高羽彩が脚本・演出・主宰を務めるプロデュースユニット「タカハ劇団」。最新作『おわたり』では主演に早織を迎え、ホラーに挑む。この作品を、早織は「ホラーって、例えば悲しさだとか、人間の感情により向き合うことができるような気がします。この作品にある愛はピュア、でも無垢ではなく危険なにおいを孕んでいる」と語る。それに対し、主人公・四方田稔梨に早織を起用した理由を、高羽は「良い意味で、早織さんはホラーが似合う佇まい。華奢だけど意思は強そうで、そのアンバランスさが、恐怖体験の中に放り込まれた時にどうなるのか。ただ怖くて震えているだけではなく、物語を引っ張っていってくれる」とする。ふたりのお気に入りのシーンを尋ねてみると、高羽は「どこも好きですが、稽古していてすごく楽しいのは途中で登場人物が全員出てくるシーン。俳優の個性も役柄の個性も出ていて、しかもそれがぶつかり合っている。ホラーだけどこんなに楽しいシーンが描けてよかったと思うし、お客様にも注目していただきたい」、早織は「⻄尾友樹さんが演じる蝦草紅雄が、民俗学者である自分の仕事について語る場面がとても好きです。民俗学の存在意義が、そのまま文化の存在意義と重なっていて。お芝居を創る我々の仕事にもつながっているし、この作品のテーマの一つでもある。すごく心に響きました」とのこと。高羽も重ねて「人文学系の営みと演劇には抱えているジレンマや恐怖も含めて通じ合うものがあると思います。そのシーンを書いて、紅雄がこの作品に存在している意味が腑に落ちた」という。また、高羽は “かわいそう萌え”があり、「今回はかわいそうな人がいっぱいなのでずっと萌えてます(笑)」。特に紅雄は、ある意味で稔梨とダブルヒロインだとか。怖さに、愛、萌えも含めてさまざまな要素を楽しめそうだ。早織が「かわいそうな人たちの話なのに、どこかカラッとしていて湿っぽくない。絶妙な塩梅を楽しんでいただきたい」と話せば、高羽も「映像は使わず、古式ゆかしい演劇の技術によってホラーを成立させることが今回のひとつの目標。それがどこまでできているか、見に来ていただければすごく嬉しいです。それに “人の死”に触れるホラーだからこそ描ける人間ドラマがあるし、そこに演劇の可能性を感じていただければ」と上演へ意欲を語る。新宿シアタートップスでの怖くて面白い夏は、7月1日(土)から。取材・文:金井まゆみ
2023年06月30日NjOOAfrica《ジョーアフリカ》(本社:三重県松阪市猟師町345-2、代表:米田 泉(旧姓・刀根)は、2022年5月11日~17日伊勢丹浦和店2階ザッカマルシェにて「アフリカン雑貨展」、2022年5月18日~31日6階リビングフロアにて「ティンガティンガアートとアフリカン雑貨展」を開催いたします。本年度の利益は、ティンガティンガアーティストが集う村に還元。コロナ禍、運営が立ち行かなくなり、閉鎖を余儀なくされている村を救います。同社は、2012年より、東アフリカの伝統絵画「ティンガティンガアート」を世界に広めようと三越伊勢丹グループのポップアップにて販売開始、同時にアフリカの大地にて奮闘しています。アフリカ在住の代表米田 泉が10年目の挑戦です。ティンガティンガアーティストと代表 米田 泉 12022年5月11日~31日の期間、伊勢丹浦和店にて、「ティンガティンガアートとアフリカン雑貨展」を開催いたします。英語もスワヒリ語もできなかった代表が飛び込んだのは「アフリカ」の地。10年前、ティンガティンガアートに魅了された彼女が直面したのは、現地の現実。詐欺、裏切り、病気、死んでいく者たち。それでもなお、日本でティンガティンガアートの魅力を伝え続けた。アフリカの人たちと笑顔になれる未来のために。その集大成が伊勢丹に登場します。 ●NjOOAfricaジョーアフリカとは本展を主催するNjOOAfrica《ジョーアフリカ》の“ジョー”とは、スワヒリ語で「こっちにおいで」の意味です。沢山の人が集い、笑顔になれるアートを作り出せるようにという想いが込められています。2011年、代表の米田が、タンザニアを訪れた際、出会ったティンガティンガアートは、「とっても素敵だけど、なんだか雑で民芸品レベル」でした。このアートをディズニーレベルに知ってもらうため、そしてアーティストの経済的、精神的自立を目指すため、現地に根づき活動を始めました。●ティンガティンガアートとは1960年代末に、タンザニア最大の都市、ダルエスサラーム郊外にひっそりと誕生した「ティンガティンガ」。鮮やかな色づかい、そして素朴ながら味わい深い表情を浮かべる動物たち、タンザニアの野生動物や自然、人々の日常生活などを大胆な構図で描く絵画。その創始者が、エドワード・サイディ・ティンガティンガ。彼はたった4年でこのジャンルを築き上げ、40歳の若さでこの世を去るが、100人余りの弟子たちによってその技法は受け継がれ、「ティンガティンガ」という絵画の一ジャンルとして、その名は今も成長し続けています。●ティンガティンガアートの歴史<天折の天才が生んだ、新たなるアート>当時、田舎から一念発起し、最大都市にやってきたティンガティンガは生計を立てるのに苦労していました。転機が訪れたのは1968年のこと。彼は家族を養うため、あらゆる苦労を惜しまなかった。そんな中、街の観光客向けの土産物店にタンザニアのアーティストの絵画がないことに気づきました。並んでいるのは、隣国コンゴからの輸入品ばかり。専門知識はないが、タンザニア人の自分がタンザニアに誇るアートを描いてもいいのでは?誰もやらないなら私がやろう。自由に画材が手に入らないがゆえに、買い揃えたのが、建築資材のペンキと灯油、キャンバスの代わりは合板でした。そして、36歳にして、絵画の道へ足を踏み入れたティンガティンガ。感性の赴くままに描いた絵は、たちまち近隣に住んでいた北欧人の間で評判を呼ぶこととなりました。少しずつお土産物屋にも置かれるようになり、ティンガティンガ一家の生活は安定していったが、ここで彼は、成功を独占するのではなく、親類や仲のいい友人たちにも分け与えるという選択をします。ティンガティンガ一派は、少しずつ、しかし、確実に成功を納めていきました。そんな中、終幕はあっけなく訪れました。友人の車に同乗していたティンガティンガは、警察からの検問時に誤射を受け、命を落し、風のようにこの世を去りました。アーティストとして活躍したのは、わずか4年。しかし、4年の間に「自由に思いのままに描きなさい」という彼の意志が上手く機能し、その後も、沢山の人々がアートで生計を立てられ、今では、画風は様々に「ティンガティンガ」というジャンルを確立しました。<タンザニアにおけるアートの位置付け>タンザニアでアートを楽しもうという一般人はごくごくごく僅か。土でできた家、もちろん電気が通ってない、子供達はいつもお腹を空かせています。アートを楽しむ余裕なんてもちろんない状況です。<アートとの出会い>ティンガティンガアーティストは元々、道で飲み物を売っていた人たちが多い。灼熱の大地で道ゆく車にあてもなく声をかけ続けます。車に轢かれ命を落とす人は数知れません。しかし、そんな生活がいっぺん、絵を描く楽しさ、それを見て喜んでくれる外国人の存在。自分の存在意義を見出していった人たちがいます。<コロナ時代到来>しかしながら、お土産物として、外国産業に支えられてきたアーティストたちは、コロナ時代に一気に仕事を失うこととなりました。<特殊なアート集団>通常、アートとは、一人の人間が築き上げ、一人の人間によって成り立っていきます。しかし、創始者が選んだ道は皆で幸せになること。築き上げたのはアートの集団でした。<ティンガティンガ村>アートの集団は自分たちのアートのレベルを守るため、協同組合を作った。基準を決め、大多数いるアーティストを認定制度にした。そうして長く歴史を守ってきました。<閉鎖の危機>コロナ禍で外国人観光客や、バイヤー・プロモーターが訪れなくなったタンザニア。アーティストの半分は、絵を描けなくなりました。絵も売れないし、画材も買えないからです。●NjOOAfricaが描く世界今、アーティストが集う工房は必要な経費や税金が払えず、来月にも国からの閉鎖を通告されている現状。初めてティンガティンガアートに出会った時、この愛らしさや、かっこよさ、おしゃれな一面、明るく元気なアートに魅了されました。大人数のアーティストが彩る世界は、それぞれの個性で溢れています。このアートが終わりを告げないように、復活させたい。動画にもしたいし、絵本も作りたい。夢は溢れています。画家達の夢もまだまだ色褪せていません。タンザニアにあるティンガティンガ村を、彼らの世界を伊勢丹で再現し、原画の利益は、ティンガティンガ村に還元。そして、世界のティンガティンガアートになるために更なるステージに一緒に挑みます。NjOOAfricaの作り出す世界お金がなくて詐欺をするもの、病気になっても病院に行けず死んでいった者、次々と巻き起こる難題に立ち向かい、NjOOAfricaは現地の人たちと共に日々、成長しています。代表 米田 泉の10年間を綴ったnote ティンガティンガアーティストと代表 米田 泉 2・学校に行けなかった子どもたちが、笑顔で学校に行ける世界。・ティンガティンガアートが世界中の人たちが認知する世界を目指しています。本展では、彼らがそれぞれ独自に展開する原画の世界を再現します。■会社概要名称 : NjOOAfrica代表者 : 代表 米田 泉本社所在地: 三重県松阪市猟師町345-2設立 : 2012年7月15日事業内容 : アフリカン雑貨の製造と絵画の輸入販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月10日子どもの間で圧倒的人気を誇るシルバニアファミリー。なんとそれが今、大人の心を癒す存在として人気です。“赤ちゃんシルバニア”がすごい!?合言葉は、いつもポケットの中に、シルバニアファミリー。’85年の登場以来、世界70以上の国と地域で愛されているシルバニアファミリー。もともとは、3~8歳の子ども向けに展開されているこのおもちゃが、いま大人にも大人気。SNSを中心に、ポケットにシルバニアファミリーの赤ちゃんを忍ばせ、それをきゅっと手で握りしめたり、ポーチに入れて持ち歩くことで、心が平穏になったり、勇気が出たりといった情報が。いったいそれはなぜ?!メーカーであるエポック社の、シルバニア本部ブランディング部・米田早織さんにお話を伺いました。「実際、就職の面接や試験、プレゼンなど、緊張するシーンに赤ちゃんを連れていき、励ましてもらうという話は、私たちもよく聞きます。赤ちゃんの人形は、顔立ちやバランスが動物ごとに違いますが、いずれも大きな目にぷっくりとしたほっぺ、短い胴体に手足、もはや癒ししかないんですよね(笑)。見ていただくとわかるのですが、シルバニアファミリーはどのお人形もニュートラルな顔をしています。見つめていると、泣いているようにも笑っているようにも見えるので、それで私たちの気持ちに寄り添っていると思うのかもしれません。赤ちゃんたちがみなさんから大切な家族のように愛情を注いでもらっていることに、大変感動しています。これからも、嬉しい日も落ち込んだ日も、シルバニアファミリーがみなさんの隣で心温まる存在でいられることを願っています」ということで、かわいい赤ちゃんのほんの一部をご紹介。さてどの子をポケットに入れたい?左から、ショコラウサギの赤ちゃん¥495、くるみリスの赤ちゃん¥495、マシュマロネズミの赤ちゃん¥495、ペルシャネコの赤ちゃん¥495左から、メイプルネコの赤ちゃん¥495、トイプードルの赤ちゃん¥495、チワワの赤ちゃん¥495、シルクネコの赤ちゃん¥495、「赤ちゃんスイーツシリーズ」シマネコの赤ちゃんとネコマフィン・マグカップ¥550左から、「赤ちゃんスイーツシリーズ」コアラの赤ちゃんとコアラアイスクリーム¥550、ヒツジの赤ちゃん¥495、シカの赤ちゃん¥495、ハスキーのふたごちゃん・手押しぐるま(きしゃ・イエロー)のセット¥935左から、「赤ちゃん忍者」忍者衣装のパンダの赤ちゃん・忍者衣装のモグラの赤ちゃん・巻物のセット¥1,628、みるくウサギの赤ちゃん¥495、クマの赤ちゃん¥495、「赤ちゃんスイーツシリーズ」パンダの赤ちゃんとパンダパンケーキ・お皿・フォーク¥550今年35周年、これまでになんと1億5000万体以上のお人形が販売されたほど、世界中で大人気。「赤ちゃんコレクション」シリーズは、誰が出てくるかお楽しみのところも人気だとか。©EPOCH※『anan』2021年6月23日号より。(by anan編集部)
2021年06月17日スタイリスト小山田早織が手掛ける、新ウィメンズブランド「エジック(Ezick)」が2020年9月2日(水)にデビュー。9月3日(木)から9月17日(木)にかけて、ルミネ新宿、阪急うめだ本店などでショップをオープンする。モードベーシックブランド「エジック」誕生「エジック」は、ニコアンド(niko and ...)やローリーズファーム(LOWRYS FARM)などを手掛けるアダストリアグループのエレメントルールから誕生した新ブランド。「シロ・クロつける生き方をする」「ジブンだけのボーダーラインを持つ」という意味を込め、“境界線を引く”をコンセプトに掲げた。スタイリスト目線で考案、“着まわし力”のあるアイテム「エジック」のクリエイティブディレクターを務めるのは、人気スタイリスト小山田早織。カラーはモノトーンを基調とし、スタイリストならではの視点で、オン・オフどちらにも使える“着まわし力”の高さにこだわった。コート、ジャケット、ワンピース、ニットなどトータルコーディネートのラインナップで、上質かつミニマルなアイテムを展開する。【詳細】エジック(Ezick)■実店舗オープン日2020年9月3日(木): ルミネ新宿 ルミネ2 2階2020年9月9日(水):阪急うめだ本店 3階2020年9月17日(木):有楽町マルイ 4階※その他、9月2日(水)に公式ウェブストア「ドットエスティ(.st)」、9月9日(水)にゾゾタウン、9月4日(金) エルショップ(ELLE SHOP)オープン。<商品価格帯>コート 14,000円+税~39,000円+税ジャケット 10,000円+税~25,000円+税ニット 5,000円+税~13,000円+税カットソー 3,000円+税~10,000円+税シャツ 5,000円+税~13,000円+税ワンピース8,000円+税~19,000円+税パンツ6,000円+税~15,000円+税スカート6,000円+税~15,000円+税
2020年09月05日積んであるあの本が、私を待っている……。少し早く帰れそうな夜、DRESS世代に、じっくりと読み進めてほしい本をご紹介する連載【積読を崩す夜】。9回目は、『身の丈に合った服で美人になる』(著:小山田早織)を取り上げます。著者の持論は「美人=努力家」。お金をかけたり背伸びをしたりすることなく、最大限おしゃれになる方法を、明解な小山田ロジックにより紐解きます。■美人=努力家身の丈に合った服を努力して着るこの本でいう“美人”とは努力家のこと。きれいになるためにベストを尽くせる人です。日頃、仕事で会うモデルたちを見ていて思うこと。それは、何の努力もせずにはきれいでいられないということです。私もアシスタント時代には人生の最高体重を記録し、お腹やお尻を隠すチュニックをよく着ていました。自分が努力を怠った結果とはいえ、着たいのに着られない服があるのはみじめで辛かったのを覚えています。その経験から、何よりも大切と痛感したのは、生まれ持った外見を活かしながら、理想の自分へと近づくための努力。その過程が自信となって表情にも表れ、女性を美しく見せるのだと思います。(9ページより引用)著者が考える身の丈に合った服、とは、無理なく買えるトレンド感のある服のことを指しています。着古して毛玉ができていたり、流行遅れになった高級服よりも、手の届く範囲でシーズンごとに流行を取り入れているほうがよっぽどおしゃれ。それを叶えてくれるのがユニクロ・ZARA・無印良品・GAP・H&Mの6大コスパブランドであるのだとか。さらに、シーズンごとに新しい服に挑戦していると、自然におしゃれの基礎力がつき、服を見る目が養われるといいます。服を着ていく上での気構えが、きれいになるために努力する姿勢。どんなに服を揃えても、きれいに着こなす努力を怠っては意味がありません。つねにベストコンディションな自分を目指して、旬の服を努力して着る。その姿勢こそが自信となって女性を美しく見せてくれるのかもしれません。■走り回る日こそ、ヒール靴朝起きて、「今日は忙しくなりそう」と思ったら、ヒール靴を選びます。この話をすると「忙しいなら、スニーカーやバレエシューズのほうがラクじゃない? 」と返されることが多いのですが、私は“忙しい日こそきれいを磨く日”と考えてヒール靴。はくだけでぺたんこ靴より1.5倍のカロリー消費できるという話を聞いたことがあるし、ふくらはぎの筋肉が鍛えられて美脚にも近づける。バランスだってよく見えるし、気持ちも引き締まる。そんな絶好の機会を見逃すなんて、私にはもったいなくてできません。(12ページより引用)何とも耳が痛い話で、走るときは楽なほうについ逃げがちなのが足元のおしゃれです。そのためにも、著者は走れるヒール靴を日常的にこまめに試着して探しているといいます。そして、足に合う靴に出会えたら運命の一足だと思って即購入。それほど、走れるヒール靴に出会える確率は低いようです。著者のおすすめはバビロンとプールサイド。はく前のクッション性、はいたときの甲やかかとのチェック、店内を最低二周して痛くないか、脱げないかを見極める。やはり、ここでも美人になるための努力が必要なようです。そうはいっても著者は、1日ヒールで足が痛くなるときのために、バッグにぺたんこ靴を忍ばせておくことも推奨しています。それだと気持ちに余裕も生まれますね。■ブランド物は思い出と一緒に買うデイリーなコーディネートを上品に格上げしてくれるブランドのレザーバッグは、私にとって欠かせないアイテムです。ただし、流行に任せて買うことはありませんし、少しでも安く買いたいからと、ネットで買うこともありません。たとえば、シャネルのチェーンバッグ。ココ・シャネルには伝記を読んで感銘を受けていました。なので、シャネルの精神が感じられるバッグは、スタイリストを目指していたときから、いつか絶対手にしたいと思っていました。それもパリのカンボン通りにある本店で。念願叶って買ったバッグは、私に自信を与えてくれました。孫の代まで受け継げるよう大切に使いたいと思っています。(38ページより引用)デイリーなプチプラブランドを上手に取り入れるとはいっても、良いものも一品は身に着けたいものです。そういう意味でも、やたらにブランド物を身につけるのではなく、志やストーリーを持った良品を末長く持ち続けたいものです。たとえば著者は、前述のシャネルバッグをスタイリストとして独り立ちした記念にパリのシャネル本店で購入しています。あるいは、初めて表紙を担当した記念にセリーヌのバッグを表参道の路面店で購入。どういう場所で、どういうものを、どんなタイミングで購入するのか……。物を見るたびに、そのときの状況や心持ちまで、鮮やかに蘇ってきそうです。身の丈に合った服を身にまとい、思い出がつまった良品を手に。今日も1日美しくがんばっていくエネルギーを発していきたいものです。『身の丈に合った服で美人になる』書籍情報出典:身の丈に合った服で美人になる著者:小山田早織発行:講談社単行本 : 128ページ発売日:2017/9/6価格:1200円+税[公式サイト]著者小山田早織さんプロフィール日本一忙しいスタイリスト・小山田早織。『with』『GISEL』をはじめ、各ファッション誌で活躍中。日本テレビ『ヒルナンデス!』では、流行を分かりやすく噛み砕いたコメントで人気に。自身のブランド「TOKYO STYLIST THE ONE EDITION」も手掛ける。Instagramのフォロワーは5.8万超え。
2017年10月05日『with』をはじめとするファッション誌やTV番組『ヒルナンデス!』で、“明日着られるリアルなファッション”を提案することで、多くの女性にファッションの楽しさを伝えてきたスタイリストの小山田早織さん。彼女の初のスタイリングブック『身の丈に合った服で美人になる』が、この度刊行に。ユニクロ、ZARA、GU、無印良品、GAP、H&Mと、自身も愛用する6大コスパブランドでのアイテムの選び方、高見えさせるコツ、さらに“美人になれる小山田持論”から私服スナップ、自宅のクローゼットの中身、スタイリストになった経緯などプライベートにまで迫った読み応えたっぷりの一冊です。しかも、紹介されている6大コスパブランドのアイテムは、今秋発売のものばかり。気になるアイテムがあればすぐに買えて、明日のファッションに取り入れられるのもうれしいポイントです。今やコスパブランドは、女性にとってとても身近な存在になっています。特に、時間やお金に制限があるママたちにとって、リーズナブルなだけでなく同じブランド内で家族の服がまとめて買えるところもポイント。そんなママたちの強い味方であるコスパブランドをオシャレに着こなす小山田メソッドを、本著から少しご紹介したいと思います。■無理なく買えるトレンド感のある服が“身の丈に合った服”まず、小山田さんの考える身の丈に合った服とは、無理なく買えるトレンド感のある服のこと。着古していたり、流行遅れになった高価な服よりも、手の届く範囲でシーズンごとに流行を取り入れていくほうがオシャレだと提案しています。そして、それを叶えてくれるのがコスパブランド。リーズナブルだからベーシックなアイテムもアップデートしやすく、トレンド服にも挑戦しやすいわけです。また、子育て中は常に洋服が汚れる可能性がつきまといます。高価な服が汚れるのを心配するよりも、気軽に買えてジャブジャブ洗える服の方が気がねなく着られますよね。近くの公園に子どもと出かけるときでも、トレンドを取り入れた新しい服を着るだけで、気分がぐっと上がります。■“高見え”の秘密と、失敗しないコスパブランド活用法小山田さんによると、コスパブランド服を安っぽく見せないポイントは配色にあるそうです。そこで、真似しやすい3つの配色をご紹介。1.カフェラテ配色ワントーンコーデは色の幅が狭いとただの地味な人になってしまうので、濃淡の幅を持たせると華やかな印象に。カフェラテから着想を得た“カフェラテ配色”では、カプチーノの泡をイメージして多めの白を配し、ブラウンの小物でシナモンパウダーのスパイスを添える。2.グレーのワントーン配色グレーのワントーンコーデは、成功すれば洗練して見える配色です。地味にならないよう、シルバー小物やアクセを加えたり、リブニットなど素材感があるアイテムを組み合わせたりして、メリハリを出して。3.黒×カーキクールで誰でもオシャレに見える配色。重い色同士なのでロゴや柄アイテムを投入することで、着こなしに軽やかさを出すのがコツ。少しフェミニンさを加えたいときは、ブラウン寄りのカーキを選ぶと挑戦しやすいそう。ベージュ、グレー、黒、カーキと、使いやすい色をベースにトップスタイリストらしい視点が効いたテクニックですね。ほかにも本著では、「メンズのトップスをオーバーサイズで着る」「華やかなパーティ服はZARAかH&Mで探す」「流行のアウターをコスパブランドで毎年買い替える」など、小山田さん流の活用法やオシャレのヒントがいっぱいです。そして、「大人は買ってはいけないプチプラアイテム」というドキっとするポイントも……。1.クロップトパンツ万人がはける仕様になっていて、特にヒップ~太ももがゆるめシルエットのものが多いので、後ろ姿をチェックして。2.パンプス靴は健康をも左右するので、大量生産モノではなく木型や中敷きにこだわって、足に合う靴を探すようにすべき。3.合皮の大きめバッグ大きめのバッグだと、合皮の風合いや縫製に良し悪しが顕著に表れてしまうので、大人にはNG。4.華奢アクセコーデを格上げしてくれる華奢アクセには本物の輝きが必要なので、金メッキは避けたいところ。 ■信念、生き方、暮らしぶりが“美人”を作るさて、小山田さんといえば、作り出すコーデも人気ながら、オシャレに対するストイックな姿勢も女性たちの憧れとなっています。小山田さん曰く「どんなに服をそろえても、きれいに着こなすための努力を怠っては意味がない」。美人とは努力家のこと。なんの努力もせずにはキレイではいられないと提言します。「走りまわる日こそ、ヒール靴」「コンビニへもすっぴんで出かけない」「ゆるい服こそ下着に気を抜かない」「食べ過ぎた翌日はいましめにスキニーをはく」これらは美人になるための“小山田持論”。いつなんどきも自分に厳しく、努力を怠らない彼女の強さが垣間見えます。また巻末では、小山田さんの学生時代のこと、スタイリストになった経緯、20代にどのような目標を持って仕事に取り組んできたのかも綴られています。それらを読むと、その時その時、真摯に仕事や自分と向き合ってきたことがうかがえます。先の小山田持論も含め、信念や生き方、暮らしぶりが、魅力的なスタイリングを作り、そして小山田早織さんという“美人”を作っているのだとわかります。本著は、オシャレを追求する女性にとってヒントになることはもちろん、ひとりの女性の生き方としても刺激をくれる一冊といえそうです。参考図書: 『身の丈に合った服で美人になる』 小山田早織/著 講談社ユニクロ、ZARA、GU、無印良品、GAP、H&Mの6大コスパブランドでのアイテムの選び方、高見えさせるコツ、さらに“美人になれる小山田持論”から私服スナップ、自宅のクローゼットの中身、スタイリストになった経緯などプライベートにまで迫った読み応えたっぷりの一冊。小山田 早織(おやまだ さおり)『with』を中心にさまざまな女性ファッション誌や、日本テレビ『ヒルナンデス!』で支持され、シンプルでリアルなスタイリングの提案で日本中の悩める女性を救ってきた。ショーや広告でも活躍し、女優やモデルからの指名も多い、新世代スタイリスト。(株)東京スタイルとタッグを組み自身がディレクターを務めるブランド「 TOKYO STYLIST THE ONE EDITION 」を立ち上げ、さらなる人気を博している
2017年09月25日