女優の細川直美が17日に自身のアメブロを更新。長女からリクエストされた夕食のメニューを紹介した。この日、細川は「本日の夕食」と述べ「長女のリクエストでビーフストロガノフ」と夕食のメニューを紹介。「本当に好きなんですねぇ」とコメントし「今からいただきまーす」と完成した料理の写真を公開した。続けて「今日は日中は春の嵐の様な強風が吹いていました」と明かしつつ「夕方から風がおさまり、穏やかな夜です」とその後の様子を報告。「学校も後少しで春休みに入ります」と述べ「頑張ろう」と意気込みをつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「とても美味しそう」「食べたい」「リクエストがあると嬉しいですよね」などのコメントが寄せられている。
2024年03月18日2024年2月20日、演歌歌手の細川たかしさんがX(Twitter)を更新。内容に「ネットとの付き合い方が上手すぎる」「爆笑した」といった反響が集まりました。細川たかしの投稿に「好感度が爆上がり」同年1月、一部週刊誌で再婚を報じられた細川さん。その際、ド派手なドクロ柄のセットアップを着る細川さんの写真がネット上で話題になりました。ネットでは、さまざまな画像に細川さんの写真をコラージュするのが流行。細川さんは、そんな話題になった自身の私服姿をグッズ化したようで…。こちらの投稿をご覧ください!満足げな細川たかし #とうとうできた ! #ドクロ柄セットアップ #少し大きい #比較 #白菜足りない pic.twitter.com/jQOde8IHc0 — 細川たかし (@takashihosokee) February 20, 2024 細川さんのアクリルスタンドが大量…!そう『ドクロ柄のセットアップを着る細川さん』をアクリルスタンドとして、グッズ化していたのです。「満足げな細川たかし」という投稿文のとおり、本物の細川さんは、素敵な表情でカメラに視線を向けています。あまりに大量に並んでいるので、インパクトが大きく、笑ってしまいますね。ちなみに、ハッシュタグになっている「白菜足りない」の『白菜』というのは、袴姿のアクリルスタンドのこと。袴のデザインが白菜に似ていることから『白菜』と呼んでいるようです。ネット上の反応も楽しんでいる様子の細川さんに、称賛の声が相次いでいます。・爆笑した!ネットとの付き合い方が上手すぎる。・好感度が爆上がり。アクスタ欲しいです。・「また細川たかしさんでふざけているやつがおる」と思ったら、ご本人のアカウントで笑った。・有能なスタッフさんがいるのだろう。時代に合わせられる細川さんの柔軟な感性も素敵。・ずるいわ、こんなの!はじめてアクスタを欲しいと思いました。細川さんのアカウントでは、本人とアクリルスタンドを一緒に写した写真が、日々投稿されています。同年1月からXを始めた、細川さん。これからもお茶目な一面を見せ、我々を笑顔にさせてくれることでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年02月23日「最近、番組のキャスティングの際によく名前が挙がるのが演歌歌手の細川たかしさん(73)です。“ドクロ私服”で若い世代からも人気を集めているんです」こう話すのは芸能関係者。今年1月に50代の女性と昨年6月に結婚していたことを発表した細川だが、テレビ局が熱視線を送っているという。「1月に細川さんの結婚を『FRIDAY』が写真付きで報じました。その際に細川さんが着ていたのは、黒地に白でドクロが大きくデザインされたセットアップ。73歳にしてド派手でワイルドな私服がたちまち話題を呼びました」(スポーツ紙記者)“ドクロ私服”がネット上で注目されていることを細川自身も耳にしたようで、《ベストも持っている》と同じドクロ柄のベストを着用している動画をTikTokに投稿。さらに、特徴的な髪型を自らハサミで整える様子をXに投稿するなど、SNSでは大御所演歌歌手とは思えないお茶目な表情を見せている。「細川さんがここまでSNSを活発に更新するようになったのは最近のこと。コロナ禍でコンサート活動が制限されるなか、ファンとの交流の場としてSNSを開設する演歌歌手が多くいました。ところが細川さん『やらない』とかたくなでした。しかし、昨年10月にTikTokを開設。Xは15年から開設していましたが1月から頻繁に投稿するようになり、1日に複数回投稿することも珍しくありません。“ドクロ私服”が話題になっているこのタイミングで始めるのが“おいしい”と考えたそうです」(前出・芸能関係者)これには、結婚したばかりの22歳年下の新妻が関係しているという。「SNSに投稿している写真や動画は奥さんが撮影していることも多いそう。奥さんは細川さんのマネージャー業務も行っていて、細川さんの着物の着付けも行っています。普段から間近で接しているだけに、細川さんの魅力が伝わる投稿ができるのでしょう。“ドクロ私服”の反響も2人で楽しんでいるといいます」(前出・芸能関係者)新妻と切り拓く新境地。来年にはデビュー50周年も控えており、さらなる魅力がさく裂しそうだ。
2024年02月16日女優の細川直美が6日に自身のアメブロを更新。一戸建ての住宅の大変だと感じるところを明かした。この日、細川は「昼食後に運動がてら『雪かき』をしました」と写真とともに報告し「日中に溶けてくれるかな?と様子をうかがっていましたが…部分的に残っていた」と説明。「夜、凍結して誰かが転ばないように終わらせてしまいました」と明かし「転ぶとしたら、たぶん私」とお茶目につづった。続けて「一戸建は色々と大変です」(原文ママ)と述べつつ「雪国の方からしたら10センチ程度の雪はきっと何てこと無いですよね」とコメント。「雪かきは、ホントにかなりの重労働だと感じた一日」だったといい「良い運動になりました」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「雪かきお疲れ様でした」「体力を使いましたね」「ゆっくり休んでくださいね」などのコメントが寄せられている。
2024年02月07日女優の細川直美が5日に自身のアメブロを更新。寒い日の夜に堪能した大好きな鍋料理を公開した。この日、細川は「寒い夜になりました」と切り出し「そんな日はやはりお鍋料理が温まりますね」とコメント。「我が家はほうとう鍋にしました 味噌味で大好きなお鍋です」と述べ「ちょっと具材を入れすぎました笑」と堪能した鍋料理の写真を公開した。続けて「それにしても明日の朝が心配になる雪になってきました」とコメントし「こちらは既に10cm弱くらいかな?積もっています」と写真とともに報告。「いつの間にか屋上に雪だるまも並んでいます」と並べられた雪だるまの写真も公開し、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「雪が降って寒い1日になりましたね」「鍋料理は温まりますね」「美味しそうです」などのコメントが寄せられている。
2024年02月06日演歌歌手・細川たかし(73)の私服が話題を呼んでいる。きっかけは、細川の再婚を1月11日に報じた「FRIDAY」。1月中旬、奈良県でのコンサート後の私服姿の細川を写真に収めていたのだ。「FRIDAY」は《1月中旬、奈良県でコンサートを終えて会場を後にする細川》として写真を掲載。その際に細川が着ていたのは、カジュアルなデザインのセットアップ。黒と白を基調とし、トップスの中央にはなんとドクロの柄があしらわれている。「この服は、木村拓哉さん(51)がアンバサダーを務めるゴルフアパレル『MARK&LONA』のものです。大きなドクロ柄はブランドのロゴで、昨年の秋冬コレクションで発表されたボア素材の商品です。価格はトップスとボトムス合わせて、13万円以上すると言われています」(ファッション誌ライター)73歳とは思えないワイルドすぎるファッションがたちまち話題を呼び、15日にはレイザーラモンRG(49)が同じセットアップを着用した写真をXに投稿していた。細川も自身の服装が注目されていることを耳にしたようで、なんと19日にTikTokで《ベストも持っている》と、同じドクロ柄のベストを着用している動画を投稿したのだ。さらにこの動画に寄せられたユーザーからの《最近、Xのタイムラインが細川たかしコラ画像ばかりでしたよ》という声に、《そうみたいね》と反応。《ベストも持ってるんやぞ!ってRG挑発してるっぽい》との声にも《笑》と返していた。大御所歌手の大胆なファッションとお茶目なTikTokでの様子は、Xでも拡散。多くの人がにっこりしたようだ。《眩しいよ、似合ってるよ》《待ってwwwwwそれはw反則wwwwwww》《ベスト着てるだけで笑ったの初めてやわ》《夜中の2:17に自宅のトイレで声出して笑った。明日も頑張るわ。》《なんか元気出た金曜日乗り切れそうw》《この服を着こなせてるのすごい》
2024年01月19日女優の細川直美が15日に自身のアメブロを更新。乳がんの定期検診のために病院を訪れたことを明かした。この日、細川は「今日は半年に一度の乳がんの定期検診に来ています」と定期検診のために病院を訪れたことを報告し「慌てて出て来たから髪が…」と自身の写真を公開。「最近、半年に一度の定期検診が2つある」と明かし「それだけで、病院ばかり行っている気分になります」とつづった。続けて「やはり心配を抱えているより安心出来る方が良い」といい「少し面倒でも通う事にしています」と説明。「今日も何事もなく終わりますように」と述べ「暖かくなって来ました 皆様引き続き良い午後をお過ごしください」と呼びかけ、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お疲れ様でした」「検診は大切ですよね」「私も行きます」などのコメントが寄せられている。
2024年01月16日女優の細川直美が10日に自身のアメブロを更新。長女の成人式に参加した日のコーディネートを公開した。この日、細川は「娘の成人式の際のコーデのupリクエストを頂いていました」と述べ「投稿させて頂きますね」とコメント。「夜で、ちょっとヨレヨレですが…」と椅子に座る自身の姿を公開し「この日は、とにかく娘の付き人として動ける服と靴で目立ち過ぎず でも、綺麗目の服装を意識しました」と説明した。続けて「tops.pants borders at balcony」と着用している服を紹介し、全身ショットも公開。「式典の際にはこちらのお洋服にジャケットを着用しましたよ」と説明し、ジャケットを着用した自身と振袖姿と長女との2ショットを公開した。また「昨年から着物選びや前撮りなどで色々と動いていた」といい「無事に成人の日が終わってホッとしています」と安堵した様子でコメント。「皆様からの温かいコメントも嬉しく読ませて頂きました 本当にありがとうございました」と感謝を述べ「これからも、家族共々どうぞ宜しくお願い致します」と呼びかけた。
2024年01月10日女優の細川直美が26日に自身のアメブロを更新。子宮がん検診の結果を報告した。この日、細川は「昨日は子宮がん検診の結果を聞きに行ってきました」と報告。「先日、友人から子宮頸がん検診もだけどそろそろ子宮体がん検診もした方が安心だよ。とススメられて受けた次第です」と説明し「勿論、受診後に先生からもすすめられての検診でした」と明かした。続けて「お陰様で安心出来る結果ではありました」と検査の結果を報告しつつ「やはり年齢的に今までにない身体の変化が色々と現れているようです」と告白。「普段あまり病院に通う方ではなかった」といい「掛かりつけの病院があると安心だなぁ。なんて思うこの頃です」とつづった。最後に「とにかく健康に歳を重ねたいな」と述べ「病院からの帰り道に真っ赤な夕日と富士山が見えました」と写真とともに説明。「最近、空気が澄んでいて空がとても綺麗ですね」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「安心できる結果で本当によかったです」「大切な検診ですよね」「健康で歳を重ねたいですよね」などのコメントが寄せられている。
2023年12月27日大名細川家に伝来する文化財を保存・展示する美術館、永青文庫では、2023年5月20日(土)より『細川家の茶道具―千利休と細川三斎―』を開催する。古くは南北朝まで遡ることのできる細川家は、初代藤孝(幽斎、1534~1610)と2代忠興(三斎、1563~1645)が近世大名家としての礎を築いた。このふたりと親しく交流した当代きっての文化人が、わび茶の大成者、千利休(1522~1591)だ。とくに細川ガラシャの夫としても知られる三斎は、利休の高弟「利休七哲」のひとりとして、師の茶風を忠実に受け継いだ。同展では、利休ゆかりの茶道具や、三斎がつくった茶杓や花入れなど、永青文庫の茶道具コレクションを代表する逸品を紹介。と同時に、三斎以降も茶の湯をたしなみ、数多くの名品を所蔵してきた細川家の茶道具から、茶碗や茶杓、釜といった各道具を解説する。初心者でも、茶の湯の世界を楽しむことができるだろう。また武将茶人・古田織部(1544~1615)の、細川三斎に宛てた貴重な手紙も初公開される。こちらは、2021年、反古となった書状などの裏を利用して三斎が写した「花伝書抜書」(世阿弥の能楽論書『風姿花伝』の一異本)を解体・調査したところ発見されたもので、織部の書状ほか、茶の湯に関わる記述などもみつかった。さらに2023年は第三代将軍、徳川家光の帰依を受けた禅僧・沢庵宗彭の生誕450年を記念して、沢庵の墨跡の公開も。沢庵は細川家と縁深い人物だが、これまでほとんど紹介される機会のなかった作品だ。2023年6月12日(月)には、利休創案の茶室を写した、ホテル椿山荘東京の国指定有形文化財茶室「残月」が見学できる関連イベントが一日限定で開催される。定員は30名。詳細はホテル椿山荘東京のホームページにて確認を。<開催情報>『細川家の茶道具―千利休と細川三斎―』会期:2023年5月20日(土)~7月17日(月・祝)※会期中展示替えあり会場:永青文庫時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)休館日:月曜(7月17日は開館)料金:一般1,000円、70歳以上800円、大高500円公式サイト:
2023年04月27日桃太郎の人生の行き先は鬼ヶ島だけではないはず!エステやテレビのロケ、宇宙に行ったり、オンラインで鬼退治をしちゃったり。五月女ケイ子さん・細川徹さんが妄想を爆発させて作った『桃太郎、エステへ行く』。気が抜けて平和に笑えること必至。脱力の名手のご夫妻に本作の創作の裏側を語ってもらいました。楽しくて平和。思わず笑みが溢れる脱力の、妄想桃太郎ストーリー。五月女ケイ子:連載していた「テレビ昔ばなし」を書籍化することになり、桃太郎をモチーフにバカっぽい昔話を加えようということになって。細川徹:最初、「続・桃太郎」みたいなのを少し書いたんだよね。五月女:まず細川さんが文章を書いて、物語に合わせて私が絵を描くんですけど、『ロッキー2』みたいな真面目な熱いお話になって、私の描きたいテイストじゃなかった(笑)。細川:すごく堅くなっちゃって。そうしたら、「桃太郎がエステに行くとかさー、そんなんでいいんじゃん」と五月女さんが思いつきで言って、「それいいじゃん!」ということになりました。五月女:施術を受けて、うっとりしている桃太郎の絵が浮かんだんです。細川:あの時点で浮かんでたの?すごいね。この絵いいよね。受付の犬もかわいいし。五月女:猿がマッサージをして、雉が桃太郎のすね毛を優しく抜いていて、愛に満ちあふれている(笑)。細川:基本的に夫婦の仕事は「自由にやってください」とオファーされることが多くて、「やりたいことやらなきゃ」と僕は逆に力が入っちゃうんです。休みの日に、寝てればいいのに、はりきって予定を詰め込んで疲れちゃうみたいな(笑)。そういうとき、(五月女さんが)いつも力を抜いてくれるので、助かってます。五月女:私の好きな細川さんの作る世界というのが明確にあるんですよね。大学時代に見せてもらった脚本が衝撃的に面白くて、あれを追い求めている気がします。力が抜けていて、のどかで暢気で、いい人しか出てこないみたいな世界。細川:最初の俺の原稿では、桃太郎たちがバリバリに戦っていたもんね。五月女:戦いはハリウッドでやればいいことで、夫婦で作るものは平和がいいと思う。1話の「エステへ行く」では、桃太郎の美しさに惹かれて、鬼が自分もキレイになりたいと言い出すところが好きです。細川:絵にするのは難しいだろうなと思いながら書いた話もけっこうありました。「オンライン鬼退治」とか、絵的に地味になるだろうなと思ったら、すごくダイナミックな絵が上がってきてびっくりしました。五月女:細川さんとの仕事は必ずと言っていいほど、現実にはありえない状況を絵にしなきゃいけなくなるんですよ。見本がないんです。動物園の動物が全部、家に来ちゃうとか。細川:たしかに、資料はどこにもないね(笑)。妄想で描くしかない。五月女:毎回、新しい扉を開けてもらっています。私も昔からおかしなことは考えていたけれど、人を笑わせるなんて畏れ多いと思っていたから、面白の作り方は細川さんの背中を見て学びました。どうやって考えているのか何回も聞いたけれど、言葉では説明できないらしいんです。細川:理屈はわからない。キミは面白い理由を翻訳できるよね?五月女:うん。私は言葉を探したいほう。「脱力」って、自分をよく見せようとするとできないと思うんですよね。これはそういうのが詰まった本じゃない?細川:そうだね。全然背伸びしてない(笑)。桃太郎っていろんな話を考えやすいと思うんです。もし、会社に桃太郎がいたら?とか、『anan』の取材を受けたら…とか。五月女:それ、楽しいね!描いてみたい。これを読んで、気楽に力を抜いてもらえたらいいなと思います。絵/五月女ケイ子作/細川 徹『桃太郎、エステへ行く』書き下ろし11作とテレビ番組と昔話を掛け合わせた「テレビ昔ばなし」を収録。松平健の読み聞かせ動画がYouTubeのTV Bros.公式チャンネルで配信中。そおとめ・けいこイラストレーター。2002年、細川徹と組んだ『新しい単位』(扶桑社)で独自の世界観を獲得。LINEスタンプは海外でも人気に。ほそかわ・とおる映画監督、脚本家、演出家。2023年3月4日~、明治座創業150周年記念前月祭『大逆転!大江戸桜誉賑』の脚本と演出を担当。※『anan』2022年12月14日号より。写真・小笠原真紀中島慶子(本)取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年12月13日陶芸、油絵、襖絵の制作など多岐にわたる創作活動を展開している、細川護熙。今回、ウクライナにおける悲惨な現状について、ひとりのアーティストとして「何かできることは無いか」と考え個展を企画。6月4日(土)から銀座・ポーラ ミュージアム アネックスにて『細川護熙展「明日への祈り」』が開催される。同展では、ウクライナを想い、明日への祈りをささげた新作《百鬼蛮行―わたしのゲルニカー》のほか、漆絵や書など過去に制作された作品を展示・販売。また、平和と安寧を願い、2019年に奈良・薬師寺慈恩殿に奉納された障壁画大下図と2022年5月13日に京都 龍安寺に奉納した雲龍図襖絵の下図も併せて展示される。展覧会での収益はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に寄付を予定している。作家ステートメントウクライナの悲惨な状況が毎日伝えられていますが、 今日の事態は決して、 日本から1万キロも離れた国のひとごとでは済まされません。 まさに我々は自分のこととして対応しなければならない大変な問題です。今、 この戦火の中で苦しんでいる人たちのことを思うと、 とてもじっとしてはいられません。私はこれまで書、 陶、 絵、 漆などの創作活動をしてきましたが、 いま私にできることは、 せめてアーティストとして絵筆を執り、 平和への願いを込めて作品を描くことだと改めて強く思いました。 ウクライナの状況に心を揺さぶられ描いた油絵「百鬼蛮行―わたしのゲルニカー」などを展示させていただくと共に、 今まで描いた絵画や書などの作品を展示、 販売し、 あるいは、 募金箱にご寄付いただき、 その益金を、 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて支援したいと考えています。ひとりでも多くの方にご賛同いただけることを心から願っています。細川 護熙《神よ憐み給え ―私のミゼレーレ―》2022年撮影:齋藤芳弘【開催概要】『細川護熙展「明日への祈り」』会期:2022年6月4日(土)~2022年6月12日(日)会場:ポーラ ミュージアム アネックス時間:11:00 - 19:00 (入場は18:30まで)※会期中無休ギャラリー公式サイト:
2022年05月16日初代・藤孝(ふじたか)が織田信長に仕えて以来、江戸時代の終焉まで国持大名として存続した細川家。その細川家を支えた細川家筆頭家老・松井家に伝わる名品を紹介する『戦国最強の家老―細川家を支えた重臣松井家とその至宝―』が、3月12日(土)より永青文庫にて開催される。織田・豊臣・徳川と政権が移行する過程で滅亡した大名家が多いなか、細川家が存続できた背景のひとつに、細川家筆頭家老・松井家の活躍があった。 松井家初代・康之(1550~1612)は武略にすぐれ、数々の戦功を細川家にもたらし、二代・興長(1582~1661)は主君に対しても忌憚のない意見を述べ、細川家を支え続けた。細川家にとって最も重要な家老であった松井家の文物は、今も熊本県八代市の松井文庫に継承されている。同展では、細川家(永青文庫)と松井家(松井文庫)の伝来品から、主君と家臣の関係を東京で初紹介。戦国時代から江戸初期にかけて、ただひたすらに細川家に仕え続けた松井康之と興長のエピソードが記された歴史資料や、興長の斡旋により熊本藩の客分として仕官することになった宮本武蔵直筆の書状や水墨画の数々も公開する。そのほか、映画などでたびたび描かれる、秀吉の勘気に触れ堺に下る利休を忠興・織部が見送るという別れのシーンの元になった松井文庫屈指の書状を、利休や織部ゆかりの茶道具とともに展覧。康之と興長の活躍ぶりを資料から辿り、「最強の家老」たるゆえんを探る。《銀箔押尖笠形兜》桃山時代(16世紀)松井文庫蔵重要文化財宮本武蔵《鵜図》江戸時代(17世紀)永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)熊本県指定重要文化財「千利休書状」松井康之宛天正19年(1591)2月14日松井文庫蔵(八代市立博物館寄託)八代市指定有形文化財《唐物茶壺銘深山》中国・元~明時代(14~15世紀)松井文庫蔵【開催概要】春季展『戦国最強の家老―細川家を支えた重臣松井家とその至宝―』会期:2022年3月12日(土)~2022年5月8日(日)※会期中展示替えあり会場:永青文庫時間:10:00~16:30 (入館は16:00まで)休館日:月曜(3月21日は開館)、3月22日(火)料金:一般1000円、70歳以上800円、大高500円美術館公式サイト:
2022年03月02日タレントの細川ふみえが出演する、アース製薬「バスロマン」の新CM「みんなでダンス」編が1日、公開された。今回が15年ぶりのバスロマンCM出演となる細川。CMでは、久々の「Let’s! バスロマン」コールと共に音楽が鳴りだすかと思いきや、子供たちにセリフを奪われてダンスが始まる。細川も張り合って新しい踊りに挑戦してみるも、子供たちのアングルに邪魔されて見えなかったり、顔の上に製品がかぶっていたり……久しぶりの出演にもかかわらず終始どこか噛み合わない様子に注目だ。またCMメイキング動画には、細川が監督の掛け声に合わせて、はちゃめちゃに身体を動かし、コロコロと表情を変えながら楽しんでいる姿や、子供たちのダンスに感極まって涙するシーンなどが収められている。今回の撮影を終え、「今日があまりにも楽しみで楽しみでたまらなくて、今も夢の中にいるみたい」と感想を述べた細川。オファーが来た時は「“狐につままれる”とは、こういう事かって」と思ったと言い、「もちろんやります」と出演を快諾したと明かした。
2021年11月01日『がんばれ!TEAM NACS』のエピソード6が7月25日(日)に配信される。このなかで細川たかしと大泉洋がまさかの超強力なユニットを結成し『洋とたかしのソーラン節』で紅白出場を目指すことが分かった。TEAM NACSの出身地である北海道を盛り上げる応援企画でもあり、彼らの結成25周年とWOWOWの開局30周年を記念した『がんばれ!TEAM NACS』。メンバーがあの名作映画をオマージュしたヒーローに扮し、吉田羊が悪役“女帝デロリアン”として参戦する「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」を皮切りに、国民的グループを目指す「NACS 新メンバーオーディション」では大黒摩季やコロッケ、タカアンドトシ、武田真治らも出場した「NACS 新メンバーオーディション」も開催。今後も気になるプロジェクトが目白押しとなっている。エピソード6では大泉の企画である国民的グループを目指しての楽曲制作を「NACS 新メンバーオーディション」に出場した大黒摩季の働きかけで、細川が勝手に快諾して登場。いきなりビルの屋上での歌唱トレーニングに励んだり、衣裳を決めたり、あれよあれよという間にユニット結成に至り、さらには『洋とたかしのソーラン節』という楽曲まで制作することに。超大物演歌歌手の豪快で強引なペースに大泉も終始困惑気味。果たしてこのユニットの顛末はいかに。ぜひ本編を見届けてほしい。なお「洋とたかしのソーラン節」は後日、ミュージックビデオを解禁予定とのこと。こちらも楽しみに待とう。■番組情報『がんばれ!TEAM NACS』毎週日曜夜11時、第1話無料放送(全9話)
2021年07月22日作詞家で作家・なかにし礼さんが23日に心筋梗塞で亡くなったことを受け、歌手の細川たかしが25日、所属事務所を通じてコメントを発表した。細川は、デビュー曲の「心のこり」や、『第24回日本レコード大賞』を受賞した大ヒット曲「北酒場」など、なかにしさんの手掛けた曲を多数歌ってきた。細川は訃報を聞き「また1人昭和の偉人が亡くなってしまい残念でありません。長い間闘病されていたと聞いていたので今は天国でゆっくりとお休み下さいと祈るばかりです」とコメント。また「心のこり」について「『私バカよね おバカさんよね』冒頭の歌詞が余りにインパクトが強く、よくキャンペーンなどで子供に『あっおバカさんが歩いてる』などと言われる程でした。元々タイトルが『私バカよね』でしたがデビュー曲でこのタイトルは可哀想だと先生が『心のこり』と付けてくれたんです」と秘話を明かす。最後に再び「先生本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りしております」と感謝を告げた。なかにしさんは、大学在学中よりシャンソンの訳詩を手掛け、「知りたくないの」(64年)のヒットを機に作詞家となる。その後もヒットメーカーとして活躍を続け「今日でお別れ」(67年)、「心のこり」(75年)、「石狩挽歌」(75年)、「時には娼婦のように」(78年)、「北酒場」(82年)など、約4000曲の作品を生み出した。日本レコード大賞を3回、同作詩賞を2回、ゴールデンアロー賞など、多数の受賞歴を誇る。近年も、氷川きよし「母」(20年)の作詞などを手掛けていた。
2020年12月25日運動後のプロテイン摂取をスタート!2020年7月26日(日)、細川直美は「最近続けていること」というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。体づくりのために運動後のプロテイン摂取を継続していることを明かした。細川はプロテインは毎日2回摂取するのがベストのようだとしたうえで、難しい場合は1日1回は飲むようにがんばっているという。細川直美はオスカープロモーション所属。1988年8月に「第2回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞。「第8回メガロポリス歌謡祭 新人賞」「歌謡ゴールデン大賞新人グランプリ シルバー賞」などの受賞経験も持つ。細川直美が愛飲しているプロテインをチェック!細川直美は、ブログを通じて『ザバス ホエイプロテイン100』を紹介。継続することで少しずつ体に変化が見られ、モチベーションが上がっているとしている。『ザバス ホエイプロテイン100』は、吸収力が高い「ホエイプロテイン」を100%使用。水や牛乳にさっと溶けて、おいしく飲むことができる。1食分(21g)当たりにたんぱく質を15.0g含有。エネルギーは83kcal、脂質は1.4g、炭水化物は2.5g。4種のビタミンB群(ナイアシン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6)、ビタミンC、ビタミンDの補給にもオススメだ。(画像は細川直美オフィシャルブログ「Siesta」より)【参考】※細川直美オフィシャルブログ「Siesta」※be amie※ザバス ブランドサイト
2020年07月30日「秋の紅葉ライトアップ~ひごあかり~」が、東京・文京区立肥後細川庭園で開催。期間は2019年11月23日(土・祝)から12月1日(日)まで。肥後細川庭園は、神田川沿いの閑静なエリアに位置する、斜面森や湧水の流れを活かした池泉回遊式庭園。「秋の紅葉ライトアップ~ひごあかり~」は、そんな肥後細川庭園の庭園内に色づく“ヤマモミジ”や“エノキ”、“ハゼ”などの紅葉と、“松の雪吊り”をLEDでライトアップするイベントだ。日本庭園の美、紅葉の彩り、そして光が織りなす憩いの空間はこの時期ならでは。2019年は、熊本のアートグループ「チカケン(CHIKAKEN)」による「竹あかり」アートも庭園を彩り、より一層幻想的な雰囲気を演出する。熊本地震で被災した熊本城が大天守外観復旧を終え、特別公開がスタートしたことを記念した、“熊本城モチーフ”の竹あかりオブジェや被災した鯱瓦(しゃちほこかわら)の展示のほか、熊本城とくまモンのトリックアートも登場する。なお、本イベントと同期間、連携企画として豊島区立目白庭園でもライトアップイベント「秋の庭園ライトアップ」を実施。期間中、肥後細川庭園と目白庭園の両方の来園者にはプレゼントが進呈される。【詳細】■文京区肥後細川庭園「秋の紅葉ライトアップ~ひごあかり~」開催期間:2019年11月23日(土・祝)~12月1日(日)開催時間:17:30~21:00(最終入園20:30)会場:文京区肥後細川庭園住所:東京都文京区目白台1-1-22入園料:300円(未就学児無料)■豊島区立目白庭園「秋の庭園ライトアップ」開催期間:11月23日(土・祝)~12月1日(日)開催時間:17:30~21:00(最終入園20:30)会場:豊島区立目白庭園住所:東京都豊島区目白3-20-18入園料:200円(未就学児無料)
2019年11月01日演歌歌手の細川たかし(69)が9月9日、『ごごナマ』(NHK総合)に生出演。台風15号の影響で放送開始に間に合わないというハプニングがあったが、遅刻を感じさせない貫録の立ち振る舞いを見せネット上では称賛の声が上がっている。番組がはじまってから約20分後の午後1時41分頃、私服の黒いパーカー姿でスタジオに登場した細川。「いやあ、この台風は大変です。8時過ぎに出たんですけど、高速が全然、千葉の方は動かなくて、下の道を通ったんですがそれもダメで、車はひとまず置いて電車。初めて乗りましたね。満員でした」とスタジオに向かう道中の様子を解説。番組は大いに盛り上がった。また永田町駅に着いてからNHKに向かうタクシーの中で同番組を見ていたという細川。番組前半のトークコーナーを一人で対応した、弟子の歌手・杜このみ(30)について「持つべきは弟子だね。感動してました」と杜の活躍を労うことも忘れなかった。ネット上ではハプニングを感じさせない大物歌手の見事な立ち振る舞いを絶賛する声が……。《細川たかし師匠、素晴らしいな》《細川たかし頑張ったんだな…!胸熱》《細川たかしさんさすがー!衣装に着替えるより早く番組に合流する方を選んだこともかっこいい》その後、細川は私服のまま新曲「冬嵐」を披露。「このまま歌ったら歌詞を間違えるんじゃないかな」と語りつつも、そこは大御所の貫録で見事に歌い切った。MCの阿部渉アナウンサー(51)は「圧倒的な声量ですね」と絶賛。同じくMCの船越英一郎(59)も「全く喉を温められていないのに…」と細川のプロとしての歌いぶりに感動していた。その後ネット上では“細川たかし”がトレンドにランクイン。遅れての登場から新曲の披露まで貫録で乗り切った細川の大物ぶりを称賛する声が相次いでいた。《生放送に間に合わすために渋滞に巻き込まれた車から満員電車に乗り換えて私服で歌った細川たかしがカッコよすぎる》《細川たかしさん 衣装届かず私服でお歌を歌ってるけど、さすがのうまさ。電車の中で、発声練習してきたのー!?くらいの気合い入ってる!》
2019年09月09日新しい年になって、1ヶ月半。とはいえ、母親にとっては学年末でもあるこの時期は、どちらかというと、「一年の締めくくり」感が漂う季節でもありますね。新年度の準備といっても、4月以降の予定が読めず、予定が立てづらかったりと、母親にとっては何ともやきもきする季節です。わが家も今年は小学校卒業、そして中学入学という節目の年なので、この春はイベント三昧。今は、卒業へ向けての準備に、親子それぞれが忙しいという毎日です。「給付型奨学金」先行して一部4月から支給予定子どもの成長は嬉しいものですが、それと共に、かかってくるのが教育費。節目の年は、それをなおさら実感します。しかし、吉報です! 子育て世代の家計の負担を減らすために、かねてから切望されていた大学の教育費のための「給付型奨学金」、つまり返済の必要のない奨学金が、漸く平成30年度から導入される見込みとなりました。通う大学の国公私立別、また自宅から通うのか、そうでないかによって配慮されることになりますが、月額3万円を軸に支給されるようになる予定です。「私立で・自宅以外からの通学」の学生については、先行して来年度、つまり今年4月から支給される予定なのです。また、これまで一定以上の成績をとっていることが条件であった「無利子奨学金」も、成績基準を実質なくして、約130万人が有利子・無利子のいずれかの奨学金を受け取ることができる見込みとなりました。成績が優秀でありながらも、授業料の納付がむずかしい「授業料減免対象者」を、国公私立合わせて1万2千人増やす予定。都道府県が実施する「高校生等奨学給付金」と合わせて、義務教育を終えた後の、高等教育での教育の費負担が少しでも減らされる方向で国が動いています。これらすべて「予定」としたのは、今、国会で来年度、つまり4月からの2017年度予算案が審議中。これが成立しなければ、正式にスタートということにはなりませんが、ほぼ、この点においては「案」通り決まる見込みです。学費を稼ぐために勉強よりアルバイトをするという悪循環実は大学の授業料は、バブル真っ只中の1986年と比較すると、国公私立共1.8倍程度に増えています。一方、名目賃金は、1995年を100とすると、2012年は87(米180.8、欧149.3)で、賃金は下がっているのも事実。親世代が苦しいし、学費を稼ぐために、勉強よりアルバイトに忙しい学生も決して少なくありません。なぜ大学で学ぶのかという意欲や目が必要ですが、可能性のある若者には、できるだけ勉学に勤しんでほしいと思います。大学でも、退学者を減らすために、相談体制を設けたりなど努力をしていますが、それだけに、直接経済的にサポートを得られる制度は、有難いものです。子どもにかかる経済的負担の軽減がないと、勤労世代の消費も増えません。それらを総合的に考えると、増えていく高齢者の対策だけでなく、教育費への国の支出がもっとあっても良いと思います。それと同時に、大学へ行って何を勉強するのか、将来、それをどう生かしていくのかをしっかり考えて、進学してほしいと思います。
2017年02月15日クリスマス、お正月とイベント続きの年末年始。主婦や母親にとっては、ゆっくりする暇もなく、疲れがとれたのかたまったのかわからないまま、また新たな年が始まったという人も多いことでしょう。一年で一番寒くて、朝がツライこの時期を乗り越えると、あっという間に今年度も終わり。1学期や2学期に比べると半分の日数しかない3学期なのに、行事も多く、新年早々慌ただしく毎日が過ぎていきます。昨年3月にこの 「ママは政治一年生」 の連載を始めて、それに合わせるかのように、政治の話題に事欠かなかった2016年ですが、今年も、政治の話題満載の一年になりそうです。まずは、今月20日に、いよいよドナルド・トランプ氏がアメリカの大統領に就任します。経済、軍事、さまざまな情勢が全く予測できず、日本だけでなく、世界の国々、世界のリーダーたちが戦々恐々、様子見をしているような状況です。アメリカの産業を守るための策を講じることにも躊躇がないトランプ氏ですから、日本経済への影響も心配です。日本のお隣・韓国でも、朴槿恵大統領の職務停止状態を受け、6月ごろには大統領選が行われると予想されています。3月にはオランダ、4月にはフランス、秋にはドイツでも選挙があり、アメリカ大統領選挙のようなグローバル化への懸念、難民問題などから国民の鬱憤や不安がどこへ向かうのか、国際的な協力の姿勢から自分たちの国さえよければいいという「○○ファースト」の意思が多数を占めることも予想されています。では、日本の2017年は、どんなことが話題になってくるでしょうか。2017年の政治のカギは何か2016年、国内政治の話題・総ナメ状態だったのは、小池百合子東京都知事の誕生です。今年は、6月に東京都議会議員選挙が行われるので、「知事VS都議会」(というよりは、「小池VS都議会自民党」と言い切ってもよい)の対決構図がどのように変化するか、大いに注目されます。その前、2月には、小池知事になって初めて編成された東京都の予算案についての議会での議論が始まります。補償を含む築地市場の延期に係る諸費用など、知事が用意した予算で議会がすんなり納得するのか、注目されます。また、都議会自民党の大人気ない知事イジメをしている光景には、都民もウンザリしてしまいます。そんな態度では自分の立場も危うくなりますから、大人の対応で戦ってほしいですね。また天皇陛下の生前退位についての法整備も、今年の早いうちにやらなくてはなりません。通常国会での優先議案です。そして、なんといっても、今年の政治の大きな課題は、国民一人一人の生活が少しでも上向くこと。円安や株価上昇等で企業の業績はアップしているのに、国民一人ひとりのお財布状況はなかなか改善されていません。統計的には「実収入」は、2016年も前年に比べてわずかながら増えているのに、消費は相変わらず前年と比べると落ち込んでいるのが実態です。つまり、「つかわず、貯めこむ」ということ。それでは経済活動が止まり、ますます景気は良くならなくなってしまいます。収入を得た人たちが消費するようになること、これが2017年、日本の大きな目標です。これまでお財布の紐を固くしてきた母たちが、将来を不安に思うことなく必要に応じて消費できるかどうかはこの1年の政策によって変わってきます。そのためにはお給料を上げること、将来への漠然とした不安をなくすために、実態をともなった「成長戦略」を本気で作ることが、政治の使命と言えそうです。待機児童対策や働き方改革、介護離職ゼロ、給付型奨学金、大学入試改革などは個別政策ですが、ウーマンエキサイトの読者が気になる話題が今年も満載。この連載で、個別テーマも一つひとつ取り上げていきたいと思います。
2017年01月10日「政治のことよく分からない!」とはっきりいうのは恥ずかしい。そんな人のための連載「ママは政治一年生」を執筆する政治ジャーナリストの細川珠生さんに、これだけは知っておきたい! 2016年の重要な政治ニュースランキングをインタビュー! 第5位~3位を発表した 前編 に続き、いよいよ後編の第2~1位発表です。第2位 世界の女性リーダーたち細川珠生――第2位は女性リーダーです。小池百合子東京都知事の誕生は今年の政治トピックとして忘れてはならないですね。初の女性都知事ということでも注目されましたが、それ以上に、これまでの政治の文化を変えるリーダーの誕生に、日本中が沸きました。その後、蓮舫氏が民進党の新代表に就任し、野党第一党の党首が女性というのも、旧社会党の土井たか子氏以来、30年ぶりのことでした。世界的にも、女性リーダーの躍進は目覚ましいものがあります。イギリスのテリーザ・メイ首相、台湾の蔡英文総統、動向が不安定ながらも、韓国の朴槿恵氏大統領など、日本と関係の深い国は次々に女性リーダーが誕生しています。アメリカも、ヒラリークリントン氏に女性初の大統領という期待がありましたが、残念ながら、それは実現されませんでした。――日本も女性が政治を動かす時代が来たってことですね!細川珠生――いえいえ、世界と比べるとまだまだ! 日本は、政治、経済、教育、健康分野を総合した男女平等度としては、144カ国中111位。女性首相を二人も誕生させているイギリスは20位、女性大統領の誕生はかなわなかったアメリカは45位ですが、この2カ国と比較しても、日本はかなりの低さ。漸く都知事に女性が誕生しましたが、女性初の総理大臣、あるいは企業における女性管理職の増加は、まだまだ難しそうな気がします。とはいえ、小池都知事には、これまでの男性政治家にはできなかったような都政を期待したいですね!第1位 参議院選挙細川珠生――第1位は参議院選挙です! 今年の政治のトピックとして最も重要なのは、参議院の通常選挙。選挙の結果により、日本国憲法の改正の発議が可能となる、改憲勢力が初めて3分の2を超えたということも、戦後の政治にはなかったこととして、特筆すべきことですね。また、この参議院選挙から、選挙権が「18歳以上」に引き下げら、初めて高校生が有権者となりました。主に高校で、「主権者教育」も始まって、新たに有権者となった10代は、本当に一生懸命政治を考え、将来を考え、選挙に参加したことが、投票率にも表れました。10代の投票率は45.45%と、20代、30代より高かったのです。これからは、親子で政治をしっかりと考えていく習慣がつけば、10代の投票の意義もより高いものになるでしょう。来年には、衆議院選挙が行われると言われています。来年もまた、若い世代の一票を期待したいと思います!第3~5位の 前編 はこちら! (イラスト・インタビュー ちゃず)
2016年12月02日アメリカ次期大統領のトランプ氏へのさまざまな注目が集まる中、2016年は残りわずか。この一年、政治の世界ではめまぐるしい出来事が起こったけど、「政治のことがよく分からない!」とはっきりいうのは恥ずかしい。そんな人のための連載「ママは政治一年生」を執筆する政治ジャーナリストの細川珠生さんに、2016年のこれだけは知っておきたい! 重要な政治ニュースをランキング形式で教えてもらいました。 第5位 アメリカ大統領選細川珠生――第5位はアメリカ大統領選です! 11月9日未明、オバマ大統領の次、第45代アメリカ大統領に、ドナルド・トランプ氏が選ばれましたよね。元ファーストレディで、上院議員、国務長官を務めた政治のプロ、ヒラリー・クリントン氏を僅差で破っての勝利に、アメリカのみならず、世界中が仰天したのは、世界のニュースで今年一番のトピックとも言えるでしょう。実業家としての手腕はあっても、政治経験ゼロ。トランプ氏に会ったことがある日本の政治家も、選挙の時にはゼロという、異例中の異例の、アメリカ新大統領の誕生です。――トランプ氏が大統領になって、日本は大丈夫なんでしょうか…。細川珠生――日本は、唯一の同盟国(日米安保条約を結んでいる国)として、アメリカは世界の国々の中でもっとも重要な国です。その日米安保条約によって駐留している日本国内の米軍の費用を、全額日本が持つべきだというのが、選挙中のトランプ氏の発言でした。でも、日本に米軍が駐留しているのは、日本を守るためだけではなく、アメリカの世界戦略の一環でもあるのです。このあたりは、トランプ氏も、もう少し勉強してほしいというのが、日本側の本音。 また「アメリカ第一主義」を唱えるトランプ氏は、移民によって雇用が奪われること、質の良い日本製品によってアメリカの製造業が脅かされていると訴えていました。市場開放を目指すTPPには反対し、あくまでもアメリカの国益と、アメリカ人が損をしない、そういう政策をとることを選挙では訴えてきましたが、どこまで本気でやろうとしているのかが、世界の国々にとっては脅威なのです。またオバマ政権で優先してきた、黒人やヒスパニック系、移民などへの政策は、軒並みくつがえされるとも言われています。アメリカ国内のみならず、世界が注視するトランプ次期アメリカ大統領。日米関係は世界の安定の上においても最重要でもあるだけに、来年も、トランプ氏から目が離せませんね。第4位 子育て支援の政策細川珠生――第4位は子育て支援の政策が進んだことです。安倍政権は、4年前のスタート時から、「女性の活躍」を、日本が変わるための重要な要素として、進めてきました。そのための「待機児童ゼロ」「介護離職ゼロ」は、最優先で取り組む政策と考えられています。待機児童解消のために、これまでの施設保育(保育園の増設)だけでなく、ベビーシッターの費用を公費で補助することも検討中。また長時間労働を改善し、育児中の時短勤務の拡大やテレワークの活用、また男性の育児休業の取得増加など、今年になって矢継ぎ早に、多様な働き方を国の方針として進めていくようになりました。ただ、長い年月の中で作られた日本社会の象徴とも言える「働き方」は、なかなかその文化を変えられず、すぐに成果が表れることを期待するのは難しいかもしれません。 ――細川さんが子育てをされている中で変化したなと思うことはありますか?細川珠生――私は子どもを出産してから、全てベビーシッターを利用しながら仕事との両立をしてきましたが、これまで、シッターへの補助がなかったことを考えると、ようやく一歩でも前進、と思います。すぐに日本の社会は変わらない、変えられなくとも、女性が結婚しても、出産しても、社会で自分の役割を得られるという社会を目指すのなら、どうすればよいか、根気よく訴えていくことが必要ですね。子供の教育費を支援する「給付型奨学金」(返済の必要のない奨学金)や返済猶予の期間を設ける(働き初めてからすぐは、給与も少なく返済が困難であることに対応)も、来年度から実現の方向です。所得制限が設けられたりと、利用できる家庭は限定されていますが、第一歩ではありますね。第3位 消費税細川珠生――第3位は消費税です。2014年4月に、消費税が17年ぶりに増税し、8%となりました。法律により、一度延期はしたものの、2017年4月に2回目の引き上げを行って、最終的に10%になることが決まっていました。今年6月に、安倍総理は2度目の延期を決め、2019年10月に行うと表明。その理由を、日本経済が本格的に改善していないことを挙げています。 消費税の増税は「社会保障と税の一体改革」の中で、決められました。その狙いは、今の社会保障制度を維持すること、そのための安定的な財源を確保するということです。しかしながら、10%まで引き上げを行っても、子育て支援を含む社会保障制度の充実のためには、増税5%のうちの1%しか充てられません。残る4%は、社会保障制度の安定、特に国の借金である赤字国債の返済に約3%、7兆円が充てられることになっています。子育て支援のためには7000億円しか充てられないことを考えると、ケタが一つ違ってびっくりしますね。そもそも、日本の社会保障制度は、人口が増えていくことを前提に作られています。すでに人口減少社会となった日本では実態にあっていないことはあきらか。老後の安心が少子化対策にもつながることからも、増税の延期を繰り返すより、制度の根本的な改善が必要です。第1~2位の発表は 後編 へと続きます! 後編はこちら→ (イラスト・インタビュー ちゃず)
2016年12月01日ブロッコリーにキュウリにネギ、はたまたほうれん草まで、緑の野菜片手に足早に駆けつける女性たち。向かった先は駅前の選挙演説。緑をトレードマークに選挙を戦う女性候補者・小池百合子氏の東京都知事選は、かつてないほどの盛り上がりを見せました。野菜を持った女性たちの声援に囲まれる選挙なんて、私もこれまで見たことがありませんでした。都民だけでなく、日本中の関心を集めたことは、地方政治や行政に関心を持つ扉を開いたという大きな効果がありました。その選挙戦を勝ち抜いた小池氏は、東京都としては初めての女性知事となり、その後も途切れることなく、注目を集めています。小池氏の動くところにはマスコミだけでなく、一般人もゾロゾロ。その見事なまでの発信力に、小池氏と対峙していると思われる旧態依然とした政治のおじさま方も、タジタジといったところではないでしょうか。就任から100日以上が経ち、小池知事自らも、「今度は(問題の)あぶり出しから、答えを出していくという段階」と言うように、小池氏によって分かった数々の都政の問題を、どうまとめていくのか、解決していくのか、そちらに関心が集まっていくことになるでしょう。その「解決」が、都民も納得できるものかどうか、小池氏にとって、これからが政治家としての力量が問われることになります。実際、小池百合子都知事になって良くなったの?私はこの100日の小池氏の都知事ぶりは高く評価しています。その理由は大きく二つが挙げられると思っています。一つは、都政の問題がよく分かるようになったこと。これまで都政だけでなく、地方政治、もっというなら、政治そのものに興味のなかった人にまで、都庁を例とした地方行政や議会のしくみや関係などに興味を持つきっかけができたことは、本当に大きな功績です。都政の問題なので、都民以外の人にはあまり関係ないのではという不安をよそに、自分の住んでいるところはどうなのか、と関心を持つようになったなど、「小池ブーム」は全国に広がっていることを実感します。小池ブームの象徴は、「選挙戦での野菜片手に集まる女性」のように感じますが、私のインタビューに小池氏は「私は国会議員時代から、女性の支持の方が多いのよ」と答えていました。つまり、小池知事の誕生は、必ずしも、今まで政治に関心がなかった人たちの目覚めによるものではなく、男女問わず、「何かを変えたい」「悪しき慣習のようなものを変えてほしい」という強い思いによるものだということも、今も9割近い都民の支持を得ている理由であると言えるでしょう。「都民は気づかない」と思われていた私たちが変わる時豊洲新市場の問題、オリンピックの競技会場建設の問題が象徴的に、優先的に進められてきましたが、その真髄は、「どうせ都民には気づかれない」という傲慢(ごうまん)とも言える都庁の体質の中で物事が決められ、その決定の根拠は何かと聞かれれば答えに窮す、そんな馴れ合い体質でした。都民の税金を財源に事業を行う以上、説明のつかないことは行うべきではありません。そのためには、「徹底した情報公開」しか手段はないでしょう。「都民は気づかない」という風土を、私たち都民も変えていかなえればならないのです。私が小池知事を評価する二点目は、何事も「速い!」ということ。小池知事も、なにかにつけ「スピード感を持って」と発言しているように、さまざまな対応が本当に速いと実感します。豊洲やオリンピック関連の調査結果については、「中途半端」などという批判も出ていますが、両方とも、就任2ヶ月を前に、9月末には中間報告などを公表。「3ヶ月以内に」と言われても速い方だというのがこれまでの感覚ですから、これはものすごく速いスピードです。また、都民の要望の多かった待機児童対策として、都庁内保育園を、これまた9月末に開所しました。都知事選をきっかけに、都政や政治に関心を持った人の受け皿を作りたいと言っていたことも、10月30日の「希望の塾」の開塾で実現。まさに超ハイスピードの有言実行は、政治家としての信用にもつながっていくことでしょう。実は、私は20年近く前から、地方自治の改革に興味を持ち、かつて週刊誌で9ヶ月にわたり、全国の地方自治の改革ばかりを取材し連載していた経験を持ちます。そのころは、東京都は取材の価値なく、先進的な取り組みをしている地を取材し、東京に戻ってくると、改革など無縁の東京の空気が「ピタッと止まっている」と感じたものでした。今は、講演などの機会で週に1度は地方へ行きますが、逆に、地方が「ピタッと止まっている」と感じることが多くなったのは、もちろん、さまざまな要因があるとはいえ、この東京の変化に驚きを隠せません。地方自治の取材をしていた時も、その狙いは、「あの地でできるなら、この地でもできる」「そのために大事なのは、まっとうなリーダーを選ぶこと」「そしてそのリーダーを選ぶ権限は、私たちに有権者にある」ということでした。政治は、そして社会は、私たちの手で変えられる。いえ、私たちの手で変えなくてはならないのです。小池知事が「希望の塾」の塾頭としてのあいさつの中で、「皆さんがプレーヤーに」と言っていたことは、そのような意味があると思います。
2016年11月09日最近、野菜、特にレタスなどの葉物が高いと感じませんか? どうも、9月の台風や長雨の影響か、日照不足でよく育っていないということのようだけど、野菜が高いのは、家計にも大打撃。かといって、家族の健康を管理する者として全く食べないというわけにもいかないし、主婦としては、スーパーに行くたびに頭を悩ませてしまいます。生産者である農家の皆さまも大変でしょう。お天気の影響をもろに受ける農業や漁業は、安定的に作物が収穫できることに、どれだけの努力をされているか、頭が下がります。ここ数年の異常気象や、自然災害の甚大さを考えると、お天気の影響を受けずに、野菜が育ち、私たちの食卓にも安定して届く方法がもっと進んでいくといいのに、と思わずにはいられません。そんなふうに農業を行っていくのが当たり前になるかどうかわかりませんが、私は、今、世の中で話題になっている、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)がその一つの契機になるのではないかと、期待しているのです。今、行われている国会でも、TPPに関する審議が本格的に始まりました。でも、まだまだ「TPPって、一体なに?」と思っている人も多いし、野菜の値段の変動がなくなることになるのかよくわかりませんね。協議のメンバーだったアメリカも、次期大統領候補が共に慎重姿勢を見せていることから、日本もこれを進めることはいいことなのか、悪いことなのか、わからないことだらけです。そもそもTPPって何?TPPは、太平洋を囲む12カ国(日本、米、カナダ、シンガポール、ニュージーランド、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、オーストラリア、メキシコ、ペルー、チリ)が、さまざまな経済活動のために、連携のルールを作りましょうというもの。農産品に関するルールも含まれています。2年以上にわたる協議の末、昨年10月に参加12カ国で大筋合意しました。どんなルールかといえば、輸出入の時にかかる関税の撤廃が象徴的な一例ですが、それ以外にも、知的財産権(例えば著作権の有効期限の延長や短縮)、サービス(携帯電話の国際ローミング料金の引き下げ)、出店の規制緩和(例えば外国でコンビニなどを出店に課せられていた資本規制が緩くなる)など、21分野にわたります。農産品についてのルールは、「関税の撤廃」に含まれます。日本は9018品目の輸入品の95.1%について行うことが決まりました。ただ撤廃のタイミングは、例えば、ブドウやエビは即時だけれど、アジやサバは16年かけて行うなど、品目によって差があります。工業品については、全ての製品の関税が撤廃されますが、農産品については、参加国平均を下回る81%にとどまり、国内農産品への影響へ配慮したことが伺えます。関税を撤廃するということは、日本の製品が海外(提携国内)で安く売れ、売り上げや利益につながる一方、海外からも安い輸入品が入ってくるということ。より国際的な競争力が求められることになります。でもそれは、全ての参加国に当てはまることです。それでもこの協定を結ぶことにしたのは、今やどの国も、自分たちの国だけでは経済発展に限界があり、環太平洋の12カ国で共に手を携えながら発展していくことを目指すという理由があるからです。野菜高騰が再び訪れないためにはどうしたらいい?日本の農産品は関税の撤廃率も低く、他の物に比べ保護されているという印象ですが、保護するだけでは、生き残っていけないのも現実です。そこで、例えば、野菜工場などをもっと進め、気候の影響を受けずに安定的に、しかも安全でおいしい野菜が生産できれば、日本の国内にとっても、海外との競争においても、有利になるはずです。漁業も、養殖技術が進んできていますが、農水業は後継者不足の問題も深刻。国際競争力と高めるために、新しい生産や経営体制を取り入れていくことも必要です。今までとは違った方法を生み出すいいチャンスとなるのが、このTPPとも言えるのです。今年2月にTPPの署名式がニュージランドで行われましたが、署名後2年以内に、全ての国が国内法の手続きを終え、全ての署名国が国内法の手続きを完了してから60日後に発効することが決まっています。最長でもあと1年半。確かに、大変なこともありますが、「ピンチをチャンス」に、「レタスが高すぎて買えない!」ということがないように、農業従事者だけでなく、オールジャパンで知恵を絞っていくことが必要ですね。
2016年10月21日長雨や真夏に戻ったような暑さに苦しめられている日々が続いていますが、もう10月。季節は秋ですね。政治の世界でも「秋の臨時国会」と呼ばれる時期になり、政治家の方たちも、選挙区での活動より東京での国会活動が忙しくなってきました。9月26日に、第192臨時国会が召集され、11月20日までの66日間、国会での論戦が繰り広げられることになります。「国会」とはよく耳にするものの、実はどんなふうに行われているか、「なんとな~く」しかわからない、もしくは「全然分からない!」という人も多いでしょう。去年の安保法制の審議の時には、女性国会議員もみなパンツスーツ直用で、大乱闘が起こりましたが、あとは、大臣が失言をした時など、何かハプニングが起きた時しか、印象に残っていないかもしれませんね。9月26日に始まったばかりの国会も、8月に行われた内閣改造で新しく大臣になった人にとっては、初めての国会。問題なく答弁が進んでいくのか、安倍総理にとっても、緊張を強いられる場となりそうです。全部で3つの「国会」があるって知ってる?さて、今回は臨時国会といって、正に読んで字のごとく、臨時的に開かれる国会です。そのほかには、通常国会と特別国会とあり、全部で三種類の国会があります。通常国会は、毎年一回開かれることが憲法で決められ(52条)、国会法で1月に召集(2条)、期間は150日(同10条)、そして延長は1回のみ(同12条)と細かく決められています。臨時国会については、憲法53条で、衆参いずれかの総議員の4分の1以上の要求があれば開催をしなくてはならないことになっています。また議員からの要求がなくても、衆議院の任期満了による選挙の後と、参議院の選挙の後は、必ず開かなくてはなりません。今年の参議院選挙の後も、8月1日から3日までのわずか3日間ですが、臨時国会が開かれました。選挙の後の臨時国会では正副議長を選ぶこと、また衆議院選挙の後は、首班指名、つまり総理大臣を選ぶという最重要案件があります。臨時国会は期間は自由、延長は2回までできます。また特別国会は、衆議院の解散による選挙の後に開かれる国会のことで、直近では、第188特別国会が2014年12月24日から3日間開かれました。ところで、この「192」とか「188」などの回数ですが、いつからの通し番号だとおもいますか?実はこれ、戦後の新憲法の下、新しく国会の制度ができてからの通し番号なんです。第1回は、1947年5月20日から12月9日まで開かれましたが、閉会してすぐ、12月10日から第2回が開かれました。今回の臨時国会は、6月1日に通常国会が閉会して、間に3日間の臨時国会があったものの、論戦という意味においては、約4か月ぶりとなります。終戦直後は、一日も休む暇なく国会が連続して開かれていたことを考えると、それだけ、決めなければならないこと、新しく制度を作らないといけないことがたくさんあったということがなんとなく伺えますね。秋の臨時国会では何が議論されるのかさて、通常「秋の臨時国会」と呼ばれるものは形式上、総議員の4分の1以上の要求に基づき開かれるということになっていますが、毎年だいたいこの時期に開かれることが慣例化しています。昨年は、通常国会が95日間の長期延長を行い、1月26日から9月27日まで開かれていたこともあり、秋の臨時国会は開かれませんでしたが、これはかなり異例のことです。今回の臨時国会では、まず経済対策としての3兆2800億円の第二次補正予算案の審議、またTPPの国会承認と関連法案の審議が行われる予定となっています。また総理大臣や他の大臣も出席して行われる予算委員会では、野党は、まずは経済状況が好転しないことへの責任追を行うことが予想されます。また天皇陛下の生前退位に関すること、北朝鮮や中国の軍事的脅威の問題なども取り上げられることになるでしょう。これは逆に野党が追及にあうことですが、二重国籍問題も話題になりそうですね。また参議院選挙の結果、衆参両院で初めて、憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席を、改憲勢力が占めることになったことから、参議院では5年ぶりに憲法審査会も再開されることになっています。12月にはロシアのプーチン大統領が来日し、ロシアに不法占拠されている北方領土の返還交渉が行われ、何かしらの進展があることが期待されています。その後、年明けには「解散総選挙」があるとも言われています。小池百合子東京都知事になって初めての都議会定例会も開かれ、そちらの動向も気になりますが、国会の方にも、ぜひ注目してみてください。
2016年10月01日7月は参院選、都知事選と続き、政治は大忙しでしたが、その後、安倍総理も夏休みを取ったりと、少しゆっくり過ごしていたかのような8月。でも、政治は相変わらず忙しく、動いていました。その一つが、国の予算を作る作業です。教育から年金まで、子どもとあなたの人生に関係国家予算なんて、関心のない人も多いでしょう。でも、ママたちでも大いに関係のある子育てや教育、そして老後の年金や介護、医療など、生活に直結することから国の防衛など、ちょっと遠いテーマまで、国の予算がなければ成り立たたず、実はとってもとっても重要。今回は、国家予算がどのように決まるかという仕組みを紹介しますね。ここ数日、各省庁による「〇〇億円の概算要求」とか、「〇兆円の概算要求」という新聞記事が、連日一面に掲載されていました。その理由は、各省庁が来年度に向けて「こんな事業をするから、これだけの予算が欲しい」と財務省に概算を要求するのですが、その期限が8月末だったからなのです。各省庁が事業を考え、予算案を組む基本となる方針は何かというと、毎年6月ごろまでに閣議で決められる「骨太の方針」というもので、今年は6月2日に「骨太2016」として閣議決定されました。前日の6月1日に、安倍総理が記者会見を行い、消費税再増税を見送ることを表明しましたが、来年度も消費税は8%であることを前提に、再増税を延期した理由でもある経済の回復を優先するという方針も、この「骨太2016」にも盛り込んでいるのです。各省庁は何を要求しているのか例えば、厚生労働省は過去最高となる31兆1217億円で、その中には「働き方改革」として877億円、待機児童対策として1169億円、保育所などの受け皿整備に712億円、年度途中からでも保育園入園が可能となる「入園予約制」の導入を自治体に促すなどの事業案が盛り込まれています。文部科学省でも、大学進学者への無利子奨学金支給者を2万4千人増員するための必要経費や教員を3000人増員分の経費などを計上しています。各省庁は8月末を期限に概算要求を行い、その後、財務省の査定が行われます。その中で、事業そのものが削られたり、額が減らされたりします。ここに挙げた事業がそのまま実現できるわけではありません。そこで、提出された概算要求の査定が行われている年末までの間、関係者、関係団体、あるいは自治体などが、国会議員に何とか減らされないよう「陳情」します。最終的には、例年12月20日に、財務省がそれらを「財務省原案」として取りまとめ、12月25日に閣議決定。翌年の通常国会に「予算案」として提出されて、衆参両院で審議、採決を行って、年度が替わる直前の3月末に予算が確定する、という流れになっています。9月から12月までが来年度の予算獲得のためには重要財務省原案が出てから閣議決定されるまでの間にも、復活折衝など、関係者にとっては“命懸け”の交渉が行われますが、国会に提出されてからは、無修正で成立することが「慣例」となっているため、実は概算要求が出てから年末までが、各省庁にとっては、どれだけ予算が獲得できるか重要な期間となってきます。つまり、9月から12月までですね。平成27年度予算では、保育園・幼稚園の無償化が概算要求で計上されたにもかかわらず、財務省の査定で削られて、復活折衝を経て、何とか、5歳児だけ、それも所得制限を設けて無償化するという最低限の予算しか獲得できなかった、ということもありました。国家予算の仕組みなんて、どうなっているのか分からなくて、ついつい無関心でいてしまいますが、私たちの生活には大きく影響することなので、ちょっと頑張って関心をもつと、また違った角度からの政治が見えてくるかもしれません。
2016年09月01日参院選の最中から話題をさらってきた東京都知事選も、いよいよ7月31日の日曜日には、新しい知事が誕生することになります。それにしても、今回ほど盛り上がった都知事選はなかったのではないかと思うほど、参院選よりもたくさんの報道がなされたように感じますね。そもそも、今回選挙が行われることになったのは、前知事の舛添要一氏がお金の問題で辞任し、連日その報道がされたことが背景にあるからでしょう。舛添前都知事の問題は、春ごろから報道が始まり、約3ヶ月間「東京の話題」でいっぱいだったということになります。事実上の候補者は3人。あなたの一票を誰に捧げるかさて、都知事選では、これまでで最多の21人が立候補していますが、事実上は、自民党・公明党・日本のこころを大切にする党が推薦する増田寛也さん、野党四党が推薦する鳥越俊太郎さん、どこの推薦も受けない小池百合子さんの、この3人で争われることになりました。増田寛也さんは、直前の参院選でも国民から信任を受けた政権与党から推薦を受けているという信頼や、旧建設省出身で岩手県知事を務めたという経験から実務能力があることをアピール。鳥越俊太郎さんは、ジャーナリスト出身ということで、都政の問題や都民の問題意識に「聞く耳」を持っていることをアピールしています。そして、小池百合子さんは、現役の自民党衆議院議員ながら、自民党の推薦を得られなかったということから、組織(特に自民党の都連)の論理ではなく、都民が考える都政の実現を掲げています。待機児童や高齢者の問題、首都直下型地震への対応など、東京が抱える問題についての各候補者の考えについては、三者三様ではあるものの、裏付けとなる財源については、知事になってみないと分からないという点も多く、候補者が掲げる政策はまだ実現可能性としては未知数です。それに、何を一番重視していくのかということになると、都民も個々に関心が違うでしょう。都民の有権者は約1100万人。都民全員が納得できる政策など、なかなか難しいと思います。都知事を選ぶ重要ポイントは?では、何を基準に都知事を選べばよいのかを考えると、私は「東京都知事の資質」として何を求めるのか、ということになると思っています。首都・東京のトップとしてふさわしいのはどういう人なのかということです。舛添前都知事も、ご本人は頭脳明晰、申し分のない経歴をお持ちでしたが、公私混同など「資質」を疑うことが多々あったことで、都民からの信用を無くし、辞任することになりました。それが今回の選挙の原点であるならば、都知事としてふさわしい資質のある人を選ばなくてはなりません。東京都は、世界第三位の経済大国・日本の首都。人口は約1300万人で、都政の予算規模はスウェーデンに匹敵する13兆円。都庁で働く人も16万人もいます。これは先ごろ、EU離脱で話題になった英国で働く日本人の数ともほぼ同じ。その巨大組織を束ねる立場としては、やはり組織での指導力が必要です。同時に、首都の顔としの華やかさや話題性も必要です。4年後の東京パラリンピック・オリンピックを控え、国を挙げて準備をしていくことを考えると、政権との関係も重要です。また、今回は、主な候補者が出そろったのが、告示2日前。参院選が重なったこともありますが、政党は候補者選定に手間取り、その過程では政党のさまざまな思惑が働いたことも、それなりに報道され、私たちの前にさらけ出されましたね。政党の論理ではなく、都民のためにいかにあるべきかということをどれだけ考えているかということはとても重要です。いよいよ、あと数日で新しい都知事が決まることになりますね。その新しい都知事を決めるのは、都民有権者です。ぜひ、東京都知事としてふさわしいと思う人を、しっかり考えて、投票に行ってほしいと思っています。
2016年07月30日第24回参議院選挙が終わりました。「争点がない」「無風選挙」などと言われ、東京都知事選の方にすっかり話題が取られていた選挙でしたが、終わってみれば、わずか2.09%とはいえ、投票率も若干の増加で54.7%。期日前投票は、全有権者の約15%の1598万6898人が行い、過去最多となりました。あなたの一票が政治を変える初めて10代が国政選挙に参加することになり、10代向けに、「主権者教育」が始まりましたが、それが大人世代にも影響を及ぼし、少しでも選挙の重要性、主権者としての国民の責任が自覚されるものになっていれば、18歳選挙権の意義はあったと言えるでしょう。しかし、やはり有権者の約半数しか投票に行かないのは「問題あり」ですね。政治は、私たちの生活に直結するさまざまな制度を作っています。また国が進むべき方向性を示しています。私たちは、選挙でその制度設計や進むべき道を決める代表者を選び、国会に送り込んでいるのです。その意味からも、私たちの一票が政治を決める。「誰に入れたらいいのかわからない」「誰に入れても同じ」とあきらめる前に、「誰に入れるべきか」を真剣に考える努力が必要です。消費税増税を延期したことによる経済対策は?さて、選挙結果は、安倍政権が目標としてきた「自民党と公明党の与党で改選議席(121)の過半数(62議席)の議席確保」を大幅に上回る70議席を獲得しました。ひとまず安倍政権は信任され、今後は、消費税再増税の再延期を決めた根拠である経済の本格回復を目指し、経済対策を行っていくことになるでしょう。世界から見ても、日本は憲法改正のハードルが高いまた、今回の選挙結果により、衆参両院で初めて改憲勢力が3分の2を超えることになりました。この「改憲勢力3分の2」というのは、日本国憲法第96条の、憲法改正には、衆参各院で、総議員の3分の2以上の賛成によって国会に発議することが必要であると定められていることを指します。また、憲法改正にはさらに国民投票により過半数の賛成が必要です。この改正の要件は、諸外国と比べてもとても厳しいのです。OECD(経済協力開発機構)加盟34カ国中、二院制でどんな条項でも必ず国民投票を課しているのは、日本の他に、オーストラリア、アイルランド、そしてスイスの4カ国だけです。またこの3カ国も、国会での発議要件は過半数の賛成であり、日本がいかに憲法改正のために高いハードルが課せられているかがわかります。これは、今の憲法が占領時代に作られたことに起因します。この憲法を作ったGHQ(連合国軍総司令部)が、簡単に憲法を改正させないように、あえて高いハードルを課したとも言われており、憲法ができて70年、社会も、また国際情勢も大きく変化しているにも関わらず、日本の憲法はそれに見合ったものに変えられない大きな原因となってきました。ちなみに、世界各国の憲法は、時代の変化の中で、改正を繰り返してきました。駒澤大学名誉教授の西修先生の調査によると、アメリカ、フランス、イタリア、スイス、ドイツなど、主要国はすでに20回から60回近い改正を行っています。憲法改正への動きが強まった今、すべきこととは今回、改憲勢力、つまり憲法改正の必要性を訴える政党で3分2を占めたことで、憲法改正の議論は本格化してくるでしょう。とはいえ、議論はこれからで、その後、具体的な改正の条文が決められ、最後は国民投票で私たちが直接意思を示すことになっています。今から初めて憲法のことを学んでも、遅くはありません。国民投票が終わった後に「もっとちゃんと考えればよかった」などというどこかの国のようなことにならないように、これからしっかりと憲法に関心を持ち、考えていくことが、私たち有権者の務めです。
2016年07月11日オバマ大統領の広島訪問が持つ意味伊勢志摩サミットが始まり、世界をリードする7カ国の首脳が8年ぶりに日本に集まるということで賑わっていますね。オバマ大統領がアメリカの大統領として初めて、第二次世界大戦で原爆を投下した広島を訪問することも、今回のサミットに続く重要な行事として話題となっています。戦後70年経っても原爆による心身の傷がいえない日本と、今でも原爆投下を正当化する声が根強いアメリカの国内世論とでは温度差がありましたが、それでもオバマ大統領が、同盟国である日本を大事にしていることの一つの表れとして、この広島訪問は日本としても歓迎すべきことです。しかし、そんなオバマ大統領の任期も今年いっぱい。アメリカでは次期大統領を決めるべく選挙が11月におこなれわれるため、今年初めから各政党が大盛り上がりです。大統領が変わると日本にどんな影響が起こるのかアメリカでは、共和党と民主党という二大政党のどちらかの候補者が大統領に選ばれることになるため、共和党では、実業家・不動産王と呼ばれるトランプ氏が、民主党ではクリントン元大統領の夫人でもあり、上院議員や国務長官を務めたヒラリー・クリントン氏ががぜん注目されています。中でも、ニューヨークのマンハッタンに金ピカのビルを構えるトランプ氏は大胆な発言で日本でも連日のように話題になりますね。不法労働者問題などで苦しむアメリカの国内事情からメキシコとの国境に壁を作るとか、テロへの対策としてイスラム教徒は入国させないなど、本当に大胆です。日本に対しても、日本にある米軍基地の費用は全部日本が負担せよと発言し、他人事ではなくなってきました。トランプ氏の意図は、何より「強いアメリカ」。これまでの政策や関係にとらわれずに、徹底してアメリカの国益だけを考えていくというものに聞こえてしまいます。大国・アメリカがどういう方向へ進んでいくのかとういことは、世界が注目していますが、米軍基地問題を抱える同盟国の日本は特に、次期大統領の候補になるかもしれない人の発言はが大きく影響してきます。改めて考える日米同盟の意味日米同盟は、「日米安全保障条約」というものによって結ばれていますが、その目的は、アメリカのアジア・太平洋地域における軍事的な拠点と、制限のある日本の軍事力を補完する役割として、米軍とともに日本の国を守るというものです。日米、両方にとって大事な関係ということになりますが、トランプ氏の頭の中には、「アメリカが日本を守ってあげている」という認識が強いのでしょう。アメリカの一般国民の中にもそうだと思っている人も決して少なくありません。逆に日本では、日本を守ってもらっているという認識よりも、「駐留させてあげている」と思っている人が多いように思います。日米の国民がもう少し理解し合うことが必要ですね。幼児教育無償化8000億円に苦労する日本は今後どうなる?トランプ氏の発言は、問題提起として意味のあるものともいえます。しかし、トランプ氏は公的な立場になったことが一度もないことから、政治手腕も行政手腕も未知数。経営者感覚は大事ですが、それだけでアメリカの大統領は務まりません。特に多民族国家であり、日本よりはるかに格差の大きいアメリカでは、万人に利する政策などあるはずがありません。その上、大国・アメリカの政策は、世界中に影響を与えます。例えば、以前オバマ大統領が「アメリカは世界の警察ではない」と発言したことから、世界の軍事バランスが崩れ、中国の南沙諸島海域における軍事拠点の不法建設や、イスラム国などによるテロの頻発などが引きおこされたと言われています。もし、トランプ氏が求めるように、日本にある米軍基地の費用の全額日本負担を拒否したら、どうなるでしょうか。沖縄での強い反基地運動なども相まって、もし米軍が日本からいなくなれば、それまでアメリカに頼っていたことを、日本がすべて自分たちの手でやっていかなければなりません。今、日本は防衛費約5兆円ですが、そんな額では済まなくなるのです。20兆、30兆円が必要だという人もいます。幼児教育の無償化のための8000億円の財源を出すことにも四苦八苦している日本で、財政的な面から見ても、非現実的な政策だと言わざるを得ません。そんなことを考えると、アメリカの大統領選は、日本にもとっても影響のあることだということがわかりますね。サミットで訪れている国々も、みな世界に影響のある国です。この機会に、世界の国々がどんな考えを持っているのか、興味を持ってみるのもよいでしょう。
2016年05月26日