6月24日に重い細菌感染症のため入院、その後退院したと報じられていたマドンナが、久々にインスタグラムを更新。セルフィーと一緒に長文レターを投稿した。「ポジティブなエネルギー、お祈り、癒しと励ましの言葉をありがとう。みんなの愛を感じています。私は回復への道を進んでおり、自分の人生におけるすべての恵みに大変感謝しています」とファンに向けて感謝を述べ、回復中であることを報告した。次に、病院に搬送されて目が覚めた時のことをふり返っている。最初に思ったのは「子どもたちのこと」で、2番目に思ったのは「ツアーのチケットを買ってくれた人たちをがっかりさせたくない」ということだったそうだ。また、「この数か月間、私のショーを作り上げるために休みなく働いてくれた人たちを失望させたくなかった。期待を裏切るのはつらいんです」と心境を吐露した。マドンナは7月15日から、キャリア40周年を祝う「セレブレーション」世界ツアーを開催予定だったが、体調を崩したため延期を余儀なくされた。いまは「健康にフォーカス」し、「より強くなって、できるだけ早くみんなのもとに戻ると断言します!」と力強くつづっている。ファンは「家族と健康がなによりも大事」「まずは自分のことを一番に考えてね」「回復していると聞いて本当にホッとした」「ゆっくり休んでリフレッシュして」と激励メッセージを送っている。(賀来比呂美)
2023年07月12日マドンナが、重い細菌感染症のため入院していることが分かった。マネージャーのガイ・オセアリーが、インスタグラムで「6月24日土曜日、マドンナは深刻な細菌感染症を患い、数日間ICUに入院することになりました。健康状態は改善しつつありますが、まだ治療中です。完全回復が見込まれます。現時点では、ツアーを含むすべての予定を一時停止する必要があります」と報告した。今年初め、マドンナはミュージシャンとしてのキャリア40周年を記念する「セレブレーション」ツアーの開催を発表。「ファンのみなさんが待ち望んでいたショーをお見せできるよう、できるだけ多くの曲をお届けしたい」と意気込んでいた。7月15日にバンクーバーで開幕、2024年1月までに世界43都市を回る予定だった。オセアリーは「ツアーの新たな開始日、日程については決まり次第お知らせします」としている。このインスタグラムの投稿には、ファンのみならずリタ・ウィルソン、ズーイー・デシャネル、アイラ・フィッシャーといったエンタメ業界人も回復を祈るメッセージを寄せた。「Page Six」によると、マドンナは土曜日に無反応の状態で発見され、救急搬送されたという。現在、意識はあり回復中とのこと。(賀来比呂美)
2023年06月29日最新の正しいオーラルケアで、ウイルスや雑菌がカラダに入る前にはね返す、“鉄壁のお口”を目指しましょう!ここでは、細菌を“殺さない”オーガニック系アイテムをご紹介します。細菌を“殺さない”オーガニック系。唾液の機能性を阻害しない期待あり。最近は、オーガニック系のオーラルケアアイテムも続々登場。「歯磨き粉やマウスウォッシュ剤は、基本的に口の中の細菌を殺したり、洗い流したりするものですが、個人的には、唾液の中の抗菌物質など、そもそも備わる機能性を活かす、自然由来のケアにも注目しています。それを実現できるのが、オーガニック系のアイテムなのかもしれません」(歯学博士・槻木恵一先生)塩やクレイを主成分にしたものなど、バリエーションはさまざまあり。自然由来のケアアイテムで、自浄力を高めよう!1、歯周病や歯肉炎予防に有効なクランベリー入り。【made of Organics】ドラゴンブラッドクランベリーに含まれるポリフェノールの一種が、歯垢生成を抑制。歯周病や歯肉炎を予防する。さらに、ドラゴンブラッドというアマゾンに自生する高木の樹液なども配合され、歯茎やせの予防にもアプローチ。高オーガニック処方で、合成化合成分も不使用。もはや食品レベル。100g¥1,870(たかくら新産業 TEL:0120・828・290)2、ユーカリ葉の抗菌効果でお口スッキリ。【NATURAL DROPS】ユーカリマウスウォッシュユーカリ葉エキスを中心に、セージ葉エキス、ローズ葉エキスなど、抗菌効果に優れたハーブがブレンドされたマウスウォッシュ。シンプル処方で低刺激だから、ピリッとした風味が苦手な人も安心。本誌でもおなじみ、歯科医師で口もと美容スペシャリストの石井さとこ先生監修のアイテム。300ml¥2,090(ebs. TEL:03・6416・1218)3、海塩由来の塩で歯を綺麗に磨き上げる!【ヴェレダ】歯みがきソルト歯の表面についた汚れや着色を落とすために、歯磨き粉に入っていることが多い研磨剤。この歯磨き粉には、その代わりに海塩からとった粒状の塩が配合されていて、天然の研磨効果を発揮している。歯石や虫歯予防となり、磨き上がりの見た目も綺麗。爽やかな使用感も気持ちいい。75ml¥1,100(ヴェレダ・ジャパン TEL:0120・070601)4、クレイの力で透明感のある歯に導く。【シローラ】クレイホワイトニング アップルカモミールミントの香りシローラのクレイホワイトニングシリーズに、新たに仲間入りした「アップルカモミールミントの香り」。リンゴ酸(pH調整剤)が配合されていて、歯の黄ばみや着色汚れを落としつつ、汚れがつきにくくしてくれる優れもの。さらに口臭ケアをしながら、爽やかで心地よいフレーバーも楽しめる。100g¥1,320(AHBCinfo@shirora.jp)槻木恵一先生歯学博士。神奈川歯科大学副学長、大学院研究科長。専門分野は環境病理学。腸が唾液腺の機能に影響を及ぼしているという「腸―唾液腺相関」を発見。著書に『ずっと健康でいたいなら唾液力をきたえなさい!』(扶桑社)などがある。※『anan』2023年3月29日号より。写真・多田 寛イラスト・ユア取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年03月27日「自分の口の中の細菌画像を見て、こんなに!と驚かれる患者さんがほとんどですね」こう話すのは、歯科医師の前島美佳先生。しかし、今回紹介する「唾液検査」、聞いてもピンとこない人が多いのではないだろうか。「成人の口の中には約500種類の細菌が存在し、よく歯をみがけている人で1,000億〜2,000億個、多い人では1兆個といわれています。この細菌が虫歯や歯周病だけでなく、感染症の原因にもなるので、自分の口腔内の状態を科学的に知る手段として、唾液を調べることは非常に有効なんです」(前島先生・以下同)前島先生のクリニックでは、4年前から検査を本格導入。すべての患者を対象に実施している。「実際に検査を受けたことで、唾液の量が極端に少ないとか、虫歯ができやすい唾液の状態になっていることが判明し、その後の治療に役立っている人が多くいます」前島先生のクリニックで実施している基本の検査を紹介。【タンパク質量検査】口の中の食べカス量をチェック。唾液中のタンパク質を検出することで歯みがき時の「みがき残し」の有無を判定する。「口の中から検出されるタンパク質のほとんどは、食べカスです。正しい歯みがきができているか、自分では気づかないみがき残しがないかを確認できます」【細菌顕微鏡検査】冒頭で述べた顕微鏡による口内細菌の種類と量の視認。トゲトゲとした針のようなものが歯周病菌で、丸く小さいものが虫歯菌。採取したばかりの歯垢を顕微鏡でのぞくと、生きて動きまわる細菌の姿に驚かされる。虫歯や歯周病は、病理性バイオフィルム感染症。口に存在する細菌の種類を顕微鏡を使った検査で把握し、治療に役立てる。「口内細菌を少なくするには、歯みがきはもちろん、やはり唾液量を増やすことが大切です。そのために、毎日シュガーレスガムをかむことをおすすめしています」また、新型コロナウイルスの殺菌効果で注目されている次亜塩素酸水でのうがいは、口腔内の細菌の除去にも効果的だという。唾液検査は、予防歯科に力を入れているクリニックで導入されている。その数は全国で増えつつあるので、ネット検索などで、地元の実施クリニックを見つけることが可能だ。費用は健康保険対象外で、今回紹介した検査の場合は、数千円程度(検査項目やクリニックによって異なる。精密検査の場合は1万〜3万円程度)。新型コロナウイルスによる外出制限が解除されたあかつきには、一度、唾液検査で自分の口の中の状態をチェックしてみてはいかが?「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月08日腸は「第二の脳」、「免疫の要」といわれるほど重要な部分です。腸内環境は、肌や身体に密接な関係があることを皆さんはご存知のはず!この機会に腸内にある3つの細菌を理解し、今後の腸育成に役立てましょう。腸内細菌とは?出典:byBirth便の成分は、3分の1が腸内細菌またはその死骸です。腸内細菌は、人によって異なり、生活習慣や食習慣、年齢によって変化します。腸内環境のバロメーターとなる細菌は、大きく分けて3種類。腸にとって良い働きをする「善玉菌」、悪い働きをする「悪玉菌」、どちらかが優位になった場合に協力する「日和見菌」です。これらの理想的な細菌バランスは、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割といわれています。それぞれの菌は体にとって必要な働きをしてくれるので、菌バランスを維持することができると、様々な不調の改善に期待することができます。腸内細菌をご紹介!出典:byBirth善玉菌の働きとは?おもに、「乳酸菌」や「ビフィズス菌」などが挙げられます。これらの菌は、腸内を弱酸性に保つことができ、悪玉菌の腐敗や繁殖を防止する働きがあります。そのほか、体への影響として血圧を下げたり、病原体やウイルスの侵入を防いだり、癌や腸疾患を予防するなど、生活習慣病予防に効果的です。また、肌に関しては、アトピー性皮膚炎の症状を緩和したり、紫外線による皮膚ダメージを抑制したり、花粉症を改善するなど皮膚機能の向上効果が期待できます。いま挙げた効果以外にも、さまざまな働きをみせてくれる善玉菌!腸を健康に保つことは大切なのです。悪玉菌の影響は?有名な菌は、「ブドウ球菌」や「ウェルシュ菌」、「大腸菌」などが知られていますね。悪玉菌は、腸壁の細胞を傷つけたり、有害な物質を作り出す働きがあるため、健康阻害への影響が心配されています。さらに、腸内をアルカリ性にするので善玉菌の働きが弱まり、免疫機能が低下します。悪玉菌が優位になると便秘を引き起こしたり、生活習慣病になりやすいため注意しなければいけません。ですが、悪玉菌は体に不要なものではありません。善玉菌は、悪玉菌と戦うことでさらに効果を発揮してくれるもの。身体にとって不要なものは何ひとつなく、すべては菌バランスを上手に維持することができるかどうかです。悪玉菌を優勢にしないための生活習慣が、腸美人になるカギを握ります。日和見菌の特徴は?日和見菌は、善玉菌と悪玉菌それぞれ優勢なほうに味方をする菌です。病原性を持たない「大腸菌」や「バクテロイデス」などが挙げられます。日和見菌は、全体の7割と腸内細菌のなかでもとくに多い菌です。そのため、善玉菌が優位になると腸内を綺麗に保つことができ、悪玉菌が優位になると肌や身体に悪影響を及ぼします。腸内環境改善はいいことづくし!出典:byBirth便秘が改善される腸は、とても敏感なのでストレスや生活習慣の影響により便秘を引き起こしてしまいます。便秘は、便が「出たか、出ないか」ではなく、便の質が問われるもの。バナナ状の表面が滑らかなものが理想的です。善玉菌が優位になると、腸のぜん動運動が正しく行われます。そのため、質の良い便が排出されるようになり、便秘改善に期待できます。肌の代謝がよくなる腸内環境が整うと、食べ物の栄養の吸収や老廃物の排出がスムーズに行われます。美肌は、化粧品を使った外側からのケアより、食べ物からの内側ケアをしてあげたほうが美肌への近道につながります。栄養を運ぶのは「血液」です。腸内の血液循環が良好であればあるほど、全身の血行促進にも良い影響を与えます。腸が綺麗に維持できるようになると、肌のターンオーバーも促進されるため、肌トラブルを避けることができます。自律神経が整う自律神経には、活動すると働く「交感神経」と、リラックス時に働く「副交感神経」があります。どちらもバランスよく働くことで、生命活動を支えています。腸は、副交感神経が優位になるとよく働いてくれます。自律神経は、不規則な生活や運動量の低下、精神的ストレスなどによってバランスが乱れると、悪玉菌が増える要因に!さらに、年齢を重ねるにつれ自律神経の働きは低下します。生活習慣を見直すのはもちろん、リラックス時間を取り入れ副交感神経を優位にしましょう。痩せやすい体になる腸内細菌は、代謝や食欲に影響を与えます。腸内環境がよくなるとエネルギー消費量も上がるので、代謝upにつながります。また、食欲を抑制するホルモンが活性化され、脳に食欲を止める指令を与えることができるので、食べすぎを防ぐことができます。腸内環境が悪化している状態では、同じだけ食べても代謝能力が衰えているため、食べても太りやすくなります。なかなか痩せない人は、腸について一度見直してみるとよいでしょう。「綺麗」は腸が作っている出典:byBirthいかかでしたか?腸内細菌は、美容と健康に大きな影響を与えるものだと理解できたでしょうか。腸が変わると脳や心が変わり、生活習慣まで変わります。いつまでも続く肌や体の不調は、もしかしたら腸が原因ってこともあるかもしれません。善玉菌や悪玉菌、日和見菌を理解し、定期的に腸の見直しを行いながら、ストレスを溜めない生活を意識するとよいでしょう。
2019年08月19日高温多湿な状態が続く6〜9月は、細菌性の食中毒の発生率が高まります。そして、原因となる細菌は、キッチンに潜んでいることも・・。簡単にできる3つの予防法を実践し、食中毒を起こさないように注意しましょう。夏に多発!細菌性食中毒ってどんなもの?細菌性食中毒は、カンピロバクター・O-157・サルモネラ菌などの細菌によって引き起こされる食中毒。下痢・腹痛・高熱などの症状が起こります。これらの原因菌は、高温多湿の環境を好むため、夏場に多く発生するのが特徴。平成27年の患者数は6,029人と多く、飲食店だけでなく家庭でも発生しています。家庭で食中毒にならないための3つの原則1.食中毒菌を「つけない」食中毒は原因となる細菌が食品に付着し、体内に入り込むことによって起こります。細菌を食品につけないためには、正しい手洗いと食品・調理器具を適切に扱うことが重要です。《手洗いのポイント》汚れたら手洗いをする。(調理前・トイレ後・生ものを触った後・鼻をかんだ後など)指のすき間など、洗いにくい部分も洗う。殺菌力のある石けんを使う。清潔なタオルやペーパータオルで手を拭く。《食品と調理器具を扱うポイント》使うたびにまな板を洗う。生野菜など火を通さないものと、肉・魚に使うまな板と包丁を分ける。バーベキュー・鉄板焼きでは、生の肉・魚を扱う箸と食べるための箸を分ける。食材は、清潔な密封容器に入れるか、ラップをかけて冷蔵保存する。2.食中毒菌を「増やさない」調理前の食材や惣菜は、速やかに冷蔵庫や冷凍庫で保管してください。というのは、細菌の多くは10℃以下で増殖が遅くなり、マイナス15℃以下で増殖が停止するためです。また、調理した料理は早めに食べることを心がけ、残ったおかずは直ちに冷蔵庫に入れましょう。冷蔵庫を過信せず、早めに食べきることも大切です。3.食中毒菌を「やっつける」ほとんどの細菌は加熱をすれば死滅させることができます。肉や魚なら、中心部を75℃で1分以上加熱するのが目安です。使用後のふきんやまな板といった調理器具にも細菌が付着しています。洗剤で洗ってから、煮沸消毒するか熱湯をかけることで殺菌できます。 疲労・睡眠・栄養の状態などによって、同じものを食べても食中毒を起こす人と起こさない人がいます。特に、暑い日が続いて体力が落ちているときは要注意。食事と休養をしっかりとり、普段から体調管理を心がけましょう。【参考】政府広報オンライン食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント〈〉(最終閲覧日2016/08/05)保健指導リソースガイド「食中毒」の季節が到来食の安全を守り予防するための3原則〈〉(最終閲覧日2016/08/05)
2019年06月17日長女が1歳5カ月のとき、腰にできものがありました。おむつかぶれだと悠長にかまえていたら、翌日の明け方に高熱が出てしまったのです。急いで救急に行くと皮膚に細菌が感染する「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」で即日入院と診断されました。そして、地域の大病院へ移動し、治療を受けたときのことをお話しします。 おむつかぶれじゃない? 急な発熱に驚く1歳5カ月の娘の腰にポチッと虫刺されのような膨らんだ跡がありました。おむつかぶれかな? 虫刺されかな? さして驚くこともなくワセリンを塗って様子を見ることに。そして、夜寝る前の授乳時に少し熱っぽいかなと感じましたが、娘は機嫌も悪くないし普段通りだったのでそのまま寝かしつけました。 明け方の授乳時、ぐずった娘に寄り添っただけで「熱がある!」とわかりました。熱を測ったら40度もあったので、すぐに救急へ行きました。 初めて聞く病名「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」 ぐったりして寝たり起きたりを繰り返している娘。背中は、膨らみを中心に赤く、熱を持って広がっていました。診断名は「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」。皮膚に細菌が感染し炎症を起こしたものでした。すぐに対処しないと全身に広がってしまうし、熱も下げないといけないということで即日入院することに。 そんなに大変な病気だったのかとショックを受けながら、先生の話を聞いていました。救急でかかった病院では小児の入院施設がないため、近くの大きな病院まで1時間かけて移動。その間もぐったりしている娘が心配でした。 初めての入院。長かった5日間まず手の甲に静脈留置針を入れました。寝ていても、昼間違う部屋で遊んでいても、きっちり6時間おきに細菌感染症を抑える薬剤を注射して、患部の様子を確認。 熱は入院当日の夜に下がりましたが、患部が痛いのか仰向けに寝ることができませんでした。赤く広がった患部は3日目になってようやく少しずつ小さくなり、色も薄くなっていきました。そのころになると、娘も仰向けに寝るようになったので、やはり違和感があったんだなと感じました。 患部の症状以外はとても元気だった娘は、キッズルームで1日の大半を過ごすまでに回復。5日目に赤みも引いて、患部も小さくなったので、自宅での投薬治療でOKとのことで退院することができました。 虫刺されか? おむつかぶれか? と悠長に構えていたら、実は細菌に感染していた娘。しかも、細菌感染で発熱してしまうことがあることを初めて知りました。小さな変化も見逃さず、「あれ?」と思ったら医療機関を受診するなど、もっと注意していかなければと思った体験でした。著者:長谷川モリジ8歳、4歳男子、1歳女子の3人子育て真っ最中。調剤薬局事務、秘書、ビジネス文書検定保有。夫の両親、祖父と8人暮らし。今は地元にコワーキングスペースを作る活動している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月23日日頃トイレ掃除に使用しているトイレブラシ。汚い場所をきれいにしてくれる働き者ですが、トイレブラシ自体が細菌のすみかとなっていることも多いようです。●トイレブラシは下水道並み、8億個の細菌が住み着いている!?トイレブラシにきれいなイメージを持っている人はあまりいないと思いますが、実際に一般家庭のトイレブラシには、1本あたり72万~8億4000万個の細菌と、7万2000~330万個のカビが付着しているんだとか。数字が大きくて、どれだけ汚いかイメージしづらいですが、この数は下水道並みだそうです。そしてこれらの菌やカビは、ブラシケースの湿った環境の中でどんどん繁殖し、ケースの受け皿にたまった水も多数の菌とカビを含んでいるそうです。●水切り危険!?トイレブラシの正しい扱い方湿った環境がいけないなら、掃除したあとに良くブラシの水切りをすれば良いんじゃ…?と思った人はストップ!実は水切りのために、トイレのフチなどにブラシを叩き付けたりすると、その水滴は1メートル以上飛び散り、トイレ全体を汚染してしまうことにもなるんだとか。ブラシをきれいにするには、バケツにごみ袋を2重に張り、除菌・漂白剤をぬるま湯に入れて、そこにブラシを30分程度つけ置きすると良いそうです。また、普段からトイレ掃除後は、ベランダや外でブラシとケースをしっかり乾燥させると細菌の繁殖を防げるようです。●ケアが面倒な人にはこんな方法も!毎回掃除したあとに、乾燥させてからしまうなんて面倒! と言う人は、まず使い捨てのトイレに流せるブラシがあるので、そちらを試してみてはいかが? 使い捨てブラシはちょっと割高と感じる場合は、使用済みの歯ブラシを使ったり、便器や床のお掃除シートを使ったあとに、割り箸にはさんで巻き付け、さらに洗剤を足してブラシ代わりにするというテクニックも!トイレ掃除には欠かせないトイレブラシですが、ブラシ自体が汚れていては、掃除をした便器を使うのもためらってしまいます。日頃のケアやちょっとしたアイデアで汚染されたブラシを使うことは防げるので、ぜひお試しください。(文・姉崎マリオ)
2018年03月14日大阪大学(阪大)、日本医療研究開発機構(AMED)、科学技術振興機構(JST)は3月31日、腸管上皮細胞に発現するタンパク質が、腸内細菌の大腸組織侵入を防いで腸管炎症を抑えるメカニズムを解明したと解明した。同成果は、大阪大学大学院医学系研究科 感染症・免疫学講座(免疫制御学)/免疫学フロンティア研究センター 奥村龍特任研究員、竹田潔教授らの研究グループによるもので、3月30日付の英国科学誌「Nature」オンライン版に掲載された。潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の原因のひとつとして、主に腸管上皮によって形成される腸管粘膜バリアの破綻が知られており、実際に腸管粘膜のバリア機能が低下しているマウスにおいては粘膜への腸内細菌への侵入が観察され、腸管炎症が起こるまたは起こりやすくなっていることがわかっている。大量の腸内細菌が存在する大腸は、粘膜バリアのひとつである粘液層に厚く覆われており、腸内細菌は容易に大腸組織に侵入できないことがわかっているが、どのように細菌の侵入が抑えられているのかはこれまで明らかになっていなかった。今回、同研究グループは、大腸上皮細胞に特異的に高く発現するタンパク質「Lypd8」に着目。Lypd8は、ヒトおよびマウスにおいて大腸上皮に発現し、大腸管腔内に恒常的に分泌されているが、潰瘍性大腸炎の患者では発現の著しい低下が観察された。そこでLypd8欠損マウスを作製したところ、同マウスの大腸では、正常であれば無菌に保たれているはずの内粘液層に腸内細菌が侵入しており、特に大腸菌やプロテウス菌などの有鞭毛細菌が侵入していたことがわかった。またLypd8欠損マウスに腸炎を引き起こすと、野生型マウスと比較して有意に腸炎が重症化した。有鞭毛細菌の多くは悪玉菌として知られ、腸管炎症との関連を指摘されている。同研究グループは、有鞭毛細菌のひとつであるプロテウス菌を使って、Lypd8分子の細菌への作用を調べた。この結果、電子顕微鏡を用いた観察では、Lypd8はプロテウス菌の鞭毛に結合することがわかり、さらに寒天培地を用いた実験で、Lypd8はプロテウス菌の運動性を抑制することが明らかになった。以上により、大腸上皮に高く発現するLypd8は、大腸管腔内に分泌され、特に有鞭毛細菌の鞭毛に結合し、運動性を抑制することで細菌の粘膜への侵入を防止し、腸管炎症を抑制していることが今回明らかになったといえる。同研究グループは、今後、Lypd8タンパク質の補充療法などの粘膜バリア増強による潰瘍性大腸炎への新たな治療法の開発が期待されるとしている。
2016年03月31日慶應義塾大学(慶大)と京都工芸繊維大学は3月11日、ポリエチレンテレフタレート(PET)を分解して生育する細菌を発見し、その分解メカニズムの解明に成功したと発表した。同成果は慶應義塾大学理工学部の吉田昭介 助教(現:京都大学工学研究科ERATO秋吉プロジェクト研究員)と宮本憲二 准教授、京都工芸繊維大学の小田耕平 名誉教授と木村良晴 名誉教授らの研究グループと、帝人、ADEKAの共同研究によるもので、3月10日発行の米科学誌「Science」に掲載された。PETは石油を原料に製造され、ペットボトルや衣類などの素材として活用されている。PET製品の一部はリサイクルされているが、その多くは廃棄されている。これまでPET製品は自然界では生物によって分解されないと考えられてきたが、もしPETを栄養源とする微生物を見つけることができれば、その生物機能を利用することで、低ネルギー型・環境調和型の「PETバイオリサイクル」が実現すると考えられている。今回の研究では、自然界からPET分解菌を探索するために、さまざまな環境サンプルを採取し、PETフィルムを主な炭素源とする培地に投入し、培養を行った。その結果、PETくずを含む堆積物を投入した試験官においてPETフィルムに多種多様な微生物が集まり、分解している様子を発見。この微生物群の中から強力なPET分解細菌「Ideonella sakaiensis 201-F6株(201-F6株)」を分離することに成功した。この201-F6株はPETを分解するだけでなく、PETを栄養源として増殖することもわかった。次に、201-F6株がPETを分解する仕組みを調べるために、PETを分解する酵素に関するゲノムの解読を試みたところ、PETを加水分解することが報告されている酵素と類似した配列をコードする遺伝子を発見した。その遺伝子産物であるタンパク質の機能解析を行った結果、PETを加水分解する能力があることが判明した。また、この酵素はこれまで報告されてきたPET加水分解酵素よりもPETを好んで分解し、PETが頑丈となる常温で高い分解活性を持つことがわかった。研究チームが「PETase」と名付けたこの酵素は、201-F6株が自然界でPETを栄養源として生存するための「武器」となっている可能性があるという。研究チームは、PETaseがPETを加水分解しMHETを主に生成し、それ以上反応が進まない現象に着目。MHET加水分解酵素の存在を予想し、201-F6株の網羅的な遺伝子解析を行った結果、PETaseと発現が類似した遺伝子を見出した。この遺伝子がコードするタンパク質の機能解析と行ったところ、MHETを迅速に加水分解する能力があることがわかり、この新酵素は「MHETase」と命名された。以上の研究結果から、201-F6株はPETaseとMHETaseという2種類の酵素によりPETを効率よく、単量体であるテレフタル酸とエチレングリコールに分解することが明らかとなった。生成されたテレフタル酸とエチレングリコールは、同菌によりさらに分解され、最終的に炭酸ガスと水になる。この段階からは多くの微生物が分解することが報告されており、PETを物質循環に組み込む生物学的なルートが存在することが明らかとなった。同研究グループは、今回見出された微生物由来酵素の活性や安定性の強化が実現すれば、理想的なPETリサイクルの実現が近付く、としている。
2016年03月11日理由もないのにイライラしたり、ささいなことで落ち込んでしまったり……なんとなく感情が不安定な時がありませんか?それは、もしかして、腸内細菌のしわざかもしれません。月経周期とイライラの関係はよく知られており、ホルモンによって気分が変わってしまうことはご承知のとおり。でも、腸内細菌の状態によっても、同じような気分の変化を起こしてしまうことがわかってきました。大人の腸のなかには、約1.5キログラムにも及ぶ腸内細菌が住みついていると考えられています。その働きにはさまざまあり、たとえば、幸せホルモンとして知られる「セロトニン」を作るのも腸の役目。腸内細菌が神経に働きかける化合物を作って、脳に作用するとされています。また、ある研究では、精神状態に良い影響を及ぼす細菌があり、そのバランスを崩すことでウツや不安感を作るのではないかと考えられているのだとか。「サイコ・バイオティクス」と呼ばれるもので、細菌を投与されたマウスは、よりリラックスして、不安やストレスへの対応力が上がっていたとされています。ストレスがあると便通が悪くなってしまうことがありますが、その逆もあるということ。つまり、腸の状態が悪くなることでメンタル面まで落ち込んでしまうというわけです。腸内環境を良くするためには、暴飲暴食を控えること、アルコールやカフェイン、砂糖を摂りすぎないことも大切なポイントです。お腹に良い菌を増やすためには、ヨーグルトや漬物に多く含まれる乳酸菌を摂りたいですね。落ち込みやすい、すぐイライラするのは、性格ではなく腸内細菌が起こしている可能性があります。いつものストレス解消に、おなかのケアを加えることで、穏やかな日々が訪れるかもしれません。
2015年10月27日国立精神・神経医療研究センター(NCNP)は9月15日、神経難病である多発性硬化症(MS)患者の腸内細菌叢について解析を行った結果、細菌叢構造の異常、特に特定の細菌で著しい減少がみられることを明らかにしたと発表した。同成果はNCNP神経研究所 免疫研究部部長兼センター病院 多発性硬化症センターの山村隆 センター長、東京大学の服部正平 教授、麻布大学の森田 英利教授、順天堂大学の三宅幸子 教授の共同研究チームによるもの。9月14日(現地時間)に科学誌「PLOS ONE」オンライン版に掲載された。MSは脳や脊髄、視神経に繰り返し炎症性の病変が生じる慢性疾患。視力障害や手足の麻痺、高次脳機能障害などの神経症状を伴う再発を繰り返しながら、徐々に神経障害が進行していく神経難病で、患者は全国に約2万人いると推定されている。日本では過去30年間で患者数が約1000人から2万人近くまで増加しているが、まだ原因ははっきり分かっていない。近年、さまざまな自己免疫疾患に腸内細菌叢などが関与している可能性が注目されており、MSも自己免疫疾患の1つと考えられていることから、同研究グループは、患者数増加の背景に日本人の食生活の変化などが腸内細菌に影響を与え、発症しやすくなったのではないかという仮説を立て、MS患者の腸内細菌を構成する菌について研究を開始した。今回の研究では、NCNP病院に通院中の20名の再発寛解型を示すMS患者の寛解期の糞便を解析し、糞便を構成する数百種類の菌種の同定、多様性の評価などを行った。その結果、MSの腸内細菌叢では健常者と比べて、炎症性のリンパ球に対して抑制的に機能するリンパ球を効率よく誘導する細菌と同じグループに属する細菌が減少していることが判明。この腸内細菌叢の異常が発症の危険因子になっている可能性が考えられるという。再発頻度や再発症状の重症度などMSは個人差が大きい。同研究グループは今後、より多数の多様な背景をもった患者の腸内細菌叢の解析を進めることにより、同疾患の多様性を説明する因子が発見できる可能性があるとしている。
2015年09月15日腸内の細菌の集合体と私たちの体との深い関係性が、徐々に明らかになってきた昨今、赤丸急上昇の健康キーワードが、腸内細菌のバランスを表す“腸内フローラ”。これまでダイエットしてもなかなかやせなかった人は、この腸内フローラの乱れのせいだったかも!?今回は、健康院クリニック副院長・細井孝之先生と小林メディカルクリニック東京院長・小林暁子先生に、加齢以外で腸内のバランスを崩す原因を、4ジャンルに分類してもらいました。心当たりがある人は生活の改善を!■食生活の乱れ「肉や魚などの動物性タンパク質は、悪玉菌のエサになりやすいので控えめに。また、よく噛むことやこまめな水分補給を心がけるなど、胃腸そのものの働きを促進することも大事。朝食後に便通を促すぜん動運動が起こるので、朝食を抜くのは避けましょう」(小林先生)■便の乱れ「便秘は悪玉菌を増殖させる一番の原因。女性は、もともとホルモンの関係や、便を我慢しやすい傾向があり、便秘になりやすいといわれています。便意を感じたらすぐトイレへ。良い便とされる形や色にこだわるより、大事なのは残便感がないかどうかです」(小林先生)■ストレスフルな生活「心の乱れは腸の乱れの原因に。神経質な人は、季節の変わり目に腸の調子を崩すことも多いんです。できるだけストレスの軽減を心がけましょう」(小林先生)。「幸せホルモンと呼ばれるセロトニンなどは腸内で作られます。ストレスがその生成を妨げることも」(細井先生)■睡眠&運動不足「リラックス時にお通じがあることからわかるように、自律神経を整えることは快便の鉄則。また、朝の排便には、睡眠時の腸のぜん動運動がとても重要な鍵を握っているので、寝不足は厳禁です。運動は自律神経を整え、代謝が上がるので、便秘解消にもつながります」(小林先生)※『anan』2015年7月15日号より。イラスト・すやま ゆうか文・板倉ミキコ
2015年07月10日理化学研究所は7月6日、シロアリ腸内の原生生物の細胞表面に共生する細菌がリグノセルロースの分解酵素を持ち、シロアリの効率的なリグノセルロース分解に役立っていることが分かったと発表した。同成果は理研環境資源科学研究センター バイオマス研究基盤チームの雪真弘 特別研究員とバイオリソースセンター微生物材料開発室の大熊盛也 室長らの研究グループによるもので、欧州の科学誌「Environmental Microbiology」オンライン版に掲載された。リグノセルロースは植物の木質部を構成する成分で、セルロース、ヘミセルロース、リグニンなどを主成分とし、バイオマス資源として注目を集めている。しかし、容易に分解することができず、化学処理や物理的処理で前処理を行った後、セルロースやヘミセルロースを酵素によって単糖まで分解しないと利用する事ができない。そのため、木材を効率的に分解することができるシロアリの能力は、リグノセルロースの活用への応用が期待されている。シロアリのリグノセルロース分解能力は、腸内に共生する微生物群が大半を担っている。この微生物群は10数種類の単細胞の真核生物である原生生物と数百種の細菌から構成されており、これまでの研究では分解プロセスで主に働いているのは原生生物であると考えられてきた。しかし、微生物群集全体を対象にした解析では、個々の微生物がリグノセルロースの分解でどのような役割を持っているか明らかにすることが難しく、シロアリ腸内の効率的なリグノセルロース分解プロセスの詳細についてはわかっていなかった。今回の研究では、ヤマトシロアリの腸内に共生する細菌を分離装置を用いて1細胞ずつに分離後、ゲノムDNAを増幅した。この中から原生生物の細胞表面に共生している細菌の全ゲノム増幅産物を用いて、シングルセルゲノム解析を実施。その結果、セルロースやヘミセルロースを分解するさまざまな分解酵素を持つことが分かり、原生生物が取り込む前のリグノセルロースを効率的に分解できるように、前処理をする役割を担っている可能性が示唆された。同研究グループは「今後、原生生物と原生生物に共生する細菌が協調した分解システムの理解が進めば、効率的なリグノセルロースの分解システムに応用できると考えられる」とコメントしている。
2015年07月06日気温の上昇に伴って気になるのが、細菌の繁殖。というと食中毒を思い浮かべる人もいると思いますが、食品と同時に意識すべきことがまだまだありました。体調不良や肌の不調に見舞われないためにも、普段、どんなことに気を付けたらいいか、どんなケアをしたらいいのかをご紹介します。■口に触れるものに細心の注意を!専門的なデータによると、口の中にはさまざまな細菌が生息し、普段は唾液の自浄の働きで洗い流されますが、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると増殖し、病気を引き起こすことがあるそうです。細菌は、「口に触れるもの」から入り込むことがあり、高温多湿の時期にその増殖率は高くなるため、今はもちろん夏場は特に十分な注意が必要です。ではどんな環境化に配慮してケアすべきか、次を参考にしてみましょう。■飲みかけのペットボトル、置きっぱなしのコップ・・・・・・不衛生です!のどの渇きを潤すためにペットボトルや缶に入った飲料を摂取したり、水筒を携帯して水分補給をする人も多くいます。この時、口をつけた部分から口の中の細菌が飲料に入り、気温が高かったり、時間が経過するとその細菌が増殖、変化していきます。この時、腹痛や下痢、嘔吐のような症状が特徴の大腸菌や、舌にヒリヒリとした痛みを感じたり、口角が切れるような症状が現れるカンジタ菌が存在することがあります。飲みかけのペットボトルの口やコップ、食後から時間が経過した箸やスプーン、フォークのような食器には口をつけず、菌が体内に入らないように心がけることが重要です。■口紅、グロス、リップクリーム・・・・・・使い終わったらティッシュで拭く!口に直接触れるものに、口紅やグロス、リップクリームがあります。この数年、真っ赤な口紅が流行っていることから、毎日持ち歩いている女性も多いはず。このような化粧品も口の中の細菌による悪影響を受けやすいということは、飲みかけのペットボトルの話からも想像がつくでしょう。そう、口紅やグロスにも、細菌が繁殖する危険性大!面倒でも使い終わったら、唇につけた部分をティッシュで拭き、さらに本体やキャップも清潔に保つようにしましょう。■マスカラ、コンタクトレンズ、ケースもこまめにケアを!口紅、マスカラ、アイラインのような化粧品は、油性がベースになっているものが多く、空気に触れると酸化が進んだり、使うたびに細菌が繁殖してカビなどが発生することがあります。食べ物と同様、腐ることも!そんな状態のものが口や目の粘膜に触れれば、トラブルを招くことは言うまでもありません。開封したら早めに(約3ヶ月)使い切ることは常識。マスカラは使い終わったら、ブラシについたマスカラ液をしっかりティッシュでふき取るようにし、人に貸し借りすることも辞めましょう。また、カラーコンタクトレンズも、本体や保存液に細菌が繁殖し、目のトラブルを招くことがあります。常に清潔に保つことはもちろん、新しいものを意識して使用することは、美しい瞳、目元にとって大切なことです。■さいごに本来、細菌の繁殖によるトラブルを防ぐケアは、季節や気温、湿度に問わず配慮すべきですが、日々の生活に追われてなかなか出来ない人も多いはず。そこで暑さが増すこの時期に、特に衛生面に注意して、清潔感のある生活を心がけてみてはいかがですか。(米村亜希子/ハウコレ)
2015年06月25日慶應義塾大学(慶大)は4月21日、マウスを用いた実験で、アトピー性皮膚炎は黄色ブドウ球菌などの異常細菌巣によって引き起こされることを解明したと発表した。同成果は慶大医学部皮膚科学教室と米国National Institutes of Healthの永尾圭介 博士(元慶應義塾大学医学部専任講師)との研究グループによるもので、4月21日(現地時間)に米科学誌「Immunity」電子版に掲載された。アトピー性皮膚炎は気管支喘息、食べ物アレルギー、花粉症などのアレルギー疾患を合併することがあるため、アトピー性皮膚炎そのものもアレルギー性の疾患だと考えられている。しかし、生体が何に反応して皮膚炎を発症しているかはわかっておらず、原因となるアレルゲンは特定されていない。血液検査で強い抗体が検出されることからダニやホコリが原因と考えられているが、それを裏付ける臨床的な証拠は存在していない。一方、アトピー性皮膚炎がひどくなると皮膚表面の細菌の種類が減少し、過半数が黄色ブドウ球菌によって占められることは知られていたが、黄色ブドウ球菌がどのようにアトピー性皮膚炎に関係しているかはわかっていなかった。同研究では、アトピー性皮膚炎を発症するマウスに皮膚細菌巣を培養したところ、生後4周からC. mastitidisという菌の出現に続いて黄色ブドウ球菌が出現し、最終的にはC. bovisという菌と黄色ブドウ球菌が皮膚細菌巣を支配することがわかった。このモデルマウスに対し離乳直後から、異常細菌巣に効果を発揮する抗生物質2種類で持続的な抗菌治療を行ったところ、正常な皮膚細菌巣を保ち、皮膚炎を発症しなかった。さらに、離乳後無治療で10週目に抗菌治療を開始したマウスと、離乳直後から抗菌治療を実施し10週目で抗菌治療を中止したマウスの症状の推移を観察したところ、前者は皮膚炎がほぼ治癒したのに対し、後者は正常だった細菌巣が一気に黄色ブドウ球菌とC. bovisに置き換わり、激しい皮膚炎を発症した。そこで、治療を止めて皮膚炎を発症したマウスの細菌を、治療により一時的に炎症が寛解していたマウスに接種した結果、黄色ブドウ球菌が最も強い皮膚の炎症を誘導した。また、C. bovisはIgEという抗体の上昇をもたらす免疫反応を誘導し、それぞれの細菌が異なった役割を果たしていることがわかった。今回の成果は、偏った異常細菌巣を正常化することでアトピー性皮膚炎を治療する新しい治療法の開発につながる可能性がある。研究では抗生物質を使用したものの、腸内細菌への悪影響もあるため、今後、抗生物質に頼らずに正常な細菌巣を誘導する方法の検討が期待される。
2015年04月22日双子の研究から明らかに2014年11月6日、キングス・カレッジ・ロンドンはコーネル大学との共同研究で、太るか痩せるかという体質は体内の細菌叢のタイプによって影響を受けていると発表した。双子に関して研究を行っているキングス・カレッジ・ロンドンの研究者グループは特異性があり、今までほとんど知られていなかったバクテリアファミリーを同定した。このバクテリアファミリーは高度に遺伝性のもので、体重の軽い人たちの間ではさらに発現率が高い。この細菌叢をマウスに移植すると、マウスは体重の増加に対して抵抗性を持つことが明らかになった。研究成果はCellに11月6日からオンライン版で公開されている。背景過去の研究では代謝病と肥満に関して、遺伝子の多様性と腸内細菌叢の関係を結びつけてきた。それぞれに関係があるとされてきたが、遺伝子の多様性と腸内細菌叢の関係は無視できる程度のものであるとの説が有力であった。今回の研究内容研究者は416組の双子から入手した、1,000以上の腸内細菌叢を分析する試料の遺伝子解析を行った。腸内細菌叢に影響する遺伝子は一卵性双生児では100%の一致を見たが、二卵性双生児の場合は50%の一致であったことから、この腸内細菌叢に影響する遺伝子は強い遺伝性を持つことが判明した。この遺伝子により影響を受ける細菌は、細菌同定された細菌で「Christensenellaceae」と名付けられている。この細菌を含む細菌叢を与えられたマウスは、処理をしていないマウスに比べて、体重の増加が少なかった。研究者は痩せ形の体質を持つ人は「Christensenellaceae」が腸内細菌叢で多くなっている、その腸内細菌叢の分布を決めるのは遺伝子であると結論している。また、代謝病や肥満の治療に関しては腸内細菌叢がターゲットになる可能性があるとしている。(画像はプレスリリースより)【参考】・キングス・カレッジ・ロンドンプレスリリース・発表論文
2014年11月11日ダスキンは9月30日、家庭向けに「ドラム式洗濯乾燥機除菌サービス」を展開することを発表した。クリーニングを行うことで、洗濯槽の細菌を96%除去できるという。10月1日から順次、全国のダスキン サービスマスター加盟店で取り扱いを開始する。料金は1台につき税別18,000円だ。「ドラム式洗濯乾燥機除菌サービス」は、ドラム式洗濯乾燥機を対象としたクリーニングサービス。同社は2003年より、タテ型全自動洗濯機のクリーニングサービスを提供しているが、このたびドラム式洗濯乾燥機向けのサービスも開始する。同サービスでは、乾燥風路にたまった繊維くずの除去、本体内部の清掃(2回)、ドラムと水槽の隙間洗浄、除菌洗浄を行う。ファイバースコープで撮影した映像から、内部洗浄時に出た汚れを確認可能だ。清掃後には、ニオイの原因となる細菌が96%減少、ヒートポンプ乾燥方式の場合は乾燥にかかる時間が25%短縮するなどの効果があるという。
2014年09月30日何を食べてもおいしい季節。でも、同じように食べても太りやすい人と太りにくい人がいるのはなぜなんでしょう?腸内に住んでいる細菌の種類によって、肥満になる確率が変わる、そんな驚きの研究結果があるそうです。どういうことなのか、平田雅子先生に詳しく伺ってみました。人間の胃腸管内には、その内壁を覆うように無数の細菌がすみついていて、これが「腸内細菌」といわれているものです。腸内細菌は、食物の消化吸収や免疫機能の強化・ビタミンの生成・中性脂肪・コレステロール・血糖の代謝促進など、さまざまな働きをしています。人間やマウスに住む腸内細菌は1,000以上の種類があり、「B類」か「F類」のどちらかのグループに属しています。そこで、太ったマウスとやせたマウスの腸内細菌B類とF類の割合を比べた結果、太ったマウスはB類細菌が50%以下と、非常に少ないことが分かったのです。この現象は人の場合も同様で、太った人ほどB類が少なかったとのこと。さらに研究者が、太ったマウスにカロリー制限を行い体重を減少させたところ、B類が増えると同時にF類が減ったそうです。また、細菌が全くない状態で飼育したマウスに、太ったマウスの腸内細菌を与えた場合と、やせたマウスの腸内細菌を与えた場合でそれぞれ飼育し、体重の変化を調べました。すると、太ったマウスの腸内細菌を与えたマウスの方が、体重が増加するという結果が出たそうです。これらの結果から、B類細菌が減ってF類細菌が腸内に増えると、食事からのカロリー回収率が高まり、肥満になりやすくなるのではないかと考えられています。現在の研究段階では、残念ですが肥満を解消する以外に、B類細菌を増やす方法は明らかにされていません。でも、栄養バランスの良い食生活を送り腸内環境を整えることは、ダイエット以外にも美容や健康の維持にも必要なこと。特に、食物繊維、オリゴ糖、酵素を含む食品は腸内環境を整えるためにオススメの食材です。普段の食生活に上手に取り入れてみてください。【関連リンク】人には言えない女子の悩み相談【ビューティ&ダイエット】ピルを飲んでカンジダになる?マリー先生の相談室【コラム】専門医の教え。重要なのは「順番」食べ順変えるだけダイエット!
2011年11月02日