はじめての言葉に触れたり、感性を刺激してくれたり、子どもの世界をぐんと広げる「絵本」は、子育てに欠かせないツールのひとつです。でも、絵本の対象年齢に合っているのか、成長のためになっているのかなど、ふと疑問になることも。そんなときに出会ったのが、指先をトコトコと動かしながら年齢問わず遊べる絵本「ゆびさんぽ」(KADOKAWA 刊)。以前ウーマンエキサイトで「 ズボラ母のゆるゆる育児 」の連載をしていた、瀬戸内海在住の人気イラストレーター まつざきしおりさんの絵本デビュー作です。絵本を指先でたどりながらものがたりが進んでいくのですが、はじめての感覚で、子どもはもちろん大人でも楽しい! しかも、自然とさまざまな動かし方が身につくので、手指と密接な関係がある脳の発達もうながすのだそう。企画から1年以上を費やしたというまつざきさん、どんな想いで制作されたのでしょうか? 先般おこなわれた「道づくりワークショップ」の様子とともにご紹介します。■探し絵要素も! 遊び心をギュッとひとつに絵本の主人公は、赤と青のとんがり頭巾をかぶった2人のこびと。子どもたちはこびとと一緒に森のみんなとピクニックをするために、“ぐらぐらいっぽんばし” “ふわふわたんぽぽのみち”など、13のステージを進んで行きます。そこに、まつざきさんならではのキュートでやさしいタッチの絵のうさぎやヒヨコ、キノコやおばけなど、子どもの興味をさそうキャラクターがたくさん登場するので、ページを開くたびに新鮮なワクワク感があふれてきます。さらに、細かく見ていくと“こんなところにこんな子が!”という探し絵の要素もちりばめられていて、繰り返し見ても楽しめる工夫がされているんです。「最終的に指でさんぽをするという案に落ち着くまでに、本当にさまざまなアイデアを出したのですが、それもボツにするのではなく作中に活かしています。たとえば、川のぐらぐらいっぽんばしのステージでは、“ザ〜〜〜”という擬音をテキストで川に描いているのですが、これはオノマトペの絵本にしたら? というアイデアを取り入れたもの。モグラのページにある“宝石ゼリー”はお菓子がたくさん出てくるものがたり絵本という発想から。完成に至るまでにセリフが足されたりと作品自体がさまざまに変化して、最終的に私らしい絵本ができたのではと思います」(まつざきさん)担当編集さんいわく、リクエストするとアイデアを10倍にも100倍にも膨らませて返ってくるのだとか。そんな遊び心にあふれたまつざきさんのアイデア1つひとつがリレーのようにつながって、一番おいしいところをギュッと集めたデビュー作に仕上がりました。■指先以外でも遊べる! 成長とともに育っていく絵本そんな自由な発想から生まれた絵本だからこそ、自由に遊ぶ余白があるので、指でさまざまな遊びが生まれていきます。実際に筆者の子どもたちも年の離れた兄妹同士で違った指先の使い方をするだけでなく、ミニカーを走らせたりお気に入りのフィギュアでごっこ遊びをしたりと、毎回違う遊び方で夢中になって楽しんでいました。「それぞれご家庭ごとに違う遊びをしてもらえたらと思っていたので、うれしいですね。絵本ってアルバム的な存在だと考えていて。最初は親が読み聞かせをして、そのうちにいっしょに声に出して読んで、最終的に1人で読むようになって…。そうやって子どもの成長とともに育っていくような絵本がつくりたいと思っていたんです。この絵本をきっかけに、ご家庭ごとの思い出をたくさんつくって欲しいですね。あと、親御さんはお子さんが小さな手でテクテクしているかわいい姿を見てニヤニヤして欲しいです(笑)」(まつざきさん)■「余白」が自由な発想を刺激する絵本の出版を記念しておこなわれた「道づくりワークショップ」では、子どもの自由な発想にまさしく親の私がニヤニヤしてしまいました。用意されていたのは、スタート地点とゴール地点だけが描かれた紙。このあいだにオリジナルのゆびさんぽ道を描いていこうというもの。クレヨンやカラーペン、シールやカラフルな毛糸などを使いながら、個性的な作品が次々とできあがっていきます。最後に参加者の作品をつなげて長くなった道をみんなでテクテク。みんな夢中でゴールまでたどっていく姿に、余白を与えることで子どもの主体性や可能性がぐんと広がることを実感しました。■最後にまつざきさんから絵本はもちろん、まつざきさんご自身も明るく前向きなエネルギーでいっぱい。しかし、産後はバセドウ病で心身ともに思うようにいかない日々も過ごしました。最近は症状も落ち着き、12年目になった直島での暮らしを小学4年生になった娘さんのみーたんと旦那さんの協力のもと、楽しんでいます。「12年経ちましたがいまだに慣れないこともあります。日々悩みもあるし、もともとメンタルがゆし豆腐(※やわらかいおぼろ状の豆腐)なので、ちょっとしたことで悩んだり考えすぎちゃったり…。落ちるときは深海レベルまで沈んでしまいます(苦笑)。ときはしばらく地面と一体化してぼーっとしたり、娘を抱っこしてぬくもりを感じながらじっくりエネルギー回復させています。好きなことを生業にしているというのもそれしかできないくらい不器用だからで、毎日アワアワしているし…。ちなみに今朝も寝坊して学校まで車で送りました(笑)。お母さんってみんな毎日すごくがんばっていて、本当にえらいなぁと思っています。みなさん、本当にお疲れさまです!」(まつざきさん)取材中もじんわりと温かく柔らかなオーラで私たちを包んでくれたまつざきさん。そんなまつざきさんの一歩一歩自分らしく前に進んでいく様子は絵本からも感じ取ることができます。新しい親子のコミュニケーションのひとつとして、ぜひ手にとってみて欲しい絵本です。 「ゆびさんぽ」作・絵:まつざきしおり (KADOKAWA) ※試し読みもあり
2023年08月08日■前回のあらすじ子どもにお下がりばかり着させている私への嫌味なのか、ただの偶然なのか、それともM村さんを羨ましいと思っているのか…。考えれば考えるほどM村さんの言葉が引っかかりモヤモヤ。なんとか気持ちを切り替えることにしたのですが…。■寝かしつけの時に絵本を読む?■絵本を読んであげない私はダメな母親…?小さい子に本を読み聞かせるのって難しい! 自分なりに頑張ったけれど、結局やらないことにしました。しかし、M村さん的にはダメだったようで…。M村さんが言うように、読み聞かせの良さを教えてもらっても多分やらないけれど、言い方が…。子どもの為に頑張れない私はダメな親なの…?次回に続く「ママ友になる条件」(全29話)は17時更新!
2023年08月04日こんにちは、保育士の中田馨です。8月に入りいよいよ夏本番の季節になってきました。今回は、保育園でも人気の夏だからこそ読んでみたい絵本を紹介します。『はらぺこあおむし』(偕成社) 作エリック=カールさん、訳もりひさしさん。夏の昆虫と言えば「ちょうちょ! 」ということで、この絵本を選びました。きっと多くの方が、この本を一度は読んだことがあるのではないでしょうか? 物語は卵から幼虫・さなぎ・ちょうちょへとあおむしが成長する様子が描かれています。この絵本の魅力は、何といっても色の鮮やかさではないでしょうか。絵本に出てくる、あおむし、太陽、リンゴ、洋梨、スモモ、イチゴ、オレンジなどの食べ物はもちろんのこと、最後に出てくるちょうちょは息を飲むほどの鮮やかさです。 子どもたちが特に好きなのは、果物やチョコレートケーキ、アイスクリームなどの食べ物が出てくる場面。あおむしになったつもりで、一緒につまんでパクリと食べてもいいですね。ちなみに、はらぺこあおむしは歌にもなっています。絵本を歌に合わせながら読むのも楽しいですよ! 『ダンゴムシ みつけたよ』(ポプラ社) 写真・文は皆越ようせいさん。ダンゴムシに興味のある子にはたまらない一冊です。季節が暖かくなってきたら、公園や花壇など様々なところに現れるダンゴムシ。身近な生き物の中でも、子どもの好きな生き物の一つです。 「ぼく、ダンゴムシ。きみのちかくにいるよ。ぼくをさがしてみて」とダンゴムシのメッセージからスタートします。ダンゴムシが好きな場所や食べ物、ダンゴムシのうんち、ダンゴムシの脱皮、ダンゴムシの生死など、あらゆる角度からダンゴムシの写真とともにお話が進んでいきます。ダンゴムシ好きな子どもは、目をキラキラ輝かせながら何度も繰り返しページをめくります。 この本を読むと、大人もダンゴムシへの興味が増すのではないかと思います。(私はダンゴムシが好きになりました! )お子さんと外遊びに行くときに、日陰の湿った場所にある、大きな石をどかしてみてください。きっとダンゴムシがコロコロっと現れますよ。 『こぐまちゃんのどろあそび』(こぐま社) わかやまけんさん作・絵の「こぐまちゃんえほん」シリーズの1冊です。こぐまちゃんがお母さんにスコップを買ってもらったところから物語がスタートします。 穴を掘ったり、どろんこを丸めておだんごを作ったりしているところに、お友だちのしろくまちゃんがやってきます。しろくまちゃんとケンカして、仲直りしながら、豪快にどろんこあそびをします。 どろんこあそびは年中できる遊びですが、特に夏は、水も使いやすいので豪快に遊べます。「泥だらけになっても、水でびちゃびちゃになっても平気! 」と思えるのが夏のどろんこあそびのいいところ。汚れてもOKな服装になって「さあ、今日はこぐまちゃんみたいに、めいっぱいどろんこあそびをするぞ! 」という日を作っても楽しいですよ。 『999ひきのきょうだい』(ひさかたチャイルド) 木村研さん文、村上康成さん絵の大人気「999ひきシリーズ」の1冊目になります。 春にかえるのお母さんが田んぼに999個の卵を産んだところから物語が始まります。998匹のオタマジャクシは産まれて、もう足が生えてきたというのに、一番先に産んだ卵がなかなかオタマジャクシになりません。お母さんが怒ると、ようやく産まれたのは体の大きいオタマジャクシ。そんな999匹の兄弟たちがヘビに襲われても、協力し合いながら生きていく様子が描かれている絵本です。 途中にしかけがあるのですが、その迫力に、私の保育園の子どもたちは目を真ん丸にしています。 春には、田んぼなどにいるたオタマジャクシは、もうカエルになっていると思います。絵本を読んでから、田んぼにカエルを探しにお出かけするのも楽しいですね! 夏にちなんだ絵本を4冊ご紹介しました。今回は、生き物への興味関心や、自然の中での遊びにつながる絵本ばかり。日々の遊びの中に取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年08月03日親子で“怒り”の感情について考える絵本ーー『かいじゅうポポリは こうやっていかりをのりきった』「絵本作家とドクターでつくる、これからを生きる子どもたちのための絵本」シリーズの第2弾となる本書。第1弾では“不安・こわい”の気持ちを取り上げ、本作では“怒り”をテーマに、自分の気持ちと向き合い、バクハツせずに上手に怒りとつきあう方法を、ユーモアあふれる絵本を通じて学ぶことができます。著者は赤ちゃんが喜ぶさまざまな絵本を手がける絵本作家の新井洋行さん、監修には国立精神・神経医療研究センター病院精神保健研究所知的・発達障害研究部にて部長を務める児童精神科医の岡田俊先生がドクターとして参画しています。怒り=悪いこと、我慢しなくてはならないことというイメージがあるかもしれません。しかし本作では 「怒り」を捉え言語化するプロセスを、おこりんぼのかいじゅう・ポポリの視点を通して分かりやすく描かれています。子ども自身が、怒りを冷静かつフラットに捉えることができるのが本作の特徴です。子どもが怒っているとき、その背後にはさまざまな気持ちがあります。子どもは気持ちを伝えることが苦手であると本書には記されています。その伝えたい気持ちを言葉にできるようになれば、さまざまな局面を乗り越えられるようになるはずです。「おこりんぼさんの毎日が楽になる処方せん」のようなこの絵本。保護者の方もポポリになりきり、情感たっぷりに読み聞かせて子どもの笑顔を導き、親子の時間を楽しんではいかがでしょうか。絵本の時間を通じて、親も子どもの生きやすくなるヒントが手に入るかもしれません。平熱先生の〝共感〟続出ツイートが待望の書籍化ーー『「ここ塗ってね」と画用紙を指差したわたしの指を丁寧に塗りたくってくれる特別支援学校って最高じゃない?』平熱先生は、おもに知的障害がある子どもたちが通う特別支援学校で働く現役の先生。特別支援学校でのキャリアは10年近く、小学部・中学部・高等部とすべての学部を担任し、幅広い年齢やニーズの子どもたち、保護者と関わり続けてきた先生です。そんな平熱先生が、特別支援教育の基礎や基本、また、特別支援学校で働いている一人の先生として、もしくは一人の社会人として考えていることや思うことを投稿したいと考え、開設したのがTwitter。障害のある子どもたちや支える大人たちに向けたメッセージや、特別支援教育の現状をユーモアを交えてつぶやくツイートは、特別支援教育に関わる人だけではなく、さまざまな人々の共感を呼び、登録者数7万人超えという大人気アカウントに!本書は、平熱先生のツイートの中から、大人たちの「子育てのモヤモヤ」に〝なんとなく〟寄り添ってくれる101の言葉を厳選し書籍化。思わずクスッと笑ってしまうポップでキュートなイラストと書き下ろし解説と共に収録されています。発達が気になる子どもたちと学校生活を送る平熱先生が、大人たちに伝えたいメッセージが詰まっている本書は、春の授業、夏の授業、秋の授業、冬の授業と季節感を取り入れつつ4つのパートで構成。「誰でも」「どのページからでも」気軽に楽しく読める一冊です。暗闇という非日常で生まれた各界著名人17名との対話の記録ーー『暗闇ラジオ対話集―DIALOGUE RADIO IN THE DARK―』本書は2018年から放送されているラジオ番組「DIALOGUE RADIO ~in the Dark〜」初の書籍化です。バースセラピストであり、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のプロデューサーである志村季世恵さんが、真っ暗な暗闇の中にゲストを迎え、暗闇という「非日常」だからこそから繰り広げられる、心の垣根や壁が取り払われたゲストとの対話が人気のラジオ番組です。「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、純度100%暗闇の中を普段から目を使わない視覚障害者のアテンドと対話(ダイアログ)をしながら、参加者は音、匂い、温度、手触りなど視覚以外の感覚をフルに研ぎ澄ましながら、さまざまな体験をする暗闇のソーシャルエンターテイメント。TBS系日曜劇場「ラストマンー全盲の捜査官ー」の全盲所作監修を手がけたことでも注目を集めています。本書では、50回を超えるオンエアから厳選した17回分と、新たにアテンドである視覚障害があるスタッフたちとの対話も収録。ゲストは、脳科学者の茂木健一郎さん、俳優の別所哲也さん、狂言師の野村萬斎さん、歌手の一青窈さんや平原綾香さんや、医師にフレンチシェフ、上場企業の代表取締役までさまざまなジャンルで活躍する人々が登場。多角的な立場・視点から社会やコミュニケーションのあり方、人間の可能性などを語り合う内容です。暗闇という非日常で生まれた各界著名人17名との対話の記録には、さまざまなメッセージや明日へのヒント、新たな感覚の芽生えなど、大切な気づきがちりばめられているかもしれません。暗闇の中を歩くような感覚で1ページづつ読み進めてみてはいかがでしょうか。『これだけは知っておきたい!発達障害のある子とのかかわり方: 専門家から学ぶ保育の困りごと解決BOOK』ほかの子どもに手が出てしまう、かんしゃくが激しい、じっとしていられない、言葉が出にくいなど、このような困りごとがある子どもたちには特性に合わせたアプローチが必要なのかもしれません。医師、臨床心理士、作業療法士、言語聴覚士など、児童発達支援の専門家たちにより記された本書は、幼児教育、保育の現場で働く教諭や保育士を対象に、障害に対する理解を深め、障害のある子どもたちの保育に役立てることを目的に出版されました。第1章は、発達障害の医学的な定義や分類について解説し、障害と特性、さらに特性は重なり合うことを知ることの重要性が説かれています。第2章では、専門的な視点から、児童発達支援のアプローチについて理論やプログラム・トレーニングなどの基本を解説。第3章では、現場の保育士があげた子どもたちの主な課題を10項目選出し、それらの保育士の関わり方について、専門家からのアドバイスがまとめられています。発達障害の理解から実際の保育現場でのアプローチ方法まで記された本書は、保育士、幼稚園教諭はもちろん、特別支援学校の先生、学童保育や放課後等デイサービスのスタッフ、保護者など、障害がある子どもと関わるさまざまな人にとってハンドブックとなるような一冊です。夏休みの課題サポートにもーー『TEACCHプログラムに基づく自閉症・知的障害児・者のための自立課題アイデア集第2集: 目的別に選べる102例』本書は、自立課題による療育を始めたい支援者が「何から始めたらよいのか」「どうやってつくればよいのか」という疑問を解決できるよう「つくりかた」を重視した構成になっており、使い方の目安、視覚的構造化するための視点など、初めての自立課題制作でおさえておきたいポイントがまとめられた一冊です。本書では、自閉スペクトラム症や知的障害がある人が楽しく取り組めるよう、豊富なジャンルや形状で実際に導入されている自立課題を厳選し、102例掲載されています。自立課題づくりのような「制作が得意」という支援者にはさらにアイデアが膨らむヒントが、苦手というスタッフにも、初めの一歩を踏み出すヒントが豊富に掲載されています。初めての自立課題制作でおさえておきたいポイントが分かる本書は、自立課題づくりをこれから導入したい事業所や障害者の支援に関わる方におすすめの一冊です。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年07月15日『ブラチスラバ世界絵本原画展』(略称BIB)は、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される世界最大規模の絵本原画コンクールだ。その第28回展となる2021年の受賞作品を中心に、特に日本と韓国の絵本に焦点をあてた展覧会が、7月8日(土)から8月31日(木)まで、さいたま市のうらわ美術館で開催される。1967年に始まったこの歴史あるコンクールの第28回展に集まったのは、世界42カ国、379人の作家の絵本だった。同展ではまず、そのなかからグランプリなどの各賞を受賞した作家の作品をパネル展示と絵本で紹介するほか、近年の活躍がめざましいアジア諸国に焦点をあて、2011年から2019年までの受賞絵本を紹介する。同展の大きな見どころは、第28回展に日本と韓国からノミネートされた29名の作家による全177点に及ぶ絵本の原画が絵本とともに一堂に並ぶこと。日本からは、しおたにまみこが金牌(第3席)を、韓国からはイ・ミョンエが金のりんご賞(第2席)を受賞しており、その受賞作品も見ることができる。また、今回は、作家によって生み出された絵本が読者に届くまでの背景を取材した、興味深い特集展示が行われる。「うみだす」「そだてる」「とどげる」「ひろがる」の4つをキーワードに、日韓それぞれの出版社や書店などの活動を調査してつくりあげた展示は、両国の絵本文化やその特性に親しみ、絵本の魅力をさらに掘り下げる機会をもたらしてくれるだろう。発展を続ける両国の絵本の「いま」を知るという意味でも刺激的だ。同展はまた、関速イベントも充実している。ギャラリートークや、子供向け創作コーナーの設置、多世代で交流しながら鑑賞するワークショップなどのほか、今回は現在注目の韓国の絵本作家がオンラインで登壇する講演会なども行われるという。ちなみに展覧会名にある「アンニョン!」は、韓国語の挨拶の言葉で、同展では「やっほー」と訳されている。「アンニョン!」と扉をひらき、多様な広がりをもつ絵本の世界をのぞいてみようと、来場者を誘う印象深いタイトルだ。<開催情報>『ブラチスラバ世界絵本原画展アンニョン!絵本でひらくアジアの扉』会期:2023年7月8日(土)~8月31日(木)会場:うらわ美術館時間:10:00~17:00、金土は20:00まで休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)料金:一般620円、大高410円公式サイト:
2023年07月07日一般財団法人絵本未来創造機構(代表理事:仲宗根敦子)は、このたび、沖縄県の全ての小学校図書館に沖縄戦を描いた平和を考える絵本を寄贈いたします。これに伴い、絵本の寄贈式及び教育長表敬日程を2023年7月7日(金)、沖縄県庁にて行います。七夕であるこの特別な日に、子どもたちに平和を考える絵本を贈呈することで、世界平和を願う気持ちを共有することを目指しています。第54回講談社絵本賞受賞■絵本未来創造機構による絵本の寄贈式及び教育長表敬日程日時:令和5年7月7日(金) 15:30~15:45場所:沖縄県庁13階教育長応接室■選定した絵本について絵本の選定には、「なきむし せいとく 沖縄戦にまきこまれた少年の物語」(童心社の絵本)を採用しました。この絵本は、第54回講談社絵本賞を受賞し、40年以上にわたり沖縄を見つめ続けてきた著者である田島征彦さんが描いたものです。「沖縄戦」をテーマにした本作品は、田島さんの長年の取材の集大成として生まれたものであり、沖縄の子どもたちにとって平和とは何かを考える貴重な絵本です。この絵本を通じて、子どもたちは戦争の悲惨さと痛みを理解し、平和の尊さや大切さを実感することで、平和への思いを育むことを願っています。■一般財団法人絵本未来創造機構について一般財団法人絵本未来創造機構は、子どもたちに平和について考える機会を提供し、夢や希望を育むために絵本の力を活用しています。絵本は、想像力や感受性を刺激し、子どもたちの心を豊かに育む優れたツールです。特に、このような重いテーマを取り扱った絵本を通じて、子どもたちに平和への意識を育むきっかけを与えることが重要であると考えています。一般財団法人絵本未来創造機構 代表理事 仲宗根敦子(沖縄市在住)は、「絵本を通して豊かな未来を創造する」という理念を掲げ、絵本や読み聞かせの普及活動や、研修・出版等の活動を行っております。当財団は収益の一部を国内外の貧困地域への絵本の寄付、また平和活動として、沖縄や広島の平和祈念公園への寄付をしております。<一般財団法人絵本未来創造機構 代表理事 仲宗根敦子 コメント>「子どもたちが夢を持ち、平和について考えることは、未来の世界を築くために重要な要素だと考えています。絵本は子どもたちの心を豊かにし、平和への意識を育むための優れた手段です。我々はこの活動を通じて、子どもたちが平和の尊さを理解し、共に平和を築く力を育んでほしいと願っています。」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月04日一般財団法人絵本未来創造機構の(代表理事:仲宗根敦子)は、絵本を通じて豊かな未来を創造し、絵本や読み聞かせの普及活動や研修・出版プロデュースなどの活動を展開しています。この度、第二回「Ehon for peace in Okinawa」を、2023年7月9日(日)に沖縄県平和祈念堂(沖縄県営平和祈念公園) 沖縄県糸満市摩文仁448番地2にて開催いたします。当財団は、収益の一部を平和活動として沖縄や広島の平和活動に寄付しており、このイベントでは、沖縄の子どもたちが絵本を通して共通の喜びを分かち合い、情操を育み、世界平和への意識を育てることを目的としています。第二回Ehon for peace in Okinawaチラシイベントでは、平和セレモニーとして、献花や沖縄県蝶のオオゴマダラ放蝶も行われます。絵本作家 長谷川 義史氏による講演会「へいわってなにかな、ぼくはかんがえたよ」。さらに、子どもたち150人による世界一大きな絵の作成(5×5メートルの大きな布に自由に絵を描きます)。この大きな絵は、2024年フランスにて披露される予定です。■開催概要日時 : 2023年7月9日 9時30分~12時会場 : 沖縄県平和祈念堂(沖縄県営平和祈念公園)URL : 参加費 : 無料定員 : 350人申込方法: ※満員御礼につき受付は終了しております。主催:一般財団法人絵本未来創造機構共催:株式会社 有隣堂、特定非営利活動法人アース・アイデンティティ・プロジェクツ後援:沖縄県 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月04日派手なメイクとキラキラのドレスで女装して踊ったり口パクなどのパフォーマンスを行うドラァグクイーン。東京都現代美術館で行われる子どもへ絵本の読み聞かせに賛否の声、多様性とは何だろうか?SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は2023年7月1日、新イシュー「多様性は社会の豊かさか?ドラァグクイーンによる絵本の読み聞かせをどう思う?」についてSurfvoteで意見投票を開始しました。 ■多様性とは何だろう?7月23日(日)東京都現代美術館で、3歳から8歳の子どもに向けたドラァグクイーンによる絵本の読み聞かせが開催されますが、ネット上ではこの取り組みについて賛否両論です。反対意見には、昨今特に議論されている性自認やジェンダーの問題について誤解や混乱を招く恐れがあることや、子どもたちに対する影響など様々な観点から懸念する意見があります。一方で賛成意見には、多様なテーマを取り扱う現代美術館でこのような取り組みを行うことの意義や価値について評価する意見があります。また反対意見には、ドラァグクイーンに対する誤解に起因したものもあり、私たちは正しい情報に基づいて判断する必要があります。いずれにしても、社会は子どもたちが公正に自己理解と他者理解を行うことのできる環境を整える必要があるのではないでしょうか。海外でのイメージSurfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。各イシューで投票・コメントしていただいた1人1人の意見を大切に扱い、社会を前進させるために寄与したいと考えています。 Polimill株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月03日妊娠中からずっと息子に読み聞かせていた絵本についてのエピソードをご紹介します。 こんな目覚めのいい朝はない!私は妊娠が分かったころから、おなかの子に読み聞かせをしていました。なかでも絵本の「うまれてきてくれてありがとう」を夫婦で頻繁に選んでいたと思います。また、子どもが生まれてきてくれてからも、ときどき読んでいました。 すると息子が2歳を少し過ぎたある日の明け方。息子は私に「ママ、うまれてありがと(うまれてきてくれてありがとう)」と言いながら、初めてほっぺにチュッ。 こんな目覚めのいい朝は一生来ないと思うくらい本当に幸せでした。(女性 30代 主婦) まとめ読み聞かせをしていた本の言葉をママにかけてくれた息子くん。きっとママやパパが息子くんに対して常に言っている言葉だから、息子くんも同じことをしたのでしょうか。ママにとっては一生忘れられない思い出になりますね! みなさんも、お子さんから言われてうれしかった言葉はありますか? 作画/大福
2023年06月30日漢字の読み方クイズにチャレンジしてみましょう。「詳か」の読み方を当ててみてください。聞いたことがあるようなないような、この漢字の読み方のヒントは「つ◯び◯か」です。意味は「物事の状態がはっきり分かっていること」を指します。正解は「つまびらか」「詳か」は「つまびらか」と読みます。「詳か」の送り仮名は「詳らか」と記載されることもあり、「審か・審らか」も同じ意味です。「詳か」の元の意味は、古語で粒やとても小さいものを表す「つばら、つび」と「開く」が合わさってできたといわれています。「粒のように細かい部分まであきらかにする様子」を表して「つばひらか」という言葉になったようです。辞書では「つまびらか」と書かれる場合が多くありますが、昔ながらの読み方である「つばひらか」も並んで記載されていることもあります。「事実を詳かにする」「この件には詳かな説明が欲しい」などが「詳か」の使用例です。「詳」は「詳しい(くわしい)」とも読むため、意味について何となくイメージがつくという人もいるかもしれません。しかし、言葉を聞いたことがないとまったく想像がつかない読み方です。このクイズを身近な人に出して、一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年06月25日ライアン・レイノルズがストリーミングサービスFuboで、ベッドタイムストーリーを読み聞かせするオリジナル番組を製作したことが分かった。ライアンの製作会社マキシマム・エフォートは、20日(現地時間)、Fuboにマキシマム・エフォート・チャンネルを立ち上げることを発表。そのFuboとの初コラボ作品として今作「Bedtime Stories with Ryan(原題)」を製作したという。全15話で、番組の趣旨は「ライアンがあなたの心と魂(そして彼自身の)を癒すことを目的として、新旧のベッドタイムストーリーを読みます」とのこと。ライアンは「人々を寝かしつけるという、はっきりとした目的のある番組を作ることができてとてもうれしいです。実はずいぶん前からこのような番組にあこがれていたんです。読み聞かせの時間は、夜、うちでは欠かせないものですし、物語を伝えることの力を日々思い出させてくれるものですから」とコメントしている。また、ツイッターではパジャマ姿の自身が出演しているCMも投稿。「みんなが眠れるように作られたこの番組のアイディアは、(私の)4人目の子どもと同じ日に生まれました」とも報告している。「ライアン、おめでとう。楽しみだよ」「待って。あなたの声ってすごく癒される」など、ファンから番組への期待の声が寄せられている。(賀来比呂美)
2023年06月16日保育士の中田馨さんが、「絶対に読んでおいた方が良い」おすすめの絵本について教えてくれました。子どもにはなるべくたくさん絵本を読んであげたい!という親御さんも多いことでしょう。保育士さんのおすすめの絵本はどんなものか興味がありますよね。ぜひチェックしてみてくださいね。こんにちは!保育士の中田馨です。今回のテーマは「絶対に読んでおいたほうが良いベストセラー絵本」。保育士と言う職業柄、絵本とふれあうことの多い私が選んだ絵本を紹介します。 『私のワンピース』(こぐま社)にしまきかやこ作『私のワンピース』(こぐま社)は、空から落ちてきた真っ白い布で、うさぎさんがワンピースを作るところからストーリーが始まります。素敵なワンピースができて「ララランロロロン」とお出かけしたうさぎさんのワンピースは、お花畑を通ったらお花模様に。雨が降ったら水玉模様に…と模様が変化していきます。実は先日、2歳児さんとこの本を読んだところ。2歳の女の子は次々に模様が変わる素敵なワンピースにくぎ付け!「わああ!かわいいワンピースになったね」と話しかけると「うん」とうっとりとしていました。ワンピースに描かれる模様の彩りも良いので、見ているだけでウキウキします。子どもたちに「もういっかい!」とリクエストされることも多い絵本です。 参考文献:『私のワンピース』(こぐま社) にしまきかやこ作 『ぐりとぐら』(福音館書店)なかがわえりこ作・おおむらゆりこ絵「ぐりとぐら」の絵本は、多くのお父さんお母さんが、小さい頃に1度は読んだことがあるのではないでしょうか? お料理が好きな野ネズミのぐりとぐらは、森で大きな卵を見つけます。どんな料理にしようか悩んで「カステラ」を作ることに。大きな卵を料理して、だんだんカステラが出来上がっていく様子はウキウキして、出来上がったカステラはふっくらとやわらかそう!!絵本からいい香りが漂ってきそうです。「わあ!美味しそうなカステラ。あやちゃんも食べてみる?」と絵本の絵をつまんでお口にパクリ。子どもたちはにっこり笑顔になって「もういっかい!」と何度も食べたがります。子どもたちの想像力を掻き立てる素敵な絵本です。 福音館書店のHPには、『ぐりとぐら』のカステラをつくろう!と、カステラの作り方も紹介されています。実は、私も作ったことがあるんです。我が子はもう大きくなっていましたが『ぐりとぐら』のカステラ!と知って感動して食べてくれました。 参考文献:『ぐりとぐら』(福音館書店)なかがわえりこ作・おおむらゆりこ絵 『はじめてのおつかい』(福音館書店)筒井頼子作・林明子絵この絵本は、私が幼少期に出会った何度も読み返した絵本です。小さなみいちゃんはママに頼まれて、手に百円玉を二つ握りしめておつかいに行きます。いつもママと通る道なのに、自転車にビックリしたり、転んでお金を落したり…とさまざまなハプニングが起きます。絵本の主人公のみいちゃんとそう変わらない年齢だった私は「頑張れ!頑張れ!」と応援しながら読み進めていたことを今でも覚えていますし、その時にみいちゃんと同じように不安な気持ちになったり、みいちゃんがこけて怪我したら何だか痛みを感じたり、最後は嬉しく温かい気持ちになったことも覚えています。そんな気持ちにさせてくれた絵本ですので、自分の子どもが大きくなったら一緒に読みたい絵本のひとつでした。 参考文献:『はじめてのおつかい』(福音館書店)筒井頼子作・林明子絵 『おまえうまそうだな』(ポプラ社)宮西達也作この絵本の舞台は、むかしむかしの恐竜の時代。山が噴火して生まれたのが、アンキロサウルスの赤ちゃん。赤ちゃんは独りぼっちだったのですが、1匹のティラノサウルスに出会います。アンキロサウルスを見つけたティラノサウルスは「ガォー!ひひひひ、おまえうまそうだな」ととびかかろうとするのですが、アンキロサウルスは「おとうさーん」と足元にしがみつきます。さて、その後、草食恐竜のアンキロサウルスと、肉食恐竜のティラノサウルスがどうかかわっていくのか…?は、是非とも、実際に絵本を読んでください。私がこの絵本に出会ったのは、恐竜好きの息子が年中さんの時でした。絵本の表紙に描かれている恐竜の何とも言えない表情と、『おまえうまそうだな』というタイトルに「なんだこれは!」と衝撃を受けたのを覚えています。絵本の内容は、最初のイメージを覆すほどの感動的なもの。読んだ後、胸の奥にズッシリと課題を突き付けられた思いになりました。子どもだけでなく、大人にとってもメッセージ性の強い絵本なので、ぜひお父さん、お母さんに読んでもらいたい1冊です。 参考文献:『おまえうまそうだな』(ポプラ社)宮西達也作 今回、私の好きなベストセラー絵本を選び、中身を思い返していて改めて、絵本は感情を揺さぶり子どもの心も大人の心もわしづかみにしてくれるものであることに気づきました。皆さんのご家庭のベストセラー絵本を、ぜひ見つけてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年06月14日ゆぎ書房~世界を旅する翻訳絵本の出版社~は、多摩市のアイスランドウィーク 2023に先がけ、アイスランドのかいぶつ絵本シリーズの魅力を楽しむパネル展示を2023年6月7日(水)~6月26日(月)に、読み聞かせ会を6月17日(土)にパルテノン多摩で行います。作品紹介以下いずれも、アウスロイグ・ヨウンスドッティル[絵・文]、カッレ・ギュットレル[文]、ラーケル・ヘルムスダル[文]、朱位昌併[訳]『おおきいかいぶつはなかないぞ!』(2022年7月出版)1,980円(税込)かいぶつにも、苦手なことがあるの?!「ちいさいかいぶつ」は、もの知りで何でもできるのに、ぼく(おおきいかいぶつ)は、何にもできない!パパのことまで笑われて、ついに涙がこらえきれなくなり…。『まっくらやみのかいぶつ』(2022年12月出版)1,980円(税込)かいぶつにだって、こわいものがあるらしい?!「おおきいかいぶつ」と「ちいさいかいぶつ」は勇気を出して、謎の「おばけ」を追いはらいます。でも、本当におばけだったのかな…?『アイスランドのかいぶつ絵本シリーズパネル展示・読み聞かせ会』についてパネル展示では、かいぶつ絵本シリーズの原書・日本語版を一挙展示するほか、同シリーズの人気イラストレーションや、原作者とかいぶつキャラクターたちのコラボ写真(原作者提供)、アイスランド公認ガイドの資格ももつ翻訳者・朱位昌併さん撮影の大自然フォトも展示します。観覧無料。日本語版絵本も手に取ってご覧いただけます。ご購入は「アイスランドブックフェア」(2023年6月10日(土)~6月18日(日))を開催の丸善多摩センター店(ココリア多摩センター5階)にて可能です。また、全国の書店やwebショップでもお求めいただけます。読み聞かせ会は、こどもひろばOLIVE(赤ちゃん~未就学の子どもたちのあそび広場)にて行います。小さな子どもたち・保護者の方たちほか、どなたでもご参加いただけます。2冊の日本語版絵本の読み聞かせのほか、「アイスランドってこんな国」のおはなしを、小さなお子さんたち向けに行います。■開催概要『アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ』パネル展示期間: 2023年6月7日(水)~6月26日(月) 9:00~18:00(期間中の施設休館日は無)会場: パルテノン多摩4階ライブラリーラウンジ、同フロア通廊詳細: 多摩市広報『アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ』読み聞かせ会期間: 2023年6月17日(土) 11:00~(20分程度)会場: パルテノン多摩4階こどもひろばOLIVE内「わくわくひろば」詳細: オリーブ通信場所:パルテノン多摩所在地:〒206-0033東京都多摩市落合2丁目35番地アクセス:京王相模原線「京王多摩センター駅」より徒歩7分小田急多摩線「小田急多摩センター駅」より徒歩7分多摩モノレール「多摩センター駅」より徒歩5分参加費:無料
2023年06月06日ゆぎ書房~世界を旅する翻訳絵本の出版社~(所在地:東京都八王子市、代表:前田 君江)は、多摩市のアイスランドウィーク 2023に先がけ、アイスランドのかいぶつ絵本シリーズの魅力を楽しむパネル展示を2023年6月7日(水)~6月26日(月)に、読み聞かせ会を6月17日(土)にパルテノン多摩で行います。イベント「パネル展示等」詳細:たま広報にて イベント「読み聞かせ会」詳細:オリーブ通信にて アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ(シリーズ「おおきかいぶつとちいさいかいぶつ」)3人の原作者と主人公「おおきいかいぶつ」と「ちいさいかいぶつ」■開催の背景ゆぎ書房では、2022年にアイスランドのかいぶつ絵本シリーズ『おおきいかいぶつはなかないぞ!』『まっくらやみのかいぶつ』を刊行しました(2023~2024年にも続巻を出版予定)。その後、出版社から電車でわずか一駅のところで、連年アイスランドウィークが開催されていることを知り、アイスランド大使館と多摩市を通じて、地元出版社として協力を申し出、企画が実現しました。アイスランドと周辺北欧諸国の「かいぶつ」は、大自然のなかで人間のすぐそばに棲みついていると言われてきた、妖怪みたいなおばけみたいな不思議な存在。そして、原作となった絵本は、アイスランド・スウェーデン・フェロー諸島(デンマーク領)の3人の原作者の共同創作です。自然と人との共生、そして、アイスランドと周辺の国々との共生のあかしとして、多摩市イベントにてご紹介します。■作品紹介以下いずれも、アウスロイグ・ヨウンスドッティル[絵・文]、カッレ・ギュットレル[文]、ラーケル・ヘルムスダル[文]、朱位昌併[訳]『おおきいかいぶつはなかないぞ!』(2022年7月出版) 1,980円(税込)かいぶつにも、苦手なことがあるの?!「ちいさいかいぶつ」は、もの知りで何でもできるのに、ぼく(おおきいかいぶつ)は、何にもできない!パパのことまで笑われて、ついに涙がこらえきれなくなり…。『まっくらやみのかいぶつ』(2022年12月出版) 1,980円(税込)かいぶつにだって、こわいものがあるらしい?!「おおきいかいぶつ」と「ちいさいかいぶつ」は勇気を出して、謎の「おばけ」を追いはらいます。でも、本当におばけだったのかな…?■『アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ パネル展示・読み聞かせ会』についてパネル展示では、かいぶつ絵本シリーズの原書・日本語版を一挙展示するほか、同シリーズの人気イラストレーションや、原作者とかいぶつキャラクターたちのコラボ写真(原作者提供)、アイスランド公認ガイドの資格ももつ翻訳者・朱位昌併さん撮影の大自然フォトも展示します。観覧無料。日本語版絵本も手に取ってご覧いただけます。ご購入は「アイスランドブックフェア」(2023年6月10日(土)~6月18日(日))を開催の丸善多摩センター店(ココリア多摩センター5階)にて可能です。また、全国の書店やwebショップでもお求めいただけます。読み聞かせ会は、こどもひろばOLIVE(赤ちゃん~未就学の子どもたちのあそび広場)にて行います。小さな子どもたち・保護者の方たちほか、どなたでもご参加いただけます。2冊の日本語版絵本の読み聞かせのほか、「アイスランドってこんな国」のおはなしを、小さなお子さんたち向けに行います。■開催概要『アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ』パネル展示期間: 2023年6月7日(水)~6月26日(月) 9:00~18:00(期間中の施設休館日は無)会場: パルテノン多摩 4階ライブラリーラウンジ、同フロア通廊詳細: 多摩市広報 『アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ』読み聞かせ会期間: 2023年6月17日(土) 11:00~(20分程度)会場: パルテノン多摩 4階こどもひろばOLIVE内「わくわくひろば」詳細: オリーブ通信 場所 :パルテノン多摩所在地 :〒206-0033 東京都多摩市落合2丁目35番地アクセス:京王相模原線「京王多摩センター駅」より徒歩7分小田急多摩線「小田急多摩センター駅」より徒歩7分多摩モノレール「多摩センター駅」より徒歩5分参加費 :無料■出版社概要ゆぎ書房~世界を旅する翻訳絵本の出版社~代表 : 前田 君江所在地 : 〒192-0362 東京都八王子松木設立 : 2020年5月事業内容: 翻訳絵本の出版社URL : ■お客様からのお問い合わせ先ゆぎ書房・連絡先: info@yugishobou.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月01日6/18は「父の日」。感謝の気持ちを伝えるのはもちろん、パパと子どもの絆が深まるような絵本を読んでみるのはいかがでしょうか。今回、ママであり絵本ソムリエのアンヌさんに【かっこいいパパ】がテーマの絵本を厳選してもらいました。遊んでくれるパパ、願いを叶えてくれるパパ、仕事を頑張っているパパ……いろいろなパパのかっこいい姿を見たら、もっともっとパパのことが大好きになるはず!パパがテーマの絵本 01パパはすごいところがいっぱい!『うちの パパって かっこいい』『うちの パパって かっこいい』 作・絵:アンソニー・ブラウン 訳:久山 太市 (評論社) 対象年齢:3歳くらいから「『うちのパパってかっこいい!』と坊やが紹介してくれます。綱渡りもできちゃうし、プロレスラーだって負かしちゃう! お馬さんぐらい大食いで、お魚みたいによく泳ぐ。なんでもできて、強くて、楽しいんだと。このくらい子どもにとってパパはスケールが大きい存在。子どものことを精一杯愛しているパパへ、ユーモア満載の賛歌です」パパがテーマの絵本 02父子で楽しく遊ぶ様子を描く『おとうさん あそぼう』『おとうさん あそぼう』 文:わたなべ しげお 絵:おおとも やすお (福音館書店) 対象年齢:1歳くらいから「クマくんの絵本シリーズの一冊。ここではパパと遊びます。足の上にのって一緒に歩いてみたり、たかいたかいや肩車。パパが得意とする体を使った遊びが描かれていて真似してみたくなるでしょう。最後にはよくある微笑ましい姿が。小さい子向けにシンプルに描かれた楽しくてほっこりする作品です」パパがテーマの絵本 03いろいろな動物のパパが登場!『おとうさんのえほん』『おとうさんのえほん』 作:高畠 純(絵本館) 対象年齢:2歳くらいから「子どもを一生懸命楽しませようとしてくれる世のパパ。それもユニークな思いつきで。でも、同時にちょっとズッコケたところがあるのもチャームポイントです。ここではゴリラ、ペンギン、シロクマ、ワニ……といろいろな動物が登場し、子どもをあやす姿を描いています。その展開に思わずクスッ。パパあるあるが魅力的な一冊です」パパがテーマの絵本 04ちょっぴり泣ける! パパのお仕事のお話『パパのしごとはわるものです』『パパのしごとはわるものです』作:板橋 雅弘 絵:吉田 尚令(岩崎書店)対象年齢:3歳くらいから「子どもにとってのパパはいつだって正義の味方に見えるもの。でももし悪者だったら? 学校の宿題でパパの仕事をこっそり追跡することになったぼく。ついていくと大きな体育館へ。そこでパパがやっていたのは、ずるいことばかりするヒールレスラーでした。悲しくなったぼくの目に映ったのは観客たちの楽しそうな顔。パパの活躍振りを理解するまでの、心の動きを描いたお話。父と子のやりとりにもほのぼのとします」パパがテーマの絵本 05パパが素敵なお願いごとを叶えてくれる!『ボードブック パパ、お月さまとって!』『ボードブック パパ、お月さまとって!』 作:エリック・カール 訳:もりひさし (偕成社) 対象年齢:3歳くらいから「『すごいことをやってのけてしまう』と子どもが思うのはやっぱりパパ。ここでも活躍します。ある晩、モニカはお月様をとても近くに見つけると、一緒に遊びたいと思います。でも手が届きません。そこでパパにお願いしてみると……。長いはしごを持ってきて、高い山に上り、上へ上へ。月を持って帰るいい方法をお月様に相談します。月の満ち欠けを知ることもできる、夢ある仕掛け絵本。丈夫なボードブックもおすすめです」パパがテーマの絵本 06パパが7つの「おはなし」をしてくれる!『とうさん おはなしして』『とうさん おはなしして』 作:アーノルド・ローベル 訳:三木 卓 (文化出版局刊) 対象年齢:3歳くらいから「眠りたくない7匹のネズミの子どもたち。『ひとつおはなしをして』とパパに頼みます。すると1匹に1話。全部で7話ものお話をするとの返事! その内容はほっこりするものから、奇想天外のものまでさまざま。どれも意表をつく可笑しみに溢れていて、さすがとうさんと唸ってしまいます。『がまくんとかえるくん』シリーズでお馴染みの作者による絵も、たまらなく可愛い作品です」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2023年05月31日保育士の中田馨さんが、「絶対に読んでおいた方が良い」おすすめの絵本について教えてくれました。子どもが大好きな絵本。なるべくたくさん絵本を読んであげたい!という親御さんも多いことでしょう。子どもの年代別におすすめの絵本を紹介してくれているので、ぜひ、参考にしてくださいね。こんにちは!保育士の中田馨です。今回のテーマは「絵本」。子どもとのスキンシップを図る際に、よくおすすめされるのが絵本だと思います。 私のおすすめ絵本はたくさんあるのですが、今回はその中のごく一部なのですが、かなり私の好みに偏った「おすすめの絵本」を紹介します! 絵本のススメ私、絵本が大好きなんです。何で好きなのか?と改めて考えてみました。 保育士だから?というわけではないのかもしれません。絵本を目の前にすると「何だか幸せな気持ちになるな」と考えていて、ふと思い出しました。我が家は、私が子どものときから家に絵本がたくさんありました。我が家の場合、絵本を読んでくれるのは主に父。あぐらの中に私たち子どもを座らせ、時には文章に自作のメロディーをつけながら面白おかしく読んでくれていました。そう、私が絵本が好きな理由は、父との幸せな時間があったからなのです。絵本を読むと「言葉を育ててくれる」「心を豊かにしてくれる」「想像力を沸き立たせてくれる」など色々と良いことがあると言われているのですが、そんな難しいことを考えながら読んでいても、大人が楽しくありません。「どんな絵本がいいですか?」と聞かれたときに私が答えるのは「本屋さんでチラッと見て“これおもしろそう!”ってママが思う絵本でいいのよ」です。パパやママが「おもしろい!」と思える絵本だからこそ、お子さんも楽しんで読めると思います。是非とも絵本を、親子のスキンシップの時間に活用して欲しいなと思います。 0歳児におすすめの絵本『しましまぐるぐる(いっしょにあそぼ)』(学研プラス)「いつから絵本を読み聞かせるといいの?」と聞かれると「“いつ”と言う決まりはないので“いつからでもOK”」と返事をします。0歳児さんの絵本を選ぶ時のコツでいうと、月齢の低い赤ちゃんは、赤・黄・青・黒などのはっきりした色に注目しやすいので、その目線で選んでもよいでしょう。 私がおすすめするのは『しましまぐるぐる(いっしょにあそぼ)』(学研プラス)。この絵本は、赤ちゃんがじ~っと注目するんです。私の保育所では絵本の入るサイズのウォールポケットに絵本を数冊入れているのですが、自分で取りだせる月齢になると、多くの子がこの絵本を取り出して自分で開いたり、保育士に「読んで」と渡します。 読み聞かせのポイントは?月齢が低いお子さんの場合、20~30㎝くらいの位置で絵本を読むと見えやすいですよ。0歳児さんの絵本として紹介しましたが、1歳児2歳児ももちろん楽しめる絵本です。「赤と白のぐるぐるだね」「目が回りそう!」なんて、色の違いや感じたことを言葉にしながら、年齢によって読みわけをしてもおもしろいですよ。 参考文献:「しましまぐるぐるいっしょにあそぼ」:柏原晃夫(絵)|学研プラス 1歳児におすすめの絵本『ねないこだれだ』(福音館書店)私が一番好きな作家さんのせなけいこさんの数ある絵本の中でも、代表的な絵本ではないでしょうか。この絵本の主役は「おばけ」。この絵本は、夜になっても寝ない子をおばけの世界に連れて行くというちょっと怖いお話ですが、子どもたちが「読んで欲しい」とよく言ってくる絵本でもあります。おばけは、怖いけど「ちょっと見てみたいかも」という存在ではないでしょうか?それは、子どもも一緒なんですね。そのちょっとしたドキドキ感を親子で体験してみてください。お昼寝前にこの絵本を読んで欲しいと子どもに言われて「寝る前におばけが出てきたら、怖がるんじゃないかな…」と心配したのですが、逆におばけが出てくる場面で「きゃあああ!!」と大喜び。テンションが上がってお昼寝前にわちゃわちゃしたことも!お子さんによっては、読むタイミングを考えなければいけないほど盛り上がる絵本でもあります。ちなみに、この絵本は『いやだいやだの絵本』として4冊セットにもなっています。せなけいこさんの世界がお好きなら、こちらもおすすめです。 参考文献:「ねないこだれだ」せなけいこ|福音館書店 2歳児におススメの絵本『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)2歳になると、少し文章が長いものも楽しめるようになります。保育所の子どもたちがちょうどおむつ外しの頃。楽しいパンツのお話しがあるといいなと絵本を探しに行ったときに表紙を見てひとめぼれ!この絵本、表紙にしろくまさんが赤いパンツを履いていて、それを脱がすところからスタートします。絵本の中に出てくる動物さんたちのパンツはどれもこれも個性ぞろい!「わあ、おもしろいパンツだねえ」なんて子どもとお話ししながらクスクス笑って読み進めることでしょう。しかけ絵本になっていて、先にパンツが見えて「だれのパンツかな?」と質問があるのですが、何度か読んでいるうちに子どもたちは覚えて「しまうま!」なんて答えるでしょう。何度読んでもその質問にワクワクして、正解を確認するページがめくられることに目を輝かせている子どもたちはかわいいものです。ちなみに作者のtupera tuperaさんの絵本は、どれを読んでも面白いです。こちらも、私が一押しの作家さんです!! 参考文献:「しろくまのパンツ」tupera tupera|ブロンズ新社 実は私、絵本でちょっとした失敗をしています。我が家は子どもたちが小さいときに、寝る前に「絵本を3冊読む」をルーティンにしていました。息子が0歳のときからスタート。最初はそれでよかったのですが、娘が産まれて成長すると「私も3冊選ぶ!!」と選びはじめ、合計6冊に。さらに、子どもの成長とともに1冊の絵本の内容もしっかりしてきて、寝る前のルーティンがだんだん辛くなってきたのです! 好きな絵本タイムのはずが、親が辛くなっては元も子もありません。経験者からの助言としては、毎日のルーティンとして絵本を読む場合は、無理のない冊数からスタートするといいかもしれませんね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年05月29日「昔々、あるところに…」親が子供に童話や絵本を読み聞かせる光景は、もはや定番でしょう。すがぬまたつや(sugaaaanuma)さんは、『童話の読み聞かせ』をテーマに、4コマ漫画を公開しました。布団に入った、父親と子供。「絵本でも読もうか」と、父親は読み聞かせをするようですが…。父親が手に取った絵本は、『さるかに合戦~エンドオブヘルファイア~』。どうやら、意地悪なサルに仕返しをしようとするカニを描いた童話『さるかに合戦』のようですが、なんとも濃ゆいサブタイトルが付けられていたのです。息子から鋭いツッコミが入り、父親は「あっ、間違えた」と、別の本を取り出しました。出てきたのは、『カニゲットザオニギリ』。『さるかに合戦』のカニが主人公となった、スピンオフ作品だったのです…!【ネットの声】・今年1番笑った!これじゃ寝れないでしょ!・ぜひとも、シリーズ全巻読んでみたい。・『さるかに合戦』に出てくる、各ヒーローの深掘りから始めるのは正解。・意外と子供受けしそう…。壮絶な戦いが描かれているのかな。主人公以外のキャラクターにスポットライトを当てた作品が増えていますが、童話でもその試みがあったら、面白いかもしれないですね…![文・構成/grape編集部]
2023年05月17日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「真面」はなんて読む?よく使われている漢字でもありますが、真面という熟語は見たことがありますか?真も面も小学校で習う、馴染みのある漢字ですよね。いったい、「真面」はなんと読むのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「まとも」でした!真面はよく整って十分なこと、真っ直ぐ向かいあうことを意味します。例えば、昔やんちゃだった彼が真面な人間に成長した、などと使うそう。このように日常生活ではよく聞く言葉なのに、漢字表記は意外と知られていません。まともという言葉は「真面」の他に「正面」と書くこともあります。文章に真面、正面が出てきて「しょうめん」と読むのに違和感があったら「まとも」と読んでみてください!みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)あわせて読みたい🌈【麗らか】はなんて読む?読めそうで読めない常識漢字
2023年04月28日きょうだい喧嘩が絶えず、どのようにやめさせたらいいか悩んだことはないでしょうか。「やめなさい」ときつくいっても簡単にはやめません。これは、2児を育てるまきこんぶ(makikonbu33333333333)さんが、きょうだい喧嘩をやめさせるために絵本「地獄」を読んだエピソードです。これがすごい効果でした。始めのうちは興味深く読んでいましたが…。ケンカをやめさせようと読んだ絵本「地獄」。何度も「地獄」を口にしていたら、お姉ちゃんが悪いことをしている時に、妹が真顔で「じごく」というようになってしまいました。投稿には多数の共感コメントが寄せられていました。一方で、絵本「地獄」はトラウマになるという声も。「笑いこらえるのが大変です」「子供の目がすごく想像できます。真顔でつぶやくセンス!」「親になった今でもこの本トラウマです笑」「上の子はトラウマになるほど泣き叫び、封印しました」「おばけ、鬼、なまはげ、ゾンビ、ドラキュラ、ガオーさんのローテーションで使ってます」「トラウマになりそうなので、いちにちじごくという絵本で代用しました!」絵本「地獄」を読み聞かせたら、ケンカばかりの子供たちも親のいうことを素直に聞いてくれるようになるのではないでしょうか。少々効きすぎることもあるので、「地獄」のいいすぎには気を付けましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年04月27日この記事では赤ちゃんの絵本の読み聞かせについて、医師監修のもとマンガで解説します。スキンシップとしても、教育としても絵本の読み聞かせには効果があります。最初は身近なモチーフの絵本から入り、徐々に物語のある絵本に変えていくといいでしょう。絵本の読み聞かせは、赤ちゃんとのコミュニケーションやスキンシップなど大切な役割を果たします。でも、赤ちゃんが低月齢のころは絵本を読んであげても意味がわからないので、効果がないと思っている人もいるかもしれません。そこで今回は読み聞かせを開始する時期やコツについて解説します。 赤ちゃんに絵本を読み聞かせするのはいつから?個人差はあるものの、赤ちゃんが言葉を覚え出すのは1歳前後とされています。このころから、赤ちゃんは短い単語を使って感情表現をするようになり、1歳半ごろから赤ちゃんは語彙を増やしていき、短い文章を作って話し始めるのが一般的です。そうなると簡単な絵本の内容も理解できるようになります。「言葉を覚えさせる」「お話を楽しんでもらう」という意味では、1歳半を目安にして読み聞かせをするのが効果的です。 しかし、基本的には生まれてすぐからでも読み聞かせには意味があります。赤ちゃんは文字を理解しませんが、耳で音を聞くこと、絵を見ることなどを楽しみます。また、読み聞かせには学習以外の効果も多くあります。たとえば、読み聞かせは赤ちゃんと親のコミュニケーションの場です。親からやさしく語りかけることで赤ちゃんは安らぎを覚えますし、親も赤ちゃんへの愛情を確認できる時間となります。さらに、毎日寝る前に読み聞かせを習慣にすると睡眠の儀式となり、生活リズムも整いやすくなるでしょう。本が身近な存在となって、将来的に読書が好きになるかもしれません。絵本に興味があれば、言葉がわかるようになったころの読み聞かせもより楽しめるでしょう。このようなことから、赤ちゃんが絵本の内容をわからない時期でも、読み聞かせを始めることは有意義といえます。 先ほどお伝えしたとおり0歳児で言葉や物語は追えなくても、音や絵の印象だけなら楽しむことができるので、抑揚をつけたり、「にこにこ」などの擬態語などが含まれた絵本を読み聞かせたりして、一緒に楽しみましょう。親と一緒にいろいろな絵が移り変わる時間を過ごすのは、大切なスキンシップになります。まずは図書館や本屋さんで赤ちゃんに見せてみて反応が良いものを選んでもよいでしょう。 赤ちゃんに絵本を読み聞かせする効果は?絵本の読み聞かせのメリットとしてはまず、「情緒の安定」が挙げられます。赤ちゃんは絵本の内容がわかっていなくても親が読む声をずっと聞いていて、感覚的に気持ちのいい時間を過ごせます。優れた絵本は優れた文章で書かれているため、親の読む声も耳触りがよくなります。安心感のある時間をたくさん持つことで赤ちゃんの情緒は安定していきます。また、成長したときに感情表現が豊かで、他者への共感能力が高くなりやすいでしょう。 次に、「好奇心の芽生え」も重要なポイントです。家族に囲まれた日常ではなく、まったく知らない世界を赤ちゃんは絵本でのぞきます。その結果、赤ちゃんは好奇心が刺激され、キャラクターや世界観などを「もっと知りたい」と思うようになります。こうした感情は、成長したときの学習意欲や向上心へとつながり、芸術的な視点を養ううえでも大切な機会となります。 そして、「親子のきずなの再確認」も読み聞かせでできます。絵本は親から子に物語を読み聞かせることで、テレビではできないコミュニケーションが生まれます。同じ物語でも、親が工夫して読み上げれば、そのたびに赤ちゃんは違う感想をもつはずです。赤ちゃんは絵本の内容こそ覚えていなくても親から愛情を注がれた記憶は残っていくので、良好な親子関係を築く礎ができていきます。 赤ちゃんの絵本の読み聞かせ方のポイント読み聞かせするうえでのポイントは、赤ちゃんに「感想を求めない」ことです。赤ちゃんは絵本を読んでいる間、素直に楽しんでくれているはずです。しかし、感想を聞くのは意見の強要になってしまう恐れがあり、赤ちゃんはストレスを覚えてしまいがちです。場合によっては、絵本そのものへの嫌悪感につながりかねません。 読み聞かせが終わったら、「おもしろかったね」と声をかける程度で十分です。もしも赤ちゃんが気に入ってくれたなら、感想を求めなくても笑顔になったり、繰り返し読んでほしがったりといった反応があるでしょう。 「赤ちゃんと触れ合いながら読む」ことも大切です。読み聞かせはスキンシップの時間でもあるので、ひざに乗せたり、隣に寝たりしておこなうのが理想的です。こうした習慣を続けると、赤ちゃんは絵本の内容がわかっていなくても「お母さんやお父さんと触れ合える時間」だと思ってくれるようになります。そして、読み聞かせの時間が好きになり、将来的には本そのものに興味を持ってくれます。また、親子が仲良くなるためにも欠かせない時間になるでしょう。 月齢別のおすすめ絵本低月齢の赤ちゃんなら、「にこにこ」「わんわん」「ぶーぶー」など、言葉が繰り返されて心地よいリズムの感じられる絵本がよいでしょう。まだ視力が十分に発達していないことから、はっきりした色づかいや形が描かれている絵本の方がより楽しめると言われています。 生後10カ月ごろになると、赤ちゃんは絵本を玩具のように捉えて楽しむことができるようになります。しかし、この時点ではまだ物語までは追えません。赤ちゃんにとって身近なものをモチーフにしたシンプルな絵本を読み聞かせるのがぴったりです。 たとえば、野菜や果物などの「食べ物」の絵本は、赤ちゃんが見たことがある絵が多く、親しみをもって見ることができます。また、乗り物の絵本も愛されやすいジャンルです。電車や車を絵本で知った赤ちゃんは、実際に自分が乗る立場になったときに感動を覚えてくれます。知的好奇心を育むうえでも、適した絵本といえるでしょう。 1歳を超えたあたりから、赤ちゃんは簡単な物語にも反応できるようになっていきます。身近なテーマを好むのは変わらないものの、リズム感やユーモアをともなったフレーズが載っている絵本をおもしろがってくれるでしょう。さらに、音が流れる仕様になっていたり、歌が出てきたりする絵本も人気です。これらの絵本はリラックス効果があるだけではなく、音感を養うこともできます。そして、1歳半ごろからは知育絵本を取り入れるのも効果的です。ごはんや着替えといった生活習慣を楽しみながら学べる絵本によってマナーを教えてあげるのもいいですね。 注意点としては、絵本選びが親の自己満足にならないことです。優先するべきは赤ちゃんの好みであり、苦手な本を無理に読まされても赤ちゃんは心から楽しめず、読み聞かせという行為そのものが苦痛に変わっていくかもしれません。赤ちゃんの好きなジャンルを意識して本を選びましょう。 まとめスキンシップとしても、教育としても絵本の読み聞かせには効果があります。赤ちゃんが生まれたら、積極的に読み聞かせをおこないましょう。赤ちゃんが読んで共感できる内容は時期によって変わっていきます。最初は絵の印象や音を楽しめるものから始めて、10カ月ごろになったら身近なモチーフの絵本も取り入れつつ、徐々に物語のある絵本に変えていくといいでしょう。 作画/はたこ監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
2023年04月27日彫刻家・舟越保武の長女で、珠玉の絵本を数多く生み出した編集者の末盛千枝子。末盛が手掛けた絵本の貴重な原画や資料、彼女を育んだ父・保武や弟の舟越桂、舟越直木をはじめとする芸術一家・舟越家の人々の作品を通して、その仕事と人生を紹介する展覧会『末盛千枝子と舟越家の人々 —絵本が生まれるとき—』が4月15日(土) に開幕。6月25日(日) まで千葉県の市原湖畔美術館にて開催されている。展示風景撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)1941年に舟越保武と俳人として既に知られながら文学の道を断念し夫を支えることを選んだ母・道子の長女として生まれ、高村光太郎によって「千枝子」と名付けられた末盛。大学卒業後に絵本の編集者として仕事をはじめ、イラストレーターの井沢洋二が絵を、妹の舟越カンナが文章を担当した『あさ・One morning』がボローニャ国際児童図書展でグランプリを受賞するなど話題の本を次々と出版。さらに国際児童図書評議会(IBBY)の活動や、上皇后陛下・美智子様との共同作業、東日本大震災で被災した子どもたちに絵本を届けるプロジェクト「3.11絵本プロジェクトいわて」など、美しい絵本を世に送り出すためのさまざまな活動を続けてきた。末盛千枝子撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)開幕に際して行われたオープニングセッションで、「悲しいことがあっても、最後まで希望を持っているということが大切だと思って本を作ってきた、ということだけ言えると思います」と語った末盛。私生活ではNHKの人気番組『夢であいましょう』の名ディレクターとして知られた夫・憲彦の突然死や、長男の難病、障害といった数々の困難にも見舞われたが、そうした困難を末盛は絵本作りに昇華させていった。1階の展示室では、井沢洋二×舟越カンナで制作された『あさ・One morning』(85年)『冬の日One Evening』(88年)『冬の日・One Christmas』(89年)『そらに・In The Sky』(95年)や、絵本作家であり岩波ホールで外国映画の配給に携わっていたはらだたけひでが哲学者や宗教家を描いた『パシュラル先生』(89年)『フランチェスコ』(92年)『たびのなかま』(93年)など、末盛が手掛けた美しく、深遠な絵本の原画の数々が並ぶ。それらはいずれも、当時は子どものためのものと思われていた絵本の世界に一石を投じるような、作品性の高いものだった。「はらださんの『たびのなかま』は今こそ世界中に見てもらいたい、戦争なんてしてる場合じゃないわよっていうような絵本ですし、『そらに・In The Sky』も本当にそういう本だと思います」(末盛)井沢洋二『あさ・One morning』原画1985年はらだたけひで『フランチェスコ』原画1992年末盛がこのような独自の価値観のもとに絵本づくりに取り組むようになったのは、夫の死後、残された息子たちに父の姿を本にして伝えたいと思ったことがきっかけだった。1階展示室の一角には、そうした思いから制作された絵本『パパにはともだちがたくさんいた』の原画や憲彦が手掛けていた伝説的番組『夢であいましょう』に関する資料や映像などを集めたコーナーも。ジャンルは違えども、お茶の間に夢を届けようと奮闘した夫の遺志を継ぐ気持ちが、末盛の絵本作りの根底を支えていたという。展示風景撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)「テレビディレクター末盛憲彦の世界」のコーナー。『夢であいましょう』に出演していた黒柳徹子や渥美清をはじめ往年のスターたちとのスナップ写真もならぶさまざまな人との出会いと協働によって多くの絵本を生み出してきた末盛だが、特筆すべきものとして現在の上皇后・美智子様に関する仕事がある。絵本研究家の島多代の紹介で、92年に美智子様が自らまどみちをの詩20篇を選んで翻訳し、安野光雅が切り絵をデザインした『どうぶつたち』の編集を末盛が担当。そこから親交を深めるようになり、国際児童図書評議会(IBBY)の名誉顧問を務めていた美智子様によるIBBY国際大会でのビデオ講演の実現や、講演録『橋をかけるー子供時代の読書の思い出』(98年)の出版など、その後30年以上にわたって美智子様をお支えするようになる。会場では安野光雅が手掛けた『橋をかける』の装画や扉絵などの原画のほか美智子様のご講演の貴重映像も展示。末盛が日本に紹介した人気絵本作家M.B.ゴフスタインの絵本の原画、エリック・カールやピーター・シスらの手紙などからは、末盛が広く世界の絵本作家たちとの交流を深めてきたことを伺い知ることができる。『どうぶつたち』(92年)ほか、末盛が編集を手掛けた美智子様の著書や講演録の数々左から、安野光雅『橋をかける』挿画(麦畑)、『橋をかける』扉絵(麦穂)1998年、『橋をかける』英文扉絵(麦穂)1998年、宮内庁蔵展示風景M.B.ゴフスタイン『ゴールディーのお人形』原画ニューヨーク公共図書館蔵撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)M.B.ゴフスタインやエリック・カールなど世界の絵本作家や編集者との交友を示す手紙や写真の展示も地下の展示室では、そんな末盛を育んだ「舟越家の人々」の作品が一堂に会している。7人弟妹の長女だった末盛は「両親が子供たちを育てるために彫刻だけでやっていくということが、どれだけ大変かということが身に染みていたので、芸術家とだけは結婚したくないと思っていた」と語るが、そんな厳しい生活のなかでも父・保武は常に「何を美しいと思うか」ということを問いかけ、子どもたちの価値観や美意識を育んだという。また、弟・一馬の死をきっかけに家族全員で洗礼を受けたカトリック信仰も、末盛の支えとなった。保武の代表作である「長崎26殉教者記念像」のうちの1体《聖フェリッペ・デ・ヘスス》をはじめ、桂や直木の彫像や絵画、母・道子や妹の苗子、茉莉、カンナの絵画など家族の作品が静かに響きあう展示空間からは、末盛の絵本作りの根幹にあるものを感じとることができるだろう。展示風景舟越保武《ダミアン神父》1975年世田谷美術館蔵撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)左:舟越保武《聖フェリッペ・デ・ヘスス(長崎26殉教者記念像のうち)》1962年岩手県立美術館蔵展示風景舟越桂《海にとどく手》2016年、舟越道子、末盛千枝子、舟越苗子、茉莉・アントワンヌ・舟越、舟越カンナ撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)展示風景舟越直木撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)2010年に岩手に移住した末盛は、翌年に起こった東日本大震災で被災。だがその後、すぐに行動を起こし、避難所の子供たちに絵本を送り、読み聞かせを行う「3.11絵本プロジェクトいわて」を瞬く間に立ち上げ、その後10年にわたって代表を務めた。絵本を通じて子どもたちの悲しみに寄り添い続けてきた末盛だからこそ実現し得たことだろう。会場ではプロジェクトの全容を、写真パネルや国内外から寄せられたメッセージなどで紹介している。展示風景3.11絵本プロジェクトいわて撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)全国から届けられた絵本が入っていた段ボールに書かれていたメッセージの展示絵本を通して人生の悲しみと希望、そして美しさを伝えたいという強い思いのもと、行動し続けてきた末盛千枝子。そのたおやかで力強い作品と人生に触れてみてほしい。<開催情報>『末盛千枝子と舟越家の人々 —絵本が生まれるとき—』2023年4月15日(土)~6月25日(日) 市原湖畔美術館にて開催月曜休館(祝日の場合は翌平日)〈ギャラリーツアー〉日時:5月13日(土) 13:00~14:006月17日(土) 13:00~14:00解説:前田礼(市原湖畔美術館館長代理・同展企画者)参加費:無料 ※入館料は別途必要
2023年04月26日ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」と、人気絵本『くまのがっこう』との初コラボレーションイベント「大人気絵本キャラクターコラボ くまのがっこう ジャッキーとなかまたち」が25日より開催されている。『くまのがっこう』は、作者・あいはらひろゆき(文)氏、あだちなみ(絵)氏による人気絵本シリーズ。2019年9月には、シリーズ累計発行部数222万部を突破するなど、幅広い世代に愛されている。そして今回、同作とイチナナとのコラボイベントの開催が決定。イベントは、イチナナユーザーであれば誰でも参加可能で、イベント期間中には、『くまのがっこう』の主人公である「ジャッキー」 や、おともだちの「デイビッド」など、かわいいなかまたちのキャラクターをデザインしたオリジナルコラボアニメーションギフト(有料)が用意されている。また、イベントの参加条件を満たして配信を行い、見事一定の基準をクリアした参加ライバーには、『くまのがっこう』オフィシャルグッズの贈呈も。なおイベントの開催期間は、5月10日23時59分までとなる。
2023年04月26日夜になっても、なかなか寝てくれない生後10カ月の娘。私自身、読書好きだったこともあり、かつて私の母に読んでもらったことがある絵本を、自分の娘に読み聞かせることにしました。私も大好きだった『おつきさまこんばんは』、友人が出産祝いにくれた『だるまさんが』など、好みの本を読み聞かせると、娘はにこにこと笑ってくれます。ですが、少しでも目を離すと、娘は絵本を引っ張ったり、破ろうとしたりしてしまいました。大好きな読み聞かせが苦痛に絵本を読むことは苦にならなかったのですが、寝かしつけのたびに娘から本を守ることに対し、私はストレスを感じるようになりました。「まだ0歳児。絵本なんて、いくらでも破ったらいいよ」と、寛大な気持ちでいられたらよかったものの……もともと本が好きだったこともあり、物を大切に扱いたいという気持ちが自分の中に大きく、どうしても破れてしまった絵本を見ることがつらかったのです。 とはいえ、絵本を読み聞かせると娘の機嫌は良く、寝つきもよかったため、読み聞かせでの寝かしつけ自体は続けたいのにな……と私は悩んでしまいました。 実家で愚痴をこぼしたことがきっかけで久しぶりに、娘と2人で私の実家に顔を出したときのこと。たまたま仕事が休みだった父がいて、「元気か? 孫は最近どうなんだ?」と話しかけてきました。父は、子育てとは無縁の仕事人間でしたが、孫はかわいいようです。 こんな話をしてもな、とも思いつつも、「最近、娘が寝るときに絵本を読んでいるんだけど、何冊もビリビリに破られちゃって困っているんだよね」と少し愚痴っぽく話をしました。そのあと、母がごちそうを用意してくれており、そのままみんなで昼食に。娘に離乳食を食べさせることに必死になっていた私は、父に愚痴をこぼしたことなど、すっかり忘れていたのです。 届いたのは不器用なやさしさ実家に顔を出した日から2日後、私宛に荷物が届きました。差出人は実父。母からお米などの救援物資が届くことはあるものの、父から荷物が届くことは初めてでした。開けてみると、福音館書店の0.1.2えほん『ごぶごぶ ごぼごぼ』。 カラフルな色合いと、さまざまな形が出てくる楽しい絵本です。慌てて父にメールをすると「もうすぐ1歳の誕生日だからな」と。厚紙絵本なので、娘が投げようが、かじろうが、舐めようが大丈夫。不器用な父のやさしさを感じました。 絵本について調べていくなかで、動画やスマートフォンアプリなど、探せば紙の絵本以外にも、さまざまな絵本の楽しみ方があることにも気がつきました。父からもらった絵本がきっかけとなり、自分の中にある「こうあるべき」という考えを柔軟に変えていくことが、子育てには必要なことなのだと改めて感じた体験でした。 監修/助産師 松田玲子著者:西垣かおり7歳女児のママ。元転勤族の妻で、子どもは1人だが、3度の保活経験あり。縁もゆかりもない街で戸惑いながらも、初めての子育てを楽しんだエピソード中心に執筆中。
2023年04月26日障害児向けの絵本作家として活動しているしょうじあいかは、2023年3月に「全国の障害児施設へ自作絵本を配るクラウドファンディング」を実施し、初期の目標金額389%を達成。この度、クラウドファンディング成功を足がかりに、4月1日に障害児支援を目的とした絵本屋サイト『絵本屋だっこ』をオープンしました。URL: 絵本屋だっこに掲載中の絵本■絵本作家しょうじあいかとは・北海道在住の3児の母で、長男が重症心身障害児・保育士、幼稚園教諭、教員免許、カウンセラー資格等を保有・言語理解が難しい息子でも楽しめる絵本をつくりたいと、2022年から障害児向けの絵本づくりをスタート「自作絵本を障害児施設に配りたい」という夢のため2023年2月~3月に挑戦したクラウドファンディングは、400%に迫る達成率で成功をおさめました。4月より全国の施設へ絵本約2,000冊を配布していきます。実施した絵本クラファンまた「絵本づくりを少しでも障害児支援につなげたい」という思いから、クラウドファンディングと同時進行でサイト『絵本屋だっこ』の立ち上げ準備をしてきました。しょうじあいかの絵本の売り上げは、全額、障害児支援のための寄付にします。■絵本屋だっこの取り組み・絵本の売り上げを障害児のための寄付に・障害者アーティストのイラストを絵本にし、売り上げはアーティストに全額還元・一部絵本の売り上げをもとに障害児施設等へ絵本を配布絵本づくりをとおして、インクルーシブな社会の実現へ寄与できればと考えています。■絵本屋だっこの絵本ジャンル・重い障害があっても楽しめる絵本・障害があってもなくても楽しめるインクルーシブ絵本・障害者アーティストの作品を使用した絵本・障害への理解を広める絵本・英語版絵本■絵本の購入はAmazonから絵本屋だっこ制作の絵本はすべてAmazonからご購入いただけます。(AmazonのKDPにより出版)※HPの購入ボタンを押していただくと、それぞれの絵本のAmazon販売ページに遷移します。■読み聞かせ動画も無料公開絵本の内容を知っていただくため、絵本屋だっこでは全作品の読み聞かせ動画を公開中です。▼しょうじあいか【障害児向け絵本作家】絵本屋だっこ ■今後は法人化も検討現在は個人事業として運営していますが、書店への絵本流通や図書館や海外への絵本寄付など、より幅広い活動のため、今後は法人化(出版社化)も検討しています。・公式サイト ・絵本屋だっこInstagram ・公式LINE ・しょうじあいかInstagram 絵本屋だっこチラシ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月07日詩人・谷川俊太郎の仕事から絵本に焦点を当てた展覧会『谷川俊太郎絵本★百貨展』が4月12日(水)〜7月9日(日)、PLAY! MUSEUMで開かれる。1952年に詩集『二十億光年の孤独』でデビューして以来、詩だけではなく、ラジオドラマの台本や記録映画の脚本、歌の作詞、翻訳など言葉によるさまざまな作品を生み出してきた谷川俊太郎。そのなかで「最も自分に向いてると思ったのが絵本」だという。「言葉だけの詩と違って写真や絵が伴うと世界が一挙に広がるし、具体的になる、そこに魅力を感じて絵は描けないけれど、まず何をどう扱うかという絵本のコンセプトを考えて、限られたページ数の中で各場面をどういうイメージで組み合わせるか、また言葉と絵や写真が一緒になることでどんな新しい世界が生まれるかなど、詩を発想するのとは次元の違う興奮がありました」(谷川)。絵本作りは1960年代から本格化し、和田誠、堀内誠一、長新太、タイガー立石、皆川明、tupera tuperaなど多彩なクリエイターと共作している。『まるのおうさま』(絵・粟津潔)などの認識絵本、『もこ もこもこ』(絵・元永定正)などのナンセンス絵本、『へいわとせんそう』(絵・Noritake)のような考える絵本、『かないくん』(絵・松本大洋)などに見られる「死」の表現。それら多種多様な絵本を同展では「百貨店」と名付けた。選び抜かれた約20冊の絵本の世界を、アートディレクター、映像作家などさまざまなクリエイターたちが、朗読、アニメーション、インスタレーションなどの形で表現する。そのほか、谷川さんが“すきなもの”に唐突に遭遇する新作『すきのあいうえお』を発表。また、PLAY! SHOPでは、「言葉をもちかえる」とテーマに、「言葉を着る」アパレル、「言葉を食べる」食品などグッズも販売される。いろいろな形になって現れる “谷川さん”の言葉の世界へ出かけよう。<開催情報>『谷川俊太郎絵本★百貨展』会期:2023年4月12日(水)〜7月9日(日)※会期中無休会場:PLAY! MUSEUM時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)料金;一般1,800円、大学1,200円、高校1,000円、中小600円※立川割あり、お土産付き公式サイト:
2023年04月04日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です!わが家のフリッツ君は5歳。お外遊びやおもちゃで遊ぶのももちろん好きですが、絵本を読むことが大好きです!まだ日本語が読めないので、1人で読んでいるときは絵を眺めているだけですが、私が読み聞かせをすると、とても興味を持って楽しんでくれます。そんなフリッツ君が特にお気に入りの絵本はというと……。多くの日本の子どもたちも読んでいるであろう、昔からの大人気絵本シリーズ! そんなシリーズの1冊を読んでいたときのことでした。主人公の行動に怒ったキャラクターが、ごつん! とげんこつをくらわせて叱るシーンです。何か引っかかる部分があったようで、質問を重ねるフリッツ君。それらに答えていくと、フリッツ君なりの考えを教えてくれました。私の感想としては「たしかにそうだ」ただそれだけ……。フリッツ君の周囲に、叱るときにげんこつをくらわせる大人なんていませんし、「暴力はいけない」という価値観で育っています。私はフリッツ君の考えを「そうだよね、そのとおりだよ」と肯定し、フリッツ君も納得してくれたようです。昔から人気を保ち続けている絵本なだけあって、現代の子どもたちにも楽しく読める内容になっていますが、ほんの少しだけ、時代の風潮の違いを感じた出来事でした。
2023年04月01日春は出会いと別れの季節。お友達、あるいは自分がお引っ越しすることに対して、理解することや、気持ちを整理をすることが難しい子がきっといるはず。今回、モデルで絵本ソムリエのアンヌさんに引っ越しがテーマの絵本を紹介してもらいました。お友達と別れる寂しさに寄り添ってくれたり、新しい街に行くことがワクワクするような物語だったり、さまざまな視点で描かれています。お気に入りの一冊を見つけてみて!引っ越しがテーマの絵本 01引越しのなんとも言えない寂しさを表現『クマくんのひっこし』『クマくんのひっこし』 作・絵:フランク・アッシュ 訳: 山口文生 (評論社) 対象年齢:4・5歳くらいから「住み慣れたお家を離れるのは、ちょっと寂しいものです。引っ越しのためクマくんは、お父さんとお母さんと一緒に荷物をすべてトラックに積み込みます。でも何か忘れてたような気持ちになります。そこで、もう一度家の中を見て回ることに。けれども、どこのお部屋にも何も残っていません。忘れ物は一体なんだったのでしょう。新しい場所に移り住むのには、気持ちの切り替えが必要です。きっとこの一冊が、小さな子の気がかりに寄り添ってくれるでしょう」引っ越しがテーマの絵本 02集合住宅の魅力が詰まったお話『くすのきだんちへおひっこし』『くすのきだんちへおひっこし』 作:武鹿悦子 絵:末崎茂樹 (ひかりのくに) 対象年齢:3歳くらいから「新居は集合住宅。ほかの住人たちと仲良くなれるかな。そんなときこの作品でリラックスしてみてはいかがでしょうか。カエルくんが見惚れたのは、大きなクスノキの団地です。早速管理人のモグラが中を案内してくれました。キツネ、ウサギ、サル、いろいろな動物が一緒に暮らしています。空き室もありますが、上下階にはカエルくんの天敵が! 帰ろうとしたところ、なんと滑ってケガをしてしまいます。それを思いやる住人たち。カエルくんは次第に安心してゆき……。団地のあまりの魅力に読み手のこちらも憧れてしまうでしょう。春の風も感じる気持ちのいい作品です」引っ越しがテーマの絵本 03@@@@@『いつだってともだち』『いつだってともだち』 絵:エリック・バトゥー文:モニカ・バイツェ訳:那須田淳(講談社)対象年齢:4・5歳くらいから「アフリカの大草原で暮らす子ゾウのベノ。仲良しのフレディとは毎日何をするにも一緒でした。ところが、フレディが別の草原に行ってしまうことに。すっかり元気をなくしてしまったベノに、物知りフクロウが3つの「できること」を教えてくれます。一体どんなことでしょう? 仲良くしていたお友達が、遠くへ行ってしまうのは誰にとっても寂しいものです。そんなときの心の支えになる一冊。一生大切に覚えておきたい宝物のようなアドバイスは、大人にも響きます」引っ越しがテーマの絵本 04美しい水彩画と繊細な友情物語『またあえるよね』『またあえるよね』 作:あいはらひろゆき 絵:こみねゆら (教育画劇) 対象年齢:3・4歳くらいから「かなとなつきちゃんは、大の仲良し。お花見に行けば、ブランコに替わりばんこで乗ったり、おにぎりを分け合ったり、公園を裸足で冒険したり。ふたりでいるのがあんまり楽しいので、ずっと一緒がいいと思っています。ところが、春休みが終わってかなが園に行ってみると、なつきちゃんの姿がありません。かなの、溢れんばかりの哀しみを、桜の美しさに乗せた描写が愛らしく素晴らしい。こみねゆらさん初の水彩画。別れの季節にぴったりの、大変繊細な作品です」引っ越しがテーマの絵本 05ネズミ一家のお引っ越しを覗いてみよう!『14ひきのひっこし』『14ひきのひっこし』 作:いわむらかずお(童心社) 対象年齢:3歳くらいから「大人気のロングセラー『14ひき』シリーズの第1巻。おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさん、そして兄弟たち。14ひきのネズミ一家は、心地いい場所を求めて森の奥へ。崖をのぼったり、天敵から隠れたり、川を渡ったり。大冒険の果てに見つけるのは素敵な根っこ。暮らしやすいように、みんなで竹を細工して寝床をつくり、水を引いてきたり、食料を集めたりします。その様子が、余す所なく繊細に描かれていて、何度見てもワクワクします。住処が変わる楽しみが見つけられそう!」引っ越しがテーマの絵本 06お友達とのお別れの日にクマさんがしたこととは?『ぼくとクッキーさよならまたね』『ぼくとクッキーさよならまたね』 作・絵:かさいまり(ひさかたチャイルド) 対象年齢:4歳くらいから「小さい子が初めて経験する『別れ』はとりわけ悲しいものです。クマのぼくは、クッキーと大の仲良し。いつも遊んでは『さよなら、またね』と言い合っていました。でもある日突然、引っ越しを告げられます。『またね』はないの? 寂しい気持ちをどう表現したらいいのか戸惑うぼく。嫌いになってみたり、悩んでみたり、ため息をついてみたり。そしていいことを思いつきます。小さなぼくが悩み抜く健気な姿に心打たれる感動作です」引っ越しがテーマの絵本 07新しい街を楽しもう!『げんくんのまちのおみせやさん』『げんくんのまちのおみせやさん』 作・絵:ほりかわりまこ (徳間書店) 対象年齢:5歳くらいから「新しい街に引っ越してきたげんくん。一軒家になったので犬が飼いたいと思っています。家のそばの商店街に出かけてみると、いろいろなお店が。八百屋さん、魚屋さん、お蕎麦屋さん……。お肉屋さんでコロッケを買ってみます。食べようとしたとき、足元に子犬が! 少し分けてあげると、懐いてあとからついてきました。どこのお店の子なのでしょう。街の様子を隅々まで描いていて、人々との交流が楽しい作品。引っ越しが待ち遠しくなりそうですよ」引っ越しがテーマの絵本 08子どもならではの想像力が素敵!『ふしぎなともだち』『ふしぎなともだち』 作・絵:サイモン・ジェームス 訳:小川仁央(評論社) 対象年齢:5歳くらいから「レオンは新しい街にママとやってきます。でも寂しくはありません。だって、ボブっていう友達がいるから。ボブは誰にも見えないけれど、いつでも一緒。ところが、ある日お隣に男の子が引っ越してきて……。子どもの気持ちを巧みに表現した物語で、サプライズも。読み終わったあとには不思議な安心感に包まれます。場所が変わっても、大丈夫。そんな気持ちになるでしょう」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2023年03月28日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「恰も」はなんて読む?身なりや姿を意味する「恰好」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?しかし、「恰」という漢字は日常で見かける機会はあまりないですよね。読み方を知れば、親しみのある言葉に変わります!いったい何と読むのでしょうか。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「あたかも」でした!恰もは、あるものが他によく似ていることを表す漢字。「あたかも実際に体験したような口ぶりで話す」のように使うことも。「恰好」の他に、からだの格好や姿を意味する「恰幅(かっぷく)」という言葉でも、恰という漢字が使われています。恰も以外にも、同じ漢字を使った言葉はあるので、意味と一緒に調べてみるのもいいですね。みなさんは分かりましたか?家族や友達にも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!あわせて読みたい🌈【自棄】はなんて読む?「じき」以外の馴染み深い読み方とは
2023年03月25日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「捏ち上げ」はなんて読む?「捏造(ねつぞう)」にも使われる「捏」の字が使われています。言葉の意味も近いのですが……。いったい、なんと読むのかわかりますか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は、「でっちあげ」でした!捏ち上げとは、でっちあげること。捏造すること。ないことをあるように作り上げたもの、もしくは、なんとか形だけは作り上げたものを指します。「捏ち上げの事件」「自慢話を捏ち上げる」などと使われますよ。元々「捏」という漢字には「でつ」という読みがあり、同じ意味である「捏造」も「でつぞう」と読まれていたのです。「捏造」は慣用的に「ねつぞう」と読まれるようになっていきましたが、「捏ち上げ」には元々の読みが残っています。この漢字表記を知っている方は少ないので、読めると一目置かれるかもしれませんね。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)あわせて読みたい🌈【凌駕】はなんて読む?「超越」の類義語です!
2023年03月14日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「肥沃」はなんて読む?「肥沃」という漢字を見たことはありますか?おそらく皆さん聞いたことがある言葉かと思いますが、二文字目がなかなか読めませんよね。土壌の状態を表す言葉ですよ。一体、「肥沃」とはなんと読むのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は、「ひよく」でした!「肥沃」の意味は、「土地が肥えていて、農作物がよく育つこと」です。「肥沃な大地」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?「土が肥える」というのはどういう意味?と思われる方もいるでしょう。これは、「農作物がよく育つ為の条件が整っていること」を指します。豆知識としてぜひ覚えていてくださいね。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)あわせて読みたい🌈【金団】はなんて読む?甘いお菓子を表わす常識漢字!
2023年03月06日