20世紀初頭に「形而上絵画(けいじじょうかいが)」と後に自らが名づけた謎めいた作品群を発表して、シュルレアリスム運動に多大な影響を与えた画家ジョルジョ・デ・キリコ(1888−1978)。その70年に及ぶ画業を展観する大回顧展が、4月27日(土)から8月29日(木) まで、上野の東京都美術館で開催される。「形而上学」は古代ギリシャに始まる哲学だが、デ・キリコの「形而上」は哲学というよりも、「日常の奥に潜む非日常」を指す言葉として使われていたそうだ。イタリア人の両親のもとギリシャで生まれ、ドイツでニーチェなどの哲学や象徴主義の絵画などから影響を受けたデ・キリコは、パリに滞在した1910年頃から、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法や脈絡のないモティーフの配置、独特の幻想的な雰囲気によって、「日常の奥に潜む非日常」を描き出したのだった。《「ダヴィデ」の手がある形而上的室内》 1968年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団 © Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024ダリやマグリットなどシュルレアリストに大きな衝撃を与えつつも、やがて伝統的な絵画技法に対する関心をより深めたデ・キリコは、古典絵画の様式へと回帰し、シュルレアリストたちと袂を分かつこととなる。その一方で、自身の以前の形而上絵画の題材を取り上げた作品も頻繁に制作し、また後年には、これまでの創作を統合した「新形而上絵画」と呼ばれる作品の制作も行った。同展は、そうした複雑な歩みを見せたデ・キリコの初期から晩年までの絵画を余すところなく紹介するものだ。画業を代表する「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」などのテーマに分けて、それぞれの初期の代表作から後年の展開へとたどることで、時代ごとの作品を比較しつつ、デ・キリコ芸術の全体像に迫る構成となっている。《瞑想する人》 1971年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団 © Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024同展の出品作品は100点以上に及ぶ。とりわけ評価の高い初期の形而上絵画は世界の名だたる美術館に収蔵されており、集めるのが難しいものだが、今回はその稀少作が充実しているのも見どころのひとつ。また、絵画のみならず、彫刻や挿絵、舞台美術に関わる作品の展示もあり、長いキャリアの中で展開された幅広い創作活動にもふれることができる。日本では10年ぶりとなるこの大規模な回顧展で、デ・キリコが生み出した謎と不思議に満ちた世界を心ゆくまで堪能したい。<開催概要>『デ・キリコ展』会期: 2024年4月27日(土)~8月29日(木)会場:東京都美術館時間:9:30~17:30、金曜は20:00まで(入室は閉室30分前まで)休室日:月曜(4月29日、5月6日、7月8日、8月12日は開室)、5月7日(火)、7月9日(火)~16日(火)料金: 一般 2,200円 大学1,300円、65歳以上 1,500円公式サイト:※土日祝、8月20日(火)以降は日時指定予約制(当日空きがあれば入場可)チケット情報:()
2024年04月16日展覧会「超絶技巧の鉛筆画 吉村芳生展」が、2024年3月22日(金)から5月12日(日)まで、長崎美術館にて開催される。精緻な鉛筆画を手掛けた吉村芳生の大回顧展吉村芳生(よしむらよしお)は、鉛筆による細密な描写で知られる日本人画家だ。2013年に63歳で急逝した吉村の大回顧展となる「超絶技巧の鉛筆画 吉村芳生展」では、初期のモノクロ作品から、色鉛筆で描かれた鮮やかな花々まで、約500点にものぼる作品を展示。吉村の圧倒的な描写力に迫る展覧会となっている。機械的な技法と卓越した画力版画や鉛筆でのドローイングが中心だった初期の作品では、より細かで機械的な吉村の描写を目にすることができる。たとえば《ジーンズ》は、2.5mm四方のマス目にひたすら斜線を引いて濃淡を表現する、驚きの技法によって描かれた。マス目には0から9までの数字が記入され、“4は斜線5本”など明確なルールに基づいて静物を写生している。また、活字の1文字1文字をすべて手描きで写しとった“新聞”に、自身の“自画像”を重ねた「新聞と自画像」シリーズにも注目。実物の新聞の上に自画像を描いたのではないかと疑うほど精密にコピーされた新聞と共に、吉村の様々な自画像を見ることができる。自画像の表情は、その紙面を見たときの実際の吉村の表情となっているそうだ。色鉛筆を用いた晩年の作品も会場では、晩年の吉村が手掛けた、カラフルで巨大な作品も公開。色鉛筆で菜の花を描いた《未知なる世界からの視点》は、全長約10mの圧倒的な存在感を放つ。実際の情景とは天地を反転させて描いているのが特徴で、上下を逆さにすることで、虚構と現実、日常と非日常が入れ替わる様子を表現している。展覧会概要「超絶技巧の鉛筆画 吉村芳生展」会期:2024年3月22日(金)~5月12日(日)会場:長崎県美術館 企画展示室開館時間:10:00~20:00(最終入場 19:30)休館日:4月8日(月)、4月22日(月)観覧料:・一般(大学生以上) 前売券 (全日) 1,100円、当日券(平日) 1,200円 、当日券 (土日祝日) 1,300円・小中高生 前売券(全日) 500円、当日券(平日) 600円、当日券 (土日祝日) 700円※小学生未満無料※本展観覧券でコレクション展にも入場可※15名羽状の団体と身体障害者手帳等掲示者、および付添者1名は前売料金※詳しくは長崎県美術館のホームページを確認前売券販売期間:2月9日(金)~3月21日(木)前売券販売所:ローソンチケット・ローソン各店(L コード: 81993)、紀伊國屋書店長崎店、メトロ書店本店、好文堂書店、くさの書店チトセピア店、ララコープ各店(一部店舗除く)、長崎新聞社(本社文化ホール、佐世保支社)、長崎県美術館【問い合わせ先】長崎県美術館TEL:095-833-2110
2024年03月22日東京、新宿のSOMPO美術館では、2024年3月23日(土)より『北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画』を開催。日本人には馴染みの薄い北欧の絵画を、ノルウェー国立美術館、スウェーデン国立美術館、フィンランド国立アテネウム美術館のコレクションより、厳選された約70点で紹介する。今回対象となる3つの国は、ヨーロッパと地続きにありながらも北方の気候風土のもとで独得の文化を育んだ国。芸術動向においては長らくイタリア、ドイツ、フランスに追従していたが、19世紀、ナショナリズムの高まりを背景に、古くから語りつがれてきた北欧神話や民話が独自の絵画モチーフとして発見された。同様に雄大な山岳、森、湖などの風景や、夏季の白夜、冬の極夜、オーロラといった北欧ならではの自然現象も題材となっていく。フィンランドの画家ヴァイノ・ブロムステットの《冬の日》のように、北欧ならではの透明感あふれる光の描写などにも注目だ。北欧の画家といえば、不安定な人間の心理状態を描いたノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクが日本では有名。同展でも《ベランダにて》など彼の作品を見ることができるが、同じノルウェーの画家では、テオドール・キッテルセンにも注目したい。彼は、森に住む動物や怪物が登場する、おとぎ話の世界を数多く描いた。また夜の闇の中、向こう岸に小さく輝く《街》を描いた、スウェーデンのアウグスト・ストリンドバリも興味深い人物。彼は19世紀の北欧で最も重要な作家のひとりだが、ごく短い間画家としても活躍した。新宿の超高層ビルの建ち並ぶSOMPO美術館で見る、北欧の自然や街並み、ファンタジーに富んだ絵画作品。それらは、北欧の魅力がおしゃれな家具やデザインだけではないことを教えてくれるに違いない。<開催概要>『北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画』会期:2024年3月23日(土)~6月9日(日)会場:SOMPO美術館休館日:月曜(4月29日、5月6日除く)時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)料金:事前購入一般1,500円、大学1,000円/当日一般1,600円、大学1,100円チケット情報:()公式サイト:
2024年03月13日岐阜県・西濃地域を走る養老鉄道を応援する「ぎふ活研究会」では、2024年3月15日~21日に養老鉄道の車内にて「養老鉄道絵画展2024」を実施します。今回7回目を迎えた養老鉄道絵画展は、2023年12月までに揖斐川町、池田町の子どもたち355枚の応募がありました。集まった絵は養老鉄道の列車内の吊広告スペースに展示されます。展示に向けて、池田町の子どもたちが中心となって活動する「養老鉄道応援団」の御協力を頂き40枚のポスターに仕上がりました。御協力頂いた養老鉄道応援団の皆さん■「養老鉄道絵画展2024」の概要開催日 :2024年3月15日(金)~21日(木)予定列車 :2両編成貸し切り運行予定:HPに掲載(前日夜の予定) 昨年の展示(養老鉄道絵画展2023)■これまでの養老鉄道絵画展の活動養老鉄道絵画展は、2017年に町内の揖斐小学校の1年生、37人の絵の展示からスタートしました。小さなスタートでしたが通学の足がなくなると困るという想いから、地域の方には大変ご協力いただきました。これまでの活動で、多くの方のご協力をいただき、子どもたちが養老鉄道に対するメッセージを発信する場になりました。■クラウドファンディングのお礼開催に向けて実施しましたクラウドファンディング「大切な通学の足、養老鉄道を応援したい。【養老鉄道絵画展2024】」では、多くの方から118,200円のご支援を頂きました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。養老鉄道の硬券切符を組み合わせたグッズなどのお礼の品は、発送に向けて準備を進めています。絵の展示と合わせて、切符の購入で養老鉄道を応援いたします。お礼の品の例 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月08日個性豊かな画家たちの作品が人気を集めている江戸絵画。その江戸絵画を様々な切り口で紐解く展覧会を定期的に開催する東京の府中市美術館で、3月9日(土)から5月6日(月・祝)まで、当時の画家たちの制作の根底にあった「仏教」をキーワードとした企画展が開催される。『ほとけの国の美術』という展覧会名を聞くと、仏教伝来時から歴史を重ねてきた仏像や仏画などの「仏教美術」を思い浮かべるかもしれないが、同展に登場する作品の多くはそうした仏教美術とはちょっと違うのだという。当時の画家や鑑賞者の多くが仏教と密接な暮らしをしていたという観点から、制作の根底に「仏教」があったことから生まれた多彩な表現を紹介することに焦点があてられているのだ。たとえば、死んだらどこへ行くのかを、経典に書かれた文字だけではなく「目で確かめたい」という人々の気持ちから生み出されたファンタスティックな浄土の絵や、恐ろしくも迫真的な地獄図。「常識を超えよ」と説く禅の精神を伝えるために、どこか変な絵やかわいい絵になってしまった「禅画」。寒山拾得(かんざんじっとく)や布袋(ほてい)さまなど、本来は真面目な信仰対象なのに、なんだかおかしなキャラクターになってしまった人物や仏さまなど、楽しい絵画が並ぶのが同展の魅力だ。興味深いのは、若冲(じゃくちゅう)が描いたユニークな白象の絵や、応挙や蘆雪(ろせつ)の無邪気な子犬の絵も、仏教がなければ生まれなかったらしいこと。お釈迦様の死を動物たちもともに嘆く涅槃図(ねはんず)にも見られるように、「動物にも人と同じ心がある」という、古くから人々の心を包みこんできた仏の教えが、動物の命を思いやり、絵の中の動物を愛おしむ文化を生み出したと考えられるのだそうだ。今回は、その蘆雪が珍しく大きな屏風にたくさんの子犬を描いた新発見の作品が初公開されるのも話題となるだろう。なお、同展では、江戸時代の作品に加え、昨年修理を終えたばかりの室町時代の仏画の大作、京都市・二尊院の《二十五菩薩来迎図》全17幅のほか、近世以前の仏教美術の優品も展示される。来迎図から若冲、そして応挙や蘆雪の子犬の絵まで、「ほとけの国」で生まれた、美しく、愛らしく、アイディアに溢れた多彩な作品を楽しみたい。<開催概要>『春の江戸絵画まつりほとけの国の美術』会期:2024年3月9日(土)〜5月6日(月・振)※会期中展示替えあり会場:府中市美術館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(4月29日、5月6日は開館)料金:一般700円、大高350円、中小150円公式サイト:
2024年03月01日名作絵画をモチーフにした腕時計「オリジナル絵画ウォッチ」の新作が、2024年1月25日(木)より全国のブルーブルーエ(Bleu Bleuet)店舗ほかにて発売される。“アート鑑賞気分が楽しめる”「絵画ウォッチ」「オリジナル絵画ウォッチ」は、その名の通り、名画をモチーフにしたアート好きにはたまらない腕時計だ。額縁のようなゴールドのスクエアフレームを採用しているので、文字盤はまるで絵画のよう。時間を確認するたびに“絵画鑑賞気分”を楽しめると人気を集めている。《眠そうな子猫》など「猫の名画」着想の3デザインそんな「オリジナル絵画ウォッチ」に、猫の絵で知られるオランダ生まれの女流画家ヘンリエッタ・ロナー=クニップの作品が新登場。猫がじっとこちらを見つめる《獲物を観察する》、とろんとした顔が愛らしい《眠そうな子猫》、白い猫が周りをキョロキョロ見渡す《好奇心》の3種の柄を取りそろえる。いずれも、猫のキュートな表情やしぐさに癒されること間違いなし。それぞれの絵画にぴったりのベルトカラーを合わせ、アンティーク調のデザインに仕上げている。自分用にはもちろん、猫好きの人へのプレゼントにもおすすめだ。【詳細】猫の絵画ウォッチ(獲物を観察する/眠そうな子猫/好奇心) 各3,300円発売日:2024年1月25日(木)取扱店舗:全国のブルーブルーエ店舗、オンラインストアサイズ(cm):ケース 2.5×2、手首周り 13~18、ベルト幅 1.3※店舗によって取扱アイテムは異なる。※実際の商品と仕様が異なる場合あり。※商品の入荷日・販売日が若干前後する可能性あり。※都合により入荷しない場合あり。※アイテムがなくなり次第終了する場合あり。
2024年01月14日岐阜県西濃地域を走る養老鉄道を応援する「ぎふ活研究会」では、2024年3月に養老鉄道の車内にて開催する「養老鉄道絵画展2024」の展示作品募集を開始。また、開催のためにクラウドファンディングをCAMPFIREにて2024年1月26日まで実施いたします。クラウドファンディングサイト CAMPFIRE 養老鉄道絵画展2024クラウドファンディング養老鉄道絵画展・車内の様子■養老鉄道絵画展2024について養老鉄道絵画展2024は、今回で7回目を迎え、毎年小学生など多くの子どもたちに参加いただいております。また、今回は、規模を拡大し揖斐川町に加え、池田町の子どもたちにも応募用紙を配布しました。養老鉄道絵画展2024の開催にあわせて、地域の方、養老鉄道のファンの方、西濃地域にご縁のある方など多くの方にご支援をいただけるようクラウドファンディングを合わせて実施します。お礼の品は、養老鉄道の硬券切符と地域の皆様からご提供いただく商品のセットなど、養老鉄道に乗る機会が無い方も切符を購入して応援することができます。【展示作品の応募概要】応募期限: 2023年12月20日応募先 : ワンスト脛永(揖斐駅前)、霞渓舎(池田駅内)揖斐川歴史民俗資料館(上南方)の応募箱応募用紙: 応募箱備え付けの応募用紙展示 : 2024年3月中旬■クラウドファンディング概要プロジェクト名: 大切な通学の足、養老鉄道を応援したい。【養老鉄道絵画展2024】期間 : ~2024年1月26日URL : ■これまでの養老鉄道絵画展の活動養老鉄道絵画展は、2017年に町内の揖斐小学校の1年生、37人の絵の展示からスタートしました。小さなスタートでしたが通学の足がなくなると困るという想いから、地域の方には大変ご協力いただきました。これまでの6回の活動で少しずつ規模を拡大し、揖斐川町内の全小学校の子どもたちが加わりました。また地域の高校生が、子どもたちの絵を展示する台紙への貼り付け作業にボランティアとしてご協力いただきました。第6回では、開催にあわせてクラウドファンディングを実施し、地域のお店や地域住民、全国のご支援者様からご協力をいただける活動になりました。これまで行った6年間の活動で、多くの方のご協力をいただき、子どもたちが養老鉄道に対するメッセージを発信する場になりました。■クラウドファンディング実施までの背景岐阜県揖斐川町には、養老鉄道(当時の近鉄養老線)の他に岐阜の市内線につながる名鉄揖斐線がありましたが、利用客の減少により20年以上前、廃止になりました。廃止前には、住民などによる存続活動が行われましたが、その声は届きませんでした。ローカル線が廃止になって困るのは、地方の住民、子どもたちです。しかし、地方から都会へ人口集中し地方の声は弱くなるばかりです。地域の人だけで活動していても規模は大きくなりません。名鉄揖斐線の車両廃止になった後、「子どもたちが通学できる学校が変わってしまった」との声をよく聞きました。学校に通いにくい地域は若い家族が住みにくくなります。人が少ない地域はますます不便に、悪循環が止まりません。クラウドファンディングは、揖斐川町、西濃地域に縁がある、かつて養老鉄道にお世話になった多くの方に呼びかけて応援していただきたいという想いから実施に至りました。「昔、養老鉄道で通学してお世話になった。今は養老鉄道に乗る機会はないけれど、何か応援したい。」そんな気持ちを切符や地域の商品を購入することにより支援していただきたいと思います。活動のスキーム地方鉄道の維持と沿線地域の活性化は、車の両輪です。地域の子どもたちが養老鉄道の大切さを訴え、自分たちの住む町を大切にする「養老鉄道絵画展」を今後も継続させたいと考えています。西濃地域の大切な通学の足・養老鉄道を、地域の方たち、全国の支援者の方たちで応援する仕組みを目指しスタートしました。硬券切符による支援昨年のご支援の品 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月01日現代作家による精緻な写実絵画の専門美術館として知られる千葉市のホキ美術館で、2010年の開館時に開始した『私の代表作』展。その第5回展が、11月23日(木・祝)から2024年5月12日(日)まで開催される。『私の代表作』展は、同館の創設者・保木将夫が館の設立にあたり、館の特徴となるものをつくろうと考えて企画したものだ。第1回は、2007年、それぞれの画家自身にとって『私の代表作』となるような100号以上の大作を、自らが考えた自由なテーマで描いてほしいと依頼し、その完成作が2010年、特別な展示室であるギャラリー8に並べられた。以来、3年毎に展示替えが行われるこの展示室は、新たに「代表作」の依頼を受けた参加作家同士が切磋琢磨し合う空間となっているという。今回の出展作家は、野田弘志、青木敏郎、五味文彦、原雅幸、大畑稔浩、小尾修、島村信之、石黒賢一郎、諏訪 敦、塩谷亮、廣戸絵美、藤田貴也、山梨備広、三重野慶の14名。大きな見どころは、ベテランから新人まで、写実絵画の世界で最も輝いている作家たちが3年越しで描き下ろした大作が一堂に並び、初公開されることだ。白い壁の展示室が多いなか、唯一黒い壁、黒い床、黒い天井で内装されたギャラリー8の静謐な空間に、ゆったりと1点ずつ掛けられた作品群は見応えたっぷり。「自身にとっての代表作となるものを」という依頼に果敢に挑戦した画家たちによる渾身の新作に初めて出合えることは、鑑賞者にとっても大きな喜びとなるだろう。これまで4回の開催を重ねてきた『私の代表作』展によって誕生し、同館に収蔵された作品数は50点を超える。同館のコレクションの根幹をなすと同時に、各画家にとってのみならず、写実絵画の世界においても代表作ともなりうるものだ。最新作の14点とともに、歴代の「私の代表作」の一部を他の展示室で目にできるのも、今回の会期中の見どころのひとつとなっている。なお、同展では、作家の生の声による作品解説を聴くことができる。作品横に設置されたQRコードから専用サイトにアクセスする方式の音声ガイドである。スマホとイヤホンを持参して、作家の声にも耳を傾けたい。<開催情報>第5回『私の代表作』展会期:2023年11月23日(木・祝)〜2024年5月12日(日)会場:ホキ美術館 ギャラリー8時間:10:00〜17:30(入館は17:00まで)観覧料:一般1,830円、大高・65歳以上1,320円、中学910円公式サイト:
2023年11月07日ミルフィー(MilleFée)の人気コスメシリーズ「絵画アイシャドウパレット」からフィンセント・ファン・ゴッホの作品をモチーフにした新作が登場。2023年11月14日(火)より、各種バラエティストアほかにて販売される。ミルフィー「絵画アイシャドウパレット」に“ゴッホ”の新作ミルフィーの「絵画アイシャドウパレット」は、細やかな粉質による高発色と、思わず集めたくなるパッケージで話題を集める、有名絵画からインスピレーションを得たコスメシリーズだ。インフルエンサーの本田ユニ監修のもと、共同企画を行っている。今回新たに登場するのは、ポスト印象派の代表者でもあるフィンセント・ファン・ゴッホが手がけた《星月夜》《花咲くアーモンドの木の枝》《バラのある花瓶》《ひまわり》の4作品から着想を得ている新作。ファン・ゴッホが描いた絵画の色合いや雰囲気を表現できるよう試行錯誤を重ねて完成したアイシャドウだ。カラー展開08 星月夜ピンクベージュやブラウンなどの使いやすいカラー、そしてワインレッドなど夜空を彷彿とさせる深みのあるカラーをセット。絵画をそのまま閉じ込めたような、幻想的なマーブルカラーもポイントに。09 花咲くアーモンドの木の枝繊細なアーモンドの枝や花のタッチをベージュやホワイト、ピンクなど淡い色合いで表現。柔らかい発色で、誰もが羨む儚げな目元に。10 バラのある花瓶肌馴染みの良いベージュカラーを基調とする中に、大胆なグリーンとホワイトのマーブルカラーが存在感を放つ。バラの花のように、華やかで印象的な目元に。11 ひまわりこっくりとしたオレンジブラウンで絵画の様々なひまわりをイメージしたカラー。こだわりのマーブルは目元にとびきりの華を持たせる。【詳細】ミルフィー 絵画アイシャドウパレット 6g 全11種 各2,420円発売日:2023年11月14日(火)より順次※10月14日(土)~ロフトにて発売
2023年10月26日有限会社エルステュディオインターナショナル(代表:さかより のりこ)がメディアプロデュースする現代アート画家 尾形純氏の絵画展『尾形純 絵画展「月冴ゆる庭」』が、韮崎大村美術館にて2023年12月2日(土)より開催いたします。現代アートの難しさを吹き飛ばす「色の立体感」。抽象画というジャンルに、日本の伝統的な色彩・景色を籠める画風の尾形純氏。尾形氏の絵は、≪枯れては巡る、季節の美しさ≫を表すように、年を経ていくことで風合いを変えていく。そんな、まるで日本庭園のように有機的なアート作品。その源流は、意外にも「西洋的な裏打ちされた技術」にあるという。先月韓国光州のアートフェアでの展示を終え、既に2024年も多くの海外展・国内博物館への参加が決定するなど画家として活躍する尾形氏。修復家としての顔も持つ彼の、その独特な「庭」を思わせる作風のルーツに迫る。画家 尾形純氏 浜離宮にて (C)Benjamin Lee〇古色を作る、西洋画的なルーツとは?尾形純と言えば、「古色」と呼ばれる日本独自の色彩・和の色が特徴だが、意外なことにそのルーツは伝統的な西洋画にあるという。元々が油画志望だったこともあるが、東京藝術大学の大学院の坂本一道教授の研究室での影響も大きい。15~17世紀の西洋の古典技法を研究する中で、「手板」と言って、ファンアイクやルーベンス、レンブラントなどの地塗りや描画のサンプルを作って学んだ。「当時の巨匠は真っ白いキャンバスではなく、先に【有色の地塗り】を施していました。最初に塗った色彩に対して、色の吸収や反射を見て、色を活かし、作品を作りあげていく……元の色にどうやったって影響される。塗り重ねると更に表情が変わります」例えば、銀色の地塗りに赤を入れることで現れるピンクと、元から塗るために作ったピンクでは、全くニュアンスは違う。色に対する考え方や手法で、一番影響が濃いのはこの【地塗り】だと、尾形氏は言う。塗った色のポテンシャル、色彩力が発揮されていくその原理を意識して形成していった結果、今のスタイルが出来た。もう一つ、尾形作品のルーツには【修復家としての技術と感性】がある。尾形氏は学生時代の恩師の紹介で修復の工房に入門し、その後、文化庁の在外研修でニューヨークに渡るという稀な経歴を持つ。これらの経歴の中で磨いた技術も、【地塗り】の話と地続きである。そして、修復家に必要とされるのは、「必要な色」「欲しい色」を的確に作ることだ。「新しいものに古来の良さが必ずあります。歴史的・古典的な美術スキルを勉強しないと得られない『深さ』を実感しました」地塗りを知り、修復家として活動したことで「美術史に残る名画の見方」はがらりと変わった。同時に、画家としての【キャンバスの捉え方】にも大いに影響したという。「こうしたい」「こうじゃない」と悩みながら描く中で、尾形氏は、確かな手ごたえを感じるようになった。脳裏に浮かべた情景に見合う色にたどり着くことができるようになったのだ。これは、「自分の考えに、技術がマッチしたから」であり、その根底に、「修復で培った感性」があるという。修復家としての自分がアーティストとしての自分を更に育て、相乗効果を生んでいる。〇尾形作品のガイド、「和の庭の見立て」~絵を理解するための【はしご】とは~「伝統の世界には詰将棋みたいな厳しさ、描写への追求があり、それに取り憑かれた時期もあります。ただ私は描き途中に現れる、不明瞭なゆらゆらした画面に惹きつけられました」やがて抽象画・現代アートへと舵を切ったのは、予測できる世界のリアリティを追求する絵ではないものが描きたくなったから。巨匠の後追いではなく、自分だけの絵があるのではないかと迷う中で確立した「色」。その色が「和」に結びつき、「和の庭の見立て」にたどり着くまでには、ある画商との出会いがあった。画商は、英語のタイトルを付けていた尾形氏の絵に「どうみても和の色だから」と別の提案をした。「こぼれ剥ぎ」や「花筏(はないかだ)」などの和菓子のような名前だ。のちに、この理由が、「画商が実は茶人であったため」だったことを、尾形氏は知る。更に、画商は「花影(かえい)」という言葉を持ち出し、「桜の花の影は見る人の心によって、いろいろなものに見える。その様子が尾形さんの絵にぴったりだ」と告げた。これこそが、実は、作品群『花影』シリーズの由来になるエピソードなのである。彼岸の花影また『禅之庭』(会場:インターコンチネンタルホテル)というイベントを行ったことも、尾形作品と「和」「庭」の親和性を深める切っ掛けになった。「海外からの来客が多いイベントで『貴方の絵は日本庭園だね』と言われました。そこで、改めて庭園を訪れて散歩したり、また古典作品を手に取ったり、僧侶と出会ったりするうちに『確かに』と思う節が出てきました」尾形氏自身、作品を庭に見立ててみれば、しっくりときた。また画家として最初こそ「言葉にすること」に違和感があったが、直に説明することの重要性に気づいた。「例えば『この絵は雪の景色だ』と伝えると、(鑑賞していたお客さんが)『あー、私も雪の日のお寺でこの雪景色、見たことある』と自分の体験と重ねることがあります。色面だけの画面でも色のソースを伝えることで、見る人は自分自身の経験を絵に投影して解釈することが出来る……そうなれば、見ている方は僕の世界に、はしごを渡るみたいに入ってきてくれます。庭に見立てることは、自分の作品を理解してもらうための【はしご】だと気づきました」「庭の見立て」で深い理解を得られるようになれば、例え表現が抽象的であっても、そのまま「色」を受け取ることができるようになる。そのときに成立する【作る者と鑑賞する者との相互理解】を尾形氏は大事にしている。■韮崎大村美術館企画展 尾形純 絵画展「月冴ゆる庭」 概要会場 : 韮崎大村美術館 内容 : 上記サイトの展覧会よりご覧ください。会期 : 2023年12月2日(土)~ 2024年2月25日(日) 10:00~17:00休館日: 水曜日、1月1日庭に見立てて作品を描くことの多い尾形氏だが、実在の庭を念頭に置くというより、心象風景や空気感をそのままに作品に籠めている。そんな尾形氏の次の挑戦が、実際の庭とのコラボレーションだ。舞台になる韮崎市韮崎大村美術館は韮崎大村記念公園内に建てられ、園内には「創新苑」という庭園が造成されている。この実際の庭園と、そこからインスピレーションを得て創作する「心象風景としての庭園(絵画)」を双方楽しむことが出来る仕掛けだ。尾形氏の作品は、時に凹凸のある立体的なシリーズも含めて、昼夜、また時の流れ、時節柄の光の差によって、絵の表情や見栄えが変化し、その状況に馴染んでいくことを善しとして「日々目にさらされ、一緒に過ごす」前提で創作される。環境による表情の変化も含め、その場を彩る尾形氏の現代アートは、存在自体が「中庭」のような魅力を持っている。そうして時に住民の、時にお客様のコミュニケーションのツールともなる作品だからこそ、パブリックアートとして迎えられることも多い。今回は絵画展でもあり、訪れる場所ありきのパブリックアートイベントとしても楽しめる稀有な催しもの。場合によっては、インスタレーションのような見方もできる。実際の冬の庭とともに、尾形純の世界の「庭」、その不思議な色・風合いを楽しむまたとない機会。是非現地を訪れ、季節を体感してほしい。同時に、年明けには【大村智館長と尾形純氏の対談】も決定。創新苑の傍らに静かに佇む館長の生家を改築した蛍雪寮にての、またとない機会に注目が集まる。その他、節分にはアーティストトーク・作品解説あり。【プロフィール】尾形純 現代アート画家(C)Benjamin Lee東京都出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了。恩師の紹介で修復の工房に入門し、文化庁の在外研修でニューヨークへ留学。Rustin Levenson Art Conservation Associates Ltd.にてインターンを経験。以降、数々の名画修復に携わる修復家としても活躍。画家としては、日本の伝統色を思わせる落ち着いた色彩を基調にし、庭や自然風景を見立てた作風で脚光を浴びる。国内の個展に加え、ニューヨーク、ロンドンなどのセレクト展、その後、シンガポール・東南アジアへと活躍の場を広げ、今に至る。2019年ベトナム政府主催「The Exhibition of Finest Art Works From Representative Asian Artist in Hanoi - Vietnam 2019 」では、アジア圏各国の作家を一堂に会する中、唯一の日本人作家として招聘された。また近年は、ホテルやレジデンス、レストランなどの【パブリックスペースのアート制作】にも注力している(代表:銀座ミシュラン一つ星レストラン REIKASAI GINZA、グランフロント大阪オーナーズタワー、琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ、ホテルメトロポリタン鎌倉など)。作品集 「十の庭 庭に宿る抽象」(2021年)、作品集 GOKUSUI 「曲水」(尾形仮山名義・2022年)を出版。REIKASAI GINZA(十の庭 庭に宿る抽象 尾形純作品集より)【尾形純の作品に関するお問い合わせ先】メール: office.junogata@gmail.com HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月26日一般財団法人日本児童養護施設財団は、横浜元町・石川町の地域発展と児童養護施設の子どもたちのことを知っていただくため、石川町商店街を中心とした協力店舗にて、絵画展『日本子ども未来展』を2023年10月7日~9日まで開催いたします。日本子ども未来展『日本子ども未来展』は、当財団が運営する事業となり、今年で5回目の開催となります。これまではオンライン美術館としてインターネット上で開催していましたが、新型コロナウイルスが5種に移行したことから、実際の店舗での展示となるリアル開催の運びとなりました。今回の目玉は、500点にもおよぶ児童養護施設の子どもたちの絵画です。年齢は2歳~18歳までの子どもたちが、テーマに沿って絵を自由に描いています。どの作品も感性が豊かで、ほっこりしてしまうものばかりです。会場は親子でも楽しめる内容となっています。商店街をまわるスタンプラリー(限定商品がもらえる)、ワークショップ、アコーディオン演奏などを用意しています。皆さまのお越しをお待ちしています。【開催概要】■開催日2023年10月7日(土)~10月9日(月)/3日間■開催時間朝11時~夕方5時まで(7日ワークショップのみ夕方6時まで開催)■参加費無料■メイン催し会場Gallery / Studio CHARLOTTE.USAGI神奈川県横浜市中区石川町1丁目19Gallery / Studio CHARLOTTE.USAGI■イベントHP ■絵画協力会場横浜元町・石川町の商店街40軒強■主宰一般財団法人 日本児童養護施設財団日本子ども未来展 運営事務局東京都港区南青山3-4-6 2FURL: ■共催Gallery / Studio CHARLOTTE.USAGI神奈川県中区石川町1丁目19「JR石川町駅元町口から徒歩1分のガラス張りのギャラリー」スペース貸にとどまらず、ギャラリストが自ら企画を立て面白い展示会やアーティスト支援を行なっています。古民家を改装して、全棟まるまるがアートスペースになっています。■後援公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団元町・石川町(ギャラリー、店舗、医療機関、公共施設など)子ども未来展 チラシ<児童養護施設について>全国に612施設あり約3万人の子どもたち(2歳~18歳まで)が生活しています。入所背景は、親からの虐待(暴力的、精神的)、育児放棄(ネグレクト)、経済的な理由、孤児、何かしらの理由によります。<日本子ども未来展とは>全国の児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して、日々の生活だけでなく子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。【イベント内容】■展示作品子どもたちが描いた絵画 総数約500点 特別記念作品6点をメイン会場:Gallery / Studio CHARLOTTE.USAGIを中心とした元町・石川町(ギャラリー、店舗、医療機関、公共施設など)に絵画を展示。▼これまで開催した日本子ども未来展の絵画作品・2019年 開催 第1回作品テーマ「将来の夢、なりたい職業」 ・2020年 開催 第2回作品テーマ「クリスマス」 ・2021年 開催 第3回作品テーマ「僕の私の好きなもの」 ・2022年 開催第4回作品テーマ「夏」 ・2023年 開催 第5回作品テーマ「大切にしているもの」 ■地域協力元町・石川町(ギャラリー、店舗、医療機関、公共施設など)によるスタンプラリーの実施。詳細ページよりスタンプラリー地図を確認しぜひ参加してみてください。■ワークショップGallery / Studio CHARLOTTE.USAGI2階ワークショップブースワークショップ に関して(1)「ふわふわ綿のフェルトを触って自分だけのキャラを作ろう」開催:10月7日(土)11:00~17:00参加:無料担当:一般財団法人 カルチュラルライツ内容:アーティストのゆにここさんと一緒にふわふわの綿を触りながら、人形にするフェルトを自分で選んで手足、顔を作って、自分だけのオリジナルキャラの人形を作ります。(2)「サッカー選手西山さんと遊ぼう」&「親子ヨガ」開催:10月7日(土)17:30~18:00参加:無料担当:きせきの食卓&元町ヨガ2006内容:サッカー選手の西山さんとサッカーボールを使用して遊びます。「親子ヨガ」親子で簡単なヨガを体験できます(10分程度)(3)「ステッカー・シールを窓に貼ってハロウィン風にデコろう」開催:10月8日(日)12:00~15:00参加:300円担当:カッティングステッカーめりりぃーと内容:ゆりあ先生と一緒に、シールでハロウィンの飾り付けをします。自分でシールを作ってみたい子には、ジャムの瓶のデコも用意しています。(4)「アートフラワーでヘアピンやブレスレットを作ろう」開催:10月8日(日)15:00~17:00参加:無料担当:山西 まり子内容:まり子先生と一緒に好きなアートフラワーを選んで自分だけのアクセサリーが作れます。(5)「画家の先生に習うミニ絵画レッスン」(小さな子から高学年の子まで参加できます!)開催:10月9日(祝)12:00~17:00参加:無料担当:油彩画家 本間 由佳内容:武蔵美術大学油絵科院卒の本間先生が、日本児童養護施設財団キャラクター「もっち~」のオリジナルぬりえを作成してくださっています。そちらのぬりえは、小さなお子様から小学校高学年生や中学生、大人の方まで、みんなが絵画を学べるように作られています。色や影の付け方など、先生がそれぞれにワインポイントアドバイスをしてくださいます。もっち〜作品■ギャラリー前アコーディオン演奏開催:10月7日(土)12:00~参加:無料担当:美緒内容:ギャラリー前で素敵なアコーディオンの生演奏が聴けます。ご希望の方は「アコーディオン演奏体験」もできます。<イベントHP> 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月06日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2023年10月7日(土)から11月12日(日)まで、「特別展 いぬねこ彩彩―東アジアの犬と猫の絵画―」を開催いたします。人間の親愛なる友として、今も昔も愛されてきた犬と猫は、東アジアでは古くから絵画のモチーフとしても人気を博しました。それらは、心和む愛らしい姿だけを求められて生まれたのではなく、日々の幸福への祈りや異国への憧れ、権威の象徴、社会風刺など、人間の様々な思いを託されることで、しばしば描かれてきたのです。本展観では、中国、朝鮮半島、日本における、12~20世紀に制作された犬図・猫図を一堂に展示します。重要文化財5件、重要美術品1件を含む、計63件を通して、東アジアで花開いた豊かな動物画の展開をお楽しみください。詳細は別紙の通りです。【図1】老圃秋容図 沈南蘋筆中国・清時代静嘉堂文庫美術館蔵(画像提供:〔公財〕静嘉堂/DNPartcom)【図2】花下遊狗図 李巌筆朝鮮・朝鮮王朝時代日本民藝館蔵【図3】時雨狗子図 円山応挙筆日本・江戸時代府中市美術館蔵別紙<1> 展覧会詳細について1.名称 特別展 いぬねこ彩彩―東アジアの犬と猫の絵画―2.会期 2023年10月7日(土)~11月12日(日)※会期中、展示替えあり。前期:10月7日(土)~10月22日(日)後期:10月24日(火)~11月12日(日)3.休館日 毎週月曜日(ただし10月9日〈月・祝〉は開館し、翌10日〈火〉が休館)4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)5.入館料 一般 950円 高校・大学生 730円 小学・中学生 無料6.共催 毎日新聞社7.出陳品数 63件*主な展示作品◎=重要文化財 ○=重要美術品【中国の犬と猫の絵画】◎蜀葵遊猫図・萱草遊狗図 伝毛益筆 南宋時代(12世紀) 大和文華館蔵・犬図 李迪筆 南宋時代(13世紀) 個人蔵【前期展示】○春苑遊狗図 紀鎮筆 明時代(15~16世紀) 黒川古文化研究所蔵◎猫児図(「安晩帖」第9図) 八大山人筆 清・康熙33年(1694) 泉屋博古館蔵・老圃秋容図 沈南蘋筆 清・雍正9年(1731) 静嘉堂文庫美術館蔵【朝鮮半島の犬と猫の絵画】・花下遊狗図 李巌筆 朝鮮・朝鮮王朝時代(16世紀半ば) 日本民藝館蔵・猫図 朝鮮・朝鮮王朝時代(18世紀) 高麗美術館蔵【日本の犬と猫の絵画】・「李迪犬図」模本 狩野探幽模 日本・江戸時代(17世紀) 個人蔵【後期展示】・倣李迪狗子図(「和漢流書手鑑」より)狩野常信筆 江戸・宝永元年~6年(1704~09)頃 個人蔵・百流之絵鑑 狩野昌運筆 日本・江戸時代(17~18世紀) 福岡市美術館蔵・松下麝香猫図屏風 伝狩野之信筆 日本・室町時代(16世紀) サントリー美術館蔵・犬図 俵屋宗達筆 日本・江戸時代(17世紀) 西新井大師總持寺蔵・狗子図 与謝蕪村筆 日本・江戸時代(18世紀) 個人蔵・時雨狗子図 円山応挙筆 江戸・明和4年(1767) 府中市美術館蔵・親子犬図 張月樵・長沢蘆雪筆 日本・江戸時代(18世紀後半) 個人蔵・厖児戯箒図 伊藤若冲筆 日本・江戸時代(18世紀) 鹿苑寺蔵<2> 会期中のイベントについて1.講演会「かわいいだけじゃない―いぬねこの本流 日本の犬猫表現の展開における狩野派の役割」(1)日時・場所 11月5日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 神戸大学大学院 人文学研究科 専任講師 野田 麻美氏2.日曜美術講座「中国と朝鮮半島の犬図・猫図について」(1)日時・場所 10月15日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 大和文華館 学芸員 都甲さやか3.列品解説(1)日時・場所 毎週土曜日 午後2時から展示場にて(2)解説 大和文華館 学芸部4.無料招待デー 10月31日(火)大和文華館開館記念日※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。※講堂の定員は100名です。(当日先着順。予約不要)以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月04日特別展「ミュシャ展マルチ・アーティストの先駆者」が、ひろしま美術館にて、2023年9月2日(土)から10月29日(日)まで開催される。美術館「えき」KYOTOなどでも開催された巡回展だ。多方面にわたるミュシャの活動19世紀末から20世紀初頭にかけて、西欧を中心に起こったアール・ヌーヴォー。有機的な曲線を特徴とするアール・ヌーヴォーは、産業革命を経て隆盛した商業デザインから建築まで、さまざまな領域で展開された。その代表的な芸術家として知られるのが、アルフォンス・ミュシャだ。ミュシャは、サラ・ベルナールが主演を務めた演劇のポスター《ジスモンダ》をはじめとするポスター作品で人気を博したものの、実際に手がけたジャンルは多岐にわたっている。ミュシャ作品を特徴付ける、優美な女性と花々を組み合わせたモチーフは、ポスターや装飾パネルばかりでなく、菓子のパッケージや宝飾品などにも展開されることになった。特別展「ミュシャ展マルチ・アーティストの先駆者」は、デザインや絵画、写真など、多様な方面で活躍したミュシャの活動を紹介する展覧会。《ジスモンダ》や《椿姫》といったポスター、《四季:春、夏、秋、冬》などの連作装飾パネルをはじめ、書籍の挿絵、菓子や香水のパッケージ、宝飾品、油彩画や水彩画、そしてプライベートを捉えた写真など、さまざまな作品からミュシャの芸術をひもといてゆく。展覧会概要特別展「ミュシャ展マルチ・アーティストの先駆者」会期:2023年9月2日(土)~10月29日(日) 会期中無休会場:ひろしま美術館住所:広島県広島市中区基町3-2開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 1,500円(1,300円)、高校・大学生 1,000円(800円)、小・中学生 500円(300円)、未就学児童 無料※( )内は前売および20名以上の団体料金※本展の入館券でコレクション展示も観覧可※障がい者手帳の持参者および同伴者1人は無料※65歳以上は1,300円(要証明)【問い合わせ先】ひろしま美術館TEL:082-223-2530
2023年08月26日大和グラビヤ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:河合 昭司)は、パッケージ印刷の技術を活かしグラビア印刷で絵画を複製する社内プロジェクト「MOSHA-PRO」で、瀬戸市出身のアーティスト・杉山大介さんの作品を「模写」する試みに挑戦した。制作した作品は、2023年11月23日~28日までの6日間、名古屋市中区の妙香園画廊にて開催される杉山大介さんの個展にて展示される。グラビア印刷された『Dance after the rain』MOSHA-PRO×杉山大介大和グラビヤ株式会社が展開する、絵画をグラビア印刷で模写するプロジェクト「MOSHA-PRO」で、瀬戸市出身のアーティスト杉山大介さんとのコラボレーションが実現しました。「MOSHA-PRO」は、食品包装などのパッケージ印刷で培ってきた印刷技術を活かし、絵画をグラビア印刷で模写するプロジェクトで、これまで印象派絵画や浮世絵などの複製画を制作してきましたが、現代アート作品を手掛けるのは初の試みとなります。今回は、杉山大介さんが制作したデジタルアート作品『Dance after the rain』を、当社の得意とする特色(プロセスカラーでは再現できない色を出すために調合された単色インキのこと)の技術を以て光の表現に徹底的にこだわり「模写」しました。杉山大介さんには印刷現場に立ち会っていただき、実際に色合わせの際に意見交換をしながら共に完成度を追及しました。特色である紫色の赤みの調整を繰り返すなど細部のニュアンスまでこだわり、『Dance after the rain』の「模写」が完成しました。今回制作した作品は、2023年11月23日~28日までの6日間、名古屋市中区の妙香園画廊にて開催される杉山大介さんの個展にて展示予定です。印刷立ち合いの様子(左:杉山大介さん)グラビア印刷機を用いた印刷の様子妙香園画廊 : MOSHA-PRO・MOSHA-COLLEについて主に化粧品や食品のパッケージを印刷加工する当社が、印刷技術を活かして絵画の精巧な「模写」にチャレンジするプロジェクト。アートを通してグラビア印刷の価値と可能性を広げることをプロジェクトの目的としています。これまで当社は、お客様が本当に求めるパッケージを形にするため、色の再現性にこだわったパッケージを製造してきました。特に化粧品包装の分野でその技術を発揮してきましたが、「色」という強みをパッケージに限らず他の分野でも活かしたいという想いから、2022年よりグラビア印刷で高クオリティの複製画を制作するプロジェクト「MOSHA-PRO」が始まり、これまでに雪舟『山水長巻図』やクロード・モネ『散歩、日傘をさす女』などのグラビア印刷に挑戦しました。そして、MOSHA-PROで制作した作品をアートとして楽しんでいただくために誕生したのが「MOSHA-COLLE」です。プラスチックフィルムならではの風合いや性質を活かしつつ、日々の暮らしの中に気軽に取り入れられるような彩りあるコレクションをラインナップしています。今回印刷した『Dance after the rain』も、「MOSHA-COLLE」にて販売予定です。光の表現が特徴的な『Dance after the rain』を、プラスチックフィルムならではの透け感でお楽しみいただけるよう、展開いたします。MOSHA-COLLE powered by BASE : 杉山大介クイアのアイデンティティを持つ画家。ファッション産業で働いていた父親の影響で、高校時代からラグジュアリーファッションとストリートカルチャーに惹かれ、特に、ジャンポール・ゴルチエが日本の着物や伝統柄を使ってデザインしたコレクションに強い興味を持つ。一方、9歳の時に緑内障に罹り、更に19歳の時に別の難病も発症。失明と死への強烈な恐怖と常に闘う。京都大学法学部中退後、広告会社で9年間デザイナーとして働くが、36歳で重病を患い、何年もの間、生と死の境界を彷徨うこととなる。その間「一体生きているとは何か。死ぬとは何か?どちらとも実感できないこの〈生命〉とは何か?」を問い続ける中、それを作品として表現することを決意し、独学で美術家に転向。緑内障(現在は完治)の経験により光そのものに強い興味を持っていたことから、自身の油彩画を印刷した布を日光が透過した色にヒントを得て、Z軸の高さ情報を付加したドローイングデータを作成して工業用インクジェットプリンターで生地の上に出力するという技法を考案。また、透明なアクリル板に2Dのドローイングをプリントして着物の生地の上にアクリル板を浮かせて貼るという技法にも挑戦している。【個展】2022 「死と平和」ギャラリーMenio、名古屋【グループ展】2021年FACE展2021、SOMPO美術館、東京2020全日本アートサロン絵画大賞展、国立新美術館、東京【受賞歴】2020年FACE2021入選2019年全日本アートサロン絵画大賞展入選【コレクション】大和グラビヤ株式会社株式会社新東通信index : 会社概要社名: 大和グラビヤ株式会社本社所在地: 名古屋市中区金山1-14-16 トキワビル5階代表: 河合 昭司事業内容: 化粧品、食品等のパッケージ印刷・加工・開発設立: 1957年3月URL : ECサイト: 本件に関するお客様からのお問い合わせ先大和グラビヤ株式会社Tel:052-265-6763Mail: info@daiwagr.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月22日六本木一丁目にある泉屋博古館東京では、2023年9月2日(土)より『企画展楽しい隠遁生活 文人たちのマインドフルネス』を開催する。理想の隠遁空間を描いた絵画に触れることで、「暮らしを楽しむ」ことの意義を改めて考えようという展覧会だ。深山幽谷に庵を編み、自然を友に文雅を楽しみながら、悠々自適な生活を送る隠者たち。東洋の山水画に数多く描かれたイメージは、中国の士大夫や日本の文人たちが憧れた、マインドフルネス(安寧な心理状態)な理想の隠遁生活であった。その根底にあるのは、人の心を惑わす富貴や栄華など世俗的な欲望を絶ち、世間から離れて高潔に生きたいという「脱俗」の思想である。中国ではすでに3世紀の三国時代末には、俗世間を避けて竹林に会し、親しく交友したという「竹林の七賢」の主題が生まれていた。そんな隠者たちの理想的世界が、自然の移ろいを楽しみ、文化芸術に親しみながら、人々が自由に生きる「桃源郷」である。桃源郷をはじめ、文学に詠われた風景のイメージとして描かれた山水図には、雄大な自然の中で人間がいかに小さな存在であるかをあらわすために、雄大な滝と小さな書斎を並置するなど、自然に対して人間の営みは小さく描かれた。時に隠者たちは、趣味を同じくする者と、詩歌音曲に遊び、酒を酌み交わして親交を温めることもあり、その様子は「雅集図」や「臥遊図」に描かれた。展覧会ではそんな隠遁生活にふさわしい文房諸道具や酒器などもあわせて紹介する。今も昔も変わらぬ、自由で安らかな生活への憧れ。その思いの強さに、驚く人もいれば、共感する人も多いに違いない。なお会期中は「住友コレクションの近代彫刻」の特集展示を同時開催。かつて住友家の邸内を飾っていたと考えられる彫刻群を初めて一堂に紹介する。住友家の彫刻コレクションの全貌を知るとともに、作品に流れるコレクターの美意識を読み取ることができるだろう。<開催情報>『企画展楽しい隠遁生活 文人たちのマインドフルネス』会期:2023年9月2日(土)〜10月15日(日)会場:泉屋博古館東京時間:11:00~18:00、金曜は19:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)料金:一般1,000円、大高600円公式サイト:
2023年07月28日スロヴェニア国際映画祭で作品賞を含む11部門を独占した、新鋭グレゴル・ボジッチ監督の大人のための寓話が邦題『栗の森のものがたり』として日本公開決定。絵画のような映像美を堪能できる5本の特報が一挙に解禁された。イタリアとユーゴスラビアとの国境に位置する広大な森を舞台に、ケチな棺桶職人と、夢見る栗売りの孤独な2人の人生を幻想的に描き出した本作。時は1950年代。かつては安息の地と呼ばれ、息を呑むような美しさを誇った栗の森に囲まれた小さな村。第二次世界大戦終結後、長引く政情不安から人々の多くは村を離れ、または戻ってくるはずもない家族や隣人をただ待ち続ける。大工のマリオは、家を出たまま戻らないひとり息子からの連絡を待ち続け、投函することのない息子宛の手紙に思いを綴っては引き出しにしまう。栗売りのマルタは、戦争から戻ってこない夫からの手紙と数枚の写真を唯一の手掛かりに、彼が現在住んでいるであろうオーストラリアに旅立つ決意だ。そんなある日、マルタとマリオは出逢い、互いの身の上を語りながら、その境遇を思いやる。そしてマリオはマルタにある提案を持ち掛けるのだが…。監督・脚本・編集を手掛けたのは、本作が長編デビューとなるスロヴェニア出身の新鋭グレゴル・ボジッチ。本作は2019年のトロント国際映画祭でプレミア上映されるや大喝采を浴び、スロヴェニア国際映画祭では最優秀作品賞、監督賞、男優賞、撮影賞、観客賞など11部門を受賞。2020年に開催された日本・なら国際映画祭では、コンペ作品の中で「最も美しい」と評され審査員特別賞に輝いた。フェルメールやレンブラントといったオランダの印象派の画家に影響を受けたというボジッチは、35mmとスーパー16mmフィルムを駆使し絵画のような風景を切り取る。使い古しの洗面器にピッチャーや果物、箒や靴、洗濯カゴや紙くずまでが、優しい光に照らされ、ゆっくりと時が流れる森の日常を、陰影深く描き出した独特の映像美がうかがえる。賭け事が大好きで、病弱な妻にも辛らつな言葉を浴びせる大工マリオ役に、イタリアの名優マッシモ・デ・フランコヴィッチ。70以上の作品に出演し、多数の賞を獲得。現代映画界を代表するメソッド・アクターとしてその名を馳せている。お金を貯めて「栗の森」を離れようと気を揉む最後の栗拾いマルタ役には、クロアチアで活躍する人気俳優イヴァナ・ロシュチッチ。人生を重ね深みある顔に神々しささえ感じられるマリオの妻ドーラ役には、イタリアの名女優として200以上の演劇や映画に出演するジウジ・メルリが扮した。音楽は、アイスランドのヘクラ・マグヌスドッティル。幽玄なテルミンの音色で彼らの喜びや悲しみ、喪失感の無常さを詩的に表現。また、馬車に乗る若い女性2人がシルヴィー・バルタンの名曲「アイドルを探せ」を唄い、踊るシーンはあまりに愛おしく印象的なシーンとなる。ロシアの文豪アントン・チェーホフの短編小説にインスピレーションを受け、人生の機微を甘くほろ苦く描いた本作。生と死の境界線は曖昧で、森の中で遭遇するものは現実なのか妄想なのか…。全てのカットに美が宿る映像美、メランコリックな大人の寓話が深い余韻を約束する。『栗の森のものがたり』は10月7日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年06月28日特別企画「上田薫展」が、香川の高松市美術館にて、2023年7月15日(土)から9月18日(月・祝)まで開催される。“瞬間”を鮮やかに描き出す上田薫上田薫は、ある瞬間を捉えた写真をもとに、対象を精巧に描き出す独自の写実表現で知られるアーティストだ。なま玉子が割れる瞬間を描いた作品をはじめ、スプーン上のゼリーやジャム、アイスクリーム、透明な泡やしゃぼん玉を拡大したものなど、スーパーリアリズムの手法で描かれた作品は、子どもから大人まで幅広い世代を魅了し続けている。企画展「上田薫展」では、モチーフを拡大し超写実的に描いた油彩画約50点のほか、未公開の作品を含む初期から現在までの作品を展示。上田の描くことへの飽くなき興味と挑戦を感じつつ、瞬間を鮮やかに描いた上田薫の世界観を楽しむことができる。また、東京藝術大学で油彩を学び、卒業後は抽象画家としてキャリアをスタートした上田。会場では、本展開催にあたりアトリエを調査する中で見つかった、在学時に教授の梅原龍三郎のクラス課題で描いたデッサンや、卒業後抽象画家として作風を模索していた時代に描いたスケッチや習作など、未公開作品の展示を通して、スーパーリアリズムの手法を確立する以前の上田の活動も紹介する。最新作や現在の活動さらに、高齢になり油彩画を手掛けることは叶わなくなった上田が、現在も描き続けている色鉛筆や鉛筆によるスケッチやイラストも展示。加えて、上田が初期作品と久しぶりの対面を果たした際の様子などを映像で紹介予定だ。展覧会概要高松市美術館開館35周年記念特別展「上田薫展」会期:2023年7月15日(土)~9月18日(月・祝)会場:高松市美術館 2階展示室住所:香川県高松市紺屋町10-4開館時間:9:30~17:00(ただし金曜日、土曜日は19:00閉館 / 入室は閉館30分前まで)休館日:月曜日(ただし7月17日(月・祝)、9月18日(月・祝)開館、7月18日(火)休館)入場料:一般 1,200円(960円)、大学生 600円(480円)、高校生以下 無料※( )内は前売り、20名以上の団体料金※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳所持者は入場無料※前売券は、高松市美術館1 階受付、高松市役所生協、ゆめタウン高松サービスセンター、宮脇書店本店及び南本店にて7月14日(金)まで販売(詳細な販売開始時期は各店舗に要問合せ)※8月5日(土)の「美術館の日」は、高松市美術館の誕生日を祝し、誰でも観覧料無料■同時開催特別企画「小川信治展Better Half回帰の手法」会期:2023年7月15日(土)〜9月18日(祝・月)会場:・高松市美術館 2階展示ロビー、1階図書コーナー住所:香川県高松市紺屋町10-4・ブランチギャラリー(高松丸亀町商店街内)住所:香川県丸亀町13-2 新生銀行跡施設※ブランチギャラリーでの展示は7月22日(土)から入場料:無料【問い合わせ先】高松市美術館TEL:087-823-1711
2023年06月26日皆さんは義実家との付き合い方に悩んだことはありますか。今回は非常識な義両親のエピソードを紹介します。イラスト:美吉香胡非常識な義両親普段から幼稚園の雰囲気を味わってみたいと話していた義両親。ある日、子どもの通う幼稚園で絵画展が行われることになりました。指定された時間であれば自由に見学ができたので、主人公は義両親を誘いました。義両親も連れて行ってほしいと言ったため、車で迎えに行ったのですが…。イライラする義父出典:lamire相撲のテレビ放送の時間を気にしてイライラする義父。そんな義父の姿に違和感を持った主人公ですが、にこやかに対応しました。そして幼稚園に着き、作品を義両親と共に見ていたのですが…。義母は大声で、子どもが描いた作品を馬鹿にするような発言を繰り返すのです。作品を見にきている他の人の目を気にしながら、フォローする羽目になった主人公。そのうえ義父が時間を気にし始めたせいで、作品をゆっくり見ることもできず…。無神経な義両親の姿に、主人公は疲れてしまったのでした。義両親の振る舞いに絶句幼稚園に行ってみたいと日ごろから言っていたにもかかわらず、無神経な振る舞いをする義両親。そんな義両親の姿に絶句してしまった主人公のエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年06月25日株式会社シソン(所在地:東京都渋谷区)は、代官山シソンギャラリーにて、寺井ルイ理による新作絵画展を2023年6月24日より7月2日まで開催いたします。アトリエにて1(制作途中の壁面)「美しい」「すごい」「ヤバい」「かっこいい」「面白い」―――。アーティストの作品を観て、それぞれが、それぞれの感想を抱く。正直に言うと、彼の作品を初めて観た時の感想は「???」だった。よくわからない。わからないから余計に引き込まれて観入ってしまう。これ、なんだろう?わからない。わかるはずもない。彼はきっと、人がわかるものを作って、わからせようなんて思っていない。だけど観ているといろんな発見がある。ひとつの作品の幾重にもなったレイヤーが化学反応を起こしている、とさらに引き込まれる。不思議な吸引力だ。そして創作の風景を想像する。彼のアトリエは、ごく普通のマンションの一室。元工場とか元問屋とか、生活感がない場所で描かれていそう、と想像したのに、肩透かしを喰らう。しかし一歩部屋に足を踏み入れると、生活感なんてまるでなかった。それはそうだ、何せアトリエだしね。2DKの2室共にキャンバスが並び、無造作(のように見える)に置かれた画材と作品と大きなスピーカー。外観とのギャップにくらくらして、置いてあるモノ、飾ってあるモノ、全てが気になって視点が定まらない。「銀座で働く友人が『おもちゃ箱をひっくり返したみたい!』って言ってたよ(笑)。それってさ、すごい褒め言葉じゃない?おもちゃがそこら中にひっくり返ってるんだもん、そんな楽しい状況ないよね。」アトリエにて2(ルイ氏)アトリエにて3誰もやっていない事を面白がってやってみる。「僕は千利休が好きなんだけど、彼が最初に使っていた茶碗なんて、朝鮮半島の『高麗茶碗』と呼ばれる素朴な感じの、ごく一般的な器だったんですよね。利休は美しさを価値があるもの、としてではない、雑器を茶室に持ち込んで、その無作為な美を評価したことで、価値観に変化が起きた。すごく面白いですよね。僕も陶器の作品を作ったんですよ。廃棄されてる器に取っ手を付けてマグカップにしたものです。萩焼や益子焼、いろいろあって、安ければ安いほどアートにした時、面白いんですよね。」そう言ってユニークな形の取っ手を付け、釉薬をかけて焼き直したマグカップを見せてくれた。アトリエにて4また一時期、彼のライフワークは「#ファッションブロガー」だった。昨年退任したが、GUCCIのクリエイティブディレクターにアレッサンドロ・ミケーレが着任した2015年はノームコアが主流。ブログなんてやっていないルイだが、ミケーレのデコラティブなGUCCIで全身コーディネートした写真に「#ファッションブロガー」とハッシュタグをつけてInstagramに投稿。定期的に発信し続け、シリーズ作品化した。当時の感覚だと一種の皮肉にも思えるかもしれないが、ギリギリのラインを真顔で着こなす絶妙なキッチュさが面白い。「僕は“価値観の定義の問い”や“価値観の昇華”に興味があって。矛盾や、物事の狭間を考える事が好きだなんだと思います。『トレンドって何?』ということについて考える事とか。お洒落が個性とオリジナルなら、“誰も着こなせないようなトリッキーな服”が1番お洒落っていう答えに行き着いた。僕はあえて合わない色を探している部分もあって。多くの人達は相性の良い色の組み合わせを探すから、不安になると思うんだけど、僕の場合、色が合わない時が最高なんです。だけどまだ合わない色同士に出会った事はありません」「ジュラシックパークのティラノサウルスは6800万年前の夢を見るのか? 本当にもし恐竜が復活したら、何千年万年前の夢を見るのか考えてみたんです。フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のタイトルがずーっと好きで、いつも色々な物事をこのタイトルに当てはめて考えてます。現代に復活した恐竜は、現代と何千年前のハイブリッドの夢を見るのか?もしそうなら、夢の絵柄を想像すると楽しい。『アンドロイドは〜』の原題は『Do Androids Dream of Electric Sheep?』なんだけど、好きなのは日本語タイトル。“電気羊”って、電気鰻みたいじゃない?“Electric Sheep”は電気で動く羊だけど“電気羊”は電気を発電してるかもしれない。アンドロイドの羊じゃなくていいわけです。本当は“電力羊”と訳すべきだったんですよね。“電気羊”と訳したことで、イマジネーションの幅ができた。実は元はストレートヘアの羊で、自分の電気でチリチリなのかな、とか(笑)」今回の展示のテーマは「ハイブリッドドリーム “夢は時空を超えて見れるか?”」どんなハイブリッドな夢を見せてくれるかが楽しみである。アトリエにて5■イベント概要イベント名: 寺井ルイ理「ハイブリッドドリーム“夢は時空を超えて見れるか?”」開催日時 : 2023年6月24日~7月2日 13:00~19:00(月曜休廊)開催場所 : シソンギャラリーアクセス : 代官山駅より徒歩8分、渋谷駅より10分詳細ページ: ■作家プロフィール寺井ルイ理 Louis Terai東京生まれ。11歳より単身渡英。Central St Martins LONDONからWINCHESTER SCHOOL of ART入学後、FINE ART PAINTINGを専攻し卒業。その後展覧会に絵画作品を発表するかたわら、ロンドンを拠点に多数のアパレルブランドに企画、バイヤー(BROWNS)として携わる。30歳で帰国。以降、アブストラクトペインティングを中心に作品を発表、国内外のコレクターに親しまれている。また伊勢丹新宿本店ウィンドウのジャックや、ルイ・ヴィトン、3.1 Philip Lim、CA4LA、開化堂、中川木工芸、風月堂等の国内外のブランドや企業とのコラボレーションなども展開している。絵画制作だけにとどまらず、様々なディスプレイデザインやブランドプロダクトディレクションも手掛けている。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月08日「恐竜の絵」に着目した異色の特別展『恐竜図鑑 ― 失われた世界の想像/創造』が、5月31日(水) から7月22日(土) まで上野の森美術館で開催される。恐竜などの古代生物を描いた「パレオアート」の世界を、世界各国から集められた約150点の作品で紹介する興味深い展覧会だ。「パレオアート」とは、化石などの学術的根拠に基づいて古代生物を描く復元画のこと。19世紀に「恐竜」と名付けられることになる骨の化石が発見されると、人々は化石などの痕跡から想像をふくらませ、その太古の世界の生き物の姿を主に絵画のかたちで表現してきた。同展は、19世紀の奇妙な復元図から、近年の研究に基づく現代の恐竜画に至るまで、人々が古代生物に対して抱いていたイメージの変遷の歴史をたどる展示構成になっている。19世紀から現在まで、この200年の間に描かれた多彩な恐竜画群を通して、太古に失われた世界への想像の旅を楽しみたい。【第1章19世紀恐竜誕生――黎明期の奇妙な怪物たち】展示の冒頭を飾るのは、19世紀の恐竜“発見”から間もない時期に描かれた、パレオアート黎明期の作品群。地質学者ヘンリー・デ・ラ・ビーチの原画による《ドゥリア・アンティクィオル(太古のドーセット)》は、イギリスの女性化石採集者、メアリー・アニングの功績をたたえるために制作された版画で、古生物の生態を復元した史上初の絵画のひとつ。魚竜イクチオサウルスが首長竜プレシオサウルスを捕食している様子が描かれている。ロバート・ファレン《ジュラ紀の海の生き物―ドゥリア・アンティクィオル(太古のドーセット)》1850年頃 油彩・カンヴァスケンブリッジ大学セジウィック地球科学博物館展示風景よりまた、当時の有名画家であるジョン・マーティンが描いた《イグアノドンの国》は、イグアノドンの化石を発掘し、“恐竜を発見した男”として知られるギデオン・マンテルの依頼により描かれた作品。ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキングによる《白亜紀の恐竜―ニュージャージー》は、まるで映画『ジュラシック・パーク』を思わせる迫力の一作だ。イグアノドンだけでなく、それを取り巻く風景もロマンティックに描き出された太古の世界は、歴史的価値とともに、その奇妙さもまた魅力になっている。研究や情報が限られた時代だからこそ生まれた、イマジネーション豊かな作品の数々を味わいたい。ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズ《ジュラ紀初期の海棲爬虫類》1877年 油彩・カンヴァス プリンストン大学地球科学部、ギヨー・ホールベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズ《水晶宮のイグアノドン》1853年頃 ブロンズロンドン自然史博物館【第2章19世紀末~20世紀半ば古典的恐竜像の確立と大衆化】同展の見どころのひとつは、恐竜画の2大巨匠が夢の競演を果たすことだ。19世紀末から20世紀前半にかけてアメリカで活躍したチャールズ・R・ナイトは、野生動物画家としての生物学的知見に基づき、恐竜を生き生きとした姿で描いて、「キング・コング」(1933年)などの映画にも影響を与えたと言われている。ティラノサウルスとトリケラトプスの対決を描いた《白亜紀―モンタナ》や、恐竜を躍動感あふれる姿でとらえた《ドリプトサウルス(飛び跳ねるラエラプス)》は恐竜画における記念碑的イメージだ。チャールズ・R・ナイト《白亜紀―モンタナ》1928年油彩・カンヴァスプリンストン大学チャールズ・R・ナイト《ドリプトサウルス(飛び跳ねるラエラプス)》1897年 グアッシュ・厚紙アメリカ自然史博物館、ニューヨークImage #100205624, American Museum of Natural History Library一方、20世紀中盤からチェコで活動したズデニェク・ブリアンは、ヨーロッパ美術のリアリズムの伝統を踏まえて、強い説得力をもつリアルな恐竜画を制作。当時の化石発掘の中心地であったアメリカから遠く離れた東欧圏で、直接化石を研究できる機会が限定された環境にありながらも国際的な評価を獲得した。日本の図鑑などにも模写され、恐竜のイメージの普及に大きな影響を与えた二人による、恐竜画のオリジナル作品が一堂に会する貴重な機会となっている。ズデニェク・ブリアン《シルル紀の海の生き物》1951年 油彩・カンヴァス ドヴール・クラーロヴェー動物園ズデニェク・ブリアン《タルボサウルス・バタール》1970年 油彩・カンヴァスモラヴィア博物館、ブルノ【第3章日本の恐竜受容史】19世紀に欧米で成立した恐竜のイメージは、世紀末には日本にも移入。古生物学者、横山又次郎によって「恐竜」という訳語が作られて以来、科学雑誌や啓蒙書、子供向けの漫画や絵物語、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』(1864年)やコナン・ドイルの『失われた世界』(1912年)といった古典SFの翻訳など、恐竜を主題にした出版物が広く刊行された。所十三 《vol.1 「掟」》『DINO²(ディノ・ディノ)』漫画原稿2002年インク、アクリル、スクリーントーン・紙作者蔵本章では、恐竜をテーマにした数々の漫画を手掛けた所十三の代表作『DINO²(ディノ・ディノ)』の貴重な原画も展示される。恐竜はまた、一般的な美術、いわゆるファインアートの領域でもしばしば象徴的なモチーフとして登場しており、美術における恐竜のシンボリズムについて、福沢一郎や立石紘一、篠原愛など、いくつかの作例で紹介されている。立石紘一 《アラモのスフィンクス》1966年油彩・カンヴァス東京都現代美術館篠原愛 《ゆりかごから墓場まで》2010-11年油彩・カンヴァス鶴の来る町ミュージアム【第4章20世紀後半~21世紀科学的知見によるイメージの再構築】“恐竜ルネッサンス”とも呼ばれる大きな変革がもたらされた1960年代から70年代。「鈍重な生き物」から「活発に動く恒温動物」へと恐竜像が変化したことに伴い、恐竜画もさらなる進化を遂げ、新しい表現のアーティストが次々と登場した。本章では、多くの恐竜ファンの原体験となっている、カルト的な人気を誇る米イラストレーター、ウィリアム・スタウトの《沼地での殺害—クリトサウルスを襲うフォボスクス》をはじめ、現代の恐竜画の旗手たちのバラエティ豊かな作品群が集結。また、現代日本を代表するパレオアーティスト、小田隆の迫力ある作品も特集されており、CGを用いずに圧倒的な迫真性を生み出す肉筆画は必見だ。ウィリアム・スタウトの《沼地での殺害—クリトサウルスを襲うフォボスクス》1980年水彩・紙福井県立恐竜博物館小田隆《篠山層群産動植物の生態環境復元画》2014年 アクリル・カンヴァス丹波市立丹波竜化石工房取材・文・撮影:内田涼<開催情報>特別展『恐竜図鑑 ― 失われた世界の想像/創造』2023年5月31日(水)~7月22日(土)、上野の森美術館にて開催
2023年05月31日20世紀の絵画表現を牽引した抽象絵画の展開をたどる企画展が、東京・京橋のアーティゾン美術館で、6月3日(土)から8月20日(日)まで開催される。同館の所蔵品と、国内外の美術館や個人コレクションからの出品作を合わせ、約250点を展観する大型展だ。19世紀後半の印象派の誕生以来、絵画の革新が進められるなかで、20世紀初頭に展開されたフォーヴィスムやキュビスムといった前衛的な美術運動。抽象絵画は、そうした革新的な表現の到達点のひとつとして登場し、ふたつの大戦を経てさらに展開され、20世紀の絵画表現を牽引していくことになった。同展は、その抽象絵画の歴史を、発生時からおよそ1960年代までの作品によってたどるとともに、フランスを中心としたヨーロッパから、アメリカ、さらに日本にも波及した広がりにも焦点をあて、各地の動向を紹介していく。充実した内容で、同館のすべての展示室を使った大規模な展示になるという。見どころのひとつは、アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館が2015年に休館して以来、収集に力を注いできた抽象絵画の新収蔵作品95点が一挙に公開されること。抽象絵画を創始したカンディンスキー、クレー、ドローネー、クプカなどの初期作や、抽象絵画が生まれるきっかけとなったフォーヴィスムの作品など、同館のコレクションの拡充ぶりを目の当たりにできることだろう。同展ではまた、国内の他館と個人コレクションから重要作が約 70 点出品されるほか、ポンピドゥー・センターなど海外の美術館や個人コレクションから、計 30 点余りが来日をはたす。日本初公開作品がある点でも、貴重な機会となる。展覧会内にふたつの特集展示があるのも楽しみなところだ。ひとつは、第二次大戦直後のフランス抽象絵画の興隆を担ったアルトゥング、スーラージュ、ザオ・ウーキーの3巨匠の晩年に焦点をあてたセクション。もうひとつは、20世紀の抽象絵画の伝統を受け継ぎながら、新たな表現を展開している現代美術家7人の新作を中心とするセクションだ。誕生から展開、そして現在の展望まで、抽象絵画の歴史をたどるとともに、その多彩な魅力を満喫できる展覧会となるに違いない。<開催情報>『ABSTRACTION抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ』会期:2023年6月3日(土)〜8月20日(日)会場:アーティゾン美術館時間:10:00~18:00、金曜(8月11日を除く)は20:00 まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日 (火)料金:ウェブ予約チケット1,800円、当日チケット(窓口販売)2,000円※学生無料(要ウェブ予約)、中学生以下の方はウェブ予約不要※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口で当日チケットの販売あり美術館公式サイト:
2023年05月26日ペンギンと金魚の合同写真展&イラスト物販展「ぺんぎょ展 2023」が、東京・浅草橋のギャラリー「TODAYS GALLERY STUDIO.」にて、2023年6月30日(金)から7月17日(月・祝)に開催される。7月29日(土)から8月27日(日)に名古屋ギャラリーに巡回予定。ペンギンと金魚の納涼アートが一堂に会するイベント「ぺんぎょ展 2023」は、夏の海やプールを軽やかに泳ぐペンギンと、ゆっくり優雅に泳ぐ金魚という相反する癒しの作品が一堂に会する合同写真展&イラスト物販展。会場には、ペンギン×金魚の夏の風物詩を感じる写真やイラストが展示され、癒しと涼しさが感じられる空間となっている。総勢38組のクリエイターが出展今回は、総勢38組のクリエイターが出展。たとえば、まるで空中を飛んでいるかのような“空飛ぶペンギン”をテーマにした新作を披露する「くわぺん」や、迫力のあるペンギン写真が魅力の「るるなっく」、『虚無かわいいアデリーペンギン』の漫画が人気の「おぞね」による作品を楽しめる。加えて、ペンギン系統図やペンギン星座など、ペンギンをメインとした作品を発表する「日比谷」は、ペンギンの生態についての解説なども併せて展示。より深くペンギンたちについて知ることができる。一方の金魚作品では、宝石のようにキラキラと輝く“Jewelry Fish”をテーマにした作品を披露する「中津原勇気」、ノスタルジックな雰囲気の作品がどこか懐かしい気持ちにさせる「ハラサトコ」らが出展予定だ。ペンギン&金魚グッズも盛り沢山さらに、会場ではペンギン&金魚グッズが勢揃い。「ちゃきぴこ」による「ペンギンさんと金魚鉢フロートフィギュア」や、「安堂 真季」の「本の中を金魚が泳ぐ透明写真栞」など、「ぺんぎょ展」でしか手に入らないグッズが多彩にラインナップする。【詳細】ペンギンと金魚の合同写真展&物販展「ぺんぎょ展 2023」■東京開催期間:2023年6月30日(金)~7月17日(月・祝)営業時間:平日 11:00~18:00、土日 11:00~19:00休館日:毎週月曜日(7月17日(月・祝)は開館)会場:トゥデイズ ギャラリー スタジオ住所:東京都台東区浅草橋5-27-6入場料:600円※3歳以下は入場無料出展者:38組■名古屋開催期間:7月29日(土)~8月27日(日)営業時間:11:00~18:00休館日:毎週月・火曜日(8月21日(月)~8月25日(金)は休館)会場:トゥデイズ ギャラリー スタジオ 名古屋住所:愛知県名古屋市中区新栄1-17-12入場料:600円※3歳以下は無料出展者:38組※上記は予定のため、内容は変更になる可能性あり
2023年05月19日特別展「ジブリパークとジブリ展」が、神戸市立博物館にて2023年6月25日(日)まで開催される。長野県立美術館などでも開催された巡回展であり、今後は山口県立美術館に巡回予定だ。ジブリパーク誕生の舞台裏を公開!特別展「ジブリパークとジブリ展」2022年11月、愛知県の「愛・地球博記念公園」内に第1期開園した公園施設「ジブリパーク」。森の木々と調和する園内では、スタジオジブリ作品の世界を体感することができる。特別展「ジブリパークとジブリ展」では、これまでに映画『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』などのアニメーション作品を生み出し、「ジブリパーク」制作現場を指揮する宮崎吾朗監督のこれまでの仕事と作品を振り返る。そして、現在も制作が進行しているジブリパークをどのように考え、描き、つくっているのかを制作資料とともに展示・紹介する。名シーンを再現した立体展示ジブリパークの「ジブリの大倉庫」で開催中の「ジブリのなりきり名場面展」が体験できる再現展示は必見。映画『千と千尋の神隠し』の名シーンから、湯婆婆の執務室「にせの館長室」に加えて、千尋とカオナシが並んで座る電車のシーンが再現される。また、ジブリの大倉庫の「にせの館長室」を再現する展示では、仕事に没頭する湯婆婆の様子が見られる。この他、映画『となりのトトロ』でおなじみのネコバスも登場する。ジブリパーク制作の過程を紹介アニメーションの世界を自分の足で歩き、秘密を発見できるジブリパークの制作過程を貴重な資料の数々で紹介するほか、誕生の舞台裏も公開。宮崎吾朗監督がこれまで手掛けた「三鷹の森ジブリ美術館」や「サツキとメイの家」といった建築物の完成までの裏側にも迫る。宮崎吾朗監督が手掛けた作品にまつわる展示宮崎吾朗監督がこれまで手掛けてきた映画『ゲド戦記』『コクリコ坂から』『アーヤと魔女』にまつわるイメージボードや背景美術などを展示。細部に至るまで丁寧に描かれた1枚1枚からは、アニメーション映画ができるまでのリアリティが感じられるだろう。なお、「三鷹の森ジブリ美術館」で行われた企画展示「アーヤと魔女展」も展観できる。【詳細】特別展「ジブリパークとジブリ展」開催期間:2023年4月15日(土)~6月25日(日)休館日:月曜日 ただし、5月1日(月曜)は開館開館時間:9:30~17:30※金・土は19:30。入場は閉館の45分前まで。※GW期間の開館時間は、月~木・日 9:00~18:00、金・土 9:00~19:30。会場:神戸市立博物館住所:兵庫県神戸市中央区京町24観覧料:一般 1,800円/大学生 900円/高校生以下 無料(要証明)※神戸市在住で満65歳以上は一般料金の半額。(要証明)※障がいのある人は障害者手帳などの提示で無料。(要証明)※無料、割引料金で入場する場合、各種証明書を当日入口で提示。提示がない場合、一般料金との差額支払い。※団体券の販売はなし。※スムーズな運営を図るため、各種割引の適用は不可。※払い戻し不可。入場方法:入場日時予約制※本展は「入場日時予約制」。時間ごとの入場枠を設定しているため、日時指定券を購入するか、予め観覧券を用意の上、望日時での入場予約が必要。※チケット購入不要の人(小学生以上高校生以下および障害者手帳、無料観覧券、ミュージアムカードを提示の場合)も入場予約が必要。※会期、展示作品等、展覧会の詳細については、今後の諸事情により変更する場合あり。※本展および特設ショップは入替制ではない。本展へは予約された入場可能時間内に来館すること。※再入場不可。※館内の混雑状況によっては、入館・入場を制限する場合あり。【問い合わせ先】・神戸市立博物館TEL:078-391-0035(9:30~17:30 月曜休止)・チケット問い合わせTEL:0570-00-0995(10:00~18:00)
2023年04月28日春と冬が交差するような、気温の変化が激しかった2023年4月。しかし、この時期だからこそ見ることができる貴重な風景もあります。写真家のイナガキヤスト(@inagakiyasuto)さんが、同月19日にTwitterに投稿した写真が「まるで絵画のようだ」と話題になっています。『絵のような風景でした』『絵のような風景でした』というコメントとともに投稿されたのは、長野県北安曇郡(きたあづみぐん)白馬村にある『大出の吊橋』を撮影した1枚。満開の桜と、中心を流れる美しい川、背後には雄大な残雪の北アルプスがそびえ立っています。真っ青な空と残雪の白さ、桜の淡いピンク色など、自然の色彩が鮮やかに折り重なった1枚は、まるで風景画のような華やかさがありますね。思わず見入ってしまうような美しい写真に、多くの反響のコメントが寄せられました!・絵じゃないんですか!・色彩豊かで美しい。自然ってすごいですね!・今の時期だからこそ見られる風景、大切にしたいですね。イナガキさんの撮影技術と、自然の色彩が生み出した美しい1枚は、多くの人々の心に感動を与えたようです。この豊かな自然がいつまでも見られるよう、大切に守っていきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年04月25日フェイクスイーツの合同写真展&物販展「スイーツアートの世界展 2023」が、2023年5月13日(土)から6月4日(日)まで福岡・トゥデイズ ギャラリー スタジオ フクオカ(TODAYS GALLERY STUDIO. FUKUOKA)にて、6月9日(金)から6月25日(日)まで東京・トゥデイズ ギャラリー スタジオにて開催される。“まるで本物”フェイクスイーツが揃う「スイーツアートの世界展」「スイーツアートの世界展」は、まるで本物のように精巧に作られた“フェイクスイーツ”の作品&物販展だ。見ているだけで甘い香りが漂ってきそうなハンドメイド作品の展示を通して、スイーツアートの世界を体感することができる。人気クリエイターによる作品が集結会場には、SNSでフェイクスイーツ作品を公開する人気クリエイターが集結。リアルでかわいいミニチュアフードで注目を集める「petite.fleur」や、食べ物をモチーフにしたアクセサリーや小物を制作する「夢はな」などが新作を披露する。なお館内は写真撮影OKなので、かわいいスイーツ作品を写真に撮って楽しめるのも嬉しいポイントだ。かわいらしい会場限定グッズもまた会場でしか手に入らない、限定グッズにも注目。プリンやカップケーキを模したメモスタンドや、春らしい和菓子を飾ったボールペン、カラフルなカヌレのキーホルダーなど、思わず手に取りたくなるようなキュートなアイテムを取り揃えている。【詳細】「スイーツアートの世界展」■福岡会期:2023年5月13日(土)~6月4日(日)時間:11:00~18:00休館日:毎週月・火曜日場所:トゥデイズ ギャラリー スタジオ フクオカ住所:福岡市中央区薬院2-2-4 1F入場料:600円、3歳以下無料出展者:33組■東京会期: 2023年6月9日(金)~6月25日(日)時間:平日 11:00~18:00、土日 11:00~19:00休館日:毎週月曜日会場:トゥデイズ ギャラリー スタジオ住所:東京都台東区浅草橋5-27-6 5F入場料:600円、3歳以下無料出展者:41組※内容は変更になる可能性あり。グッズ例:・<プリマトルテ -クレイ洋菓子店->プリンのメモスタンド 3,600円・<S*Forest>春の和菓子ボールペン 2,750円~・<きてれつ工房>カヌレ キーホルダー 1,500円
2023年04月24日企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」が、東京の松岡美術館にて、2023年6月20日(火)から10月9日(月)まで開催される。フランス印象派、新印象派の絵画が一堂に企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」では、松岡美術館のコレクションから、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールをはじめ、フランス印象派や新印象派のコレクションを2017年以来、6年ぶりに一挙公開紹介する。モネ、ルノワールなどを展示印象派コレクションの中でも注目は、モネがサン=タドレスの地で生み出した初期の名作のひとつ《サン=タドレスの断崖》だ。斜面が生み出す対角線による空と地の対比構図が特徴で、光を浴びる斜面と海の明るさに対比して、画面左手の大きな崖と画面中央右手の杖を持つ人物が作り出す影の存在が一層光の存在を強調。素早く細かなタッチで、移ろいゆく空と海風に揺れる草花を巧みに表現した作品となっている。また、印象派画家の中で、とりわけ多く人物画の名作を残したことで知られるルノワール《リュシアン・ドーデの肖像》も展示。パステルの生み出すやわらかな風合いとざっくりとした線によって、幼児の柔らかな肌や頭髪、ギャザーを多用したふんわりとした衣服を忠実に描き出している。本展の展示構成は、美術史をたよりに系統立って作品を集めるのではなく、「良いものは良い」というスタンスで自らの審美眼をたよりに作品を蒐集した松岡美術館の創設者・松岡清次郎の美学が反映されているのが特徴だ。そのため、印象派のコレクションでは、カミーユ・ピサロといった印象派の中心メンバーの作品のみならず、アルマン・ギヨマンなどの作品を紹介。新印象派のコレクションでは、ポール・シニャックをはじめ、アンリ・マルタンやマクシミリアン・リュスといった画家の作品を中心とする、珍しい構成による展示がみられる。江戸時代の陶磁器コレクションを一挙公開また、企画展とともに、江戸時代の陶磁器に焦点を当てた「江戸の陶磁器 古伊万里展」を同時開催。17世紀に肥前有田で本格的に生産が始まった日本の磁器は、積出港である“伊万里津”の名から「伊万里」といい、その中でも江戸時代のものが「古伊万里」と称される。本展では、ヨーロッパへ輸出され、王侯貴族の間で絶大な人気を誇った、柿右衛門様式・古伊万里金襴手の大型作品をはじめ、東洋や中南米から欧州へもたらされた新しい飲料文化を伝える小さなカップなどを紹介する。また国内で、富裕層の宴をにぎわせた大胆な絵付けの古九谷様式の大皿の数々や、鍋島藩窯で焼成された端整な鍋島焼もあわせて鑑賞することが出来る。展覧会概要企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」会期: 2023年6月20日(火)〜10月9日(月)会場:松岡美術館住所:東京都港区白金台5-12-6開館時間:10:00~17:00(毎月第1金曜日は19:00まで)※入館はいずれも閉館30分前まで休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)入館料:一般 1,200円、25歳以下 500円※高校生以下、障がい者手帳の所持者は無料【問い合わせ先】松岡美術館TEL:03-5449-0251
2023年04月06日ダイアナ(DIANA)の「絵画シリーズ」から2023年春夏の新作シューズが登場。「絵画シリーズ」新作サンダル&ミュール“名画”をモチーフにした「絵画シリーズ」から、2023年春夏の新作シューズがお目見え。約9cmのヒールを組み合わせたバックベルトサンダルと、カラーストーンが煌めくミュールを展開する。ゴッホ《夜のカフェテラス》やミュシャ《花に囲まれた女》など今回フォーカスしたのは、ファン・ゴッホの《夜のカフェテラス》、ルノワールの《春の花束》、モネの《散歩 日傘をさす女》、ミュシャの《花に囲まれた女》の4作品。いずれも繊細な刺繍を施したシアー素材にプリントをのせることで、奥行きのあるデザインに仕上げた。ミュシャ《花を持つ女》を落とし込んだクリアヒールサンダルまた、インソールとクリアヒールの中に、ミュシャの《花を持つ女》を落とし込んだストリングサンダルも数量限定で発売。ヒール高は、スタイルアップを叶えてくれる6cm台と、フラットシューズ感覚で履けそうな2cm台からセレクトできる。【詳細】ダイアナ「絵画シリーズ」新作発売日:2023年3月23日(木)取扱店舗:ダイアナ店舗、公式WEBSHOPアイテム:・ミュール 16,500円・バックストラップサンダル 16,500円・ストリングサンダル(2cm台) 17,600円・ストリングサンダル(6cm台) 21,450円【問い合わせ先】ダイアナ 銀座本店TEL:03-3573-4005(営業時間 11:00~20:00)
2023年03月26日梅田スカイビルタワーウエスト27階にある「絹谷幸二 天空美術館」が小中学生を対象に募集した「第2回 絹谷幸二 天空美術館 キッズ絵画コンクール」の受賞作品が決定し、『優秀作品展』として3月18日(土)より同美術館にて一般公開されている。「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報「私の夢、大好きな時」というテーマで募集された今回のコンクールには、全国から1796点の応募があり、その中から厳正な審査を経て、絹谷幸二キッズ賞 グランプリ1点、部門(小学校低学年・小学校高学年・中学校)優秀賞3点、館長賞1点、佳作賞43点、入選67点、団体賞11団体が選ばれた。3月19日(日)に行われた表彰式には受賞者の中から28人が出席。関係者や家族が見守る中、グランプリ作品に選ばれた浅井 峻世さん(小学校6年生)をはじめ、部門優秀賞、佳作賞受賞の一人ひとりが壇上で審査委員長 絹谷幸二氏より各賞の表彰状と賞品が、また館長賞に選ばれた多田 紫都歌さん(中学校2年生)には「絹谷幸二 天空美術館」館長 兼 積水ハウス代表取締役副会長執行役員の堀内容介氏より表彰状と賞品が授与された。審査委員長 兼 「絹谷幸二 天空美術館」名誉館長の絹谷幸二氏は受賞者へ向けて「外で暮らす動物は、身を守るために動いているものに反応します。ところが人間は動いているものでも絵に描いて止めることができる。その止まっているものをじっと見ることができる。単に目で見ているのではなく、実は目のうしろ側にあるやわらかい脳みそがそれを見ているのです。だから脳が発達する。絵画というのは科学の始まりなのです。物をじっと見るということは、ものごとに対する知的好奇心を育むことにもなります。みなさん、これからも楽しみながら絵をいっぱい描いてください」とメッセージ、表彰式を締めくくった。「絹谷幸二 天空美術館」内の特別会場では『優秀作品展』として今回受賞の115点が展示されている(入選作品は天空カフェ内ワークショップスペースにて)。子どもたちの無限の想像力と発想の柔軟さを、原画ならではの迫力で間近に感じることができ、そのレベルの高さに圧倒されるはず。次世代を担う子どもたちの新しい感性や世界にふれてみては。5月31日(水)まで開催。また『優秀作品展』開催中には、世界を舞台に活躍する文化勲章受章画家で同館名誉会長・絹谷幸二氏のメッセージを発信する特別展『不ニ法門』も同時開催中。時代やものごとを双眼的にとらえた新作をはじめ、今回のテーマに沿ったエネルギッシュな絵画や立体作品などを通して、不二法門のメッセージを感じることができる。この機会に絹谷ワールドを心ゆくまで堪能してみてはいかが。特別展『不二法門』は7月2日(日)まで開催。取材・文:滝野利喜雄
2023年03月24日府中市美術館恒例の、江戸絵画をさまざまな切り口で紹介する「春の江戸絵画まつり」。20回目の今年は「春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室」と題して3月11日(土)〜5月7日(日)に開催される。これまでは美術史の視点から作品を鑑賞してきたが、画家はどう描いたかに着目することによって、江戸絵画の世界にもう一歩近づこうとするものだ。描くなんて難しそう、という心配はご無用。江戸絵画には、あえて下手に描いたり、一生懸命描いた結果下手であったりするもよしという自由さがあるのだから。例えば、動物、人物、花、山水という「四代テーマに挑戦」では、円山応挙の愛らしい子犬を輪郭線だけで描くなど、江戸絵画を見て現代の画材で実際に描いてみることができる。また、江戸時代の画家がどうやって絵を学んだのかを探ってみると、基本的に「正確なデッサン」を修得する必要のある西洋絵画とは異なり、素晴らしい絵を真似てきたということが言える。古来、中国から輸入された絵を模範とし、室町時代の画層である雪舟、はたまた円山応挙を手本とし、オランダから輸入された版画や書物の挿絵を見て西洋風の描き方を取り入れるようにもなる。現代では「真似」はよくないとされるが、真似て学ぶ=「まねぶ」でもいいのだとわかれば、肩肘張らずに楽しめるのではないだろうか。江戸時代の画家たちはどんな画材を使って、どんな技法で描いていたのか、基礎知識から描き方のコツまでが学べる。例えば、伊藤若冲が用いていた「筋目書き」という技法。吸水性の強い薄手の紙で、墨のにじみとにじみがぶつかると境目が白く残る性質を利用して、花びらや鱗などを描いた。ほか、少ない色でカラフルに描く秘訣も教えてくれる。知っているようで知らなかった江戸絵画の扉を開いてみてはいかがだろうか。<開催情報>『春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室』会期:3月11日(土)~5月7日(日)会場:府中市美術館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜料金:一般700円、大高350円、中小150円公式サイト:
2023年03月08日『MilleFée(ミルフィー)』絵画アイシャドウパレットより「モネシリーズ」が登場撮影:byBirth昨年9月より展開を開始した、「海外トレンド×日本企画」をテーマとしたブランド『MilleFée(ミルフィー)』。ブランドを代表するアイテムは、絵画からインスピレーションを得たカラーが詰まった、アイシャドウパレットです。なかでもクロード・モネ氏の「日傘の女」のパレットは高い人気を誇っていることから、2023年春、モネの代表作のひとつでもある「睡蓮」、そして「画家の庭」、「ラ・ジャポネーズ」からインスパイアされた、3つのアイシャドウパレットの追加発売が決定。前回に引き続き、インフルエンサーの本田ユニさん監修、共同企画で登場します。さらに販売を記念して、MilleFée公式HPで2023年2月13日(月)より、先着500箱限定の「モネ コンプリートボックス」も予約販売開始(*2)。既存品の「日傘の女」も含めた4種が素敵なアイボリーのボックスに入っています。*2:2月下旬より順次発送絵画アイシャドウパレット有名アートの光・色彩・やわらかさを目元で感じるコレクション。それぞれの絵画からイメージした6色のカラーを詰め込んだアイシャドウパレットは、単色でも、数色重ねても、全色を使用しても、いずれも美しく発色。軽いつけ心地、柔らかいタッチで、肌に溶け込むようになじみます。絵画アイシャドウパレット 05 画家の庭撮影:byBirthナチュラルなベージュ系パレット絵画アイシャドウパレット 06 睡蓮撮影:byBirthモーブピンク系のパレット絵画アイシャドウパレット 07 ラ・ジャポネーズ撮影:byBirthシックなブラウンをメインとしたパレット『MilleFée(ミルフィー)』新製品概要2023年2月13日(月)20時よりMilleFée公式HP:年3月4日(土)全国のロフト・ロフトネットストアにて先行発売Amazon.co.jp、Qoo10(「COSME DELi(コスメデリ)」内)、楽天市場店(「COSME DELi(コスメデリ)」内)4月上旬各バラエティストアに順次展開※一部店舗を除く※店頭での販売は、地域、配送状況により順次発売を予定しておりますMFアイシャドウパレット6新3種(全4種)2,420円(税込)2023年2月13日(月)20時よりMilleFée公式HPにて500箱限定で予約販売(※2月下旬より順次発送)モネ コンプリートボックス9,680円本田ユニさんについて韓国や中国ブランドの全色レビューが人気のインフルエンサー。SNSで「#本田ユニ推しコスメ」としておすすめコスメを紹介。そのメイクアップに関する知識量と、キラキラした世界観が女性から大きな支持を集め、SNSのフォロワーはTwitterやLIPS、Instagram合わせて26万人を超える。MilleFée(ミルフィー)について様々な要素を織り交ぜた「千の妖精」MilleFée(ミルフィー)。このブランドは、フランス発祥のお菓子Millefeuille(ミルフィーユ)から着想を得て、生まれました。Millefeuille(ミルフィーユ)はパイ生地とクリームを何層にも重ねて作りますが、MilleFéeもトレンド・安全性・ワクワク感といった様々な要素を織り交ぜたブランドを目指しています。また、MilleFéeには「千の妖精」という意味もあります。MilleFéeのコスメを手に取ってくださるお客様が、新しい自分に、新しい日々に出逢ってほしい、という思いが込められています。
2023年02月26日