酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)とは、顔面に赤みやほてりが現れて赤ら顔になるアトピー性皮膚炎に似た症状を持つ皮膚疾患だといわれ、主にステロイド外用薬を長期間使用することによって発症すると考えられています。また、病名に「酒」の文字が入っていることから、飲酒が原因の病気と間違えられやすいのですが、アルコールが原因で発病する疾患ではありません。酒さ様皮膚炎について詳しく見てみましょう。酒さ様皮膚炎とは酒さ様皮膚炎とは、主にステロイド外用薬を顔面へ使用することによって発症する副作用(医原性)からなる顔面紅斑で、時にタクロリムス外用薬でも生じると考えられます。顔面の表皮が薄くなることや毛細血管の拡張、自覚症状をともなわない丘疹、膿疱が生じることが多いといわれます。ステロイドを外用した場合のすべてに発症するわけではなく、発病する素因を持つ患者に現れるものとされています。アトピー性皮膚炎の症状と似ており、30〜50歳くらいの女性に特に多く見られる疾患といわれます。病名に酒という文字がありますが、アルコールなどが原因の疾患ではありません。酒さ様皮膚炎の原因酒さ様皮膚炎は、ステロイド外用薬を長期で顔面に外用することが原因で発症すると考えられます。ステロイド外用薬を顔面に使用した患者全てに発症するのではなく、思春期から成人期の長期に渡って顔面にステロイド外用を行っている患者や、ステロイド外用薬を中止後、かゆみをともなわないびまん性である浮腫性紅斑などの急激なリバウンド現象として現れる場合が多くあります。その他にも、体質やこするために起きる刺激、紫外線、皮膚の常在微生物などの影響が考えられます。酒さ様皮膚炎の症状顔面に長期にわたってステロイド外用薬を連用した部分に、原因不明の紅斑や丘疹、膿疱、毛細血管拡張などが生じ、ほてりや赤み、熱感をともなうといわれます。かゆみは軽く、血管が細かい糸状に見えて症状が進むとブツブツとしたニキビ様の膿疱が現れることもあります。ステロイドを中止することで、一過性の症状が増悪した後に治るケースが多いとされています。酒さ様皮膚炎の治療酒さ様皮膚炎の治療には、数か月程度の治療期間が必要といわれます。治療開始の前には、他の疾患と区別するために皮膚をわずかに切り、病理検査をすることもあります。検査結果によって、酒さ様皮膚炎だと判明した場合には、基本的にステロイド外用薬の外用を中止します。しかし、ステロイド外用薬などを中止することによって、リバウンド症状である顔全体の熱感や皮疹の悪化、腫脹などが3週間から3か月程度現れ、忍耐が必要になります。リバウンドで悪化が認められたときには、入院治療が効果的だとも考えられています。アトピー性皮膚炎を合併する場合には、ステロイド外用薬を中止することで離脱症状だけではなく湿疹の悪化が見られることもあるため、慎重に離脱治療を行うことが必要です。酒さ様皮膚炎の治療において、ステロイド外用薬の外用の中止とともに、以下のような薬物治療やレーザー治療、または光治療が考えられます。薬物治療薬物での治療として、塩酸ミノサイクリン(薬剤名)やロキシスロマイシン(薬剤名)などの内服薬や、アゼライン酸外用やメトロニダゾール外用などを併用することが考えられます。その他にも、ナジフロキサシンやクリンダマイシンなどの外用薬が処方されることもあります。酒さ様皮膚炎の発症中は、皮膚のつっぱりなどの症状が見られることもあり、白色ワセリンなどが外用として処方される場合もあります。また、ほてりが強く出る場合には冷却することで症状が緩和されるといわれます。レーザー治療、光治療顔面の皮膚に細かい血管が現れる症状は薬での治癒が困難だといわれます。その場合の治療法として、pulsed dye laserやintense pulsed lightなどの治療が効果的と考えられます。酒さ様皮膚炎の予防酒さ様皮膚炎の予防には、顔を刺激しないことが重要です。石けんの使用は医師の判断に従い、洗顔時にはやさしく洗ってそっと拭き、刺激を抑えた方法を心がけましょう。また、長時間入浴することや暖房の効いた暖かい部屋に長時間いると赤みが増すため避けましょう。飲酒やたばこ、刺激物を食べることで血管が拡張し、顔の赤みがさらに強くなることが考えられるため控えましょう。紫外線は有害だといわれるため、普段から日焼け止めの使用を心がけましょう。もしも、ステロイド外用薬の使用中に少しでも異変を感じた場合には、すみやかに医療機関へ受診することが重要です。放っておくことで症状が悪化することもあるため注意しましょう。監修:小谷和弘
2017年05月01日さまざまな原因で発症するアトピー性皮膚炎は、漢方で治療する方法も選択肢として有効と考えられます。アトピー性皮膚炎の漢方治療について、詳しく説明します。アトピーに対する漢方の考え方漢方と西洋医学はどちらも原因療法ではありますが、アトピー性皮膚炎に対する西洋医学の考え方は、原因や皮膚のみに目標を絞って局部的な治療に力点をおいているとされています。それに対して、漢方では局部的に皮膚のみの治療よりも体全体の活力を増強させ、健康体として調和をとるという考え方を主眼におくといわれます。アトピー性皮膚炎において重要な漢方の要素皮膚は内臓を映す鏡ともいわれていますが、アトピー性皮膚炎において重要とされる内臓は、漢方理論の五行学説では「脾(ひ)」や「肺」、「腎」にあたると考えられています。肺漢方では肺が皮膚をつかさどるとされています。そのため、アトピーを考えるときに、まずは肺について考えるといわれています。皮膚は呼吸をしており、漢方において呼吸機能を担っている肺の系統に含まれるとされています。肺の機能としては、粛降(しゅくこう)や宣発(せんぱつ)と呼ばれる全身に清らかなものを巡らせ、排泄物や老廃物を体の外に排出する働きがあると考えられています。このことから、漢方では排泄物を体外に排出する臓器の大腸も肺に属すといわれます。また、肺は空気などに体外から触れる臓器とされています。そのため、花粉やウイルスなどの異物から体を防御する場所と考えられていますが、この体を守る(バリア)機能がうまく働かないと風邪(かぜ)をひく場合や花粉症などのアレルギー疾患が生じることがあります。また、大腸の機能が低下すると、排泄物の排出がうまく行われないために、咳や肌荒れなどの症状が現れやすくなるといわれます。脾脾は、食事などで摂取した飲食物の消化や吸収により、血や気の元となる栄養分を得る胃腸の活動を行う場所と考えられています。脾は肺を養う場所でもあり、脾の機能が低下することで肺の働きが衰えることがあります。また、ストレスや暴飲暴食などによって、消化吸収が正常に行われなくなると便秘や下痢が引き起こされる可能性があります。腎腎は漢方において、水分の調節をはじめ骨や骨髄、ホルモン分泌などをつかさどっています。腎の働きが低下することで水分のバランスが損なわれて体が乾燥したり、反対にむくみが生じたりします。また、腎の機能が衰えることで脊髄において白血球などに代表される免疫細胞の生成に異常が起き、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の慢性化やそれ以外のアレルギー疾患が生じることがあります。漢方でみるアトピーの原因アトピーが発症する要因には、体質的な要因と環境的要因があるといわれ、体質的な要因としては、アトピー素因があることや皮膚バリアの低下が考えられます。また、環境的要因には、アレルゲンと呼ばれるアレルギーを起こす物質の存在や化粧品やシャンプーや石けんなどの洗浄剤、衣類などの外部刺激、睡眠不足や疲労、ストレスなどがあるといわれます。アトピーの原因には、年代によっても変化があると考えられ以下のような特徴があります。乳児期乳児期の胃腸は、消化吸収が弱いためミルクや母乳を吐いたり、便秘や下痢をしたりしやすく消化力の弱さからタンパク質がアミノ酸に分解することができないといわれます。そのため、未消化で分子の大きい物質がアレルゲンになっていると考えられます。また、乳児期は肌が弱いことや免疫機能が整っていないことも原因のひとつになっているといわれています。つまり、乳児期のアトピー性皮膚炎においては、未発達の未熟さが原因になると考えられています。幼児期〜小児期幼児期から小児期は体の機能の発達してくるため、アトピー性皮膚炎が新たに発達することが少ないといわれる時期です。発症する場合の主な原因としては、ハウスダストや胃腸の弱さからくる食物などが考えられます。青年期〜成人期青年期から成人期は、これまでアトピーの兆候が全くない人でも発症することがあります。この時期は、乳児期とは異なり健全な胃腸機能をもつことが多いため、原因としては疲労やストレス、睡眠不足などの生活習慣などがあげられます。ほかにも、過度の飲酒や喫煙などの嗜好品、食生活の偏りも原因となる可能性があります。また、部屋の掃除が行き届いていないことや生活環境の変化によるアレルゲン、副腎の機能が低下することなども原因と考えられています。アトピーの漢方治療とは漢方には、標治(ひょうち)といわれる症状の抑制に対して即効性が期待できる処方や、根治(こんち)といわれる体質の根本的な改善することを目指した処方があるとされます。これらを症状に応じて組み合わせることで、アトピー性皮膚炎がでにくい体質を構築し、根本的な治癒をめざします。漢方でアトピー性皮膚炎の根本的治療を考えた場合には、皮膚だけではなく全身の症状を観察して全身に作用するための漢方薬が処方されるといわれ、皮膚を治療するために消化器系や肺へ働く漢方薬を使用することがあります。皮膚の症状を軽減するだけでなく他の症状にも作用することが期待されるため、漢方の治療は外側からだけでなく内側からの改善が期待できると考えられています。監修:小谷和弘
2017年05月01日アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が衰えることによって、炎症や乾燥、かゆみなどの症状が現れるといいます。そのようなアトピー性皮膚炎の症状の改善に効果がある薬について、詳しく解説します。アトピーの症状人の皮膚に備わる機能には、熱や痛みを感じる役割を担う知覚作用や、発汗などによって行われる体温調節機能、細菌などの外敵やさまざまな刺激が体内に入り込まないように防御したり、体の中から体液が出ないように守ったりするバリアとしての役割などがあると考えられます。表皮のいちばん外側に存在する角層が皮膚のバリア機能を担っていますが、アトピー性皮膚炎の皮膚はこのバリア機能が衰えているといわれます。また、アトピー性皮膚炎の皮膚は、細胞間を埋める脂とされる角質細胞間脂質や水分を抱えこむ天然保湿因子などが減少していることが多く見られます。バリア機能が衰えた状態の皮膚では、水分が体の中から蒸散しやすく、本来なら体内に入ってこない有害な抗原刺激が体の外側から侵入しやすい状態になっていることが考えられます。その抗原刺激が、異物の侵入を察知した免疫細胞と結びつくことでアレルギー性の炎症を生じさせる物質を生成し、アトピー性皮膚炎の炎症を起こすとされています。そのうえ、バリア機能が衰えている皮膚はかゆみを感知する知覚神経が表皮まで到達し、少しの刺激にもかゆみを感じて掻き壊しやすくなります。掻くことによって、バリア機能がさらに悪化するという負のスパイラルに陥ることがあります。アトピーの薬の種類と効果アトピー性皮膚炎の治療薬として、以下のような抗炎症外用薬や内服薬が処方されることがあります。抗炎症外用薬アトピー性皮膚炎の炎症を鎮静する外用薬として、安全性や有効性が十分に考慮されている薬剤としてステロイド外用薬やタクロリムス軟膏(カルシニューリン阻害外用薬)が考えられます。<ステロイド外用薬>ステロイド外用薬は適切に使用することで、アトピー性皮膚炎の炎症に対して年齢にかかわらず、確実かつすみやかに鎮めることが可能な薬剤だといえます。ステロイドは、薬効の強い順にストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム、ウィークの5ランクがあり、皮膚炎の重症度に合わせたランクの薬剤を正しく選択し、適切に使用することが大切です。また、アトピー性皮膚炎の重症度には、重症、中等症、軽症、軽微の4段階あり、症状の重症度によってステロイド皮膚炎のランクを選択するとされています。薬剤の形状には、クリーム、軟膏、ローション、テープ剤などがあり、症状の状態や部位によって選択します。・重症激しい炎症によって皮膚が腫れ上がる腫脹(しゅちょう)やむくみ、ただれ、皮膚がジクジクした状態である浸潤(しんじゅん)、炎症をくり返すことによって皮膚がゴワゴワに乾燥した状態である苔癬化(たいせんか)をともなう紅斑、皮膚の表面が細かくはがれてフケ状に落ちる状態である鱗屑(りんせつ)の激化、かさぶた、直径1cm以下で皮膚面から隆起する発疹の丘疹(きゅうしん)の多発、水疱、数多い掻き壊し痕など、皮膚炎の症状が激しい状態をさします。使用するステロイドのランクは、ベリーストロングやストロングが処方され、ストロンングクラスでも効果が確認されない場合にはその部位のみに限定的にストロンゲストランクのステロイド外用薬を使用することがあります。・中等症中等度未満の紅斑や鱗屑、丘疹、掻き壊し痕などの症状が主体とされ、ステロイド外用薬のランクはストロングやミディアムクラスの処方が考えられます。・軽症乾燥や軽度の鱗屑、紅斑などが主な症状で、ステロイド外用薬は主にミディアムクラス以下のランクが選択されることが一般的です。・軽微乾燥症状が主体で、炎症はあまり見られない状態とされ、外用薬はステロイドを含まないものの処方が考えられます。<タクロリムス(カルシニューリン阻害外用薬)>副作用の心配からステロイド外用薬を使用できなかったアトピー性皮膚炎の症状に対して、有効性が高いとされています。薬効の強度には限界があることや使用上における制約があるなど、安全性や使用に関して不安定な要素が見られます。内服薬アトピー性皮膚炎の治療薬はステロイド外用薬やタクロリムスなどの抗炎症外用薬が主体で、内服薬は補助的な療法とされています。<抗ヒスタミン薬>アトピー性皮膚炎のかゆみの鎮静に対して処方されることがあります。<シクロスポリン>具体的に難治性の紅斑や紅皮症などに有効で、投与した後はすみやかにかゆみが軽減するといわれます。<ステロイド内服薬>激しい炎症や重症、最重症のアトピー性皮膚炎に使用されることがあります。<漢方薬>国内で一般的な皮膚科が処方できる漢方薬として消風散(しょうふうさん)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)があり、前者は抗炎症外用薬の治療で皮膚炎が改善しない場合に処方され、後者は疲れやすかったり、体がだるかったりするときなどに処方されることが考えられます。薬を使用する際の注意薬を使用する際は、副作用の危険性も考慮して使用しましょう。特に、ステロイドの治療においては医師の指導が重要です。外用薬を使用する際は、指示を受けた部位に回数や量を守って塗布しましょう。自己判断で医師の指示なく別のかゆみがある部分に塗ることや、指定の期間以上に外用を続けることはやめましょう。反対に医師の指示なく使用を中止することも避けるべきで、使用をやめた時点で症状がぶり返すことや悪化することも考えられます。また、治療の途中に副作用が疑われる症状が見られる場合には、すみやかに主治医に相談することが大切です。監修:大久保真
2017年04月23日島本和彦原作の伝説の漫画「炎の転校生」が、今回「Netflix」にて「炎の転校生 REBORN」として新たにドラマ化されることが決定。主演には、「ジャニーズWEST」のメンバー全員を迎え、今冬、世界190か国で一挙配信される。かつて「炎の転校生」と呼ばれた一人の男がいた…。その名は「滝沢昇」。伝説の男・滝沢が時を経て校長となり、ある目的のため設立させた謎のエリート校「種火学園」。そこに現れた7人の転校生。偶然にも7人全員、下の名前が「駆(カケル)」だった。彼らには全国の問題がある学校に転校生として忍び込み、学校を内部から改善する極秘ミッションが与えられる。No.1「炎の転校生」を目指し、7人の駆たちの熱血学園バトルが始まる――!原作は、1982年のデビューから燃えるような作品を常に描き続け、2015年に自らの自伝的漫画「アオイホノオ」で第60回小学館漫画賞を受賞した島本氏の「炎の転校生」。「週刊少年サンデー」(小学館)にて1983年から1985年まで全118話にわたり連載された人気漫画だ。今回主演を務めるのは、今年デビュー3周年を迎える、関西出身というノリの良さで抜群な掛け合いを見せ、テレビ、舞台、映画など、それぞれの分野で幅広い人気を集めている「ジャニーズWEST」。メンバーの重岡大毅は、「メンバー7人全員でドラマに出演させて頂けることがいまから楽しみです!このドラマをきっかけに『ジャニーズWEST』というグループ名もまだ知らない方に知って頂くいいチャンスだと思います。力を合わせて、フレッシュな僕たちのパワー溢れる作品をたくさんの方に届けたいです!」と喜び、桐山照史と神山智洋は「ジャニーズWESTだからこそ出せる空気感や、コミカルな所を皆さんに楽しんで頂けるように頑張ります」(桐山さん)、「普段の仲の良さや楽しい空気感が活きるよう一致団結して面白く、楽しく、素晴らしい作品にしたい」(神山さん)と意気込み。まさに炎の如く、やる気メラメラだと気合十分に話す中間淳太は、「原作の世界に皆様を誘えるよう“笑い”に力を注いでいきたいと思っています。頂いたチャンスを活かして新たな一歩を踏み出せるように7人で力を合わせて頑張ります!」と熱く語り、小瀧望は「原作のファンの方にも喜んで頂けるように絶対にいい作品にしたいという気合い十分です」とコメント。また、彼らを演出し監督を務めるのは、数々の人気バラエティ番組を手掛け、近年は『デトロイト・メタル・シティ』『神様はバリにいる』など、映画監督としても活躍する李闘士男。初主演ドラマ「アゲイン!!」で李監督と仕事したという藤井流星は、「またこの作品でご一緒させて頂けることが嬉しいです。監督も僕達も関西出身なので、見て頂く皆様に沢山笑ってもらうことはもちろん、初めて見るような新しいドラマになるよう精一杯頑張ります!」と話し、濱田崇裕も「李監督も僕たちジャニーズWESTも関西の出身なので、関西の笑い×熱血ギャグ漫画『炎の転校生』=大爆笑熱血ドラマとなるようにプレッシャーと緊張でいっぱいですが、それよりも楽しみの方が勝っているので、思い切りぶつかっていきたい」と語っている。そして原作者の島本氏は、「私が好んで作る作品は、熱くて激しくて、バカバカしくて思いっきり笑えて、けれど品があり真面目な切なさがあり作品を堪能した後には無性に元気が出るもの…というのを常に目指しています。今回はそこを踏まえつつ、むしろ原作漫画から飛び出して自由にやってくださいとお任せしました。ジャニーズWEST主演ということで、ハチャメチャな元気でカッコいいものにお洒落感がプラスされたものを私も期待しております?」と期待を寄せている。Netflixオリジナルドラマ「炎の転校生 REBORN」は2017年冬、Netflixにて全世界一挙配信開始予定(全8話)。(cinemacafe.net)
2017年03月25日働く女性の皆さん、仕事中になかなかトイレに行けないことはありませんか? 女性は体の構造上、トイレを我慢しすぎると「急性膀胱炎」を引き起こす可能性があります。他にもさまざまな原因が考えられますが、女性の場合、性行為が原因となることも少なくありません。今回は、急性膀胱炎とは何か、なぜ性行為でなることがあるのか、予防するにはどうすればいいのかを詳しく解説します。○急性膀胱炎の症状膀胱炎とは、大腸菌やブドウ球菌などの細菌が、尿道を通って膀胱に入り、炎症を起こす病気のこと。膀胱炎には大きく分けると2種類あり、膀胱や尿道に機能的な異常や病気がなく、突発的に起こるものを「急性(単純性)膀胱炎」、糖尿病や結石などの病気が関係していて、慢性的に細菌感染が続くものを「慢性(複雑性)膀胱炎」といいます。このうち、より一般的で、女性に多くみられるのが急性膀胱炎です。主な初期症状は、頻尿、排尿痛、尿のにごりで、残尿感、腹部膨満感などが現れることもあります。悪化すると、尿に血が混じること(血尿)もあります。○女性がなりやすい理由なぜ女性に急性膀胱炎が多いのかというと、女性の体の構造に大きな理由があります。女性の尿道は男性に比べて短く、尿道口が肛門や腟に近いため、外から菌が入り込みやすいのです。通常は、膀胱に菌が入ったからといって簡単に膀胱炎にはなりません。体が健康な状態であれば、膀胱に本来備わっている防御機能が働き、感染を防ぐからです。しかし、ストレスや疲労、体調不良などを抱え、抵抗力が落ちているときは要注意。膀胱で菌が増えて膀胱炎を引き起こすことがあります。冒頭で述べたとおり、性行為も原因の一つとして考えられます。体を密着させて手で触れ合う性行為中は、性器や肛門、パートナーの体などに付着した菌が尿道に入りやすい状態だからです。特に、体や手をよく洗わずに不衛生な状態で性行為を行うと、リスクは高くなります。○日常で予防するコツでは、急性膀胱炎を予防するには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。日常生活の中でできることとしては、トイレを我慢しすぎないこと、水分をきちんととること、陰部を清潔に保つことなどが挙げられます。トイレットペーパーを使うときには、必ず前から後ろに向けて拭くようにしましょう。また、抵抗力を低下させないために、なるべくストレスを減らして、規則正しい生活とバランスのよい食事を心がけ、風邪をひいたときや疲れを感じるときには、よく休むことも大切です。性行為の際の注意点としては、まず行為の前にシャワーで陰部を洗うこと。パートナーにも、シャワーを浴びたり、手を洗ったりなど、清潔を心がけてもらいましょう。性行為をするときには、コンドームを装着することも大切です。避妊目的だけでなく、膀胱炎や性感染症(STD)の予防にもなります。また、性行為の後には、早めにトイレに行って尿を出すようにしましょう。そうすることで、尿道から入った菌が尿と一緒に流されやすいからです。○放置すると急性腎盂腎炎に進行することも軽度の急性膀胱炎は、医師から処方された抗菌剤をきちんと服用すれば、ほとんどの場合、短期間で改善します。治療中は、性行為を控えるようにしましょう。しかし放置しておくと、いったん自然に症状がおさまった後に何度も再発を繰り返したり、感染が腎臓まで進んで「急性腎盂腎炎(じんうじんえん)」を引き起こしたりすることもあります。腎盂腎炎になると、38度以上の高熱、ふるえ、腹部の痛みなど、よりつらい症状が出ますし、治療が遅れると入院が必要になる場合もあります。普段から予防に努めることが一番ですが、もし気をつけていても頻尿や残尿感などの症状が出たときには、早めに婦人科、泌尿器科、内科などの医療機関を受診してください。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 星合明医師星合勝どきクリニック 院長1986年獨協医科大学・医学部医学科卒業。1992年獨協医科大学大学院卒業。同年獨協医科大学付属病院産婦人科臨床助手。1994年より獨協医科大学産婦人科教室非常勤講師。その後、文京区星合産婦人科病院副院長を経て2001年2月より、東京都中央区勝どきにて「星合勝どきクリニック」を開設、医長を務める。
2017年03月23日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が6日、自身のブログを更新し、放射線食道炎が回復していることを明かした。麻央は「あたたかな陽」というタイトルで更新し、「今日はあたたかいです。起きて、ベランダへ出て、美味しい空気を吸いました」「あたたかい陽に、お花も一段と輝いています」と報告。ベランダの植物の写真を複数アップし、1枚だけ餃子の写真を紛れ込ませていた。その後、「餃子、正解!」というタイトルで再び更新。「前の記事。皆様、間違い探しに気づいて下さり、うれしいです!餃子が食べたくなり、焼いた朝、昼?花より団子な私は餃子を載せずにはいられませんでした」とおちゃめにつづった。また、2月4日のブログで「放射線食道炎も、ようやく回復報告に矢印が向き始めました」と体調について報告していたが、この日のブログでも「放射線食道炎も80パーセント良くなり、ここまでくると、気持ちも明るいです」と、さらに回復してきていることを明かした。
2017年02月06日質問:子宮腺筋症は子宮内膜症と同様に薬で散らすことができるのでしょうか?20代の中頃に「子宮内膜症」にかかったことのある者です。その際は、婦人科で薬を処方してもらい、治療しました。最近になってまた月経痛がひどくなり、再発について調べていたところ、月経量が多い場合は「子宮腺筋症」という病気があることを知りました。万一、子宮腺筋症だった場合、子宮内膜症と同様に薬で散らすことができるのでしょうか?また、併発するようなこともあるのでしょうか?東京都:Santaさん(32)回答:「子宮腺筋症」についてお答えします。――「子宮腺筋症」とは子宮内膜症および子宮腺筋症に関するご質問ですね。以前、子宮内膜症にかかられ、治療したご経験があり、最近また月経痛が強くなったということでご心配でしょう。子宮内膜症は子宮内膜やそれに類似した組織が子宮内腔や子宮体部以外の骨盤内に増殖する病気です。また、月経がある限り再発することがあり、完治はなかなか難しい病気としても知られています。子宮腺筋症は、子宮の筋肉になんらかの原因で子宮内膜が入り込む病気です。本来できるべきではないところに子宮内膜ができるという点で、子宮内膜症と子宮腺筋症はよく似ています。過去にはそれぞれ外性内膜症、内性内膜症と呼ばれていたこともあります。おっしゃるように、子宮腺筋症では月経痛を呈することが多く、月経量が増えたり腰痛や貧血が見られたりすることもあります。月経痛が強いというだけでなく、目に見えて出血量も増えているということであれば、子宮腺筋症や子宮筋腫などを疑ってみる必要があります。<「子宮腺筋症」の治療法>ご質問にあった、子宮内膜症と子宮腺筋症の併発ということもありえます。また、子宮腺筋症であった場合の治療法ですが、軽度である場合は経過観察のみということもありますし、痛み止めを服用して様子を見ることもあります。症状が強い場合や、腺筋症によって子宮が大きくなるときは治療を行います。薬物治療を希望する場合は、女性ホルモンを抑えて、偽の閉経状態を作ることで腺筋症の部分を小さくするような治療を行います。閉経間近の方の場合は、そのまま閉経に持ち込むことを目指すこともあります。経口避妊薬を用いてホルモンをコントロールすることもあります。もちろん、手術療法を選択する場合もあります。最近、若い世代でも子宮腺筋症にかかる患者さんが増えていることもあり、いくつもの選択肢がありますので、かかられた婦人科の先生にご相談者さまの状態をよくご相談されることをおすすめします。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:子宮内膜症対策、食事や生活習慣で何に気をつければよいのでしょうか?現在独身で、出産経験がありません。若いときから、生理不順気味で37日周期です。子宮内膜症を発症し、1カ月入院した知り合いがいてとても不安になったので、私も何か対策しなければならないと思っていますが、食事や生活習慣で何に気をつければよいのでしょうか?また、出産経験がないこと、生理周期が長いことで、子宮内膜症になるリスクはどのぐらい高くなるのでしょうか?東京都:ゆるゆるさん(42)回答:「子宮内膜症」についてお答えします。――「子宮内膜症」の予防子宮内膜症に関するご相談ですね。お知り合いが子宮内膜症で1カ月入院をされたとのこと、大変でしたでしょう。子宮内膜症の予防を心がけたいということで、生活習慣に関するご質問ですね。ほかの多くの病気同様、食事のバランスや適正カロリーに気をつけること、十分な睡眠をとり生活リズムに気をつけること、運動習慣を身につけ持続することなどは、子宮内膜症の予防にもつながると考えられています。また、鉄分を意識的にとることで貧血を防ぐことや、ホルモンバランスを適正に保つ上で、脂肪の多い動物性食品のとり過ぎに気をつけることなども有効といわれています。加えて、身体の極端な冷えもよくないといわれていますので、身体を冷やす食品や冷房の効きすぎも避けた方がよさそうですね。経口避妊薬を用いて、子宮内膜症を予防していくという考え方もあるようです。<「子宮内膜症」の原因>子宮内膜症は、生殖年齢にある女性の3~10%が発症するともいわれている病気です。まだ、なぜ起こるかについては明確にはわかっていませんが、月経時に起こる月経血の卵管からの逆流が関係しているのではないかといわれています。もちろん体質にもよりますが、子宮内膜症は月経が繰り返し起こることで発症するため、頻回の妊娠や出産、授乳により生涯における月経の回数が少ない方がなりにくいことが知られています。しかし、子どもを産まないこと、あるいは産んだ数によってどれだけリスクが下がるのかについて、はっきりした数字は示されてはいません。ただ、多産の人が多かった40年前に比べ、少子化の現在では子宮内膜症の発症が30倍に増えているともいわれています。一方、ご相談者さまのように月経の周期が長く全体として回数が少ない方や、あるいは一回の月経の持続期間が短い方などは子宮内膜症になりにくいと考えられています。同様の理由で、初経(初潮)が早かった場合は、リスクが上がります。もし子宮内膜症およびほかの婦人科疾患に今後かかられたとしても、やはり早期に発見して適正にコントロールして行くことで、大事に至らなくて済むということは大いにあります。月経の状態および体調に留意し、定期的に婦人科健診を受けられることをおすすめします。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日歌手の浜崎あゆみ(38)が、急性気管支炎と急性咽喉頭炎のため、きょう26日に予定していた「TA LIMITED LIVE TOUR 2016」Zepp Nagoya公演を中止することを、公式サイトを通じて発表した。公式サイトでは、「10月25日(火)の公演終了後、医師の診察を受けた結果、急性気管支炎、急性咽喉頭炎という診断結果でした」と報告し、「スタッフ一同協議のすえ、やむを得ず急遽公演を中止させていただくことにいたしました」と経緯を説明。「公演を楽しみにして頂いていた皆様には多大なご心配・ご迷惑をお掛けしますことを、心よりお詫び申し上げると共に、この度の公演中止に関しましてご理解いただけますようお願い申し上げます」と呼びかけている。なお、振替公演の有無、およびチケットの払い戻しに関する詳細は、現在調整中とのこと。「決定次第改めて、オフィシャルホームページにてご案内させていただきます」としている。
2016年10月26日人気急上昇中の筋膜リリース株式会社新成堂ホールディングスは2016年10月20日より「自撮りが数倍キレイになる顔のセルフ筋膜リリース」のセミナーをスタートする。現在、スポーツ業界や美容業界で話題となっている筋膜リリース。筋膜とは筋肉を包み込む薄い膜のことであり、柔らかいこの膜は癒着や萎縮しやすいと考えられている。筋膜の癒着や萎縮が筋肉の柔軟性を失わせて痛みやコリにつながるため、それらを解消するために筋膜をこすったり伸ばしたり、癒着や萎縮を引きはがしたりすることを筋膜リリースと呼ぶ。筋膜リリースはこれまでのストレッチよりも簡単に硬くなった部分がほぐれると人気急上昇中だ。もちろん、これまでのストレッチ方法でも多少は筋膜リリースの効果はあるが、筋膜に焦点を当てた筋膜リリースの方が簡単に確実に筋膜を正常な状態に戻すことが可能。美しい自撮り写真を手に入れたい!今回同社がスタートするセミナーは顔の筋膜リリース法。「美容漢方薬局SINSEIDO」はダイエットや温活、アンチエイジング、育毛などの悩みに筋膜リリース指導やリンパケアの指導、漢方の処方でその悩みに応えるちょっと変わった薬局だ。同薬局の代表を務める木村氏は薬剤師でありながらリンパケアトレーナーとしても活躍しており、同氏による筋膜リリースの施術もかなりの評判となっている。スマホやSNSの普及によって写真を撮る機会が以前より格段に増えている。しかし、写真を見て愕然とすることも多いだろう。鏡で自分の顔を見る時よりもなぜか写真の方がむくみやたるみが目立ちやすい。顔のむくみやたるみの原因は老化だけではない。その原因が筋膜にあるのだとしたら、顔の筋膜リリースを数分間行うだけでフェイスラインが引き締まり、頬の位置がキュッと上がる。自分で顔の筋膜リリースができるようになれば美しい自撮り写真を手に入れたも同然。同窓会などの集合写真でも余裕で美しい笑顔を浮かべることができるだろう。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社新成堂ホールディングス
2016年10月25日ダイエットを頑張ってもなかなか効果があらわれない・・・という方は、筋膜が凝り固まっているのが原因かも!?今回ご紹介する”筋膜リリース”は運動苦手な方でもとっても簡単なので始めやすいですよ。つらい肩こりや、むくみ、身体が疲れやすく悩んでいる方にもオススメです。筋膜とは??出典:ストレッチポール公式ブログより筋膜は筋肉を包む膜のことです。頭の上から背中、お尻、太もも、ふくらはぎ、足裏まで体全体に連なっています。運動不足や、長時間同じ姿勢を続けたり脚を組んだりすることで筋膜が固くなってしまい、肩こりやむくみなどを引き起こす原因に。代謝も低下してしまうので痩せにくい身体もなってしまいます。硬くなってしまった筋膜は”筋膜リリース”で緩めましょう!筋膜リリースはただ単にマッサージをすることではなく、マッサージのように圧をかけて筋膜を緩める方法です。「筋膜はがし」とも呼ばれています。リンパ、血液の循環が促進され疲労回復のスピードが速くなったり、代謝がUPして痩せやすい身体に変化するのでダイエットがしやすくなります。セルフで簡単!筋膜リリースグッツGRID® フォームローラー出典:TRIGGER POINT公式サイトよりこちらは海外で今年ヒット確実なダイエットグッツとして注目されているグリッドフォームローラー。フィットネスショップやネット通販で販売されていて、デザインやサイズもさまざまな種類があります。筋膜リリースを行うタイミングに決まりはありませんが、身体が温まっている時やウォーミングアップメニューの最初に行うのがオススメです。使い方は??出典:TRIGGER POINT公式サイトより外側のグリッドを体に押し当てて転がすだけです。筋肉が少ない部分に行うと骨や関節などを痛めてしまうので避けます。うつぶせになって脚をゆっくりとスライドさせたり、肩甲骨、ふくらはぎや太ももの裏、内側も、身体の向きを変えてスライドさせましょう。ポイントは深く呼吸しながら、じんわり圧をかけることです。フォームローラーを使えば疲れないし、テレビを見ながらでもできますよ。毎日続けることで肩こりや腰痛の改善に。頑固なセルライトの撃退にも効果的です。プロの手を借りなくても自分一人で行うことができるので、是非生活の一部に取り入れてみてはいかがですか??出典:weheartitより
2016年07月27日女医でタレントの西川史子(45)、急性胃腸炎で入院していたことが26日、わかった。所属事務所がFAXで発表した。西川は今月24日に体調不良を訴え、都内の病院へ行ったところ、急性胃腸炎と診断され、そのまま入院することになったという。そのため、当日予定していた日本テレビ系『踊る! さんま御殿!!』の収録と、翌日のフジテレビ系『ノンストップ!』の生放送を欠席。大事をとって29日のTBS系『サンデー・ジャポン』の生放送も欠席する。所属事務所は「経過を見ながら復帰する予定」と説明。「関係各位の皆さまには多大なご迷惑 ご心配をおかけして申し訳ありません。今は温かく見守っていただければ幸いです」としている。
2016年05月27日大阪大学(阪大)、日本医療研究開発機構(AMED)、科学技術振興機構(JST)は3月31日、腸管上皮細胞に発現するタンパク質が、腸内細菌の大腸組織侵入を防いで腸管炎症を抑えるメカニズムを解明したと解明した。同成果は、大阪大学大学院医学系研究科 感染症・免疫学講座(免疫制御学)/免疫学フロンティア研究センター 奥村龍特任研究員、竹田潔教授らの研究グループによるもので、3月30日付の英国科学誌「Nature」オンライン版に掲載された。潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の原因のひとつとして、主に腸管上皮によって形成される腸管粘膜バリアの破綻が知られており、実際に腸管粘膜のバリア機能が低下しているマウスにおいては粘膜への腸内細菌への侵入が観察され、腸管炎症が起こるまたは起こりやすくなっていることがわかっている。大量の腸内細菌が存在する大腸は、粘膜バリアのひとつである粘液層に厚く覆われており、腸内細菌は容易に大腸組織に侵入できないことがわかっているが、どのように細菌の侵入が抑えられているのかはこれまで明らかになっていなかった。今回、同研究グループは、大腸上皮細胞に特異的に高く発現するタンパク質「Lypd8」に着目。Lypd8は、ヒトおよびマウスにおいて大腸上皮に発現し、大腸管腔内に恒常的に分泌されているが、潰瘍性大腸炎の患者では発現の著しい低下が観察された。そこでLypd8欠損マウスを作製したところ、同マウスの大腸では、正常であれば無菌に保たれているはずの内粘液層に腸内細菌が侵入しており、特に大腸菌やプロテウス菌などの有鞭毛細菌が侵入していたことがわかった。またLypd8欠損マウスに腸炎を引き起こすと、野生型マウスと比較して有意に腸炎が重症化した。有鞭毛細菌の多くは悪玉菌として知られ、腸管炎症との関連を指摘されている。同研究グループは、有鞭毛細菌のひとつであるプロテウス菌を使って、Lypd8分子の細菌への作用を調べた。この結果、電子顕微鏡を用いた観察では、Lypd8はプロテウス菌の鞭毛に結合することがわかり、さらに寒天培地を用いた実験で、Lypd8はプロテウス菌の運動性を抑制することが明らかになった。以上により、大腸上皮に高く発現するLypd8は、大腸管腔内に分泌され、特に有鞭毛細菌の鞭毛に結合し、運動性を抑制することで細菌の粘膜への侵入を防止し、腸管炎症を抑制していることが今回明らかになったといえる。同研究グループは、今後、Lypd8タンパク質の補充療法などの粘膜バリア増強による潰瘍性大腸炎への新たな治療法の開発が期待されるとしている。
2016年03月31日鳥取大学は3月30日、カニ・エビ殻を原材料とする極細繊維であるキチンナノファイバー(キチンNF)の塗布によってアトピー性皮膚炎が抑制されることを確認したと発表した。同成果は同大農学部の東和生 助教、同工学部の伊福伸介 准教授らの研究グループによるもので、オンライン科学誌「Carbohydrate Polymers」に掲載された。キチンNFはカニ殻の主成分であるキチンをナノファイバーとして取り出したもので、幅が約10nmの極細繊維。これまでの研究で、肌の保湿効果および傷の修復促進効果などが確認されている。今回の研究では、アトピー性皮膚炎モデルマウスを用いた実験で、キチンNFを塗布することでアトピー性皮膚炎の症状の進行を抑えられ、かつ皮膚の炎症の進行も抑えられることが確認された。キチンNF塗布により、炎症などの免疫反応で中心的な役割を果たす転写因子NF-KBの働きが抑制され、血液中の免疫グロブリンE濃度が減少したという。これに対し、従来のキチンにはそれらの効果は認められなかったことから、ナノファイバーという形態が皮膚のバリア機能の維持を可能にしていると見られている。同研究グループは、今回の成果によりキチンNFの皮膚炎への応用が期待されるが、実際の使用に向けては今後さらなる検討が必要だとしている。
2016年03月31日慶應義塾大学(慶大)と京都工芸繊維大学は3月11日、ポリエチレンテレフタレート(PET)を分解して生育する細菌を発見し、その分解メカニズムの解明に成功したと発表した。同成果は慶應義塾大学理工学部の吉田昭介 助教(現:京都大学工学研究科ERATO秋吉プロジェクト研究員)と宮本憲二 准教授、京都工芸繊維大学の小田耕平 名誉教授と木村良晴 名誉教授らの研究グループと、帝人、ADEKAの共同研究によるもので、3月10日発行の米科学誌「Science」に掲載された。PETは石油を原料に製造され、ペットボトルや衣類などの素材として活用されている。PET製品の一部はリサイクルされているが、その多くは廃棄されている。これまでPET製品は自然界では生物によって分解されないと考えられてきたが、もしPETを栄養源とする微生物を見つけることができれば、その生物機能を利用することで、低ネルギー型・環境調和型の「PETバイオリサイクル」が実現すると考えられている。今回の研究では、自然界からPET分解菌を探索するために、さまざまな環境サンプルを採取し、PETフィルムを主な炭素源とする培地に投入し、培養を行った。その結果、PETくずを含む堆積物を投入した試験官においてPETフィルムに多種多様な微生物が集まり、分解している様子を発見。この微生物群の中から強力なPET分解細菌「Ideonella sakaiensis 201-F6株(201-F6株)」を分離することに成功した。この201-F6株はPETを分解するだけでなく、PETを栄養源として増殖することもわかった。次に、201-F6株がPETを分解する仕組みを調べるために、PETを分解する酵素に関するゲノムの解読を試みたところ、PETを加水分解することが報告されている酵素と類似した配列をコードする遺伝子を発見した。その遺伝子産物であるタンパク質の機能解析を行った結果、PETを加水分解する能力があることが判明した。また、この酵素はこれまで報告されてきたPET加水分解酵素よりもPETを好んで分解し、PETが頑丈となる常温で高い分解活性を持つことがわかった。研究チームが「PETase」と名付けたこの酵素は、201-F6株が自然界でPETを栄養源として生存するための「武器」となっている可能性があるという。研究チームは、PETaseがPETを加水分解しMHETを主に生成し、それ以上反応が進まない現象に着目。MHET加水分解酵素の存在を予想し、201-F6株の網羅的な遺伝子解析を行った結果、PETaseと発現が類似した遺伝子を見出した。この遺伝子がコードするタンパク質の機能解析と行ったところ、MHETを迅速に加水分解する能力があることがわかり、この新酵素は「MHETase」と命名された。以上の研究結果から、201-F6株はPETaseとMHETaseという2種類の酵素によりPETを効率よく、単量体であるテレフタル酸とエチレングリコールに分解することが明らかとなった。生成されたテレフタル酸とエチレングリコールは、同菌によりさらに分解され、最終的に炭酸ガスと水になる。この段階からは多くの微生物が分解することが報告されており、PETを物質循環に組み込む生物学的なルートが存在することが明らかとなった。同研究グループは、今回見出された微生物由来酵素の活性や安定性の強化が実現すれば、理想的なPETリサイクルの実現が近付く、としている。
2016年03月11日新潟大学は2月3日、多発性硬化症および視神経脊髄炎の神経変性に関わる新たな仕組みを発見したと発表した。同成果は、同大学 脳研究所 神経内科 河内泉 講師、西澤正豊 教授、穂苅万李子 大学院生、横関明子 医師らの研究グループによるもので、2月2日付けの米科学誌「Annals of Neurology」に掲載された。多発性硬化症(MS)および視神経脊髄炎(NMO)は、視神経や脊髄、脳に炎症が起こることで、視力の障害、手足の麻痺、しびれや認知機能障害などの症状が現れる神経難病。異常な免疫反応により、MSでは神経軸索を覆うミエリンが破壊され、NMOでは神経細胞・軸索に隣接しサポートするアストロサイトが破壊される。この結果、神経機能が重度に障害される神経変性が起こる。MSとNMOでは異なる免疫制御治療が開発されており、異常な免疫因子をある程度制御することが可能となっているが、神経を保護する治療法は未だ開発されていない。今回、同研究グループは、MSとNMOでは視力障害がしばしば起こるが、NMOではMSに比較して、より重度で回復が不良な視力障害に進展すること、MSのミエリン障害、NMOのアストロサイト障害に加え、MS・NMOともに、視神経軸索と網膜の神経細胞が強く変性していることを明らかにした。また、MSでは「未知の異常な免疫因子」によるミエリンの破壊に引き続き神経変性が起こる一方で、NMOでは「アクアポリン4抗体」によるアストロサイトの破壊に引き続き神経変性が引き起こるが、MSとNMOで障害された神経軸索には、変性したミトコンドリアや陽イオンチャネル「transient receptor potential cation channel subfamily M member 4 (TRPM4)」が異常に集積しており、MSとNMOの神経軸索減少に関与していることがわかった。さらに神経軸索の障害は、網膜の神経細胞にも変化を及ぼすことがわかった。特にNMOではMSと比較してより多くの異常なミトコンドリアが、変性した神経軸索に含まれるため、疾患の早期から免疫制御治療を行うことに加え、神経保護治療を追加する必要があることが示唆された。同研究グループは、異常な免疫分子を制御する「免疫制御治療」と「神経保護治療」の組み合わせにより、患者のQOL向上が期待されるとしている。
2016年02月04日マウスコンピューターは15日、iiyamaブランドの業務用15型液晶ディスプレイとして、タッチパネル製品を発売した。設置場所や使い方に応じて選べるように、抵抗膜方式、超音波方式。静電容量方式という3モデルを用意する。価格はオープンで、楽天市場での直販参考価格(税込)は、抵抗膜方式の「ProLite T1531SR-3」が71,788円、超音波方式の「ProLite T1531SAW-3」が76,928円、静電容量方式の「ProLite T1532MSC-B3X」が88,247円。各タッチ方式の主な特徴として、抵抗膜方式は手袋をした手の指やペン入力が可能、超音波方式は高い透過率と精度による安定性、静電容量方式はWindowsおよび10点マルチタッチ対応などが挙げられる。タッチ通信のインタフェースは、RS-232CとUSBの2種類を持つ(ProLite T1532MSC-B3XはUSBのみ)。抵抗膜方式「ProLite T1531SR-3」の主な仕様は、液晶パネルがノングレア(非光沢)のTN方式、解像度が1,024×768ドット、タッチパネル装着時の輝度が260カンデラ/平方メートル、コントラスト比が700:1、視野角が上下80度/左右85度、応答速度が8ms。映像入力インタフェースはD-SubとDVI-Dの2系統で、1W+1Wのステレオスピーカーを内蔵している。チルト角度は下5度/上90度。VESA 100mmマウントに対応する。消費電力は標準16W、最大20W。本体サイズはW351×D201×H306mm、重量は約4.8kg。対応OSは、Windows XP / Vista / 7、Mac OS 9、Mac OS Xとなる。Windows 8.xとWindows 10では、基本動作のみ確認(一部制限が生じる場合がある)。超音波方式「ProLite T1531SAW-3」は、タッチパネル装着時の輝度が320カンデラ/平方メートル、応答速度が5msとなる以外は、抵抗膜方式「ProLite T1531SR-3」とほぼ共通。静電容量方式「ProLite T1532MSC-B3X」は、タッチパネル装着時の輝度が300カンデラ/平方メートル、応答速度が5ms、本体サイズがW351×D202×H306.5mm、重量が4.5kgとなる。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8.x、Mac OS 9、Mac OS Xで、Windows 10は基本動作のみ確認(一部制限が生じる場合がある)。その他の主な仕様は抵抗膜方式「ProLite T1531SR-3」とほぼ共通。
2016年01月15日国立感染症研究所は1月5日、2015年12月14~20日の期間中の感染症発生動向調査を公開した。同調査の結果から、同期間中における1週間当たりの「感染性胃腸炎」の患者が、2015年で最多だったことがわかった。感染性胃腸炎の症状としては、一般的に発熱を伴った下痢や腹痛、おう吐などがある。厚生労働省は、特に冬季は食品などを通じて感染するノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行するとしている。国立感染症研究所によると、全国約3,000カ所の定点医療機関から12月14~20日(第51週)の期間中に報告があった全国の患者数は3万3,709人。第50週に2015年で初めて患者数が3万人を突破(3万2,022人)し、さらに第51週にも増加していた。また、1医療機関あたりの患者数も第50週に初めて10人を超えており、第51週には10.67人まで数値を伸ばしている。ただ、過去5年間の同時期の患者数と比較すると、2015年が最少。過去5年間では2013年が18.07で最多で、2012年が17と続いている。第51週において、都道府県別での患者数が最も多かったのは東京都の3,957人。2位以下は神奈川県(3,139人)、埼玉県(2,016人)、愛知県(1,909人)、大阪府(1,904人)となっており、大都市圏にて患者が増えている傾向がみてとれる。全国的なウイルス感染拡大を受けて、Twitter上には「年明け早々息子のノロウイルス。看病疲れか私も風邪」「ノロウイルスの胃腸炎かかりました」「2年ぶり4回目のノロウイルス」などのコメントが多くみられる(コメントは原文)。※写真と本文は関係ありません
2016年01月05日積水化学工業(積水化学)は12月8日、自動車のフロントガラス全面に文字や図を表示することができる合わせガラス用中間膜「自発光中間膜」の基礎技術を確立したと発表した。近年、自動車走行時の安全性向上や、車室内のIT化に対応するため、速度や車線に関する情報をフロントガラスに表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)システムを採用する車種が増加している。同社は2008年にHUDシステムに対応した「楔形中間幕」を発売。しかしこの楔形中間膜を利用した現行のHUDシステムは、フロントガラスの限られた部分だけに映像を投影する仕組みで表示できる情報量が限られているため、同社はより多くの情報を表示できるよう、自発光中間膜の開発をすすめている。自発光中間膜には発光材料が含まれており、車内に設置するプロジェクターから特殊なレーザー光を照射すると、照射された部分が発光し、文字や画像を表示する仕組みとなっている。また、表示物は全角度からの視認性を有し、運転席以外の席からも見ることが可能。なお、12月10日~12日に東京ビッグサイトで開催される展示会「エコプロダクツ2015」にて、同技術を用いたデモ機が展示される。同社は今後、2018年の上市を目指し、自発光中間膜の開発を進めていくという。
2015年12月09日国立感染症研究所は11月17日、11月2~8日の期間中の感染症発生動向調査を公開した。同調査により、ノロウイルス感染由来とみられる感染性胃腸炎の全国患者が、直近1カ月で1.8倍に増加していることが明らかになった。食品などを介して感染するノロウイルスはおう吐や下痢、腹痛などの症状を引き起こす。ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は通年で発生しているが、特に冬季に流行する傾向がある。厚生労働省によると、ウイルスの潜伏期間は24~48時間で、吐き気や下痢などの症状が1~2日続いた後、症状は回復に向かうという。ただ、症状が治まってからも長いときで4週間程度、ウイルスは体内から排出され続けるため、二次感染に注意が必要となる。国立感染症研究所によると、全国約3,000カ所の定点医療機関から11月2~8日(第45週)の期間中に報告があった感染性胃腸炎の患者数は1万8,010人。第42週(10月12~18日)は1万393人だったが、そこから1万3,628人(第43週)、1万5,919人(第44週)と患者は増加の一途をたどっている。第41週(10月05~10月11日: 1万224人)から第45週の約1カ月の間で、1週間あたりの患者数は約1.8倍となっている。第45週において、都道府県別での感染者が最も多かったのは東京都(1,394人)だった。以下、大阪府(1,350人)、福岡県(1,215人)、神奈川県(988人)、兵庫県(953人)と続き、大都市圏での感染者が増えている。東京都だけに限ってみると第41週の患者は911人で、約1カ月の間に1週間あたりの患者数が約1.5倍へと増えている。ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤はなく、治療は対症療法に限られるため、予防が肝心となる。予防に関しては手洗いや食品の加熱調理が有効とされており、厚労省は「子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱することが重要」と注意を呼びかけている。※写真と本文は関係ありません
2015年11月17日乳腺炎は、産後のママの約25%で起こるといわれています。乳腺炎は、母乳が停滞・詰まってしまったうっ滞乳腺炎と、細菌感染による化膿性乳腺炎に分けられます。細菌感染症による、化膿性乳腺炎の場合細菌感染による乳腺炎は、乳頭が傷ついたこと(授乳開始後まもなくは、赤ちゃんに吸われることで、乳頭が切れることが多々あります)などがきっかけとなり、ブドウ球菌、連鎖球菌といった皮膚に住み着いている菌たちによって炎症が起こります。・おっぱいが熱を持つ・赤みを帯びる・しこりができる・押さえると痛い・発熱、悪寒・頭痛、関節痛などの全身症状・白い母乳ではなく、黄色っぽい母乳が出るなどの症状が出ます。この場合、授乳はできず、抗生物質での治療が第1選択となります。迷わず病院へ行きましょう!母乳が停滞・詰まってしまった、うっ滞乳腺炎の場合母乳が停滞・詰まった乳腺炎では、胸の張りやしこり、多少の痛みを感じますが、感染をしているわけではないので乳房の赤み、熱感はありません。しかし、母乳の停滞が続くと細菌感染を起こし、結果的に化膿性乳腺炎になることもあります。停滞・詰まった場合は乳房マッサージ、授乳、搾乳を行い、停滞・詰まりを早急に改善しなくてはいけません。そもそもなぜ、乳腺は停滞し、詰まるのか乳腺が詰まる原因は、血液やリンパ液などによる乳管の圧迫、乳汁の凝固、赤ちゃんの吸い方が上手ではない、乳頭亀裂によりオキシトシンが分泌されにくいことなどが考えられます。つまり、血行不良やおっぱいの質が悪い、おっぱいがしっかり飲まれず残っている、ホルモン異常といった感じでしょうか。そこで、第1に「血行を良くする」、第2に「おっぱいの質を良くする」、第3に「おっぱいを乳腺に残さない」、これらを徹底していただくことで停滞・詰まりの乳腺炎を回避しやすくします。乳腺炎予防のステップ(1)血行を良くするおっぱいは鎖骨、わきの下、胸骨、肋骨などの血管から血液が注がれ、作られます。そこでまずは、胸周りの血管の流れを良くすることが大切です。肩こりや肩甲骨が動かない状態では、血行不良が起こりやすくなります。マッサージやストレッチが効果的ですね。もしすでに停滞や詰まりがあったら、しこりをマッサージして小さく砕き、赤ちゃんに飲んでもらうか、搾乳をしましょう。乳腺炎予防のステップ(2)おっぱいの質を良くするおっぱいの質には、食事が大いに影響してきます。ただし、賛否両論があり、一概に「これは良くて、これはダメというものもない」ということを覚えていてください。それを踏まえた上で、食べたほうが良いものとして挙げられるのは・白米・うどん・そば・納豆・鶏肉・白身魚・根菜類 など。避けたほうが良い食べ物としては、・もち米・パスタ・ラーメン・菓子パン・乳製品・牛肉・マヨネーズ・お菓子などがあります。要は水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく食べることが重要です。産後は忙しく、なかなかこだわった食事を作るのも大変ですが、おにぎりだけ、菓子パンだけなどという食事だけは絶対に避けなくてはいけません。東洋医学では、タンポポの根っこ(ダンディディライオン)、はと麦、ラズベリーリーフが母乳の出を良くするといわれています。これらはお茶としてよく飲まれており、カフェインも入っていないので、試してみてはいかがでしょうか? そのほか、古来より葛根湯が母乳の出を良くするといわれ、使われています。乳腺炎予防のステップ(3)おっぱいを乳腺に残さない「おっぱいを乳腺に残さない」という点については、赤ちゃんが生まれてみないとわからないことがたぶんにあります。赤ちゃんが上手に飲めるかどうかはそれぞれですし、母乳が出すぎて赤ちゃんが飲みきれないことや、逆に乳管が細くて出にくいなど、乳腺に残りやすい状況はそれぞれにありますが、どれも実際に授乳を始めてみないことにはわかりません。そこで、妊娠中から乳頭マッサージをするのは対策のひとつとして有効です。あとは搾乳することでしょうか?日本では搾乳文化はあまりありませんが、欧米では搾乳機は出産グッズのマストアイテムとなっています。もちろん、赤ちゃんがよく飲み、残さないのが理想ではありますが、うまくいかない場合は利用してみましょう。そして、飲ませる時には、乳管にあるおっぱいをご自身の手で誘導し、乳首まで運ぶことも忘れないでください。乳腺が停滞・詰まってしまったら、ステップ(1)と(3)を試し、滞っている塊を取り除きましょう。そして予防を含め、ステップ(2)を心がけましょう。この3つを駆使して、痛い乳腺炎の予防をしましょう。(鈴木元<天使のたまご総院長>)
2015年09月26日国立精神・神経医療研究センター(NCNP)は9月15日、神経難病である多発性硬化症(MS)患者の腸内細菌叢について解析を行った結果、細菌叢構造の異常、特に特定の細菌で著しい減少がみられることを明らかにしたと発表した。同成果はNCNP神経研究所 免疫研究部部長兼センター病院 多発性硬化症センターの山村隆 センター長、東京大学の服部正平 教授、麻布大学の森田 英利教授、順天堂大学の三宅幸子 教授の共同研究チームによるもの。9月14日(現地時間)に科学誌「PLOS ONE」オンライン版に掲載された。MSは脳や脊髄、視神経に繰り返し炎症性の病変が生じる慢性疾患。視力障害や手足の麻痺、高次脳機能障害などの神経症状を伴う再発を繰り返しながら、徐々に神経障害が進行していく神経難病で、患者は全国に約2万人いると推定されている。日本では過去30年間で患者数が約1000人から2万人近くまで増加しているが、まだ原因ははっきり分かっていない。近年、さまざまな自己免疫疾患に腸内細菌叢などが関与している可能性が注目されており、MSも自己免疫疾患の1つと考えられていることから、同研究グループは、患者数増加の背景に日本人の食生活の変化などが腸内細菌に影響を与え、発症しやすくなったのではないかという仮説を立て、MS患者の腸内細菌を構成する菌について研究を開始した。今回の研究では、NCNP病院に通院中の20名の再発寛解型を示すMS患者の寛解期の糞便を解析し、糞便を構成する数百種類の菌種の同定、多様性の評価などを行った。その結果、MSの腸内細菌叢では健常者と比べて、炎症性のリンパ球に対して抑制的に機能するリンパ球を効率よく誘導する細菌と同じグループに属する細菌が減少していることが判明。この腸内細菌叢の異常が発症の危険因子になっている可能性が考えられるという。再発頻度や再発症状の重症度などMSは個人差が大きい。同研究グループは今後、より多数の多様な背景をもった患者の腸内細菌叢の解析を進めることにより、同疾患の多様性を説明する因子が発見できる可能性があるとしている。
2015年09月15日朝起きたときに、足の裏に激痛が走るという症状を経験したことはありますか? もしこの症状が起こったら要注意。少し待てば普通に歩けるようになったからと「足がつったのかも」程度に思いがちですが、実は炎症を起こしている可能性があるのです。起床時に痛む足底筋膜炎って?足の裏の筋肉に炎症が起こり、起床時、急激な痛みに襲われることがある足底筋膜炎。でもこの場合の痛みは一時的なものなので、何が起きたのかわからず戸惑っているうちに痛みがおさまり、忘れられてしまうことが多いのが現状です。しかし、この炎症は、放っておくとどんどん悪化してしまう可能性があるので、なんだかおかしいなと思ったら、できるだけ早く足元に気を配った生活を心がけるようにしましょう。また、この炎症を発症しやすい人には、いくつか特徴があると言われています。自分が該当していないかチェックしてみてください。足底筋膜炎が起こりやすい人はどんな人?足底筋膜炎は、足の裏を酷使する陸上の長距離競技を行っている人や、立ったり歩いたりすることが多い中高年の人に多いと言われています。それ以外にも、ふくらはぎや足の裏などの筋肉が硬い人、偏平足など脚に負荷のかかりやすい特徴がある人などは、年齢や生活スタイルにかかわらず症状が出る可能性もあります。この炎症は、足裏の筋肉に繰り返し負担をかけることで発症するといわれているので、普段から足に負荷がかかるような生活を送っている人は注意しましょう。硬い靴底で長時間歩く仕事に就いている人や、立ち仕事の人、足の筋肉が凝っていると感じている人は要注意。意識的に足をほぐしたり、休めたりして足への負担を減らしてあげましょう。足の負担を軽減するためには?足の負担をやわらげるためには、毎日のストレッチが効果的。足裏マッサージやふくらはぎを伸ばすストレッチ、足の指のストレッチなどを継続して行うと、足底の疲れが癒え、疲れが溜まりにくくなるからです。ストレッチは足裏のためだけでなく、健康のためにもおすすめ。毎日の習慣にして、健康的な生活を心がけましょう。他にも、自分の足の形に合った靴を選ぶことも大切です。おすすめなのは、クッション性が高く歩きやすいスニーカー。足にフィットした底の柔らかい靴を選ぶことで、足裏への負担を減らすことができます。朝起きたときの辛い痛みを緩和するためにもまずは受診。その上で足底筋膜炎の症状や原因を理解し、自分なりに対策していきましょう。photo by pixabay
2015年09月01日アルマード ラ ディーナセシールでは、自身が展開中の「卵殻膜」を配合したコスメブランド「アルマード ラ ディーナ」より、洗顔クレンジングジェル『アルマード ラ ディーナアクアジェル』、フェースパウダー『アルマード ラ ディーナ エアリールース』の2アイテムを新発売する。従来品に比べ、卵殻膜を増量、新たな美肌成分も追加している。洗顔クレンジングジェル『アクアジェル』『アクアジェル』は、従来品に比べ、アミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸を自然含有する、美肌成分・卵殻膜を1.5 倍に増量した。また、シロキクラゲ多糖体を多く配合しており、美容液で洗ったような、もっちりとした洗い上がりを実現。特殊な水(3 室型電解水)がベースとなっているため、W 洗顔も必要ない。さらに、7 つの天然フルーツエキスが、クリアな肌へと導いてくれる。「水」がベースであるため、濡れた手でも乾いた手でも使用可能で、鉱物油・合成着色料・合成香料・防腐剤・アルコール・発泡剤の6 つが無添加だ。フェースパウダー『エアリールース』『エアリールース』は卵殻膜を2 倍に増量。さらにW ヒアルロン酸、Wコラーゲン、セラミド、タナクラクレイを追加配合しており、これまで以上にしっとりと潤う美肌を実現する。天然ミネラル鉱石を配合し、クリアな透明感を演出。また、鉱物油・合成着色料・合成香料・石油系界面活性剤・パラベン・アルコール・タルクの7 つが無添加だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・卵殻膜コスメ「アルマード ラ ディーナ」より、洗顔クレンジングジェル『アクアジェル』、フェースパウダー『エアリールース』が新発売
2015年08月20日九州大学(九大)は7月21日、アトピー性皮膚炎に伴う慢性的な痒みのメカニズムに、「アストロサイト」と呼ばれる細胞が関わっていることを発見したと発表した。同成果は同大学大学院薬学研究院ライフイノベーション分野の津田誠 教授、白鳥美穂 学術研究員らの研究グループによるもので、7月20日(現地時間)に米科学誌「Nature Medicine」オンライン版に掲載された同研究では、アトピー性皮膚炎モデルマウスを用い、マウスが引掻く皮膚と神経でつながっている脊髄後角で、神経系を構成する非神経細胞であるグリア細胞の一種「アストロサイト」が長期にわたって活性化していることを発見した。さらに、このアストロサイト内では、遺伝子の発現を促すタンパク質「STAT3」が働いていて、その働きを阻害することで、アストロサイトの活性化と引掻き行動が抑えられることを確認した。また、アトピーマウスの脊髄の遺伝子を調べたところ、活性化アストロサイトが、炎症に応答して産生されるLCN2というタンパク質を作り出し、それが脊髄後角ニューロンでの痒み伝達物質の作用を強めてしまうことも判明した。慢性的な痒みはこれまで主に皮膚を中心に研究されてきたが、今回の研究でアストロサイトの重要性が明らかになったことで、痒みのメカニズムの解明だけでなく、アストロサイトを標的とする新たな治療薬の開発につながることが期待される。
2015年07月22日Lam Researchは7月13日(米国時間)、同社のALD製品として、高生産性を実現した「VECTOR ALD Oxide」を発表した。同装置は、最先端のパターン生成工程、特に側壁スペーサを用いたマルチパターニングへの適用を想定して開発されたALDで、高い微細寸法(critical dimensions:CD)制御性により、側壁スペーサの膜厚変動を抑制することを可能にしつつ、高いスループットも実現したとする。具体的には、14nm以降のパターン生成では、自己整合型ダブルパターニング(self-aligned double patterning:SADP)や自己整合型4倍パターニング(self-aligned quadruple patterning:SAQP)などの自己整合側壁スペーサを用いたマルチパターニングが用いられるが、その実現に要求される数オングストロームの面内膜厚変動を維持しつつ、4ステーションのモジュールが4枚のウェハを同時処理することでスループットの向上も果たしたとする。また、コンパクト設計により、設置面積当たりの生産性は従来方法比で最高で20%向上するとしているほか、ガスとRFの切り替えを高速に行えるよう、ハードウェアは最適化されており、プリカーサ(前駆体)の使用量も削減できるとしている。なお同社では、高度なマルチパターニングを採用するメーカー各社にてプロセス開発と量産の両方の用途で活用が進んでいるとするほか、シリコン貫通電極(through-silicon vias:TSV)やイメージセンサなどの高アスペクト比のライナなど、他のプロセスへの展開も始まっているとしている。
2015年07月15日東京エレクトロン(TEL)は7月9日、先端プロセスを用いたメモリやロジックデバイス向けに、枚葉メタル成膜装置「Triase+ EX-II TiN Plus」を開発、受注を開始したと発表した。同装置は、前世代機で用いられていたチャンバー反応空間とガス導入機構を新たなものへと変更することで面内均一性、段差被覆性、生産性を向上させることに成功したという。また、すでに前世代機を使用している場合でも、改造によりバージョンアップができるため、投資コストを低減することが可能だとしている。なお、同社では、今後も難易度の高い技術開発に挑戦し、幅広い成膜アプリケーションに対応する高付加価値の製品の提供を目指すとコメントしている。
2015年07月10日理化学研究所は7月6日、シロアリ腸内の原生生物の細胞表面に共生する細菌がリグノセルロースの分解酵素を持ち、シロアリの効率的なリグノセルロース分解に役立っていることが分かったと発表した。同成果は理研環境資源科学研究センター バイオマス研究基盤チームの雪真弘 特別研究員とバイオリソースセンター微生物材料開発室の大熊盛也 室長らの研究グループによるもので、欧州の科学誌「Environmental Microbiology」オンライン版に掲載された。リグノセルロースは植物の木質部を構成する成分で、セルロース、ヘミセルロース、リグニンなどを主成分とし、バイオマス資源として注目を集めている。しかし、容易に分解することができず、化学処理や物理的処理で前処理を行った後、セルロースやヘミセルロースを酵素によって単糖まで分解しないと利用する事ができない。そのため、木材を効率的に分解することができるシロアリの能力は、リグノセルロースの活用への応用が期待されている。シロアリのリグノセルロース分解能力は、腸内に共生する微生物群が大半を担っている。この微生物群は10数種類の単細胞の真核生物である原生生物と数百種の細菌から構成されており、これまでの研究では分解プロセスで主に働いているのは原生生物であると考えられてきた。しかし、微生物群集全体を対象にした解析では、個々の微生物がリグノセルロースの分解でどのような役割を持っているか明らかにすることが難しく、シロアリ腸内の効率的なリグノセルロース分解プロセスの詳細についてはわかっていなかった。今回の研究では、ヤマトシロアリの腸内に共生する細菌を分離装置を用いて1細胞ずつに分離後、ゲノムDNAを増幅した。この中から原生生物の細胞表面に共生している細菌の全ゲノム増幅産物を用いて、シングルセルゲノム解析を実施。その結果、セルロースやヘミセルロースを分解するさまざまな分解酵素を持つことが分かり、原生生物が取り込む前のリグノセルロースを効率的に分解できるように、前処理をする役割を担っている可能性が示唆された。同研究グループは「今後、原生生物と原生生物に共生する細菌が協調した分解システムの理解が進めば、効率的なリグノセルロースの分解システムに応用できると考えられる」とコメントしている。
2015年07月06日気温の上昇に伴って気になるのが、細菌の繁殖。というと食中毒を思い浮かべる人もいると思いますが、食品と同時に意識すべきことがまだまだありました。体調不良や肌の不調に見舞われないためにも、普段、どんなことに気を付けたらいいか、どんなケアをしたらいいのかをご紹介します。■口に触れるものに細心の注意を!専門的なデータによると、口の中にはさまざまな細菌が生息し、普段は唾液の自浄の働きで洗い流されますが、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると増殖し、病気を引き起こすことがあるそうです。細菌は、「口に触れるもの」から入り込むことがあり、高温多湿の時期にその増殖率は高くなるため、今はもちろん夏場は特に十分な注意が必要です。ではどんな環境化に配慮してケアすべきか、次を参考にしてみましょう。■飲みかけのペットボトル、置きっぱなしのコップ・・・・・・不衛生です!のどの渇きを潤すためにペットボトルや缶に入った飲料を摂取したり、水筒を携帯して水分補給をする人も多くいます。この時、口をつけた部分から口の中の細菌が飲料に入り、気温が高かったり、時間が経過するとその細菌が増殖、変化していきます。この時、腹痛や下痢、嘔吐のような症状が特徴の大腸菌や、舌にヒリヒリとした痛みを感じたり、口角が切れるような症状が現れるカンジタ菌が存在することがあります。飲みかけのペットボトルの口やコップ、食後から時間が経過した箸やスプーン、フォークのような食器には口をつけず、菌が体内に入らないように心がけることが重要です。■口紅、グロス、リップクリーム・・・・・・使い終わったらティッシュで拭く!口に直接触れるものに、口紅やグロス、リップクリームがあります。この数年、真っ赤な口紅が流行っていることから、毎日持ち歩いている女性も多いはず。このような化粧品も口の中の細菌による悪影響を受けやすいということは、飲みかけのペットボトルの話からも想像がつくでしょう。そう、口紅やグロスにも、細菌が繁殖する危険性大!面倒でも使い終わったら、唇につけた部分をティッシュで拭き、さらに本体やキャップも清潔に保つようにしましょう。■マスカラ、コンタクトレンズ、ケースもこまめにケアを!口紅、マスカラ、アイラインのような化粧品は、油性がベースになっているものが多く、空気に触れると酸化が進んだり、使うたびに細菌が繁殖してカビなどが発生することがあります。食べ物と同様、腐ることも!そんな状態のものが口や目の粘膜に触れれば、トラブルを招くことは言うまでもありません。開封したら早めに(約3ヶ月)使い切ることは常識。マスカラは使い終わったら、ブラシについたマスカラ液をしっかりティッシュでふき取るようにし、人に貸し借りすることも辞めましょう。また、カラーコンタクトレンズも、本体や保存液に細菌が繁殖し、目のトラブルを招くことがあります。常に清潔に保つことはもちろん、新しいものを意識して使用することは、美しい瞳、目元にとって大切なことです。■さいごに本来、細菌の繁殖によるトラブルを防ぐケアは、季節や気温、湿度に問わず配慮すべきですが、日々の生活に追われてなかなか出来ない人も多いはず。そこで暑さが増すこの時期に、特に衛生面に注意して、清潔感のある生活を心がけてみてはいかがですか。(米村亜希子/ハウコレ)
2015年06月25日注目の卵殻膜を使った美容スムージー 株式会社ディノス・セシール関係企業の株式会社アルマードは、美容スムージーの「卵殻膜 Bi-sai(美-菜)」を6月22日から発売する。アルマード企業は美容成分の【卵殻膜】に着目し、サプリメント製品やコスメアイテムなどに【卵殻膜】を調合している卵殻膜の開拓者だ。商品の特徴とメリットは?商品は調合されている【卵殻膜】および【有胞子乳酸菌】に加えて、ホウレン草やカボチャ、ニンジンなど栄養成分を豊かに含有する、厳選された【11種類】の有機栽培による国産野菜が取り入れられている。また1包につき、ナチュラル由来の不溶性&水溶性の食物繊維が1,275mg調合されており、さらに30億年前に現れて厳格な環境の中で育つ“藻”の一つである、注目の成分“スピルナ”もブレンドされている。スピルリナはタンパク質やミネラル、アミノ酸など50種類ほどの栄養素が含まれているという。商品にはコレステロールやカフェインは使用されておらず、美味なリンゴ味なので、心地良く体内摂取できるだろう。商品は30包入りと10包入りがあり、パッケージは商品に使用されている野菜のプリントとともに、赤系や緑系、オレンジ系カラーが使用されており、健康や美容を大事にする消費者が、商品に興味を抱くようなデザイン仕上げになっている。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社ディノス・セシール プレスリリース (PR TIMES)・株式会社ディノス・セシール・株式会社アルマード
2015年06月20日