ベビーカレンダーをご覧のみなさん、こんにちは。2018年4月生まれの男の子を育てています、じゅのです。今回は、妊娠糖尿病になってしまったお話の第6話です。 妊娠糖尿病と診断されて入院し、自分で血糖値を測ったりインスリンを自宅でも打てるように教えてもらってなんとかマスター。そして、私の入院していた病院では糖尿病患者に向けた栄養指導というのがありました。 何をどれだけ食べたら良いのか、「何g」と言われてもその量がピンときません。そこで栄養士さんは、食物のイラストが実物大で描かれたもので説明してくださいました。 たとえばお米だったらこのくらいというのが、実物大で見た目でわかるのですごく参考になりました。私の場合は、妊娠後期で1日に2,250キロカロリーが必要だと言われましたが、2,250キロカロリーって、私にとってはかなり多いと感じる量です。たとえば朝ごはんのメニューの一部として60gのロールパンが4つ。4つも食べるの!? 「この量では一度に食べきれないです……」と栄養士さんに伝えると、次の食事から分食にしてもらえることになりました。1食分の量をを減らして、少し時間をおいてから間食を食べるということにしてもらいました。1日のトータルのカロリーは減らしません。 胎児のために必要な栄養分をしっかり摂る。でも、血糖値は上がってしまうのでインスリンを使う。「妊娠糖尿病だからといって、炭水化物を極端に減らしたりしてははいけませんよ」 妊娠糖尿病になったからといっても、妊娠中は胎児の発育に必要な栄養を摂らなければいけないので、勝手に炭水化物を減らすなどはできないのです。ちゃんと必要な分だけ食べて、そのうえで血糖値をコントロールするのだそうです。 なるほど、そういうことか〜。何のために入院して、どういうことをするのか、入院前にももちろん説明はされていたのですが、急に入院することになった不安と焦りが大きくて「血糖コントロール」が何なのか、あまり理解できていなかったんです。 入院中に医師や看護師さんと話したり栄養士さんの説明を聞いて、やっと理解が追いついてきました。 でも、頭ではわかっていてもインスリン注射は嫌なものです! 「こういう食事にすると良いですよ」という具体例として、病院食の献立表などをもらったのが役に立ちました。それと、入院中に出された食事の写真をすべて撮っておいて、退院してから自分で料理をするときの参考にしました。 次回は、退院してからのことです。血糖値測定もインスリン投与も、陣痛が来るその日まで続けなければなりません! ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター じゅの2018年生まれの、自分と同じ誕生日の男の子の母。元グラフィックデザイナー。高齢出産、慢性腎臓病、妊娠糖尿病、そして出産間際にパニック発作を経験。インスタグラムにて育児絵日記・漫画を更新中。Instagram:@juno_0421
2019年04月13日ベビーカレンダーをご覧のみなさん、こんにちは。2018年4月生まれの男の子を育てています、じゅのです。今回は、妊娠糖尿病になってしまったお話の第5話です。妊娠糖尿病で入院するとまず、自分専用の血糖値測定キットを渡されました。 血糖値は自分で計れるようになり、今度はインスリンを自分で打つ練習です。最初のうちは看護師さんが毎回注射器で打ってくれていました。普通のよくある注射器。 もしかして私もこういう注射器で自分で打つのかな……?だとしたら大変すぎるし難しすぎる……無理……!と思っていたら、渡されたのはペンシル型の簡単に操作できるものでした。針は毎回使い捨てのものを装着し、注入する量が書かれたダイヤルを回して決定し、シャープペンの芯を出すみたいにお尻側から押すだけ。針はかなり細いです。毎食前に1日3回、看護師さんにやり方を教えてもらって見てもらいながら、恐る恐る自分の太ももへブスっ! と刺します。針は太ももの皮下脂肪1cmくらいの深さまで入ります。細くて鋭い針が刺さっていくのを見てると怖いです! 私は皮下脂肪がとっても分厚いんですけどね! それでも怖いです! インスリンの注射はおなかの皮下脂肪に注射することが多いようですが、私の場合は妊婦なのでおなかに針を刺すのは抵抗があるので太ももに刺していました。毎日インスリンの針を刺していた太ももには、針の痕がたくさん増えてだんだん痛々しくなってきます。 糖尿病患者で長くインスリンを使用している人には、インスリンを打ち続けた場所の皮下脂肪が固くなり「インスリンボール」というのができるそうです。 私の場合は「妊娠糖尿病だし、妊娠期間中だけの限定であってほしい」と思うけれど、それは産後に再度血液検査をしてみたいとわからないことです……。「とにかく今は赤ちゃんのために、できることを頑張ろう!」そう思うしかありません。 このインスリン注射ですが、針が細くて使いやすくなっているとはいえ、痛点に触れてしまうとやっぱり痛いんです!「どうか痛点に当たりませんように!」と思って打っていましたが、やはり何回かに一度は痛点に当たります……。毎回緊張してインスリンを打つ手が震えました。 いくら胎児のためとは言っても、こうやって毎日毎日自分で自分に針を刺す医療行為を続けるのは精神的にキツかったです! なんとか入院中に自分でインスリンを打てるようにマスターしました!退院してからも、家でこれを出産の当日まで続けなければいけないんです……。 次回は、入院中に受けた栄養指導のお話です。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター じゅの2018年生まれの、自分と同じ誕生日の男の子の母。元グラフィックデザイナー。高齢出産、慢性腎臓病、妊娠糖尿病、そして出産間際にパニック発作を経験。インスタグラムにて育児絵日記・漫画を更新中。Instagram:@juno_0421
2019年04月12日ベビーカレンダーをご覧のみなさん、こんにちは。2018年4月生まれの男の子を育てています、じゅのです。今回は、妊娠糖尿病になってしまったお話の第4話です。妊娠糖尿病で入院するとまず、自分専用の血糖値測定キットを渡されました。 指の先から血を採取するために針を刺して、一滴の血を出して小さな測定器で血糖値を測定します。その測定値を「自己管理ノート」に記録していきます。 これを毎日6回(朝昼晩の食事の30分前と食後2時間値)測定できるように指導されました。血糖値の測定は簡単なのですぐにできるようになりました。 ただし、毎日6回も指先に針を刺すので指先が針の痕でぼろぼろです。針を刺す指を10本の指のどれかに毎回変えて、なるべく同じ箇所に針が当たらないようにしてました。 針は実際そんなに痛くはないのですが、刺す瞬間が少し怖いので毎回ドキドキします。バチンっという音がするのでビックリして指を少しひっこめてしまうんです。そうすると失敗して、針が刺さらず血が出てきません。結局もう一度刺さなければいけないので、そうならないためににビビらないでいることがポイントです。 もちろん、表示される血糖値にも毎回ドキドキします。 ちなみに、針が皮膚にどれだけ深く刺さるかは穿刺器具のダイヤルで調節できますよ。「深く刺さり過ぎて痛い!」と思ったら調節できるんですが、まずは刺してみないと適度かどうかわからないというのが痛いところですけどね……!! 医師がその血糖値の記録を見て投与するインスリンの量を決めます。最初のうちは看護師さんがインスリンを打ってくれますが、入院中に自分で打てるように訓練するのです……。 妊娠糖尿病で入院中でも、通常通り産婦人科の定期健診はあります。妊娠糖尿病になると巨大児になる可能性があると言われて心配だったのですが、このころの定期健診ではとくに問題なく順調。発育は標準中の標準、成長曲線のど真ん中ですよなんて言われたり、胎動が激しくてエコーのときにはいつも元気ですね!なんて言われたり。心配しすぎていた私の気持ちとは裏腹に、赤ちゃんは無事に育っていてくれていました。おそらく、もう妊娠8カ月に入ってからの妊娠糖尿病という診断だったので巨大児にならずに済んだのかもしれません。 実はこの時、心の中ではこう思っていました。「そんなに順調ならインスリンやらなくてもいいじゃない…?」そういうワケにもいかないようで……。妊娠糖尿病によって難産になる可能性もあるそうなので、出産までのあいだ血糖コントロールでをして万全を期した出産にしましょうという方針になったのです。 さあ、次回はいよいよ自分でインスリンを打ちますよ~! ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター じゅの2018年生まれの、自分と同じ誕生日の男の子の母。元グラフィックデザイナー。高齢出産、慢性腎臓病、妊娠糖尿病、そして出産間際にパニック発作を経験。インスタグラムにて育児絵日記・漫画を更新中。Instagram:@juno_0421
2019年04月11日家を購入する、もしくは建てる場合はほとんどの方が住宅ローンを利用されるのではないでしょうか。金利が低い今、ローンを利用するのは当たり前になってきています。ただ、全員が全員、住宅ローンをスムーズに借りられるのかといえば、それはNOです。実は住宅ローンの審査に引っかかってしまう人は意外に多いのです。借りられるだけの年収は十分にあるし、普通に働いているのに、なぜ?と思う方も多いのではないでしょうか。そのことを事前に知らず、そしてそれがローンの審査に引っかかるものだと思っていないため、ハウスメーカーや不動産会社の営業マンに伝えない方がたくさんいます。それ故に、ローンの審査に引っかかってしまい、家づくりの計画が狂ってしまうことも多いのです。今回はそうならないためにも、「ローンを借りる前に確認しておきたいこと」を3つご紹介します。1.「車のローン」を抱えていませんか?まず、車のローンを抱えている方が審査に引っかかるケースが多くあります。pixelcat / PIXTA(ピクスタ)最初に車のローンを抱えている方のケースをご紹介します。世帯年収が700万円であれば5,000万円くらいのローンは組めそうだと思い、それに合わせた家探しをするとします。ただ、車のローンを抱えていると本来借りられる金額よりも下がってしまうため、その金額に合わせて再度計画をしなければいけません。もとくん / PIXTA(ピクスタ)なかには「車のローンを上乗せしてしまう」なんてことも聞きますが、基本的にそれはできませんし、してはいけませんので注意してください。もしすでに車のローンがあるという方は、現金で支払ってしまうか、親に一時的に借りるのもありでしょう。まだ購入前でしたら、現金で購入するか、家を建ててから借りるようにしましょう。2. クレジットカードやキャッシングに注意住宅ローンを借りる際に、クレジットカードやキャッシングの利用歴も見られます。あんみつ姫 / PIXTA(ピクスタ)滞納していたり、借りすぎてしまっている履歴が残っていると、その人自身の信用度が落ちてしまい借りられなくなるケースもあります。また、過去に家族に内緒でキャッシングしてしまい、いざローン審査に入ったときに発覚するケースがよくあります。Naoaki / PIXTA(ピクスタ)それがきっかけで夫婦で揉めてしまう、なんてこともあります。せっかくの楽しい家づくりなのに、お金のことで険悪なムードになりたくありませんよね。それに、クレジットカードなどが原因で借りられなかったり、希望額よりも減額されてしまうことなんてことは避けたいところです。カードの使い方には注意しておきましょう。3.「糖尿病」で団体信用生命保険に入れないことも糖尿病だと、その症状によっては、団体信用生命保険(以下「団信」)の審査に落ちてしまう場合があります。Naoaki / PIXTA(ピクスタ)民間の住宅ローンだと、団体信用生命保険に加入できなければ、ローンを借りられない銀行が多いです。なのでその場合は団体信用生命保険に加入しなくても借りられるところを探すことになります。団体信用生命保険の審査の際には、しっかり告知しましょう。■ まとめNaoaki / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンを借りるには、その人の「信用度」が大切です。今までクレジットカードを何度も滞納してしまっていたり、高額なキャッシングしていた方などは、こうした大事な時に借りられなくなってしまうので、気を付けておくべきです。また車のローンなども、「つい欲しくて買ってしまった」ということもありますが、将来的に住宅購入を検討されているのならば、計画的にお買い物をするようにしましょう。この機会に、ご自身は大丈夫か確認してみてはいかがでしょうか?
2018年12月06日「世界糖尿病デー」は、世界に拡がる糖尿病の脅威への対応を目的にWHO(世界保健機関)によって定められた国際デー。日本でも糖尿病患者は増加傾向にあり、2016年に実施された厚生労働省の調査では、総人口の15%を超える約2,000万人の糖尿病患者および予備群が存在すると推定されている。血糖値スパイクとは?糖尿病と合わせて深刻化しているのが、「血糖値スパイク」だ。これは、食事を食べた後の短時間で血糖値が急上昇し、その後急降下する症状のこと。この「血糖値スパイク」に大きく関わっているのが、すい臓から出るインスリンというホルモンだ。血糖値スパイクは、血糖を体に取り込むインスリンが食後にうまく働かず、血糖値が急激に上昇することでおこる。現在、この「血糖値スパイク」が生じている可能性がある日本人の数は、推定1,400万人以上。つまり、日本人の9人に1人は「値スパイク」の疑いがあるとされている。血糖値スパイクは、糖尿病の原因にも!血糖値スパイクの症状がある人は、糖尿病になるリスクが非常に高いと言われている。さらに、血糖値の急激な上昇は動脈硬化の原因となり脳梗塞や心筋梗塞の原因となるほか、認知症やがんにつながる可能性も高まるそう。様々な病気の引き金となる血糖値スパイクには、十分な注意が必要だ。生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研の調査結果によれば、「血糖値スパイク」の認知度はわずか16%。しかし、「血糖値スパイク」についての説明をおこなった後に、「自身の体内で『血糖値スパイク』が生じているかどうかを知ることは、健康のために重要だと思いますか?」と聞いたところ、85%もの人が「そう思う」と回答した。「血糖値スパイク」かどうかを知るには?食後に血糖値が急上昇し、その後は正常に近い数値まで下がる症状の「血糖値スパイク」。そのため、食事から時間を置いた状態で実施される健康診断では発見するのは、極めて困難なのが実情だ。糖尿病専門医の鶴田加奈子先生によれば、自身が「血糖値スパイク」に陥っているかどうかを知るためには、「血糖トレンド(=血糖値の変動傾向)」を見ることが必要だそう。血糖値が変動する傾向(=トレンド)を見ることが、「血糖値スパイク」の発見につながるのだ。血糖値を測定できるデバイスもかつては、血糖トレンドを見るためには1日に何度も血糖値を測定する必要があったほか、寝ている間は測定が難しいという問題もあった。しかし、最近ではセンサーを装着するだけで、24時間連続でグルコース値を測定できる便利なデバイスも登場している。この「血糖トレンド」の測定は、「血糖値スパイク」の発見だけでなく糖尿病の治療にも役立てられている。また、患者さん自身が自分で血糖トレンドを把握できることで、食事などの生活習慣の改善もしやすくなりそうだ。血糖値スパイクについて不安がある方は、この機会に糖尿病専門医のいる病院やクリニックで診察を受けてみてはいかがだろうか。【参考】※トレンド総研
2018年11月12日「去年の暮れぐらいから、翁長は『体重計に乗るたびに体重が落ちている』と。初めは糖尿病を疑っていたんだけれど。それにしてはおかしいということになって。いつも診ていただいていた医師の勧めで、PET検査を受けたら、すい臓にがんが見つかったんです」たくさんの花に囲まれた祭壇の遺影からは、いまにも故人の笑い声が聞こえてきそうだ。ちらりとその笑顔に視線を送りながら、翁長樹子さん(62)は、静かに、かみ締めるように語り始めた。’85年に那覇市議に初当選。以来、政治家一筋、人生のすべてを地元・沖縄に捧げてきた。’14年の知事選では、「日本の国土のわずか0.6%の面積の沖縄に、70%という過剰な基地負担を強いられ続ける現状を看過できない」と訴え、名護市辺野古の新基地建設断固阻止を掲げて立候補し、圧勝した。知事就任以降は、地元の民意に反して基地建設を推し進める政府と、激しく対立した。基地問題では政府に強く抗議を重ね、その数日後には予算の請願に同じ相手の元に足を運ぶ……。常人ならストレスと重圧で参ってしまうだろう。それでも知事は「沖縄のためなら我慢できる」と話していたという。しかし、それはまさに命を削る日々だった。すい臓にがんが見つかったのは今年4月初旬のこと。4月21日、知事は県内の病院で腫瘍の摘出手術を受けた。翌5月半ばの退院後も、抗がん剤治療などを続けながら、公務への復帰を目指した。しかし、その後も病魔は彼の体をむしばみ続けた。7月には、辺野古沿岸部の埋め立て承認の撤回に向け、防衛省沖縄防衛局から弁明を聞く「聴聞」の実施を通知する方針を固める。7月27日、知事はその経緯を説明するための記者会見に臨んだ。知事室からわずかな距離の会見場に入る前、廊下のいすで休んでいる姿を報道陣に目撃された知事は「外反母趾で歩くのがきつい」と答えていた。「本当は違うんです。前日、県庁に行って撤回に向けた最後の打ち合わせをして公舎に帰ってきて。『ただいま』と言ってから玄関にあったいすに座って3分休んで。やっと立ち上がれたと思ったら、また廊下に置いたいすで3分、またリビングで3分、寝室までの廊下でまた3分。元気なときは十数秒で歩ける距離を20分もかけないとたどり着けない、そんな状況だった。会見の日の朝、ご飯を食べながら彼はこんなことも言ってました。『こんな状況で記者会見なんかできるかな?記者たちの質問に答えられるかな?』って」結婚以来、夫が漏らした初めての弱音に樹子さんは、「できるに決まってるじゃないの。何のために頑張ってきたの。あなたがやらないで、誰がやるの」と言って、すっかり小さくなってしまった背中を押した。そして、それからわずか12日後の8月8日。知事は帰らぬ人になった。「皆、わかってるんだ。皆、心の中では、わかってるんだよ」翁長知事は亡くなる前、樹子さんによく、こう話していた。「それぞれ皆、立場があったり目の前の生活であったり、事情があるから、辺野古のことも『イエス』や『ノー』、いろいろ言うんだ。本当は心の中では皆、わかってるんだよ、樹子。沖縄の基地が未来永劫このままでいいなんて思ってるウチナーンチュ(沖縄の人々)は1人もいないよ」闘病中の知事の「それはもう、口癖のようだった」と樹子さん。「だからね、『本心では基地は嫌だ、なければないほうがいいに決まってるという沖縄の人々の心の中の声を引き出したい、そして沖縄の心をひとつにしたい』と、ずっと言ってたんです」荼毘に付された11日の、ある弔問客のことを、樹子さんは少しだけうれしそうに振り返る。「チャイムが鳴って誰だろうと思ったら、20代の若いお嬢さんが小さな花束を持って立っていたの。上がってもらったらね、本当に泣きながらよ、『ありがとうございました』って手を合わせて。私、思わず遺影に言ってしまいましたよ。『こんな見ず知らずのお嬢さんが泣いてくれるなんて、あなた幸せよ!』って」知事の遺影に手を合わせる人の多くは「ありがとう」の次に異口同音に「ごめんなさい」とつぶやくのだという。「支えてあげられなくてごめんなさい」「1人で闘わせてごめんなさい」と。そして、弔問に訪れた人のなかには、意外な顔も。「若手のね、自民党の県議の方が来てくれたんです。その方、議場ではさんざん翁長のことを攻め立てた人なんですよ。今度の知事選でももちろん、玉城デニーさんの対立候補を目いっぱい、応援している。その方が目を真っ赤にして泣きながら、夫の死を悼んでくれた。『ありがとうね、翁長もきっと喜んでるよ』と伝えたら頭を下げて無言で帰られましたけど。そのとき、思いました。ああ、夫のあの口癖は本当のことなんだなって」もうひとつ、樹子さんには忘れられない夫の言葉がある。「少し若いころね、彼の言葉に驚いたことがある。『もう僕は自分が政治家としての役割を終えたと思ったときでも、最後まで自分の命を沖縄県民のために使いたい』って言ったの」その言葉にもきっと嘘はなかったはずだ。
2018年09月13日今年5月、米国内分泌学会雑誌『Journal of the Endocrine Society』に発表された、順天堂大学大学院医学研究科・スポートロジーセンター長の河盛隆造名誉教授らの研究グループによる《やせて筋肉が少ない女性に糖尿病などのリスクがある》という論文がいま話題だ。「ヤセすぎの女性であっても、標準体形の人よりも糖尿病のリスクが高くなる、という研究結果が出ました。体形がスリムだと自分は健康であると考えている女性が多いと思いますが、誤った糖質制限食や運動不足は、重大な異常を引き起こしていることが多いので注意が必要です」(河盛先生・以下同)肥満と糖尿病の関係はよく耳にするが、ヤセていてもリスクが高まるとは!論文では20代の31人、50~65歳で閉経後の30人、いずれもヤセた女性を対象に、骨密度、骨量や全身の筋肉量、筋力、肝臓や骨格筋にたまった脂肪量、そしてインスリンによる筋肉や肝臓のブドウ糖処理能力を詳細に測定した。ここでいう“ヤセ”の基準は、BMI(体格指数)16以上18.5未満。特に若い女性たちの身長は160センチを超え、体重は平均45キロほどというのだから、うらやましいスレンダー体形だ。「検査の結果、50歳以上の閉経後のヤセた女性群では、筋力低下がみられ、筋肉量も少なく、いわゆる“サルコペニア”と診断される方が多かったのです。サルコペニアはお年寄りの転倒や骨折の原因となるもので、近年注目されているフレイル(虚弱)の特徴の一つです。彼女たちのうち、糖尿病予備群の割合はじつに37%に上っていて、これは同年代の標準体重の女性の17%に比べてかなり高い数値でした。さらに、若い女性にも同様の状態になっている方が少なからずいました。日焼けしたくないからと外を歩かない、日光を浴びないので骨量が少なく、骨粗しょう症になっている例さえあったのです。ヤセ願望の女性が炭水化物を取らない一方、彼女たちの体内では筋肉が運動のエネルギー源として欠かせないブドウ糖を作るため、結果自らの筋肉のタンパク質を分解することになり、筋量が低下します。これに脂肪分の多い食事が相乗的に悪影響を及ぼし、脂肪肝・脂肪筋になっていることが判明したのです」体内に取り込んだ栄養素の量が消費量を上回っていると、本来はそれほど多くの脂質を蓄えることのない肝臓や骨格筋にも余剰に脂質がたまってしまう。この状態が脂肪肝・脂肪筋だ。これを解消するためには「食事の適正化」「体を動かす」「十分な睡眠」が肝心だと河盛先生は話す。「まず食事。ごはんやパンなど炭水化物をきちんと取って、無意識のうちに多く取ってしまっている脂まみれの内容を見直しましょう。運動する筋肉へのエネルギー源となるタンパク質をきちんと取ることが大切です。和食が最良ですね。食べる順番にも留意し、野菜やきのこ、海藻類を食事の前半に取り、それから肉、魚などのタンパク質やごはんを十分においしく食べるようにしましょう」もちろん、食べた分だけ体を動かす習慣をこまめに取り入れることを河盛先生は推奨する。「自宅から300メートル程度しか離れていないコンビニに車で出かけるという人が多いのですが、買い物は“最高の運動”と捉え、車や自転車を使わず歩いてみましょう。駅でも階段を使うなど、意識的に体を動かすことを習慣づけてほしいです」さらに、食後に体を動かす習慣をつけると、筋肉がブドウ糖を取り込むことで血糖値の急な上昇を抑えるだけでなく、筋肉も付くという好循環が生まれるという。まだまだ暑い日が続いて寝苦しい季節だが、睡眠不足はすい臓から分泌されるインスリンの働きを低下させて血糖値を高めてしまうとともに、日中の間食を招くことにもつながってしまうので要注意。誤ったダイエット法は、脂肪肝・脂肪筋だけでなく、骨粗しょう症や無月経など体調不良のリスクを高めてしまう。きちんと食べて動き、健康的な美を目指そう!
2018年08月24日高齢出産は卵子の老化によって、胎児に様々な影響を与える可能性が高いというのは、すでにご存じの方も少なくないでしょう。では、母体へのリスクについては? 東邦大学医学部産科婦人科学講座の片桐由起子医師に、高齢出産によって発生する母体への健康上のリスクについて、話をお聞きしました。妊娠をきっかけに高血圧や糖尿病を発症するリスクも高齢出産における母体への健康リスクとして、よく挙げられるのが「妊娠高血圧症候群」。妊娠20週から分娩後12週までの期間で、高血圧または高血圧にたんぱく尿を伴うもので、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないものをいいます。以前は「妊娠中毒症」などとも呼ばれていました(2005年に名称変更された) 。片桐医師は、妊娠高血圧症行群も、やはり加齢によって発生するリスクは高まるといいます。人間の血管には弾力性があり、心臓から押し出される血液の圧力に応じで緩やかに拡張や収縮を繰り返しているのですが、その弾力性も加齢によって低下。すると、血管が拡がらず、血管内を流れる血の勢いは増すとともに、血圧が高まるというわけです。「その他、妊娠していない時には現れていない健康被害が妊娠によって引き起こされることがあります。妊娠糖尿病などもその一例です」(片桐医師、以下同)元々、血糖値が高くなりやすい 傾向にあり、高年齢になったら発生するかもしれない 人が、妊娠をきっかけに糖代謝異常を発症するということもあるそう で、これは20代・30代の妊婦でも起こりうることですが、年齢が高くなるほど発症リスクも高まると片桐医師は話します。高齢出産の母体リスクを減らすためには家族の既往も先々の出産を考えているなら、しかも、それが高齢出産となりそうならば、やはり、日ごろから健康的な生活を送ることを心掛けておくことが大切となりそう。しかし、健康的な生活といっても、栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠時間などは想像ができますが、その他に何かできることはあるものでしょうか?「自分の両親の疾病歴を調べておくということも、重要なことです。病気には遺伝性の強いものも多く、自分の両親が病気を発症した年齢に近くなれば、自分もその病気を発症する可能性も高くなると言えます。今の自分の健康状態だけでなく、隠れた健康状態を知っておきましょう。あとは、やはり肥満は様々な生活習慣病を引き起こす要因となるとともに、妊娠合併症の原因にもつながるので注意が必要です。また『やせ』にも注意が必要です」会社の定期健康診断などで自分の血圧や血糖値を定期的に計測していれば、自身の体の変化にも気づきやすいかもしれませんが、健康である限り、自分の健康には興味が薄くなるもの。高齢出産を検討するなら、まずは、自分の今と未来の健康状態を詳しく知ることから始めましょう。(文・団子坂ゆみ/考務店)
2018年02月24日2015年4月に始まった、「子ども・子育て支援新制度」。その中のひとつに、「病児保育」というものがあります。ひと口に「病児保育」といっても、じつは4種類もあるということ、ご存知でしょうか?今回は、それぞれの特徴をおさらいしましょう。ご協力いただいたのは、全国病児保育協議会会長・大川洋二(ひろじ)さん。病児保育のそれぞれの特徴は?先述のように、病児保育には4種類あるのですが、それは(1)「病児保育」、(2)「病後児保育」、(3)「体調不良型」、(4)「派遣型」の4つ。それぞれの特徴は以下。(1)「病児保育」病気がまだ治っていないけれど、容体が急変する可能性が低い子どもを預かる(2)「病後児保育」病気自体はすでに治っているけれど、保育園や幼稚園、学校にはまだ行けない子どもを預かる(3)「体調不良型」保育園や幼稚園、学校等で預かっている子どもが、急に体調が悪くなったけれど、保護者がすぐに迎えに行けない場合、施設に配備されている看護師が面倒を見る(4)「派遣型」別名「非施設型」とも呼ばれている。厚生労働省が認定している病院、クリニック、保育園、認定こども園等の施設に子どもを預けるのではなく、病気の子どもの自宅にベビーシッターなどが訪れ、預かる大きな違いは国家資格の有無これら4つとも、病気の子どもの面倒を見てもらえるという点では共通していますが、大きな違いは「国家資格有無」とのこと。「『病児保育』、『病後児保育』、『体調不良型』の3つは、微妙な違いはあるものの、保育士や看護師、医師といった国家資格を有している人が対応します。一方、非施設型の『派遣型』は、『家庭的保育士』と位置付けられ、国家資格を有していなくても、市町村長が指定した研修さえ受ければどなたでもできます」この国家資格の有無の差は、私たちにしてみればあまり重要とは思えないかもしれませんが、懸念点は多いといいます。「派遣型の場合、きちんとした人が来てくれればいいけれど、人によっては不安が残ります。また、ひとりで来るので、どういう風にお世話をしているかがわからないのです。また、病気の子どもは、容体が急変する可能性もあります。看護師や医師なら緊急の時でも焦らず対応できるでしょうが、その保証もありません」保育士不足などが問題化している今、「研修さえ受ければ誰でも」というのは、人材を補うためにはいいこと。しかし、技術や経験が不足しているという点では、まだ不安も残るようです。子どもが病気になったとき、ママがそばにいてあげられないことも多々あります。子どもの状態を見て、どんな施設を利用すればいいのかを判断するためにも、4つの病児保育の違いは知っておきたいですね。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月20日先日、妊婦さんから「妊娠をしたら嗜好が変わって、アイスが食べたくて食べたくてしかたがないんです。毎日アイスを食べても大丈夫でしょうか?」という質問を受けました。妊娠時は、適切な体重管理や妊娠糖尿病、妊娠高血圧症などの予防のため、過剰に甘いものを食べるのは厳禁。なので毎日アイスを食べるのは控えてもらいたいのですが、もしアイスを食べるならということで、「お酢を使う」という工夫を提案しました。それが、「バニラアイス×バルサミコ酢」という組み合わせ。お酢は血糖値の上昇をゆるやかにします。バルサミコ酢をアイスにかけることにより、妊娠中の太りすぎや妊娠糖尿病などのトラブル予防に一役買うのです。またこのやり方は、妊婦さんだけでなく、通常の体重管理、つまりダイエットにもおすすめの方法になります。■バニラアイスのヘルシーな食べ方<材料 2人分>・バニラアイス お好みの量・バルサミコ酢 大さじ4<作り方>1、バルサミコ酢を鍋に入れ、半量になるまで火にかける。2、バニラアイスにかけたら、できあがり。バルサミコ酢は煮詰めると甘みが増すので、すっぱい感はなく、濃厚なフルーツソースのような感じに。高級感漂う大人テイストのアイスに変身します。このバルサミコ酢ソースは、ヨーグルトにも合います。ヨーグルトに甘みがないので、バルサミコ酢と砂糖の割合を3:1にして、半量になるまで煮詰めて使うのがおすすめですよ。
2017年11月16日〜映画や雑誌まですべてが“アップ病”〜映像にはスクリーンや画面に映える構図の映像美があり、写真にはフレームなどに浮かび上がる写真美があります。審美眼の高いカメラマンは、“絵心”を持っていて、画家が筆と絵の具で絵を描くようにカメラで絵を描いておりました。かつてはそういった“プロ”のカメラマンがおりました。しかし、映画もテレビも写真も最近のカメラマンは「アップ病」にとりつかれ、映像美よりもひたすら被写体のアップを撮り続けるのが殆ど。全体の“構図構成”、情緒も風情も美意識もなく、カメラを手にすると何の考えも美意識もなく、生理、本能の赴くまま、撮っている本人が興奮して、ただただ被写体に寄りまくり、今では茶の間も映画館も画面が巨大になっているのも考えず「アップ馬鹿」になってしまう。以前の日本映画などは美的感覚が秀れ映像美もしっかりしていて、アップシーンなど数える程度しかありませんでした。何の為に何をどう表現するか、頭を使わないカメラマンや演出家は、美術学校に一年生から学ぶ必要がありますね。
2017年10月04日アスペルガーでADHDの私に、ついに下った糖尿病の診断。出典 : 今までいろいろ病気をしてきたので健康診断だけは行くようにしていた私。今年も締め切りギリギリの3月に滑り込みで受けることができました。すると、「糖尿病です。病院で診察を受けて下さい。」という結果が送られてきました。実は3年位前から「これ以上数値が上がったら糖尿病になってしまいますよ。くれぐれも節制して下さいね。」とお医者さんから言われていました。「糖尿病になるのは嫌だな」と思ったものの、「まぁ、何とかなるだろう」と根拠なく思い込み、好きなものを食べてゴロゴロする生活を続けていたのです。今振り返れば、真面目に考えることから逃げていたような気がしますだから、ついに糖尿病を宣告されたとき、どこかで「ああ、やっぱりダメだったか」という気持ちもあり驚きは全くありませんでした。来るべきものが来てしまったという感じでしょうか。そして受診したかかりつけの内科で服薬をしながら様子をみたのですが、数値は悪くなる一方でついに大きな病院に行くことになってしまったのです。大病院で検査をいろいろ受け、看護師さんから丁寧な聞き取りも受け、最後の先生の診察では、「2~3週間教育入院したほうがいいですね。出来るだけ早く準備してください。」と告げられました。糖尿病の教育入院とは、病院食で食事療法の加減を覚えたり、医師や看護師、臨床検査技師、薬剤師の講義、栄養士による栄養指導で糖尿病についてしっかり勉強します。あと、血管が詰まっていないかなど、検査もたくさん受けることになります。さらに、1日に4回くらい血糖値を計り、インスリンをはじめとするさまざな薬で血糖コントロールしていきます。だいたい教育入院は10人程度の同期がいるので、先輩患者からいろいろとためになる話を聞くことができました。私は女性と接するのが苦手なので、一回り上くらいの男の人たちとナイターを見ながら「わし、これ以上悪くなったら透析やねん」、「腹減るやろ?飯食ったすぐ後で菓子パン食べるねん。そしたらバレへんで。」なんて話を聞きながら笑っているのがいい息抜きになりました。一方、几帳面で勉強好きなアスペルガーの特性を持っている私は、テキストを何度も読み返し、疑問点を書き出して糖尿病専門看護師や主治医を質問攻めにしては、ノートにびっちりと書き込んでいきました。私が入院生活で困ったこととは…出典 : まず困ったのがすぐ迷子になること。入院してすぐに売店に行ったら自分の部屋を忘れてしまって、違う階のナースステーションで尋ねることに。「入院したてなのですが、自分の部屋がどこかわからなくなってしまいました」と聞くと、電子カルテで探してもらってようやく部屋に戻ることができました。そんな状態なので、検査室に行ったときも、帰り道で方向感覚を失って戻り方がわからなくなり、同じ場所をくるくる回っていたりすることもありました。それから血糖測定の手順を覚えるのも大変でした。みんな3日くらいで覚えて自分の部屋で測るようになるのですが、私は1週間処置室で測り続けることに。やっと部屋で測るようになってからも、もたもたしてばかりいました。今思い返せば、イラストにした手順書みたいなものがあったらよかったんですけどね。入院するときに自分の身体についてのアンケートがあり、私はもちろん「アスペルガー症候群、ADHD」と書いておきました。でも、看護師さんも主治医もどうやら発達障害については詳しくないようです。看護師さんに「ADHDってどう読めばいいんですか?」と聞かれたときは「そこから?」とびっくりしてしまいました。医療従事者の集まる病院だから大丈夫だろうと油断していましたが、どんな配慮をして欲しいのか、どんなことが苦痛なのか書いておいたほうがよかったのかもしれません。自分の特性を踏まえ、これまでの生活を振り返ると出典 : 入院中は、これまでの自身の生活を振り返る契機になりました。私は計画的な買い物がとても苦手です。見た目に惹かれて「おいしそう!」とかごに入れてしまったり、値引きシールを見て「これは安い!」とポンポンと衝動的にかごに入れてしまうのです。冷蔵庫の中身をチェックして、「今必要なものはなにか」と冷静に考えることは、これまでなかなかできませんでした。食事でも、ついそのときの食欲にしたがって食べ過ぎたり、逆に食べなかったり、衝動的に食べたりしがち。「これくらいにしておこう」というコントロールができないのです。運動は「いつ、どれだけ運動する」と決めたらマシーンのように続けるアスペルガー的一面がある一方、そのルールに縛られ過ぎて疲れ果て自暴自棄になり、なにもしなくなるという極端な一面もあったように思えます。例えば、自分の立てた目標がきつすぎてできなかったら「もうだめだ」と、計画の見直しをする前に、運動そのものをやめてしまったこともありました。「少しずつ」とか、「柔軟に」ということが特に苦手だったのです。でも糖尿病になってしまい、教育入院中に糖尿病の恐ろしさ、食事療法や運動療法が命綱になること、薬では根治しない病気だということを知って「これは今度こそ本気で頑張らなければ寿命まで生きられないかもしれない」と思いました。同じ発達障害のある、これからの人生でも困難が待ち受けているであろう娘を残して早く逝くのは嫌だし、生き残っても足を切断したリ、透析になってしまったら迷惑をかけてしまいます。健康を保ちながら平均寿命まで生きるには食事療法や運動療法を一生続けていくしかありません。こんな私にとって食事療法は特につらいものです。始めてからまだ1ヶ月余りですが、まだスーパーのスイーツコーナーを見ると涙が出そうになります。今まで限界がくると衝動的に食べてしまっていたので、いつ理性がプツンと切れるか怖いです。だけど、ヘルパーさんが食事療法のつらさを理解しながらも、励まして薄味でも美味しい料理を作ってくれますし、ソーシャルワーカーさんや相談支援員さんが私の気持ちを理解して支えてくれています。裏切りたくない人たちがたくさんいるのでなんとかやっていけそうな気がします。なにより娘が薄味の料理に付き合ったりして応援してくれるのがうれしいですね。一人だったら到底無理だったと思います。入院生活では、まず食事療法だけはしっかりすること。運動療法は少しずつでいいと主治医に言われたので、まず食事だけは守り抜こうと思います。最近ははたくさんノンカロリーのゼリーや飲料があって、それは取り入れていいと言われているので、ほどほど甘いものも食べています。あとは、日常生活の用事はできるだけ歩く、テレビ体操をするということを実践しています。自分の弱点を知ってそれを補う体制を自ら作るということ出典 : 発達障害のある人は、私のように自己管理が苦手な人も多いように感じます。加えて、二次障害で心の病がある場合、さらに健康管理は難しくなるでしょう。私自身も気分の波が大きく、落ち込んだり、眠れない・起きられないこともあります。これからは規則正しい生活が必須なのですが、それだけはなかなか実現できずにいます。ソーシャルワーカーさんには「もっと早くに支援を受けていたら糖尿病にはならなかったかもしれない」と言われました。確かにもっと早くに家事支援を受けて料理を手伝ってもらったり、買い物に同行してもらっていたら、健康管理ができていたのかもしれません。これからは自分だけで頑張ろうとせずに、福祉サービスを使ってヘルパーさんに料理を手伝ってもらったり、糖尿病食の宅配サービスを使ったりと、いろいろなサービスを使って乗り切っていきたいと思っています。また、私の住む市では糖尿病教室が月に一度開かれているので、それにも参加してモチベーションを保っていきたいです。今回入院して、糖尿病が足の壊死、人工透析、心筋梗塞などにつながること、また食事療法に何度も失敗して何度も教育入院を繰り返す人がいることを知りました。そういう人は「食べたい」という気持ちのコントロールが弱く、「足の具合が悪くなれば手術すればいいわ」という風に考えているようでした。私はそういう人たちを笑う資格はありません。誰にでもそういう弱い気持ちがあると思います。だからこそ、病気についてしっかりと理解すること、自分の弱点を知ってそれを補う体制を作っていくことが大切だと感じました。できないことは無理にするんじゃなくて、「できないからどうすればいいんだろう」とどう自分にとって負担にならないように工夫していくかが大切なのではないでしょうか。病院でも福祉と連携してる部門がありますし、主治医に困っていることを言えば必要なところにつないでくれます。病気との戦いは1人ではあまりにも大変です。どうか無理せずいろいろな人や物の力を借りて乗り切りましょう。そして健康診断だけは年に一度受けることを強くおすすめしたいと思います。
2017年08月11日保活を経てようやく保育園に入園! ほっとしたのもつかの間、子どもが急に熱を出したり、感染症にかかったりして仕事を休むことに…。働くママなら、そんな経験があるのではないでしょうか。集団生活をしていれば、子どもが病気にかかることをある程度覚悟していても、どうしても休めない日だってあったりします。とくに、インフルエンザや水ぼうそう、おたふくかぜ、夏に流行するプール熱(咽頭結膜熱)などの感染症にかかると保育園などは登園停止になるため、お休みが長期間になることも。また、子どもの病気がママやパパにうつって一家でダウン、子どものお世話をしてくれる人がいない…なんてこともあるかもしれません。そんなときに心強いのが、「病児保育」です。いざというときに慌てなくてすむよう、病児保育のこと、知っておきませんか?■「病児保育」にはどんなものがある?子どもが病気にかかり保育園などでは預かってもらえないときに、保育や看護ケアを行うのが病児保育です(回復期にある子どもの保育は病児後保育)。病院やクリニックなどに併設されている「施設型」、自宅で保育、看護を行う「訪問型」の2タイプが主流です。「施設型」は近年少しずつ増えつつありますが、東京都でみると台東区、渋谷区、杉並区、北区にはそれぞれ1施設のみ(※1)。また、どの施設も定員が少ないため、いざというときに預かってもらえないこともあるなど、利用しやすい環境がじゅうぶんに整っているとはいいきれません。そんななか、病中や回復期にある病後の子どもを、自宅でお世話をしてくれる「訪問型」の病児・病後児保育サービスが広がりをみせています。(※1)参考:東京都福祉保健局「 東京都病児・病後児保育施設一覧 (平成28年2月現在)」■ママのセーフティネットに! 「訪問型」の病児保育ママ・パパとベビーシッターをつなげるシッターマッチングサービスを行う「キッズライン」では、病児保育にも対応できるサポーター(シッター)が、仕事をどうしても休めないママはもちろん、ワンオペ育児に奮闘するママなど、すべてのママのサポートを行っています。病児対応シッターは、全国に約300名。今後さらに増える予定とのこと。子どもが急に熱を出したときでもタイムリーに予約できるよう、スマホから24時間予約が可能。症状別に対応可能なシッターを探すことができ、シッティング中の様子はレポートで詳しく報告してもらえるなど、安心して利用できる仕組みがととのっています。また、入会金や年会費は不要、1時間1000円~(※2)と、シンプルでリーズナブルな料金システムも使いやすさのポイントです。そんなキッズラインの病児シッターサービスを、6月中は無料で体験できる試み「みんなの病児をあんしん解決」が実施されています。「みんなの病児をあんしん解決」は、実際の病児シッターサービスとして利用できるのはもちろん、病児対応シッターとの面談として利用することもできます。病気のときは、子どももママも不安になるものです。そんなときに初めて会うシッターに病気の子のお世話をしてもらうのがちょっとためらわれるママは、無料体験を利用してシッターと顔を合わせておくとよいかもしれません。訪問型の病児保育のように、いざというときに頼れるサービスがあることを知っておけば、子どもの急な体調不良にも慌てず、落ち着いて対応できそうですね。(※2)料金はサポーターによって異なります。・ キッズライン ・ キッズライン「みんなの病児をあんしん解決」
2017年06月12日3月23日は「世界気象の日」。気象の共同観測や資料交換などの国際協力を目的に、1950年のこの日、世界気象機関が発足したことにちなんで制定された記念日です。気象と言えば、最近話題の「気象病」ってご存知ですか?実は筆者も気象病。どんな症状が出るのか、その原因は何なのか、などをご紹介しましょう。併せて女心と天気の関係についても分析します。◆ずばり「気象病」とは?昔から「雨が降ると古傷が痛む」と言いますよね?最近注目されているのは、気象の変化に伴って、頭痛、めまい、喘息、神経痛、肩こり、関節痛、歯痛などが起こること。これらを総称して「気象病」と呼んでいるようです。「気象病」の程度や症状は人それぞれ。もしかしたら、気づいていないだけであなたも「気象病」かもしれません。◆気圧が急激に下がると、眠い&頭痛筆者の場合は、気圧が急激に下がると眠くてたまらない、また頭痛がひどくなる、という症状が出ます。そして、台風のように短時間で激しく気圧が下がると、めまいを感じることも。反対に、気圧が急激に上がるとこのような症状が出る人もいるそうです。いずれにしても気圧の変化の影響で体調を崩す人は少なくない様子。あと、古傷の痛みは湿度と関係があると言われています。◆まずは気圧のチェックがオススメ最近は、「気圧予報で体調管理」をキャッチフレーズにしたアプリ『頭痛ーる』を愛用している人が多いようです。気圧のアップダウンをグラフ化した親切なツールなので、筆者は「急激に眠くなった」「頭痛がひどい」と感じたら、このアプリで気圧をチェック。これはやっぱり気圧下降のせいなのか、と原因がわかって安心できます。以前、急にめまいがして病院に行こうかと思ったら、ニュースで大きな竜巻が発生し、周辺の気圧がかなり不安定になっていたことが判明。そのまましばらく様子を見ていると、案の定、竜巻への注意喚起が解除されると同時におさまってしまったのです。気圧が大幅に下がる台風の時期にも同様のことがあるため、自分の不調は気圧に関係していると知って、いろいろ納得しました。なお、筆者の友人は、気圧が下がると歯痛が起こり、肩こりや関節が痛くなるという現象に見舞われるそう。人によって症状は様々なので、どんな天気のときに体調に変化が起こるかをメモしておくといいかもしれませんね、◆恋愛と気象って関係があるの?気象病の症状には、気持ちがふさぐ、落ち込む、うつっぽくなる、といった例もあるとのこと。へこむことが多いなら、気象病を疑ってみてもいいかも。恋愛中の人は特に、相手の一挙一動に過剰に反応し、小さなことでくよくよしてしまったりしそうです。ちなみに筆者の周囲では、気象病だと自己申告しているのは全て女性。女性は月経があり、時期によって体調が変化するのが一般的ですよね。それゆえ自分の体について日々意識しているためか、気象病だと気づくパターンも多いようです。それから、気象病は体力がないと、なりやすいという説もあるので、女性は男性よりも影響を受けやすいとも考えられます。たまに男性から「彼女が気分屋で困る」なんて話を聞きますが、あれももしかしたら気象病と関係あるのかも?思い当たるフシのある人は、スマホにアプリを入れたり、自分の体調をメモしたりしてみては。好きな人とも、気象病とも上手にお付き合いしてくださいね。ライタープロフィール天野りり子ライター/編集者大学在学中からライター&編集稼業をスタート。女性誌ではビューティ&ヘルス企画、男性誌では恋愛記事を多数執筆、書籍編集も手がける。趣味は読書とタロット占い、そして恋バナを収集すること。
2017年03月23日グルテンフリーダイエットというフレーズを耳にしたことがある人も少なくないのではないだろうか。グルテンとは小麦や大麦、ライ麦などの麦類に含まれているたんぱく質の一種でパスタやパン、ケーキ、ビールなどに用いられる。グルテンフリーとは、グルテンを食べない食事スタイルを意味する。テニス界のトッププレイヤー、ノバク・ジョコビッチ選手も自著でグルテンフリーに取り組んでいることを明かしており、日本でも実践する人が出始めている。ただ、このグルテンをめぐり、ちょっと気になる調査結果が報告されているのをご存じだろうか。海外のさまざまなニュースを紹介する「MailOnline」にこのほど、グルテンフリーダイエットに関するコラムが掲載された。最近の調査によると、グルテンフリーダイエットによって2型糖尿病に罹患する確率が高まるかもしれないという。グルテンに対する免疫反応が原因で起こる自己免疫疾患としては、「セリアック病」が知られている。世界人口の1%が患っていると推定されており、この病気のせいでグルテンを摂取できないうえ、下痢や胃痛、膨満感などに悩まされている。グルテンフリーダイエットはこのセリアック病以外の人の間でブームとなっているが、グルテンの摂取量を減らすことが長期的に健康に寄与するという証拠はない。そこでハーバード大学のゲング・ゾング研究員は、グルテン摂取がグルテンを避けるべき医学的理由がない人の健康に影響を及ぼすかどうかを検証することを決意。グルテン摂取に関する3つの長期研究を調査し、その対象人数は約20万人にものぼった。その結果、大部分の人のグルテン摂取量は一日あたり12g以下だったことが判明。さらに、この範囲内で最も多くグルテンを摂取していた人は、30年間の追跡調査期間中、2型糖尿病に罹患するリスクが他の人に比べて低かったという。逆に一日あたりのグルテン摂取量が4g未満にとどまっていた場合、グルテンの摂取レベルが高い人に比べ、2型糖尿病を発症するリスクが13%高まっていたとのこと。ただし、これらの調査はグルテンフリーがブームになるより前に行われており、参加者の喫煙・飲酒歴に関するデータもなかった。飲酒などの因子が糖尿病リスクに影響を及ぼしている可能性もあるため、本当にグルテン摂取の有無が糖尿病リスクと関わっているかを調べるため、さらなる調査が必要と研究チームは考えている。それでも、今回の調査結果は受け、ゾング研究員は「グルテンを摂取しても、2型糖尿病に罹患したり、肥満になったりという大きな悪影響はないのかもしれません」とコメント。そのうえで「したがって、グルテンの摂取を制限しても2型糖尿病予防にはならないどころか、グルテン摂取を制限することで、糖尿病罹患リスクを下げるのに役立つ穀物繊維や、全粒粉の摂取が少なくなってしまう可能性がある」との懸念を抱いている。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
2017年03月23日テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有選手をはじめ、断食を実践しているアスリートは多い。ダルビッシュ選手は自身のブログにて「体内のリセットを目的」に断食をしていると明かしているが、最新の研究は、このファスティングによるリセット機能が糖尿病にも影響を与える可能性を示唆している。海外のさまざまなニュースを紹介する「MailOnline」にこのほど、「ファスティングダイエットの利点」にまつわるコラムが掲載されたので、その内容を紹介しよう。糖尿病の患者は、日本をはじめとする先進国によくみられ、英国では実に450万人が肥満に関連している2型糖尿病を患っていると推計されている。2型糖尿病は血糖値を調節するホルモン・インスリンの不足によって引き起こされ、治療法はない。さらに足の切断や腎臓疾患などの重篤な合併症に悩む患者も少なくない。ただ、南カリフォルニア大学の研究者グループは、「数カ月にわたり『断食に近いような状況』を作れば、身体をリセット(再プログラム)できて糖尿病対策にも効果がある」と主張する。マウスを使った実験では、マウスに糖尿病を引き起こす化学物質を注射した後、「飢えさせてから食事を与える」という状況を3度繰り返した結果、病状に変化が見られたという。「断食期間を設けた後に元の生活に戻すと、すい臓の細胞が何らかの『発達再プログラミング』を使うようになり、機能していなかった組織の一部が再生するという結論に達した」と主任研究者のヴァルター・ロンゴ教授は語る。すい臓細胞の再生を活性化することにより、末期の1型および2型糖尿病のマウスを救えたという。ケンブリッジ大学のアン・クック教授も、このマウスを使った実験に興味を抱いており、将来は2型糖尿病患者や、潜在的には1型糖尿病患者も治療できるようになる可能性があるとの見解を示している。一方で、「今回の結果は糖尿病治療の助けになるだろうが、マウスと同様に人間でも同様の機能が働くかについてはさらに研究する必要がある」とも話している。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
2017年03月13日NHKの健康情報番組内で、「睡眠薬で熟睡時間を増やせば血糖値を下げることができる」と、睡眠薬の服用を推奨しているような内容が放映されて医療従事者や視聴者から批判を浴びていました。併せて、番組内で副作用の少ない新薬として紹介された薬が特定できてしまうため、当該新薬のステマ(ステルスマーケティング)ではないかとの意見もあったようです。医師ではない筆者は熟睡時間と血糖値低下の因果関係については立ち入りませんが、上記放送内容の問題点について弁護士の立場から解説したいと思います。*画像はイメージです:■薬事法違反のおそれもある内容薬事法では、医療従事者や医薬品製造業者だけでなく、“何人も”医薬品の効能・効果等に関して、虚偽または誇大な記事を広告や流布してはならないと定められています(薬事法66条1項)。今回の番組内容は、「最新の研究の結果、熟睡時間を増やせば血糖値が下がる効果が指摘されています」という程度にとどまらず、「特定の新薬の服用によって安全に血糖値を下げることができる」と視聴者に誤解を与えるようなものだったようです。実際には、当該新薬の服用によって直接的に血糖値低下をもたらすことはなく、また、服用したからといって必ずしも他の薬よりも熟睡できる効果が高いとまではいえないとのことですから、薬事法違反のおそれがあります。 ■BPOによる検証の可能性もBPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会は、「放送倫理上問題がある」または「内容の一部に虚偽がある」と指摘された番組内容について調査し、調査、審議・審理した結果を公表しています。今回の情報番組についても、審議・審理の結果、放送倫理上問題があるとされてしまう可能性があります。 ■問題となるのは医薬品だけではない今回の番組は医薬品のケースでしたが、医薬品ではなく食品・健康食品の効能・効果についても薬事法や景品表示法違反となることがあるので注意が必要です。たとえば、特定の健康食品について「○○という疾病に効果がある。」、「体が疲れにくい」、「代謝低下改善」という表現を用いた広告は、薬効による増強や改善を明示的・暗示的に与えてしまいますので薬事法違反となってしまいます。また、薬効による増強や改善を避けた表現であっても、食品・健康食品等の商品について、実証されていないにもかかわらず「今までの同種商品よりも100倍の成分が含まれている」等の表示・広告を行うことは景品表示法違反となります。広告表現の法規制を知らないと違法となってしまうことがありますので、番組制作会社や健康食品等を販売する会社の方は放映・販売前にリーガルチェックを受けたほうがいいですね。 *著者:弁護士 木川雅博 (星野法律事務所。通信会社法務・安全衛生部門勤務を経て、星野法律事務所に所属。破産・再生・債務整理を得意とする。趣味は料理、ランニング)【画像】イメージです*freeangle / PIXTA(ピクスタ)
2017年03月04日質問:「内臓脂肪型肥満」と言われました。このままではいつか病気になってしまうのではと不安です。夫は元々太っていたのですが、先日「内臓脂肪型肥満」と言われました。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて落ちにくいと聞きますが、このままではいつか病気になってしまうのではと不安です。子どももまだ小さいですし、もっと自分の健康にも気を配ってほしいのですが、なかなか生活習慣を改善しません。運動するにも身体が重くて億劫らしく、あまり動かず悪循環です。何か良い方法はないでしょうか?山形県:うさぎからすさん(39)回答:「内臓脂肪型肥満」についてお答えします。――内臓脂肪型肥満は運動で!ご主人の肥満、内臓脂肪型肥満を指摘されたことに関するご相談ですね。確かに内臓脂肪型肥満は男性に多く、女性に多い皮下脂肪型肥満に比べて、より糖尿病や高血圧、脂質代謝異常症といった生活習慣病との関連が大きいといわれています。また、内臓脂肪は、すぐ身体につきやすい一方で、比較的落ちやすい脂肪であるともいわれています。とはいうものの、すでに肥満があると、おっしゃるように身体も重く、運動をするといってもなかなか続きませんよね。そのような方に、おすすめできるのが「水泳」です。水の浮力の関係で、ひざや腰にも負担がかかりにくいですし、全身運動という点からもおすすめできます。カロリー消費量も比較的多く、肥満がすでにある方のダイエット用のスポーツとしてはぴったりなのではないでしょうか。改めてスポーツクラブに入会するというのはちょっと気が引ける、という場合は、毎朝一駅分余分に歩く、エレベーターをできるだけ使わず階段を使う、週末のたびにお子さんを公園に連れていく、といった小さなことでも継続することで、長期的には活動性の上昇、ひいては減量につながります。<食生活の改善>また、脂肪を落とす上で運動と並んで大切なのは、やはり食事です。特に仕事をしている方の場合は、日中は忙しいので時間ができた時に外でカロリーを気にせず食事、夜も付き合いや接待のために脂っこいものを食べながら飲み会、といった方も少なくありません。そのような食生活だとどうしても痩せにくいのですが、職場の環境によっては参加しないと仕事がしにくい、という側面もあるかもしれません。そういった場合、夜に飲み会のある日は、せめてお昼は野菜を中心としたお弁当を自宅から持参するなど、可能であれば一日、難しければ一週間のなかで調整するようにしましょう。飲み会の翌朝の朝食をノンオイルドレッシングの野菜サラダや、根菜を多く入れた雑炊などにして調整しても良いかもしれません。こういったダイエットはすぐに結果が見えるものではありませんが、年単位で見れば確実に違ってきますので、生活習慣病を避けるためにも、少しずつ、できるところから地道にやっていくしかないのではないでしょうか。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:家族に脳梗塞で倒れた人がいる場合は、脳梗塞になる確率も高くなりますか?先日祖父が、脳梗塞で倒れました。あまりに突然のことでショックは大きかったです。思い返すと、曽祖父も脳梗塞で何度か倒れており、いつか自分も脳梗塞になって倒れてしまうのではないかと心配になりました。まだ20代ですし、あまり深く考えてはいなかったのですが、家族に脳梗塞で倒れた人がいる場合は、脳梗塞になる確率も高くなってしまうのでしょうか?福島県:mika5353さん(26)回答:「脳梗塞」についてお答えします。――「脳梗塞」とは脳梗塞の遺伝性についてですが、簡単にいうと「脳梗塞そのものは遺伝しないが、脳梗塞になりやすい体質は遺伝する可能性がある」ということになります。脳梗塞は何らかの理由による、脳に酸素や栄養を供給する動脈の閉塞や狭窄(きょうさく)のため、脳が虚血状態となり、脳組織が壊死してしまうことをいいます。脳梗塞の種類はいくつかありますが、代表的なものは下記の3つです。動脈硬化および血管内壁のアテロームの沈着によって動脈の内腔が狭まり、十分な血流を保てなくなる「アテローム血栓性脳梗塞」※リスクファクター:動脈硬化を招きやすい高血圧や糖尿病、高脂血症心臓から血栓が血流にのって飛んでくる「心原性脳梗塞」※リスクファクター:心房細動など心臓に基礎疾患がある場合脳の細い血管が詰まる「ラクナ梗塞」※リスクファクター:高血圧<生活習慣に気をつかいましょう>高血圧や糖尿病、高脂血症などはある程度遺伝の要素もありますし、例えば食習慣や運動習慣といった個々の家庭の生活習慣も、親から子、子から孫へと引き継がれることが多いので、どうしても家系内に多い病気、という捉え方になってしまいがちです。しかし脳梗塞は遺伝性の病気ではないので、脳梗塞の多い家系の方でも、生活習慣に気をつかうことで、多くの場合、発病を防ぐことは可能です。「いつか自分も脳梗塞になるのではないか」と思い悩む必要はありません。身近なところでは、過度の飲酒やたばこをやめ、適正体重を保ち、運動習慣をつけるといったところから心がけるとよいでしょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:数年前、祖母が脳梗塞で倒れました。家系的にコレステロールも高め、血管年齢も高いのではないかと心配です。数年前、祖母が脳梗塞で倒れました。一命を取り留めましたが、歩行に不自由が残りました。また、つい最近では、母の友人も若くして脳梗塞になったそうです。私はまだ30代になるところですが、こうした話を聞くにつけ、不安になります。特に、家系的にコレステロールも高めですし、血管年齢も高いのではないかと心配しています。これから先、具体的にはどのようなことに気をつけたらよいでしょうか?神奈川県:moekamさん(29)回答:「脳血管疾患」の予防法についてお答えします。――「脳血管疾患」の危険因子への対策将来、脳血管疾患にかかるのではないか不安、とのことですね。脳血管疾患になる危険因子と、それにどう取り組むかを見てみましょう。■高血圧1日10g未満を目安に、減塩を心がけましょう。ただし、すでに高血圧と診断されている人は、6g未満に抑えましょう。減塩しょう油を使ったり、酢や柑橘類で味付けしたりなどの工夫をしてみてください。香辛料やハーブなどを利用するのもよいでしょう。また、塩分を外に出す働きのあるカリウムをとりましょう。カリウムは、野菜やきのこ類、果物などにたくさん含まれています。■不整脈不整脈の中でも、「心房細動」が脳血管疾患を起こす一番の原因になります。心房細動が起きると、心臓が不規則なリズムで収縮するため、きちんと血液を送り出せません。また、血液が淀んでしまい、血栓ができ、これが頭へと飛ぶと、脳梗塞の原因になります。もし、健康診断などで「病院で精密検査を受けてください」と指示が出るようでしたら、この心房細動が隠れている可能性があります。しっかり、病院を受診しましょう。■糖尿病そもそもの話として、糖尿病にならないことが大切になってきます。食べ過ぎず、そして、適度に運動を行うようにしましょう。毎日まとまった時間をつくって運動することは難しいかもしれませんが、降りる駅を1つ手前にしてみる、エレベーターではなくて階段を使う、など少しのことでいいので、工夫してみましょう。 ■脂質異常症脂質、特にLDLコレステロール(俗にいう悪玉コレステロール)は動脈硬化を促進し、脳血管疾患になる危険を押し上げます。ですから、食事に気をつける必要があります。バターなどの乳製品、レバー、マヨネーズなど動物性食品には、コレステロールが多く含まれています。これらの食品をとり過ぎないように注意してください。肉は、赤身や皮なしの鶏肉などをとるようにし、脂身は避けるようにしましょう。魚は、青魚を食べましょう。そして、コレステロールの吸収を抑える食物繊維を多く含む野菜、海草類、きのこ類などを積極的にとりましょう。■喫煙喫煙は、脳血管疾患の危険因子になるだけでなく、身体のあらゆる部位のがんの原因にもなりますし、心筋梗塞の原因にもなり、百害あって一理なしです。やめられるのであれば、すぐにやめるのが一番です。しかし、ニコチン依存症で、精神的にも肉体的にもたばこから離れられないという人もいるでしょう。禁煙外来を開設している病院も多いですので、そちらで相談してみましょう。■肥満BMIを「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算し、「25以上」を肥満とします。適度な有酸素運動(ウォーキングや水泳など)を行い、食べ過ぎないようにしましょう。■過度の飲酒お酒は適度に飲むようにしましょう。1日のお酒の適量は、日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本(500ml)、ワインなら2杯(240ml)までとされています。お酒を飲むときには、おつまみを食べる人が多いですが、おつまみには塩分がたっぷり含まれていますので、食べ過ぎに注意しましょう。■家族歴あり家族のなかで脳血管疾患になった方がいる場合には、脳血管疾患になる可能性が高くなります。こちらについては予防ができませんが、より危険性が高いことを認識し、上記の生活習慣に気をつけて生活するようにしましょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:産婦人科の検診で脂質系と肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察・要治療になってしまいました。現在30歳で第一子を妊娠中です。産婦人科の検診で、中性脂肪値やコレステロールなどの脂質系と、肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察、要治療になってしまいました。父方の祖父が糖尿病の合併症で亡くなっており、父も糖尿病で毎日血糖値を測り、インスリン注射を行っています。祖父や父に似て、私もこの先糖尿病になってしまう可能性が高いのでしょうか?また、子どもにも発病する可能性が遺伝することもあるのでしょうか?愛知県:blifespさん(30)回答:妊娠中の脂質系、肝機能の値の増加についてお答えします。――肝機能の数値上昇が心配です現在ご妊娠中とのことですね。おめでとうございます。産婦人科の検診で、中性脂肪値やコレステロールなどの脂質系、および肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察、要治療になっているということですね。妊娠中、コレステロール値や中性脂肪値が妊娠していないときに比べて、急激に上昇することは、実はさほど珍しいことではありません。数値が上がる原因として、胎児が発育するためのエネルギーとしてほとんどブドウ糖を利用するのに対し、母体はブドウ糖のほかに脂質も利用できるため、胎児に優先的にブドウ糖を使わせるために、母体は脂質を使うことが多くなり、高脂血症になるとも考えられています。妊娠後期の妊婦さんでは中性脂肪は妊娠前の2~4倍、総コレステロール値は多い場合だと5割増しになることが知られています。低カロリーで食物繊維の多い食事をとること、適度に身体を動かすこと、体重を増やしすぎないことに留意されれば、さほど心配はないものと考えられます。一方、心配なのは肝機能の数値の上昇です。特に妊娠後期にはホルモンの働きにより胆汁の流れが悪くなる「胆汁うっ滞」をきたすことがあり、このために全身のかゆみが生じることがあります。また、ごくまれですが、やはり妊娠後期に、原因不明の脂肪肝を呈することも知られています。この脂肪肝は急速に悪化して肝不全を起こすこともある怖い脂肪肝ですので、もしみられたら集中的な管理・治療が必要になります。もちろん、これ以外に、ホルモンの関係による一過性の軽微な肝機能異常を呈することもあります。<「糖尿病」の遺伝について>また、ご質問にあった糖尿病に関しては、今回の妊娠中の血中脂質や肝機能の数値の上昇とは直接関連はないものと思われます。糖尿病は確かに、遺伝的素因と生活習慣の組み合わせで起こるといわれる疾患ですが、遺伝も、たくさんの遺伝子が複雑に組み合わさって糖尿病になりやすさの強弱を決めている、といったもので、適正カロリーでバランスのよい食生活および運動習慣によって、糖尿病の発症は予防できるものと考えられています。お子さまへの遺伝に関しても同様で、過度に心配することはありません。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:心疾患・急性心筋梗塞と診断され治療後も手が時々しびれるため通院中ですが、今後状態が悪化しないか不安です。猛暑の昨夏、仕事で外出中に突然胸に激痛が出たので救急車で病院へ行き検査しました。結果は心疾患・急性心筋梗塞と診断され、緊急入院となり、翌日手術で再灌流治療(さいかんりゅうちりょう)をしました。現在も手が時々しびれるため通院中で、今後状態が悪化したらと思うと不安です。夫・子どもたちには迷惑をかけたくないので、今後どのようなことに気をつけて生活していくべきでしょうか?静岡県:Misamisaさん(41)回答:「心筋梗塞」についてお答えします。――「心筋梗塞」とは「心筋梗塞」とは、全身に血液を送るポンプである心臓をぐるっと冠のように取り巻いて、心筋に血液を送っている冠動脈が、動脈硬化によって狭くなったり、何らかの理由で血栓ができたりして完全に閉塞してしまう病気です。心筋に血液がいかないことでその部分の心筋が壊死してしまい、治療が遅れると命にかかわることも大いにあり得る病気です。<生活するにあたって覚えておきたいポイント>1.冠危険因子をできるだけ改善すること「冠危険因子」とは、冠動脈の動脈硬化を悪化させてしまう危険性のある因子のことです。例えば、糖尿病や高血圧、高脂血症、喫煙、肥満などが挙げられます。特に喫煙は本人の意志で今日からでも禁煙できます。肥満に関しても、食事のカロリーを下げる、運動を取り入れるなどして少しずつでも改善していきましょう。糖尿病や高血圧、高脂血症などの持病があれば、医師の指導のもときちんとコントロールしていきましょう。2.生活リズムの維持と適度な運動規則的な生活リズムを保つことは再発予防に役立ちます。また、心筋梗塞後の心臓の状態にもよりますが、軽い運動は主治医とよく相談の上行うとよいでしょう。冠危険因子の改善や、ストレス解消にも役立ちます。3.定期的な受診と薬物療法の継続年数が経過すると通院がとびとびになったり、薬の服用を忘れたりという患者さんが時々見受けられます。心筋梗塞の再発、心不全予防のお薬は、状況により減量することはあっても、基本的に生涯服用しなくてはならない薬です。辛い思いを繰り返さないためにも、通院・服薬は必ず続けましょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:最近、身体がかゆくてかゆくてたまりません。市販のかゆみ止めの薬を塗ってはいるのですが、あまりよくなった実感はありません。最近、身体がかゆくてかゆくてたまりません。気がつくとボリボリと手が届くところをかいています。市販のかゆみ止めの薬を塗ってはいるのですが、あまりよくなった実感はありません。なるべく爪をたててかかないように手袋をはめています。初めてのことなので少しとまどっております。冬の乾燥している季節のせいなのでしょうか?岐阜県:moimoimayaさん(46)回答:全身の「かゆみ」の原因についてお答えします。――背後に病気が隠れていることも全身のかゆみに悩まされている、ということで、大変ですね。年齢とともに、肌のバリアが衰えて、乾燥しやすくなります。お風呂からあがったら、すぐに保湿剤を塗りこんでいますか?薬局で売っているワセリンでも十分効きますので、試してみましょう。しかし、かゆみの背後に病気が隠れていて、ご相談者さまのように全身のかゆみに悩まされることがあります。代表的な病気を見ていきましょう。■原発性胆汁性肝硬変(げんぱつせいたんじゅうせいかんこうへん)黄疸(おうだん:皮膚が黄色くなる、目の白い部分が黄色くなる)が見られる場合、症状が進めば進むほどかゆみが強くなり、我慢できないほどのかゆみになります。黄疸は肝臓内に胆汁が停滞することによって起こる病気で、今のところ詳しい原因は不明です。中年以降の女性に圧倒的に多い病気となります。もし、黄疸が認められるようであれば、すぐに内科を受診しましょう。■糖尿病水分をよく取るようになった、尿の量が増えた、体重が勝手に減ってきた、全身がだるい、といったことはないでしょうか。血糖が高い状態が続いて脱水状態になり、また、発汗も異常になり、皮膚が乾燥して、かゆみが起きます。上記の症状が当てはまるようでしたら、内科を受診しましょう。■慢性腎不全吐き気、嘔吐、集中力低下、けいれんがある場合、腎臓の機能が落ちている可能性があります。汗腺が萎縮し、発汗量が低下するため、かゆみが起きると考えられています。内科を早急に受診しましょう。<医師の診察を受けましょう>ほかにも、薬による肝障害でもかゆみが出てくる場合があります。薬を飲んだ1~4週間以内に発熱、黄疸、発疹が見られます。何か気づくことがあれば、すぐに薬の服用を止めて、病院を受診してください。また、かゆみに発疹を伴うようでしたら、じんましん、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などが考えられます。皮膚科を受診しましょう。基本的に、かゆみが長い期間治まらない場合や、我慢できないほど強いかゆみがある場合は、主治医に相談するか皮膚科で診察を受けましょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:父が糖尿病と高血圧の既往歴あり。糖尿病などは遺伝性のものが多いと聞いたことがあり不安です。父が、糖尿病、高血圧の既往歴があり、現在も内服コントロールをしています。最近、これらの病気は心疾患のリスクも高めることを知りました。糖尿病などは、遺伝性のものが多いと聞いたことがあり、私も結婚して親になり、自分がかかる可能性の高い病気には気をつけていかなければと考えるようになりました。甘いものが大好きで、外食も多く食生活が偏りがちです。これから先、どのように気をつけていくべきでしょうか?静岡県:nocchiさん(27)回答:「糖尿病」の遺伝についてお答えします。――「糖尿病」とはお父さまが糖尿病、高血圧をお持ちで、内服でコントロール中ということですね。確かに、これらの病気は心筋梗塞など重篤な疾患を含む心疾患の大きなリスクファクターになることが知られています。お子さんであるご相談者さまも、遺伝的な面、あるいは生活習慣の面でお父さまがお持ちの傾向を受け継がれている可能性は十分に考えられ、お若いうちに気をつけていこうというお気持ちになられたことは非常によいことだと思います。さて、ご心配されている糖尿病の遺伝について、少しお話をさせていただきたいと思います。よく誤解されがちですが、糖尿病自体は遺伝性の疾患ではなく、あくまで遺伝するのは「糖尿病にかかりやすい体質」であると考えてください。2型糖尿病にかかりやすい遺伝子はいくつか同定されてはいるようですが、多くの小さな遺伝素因が複雑に組み合わさってできる「複合遺伝」の形式をとると考えられており、いわゆる「糖尿病のなりやすさ」も人によってさまざまであると考えられています。<日々の生活のなかでできることから始めましょう>2型糖尿病の発病には遺伝的な素因以外に生活習慣が大きく関係してきます。糖尿病を防ぐためには、まず肥満にならないことが大切です。BMIにして18.5~25.0の普通体重を目指しましょう。そのためにはまず、食生活の改善が必要です。甘いもの、脂っぽいものはできるだけ控え、味は薄味に調味するよう心がけます。できるだけ決まった時間に、ゆっくり食べることも大切です。野菜に多く含まれる食物繊維は肥満を防いでくれますので、一日350g(うち緑黄色野菜120g以上)を目標にします。また、肥満を防ぐもう一つの柱は、やはり運動です。運動は、カロリーを消費するだけでなく、筋肉をつけて脂肪を減らしたり、中性脂肪を低下させたりする役割もあります。もちろん、定期的に時間を決めて運動ができればそれもいいのですが、一日一万歩を目安に、少し早足で歩く、エレベーターを使わず階段を使用するといった心がけでも十分、糖尿病にかかりにくくする効果があります。お子さんもいらっしゃるということで、なかなかご自身の健康のためにまとまった時間はとりにくいかと思いますが、日々の生活のなかでできるところから始めていけるといいですね。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:先日病院で血液検査をしたところ、血糖値が高いと言われました。ストレスの多い状態が続いていまして、先日病院で血液検査をしたところ、血糖値が高いと言われました。ちなみにその時はほとんど食事をしていない状況で、最後に口にしたものは無糖のお茶でした。体型はやせ形で、中性脂肪やコレステロールの値が高いと言われたことはないのですが、入院や通院が必要になるような心疾患など、何か他の病気と関係があるのでしょうか?鹿児島県:yuki412さん(32)回答:血糖値と心疾患の関係についてお答えします。――ストレスと血糖値の関連性ストレスと血糖値、および心疾患に関するご相談ですね。ストレスの多い状態が続いているとのこと、本当に大変ですね。ストレスと血糖値に関しては現在研究が進められ、関連があるという報告が上がってきています。そのメカニズムについてお話ししましょう。一つには、ヒトがストレスを感じると交感神経が興奮し、血糖値を上昇させるグルカゴン、アドレナリン、甲状腺ホルモンといったホルモンが増え、血糖値を上げることになります。また、ストレスが強くなると分泌されるコルチゾールも、血糖値を上昇させる働きがあります。ご相談者さまの場合も、このようなメカニズムが働き、肥満や生活習慣の乱れがないにもかかわらず、血糖値が上昇している可能性があります。また、ストレスの多い状況下では、糖尿病の発症率も上昇することがわかっています。一方、血糖値が高い状態が続くことで血管が傷つきやすくなり、動脈硬化も進んで狭心症や心筋梗塞、脳血管障害などをきたす可能性も高まりますが、こういった狭心症や心筋梗塞といった重篤な心臓の病気を起こしても、糖尿病にかかってしまうと、症状である胸の痛みを感じにくくなり、発見が遅れてしまうこともあります。<日ごろから血糖値を適正に保つ心がけを>このような深刻な事態を避けるために、日ごろから血糖値を適正に保つような心がけが必要です。食事の栄養バランスの乱れや運動不足などがあれば、それらを改善するのはもちろんですが、ストレスが血糖値上昇の主因と考えられる場合には、ストレスに対する対処が必要になります。ストレスに対する効果的な対処法としては、しっかりと休養をとること。忙しいとつい、自分のケアは後回しになりがちですが、心身の疲労を感じたら、まず休みましょう。また、自分が心から楽しめる趣味を持ち、週末などにそれに没頭できる時間を持つことも非常に大切です。スポーツも、体重の維持、ストレス解消、両方の側面からおすすめできます。オフィスの椅子で腹式呼吸をしたり、近くの公園でも構わないので緑に触れたりすることも、大きなストレス解消効果が期待できるでしょう。ストレスの対処が自分の手に余ると感じたら、ためらわずに精神科やカウンセラーなど、専門家の手を借りることも必要です。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:4人の祖父母のうち3人が脳血管疾患に。遺伝的に脳卒中などになりやすいのでしょうか?4人の祖父母のうち3人が脳血管疾患になっています。くも膜下出血が50代で一人、脳卒中が50代で一人と70代で一人です。私も身内に脳血管疾患の患者がいない人より脳卒中などになりやすいと考えておいた方がいいのでしょうか?また、脳ドックを定期的に受けるとしたら、どんな検査項目のものを、どれくらいのペースで受けておけばいいでしょうか?東京都:デルタさん(42)回答:脳血管疾患の遺伝性についてお答えします。――「くも膜下出血」の原因脳血管疾患の遺伝性に関するご質問ですね。くも膜下出血と、それ以外の脳卒中にかかられた近親者の方がいらっしゃるということですが、まず、くも膜下出血に関してお話ししましょう。くも膜下出血の原因は、脳の血管にできたコブ、つまり脳動脈瘤の破裂が約8割、動静脈奇形と呼ばれる血管の異常など、その他の原因が2割を占めるといわれています。 このうち、脳動脈瘤によるものは遺伝的な体質、つまり一般よりも高い頻度で一つの家系に発生する病気です。人口全体のなかでのくも膜下出血の発生率は0.015~0.02%程度と低いのですが、2親等以内(両親、子、孫、祖父母、兄弟姉妹がこれにあたります)にくも膜下出血の方が一人いると、2~8%前後の発生率になると考えられています。血管が二股に分かれる部分で、3層になっている血管の内膜のうち、真ん中の層に当たる中膜が生まれつき欠損している方がおり、ここに血圧がかかることにより、その部分だけふくらみが生じます。この動脈瘤にさらに小さなコブ(娘瘤といいます)ができると破裂を起こしやすくなるといわれています。ただ、動脈瘤そのものはあったとしても全体の1%以下しか、実際には破裂しないともいわれています。一般に、動脈瘤の直径が3mm以上のもの、娘瘤があって形がでこぼこしているものは破裂の危険が高いとされています。脳動脈瘤は脳ドックなどの検査項目にもあるMRA(MRIの技術を用いて簡単に血管撮影を行うもので、造影剤は使いません)で疑いがないかどうか見ることが可能です。疑わしい場合には3D‐CTA(三次元脳血管造影)などより詳しい検査を行って、脳動脈瘤の有無や形態などを確認していくことになります。<「くも膜下出血」以外の脳卒中について>一方、くも膜下出血以外の脳卒中に関しては、くも膜下出血ほどのはっきりした遺伝性はありません。しかし、脳卒中のリスクを上げてしまう高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症などは、生活習慣病であると同時に遺伝の関与も指摘されている疾患です。特に家系的に脳卒中になる方が多い場合は、これらの病気にかからないように食生活や運動習慣などに十分留意することが大切です。最後に、脳ドックに関してですが、脳ドックは脳内の血管の異常や腫瘍の有無、脳萎縮や梗塞を調べる目的で行われています。くも膜下出血の原因となる動脈瘤の発見にはとても役立ちますから、一度は受けておくとよいでしょう。もし、脳動脈瘤がなければ、一般的に5年に一回程度の検査でよいものと思われます。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:夫の父は心筋梗塞で40代で亡くなりました。夫も40代半ばになり、同様のリスクがあるのではと不安です。夫の父は心疾患(心筋梗塞)で40代で亡くなりました。夫も40代半ばになり、同様のリスクがあるのではと不安です。義父はヘビースモーカーでしたが、夫は学生時代に肺気胸になってから一切喫煙していません。遺伝による発症リスクはあるのでしょうか?また、食事や運動など、予防のために生活の上で気を付けることはありますでしょうか?埼玉県:flowerroomさん(44)回答:「心筋梗塞」の遺伝についてお答えします。――「心筋梗塞」の危険因子心筋梗塞の遺伝に関するご相談ですね。義理のお父さまが40代で心筋梗塞で亡くなられているということで、ご主人の心筋梗塞のリスクをご心配されていますが、結論から申し上げると、心筋梗塞という病気そのものには遺伝性は認められません。ただ、心筋梗塞の危険因子として、次のようなものが挙げられます。それぞれの危険因子を順番に見てみましょう。1.高血圧高血圧は心筋梗塞の危険因子として非常に大きなものです。高血圧は心筋に対し負担をかける上、酸素需要を増やして狭心症の発症を誘発します。また、血管内の圧力を高めてコレステロールを動脈の内壁に押し込み、血管中層に沈着させることで動脈硬化を招きます。また、動脈硬化で血管の弾力がなくなると、より血圧が上がりやすくなる、という悪循環を招いてしまいます。2.肥満肥満は脂質代謝異常症や糖尿病を招きやすく、冠状動脈の動脈硬化の大きな危険因子の一つです。体重が重いことで心臓に負担がかかり、心筋が肥大してしまいます。この心筋の肥大によって冠状動脈を通じてより大量の血液を送る必要が出てくるので、さらに心臓に余分な負担をかけることになります。運動習慣や食習慣の改善を図り、肥満はぜひとも改善するようにしなくてはなりません。3.脂質代謝異常症かつて高脂血症と呼ばれていたもので、血中の中性脂肪、コレステロール、飽和脂肪酸の濃度が多いものを言います。俗に善玉コレステロールと呼ばれるHDLが多いほど動脈硬化が抑えられ、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLが多いほど動脈硬化は進行しやすくなります。イワシなどの青魚にはHDLが多いので、積極的に食べるようにするといいでしょう。4.糖尿病糖尿病は血管障害を合併しやすく、心筋梗塞の発症率も高いことが知られています。食事、お薬などでしっかり血糖コントロールをすること、病気のため痛みをあまり感じないことがあるので、少しでもおかしいと思ったらすぐ病院を受診することが大切です。<禁煙や運動などできるところから変えていきましょう>これらに加え、ご主人がやめられたという「喫煙」も大きな危険因子ですので、ぜひ禁煙は継続してください。また、過度のストレスや高尿酸血症、運動不足といったことも心筋梗塞の危険因子になりますので、できるところから少しずつ変えていくことが心筋梗塞のリスクを下げるカギになるでしょう。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:会社の健康診断で生活習慣病と言われました…会社の健康診断で生活習慣病と言われました。私には高脂血症と糖尿病があり経過観察項目がありました。55歳という年齢で、いつ何が起こっても不思議ではないなと思うようにもなり、脳のMRIを撮ったところ画像には白い点が4つ並んでいて、すぐにも精密検査と言われています。この年齢から具体的にどのようなことに気をつけて生活すればよいでしょうか?千葉県:かずこさん(55)回答:「高脂血症」と「糖尿病」についてお答えします。―――生活のなかでできること現在、高脂血症と糖尿病は内服薬なしで経過観察ということでしょうか。脳のMRI所見では小さな梗塞巣(こうそくそう)があり、精密検査の予定なのですね。精密検査は頚(頸)動脈の超音波検査を行って動脈硬化を調べたり、脳内の血管をCTで表現する3DCTなどで狭窄(きょうさく)や石灰化がないか確認したりすると思います。高脂血症と糖尿病に対して、生活のなかでご自身でも実践できることがありますのでご紹介します。・減量まず、肥満があるかチェックしましょう。BMI(Body Mass Index)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められた数字が、22±2であれば標準です。それ以上であれば肥満ということになります。標準体重は身長(m)×身長(m)×22で求められます。肥満と分かれば適正体重を目指して、減量していきましょう。・食事前述の標準体重に25~30kcalをかけたものが1日の摂取カロリーの目安となります。例えば、身長175cmの場合、1.75×1.75×22×25(~30)となり、おおよそ1,700~2,000kcalとなります。こう書くと難しく感じるかもしれませんので、まずは表示されているカロリーを気にすることから始めてみましょう。商品のパッケージの裏面や側面に、成分表がありカロリーが記載されています。それも面倒という場合は、間食をやめる、寝る2時間前からは食べない、お酒は飲まないといったように食生活の改善を始めましょう。・運動ウォーキング、軽いジョギング、水泳などの有酸素運動を始めてみましょう。強さの目安は多少息切れはするものの、人と話しながら続けられる程度です。なお、運動療法を始める前に、運動が可能か心臓の状態を調べる必要があります。・禁煙ニコチン自体が強力な血管収縮作用を持つため、血管が狭くなり、血圧が上昇し血流は低下します。また、煙に含まれる一酸化炭素は酸素よりもヘモグロビンと結合しやすいため、全身の組織が酸素欠乏状態になってしまいます。このため二次性の多血症が起こって血液粘稠度(けつえきねんちょうど)が増し、血栓ができやすい状態になります。たばこに含まれる活性酸素も血管内皮を害するため、さらに血栓や塞栓症の発症を促します。活性酸素により酸化変性を来たした脂質は、動脈硬化を悪化させます。施設によっては禁煙外来を開設しています。喫煙されていて、自力で禁煙するのが難しい場合はご利用ください。<生活習慣の見直しを実践していきましょう>やはり、生活習慣を見直すことが一番の治療です。見直したら実践する、文字にすると簡単ですがなかなか大変です。頑張っていきましょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:不整脈は脳血管疾患の原因になると聞いたことがありますが、気をつけることはありますか不整脈と言われたことはありませんが、健康診断の血圧、脈拍の項で再検査や要観察となることがあります。不整脈は脳血管疾患の原因になると聞いたことがありますが、気をつけることはありますか?また、3カ月前に歩行中に車に接触し、転倒してアスファルトに後頭部を強打する事故に合いました。しばらくめまいが続きましたが今は回復しています。事故の後で脳出血の原因となることはありますか?埼玉県:みのりさん(44)回答:「不整脈」と「脳血管疾患」の関連性についてお答えします。―――「不整脈」と「脳血管疾患」の関係まず、一つ目は、不整脈と脳血管疾患の関連性に関するご質問ですね。不整脈は脳梗塞の原因として非常に重要なものと考えられていますが、すべての不整脈が脳梗塞を起こすわけではありません。健康な人にも不整脈は起こることがありますが、危険な不整脈が起こると脳梗塞を起こしたり、倒れたりすることがあります。脳梗塞と特に関連が深いと考えられている不整脈は「心房細動」と呼ばれる不整脈です。この心房細動について、少しご説明しましょう。心臓は身体の各部に血液を送り出すポンプの働きをする臓器で、左右二つずつの心室と心房とからなります。心臓の筋肉が拡張と収縮を繰り返している時、微弱な電流が発生します。心電図検査はこの電流の活動を読み取ることで、心臓の各部の働きを調べる検査になります。正常な心臓であれば、心房の収縮→心室の収縮→心室の収縮の終了、と規則的に波が出現しますが、心房細動の状態になると心房の筋肉が不規則に収縮し、小刻みに震えたような状態になります。このため、心房の中の血液の流れが滞り、主に左心房の壁の一部に血の塊(血栓)ができてこれが血流に乗って脳などに運ばれ、脳梗塞を起こすことが知られています。このメカニズムにより、心房細動のある人は、ない人に比べて脳梗塞の発症率は5倍も高いといわれています。心房細動は女性より男性に多い傾向があり、加齢とともに増えてくる傾向があります。また、高血圧や糖尿病、強いストレスなどがあると心房細動が発症しやすく、遺伝性もあることが知られています。食生活や運動習慣、適切なストレスの解消といった予防を心がけることが、脳梗塞を避けるための第一歩といえるでしょう。もちろん、もし心房細動を発症してしまったら、薬物療法はじめ適切な治療を続けることは非常に重要です。<脳の出血について>また、二つ目の、頭を強く打った数カ月後に脳に出血が起こる可能性に関するご質問ですが、頭部を強く打った後しばらくしてから、脳と脳を覆っている硬膜との間に徐々に血腫ができ、さまざまな症状が出る「慢性硬膜下血腫」という病気が知られています。高齢者に多い傾向がありますが、若い方に発生することもあり、頭痛や歩行障害、片麻痺や物忘れなどで気づかれることがあります。頭を打ったあとにある程度時間が経過していても、「おかしいな」と思われたらぜひ脳神経外科を受診してください。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日睡眠不足で眠たくてしょうがないというとき、コーヒーを眠気覚ましに飲む人は多いはずだ。ただ、最新の研究によると寝不足の人はソーダやエナジードリンクを飲む傾向があることがわかった。海外のさまざまなニュースを紹介する「LiveScience」にこのほど、「睡眠と飲み物」に関するコラムが掲載された。睡眠不足になると、より多くの糖分を欲するようになるのはなぜだろうか。米国で2005年から2012年まで実施された国民健康調査から得られた約1万9,000人のデータを分析すると、睡眠時間が5時間以下の人は、7~8時間の人に比べてソーダやエナジードリンクなどの糖分入り飲料を平均21%も多く飲んでいることが判明した。「糖分が含まれている飲料と短い睡眠時間の間には、互いに補強しあう正のフィードバック・ループがあるのかもしれません。そのため、人々は不健康な糖分を摂取する習慣を断ち切ることが難しくなっているのです」とカリフォルニア大学サンフランシスコ校精神医学分野講師で今回の共同研究者であるアリク・プラザー氏は語る。特に5時間以下の睡眠の人は、十分に睡眠をとった人と比べて、カフェインと糖分の両方が入った飲料を33%も多く飲んでいた。一方で、睡眠時間の長さとジュースやティー、ダイエット飲料の消費量には有意な差がなかった。この研究グループによると、「カフェインと糖分の両方が入った飲料を飲むこと」と「睡眠時間が短いこと」のどちらが原因で、どちらが結果かは不明だという。だが、もしかするとこの両方が絡み合った姿が"正解"かもしれない。すなわち、睡眠時間が短いためカフェインと糖分の両方が入った飲料を飲むようになり、そのような飲料摂取の習慣化が早い時間帯の就寝の妨げになるという悪循環に陥っているのではないか――。研究者グループはこのように考えている。「このデータは、睡眠を改善すればこの悪循環を断ち切り、糖分の摂取を抑えられることを示唆している」とプラザー氏は語る。研究グループが年齢や世帯所得、結婚歴、身体的活動レベル、睡眠障害の有無など要因を考慮に入れても、研究結果は変わらなかったとのこと。今回の研究では、睡眠時間は自己申告なので、正確に把握できていない可能性もある。「人々の睡眠習慣と飲み物の選択がどのように影響し合うのかを探るためには、より長期間の研究が必要だ」とプラザー氏は話している。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
2016年11月24日