもクギヅケになるイベント会場ならではの臨場感今、30周年。現在も国内外を忙しく飛び回るサルヴァトーレ氏の周りには、彼を慕うシェフや多くの仲間が集います。イベント中のサルヴァトーレ氏のスピーチでは、そうした周りの仲間を想う言葉も。その人柄にも惹かれ、今後も益々素晴らしいイタリア料理人が増えていくのではないでしょうか。彼が30年前に願っていた「日本に本物のイタリアンを根付かせたい」という言葉が、単なる憧れではなく成し遂げられたものに、そして、今後もずっと受け継がれていく、その歴史の一片を垣間見ることのできた、貴重なイタリアンナイトのひと時でした。PIZZA SALVATORE CUOMO 白金【エリア】田町/三田【ジャンル】パスタ・ピザ【ランチ平均予算】1,000円 ~ 1,999円【ディナー平均予算】3,000円 ~ 3,999円
2024年03月24日日本時間6月17日(月) にアメリカ・ニューヨークのデイヴィッド・H・コーク劇場で行われる『第77回トニー賞授賞式』の模様がWOWOWで生中継される。このたびスペシャル・サポーターとして京本大我(SixTONES)の出演が決定した。『トニー賞』とは、該当期間中(通常は前年4月末からの1年間)にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる賞で、アメリカ演劇界で最も権威のある賞。授賞式はオープニング・アクトをはじめノミネート作品に関連したパフォーマンスの数々が披露され、そのシーズンのブロードウェイを凝縮したようなエンターテインメント性あふれる、見どころ満載なセレモニーとなっている。京本はグループ活動を軸としつつ、個人としては約10年近くにわたってミュージカルに挑戦している。今回番組のスペシャル・サポーターを務めるにあたり、「トニー賞を席巻した作品の日本版にも携わらせて頂いたこともあるので、こうしてトニー賞という華やかで高尚な世界と触れ合うことができることを光栄に思います」とコメント。また「まだまだ未熟な僕ですが、自分自身ももっともっとミュージカルを好きになれるように、そして観て下さる方々にトニー賞の魅力、偉大さを伝えられるようにしっかり勉強して頑張ります」と意気込みを寄せた。なお番組のナビゲーターは井上芳雄と宮澤エマが担当する。さらに、トニー賞をより楽しむことができる特別番組の放送・配信が発表された。3月31日(日) 午後11時30分からは、速報ミニ番組『第77回トニー賞 出演者決定スペシャル』が放送・配信され、井上・宮澤・京本が意気込みを語るとともに、昨年の授賞式を振り返り、トニー賞授賞式のポイントを紹介する。4月28日(日) 午後5時からはトニー賞をまだ観たことのない人でも楽しめる番組『京本大我 ハロー・トニー!』、5月11日(土) 午後3時45分からは『トニー賞がやってくる!』(無料放送)、5月25日(土) 午後1時30分からは井上・宮澤・京本が出演する『第77回トニー賞 直前スペシャル』が放送・配信される。■京本大我 コメント全文この度、第77回トニー賞授賞式のスペシャル・サポーターを務めさせて頂くこととなりました、京本大我です。僕はSixTONESというグループ活動を軸にしながら、個人では約10年近くミュージカルに挑戦させて頂いております。トニー賞を席巻した作品の日本版にも携わらせて頂いたこともあるので、こうしてトニー賞という華やかで高尚な世界と触れ合うことができることを光栄に思います。まだまだ未熟な僕ですが、自分自身ももっともっとミュージカルを好きになれるように、そして観て下さる方々にトニー賞の魅力、偉大さを伝えられるようにしっかり勉強して頑張ります。昔からお世話になっている井上芳雄さんとご一緒できることも非常に楽しみです。<番組情報>生中継!第77回トニー賞授賞式6月17日(月) 生中継 [同時通訳版] WOWOWプライムで放送/WOWOWオンデマンドで配信※放送・配信終了後アーカイブ配信あり6月23日(日) 字幕版 WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信※放送・配信終了後アーカイブ配信ありナビゲーター:井上芳雄、宮澤エマスペシャル・サポーター:京本大我(SixTONES)公式サイト:
2024年03月22日6人組グループ・SixTONESの京本大我が、WOWOWで6月17日(日本時間)に配信・放送される『第77回トニー賞授賞式』生中継にスペシャル・サポーターとして初出演することが決定した。授賞式は米・ニューヨークのデイヴィッド・H・コーク劇場で開催される。「トニー賞」とは、該当期間中(通常は前年4月末からの1年間)にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる賞で、アメリカ演劇界で最も権威のある賞。作品賞や俳優賞はもちろん、演出家、デザイナーらスタッフへの賞が演劇とミュージカルに設けられており、まさに1年のブロードウェイを総括するアワードといえる。また、授賞式はオープニング・アクトをはじめ、ノミネート作品に関連した豪華パフォーマンスの数々が披露され、そのシーズンのブロードウェイを凝縮したようなエンターテインメント性あふれる見どころ満載なセレモニーとなる。同局での生中継は今回で10回目。この節目の年に、ナビゲーターの井上芳雄と宮澤エマに加え、スペシャル・サポーターに起用された京本は、数々の映像作品はもちろん、舞台・ミュージカルにおいて2015年、2016年、2019年にミュージカル『エリザベート』で皇太子・ルドルフ役を熱演。『エリザベート』では井上と共演している。2021年にミュージカル『ニュージーズ』、2023年にミュージカル『シェルブールの雨傘』で主演を務めるなど、話題作かつ名作ミュージカルへの出演を重ね、めざましい飛躍を遂げている。今年の8月には 帝国劇場のクロージングラインナップとして発表されたミュージカル『モーツァルト!』で、過去に井上も演じたヴォルフガング・モーツァルト役にWキャストとして抜てきされ、帝劇初主演を果たすことが決まっている。さらに6月の授賞式に向けて「トニー賞」をより楽しむための特別番組を放送・配信することが決定。3月31日午後11時30分から速報ミニ番組『第77回トニー賞 出演者決定スペシャル』を放送・配信。井上、宮澤、京本が出演し、意気込みを語るとともに、昨年の授賞式を振り返り、トニー賞授賞式の魅力のポイントを紹介する。4月28日午後5時から「トニー賞」をまだ見たことのない視聴者も楽しめる番組『京本大我 ハロー・トニー!』を放送・配信。京本とともに、ブロードウェイの歴史や 「トニー賞」の知られざる魅力まで「トニー賞」を楽しむためのHow to(ハウツー)を楽しく学んでいく内容となっている。5月11日午後3時45分からは『トニー賞がやってくる!』(無料放送)、5月25日午後1時30分からは井上、宮澤、京本が出演する『第77回トニー賞 直前スペシャル』を放送・配信。番組詳細は後日、告知される。■京本大我(SixTONES)この度、第77回トニー賞授賞式のスペシャル・サポーターを務めさせていただくこととなりました、京本大我です。僕はSixTONES というグループ活動を軸にしながら、個人では約10年近くミュージカルに挑戦させていただいております。トニー賞を席巻した作品の日本版にも携わらせていただいたこともあるので、こうしてトニー賞という華やかで高尚な世界と触れ合うことができることを光栄に思います。まだまだ未熟な僕ですが、自分自身ももっともっとミュージカルを好きになれるように、そして見てくださる方々にトニー賞の魅力、偉大さを伝えられるようにしっかり勉強して頑張ります。昔からお世話になっている井上芳雄さんとご一緒できることも非常に楽しみです。
2024年03月22日WOWOWでは6月17日(月)(※日本時間)にアメリカ・ニューヨークのデイヴィッド・H・コーク劇場で開催される「第77回トニー賞授賞式」を生中継する。その番組スペシャル・サポーターに京本大我(SixTONES)の出演が決定。コメントも到着した。「トニー賞」とは、該当期間中(通常は前年4月末からの1年間)にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる賞で、アメリカ演劇界で最も権威のある賞。作品賞や俳優賞はもちろん、演出家、デザイナーらスタッフへの賞が演劇とミュージカルに設けられており、まさに1年のブロードウェイを総括するアワードといえる。WOWOWでの生中継は今回で10回目。ナビゲーターとして井上芳雄と宮澤エマの出演が決定しているが、スペシャル・サポーターとして京本大我(SixTONES)が出演する。さらに、6月の授賞式に向けて「トニー賞」をより楽しめる特別番組を放送・配信することが決定。3月31日(日)午後11時30分からは、速報ミニ番組「第77回トニー賞 出演者決定スペシャル」を放送・配信。井上さん、宮澤さん、京本さんが出演し、意気込みを語るとともに、昨年の授賞式をふり返り、トニー賞授賞式の魅力のポイントを紹介する。4月28日(日)午後5時からは「トニー賞」をまだ観たことのない方でも楽しめる番組「京本大我 ハロー・トニー!」を放送・配信。京本さんとともに、ブロードウェイの歴史や「トニー賞」の知られざる魅力まで、「トニー賞」を楽しむための”How to(ハウ ツー)”を楽しく学んでいく内容となっている。5月11日(土)午後3時45分からは「トニー賞がやってくる!」(無料放送)、5月25日(土)午後1時30分からは井上さん、宮澤さん、京本さんが出演する「第77回トニー賞 直前スペシャル」を放送・配信する。【京本大我 コメント】この度、第77回トニー賞授賞式のスペシャル・サポーターを務めさせて頂くこととなりました、京本大我です。僕はSixTONESというグループ活動を軸にしながら、個人では約10年近くミュージカルに挑戦させて頂いております。トニー賞を席巻した作品の日本版にも携わらせて頂いたこともあるので、こうしてトニー賞という華やかで高尚な世界と触れ合うことが出来ることを光栄に思います。まだまだ未熟な僕ですが、自分自身ももっともっとミュージカルを好きになれるように、そして観て下さる方々にトニー賞の魅力、偉大さを伝えられるようにしっかり勉強して頑張ります。昔からお世話になっている井上芳雄さんとご一緒出来ることも非常に楽しみです。「生中継!第77回トニー賞授賞式」は6月17日(月)にWOWOWにて放送・配信(終了後アーカイブ配信あり)。(シネマカフェ編集部)
2024年03月22日一般社団法人日本ヴィーガン協会(所在地:兵庫県西宮市、代表理事:三宅 久美子)は、第5回ヴィーガンフェス「環境保全と衣食住」を、2024年4月7日(日)、西宮市役所横の6000平米の公園で開催します。本イベントは、環境学習都市・西宮市のパートナーシップ認定事業として、広く一般に開かれた環境学習イベントで、2022年から春と秋の年2回実施しています。第5回西宮ヴィーガンフェス■「西宮ヴィーガンフェス」について脱炭素効果がある、完全植物性のごはんやスイーツが兵庫県内外から出店、さまざまな創作料理、多国籍料理を美味しくいただいて、講演やパネル展示で環境学習します。このヴィーガンフェス開催により、当協会代表理事は第7回日本ベジタリアンアワードで市民活動賞を受賞しました。■出店者について◎特別出店 子ども食堂【NPO法人 a little】 西宮市の子育て支援NPO 法人a littleが子ども食堂として協力出店します。同法人カフェ事業部で提供するランチが、アレルギー対応と手作り発酵調味料にすると自然とヴィーガンになりました。農薬不使用野菜のランチを、今回は小学生以下に500円で提供します。他、おにぎり単品などのメニューもあります。・オーガニック中心に、ヴィーガンごはん店とグルテンフリーのスイーツ店が30店以上、愛媛県、奈良県、東京都、石川県など、兵庫県外からも出店します。・自然農直販、環境負荷を意識した雑貨物販もあり、環境保全視点のある買い物と暮らしを提案します。インドネシアの森林再生活動を支える森のコーラも初出店します。◎環境学習ブース【西宮自然保護協会】 美しい西宮の草花や生き物の写真展示とお話、身近な自然と親しもう。【上勝町チームメイト】徳島県上勝町 ゼロ・ウェイスト宣言する徳島県上勝町のゴミへの取り組みを紹介します。【畜産学習】畜産と環境問題について学ぶだけでなく、食べている動物の飼育状態を知ることで、体に入れる食べ物を選択できます。※他、座談会出演者が、海外の森林保全活動資料を提供しています。【物々交換「ぐるり」】 楽天市場売り上げNO.1実績のあるアパレルメーカー、株式会社ワンピースの環境保全貢献事業です。譲りたい物を持参いただき、欲しいものをもらいます。この0円交換会に賛同する個人や団体が全国で「ぐるり」を開催しています。◎パネル展示・北海道のクマと自然調査報告・石川県の自伐型林業、千葉県の土中環境再生活動、神奈川県の和み農など、他府県の環境保全活動・「魂の樹」特別展示人の暮らしと環境を問う画家の描く「魂の樹」が特別展示され、作家から直接話を聞くことができます。◎子ども向け・ボルネオのオランウータンのウータン(着ぐるみ)撮影会・ウータンの秘密がわかる紙芝居・芝生エリア(雨天時はテント設営)子連れがゆったり座って過ごせる場所。敷物推奨。◎ステージ12時00分 ヴィーガン基調講演と野生のクマと共存していくためのお話13時00分 ボルネオの森林保全活動やインドネシアの森を守るコーラのお話14時00分以降は海外では医療楽器であるモノリナや、市内のライアー奏者による演奏会があります■第5回ヴィーガンフェス「環境保全と衣食住」概要日時 : 2024年4月7日(日)10時~16時※雨天開催(警報発令時は中止)場所 : ・六湛寺公園、六湛寺南公園(西宮市役所隣接)アクセス : 阪神 西宮駅「市役所口」徒歩1分JR 西宮駅 徒歩10分阪急 阪神国道駅 徒歩15分内容 : ・脱炭素完全植物性ごはんとスイーツ、エコ雑貨、環境学習など40以上出店・環境学習パネル展・講演・演奏・紙芝居・着ぐるみ撮影会・ゼロ円物々交換会入場料 : 無料Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月21日日本クレイジーヘアーデー振興会(後援・協賛:株式会社EMAJINY)は、4月30日の「派手髪の日」*にちなみ、兵庫県神戸市三宮にて日本で第2回となる「Crazy Hair Dayパレード」を2024年4月29日に行います。4月30日は派手髪の日当日は、関西コレクション神戸校にてこの日のためのヘアカラーアレンジを行ったクレイジー・ヘアの子供たち9名が集結し、三宮アーケードを神戸中華街まで、Crazy Hair Dayのプラカードを手に笑顔で楽しくパレードを行います。今年も道行く人たちからCrazy Hair Dayを知っている!と声をかけられたり、カメラを向けられてたくさんの写真を撮られたりと終始笑顔で対応し、当日はゴールデンウィークの中日とあって多くの市民の方々からたくさんの応援を受け。「奇抜な髪形!」「クレイジー!」と言った声も聞こえるでしょう。また参加した子どもたちからも「自由な髪形を見てもらえて嬉しい」「とても自由な気持ちになれる」とパレードを楽しめるでしょう。*「派手髪の日」:株式会社EMAJINYの申請で2022年(令和4年)に一般社団法人 日本記念日協会により認定・登録■Crazy Hair Day(クレイジー・ヘア・デー)とは?クレイジー・ヘア・デーは、独創的な髪型を通して個性を伸ばし多様性を学ぶ機会として行われてるイベントです。米国を中心に、諸外国では学校行事としても楽しまれています。子供達が個性を表現し、新しいことに挑戦するとともに、外見に左右されない許容力を育むことができるイベントとなっています。日本でもこのようなクレイジー・ヘア・デーが普及することで、子供達にとっても様々なきっかけや学びを得られるのではないでしょうか?もちろん大人が楽しんでOKです!明日の学校や仕事のことを気にせず、今日1日だけのクレイジーなヘアスタイルを楽しみましょう!日本クレイジーヘアーデー振興会では、「私」が唯一無二のかけがえのない存在であることの喜びを分かち合うために、「クレイジー・ヘア・デー」普及の活動を行っています。※クレイジー・ヘア・デーはワイルド・ヘア・デーとも呼ばれています。Crazy Hair Day1【Crazy Hair Dayパレード開催概要】日時:2024年4月29日 13時~16時予定(※「派手髪の日」は4月30日ですが本年は休日の関係から4月29日開催)場所:スタート会場 関西コレクション神戸校(兵庫県神戸市中央区京町76-2 明海三宮第2ビル 7F)内容:クレイジー・ヘアの子供たちが三宮アーケードを神戸中華街までパレード詳細:当日は朝9時より関西コレクション神戸校にてクレイジー・ヘア・デーのためのヘアカラーアレンジを行います。■日本クレイジーヘアデー振興会 代表 野田エミリー ご挨拶クレイジーと言われたら、その時こそイノベーションの瞬間クレイジーな体験や失敗は若ければ若い方が良い!“しかし”大人になっても子供の時のように朝、目覚めた瞬間にやりたいことをやる!そんな自分に夢中になれる人生は幸せです。日本クレイジーヘアデー振興会では、派手髪体験を通じて髪の色や肌の色、目の色や思想の違いにとらわれることなくお互いの個性を認め合い、唯一無二の存在である喜びを分かち合うために活動しています。自由を感じる体験から、個性を伸ばせる環境、自分の人生に夢中になれる。そんな機会にする事ができたらどんなにすばらしいでしょう。【日本クレイジーヘアデー振興会について】■はじめに日本の若者達が世界で活躍するために、また海外から来日された皆様を真に歓迎するために、言葉の問題と習慣の問題を超えていくよりも前に容姿による偏見や差別を無くしていかなければならないと考えています。日本に生まれ育った日本人にとって肌や髪の色の違いは想像しているよりも、その場になると心理的な抵抗や影響があります。黒髪でなければいけない日本社会全体の思考構造にグローバリゼーションの大きな壁を感じます。髪がどんな色であっても、ヘアスタイルがどんな形であっても偏見や差別することなくコミュニケーションできる許容力を養うことが重要と考えています。また、ヘアスタイルやヘアカラーは個性を表現する上でとても有効な手段で、欧米諸国ではすでにCrazy Hair Dayと言う名のもとに教育の一環として活用されています。■活動目的Crazy Hair Dayを通じて子供達が個性を表現し、新しいことに挑戦するとともに、外見に左右されない許容力を育むための活動を行う。■事業内容(1) 啓発活動 → Web、SNSを通じて認知を広げる。(2) 企画・運営 → 他団体と共同で全国的なイベント。(3) 世界交流 → 世界の子供たちとのWeb、SNS交流。■組織1)名称 : 日本クレイジーヘアデー振興会英語表記 : JAPAN Crazy Hair Day Promotion AssociationURL : 2)代表者 : 野田エミリー3)活動拠点: 兵庫県神戸市4)連絡先 : info@crazyhairday.jp 5)活動開始: 2022年6月1日■沿革2019年9月 香港の知人よりワイルド・ヘア・デーなる学校教育に子供が参加するためにヘアカラー、スタイリングについて相談を受ける。その時配布された親御さま向けの案内を拝見し初めてクレイジー・ヘア・デー(学校教育での派手髪体験)を知る。2019年10月 開催の趣旨に大変な感銘を受け調査研究を始める。ワイルド・ヘア・デーともクレイジー・ヘア・デーとも言われる派手髪体験からなる学校教育の素晴らしさを日本にも広めていきたいと思うようになる。2020年~ 身近な知人にもクレイジー・ヘア・デーについて話すも誰からの理解も得られず前進する事の難しさを痛感するも、インターナショナルスクールから「クレイジー・ヘア・デーを開催している」と歓迎を受ける。知人からも「海外赴任中に娘が体験した」などの事例に勇気をもらう。2022年2月 美容学校、モデルスクールなどからことごとく断られるも唯一、関西コレクション神戸校・末永校長より協力支援を頂ける快諾を得て大きなきっかけになり、正に大きな一歩を踏み出す。2022年5月30日 関西コレクションエンターテイメント神戸校の全面協力のもと、記念すべき第1回撮影会を開催。YouTubeはこちら → 2022年9月26日関西コレクションエンターテイメント神戸校の全面協力のもと、第2回撮影会を開催。YouTubeはこちら → 2023年1月30日関西コレクションエンターテイメント神戸校の全面協力のもと、第3回撮影会を開催。YouTubeはこちら → 2023年4月30日関西コレクションエンターテイメント神戸校の全面協力のもと、日本で初となる「Crazy Hair Dayパレード」を三宮~元町アーケード~神戸中華街を中心に開催。YouTubeはこちら → 2023/04/30 Crazy Hair Day神戸中華街12023/04/30 Crazy Hair Day神戸中華街2■会社概要商号 : 株式会社EMAJINY所在地 : 〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野2-9-8代表 : 服部 茂幸設立日 : 2016年1月1日事業内容: ヘアカラーワックス企画・製造(OEM)・卸・小売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月21日日本時間2024年6月17日(月) にアメリカ・ニューヨークのデイヴィッド・H・コーク劇場で開催される『第77回トニー賞授賞式』の模様がWOWOWで生中継されることが決定。併せてナビゲーターを井上芳雄と宮澤エマが務めることが発表された。『トニー賞』とは、該当期間中(通常は前年4月末からの1年間)にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる賞で、アメリカ演劇界で最も権威のある賞。作品賞や俳優賞はもちろん、演出家、デザイナーらスタッフへの賞が演劇とミュージカルに設けられており、まさに1年のブロードウェイを総括するアワードといえる。また、授賞式はオープニング・アクトをはじめノミネート作品に関連したパフォーマンスの数々が披露され、そのシーズンのブロードウェイを凝縮したようなエンターテインメント性あふれる、見どころ満載なセレモニーとなっている。井上と宮澤がともにナビゲーターを務めるのは今回で4度目で、ふたりは日本のスタジオから番組をナビゲートする。ナビゲーターを担当するにあたり、井上は「今年もトニー賞の季節がやってきました!改めて、そのことが嬉しいです。そして、世の中がだいぶ元に戻ってきたかと思えば、突然これまでとはガラッと変わったり、心忙しい毎日でもありますね。そんな中、世界最大の演劇の祭典であるトニー賞には、どんな作品がノミネートされるのか。どんなドラマや才能を目の当たりにできるのか。いち演劇ファンとしても、いち俳優としても興味は尽きません!今回で4回目のコンビとなる宮澤エマさん、さらに素晴らしいゲストの皆さんとともに、日本からも華やかに賑やかにお届けします。是非、楽しみにしていて下さい!」とコメントを寄せた。一方、宮澤は「今年もWOWOWトニー賞のナビゲーターとして出演させて頂くことになり大変嬉しいです。私は今回で4回目の出演となりますが、ノミネート作品を観ていなくても楽しめるのがトニー賞ならではだなと毎年感じます。数ある演劇の授賞式の中でも、ライブパフォーマンスのクオリティ、メッセージ性の高い受賞スピーチ、そして何よりスクリーン越しでも感じられる舞台界特有のファミリー感や温かみは、唯一無二の存在だと思います。現場の熱気や肌感覚を視聴者の皆様にも共有できるよう(恒例となりつつある!)井上芳雄さんとの掛け合いも含め、楽しみながら一緒に盛り上がりたいと思っています」と意気込みを語った。<番組情報>生中継!第77回トニー賞授賞式放送・配信日:2024年6月17日(月)ナビゲーター:井上芳雄、宮澤エマ公式サイト:
2024年03月19日国際的活躍が期待される若手映画監督を顕彰する「大島渚賞」の授賞式が3月18日(月)、都内で行われ、第5回受賞者である工藤将亮監督が出席。「えらい賞をもらってしまったなと。大島渚賞なので、これで終わってはいけない。もっと高みを目指さないといけないと思っています。これからも情熱を燃やし、映画に向き合っていきたい」と映画製作への決意を新たにしていた。工藤監督は、第22回富川国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞した長編デビュー作『アイム・クレイジー』(2019)、第2作目『未曾有』(2021/本年公開予定)と、テーマへの着実なアプローチで世界中の映画祭から注目される、いま最も目が離せない映画作家のひとりだ。対象作品となった2023年公開作の『遠いところ』は、第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭コンペティション部門に日本映画として10年ぶりに正式出品を果たし、第23回東京フィルメックスでは観客賞を受賞。先日発表された第37回高崎映画祭で、新進監督グランプリ&最優秀新人俳優賞(花瀬琴音)のダブル受賞を果たした。挨拶に立った工藤監督は、大島監督の遺作となった『御法度』のスタッフであり、「僕を映画の道に導いてくださり、助監督時代から可愛がってくださった」という故・元持昌之氏との思い出を述懐。「今日、突風で帽子が飛ばされ、メガネが壊れたんですが、きっと元持さんが“調子に乗るな”と小突いてくれたんだと思う。こんな賞をもらえるくらいまで育ててくださって、感謝いたします」と天を見つけた。工藤将亮監督また、主演を務めた花瀬琴音は「工藤監督は、監督とか俳優とかそういう関係ではなく、心に寄り添い、一緒に戦ってくださる方」だと語り、「この経験を宝物にして、素敵な映画作りに精進したい」と背筋を伸ばした。花瀬琴音授賞式には工藤監督と花瀬をはじめ、審査員長の黒沢清監督、プレゼンターの大島新(ドキュメンタリー監督・大島プロダクション代表)、矢内廣(一般社団法人PFF理事長・ぴあ株式会社代表取締役社長)が出席した。PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が2019年に創設し、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若き才能に授与される同賞。「日本で活躍する映画監督(劇場公開作3本程度)」、「原則として前年に発表された作品がある」監督を対象に、高い志を持って世界に挑戦した大島渚監督に続く次世代の才能を期待と称賛を込めて顕彰してきた。授賞式では、初代・審査員長を務め、昨年3月28日に死去した坂本龍一氏へ黙とうが捧げられた。矢内氏は「龍一さんは、大島渚賞にふさわしい作品とは、大島渚に迎合するのではなく、大島渚を挑発し批判し、乗り越える。そういう作品でなければならないし、そういう作品に出合いたいとおっしゃっていた」と回想し、「命をかけて審査してくださった。本当にありがとうございます。大変残念です、喪失感でいっぱいです」と哀悼の意を示した。また、審査員長を引き継ぐことになった黒沢監督は、「坂本さんは映画に対して情熱的で、厳しい方でした」と振り返り、「この作品であれば、坂本さんも文句を言わないと思います。そう自信をもって選ばせていただいた。本当に素晴らしい魅力的な主人公が描かれており、その外側には(主人公を)引き立てるだけじゃない、沖縄と日本の社会がある」と受賞作品を激賞。大島氏は「大島渚の作品がそうであったように、目を背けたくなる作品だが、あるがゆえに映画の価値があると感じました」と工藤監督を称えていた。黒沢清取材・文・撮影:内田涼▽「大島渚賞」過去の受賞者第1回/小田香監督第2回/該当者なし第3回/藤元明緒監督第4回/山﨑樹一郎監督
2024年03月18日カンヌ国際映画祭女性監督初のパルム・ドール(最高賞)を獲得、第66回アカデミー賞主演女優賞・助演女優賞・脚本賞受賞をはじめ、世界中の数々の映画祭を席巻した映画『ピアノ・レッスン』。この度、初公開から30年の時を超えて4Kデジタルリマスターとして蘇り、3月22日(金)より公開される。ジェーン・カンピオン監督が、改めてこの不朽の名作について語った。ジェーン・カンピオンが手掛け、19世紀半ばのニュージーランドの孤島を舞台に、「私」らしい生き方と幸せを探すエイダを描く本作は、第46回カンヌ国際映画祭で錚々たる巨匠や奇才の新作が競い合う中、女性監督で初のパルム・ドールを受賞した。また、本作では第66回アカデミー賞脚本賞を受賞した後、2021年には『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でアカデミー賞史上初となる<2度の監督賞にノミネートされた女性監督>として見事受賞。世界的に注目される女性監督が少なかった時代から現在に至るまで、第一線で活躍を続けるパイオニア的な存在として後進の女性監督に影響を与え続けている。映画界に旋風を巻き起こしたジェーン・カンピオン監督女性の視点の現代にも通ずるテーマを30年前に描いた苦労とは…『ピアノ・レッスン』が日本初公開から30年の時を超え4Kデジタルリマスターとして劇場公開されることを記念しジェーン・カンピオン監督に改めてインタビューを行った。ジェーン・カンピオン監督Photo by Grant Matthews courtesy of Netflix Inc.監督は、今回の4K上映を聞いてとても驚いたと同時に、とてもワクワクしたという。「30年も経った作品が今でも受け入れられると思ってくださった方がいるということに感動しました。しかし、考えてみると、この映画はクラシックな面もあるのですが、本質は現代的なテーマで構成されていて、今でも通用すると私も思います」と監督は話す。本作は、女性が男性の所有物のように扱われていた、女性にとって生きづらい19世紀が舞台。そんな中、エイダが自分らしくありのままに生きようとする姿はたしかに現代的にも映る。30年前の製作当時、監督はそのことをどのように捉えていたかを問うと、「当時の女性の視点からこの映画を描いたわけですが、女性の視点から描くということだけでも大変だったんです。現在、政治的には変わってきたと思うのですが、あらゆる面で女性が男性と同等の機会を得ようとする戦いは、何世紀にもわたってまだ続いていると感じます」と、当時から駆け出しの女性監督が女性の目線でメガホンを取ることの困難さを話した。ホリー・ハンターとは姉妹のような間柄撮影前、ホリー・ハンターと、役作りや本編では描かれていないエイダのバックグラウンドについてどのような話をしたのかとの問いに対して、2人は特別気に留めていなかったのだと言う。「とてもいい質問だと思うのですが、そのことについて、ホリー・ハンターも私もあまり興味がなかったんですね(笑)」と監督。「私たちは、今の、その映画に描かれている部分の彼女がどうかということにすごく気を遣っていました。また、私たちが議論を深めたのは、手話をどういうふうにするかということでした。この手話というものが、彼女が(エイダが)自分でフロラと一緒に作り上げたものなのか、どこかでちゃんと手話を習ったものなのか、ということを非常に気にしていました」と話す。ある日、ホリー自身が手話を習ってきて、それを見せてくれたという。「彼女の手話がすごく攻撃的に見えました。当時のヴィクトリア調の女性としてはアグレッシブ過ぎると思い、そのあたりも議論しました」。ホリーと多くの議論を重ねるにあたり、たくさん笑い合い、ときには喧嘩になったりもしたそうだが、彼女との長い準備期間とお互いの意見を本音で交わしたことが、2人の距離を縮め、姉妹のような関係になっていったという。天才子役といわれたアンナ・パキン「最初から素晴らしかった」当時10歳でアカデミー賞を受賞したアンナ・パキンの演出方法を問うと、「なるべく何もしないようにしました。彼女は本当に天才役者だと思います。その後の活躍を見てもらってもわかると思うのですが、本当に彼女を見ていると、成功の軌跡を見ているかのような気がします」と監督。「私が気を付けたのは、彼女のエネルギーが継続していること、つまり疲れてしまわないようにすることだったんです。彼女の様子を見て、疲れてきそうだったら彼女の出番を早めに撮影して、というふうに彼女のスケジュールを変えたりすることでした。彼女自身の演技は最初から素晴らしかったので、疲れないようにスケジュールを管理して守ってあげることだけでした」。「また、アンナはホリー・ハンターのことが大好きで、彼女の周りにいるだけでとてもハッピーだったようです」と続け、映画撮影で最も配慮が必要であろう子役の演技指導が、アンナ・パキンの卓越した才能によって軽減され、本作を成功に導いた一つの要因であると強調した。アンナ・パキン(左)、ホリー・ハンター(中央)、ジェーン・カンピオン監督(右)当時すでに大スターの地位を確立していたハーヴェイ・カイテルべインズを演じたハーヴェイ・カイテルについては、「私はその当時、駆け出しの新人監督だったんです。片やハーヴェイ・カイテルはすでに役者として経験豊富な大スター。ですから、こちら側に謙虚さがあって、彼のことを聞き入れ、学ぶ姿勢があったことが良かったんだと思います」と監督はふり返る。「ハーヴェイ・カイテルは、すごくタフで、とても怖い人だという評判だったのですが、実はとても親切で非常に寛容な人でした。私にはとても優しく接してくれました。今に至るまで、彼との間には固い友情というものが育まれています」と、ハーヴェイとの良好な関係性が築けたことで、新人監督であった自身の力強い手助けになったと言う。30年の時を超え劇場公開される本作を、初めて鑑賞する方にメッセージ最後に本作を初めて観る人や、次の世代にどう観て欲しいか、ひと言メッセージをお願いすると、「『ピアノ・レッスン』を初めてご覧になる方へ、何の情報も入れずご覧頂きたいというのが本音です」と監督は応じる。「ロマンティックな複雑さがある世界をそのままに体験してほしいのです。また、このストーリーはエミリー・ブロンテの『嵐が丘』にインスピレーションを受けています。『嵐が丘』と同様、とても極端にロマンティックを描いていて、キャラクターたちはある種のエロティックな、エロティシズムのポテンシャルというものを発見していった、そういう映画になっています」と、すでに鑑賞済の方も改めて観たくなるような言葉を寄せてくれた。『ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター』は3月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月17日杉咲花が第48回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、第78回毎日映画コンクールで女優主演賞を受賞した映画『市子』が7月3日(金)よりBlu-ray&DVDでリリースされる。原作は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団「チーズtheater」旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」。観客から熱い支持を受け2度再演された人気の舞台を戸田監督が自ら映画化。プロポーズを受けた翌日に姿を消した川辺市子。痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも、「生きること」を諦めなかった市子を演じるのは杉咲花。抗えない境遇に翻弄された彼女の壮絶な半生を凄まじい熱量で体現、芝居を超えて役を生き抜く姿を鮮烈に観る者の心に焼きつける。また、市子が3年間一緒に暮らしていた恋人の長谷川を演じるのは若葉竜也。重厚な物語の軸を担う長谷川が、市子の真の姿を知る過程で揺れ動く感情の変化を繊細に演じ切る。さらに、共演陣には森永悠希、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆりらが名を連ね、市子の底知れない人物像や過去が第三者の目線から描かれていく。どのような環境下であっても、自分の“存在”と向き合い続けたひとりの女性の生き様が心を打ちのめす、唯一無二の衝撃作だ。『市子』は7月3日(水)よりBlu-ray&DVDリリース。<『市子』リリース情報>Blu-ray5,500円(税込)DVD4,400円(税込)発売元:株式会社ハピネットファントム・スタジオ販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング©2023 映画「市子」製作委員会(シネマカフェ編集部)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2024年03月17日第96回アカデミー賞で作品賞・監督賞をはじめ最多7部門を受賞した『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン監督と、日本初となる視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督による対談映像が公開された。3月29日(金) に日本公開を控える『オッペンハイマー』は、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者J・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話にもとづいて描く作品。2023年7月の全米公開を皮切りに、世界興収10億ドルに迫るヒットを記録しており、実在の人物を描いた伝記映画としては歴代1位となっている。公開された映像は、山崎監督の「知的好奇心を刺激されました」という感想から始まる。「パンドラの箱を開けてしまった人間が、どのような社会的な立ち位置でいたのか。時系列を組み替えながら描いていて、ハードなテーマのエンターテインメントになっている。凄く面白い、素晴らしい作品。オッペンハイマーが残酷な幻影をみるという、栄光と悲惨さが同じ画面に収められている作り方が凄い」と山崎監督が評価。それに対しノーラン監督は「私が物語の中で興味があるのは頭脳明晰な人たちが世界を理解し驚くべき創造性を飛躍させテクノロジーを用いてどのようなことを可能にするのか、そしてその裏に潜む恐ろしい暗示です。そのコントラストを映画に映し出し観客のみなさんに直で感じてもらいたい」と応じ、「開発を進めていく先に待ち受けている恐ろしさの片鱗が既に見えているわけです。しかし時代の状況ゆえに行動するしかなかった。その緊張感を観客のみなさんに体験してほしいと思いました」と述懐した。山崎監督は「悪い人間、素晴らしい人間を決めつけていない、その両方が渾然一体となっている」描写に驚嘆したという。山崎監督の言葉にノーラン監督は「それは物語を伝える上で大切にしたことでオッペンハイマー役のキリアン・マーフィーともよく話し合いました。観客にはオッペンハイマーを裁くのではなく理解してほしかったのです。みなさんにこの人物の両面を体験してもらい、彼がした選択について自分だったらどうするか考えてみてほしかった。自分とは考えや立場が全く違う人の、考えや思いがわかるというところが映画の魅力です」と、どう受けとめるかは観客ひとり一人の判断に委ねることを最優先したとコメントしている。『オッペンハイマー』に触発された山崎監督が「日本が返答の映画を作らねばならない」と宣言すると、ノーラン監督は「アンサー映画を作るのであれば山崎監督以上にふさわしい監督は思い浮かびません。ぜひ実現していただけたらと思います。これからも山崎監督の作品を楽しみにしています」と笑顔で応じた。また映像へのこだわりについて、ノーラン監督は「観客の感覚に訴えかける映画を常に作りたいと思っています。今まで多くの映画をIMAX用の70ミリフィルムで撮影してきました。驚くほど鮮明で色の再現度が高いからです。大きなスクリーンに投影するとスクリーンの枠が消え映画に没入することができます。劇場の様々なサウンドシステム、音響や音楽との融合によって観客を物語に引き込むことができるのです。こういった没入感をこれからも映画製作で大事にしていきたいです」とコメント。それを受けて山崎監督は「すごい伝わってきました。IMAXならではの作品だと思います」と対談を締めくくった。さらに、渡辺謙、白石和彌、樋口真嗣といった著名人からコメントが到着した。クリストファー・ノーラン×山崎貴 対談映像<作品情報>『オッペンハイマー』3月29日(金) 公開公式サイト: Pictures. All Rights Reserved.著名人からのコメント一覧■渡辺謙 コメント「クリス・ノーラン」僕にとってだけでなく、多くの観客の脳内をかきまわす監督である。『メメント』から始まって、『インセプション』、『TENET テネット』と時空を彷徨う人たちが錯綜する話を手掛け、今度は天才物理学者を描いた『オッペンハイマー』、原子爆弾を開発した男だ。日本は被爆国でもあり、この映画が日本で公開されるのか心配していた。かく言う僕も恐る恐る試写の席に着いた。今も、この世界を終わらせてしまうかもしれない爆弾を作った男が、細やかに、エキセントリックに描かれていた。盟友キリアン・マーフィーがそれを丹念に生きていた。だらしなく、誠実で、時代に流されていく男を。彼の幻覚の中にある、被曝の実態を世界はどう見てくれたのか。日本の観客にとっても観ておくべき作品なのだと思った。■山崎貴(映画監督)ノーラン監督の作品には常に知的好奇心を刺激される。パーフェクトに近いスペクタクルを完成させながらも、パンドラの箱を空けてしまったオッペンハイマーという科学者の、善悪が渾然一体となった人間性を浮かび上がらせ、彼の思惑や社会的地位を、時系列を組み替えハードなテーマながらエンターテインメントとして見事に創り上げた。あの時代に何が起こっていたのか目撃して欲しい。■白石和彌(映画監督)凄まじい映画体験。人類が悪魔を生み出す瞬間を全身震えながら目撃する。ノーランの最高傑作であり、正攻法で描く反戦映画。間違いなく今年の見るべき一作です。■樋口真嗣(映画監督)映画の中でいかに物語を伝えるか。数奇な運命に翻弄された実在する人物を紹介するか。善悪のように単純化されることのない複雑な混沌が渦巻く世界がそこにある。かつて体験したことのない人生が体感できる。これこそ、新しい映画なのだ。■原田眞人(映画監督)映画史に燦然と輝く『市民ケーン』に匹敵する偉業をクリストファー・ノーランは成し遂げた。音と光のインパクトでオッペンハイマーの心奥に飛び込む導入部から、核分裂の連鎖反応のようにぶつかり火花を散らす華麗なる演技陣の対決が続く終盤部まで、ノーランの緻密な映画力学に圧倒される。日本の映画人としては、この大傑作に応ずる形で、破壊の雨(レイン・オヴ・ルイン)を浴びた広島・長崎の人々の姿を克明に描く義務を、震えが来るほど強く感じた。■森達也(映画監督、作家)広島・長崎への原爆投下に対する評価。魔女狩りのように吹き荒れた赤狩り。そして最先端科学と軍事の接合(デュアルユース)。アメリカの戦後における3つのダークサイドに、ノーランは正面から切り込んだ。その手法は徹底して映画そのもの。濁流のようにあふれる映像と音。だからこそ透けて見えるオッペンハイマーの苦悩と絶望。断言できる。間違いなくノーランの最高傑作だ。■こうの史代(漫画家『この世界の片隅に』)「核兵器は狂気の天才のしわざ」なんて逃げ道は、この映画にはありませんでした。科学は誰にでも微笑みかけるし、私欲はどこにでも罠をはる。けれど、人はいつでも善意を宿すことができる。この映画に関わるすべての人の善意と勇気に感謝するばかりです。■ロバート キャンベル(日本文学研究者)天才物理学者の一生を彩る才気と驕りと判断ミス、静かな没落。悍ましい兵器の開発をつぶさに描き、主人公の視点から遠く離れないことでむしろ破壊をいまだ正視できないアメリカの矛盾と、本人の呵責を鮮やかに炙り出した力作。■橋本幸士(物理学者)心が深く、えぐられました。物理学が世界を変えていく、それが物理学者の生活感情に深く結合している。僕が漠然と感じてきたことが、非常にリアルな体験へと変換され、一挙に心になだれ込みました。僕は、なすすべがありませんでした。本作は物理学者の心に迫る映画であると同時に、人類に問いかける、傑作です。■朝長万左男(ともながまさお/医師、長崎県被爆者手帳の会友の会 会長)人類史上初の原爆製造の責任者オッペンハイマーの生涯をクリストファー・ノーラン監督が描く。前半は徹底した機密の実験成功までをリアルに描く。成功に沸くなか、オッピーの心の底には「自分は死神」という悩みが始まる。トルーマン大統領に面会すると彼はその悩みを告白する。トルーマンはこんな弱虫は二度と連れてくるなと言い放つ。後半は、原爆から水爆に進もうとする米国の核政策に抗い、国側の政治家たちと核の非人道性を理解する科学者の対決となって、ついには原子力界から追放される。これは核なき世界が遠のきつつある現在の世界の根本問題にもつながる。ここにノーラン監督の政治家の責任を追求する秘めたメッセージが感じられるのである。■堀潤(ジャーナリスト)あれだけの悲劇を経験してもなお私達は手にしていないものがある。目を逸らし、面倒くさがり、遠ざけているもの。それは「政治」への関与だ。馬鹿馬鹿しい政治家の権力闘争は放置され続け、科学を暴力へと貶めていく。日本人だからこそ、この映画を見るべきだ。■芝山幹郎(評論家)『オッペンハイマー』は『アラビアのロレンス』を想起させる。どちらも、明晰で鋭敏で繊細で、しかし評価をめぐって物議を醸した人物の映画だ。謎めいた化学記号のようなその肖像を、クリストファー・ノーランはめざましい手腕で描き上げる。イメージはもちろんのこと、情感やオブセッションを「積み重ねる力」に眼をみはった。■トラウデン直美(モデル、タレント)この映画は衝撃の連続でした。天才の見ている世界はこうなっているのか、と思わせる美しい映像と音楽の世界観に。歴史の大きな波と人々の思惑が重なり合ったストーリーの重厚さに。世界を変える未知の技術への興奮とその影響力への恐れは、開発者の手を離れたが最後、それらの運命を決めることはできないのでしょう。人間は知的好奇心を抑え込むことはできない、そして新たな技術を必ずしも望ましい形で利用できるとは限らない。技術の進歩著しい今に生きる私たちに過去の天才達はどんなメッセージを残すのか想像せずにはいられません。そして、被爆国日本に住む私たちはこの映画から何を感じ、どんなメッセージを世界に伝えられるのでしょうか。■平岡敬(元広島市長)オッペンハイマーは英雄ではなく、矛盾に満ちた人間である。科学者の研究成果が、国家によって殺人兵器に利用されたため、彼は道義的責任に苦しむことになった。彼が感じた世界の破滅への危惧は、いま現実となってわたしたちの世界を覆っている。核の脅威を秘匿する危険性を訴えたために、彼は赤狩りの標的になった。その頃の空気は今の時代にも満ちている。そして足を踏み鳴らして、彼を英雄として迎える研究所員の姿は、民衆が国家にからめとられる状況を暗示しているようだ。それゆえ、もう一度観て、核抑止力を信奉する国家とは何か、を考えたい。■細木信宏(NY在住映画ライター)数奇な理論物理学者ロバート・オッペンンハイマーに聞こえていた発明の漣(さざなみ)は、想像し難い原爆という全てを飲み込む大波となり、歴史という海原を超えて我々の魂にこだまし、放射能という戦争が生んだ深い痕跡を残してゆく。忘れられない傑作。■平井伊都子(LA在住映画ライター)世紀の発見が人類の未来を永遠に変えたばかりか、国にも見放された男の混乱と苦悩をかつてない映画的表現で描き、観客を物語に没入させる。 オッペンハイマーの原爆開発を美化するのではなく、想像の範疇を超えた悲劇と後悔に苛まれた研究者の運命を描く“反戦映画”。■落合陽一(計算機科学者)マンハッタン計画を時系列で捉えると単調な人間讃歌になる。予期はできたが予期せぬ結果、その利用と称賛、自己批判、これは研究者当人以外には理解し難い内的葛藤がある。その内的葛藤に切り込んだストーリーを時系列を絡み合わせて提示することで作品としての旨みが作り込まれている。難解か?そんなことはない。何より単純に原子爆弾の圧倒的エネルギーの暴力性が音と光で満ち溢れ、我々の脳裏に様々なカタルシス、畏怖や悲しみを想起させる。■アーサー・ビナード(詩人、絵本作家)物理学をここまでスリリングに描いた映画は前代未聞だ。しかも極秘の開発プロジェクトの内部を、インサイダーの視点でぼくらに見せてくれる。見事なセリフの刺激は絶えず脳を覚醒する。人類初の核兵器を作ったオッペンハイマーたちこそ、最初のヒバクシャにもなったことが、身にしみる。■笠井信輔(アナウンサー)日本での公開は全世界より大きく遅れた。日本人には過酷過ぎるのか?否!強烈な反戦映画であり、繊細な科学者の葛藤を想像を超えた編集と大迫力の音響で描くIMAXで見るべき伝記映画などこれまで存在しなかった。アカデミー賞7部門受賞は伊達じゃない。戦争におけるアメリカの基本精神は今も変わっていないのだ。日本人こそ見るべき映画だ。■前嶋和弘(政治学者)ナチスよりも先に原爆開発に成功することは、ユダヤ人であるオッペンハイマーにとって差別との戦いでもあった。ただその「大成功」は永続的な苦しみの拡大再生産の始まりだった。そこに至るまでのオッペンハイマーの心の動きを追体験できるのが、この映画だ。■中江有里(女優、作家、歌手)世界を崩壊させるかもしれない、恐ろしく、興奮する場面に居合わせた。映画『オッペンハイマー』は見る芸術じゃなく、体感する芸術だ。■小林エリカ(作家、マンガ家)神の力を手に入れようとする人間、男たちの、情熱と、欲望と、その尊大さと卑小さに戦慄する。その美と恐怖と自己中心的な思考を残酷なまでの緻密さで織りあげ、私たちに体感させる。
2024年03月15日第96回アカデミー賞にて作品賞ほか最多7部門受賞で話題を集めているクリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』の日本公開を記念し、『フォロウィング』25周年/HDレストア版が4月5日(金) より公開されることが決定した。『フォロウィング』は、ロッテルダム映画祭をはじめ数多くの映画祭で賞を受賞し、ノーランの才能を一躍世界に知らしめた記念すべき長編デビュー作。過去から未来、未来から過去へと交差する時間軸で紡がれる本作は、『メメント』『ダークナイト』『インセプション』『TENET テネット』といったこれまでの作品以上に複雑な構成となっている。25周年/HDレストア版の本編は、オリジナルの16mmエレメントを4Kスキャン。最新技術を駆使し、画面上の傷を除去して解像度が上がっている。音響は新たに5.1サウンド・トラックを採用し、ノーラン監督監修のもと調整が行われた。また来場者特典として、先着で「記念ポストカード」の配布も予定されている。『フォロウィング 25周年/HDレストア版』先着来場者特典「記念ポストカード」『フォロウィング 25周年/HDレストア版』予告<作品情報>『フォロウィング 25周年/HDレストア版』4月5日(金) 公開公式サイト: IFC IN THEATERS LLC
2024年03月14日高価買取を行うまねきや(運営:株式会社水野、東京本社:東京都新宿区、代表取締役:水野 政行)は、3月18日(月)にマネオク第4回大会を開催いたします。マネオクは3/18開催!今回のオークションのジャンルはアパレルのほか、バッグ・ブランドジュエリー大会を実施いたします。アパレルは2部構成で、アパレル大会の間にはバッグ・ブランドジュエリー大会が100箱分のオークションを実施。前回に引き続き本格的に2部構成になり、さらに出品数も大幅に増加。ネット下見と事前入札も前回より導入されさらに便利に、醍醐味を実感できるリアルオークションとなっています。■キャッシュバックキャンペーンが好評!マネオク第4回大会では、前回に引き続きお得なキャッシュバックキャンペーンを実施いたします。成約金額に応じて最大6%のキャッシュバックと実質手数料が無料な上、さらに弊社から1%分の上乗せもあります。キャッシュバックの詳細は下記をご覧ください。・シャネルまたはルイヴィトン出品ご成約…6%キャッシュバック(30万円以上のご成約で出品手数料無料+1%の上乗せでお支払いいたします)・シャネルのバッグ・ジュエリーの出品ご成約…1%キャッシュバック(実質手数料2%)また、今回からバッグ・ジュエリー大会がご好評につき、箱80箱から100箱に増量!バッグ・ジュエリー大会もブランド不問で、1商品10万円以上の出品ご成約で、最大1%のキャッシュバックがございます。今回からご好評につき、バッグ・ジュエリー大会は100箱に増加していますので、前回以上の盛り上がりが予想されます。マネオクは、≪「売る」は「めぐる」≫をヴィジョンに掲げる買取専門店「まねきや」による「手競り」にこだわったオークションです。オークションに参加いただく方は大会までに会場での下見やネット下見で実際に売られる商品をご覧いただいてから、入札価格を決定するスタイルのため、安心してご利用いただけます。■マネオク第4回大会はネット下見&事前入札あり!マネオクは、これまでからさらに進化し、ネット下見と事前入札が可能となっています。ネット下見は3月15日(金)~17日(日)24時までの期間、マネオクのサイトから会員ページにログイン後に、商品タブから当日出品されるアイテムをご確認いただけます。下見期間に会場にお越しいただくことが難しい方や、当日参加ができない方も、ネットを通じて場所を選ばずご参加いただけます。現在オープニングキャンペーン中のため、入会金や年会費は無料、参加費のみで大変お得にご参加いただけます。売主様、買主様どちらのご登録もお待ちしております。なお、出品商品の下見期間は3月15日(金)~17日(日)の3日間9:00~20:00でご案内しております。 会場への参加がこれまで困難だった方も、この機会にぜひお気軽にお申込みください。下見・本番オークション会場は東京都内のAP浜松町(〒105-0011 東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビルB館 B1F)です。マネオク第4回大会の開催スケジュール詳細は次をご覧ください。下見期間:3月15日(金)~17日(日) 9:00~20:00大会本番:3月18日(月)会員登録などは、公式ホームページ、お電話にて随時受け付けています。■当日のタイムスケジュール9:00 受付スタート9:30 オークション大会スタートマネオクの入会お申込みや、お問い合わせは下記ページをご覧ください。※マネオクは事前の入会のお申込み手続きが必要です。下記ページより必要事項をご記入ください。 前回のマネオク第3回は出来高全体で1億超えを記録しました。第四回はさらに多くのハイブランド品をご用意し、ネット下見と事前入札によってインターネットからのご参加も可能になりました。そして第五回は5月21日(火)に開催予定!好評につき箱予約締切が回を重ねる毎にどんどん早まっております。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。マネオク 公式サイト 高価買取専門店「まねきや」公式サイト 高価買取専門店「まねきや」では東京都、大阪府をはじめとする首都圏に複数出店し、ハイブランドから骨董品、貴金属などさまざまなお品物の買取をさせていただいております。お客様の希望に最大限寄り添う努力、誠実、ていねいな接客を心がけ、他店には決して負けないサービスと高価買取によって、年々売上、店舗数ともに伸ばしています。随時、店頭買取、宅配買取、出張買取やLINE査定にて、お客様の大切なお品物の買取を承っていますので、お気軽にご相談ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月14日世界的バレエダンサー・上野水香が、『第72回 舞踊芸術賞』(東京新聞制定)を受賞することが決定した。舞踊芸術の向上発展に寄与し、近年最も顕著な功績を上げている舞踊家、あるいは技術いよいよ円熟の境地に達した舞踊家に贈られるこの舞踊芸術賞。上野にとって、令和3年度(第72回)文化庁 芸術選奨舞踊部門 文部科学大臣賞、また、昨年秋に受章した令和5年 紫綬褒章に続く快挙となった。東京バレエ団でゲスト・プリンシパルという新たな地位で踊り続けている上野の代表作は「ボレロ」。20世紀を代表する世界的振付家 故モーリス・ベジャール氏から日本人女性として初めてこの「ボレロ」という作品を踊ることを許され、故モーリス・ベジャール氏から直接「ボレロ」の指導を受けた最後のダンサーとなった。その活動はバレエだけに留まらず、自身がプロデュースするブランド“piuprima di mizuka”からは新たに美容液『チャームローズセラム』が3月15日から新発売されるなど、異なるフィールドにも活躍の場を広げている。日本のバレエ界で20年以上にわたってトップとして踊り続け、いまなお世界中のダンサーから共演を熱望されている日本が世界に誇るバレリーナ。舞踊40周年のメモリアルイヤーを迎えた上野水香の本年の受賞は まさに彼女が日本のバレエ界を牽引する存在であることを意味している。授賞式は4月25日に東京・如水会館にて開催予定。
2024年03月14日第96回米アカデミー賞で、アジア映画初となる視覚効果賞に輝いた映画『ゴジラ-1.0』。本作を手掛けた山崎貴監督(59)らが3月12日夜にロサンゼルスから凱旋帰国し、羽田空港で授賞記念会見を開いた。監督として同賞を受賞したのは、映画『2001年宇宙の旅』(’68年)のスタンリー・キューブリック以来、55年ぶり2人目。会見で歴史的快挙の喜びや授賞式の裏話を語った山崎監督だったが、“ある発言”が波紋を呼んでいる。注目を集めているのは、トロフィーを受け取った時の感想を問われた場面。山崎監督はオスカー像について、「想像をはるかに超える重さでちょっとビックリしました」とコメント。緊張を忘れるほどの重さを感じたといい、「でも『本当に本当に今、オスカー像を持ってるんだ』っていう風に思ってすごく嬉しかったです」と語った。次に『バットマン リターンズ』(’92年)のペンギン役などで知られるダニー・デヴィート(79)から、オスカー像を受け取ったエピソードも披露した山崎監督。プレゼンターにはアーノルド・シュワルツェネッガー(76)もいたことを振り返り、手振りを加えてこう語ったのだった。「ダニー・デヴィートさんとシュワルツェネッガーがいたんですけど、シュワルツェネッガーさんからもらいたかったんですけど……言っちゃいけないのかな(笑)もちろんダニー・デヴィートさんでも全然嬉しいんですけど、『あ、俺たちこっちなのね』っていう感じでした」続けて「その後、シュワルツェネッガーさんと握手できたので嬉しかったです」と、満足そうな表情を見せていた。いっぽう今回の米アカデミー賞をめぐっては、受賞者のプレゼンターに対する振る舞いが“アジア系差別”だと物議を醸していた。映画『オッペンハイマー』(’23)で助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.(58)は、満面の笑顔で歩み寄るプレゼンターのキー・ホイ・クァン(52)を“スルー”。オスカー像も素っ気なく受け取っており、その振る舞いに批判が集まっていた。こうした出来事も相まって、山崎監督の「こっち」発言に“プレゼンターへの敬意がない”と感じた人も少なくないようだ。SNSでは落胆する声が上がっている。《た…貴… 嘘だよな… ペンギンをこっち呼ばわりだなんて…》《なんだよ「こっち」って。ダニー・デヴィートに失礼じゃないか》《「こっち」とは。山崎貴監督、観客を一斉に裏切る発言。祝った観客はどうしたら良いのか。プレゼンターと目を合わせる合わさないで議論になっているのに、こっちと称するのは何様?がっかり過ぎる》《これはまずい「こっち」は公の場で言ってはいけないセリフ。 失礼過ぎる… 山崎貴監督ちゃんと謝罪した方がよいよなんだかなぁ。RDJしかり厳しいマナーとか作法を求めてる訳じゃないのに、初歩的な相手への思いやりが欠如してる面が多くて、今回のオスカーの情報見てて負担かかったな》
2024年03月13日公益社団法人 顔と心と体研究会(所在地:東京都新宿区、代表理事:内田嘉壽子(かづきれいこ))は、顔と心と体のつながりについて考えるセミナー第14回「アンチエイジングのヘアとメイク」を2024年3月30日にプラザエフ(JR四ツ谷駅徒歩1分)で行います。イベント詳細: ■「顔と心と体セミナー開催の背景」公益社団法人 顔と心と体研究会は、内田嘉壽子(かづきれいこ)が2000年に設立した団体です(2014年より公益法人化)。化粧のもたらす効果の科学的な実証、化粧の地位向上を目指して、メイクボランティア、調査研究、資格認証制度の運営などの活動を行っています。当研究会は、コロナ禍の2000年より、「顔と心と体」をテーマとして、幅広く外観やメイクについて考える機会を提供するため、化粧や医療などを含む多方面の分野の専門家をお招きし、会場・オンライン併用の「顔と心と体セミナー」を開催しています。対談■「第14回顔と心と体セミナー『アンチエイジングのヘアとメイク』について」「顔と心と体セミナー」では、第1回以来、様々な分野の専門家を招いて、特殊メイクから経済問題まで、多種多様なテーマについて議論してきました。これまでの開催実績については、以下をご覧ください。 第14回は、「アンチエイジングのヘアとメイク」をテーマに、ヘアメイクの結城小百合先生をお迎えし、女優・タレントのさとう珠緒さんをモデルに実演を行い、結城小百合先生の講演およびかづきれいこを交えてのディスカッションを行います。結城小百合先生結城小百合totalbeautyゆうきroom 代表。1998年~2010年にかけて、MISIAの専属ヘアメイクを務める。現在まで多岐に渡り、数多くのヘアメイクを担当。<アーティスト>浅田真央、MISIA、MAKIDAI(EXILE)、AKIRA(EXILE)、Perfume、すみれ、一十三十一、ZEUS、ASA-CHANG、Candy、tokyo rabbit、TIGER、AKB48<芸能人>太川陽介、蛭子能活、敦士、いしだ壱成、萩原聖人、鈴木拓、浅野忠信、白洲迅、さとう珠緒、矢部美穂、本仮屋ユイカ、市川美織、caiya、大西結花、芳本美代子、宮崎花蓮、春香クリスティーン、小松彩夏、沢井美優、美優、三倉茉奈、三倉佳奈<声優>三森すずこ、照井春佳、八尾一樹、岡村明美、山口由里子<美容家>かづきれいこさとう珠緒さんさとう珠緒(さとうたまお)1973年生まれ。女優、タレント。95年「超力戦隊オーレンジャー」オーピンク役でドラマデビュー。声優オーディション番組「崖っぷちからの脱出 声優!一発逆転オーディション」(BS日テレ日曜深夜0時~)で審査員を務める。■開催概要イベント名: 「アンチエイジングのヘアとメイク」開催日時 : 3月30日(土) 13:00~15:10(多少、延長する場合があります。)会場 : プラザエフ 3F コスモス(東京都千代田区六番町15番地) アクセス : JR四ツ谷駅、東京メトロ丸ノ内線・南北線四ツ谷駅 徒歩1分参加費 : 一般(非会員):3,500円 正会員:3,000円定員 : 会場:5名 Zoom:30名主催 : 公益社団法人 顔と心と体研究会申込方法 : 以下のサイトからお申し込みください。 スケジュール(予定):13:00~13:20 結城小百合先生ご講演「人生が楽しくなるヘアメイク」13:20~13:30 結城小百合先生の実演(1) モデル:会場希望者(受付終了)13:30~14:05 結城小百合先生の実演(2) モデル:さとう珠緒さん14:05~14:15 休憩14:15~15:00 結城小百合先生・さとう珠緒さん・かづきれいこのディスカッション15:00~15:10 かづきれいこ ご挨拶■団体概要団体名 : 公益社団法人 顔と心と体研究会代表者 : 代表理事 内田嘉壽子(かづきれいこ)所在地 : 〒160-0017 東京都新宿区左門町20 四谷メディカルビル5F設立 : 2000年7月(2014年10月公益法人として認可される。)事業内容: (1)メイクボランティア活動(2)調査研究活動(3)普及啓発活動(4)メンタルメイクセラピスト資格認証事業URL : 内田嘉壽子(かづきれいこ)傷ややけどなどの痕をカバーし、それに伴う精神的ケアも行うメイクを自ら開発。生まれつき心臓病を抱え、肌の悩みを感じていた経験を踏まえ、心も体も健康になるためのメイクの啓発活動を展開。メイクの価値を高めるため「外観の社会学」「外観の化粧学」「化粧の心理学」をテーマに講演活動も行っている。【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】公益社団法人 顔と心と体研究会 事務局TEL : 03-3350-1035お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月13日第96回アカデミー賞にて、主演女優賞受賞、衣装デザイン賞ほか合計4部門を受賞した『哀れなるものたち』より入場者プレゼントの配布が決定した。『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督、エマ・ストーンが再集結した本作は、3月10日時点で、アート系作品としては異例の世界興行収入1億8400万ドルに到達。7週目にもかかわらず満席回が出続ける日本の興行収入も4億6400万円に達している。先日開催された第96回アカデミー賞ではエマ・ストーンが『ラ・ラ・ランド』に続く2度目の主演女優賞、さらに衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の4部門を受賞。この度、オスカー受賞を記念して特製"ヴェネチア・ポストカード"の入場者プレゼントの配布が決定した。3月16日(土)の初回上映から先着1万名様に全国の公開劇場にて配布される(なくなり次第終了)。本プレゼントは、前売特典として3回に分けて展開された10種類のポストカードが海外仕様で1枚綴りとなっており、ヴェネチア国際映画祭でプレスのみに配布された、レアアイテム。前売券未購入の方は勿論のこと、すでに前売券購入済み、鑑賞済みの方も、ベラが経験したヨーロッパ横断の旅を追体験できる代物となっている。『哀れなるものたち』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月13日映画『ゴジラ-1.0』(公開中)のアカデミー賞受賞記念記者会見が12日に東京・羽田空港で行われ、山崎貴監督(監督・脚本・VFX)、渋谷紀世子氏(VFXディレクター)、高橋正紀氏(3DCGディレクター ※高ははしごだか)、野島達司氏(エフェクトアーティスト/コンポジター)、浜辺美波が登場した。同作は、ゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作。監督・脚本・VFXを、自身もゴジラのファンであることを公言する山崎貴が務め、主人公・敷島浩一を神木隆之介、ヒロイン・大石典子を浜辺美波が演じている。さらに山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介といった、実力派俳優陣が勢揃いし、モノクロ映像版『ゴジラ-1.0/C』も公開された。○■映画『ゴジラ-1.0』アカデミー賞の勝因は第96回アカデミー賞において、アジア圏の映画で初めて「視覚効果賞」を受賞した同作。山崎監督は「日本映画がハリウッドでそれなりの興行成績を上げられて賞を貰えたということは、今後の日本映画の作り方が変わってくる可能性を秘めているなと思いまして。アジアのもの、日本のものが、字幕上映で日本人のキャストしか出てなくても、北米で観られるようになっているという動きは感じたので、そこまで見据えた作品作りになれば、制作費も潤沢にしていけると思いますし、色んな意味で可能性が広がったことはすごく良かったんじゃないかなと思いました」と感想を述べる。「大リーグに野茂選手が意外と行けたじゃんとなった途端に、たくさんの人が大リーグに挑戦できるようになったように、ワールドワイドになった興行を目指した作品を作っていくというのはあるのかなと思います」と今後に期待した。また「アメリカに生まれた人にしか与えられなかったチャンスみたいなものが、ハリウッドはもうちょっと広く受け入れてくれるようになってきたんだなというのは、改めて感じました」と山崎監督。「外国語映画賞とか、最初から海外から来たものじゃなくて、『視覚効果賞』は聖域だったと思うので、その部分を開放してくれたというのは懐の深さ、外にもオープンにしてくれてるんだなという感じを受けましたので、色んなチャンスがこれから芽生えてくるといいなと思います」と展望も。今回の受賞については、「完全にゴジラのおかげですね」ときっぱり。「ゴジラというキャラクターが本当に大スターだったということは改めて思い知らされましたし、アメリカの人たちがいかにゴジラが好きか思い知らされました。僕らが会場に入って行ったら『こいつはなんなんだ』という感じですけど、みんなでゴジラを持って歩いてたので、皆さん『Godzilla!』と言ってくれるんですよ。ゴジラに連れて行ってもらったし、ワールドワイドなものになっているんだということは、想像以上にすごかった。ゴジラのVFXだからあそこに立てたと思わなければならないと思います」と気を引き締める。勝因について聞かれると、渋谷氏は「VFXのショートリストの10本に残った方々とか、ノミネートの方々に言われたのは、皆さんが最初の頃にない知恵を絞ってなんとか作っていこうともがいて作っていた頃を思い出したと。皆さんのあたたかい気持ちみたいなもの、見守っていただけていたということも含めて、そういうところに響いたのかなと思いました」と語る。山崎監督も「少人数、少ない予算で、他の作品が今までのVFXの延長線上にある中で面白がってもらえたんじゃないかなと。あとは、VFXはいかに物語に貢献したかを非常に大事にされるみたいなので、VFXで作り出されたゴジラの恐怖感、絶望感が、お話に貢献している部分を評価されたのかな」と分析する。状況を「真面目に見ちゃうと心がずたずたになるぐらい、他のものが素晴らしいので、『なんでオリンピックに来てるんだ?』というくらいの凄まじい空気のものが続く中で、僕らの面白ビデオを見せるという」と表すが、「そのポンコツチームが頑張ってる感じが、おそらくVFXの初期(を思い起こさせる)。『スター・ウォーズ』は、CGが使えなかった時代にいろんな工夫をしながらなんとか成立させようと思って効果を上げてるんですね。だからそういう部分が、皆さんの琴線に触れたのかなと思うようにしています」と明かした。「日本のVFXは世界と戦えると思いましたか?」という質問に、山崎監督は「全然思わない」と苦笑。「やっぱりかなりまだまだというのは改めて感じましたね。だから本当にラッキーパンチだと思いますし、いろんな条件が重なって、今回こういう賞をいただきましたけど、改めてまだまだいろいろ頑張っていけないなと。中枢に近づいたからこそ思うすごさはありました。でも、ちょっと戦えたんで! 結果は出せたんで、また頑張っていいかなと思っています」と語った。
2024年03月12日ディズニープラスにて独占配信中の『ラスト・リペア・ショップ』が第96回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞した。本作は、アメリカ最大の都市ロサンゼルスで、1959年から楽器を無料で修理して公立学校の生徒たちに提供している楽器修理職人の様子を描いたドキュメンタリー。アカデミー賞ノミネート経験のあるベン・プラウドフットとクリス・バワーズ、2人の監督が倉庫の隅々まで撮影し、生徒のために8万を超える楽器の修理に情熱をかける職人たちのインタビューで構成されている。プレゼンターであるケイト・マッキノン、アメリカ・フェレーラからオスカー像を受け取った監督/プロデューサーのクリス・バワーズは、「ありがとうございます。アカデミー、これは信じられない光栄です」と、オスカー像を握りしめながら嬉しそうな表情を浮かべ感謝。続けて「(この作品は)学校の英雄たちについてのものであり、彼らは世に知られておらず、感謝されず、見過ごされています。今夜、そんな彼らに光が当たりました」と、影の功労者である職人たちがいかに重要な役割を担っているかを強調した。さらにディズニープラスでは、長編アニメーション映画賞ノミネートの『マイ・エレメント』や、エミー賞にて最多となる10部門に輝いた「一流シェフのファミリーレストラン」など、賞レースを席巻した数々の話題作や、来年度のエミー賞やゴールデングローブ賞といった賞レースの本命作品になるのではないかと早くも期待されている「SHOGUN 将軍」を配信中。過去の話題作から現在の注目作までぜひチェックしてみてほしい。『ラスト・リペア・ショップ』はディズニープラス「スター」にて独占配信中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月12日第37回東京国際映画祭の開催日が10月28日(月)~11月6日(水)の10日間に決定、また、併設マーケットのTIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)の3日間、開催される。東京国際映画祭の開催会場は昨年同様、日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに展開される。作品公募に関しては、4月25日(木)に開始予定で、詳細が決まり次第公式サイト等で掲載されるという。今年も「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」というミッションに基づいた、多種多様な映画に出会える場として、注目が集まる。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、TIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)にて開催。(シネマカフェ編集部)
2024年03月11日東京国際映画祭(TIFF)が香港国際映画祭、釜山国際映画祭とともに共催するアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード(以下AFA)」の授賞式が3月10日夜、香港の戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatreにて開催。日本作品の『悪は存在しない』(濱口竜介監督)が、最優秀作品賞と最優秀音楽賞(石橋英子さん)を受賞したほか、日本映画勢が多数受賞した。『悪は存在しない』の濱口監督と石橋さんは、昨年の『ドライブ・マイ・カー』に続いての最優秀作品賞獲得。また、是枝裕和監督も『怪物』で最優秀監督賞を受賞し、昨年の韓国作品『ベイビー・ブローカー』に続く2年連続の同賞受賞に輝いた。『怪物』是枝裕和監督このほか、第36回TIFFのオープニング作品で、日本アカデミー賞でも最優秀主演男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』にて役所広司が最優秀主演男優賞の栄冠を手に。第36回TIFFのクロージング作品で、日本アカデミー賞で最多8冠に輝き、米アカデミー賞の視覚効果賞をアジア初受賞した『ゴジラ-1.0』チームが、視覚効果賞(山崎貴監督、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司)、音響賞(井上奈津子)の2部門を受賞。併せて先の発表のとおり、『エゴイスト』などが話題を集めた俳優・鈴木亮平がアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える「Excellence in Asian Cinema Award」に、韓国のイ・ヨンエととも授与された。イ・ヨンエ/鈴木亮平大規模で豪華なレッドカーペットの後に開催されたAFAの授賞式では、日本人として初めて審査委員長に就任した黒沢清監督が、世界中の映画人が務める審査員陣と投票メンバーを率いて決定された受賞者が登壇。“Youth Ambassador”の1人として様々なAFAイベントに参加した宮沢氷魚がプレゼンターを務めたほか、特別功労賞を受賞したチャン・イーモウ監督、主演男優賞にノミネートされたトニー・レオン、プレゼンターを務めたファン・ビンビンなど、アジア全域よりスターが集まる華やかな式典となった。第17回 アジア・フィルム・アワード 受賞結果一覧(敬称略)『悪は存在しない』最優秀作品賞『悪は存在しない』(日本)最優秀監督賞是枝裕和 『怪物』(日本)最優秀新人監督賞ニック・チェク 『年少日記』(香港)最優秀主演男優賞役所広司 『PERFECT DAYS』(日本)最優秀主演女優賞ジャン・チンチン 『西湖畔に生きる』(中国)最優秀助演男優賞パク・フン『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀助演女優賞レイチェル・リョン 『白日の下』(香港)最優秀新人俳優賞Tergel Bold-Erdene『City of Wind』(フランス、モンゴル、ポルトガル、オランダ、カタール、ドイツ)最優秀脚本賞ペマ・ツェテン 『雪豹』(中国)最優秀編集賞キム・サンボム『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀撮影賞マティアス・デルボー『雪豹』(中国)最優秀音楽賞石橋英子『悪は存在しない』(日本)最優秀衣装デザイン賞マン・リムチョン『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀美術賞Eric LAM『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀視覚効果賞山崎貴、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司 『ゴジラ-1.0』(日本)最優秀音響賞井上奈津子『ゴジラ-1.0』(日本)Excellence in Asian Cinema Award鈴木亮平(日本)、イ・ヨンエ(韓国)特別功労賞 (Lifetime Achievement Award)チャン・イーモウAFA Next Generation Awardチャオ・リーイン(中国)AFA Rising Star Awardメータウィン・オーパッイアムカジョーン(タイ)2023 Highest-Grossing Asian Film Award『満江紅(マンジャンホン)』監督:チャン・イーモウ(中国)受賞者よりコメント<鈴木亮平Excellence in Asian Cinema Award 受賞>(英語で挨拶:和訳)大家好(中国語)。ここに来ることができて本当にうれしいです。とりわけ、著名なイ・ヨンエさんと一緒にここに立つことができて、とても光栄です。偉大な映画監督、偉大な映画プロデューサー、映画製作者、偉大な俳優、アジアの伝説の俳優たち、皆さんの前に立つことができて、本当に光栄に思っています。でも正直なところ、今年は何もノミネートされていないので、とてもリラックスしてここに立っています。もちろん、ノミネートされることは良いことですが、ノミネートされないのも良いことです。なぜなら、何も心配する必要がないからです。ちなみに、昨年は、トニー・レオンさんのせいで私は最優秀主演男優賞を逃しました。(笑)でも、今年再び彼に会えてうれしいです。もちろん、賞を受賞することは非常に重要でワクワクしますが、このイベント、この大きなイベント、AFAの素晴らしいところは、皆さんに出会い、新しい人たちに出会い、アジア各地の映画制作者と出会い、語り合い、学びあうことだと私は考えています。そして願わくは、今後一緒に新しいプロジェクトを始めたい。今日、あるいは今夜が、未来の新しいプロジェクトの始まりになるかもしれません。そして、いつか一緒に映画を作れることを本当に願っています。なぜなら、"私たちは一緒に物語を紡ぐ(※Together we tell story)"からです。ありがとうございました。※「Together We Tell Story」は今年のAFAのテーマ。<『悪は存在しない』最優秀作品賞受賞>※濱口竜介監督が欠席のため、監督に代わり高田聡プロデューサーと石橋英子がコメント。高田聡:私たちの映画にこのような非常に光栄な重みのある賞を頂きまして、代表してまずは感謝を申し上げます。同じくノミネートされた撮影の北川喜雄さん、共同編集の山崎梓さん、またこの映画に関わったすべての皆さん、おめでとうございます。そして、この場に残念ながら来ることができなかった濱口竜介監督、そして濱口監督に一番最初にこの企画の話を持ってきて、素晴らしい音楽で共同制作をされた石橋英子さん、おめでとうございます。石橋英子:本当に濱口監督が来ることができなかったのは残念です。でもこうやって、撮影の北川さんや編集の山崎さん、今もしかしたら日本で見ているかもしれない主演のおおみか(大美賀均)さん、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、本当に皆さんの力のおかげでできました。もちろん、ミュージシャンの皆さん、ミックスをしてくださったジム・オルークさん、本当に皆さんのおかげで、今こうやって、私たちはここに来られて、楽しい時間を過ごせていると思っています。ありがとうございました。<是枝裕和監督最優秀監督賞受賞>尊敬する黒沢清監督からこのようなトロフィーを頂くなんて、本当に光栄です。出会う才能ということで言えば、今回は坂元裕二さんという尊敬する脚本家の方の素晴らしい脚本があって、もう20年近く一緒に仕事をしている美術の三ツ松けいこさんが、今日一緒にスタッフを代表してここに来ていただきました。そんなスタッフとキャストと出会えたことが、この賞を頂けた一番大きな僕の才能ではないかと思います。昨年に続いてこの壇上に立たせていただくことができて、本当にうれしいです。来年は、作品はないのですが、ノミネートされていなくても、またこの場で映画を愛する皆さんとこの時間を共有できたらうれしいです。ありがとうございました。<石橋英子最優秀音楽賞>全く期待してなかったので、全然スピーチを考えていなかったです。まずアジア・フィルム・アワードの皆様、審査委員の皆様、本当にありがとうございます。まず濱口監督、長い道のりでしたが、何をつくるのかわからないまま一緒に歩んできた道のりが奇跡のようでした。撮影やその後の編集など、一緒に皆さんが作ってこられた努力にも感謝したいと思います。撮影の北川さん、編集の山崎さん、本当にありがとうございます。皆さんの仕事がなければ、私のこういう音楽もなかったと思います。スタッフとキャストの皆さんにも感謝したいと思います。本当にありがとうございました。『悪は存在しない』は4月26日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.悪は存在しない 2024年4月26日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開© 2023 NEOPA / Fictive
2024年03月11日「第96回アカデミー賞」の授賞式が、日本時間3月11日、ドルビー・シアター(アメリカ・ロサンゼルス)にて開催。日本の作品では、『ゴジラ-1.0』と『君たちはどう生きるか』が受賞し、キャストや関係者がお祝いや喜びのメッセージを寄せている。今回、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』は、視覚効果賞を受賞。アジア映画で初の同賞受賞という快挙となった。主演の神木隆之介(敷島浩一役)は「米アカデミー視覚効果賞受賞おめでとうございます!!!!!!!凄すぎます!!!!ゴジラと戦えたこと誇りに思います!!」とコメント。「わーーー!!おめでたいいいいいい!!」(浜辺美波/大石典子役)、「おめでとうございますすげぇ!」(山田裕貴/水島四郎役)、「やばいこれから撮影なのに嗚咽がとまらない、久々に呼吸ヒッヒってなるくらい号泣してる!」(安藤サクラ/太田澄子役)、「山崎貴監督始め白組の皆様!チームゴジラの皆々様!そして阿部秀司様!おめでとうございます!」(佐々木蔵之介/秋津清治役)など、多くの共演者も祝福のコメントを投稿している。一方、スタジオジブリの『君たちはどう生きるか』は、長編アニメ映画賞に輝いた。主題歌「地球儀」を担当した米津玄師は「アカデミー賞、長編アニメーション賞おめでとうございます。偉大な作品に関われたことを誇らしく思います」と今回の受賞への喜びを投稿した。『ゴジラ-1.0』は公開中。『君たちはどう生きるか』英語吹替版(日本語字幕付き)は3月20日(水・祝)より上映。※秋津清治の「清」は旧漢字(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibliゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2024年03月11日前哨戦の勢いそのまま、『オッペンハイマー』が全7部門を受賞し、賞レースの最後を飾った第96回アカデミー賞。日本映画2品も受賞を果たした今年、レッドカーペットは多様なスタイルのファッションで華やいだ。『哀れなるものたち』で恐れなき熱演で主演女優賞を受賞したエマ・ストーンは、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のカスタムドレス。薄いミントグリーンのストラップレス・ドレス。ジャカードの生地にペプラムのディテール以外はシンプルなデザインで、エマはダイヤモンドとサファイアのネックレスを合わせた。エマ・ストーン Photo by John ShearerWireImageストラップレスは今年人気のデザインのようだ。今回は作品賞候補の主演作『バービー』のプロデューサーとして出席したマーゴット・ロビーは、「ヴェルサーチ(Versace)」のシークイン・ドレス。長年携わった『バービー』という作品の締めくくりにチョイスした色は黒だ。先住民族の血を引く俳優として初の主演女優賞候補となったリリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)は、「グッチ(GUCCI)」のサバト・デ・サルノと先住民族のクイルワーク・アーティスト、ジョー・ビッグ・マウンテンとのコラボレーションでミッドナイトブルーのベルベットのドレス。クイルワークの花モチーフで飾られたトレーンがアクセントだ。リリー・グラッドストーンPhoto by Gilbert FloresVariety via Getty Images助演女優賞候補のキャリー・マリガン(『マエストロ:その音楽と愛と』)は、「バレンシアガ(Balenciaga)」の黒のマーメイドスタイルのドレスに白いチュールのスカート。ダニエル・ブルックス(『カラーパープル』)は、「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」の黒のサテンのコルセットドレス。左側に深いスリットが入っている。キャリー・マリガン Photo by Jeff KravitzFilmMagic『君たちはどう生きるか』が受賞した長編アニメ映画賞を発表したアニャ・テイラー=ジョイは、「ディオール(Dior)」。1949年発表の傑作「ジュノン」を基に、3,500時間かけて全面にビーズ刺繍をほどこしたシルバーのドレスは、ボッティチェリの絵画「ヴィーナスの誕生」にインスパイアされたデザインだそう。作曲賞と歌曲賞のプレゼンターを務めたアリアナ・グランデは、『バービー』を意識したピンクの「ジャンバティスタ・ヴァリ・オートクチュール(Giambattista Valli HauteCouture)」。ボリュームあるペプラムとトレーンがポイントで、「ティファニー(Tiffany & Co.)」のジュエリーを合わせた。アリアナ・グランデ Photo by Gregg DeGuireWWD via Getty Images助演女優賞を受賞したダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』)は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のペールブルーのシークインドレス。ホルターネックで袖にチュールのフリルをふんだんにあしらったデザインだ。撮影賞のプレゼンターを務めたゼンデイヤは、「アルマーニ プリヴェ(Armani Prive)」のメタリックピンクとシルバーのワンショルダー。髪は往年のハリウッドスターを思わせるスタイルに仕上げた。ゼンデイヤ Photo by John ShearerWireImage主演女優賞のプレゼンターとして登場したオスカー女優2人も、ワンショルダーのデザインをチョイスした。ジェニファー・ローレンスは、「ディオール・オートクチュール(Dior Haute Couture)」のポルカドット・ドレスに「スワロフスキー(Swarovski)」のダイヤモンドのネックレス。ミシェル・ヨーは、「バレンシアガ(Balenciaga)」のカスタム。シルバーの濃淡のシークインドレスに黒のオペラグローブでシックに決めた。Photo by Al SeibA.M.P.A.S. via Getty Imagesレッドカーペットを賑わせたのは、視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』のチーム。山崎貴監督をはじめ出席者全員が、かかと部分がゴジラの爪をモチーフにした靴で登場し、話題を集めた。主演女優賞候補のザンドラ・ヒュラー(『落下の解剖学』)は、「スキャパレリ(Schiaparelli)」のカスタムでV字型のシャープなデコルテのデザインが際立った。助演女優賞候補だったエミリー・ブラントも、「スキャパレリ」。シャイニーなクリーム色のドレスに「ティファニー(Tiffany & Co.)」のジュエリーを合わせた。助演女優賞候補のアメリカ・フェレーラ(『バービー』)は、作品のテーマカラーであるピンクのシークインドレス。「アトリエ・ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のデザインだ。同じく助演女優賞候補のジョディ・フォスター(『ナイアド~その決意は海を越える~』)は、「ロエベ(Loewe)」のミッドナイトブルーのホルターネックのサテン・ドレス。ビリー・アイリッシュ&アメリカ・フェレーラ Photo by Arturo HolmesGetty Imagesパートナーのアルチュール・アラリと脚本賞を受賞し、女性として唯一の監督賞候補でもあったジュスティーヌ・トリエ(『落下の解剖学』)は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のパンツスーツ。黒にシルバーのピンストライプをきかせ、インナーも黒で締めた。一部ではカジュアル過ぎるという声もあったが、堂々とした本人のキャラクターに合う装いだ。主演女優賞候補のアネット・ベニング(『ナイアド~その決意は海を越える~』)も、ネイビーのジャンプスーツでパンツスタイルをチョイスした。歌曲賞を受賞したビリー・アイリッシュは、「シャネル(Chanel)」。学校の制服を意識した白のボタンダウンシャツに黒のブレザー、黒と白のツイードのひざ丈スカートに白ソッククス、黒のストラップシューズ。スカートの柄にマッチしたバッグを持った。共に受賞した兄のフィニアス・オコネルも胸につけていた赤いピンは、「Artists4Ceasefire」のシンボル。昨年10月に始まったイスラエルとガザの停戦を求める公開書簡をバイデン米大統領に送ったアーティスト団体で、彼らのほかにも助演男優賞候補のマーク・ラファロ、ラファロと『哀れなるものたち』で共演したラミー・ユセフ、長編アニメ映画賞候補の『ニモーナ』に声の出演をしたリズ・アーメッドらもつけていた。フィニアス・オコネル&ビリー・アイリッシュ Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic作品賞と脚本賞候補になった『パスト ライブス/再会』のセリーヌ・ソン監督も、白シャツにダブルの黒ジャケット、ローファーの制服スタイルだが、アシンメトリーなデザインのスカートが華やか。「ロエベ(Loewe)」のデザインで、同作に主演したグレタ・リーも、「ロエベ」の白と黒のドレスで登場した。フローレンス・ピューは、「デルコア(Del Core」)のプランジネックのシルバーのドレス。「ブルガリ(Bulgari)」のネックレスを合わせ、どこか最新出演作の『デューン 砂の惑星PART2』を思わせるスタイルだ。主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィー(『オッペンハイマー』)は、「アトリエ・ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のカスタムのタキシードに、香港のブランド「Sauvereign」がオッペンハイマーをイメージして作成した銀のブローチを胸につけた。助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.は、「サンローラン(Saint Laurent)」の黒のスーツ。今日の装いはよほど気に入ったらしく、受賞スピーチでスタイリストにも感謝を述べた。ロバート・ダウニー・Jr. Photo by Jeff KravitzFilmMagic助演男優賞候補で、歌曲賞候補として「I’m Just Ken」を歌ったライアン・ゴズリング(『バービー』)は、ステージ上では鮮やかなピンクのスーツだったが、レッドカーペットの装いは「グッチ(Gucci)」の黒のスーツ。ノータイで黒いシャツの胸をはだけ、シルバーのシークインのステッチがアクセントになっていた。主演男優賞候補のコールマン・ドミンゴ(『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』)は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のカスタムで、クリスタルのボタンを付けたダブルのブラック・タキシードにカウボーイブーツ。「デヴィッド・ヤーマン(David Yurman)」のシルバーのジュエリーと「オメガ(Omega)」の時計を合わせた。レッドカーペットでは『ニモーナ』に声の出演をしているユージン・リー・ヤンも、かつてのビリー・ポーターを彷彿とさせる真紅のロングドレスを姿で注目された。ユージン・リー・ヤン Photo by Sarah MorrisWireImage(冨永由紀)
2024年03月11日第96回アカデミー賞授賞式が3月11日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『オッペンハイマー』が作品賞をはじめ、7冠に輝いた。また、日本映画の躍進が、日本の映画ファンを喜ばせる授賞式でもあった。『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』がオスカーを受賞この日は、スタジオジブリ製作・宮崎駿(※崎=たつさき)監督作品『君たちはどう生きるか』が下馬評通り、長編アニメ映画賞に輝いた。スタジオジブリの作品が、同賞に輝くのは、第75回アカデミー賞の『千と千尋の神隠し』以来21年ぶり2度目。なお、宮崎監督と、鈴木敏夫プロデューサーは受賞式には出席しなかった。君たちはどう生きるか©2023 Studio Ghibliまた、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』(英題:Godzilla Minus One)が視覚効果賞を受賞。邦画のみならず、アジア映画で初の同賞受賞という快挙を達成した。ハリウッド映画に強い憧れを抱き、映画監督を志した山崎監督にとって、アカデミー賞受賞式は、まさに夢の舞台だったはず。喜びのスピーチでは、日本で活動する映像クリエイターに向けて「ハリウッドが君たちにも挑戦権がある事を証明してくれた」とエールを送る場面もあった。山崎貴監督のスピーチ/第96回アカデミー賞授賞式 Stewart Cook/Disney via Getty Images惜しくもヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』は、国際長編映画賞を逃したが、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した役所広司の存在、東京の公共トイレを題材にした企画の独自性と、ヴェンダース監督が生み出す化学反応といった日本映画製作の新たなスタイルを提示した点で、非常に意義深いノミネートだった。快挙の一因には、「ジブリ」「ゴジラ」というブランドの強さもあったはずだが、それだけでは突破できない壁の厚さが、アカデミー賞にはある。第96回アカデミー賞授賞式 Photo by Arturo Holmes/Getty Imagesふり返ると、2年前(第94回)では、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が、日本映画史上初となる作品賞にノミネートされる快挙を成し遂げたほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門で候補となり、見事、国際長編映画賞を受賞したことが記憶に新しい。作品のクオリティはもちろんだが、作品を認知させるマーケティング、セールス、PRといった戦略面が、緻密かつ広角的に展開され、それらが目に見える効果を出しつつあるのは確かだ。今回の快挙によって、日本映画もオスカーに“手が届く”のだと証明されたことは、純粋に喜ばしい出来事だった。戦争に対する“無関心”に警鐘を鳴らす映画たち「和平を構築するためにこの賞を捧げたいです」。受賞スピーチでこう語ったのは、『オッペンハイマー』で主演男優賞に輝いたキリアン・マーフィだった。第96回アカデミー賞授賞式は、各地の戦火が鎮まる気配のない現実を、突きつけるものでもあった。主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィ Photo by Kevin Winter/Getty Images原爆の父とされるアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描く『オッペンハイマー』はもちろんのこと、国際長編映画賞を受賞した『関心領域』、長編ドキュメンタリー賞に輝いた『実録マリウポリの20日間』など、戦争を題材にした作品が多く名を連ねた。イギリス代表作品『関心領域』は、ホロコーストや強制労働により、ユダヤ人を中心に多くの人々を死に至らしめたアウシュビッツ強制収容所の隣で、平和に暮らす一家の日常を描いた衝撃作だ。受賞スピーチに立ったジョナサン・グレイザー監督は、「今、伝えたいのは、何をしたか、ではなく、これから何ができるかということ。最悪の事態が起きています。ホロコーストが拝借され、罪のない人々が犠牲になっています」と現在の中東情勢を語り、“無関心”に対する警鐘を鳴らした。ジョナサン・グレイザー監督/第96回アカデミー賞授賞式 Photo by Arturo Holmes/Getty Imagesまた、『実録マリウポリの20日間』は、ロシアによるウクライナ侵攻直後、マリウポリに向かったAP通信取材班が、市内に残る唯一のジャーナリストとして撮影した映像だ。監督のムスティスラフ・チェルノフは、「ウクライナ史上初のアカデミー賞だ」と挨拶し、「ここに立つ監督として、私は『この映画を作ることがなければいいのに…』と初めて願った監督ではないか」と悲痛な思いを語った。また、この1年で世を去った映画人を追悼する「IN MEMORIAM」の冒頭に登場したのは、今年死去した政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイ氏。ロシア政府の暗部に切り込んだ映画『ナワリヌイ』は、第95回アカデミー賞の最優秀長編ドキュメンタリー賞を受賞している。ムスティスラフ・チェルノフ監督/第96回アカデミー賞授賞式 Photo by Rich Polk/Variety via Getty Images授賞式のレッドカーペットでは、ビリー・アイリッシュをはじめ、一部の出席者が付けていた赤いピンバッジに注目が集まった。これは、ガザへの即時停戦や人道支援を訴える「Artists4Ceasefire」のピンバッジだ。現在、アメリカ国内は、ウクライナ支援や中東情勢に対して、世論が大きく分断されており、11月の大統領選の結果いかんでは、さらなる混乱も予想されている。そんななか、今後ハリウッドがどのよう姿勢で、どんなメッセージを発信するのか、注目したい。と同時に、映画ファンにも、『オッペンハイマー』をはじめ、戦争を描く受賞作品にぜひ触れてほしいと願う。第96回アカデミー賞授賞式 Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic(Ryo Uchida)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibliゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.オッペンハイマー 2024年3月29日より全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.関心領域 2024年5月24日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
2024年03月11日第37回東京国際映画祭(TIFF)が、10月28日(月)~11月6日(水) の10日間にわたって開催されることが決定した。開催会場は昨年同様日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに展開。TIFFの作品公募については、4月25日(木) に開始される。併せて、併設マーケットのTIFFCOM2024が、10月30日(水)~11月1日(金) の3日間で開催されることも発表された。<開催情報>『第37回東京国際映画祭/TIFFCOM2024』■第37回東京国際映画祭開催期間:10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】■TIFFCOM2024開催期間:10月30日(水)~11月1日(金)【3日間】TIFF公式サイト:
2024年03月11日第96回アカデミー賞にて、長編アニメ映画賞を受賞したスタジオジブリ映画『君たちはどう生きるか』。この度、この受賞記念として、“英語吹替版(日本語字幕付き)”の上映が決定した。本作は、宮崎駿監督10年ぶりとなる長編映画最新作。監督が少年時代に感銘を受けた書籍「君たちはどう生きるか」からタイトルを採用し、全く別のオリジナルストーリーとして完成させた冒険活劇ファンタジー。アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された今回のアカデミー賞授賞式。スタジオジブリ作品が同賞に輝くのは、『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり2度目となった。今回上映が決定した英語吹替版(日本語字幕付き)の日本語字幕は、英語セリフを翻訳したセリフではなく、オリジナル台本のセリフを使用。主人公の眞人役を演じるのは「YOU -君がすべて-」シーズン1でパコ役を演じたルカ・パドヴァン。青サギ役にロバート・パティンソン、キリコ役にフローレンス・ピュー、ヒミ役に福原カレン、夏子役にジェンマ・チャン、勝一役にクリスチャン・ベール、大伯父役にマーク・ハミル、老ペリカン役にウィレム・デフォー、インコ大王にデイヴ・バウティスタがキャスティングされている。ファンからは「英語版で見たいと思っていました!嬉しいです~」、「絶対に行きます!」、「英語で違う声優さんでまた楽しめる」、「これはもう一度観にいかないと!!!!」などと上映を喜ぶ声が寄せられている。『君たちはどう生きるか』英語吹替版(日本語字幕付き)は3月20日(水・祝)より上映。(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年03月11日現地時間10日、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催されている「第96回アカデミー賞」授賞式で、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞した。日本映画およびアジア圏の映画で初となる快挙に、主演の神木隆之介ら出演者たちからも、SNSで続々と祝福のコメントが寄せられている。『ゴジラ-1.0』がノミネートされた視覚効果賞は、視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉で、過去には『スターウォーズ』、『タイタニック』、『アバター』などの映画史を代表する傑作が受賞してきた。山崎貴監督が、映像制作会社「白組」とともにVFXも手掛けており、監督が「視覚効果賞」を受賞したのは、第41回(1969年開催)『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリック以来、55年ぶり、史上2人目の受賞監督となった。受賞のスピーチで山崎監督は、「ハリウッドから遠く離れた所でVFXを志している皆さん!ハリウッドが私たちの作品を見てくれている、誰にでもチャンスがあることを証明してくれたよ!最後にスタッフ・キャストを代表して、昨年12月に亡くなった我々の阿部秀司プロデューサーに『俺たちはやったよ!』と報告をしたいと思います」などと喜びと感謝を伝えていた。以下は、X(旧ツイッター)やインスタグラムに投稿された、キャスト陣のコメント。■神木隆之介(敷島浩一 役)米アカデミー視覚効果賞受賞おめでとうございます!!!!!!!凄すぎます!!!!ゴジラと戦えたこと誇りに思います!!本当に嬉しいです!!山崎貴監督をはじめ白組の皆様、チームゴジラの皆様おめでとうございますっ!!!!!■浜辺美波(大石典子 役)視覚効果賞ーー!!『ゴジラ-1.0』おめでとうございますーー!! わーーー!!おめでたいいいいいい!!■山田裕貴(水島四郎 役)おめでとうございますすげぇ!■安藤サクラ(太田澄子 役)やばいこれから撮影なのに嗚咽がとまらない、久々に呼吸ヒッヒってなるくらい号泣してる!タクシーの運転手さんがなにごとかとゴミ袋くれた。阿部さん!阿部さん!アベサーン!!■佐々木蔵之介(秋津清二 役)「ゴジラ-1.0」第96回アカデミー賞 視覚効果部門受賞山崎貴監督始め白組の皆様!チームゴジラの皆々様!そして阿部秀司様!おめでとうございます!
2024年03月11日第96回アカデミー賞授賞式が3月11日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史映画『オッペンハイマー』が作品賞、監督賞(クリストファー・ノーラン)、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)など7冠に輝いた。下馬評通りの圧勝を収めた『オッペンハイマー』2006年ピュリッツァー賞を受賞したノンフィクション「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を下敷きに、オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描いた本作。ノーラン監督は、『ダンケルク』に続き2度目のノミネートで、今回が初の受賞。映画表現の可能性を追求し続けてきたノーラン監督が、オッペンハイマーの視点で語られるカラー映像では、感情を揺さぶる抽象的なイメージとモンタージュさせ、第二次世界大戦後のアメリカの原子力政策に大きい影響力を持っていた人物ルイス・ストローズを中心とするシーンは、モノクロ映像で描き分けた。主演男優賞は、キリアン・マーフィが初受賞。アメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを演じ、世界の運命を握ると同時に、世界を破滅させる危機に直面するという、矛盾を抱える男の数奇な人生を体現した。ノーラン監督とのタッグは6度目。ノーラン作品で初めて主演を務めた。さらに助演男優賞は、メリカ原子力委員会のルイス・ストラウス委員長を演じたロバート・ダウニー・Jr.が手にし、こちらも初受賞を果たした。過去に、チャールズ・チャップリンを演じた『チャーリー』で主演男優賞、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』で助演男優賞にノミネートされており、今回が念願の受賞だ。『哀れなるものたち』主演女優賞はじめ4部門で栄冠『オッペンハイマー』の最大のライバルとして、賞レースをけん引してきた『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)も、主演女優賞をはじめ4部門で栄冠に輝き、存在感を放った。胎児の脳を移植されたヒロインが、「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられ、大陸横断の旅に出るダークファンタジー。主演女優賞に輝いたエマ・ストーンは、数奇な冒険の果て、時代の偏見から解放され、驚異の成長を見せる主人公のベラ・バクスターを演じ、『ラ・ラ・ランド』以来2度目の同賞受賞を果たした。『哀れなるものたち』(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.また、『哀れなるものたち』は、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞も受賞。圧巻のビジュアルで世界中を魅了した同作にふさわしい結果を収めている。日本からノミネートされた3作品の結果は?『君たちはどう生きるか』(C)2023 Studio Ghibli注目を集めた長編アニメ映画賞は、スタジオジブリ製作・宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』が受賞。スタジオジブリの作品が、同賞に輝くのは、第75回アカデミー賞の『千と千尋の神隠し』以来21年ぶり2度目となる(宮崎監督作品のノミネートは4度目)。宮崎監督が長編作品からの引退を撤回し、原作・脚本・監督を手掛けた同作は、少年時代に感銘を受けた同名書籍からタイトルを採用し、自伝的要素を含むオリジナルストーリーとして完成させた冒険ファンタジー。国内外の映画賞を数多く受賞した本作が、米アカデミー賞で有終の美を飾った。また、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞。邦画のみならず、日本及びアジア映画で初の同賞受賞という快挙を達成した。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』『ザ・クリエイター 創造者』『ナポレオン』という強力なライバルを蹴散らした。全米では昨年12月、『Godzilla Minus One』のタイトルで封切られており、全米における累計興収が、邦画実写作品として、34年ぶりに記録を塗り替えている。『ゴジラ-1.0』(C)2023 TOHO CO.,LTD.なお、役所広司が主演した『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)は、国際長編映画賞を逃した。文=内田涼<受賞コメント>■主演女優賞/エマ・ストーン素晴らしい共演者の皆さん、ノミネートされた皆さんと一緒に受賞したと思っています。皆さんから、常に刺激を受けています。この賞は私のためではなく、持てる力以上を発揮してくださり、素晴らしいものを作り上げたチームのためのものです。これこそ、映画製作の醍醐味です。そして映画製作の場に、愛と光、気づかいを注いでくれたすべての人々と、この受賞を分かち合えることができて、とても光栄です。ベラ・バクスターという、一生の贈り物をありがとう。■主演男優賞/キリアン・マーフィ(撮影を通して)ワイルドで創造的な旅路に出ることができました。(家族に対し)本当に愛しています。アイルランド人として誇らしい思いです。和平を構築するためにこの賞を捧げたいです。■助演女優賞/ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ神は素晴らしい。私は、自分がこのようなキャリアを歩むとは想像もしていませんでした。キャリアのスタートは、歌手でした。ある日、母は私に「あの通りの向こうにある劇場に行けば、きっと何かがあるはず」と言ってくれました。母に感謝します。私のそばにいてくれた人たち、導いてくれた人たち、ここにいるすべての美しい人たちに感謝します。長年、私はいつも“自分とは違う何か”になりたいと願っていましたが、今はただ、私らしくいればいいと気づきました。クラスでただひとりの黒人の女の子だった私に、担任の先生は「大丈夫よ、今から自分の道のりを切り開きましょう」と導いてくれました。私のことを見守ってくれて、ありがとう。■助演男優賞/ロバート・ダウニー・Jr.ありがとうございます。悲惨だった幼少期とアカデミー賞、私の獣医、妻のスーザンに感謝します。私はうなり声を出す保護動物みたいでしたが、蘇らせてくれたのです。おかげで、私はここにいるのです。俳優業が私を必要としてくれる以上に、私が俳優業を必要だったんです。クリス(クリストファー・ノーラン)はそれを知っていて、(プロデューサーの)エマ・トーマスが、エミリー・ブラント、キリアン・マーフィ、マット・デイモン……、素晴らしいキャストとスタッフを集めてくれた。そのおかげで、私はより善良な人間として、ここに立っているのです。私たちのやることには意味があり、私たちが作ると決めた作品は大切なのです。■監督賞/クリストファー・ノーランユニバーサル・スタジオ、この作品の可能性に気付いてくれてありがとうございます。原作者にも感謝申し上げます。(関係者に)私を信じてくれて、ありがとうございます。100年以上にわたる映画の歴史には、さまざまなことがありました。このすばらしい旅が、今後どこに導かれるかわかりませんが、その一翼を担えたことに感謝しています。■視覚効果賞/山崎貴監督40年以上前に『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』を見た衝撃から、キャリアをスタートさせた私にとって、ここは想像することさえできない場所です。ノミネートの瞬間、私たちは、まるでロッキー・バルボアのようでした。偉大なライバルたちを相手に、リングに立てた事が、奇跡でした。しかし、私たちは今この場に立っています。ここから遠く離れた場所でVFXを志す皆さんに伝えたいです。ハリウッドが、誰にでも挑戦権があると証明してくれました。最後に、昨年亡くなった我々のプロデューサーである阿部秀司さんに「やりました!」と言いたいです。ありがとうございました。【第96回アカデミー賞】受賞結果■作品賞『オッペンハイマー』■監督賞クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』■主演男優賞キリアン・マーフィ『オッペンハイマー』■主演女優賞エマ・ストーン『哀れなるものたち』■助演男優賞ロバート・ダウニー・Jr.『オッペンハイマー』■助演女優賞ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』■脚本賞ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ『落下の解剖学』■脚色賞コード・ジェファーソン『アメリカン・フィクション』■視覚効果賞『ゴジラ-1.0』■美術賞『哀れなるものたち』■撮影賞『オッペンハイマー』■衣装デザイン賞『哀れなるものたち』■長編ドキュメンタリー賞『実録マリウポリの20日間』■短編ドキュメンタリー賞『ラスト・リペア・ショップ』■編集賞『オッペンハイマー』■国際長編映画賞『関心領域』(イギリス)■音響賞『関心領域』■メイクアップ&ヘアスタイリング賞『哀れなるものたち』■作曲賞ルドウィグ・ゴランソン『オッペンハイマー』■長編アニメーション賞『君たちはどう生きるか』■短編アニメーション賞『WAR IS OVER! Inspired by the Music of John & Yoko』■主題歌賞ビリー・アイリッシュ“What Was I Made For?”(『バービー』)■短編実写映画賞『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』(ウェス・アンダーソン監督)
2024年03月11日