ピカソやダリと並び20世紀のスペインを代表する画家ジュアン・ミロの展覧会「ミロ展」が3月1日(土)から7月6日(日)まで東京都美術館で開催されます。太陽や星、月などをを象徴的な記号に変えて描いた独特な画風が特徴で、没後40年が経った今もなお世界的に高く評価されています。本展覧会は、90歳で亡くなるまでの70年に及ぶミロの創作活動全体を振り返る大回顧展に。70年に及ぶ創作活動全体を振り返る最大規模の大回顧展!ミロの代表作である〈星座〉シリーズをはじめ、各時代を象徴する名品が世界中から集結。とても貴重な機会になりそうです。今回展示される作品の一部を紹介します。バルセロナ出身のミロは1910年、17歳の時に病気になり、カタルーニャ州南部のモンロッチで療養。その後、画家の道を歩み始める。この作品は1918年の夏にモンロッチで描かれた細密画的な風景画のひとつ。1920年にミロは初めてパリを訪問。翌年アトリエを構え、シュルレアリスムの画家や詩人たちと交流し、やがて芸術の都パリでシュルレアリスムの画家として名を知られる存在に。17世紀オランダの画家、ヘンドリック・ソルフの絵画を基にして描いた作品。1936年にスペイン内戦が勃発。ミロの作品は自身の内面を探求するような詩的なものへと変化していったそう。代表作〈星座〉シリーズのうち3点が出品!そして、第二次世界大戦のさなかに描き始めたという代表作〈星座〉シリーズのうち3点が「ミロ展」に出品されます。このシリーズはミロが戦争という苦しい現実から逃避し、詩や音楽に触発されて描いたそうです。90歳で亡くなるまで意欲的に創作活動を1956年には、マジョルカに広いアトリエが完成。じっくり作品に向き合い制作する時期に。日本の文化に大きな関心を寄せていたミロは、1966年と1969年に訪日。この作品は日本の画僧・仙厓義梵が描いた《○△□》から着想を得て描かれたもの。1960年代には、アメリカの若い芸術家たちに影響を受けたというミロ。バケツや壺から絵の具を垂らす、カンヴァスに火をつける、ナイフで切り取るといった手法を使った大胆な作風が目立ちます。描いたカンヴァスにガソリンを染みこませて火を放った5点のうちのひとつ。ミロはスペイン・カタルーニャ州バルセロナに本拠地を置くサッカークラブ、FCバルセロナとも縁が。クラブが尊重する自由と不屈の精神を体現するカタルーニャ出身の画家として、FCバルセロナから依頼され、創立75周年ポスターを制作。そのポスターも本展で披露されます。岩田剛典さんが音声ガイドナビゲーターに就任。「ミロ展」の音声ガイドナビゲーターを務めるのは、三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーであり、ソロアーティストや俳優としても活躍する岩田剛典さん。なんと今年3月6日に36歳を迎えるという36(ミロ)尽くしとのことでぴったりですね! ナレーションは声優の坂本真綾さんが務めます。岩田剛典さんコメントこの度、ミロ展の音声ガイドナビゲーターを務めさせていただくことになりました。僕自身、アートに幼い頃から触れてくることが多い人生でしたのでとても嬉しいお話しをいただけました。ミロの初期から晩年までを辿る今回のミロ展。たくさんの魅力が皆さまに伝わるよう、心を込めて務めさせていただきます。春休みに親子でゆっくり楽しめる「キッズ・デー」を実施!小学生以下の方とその保護者を対象にしたキッズ・デーとして、3月31日(月)9:30~15:00、休室日を特別にオープン。事前予約不要で、親子でゆっくり鑑賞できる1日になるので、春休みの想い出にお子さんと一緒に出かけてみてはいかがでしょうか。イベントの詳細は、今後更新されていくので、展覧会公式サイトをぜひチェックしてみてくださいね。また、当日券より200円お得な前売券は2月28日(金)23:59まで販売中。数量限定でミロ カラートートバッグセット券などもあるので、気になる方はお早めに!ミロ カラートートバッグセット券はトートバッグと鑑賞券がセットで5,000 円(税込)。ミロ作品にあらわれるモティーフ「星」をあしらい、青、赤、黄、黒、そして緑で配色され、星は刺繍で表現されている。※なくなり次第終了「ミロ展」会期:2025年3月1日(土)~7月6日(日)会場:東京都美術館(東京・上野公園)休室日:月曜日、5月7日(水) ※ただし、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開室開室時間:9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)観覧料(税込) ※( )内は前売料金:一般 2,300円(2,100円)、大学生・専門学校生 1,300円(1,100円)、65歳以上 1,600円(1,400円)主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、ジュアン・ミロ財団、朝日新聞社、テレビ朝日協賛:│DNP大日本印刷、竹中工務店、関電工協力:スペイン大使館観光部、カタルーニャ州政府観光局、日本航空、日本貨物航空、ルフトハンザ カーゴ AG特別協力:FCバルセロナ後援:スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京、J-WAVEお問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)公式サイト:
2025年02月07日卓球選手の加藤美優が22日、自身のインスタグラムを更新。【画像】加藤美優、『水谷隼さん、ちょっと盛りすぎです!』笑い溢れる一幕映画鑑賞中のエピソードを披露した。「韓国語も英語字幕も少ししかわからないのに感動して泣きそうになる」と綴り、言語の壁を超えた映画の感動を伝えた。さらに、「ポップコーンのサイズ感分からずミス」というユーモラスな失敗談も投稿し、彼女らしい親しみやすさが垣間見えた。 この投稿をInstagramで見る 加藤美優 Miyu Kato(@miyu.chibicha)がシェアした投稿 軽快な投稿でファンを楽しませる加藤の、飾らない日常の一コマが温かい反響を呼んでいる。
2025年01月22日「#2025年に行くべき『ベトナム&カンボジア女子旅』」でお届けしてきた「ベトナム&カンボジア女子旅」。フィナーレは、「アンコールワットで朝日鑑賞」です!12世紀に建てられた寺院の背後から昇る朝日は、感動そのもの。拝まずにはいられない、神秘的な光景を見ることができました。早起きした甲斐があった……後光差す、アンコールワットこの日のシェムリアップの日の出時刻は6:04。ホテルからアンコールワットへはトゥクトゥクで向かい、日の出の30分前には聖池前のフォトスポットに到着しました。この時間は、空が薄紫になりとっても幻想的……!朝日だけではなく、この景色も心に残る美しさでした。そして空が明るくなり、いよいよ6:04に!しかし、太陽は現れません。うっすら雲がかかっていて、周りの人も鑑賞場所から離れていったので「今日はもしかしたら見られないのかも……」とドキドキしていたら、近くで待っていた日本語が喋れるガイドさんが「もう少しで出てくるから」と教えてくれました。すると、日の出時刻から30分後、アンコールワットの後ろから太陽が!アンコールワットは背が高いので、日の出の時刻よりも少し後に朝日が出てくるのです。見られるかどうかは天候次第のため、後光が差したアンコールワットを見られたのは本当に幸運でした。風が気持ちいい!船でトンレサップ湖の水上村を見学アンコールワット遺跡群ともう一つ、シェムリアップで観光するならおすすめの場所が「トンレサップ湖」。トンレサップ湖へと繋がる川から湖にかけて広がる水上村を見学できます。シェムリアップ中心地からコンポンプルック水上村へのボート乗り場までは車で約1時間。舗装されていない赤い土の道を車で走り、船乗り場に到着したら大きな船に乗りかえて水上村を目指します。熱帯モンスーン気候のカンボジアは年間を通して高温多湿ですが、船に乗ると風が抜けて気持ちいい!しばらくすると川に建つ高床式の家が現れ、漁業を中心に暮らす人々の生活を垣間見ることができます。村を見学していると、漁の後の片付けをしていたり、洗濯物を干す人がいたり、こちらに手を振ってくれる人がいたり!取材時は乾季だったので床下の柱がはっきり見えていましたが、雨季は柱が見えなくなるほど川や湖の水位が上がるそうです。村民が住んでいるのは、家を一歩出たら「川」という、日本では想像もできない環境。決して快適とはいえない生活ながら、村には警察や病院もあり、集落を作って助け合いながら暮らしているようでした……!カンボジア女子旅で外せない!ショッピング&スパシェムリアップに戻り、お買い物&スパタイム!定番観光地の「オールドマーケット」や「メイドインカンボジアマーケット」ではアンコールワット関連のマグネット&置き物、東南アジアらしい洋服、胡椒などカンボジアのお土産を手に入れることができます。マーケットでは現金払いが基本。クレジットカードを使いたい場合はシェムリアップ・アンコール国際空港のお土産店で利用するのがおすすめです。空港では値段が少々割高ですが、有名な「La Plantation」の胡椒などを販売しています。コスメ好き女子にオールドマーケットでおすすめのお店が「kru khmer(クルクメール)」。日本人女性が創業したお店で、日本語の説明を読みながらお気に入りの商品を見つけられます。石鹸などカンボジア産ハーブ入りのクメール伝統医療をもとにしたボディケアアイテムがそろい、一番人気は「ハンドクリーム(ナイトジャスミン)$5.5」!スイートアーモンドオイルやミツロウなど天然素材のみを使用しており、心安らぐジャスミンは日本に帰ってからもカンボジアを思い出せる自然の香りです。たっぷりお買い物を楽しんだら、「Bodia Spa Siemreap Pub street」でリラックス。「Bodia Spa」はカンボジア内に複数店舗を展開する人気店で、美容液・スクラブ・ヘアケアアイテムなどオリジナル商品を購入することもできます。マッサージメニューはフットマッサージ、上半身マッサージ、全身マッサージと多彩な選択肢。最もお得な「Reflexology Feet Massage」は60分 $28で、疲れた足をとことんほぐしてくれるメニューです。まずはターメリック&レモングラスのスクラブを使ったフットバスからスタート。フットバスにはライム、ライムの葉っぱ、ジンジャーも入っていて、ライムでゴシゴシと足を洗うのが面白かったです!部屋を移動し、照明を落とした空間でフットマッサージのスタート。プライ&ブラックジンジャークリームを使って、片足づつ丁寧にマッサージしてくれます。プライとはショウガ科のハーブの一つ。足裏は痛気持ちいいくらいの強さで、ふくらはぎは寝てしまいなそうなリラックスタッチ……。マッサージ前と後にはお茶も提供されて、お値段以上の心地よさでした!・Bodia Spa Siemreap Pub street住所:New Street A, Krong Siem Reap新「シェムリアップ・アンコール国際空港」からハノイ経由で日本へ帰りは2023年10月にオープンした新空港「シェムリアップ・アンコール国際空港」から、ベトナム航空でハノイを経由して成田空港へ。シェムリアップからベトナム・ハノイまでは約1時間45分です。シェムリアップ・アンコール国際空港は新しい空港のためとてもきれいで、免税品やカンボジア土産を買えるお店もありました!ベトナム航空のビジネスクラス搭乗者などは「Angkor Lounge」が利用可能。出発まで、軽食とドリンクを味わいながら待つことができます。バーではビール&ワインを提供。今後はラウンジ利用者向けのシャワーなどもオープンする予定です。ハノイからは0:25発の深夜便で、成田空港には7:00着。「有休を頻繁に取れない……」という働く女子も、気合いを入れて頑張ればエクストリーム出社できちゃう時間帯です。ただ、もちろん睡眠は大切なのでビジネスクラスで短時間でもしっかり眠るのがおすすめ。約4時間30分のフライトで、出発直後ではなく到着前に朝食を出してくれるのがありがたいポイントです。朝食はベトナム料理の定番、「フォー」が選べます!そして私がおかわりしてしまうほどおいしかったのが「ベトナムコーヒー」。コンデンスミルク&コーヒーが美しい層になった状態で提供してくれます。エコノミークラスではアメリカンコーヒーのみの提供なので、ベトナムコーヒーが飲めるのはビジネスクラス搭乗者の特権!エスプレッソ並みに濃いコーヒーを2杯飲んで目を覚まし、成田に到着後もその日は眠らずに活動できました。眠かったですが(笑)!・ベトナム航空URL:アンコールワットで朝日を見て、ハノイの観光も楽しめた「ベトナム&カンボジア女子旅」。後光が差した世界遺産の光景は、一生忘れられない景色でした……。シェムリアップは11〜4月頃までが乾季で、1〜2月は平均気温が25度前後のためほかの月と比べると涼しさも感じられます。2025年初海外旅行として、自然のパワーをチャージする旅へ出かけませんか?※$1=153.16円(2024年12月13日現在)(撮影・取材・文:小浜みゆ)
2025年01月13日書籍「スタジオジブリの美術」が、2025年1月22日(水)に発売される。ジブリ作品の背景美術に焦点、書籍「スタジオジブリの美術」宮﨑駿や高畑勲ら稀代の名アニメーション作家が手がけた作品で、世代と国境を超えた感動を世界に届けているスタジオジブリ。本書「スタジオジブリの美術」は、いきいきとしたアニメーションを作るためには欠かせない、背景美術に注目した書籍だ。背景美術とは、舞台となる世界の特定の場所のイメージを決める「美術設定」や、作品全体の世界観や色味といった雰囲気を合わせるための「美術ボード」、文字通り実際のアニメーションで背景として用いられる「背景画」など、作品の視覚的な印象をかたちづくる上で重要な役割を持つ仕事のこと。劇場公開全27作品から、厳選した844枚を収録スタジオジブリの美術監督・武重洋二が監修を務めた本書では、1984年公開の『風の谷のナウシカ』から2023年の『君たちはどう生きるか』までの全27作品をカバー。長編映画では1作品につき1,000枚以上が描かれるという背景美術のうち、厳選された全844枚を収録している。各作品の監督が意図した演出や作品の世界観を形づくるため、筆致や色彩、遠近法、光と影など、さまざまな技法を駆使して描かれてきた“スタジオジブリの景色”。本書のページをめくれば、作品の世界観はもちろん、時にキャラクターたちの感情をも代弁する役割を持つ、奥深き背景美術の世界が広がっている。書籍情報書籍「スタジオジブリの美術」発売日:2025年1月22日(水)価格:13,200円仕様:A4判(297mm×210mm)/ハードカバー/568ページ(Full Color)/厚さ35mm、重さ約2.6キロISBN:978-4-7562-5777-2 C0079<掲載作品>『風の谷のナウシカ』(1984)『天空の城ラピュタ』(1986)『となりのトトロ』(1988)『火垂るの墓』(1988)『魔女の宅急便』(1989)『おもひでぽろぽろ』(1991)『紅の豚』(1992)『海がきこえる』(1993)『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)『耳をすませば』(1995)『On Your Mark』(1995)『もののけ姫』(1997)『ホーホケキョとなりの山田くん』(1999)『千と千尋の神隠し』(2001)『猫の恩返し』(2002)『ギブリーズepisode2』(2002)『ハウルの動く城』(2004)『ゲド戦記』(2006)『崖の上のポニョ』(2008)『借りぐらしのアリエッティ』(2010)『コクリコ坂から』(2011)『風立ちぬ』(2013)『かぐや姫の物語』(2013)『思い出のマーニー』(2014)『レッドタートル ある島の物語』(2016)『アーヤと魔女』(2020)『君たちはどう生きるか』(2023)【問い合わせ先】株式会社パイ インターナショナルTEL:03-3944-3981
2024年12月12日公益財団法人 阪急文化財団が運営する逸翁(いつおう)美術館では、美術に欠かせない色、黒をモチーフにした作品を集めた展覧会を開催します。古(いにしえ)から人々を魅了してやまない「黒」。絵画における水墨画、書における古筆や墨蹟は、黒い墨の濃淡で様々な風景や人物を描き分け、墨のかすれや線の太さや細さで個性を表わします。工芸品においては、焼き物は、釉薬や焼成方法、温度や作られた場所などによって黒の発色が異なり、漆芸品は、塗り重ねられた上に磨かれることで艶のある黒を生み出します。今回展示する水墨画や古筆切、墨蹟などの掛軸、樂茶碗や瀬戸黒茶碗、漆を用いた棗や盆、器など、そうしたさまざまな表情を見せる「黒い美術(ART)」をぜひご鑑賞ください。また、関連企画として、元鶴見大学教授 小池富雄氏による講演会を開催するほか、館内にある椅子式の茶室「即心庵(そくしんあん)」では呈茶を実施します。皆様のお越しをお待ちしております。【会期】2025年1月18日(土)~3月16日(日)【休館日】毎週月曜日 ※ただし2月24日は開館、2月25日は休館【会場】逸翁美術館 大阪府池田市栄本町12-27(阪急宝塚線 池田駅下車 徒歩10分)【観覧料】一般:700円(各種割引・団体:500円)学生(高校生以上):500円(各種割引・団体:400円)中学生以下:無料【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)【関連企画】講演会「漆黒美の愉しみ」元鶴見大学教授 小池富雄氏3月1日(土)14:00~15:30要申込(先着順100名)、無料(要当日観覧券) 【主な出品】■茶室「即心庵(そくしんあん)」と呈茶について小林一三(いちぞう)が自ら考案した椅子席で楽しめる茶室「即庵(そくあん)」を、逸翁美術館の館内に「即心庵」として再現し、定期的に呈茶を実施しています。テーマにあわせたオリジナルのお菓子と一服のお茶でゆっくりとした時間をお過ごしください。【開席日】「黒い美術(ART)」会期中の日曜日1月19日・26日2月2日・9日・16日・23日3月2日・9日・16日【開始時間】(1)10:50、(2)11:30、(3)12:10、(4)13:10、(5)13:50、(6)14:30【定員】(1)~(6)各席7名様【料金】一服500円(税込)【呈茶券購入】各日10:00より、美術館受付で当日(1)~(6)各席のチケットを販売します(先着順)。※チケットはおひとり様2枚まで購入いただけます。※電話等でのご予約はできませんのでご了承ください。※開館前にご希望者が多数並ばれている場合は、9:50より逸翁美術館1階正面玄関前で整理券(おひとり様2枚まで)を配布します。公益財団法人 阪急文化財団 リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年11月01日(この記事はAmazonアフィリエイトを含みます)「子どもと美術鑑賞なんて難しそう……」そう思っていませんか?アートは子どもの想像力を育む宝庫。利用しない手はありません。有名な絵画には、子どもたちを虜にするおもしろいストーリーや秘密が隠されているのです。この記事を読めば、アート鑑賞がもっと楽しくなること間違いなし。さあ、親子一緒にアートの世界を覗いてみましょう。アート鑑賞のメリットがありすぎる!アート鑑賞は子どもにどんな影響を与えてくれるのでしょうか。まずは、アート鑑賞のメリットを考えてみます。【メリット1】子どもの想像力と創造性を向上させるアート鑑賞には正解がありません。受け取り方は人それぞれ。だからこそ、子どもたちは自由に想像をふくらませることができます。アートに触れることで、五感は磨かれ、創造性が高まるのです。作品にインスパイアされて粘土遊びをしたり、絵を描いたりする表現活動も、創造力を豊かにしてくれます。くわえて、「観察力」「思考力」「コミュニケーション力」など総合的な人間力を発達させる効果があるとされ、「対話型鑑賞(Visual Thinking Strategies)」など、新しい教育法としてアート鑑賞の活用は着実に進んでいます。*1【メリット2】文化や歴史への理解を深める機会になるアートには、必然的に時代背景や地理的情報が反映されます。たとえば、描かれる服装や建物、風景にその国や時代のヒントが潜んでいます。子どもたちは、興味をそそられれば、そのアートを糸口として知識を深めていくことが可能です。また、多様な作品からグローバル感覚を体験できるのも、大きな魅力のひとつ。歴史の知識や文化の多様性など、アート鑑賞は子どもたちの学びに新鮮な刺激を与えてくれます。*2【メリット3】親子間コミュニケーションの促進になるアート鑑賞を通してコミュニケーション能力を身につけることもできます。アメリカで注目されている「対話型鑑賞(Visual Thinking Strategies)」はその効果を利用した教育法です。繊細な子どもの心を理解するには、親子の会話がとても大切なのは言うまでもありません。そこで、日常会話のトピックにアートを活用してみるという方法です。家族で美術館に行ったり、絵本を読んだりするとき、「これは何に見える?」などと子どもに問いかけてみましょう。感想を伝え合うことで、子どもは「人それぞれ違う見方がある」と気づくことができ、コミュニケーション力とともに、共感力や表現力も育まれていくのです。*1リアル美術館だけじゃない!アート鑑賞の方法アート鑑賞が子どもの成長によいとわかっても、「美術館に行くのはやっぱり敷居が高い……」と感じる人は多いかもしれません。ましてや子ども一緒となると、なおさらでしょう。でも大丈夫。アート鑑賞には、美術館に行く以外にも方法があります。家庭で簡単にできる方法もご紹介しましょう。【アート鑑賞の方法1】美術館に行くアート鑑賞の王道は、やはり美術館に行くこと。「本物」がもつオーラに叶うものはありません。たくさんの「本物」に触れることで、子どもたちは未知のものに出会い、感性を刺激されます。さらに、アートにはいろいろな表現方法があることを知ります。自分がいる世界は想像以上に広いのだと気づけるでしょう。*3☆おすすめ美術館をチェック☆■『アートと子どもの距離が近い!生まれ変わった「東京都現代美術館」で遊ぼう』■『感性を解放しに行こう!横浜美術館「子どものアトリエ」で “みる・つくる・まなぶ” 体験を。』■『“呼吸する” 長崎県美術館は、公園遊びの延長で子どもがアートと出会う場所』【アート鑑賞の方法2】アート作品を本で楽しむ「近くに美術館がない」「忙しくて行く時間がない」―そんなときでも、家庭でアート鑑賞するという方法があります。家庭で名画を鑑賞するメリットは、好きな絵を好きなだけ眺められ、気になる部分を何度でもじっくり観察できることです。いろいろなスタイルの作品を一度に見比べられるため、自分の好みを発見しやすくなるでしょう。そして何より、周囲を気にせず自由なペースで鑑賞できるのが大きな魅力。家庭での名画鑑賞は美術館に負けないくらい、豊かで充実した体験を子どもたちにもたらしてくれます。まずいろいろなアート作品を本で観てみましょう。そのなかに子どもの興味をひくものがあれば、「本物」を観に美術館に行くきっかけにもなるはず。最近は、子ども向けのアート本も充実していて、名画をわかりやすく解説する良著もありますので、ぜひ手に取ってみてください。次項では、おすすめのアート本を詳しくご紹介します。名画を家で鑑賞!『意味がわかるとおもしろい!世界のスゴイ絵画』『意味がわかるとおもしろい!世界のスゴイ絵画』は、75点の世界と日本の名画を一度に鑑賞できる充実の一冊です。その魅力は、なんといっても、簡潔でありながら卓越した作品解説にあります。作品の注目点、作者の人物像、時代背景などについてのユーモアを交えたわかりやすい解説は秀逸。子どもにもわかりやすくアート史を俯瞰できる年表や、画家たちの「妄想対談」など、裏話的にアートのおもしろさを伝える工夫も満載です。実物の迫力を伝えるためにこだわったという高品質な図版や印刷のおかげで、絵の隅々、細かいところまでしっかりと観ることができるのもポイント。「本物」以上の鑑賞を可能にしているかもしれません。この本は、子どもたちが名画の魅力を深く理解し、アートの世界を楽しむためのすぐれたガイドとなるでしょう。『意味がわかるとおもしろい!世界のスゴイ絵画』(Gakken)これだけスゴイ本、中身が気になりますよね。少しだけお見せしましょう!P.14-15猫の形をよく見ると……歌川国芳《猫の当て字(かつを)》猫が好きすぎて猫の仏壇までつくった江戸時代の浮世絵師・歌川国芳が、 猫を組み合わせて「かつを」という文字を描いたシュールな作品です。P.32-33 フクザツな三角関係!? フラゴナール《ぶらんこ》映画『アナと雪の女王』にも出てくる、ぶらんこで遊ぶ男女を描いた名画で、 ロマンチックな情景に見えるのですが、じつはドロドロの男女関係がモチーフとなっています。P.38-39 よーく見ると全員同じ顔!?クノップフ《記憶》ベルギーの画家クノップフが7人の女性を描いた絵なのですが、女性は全員同じ顔。そのモデルは画家の妹マルグリット。 クノップフは妹への愛が強いあまり、妹ばかりをモデルにしていたという、ちょっとこわい?作品です。P.80-81 恐怖!自分にしか聞こえない!?ムンク《叫び》ムンク本人が叫んでいるように見えるこの絵ですが、 ムンクの後ろを歩く2人組は突然の叫び声に驚いた様子はありません。 ムンクは叫んでいるのではなく、幻聴に耳をふさいでいたのだと言われています。P.82-83 モフモフの子犬が推せる……!円山応挙《仔犬図》わんこ大好きの江戸時代の画家・円山応挙が、子犬を観察して描いた名作。 思わず触りたくなるようなかわいさがあります。P.154 モデルに受け取りを拒否された!ローランサン《マドモアゼル・シャネルの肖像》フランスの女性画家ローランサンが、あのココ・シャネルに依頼されて描いた肖像画。 シャネルに「なんか違う」と受け取りを拒否され、ローランサンがブチ切れたと言われています。著者・佐藤晃子さんからのメッセージダ・ヴィンチの《モナ・リザ》、ムンクの《叫び》、葛飾北斎の《冨嶽三十六景》――世界の名画が教養として注目される昨今、「なんだか難しそう」「見方がわからない」と感じる人もいるでしょう。先入観をもたず、感じるままに鑑賞することこそアートの本質といわれますが、一方で、ある程度の知識がないと、どう感じてよいのかわからない、という人もいるのではないでしょうか。そこでこの本では、教養として知っておきたい75の名画を厳選し、それぞれの作品や画家に関する知識を紹介しています。「ダリの時計はどうしてぐにゃりと曲がっているの?」「見返り美人図はなんで顔がよく見えないの?」このような作品に隠された謎から、「妹が好きすぎて妹ばかり描いた」「モデルに肖像画の受け取りを拒否された」などの個性豊かな画家のエピソードまで、名画を楽しむヒントが盛りだくさん。また、ほとんどの作品の図版を、見開きをまたいで大きく掲載しているので、実物さながらの迫力を味わうことや、細部をじっくり観察することができます。芸術の秋に、ぜひ親子で名画鑑賞へ出かけてみませんか?鑑賞のおともに、この1冊を役立てていただけましたら幸いです。***芸術の秋、アート本を手に取って、気が向いたら美術館に足を運んで、気軽に親子でアートの世界に一歩踏み出してみましょう。(参考)(*1)参考:STUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|人間の知の基本フレームは、小学生のときに形成される!?新たな美術鑑賞法「対話型鑑賞」が育む7つの力(*2)参考:佐藤晃子(2023),『意味がわかるとおもしろい!世界のスゴイ絵画』, Gakken.(*3)参考・カッコ内引用元:STUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい
2024年10月07日株式会社ニチベイは、映画『スオミの話をしよう』におきまして、美術協力として商品提供を行っています。(C)2024 フジテレビ 東宝◆スオミの話をしよう配給 : 東宝公開日 : 2024年9月13日(金)全国公開脚本と監督: 三谷幸喜キャスト : 長澤まさみ西島秀俊 松坂桃李 瀬戸康史 遠藤憲一 小林隆 坂東彌十郎戸塚純貴 阿南健治 梶原善 宮澤エマ協力商品 : 【寒川しずおの豪邸セット】バーチカルブラインド「アルペジオ」色柄: A8934(アエル/グレージュ)ベネシャンブラインド「ユニーク25」色柄: V1099(ステンシルバー)【草野圭吾のマンションセット】バーチカルブラインド「アルペジオ」色柄: A8702(ラフィー/ウォームグレイ)ベネシャンブラインド「ユニーク25」色柄: V1099(ステンシルバー)公式サイト: 【ストーリー】その日、刑事が訪れたのは著名な詩人の豪邸。≪スオミ≫が昨日から行方不明だという。スオミとは詩人の妻で、そして刑事の元妻。刑事は、すぐに正式な捜査を開始すべきだと主張するが詩人は「大ごとにするな」と言って聞かない。やがて屋敷に続々と集まってくる、スオミの過去を知る男たち。誰が一番スオミを愛していたのか。誰が一番スオミに愛されていたのか。スオミの安否そっちのけで、男たちは熱く語り合う。だが不思議なことに、彼らの思い出の中のスオミは、見た目も性格もまるで別人…。スオミはどこへ消えたのか。スオミとは一体、何者なのか。極上ミステリー・コメディの幕が上がるー!寒川しずおの豪邸セット_1寒川しずおの豪邸セット_2■会社概要名称 : 株式会社ニチベイ所在地 : 〒103-0027 東京都中央区日本橋3-15-4代表 : 代表取締役 麻井 博行設立 : 1941年1月資本金 : 4億6,000万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年09月13日カフェ併設型映画館「Stranger」(ストレンジャー)が、2024年10月4日(金)鑑賞分より、鑑賞チケット料金を一部改定することを発表した。東京・墨田区にある「Stranger」は、49席のアットホームな空間が設けられた2022年開業のミニシアター。「Stranger」セレクトの特集、新作を上映しており、1日中、様々なジャンルの作品が楽しめる。今回の鑑賞料金改定理由について映画館の公式サイトでは、「エネルギー価格の高騰を中心とした運営コストの上昇や設備修繕等の負担増に伴い、現行の鑑賞料金体系を維持することが困難と判断したため」としている。また、今回一部の改定となっており、「シニア」、「アンダー25割引」、「アンダー18割引」、「毎月1日サービスデイ」において、現在の料金よりプラス100円の値上げとなる。(シネマカフェ編集部)
2024年08月23日【リストランテイタリアーノエトゥルスキ】【リストランテコルテジーア】【カステリーナ神宮前】【LA TAVOLA DI ADORO】【TWELVE On The Park】【リストランテイタリアーノエトゥルスキ】自然の摂理を重んじ、敬意を表す南青山のイタリアン『大地への敬意野菜のバリエーション』南青山の一軒家イタリアンレストラン【リストランテイタリアーノエトゥルスキ】。イタリアで古くから愛され続けてきた料理の伝統を尊重しながらも、野菜、肉、魚などの自然の恵みを丁寧に使った、自由で独創的なイタリア料理を提供しています。コースごとにソムリエが厳選したペアリング・ドリンクを用意しているのもうれしいポイント。明るい日差しが届くクラシックな雰囲気満載の2階個室1階は革新的なクリエイティブな空間、2階は伝統的なトスカーナ。1階と2階で異なるメニューを楽しめます。 2階の個室はビジネスの会食・大切な家族のお祝いなど、よりプライベートなお集まりにぴったり。花々で彩られ、季節を感じながらの食事を楽しめる開放的なテラス席もおすすめです。リストランテイタリアーノエトゥルスキ【エリア】表参道/青山【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15000円【アクセス】表参道駅 徒歩3分【リストランテコルテジーア】南イタリア・プーリアの風を感じる、自然体なリストランテプーリアより『手づくりドライイチヂクのジェラート』江部シェフがイタリア修業中に感銘を受けた南イタリア・プーリアの、素材を活かしたシンプルで味わい深い料理を提供してくれます。プーリア料理とは、シンプルかつ、素材が持つ味わいを最大限に引き出し、食べると体にしみ込んでいくような自然体の料理。質の高い料理とサービスを提供するイタリアンレストランに与えられるMOI(イタリアホスピタリティー国際認証マーク)に認定されたリストランテです。南イタリアの明るく、あたたかい雰囲気を感じさせる店内店内はアイボリーを基調とし、オレンジイエローのテーブルクロスとブルーのグラスが、南イタリア・プーリアの明るい雰囲気を醸し出しています。壁に飾られた現地“グロッタリエ”の絵皿や陶器もお店のいいアクセントに。程よいテーブル間隔により、ゆったりと食事を楽しめそうです。リストランテコルテジーア【エリア】表参道/青山【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】表参道駅 徒歩8分【カステリーナ神宮前】ボリュームたっぷりのイタリアンをカジュアルに楽しめる、渋谷の隠れ家レストラン『パスタあみ海老と夏野菜の大葉ジェノベーゼイカ墨を練りこんだタリオリーニ』イタリアで修業を積んだシェフがつくる華やかなイタリアンを気軽に堪能できる【カステリーナ神宮前】。本格的なイタリアンで人気を誇る【カステリーナ】の系列店です。ボリュームたっぷりながらコストパフォーマンスを重視した料理が揃い、がっつりと食べたい時におすすめ。生パスタを使った季節のパスタも絶品です。都心の喧騒から解き放たれた空間渋谷駅からすぐのところにありながら、まわりに自然が多く、大きな窓から見える景色がとても綺麗。日常の喧騒を忘れてゆったりとした時間が過ごせるので、デートや女子会に最適です。カウンター席もあるので、じっくりと料理やお酒に向き合う大人なひと時だって過ごせます。カステリーナ神宮前【エリア】原宿/明治神宮前【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】1000円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】渋谷駅 徒歩3分【LA TAVOLA DI ADORO】ラグジュアリーな空間で素敵なひとときを『上州牛サーロインのタリアータルーコラとパルミジャーノ』伝統的なイタリア料理をベースに、日本の四季折々の旬食材を使用した本格イタリアンを提供するイタリアンダイニング【LA TAVOLA DI ADORO】。おすすめはディナーコースです。四季を感じる冷菜が楽しめる日替わりの『前菜盛り合わせ』から、メインディッシュ、そして締めのドルチェまで、自慢の一品をご堪能あれ。スタイリシュで洗練されたラグジュアリー空間吹き抜けが印象的な店内は、白を基調とした洗練されたお洒落な空間。1階には家族・友人との集まりにも最適なテーブル席を用意。さらに2階には最大8名までご案内可能なソファテーブル席や、BBQが楽しめるテラス席を完備しています。接待や会食、デートや記念日のお祝いなど、幅広いシーンで利用可能です。LA TAVOLA DI ADORO【エリア】原宿/明治神宮前【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】2000円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】明治神宮前駅 徒歩10分【TWELVE On The Park】MIYASHITA PARKを一望するオールデイダイニング『黒毛和牛もも肉のステーキ(from TOKYO COWBOY)w/おろし醤油、わさび』渋谷カルチャーの中心、MIYASHITA PARKを一望するホテル「sequence MIYASHITA PARK」5Fにオープンするオールデイダイニングが【TWELVE On The Park】。世界の食文化にインスピレーションを受けたアメリカンイタリアンを、1日を通していただけます。高級感あふれる店内だから、特別な気分に浸れるモーニングからランチは陽の光をたっぷり感じながら、ディナーは渋谷の夜景を見渡せるパークビューを眺めながら。季節ごとに変わりゆくさまざまな表情の都会の景色を感じながら食事をいただけます。豊富なスコッチウィスキーとオリジナルカクテルを楽しめるバーは、アペリティフや食後の利用にも最適です。TWELVE On The Park【エリア】原宿/明治神宮前【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】6000円【アクセス】渋谷駅 徒歩3分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2024年08月19日精神科医で、日本有数の美術コレクターである高橋龍太郎。彼が集めた作品で構成される『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』が東京都現代美術館で8月3日(土)に開幕した。重鎮から若手まで総勢115組の作家作品が2フロアを使って展示される。11月10日(日)までの開催だ。高橋龍太郎は1946年生まれ。学生運動に打ち込んだ高橋は、一旦は映像作家を目指して医学部を中退。しかし、自らの才能に区切りをつけ、再び医学の道に戻ることとなる。現在は東京都大田区で精神科医としてクリニックを開業、地域医療に従事しつつ、ニッポン放送の人気番組「テレフォン人生相談」で回答者を務めるなどの活動も行っている。第1章 展示風景より 合田佐和子の作品群高橋は1997年頃より本格的に現代美術作品のコレクションを開始する。現在までにその総数は3500点を超え、日本の現代美術を中心とするコレクションとしては個人所有でありながら世界最大級だ。同展は、初期から現在に至るまでのそのコレクションの変化を「私観」としてたどっていくものだ。展覧会は6章構成。第1章「胎内記憶」は、高橋のコレクションが本格的に始まる90年代半ばまでに制作された作品を中心に展示する。若き高橋は合田佐和子や草間彌生などに強く影響を受けていたという。第2章展示風景より左:山口晃作品、右:会田誠作品第2章西尾康之《Crash セイラ・マス》2008年第2章「戦後の終わりとはじまり」では、高橋が本格的にコレクションを開始した90年代半ばの作品を、続く3章「新しい人類たち」では高橋のコレクションの主要テーマである「人間」を表現した作品を取り上げる。村上隆や会田誠、奈良美智に加藤泉など、現在、国際的にも評価の高いアーティストの代表作も数多く展示されており、高橋の先見の明に驚くばかりだ。第3章展示風景より左:奈良美智《Untitled》(1999)右:加藤泉《無題》2006年、《無題》2004年第3章展示風景より塩田千春《ZUSTAND DES SEINS(存在の状態)―ウェディングドレス》2008年そして2011年となり、東日本大震災、そして福島第一原発の事故が起こる。この出来事は高橋の感覚を大きく変化させ、コレクションにも影響を与えることとなる。第4章「崩壊と再生」ではChim↑Pom From Smappa!Groupや竹川宣影など原発事故に反応した作家たちや、被災地との関わりのなかで作品を生みだした作家、震災後の空気のなかで作品を制作していた作家作品を紹介する。第4章展示風景より第4章手前:Chim↑Pom《ヒロシマの空をピカッとさせる》2009年奥:Chim↑Pom《気合い100連発》2011年震災以降、高橋がコレクションした作品にはアイデンティティや自己について、アーティスト自身が見つめ直す作品や、鑑賞者に問いかける作品も増えていく。第5章「『私』の再定義」では、岡﨑乾二郎ややんツー、村山悟郎などのこれまでの高橋龍太郎コレクションになかった性質の作品を紹介する。第5章 展示風景より左:小谷元彦《サーフ・エンジェル(仮設のモニュメント2)》2022年中央:鴻池朋子《皮緞帳》2015-2016年右:青木美歌《Her songs are floating》2007年最終章となる第6章「路上に還る」では、高橋が一番興味を持っているというストリートに軸を置いて制作する作家たちを紹介する。SIDE CORE/EVERYDAY HOLIDAY SQUADやChim↑Pom from Smappa!Groupらとともに、1960年代からいまも精力的に活動する前衛を代表する作家、篠原有司男のボクシングペインティングも展示される。第6章展示風景よりSIDE CORE/EVERY DAY HOLUDAY SQUAD《rode work tokyo_spilral junction》2022年第6章篠原有司男《89才のパンチ》2021年東京都現代美術館の広い展示室、2フロア分使用して展示したボリュームのある展覧会、一つひとつの作品が力強く、見ごたえたっぷりだ。時間に余裕をもって、ゆっくり、そしてじっくり観賞しよう。取材・文・撮影:浦島茂世<開催概要>『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』2024年8月3日(土)~11月10日(日)、東京都現代美術館にて開催公式サイト:
2024年08月15日京都の美術織物ブランド「龍村美術織物」とミッフィーとのコラボレーション企画「TATSUMURA × miffy」より、2024年の新作としてボストン型のバッグなどが登場。2024年6月21日(金)より、龍村美術織物のショールームほかにて発売される。“ミッフィー”モチーフ入り吉祥文様に2024年新柄龍村美術織物が表現する伝統的な吉祥文様に、世界中で愛される絵本の主人公・ミッフィーのモチーフを取り入れた柄のアイテムを展開する企画「TATSUMURA × miffy」。2024年の新作として、2種類の新たなオリジナル文様を採用したアイテムが登場する。松竹梅×ミッフィーの「まんまるミッフィー」柄新柄のひとつは、縁起物の代表として知られている“松竹梅”の文様の中に、ミッフィーのモチーフを織り交ぜた「まんまるミッフィー」。“松竹梅”はそれぞれ、不老長寿、成長と子孫繁栄、生命力の象徴とされており、その中にミッフィーを散りばめることで、幸福感に溢れた柄に仕上げている。なお、カラーはホワイトとパープルの2色で展開される。鱗文様×ミッフィーの「さんかくミッフィー」柄もうひとつの「さんかくミッフィー」は、連続する三角形で構成された、魔除けや厄除けの意味を持つ“鱗文様”がベース。三角形を“テント”に見立て、ミッフィーがテントで遊んでいる様子を表現した、軽やかで楽しげな柄だ。カラーは、ブルーとイエローの2色で展開される。和装にあうバッグや日常使いできる数寄屋袋そんな2種類の新柄を纏った茶席バッグは、オーソドックスなシルエットで収納力に優れたアイテム。夏に着る機会が増える浴衣にもぴったりだ。文様の中にさりげなく取り入れられたミッフィーのモチーフと華やかな色彩で、装いに上品さをプラスしてくれる。同様の柄を落とし込んだ茶道具は日常使いもできそうだ。茶器を扱う際に用いられる古帛紗(こぶくさ)・出帛紗(だしふくさ)は、部屋にアクセントを加えるインテリアとしても活躍してくれる。また、茶道具一式を持ち運べる数寄屋袋(すきやぶくろ)は、バッグインバッグや化粧ポーチなどとしても使用できるサイズ感に仕上がっている。【詳細】龍村美術織物×ミッフィー 新作柄アイテム発売日:2024年6月21日(金)取扱店舗:龍村美術織物 ショールーム、龍村美術織物公式オンラインストアアイテム:・「古帛紗」4,950円・「出帛紗」9,900円・「数寄屋袋」14,300円・「懐紙入」7,700円・「茶席バッグ」71,500円柄:まんまるミッフィー、さんかくミッフィー〈店舗情報〉龍村美術織物 ショールーム住所:京都市右京区西院平町25 ライフプラザ西大路四条 2階営業時間:9:00〜17:30定休日:土・日・祝日TEL:075-325-5580llustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2024 www.miffy.com
2024年06月30日奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝ー祈りのかがやきー」が、2025年4月19日(土)から6月15日(日)まで開催される。“国宝”仏教美術&神道美術にフォーカスした特別展1895年の開館以来、特に仏教美術や神道美術の収集・保管に力を入れてきた奈良国立博物館。開館130周年を記念する特別展「超 国宝ー祈りのかがやきー」では、初めて“国宝”というテーマを掲げ、国宝に指定された仏像や神像、仏画、経典、仏具など、仏教・神道美術のみで構成される品々を展示する。飛鳥時代の仏教彫刻《菩薩半跏像(伝如意輪観音)》例えば、飛鳥時代の仏教彫刻を代表する《菩薩半跏像(伝如意輪観音)》。左足を踏み下げつつ右手の指を頰に当て、衆生を救済するために思惟する「半跏思惟」の姿をとる。像全体が円錐形に収まるような構成、肩に掛かる垂髪や衣のひだに見られるパターン化された表現などは、まさに飛鳥時代前期の特徴だ。その一方で、微笑みを浮かべた顔立ちや丸みを帯びた肉付けといった、写実的な表現も兼ね備えている。クスノキ一木造の《観音菩薩立像(百済観音)》クスノキの一木造で生み出された《観音菩薩立像(百済観音)》にも注目。ほっそりと伸びやかな姿をはじめ、面長で彫りの浅い顔、絵画的な衣のひだ、柔らかに表現された肉身などユニークな造形を持つ彫刻だ。華麗な文様が施された光背や装身具も、制作当初のものが残存している。天平仏画の名品《吉祥天像》絵画は、五穀豊穣の神として知られる吉祥天を描いた天平仏画の名品《吉祥天像》などを紹介。唐時代の中国で流行した美人画に影響を受けた、ふくよかで瑞々しい顔立ちが表現される。刺繡工芸などもそのほかにも、如来像を中心に多数の尊像が並ぶ刺繡工芸《刺繡釈迦如来説法図》や、左右に伸びる枝刃が特徴的な剣《七支刀》などが会場で展示される。【詳細】奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝ー祈りのかがやきー」会期:2025年4月19日(土)〜6月15日(日)場所:奈良国立博物館 東・西新館住所:奈良県奈良市登大路町50※開館時間、休館日、観覧料、展示期間などは、確定次第公開となる。【問い合わせ先】TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
2024年06月21日東京・日本橋にある三井記念美術館では2024年7月2日(火)より『五感であじわう日本の美術』を開催する。同館が夏休みに合せて企画している「美術の遊びとこころ」シリーズの第8弾で、人間が持つ五感を活用しながら、絵画や工芸品を鑑賞する展覧会だ。展覧会は「気持ちを想像してみる」「音を聴いてみる」「香りを嗅いでみる」「触った感触を想像してみる」「味を想像してみる」「温度を感じてみる」の6章で構成。最初の「気持ちを想像してみる」では、満開の桜のもと、ふざけ戯れる男女と、その姿を冷めた目で見る面売りの老婆を描いた河鍋暁斎の《花見の図》(江戸時代、19世紀)や、女性の激しい恨みや怒りの表情を表現した重要文化財《能面蛇》(室町地代、14-16世紀)などを紹介。登場人物がどのようなシチュエーションに置かれ、どんな心情なのかに思いを馳せることとなる。重要文化財《能面 蛇》室町時代・14~16世紀 三井記念美術館さらに岩場の鶴を描いた沈南蘋の《花鳥動物図(松樹双鶴図)》(清時代、18世紀)では、打ち寄せる波の音や鶴の鳴き声を想像し、陶淵明の『桃花源記』を主題とした中島来章の《武陵桃源図》(江戸時代、19世紀)では、桃源郷に咲き乱れる桃の花の絵から、そこに漂う甘い香りを感じてみるという趣向。《花鳥動物図(松樹双鶴図)》沈南蘋筆 清時代・18世紀 三井記念美術館蔵また味覚の章では、安藤緑山の象牙でつくった茄子や柿、高瀬好山製の胴や関節まで動く伊勢海老の自在置物など、本物とみまがう近代の超絶技巧も展示される。尾形乾山などの陶の容器も紹介される本セクションでは、食事のシーンとともに、より具体的に「味」をイメージできるに違いない。夏休みに合せて開催される同展は、若者にも東洋の古美術に親しんでもらおうという企画だが、夏休みとは無縁な大人や、古美術を見慣れたアートファンも、新たな発見や驚きを持って作品を楽しむことができるだろう。<開催概要>『美術の遊びとこころⅧ五感であじわう日本の美術』会期:2024年7月2日(火)〜9月1日(日)会場:三井記念美術館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)料金:一般 1,200円、大高700円公式サイト:
2024年06月14日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2024年5月31日(金)から6月30日(日)まで、展覧会 「中国の南と北の美術―陶磁・漆工・絵画―」を開催いたします。中国では広大な地域に数多くの民族や王朝が興亡し、時代により特色ある文化が生み出されてきました。温暖湿潤な南方に対して、北方では乾燥地帯が広がり、冬の寒さは厳しく、それぞれ地域によって気候や風土、地形も大きく異なります。このような土地の特性は陶磁や漆工の素材や技術の発達、また好みと深く関係します。唐時代には南方では越州窯を中心に青磁、北方では白磁が盛んに焼造されて「南青北白」の様相を呈し、南宋時代には南方で龍泉窯が青磁窯として台頭し、北宋から金時代にかけて、北方では白土を用いた装飾を施す磁州窯および技法が広まります。絵画では自然の写生も行われ、山水画に多様な表現が展開されました。本展覧会では、中国南方と北方の特色と魅力を大和文華館が所蔵する工芸や絵画作品により展示いたします。また、京都市立芸術大学教授 翟建群(テキケングン)(Zhai Jianqun)氏による紙本墨画淡彩「黄土地」を特別出陳し、現代画家の視点と表現によりあらわされた中国西北地方の風景をご覧いただきます。詳細は別紙のとおりです。秋塘図(しゅうとうず)伝趙令穣(でんちょうれいじょう)筆 北宋時代・12世紀白掻落牡丹文枕(しろかきおとしぼたんもんまくら)磁州(じしゅう)窯 北宋時代・10-12世紀黄土地(こうどち)翟建群(テキケングン)筆 2022年 個人蔵以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月30日20世紀を代表する建築家であるル・コルビュジエは、建築のみならず、絵画や彫刻など美術作品も数多く制作したことで知られる。そのル・コルビュジエの美術作品の世界有数のコレクションである「大成建設コレクション」を紹介する特別展が、東京・港区の大倉集古館で、6月25日(火)から8月12日(月・祝)まで開催される。1887年にスイスで生まれたル・コルビュジエが、画家としての活動を展開したのは、1917年にパリに定住してからのこと。画家アメデ・オザンファンとともに、20世紀初頭にピカソらが始めたキュビスムを批判的に継承する美術運動「ピュリスム(純粋主義)」を提唱した彼は、身の周りの品々を幾何学的な形態にまで単純化し、黄金比や正方形を基準にした厳格な構図のなかで描く作品を発表する。その後、1925 年にオザンファンと別れてからは、詩的な感情を喚起する静物として骨や石などもモチーフとし、シュルレアリスム的な作品も展開。1920年代末以後は女性を主なテーマとし、その姿態の形を描くことに注力するなかで、次第に形のデフォルメを進めていった。ル・コルビュジエ《女のいるコンポジション》(パピエ・コレ、1952)大成建設所蔵ル・コルビュジエの美術作品の制作には、第二次世界大戦も影響したようだ。一時的に事務所を閉めて疎開すると、絵画制作に励み、身の回りの風景だけでなく、かつて描いた作品をもとに新しいアイデアを生み出していった。戦後は、こうした象徴的なモチーフを展開させると同時に、技法も油彩だけでなく、版画やパピエ・コレ、彫刻などへと広げていっている。ル・コルビュジエ《直角の詩 表紙》(リトグラフ、1955)大成建設所蔵同展は、こうした歩みが見てとれる多彩な作品群を展観するもの。油彩、素描、パピエ・コレ、版画、タピスリー、彫刻など、約130点が並ぶ。大成建設コレクションの素描やパピエ・コレ作品がまとまって公開されるのは、およそ30年ぶりのことだという。ル・コルビュエ自身は、「私の探求や知的生産の根底の秘密は、絶え間ない絵画実践のなかにあるのです」という言葉を残しているのだとか。今回の展覧会は、建築を含めたすべての創作活動の根底にあったという「絵画」に対して、ル・コルビュジエが抱いていた情熱にふれられる貴重な機会となるに違いない。<開催概要>『特別展 大成建設コレクション もうひとりのル・コルビュジエ ~絵画をめぐって~』会期:2024年6月25日(火)~8月12日(月・祝)会場:大倉集古館時間:10:00~17:00、金曜は19:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(祝日の場合翌日休)料金:一般1,500円、大高1,000 円公式サイト:
2024年05月20日古美術の充実したコレクションを誇る東京・南青山の根津美術館は、自館の収蔵品を様々な視点からひもとく企画展を定期的に開催している。 6月1日(土)から7月15日(月・祝)まで開催される今回の企画展の着眼点は「数字」。『古美術かぞえうた』という愛らしいタイトルのもと、名前に数字が織り込まれた多彩な収蔵品が勢揃いする。ものの数量や分量、順序や回数を表す数字は、確かに私たちの身のまわりにあふれている。そして、古美術作品の名前でも、数字をともなうものは少なくないのだとか。意味があって名前に織り込まれた数字は、その作品の特徴を端的に示すものだが、その数字が意味する内容は一様ではない。ときに形を意味したり、技法を示唆したり、作品の形式を表したり……。同展は、そうした作品名の中にある数字に注目することで、作品の鑑賞や理解の糸口になることを期待して企画されたという。例えば、花を生ける窓がひとつの花入は「一重切(いちじゅうぎり)」と呼ばれるが、これは数字が花入の形式を表しているもの。釉薬を用いて焼成する陶器の「三彩」や「五彩」は色の数を表すと同時に、技法にも関わっている。「四方鉢」や「六角鉢」のように、四角や六角の器の形を表すものもあれば、乱世を避けて隠居した4人の老人を描く《商山四晧図(しょうざんしこうず)》や《七夕図》のように、中国の故事にちなむ画題もある。また、《五徳義書巻(ごとくぎしょかん)》のように、儒教で説く5つの重要な道徳観念を記したものや、中国の名勝「瀟湘八景(しょうしょうはっけい)」のように、決まった組み合わせを示すものもある。なかでも長大な数字をもつのは、《百万塔》。奈良時代に死者を弔うために実際に100万基の小塔がつくられ、10寺院に10万基ずつが納められたが、現在は一部が残るのみで、1基でも「百万塔」と呼ばれるのだという。《織部縞文四方鉢》 美濃日本・桃山~江戸時代17世紀根津美術館蔵数字をきっかけに、こうした解説を読んでいくと、作品の理解が深まるのが同展の大きな魅力だ。また登場する作品が書や絵画、陶磁や漆工、金工、木竹工など多岐にわたる点も楽しみなところだろう。なお、同時開催の小企画展『江戸→東京 -駆け抜ける工芸-』と『季夏の茶の湯』では、明治期の漆工と金工、そして季節の茶道具も堪能することができる。《青井戸茶碗銘 凉及》 朝鮮・朝鮮時代16世紀根津美術館蔵<開催概要>企画展『古美術かぞえうた―名前に数字がある作品―』会期:2024年6月1日(土)~7月15日(月・祝)会場:根津美術館時間:10:00~17:00休館日:月曜(7月15日は開館)料金:一般1,300円、大高1,000円※日時指定予約制公式サイト:
2024年05月10日シネマサンシャインおよびディノスシネマズが、6月1日(土)より鑑賞料金を改定することを発表した。今回の改定では、一般料金が2,000円に。グランドシネマサンシャイン池袋、ディノスシネマズ苫小牧をはじめ、18の全劇場が対象となっている。2024年6月1日(土)より料金変更一般料金:¥1,900→¥2,000公式サイトでは、「水道光熱費・人件費等諸経費の値上がり、為替変動による仕入れコスト上昇などの運営コストの増加が長期化している現状では現行の価格体系の維持が困難」と、今回の改定に至った経緯を説明している。(シネマカフェ編集部)
2024年05月09日企画展「長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術 — 拓かれる表現の地平」が、長崎県美術館にて、2024年5月22日(水)から7月7日(日)まで開催される。その後、三重県立美術館に巡回する。スペイン美術の特徴と魅力長崎県美術館と三重県立美術館は、日本では数少ない、スペイン美術をコレクションの軸のひとつとしている美術館だ。企画展「長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術 — 拓かれる表現の地平」では、両館のコレクションから100点以上の作品を選りすぐり、スペイン美術の特徴と魅力を紹介する。長崎県美術館と三重県立美術館のスペイン美術コレクション長崎県美術館と三重県立美術館のスペイン美術コレクションは、互いに特色が異なっている。長崎県美術館が、中世から現代までのスペイン美術作品を多数収蔵しているのに対して、三重県立美術館は、バルトロメ・エステバン・ムリーリョやフランシスコ・デ・ゴヤといった古典絵画ばかりでなく、バレンシアの現代作家による作品を加えた、独自のコレクションを形成してきた。スペインでは、古来より豊かな芸術文化が育まれてきたものの、日本国内では、主にゴヤ、パブロ・ピカソやサルバドール・ダリといった巨匠に焦点が合わせられ、スペイン美術の展開を紹介することを主眼とした展覧会は少なかった。本展では、両館が誇る2つのスペイン美術コレクションを通して、スペイン美術史をひもといてゆく。キリスト教の精神全5章からなる本展は、スペインの美術史を読み解くためのキーワードによって、各章を構成している。たとえば、第1章「宗教 —神秘なるものへの志向」では、スペインで信仰されてきた宗教のうち、キリスト教に着目。ムリーリョの《アレクサンドリアの聖カタリナ》や、フアン・カレーニョ・デ・ミランダの《聖アンナ、聖ヨアキム、洗礼者聖ヨハネのいる聖母子》といった作品とともに、スペインの芸術文化に底流するものに光をあてる。芸術における“光と闇”また、第4章は、「光と影」がキーワード。スペインの歴史を顧れば、スペイン帝国の栄華と衰退などに見るように、光と影を思わせる両面性を見て取ることができる。こうした社会の明暗に対峙するなか、芸術においても光と闇をテーマに制作を深めた作家が存在した。会場では、ゴヤを中心に、こうした芸術家の活動を紹介する。展覧会概要企画展「長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術 — 拓かれる表現の地平」会期:2024年5月22日(水)~7月7日(日)会場:長崎県美術館 企画展示室住所:長崎県長崎市出島町2-1開館時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)休館日:5月27日(月)、6月10日(月)・24日(月)観覧料:一般 1,200円(1,000円)、大学生・70歳以上 1,000円(800円)、高校生以下 無料※( )内は前売および15名以上の団体割引料金※前売券は、4月27日(土)から5月21日(火)まで、長崎県美術館、チケットぴあ(Pコード 686-921)、ローソンチケット(Lコード 84605)、セブンチケット(セブン-イレブン)、CNプレイガイド(ファミリーマート)、イープラスほかにて販売※身体障害者手帳などの提示者および介護者1名は5割減額※会期中、本展観覧券でコレクション展にも入場可能■巡回情報・三重会場会期:2024年7月20日(土)~9月29日(日)会場:三重県立美術館(三重県津市大谷町11)【問い合わせ先】長崎県美術館TEL:095-833-2110
2024年04月22日東京 アート アンティーク 実行委員会は、2024年4月25日(木)から4月27日(土)の3日間、「東京 アート アンティーク2024 ~日本橋・京橋美術まつり~(以下、東京 アート アンティーク)」を開催いたします。東京 アート アンティークは、1998年に始まった「日本橋・京橋美術骨董まつり」を2010年に名称を「東京 アート アンティーク」と改めてから、ゴールデンウィーク前の年1回開催しています。今回で14回目を迎えることとなり、78軒と1団体の美術店・画廊が参加します。(*前回プレスリリース発表時の79軒から78軒となりました。)ギャラリー内で作品の説明を受ける来場者本年の見どころは、一度に55もの企画展を見て回れることや、チャリティ入札会、トークイベントなど、初心者でも参加しやすいイベントが豊富なことです。中でも、テノール歌手であり彫刻家でもある秋川雅史さんを招き、東洋古美術の老舗、繭山龍泉堂代表の川島公之さんとの対談は、芸術と文化を次の世代へ引き継ぐ大切さと楽しさについて、アート好きの方により深く理解していただく一助となることを目的としています。参加ギャラリーは赤い旗が目印東京都中央区の日本橋・京橋エリアは、戦後から古美術・工芸・日本画・近代絵画・彫刻・版画などを扱う約150の専門店が存在しています。この地域は美術店が密集する地域としては世界でも珍しく、昭和の文豪や芸術家、政治家などが通った歴史あるアートの中心地です。「東京 アート アンティーク」では、一般の美術館と異なり、作品をガラス越しではなく、実際に手に取り、触れ、店主や作家とのコミュニケーションを通じて学びながらアートを楽しむことができます。ギャラリーで作品の説明を受ける来場者高価なイメージのある美術品だけでなく、より多くの人々が日々の生活の中でアートを楽しむことができるイベントです。老舗の古美術店や画廊が多く点在する京橋地区の東仲通り(美術愛好家から「骨董通り」「仲通り」の通称で親しまれている)様々なジャンルの美術品を見て回ることができる作家から直接作品の説明を受ける来場者【開催概要】名称 : 東京 アート アンティーク2024~日本橋・京橋美術まつり~開催日程 : 2024年4月25日(木)~27日(土)各店舗の営業時間に準ずるエリア : 東京都中央区 京橋・日本橋を中心とした地域美術店・画廊 : 78軒と1団体(2024年4月15日現在)主催・運営 : 東京 アート アンティーク 実行委員会公式ウェブサイト: Facebook : <参考資料>■2024年度パンフレットダウンロード ■企画展一覧 <参考記事■「店主の小咄」や美術関係者による寄稿一覧 ■参加店オーナー、作家の思いが伝わるインタビュー一覧 <主なイベント>■東京 アート アンティーク スペシャルトークイベント「秋川雅史さんスペシャルトーク『-コレクションの楽しみ、つくる愉しみ-』」東京 アート アンティーク スペシャルトークイベント 「秋川雅史さんスペシャルトーク『-コレクションの楽しみ、つくる愉しみ-』」本年のスペシャルトークイベントでは、テノール歌手の秋川雅史さんを東京 アート アンティークへお迎えします。秋川さんは近年彫刻家としても活動されており、国内有数の公募展「二科展」で受賞されるなどご活躍の幅を広げています。骨董古美術雑誌『月刊 目の眼』でも、美術商を訪ねる識者のひとりとしても登場していることからこの度のご登壇となりました。東京 アート アンティーク参加店を代表して、繭山龍泉堂の川島公之氏が、音楽と彫刻の二刀流を極める秋川さんに蒐集と制作のお話を伺います。参加者には、もれなく『月刊 目の眼』5月号をプレゼント。登壇者 : 秋川雅史、川島公之日時 : 2024年4月26日(金)19:00~20:30(開場:18:45~)会場 : 明治屋ホール(東京都中央区京橋2-2-8 明治屋京橋ビル7F)共催 : 東京 アート アンティーク 実行委員会、株式会社目の眼参加費 : 1,500円(『月刊 目の眼』5月号込み)申し込み方法: Peatixサイトでチケットをご購入ください定員 : 80名(申し込み順)イベント詳細: ■チャリティ入札会 2024チャリティ入札会 2024会期 : 4月25日(木) - 4月27日(土)(ギャラリーによっては25日以前より開始し、27日以降まで開催する場合がございます)会場 : 花徑、翠波画廊、不忍画廊、孔雀画廊、風招出品例: ビュッフェ「百日草の花束」、篠田桃紅「山上焚火」、Piet Mondrian「色彩のコンポジション B」、カシニョール「無題」、東山魁夷「三玄院露地」、有元利夫のエッチング、古墳時代の金環、ジョルジュ・ルオー「ミセレーレ」、池田満寿夫「女生徒」など詳細 : ■飯塚瑛理 -花図鑑- 作家によるギャラリートーク飯塚瑛理 -花図鑑- 作家によるギャラリートーク会期:4月27日(土) 15:00~会場:林田画廊筑波大学博士前期課程人間総合科学研究科日本画領域を修了し、昨年、郷さくら美術館桜花賞展に入選するなど、多くの入選や受賞を果たしてきた1990年生まれの日本画家、飯塚瑛理によるギャラリートーク。作品への想いと制作における作家ならではの話が聞ける機会です。詳細: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月17日渋谷ストリーム前 稲荷橋広場・大階段にて、映画を自由に鑑賞することができるイベント「SHIBUYA STREAM THEATER WEEK 2024」が、4月28日(日)より実施される。上映作品は、大ヒットミュージカル・ラブストーリー『ラ・ラ・ランド』、昨年公開された最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮の名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』、トム・クルーズの人気作品『トップガン』『トップガン マーヴェリック』『ミッション:インポッシブル』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。ほかにも、『ゴーストバスターズ』『ミニオンズ』『スパイダーマン』『SING/シング』などの子どもから大人まで楽しめる人気シリーズをはじめ、全34作品がラインアップされた。また会場には、渋谷ストリームの人気店舗「クラフトビールタップ グリル&キッチン」のキッチンカーが出店。ポップコーン、世界のクラフトビール、グリルソーセージなど、映画鑑賞にぴったりなフードが揃う。「SHIBUYA STREAM THEATER WEEK 2024」開催概要日程:4月28日(日)~5月12日(日)上映時間:28日(日)/17:00、19:30上映開始(1日2回上映)29日(月)~6日(月)/11:00、14:00、17:00上映開始(1日3回上映)7日(火)~10日(金)/19:00上映開始(1日1回上映)11日(土)~12日(日)/14:00、17:00上映開始(1日2回上映)場所:渋谷ストリーム前稲荷橋広場・大階段入場料:どなたでもご自由にご鑑賞いただけます上映作品:(※日本語字幕または日本語吹替版にて)『ラ・ラ・ランド』『ワンダー君は太陽』『バッドガイズ』『コーダあいのうた』『フェイブルマンズ』『パウ・パトロール ザ・ムービー』『レディ・プレイヤー1』『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』『トムとジェリー』『ゴーストバスターズ』『ゴーストバスターズ/アフターライフ』『スポンジ・ボブ:スポンジ・オン・ザ・ラン』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』『怪盗グルーのミニオン大脱走』『スパイダーマン:スパイダーバース』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『ミニオンズ・フィーバー』『トップガン』『トップガン マーヴェリック』『SING/シング』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』『SING/シング:ネクストステージ』『ミッション:インポッシブル』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』『耳をすませば』『マンマ・ミーア!』『万引き家族』『花束みたいな恋をした』『ホイットニー・ヒューストンI WANNA DANCE WITH SOMEBODY』『ニューシネマパラダイス』『ベイビー・ドライバー』『レ・ミゼラブル』※観覧スペースには限りがあるため入場制限を行う場合がございます※雨天荒天の場合は中止となります※今後の状況により中止または上映時間や内容が変更となる場合があります※中止・変更など最新情報は渋谷ストリーム公式Instagramにてご案内します※当社の責に帰するべき事由がある場合を除き本イベントにて発生した損害は一切の責任を負いかねます(シネマカフェ編集部)■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.バック・トゥ・ザ・フューチャー 1985年12月7日より公開SING/シング 2017年3月17日より全国にて公開。© Universal Studios.ラ・ラ・ランド 2017年2月24日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開© 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.怪盗グルーのミニオン大脱走 2017年7月21日より全国にて公開© 2017 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDベイビー・ドライバー 2017年8月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開レディ・プレイヤー1 2018年4月20日より全国にて公開© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.スパイダーマン:スパイダーバース 2019年3月8日より全国にて公開トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会ゴーストバスターズ/アフターライフ 2022年2月4日より全国にて公開トムとジェリー 2021年3月19日より全国にて公開©2020 Warner Bros. All Rights Reserved.ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 2022年7月29日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.SING/シングネクストステージ 2022年3月18日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.バッドガイズ 2022年、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 DREAMWORKS ANIMATION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 7月21日(金) 全国公開©2022 PARAMOUNT PICTURES.フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 2023年4月28日より全国にて公開(C) 2023 Nintendo and Universal Studiosスパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 6月16日(金)全国の映画館で公開© 2022 CTMG. © & ™ 2022 MARVEL. All Rights Reserved.ワイルド・スピード/ファイヤーブースト 2023年5月19日より全国にて公開© Universal Studios. All Rights Reserved.耳をすませば 1995年7月15日より公開
2024年04月13日世田谷美術館のある世田谷地域の美術を、私鉄沿線史から紐解く〈美術家たちの沿線物語〉シリーズ。2020年度の『田園都市線・世田谷線篇』、2022年度の『大井町線・目黒線・東横線篇』に続き、小田急線にスポットを当てた『美術家たちの沿線物語小田急線篇』が2月17日(土)〜4月7日(日)、世田谷美術館で開かれる。なお『京王線・井の頭線篇』も本年度同時開催となり、併せてシリーズの完結となる。まず同展の『小田急線篇』では、1927(昭和2)年に新宿〜小田原間で開通した小田急小田原線を取り上げる。世田谷の中央部を大きく東西に横切る小田急線。沿線には、演劇が盛んで劇場が集まる下北沢、小田原線開業に先立ち開発され、まもなく100年の歴史を迎える成城など、独特の文化的土壌を持つさまざまな街がある。同シリーズでは沿線に住む美術家が最も多いエリアで、昭和初期に始まった美術家たちのグループもあった。例えば、経堂〜豪徳寺界隈にアトリエを持つ作家を巻き込んで親睦を深めた「白と黒の会」。「白と黒」とは、美術の原点でもあるデッサンを指すとも、各自持ち寄った新聞カットを指すとも言われ、その名には初心を大切にという思いが込められている。30余名のメンバーには佐藤忠良、舟越保武、向井潤吉などがいる。また、小説家で絵も描く武者小路実篤を中心に成城界隈で始まった「砧人会(ちんじんかい)」など、分野を越えて多数の作家たちが交遊した。ほかに画家の髙山辰雄や横尾忠則、写真家の荒木経惟らの作品も紹介。出品作家数は50組を超え、シリーズ過去最多のボリュームとなる。一方、4月7日(日)まで同時開催される『ミュージアムコレクションⅢ 美術家たちの沿線物語京王線・井の頭線篇』では、明治の文豪・徳冨蘆花や洋画家の山口薫、建築家の石山修武などが紹介される。さらに今回の2篇を含む全4回分の小冊子が、特製タトウ入りフルセットで無料配布(なくなり次第終了)。成城の街を巡る見学会などイベントもあるので、美術館の公式ホームページをチェックしてから出かけよう。アートファンのみならず鉄道や街歩きファンも必見だ。<開催概要>『美術家たちの沿線物語小田急線篇』会期:2024年2月17日(土)〜4月7日(日)会場:世田谷美術館 1階展示室時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(2月12日は開館)、2月13日(火)料金:一般500円、大高・65歳以上400円、中小300円公式サイト:
2024年02月06日2024年も楽しみな展覧会が続々と開催予定。【西洋美術ほか編】に続く第2弾では、今年開催が予定されている企画展のなかから、「日本美術」をテーマにした企画や、日本の現代アーティストの個展などをピックアップして紹介します。※各展覧会の会期等は変更になる可能性があります。詳細は各展覧会の公式HPなどでご確認下さい。国宝舟橋蒔絵硯箱本阿弥光悦作江戸時代・17世紀東京国立博物館蔵年明け早々から注目の展覧会が続々と開催される。そのひとつが東京国立博物館 平成館で開催される特別展『本阿弥光悦の大宇宙』(1月16日〜3月10日)だ。本阿弥光悦は、戦国から江戸時代初期にかけて、さまざまな造形にかかわって傑出した品々を生み出し、それらは後代の日本文化に大きな影響を与えた。蒔絵や螺鈿(らでん)などの漆工品、書や茶碗などジャンルを軽々と飛び越えて名品を作り出すだけでなく、プロデューサー的役割も務めた光悦は、晩年には「光悦村」という法華信仰で結ばれた美術工芸分野の職人たちが集まる場所まで作りだす総合芸術家だった。同展では、彼の作品、人物像、厚い信仰など様々な角度から彼について紐解いていく。村上隆《琳派のお花と抽象的図像》(参考画像)2023年 デザインデータ φ150 cm (C)2023 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.日本を代表する現代美術家として世界的に活躍する村上隆の個展『村上隆 もののけ 京都』(京都市京セラ美術館、2月3日~9月1日)も開催される。村上は日本の伝統的な絵画表現から、アニメや漫画、ゲームなどの表現、さらには日本社会のありかたそのものをフラットに取り込み、作品にすることで、人々にアートやその意味を問いかけ続けてきた。国内では8年ぶり、東京以外では初の大規模個展となり、京都以外への巡回はなし。同展に並ぶ作品約170点の多くが新作であり、京都で活躍した画家たちにインスパイアされた作品も複数用意されているという。彼の代表的なモチーフ“お花”の作品はもちろん、「DOBくん」なども登場する。喜多川歌麿《吉原の花》寛政5年(1793)頃ワズワース・アテネウム美術館Wadsworth Atheneum Museum of Art, Hartford.The Ella Gallup Sumner and Mary Catlin Sumner Collection Fund江戸幕府公認の遊廓として、独特の秩序と格式をもって約250年の間続いた吉原。もちろん、この場所で辛酸を舐めた女性たちの歴史も忘れてはならないが、吉原には日夜多くの人々が集い、最先端の流行、文化の発信地としても機能していた。東京藝術大学大学美術館で開催される『大吉原展 江戸アメイヂング』(3月26日~5月19日)では、吉原の歴史や文化、美意識について、喜多川歌麿の浮世絵をはじめ絵画、工芸品、そして妓楼の立体模型などを通して紐解いていくもの。高橋由一が明治期に描いた重要文化財《花魁》や、鏑木清方《たけくらべの美登里》など、明治以降に描かれた吉原像も見逃せない。雪舟筆国宝《秋冬山水図》室町時代(15世紀)東京国立博物館蔵日本美術史上最も重要な絵師ともいわれる雪舟。室町時代に活躍した雪舟の作品のうち、現在6件が国宝に指定されており、これは一人の作家としては最多の数だ。なぜ、雪舟の評価がこれほどまでに突出しているのか?どのようにして「画聖」と称されるまでになったのか?京都国立博物館で開催される特別展『雪舟伝説ー「画聖」の誕生ー』(4月13日~5月26日)は、近世において雪舟がどのように受容されてきたかをたどることで、雪舟の評価が形成されてきた道のりを検証していく。プレスリリースには大きく「雪舟展ではありません」と記されているが、《四季山水図巻(山水長巻)》や《秋冬山水図》など、国宝に指定された雪舟作品6件は全て通期で展示。さらに長谷川等伯や伊藤若冲など幅広い雪舟の“フォロワー”たちの作品から、雪舟が与えた影響を多角的に紐解いていく。竹久夢二《アマリリス》(1919年頃)夢二郷土美術館蔵2024年に生誕140年、没後90年を迎える竹久夢二。甘くセンチメンタルな「夢二式美人」画で一世を風靡した夢二は、デザイナー、文筆家としても活躍。今なお多くのファンを集めている。『生誕140年YUMEJI展大正浪漫と新しい世界』(東京都庭園美術館:6月1日~8月25日、夢二郷土美術館:9月7日~12月8日、ほか25年に3か所で開催)では、岡山の夢二郷土美術館が2022年に新たに発見し、所蔵した油彩画《アマリリス》や、2015年にアメリカで発見された油彩画《西海岸の裸婦》などから、希少ゆえに今まで語られてこなかった夢二の油彩画の魅力を紹介。さらに、同じく近年発見された夢二の渡欧時、渡米時のスケッチブックから素描作品など、およそ170点を展示。新たな発見や最新の研究をふまえ、夢二の新しい側面を浮かび上がらせていく。塩田千春 《The Eye of the Storm》 2022年画像提供:バンコクアートビエンナーレ(C)JASPAR, Tokyo, 2023and Chiharu Shiota赤や黒の毛糸やロープでその土地にちなんだ記憶やものを編み込み、生きることや存在について問いかけるダイナミックかつ繊細なインスタレーションを発表し続けている現代美術アーティスト塩田千春。現在はベルリンを拠点に活躍する塩田の故郷である大阪では16年ぶりの個展『塩田千春つながる私(アイ)』(9月14日~12月1日)が大阪中之島美術館で開催される。同展は、パンデミック以降に意識せざるを得なくなった他者との「つながり」をテーマに、3つの「アイ」(私/I、目/eye、愛/ai)を通じてアプローチしていくというもの。大阪中之島美術館の広がりのある空間を使ったインスタレーションを中心に、初期の絵画やドローイング、立体作品、映像など多様な手法を用いた作品が紹介される。田中一村《アダンの海辺》 1969年個人蔵 (C)2024 Hiroshi Niiyama50歳にして奄美大島に単身で渡り、独自の筆致で亜熱帯の植物を描き続けた田中一村(1908~1977)。東京都美術館で開催される『田中一村展奄美の光 魂の絵画』(9月19日〜12月1日)は、知られざる孤高の画家の生涯を約200点で紹介する過去最大規模の大回顧展だ。69歳でその生涯を閉じるまで作品を発表する機会に恵まれなかった一村だが、近年、そのストイックな人生と濃密な描写が注目され、再評価が高まっている。同展では、奄美の田中一村記念美術館の協力の元、神童と称された幼年期から最晩年に奄美で描かれた作品までその全貌を紹介。近年新発見された資料などをふまえた構成で、一村の真の姿を明らかにする。Photo by Neo Sora (C)2017 Kab Inc.昨年3月に71歳で逝去した坂本龍一のメディア・アートの分野における足跡を紹介する『坂本龍一トリビュート展音楽/アート/メディア』が現在、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]にて開催中だが、今年の年末には、坂本の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する日本では初となる最大規模の展覧会『坂本龍一展(仮)』(12月21日~2025年3月30日)が東京都現代美術館で開催される。先鋭的な音楽活動で時代を切り拓いてきた坂本だが、2000年以降はさまざまなアーティストと協働し、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考、実践してきた。同展では、生前から坂本が同展のために構想していた新作に加え、これまでの代表作を美術館の屋内外にダイナミックに展示。坂本の先駆的、実験的な創作活動の軌跡をたどっていく。2024年を迎えた現在でも、4月以降の展覧会スケジュールを公表していない美術館も多いため、これからも新しい展覧会情報はまだまだたくさん出てくるはず。「ぴあ/アプリ」では、今年もアートに関する最新情報をお届けしていきます。2024年もよろしくお願いします。文:浦島茂世
2024年01月03日個性派展覧会が目白押しとウワサの2024年がいよいよスタート!ここでは、今年、開催が予定されている美術展のなかから「西洋美術」をテーマにした企画を中心に、注目すべき展覧会をピックアップして紹介します。2024年も心をゆさぶるアートにたくさん出会える1年でありますように!※各展覧会の会期等は変更になる可能性があります。詳細は各展覧会の公式HPなどでご確認下さい。ニース市マティス美術館展示風景2022年Succession H. Matisse pour l’œuvre de MatissePhoto: François Fernandez2024年もさまざまなジャンル、時代における巨匠たちの展覧会が目白押しだ。昨年、東京都美術館でフォーヴィスムの巨匠、マティスの大規模個展が開催されたが、2024年は国立新美術館で『マティス自由なフォルム』(2024年2月14日~5月27日)が開催される。今回の展覧会は、色彩の魔術師とも呼ばれた彼が、晩年、筆をハサミに持ち替え切り開いた新境地、「切り紙絵」に焦点をあてたもの。彼が晩年を過ごした南フランスのニース市マティス美術館より、切り紙絵の代表的作例である《ブルー・ヌードⅣ》や4×8メートルの大作《花と果実》を含め切り紙絵の優品が紹介されるほか、絵画、彫刻、版画、テキスタイルなど約150点が展示される。さらに、最晩年にマティスが建設に取り組んだ「ヴァンスのロザリオ礼拝堂」を体感できる空間展示などもあり、マティス芸術をさまざまな側面から体感することができそうだ。コンスタンティン・ブランクーシ 《接吻》 1907-10年、石膏、高さ28.0cm、石橋財団アーティゾン美術館20世紀彫刻の巨匠の全容を紹介する国内美術館では初めての個展も開催される。ロダンに学んだ後に、アフリカやオセアニアの表現を取り込み、独自の世界を構築。20世紀の彫刻史を大きく塗り替えたルーマニア出身のコンスタンティン・ブランクーシの展覧会『ブランクーシ本質を象る』(3月30日〜 7月7日)だ。アーティゾン美術館で開催される今回の個展では、写実性やロダンの影響が見られる初期から、主題の抽象化が進められていく1920年代以降まで約20点の彫刻作品が国内外から集結。さらに貴重なフレスコ画などの絵画作品やドローイング、写真作品など約90点でブランクーシの創作活動の変遷を辿っていく。ロダン以降の20世紀彫刻の領域を広げ、後続の芸術家たちにも大きな影響を与えたブランクーシの歩みを通覧できる貴重な機会だ。明瞭な構成で描かれた風景や室内でありながら現実感がなく不思議で、それでいて惹きつけられずにはいられない「形而上絵画」で知られる画家、ジョルジョ・デ・キリコ(1888〜1978)。ダリやマグリットなどシュルレアリスムの画家たちのほか、多くのアーティストに影響を与えた巨匠のおよそ70年にわたる画業の全体像を見渡す回顧展『デ・キリコ展』が開催される(東京都美術館:4月27日~8月29日、神戸市立博物館:9月14日~12月8日[予定])。「形而上絵画」で注目を浴びたデ・キリコは、1919年以降は画風を大転換。古典絵画へと回帰しつつも、以前の「形而上絵画」も試作するなど、画風をさまざまなに変遷させていったことでも知られる。常に挑戦を続けたキリコの真髄に迫る展覧会だ。『TRIOパリ・東京・大阪モダンアート・コレクション』東京国立近代美術館(5月21日~8月25日)と大阪中之島美術館(9月14日~ 12月8日)で開催される『TRIOパリ・東京・大阪モダンアート・コレクション』は、両美術館、そしてパリ市立近代美術館のコレクションのなかから、共通点のある作品を「トリオ」で組み合わせるというユニークな展覧会。主題やモチーフ、色や形、作品が生まれた背景など、時代や流派、国籍を超えて組み合わされた34のトリオを通して、20世紀初頭から現代までのモダンアートの系譜を浮かび上がらせていく。パリ市立近代美術館のアンリ・マティス《椅子にもたれるオダリスク》、東京国立近代美術館の萬鉄五郎《裸体美人》(重要文化財)、大阪中之島美術館のアメデオ・モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》など、いずれも大都市の美術館として豊かなモダンアートのコレクションを形成してきた各館の名品たちが織りなすさまざまなトリオから、モダンアートの新しい見方を発見することができそうだ。カナレット《ヴェネツィア、サン・ヴィオ広場から見たカナル・グランデ》1728年頃 油彩・キャンヴァス スコットランド国立美術館 (C)National Galleries of Scotland「ヴェドゥータ」と呼ばれる都市景観画の巨匠として活躍したヴェネツィアの画家、カナレットの全貌を紹介する日本初の展覧会『カナレットとヴェネツィアの輝き』が静岡県立美術館(7月27日~9月29日)、SOMPO美術館(10月12日~12月28日)で開催される。17世紀末から18世紀にかけて、イギリス貴族の子弟たちは、見聞を広め教養を身につけるために「グランド・ツアー」なるヨーロッパ周遊旅行を楽しんでいた。人気の旅先であったヴェネツィアでは、旅の記念品として都市の景観を細密に描いた「ヴェドゥータ」が発展し、卓越した描写力を持つカナレットの作品はとりわけ人気があったのだ。そんなカナレットが描いた壮麗なヴェネツィアの風景とともに、カナレットが確立した都市景観画というジャンルを継承した19世紀の画家たちの作品も合わせて紹介される。ルイーズ・ブルジョワ《ママン》1999/2000年所蔵:森ビル株式会社(東京)そして、六本木ヒルズのシンボルにもなっているクモの巨大彫刻《ママン》で知られる彫刻家の日本では27年ぶりとなる大規模個展『ルイーズ・ブルジョワ展』(森美術館、9月25日~2025年1月19日)にも注目したい。パリに生まれたルイーズ・ブルジョワ(1911〜2010)は、裕福ながらも問題を抱える家庭で育ち、後にニューヨークに移住して活躍した20世紀を代表するアーティストのひとりだ。自らの心の痛みや葛藤、生きづらさを投影した彼女の作品は、どれも見る人々の心を揺さぶる力強さを持っている。この展覧会では、ブルジョワの彫刻作品だけでなく、絵画やドローイング、インスタレーションも展示し、その活動の全貌にせまっていくもの。なかでも1930年代後半から1940年代後半までのキャリア初期に描かれた絵画作品の多くは東アジアでは初紹介となる。クロード・モネ《睡蓮》 1916-1919 年頃 油彩/カンヴァスマルモッタン・モネ美術館、パリ(C)musée Marmottan Monet2024年は1874年に第1回印象派展が開催されてから150 年。この節目の年を迎えるに際し、昨年から印象派やモネを扱う展覧会が多く開催されているが、そのなかでも国立西洋美術館で開催される『モネ 睡蓮のとき』(10月5日〜2025年2月11日)は、印象派の巨匠モネの晩年の作品に注目するもの。パリのマルモッタン・モネ美術館から約50点のモネ作品に加え、日本国内の美術館から「睡蓮」をテーマにした絵画が数多くやってくる。会場では、「睡蓮」の大画面に囲まれ、絵画と一体になるような展示空間が演出されるという。光の移ろいをつぶさに描きこんだ作品から、画面には収まりきらないほどのダイナミックな筆致の作品まで、一人の画家が描いたさまざまな睡蓮の表現を楽しもう。アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》1891年リトグラフ 193.8×119.3 ㎝ 三菱一号館美術館蔵長期休館中だった三菱一号館美術館は11月に再開館が決定。これを記念した『再開館記念―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル展(仮称)』(11月23日~2025年1月26日)は、三菱一号館美術館のコレクションを中心にしたロートレック作品と、フランスを代表する現代アーティスト、ソフィ・カルの新作の世界初公開という2つの目玉が並ぶ展覧会だ。ロートレックのパートでは、同館のコレクションのほか、フランス国立図書館の所蔵品も展示。また、ソフィ・カルの展示は2020年に予定されていたものの、コロナ禍でソフィ・カルの来日が叶わず中止となったもの。4年の歳月を経てようやく実現の運びとなった。三菱一号館美術館としては初の現存作家の展覧会でもある。ソフィ・カルは、三菱一号館美術館が所蔵するオディロン・ルドン《グラン・ブーケ》に着想を得た新作を初公開するほか、約40点を展示予定だ。上記以外にもさまざまな展覧会や芸術祭が各地で予定されている。気になる展覧会をしっかりチェックして、2024年もアート鑑賞を存分に楽しもう。文:浦島茂世
2024年01月02日皆さんは、パートナーに浮気されたことはありますか? 今回は「スマホで映画鑑賞中に浮気が発覚」を紹介します!イラスト:ちーず自宅で映画鑑賞主人公が以前付き合っていた彼女との話です。付き合い始めたばかりの主人公と彼女は、デート後に自宅で映画鑑賞をすることになりました。彼女のスマートフォンで映画鑑賞をしていた主人公と彼女。彼女が先にお風呂に入ることになり、主人公は1人で映画を観て待っていることに…。怪しいメッセージ通知出典:lamire主人公が映画に集中していると、彼女のスマートフォンにメッセージ通知がきました。なんと通知は知らない男性からで「またすぐ逢いたい♡」と怪しい内容だったのです。お風呂上がりの彼女を問い詰めると、付き合う前に体の関係をもっていた男性だと言い訳をし「信じてよ」と逆ギレする始末。結局、彼女は付き合って1ヶ月も経たずに浮気をしていたのです。彼女に裏切られてショックを受けた主人公なのでした…。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(lamire編集部)
2023年09月25日8月5日(土)から4日間、野外での映画鑑賞イベント「Green Carpet Theater in 川崎競馬場」が開催されることが分かった。広大な芝生広場にて上映されるのは、昨年公開された最終章『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(吹替)、市村正親、尾野真千子、渡辺直美らが吹き替えに参加した『ミニオンズ フィーバー』(吹替)、『ナイト&デイ』をリメイクしたインド映画『バンバン!』(字幕)、トム・クルーズ主演のスカイアクションムービー『トップガン マーヴェリック』(吹替)という、幅広い年代に人気の映画4作品。2010年に世界最長スクリーンとしてギネスにも認定された「川崎ドリームビジョン」を使い、迫力満点の映像を無料で楽しむことができる。なお会場内では、ケータリングカーによる飲食の販売も行われる。▼Green Carpet Theater in 川崎競馬場●開催日時8月5日(土)・12日(土)・19日(土)・26日(土)開場17:30上映開始18:15※12日のみ19:00●会場川崎競馬場内馬場芝生広場●入場料無料●上映作品5日:【吹替】ジュラシック・ワールド/新たなる支配者12日:【吹替】ミニオンズフィーバー19日:【字幕】バンバン!26日:【吹替】トップガン マーヴェリック※荒天中止※日中競馬場に入場された方は、16:50に一度ご退場いただきます※16:50以降、競馬場の駐車場はご利用いただけません(シネマカフェ編集部)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.ミニオンズ フィーバー 2022年7月15日より公開© 2020 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDジュラシック・ワールド/新たなる支配者 2022年7月29日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.バンバン! 2023年2月10日より全国にて公開© Fox STAR Studios
2023年07月05日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2023年7月7日(金)から8月13日(日)まで、特別企画展「追善の美術―亡き人を想ういとなみ―」を開催いたします。「追善」とは「追って善根を修する」こと、つまり亡くなった人のために、生きている者が善い行いをすることによって、死者の苦しみを除去し、冥福を祈ることを意味します。仏教においては、追善供養のために仏事が営まれたほか、写経が行われ、仏像や仏画が制作されてきたことが知られています。特に平安時代以降、浄土思想の流行によって、現世を生きる苦しみを自覚するとともに、死後に待ち受ける世界への関心が高まると、個々の信仰に基づいた多様な美術が生み出されました。仏像や仏画などのほかに、持ち主の供養のため、絵巻や手紙といった故人の遺品に、経文や印仏を摺り重ねることが行われ、さらに中世以降には、亡くなった人の供養として肖像画が描かれました。この展覧会では、いにしえの人々が他者や自分自身の「死」をどのようにとらえ、身近な「死」と向き合ってきたのか、その結晶として生み出された多様な美術品を通して、亡くなった人々の供養をめぐるいとなみをご紹介します。詳細は別紙のとおりです。詳細別紙 以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月05日京都の美術織物ブランド「龍村美術織物」がミッフィーとコラボレーション。第1弾として茶道具やタンブラーを、2023年6月21日(水)より京都のショールームなどで販売する。龍村美術織物×ミッフィー龍村美術織物がタッグを組むのは、ディック・ブルーナが手掛けた人気キャラクター・ミッフィー。コラボレーションアイテムには、ミッフィーのデザインと伝統的な吉祥文様を組み合わせたオリジナル文様を使用した。ミッフィーと吉祥文様をデザインパステルカラーの優しい色合いが目を引く「ミッフィーのたからもの」は、「立湧(たてわく)」と言う吉祥文様がベース。2本の曲線の間に古来の宝物に加え、ミッフィーやミッフィーの友だち、お気に入りのものをデザインして再構成した。「向こうむき兎」をアレンジ一方「むこうむきミッフィー」では、「向こうむき兎」という柄にフォーカス。兎のシルエットの一部をミッフィーの後ろ姿にしてアレンジしつつ、背景に「花兎」を合わせた。ふくさ&数寄屋袋などそんな2種類のオリジナル文様を使用した第1弾のコラボレーションアイテムは、全5種を用意。茶道で茶器を取り扱うときに用いられる「古帛紗(こぶくさ)」と「出帛紗(だしふくさ)」、茶事におけるエチケットアイテム・懐紙などを入れるケース「懐紙入(かいしいれ)」、化粧ポーチやバックインバックなどとしても使える「数寄屋袋(すきやぶくろ)」、容量420mlの「タンブラー」を展開する。【詳細】龍村美術織物×ミッフィー第1弾発売日:2023年6月21日(水)販売場所:ショールーム(京都府京都市右京区西院平町25 ライフプラザ西大路四条2階)、各種取扱店、龍村美術織物公式オンラインショップアイテム:・「古帛紗」4,950円・「出帛紗」9,900円・「数寄屋袋」14,300円・「懐紙入」7,700円・「タンブラー」11,000円llustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2023 www.miffy.com
2023年06月24日TOHOシネマズが6月1日(木) より映画鑑賞料金を改定することを発表した。今回の料金改定は、エネルギー価格の高騰や円安による仕入れコストの上昇、アルバイト人件費を中心とした運営コスト増や各種設備投資における負担増などによるもの。改定後の料金は、TOHOシネマズ名の全国71拠点を対象に、現在1,900円の一般料金が2,000円に、1,400円のレイトショーが1,500円、1,200円のシニア、ファーストデイ、シネマイレージデイ、TOHOウェンズデイが1,300円となる。なお大学・高校・中学・小学生、幼児、障がい者割引の改定はなく、12月1日「映画の日」は現行料金の1,000円として実施される。改定後の料金一覧一般:2,000円(税込)シニア:1,300円(税込)レイトショー:1,500円(税込)ファーストデイ:1,300円(税込)シネマイレージデイ:1,300円(税込)TOHOウェンズデイ:1,300円(税込)詳細はこちら:
2023年05月01日皆さんは、恋人が浮気している証拠を見つけたことはありますか? 今回は実際に募集した恋愛トラブル体験談エピソード「彼女のスマホで映画鑑賞中…」を紹介します!(イラスト/ちーず)彼女のスマホで映画鑑賞中主人公が2年前にお付き合いしていた彼女のお話です。主人公は自宅で彼女と一緒に、映画鑑賞をすることになりました。彼女のスマホで映画を観ることになったのですが、彼女は途中でお風呂に行きました。そのまま続けて映画を観ていると、スマホの画面にある通知が表示されたのです…。知らない男性からの連絡なんと彼女のスマホに、知らない男性から怪しい連絡が届いたのです!お風呂からあがってきた彼女にこのことを問い詰めると、彼女の浮気が発覚しました。付き合って1ヶ月も経たずに、浮気をされた嫌な思い出でした。楽しいデート中に付き合ってすぐの楽しいデートなのに、こんな形で浮気が発覚してしまうなんて…。とても後味の悪い時間を過ごすことになりましたね。以上、浮気トラブル体験談でした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年04月09日レインメーカー(RAINMAKER)の2023-24年秋冬コレクションが発表された。“浮世絵”など東洋美術にフォーカス今シーズン、デザイナー・渡部宏一がフォーカスしたのは、浮世絵をはじめとする東洋美術。東洋芸術に見られる被写実的な表現によって、岩や砂などで山水を表現した日本庭園「枯山水」をモチーフとした図案を作成し、コレクションに落とし込んだ。コレクションは、レインメーカーの世界観やシーズンテーマに込めたものが表現しやすいロケーションで収録。葉が生い茂る中、厳かに佇む「富士山」をバックに、日本の伝統を思わせる帽子を被ったモデルなどが次々と登場する。「枯山水」をモチーフにしたアイテム全体を通して目に留まるのは、「枯山水」のモチーフをキルト加工で表現したアイテム。重ね着風のボリューム感のあるコートやロング丈のベスト、裾をしぼったシャープなシルエットのパンツなどに落とし込まれて、今季のテーマを体現している。「枯山水」のプリントを配したアイテムも散見された。ショートスリーブの膝丈アウターやVネックのトップス、パンツなどバリエーション豊かに登場。フォーマルなセットアップの腰元には、「枯山水」プリントのキルティングを巻きつけて、遊び心のあるアクセントを加えた。和の要素を取り入れたスタイルまた、レインメーカーが得意とする和の要素を織り交ぜたスタイルは今季も健在。和装を思わせるデザインのジャケットはウエストにベルトが付いており、すっきりとしたシルエットにアレンジすることができる。自然を思わせる穏やかなカラーパレットカラーパレットは、生成や木枯茶、緑、藍といった自然に溶け込むような穏やかな色彩がベース。そこに鮮烈な朱色をプラスして、コレクション全体を引き締めている。
2023年03月16日